来日中のシュー・グァンハンが3月27日(水)、都内で行われた主演作『青春18×2 君へと続く道』の記者会見に、W主演の清原果耶、本作が初の国際プロジェクトとなった藤井道人監督(『余命10年』)とともに出席した。台湾で話題を呼んだ紀行エッセイ「青春18×2 日本慢車流浪記」を、俳優のチャン・チェンがエグゼクティブ・プロデューサーとして、日台合作で映画化。日本と台湾、18年前と現在を舞台に、国境と年月を超えた切なくも美しいラブストーリーを紡ぐ。日本に先駆け、台湾では3月14日のホワイトデーに封切られ、初日興行収入No.1となる大ヒットスタートを切った。大ヒット作「時をかける愛」で多くのファンを獲得し、ファッションアイコンとしても注目を浴びるシュー・グァンハン。日本との縁も深く、本作の撮影では1か月間、日本各地でロケに参加したほか、スタジオジブリ作品『君たちはどう生きるか』の台湾吹き替え版では、菅田将暉が演じたアオサギ役の声を担当している。主演作を引っさげての会見に、シュー・グァンハンは「先日は、清原さんと藤井監督が台湾に来てくださった。映画を通して、お互いに旅をしているんですね」と挨拶。撮影で訪れた長野県松本市、福島県只見町の雄大な大自然に触れ、「圧倒されました」とふり返った。「それに、街をブラブラするのも好きですし、何よりおいしい食べ物がたくさんありますよね」と日本愛も披露。撮影を通して、いくつか日本語も覚えたといい「食べましたか?とか(笑)。それと『あざーす』。ありがとうございますという意味ですよね。藤井監督に教わりました」と話していた。本作では、初恋に心躍らせる18歳と、人生の酸いも甘いも噛みしめる36歳の主人公を演じ分けており、「いま(現在33歳)から2~3年後を想像しながら、36歳の心境を演じました。旅を通して、自分を再発見し、成長する部分は自分にも似ていましたし。でも、18歳の主人公は、どこか不確実性をもった雰囲気なので、どんな演技で見せるかじっくり考えました」と役作りを語った。最後に「青春ラブストーリーというだけではなく、旅を通して過去をふり返る機会を与えてくれる作品」とアピールし、「日本の素晴らしい俳優陣、藤井監督、スタッフの皆さんと素晴らしい作品を作り上げた」と感謝を示していた。『青春18×2 君へと続く道』は5月3日(金・祝)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。主題歌が「Mr.Children」による書き下ろし「記憶の旅人」に決定している。(シネマカフェ編集部)■関連作品:青春18×2 君へと続く道 2024年5月3日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©️ 2024「青春 18×2」film partners
2024年03月27日舞台『サイボーグ009』の製作発表記者会見が2024年3月25日(月) に開催。原作を管理する石森プロと演出の植木豪、主演の七海ひろきのトークに加え、出演キャストによるスペシャルパフォーマンスなどが行われた。今回の製作発表記者会見の模様は、舞台公式YouTubeチャンネルで生配信が実施され、多くの視聴者と取材陣が見守る中、舞台の詳細が明かされた。冒頭、初公開となる七海出演の公演スポット映像から製作発表記者会見はスタート。公演スポット映像で期待感が高まった中、主演の七海、演出の植木、そして原作の石森プロよりライセンス部部長、及川美香が登場し、本作に関するトークが展開された。トークではまず、七海が009/島村ジョー役に抜擢された経緯、そして『サイボーグ009』誕生60周年のアンバサダーに就任した理由について、及川は七海の持つ凛とした立ち姿や伸びやかな動き、そして憂いのある眼差しが「島村ジョー」という人物を形どる上で必要な要素であり、少年っぽさの雰囲気の中にある儚さが魅力と語る。これに植木も大きく賛同し、撮影時の様子を明かした。撮影:財津裕也そしてトークショー内ではメインビジュアル及びキャラクタービジュアルが初解禁。原作ベースのものもあれば、現代のアレンジが加えられたものもある各衣装のビジュアルは、原作ファンはもちろんのこと、舞台ファンやアニメファンなどの心も揺さぶるものになっている。撮影:財津裕也また、舞台のビジュアルと原作のイラストを使用した来場者特典や、毎公演行われる全公演アフターイベントについても発表となった。全公演アフターイベントは、撮影可能なスペシャルカーテンコール・アフターカーテンコール、009/島村ジョーオンリーカーテンコールやアフタートークショーが予定されている。トークショーの後には「サイボーグ戦士」8名と「BG SOLDIERS」によるスペシャルパフォーマンスを実施。映像とアクションを融合した圧巻のパフォーマンスで、見た者を舞台の世界に一気に引き込んだ。撮影:財津裕也舞台『サイボーグ009』は、2024年5月18日(土) から26日(日) に東京・日本青年館ホールで上演される。舞台『サイボーグ009』製作発表会見舞台『サイボーグ009』スポット映像<公演情報>舞台『サイボーグ009』原作:石ノ森章太郎演出:植木豪脚本:亀田真二郎舞台『サイボーグ009』メインビジュアル【出演】009/島村ジョー:七海ひろき001/イワン・ウイスキー:(声の出演)※後日発表002/ジェット・リンク:高橋駿一003/フランソワーズ・アルヌール:音波みのり004/アルベルト・ハインリヒ:里中将道005/ジェロニモ・ジュニア:桜庭大翔006/張々湖:酒井敏也007/グレート・ブリテン:川原一馬008/ピュンマ:Toyotaka0010/プラス 、シキ:滝澤諒0010/マイナス、リク:相澤莉多アイザック・ギルモア:大高洋夫■BG SOLDIERSHILOMU Dolton KIMUTAKU KENTA GeN 加藤貴彦 神谷亮太【公演日程】2024年5月18日(土)~26日(日) 東京・日本青年館ホール公式サイト:石森プロ(C)舞台「サイボーグ009」製作委員会※石ノ森章太郎の「ノ」の字は、約60%縮小が正式表記。
2024年03月27日自民党の二階俊博元幹事長(85)は3月25日、党本部で記者会見を開き、“政治不信を招いた”責任から次の衆議院選挙に立候補しないと表明した。しかし、会見の質疑では、同席した二階氏の最側近である林幹雄経理局長(77)が代弁する姿が目立ち、自ら説明を尽くす姿勢は見られなかった。会見の冒頭で二階氏は「このたび私が会長を務めておりました派閥の政治資金問題の政治不信を招く要因となったことに対し改めて国民とこれまでご支援くださった地元の皆さまに深くおわび申し上げます。すでに派閥の会計責任者と私の秘書が刑事処分を受けていますが、その政治責任は当然、すべて監督責任者である私自身にあることは当然のことであります」とメモを読みながら反省の弁を述べた。しかし、その後の質疑では態度を一変。政治倫理審査会への出席を求められても応じていない理由と出席する意向を問われたが、なぜか無言で林氏を見ると、林氏が「出席は自分の判断でしてますので、出席する必要がないと判断して、出席しなかった」と代弁。政倫審に出席するかどうかについても「武田事務総長が説明した」と林氏がコメントし、まるで説明は果たされたかのような物言い。さらに、総理に不出馬を伝えた際の総理の反応を聞かれれば「総理に聞いてください」とそっけなく、また、2013年の広島での河井克行元法務大臣による買収事件で見つかった河合氏の直筆メモで二階氏が3300万円を提供したとされる内容について問われると、再び林氏が「全部表から出ていますので裏金じゃありません」と強調。ついには、不出馬の理由が高齢なのかと問われると否定した上で「年齢制限があるか?おまえもその年がくるんだよ」と、記者を睨みつけ威嚇。そして横を向き「バカ野郎」と呟いた。裏金問題で二階氏個人の不記載額は、党内最多の3526万円。二階氏の秘書は、政治資金収支報告書に記載せず、寄付の合計額を虚偽記入したとして略式起訴され、罰金100万円と公民権停止3年が先月確定している。冒頭で反省の言葉を述べたものの、自ら説明する姿勢もなく、不遜な態度を晒したこの会見にはSNS上でも批判が殺到した。《ダメだ二階、全然反省してない》《リアル不適切にもほどがあるやんw》《説明責任も果たさず記者に逆ギレ》《お前もその歳くるんだよ はごもっともだけど多分この記者はその歳になってもこうしてインタビューしてないw》《口では謝罪していても腹の底から全く反省なし。国民をバカにするにも程がある。そんな態度ならまだ出てこない方が良い》《この年まで生きても反省とかが出来ない人間って何なのだろう》
2024年03月25日芸人の八幡カオル(48)が17日、都内で会見を開き、白無垢で登場。「緊急記者会見ということで、重大なご報告がございます」と切り出すと、「グレープカンパニー所属のピン芸人・八幡カオル。3月15日に一般の方と結婚しましたことを報告します」と発表した。報道陣の前に白無垢姿で登場した八幡は「皆さんに自分の口からお伝えしたいと思いまして。結婚式を行わない予定ですので、ここで皆さんに祝っていただきたいと思いました」と会見開催の経緯を説明。「くじら結婚相談所で知り合いました。芸人のくじらさんがやっている相談所に登録しまして、知り合った方でございます」と明かした。プロポーズは電話だったそう。「『一緒になろう』と言われました。くーっ!後日、ちゃんと会って言っていただきました」と興奮気味に語った。会見では、着物、ウエディングドレス、マリオとピーチ姫にふんした衣装でのウエディングフォトを披露。自筆の夫の似顔絵も公開した。八幡は、1975年5月20日生まれ。静岡県出身。元AKB48の峯岸みなみや小池百合子氏の物まねを持ちネタにする。結婚会見は所属事務所「グレープカンパニー」のメンバーがサポート。MCはトミドコロ、アシスタントは斉藤サトルが務めた。
2024年03月17日映画『ゴジラ-1.0』(公開中)のアカデミー賞受賞記念記者会見が12日に東京・羽田空港で行われ、山崎貴監督(監督・脚本・VFX)、渋谷紀世子氏(VFXディレクター)、高橋正紀氏(3DCGディレクター ※高ははしごだか)、野島達司氏(エフェクトアーティスト/コンポジター)、浜辺美波が登場した。同作は、ゴジラ70周年記念作品であり、日本で製作された実写版ゴジラの30作品目という特別な節目である最新作。監督・脚本・VFXを、自身もゴジラのファンであることを公言する山崎貴が務め、主人公・敷島浩一を神木隆之介、ヒロイン・大石典子を浜辺美波が演じている。さらに山田裕貴、青木崇高、吉岡秀隆、安藤サクラ、佐々木蔵之介といった、実力派俳優陣が勢揃いし、モノクロ映像版『ゴジラ-1.0/C』も公開された。○■映画『ゴジラ-1.0』アカデミー賞受賞記念記者会見に浜辺美波がサプライズ登場アジア圏の映画で初めて「視覚効果賞」を受賞した同作。登壇者陣にはサプライズでヒロイン・典子を演じた浜辺が花束を持って登場し、祝福する。「本当におめでとうございます。私も拝見していて、選ばれた時にびっくりして、皆さんの喜んでいる表情と監督の素晴らしいスピーチが……」とお祝いの声をかけるが、山崎監督は「うるさいわ! 出たよ」といじられてると思ったのか苦笑する。浜辺が「質問が一つだけあるんですけど、この金のゴジラ像が蝶ネクタイをくっつけてて、あれはどなたの?」と尋ねると、山崎監督は「友達が作ってくれたやつを送ってくれたんですけど、どっかで落ちちゃったんですよ。両面テープで貼っつけてただけだったので」と明かす。またオスカー像も持って「重い! 怖い!」と言っていた浜辺だが、「思ってたよりすごい重たいですね。皆さん軽々しくね」と発言し、監督が「言葉の使い方がおかしい!」とツッコミ。「軽々と持って……」と訂正していた。改めて浜辺は「私は1人の演者で、現場にとことこ行ってただけだったので、こうやって皆さんが撮影したもの、本当に素晴らしいVFXがゴジラというものを実際に存在するように作ってくださって、少しでも携われたことが幸せですし、劇場にもたくさん人が入っているらしいので、また観に行きたいなと思います」と語る。監督が「前週比1,600%らしいよ」と明かすと、浜辺は「1,600!? へ〜! 100以上」と感心し、山崎監督が「100の16倍だな」とまたもやツッコミ。浜辺は「1,000以上!」と訂正していた。
