6月2日(火)より再オープンとなる東京都江戸東京博物館では、特別展『奇才—江戸絵画の冒険者たち—』が、会期を変更して6月21日(日)まで開催される。“奇才”と言えば、近年人気が急上昇した伊藤若冲をはじめ、長澤蘆雪、曾我蕭白、歌川国芳ら、過激で強烈な個性を放つ江戸時代の絵師たち。しかし、江戸絵画史において“主流派”として語られてきた尾形光琳や円山応挙らもまた、斬新で個性的な絵画表現を追い求めて既成の枠を打ち破ってきた。同展は、北は松前から南は長崎まで、有名・無名にかかわらず、全国から“奇才”絵師たちの絵画を一堂に集めて紹介するもの。伊藤若冲による「鶏図押絵貼屛風」をはじめ、狩野山雪「寒山拾得図」(重要文化財)、葛飾北斎「上町祭屋台天井絵 女浪」といった有名絵師たちの名品から、洋風陰影法を駆使した蠣崎波響の「御味方蝦夷之図 イコトイ・ションコ」や、独特の造形が目を引く髙井鴻山「妖怪図」といった、今もその土地で愛されている絵師たちの作品まで、鮮烈なインパクトを残す作品を見ることができる。全国各地で気を吐いた奇才の画家たちの作品が一堂に見られる貴重な展覧会。開催期間が短いのでお見逃しのないように!<開催情報>『特別展「奇才—江戸絵画の冒険者たち—」』6月2日(火)〜6月21日(日)まで東京都江戸東京博物館にて開催関連リンク: 奇才—江戸絵画の冒険者たち—()重要文化財 狩野山雪「寒山拾得図」一幅 京都・真正極楽寺 真如堂蔵円山応挙「淀川両岸図巻(部分)」一巻 東京都・アルカンシエール美術財団蔵伊藤若冲「鶏図押絵貼屛風(左隻・部分)」個人蔵祇園井特「公卿と官女図屛風」二曲一隻千葉市美術館蔵展示期間6/2-6/7中村芳中「人物花鳥図巻(部分)」一巻 長野県・真田宝物館蔵葛飾北斎「上町祭屋台天井絵 女浪」一面 長野県・小布施町上町自治会蔵(北斎館寄託)歌川国芳「水を呑む大蛇」一幅 個人蔵蠣崎波響「御味方蝦夷之図 イコトイ・ションコ」一幅 函館市中央図書館蔵 ※東京展ではイトコイのみ展示髙井鴻山「妖怪図」一幅 個人蔵 撮影=大屋孝雄片山楊谷「竹虎図屛風」(画像は左隻)六曲一双 鳥取県・雲龍寺蔵 右隻 展示期間6/2-6/7、左隻 展示期間6/9-6/21絵金「伊達競阿国戯場 累」二曲一隻 高知県・赤岡町本町二区蔵
2020年06月02日俳優の鈴木拡樹が主演を務める、映画『死神遣いの事件帖 -傀儡夜曲-』(6月12日公開)の特別映像が28日、公開された。同作は東映と東映ビデオが立ち上げた、映画と舞台を完全連動させるプロジェクト『東映ムビ×ステ』の第2弾。映画版は鈴木、舞台版は崎山つばさが主演を務める。江戸市中で探偵業を営む久坂幻士郎(鈴木)は豊臣家に仕えた高名な傀儡子の息子。死神・十蘭(安井謙太郎)と契約関係にある『死神遣い』でもあり、吉原の大遊廓で“遊女連続殺人事件”に関わっていく。また、舞台では吉原遊廓の惣名主を父にもつ侠客のリーダー庄司新之助(崎山つばさ)と、死神・十蘭が大暴れする。今回の動画は、「真剣勝負シリーズ」として第3回にわたって公開。鈴木・安井・崎山がそれぞれ対決し、負けた方が酸っぱい水を飲んで作品の告知を行うルールとなっている。第一試合は鈴木と安井によるお絵描き対決となり、審査はスタッフに任されたため、鈴木が「大丈夫ですか? 派閥とかないですか?」と周囲を笑わせる一幕も。お題は2020年の干支である「ねずみ」ということで、2人は一斉にイラストを描き始める。安井の「ねずみって足ありますよね?」という言葉に、鈴木が「あるよ!」と答えるなど、不安な雲行きを見せる。「わかります? まるで葛飾北斎のような……」と、まさに"自画自賛"する安井に対し、「安心して出せます」と余裕の鈴木。勝負の行方は動画内で確認することができる。また、現在GIFMAGAZINEで同作のコラボページも公開されており、SNSでのシェアやLINEスタンプとしての送信も可能となっている。
2020年05月28日ケンゾー(KENZO)を代表する「ローパ ケンゾー」から、ウィメンズ&メンズ限定フレグランスが登場。2020年5月22日(金)より、数量限定発売される。「ローパ ケンゾー」から限定フレグランスケンゾーの「ローパ ケンゾー」は、“香りを持たない水に香りを与えたなら…”というユニークなコンセプトから誕生した、「水」がテーマのフレグランスシリーズ。今回限定登場するのは、より良い世界を求めて自分らしく行動する人に向けた、フレッシュで生き生きとした香りのフレグランスだ。爽やかなシトラス&フローラルが漂うウィメンズウィメンズ用の「ローパ ケンゾー ハイパー ウェイブ オーデトワレ」は、爽やかでジューシーなピンクグレープフルーツがはじけると、柔らかなオレンジブロッサムが可憐に花開き、「ローパ ケンゾー」シリーズを象徴するロータス(蓮)が優しく包み込む「シトラス・アクアティック・フローラル」の香り。マンダリンとモスが爽快かつ力強く香るメンズメンズ用の「ローパ ケンゾー ハイパー ウェイブ プールオム オーデトワレ」は、マンダリンとモスが織り成す爽快で力強いモダンなアロマに、ロータスの透明感あふれるフラワーノートが余韻を残す「アクアティック・アロマティック」の香りに仕上げた。“葛飾北斎の波”モチーフを描いたパッケージボトルやアウターパッケージには、ケンゾーのファッションから着想を得たポップなカラーリングを採用し、フレグランスの生き生きとした香りを表現。また、アウターパッケージに描かれたフレームから勢いよく踊り出す大波は、葛飾北斎の波にインスピレーションを受けたもの。ケンゾーが好んで使用するモチーフの一つであり、ブランドが持つ自由な精神を体現している。【詳細】・ローパ ケンゾー ハイパー ウェイブ オーデトワレ 30mL 5,000円+税/50mL 7,000円+税・ローパ ケンゾー ハイパー ウェイブ プール オム オーデトワレ 30mL 5,000円+税/50mL 7,000円+税発売日:2020年5月22日(金)数量限定発売【問い合わせ先】ケンゾー パルファム[LVMHフレグランスブランズ]TEL:03-3264-3941
2020年05月22日新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の流行で、多くの人々が外出自粛を余儀なくされています。ほとんどの人が一変した環境に順応しようと、努力していることでしょう。2020年5月18日、東京都葛飾区のTwitterアカウントが、1枚の漫画を投稿。たくさんのファンを魅了しました。『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の作者から応援メッセージ葛飾区といえば、『週刊少年ジャンプ』で連載開始後、アニメ化もされ、幅広い世代に人気を集めた『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(以下、こち亀)の舞台として有名です。葛飾区のTwitterは、『こち亀』の作者である秋本治先生から届いたメッセージを公開しました。新型コロナウイルス感染が拡大する中、葛飾区民の皆様を元気付けようと漫画家の秋本治先生から応援メッセージが届きました! #葛飾 #秋本治 pic.twitter.com/KKiObmfB30 — 葛飾区 (@katsushika_city) 2020年5月18日 秋本先生は「頑張ろう!葛飾!今、できることをやって自分の力をつけてください」とコメント。マスクを着用した『こち亀』のキャラクターたちが、派出所で外出を自粛する様子を描きました。【ネットの声】・両さん!部長からまた怒られるよ!・両さんなら、多分コロナウイルスに感染しないと思う。・笑った。秋本先生、面白い漫画をありがとうございます。・『こち亀』のメンバーを見ると、ホッとする。元気が出た!2016年に連載が終了してからも、根強い人気を誇る『こち亀』。久しぶりに描かれた『こち亀』のエピソードは、多くの人を元気付けました。[文・構成/grape編集部]
2020年05月19日喜多川歌麿や葛飾北斎といったビッグネームの浮世絵師5人にフォーカスした展覧会『大浮世絵展─歌麿、写楽、北斎、広重、国芳夢の競演』が、愛知県美術館で5月31日(日)まで開催されている。国内外の美術館や博物館、個人コレクションから集めたこの展覧会では、現在最も人気のある喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳の5人による傑作を見ることができる。展示室は、5人の絵師ごとに区切られている。「第1章喜多川歌麿」では、歌麿が得意とした、人物の上半身をアップで描く大首絵の美人画が並ぶ。それぞれの女性像の個性や感情を感じ取ることができるだろう。続いて「第2章東洲斎写楽」では、写楽が描いた役者絵を紹介する。謎の多さで知られる写楽。その作品は、当時は奇抜な表現に見られたという。「第3章葛飾北斎」では、国内外で人気がある「冨嶽三十六景」や花鳥版画が展示される。リアルで写実的な独自の表現に引き付けられるだろう。さらに「第4章歌川広重」では、叙情的で親しみやすい風景画や花鳥版画を見ることができる。北斎と広重、このふたりの画風の違いも分かるはずだ。そして「第5章歌川国芳」では、人物の細部までこだわった武者絵や動物を擬人化したユーモラスなものまで、国芳が残した数々の戯画を鑑賞できる。幕末に現れた奇抜な画風が魅力的だ。国際浮世絵学会の監修のもと、集まった作品が持つ浮世絵本来の鮮やかさに、きっとあなたも驚く展覧会となっている。※新型コロナウイルス感染拡大防止のため会期変更の可能性あり。最新の情報は 愛知県美術館ウェブサイトで確認を。【関連リンク】 愛知県美術館( )東洲斎写楽「3代目大谷鬼次の江戸兵衛」江戸時代/寛政6年(1794)、大判錦絵 シカゴ美術館蔵展示期間:2020年4月3日~5月31日(日)葛飾北斎「冨嶽三十六景神奈川沖浪裏」江戸時代/天保2-4年(1831-33)頃、横大判錦絵 ミネアポリス美術館蔵展示期間:2020年4月3日~5月2日(土)歌川広重「東海道五拾三次之内蒲原夜之雪」江戸時代/天保5-7年(1834-36)、横大判錦絵 ミネアポリス美術館蔵展示期間:2020年4月3日~5月3日(日)歌川国芳「相馬の古内裏」江戸時代/弘化2-3年(1845-46)、大判錦絵3枚続展示期間:2020年5月4日~5月31日(日)
