いよいよ2012年も残りわずか。今年はどんなことがあったっけ、を振り返ってみる機会も多くなる季節だ。映画や映像ソフトで今年話題になったものといえば、を挙げていくと、ひとつ共通のキーワードが見えてくる。その他の写真今年公開された映画800本弱のチラシを全網羅掲載する等、振り返りには最適な雑誌として発売中の「ぴあ Movie Special 2012-2013」(発売中)の中で実施されたのが、VOD(ビデオ・オン・デマンド)配信サービスを提供するJ:COM オン デマンドと共同で実施しているエンタメ振り返り対決企画。そこで名を連ねたのは、洋画は『アベンジャーズ』や『バイオハザードV リトリビューション』、邦画が『るろうに剣心』や『ヘルタースケルター』といった作品。どれも話題になったのはもちろん興行収入としても成果を挙げているものばかりだが、共通しているのはいずれも漫画やゲーム原作であること。ハリウッドでも“ネタ枯れ”が叫ばれる中、一定の読者やユーザーがついた原作ものが増えてくる現象はここ数年ますます顕著になってきているが、ついには『アベンジャーズ』のように全世界歴代興収3位を叩き出すメガヒット作が生まれたり、国内でも蜷川実花×沢尻エリカの組み合わせで女性から中高年男性まで動員した『ヘルタースケルター』や、『るろうに剣心』がその本格的な殺陣アクションで玄人映画ファンまでもうならせたりと、スケールやバリエーションの拡大とともにその存在感は大きくなる一方だ。他にも、映像系ではついにテレビアニメ化された『ジョジョの奇妙な冒険』や実写映画化とともにアニメ化された『宇宙兄弟』など、やはり漫画原作ものが挙げられている。2013年も引き続きこの傾向は続きそうだが、「映像化されてがっかり」が少なくなって原作とはまた違った楽しみ方が純粋に楽しめるようになってきているのは、嬉しい傾向と言えるのかもしれない。「ぴあ Movie Special 2012-2013」発売中
2012年12月14日イスラエルのユダヤ系とアラブ系、そして日本という異なる文化が集まり、演出家・蜷川幸雄のもと3年前からプロジェクトが進められてきた舞台『トロイアの女たち』。奇襲作戦“トロイの木馬”で知られる、ギリシャ軍に敗れたトロイアの王妃と娘たちの行く末を描いたギリシャ悲劇だ。しかしそこに綴られた“憎しみの連鎖”は、2400年前に書かれたとは思えないほど現代社会にも通じる生々しさをもつ。まずは日本で、その後はイスラエルにあるテルアビブ市立カメリ・シアターで上演予定の本作。11月下旬、クリエイトの現場となっている稽古場に立ち会うことができた。『トロイアの女たち』公演情報稽古前、いつものようにさりげなく歩き回り、キャストに声をかけていく蜷川。王妃ヘカベを演じる白石加代子を始め、ユダヤ系とアラブ系のメインキャスト、そして各人種混合のコロスまで、全員がすっかり打ち解けている様子だ。台本を見せてもらうと、右ページにはヘブライ語とアラビア語のセリフが、左ページには日本語と、右ページのセリフをカタカナに直したものが記されている。演者は馴れない外国語のセリフに注意深く耳を傾けなければならず、さらにひとつの動作でさえ、同じ国の人間なら察することが出来るものも、すぐに理解できるとは限らない。この日は地面にひれ伏す動きを見たユダヤ系キャストが「疲れて倒れたのか?」と身体的な質問をし、「哀しみに暮れている様子を表しているんだ」と蜷川が精神的な面を説明するひと幕も。稽古は続けて終幕の部分。夫も息子も殺されて自らも奴隷となることが決まったヘカベが、惨殺された孫アステュアナクスの亡骸をかき抱く場面だ。白石が能を思わせる言い回しで嘆き悲しむと、周囲の空気が一気に張り詰める。取り囲む15名のコロスもそれぞれの文化のリズムで鎮魂歌を歌い出すのだが、和を重視する日本側と、個々で見せようとするイスラエル側との動きが違いすぎて、まとまりを欠くことに。蜷川から「コロスは無名な人たちだけれど、だからこそある意味でこの物語、この歴史の主役。それを意識してほしい」と鋭い声が飛ぶ。うなずいたり考え込んだりといった表情の面々だったが、再びその場面を返すと、今度は個の動きを保ちつつ、少しずつ互いを見合うなどの変化があった。予定調和ではないヒリヒリとした現場の熱に、思わずこちらも引き込まれた瞬間だった。本作の会見で“演劇を通して世界にコミットしたい”と改めて語った蜷川にとって、宗教的・民族的な紛争を今も抱えるイスラエルとの共同制作は特別な意味をもつ。ヘカベ役の白石に向けた、「一元的な悲しみで演じないでほしい。世界にとってこの悲劇がどういう意味をもつかが重要なんだから」という蜷川の言葉。それは演劇と、この普遍的な物語がもつ力を信じる彼の、覚悟の表明でもあるのだろう。公演は、本日12月11日(火)から20日(木)まで東京芸術劇場プレイハウス(中ホール)にて。チケットは発売中。取材・文:佐藤さくら
2012年12月11日スマートフォン向け定額制総合エンタメ配信サービス「UULA」にて、倖田來未×蜷川実花×安野モヨコという3人の女性アーティストによる超豪華コラボレーションが実現!UULAが発信する音楽と映像のコラボ企画第1弾として、 UULAオリジナルミュージックビデオ「ピンクスパイダー inspired by バッファロー5人娘」を今冬、独占配信することが明らかとなった。「ピンクスパイダー inspired by バッファロー5人娘」は、時代を越えても色褪せない普遍的なメッセージ性で絶大な人気を誇る「hide with Spread Beaver」が発表した1998年の名曲「ピンクスパイダー」 に、倖田來未のアレンジを加えたカバー曲だ。そこに、「働きマン」や「さくらん」などで知られる人気漫画家・安野モヨコの未完の名作コミック「バッファロー5人娘」(祥伝社刊)のエッセンスを加え、今年『ヘルタースケルター』で話題をさらった蜷川さんが映像化。「映像化したい」と熱望していた安野さんの世界観に、蜷川ワールド全開のビビットな色使いと華やかな衣裳、そして“エロカッコいい”倖田さんの魅力を引き出す、スタイリッシュでパワフルなストーリー仕立てのミュージックビデオに仕上がっているようだ。さらに、実力派俳優・寺島進や人気若手俳優の斎藤工など共演陣も超豪華だ。今回のミュージックビデオの主人公・キャンディに「倖田來未に近いものを感じたんです。“強い信念を持った女の強さ”みたいな」と声を弾ませる倖田さん。それに続くように「それでいて、女性らしくて、色っぽさもあって凛としていて、芯のある女性」と語る蜷川さん。この異色で豪華なコラボレーションに今後、注目が集まること必至だ。最後に倖田さんは、「まばたきせずに見て下さい!」とその自信を覗かせた。ミュージックビデオ「ピンクスパイダー inspired by バッファロー5人娘」は、今冬よりスマートフォン向け定額制総合エンタメ配信サービス「UULA」にて配信開始。「UULA」公式サイト:(text:cinemacafe.net)
2012年12月07日フォトグラファー 蜷川実花監修のカメラアプリ『cameran』に、クリスマスシーズンに向けた季節フィルターが登場。2013年1月まで、月2回ずつ新しいフィルターが登場する予定。『cameran』とは、フォトグラファー・映画監督 蜷川実花が監修したiPhone向けカメラアプリ。フィルターを選択することで、簡単に“ニナミカ ワールド”を表現できることが支持を受け、アプリ発表から10日で100万ダウンロードを達成した。アプリのコンセプトは、“蜷川実花の世界観が簡単に出せるフィルター”“女子でも簡単に使いこなせる操作性”“物写真や自分撮りも、静物の写真も、日常の写真がとにかくいい感じになる”。フィルターは現在、定番の加工が出来る「Lomo」「Toy」の6種類と、蜷川実花の世界観を表現できる「GOKUSAI」「Shower」など17種類。これらのフィルターを使用することにより、撮影した写真が簡単に蜷川実花の世界観へと変化することが出来る。今回のアップデートでは、「Ornament」などフィルター4種類を追加。アプリのダウンロード特典として、蜷川実花撮り下ろし壁紙が21枚付属されている。今後はアプリのアップデートを月に2回ほど行う予定としており、1月末までに40種類のフィルターを追加するなど、撮影・編集・共有すべてにおいてユーザーの声をもと機能の充実を図っていく。また、Android版やアジアの展開なども進めていく。蜷川実花は、2008年に個展「蜷川実花展」で全国の美術館を巡回し、合計18万人を動員。2010年には、N.Y.から写真集「MIKA NINAGAWA」を出版し、世界各国で話題となった。【cameran】ダウンロード(App Store):元の記事を読む