2024年03月12日タレントの東貴博(54)が5日、都内で行われた熱海五郎一座『スマイル フォーエバー~ちょいワル淑女と愛の魔法~』製作発表記者会見に出席。先日、在学中だった駒沢大学法学部を中退したことを報告したが、笑いを交えて自身の近況を伝えた。MCから大学中退も含めた紹介がされた後、東は「どうも、駒澤大学3年中退の東です」とニヤリ。「私ずっと、大学生と二刀流でやっておりまして、去年なんかは、6月公演で、7月が大学でテストだったので、ずっと楽屋でパソコンを開いて勉強していました。なんで、今回はちゃんと集中して喜劇がでると(笑)。前回は片手間でやってましたんで、今回は昨年以上に面白い公演になるんじゃないかな」と笑わせた。続けて「毎年娘が、この舞台を見に来るんです。去年は7歳でしたが、この一座が大好きで。1回見に来て『めちゃくちゃ楽しかった、友だちを誘いたい』と。7歳で演舞場に誘うなんて、粋な娘だな」とパパの顔に。「今年1月にも娘が生まれまして、先日お宮参り行ったばかりで、すごく小さいんですけど(娘が)18歳になるまで、三宅座長を筆頭に付き合っていただきたい」と呼びかけていた。三宅裕司が中心となって2006年に旗揚げしたのが“伊東”ならぬ“熱海”、“四朗”ならぬ“五郎”で「熱海五郎一座」。これまでアドリブや一発ギャグなどの瞬間芸ではなく、練り上げられた台本とその設定の中でそれぞれが役柄をきちんと演じることで生まれる笑いを作り上げてきた。2014年に新橋演舞場へ進出し、毎年多くの観客を大爆笑の渦に巻き込んできたが、今年はそれから10回目の記念公演となる。会見にはそのほか、三宅裕司、渡辺正行、ラサール石井、小倉久寛、春風亭昇太、深沢邦之、伊東四朗、松下由樹も出席。同作は、6月2日から27日まで新橋演舞場で上演される。
2024年03月05日落語家・春風亭昇太が会長を務める落語芸術協会は29日、都内で新真打ち披露記者会見を開催。春雨や風子改メ雲龍亭雨花(うんりゅうてい・あめか)、山遊亭くま八改メ四代目山遊亭金太郎(さんゆうてい・きんたろう)、神田真紅改メ三代目松林伯知(しょうりん・はくち)が意気込みを語った。近代落語史上初めて、3歳の息子を抱えシングルマザーとして入門した雨花は、師匠の春雨や雷蔵の教え「男がやろうと女がやろうと八っつあんは八っつあんだ」を胸に刻み、落語以外にも得意ネタを創作。特に物まねが好評で「これからもものまね、顔まねは好きなので続けますが、落語と一緒の依頼じゃないと受けません」と線引きを強調した。師匠三代目山遊亭金太郎没後(2019年)、桂南なん門下へ移籍した四代目金太郎は、「『芸は呼吸』。それ以外は何も教わったことがないです、はい」ときっぱり。先代が亡くなる直前に弟子をたくされた南なんは「あたしに『くま八を引き取ってくれ。そして真打ちに上がるときは金太郎を継がせてくれ』と涙目で頼まれました」といきさつを振り返り、「二つ目の芸のままではダメで、いろんなジャンルの落語にチャレンジしてどんどん大きくなってほしい。ぼーっとしていると置いてけ堀になっちゃう、我々の世界。ぼーっとしてちゃいけないんです。こつこつこつこついい落語家になってもらいたいです」と弟子の成長に期待を寄せた。師匠の言葉を受けた金太郎は「お菓子でいったらばバームクーヘンのような芸人になりたい。木の年輪の黒いところが冬の時代なんだそうです。まだまだ全然、冬という感じですが、冬が多い年輪は折れずらいと言います。、落語にあきずに真面目に追求していければと思います」と長期的視野で成長することを誓った。編集者から講談師に転身した伯知は、師匠の紅が「国会図書館が友だちかのように通っていた」と証言するほどの学究派。大学の史学科時代、幕末明治史を専攻していた関係で、新選組が大好きだという。「二代目伯知は新選組の講談を作った人です。私も新選組の研究をしていた関係で、二代目の芸の復刻と同時に、三代目として新選組を題材とした講談を作って、連続ものとして後世に残していきたいと思います」と高らかに宣言した。落語芸術協会の披露興行は、5月1日、新宿末広亭から8月の大須演芸場までの長丁場。伯知は、人気講談師の神田伯山らが所属する日本講談協会にも属しているため、3月22日23日の両日、東京・上野広小路亭でも披露興行を行う。
2024年02月29日日本テレビの報道記者ら80人に徹底取材を行い、実話を基にテレビ史に残るニュースの裏側をドラマ化した「テレビ報道記者~ニュースをつないだ女たち~」が放送決定。PR動画が公開された。本作は、芳根京子と江口のりこがW主演。芳根さんが演じるのは、コロナ禍直前の2019年に日本テレビに入社、慣れない取材に悪戦苦闘しながら働く社会部の記者、和泉令役。江口さんが演じるのは、2003年に日本テレビに入社、都内の殺人事件などを取材する「警視庁記者クラブ」に配属され、結婚・出産後も悩みながら働く記者、真野二葉役。そして、和泉と真野とともに働く先輩記者、社会部デスクの平尾成美役を木村佳乃が演じる。平尾は、地下鉄サリン事件が起こった1995年に日本テレビに入社、女性初の警視庁キャップ(警視庁記者クラブのリーダー)となった報道一筋の記者。さらに、1981年に日本テレビに入社、女性で初のテレビ報道記者となり、オウム真理教代表の麻原彰晃が逮捕される瞬間を中継した記者、曽根昭子を仲間由紀恵が演じる。1995年5月16日、オウム真理教の代表、麻原彰晃が逮捕された。その日、8時間にわたってテレビ中継で現場の様子を伝えた記者は女性だった。「女を事件現場に行かせるなんて」という世間の声を跳ね返した瞬間だった。時代は昭和から平成、令和へと移り変わる。自然の脅威によって1万5900人もの人々が命を落としたときも、賑やかな街々が静まりかえるパンデミックが起こったときも、真実を伝えるために記者たちは現場へ向かった。「女には無理」と言われながら、女性記者たちが歩んできた道を踏みしめてきた。私は諦めない。先輩が諦めなかったから――。キャスト陣よりコメント到着芳根さんは本作のオファーに「この企画、凄い」と思ったそうで、「実際にあった事件とドラマがリンクし、当時のニュース映像が使われたりと、報道局の協力がないと成立しない、普通のドラマではないというのを台本からも感じとれて」とコメント。社会部記者・和泉を演じるにあたり「同世代の3人の記者の方にお話を伺い、それぞれのキャラクターの面白い部分や繊細な部分をいただいて、和泉令というキャラクターを作り上げました」という。「仕事の向き合い方や先輩たちとの距離感、恋人との付き合い方など、コロナ禍直前の2019年に入社したZ世代ならではの悩みにぶつかる姿に、共感していただけることがあるかもしれません」と期待を込めて明かした。江口さんは、「私が演じる真野のモデルの一人である方と実際にお会いさせていただいて、お会いする前までは報道記者はどういう仕事でどんな感じで働いているのかを訊こうと思っていた」と明かし、「実際にお会いするとその記者の方がとても素敵で、私自身その方にとても興味を持ちまして、どうしてテレビ報道記者を目指したのか、きっかけは何だったのかなど、お話しさせていただきました」とふり返る。「報道フロアに速報として事件が入ってきて、その事件をニュース番組で放送するまでの流れを初めて知って、こういうことをするんだという驚きと発見があり面白いと思いました。視聴者の方にもそこの部分をちゃんと伝えることが出来たら」と語った。「私が演じる曽根は、日本で初めて女性でテレビ報道記者になった方がモデルの一人になっていて、女性差別と闘いながら大ニュースの中継にも抜擢をされた女性」と、役柄を語る仲間さん。「報道記者は、事件現場で自分の集めてきた情報と考えで目の前にある事件を深掘りしていくたくましいお仕事だなと改めて思いました。危ない現場もあると思いますし、今の私から見ても女性で現場の第一線に行くという気力がどこから湧いてくるのか、どんな信念があるのかはすごく興味深かったです」と語る。そして木村さんは、出演オファーに「絶対にやらせていただきたいと思いました」とコメント。「自分なりに研究し撮影に挑みました。私が演じる平尾のモデルの一人である下川(美奈)さんのことは、昔から番組で拝見しており、実際にお会いしてお話を伺うこともできました。そこで、記者らしく見えるようなアドバイスを沢山いただき、撮影の参考にさせていただきました」と明かしている。日本テレビ開局70年スペシャルドラマ「テレビ報道記者~ニュースをつないだ女たち~」は3月5日(火)20時~日本テレビ系にて放送。(シネマカフェ編集部)
2024年02月05日ミュージカル『カムフロムアウェイ』の製作発表記者会見が30日にカナダ大使館で行われ、安蘭けい、石川禅、浦井健治、加藤和樹、咲妃みゆ、シルビア・グラブ、田代万里生、橋本さとし、濱田めぐみ、森公美子、柚希礼音、吉原光夫が登場した。同作は、2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロ事件(9.11)で行き場を失った飛行機のうち38機が、カナダのニューファンドランド島にある小さな町・ガンダーに不時着した実話から、人種、国、宗教、すべてを越えて繋がる人と人との心の物語をミュージカル化した。トニー賞、ローレンス・オリヴィエ賞、ニューヨーク・タイムズ紙の批評家賞をはじめ、数々の演劇賞を受賞し、この度日本初演を迎える。○■ミュージカル『カムフロムアウェイ』会見で涙を見せた森公美子マンハッタンの消防士の息子を持つ母・ハンナを演じた森は「ハンナは『まさか息子がそんなところに行くわけない』という思いでやってくれと言われて……」と説明しつつ、役の内容に「泣きそうになる」と涙をこらえる。何役も務めなければいけないため「ちょっと重い役ではあるんですけど、このポンコツが『今、私、誰!?』って。『私どこいったらいいの!?』って、その状況がずっと続いてて、泣きそうに。『どこどこどこ!?』と3〜4役やってて」とその大変さでも涙を流し、周囲は笑いながらも労っていた。「子供をすごく心配して歌わなきゃいけないんですけど、稽古中には泣きながら歌って、歌えない部分もあって、喉が詰まっちゃって歌えない」「演出家のダニーからは『そんな歌い方しちゃダメ。軽く歌わなきゃ』と言われて」と明かす森。周囲もさまざまな役を演じるため「稽古中にも『あんた誰!?』(役名で)誰が歌うと書くとわからないので、『さとしが歌う』『光夫の次』とかそういう感じで書いて進んでる」と苦労が重なっている様子。一方で「昨日はおにぎりを差し入れましたが、とうこさん(安蘭)がハンバーガー入れてくれたりとか、痩せるつもりで来たのにどんどん太ってくんですよ。気になっている今日この頃です」と締めくくっていた。東京公演は日生劇場にて3月7日~29日、大阪公演はSkyシアターMBSにて4月4日~14日、愛知公演は愛知県芸術劇場 大ホールにて4月19日~21日、福岡公演は久留米シティプラザ ザ・グランドホールにて4月26日~28日、熊本公演は熊本城ホール メインホールにて5月3日~4日、群馬公演は高崎芸術劇場 大劇場にて5月11日~12日。
2024年01月30日2月にディズニープラス「スター」にて配信される「SHOGUN 将軍」のスクリーニング記者会見が開催。主演&プロデューサーを務めた真田広之ら製作陣が登壇した。豪華キャストと圧倒的なクオリティで、早くも世界中から大きな注目を浴びる本作。日本時間12月5日/ロサンゼルス時間12月4日に、ウエストハリウッドにあるロンドン・ホテルで行われたスクリーニング記者会見では本作が初めて現地メディアにお披露目された。アメリカ国内とインターナショナルのジャーナリスト約50人が招かれた会場で1話と2話が初上映され、上映後は「あそこまで拍手が起こるとは期待してなかったので、嬉しかった」と真田さんも驚くほど、メディアは拍手喝采で大絶賛。記者会見には、プロデューサー・主演を務める真田さんのほか、共同クリエイター/ショーランナー兼エグゼクティブ・プロデューサー/脚本家であるジャスティン・マークス&レイチェル・コンドウのコンビ、エグゼクティブ・プロデューサーのミカエラ・クラヴェル、日本人プロデューサーの宮川恵理子が出席した。ハリウッド製作の連続ドラマで初主演&プロデューサーを務める真田さん。これまで華々しいキャリアを築き上げ、数々のハリウッド大作に出演しててきたが、その中で「いつも孤軍奮闘して何とか日本人がおかしくないものにしようという戦いはずっと続いていました」と内なる想いを吐露。「どのプロジェクトでもできるだけ直そうとしたり、コンサルティング的なことはずっとしていたのですが、やはりイチ俳優としてできることの限界をずっと感じていました」と実はハリウッド界で挑戦する中で葛藤を抱いていたことを明かす。本作については「僕にとって奇跡のようなプロジェクトでしたし、プロデューサーとして初めての経験でした。日本人として、僕は日本の文化を正しく世界に紹介したかったんです。それはいつも僕の夢でした」と、葛藤があったからこそ晴れてプロデューサーとしてこの作品を作ることができた喜びを語る。プロデューサーを務める真田さんは、出番のありなしに関わらず朝早く出向き、美術小道具チェックをしたあと役者を迎え入れてリハーサルを確認してから、自身の扮装に入るという徹底ぶり。日本人の立ち振る舞いや話し方、シチュエーションなど、クリエイターのジャスティンと常に話し合いながら、プロデューサーとして隅から隅までこだわり抜いて作品を完成させたという。「ある意味での集大成でありはじめの一歩、というのがすごくあります。これを土台に、またどこまで行けるのかなという。