映画『ドミノ』のデジタル配信およびブルーレイ&DVDの発売を記念し、日本語吹替版で主人公ダニー・ローク(ベン・アフレック)の声を担当する森川智之のコメントが到着した。『ドミノ』は、ベン・アフレックが主演、ロバート・ロドリゲスが監督を務める作品。最愛の娘が行方不明となり心身のバランスを崩しているが、正気を保つために仕事に復帰した刑事・ロークのもとに、銀行強盗の予告のタレコミが入る。彼は現場で不可解な動きをする容疑者が娘の行方に関与している手がかりを見つけ、ふたりの警官を伴って屋上まで男を追い詰めるも、警官たちは突然暗示をかけられたようになってお互いを撃ち殺し、男は屋上から飛び降り姿を消す。ロークは決して捕まえられない男を追い、現実と見紛う“世界”に踏み込み、追い詰められていく。アフレックの吹替を長年担当している森川は「彼は年齢を重ねるごとに俳優としての深みが出てくるので常に最高のパフォーマンスを見せてくれます。私もその積み重ねた彼の演技とともに、負けじ(笑)と鍛錬させてもらっています。敵対するウィリアム・フィクナー演じるデルレーンとのやり取りはとても演じ甲斐がありました」とコメント。なお吹替版はデジタル配信、ブルーレイ&DVDで初収録となる。併せて本編冒頭10分の映像が公開された。カウンセラーの呼びかけで目を覚ましたロークは、ほんの一瞬目を離したのちに姿を消し、行方不明になってしまった娘のミニーが公園で無邪気にはしゃぐ姿を思い返していたと語る。後悔に駆られるロークは「ほかに正気を保つ方法がない」と仕事に復帰。とある銀行での強奪事件を追うことになり、暗号で会話をする怪しい男を発見するが――。■森川智之 コメント全文ベン・アフレックの吹き替えを若い頃からさせて頂いていますが、彼は年齢を重ねるごとに俳優としての深みが出てくるので常に最高のパフォーマンスを見せてくれます。私もその積み重ねた彼の演技とともに、負けじ(笑)と鍛錬させてもらっています。敵対するウィリアム・フィクナー演じるデルレーンとのやり取りはとても演じ甲斐がありました。まさかまさかの展開をどうぞお楽しみください。映画『ドミノ』本編冒頭10分映像<作品情報>映画『ドミノ』2024年1月17日(水) デジタル配信スタート2024年2月21日(水) デジタルレンタル/ブルーレイ&DVD発売、レンタル開始映画『ドミノ』ブルーレイ&DVDセット パッケージ画像公式サイト: Hypnotic Film Holdings LLC. All Rights Reserved.
2023年12月20日鈴木亮平主演の日曜劇場「下剋上球児」が10月15日放送開始。SNSでは鈴木さん演じる南雲の“過去”に注目する声が寄せられている。鈴木さん約2年ぶりの日曜劇場主演作となる本作は、高校野球を通し現代社会の教育や地域、家族が抱える問題やさまざまな愛を描く、ドリームヒューマンエンターテインメントとなる。かつて野球をやっていたがケガで引退、大学も中退したが教師になる夢を捨てきれず、32歳で大学へ再入学し教師となった南雲脩司を演じて鈴木さんが主演。野球が大好きで横浜の強豪私立高校の教師をしていたが、三重の越山高校に赴任してきた山住香南子に黒木華。南雲が勤務する三重県立越山高校の教師で、定年退職後も監督をしている生瀬勝久。三重県一の強豪校として知られる星葉高校の野球部監督で、南雲の高校時代の恩師でもある賀門英助に松平健。名古屋の進学塾勤務から越山高校の校長となった丹羽慎吾に小泉孝太郎。シングルマザーとして一人息子の青空と生活していたとき南雲と出会い、再婚した南雲の妻に南雲美香に井川遥。孫の翔を溺愛するあまり、彼の野球を応援するため空き地に「犬塚ドリームグラウンド」を作る、地元の名家で先祖代々の大地主・犬塚樹生に小日向文世。毎日一人で練習をしている野球部の主将・日沖誠に菅生新樹。犬塚の孫で名門クラブチームのエースだった犬塚翔に中沢元紀。誠の弟で野球経験がある日沖壮磨に小林虎之介といったキャストも共演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。2016年3月から物語はスタート。越山高校では南雲が次年度の野球部の顧問兼監督を打診されるが、肝心の野球部は日沖を除いてやる気のない幽霊部員ばかり。南雲も美香と二人の子どもとの家庭での時間を大事にしたいと思っていたため、顧問への就任を頑なに拒む。そんななか山住が家庭科担当の教師として越山高校へ赴任してくる。野球部を強くしたいとやる気満々の山住に巻き込まれる形で、南雲は野球部に協力することなる…というのが1話の展開。自らの野球に対する情熱を抑圧しながらも、日沖のバットを振る姿を見て思わずアドバイスをしてしまう。そして野球部初の練習試合では想いを抑えられなくなり、思わず声を張って部員たちに檄を飛ばす…そんな南雲に姿に「ジワジワとひかれて行く感じとか、鈴木亮平さんの演技、本当好きです」「自分に歯止めをかけてる南雲先生が、それでも部員たちの姿に心が動く瞬間、痺れた」などの反応が。一方で高校球児だったことを伏せて教師を続け、高校時代の監督だった賀門と出くわした際もうつむいて顔を隠すなど、自らの“過去”を隠し続ける南雲の姿には「絶対南雲先生とんでもない過去持ってますよね???」「過去を聞かれることに敏感に反応するってことは前科があるのかな」「過去に犯罪歴があって目立ちたくない的な感じ?」などといった声も上がっている。【第2話あらすじ】夏の大会までの3か月間限定で野球部監督に就任した南雲。翔(中沢元紀)や楡(生田俊平)ら新入生が早くも実力を発揮する一方、ゆるく野球を楽しみたいだけの他の部員たちは、本気の練習でやる気を失いかけていた。チームがまとまりに欠ける状態のなかで賀門率いる強豪・星葉高校との試合が決定してしまう。「下剋上球児」は毎週日曜日21時~TBS系にて放送中。(笠緒)
2023年10月16日映画『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』(公開中)の大ヒット公開記念舞台挨拶が9日、都内で行われ、日本語吹き替えキャストの森川智之、広瀬アリス、津田健次郎、園崎未恵が登壇した。トム・クルーズ演じるスパイ組織IMFに所属する主人公イーサン・ハントと彼率いるチームの活躍を描く『ミッション:インポッシブル』シリーズ最新作。全人類を脅かす新兵器が悪の手に渡る前に見つけ出すミッションを課せられたイーサンたちが、世界各地で命を懸けた熾烈な攻防を繰り広げる。イベントには、トム・クルーズ演じるイーサン役の森川智之、前作からの続投となったホワイト・ウィドウ役の広瀬アリス、新キャストであるイーサンと数奇な出会いを果たし行動を共にすることになるグレース役の園崎未恵、シリーズ史上最も強大な敵としてイーサンの前に立ちはだかるガブリエル役の津田健次郎が登壇した。アニメ好きとしても知られる広瀬は、声優陣との舞台挨拶に「今日はお三方の声をすごく聞いていたいので、あんまり質問には答えたくない。お三方を中心に回ればいいなと思っています。私からしたらめちゃめちゃ芸能人とここに立っているなという感じで、すごく緊張しています」と話した。アフレコの話題になり、最初に収録した園崎が広瀬について「寄せてくださっていた。うれしかったです」と話すと、広瀬は「吐きそうです。喜びが爆発して」と感激。同シーンについて森川も「感心しました」と述べ、津田も「とても楽しませていただきました」と称賛していた。
2023年08月09日実写映画『ピーター・パン&ウェンディ』の日本版声優が発表され、森川智之と坂本真綾の出演が明らかに。日本版本予告編も公開された。ピーター・パンは山崎智史(『インクレディブル・ファミリー』ダッシュ役)、ウェンディ役は東郷姫奈が吹き替えるほか、主人公2人の脇を固める極悪非道な海賊フック船長(ジュード・ロウ)を、数々の作品でジュード・ロウを担当してきた森川さん。ウェンディの母メアリーを坂本さんが務める。出演について、主人公を演じる2人は「出演が決まった時うれしかったです。吹替えもいいねって言ってもらえるようにがんばろうと意気込みました」(山崎さん)、「ディズニーの作品に携わることが私の目標の一つでした。小さい頃から、私に夢を与え続けてくれているディズニー。『ピーター・パン&ウェンディ』を観てくださった方にも、夢を届けることができたらいいなと思い、収録に臨みました」(東郷さん)とコメント。物語の大きなカギを握るフック船長について森川さんは「フック船長のキャラクターは皆さんが期待しているところだと思います。スミーとの凸凹コンビやワニとのエピソード、そしてピーター・パンとの対決は見逃せません。ジュード・ロウが演じているのでただ単にヒールではすまないところも魅力的で、クール&ビューティでありながらユーモアのセンスやチャーミングなところも心憎いほど見せてくれて、キャラクターの存在感を大きくしてくれています」と魅力を熱く語る。坂本さんは「見る人の年齢によって、立場によっても、いろいろな解釈、感動ができる作品だと改めて実感しました」と、「ピーター・パン」という物語の魅力を述べ、「お子様にはもちろん、ずいぶん昔にネバーランドに行ったきりご無沙汰している大人のみなさんにも、この機会にぜひ再び冒険へと旅立って欲しいと思います」とアピール。私生活でも母親である坂本さんが、「心から感情移入して歌うことができました」と話す、ウェンディのために歌う子守唄にも注目だ。公開された映像は、ピーター・パンとウェンディたちがロンドンの夜空を優雅に舞う、印象的なシーンが映し出される。また、フック船長とピーター・パンのやりとりも見られ、ただいがみ合っているだけではない、何か腐れ縁のような深い関係だとも読み取れる。本作で明かされる、2人の過去により期待が高まる。さらに、ウェンディが弟を守るために剣を取り、海賊たちに立ち向かう一面も登場。“大人になりたくない”という変わることへの葛藤を抱えながらも、冒険を通して自分なりの成長を遂げていくウェンディの姿は、新たな「ピーター・パン」の物語をよりドラマチックなものにしてくれるにちがいない。『ピーター・パン&ウェンディ』は4月28日(金)よりディズニープラスにて独占配信。(cinemacafe.net)
2023年04月11日2023年4月3日から、教育番組『いないいないばあっ!』(NHK)がリニューアルされることが分かりました。幼児向け番組として、多くの子供たちに親しまれてきた同番組。サンケイスポーツによると、リニューアルに伴い、長年登場してきたキャラクターのうーたんが卒業することが判明したのです。『いないいないばあっ!』うーたんが卒業へ…「いやだ~!」「ショックすぎる」の声鈴木福が芸能界入りのきっかけ明かす俳優の鈴木福さんが、2023年3月8日にTwitterを更新。うーたん卒業発表に伴い、『いないいないばあっ!』の思い出を振り返りました。2011年に放送されたドラマ『マルモのおきて』(フジテレビ系)に出演し、注目を浴びた鈴木さん。この作品のオーディションを受けて芸能界入りしたのかと思いきや、きっかけは『いないいないばあっ!』だといいます。幼い頃、鈴木さんはテレビで流れていた『いないいないばあっ!』を見て、とても楽しそうに踊っていたのだとか。その様子を見ていた両親が事務所のオーディションに応募したことで、芸能界入りすることになりました。うーたん卒業…20年間、おつかれさま!僕のデビューは「いないいないばぁ」なんです。テレビで「いないいないばぁ」を観て、楽しそうに踊っている僕を見た両親が、事務所のオーディションを受けさせてくれたのが、芸能界入りのきっかけでした。これからもずっと愛される番組でありますように! pic.twitter.com/qMDu4jGWXE — 鈴木福 (@Suzuki_Fuku_TE) March 8, 2023 芸能界入りした鈴木さんは、2006年7月に放送された同番組に出演。きっと、好きな番組に出演できたことに、当時はとても嬉しかったことでしょう。それだけに、うーたんに愛着があった鈴木さんは、今回の卒業発表に感慨深い想いがあるようです。ファンからは、「『マルモのおきて』でデビューかと思っていたのでビックリしました!」「出ていたのですね!知らなかった…」といったコメントが上がっています。鈴木さんが、いかに子役の頃から長く活躍してきたかが伝わってきますね![文・構成/grape編集部]
2023年03月09日トム・クルーズが36年間、誰にも企画を渡さなかった渾身のハリウッド超大作『トップガン マーヴェリック』。この度、トム演じるマーヴェリックの声を担当する森川智之が、本作の吹き替えキャストを発表する特別映像が公開された。森川さんが出演して撮り下ろされた今回の特別映像。本物の戦闘機が並ぶ滑走路で、「Top Gun Anthem」の生演奏が響き渡る中、フライトジャケットに身を包んだ森川さんが登場し、隊員たちを前に、マーヴェリックさながらに豪華吹き替え声優を発表。すでに発表済の亡き親友グースの息子ルースター(マイルズ・テラー)役の宮野真守に加え、若く優秀なトップガンのパイロットたちには、ハングマン(グレン・パウエル)役/中村悠一、フェニックス(モニカ・バルバロ)役/内田真礼、ボブ(ルイス・プルマン)役/武内駿輔、ペイバック(ジェイ・エリス)役/木村昴、ファンボーイ(ダニー・ラミレス)役/内田雄馬、コヨーテ(グレッグ・ターザン・ラミレス)役/杉村憲司。彼らを支えるクルーとなるホンドー(バシール・サラフディン)役/三宅健太、サイクロン(ジョン・ハム)役/加瀬康之、ウォーロック(チャールズ・パーネル)役/楠大典。マーヴェリックの大事な存在となる女性陣には、ペニー(ジェニファー・コネリー)役/本田貴子、アメリア(リリアナ・ウレイ)役/水瀬いのり。孤独だったマーヴェリックの心の支えであるふたり、グース(アンソニー・エドワーズ)役/平田広明、キャロル(メグ・ライアン)役/斎藤恵理。永遠のライバル、アイスマン(ヴァル・キルマー)役/東地宏樹が決定。東地さんは「再び声を担当させてもらえて嬉しい限りです!彼らは、あのあと互いにどのような人生を歩んでいるのか、かつての宿敵マーヴェリックと、どのように絡んでいくのか?前作以上の迫力の映像と共に、是非ともご期待下さい!!」とメッセージを寄せている。映像では発表後、戦闘機のコックピットに乗り込み、まさかのテイクオフの様子も。撮影には、航空自衛隊、百里基地、第7航空団、航空中央音楽隊、航空幕僚監部広報室が協力。本物の滑走路、本物の戦闘機、本物の音楽隊、本物の吹き替え声優と、全て本物にこだわり抜くトムの志に相応しい映像となっている。『トップガン マーヴェリック』は5月27日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:トップガン マーヴェリック©2019 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.
