元関脇・貴闘力が、お笑い芸人・松村邦洋の公式YouTubeチャンネル「松村邦洋のタメにならないチャンネル」で17日に公開された動画にゲスト出演し、“酒豪力士”について語った。「【コラボ貴闘力】完全保存版『酒豪力士ベスト3』二斗樽を空にした力士!?徳利85本飲み続けた力士は誰!?さらに歌が上手い力士も発表!【角界BEST3】」と題して公開した動画で、貴闘力は「酒飲むやつはバケモンみたいに飲むからね」と言い、「酒豪力士ベスト3」を挙げていった。第3位は「2斗樽(36リットル)のお酒を2日で飲んだ」という貴ノ浪で、第2位は「ビールの大ジョッキ30数杯飲んだ」水戸泉、そして第1位には「前の義理のお父さんの大鵬さん」を選んだ。貴闘力が「(大鵬さんは)1合徳利を85本まで覚えてたの」と語ると、松村が「大鵬親方と断髪式の時にお会いしたんですよ。力関のモノマネをちょうど『さんま御殿』とかでやってたから浸透していたんでしょうね。大鵬親方に『うちの義理の息子はあんなふうにパフパフ言うのか?』って(笑)」と回顧。貴闘力は「言うわけないじゃん(笑)」と苦笑いしていた。
2020年11月20日お笑いタレントの松村邦洋が14日、自身の公式チャンネル「松村邦洋のタメにならないチャンネル」に公開した動画で、元貴乃花親方・花田光司氏とのエピソードを披露した。「【コラボ貴闘力】遂に解禁!貴乃花VS貴闘力の同門対決エピソード!松村邦洋の行動が大惨事に発展・・!?タブーなしの貴闘力トークにこっちが冷や冷や!?」と題して公開された動画では、松村の友人である貴闘力が登場。貴闘力が「部屋の力士、みんな仲悪かった」と、二子山部屋に所属していた現役時代を振り返ると、「それはそうですよね。野武士集団ですもんね」と納得した松村。かつて同じ二子山部屋に所属していた当時の貴乃花と貴闘力の取組を観戦中、「貴闘力ー! 頑張れー!」と応援したところ、花田氏に睨まれたことを明かし、「俺、目をそらしましたもん(笑)」と述懐した。そして松村は「『うわ~やべぇな…』と思って。高田(文夫)先生と一緒だったんですよ。高田先生も『なんで俺を見たんだ?』って言って、高田先生も目をそらしてましたもん。『あんまり言うなよ。気まずくなるだろ。俺が言ったみたいになるじゃねえか。静かめに言えよ』と言われたのを覚えてるな~」と懐かしんだ。
2020年11月17日Interior of tent for wedding dinner, ready for guests. Served round banquet table. Golden dishes, green wine glasses and napkins. Catering concept先日京都府の和食店店主が、グランドオープンの3日前に50代男性から「7000円のコースで10人の予約」が入ったにもかかわらず、当日になっても連絡がなく、「騙された」とTwitterでツイートしたことが話題になりました。 料理を用意していたが…店主の男性によると、電話は非通知だったそうで、「7000円のコースを10人予約できる?」と電話があったそう。グランドオープン当日ということもあり、店主は弾んだ気持ちで魚を捌いていたそうです。ところがオープン日当日になっても男は来店せず。聞いていた電話番号に電話をかけてみると、「現在使われておりません」とアナウンスが流れ、初めてここで自分が騙されたことに気がつきます。どうやらグランドオープンの日を狙った嫌がらせのようで、その心境を店主はツイート。すると励ましなどが寄せられ、「無駄にしてはならない」と来店する人もいたそうです。 ドタキャン被害は相次ぐこのような「ドタキャン被害」は昨今数多く報告が寄せられています。飲食店を複数店舗経営する元関脇の貴闘力さんも、『ワイドナショー』(フジテレビ系)で被害を報告。それによると、直近で3件の「ドタキャン」があり、人数分料理を用意するため仕入れ、調理を完璧に済ませておくと、全く来店する素振りがなかったといいます。そして予約時に確認した電話番号に折り返してみると、「忘れたんだよ」などと怒鳴られ、切られてしまいます。貴闘力さんは「用意した料理が台無しになった」とのことで、ショックからその日の営業を中止することにしたそうです。当然その日の営業をしないということは、収入もなくなることになります。店としては大打撃であり、当然損害賠償などを請求したくなります。