鈴井貴之作・演出・出演の舞台『D-river』が2月5日、池袋サンシャイン劇場にて開幕した。「OOPARTS」プロジェクトとしては今回が6度目となる本公演。渡辺いっけいや田中要次、竹井亮介、大内厚雄ら「OOPARTS」お馴染みのキャストに加え、初参加となる温水洋一、最年少キャスト舟木健(NORD)、鈴井の盟友でもある藤村忠寿(北海道テレビ)というキャスト陣が揃った。本作品のテーマは「人間と人工知能AIの共存」。秘密裏に行われる自動運転実験をめぐり、メーカー、科学者、技術者、被験者といった個性豊かな登場人物たちの思惑が交差することで物語は進んでいく。鈴井演出における特徴でもある幾何学的な舞台セットは今回も健在。不規則に並べられた段差は可動式で、一部を切り離して車両を表現するギミックは観客の想像を掻き立てる。舞台全体に映し出される緻密に計算された映像演出や、青を基調とした淡く美しい照明などの視覚効果も見どころのひとつだ。さらにベテラン役者陣の見事なアンサンブルが笑いを誘い、コミカルな中にもメッセージ性を強く伝える内容も特徴といえるだろう。また劇伴はロックバンド・勝手にしやがれのドラムボーカルであり、鈴井と親交のある武藤昭平が担当。主要シーンで流れる書き下ろし楽曲は哀愁のあるギターフレーズが特徴的で、登場人物達の背景や思惑をさらに色濃く映し出して舞台を彩った。<鈴井貴之・コメント>正直、今まで初日を迎えるのは緊張というか不安でしたが、強者ばかりのキャスト陣・スタッフの力もお借りし、今回の舞台はOOPARTS史上一番の手応えを感じています。この後の本番も、皆様の笑い声、大きな拍手をいただけるよう、オッサン達(若者ひとり)全力で努めさせていただきます。一緒に楽しい時間を作り上げましょう!劇場でお待ちしております。■公演情報TAKAYUKI SUZUI PROJECT OOPARTS VOL.6『D-river』<東京公演>2月5日(土)〜2月13日(日)会場:サンシャイン劇場<大阪公演>2月18日(金)〜2月20日(日)会場:COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール<札幌公演>2月25日(金)〜2月27日(日)会場:道新ホール
2022年02月08日●舞台ならではの観客との一体感「一度経験すると忘れられない」俳優、タレント、映画監督、脚本家、演出家などマルチに活躍する鈴井貴之。大泉洋、安田顕、森崎博之、戸次重幸、音尾琢真らの演劇ユニット「TEAM NACS」らが所属する芸能事務所「CREATIVE OFFICE CUE」の取締役会長でもある鈴井が、今でも北海道を拠点に活動し続ける理由とは? 今年還暦を迎える鈴井に、感謝してやまないという地元・北海道の人々やTEAM NACSへの想い、今後の展望について話を聞いた。2022年2月には、鈴井が手掛ける演劇プロジェクト「OOPARTS(オーパーツ)」の舞台『D-river(ドライバー)』が東京・大阪・札幌で上演される。人間と人工知能=AIとの共存をテーマにした本作は、渡辺いっけい、温水洋一、田中要次、竹井亮介、大内厚雄、舟木健、藤村忠寿、作・演出の鈴井という8人の演技が見ものだ。「僕も皆さんと同年代ですが、おっさんたちでバカバカしいことをしたいなと思い、そこに同調してくださる方々に参加してもらいました(笑)。皆さん、過去に僕がご一緒している方々ですが、実績があるのはもちろん、いい人たちばかりです。稽古場が和気あいあいと進行できるようなイメージでしたが、実際にものすごく楽しくやらせてもらっています」中年男3人が、自動運転の車に乗って、ある高額報酬のミッションを遂行していく。どうやらそのうちの1人がAIを備えたロボットらしいが、外見を見るかぎり、それが誰なのかが識別はできない。3人はお互いに懐疑心を抱きながらドライブをしていく。「僕は日常で車を運転していて、高速道路で田舎と札幌の行き来をしていますが、最近の車はアシスト運転の性能がすごいという話を聞きまして。自分も歳をとってきたし、田舎に行くと高齢者のドライバーが多くておっかないんです。早く精度の良い自動運転車ができれば、おじいちゃんやおばあちゃんも免許を返納しなくて済む。総合的に鑑みても自動運転の進化はありがたいことだと思いました」しかし、その一方で、鈴井は「車産業は、タクシーやバスの運転手はもちろん、車の整備工場や自動車免許教習所で働いている人など、いろんな分野で膨大な人が関わっていて、簡単に自動化なんてできないんじゃないかと。技術がかなり進歩していたとしても、実用化に至るまでにいろんなハードルがあり、すぐに出来ない現状があるんじゃないかと、疑いの目を向けてしまって」と深読みしたうえで、今回のストーリーを考えていったとか。本作も含め、鈴井は自身の舞台に自分も出演するプレイングマネージャー的な演出家だが、両方をやるメリットをどう捉えているのだろうか。「本当は演出に専念できればいいんですが、僕は少しでいいから出たいと思ってしまうタイプです。どっちつかずでダメなんですが、だからこそ、細かい演出が必要のないキャリアのある方たちをキャスティングするわけです」演出家と演者の立ち位置については「まったく別物です」と言う鈴井。「映像ならカットをかけられるし編集で落とすこともできますが、舞台の演出家の場合、本番の幕が上がったあとは本当に無力ですから。演出でこうやってくださいと説明しても、アドリブで何かをやられちゃったら、もう手出しができません。とか言っていますが、実は自分の芝居を一番壊すのは僕自身なので。演出と全然違うじゃないか! といつも怒られるのは僕なんです(笑)」そこは生ものである舞台ならではの面白さがあるに違いない。鈴井は「僕個人の見解ですが」と前置きしたうえで、「舞台は生身の体で直に、何百人のお客様たちと対峙する世界。時間と場所を共有していないとわからないことをお互いに体感するので、その一体感や空気感は、一度経験すると忘れられない気がします。舞台をDVDやブルーレイで見たとしても、やはり客席で見たものとは違う感じがしますし、舞台に立っている側の人間もそういう感覚を持っています。生だからこその緊張感はあり、万が一ミスがあったとしてもそれをどう挽回していくかという、1本1本が真剣勝負ですから」●事務所創立30周年感謝の思いと還暦後の展望を語る1992年に立ち上げた「CREATIVE OFFICE CUE」は、今年創立30周年を迎える。所属するTEAM NACSは、今や全国区で人気を博すユニットで、それぞれが個人でも活躍しているのは周知の通り。その理由について鈴井は「稀有な出会いがあったからこそです。ここまで来られたのは、決して我々だけの力だけではなく、いろんな方たちに助けられから今日があります」と心から感謝する。「現社長(伊藤亜由美)と出会って『会社を作り、本格的にやりましょう』と始めた事務所です。最初にOFFICE CUEに入ったのは安田顕ですが、その後TEAM NACSのメンバーが揃っていって、彼らを全国区にしたいと思った時、東京のアミューズさんとの出会いがあり、そこからまたいろんな縁がつながっていきました。今でこそ、うちは新卒入社採用みたいな制度もありますが、だいたいは人づてで入ってくることが多くて。そういう出会いがずっと続いているから、やりたいことをやらせていただける状況が作れたのかなと思っています」鈴井だけではなく、TEAM NACSのメンバーたちも、東京をメインに活動していながら、地元・北海道での仕事を大切に続けてきたが、鈴井はメンバーたちについて「きっと僕というダメなお父さんを見ているから、彼らは僕がしっかりしなきゃと思っているんじゃないでしょうか(笑)。こうやって東京にひょこひょこ出てくるけど、芝居が終わったらまた田舎へ帰って、自分勝手だなって」と冗談交じりに話す。また、「やはり北海道という土地柄も大きいと思います。千歳空港に着いた瞬間、冷たい空気が凛としていて、寒くて嫌だけど北海道ならではの安心感があり、いろんなことを頑張ろうという気持ちにさせてくれるんです」とも語った。そして、北海道民のファンたちの支えが何よりも大きかったと強調する鈴井。「TEAM NACSもそうですが、そもそも北海道で人気者になったから全国区になれたんです。北海道の人たちが育ててくれて、全国へいってらっしゃいと送り出してくれました。そういう気持ちがベースにあるので、彼らは東京での仕事が多くなっても、地元での仕事を続けているんじゃないかと思っています」ちなみに鈴井自身も20代前半で、東京進出を考えたことがあったそうだ。「当時、札幌で芝居をやっていた僕と同年代の人たちは、みんな東京へ行っていて、僕自身も『あとに続くから』と言っていたのに、そのタイミングを逃しました。勇気と自信がなかったんです。地元の北海道が好きだからといったきれいごとを口にしていた時期もありましたが、正直、ビビっていたんだと思います。親からの圧力もあり、27歳ぐらいで一度、芝居をやめようと思い、一般企業の面接を受けたりもしましたし。でもそこから『北海道で意地でもやってやる!』と奮起し、30歳でOFFICE CUEを立ち上げました」OFFICE CUEには安田や大泉に続いてTEAM NACSの他のメンバーも移籍。北海道テレビの『水曜どうでしょう』が全国放送されたことで、ご当地タレントの枠を超え、全国で人気を不動のものにしていく。「TEAM NACSが、全国でもお客さんを動員できる演劇ユニットになってくれたことが大きかったです。そこは彼らだけではなく、僕が描いていた夢でもありましたから。僕は自分でそれをできなかったけど、彼らが実現してくれました。