2012年11月30日ネイルクイーン2012を見事受賞!人気アイドルグループAKB48のメンバーである篠田麻里子が19日、自身のTwitterおよびGoogle+において、「ネイルクイーン 2012」の授賞式に出席したことを報告、受賞の喜びをつづっている。「ネイルクイーン」は、ネイルアートをこよなく愛し、ネイルの素晴らしさを伝えてくれた著名人をたたえる賞で、タレント部門、女優部門、アーティスト部門、モデル部門、メンズ部門など、各部門が設けられ、その分野でその年、最も輝いた人を選出するものとなっている。篠田はこのアーティスト部門のネイルクイーンに輝いた。タレント部門・ローラとの2ショットも公開タレント部門ではローラが受賞、ほかに女優部門は栗山千明、モデル部門は菜々緒、メンズ部門が渡辺豪太、文化部門を蜷川実花、協会特別賞を夏木マリが受賞している。篠田は初の個人における賞であり、かつ昔からずっと楽しんできたネイルでの賞とあって、非常にうれしかったようで、受賞の喜びを語り、最近では広告や撮影など、仕事の関係で存分にネイルを楽しめるということがなかったが、今日は思いっきりネイルしたともコメントしている。画像では、タレント部門を受賞したローラとの2ショットを特別に公開。キュートなポーズで、この日のネイル&衣装を披露した。この投稿には数多くの祝福の声が寄せられている。元の記事を読む
2012年11月21日堺雅人と山田孝之の初共演が実現した『その夜の侍』が17日、全国で封切られ、堺、山田をはじめ、新井浩文、綾野剛、谷村美月、メガホンを執った赤堀雅秋監督が東京・有楽町スバル座で初日舞台あいさつを行った。堺が演じる中年男が、山田扮するひき逃げ犯に復しゅうするヘビーな内容で「撮影が大変で覚えていない」(堺)、「そうですね」(山田)と撮影の過酷さを垣間見せていた。その他の写真劇団「THE SHAMPOO HAT」全作品の作・演出・出演を担当する赤堀監督が、上演作を自ら映画化。愛する妻をひき逃げ事件で奪われた工場経営者・中村(堺)が、復讐を果たそうと出所したひき逃げ犯・木島(山田)を追い詰める姿を通して、現代人が抱える孤独と狂気を描く。国内での公開を前に、第36回モントリオール映画祭、第56回ロンドン映画祭に出品された。堺は以前から「THE SHAMPOO HAT」のファンだといい、「私自身は15年ほど前、劇団に所属していたが、劇団員としての夢はついえた人間。この物語がフィルムに焼き付けられたことで夢が実現し、本当に誇らしい気持ち」と感無量の面持ち。すべてを失い、復讐に燃えるという役柄に「終始トランス状態というか、コントロールできないくらい、かき回された。試写で見ても自分がよくわからない顔をしている」と振り返った。かたや山田も「いろんなところで爆発が起こり、刺激を受ける作品。感情がガタガタにされた」とアピール。「食べるのが怖い地獄鍋のような作品。皆さんにおすそ分けするのは胸が痛みます」(綾野)、「こういう映画が好きという人が増えたら嬉しい」(谷村)と共演陣も本作が放つパワーに圧倒されていた。本作が監督デビュー作となった赤堀監督は、新人監督に与えられる「新藤兼人賞」の金賞を受賞したばかりで「このタイミングで出来過ぎですね。もらえるものはもらいますが、すいませんという気持ちも」と恐縮しきり。なお同賞銀賞は『ヘルタースケルター』の蜷川実花監督が受賞。新井と綾野は『その夜の侍』と『ヘルタースケルター』に出演しており、「両方の作品に参加しているうちらの方がよっぽどすごい」(新井)と自画自賛していた。『その夜の侍』公開中
2012年11月19日女優の栗山千明(28)、AKB48の篠田麻里子(26)、タレントのローラ(22)らが19日、都内で開催されたネイルが最も似合う著名人を選ぶ祭典『ネイルクイーン 2012』の授賞式に出席。こだわりのネイルをそれぞれお披露目し、“美爪”の競演を果たした。【写真】ファー付きネイルの篠田麻里子、ネコをモチーフとしたネイルの栗山千明ら黒とピンクを基調にネコをモチーフとしたネイルを披露した女優部門選出の栗山は「ネイルも変身の一つのアイテムとして大好き。うれしく思います。ファッションの1部としてネイルを楽しみたい」と声を弾ませた。アーティスト部門で受賞した篠田は「ネイルは大好きだけど、なかなか仕事上ではできないので、豪華にしてみました」と、冬をテーマにしたファー付きネイルを紹介。AKBのファッションリーダーらしく「オシャレは爪先から」とアピールした。タレント部門で選ばれたローラは「すっごいいい気分だよ~」と終始ゴキゲンで「テーマは、ちょっと黄金虫な感じ~。キラキラなイメージかな。気に入ってる~。おばあちゃんになってもネイルやっていこうと思った。ハ~イ」とローラ節を炸裂させ、会場の笑いを誘った。メンズ部門に選ばれた渡部豪太は、「日本の海」をテーマにしたネイルをはじめ、着物姿とスニーカーというファッションでも魅了。文化部門選出の蜷川実花は自身が撮影した写真をネイルにあしらった。協会特別賞に選ばれた夏木マリは「待ってたわ、この賞」と喜び「ネイルは30年近くやってた。今年、60(歳)だけど、年を重ねてくほど、ネイルはマスト」と艶っぽい表情を浮かべていた。なお、モデル部門に選ばれた菜々緒はスケジュールの都合により欠席した。
2012年11月19日映画『その夜の侍』が11月17日(土)に公開を迎え、堺雅人、山田孝之、新井浩文、綾野剛、谷村美月、赤堀雅秋監督が都内劇場で舞台挨拶を行なった。赤堀監督が主催する「THE SHAMPOO HAT」が上演した芝居を監督自ら映画化した本作。妻をひき逃げで殺されて以来、犯人への復讐だけを胸に生きてきた男と刑務所から出所後も反省することなく生きる犯人、そして彼らに翻弄される周囲の人々の姿を描き出す。堺さんは「個人的なことですが」と前置きし、「僕は15年ほど前に劇団をやっていて、残念ながら劇団員としての僕の夢はダメだったんですが、下北沢の小さな劇場で始まったこの作品がこうしてみなさんに見ていただけるようになり、15年前の夢が叶ったような誇らしい気持ちです」と感慨深げに語った。山田さんは暴力的で残虐な木島を演じたが、劇中とは打って変わって「どうも山田です!」と軽い口調で挨拶。「木島よりはまともで普通です。安心してください」と笑いを誘っていた。決して明るく楽しい物語ではないだけに、綾野さんは「地獄鍋のようなこの作品をおすそ分けをすると思うと胸が痛みます」と複雑そうな表情。谷村さんは「こういう映画が好きという人が増えたら嬉しいです」と笑顔で送り出した。赤堀監督にとっては本作が監督デビュー作だが、新人監督に与えられる「新藤兼人賞」の金賞受賞が発表されたばかり。なぜか「すいません」を連発しつつ、赤堀監督は「出来過ぎです。スタッフやキャストのみなさんのおかげです」と頭を下げた。ちなみに同賞の銀賞は蜷川実花監督の『ヘルタースケルター』が受賞しており、新井さんは「その両方に出ているウチと綾野剛くんの方がよっぽどすごいと思います(笑)」と語り喝采を浴びていた。堺さんと山田さんは意外にも本作が初共演だが、印象について聞かれた堺さんは「撮影が大変で覚えていない」と苦笑い。山田さんも「そうです」とうなづき、撮影の過酷さを伺わせた。綾野さんは「孝之に顔をはたかれるシーンがありますが、あそこで僕は一瞬、本当に落ちてます」と告白。新井さんは、堺さんと山田さんを中心とした豪雨の中での渾身のクライマックスシーンの撮影翌日のファミレスでのシーンが最終日だったそうだが「スタッフもみんな気力ゼロでした。最後はひどい現場でしたね」と暴露し客席は笑いに包まれた。『その夜の侍』は全国にて公開中。■関連作品:その夜の侍 2012年11月17日より全国にて公開© 2012「その夜の侍」製作委員会
