本日9月9日に東京・シアタートラムで開幕したモチロンプロデュース『阿修羅のごとく』の舞台写真と全キャストのコメントが到着した。『阿修羅のごとく』は、数々の話題作ドラマを生み出した昭和を代表する脚本家で、今なお多くのファンを持つ向田邦子の代表作。演出は人間の内面を丁寧かつ大胆に表現する演出家・木野花、脚色は劇作家・演出家の倉持裕が担当する。出演者は、女優・歌手だけでなくプロデューサーを務めるなど、幅広く創作活動を続けている小泉今日子、数々の映画やドラマに出演し、多くの著書も執筆している小林聡美、映画監督や舞台演出家など、多くのクリエイターから信頼を得ており、その巧みな演技で人々を魅了する安藤玉恵、女優だけでなく自身で写真集を企画するなどクリエイティブセンスにたける夏帆のほか、男性キャストとして岩井秀人、山崎一が名を連ねている。それぞれの四姉妹の恋人や夫、不倫相手の2役を演じ分けるのも見どころのひとつとなっている。また、9月14日18時公演の模様がライブ配信されることが決定した。■演出:木野花 コメント「阿修羅のごとく」を舞台化することのプレッシャーを励みに変えて、向田邦子という作家の底知れない怖さと愛情に向き合い、ひたすらに、ガムシャラに稽古してきました。合言葉は「小劇場のごとく」。稽古が進むにつれ、やはり今回はベストキャストだという確信が湧いてきて励みになりました。頼もしいスタッフに助けられ、美術、照明、音学総動員で、演劇ならではの「阿修羅のごとく」が出来そうだと、喜ぶ間もなくもう初日なんですね。あっという間でした。どうか皆さまも、あっという間の「阿修羅のごとく」を楽しんで頂けたら幸いです。■小泉今日子 コメント木野花さんの演出のもと、濃密な稽古を重ねた日々。健全な精神状態を維持しながら学生時代の部活を思い出させる疲労感は爽快でもありました。関わるキャスト、スタッフの意見をちゃんと聞き、良いところは取り入れてくれる演出家とプロデューサー!真摯に、でも楽しみながら役に取り組む俳優陣!素敵な夏の日々でした。そして、私たちの、私たちにしか出来ない『阿修羅のごとく』を作り上げたと思ってます。どうぞお楽しみに!■小林聡美 コメントそれぞれの役者が、それぞれの修羅場をかかえつつも、『阿修羅のごとく』は喜劇だった?と思えるほど、笑った稽古場でした。小泉さんの可憐さと度胸、安藤さんの聖と俗、夏帆さんのど根性と純情、岩井さんの葡萄と肉体改造、山崎さんの柔軟な宇宙。そして木野さんの演劇魂!もう、私の頭は爆発だ!そんな我々のおりなす家族の修羅場を、東西南北から眺め、たんと楽しんでいだだけたら嬉しいです。■安藤玉恵 コメント脚本が書かれた時代が、セリフではっきりと浮かび上がる、昭和の後半、東京。でもなぜだか言葉遣いに違和感がなく、セリフを発するのが心地よいと感じていました。その時代における男女の価値観を話し合ったり、細かく返し稽古を重ねて、私も三女滝子を見つけることができた、と言いたいところですが…どうかな。臨場感と熱量がいっぱいの、舞台「阿修羅のごとく」楽しみになさってください。■夏帆 コメント1ヶ月の稽古期間で、心も身体もどんどん鍛えられ、稽古前の自分と比べると、なんだかとても強くなれた気がしています。大試合に向けて、木野さんのパワフルな演出を受けながら、お姉さまたちになんとか食らいつこうと必死に走ってきました。なんにしても、この4姉妹はとても強いです。その強さに飲み込まれぬよう、日々体当たりでぶつかっていきたいと思っております。がんばります!■岩井秀人 コメント「阿修羅のごとく」、いよいよ本番です。引きこもりから「俳優になりたい」とスタートし、何十年か経ち、こうして「生まれながらに俳優」な人たちと過ごさせてもらえる時間は、本当に幸福なものでした。木野さんの演出も、ものすごく知的なのに感情と野性に溢れていて、それでいてやって実際見せてもらうと毎回、稽古場が笑いに包まれました。稽古場で笑っていた時間はもちろん、一転して木野さんや小泉さん、山崎さんが場面場面に考察したことを聞き、静かにみんなで考えていた時間、「もっとやりすぎてみて」って言われてやりすぎた小林さんをみんなでみていた時間、木野さんが笑い方を教えようと近づき、夏帆ちゃんはコロナを気にして距離をとっているうちに、「はっはっはー!」言いながら二人で舞台の周りを半周ぐらい歩いていた時間、安藤さんが木野さんのやってみせた通りに演じて怒られていた時間、そういった豊かな時間の数々が、舞台上に上手く乗り切ることを祈っております。我々も楽しみますので、ぜひ皆様にも、お楽しみいただければと思います。■山崎一 コメント早替わりを含めて衣装替えが十数回!いや〜、何十年ぶりでしょうこんな舞台!笑老体に鞭打って頑張るのみです!どうぞ、袖で着替える役者の格闘も、想像して楽しんでみて下さい!笑撮影:阿部章仁<公演情報>モチロンプロデュース『阿修羅のごとく』東京公演:9月9日(金)~10月2日(日) シアタートラム兵庫公演:10月8日(土)~10月10日(月・祝) 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール作:向田邦子脚色:倉持裕演出:木野花出演:小泉今日子小林聡美安藤玉恵夏帆・岩井秀人山崎一【ライブ配信情報】配信日時:9月14日(水)18:00~アーカイブ配信:9月18日(日) 23:59までチケット料金:4,000円(税込)販売期間:9月18日(日) 20:00購入リンク:【視聴についてのお問い合わせ】電話:017-718-3572(平日 10:00-18:00)メール: event@linkst.jp(mailto:event@linkst.jp)※公演日当日の問合せ対応は該当公演(土日祝含む)の終演後1時間程度で終了とさせていただきます。公式サイト:
2022年09月09日9月9日(金)〜10月2日(日)までシアタートラムにて上演を予定しているモチロンプロデュース公演『阿修羅のごとく』。問い合わせが殺到している本作のチケット販売情報などの公演詳細が解禁。さらに、公式HPにてスポット映像&動画コメントが公開された。『阿修羅のごとく』は、数々の話題作ドラマを生み出し、昭和を代表する脚本家で、今なお多くのファンを持つ向田邦子氏の代表作。演出は、人間の内面を丁寧かつ大胆に表現する演出家・木野花、脚色を、名作のリライトを手掛けたら右に出るものはいない実力を持つ劇作家・演出家の倉持裕が務める。本作は父親の浮気を解消するために奮闘する四姉妹の姿と、それぞれが抱えている悩みを映し出す。長女の綱子は仕事先の妻子ある男性と不倫関係、次女・巻子は夫の浮気の予感にもやもやした日々を過ごし、三女・滝子はその堅い潔癖さで男との出会いもなく、四女・咲子はボクサーの彼との不安定な生活に疲弊していた。長女・綱子を演じるのは、女優・歌手だけではなくプロデューサを務めるなど、幅広く創作活動を続けている小泉今日子。また、数々の映画やドラマに出演し、多くの著書も執筆している小林聡美が次女の巻子、映画監督・舞台演出家など、多くのクリエイターに絶大な信頼を得ており、その巧みな演技で人々を魅了する安藤玉恵が三女の滝子、女優だけでなく自身で写真集を企画するなどクリエイティブセンスにたける夏帆が四女の咲子を演じる。そして男性キャストには岩井秀人、山崎一が出演。それぞれの四姉妹の恋人や夫、不倫相手の2役を演じ分けるのも見どころの一つだ。今回、公式HPでは出演者のスポット映像と、本作への思いを語る演出家・キャストの動画コメントが公開となる。名実ともに豪華なキャストが集結する本作に期待してほしい。モチロンプロデュース『阿修羅のごとく』は東京公演を皮切りに、10月8日(土)~10日(月)兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホールにて上演となる。「阿修羅のごとく」スポット映像・コメント動画はこちら【公演概要】モチロンプロデュース 『阿修羅のごとく』作:向田邦子脚色:倉持裕演出:木野花出演:小泉今日子 小林聡美 安藤玉恵 夏帆 ・ 岩井秀人 山崎一■東京公演2022年9月9日(金)~10月2日(日)会場:シアタートラム■兵庫公演2022年10月8日(土)~10月10日(月)会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール公式HP: お問い合わせ:大人計画 03-3327-4312(平日11:00~19:00)制作協力:大人計画企画・製作: (有)モチロン
