お正月の期間中、上野の東京国立博物館(トーハク)でとっても楽しくハッピーになれるイベント『博物館で初もうで』が開かれます!干支や富士山などのおめでたいアートや、獅子舞、和太鼓など見どころ満載のお正月イベントをご紹介!新年1月2日からスタート【女子的アートナビ】vol. 138『博物館で初もうで』はトーハク恒例のお正月イベント。16年目となる2019年は、干支のイノシシをテーマにした作品のほか、富士山などのめでたいモチーフが登場する絵画、工芸品などを展示。さらに、トーハクが所蔵する人気の国宝や名品の数々も公開され、この時期ならではの吉祥アートを堪能できます。2019年はイノシシ!トーハクの本館特別1室・特別2室で見られるのが、特集『博物館に初もうでイノシシ 勢いのある年に』。この展示室では、干支のイノシシを題材にした作品が紹介されます。《猪図》岸連山筆江戸時代・19世紀ハーディ・ウィルソン氏寄贈東京国立博物館蔵イノシシといえば「猪突猛進」。勢いよく突き進むイメージがあるので、イノシシの絵を見ているとパワーがわいてきます。また多産であるため、子孫繁栄や豊作をもたらす縁起のいい動物として絵画や工芸品などによく使われているようです。《野猪》石川光明作 大正元年(1912) 石川光明氏寄贈東京国立博物館蔵お正月にトーハクを訪れたら、まずはこの特別室で干支作品を鑑賞するのがオススメです。私も毎年『博物館に初もうで』を訪れていますが、干支の展示室はいつも大人気。最近は外国人観光客も増えて、さらににぎわっているので、先にこの部屋をじっくりと見ておいたほうが安心です。人気の国宝や富士山も!また、トーハクが所蔵する人気の国宝や名品の数々も期間限定で公開されます。そのなかで、特に人気が高いのが、長谷川等伯が描いた松林の作品です。《国宝松林図屏風》長谷川等伯筆安土桃山時代・16世紀(本館2室にて1月2日(水)~1月14日(月・祝)まで展示)水墨画の最高傑作ともいわれる美しい作品で、松だけでなく、その周りにある大気や風までも墨の濃淡のみで描きだされています。《冨嶽三十六景・凱風快晴》葛飾北斎筆江戸時代・19世紀ほかにも、お正月らしい富士山を題材にした絵や縁起のいいモチーフを使った作品など、見ているたけでハッピーになれそうな作品が揃っています。2日と3日には獅子舞も!また、1月2日と3日には、博物館本館前で獅子舞や和太鼓のイベントも開催されます!特に本物の獅子舞は、近くで見るとかなりの迫力。ふだん目にする機会が少ない日本の伝統芸能を気軽に楽しめるイベントなので、老若男女国籍を問わず、毎年多くの人たちが見に来ています。さらに、館内随所で池坊・蔵重伸氏による正月飾りのいけばなが1月14日まで展示されるほか、1月2日、3日の2日間限定で、先着3,000名にカレンダー付きのワークシートが配られます。お正月気分をたっぷり味わえるトーハクの吉祥イベント、ぜひぜひ足を運んでみてくださいね!Information期間:2019年1月2日(水)~1月27日(日)開館時間:9:30~17:00※金・土曜日は21:00まで。※入館は閉館の30分前まで。休館日:月曜日、2018年12月26日(水)~2019年1月1日(火・祝)※1月14日(月・祝)は開館、15日(火)は休館。観覧料:一般¥620/大学生¥410※特別展は別料金。※高校生以下、および満18歳未満と満70歳以上の方は無料。入館の際に年齢のわかるものをご提示ください。
2018年12月30日海外各都市を巡る国際的アーティスト・鈴木康広の作品「ファスナーの船」が、「Edo⇄2018 すみだ川再発見!『ふねと水辺のアートプロジェクト』」の第3弾として、隅田川の吾妻橋から桜橋の川岸付近を12月14日から28日まで運行する。©Yasuhiro Suzuki 瀬戸内国際芸術祭2010に出展日常の何気ない風景や身近な物からインスピレーションを受け、物事の見方を変える作品を国内外で多く発表している鈴木の作品の中でも人気が高い「ファスナーの船」。水面をカンバスとし航跡波を描きながら進む姿を、金具がスライドして布を開くファスナーに見立てた本作品は、鈴木が飛行機から東京湾を眺めていた際、とある船がふとファスナーの金具に見えたことからアイデアが生まれた。「ファスナーの船」プロジェクトは2004年にラジコンの模型からスタートし、2010年には瀬戸内国際芸術祭にて、実際に船長が操縦する作品として公開。この度、都市の「川」では初運航となる。初運航となる隅田川は、江戸のころから庶民の遊び場であるとともに、武蔵国、下総国という2つの国を隔てる国境でもあった。そんな境界の役割を担ってきた隅田川が、「ファスナーの船」で開かれたり、繋がったりする様を表現。隅田川の「新しい未来を開く」象徴として、吾妻橋から桜橋の川岸付近を運航する。鈴木は「飛行機の窓から見下ろした船をファスナーに見間違えたことをきっかけに『ファスナーの船』を着想しました。2010年に瀬戸内海、2011年に浜名湖を開き、いよいよ東京にやってきました。今回、開く隅田川はいつの時代にもそこに住む人々の生活に欠かせなかった歴史的水脈。現在の東京を映す隅田川の水面を開くことで、都市の深層に流れる記憶を呼び覚まし、隅田川の新鮮な見方が生まれるきっかけとなれば嬉しいです」と、コメントしている。シエロ イ リオ「ふじりんごの包み焼き」(750円)また隅田川沿いのリバーサイドカフェ、シエロ イ リオでは、隅田川とゆかりのある葛飾北斎が描いた名所浮世絵「冨嶽三十六景」の1図である「凱風快晴」(赤富士)をイメージした限定スイーツ「ふじりんごの包み焼き」(750円)を12月28日まで提供予定。ラズベリーパウダーで染めたサクサクの薄皮、パータフィロにふじりんごのコンポート、アクセントに柚子を練り込んだ白餡を添えた一品となっている。隅田川を走る「ファスナーの船」と合わせて、美しいスイーツを楽しんでみては。【イベント情報】ファスナーの船会期:12月14日〜12月28日会場:隅田川・吾妻橋~桜橋の川岸付近(下記時間帯に往復)時間:12:00~14:00 ※時間は前後する可能性あり料金:観覧無料 ※天候や川の状況により中止の場合あり【店舗情報】リバーサイドカフェ シエロ イ リオ住所:東京都台東区蔵前2-15-5 MIRROR 1・3F 時間:月~金 ランチ11:30~15:00(L.O.)、ディナー17:30~22:00(L.O.)、カフェ11:30~22:30(L.O.)/ 土日祝 ランチ11:00~15:00(L.O.)、ディナー17:30~22:00(L.O.)、カフェ11:00~22:30(L.O.)
2018年12月12日2017年の東京・すみだ北斎美術館における朗読劇に続き、ロンドン・大英博物館でのリーディング公演も好評だった宮本亜門演出の『画狂人 北斎』。その後、東京・曳舟文化センターでの凱旋公演を経て、いよいよストレートプレイ版が、新国立劇場 小劇場で上演される。12月5日、宮本と葛飾北斎役の升毅らキャストを迎え、スタート地である、すみだ北斎美術館にて制作発表が行われた。《冨嶽三十六景》など約3万点もの作品を遺し、ゴッホら海外の画家にも影響を与えた北斎。一方で、「30回もの改名」「93回の引っ越し」など“奇行の人”としても知られる。会見では、まず宮本が「世界中で人気の絵師なのに、なぜ北斎がそんな奇行をしたのかについては、あまり知られていないんですよね。人間・北斎は何を考えていたんだろうというのを、(初演からの上演を通して)探っているところです」と熱を込めてあいさつ。主演の升は、「北斎を調べていくと、本当に面白い生き様の人だったんだなというのが分かります。今回は、(88歳で死んだ)北斎の70歳からの物語ということで、さて、どう“生きようか”と。魂を込めて演じたいですね」と、4年ぶりの舞台出演に手ごたえを感じている様子。宮本も「北斎の内面を描くにあたって、今回は雄弁にセリフを語るようなことはしません。升さんなら、葛藤をグッと内に溜め込んで、観る人に“この人は葛藤し続けたことで、こういう言葉が出てきたんだな”と感じさせる北斎になるのでは」と期待を寄せた。物語は、現代と江戸時代を行き来しながら展開。キャストは北斎の娘・お栄に黒谷友香のほか、北斎の孫・柳川時太郎に玉城裕規、現代の北斎研究家・長谷川南斗に津村知与支、長谷川の助手・峰岸凛汰役に和田雅成。さらに北斎の友人で戯作者の柳亭種彦を、水谷あつしが演じる。「幕府の圧力のもと反抗心をもって描き続けた北斎に比べて、現代の日本人は、僕も含めて“小さくなったな”と感じるんですよ。モノを表現する人間として、役者さんたちもきっと、北斎に感化されながらの稽古場になると思います」という宮本の言葉が印象に残った。『画狂人 北斎』は、1月10日(木)から20日(日) まで新国立劇場 小劇場にて上演。取材・文:佐藤さくら
2018年12月06日ネスカフェ 原宿では、2018年12月4日(火)から25日までの期間限定で「ネスカフェ フォトラテ 飲める美術展」を開催する。ゴッホ「ファンゴッホの寝室」、モネ「睡蓮(1906年)」、葛飾北斎「神奈川沖浪裏」など、著名な画家の作品を描いた全20種類のラテアートが楽しめる本イベント。会場内の特設ブースに作品が展示されるほか、好みの絵画が選べる体験ドリンクメニューも数量限定で販売される。ユニークなラテアートに使用されているのは、ネスカフェが2018年10月にオンラインショップで販売をスタートした、写真やイラスト、メッセージで作るオリジナルのラテアートシート「ネスカフェ フォトラテ」。会場で作品に触発された人は、是非自分オリジナルのラテアート作りにも挑戦してみてはいかがだろう。【開催概要】「ネスカフェ フォトラテ 飲める美術展」開催期間:2018年12月4日(火)〜12月25日(火)時間:11:00〜21:00(ラストオーダー20:30)会場:ネスカフェ 原宿(東京都渋谷区 神宮前 1-22-8)作品展示時間:14:00〜14:10、16:00〜16:10、18:00〜18:10の1日計3回ドリンクメニュー:300円(税込)※「カフェラテメニュー」1杯と展示作品の「ネスカフェ フォトラテ」1枚の体験セット。数量限定。※ドリンクメニューは、開催初日の12月4日(火)のみ14:00から販売スタート。<展示ラテアート作品>(1)フィンセント・ファン・ゴッホ「ファンゴッホの寝室」(2)クロード・モネ「睡蓮(1906年)」(3)葛飾北斎「神奈川沖浪裏」(4)フィンセント・ファン・ゴッホ「自画像(1887)」(5)フィンセント・ファン・ゴッホ「自画像(麦わら帽をかぶったもの)」(6)フィンセント・ファン・ゴッホ「ルーラン夫人ゆりかごを揺らす女」(7)ヨハネス・フェルメール「水差しを持つ女」(8)ヨハネス・フェルメール「信仰の寓意」(9)ポール・セザンヌ「リンゴの籠」(10)ピエール=オーギュスト・ルノワール「2人の姉妹(テラスにて)」(11)ポール・セザンヌ「エスタックから眺めたマルセイユ」(12)エドヴァルド・ムンク「窓辺の少女」(13)クロード・モネ「静物、りんごとぶどう」(14)ポール・ゴーギャン「マハナ・ノ・アトゥア(神の日)」(15)ピエール=オーギュスト・ルノワール「ピアノを弾く婦人」(16)フィンセント・ファン・ゴッホ「糸杉のある麦畑」(17)アンリ・ルソー「獅子座の食事」(18)エドゥアール・マネ「アルジャントゥイユの家の庭のモネの家族」(19)エドガー・ドガ「ダンスレッスン」(20)東洲斎写楽「市川鰕蔵の竹村定之進」※ドリンクメニュー提供作品は、(1)〜(10)。事情により変更される場合あり。
