年に1度、緑内障や白内障の予防のために、眼科を受診しています。私は老眼で飛蚊症(ひぶんしょう:硝子体が濁ってその影が網膜に映り、視野の中で黒い点のように見える症状)です。飛蚊症はある程度の年齢になったら誰でもあると思っていました。ですが飛蚊症が悪化したことから、それは飛蚊症だけではなく、違う病気が隠されていることが判明。眼科検診の大切さを知りました。私が経験した目の病気についてお伝えします。年に1度の眼科検診乳がん、子宮がん検診は毎年行っている私。そんな私が3年前から年に1度、眼科検診に行くようになりました。それは仲の良い同い年の友人が、緑内障になったからです。彼女は手術をしたものの、視力が低下し、今は不自由な生活を送っています。両目の視力が落ちた上に片目はほぼ見えず、ランチをするときに、ご飯をこぼしてしまったりすることが恥ずかしくて、悔しくて悲しい思いをしています。そんなこともあるんだと思い、52歳になった私も年に1度眼科検診に行くことにしました。眼科検診では視力を検査し、眼圧を測定し、視野検査をおこない、そのあと瞳孔を開いて、目の中もしっかり診てもらいます。毎年受けることで、視力や眼圧に変化がないか、しっかりチェックしてもらっています。私はこれといって特に症状はないですが、あえて言えば老眼と軽い飛蚊症。夫も同じく老眼、飛蚊症で、そこは年齢的に仕方ないよ! といつも話していて、私もそう思っていました。ですから今年も飛蚊症のことはあまり考えず、緑内障のことを意識して年に1度の眼科検診に行きました。何これ?いつもと違うんだけど?年に1度の眼科検診は無事終わり、1カ月ぐらいたったころ、急に飛蚊症が激しくなりました。それまでは、点のような小さな黒いものが、時々見える程度。そのくらいだと生活にも支障はなく、年齢的な症状だと思っていました。それが突然、左目に毛のような長く黒い糸が、常に視野の上からぶら下がって見えるようになりました。最初はすぐに治るだろうと思い、少し様子を見ていましたが、一向に治らず、視野を遮るほどうっとうしい毎日になりました。そしてさらに別の症状が! 夜、就寝前に電気を消すときや蛍光灯の下にいると、目に白い光が差し込むような、いつもとはまったく違う症状が出てきました。長い毛のような飛蚊症に加え、白いピカっとした光。これはいつもと違う! 私の目に何かあったのでは! と思い、年に1度の検診が終わったばかりですが、眼科に行くことにしました。えっ!いきなりレーザー治療?眼科に行くと先生は「もしかしたら目の周りの網膜の部分に小さな穴が開いているかもしれないので、瞳孔を開いて見てみましょう」と言われました。瞳孔を開いた結果、言われた通り左目の左上に小さな穴が開いていることがわかりました。網膜裂孔(もうまくれっこう)という診断でした。でも先生に「早く気が付いて、来てくれてよかったです。これ以上時間がたってからだと入院になりますからね」と言われ、本当に早く来てよかったと思いました。そしてレーザー治療すれば治るとのことで、おこなうことになりましたが、その病院は小さな眼科なので、どこかの病院を紹介されるのかと不安になりました。しかし先生は診断書を持ってきて、保険が効きますからサインしてくださいと言い、「では今からレーザー治療しましょう」と言うのです。「え? 今から??」と思いましたが、隣の診察室に移動して、そのままレーザー治療が始まりました。レーザーは、100発ぐらい打ちました。痛い感覚もありましたが、耐えられる範囲で10分ぐらいで終わりました。先生からは「一応これで大丈夫かと思いますが、これから月に1回、きちんとレーザーの部分を確認しましょう」。お会計もドキドキしたのですが、保険適用とのことで、30,000円もかからず病院を後にできました。まとめそれから毎月1度、瞳孔を開いて、レーザー治療したところにまた再度穴が開いたりしていないか、眼科に通うようになりました。レーザー治療をしてから、あの視界を遮る長い毛のような症状は徐々になくなり、飛蚊症自体も良くなってきました。飛蚊症は年齢的には、あって当たり前、仕方ない! という考えが強く、うまく付き合っていくしかないと思っていました。ただ、飛蚊症は加齢による生理的なものから、網膜裂孔、網膜剥離などの別の病気になる可能性もあるようなので、少しでもおかしいと感じたら、すぐに眼科を受診したほうが良いと今回の件で学びました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/田辺直樹先生(田辺眼科クリニック院長)日本眼科学会認定専門医。札幌医科大学医学部卒業。名鉄病院、名古屋大学、知多市民病院で眼科医員、公立学校共済組合 東海中央病院で眼科医長を務めたのち、2004年に地元愛知県名古屋市にて、田辺眼科クリニックを開院。子どもからお年寄りまで幅広い目の悩みに対するきめ細かいケアに定評がある。イラスト/サトウユカ著者/SK(52歳)大学4年生の娘と大学2年生の息子を持つ母。毎日2km歩いて体の健康を維持しています。お年ごろの子どもたちの恋バナを聞いて心は若く! 年齢には逆らえませんが、心豊かで味わいある人間になることがモットー。
2024年04月13日小学生で視力が落ち始めた私ですが、そのころにはもう飛蚊症の症状がありました。とはいえそれから30年以上もの間、飛蚊症が生活に支障を来すようなこともなく、特に悩んでもいなかったのです。しかし、40代になったある日を境に症状に変化が。それはほかの目のトラブルのシグナルでもありました。症状に慣れてしまい変化を軽んじる子どものころから視界に糸くずのような物が見えてはいたものの、「ごみのような物が目に映る人はたくさんいるんだよ。気にしなくて大丈夫」と医師から言われており、その症状のせいでストレスを感じた記憶はありませんでした。中学生で眼鏡を、高校生からはコンタクトレンズを使用し始めましたが、受診のときにあえて聞かれることもなく、30年以上もの間、私はこの症状とともに過ごしてきたのです。ところが40代になると、糸くずのような物が少し大きくなり視界の中で目立つように。「あれ?」とは思ったものの、長い付き合いの症状です。病院へ行くなどということはまったく頭に浮かばず、そのまま毎日を過ごしていました。ある日突然、症状が急変して病院へ!それは仕事中のことでした。ふと見ると、プリンターから出力した用紙にいくつか黒い汚れが付いています。あとから同僚が出力した用紙もやはり汚れていたので同僚にその旨を伝えたところ、返ってきた答えは「え? 汚れていないけど」でした。そこでもう1度用紙を見てみると、さっきまでたしかにあった汚れが見えないのです。「これは私の目がおかしい?」。慌てて大きな眼科を調べて受診しました。診断結果は子どものころからの生理的な飛蚊症に加え、加齢によって硝子体に変化が起こり、飛蚊症が悪化したとのこと。私はこのとき初めて、子どもからあった糸くずのような物が見える症状は飛蚊症と言うのだと知りました。それまでずっと医師から診断名を告げらていませんでした。そして、さらにもう1つの疾患が判明。それは網膜裂孔(もうまくれっこう)という網膜に穴が開く疾患でした。飛蚊症が急変したおかげで網膜裂孔を発見網膜裂孔がさらに進むと網膜剥離(もうまくはくり)を引き起こしてしまうらしく、裂孔の周囲にレーザーを照射して凝固させる手術を受ける必要があると言われました。幸いにも早い段階でレーザー手術を受けることができたので網膜剥離までいかずに済みましたが、飛蚊症の症状の変化に気付かず眼科を受診していなかったらと思うとぞっとします。眼科医いわく、飛蚊症はいろいろな目の疾患の初期症状として出現することもあるとのこと。私にとっては長い付き合いの症状なので、ともすればその変化を見逃してしまう可能性もありましたが、手遅れになる前に飛蚊症からのシグナルに気付けて本当によかったと思いました。まとめ眼科医には「今回は網膜裂孔だったけれど、今後、加齢によって他の目の疾患も起こる可能性がある」と言われました。そのため、飛蚊症の症状に変化があったときは詳しい検査をして、単なる加齢による変化なのか、他の疾患があるのかを見る必要があるそうです。ちなみに飛蚊症そのものについては、私の場合は小学生のころから患っており加齢的な要因もあるので、今後も改善は期待できないとのことでした。しかし、他の目の疾患のシグナルともなる飛蚊症です。40代になった今、長く付き合ってきた症状でも昔とは違うことを実感したので、今後は少しでも気になることがあったら早めに受診し、変化を見逃さないようにしていきたいです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/田辺直樹先生(田辺眼科クリニック院長)日本眼科学会認定専門医。札幌医科大学医学部卒業。名鉄病院、名古屋大学、知多市民病院で眼科医員、公立学校共済組合 東海中央病院で眼科医長を務めたのち、2004年に地元愛知県名古屋市にて、田辺眼科クリニックを開院。子どもからお年寄りまで幅広い目の悩みに対するきめ細かいケアに定評がある。著者/ジュンコ(42歳)30代後半に甲状腺がんで甲状腺全摘。その後、出産。息つく暇もなく40代に突入すると、今度は加齢による症状が出現。体調管理に努めながら、子育てに仕事に治療にと全力投球。
2024年02月03日主に夏頃、人間の周りを飛び回り、隙を見て吸血してくる蚊。「プ~ン」という嫌な羽音を発するだけでなく、吸血されるとかゆみを伴う場合があるため、見つけたら叩いて倒す人が多いのではないでしょうか。蚊を倒した娘が?幼い息子さんと娘さんを育てる、まぼ(@yoitan_diary)さんがX(Twitter)に投稿した、蚊にまつわるエピソードをご紹介します。ある日、まぼさんが子供2人を乗せて、車を運転していた最中、車内に蚊が入り込んでいることに気が付きました。「蚊がいる!」というまぼさんの言葉に反応した2人は、後部座席に飛んできた蚊を仕留めようとしてくれたそうです。きっと、娘さん自身、自分が蚊を退治できるとは思っていなかったのでしょう。母親のまぼさんや、兄から「すごい!」「ありがとう!」と褒められたのがよほど気持ちよかったのか、その日の夜だけでなく、次の日の就寝前まで得意げに語っていたのです!「その武勇伝、一生握りしめて生きていく気かな?」と思った、まぼさんは、娘さんが自身の結婚式で蚊を倒した武勇伝を涙ながらに披露する姿を想像し、イラスト化したのでした…。【ネットの声】・尊い。かわいすぎます…!・これめっちゃ分かる。うちの娘も小さな武勇伝を引きずりがち!・知らない人とかにもいいそうな勢いですね!大人には些細なことも、子供にとってはとても大きなことを成し遂げたように感じるのかもしれません。娘さんの『武勇伝』は、果たしていつまで語られるのでしょうか…![文・構成/grape編集部]