2022年05月31日モチロンプロデュースの舞台『阿修羅のごとく』の上演が決定した。東京公演を皮切りに、兵庫公演も上演される。『だいこんの花』(1970年)、『時間ですよ』(1971年)、『寺内貫太郎一家』(1974年)など、数々の話題作ドラマを生み出した、昭和を代表する脚本家である向田邦子。食べもの、旅行、ファッション、猫など、あらゆる物事に興味を持つ、好奇心旺盛なその生き方は、現代の多くのクリエイターに影響を与えている。その向田の代表作『阿修羅のごとく』は、1979年のドラマオンエアの当時、和田勉の斬新な演出と、加藤治子、八千草薫、いしだあゆみ、風吹ジュンの共演で視聴者に鮮烈な印象を残し、その後も繰り返される再放送のたびにファンを増やしてきた。今まで、映画にリメイク(2003年森田芳光監督)され、商業演劇として舞台化(2004年、2013年)されてきたが、本作では、向田の書いたセリフをほぼそのままに、シーンと登場人物を大幅にカットし、“四姉妹(を演じる女優)のバトル”に焦点を当てる。演出を担当するのは、『クラウドナイン』『海越えの花たち』などを演出、女優としても活躍し、映画『愛しのアイリーン』でキネマ旬報助演女優賞を受賞。話題作に欠かせない演劇界の二刀流・木野花。女性の内面を丁寧に大胆に表現する演出は、本作品に打ってつけである。脚色を担当するのは、2004年に『ワンマン・ショー』で第48回岸田國士戯曲賞を受賞。近年では『鎌塚氏、放り投げる』をはじめとする“鎌塚氏シリーズ”、『お勢、断行』の演出や『LIFE~人生を捧げるコント~』(NHKBSプレミアム)、映画『十二人の死にたい子どもたち』『アイ・アムまきもと』の脚本など多数手がける劇作家・演出家の倉持裕。名作のリライトを手掛けたら、右に出るものはいない実力の持ち主だ。奔放に生きようとする長女・綱子を演じるのは、近年では株式会社明後日の代表を務め、舞台『青空は後悔の証し』のプロデューサーを務めるなど、女優・歌手だけでなく幅広く創作活動を続けている小泉今日子。向田邦子原案ドラマへの出演等、向田作品とも縁の深い小泉は、昨年開催された向田邦子没後40年特別イベント『いま、風が吹いている』でもナレーションを担当。今回、40数年前に描かれた生々しいセリフを、あらためてどう演じるのか期待が高まる。平和に、堅実に生きようとする次女・巻子を演じるのは、『かもめ食堂』『めがね』など、多くの映画や『すいか』『ペンションメッツア』など、ドラマにも出演。「聡乃学習」などの著作も多数執筆し、主演映画『ツユクサ』が公開中の小林聡美。作品であらゆるキャラクターを演じ分けてきた小林だけに、過去に様々な女優が演じてきたタイプとはまた違う、新たな“巻子”を見せてくれることだろう。女らしさを秘めつつも不器用に生きる三女・滝子を演じるのは、映画『夢売るふたり』で27回高崎映画祭最優秀助演女優賞を受賞。『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』(NHK総合)で阿佐ヶ谷姉妹の美穂さんを演じた記憶も新しい安藤玉恵。映画監督、舞台演出家など、多くのクリエイターに絶大な信頼を得る安藤は、その巧みな演技で“滝子”の複雑さを鮮やかに表現してくれるはずだ。自由にそして必死に生きる四女・咲子を演じるのは、主演映画『天然コケッコー』で31回日本アカデミー賞新人俳優賞ほか、多数の映画賞を受賞し、『海街diary』では39回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。今夏『さかなのこ』の公開も控える実力派女優の夏帆。自身で写真集を企画するなどクリエイティブセンスにたける夏帆が、咲子の儚さと大胆さをどう演じるか楽しみでならない。三女に父親の身辺調査を依頼される探偵、恋人・勝又と四女の恋人・陣内を演じるのは、2012年NHKBSドラマ『生むと生まれるそれからのこと』で第30回向田邦子賞、2013年舞台『ある女』で第57回岸田國士戯曲賞受賞、現在は『いきなり本読み!』の企画・プロデュースも担当するなど、作家、演出家、俳優と多彩な才能を発揮する岩井秀人。長女の不倫相手・貞治と次女の夫・鷹男を演じるのは、数々の舞台、映画、ドラマなどに出演、『シャンハイムーン』『父と暮らせば』にて第26回読売演劇大賞で優秀男優賞、『十二人の怒れる男』『23階の笑み』にて28回に同賞最優秀男優賞を受賞し、今年『みんな我が子-All My Sons-』『シン・ウルトラマン』の出演も控える山崎一。岩井と山崎の男性キャストが、それぞれ2役を演じ分けるのも見もの。名実ともに豪華なキャストが集結する本作に期待が高まる。とある日、三女・滝子(安藤)の、話したいことがあるという連絡により、四姉妹が集まることに。数日前、70才を迎える父親が愛人らしき人物といるところを目撃した滝子は、興信所に父の身辺調査を依頼したのだ。四人は、母親に知られることなく父に浮気を解消してもらうための作戦を練る。そんな姉妹だが、実は自身の生活にもそれぞれ悩みを抱えていた。長女・綱子(小泉)は仕事先の妻子ある男性と不倫関係、次女・巻子(小林)は夫の浮気の予感にもやもやした日々を過ごし、三女・滝子はその堅い潔癖さで男との出会いもなく、四女・咲子(夏帆)はボクサーの彼との不安定な生活に疲弊していた。ままならない現実をあたふたと、それぞれの業を抱えて正直に生きようとする四姉妹の闘いの日々は続く、阿修羅のごとく……という物語。このたび公開されたビジュアルは、写真の周りに大宮エリーによる、四人の女優それぞれをイメージして描いた華やかな色彩の花の絵画とのコラボレーションとなっており、四姉妹のプリミティブな美しさと力強さを際立たせている。劇場は、四方向に客席を設置。ステージを囲む形で観るセンターステージ形式となる。女優たちの生々しい戦いに立ち会うような臨場感ある空間を作り上げる。<コメント>●木野花(演出)ドラマ「阿修羅のごとく」はリアルタイムで観ていました。お茶の間という枠を超えて、日常を揺さぶられた感じで衝撃でした。“阿修羅”は誰の中にも潜んでいると意識したのもその時です。ドラマの中で役者達が、一歩も引かずに火花を散らしている。その気にさせる何かがこの作品にはある。それを覗いてみたい。怖いもの知らずで今回乗ってみようと覚悟しました。そして心強いことに、この挑戦に打って付けの怖いもの知らずの顔ぶれが揃いました。一筋縄ではいかない魅力を秘めつつ癒される、最強の四人姉妹。こんな姉妹が観たかった!遠慮なく体当たりでぶつかっていこうと思っています。何が飛び出すかしかと見届けて頂きたい。●小泉今日子大好きな向田邦子作品を舞台で演じることができるなんて!生きててよかったです。信頼している俳優たち、尊敬している演出家とともに作り上げることができるなんて!生きててよかったです。私は3人姉妹の末っ子として育ちましたが、今回は長女役。長女の立場から3人の妹たちを眺めたとき、どんな思いが心に生まれるのか。敏感に心を研ぎ澄まして稽古に臨みたいと思っています。●小林聡美もはや伝説といっていい向田邦子の「阿修羅のごとく」を、木野花さんの演出で、小泉さん、安藤さん、夏帆さんという素晴らしい俳優のかたがたと作り上げる時間を想像するだけで、気絶しそうです。40年以上前に書かれ、これまでも何度となく映画や演劇となった作品ですが、今、この世界観をどうやって表現していくことになるのか、楽しみです。●安藤玉恵「木野さんの演出で、向田作品の舞台で、阿修羅のごとく、四姉妹のお話で…」最後まで話を聞かずに「やりたいです‼︎」と言った記憶があります。その日から興奮しちゃって、向田さんのエッセーをめくる指にも気持ちが入ってしまっています。今まで黙っているのがツラかった(笑)。 真夏の稽古、熱くなりそうです。●夏帆数年ぶりの舞台で今からとてもそわそわしています。この作品のお話をいただいたときに、これは絶対にやりたい...!と胸が高鳴って、また舞台の世界に飛び込んでみようと、覚悟を決めました。稽古に向けて、きりりとリズムカルな向田さんの言葉たちとどう向き合っていこうかと想像する日々はとても楽しいです。初舞台のときにとてもお世話になった木野花さんの演出のもと、頼もしい先輩方の背中を追いながら、精一杯がんばります。●岩井秀人ど偉い俳優さんたちと一緒に出ることになったなあと、感慨に耽っております。思えば引きこもり時代に見ていたのが「やっぱり猫が好き」でして、小林聡美さんの演技だか遊んでるんだか分からない自由すぎる挙動に目を回しておりました。やがて「俳優になってみたい」と引きこもりから脱出して30年ほど経ち、こんな場に呼ばれるとは。共演者の皆さま、軒並み「どうやってるんだか分からない」人たちばかりで、俳優フェチとしては稽古見学だけで済ませたい心持ちですが、めちゃくちゃ楽しもうと思っております。●山崎一出演が決定してとても嬉しかったですね。だって、このメンバーで向田邦子さんの「阿修羅のごとく」をやるんですよ!笑しかも演出が木野花さんですからね。今からワクワクしてます。台本を読んで感じたのは出てくるキャラクター全員が愛おしいく感じたこと。 観に来てくださるお客様もきっとそう感じてくれると思います。そうなるように、頑張ります!<公演概要>モチロンプロデュース 『阿修羅のごとく』【作】向田邦子【脚色】倉持裕【演出】木野花【出演】小泉今日子小林聡美安藤玉恵夏帆岩井秀人山崎一【東京公演】2022年9月9日(金)~10月2日(日)会場:シアタートラム(東京都世田谷区太子堂4丁目1-1)※兵庫公演予定あり【公式HP】 【問い合わせ】大人計画 03-3327-4312(平日 11:00~19:00)【主催】(有)モチロン、(有)大人計画【企画】大人計画