2018年11月25日「日本の伝統文化」と聞いて、何を思い浮かべますか?茶道・華道、歌舞伎、能、狂言、三味線、俳句、百人一首、和食、折り紙……無形文化遺産として海外からの評価も高い伝統芸能から、子どもたちにとって身近な遊びとして現代でも親しまれているものまで、実にさまざまなものが浮かぶのではないでしょうか。これからも大事に受け継いでいきたい日本文化。近年、子どもへの教育的効果の観点から、改めて注目をされていることはご存知でしょうか?また2020年開催の東京オリンピックを目前に控えて、今後ますます外国の人と交流する機会が増えるでしょう。日本に根付く伝統文化への理解を深めることは、海外の人とコミュニケーションをとる際に非常に役立ちます。ここでは、日本の伝統文化を学ぶことでどんな良い影響があるのか、具体的に考えていきましょう。伝統文化を学ぶことで得られるメリット私たち大人が子どものころに比べて、現代の子どもを取り巻く環境は激変しています。物や情報があふれ、よりスピーディーに、より簡単にと目まぐるしく変化する日常の中で、いつのまにか見過ごされ忘れ去られてしまうものも増えました。とくに、子どもたちが日本の伝統文化について学んだり経験したりする機会が減ってきていると、多くの人が警鐘を鳴らしています。しかし、日本の伝統文化を学ぶことは、現代を生きる子どもたちにとってとても良い影響があります。将棋や日本伝統文化の素晴らしさを子育てに生かすための情報発信を行なっている「株式会社いつつ」の取締役である尾崎久恵さんは、「子育てにもっと伝統文化を取り入れるべき」と述べます。その理由として、以下のような効果が期待できるそう。■どの年代の人とも話ができる子になる日本の伝統文化を知ることで、同世代だけではなく年配の方たちとも会話を楽しむことができる。■アイデンティティの確立に役立つ国際化が進むなか、小さい頃からの実体験に基づいた文化への理解が、自分の言葉で日本の魅力を語れる人間へと成長させる。■日本の歴史に興味を持つようになる長い歴史がある日本の伝統文化。その時代ごとに意味のある成り立ちがあると知ることで、自然と時代の流れや日本の歴史への興味にもつながっていく。■礼儀作法が身につく日本の伝統文化には、礼に始まり礼に終わるものや、きちんとした型が決まっているものが多い。伝統文化を学ぶことで礼儀作法が自然と身につき、意識しなくても日常的に礼儀正しい振る舞いができるようになる。(引用元:株式会社いつつ|日本の伝統文化を利用した子育てが子どもに良い5つの理由)また、オリンピックの開催を控えて、日本の伝統文化の教育を積極的に推進している東京都教育委員会は、その理念を次のように示しています。日本の伝統・文化理解教育は、子供たち自身が今日的な視点から我が国の伝統や文化をとらえ直し、日本のすばらしさを誇りに思うと同時に、世界の中で日本人としてよりよく生きていくために、何をどのように生かしていくかについて理解し実践する教育のことです。(引用元:東京都教育委委員会|日本の伝統・文化理解教育の推進)ここで言う「伝統・文化」とは、次のことを指します。・長い年月を経て、日々の中で様々な形で伝わってきたもの・現代において評価され価値あるもの・新たな文化となって未来へと連綿と受け継がれて生き続けるものただ“古いもの”だけではなく、“受け継がれているもの”にはちゃんと理由があります。その価値を再確認し、先人の知恵や意志をありがたく学ばせてもらえるということは、子どもたちがより良い人生を歩むための礎となるでしょう。国際交流には欠かせない自国文化への理解度今後ますます国際化が進み、2020年に東京オリンピックが開催されれば、さらに世界中の人々と交流する機会が増えるでしょう。しかし、せっかく英語を勉強して話せるようになったとしても、大切なのは会話の“中身”です。とくに、日本に興味がある外国人にとって、日本の文化・伝統はとても魅力的に映ると聞きます。話をしてみると、一般の日本人よりももっともっと深い知識を持ち合わせていることもあります。日本に根付いている風習を紹介する図鑑『にっぽんの図鑑』(小学館)を監修した信州大学の藤森裕治教授は次のように述べています。海外で異なる文化的背景を持つ人と接するとき、祖国に関する知識と誇りがなければ相手にされない。伝統文化に触れることは『日本とは何か』と考えるきっかけであり、それがあってこそ他者を理解しようとする姿勢が生まれる。(引用元:産経ニュース|知ってますか?!日本の伝統文化子供向け図鑑や紹介本、刊行相次ぐ)異なる慣習や文化の違いを受け入れることができる“多様性”を身につけるためには、海外に目を向けると同時に自分が生まれ育った日本の文化や伝統についても知る必要がありますね。異文化を理解し大切にしようとする心は、自国の文化理解が基盤となって、はぐくまれるものです。そのために、学校は、子どもたちが日本の伝統・文化のよさや豊かさに気づき、その価値や意義を理解するとともに、自分の生まれ育った郷土や自国に誇りと愛着をもち、自分が日本人であるというアイデンティティを確立する教育を推進することが必要です。(引用元:東京都教育委委員会|日本の伝統・文化理解教育の推進)外国のお友だちから学ぶこと、そして日本の子どもたちから海外に向けて伝えられる文化や伝統を守り抜くためにも、大人として教えるべきことはたくさんあります。子どもたちが日本の伝統文化に興味をもつきっかけを作ってあげることも、大人の大事な役目なのではないでしょうか。世界で人気の日本アニメ。ルーツは鳥獣戯画と葛飾北斎!?世界中で高い評価を得ている日本のアニメーション。毎年フランスで開催される世界最大規模の日本ポップカルチャーイベント「ジャパンエキスポ」では、日本アニメのコスプレをする外国人は後を絶たず、ショーやコンペを取り入れるなど、その盛況ぶりは年々加熱しています。海外の人と仲良くなるきっかけとして、日本のアニメや漫画の話をすると盛り上がると聞きますが、文化的な視点からさらに深い知識を伝えることができたら素敵だと思いませんか?一説によると、日本のアニメの起源はなんと「絵巻物」にさかのぼるとも言われています。日本の代表的な絵巻物と言えば「鳥獣戯画」。平安末期に描かれたと伝えられる鳥獣戯画は、猿や兎や蛙たちが擬人化され、相撲や年中行事などを繰り広げます。また、モネやゴッホらの印象派の画家たちに大きな影響を与えたとされる葛飾北斎。浮世絵で有名な北斎は、河童や妖怪などのキャラクターを登場させたり、庶民の生活を巧みに描写したりと、日本のアニメーションのルーツともされている「北斎漫画」を生み出しました。このように、古くから日本人の独特の発想や表現力は世界の人たちから認められていたのです。「日本のアニメが好き」と話してくれた外国のお友だちに、鳥獣戯画や北斎について教えてあげたらきっと喜ばれるはずです。その経験は、伝える手段として英語を学ぶ原動力になるだけではなく、日本が誇る素晴らしい文化を世界の人たちに伝えたい、という意欲にもつながるでしょう。***国際化が急速に進む中、英語をマスターさせることばかりに気を取られて、肝心の「英語で話す内容」については気が回らないのが現実です。外国のお友だちと積極的に意見交換ができるように、また日本の良いところをたくさん伝えられるように、伝統文化に触れる機会があれば積極的に学ばせてあげたいものですね。(参考)株式会社いつつ|日本の伝統文化を利用した子育てが子どもに良い5つの理由東京都教育委委員会|日本の伝統・文化理解教育の推進産経ニュース|知ってますか?!日本の伝統文化子供向け図鑑や紹介本、刊行相次ぐ東京都教育委員会|「日本の伝統・文化」教材集|〔体験・創出的な単元〕Japan Expo公式サイト|Japan Expoとは
2018年11月06日東京・すみだ北斎美術館にて、企画展「大江戸グルメと北斎」が開催される。前期が2018年11月20日(火)から12月16日(日)まで、後期が12月18日(火)から2019年1月20日(日)まで。前期・後期で一部展示替えを実施する。和食文化が開花した江戸のグルメを紹介ユネスコ無形文化遺産登録5周年を迎える"和食"。和食文化が開花した江戸時代は、経済が発展し、社会が成熟し、人々が食を楽しむ余裕が生まれた時代でもあった。企画展「大江戸グルメと北斎」では、そんな時代の食を描いた北斎一門の浮世絵を中心に、当時のレシピや、料理のレプリカなども交えた展示を行うことで、江戸時代の食のあり方を紹介していく。1章 江戸グルメ繁栄の背景展覧会は、全4章で構成。「1章 江戸グルメ繁栄の背景」では、江戸グルメ繁栄の背景にある食の生産にまつわる江戸の人々の営みにフォーカス。稲の脱穀の様子を描いた『北斎漫画』三編などを展示し、農業や漁業といった、食を支える産業の発展を紹介する。2章 江戸の食材「2章 江戸の食材」では、北斎一門が残した、魚や野菜といった食材の精緻な浮世絵を展示。展覧会のメイン作品の1つである、リアルな描写の葛飾北斎「鮟鱇図」などを並べ、江戸の様々な食材を紹介する。3章 江戸の料理帖調理をする人が描かれた作品や、江戸の料理本とそれに基づく江戸料理の再現レプリカから、当時の調理の雰囲気を知ることができるのは「3章 江戸の料理帖」。人参と豆腐で卵を表現した「鶏卵様(たまごとうふ)」など、当時の料理がレプリカとして現代に蘇る。4章 江戸の人気料理寿司や蕎麦といった和食や、あこがれの高級料理店、せっかちな江戸っ子にぴったりのファストフードも誕生した江戸時代。「4章 江戸の人気料理」では、歌川国芳「縞揃女弁慶 安宅の松」などから、そんな当時の人気グルメをうかがい知ることができる。江戸の料理が味わえるコラボカフェまた、「大江戸グルメと北斎」で紹介した江戸の再現料理を味わうことができるコラボレーションカフェ企画を、すみだ北斎美術館近隣のカフェ6店舗にて実施する。「ORI TOKYO」では、江戸のレシピを基に専門家が監修したランチプレートを用意。「松崎珈琲」では小麦、くるみ、黒ゴマ、砂糖、しょうゆでできた江戸の焼き菓子にアレンジを加えたパウンドケーキ型けんぴんが提供される。