2012年11月18日ディズニー映画挿入歌ワールドプレミア開催人気アイドルグループのAKB48が歌う、ディズニー映画「シュガー・ラッシュ」の世界共通の挿入歌「Sugar Rush」が同映画のワールドプレミアにて、初解禁された。本楽曲でAKB48は本格的に世界デビュー、ハリウッドデビューとなる。このワールドプレミアは、現地時間29日ロサンゼルス市内で開催された。メンバーはスケジュールの都合で出席できなかったものの、ワールドプレミア後のパーティイベントで「Sugar Rush」のMVも披露された。キュートなカップケーキ姿が話題世界デビューとなった楽曲への注目度が高いのはもちろんだが、今回としては、とくにこのMVにおける衣装は注目のものとなっている。ビデオの中でAKBメンバーはそれぞれカラフルでキュートなカップケーキ風の衣装に身を包んでいるのだ。色とりどりのお菓子たちであふれるポップな世界観は、まるで夢のお菓子の国のよう。その中で歌い踊るメンバーの衣装姿は、本物のカップケーキよりも甘いと感じられるほどにスイートな魅力でいっぱいだ。この世界発信な“カワイイ”スタイルは、ファンならずとも必見だろう。MV制作を担当し、監督を務めた蜷川実花も、世界に魅力が伝わるように、そしてAKB48史上最も可愛いPVとなるように努めたという。メンバーもより可愛く、魅力的に見えるよう、それぞれ個性を光らせつつ、生き生きと表現している。映画を監督したリッチ・ムーア監督も、MVを見て、彼女らのパフォーマンスを絶賛していたそうだ。AKB48の「Sugar Rush」は、映画「シュガー・ラッシュ」のエンディングソングとしても採用されている。公開は、全米での公開が11月2日、国内では来年3月と予定されている。元の記事を読む
2012年11月01日ゲームの世界でヒーローになりたいと願う悪役たちの奮闘を描いた、ディズニー映画最新作『シュガー・ラッシュ』。本作の全世界挿入歌が「AKB48」の楽曲「Sugar Rush」に決定し話題を集めているが、このたびフォトグラファーの蜷川実花が監督を務めた同曲のミュージック・ビデオが公開となった。舞台は人間たちが知らないゲームの世界。アクション・ゲーム「フィックス・イット・フェリックス」に暮らす悪役・ラルフは、嫌われ者の悪役を演じ続けることに嫌気がさし、ヒーローになろうと自分のゲームから飛び出してしまう。迷い込んだ先は、全てがお菓子でできた世界“シュガー・ラッシュ”。そこで出会った“ひとりぼっち”のヴァネロペとの大冒険が、カラフルな美しさに満ちたスピード感あふれる映像と共に描かれる。主人公・ラルフが迷い込むお菓子で彩られたレーシングゲームの世界には、日本の要素がたくさん含まれていることから「日本を“象徴”する音楽を!」とAKBに白羽の矢が立ち、実現した今回のコラボレーション。実は11月2日(現地時間)の全米公開に先駆け、10月29日(現地時間)にハリウッドの老舗劇場エル・キャピタンにて、『シュガー・ラッシュ』のワールド・プレミアが行われ、AKB48の歌う「Sugar Rush」が収録された本編が初めて一般に公開されたそう。AKBの総合プロデューサーの秋元康氏に作詞を依頼した、ディズニー/ピクサー作品など数々の作品を手がける音楽スーパーバイザーのトム・マクドゥーガルは完成した楽曲を聞いて「まさにパーフェクトだよ!」と大絶賛。主人公・ラルフが、色鮮やかなお菓子の世界・シュガー・ラッシュに迷い込むシーンをPOPに演出するAKBの歌声にリッチ・ムーア監督も「とても魅力的で、曲も素晴らしいよ」と熱っぽく語っていた。そして、遂に公開となった蜷川監督によるキュートなミュージック・ビデオ。カップケーキのコスチューム姿のAKBメンバーが『シュガー・ラッシュ』の世界に入り込んだかのような映像に、「何よりパフォーマンスが素晴らしいね」と嬉しそうに語るムーア監督はもちろん、『トイ・ストーリー』や『カーズ』シリーズの生みの親、ジョン・ラセター監督も「こんな素晴らしいものは見たことがないよ!感動した!」と興奮冷めやらぬ様子。残念ながらメンバーや秋元氏のプレミア出席は叶わなかったものの、「AKB48として、大変大きな仕事をできたと実感しています。今後も世界中のみなさまに応援していただけるようなグループに成長していきたいです」(高橋みなみ)、「小さい頃から観てきたディズニー映画に、私たちが参加できるなんて夢のようです」(篠田麻里子)と全世界デビューについて想いを寄せた。ピコピコというゲーム音と共に幕を開ける今回のミュージック・ビデオ。カップケーキの衣装に身を包み、踊り歌う彼女たちのキュートな姿に誰もが釘付けになること間違いなしだ。『シュガー・ラッシュ』は3月23日(土)より全国にて2D/3D公開。※こちらのスペシャル映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:シュガー・ラッシュ 2013年3月、全国にて2D/3D公開
2012年10月31日驚くほどの美肌!透明肌!女優の綾瀬はるかと、フォトグラファーで映画監督などとしても活躍する蜷川実花がSK-IIの新CMで共演、貴重な姿が見られる注目のCMとなっている。この新CMは21日より全国オンエアとなっているもので、テーマは「プロが気づくほどの美肌。蜷川実花が驚く、綾瀬はるかの透明美肌」とのこと。綾瀬の透明感にあふれた、輝く美肌を、蜷川実花がフォトグラファーとして、どこまで表現で迫れるかを描いたものとなっている。2人の自然なやり取りも魅力的蜷川は綾瀬とは面識があるが、以前に会った時よりも年齢を重ねているはずなのに、より透明感が上がり綺麗な肌になっていることに、今回大いに驚いたそう。こんなに肌の綺麗な人はなかなかいないと、シャッターを切り続けたそうだ。綾瀬も蜷川が生み出す世界観のなかで、心地よく自分をみせることができたようで、ほっこり撮影ができたと振り返っている。2人の自然なやり取りがうかがえるところも、このCMの魅力だろう。美のプロのコラボによる肌の美しさの追求――ナチュラルでクリアな透明感が引き立たされ、よりいっそう輝く、SK-IIの新CMに注目だ。なお公式サイトでは、CMの舞台裏をのぞくことのできるメイキング映像も公開されている。元の記事を読む
2012年10月22日デザインステーショナリー、ファッションアクセサリーなどの企画・製造・輸入・販売を行うマークスが運営するデザインストア「MARK’STYLE TOKYO(マークスタイル トーキョー)表参道ヒルズ店」では、30日までギャラリーイベント「ニナデジ by 蜷川実花×マークスダイアリー展」を開催している。いま最も活躍するフォトグラファーのひとりである蜷川実花氏。今回、「二ナデジ by 蜷川実花」と、デザインダイアリーを展開する「マークス」が、「2013年版ダイアリー」でコラボレーションを実現した。ダイアリーには、満開の花々やキュートな人物、人形たちがコラージュされた華やかなカバーに、「This world is so wonderful. There is so much to enjoy, if you only think to look.」(この世界は素敵で、気づこうと思えばいくらでも楽しいことがある)という蜷川氏のメッセージが浮かぶ。30日まで開催される「ニナデジ by 蜷川実花×マークスダイアリー展」では、ダイアリーのカバーに使用している作品を中心とした蜷川氏の作品を大型パネル化して展示。店内ではダイアリーのほか、ポストカードや自由帳、「mastermind」とニナデジとのコラボレーション製品などをそろえ、さらに発売以来、国内外で大きな話題を集めている写真集『ニナデジ』を50冊限定、直筆サイン入りで販売している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月21日マークスが運営するデザインストア「MARK’STYLE TOKYO(マークスタイル トーキョー)表参道ヒルズ店」にて、ギャラリーイベント『ニナデジ by 蜷川実花 × マークスダイアリー展』を2012年9月30日(日)までの期間開催する。「二ナデジby 蜷川実花」と、デザインダイアリーを展開する「マークス」が、『2013年版ダイアリー』でコラボレーションを実現。ダイアリーには、満開の花々やキュートな人物、人形たちがコラージュされた華やかなカバーに「This world is so wonderful. There is so much to enjoy, if you only think to look.(この世界は素敵で、気づこうと思えばいくらでも楽しいことがある)」という蜷川実花氏のメッセージが浮かぶ。『ニナデジ by 蜷川実花 × マークスダイアリー展 』では、ダイアリーのカバーに使用している作品を中心とした蜷川実花氏の作品を大型パネル化し展示しており、ダイアリーのほか、ポストカードや自由帳、mastermindとニナデジとのコラボレーション製品などを取り揃えている。さらに、写真集「ニナデジ」を50冊限定で直筆サイン入りも購入可能である。MARK’STYLE TOKYO(マークスタイルトーキョー)表参道ヒルズ店所在地:〒150-0001東京都渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズB3F営業時間:11:00~21:00(日曜~20:00)TEL : 03-3478-5337元の記事を読む