2022年05月13日向田邦子の最高傑作「阿修羅のごとく」が、この秋舞台化されることが決定。物語の中心となる四人姉妹役は、小泉今日子、小林聡美、安藤玉恵、夏帆が務める。とある日、三女・滝子の話したいことがあるという連絡により、四姉妹が集まることに。数日前、70才を迎える父親が愛人らしき人物といるところを目撃した滝子は、興信所に父の身辺調査を依頼したのだ。四人は、母親に知られることなく父に浮気を解消してもらうための作戦を練る。そんな姉妹だが、実は自身の生活にもそれぞれ悩みを抱えていた。長女・綱子は仕事先の妻子ある男性と不倫関係、次女・巻子は夫の浮気の予感にもやもやした日々を過ごし、三女・滝子はその堅い潔癖さで男との出会いもなく、四女・咲子はボクサーの彼との不安定な生活に疲弊していた。ままならない現実をあたふたと、それぞれの業を抱えて正直に生きようとする四姉妹の闘いの日々は続く、阿修羅のごとく…。1979年のドラマ放送当時、和田勉の斬新な演出と加藤治子、八千草薫、いしだあゆみ、風吹ジュンの共演で視聴者に鮮烈な印象を残し、再放送の度にファンを増やしていった名作「阿修羅のごとく」。2003年には映画リメイク、2004年、2013年には商業演劇として舞台化。今回の舞台は、向田さんのセリフをほぼそのままに、シーンと登場人物を大幅にカットし、“四姉妹のバトル”に焦点を当てた物語となっている。奔放に生きようとする長女・綱子役には、向田作品との縁が深い小泉今日子。平和に、堅実に生きようとする次女・巻子役を、主演映画『ツユクサ』が公開中の小林聡美。女らしさを秘めつつも不器用に生きる三女・滝子役を「阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし」の好演も記憶に新しい安藤玉恵。自由にそして必死に生きる四女・咲子役は、『海街diary』の夏帆が務める。ほかにも、三女に父親の身辺調査を依頼される探偵、恋人・勝又と四女の恋人・陣内を岩井秀人。長女の不倫相手・貞治と次女の夫・鷹男を山崎一と、それぞれ2役を演じ分ける。なお、演出は女優・木野花。脚色は『十二人の死にたい子どもたち』『アイ・アム まきもと』の脚本を手掛ける劇作家で演出家の倉持裕。劇場は、四方向に客席を設置し、ステージを囲む形で観るセンターステージ形式となっており、姉妹たちの生々しい戦いに立ち会うような臨場感ある空間作りを目指す。また合わせて公開されたビジュアルは、写真の周りに大宮エリーによる、女優たちそれぞれをイメージして描いた華やかな色彩の花の絵画とコラボ。姉妹のプリミティブな美しさと力強さを際立たせている。<キャスト・スタッフコメント>●木野花(演出)ドラマ「阿修羅のごとく」はリアルタイムで観ていました。お茶の間という枠を超えて、日常を揺さぶられた感じで衝撃でした。“阿修羅”は誰の中にも潜んでいると意識したのもその時です。ドラマの中で役者達が、一歩も引かずに火花を散らしている。その気にさせる何かがこの作品にはある。それを覗いてみたい。怖いもの知らずで今回乗ってみようと覚悟しました。そして心強いことに、この挑戦に打って付けの怖いもの知らずの顔ぶれが揃いました。一筋縄ではいかない魅力を秘めつつ癒される、最強の四人姉妹。こんな姉妹が観たかった! 遠慮なく体当たりでぶつかっていこうと思っています。何が飛び出すかしかと見届けて頂きたい。●小泉今日子大好きな向田邦子作品を舞台で演じることができるなんて!生きててよかったです。信頼している俳優たち、尊敬している演出家とともに作り上げることができるなんて!生きててよかったです。私は3人姉妹の末っ子として育ちましたが、今回は長女役。長女の立場から3人の妹たちを眺めたとき、どんな思いが心に生まれるのか。敏感に心を研ぎ澄まして稽古に臨みたいと思っています。●小林聡美もはや伝説といっていい向田邦子の「阿修羅のごとく」を、木野花さんの演出で、小泉さん、安藤さん、夏帆さんという素晴らしい俳優のかたがたと作り上げる時間を想像するだけで、気絶しそうです。40年以上前に書かれ、これまでも何度となく映画や演劇となった作品ですが、今、この世界観をどうやって表現していくことになるのか、楽しみです。●安藤玉恵「木野さんの演出で、向田作品の舞台で、阿修羅のごとく、四姉妹のお話で…」最後まで話を聞かずに「やりたいです!!」と言った記憶があります。その日から興奮しちゃって、向田さんのエッセーをめくる指にも気持ちが入ってしまっています。今まで黙っているのがツラかった(笑)。真夏の稽古、熱くなりそうです。●夏帆数年ぶりの舞台で今からとてもそわそわしています。この作品のお話をいただいたときに、これは絶対にやりたい...!と胸が高鳴って、また舞台の世界に飛び込んでみようと、覚悟を決めました。稽古に向けて、きりりとリズムカルな向田さんの言葉たちとどう向き合っていこうかと想像する日々はとても楽しいです。初舞台のときにとてもお世話になった木野花さんの演出のもと、頼もしい先輩方の背中を追いながら、精一杯がんばります。●岩井秀人ど偉い俳優さんたちと一緒に出ることになったなあと、感慨に耽っております。思えば引きこもり時代に見ていたのが「やっぱり猫が好き」でして、小林聡美さんの演技だか遊んでるんだか分からない自由すぎる挙動に目を回しておりました。やがて「俳優になってみたい」と引きこもりから脱出して30年ほど経ち、こんな場に呼ばれるとは。共演者の皆さま、軒並み「どうやってるんだか分からない」人たちばかりで、俳優フェチとしては稽古見学だけで済ませたい心持ちですが、めちゃくちゃ楽しもうと思っております。●山崎一出演が決定してとても嬉しかったですね。だって、このメンバーで向田邦子さんの「阿修羅のごとく」をやるんですよ!笑 しかも演出が木野花さんですからね。今からワクワクしてます。台本を読んで感じたのは出てくるキャラクター全員が愛おしいく感じたこと。観に来てくださるお客様もきっとそう感じてくれると思います。そうなるように、頑張ります!モチロンプロデュース「阿修羅のごとく」は9月9日(金)~10月2日(日)シアタートラムにて上演。※兵庫公演予定あり(cinemacafe.net)
2022年05月10日Ado(アド)の新曲「阿修羅ちゃん」が、2021年10月28日(木)に配信リリース。米倉涼子主演ドラマ『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』新シリーズの主題歌となる。Ado初のゴールデンタイムドラマ主題歌「阿修羅ちゃん」デビュー曲「うっせぇわ」のミュージックビデオ&ストリーミング累計再生回数が合わせて4億回を突破した、歌い手Ado。「踊」「夜のピエロ」「会いたくて」といった楽曲もヒットを飛ばしている。新曲「阿修羅ちゃん」はAdoにとって7曲目となるオリジナル楽曲で、詞曲・編曲はボカロP・Neruが担当。米倉涼子が主演を務めるドラマ『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』新シリーズの主題歌に起用される。Adoがゴールデンタイムのドラマ主題歌を務めるのは、今回が初めてのことだ。米倉涼子主演ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』新シリーズ『ドクターX~外科医・大門未知子~』は、米倉涼子扮する大門未知子が、病院組織で数々の騒動を巻き起こしながらも、外科医の本質である手術や治療を成し遂げるために突き進む医療ドラマ。人気シリーズが2年ぶりに復活し、第7シリーズ・10年目に突入する。大門未知子×Adoのコラボビジュアルも『ドクターX~外科医・大門未知子~』新シリーズの主題歌決定にあたり、Adoのアーティスト写真などを手掛けるイメージディレクター・ORIHARAが描き下ろした大門未知子×Adoのコラボレーションビジュアルも公開された。新曲「阿修羅ちゃん」MVを公開新曲「阿修羅ちゃん」のミュージックビデオは、イラストレーターの寺田てら、映像クリエイターのMONO-Devoidが担当。ジャケットにも登場する“アシュラちゃん”と赤鬼、青鬼の自由奔放な生き様がアニメーションで描かれている。<Adoコメント>主題歌に選んでいただきありがとうございます。まさか自分がドクターXの主題歌を歌わせていただけるなんて光栄な限りです...特に親がドクターXが大好きなのでとても喜んでいることかと思います。是非ドラマと主題歌、楽しみにしていただけますと幸いです。「阿修羅ちゃん」はボカロPのNeruさんに詞曲・編曲をお願いして、とてもリズミカルでポップな楽曲を阿修羅とかき合わせた棘がある歌詞に注目していただきたいです。【詳細】Ado 新曲「阿修羅ちゃん」配信日:2021年10月28日(木)詞曲・編曲:Neru※Ado 1st アルバム『狂言』にも収録。※『ドクターX~外科医・大門未知子~』主題歌。■木曜ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』第7シリーズ放送日:2021年10月14日(木)スタート(毎週木曜21:00~21:54放送)※初回は21:00~22:09放送放送局:テレビ朝日系