【詳細】「大江戸グルメと北斎」会期:2018年11月20日(火)~2019年1月20日(日)※前期:11月20日(火)~12月16日(日)、後期:12月18日(火)~2019年1月20日(日)※前後期で一部展示替えを実施休館日:毎週月曜日、12月29日(土)~12月31日(月)、2019年1月1日(火)※12月25日(火)、2019年1月15日(火)休館、12月24日(月)、2019年1月14日(月)開館住所:東京都墨田区亀沢2-7-2観覧料:一般 1,000円(800円)、高校生・大学生 700円(560円)、中学生 300円(240円)、 65歳以上 700円(560円)、障がい者 300円(240円) ※小学生以下は無料。※( )内は団体料金、団体は有料の20名以上。※中学生・高校生・大学生(高専、専門学校、専修学校生含む)は生徒手帳または学生証を提示。65歳以上は年齢を証明できるものを提示。身体障がい者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳、被爆者健康手帳などの持参者、その付添1名まで障がい者料金適応。入館の際は身体障がい者手帳などを提示。※本展チケットは、会期中観覧日当日に限り、AURORA(常設展示室)も観覧可能。■コラボレーションカフェ企画期間:開催店舗/提供予定メニュー:・ORI TOKYO/再現料理のランチプレート・CRAZY CAFE「 」(BLANK)/現代風柿衣・マキネスティコーヒー/柿衣をイメージした焼き菓子・松崎珈琲/パウンドケーキ型けんぴん・CHILLOUT COFFEE&...RECORDS/けんぴんアイス・喫茶ランドリー/こおり豆腐※メニュー詳細はすみだ北斎美術館SNSなどで発表。※メニューは変更になる場合あり。【問い合わせ先】すみだ北斎美術館TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2018年11月04日トップライター:川筋真貴浮世絵と聞いて富士山をバックに立ち上がる波の絵柄を思い浮かべる人もいるのでは?それこそが葛飾北斎の有名な浮世絵、「神奈川沖浪裏」。「うきよウェーブ」は、北斎の浮世絵をモチーフにした絵の中で「あらよっと♪あらよっと♪」と波乗りを楽しむことができるアクションゲームアプリです。タイトル画面、ストアでのアプリ検索結果の画面うきよウェーブアプリアイコン画像波を見きわめて、江戸時代のビッグウェーブを乗りこなす。サーフィンゲームアプリ「うきよウェーブ」は、浮世絵の中でサーフィンを楽しめるアクションゲームです。右へ左へとスワイプしながら、波に乗れた回数の自己最高記録をめざすのですが、この波の雰囲気が浮世絵そのものでカッコイイ!お子さんから大人まで、すぐに操作できて夢中になれちゃうこのアプリで、江戸時代の大波を乗りこなしてみませんか。親子で楽しむ使い方ゲームを起動すると、プレイシーンの選択画面になります。シーン選択画面の「?」をタップすると、そのステージごとの遊びかたと操作方法が表示されます。最初に選べるシーンは「神奈川沖浪裏ステージ」と「月夜ステージ」。どちらでも好きなステージを選択しましょう。ゲームが始まったら、画面を左右にスワイプして波の上で高くジャンプ。今、乗っている波よりも高い波にジャンプして乗れると得点がもらえます。波乗りを続けるコツは、ジャンプしたらすぐに次の波に合わせてキャラクターの向きを変えること。ジャンプしている間も向きを変えられるので、めざす波の最頂点に着地できるように調整しましょう。※キャラクターの向きは、左右のスワイプで切り替えられます。プレイ中に現れる扇に描かれた小判にタッチできるとボーナス得点が加算されます。小判の高さまでジャンプをつないでゲットしましょう。波に乗れないと下の波に落ちてしまいます。タイミングを見計らって、上の波に戻りましょう。上の波に乗れずにキャラクターが画面の下まで落ちるとゲームオーバーになります。ゲームオーバーになると乗りこなした波の数と扇の数、そして全体のスコアが表示されます。シーン選択画面を左にスワイプすると「プレイヤー変更」画面に切り替わります。キャラクター変更は有料ですが、動画広告を視聴するたびに選んだキャラクターでプレイできます。学ぶアプリ案内人のツボ波から波への移動は、タイミングのよいスワイプが肝心。より高い波へと飛び移っていくためには、ギリギリまで指を離さず、タイミングを見きわめて次の波に乗りついでいくことがコツかも。扇に描かれた小判をゲットすると追加得点がもらえますが、下の波に落ちてから上の波まで戻るのは激ムズ。できるだけ、画面上の波に乗り続けて得点を伸ばしたい!子どもの「いま!」「飛んで!」の掛け声がありがたいです(笑)。【DATA】アプリストアのスクリーンショット3点アプリ名:うきよウェーブ(Ryuji Kuwaki)価格:無料アプリ内課金アリ対象学年:すべて【iPhone・iPad】うきよウェーブ/id1362697149?mt=8&ign-mpt=uo%3D4カテゴリー:ゲームAppレーティング:4+【Android】カテゴリー:アクションコンテンツレーティング:3歳以上※紹介した手順・情報は執筆時のものです。川筋真貴(かわすじまき)中学校の国語教員を経てライターに転職。女性向けの媒体での執筆が多く、IT関係からファッション・ペット・インテリアまで、女性のライフスタイルに役立つ記事の作成を得意としている。趣味は長年続けている茶道と御朱印集め。東京都在住。
2018年10月10日「新・北斎展 HOKUSAI UPDATED」が、2019年1月17日(木)~3月24日(日)までの期間、東京・六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーにて開催される。初公開作品など、葛飾北斎の真の魅力に迫る展覧会葛飾北斎は、江戸時代の浮世絵師。グレート・ウェーブとして世界的に知られる「神奈川沖浪裏」や「凱風快晴」などの風景画を収めた代表作「冨嶽三十六景」や「北斎漫画」は、今なお世界的に高い評価を得ている。また、ビンセント・ヴァン・ゴッホや、エドガー・ドガなど、名立たる巨匠画家たちにも影響を与えた人物としても知られている。「新・北斎展 HOKUSAI UPDATED」では、約70年に及ぶ葛飾北斎の画業の最初期から晩年のものまで、幅広い作品を展示。国内外の名品や、近年発見されたもの、初公開となる作品を通して、誰もが知る葛飾北斎の絵のイメージとは違う、知られざる作品に出会うことができる。壮大な画業を一通り紹介、多彩な作品が集結最初期に始まり、勝川派の絵師として活動した春朗期、勝川派を離れて浮世絵画派とは一線を画した作画活動を行った宗理期など、葛飾北斎の軌跡を作品とともに辿っていく。また、46歳から50歳頃の葛飾北斎期では、読本挿絵に注力。その後、51歳から60歳にかけての戴斗期には多彩な絵手本を手掛けるようになる。錦絵の揃物を多数制作した61歳からの為一期、自由な発想と表現による肉筆画に没頭した画狂老人卍期と、時を辿るにつれ制作した作品の内容も随時変化していたことがわかる。多岐にわたる葛飾北斎の作品を一度に楽しめる、貴重なチャンスとなっている。【詳細】新・北斎展 HOKUSAI UPDATED会期:2019年1月17日(木)~3月24日(日) ※会期中展示替えあり会場:森アーツセンターギャラリー住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 52階休館日:2019年1月29日(火)、2月19日(火)、2月20日(水)、3月5日(火)開館時間:10:00~20:00、火曜日のみ17:00まで(最終入館は閉館の30分前まで)【問い合わせ先】ハローダイヤルTEL:03-5777-8600
2018年09月28日「北斎の橋 すみだの橋」が、すみだ北斎美術館にて開催される。期間は、2018年9月11日(火)から10月8日(月・祝)までの前期と、10月10日(水)から11月4日(日)までの後期で構成され、前後期で展示替えが実施される。その圧倒的な表現力で観ている人の心に訴えかける葛飾北斎の浮世絵。本展は、そんな彼の描く浮世絵のなかでも“橋”に着目する展覧会だ。北斎の描く橋を通して、北斎が生涯の多くをすごしたすみだ地域にも焦点を当て多くの橋を紹介。インフラという本来の意義を超越し、すみだ地域の橋の歴史やその構造、そして文化的側面を考察する。北斎や門人が描いた橋が集結展覧会は第1章と第2章に分けて構成。第1章では、北斎や門人が描いた橋が集結する。特に「諸国名橋奇覧」はみどころのひとつで、緊張感漂う一直線のつり橋、大きく弧を描くのどかな太鼓橋など、北斎なりの視点で捉えた風景画全11点を展示する。夢の中で見た橋を一図にした「百橋一覧」では一図の中に様々な構造の橋が詰め込まれており、その多種多様さには圧倒される。また、名作「冨嶽三十六景」シリーズからは、「御厩河岸より両国橋夕陽見」も登場する。橋の歴史を紐解いていく現存する北斎の描いた橋たちの知られざる歴史を紐解く第2章。北斎が暮らしたすみだ地域は、江戸時代、大河である隅田川に加え、江戸市中の拡大に伴って整備された川や、農業用水として引かれた川など大小様々な川があったという。そこには各時代における政治的、あるいは技術的な制約のなかで、橋がかけられ、そのたびに物語が生まれてきた。本章では、すみだの橋を取り上げることで、北斎が生きた時代の橋以降の変遷を、錦絵に描かれた橋だけでなく、絵葉書や図面、立体物など様々な関連資料から多角的に紐解いていく。【詳細】「北斎の橋 すみだの橋」会期:2018年9月11日(火)~11月4日(日)前期:9月11日(火)~10月8日(月・祝)後期:10月10日(水)~11月4日(日)※前後期で展示替えを実施。休館日:毎週月曜日※9月17日(月)、24日(月)、10月8日(月)開館。9月18日(火)、25日(火)、10月9日(火)休観覧料:一般 1,200円(960円)、高校生・大学生 900円(720円)、中学生 400円(320円)、 65歳以上 900円(720円)、障がい者 400円(320円)※( )は団体料金。※団体は有料客20名以上。※小学生以下は無料。※中学生・高校生・大学生(高専、専門学校、専修学校生含む)は生徒手帳または学生証提示要。※65歳以上の者は年齢を証明できるものを提示。※身体障がい者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳、被爆者健康手帳などを提示すると、本人及びその付添1名まで障がい者料金。(入館の際は、身体障がい者手帳など提示要)※本展のチケットは、会期中観覧日当日に限り、AURORA(常設展示室)も閲覧可。