2022年05月16日「スターウォーズ」シリーズの新たなオリジナルドラマ「オビ=ワン・ケノービ」より、森川智之がオビ=ワン・ケノービ役の吹き替えを続投することが決定し、コメントが到着した。オビ=ワン・ケノービは、のちにダース・ベイダーとなるアナキン・スカイウォーカーと師弟関係で結ばれ、「スター・ウォーズ」シリーズには欠かせない伝説的なキャラクター。本作は、『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』の10年後を描く、オビ=ワン・ケノービとダース・ベイダーの物語。オビ=ワンが主人公として描かれることについて、吹替版声優を務める森川智之は「僕の声優人生においても特別な存在であるキャラクター、オビ=ワン・ケノービがついに主人公になるなんて感無量です。それもユアン演じるオビ=ワンの日本版ということで、今から収録が楽しみで仕方ありません」と喜びを明かす。本作の舞台は、オビ=ワンにとって最良の友でありジェダイの弟子であったアナキン・スカイウォーカーが邪悪なシス卿ダース・ベイダーに堕ち、ジェダイが敗北を喫した「シスの復讐」での劇的な出来事から10年後。ダース・ベイダーはジェダイを抹殺し銀河を支配しようとしており、オビ=ワンは幼きルーク・スカイウォーカーを見守りながらベイダーら帝国軍から追い詰められていく。『エピソード3』のその後から『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』につながっていく本作のオビ=ワンについて、森川さんは「僕の最初の『スター・ウォーズ』といえば、やはり『エピソード4』です。オビ=ワンとダース・ベイダーとの対決シーンは衝撃的でした。『エピソード3』から4への、それにつながるオビ=ワンの物語。帝国軍から身を隠し、ルークの成長を見守りながら、どんな物語が展開されるのか、ファンなら誰もが気になるところです!僕自身とてもたのしみで、早く内容が知りたいですね」と語った。さらに、すでに公開となっている予告編ではダース・ベイダーの“呼吸音”が聞こえてきたが、オビ=ワンとダース・ベイダーの再共演について「オビ=ワンとダース・ベイダーの共演が観られたら、もう本望ですよ、思い残すことはございません!めちゃくちゃ嬉しいですね!世界中のファンが歓喜の涙を流すのではないでしょうか。ふたりのライトセーバーの対決を期待しています!」と森川さん自身も期待している様子だ。「オビ=ワン・ケノービ」初回2話は5月27日(金)16時よりディズニープラスにて独占配信。(text:cinemacafe.net)
2022年04月22日俳優の今井翼、女優の南沙良、声優の森川智之が26日、都内で行われた「Amazonオーディブル 戦略発表会 2022」に出席した。世界最大級のオーディオブックおよび音声コンテンツ制作・配信サービスであるAmazonオーディブル(以下、オーディブル)は、1月27日より日本向けの会員プランを定額「聴き放題」制へ移行。オーディブル会員は、12万以上のオーディオブックとポッドキャストの対象作品を聴き放題で楽しめる。この移行に伴い、新たな作品を配信開始する。新たな作品として、DCコミック『The Sandman(サンドマン)』の日本語音声版を制作。ナレーターを今井翼、サンドマン役を森川智之、デス役を南沙良が演じる。今井は「初めてオーディブルに参加させていただいたんですけど、とても重厚感のあるサンドマンが日本に初上陸ということで、記念すべきときにナレーションを担当させていただけるというのは非常に光栄なことですね」とコメント。南は「初めて挑戦するジャンルのお仕事だったので不安はあったんですけど、とても光栄な気持ちで思い切って挑戦させていただきました」と語った。森川は「お話をいただいたときに声優冥利に尽きるというか、声優の起源は、ラジオドラマからなんです」と説明した上で、「時代を経て新しいコンテンツ、オーディブルとして、最新の技術を使ったオーディオでドラマを作れるその一端を担えるということで、すごく光栄に思うしうれしく感じました」と喜びを語った。
2022年01月26日俳優の今井翼、女優の南沙良、声優の森川智之が26日、都内で行われた「Amazonオーディブル 戦略発表会 2022」に出席。森川が、今井の声を絶賛した。世界最大級のオーディオブックおよび音声コンテンツ制作・配信サービスであるAmazonオーディブル(以下、オーディブル)は、1月27日より日本向けの会員プランを定額「聴き放題」制へ移行。オーディブル会員は、12万以上のオーディオブックとポッドキャストの対象作品を聴き放題で楽しめる。新たな作品として、DCコミック『The Sandman(サンドマン)』の日本語音声版を制作。ナレーターを今井翼、サンドマン役を森川智之、デス役を南沙良が演じる。作品の一部が公開され、森川の声が流れると今井は「やっぱり素敵な声ですね」とうっとり。森川は「いやいやいや、ありがとうございます」と照れていた。今井のナレーションもお披露目されると、森川は「今井さんのナレーション、めちゃくちゃかっこいいじゃないですか! 渋い声ですね。私、声優プロダクションの社長もやっているんですけど、ライバルが出てきちゃったなという感じです。ずっと聞いていたいというか、DC特有のテーマ曲に乗って、今井さんの渋い声のナレーション、一気に世界に引き込まれますよね。かっこいい!」と絶賛。今井は「まだ収録が続くので、ありがたいお褒めの言葉がプレッシャーにも感じていますけど」と恐縮。南も、今井のナレーションについて「聴いていて情景が頭が浮かぶというか、続きがすごく気になる。素敵だなと思いました」と魅力を述べた。森川はまた、デス役の南についても「透明感のある声でとても素敵」と称えていた。
2022年01月26日MCU版「スパイダーマン」シリーズのトム・ホランド主演『アンチャーテッド』より日本版ポスターが解禁。また、森川智之、大塚明夫ら豪華声優陣が日本語吹き替えを務めることが決定した。本作は、トレジャーハンターのネイサン・ドレイクが、伝説の秘宝や古代都市の謎を紐解いていくアクション・アドベンチャーゲーム「アンチャーテッド」シリーズの映画化。驚異的な大ヒットを記録している『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(公開中)のトム・ホランドを主演に迎え、多くのヒット作に出演しているマーク・ウォールバーグ、アントニオ・バンデラスが共演し、財宝を巡る大冒険を繰り広げる。この度解禁となった日本版ポスターは、これから起きる出来事を見据えるかのような凛々しい表情のネイト(トム・ホランド)と、険しい表情のサリー(マーク・ウォールバーグ)や、敵組織のモンカーダ(アントニオ・バンデラス)ら、同じ財宝を奪い合うことになる面々が大きく写し出されている。「誰よりも早く50億ドルを奪い取れ――地図にない場所(アンチャーテッド)から」の言葉の通り、ネイトは誰よりも早く財宝を奪うことができるのか?そして、秘宝にまつわる数々の謎を解明することができるのか?待ち受ける壮大な大冒険を予感させるビジュアルとなっている。さらに、主人公ネイト役の榎木淳弥に加え、森川智之、大塚明夫、雨宮天、白石涼子、武内駿輔が日本語吹き替え声優を担当することが発表された。 主人公ネイトの師匠的存在であり、ともに財宝を探すサリー(マーク・ウォールバーグ)の声を、 トム・クルーズやキアヌ・リーブス、ユアン・マクレガーなど数多くのハリウッド映画の吹き替えを務めてきた森川さんが演じる。そして、ネイトと同じ財宝を狙う敵・モンカーダ役(アントニオ・バンデラス)に、これまでも数々のアントニオ・バンデラスの吹き替えを担当してきたベテラン声優・大塚さん、ネイトとサリーと行動を共にすることになる女性クロエ・フレイザー(ソフィア・アリ)を、アニメ「この素晴らしい世界に祝福を!」アクア役などの雨宮さん、ネイトとサリーのトレジャーハントを邪魔する謎の女性ジョー・ブラドック(タティ・ガブリエル)を、アニメ「鬼滅の刃」蜘蛛の鬼(姉)役の白石さん、ネイトの兄サムの少年時代を、アニメ「KING OF PRISM」大和アレクサンダー役などの武内さんが務める。豪華声優陣が結集した日本語吹替版にも注目したい。『アンチャーテッド』は2月18日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アンチャーテッド 2022年、全国にて公開
2022年01月24日「鈴木敏夫とジブリ展」が、京都文化博物館にて2022年4月23日(土)から6月19日(日)まで開催される。スタジオジブリ・鈴木敏夫の“言葉”に着目「鈴木敏夫とジブリ展」は、スタジオジブリ・プロデューサー鈴木敏夫の“言葉”に注目した展覧会。鈴木敏夫は、作品の世界観をより多くの人に伝えるため、高畑勲や宮﨑駿といった監督の意図を捉え、その本質を“言葉”にして伝えてきた。「鈴木敏夫とジブリ展」では、力強い“言葉”の数々とともに、『となりのトトロ』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『かぐや姫の物語』など、数々のアニメーション映画を世に送り出してきた鈴木敏夫が「読んできた本」と「その時代背景」に焦点を当てる。鈴木敏夫が読んだ漫画や小説など書籍約8,800冊を紹介会場では、戦後の名古屋で育った鈴木敏夫がこども時代から読んできた漫画や小説をはじめ、青春時代を経て社会に出てからもなお読み続けている歴史本やノンフィクション、評論本などを一挙に紹介。鈴木敏夫の血肉となった約8,800冊の書籍や映画作品を通じて、作品や作家からどのような影響を受け、鈴木敏夫の思考術を構築していったのかを探る。同時に、鈴木敏夫がどのように作り手と向き合い、プロデューサーとしてスタジオジブリ映画を確立していったのかを辿っていく。少年時代の理想の詰まった鈴木敏夫のお部屋1950年代、鈴木敏夫の少年時代の記憶をベースに作られた四畳半の部屋。ここはすこし「理想」を添えて再現。鈴木は、少年時代、部屋の壁には好きなものがぎっしり、漫画雑誌は捨てず、すべて部屋に溜め込み、暇さえあれば読んでいたという。スタジオジブリ誕生の秘密を探る。京都老舗のグッズ付チケットも通常チケットに加え、京都の老舗によるグッズ付きのチケットも販売される。京都の伝統的な“京友禅”で鈴木敏夫の書やメインビジュアルを染め上げた「おふき」が付いてくるチケットや、創業175年の京の老舗「緑寿庵清水」が手がける金平糖付きのチケットを用意。金平糖は、『千と千尋の神隠し』に登場する「ススワタリ」をイメージしたものと、「ススワタリ」の大好物の金平糖をイメージしたものの2種類を揃える。【詳細】鈴木敏夫とジブリ展会期:2022年4月23日(土)~6月19日(日)会場:京都文化博物館住所:京都府京都市中京区三条高倉休館日:月曜日 ※ただし、2022年4月25日(月)、5月2日(月)は臨時開館開室時間:10:00~18:00 ※金曜日は19:30まで(入場はそれぞれ30分前まで)入場料:一般・大学生 1,600円(1,400円) / 中・高校生 1,300円(1,100円) / 小学生 1,000円(800円)※( )内は、前売・団体料金※前売は2022年2月19日(土)~4月22日(金)販売※未就学児、障がい者手帳等持参者と付き添い1名まで無料(要証明)※学生料金で入場の際には学生証の提示が必要一般発売日:2022年2月19日(土) 10:00~※ローチケ(Lコード:56038)、チケットぴあ(Pコード:993-508)、イープラス、CNプレイガイド、楽天チケット、セブンチケットにて発売。※チケットに関する問合せは、各プレイガイドに確認。■グッズ付きチケット・京友禅「おふき」付チケット 一般のみ 当日 2,200円、前売 2,000円販売期間/場所:2月19日(土)~6月19日(日)/セブンチケット・京の老舗「緑寿庵清水 金平糖」付チケット一般のみ 当日 2,800円、前売 2,600円販売期間/場所:2月19日(土)~6月19日(日)/ローソンチケット【問い合わせ先】京都文化博物館TEL:075-222-0888
2021年12月25日映画『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』の日本語吹き替え版キャストとして、森川智之の出演が決定。吹き替え版の本編映像も到着した。トム・クルーズやキアヌ・リーヴス、ユアン・マクレガーなどの吹き替えでも知られる森川さんが今回担当するのは、前作で起きた事件への主人公エディの関与を怪しみ、事件を追い続けている正義感溢れるサンフランシスコ市警のマリガン刑事。本作から「ヴェノム」シリーズに参加する森川さんは「大人気のこの作品に参加できてとても光栄に思っています。キーパーソンとなるマリガン刑事、ファンの皆さんは、彼の活躍がとても気になるところだと思います。そこは是非、劇場にてご確認していただければと思います。お待ちしています」とメッセージを寄せている。またマリガン刑事の元に、エディ(cv.諏訪部順一)が訪れる本編映像も公開された。連続殺人鬼クレタスが死刑執行前に面会したい相手として指名されたエディは、クレタスとは関わりたくないと懇願するが、「見つかってない死体を埋めた場所を吐く気になったのかも しくじるな たまにはまともなことをしてみろ」と言い放つマリガン刑事。そして、エディを全く信用しておらず、ケンカ腰の態度を取るマリガン刑事に、ヴェノムがかぶりつこうとする場面で映像は終了する。『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』本編映像『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』は12月3日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ 2021年12月3日より全国にて公開©2021 CTMG. © & ™ 2021 MARVEL. All Rights Reserved.