2021年10月14日元・タカラジェンヌで、女優としても活躍した大路三千緒さんが亡くなった。100歳だった。各メディアによると昨年11月、脳こうそくで倒れた大路さん。1月12日に息を引き取ったという。1920年生まれの大路さんは、39年に宝塚歌劇団の初舞台を踏んだ。在団中も56年の映画「世にも面白い男の一生 桂春団治」や79年のドラマ「阿修羅のごとく」に出演。80年に定年で退団した後も83年の連続テレビ小説「おしん」や90年の大河ドラマ「翔ぶが如く」(すべてNHK総合)などで印象に残る演技を見せた。大路さんの死を悼み、ネットでは《『おしん』での心優しいおばあちゃん役の姿が、とても印象に残っています》《表現を通じて、私達を楽しませ、考えさせてくださってありがとうございました》《大往生でしたね。ご冥福をお祈りします》との声が上がっている。「大路さんはタカラジェンヌOGの中で最高齢。伝説のシャンソン歌手・越路吹雪さん(享年56)とは同期という間柄でした。大路さんは公演の合間を縫って外部仕事に精を出していたので、多忙な日々を過ごしていたと聞きます。退団以降も後輩育成に携わり、90歳まで演劇指導を行っていました。『今の子はスタイルがいい』と誉めることもありましたね」(スポーツ紙記者)そんな大路さんは19年9月、本誌の取材に応じている。5ヵ月後に100回目の誕生日を控えていた大路さんは「100歳だなんてとんでもない!私はまだ80代ですよ」と笑いながら話していた。兵庫県宝塚市内の介護付き老人ホームで暮らしていた大路さんだったが、同取材で「なんでもよく食べますが、お肉が好きですねぇ」と話すなど、まさに元気そのもの。「長いこと宝塚にいたわ。宝塚の舞台は飽きないの」と“宝塚愛”を語ると、続けてこんな夢も明かしていた。「いい役がくれば、またやりたいわ!自分に合った好きな役がきたら、またね」最期まで演じることへの情熱を絶やさなかった大路さん。その女優魂は永遠に不屈だ。
2021年01月20日『百円の恋』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞に輝いた足立紳が、自身の夫婦生活を赤裸々に綴った自伝的小説を、自ら監督・脚本を務めて映画化した『喜劇 愛妻物語』。この度、濱田岳と水川あさみが夫婦役で出演する本作のテーマソングが流れる本編映像が公開された。本作は、結婚10年目、倦怠期、セックスレス…いつまで経っても売れる見込みがない脚本家の豪太と、夫に絶望している妻チカを描く、とんでもなく情けなく、とことん笑える、最笑夫婦のサイテーな悲喜劇。そんな本作のテーマソングは、向田邦子のドラマ「阿修羅のごとく」に使用、『居酒屋ゆうれい』の音楽にインスパイアを与えたトルコの軍楽「ジェッディン・デデン」をベースにしたもの。足立監督が「観終わった後に生命力がみなぎるような気分になるものを」と、音楽の海田庄吾に依頼してできた楽曲となっている。オープニングをはじめ、劇中に何度も出てくるこのテーマソング。到着した映像は、豪太が妻と娘を連れて香川へシナリオハンティングへ向かう場面。香川まで青春18きっぷで向かう家族を、このメロディが盛り上げている。『喜劇 愛妻物語』は9月11日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:喜劇 愛妻物語 2020年9月11日より新宿ピカデリーほか全国にて公開©2019『喜劇 愛妻物語』製作委員会
2020年08月19日恋愛をしている時に直面することがあるのが修羅場です。修羅場は自分が被害者の場合もあれば加害者であることもあります。なにも良いことなんてないように思える修羅場ですが、そんなこともないんです。経験が人を強くしてくれます。それが辛くハードな体験ならなおのこと、乗り越えたあとには成長した自分に気づくことができるはずです。今回は修羅場の語源の紹介や恋愛中の修羅場あるあるなど紹介します。記事の後半には修羅場を優位に立つ方法も紹介するので、修羅場に遭遇した時の参考にして下さい。恋の修羅場について考えて修羅場に負けない自分になりましょう。■修羅場を経験したことある?■修羅場の意味「修羅場」と書いて「しゅらば」と読みます。語源は芝居や講談での戦闘、騒乱の場面、荒れ場などのことを表していて、それにならって現実での血みどろの激しい戦闘や争いが行われている場面を指して「修羅場」と呼ぶことがあります。「修羅場」の修羅とは阿修羅のことで、阿修羅と帝釈天の戦っている場のことを指す場合もあり、そのときは「しゅらじょう」と読みます。なかなか物騒な意味をもつ修羅場ですが、私たちの生活の中にも修羅場のような出来事がふりかかる時がありますよね。特に恋愛の場面において、修羅場といえる激しい争いを経験してしまった人は多いのではないでしょうか。浮気の場面や別れ話の場面などで、比喩ではなく本当に取っ組み合いの血みどろの激しいバトルをしてしまったなんて激しい経験をもつ人の話を聞くこともあります。好きな気持ちがあるからこそ、男女間の恋愛がこじれた時に激しい怒りがわいてしまい、阿修羅と帝釈天の争いのような激しい戦いが繰り広げられてしまうんです。■恋と浮気の修羅場あるある10選■1.彼氏の浮気が発覚して修羅場男女間の修羅場で真っ先に思いつくエピソードが浮気発覚の場面で巻き起こる修羅場ではないでしょうか。上手くだませる男性も中にはいますが、大抵の男性は浮気すると普段とは違う怪しい行動をとってしまうものです。スマホを置くとき急に画面が下になるように置くようになったとか、急に会社の同僚との飲み会が増えたとか、本人は上手くごまかしているつもりでも怪しいサインが出てしまいますよね。浮気がバレれば当然修羅場が待っています。なかには浮気相手の家まで押しかけたなんてツワモノもいるのでは。■2.彼氏が違う女の名前を呼んで修羅場うっかり彼氏があなたとは違う別の名前を呼んでしまう。これは男性にとっては血の気が引いて真っ青になってしまう瞬間です。これは浮気相手の名前を呼んでしまったとは限りません。昔の彼女の名前かもしれませんし、ただの知り合いの名前を言ってしまっただけかもしれません。でも浮気であろうがなかろうが、別の名前を呼ばれて良い気持ちはしないですよね。一度わきあがってしまった怒りや寂しさをおさめることは難しいもの、これがきっかけで修羅場になってしまったなんてこともあるでしょう。■3.彼氏の浮気相手と部屋で鉢合わせて修羅場彼氏をビックリさせようと彼氏の家へこっそり合鍵を使って入ってみたら、そこにはエッチの真っ最中の彼氏と浮気相手が・・・。まさかの浮気現場に遭遇して修羅場に突入なんてことも!「なにやってんだコノヤロー!」と勢い込んで詰め寄ってみたら、浮気相手だと思っていた女性の方が本命、男性にとっては自分が浮気相手だったと衝撃の事実が判明。踏んだり蹴ったりになってしまったということもあるそうです。■4.別れ話がこじれて修羅場別れ話はフラれる側にとっては大きなダメージを受けるもの、別れのシチュエーションの修羅場は経験がある人も多いのではないでしょうか。彼氏に別れ話を切り出したら大激怒!もしくは大号泣されてしまった経験がある人もいるはずです。逆に彼氏に別れを切り出されて、どうしても納得いかずに手を出してしまったなんてエピソードを持っている人もいるのでは。■5.元カレがストーカー化して修羅場別れたはずの元カレが事実を受け入れることができず、ストーカー化してしまうことがあります。電話やLINEをしつこくしてきたり、職場や家まで押しかけてきたりとこの上ない怖い修羅場です。ポストに汚物を入れたり、恥ずかしい写真をネットにアップされるリベンジポルノなど行動が過激になっていくこともあります。元カレがストーカー化してしまったような状況は個人で解決するのはきわめて危険です!取り返しのつかない危害を加えられてしまう前に警察や弁護士に相談するなど自衛手段をとりましょう。■6.親友との浮気が発覚して修羅場大好きな彼氏と大切な親友、この組み合わせに裏切られたらショックが大きいです。なんとなく人の彼氏を略奪しそうな雰囲気で、信用できない友達には紹介しなくても、親友には彼氏と仲良くなって欲しい、彼氏を見定めて欲しいといった気持ちから、紹介する人も多いはず。めでたく彼氏と親友は意気投合、これからみんなで仲良くしようと思ったら仲良くなりすぎちゃったというオチ。もめた結果、彼氏と親友が付き合うことに、自分は両方と縁を切ることになってしまった、なんて悲しい結末になることもありますよね。■7.二股どころか複数の女がいて修羅場「ひょっとして、こいつ二股かけているのでは?」怪しい彼氏の行動に疑問を抱き、探りをいれてみたら二股どころが複数の女との関係が発覚。女性同士の奪い合いにはならず怒りの矛先は彼氏へ。みんなでボコボコにしてお別れした、そんなちょっとスカッとする修羅場もあるようです。複数の女性と同時に関係をもつような男はある意味治らない病気なので、関わらない方が吉といえるでしょう。■8.彼氏がまさかの既婚者で修羅場連絡がとれなくなることが多い彼氏、なんだか怪しいと思ったら結婚していて妊婦の奥さんが!なんと妊娠中の火遊びの相手にされていたことが判明。奥さんにも悪いし、遊ばれた怒りもわいて修羅場になってしまう、真実を奥さんに伝えたいけどそれも悪い様な気がしてしまう状態です。子供が産まれたらきっと別れを告げてきたはず、そんな男はこちらから別れてしまいましょう。■9.不倫相手の奥さんに乗り込まれて修羅場既婚者の上司と不倫関係、自分は絶対にバレないようにしていたのに彼氏のわきが甘く浮気発覚。デート中の現場に乗り込まれ、3人で緊急会談。結果、自分は身を引くことになったけど、彼氏も結局離婚することに。不倫はみんな不幸になるという見本のような出来事があります。■10.彼の風俗&キャバが発覚して修羅場「ちょっとお会計しておいて」と彼氏に渡された財布の中から謎のポイントカードが・・・。調べてみると風俗店のものと判明。問い詰めると何回か行ったことがあるとの返答が。