2012年09月19日鬼才・橋本治が約40年前、作家デビューする以前に書き下ろしたという幻の戯曲『ボクの四谷怪談』。偶然、戯曲を目にした蜷川幸雄が長らく上演を温めていたというその舞台が、豪華な役者陣と、音楽監督に鈴木慶一を迎え、9月17日に東京・シアターコクーンにて初日の幕を開けた。“騒音歌舞伎(ロックミュージカル)”と銘打つ通り、鶴屋南北の有名な歌舞伎『東海道四谷怪談』をベースに、ファッションや風俗を執筆当時の1970年代に置き換え、随所にロックなど多彩な音楽を散りばめた異色作。開演前には、フォトコールと記者会見が行われた。ネオンサインがきらめく舞台に大音響でロックが流れ、ヒッピー風の男や着物姿の女、テキ屋風のオヤジに通りすがりの商売女など、雑多な登場人物が次々に現れては歌うオープニング。次に場面は飛び、「御休処」と書かれた小屋の前。後ろには書き割りの松が立ち、セットは歌舞伎の舞台さながらだ。Tシャツにジーパン姿の伊右衛門(佐藤隆太)が地面に売り物を広げていると、友人の直助(勝地涼)がやってくる。セーラー服が可憐なお袖(栗山千明)を紹介されて直助は喜ぶが、リーゼント姿の直助にお袖は気のない様子。ふたりが去ると、今度はスーツ姿の与茂七(小出恵介)が現れ、「お前、生きてて面白いか?」と伊右衛門を挑発する。敵討ちの計画を得意げに語る与茂七と、「どうだっていいじゃねぇか」とぶっきらぼうに返す伊右衛門。両者の掛け合いはそのまま歌につながり、「生き甲斐」と「死に甲斐」をそれぞれに主張する歌声が交差して広がる。会見では、「伊右衛門はずっとモヤモヤを抱えているので、僕も初めはどう演じたらいいか迷ってしまって。(蜷川と何度も仕事をしている)小出くんにはだいぶ助けられました」という蜷川作品は初参加の佐藤に、隣で小出が照れくさそうにするひと幕も。「蜷川さんは稽古でOKだった演技も、初日でやっぱりダメと言い出したりするから」と暴露する小出に、いつの間にか後ろから見ていた蜷川が「うるさいよ!」と突っ込むなどチームワークは万全の様子。「舞台上でパワーを放出していきたい」(勝地)、「台本がブッ飛んでいるので、驚きつつ楽しんでもらえたら」(栗山)と語るふたりも笑顔だ。その他、尾上松也(お岩役)や三浦涼介、谷村美月ら若手実力派の熱量を、麻実れい、勝村政信らベテラン勢がしっかりと支える本作。高揚感と共に伝わるその面白さは、ぜひ劇場で体感してほしい。騒音歌舞伎(ロック・ミュージカル)『ボクの四谷怪談』は、10月14日(日)までシアターコクーン、10月19日(金)から22日(月)まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演。取材・文佐藤さくら
2012年09月18日ケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下KERA)の新作『祈りと怪物~ウィルヴィルの三姉妹~』が12月にKERA自身の、そして来年1月に蜷川幸雄の演出でシアターコクーンにて連続上演される。この一大プロジェクトに先駆けて某日、都内スタジオで行われたKERAバージョンの宣伝写真撮影現場に潜入した。『祈りと怪物~ウィルヴィルの三姉妹~』KERAバージョンのチケット情報スタジオでは生瀬勝久が撮影中。口に綿を含み、恰幅の良い姿で登場すると、「太った役をすると急にお腹が減る」と軽口をたたいて場を和ませていた。「写真は苦手」といいつつも次々とユニークなポーズをとる生瀬に、KERAからも笑いがこぼれる。本作では横暴で独裁的な市長を演じる生瀬。「たくさんのキャストが出ていても人間関係がつながっていて、それぞれ想いの輪郭が非常にはっきりしたキャラクターが描かれている。今回は僕自身知り合いが多いので、楽しみです」とKERA作品の魅力を語ったかと思うと、「(蜷川バージョンで同じ役を演じる)勝村政信には負けません! 投票してもらって決着をつけたい」と声を張り、スタジオは笑いに包まれた。今回が初舞台となる夏帆が撮影に入ると「あんまり純粋可憐になりすぎないように」とKERAが声をかける。役をイメージして細部にも気を配るKERA。次に撮影したのは2度目のKERA作品参加となる小出恵介。貧しい青年を演じる小出は「もっとおびえている感じだとどう?」というKERAの注文に瞬時に応え、順調に撮影が終了。小出は「出演者の波長が合ってひとつのメロディを奏でるような状態になれば、戯曲が観る方に伝わるはず。いまは何も予想できないし、KERAさんの作品はふたをあけてびっくりすることが多いから、こちらはなるべく柔軟にやっていかなくちゃと思っています」と意気込みを語る。現在、脚本執筆中のKERAに話を訊くと、「この脚本を蜷川さんにも演出していただく、という意識はやっぱりずっとある。実は一度蜷川さんとお会いして話したんだけど、その時の話は申し訳ないことに全く活かされてない」と苦笑。「いつもならこのセリフはこの役者ならこんな言い方をするだろうというシミュレートが頭の中にできているけれど、今回はあて書きをしていない。たとえば犬山イヌコが演じる役を蜷川さんバージョンでは伊藤蘭さんが演じる。そういう全然違うタイプの人が発するセリフをどちらにも寄せ過ぎず、ということをずっと考えていますね」と話す。まだ全貌の見えないこの作品がどんな形で目の前に現れるのか、年末が楽しみだ。KERAバージョン『祈りと怪物~ウィルヴィルの三姉妹~』は12月9日(日)から30日(日)まで東京・Bunkamura シアターコクーンにて上演。その後、2013年1月11日(金)から14日(月・祝)まで大阪・イオン化粧品 シアターBRAVA!にて公演が行われる。チケットは東京・大阪公演ともに10月6日(土)より一般発売開始。なおチケットぴあではインターネット先行抽選・プレリザーブの申し込みを9月19日(水)11時まで受付中。取材・文:釣木文恵
2012年09月12日デザインステーショナリー・ファッションアクセサリー・インテリアアクセサリーなどの企画・製造・輸入ろ・販売を行うマークスは、2013年度版「DAILY PLANNER EDIT(デイリー・プランナー”エディット”)」の販売を開始した。同アイテムは、第21回日本文具大賞・デザイン部門においてグランプリを受賞した、1日1ページタイプの手帳で、オン&オフタイム24時間をカバーできる。「仕事とプライベート、子供の予定や成長の記録まですべて書き込みたい」「旅の思い出や、書評の切り抜きなど、スクラップしたい」といったさまざまな使い方を可能にする。2013年度版「EDIT」は、機能性を追求したカバーのほかに、「日本人クリエーターとのコラボレーションカバー」が実現。参加しているのは奈良美智氏、蜷川実花氏「ニナデジ」、ライフスタイルブランド「EBI」、デザインユニット「LIGHT CUBE」、「MOTHERHOUSE」山口絵里子さん、「SIWA・紙和」深澤直人氏の6組で、バリエーションは60種類にものぼる。価格は2,520~4,935円。また、スマートフォンと一緒に持つためにつくられた「B7サイズ」の手帳「EDIT-LITE」を新たに追加した。価格は1,890円。「EDIT」2013年版は現在、全国の量販店・雑貨店・書店などで販売中。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月03日現在、主演作『ヘルタースケルター』が興行収入20億円を突破する勢いの大ヒットを飛ばしている沢尻エリカが、日本テレビ『NEWS ZERO』のインタビューに応じ、その模様が今夜放送されることが明らかになった。その他の写真映画『ヘルタースケルター』は、岡崎京子の同名コミックを、『さくらん』の蜷川実花監督が実写化した作品。全身整形によって芸能界のトップへ上りつめた主人公りりこの栄光と転落を描いている。7月14日から公開され、8月14日までの32日間で、動員は130万人を突破し、興行収入が20億円は確実と言われている。沢尻にとっては5年ぶりの復帰作となりながら、撮影後は公開初日まで活動を休止した沢尻が、『ヘルタースケルター』へかけた自身の想いを語るのは初めて。番組では初タッグを組んだ蜷川監督と共にインタビューに応じ、公開から1か月を経た今、その胸の内を赤裸々に語るという。常にその言動が注目を集める女優、沢尻エリカだけに、話題を呼ぶこととなりそうだ。『ヘルタースケルター』公開中日本テレビ『NEWS ZERO』月~木22時54分~23時58分金23時58分~24時58分