2018年09月07日おしんこ、枝豆、刺身に、もつ煮。定番の居酒屋料理も良いけれど、はしご酒をもっと楽しむのであれば、ちょっと変わったメニューにも挑戦したいところ。 東京・大塚駅すぐにできた『東京 大塚のれん街』は、元々店舗兼住居だった古民家をリノベーションした飲み屋街。現在は10店舗(8月31日からは11店舗!)のお店が並び、大塚発信グルメを堪能できます。海鮮居酒屋、寿司屋、やきとん居酒屋、カラオケ酒場などなど、個性的なお店が並ぶ様子はまるでスペインのサン・セバスチャンのよう。 今回は8月10日に『星野リゾート OMO5 東京大塚』で開催された、Pelulu一周年を記念した『Pelulu secret party』に協力して頂いた店舗から、一風変わった、でもこだわりを感じる肴をご紹介します。 ■寿司の極みを味わえる『大塚 魚寿司』 『東京 大塚のれん街』は、いろはにほへと…とお店に付番されているのも特徴的。こちらはのれん街の玄関口「る」に位置する、『大塚 魚寿司』。 厨房をぐるっと囲むようにカウンター席が設けられていて、外の空気をそのまま感じられる屋台風の店構えです。 握ってつくる江戸前寿司が登場した江戸時代、寿司は屋台で気軽に食べられました。そんな昔のように「肩肘張らずにふらっと立ち寄って、寿司をつまみにお酒を飲める粋な寿司屋にしたい」と小形店長は話します。 『魚寿司』のメニューで外せないのが「極み寿司」。「王道の中に入れられた変化球」とされる極み寿司は、魚料理を極め、唯一無二の存在となるべくつくられており、ほかでは食べられないものがそろいます。 今回は人気の三貫をご用意頂きました。左から「飲めるサーモン」、「まぐろのロッシーニ風」、そして「いかそうめん からすみがけ」です。 低音調理された「飲めるサーモン」は、食べた瞬間にシャリよりも早く口の中からなくなってしまうほどのくちどけ。 フォアグラとトリュフをのせるのがフランス料理の「ロッシーニ風」ですが、『魚寿司』では代わりにあん肝をつかって和風に仕上げます。トリュフの芳醇な香りにうっとりしたら、あん肝の塩気とまぐろのうまみが合わさって、これぞ極みとうなってしまいます。 やわらかな「いかそうめん」の上にかけられた、黄色いからすみの触感と塩気、そして風味にお酒が進んでしまいます。 しかし気になるのが黒いシャリ。黒酢とバルサミコ酢を使うことで旨みをさらにアップさせ、赤ワインでも合う味わいになっているのだとか。寿司には日本酒、白ワインを合わせたくなりますが、マリアージュの極みをも発見できるかもしれません。 ■スモーキーなカツオを堪能できる『魚屋みらく劇場』 二件目は、真向いの「い」区画にある『魚屋みらく劇場』。大阪の人気店が東京に初出店ということで、店内は大賑わいでした。 『魚屋みらく劇場』は四季折々、自然に合わせて仕入れを行い、最良の状態の素材をつかった海鮮料理を提供しています。厳選された日本酒との相性もばっちりとのこと。 今回いただいたのは名物メニューの『カツオの藁焼き』。藁を火で起こしてカツオの表面を焼くため、口に含むとスモーキーな藁独特の香りが広がります。厚みのあるカツオは食べごたえ十分!塩やポン酢、みょうがやフライドガーリックなどの薬味とのハーモニーをじっくり味わってください。 お供には、シャリキン抹茶で!パッケージごとキンミヤ焼酎をシャリシャリに凍らせる「シャリキン」でつくられた、抹茶サワーは酷暑を超えてヘロヘロの大人たちにとって栄養剤になるかもしれません。 ■江戸の味わいを現代的にアレンジする『酒肴 北斎』 8月9日にオープンしたばかりの『酒肴 北斎』。名前の通り、江戸の浮世絵師・葛飾北斎の世界観をお店の内観に、そして料理は日本の「北斎と海外の融合」を反映しています。 おすすめは、外国人も注目する日本ならではの「出汁」にこだわった「名物 桜モツ煮込み」。この食べる出汁ともいえる一品は、馬モツに牛アキレス腱を一緒に煮込んで、旨みを重ねています。 さらに洋のアイオリソースを調味料として添え、新しい和×洋の旨みを生み出しました。バゲットを受け皿にモツ煮をとり、ソースをのせて食べると、別世界の料理が広がります。 このモツ煮には、北斎が晩年に滞在した信州小布施の穀平味噌を使用しています。添加物は一切入れずに、木樽へ仕込んで1年、2年じっくりと発酵させる昔ながらの「天然醸造法」でつくられたこの味噌は、弟子・高井鴻山と食したものと同じ味かもしれません。 北斎が生きていた江戸時代、道々に並ぶ茶店には酒の肴が並び、煮売屋(今でいう惣菜屋)から酒が提供されるなど、手軽に飲み歩ける食文化が江戸の夜の街並みにありました。 赤ちょうちんを下げたり、縄のれんをかけたり……街並みから文化がつくられていく、そんな可能性を大塚の街が秘めているようにも思えます。 ぜひ昔と今が交錯する大塚のれん街で、はしご酒に興じてみませんか。
2018年08月31日宮沢賢治の童話の漫画化やアニメーション『銀河鉄道の夜』の漫画原作者としても知られている、ますむらひろしさん。なかでも猫と人間の理想郷を描いた漫画「アタゴオル」シリーズは彼の代表作だ。そのキャラクターと葛飾北斎の浮世絵が合体した展覧会が今、話題を呼んでいる。双方の魅力がより際立つ、漫画と浮世絵の異色コラボ展。ますむらひろし≪凱風快晴(冨嶽三十六景)≫2009年発表©ますむら・ひろし「きっかけは私が20年以上描いてきた雑誌の表紙のネタに困って、本棚にあった北斎の画集を手に取ったことでした。パラパラとページをめくる中、これを少し直せば“アタゴオル化”できるんじゃないかと思う浮世絵があって。そこから少しずつ北斎画のアタゴオル化に取り組むようになりました」(ますむらさん)実際に模写してみると、とんでもない先人の才能に悩まされ、七転八倒の日々を送ることになったとか。「通常の遠近法では考えられない北斎独自の視点やアングル、デフォルメがあるんです。それが私にはなかなか腑に落ちなくて。けれど、実際手を動かして、これこそが北斎画最大の魅力になっているとわかった時は『見たまま描いてちゃ、絵じゃねえだろ!』と北斎に言われている気がしましたね」そんな浮世絵の巨人に尊敬の念を込め、“自然との共存”を描いたというアタゴオル×北斎作品。本展ではその作品を、本物の北斎画と比較しながら楽しめる点が魅力だ。また今回のために描き下ろした新作(下)をはじめ、「アタゴオル」シリーズの漫画原稿やイラスト作品など140点もの作品が登場する。漫画ファンの期待も裏切らない内容だ。ますむらひろし≪漁師図≫2018年発表©ますむら・ひろしすみだ北斎美術館東京都墨田区亀沢2-7-2開催中~8月26日(日)9時30分~17時30分(入館は17時まで)月曜休一般1000円ほかTEL:03・5777・8600(ハローダイヤル)ますむらひろし1952年、山形県生まれ。‘73年『霧にむせぶ夜』で第5回手塚賞準入選。‘97 年には『アタゴオル玉手箱』で日本漫画家協会賞大賞受賞。※『anan』2018年8月8日号より。インタビュー、文・山田貴美子(by anan編集部)
2018年08月01日ますむらひろしの漫画『アタゴオル』シリーズのキャラクターと葛飾北斎の浮世絵が合体した「アタゴオル×北斎」作品を、北斎の浮世絵とともに紹介する『ますむらひろしの北斎展 ATAGOAL×HOKUSAI』が、すみだ北斎美術館にて開催されている。ますむらひろしは、宮沢賢治の童話作品の漫画化や、アニメーション『銀河鉄道の夜』の漫画原作者として知られる漫画家。彼の代表作『アタゴオル』は、アタゴオルと呼ばれる猫と人が同等に暮らす架空世界を舞台に、猫のヒデヨシが起こす数々の騒動を描いた物語で、現在までに『アタゴオル物語』『アタゴオル玉手箱』『アタゴオル』『アタゴオルは猫の森』の4シリーズが発表されている。そんなアタゴオルのキャラクターたちが葛飾北斎の浮世絵に入り込んだ異色のイラスト作品が「アタゴオル×北斎」だ。葛飾北斎が切り取った日本の美しい風景にヒデヨシたちが違和感なく溶け込み、独特のユーモラスな景観が生み出される作品には、ますむら氏が北斎の浮世絵を模写し、アタゴオルの要素を加える際の考えやプロセス、そして北斎の画業に対する自身の見解などを語った文が付けられている。同展では、待望の新作《漁師図》を含めた「アタゴオル×北斎」シリーズとともに、葛飾北斎の「冨嶽三十六景」シリーズをはじめとした浮世絵(オリジナルと復刻版画やパネル)、そして『アタゴオル』シリーズの漫画原稿やイラスト作品など貴重な資料合わせて約140点を、前後期一部展示替えをしながら展示。葛飾北斎とますむらひろし、両者の世界観を比較しながら深く味わえる展覧会となりそうだ。【開催情報】『ますむらひろしの北斎展 ATAGOAL×HOKUSAI』8月26日(日)まで、すみだ北斎美術館にて開催【関連リンク】ますむらひろしの北斎展()
2018年06月29日「葛飾区郷土と天文の博物館 プラネタリウム」が、2018年6月16日(土)にリニューアルオープンする。リニューアルオープンを手掛けたのは、「コニカミノルタプラネタリウム“満天”in Sunshine City」「コニカミノルタプラネタリウム“天空”in東京スカイツリータウン」「コニカミノルタプラネタリア TOKYO」を運営するコニカミノルタプラネタリウム。“Katsushika Cosmic Loop”をコンセプトに、自分と宇宙が繋がっていることを実感できるようなプラネタリウム体験を目指す。リニューアルの目玉は最新型光学式プラネタリウム「インフィニウム Σ」の導入。漆黒の夜空に明るく輝く、リアルな星々を表現することが可能となった。その他デジタルプラネタリウムシステムやプロジェクター、スピーカー等も刷新し、鑑賞者は今まで以上に鮮やかでダイナミックな宇宙空間を体感することができるようになる。以前から、独自に番組制作を行い、星座の生解説番組から、座席についているボタンで観客がクイズに参加する番組まで多彩なプログラムを展開してきた「葛飾郷土と天文の博物館 プラネタリウム」。リニューアルオープン時は、そんなオリジナル番組の原点である『かつしかから宇宙へ』の2018年版を放映する。星空の映像や音響がどのように進化したのかを実感してもらうため、2007年から多くの人に親しまれてきた番組をリメイクした。【施設概要】「葛飾区郷土と天文の博物館 プラネタリウム」リニューアルオープン日:2018年6月16日(土)住所:東京都葛飾区白鳥3-25-1営業時間:火~木 9:00~17:00/金・土(祝日を除く) 9:00~21:00/日・祝日 9:00~17:00休館日:月曜日(祝日の場合は開館)/第2・4火曜日(祝日の場合は開館し、その直後の平日は休館)、年末年始(12月28日~1月4日、1月2日・3日は12:00~17:00のみ開館。)料金:【入館料】大人 100円(80円)/小・中学生 50円(40円)/幼児 無料【プラネタリウム観覧料】大人 350円(280円)/小・中学生 100円(80円)/幼児(座席を使う場合) 50円(40円)※( )内は20人以上の団体。土曜日は中学生以下の入館料、プラネタリウム観覧料が無料。障がい者手帳所持者は当人及び付添い者2人まで無料。(プラネタリウムコンサート等のイベントを除く)※プラネタリウムは各回入替制。※投映開始後の入場不可。【問合せ先】インフォメーションTEL:03-3838-1101(受付時間10:00~19:00)