2021年11月25日トム・クルーズが出演する映画『トップガン マーヴェリック』が、来年5月27日(金)に日米同時公開されることが決定。併せて、人気声優の森川智之と宮野真守が、本作の日本語吹き替え版に参加することが明らかになった。これまでも、多くの作品でトムの吹き替えを担当してきた森川さんがマーヴェリックを。人気アニメ「DEATH NOTE」や「うたの☆プリンスさまっ♪」などに出演する宮野さんは、マイルズ・テラー演じるルースターを吹き替える。ルースターは、前作で悲しい死を遂げるマーヴェリックの親友グースの息子で、世界中が注目する重要な役どころだ。そして、最新作の撮影で敢行された、壮絶な飛行シーンに挑むトムやマイルズたちの姿を捉えたメイキング映像が、吹き替え版で公開された。挿入されているインタビューでもトムは「本当に過酷だった」とふり返っている。『トップガン マーヴェリック』メイキング映像吹き替え版<コメント>▼森川智之『トップガン』公開当時、映画館に足しげく通いつめた思い出があります。F14トムキャットや空母、ドッグファイト、鍛え抜かれた肉体、バイク、ライバル、友情、そしてラブロマンスと音楽、当時20歳前後の私のこころを満たしてくれた青春の思い出の作品です。マーヴェリックに、トム・クルーズになりたかった。なりたいと思っていました!時を超え、願いは叶いました(笑)。前作から時を経た物語、一体マーヴェリックがどんな人生を歩んできたのか、私を含め世界中のファンの皆さんが興味を持たれていると思います。その時がいつか必ず来ると信じていたので、準備万端で収録に臨みました。天才的な才能、直感で操る最新鋭戦闘機。マニュアル通りにはいかない現実を彼は音速を超え貫いていく。理解されない孤高なパイロットが、挫折を味わったときに、実はまわりから支えられていたことに気付き、人間として大きく成長していく。それはライバルアイスマンの存在が大きい。ピート・ミッチェルの人間味溢れる、クールで激アツなカッコよさを、今作では表現していきたいです。トム・クルーズが、今しかできない究極のエンターテイメントを魅せてくれるッ。言葉では表現しようのない、ホンモノのドッグファイトを劇場で見せてくれる。もう私たちは覚悟するしかないです。▼宮野真守伝説級の作品、あの「トップガン」の続編が公開されると言う事で、ワクワクしていました。参加させていただける事、心から光栄に思います。僕は、マーヴェリックと深い関わりのある、彼の相棒だったグースの息子、ルースターを演じます。因縁めいた想いのもと、対峙する二人。男たちの、熱い感情のぶつかり合いには、僕も演じていて、心が滾り、目頭が熱くなりました。そしてこの映画、飛行シーンは、CGを使ってない、ガチの命懸けアクションなんです。マジで、すごすぎます!俳優の皆さんの、覚悟と心意気もビシビシと感じる、素晴らしいエンターテインメント。大興奮、大感動間違いなしです!是非、劇場でご覧ください!『トップガン マーヴェリック』は2022年5月27日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:トップガン マーヴェリック©2019 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.
2021年11月21日トム・クルーズ主演『トップガン マーヴェリック』が2022年5月27日(金)に日米同時公開されることが決定した。さらに本作の日本語吹替版への森川智之と宮野真守の参加、メイキング映像(日本語吹替版)が解禁となっている。公開延期を経て、ついに公開日を定めた本作は、伝説の名作『トップガン』(1986年)の続編。アメリカ海軍パイロットのエリート養成学校・通称“トップガン”に所属するエースパイロット候補生の挫折と栄光の日々を描いた前作は、戦闘機による迫力のアクションで魅せる映像美と心に鳴り響く数々のヒットメロディを重ねた、瑞々しい青春&ラブ・ストーリーで日本を含む世界で大ヒットを記録している。伝説のパイロット、マーヴェリック役として主演のトム・クルーズを一躍ハリウッドのスターダムの頂点へと押し上げた作品の待望の最新作であり、世界中がその公開を待ち望んでいた。新型コロナウイルス感染拡大により映画界も大きな影響を受け、公開延期となった数々の話題作・超大作の劇場公開が待たれるなか、世界中が待ち焦がれている本作がいよいよ日米同時公開だ。今回の発表は前作『トップガン』の地上波放送時に行われた。トム・クルーズ演じるマーヴェリック役を森川が、マイルズ・テラー演じるルースター役を宮野が務める。ルースターは、前作で悲しい死を遂げるマーヴェリックの親友グースの息子という関係性。まさにこの日に目撃する、マーヴェリックとルースターの熱く切ない物語をはじめとした伝説の続きが展開されるもようだ。さらにメイキング映像は最新作の撮影で敢行された壮絶な飛行シーンに挑む、トム・クルーズやマイルズ・テラーたちの姿を捉えている。ぜひこちらもチェックして公開に備えてほしい。森川と宮野からのコメントは以下の通り。<森川智之(マーヴェリック役/演:トム・クルーズ)>『トップガン』公開当時、映画館に足しげく通いつめた思い出があります。F14トムキャットや空母、ドッグファイト、鍛え抜かれた肉体、バイク、ライバル、友情、そしてラブロマンスと音楽、当時20歳前後の私のこころを満たしてくれた青春の思い出の作品です。マーヴェリックに、トム・クルーズになりたかった。なりたいと思っていました!時を超え、願いは叶いました(笑)。前作から時を経た物語、一体マーヴェリックがどんな人生を歩んできたのか、私を含め世界中のファンの皆さんが興味を持たれていると思います。その時がいつか必ず来ると信じていたので、準備万端で収録に臨みました。天才的な才能、直感で操る最新鋭戦闘機。マニュアル通りにはいかない現実を彼は音速を超え貫いていく。理解されない孤高なパイロットが、挫折を味わったときに、実はまわりから支えられていたことに気付き、人間として大きく成長していく。それはライバルアイスマンの存在が大きい。ピート・ミッチェルの人間味溢れる、クールで激アツなカッコよさを、今作では表現していきたいです。トム・クルーズが、今しかできない究極のエンタテイメントを魅せてくれるッ。言葉では表現しようのない、ホンモノのドッグファイトを劇場で見せてくれる。もう私たちは覚悟するしかないです。<宮野真守(ルースター役/演:マイルズ・テラー)>伝説級の作品、あの「トップガン」の続編が公開されると言う事で、ワクワクしていました。参加させていただける事、心から光栄に思います。僕は、マーヴェリックと深い関わりのある、彼の相棒だったグースの息子、ルースターを演じます。因縁めいた想いのもと、対峙するふたり。男たちの、熱い感情のぶつかり合いには、僕も演じていて、心が滾り、目頭が熱くなりました。そしてこの映画、飛行シーンは、CGを使ってない、ガチの命懸けアクションなんです。マジで、すごすぎます!俳優の皆さんの、覚悟と心意気もビシビシと感じる、素晴らしいエンタテインメント。大興奮、大感動間違いなしです!是非、劇場でご覧ください!『トップガン マーヴェリック』2022年5月27日(金)日米同時公開
2021年11月21日美ハモ兄弟シンガーソングユニット・鈴木鈴木。ライブシーンでは結果が出ず、SNSにシフトチェンジ。すると、TikTokで人気急上昇。初のオリジナル曲「君と僕はさ」はサブスク総再生回数は現在1700万回を超えた。――ライブハウスからSNSへ移行した流れを教えてください。聖七:歌うことが小さい頃から好きで、5年くらい前から二人で音楽を本格的に始めました。ライブハウスで歌っていたんですけど、なかなか聴いてもらえなくて…。十夢:お客さん0人、PAさんしかいない状態で歌ったことも…。聖七:学生だったので、負担の大きいライブはいったん全部やめてSNSでやっていこう、と決めたのが3年くらい前です。TikTokは人気の“歌ってみた”動画から始めて、1本目で清水翔太さんの「My Boo」を二人でハモって出してみたら、ちょっとバズったんです。でも、すぐ落ち着いて、その1年後のカラオケメドレーでバ~ンッと!それからTikTokに力を入れ始めました。十夢:フォロワー数が6万人になった時点で路上ライブをやったんですけど、200~300人集まったんですよ。観客0人だった僕らの名前を知ってもらえたのはTikTokと、日々拡散してくれる人のおかげ。TikTok様様、ファン様様です!――TikTokでバズる法則みたいなものはあるのでしょうか?聖七:学生の頃に制服で弾き語りしたものがウケたり、それは青春感がよかったのかなと思っています。制服でギター弾いて、ハモって、景色もキレイ。日常だけど、ここまでのアオハルはなかなか実際にはない!そういう世界観を体感できるのがTikTokなのかもしれないです。――そうしてオリジナル曲の配信まで繋がったんですね。十夢:はい。「君と僕はさ」を作った時は、TikTokでメロウ系の曲をいっぱい聴いて。トレンドが掴みやすいので、自分たちなりに研究しながら、エモいフレーズもTikTokで探しました。聖七:TikTok内でもたくさん歌ってもらえて嬉しかった。また、TikTokには歌がすごく上手いのに、まだ日の目を見ていない歌い手がたくさんいます。密かに動向を追ったり、DMで繋がってコラボすることもあります。十夢:小林柊矢、もーりー兄弟、TENSONGのたか坊、舟津真翔…。いっぱいいます。聖七:みんなすごいから、負けてられないですね。――TikTokで掴んだ夢の先に思い描く未来は?聖七:コロナが収まったら、やっぱりライブをやりたい!がんばってきたから一発目は1000~2000人規模でできたら。十夢:それと、TikTok本社にも行ってみたいです(笑)。すずきすずきとむ(左)は2000年3月8日生まれ。せいな(右)は2001年7月18日生まれ。共に東京都出身。‘17年、グランプリを獲得した歌番組で、MCだった中居正広さんがユニット名を考案。※『anan』2021年9月15日号より。写真・小笠原真紀取材、文・小泉咲子(by anan編集部)
2021年09月14日気温が上がり始める、5月頃から気をつけたい熱中症。子どもたちは普段から外で練習し暑さに慣れていきます。最近はチームでも熱中症予防の意識が高まり、子どもの熱中症予防には様々な対策をしているところが多いですよね。一方で大人は、在宅やオフィスなどでエアコンの効いた室内で働き、運動不足、残業などで寝不足や仕事の後の飲酒など、疲労回復や体調管理が子どもたちよりできていないという状況もあります。暑熱順化できていない分、子どもたちより熱中症に注意しなければなりません。サッカーをするお子さんだけでなく、保護者も暑さから身を守るための知識をつけ、準備をしておきましょう。「熱中症予防 声かけプロジェクト」実行委員であり、筑波大学体育系准教授の渡部厚一さんに聞く「大人のための熱中症対策」。今回はお酒が熱中症に及ぼす危険性、高齢者におすすめの対策をうかがいました。(取材・文:鈴木智之)子どもの雄姿を近くで観たくなる気持ちはわかりますが、熱中症にならないようなるべく日陰を探してください(写真はサカイクキャンプより)<<前編:実は大人の方が危険!?「大人ならではの事情」で熱中症にならないために知っておきたい正しい熱中症対策■汗をたくさん書いた状態でいきなりビールを飲むのは危険夏はビールの美味しい季節。普段よりも、アルコールの摂取量が増える人も多いのではないでしょうか。渡部さんは言います。「熱中症に限らず、スポーツ活動中の大人の死亡事故の原因の一つに『体調コントロール』があります。睡眠不足でスポーツをしたり、前夜のお酒が体に残ったまま運動をしたり、暑い中に長時間いるなど、体調が良くないまま活動し、不測の事態に陥るケースです」なかでもお酒が及ぼす影響は大きいそうで、「水難事故など、夏に起きる事故の多くに、お酒が絡んでいます」と話します。酔っ払った状態で海に入ったり、BBQをして、酔っ払って川に入って流されるなど、危険な環境は身近にあります。「お酒を楽しく、美味しく飲むのはいいことですが、量をコントロールするのと、お水などでアルコール以外の水分をしっかりととることが大切です。夏の暑いときは、たくさんの汗をかいて、体内から水分が失われているので、おしっこの色が濃くなっています。その状態でお酒を飲むと、血中アルコール濃度が高まるので注意が必要です。泥酔しやすくなってしまいます」夏の暑い時期は、お酒の前に水や電解質(イオン:ナトリウム、クロール、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどミネラルのこと)を含んだ飲料を飲み、体内にしっかりと水分を取り入れてから、ビールなどアルコールに口をつける。これは熱中症対策だけでなく、体調管理の観点からも覚えておいた方が良さそうです。「日中、暑いところにいて、室内に戻ってきて飲むビールは美味しいですよね。喉が乾いた状態で飲みたい気持ちはわかりますが、理屈から言うと、脱水の状態で飲むことになるので、体に負担がかかる場合もあります。まずはチェイサー代わりとして、水で体内を潤してからのほうがいいと思います」■飲酒は脱水になりやすい!遅くまで飲んだ次の日は普段より多く水分を摂ろうまた、「お酒には興奮作用、利尿作用があり、脱水になりやすい」と注意をうながします。「前夜にお酒を飲み、翌朝に寝不足&脱水の状態で炎天下で活動すると、熱中症になるリスクが高まります。前夜に深酒した翌朝は、普段よりも多く水分をとるなどして、とくに気をつけてください」ほかにも気をつけたいのが「高齢者の熱中症」です。サッカー観戦時だけでなく、エアコンをつけていない室内で熱中症になるケースも増えており、注意が必要です。「まず、お年寄りは喉の乾きを感じにくく、体内の水分量も、年齢を重ねるにつれて少なくなっていきます。ほかにも、糖尿病などの持病をお持ちの方は脱水になりやすい傾向にあります。おしっこが出やすいので、体が乾きやすく、脱水や熱中症になりやすいのです」■電解質を含んだ飲料をこまめにとって子どもや体力のある成人であれば、暑さに慣れる「暑熱順化」も必要ですが、活動量の少ないお年寄りにそれを望むのはむずかしいので、渡部さんは「室内にいるときはエアコンをつけましょう」とアドバイスを送ります。「高齢者の中には『なるべくエアコンはつけない方が良い』とお思いの方もいらっしゃるようですが、現代の暑さをエアコンなしで乗り切るのは、体調管理の観点からも危険と言わざるを得ません。ですので、暑さを感じたらエアコンをつけること。そして電解質を含んだ飲料をこまめにとることですね」同様に、試合観戦に向けては、軽装を心掛け、帽子をかぶり、会場では子どもたちを間近で見たくなる気持ちもわかりますが、なるべく屋根のある日差しの当たらない風通しの良い場所を選ぶよう心がけてください。これは高齢者だけでなく保護者の皆さんも一緒です。■牛乳も熱中症予防に効果的さらに渡部さんは「牛乳を飲むのもいいですね」と教えてくれました。「牛乳には水分だけでなく、タンパク質や糖質などがバランスよく入っていて、血液中の水分を保ってくれます。高齢者の方は牛乳を飲んで、熱中症を予防するのがいいと言う先生もいるほどです」朝食時にパンと一緒に牛乳を飲む。これも熱中症対策の朝のルーティンとして取り入れてみるのもいいかもしれません。「外出するときは、体から汗を出すことが大切ですので、放熱をうながしやすい服装をしましょう。風通しの良い軽装で、日光を遮るために日傘を差したり、帽子をかぶるのもいいですね。サングラスは熱中症予防というよりも、紫外線から目を守る効果があります。服装や持ち物は、日差しを遮り、風を通すものを選んでもらえたらと思います」熱中症は気温が上がり始める、5月初旬から中旬にかけてが、最初の注意時期です。体が暑さに慣れていない時期なので、普段以上に対策を万全にして出かけましょう!渡部厚一(わたなべ・こういち)筑波大学体育系准教授筑波大学医学専門学群卒業後、筑波大学附属病院にて医師として勤務。筑波メディカルセンター病院や国立療養所晴嵐荘病院、国立病院機構茨城東病院を経て2012年より国立大学法人筑波大学 体育系に着任。筑波大学水泳部チームドクター。スポーツドクターとして世界水泳選手権大会日本代表水泳チーム(2007)、夏期オリンピック大会水泳チーム(2012)帯同。2011年より「熱中症予防声かけプロジェクト」の実行委員を務める。