風俗店のポイントカードやキャバクラの名刺は男性がうっかり財布に入れたままにしがちです。何だか怪しいと思ったときは、彼氏の財布に答えがあるかもしれません。■修羅場で優位に立つ方法■いったんクールダウンして感情的にならない修羅場では冷静になれない気持ちは分かりますが、取り乱すと相手にペースを握られてしまいます。まずは頭の中で数字を6まで数えてみましょう。数字を数えることである程度、怒りなどが収まるといわれています。気持ちをクールダウンして冷静さを保ち、主導権を握るのです。■相手に伝えた上で録音修羅場では後々に言った言わないとキリが無くなることがあります。相手に伝えた上で会話内容を録音することもおすすめです。その場では調子のいいことを言って逃げ切ろうとする男も多くいます。しっかり録音して逃げ道を塞いでしまいましょう。■相手に喋らせる修羅場ではあまり多く喋りすぎると墓穴を掘ってしまったり、揚げ足を取られてしまったりすることがあります。相手にペースを握られないために相手に喋らして、こちらは言葉少なめでいきましょう。多くを喋らせて相手の発言の矛盾を見つけて、そこを攻める作戦がおすすめです。■その後どうするかは後日決める修羅場の最中はお互い感情も高ぶってしまい、冷静さを失いがちです。その場の勢いでこちらが不利になる決断をしてしまうこともあるものです。結論はその場で決めないで、一度持ち帰りましょう。冷静になってからよく考えて後日、自分に最適な選択をするのです。■修羅場をくぐると恋の免疫ができる恋の場面では様々な修羅場の場面が訪れます。別れ話がこじれただの、彼氏の浮気現場に遭遇してしまっただの色々あります。それこそ恋人の数だけそれぞれの修羅場があるのではないでしょうか。修羅場をくぐり抜けると恋に対して強い自分になれます、経験を積むことで恋に免疫ができていくんですね。修羅場は遭遇しても楽しいものではありませんが、成長するきっかけになる出来事でもあります。修羅場を経験したらまたひとつ恋愛マスターに近づいたと肯定的にとらえましょう。あなたの経験したことは決して無駄にはならないはずですよ。(大船くじら/ライター)(ハウコレ編集部)
2019年11月05日八千草薫さんが10月24日、すい臓がんのために亡くなっていたと発表された。88歳だった。大阪府出身の八千草さんは、宝塚音楽学校を経て宝塚歌劇団に入団。51年に映画デビューを果たし、以降は54年から56年の映画「宮本武蔵」3部作や55年の日伊合作映画「蝶々夫人」に出演し人気を博した。さらに77年のドラマ「岸辺のアルバム」(TBS系)では不倫に走る平凡な主婦を好演し話題を呼んだ。00年以降では03年の映画「阿修羅のごとく」や09年の「ディア・ドクター」、17年のドラマ「やすらぎの郷」(テレビ朝日系)に出演しその存在感を発揮。また97年に紫綬褒章、03年には旭日小綬章を受章している。ネットでは《八千草薫さんは最後に観たドラマ「やすらぎの郷」のなかで“姫”と呼ばれていて、このあだ名がこんなに似合う人もいないなあと憧れました》《可憐という言葉は八千草さんの為にあるといっても過言ではありますまい。慎んでご冥福をお祈り申し上げます》とその死を悼む声が相次いでいる。18年3月、本誌で吉永小百合(74)は八千草さんについて「50年近くたっても、ぜんぜん雰囲気が変わらなくて、かわいい。現役で映画に出ていらっしゃる。ああ、こんなふうに年齢を重ねていけたらどんなにいいかしら、って思いました」と“不変の美”を絶賛していた。その秘訣について八千草さんは同年5月、本誌で明かしていた。「昔から美容には無頓着です」「ずっと使っている化粧水と乳液だけ」と話した八千草さんだが、いっぽうで食事には好き嫌いなく1日3食きちんと摂っていたという。「嫌いなものがないんです。お肉もお魚も大好き。でもお野菜は、煮物にしたり炒めたりと温野菜をとっています。3食食べていますが、本当は5回ぐらいに分けて食べるといいといいますよね」女優業は体力勝負。そのため、日々の運動も欠かさなかった。「トレーナーさんに、筋肉トレーニングの運動を考えていただいて。腕や肩を回したり。肩が凝ったと思って少し動かすと、あくる日はぜんぜん大丈夫です。片足立ち、つま先立ちなどの体操も眠る前、15分ほどの習慣にしています。血の巡りもよくなり、ぐっすり眠れます」健康に気を使うことで、いつまでも若々しい美を保っていた八千草さん。しかし「年を取っていいことは、そんなにないですよね」「これまで、さっと動いたりといった、今までできていたことができなくなったりすると、やはり悔しいわね」と苦笑し、「『これもできなかった』と、悲しくなることもあります。でもそれはしょうがないですから、受け入れることも大切ですね」とも明かしていた。八千草さんは17年末にすい臓がんが見つかり、18年1月に手術を受けた。術後は順調だったが、今年に入り肝臓にもがんが見つかったため2月に休養を発表。そのため今年4月からスタートしたドラマ「やすらぎの刻~道」(テレビ朝日系)で2つの役を演じる予定だったが、前回にも登場したキャラクター・九条節子としては出演するもののヒロイン・しの役を降板することに。公式サイトにつづられたファンへのメッセージでは「体調を整え、より一層楽しんでいただける作品に参加できるよう帰ってまいります」と意気込んでいた。降板発表直後の今年3月、八千草さんのマネージャーは「本人は仕事がとても好きですので、(九条節子役以外の)降板も苦渋の選択でした。しかし体調が悪化して共演者やスタッフの皆さんにご迷惑をかけるのも申し訳ありませんので、この度のような選択となったのです」と本誌に明かしていた。「八千草さんは今年になって車を買い替えたばかりでした。車高が高く『眺めがいいのよ』と喜ぶほど元気でしたが、車が届いた矢先にガンの転移が見つかって……。ですが闘病中に禁じられている食べ物などもありませんでしたし、ずっと入院していたわけでもありません。ですから八千草さんがデパートで買い物をしていると、ファンの方に気づかれて驚かれたこともあったそうです」(八千草さんの知人)その回復を誰よりも望んでいたのは、八千草さん自身だった。「八千草さんは治療が終わった後の旅行先を考えたりし、最後まで前向きに闘病していたと聞きました。それは何より降板した『やすらぎの刻~道』の共演者やスタッフに迷惑をかけたと思い、『何らかの形で恩返しがしたい』という気持ちがあったからこそのようです」(テレビ局関係者)降板を発表しながらも、「やすらぎの刻~道」には追加撮影で参加していたという八千草さん。その最期まで、女優であり続けた。
2019年10月28日日本を代表する名女優・八千草薫さんが、膵臓がんのため10月24日(木)に都内の病院にて亡くなっていたことが分かった。享年88。1947年に宝塚歌劇団の娘役としてデビューした八千草さんは、三船敏郎主演の映画『宮本武蔵』(’54)が大ヒットとなって映画女優として注目を集め、同作はアカデミー賞で名誉賞(外国語映画賞)を受賞。『男はつらいよ 寅次郎夢枕』(’72)ではマドンナ役を演じた。TVドラマでは、山田太一原作・脚本の「岸辺のアルバム」(’77/TBS)で、現在でもお馴染みのイメージであるおっとりとした優しい“お母さん”とまるで異なる不倫する主婦役を演じ、絶賛された。向田邦子原作のドラマ「阿修羅のごとく」(’79/NHK)では4姉妹の次女役に。2003年に同作が映画化された際には、4姉妹の母親役を演じて第27回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。近年では『ディア・ドクター』『ツナグ』『舟を編む』といったヒット作や、主演作『くじけないで』、「白夜行」「最高の離婚」「やすらぎの郷」「執事 西園寺の名推理」などの話題のドラマに出演。2019年2月に乳がんや肝臓がんの闘病生活について公表し、「やすらぎの刻~道」のヒロイン役を降板して治療に専念していた。所属事務所によれば、故人の希望により、お通夜・告別式等は近親者ですでに済ませたそうで、お別れの会等も予定していないという。心よりご冥福をお祈りいたします。(text:cinemacafe.net)
2019年10月28日“香港アクション界の最終兵器”マックス・チャンを主演に迎え、一度武術を捨てた男が正義のために再び拳を握る『イップ・マン外伝マスターZ』。今回は、観る者の血を滾らせテンションをMAXに上げるフルキャスト登場の「メイキング・オブ・マスターZ」映像が、いち早くシネマカフェにて解禁となった。イップ・マンに敗れ、息子のためにごく普通の生活を送ろうしていた男チョン・ティンチが、愛と正義を胸に、再び最強を超える“最高の達人”の道へと向かう本作。今回解禁となったのは、激烈!メイキング特報最終版となる【メイキング・オブ・マスターZ】。巨匠ユエン・ウーピン監督の“渾身”と“心意気”のもと集結した“完全覚醒した最終兵器”マックス・チャンは、「今回はアクションも多いし、敵も毎回違った。アクションの名手たちが勢ぞろいしてる。全員素晴らしかった」と豪華なキャスト陣を絶賛。“華麗なる阿修羅”ミシェル・ヨーはそんな彼に、「マックスの動きは正確で、格闘シーンも安心だった。よい相手役がいて初めて優れたアクションはできるの」と絶大な信頼を置いていたことを明かす。そのほか、『ワイルド・スピード SKY MISSION』や実写版『モンスターハンター』のトニー・ジャーによる“謎めいた殺し屋”、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのデイヴ・バウティスタによる“問答無用の怪物”らも続々登場!「どのセットにもこだわった。素晴らしい達人たちが揃ったアクション・シーンがより映えるようにね」と自信たっぷりに語るウーピン監督と、その演出手腕にも注目してみて。『イップ・マン外伝マスターZ』は3月9日(土)より新宿武蔵野館ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:イップ・マン外伝マスターZ 2019年3月9日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2018 Mandarin Motion Pictures Limited All Rights Reserved