2012年08月16日蜷川幸雄演出による〈彩の国シェイクスピア・シリーズ〉の第26弾として『トロイラスとクレシダ』が上演される。本作はシェイクスピアが戯曲を書いた時代のスタイルそのままに、全キャストを男優が演じる「オールメール・シリーズ」の6作目にして初の悲劇。主演の山本裕典をはじめ、月川悠貴、細貝圭、長田成哉、佐藤祐基、塩谷瞬、内田滋ら若い俳優が多く出演する。7月下旬、熱気溢れる稽古場を訪ねた。『トロイラスとクレシダ』チケット情報物語は古代ギリシアのトロイ戦争が舞台。トロイの王子トロイラス(山本)は、神官の娘クレシダ(月川)に狂おしいほど思いを寄せていた。クレシダの叔父パンダロス(小野武彦)の取り持ちによってふたりは永遠の愛を誓い合い結ばれるが、捕虜交換によりクレシダは敵国ギリシア軍へ送られる。時がたち、軍使としてギリシア陣営に訪れたトロイラスが見たものは、新たな恋人と抱き合っているクレシダの姿だった。「勇気もって、言葉で言葉で!」蜷川の声が、エネルギッシュに鋭く、テンポよく次々と飛んでいる。気持ちの乗っていないセリフには「うそつき!」、手を抜いて演じているとみれば「省エネ!」と厳しい言葉も浴びせるが、そのスピードに役者は落ち込んでいる暇はない。蜷川には今回、若い世代を育てたいという思いがあり「最近の若い俳優たちは、自分の日常生活に近い芝居はできるけれど、シェイクスピアやギリシア悲劇のような、縦軸としての教養を必要とする戯曲は、違和感があってできない。今回のセリフは特に論理的。彼らにとって異質な言語をぶちこむ」と実に意欲的だ。厳しい言葉の裏には若い俳優たちへの愛情と優しさが透けて見える。気になるセリフには一つひとつ、どこを強調するのか、語尾の言い方などを具体的に演出していく。「屁理屈を言うよりもね、具体的で早いでしょ」と話すように、指示は的確で明快だ。稽古場を訪れた日は、トロイラスとクレシダがふたりで初めて朝を迎えたシーンの稽古中。やっていて難しいところはと山本に訊くと「ヒロインとは言え、相手は男性。いちゃつくところは抵抗がないと言えばうそになりますね」と照れ笑い。蜷川とは2回目のタッグとなるが「自分は無知なところがすごくあるので、今回は1から100まで鍛えてもらう感じで挑みます。毎日大変ですが、これを乗り越えれば役者としてまた一歩成長できるのかな」と話していた。稽古を終えた蜷川は「よし、ここは明後日くらいには熟成してくるだろう」とぼそり。多くの俳優を育ててきた蜷川には、すでに完成形が見えているようだ。強い言葉を浴びせながらも、期待に応えようと四苦八苦する若手俳優たちの姿に、蜷川が嬉しそうな表情をみせるのが印象的な稽古場だった。公演は8月17日(金)から9月2日(日)まで埼玉・彩の国さいたま芸術劇場にて上演。その後、大阪、佐賀、愛知を巡演する。取材・文:大林計隆
2012年08月06日先週末公開を迎え、大ヒットスタートを記録している『ヘルタースケルター』。沢尻エリカの5年ぶりの映画復帰作としてたびたび注目を集めてきた本作だが、映画完成前からアジア各国でその配給権をめぐり激しい争奪戦が繰り広げられ、その結果、台湾を始め、香港、韓国でこの夏公開されることが決定している。これに先駆けて、本作を引っさげ蜷川実花監督が台北にて開幕中の第14回台北国際映画祭にて舞台挨拶を敢行、大熱狂に包まれた。カルト的人気を集める岡崎京子の同名コミックを、蜷川監督の指揮のもと、沢尻さんら豪華キャスト陣で映画化した本作。全身整形で作り上げた完璧な“美”を武器に、欲望渦巻く芸能界のトップに上り詰めたりりこが周りの人間を巻き込みながら疾走していくさまが圧倒的な映像美と共に描かれる。アジア進出の皮切りとして、本作は同映画祭のガラ・プレミア部門の特別招待作品として出品されアジア・プレミア上映を果たしたが、一時“女優休業”を発表していた沢尻さんが登壇して話題をさらった日本での初日舞台挨拶からまもなく、翌15日(日)に蜷川監督は台湾に渡り、メイン・ゲストとして登壇した。台湾では写真家としても昨年大規模な写真展が開催され、『さくらん』も大ヒットを記録した蜷川監督とあって当日行われた舞台挨拶付き上映のチケットは30分で完売、会場は大勢のファンで満席に!試写後のティーチ・インは観客から数々の質問が飛び出す熱気あふれるものとなった。本映画祭のディレクターから沢尻さんの起用理由について尋ねられ、「整形してまで美貌を手に入れた女性の話なので、圧倒的にかわいくてみんなが好きな顔でなくてはならないので、外見という点で。演技力もあり、濡れ場やハードな露出もある役なのでそういうことができる気合いの入った女優魂のある人がいいなと考えると彼女しかいなかった」と語る蜷川監督。本作の題材である美容整形について質問が及ぶと、「整形手術自体については、やりたい方はやったら良いんじゃないかなと思うのですが、整形した人が整形を止められなくなっていく、依存していく、中毒性があることが恐ろしいと思います」と素直な胸中を明かす。この中毒にまさにハマってしまうのが主人公・りりこ。「美」の虜になる彼女を象徴するように劇中たびたび登場する「蝶」の存在も気になるところだが、「蝶はさなぎが蝶に美しく変身するとか孵化すること、はかない生き物なので、すぐに美しい寿命が過ぎ去ってしまうといったことの象徴として使いました」と監督。これから本作を鑑賞する方はぜひ注目してみてほしい。台湾では8月24日、香港では9月24日より公開予定の本作は、今後日本のみならず、アジアを舞台に旋風を巻き起こしてくれそう。『ヘルタースケルター』は全国にて公開中。■関連作品:さくらん 2007年2月24日より渋谷シネクイント、シネリーブル池袋ほか全国にて公開©2007蜷川組「さくらん」フィルム・コミッティ、©安野モヨコ/講談社ヘルタースケルター 2012年7月14日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012 映画『ヘルタースケルター』製作委員会
2012年07月17日全身整形のトップスター・りりこを大熱演!沢尻エリカ本人と重なる?監督・蜷川実花の第2作映画『ヘルタースケルター』が14日、劇場公開された。蜷川が運命的な作品と称し達成感を噛みしめたという、沢尻エリカ(26)主演映画の評判は?ユーチューブ・映画『ヘルタースケルター』メイキング映像りりこの秘密は全身整形圧倒的な美貌でトップスターになったりりこの秘密は全身整形。しかし無理な手術の後遺症が身体をむしばみ始めるという。りりこの慟哭が沢尻の慟哭に重なるりりこになりきる沢尻の演技は凄まじくりりこの地獄がゴシップまみれの沢尻の現在とシンクロする程生々しく痛ましいという。金髪ショートで再活動映画のクランクアップ後、体調不良を理由に全ての宣伝活動に参加しなかった沢尻。しかし公式サイトの14日再活動の告知通りに初日の舞台挨拶に笑顔で現れた。再活動の沢尻は金髪のショートカット、大胆なヒマワリ柄のミニスカート、ヒールの高い黄色のサンダルと、ラッキーカラー?の黄色で統一して登場し、「みんなと会えて嬉しい」と話し、久々のフラッシュの中で笑顔が輝いていた。元の記事を読む
2012年07月15日沢尻エリカの5年ぶりの主演映画として注目を浴びる『ヘルタースケルター』が7月14日(土)に公開を迎え、都内劇場で行われた舞台挨拶で、これまで体調不良によりプロモーション活動を欠席していた沢尻さんが復帰。共演の大森南朋、綾野剛、窪塚洋介、哀川翔、蜷川実花監督と共に登壇し、ファンへの感謝の気持ちや作品に込めた思いを語った。人気漫画家・岡崎京子の漫画を原作に、全身整形によって手に入れた美貌で芸能界のトップの座にのぼりつめたモデル・りりこの破滅的な人生を描き出す。沢尻さんは撮影後に体調を崩し、映画の公開に先立って先日行われたジャパン・プレミアも欠席。この日の登壇は、かつて「別に…」発言で物議をかもした『クローズド・ノート』の初日以来、5年ぶりの舞台挨拶となった。会場には70社を超える報道陣が駆けつけ、ショートカットの金髪にひまわりの絵柄のワンピース姿の沢尻さんが登場すると、フラッシュの嵐を浴びせた。温かい拍手と「おかえり」という歓声に迎えられて、沢尻さんは「ありがとうございます。超緊張してる」と戸惑いつつ、気を取り直して「今日は来てくれてありがとうございます。5年ぶりの主演映画でこうしてここでみんなと会えて嬉しいです」と感謝の思いと喜びを口にした。蜷川監督は「7年前からやりたくてやりたくて…やっと初日を迎えることができました」と万感の思い。あまりのカメラマンの多さとフラッシュの凄まじさに「この場に立つと(劇中でりりこが行なう)記者会見のシーンとリンクしますね」と語った。沢尻さんも監督の言葉にうなずき「自分自身もリアルに会見をすることがあるので(笑)、シンクロするところがありました。というか、りりこの全部にシンクロしていた」と文字通り役になりきっていたことを明かした。