2018年06月15日カラフルな“ネオ北斎”フェアが開催中!フリーペーパーやPV制作など、幅広いジャンルで活躍するクリエイティブユニット「Enlightenment(エンライトメント)」と銀座 蔦屋書店がコラボした、アートグッズ「NEO HOKUSAI by Enlightenment(ネオ ホクサイ・バイ・エンライトメント)」が、2018年4月10日(火)~12月31日(月)の期間、発売されます。『冨嶽三十六景』などを代表作に持つ、日本が世界に誇る浮世絵師「葛飾北斎」の新しい魅力を現代アート視点で発信する「HOKUSAI*ARTexhibition(ホクサイ・アートエキシビション)」プロジェクトの第2弾となる本イベントは、ジオメトリック(直線や曲線を使って規則的に描かれた柄)を組み合わせ、サイケデリックな“ネオ北斎”を表現。あまり馴染みのない浮世絵作品をより身近に感じられ、作品の魅力と斬新さを楽しめる内容となっています。見ても使っても楽しめる作品たちをご紹介北斎×エンライトメント ボード『冨嶽三十六景』から、押し寄せる波をダイナミックに描いた「神奈川沖浪裏(かながわおきなみうら)」や、快晴の空に山肌が赤く染まった富士山を描き「赤冨士」と呼ばれる「凱風快晴(がいふうかいせい)」をスケートボードのボディにプリントした「北斎×エンライトメント ボード(税込 17,280円)」。ポップなデザインながらも奥ゆかしさも兼ね備えたスケートボードは、ストリートパフォーマンスでも他のデザインとは一線を引く、迫力のある仕上がり。ボードはもちろん、インテリアとしても使えます。北斎×エンライトメント トートバッグNEO HOKUSAIの世界観を全面で表現した「北斎×エンライトメント トートバッグ(税込 4,104円)」は、A4サイズの書類もたっぷり入る大ぶりなサイズのバッグなので収納面も安心です。ラフでカジュアルに使えるトートバッグは荷物もサッと取り出しやすく、利便性もばっちり。ファッションと上手く組み合わせればバッグの魅力もより一層アップします。北斎×エンライトメント 扇子日本の象徴である富士山と現代アートを融合させた、ディテールにこだわったデザインを日本の夏の風物詩でもある扇子に落とし込んだ「北斎×エンライトメント 扇子(税込 1,944円)」は、夏を迎えるこれからの時期にひとつは持っておきたいアイテム。小さく折りたたんで持ち歩くことができる扇子はバッグの中でも場所を取りません。波と富士山が描かれた扇子は納涼感もあり、扇げば涼やかな気分になりますよ。独特なセンスで新しい葛飾北斎の魅力を楽しむ「NEO HOKUSAI by Enlightenment」で、ここにしかないアイテムを手に入れてみませんか。開催概要期間:2018年4月10日(火)~12月31日(月)時間:10:00~22:30(営業時間)会場:銀座 蔦屋書店 日本文化TEL:03-3575-7755“店舗サイト”出典:“オンラインショッピング”出典:イベント情報イベント名:NEO HOKUSAI by Enlightenment催行期間:2018年04月10日 〜 2018年12月31日住所:東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 6F「銀座 蔦屋書店」電話番号:03-3575-7755
2018年06月05日「親と子のギャラリー トーハク×びじゅチューン! なりきり日本美術館」が、2018年7月24日(火)から9月9日(日)まで上野の東京国立博物館にて開催される。「親と子のギャラリー トーハク×びじゅチューン! なりきり日本美術館」は、世界の美術作品を歌とアニメで紹介するNHK Eテレの番組「びじゅチューン!」とのコラボレーションによる展覧会。「びじゅチューン!」で取り上げられた東京国立博物館の所蔵5作品に登場する人物や作者に"なりきる"参加・体験型イベントとなっている。様々なアプローチからなりきる事によって、作品のバックグラウンドや描かれた人々の暮らしを体感。大人から子どもまで自由な想像力で美術作品に親しむことができる。葛飾北斎の「冨嶽三十六景・神奈川沖浪裏」は、描かれた波の大きさをリアルサイズで体験できる大型映像展示。また、岸田劉生の「麗子微笑」では、デジタル顔はめで麗子になりきってセリフやト書きでキモチを表現し、自分だけの「麗子像」を創り出す。他にも、「名所江戸百景・大はしあたけの夕立」を描いた歌川広重になりきって作品に雨を降らせてみたり、菱川師宣の「見返り美人図」のようにポーズをきめてみたり、岩佐又兵衛筆の「洛中洛外図屏風 舟木本」の作中人物になって京の街を散歩してみたり、と作品世界で遊べる楽しい仕掛けが随所に施されている。また、「びじゅチューン!」で取り上げられた作品が数点展示される。【詳細】「親と子のギャラリー トーハク×びじゅチューン! なりきり日本美術館」会期:2018年7月24日(火)~9月9日(日)会場:東京国立博物館 本館 特別4室・特別5室住所:東京都台東区上野公園13-9開館時間:9:30~17:00(金曜・土曜日は21:00まで、日曜日は18:00まで)※入館は閉館の30分前まで休館日:月曜日 ※8月13日(月)は開館観覧料:一般620円(520円)/大学生410円(310円)※( )内は20名以上の団体料金※高校生以下、および満18歳未満と満70歳以上は無料。身分証の提示が必要。※障がい者とその介護者1名は無料。入館の際に障がい者手帳などの提示が必要。
2018年06月03日「サンタフェ リー・ダークスコレクション浮世絵最強列伝―江戸の名品勢ぞろい―」展が、2018年7月3日(火)より、京都・相国寺承天閣美術館で開催される。日本美術を愛する収集家、リー・ダークスの浮世絵コレクションを初公開今回、その多大な所蔵作品を公開するリー・ダークスは、空軍士官として日本に駐留したのを契機に日本文化に関心を持って以来、浮世絵版画の名品を収集してきた米国人コレクター。浮世絵の祖・菱川師宣、美人画の喜多川歌麿、役者絵の東洲斎写楽、そして葛飾北斎や歌川広重など、代表的な浮世絵師の優品のみを集めたコレクションの数々を紹介する。華麗な色調を残した貴重な作品群浮世絵200年の歴史を網羅した稀品、著名作品で構成されているダークスコレクションは、浮世絵の歴史を語る上での重要性を持つだけにとどまらず、その大半が極めて良好な保存状態にあり、まるで今摺り上がってきたかのような華麗な色調を残しているのが特徴だ。200年の歴史と共に鑑賞する、浮世絵の真の芸術性展覧会は全六章で構成。菱川師宣や鳥居清信・清倍など、江戸独自の浮世絵文化を形成した浮世絵師に迫る第一章からはじまり、美人画・役者絵の国貞、武者絵・戯画の国芳、名所絵の広重と、幕末・天保期の浮世絵界を牽引した歌川派の絵師たちの作品を紹介する第六章まで、浮世絵の歴史を辿りながら、その真の芸術性を鑑賞出来るものとなる。浮世絵をモチーフにしたオリジナルグッズもまた、会場では浮世絵をモチーフにした展覧会オリジナルグッズも販売。本展における代表的な浮世絵を、光を吸収・蓄える特殊な素材でプリントした蓄光Tシャツ、ポップな色調と浮世絵を組み合わせたメガネケースなど、様々なグッズが用意されている。開催概要「サンタフェ リー・ダークスコレクション浮世絵最強列伝―江戸の名品勢ぞろい―」展会場:相国寺承天閣美術館開催期間:<前期>2018年7月3日(火)〜8月5日(日)<後期>2018年8月8日(水)〜9月30日(日)休館日:8月6日(月)、8月7日(火)開催時間:10:00〜17:00(最終入館は16:30)※前期、後期で全点展示替えを行う。チケット:一般 1,000円(800円)、65歳以上・大学生 800円(600円)、小中高生 500円(300円)、団体 800円(20名以上・一般のみ)※( )内は前売料金※リピーター割引あり(会期中2回目以降の鑑賞は、半券と引換にて100円割引※前売券は5月28日(月)から7月2日(月)までの限定販売。チケットぴあ(Pコード:769-039)、ローソンチケット(Lコード:52637)ほか、主要プレイガイド、コンビニエンスストアなどで販売■巡回展・山口県立萩美術館・浦上記念館会期:<前期>2018年4月28日(土)〜5月13日(日)<後期>5月15日(火)〜 5月27日(日)住所:山口県萩市平安古町萩市平安古586-1・横浜髙島屋会期:2018年10月10日(水)~10月22日(月)住所:神奈川県横浜市西区南幸1-6-31・日本橋髙島屋会期:2019年1月9日(水)~1月21日(月)住所:東京都中央区日本橋2-4-1・大阪髙島屋会期:2019年2月23日(土)~3月11日(月)住所:大阪府大阪市中央区難波5-1-5
2018年05月28日子どものころから誰しもが経験したことのある塗り絵ですが、最近では大人向けの塗り絵が人気なのをご存知でしょうか。繊細な柄を好みの色で塗ったり、濃淡を付けてグラデーションにしたりと、思うがまま塗ることができるので、リラックス効果も期待できると言われ、話題になっています。ただ、いざ挑戦するとなると、色鉛筆を集めて塗り絵の本を買って……などお金と手間がかかりそうなイメージがありませんか?実は、すべての道具は100均で揃えることができるんです。大人の塗り絵を始めるなら100均で!100均といえば、ダイソー・セリア・キャンドゥ……など、全国にさまざまな店舗がありますよね。最近では100円+税という安さでもクオリティの高いアイテムが多いです。100均は大人の塗り絵を始めるのにも便利。理由は以下の3つです。題材が豊富に揃う子ども向けだけではなく、いろんな種類のものが売られています。絵本ブックやポストカードなど題材も豊富なので、塗り絵をがっつり楽しみたい人からライトに楽しみたい人、誰かにプレゼントしたい人など、さまざまな要望が叶います。色鉛筆や水彩色鉛筆が揃う色鉛筆や水彩色鉛筆など塗るための道具も豊富。色鉛筆だけでも10色入りや20色入り、色味の違いなどさまざまな種類があります。100円なのでどんな色鉛筆でも気軽に試すことができるのがうれしいですね。お手頃に始められる「飽きたらどうしよう」「買ったんだから毎日やらなきゃ」など、新しい趣味を始めたときに思いがちなことも、100円だから「飽きてもまあいいか」と気負わず始められます。色鉛筆と塗り絵の本で200円+税なので、気の赴くままに塗り絵が楽しめそうです。