2023年10月12日蚊の多くなるこの季節。特に、山や川など草木の多い場所へ出かける時に、万全の対策で出かける人も多いのではないでしょうか。しかし、実は身近な場所が、気付かずに蚊の発生源となっていることもあるのです。そんな身近な蚊の発生源として、目黒区役所がウェブサイトで指摘しているのが「水たまり」。水たまりがあるとそこに蚊が卵を産み、周囲に蚊が増えてしまうのです。ではどんな場所が水たまりになりやすいのでしょう。実は意外なものが蚊の発生源になっていました。子供がいる家庭は要注意遊具が蚊の発生源に同サイトによると、「水が溜まりやすい場所」が蚊の発生源となり得るとのこと。例えば、バケツなど水のたまった容器はもちろんのこと、古タイヤやポイ捨てされた空き缶、空き瓶などは要注意です。また、雨よけシートや外に出したままになっている子どもの遊具(砂場セットなど)も、水が溜まりやすいのだとか。そのほか、庭の植木鉢の受け皿やジョウロ、側溝や雨どいの詰まりなどにも蚊が発生しやすいため、最近お家や庭の管理が行き届いていないかもと思う人も気を付けましょう。子供の遊具は子供が遊んだ後に外に放置しておくと、雨で水が溜まってしまい、蚊が発生した後、子供が再び遊ぶことになってしまうので要注意です。とにかく「水がたまる環境」をなくすことが大切これらの具体的な発生源に対する基本的な対策は、とにかく「水たまりをなくす」こと。空き缶や空き瓶などは処分し、すぐに処分できない古タイヤは、切り込みを入れるなどで水が溜まらないように工夫しましょう。この時、ケガには気を付けてください。また、バケツやジョウロなど、外に置いておく物は逆さまにし、水が溜まらないようにしましょう。植木鉢の受け皿も失くしてしまったほうがいいです。水の汲み置きをしないのがベストですが、必要な場合は1週間以内でこまめに水を入れ替え、容器を洗います。雨よけシートをかぶせた場所は、排水をよくすること、さらに水の溜まる窪みを作らないようにすることが大切。子供の遊具は屋内、雨のあたらない場所に片付けましょう。また、側溝や雨どいは水が溜まらないよう、詰まりを清掃します。ただし、梯子を使った雨どいの掃除は転落事故も多く発生しているため、掃除の際は2人以上で行うこと、無理をせず清掃業者に依頼することもおすすめします。これらの対策を実行することで、身近な場所から蚊の発生を抑えることができます。快適な夏を過ごすために、対策を講じてみてはいかがでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2023年08月14日梅雨が明けると、全国的に気温が高くなり、本格的に夏が到来します。蒸し暑くなってくると、蚊をはじめとする虫刺されのトラブルも増えますよね。外出中だけでなく、部屋を換気した際などに侵入した蚊に刺され、かゆい思いをするケースも多いです。『本気の虫刺され対策』「虫よけスプレーをしていても、刺されてしまう」「ほかの人のより刺されやすいし、腫れやすくて困る」…そんな悩みを持つ人は少なくありません。そこで、yuri(yurimochi.home)さんは、自宅で簡単にできる、蚊に刺されにくくする対策をInstagramで紹介しました。1.扇風機をつける実は、蚊は風が苦手とのこと。羽が小さいため、風が動いていると目標に向かってまっすぐ飛べないといいます。部屋の中では、扇風機を付けて風をおくるだけでも、蚊の居心地を悪くさせることができるそうです。2.体温を上げないようにする蚊は体温が高い人や汗をかいている人を狙うといわれます。なので、家の中ではエアコンの使用や水分補給をこまめにするだけでも、刺されにくくなるとのこと。また、スイカやキュウリなどのカリウムが多い食品を食べるのもおすすめです。カリウムには利尿作用があり、水分とともに身体の中の余分な熱を放出してくれます。ほてった身体を冷ますことで、蚊に狙われにくくなるかもしれません。3.ハッカ油を使う人間にとってはさわやかなハッカの香りですが、蚊はこの手の匂いが苦手です。洗面器にはったお湯にハッカ油を数滴たらして、足湯をしたり、ハッカ油入りのお湯に浸したぞうきんで、床を拭き掃除するのもいいでしょう。虫よけ効果のほか、いい香りが部屋中に広がり、一石二鳥ですね。4.足裏を拭く蚊に刺されやすい人は、足の裏にいる常在菌の種類や数が、刺されにくい人より多いという研究結果があります。足の裏をアルコール除菌シートなどで拭いて除菌することで、虫除けになるそうですよ。※動画はInstagram上で再生できます。 この投稿をInstagramで見る yuri|HSP整理収納アドバイザー|繊細ママの暮らし応援✨(@yurimochi.home)がシェアした投稿 投稿には「知らなったことばかり!ためになります」「キュウリを丸かじりします」などの声上がっていました。体温が高く、外遊びの機会が多い子供にも、こうした対策は役立ちそうですね!蚊に刺されやすい人は、試してみてはいかがでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2023年06月27日年に1度、緑内障や白内障の予防のために、眼科を受診しています。私は老眼で飛蚊症です。飛蚊症はある程度の年齢になったら誰でもあると思っていたのですが、飛蚊症がひどくなったことから、それは飛蚊症だけではなく、違う病気が隠されていることがわかり、眼科検診の大切さを知ったのです。私が経験した目の病気についてお伝えします。★関連記事:「虫?糸くず?」明るい所や白いものを見ると浮遊物が。これって病気?受診する?【眼科医監修】年に1度の眼科検診乳がん、子宮がん検診は毎年行っている私。そんな私が3年前から年に1度、眼科検診に行くようになりました。それは仲の良い同い年の友人が、緑内障になったからです。彼女は手術をしたものの、視力が低下し、今は不自由な生活を送っています。両目の視力が落ちた上に片目はほぼ見えず、ランチをするときに、ご飯をこぼしてしまったりすることが恥ずかしくて、悔しくて悲しい思いをしています。そんなこともあるんだと思い、52歳になった私も年に1度眼科検診に行くことにしました。眼科検診では視力を検査し、眼圧を測定し、視野検査をおこない、そのあと瞳孔を開いて、目の中もしっかり診てもらいます。毎年受けることで、視力や眼圧に変化がないか、しっかりチェックしてもらっています。私はこれといって特に症状はないですが、あえて言えば老眼と軽い飛蚊症。夫も同じく老眼、飛蚊症で、そこは年齢的に仕方ないよ! といつも話していて、私もそう思っていました。ですから今年も飛蚊症のことはあまり考えず、緑内障のことを意識して年に1度の眼科検診に行きました。何これ?いつもと違うんだけど?年に1度の眼科検診は無事終わり、1カ月ぐらいたったころ、急に飛蚊症が激しくなりました。それまでは、点のような小さな黒いものが、時々見える程度。そのくらいだと生活にも支障はなく、年齢的な症状だと思っていました。それが突然、左目に毛のような長く黒い糸が、常に視野の上からぶら下がって見えるようになりました。最初はすぐに治るだろうと思い、少し様子を見ていましたが、一向に治らず、視野を遮るほどうっとうしい毎日になりました。そしてさらに別の症状が! 夜、就寝前に電気を消すときや蛍光灯の下にいると、目に白い光が差し込むような、いつもとはまったく違う症状が出てきました。長い毛のような飛蚊症に加え、白いピカっとした光。これはいつもと違う! 私の目に何かあったのでは! と思い、年に1度の検診が終わったばかりですが、眼科に行くことにしました。えっ!いきなりレーザー治療?眼科に行くと先生は「もしかしたら目の周りの網膜の部分に小さな穴が開いているかもしれないので、瞳孔を開いて見てみましょう」と言われました。瞳孔を開いた結果、言われた通り左目の左上に小さな穴が開いていることがわかりました。網膜裂孔(もうまくれっこう)という診断でした。でも先生に「早く気が付いて、来てくれてよかったです。これ以上時間がたってからだと入院になりますからね」と言われ、本当に早く来てよかったと思いました。そしてレーザー治療すれば治るとのことで、おこなうことになりましたが、その病院は小さな眼科なので、どこかの病院を紹介されるのかと不安になりました。しかし先生は診断書を持ってきて、保険が効きますからサインしてくださいと言い、「では今からレーザー治療しましょう」と言うのです。「え? 今から??」と思いましたが、隣の診察室に移動して、そのままレーザー治療が始まりました。レーザーは、100発ぐらい打ちました。痛い感覚もありましたが、耐えられる範囲で10分ぐらいで終わりました。先生からは「一応これで大丈夫かと思いますが、これから月に1回、きちんとレーザーの部分を確認しましょう」。お会計もドキドキしたのですが、保険適用とのことで、30,000円もかからず病院を後にできました。まとめそれから毎月1度、瞳孔を開いて、レーザー治療したところにまた再度穴が開いたりしていないか、眼科に通うようになりました。レーザー治療をしてから、あの視界を遮る長い毛のような症状は徐々になくなり、飛蚊症自体も良くなってきました。飛蚊症は年齢的には、あって当たり前、仕方ない! という考えが強く、うまく付き合っていくしかないと思っていました。ただ、飛蚊症は加齢による生理的なものから、網膜裂孔、網膜剥離などの別の病気になる可能性もあるようなので、少しでもおかしいと感じたら、すぐに眼科を受診したほうが良いと今回の件で学びました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/田辺直樹先生(田辺眼科クリニック院長)日本眼科学会認定専門医。札幌医科大学医学部卒業。名鉄病院、名古屋大学、知多市民病院で眼科医員、公立学校共済組合 東海中央病院で眼科医長を務めたのち、2004年に地元愛知県名古屋市にて、田辺眼科クリニックを開院。子どもからお年寄りまで幅広い目の悩みに対するきめ細かいケアに定評がある。イラスト/サトウユカ著者/SK(52歳)大学4年生の娘と大学2年生の息子を持つ母。毎日2km歩いて体の健康を維持しています。お年ごろの子どもたちの恋バナを聞いて心は若く! 年齢には逆らえませんが、心豊かで味わいある人間になることがモットー。
2022年10月14日登場人物■ほにゅ:2018年2月生まれ。泣くのが得意な男の子。薄毛。飽き性。笑顔で母をノックアウトできる。■ねむ:2020年7月生まれ。よく寝る女の子。■つぶみ:ほにゅ&ねむの母。すぐムリって言う。一応一生懸命取り組む。■ぺー:ほにゅ&ねむの父。効率的に動きまくる。優しい。声がでかい。蚊にさされやすい理由編集後記つぶみさんの長女・ねむちゃんは、どうやら蚊にさされやすいタイプのようです。長男・ほにゅくんの「ねむちゃんのことかわいいなぁって思ってさしちゃうんじゃない」といった革新的な理由づけにほっこりさせられたエピソードでした。つぶみさんとほにゅくんと、「ぜったいそう」と親子で目を輝かせる姿に、編集部員も「ぜったいそう」と同調しました。笑気候が暖かくなると地域や場所によって蚊が増えて、大人も子どもも悩まされます。おでかけの際は子どもの虫除け対策も必要になってきますよね。赤ちゃんも使える虫除けスプレーや虫よけリストバンドを検討しても良いでしょう。蚊にさされると腫れたりとびひになったりする場合があるため、正しい対処法を知って必要に応じて小児科や皮膚科を受診してくださいね。ままのて編集部つぶみさんの二人目妊娠のマンガはこちらままのて公式SNSアカウントままのてのTwitter・Instagramをフォローすると、最新マンガの更新情報をご確認いただけます。ぜひフォローしてください!つぶみさんが描く漫画が動画になりました!ままのてで大人気の育児漫画が動画でも楽しめるようになりました。今後もつぶみさんの漫画動画を随時更新していく予定です。その他の育児漫画や育児に関するお役立ち情報、生活の知恵がたくさん配信されていますよ。どの動画にも字幕が付いているので、赤ちゃんや子どもが寝ているときでも音声なしで楽しんでいただけます。ぜひチャンネル登録してみてくださいね。過去のエピソード著者情報