ただ、ご当地タレントとかローカルタレントって、ランクが下のように扱われがちですが、僕はそう思ってないし、そこを彼らが証明してくれたような気もします。また、彼らに感化されて、僕ももう1回やりたいと思い、OOPARTSを2010年から再始動させたんです」OOPARTSの今後の展望についても話を聞いた。「実現できるかどうかわからない夢物語として。お客さんを入れずに中継で、山1つ爆破しちゃうような規模の野外劇を、自然のなかでやってみたいです。劇場の舞台という枠ではないものをね。北海道なので、大きな雪山を作ればできないこともないかなと。また、逆に50人ぐらいの小さな規模で、舞台と客席の垣根がない空間を使って、お客さんも巻き込んだストーリー展開のお芝居なども面白いのではないかと。お客さんの1人を犯人にしちゃうとかして(笑)」それは還暦を迎える年齢になった今だからこそ思いついたことだ。「いい年になって、これからもっとすごいことをやりますということより、今までずっと何十年も応援してくださった方たちに、もっと深く刺さるものを作りたい。若い頃ならもっとファンを拡大していこうと思うかもしれませんが、今は長年ファンでいてくださる方たちに、お礼をしたいです。それは老後の楽しみじゃないけど、こういうこともできますよ!という感じのものを何か作れたらと。これからもいろいろなことを考えていきたいです」■鈴井貴之(すずい・たかゆき)1962年5月6日生まれ、北海道出身の俳優、タレント、映画監督、放送作家、脚本家、演出家。大学在籍中に「ノーティキッズ」、「劇団487パラシュート」などの劇団を主宰。1990年に劇団「OOPARTS」を結成し、作・演出し、俳優としても出演。「OOPARTS」解散後は、タレント・構成作家としてHTB『水曜どうでしょう』などの数々の番組の企画・出演に携わる。映画監督としても『man-hole』(01)、『river』(03)、『銀のエンゼル』(04)、『銀色の雨』(09)を手掛ける。2015年には「ドラマ24『不便な便利屋』」で自身初の連続ドラマ脚本・監督を務める。2010年には「OOPARTS」を鈴井自身のプロジェクトとして再始動し、2019年までに5作の舞台公演を上演。
2022年01月28日北海道から全国に広がったバラエティ番組『水曜どうでしょう』(HTB)の“ミスター”で知られる鈴井貴之のプロジェクト・OOPARTSの最新作『D-river』が2022年2月に上演される。作・演出を手がけ、自ら出演する鈴井の構想に耳を傾けた。プロジェクト第6弾となる本作は、「人間とAIの共存」をテーマにした物語が繰り広げられる。高額な報酬のもと集まった3人の男は目的や到達地点を知らされず、指示されるがまま自動運転機能が搭載された車に乗り込む。それぞれの疑念を胸に発進するドライバーのうち、1人はロボットだ。「最新の人工知能を携えたロボットがハンドルを握ったら」というミッションを検証するために集められた男たちは、募る猜疑心をますます加速させる。テーマは、鈴井自身の「車の“完全”自動運転はすでに実現しているかもしれないが、一気に舵を切ると仕事を失くす人たちが現れるなど社会が大きく変わってしまう。だからどこかの機関が技術躍進を制御しているのでは」という仮定が着想の大きなポイントになっている。「何が真実かわからない世の中で自動車を中心軸に置き、進歩の裏で暗躍する人たちや翻弄される切ない存在を描きます」と聞くとシリアスな展開を想像するが、同時に「目指しているのは抱腹絶倒のコメディ」とも語る。渡辺いっけい、田中要次、竹井亮介、大内厚雄、藤村忠寿は「OOPARTS」作品に出演経験があり、温水洋一は鈴井演出のドラマに出演、舟木健は同じ事務所(クリエイティブオフィスキュー)と“勝手知ったる”仲だ。「出方を探り合っている『初めまして』の時間がもったいない。互いのスタンスを知っている人たちと『久しぶり、じゃあ早速やろうか』とすぐに始めたいんですよね」とせっかちな一面も見せる。『水どう』で裏方のディレクターながら抜群の存在感を発揮し男4人の旅路を盛り上げるHTB(北海道テレビ)の藤村とは、もはや“盟友”と言ってよいだろう。OOPARTSプロジェクト第1弾を除いて皆勤賞の藤村について、鈴井は「キャスティングされることに何の疑いも持っていない、出さなかったら関係に亀裂が入って、『水どう』が暗礁に乗り上げるでしょうね(笑)」と苦笑しつつ、信頼関係も覗かせる。鈴井自身の役どころは、自動運転の技術を開発したメーカーの権力者だ。「ドラマの『半沢直樹』(TBS)で香川照之さんが演じた役のようなヒールに徹します。メーカーの下請け工場に“圧”をかけまくるので、前作で演じたリストラの憂き目に遭って抑圧された元ヤクザより弾けたいですね」と“暗躍”を誓った。公演は、2022年2月5日(土)~13日(日)に東京・サンシャイン劇場にて。その後、2月18日(金)~20日(日)に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール、2月25日(金)~27日(日)に北海道・道新ホールと巡演する。チケットの一般発売は、12月4日(土)10:00よりスタート。■チケットぴあでの取り扱いは東京公演のみ取材・文:岡山朋代
2021年12月03日北海道テレビの人気番組『水曜どうでしょう』の“ミスター”でお馴染み、鈴井貴之によるプロジェクト「OOPARTS(オーパーツ)」第6弾となる舞台「D-river(ドライバー)が、2022年2月より、東京・大阪・札幌にて上演されることが決定した。OOPARTSとは、かつて鈴井貴之が主催していた劇団の名前。1990年の旗揚げ以降北海道演劇シーンに新しい風を起こし続け、その前衛的内容で動員を増やしてきたが、1998年に「RYOMA」を上演し、これをもって“消滅”という形で解散。2010年、解散から12年の時を経て、かつての“劇団”という形ではなく、新たな生まれ変わりとして、「OOPARTS」の活動をスタートした。2010年の第1弾「CUT」以降公演を重ね、今回が第6弾の公演となる。今回のテーマは、人間とAIの共存。高額な報酬を手に入れることができる、あるミッションを遂行するために集められた中年男3人の姿が描かれる。彼らは指示があるまま、最新の自動運転装置を備えた車に乗車。そこには「ドライバーが最新の人工知能を搭載したロボットであったなら?」というもう一つのミッションが存在し、3人のうち1人はその命題を実証するためのロボットだったのだ。人間と遜色ないその姿に、ロボットと認められない、ロボットであることすら信用できない男たち。ますます膨らむ懐疑心と共に、男たちはどこへ向かうのか。今や生活に身近となったAI=人工知能。それが人間と同等となった時、果たして人はその存在を容認できるのか?と観客に問いかける本公演に、渡辺いっけい、温水洋一、田中要次らほか8名のキャストが挑む。チケット一般発売は12月4日(土)10:00より開始される。舞台「D-river」2022年2月5日(土)~13日(日)東京都 サンシャイン劇場2022年2月18日(金)~20日(日)大阪府 COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール2022年2月25日(金)~27日(日)北海道 道新ホール作・演出:鈴井貴之出演:渡辺いっけい、温水洋一、田中要次、竹井亮介、大内厚雄、舟木健、藤村忠寿、鈴井貴之
2021年11月08日1996年10月の放送開始から24年…時が過ぎてもなお、全国に根強いファンを持つバラエティ番組『水曜どうでしょう』(北海道テレビ)。放送当初は大学生だった、俳優の大泉洋さんがブレイクしたきっかけの番組としても知られています。そんな『水曜どうでしょう』の最新作が、2020年10月28日に放送されることが、同年8月5日に判明しました。約12年ぶりの海外ロケ!メンバーはもちろん…?今回放送されるのは、同番組で2019年12月〜2020年3月にかけて放送された『北海道で家、建てます』のロケの合間に撮影されていた、もう1つの新作。俳優の大泉さんと鈴井貴之さん、ディレクターの藤村忠寿さんと嬉野雅道さんが、12年ぶりに4人だけの海外ロケを遂行したそうです。大泉さんは海外ロケ当初、自身が所属する事務所のウェブサイトにて、心中を次のようにつづりました。もう飛びます!!今回は4人だけの旅です。もうそれなりのトラブル、不備が襲ってます。いやー心配だ。大丈夫か?あの人達!!まず、ポケットWi-Fiすら、手配してなかったぞ!!今のこの時代に!!行ってきます!!CREATIVE OFFICE CUE Official websiteーより引用海外で通信をするためのポケットWi-Fiすら手配していなかったというディレクター陣に、不安を募らせていた大泉さん。旅の序盤からトラブルに見舞われながらも、大泉さんたちはなんとか海外での新作ロケをやり遂げたのでしょう。『水曜どうでしょう』のウェブサイトにある『本日の日記』という項目には、嬉野ディレクターが大泉さんのコメントを交えた文章をつづっています。大泉洋は前作の「北海道で家、建てます」も手ごたえのないロケだったが「あの旅はもっと手ごたえがなかった」と振り返ります。しかし、そんな旅へ出たのは2年も前、2018年のことです。どうでしょう班4人全員、自分たちがどんな旅をしてきたのか、もはや誰も覚えてはいない。はたして迷走ぶりは重症化しているのか、それは見てのお楽しみ。でも、番組開始から24年経った今でも、水曜どうでしょうは、4人だけで旅をすると、やっぱりどこか懐かしい、いつか見た水曜どうでしょうの風景になるんだなぁと、今回の最新作を見て、あなたは感じるのかもしれません。いずれにしても、お楽しみに。水曜どうでしょう official websiteーより引用嬉野ディレクターによると、大泉さんは『北海道で家、建てます』のロケ以上に「手応えがなかった」と漏らしていたようです。さらに、嬉野ディレクターは「4人だけで旅をする姿に、どこか懐かしさを感じたり、いつか見た『水曜どうでしょう』の光景と重ねたりするかもしれない」と、ファンの心を揺さぶるコメントで締めくくりました。新作の放送日を知ったファンからは、喜びの声が上がっています。・どんな内容なのだろう。今からめちゃくちゃ楽しみ!・4人だけの海外ロケとか、期待しかない!・ゆるい内容でもいいから、1年に1回のペースで新作を出してほしいな。2020年8月6日現在、新作の詳しい放送時間や北海道以外での地域の放送は未定。『北海道 on デマンド』での配信は予定されているそうです。お馴染みの4人で撮影された海外ロケの新作…どんな内容になっているのか、期待に胸が膨らみますね![文・構成/grape編集部]