100均にある塗り絵の種類100均の塗り絵の種類や題材は、店舗やホームページなどを見るとこのようなものが揃っています。テーマごとの塗り絵ブック浮世絵、絵画などの塗り絵ブック塗り絵ポストカード塗り絵シール塗り絵カレンダー特にテーマごとの塗り絵ブックは、花・風景・建物・キャラクター・鳥などの動物・子ども向けなど、さまざまなジャンルの商品が取り揃えてありました。中には300円+税のものまで。幅広い選択肢の中から、好みのものがすぐに見つかるのではないでしょうか。100均にもさまざまな店舗があり品揃えも異なるので、ここからはお店別におすすめの塗り絵をご紹介します。 ダイソーのおすすめ塗り絵> 癒しの塗り絵シリーズ花をモチーフにした「花の国」、童話の世界をモチーフにした「メルヘンの世界」、ロマンティックなものモチーフにした「ロマンティックドリーム」、お姫さまの世界をモチーフにした「お姫さまとファンタジー」の4つのシリーズがある塗り絵。どれも繊細で可愛いので悩みますが、全部そろえても400円+税なのが嬉しいですね。> 大人の塗り絵シリーズとしては、塗りやすい花の絵を集めた「はじめて塗る花の絵」、四季折々の花の絵を集めた「四季を彩る花だより」、日本の美しい風景の絵を集めた「心惹かれる風景」があります。原画があるのでお手本にできますし、塗りかたアドバイスも掲載されているので初心者にもおすすめ。切り離すとポストカードになるので贈り物としても良いです。> やさしい大人の塗り絵シリーズは、季節ごとの花の絵を集めた「季節の花の絵」、華やかな花を集めた「美しく咲く花」、日本の懐かしい風景を集めた「なつかしい風景」があります。こちらも原画見本と塗りかたアドバイスがあり、塗り絵の練習にも最適。A4サイズで切り離せるので、完成した作品を額に入れればお部屋に飾ることもできますね。 セリアのおすすめ塗り絵> オトナぬりえヨーロッパの風景デザインを集めた「街並み」と、フルーツや飲み物など食にまつわるデザインを集めた「カフェ&キッチン」の2種類が販売されています。B5サイズでそれぞれ5柄入っています。どちらもアート性が高くおしゃれな仕上がりですよ。> 大人が楽しむぬり絵フラワーストーリー花など植物の柄を中心とした10のデザインが入っています。それぞれにミシン目が付いているので、切り取ってから色を塗るのに便利ですし、完成後は飾ることもできますよ。 キャンドゥのおすすめ塗り絵> 大人もほっこりするぬりえ精密で癒されるデザインの「いこいの森」と「ゆめの旅」の2つのシリーズが販売されており、それぞれ10柄です。ポストカードタイプもあるので、好みで選んでくださいね。> 大人の塗絵フランスの宮廷画家「ルドゥーテ」と、葛飾北斎をはじめとする「浮世絵」の2シリーズの塗り絵が販売されています。それぞれA5変形サイズで8柄あり、切り離すことでポストカードとしても楽しめます。見本があるので、見ながら塗ることもできますよ。 100均なら、非常にお手頃な価格で塗り絵を始めることができます。1冊の塗り絵本にまとめられた柄の数もちょうど良いくらいなので、まず始めてみようと考えたときに気軽に手が出せるボリュームです。大人の塗り絵に興味があってもなかなか手を出せなかったかたや、続けられるか不安なかたも、まずはお近くの100均のショップに足を運んで、道具を揃えてみてはいかがでしょうか。素敵な塗り絵ライフを送ってくださいね!
2018年05月28日「ネオ北斎 バイ エンライトメント(NEO HOKUSAI by Enlightenment)」が、2018年12月31日(月)まで銀座 蔦屋書店にて開催。「ネオ北斎 バイ エンライトメント」では、江戸時代後期の浮世絵師・葛飾北斎の作品をクリエイティブユニット「エンライトメント」が現代アートへと変身させ、北斎作品の新たな魅力を発信する。浮世絵シリーズ『富嶽三十六景』の中から代表的な「神奈川沖浪裏」と「赤冨士」をサイケデリックにアレンジした「ネオ北斎」。波や雲の部分に、ポップなカラーの幾何学模様を組み合わせ、浮世絵独特のタッチと見事に融合させた。また、期間中は「ネオ北斎」のオリジナルアイテムが販売される。トートバッグや扇子、さらにはスケートボードまで、日常に彩りと刺激を与えてくれそうなデザインとなっている。【詳細】NEO HOKUSAI by Enlightenment開催期間:2018年12月31日(月)まで開催場所:銀座 蔦屋書店住所:東京都中央区銀座6丁目10-1 GINZA SIX 6F営業時間:10:00~22:30アイテム例:・北斎×エンライトメント トートバッグ(浪/富士) 各4,104円(税込)・北斎×エンライトメント A4ファイル(浪/富士) 各432円(税込)・北斎×エンライトメント 扇子(浪/富士) 各1,944円(税込)・北斎×エンライトメント ボード(浪/富士) 各17,280円(税込)【問い合わせ先】TEL:03-3575-7755
2018年05月20日ケンゾー(KENZO)から“水の世界”を表現したフレグランス「アクア ケンゾー」と「アクア ケンゾー プールオム」が登場。2018年5月1日(火)より発売される。イメージしたのは、息を呑むほど美しいこの“水の世界”。アクアブルーの世界を表現したメンズ向けフレグランス、ウィメンズ向けフレグランスを同時にリリースする。女性向けの「アクア ケンゾー オーデトワレ」は、マンダリンを丸ごと取り入れ、みずみずしくジューシーな仕上がり。鮮やかなラズベリーリーフと豊かなマグノリアの花びらを組み合わせて、フレッシュ・フローラルを完成させた。男性向けの「アクア ケンゾー プールオム オーデトワレ」は、サンダルウッドとシダーウッドに、甘酸っぱいピンクペッパーをアクセントとして加え、さらにほのかにスウィートなヘーゼルナッツリーフを重ねた。ピュアでフレッシュなウッディ調の香りが楽しめる。ボトルとパッケージにも、水のモチーフを刻んだ。インスピレーションを与えたのは、葛飾北斎。北斎の波から着想を得て“水の世界”をモダンに表現した。【詳細】ケンゾー・アクア ケンゾー オーデトワレ 30mL 5,000円+税、50mL 7,000円+税・アクア ケンゾー プールオム オーデトワレ 30mL 5,000円+税、50mL 7,000円+税発売日:2018年5月1日(火)【問い合わせ先】ケンゾー パルファム [LVMHフレグランスブランズ]TEL:03-3264-3941
2018年04月27日「妖怪・ミイラ展~浮世絵から幻獣ミイラまで~」が、名古屋パルコ西館8階・パルコギャラリーにて2018年4月21日(土)から5月13日(日)まで開催される。「妖怪・ミイラ展」では、広島県三次市に寄贈された、妖怪資料コレクターであり研究家として著名な湯本豪一が収集した、国内最大級の妖怪資料「湯本豪一コレクション」の中から厳選した貴重な資料を展示。初公開を含む浮世絵、絵巻、正体は哺乳類や鳥類、爬虫類など生物を加工したものとされる妖怪のミイラなどが、学術的な解説と共に第1章と第2章に分けて公開される。第1章では、“妖怪世界へのいざない”というタイトルで、葛飾北斎の錦絵「百物語」や「百鬼夜行絵巻」を展示する。打って変わって第2章は“幻獣 河童や人魚たちの世界”というテーマへ。頭は人間、体は牛の妖怪「件(くだん)」や人魚、烏天狗のミイラが、会場に並ぶ。また、展示だけでなく妖怪願懸け神社や妖怪グッズコーナーなども展開。松坂屋美術館で開催される「追悼水木しげる ゲゲゲの人生展」と連動したクイズラリーイベントも開催される。【開催概要】「妖怪・ミイラ展~浮世絵から幻獣ミイラまで~」会期:2018年4月21日(土)~5月13日(日) ※最終日は19時閉場会場:名古屋パルコ西館8階・パルコギャラリー住所:愛知県名古屋市中区栄3-29-1入場料金:当日 一般1,000円/高校生・中学生800円/小学生以下600円前売り 一般900円/高校生・中学生700円/小学生以下500円※3歳未満は無料※前売りチケットはチケットぴあ他、各コンビニにて発売中。
2018年04月22日浮世絵師・葛飾北斎の作品展「北斎展」が、2018年5月30日(水)から7月2日(月)まで、名古屋栄三越にて開催される。30数回の改号、93回もの引っ越し、そして常に借金に追われる波瀾万丈な90年の生涯で、膨大な数の作品を遺した巨匠・葛飾北斎。「冨嶽三十六景」に代表されるような、大胆な構図を、巧みな線と象徴的な色使いで仕上げる独創的な画風で、多くの絵師たちに大きな影響を与えた浮世絵の代名詞的存在だ。本展では、葛飾北斎の代表作である「冨嶽三十六景」をはじめ、「忠臣蔵」「東海道五十三次」といったシリーズものから、役者絵、妖怪絵、西洋の技術である銅版画に感銘を受けて生まれた洋風画まで、約150点の作品とともに北斎芸術の全貌を紹介する。また、「なぜ北斎が海外で高く評価されたのか?」を検証するため、海外、特にヨーロッパで北斎が知られるきっかけとなった『北斎漫画』、北斎の影響を強く受けたと言われるフランス人画家アンリ・リヴィエールの「エッフェル塔三十六景」も展示し、北斎人気の秘密に迫る。【開催概要】「北斎展」開催期間:2018年5月30日(水)〜7月2日(月) 会期中無休時間:10:00〜19:30(最終入場 19:00)※最終日は18:30まで(最終入場 18:00)入場料:<一般>前売券600円、当日券800円 <小・中学生>前売券 300円、当日券 400円※すべて税込、未就学児童無料※障害者手帳各種(身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳)提示で、本人とその同伴者1名まで無料で入場可能プレイガイド:チケットぴあ、ローソンチケット、イープラス、セブンチケットにて販売予定【問い合わせ先】・東海テレビ放送事業局TEL:052-954-1107(平日 10:00〜18:00)・名古屋栄三越TEL:052-252-1111(午前 10:00〜19:30)
