アフリカ・欧州中心に世界の都市を訪れ、オルタナティブな起業家のあり方や次世代のグローバル社会と向き合うヒントを探る、ノマド・ライター、マキです。Maki & Mphoという会社を立ち上げ、南アフリカ人クリエイターとの協業でファッション・インテリア雑貨の開発と販売を行うブランド事業と、「アフリカの視点」を世界に届けるメディア・コンテンツ事業の展開を行っています。マキ:自分に合っている。アーティストとして自分ならではの媒体を見つけたってことなのかな。Brikicho:デジタル写真をやっている時は、なぜか自分の作品に思い入れを持つことができなかった。でもフィルムを始めてからは、構図とか写真そのものについてももっと真剣に考えるようになった。そして自分の作品にも思い入れを持つようになった。それが自分がフィルム写真から得られた価値だと思う。フィルム写真だと、自分が頭の中で想像したものとより近いものが表現できるんだ。マキ:なるほど。普段はどういったものを撮っているの?Brikicho:人物と風景。まぁ自分では、なんでも撮っていると思うんだけど、よく知られているのは人物、特にミュージシャンと風景かな。アーティストとよく仕事していて、その中でもミュージシャンをよく撮影しているんだ。マキ:ミュージシャンを撮るときに意識していることってある?つまり、彼らはサウンドを作っているわけだけど、Brikichoは音のないスティル(静止画)で表現している。どうやってミュージシャンの雰囲気を捉えているのかな。Brikicho:彼らを撮るのはとても楽しい。僕のやり方は、ステージ上などで彼らを撮るのではなくて、自分のセットの中に呼び込むこと。彼らの雰囲気やサウンドは、写真という媒体においては、光と色に置き換えることができる。どちらも同じアート。ただ媒体が違うだけなんだ。つまり、音からビジュアルへと変換するという作業は結構スムーズにできるものなんだよ。マキ:非常におもしろい見方だね。色覚障がいをきっかけに、色を音に変換するアンテナを頭蓋骨に埋め込んで、色を聴き、さらに世の中の音をビジュアル化することで、音を色として「聴く」という体験をさせてくれるビジュアルアーティストのニール・ハービソンのアート表現と何か共通点を感じる。Brikichoの今の話、例えば具体的な写真で説明してもらえる?Brikicho:例えばこれは最近のプロジェクトで、アーティストのThe Red Acapellaを撮ったもの。Instagramより彼らの音楽は、ゆっくりで、イージーな感じで、クール。だからちょっと寒色系をベースを使ったスタイリングをしたりした。マキ:とてもクールな写真だね。風景のほうはどんなプロジェクトに取り組んでいるの?Brikicho:自分のクリエイティブ・プロジェクトとしては2つあって、一つは、自分の故郷であるキリニャガ(ナイロビの北東約100kmに位置する地区)に関するもの。自分の故郷に敬意を示すような意味をもっている。キリニャガの日常や、友人を撮っている。もう一つは、「City of Dreamers(夢見るものたちの街)」というプロジェクト。これはFits Collectiveとしてやっているんだけど、ナイロビの街や人を記録している。ケニア、そしてアフリカは自分の故郷。自分を形成してきた要素。だからこそ、このアフリカ大陸を記録し続けたい。マキ:大きな存在になれることの意義ってなんだろう。Brikicho:自分たちの挑戦は小さくない。フィルム写真をアフリカ全体に広めたいと思っているんだ。まずは、ナイロビから、ケニアから、フィルム写真を広めていきたい。一緒にやっているセレナも言っているけど、、写真がいま(ケニアで)ブームになりつつあるからこそ、写真の基礎を改めて見直したり理解したり、周囲の環境や被写体の美しさを認識する必要がある。何か(結果だけ)が即座に評価されて、そのプロセスが見落とされてしまっているような、変化の激しい世の中におかれているからこそ。あとこれはマガティが言っていることだけど、(フィルム写真は)人々と都市の対比を表現するのであれ、人物のポートレート写真であれ、すべてが瞬間瞬間の微細なところに近づくことを可能にする行程(journey)なんだ。マキ:想いを共有する3人が作るコレクティブだからこそ、大きな挑戦ができるのかもしれないね。「Brikichoは、写真で物語を紡ぐ『作家』になるんだ」Brikichoが発する、フレッシュで荒削りな言葉、素直な回答には、何かアーティストがものを生み出すことの作業の本質的な部分があるように感じました。フィルム写真という媒体を使って生み出される彼の作品そのものも素晴らしいですが、フィルム写真に向き合うことで、自分自身と向き合っている彼の生き方そのものに、わたしは心を動かされました。そして何よりも彼は仕事や人生を楽しんでいるように見えます。BrikichoとFits Collectiveの存在が、これからもっと大きくなっていくその過程を観察し続けたいです。BrikichoInstagram(Brikicho)|Instagram(Fits Collective)フィルム写真にこだわり、ナイロビを拠点に活動する若手写真家。他2名の写真家とともに、フィルムでキャプチャーしたストリート写真を展開する、Fits Collectiveのメンバーでもある。▶︎ノマド・ライター マキが届ける『ナイロビ、クリエイティブ起業家の肖像』・#004 「アフリカンファッション=カラフル」は時代遅れ。ケニアの若者が“白黒”のアパレルブランドを始めた理由・#003 「物理は一番アーティスティックな学問」。“理系ジュエリーデザイナー”に聞く、想像を創造に変える方法・#002 誰もが知っている「ハンバーガー」で、アフリカのネガティブなイメージを刷新する起業家姉妹・#001 「正しいことをしているという確信」。選択肢がありすぎる現代でも道に迷わない観察者、ヴェルマ・ロッサ▶︎オススメ記事・ノーメイクで自然光。「リアルな女性の写真」で女性差別に立ち向かう愛に溢れるアクティビスト・カップル。・「男なら筋肉をつけるべきなの?」21歳の写真家が“男性解放”をテーマに写真展を企画した理由All photos via Brikicho Text by MakiーBe inspired!
2018年07月20日カーテンを開けると明るい太陽の光が全身に降り注ぐ。朝の柔らかい光は暖かくて優しい。その優しさに甘えるも束の間、頭の片隅では、昼前には灼熱の紫外線が私を苦しめるかも、なんて不安が頭をよぎり、いそいそと日焼け止めを取り出す。日焼け止めは皮膚の上をうすーく広く伸びていく。しかし、筆者はこの日焼け止めがどんな成分で構成され、どういう仕組みで肌を守っているかなんて考えたこともなかった。VIVE SANAと従来のオーガニック日焼け止めを決定的に分けるものが、同社は植物由来の成分を利用しているということだ。創設者であるDaniel Signorelli(ダニエル・シニョレッリ)はこう語る。「みんな化学物質に頼らないと肌を守れないと思っているけれど、自然界にも皮膚を日光から守るのに最適な有機成分がたくさんあるんだ。植物は人間より長く、太陽と付き合っているんだから」(引用元:FAST COMPANY)▶︎これまでの「GOOD GOODS CATALOG」・p.23洋服やカバンにつける「ピンズ」で、小さくともパワフルに自己主張する時代・p.22 「化粧品に性別はない」。化粧品から“性別”をなくした“ユニセックス・コスメ”がイギリスで誕生・p.21 「インド人にもカレー嫌いな人はいる」。“ウコンの力”でインドの固定概念を吹き飛ばす24歳の起業家▶︎オススメ記事・#006「自分と世界の繋がりを取り戻すために」。楽しくハッピーに地球を守る、環境アクティビストたちの実態|「世界は気候変動で繋がっている」。若き環境アクティビストのリアルな声。by 350.org(最終回)・牛乳よりも、環境を壊さない。製品の“不完全な部分”まで公開する、スウェーデン発の「麦ミルク」ブランドAll photos via VIVE SANAText by Kotona HayashiーBe inspired!
2018年07月13日働き方改革の名の下、少しずつ変わり始めた日本の労働環境だが、給与制度を変えようという声はあまり聞かれない。現行制度に誰もが親しんでいるからか、不満の声もあまり上がっていないのだろう。この状況にあえて新しい選択肢をもたらそうとしているのが、給与即日払いサービス「Payme(ペイミー)」を運営する、株式会社ペイミーの後藤 道輝(ごとう みちてる)さん(25歳)だ。Paymeリリースのきっかけは、「いまの給与制度が時代遅れになっていると思うから」。戦中から戦後にかけて確立された現行制度の“遅れ”とは何なのか。メルカリ、CAMPFIRE、DeNAなど、ビジネスとして成功を収めている名だたるITスタートアップ企業で、いずれも戦略投資やマーケティングなど、資本に関わる事業に参画してきた彼が考える、「給料の自由化」について聞いた。「給料の自由化やってます」。50年以上変わらない制度に抱いた違和感って?Paymeは3ステップ(ログイン・申請額決定・申請)で、いつでもどこでも手軽に給料を受け取ることを可能にした、いわば給料の即日払いサービス。最短で申請したその日に給料を受け取ることができる。上限は、申請時までに稼いだ給料の7割だ。このサービスの土台には、後藤さんが学生時代に抱いたある疑問ーなぜ月に給料日は一回で、月末締め翌月払いが基本なのかーがある。学生であれば誰もが経験するような出来事が、この違和感を持つきっかけになった。お金がなくてお世話になっていた人の結婚式に出席できなかったり、サークルの合宿に行けなかったりしたことがあったのですが、このとき思ったんです。「今月働いた分のお金を受け取るのに、なんで翌月末まで待たなくちゃいけないのか」と。そういうありふれた出来事がきっかけですが、こういった経験は、比較的お金に余裕のない若者たちには身近だと思います確かに、給料日を首を長くして、あるいは胃をキリキリとさせながら待ち望んだ経験は、誰にでもあるのではないだろうか。はたまた、急な出費に慌てて親や友人にお金を借り、なんとか事なきを得た経験はないだろうか。アメリカのような先進国では、給与は当月払いがスタンダードになっています。日本のような翌月払いのスタイルは時代にマッチしていないのではないでしょうかこうした事実を知ると不思議なもので、月に一回の給料日や月末締め翌月払いという“当たり前”は、結構な不自由を被雇用者に強制している気がする。それにカードローンや消費者金融は借金をするものです。そういうことに抵抗がある人は多いのではないでしょうか。だからいらないものをフリマアプリなどで売って現金化したり、ECサイトのツケ払いなども人気になっていたりといろんな選択肢が出てきました。Paymeもその一環で、そもそも一番身近な収入である給料の受け取り方を変えてしまおう、50年以上変わらない制度を変えようと考えたんです「お金がないこと」で機会を損失する若者をなくしたいまた、後藤さんには「若者がお金がないという理由で夢を諦めざるをえない現状を変えたい」という思いもあるという。個人や企業が無料で出品できるECサイト事業を行う現地の企業が、ソフトバンクから100億円を調達したんです。ネット通販のできるプラットフォームがなかったインドネシアでは画期的でした。これを知ったときに、「開発地域の現場で何かするよりも、社会的にインパクトを与えるサービスをリリースしたほうが多くの人の助けになるんじゃないか?」と思ったんですその近道として考えたのが、起業家や投資家になることだった。すぐに行動することにした後藤さんは、国際協力の領域を離れて、あるベンチャーキャピタルにインターンとして参加する。その後、国内最大級のフリマアプリを運営する株式会社メルカリと、クラウドファンディングサービスを運営する株式会社CAMPFIREに出向という形で半年ずつ勤務したのち、多彩なサービスを展開するDeNAに入社。昨年復活し話題になったファッションメディア「MERY」にも関わって働きつつ、新規事業を起こすためにFintech(フィンテック)*1への知識を深めた。結果的にこれがPaymeの構想につながる。BtoB(法人から法人)やCtoC(消費者から消費者)のFintechではなく、BtoC(法人から消費者)のFintechにすごくワクワクして、Paymeの構想もその頃に生まれました。「一番身近な収入である給料の仕組みを変えたら面白いんじゃないか?」と。それで昨年7月に起業し、9月にPaymeをローンチしました(*1)「Finance(金融)」と「Technology(技術)」を組み合わせた造語、「Finance Technology」の略語。明確な定義は存在しないが、主に既存の金融組織が提供していない革新的な金融サービスをさすリリースからたった半年で導入企業が100社を超えた理由Paymeは今年5月までに導入企業が100社を超え、利用者数は15,000人を突破した。この急速な拡大の要因を、企業と従業員の双方に相応のメリットを提供できているからだと後藤さんは言う。企業側のメリットは、導入と運用が無料なうえに、求人応募の増加と定着率の向上が期待できることです。各求人媒体の検索ワードの上位には必ず「日払い」が挙がるそうで、同じ労働条件でも「日払い」が可能かそうでないかで、求人応募の数に3倍以上の開きが出るという調査結果があります。またPaymeが導入されていると、働いた分の給与がこまめに入金される状態を作ることができます。そうすると小さなモチベーションで仕事が続けやすく、結果定着率も上がるんです先に書いたように、Paymeは始まりにすぎない。「東京マラソンの抽選に当たって、本番のための準備をしている感じですかね」と後藤さん。確かに、日本は金融業に対する規制や原則が事細かに決められており、そう簡単には開業できない。事業を行うのに必要な資格を取得するだけでも数年はかかる。しかし、現在までのキャリアでも既存のルールにとらわれないやり方で、多くの成果を出してきた後藤さんである。水面下で着々と進んでいるであろう新サービスがお披露目されるのも、そう遠い日ではないかもしれない。後藤道輝(Michiteru Goto)Twitter|Facebook▶︎オススメ記事・「選択格差がない日本社会」を目指し、ある企業がはじめた“中・高卒のヤンキー”と企業をつなげる制度・「お金ってダルいときない?」起業や大企業への就職を経てクリエイターのベーシックインカムを始めた23歳All photos by Shiori KirigayaText by Yuuki HondaーBe inspired!
2018年06月08日発達障害のある子どもや家族の困りごとを解消するために!5月もミートアップを開催「LITALICO発達ナビ」では、発達障害に関するコラムの発信や、施設情報の提供などを通して、発達障害のあるお子さんや、保護者の方々の生活を取り巻く困難の解消に取り組んできました。現在は、月間300万人以上の方がサイトを訪れる規模となりました。多くのユーザーの方に、必要な情報と出合ったり、同じような悩みを持つ仲間との交流ができる場となっています。一方で、LITALICO発達ナビの力だけでは解消出来ない困難が多いことも事実です。そこで、発達障害にまつわるより多くの困りごとを解消していくため、さまざまな分野の企業とのコラボ企画・協業を進めていこうとしています。その一環として、先月に引き続き、2018年5月22日(火)に「LITALICO発達ナビ ミートアップvol.2」を実施。ゲストスピーカーによる講演や、さまざまな企業や団体で活躍されている皆さんとLITALICOのスタッフでのディスカッションなどを行いました。LITALICO発達ナビ ミートアップの様子をレポート今回のミートアップにも、IT企業、旅行会社、小売店、セキュリティ会社などから、保育園や学校に勤務されている方まで、多種多様な業種の企業・団体などで働く方の参加がありました。ミートアップでは、まずLITALICO発達ナビの鈴木編集長からの媒体紹介がありました。続いて、ウェブマガジン「greenz.jp」のビジネスプロデューサー・小野裕之さんによる講演が行われました。Upload By 発達ナビ編集部ウエブマガジン「greenz.jp」を運営するNPO法人グリーンズは、「一人ひとりが『ほしい未来』をつくる、持続可能な社会」を目指しています。この理念のもと、ウェブマガジンの発行のほか、さまざまなイベントを主催しています。また、「社会の中にある違和感」を解消するための取り組みを行う起業家らをメディアで取材したり、そうした人と企業や自治体とつなげて一緒にプロジェクトを行ったりもしています。例えば、次のような事例があげられました。■地方移住をしたい人、その人をサポートし地域活性化をしたい地方の鉄道会社をつなぎ、「移住者サポートつきコワーキングスペース」をオープン参考:あそこに行けば、面白いことをやってる。西日本鉄道・宮﨑泰さん×福岡移住計画・須賀大介さん×グリーンズ小野裕之が語る「HOOD天神で“はじめる”未来」■こだわりのお米を仕入れて販売しているお米屋さんと、日本橋の街づくりを担う会社をつなげ、おむすび屋さんというリアル店舗を開店。おいしいおむすびを食べながら、人と人との接点もつくりだせる場所に参考:グリーンズとトラ男が日本橋に、本屋とイベントスペースもあるけど「普通の」おむすび屋をオープンします。このように、日常生活の中にある課題に気づくだけでなく、そこから人と人・企業・行政などをつなぎ、いろんな生き方や価値観があってもいいということを体感できる場所づくりも、ビジネスとして成り立つ形で行っています。LITALICO発達ナビも、さまざまな課題に気づき、発信するだけでなく、企業や行政などとつながり、障害のない社会という「ほしい未来」をつくっていきたいと感じることができた講演でした。 By 発達ナビ編集部鈴木編集長からは、現在どのような企業とのコラボレーション実績があるのかなどについて紹介がありました。■非日常の状況でパニックを起こしやすいお子さんが、安心して空の旅を楽しめるサービス紹介の例発達が気になる子どもが安心して飛行機に乗るには?JALの子ども向けサービス活用法を徹底紹介!■多様性を踏まえたマネジメントができるよう、社員向けに研修を行った例ミュゼプラチナム×発達ナビ 発達障害への理解を深める勉強会を開催!■障害のある子どもの保護者の方の意見を取り入れて制作された商品紹介の例障害のある子どもの「ママたちの声」を生かして開発!3つの「お出かけ便利グッズ」がフェリシモから新発売あったらいいサービスや商品って?グループディスカッションで意見交換Upload By 発達ナビ編集部会場を5つのグループに分け、各グループごとに「自社のリソースと理念」をまず書き出すワークを行いました。そして、発達障害がある人の困難の例を参照しながら、「それぞれの会社のリソースでできる解決策」についてディスカッションを行いました。さまざまな業種、職種の参加者が、メーカー側、支援者側からの意見などが活発に出され、自社の商品やサービスの中に、今まで気づいていなかった価値があることに気づけた場面もありました。例えば、IT技術を活用することで、ARメガネを使って勉強することが当たり前になるかもしれないーそんな意見に、支援の仕事をしている参加者からは、「発達障害があることを保護者が受け入れるのは難しい場合もある。でもIT技術を活用し、特性によって困難になっていることをポジティブに解決できる可能性があることに気づけた」という意見も。障害のある子どもの支援をしている人や当事者・保護者と、技術を持っている人がつながる。旅行会社と工場をもつメーカーなど、異業種でもコラボレーションの可能性がある企業がつながる。それぞれの経験や技術を組み合わせることで、よりニーズにあった商品やサービスが生まれるのではという希望が、より高まるディスカッションでした。LITALICO発達ナビ ミートアップは、毎月開催予定!Upload By 発達ナビ編集部ミートアップでは、グループディスカッション後に懇親会も行い、皆さんが交流できる場を設けています。ディスカッションで興味を持った事業内容についてより深く聞くことができたり、ほかのグループの参加者とも話すことができます。参加者からは、次のような感想をいただきました。「多種多様な企業の方のお話をききながら、自分の問題の整理ができました」「いろんな人に会って、どういう想いで何をしようとしているのかも知りたいし、逆にニーズや困りごとについても知りたいです」さまざまなアイディアを実際に社会の中に生み出し、より生きやすい世界にするために、LITALICO発達ナビは企業や団体の皆さんとつながり、新しいサービスや商品を作り出していきたいと考えています。また、実際にコラボレーションが実現した企画についても、LITALICO発達ナビ上で発信をしていきます。「LITALICO発達ナビミートアップ」は、これからも毎月開催予定です。それぞれの企業や団体が持っているサービスや商品の力で、社会をもっと生きやすいものにしたい!熱意のある人たちとディスカッションをしたい!という方は、ぜひご参加ください。次回のゲストは、Branch代表の中里祐次さまです。Branchとは、発達障害のある子どもと、その子ども達が興味を持っている分野の学生や専門家などをマッチングさせ、その子の可能性を伸ばすことに取り組んでいるWEBサービスです。代表の中里さまは、発達障害のあるご自身のお子さまと過ごす中で着想を得て、Branchを立ち上げられました。イベントでは、発達障害にまつわる課題をWEBサービスの力で解決することをテーマにお話いただく予定です。■ゲスト紹介:中里祐次さまUpload By 発達ナビ編集部2007年、早稲田大学卒業後、㈱サイバーエージェント入社。子会社の㈱サイバー・バズにて広告クリエイティブのディレクションを担当し東京インタラクティブ・アド・アワード受賞。広告プランニング/商品開発経験後、子会社の㈱プーペガール取締役に就任。その後Amebaにて、ソーシャルゲームのスマートフォン対応、プラットフォームのオープン化担当、プロジェクト責任者などを経て独立。次回のミートアップは、6月28日(木)に開催します!【日時】6月28日(木) 19:00-21:30【場所】株式会社LITALICO東京本社〒153-0051東京都目黒区上目黒2-1-1中目黒GTタワー16F【交通案内】東京メトロ日比谷線・東急東横線「中目黒駅」東口より徒歩1分【対象】企業にお勤めの方で、発達障害のあるお子さまや保護者さまの抱える困りごとの解決に関心をお持ちの方、発達ナビとのコラボレーション企画を希望される方【参加費】2,000円※発達ナビに会員登録されている方は1,500円【プログラム】①発達ナビのこれまでの取り組みと今後の展望紹介②ゲスト講演:Branch代表 中里祐次さま③質疑応答④企業の力で発達障害の課題解決を考えるワークショップ⑤参加者同士の交流・懇親会(ドリンク・軽食あり)多くの方のご参加をお待ちしております!