大きな布石というか、何度か人生の中であったそういう感覚が、今また感じています」と熱い想いを覗かせる本作には、すでに“海外のスタジオが作る時代劇としては最高峰の作品になるにちがいない”との声も多く、彼がこだわり抜いた日本、そしてハリウッドの圧倒的スケールで描かれる本作は、真田さんの“集大成”として全く新しい光景を魅せてくれるにちがいない。本作で真田さんが演じるのは、徳川家康からインスパイアされた戦国最強の武将・吉井虎永。ほかにも、危険な野心を持つ虎永の側近、樫木藪重役に浅野忠信、ブラックソーンの船が発見された漁村で藪重に仕える若き武将樫木央海役に金井浩人、虎永の最大のライバルである武将、石堂和成役に平岳大、夫と子どもを失った悲しみの中で新たな目的を見つけなければならない未亡人、宇佐見藤役に穂志もえかなど、この作品でしか成しえない豪華な顔ぶれが勢ぞろい。また虎永の信頼する将軍で親友の戸田広松役を西岡徳馬、キリスト教を信仰する戸田鞠子(アンナ・サワイ)の嫉妬深い夫、戸田広勝(文太郎)役を阿部進之介、虎永の息子で、自分の力を証明したいと強く願う生意気な吉井長門役を倉悠貴、全国にその名を轟かせる遊女菊役の向里祐香、そして虎永の権力に終止符を打つためなら手段を選ばない、世継ぎの母として尊敬される落葉の方役を二階堂ふみが演じ、二度とない豪華キャストの共演が実現。さらに、衣装担当には黒澤明の長女で、NHK大河ドラマ『西郷どん』(18)や『青天を衝け』(21)、北野武監督・脚本の『首』(23)など名だたる作品の衣装デザインを務めた黒澤和子、美術には日本アカデミー賞最優秀美術賞を受賞した『それでもボクはやってない』(06)や岡田准一主演『天地明察』(12)を担当した部谷京子など、確かな実力を持つ製作陣も参加している。真田さんは「日本の時代劇専門のクルーも日本の俳優も力を合わせて現場で粘った作品なので、ぜひ期待していただきたいですし、何より素晴らしい原作と脚本の中で、日本人の精神性やサムライスピリッツを貫けたような気がしています。『SHOGUN 将軍』2024年バージョンの世界にどっぷりと浸っていただいて、楽しんでいただければと思います」とアピールした。日米の映画界で長きにわたって活躍してきた真田さんが、役者だけでなく映画人として挑戦した“渾身の1作”に、ますます期待が高まる。「SHOGUN 将軍」は2024年2月27日(火)よりディズニープラス「スター」にて独占配信。(シネマカフェ編集部)
2023年12月26日俳優のブラッドリー・クーパー(48)が米国時間21日、主演作の記者会見中に急用で退席した。英Mail Onlineが独自に報じている。クーパーはこの日、ニューヨークで自身が監督・脚本・主演を務めるNetflix作品『マエストロその音楽と愛と』の記者会見に臨んでいた。会見がスタートして20分ほど経った頃、クーパーは携帯電話に目をやり、「本当に申し訳ない。保健室から電話があったんだ。ちょっと席を外してかけ直してきてもいいかな?」といったん退席した。戻ってきたクーパーは「学校へ行かなきゃならない。リアに何かあったみたいで……学校側に許可されていないことを僕がしなくちゃならないんだ。歩いて10分くらいのところなんだけど」と会場に向けて説明。クーパーは’19年まで交際していた元恋人のイリーナ・シェイクと共に、娘リアちゃん(6)の共同親権を持っている。学校でリアちゃんに、保護者にしか対応できない何らかのトラブルが起こり、養護教諭から緊急の呼び出しがあったようだ。クーパーは急ぎ足で会場を後にし、学校へと向かったという。
2023年12月22日映画『REBEL MOON』より、ザック・スナイダー監督、出演者のソフィア・ブテラ、ぺ・ドゥナ、エド・スクラインら豪華ゲストが来日し、日本&アジア合同記者会見が開催された。本作は、Netflixによる2部構成のビッグプロジェクト映画で、『REBEL MOON — パート 1:炎の子』が12月22日(金)、『REBEL MOON — パート 2:傷跡を刻む者』が2024年4月19日(金) より独占配信。監督・脚本・製作・原案を務めるスナイダー監督が、黒澤明監督の名作『七人の侍』からインスパイアを受け創造したSFスペクタクル巨編だ。舞台は、巨大帝国マザーワールドが支配する銀河。暗い過去から逃げ、惑星の片隅の平和な村で暮らしていた、心優しい熱き戦士コラ(ソフィア・ブテラ)。しかしある日、帝国の刺客が村に現れ侵略を開始。コラは蹂躙された村人の敵討ちのために立ち上がり、惑星を巡りながら共に戦う戦士〈レベルズ〉を探す仲間集めの旅へ出る。本作を手掛けたスナイダー監督は、作品を手掛ける上で日本の作品からも影響を受けているそうで、約10年ぶりの来日に「皆さんこんにちは。当たり前のことですが、私は日本が大好きなので再び来ることができて嬉しいですし、とても光栄です!」と感慨深く挨拶。スナイダー監督は好きなアニメに『AKIRA』を挙げていたり『鬼滅の刃』も鑑賞していたりと日本のアニメやコミックが大好きだそうで、本作で影響を受けた作品について聞かれると「この作品が始まる前は『ワンパンマン』を見ました(笑)。色んな作品の影響を受けていて具体的な作品名は言えませんが、剣術だったりアクションだったり日本の文化も本作に散りばめています。黒澤明監督の『七人の侍』『蜘蛛巣城』にも影響を受けました」と告白した。ザック・スナイダー監督本作の構想期間は20年以上。作品が完成するまでの道のりを振り返り、「アイデアの発端は1977年まで遡ります。11歳の時に『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』を観たからでした。僕は“自分の手でもこのような素晴らしい作品を作ることができるかもしれない”と思いました。私のクリエイターとしての土台を作ったのは『スター・ウォーズ』に始まり、黒澤明監督の作品でしたね」と感無量な面持ちで心境を語るスナイダー監督。監督と共に作品を創り上げたプロデューサーのデボラ・スナイダーは「この作品はオリジナルなので他にはない作品です。完成形はザックの頭の中にしかないのでとてもチャレンジングでした。ザックは色んな作品を参考にしていて、ディティールなどリアリティさを持たせることを大事にしていましたね」とスナイダー監督と顔を合わせながら語り、二人三脚の夫婦の絆を垣間見せた。左より)デボラ・スナイダー&ザック・スナイダー監督俳優としてはもちろん、ダンサーとしても活躍する主人公コラを演じるソフィア・ブテラが「ダンサーは身体を使いますし、周りを見て踊りを覚えることも多いので、その経験が今回のアクションシーンに役立ちました。ただ、私は銃を持つことが初めてでした。コラは戦士なので、銃の扱いを間違わないように立ち振る舞いをザックに教えてもらいました」と語るように、過酷なアクションシーンの撮影に向けて入念な準備を行ったことを明かした。作品をいち早く鑑賞した〈レベルズ〉の二刀流使いネメシスを演じるぺ・ドゥナは「スタジオで撮影をした時とは全く違う光景を見ることができて、予告編を見ただけでも自分の格闘シーンに驚きました。ザックの工夫のおかげですね」と率直な気持ちを告白。ソフィア・ブテラぺ・ドゥナまた先日サンパウロから始まった本作のワールドツアーで、作品を鑑賞したファンたちの熱狂的な反響を受けたキャスト陣。ソフィアは「没頭して撮影に挑んだ153日間の日々は魔法のように過ぎていきました。このワールドツアーを通して、作品を鑑賞したファンの姿を見ることができて嬉しいです。上映場はまるでコンサートのようでした」とワールドツアーの盛り上がりを明かした。冷酷非道で人間味ゼロの執行官、ノーブル提督を演じるエド・スクラインは「映画製作はリレー競争のようですよね。我々は100m走を全力疾走してバトンを繋ぎます。本作だと100マイルでしょうか(笑)。サンパウロ、ロサンゼルスのプレミアにも参加して完走した気持ちです。懸命な仕事をして視聴者の皆さんにバトンを渡し、レースの見どころを見ているようです」と言及。本作への確かな手ごたえをのぞかせた。エド・スクライン会見の後半にプレゼントを持ってステージに登場したのは、アクション映画をこよなく愛する人気グループINIの池﨑理人。池﨑は本作の魅力にどっぷりハマったそうで、「とにかく想像の100倍のスケールでした!アクションもド迫力で、今からパート2が楽しみです。今回はこのような素晴らしい場所に呼んでいただけて嬉しいです」などと“REBEL MOON愛”を語り、来日記念と本作の大ヒットを願って特製の半纏を来日ゲストにプレゼント。それぞれの名前入りで背中には作品名がカタカナで入っており、受け取ったゲスト陣は初めての半纏を前に興味津々の様子。実際に、半纏に腕を通したスナイダー監督は「カジュアルで最高です!」とマスコミの前でポーズをとり、ソフィアも「どうもありがとうございます。本当に嬉しいです!」と語るなど、予想外のプレゼントに大きな喜びを見せた。そんなゲストの反応を見た池﨑は「本作の大ヒットを願っています!皆さんは半纏で寒い冬を越してください!」と嬉しそうに語った。そして、最後にスナイダー監督から配信を楽しみに待つ日本のファンに向けて「皆さんに観ていただけることを楽しみにしています。この映画を観たら“この後どうなるの!?”って展開が気になると思いますが大丈夫です。パート2がありますからね!(笑)」とお茶目なメッセージが贈られ、イベントは大盛況のまま幕を閉じた。<作品情報>『REBEL MOON — パート 1:炎の子』12月22日(金) Netflixで配信スタート『REBEL MOON — パート 1:炎の子』予告編『REBEL MOON — パート 2:傷跡を刻む者』2024年4月19日(金) Netflixで配信スタート作品情報:
2023年12月12日映画『隣人X -疑惑の彼女-』の舞台挨拶付き台湾プレミア上映と記者会見が、12月8日(金)・9日(土) に台湾で開催された。上野樹里にとって7年ぶりの映画主演作となる『隣人X -疑惑の彼女-』。世界には紛争のため故郷を追われた惑星難民Xがあふれ、各国がその対処に苦慮していた。そんな中、週刊誌記者の笹憲太郎(林遣都)はX疑惑のかかった柏木良子(上野)の追跡を始める。ふたりは少しずつ距離を縮め、やがて笹の中に本当の恋心が芽生えるが、良子がXかもしれないという疑いを拭いきれずにいた。良子への想いと本音を打ち明けられない罪悪感、記者としての矜持に引き裂かれる笹が最後に見つけた真実とは――。12月15日(金) からの台湾での公開を控え、キャンペーンのため台北松山空港に降り立った上野と熊澤尚人監督。到着するやいなや、「キャー!!」という歓声が上がり、「台湾へようこそ!」「長旅お疲れ様!」など、現地のファンからの熱烈な歓迎ムードに包まれ、上野も笑顔で応えた。その後、車に乗り込んだ後も窓を開けてファンに手を振り続け、惜しまれながら舞台挨拶の会場へ向かった。映画上映後、割れんばかりの大歓声と拍手に迎えられて登壇した上野と熊澤監督。上野がこの日駆けつけた約500人のファンに対して、中国語で「大家好(みなさんこんにちは)」と挨拶すると客席からは大きな歓声が上がった。上野は劇中のセリフにもあった中国語を今回も披露し、舞台挨拶は和やかな雰囲気で始まった。続けて中国語で自己紹介を行った上野は、作品について「(映画は)楽しんでいただけましたか?」と観客に問いかけると、多くの観客から「良かった!」と返事があり、舞台挨拶ならではのコールアンドレスポンスで会場を沸かせた。さらに、「私はタピオカミルクティーと小籠包食べました!」と上野のお茶目さが伺える発言も飛び出し、台湾での公開の想いや本作に込めた想いを熱く語った。熊澤監督は、本作を映画化した理由に関して「原作小説が“無意識の偏見”をテーマに描かれていたものでした。コロナを経験して人との距離が変わったと感じる中で、“無意識の偏見”を扱った映画にできるのではないかと思い、映画化したいと思いました」と映像化に至った並々ならぬ思いを語った。本作のオファーを受けた決め手は何かと問われた上野は、「タイトルにまず魅かれてオファーを受けました。隣の人、親しい人なのに、Xという異質なワードが入っていて。コロナ禍でオファーをいただいたのですが、直接会うことが難しくなり、隣にいる人の心と心が通い合う機会が減っていたタイミングだったんです」と、2年前のオファーを受けた頃を思い出し、懐かしむ様子。そして、「17年ぶりに熊澤監督とご一緒できることが楽しみでした。ラブストーリーだけでも謎解きのミステリーだけでもない、大切な社会的なメッセージも散りばめられている気がしました」と、7年ぶりの主演作へのやりがいを強く感じたという。本作で17年ぶりにタッグを組んだ上野と熊澤監督。それにちなみ17年前と変わった部分・変わっていない部分を問われると、熊澤監督からは「上野さんは17年前と変わってないです」と意外な回答が飛び出し、会場からも思わず「えー」と驚きの声が漏れた。続けて「今回上野さんに主演をお願いしたのは、周りの価値観に振り回されることなく、自分で感じて自分で考えて決められる人だから。