2018年04月15日「hokusai&TOKYO 水辺を彩る江戸祭」が、2018年3月17日(土)に東京・お台場海浜公園内で開催される。「hokusai&TOKYO 水辺を彩る江戸祭」は、葛飾北斎の《富嶽三十六景》や《北斎漫画》といった浮世絵などに描かれた「水辺の賑わい」を題材に、最新テクノロジーを駆使したウォータープロジェクションマッピングやアート企画でお台場の水辺を盛り上げるイベント。和食の屋台フードを提供するフードエリアも展開される。海上には、葛飾北斎をテーマにしたウォータープロジェクションマッピングショー「水幕電子描画」が登場。「フラワーズバイネイキッド2018ロンド(FLOWERS by NAKED 2018輪舞曲)」や「サクラアクアリウム バイ ネイキッド」などの演出を手掛けるクリエイティブカンパニー「ネイキッド」が映像制作を手掛ける。幅40メートルの巨大なウォータースクリーンを設置し、葛飾北斎の浮世絵と、歴史上の偉人や神話の英雄たちが登場するスマートフォン向け人気ゲーム「Fate/Grand Order」のキャラクターが共存したショーを展開する。RPG仕立ての物語をベースにした、水の美しい動きや飛沫を活かしたダイナミックな演出が魅力だ。また、お台場海浜公園内の砂浜エリアには、ろうそくを使用した「北斎浜辺巨大浮世絵」を設置。約8,000個にも及ぶ7色の灯火を浜辺に並べ、巨大でカラフルな「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」を描き、浜辺を幻想的に照らす。【詳細】hokusai&TOKYO 水辺を彩る江戸祭開催日時:2018年3月17日(土) 11:00~21:00 ※開場 11:00会場:東京・お台場海浜公園内入場料金:無料(一部有料エリア)■ウォータープロジェクションマッピング上映予定時間:・陸上向け 18:10~(海上向け 18:00~/18:20~の2回)・陸上向け 19:00~(海上向け 18:50~/19:10~の2回)・陸上向け 19:50~(海上向け 19:40~/20:00~の2回)・陸上向け 20:40~(海上向け 20:30~/20:50~の2回)(各回10分を陸上向け上映1回、海上向け上映2回)※予告なく上映時間が前後する可能性あり。〈特等席チケット〉料金:前売券「特等席手形+3文チケット」2,000円(税込)、当日券「特等席手形」1,000円(税込) ※時間指定、入れ替え制陸上立見席販売場所:前売券はローソンチケット限定(Lコード:33959)、当日券はお台場海浜公園にて販売※海上からの観覧チケットは既に予定枚数終了。※会場となるお台 場海浜公園への入場は無料。■「北斎浜辺巨大浮世絵」(紙ろうそく北斎アート)料金:参加無料 実施時間:16:30ごろ点灯開始、17:00ごろ点灯完了 ※21:00ごろまで点灯予定実施場所:お台場海浜公園内の砂浜エリア
2018年03月15日「大江戸展」が、長崎県美術館 企画展示室にて開催される。会期は2018年3月24日(土)から5月27日(日)まで。「大江戸展」には、教科書で誰もが目にしたことがあるような江戸時代を代表する名作の数々が集結。東京富士美術館が所蔵する屏風、襖絵、浮世絵、工芸品など約110点を、前期約70点・後期約80点に分けて公開する。見どころは、琳派の傑作「風神雷神図」。「風神雷神図」は、俵屋宗達や尾形光琳、酒井抱一と琳派の巨匠たちが描き続けてきた重要なテーマの1つだ。今回は、九州で初公開となる鈴木其一の襖絵が、前期のみ特別に展示される。さらに、浮世絵師の葛飾北斎や歌川広重、奇想派の伊藤若冲など、各巨匠の作品を目にすることができ、江戸時代に花開いた日本特有の美意識に触れることができる。【概要】「大江戸展」会期:2018年3月24日(土)~5月27日(日)※前期 3月24日(土)~5月6日(日)/後期 5月9日(水)~5月27日(日)休館日:4月9日(月)、5月14日(月) ※5月7日(月)・8日(火)は展示替えのため大江戸展のみ休場。開館時間:10:00~20:00(最終入場19:30)TEL:095-833-2110会場:長崎県美術館 企画展示室(長崎県長崎市出島町2番1号)観覧料:大人 1,400円(前売1,100円)、学生(小学~大学) 800円(前売500円)、小学生未満無料※15名以上の団体、障害者手帳保持者及び介護者1名までは前売料金。※会期中、本券でコレクション展にも入場可。※前売券は 2月25日(日)~5月6日(日)まで、各種プレイガイドにて販売。詳細は公式サイトにて。
2018年03月04日ホテル雅叙園東京では、「猫都(ニャンと)の国宝展at百段階段~猫の都の国宝アート~」を館内・東京都指定有形文化財「百段階段」にて開催する。期間は、2018年3月29日(木)から5月13日(日)まで。「ネコノミクス」という言葉が誕生するなど、空前の猫ブームが訪れている昨今。ホテル雅叙園東京では、その潮流に乗り、2017年に「福ねこ展」と題した猫アーティストによる合同企画展を開催し、多くの人を魅了した。それに続く2018年は展示内容をパワーアップさせ、「猫都(ニャンと)の国宝展at百段階段~猫の都の国宝アート~」と題して、40名の作家による猫の国のお宝アートを集結させる。猫と人間の歴史は、実は奈良時代まで遡ると言われている。以後、画家、彫刻家、小説家などさまざまな芸術家の創造の源になり、日本の国宝の中でも猫をモチーフに制作した作品は少なくない。同展では、時代やジャンルを越えた、国宝級のアート作品を、部屋ごとにテーマを設けて幅広いラインナップで揃える。なかには、信州高森町「瑠璃寺」に奉納されているもりわじん作「薬師猫神様」、文京区「心光寺」の出町千鶴子作「猫がいる涅槃図」などの特別公開作品も含まれる。また、歌川国芳や葛飾北斎をオマージュした作品なども加わり、総計800点以上の作品が集うこととなる。また、「持ち帰れる福、あなたのための猫アート」をテーマにした、猫尽くしアートマーケットと、猫グッズマーケットも同時開催。人気アーティストの1点もの作品、猫をあしらったステーショナリーや小物などがラインナップする。【詳細】「猫都の国宝展at百段階段~猫の都の国宝アート~」開催期間:2018年3月29日(木)~5月13日(日)開催時間:10:00~18:00(最終入館17:30)入場料:当日 1,500円、前売 1,200円、学生 800円※要学生証呈示、小学生以下無料会場:ホテル雅叙園東京内東京都指定有形文化財「百段階段」問い合わせ先:03-5434-3140(イベント企画10:00~18:00)
2018年02月25日ユミカツラ(YUMI KATSURA)は、2018年春夏オートクチュールコレクションを含む約60点のドレスを、2018年2月20日(火)、東京・迎賓館赤坂離宮にて披露した。明治に建設された国宝・迎賓館赤坂離宮の本館に現れたランウェイ。シャンデリアがきらめく荘厳な西洋風宮殿には、その随所に和の楽器や仮面といった日本のモチーフが散りばめられている。西洋建築に日本の粋を結集させたこの特別な場所での開催は、長年"和と洋"の両立を目指し「世界に誇る日本の文化を守りたい」という桂由美の強い想いが込められた。「BEYOND EAST&WEST(東洋と西洋を超えて)」のテーマのもと、ショーは2018年1月にパリで発表されたドレスで盛大に幕を開けた。最新作は、江戸時代に活躍した絵師・葛飾北斎の絵画を落とし込むことで、ドレスという洋装に和の息吹を織り交ぜている。「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」を西陣織と透け感のある上質なシルクジョーゼットで表現したドレスは、裾がゆらゆらと揺れ、まるで波打つような後姿がエレガント。初夏の陽光で赤く染まった富士山を描いた北斎の代表作「富嶽三十六景 凱風快晴」は、ボリュームドレスのフロントに手描き友禅と刺繍によって鮮やかに配された。純白のウェディングドレスも、日本の素材や伝統工芸を取り入れることで、メイドインジャパンの精神を宿している。職人の匠の技によって生まれた"世界一薄いシルク"を採用したドレスは、その持ち味を存分に生かしたシルエットで軽やかな空気を纏い、見る者を魅了する。続いて日本が世界に誇るアコヤ真珠約1万個が優雅に揺れる、ラグジュアリーなドレスも披露された。ショーを締めくくったのは、桂由美自身が「世界各国の民族衣装の中でも最も優雅でアーティスティック」と語る和装。一際目を惹いたのは、パリコレクションでも好評を博した琳派の絵師・鈴木其一の「藤花図」をアレンジした打掛だ。鮮やかなブルーのグラデーションに咲き乱れる藤の花は、動くたびに美しく煌めき続け、ユミカツラが生み出すジャポニズムが永続的に受け継がれていくことを示しているかのようだった。
2018年02月23日特別展「名作誕生ーつながる日本美術」が東京国立博物館にて開催される。会期は2018年4月13日(金)から5月27日(日)まで。特別展「名作誕生ーつながる日本美術」では、国宝・重要文化財を含む約130件が集結。作品同士の影響関係や共通する社会背景などの「つながり」に着目した12のテーマ別に紹介する。美術をより深く鑑賞するきっかけとしても、日本美術の入門篇としても楽しむことができる。展覧会のみどころジャンル、時代、地域を超えた名作展示されるのは、奈良時代の仏教美術からは重要文化財「伝薬師如来立像(やくしにょらいりゅうぞう)」や、室町時代の絵画からは雪舟等楊の国宝「破墨山水図(はぼくさんすいず)」、江戸時代の工芸からは尾形光琳の国宝「八橋蒔絵螺鈿硯箱(やつはしまきえらでんすずりばこ)」など。ジャンルや時代、地域を超えた名作たちを楽しむことができるのは、この展覧会の魅力の1つだ。「つながり」にフォーカス「つながり」のテーマは、材質や技法、特徴的な形やモチーフなど様々。名作がどのようにつながり誕生したのか、巨匠たちがどんな物や人とつながり作品を生んだのかを、展覧会を通して明らかにする。「若冲と模倣」では、生涯を通じて同じモチーフの同じ型を繰り返し描き、独自の表現を確立した伊藤若冲を取り上げる。会場では初期と晩年の作品を比較することができる。また、中国の画風を取り入れた雪舟等楊の重要文化財「四季花鳥図屛風」と、同時代の明の水墨画を見比べたり、『伊勢物語』の世界を一望に見渡せる「伊勢物語図屛風」や『源氏物語』をモチーフにした工芸品を見たりすることで、作品同士の「つながり」を感じられる構成になっている。その他にも菱川師宣の「見返り美人図」をはじめとする人物画や風俗画、岸田劉生の「道路と土手と塀(切通之写生)」などの風景画など、数々の名匠による作品が展示される。雪舟等楊「倣夏珪山水図」が東京初公開さらに会場では、1933年以降所在不明だった、水墨画家・雪舟等楊の幻の作品「倣夏珪山水図」を展覧会後期に展示。2017年に84年ぶりに再発見され、話題となったこちらの作品の東京での一般公開は本展が初となる。会期中は展示替えもなお会期中は、4月13日(金)~5月6日(日)の前期展示と5月8日(火)~5月27日(日)の後期展示で展示替えを実施。前期と後期で異なる作品を楽しむこともできる。開催概要創刊記念『國華』130周年・朝日新聞140周年 特別展「名作誕生ーつながる日本美術」会期:2018年4月13日(金)~5月27日(日)※前期展示4月13日(金)~5月6日(日)、後期展示5月8日(火)~5月27日(日)休館日:月曜日 ※4月30日(月・休)は開館時間:9:30~17:00 ※金曜・土曜は21:00、日曜・祝日は18:00まで※入館は閉館の30分前まで場所:東京国立博物館 平成館(上野公園)住所:東京都台東区上野公園13-9料金:当日 一般1,600円 大学生1,200円 高校生900円前売 一般1,400円 大学生1,000円 高校生700円団体 一般1,300円 大学生900円 高校生600円※全て税込、中学生以下無料、団体は20名以上、障がい者と介護者1名無料(入館の際に障がい者手帳などを提示)チケット取り扱い:東京国立博物館正門チケット売場(窓口、開館日のみ)、展覧会公式サイト、各種プレイガイド前売券販売期間:2月1日(木)~4月12日(木)【問い合わせ先】ハローダイヤルTEL:03-5777-8600