沢尻さんの恋人役を演じた窪塚さんは、りりこ役を「そのときの自分でガッチリ勝負しないと通用しない役」と語り、「撮影中もエリカに『すごいな。よく受けたな。素晴らしいな』と言ってました」と明かす。哀川さんは沢尻さんとの初対面が撮影場所のラブホテルのエレベーターだったそうで、「お互いにバスローブで『どうも初めまして』って言ってた」と述懐。沢尻さんも「いきなり気まずかったですね」と苦笑交じりにふり返った。人間の欲望を赤裸々に描いた本作にちなんで、登壇陣には「いま一番手に入れたいものは?」という質問が投げかけられたが、沢尻さんは「透明人間になりたい。見えなくなるくらいになりたい」と常に自身の一挙手一投足を追いかける報道陣への皮肉とも取れる意味深な回答。蜷川監督は「このスピードでモノを作っていける気合い」、大森さんは「どんなに飲んでも壊れない肝臓」、綾野さんは「これから出会うであろう新しい役」、窪塚さんは「仮免なので免許(笑)」、そして哀川さんは「300ヤード飛ぶドライバーか、いつでも300ヤード飛ばせる肉体かな?」とそれぞれユニークな答えで会場を沸かせていた。最後に沢尻さんは「この作品とりりこという役は真剣に向き合い、魂を削って作りました」とその強い思いを激白。会場は大きな拍手に包まれた。『ヘルタースケルター』は丸の内ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:ヘルタースケルター 2012年7月14日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012 映画『ヘルタースケルター』製作委員会
2012年07月14日極彩色の世界で美貌のヒロインがもがき、嘆き、それでも負けない強さで疾走する。しかし、その美しさが虚構の産物だとしたら?そもそも美しさとは何なのか…?岡崎京子のベストセラーコミックを沢尻エリカ主演で映画化した『ヘルタースケルター』では、全身整形を施したトップスター、りりこの心の旅が展開する。一見すると、狂気と絶望が目まぐるしく絡み合う不毛な旅。だが、そこには監督・蜷川実花の愛情と優しさがあった。「真ん中」に立っていることの自負と孤独美しさを讃えられながら、そのメンテナンスに神経を尖らせる主人公・りりこ。世界的フォトグラファーとしてファッション業界に身を置く蜷川監督にとって、彼女は「“こういう子っているよね”という存在」だという。「原作に描かれているりりこ自体、私にはちっともモンスターキャラクターに見えなかったんです。映画化にあたってはりりこが現在の彼女に至った背景を書き加えるプランもありましたが、それは拒否しました。何か大変な思いをしたからじゃなくたって、女性がりりこのようになり得る世界に私たちは生きている。試写の段階でファッション業界の友人にも作品を観てもらったんですけど、モデルの子の中には暗い顔をして帰っていく人もいました(笑)。人前に立って消費される者にとっては、ドキュメンタリーを観ている感覚すらあったようです」。とは言え、りりこが立っているのはまさに業界の頂点。美に翻弄される者としての普遍的な共感を呼ぶ反面、彼女にはトップスターの自負があり、“共感”などという生ぬるい感情を蹴散らす気迫すらある。「業種は違いますけど、矢面に立って最前線でやっているのは私自身も同じ。主演のエリカがあれだけの歓声と罵声を浴びながら何年も女優を続けていることに対し、共感できる思いを抱いたのも大きかったです。エリカの方がもちろん圧倒的に認知度は高いですけど、真ん中に立っている孤独さみたいなものは言葉にしなくても分かり合えるところがありました。だからこそ、そうある人間としての覚悟もきちんと描きたかったんです」。スターとして生きるりりこ、彼女に振り回される女性マネージャー、彼女の地位を脅かす新進モデル…。交錯する人間模様を彩るのは、蜷川監督ならではの色づかいが視覚と脳を刺激するビジュアル世界だ。「ビジュアルが美しいのはマストだと思っていました。とは言え、前作の『さくらん』もそうだったんですけど、美術的なことは得意で自信がある分、意外と後回しにする傾向にありました。それよりもまず、“脚本だ!キャスティングだ!演出だ!”って。最終的には、それぞれの登場人物が使う携帯からりりこの部屋にある化粧品のメーカーまで、細かい部分まで結構うるさく言っていたんじゃないかな…。美術的なことに関しては、やっぱり自ら動いている部分も多い気がします。最初にスクラップブックみたいなものを作ってスタッフに渡すんですが、そういった画作りは難なく見えてきます。“夕飯はハンバーグにしようかな”なんて思いつくのと同じくらいの感覚で」。男性を撮るなら、女子向け『クローズZERO』に?タイトルの挙がった初監督作の『さくらん』でも、本作『ヘルタースケルター』でも、着目しているのは女性の世界。「“女性の世界を描きたい!”なんて頑なに思っているわけではないんですけど、その方がきっと得意なのかなとは思っています」と自己分析する。「女性キャストにはリアリティを求めますが、男性キャストには夢の男を演じてほしい癖(へき)があって、夢の男たちがいっぱい出てくる楽しいエンタメみたいな映画なら撮りたいんですけどね。楽しそうでしょう(笑)?でも、ちゃんと心情を描いていくとなると、やっぱり同性じゃないと分かりきれないものはある気はする。監督をしているうちにシンクロしていくものもどこかあって、主人公と同じような気分になったりもするんですよ。だから、男性が主人公の映画となると、ひたすらイイ男が出てくる女の子向け『クローズZERO』とか…。そういうのがいいですよね。それを観て、女の子たちはハフ~ッと喜ぶ。撮影現場も楽しそうだし(笑)」。“女の子向け『クローズZERO』”の何とも女性に優しく甘美な響き…。もちろん、りりこを見つめる眼差しを含め、女性に優しい蜷川監督のスタンスは『ヘルタースケルター』の中でも存分に感じられる。「(りりこの通う美容整形外科を調査する)検事役の大森南朋さんなんて、そもそも女性漫画から生まれたキャラクターである上に、私のこじれた乙女度を足してしまったので(笑)。さぞやりづらかったとは思うんですけど、役の背景云々よりも、この場でこう輝いてほしいというキャラクターを演じるために腹をくくってくれていました。でも、逆に考えると、ボンドガール然り、男性が主人公の映画にはそういったヒロインも多いですからね。今回はあくまでもりりこの物語なので、男性に対しては“カッコよくいてくれ!以上!”のスタンスでいました。その結果、南朋さんの台詞に痺れる女性が続出していました。かなり夢を乗っけましたので…。逆に、綾野剛くんが演じたキャラクター(りりこのマネージャーの恋人)には、ダメ男が好きな私の経験が反映されています(笑)。家でゲームをしている感じとか…。うん、ダメそうでいいですよね」。母・アーティストとしてのワークバランスプライベートでは一児の母。「4歳の息子に向かって、『今日はハンバーグにチーズ乗せる?』なんて言ってるお母さんが撮った映画に見えないかな?」と不敵に微笑む姿がたまらなく素敵だ。「普段は息子と遊んでばかりですね。息子のことが好き過ぎて超イチャイチャしているので、周りからはバカップルと言われています。子育てをして、仕事をして…、注ぎ込む対象は2つが限界かなと感じているので、オトコはいいやと思っています(笑)。ただ、子供がいるとすごく楽しいし、本当に幸せな反面、時間の全部を自分に使っていたときとはやっぱり勝手が違いますよね。そういった状況に対する少しのストレスみたいなものを上手く溜め込んで起爆剤にするのがいまの私のやり方。やっぱり満たされ過ぎていると、物を作る時にうまくいかなかったりするのも事実ではあるんです。『お母さんになって作品が柔らかくなったね』なんて言われるのも嫌ですし、今後も自分なりの方法を探りながら、バランスよく振り切っていきたいです」。(text:Hikaru Watanabe)© 2012 映画『ヘルタースケルター』製作委員会■関連作品:ヘルタースケルター 2012年7月14日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012 映画『ヘルタースケルター』製作委員会