そこが素敵で、魅力的だと思っています。そして、今回の主人公はそういう方にやってほしくてお願いしました」と起用理由を明かした。変わった部分に対して「上野さんは大人になってすごく柔らかい人になりました。大人の魅力がいっぱいになりました」とにこり。上野は「(監督とご一緒したのが)20歳の頃で、周りが見えない時期でしたが、今回は落ち着いてしっかり向き合うことができて、とても濃い時間になりました。改めて監督はすごいなと思いました」と尊敬の念を口にする。続けて、「隅々にまで熊澤監督の神経が行き届いていて、観る度に面白いし、結末が分かって観ると、より感情移入できます」と何度でも観て欲しいと力強くアピールし、作品への自信をのぞかせた。最後の挨拶で熊澤監督は、「この映画の中には、“普通はこうだから、こうあるべき”という描写が時々出てきます。“普通じゃなくてもいいじゃない”という良子のセリフにもあるように、普通というのは、周りから決められることではない。“自分らしい”という言葉に置き換えて、自分らしさとは何だろうか?と教えてくれる映画に、上野さんのおかげでなったと思います」と主演の上野への感謝を述べた。上野は「映画はしっとりとしたトーンですが、ラブストーリー・サスペンス・社会派など、色々な要素が入っています。台湾の方がどう感じるのか、楽しみです」と声を弾ませる。続けて「クリスマス、年末とみんなで盛り上がる楽しい季節ですが、この映画を観ると、自分自身の心の純度が見えてくると思います。台湾の方の熱量を今日感じることができてうれしいです。ありがとうございました」と締め括った。最後に、本作のタイトル『隣人X -疑惑の彼女-』にかけて、腕を交差させた「Xポーズ」で観客と共に記念撮影を行い、舞台挨拶が終了した。翌日に行われた記者会見では、台湾人気女優の黃姵嘉(ファン・ペイチャ)も合流し、憧れの上野と共演した感想や、本作を通して伝えたい想いを語った。台湾に来た感想を問われた上野は、現地のファンとの交流や夜市を訪れてみて「みなさん警戒心を持たず、人の目を気にせずに、隣にいる人とただ楽しく話しながら歩いている。これが自然体だなと感動しました」と時には涙で声を詰まらせながら熱く語った。続けて、「“普通”って麻痺しがちなものですが、台湾に来てみて、人がいるって温かいんだなと感じました。ひとりでいても独りじゃないと感じ、心がとても解かされて、身体の調子もすごくよく、リラックスすることができました。大事な感覚を台湾に来て思い出させてもらえました」と素直な感想を述べた。熊澤監督も「僕は台湾が大好きなんです」とはにかみながら答えた。「台湾に来ると、自分の心が本当に洗われます」と先ほどの上野のコメントに共感し、「是非、台湾の方にも本作を鑑賞していただいて、感想を話し合っていただきたいです」としっかりとアピールした。上野も「台湾のみなさんに観て頂いて、どんな風に日本を感じて頂けるのか、いろんな感想を楽しみに待っています」とコメントした。そして、上野が演じる良子のアルバイト先の同僚で、台湾人留学生・林怡蓮(リン・イレン)役を務めた黃姵嘉との共演に対し、「今回はペシーさんが出演してくれたことで、日本映画の世界観に大切なエッセンスを加えて頂いたと思います。本当にありがとうございます」と声を弾ませた。「まっすぐに気持ちを伝えるというのはシンプルなことなのに、SNSが発達することで逆にできなくなっていたり、普段忘れかけていたことや、素直に表現できない気持ちを、ペシーさんが演じるレンから言葉を超えて感じるものがすごくありました」と、自身もハッとさせられる瞬間あったと告白。「台湾・日本のどちらの方にも言葉を超えて交流できることが嬉しいです。共演できてよかったです」と隣に座っていた黃姵嘉に対し、照れくさそうに微笑んだ。オフィシャルな場以外にも、上野と熊澤監督は夜市散策を楽しむ様子を急遽インスタライブにて配信。劇場から駆けつけたファンと交流しつつ、屋台での食事を満喫するなど、思い出に残る台湾キャンペーンとなった。<作品情報>映画『隣人X -疑惑の彼女-』公開中公式サイト: 映画「隣人X 疑惑の彼女」製作委員会 (C)パリュスあや子/講談社
2023年12月12日Netflix配信のビッグ・プロジェクト映画『REBEL MOON』の来日記者会見が12月11日(月)、都内で行われ、ザック・スナイダー監督をはじめ、出演するソフィア・ブテラ、ペ・ドゥナ、エド・スクライン、プロデューサーのデボラ・スナイダーが出席した。会見には国内メディアはもちろん、APAC(アジア太平洋)から多くの報道陣が駆けつけ大盛況。また、男性アイドルグループ「INI」池崎理人が駆けつけ、登壇者に「想像の100倍のスケール感」と本作を見た感想を伝え、日本の冬の防寒具である半てんをプレゼントした。『アーミー・オブ・ザ・デッド』『ジャスティス・リーグ』のザック・スナイダー監督が構想に20年以上を費やして完成させたSFスペクタクル2部作の第1部『REBEL MOON - パート1:炎の子』が12月22日(金)、世界独占配信スタート。黒澤明監督の名作『七人の侍』にインスパイアされ、銀河の支配者から自由を奪い返すべく立ち上がった7人の英雄の戦いが壮大なスケールで描かれる。ソフィア・ブテラ初のプロモーション来日を果たしたブテラは、捨て去った過去と向き合い、償うために立ち上がることを決意する主人公のコラを熱演。ダンサー経験と持ち前の身体能力を発揮したアクションも披露し、「確かにダンスの経験は、有益に生かすことができた」と回想。ただ、銃を扱うアクションは不慣れだったそうで「銃を持った状態で、どう立ち振る舞うか。その点はザックが熟知しているから、ひじの角度まで細かくチェックしてくれた」と語った。ペ・ドゥナ二刀流使いネメシスを演じるペ・ドゥナは、韓国の伝統文化を反映した“帽子”がお気に入りだと明かし、アクションシーンについては「自分でも『こんなこと、したっけ?』と思うほど、CGが加わった完成後の映像には驚いた」と本作ならではのビジュアル世界に驚嘆の声。エド・スクライン一方、主人公たちが立ち向かう冷酷非道なノーブル提督役のスクラインは、「限りなく邪悪で残虐。自分でも恐ろしい」と役柄を紹介し、「巣の自分は、農夫のように穏やかだよ」と話していた。10年ぶりの来日となったスナイダー監督は、本作のインスピレーションとして『七人の侍』に加えて、同じく黒澤明監督の『蜘蛛巣城』、『スター・ウォーズ』や『エクスカリバー』、『コナン・ザ・グレート』など多感なティーンの頃に出会った作品を列挙。「子どもだったから、『僕にもできるかな~?』と思ったんだ(笑)」と映画監督を志した当時をふり返り、「テクスチャーや美意識には、日本文化からの影響も受けている」とコメント。ザック・スナイダー監督2024年4月には続編『REBEL MOON - パート2:傷跡を刻む者』を控えており、「物語をシリーズ化する際には、たとえ映画に描かれないとしても、世界観のオリジンや歴史を考え、そこから逸脱しないよう理論的に計画を立てている」と緻密なプランを明かしていた。Netflix映画『REBEL MOON - パート1:炎の子』は12月22日(金)世界独占配信、『REBEL MOON - パート2:傷跡を刻む者』は2024年4月19日(金)世界独占配信。(シネマカフェ編集部)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2023年12月11日2024年2月、3月に上演する『SaGa THE STAGE〜再生の絆〜』の製作発表記者会見が11月20日(月)に行われ、松田凌、七瀬恋彩、土屋アンナ、佐藤アツヒロ、脚本・演出のとちぼり木、「サガ」シリーズプロデューサーの市川雅統が登壇。公演への想いを語った。『ロマンシング サガ THE STAGE〜ロアーヌが燃える日〜』(’17)、『SaGa THE STAGE〜七英雄の帰還〜』(’18)を上演してきた「サガ」シリーズの舞台化作品第三弾となる本作は、2018年12月に配信をスタートしてから全世界で累計3,000万ダウンロード以上を記録し、2023年12月にはリリースから5周年を迎えるスマートフォン向けRPG『ロマンシング サガ リ・ユニバース』の舞台化作品。ゲーム本編では描かれなかったポルカ編の「その後」を描く。とちぼりなど、スタッフ陣からの熱望を受けて出演が決まった、ポルカ・リン・ウッドを演じる松田は、「この作品に出会い、こんなに素敵なキャストの皆さま、スタッフの皆さまと新しい『SaGa THE STAGE』を作ることで自分の世界も広がると思います」と挨拶。「必ず面白いものにしてみせますので、『ロマンシング サガ』シリーズを愛している皆さまにとっても、今作でこのシリーズを知る皆さまにとっても、良き出会いだったと言ってもらえるように本気で挑みたいと思います」と意気込んだ。ジョセフィン・リン・ウッド役の七瀬は「たくさんの方に愛されているこの舞台シリーズに出演させていただくことも、素敵なキャストの皆さまと一緒にステージに立たせてもらえることも、そしてかっこいいキャラクターを演じられることも嬉しいです。私はこれまでメインキャストで出演したことがないので緊張していますが、たくさんの方に楽しんでいただけるよう精一杯頑張ります」と力強いコメント。イーヴリンとリアルクィーンの2役に挑む土屋は「ゲームの世界が目の前でどうなるのか、私もまだ想像がつきません。このゲームを応援してくれている人はもちろん、これから観る人たちが何を感じて、何を考えて、どんな刺激を受けてくれるのか。それを作り出すのがすごく楽しみです」と笑顔。続いて、役作りについて「自分の中の引き出しを開けて、この2役をどう演じていくか、来年の楽しみの一つですので、全ての自分の力を出していきたいと思います。二幕では歌を歌えるので、この2役にこもっている心を上手に表現できたら」と思いを語った。『SaGa THE STAGE』シリーズには3作連続出演、そして2作目となる「七英雄の帰還」では主演とともに演出も務めた佐藤は「常に本気で作ってきました。今回もさらに本気で、皆さんと一緒にゲームの世界を立体化させて、お客さんの胸に突き刺さるものを作っていきたいと思います。『七英雄の帰還』で演じたノエルをまた違う舞台でできることに感謝の気持ちでいっぱいです。その後の話を自分の中で見られるのが嬉しいです」と万感の思いを込めた。そして、キャストたちに「この舞台大変ですので、心してみんなで頑張っていきましょう」と呼びかけた。これまでゲームでは綴られなかった、新たな物語が描かれるという本作。脚本のとちぼりは、「第一幕では原作のストーリーを展開し、イゴマール戦を主軸に描きます。イゴマールとの戦いのラストで、七瀬さん演じるジョーが禁断の術を使い、その代償として違う世界に飛ばされてしまいますが、二幕では、ポルカやその妹のリズが、ジョーを探す旅に出ます。ゲームの続きの、誰も見たことがない物語が舞台で観られます」と説明した。また、市川は「『SaGa THE STAGE』シリーズは、本気でゲーム会社が舞台を作ったらどういうものになるんだろうと、本気で取り組んでいます。ゲームを作っている僕たちと舞台を作っている方、演じられる方がこれほど密接に関わり合いながら作っているというのは、世界中を探してもなかなかないと思います」とこの舞台シリーズへの強い思いを明かす。そして、「『七英雄の帰還』の初日を終えたときに、あまりにも感動して、開発陣で抱き合って喜んだんです。泣いてました(笑)。ゲームを作っている人間は、届いた先を見る機会はなかなかない。リアルタイムでお客さんの反応を見て、全員がインスピレーションを受けています」と話し、「役者さんの演技、演出も含めて、舞台がゲームに還元されて、ゲームが舞台に還元されている。それは今後も続いていくと思います」と力を込めた。『ロマンシング サガ 3』から 300 年後の世界に突如として現れた巨大な塔(グレイヴ)。 塔の頂には異界に繋がる扉が在った。ロアーヌ侯国ゼノン侯は訪れる大災厄に対抗するため、異界の戦士たちの力を求め、グレイヴ攻略に特化した 部隊、塔士団を設立。サーカス団の花形であったポルカ・リン・ウッドもまた、魔女にさらわれた妹リズを救出するために塔士となった。苛烈を極める魔獣との戦いの果てに、イゴマールとの決戦の場に立ったポルカたち。 だが、イゴマールの圧倒的な能力を前に、ポルカたちは為す術無く、ひとりまたひとりと倒れていった。偽りの予言は成就し、世界はイゴマールのものに‒‒。最悪の悲劇が目前に迫ったその時、リズの娘ジョーは最後の賭けに打って出た。 しかしそれは、大きな代償を伴う禁忌の賭けだった。ジョーは‒‒世界から消えた。それから二年あまり。 ポルカ、リズ、バート‒‒リン・ウッド家はあらゆる手を尽くしてジョーの行方を捜した。 そしてついに発見の糸口を掴んだ彼らは、迷う事なく、未知の世界へと旅立つのだった。絶望と喪失‒‒希望と再生。