2018年06月05日「omochabako WEB STORE」とのコラボ企画開始WEBプロモーション事業を展開する株式会社リアルファインは、オーガニックライフスタイルWEBマガジン「Orgarly/オーガリー」のおすすめ商品を、ECサイト「omochabako WEB STORE」で販売することを発表した。「omochabako WEB STORE」内の特集ページ『オーガニックを、ベーシックに。』にて、6月1日から販売を開始。「omochabako WEB STORE」は、株式会社おもちゃ箱が運営するウェブストアであり、世界中から厳選したオーガニック商品やナチュラル商品を輸入・販売している。「オーガリー」のおすすめ商品を紹介「Orgarly」は、オーガニックを特別なものではなく、毎日の生活に自分らしく取り入れて楽しめるように、等身大の情報を発信するライフスタイルWEBマガジンである。「Orgarly」では、日本オーガニックライフ協会理事のほか、モデル・料理研究家・起業家・海外在住者などがオーガニック&ナチュラルライフを楽しむ様子や方法を紹介している。今回は、「Orgarly」のおすすめ商品を限定販売する。スーパーフードのパイオニアブランド「Sunfood(サンフード)」からは、スーパーフードのミックススムージーやパウダーなどを厳選した。ナチュラルスキンケアブランドの「Ariul(アリウル)」からは、ジュースクレンズマスクや7daysシートマスクを販売する。そして、家族で安心して使えるコスメなどのトータルケア用品ブランド「EO(イー・オー)」からは、エチケットボディスプレーやハンドサニタイザーを提供する。(画像はプレスリリースより)【参考】※プレスリリース株式会社リアルファイン※オーガニックを、ベーシックに。
2018年06月02日アフリカ・欧州中心に世界の都市を訪れ、オルタナティブな起業家のあり方や次世代のグローバル社会と向き合うヒントを探る、ノマド・ライター、マキです。Maki & Mphoという会社を立ち上げ、南アフリカ人クリエイターとの協業でファッション・インテリア雑貨の開発と販売を行うブランド事業と、「アフリカの視点」を世界に届けるメディア・コンテンツ事業の展開を行っています。マキ:まずは、2人の出会いやバックグラウンドについて教えてもらえるかな。クリス:ムサと僕は、もともと高校ぐらいからの親友で、いつも一緒につるんでいるような仲だったんだ。2人ともファッションが大好きだった。とはいえ、当時(10年以上前)はあまり選択肢がなかったんだけどね。それでもカッコイイアイテムが欲しかったんだ。マキ:高校卒業後は、どんな進路を歩んだのかな。ムサ:僕は、ナイロビ大学に行ってデザインを学んだ。卒業後は、グラフィックデザイナーとして3年ぐらい広告代理店で働いた後、Made with Loveというデザイン会社を立ち上げた。クリス:僕は、大学には行かなかったんだ。当時は、大学という4年間のコミットメントはちょっと違うかなと思って。なんか教室で座って講義を聴くというスタイルが自分には合わないと感じたんだ。今もその考えは変わってはいないけど、若かったし、楽観的に考えていた。進学しなかったことを後悔することもなくはないけど、自分にとっては毎日が学びであるし、いまの自分を形成してくれたまわりに感謝しているよ。キャリアとしては、コピーライターの仕事を中心にやってきた。マキ:BONGOSAWAというブランドについて教えて。ムサ:ナイロビという街を体現したブランド。ナイロビを盛り上げるブランド。自分にとってナイロビはホームであり、すべて。クリス:ナイロビという都市、スラムに至るまでの街のエネルギーや鼓動を伝えるブランド。マキ:わたしもBONGOSAWAのTシャツなどを何枚か持っているけど、基本的に黒ベースに、白のグラフィックデザインというモノトーンなストリート・スタイルが特徴的だよね。ムサ:アフリカのファッションというと「カラフル」というステレオタイプがある。でもBONGOSAWAはあえて、黒が基本。特徴的なグラフィックで、メッセージ性を大切にしている。例えば、「The Courier」というテーマのカプセル・コレクションでは、実際に「The Courier」というタイトルのオンライン雑誌を自分たちで作って、そのグラフィックやコンテンツをTシャツなどのアパレルにした。雑誌の第1号のメッセージは「解放」だった。次のコレクションでは、「ナイロビ、労働者回帰」をテーマにガテン系の労働者たちにインスピレーションを受けたストーリー展開を予定している。「ナイロビ発グローバル」という挑戦マキ:わたしは、何度かナイロビを訪問しているし、ナイロビのクリエイティブシーンが盛り上がってきているのを肌で感じている。でも、日本を含めて、世界にはまだまだ伝わりきれていないと思う。BONGOSAWAというムーブメントは、どのようにしたらもっと世界に広まっていくかな。クリス:ナイロビという地元で活動していても、グローバルな視野やマインドセットを持ち続けることは絶対に必要。ただ、それだけでは足りないんだ。世界のカルチャーシーンに対してもっとプレゼンスを発揮していかなくてはならない。そのためには、オーセンティック、つまり本物・信頼できるものであることが重要。それから、ナイロビのクリエイティブ業界がもっと持続可能なものになっていかなくてはならない。マキ:持続可能というのはどういう意味かな。クリス:個々のビジネスが育っていくだけでなくて、産業を作って行く必要がある。さっきコラボレーションという話をしたけど、クリエイティブ業界にいるみんなが協力しあって、もっと団結して、世界にアピールできるようなものを作りあげていかなくてはならない。マキ:いままでは残念ながら限られていたけれど、特に欧米の文化的な領域においてアフリカのプレゼンスは少しずつ高まってきていると、個人的には思っている。賛否両論あると思うけど、一度も植民化されずにテクノロジー先進国として発展した仮想のアフリカの国ワカンダを舞台にしたスーパーヒーロー映画で、全世界で記録的なヒットを起こした『ブラックパンサー』についてはどう思う?BONGOSAWAのムーブメントにとって追い風になるのかな。クリス:ブラックパンサーは、個人的には、必ずしも、最高に優れた表現方法だったとは思っていないけど、アフリカをテーマにして、もしくはアフリカにインスピレーションを受けた映画として、一つの大きな通過点だといえると思う。黒人プロデューサーやライター含め様々な人々が協力しあって、(アフリカ人が)待ち望んでいた、アフリカ人が主人公のアフリカが舞台になっている未来志向の物語を、世界中の観衆に対して伝えたという意味では、非常に勇気付けられるものだった。ぼくらは、あまりにも長い間、蚊帳の外に立たされてきた。アフリカには素晴らしいものがある。しかし、それがどれだけ奥深いものであったとしても、世界の関心は低く、その価値が世界に知られていないのは、もっとも悲しいことだ。マキ:ブラックパンサーは、一つのハリウッドの成功事例でしかないけれど、世界がアフリカにより注目していくという動きは、今後ますます増えていくだろうし、そう願いたいね。クリス:一人の起業家として、アフリカの成長、アフリカ人の活躍、アフリカの経済成長をリアルなものとして感じている。一方で、若者に与えられたツールやリソースは非常に限定的なんだ。若者に機会がないというのは、アフリカの機会を捨てているようなもの。多くの人々がより豊かな生活を送れるようになる機会をね。一方で、ポジティブなマインドも持ち続けている。クリエイティブ業界の様々なチャレンジはあるけれど、ぼくらはよりよい状況をつくっていけると思っている。マキノマド・ライターMaki & Mpho LLC代表。同社は、南アフリカ人デザイナー・ムポのオリジナル柄を使ったインテリアとファッション雑貨のブランド事業と、オルタナティブな視点を届けるメディア・コンテンツ事業を手がける。オルタナティブな視点の提供とは、その多様な在り方がまだあまり知られていない「アフリカ」の文脈における人、価値観、事象に焦点を当てることで、次世代につなぐ創造性や革新性の種を撒くことである。
2018年05月29日前時代のルールに縛られず、新しい価値観を生み出してきたのは、いつだって若者だった。「若者の〇〇離れ」という言葉が示すのは、盛者必衰の理だ。数々の変遷を重ねてきた「お金」に対する価値観も、また変わり始めている。「何もする気がないなら家を出て行きなさい」。大学受験に失敗し、浪人生になるでもなく、就活するでもなく、家でダラダラと過ごしていた井上さんは母親にこう言われた。筆者なら気を取り直して勉強なり求人情報を漁るなりするところだが、彼は違った。もう典型的なゆとり。やりたいことはないけど、もう一度受験勉強するのも、高卒フリーターになるのも無理だった。でも家を追い出されたから、何とか生きていかないといけないと。だから「お金を借りたら生きていける」って思って、銀行に通いだしたんです。馬鹿ですよね(笑)。そのうち仲良くなった銀行員の方にいろいろ教えてもらって、事業計画書を作んなきゃお金は借りられないってことで、僕なりに案を練ってみたんですが、全然話になんなかった。だから最終手段で、6年ぶりに親父に会いに行ったんです両親の離婚を機に離れて暮らしていた父親のもとを訪ね、挨拶もそこそこに、「起業するからお金を貸してほしい」と迫った井上さん。「親不孝すぎる(笑)」と当時を振り返るが、起業家だった父親はこれを快諾。開業資金600万円と、事業に関するアドバイスを送ってくれた。そうして起業から1年半後には無事に借金を父親に返済。その直後にツテを頼って上京。SNSで親交のあった知り合いに誘われ参加したある上場企業のビジネスコンテストで優勝し、そのまま1300万円の出資を受けて、人生2度目の起業を経験することになる。でもこれがうまくいかなかった。社員はすごく優秀だったけど、僕がチームをうまく回せなかったんです。それで廃業して、そのあと出資してくれた会社に誘っていただいて入ったんですけど、ストレスで蕁麻疹が全身に出るという。やる気満々で入社して、1ヶ月で辞めちゃいました。いろんな人に頭を下げて。このとき分かったのが、自分はどうやら会社員には向いてないらしいということ。だから圧倒的ストレスフリーな居場所が僕には必要だったんです。それで作ったのがMIKKEですこの時彼は22歳。高校卒業からの4年間は怒涛の日々だった。もう一つの居場所を作るために起業。創造性を最大化するために「自分でベーシックインカムを作っちゃった」使用に当たって料金を取らないという特異なビジネスモデルの裏にあるのは、「明日食えるかどうかの心配をしながらクリエイティブになれるワケがない」という考えだ。クリエイターは寝食を二の次にして、社会に対して表現したいことを突き詰めたいって常に思ってるんですけど、でも生きていくためにはお金が必要じゃないですか。僕は明日食えるかどうかの心配をしながら本当のクリエイションが生まれるのか疑問なんですけど、そんなこと言ったって生活していくためにはお金が必要です。お金が理由で持ってるアイデアに賭けられないって人を見てきたから、それを変えたいと思ってChat Baseを作りましたそんなChat Baseの使用条件はたった一つ。物事の価値を再定義できるクリエイターであること。例えば井上さんは今、“贈り物”専用の本屋をある会社と共同で準備しているというが、彼が目をつけたのは、“贈り物”という行為に隠されていた価値だ。人からもらった本って、「自分では買わない本」だから予想外なことが知れて面白い。自分で買った本は「これ面白そうだな」っていうバイアスが無意識にかかってるから、心の底から感動することって実はあまりない。それを変えたくて。しかも贈り物を選ぶ時間って、「喜んでくれるかなー?」ってワクワクしてるから、贈る側も楽しいんですよね。こんな感じで僕は今“贈り物”を再定義してるんですけど、こういうことができる人が集まってるのがChat Baseですお金の限界が見えてきた? お金じゃ買えない価値ってなんだMIKKEWebsiteMIKKEは、全ての人を「クリエイター」と再定義し、クリエイターとともに事業を生み出すコミュニティです。機械化・合理化が進む時代だからこそ、見落とされがちな「無駄なもの」に価値を見出し、人の感情に寄り添う事業を作っています。また普段忘れてしまっている感情や文化の価値を再評価し、ネット上だけでなく現実世界での人とのつながりやあたたかさを再起するための事業プロデュース/ブランディングを行っています。
2018年05月28日池尻大橋の“新店舗”からこんにちは!ALL YOURSというお店でDEEPER’S WEARというブランドを取り扱っている、木村 昌史(きむら まさし)がお送りします。それは、キャンペーンをしてバズらせたり、インフルエンサーを使ってプロモーションしていく手法とはちょっと違います。バズやインフルエンサーは「量」を追い求めるブランディングだと思っていて。インフルエンサーを使ったプロモーションはかつてのTVCMや雑誌広告で有名タレントを器用することとほとんど変わらない。TVCM、雑誌からSNSへチャネルが移行しただけに思えてしまう。また、キャンペーンを行って集中してバズらせることも、接点をたくさん作ってだんだん知ってもらうような僕らのやり方では違和感がある。一回で終わってしまっては意味がないのだ。実際にブランドやコミュニティの中で熱量が高まるのは時間がかかるから、我慢できずにフタ開けちゃうと熱が逃げてしまう。我慢ができずに無理矢理拡散させてしまうとブランドを消費することになるし、長期的に見るとブランド毀損することになる。バズやインフルエンサーの力を使うことを否定はしないけど、僕は、それはブランドの寿命を短くするだけだと思っているし、ブランドのメッセージが刺さる“いいコミュニティ”とは、「質」であって「量」ではないと思っています。まさにバズやインフルエンサーを使うことは量を追い求めること。圧力鍋みたいに熱量を上げていってファンを作っていくことは質を求めること。僕らが目指している方向性とは真逆の手法なんです。昔ながらの商店街も、オンライン上のショッピングモールも本質は同じ。「立地」を活かして集客するのが基本的な機能。商店街なら、駅前の立ち寄りやすい場所にあったり。オンラインモールだったら、認知度の高いキュレーションメディアやウェブメディアに取り上げられたりすることが「立地の良さ」だと思う。「商店街2.0」は立地に依存しない。同じようなスタンスや思想で共感しあってつながったお店が加入して、住んでいる近くにある加盟店で会員になってもらえば、別の地域にある加盟店でもサービスが受けられたりする仕組みです。それを全国にマッピングしていってネットワークにしていきたい。もしかして商店街っていうよりも、昔の「相互リンク」に近いかもしれません。それをリアル店舗にも適用して、「あそこにいくならこの店に行ったらいいよ!」と、店舗間でお客さんに宣伝して集客や送客の仕組みにしていきたいと思っています。商店街2.0はスピリットでつながった相互集客の仕組み。または「ネオ観光MAP」なのかもしれません。②ヒトの流動性を活かす / 促進する過去と比較して、移動コストが圧倒的に下がりました。LCCや高速バスなんかを駆使すれば、格安で移動ができます。以前に比べて、旅行する機会が増えた人も多いのではないでしょうか?ヒトの流動性を活かすのが、「商店街2.0」のもう一つのテーマでもあります。この「商店街2.0」の仕組みを使ってもらえれば、その地にある間違いないお店を紹介できるはず。そして、そのローカル店主に美味しいお店や、行くべき場所なんかを尋ねれば、観光雑誌よりもリアルで親和性の高い間違いない情報を教えてくれるはず!何しろ、それぞれのローカルで、同じような趣味嗜好を持った人たちの集団なのだから。これは、僕も京都で実感しています。京都って一般的には古都で歴史的な建造物が有名だけど、実は大学も多くて、若いモラトリアムが許容されている地域でもある。「サブカル」や「ユースカルチャー」がめちゃくちゃ多い。実は芳醇なサブカルチャーの巣窟だったのだ。それってローカルの人と交流しなかったら知らなかったし、それ以来、そのカルチャーに惹きつけられて、やたら京都に出向いてしまう自分がいる。そういう経験って何事にも変えがたいし、移動コストが下がっている今こそ、ローカルの口コミを頼りに旅をする格好のチャンスです。人が動くキッカケを作る。お店は「不動産」。動けないからこそ、カルチャーが作れるってメリットはある。お店が動けないなら、動きたいヒトを作っていく。そのお店の魅力を同じ価値観でつながった人たちに届ける仕組みが「商店街2.0」なのです。③グレイトフルデッド的観光ツアーツイッターで「今治のイベントに来ませんか?」と募ったところ、福岡、大阪、東京から続々と参加表明が…!結局、違う土地から10名以上が各々のスケジュールに合わせて今治という地を楽しんでくれました。しかも、東京から訪れたフリーランスや事業をやっている人から、ローカル向けに編集やブランディングのワークショップも自主的に行ってくれて、東京で磨いてきたものをローカルに落としていくこともできました。ひとつの行政区域で言うと、いわゆる「地方vs東京」みたいな論点で語られがちだけど、もっと小さい単位の東京はとてもローカルだ。そう、東京も小さく見てみれば、ローカルの集合体。「イメージとしての東京」は知っているかもしれないけれど、池尻大橋のことは知らないでしょう?東京タワーも、スカイツリーも無い東京の小さな街。それが池尻大橋。「池尻大橋いくと結構楽しめるな」「池尻大橋、意外と近いし行ってみたいところがいくつかあるから行ってみよう」みたいに、場の魅力を伝え、盛り上げていくことを考えています。ALL YOURS新店舗情報住所:〒154-0001東京都世田谷区池尻2-15-8電話番号:03-6413-8455営業時間:(平日)15:00〜21:00 (土日祝)12:00〜20:00定休日:月曜日ALL YOURSWebsite|Web store|Blog|Facebook|Instagram|Twitter|FlickrDEEPE’S WEARWebsite服を選ぶとき、何を基準に選んでいますか。天候や環境を考えて服を選ぼうとすると、着られる服が制限されてしまう。そんな経験ありませんか。そこで、私たちDEEPER’S WEARは考えました。服本来のあるべき姿とは、時代・ライフスタイル・天候・年齢・地理など、人ぞれぞれの環境や日常に順応することではないだろうかと。あなたの持っている服は、どれくらいあなたに順応していますか。服にしばられず、服を着ることを自由にする。人を服から“解放”し、服を人へ“開放”する。このDEEPER‘S WEARの理念を可能にするのが、日常生活(LIFE)で服に求められる機能(SPEC)を追求した日常着(WEAR)、「LIFE-SPEC WEAR」なのです。DEEPER’S WEARはALL YOURSが取り扱うブランドです。▶︎これまでのALL YOURS木村のLIFE-SPECの作り方・#015 “ポップアップストアの限界点”を感じた男が、販売を目的にしない「フラットなリアル店舗」を作る理由・#014 ファッション業界が作るトレンドって必要?「洋服に必要なもの」について考えるイベントを開催します・#013 “環境にいいゴミ作り”はやめよう。オーガニックコットンを使う前に服を作る人が知るべき、もう一つの手段・#012 8ヶ月で3600万円を調達。“イカれた男”が教えるクラウドファンディング成功のための「3つのヒント」・#011「高機能の服を売っても、つまんない」。機能よりも大切な“生活にフィットする余白”を持つ服を作る男▶︎オススメ記事・「規格外の野菜」が棄てられる日本で、オルタナティヴな販路“青山ファーマーズマーケット”が必要な理由・日本中に心を満たす生産と消費を。国内生産率3%のデニムに、誰もが愛着が持てる社会を作る25歳の起業家Photo by ALL YOURSText by Masashi KimuraーBe inspired!