2020年08月06日8月23日、東京・池袋サンシャイン劇場にて鈴井貴之作・演出・出演の舞台、OOPARTS VOL.5 『リ・リ・リストラ~仁義ある戦い・ハンバーガー代理戦争』が初日の幕を開けた。開幕に先立ち、ゲネプロが行われた。【チケット情報はこちら】本作品のテーマは、 社会に溶け込もうと奮闘する“リストラされたヤクザ”。反社会勢力というテーマを扱いながらも、内容はあくまでコメディー要素が強く、キャラクター性豊かな人物たちが様々な背景を抱えながらも奮闘し、時に物騒に、そしてバカバカしく物語を進めていく舞台となっている。鈴井率いるOOPARTSプロジェクトは今作で5回目を数える。これまで独特の舞台装置などで予測のつかない舞台で話題をさらってきたが、今回は“ミュージカル”の要素が盛り込まれているところが眼目だ。ファストフード店を舞台に繰り広げられる元ヤクザ同士のプライドを賭けた抗争と、ストーリー展開に合わせて始まる歌唱シーンというミスマッチ感が、如何にも鈴井ならではのアイディア。物語は、北海道を舞台にかつて抗争を繰り返していたふたつの反社会的組織の人間が、ひょんなことからハンバーガーショップで働くことになり、“スマイルを心掛けた”仁義なき戦いに発展するというもの。元ヤクザの北斗連合若頭・五味を演じる鈴井をはじめ、個性的なキャストが揃った。OOPARTS作品では常連の、解散したヤクザの北斗連合の組長・小沢を藤村忠寿(HTB)、その妻・貞子を佐藤めぐみ、五味を兄貴と慕う龍崎を八木将康(劇団EXILE)、その彼女である美穂を上地春奈が演じる。小沢の顧問弁護士・大黒を演じる赤谷翔次郎は切れ者という役どころで小沢の相棒的存在だ。敵対する南斗龍星会の斎藤を演じる竹井亮介と山崎役の阿部丈二が披露するロックな歌声にも注目したい。ファストフード店店長・北川役は東京公演のみ、佐田正樹と是近敦之がWキャストで務める。ふたりの異なる演技も楽しみのひとつ。南斗龍星会の金本を演じる島太星(NORD)は今回が初舞台。役作りのため金髪にする熱の入れようで、定評のある歌声は必見。ゲネプロを終えた鈴井貴之は次のようにコメントを寄せた。「5回目となるOOPARTS、今回は今まで以上に、僕自身、出演にも力を入れています。試行錯誤を重ね、個性豊かで素晴らしいキャストの皆さんと一緒に今日まで作り上げてきました。本日からの本番、精一杯やらせていただきます。是非、劇場に足を運んでください」東京公演は9月1日(日)まで。その後、9月13日(金)15日(日)まで北海道・道新ホール、9月21日(土)23日(月・祝) に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールにて上演。チケット発売中。
2019年08月26日「水曜どうでしょう」(HTB)の“ミスター”こと鈴井貴之が率いるプロジェクト「OOPARTS(オーパーツ)」の最新公演『リ・リ・リストラ~仁義ある戦い・ハンバーガー代理戦争』が今秋上演される。鈴井自ら演じる主人公は、いま何かと世間を騒がせている“反社会的組織”の一員だった男、すなわち元ヤクザ! リストラの憂き目に遭った男が、スマイルが基本のハンバーガーショップで働き始める…という設定を聞いただけでも笑ってしまいそうな物語は一体どこに着地するのか? 鈴井に話を聞いた。【チケット情報はこちら】数年前の某ヒット洋画を想起させるタイトルは「“ミュージカル風テイスト”があるから」とのことだが、企画自体は10年ほど前から温めてきたと明かす。「リストラされたヤクザの行き着く先として一番遠いところはどこかと考えてハンバーガーショップにしました。制服に帽子で、笑顔で接客しないといけない(笑)。そこに1番そぐわない人たちが再起をかけるって面白いなと」巷では“反社会的勢力”という言葉がネットやTVを飛び交っている昨今だが、本作も鈴井自身もそういう存在や違法な行為を推奨する意図はない。が、しかし、“反”という言葉をつけて社会と切り離そうとする風潮には疑問を抱いている。本作で描くのは、社会との断絶ではなく、社会の中でもう1度、生き直そうとする彼らの姿。鈴井は「あくまでもこの作品はコメディ」と断った上でこう続ける。「臭いものに蓋をすればいいのか? 良いとか悪い以前に、そういう存在を生んでいるのは社会なのに、そこに目を向けずに“見ちゃいけない”っておかしいんじゃないかと思うんです。これまでも僕は、マグロ漁船に乗る人々やつぶれかけたお化け屋敷、孤独死の現場を清掃する人々などを描いてきましたが、僕自身、そういう“日陰者”の周波数を持ってるんでしょうね。北海道で演劇を作ってきて、大泉洋をはじめTEAM NACSの面々が全国で活躍するようになったのは奇跡的なこと。本来なら僕もそこに乗っかって、東京に出て行って次の展開を考えればいいのに、田舎にこもってる(笑)。生きるのがヘタなんです。でも、そういう人って実はたくさんいる。そんな人たちを面白おかしく描きたいなと思います」これまで演出と脚本に重きを置いてきたが、今回は役者としての比重もこれまでの舞台以上に大きくなる。「歳も歳なんでね。ここで踏ん張らないと、2度とやれないかもしれない。最後のひと勝負ってわけじゃないけど、作る側と出る側の二刀流でガッチリやってみようかと。田舎の草野球ですね。ベンチに監督として座ってるんじゃなく、エースで4番でキャプテンで行こうかと。まあ、昔気質の元ヤクザ役ですからね。僕も昔はみんなに恐れられていましたから(笑)、その頃を思い出せば、すぐにできると思います!」公演は8月23日(金)東京・サンシャイン劇場を皮切りに札幌、大阪を巡演。チケットは発売中。取材・文・撮影:黒豆直樹
2019年07月19日俳優の大泉洋が13日、新型タントPRイベント「NEW TANTO LIFE MUSEUM」1日館長就任式に出席。1日館長に就任した。ダイハツは、2019年7月にフルモデルチェンジをした新型タントの車両体感ができる「NEW TANTO LIFE MUSEUM キャラバン」を7月13日より全国各地で順次実施。そのオープニングとなったこの日は、CMキャラクターの大泉洋が「NEW TANTO LIFE MUSEUM」の1日館長として登場し、1日館長就任を記念して制作された巨大銅像、"巨大泉洋"(きょだいいずみよう)をアンベールした。あまりにもそっくりの巨大な像に「素晴らしいじゃないですか! すごい再現度ですよ」と目を丸くするも、「目の隈にウエーブ感も出ているし、この重たいまぶたにだらしない口、そして低い鼻って、やかましいわ!」と自虐ネタで笑いを誘う場面も。トークショーでは最新CMの話題となり、「東京スカパラダイスオーケストラさんのカッコいい曲に合わせて素晴らしい仕上がりになりました」と満足げで、「細かい動きを要求され、最終的にはムーンウオークをしてくださいと言われました。この歳までムーンウオークをやったことがなかったものですから、実際に習って頑張ってやりました。大変満足です」と笑顔を見せた。コミカルな演技から重厚感ある演技まで、幅広いキャラクターを演じている大泉。マルチに活躍している点について問われ、「ウチの事務所のCREATIVE OFFICE CUEの会長でもある鈴井貴之の社訓が『マルチであれ!』なんです。すべてができる人間でなければいけないと日頃から思っている訳でございます。マルチですべてをこなさなければいけないのが私のモットーです」と回答。また、現在放送中の主演ドラマ『ノーサイド・ゲーム』(TBS系)にも触れて、「どうしてもコミカルのお芝居が多いですが、今やっているドラマでは重厚なシーンも多く、緊張感が半端なくて大変なんですよ。この前なんかラグビー部員が揃っている中で12ページの長ゼリフを言わなくてはいけませんでした。あの日は帰りたいと思いましたね(笑)」と振り返っていた。