『ロマンシング サガ リ・ユニバース』ポルカ編の新たな物語が今、生まれる。<第2弾キービジュアル解禁><公演概要>タイトル:『SaGa THE STAGE~再生の絆~』世界観監修・脚本原案: 河津秋敏(株式会社スクウェア・エニックス)脚本・演出: とちぼり木(株式会社スクウェア・エニックス)音楽: 伊藤賢治日程: 東京公演2024 年 2 月 22 日(木)~ 2 月 25 日(日) サンシャイン劇場大阪公演2024 年 2 月 29 日(木)~ 3 月 3 日(日) サンケイホールブリーゼ※公演時間等の詳細は公式サイトをご覧くださいキャスト:ポルカ・リン・ウッド松田 凌リズ・リン・ウッド高槻かなこジョセフィン・リン・ウッド七瀬恋彩バートランド・リン・ウッド岸本勇太新田健太原武昭彦伊澤彩織石橋直也御寺ゆき大平峻也イーヴリン/リアルクィーン土屋アンナバルテルミー三浦涼介ワグナス/ゼノン・アウスバッハ中村誠治郎スービエ平山佳延ダンターグ阿見 201ボクオーン川田 祐クジンシー和合真一ロックブーケ宮崎あみさノエル佐藤アツヒロ及川崇治/湯田昌次/片田ミチル/岡本麻海/松野咲紀/松藤拓也/久保田浩介/望月祐治チケット:全席指定・税込 特典S席12,800円 / S席10,800円 / A席8,800円※特典は観劇当日会場にて引換え※特典 S 席の公演当日販売はございません◆一般発売日:2023年12月2日(土)◆現在プレイガイド先行受付中~11/27(月)23:59まで ※PC/スマートフォン共通チケットに関するお問い合わせ Mitt TEL: 03-6265-3201 (平日 12:00~17:00)公演に関するお問い合わせ BSフジイベントお問い合わせ: event@bsfuji.co.jp 公式 HP: 公式 X: @SaGa_THE_STAGE公式 Instagram: @saga_the_stage主催:SaGa THE STAGE 製作委員会権利表記:© SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. ILLUSTRATION: TOMOMI KOBAYASHI© SaGa THE STAGE Re;univerSe<番組情報>12/3(日)10:00~10:25にBSフジにて「ノブオのサガ魂!拡大版~サガステSP~」を放送 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年11月21日映画『首』(11月23日公開)の日本外国特派員協会記者会見が15日に都内で行われ、北野武監督が登場した。同作は、原作・監督・脚本・編集を北野武が務める最新作。天下統一を掲げる織田信長(加瀬亮)は激しい戦いを繰り広げていたが、その最中に家臣・荒木村重(遠藤憲一)が反乱を起こし姿を消す。信長は家臣を一堂に集め、自身の跡目相続を餌に村重の捜索を命じるが、明智光秀(西島秀俊)はなぜか村重を殺さず匿う。村重の行方が分からず苛立つ信長は、思いもよらない方向へ疑いの目を向け始めるが、それはすべて仕組まれた罠だった。波乱の展開が、 “本能寺の変”に向かって動き出すこととなる。○■北野武監督へ、日本の芸能界についての質問相次ぐ北野監督は、冒頭で「ジャニー喜多ノ川です」と、これまでにテレビで演じていた、旧ジャニーズ事務所のジャニー喜多川元社長のパロディキャラの名前で挨拶。同氏の性加害問題について「ジャニーさんのスキャンダルに驚きはありましたか?」と尋ねられると、「ジャニーズのタレントとは何十年も仕事をやっているので、そういうことは色々噂を聞くし、いろんな人から『よくあったことだ』と聞くけれども、自分たちにとってはそういう世界に行ったら、当然あるだろうなとしか当時考えていなくて、最近になって問題が世界中大きな問題になるのが時代の流れかなと思う」と意見を述べる。さらに「昔の日本の芸能界は、猿回しというのがありましたけど、悪いことするとサーカスに売るぞと言われたりして、芸能の仕事というのは商品として人間を扱って、見せ物としてお金を稼ぐという商売という昔ながらの習慣というのが残っている」と指摘。「最近はよくなったけど、昔から酷いもんだとは思っていました」と所感を述べた。海外記者からは、劇団員死去により体制を問われる宝塚歌劇団に対しての質問も飛び、芸能界のありかたについて問われる場面も。北野監督は「日本の芸能界も、戦後は在日米軍のためにタレントを出して歌を聴かせたりするようなプロダクションが続いたんですが、お笑いの方は弟子をって師匠から芸を教わるために仕事をしたり。いまだに落語はそうだと思うんですが、ある時期から学校を作るようになって、生徒としてお金を払って芸を習う風潮が出てきて、宝塚みたいに独立して完全に自分たちの世界を守っているところとは違い、パワハラは前ほどひどくはない」と語る。「宝塚は古典ではないかもしれないけど、古典芸能といったところは相変わらず作法礼儀やなんかに非常にうるさかったり、自分がいい役をもらう、もらえないとか、競争の中でのプレッシャーとか、まだいっぱい残っている組織もある。今の日本は入れ替えどきというか、そろそろなくなりかけて新しい形のエンターテインメントの世界ができつつある」と説明。映画の世界にも、監督・助監督感の関係でパワハラなどがあると認めつつ「SNSの世界がこれほどまで大きくなってくると、とにかくソフトが足りなくて、人が足りなくなってきたら、怒ったりすると辞めてしまうので、映画やテレビの世界ではなくなってきたと思いますが、ある分野ではまだ残ってる。相変わらず先輩後輩の関係においての無理難題とか、芸能界だけではなく、大学とか高校の運動部の中にも必ず出てくる問題で、日本は特に激しいのではないかと思う」と回答した。今後の日本のエンタメ界、メディアの在り方についての質問に対しては「エンターテインメントの世界にずっといると、メディアと大手のプロダクションとの癒着というのは昔から目に余るものがあって、ひどいなあと。だからタレントはみんな大きな事務所に行って守ってもらうのかなとは思う」と実感している様子。「よくあったことは、カンヌ映画祭に記者を連れてって、招待もされてないのにカンヌにある映画館で上映して、日本のマスコミや新聞が『カンヌで大好評』と書いたり。実際に行ってる我々にとっては、『なんでこんなことがまかり通るんだ』と。ごく最近も平気であった」と明かす。「あとは大手の事務所を辞めていくタレントはメディアが一切取り扱わなくなったり、テレビ局にもお触れが回って使わないようにしようとなったり、相変わらず日本の芸能界のダークな部分だと思うんです。外国ではそういうことがあるのかないのかよくわかりませんが。自分にとってはそういう世界で、よくぞ今までやってこられたなという達成感はありますが、今までの日本のそういう芸能の闇の部分はどうやって取り除いていくのか、興味は非常にあります」と語った。
2023年11月15日宝塚歌劇団は11月14日、宙組に所属する25歳の劇団員女性が9月に急死した問題を受けて記者会見を行った。「遺族側は11月10日に行った会見で、女性が亡くなった背景について過重労働や上級生からのパワハラを主張。女性は入団7年目で、下級生をとりまとめる責任者を務めていました。亡くなる直前の約1カ月間、1日の睡眠時間はわずか3時間で休まずに稼働していたといいます」(全国紙記者)会見で公表された外部の弁護士らによる調査報告書では、過密スケジュールによる長時間活動や上級生による指導で、亡くなった女性の心理的負荷を増大させた可能性は否定できないと指摘。劇団側も安全配慮義務を果たしていなかったと認めた。いっぽうで、亡くなった女性に対するいじめやハラスメントは確認できなかったと報告された。そんななか、報告書に記載されたヘアアイロンをめぐる“衝撃習慣”が波紋を呼んでいる。井塲睦之理事・制作部長は会見がはじまってすぐ、報告書のなかで、関心が高いとされる「ヘアアイロンを故意に額に押し付けるなどのいじめがあったのか」の項目についてこう読み上げた。「令和3年8月14日、ロッカー室で宙組劇団員Aから髪型の指導を受けていたところ、Aが故人の前髪をヘアアイロンで巻こうとした際、故人の額にヘアアイロンがあたり、故人が額に火傷を負った。同日故人は劇団診療所に行き、塗り薬を塗ってもらった。看護師によると、当時故人の火傷を見たら、痕には残らない程度の火傷と思われ、ヘアアイロンで火傷をすることは劇団内では日常的にあることであり、記録は残していないとのことであった」また「故人は傷痕が残るか心配していたが、幸いにも傷は残らなかった」、「ヘアアイロンの件を目撃していた劇団員はいなかった」とも述べていた。しかし、遺族側とは主張の“食い違い”があったという。「井塲氏の説明は、今年2月に『週刊文春』が“上級生が亡くなった女性の額に高温のヘアアイロンをあてた”と報じたことに対するものでした。亡くなった女性が母親に送信したとされるLINEのメッセージからは、『故意に当てたのではないかと疑っていたことが認められる』とも説明されました。いっぽう木場健之理事長は10月に報道各社の取材に応じた際、ヘアアイロンの件について“当事者に聞き取りをしたところ故意ではなかった”と否定。しかし遺族側の代理人は11月10日の会見で、『聞き取りの後に上級生から詰問された』『劇団はホームページで「この事件の報道は、事実無根である」との理事長の声明を一方的に発表した』と反論していました」(前出・全国紙記者)劇団側は“ヘアアイロンを故意に押し付けていない”と結論づけた形だが、同時に「ヘアアイロンでやけどをすることは劇団内では日常的にある」と明かされ注目を集めることに……。ネット上では驚きの声が相次いでいる。《いや、日常的にやけどはしないだろ。 どんなヘアアイロンの使い方してんねん》《自分でアイロンするならわかるけど人の髪をアイロンして日常的に火傷はおかしくないか?》《ヘアアイロンで日常的にやけどをするは無理がある気がするが…》《ヘアアイロンを使っているけれどまだやけどの経験はないです急いでいる時は尚更気をつけます火傷が日常的なのは問題かと…》
2023年11月15日創立135周年を迎える世界最高峰のオーケストラのひとつ「ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団」の来日記者会見が開催。指揮者のファビオ・ルイージ、同楽団のマネージング・ディレクターのドミニク・ウィンターリングが出席した。ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のチケット情報はこちら今回の来日公演は神奈川公演を皮切りに、愛知公演、京都公演と続き、11月7日と9日に東京公演が行われる。プログラムは2種類が用意されており【プログラムA】ではウェーバーのオペラ「オベロン」序曲、リストのピアノ協奏曲第2番イ長調、チャイコフスキーの交響曲第5番ホ短調 op.64を、一方の【プログラムB】ではビゼーの交響曲第1番 ハ長調、ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調 op.95「新世界より」が演奏される。ファビオ・ルイージは、ピアニストのイェフィム・ブロンフマンを迎えてのリストのピアノ協奏曲第2番に触れ「1988年に私が彼と初めて共演した際の思い出深い曲であり、日本のみなさんにお届けできるのを嬉しく思います。当時はお互いに若かったですが、彼は既にロシアピアニズムを代表するピアニストで、卓越した技術を持っていました。リストのピアノ協奏曲第2番はオーケストラとの掛け合いが難しい曲ですが、深く理解し合いながら作り上げていくことができました」と当時をふり返りつつ、感慨深げに語る。これまで幾度となくコンセルトヘボウで指揮棒を振ってきたが、その音のキャラクターについてルイージは「特徴的な音色、その音質を保ちつつ、革新し続けている稀有なオーケストラであり、気品にあふれた音楽的なアプローチは常に革新的なものがあり、共演できることはこの上ない喜びです」と称える。2027年より同楽団の首席指揮者をフィンランド出身の27歳の俊英クラウス・マケラが務めることが決まっているが、ウィンターリング氏は団員の投票でマケラの就任が決まったことを明かし「若いながらも卓越した音楽性と自信に満ち溢れています」と期待を口にする。ちなみにマケラがコンセルトヘボウで初めて指揮棒を振ったのは、コロナ禍のさなか、ルイージの代役としてであり、奇妙な縁で両者を結び付けることになったルイージは「このプロジェクトに私も携わることができて嬉しいです(笑)」とユーモアたっぷりに語り、以前からよく知るというマケラについて「彼の世代を代表する才能あふれる指揮者であり、楽しみです」と笑顔を見せていた。■日本ツアー日程[東京公演]2023/11/9(木) 19:00開演文京シビックホール 大ホール※公演終了11/3(金・祝)ミューザ川崎シンフォニーホール11/4(土)愛知県芸術劇場 コンサートホール11/5(日)京都コンサートホール 大ホール11/7(火)サントリーホール 大ホールイェフィム・ブロンフマン(ピアノ) 出演日:11/4(土)・5(日)・7(火)公演