2018年05月24日「最強のバターコーヒー」池袋にオープンアメリカで火が付き、その高いダイエット効果が日本でも大注目されている「バターコーヒー」。そんな「バターコーヒー」の専門店「最強のバターコーヒー」が、2018年5月14日(月)、池袋にオープンする。代々木に引き続き国内2店舗目となる専門店だ。バターコーヒーとは?「バターコーヒー」とは、その名の通りコーヒーにグラスフェッドバターとMCTオイルを加えたもの。アメリカの起業家が「バターコーヒーダイエット」を自身の著書で紹介し、一気にブームを巻き起こした。「夕食後16時間ほどは食事を摂らず、代わりにバターコーヒーを飲む」という、いたってシンプルな方法だ。ダイエット効果以外に、記憶力の向上や腸内環境を整える効果もあるとして、国内外から注目されている。国内唯一の「バターコーヒー」専門店「最強のバターコーヒー」では、高品質なコーヒーを使ったバターコーヒーを提供。バターはニュージーランドの大自然で育てられた牛の生乳から作る、グラスフェッドバターを使用している。また、北海道産有機発酵バターを使用したプレミアムメニューも用意されている。コーヒー以外にも、バター紅茶やバタールイボスティー、ギーコーヒーなど、注目のドリンクが盛りだくさん。グルテンフリーやローカーボのフードメニューも充実している。ダイエットや健康管理に活用してみてはいかがだろうか。(画像はプレスリリースより)【参考】※最強の株式会社のプレスリリース(@Press)※最強のバターコーヒー
2018年05月13日女優の石原さとみ(31)の熱愛が『週刊文春』で報じられた。お相手はIT企業「SHOWROOM」の代表取締役社長・前田裕二氏(30)。ネット上では、この前田氏の著書に注目が集まっている。 石原は前田氏とゴールデンウィーク直前に沖縄県・石垣島へ。1泊した翌日からは竹富島の高級リゾートホテルで過ごし、計3泊4日のバカンスを楽しんだという。 前田氏は、ライブ配信サービス「SHOWROOM」を立ち上げた気鋭の起業家だ。 8歳で両親を亡くし、貧乏だった小学生の頃に路上ライブで生活費を稼いだ。その経験をヒントに、仮想空間でアイドルやアーティストへの“投げ銭”ビジネスを確立。その力量は秋元康氏(60)や堀江貴文氏(45)も絶賛するほどだ。 そんな彼のビジネスの本質をまとめた初の著書が、昨年6月に幻冬舎から発売された『人生の勝算』。ネット上ではタイトル通りだとして、前田氏の著書が話題となっている。 《「人生の勝算」どころの言葉じゃ表現できないくらい成功してるやん。》《『人生の勝算』の説得力が増しました。読み直します。》《SHOWROOMの前田さんは石原さとみと付き合える勝算まであったわけね》《石原さとみと付き合うために人生の勝算読むわ》 Twitterではこうしたツイートが相次いだが、報道直後、Amazon売れ筋ランキングで『人生の勝算』がビジネス・経済のITカテゴリで1位に躍り出ている。 出版社にとっては、嬉しい“誤算”だろう。
2018年05月08日アフリカ・欧州中心に世界の都市を訪れ、オルタナティブな起業家のあり方や次世代のグローバル社会と向き合うヒントを探る、ノマド・ライター、マキです。Maki & Mphoという会社を立ち上げ、南アフリカ人クリエイターとの協業でファッション・インテリア雑貨の開発と販売を行うブランド事業と、「アフリカの視点」を世界に届けるメディア・コンテンツ事業の展開を行っています。マキ:ハジラは、今は主にジュエリーデザインを手がけているけれど、元々は、理系で研究所でも働いていたんだよね。簡単に今までの経歴を教えてもらえるかな。ハジラ:OK。わたしは、ケニアの中流家庭に生まれて、ナイロビで育った。元々、理系的なものに興味があって、高校の時から生物学、化学、物理学などを学んでいて、大学は米国のボストンにある大学に留学をした。そこでは、最初、生物学を専攻していたんだけど、途中で、ちょっと違うかなと感じて、化学に転向したんだけど、最終的にはやっぱり物理学がおもしろいと思い始めて。ただ、物理学の勉強を始めたころには、もう卒業間近だったんだけどね。それで、卒業後の3年間は、そのままアメリカで生物医療関係のラボに就職して、生化学研究員として商品開発に携わっていたの。マキ:アメリカで研究員をしていたとは知らなかった。わたしが始めてハジラにあったのは、2015年だけど、そのときは、ハジラはジュエリー制作もやっていたけど、メイクアップアーティストの仕事もしていたよね。ハジラ:生化学研究員の仕事は楽しかったんだけど、実は副業もし始めて。それが、たまたま化粧品の代理販売の仕事で、その仕事を通じて、化粧品のこととかマーケティングのこととかを学んだ。でも、そうこうしているうちに、米国での研究員の仕事がなくなってしまって、ケニアに帰国した。マキ:それはとても面白い視点だね。今のハジラのジュエリー・デザインに繋がる筋が少し見えた気がする。物理学に想像力が必要という部分をもう少し詳しく教えてもらえるかな。ハジラ:物理学は、目に見えない力を扱う学問。実際は見えないものや、見たこともないものを可視化して、理解するには、イマジネーションが必要になってくる。結構、「解釈不能」みたいなことも多いから。例えば「ある分子が、ある空間に存在して、ある動きをしている…」みたいな概念を習って、それを想像のなかで、可視化することが求められる。ジュエリー・デザインに置き換えると、どうやって顧客のイメージを形にするかということにとっても非常に重要な要素。特にわたしはカスタムデザインのジュエリーをよく作っているので、例えば顧客がどんなものを欲しているのかとか、彼らの感情とかを汲み取って、それをビジュアルにして提示する必要がある。想像力がなかったら、カスタムジュエリーは作れないと思う。マキ:起業のセオリーでも、MVP(ミニマル・ヴァイアブル・プロダクト:実用最小限の製品)をまず作ることを目指すという考え方があるけど、まずやってみて、手を動かして、形にするというプロセスは、想像力と現実化したり、クリエイティビティを活発化させる上で、一番重要なことかもしれないね。スケッチがない場合、顧客とのイメージ共有はどうやってやっているのかな。ハジラ:だいたいヒアリングをして、わたし自身が完成イメージを可視化できたら、オンラインでそれに近いような画像を探して共有したり、すごく簡単にサンプルを作ってみたりするかな。たまに簡単なスケッチをすることもあるけど、基本は既存の画像でイメージ共有をしている感じ。ちょっと難解で「意味不明」なデザインマキ:アフリカとかケニア的なカルチャーは、影響しているのかな。ハジラ:アクセサリー作りにあまりアフリカらしさはないかな。色、テクスチャー、材料は特徴的だけれど、必ずしもアフリカのカルチャーが影響しているわけじゃない。両親は地方出身だけど、欧米的な影響を受けて、都会で育ったし。サイエンスのバックグラウンドのほうが、ジュエリーに影響している。アフリカの文学もあまり知らないし、あまり興味もないけど、サイエンスはすごく興味あるし、確実に自分のクラフトに影響していると思う。「想像力」を「創造力」に変えるヒントマキ:他人の目を気にしないというのは、日本やケニアのようにコミュニティ重視で、非個人主義的な社会のなかでは、必ずしも簡単なことではないけれど、そういったバリアを超えて、自分のイマジネーションをもっと形にしていくことができる人が増えるといいね。最後に、ハジラの今後のビジョンを聞かせて。ハジラ:アフリカン・ジュエリーを、アフリカ人たちの間での主流ジュエリーにすること。真珠やゴールド、ダイアモンド以外にも、同じように素晴らしいアフリカ大陸産の素材があるということを、もっと広めていきたい。アフリカ人発のデザインが、欧米産のもの以上に素晴らしいものとしてみてもらえるようにしたい。少なくとも、マサイ・ビーズは、それなりにグローバルな位置づけを確立させている。アフリカ人が手がけるアフリカン・ジュエリーを、公式の晩餐会などの重要な場にもっと露出させていきたいと思う。Photo by Photo via Phowzieマキノマド・ライターMaki & Mpho LLC代表。同社は、南アフリカ人デザイナー・ムポのオリジナル柄を使ったインテリアとファッション雑貨のブランド事業と、オルタナティブな視点を届けるメディア・コンテンツ事業を手がける。オルタナティブな視点の提供とは、その多様な在り方がまだあまり知られていない「アフリカ」の文脈における人、価値観、事象に焦点を当てることで、次世代につなぐ創造性や革新性の種を撒くことである。
2018年04月27日こんにちは!EVERY DENIMの山脇です。EVERY DENIMは僕と実の弟2人で立ち上げたデニムブランドで、2年半店舗を持たず全国各地でイベント販売を重ねてきました。2018年4月からはキャンピングカーで47都道府県を旅しながらデニムを届け、衣食住にまつわるたくさんの生産者さんに出会いたいと考えています。初回の旅は4月5日〜10日。同じく「Be inspired!」で連載を持つ赤澤 えるさんともに、茨城、栃木、群馬県を巡りながら、8日(日)夜には茨城県つくば市のコワーキングスペース「Tsukuba Place Lab」で洋服の販売&トークイベントを開催する予定です。また4月14日(土)には東京で旅の報告会を行います。報告会では旅の途中に仕入れた素材を使用した食事会も併せて行います。本連載ではそんな旅の中で出会う「心を満たす生産や消費のあり方」を地域で実践している人々を紹介していきます。山脇本人とキャンピングカー▶︎山脇 耀平インタビュー記事:『日本中に心を満たす生産と消費を。国内生産率3%のデニムに、誰もが愛着が持てる社会を作る25歳の起業家』今回は旅の始まりを4月に控え、地方にいる様々な人の話を記事にし発信する上で、先人から心構えを聞いておきたい、ということで今回は、ウェブマガジン「ジモコロ」で編集長を務める徳谷 柿次郎(とくたに かきじろう)さんにお話を伺いました。「ジモコロ」とは、地元にまつわる様々な話題を取り上げ、明るく楽しく伝えることで読者の地元愛を掘り起こすウェブマガジン。編集長として全国各地に自ら足を運び、取材を通じて地域の魅力を発信し続けてきた彼は、なぜ自分の地元でもない「誰かの地元」を愛情を持って届けられるのか。そして、それをなぜ東京の人たちにも届けようとするのか。その理由を聞いてみました。山脇本人とあしたのジョーと柿次郎さん地方のモノサシをもっちゃった大阪が地元の柿次郎さん。今から9年前の26歳の時に上京し、編集プロダクション勤務を経て2011年にwebコンテンツ制作を得意とする「株式会社バーグハンバーグバーグ(以下、バーグ)」に転職。上京して数年はまったく地方に興味がなかった彼は、バーグに勤めてちょうど3年目を迎える頃、長野県に旅行したことが「ジモコロを立ち上げよう」と思った最大のきっかけだったという。バーグで働きだしてから3年目くらいのころ、長野の松本へ一人旅しました。やったことのないことがしたくて、唐突に「薪割りをしたい!」ってFacebookに投稿したら「ウチでできますよ」って長野に住む知り合いからコメントがきて、本当に薪割りをすることになったんです。その体験が楽しくて、社内でみんなに報告したり、いろんな所へ旅行するようになりました。この頃から自分が経験した面白いことを経験してない人へ伝えて面白がってもらう楽しさを感じはじめました。それが「ジモコロ」を立ち上げるきっかけでしたねそして2015年5月に「ジモコロ」を立ち上げ、本格的に地方取材をスタートした柿次郎さんは、東京では出会えない人やモノ、文化を知ったという。取材のモチベーションは「自分のため」ジモコロの記事を読むと、話し手の口調や感情がいきいきと伝わってくる。まるで自分も聞き手と同じ場で話を聞いている感覚になるのだ。「取材相手への徹底的な愛情」がなければ書けないこのような記事を生み出す原動力は、自分が経験した面白いことを経験してない人へ伝えて面白がってもらう、という「他人のため」だけではなく、「自分のため」でもあると柿次郎さんは話す。人の話を記事にする上で、究極のモチベーションは相手と仲良くなること。つまり「自分のため」なんです。仲良くなりたいから面白い記事を読みやすく作り、世の中へ広める努力を徹底的にする。記事きっかけでたくさんの人に興味を持ってもらえた、という結果こそが取材相手に対する貢献であり、喜んでもらえる理由だと思う。「自分のため」といっても自己満足で終わるのではなく、まずは目の前の人をどう喜ばせるか。それを何より大切にするのが結果的には聞き手と話し手と読み手みんなのためになると考えています「誰かの地元」を愛情持って届け続ける柿次郎さんがジモコロを通じて、自分の地元ではない“誰かの地元”を愛情持って届け続けられるのには2つの理由があった。1つは、彼が自分の楽しみを第一に考え、その上で関わる相手に対して価値を出すという生き方を貫いているから。もう1つはかつて自分をフックアップしてくれた人たちへの感謝の気持ちを忘れずに持っているから。生きる上で一人一人に本気で向き合ってきたからこそ得られた柿次郎さんへの信頼は、彼がこれから進む道において大きな力になるのだろう。徳谷 柿次郎 / KAKIJIRO TOKUTANITwitter|Facebook|Email|Website株式会社Huuuu代表取締役。おじさん界代表。ジモコロ編集長として全国47都道府県を取材したり、ローカル領域で編集してます。趣味→ヒップホップ / 温泉 / カレー / コーヒー / 民俗学EVERY DENIMWebsite|Facebook|TwitterEVERY DENIMとは2015年現役大学生兄弟が立ち上げたデニムブランド。なによりも職人さんを大切にし、瀬戸内の工場に眠る技術力を引き出しながらものづくりを行う。店舗を持たずに全国各地に自ら足を運び、ゲストハウスやコミュニティスペースを中心にデニムを販売している。
2018年04月05日ビデオマーケットとJDSoundが、4月4日から5月15日まで「OVO×ビデオマーケット どこでも映画を楽しもうキャンペーン」を実施。クラウドファンディングサイトで「OVO(オヴォ)」を支援すると、動画配信サービス・ビデオマーケットで使える動画視聴ポイント2,000円分がプレゼントされる。これを仙台市経済局がバックアップしているという。JDSoundは動画視聴に最適なポータブルスピーカー・OVOの開発、生産をクラウドファンディングで支援を募り、これにビデオマーケットの「どこでも高画質・高音質で作品を楽しんでもらいたい」という思いが一致。今回の共同キャンペーンを企画するに至った。Bluetooth方式のスピーカーが多い中、OVOはあえてUSB直結方式を採用。充電やペアリングの必要がなく、映像と音の遅延が限りなくゼロに近い状態を実現させる。「音を聴いた時は衝撃が走りました」「より一歩映画館で鑑賞するに近い環境に近づいた」と語るビデオマーケット代表・髙橋利樹氏。一方のJDSound代表・宮崎晃一郎氏は、「OVOで一番はじめに観ていただきたいのはやはり映画コンテンツ」とアピールしている。JDSoundは、仙台市及び公益財団法人・仙台市産業振興事業団が運営する「企業育成室」にて2012年2月に創業。仙台市は復興の先の持続的な地域経済活性化に向けて被災地から世界に挑戦する起業家を応援しており、OVOの製造には東日本大震災で大きな被害を受けた石巻市のヤグチ電子工業の持つ高い技術力が生かされている。震災を契機に仙台に拠点を構えた両社。東北・仙台を盛り上げるために今後も協業を続けていくという(ビデオマーケットは2016年3月18日に仙台オフィスを新設)。