このような人間を罰することはできないのでしょうか? 罰することはできる?まず、「犯罪」とするためには、「故意」であることが立証されなければなりません。京都のケースのように「嫌がらせ目的」ということがはっきりしている場合は、威力業務妨害罪になる可能性があります。また、飲食店が被った被害額についても、事前に「直前のキャンセルについてはいくらいただきます」などの但し書きがあれば、損害賠償を請求できる可能性が高いでしょう。 証拠が残る形での予約を店側としてキャンセル防止についてどのような対応をするべきなのか。団体客の予約は嬉しいことですが、「ドタキャン」のリスクもあるということを認識しなければならないでしょう。後に裁判に発展した場合、予約者が確実に予約をしたこと、来店する意思を示したことがはっきりと分かる「証拠」が重要になります。予約に関してはメールなどの「形に残る」やり方で受け付けることが望ましいと言えます。また事前にキャンセル料の規定がない場合、「知らなかった」とうそぶかれることも考えられますので、何らかの規定を設けることも重要です。悲しいことではありますが、嫌がらせや冷やかしで予約をしてくる人間がいる以上、店舗経営者はしっかり対策を講じるようにしておきましょう。 *取材協力弁護士:森川文人(ピープルズ法律事務所。弁護士歴25年。いわゆる街弁として幅広く業務を経験。離婚、遺産相続をはじめ、不動産、 慰謝料・損害賠償請求、近隣トラブル、借地借家、賃金、インターネット問題、知的財産権などを扱う。)*取材・文:櫻井哲夫(本サイトでは弁護士様の回答をわかりやすく伝えるために日々奮闘し、丁寧な記事執筆を心がけております。仕事依頼も随時受け付けています)相次ぐ飲食店の予約ドタキャン…被害を防ぐための対策とは?はシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。相次ぐ飲食店の予約ドタキャン…被害を防ぐための対策とは?はシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。
2019年06月18日恋愛中はとってもカッコイイ人でも、結婚にはちょっと・・・と思う人っていますよね。周りを見ても恋愛中はとってもうまくいっていた二人が、結婚したとたん破綻するのもよくある事。恋愛には良くても、結婚に向かない男性ってどんな人なんでしょう?詳しく見てみましょう!1. 金銭感覚が合わない恋愛中はオシャレなお店に連れて行ってくれて、豪華なプレゼントもくれる・・・もちろん身なりはいつもオシャレにきめていて、車も良いものに乗っている・・・そんな彼氏がいたらちょっと自慢ですよね。でもそれが、「貯金もせずに給料は全部使っていた」「カードローンで無理して買っていた」みたいな話になるとちょっと別物。家庭とは会社経営に似ているとよく言います。「家庭という名の会社を夫婦で運営すること」金銭感覚が一致すること・お金のことで協力できることが、大条件なんです。夫婦喧嘩の原因トップ3にも、お金のことが必ず入っています。それくらい金銭感覚が一致することは大事。恋愛中は相手がお金をどう使おうがまったく関係ありませんが、結婚した後にものすごい浪費家であることや、借金があることが判明すると大問題です。恋愛中から彼のお金の使い方をよーくチェックしておきましょう!ちなみにこれは、男性から見た「結婚に向かない女性の特徴」のトップ10にも、いつも入ってくる特徴です。結婚するときには「お金」の問題がシビアに絡んでくるのは、男も女もおなじという事ですね。女性もあまりに金使いが荒いと思われると結婚の対象から一気に外されてしまいます。結婚したいと思う男性の前ではブランド物のバックなどは持たないようにしましょう!2. ギャンブル好きこれはもう言うまでもありません。お小遣いの範囲内で楽しむ・・・ならまだいいのですが、給料の大半をつぎ込む、借金までしてギャンブルをしてしまう・・となるともう病気です。以前、元力士の貴闘力がテレビで「ギャンブル依存症だった」と告白していましたね。貴闘力はギャンブルが原因で離婚。せっかくの地位も台無しになります。(現役時代からギャンブル漬けだったというのは驚きですが、そうでなかったら大関くらいにはいっていたのでは?