2012年07月13日岡崎京子の人気漫画を映画化した『ヘルタースケルタ―』のジャパン・プレミアが7月5日(木)、都内で開催された。事前に伝えられていた通り、体調不良で療養中の主演の沢尻エリカは欠席となったが、蜷川実花監督、大森南朋、綾野剛、水原希子、新井浩文が舞台挨拶に来場。沢尻さんから届けられたという手紙が司会者により代読された。全身におよぶ美容整形で究極の美を手に入れ、芸能界の頂点に君臨するようになったモデル・りりこが、狂気をはらみつつ芸能界を渡り歩いていく様を描く。蜷川監督は撮影を「ヤマ場の連続でエリカも私も前日に何を撮ったか分からないくらい全力疾走だった」とふり返る。「主演は誰がいいかと考えたときに何度考えても沢尻エリカしかいないって思った。撮り終えたいまも彼女しかいなかったと心の底から思ってる」と言葉に力を込めた。大森さんは「強烈な女優が集まっていたんで…」と笑みを浮かべつつ、沢尻さんを始め、桃井かおり、寺島しのぶと実力派&個性派の女優の揃い踏みによる現場の空気を語る。その3人と共演シーンのあった新井さんは「すごく気を遣いますよ。希子ちゃんとやるときは『やった、今日は希子ちゃんだ』って感じで楽しかったです」と本音トークで会場を沸かせた。改めて大森さんは、沢尻さんについて「1日だけでしたが近い距離で向かい合ってセリフを交わして、力のある女優さんだと思った」と称賛。水原さんは「優しくて妹分のようにかわいがってもらいました」と意外な(?)現場での素顔を明かす。綾野さんも沢尻さんとはかなり濃厚な共演シーンがあるが「前のめりになって入り込んでしまうところで、コミュニケーションを惜しむことがなかった。正しい姿勢で現場にいてくれた」と語った。沢尻さんは手紙で、監督を始めキャスト陣、そして何より駆けつけたファンにこの日の欠席を謝罪。さらに「エリカはいっぱい悩んだけど、いっぱい伝えたい気持ちがあります。早くみんなに会えるよう公開に向け気持ちを立て直して頑張ります」と映画公開初日の7月14日(土)に行なわれる舞台挨拶に出席する意思を示した。この日、電話で話をしたという蜷川監督は「14日に向け整える」と沢尻さんが言っていたことを明かし、「劇場で会えるの楽しみに待ってます」とニッコリ。これから映画を観る観客に「精神状態を崩すのも分かるような熱量と魂がフィルムに焼き付いてます。それをぜひ見てください!」と呼びかけた。『ヘルタースケルター』は7月14日(土)より公開。■関連作品:ヘルタースケルター 2012年7月14日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012 映画『ヘルタースケルター』製作委員会
2012年07月05日作家・橋本治が東大在学中に書いた幻の戯曲が、蜷川幸雄の演出で上演される。その名も『ボクの四谷怪談』。鶴屋南北の怪談をベースに、生きる目的を求めて右往左往する若者たちの姿を描く“騒音歌舞伎(ロックミュージカル)”だ。橋本ならではのポップな現代語で綴られたセリフに加え、鈴木慶一によるオリジナル・ロックナンバーが随所で炸裂する。物語を担うのは橋本が「七人の侍」と名づけた若者たちで、民谷伊右衛門を演じる佐藤隆太は、今回が蜷川演出初挑戦となる。騒音歌舞伎(ロック・ミュージカル)「ボクの四谷怪談」 チケット情報「蜷川さんから声をかけていただけるとは思ってもいなかった」と率直に驚きを語る佐藤。近年では映像での活躍が目覚ましいが、「自分を試される場」という舞台への思い入れは深い。「役者として今まで何を積んで来たのか、あらわになるのが舞台だと思う。その怖さを感じているからこそ逃げたくないし、出来るだけ舞台に立ちたいと願い続けています。でも、ここまで大きな山に向き合うことになるとは(笑)」。共演陣には小出恵介、勝地涼、栗山千明ら、蜷川演出を経験済みの若手も多く、「一番の後輩のつもりでアドバイスをもらいたい」と笑う。「第一線を走りながら、なお挑戦を続けられる蜷川さんのパワーを感じたい。コテンパンにやられる可能性も含めて、楽しみです」。伊右衛門は病身の妻お岩を持て余し、職も生きがいも定まらず運命に流される。しかし女にはモテる、やっかいな色男だ。映像作品での「熱く真っ直ぐな男」像から、人生に戸惑い、真摯に悩む男性像へと表現の幅を広げている佐藤にとって、さらに新境地を拓く役柄でもある。「自分が思う以上に“熱い男”というイメージを抱いている方も多くて、驚くことはありますね。そう思っていただくのは光栄な一方で、役者としてどんな役にも挑戦したい。絶好のチャンスをいただきました」。今回は「ロックミュージカル」だけに、伊右衛門が歌うナンバーもしっかりある。実は1999年、佐藤が俳優デビューを飾ったのもミュージカルの舞台(宮本亜門演出『BOYS TIME』)だったが、「僕は歌が決してうまくないんです」と告白するのがこの人らしい。「目指すところは“魂をガツンと届けられる”歌と芝居です。思えば初舞台の時は、歌も芝居もダンスもピカイチで下手なのに、よくもあれだけ堂々としていたなと(笑)。10年以上役者をやってくると、どんどん芝居することが怖くなってくるんです。何も恐れずにハチャメチャをやっていた、あの時の自分も無くさずにいたいですね」。共演は小出恵介、勝地涼、栗山千明、三浦涼介、谷村美月、尾上松也、勝村政信ほか。公演は9月17日(月・祝)から10月14日(日)まで東京・シアターコクーン、10月19日(金)から22日(月)まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演。チケットは東京・大阪ともに7月21日(土)より一般発売開始。なおチケットぴあではインターネット先行抽選を東京は7月11日(水)11時まで、大阪は7月10日(火)11時まで受付中。取材・文:市川安紀
2012年07月03日沢尻エリカの5年ぶりのスクリーン復帰作として注目を集める『ヘルタースケルター』。このたび本作の劇中で撮影されている「パルコグランバザール」のCMがスクリーンを飛び出し、実際に7月2日(月)より関東地区でTV放送されることが決定!沢尻エリカ扮する主人公・りりこと水原希子扮するこずえの重要な共演シーンでもあるこのシーン。その注目のCM映像が放送に先駆けて到着した。カルト的人気を集める岡崎京子の同名コミックを、蜷川実花の指揮のもと、沢尻さんら豪華キャスト陣で映画化した本作。全身整形で作り上げた完璧な“美”を武器に、欲望渦巻く芸能界のトップに上り詰めたりりこが周りの人間を巻き込みながら疾走していくさまが描かれる。今回、このCMで共演を果たした沢尻さんと水原さんは共に売れっ子ファッション・アイコンという設定。沢尻さん扮する全身整形のトップモデル・りりこの人気を脅かす存在として、水原さん扮するこずえが登場する。こちらの「パルコ夏のグランバザール」のCMでは、コアラの耳をつけた2人が、カットが変わるごとに夏らしい華やかな衣裳で登場している。CMではパルコのキャラクターである「パルコアラ」との共演も果たした2人だが、りりことこずえが同じCMに出演するこのシーンは、2人の関係性を表す重要な意味を持っているそう。パルコのホームページ上では現在、本CMのメイキング映像も公開中。そこにはモニターを真剣に見つめる蜷川実花監督の姿が。そしてそのモニター画面上には、トランポリンの上で軽やかに跳ねる沢尻さんと水原さんの姿が確認できる。本編での撮影は、CM撮影の風景を映画撮影チームが撮影するという方法で行われたという。今回披露されたメイキング&本編映像には、劇中のCM撮影が終わった後にりりこの元に駆け寄る専属ヘアメイク役の新井浩文の姿も!蜷川監督のカットがかかるまでCM撮影スタッフたちも演技を続けているのが何とも新鮮だ。さらに、“沢尻エリカ=りりこ”と“水原希子=こずえ”はCMのみならず、パルコのポスターにも登場!女子ならば、クルクルと変わる2人のファッションを見ているだけで気分が上がること間違いなし。その超キュートなCMをチェックしてみて!『ヘルタースケルター』は7月14日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERYパルコグランバザール期間:7月5日(木)~7月22日(日)公式サイト:© PARCO■関連作品:ヘルタースケルター 2012年7月14日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012 映画『ヘルタースケルター』製作委員会