2018年04月04日「共感」が現代の若者の消費のキーワードだといわれ始めてから数年が経つ。ものの便利さや機能性だけではなく、生産背景に納得できるか、その会社の信念に共感できるか、そんなことが重要視されるようになった。それでも常に意識しながら消費をして生きてきた人なんて滅多にいないだろう。ほとんどの人が何かをきっかけに変わったはず。そのきっかけは各々違うにせよ、自分の意識の変化を経験した大抵の人の頭に浮かぶ疑問があるのではないだろうか。「意識が変化する前に買った、今となっては共感できない物とどうやって向き合っていくのか?」そんな疑問を持つ人たちに、丁寧に「選択肢」を与えてくれるのが、毛皮リメイクの老舗ブランド「TADFUR(タッドファー)」。「一儲け」から、「ものを大切にする」マインドへ。若きリーダーの意識変化TADFURは1967年に創業され、今年51年目となる毛皮リメイクの老舗ブランド。「親に譲り受けたが時代とともにスタイルが変わったためそのままでは着られない」「年を重ね服の重さが気になる」などの理由でファーコートなど、毛皮製品のリメイクを望む人の相談にのり、一人ひとりと時代にあったデザインを常駐のデザイナー、そしてパタンナーと作り上げる。「職人の手間」と「動物の命」のうえに成り立つ毛皮製品をできるだけ無駄にせず、大切にするべきだという信念がビジネスの根底にある。現在35歳で取締役を務める松田 真吾(まつだ しんご)氏の祖父は、1960年代、在日米軍やその家族に向けて毛皮を販売するアルバイトをしたのち、毛皮商社に就職。外国人向けに作られた毛皮製品が日本人のサイズに合わなかったため、修理を始めたことがきっかけで祖母と共にTADFURを創業したのだそう。技術の発展とともに父親の代で本格的にリメイクするようになり、松田氏の代では都内に利用したい人が気軽に相談できるサロンを作ったり、大々的にブランドを発信したりするなど、改革を続けている。TADFUR CMO 松田 真吾氏家族三代続いてきたリメイク業、てっきり幼い頃から消費や社会について意識していたのかと思うと、そうでもないという。大学生時代には漠然と「起業したい」という思いがあり、それはどちらかというと「一儲けしてやろう」という感じだったらしい。たぶん当時はまだ「社会起業家」って言葉もなかったような気がします。ライブドアの堀江さんがメディアを騒がせてて、サイバーエージェントの藤田さんの講演を聞きにいったり、ビジネスを「上場させる」とか「儲ける」っていう切り口でばかり考えていました。「起業してやりてぇ」みたいな(笑)そうして勢いのある起業家をサポートするベンチャー企業に入社し、日々エッジの効いた経営者のためにPRの仕事などをして応援していたという。その仕事を通して様々な企業の話を聞くうちに、TADFURの毛皮のリメイクという類をみないニッチなビジネスモデルを見つめ直し、ビジネス的な視点で価値を見出した。うちの会社がどれだけニッチなことをやってるか、どれだけ差別化できてるかってことに気づいて、その面白さに引き込まれたんです。社会性みたいなものは後付けですね、完全に。そのうちに社会的営利とか、うちの会社が存在しなきゃいけない社会的な問題構造みたいなものに気づいて、なんかこれはやれることがあるし、どんどんアプローチしてみたいなって思うようになりました毛皮をリメイクする、というビジネスモデル自体が「ものを大切にする」という思想に基づいているが、TADFURの活動はそれだけにとどまらない。リメイクの作業工程で出てくるものも再利用する活動を行なっている。それに代表されるのが、洋服を仕立てる際にデザインやサイズを確認するために試験的に縫製される布製の型「トワル」の再利用、「Re:Toile(リ:トワル)」だ。2013年にそれまで廃棄していたトワルを何らかの形で再利用できないかとFacebookで呼びかけたところ、アートイベントや演劇に使いたいとう申し出が殺到したそう。「毛皮を大切にしようよ」っていう信念を持って活動をしていた我々が、トワルを年間で1,000個近く捨てていた時期があって。それおかしいじゃんって僕の理念が毛皮を大切にすることだけじゃなくて「ものを大切にする」っていうところにシフトしていきましたPhoto via TADFURさらにそうやって再利用されたトワルが最終的にゴミにならないように、バイオエタノール*1として再資源化している。日本環境設計の技術で、コットンなどの自然素材はバイオエタノール、ポリエステルはペットボトルのペット樹脂に変えられる。技術の発展によりゴミを燃料に変えることができるようになったが、だからといって「簡単に捨ててもいい」と思ってはいけないと松田氏は強調する。再生できるならすぐ処分してもいいって考えが出てきちゃったら嫌ですね。バイオエタノールにする過程でもエネルギーが使われていますので、もうほんと最終の最終手段であるべきだと思います。江戸時代の人は、着物が古くなったら部屋着にして、それでも着られなくなったら雑巾にして、最後に屑屋(くずや)さんに引き取ってもらっていた。現代ではそこまでいかないにしても、捨てる前に再利用できないか、もしくは誰かに引き取ってもらえないかって考えて、最終的に捨てるっていう方法を取って欲しいですね(*1 )バイオエタノールとは、トウモロコシや木材、コットンなどの産業資源としてのバイオマスから生成されるエタノール(エチルアルコール)を指す。燃料として自動車などに使われている。「直すより新しいものを買ったほうが安い」「直すより新しいものを買ったほうが安い」。これはサロンに相談しにくる人からよく聞く声だそう。それでも人々がこのサービスを利用するのは、TADFURが使わなくなった毛皮の製品に新しい価値を生み出してくれるから。ちょこっと直すだけではなく、ガラッと変えられるのが毛皮の特性なんです。バラバラにしてパズルのように組み合わせることができるので、実はリメイクには適している素材なんです*2。お客様にはそういうことを丁寧に説明します。あとは、できるだけ言いたくはないのですが、話をしてもよさそうなお客様には、そのコート一着に何匹の動物が使われているのかを伝えますすべての人に伝えることが正義だとは思わないが、毛皮が作られているうえで犠牲になっている動物の存在を知ることは大切だと松田氏は話す。慎重にならなければいけないトピックですが、それでも知っていて欲しいですね。一匹の動物からコートができていると思っている方も少なくないんです。それは実はあり得ない話で。ロングコートだと、ミンクのようなイタチ科の動物であれば40匹分の毛皮が使われていることもあります。リスで作ることもありますね。あんなにちっちゃいのに。生産過程が知らされていないまま売りに出されているのが現状です。そういうのを知ったうえで使って欲しいという思いはあります(*2 )毛皮縫製における最大の特徴は、縫い目が毛に隠れてほぼ見えないこと。そのため、職人の目利きと技が優れていれば痕跡を残すことなく直すことができる。TADFURというきっかけに巡り会い、「ものを大切にする」という思想を持ち始めた当初、気持ちが高ぶり一方的に発信していたという松田氏。社内でファストファッションの裏側を暴くドキュメンタリー『ザ・トゥルー・コスト 〜ファストファッション 真の代償〜』の上映会を企画したときも押し付けになってしまっていたと振り返る。社会をよりよくしたいと、政治的な活動にも参加していた松田氏はその経験も通して、「広めたいっていうのは自分の正義であり、エゴでもある」と気づいたそうだ。いろんな組織に絡んでいくうちに、様々な思惑がみえました。社会問題をなんとかして解決したい人、選挙で「この人を通したい」って思ってる人、自分の身近な問題をわかってほしいと共有しようとする人。でもそれでまわりが見えなくなることが多くて。人間関係をぶち壊しちゃったり。そういう現場を見てきたし、僕も友達に「?」って顔をされたこともあった。そこから少し抜けてみると、僕自身強く言ってくる人のプレッシャーをすごく感じたりした。そんな経験を経て距離の取り方を考えないと、難しいな人って、と思うようになったんですよねだからこそ、自分はまだうまくできてはいないが、毛皮に関しても楽しくプラスな気持ちで「選択肢」として存在したいと松田氏は話す。残っている課題は、毛皮という分野において、「ものを大切にするという選択肢」を楽しく提供していくことであり、毛皮というものの特色上、利用者の年代が高めのアッパー層に集中している現状に対して工夫することだという。今の自分の金銭感覚で、うちのサービスはなかなか利用できないですよ、やっぱり(笑)「たっけー」て思うんですよ(笑)もちろん良いものにはそれだけお金を掛ける価値もあるし、それだけの職人さんたちの手間がかかるんです。そこをもうちょっと自分の感覚に寄せられるようなラインナップにできたらすごく面白くなるかなと思っています。だから、毛皮っていう入り口から僕は入りましたけど、それが洋服に広がっていっても別にいいと思います。将来関わるもののなかに、なんかものを直す仕事を毛皮以外でやっている可能性は大いにあると思っています▶︎オススメ記事・アンチファストファッション。「泥」を尊敬し、「土」に還る服を作る男。・「ゴミを作っている感覚だった」。大量生産・大量消費の服作りに疑問を抱いた男が立ち上げたアパレルブランドAll photos by Misa Kusakabe unless otherwise stated. Text by Noemi Minami ーBe inspired!
2018年04月03日出産してしばらくは育児に専念していたけれど、子どもが少しずつ成長してきて自分の時間が少しずつできてくると、前からやりたかったことや得意なことを始めてみたい…。そんな思いをきっかけに実際に「起業」という形でアクションを起こすママが増えてきています。育児中の人におすすめしたいのが「マイペース起業」という働き方。その魅力と注意点について紹介します。起業は難しいことではない起業と聞くと何だかハードルが高そうに感じるかもしれませんが、簡単に言うと商品やサービスを提供しその対価としてお金をもらう活動です。ハンドメイドのアクセサリーを作る、得意なお料理のレシピを公開する、というのは趣味の段階ですが、販売したり講習料をもらえばその活動はビジネスとなります。そのスタートは「私はこういうことをしています」「こんなことができます」と宣言するだけ。難しくはないんです。ママだけど起業できる?起業はあくまでもワークスタイルのひとつ。時間や場所にとらわれずに働けますし、知識や経験を生かしてやりたい仕事ができるからマイペースに仕事を進められます。育児や家事と並行しやすいのはママのワークスタイルとしてはメリットが大きいですね。その反面、責任はすべて自分が100%負わなければいけません。たとえ子どもが熱を出したとしても、お客さまがいる以上急な変更やキャンセルはできません。スケジュール管理や万が一の時の対策法を常に意識しておくことが大切です。■マイペース起業中のママの本音は?では実際に起業したママのリアルな声を紹介しましょう。【中路朋さん(40代・シュガーデコレーション教室sugar decor主宰)】―起業されたきっかけは?育休中に主人の転勤の可能性が高くなり、場所が変わっても続けられる仕事をしたいなと考えていた頃、近所のアイシングクッキー教室を知って通い始めました。何度か通ううちに「もし転勤しても自宅で開業できれば続けられる」と思うようになり、本格的に勉強して2011 年に教室を開きました。―教室を開くまでに大変だったことは?教室を開く前から「自宅教室を開く」という目標があったので、勉強を始める少し前からブログをスタートさせました。ブログ上で他の人とコミュニケーションをとるようにして、シュガーの勉強の様子や子育ての様子などをアップし続けたのですが、続けるのは正直大変でした。シュガーの勉強が終わってすぐに、ブログで体験レッスンを募集してみました。その頃はシュガーの教室も少なかったので、運よく興味を持ってくれる方が多くいらっしゃいました。ただし最初の1年間は修行のつもりでしたから、いただいていたのは材料費だけ。収入になってきたのはもっと後ですね。―本格的なコースを開いてからはどのように進めてきましたか?教室を開いてからは、娘が幼稚園に通っている時間に教室を開催して、夜娘が寝てから準備をする、というリズムを作っていました。家事と育児の両方をしなければいけませんから、どちらにも無理が出ないようなスケジュールにあえて調整していましたね。最初のうちは、とりあえず何かできそうなイベントなどを見つけたらすぐに申し込んだり、いろいろなことに参加していました。そのイベントで理想の結果が出なくても、そこでお会いした人から声をかけてもらい次の仕事につながることもありましたよ。(ウエディングの手土産をイメージしたステンドグラスクッキー)作品の撮影に力を入れていた時期に、料理教室のポータルサイトが主催する写真コンテストに応募したら準グランプリをいただいたことがありました。自分で努力していた結果が出たと実感しましたし、審査員からの高評価のコメントで達成感を得られたので、さらに頑張ろうという気持ちになれました。―教室を続けてきてやりがいを感じたのはどんなことですか?私の教室は〇〇協会に所属して…というものではなくて、私がオリジナルでコースを作って開講しています。そのコースを習得して認定講師となった生徒さんが、次の生徒さんへ教えていくという仕組みを作りました。生徒さんからのリクエストを受けて作ったのですが、ゆっくりではありますがしっかりとした形になってきたように思います。生徒さんのところに通う生徒さんから「シュガーの世界が楽しいです」と言っていただいたときは、しっかりとつながりができていたこと、お会いしたことのない方にも楽しんでいただいていることが分かってとても嬉しかったです。(お砂糖のお花をメインにしたディスプレイにもなるステンドグラスクッキー)また、娘が1歳のときに福岡に引っ越ししてきて、ゼロからスタートしました。それから約6年間続けてきて、スタートした頃には思ってもいなかったスタイルにゆっくり変化して、縦のつながりができ始めている点もやりがいを感じますね。娘は私が働く姿を直接目にする機会が多いので、友達や学校の先生などに自慢してくれているようです。働く姿を見せられることは私にとっても貴重な経験だと思いますし、娘が大人になったときの人生の指針の一つになればと思います。―今後も起業家として生き抜いていくためにどんなことが必要だと思いますか?ともかく努力の結果が直接反映されやすい世界です。努力が形にならないことはあるかもしれませんが、努力のないものが形になることは絶対にないですね。特に最近はインスタグラムなどで生徒さんの目も肥えてきているので気が抜けません。また、SNSの影響で、情報の動きやデザインの流行の移り変わりがとても速いと感じます。最初は私もそういった流れについていこうとしていましたが、長く講師を続けたいという自分のスタイルには合わないと気が付きました。人に影響され過ぎず、飽きられず、自分が良いと思ったものに絞り込んで発信し続けようと思っています。また起業には定年がないので出来るだけ長く続けること、今やっている仕事を次の生徒さんにも繋げていくことが目標です。しっかりとしたスキルを身につけることのできる教材を作ってアイシングクッキーの世界を広げていきたいです。家事や育児と両立しながら好きなことで起業する、ここまでは比較的簡単なのですが、大切なのは継続すること。そして継続してくためには、自分のペースを見極めて進めていくことが大切です。もうすぐ新年度。新たな挑戦をしたいなと考えているなら、マイペース起業というワークスタイルを考えてみてはいかがでしょうか。<文・写真:フリーランス記者河野由美子><取材協力:シュガーデコレーション教室sugar deco>
2018年03月31日日本では血液型で性格判断をする血液型占いが人気ですが、アメリカでは何と言ってもホロスコープをベースにした星座占いが大人気。実はアメリカでは自分の血液型を知らない人がほとんどなのです。星座とアロマセラピーは非常に深い関係があり、自分にあったエッセンシャルオイルを使用することで、幸運を引き出してくれるのです。 12星座別エッセンシャルオイルとは?牡羊座:ラベンダーバスグッズのアイテムでもよく使われている人気のリラクゼーションアロマオイル。起業家も多いおひつじ座はストレスも多いので、ラベンダーオイルで心を落ち着かせるのが理想的です。 牡牛座:レモンシトラスの香りが特徴的なレモンは気分を上げてくれますよね。レモンの香りは清潔感があり、また、抗菌作用もあります。牡牛座はとても実用的で、論理的なのが特徴ですが、人生はいつもうまくいくとは限りません。そんな時にレモンの香りで、免疫システムを高めてください。 双子座:メイチャン生き生きとした爽やかな香りが特徴のメイチャンは疲れを癒すのに役立ってくれます。また、天然の消毒剤とも呼ばれています。双子座はコミュニケーション能力が非常に高いです。この生き生きとした多様性を維持するのにメイチャンは非常に適しています。 蟹座:ゼラニウム優れたヒーリングと気分を与えてくれるゼラニウムを嫌いな人はいないと思います。蟹座は思いやりがあり、安全な環境が必要と言われている星座です。ゼラニウムエッセンシャルオイルは安心を与えてくれて、ムードを高めてくれる蟹座にプラスな精油です。 獅子座:クラリセージクラリセージは心を落ち着かせて、痛みを和らげたり、快眠を与えてくれます。自信があり、カリスマ性があるのが獅子座の特徴です。強さのバランスを助けてくれるのがクラリセージです。 乙女座:オレンジハツラツとした気分を与えてくれるオレンジには抗炎症作用もあり、自然な鎮痛剤としても作用します。乙女座は非常に論理的で、正確で、完璧主義です。オレンジの香りは乙女座の能力や心を落ち着かせることで常にパーフェクトを保つことが可能です。 天秤座:フランキンセンスフランキンセンスは免疫力を高めて、不安やストレスを和らげてくれます。12星座の中でも最も平和を求めるのが天秤座です。困難な状況を打開して調和を保つ為に、フランキンセンスは必要な精油です。 蠍座:ローズエレガントで落ち着いた香りが特徴のローズはリラックス作用があります。情熱的で、大胆、勇敢な蠍座は12星座の中でも最もエネルギーを持っています。そんな蠍座の野生的な面を和らげる為ローズの精油は有効です。 射手座:ジンジャージンジャーの香りは温かみを与えてくれるので、様々なタイプの痛みや病気を和らげてくれます。射手座はフレンドリーで気さくで、熱狂的なのが特徴です。また、落ち着きがない為、オーバーロードしてしまう可能性があります。そんな射手座はジンジャーのエッセンシャルオイルで、血液の循環を良くして、疲れを癒してくれます。 山羊座:ローズマリーハーブには様々なベネフィットがありますが、ローズマリーはとても広く使われているエッセンシャルオイルで、緊張の緩和に良いと言われています。実用的な野心家で、実行派の山羊座にはローズマリーが非常に向いています。また、疲れた心を和らげるのにも向いています。 水瓶座:ペパーミント歯磨き粉やチューイングガムなどに使用されているペパーミントは新鮮な香りです。自由主義で、クリエイティブで新鮮な考えを持っているのが水瓶座の特徴です。ペパーミントは水瓶座のクリエイティブな考えを出すのを助けてくれる作用があります。 魚座:ティーツリーティーツリーは清潔感があり、治癒力が非常に高いエッセンシャルオイルです。水の星座である魚座は穏やかで、直感的で、とっても忍耐強いです。このセンシティブなスピリチュアルな精神を持った魚座にはティーツリーの清潔感があり、優しい癒しの香りとの相性がぴったりです。いかがでしょうか、皆さんも星座にあったエッセンシャルオイルをつけて、心と体のバランスを整えてみてはいかがでしょうか。 BETTER MARCHEより