2020年04月07日企画展「大江戸歳事記」が、東京・すみだ北斎美術館にて、2020年6月30日(火)から8月30日(日)まで開催される。なお、当初は4月21日(火)から6月14日(日)までの会期を予定していたが、延期となった。“江戸の年中行事”をテーマに正月や端午の節句、七夕など、1年のなかには四季折々の行事が存在し、人びとの生活にリズムを与えている。それは江戸時代にあっても同様で、人びとは1年の平穏無事などの祈りを込めて年中行事を行ってきた。「大江戸歳事記」は、そうした年中行事がテーマ。江戸時代の絵師・葛飾北斎やその門人たちが描いた作品約120点を通して、当時の風俗を紹介する。江戸の暦に合わせて行事を紹介江戸時代には、現代の太陽暦とは異なる暦を使用しており、暦と季節の関係が現代とは異なる。本展では、当時の暦に合わせて四季折々の行事を紹介。正月に各家にやって来る芸人・万歳(まんざい)を描いた「万歳図」は、北斎壮年期の作品だ。門松を配することで奥行きを持たせた画面に、烏帽子を被った太夫と、鼓を持った才蔵の2人を描いている。また、葛飾応為の手による『女重宝記』の「たなばたまつり」は、秋の行事・七夕を主題にした作品。王朝風の女性が七夕の飾り物をする様子とともに、琴といった細部の描写にも着目したい。ほかにも、春の雛祭に合わせた大山北李の「享保雛図」や、秋の行事・重陽にちなんだ葛飾北斎の「菊慈童」、さらに『北斎漫画』からは節分のひと幕などを展示。四季折々の年中行事にふれられる。行商などの風俗を描いた作品もさらに四季折々の行事に加えて、季節ごとに現れる行商などの風俗を描いた作品も。正月の宝船売りや端午の菖蒲売りなど、それぞれの月にまつわる物売りを描いた蹄斎北馬の「十二か月物売図」などを展示する。数々の浮世絵を通して、江戸の1年や当時の生活を身近に感じられるだろう。展覧会概要企画展「大江戸歳事記」会期:2020年6月30日(火)~8月30日(日)前期 6月30日(火)~8月2日(日)/後期 8月4日(火)~8月30日(日) ※前後期で一部展示替えを実施※当初は2020年4月21日(火)~6月14日(日)の会期を予定していたが、延期しての開催会場:すみだ北斎美術館住所:東京都墨田区亀沢2-7-2休館日:月曜日、8月11日(火) ※8月10日(月・祝)は開館開館時間:9:30~17:30(入館は17:00まで)観覧料:一般 1,000円、高校生・大学生・65歳以上 700円、中学生 300円、障がい者 300円、小学生以下 無料※本展のチケットで、会期中観覧日当日に限り、AURORA(常設展示室)をはじめすべての展示を観覧可※前売券は当面の間販売なし。※団体受付は当面の間休止。※来館に際しての注意事項は、公式サイトを確認のこと【問い合わせ先】TEL:03-6658-8936(9:30~17:30 休館日のぞく)
2020年04月03日新型コロナウイルスの感染状況ならびに政府・自治体・関係諸機関の発表や方針を鑑み、5月29日(金)に劇場公開を予定していた映画『HOKUSAI』が公開延期されることが発表された。柳楽優弥と田中泯がそれぞれ青年期と老年期の葛飾北斎を演じるほか、阿部寛、玉木宏、永山瑛太らが豪華共演した本作。延期後の劇場公開は、2021年を予定しているという。詳しい時期や日程が決まり次第、公式ウェブサイト等で告知。また、購入済みの前売券は延期後にも使用できる。『HOKUSAI』は2021年、全国にて公開予定。(text:cinemacafe.net)■関連作品:HOKUSAI 2021年、全国にて公開予定©2020 HOKUSAI MOVIE
2020年04月02日4月5日(日)~9月27日(日)に岡田美術館にておこなわれる「生誕260年記念 北斎の肉筆画 ―版画・春画の名作とともに―」の魅力に迫ります。葛飾北斎の実力を思い知る、圧倒的な肉筆画の数々。江戸の浮世絵師と聞いて誰もがまず思い浮かぶ作家といえば、葛飾北斎。1760年、現在の墨田区に生まれた北斎は6歳の頃から好んで絵を描いた。数え年で19歳の時、役者絵版画で一世を風靡し、美人画で有名だった勝川春章に弟子入り。浮世絵師・勝川春朗としてデビューする。勝川派から離れた後は、たびたび画号を変えて90歳で生涯を閉じた。今年は北斎の生誕260年。それを記念した本展では彼の40歳代から最晩年までの各時代を代表する肉筆画11点を中心に、版画・版本、春画を含む全17点の北斎作品が展示される。ちなみに肉筆画とは、大量生産できる版画に対し、絵師が一点一点筆で描く唯一無二の絵のこと。版画より自由度が高いため絵師の実力がダイレクトに反映されるのが特徴だ。まず最大の見どころは、北斎50歳前後の作品と伝わる肉筆美人画。なかでも「夏の朝」「美人夏姿図」の2点が並んで展示される機会はめったにない。また、北斎ファンには欠かせない浮世絵「冨嶽三十六景」より、三役とも呼ばれる「神奈川沖浪裏」「凱風快晴」「山下白雨」も登場する(※)。これらは北斎が70歳の頃に手掛けた作品で、西洋のプルシアンブルーの顔料を使った表現が話題を呼び、風景版画の大ブームを巻き起こした作品だ。さらに通なファンに愛されている『北斎漫画』も展示。北斎の漫画スケッチともいうべき本作は、彼が55歳から没後まで刊行され続けたロングセラー。変顔、動物、コミカルな人の動きなどユーモアたっぷりのこの本もお楽しみのひとつだ。さらにもう一つ、大人向けの企画として紹介したいのが北斎作の春画。特に北斎が絵だけでなくストーリーまで担当した『萬福和合神』は、読み物としても楽しめるはずだ。迫真の精密描写に注目!質感がわかるほどの肉筆画。上・義経、静御前、弁慶という人気の3人を描いた作品は精密かつ構図も洒落ている。葛飾北斎「夏の朝」(部分)19世紀初頭 岡田美術館蔵下・髪を整える女性の傍らには金魚鉢や房楊枝(歯ブラシ)もあり当時の文化も伝える。葛飾北斎「堀河夜討図」(部分)19世紀前半 岡田美術館蔵以前はこんな作風も!40歳代以前に描かれた屏風。北斎が40歳頃よりも以前に描いた屏風絵。私たちがよく知る彼の作風とは違い、優しいタッチで四季の移ろいを伝えている。年代によって違う北斎絵の多彩さを楽しめるのも本展の魅力だ。葛飾北斎「四季耕作図屏風」(部分)19世紀初頭 岡田美術館蔵生誕260年記念 北斎の肉筆画 ―版画・春画の名作とともに―岡田美術館神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493-14月5日(日)~9月27日(日)9:00~17:00(入場は閉館の30分前まで)会期中無休一般2800円ほかTEL:0460・87・3931※冨嶽三十六景「神奈川沖浪裏」「凱風快晴」「山下白雨」はそれぞれ展示期間が異なります。※『anan』2020年4月8日号より。文・山田貴美子(by anan編集部)
2020年04月01日世界的にも知られる浮世絵師・葛飾北斎というひとりの人物に映画『HOKUSAI』で役を通して向き合った柳楽優弥さんと田中泯さんのおふたり。演じる中で感じた、表現者にとっての道しるべとは。――映画『HOKUSAI』で、片や青年期、片や老年期の北斎を演じた柳楽優弥さんと田中泯さん。柳楽:今回、泯さんと同じ役柄を共に演じられたというのは、すごくハッピーなことでした。田中:僕もハッピーでしたよ。もともと不器用で、なんでもできる人間じゃありません。北斎は実在したことははっきりしているのに、実像はわかっていない。その人を演じるのだから、こんなヤバイことないですよ。柳楽:ほんとヤバいですよね。それこそ北斎の青年期って、調べても調べても情報が全然出てこないのですごく難しくて。監督たちと何度も話し合って、あんまり繊細な感じではなく、アーティストらしいアクの強さを目指しました。田中:この映画のある場面で、ふたりの北斎が共演しているシーンがあるんだけれど、あれが僕はすっごく楽しかった。柳楽:僕もです。田中:現実にはありえない場面だし、隣にいるだけなのに、なんというか…自分の中で感覚が混ざっていく感じがあったんだよね。柳楽:確かに僕にもそんな感覚がありました。不思議ですよね。――青年期の北斎は、人気絵師を次々と発掘し世に送り出していた名プロデューサーである蔦屋重三郎に目をかけられながらも、才能を開花しきれずくすぶり続ける。それでも絵に執着し、描かずにいられない北斎の姿に、表現者として共感する部分はあるのだろうか。田中:北斎にとって絵を描く行為は、好きかどうかを超えた当たり前のことで、若い時からずっと、描き続けなければというモチベーションでいたんだろうと思います。それまで浮世絵といえば人物画が当たり前だったのに、突然自然の風景を描いたのも、ため込んでいたモチベーションが絵を描かせた…というか絵になったとしか思えない。僕もそういう意味では、踊らないとダメです。言葉でしゃべることよりも、僕にとっては踊ることのほうが本当で、それができなかったら生きていけない。