2022年08月03日助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、乳幼児の虫刺されの対処法について教えてくれました。蚊に刺されただけだから……と処置を怠ると悪化につながる可能性も……子どものお肌は敏感です。しっかり確認しておきましょう!赤ちゃんの夏の皮膚トラブルのひとつに、虫刺されがあります。子どもの虫刺されは、大人より症状が強く、長引きやすいのが特徴です。虫刺されに多いのは蚊によるものです。今回は意外と知らない蚊に刺されたときの正しい対処法についてお話ししていきます。 赤ちゃんの蚊に刺された時の特徴は?赤ちゃんの場合、最初に蚊に刺された時は腫れないこともあります。また、2回目以降でも刺されてすぐには症状が出ないことがあり、1〜2日後に遅れて大きく腫れてくることがあります。特に1〜3歳は大人よりも強く腫れて、5〜7日程度続くことがあります。その間に掻き壊してとびひの原因になることもあります。また、アトピーや皮膚の弱いお子さんは、特に強い症状が出てきます。 蚊に刺された時に38℃以上の熱や、リンパ節の腫れ、刺された場所に潰瘍(腫れ物)ができた場合には、蚊アレルギー(蚊刺過敏症)の可能性もありますので、病院で詳しい検査をするようにしましょう。 蚊に刺された時におうちでできる最初の対処法は?ポイント1: 痒みを抑える①刺された場所を石鹸で良く洗ったり、流水で洗い流して清潔にします。洗う場所がない場合は、ウェットティッシュなどで拭き取ります。 ②刺されたところを冷やします。 ③痒み止めの軟膏を塗る。(市販のものを使用する場合は、対象年齢を確認したり、薬剤師に相談しましょう。 ポイント2:掻き壊さないなように注意痒くて掻き壊してしまうこともあり、腫れが強くなったり化膿してしまうことで悪化してしまうこともあります。虫さされ用パッチなどを貼って保護するのも良いでしょう。爪が伸びていれば切るようにしましょう。 ポイント3:腫れが強い時には病院へ痒みが強かったり、腫れが強い場合には自己判断せずに皮膚科または小児科を受診するようにしましょう。痒みや炎症を抑える軟膏や飲み薬を処方されることもあります。また、蕁麻疹や嘔吐、息苦しさなど全身の症状がある場合は、急いで受診するようにしてくださいね。蚊に刺されないようにするために①虫よけを使う虫除けの主な成分には、ディートやイカリジンなどが使われています。ディートには神経毒性があるため、使用法をしっかりと確認し安全を守って使用するようにしましょう。ただし、主成分がディート虫よけは、6ヶ月未満の赤ちゃんには使用不可となります。生後6ヶ月以降赤ちゃんの場合でも1日1回程度の使用に抑えるようにしましょう。イカリジンは効果があるとされる虫の種類がディートよりも少なくなります。しかし、イカリジンが主成分の虫よけは、年齢や使用頻度には制限ないので赤ちゃんには使いやすいでしょう。②汗を拭いて皮膚を清潔にする汗は虫刺されを悪化させます。汗はこまめに拭き取り、シャワーを浴びるのもよいでしょう。 ③服装の工夫服装は、手足の露出を少なくする工夫をしましょう。繊維に虫除け加工がされている子供用のメッシュパーカーなども販売されているので、外遊びの際には活用するのもおすすめです。 まとめこどもの虫刺されは悪化しやすいので、予防に努めながらも初期の対応をしっかりしていきましょう。 監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援。訪問時の相談は多岐にわたり、おむつなし育児アドバイザーとしてトイレトレーニングなどの相談も。一児の母。
2022年07月21日みなさんは義実家の方々とは上手く付き合えているでしょうか? 大なり小なり義実家トラブルは皆さん経験があるみたいです…。 今回は実際に募集した義実家トラブルエピソードをご紹介します!蚊が飛んでいて…先日主人が義母と買い物に行って、帰りに義母を家に連れてきました。鉢植え用の花を買ってきてくれたので庭に置こうと思い、主人と義母と3人で庭へ。家の周りには暑い時期になると蚊が結構飛んでいるのですが、私の顔にたまたま蚊がとまっていたらしく、義母に「蚊がいるよ」と言われ、信じられないことに突然ビンタされました。義母は平手でつぶした蚊を見せてきて得意そうな様子でしたが、いきなり人の顔を叩くなんてありえないし、善意でやったとしてもモヤモヤしました。(女性/主婦)出典:lamire普段は優しい義母が…夫とはお付き合いをしている頃から、お互いの名前を呼び捨てにしていました。しかし夫の実家に行ったとき、義母が突然、手伝いをしていた私を台所の隅に押し付けて、「夫のことを呼び捨てにするな!」と、強く言ってきたのです。それまでは穏やかな優しいお義母さんだと思っていただけに、全身に震えが走ったのを今でも忘れられません。結婚して15年が経ちますが、その後も何度か、義母の豹変した姿を見ています。いつも誰にもわからない場所で言われるので、未だに夫にも言えずにいます。夫も子ども達もみんな「バーバは優しくて大好き!」と言っているので、それを見るたび、私1人不安な気持ちで過ごしています…。(女性/自営業)いかがでしたか?こんな義両親と付き合うとなると骨が折れそうですね。子どものためにも適度な距離を保ちながら、いい関係でいたいものです…。以上、義実家トラブルエピソードでした。次回の「義実家トラブルエピソード」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。"
2022年07月13日2022年6月4日現在、花王株式会社が開発中の『蚊を新たなアプローチで撃退するクリーム』が注目を集めています。これまでの忌避剤(虫よけ剤)とは異なり、肌に低粘度のシリコーンオイルを塗ることで、『蚊が嫌う肌表面』を作り、刺されることを防ぐのだそうです。猛威を振るう、蚊を媒介とする感染症同社によると、近年、地球温暖化や交通網の発達により、蚊の生息地域が拡大し、蚊を媒介とする感染症の脅威が増加。毎年約3億9千人※1が、ヤブ蚊に刺されデング熱に感染していると推測されているそうです。しかし、現在では安全で有効なワクチンや治療法が確立されていないため、感染を予防するためには蚊に刺されないことが重要です。※写真はイメージ一方で、花王株式会社が調査した結果、インドネシアやタイ、ベトナムなど、蚊による感染症が通年発生している地域では、8割の人々がほぼ毎日蚊に刺されている※2ことが明らかになりました。蚊がすぐに飛び去る!シリコーンオイル蚊に吸血されないためには、どんなものを肌に塗布すればよいかさまざまな実験を行った同社。2020年12月に「蚊は、化粧品などに用いられる低粘度のシリコーンオイルを嫌がることが分かった」と発表しています。実際に、同社が撮影した、蚊がシリコーンオイルを嫌がる姿がこちら。※蚊の映像が流れます。苦手な人はご注意ください。シリコーンオイルが付着した面に降り立った蚊は、嫌がるようにすぐに飛び去ります。さらにその後、オイルが付着した脚をすり合わせるようにして、ぬぐったのです!構造上、水に濡れにくい、蚊の脚。しかし、シリコーンオイルに接触すると、短時間で脚に液体が濡れ広がるといいます。蚊の脚は、濡れると液体に引き込まれる方向に力が発生。蚊のような小さく軽い昆虫にとっては、小さな引力でも脅威となるため、すぐに逃げ出すのです。人にとって使い心地がよい虫よけ剤にその後も研究を続けた同社は、2022年5月に、「シリコーンオイルと忌避成分を組み合わせることで、より効果的に蚊を避けられることを見い出した」と発表。※写真はイメージこれまでの虫よけ剤は、忌避成分による独特のニオイやべたつきがありました。しかし、低粘度のシリコーンオイルは、化粧品に広く使用される素材であるため、既存の虫よけ剤に比べて、ぬり心地がよくなるのだとか。また、虫よけ剤の独特なニオイの原因であった忌避成分は、低粘度シリコーンオイルと組み合わせることで、微量でも効果を発現。この技術を応用すれば、ぬり心地もよく、独特なニオイも抑えられる虫よけ剤が作れるようになるそうです。同社は今後も、生活者がより簡便に、安心して蚊の対策を行えるよう、技術開発を進めていくとのこと。花王株式会社の技術開発について、ネットからはさまざまな声が上がっています。・今まで出ていた虫よけ剤の概念にとらわれず、発想の転換ができるのがすごい!・刺されなくなれば、最高だな。日本でも早く発売してほしい!・これは画期的だ!同社は、まずはタイで、低粘度のシリコーンオイルを用いた製品を発売する予定といいます。新たなアプローチで蚊を撃退する製品で、多くの人の命が守られるといいですね。※1 Bhatt S., Gathing PW., Brady JO., Messina JP., Farlow AW., et al. The global distribution and burden of dengue. Nature. 496, 504-507, (2013)※2 2020年 花王調べ(18~59歳、各国1,000名)[文・構成/grape編集部]
2022年06月04日2人の子どもが蚊に刺されやすくて悩む日々。虫よけスプレーとリングを使っていたものの、保育園では十分な効果を発揮してくれませんでした。とうとう長男はとびひ(伝染性膿痂疹/でんせんせいのうかしん)になってしまい、皮膚科へ通うことに。蚊に刺されたあとは、1つ治ったと思ったらまた1つ悪化。そんななか、インターネットである研究結果を見つけたのです。 蚊に刺され、とびひになって皮膚科通い6歳と2歳の子どもは、2人とも蚊に刺されやすいタイプ。無防備な状態だと、ベランダに出ただけで「かゆいー」となるほどです。虫よけスプレーとリングで何とかしのいでいましたが、それも保育園では不十分に。家に帰ると、蚊に刺されたあとが赤く腫れあがっています。寝ている間にかいてしまうため、なかなか治りません。 皮膚科で処方された軟膏はベタベタするので嫌がってしまい、とうとう6歳の長男はとびひになってしまいました。消毒のため皮膚科に通う日々。保育園のプールに入ることもできず、長男はつらい毎日を過ごしました。 ネットで見つけた高校生の研究結果どうにかして蚊に刺されない方法はないか、私はインターネットで検索しました。すると、ある高校生の研究結果にびっくり。蚊の刺されやすさは、足にいる常在菌の種類に比例するというもの。アルコールなどで足を拭けば、蚊に刺されにくくなるというので、早速試してみました。 外出前にアルコール綿で足首から下を入念に拭きました。すると、効果はてきめん! 子どもは2人とも、蚊に刺される回数が以前の3分の1程度に減ったのです。 わが家の虫よけルーティーン足の除菌方法を調べると、ジェルタイプでも有効とありました。アルコール綿を作るのは手間がかかるので、ジェルに変更。靴下を履く前に、足にジェルを塗ることにしました。慣れてくると子どもから「ジェルつけるよね?」と聞いてくれるようになり、靴下の近くにジェルを置いておくことですっかり習慣化することができました。 長時間外出するときは携帯用のジェルを持参し、昼食後に使用。虫よけスプレーやリングも併用することで、蚊に悩まされることはなくなりました。 虫刺されあとが赤く腫れるとなかなか治りません。子どもは夜中にかきむしってしまうので、刺されないようにすることが大切だと思いました。足の除菌は時間もお金もかからないので、とても助かっています。わが家の夏のルーティンになりました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:更田未央子6歳と2歳の子を持つ母。看護師・保健師・養護教諭1種・FP3級の免許を取得。現在、高校生を対象とした学習塾の講師をしながら、FP2級を目指す。育児・教育・医療・金融・不動産について執筆中。