と、現役時代の活躍をリアルタイムで見ていた筆者は思います)相撲の世界から離れてお店を始めるも、またギャンブルにはまり従業員の給料まで使ってしまった・・・なんてこともあったと言っていました。そこまでやってしまうのがギャンブルの怖いところです。ギャンブル中毒はアルコール中毒と同じです。病気と一緒で治すには専門家の助けが必要ですし、彼女や奥さんが「私が何とかする」ということも出来ないのです。朝からギャンブルに行く、借金してギャンブルに行く…「この人おかしいんじゃあ・・」と思ったら、結婚は考え直しましょう!3. 趣味最優先趣味があるのは良いことですが、異様なまでにのめり込んむ人もいます。マリンスポーツ、車・バイク、釣り、アニメ、ゲーム・・・・その趣味を一緒に楽しめるならいいのですが、まったく価値が分からない、理解できないとなると苦痛になります。趣味にのめり込んでいる人は、休日の時間をほぼ趣味に充てます。結婚しても、子供ができても、時間もお金も趣味に使ってしまうという事も多いので「趣味を最優先している男性」を好きになってしまったら、ちょっと覚悟が必要です。筆者のママ友の旦那様にもいますが、小さい子供が2人いるのに、週末は必ずバイクのツーリングや趣味の少林寺に行ってしまうそうです。奥さんはもう諦めていて腹も立たないそうです。また、趣味の中でも最近怖いのがゲーム(スマホ)です。ゲームも「依存症」という名前がつくくらいのめりこんで、仕事にさしさわりがでるのにやめられない、時間のすべてをゲームに充ててしまう・・という人もいるのです。俳優の宮川一朗太さんもゲームにハマりすぎたことが原因で離婚していましたね?趣味は「浮気・暴力・借金」のように、即結婚生活に影響が出るわけではありませんがちょっと注意しておきましょう。ちなみに筆者の夫は無趣味です。きっと彼氏としては、退屈な人なのかもしれませんが、その分週末も家にいますし、家庭を最優先にしてくれます。趣味にお金をつぎ込んだりしないので物凄く経済的な夫でもあります。無趣味な人は退屈な人でもありますが、「結婚してから二人で楽しめる何かを見つける」という喜びもあります。(筆者の家では、園芸やガーデニングという趣味を見つけバラを植えるという事を二人で楽しむようになりました)4. まとめ恋愛は「自分の感性を磨いて、男性を知る」ということなので、いろいろな人とお付き合いしてもイイです。でも結婚は、「相手と協力して家庭という会社を作る」ということです。キチンと恋愛経験を活かして、自分に合った人を選んでくださいね!written by 婚活小町
2018年12月19日ヒロミ(53)が3月4日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)に出演。社会的な問題となっている飲食店での“ドタキャン”問題について厳しいコメントをした。 同番組には、焼肉店を経営している貴闘力忠茂(50)も出演。3日前にも「ドタキャンはあった」そうで、「40人の貸し切り予約がキャンセルされた上に、連絡をとると逆ギレして電話を切られた」と明かした。被害はその額20万円だという。 貴闘力の話を受け、「うちもありますよ」と告白したヒロミ。経営しているジムでは当日キャンセルの場合、料金を徴収すると利用者にも伝えてあるそうだ。しかし「実際には取れない。体調が悪いと言われたら、“お大事に”ってなっちゃう」とシビアな現状を明かした。 ドタキャン問題の元凶は「お客様は神さまです」という日本独自の考え方にあると、ヒロミは語った。 「こっち(サービスする側)もそうは思っているけど、だからといって、お前が神様なんじゃねえよって」 さらに平気でドタキャンするひとたちの傲慢な態度は、「店側を見下しているから」と持論を展開した。 「『金払ってんだからいいじゃないか』って、お前から上から来るなよってっていうのは正直ある。そこを履き違えているというか」 貴闘力も「よく言ってくれました」としきりに頷いていたが、Twitterでもヒロミの意見に賛同する声が上がっている。 《ヒロミさんの「お前が神さまじゃねぇ」発言気持ちがいい》《もっと言ってくれー!お客様は神さまじゃない人間だー》《ヒロミさんズバズバ言うところがまたいいね〜見てられる》 相次ぐドタキャン被害だが、全日本飲食店協会を中心に防止策が先月19日から稼働している。「ドタキャン防止システム」と呼ばれるもので、いわゆるドタキャンの“ブラックリスト”。過去にドタキャン歴がある者の電話番号を登録していき、ドタキャン常習者かどうかを会員同士で相互にチェックする仕組みだ。 同協会の関良祐理事長は「約20の店のデータが出発点」と先月15日のインタビューで明かしているが……。今後も動向を見守りたい。