2018年03月30日ここ最近、健康志向の上昇も相まって、あふれるほど売られている「健康食品」。似たようなものも多いし、成分表示を見ても何がなんだか分からないから、結局訳も分からず飲んだり食べたりしているという人、結構多いんじゃないだろうか。「もっとシンプルで体に良いものがあれば」。誰もが望むそんなわがままに応えてくれそうなのが、野菜や果物をその風味や栄養素を損なわずにパウダー化した「NICE n EASY(ナイスンイージー)」だ。「じゃあどの添加物を入れますか?」という業界の常識今回話を聞いたのは、WEBマーケティング会社を経営する起業家であり、件の粉、NICE n EASY(ナイスンイージー)の生みの親である清水 拓也(しみず たくや)さん。清水 拓也さん「WEBマーケティングをやっている会社がなんで食品?」ってよく聞かれるんですけど、ぼくは新卒で入った以前の職場で、店舗の企画や運営とか、手触りのあるものを作っていたアナログ人間なので、今回もそういったものを作りたいと思ったんですそうして始まった製品開発。苦労したのが、食品業界の常識である「添加物」の存在だった。製品開発の時に、充填・加工会社の方から当然のように「添加物は何を混ぜる?」って聞かれて、「そもそもそういう前提なのか」と驚いたんです。ここは誤解してほしくないんですが、添加物=悪だとは考えていません。NICE n EASYにもパウダー化に欠かせなかった食物繊維のセルロースという添加物が入っています私たちがいま口にしているものの大半には、何かしらの添加物(ここでは食材を加工・保存する際に加えるものとする)が含まれている。保存や風味・味付けなど、添加物が使用される理由はさまざまだ。たとえば豆腐を作るために欠かせない「にがり」など、もはや添加物なしの食生活は成り立たないと言っていい。清水さんが添加物を極力使わない理由は敵視ではなく、彼の信念からくるものだった。また、前職でさまざまな健康食品の企画に携わっていた際に、業界の姿勢に疑問をいだく瞬間があったという清水さん。この点については、何らかの方法で別解を提示したいという。あの時は製品の売り方や儲け方の話ばかりしていた気がします。ビジネスである以上、利益は出さないといけないんですけど、「先にそこの話をするの?」と思っていました。まず大事なのは、多くの人の「健康になりたい」とか、「体にいい生活を送りたい」という願いに応えられるような製品を作ること。そうじゃないかと思うんです「これって素材そのものなんですよね」。圧倒的な選択肢が生み出す無限の可能性NICE n EASYの一番面白いところって、自由なところなんですよ。何に振りかけてもいい、混ぜてもいい、溶かしてもいい。素材そのものみたいなものなので、ここがゼロ地点なんです「ENJI」を水に溶かす様子NICE n EASY自体の味や色味は、原料である野菜と果物そのものからきているため、余計な雑味はなく、人工ではない自然な色合いをそのまま生かすことができる。今人気なのは、「ヨーグルトや豆乳に加える」使い方。他にもプロテインに混ぜたり、サフランのように色味や風味付けのための調味料として使う人もいるそうだ。粉という形が圧倒的な選択肢を生み、使い手の想像力をかき立ててくれる。シンプルで使い方も簡単。だからこそ、「そういう使い方があるのか!」ってぼくが気づかされることもよくあります。買ってくれた方にはいろんな可能性を試してほしいですね未完成だからこそ。NICE n EASYが業界に革命を起こすべく理由前述したクラウドファンディングの支持者に製品を届け終えた今、「NICE n EASYはようやくスタートラインに立てたかどうか。まだまだ余白があって未完成品なんです」と清水さんはいう。「種類は増やしたいし、もっと水に溶けやすいようにしたい」と課題を口にする。まだ資本力が無いブランドなので、受け手が求めるものを、受け手のいろんな意見を聞きながら、少しずつ開発していくのがいいかなと思っています。そういう意見とか感想って作られたものではなく生の声だから、ポジティブなものでもネガティブなものでも嬉しいんです。「ENJI」と「MOEGI」のパッケージには商品番号が印字されているんですが、それぞれ「001」と「002」の3桁。まだまだ先は長い(笑)「MOEGI」を使う清水さん消費者の声を取り入れる余白を残した製品を世に出すという視点は、完璧な製品を世界に送り出そうとしてきた多くの日本ブランドには無かった盲点かもしれない。もはや利便性や快適性の追求は天井を打ちつつある。完成品を広告して売るのではなく、あえて余白を残した未完成品を、受け手の声とともに成長させていく。それが清水さんが目指すブランドの形だ。ストイックじゃなくてもいい。NICE n EASY的ゆるい健康生活のススメ「不健康がいい」なんてそんな奇特な人はなかなか見かけないから、健康でいたいという思いは誰もが持つ共通項だろう。しかしアルコールに溺れたい日もあれば、食欲に身を任せてしまう日もあるから、健康というのは難しい。そんな私たちに、NICE n EASYは手を差し伸べてくれる。その名に込められた思いとともに。NICE n EASYという名前は、体にNICEなものをEASYに摂ろうという意味が込めてあるんです。個人的には「健康」という概念に対して、もう少し気楽に考えてもいいと思っています。「これは食べちゃダメだ」とか、「1日これぐらい食べましょう」とか、そういうのってしんどいですよね。だからぼくは日々を楽しみつつ、その上で体にいいものを摂っていこうよってことを、NICE n EASYを通して伝えたいんです心機一転のこの春から、あなただけの一服でサクッとリフレッシュなんて、NICE n EASY的ゆるい健康生活のススメ、悪くない選択肢じゃないだろうか。▶︎オススメ記事・p.17 「1日に不足する野菜を10秒チャージ」。手軽に栄養補給できる社会派パウダー「NICE n EASY」。|『GOOD GOODS CATALOG』・19店目:日本初上陸。増粘剤や安定剤など“余計なもの”を一切入れない、超オーガニックアイスクリーム Three Twins Ice Cream| フーディーなBi編集部オススメ『TOKYO GOOD FOOD』All photos by Jun HirayamaText by Yuuki HondaLocation provided by THE LOCAL COFFEE STANDーBe inspired!
2018年03月29日アフリカ・欧州中心に世界の都市を訪れ、オルタナティブな起業家のあり方や次世代のグローバル社会と向き合うヒントを探る、ノマド・ライター、マキです。Maki & Mphoという会社を立ち上げ、南アフリカ人クリエイターとの協業でファッション・インテリア雑貨の開発と販売を行うブランド事業と、「アフリカの視点」を世界に届けるメディア・コンテンツ事業の展開を行っています。Mama Rocksを立ち上げたサマンサとナタリー筆者は、ナイロビで出会った知人の紹介で、Mama Rocksを訪ねたのがきっかけで、それ以来ナイロビを訪問するたびに必ず訪れています。その魅力は、こだわりの素材と独自のフレーバーが特徴のグルメバーガーそのものだけでなく、Mama Rocksブランドの背景にある、サマンサとナタリーのビジョンやミッションなのかもしれません。UK出身の二人が、どういったきっかけで、なぜナイロビで起業したのか、なぜバーガーなのか、なぜ地元のクリエイターたちと連携したブランド作りを行うのか。彼女たちの想いや起業のストーリー、そして人生設計に、私たちが「本当にやりたいこと」を見つけるためのヒントが隠れているかもしれません。「どんなレガシーを残したいか」。時間をかけて、じっくり自分と向き合うことで見えてきた、歩むべき道マキ:まずは起業に至るまでのストーリーを教えてもらえるかな。サマンサ:イギリスの大学を卒業した後、わたしもナタリーも人事系の仕事をしていたの。ナタリーはメディア業界、わたしはチャリティー業界で就職していた。マキ:今のバーガーショップのフィールドとは全く違うところからスタートしたんだね。サマンサ:そう。チャリティー業界で何年かキャリアを積んで、生活は充実していた。一方で、かなり残業もして忙しかった。でもあるとき、ふと立ち止まって振り返ってみる機会があって、あることに気がついて…。仕事に投資している自分のエネルギーや努力を、もっと自分のためになる何かに使いたいっていう気持ちが芽生えてきた。それから、自分の道を切り開くという選択肢が魅力的に思えてきたのもある。マキ:何か具体的な影響やきっかけがあったりしたのかな。サマンサ:共に起業家である両親の影響は強いと思う。常に「自分のボスになれ」と言われ続けてきた。両親には、いつもそういう風に鼓舞されてきたかな。マキ:身近に起業家のロールモデルがいるのは心強いね。でも、なんらかのロールモデルがいたとしても、本当に自分のやりたいことを明確にして、決断をしてキャリアを進めていくというのは、誰にとっても難しいことだと思う。サマンサ:両親の影響だけじゃなくて、すごく長い時間をかけて、自分自身についてもじっくり考えた。それによって自分のことを理解することができた。何によって自分が突き動かされるのか。あとそれから重要だったのは、自分が残したいレガシー(後世に残すもの)は何なのかについて考えたこと。つまり、より広い世界に対して、わたしはどのような影響を残せるのかということ。マキ:バーガーを一つのメディアとして捉えている点は面白いね。ナタリー:メディアとしてのバーガーは、わたしたちの価値観を表現するのに適切だっただけでなくて、アフリカ料理の様々なフレーバーを凝縮させて、発信するのにも好都合だったと思う。アフリカ料理は、まだまだグローバルに知られていないという事実もあるので。マキ:起業の場所として、ナイロビを選んだのはなぜ?サマンサ:父がケニア人で、両親も13年以上ケニアに住んでいるという影響は一つある。それから、わたしとナタリーもケニアを頻繁に訪問するなかで、明らかな経済成長を目にして、ビジネス機会としても魅力的だった。東アフリカの中では、もっとも大きい市場だし、中産階級の人口も拡大している。こうした中産階級の人々は、旅に慣れていて、食べ物やサービスに対する期待値も高い。それにもかかわらず、わたしたちがMama Rocksを立ち上げた当時は、彼らのニーズを満たすサービスは限られていた。それからナイロビは、アートシーンも盛り上がっていて、すごくエキサイティングな都市だったから、むしろナイロビじゃなかったらどこ?という感じもあった。マキ:生まれ育ったUKを離れて、ケニアでの起業というのは大きな変化だと思うけれど、どんなことが特に大変だった?サマンサ:個人的には、起業のために親元に戻らなければならなかったということが大きいかな。自立した社会人として今まで生活してきたのが、いきなり逆戻りして子どもになるような感覚は、あまり気持ちいいものではなかった。それから、文化的ギャップも経験した。男性は、ビジネスとなると、大概、他の男性に向かって話を始めて、なんか脇に追いやられる感じを味わったのも不快な経験。自立した強い女性としてやってきたという経験があるからね。実務的なチャレンジとしては、市場に高品質・高価格というグルメバーガー(Mama Rocksのバーガーは、900円前後)の位置づけを理解してもらうことや、そもそも高品質な食材を提供してくれるサプライヤーを探すことなどが大変だった。マキ:起業というと「自分のボスになる」という要素が強調されるけれど、そのプロセスにおいては、実際に経済的にも精神的にも、ある意味、自立とは逆に、人に頼らなくてはならない場面も多々あると思う。姉妹での起業というのは、強みになっているのかもしれないね。サマンサ:ナタリーと一緒に起業しようと思ったのは、自分たちの背景や影響が似ているから。わたしたちは大親友で、一緒に働くのは楽しいし、絶対的な信頼関係がある。ほかのビジネスパートナーは考えられないかな。「わたしたちも、Mama Rocksも主人公じゃない」。世界の若者を鼓舞し続けるためのドミノエフェクトをつくるマキ:「アンダーグラウンド」というのは、あまり大々的には発信しづらいということなのかな。ナタリー:文化的にも歴史的にも、アフリカにおいて、アート、芸術分野はあまり賞賛されたり、推奨されたりしてこなかった。生計を立てるのに適切な領域ではない、というのが上の世代の考えだった。若者がそういったフィールドに進むことも、推奨されない。自分が何にパッションがあって、どうやって自己表現するか、家族に自分が何者かをどう表現するかはアフリカの人にとってプライオリティではなかった。マキ:クリエイティブ業界のキャリアが、応援されづらいというのは、必ずしもアフリカに限ったことではないと思う。経済成長の過程にある国においては、より実務的なキャリアが優先されるのかもしれないね。クリエイティブにこだわるのはなぜ?ナタリー:わたしたちは、クリエイティビティや自己表現こそが、アフリカ大陸の成長や変化をもたらす要素だと思っていて。恥ずかしがらずに、才能を忌憚なく発揮させることが必要だと思う。同時に、若者がパッションに従ってやりたいことをやる、というのを推奨していきたいとも思う。若者、そして彼らのクリエイティビティが、アフリカを変えると思っているから。彼らのパッションに火をつけるブランドになりたい。サマンサ:クリエイティブな考え方の重要性は、必ずしもクリエイティブ業界とかクリエイターに限定される話ではなくて。既存の枠組みに囚われずに、新しいやり方を提案するっていくこと。例えばケニアではM-Pesa(エムペサ)というモバイル・マネーのサービスが普及していて、銀行口座を持っていない層にも普及している。クリエイティビティがなかったらこういったサービスが生まれたり、普及したりしなかったと思う。長い時間をかけて、自分の生い立ちや価値観にじっくり向き合う、そしてそこから自分がどんなレガシーを残したいかを考える。グルメバーガー事業というビジネスの表層からは想像できない、サマンサとナタリーの深い思いやパッションが非常に印象的でした。自分自身を深堀しつつ、最終的には自分自身やキャリアを超えたより広い世界に、情熱の矛先があるからこそ、揺るぎない信念のもと、自分の好きなことを継続し続けられるのかもしれません。Mama RocksWebsite|Facebook|Twitter|Instagramケニア人の父とナイジェリア人の母を持ち、UKで生まれ育った姉妹起業家ナタリーとサマンサが、ケニアの首都ナイロビで始めた、コンテンポラリーなアフリカンテイストのグルメバーガーショップ。 ▶︎ノマド・ライター マキが届ける『ナイロビ、クリエイティブ起業家の肖像』・#001 「正しいことをしているという確信」。選択肢がありすぎる現代でも道に迷わない観察者、ヴェルマ・ロッサ▶︎オススメ記事・15店目:「ポテトとジンジャーで世界を平和にする」。駒澤大学に佇む、他社と手を組みクラフトマンシップを発信するお店、Brooklyn Ribbon Fries。|フーディーなBi編集部オススメ『TOKYO GOOD FOOD』・保守的な国ケニアで“出る杭”として活躍する姉弟クリエイティブ起業家から学ぶ「日本人に欠けていること」All photos via Mama Rocks unless otherwise stated. Text by MakiーBe inspired!