2019年03月06日東京・駒場にある日本民藝館では、「棟方志功と柳宗悦」を2018年1月11日から3月25日まで開催する。 観音経曼荼羅「阿修羅の柵」 1938年 41.5×50.5㎝青森県青森市生まれの版画家・棟方志功は画家を目指して上京、やがて版画を生涯の仕事と定める。日本民藝館創設者の柳宗悦と棟方志功の出会いは、1936年4月の国画会会場。柳は棟方の「大和し美し」の買い上げを即決、以来作品の指導監修にあたる。半年後、同館の開館時には新作「華厳譜」が大広間の壁一面を飾った。棟方志功は柳宗悦を生涯の師として仰ぎ、作品が仕上がるたびに持参して意見を求め、彫り直しを命じられても粛々と応えた。一方の柳宗悦は棟方志功の作品を活かすべく、表具の考案に熱心に取り組んだ。 こうしたやり取りは二人の間に交わされた書簡にも残されており、深い信頼で結ばれた師弟関係を垣間見ることができる。倭画「曇雨御鯉魚」 1939年 32.0×58.0㎝本展では、出会いから柳宗悦が没するまでの25年間、彼の眼に叶った棟方志功の代表的作品を展観、数十年ぶりの出品となる「海山の柵」「般若心経経文 板画柵」、ほぼ初公開となる両人の書簡から、その関係性や思索の相違などを探りつつ、棟方作品の魅力を紹介する。また、1月19日と2月16日には、棟方志功研究・学芸員の石井頼子によるギャラリートークを17時半から18時半まで開催。3月3日は、東京大学名誉教授の松井健と石井頼子が記念対談を18時から19時半まで行う。記念対談は入館料別で参加費300円、要予約制。ギャラリートークは参加費無料。【展覧会情報】棟方志功と柳宗悦会期:2018年1月11日〜3月25日時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)会場:日本民藝館住所:東京都 目黒区駒場4-3-33入館料:一般1100円、大高生600円、中小生200円休館日:月曜(祝日の場合は開館、翌日休館)西館公開日(旧柳宗悦邸):会期中の第2水曜、第2土曜、第3水曜、第3土曜(開館時間は16:30まで、入館は16:00まで)
2017年12月31日「終わりのための活動」という言葉の響きで、マイナスイメージも持たれがちな“終活”。だが、ときに“終活”が残りの人生を輝かせることもある。そんな、“日々を充実させる終活”を実践する女優たちに話を聞いた。 「そろそろ落ち着いた生活をしたいと思ったのは70歳を迎えたときのことでした。ときどき滞在していた別荘の環境がとても気に入っていたので、もうここを終の棲家にしようと決心し、東京の家は引き払うことにしたのです」 そう語るのは、女優の山本陽子(75)。’63年に日活第7期ニューフェイスに合格し、芸能界入り。翌年『抜き射ちの竜拳銃の歌』でデビュー。『黒革の手帖』『白い影』などドラマに多数出演し人気を博す。『阿修羅のごとく』など舞台でも活躍し、この9月には松竹特別公演『妖麗牡丹燈籠』で全国を巡業した。 「50年間で4~5回も転居しましたが、(デビューしてからも、生まれた育った)東京でずっと生活していましたから、それなりに持ち物は多く、引っ越しは大仕事でした。せっかくの終の棲家ですから、思い切って物を減らして、理想の暮らしに近づけたいと取り組んだのです。いわゆる断捨離ですね」 引っ越しは大変だったが、移住を決意したおかげで、海にも近い、四季折々の自然に囲まれた環境で、ときには新緑、ときには紅葉を愛でながら、心癒される生活を送っているという。 「歩いてスーパーへ行き、重い袋をぶら下げて帰ってきて、吟味した食材を調理していただいています。70代にして自分が主婦業に向いているのだということに気づいたのです。もう一つ気づいたのは、日常の中には、いつでも小さな幸せが転がっているということ。道端に生えていた雑草を一房切って、生けてみたら、部屋の雰囲気が一変したこともあります。小さな幸せを見つけているだけで、寂しいなんて感じる暇もなく、一日はあっという間ですね」 若いころは外出好きで、家の中での楽しみ方を知らなかったそう。ところが、いまは掃除に洗濯、料理といった家事に、読書をしたりお茶をたてたり、お客さんをもてなしたりといった時間を、しみじみと楽しめるようになった。 「これは1人でいることの幸せでもあると感じています。連れ合いがいたりすると、生活のペースを相手に合わせなければならないし、自分だけでは決められないこともあるでしょう。夫婦で仲よく年老いていく幸せもあれば、何事も自分で自由に決めることができるという幸せもあります。私の人生の流れには、結婚はありませんでしたが、いまはこれでよかったのだと思っています。誰しもがそれぞれ、自分が過ごしやすい生き方を探し、それを貫くことがいちばんなんじゃないでしょうか」 移住してからもずっと映画や舞台、ドラマなど仕事のオファーは途切れることはない。 「きっと『この年齢でこんなスケジュールはとても無理だわ』と、やめてしまう方もいるでしょう。でも私は体力も気力も充実していますから、恐れることなく、女優としての挑戦を続けています。女優業でも日常生活でも、これからどんな発見をするのかを楽しみにして、前だけを向いて生きていく。それが私にとっての終活なのです」
2017年10月14日「"無限"とは"時間"や"時空"ではなく、"想い"なのだと感じています。限りの無い"想い"。それは"永遠"と呼んでもいいものだと思います」俳優・木村拓哉にとって『武士の一分』(06年)以来、約10年ぶりの時代劇主演となる映画『無限の住人』。沙村広明氏の人気漫画が初の実写化、さらに木村と三池崇史監督の初タッグということもあり、メディアは大々的に取り上げた。SMAP解散騒動で日本中に激震が走った2016年1月、木村は不死身の侍・万次をようやく演じ終える。2015年10月5日、映画化が発表されたあの日から、どれだけの人がこの作品を話題にしてきたのだろうか。冒頭にあるのは、「無限とは?」に対する木村の答えだ。公開初日を迎えた2017年4月29日、舞台あいさつの壇上で「客席の皆さまのものになりました」と引き締まった表情で呼びかけた木村。今回の連載は「∞」になぞらえ、8名のスタッフの証言をもとに、『無限の住人』が「皆さまのもの」になるまでの「無限の想い」をまとめた取材記録である。6人目は、撮影を担当したカメラマン・北信康氏。連載第15回「俳優部」、三池組に共通する職業観とは。そして、カメラマンとして"記録"を更新し続ける生き方とは。○木村拓哉の役作りは「普通」――木村さんは寒い現場で着流し一枚、立ち回りでも雪駄。多くのスタッフさんが口を揃えて「すごい」とおっしゃっています。やっぱりすごいですよね。こちらが気を使うぐらい(笑)。でも、本人がそうしたいと思っていることですから、こちらが気を使うべきじゃないんですよね。余計なお世話になりますから。万次に集中するために必要なのであれば、もちろんやるべき。すごいなとは思いますけど、それもまた「仕事」ですからね。それは僕らや監督も同じ。「そんなところから撮ります?」みたいなこともあるんですが(笑)、それも「仕事」。そこから撮った方がよければやるというだけの話で、大変にさせたいから言ってるわけじゃない。すべては、映画をより面白くするためなんです。――プロデューサー・坂さんの取材時のコメント「私の『仕事』なんです。大変なんて思っていたら、プロデューサーの仕事なんて務まらない」と共通するものがありますね。そうです。どんな仕事でも、みんな大変なんですよ(笑)。木村さんが役作りの一環としてそうされるのは、極論すると「普通」ですよね。――「すべては、映画をより面白くするため」は、これまで一貫していることですか。ええ。当然、そうします。そのほうが効果的であるならそうした方がいい。撮影場所に行けるのに、大変だから行かないという選択肢はない。行って良くなるんだったら、どこでも行きます。スターと言われる役者たちも、みんなこういう考えでやってきたはずです。――高倉健さんや木村大作さんの『八甲田山』(77年)は、過酷な現場エピソードが語り継がれていますが、今も昔も変わらないわけですね。そうですね。要は、俳優部なわけですよ。映画という組織の中で、演出部、撮影部、衣装部と複数に分かれていて、木村さんは俳優部。だから、『無限の住人』というパズルのピースの1つ。ある意味、スタッフとも対等な関係なんです。そういう意識はご本人にもあると思います。