2023年11月08日これまで二度の記者会見を行うなど、創設者であるジャニー喜多川氏(享年87)の性加害に揺れるジャニーズ事務所。そのたびに、話題にのぼるのが、木村拓哉(50)のInstagramだ。木村は’20年5月8日にInstagramを開設し、《新型コロナウィルスの影響で自粛が続く中で、より皆さんと近い形でのコミュニケーションを国内外に取らせていただける場所として、インスタを始める事にしました》とアナウンス。開設から一日でフォロワー数100万人を達成し、大きなニュースになり、今年の7月にはフォロワー400万人を達成した。しかし、このところ木村のInstagramにも異変が。というのもジャニーズの会見が初めて行われた9月7日には401.4万人いたフォロワー数が現在では400.2万人に。1ヵ月で1万人以上フォロワーが減っているのだ。木村は、9月7日にジャニーズ事務所が性加害問題について第1回目の会見を開いた直後、《show must go on!》と投稿。木村は、これまでこの問題についてコメントを発表していなかったため、この投稿が木村からのメッセージではないかと注目を集めることに。しかし、この一文が、生前のジャニー氏が所属タレントに伝えてきたモットーだったため一部で批判を受け、投稿自体が9月9日までに削除された。また、10月2日にジャニーズ事務所が二度目の会見を行った際にも、木村は《「一歩ずつ、前に!」PEACE!!STAYSAFE!拓哉》と投稿。さらに愛犬との散歩動画や、青空の下で赤いノースリーブを着た自身の写真をアップしていたが、こちらについても“他人事のよう”と指摘する声があがっていた。
2023年10月10日10月2日にジャニーズ事務所が開いた記者会見で、特定の記者を質疑応答で質問させない「NGリスト」の存在が明るみになった。ジャニーズ事務所が5日に発表した声明では、会見運営を委託した「FTIコンサルティング」が事前打ち合わせでリストを持参したと説明。井ノ原快彦(47)が「絶対当てないとダメですよ」と反対したといい、リスト作成の関与を否定した。「FTI」も同日に発表した謝罪コメントのなかで、ジャニーズ事務所の関与を否定していた。しかし、実態は異なったようだ。5日夜に「読売新聞オンライン」が公開した記事によれば、「FIT」はジャニーズ事務所側とセカンドレイプにつながりかねない質問などをする記者への懸念を共有。同社の担当者は、「人権に配慮した進行をすべきだという方針を確認した」と説明したという。さらに、当日司会を担当した元NHKアナウンサーの松本和也氏(56)にも「NGリスト」が渡されていたというのだ。会見では指名されない記者から「フェアじゃない」「茶番だ」と異論を唱える声が上がっていたが、松本氏はその度に「フェアです。ちゃんと全体見えていますから」「まったく茶番ではありません」と反論していた。ネット上では松本氏に説明を求める声が上がっているが、当の本人は沈黙を守ったままだ。「J-CASTニュース」の報道では松本氏の所属事務所「青二プロダクション」は、同メディアの取材を断っており、コメントも出す予定もないという。■「決して逃げない」「今の時代、動画に撮られていては全部バレてしまいます」そんななか、騒動をきっかけに松本氏による“過去のアドバイス”が注目を集めている。それは、’20年4月に松本氏のYouTubeチャンネルで公開された「マツモトメソッド特別編 第4回『記者会見のポイント』」と題する動画。故・安倍晋三前首相(享年67)が緊急事態宣言下で行った記者会見を題材に、「記者会見の進め方」を指南する内容だ。動画冒頭で、「怖いからといって記者会見を逃げようとするスタンスでいかない方が良いというのは、まず、最初に皆さんにお伝えしたい」と切り出した松本氏。「相手がどういう言葉でこちらに向かってきているのか、それはどんな方法なのか。それを見極めて自分の対処法を考えるくらいの落ち着きが出れば、うまく記者会見って乗り切れると思います」などとコメント。テロップには、「決して逃げない」「積極的なアピールの場にする!」と表示されていた。安倍前首相の会見については、「マネしてはいけないことが沢山あった」とバッサリ。「質問にしっかり答えていない」「質問以外の関係ないことを延々と話す」と指摘し、実際の安倍元首相の答弁を例に挙げて批判していた。松本氏によると「答えられない質問がきた時」に最もやってはいけないことは、「ノーコメント」だという。そのような場合は「答えられません」と述べ、理由も丁寧に伝えるべきと勧めていた。また、最近では多くの会見が動画で配信されるため、「“何を答えたか”と同じくらい“どう答えたか”まで全部映ってしまうというのが、今の時代の怖さ」ともコメント。その上で、「どんな質問にも真正面から向き合うということが、今まで以上により大事な時代になってきている」と主張していた。最後は、「私としてのベストな方法はありのまま、全力で答えるしかないということです。隠そうとしたり、何か違うところで逃げようとしたりしても、もう今の時代、動画に撮られていては全部バレてしまいます」と力説。周囲と協力することが記者会見を成功させる方法だと、論じたのだった。一貫して、“逃げてはいけない”とアドバイスを送っていた松本氏。しかしジャニーズ事務所の会見では司会者として携わっていただけに、沈黙を守り続ける姿勢は疑問視されることに。動画のコメント欄には、厳しい声が寄せられている。《指名NGリストを作成したFTIコンサルティングは、あなたがリストを把握していたと認めましたよいつまでもダンマリを決め込んでないで真摯に向き合われた方が良いのではないでしょうか?》《この動画でおっしゃっていることを率先垂範することを期待しております》《逃げちゃダメだ》
2023年10月06日故・ジャニー喜多川氏(享年87)の性加害問題で揺れているジャニーズ事務所。10月2日に2度目の記者会見を開いたが、騒動は収束するどころか“新たな火種”が物議を醸している。NHKが4日に、記者会見で複数の記者やフリージャーナリストを指名しないようにする「NGリスト」の存在を報じたのだ。報道を受けて、ジャニーズ事務所は5日に公式サイトで声明を発表。《弊社は、会見前々日に本件について会見を委託したコンサルティング会社と打ち合わせをいたしました》と前置きした上で、こう釈明した。《その時にコンサルティング会社がメディアのリストを持ってこられて、そこにNGと言う文字があったので、井ノ原が、「これどういう意味ですか?絶対当てないとダメですよ」と言いました。その時に会見を委託したコンサルティング会社の方は、では当てるようにします。と答えました》会見に出席した井ノ原快彦(47)がコンサル会社を諫めたといい、《今回流出したと言われている資料は、弊社の関係者は誰も作成に関与しておりませんし、指名をしない記者を決める等も全く行なっておりません》と説明。同日には会見を運営した「FTIコンサルティング」も「NGリスト」の作成を認める謝罪をし、ジャニーズ事務所の関与を否定。《限られた会場使用時間の中で会見の円滑な運営準備のために弊社が作成し、運営スタッフ間で共有したもの》と釈明している。■会見を仕切っていた司会者は「フェアです」「まったく茶番ではありません」と主張そんななか、会見を仕切っていた司会者の“矛盾発言”に冷ややかな視線が注がれている。司会を務めたのは、元NHKアナウンサーの松本和也氏(56)。2時間に制限された会見では、300人以上の報道陣が詰めかけた。質疑応答では「一社一問」と決められたこともあり、前回以上に大荒れ模様だった。「指名してもらえないことから、地声で不規則に質問を繰り返す記者がいたのです。なかには、ルールを守らない記者を諫める声も。騒然とした状況に、井ノ原さんが『落ち着いていきましょう』『ルールを守っていく大人たちの姿をこの会見では見せていきたい』と訴えていました」(芸能記者)松本氏も声を荒げる記者に、「ちょっとお待ちください。いま全体をいってますんで落ち着いていただけますか」と対応。「フェアじゃない」と指摘されると、即座にこう反論したのだった。「いえ、フェアです。ちゃんと全体見えていますから」また「茶番だ」との声にも、「いえ、まったく茶番ではありません」と強く否定。いっぽう質疑応答の進行中には、「いろいろ顔を覚えられなくなってきました」と漏らす一幕もあった。「NHKの報道では、会場で撮影した資料の映像を公開していました。少なくとも6名の“NG記者”と顔写真が掲載されていたというのです。どの会場スタッフが持っていた資料かは不明ですが、少なくとも司会進行を担う松本さんが『NGリスト』を把握していないとは考えにくいでしょう」(芸能関係者)会見では始終、「公平な進行」を主張した松本氏。だが「NGリスト」の存在が明るみになったことで、ネット上では“矛盾”を指摘する声が相次いでいる。《おいおい、NGリストかい。司会は「公平にやってます!」って声張り上げてたよね。駄目だこりゃ。それこそ子供にゃ見せられねぇな》《指示したのがジャニーズであるにせよPR会社にせよ、さすがに司会者の方は説明する道義的な責任があると思いますよ。ルールに則って公平にやっていると言ったのは嘘だったのですよね。罪悪感はなかったのですか》《きちんと司会してくださっていると思ったので、それが嘘なら本当にショックです》《NGリストについて説明お願いします》
2023年10月05日10月2日に行われたジャニーズ事務所の2度目となった記者会見の余波が広がり続けている。2日の会見の質疑応答の際には、「1社1問」のルールが事前に通達されていた。しかし、質問済みの記者や指名されていない記者が司会者の進行に反してマイクなしで質問する場面が。こうした状況に、一部の記者はジャニーズ事務所及び会見運営スタッフが恣意的に指名しなかったとして批判していた。そんななか4日、NHKが会見を運営したコンサルタント会社「FTIコンサルティング」が、一部の記者を指名しないようにするための「指名NGリスト」を作成していたと、NHKが報じることに。報じることに。この報道を受け、ジャニーズ事務所は公式サイトで《今回流出したと言われている資料は、弊社の関係者は誰も作成に関与しておりませんし、指名をしない記者を決める等も全く行なっておりません》と関与を否定した。「指名NGリスト」の存在が報じられると、元NHKアナウンサーでジャーナリストの堀潤氏(46)が4日、X(旧ツイッター)を更新。《八百長会見の司会をしたことがあります!》と告白したのだ。堀氏は、“当てなくていいです”と広報社員に事前に説明された記者を会見の場で指名したことがあるという。その記者は《聞きたかった質問をずばり》質問したといい、《社長はタジタジでしたが、いい会見になりました》《逆にその企業に指名されていた記者さんたちは軒並み大手紙。しょうもなかったです》と自らの経験を語った。また、NHK職員時代に大手自動車メーカーの事件関連の会見に行った際のことも綴り、《自動車クラブに属する同僚記者から「堀さんは何の質問をするんですか?あ、その質問は多分答えないですよ。」とまるで企業側の担当者のような説明ぶり》だったと説明。《この一連の文書などが事実であれば、今回の会見仕切りの司会者はもっと「公共」に寄り添って欲しかったなと》と投稿を締め括った堀氏。今回のジャニーズ事務所の会見で司会を務めたのは元NHKアナウンサーの松本和也氏(56)だったが、堀氏はかつての先輩に苦言を呈する形となった。こうした事態を受け、「FTIコンサルティング」は5日、次のようにコメントを発表した。《この資料は限られた会場使用時間の中で会見の円滑な運営準備のために弊社が作成し、運営スタッフ間で共有したもので、ジャニーズ事務所様は作成や運営スタッフへの共有を含め一切関与しておりません》「コンサルティング会社が記者の顔と名前を掲載した“指名NGリスト”を作成した上、会見当日の着席位置まで把握していたといいます。実際には会見当日はこうした“NGリスト”とは関係なく、登壇者や司会者の判断により指名が行われたということです」(スポーツ紙記者)自らの“八百長会見”の経験を明かし、“先輩”であった松本氏の采配の不十分さを指摘した堀氏。本来の焦点であった故ジャニー喜多川氏(享年87)の性加害問題から思わぬところまで波紋が広がり続けているが、収束する日は来るのだろうか。