2018年03月28日いまや女性の働き方や生き方を選べる時代。ロールモデルにならうより、自分で新しい生き方を生み出す人が増えています。「好き」を仕事にして、自分らしい幸せのカタチを見つけた女性たちがどうやってそこにたどり着いたのか、インタビューしていきます。第7回目は、CA時代に客室乗務員の口コミサイトを作り、それがきっかけで起業家になった株式会社KoLaboの駒崎クララさんです。企画・ZENKUMI /ライター・MIDORI(Mediajo)【好きなことで未来を創る】私がこの仕事をしている理由 vol. 7株式会社KoLabo駒崎クララ さん客室乗務員の口コミサイト運営と人材紹介事業をしています客室乗務員の経験を活かし、「客室乗務員のチカラで社会に貢献する」というコンセプトのもと株式会社KoLaboを設立し2つの事業を展開しています。ひとつは客室乗務員の口コミサイト「CREW WORLD」で、客室乗務員の女性たちが世界各国で見聞き・体験した情報を投稿できるプラットフォームを運営しています。当時の航空業界は、縦のつながりは非常に強いのですが、他社といった横のつながりでの情報共有の機会がほとんどありませんでした。どうしたら横の情報共有もできるのだろうと考えた時にコミュニティサイトにヒントを得てサイトの運営を始めました。横の繋がりができることでひとつの国に対しての情報量が増えることになります。そうするとお客様へより適切な情報提供ができるようになりサービスの向上に繋がります。もうひとつは、客室乗務員のセカンドキャリア向け人材紹介事業「KoLabo Crew Concierge」です。これは、先に述べたプラットフォームでの情報共有から、客室乗務員の生き方の共有と視点が広がったことで始めたものです。客室乗務員の経験はコミュニケーション力やホスピタリティ力など可視化できないスキルばかりです。セカンドキャリアのサポートをすることで、本来もつ客室乗務員一人ひとりの才能や能力を適切に活かし社会でも活躍できる場が増えていくことを願っています。私を変えてくれた3つの「や」のワーク今は私自身が人材紹介事業をしていますが、現在まで続くキャリアを意識するようになったのも25歳の時に初めてキャリアカウンセリングを受けたことがきっかけです。そもそも、私は大学時代に国際ビジネスコミュニケーション論という授業のなかで、「ハネムーン症候群」というものに出会いました。“ひとつの目標を達成した人が次の目標に向かう時、自らをモチベートする方法について悩んでしまう” ことをいいます。それを知った時にそういった人たちのためになれることをしたいと思うようになったのです。ではその目標に対して具体的なアプローチ方法は何があるのか……。そのときキャリアコンサルタントの方に会って、自分の軸を見つける「3つの『や』」というワークをしていただいたんです。ひとつめの「や」はやりたいこと、2つめの「や」はやれること、3つめの「や」はやらなければならないこと……。それぞれ20個ずつリストアップして3つの「や」がかぶっているところが『人生の軸となる』というものでした。わかりやすいように私の場合の最初の4つの「や」のワークの例をご紹介するとこうなります。やりたいこと•海外を飛び回るような仕事がしたい•世界の人に日本の良さに触れてほしい•人と人の繋がりを大切にしたい•仕事だけではなく、プライベートも充実させたいやれること•初対面の人にも臆しないコミュニケーション力がある•英語が自由に話せる・読める・書ける•日本文化への造詣が深い•国境を越えてコミュニケーションが図れるやらなければならないこと•体験してきた海外の文化を伝えたい•生まれ育った日本の良さを次の世代に伝えたい•大学で磨いた語学能力を活かしたい•大きなチームの一員として責任を果たしたい例からは、といった姿勢が特徴として挙げられると思います。こうして「や」が重なる場所、特徴を言語化し、社会にどう貢献していくかということを考えていくのがこのワークです。こうして一度道しるべが見つかると、あとはそれに沿って進んでいけばいいと気持ちが前向きになったのを覚えています。実はその時のキャリアカウンセラーの方が今は弊社の役員となり、実際に3つの「や」のワークはカウンセリングでも実践しています。幼少期のヨット航海に自分の原点がある3つの「や」のワークを繰り返すことで自分の軸をさらに明確にしていくのですが、私自身の軸の原点は幼少期(5〜10歳まで)に両親と共にヨットで海外生活していた体験にあります。フランスからジブラルタル海峡を通って、大西洋から、太平洋を渡り32フィートのヨットで日本まで約4年、父と母そして私の3人で航海していました。その途中で妹が生まれて、4人になりました。港に寄ってその地に滞在することもありましたが、基本はずっと海の上でした。ヨットの航海をしていると寄港先で出会う人たちを繋ぐ役割になったりするんですよね。例えば何かトラブルがあったら「◯◯さんなら解決法を知ってるよ」「あの船の◯◯さんも同じトラブルがあったからわかるはずだよ」など覚えたての現地の言葉を使って話して、役に立つことがありました。コミュニケーションをとるのが得意だった私は幼いながらに自分らしいなと感じていたんですね。これらが、私の軸のキーワードのひとつ、「人と人とをつなぐこと」に繋がります。インターネットが発達していなかった当時、行き交う船同士の情報収集の手段は無線のみでした。「情報共有できて、お互いが安全に航海できる技術って素晴らしいな」と、子供ながらに思っていました。帰国後は、自由にパソコンを使える環境だったこともあり、出会った世界中の人と連絡をとるようになりました。無線からインターネットに変わり、ITは人と人との繋がりに欠かせないと興味を持つように。私にとってはコミュニケーションを豊かにする大切なツールとして「ITの技術」というものが欠かせないもうひとつの軸になったのです。相談する人がいない不安は外部メンターに力を借りる私は、生きてきたなかでの強みを最大限に活かそうと客室乗務員になりました。幼少期のヨット航海での経験から語学力やコミュニケーション力は強みになったんです。それでも最大の目標は「ハネムーン症候群」をサポートすることです。3つの「や」から気づくことのできた私の軸を組み合わせた時に、結果的に客室乗務員の口コミサイト「CREW WORLD」の事業を大きくすることが目標に変わったのです。自分が起業するとは思っていなかったので、実際には手探りからのスタートでした。サービスのベースの構想や想いはあったものの、会社をつくること、事業を創ること、ひとりでやるしかない環境はとても辛いことでした。会社員時代は悩みをシェアしたり、チームで問題を解決することができます。そういったことができないのは大変でしたが外部でサポートしてくださる方に出会えました。私の軸のひとつが「ITという技術」だったこともあり、客室乗務員時代からカンファレンスやサミットへボランティアスタッフとして参加していたんですね。そこでは、社会の「最新のトレンドや課題」を把握できます。異業種で参加する女性は少なかったのでおもしろがって話を聞いてもらえたんです。その時に出会った経営者の先輩たちが、起業の相談や営業同行をさせてくれたりと、今思うとたくさんの機会をくれました。感謝をしてもしきれないですが、最強で最高のメンターです。モヤモヤこそ成長のチャンスCREW WORLDのロゴの下に “FLYING IS BEAUTIFUL” という言葉をいれています。「なにか」に向かう気持ちを大切にして、行動する姿こそが美しいものだと思います。人生は例えると階段のようなものです。階段を上がっている時は夢中なので不思議と頑張れたりします。ですが、ちょっと落ち着いてもう1段上に上がろうとする時にどこに向かっていいのかモヤモヤした不安を感じることはありませんか?実はその時が人は一番成長するものだと思います。モヤモヤした時こそ、まず「3つの『や』」のワークをおすすめしたいです。たとえ20個ずつ挙げられなくてもそれが今の自分というだけです。まずはそのワークを続けてもらいたいですね。1か月後にもう一度すると、リストアップできるようになっていたり、自分の変化が見えてくるようになります。自分の軸に気づくことができるだけ早くできれば好きなことを仕事にする近道になると思うんです。プライベートで最近はまっていることプライベートでお能をたしなんでいます。日本の文化に携わりたいという理由もありますが、これまでの人生を振り返ったときに自分でルールを作る機会がとても多かったんです。だから逆に、“ルールや枠に自分を当てはめること” “枠に当てはめてもなお出てしまう個性” に興味がありました。それに、昔の武将がそうだったように、お能は積極的に「無になれる」ことも良いところだなと感じています。コスメポーチの中身で欠かせないアイテム24時間つけてても負担にならないようなアイテムと、アンチバクテリアジェル イソップのは香りがよくて気分転換にも使ったりしてます。ポーチは大好きな飛行機のデザインが入っていてそれだけで気持ちがあがります。Information取材協力:株式会社KoLabo企画:ミーズハー株式会社(C)izusek/Gettyimages(C)junce/Gettyimages
2018年03月21日アニメ好きは知っているかもしれない。2014年1月にYoutubeに投稿され話題をかっさらったアニメ、『せんぱいクラブ』。スウェーデンの高校生2人組によって作られたこのDIYアニメは、トーストを口にくわえて学校まで走る女子学生の姿やパンチラなど、“お約束”をもったいぶらずに盛り込んでいる。高校に入学した主人公が謎の「せんぱいクラブ」という部活に出会うところから物語は始まる。その部活にいるのは、ヒーローせんぱい、ロックンロールせんぱい、ボウルカットせんぱい、バンチョーせんぱい、お嬢様せんぱいなど、日本のカルチャーに親しみのある人ならクスッとしてしまうようなキャラクターたちばかり。日本のアニメをオマージュし見事日本のアニメファンを虜にして再生回数は投稿されてすぐ90万回に。2015年にはポニーキャニオンからDVDがリリースされた。このアニメの魅力はなんといっても片言の日本語。アニメ製作のためだけに日本語を学んだという作者の1人、Eric Bradford(エリック・ブラッドフォード)は高校を卒業し現在フリーランスとしてスウェーデンを拠点に働いている。そんな彼が今回日本に滞在中だというので、Be inspired!は話を聞きに行った。彼との会話から見えてきたのは、物心ついたときからインターネットが当たり前だった「デジタルネイティブ世代」の実態。教育も仕事も「既存の形にとらわれないDIYスタイル」が今後どんどん増えていくのかもしれない。エリック・ブラッドフォードー「せんぱいクラブ」の作者ということでまず最初におうかがいしておきたかったのですが、スウェーデンに「先輩」って概念はあるのですか?ないよ!日本国外の人は「先輩」って概念をアニメで知るんだと思う(笑)しかもすごく美化されていると思う。スウェーデンと日本では文化がすごく違うから一概には言えないけど、日本は階層的だし、「敬語」とか「タメ語」とかにわけられているよね。個人的にはスウェーデン式のほうがいいかな。「先輩」って概念がないのもそうだけど、スウェーデンみたいに「みんな平等」っていう価値観はいいと思う。日本の学校でそれがどう影響しているのかはわからないけど、仕事場では上下関係の度が過ぎることで知られているから…。ーまさに「せんぱいクラブ」は「先輩」を面白おかしく美化しているから、どう思ってるのか気になりました。「せんぱいクラブ」はアニメに出てくる「先輩」っていうコンセプトのパロディだから、現実の日本社会のシステムについては触れてないんだ。「せんぱいクラブ」は100%アニメの日本のイメージを元にしている。音楽が大好きだというエリック。中野のレコード屋さんでーそういうことだったのですね。『せんぱいクラブ』はもともと高校の授業の課題で作ったと聞きました。うーん、そうとも言える。スウェーデンでは、卒業するときに卒業制作があるんだ。僕はデザインプログラムをやっていたから、デジタルコンテンツクリエーションに関連した卒業制作にする必要があった。もともとゲームのプロトタイプの構想を練っていたんだけど、それはほったらかしにして放課後に「せんぱいクラブ」を作っていたんだ。それで、卒業制作の提出日の一ヶ月前にやっぱり「せんぱいクラブ」を提出しようって決めた。それにエッセイを書いて一緒に提出しようって。「せんぱいクラブ」のほうが新鮮だったし、基準を満たしていたから。無事卒業制作として通ったよ。ー1ヶ月前に卒業制作のテーマを個人のプロジェクトに変えられるのはスウェーデンらしいですね!日本だと難しそうな気もする。先生たちの反応はどうでした?気に入ってくれたよ。学校のプロジェクトのためにやっていたわけではなかったから、意欲的に取り組んでいたんだ。情熱を持って楽しみながらやっていたことだから。学校のプロジェクトだとそうもいかないよね(笑)ーその気持ちすごくわかります。高校ではデザインプログラムを専攻していたんですね。というか、高校に専攻があるんですね。世界でも教育基準が高いと有名なスウェーデンの学校教育について少し教えてください。スウェーデンの学校はいわゆる普通の授業ももちろんあるけど、専門性を持つこともできる。一般的には中学校ではあまり多くないかもしれないけど(僕は中学は音楽を専門にした学校に行っていたけど)、高校はプログラムベースで授業が構成されているんだ。僕のはITデザインプログラムだったし、兄はアートベースのプログラムだった。音楽プログラムもあるし、大学に行って弁護士になりたい人とかはハイレベルの一般教育のプログラムを専攻する。スウェーデンの学校には様々な専門コースがあって、一般教育も受けるけど、専門のコースだとそれぞれコースに特化した授業の量が多いってことだよ。僕は3年間で数学は一学期分しかなかったんだ。ー若いうちからリスクを感じることなくいろいろ挑戦できるんですね。今の話を聞いていて、スウェーデンでは時間をかけて自分がそのとき興味があることに挑戦できるからこそ、やりたいことが若いうちから見つかりそうだなと思いました。そうだね。他の国と比べたらスウェーデン人は若いうちからやりたいことがわかってる人が多いかもしれない。だからこそ大きな国ではないのに、世界的にみても成功しているクリエイターや起業家が多いのかも。スウェーデン社会は人々に機会を与えるのが上手かもしれない。特にクリエイティブな機会を。ーエリックさんは、今フリーランスでアニメーションやモーショングラフィックス、PV制作などを手がけるフリーランサーとして活躍していますよね。しかも大学には行かず、高校を卒業してすぐフリーランスとして働きはじめ、生計を立てている。スウェーデンならではの教育システムのおかげで今いる場所にたどり着いたと感じていますか?うーん、僕は個人的にはその恩恵を受けてないかも。大学にも行ってないし、僕は今知っていることは全部自分で学んだから。ー(!!!) ITの専門性の高い高校でスキルを学んだわけではないんですか?学校では正直何も学べなかった。高校で教えられたことって、中学の時に自分でインターネットで学んだことだったから。だから学校では時間を無駄にしているだけな気がしていた。でもそれは僕の個人的な体験で、ほとんどの人にとって、学校で学べることは多いと思うよ。でもだから個人的に、僕は大学に行く気がしなかったんだ。もしかしたら何か学べたかもしれないけど、高校は楽しくなかったし、何も得られなかったから学校ってものにうんざりしてた。だから高校卒業後すぐにフリーランスを始めて、日本にも留学したんだ。取材での「インターネットで学びたいことは学べるから大学行く必要は感じなかった」というエリックの言葉から、デジタルネイティブの真髄を垣間見た。もちろんインターネットでは学べないことだってたくさんあるが、もしもやりたいことを成し遂げるために必要なことがインターネットで学べるのであれば必ずしも既存の道を進む必要はないのかもしれない。インターネットが普及して以来人々のコミュニケーションや働き方は大きく変わってきた。教育や、教育に対する価値観も今後変わっていくのかもしれない。エリック・ブラッドフォードの新作アニメ『1000% Initiated! – Satellite Young (The Anime) – Episode 1』※動画が見られない方はこちらEric BradfordWebsite|Youtube