2021年07月15日小学生で視力が落ち始めた私ですが、そのころにはもう飛蚊症の症状がありました。とはいえそれから30年以上もの間、飛蚊症が生活に支障を来すようなこともなく、特に悩んでもいなかったのです。しかし、40代になったある日を境に症状に変化が。それはほかの目のトラブルのシグナルでもありました。症状に慣れてしまい変化を軽んじる子どものころから視界に糸くずのような物が見えてはいたものの、「ゴミのような物が目に映る人はたくさんいるんだよ。気にしなくて大丈夫」と医師から言われており、その症状のせいでストレスを感じた記憶はありませんでした。中学生で眼鏡を、高校生からはコンタクトレンズを使用し始めましたが、受診のときにあえて聞かれることもなく、30年以上もの間、私はこの症状とともに過ごしてきたのです。ところが40代になると、糸くずのような物が少し大きくなり視界の中で目立つように。「あれ?」とは思ったものの、長い付き合いの症状です。病院へ行くなどということはまったく頭に浮かばず、そのまま毎日を過ごしていました。ある日突然、症状が急変して病院へ!それは仕事中のことでした。ふと見ると、プリンターから出力した用紙にいくつか黒い汚れが付いています。あとから同僚が出力した用紙もやはり汚れていたので同僚にその旨を伝えたところ、返ってきた答えは「え? 汚れていないけど」でした。そこでもう1度用紙を見てみると、さっきまでたしかにあった汚れが見えないのです。「これは私の目がおかしい?」。慌てて大きな眼科を調べて受診しました。診断結果は、子どものころからの生理的な飛蚊症に加え、加齢によって硝子体に変化が起こり、飛蚊症が悪化したとのこと。私はこのとき初めて、子どもからあった糸くずのような物が見える症状は飛蚊症と言うのだと知りました。それまでずっと医師から診断名を告げらていませんでした。そして、さらにもう1つの疾患が判明。それは網膜裂孔(もうまくれっこう)という網膜に穴が開く疾患でした。飛蚊症が急変したおかげで網膜裂孔を発見網膜裂孔がさらに進むと網膜剥離(もうまくはくり)を引き起こしてしまうらしく、裂孔の周囲にレーザーを照射して凝固させる手術を受ける必要があると言われました。幸いにも早い段階でレーザー手術を受けることができたので網膜剥離までいかずに済みましたが、飛蚊症の症状の変化に気付かず眼科を受診していなかったらと思うとぞっとします。眼科医いわく、飛蚊症はいろいろな目の疾患の初期症状として出現することもあるとのこと。私にとっては長い付き合いの症状なので、ともすればその変化を見逃してしまう可能性もありましたが、手遅れになる前に飛蚊症からのシグナルに気付けて本当によかったと思いました。まとめ眼科医には「今回は網膜裂孔だったけれど、今後、加齢によってほかの目の疾患も起こる可能性がある」と言われました。そのため、飛蚊症の症状に変化があったときは詳しい検査をして、単なる加齢による変化なのか、ほかの疾患があるのかを見る必要があるそうです。ちなみに飛蚊症そのものについては、私の場合は小学生のころから患っており加齢的な要因もあるので、今後も改善は期待できないとのことでした。しかし、ほかの目の疾患のシグナルともなる飛蚊症です。40代になった今、長く付き合ってきた症状でも昔とは違うことを実感したので、今後は少しでも気になることがあったら早めに受診し、変化を見逃さないようにしていきたいです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
2020年12月01日夏になると出てくる不快な虫の代表格といえば、蚊。刺されるとかゆくなるだけでなく、デング熱などの病気を媒介することもあるため注意が必要です。そんな蚊に、屋外や部屋で刺されないようにするための対策や、庭や玄関など外の環境に有効な対策をご紹介します。蚊の対策どうしてる?虫よけスプレー以外にも気を付けたい屋外対策知らない間に忍び寄ってきては、足や腕を刺していく蚊。外出時には虫よけスプレーで対策をしている人も多いでしょう。しかし、虫よけスプレーの成分によっては小さな子供に使いにくいものもあります。※写真はイメージどのような対策をしたら蚊に刺されるリスクを下げることができるのでしょうか。まずは、刺されやすい人の条件を見ていきましょう。蚊に刺されやすい人の条件虫ケア商品を販売している『アース製薬』によると、以下のような人が蚊に刺されやすいそうです。蚊は、汗に含まれる乳酸や二酸化炭素も敏感に察知。そのため、汗をかいている人や、運動や飲酒によって二酸化炭素を多く吐き出す人に集まってきます。アース製薬ーより引用こういった条件から、体温の高い赤ちゃんや子供、妊娠中の女性、運動をして汗をたくさんかいている人、飲酒して二酸化炭素を多く吐き出す人などが蚊に刺されやすいことが分かります。また、黒など暗い色の服を着ていると蚊が寄ってきやすくなるそうです。そういったことを踏まえた蚊の対策方法がこちら!蚊の対策・屋外①:長袖長ズボンを着るまず、蚊に刺されやすい肌をできる限り出さないようにすることが大切です。特に蚊は足元を狙ってくるので、サンダルや短いズボンをはいていると格好の的に…靴やズボン選びはしっかりとしましょう。ただ、身体にピッタリとくっついている服や薄手の服だと、そのまま刺されてしまうこともあるので注意が必要です。蚊の対策・屋外②:白など明るい服を着る蚊は黒や紺など、暗い色を好みます。※写真はイメージ虫ケア商品を販売する『フマキラー』によると、白い服と黒い服では蚊の寄りかたが10倍も違うという報告があるそうです。蚊は人の目のように色を識別することができず、光の波長で色を見分けているため、ハッキリと識別できる黒っぽい濃い色を好む傾向があります。実際、ある実験によると白い服を着ている人よりも、黒い服を着ている人の方に約10倍もの蚊が集まったというデータが報告されています。フマキラーーより引用できる限り白っぽい明るい服を選ぶようにしましょう。蚊の対策・屋外③:汗をこまめに拭く蚊は、体臭などの成分が汗と一緒に蒸発することで引き寄せられます。汗をかいたらすぐに拭きとるなどの対策を取ると、刺されにくくすることができるようです。※写真はイメージまた、体温を下げる冷却スプレーや制汗スプレーも有効だと『フマキラー』は紹介しています。冷却スプレーや無臭タイプの制汗スプレーなども活用し、体温、汗、足の臭いに気を配りましょう。汗をかきやすい人は、香りを抑えたデオドラントシートや着替えを持って外出すれば、汗の臭いを抑えるとともに、体温の低下にもつながります。フマキラーーより引用蚊の対策・屋外④:赤ちゃんには『イカリジン』配合のスプレーを使う多くの虫よけスプレーには『ディート』という成分が入っています。この『ディート』は日本でも50年以上使われており、多くの害虫に効果があるそうです。一方で6か月未満の赤ちゃんには使えなかったり、2歳未満には1日1回しか使えなかったりなど、使用回数が決まっていて不便な一面も…。そんな使用制限を気にせずに使える成分が『イカリジン』です。日本では2015年に承認された成分で、蚊、ブユ、アブ、マダニにのみ有効。『ディート』と比べると、対応する害虫は減ってしまうようです。金鳥でおなじみの『大日本除虫菊』は、『イカリジン』の使用制限について、このように記載しています。お子様への使用制限・回数制限がないため、子どもから大人まで安心してお使いいただけます。汗をかくシーズンでも安心して何回も塗り直していただけます。大日本除虫菊ーより引用ただ、子供に使う場合は、直接スプレーをかけると目に入ってしまったり、吸い込んだりしてしまうため、大人が手に取ってから塗り込んであげた方がいいでしょう。蚊の対策が間違っているかも家の中で網戸をしていても入ってくるのは…蚊の脅威は家の中にいても消えません。さらに昆虫や熱帯魚などを飼っていると薬剤を使えない場合もあるでしょう。そんな時に気を付けるといい対策方法を紹介します。蚊の対策・部屋①:網戸の使い方に気を付ける網戸を閉めて窓を開けているのに、なぜか蚊が部屋に入ってきていることがあります。もしかしたら、網戸の使い方に問題があるのかもしれません。一般的な窓の場合、網戸を閉めて窓を全開にすると以下のようになります。これなら蚊も部屋に入ってこれませんが…網戸と接する側の窓を中途半端に開けてしまうと隙間ができてしまい、そこから蚊が侵入!せっかくの網戸がまったく意味をなしていません。網戸と窓との間に隙間ができないように気を付けましょう。蚊の対策・部屋②:靴下を履き替える足はとても汗をかきやすい部分です。特に夏場は、靴の中で蒸れてしまうことも多いでしょう。蚊は汗の成分に引き寄せられるため、汗を吸い込んだ靴下を家の中でもそのまま履いていると寄ってきてしまいます。帰宅したら靴下を替えたり、足を洗ったりすると刺されにくくなるようです。『フマキラー』では、こまめに靴下を履き替えることを推奨しています。蚊は汗の成分に反応して近寄ってきますが、足もたくさん汗をかきます。しかも汗をかいた足が靴の中に閉じ込められることで、足の臭いのもとになる常在菌の温床に。蚊はこの皮膚常在菌によって悪臭を放つ靴下が大好きです。靴下をこまめに履き替えることで蚊に刺されにくくなります。また、靴の中が乾ききっていないと常在菌が繁殖するため、履いていた靴をよく乾燥させることも蚊よけの対策になります。フマキラーーより引用蚊の対策は日ごろから庭や玄関など外の環境に気を付けて蚊に刺されないようにするには、家の周りで発生させないことが大切です。蚊の産卵場所となる水たまりに気を付けましょう。特に水たまりができやすいのが、庭などに放置されたバケツや子供のおもちゃ、玄関先に置かれた植木鉢の皿などです。※写真はイメージやぶ蚊と呼ばれる『ヒトスジシマカ』は、空き缶などに溜まる少量の水でも発生。見かけたらすぐに捨てておきましょう。厚生労働省は、蚊の発生を減らすために、定期的な水たまりの除去や清掃を呼び掛けています。また、庭に生えている雑草などは、蚊が身を潜める場所にうってつけです。伸びた芝生や雑草などは定期的に刈るようにしましょう。※写真はイメージ日本脳炎やデング熱などの感染症を媒介することもある蚊。刺されないように、さまざまな対策を心掛けたいものですね。[文・構成/grape編集部]