柳楽:僕はどうだろう…。演じることは好きだし、ずっとやっていきたいなと思っています。でも、どうやったらうまくなるんだろうと思っても、なかなかうまくならないんです。考えれば考えるほど演技の奥深さに迷ってしまって。田中:何をもってうまいというかっていう問題もあるからね。僕は迷う前に無理だって諦めてるよ。柳楽:僕も、泯さんみたいな境地にいけたら楽になるんですかね…。――そんなふたりが考える色気、そして色気を感じる表現者とは?柳楽:ブレずに生きるってすごく勇気のいることだと思うんです。僕はなかなかそうなれないから、自分らしい生き方をきちんと確立できている人に憧れますよね。田中:僕も自信を持って生きてきた人じゃないもので、つねにグラグラしていたけれど、それをよしとしてきたんだよね。もともと自信なんてものは、自分の気の持ちようで、そんなものを根拠に生きてもしょうがないと思ってる。自分がどんなにグラグラしててもいいんです。大事なのは、何にも頼らずにひとりで歩いている自分が、一番かっこよくいられているかどうか。人に見えている自分なんてどうでもいいんだよ。他人なんて、いつかいなくなっちゃうかもしれないし。柳楽:すごくいい考え方ですね。いまのような情報が多い時代って、人の評価に左右されたり、誰かの価値観に自分を合わせてしまったりしてしまいがちだと思うんです。僕も流されやすいところがあるので、とても興味深いですし、これから先、生きていくうえでのヒントがあるような気がします。田中:北斎なんて、それまでの浮世絵の価値観をひっくり返しちゃったわけだから本当にすごいよね。やぎら・ゆうや1990年3月26日生まれ、東京都出身。映画『HOKUSAI』は5月29日に全国公開。6月27日に30歳記念のアニバーサリーブック『やぎら本』が発売、7月には主演ドラマ『二月の勝者』も控える。シャツ¥24,000パンツ¥36,000(共にアトウ/シアンPR TEL:03・6662・5525)シューズはスタイリスト私物たなか・みん1945年生まれ、東京都出身。クラシックバレエ、モダンダンスを学び独自のオドリの道へ。ダンサーとして国内外で活動する一方、ドラマや映画でも活躍。9月公開の映画『峠 最後のサムライ』に出演。ジャケット¥218,000パンツ¥66,000(共にYOHJI YAMAMOTO/ヨウジヤマモトプレスルーム TEL:03・5463・1500)※『anan』2020年4月1日号より。写真・宮崎健太郎スタイリスト・長瀬哲朗(柳楽さん)九(Yolken/田中さん)ヘア&メイク・佐鳥麻子(柳楽さん)横山雷志郎(Yolken/田中さん)取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2020年03月31日いまなお愛され続ける世界的アーティスト・葛飾北斎を柳楽優弥と田中泯が演じ、北斎の知られざる生涯を初めて描く映画『HOKUSAI』。この度、本作の本予告映像と本ポスタービジュアルが公開された。今回到着した映像では、自由奔放な毎日を過ごしていた柳楽さん演じる若き北斎が、稀代の版元(プロデューサー)、蔦屋重三郎(阿部寛)と出逢い、才能を開花させ、天才絵師になるまでが凝縮されている。売れない絵師だがプライドだけは一人前の若き北斎が、美人画の大家・喜多川歌麿(玉木宏)に「てめえの絵は色気がねえ」と一蹴されたり、役者絵で鮮烈なデビューを飾った若き天才絵師・東洲斎写楽(浦上晟周)の挑発的な言葉に「ふざけてんのか」と感情むき出しにしたり…。そんな中、北斎を気にかけている蔦屋は「勝ち負けで絵を描いているのか。絵師などやめちまえ」と言い放つ。とうとう北斎は自信を失い、挫折と苦悩を重ねながら、あるとき、圧倒的な存在感を放つ海と波に魅了され、唯一無二の独創性が開眼、多くのヒット作を生み出し江戸を席巻。だが、江戸時代後期は幕府によって浮世絵や戯作などの風俗が厳しく取り締まられているという現実も。一方で「勝負してぇんだ」と、創作意欲が衰えることのない老年期の北斎(田中さん)は、絵で誰よりも雄弁に“表現の自由”を求め、時代に抗い続けるのだ。また、北斎の代表作「冨嶽三十六景神奈川沖浪裏」の大浪を背景にした本ポスタービジュアルも到着。青年期と老年期の北斎が一緒に写るほか、蔦屋、歌麿、種彦ら本作のキーパーソン、そして数々の代表作も一緒に登場している。『HOKUSAI』は5月29日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:HOKUSAI 2020年5月29日より全国にて公開©2020 HOKUSAI MOVIE
2020年03月20日葛飾北斎の知られざる生涯を初めて描く映画『HOKUSAI』が、5月29日(金)より全国公開される。この度、本予告映像とポスタービジュアルが公開された。公開された予告映像では、腕はいいものの絵を描く本質と向き合わず、自由奔放な毎日を過ごしていた葛飾北斎(柳楽優弥)が、稀代の版元(プロデューサー)・蔦屋重三郎(阿部寛)と出逢うことで、その才能を開花させ、いまも世界中に多くの影響を与える天才絵師になるまでを切り取っている。予告映像の中で北斎は、美人画の大家・喜多川歌麿(玉木宏)に大手を振って対峙をするが、「てめえの絵は色気がねえ」と一蹴される。さらに彗星のごとく現れ、役者絵で鮮烈なデビューを飾った若き天才絵師・東洲斎写楽(浦上晟周)の挑発的な言葉に、悔しさのあまり競争心をむき出しに。こうした先達からの数々の言葉に自信を失い、挫折と苦悩を重ねる北斎だったが、その逆境を糧に、あるとき圧倒的な存在感を放つ海、そして“波”に魅了され、唯一無二の独創性が、ついに開眼する。しかし、江戸時代後期は幕府によって浮世絵や戯作などの風俗が厳しく取り締まられており、蔦屋が営む耕書堂や、武士の家系であることを伏せて筆を取り北斎とタッグを組んでいた戯作者の柳亭種彦(永山瑛太)も弾圧の対象に。彼もまた自問自答し、「先生は絵のために全てを捨てられますか?」と北斎に問いかけるも、北斎の気概や諦めない姿を目の当たりにし、己の信念を最後まで貫き通すことを決心する。一方で、志をともにする表現者たちを失い続けてもなお創作意欲が衰えることのない老年期の北斎(田中泯)は、筆一本を手に黙々と描き続けた絵で、誰よりも雄弁に“表現の自由”を求め、時代に抗い続ける。あわせて公開されたポスタービジュアルには、北斎の代表作である『冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏』の大浪(グレートウェーブ)を背景に、数々の代表作も散りばめられており、青年期&老年期の北斎、蔦屋、歌麿、種彦らキーパーソンを演じる俳優たちが揃い踏み。「この筆で、世界を変える。」というキャッチコピーとともに、これまで語られることのなかった北斎の物語を期待させる。なお、ムビチケカードのみ、購入時に特典として「特製大浪ステッカー」が付いてくる(なくなり次第終了)。■ムビチケカード販売日:3月20日(金)~(一部劇場を除く)■ムビチケカード価格:一般券 1,500 円(税込)※特典の画像はイメージです。実際の商品デザインと異なる場合があります。『HOKUSAI』5月29日(金)より全国公開
2020年03月20日葛飾北斎の知られざる生涯を初めて描く映画『HOKUSAI』が、5月29日(金)より全国公開される。この度、柳楽優弥と田中泯が演じる北斎の姿をとらえた新場面写真が公開された。公開された場面写真では、柳楽と田中がそれぞれ演じる、青年期と老年期の北斎の姿が確認できる。生涯で3万点以上の作品を残した北斎は、自ら「画狂老人」と名乗るほどに、創作活動に人生を捧げた人物。そんな世界で有名なアーティストの生涯を初めて描いた本作では、北斎のそんな“画狂ぶり”が映し出される。柳楽演じる青年期の北斎が、竹林のなか神経を研ぎ澄ませた表情で作品のイメージを膨らませる姿を見せれば、田中演じる老年期の北斎は城下町で突風に吹かれながらアイディアを閃いたかのような恍惚の表情を見せる。また浜辺で波打つ海とその奥に臨む富士山を眺める姿からは、『冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏』に代表される、北斎の代名詞ともいえる“波”の絵を想起させられ、映画の中の北斎が、いつ、どこであろうと創作のインスビレーションを感じ取っていたことがわかる。さらには、青年期と老年期の北斎がシンクロするかのように同じ姿勢を取って、創作に打ち込む姿も切り取られており、その姿からは、売れない絵師として一心不乱に腕を磨いた若き日から、多くの弟子を抱えるほどの成功を収めた晩年まで、時代や環境が変わろうとも一切変わることのない飽くなき向上心を感じさせられる。一方で、北斎と妻のコト(瀧本美織)とのツーショットもからは、画狂・北斎の知られざる家庭人としての一面が描かれることが示されている。ふたりで一役を演じるという難題に向き合いながら、役作りのための話し合いなどはほとんどなかったという柳楽と田中だが、柳楽は「(あるシーンで)“自分の見たものを信じる”という意味で自分の目を指す仕草をしたんですが、それは老年期になってもやりたい、という風におっしゃってくれました」と、田中とのエビソードを明かしている。田中は、「最初の撮影で“(柳楽演じる青年期の北斎と)ダブって見えます”とハッキリ監督はおしゃってくれたので、“よし”と思って、あとは思うようにやっていました」と撮影を振り返った。『HOKUSAI』5月29日(金)より全国公開