2019年07月14日大泉洋と本上まなみが夫婦役を演じ、岡田将生、マキタスポーツ、高橋努、石崎ひゅーい、眞島秀和らが出演する『そらのレストラン』。この度、北海道で美味しいものにこだわる仲間たちの熱い絆と、本日11月22日の「いい夫婦の日」にもぴったりな“夫婦の愛情”溢れるシーンも収められた“美味しくてあったかい”予告が解禁。さらに、北海道が繋いだ大泉さんと鈴井貴之のオフショットも到着した。■大泉洋、実際のチーズ作りが初公開今回解禁となった予告では、酪農家でもありチーズ職人として一人前になることを目指す亘理(わたる)を演じる大泉さんが、実際にチーズ作りをしている姿が初お披露目に!撮影で実際にチーズ作りにも挑戦しているという大泉さんが、「大谷さんのチーズを教えてください!」とチーズ職人の大先輩・大谷(小日向文世)に弟子入りを懇願する姿も確認でき、一生懸命にチーズと向き合う大泉さんの姿が垣間見られる映像となっている。そして、仲間に「どうせ東京から逃げてきたんだろ」と冗談交じりに言われバツの悪そうな顔を見せる新人牧羊家の神戸(岡田さん)の姿や、亘理らが生産する食材の販売会であるマルシェ会場で「ブラボー!!」と超ハイテンションに連発しながら、食材を大絶賛するカリスマシェフ・朝田(眞島さん)も登場。ワチャワチャした酪農男子&料理男子たちの「いいね~」も必見だ。さらに、それをきっかけに亘理たちが自身の食材の素晴らしさに気づき「町のみんなにも食べてもらいたくて」と“そらのレストラン”をオープンしたい、という決意に至った真意も明らかに…。一方で、大谷が突然倒れ込んでしまうシーン、亘理ら仲間たちがぶつかり合う姿など一筋縄ではいかない展開に、果たしてレストランオープンという彼らの夢は実現するのか!?また、大泉さん演じる亘理を陰ながら支え、応援する本上さん演じる妻・こと絵との、心温まる夫婦の関係性も描かれている。さらに、本予告では大泉洋さんと人気バラエティ番組「水曜どうでしょう」で番組を盛り上げてきた鈴井さんの北海道映画シリーズ初の出演シーンと、おふたりの貴重なオフショットスチールも解禁。現場の雰囲気が伝わってくるファン必見のカットとなっている。本作で主題歌と挿入歌を担当した注目のソロアーティスト・スカートが書き下ろした楽曲「君がいるなら」と共に、食を中心に描かれていくそれぞれの過去や苦悩、また家族や仲間との絆や笑顔が、どのように溶け合い、彼らの物語を包み込んでいくのか。ますます期待膨らむ映像をここからチェックしてみて。『そらのレストラン』は2019年1月25日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:そらのレストラン 2019年初春、全国にて公開予定©2019『そらのレストラン』製作委員会
2018年11月22日大泉洋がチーズ作りに挑戦する、北海道映画シリーズ第3弾となる映画『そらのレストラン』が2019年正月第二弾として全国公開されることが決定。初映像となる特報と本ポスターが到着した。北海道・洞爺湖を舞台に2012年1月に公開された『しあわせのパン』、空知を舞台に2014年10月に公開された『ぶどうのなみだ』に続く、北海道映画シリーズ第3弾となる本作。舞台となるのは、道南にある“せたな町”。過去作品に引き続き、北海道出身俳優の大泉さんが様々な葛藤を抱えながらも1日限りのレストラン開店に向け奔走し、牛を飼いながらチーズ工房を営む亘理(わたる)役を繊細かつ自然体で体現。亘理を温かく見守る妻・こと絵役には本上まなみ、東京からやってきて牧羊を営む若者・神戸(かんべ)役に岡田将生、さらにマキタスポーツ、高橋努、石崎ひゅーい、眞島秀和、風吹ジュン、小日向文世ら実力派が脇を固めている。■レストラン開店に向け、仲間たちと和気あいあい!そして今回解禁される特報は、亘理とこと絵、娘・潮莉の家族3人が囲む食卓での気持ちのよい「いただきます!」から始まり、突き抜けるような青空の下で1日限りのレストラン開店に向けて奮闘する5人の仲間たちの一生懸命な姿を目にすることができる。オープンに向け料理の試食に和気あいあいとする様子や、仲間を想う石村(マキタスポーツ)の「亘理はアホですけど、俺たちが付いてますんで!」という叫びからは、仲間たちとの熱い絆を感じ取ることができそう。一方で、チーズ作りの師匠・大谷(小日向文世)が突然倒れ込んでしまうシーンは、その先の展開を予感させ、亘理とこと絵がホットミルクを飲む姿から伝わる穏やかで温かな空気感は、この映画に欠かせない大切な癒しの要素となっている。■「水どう」鈴井貴之の出演も決定!また、本作ならではの見どころとして、湯気まで美味しそうなたくさんの料理の数々が登場。北海道で育まれた野菜、肉、魚と、それらをひとつに包み込む“チーズ”の、文字通り“共演”に、本映像だけでもお腹が鳴ってしまいそう!加えて今回、人気バラエティ番組「水曜どうでしょう」で大泉さんとともに番組を盛り上げてきた鈴井貴之の出演も明らかになり、ファンにはたまらない見どころとなっている。さらに、本作で主題歌と挿入歌を担当した注目のアーテスト・スカートが書き下ろした楽曲「君がいるなら」も映像に登場。この物語に心地よい優しさと清々しさを添えている。北海道から届いた温かな笑顔と美味しいものが、日本中を「しあわせ」で包み込んでくれそうだ。『そらのレストラン』は2019年正月第二弾として全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:そらのレストラン 2019年初春、全国にて公開予定©2019『そらのレストラン』製作委員会
2018年10月12日クリエイティブディレクター南貴之と老舗書店の有隣堂が出会って生まれた、小さな街のような複合型店舗、ヒビヤ セントラル マーケット(HIBIYA CENTRAL MARKET)が、3月29日に開業する東京ミッドタウン日比谷3階にオープンする。南が世界中で拾い集めた“市場”や“街角”、“路地”の記憶を、237坪のフロアで表現する同店舗は、様々なカテゴリーの9つの店舗が軒を連ね、食事やお酒、本や衣服などが揃えられ、誰もが郷愁や親近感を抱き、居場所を見つけられる場所として展開される。「Library」象徴であり、本と現実世界がリンクする広がりのある場所となるのは「Library」。本棚の壁に囲まれた内側は、海外のバザールのように、世界中の洋服や雑貨、ヨーロッパで集めたアノニマスなヴィンテージが並ぶ。什器であり商品でもあるヴィンテージの家具は売れるたびに入れ替わり、店の様子も変化していく。ギャラリーともセレクトショップともつかないユニークなプレゼンテーションを行う「Graphpaper」は、アドバイザーの二村毅と共に選び抜いたクオリティの高いものに加え、日比谷という立地ならではのアイテムも取り扱う。「一角」熊本のスペシャリティコーヒー「AND COFFEE ROASTERS」、「有隣堂」、架空の運送会社をイメージしたモバイル型コンセプトストア「FreshService」では、ハンドドリップによるスペシャリティコーヒーを楽しみながら手に取れる、駅のキオスクのようなデイリーユースなマガジン、日用品、お土産がそろう。「MAISON CINQUANTE-CINQ」などを手掛ける丸山智博による「一角」では、唐揚げにハイボール、蕎麦といった食事と酒を肩の力を抜いて楽しめる。「理容ヒビヤ」藤井実が監修し日本最高峰の衛生管理を誇る「理容ヒビヤ」では、オフィスワーカー向けの理容やグルーミングだけでなく、女性向けの顔そりサービスが受けられる他、フランスのデッドストックのヴィンテージフレームが圧巻の眼鏡店「CONVEX」には、札幌のヴィンテージアイウェアショップ「Fre’quence」の柳原一樹の審美眼によって貴重なミュージアムピースまで集まる。軍用テントのファサードが印象的な「Tent gallery」では、ここだからこそできる独創的かつ多様な展示や企画も。開業を控え話題の、東京ミッドタウン日比谷の数あるテナントの中で大きな注目を集めそうだ。【店舗情報】ヒビヤ セントラル マーケット(HIBIYA CENTRAL MARKET)オープン:3月29日住所:東京都千代田区有楽町1-1-2 東京ミッドタウン日比谷3階営業時間:店舗スペース 11:00~21:00、飲食スペース 11:00~23:00 (ラストオーダー 22:30)面積:237坪
2018年02月07日7月19日、東京・サンシャイン劇場にて鈴井貴之作・演出・出演の舞台『天国への階段』が開幕した。本作品のテーマは、孤独死の現場を清掃し遺品を探す“特殊清掃員”。一見ヘビーなテーマではあるが、鈴井独自の視点で掘り下げ、笑いもふんだんに取り入れたエンターテインメントとしてひとつの舞台が完成。「観客が一番楽しめる舞台を作りたい」という鈴井の思いが伝わる、ライトな笑いとダークなテーマが融合した内容となった。【チケット情報はこちら】OOPARTSプロジェクトとしては今回が4度目の公演。過去には舞台全体にシーソーやネットを張り巡らすなど、予測のつかない舞台装置で観客の度肝を抜いてきたが、今回は『天国への階段』の舞台である“時間の経過した孤独死現場”を表現するため、家屋を連想させるようなセットを展開。随所に空いている穴を使った予測不可能な動きが役者に緊張感を与えると共に観客を驚かせる効果を生んでいた。出演は鈴井のほか、人気劇団・ヨーロッパ企画より永野宗典、キャラメルボックスより畑中智行、そして菊地美香、根岸拓哉、平田薫、吉田悟郎、戸澤亮(NEXTAGE)が参加。また「水曜どうでしょう」(北海道テレビ)のディレクターでありOOPARTS作品には常連として参加する藤村忠寿も脇を固める。更に、北海道出身で2017年3月にSKE48を卒業した東李苑が卒業後初の舞台出演を果たした。初日を終えた鈴井貴之から、以下のコメントが寄せられた。「毎回、幕が開くまでは不安もあるんですが、今回は特に、お客様が本当に待ち焦がれていてくださって、参加するぞという能動的な意識で見ていただいていると感じました。公演中もこちらが戸惑うくらいの拍手もいただけて、やはり舞台はお客様と一緒に作り上げるものなんだなと。今回は「孤独死」という非常に重い題材を選んだ上で、かつ笑いもあるポップな内容にするという目標でしたが、それもお客様に助けられて達成できているのかなと思います。本当に心から感謝です。今回も特殊な舞台セットを考えて、役者の皆さんには大変な思いをさせておりますが、それがこの「OOPARTS」の醍醐味。怪我なく千秋楽まで、全員で頑張ります!」東京公演は7月25日(火)まで。その後、8月4日(金)から6日(日)まで大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて上演後、札幌、仙台、松本を巡演。