2020年08月28日暑さを感じる季節になってくると、害虫の活動が活発になってきます。ダニや蚊、ハエ、ゴキブリなどを家の中で見つけ、不快な思いをした経験が誰でも一度はあるでしょう。なかには人体に影響を及ぼす害虫もいますから、もし見つけたら速やかに退治したいところ。害虫をできるだけ家の中に入れず、繁殖させないために何をすればいいのかまとめました。家に虫を侵入させないためにできることとは?虫は主に、窓や吸排気口、換気扇などから入ってきます。「敷地内に水路や池がある」「1階に飲食店が入っている」といった場合や、低層階の建物、築年数が経過した建物は特に虫が出やすい傾向にあるため、吊り下げ式の虫よけや虫よけスプレーなどで虫が侵入しないように工夫してみましょう。虫が住み着く前にくん煙式の殺虫剤を使用すれば、より効果的です。ベランダがある建物も要注意。水の周りに虫が寄ってくるため、ベランダに水たまりを作らない、虫除け効果があるハーブを置くといった対策が効果的です。詳しく読む:「虫が出やすいマンションとは? 虫の侵入経路と対策方法を解説!」【蚊対策】虫よけ剤の種類と選び方、正しい使い方は?夏場は2~3時間おきに塗り直すことで効果持続夏場は欠かすことができない虫よけ剤は、ハッカ油をはじめとするハーブ類やヒノキ油など蚊の嫌がる香りを発するタイプ、蚊取り線香に代表されるような、蚊の殺虫効果があるタイプ、虫よけスプレーなど皮膚に塗った部分を蚊が人だと認識できなくなる効果がある目隠しタイプに分類できます。効力や持続時間、体に触れたときの影響などがそれぞれに違うため、使用状況によって使い分けましょう。夏場は2~3時間おきに塗り直すこと、塗り漏れをできるだけなくすことで、虫よけ剤が効果を発揮します。詳しく読む:「”蚊”に刺されないためにできる対策。間違っていると効果半減?」蚊が寄り付かない環境をつくるには肌の露出を極力少なく!最も身近な害虫のひとつである蚊は、庭や薮、草むらに生息して昼間でも刺す「ヤブ蚊類」と、家の周りに発生して夜になると刺す「イエ蚊類」に分類できます。刺されないようにするには、外出時は肌をできるだけ露出しないこと、庭がある場合は樹木を剪定して日当たりと風通しを良くし、蚊の隠れ家をなくしておくこと、水たまりを作らないこと、窓には網戸を取り付けることなどが大切です。詳しく読む:「マンションの蚊・ハエ対策、上層階でも油断はNO! ”水たまり”に要注意」【ダニ対策】寝具やラグ、ソファなどに潜むダニは50度以上の熱と乾燥で退治!ダニは5月ごろから繁殖します!ダニは普段使う布団やラグ、ソファなど、家のなかの身近な場所にたくさん潜んでいます。一部のダニは、高温多湿を好むため5月ごろから繁殖しますが、中でもアレルギーの原因となるヒョウヒダニが、家の中にいるダニの7~9割を占めています。アレルギーがある人は、特に注意が必要でしょう。対策としては、寝具やカバーを外せないソファには布団乾燥機を使って高温でダニを退治し、掃除機などでダニの死骸や糞を除去する方法がおすすめ。カーペットやラグにはスチームアイロンやドライヤーをあてるとよいでしょう。詳しく読む:「ダニは5月ごろから増える!? 特に注意すべき場所とその対策は?」【ゴキブリ対策】何よりも家に「侵入させない」「繁殖させない」数いる害虫の中でも苦手な人が多い「ゴキブリ」は繁殖力が非常に強く、一度家の中に住みついてしまうと雪だるま式に数を増やす恐れがあります。ゴキブリの侵入を防ぐには、引っ越しに使ったダンボールはすぐに捨てるなどの対応が必要です。前の家から持ち込んだ家具や衣類などにゴキブリの卵や幼虫が潜んでいるケースが多く、ダンボールにも付着している可能性があるため、引っ越したらダンボールはすぐに処分しましょう。繁殖を防ぐためには、ゴキブリのエサになりそうなものを放置せず家の中に溜め込まないこと、駆除剤を仕掛ける方法も有効です。詳しく読む:「ゴキブリが出づらいマンションの特徴は? 今日から始めるG対策」まとめ害虫が苦手な人は多いと思いますが、気になる害虫に合わせた対策をとることで、家の中に侵入することを防いだり、繁殖する前に退治したりすることができます。害虫が嫌いな人こそ、事前の対策で虫に振り回されない生活を手に入れましょう。
2020年07月22日2人の子どもが蚊に刺されやすくて悩む日々。虫よけスプレーとリングを使っていたものの、保育園では十分な効果を発揮してくれませんでした。とうとう長男はとびひ(伝染性膿痂疹/でんせんせいのうかしん)になってしまい、皮膚科へ通うことに。蚊に刺されたあとは、1つ治ったと思ったらまた1つ悪化。そんななか、インターネットである研究結果を見つけたのです。 蚊に刺され、とびひになって皮膚科通い6歳と2歳の子どもは、2人とも蚊に刺されやすいタイプ。無防備な状態だと、ベランダに出ただけで「かゆいー」となるほどです。虫よけスプレーとリングで何とかしのいでいましたが、それも保育園では不十分に。家に帰ると、蚊に刺されたあとが赤く腫れあがっています。寝ている間にかいてしまうため、なかなか治りません。 皮膚科で処方された軟膏はベタベタするので嫌がってしまい、とうとう6歳の長男はとびひになってしまいました。消毒のため皮膚科に通う日々。保育園のプールに入ることもできず、長男はつらい毎日を過ごしました。 ネットで見つけた高校生の研究結果どうにかして蚊に刺されない方法はないか、私はインターネットで検索しました。すると、ある高校生の研究結果にびっくり。蚊の刺されやすさは、足にいる常在菌の種類に比例するというもの。アルコールなどで足を拭けば、蚊に刺されにくくなるというので、早速試してみました。 外出前にアルコール綿で足首から下を入念に拭きました。すると、効果はてきめん! 子どもは2人とも、蚊に刺される回数が以前の3分の1程度に減ったのです。 わが家の虫よけルーティーン足の除菌方法を調べると、ジェルタイプでも有効とありました。アルコール綿を作るのは手間がかかるので、ジェルに変更。靴下を履く前に、足にジェルを塗ることにしました。慣れてくると子どもから「ジェルつけるよね?」と聞いてくれるようになり、靴下の近くにジェルを置いておくことですっかり習慣化することができました。 長時間外出するときは携帯用のジェルを持参し、昼食後に使用。虫よけスプレーやリングも併用することで、蚊に悩まされることはなくなりました。 虫刺されあとが赤く腫れるとなかなか治りません。子どもは夜中にかきむしってしまうので、刺されないようにすることが大切だと思いました。足の除菌は時間もお金もかからないので、とても助かっています。わが家の夏のルーティンになりました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:更田未央子6歳と2歳の子を持つ母。看護師・保健師・養護教諭1種・FP3級の免許を取得。現在、高校生を対象とした学習塾の講師をしながら、FP2級を目指す。育児・教育・医療・金融・不動産について執筆中。
2020年07月11日株式会社ロゴスコーポレーションが展開するアウトドアブランドの「LOGOS」は、アウトドアで手軽に使える蚊取りユニット「野電モスキートキラー(USB蓄電)」を2020年より発売いたします。本アイテムは、夏の大敵である蚊を「光」と「温度」でおびき寄せ、しっかりキャッチする蚊取りアイテムです。効果の範囲はおよそ半径2mで、テントやタープ内の蚊を撃退できることはもちろん、ベランダやお部屋などご家庭での使用にもたいへん便利です。キャンプやおうちで手軽に使える蚊取りアイテム。 光と温度で蚊を誘い、ファンで吸引し退治できる。蚊を捕まえる仕組みは、光と体温に近い温度で蚊を寄せつけファンの力で吸引したのち、ファンの風で蚊を脱水させ、エアドライによって退治※します。本体下部のトレイを外せば、内部に溜まった蚊をそのまま捨てることができるので、お掃除も簡単です。※エアドライによる退治には約3時間かかるため、一晩作動させるのが効果的です。本体下部のトレイを外せば、内部に溜まった蚊を そのまま捨てることができるので後片付けラクラク。本体は乾電池不要で、USBケーブルで本体とPC等を繋げば蓄電可能です。USBケーブルで本体とPC等を繋げば 蓄電でき、乾電池不要。また、薬品や殺虫剤は使わないため、お子様やペットのそばに置いても安心なうえ、ファンの音が気にならない静音設計なので、就寝時もストレスなく使用できます。薬品や殺虫剤を使わないので安全・安心で、 就寝時にファンの音が気にならない静音設計。本プレスリリースPDF■製品詳細は以下のリンクよりご覧ください。野電 モスキートキラー(USB蓄電) | LOGOS:ロゴスプレスリリース一覧製品カタログ全国ロゴス店舗リスト【アウトドアブランドLOGOS】LOGOSは家族が楽しめるキャンプやBBQの製品やウエアを展開・発信する総合アウトドアブランドです。「海辺5メートルから標高800メートルまで」をブランドポリシーとして、大人から子供まで家族みんなが気軽に自然と触れ合える大切な時間を演出し、「EnjoyOuting!」を合言葉に屋外と人を繋ぐ第一ブランドを目指します。■アウトドアブランドLOGOSLOGOS公式アプリios版版アウトドアのLOGOSグローバルページ)全国キャンプ場空き情報公式チャンネル■画像データの取扱いに関するお願い掲載をご希望される場合は、お手数ですが必ず事前のご連絡をお願いいたします。企業プレスリリース詳細へ TIMESトップへ
2020年07月08日前回のお話でも書きましたが、アリッサはマイペースでのんびり屋さん。蚊に刺されても、しばらく気づかないような子なのですが、今回はどうやら事情が違うようです…。汚れた手で掻いてしまったのでしょう。虫刺されの跡が腫れています。傷口を洗ってお薬を塗っておこうね。蚊も殺せない優しい子なのですが、まさか、わざと刺されるなんて…。太宰治の掌編小説にも「哀蚊」という作品もあるようです。 アリッサはこの歳で、すでに日本人の“侘び寂び(わびさび)”を理解しているのでしょうか?パパンは蚊にとどめを刺すまで許さないタイプですけど。顔を刺されて、まるでお岩さんのようにまぶたが腫れています。今度ばかりは許さんぞ!“哀れ蚊”め(怒)!この後、パパンより先にママンが蚊を見つけ出し、とどめを刺したのはここだけの話です。
2019年10月25日ウーマンエキサイトの皆さん、こんにちは! ドイツ在住の主婦、ぱん田ぱん太です。日本は今年の夏も猛暑のようですね。基本的にドイツは日本よりは涼しいとはいえ、暑い夏には変わりありません。そして、日本と同じくドイツでも悩まされるのが、蚊です。我が家の息子、フリッツ君が生後1歳4ヶ月を過ぎたある日のこと。朝起きてフリッツ君のお顔を見ると、右目の斜め下辺りにぽちっと赤い虫刺されが。どうやら、寝ている間に刺されてしまったようです。この時は特に慌てもせず、近くの薬局に行って塗り薬を買ってきました。きちんと薬剤師さんに選んだもらったものだし、きっとすぐに治るだろうと思っていたのです…。■数時間後、虫刺されがひどくなっていたのです!塗ったクリームが合わなくてかぶれたのか?と思い、それ以上は塗らずにおきました。一晩経てばよくなることを祈り、翌日まで待つと…なんと、ほとんど目を開けないほどに腫れていたのです!!これには家族全員大慌てで、すぐに病院へと向かいました。お医者さんはフリッツ君の目を見ると笑って言いました。ひとまず、赤ちゃんにはよくあるトラブルであること、クリームのせいではないこと、おかしな虫ではないことを知って安心。でも…■重症化の危険も!? 先生の話にゾ~ッ!炎症!?脳!?重体!?抗生物質!?まさか、たかが蚊に刺されただけでそんな言葉を聞くことになるとは思わず、ゾ~…。大人にとってはたかが不快なだけの虫刺されでも、赤ちゃんにとっては最悪の事態になる危険性があるのだと学びました…。これ以降、我が家は寝室の窓に網戸を取り付け、フリッツ君には蚊よけのバンドを身に付けさせて寝かせるようにし、フリッツ君を寝かせる前に寝室に蚊がいないか必ず確認するようにしています。パパであるクリスは特に心配をし、今でも毎晩フリッツ君を守るために蚊を退治するイェーガー(狩人)と化しています。(笑)かわいい赤ちゃんがいるご家庭の皆さんも、蚊には気を付けて…!