2020年03月13日東京国際フォーラムにて開催される予定だった「アートフェア東京2020」が、開催を中止。日本最大級の国際的なアートフェア日本最大級の国際的なアートフェアである「アートフェア東京」。15回目の開催を迎える2020年は、“with Art”をテーマに国内外から147軒のギャラリーが出展し、古美術から工芸、日本画、現代アートまで幅広い作品が集結。作品を見るのみならず、購入することもできる。会場は主に、古美術や近代美術、現代アートなど多彩なジャンルの作品が集まる「ギャラリーズ(Galleries)」に加え、ロビーギャラリーで開催される入場無料の「プロジェクツ(Projects)」「クロッシング(Crossing)」の3つのセクションから構成される。「ギャラリーズ」セクション「ギャラリーズ」セクションには、有名作家作品が多数登場。葛飾北斎の《昇龍富士波濤図》や印象派クロード・モネの《牧草地、曇り空》をはじめ、ピカソや藤田嗣治、日本のメディアアートを牽引するエキソニモ、そして2019年から2020年にかけて個展も開催されている塩田千春や白髪一雄、森村泰昌など、巨匠から現代アーティストまでの多彩な作品が集まる。「プロジェクツ」セクション入場無料エリアのロビーギャラリーで展開する「プロジェクツ」セクションでは、今注目すべき12人のアーティストを個展形式で紹介。鑑賞者と絵画の知覚の関係を探るアメリカの若手作家、エヴァン・ネスビットなど3人の海外作家のほか、アクロバティックな視点からさまざまな都市風景を描く田島大介らが参加する。「クロッシング」セクションAFT2020の玄関口である「クロッシング」セクションでは、日本各地の文化・伝統を今に伝える地方工芸団体や百貨店企画のギャラリーなど、11軒のギャラリーが参加する。詳細アートフェア東京2020〈開催中止〉※当初、2020年3月20日(金)~22日(日)、3月19日(木)は招待制にて開催を予定していたが、開催をすべて中止。※国際展「ワールド アート トーキョー 2020」も開催を中止。※前売券は販売中止。既に販売した分の払い戻し対応に関しては、公式ホームページにて告知。場所:東京国際フォーラム ホールE、ロビーギャラリー住所:東京都千代田区丸の内3-5-1【問い合わせ先】一般社団法人 アート東京TEL:050-3187-5050(自動音声案内)
2020年02月29日江戸時代に活躍した職人たちの仕事と人生に光を当てた特別展『江戸ものづくり列伝 —ニッポンの美は職人の技と心に宿る—』が、東京都江戸東京博物館で2月8日(土)〜4月5日(日)まで開催されている。四季折々の暮らしとともに発展してきた日本の伝統美術。豊かな遊び心と繊細な美意識で日本の美を作り上げてきたのが、「ものづくり」に生きる職人たちだ。同展は、そんな江戸時代の職人たちの中から、特色のある5人の名工たちを紹介する。その5名とは、江戸が生んだ2人の蒔絵師・原羊遊斎(ようゆうさい)と柴田是真(ぜしん)、尾形乾山の陶法を継承し軍艦の建造をも手がけた鬼才の陶工・三浦乾也(けんや)、葛飾北斎の弟子で絵師から金工の道に転じた府川一則(かずのり)、江戸の職人気質を受け継ぎ超細密工芸を究めた小林礫斎(れきさい)。会場には、江戸琳派の巨匠・酒井抱一と原羊遊斎のコラボレーションで生まれた蒔絵軸盆や、三浦乾也による本物そっくりなサザエの香炉、小林礫斎のミニチュア家具など、その道の技を極めた職人たちの逸品がずらりと並ぶ。また、日本では初公開となる、明治前期に日本を訪れたヨーロッパ貴族バルディ伯爵の日本コレクション(ベニス東洋美術館所蔵)も展示。日本が世界に誇る「ものづくり」の力の源泉を、同展で堪能してほしい。【開催情報】『江戸ものづくり列伝 —ニッポンの美は職人の技と心に宿る—』 2月8日(土)〜4月5日(日)まで東京都江戸東京博物館にて開催【関連リンク】 東京都江戸東京博物館()《バルディ伯爵肖像》明治22年(1899) ベニス東洋美術館蔵《梨子地藤巴立葵紋散松竹藤文蒔絵行器》江戸時代 18世紀ベニス東洋美術館蔵《朱漆塗鼠嫁入蒔絵組盃》浮船/作江戸時代 19世紀ベニス東洋美術館蔵《藍鮫研出鞘脇指拵》鐔 銘 後藤光美、目貫 割際端銘 光・美、小柄・笄 無銘江戸時代 19世紀ベニス東洋美術館蔵《紺糸素懸威五枚胴具足》明珍宗保/作天保15年(1844)江戸東京博物館蔵《蔓梅擬目白蒔絵軸盆》原羊遊斎/蒔絵、酒井抱一/下絵文政4年(1821)江戸東京博物館蔵【展示期間】2月8日(土)~3月8日(日)《栄螺形香炉》三浦乾也/作明治時代 19世紀個人蔵《山水図巻》葛飾北斎/画江戸時代 19世紀島根県立美術館蔵【展示期間】2月8日(土)~3月8日(日)《薙刀 銘 長曽祢興里入道乕徹》江戸時代 17世紀江戸東京博物館蔵
2020年02月09日葛飾北斎生誕260周年を記念した<HOKUSAIイヤー>に登場する映画『HOKUSAI』から、柳楽優弥と田中泯がそれぞれに演じる“画狂人生”を突き進んだ北斎の姿を捉えた特報映像&場面写真が解禁された。北斎の代表作である「冨嶽三十六景」の一図、「神奈川沖浪裏」がダイナミックにうねるアニメーションから始まる本映像。続いて「北極星にちなんでつけたんだ。たったひとつ決して動かねえ星だ」と、自らの名前の由来を稀代の版元(プロデューサー)・蔦屋重三郎(阿部寛)にまっすぐなまなざしで語る、柳楽さん演じる青年期、そして「勝負してえんだ、世の中とよ」と、老いてもなおさらなる高みを目指し、目をギラつかせる田中さん演じる老年期、二つの時代の北斎が捉えられている。北斎が生きた江戸時代後期はまさに激動の時代。風紀の乱れを正すべく幕府によって風俗が厳しく取り締まられていた当時、町人文化を彩った浮世絵は規制の対象となっていた。そんな表現者たちにとって不自由な生き方を強いられる世の中であっても、「俺は俺の好きに描く」と北斎はひとり、北極星のごとくブレることなく画狂人生をまい進。表現者としての自由を求めて、筆ひとつで激動の時代に挑み続ける。そしてついにたどり着いたのが、いまもなお色褪せることなく人々の心を掴んで離さない“あの波”の誕生。これまで描かれることのなかった葛飾北斎の知られざる物語、日本のみならず世界中に影響を与えた“あの波”の誕生秘話にますます期待が膨らむ仕上がりとなっている。さらに、北斎の人生のキーマンとなる蔦屋重三郎、喜多川歌麿(玉木宏)、柳亭種彦(永山瑛太)の映像も初お披露目。豪華オールスターキャストが、それぞれの視点から北斎の波乱万丈の人生を見つめていく。今回初解禁となった本作の場面写真にも、若かりし頃から晩年まで変わることなく、飽くなき向上心のままに一心不乱に作品づくりに没頭する青年期と老年期の北斎や、若き北斎と対峙し、のちにその才能を見出す蔦屋、妖艶なまなざしで花魁を描こうとする美人画の大家・歌麿、種彦の書いた書物に目を落とし、言葉を交わしている様子の老年期・北斎の姿などが収められている。また、「冨嶽三十六景神奈川沖浪裏」を手に取る芸者たちの姿もあり、“あの波”がいかに当時の人々の心を動かしたのかも見逃せない。なお、葛飾北斎の人物像に迫る「HOKUSAINOTE」が2月27日発売決定。多くの謎に包まれている北斎の「人物像」に彼の残した作品や時代背景から迫るほか、生涯90回以上も引っ越しをしたという、東京・墨田区をはじめ、長野・小布施や神奈川・葉山や逗子、千葉・房総など、北斎ゆかりの地などが紹介されている。『HOKUSAI』は5月29日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:HOKUSAI 2020年5月29日より全国にて公開©2020 HOKUSAI MOVIE
2020年01月30日葛飾北斎の知られざる生涯を初めて描く映画『HOKUSAI』が、北斎の生誕260周年となる今年、5月29日(金)より全国公開されることが決定。この度、柳楽優弥、田中泯、阿部寛、永山瑛太、玉木宏らオールスターキャストが揃い踏みとなる本作の特報と場面写真が公開された。代表作『冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏』が今年2月に新たに刷新される新パスポートや、2024年度から使用される千円札のデザインに採用されるなど、今なお愛され続ける世界的アーティスト・葛飾北斎。19世紀にヨーロッパでジャポニズムブームを巻き起こし、マネ、モネ、ゴッホ、ゴーギャンなど、数々のアーティストに影響を与え、西洋近代絵画の源流となった存在だ。彼は世界で最も有名な日本人で、米 LIFE 誌“この1000年で偉大な功績を残した100人”にも、唯一の日本人として選ばれている。公開された特報映像と場面写真は、激動の時代に抗い、画狂人生を突き進んだ北斎の姿が眩しいものだ。彼の代表作である『冨嶽三十六景』の一図、『神奈川沖浪裏』がダイナミックにうねるアニメーションで幕が明ける本映像。続いて「北極星にちなんでつけたんだ。たったひとつ決して動かねえ星だ」と自らの名前の由来を稀代の版元(プロデューサー)・蔦屋重三郎(阿部)に真っ直ぐなまなざしで語っている。そんな青年期を演じるのが柳楽で、そして、「勝負してえんだ、世の中とよ」と老いてもなお、さらなる高みを目指し、目をギラつかせる老年期の北斎を演じるのが田中だ。ふたつ時代の北斎が捉えられている。北斎が生きた江戸時代後期は、まさに激動の時代。風紀の乱れを正すべく幕府によって風俗が厳しく取り締まられていた当時において、町人文化を彩った浮世絵もまた規制の対象だった。そんな表現者たちにとって不自由な生き方を強いられる世の中であっても、「俺は俺の好きに描く」と北斎はひとり北極星のごとく、ブレることなく画狂人生を邁進。