2017年07月20日HTB「水曜どうでしょう」の”ミスター”こと鈴井貴之のプロジェクト「OOPARTS(オーパーツ)」の第4回公演『天国への階段』が決定した。今回のテーマは「特殊清掃員」。7月から8月にかけて、東京を皮切りに大阪、札幌、仙台、松本を巡演する。2010年より鈴井貴之のソロプロジェクトとして活動をスタートさせた「OOPARTS」は、同年に『CUT』、2014年に『SHIP IN A BOTTLE』、そして2016年『HAUNTED HOUSE』と舞台公演を行ってきた。鈴井の創り上げるステージは、これまでも舞台上にシーソーを敷き詰め難破船を表現したり、ネットを張り巡らせ不安定なステージ上でアトラクション感を表現するなど、独特の感性が光る“鈴井ワールド”が見どころのひとつ。第4弾のテーマは「特殊清掃員」。孤独死した人が住んでいたアパートを片付け修復する特殊清掃員の話をOOPARTSらしくコミカルに作り上げるという。キャストにはキャラメルボックスから畑中智行、俳優集団D-BOYSの根岸拓哉、北海道出身で元SKE48メンバーの東李苑、今回で3度目のOOPARTS出演となる「水曜どうでしょう」の盟友・藤村忠寿などを迎え、新たな鈴井ワールドが展開される。<公演情報>【作・演出】鈴井貴之【出演】永野宗典(ヨーロッパ企画) 畑中智行(キャラメルボックス)根岸拓哉 吉田悟郎 戸澤 亮(NEXTAGE)菊地美香 平田 薫 東 李苑藤村忠寿(北海道テレビ)鈴井貴之【チケット】料金:6,800円(税込)一般発売:2017年6月3日(土)
2017年04月13日岡田将生主演のドラマ「不便な便利屋」の劇中に登場する短編映画「雪女」が3月4日(土)、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭で上映され、人気バラエティ「水曜どうでしょう」の“ミスター”として知られ、本作の監督を務める鈴井貴之が舞台挨拶に登壇した。北海道発の人気番組で大泉洋をメジャーにした番組としても知られる「水どう」の“ミスター”こと鈴井監督が、出身地の北海道赤平市を舞台に製作したのがドラマ「不便な便利屋」。岡田さんは脚本家にして便利屋という役柄を演じ、町おこしのための映画作りを試みる。昨年末に続編となる、スペシャルドラマ「不便な便利屋 2016 初雪」が放送され、飯豊まりえがヒロインで参戦。その劇中で製作されたショートフィルムがこの「雪女」であり、赤平市を含む空知地域で明治期から言い伝えられてる雪女伝説をモチーフにしており、岡田さん、飯豊さんが出演している。赤平市は夕張市と同様に石炭産業で隆盛を誇った旧産炭地であり、この日は夕張市の鈴木直道市長も迎えて、旧産炭地の魅力をテーマにトークが展開された。赤平市が財政破綻の危機に陥った際、鈴井さんは町おこしのための話し合いに足を運んだこともあったという。だが出身者とはいえ、自身は札幌や東京を中心に活動する“よそ者”であることに葛藤を覚え「仲間にならなきゃ!と思って(赤平に)住居を構えました。いまは住民票も移しています」と完全に地元民となったことを明かす。同市内の1万坪もの広大な土地をわずか200万円で購入し、“アトリエ”と称した邸宅を構え、敷地内にフットサルのコートを作り、畑仕事などにも精を出す日々だという。鈴井さんは「旧産炭地は忘れられていくけど、戦後の日本の復興を支えたのは石炭。その街に残された人間はどうなるのか?忘れられてしまうのが悔しい」と語り、この思いが「不便な便利屋」の企画につながったと語る。劇中ではあえて自虐的に“名もなき町”となっているが鈴井さんは「名もなき町を復活させたい」と強い思いを口にする。撮影では市の全面協力を得て「『無理です』と1回も言われることなく」(鈴井さん)、都会では不可能な撮影を敢行。「冗談半分で『建物を燃やしたいな』と言ったら、市の担当者が『スキー場のチケット売り場、使ってないけど丸太小屋だからいいんじゃね?』って(笑)。ワクワクしました。台本ではボヤだったけど、大炎上させました。消防車が待ってたんだけど、ボヤと聞いてて、水を半分しか入れてなくて、給水しに戻った」と裏エピソードを明かす。放送後には、ドラマの便利屋の事務所を見に、たくさんの観光客がやってきたとのこと。鈴井さんは「逆説的に、地方のほうが面白いものが出てくる。コンプライアンスもあって、都会ではとんがったものを作るのは難しい。田舎は、普通の考えじゃやっていけない。『ない』からいろいろ考える。不便だから、便利屋を作ったんです」と地方ならではの都会にはないクリエイティブの可能性を熱く語る。「芸能界もそうですけど、“復活”したひとは強い。有吉さんも、ヒロミさんも坂上忍さんもそう!」とニヤリ。都の職員として東京から縁もゆかりもなかった夕張に派遣され、この地に魅力と可能性を感じて移住し、市長となった鈴木市長も、鈴井さんの考えに深くうなずいていた。協力:ゆうばり国際ファンタスティック映画祭実行委員会(text:cinemacafe.net)
2017年03月04日俳優・岡田将生主演のテレビ東京系ドラマ『不便な便利屋』スペシャルドラマの放送が10日、明らかになった。放送日は年末年始を予定している。同作は2015年4月に連続ドラマとして放送。岡田、鈴木浩介、遠藤憲一が北海道の名もなき田舎町で”便利屋”を営むという設定のコメディドラマで、ドキュメントとフィクションを融合した展開が話題を呼んだ。脚本・監督は、大泉洋を世に出したバラエティ番組『水曜どうでしょう』の企画でおなじみの”ミスター”こと鈴井貴之が務める。連続ドラマ版では、「1時間で作るスノーマン(雪だるま)の数」を競うギネス記録(TM)に挑戦し、2036体を制作、実際に世界記録を上回るという常識破りな展開を見せた。今回放送するスペシャルドラマでは、劇中で3人が制作するショートフィルムを、札幌市で開かれる『【No Maps/Film】第11回札幌国際短編映画祭(SAPPORO ショートフェスト 2016)』に正式出品する。岡田は「撮影中から皆さんと続編がやれたらいいねと話していましたが、やっとできます」と喜びを語り、「また一段とパワーアップして帰ってくるので、僕自身楽しみながら最高の作品をお届けできるよう頑張ります!」と意気込む。また、鈴木は「またあの町の空気が吸える!」と、北海道への愛着を示し、「純くん、バツさん早く会いたーい!」と、共演の2名に役名でラブコールを送った。遠藤は「北海道のキラキラした美しさの中でまたお芝居できるのが楽しみです。東京ではできない北海道ならではの作品になればいいなと思っています」と大人なコメントを。鈴井は、便利屋たちについて「どこからがドラマで、どこからが現実なのか。それはこのドラマ『不便な便利屋』を見てくれる視聴者の皆様にも言えること」と不敵に語り、「テレビ画面で見るこのドラマを日常生活の中に組み込んでもらう。皆さんの生活の一部になる。そんな作品になり得たら最高に嬉しく思う」と展望を述べた。また、「ドラマの舞台となる北海道の小さな町では、すでにこの続編のことで盛り上がっている」と状況を明かし、「現実での市民の方々にとってはすでにこのドラマは日常化している。そんな人々が日本全国に広がっていくよう願いたい」と、期待を寄せた。(C)「不便な便利屋」製作委員会
2016年09月11日大泉洋が10年ぶりに総合プロデュースを手掛けるイベント「CUE DREAM JAM-BOREE 2016」が、7月31日(日)に、北海道立総合体育センター 北海きたえーるにて開催される。そして今回その模様を、全国各地の映画館にてライブ・ビューイングする事がこのほど決定した。「CUE DREAM JAM-BOREE」は、鈴井貴之や、安田顕、戸次重幸、大泉さんら率いる「TEAM NACS」が所属するクリエイティブオフィスキューが、2002年に創立10周年を記念してスタートしたイベント。2年に1度、北海道にて開催されるこのイベントは、オフィスキューメンバーが多数出演し、ライブや芝居など、毎回テーマにあわせた様々な企画で観客を沸かせるエンタテイメントステージとして高い人気を博している。今回で8回目の開催となる今年のテーマは、「『仲間』~親愛なるあなたへ。」。総合プロデュースは、2006年の“山田家ジャンボリー”から満を持して10年ぶりに大泉さんが采配をふるう。そんな今回は、昨年、計90,000人を動員した「TEAM NACS」第15回公演「悪童」では描かれなかった中学時代を、大泉さん演出の爆笑と感動(?)の舞台として、お馴染みのキューソングや書き下ろしの新曲と共に繰り広げ、さらには2014年にメジャーデビューした綾野ましろをはじめ、ミュージシャンのライブなど盛りだくさんの内容で開催されるようだ。今回決定したライブ・ビューイング開催劇場では、北海きたえーるで販売されるCUE DREAM JAM-BOREE 2016オフィシャルグッズの一部だけでなく、ライブ・ビューイング会場のみで販売する限定グッズの販売も行うという。なおチケットは、6月18日(土)よりファンクラブ会員向けの先行販売開始。そして7月1日(金)より、プレリクエストの申し込みがスタートする。「CUE DREAM JAM-BOREE 2016 ライブ・ビューイング」は7月30日(日)12時~全国映画館にて公開。(cinemacafe.net)