2018年03月21日高垣麗子さん(38)の夫で音楽プロデューサーの森田昌典容疑者(40)が香港からの帰国時に金塊を密輸しようとしたとして、関税法違反、消費税法違反、地方税違反の疑いで逮捕されました。 高垣さんはブログで「正直、私自身にとっても予期せぬ突然の出来事で、まだ冷静に受け止められず戸惑っております」と謝罪とあわせて心情を吐露。昨年第一子を出産したばかりなのに、なんとも大変な状況です。 高垣さんといえば森田容疑者と結婚する前、元スピードスケート選手で現在スポーツコメンテーター・実業家として活躍する清水宏保氏(44)と2010年に結婚。しかし清水さん側の浮気が発覚し、離婚する運びとなりました。 1人目の夫が浮気。2人目の夫が横領で逮捕と「ダメ男ビンゴ」があればリーチがかかりそうな勢いの高垣さん。ネットでも彼女の悲運を心配するとともに、ダメ男の引き寄せ力を危惧する声も多く上がっています。 一般的なダメ男の多くは金や女にだらしなく、パートナーに何かしらの害を与える存在として語られます。関係性をより深くみていくと、実はダメ男と女性の関係にも「育成型」と「発掘型」があると思いっています。 つまりダメ男を引き当てる力の強い女性だったから悲劇が起きたのか、男のダメ素質を伸ばす力が女性に強かったから起きたのかということ。2つのタイプによって性格的な共通点も異なりますので、それぞれ紹介していきます。 ■育成型だめんず女子の特徴 「付き合うと彼氏がみんなダメになっていく」と嘆く女性に出会うことがあります。こういった場合、女性が男の“ダメ部分を自然と伸ばすようなコミュニケーション”を取っている可能性もあります。 そもそも人間、誰しもダメな部分といい部分を持ち合わせているもの。ダメな部分を伸ばすようなコミュニケーションを取っていれば、誰だってダメ人間と呼ばれる可能性を秘めています。では具体的にどんな接し方をすると、男性はダメになっていくのでしょう。 ・相手に合わせながらコンプレックスを刺激する そもそも「育成」というくらいなので、このタイプの女性は男性の要望や個性を尊重するのがうまいです。でもダメ男製造機などと呼ばれる女性は、尊重しながら自然と男性の中のコンプレックスを刺激するのが上手な傾向があります。 例えば収入が低い彼氏に対して、金銭面や生活面の援助をする女性がいたとします。彼女たちの中には援助行動とセットで、「あなたは私がいないと何もできない」「私もあなたも、この関係をどうすることもできない」と男性にさりげなく絶望を植え付ける人がいます。 でも彼が1人になったとき、生活できるかできないかは彼が決めること。与えながら相手を絶望させることは、自然と彼のダメな部分を伸ばすことに。結果としてダメ男を製造する第一歩になるのです。 ・忍耐力や我慢強さがある ダメ男というのは、一朝一夕でできあがるものではありません。ジワジワ関係性が成熟するとともにできあがるのが男女関係です。 もし男性側が女性側に何かしらの危害を加える場合、多くの女性は早い段階で別れを決意するものです。しかしダメ恋愛を繰り返す女性は総じて忍耐力が強く、「私なら変えられる」といった謎の自信すら抱いていることがあります。 忍耐力や我慢強さがあるのは素晴らしいことですが、相手との関わり方を変えないとダメ恋愛を抜け出すことはできません。我慢強さを誇りに思うと同時に、接し方に“ゆがみ”がないかも見直す必要があるのです。 ・問題を1人で抱え込みがち ダメな恋愛は周りから見れば「それは上手くいかない」と明らかな“ゆがみ”を生じさせていることがよくあります。しかし当人は真面目に大恋愛をしているので周りの声をシャットアウトし、2人の世界にこもることがよくあります。 また周りの助言を聞いたとしても「でもあの子はわかってない」と突っぱねる人にも、過去遭遇しました。もちろん周りは責任もないし細かい事情も知りえませんので、振り回される必要はありません。ですがあなたより冷静に状況を見ているという意識は、心の片隅に持っておいてもいいと思います。 ■発掘型だめんず女子の特徴 育成型だめんずには、男性の素質とあわせて女性側の素質も大きく関係しています。いっぽう「発掘型」は、一言で言うと男を見る目がない。ではどんな点に惑わされやすいのか、3つほど特徴を上げていきます。 ・キラキラした職種や立場に弱い ダメ男に共通する特徴として、自分を魅力的に見せるのが得意という特徴があります。実績や職種や実務内容などを盛るのが上手く、短絡的な女性が一定数引っかかります。例えばただのフリーターを「起業家」と言ったり、趣味で音楽や文章を書いているだけなのに「クリエイター」と名乗っていたりなど……。 もちろん今回の高垣さんの旦那様はれっきとしたクリエイターだと思いますが、一般社会には盛りグセのある男性が多い。そういった人はフタを開けるとダメ男な傾向があるので、ご注意を。 ・すごい人や面白い人、自信満々な人に弱い 自分を盛るのがうまい男性の多くは、とにかく話が面白く自信に満ちあふれている“ように”見える人が多いです。ある意味でセルフプロデュース力が異常に高いというメリットでもありますが、勢いに押し切られたら実はダメ男だったという展開はよくあります。 第一印象のすごさというのは、じっくり関係性を見つめるとほころびが見えてきます。一度感じた違和感は見逃すことなくゆっくりクリアにしてから、関係発展に務めましょう。 高垣さんがどちらのタイプかはわかりません。ただ2回も男性の失態に遭遇するということは、何かしらのダメ恋愛要素があるのかもしれません。個人的には発掘型の気が強いように思います。その理由は、誕生日に旦那さんが高垣さんへ花束を贈っていたことが理由です。 常々筆者は、花束を贈る男性は浮気の可能性や自信過剰な気があると思っています。森田氏も、その可能性があるのかも……。 モデルの中でも国内トップモデルに近い彼女。美人でスタイルも良くて何でも持ってそうな女性でも、こんな悲運に見舞われることってあるんですね。
2018年03月12日アフリカ・欧州中心に世界の都市を訪れ、オルタナティブな起業家のあり方や次世代のグローバル社会と向き合うヒントを探る、ノマド・ライター、マキです。Maki & Mphoという会社を立ち上げ、南アフリカ人クリエイターとの協業でファッション・インテリア雑貨の開発と販売を行うブランド事業と、「アフリカの視点」を世界に届けるメディア・コンテンツ事業の展開を行っています。連載第1弾のゲストは、昨年末初来日し、Be inspired!でも取り上げたクリエイター・ユニット2ManySiblingsの一人、ヴェルマ・ロッサ。ヴェルマは、ナイロビを拠点にヴィジュアルコンテンツの制作・編集・配信や、地元のクリエイティブ起業家を集めたイベント開催などを手がけるマルチなクリエイター姉弟ユニット2ManySiblingsのクリエイティブ・ディレクションを担当。筆者とは、2015年にナイロビで開催されたイベントで出会って以来の関係で、昨年末には、弊社ブランドのビジュアルの制作を依頼したりと、協業も始めています。2ManySiblingsは、2013年に、拠点であるナイロビのクリエイティブシーンやストリートスタイルなどの記録、Tumblrへの投稿を開始。米国VOGUEにも取り上げられるなど、今や欧米を中心に世界的に注目されています。ヴェルマ個人のInstagramのフォロワーは、約3万人。ナイロビ拠点のクリエイターとしては、無視できない存在になりました。独自スタイルが注目されてモデルとして被写体になることも多いヴェルマですが、決してセレブリティになることはなく、謙虚に自分の人生に向き合っています。そして、未だマスメディアからは(多くの場合ネガティブに)断片的な情報しか発信されていないアフリカの、ポジティブなストーリーを発信したいと使命を持って活動しています。今回はそんなヴェルマのあり方と、その生き方に結びつくに至った考えやエピソードを通じて、ある一人の「クリエイティブ起業家の肖像」に迫りたいと思います。「わたしはキュレーター、地球の花、観察者、そしてスポンジ!」。ヴェルマ・ロッサって何者?マキ:そうだね。最初に聞きたいのは、ずばり、ヴェルマ・ロッサは何者なんだろう。ヴェルマ:わたしは、キュレーター。わたしは、地球の花!マキ:(笑)ロッサ(ローズ)は、花の名前だしね。ヴェルマ:ミドルネームはローズだけど、「地球の花」というのは、もうちょっと比喩的な意味。つまり、成長して、素晴らしいものとして開花するという自分自身の進化の過程かな。マキ:なるほどね。キュレーターとしてのヴェルマがどう形成されたのか、とても興味があるんだけど、生い立ちを教えて。ヴェルマ:いろいろな事に対して、関心や意識が高い子どもだったかな。成長の過程における自分の経験に影響されたと思う。夢のように素敵な生い立ちだった。ヴィンテージの電化製品のコレクターでもあった叔父がいて、いつも母親がホームメイドジャムを作ったり、ベーキングしたりして、父親は60年代のアフリカン・ジャズを毎日かけたりしてた。家の前には、線路があって、コーン畑が一面に広がっていた…。10代は割と普通だったかな。髪を剃りあげて青に染めたりはしたけど!マキ:素敵すぎる生い立ちだね。今のキュレーターの活動に結びつくような要素もありそう。ヴェルマ:わたしは、観察者であり、スポンジなの。自分自身に、ある種の感情をもたらすようなこと、人々、時間や空間を捉えるのが好き。自分の経験や学びの進むべき方向性をより多く得られたり、オルタナティブなあり方を吸収できる機会を探求し続けているだけ。視覚的なものに対しての感覚が強くて、写真も独学で習得した感じ。「ナイロビの断片をシェアしたいと思った」。アフリカにおけるクリエイティブ先進国、南アフリカからから自国にクリエイティブ活動を持ち込んだパイオニアマキ:2ManySiblingsの活動を表面的に見ると、SNS発信やイベントのプロデュースなど、アウトプットがメインという感じもするけれど、ヴェルマの活動の本質は、周囲を観察し、学ぶというインプットなのかもしれないね。いまの活動(ビジュアル・ストーリー・テリング)を始めるきっかけとかってあったのかな。ヴェルマ:7年間過ごした南アフリカでの生活が直接のきっかけかな。時間もあって、何か刺激が必要だった。アーティスティック表現を求めてた。ヨハネスブルグでの、最高にクリエイティブな表現者たちとの出会いも大きかった。マキ:前回、東京で対談イベントを開催した際に言っていたけど、2013年から今に至る間に、TumblrやInstagramというツールが、一気に普及したのはヴェルマの成功につながっているよね。インターネットやスマホ、SNSで個人が発信するのが簡単になって、特に画像は言語の壁を超えることができるからメリットも大きいけど、デジタルツールが「クリエイティビティ」そのものや、自分の生き方にどう影響していると思う?ヴェルマ:奇妙な感じ。作品のライフスパンが非常に短くて、人々は常に次なる何かを期待している。つまり、すぐに忘れて次のものに飛びつく。実際に、生のアート作品を見たりするのに比べて、芸術的価値も下がる。ネット上に存在するものとしては、永久に存在するわけだけど、注目されるのは一瞬のこと。ものによって、例えばGURLS TALK(英国モデルのアドワ・アボアが立ち上げた、女の子が安心して自分たちの経験を共有するためのプラットフォーム)とかは、メンタルヘルスとか、セクシャリティ、アイデンティティなどのトピックについて有意義なディスカッションがされたりしているけどね。みんなすごく本音を言っている感じはある。今は、どうやってもっとIRL(In Real Life=現実の世界)での存在価値を高められるかを考えているところ。少なくとも1週間に2回とかは、スマホから離れてデトックスしたりもする。SNSによって、自分自身が認知されたり、活動の幅が広がったり、評価されたりして、海外での仕事が増えたりしている一方、不健康な側面もある。ラブ・ヘイトの関係だね。マキ:ポスト・インスタグラム時代もいずれやってくるだろうし。ヴェルマ:SNS以前の時代のほうが、自己表現の方法は優れたものがあったと思う。芸術家たちは、より現実世界と向き合っていた。バスキアとかピカソとか、ある意味、これまで以上に今っぽさがある。マキ:素晴らしい芸術家たちは、しばしばその評価が付いてくるのは死後という問題はあるけどね。そういう意味では、今の時代は、クリエイターたちが、即時にキャピタライズできる可能性があるという意味では、テクノロジー活用のメリットがあるようにも思う。「常に次のプラットフォームを模索し続けている」。変化する世界において、自分も進化し、よりよい世界をつくるマキ:悪いニュースのほうが、ニュースになりやすいというは一般的にも言えるけどね。ヴェルマ:ただ、CNNがやっているAfrican Voicesというセグメント(旅、ファッション、アート、音楽、テクノロジー、建築など様々な領域において、独自のサブカルチャーを創出している、今最も輝くアフリカ大陸の逸材を紹介するコーナー)は、そういったマインドセットの変革に向けてのいい動きだと思う。マキ:ヴェルマたちのような個々のクリエイターたちが活発化すると同時に、影響力のあるCNNのようなプラットフォームが、少しずつ多様化していくのはいい動きだね。ヴェルマ:あと教育カリキュラムも重要。現状、欧米教育においてアフリカ大陸に関する情報が組み込まれていない。きちんとした情報と仕組みに基づいて教育されない限り、人々の意識は変わらない。未だに、アフリカ大陸が一つの国だと思っているような人もいるというのは、信じ難い!マキ:そういった現状に対する、ある種の反発のようなものも、ヴェルマのクリエイティブな活動のエネルギーになっているのかもね。ヴェルマは、自分のやりたいことをできている(もしくは見つけた)という感覚があると思うけど、世の中で自分のやりたいことをそこまで明確にもって、かつ突き進めていける人たちばかりではないよね。自分のやりたいことはどう明確になったと思う?ヴェルマ:うーん…。「天使の啓示」みたいな一つの出来事はないかな。自分が発信する画像に対してポジティブな反応をもらうことは、自分が正しいことをしていると証明される感覚。でも自分自身は、常に変化し続けていて、進化し続けている。今何かパッションを持ってやっていることが、必ずしも来週、来年に同じかどうかわからない。常に次のプラットフォームを模索し続けている。世界に対して、より影響力があって、かつ自分自身もより満足できるようなプラットフォームをね。マキノマド・ライターMaki & Mpho LLC代表。同社は、南アフリカ人デザイナー・ムポのオリジナル柄を使ったインテリアとファッション雑貨のブランド事業と、オルタナティブな視点を届けるメディア・コンテンツ事業を手がける。オルタナティブな視点の提供とは、その多様な在り方がまだあまり知られていない「アフリカ」の文脈における人、価値観、事象に焦点を当てることで、次世代につなぐ創造性や革新性の種を撒くことである。
2018年02月19日ターメリック(ウコンと同じ植物)といえば真っ先に思いつくのがカレー。だが、そのターメリックが料理以外にも着色料、薬品など幅広く使われていることを知っているだろうか。また近年ではアンチエイジングなどの美容効果があることからターメリックラテ(ターメリックとミルクを合わせたもの)をメニューにおいているカフェもある。そんなターメリックはインドが原産であり、その生産量と輸出量は世界一。それゆえインドでは安価で手に入るのだ。しかしターメリックブームのアメリカでは、ターメリックの栽培地域が限られていることもあって、インドより断然高い値段で売られている。さらに、栽培するインド人農家には労働に見合った賃金をもらえていない人たちがいるのだ。この商品となる製品を栽培する生産者よりも、販売者の方がはるかに多くの利益を得ているという事実を知れば、フェアじゃない取引を行う販売者たちに怒りが湧いてこないだろうか。だが、そんなターメリック産業における不平等な状況を変えようとするひとりの若者がいる。インドのムンバイ育ちでアメリカ在住のSana Javeri Kadri(サナ・ジャヴェリ・カドリ)は、2017年8月にDiaspora Co. (ディアスポラ・コーポレーション)を設立した。Diaspora Co.ではインドの南部ヴィジャヤワーダから直輸入したターメリックを販売している。香辛料の取引において不公平な賃金の支払いがあるという事実を知ったサナは、公平な取引によってインドの農家に最大限の利益をもたらすことを目的に起業したのだ。Diaspora Co.の製品は4代続くターメリック農家のものを取り扱っており、クルクミン*1が豊富で品質の高いものである。サナたちのウェブサイトを見てみると、ターメリックの活用法はさまざま。アメリカで流行しているターメリックラテなど飲料から、ターメリックを入れた料理やお菓子、ターメリックを染料として使い染められたインドの伝統衣装のサリーまでが紹介されている。(*1)クルクミンとはターメリックに含まれている黄色の色素で、ポリフェノールの一種。抗酸化作用や肝機能の向上、消化不良の改善や美肌効果などが期待できる固定観念をなくすという点で、彼女がクィア(性的マイノリティの総称)であるという点も主張している。いまだに性的マイノリティの社会的な立場は弱く、彼らに対して偏見をもつ人は少なくない。そのため、性的マイノリティであることを大々的に主張することで、それに対して理解のない人々から批判や差別的な発言を受けるかもしれない。しかし当事者であるからこそ同じクィアの人々の立場を理解でき、自らが声をあげ発信していく人間となって、そのようなの人々の社会的な立場を確立しようとしている。Diaspora Co.に はこのような彼女の思いやアイデンティティがそのまま反映されているのだ。身近なところから「フェアな社会」の実現を目指す▶︎オススメ記事・p.20 アパレル企業が「ゴミ野菜」に手を出した。フードロスを減らす、“着る野菜”とは。|『GOOD GOODS CATALOG』・p.19「“ブサイク野菜”をインド料理へ」。チャツネで年間700kgもの廃棄野菜を救うファミリー。「Eat Me Chutneys」|『GOOD GOODS CATALOG』All photos by Diaspora Co.Text by Shizuka KimuraーBe inspired!
2018年02月17日テレビや雑誌でよく目にする、“モテるファッション”という言葉。女の子に向けたものだと、そのほとんどが「女の子らしさ」を主張するものだと言っても嘘ではないと思う。大量生産がふつうな現代、テレビや雑誌で目にするそれらの“モテるファッション”はお手頃な価格で簡単に買え、似たような格好の人は多くなる。決して「女の子らしさ」が悪いというわけではないけれど、“モテるファッション”というコンセプトについ疑問を感じてしまう。“モテる”という、異性の気を引くことを動機としたファッションがどうしてここまでマスメディアで押し出されているのか。今回Be inspired!は“モテるファッション”に違和感を抱き、ある意味「女の子らしいモテるファッション」とは正反対の男の子のようなファッションを楽しむファッションモデルNanamiに、日本社会のこの傾向について意見を聞いた。ーファッション面では誰にインスピレーションを受けていますか?誰というのはないのですが、80’s 90’sのファッションにかなりインスピレーションを受けています。映画を見始めてからドラマも好きになって、ファッションだけでなくヘアメイクや音楽までも当時の雰囲気を取り入れています。そのなかでも特に『セックス・アンド・ザ・シティ』のミランダの初期のマスキュリン・ファッション(男らしいファッション)が私のツボを押さえています。あと、ウィノナ・ライダー、マドンナ、『フレンズ』のモニカのファッションが好きです。メンズのファッションもしっかりもチェックして参考にしています。ー服って「男・女」と二極的なことが多いですよね。(たとえばズボン/スカートとか)その壁はなくなるべきだと思いますか?なくなるべきだと思います。そのせいで自分の好きなようにファッションを楽しめない人も世の中にはいると思います。最近、日本でも徐々にLGBTQなどに関しての理解が深まってきている傾向にあるので、これからはなくなっていく方向に進むことを期待しています。ーどうして多くの人はマスメディアが作り出すトレンドをフォローするんでしょうか?自分のやりたいスタイルがない人は勧められたものに対して簡単に好意を持つ印象があります。近年、SNSが盛んなのもあり情報があふれすぎています。私たちが情報を求めているようで、実は私たちは興味がありそうな情報や関連性のある情報を与えられていて、広くは見れていないのが現状です。この原理を利用してトレンドが生み出されていることがほとんどだと思います。ー自分の本当に好きな服を着ることがなんで大事なんだと思いますか?自分の好きな自分でいると、自信が持てると思います。ファッションはまさに自己表現の一つだと思います。誰かのために服を着るのは私にとっては信じらないことです!(笑)たとえ誰かに認められなくてもせめて自分がなりたい自分でいたいです。ー将来はどんな女性になりたいですか?芯のある強い女性になりたいです。強い人は優しい人です。そして常に自分のやりたいことをして人生を楽しんで、同性に憧れられるようなかっこいい女性になりたいです。▶︎オススメ記事・保守的な国ケニアで“出る杭”として活躍する姉弟クリエイティブ起業家から学ぶ「日本人に欠けていること」・「無条件で子どもを愛してあげて」。10歳のドラッグクイーンと母に学ぶ“自分らしく生きることの大事さ”All photos by Mathias AdamText by Noemi MinamiーBe inspired!