表現者としての自由を求めて、筆ひとつで激動の時代に挑み続ける。そしてついにたどり着く、今もなお色褪せることなく人々の心を掴んで離さない、“あの波”の誕生……。いまだかつて描かれることのなかった北斎の知られざる物語、日本のみならず世界中に影響を与えた“あの波”の誕生秘話に期待が膨らむ仕上がりの映像だ。また、北斎の人生のキーマンとなる喜多川歌麿(玉木)、柳亭種彦(永山)の映像も初お披露目。豪華オールスターキャストが、それぞれの視点から北斎の波乱万丈の人生を見つめる。あわせて公開された場面写真では、若かりし頃から晩年まで変わることなく、飽くなき向上心のままに一心不乱に作品づくりに没頭する青年期と老年期の北斎や、若き北斎と対峙し、のちにその才能を見出す蔦屋、妖艶なまなざしで花魁を描こうとする美人画の大家・歌麿、種彦の書いた書物に目を落とし、言葉を交わしている様子の老年期・北斎と種彦の姿などが捉えられている。また、『冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏』を手に取る芸者の姿たちもあり、“あの波”がいかに当時の人々の心を動かしたのかも見て取れる。生誕260周年を迎える2020年は、オリンピックイヤーとして、改めて世界の目が日本に注がれる。マンガやアニメなど、日本オリジナルのコンテンツの原点である北斎の知られざる人生を伝えるべく、海外映画祭への参加や海外配給を視野に入れた全世界同時プロモーションを展開し、世界中で“HOKUSAIムーブメント”を巻き起こすことになりそうだ。『HOKUSAI』5月29日(金)より全国公開
2020年01月30日企画展「北斎師弟対決!」が、すみだ北斎美術館にて2020年2月4日(火)から4月5日(日)まで開催される。葛飾北斎とその弟子の作品を比較「北斎師弟対決!」では、江戸の浮世絵師を代表する葛飾北斎と、その弟子が同じテーマで描いた作品を展示し、両者を比較する中でそれぞれの画風の特徴や影響関係に迫る。会場には、師・北斎と弟子20名の作品が、前後期あわせて約100点集結。また、北斎の研究の中で、弟子が認知されていった軌跡も紹介する。孫弟子も含めて200人にも及ぶ弟子がいたという北斎。飯島虚心による北斎の伝記『葛飾北斎伝』には、北斎は弟子に自ら教えることは好まず、出版した絵手本で学習させていたことが記されている。北斎は弟子に自らの画道を模索させることでその能力を引き出し、多くの名手を育てたようだ。うねるような“水の表現”例えば、川や海、滝といった水の表現に注目。北斎が川を描いた「冨嶽三十六景 御厩川岸より両国橋夕陽見」では、うねるような曲線で水の動きが表現されている。弟子の魚屋北溪も、「諸国名所 伊豆手石の弥陀」において曲線で水の流れを表現しているが、川ではなく海を描いた作品のためより大きな水のうねりが描かれているのがわかる。北斎の娘や謎の弟子の作品も登場また、北斎の娘・葛飾応為による“手仕事する女”の優美な指先の描写や、謎の弟子と言われている雪斎が描いた花魁と禿の表情、手鏡の中に映った女性の顔をテーマにした抱亭五清の作品など、構図やタッチ、細部に北斎との共通項だけでなく弟子の工夫が見て取れるのが面白い。「北斎漫画」に登場する愛らしい“猫”は、北溪や葛飾為斎の作品にもそっくりな佇まいが登場。こうした弟子の作品からは、弟子たちが北斎の絵手本を良く学び、画技を受け継いでいたことがうかがえる。【詳細】北斎師弟対決!開催期間:2020年2月4日(火)~4月5日(日)前期 2月4日(火)~3月8日(日)/後期 3月10日(火)~4月5日(日)※前後期で一部展示替えを実施開館時間:9:30~17:30 (入館は17:00まで)休館日:毎週月曜日※2月24日(月・振替休日)は開館、2月25日(火)は休館■チケット一般 1,000(800)円、高校生・大学生 700(560)円、65歳以上 700(560)円、中学生 300(240)円、障がい者 300(240)円※( )内は2020年2月3日(水)までの前売料金。※一般以外は、入館の際に身分証の提示が必要な場合あり。※小学生以下は、無料で入館可能。※前売券販売枚数は、1人につき10枚まで。※団体(20名以上)の場合は美術館に事前申請の上、美術館で入館日当日に券を購入。※会期中の観覧日に限り、AURORA(常設展示室)をはじめ全ての展示を観覧可能。※無くなり次第、販売終了。■チケット販売場所・第一ホテル両国(東京都墨田区横網1-6-1)・東武ホテルレバント東京(東京都墨田区錦糸1-2-2)・両国ビューホテル(東京都墨田区両国2-19-1)・吾妻橋観光案内所(東京都墨田区吾妻橋1-23-20)・産業観光プラザ すみだ まち処(東京都墨田区押上1-1-2東京スカイツリータウン・ソラマチ5F)・両国観光案内所(東京都墨田区横網1-3-20 -両国-江戸NOREN 1F)※販売開始時間は9:00から(まち処と両国観光案内所は10:00から)※すみだ北斎美術館1階受付では、2月2日(日)までの期間に限り、前売券を販売。販売時間は9:30から17:00まで。・ローソンチケット Lコード:34375・カンフェティ【問い合わせ先】すみだ北斎美術館TEL:03-6658-8936(9:30~17:30 ※休館日を除く)
2020年01月25日日本橋三越本店は、バレンタインに向けたチョコレートイベント「スイーツコレクション」を、2020年1月29日(水)から2月14日(金)まで本館7階の催物会場にて開催する。2020年のテーマは覚醒毎年恒例となっている日本橋三越本店の「スイーツコレクション」。2020年は“覚醒”をテーマに、国内外の有名ブランドが、自慢のチョコレートを披露する。黒の花びらチョコなど五感を刺激するショコラたちチョコレートは、テーマに基づいた2つのキーワードを軸にセレクト。「チョコレート愛への目覚め」をキーワードにしたショコラは、見た目や味わいなど、五感を刺激するものばかり。「ボワシエ」からは、同店の看板メニューである花びら形ショコラが登場。ごまの香りが楽しめる新フレーバーを用意する。50点限定での提供となる「フレデリック・アヴェッカー」のホワイトショコラガナッシュは、3種類のオリーブを使用した滑らかな味わいが特徴だ。ストロベリーミントや柚子などを合わせ、唯一無二の味わいに仕上げている。名門ブランドによるクマのミルクチョコなど「覚めないチョコレート愛」をキーワードにしたショコラには、ふわふわの毛並みまでチョコレートで表現した「カカオ サンパカ」のクマモチーフのミルクチョコレートや、「冨嶽三十六景」など、葛飾北斎の作品をチョコレートに施した「岡田美術館チョコレート」などがラインナップ。また、トリュフを世界に広めた「プレスタ」とイタリアのビーン・トゥー・バーの名店「ドモーリ」がコラボレーションした日本橋三越本店限定のジャンドゥーヤトリュフなど、名門ブランドならではの奥深い味わいや、熟練の技術が光るスイーツを用意する。新感覚のイートインスイーツもまた、五感を刺激するイートインにも注目。「セゾン ド セツコ 京都ショコラトリー」は、自分で作るショコラドリンクを提供。砕いたショコラとミルクを茶筅で混ぜ合わせる新感覚の1杯だ。その他、ビーントゥバーのチョコレート専門店「ダンデライオン」と共同開発したチョコレートソースを上からかけた「メゾンダンドワ」のワッフルなども登場する。【詳細】スイーツコレクション開催期間:2020年1月29日(水)~2月14日(金)場所:日本橋三越本店 本館7階 催物会場住所:東京都中央区日本橋室町1-4-1価格例:・「ボワシエ」ペタル・ド・ショコラ・セサミ 4,104円(税込)・「フレデリック・アヴェッカー」コフレ ユイル ドリーヴ 3,456円(税込)・「セゾン ド セツコ 京都ショコラトリー」茶筅ショコラドリンク 抹茶 1,210円(税込)・「プレスタ」ジャンドゥーヤトリュフ 3,456円(税込)・「マレーン・クーチャンス」アートボンボンコレクション 2,808円(税込)・「カカオ サンパカ」ハートベア カロロ 10,800円(税込)・「メゾンダンドワ」リエージュワッフル 日本橋三越本店限定 チョコレートソース 560円(税込)
2020年01月18日特別展「江戸ものづくり列伝-ニッポンの美は職人の技と心に宿る-」が2月8日(土)から4月5日(日)まで東京都江戸東京博物館にて開催される。そこでナビゲーター(音声ガイド)を務める講談師の神田松之丞に話を聞いた。【チケット情報はこちら】日本で初公開される、明治前期に日本を訪れたヨーロッパ貴族バルディ伯爵の日本コレクション(ベニス東洋美術館所蔵)、博物館のコレクションを中心に、江戸東京で活躍した職人たちの仕事と人生に光を当て、日本が世界に誇るものづくりの力の源泉を見つめるという本展。主には、江戸が生んだふたりの蒔絵師・原羊遊斎と柴田是真、尾形乾山の陶法を継承し軍艦の建造をも手がけた鬼才の陶工・三浦乾也、葛飾北斎の弟子で絵師から金工の道に転じた府川一則、江戸の職人気質を受け継ぎ超細密工芸を究めた小林礫斎という、江戸で活動した特色ある名工達を取り上げるという。レコーディングを終えたばかりの松之丞は「今日読んだ原稿はすべて知らないことでした」と明かし、本展については「バルディ伯爵が“面白い”と思って自国に持ち帰った日本のものが初めてお披露目される、という背景がキャッチーだなと持っています。きっとバルディ伯爵は“日本”を如実に感じるものを選んでいたと思うんです。そういう視点で見るのは楽しみ。日本に暮らす人とはまた違う感性だと思うので」と期待を寄せる。そして大前提として「僕、江戸東京博物館を信頼してるんですよ。そこでやる特別展示ですから、価値のあるものだろうなと思っています。だからこの場所自体もお勧めしたいですね。僕もときどき行くんですけど、好きなんですよ。落語や講談も定期的にやってますし。そういうものをやっていると、独特の空気が自然に出てくる、生きものみたいに。行って損はないところです」と熱く語る。音声ガイドを務めるのは『新・北斎展 HOKUSAI UPDATED』(2019年)から2度目。読むうえでは「あくまで主役は展示物なので、そこを邪魔しちゃいけない。ゆっくり、ハッキリ、大きな声で。要点になるポイントがパッとわかるような、そういう口調や間(ま)は考えました」。そんな中でも松之丞ならではの面白さもある。「ガイドの中で講談のさわりをやらせていただきました。そこは僕らしいところですよね。講談師って、背景を伝える商売だと思ったりするんですよ。例えば橋があったとして、“昔ここでこんなことがあったんですよ”と背景を聞くだけで、その橋が魅力的なものに見えてくることってあると思うので。こういうガイドはこの商売にぴったりだろうなと思っていました」展示をより面白くする松之丞の音声ガイドは利用料600円(税込)。ぜひ楽しんでほしい。取材・文:中川實穂