2016年06月06日北海道発の人気バラエティ「水曜どうでしょう」(北海道テレビ)の“ミスター”こと鈴井貴之による演劇プロジェクト「OOPARTS」の最新作『HAUNTED HOUSE(ホーンテッド・ハウス)』はその名の通り、お化け屋敷が舞台。2月12日の開幕を前に、前日11日、東京・サンシャイン劇場にてゲネプロが行われた。OOPARTS Vol.3『HAUNTED HOUSE』チケット情報ひなびた温泉街にある、経営の傾いたお化け屋敷で苦境から脱する打開策もないままに日々働くフランケンシュタインの社長、正社員のドラキュラほか従業員たち。そこへ一人の少女がやってきて、ここで働きたいと言い出し、様々な改革のアイディアを提案する。従業員たちも彼女に乗せられる格好で再建に立ち上がるのだが……。前作『SHIP IN A BOTTLE』では舞台上にシーソーを敷き詰めるという奇抜なアイディアが話題を呼んだが、本作ではお化け屋敷のバックヤードのセットとして、ネットが舞台に斜めに張り巡らされており、俳優たちはその上を動き回る。誰かが歩くたびにネット全体がトランポリンのように揺れ動くという何とも不安定で、文字通り地に足のつかない状態の中、8人の俳優たちが躍動する。そして、舞台装置以上のインパクトを放つのが登場人物たちの凄まじいメイクと個性的なキャラクター!森崎博之(TEAM NACS)演じる緑色の肌で頭に大きな釘の刺さった気弱なフランケンシュタインの社長に、鈴井自らが扮した、蚊に血を吸われてキンカンを塗るドラキュラ。長髪姿が気持ち悪い(!)渡辺いっけいのお岩さん、ネガティブで不幸体質のろくろっ首(上地春奈)、やる気はないのに口ごたえばかりのバイトのゾンビ(多田直人)&キョンシー(清水由紀)コンビ、頭に矢が刺さった平家の落ち武者(藤村忠寿)……できればオペラグラスを持参し、ひとりひとりを細部までじっくりと見てほしい。「ホラーではありません」という看板に偽りなしの鈴井版お化け屋敷は、ウィットと笑いがちりばめられている。だが、もちろんそれだけでは終わらないのが鈴井ワールド。物語が進むにつれて、登場人物たちの背負った過去や様々な思いと共に彼らの抱える秘密が明らかになっていく。「人間の思うこと、考えることが一番怖いんですよ」、「普通の人が一番怖い」。コミカルな掛け合いのすき間に挿入される何気ないひと言が静かに心の突き刺さり、「自分にとって一番怖いものってなんだっけ?」と考え、スーッと冷たいものが心に入り込んでくる。東京公演は2月21日(日)まで。2月17日(水)19時の回は追加公演。大阪公演は2月26日(金)から28日(日)までシアターBRAVA!にて。チケットは一部を除き発売中。取材・文:黒豆直樹
2016年02月12日北海道発の伝説的番組「水曜どうでしょう」(北海道テレビ)の“ミスター”こと鈴井貴之のプロジェクト「OOPARTS(オーパーツ)」第3弾『HAUNTED HOUSE(ホーンテッド ハウス)』。タイトルそのまま“お化け屋敷”を舞台にした本作で「演劇界の大仁田厚」を自称する鈴井は何を仕掛けてくるのか…?稽古開始を前に話を聞いた。OOPARTS『HAUNTED HOUSE』チケット情報ひなびた温泉街にあるお化け屋敷を再建すべく、社長のフランケンシュタインや正社員のドラキュラ、バイトのゾンビやキョンシーらが奮闘する…というプロットを聞いただけで想像が膨らむが、鈴井は「お化け屋敷ですがホラーではありません。バカバカしく、笑ってもらえます!」と笑いに自信をのぞかせる。「日々の疲れを抱えていたり、仕事や学校の帰りに見に来た芝居で、さらに深く考えさせるようなものを見てもらうのはどうなんだろうと。営業が終わったばかりのお化け屋敷のバックヤードで、メイクも落としてないフランケンシュタインやろくろ首が口論してたら――それが真剣であるほど、面白いでしょ?ドラキュラは何回も蚊に刺されて、キンカン塗ってたり(笑)。帰りの電車で思い出し笑いしてもらえるような作品にしたいと思っています」。渡辺いっけいをはじめ、芸達者な俳優が顔を揃えるが、演劇ユニット「TEAM NACS」の森崎博之が出演するのは気になるところ。実は、1990年代の「OOPARTS」活動時に、森崎が出演しかけたことがあったが結局、叶わず、しかもその際、代わりに森崎が安田顕を「OOPARTS」に紹介し、所属することになったという因縁(?)もあるとか…。「森崎は他の劇団の主演とウチの端役を天秤にかけたらしいですが(笑)。最初は、彼のことは全く頭になかったけど、寿司屋で『フランケンシュタインが社長で翻弄されるお化け屋敷の話』と説明したら『僕でしょ、それ!』って(笑)。それこそ、安田が以前『1、2作目はまだ早いけど、3作目くらいから出たいです』と言ってたのに、なぜか森崎に…(笑)。ヤツは俳優としての僕の演出をするって息巻いてましたが、返り討ちにしてやりますよ!(笑)」。前作『SHIP IN A BOTTLE』(1月27日DVD発売)では舞台上にシーソーを用い苛烈な船上の刑務所を作り上げたが、今回はいったいどんな仕掛けを…?という問いに「プランはありますが『どう具現化するんだ?』とスタッフがいま頭を抱えてます」とニヤリ。「いままでは、稽古場で完成させた芝居を劇場へ持っていっていましたが、今回はお客さんと毎日一緒に作り上げていく舞台になるんじゃないかと思います。初日と千秋楽で全く違うものになっているかもしれませんが(笑)、いい年した親父たちがバカやってる、テンションの高い世界観を楽しんでほしいです」。鈴井版“お化け屋敷”から何が飛び出すのか?楽しみに待ちたい。『HAUNTED HOUSE』は2月12日(金)より東京・サンシャイン劇場にて開幕。取材・文・撮影:黒豆直樹
2016年01月08日2013年、美の祭典「ミス・ユニバース・ジャパン」の男性版である「Mr.JAPAN」の初代グランプリに選ばれた俳優の鈴木貴之さん。その健康的な肉体に好青年さがにじみ出るルックス、そして出身は京都というまさに品格ある男性の要素が満載な彼に品格ある女性について聞きました。* **「品格がある人というのは、お高くとまっていたり、近づきづらいといったものではなく、自分が思ったことをストレートに伝えてくれるといったプラスのイメージがありますね。僕が落ち込んでいるとき、共感してくれるのもありがたいのですが、自分では思いつかないような考え方や視点を投げ込んでくれる女性のほうに惹かれます。弱っているときにシンクロされると、よりネガティブな方向へ沈んでしまうし、何も解決しないと思うんです。それよりも違う価値観を持つ女性のアドバイスを聞いて、少しでも成長したい。そういうふうに、相乗効果でいい方向へと進んでいける女性っていいなって思うし、長い時間を共にしても面白くて飽きないと思うんです。あとは、相手を傷つけない言葉選びができる、大人の会話が上手な人に品格を感じますね。全体を見渡して接し方を変えられる人。以前、ドラマで共演した小泉今日子さんと内田有紀さんは、そういった意味で本当に素敵でした。男勝りな小泉さんが現場を引っぱって、内田さんは小泉さんを立てながら気配りをしていて。そのバランスに惚れました(笑)」意見や志向をはっきりと貫く、自分を持った女性に品格を感じるという鈴木さん。逆に、本命にしたくないのは…?「最近、嫌だと感じたのはSNSにやたらと投稿する人。美味しいものやキレイなものがあったら、その瞬間を自分で思い切り楽しめばいいのにって思う。それに、何でもSNSにアップしそうで信用できません。あとは個人的には黒目カラコンをつけている人。女性の間では人気ですが、僕の周りの男性陣からは不評しか聞かない。人工的な感じがして心の中が読めなそう…。“いいな”と思っている子がつけ始めたら、“ないほうがかわいいよ!”と言って止めると思いますね(笑)」◇すずき・たかゆき俳優。ミス・ユニバース男性版であるMr.JAPANの初代グランプリ。ドラマ『ごめんね青春!』(TBS)などに出演し人気に。思わず見とれる、いいカラダの持ち主。※『anan』2015年9月2日号より。写真・小笠原真紀(鈴木さん)、felixRイラスト・室木おすし文・重信 綾