2019年08月30日蚊による虫刺されが気になる季節がやってきました。実は子どもがいる家庭のベランダには落とし穴がたくさん!梅雨の今、対策を考えるのが大切です。公園で遊んでいるときよりも、なぜか家のベランダや庭にいるときの方が蚊に刺されることが多いと気づいたわが家で、効果を感じた対策方法を紹介します。ベランダや庭の水たまりに要注意蚊が産卵するのは、水がたまっているところ。そして、そこから大量発生してしまうというおそろしい事態に。まずは、ベランダや庭に水をためないようにすることがポイントです。わかっているつもりだったのですが、わが家にはたくさんの落とし穴がありました。・子どものおもちゃ子どもの水遊びや砂遊び用のおもちゃを、ベランダにそのまま置いておくとそこに雨水が入りたまってしまうことも。そこで、おもちゃやジョウロなど、水がたまりそうなものは収納ボックスにしっかりしまうようにしました。・ベランダの排水溝ベランダの排水溝に気がつかないうちに、落ち葉や砂ぼこりがたくさんたまっていることがあります。穴をふさいでしまうと水がたまりやすい環境になってしまいます。こまめに掃除をして、ゴミや水がたまらないようにしましょう。・ベランダの植木鉢の受け皿や庭の雑草植木鉢の下に敷いてあるお皿も水がたまりやすい場所。雨の日は置かないようにする、水がたまったらすぐに流すなどの工夫が必要です。庭の場合は、風通しをよくするために伸びた雑草は切るようにします。植えた木のまわりは、見落としやすい場所なので気をつけましょう。・庭にある凹凸部分庭で子どもが遊んで掘った場所や凹凸がある部分は、水たまりができやすいので平坦になるようにします。ベランダや庭のどの場所に水がたまりやすいのか、雨の日に確認してみると意外な落とし穴が見つかるかもしれませんので、チェックしてみてください。網戸もしっかりチェック窓と網戸に隙間ができないようにするということも大切ですが、網戸に穴があいていたら意味がありません。子どもが網戸に寄りかかってしまい、両端に大きな隙間があいてしまっていることも。また、サッシにゴミが詰まっている、網戸が太陽の熱などなんらかの要因で歪んでいて、きちんと閉まっていないということもあるので、掃除をしながらチェックしてみてください。玄関先の虫除けの使い方を再確認虫除け剤を使っていても、使用方法が間違っていたら意味がありません。商品の特徴を確認して、風上に置いたほうがいいもの、扉や玄関など風が通らない場所においたほうがいいものなど、効果を発揮できるように使用しましょう。これから夏に向けて、本格化してくる蚊との闘い。今からしっかり環境を整えて、蚊を発生させない、そして寄せつけない環境づくりをしてみてはいかがでしょうか。<文・写真:ライターやまさきけいこ>
2019年06月21日夏になると元気に遊ぶ子どもの体には蚊に刺された跡がいっぱい…。特に子どもは大人よりも体温が高いために、蚊の格好の的になってしまうと言われています。せめて家の中くらいは安心して過ごしたいところ。今回は二級建築士である筆者が、家に蚊を侵入させない工夫をお伝えします。1:網戸は右側にする風通しをよくするために窓を開けた際、網戸は右と左のどちら側にしていますか?蚊を侵入させないためには、家の中から見たときに網戸を右側にするのが正解です。網戸を左側にしていると、網戸とサッシの間に隙間ができます。これは、窓のサッシが家の中から見たときに“右側が手前、左側が奥”というところに関連します。右側に網戸がある場合、窓が閉まっているのは左側です。網戸は最も奥に位置しているため、閉まっている左側の窓のフレームと網戸のフレームが重なり合います。そのため、網戸と窓の間に隙間ができません。しかし左側に網戸がある場合は、閉まっている窓が右側ということ。右側の窓は手前のサッシですから、網戸のフレームと重なることはありません。網戸を左側にして窓を半開にしてみると、家の中と外に小さな虫が通れるスペースが確認できるかと思います。人間にとっては小さな隙間でも、小さな蚊にとっては家の中に入れる通り道。どちらを網戸にしても問題がない場合には、右側の窓を開放して網戸にすることをおすすめします。2:換気扇にネットをつける「どこも開いていないはずなのに、どうして家の中に蚊がいるんだろう?」と疑問に思ったことはありませんか?ドアや窓の開け閉めがなくても家の中に蚊がいる場合、換気扇から入ってきている可能性が考えられます。換気扇は開口部ではないため見落としがちですが、小さな虫が入ってくるのに十分なスペースがあるのです。換気扇には換気扇用の虫除けフィルターを使用することで、蚊の侵入を防ぐことが可能です。もし余っているストッキングがあれば、換気扇カバーにかぶせるという方法でもOK。ストッキングの網目は細かいので、空気を通しながら虫の侵入を防ぐことができます。3:水を溜めない蚊は水場で卵を産みます。水場といえば川や池を思い浮かべますが、住宅街にも発生源はいくらでもあります。筆者が過去に住んでいた家は、玄関の前に下の写真のようなグレーチングがあったため、蚊の温床になっていました。こういった水溜まりはもちろん、少量の水でも蚊は大量に卵を産みつけます。たとえば家の前やベランダにバケツやジョウロなどがあれば要注意。雨が降るだけでそこは蚊の繁殖地になってしまいます。家庭菜園をしている場合など、鉢植えの受け皿に溜まっている水が蚊を大量発生させているかもしれません。家の周りでできる限り、水場を作らないよう心がけたいところです。そのほか、蚊が衣服についたまま家に入ってしまうケースもあります。家に入る際には、玄関の前で一度衣服をはたくほうがいいでしょう。家で快適に過ごすために、ぜひ参考にしてみてくださいね。<文・写真:フリーランス記者沖田かへ>
2018年06月09日夏のイヤ~な風物詩、蚊。身近にいながら、その詳しい生態については知らないことも多いのではないでしょうか。正しい攻略のためには、まず敵を知ることから!子どもにも伝えたい知識を、蚊の研究を行う「博士」に聞きました。どうやって血を吸うの?一度に6本の針を人や動物の体に刺しています蚊の口は6本の針に分かれており、それぞれの針には皮膚を切り裂く・血液を通す・蚊の唾液を注入するなど違う役割があります。蚊に刺されるとかゆくなるのは、注入された唾液に対するアレルギー反応。ちなみに、この唾液は「麻酔液」とよく誤解されているようですが、その効果はありません。唾液には血を固まりづらくする効果、血管を探る役割があるとされています。どこに卵を産むの?深さ1㎝以上の水たまりがある日陰の場所を好みます「日陰」で「深さ1cm」というのは「卵から成虫になるまでの間、水が干上がらない場所」。家庭で特に気を付けたいのは庭です。雨水が溜まらないよう植木鉢の受け皿を取り外したり、日当たりの良い場所に移すなどの工夫を。明るい場所・日当たりの良い場所・高い場所ではあまり産卵しないので、例えば3階以上の日当たりの良いベランダであれば、そこまで神経質になる必要はないでしょう。どれくらい長く生きるの?寿命は成虫になってから半月~1カ月ほど。その間に10~50個卵を産みます2~3日で卵がかえり、幼虫(ボウフラ)の姿で5~20日ほど過ごして蛹(さなぎ)になり、2~3日で羽化して成虫となります。成虫になってからの寿命は半月から1カ月ほど。その間にメスは2~3回卵を産みます。1回に産む卵の数は10~50個ほどで、寿命が近づくにつれ、卵の数も少なくなります。ちなみに血を吸うのはメスのみ。血は食料ではなく、卵を産むための栄養源なのです。普段は花の蜜を食料としているほか、雨水なども飲みます。どんな種類の蚊がいるの?日本で代表的なのはヒトスジシマカとアカイエカです世界には3500種ほどの蚊が存在しますが、日本で最も代表的なものは、ヒトスジシマカとアカイエカ。ヒトスジシマカは昼間に活動し、卵で冬を越します。また、産まれた場所から半径100メートルほどしか移動しません。一方アカイエカは夜間に活動します。数キロメートル移動し、縁の下、下水溝などで成虫のまま、冬眠状態で越冬します。どちらも気温が15℃を超えると活発に活動し始めます。●お話を聞いたのは:白井良和さん医学博士。有限会社モストップ取締役、害虫防除技術研究所代表。蚊・ゴキブリなどの害虫の駆除、実験や研究に長年携わり、TV・雑誌などで分かりやすいアドバイスを行っている。著書に「蚊の対策がわかる蚊の教科書」(モストップ)。illustrationMUSO Hiroyuki<文:あんふぁん編集部>
2018年05月09日窓や玄関のドアを開けるたびに入ってきてしまう蚊などの虫は、この時期のお悩みのタネ。刺された後にするりと逃げられてしまう時のあのいらだたしさに、寝ていたところに耳元を「ぶぅーん」と通り過ぎていく時のあの不快さ。誰もがストレスを感じるこの時期のあのお悩みを、今日はこの小さな白い箱が解決します。虫から部屋を丸ごと守る、小さな白い箱の正体小さな小さな白い箱。白くて小さくてどこに置いてもその景色に溶け込んでしまうその箱は、「ラダキャンHOME」と呼ばれる虫除けアイテムです。独自開発した超音波技術を使って、人には聞こえない、虫が嫌がる音を発し続けることで屋内から虫を追い出し、侵入することも防ぎます。自宅の中ではもちろんのこと、週末キャンプのテント内やドライブ中の車の中でも大活躍です。ラダキャンの使用感は?先日、千葉のキャンプ場で1泊のキャンプをしてきました。標高が低いところだったので虫も比較的多かったです。蚊取り線香を終始たいていましたが、私は「ラダキャン(ポータブルリペーラー)」も合わせて手首に付けて過ごしました。他の友人たちはすぐ蚊に刺されていましたが、おかげで私は一日快適に野外を楽しむことができました。新しい「ラダキャン(HOME)」は、たてたテントの中へ置いて中に虫が入らないようにしました。入口の開け閉めにはいつも通り気をつけていましたが、今回は特にテントの中に虫が入ってこなかった気がします。朝起きたあとは、ラダキャンHOMEを車の中へ。キャンプの片付け中はドアの開閉で、車の中に虫が入るのが気になっていましたが、今回はこの虫よけのおかげなのか気になる蚊が入ってくることは少なかったように感じます。今回キャンプで初めて使用してみましたが、普段は玄関に置いてインテリアアイテムとして採り入れています。ドアを開けっ放しで車から荷物を出し入れすることも多いので、少しの間とは分かっていても、虫が家の中に入ってこないかとその度に不安でした。宅配便が届いたときにも、印鑑を押す間にドアを閉める訳にもいかないので、そんなときもそわそわ…しかしコレを置いてからは、そんなちょっとしたシーンでのストレスがなくなりました。いまのところ、ドアを開けている間に虫が入ってくるところは目撃していません。ラダキャンHOMEは置く場所にも困らないサイズ感で、壁にひっかけることもできます。ポンっと置いておいてもまるでお部屋のインテリアのひとつのような佇まいのアイテムで、この夏鬱陶しい虫のお悩みを解決してみませんか?【ご紹介したアイテムはこちら】 「ラダキャンポータブルリペーラー」 「ラダキャンHOME」