2018年02月16日彼氏が経営者と聞くと、どのようなことを想像しますか?「リッチな感じでうらやましい」「私もセレブな彼氏が欲しい!」と思う人が多いのでは?そこで今回は、実際にそんな彼氏を持つ女性陣に、なれそめや人知れぬ苦労などをリサーチしてみました。経営者の彼と付き合いたい!と思っているなら必読です。■ひとくちに「経営者」と言っても…同じ経営者でも、自分で起業した人もいれば、親の跡を継いだ二代目社長、大手企業のトップ、いわゆる「ひとり経営」の人など様々。働き方を見ても、自らが率先して体を動かすタイプの人から、自分は働かなくても儲かる仕組みを作るタイプの人まで。会社の規模やビジネススタイル、職種によって細分化することができます。経営者の彼氏が欲しい!と思っているあなた、まず、どんな経営者が理想なのかを明確にし、その理由を考えてみましょう。贅沢な生活がしたいから?交友関係を広めたいから?ビジネスのノウハウを学びたいから?安易に肩書だけ見て飛びつくと、後になって「思ってたのと違う!」なんてコトになりかねません。■出会いのチャンスはこうつかむ!理由を明確にできたら、次は行動。実際に経営者を彼氏に持つ女性陣に、出会いやお付き合いのきっかけについて教えてもらいました。◎ベンチャー企業の社長編「IT関係の会社を経営している彼とは、異業種交流会で知り合いました。彼は、美容系の新規事業を開拓しようと思っていたみたいで、名刺交換で私の仕事に興味を持ったようです。事業立ち上げにあたって、彼にいろいろアドバイスしているうちにお互いを異性として意識するように…って感じですね」(32歳/エステサロン経営)異業種交流会や経営者セミナーに出向くと、若手の起業家男性と出会える確率は多そう。ただ、冷やかしだとわかるような振る舞いをすると、周りのひんしゅくを買ってしまうので気をつけて。◎大企業の社長編「税理士事務所で財務の勉強をしながら事務をしています。彼はクライアント企業の社長です。会って話すうちに、彼の仕事に対する取り組み方や人生観に感銘を受け、いつしか恋に落ちていました。でも、私なんか相手にしてくれるはずない、と仕事に専念し、彼に一目置いてもらえるようにと頑張りました。それが功を奏して『仕事に真剣な姿に惹かれました』と告白され、付き合うことに」(30歳/事務)職業柄、経営者と出会う機会の多い人は、そのチャンスを活かして。ただ、ビジネスに対する姿勢にはシビアな人が多いので「仕事ができること」をさりげなくアピールするのも手かも。◎同族経営企業の社長編「趣味で通ってるお茶の教室で知り合ったマダムに気にいられて『息子と会ってほしい』会うたびに言われるように。軽い気持ちで会ってみたら、なんとマダムは代々続く不動産会社の会長夫人だと判明!現在、息子さんと結婚を前提にしたお付き合いをしています」(27歳/会社受付)「将を射んと欲すればまず馬を射よ」ということわざがあります。跡継ぎ経営者は、親の影響力が強いケースが多いもの。両親を味方につければ百人力という例ですね。■華やかなイメージの裏で…もちろんハッピーなことばかりではありません。経営者の彼氏を持つことで、様々な悩みも発生するようです。「彼はとにかく忙しいんです。いろいろな経営陣の集まりに参加してるので、毎晩のように飲み会。まともにデートをしたのはいつだったのか…思い出せません」(28歳/メーカー勤務)「二代目社長の彼にお見合い話が浮上しています。『大丈夫だよ』って言うけどやっぱり心配です」(25歳/事務)「キャバクラやスナックにしょっちゅう行っているみたい。付き合いだから仕方ないと自分に言い聞かせても、どうしてもモヤモヤします」(29歳/公認会計士)経営者という立場や家柄の影響で生まれる数々の不安。なるほどなーという感じがしますよね。■大切なのは、愛情!?玉の輿イメージの強い経営者の彼氏ですが、パートナーには人知れぬ苦労も数多くあるようです。軽い気持ちでお付き合いするとイタイ目を見ることも?大切なのは「何があっても切り抜けられる絆と愛情」なのかもしれません。
2018年02月07日転機をチャンスにする人生の変え方を、ポテンシャル経営研究所代表、「ひとり起業塾」主宰・滝岡幸子さんに聞きました。起業の心得「10年後の自分を設計するための起業を」【起業のどんなところがおすすめ?】「“スマホ1台で起業できる時代”といわれていますが、実際、起業のハードルは昨今、低くなっています。例えば何かを販売しようとする場合、Webショップを設けさえすれば店舗を持つ必要がなく、注文に合わせて生産すればいいので、大量の在庫を抱える心配もない。商品の宣伝も、SNSを通して行える。特に30代前後の女性は、デジタルネイティブの世代なのでアドバンテージがある。会社に勤めて生活費を確保しながらでも、自分の好きなペースで、ローリスクで起業できる時代です。好きなことを、自分の好きな裁量で行ってお金を稼ぐことのハードルが、低くなっている。やり方を選べば“やって損はない”とさえいえますね」(「ひとり起業塾」主宰・滝岡幸子さん)【最初に準備するべきことは何ですか?】「自分が心からしたいことは何か、そしてそれをいかにしてビジネスに結び付けるかを考える必要があります。新しい可能性を探すために、ぜひ社外の趣味サークルやセミナーに足を運んでみて。本を読んだり、ネットで起業家を探して参考にしてみるのもいい。職場の外に出て、普段自分が触れていない情報を得ることで、方向性が見えてきます。理想のスタートアップは、食うに困らない収入源を別に持っておくこと。少ない資金で、軽い設備投資で始めること。そして自分が熱中して、長く注力できるテーマを見つけることです。抽象的なようですが、その点が最も重要なポイントなので、時間をかけて考えてみてください」【この選択に向き不向きはありますか?】「挑戦が好き、営業力がある、社交性がある、アイデアマン、人と違うことが好き、あるいは、一人で働くのが好き、組織で自分が浮いていると思う。これらのうちいくつかでも当てはまれば、向いているといえそうです。ただ、起業で大切なのは、たとえ細々とでも形を変えながら地道に活動を続けて、チャンスを待ち続けられること。情熱を持って突き進むタイプの人も、自分のペースを見つけてコツコツやる人もいるかと思いますが、“辞めないこと”がひとつの才能です。そのうちに、チャンスが回ってくるかもしれない。時期によって活動に波はあっても、続けていくだけの意志と、それを可能にする土壌を整えることを目指してください」【この選択を実行する際の注意点は何ですか?】「起業をしたからといって、一気にブレイクすることは稀。すぐにうまくいくとは限らないとともに、かけた時間や労力のすべてが返ってくるわけじゃありません。目に見えるリターンにこだわることももちろん重要ですが、“10年後の自分とその仕事を設計するための起業”というふうに捉えてみてほしいです。子育てや介護、家事と両立しながら、時間を有効活用できる起業。あるいは全力で注力して、人生の目的を叶えるような起業……。ひとくちに起業といっても、その形はさまざまです。自分にとって理想的な働き方の形を考えるとともに、それを実現するツールとして、起業を視野に入れてみてはいかがでしょうか」滝岡幸子さんポテンシャル経営研究所代表、「ひとり起業塾」主宰。中小企業のコンサルティングや、起業家のスタートアップ支援を行う。著書に『マイペースで働く!女子のひとり起業』(同文館出版)ほか多数。※『anan』2018年1月31日号より。イラスト・吉田トキオ取材、文・若山あや(by anan編集部)
2018年01月27日「なんか身体がだるい」「生理痛がつらい」。そんなときに手に取る薬だけど、ちょっと待ってほしい。それは本当に、あなたの生活を改善してくれるものだろうか。3月3日に台湾で店舗をプレオープンするスタートアップ、「DAYLILY(デイリリー)」が提案するのは、天然の滋養で身体を整える、漢方のあるライフスタイル。病気になってから対処するのではなく、病気にならないように体質を改善していこうという試みは、あなたが持つ根本的な病因を解決してくれるかもしれない。Top photo by Jun HirayamaText by Yuuki Honda ーBe inspired! この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!17店目:一杯のお茶から人と地球の健康と未来を考える、GINZA SIXのLUVOND TEA SALON | フーディーなBi編集部オススメ『TOKYO GOOD FOOD』 フェアトレード、ダイレクトトレード、オーガニック、ベジタリアン、ビーガン、ゼロウェイスト、昆虫食、未来食…。東京の街に日々増えていく、お腹をただ満たすだけではない...
2018年01月24日Be inspired!をご覧のみなさん、こんにちは。山脇 耀平(やまわき ようへい、25歳)と申します。EVERY DENIMWebsite|Facebook|Twitter|InstagramEVERY DENIMとは2015年現役大学生兄弟が立ち上げたデニムブランド。なによりも職人さんを大切にし、瀬戸内の工場に眠る技術力を引き出しながらものづくりを行う。店舗を持たずに全国各地に自ら足を運び、ゲストハウスやコミュニティスペースを中心にデニムを販売している。All photos by Jun HirayamaText by Yohei YamawakiーBe inspired! この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!「作り手」と「買い手」に新たな価値を。前代未聞の“移動型デニム工場”の設立に挑戦する兄弟。 2017年4月に「Forbes誌が選ぶ、アジアを代表する『30歳未満』」に選出された“デニム兄弟”が日本に存在する。二人の名前は島田 舜介(しまだ しゅんすけ、1994生まれ)...
2018年01月23日トリュフのパスタと赤ワインだけで味わう極限のおいしさぐるりと半円のカウンターが並ぶ大人のレストラン「OUT」のコンセプトは「One dish. One wine. One artist.(ひとつの料理、ひとつのワイン、ひとつの⾳楽)」。究極のシンプルを突き詰めて、最高の料理を最高の相性で提供するという斬新なレストランが誕生しました。もちろん、提供される料理は季節ごとのベストトリュフを使った自家製フレッシュパスタのみ。セットドリンクはパスタと旨みを濃密に絡み合うシーズナル赤ワイン1銘柄だけです。パスタからは採れたてのフレッシュトリュフの香りが立ちのぼり、贅沢な味わいと風味によって一口で虜になります。さらに、ラグジュアリーでたくましい赤ワインが相乗効果を発揮し、最高のパスタ体験を実現。一度は食べに行きたいパスタ専門店です。極上の料理×ワイン×音楽で作られた洗練レストランこの全く新しいレストランを立ち上げたのは、メルボルンでレストランを経営するデビッド・マッキントッシュ、起業家のトム・クレイゴ、東京でフードコンサルタントとして活躍するセーラ・クレイゴ。それぞれが自分の専門分野の知識と経験を掛け合わせ、極上の料理・ワイン・音楽だけで作られた究極のレストランを生み出しました。お店で流れる音楽もレッド・ツェッペリンのアナログサウンドのみ!そぎ落とされ、洗練された魅力とは何かを教えてくれる「OUT」は、カウンター席があり食券形式なので、グルメな気分のひとりディナーにも気兼ねなく利用できます。文/萩原かおりスポット情報スポット名:OUT住所:東京都渋谷区渋谷 2−7−14 Vort 青山103
2018年01月10日赤ちゃんの1日は、ほぼ睡眠で成り立っています。子どもにとって、眠りの時間は最も大切な時間。特に乳幼児期は、寝ているだけでもたくさんのエネルギーを使っていると言われています。今回は、たくさんの世界的子育てブランドが台頭する北欧のデンマークで生まれた寝具ブランド「NORDIC SLEEP(ノルディックスリープ)」の日本初上陸イベントへお邪魔してきました。北欧流、眠りの質って?北欧には、湿気や乾燥、気温の上昇や低下、高気圧や低気圧と、さまざまな四季の変化があります。そのすべての気候の変化に対応し、赤ちゃんから大人まですべての人に心地よい眠りを実現するべく生まれたのが、NORDIC SLEEPです。NORDIC SLEEPは、土木技師で起業家のラース・E・フォスから始まりました。彼は眠りが浅く、不眠症や筋肉の不調などさまざまな症状を持っていたそう。本業をリタイアした69歳から、独自の寝具の開発をはじめました。彼が求めたのは、雪のような欠片(フレイク)。暖かさを保ちながら熱と湿度を逃し、柔らかい反面、しっかりと体をサポートする復元力がある。そして、何よりも大事なのは、北欧の人たちが求める「シンプルで美しく、心地よい」もの。彼が求めた上質な「雪の詰め物=フォスフレイクス」は、NORDIC SLEEPの寝具ライン「SLEEP」、「FAMILY」、「HEALTHCARE」すべてで使われています。人工雪から生まれた、フォスフレイクスラースが開発したフォスフレイクスは、人工雪に着想を得たもの。映画やテレビで使われる人工雪を寝具のなかに入れてみたらどうか…というところからスタートします。人工雪に使用されているポリエチレン素材は、雪の欠片と共通する特性がいくつもあったそうです。ラースは、枕に頭を埋めたときに起こる「カサカサ」というかすかな音をなくしたり、何段階にも硬さ調節の改良を費やしたり……。長い年月をかけ、繊維性の詰め物では他の追随を許さない、最高の素材・フォスフレイクスを生み出しました。彼の開発した寝具はアメリカの有名ホテルで使用され、口コミで人気が広まることに。会社を息子の代に引き継いだあとは、理学療法士やカイロプロテクター、睡眠の専門家の共同サポートを経て、最上級の寝具製品ブランドとしての地位を確立。そして現在は、世界20か国で愛される寝具ブランドに!今回、満を持して日本へ上陸することになりました。新感覚!雪に埋もれながら眠る、心地よい時間を今回のイベントでは、NORDIC SLEEPの寝具を体験させてもらえることに♪ふんわりとした柔らかさがありながら、しっかりと包み込まれる安心感もあり、まさに新感覚な寝具!雪が降った日、まっさらな新雪に飛び込みたくなる気持ちを思い出しました。NORDIC SLEEPは、もちろんベビーにも安心・安全でやさしい素材。通常の寝具や枕だけではなく、ママやベビーのための製品ラインナップも豊富です。子供用の大きなピロー(枕)とデュベ(掛け布団)のセットは、自然な柔らかさと子どもを包むボリュームがたっぷりあり、子ども用寝具としては最高級のもの。ベビーに使える「BABY SKIES」は、カイロプロテクターが開発した人工工学に基づくベビー用パッド。通常のベビー用マットレスの上で使う製品で、6ヶ月までの赤ちゃんのからだの動きを熟知した柔らかさ。ソファーやベビーカー、プレイマットとしても使用できる万能パッドです。また、授乳中のママのことも考えたナーシングピロー(授乳用枕)も。ママと赤ちゃん両方に最適なサポートができる設計で、どんな姿勢でもリラックスした授乳タイムが送れます。卒乳後は、子どもの座り方をサポートするアイテムになるという優れもの!もちろん、大人用の寝具もうっとりする肌心地。実際に睡眠をとってみたらどんなに気持ちがいいだろうなぁと思える素敵なアイテムばかりでした。丸洗いOK、ノンアレルギーで安心・安全寝具での最大の悩みは、お手入れ。毎日使うものだから、きちんと洗って清潔に保ちたいもの。自然素材などだと洗濯・お手入れに躊躇しますが、NORDIC SLEEPのすべての製品はなんと丸洗いができるもの!そして、洗濯だけでなく、乾燥までできるんです。高い復元力を備えているので、洗濯・乾燥後はいつでも新品同様のふっくらとした仕上がりに。おうちでも、高級ホテルのまっさらな寝具のような心地よさが持続します。また、すべての製品は繊維素材の国際基準であるOeko-Texの認証を取得しており、大人はもちろんベビーにも安心・安全なノンアレルギーです。北欧が子育てしやすい地域と言われるワケは…いま、日本にはたくさんの北欧ブランドが人気。ベビーアパレルやベビーブランドでも、北欧のアイテムは常に注目され続けています。でも、なぜ北欧がいいのでしょうか?それは、北欧ブランドの多くに「幸せで落ち着いた生活を送れる大人になれるように」という思いが根底にあるから。NORDIC SLEEPも、安心で安全な居場所を確保することを求め続け、家族全員のニーズに応えた寝具を作り続けています。生まれてからすぐの赤ちゃん、成長を続けるキッズ、毎日子育てを頑張るパパ・ママ、すべての人に快適な睡眠時間は大切なんだなぁと改めて感じることができたイベントでした♪
2017年12月21日