2021年05月20日現役時代はバレーボール選手として全日本に選ばれ、引退後はタレントやスポーツキャスターとして活躍中の益子直美さん。自身の経験から『監督は怒ってはいけない』をテーマにした『益子直美カップ』を主催しています。インタビュー後編では、益子カップを通じて感じた、指導者や保護者の変化についてうかがいました。(取材・文:鈴木智之)指導者、保護者がポジティブな言葉をかけることで試合の雰囲気も良くなるのです(写真は益子直美カップ小学生バレーボール大会Facebookより)<<前編:昭和の高圧的な指導から脱却すべき。益子直美さんが「監督が怒ってはいけない」大会を開催する理由子どものサッカーに関わる保護者のみなさんに、大切にしてほしい"親の心得"10か条>>■高圧的な指導を受ける中で、自分で考えることをしなくなった学生時代は指導者の高圧的な指導が原因で、「自分で考えることをしなくなった」「バレーを楽しいと思ったことは一度もなかった」と話す益子さん。そのような経験をする子どもをなくしたいという想いから、『監督は怒ってはいけない』というルールのもとで運営される、益子直美カップを主催しています。大会を通じて様々な指導者と接する中で、参加者の意識の変化を感じることも増えてきたようです。「ある監督さんは『怒ってはいけない』というルールのもとで、子どもたちに何と声をかけていいかがわからず『タイムアウトをとったけど、何も言葉が出てこなかった』とおっしゃっていました。私が『普段はどのような声をかけているのですか?』と尋ねたら『なんでミスをしたんだ』『もっと気合を入れろ』など、怒りをベースとした声掛けをしていたそうなんです」■「監督が怒ってはいけない」大会で指導者自身にも気づきが生まれる益子カップのルールによって、普段通りの接し方ができなくなった指導者は、指導を見直す必要性に迫られました。「その方は大ベテランの指導者だったのですが、『試合の後に、どんな声をかけたらいいですか?』と私に聞いて来られました。そこで『先生は、子どもたちにどうなってほしいですか?』と質問をしたら『次はもっとがんばりたい、勝ちたい気持ちになってほしい』とおっしゃいました」益子さんはその監督と対話を続けることで、「子どもたちのモチベーションを上げる言葉をかければいいんだ」という考えを引き出し、最終的には「試合の中では、できたところ、良いところもたくさんあった。そこを見て、褒めてあげれば良かった」という視点を導き出したそうです。「その指導者の方には『試合に負けたときほど、ポジティブなフィードバックをしてあげると良いのではないですか?』 と、お話をさせてもらいました。指導者のみなさんは、子どもたちを良くしたい、もっと上手くしたいという気持ちと情熱を持って、指導をしています。そこで、怒りという手段でしか気持ちを伝えたり、指導をすることができないのはもったいないですよね」■怒らずにどんな声掛けをすればいいのか、まで踏み込むさらに、こう続けます。「70歳近い、大ベテランの指導者が怒らないことにチャレンジしてくれて、頭を下げて『どんな声をかければいいですか?』と聞いてくれたことは感動的でした。益子カップを続けてきて良かったなと思いました」益子カップでは、大会の合間に選手、指導者、保護者を集めて、セミナーを開催しています。そこでは、スポーツメンタルコーチの資格を持つ益子さんが話をしたり、スポーツ選手に向けて、ポジティブな言葉をかける『ペップトーク』の講演を開催(先生をよんで)したりと、「怒らないこと」だけを伝えるのではなく、「怒らずに、どんな声掛けをすればいいのか?」まで踏み込んだアプローチをしています。「益子カップは『子どもたちに、楽しいスポーツの場を』がコンセプトなのですが、それに付随して、指導者に気づきを与えることができればと思っています。私はアンガーマネージメントの勉強もしてるので、『怒りとは何か』『怒りっぽい人は、言葉のボキャブラリーが少ない』といったように、『なぜ怒るのか?』を理解してもらえるような取り組みもしています」■保護者は子どもたちが話しやすい環境を作ってあげてほしいペップトークのセミナーをした後のコートでは、保護者が積極的にポジティブな言葉を使い始め、それが子どもたちに伝播し、良い雰囲気の中で試合が行われていったそうです。このように、子どもたちの成長のためには、指導者だけでなく、保護者の関わりも重要です。「保護者の方は、最初から頭ごなしに否定するのではなく、子どもたちが話しやすい環境を作ってあげてほしいと思います。私が子どもの頃はとくにそうでしたが、考える機会を与えられず、ああしろ、こうしろ、これやっちゃだめ、そこに行ってはいけないと、禁止事項で育ってきました。バレーも同じで、自分で判断して何かを決めるということが、ほとんどありませんでした。『買い食い禁止』と言われても、なんで禁止なのか、理由を考えることもなく、『ルールだからダメ』と従っていました。それでは自主性も主体性も生まれませんよね」■なんでも管理しルールで縛ることは、成長の機会を奪いかねない子どもたちに『考える力』をつけさせるためには、答えを言ってやらせるのではなく、まずは子ども自身の考えのもとにやらせてみて、だめだったらどこを改善すればいいかを考えて、またチャレンジする。その繰り返しが必要です。「部活でSNSを禁止されているところもありますが、コロナ禍で大学や企業のリクルーターさんはスカウトができないので、SNSを通じてコンタクトをとることもあります。SNSは上手に使えばプラスに働くのに、『SNS禁止』と、大人の考えでただ禁止されているところも多いです。そこは子どもたちに判断させる機会を作ってあげてほしいですし、何でも管理し、ルールで縛ることは、人として成長する機会を奪うことにもなりかねないと思います」■サカイク10か条に共感。バレー界でも......サカイクでは『子どもが心からサッカーを楽しむための10箇条』を掲げています。根底にあるのは「長い目で見て、子どもの成長を見守ること」です。益子さんはサカイク10箇条について、次のように話してくれました。「子どもの気持ちを一番に考えるところに感動しました。これを参考に、バレー界でも作ってみてもいいのかなと思います。海外にもこのような標語はたくさんあるので、参考にさせてもらっていますし、益子直美カップでも取り入れてみたいです」スポーツメンタルコーチとしても活動し、指導現場に入る中で「高圧的な指導で結果を出してきたという、成功体験を持っている人たちの考えを変えるには、時間が必要」と感じている益子さん。「変化には痛みを伴いますが、時間をかけてわかってもらえれば」と考え、日々、取り組んでいます。サカイクも、益子さんの今後の活動に注目していきたいと思います。益子直美(ますこなおみ)東京都生まれ。中学入学と同時にバレーボールを始め、高校は地元の共栄学園に進学。春高バレーで準優勝し、3年生の時に全日本メンバー入り。1980年代後半から1990年代前半の女子バレーボール界を席巻した。卒業後はイトーヨーカドーに入団。全日本メンバーとして世界選手権2回、W杯に出場。現在はタレント、スポーツキャスターなど幅広く活動中。2019年にはどうしたら怒りや感情をコントロールできるのかを学ぶ「アンガーマネジメント」の資格を取得し、益子直美カップなどでも指導者に向け講習会を開催している。子どものサッカーに関わる保護者のみなさんに、大切にしてほしい"親の心得"10か条>>
2021年05月18日今年も暑い夏がやってきます。お子さんの熱中症対策は十分に行っていると思いますが、忘れてはいけないのが、大人の熱中症対策です。テレワークが続き、外に出る時間が減っている。ついついお酒を飲みすぎてしまう。仕事が忙しくて十分な睡眠時間が確保できないなど、大人ならではの事情が、熱中症に影響を及ぼすこともあるようです。そこで今回は「熱中症予防 声かけプロジェクト」実行委員であり、筑波大学体育系准教授の渡部厚一さんに「大人の熱中症対策」について、話をうかがいました。(取材・文:鈴木智之)夏場の熱中症リスク、子どもより大人の方が高い?どんなことに気を付けたらいいのかを聞いた(写真はサカイクキャンプより)■「息苦しさ」を感じたら熱中症の症状かも「熱中症予防 声かけプロジェクト」は2011年に誕生したプロジェクトで、今年で10年目を迎えます。官民一体となり、声掛けを通じて熱中症を予防しようという取り組みです。Webサイトには熱中症対策も含めた情報が掲載されていて、一見の価値ありです。渡部さんは呼吸器内科医として医療活動にあたり、スポーツドクターとして、水泳を中心に選手のコンディショニングなどをサポートしています。「呼吸器内科医の観点から、熱中症の症状としてよく見られるのが、呼吸の乱れです。選手から『息苦しい』と相談され、診察すると、脱水症状が原因で呼吸が苦しくなっているケースがありました。サッカーであれば、夏場の試合終盤に過度に呼吸が苦しくなるのは、代謝が亢進しているうえに汗によって脱水が生じ、体から失われた水分や電解質がうまく補給できていないことが、原因のひとつとして考えられます」■普段汗をかきなれてない人は、高湿度の日も注意熱中症は急に気温や湿度が上昇するときになりやすいと言われています。気温が30度を越えたり、体感として暑い日は熱中症対策にも意識が向きやすいですが、渡部さんは「湿度の高さにも、目を向けたほうがいい」と教えてくれました。「近頃は『暑さ指数』なども発表されますが、気温だけではなく、湿度も関係します。いわゆる蒸し暑い日、熱気がまとわりつくような、モワッと暑い日は注意が必要です」普段の生活で汗をかきなれていない人は、熱中症対策に必要な「暑熱順化」ができていないことがあります。人間は汗をかき、気化熱を発生させることで体温を下げますが、汗腺が開いておらず、体の外へ汗が流れていかないと、体内の温度が上昇したまま、下がっていきません。それが熱中症の原因にもなります。「東京五輪のWebサイトに『暑熱順化には1~2週間かかります』と書いてあるように、少なくとも1週間程度前から、暑い環境に慣れておくことが必要です。それをせず、急に暑くなった日に長時間外に出て運動などをすると、熱中症になるリスクは高まります」■水分補給ではなく、失った汗の成分を補給する感覚で「熱中症予防として、必要なのは水分補給です。暑い中でサッカーの試合を見ていると、じっとしているだけでも汗が出ます。常に飲み物を携帯して、お子さんの試合中に給水タイムなどが設けられていると思いますので、それに合わせて電解質の含まれた飲み物を飲むと良いと思います。最低でも、ペットボトル1本は持っていってほしいです」さらに、こう続けます。「汗の成分には、塩分やミネラルが多く含まれています。そのため、水分に加えてそれらの要素も補給しましょう。水分補給ではなく、失った汗を補給する感覚がポイントです」熱中症には、だるさ、頭痛、嘔吐といった熱疲労の症状や、一過性意識消失といった熱失神の症状のほかに、大量の発汗による脱水時の不適切な補正により、電解質異常、特に低ナトリウム血症に起因する有痛性の筋痙攣(いわゆる熱痙攣)が起きることもあります。これらの予兆が出たら、要注意と言えるでしょう。■睡眠不足も熱中症の大敵熱中症予防の観点からは、サッカー観戦の場所にも意識を向けたいところです。「体の外から入ってくる熱を輻射熱(ふくしゃねつ)と言うのですが、コンクリートの上で観戦するのと、芝生など、熱を吸収してくれるものの近くで観戦するのとでは、熱の伝わり方が違います。なるべく自然の中で、熱を吸収してくれるものの近くで観ることをおすすめします」サッカー観戦時、長時間外にいるだけでも体力を消耗します。そのため、体調管理に意識を向けることも、熱中症予防の観点からは大切なことです。とくに大人は不規則な生活になりがちなので、生活習慣も含めて見直す、いい機会かもしれません。「肥満者は熱中症のリスクが高いので、とくに気をつけていただきたいと思います。体調管理という意味では、睡眠不足も大敵です。自律神経系が滞ってしまいます」■朝ごはんもしっかり食べよう朝食を食べずに外に出て、暑い中で長時間活動するのも避けたほうが良さそうです。「朝食を抜くと血糖値が低いままなので、体が疲れやすくなります。また、食事をしていないと、十分に水分を摂取できていないこともあるので、その観点からも食事は大切だと思います」熱中症予防としては、規則正しい生活をして、食事、水分をしっかりとり、観戦中は日陰で見ながら、こまめに電解質の含まれた飲料を飲む。そうすることで、熱中症のリスクを軽減することができそうです。あわせて暑さに慣れることも忘れず、たまには外に出てウォーキングやランニングなどをしてみてはいかがでしょうか。汗をかき慣れておくことも、暑さが本格化する前の時期に必要なことのようです。後編では「お酒」が熱中症に及ぼす影響や、高齢者の注意点などをうかがっていきます。渡部厚一(わたなべ・こういち)筑波大学体育系准教授筑波大学医学専門学群卒業後、筑波大学附属病院にて医師として勤務。筑波メディカルセンター病院や国立療養所晴嵐荘病院、国立病院機構茨城東病院を経て2012年より国立大学法人筑波大学 体育系に着任。筑波大学水泳部チームドクター。スポーツドクターとして世界水泳選手権大会日本代表水泳チーム(2007)、夏期オリンピック大会水泳チーム(2012)帯同。2011年より「熱中症予防声かけプロジェクト」の実行委員を務める。