だから、「大変じゃない」という感じになる。本人に聞いたわけじゃないですけどね(笑)。○世界で勝負するなら時代劇――木村さんとは初めてですか。初めてです。以前からストイックな方だと思っていたんですが、やっぱりストイックだった。自分の見せ方も案の定、ご存知で。イメージは変わりませんでした。――スチールカメラマンの方からは「この人を撮りたい」みたいなことを聞くんですが、ムービーのカメラマンにもそういう願望はあるんですか?お仕事をしたい役者はたくさんいます。木村さんもその中の一人でしたが、こればっかりは縁ですからね。たまたま、今回ご一緒できました。なかなかない機会です。10年以上前になりますが、吉永小百合さんと『北の零年』(05年)でご一緒した。吉永さんとご一緒できるなんて、想像もしなかったですよ。イメージできるわけがない(笑)。だけど、そういうことが現実として起こるから、この仕事は楽しいんです。――今日は公開前日ですが、どんな心境ですか?(4月28日に取材)僕らの仕事は初号という1回目の完成試写が終わったところまで。そこから先、映画はお客さんのものとなりますので、特別な感慨はありません。ヒットすることがすべてではないんですが、より多くの人に観てもらいたいと思います。――でも、ヒットするといいですね。映画としての完成度、質はかなり良いはず。それが受け入れられるかどうかは、時の流れや運もあります。この映画は今の映画界の流れでは、反体制的な作品です。そこが面白いところだとは思います。カンヌで海外の人がどのように受け止めるのか。それは楽しみですね。やっぱり世界で勝負しようと思ったら、日本の映画は時代劇しかない。三池監督、木村さんがそろってカンヌに持って行くとどうなるのか。楽しみです。――300人斬りのラストシーンも話題になっていますね。あれはね、淡々と。淡々と撮っていくしかないです(笑)。監督が編集で、ものすごくうまくつないでいるので、アクションのすばらしさは監督の編集のうまさも関係していると思います。三池監督とは何本か一緒にやっているので、使いどころがだいたいこのあたりかなというのは何となく分かる(笑)。役者さんのテンションを切らないために、カットをかけないだけで、ある程度は使うところが決まっています。○「『無限の住人』が僕のベスト」――先日三池監督を取材しました。強面な方ですが、笑顔がすごく魅力的で(笑)。監督はすごく愛のある方ですよ(笑)。すべてにおいて。映画に対しても、人に対しても、作品に対しても。――お付き合いも古いんですよね。そうですね。『クローズZERO II』(09年)からです。三池組の魅力は、殻を破っていこうとする勢いがあるところ。「今まで撮った作品で一番は」と聞かれることがあるんですが、「今撮っている作品が一番」と答えています。自己更新をしていきたい。退化するのであれば辞めた方がいい。うまくいかないこともあるんですけど、自己ベストを更新し続けたいんです。監督と一緒にいるとそんなテンションになれる。そういう面白さがあります。――明石家さんまさんも同じようなことをおっしゃっていました。あ、そうですか(笑)。今、聞かれたら迷いなく、『無限の住人』と答えます。これが僕のベストです。そう胸を張って言えるように、現場では常に全力を尽くしています。■プロフィール北信康(きた・のぶやす)1960年生まれ。香川県出身。数多くの三池崇史監督作で撮影を担当し、『十三人の刺客』(10年)で第34回日本アカデミー賞最優秀撮影賞を受賞。『阿修羅のごとく』(03年)、『北の零年』(05年)、『一命』(11年)、『エヴェレスト 神々の山嶺』(16年)など。(C)沙村広明/講談社 (C)2017映画「無限の住人」製作委員会
2017年06月02日「"無限"とは"時間"や"時空"ではなく、"想い"なのだと感じています。限りの無い"想い"。それは"永遠"と呼んでもいいものだと思います」俳優・木村拓哉にとって『武士の一分』(06年)以来、約10年ぶりの時代劇主演となる映画『無限の住人』。沙村広明氏の人気漫画が初の実写化、さらに木村と三池崇史監督の初タッグということもあり、メディアは大々的に取り上げた。SMAP解散騒動で日本中に激震が走った2016年1月、木村は不死身の侍・万次をようやく演じ終える。2015年10月5日、映画化が発表されたあの日から、どれだけの人がこの作品を話題にしてきたのだろうか。冒頭にあるのは、「無限とは?」に対する木村の答えだ。公開初日を迎えた2017年4月29日、舞台あいさつの壇上で「客席の皆さまのものになりました」と引き締まった表情で呼びかけた木村。今回の連載は「∞」になぞらえ、8名のスタッフの証言をもとに、『無限の住人』が「皆さまのもの」になるまでの「無限の想い」をまとめた取材記録である。6人目は、撮影を担当したカメラマン・北信康氏。連載第14回「木村拓哉の魅力」について熱く語る。三池組では、なぜモニターチェックをしないのか?○「答えを見て演じる」「演じた後に答えを見る」――これまでカメラを通してたくさんの役者さんをご覧になってきて、木村さんは役者としてどのような魅力がありますか。やっぱり先ほどの通り、自己演出がすばらしい。それはスターとよばれる人が持って生まれた、意識を全くしないところから出てくるもの。本人は何も意識していないはずです。佇まいもいいですよね。――ということは、モニターチェックも入念なんですか?三池組は全くしません。監督が「OK」を出したものですから。昔の映画はモニターも何もなかった。ラッシュ(完成前の試写)で確認し、基本的に役者さんには見せなかったんですよね。役者さんは完成したもので初めて観る。ある時から現場でモニターが使われるようになって。それが、良いのか悪いのか分かりませんけど、テレビやコマーシャルでは役者さんが現場で確認するのが当たり前になりました。便利なこともあるんだろうけど、イマジネーションが無くなってしまうというか。「答えを見て演じる」のと、「演じた後に答えを見る」のとは大きな違いがあるので、個人的には見ない方がいいと思います。僕は古いタイプの人間なので(笑)。――三池組では監督に委ねるわけですね。そうですね。木村さんもモニターとか見ないんじゃないですかね。現場にはいろいろなパートのプロがいます。カメラマンである僕であったり、監督であったり。そのプロたちが判断して、決めている。そのOKとNGを出すのは、役者ではなく、監督の仕事なんです。監督がOKといったものはすべてOKなんです。僕もカメラマンとして「もう1回やらせてください」とは言わない。あまりにひどかったら言いますけどね(笑)。でも、基本的には監督がOKであればOK。これは三池組問わず、僕のやり方です。――とはいっても、どうしても気になること、譲れないこともあるのでは。でも、監督がOKならOK。確かに、出来上がったものを観た時に、自分の中ではもうちょっとこうしておけばよかったとか、いろいろあったりはします。でも、それを言い出したら、キリがない。たとえ撮り直したとしても、またその上を見ますよね。現場でその一瞬でしか見られない芝居を、監督の感覚の中でOKを出したもの、それが最良のシーンなんです。○「この顔が見たい」からの逆算――殺陣の辻井啓伺さんは、木村さんのリハーサルの立ち回りでフレームにきっちり収まった時に現場のテンションが上がったとおっしゃっていました。木村さんは芝居が流れないです。先ほども言ったように、緩急がついてるからダラっとしない。動いて一瞬、間があって再び動き出す。ダラッとした画にならず、パッパッとメリハリがついて、撮っていて非常に撮りやすいですよね。気持ちが良い。ダラッとするとね、「どうしてくれるんだよ……」と言いたくなる(笑)。そういうことは、僕らがちゃんと教えてあげないといけないんでしょうね。――ダラっとしている人も、当然そんなつもりはないわけですよね。そうでしょうね。これを教えるのは難しい。芝居が流れちゃうんです。アクションだけじゃなくて、普通のお芝居でも。経験もあるんじゃないですかね。僕らカメラマンには、「この顔が見たい」という場面があるんです。その顔をより効果的に見せるためにどうすればいいか逆算するんですが、それがメリハリがない感じになると、計算できなくなる。お客さんに見せるべきところを見せる。見せてあげたい。木村さんはそういうところもちゃんと分かっている気がします。■プロフィール北信康(きた・のぶやす)1960年生まれ。香川県出身。数多くの三池崇史監督作で撮影を担当し、『十三人の刺客』(10年)で第34回日本アカデミー賞最優秀撮影賞を受賞。『阿修羅のごとく』(03年)、『北の零年』(05年)、『一命』(11年)、『エヴェレスト 神々の山嶺』(16年)など。(C)沙村広明/講談社 (C)2017映画「無限の住人」製作委員会