2018年03月05日日馬富士による暴力事件を発端に大揺れの相撲界。横綱審議委員会は事件現場にいた白鵬の「横綱の品格」について言及した。国技の重みが揺らぐ事態に、一筋の光明ともいえる存在が昭和の大横綱大鵬の孫・納谷幸之介さん(17)だ。猛稽古で強くなり、横綱の「気品と風格」の代名詞でもあった大鵬の生きざまを伝えたい。そう思い大鵬の三女で、幸之介さんの母・納谷美絵子(43)さんは子育てしてきた--。 昨年12月19日、さいたま市にある相撲の名門校・埼玉栄高等学校の会場。納谷幸之介さんの大嶽部屋(前身は大鵬部屋)入門記者会見には100人を超える報道陣が詰めかけた。身長190センチ。体重160キロ。圧倒されそうな巨体ながら、その表情はどこか優しくあどけない。 幸之介さんの父は、元関脇の貴闘力忠茂さん。2人は’93年、美絵子さんが19歳のときに結婚。貴闘力は納谷姓を名乗り、大鵬部屋の跡取りとして納谷家へ婿入りした。結婚1年後の’94年には、待望の長男・幸男さんが誕生。’98年に次男の幸林さん、’00年に三男の幸之介さん、’01年には四男の幸成さんを授かる。 「4人とも力士にする」という夫の絶対的な方針のもと、相撲を始めた子どもたちの食べる量は半端ではなかった。 「ごはんを1升炊いても空っぽになるのは当たり前でした。4人を連れて“マック”に行ったら、会計が7,000円オーバー。回転ずしに行っても軽く1万円を超えてしまう」(美絵子さん・以下同) 子どもたちがどんどん成長していくなか、’02年に現役を引退した夫・貴闘力は第16代大嶽部屋親方となり、’04年には大鵬から部屋を譲られた。「大鵬部屋」を「大嶽部屋」として引き継いだのである。 隠居の身となった大鵬は、孫が後継者となることを夢みて部屋の改装工事に着手。しかし、そんな矢先の’09年7月。角界を揺るがす大事件が発生する。野球賭博に多くの力士が関わっていたことが発覚し、関与していた大嶽親方も、相撲協会を解雇されたのだ。それは、親方の廃業を意味していた。 美絵子さんは、父・大鵬に申し訳ない気持ちでいっぱいだった。 「父はずっと家にいましたが、会いづらい時期でした。離れて住んでいた私に父が入れた留守電を聞くと『心配だよ。顔を見せに来い』って。こっちが裏切ったのに、むしろ怒ってくれたほうが……」 父に連絡できずにいた時期の美絵子さんは、夜12時から朝まで、運転代行のアルバイトをしていた。今後の生活が不安でたまらなかったが、報道陣が朝早くから遅くまで張り込んでいるので、深夜しか外出できなかったのだ。 「そんな生活のこと、父には言えませんでした。父は、頼られるとぜんぶ受け入れてしまう人なんです。貴闘力さんの博打の借金も、何度も面倒をみてくれて--」 このころ思い出した父の教えがあった。部屋の旅行でハワイに行ったときのことだ。両親だけがビジネスクラスで、子どもはエコノミーだった。 「当時は『ずるい』と思いましたけど、分不相応な贅沢をしちゃいけないという無言のしつけだったんです。感謝しています。苦しい思いをした今だからこそわかるんです」 その父、偉大なる横綱・大鵬さんは事件から3年半後の’13年1月19日、心室頻拍のため亡くなった。享年72。もうすぐ5回目の命日を迎える今、美絵子さんは言う。 「父は……大きな存在です。悪く言う方がいない。『毎日コツコツ、努力はうそをつかない』という遺志を継いで、私たちがちゃんとやっていかなければ。年々、その存在は大きくなっています」 美絵子さんは、現在週3回、9時から15時まで、鶏肉店で居酒屋などに卸す焼き鳥の串刺し作業をしているという。最低でも1日200本。 「4年目です。やはり経済的な理由ですね。子どもの相撲の応援に行くときのお金と、子ども用の貯金を毎月1万円ずつ。細々と稼いでいます」 とにかく頭のなかは、100%子どもたちのことだ。 「おっとりタイプの長男の幸男(23)は、プロレスラーとして後楽園ホールでデビューし、先日も2勝目をおさめました。気の優しい次男・幸林(19)は、中央大学法学部の2年生。相撲部に所属し、指導者的才能があると言われています。角界入りする三男・幸之介は、シャイでおとなしいけど、自分で納得しないと絶対に譲らない負けん気があります。四男・幸成(16)は、幼いころからとび抜けてやんちゃで、もっとも勝ち気。埼玉県栄高校1年生です」 全員が身長185センチ以上、体重は130キロ以上ある。 「大鵬の孫に産んでしまったことは申し訳ないという思いはありますが、息子たちには、『プレッシャーに負けるな』と言いたいです。自分が見たもの聞いたもの、そして父がそうだったように自分の努力だけを信じなさいと」 孫たちの活躍を楽しみにしていた大鵬も、きっとそれを願っているだろう。