2021年05月17日日本サッカー協会(JFA)グラスルーツ推進グループの松田薫二さんが、賛同パートナーを訪問し、現在の取り組みや今後の展望について話を聞くこの連載。今回は東京を拠点に、全国に活動を広げるストライカー育成プロジェクト『TRE2030』を主催する一般社団法人TREの代表、長谷川太郎さんです。長谷川さんは、かつてヴァンフォーレ甲府などで活躍し、2005年にはJ2日本人得点王を記録したストライカーでもあります。引退後、日本代表の試合を見て「ストライカーを育成しないと」と決意した長谷川太郎さんですが、ストライカー育成だけでなく、「社会課題への取り組み」として「朝TRE」という活動をするなど、多様な活動を行われています。その現状についてうかがいました。(取材・文:鈴木智之)ストライカー育成プロジェクト(写真提供:一般社団法人TRE)<<前回:元Jリーガー、カレン・ロバートさんが野球人気の地、木更津にサッカークラブを作ったワケ<グラスルーツ推進6つのテーマ>■ストライカーを育成しないと、と思ったきっかけ松田:ストライカーの育成を手掛けていると聞きました。始めて何年ほどになるのでしょうか?長谷川:2021年で7年目になります。2015年1月のアジアカップ、日本対UAEを見て、「このままではまずい。ストライカーを育成しなければ」と思ったのがきっかけです。松田:日本がPK戦でUAEに負けた試合でしたね。長谷川:はい。その頃から始めたので、指導した選手がプロになったといった成果はまだありませんが、ストライカーコーチとして関わっているブリオベッカ浦安のシュート決定率が上がっているので、手応えは感じています。松田:シュート精度の意識を高めることは、ストライカーに限らず重要なことですよね。長谷川:そう思います。シュートミスもパスミスも同じミスなのに、日本の現状を見ると、たとえ子どもであっても、周りの選手やコーチ、ときには保護者まで、シュートを外すと過剰に反応されてしまいますよね。その結果、シュートを打つことに対して消極的になってしまう選手もいるので、海外のように積極的にシュートを打つ文化を作っていきたいと思っています。松田:ストライカー育成の『TRE2030』には、どのような意味があるのですか?長谷川:「2030年のW杯得点王をみんなで育てよう」という意味を込めて、2015年に立ち上げました。「みんなで」というのがポイントで、私だけの力ではなく、その選手に関わる各カテゴリーの指導者や保護者、サポーターなど、みんなの力で実現できたらと思っています。■早寝早起き朝ごはん&サッカー。「朝TRE」が地域の課題を解決する可能性松田:グラスルーツ賛同パートナー制度では「社会課題の解決」というテーマで『朝TRE(アサトレ)』を実施されていますが、どのような内容なのでしょうか?長谷川:『朝TRE』は、朝の空いている時間帯の施設を利用して、サッカースクールを実施する活動です。さらに「3つの朝のトレること」として、早起きするために睡眠をしっかりトレる、朝ごはんを食べて栄養をしっかりトレる。そしてサッカーを通じて親子のコミュニケーションがトレる。この3つの「トレる」を目指しています。朝TREの活動では親子サッカーなどを行っている(写真提供:一般社団法人TRE)松田:最近の子ども達は寝る時間が遅くなっているという話も聞くので、良い取り組みですね。長谷川:朝、余裕を持って起きて、しっかりと朝食をとることは、成長のためにとても大切なことだと思います。早く寝ると、眠くなる時間も早いので、夜の活動が減ります。中学生になったときに夜ふかしをしない、非行に走らなくなるといった側面も期待できます。僕が生まれ育った足立区の課題を、サッカーを通じて解決できるのではないかと考えた中、多くの方々のご理解・ご協力頂き、スタートすることができました。松田:朝に活動すると、その後の時間を有効に使うことができますよね。大学サッカーは、授業との兼ね合いで、朝の時間帯に練習するチームも増えてきていると聞いています。長谷川:指導者としても、朝に活動をすることで指導の機会も増えますし、日中はサッカー以外の仕事をすることもできます。夕方の指導だけでは生活が厳しくても、朝と夕方、あるいは朝は指導をして、日中は別の仕事をするパターンもできます。■サッカーしかしてこなかったから、引退して他の仕事で役に立てず自尊心が......松田:どうして、その考えに行き着いたのですか?長谷川:現役引退後に、様々なアルバイトをしたことが大きかったと思います。それまでサッカーしかしてこなかったので、仕事もできず、人の役に立てていないことを痛感して、自尊心が失われていきました。そんな日々の中で、「人の役に立ちたい」という気持ちが沸き上がってきたんです。様々な職種を経験する中で、「やっぱり、自分が人の役に立てることはサッカーだ」と思ったので、サッカーを通じて何かできるのではないかと考えたのがきっかけです。松田:サッカー選手時代は、プレーすることで自然と周りを元気づけたり、勇気を与えることができたりしていたわけですよね。でもサッカーがなくなって、「自分に価値がないのではないか」と思ったのですね。長谷川:現役を引退した選手は、みんなこの気持ちを味わっているんだと思ったときに、通常のコーチ業だけで食べていけなくても、『朝TRE』のような形でサッカーを教えることで自分も救われて、子どもたちに夢を与えられる。自己肯定感につながると思ったんです。松田:自分たちの好きなサッカーを通じて、何らかの価値を社会に還元することで、新たな繋がりが生まれ、その結果、地域の支援を受けられることもあると思います。なによりも、自己肯定感が高まることで、新たなことにチャレンジする気持ちも湧いてきますよね。長谷川:その視点はすごく大切だと思っています。『朝TRE』が地域に認められるまでに5年かかりました。でも諦めなかったのは、引退してサッカーから離れた1年間があったからだと思います。サッカーを通じて、人に必要とされることのありがたみを感じていたからです。■現役とセカンドキャリアの間の「1.5キャリア」松田:長谷川さんは様々なチャレンジをされていますが、ストライカー育成や『朝TRE』以外に力を入れていることはありますか?長谷川:引退した選手が、現役に区切りをつけるための活動ができればと思っています。幸運なことに、僕は引退試合をしていただけましたが、ほとんどの選手にそのチャンスはなく、契約満了で引退となると、サポーターにあいさつを直接する場面もありません。結果として気持ちの半分、片足がサッカーに残っている場合があります。それに、引退試合をすることで、昔スタジアムで応援してくれていた人たちが戻ってきてくれるんですよね。松田:なるほど。長谷川:引退試合が「またスタジアムに試合を観に行こう」というきっかけになってくれます。それはチームやスポンサーにも良い影響があると思うので「サポーツマン」(※スポーツマンとサポートの造語)という名前で、レジェンドマッチをやれたらと思っています。その試合に出た選手に、『朝TRE』のコーチとして来てもらうのもいいですし。松田:素晴らしい取り組みですね。長谷川:『朝TRE』やサポーツマン活動を、現役とセカンドキャリアの間の「1.5キャリア」として確立できたらと思っています。松田:現役を引退して、一歩踏み出すためのお手伝いですよね。サッカーを通じてそれができると社会へのハードルは下がりますし、社会とつながっている感覚も得られと思います。将来的には、引退した選手が『朝TRE』のようなものを、自分の地元でやってくれるようになるといいですよね。長谷川:そうなんです。夕方のサッカースクールは競合がたくさんありますが、朝に活動しているところはほとんどないので、スタートとしてはやりやすいと思います。午前中から、サッカー以外の仕事もできるので、良いことずくめだと思います。
2021年05月14日森川智之、津田健次郎、小山茉美、宮野真守が、細田守監督最新作『竜とそばかすの姫』に出演することが分かった。超巨大インターネット世界<U>を彩る個性豊かなキャラクターに声をあてる。主人公の女子高生・すずが歌姫“ベル”として参加する、全世界で50億人以上が集う超巨大インターネット仮想世界<U>。まず、キアヌ・リーブスやトム・クルーズなどの吹き替えなどでお馴染みの森川さんが、その中で正義と秩序を守るジャスティンを演じることが決定。竜の正体を暴こうとする自警団・ジャスティスのリーダーという役どころだ。監督とは同い年ということもあり、とてもフィーリングが合ったと語る森川さんは、今回の役柄について「ストーリーの中でも特に異彩を放つ個性派のキャラクターの一人」と説明し、「とても注目されている作品でもあるので、否が応でも、演技に力が入りましたが、実際のアフレコは、監督との細かで、率直なディスカッションのもと楽しく収録できたので、完成が楽しみです。早く多くの皆さんに観ていただきたいです」とコメント。また、「テニスの王子様」「Free!」などのアニメ作品、近年では朝ドラのナレーションでも話題となった津田さんは、<U>で盛り上がる「竜の正体探し」の中で候補にあがる現代美術アーティスト・イェリネクを、「Dr.スランプ アラレちゃん」の則巻アラレや「キテレツ大百科」のコロ助役、「名探偵コナン」のベルモット役などでお馴染みの小山さんも、同じく「竜の正体探し」で疑惑の人となる豪邸に住む貴婦人・スワンを演じる。そして、「機動戦士ガンダム00」「DEATH NOTE」「うたの☆プリンスさまっ♪」などいくつもの人気作品に出演し、細田作品へは『バケモノの子』に続き2度目の出演となる宮野さんは、「竜の正体探し」を盛り上げるYoutuberひとかわむい太郎&ぐっとこらえ丸の2役を演じることが決定。子どもたちに人気のYoutuberコンビという役どころを演じる宮野さんは「『バケモノの子』の時の『一郎彦』とは、全然違う印象のキャラクターになります。『ひとかわむい太郎』と『ぐっとこらえ丸』です(笑)なんと、二役(笑)実際のアフレコでは、細田監督と、丁寧にディスカッションを重ね演じていき、宮野の新境地をかなり開拓してもらいました(笑)キャラクターのネーミングから、もう既に楽しい空気が伝わってきますが、どんな役柄になっているのかは、楽しみにしていてください」と呼びかけ、「細田監督の作品は、深い『愛』と、前を向く『勇気』をもらえる物語。今作も、みなさまの心に、『温かい感情』が抱かれることでしょう。どうぞ、劇場でご覧ください」とメッセージを寄せている。『竜とそばかすの姫』は7月、全国東宝系にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:竜とそばかすの姫 2021年7月16日より全国東宝系にて公開©2021 スタジオ地図
2021年05月14日現役時代、バレーボール女子日本代表選手として活躍した益子直美さん。引退後はスポーツキャスターを始め、子どもたちの指導にも積極的に関与。最近ではスポーツメンタルコーチの資格も取得し、「子どもたちのためになる指導」を追求しています。益子さんの取り組みのひとつに「益子直美カップ」があります。これは「指導者が子どもを怒ってはいけない」というルールのもとに運営されている大会で、福岡県宗像市や神奈川県藤沢市で開催されています。昭和、平成、令和と時代は変わっても、なかなか変わることができないスポーツ界。今後、スポーツに関わる大人(指導者、保護者)は、どのような気持ちでスポーツと向き合えば良いのでしょうか。益子さんにうかがいました。(取材・文:鈴木智之)指導者が怒らない益子直美カップでは子どもたちの笑顔がたくさん見られます(写真は益子直美カップ小学生バレーボール大会Facebookより)子どものサッカーに関わる保護者のみなさんに、大切にしてほしい"親の心得"10か条>>■「楽しいと思ったことは一度もなかった」益子カップのテーマは「指導者が怒らないこと」です。なぜ、それをテーマに掲げたのでしょうか?「私は中学からバレーを始めて、高校までずっとミスをしたり、試合に負けると怒られてきました。その結果、どういう考え方になるかというと『ミス=だめなこと』と認識し、チャレンジしなくなるんですね。とにかく怒られるのが怖かったので、練習中は目立ちたくない、余計なことはしたくない。ミスをしないように過ごそうという気持ちでいました」高校時代は春の高校バレーで準優勝、高校生ながら全日本に選ばれるなど、素晴らしい成績を残してきましたが「バレーを楽しいと思ったことは一度もなかった。早くバレーを辞めたかった」と話す益子さん。練習や試合で怒られることがとにかく嫌で、次第に「自分で考えること」をしなくなったそうです。「先生(監督)に言われたことだけをする。他のことはしない。なるべく怒られないように...という考えになり、『どうすれば上手くなれるかな?』『どうすればこの試合に勝てるかな?』と、自分から積極的に考えたことはありませんでした。成績こそ残していましたが、スポーツに必要な自主性、主体性は身につかなかったと思います」■指導法もアップデートされている現代、そろそろ昭和のスポ根から脱却しよう高校を卒業し、イトーヨーカドーに入社した後も、主体性を育む経験をしてこなかったことで、ある質問に困惑したと言います。「イトーヨーカドーのバレー部に入って、監督に『益子はどんな選手になりたいの?』と聞かれました。私はそれまで、バレーに対して自分で考えることをしてこなかったので、何も答えられないんです。『監督が決めてください。私にどうなって欲しいですか?』と逆に質問するぐらいで......(苦笑)」監督から「もっとバレーを楽しんだら?」と言われても、楽しみ方がわからない。そもそもバレーを楽しいと思ったのは、バレーを始めた最初の頃だけ。中高生の頃は良いプレーができると「これで怒られなくて済む」という思いが真っ先に浮かんできたそうです。「いま振り返ると、ミスを指摘して、人格を攻撃する言葉をかけるのは、指導とは言えませんよね。そうすることで選手はどんどん萎縮して、考える能力を奪われてしまいます。私が現役の頃はいろいろなことがアバウトな時代でしたけど、いまは指導法もアップデートされて、科学的にもパワハラや暴言が脳に悪影響を及ぼすことが明らかになっています。そろそろ、『アタックNo.1』や『巨人の星』の時代から、脱却しなければいけないと思います」■イトーヨーカドーの代表にかけられた、忘れられない言葉益子さんはイトーヨーカドーで7年間プレー。リーグ初優勝を果たし、キャプテンを務めるなど、花形選手として活躍しました。「イトーヨーカドーには『お客様を大事にする』という理念があって、伊藤(雅俊)代表は、私たちに『大事なのは勝ち負けではありませんからね。お客様からたくさん拍手をいただけるような、良いプレーをたくさんしてください』と言ってくれました。そう言ってくださるからこそ、勝利ではなく一つひとつのプレーを大切にし、ボールに向かっていくことを心がければいいんだと思うようになりました」■高圧的な厳しい指導から得た「学び」はない学生時代を振り返ったとき、「バレーボールを楽しい」と思えなかったことは、いまでもかさぶたのように、心に残っているようです。「私はバレーをやっていて、楽しいという感覚を知らないまま引退しました。たまに考えることがあります。中学生に戻って楽しくバレーができたら、どんな選手になれたのかなって。あの頃に戻って、やり直してみたいです」益子さんに限らず、好きで始めたスポーツが嫌いになり、辞めていく人は後を絶ちません。はたして、厳しい指導とはなんでしょうか?楽しくプレーするとはどういうことでしょうか?その厳しさは選手を成長に導くために、本当に必要なものなのでしょうか?「私は指導者に高圧的な厳しさを与えられ、それを受け続けてきました。でも、そこから得たものがあったかというと、何の学びにもなっていません。自己効力感や自己肯定感なども含めて、『自分に自信を持てるようになる』ことは、自分で決めた目標に向かって継続的に取り組んで、クリアしたときに得られる『自分にもできるんだ』という気持ちだと思います。人から怒られ、否定され与えられたことができるようになったからといって、私の場合はそれが自信につながることはありませんでした」■「監督が怒らない」から子どもたちもチャレンジするようになる益子さんはそのような想いから「監督が怒らない」をテーマにした益子直美カップを開催し、「どんどんチャレンジしよう」「子どもがミスをしても、指導者は怒らないように」というメッセージを発信しています。「益子カップに来る子どもたちは『どんなプレーをしても怒られないから楽しい。いつもならミスをするかもしれないから捕りに行かないボールでも、チャレンジしてみたら捕れるようになった』と、うれしそうに話してくれます」サッカー界には「ボトムアップ」をベースとした指導で子どもたちを伸ばしているクラブも増えてきましたが、バレー界はまだまだ大人主体で、高圧的な指導が残っているそうです。益子さんは「バレーだけでなく、サッカーや野球など、他のスポーツの方々とも協力して、子どもたちの主体性を伸ばす取り組みを広げていきたい」とビジョンを話してくれました。次回の記事では、益子カップでのエピソードを紹介していきます。益子直美(ますこなおみ)東京都生まれ。中学入学と同時にバレーボールを始め、高校は地元の共栄学園に進学。春高バレーで準優勝し、3年生の時に全日本メンバー入り。1980年代後半から1990年代前半の女子バレーボール界を席巻した。卒業後はイトーヨーカドーに入団。全日本メンバーとして世界選手権2回、W杯に出場。現在はタレント、スポーツキャスターなど幅広く活動中。2019年にはどうしたら怒りや感情をコントロールできるのかを学ぶ「アンガーマネジメント」の資格を取得し、益子直美カップなどでも指導者に向け講習会を開催している。子どものサッカーに関わる保護者のみなさんに、大切にしてほしい"親の心得"10か条>>