2020年01月06日柳楽優弥と田中泯が二人一役で葛飾北斎を演じ、北斎の知られざる生涯を初めて描く『HOKUSAI』。この度、本作の新たなキャストが明らかに。北斎の代表作で「冨嶽三十六景」の一図、「神奈川沖浪裏」を大胆に使用したティザービジュアルも到着した。柳楽さんと田中さんのほかにも、阿部寛、永山瑛太、玉木宏ら豪華俳優たちの出演が決定している本作。今回出演が明らかになったのは、瀧本美織、津田寛治、青木崇高といった実力派俳優。創作活動に没頭する日々を過ごす北斎を支える妻・コトを、「GTO」「美男ですね」の瀧本さん。風紀の乱れを正すべく、表現者たちを厳しく取り締まった幕府の役人・永井五右衛門を、「警視庁捜査一課9係」「特捜9」シリーズの津田さん。そして、北斎が晩年を過ごした小布施での生活を手助けした弟子・高井鴻山を、『るろうに剣心』シリーズや大河ドラマ「西郷どん」の青木さんが演じる。さらに、新たに発表されたこの3名を含む8名の劇中カットを使用したキャラクタービジュアルも到着した。そのほか、瑣吉/滝沢馬琴役を辻本祐樹、東洲斎写楽役を浦上晟周、麻雪役を芋生悠、お栄役を河原れん。そして、「万引き家族」の城桧吏もキャスティングされている。『HOKUSAI』は2020年5月、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:HOKUSAI 2020年5月、全国にて公開予定(C)2020 HOKUSAI MOVIE
2019年12月26日世界で最も有名な日本人アーティスト・葛飾北斎の半生を描いた映画『HOKUSAI』が2020年5月に公開されることが決定。あわせてティザービジュアルと新キャストが発表された。代表作『冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏』が2020年3月に新たに刷新される新パスポートや、2024年度から使用される千円札のデザインに採用されるなど、今なお愛され続ける世界的アーティスト葛飾北斎。19世紀にヨーロッパでジャポニズムブームを巻き起こし、マネ、モネ、ゴッホ、ゴーギャンなど数々のアーティストに影響を与え、西洋近代絵画の源流となった、世界で最も有名な日本人だ。米LIFE誌“この1000年で偉大な功績を残した100人”にも唯一の日本人として選ばれている。この度、解禁されたティザービジュアルは葛飾北斎の代表作として知られ、海外では“THE GREAT WAVE”の呼称で愛される『冨嶽三十六景』の一図、『神奈川沖浪裏』を大胆に使用し、「自由を、掴め。」「誰もが知る“あの波”の、誕生の瞬間。」とコピーが添えられたビジュアルとなっている。二人一役で北斎を演じる柳楽優弥と田中泯をはじめ、阿部寛、永山瑛太、玉木宏と豪華キャストが発表されていた本作だが、新たに瀧本美織、津田寛治、青木崇高、辻本祐樹、浦上晟周、芋生悠、河原れんの出演が決定。北斎を支える妻・コトを瀧本、風紀の乱れを正すべく表現者たちを厳しく取り締まった幕府の役人・永井五右衛門を津田、北斎が晩年を過ごした小布施での生活を手助けした弟子・高井鴻山を青木が演じる。公開されたキャラクター画像では、柳楽、田中、阿部、永山、玉木、瀧本、津田・青木の、鋭い眼差しが印象的な劇中カットが写し出されている。『HOKUSAI』2020年5月全国公開
2019年12月26日展覧会「古典×現代2020ー時空を超える日本のアート」が、東京・六本木の国立新美術館にて2020年6月24日(水)から8月24日(月)まで開催される。古典×現代作品で迫る日本美術の“豊かさ”「古典×現代2020ー時空を超える日本のアート」は、日本の古い時代の美術と現代美術を合わせて紹介することで、日本美術の豊かさと魅力を新しい視点から探る展覧会だ。古典と現代の作品計8組会場では、葛飾北斎や尾形乾山、伊藤若冲といった江戸時代以前の巨匠による作品を、しりあがり寿、皆川明、河内倫子といった現代日本を代表するクリエイターの作品と組み合わせた8組を展示。中には、横尾忠則や菅木志雄らの作品も登場する。世界観や主題、造形、制作方法など、時代を超えた共通点を探る。光をあてるのは“古き”と“新しき”の共通点だけではない。北斎を代表する〈冨嶽三十六景〉をもとに、ユーモアや社会批評的な視点を加えて再解釈したしりあがり寿の〈ちょっとおかしなほぼ三十六景〉など、インスピレーションやパロディを通して、過去の美術に現代的な息吹を注ぐ作家たちの姿にも焦点を当てる。デザインや陶芸など幅広く紹介また本展では、狭い意味での美術に限らず、多彩な分野に目を向け、日本の創造性の豊かさを横断的に紹介。近世以前からは、仙厓義梵の墨絵《円相図》や若冲の鮮やかな花鳥画《紫陽花白鶏図》といった絵画だけでなく、尾形乾山の装飾的な陶芸や、江戸時代の僧・円空が手掛けた木彫りの仏像などを展示する。一方現代のクリエイターは、ミナ ペルホネン(minä perhonen)のデザイナー・皆川明や、日本の新国立競技場コンペで出した“古墳スタジアム案”などで知られる建築家・田根剛をはじめ、美術だけでなく建築やデザインの領域からも選出されている。新作やインスタレーションもそうした現代のクリエイターが生み出す、新作や新しいインスタレーションにも注目。破天荒で大胆な作風で知られる江戸時代の絵師・曾我蕭白に着想を得た新作を出品する横尾忠則をはじめ、古典作品に多彩なかたちで応答する現代作家の世界に触れることができる。展覧会概要展覧会「古典×現代2020ー時空を超える日本のアート」会期:2020年6月24日(水)〜8月24日(月)※当初3月11日(水)〜6月1日(月)の開催を予定していたが変更会場:国立新美術館 企画展示室2E住所:東京都港区六本木7-22-2休館日:毎週火曜日開館時間:10:00〜18:00※入場は閉館の30分前まで観覧料:一般 1,700円(1,500円)、大学生 1,100円(900円)、高校生 700円(500円)、中学生以下 無料※( )内はおよび20名以上の団体券※障害者手帳を持参の方(付添1名を含む)は入場無料※都合により掲載作品が出品できない場合あり※会期中、一部作品の展示替えあり※最新情報は公式サイトを確認【問い合わせ先】TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2019年12月16日2014年に開催され、全国で約38万人の動員を記録した『大浮世絵展』。その第2弾となる展覧会、『大浮世絵展―歌麿、写楽、北斎、広重、国芳 夢の競演』が、2020年1月19日(日)まで、東京都江戸東京博物館で開催されている。今回は特に人気の高い5人の作品にフォーカス。国内外から選りすぐりの名品が紹介される(会期中に展示作品の入れ替えあり)。【チケット情報はこちら】その冒頭を飾るのが、美人画の名手として知られる喜多川歌麿。中でも「婦人相学十躰」や「歌撰恋之部」など、上半身をアップで描く“大首絵”の手法を取り入れた作品群は秀逸だ。また「青楼十二時 続」では、吉原の遊女の1日が12図に描き分けられており、髪型や小物、着物の着くずし方など、遊里の風俗が的確に表現されている。第2章は、衝撃的なデビューからたった10か月で消えてしまった謎多き絵師、東洲斎写楽。それまでの役者絵とは異なり、役者があまり描いて欲しくない特徴を如実に(もしくは誇張して)描くことで、その人物の“真”を描き出そうとした。残存数は非常に少ないが、本展ではデビュー作の役者絵28枚のうち27枚を展示。また「市川蝦蔵の竹村定之進」などは、刷りの異なる同じ作品が同時期に並ぶ。第3章は近年大規模な展覧会が開かれるほか、その人物像にも注目が集まっている葛飾北斎(葛のつつみがまえの中は「人」)。強烈で、オリジナリティあふれる作品は、ゴッホなど後の作家に多大な影響を与えた。特筆すべきはやはり、各地から見える富士の姿を描いた「冨嶽三十六景」より、世界で最も有名な絵画とも言われる「神奈川沖浪裏」。作品の主役である波の表現は、北斎が長年こだわり続けてきたもので、本作はその集大成とも言える。第4章は北斎と同じく、風景画の名作を数多く遺した歌川広重。その代表作「東海道五拾三次」の中の傑作「蒲原夜之雪」は、前期(~12月15日(日))と後期(12月17日(火)~)で所蔵先の異なる作品が展示され、刷りによる背景の違いなどを楽しむことが出来る。また「名所江戸百景」には、「大はしあたけの夕立」や「水道橋駿河台」など、斬新な構図や色合いに改めて驚かされる。最後の第5章には、近年若い世代にもファンが多い歌川国芳。大胆かつ緻密な武者絵が魅力だが、これだけ国芳が支持されるのは、その遊び心にあるだろう。3枚続のワイドな画面を生み出したのも国芳で、画面いっぱいに描かれた鯨が観る者に迫る「宮本武蔵の鯨退治」はまさに圧巻。また猫好きの国芳らしい、ユニークでかわいらしい作品も並ぶ。取材・文:野上瑠美子