2018年02月16日ジャガー・ルクルト(Jaeger-LeCoultre)の新作ウォッチ「レベルソ・トリビュート・ エナメル」が登場。「レベルソ・トリビュート・ エナメル」は、芸術作品を再現したエナメル細密画が施された裏ダイヤル、それに呼応するように手作業で精緻なギョーシェ彫りが施された表ダイヤルを持つウォッチ。モチーフとなったのは、ジョルジュ・スーラ、徐悲鴻、葛飾北斎の3人の巨匠の作品だ。このモデルのために特別に制作されたホワイトゴールド製ケースが、額縁のようにそれらの作品の世界観を彩る。葛飾北斎『神奈川沖浪裏』日本を代表する浮世絵師の葛飾北斎。富士山の景観を描いた三十六の風景画からなる『富嶽三十六景』は、日本の伝統的なテーマに西洋絵画の遠近法を初めて取り入れた象徴的な作品である。「レベルソ・トリビュート・ エナメル」の葛飾北斎モデルでは、『富嶽三十六景』から『神奈川沖浪裏』を選び裏ダイヤルを装飾。深いブルーの半透明エナメルで覆われており、海の色を感じさせる。表ダイヤルには、北斎の作品に呼応するように波の装飾が施されている。ジョルジュ・スーラ『グランド・ジャット島の日曜日の午後』『グランド・ジャット島の日曜日の午後』は、ジョルジュ・ スーラが確立した美しい点描画法を代表する作品。舞台はパリ近郊のセーヌ川の中州で、人々が水浴びや自然を楽しむ様子が描かれている。「レベルソ・トリビュート・ エナメル」では、横幅が3mを超える大作をわずか3㎠の裏ダイヤルで再現。色を重ねる度にエナメルで保護する必要のあるエナメル細密画にとって、何度も色を重ねる必要のある点描画の再現は困難。メゾン独自のテクニックと70時間以上にも渡る長い時間をかけて、原作『グランド・ジャット島の日曜日の午後』の世界観を表現した。中国の画家・徐悲鴻の作品から着想を得たモデル徐悲鴻は、20世紀の中国を代表する最も有名な画家の一人。水墨画、油彩画、 デッサン、パステル画、書道で知られ、中国では特に雄渾な馬の絵で人気を博した。中国の大自然を背景に躍動する10頭の馬を描いた作品があり、「レベルソ・トリビュート・ エナメル」はそのうちの2頭に着想を得てデザインされている。エネメルで保護する必要のあるウォッチデザインにとって、単色の世界である水墨画の雰囲気を伝えるのは大きなチャレンジとなった。エナメル職人の技と多くの時間を費やし、馬の躍動感や筆の動き、流動性、軽快さを再現している。【詳細】レベルソ・トリビュート・ エナメル※各8本限定<仕様>ケースサイズ:45,5×27,4mm厚さ:9,73mmムーブメント:822A/2 手巻き時、分表示表:グラン・フー エナメルとギョーシェ彫りによるダイヤル裏:グラン・フー エナメル取り扱い店舗:ジャガー・ルクルト 銀座並木ブティック、日本橋三越本店、伊勢丹新宿店、GINZA SIX発売時期:未定【問い合わせ先】ジャガー・ルクルトTEL:0120-79-1833
2018年02月12日浮世絵師・葛飾北斎に迫るドキュメンタリー映画『大英博物館プレゼンツ 北斎』が、2018年3月24日(土)より、 YEBISU GARDEN CINEMAほか全国の劇場にて順次公開される。北斎初の長編ドキュメンタリー本作は、2017年5月から8月にかけて、イギリスの大英博物館で開催された展覧会「Hokusai: Beyond the Great Wave」をフィーチャーした、北斎に関する映画としては初の長編ドキュメンタリー作品。制作にあたっては、イギリス人芸術家のデイヴィッド・ホックニーや、ニューヨーク在住の新進気鋭の日本画家・出口雄樹など、北斎という偉大な巨匠の研究に情熱を燃やし、影響を受けてきたアーティストや学者たちが協力。展覧会の舞台裏や北斎の作品を通して、江戸時代の世界的天才絵師の魅力を紐解いてゆく。作品情報ドキュメンタリー映画『大英博物館プレゼンツ 北斎』公開日:3月24日よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開監督:パトリシア・ウィートレイ協力:大英博物館ナレーション:アンディ・サーキス出演:デイヴィッド・ホックニー、ティム・クラーク他2017/イギリス/87分/英語・日本語/原題 British Museum presents: Hokusai配給:東北新社 / 配給協力:DBI INCか原題:British Museum presents: HokusaiDocumentary film and guide to exhibition film © British MuseumBIG COMIC Manga images in documentary © Shogakukan
2018年02月11日東京・墨田区のすみだ北斎美術館にて、「Hokusai Beauty~華やぐ江戸の女たち~」が開催される。期間は2018年2月14日(水)から4月8日(日)まで。なお、期間中は、2月14日(水)から3月11日(日)までの前期と、3月13日(火)から4月8日(日)までの後期に分かれて開催される。葛飾北斎は、代表作品「冨嶽三十六景」などの風景画を描いた人物として知られているが、その70年に及ぶ多彩な製作活動の中で、特徴的な江戸美人画のスタイルを確立した人物でもある。「Hokusai Beauty~華やぐ江戸の女たち~」では、そんな北斎やその弟子たち一門が手掛けた130点ほどの作品を一堂に展示。本展は、全3章に分かれ、各章異なるテーマで、北斎が描く美人画の魅力を発信する。第1章「北斎美人七変化―美人様式のうつりかわり」では、北斎が描いた美人画の作品を一挙に公開。初期の宗理時代に描かれた柔らかな雰囲気の美人画から、画風を確立した晩年の作品まで、時代と共に移り変わる美人画の特徴を鑑賞することができる。第2章「華麗なるファッション・ヘアスタイルの世界」は、当時の流行の化粧や代表的なヘアスタイルなどを北斎の作品などを通じて紹介する。「枕草子を読む娘」では、作品中に当時のトレンドメイク"笹色紅"を唇に纏った女性が描かれ、光の加減によって玉虫色に見えるこまやかな口元の描写までが再現されている。そして、第3章「北斎スクールの美人たち」では、北斎の元で学んだ門人たちの美人画が展示される。200人を超えたと云われる門人たちは、北斎の画風を強制されることなく育成された為、それぞれの個性が光る画風の美人画を残すことができた。葛飾北斎の娘で門人のひとり、葛飾応為の「女重宝記」では、華やかな着物をまとった複数の江戸美人が大胆な色彩で描かれている。他にも、期間中は、北斎に関する講演会や、伝統工芸品の作成体験などバリエーションに富んだ企画が開催される。【詳細】すみだ北斎美術館「Hokusai Beauty~華やぐ江戸の女たち~」会期:2018年2月14日(水)~4月8日(日)※前期 2月14日(水)~3月11日(日)、後期 3月13日(火)~4月8日(日)場所:すみだ北斎美術館住所:東京都墨田区亀沢2丁目7−2開館時間:9:30~17:30(入館は17:00まで)休館日:毎週月曜日観覧料:一般 1000円(800円)、高校生・大学生 700円(560円)、65歳以上 700円(560円)、障がい者 300円(240円)※( )は20名以上の団体料金。期間中、着物で来館した人は当日の観覧料は団体割引を適用。※小学生以下は無料。※学生は要生徒手帳または学生証。※65歳以上は年齢証明が出来るものの提示が必要。※障がい者手帳保持者の付添1名まで障がい者料金適用可能。※本展のチケットは、会期中観覧日当日に限り、AURORA(常設展示室)も閲覧可。【問い合わせ先】すみだ北斎美術館TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2018年01月30日東西文化の交差が導いた絵画史、今ここにエドガー・ドガ《踊り子たち、ピンクと緑》1894 年 パステル、紙(ボード裏打))吉野石膏株式会社(山形美術 館寄託)19世紀後半に西洋美術界を席巻したジャポニスム。その立役者に浮世絵師・葛飾北斎の姿がありました。そんな葛飾北斎の描いた作品と、彼にインスパイアされた西洋美術の対比を愉しめる企画展「北斎とジャポニスム」が上野・国立西洋美術館で開催されています。会期は2017年10月21日(土)〜2018年1月28日(日)まで。貴重な北斎の錦絵を約40点と版本約70冊、合計おおよそ110点、さらには西洋芸術の名作約220点が一堂に会する“東西・夢の共演”の舞台を見逃すことなかれ。根底に流れる“北斎”をその目で確かめて(左)葛飾北斎《牡丹に蝶》1831-33(天保2-4)年頃ミネアポリス美術館(中央)クロード・モネ《黄色いアイリス》1914-17年頃国立西洋美術館(右)フィンセント・ファン・ゴッホ《ばら》1889年国立西洋美術館(松方コレクション)江戸時代後期を代表する浮世絵師・葛飾北斎。鋭い観察眼とユニークな発想で『北斎漫画』や「冨嶽三十六景」などの代表作を次々と残しました。そんな彼の作品は海を渡り、19世紀後半の西洋芸術に多大な影響を及ぼすこととなります。新しい視点として多くの美術家を熱狂の渦に巻き込んだジャポニスムは、印象派のモネやドガ、セザンヌやゴーガンといった有名な作家の作品にも色濃く姿を現しました。モネの《陽を浴びるポプラ並木》は、北斎の《冨嶽三十六景東海道程ヶ谷》に描かれた松の木の構図と呼応するように、絵の中でリズミカルに躍動します。さらに「踊り子の画家」として名高いドガの作品は、『北斎漫画』での人物の捉え方と類似しているようにさえ感じることでしょう。今までになかった“北斎とジャポニスム”という観点で、身近にあった近代西洋芸術を見つめてみれば、知られざる一面が見えてくるかもしれません。じっくり鑑賞して、比較して、自分だけの発見を愉しんで。文/おゝしろ実結イベント情報イベント名:北斎とジャポニスムHOKUSAIが西洋に与えた衝撃催行期間:2017年10月21日 〜 2018年01月28日住所:東京都台東区上野公園7-7電話番号:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2017年12月26日