2021年05月11日4月は新学期のスタート。新たにコーチになったり、審判をやってみる方も多いのではないでしょうか?実は、お父さん世代が学生だった頃とは大きく変わっているルールもあります。3級審判資格を取得し、主に「サッカー審判批評」という分野でジャーナリストとして活躍する石井紘人さんに聞く「2021年4月版の最新ルール解釈」。後編では「ゴールキック」「オフサイド」「PK時の、GKの立ち位置」「夏場の対策」について、話をうかがっていきます。(取材・文:鈴木智之)昔はなかった「飲水タイム」「クーリングブレイク」など新ルールを今のうちに覚えよう<<前編:手に当たったらハンド、じゃない!お父さんコーチが知っておきたい、昔と今でこれだけ変わったサッカーのルール池上正さんの指導DVDプレゼント!詳しくはこちら【4月限定】>>■ゴールキックをペナルティエリア内で受けてもよくなった2019/20年の競技規則改正による、大きなルール改正が「ゴールキック」についてです。これまでゴールキックのボールは、「ペナルティエリアの外」でしか受けることができませんでした。しかし、2019/20年のルール改正により「ペナルティエリア内で受けても良い」ことになりました。これは育成年代において、歓迎すべき変更と言えるでしょう。GKを使ってビルドアップすることができますし、キックが飛ばない場合、自陣ゴール前でボールを奪われるケースも減りそうです。当然のことですが、ゴールキックのとき、相手チームの選手はペナルティエリアの中に入ってはいけません。これは覚えておきたいポイントです。「相手チームの選手がペナルティエリアに入った状態で、ゴールキックのボールが蹴られた場合はやり直しです。また、クイックリスタートは認められていますが、ボールがしっかりと止まった(静止した)状態で始めましょう。ボールが転がっていたらやり直しです」早くリスタートしたいあまり、ボールが転がった状態で蹴ってしまうことがありますが、それをするとやり直しになってしまうので、気をつけましょう。■PK時のキーパーの足の位置が変更になった続いては「PK時のGKの立ち位置」についてです。石井さんが説明します。「2019/20の競技規則改正で、PK時にGKがセーブをする際に、左右どちらかの足がゴールライン上にかかっていればOKになりました。厳密にラインを踏むのではなく、空中にあってもOKです。これもVARの運用によるルール改正と考えられます」レフェリーをするときは、PKの前にGKを呼び「両足がラインから離れていたら、シュートを止めたとしてもやり直しだからね」などとアドバイスをすると良いかもしれません。「ゴールが入ったあとでも、『いまの出方だと、キックを止めてもやり直しになるから気をつけてね』と声をかけるとか、コミュニケーションをとって未然に防ぐことが大事だと思います。育成年代のレフェリーには、ディイレクターな観点も必要です。レフェリーは取り締まる人ではなく、同じサッカーをする仲間という視点を持って、レフェリングをしてほしいと思います」かつては、キッカーよりも先にGK動いてラインから飛び出してしまうと、1度目のプレーから警告が出されていましたが、2020/21年の競技規則改正により、1度目は注意、2度目から警告となりました。「これはGKが試合中に1度警告を受けていた場合、PK戦の1プレーで2枚目の警告となり、退場になるのを防ぐ狙いがあると推測します」GKにとっては、思い切ってプレーしやすくなったと言えるでしょう。■新米コーチにはわかりづらいオフサイドのルールオフサイドについても、ここでおさらいしておきましょう。判断に困るケースが、守備側の選手の足に当たったり、キックミスによって、オフサイドポジションにいる攻撃側の選手にボールが渡ったときです。「相手のディフェンダーがクリアミスをして、オフサイドポジションにいる選手にボールが渡った場合はオフサイドではありません。もともと曖昧な部分だったのですが、数年前から明記されるようになりました。このケースは、ジュニアのサッカーでは意外とあると思います」石井さんは「オフサイドについては、競技規則にわかりやすく書いてあるので、一読をおすすめします」とアドバイスをしてくれました。とくにオフサイドはゴールに直結しやすい場面で起きる判定なので、これを機に最新情報を改めて確認してみましょう。■昔はなかった「飲水タイム」と「クーリングブレイク」夏に向けて気温が高くなると、「飲水タイム」や「クーリングブレイク」も必要になります。「小学生年代の試合では、WBGTが25℃以上の場合は『飲水タイム』、28℃以上では『クーリングブレイク』を行います。『飲水タイム』の場合は、監督は戦術的な指示をしてはいけないとされていますが、そこまで厳密に取り締まらなくてもいいのではと思います。選手と監督がコミュニケーションをとるぐらいはいいのかなと。作戦ボードを使って、『飲水タイム』の時間をオーバーしそうな仰々しいのは良くありませんが、とくに育成年代の試合は、杓子定規に注意をしなくてもいいと思います」飲水タイムはピッチの中で水などを飲み、時間は1分ほど。クーリングブレイクはテントの中に入って涼んで良く、時間も3分とそれなりにあります。WBGTの数値によって決められていますが、体感温度や湿度の高さなどを考慮して、柔軟に運用したいところです。2回に渡って石井さんに話をうかがってきましたが、大人がルールを正しく運用することが、結果として子どもたちの上達を導くことに加え、健康面をサポートすることにもつながります。これを機にルールを改めて学び直し、より良いレフェリング、指導に役立てましょう!石井紘人(いしい・はやと)過去、日本サッカー協会C級ライセンスと三級審判員取得。サッカーは審判批評、他に運動生理学の批評を専門とする。『TokyoNHK2020』サイトで一年間に渡り、パラリンピックスポーツの取材を行い、現在は『J-cast』にて東京五輪へ向けたオリンピアンへのインタビューを連載中。著作に『足指をまげるだけで腰痛は治る』(ぴあ)、プロデュース作品に久保竜彦が出演した『弾丸シュートを蹴る方法』(JVD)がある。株式会社ダブルインフィニティ代表取締役でもあり、JFA協力、Jリーグと制作したドキュメントDVD『審判~ピッチ上の、もう一つのチーム~』やJリーグベストゴールズ『メモリーズ&アーカイブス』の版元でもある。自身のサイトは『週刊審判批評』。池上正さんの指導DVDプレゼント!詳しくはこちら【4月限定】>>
2021年04月27日2011年放送の、テレビドラマ『マルモのおきて』(フジテレビ系)で一躍有名となった、俳優の鈴木福さん。『福くん』の愛称で親しまれ、かわらしいルックスと抜群の演技力で多くの人を魅了しました。2021年4月17日、鈴木さんはInstagramを更新。奇跡の1枚を公開し、話題となっています。鈴木福「普段の僕ではない感じ…!」2021年4月現在、16歳の鈴木さん。Instagramで公開したのは、女性ファッション雑誌『CanCam』とコラボした時に撮影した、自身の写真です。鈴木さん本人も、「普段の僕ではない感じ。自分で見てめっちゃ笑いました!」と感じた、奇跡の1枚がこちらです!※写真は複数ございます。左右にスライドしてご覧ください。 この投稿をInstagramで見る 鈴木 福(@s_fuku_at)がシェアした投稿 黒のライダースジャケットに身をつつみ、クールにポーズを決める鈴木さん。子役時代のかわいらしい鈴木さんとは打って変わって、大人の色気を感じさせる写真ですね!『福くん』ではなく『福さん』というあだ名がピッタリな姿に、ネット上ではこのような反響が寄せられました。・かっこいい!俳優の綾野剛さんにそっくり。・こんなに立派になって…。『EXILE』の新メンバーかと思いましたよ!・誰だか分からなかった!かわいいし、かっこいいし最高です。子役時代の姿を知っている人からは、驚きの声も相次ぎました。俳優のみならず、音楽活動やYouTuberなど、多方面で活躍をする鈴木さん。今後の活躍も楽しみですね![文・構成/grape編集部]
2021年04月18日新型コロナウイルスの感染予防で、マスクや手洗い、手指消毒などが当たり前になっていますが、練習や試合などサッカーの場でどのように感染対策をすればいいのか悩んでいる方も多いのでは。そこで今回は、国立スポーツ科学センター(JISS)の医師・医学博士で、JFA医学委員会メンバーでもある土肥美智子先生に、新型コロナウイルスの予防についてうかがいました。「サッカー編」では、指導現場の状況に即した対処法を紹介します。(取材・文:鈴木智之)■プレー中のマスクは必要ありません新型コロナウイルスに関して、屋外でマスクをせず、距離をとった状態でクラスターが発生したという報告はありません。濃厚接触者の定義にも当てはまらないので、サッカーのプレー中にマスクをする必要はないと考えられます。気温が上がると熱中症になる恐れがあり、呼吸困難に陥ることもあり得るので、プレー中はマスクをしなくても良いでしょう。■個人のタオルと飲み物を用意しよう汗を拭くときは、どうしても手指が顔に触れやすくなります。その際に、手指にウイルスがついていたら感染してしまう可能性があります。タオルやペットボトルの飲み物を共有しないことは、新型コロナ対策に関わらず、インフルエンザなどの感染症対策において大切なことです。タオルにウイルスがついていた場合、それを触ると接触感染してしまうおそれがあるので、他人の持ち物にはなるべく触らないこと。触ってしまった場合は、顔などを触る前に手指消毒をすることを心がけましょう。飲み物は個人で水筒などを用意しましょう■ビブスは着回ししないようにビブスにウイルスがついていた場合ビブスを着回しすると、これによって感染する恐れがあります。そのことから、着回しはしないほうが良いでしょう。ビブスを着用した直後にスプレーなどを使い、消毒できれば良いですが、あまり現実的ではありません。そう考えると、ビブスを共有せずに、使い終わったら消毒、洗濯する方がいいでしょう。コーチがたくさんのビブスを回収するときは、使い捨ての手袋をつけることをおすすめします。■つばを吐くときは、水のある場所でサッカーのプレー中、口の中に砂や芝が入ると不快で、つばを吐きたくなることがあります。つばにはウイルスが含まれているので、吐き出すときは水場など、水が流れるところでするようにしましょう。ピッチ上につばを吐くと、飛沫が飛んだり、他の人が触れてしまう可能性があるので、つばの処理には気をつけましょう。■コーチはその都度、言って聞かせようマスク、手指消毒、食事中の会話を控えるといった対策は、時間の経過とともに忘れてしまうことがあります。口うるさく言うと、選手たちに嫌がられるかもしれませんが、マスク着用、手指消毒ができていないときは、その都度、言って聞かせるようにしましょう。合宿中の食堂でマスクをつけずに食べ物を取りに来た選手には「マスクをしよう」や、物に触る前は「手指消毒しよう」などと注意をうながすこと。習慣になるまで、言い続けると良いと思います。■保護者はマスクを着用し、距離をとって観戦しようサッカーを観戦する時は、保護者はマスクをして、他の人と距離をとって見ましょう。マスクをつけた状態であれば会話しても良いですが、大声で長時間話さないなど、普段の生活と同じように意識をしましょう。■選手は自分の身体を良く知ることが大事新型コロナウイルスの流行は、いつ終わりを迎えるか、わかりません。ネガティブにとらえることは簡単ですが、「自分の体調としっかり向き合う良い機会だ」などとポジティブに考えることもできます。これまでの人生で、ここまで体調や感染症に気をつけて暮らした経験はないと思います。自分の身体を知ることは、トップアスリートになるためにはとても大切なこと。体調管理は習慣なので、日々体温を測ったり、手指消毒をしたり、バランスの良い食事をとってよく眠ることなどに取り組んでおくと、大人になっても継続することができます。「どうすれば、元気で過ごすことができるか?に目を向けて、日々を過ごしてもらえたらいいのでは。そして将来、大人になったときに、常に良いコンディションで活躍できるサッカー選手になってほしいと思います」と土肥先生はアドバイスをくれました。良い選手になるだけでなく、サッカーを思い切り楽しむためにも、自分の身体を良く知りコンディションを整えることは大事なことです。みなさんもぜひ実践してみてください。土肥美智子(どひ・みちこ)国立スポーツ科学センタースポーツメディカルセンター副主任研究員。医学博士。日本スポーツ協会公認スポーツドクター。千葉大学医学部卒業。医師国家試験合格後からスポーツドクターを目指す。放射線診断学専門医として大学病院に勤務するかたわら、スポーツドクターとして主にサッカーの仕事に携わる。2006年より国立スポーツ科学センターに籍を置き、スポーツドクターに専念。トップアスリートの健康管理、臨床研究およびオリンピック、アジア大会、男女サッカーワールドカップ等に帯同。日本オリンピック委員会(JOC)医学サポート部会員、日本サッカー協会(JFA)「医学委員会」委員、アンチ・ドーピング部会長、アジアサッカー連盟(AFC)「医学委員会」副委員長、国際サッカー連盟(FIFA)「医学委員会」委員、国際オリンピック委員会(IOC)「スポーツと活動的社会委員会」委員ほか
2021年03月19日現在公開中のディズニー映画最新作『ラーヤと龍の王国』の大ヒット記念舞台挨拶が開催され、ヒロイン・ラーヤ役の吉川愛をはじめ、高乃麗、森川智之、斎藤汰鷹といった日本版声優が初集結した。イベントで吉川さんは「友達が観てくれていて、エンドロールが長くて助かったと言ってました(笑)一緒にいた人に泣き顔みられるのが恥ずかしいほど、泣いて感動してくれたみたいです」と周囲の反応を明かした。ラーヤのほかにも、個性豊かなキャラクターたちが登場する本作。『ズートピア』『スター・ウォーズ』シリーズなどにも参加し、ディズニー作品には欠かせない存在であり、今作ではラーヤの父・ベンジャの声を担当した森川さんは「ベンジャはハートの国の長でして、龍の石の守護者ということで、一族やラーヤと共にずっと石を守ってきたんです。彼自身はバラバラになった王国を、再び平和な王国へ復興させるために『みんなが共存しあって集まろうよ』という想いをずっと持ち続けています。ラーヤに剣術も教えていて、剣の達人でもあるんです」とキャラクターについて説明し、「素晴らしい方で、僕みたいです(笑)本当にいいお父さんなんですよ」と語ると、思わずほかのキャストも笑みを浮かべた。またキッズ実業家、ブーン役の斎藤さんは「ブーンは過去に悲しいことがあったけど、それでも元気で優しくておしゃべりで、商売上手。少し僕に似たところもあるキャラクターです」と満面の笑顔で無邪気に語り、王国を救う鍵となる伝説の最後の龍シスー役の高乃さんは「シスーは面白い。そして純粋、正直で、すごいポジティブなんですよね。前向きなのは自分をあまり大きくみせない、頑張っちゃわないので、大らかで自然体で、みんな何もかも信じちゃうというのは何も知らないからっていうこともあるんですけど、シスーは信じちゃいます。そして大抵おなかがすいてます(笑)」と楽しそうに話す。自分だけしか信じることのできないラーヤと、他人を信じすぎてしまうシスー。高乃さんは「信じるっていうのは、凄い怖いことだと思うし、せっかく手を繋いでも握り返してくれるとは限らないじゃないですか。手を払われるかもしれないし…そう考えると信じることはすごい勇気がいることで、いま信じないほうがいい、とか信じちゃいけないという風潮がある中でラーヤの成長をみると信じることが大きな力に繋がるんだな、としみじみと感じました」と本作のテーマ「人を信じる」ことの大切さについて述べ、吉川さんは「ラーヤが旅を続けていくにつれて、シスーたちに出会って心に染みる様々なセリフを言ってくれるんですけど、それは私の心にも響くセリフで『私も頑張ろう』と思える作品で、『ラーヤ分かるよ、頑張れ!』と思いながら演じていました」とふり返っていた。『ラーヤと龍の王国』は劇場公開中、ディズニープラス プレミア アクセス公開中。※プレミア アクセスは追加支払いが必要(cinemacafe.net)■関連作品:ラーヤと龍の王国 2021年3月5日より映画館 and ディズニープラス プレミア アクセス 同時公開© 2020 Disney. All Rights Reserved.