2019年11月28日浮世絵の人気絵師5人にフォーカスした『大浮世絵展 — 歌麿、写楽、北斎、広重、国芳夢の競演』が、東京都江戸東京博物館で11月19日(火)に開幕。2020年1月19日(日)の会期終了後は、福岡市美術館(1/28〜3/22)、愛知県美術館(4/3〜5/31)に巡回する予定だ。国内外で最も人気のある浮世絵師といえば、喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳。この5人こそ、浮世絵の歴史に燦然と輝くスター中のスターといえる。17世紀、戦国の乱世が終わった太平の世に生まれた “浮世絵”。錦絵と呼ばれるカラフルな多色刷り版画が花開いた18世紀後半に浮世絵は黄金期を迎える。その後、歌麿、写楽、北斎、広重、国芳といった浮世絵師が登場し、浮世絵に大きな変革をもたらした。同展では、そんな彼らの代表作を3会場合わせて366点紹介。歌麿は美人画、写楽は役者絵、北斎と広重は風景画と花鳥画、そして国芳は武者絵と戯画と、各絵師のエッセンスが凝縮された傑作の数々が一堂に集結する。第1章は喜多川歌麿の美人画からスタート。遊女や茶屋の看板娘から、市井で生きる女性まで、その表情やしぐさに現れる女性の微妙な心情まで描き分ける表現の巧みさに注目したい。『大浮世絵展 — 歌麿、写楽、北斎、広重、国芳夢の競演』( )
2019年11月20日展覧会「おいしい浮世絵展〜北斎 広重 国芳たちが描いた江戸の味わい〜」が、東京・六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーにて、2020年7月15日(水)から9月13日(日)まで、事前予約制で開催される。なお、当初は2020年4月17日(金)から6月7日(日)までの会期を予定していたが変更となった。“浮世絵”と“日本の食”の関係性に焦点「おいしい浮世絵展〜北斎 広重 国芳たちが描いた江戸の味わい〜」は、日本独自の絵画としてより大きな注目を集めている“浮世絵”と、外国人旅行客の目当ての一つであり、諸国でブームとなっている“日本の食”の関係に焦点を当てた展覧会だ。日本独自の文化が花開いた江戸時代に、その文化を類まれな表現力と技術でいきいきと描きだした浮世絵。その題材は美人画、役者絵、芝居絵、名所絵、春画と多岐にわたるが、江戸の風俗史として欠かせない“食”も、多くの絵師によって描かれたモチーフの1つだ。本展では、すし・うなぎ・天ぷら・そばなど、季節に伴う江戸らしい料理として描かれた“日本の食”のシーンを追いながら、食を描いた浮世絵そのものの魅力と、現代の暮らしにも通じる江戸の食文化、そして四季折々で江戸っ子が楽しんだ食材と料理法を紹介する。北斎に広重、名だたる浮世絵師たちが描いた“江戸の食”浮世絵を語るうえで欠かせない存在である葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳も、江戸の食の風景を描いてきた。会場では、嬉々とした表情ですしを嗜む女性を描いた国芳「縞揃女辨慶 (松の鮨)」や、うなぎを手にする「春の虹蜺」など、名だたる絵師が描いた食の場面を目にすることができる。また、ヨーロッパの画家たちにも多大な影響を与えた北斎の「北斎漫画」から、そばを食する姿を描いた作品や、満開の桜を背景に宴を楽しむ男女の姿を活写した三代歌川豊国「見立源氏はなの宴」などを展示する。さらに広重の作品では、江戸の名店を主題とした「江戸高名會亭盡 両国柳橋 河内屋」や、東海道の宿場町を描いた連作「東海道五十三次」を展示。発展した江戸の食文化や、その土地の食材や名産を垣間見ることができるだろう。展覧会概要展覧会「おいしい浮世絵展〜北斎 広重 国芳たちが描いた江戸の味わい〜」開催期間:2020年7月15日(水)〜9月13日(日)〈事前予約制〉※会期中展示替えあり※当初は2020年4月17日(金)〜6月7日(日)の会期を予定していたが変更会場:森アーツセンターギャラリー住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 52階開館時間:10:00〜20:00(7月21日(火)・28日(火)・30日(木)、8月28日(金)は17:00まで)※入館は閉館30分前まで休館日:8月14日(金)料金:一般 1,800円、大学生・高校生 1,300円、中学生・小学生 800円※未就学児ならびに障がい者手帳の所持者とその介助者1名は半額※チケット購入の詳細は公式サイトを参照※来館に際しての注意事項は、公式サイトを確認のこと【問い合わせ先】TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2019年11月17日俳優・柳楽優弥の30歳記念アニバーサリーブック「やぎら本」の発売が決定。これまでの自身の歴史、俳優人生をふり返る、初のパーソナルブックとなる。発売決定と同時に、今回収録イメージカットとメイキング映像が到着した。1990年3月26日生まれ、現在29歳の柳楽さん。是枝裕和監督作『誰も知らない』にて、14歳という史上最年少・日本人初となるカンヌ国際映画祭最優秀主演男優賞を受賞。その後も、蜷川幸雄演出舞台「海辺のカフカ」や、ドラマ「アオイホノオ」「ゆとりですがなにか」に出演。「おんな城主 直虎」では大河ドラマ初出演を果たし、『銀魂』シリーズや『ザ・ファブル』『泣くな赤鬼』など様々な作品に出演している。今後は、葛飾北斎の青年期を演じ、田中泯とW主演する『HOKUSAI』が、来年初夏に公開を迎える。ディープな役作りやズバ抜けた表現力、圧倒的な存在感を放ち、各界から評価される一方、その素顔はどこかミステリアス。「やぎら本」では、ナチュラルで自然体な表情や意外な素顔に迫り、様々なシチュエーションで撮り収められた写真を多数収録予定だという。複数のテーマで様々な有名フォトグラファーによる撮り下ろし企画を実施し、多彩な魅力が凝縮された充実の企画は見応え十分だ。なお、30歳を迎える来年3月の誕生日当日にも撮影が予定されている。また、30歳を迎える人生の新たなステージへと差し掛かるこの機に、濃厚な半生をふり返り、カンヌという大舞台での評価の後に苦しみもがいた過去、再びメインストリームへとカムバックした現在、今後見つめる未来と本作を通して向き合い、「柳楽優弥」という一人の等身大の人物像を掘り下げ紐解いていく。さらに、是枝監督、クエンティン・タランティーノ監督らとの対談の様子も収録予定と、盛り沢山な内容となっている。そして今回到着した収録イメージカットには、台湾や生まれ故郷・東大和市などで撮られたプライベート感溢れる自然な距離感のナチュラルな素顔が。「やぎら本」発売も発表された先日のファンイベント「いちごいちえ」では、柳楽さんが本作について「以前から、『写真集みたいなものは出ないんですか?』と、みなさんに言って頂いていたのですが、これまでそういった作品を一冊も出してきていなかったので、30歳という節目の年に、初めて作らせていただくことになりました」と制作のきっかけを話す。また内容についても触れ、「ニューヨークに今年の頭に短期留学した時に撮ったり、台南でロケ撮影をしたり、自分の生まれ故郷でも撮れたり、ベッドサイドのシチュエーションで撮らせていただけたりと色んな撮影をさせていただきました。全て違うカメラマンさんに撮影していただいて、それぞれに違った色の良さがある写真が収録される予定です」と明かしている。そして「すごく映画の撮影に参加する機会が多かった」と今年をふり返った柳楽さんは、「主人公という設定で作品に関わることが多かったので、自分の中での挑戦だったり、トライアンドエラーを毎日繰り返していた年でもあったなと思います」と言い、「カンヌ、ベネチア、ベルリンなどの三大映画祭も視野に入れて、今後は挑戦していきたいです」と今後について大きな目標を明かしている。柳楽優弥30thアニバーサリーブック「やぎら本」は2020年6月27日(土)発売。(cinemacafe.net)