2012年06月27日ビームスはこのほど、映画『ヘルタースケルター』(7月14日公開、配給 : アスミック・エース)と「マンガート ビームス T」のコラボレーション企画を発表した。映画公開を記念し、岡崎京子氏原作漫画の「複製原画展」も開催する。このコラボ企画から誕生したTシャツは、岡崎京子氏の作品で初の商品化。限定発売で、モデルはホワイトとグレーの2パターン、XS~Lサイズを展開。価格は5,040円。また、「ビームスT 原宿」では、今月27日から7月8日までの会期で、原作漫画の「複製原画展」を開催。原作『ヘルタースケルター』に思いを寄せるさまざまな著名人が、自身の一番好きな場面を原作から選び、コメントとともに展示する。参加クリエーターはエリィ(Chim↑Pom)、ステレオテニス(グラフィックデザイナー、イラストレーター)、中田くるみ(学生)、蜷川実花 (映画監督、フォトグラファー)、フルカワミキ(ミュージシャン)、もふくちゃん(モエ・ジャパン代表取締役、アイドルプロデューサー)、Ly(アーティスト)の7名。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月26日“Ravijour×「ヘルタースケルター」 POP UP SHOP”“魅力的、魅惑的な女性の為のランジェリーブランド”「Ravijour(ラヴィジュール)」を展開するペリグリは、沢尻エリカ主演映画「ヘルタースケルター」とコラボ、“Ravijour×「ヘルタースケルター」 POP UP SHOP”を、7月1日~7月31日 東急プラザ 表参道原宿3F 「OMOHARA STATION」内にOPENする。「ヘルタースケルター」は、監督:蜷川実花×主演:沢尻エリカ×原作:岡崎京子で、全身整形でつくりものの美を纏った“りりこ”は欲望渦巻く世界を疾走していく、世界を挑発する極彩色エンタテインメント。7月14日(土)丸の内ピカデリーほか全国ロードショー予定。Ravijour×蜷川実花×沢尻エリカの世界観を再現RavijourカタログVol.26」では、“Ravijour meets Lilico from ヘルタースケルター”として、監督蜷川実花氏が“りりこ”(沢尻エリカ)を撮影、表紙・グラビアページを飾ったが、“Ravijour×「ヘルタースケルター」 POP UP SHOP”は、カタログヴィジュアルの世界観を再現したもの。POP UP SHOPでは、カタログ内で“りりこ”が着用している商品を販売。POP UP SHOPでしか買えない、Ravijour×「ヘルタースケルター」オリジナルランジェリーなどのアイテムの販売、コラボカフェにてオリジナルメニューを販売するとしている。元の記事を読む
2012年06月21日2009年台湾エミー賞5部門を受賞し、年間視聴率No.1を記録した人気“相棒”ドラマ「ブラック&ホワイト」が映画化され、『ハーバー・クライシス<湾岸危機>Black & White Episode 1』という邦題で9月8日(土)より公開されることが決定した。正反対の性格の2人がコンビを組む、台湾版「相棒」とも言えるノンストップ・アクション刑事ドラマの劇場版となる本作では、テレビシリーズから時を遡り、正義感あふれる熱血刑事ウー・インションがまだ新人刑事だった頃に巻き込まれた事件が描かれる。インションの“相棒”となるのは、何とヤクザのチンピラ、シュー・ダーフー。ありえない組み合わせの2人が国を挙げての大掛かりな陰謀に巻き込まれ、36時間というタイムリミットの中で事件解決に向けて奔走する。ドラマに続いて熱血刑事、ウー・インションを演じるのは第23回東京国際映画祭で上映され話題を集めた『モンガに散る』で確かな演技力を見せつけた台湾出身のマーク・チャオ。そして映画版での新たな“相棒”、チンピラのシュー・ダーフーに中国を代表する喜劇俳優、ホアン・ボーが扮する。さらに、日本でもモデルとして活躍し、沢尻エリカを主演に迎えた蜷川実花監督作『ヘルタースケルター』にも出演を果たした香港出身のモデル、アンジェラベイビーも本作に出演しており、いま注目のアジア俳優たちが集結している。本作で撮影を担当するのはウォン・カーウァイ監督作『花様年華』や松山ケンイチ主演『ノルウェイの森』のリー・ピンビン、そして華流の火付け役となった人気ドラマ「流星花園~花より男子~」で「F4」を生み出した仕掛け人ツァイ・ユエシュンが、ドラマ版に続いて本作のメガホンを握る。再び、華流が日本中を席巻する予感?『ハーバー・クライシス<湾岸危機>Black & White Episode1』は9月8日(土)より全国にて公開。■関連作品:ハーバー・クライシス<湾岸危機>Black & White Episode1 2012年9月8日より全国にて公開© 2012 Hero Pictures Corporation Limited. ALL RIGHTS RESERVED.
2012年06月06日大人気アニメーション『シュレック』シリーズの中でも随一の人気を誇るキャラクター、ネコの“プス”を主人公にしたスピンオフ・ムービー『長ぐつをはいたネコ』が7月20日(金)、早くもブルーレイ&DVDとなって登場!こちらに収録されることが決定した、さらなるスピンオフ・ショートムービー『悪の三銃士』の一部映像がこのたび公開された。全米の興行成績では2週連続1位、日本でも初週の興行成績が本家『シュレック』シリーズの最終作『シュレック フォーエバー』の161%超を記録する大ヒットとなった『長ぐつをはいたネコ』。本作では、猫らしいかわいい容姿と猫らしい“ちょい悪”な性格の持ち主・プスがシュレックと出逢うはるか前の物語が描かれ、彼の知られざるルーツが明された。主人公・シュレックを脅かすほどの人気を博したプスだが、そんな彼を脅かす強敵が出現!?13分に及ぶショートムービー『悪の三銃士』では、王女様から盗まれたルビーを奪還するミッションを与えられたプスに、新たなパートナーとして子猫3匹が与えられる。フワフワで何とも可愛らしいこの子猫たち。だが、可愛いと思っていたら危険。捨てられた子猫のようなウルウルの瞳でプスを油断させたと思いきや、彼に一撃!スイッチが入ってしまうと大暴れするのだ。だが、ウルウル光線を得意技とするプスとしては当然負けてはいられない。目には目をと、とびきりの可愛さを武器に応戦するのだが…。果たしてプスは子猫たちと仲良くミッションを成功させることができるのか――?プスと子猫たちのネコならではの可愛さ余るバトルに胸きゅん!この全く新しい物語の一部をぜひ楽しんでみて。『長ぐつをはいたネコ』ブルーレイ&DVDは7月20日(金)よりリリース。※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY「長ぐつをはいたネコ3Dスーパーセット」<3D ブルーレイ&ブルーレイ&DVD>価格:5,985円(税込)「長ぐつをはいたネコブルーレイ+DVD セット」<ブルーレイ&DVD>価格:4,935円(税込)「長ぐつをはいたネコDVD」価格:3,360円(税込)発売・販売元:パラマウント ジャパン発売日:7月20日(金)※同日レンタル開始© 2011 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved. Puss In Boots, Puss In Boots: The Three Diablos© 2012 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.■関連作品:長ぐつをはいたネコ 2012年3月17日より全国にて公開PUSS IN BOOTS (R) and © 2011 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.■関連記事:竹中直人&蜷川実花、フランス観光親善大使就任で熱い“フランス愛”を激白竹中直人“ネコ役”続投に安堵「小栗くんに変わると思っていた」ネコ好きもイヌ好きも虜にしてしまう!?“長ぐつをはいたネコ”プスのネコたる魅力アントニオ・バンデラス、ブダペストの空港でスリ被害に遭うプス&キティ、情熱のネコダンス!『長ぐつをはいたネコ』ダンスバトルのゆくえは…?
2012年05月28日役にのめり込み過ぎて。zakzakによると、映画「ヘルタースケルター」(蜷川実花監督)で主演を演じた沢尻エリカが「うつ状態だった」という情報が流れている。関係者によると、今では現実と役との区別がついていない状態になっているという。映画現場のスタッフによると、沢尻エリカは、酔っ払ったシーンの撮影ですでにお酒を飲んで1時間も遅刻をしての登場だったという。大物女優の寺島しのぶさんも怒っていたし、蜷川監督もあきれていたという。image by AMAZON7月には元気に戻りたい。他の撮影では目立った遅刻や行動はなく、ヌードなどのシーンでもスムーズに行うことができたらしい。お尻のお肉もしっかりしぼってきていて、スリムな状態になっていたという。7月5日の完成披露イベントや同14日の初日あいさつでは、出席したいと本人は言っているという。役が抜けて元気になっているといいのだが。元の記事を読む
2012年05月18日