2021年03月16日女優の吉川愛が15日、都内で行われたディズニー・アニメーション最新作『ラーヤと龍の王国』の大ヒット記念舞台あいさつに声優の高乃麗、森川智之、子役の斎藤汰鷹(たいよう)とともに出席した。本作は、“龍の王国”を舞台に繰り広げられる少女ラーヤの戦いと成長を描く物語。吉川はヒロイン・ラーヤの日本語版吹き替えを担当し、声優デビューを果たした。今月5日に封切られてから10日が経過。周囲の反響について、吉川は「友達が見てくれた。泣き顔が見られちゃうから最後のエンドロールが長くてよかったって言っていて、すごくうれしかったです」と報告した。伝説の龍・シスーの声を担当した高乃は「家族が予告編のマネをしてきたので、今度は私が家族のマネをするというヘビロテにハマっていました」といい、ラーヤの父親を演じた森川は「お父さんという役は最近やり始めたのでこの作品がしっくりきている。なかなかいいお父さんだなって思いました。僕自身はお父さんではないですけど、お父さん役をやるために生まれてきたんですかねぇ。ぴったりです」と自画自賛して笑わせた。イベントには国内に3人しかいないという一筆龍絵師の手島啓輔氏が登場し、本作のさらなるヒットを祈願して一筆龍のライブペインティングを披露した。一筆龍は龍の胴体を一筆で描くもので、手島氏が慎重に筆を走らせると、シスーをイメージした青い龍が浮かび上がった。吉川は「やばいですね。想像していたのと違う。こんなにきれいでかっこいいんですね。鳥肌が立っちゃうくらい」と目を輝かせた。さらに仕上げとしてキャスト4人が最後に筆を加えることなると、吉川は「一番のプレッシャー。棒人間しか描けない人間ですよ」と戦々恐々。及び腰になりながらも龍の頭部に色を入れ、一筆龍を完成させたが「めちゃめちゃ緊張しすぎて…!」と手が震えていた。
2021年03月15日森川智之と甲斐田裕子が、Netflixオリジナルアニメシリーズ「BIOHAZARD:Infinite Darkness」の日本語吹き替えキャストを務めることが決定。ティザーアート第2弾と新場面写真も公開された。2006年、ホワイトハウスが何者かにハッキングされた。大統領管轄の極秘ファイルに不正アクセスの痕跡が見つかったのだ。捜査のため召集された合衆国エージェントのレオン・S・ケネディらは、停電したホワイトハウス内で正体不明のゾンビと遭遇。一方、テラセイブの職員クレア・レッドフィールドは難民支援のために訪れた国で失語症の少年が描いた奇妙な絵と出会う。ウィルス感染者を描いたと思われるその絵をきっかけに、独自の捜査を進める。翌朝、ホワイトハウスを訪れたクレアはレオンを見つけ、その絵を見せる。この2つの関連性に何かを悟るレオンだったが、クレアには関係ないと言ってその場を立ち去る――。本作は、サバイバルホラーゲームの金字塔「バイオハザード」シリーズの人気キャラクター、レオン・S・ケネディとクレア・レッドフィールドの2人を軸に物語が展開するホラーアクション作品。森川さんと甲斐田さんが声を担当するのは、もちろんレオンとクレア。ゲーム「バイオハザード RE:2」以来の再共演となる。森川さんは「また戦いの日々がやって来るのかと思うと、早くも胸の高鳴りが抑えられない状態です」と心境を明かし、「表題のインフィニットダークネスとはいったいどういう意味を持つものなのか、新たなドラマでのレオンの活躍にご期待ください!」とメッセージ。「ついにドラマ化!?レオンとクレアにどんな展開が待っているのか楽しみです」とワクワクしているという甲斐田さんは、「昔プレステ版の2で犬に追い詰められ叫びながらプレイしてたのが懐かしい、恐怖に耐えられるでしょうか」とコメント。なお森川さんは、3月27日(土)の「AnimeJapan 2021」Netflixステージに登壇することも決定した。また今回到着したティザーアート第2弾では、シリーズ初のスーツ姿を披露。銃を構えるレオンと、ライトを片手になにかを探している様子のクレア、そして重要な舞台のひとつ、ホワイトハウスに向かうゾンビたちの姿も描かれている。そして、このホワイトハウスで偶然再会したレオンとクレアの新場面写真も到着。新しいシリーズの世界観を少し覗くことができる。「BIOHAZARD:Infinite Darkness」は2021年、Netflixにて全世界独占配信予定。(cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2021年03月12日目がかゆい、鼻がムズムズする、くしゃみが止まらない...。これらは花粉症の症状です。今年の春は花粉が大量飛散していることもあり、つらい思いをしている人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、医療法人つばさ会高座渋谷つばさクリニックの武井智昭院長に、花粉症対策について話をうかがいました。花粉症シーズンを乗り切るためにも、ぜひ参考にしてみてください。(取材・文:鈴木智之)■花粉の本格シーズンは2月末からGW頃まで花粉はいつ頃から飛び始めるのでしょうか?小児科・内科・アレルギー科の医師として勤務する、高座渋谷つばさクリニックの武井智昭院長によると、「スギやヒノキの花粉は、早いところでは1月下旬から飛び始め、2月下旬から本格化します」とのこと。5月のゴールデンウィーク頃まで、花粉シーズンは続くそうです。「花粉症の症状としてはくしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ。鼻の粘膜が圧迫されることによる、頭部前方の頭痛などがあげられます。すでに花粉症シーズンですので、これらの症状に悩まれている方は多いかと思います」花粉症でつらいのが鼻づまり。頭がぼーっとし、集中力が途切れてしまいます。「なぜ花粉によって鼻がつまるのかというと、花粉が鼻の粘膜に付着することにより、炎症が起こるからです。炎症によって粘膜が鼻の中で押されるようになり、空気が通る空間を塞ぎます。これが鼻づまりのメカニズムです。鼻がつまると脳に酸素が行きにくくなるので、集中力の低下が起きます。鼻づまりがひどくなると、勉強などに集中することが難しくなるので、花粉症の薬を飲み、点鼻薬を使うようにしましょう」■目のかゆみは目薬でバリアを張ろう花粉症の症状には個人差がありますが、目のかゆみに悩まされる人も多いのではないでしょうか。かいてしまうと目が腫れたり、充血するので、注意が必要です。「目のかゆみには目薬が効果的です。1日に3回程度使うことで、目に目薬でバリアを張ることができ、花粉の侵入を防ぐことができます。アレルギー反応(かゆみ)を抑える効果があるので、目薬は必須と言えるでしょう。お子さんの場合、目をかきすぎて赤くただれてしまうこともあるので、かゆくなったら目薬をさすことを習慣にすると良いでしょう」■花粉症かな、と思ったら何科を診断すればいいの?近年は子どもの花粉症が増えていて、3、4歳の子が受診するケースも多いようです。「症状は大人と同じく、目のかゆみ、くしゃみ、鼻水といった、典型的な花粉症のものです。お子さんの場合、花粉症かな? と思ったら、小児科やアレルギー科、もしくは耳鼻咽喉科のいずれかを受診してください。花粉症の症状は鼻や喉に影響が出るので、耳鼻咽喉科でも大丈夫です」花粉症対策として、すぐにできるものにマスク、メガネ、手洗いなどがあります。花粉は目、鼻、喉の粘膜に付着するので、それらを防ぐことが重要です。感染症の対策とほぼ同じで、現代ではマスク着用は必須になっていますし、手洗い、手指の消毒も頻繁に行っていると思います。春はスギ花粉が飛散します「忘れやすいのが、衣服についた花粉を払うことです。外に長時間いると、衣服に花粉が付着しています。それを室内に持ってきてしまうと、花粉が滞留することになるので、家の玄関など、部屋に入る前に洋服についた花粉を手で払ったり、上着を脱いで振り落とすことで、室内に花粉を持ち込まずに済みます」これらの対策をすることで、外から体内に侵入する花粉を防ぎ、取り込む量を軽減することができます。■薬は一週間ぐらい前から飲み始めるしかし、それだけでは万全とは言えません。花粉症は、体内と体外の両方から防ぐことがポイントなのです。「体内から防ぐ方法は2つあります。もっとも重要なのが、薬を飲むことです。薬の飲み方としては、花粉シーズンが始まる1周間ほど前から飲むことをおすすめしています。なぜ早めに飲み始めるのが良いかというと、花粉の飛散量が増えるとともに、症状も悪化するからです」花粉症の薬は『抗ヒスタミン薬』と言って、飲んですぐ効くというよりはじわじわ効き始めて、一週間ぐらいで効果が出てくるとされています。そのため、花粉が飛びそうな一週間ほど前から飲み始めた方が良いそうです。「最近の薬は眠くならなくなってきていますし、小さなお子さんでも飲めるものもあります。鼻づまりや鼻水に効く点鼻薬は、子ども用でも、ステロイドが入ってるものをお出しすることができます。病院で処方する薬は、ドラッグストアなどで売っているものには含まれていない成分が含まれているものもあるので、医薬品を使うことをおすすめします」以上が基本的な花粉症対策です。次回の記事ではサッカーの場面での対策、日常生活でできる体質改善、近年注目されている、花粉症が治る治療法などについて、解説していきます。武井智昭(たけい・ともあき)医師。慶應義塾大学医学部卒業後、慶應義塾大学病院 にて小児科研修、2005年から平塚共済病院小児科医長として勤務、2020年に「高座渋谷つばさクリニック」院長就任。専門は小児科・内科・アレルギー科。
2021年03月09日30年近くに渡るスペインでの指導経験を通じて、育成の大切さ、指導者が変わることの重要性を痛感したと話す、佐伯夕利子さん。インタビュー最終回では、ビジャレアルアカデミー所属時の育成改革の話から、保護者、指導者ができることについて話をうかがいました。(取材・文鈴木智之)ビジャレアルが行った育成改革改革のおかげで、これまで選手をジャッジして来たことに気付いたと佐伯さんは語ります(写真はサッカー少年のイメージ)<<第3回:「ひどい指導者がいる」と批判するだけでは何も変わらない、佐伯夕利子さんが日本の指導現場に提言■少しずつでも前進、進化することが大事――2014年に始まったビジャレアルの育成改革から6年が経ちました。佐伯さんはクラブを離れて一時帰国中に日本で活動されていますが、進み具合はどのように感じていますか?もともと、8年から10年スパンで結果が出るものと考えていました。これは改革が始まってから気がついたのですが、フットボール界は指導者やスタッフの入れ替わりが激しく、毎年のように変わります。ですので、3歩進んだと思ったら2歩下がるような状態です。ビジャレアルに指導者が120人いると、どうしても学びの浸透度に差が出てきてしまいます。足並みをそろえている間にシーズンが終わり、また人が入れ替わる...といったことが起きるので、すごく難しい状況だと感じています。そのため、思ったようなスピードで前進できるものではないというのが、正直な感想です。ただ、クラブとして継続して取り組むことで文化になりますし、求めているスピード感で物事が変わらなくても、一歩一歩前進し、進化することが大切だと思っています。――2014年に育成改革がスタートし、2020年で6年になります。当時15歳の選手が、現在のU-23にいるわけですね。いまのU-23の監督は改革初期にいなかった人なのですが、ご自身がこれまで見てきたチームや選手との違いを、明確に感じたそうです。彼は「今年のU-23の選手たちは、これまで自分が見てきた選手と違う。常に選手同士でフットボールについて会話をしているし、練習への取り組み方、レクチャーを聞く姿勢などは、これまでの指導人生で関わってきた選手たちと違う」と言っていたので、少しずつではありますが、何かが変わってきているように感じています。■選手の育成は数値化できるものではない――育成が難しいのは、「これをやったからこうなりました」と、結果がすぐに、明確に出るわけではないことです。はい。選手の成長は可視化、数値化できるものではないので、ビジャレアルが育成の方針を変えたことに対して、選手の学びにどのような変化が生まれているのかは、本人さえもわからないことがあります。クラブとしても、選手の成長率が何%伸びました、偏差値がいくつ上がりましたと、わかりやすく成果を表すものはないという結論に達しました。その中で私達が「間違いない」と確信を持って取り組むことが、どれだけ効果があるのかはわかりませんが、取り組みを続けることで、選手自身が人として豊かになっていき、その結果、サッカー選手として成長し、選手としての価値も高まっていくと考えています。こうすればいいという正解はありませんが、自分たちが信じて、良いと思うことに取り組むこと、そしてそれに誇りを持つことが、何よりも大切なのではないかと思っています。■より良い選手になってほしいなら...。堅苦しくないようゲーム感覚で――サカイクはサッカーをする子どもを持つ、保護者の方々がたくさん読んでくれています。保護者の立場から、子どもたちとどのように接すればいいのでしょうか?保護者であれ、指導者であれ、選手や子どもに関わる大人は、より良い人間、より良い選手になってほしいと思っているものですよね。ただし、そのためのアプローチを間違っていたり、わかっていなかったり、勘違いしている大人がたくさんいます。指導者レベルでは、かつての私もそうでした。保護者のみなさんは、子どもとより深いところでつながっているので、俯瞰して見るのは難しいことかもしれませんが、私達がやったような、映像を使って......というような堅苦しいやり方ではなく、ゲームのような感覚でやってみるといいのかなと思います。――具体的にはどのようなことでしょうか?うちの息子に自立して欲しい、自分でものを考えて、積極的に取り組むような人間になってほしいと思うのであれば、親である自分自身が、そうなるような取り組みをしているのだろうかと、紙に書き出してみるのもいいと思います。試合のユニフォームやスパイクを、親である自分が用意してはいないだろうかと、ご自身の行動を「子どもが自立する」という視点で考えたときに、どこへ向いているのかをゲーム感覚で確認するのもいいかもしれません。■サッカーに必要なものを子ども自身が考えることが自立につながる――サッカークラブは子どもたちに自立してほしいと考え、そのための取り組みをしているのに、保護者が過保護になってしまっているというのは、指導現場でもよく見聞きします。