2019年11月15日葛飾区最大のフードイベント「かつしかフードフェスタ2019」が、2019年11月16日(土)と17日(日)の2日間限定で、新小岩公園にて開催される。葛飾区中のグルメが勢ぞろい!今年で6回目の開催を迎える「かつしかフードフェスタ」は、葛飾区中のグルメを味わうことができるフードイベント。2日間で約7万人が来場するという会場には、和食・洋食からデザートスイーツまで、各店自慢のメニューが勢ぞろい。2019年は、初出店8店を含む過去最大の49店舗が出店する。ランチにぴったり!熱々メニュー会場でまず楽しみたいのは、肌寒い秋にぴったりな“熱々フード”。「ちゃんこ やぐら太鼓」からは、野菜たっぷりのちゃんこ鍋、「雑賀 お花茶屋店」からは、朝〆の豚のもつ(テッポー)を秘伝のタレで10時間煮込んだもつ煮込みを提供。また「バンコクオーキッド」は、“ミシュランガイド”のビブグルマン部門で2年連続選出された本場のタイメニューを用意する。肉たっぷりのスタミナ料理も肉を主役にした“スタミナ料理”も見逃せない。「てんぷら 天勝」は、霜降り和牛をゴロっとのせた和牛めし、「溶岩ダイニング brave」は、ハンバーガーグランプリで準グランプリを受賞した“溶岩グリル”の絶品バーガーを販売。「YeeDining」のカツレツ丼は、鎌倉野菜で彩りを添えた、見た目にも華やかな一品だ。葛飾区老舗和菓子の“本格スイーツ”ラストは、老舗和菓子が揃う葛飾ならではのスイーツでフィニッシュ。創業51周年の「和菓子 梅むら」のいも羊かん、人気漫画“こち亀”公認みやげ「両さんどら焼」を製造販売している「伊勢屋 亀有本店」のいちご大福をはじめ、明治20年創業「門前 とらや」のヨモギ香る草だんごなど、地元で古くから愛される懐かしの味わいを楽しむことができる。会場限定!手頃な価格帯多数なお期間中は、通常よりも価格帯をぐっと抑えた会場価格メニューも多数登場。手頃なプライスなので、気になるメニューを複数チェックしてみてはいかがだろう。詳細「かつしかフードフェスタ」期間:2019年11月16日(土)、17日(日)10:00~16:00場所:新小岩公園住所:東京都葛飾区西新小岩1-1-3出店店舗:鳥益、和菓子ちぐさ、自家製麺 啜乱会、バンコクオーキッド、京都炭焼浪漫家 新小岩店、魚大鮨、和楽亭、からあげの鳥丸新小岩店、イタリアンダイニングBene、お好み焼き もんぱち、まるやき酒場、てんぷら 天勝、鶏笑 新小岩店、奥戸福祉館 パン工房ももちゃん、ARROWS、旬の定食八十八、パティスリーNコトブキ、Paris Kebab、さぬきうどん、ペルシアンフード、タイ国料理チャイタレー、炭火手焼 堀切せんべい、居酒屋みっちゃん、中華料理 三河屋、ワイン食堂 LA-RIGO、青砥 鰻 いづみ、カフェ&レストラン「みずも」、ミラーン、新鮮酒場 らむね屋本店、雑賀 お花茶屋店、ちゃんこ やぐら太鼓、TEPPAN DINING HOKU HOKU、居酒屋うみぼうず、柴又丸仁、門前とらや、YeeDining、ガンディジー、うなぎ 川亀、すしべん、BarSands、葛飾 伊勢屋 亀有本店、和菓子 梅むら、ラーメンマルスガ 海老ラーメン、タイ料理 アロイディー、中華料理店 友心、金町たーち、NPO法人嬉泉会 きせん事業所、溶岩ダイニングbrave、森のケーキ屋どんぐり
2019年11月15日日本が世界に誇るアーティスト・葛飾北斎の知られざる生涯を初めて描く映画『HOKUSAI』。このほど、柳楽優弥が演じる青年期の北斎が筆を構える姿を捉えた超ティザービジュアルが初公開。さらに、北斎の“ここがスゴイ!”をポップに凝縮し、柳楽さんと田中泯が演じるW北斎の姿が初めて収録された特別映像が世界同時解禁された。本作は、圧倒的な人気を誇りながらも、その人生は多くの謎に包まれていた北斎の<画狂人生>をはじめて映画化。今回解禁された超ティザービジュアルでは、葛飾北斎の代表作として知られ、海外では“THE GREAT WAVE”の呼称で愛される代表作「富嶽三十六景」の一図、「神奈川沖浪裏」が描かれた襖と、その間から絵と重なる位置に覗く富士山を背景に筆を構える、柳楽さん演じる青年期の北斎の姿が!柳楽さんらしい情熱に満ちた鋭いまなざしが印象的だ。さらには、売れない絵師として葛藤の中で筆をとり続けた日々を経て晩年に大成し、芸術家としての情熱を失うことなく孤独に自らの画才を磨き続けた、北斎の波乱万丈な画狂人生を象徴するかのように「その筆に宿る、狂気。」という刺激的なコピーが添えられている。また、特別映像では、19世紀にヨーロッパでジャポニズムブームを巻き起こし、ゴッホ、モネ、ドガなど数々のアーティストに影響を与え、米LIFE誌「この1000年で偉大な業績を残した100人」に唯一の日本人として選ばれた、“世界で最も有名な日本人”葛飾北斎のスゴさをポップなテイストでギュッと1分に凝縮!なんと本映像は英語、フランス語、中国語に翻訳され、世界に向けて同時解禁される。映像には、平均寿命が40歳といわれた時代に、70歳を超えてから人生のピークを迎え、享年90歳という長寿を全うしたことや、娯楽が庶民を堕落させるものとみなされた時代に生涯を通して3万点以上の作品を描いたと言われていることなど、北斎に関するエピソードが散りばめられている。また、映像の最後には、柳楽さんと田中さんが演じる2つの時代の北斎が作品に向き合う様子が初お披露目となり、なかでも老年期を演じる田中さんは北斎の自画像を参考に容姿を似せるために頭を剃るなど、徹底した役作りを見せる。現存する「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」の版画が、2017年のニューヨークでのオークションにて1億円以上で落札されたほか、世界各地で「北斎展」が開催されるたびに観客が殺到するなど、世界中でいまなお愛され続けている葛飾北斎。生誕260周年を迎える2020年は、マンガやアニメなど日本オリジナルのコンテンツの原点である北斎の知られざる人生を伝えるべく、<HOKUSAI2020プロジェクト>として海外映画祭への参加や海外配給を視野に入れたプロモーションを展開していく。『HOKUSAI』は2020年初夏、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:HOKUSAI 2020年初夏、全国にて公開予定(C)2020 HOKUSAI MOVIE
2019年11月08日19世紀にヨーロッパでジャポニズムブームを巻き起こした、世界でも著名な日本人アーティスト、葛飾北斎。その知られざる生涯を初めて描き、柳楽優弥と田中泯がふたつの時代の北斎を演じる映画『HOKUSAI』が、“葛飾北斎生誕260周年”となる2020年初夏に全国ロードショーされる。この度、柳楽が演じる青年期の北斎が筆を構える姿をとらえたビジュアル、そして葛飾北斎のスゴさを紹介する特別映像が公開された。今回、公開されたビジュアルでは、葛飾北斎の代表作として知られる代表作『冨嶽三十六景』の一図、『神奈川沖浪裏』が描かれた襖と、富士山を背景に筆を構える、質素な着流し姿の柳楽演じる、青年期の北斎の姿をとらえている。さらには、北斎の波乱万丈な画狂人生を象徴するかのように「その筆に宿る、狂気。」というコピーが添えられた。あわせて公開された特別映像は、世界的アーティスト葛飾北斎のスゴさをポップなテイストでギュッと1分に凝縮。この映像は、英語、フランス語、中国語に翻訳され、世界同時公開される。映像の中では、平均寿命が40歳と言われた時代に、70歳を超えてから人生のピークを迎え、享年90歳という長寿を全うしたことや、世界中のアーティストや美術史への多大な影響など、葛飾北斎に関するエピソードが散りばめられている。また、映像の最後には柳楽と田中が演じるふたつの時代の北斎が作品に向き合う様子が初お披露目となり、なかでも老年期を演じる田中は、北斎の自画像を参考に容姿を似せるために頭を剃るなど、徹底した役作りを見せている。『HOKUSAI』2020年初夏全国ロードショー
2019年11月08日岡田美術館から、葛飾北斎の代表作「冨嶽三十六景」をモチーフにした新作チョコレート「Okada Museum Chocolate 『波と富士』」が登場。2020年4月5日(日)より、箱根の岡田美術館ミュージアムショップにて発売される。なお、日本橋三越本店で開催される「スイーツコレクション」、および初出店となる伊勢丹新宿店「スイーツコレクション2020」で販売を行う。「Okada Museum Chocolate」は、喜多川歌麿「深川の雪」や伊藤若冲「孔雀鳳凰図」といった収蔵作品をモチーフにした岡田美術館の人気チョコレートブランド。新作は2020年4月5日(日)より開催される特別展『生誕260年記念 北斎の肉筆画 ―版画・春画の名作とともに―』に合わせて、葛飾北斎の代表作「冨嶽三十六景」の中から、岡田美術館収蔵の「神奈川沖浪裏」と「凱風快晴」を表現したショコラだ。世界的にも有名な「神奈川沖浪裏」の細かな波涛や大胆な構図、「凱風快晴」の朝日に赤く染まる富士の姿を、スイーツで繊細に再現している。フレーバーは「神奈川沖浪裏」を描いた上段に、和栗にハーブを効かせた「和栗×タイム」や、巨峰とチーズの芳醇な味わいが広がる「ブドウ×ゴルゴンゾーラチーズ」をセット。「凱風快晴」をモチーフにした下段に、まろやかな甘みのバナナに爽やかなローズマリーをプラスした「バナナ×ローズマリー」や、桃の香りをアプリコットが引き立てる「ピーチアプリコット×ベルベンヌ」を並べた。フルーツにハーブやスパイスをコンビネーションさせた新感覚の8粒となっている。【詳細】岡田美術館「Okada Museum Chocolate 『波と富士』」4,801円(税込)発売日:2020年4月5日(日)販売場所:岡田美術館ミュージアムショップ住所:神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493-1TEL:0460-87-3931フレーバー:上段 和栗×タイム、カシス×ブラッドオレンジ、ブドウ×ゴルゴンゾーラチーズ、胡桃×メープルシュガー下段 ハイビスカスベリー×ココナッツ、バナナ×ローズマリー、ベルガモット×アールグレイ、ピーチアプリコット×ベルベンヌ■日本橋三越本店「スイーツコレクション」期間:2020年1月29日(水)〜2月14日(金)場所:日本橋三越本店本館 7階住所:東京都中央区日本橋室町1-4-1※なお、1月6日(月)〜2月2日(日)の期間でウェブ販売あり■伊勢丹新宿店「スイーツコレクション2020」〈初出店〉期間:2020年2月5日(水)〜14日(金)場所:伊勢丹新宿店 本館6階住所:東京都新宿区新宿3-14-1
2019年11月01日