2015年08月29日舞台は北海道の名もなき田舎町。そこで便利屋を営む男たちのドラマ、『不便な便利屋』。 脚本&演出は、あの名作バラエティ『水曜どうでしょう』でお馴染みの鈴井貴之さん。ひょんなことからその町に迷い込む主人公を演じるのが、岡田将生さん。鈴井さん曰く、“壊れた岡田くんが見られますよ!”だそうで…!?岡田さん、鈴井さんにお話を聞きました。 *** 岡田:現場で監督(鈴井さん)が僕に、「とにかくオーバーに!オーバーに!」って言うんですよ。正直、こんな大げさな演技は今までやったことがなかったので…。 鈴井:どうやら毎日前の晩に、役者同士、翌日どう演じるか話し合ってたらしいんですよ。だったらその通りにやらせちゃうのは悔しいって思いまして(笑)。もともと僕は、岡田くんが映画などで繊細な青年の役をやっていたのを見て、いい役者だな、と思っていたんです。そのイメージを壊したくて、いろいろやってもらっちゃいました。まぁその根源は、イケメンへの嫉妬ですが(笑)。 岡田:僕だけじゃなく、遠藤憲一さんも相当壊されてましたけど…(笑)。実はこの企画をいただいたときに、資料に“ドキュメンタリータッチで撮影する”と書いてあったので、正直イヤな予感はしていたんです。僕は、『水曜どうでしょう』のファンですから、ねぇ…(笑)。 鈴井:それならイヤな予感しかしないですよね(笑)。 岡田:でも、きっと飛び込んだらおもしろいと思って、雪の北海道で2か月間の撮影に挑んだんです。おかげさまで、毎日笑いっぱなしでした。 鈴井:今回は驚くほど素敵なキャストに参加していただけることになって、せっかくなら皆さんの既存のイメージを、良い意味で裏切るようなものを演じてもらいたいと思ったんです。岡田くんに関しては、今まであまり見たことがない、“ズルい顔”っていうのが、結構ありますよ。 ◇おかだ・まさき俳優。主演映画『ストレイヤーズ・クロニクル』が、6/27より公開予定。また、8/7よりパルコ劇場にて、舞台『ウーマン・イン・ブラック 黒い服の女』に出演。 ◇すずい・たかゆきタレント、映画監督、作家。作家として、そして出演もしているバラエティ『水曜どうでしょうClassic』がHTB水曜24:15~ほかで放送中。 ◇雪に埋もれた田舎町の便利屋に、若き脚本家の竹山(岡田将生)が迷い込む。そこにいたのはおせっかいを絵に描いたような松井(鈴木浩介)と離婚歴3回の梅本(遠藤憲一)。竹山は、おかしな町を脱出しようとするのだが…。毎週金曜24:12~、テレビ東京系で放送中(テレビ大阪は毎週月曜23:58~)。 写真・内山めぐみ(岡田さん、鈴井さんお二人の写真) ※『anan』2015年5月13日号より
2015年05月07日『あなたを抱きしめる日まで』のスティーヴ・クーガンと、七色の声色を駆使する名コメディアンのロブ・ブライドンという2人の英国人オヤジが織りなす映画『イタリアは呼んでいる』。本作から、オヤジ2人がドライブしながら気ままに奔放会話を繰り返す、まるで英国版「水曜どうでしょう?」さながらの本編シーンが到着した。本作は、美食の国イタリアを舞台に、2人の中年男性が五つ星ホテルや絶景レストランをミニクーパーで巡る、美味しくて楽しいバディ・ムービー。たった3館の公開からクチコミとメディアによる大絶賛を受け、全米200館超に拡大しロングランヒットに。“英国出身”の俳優や作品が席巻する米映画界において、英国のショービジネス界で活躍するスティーヴとロブという“英国中年男子” が新たな旋風を巻き起こした。今回届いたのは、そんな2人がイタリアの美食を堪能し、絶景のドライブを楽しみながら、女性シンガー、アラニス・モリセットを熱唱&ノリつっこみを繰り広げるシーン。車中でノリノリに歌いながら、歌詞の中の若い女性の意見につっこんでいく様子は、さながら大泉洋と鈴井貴之の「水曜どうでしょう」!?50歳目前の英国中年男性2人の旅のBGMは、アラニス・モリセットのCDだ。彼女が最盛期だった20年前、1995年といえば彼らは30歳。“あのころ”を懐かしみつつ、アラニスの歌詞に対して人生を達観したように解説し、そして中年オヤジのぼやき全開の2人の姿はどこか可笑しく、共感と笑いを誘う。とはいえ、行く先々で目にも美味しいイタリアンを食べまくりながらも、モノマネ合戦と「中学生か!?」と思うような奔放で愉快なトークを果てしなく続けてしまう気ままぶりは、やはり「水曜どうでしょう」とそっくり。「若いコたちは俺たちを無視、たとえ微笑みを返しても親切なオヤジだからだ」という彼らは、当初こそアラニスの歌詞に対して毒舌だったが、至福のイタリア旅の中で次第にそれが変わっていくのだが…。酸いも甘いもかみ分けた大人の男性の哀愁と可笑しさが見え隠れする本作を、まずはこちらから覗いてみて。『イタリアは呼んでいる』は5月1日(金)よりBunkamura ル・シネマほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年04月17日セレクトショップ「1LDK」をはじめ、数々のコンセプトストアをプロデュースしてきた「alpha PR」の南貴之。その新たなセルフプロデュースショップ「グラフペーパー(Graphpaper)」が2月27日、東京・神宮前にオープンした。住所は東京都渋谷区神宮前5-36-6。グラフペーパーでは商品は作品に置き換えられ、それらをキュレーションすることを目的としている。モチーフとなったのはハラルド・ゼーマンがキュレーターを手掛けた、69年の展覧会「WHEN ATTITUDES BECOME FORM」。同時代の美術をレギュレーションに縛られずに紹介したゼーマンの姿勢を受け継ぎ、アイテムの見せ方、フレキシブルなアイディアの発信を追及した店づくりを行っていく。なお、今回のオープンにあたり南は、閑静な住宅街のマンションの1階と奥2階をリフォーム。美術館のようにミニマルで直線的なアプローチで、その光景はこれまで彼が手掛けてきたショップのイメージとは全く違うコンセプトで作られた。オープンを記念してグラフペーパーでは、2つのブランドとコラボレーション。「カシラ(CA4LA)」を経て独学で帽子作りの腕を磨いた佐藤一歩のオリジナルブランド「カムズアンドゴーズ(COMESANDGOES)」からは、トレンドのロングブリムハット(2万1,000円)が提供される。素材にはチェコ原産の最高級ラビットファーが使用され、カラーパレットにはブラックとグレーの2色を用意した。一方、「マーカウエア(MARKAWARE)」とのコラボでは、定番のナイロンフライトジャケット「L-2B」を別注。タイトなシルエットで現代ファッションとの調和を図り、更にエポレットを外してミニマルなデザインにこだわった。
2015年03月05日鈴井貴之率いるOOPARTSの待望の新作『SHIP IN A BOTTLE』が11月1日、東京グローブ座で開幕した。舞台上にはシーソーが、なんと12台!俳優たちはギッタンバッタンと舞台上を飛び回る、命がけの舞台だ。OOPARTS『SHIP IN A BOTTLE』閉ざされた空間に興味があるという鈴井が今回選んだ題材は、洋上のマグロ漁船。刑務所の経費削減のため、犯罪者を遠洋漁業に従事させている海上刑務所なのだ。乗っているのは様々な過去を抱えた犯罪者たち。町中で全裸になった大宮(大内厚雄)、小銭窃盗の常習犯・鳥居(三津谷亮)、下着泥棒の犬山(諏訪雅)、偽装結婚した女・小杜A(石田剛太)、船酔いがひどい元公務員の井座波(納谷真大)。そして船長(藤村忠寿)と機関士の異国人・ビン(鈴井貴之)。犬山の目にだけ映る小杜B(熊川ふみ)も登場する。幕開きは嵐の海、傾斜した舞台上を転げまわる俳優たち。そして嵐が過ぎ去ると一転、傾斜舞台は横向きに4台×3=12台の稼働式シーソーに早替わりする。難破寸前の船の物語だから揺れる芝居だろうとは思っていたが、リアルに揺れる迫力満点の舞台セットにびっくり。俳優たちはシーソーの上をバランス取りながら動きまわる。バタンと上下が何度も入れかわるシーソーが不安感をあおりたてる。観客もビクッと、緊張が広がる。ほとんど話したことがなかった犯罪者たちだが、生き残るためには力を合わせなくてはならない。しかし、勝手な主張をするばかり。そのうち、死んだと思った船長が生きていたり、意外な過去があぶりだされたりと、物語は二転、三転、四転、五転……!?体力勝負のアスレチックのような装置、船上の男臭い生き残り合戦。ハードな設定だが、そこは「水曜どうでしょう」(HTB)のミスターこと鈴井の作・演出だけに、笑いもふんだんに盛り込まれる。今回は藤村ディレクターの出演も話題だが、新人俳優離れしたとぼけた愛嬌と度胸で次々と爆笑を巻き起こす。さすがの名コンビだ。ところが、この笑いも落とし穴。ふと気づくと、ぞわぞわと恐怖が押し寄せている。小さな犯罪の奥に潜む大きな現実。漁船の積み荷の秘密を知ると、自分の足元がシーソーになったかのような不安感にさいなまれる。ビンの故郷の場面では、舞台上でただ黙って空を見つめる鈴井にくぎ付けになる。ビンの目に、このニッポンはどう映っているのか。今、目の前にある物語は本当なのか、何が真実なのか。流行りの映像効果や、派手な音楽は一切ない。あるのは役者の生身の肉体と、言葉だけ。潔く体当たりで挑む舞台から届くエネルギーは濃密だ。揺れるニッポンで、どうやってバランスを取ったらいいのかもわからない毎日。それでも進み続けなくてはというパワーをもらえる舞台なのだ。公演は11月9日(日)まで。チケットぴあでは東京公演の当日券・前日販売をWEBと電話で受付中。なお、東京公演の後、大阪、名古屋、札幌を巡演。取材・文:田窪桜子
2014年11月04日タレントで映画館の鈴井貴之、俳優の大泉洋らが所属するクリエイティブオフィスキュー主催のライブステージ「CUE DREAM JAM-BOREE 2014」の千秋楽公演が、7月27日に動画サービス「ニコニコ生放送」にて生中継されることが明らかとなった。「CUE DREAM JAM-BOREE 2014」は、クリエイティブオフィスキューが開催する2年に1度のエンタテインメントライブステージ。今回のテーマは「わ・ジャンボリー」となっており、日本の心を意味する「和」、ステージと客席の対話を意味する「話」、広がる大きな輪を意味する「輪」という3つの「わ」を表現しながら、歌やトーク、冒険活劇などが繰り広げられるという。番組では、7月27日に北海道・札幌きたえーるで開催される同ステージの千秋楽公演を生中継。出演者は鈴井貴之、大泉洋、安田顕、森崎博之、戸次重幸、音尾琢真、小橋亜樹、北川久仁子、オクラホマ(藤尾仁志・河野真也)、大下宗吾、NEXTAGEで、 TEAM NACSの各メンバーによる新曲披露をはじめ、月光グリーン、Jake stone garage、Chimaによるライブも行われるとのこと。また、当日はオフィスキューからの重大発表も予定されている。なお、本番組は有料放送となっており、視聴には事前に購入したチケットが必要。料金は1,000ニコニコポイント(1,000円)で、専用ページにて購入できる。販売期間は7月27日15:00まで。詳細は番組ページまで。番組名:「『CUE DREAM JAM-BOREE 2014』ニコニコ生放送 生中継」放送日:2014年7月27日(日)放送時間: 12:00~番組ページはこちら