「明日のサッカーに必要なものはなんだろう?」と、子ども自身が考えて準備することも、自立する上では大切なことですよね。「明日の試合に、お弁当はいりますか?」と、親がコーチに聞いてしまっては、お子さんはお弁当がいるかどうかを気にすることはありません。「今日から、お弁当がいるかどうかはお母さんは聞かないから、自分でコーチに聞きなさい」と言うのも、ひとつの方法です。自分のお子さんにこうなってほしいという最終像があって、それに向かってプラスになることを、自分がやっているのか。そこに意識を向けてみるといいと思います。――子どもの自立のために、クラブと保護者が同じ方向を向くのが理想ですね。子どもは成長の途中なので、良いときもあれば悪いときもあります。指導者や保護者は、彼らと伴走しながらサポートしていくものです。練習中に「なぜ彼はふてくされるんだろう?」という場面があったとして、その裏側には必ず何か理由があります。そこに目を向けず「ふてくされて態度が悪い、○○くん」とダメ出しやネガティブフィードバックをしたり、「そんな態度では試合には出さない」と言って、週末の試合から干したりすることを、私達指導者は繰り返してきました。でもそうではなくて、人間にはいろいろなコンテキスト(前後関係)があり、ファクター(事実)があります。そこに理解を示し、歩み寄り、選手のバックグラウンドを知ろうとすることは、とても大切なことだと思います。罰するのは、その後からでも遅くないからです。■これまでと違う日本人が育っている。大人も進化し続けないと指導の質が上がらない――時代の流れとともに、求められる指導者像や選手へのアプローチは変わってきていると感じますか?はい。時代の流れは早いので、指導者は敏感に感じ取り、変化していく必要があると思っています。フットボール界だけ、指導現場だけで物事は測れません。社会の潮流や教育現場の流れなども鑑みることが大切です。近年、日本は教育方針が大幅に変わりました。いまの子どもたちが大人になる10年、20年後は、これまで私達が知っている日本人とは違ったタイプが育っているでしょう。しかし、それに対応する我々上の世代は、昭和の教育を受けている人が大半です。これまでとは違う日本人が育っているのに、育てる側の人間がついていけないと誤差が生じます。――前提条件が違う人達同士、ミスマッチが生じるわけですね。だからこそ我々上の世代、つまり大人が敏感になること。進化することに貪欲に、エネルギーを注ぐ努力をする必要があります。そうしないと、指導現場の質も上がらないと思います。子どもたち、青少年はその時代に沿った人格形成をされています。いまの子どもたちの価値観を、昭和に戻すのは無理な話です。そうであるにも関わらず、指導者が選手に圧力をかけ、恐怖心で抑え込んできた事実が、スポーツ現場にはあります。そこに対して、どう意識を変えていくか。お話してきたビジャレアルの育成改革もそうですが、勇気を持って、我々大人が取り組むべきだと思います。<<第3回を読む佐伯夕利子(さえき・ゆりこ)1973 年10月6日生まれ/イラン生まれ92 年にスペインに移住し、93 年から指導者の道を歩み始める。レアル・マドリードのスクールをはじめ、スペイン男子3 部リーグ、アトレティコ・マドリッド女子チームなどで監督経験を積む。08 年からビジャレアルに在籍し、男子U19のコーチ、レディースの監督、女子部統括責任者などを歴任。18 年に公益社団法人日本プロサッカーリーグの特任理事(非常勤)に選任され、2020年3月からJリーグ常勤理事。
2021年02月22日20年以上に渡ってスペインで指導者として現場に立ち、アトレティコ・マドリードやビジャレアルのアカデミーなどで活動してきた、佐伯夕利子さん。なかでも2014年にビジャレアルのアカデミーが実行した「育成改革」には、指導者人生を揺るがすほどの影響を受けたと言います。インタビュー第3回では、佐伯さん自身の変化について、話をうかがいました。(取材・文鈴木智之)ビジャレアルが行った育成改革改革のおかげで、これまで選手をジャッジして来たことに気付いたと佐伯さんは語ります(写真はサッカー少年のイメージ)<<第2回:そのコーチングは「指導者が考える正解」では?ビジャレアルが将来を見据えて行った指導者改革■「これまで選手をジャッジし続けてきた」と気づいた――ビジャレアルの育成改革では指導風景を撮影し、映像をもとに指導者間でディスカッションしたとおっしゃっていましたが、佐伯さん自身フィードバックを受けて、どのような変化があったのでしょうか?まず、選手に対するアプローチの仕方が、ガラリと変わりました。なかでも強く感じたのが「私はこれまで、選手をジャッジし続けてきたんだ」ということです。たとえば、「この選手は良い選手」「この選手はそうでもない」というのもジャッジです。誰しも指導者にはお気に入りの選手がいて、どんな状態でもピッチにいてほしい。説明のつかない信頼感を寄せている選手がいます。その子に対するジャッジは、文句なしに「良い選手」です。でもいま振り返ると、それは思い込みだったのではないだろうかと。もしかすると、良い選手であるという先入観のもと、ラベリングをしていたのかもしれません。――ご自身の考えを、客観的に見られるようになったのですね。他に変わったのが、口から出る言葉です。人間は無意識のうちに、習慣化した言葉を使っています。指導中にも、頻繁に口をついて出ます。ビジャレアルの育成改革ではメソッド部門のメンタルコーチたちが、私の近くに影のように寄り添い、練習中にカメラを回し、メモをとりながら「佐伯コーチは練習中、何を言っているのか?」を記録しました。そして、私の口から出てくる言葉を全部「仕分け」してくれるんです。ポジティブな言葉とネガティブな言葉を分け、選手に対してポジティブなフィードバックが多かったのか、ネガティブなフィードバックが多かったのかに分けます。■言葉を可視化したことで、選手が自分の言葉をどう感じるかに気付けた――どんな言葉をかけているか、可視化されるわけですね。そうなんです。たとえば、90分の練習でA君に18回、B君に8回、C君に2回、声をかけたとします。「この数字を見て、佐伯コーチは何を感じますか?」と質問をされます。そこで私は「A君に18回も声をかけている。すごく執着しているな」とわかるわけです。次に、A君にかけたポジティブな言葉とネガティブな言葉を仕分けされた表を見せられます。すると、18回のうち15回がネガティブで、3回がポジティブなワードを使っていたことがわかりました。――A君に対して、ネガティブに執着していたわけですね。そこで私は自分の考えを正当化するんです。「でも、あの子には、これまで何度も注意しているんですよ。それなのに、状況を見ないでボールを受けてしまって、それから何をしようかを考えるから、ボールを奪われることが多くて。何度言っても改善されないんです」というように。指導者というのは自分を正当化させたら天下一品で、いくらでも言葉が出てきます。でも、はたして本当にそうなんだろうか? というところを、メソッド部のコーチが掘り下げてくれるんです。一つひとつ踏み込んで、「この言葉は、A君に対してどのように伝わってったと思う?」「このように言われたら、A君はどのように思ったと思う?」と、あえて指摘せず、質問を投げかけることで私自身にその答えを出させるのです。それを繰り返すことによって、「こんな言葉を使ってしまった」「こんな言い方をしてしまった」「A君は、いまどう思っただろう?」という意識が芽生えるようになりました。自分の指導を俯瞰できるようになったというと、おおげさに聞こえるかもしれませんが、いままでそんなことは思ったことがなかったので、一番の成長だと思います。――すごいアプローチですね。例えば同じシチュエーションで同じミスをした時に「また?」と指導者が言ったとします。その「また?」が、言われた選手に与えるインパクトは、どのようなものがあるだろうか?「また?」と言われた次のアクションで、結局あなたが望むプレーをA君はできた?と聞かれるわけです。同じミスをしたときに、指導者に「また?」と言われたら、次から身体が縮こまってしまい、より良いアクションは起こせないですよね。メソッド部門の人たちはそのような対話を通じて、私を変えてくれました。■スペインでは勘違い指導者の居場所がなくなりつつある――キャリアのある指導者を変えるのは、大変なことだと思います。変える方も、変わる方も。私だけでなく、スペイン国内の大多数の指導者は、多くの勘違いのもとに指導をしてきたのだと思います。幸運なことに、私はそれに気がつくことができました。さらに申し上げると、スペイン国内では指導者のプロファイルが変わってきていると感じています。これまではパフォーマンス系の指導者、例えば吠えるタイプの指導者やミスをした選手がいたら、ピッチサイドで地面にペットボトルを投げつけてみたり、審判に食ってかかったりするような指導者が多くいました。審判にプレッシャーをかけることイコール、チームへのプラスになるという変な信仰があったり。まだまだそのような指導者は少なくありませんが、流れが変わってきて、徐々にそういった指導者の居場所がなくなってきていると感じています。■知識があっても現代のやり方に合わない指導者は求められていない――そのような指導者はかつては「熱心な指導者」と言われていましたが、世の中が変わってきた中で、求められる指導者像も変化してきたのでしょうか?そう思います。先日、スペインの有名なスポーツダイレクターと話をしたのですが、同じことをおっしゃっていました。「○○監督はフットボールの知識があって、4-3-3について語らせたら、自分がいままで出会ってきた中でナンバーワンだ。だけどスポーツダイレクターの立場から考えると、彼を監督して招聘するのはありえない。なぜならもうそういう時代じゃないし、彼のやり方は求められていないんだよね」と言っていました。選手とのコミュニケーション方法やチームの作り方、自分の知識の伝え方など、時代とともに求められるやり方も変わってきているのだと思います。――オールドスタイルの指導者の居場所がなくなってきているのですね。はい。スペインで言うと、1980年代、90年代の指導スタイルから、進化していない人達の居場所がなくなってきているように感じます。そういう人達は、海外に居場所を求めています。なぜならばアフリカやアジアなどは、ヨーロッパと比べて人権への意識が低い地域もあるので、そのような指導がまだ認められるからです。もちろん、アフリカやアジアで仕事をしている指導者全員がそうだと言っているのではありません。そこは誤解なさらないようにしてほしいです。中には実力が認められて、海を渡った指導者もいます。でも、そうでない人がいるのも事実です。■過去にもてはやされた手法をなぞることがイケてると勘違いしていた――日本のスポーツ界にも、指導者のパワハラは根強く残っています。ハラスメント系の指導者というのが、一昔前はイケている指導者だった時期がありましたよね。「あの監督は情熱がある」といったように、色々な言葉で正当化されてきたんです。私もそう思っていた時期もありました。例えば、「メンバーリストは相手のチームよりも後に出せ」とか、色々なことを教えられました。でも時代は変わり、指導者がメンバーリストをいつ出すかに気を取られている間に、そのエネルギーを選手に向けて、選手のことを考える時間に当てたほうがよっぽど良いですよね。――そう思います。試合前というのは、選手が試合に向けてどのような気持ちでいるか。それに指導者は寄り添っていなければいけないはずなのに、つまらない信仰のようなものを、私達はたくさん作り上げてきてしまいました。それをなぞることが、イケている指導者だと勘違いし、そのような指導者をスペインのサッカー界は大量生産してしまったのです。しかし現在、先進的なクラブは、そのようなプロファイルの指導者は求めていません。ビジャレアルが2014年に改革しようとしたのは、まさにその部分で、それが遅かったのか、早かったのかはわかりませんが、私に多くの影響を与えてくれました。■ひどい指導者たちを批判するだけでは何も変わらない。指導環境改善のためにできること――過去の誤った振る舞いに気がついたとき、どのように感じたのでしょうか?私はメソッド部門のコーチに「いままでの自分はひどい指導者だったんだと、恥ずかしく思う」と言いました。すると、「いいんだよ。キミに非があるわけではないんだから。キミは、そのやり方しか知らなかっただけなんだ。それが正しいと思っていただけなんだ」と。さらに、こう言われました。「キミがやってきたことと、違ったアプローチがあることも知ってほしい。こういうやり方もあるんだと知ることで、指導者として豊かになれるはず。指導者をそのように育ててきた、スペインのスポーツ文化にも責任はある。人間は知っていることしか見えない。キミたちはひとつのやり方しか教わってきていないから、見えるものも見えなくなっているんだ。知ることによって、見えるものも変わるはずだから、『知る』を増やそう」と。――深い言葉ですね。日本のスポーツ界には未だにハラスメントがあり、子どものスポーツに対して、ひどい指導をしている人も多いと聞きます。でもそこで、「ここにひどい指導者がいる」「あそこにもいるぞ」と批判を繰り返すだけでは、何も変わりません。なぜならばそのような指導者達は、言い訳でなく、他のやり方を知らないんです。そして、いままではそのやり方で試合に勝ったり、大会に優勝したりと、機能してきてしまったのです。なので、その部分に対する『学びくずし』と言うか、そこに取り組むためのきっかけや、サポートする人がいない限り、指導者は変わることができない。私の経験上、そう思います。(第4回に続く)<<第2回を読む佐伯夕利子(さえき・ゆりこ)1973 年10月6日生まれ/イラン生まれ92 年にスペインに移住し、93 年から指導者の道を歩み始める。レアル・マドリードのスクールをはじめ、スペイン男子3 部リーグ、アトレティコ・マドリッド女子チームなどで監督経験を積む。08 年からビジャレアルに在籍し、男子U19のコーチ、レディースの監督、女子部統括責任者などを歴任。18 年に公益社団法人日本プロサッカーリーグの特任理事(非常勤)に選任され、2020年3月からJリーグ常勤理事。
2021年02月16日