2017年08月20日ブ~ン……。この季節になると、うっとうしいのが蚊。「私って刺されやすい……」と悩む人も多いだろう。そんな悩みを、いま1人の高校生が救おうとしている。 「妹が、蚊のアレルギーがあって、刺されると赤く腫れてしまうんです。なんとかできないかと、中学3年生のときに“実験”を始めました」 そう、目を細めて笑うのは、京都教育大学附属高校3年の田上大喜くん(17)。どんな実験をしているのか本誌記者がたずねると、田上くんの口から流れるような解説が。 「蚊は、メスだけが人の血を吸います。そのなかで、ヤブ蚊として一般的なヒトスジシマカを採集し、どんな匂いが好きなのか調べるため、妹の帽子や衣類など、いろんなものの匂いを嗅がせてみました。そしたら、靴下に蚊が特別な反応をみせたんです!」 妹の千笑さん(15)がはいた靴下を近づけてみると、蚊が何度も交尾を始めたという。いままでとは違う蚊の反応に、田上くんは大喜び――。でも、いったいどういうこと? 「つまり、蚊は妹の“足”に引かれて、血を吸いたくなるということがわかったんです。自然界では、蚊は一生に1度しか交尾をしないといわれています。妹の靴下に反応してメスが集まり、そこにオスが引き寄せられ、何度も交尾が行われた――それほど蚊を興奮させる“何か”が、靴下にはあったということです」 ここからヒントを得て、田上くんはさらに実験を続けた。 「ウチで足が最もにおうのは父で、妹の足は全くにおいません。それなのに、なぜか家族では妹ばかりが蚊に刺される。そこで、高校2年生のとき、妹や同級生の足の菌を採取し、培養してみました。すると、妹の足にある“常在菌”の種類が多いことが判明。メスの蚊は、足がにおう人ではなく、足の常在菌の種類を多く持つ人の血を吸いたくなることがわかりました」 この研究により田上くんは、筑波大学が世界的科学者を育てるために主催する、全国の小・中・高校生の理科コンクール「第11回『科学の芽』賞」を受賞した。将来、蚊に悩む必要がなくなる可能性もあると、世界中の科学者たちの関心を集めているという。そんな“蚊博士”田上くんが、蚊を寄せ付けない対策法も教えてくれた。 「妹の足首から下をアルコールで消毒したら、蚊に刺される数が、3分の1に減少しました。これは足の裏や指の間を石けんで洗うだけでも同じ効果があります。また、靴下を新品なものにはき替えるだけでも刺される数は激減しました。山椒や酢、アロマで使われるティーツリーオイルの匂いにも、蚊よけの効果が。蚊が苦手とする成分があるようです」 これだけでも大発見だが、田上くんの研究はまだまだ続いている。 「人の皮膚にすんでいる数ある常在菌のなかでも、蚊が好む菌を特定してみたいです。また、僕が実験しているヒトスジシマカは、足の常在菌に反応しますが、日本にいるオオクロヤブカはお尻の匂いだったり、オーストラリアの蚊は頭の匂いだったり、蚊の種類によって反応するものが違います。もっと蚊のことを知りたいです」 実験道具は、お年玉から費用を捻出。常在菌を培養する“培地”を手作りしたり、ペットボトルを再利用して実験をしているのがスゴイ!受験生にとって大事な高3の夏だが、田上くんはやっぱり“蚊中心の生活”。 「蚊は、夏の深夜0~2時に活発に動くので、その時間に蚊の実験をしなければいけません。そのため受験勉強は、昼間に。両立は大変ですが、蚊が大好きだからしかたありません。できれば大学は医学部に行って、蚊の実験を続けながら、人間の皮膚についても研究もしてみたいです」
2017年08月12日スパイスから、「蚊の季節もおしゃれに蚊を寄せ付けずに過ごしたい」という願いを込めた、「アイアン蚊遣り」NEWバージョンが販売開始されました。ついにやってきてしまった蚊の季節にBBQコンロ、ティピーや飯盒、、、、、これ、蚊取線香を取り付けて虫除けする「アイアン蚊遣り」です。手軽に使える虫除けスプレーは今や常識ですが、やっぱり昔ながらの虫除け蚊取線香は、毎年夏の訪れとともに薬局などの店頭にドーンと展開されます。あの匂いや、線香から上がる煙がもたらすその風情が好きで、今だに蚊取線香が好きという根強いファンも多いんです。3つの特長1.トレイが一体となっているので、燃え尽きた灰の処理もラクラク!2.全種類揃えたくなる!これならおしゃれに蚊取線香がつかえちゃう!3.プレゼントとしても「カワイイ!」を届けることができる!使用例ベランダBBQで、焼き人を蚊から守るためにイスの周りを蚊遣りでガードしています。焼き人は煙幕のおかげで無傷だったとか!ベランダやテラスなどアウトドアでは、ワイルドにコミカルに虫除け!開け閉めの時に、蚊が入ってきそうな窓辺や玄関のガードマン・インテリアとして!購入サイト
2017年07月13日こんにちは。ママライターのあしださきです。夏の風物詩として毎年夏の訪れを感じさせてくれますが、とっても嫌われものの“蚊”。今年もすでに家の中や公園にこの嫌われものが登場していますよね。 ここから秋の終わりごろまで「ヒト」対「蚊」の長い戦いが待っているわけです。私にとっては非常に憎き相手!それは子どもがとてもひどい目に遭っているからです。●わが子が虫除けスプレーを必要としたきっかけわたしの長男は生まれて間もないころからとても肌が弱く、一年中スキンケアが欠かせない子ども でした。そんな長男が幼稚園の年少さんのころ、幼稚園の裏庭で遊んで腕や足に20か所以上もの虫刺されをした状態で帰ってきたのです。当然痒くて掻いてしまった患部は血が滲んで痛み、それがたくさん……。本当にかわいそうなありさまでした。家に帰った後、しばらくして急にすべての患部が真っ赤に腫れ上がって熱を持ち、腕も足も異常な太さになるまで腫れてしまいました。急いで皮膚科を受診すると、一度にこれだけ多くの蚊に刺されたことによって、一種の“アレルギー反応”のような状態を起こしてしまったのではないか、という診断でした。医師からの注意としては、「同じような場所に行くときは、皮膚を露出した状態で遊ばせないように」「なるべく一度にたくさんの蚊に刺されないよう、親が注意せよ」とのことでした。以来、遊びに行くときは必ず“虫除けスプレー”を服の上からでもしっかりとして、どうしても肌が出てしまう箇所は直接スプレーをかけていました。しかし、長男がお友達と公園遊びをしていたとき、お友達のママから市販の虫除けスプレーについて、安全性が不確かな部分がある ということを教えてもらいました。そしてママ自身も、肌が弱く市販品は使えないことから、虫除けスプレーは手作りしているという話を聞きました。そこで私も、手作りの“虫除けスプレー”を作ってみることにしました。●手作りの虫除けスプレーはアロマテラピーで用いる“精油”で作る虫除け効果のある精油は、シトロネラ、ジュニパーベリー、クローブ、ゼラニウム、タイム、ハッカ、ペパーミント、レモングラス、ローズウッド、ユーカリなどがあるそうです。お好みの香りのものをアロマのショップで選ぶといいと思います。【手作り虫除けスプレーの材料】・上記の中からお好みの精油……10滴・消毒用エタノールか無水エタノール……10cc・水道水あるいは精製水……40cc・スプレー容器作り方は簡単です。精油はそのままでは水に混ざらないため溶媒が必要なのですが、その役割をしてくれるのが“エタノール”です。コツはあまりなく、ただ精油・エタノール・水を容器に入れて混ぜるだけ です。これで完成。アルコールに敏感な大人の方や3歳以上のお子さんが使用するときは、直接肌にスプレーする前に、パッチテストをしてくださいね。テストして大丈夫でしたら、肌にも使用することができます。直接肌に使用しなくとも、服の上からスプレーしたり、網戸にシュッシュとかけたりすれば良い香りに癒されます。そして蚊も寄ってきませんよ。レモングラス精油とシトロネラ精油に関しては、『公益社団法人日本アロマ環境協会』が実験を行い、精油が持つ蚊の忌避作用 を報告しています(添付資料参照)。まだ公園で遊べない年齢の赤ちゃんなら、外出時はなるべく肌を露出しないように気を付け、ベビーカーの日よけなどにこのスプレーをかけてお出かけするといいかもしれませんね。●注意点・効果は1~2時間程度で弱くなるため、こまめにスプレーしなおしてください。・使用する精油を選ぶときは、できれば専門知識のあるスタッフさんがいるお店で相談しながら購入するのがおすすめ。まれに妊婦さんや子ども、ある種の疾病を持つ方にとって好ましくない効果のあるものもあるためです。・基本的に3歳未満の子どもには直接肌には使用しない 。・手作りのスプレーは2週間以内に使い切ること。----------いかがでしたか?今年もまた“蚊”との戦いが始まります。アロマの素敵な香りに癒されながら、憎きヤツも撃退するアイデア。ぜひお試しあれ!【参考文献】・『アロマテラピー精油事典』バーグ文子・著【参考リンク】・アロマの蚊に対する忌避作用 | 公益社団法人日本アロマ環境協会()・虫よけ剤-子供への使用について | 国民生活センター()●ライター/あしださき(元モデル)●モデル/KUMI(陸人くん、花音ちゃん)
2017年07月03日子どもは大人よりも蚊に刺されやすく、肌もまだ弱いので刺された所をかき壊してしまい、「とびひ」になることもあります。デリケートな子どもの肌を守るために、おでかけにはしっかり予防をしてこれからの蚊の季節も楽しく乗り切りましょう!身近にいる蚊はどんなもの?日本には約100種類もの蚊がいるといわれていますが、私たちの身近にいるのは、主に下記の表に挙げた蚊です。刺された後の症状は、すぐにかゆくなる即時型反応と、24~48時間後にかゆくなる遅延型反応があります。乳児は遅延型、幼児は両方の反応が出る時期、大人になると即時型のみといったように変化します。蚊を媒介して感染する病気がありますが、神経質になり過ぎず、予防を適切にして過ごしましょう。◆ヒトスジシマカ見た目:体長4.5mm程度。体は黒と白の縞模様主な活動場所・時間:春~秋、日陰の湿度の高い所で、昼に活動媒介する病気:デング熱、ジカウイルス感染症※、ウエストナイル熱※◆アカイエカ見た目:体長5.5㎜程度。体は赤褐色主な活動場所・時間:春~秋、家の中を中心に、夜に活動媒介する病気:ウエストナイル熱※◆コガタアカイエカ見た目:アカイエカより小型で黒っぽい主な活動場所・時間:春~秋、水田や湿地を中心に、夜に活動媒介する病気:日本脳炎◆チカイエカ見た目:アカイエカによく似ている主な活動場所・時間:冬でも地下鉄の構内などで、昼も夜も活動媒介する病気:ウエストナイル熱※※印は、日本国内での感染例は認められていない蚊も刺されたときのおうちケア3ステップ◆1.冷やしてかゆみを抑える冷たい水があれば、刺された箇所をさっと洗いましょう。保冷剤などで冷やしてもいいです。石けんで洗ってもかゆみは軽減しません。冷やすことで炎症を抑え、かゆみが軽くなります。その後は、市販のかゆみ止めを塗ればOK◆2.かき壊さないようにする蚊に刺された後、気を付けたいのは「とびひ」を作らないことです。もしかき壊してしまったら、ガーゼやばんそうこうで覆い、とびひを予防してください。お風呂に入ったときにはそれを剝がし、石けんで軽く洗って菌を増やさないように◆3.とびひができたら病院へかき壊してグチュグチュしている所が1カ所であれば、そのまま様子を見ましょう。刺されていない所にグチュグチュができたら、それはとびひです。抗生物質を塗ったり飲んだりしないと治りにくいので、病院に行きましょう外出前の虫刺され予防法:服装と虫よけ剤1.露出の少ない服を選ぶ子どもは大人に比べて体温が高く、しかも活発に動くのでさらに体温が上がり、大人よりも蚊を寄せ付けやすいといえます。体の中で刺されやすい部位というのは特になく、肌を露出していればどこでも、顔でも足の指でも刺されます。外出するときの服装は、タンクトップより袖のあるもの、半ズボンやスカートより長ズボンといったように、できるだけ露出の少ないものがいいですね。はだしにサンダルよりも、靴下にスニーカーの方が予防になります。2.子どもの肌に合った虫よけ剤を使う虫よけ剤には、スプレータイプやシートタイプなどいろいろありますが、虫を寄せ付けないための成分で見ると、大きく以下の3種類に分けられます。商品の成分表示に書かれているので、それを見てお子さんに合ったものを選びましょう。◆ディート3種類の中で虫よけ効果が一番高く、肌への刺激も強いので、生後6カ月未満の赤ちゃんには使ってはいけません。2歳未満は1日1回まで。2~12歳までは1日1~3回までとされています。◆イカリジン日本では、2年前に承認された成分です。ディートのような年齢による使用制限がなく、かぶれができるなどの副作用も少ないとされています。肌の弱い赤ちゃんや幼児にオススメです。◆天然ハーブこの3種類の中で、虫よけ効果が一番弱いタイプです。できるだけ自然に近いものを使いたい人や、肌がとてもデリケートで湿疹やかぶれができやすい人に向いています。●お話を聞いたのは:馬場直子さん神奈川県立こども医療センター皮膚科部長。「子どものアレルギー×母乳育児×スキンケア」(共著/南山堂)、「こどもの皮膚診療アップデート」(シービーアール)など著書多数。illustration ATFT GRAPHICS.<文:あんふぁん編集部>