2018年01月12日昨年12月19日、さいたま市にある相撲の名門校・埼玉栄高等学校の会場。納谷幸之介さん(17)の入門記者会見には100人を超える報道陣が詰めかけていた。身長190センチ。体重160キロ。圧倒されそうな巨体ながら、その表情はどこか優しくあどけない。 祖父は、あの流行語「巨人・大鵬・卵焼き」の一角を占めた昭和の国民的スター、故・大鵬(享年72)である。父は、元関脇の貴闘力忠茂さん。男ばかり4人兄弟の三男である幸之介さんの、大嶽部屋(前身は大鵬部屋)入門が決まったのである。 幸之介さんは、初場所の前相撲(新入門の力士などによる初土俵の場所の番付を決める取組)からスタートする。大相撲デビューは春場所だが、しかし、なんといっても“大鵬の孫”の注目度は高い。気の早いファンやマスコミからは「白鵬を倒して世代交代を」との声も上がり、この記者会見も、ワイドショーはこぞって大きく伝えた。 日馬富士による暴行事件を発端に、揺れに揺れている現在の相撲界。横綱審議委員会は事件現場にいた白鵬の「横綱の品格」について言及した。 現在の力士と比較してか、「大鵬は、横綱というより王者でした」と話すのは、子ども時代の幸之介さんを指導した相撲クラブ「江東青龍館」監督の森富士夫さん(65)だ。 「どんな力士が相手でも悠然と仕切り線に向かい、相手のよさも引き出し、最後には勝つという横綱相撲でした。連勝記録がかかった取組で、勝ったはずが負けとされても、決して軍配や相手を責めない。それどころか『こんな相撲を取った自分が悪い』と自分を責めた。倒れこんだままの力士には、必ず手を差し伸べる優しさもあった。まさに横綱の『気品と風格』を兼ね備えていました」(森さん) ただ勝てばいいのではない。勝ち方が大事だ--当時の子どもたちはそんな凜とした大鵬の姿に憧れ、大人も夢中になった。 そんな美徳が失われてしまった現在の相撲界。それだけに“大鵬3世”の角界入りは、明るいニュースとして華々しく取り上げられた。記者会見で、「大鵬の孫といわれるプレッシャーは、特にないです」と答えていた幸之介さんには、大物の片鱗がうかがえる。 会見終了後、報道陣から息子との撮影を何度も求められても、大鵬の三女で母の美絵子さん(43)は固辞した。その理由を美絵子さんは、「まだ結果も出ていないし、部屋のおかみさんでもない私が出ていくのはふさわしくないですから」と語る。そして、美絵子さんは勝ち続けても謙虚だった父・大鵬をこう振り返る。 「誰に対しても偉ぶらない人でした。逆に目の前でたばこを吸う人や、横柄な態度の人には、たとえ初対面の目上の人にでも、『あなたね、それはおかしくないですか』と。人を選ばず、言うべきことは言っていましたね」(美絵子さん・以下同) 大鵬は現役時代から老人ホームや児童養護施設へ支援活動をするなど、チャリティ活動にも熱心だった。’69年からは30年にわたって浴衣の反物などを販売し、その収益を元に、日赤に血液運搬車を毎年2台ずつ寄贈。弱者をみれば放っておけない優しさがあった。 とはいえ、少女時代の美絵子さんは、多忙な両親のもと、「構ってもらえない」寂しさがいつもあったという。 「外に出れば、『大鵬の娘だ』といろいろ言われるし、父も、自分の娘だということで私たち姉妹が優遇されるとすごく怒るんです。大相撲も桝席で見たことがない。私は、うちでゲームばかりしていましたね。部屋のお相撲さんたちが優しくて、居心地もよかったんです」 前相撲は見に行かないという美絵子さんだが、息子に託したいことがある。 「父は、たたき上げで横綱になり、どんなときも人として礼儀を忘れませんでした。息子にも、人間的に応援したいと思わせる力士になってほしい。正々堂々と相撲を取ってほしい」
2018年01月12日