2023年10月05日故・ジャニー喜多川氏(享年87)による性加害問題について、10月2日に2回目の記者会見を開いたジャニーズ事務所。会場の都合上2時間に制限され、質疑応答では事前に「一社一問」が通達されていた。出席した記者たちも質問すべく熱心に手を挙げていたが、怒号が飛び交うなど前回以上に荒れた会見となった。そんななか、賛否が巻き起こっているのは会見に登壇した井ノ原快彦(47)の対応だ。指名されていないなか質問をしようとする記者に、司会者が「すみません、1社1問でお願いします。発言が求められていないので、静かにお願いします」と諫める一幕が。すると井ノ原はマイクを持ち、「ちょっと落ち着いていきましょう、ね。落ち着いていきましょう、皆さん。じっくりといきましょう」と呼びかけていた。しかし、一部の記者による「ルール違反」や野次は続いた。騒然とした状況を見かねた井ノ原は、会見終盤で「あのちょっと一言いいですか」と切り出した。そして神妙な表情で、報道陣に向けてこう続けたのだった。「やはりこういう会見の場は全国に生放送で伝わっておりまして、小さな子供たち、自分にも子供がいます。ジャニーズジュニアの子たちもいますし、それこそ被害者の皆さんが『自分たちのことでこんなに揉めているのか』っていうのは、僕は見せたくないので。できる限りルールを守りながら、ルールを守っていく大人たちの姿をこの会見では見せていきたいって、僕は思ってますので、どうかどうか落ち着いてお願いします」「ルールを守りましょう」とたしなめた井ノ原に、会場では拍手が湧き上がっていた。ネット上でも《いのっち流石!!!》《大人すぎる対応が素晴らしい》と、井ノ原を称賛する声が上がっていた。■「非常に違和感がある」「明らかにトーンポリシング」だがいっぽうで厳しい声も上がっており、メディアに出演した著名人たちも冷ややかな視線を送っているようだ。3日放送の『DayDay.』(日本テレビ系)では、火曜コメンテーターでThe HEADLINE編集長の石田健氏はこう指摘した。「児童に対して性加害をした企業のトップが、メディアからの質問に対して『子どもも見てるので皆さん、落ち着いていきましょうよ』というのは非常に違和感がありましたよね。もともと子どもに対してやったことが問題になって、あの場に立っているわけなので、その方たちが『子どもが見ているから落ち着きましょう』。しかも自社の質問に対し、そういったなだめ方をしているのは非常に違和感がある」「もし別の不祥事を起こした企業が記者会見で『みなさん落ち着きましょう』って言ったら、非常に批判を浴びてるはずなんですよね。にもかかわらず、やはりこれは井ノ原さんだったからこそ、メディア含めてお茶の間に愛されているからこそ『そうだよね、落ち着いた話し合いが必要だよね』という風になっている」元TBSのアナウンサーの小島慶子(51)も同日放送の『大竹まことゴールデンラジオ!』(文化放送)で、「『井ノ原さん、さすが』って思う人がいるのかもしれないけど、こういう場ではこのコメントは、私は適切ではないと思うんですよね。やっぱりここで開かれている会見の本質を、分かってないんじゃないかっていう」と疑問視。さらに東京大学大学院の斎藤幸平准教授(36)も同日放送の『news23』(TBS系)で、井ノ原の発言について「明らかにトーンポリシングなんですよね」とコメント。「ルールを破った加害者がルールを持ち出したり、子供に対して性加害をした側が子供たちの名を出して『あなたたちがルールを守りなさいよ』と言うというのは、加害者の側が追及者を丸め込む方法なんです」と、“論点ずらし”を指摘していた。高知東生(58)も同日に更新したXで、《「子ども達のために」「子どもが見ている」と子どもをダシに使うのは相手に批判させたくない、黙らせるために便利だからだよな。反論できない大義名分に子どもは一番言いやすい。俺なんか自分が車や時計を見せびらかしたかっただけなのに「子供達に夢を与える」とかって言ってたからさ。恥ずかしい限り》とポストしている。9月7日に行われた1回目の会見では、「同じところばかり指さないでほしい」と苦言を呈した記者に質問権を与えるなど“神対応”が話題になった井ノ原。綻びが生じつつある状況を、どのように受け止めているだろうか。
2023年10月05日故ジャニー喜多川氏(享年87)による性加害問題をめぐり、10月2日に行われたジャニーズ事務所の会見。会見の内容とあわせて、その荒れ模様も大きな話題に。東山紀之(56)、井ノ原快彦(47)らが登壇した今回の会見。質疑応答の際には「1社1問」のルールが事前に通達されており、前回と違って会場の都合上2時間という制限もあったため、記者たちも質問すべく熱心に手を挙げていた。そんななか、たびたび挙手するも指名されなかった女性記者が、地声で質問をたびたびする場面が。周囲の記者からは「落ち着きましょう」などと諌める声が上がり、困ったように顔を見合わせる記者たちの姿も。指名を受けた別の記者が質問した直後に、この女性記者が重ねるように自らの質問を投げかけることもあり、指名された記者は困惑したように「割り込まれちゃうのでもう一度マイク借りられませんか?」と会場スタッフに聞いていた。また一度指名されていたものの、再び指名されないことを「フェアじゃない」「(自分が指名されないのは)茶番だ」とたびたび声を上げるある男性記者も。この男性記者は、「東山さん、井ノ原さん、質問させていただけないでしょうか!先ほどから当ててもらえないんですけど!皆さんには質問に答える義務があると思います!」と大声で訴えていた。このとき、司会者に向けてうんざりしたように手で“バツ”ポーズを作り、“直訴したからといって指名する必要ない”と意思を示す周囲の記者の姿もあった。会場が荒れると、会見の進行が停滞することになるため、当初は穏やかに諫めていた周囲の記者も次第に苛立ちを募らせ、「ルール守れよ」「順番だろ」と怒号が飛び交う事態に。「司会がちゃんと回せ!」と司会者に矛先を向ける人もいた。さらに終了予定時刻の16時を過ぎ、司会者は「以上をもちまして記者会見を終了とさせて頂きます」と締めくくり、登壇者が一礼して立ち上がると、「また会見はあるのか」と質問が飛び出す。東山が「またご報告できることがありましたら、このような形で対話させていただく」と対応し、司会者が再び締めくくったが、先ほどの女性記者から再度質問が。これに対して、登壇者に向けて“もう退場したほうがいいよ”というように手振りをする記者の姿もあった。3回目の会見は果たしてあるのかーー。
2023年10月03日10月2日、ジャニーズ事務所が故ジャニー喜多川氏(享年87)による性加害問題をめぐり、2回目の会見を行った。10月17日付で社名を「株式会社SMILE-UP.」に変更し、被害者救済のみを行ない、対応を終えたあとに廃業する方針であることが発表された。会見に登壇したのは、東山紀之(56)、井ノ原快彦(47)、顧問弁護士の木目田裕弁護士、9月30日付でチーフコンプライアンスオフィサーに就任した山田将之弁護士の4人。1回目同様、今回も記者たちから様々な質問が寄せられることに。タレントのマネジメントなどを担当する新会社の副社長に就任する井ノ原は、記者からの質問が自らを指名したものではなくても、身体ごと記者のほうを向いたり、頷きながら話を聞いたりするなどしていた。また、今回は会場の都合上、会見時間は2時間と制限され、一社一問のルールが前回以上に強く呼びかけられることに。そのため、記者が挙手して司会者に指名されるのを待つなか、すでに質問済みのため指名されなかった男性記者が「先ほどから当ててもらえない」と大声を上げるなど、騒然とする場面も。そうした場面でも、井ノ原は「先ほどご質問されたのを聞いちゃったんですよ」と申し訳なさそうな表情を浮かべながら対応。顔を上げて記者それぞれに目を合わせるようにしていた井ノ原。会場前方に座っていた記者が椅子から転げ落ちそうになった際には、心配そうに身を乗り出す場面もあった。いっぽう東山は、9月7日に行われた一度目の会見に続いて「内向きだった」と振り返り、社名変更の発表が遅れたことについて「進捗が遅かったのは反省している」と説明。また、今後は被害者との対話を続けていくとし、社長としての決意ものぞかせた。時折メモをとる様子もあった東山だが、井ノ原に比べるとうつむくような場面が時折見られ、自らの手元に目線を送っていたりする時間も。また会見中盤には記者の質問を聞き取れなかった東山が「え?」と聞き返す場面が。その際には井ノ原がすぐさま質問内容を東山に告げ、サポートしていた。新たに設立されるエージェント会社では、社長を東山が務め、井ノ原は副社長を務める予定だという。今後の立て直しには、2人の協力が不可欠だろう。
2023年10月03日スタジオジブリは9月21日(木)、東京・小金井市のスタジオジブリで「スタジオジブリの今後について」として緊急の記者会見を行い、日本テレビが株式会社スタジオジブリの株式を取得し、子会社化されることを発表した。スタジオジブリ代表取締役プロデューサーの鈴木敏夫氏は、「大事な話だったものですから最初にみなさんにお伝えしたいと思いました」とあいさつ。「みなさん気にされているのが、これからのジブリがどうなるのか。それに対する考えをまとめました」と緊急記者会見を開催したという。鈴木氏は、「宮崎と出会って45年のつきあいです。とんでもない年数です。スタジオジブリが1985年にスタートで、そこから数えて38年。これからどうなるのか。僕自身が悩んできた。ジブリはモノ作りの一方で、会社を経営しなくてはならない。宮崎が82歳、気付くと僕が75歳。後期高齢者になる(笑)。いろいろ話しているうちに決めました」と説明した。また当初は、「(宮崎)吾朗に託そうと思ったが、残念ながらそうじゃない答えが出た。自分ひとりでジブリを引き受けるのは難しいと」返答があったそうで、「スタジオジブリは、僕らの想像を超える大きな存在になった。息子だからって吾朗に預けちゃう、虫のいい話なんです。その結果、出て来た結論は、ひとりの人間が背負うには大きな存在になりすぎたんです」と説明。「日本テレビさんならみなさんも納得していただけるはずで、杉山さんにご相談した。経営の部分を日本テレビにやってもらう。僕らは作品作りに没頭する。そんな虫のいい話を考えたというわけです(笑)」と経緯を説明した。子会社化後のスタジオジブリの新経営体制は取締役名誉会長 宮崎駿、代表取締役議長 鈴木敏夫、代表取締役社長 福田博之、代表取締役副社長 中島清文となり、今回行われた会見には宮崎氏を除いた3名が参加した。(シネマカフェ編集部)
2023年09月21日9月7日、創業者であるジャニー喜多川氏(享年87)の性加害が社会問題化しているジャニーズ事務所が会見を開いた。会見には社長を退任した藤島ジュリー景子氏(57)や新社長である東山紀之(56)とともに井ノ原快彦(47)が出席。ネットでは井ノ原の“誠実さ”が話題を呼んでいる。例えば会見の序盤で「ジャニー氏の性加害について、いつ認識したのか」という質問を受けたときのこと。初めて記者から直接名指しで質問を受けた井ノ原は「はい、井ノ原です」と挨拶し、事務所に漂っていた“空気”についてタレントの視点から具体的に明かした。「僕は小学6年生の頃にジャニーズ事務所に入りました。その時すでに、そういった本が出ていまして、仲間たちも『そうなのかなぁ』というような噂はしていましたね。『そうなったらどうしよう』という話もしていました」「被害に遭われた方が、例えば相談にのってくるとか。そういうことができない空気はあったと思います。だからこそ、被害者の方々が今まで何もできなかったりとか、告白したのが今になってしまったんじゃないかなと思います」「なんだか得体のしれない、それには触れてはいけない空気というのはありました」この質問の後、「Arc Times」の記者が「(質疑応答で)同じところばかり指さないんでほしいんですけど、おかしいんじゃないでしょうか」と司会者に異論を唱えた。すると井ノ原は「そうですか?」と返し、司会者は「全て当てて参りますので……」とコメント。しかし、その記者が「前で、手を挙げているので」と続けて主張したところ、井ノ原は「じゃあ、もう」とフォローし、記者に質問権を与えることに。そのため記者は質問する際、「井ノ原さんありがとうございます」と述べた。またニッポン放送の記者が東山と井ノ原に対して「タレント活動をされるなかで、タレント、マネージャー、スタッフといった事務所の風通しについてはどのように感じていらっしゃいましたでしょうか?」と質問を行った。しかし東山が答えた後、司会者が別の記者の質問に移ろうとしたため、井ノ原は「すみません、僕まだ答えてないので」と自ら答えを申し出、質問をした記者に対して「ありがとうございます」と告げてから自身の話を始めた。■「イノッチの株が爆上がりしてる会見」と「イノッチの胡散臭さ」さらにジャーナリストの松谷創一郎氏が「先日の特別チームの調査報告書で“メディアの沈黙”が挙げられていましたが、こうしたことを招いた根源にやはりジャニーズ事務所のメディアコントールがあったと考えられます」と言い、「『ミュージックステーション』にはジャニーズと競合するグループが出演しにくい状況がいまだに続いています」「これは過去にジャニーズ事務所がMステにかけたプレッシャーに起因すると考えられます」と発言。そして、「東山さん、ジュリーさんにお聞きします。忖度はこれからも必要だと思いますか?」と尋ねた。