2017年05月13日蚊に刺されやすい人とそうでない人がいます。これには、体質が関係していると考えられています。ここでは、蚊に刺されやすい人の体質について見てみましょう。蚊に刺されやすさに違いがあるのはなぜか虫は、その手法は違いますが、人を襲うことがあります。ほとんどの場合、攻撃方法は刺す、噛む、血を吸うなどです。刺す虫は蜂や毛虫など、噛む虫はクモやムカデなど、そして血を吸う虫は蚊やダニやノミなど、それぞれあげられます。もし、蜂など毒性を持った虫に刺された場合は、すぐに内科や皮膚科などの病院で治療をしましょう。一般的に、虫刺されというと蚊に刺されることを指すことが多いと思いますが、自分は蚊に刺されやすいのに、他の人は刺されないのはなぜという話を耳にすることがあります。蚊など血を吸う虫は、人間の呼吸に反応し、人間の口から発している二酸化炭素の濃度と体温などを感知するといわれています。分かりやすく例をあげると、普段から新陳代謝が高い人や運動やアルコール摂取などによって体温が上がっている人などは、蚊に刺されやすい体質といえるでしょう。しかし、運動やアルコールの摂取などが「刺されやすい」原因になるとは限りません。服装にも関係があるといわれており、具体的には、黒い服を着ている人も刺されやすといわれています。黒い服は、太陽の熱を吸収して温度があがりやすく、その余波が身体に伝わって、その結果、蚊に刺されやすくなるということです。その他にも、女性に限定するなら妊娠中の女性も刺されやすいといわれています。妊娠している状態は、新陳代謝が上昇しやすく、それにともなって体温が高くなったり、二酸化炭素の濃度が増すため、蚊に刺されやすくなります。また、クリームなどを含む化粧や香水などの化学成分を身につけるだけでも刺されやすくなるといわれています。蚊に刺されやすい人の特徴もともと、蚊に刺されやすい、どのように対策をしても蚊が襲ってくるといった場合は、その人の体質が原因であると考えられます。原因は、妊娠中である、汗を掻きやすい、代謝機能が高い、体臭が強いなどがあげられます。妊娠中の女性や汗を掻きやすい人は、少しの運動でも汗を掻いてしまい体温が上昇するため刺されやすい人になります。体臭が強いというのは、運動や肥満などによって汗が掻きやすい体になっていることが原因として挙げられます。このような結果、蚊のターゲットになりやすくなると考えられています。蚊の色覚は、白と黒の2色しか感知できていないといわれています。濃い色を好む傾向にあり、とくに、黒い服を着ている人が蚊のターゲットになりやすいようです。また、血液型によって、襲われやすくなることがあるともいわれています。特に、O型の人は他の血液型の人より襲われやすい傾向にあるといわれています。理由は、O型の人から分泌される成分が蚊を引き寄せると考えられているためです。しかし、O型から分泌される成分が蚊を引き寄せることは、その根拠と解明がされていません。他の要因があるとすれば、考えられる要因をあげて、それに向けた対策を行う必要があるでしょう。蚊に刺されないようにするには蚊に刺されない対策方法をいくつかあげて解説します。なお、夏の時期を前提としています。虫よけスプレーを使う野外活動などをするとき、その過程で汗が掻きやすいだけでなく、半袖などで肌を露出しているので、蚊だけでなく他の虫に襲われやすくなっています。しかし、スプレーをかけた部位が汗などによって流れて効果がなくなってしまうので、適度にくりかえすことが望ましいでしょう。足を中心に虫よけスプレーを使うと効果的です。露出している部分を隠す具体的には、長袖長ズボンを着用して露出した部分を隠すとよいでしょう。夏の時期に、長袖長ズボンはつらいので、可能なかぎり通気性のよいものを選びましょう。それだけでなく、脱水症状や熱中症の確率を高くしているので注意しましょう。黒い服を着用しない上記で説明したとおり、黒い服の着用は蚊のターゲットになりやすいため控えましょう。蚊取り線香を炊く蚊取り線香で蚊を寄せつけないようにするというのもひとつの手です。蚊は水場があるところに発生する傾向にあります。排水管の中にある小さな水たまりでも繁殖するとされています。とくに雨上がりの後に繁殖しやすいです。蚊取り線香を蚊が発生している箇所に設置して炊くと効果的であると考えられます。キッチンなどで炊いても効果はあり、寝室の中で炊いても同様です。ただし、火の取り扱いに注意しましょう。病院にいく虫に刺されて大きく腫れあがっている場合や痛みなどが強い場合は、皮膚科に行き治療を受けましょう。監修:馬渕知子
2017年05月04日殺虫剤や、スプレーは、化学物質がいっぱいで、使っていて心配になったことがありませんか?実は、簡単で、身体にとってとても優しく、健康に良い方法で蚊を家に寄せ付けないようにする方法があります。その方法をご紹介します。1.蚊を避けてくれるおいしいハーブをハーブは、夏の虫たちから守ってくれます。ローズマリー、ミント、バジルは蚊が嫌がります。お料理にも使えるし、丈夫で安く、すぐに取り入れられる対策です。注意:植木鉢に水が残っていないか確かめるようにしてください。少しの水でも残っていると、その水で蚊が繁殖する原因となることがあります。2.蚊を寄せ付けないエッセンシャルオイルラベンダー、コウスイガヤ、ミント、ユーカリのエッセンシャルオイルが効果があります。エッセンシャルオイルをアロマポットに数滴落とし、キャンドルで部屋に香りを漂わせるだけなのでとっても簡単です。体にも心もリラックス出来、とっても優しい方法です。3.酢とレモンの力で蚊を家から遠ざける レモンやお酢も、蚊を家に寄せ付けない方法の一つ。カップにお酢とレモンを1:1で入れて、時々かき混ぜてみてください。蚊にとってはとても嫌な、つんとしたレモンや酢の香りで、蚊が逃げていきますよ。この方法はヨーロッパのおばあちゃんの知恵袋なんです。4.自家製虫除けスプレーたった10分で出来上がる虫除けスプレーを作ってみませんか?プッシュ式のスプレーに水、レモン汁、レモンの薄切り、ローズマリーのみじん切りを入れてよく振るだけで、100%ナチュラルな「蚊よけスプレー」の出来上がり!5.虫除け網を見直してみて!窓の虫除け網はきちんとついていますか?穴などがあるとそこから入ってきてしまう可能性もあるので、カーテンでラインを引きましょう。カーテンレールに少し長めのカヤのような風通しのいい布をかけ、風でめくれない様に、裾に重しを入れます。これなら、布のデザインを選べて、おしゃれなインテリアとしても楽しめますよね。まとめここで紹介した方法は全て体にも優しく、厄介な蚊から身を守ることができます。それと同時においしいハーブを食べたり、お部屋が良い香りになると一石二鳥ですよね。ぜひ、試してみてください!
2016年07月18日夏のイヤ〜な風物詩ともいえるのが、“蚊”。プ〜ンという音を聞くだけでもかゆくなってしまいますよね。蚊はデング熱や日本脳炎、ジカウイルス感染症、チクングニア熱、マラリアなどの感染症を媒介するため、刺されると「かゆい」だけでは済まない場合も……。河原や草むら、公園などは特に蚊が多いため、出かける際にはしっかり虫除けスプレーをする、肌を露出しないなど対策が必要です。とはいえ、同じ場所にいても、蚊に刺されやすい人と刺されにくい人がいるのも事実。両者の違いは何なのでしょうか?●蚊に刺されやすい人の特徴●(1)汗をかいている人蚊は、汗の中に含まれる成分『乳酸 』や『ノナナール 』などを感知し、人に寄ってくるそうです。そのため、運動直後や汗っかきの人は、そうでない人に比べて刺される確率が高くなるとのこと。虫除けスプレーをして出かけても、外出先で汗をかくと流れてしまう可能性があるので、汗をかいた際にはよく拭き取ってから再度虫除けスプレーをしましょう。●(2)体温が高い人蚊は人の体温も感知するため、体温が高い人のほうが低い人より刺されやすいそうです。妊娠すると女性は体温が上がる ため、妊婦さんは要注意。赤ちゃんも体温が高いため注意が必要ですね。●(3)飲酒している人蚊は呼吸によって排出される二酸化炭素 からも人の位置を特定しているそうです。アルコールを分解するときは二酸化炭素の排出量が増えるため、お酒を飲んでいる人も蚊に刺されやすいというわけですね。アルコールが入ると体温も上がり、呼吸数も増えるので、蚊にとっては格好のターゲットとなります。●(4)色黒の人、黒い服装をしている人蚊は色を白と黒しか感知することができず、濃い色を好む そうです。そのため、色黒の人や、黒い服装をしている人のほうが蚊を引きつけやすいとのこと。蚊がいるところへ出かける際には、なるべく白系の服装で行くといいですね。●(5)体臭が強い人蚊は人のたんぱく質や脂質といった成分の匂いにも反応するそう。そのため、体臭が強い人は蚊を寄せ付けやすいとのこと。また、香水や化粧品に含まれる香料や化学成分 にも蚊を引きつけるものがあるそうなので、香水の匂いがキツい人やバッチリメイクの人も注意したほうがよさそうです。----------さて、あなたは蚊に刺されやすい特徴、いくつ当てはまりましたか?蚊は、汗や匂い、体温などを感知し、血を吸うターゲットを決めているとのこと。蚊を引きつける要素を多く持った“太っている人”や“妊娠中の女性”は、特に注意が必要です。また、O型の人は蚊に刺されやすい という研究結果も出ているようですが、まだハッキリとした結論は出ていないそう。蚊に刺されやすい人は入念に、刺されにくい人も油断せず、しっかり対策をして外出するようにしましょう。【参考リンク】・蚊が媒介する感染症(デング熱、ジカウイルス感染症など)について | 横浜市保健所()●文/パピマミ編集部
2016年07月17日シャープは3月17日、プラズマクラスター空気清浄機「蚊取空清」(型番:FU-GK50)の製品発表会を開催した。蚊取空清は、蚊の習性と空気清浄機の吸引力を利用して蚊を捕獲する空気清浄機だ。蚊取空清の特徴は、本体背面にあるプレフィルターの上に、蚊を捕獲するための「蚊取りパネル」「蚊取りシート」を備えていること。蚊取りパネルの内側にUVライト(蚊は360μmの紫外線を好む)を照射し、本体の小窓に蚊を誘い込む。そして、空気清浄機の吸引力を利用し粘着式の蚊取りシートに吸着する仕組みだ。シャープ 健康・環境システム事業本部空調・PCI事業部の冨田昌志氏によると、蚊は自らの存在を目立たなくするために濃い色を好むことから、本体カラーはブラックを採用。また、暗がりや物陰に隠れたがる習性があるため、蚊取りパネルには小窓を設けたという。蚊取空清は、2015年9月のマレーシアを皮切りに、ASEAN諸国で先行販売されている。ASEAN、特にマレーシアの人々にとって、生活空間で一番怖いのは蚊だという声を聞き、現地スタッフやマレーシア保健省医療研究所(IMR)とともに開発をスタートさせた。開発にあたり、シャープは日本環境衛生センターに委託して蚊の捕獲試験を実施。日本に多く生息しているアカイエカ、チカイエカ、ヒトスジシマカの3種類を約22立方メートル(6畳相当)の試験空間に放ち、22時間運転した。捕集率は、アカイエカが約95%、チカイエカが約98%、ヒトスジシマカが約88%だったという。ASEAN向けモデルと異なり、国内向けモデルは集じん用のフィルターに「静電HEPAフィルター」を採用。脱臭フィルターもより高性能なものを使用した。また、蚊取りシートを、2つ折りにして畳んで捨てられる仕様に変更している。蚊取空清は、いわば「逆輸入」的な製品だと言えよう。シャープ 執行役員の沖津雅浩氏は「プラズマクラスター製品は世界100カ国で展開している。これまで国内向け製品を海外に展開する取り組みを行ってきたが、海外市場の強化にはローカルニーズに対応した製品が必要」と説明。国内での販売を決めた経緯については、2014年に感染が確認された「デング熱」など、日本でも蚊に関する社会問題が増加していることが起因していると話した。
2016年03月18日