2014年06月29日TEAM NACSが所属する芸能事務所・クリエイティブオフィスキューの会長であり、北海道発のバラエティ番組『水曜どうでしょう』の“ミスター”としても知られる鈴井貴之。彼が2年ぶりに作・演出を手がける舞台『樹海 -SEA of THE TREE-』が、10月6日、東京・ル テアトル銀座 by PARCOにて初日の幕を開けた。それぞれの事情を抱え、樹海へとやって来た4人の自殺志願者たち、佐々木(岡田達也)、リエ(佐藤めぐみ)、齋藤(井之上隆志)、高橋(石井正則)。偶然同じ場所で出会った彼らは、自分こそここで死ぬのだと、お互いに譲る気配がない。そこでこの場所で死ぬのに最もふさわしいのは誰か、それぞれが自殺を決意するに至った経緯をプレゼンすることに。自らの命を絶つため、年間数百もの人々が訪れるという樹海。そんな樹海を舞台にしながらも、ステージ上で繰り広げられる4人のやり取りは、どこか間が抜けており、滑稽である。それは彼らが各々の人生にうちひしがれてはいるものの、どこかに人間くささを残しているからではないだろうか。“死”を望みつつも、自らの思いを吐露することで露わになっていくのは、“生”に対するどうしようもないほどの執着。鈴井はそういった情けなくも愛おしい人間のあり様を、ふんだんに笑いを盛り込みつつ、丁寧に描き出す。女性ならではの苦悩にさいなまれながらも、それゆえの強さも見せる佐藤。栄光と転落を味わった男の傷を、ひょうひょうとした佇まいのなかににじませる石井。最も現代的とも言える自殺志願者のむなしさを、緩急のついた演技で表現する岡田。そしてベテランの井之上が、絶妙な笑いのセンスと高い演技力で、作品にしっかりとした厚みを加える。井之上演じる齋藤の自殺理由は、ほかの3人に比べると非常に異質なものである。しかし時折見せる悲哀の表情、そして彼の存在そのものが、役に対する説得力、さらには本作のメッセージ性を揺るぎないものにしていた。樹海のキツネ役として、鈴井自身も舞台上に登場。観客の笑いを誘いながら、時にその言葉は人間である私たちをドキリとさせる。動物から見れば、樹海に踏み込んできた人間たちは、非常に愚かで勝手な生き物かもしれない。だがそんな人間たちにも、光は必ず差す。そこでどんな一歩を踏み出せばいいのか、それを考えることができるのも、また人間であるはずだ。10月11日(木)までル テアトル銀座 by PARCOで上演された後、10月13日(土)・14日(日)に愛知・名鉄ホール、10月20日(土)・21日(日)に大阪・イオン化粧品 シアターBRAVA!にて公演が行われる。取材・文:野上瑠美子
2012年10月07日10月6日(土)より東京・ル テアトル銀座 by PARCOにて『樹海 -SEA of THE TREE-』と題した新作舞台が上演される。作・演出の鈴井貴之に話を訊いた。TEAM NACSが所属するクリエイティブオフィスキューの会長を務める鈴井は、タレント・構成作家として『水曜どうでしょう』など北海道発のテレビ番組を全国的なヒットに導く一方、近年は映画監督としての注目度も高い。舞台を手がけるのは2年ぶりだが、そもそもキャリアの出発点は演劇だった。様々な表現分野に精通する異才が、今、演劇で何を描くのか。「テレビでできることを舞台でやる必要はない。演劇でしかできないことを表現したい」という鈴井の言葉が印象的だ。「今回選んだ“自殺”というテーマは、他のジャンルでは扱いづらいかもしれません。といって、年間3万人という数を見過ごすことはできない。舞台を通して、自殺を考えてしまう人に何か伝えられることがあると思うんです」。“もしも樹海で自殺志願者同士が鉢合わせしたら?”という物語の着想がユニークだ。死にたい事情を抱えた4人が、我こそは自殺するのにふさわしい人間だと言い合う。自分を見捨てようとしている人間が、自己主張せざるを得ない不条理。その光景はまさにコメディといっていい。演じるのは、キャラメルボックスの岡田達也、佐藤めぐみ、井之上隆志、石井正則。鈴井は「それぞれのカラーが際立っていて面白いですよ! それを融合しようとせずに、マーブル模様というか、まだらな感じで舞台に乗せたいと思います」と4人の個性に信頼を寄せる。注目したいのが、“俳優・鈴井貴之”のインパクトだ。「“赤いキツネ”を演じます。場をかっさらうはずだったのに、稽古をしてみると、僕の登場シーンの前から爆笑の連続で、想定より笑いのハードルが上がってしまった。大やけどしないように気をつけます」。すでに第八稿まで重ねているが、台本のブラッシュアップはこれからも続く。「往生際が悪いんですね。先日、実際に樹海まで行ってきたんですけど、そこで新たに生まれたイメージもあるので。公演中も改稿していくかもしれません」。多面的な活動で磨かれた複眼のアングルと、北海道に拠点を置くアウェイの視点があるからだろう。鈴井は固定概念にしばられない。「悪いのは、強い思い込み。それが時には自殺を選ばせてしまう。今はみんな生真面目すぎますよね。だから、もう少し気楽に行こうよ、と。それが僕の願いなんです」。10月11日(木)までル テアトル銀座 by PARCO、10月13日(土)・14日(日)に愛知・名鉄ホール、10月20日(土)・21日(日)に大阪・イオン化粧品 シアターBRAVA!にて上演される。チケット発売中。
2012年09月18日大泉洋らTEAM NACSが所属する芸能事務所の社長を務める一方、北海道ローカル発ながら、全国約50局ネット、DVDの売上は数十万セットという大ヒットを記録したバラエティ番組『水曜どうでしょう』の企画、演出を担当した鈴井貴之。1990年には劇団OOPARTSを旗揚げし、前衛的な内容で動員を増やしてきたが1998年に惜しまれつつも解散。その後12年の時を経て、新たな「OOPARTS」の活動をスタートした鈴井。同年10月には演劇とライブハウスの融合を目指した舞台『CUT』を札幌、東京、大阪の各zeppで上演し、鈴井自身も12年ぶりに舞台役者としてステージへ立ち話題となった。そんな鈴井の生誕50年にあたる今年、新たな演劇に挑戦することが発表された。2年ぶりに舞台活動を再開する鈴井が選んだテーマは「樹海」。物語は、事情を抱えた男女4人が自殺の名所「樹海」に迷い込んだところから始まる。死にに来たはずなのに大量の食糧を抱えてきた者や、陣地を主張して、自分以外はここでは死なせないと言う者もいて、何か様子がおかしい。そのうち「私が死のうと思ったわけ」と題したプレゼン大会を始めてしまう。実は本当に死ぬ気はなかったのではないかと気付いてしまう4人。だが、1度足を踏み入れたら2度と出られぬ「樹海」で4人の運命は…。キャストは、劇団キャラメルボックスの岡田達也、佐藤めぐみ、納谷真大、井之上隆志、石井正則に加え、鈴井自身も出演する。舞台『樹海-SEA of THE TREE-』は10月6日(土)から11日(木)まで東京・ル テアトル銀座byPARCOにて上演。その後、10月13日(土)から14日(日)まで名古屋・名鉄ホール、10月20日(土)から21日(日)まで大阪・イオン化粧品 シアターBRAVA!にて開催する。チケットの一般発売は7月22日(日)より。
2012年04月20日直木賞作家・浅田次郎の小説を映画化した『銀色の雨』の完成披露試写会が10月26日(月)に開催され、主演の賀来賢人と大島優子(AKB48)、監督の鈴井貴之による舞台挨拶が行われた。賀来さんは本作で映画初主演を果たしたが、主演が決まったときの様子について「もちろん、吐きそうになりました(笑)。でも、現場では年上のキャストの方が多くて、みなさん、孫のように扱ってくださいまして。導かれるままに演じました」とふり返った。そんな賀来さんの横で、妙にハイテンションな鈴井監督。「映画の内容は暗いので(笑)、せめて舞台挨拶は明るくと思いまして」と語り、やたらと賀来さんに絡むも「面倒くさいです…」(賀来さん)とすげなく拒絶される始末。髪型もどことなく似た感じの賀来さんと鈴井監督の仲睦まじい(?)様子を見て、大島さんが「親子みたいです」と笑顔で語ると、監督は「親子なんだ…兄弟ではなく」と少し傷ついた様子。監督は、大島さんの起用の理由を尋ねられると「かわいいからです」と即答。曰く「(AKB48の)ステージでは大人びた表情を見せるけど、普段の顔は中学生みたいなんです」とのこと。大島さんはこれを聞いて「一応、賀来くんよりひとつ年上の21歳ですけど!」と抗議し、会場は笑いに包まれた。大島さんは反撃とばかり監督について「そう思ってはいけないと知りつつ、(TV番組の)『水曜どうでしょう』のミスターのイメージが強くて、つい『面白いことやってほしい』って思ってしまいました」と告白。この日はあいにくの…いや、この映画にふさわしく雨模様ということで、賀来さんは最後に「みなさん、雨に濡れて帰ってください」と呼びかけ、舞台挨拶は幕を閉じた。『銀色の雨』は11月28日(土)よりシネマート新宿、シネマート六本木ほか全国にて公開。■関連作品:銀色の雨 2009年11月28日よりシネマート新宿、シネマート六本木ほか全国にて公開
2009年10月27日