東山が「忖度は必要ないと思っています」「忖度とか関係なく、公平に行くべきだと僕自身も思っています」と話すと、井ノ原は続けてこう語った。「僕もこういう立場になって、『これはなんでこうなんだろう』と疑問に思うことは結構あったんですよ。『なんでこうなの』って言ったら、『昔ジャニーさんがこう言ったから。メリーさんがこう言ったから』っていうのをきちんと守ってきた、ちょっと昔のタイプのスタッフがいたってことも事実です。『なんで?それ、変えようよ』っていうのは毎日言っています。だから『忖度失くします』って言っても、急になくなるものじゃないと思うんですよ」そして「忖度って日本に蔓延っているから。これをなくすのは本当に大変だと思います。だから皆さんの問題でもあると、一緒に考えていく問題でもあると思いますから、そこらへんはご協力をいただいたほうがいいと思います」と語った。これからについて「ジャニーさんを崇めるのではなく」「『ジャニーさんだったらどうしただろうか』って考えることが一番危険だと思います。だから自分の信じていること、培ってきたことをこれからも自分一人だけじゃなくて、周りに何人も信頼できる人たちを置いて。子供たちを育てるってそれくらい責任のあることだと思うので」とも口にした井ノ原。その誠実さが話題となり、ネットでは讃える声がこう上がっている。《今日の会見でいちばん良かったのイノッチやな 忖度に対しても毎日思ってくれてる。でも忖度なくすのも業界ひっくるめて難しいんだと正直に話してくれた》《ほんとイノッチの株が爆上がりしてる会見だな》《イノッチの返答ひとつひとつが的確で誠実》《ただただイノッチ丁寧で誠実な方すぎる》いっぽう、そうした姿勢に対して疑問を感じる人もいたようで、《イノッチは他の2人よりはまともに思えたけど、やっぱり一般社会との感覚のズレは感じた》《圧倒的茶番感。イノッチも嫌いになりそう》《イノッチの胡散臭さ》という厳しい声も上がっている。
2023年09月08日インド北部、カースト最下層として差別を受けるダリト(ダリット)の女性たちが立ちあげた新聞社「カバル・ラハリヤ」(ニュースの波)の女性記者たちを追ったドキュメンタリー映画『燃えあがる女性記者たち』の公開日が、9月16日(土)に決定。その予告編が解禁となった。本作の舞台は、インドで最も人口の多いウッタル・プラデーシュ州(人口2億人)の中心部。同州は、悪名高いレベルの汚職、女性に対する暴力や社会的少数者への残忍な抑圧が行われていることでも知られる。問題をさらに複雑化しているのは、同州の多くの地域が、メディアにとって闇の地域のままであること。このような背景の中、インドで唯一、カースト最下層に属する女性たちが運営する新聞社「カバル・ラハリヤ」(KL)の仕事ぶりを、本作では目撃できる。KLの主任記者である32歳のミーラは残忍なレイプ事件を取材しており、物語が展開するにつれ、ウッタル・プラデーシュ州に蔓延する暴力、そしてダリト女性であることの難しさが浮き彫りになる。貧しいダリトの家庭に生まれ、14歳で結婚したミーラは、保守的な文化に逆らい教育を受け、KLの記者になった。当時、創刊15年目を迎えた同紙は、デジタルニュースに移行。ミーラはこの取り組みを任され、同社を地域の有力なデジタルニュース社に変革するため、読み書きがあまり得意ではない人も含め、専門的な研修を受けた28人の記者からなるチームを率いる。彼女のチームが初めてデジタルデモクラシーを経験する中、汚職、女性に対する暴力、壊れた道路や不十分な公衆衛生などの問題を報じた彼女たちの映像は人気を集め始め、男性が経営するほかの大手メディアをざわつかせる。映画では脅迫、危険、希望、そして犠牲に満ちたこのストーリーを、主人公のミーラと彼女の活発な”弟子”スニータの視点から見ることになる。なお、公開に伴い、本作を手掛けたリントゥ・トーマス、スシュミト・ゴーシュ監督も来日予定。各界からオピニオンコメントも到着している。スシュミト・ゴーシュ(左)、リントゥ・トーマス(右)監督『新聞記者』のモデルとなった望月衣塑子(東京新聞記者)は、「カースト制のさらに下に位置する『ダリト』の女たちが作り出したメディアが、身分差別社会インドを変革する。侮蔑する男をものともせず、貧困に苦しむ人々と為政者のギャップにカメラを向け続ける。『怯むな、前に進め』。メディアに携わるあらゆる人々がみるべき映画だ」とコメント。また、安田菜津紀(メディアNPO Dialogue for People 副代表/フォトジャーナリスト)は、「カーストの壁、家族という呪縛、世間の目、そして女であること――幾重にも折り重なり、のしかかる差別構造の中、消されてきた声を拾い続ける記者たちの姿は、暗闇の中でなお輝く、民主主義の灯そのものだ」とコメントを寄せている。『燃えあがる女性記者たち』は9月16(土)より渋谷ユーロスペースほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)
2023年08月04日7月29日(土)からスタートする新ドラマ「ノッキンオン・ロックドドア」の制作発表記者会見が、7月24日(月)に開催され、西畑大吾、石橋静河、畑芽育、監督の堤幸彦が登場、約500人もの観客から割れんばかりの歓声が上がった。「テレビ朝日・六本木ヒルズ SUMMER STATION」の会場のひとつ、六本木ヒルズアリーナで行われた今回の会見。本作は、松村北斗(SixTONES)と西畑大吾(なにわ男子)という、ドラマ初共演となる2人が、相棒にしてライバルの最強W探偵を演じる本格ミステリードラマだが、松村さんはインフルエンザのため、残念ながら欠席。しかし、バディとして日々絆を深めている松村さんと西畑さんの心は、いつだってすぐ側にあるようで、会見では冒頭から、西畑さんのバディ愛が炸裂。今回、松村さんの欠席が告知されると、涙を拭う素振りを見せ、胸ポケットでは松村さんのアクリルスタンドが顔を覗かせていた。西畑さんは「北斗くんの思いは絶対この会場にも来ていると思いますし、僕の胸にも北斗くんがいます」と言い、「『南くんの恋人』のように『氷雨くんの相棒』としてここにいますので、皆さんも北斗くんの分まで楽しんでいただけたらと思います」と呼びかけた。また会見では、「堤監督は結構ムチャブリが多くて!シーンの終盤にワンボケを入れたがるんです。『あー、ムチャブリされてる!』という感覚になって、本当にうれしいし、とても楽しく撮影に臨めています」と、嬉々とした表情で現場の様子を報告した西畑さん。実は、このムチャブリは、堤監督の並々ならぬ信頼の証。「撮影が始まる前に『とりあえず、セリフは全部覚えてきてね』と、半分脅しみたいなことを言った」と監督。2人は、期待通り長ゼリフはもちろん、ほかの人のセリフもバッチリ覚えてきたそうで、「2人はとりわけ真面目で素晴らしい俳優さん。この前提条件があるから、こちらはいくらでもボケられるんです。今後、どんどんボケていきたいですね」と語った。そんな監督の真意を初めて知った西畑さんは、「その上でのムチャブリだったんですね!ありがたいです」と喜びを倍増させた。一方、キャスト陣の観察眼をチェックすべく「似顔絵対決」が行われ、2分以内で堤監督の似顔絵を描くことに。畑さんは、しれっと「つつみです」という吹き出しを入れる反則技を繰り出したり、西畑さんは余計な手足を描き、石橋さんと畑さんに「何なんですか(笑)?」と失笑されたりと、個性あふれる珍妙対決となった。一等賞に選ばれたのは、石橋さん。一番似ていない絵に選ばれてしまったメンバーには、モノマネを披露するという罰ゲームが用意されており、西畑さんがこの憂き目に遭ってしまった。しかしここでも、西畑さんのバディ愛が花開き、「誇張した御殿場倒理」と題し、松村さんが演じる【トリック=不可能(HOW)専門探偵】倒理のデフォルメ・モノマネを披露。髪を指でクルクルしながら、決めゼリフ「俺たちに解けない謎はない」でバッチリ決めた…つもりが、微妙な空気に。「半スベリでしたね~。この映像、北斗くんの目に触れてほしくない!」と苦笑いが止まらない西畑さんに、会場からは温かい笑い声が湧き上がった。「ノッキンオン・ロックドドア」は7月29日より毎週土曜日23時~テレビ朝日にて放送(※初回拡大スペシャル)。(シネマカフェ編集部)
2023年07月24日現在開催中の第76回カンヌ国際映画祭で『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』のフォトコールと記者会見が行われ、主演のハリソン・フォードら豪華キャストとスタッフ陣が出席。本作への熱い想いを語った。本作はスティーブン・スピルバーグ監督とルーカスフィルムがタッグを組んだ人気シリーズの最新作。考古学者にして冒険家の主人公インディ・ジョーンズが秘宝を求めて世界中を飛び回りながら、様々な危険や謎に立ち向かい冒険を繰り広げていく本シリーズだが、最新作では“人類の歴史を変える力”を持つ究極の秘宝を巡り、考古学者にして冒険家のインディが因縁の宿敵、元ナチスの科学者フォラーと全世界を股にかけて陸・海・空と全方位で争奪戦を繰り広げる。先日、同じくカンヌ国際映画祭にて行われたプレミア上映では、観客から割れんばかりの拍手とスタンディングオベーションが巻き起こり、観客や海外メディアからも絶賛の声が相次いだ本作。この日行われたフォトコールでは、インディ・ジョーンズとしては最後の出演となるハリソン・フォードがまさにインディ・ジョーンズのような、シックでダンディなスーツ姿を披露。さらに、本作でインディと行動を共にするヘレナを演じるフィービー・ウォーラー=ブリッジや、インディが対峙することとなる宿敵フォラー役マッツ・ミケルセン、さらに本作でスピルバーグから監督を引き継いだジェームズ・マンゴールドらが登場し、世界中から集まったメディアの写真撮影に応じた。その後の記者会見では、全世界で人気を誇るシリーズの集大成とあって、会場は各国のメディアの記者で超満員になるなど、熱気が溢れんばかり。ハリソン・フォードは、先日“名誉パルム・ドール”を受賞したことについて「言葉では言い表せない気持ちでした。今も言葉にならないんだ。カンヌという場所で温かく歓迎され、とてもいい気分でした」と、その喜びを表現。さらに、「良い映画を観たかったんだ。最後を飾るにふさわしい物語をね。これまで若さに頼って生きてきたこの男の、変わらなければならない姿を。人間関係にしても、もっと深いものと、人生の重みを見たかった。これ以上の脚本は望めないよ。これ以上の出演陣も。監督やジョン・ウィリアムズが吹き込んだ情熱や手腕もそう。本当に幸運なことだった」と、本作を共に作り上げたキャストやスタッフ陣への感謝を述べた。さらに本作でインディ・ジョーンズを引退する時だと思ったことについて、「私を見ればわかるだろう?(笑)少し立ち止まって休む必要があるからね」とユーモアを交えて会場を沸かせながら、「私はこの仕事も、このキャラクターも、彼が私の人生にあたえてくれたことも、そのすべてが大好きなんだ。それがすべてだね」とインディ・ジョーンズが彼の人生にとって大きなものであったことを明かした。そして、スピルバーグから本作を引き継いだジェームズ・マンゴールドは、本作の監督を引き受けた理由について、「ハリソンは伝説的なスターである前に、ひとりの役者であり、常に自分が演じるべきものを探しているんだ。彼と最初に話した時、脚本に求めてきたものは、この映画の存在意義だったんだ。彼のように疑問や要求をしっかりと持った人と仕事ができるのは、脚本家としてまたとない機会さ。簡単に答えを出さず、疑問を持てと言ってくれる人なんだ。私がこの映画に参加した大きな理由はそこだよ。ハリソン・フォードから芸術の誘いを受けたと感じたからなんだ」と、その大きな選択をしたきっかけについて振り返った。また、インディと対峙することとなるマッツ・ミケルセンは「俳優を志すずっと前の話ですが、僕はインディ・ジョーンズになりたかったんだ。彼にね。この映画は世界中にインパクトを与えたんだよ。『インディ・ジョーンズ』は誰からも愛されているんだ。その理由は、この映画には魅力があるからだと思うんだ。インディには欠点がある。彼は嘘をつき、盗みを働く。でも、私たちは彼のようになりたいと思う。それだけ、彼には魅力があるんだ。私の仕事仲間の多くは、特に監督の場合、この映画を観て監督になりたいと決心したんだよ。そんな作品に参加できてとても誇りに思っています」と、インディ・ジョーンズへの長年の憧れと『インディ・ジョーンズ』シリーズへ参加できた喜びを熱く語った。『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』特報『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』6月30日(金)公開(C)2023 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.
2023年05月22日