2017年06月01日「"無限"とは"時間"や"時空"ではなく、"想い"なのだと感じています。限りの無い"想い"。それは"永遠"と呼んでもいいものだと思います」俳優・木村拓哉にとって『武士の一分』(06年)以来、約10年ぶりの時代劇主演となる映画『無限の住人』。沙村広明氏の人気漫画が初の実写化、さらに木村と三池崇史監督の初タッグということもあり、メディアは大々的に取り上げた。SMAP解散騒動で日本中に激震が走った2016年1月、木村は不死身の侍・万次をようやく演じ終える。2015年10月5日、映画化が発表されたあの日から、どれだけの人がこの作品を話題にしてきたのだろうか。冒頭にあるのは、「無限とは?」に対する木村の答えだ。公開初日を迎えた2017年4月29日、舞台あいさつの壇上で「客席の皆さまのものになりました」と引き締まった表情で呼びかけた木村。今回の連載は「∞」になぞらえ、8名のスタッフの証言をもとに、『無限の住人』が「皆さまのもの」になるまでの「無限の想い」をまとめた取材記録である。6人目は、撮影を担当したカメラマン・北信康氏。連載第13回は、「漫画原作と"殺し合い"」の撮り方について。○映画で効果的な「ダウンアップ」――三池監督と試写をご覧になったそうですね。ええ。当然、編集されて良いところが使われているわけですけども、それでも何というんでしょうね、木村さんのお芝居、アクションだけでいえば緩急のつけ方が抜群にうまいというか。より速く見せるためには、一度緩く見せて、それから上げる。上げて、下げる。この「ダウンアップ」みたいなことを繰り返していくと、メリハリの利いた動きになります。これは彼なりの速く見せる方法とでも言うんでしょうか。それが、映画では非常に効果的なんです。――過去にも漫画原作を担当されたことがあると思いますが、オリジナル作品と撮り方の違いは?基本的には一緒です。ただ、漫画原作は長く続いているものもあります。かなりのファンの方々がいらっしゃる。しかも小説と違って画が作られているので、みなさんにイメージが植え付けられている。このあたりは監督が意識するところはあるんですが、漫画のコマ割りと同じような決めカットになることもあります。――殺陣師の辻井さんは絵コンテが立ち回りのもとになっているとおっしゃっていました。カメラマンの場合は何がもとになるんでしょうか。絵コンテというのは監督が撮りたい画の意思表示。イメージのベースにはなりますよね。アクションはどこまでやるのかにもよるし、接近戦の方がこの芝居は面白いのかとか、望遠で振り回した方がいいのかとか。そのあたりは、場面や芝居によって変わっていきます。○木村拓哉の「持って生まれたもの」――木村さんは、「殺陣とか立ち回りという言い回しがあまり好きではない」とおっしゃっていて、「殺し合い」を追求する三池監督に感銘を受けたそうです。ずっとこの仕事をやってきて身についているものなのか、持って生まれたものなのか。本人もどういうふうに映るかということは、いつも想像できているんじゃないでしょうか。とにかく、自分の見せ方がうまいというか。――思い出の1シーンは?万次が刀を取り返してきて、戻って来るところ。(杉咲)花ちゃんと1カットで延々撮っているシーンがあるんですけど、良い距離感の画が撮れたような気がします。カメラもそこまで近づかず、良い距離感でお芝居をされていましたね。――てっきり壮絶なバトルのシーンかと。バトルはね(笑)。木村さんのテンションがビシビシ伝わります。こちらも刺激されて、そっちがこう来るなら、こっちはこう行きますよ! みたいにテンションに乗せられて、撮ってるような感じでした(笑)。■プロフィール北信康(きた・のぶやす)1960年生まれ。香川県出身。数多くの三池崇史監督作で撮影を担当し、『十三人の刺客』(10年)で第34回日本アカデミー賞最優秀撮影賞を受賞。『阿修羅のごとく』(03年)、『北の零年』(05年)、『一命』(11年)、『エヴェレスト 神々の山嶺』(16年)など。(C)沙村広明/講談社 (C)2017映画「無限の住人」製作委員会
2017年05月31日「春の特別拝観」が、日本最古の巡礼所33寺院で構成する「西国三十三所」のうち、和歌山県、大阪府、奈良県、京都府、滋賀県の21寺院にて、2017年3月から4月にかけて行われる。「西国三十三所」は、33か所の「札所」となる寺院で構成される巡礼スポットのこと。1300年ほど前の718年(養老2年)に観音菩薩が人々を救うために示し、巡礼文化を生み出した元といわれている。巡礼の道は、和歌山県、大阪府、奈良県、京都府、滋賀県、兵庫県、岐阜県の2府5県を含み、約1,000kmもの長さにわたる。「春の特別拝観」では、「西国三十三所」各札所が有する、普段は見ることのできない本尊や秘仏が特別公開される。また、寺院の中に咲く桜が見ごろを迎えるため、桜の鑑賞も楽しみの一つとなりそうだ。京都府京都府では「西国三十三所」のうち最多の9寺院が特別拝観を実施する。六角堂 頂法寺では、秘仏である御本尊如意輪観世音菩薩が御開扉。また、革堂 行願寺では、御本尊御開帳のほか、“革堂”の名前由来とされる皮衣の展示が行われる。また、桜の名所で知られ人がにぎわう清水寺では、3月11日(土)より一週間、東日本大震災の流木松から造った大日如来結縁参拝が行われる。奈良県奈良県・興福寺では、あの有名な「阿修羅像」を含む仮講堂の特別拝観を開催。また、長谷寺でも本尊大観音尊像が公開される。それぞれの寺院により公開時期などが異なるため、詳細を要確認。また、「西国三十三所」の寺院には巡礼の順番がつけられているので、訪れる際の参考にしてほしい。概要春の特別拝観期間:2017年3月~4月場所:西国三十三所「春の特別拝観」を行う和歌山・大阪・奈良・京都・滋賀の21寺院<和歌山県>・青岸渡寺 3月25日(土)~5月7日(日) 那智山経塚発掘佛像・金剛宝寺(紀三井寺) 3月25日(土)~5月7日(日) 本堂内陣特別公開 ※4月15日(土)~5月7日(日)は土日祝のみ。・粉河寺 3月25日(土)~5月7日(日) 千手堂本尊御開帳<大阪府>・施福寺 3月25日(土)~5月7日(日) 天台18世座主 慈恵大師 良源御木造 1躰 特別公開・葛井寺 4月19日(水)~5月7日(日) 未公開寺宝展示<奈良県>・南法華寺(壷阪寺) 3月1日(水)~3月31日(金) 大雛曼荼羅公開、4月1日(土)~6月18日(日) 多宝塔開扉 秘仏大日如来像(平安時代)御開帳・岡寺 4月1日(土)~5月7日(日) 三重塔壁画・扉絵特別開帳 ※土日祝のみ。・長谷寺 3月18日(土)~6月30日(金) 春季 本尊大観音尊像特別拝観・興福寺/南円堂 3月15日(水)~6月18日(日) 仮講堂特別拝観(阿修羅像他)<京都府>・三室戸寺 3月18日(土)~4月30日(日) 重要文化財 仏像5体(阿弥陀三尊、釈迦如来、毘沙門天)御開扉・上醍醐 准胝 4月1日(土)~5月7日(日) 重要文化財 弥勒堂及び弥勒菩薩坐像(快慶作)、重要文化財 純浄観、重要文化財 奥寝殿 ※弥勒菩薩坐像は4月20日(木)まで堂(醍醐寺)・今熊野観音寺 3月11日(土)~3月20日(月) 本尊御開帳 特別内陣参拝 刀八毘沙門天特別公開・清水寺 3月11日(土)~3月18日(土) 陸前高田震災流木松造 大日如来結縁参拝・六波羅蜜寺 3月11日(土)~3月13日(月) 特別内陣参拝、後光御影参拝・六角堂頂法寺 3月11日(土)~4月10日(月) 秘仏 御本尊如意輪観世音菩薩 御開扉・革堂 行願寺 3月11日(土)~3月17日(金) 特別内拝(御本尊御開帳と革堂の名のいわれの皮衣展示)・善峯寺 4月1日(土)~6月30日(金) 文殊寺宝館春期公開 ※土日祝のみ。4月1日(土)~16日(日)は毎日。・松尾寺 3月18日(土)~5月21日(日) 松尾寺宝物殿第18回春季展観 ※3月22日(水)、4月18日(火)、19日(水)は除く。<滋賀県>・三井寺 4月1日(土)~5月14日(日) 愛染明王像(重要文化財)、毘沙門天像他、観音堂内陣諸尊特別参拝・岩間寺(正法寺) 1月1日(日)~12月31日(水) 本堂内 礼拝(重要文化財 地蔵菩薩公開)、三十三観音堂開扉・石山寺 1月6日(金)~11月30日(木) 役行者及び前鬼後鬼像 特別公開※法要・行事等で拝観できない場合あり。
2017年03月03日普段何気なく、お参りしている仏様。実は、それぞれ違いがあるのです。大まかな分類は、如来>菩薩>明王>天という階級に沿ったもの。仏像を見分けるポイントは、髪型、ファッション、装身具、手の形などがあり、これらを少し知るだけで、それぞれのキャラクターや立ち位置、ご利益がわかります。悟りを開き仏の中で最高の境地に至った存在「如来」仏像の世界で最高位にいるのが如来。悟りを開いた真理そのもので、人々を救うとされます。如来は一人ではなく、阿弥陀如来、薬師如来などたくさんの如来がいます。大日如来は密教という特別な教えの如来です。「如来」は、螺髪(らほつ)と呼ばれるパンチパーマのような髪が特徴如来かどうかを見分ける一番のポイントは、髪型。パンチパーマのような髪は、長い修行の間に伸びた髪が、悟りを開いた瞬間に一本一本がくるくると丸まったから。頭の上には盛り上がった大きなコブもあります。よく見るとおでこの真ん中には白い塊がありますが、これは白く長い毛が丸まったものです。また、もう一つの特徴が、上半身は大きな布をふわりとかけ、下半身は巻きスカートというスタイル。悟りを開いているので、俗人が好む装飾品はつけていません。悟りに至ったら、おしゃれは必要ないのです。ただ、密教という特別な教えの中で最高位にいる大日如来だけは、この特徴があてはまらないことが多く、冠や装飾品をつけていることがあるので注意です。如来の次に位置付けられる存在「菩薩」は、修行中ながら人々を救う二番目の位置にいるのが菩薩。観音様とか観音菩薩様とも呼ばれます。将来悟りを開いて如来になる方々なのですが、弥勒菩薩、観音菩薩、文殊菩薩、普賢菩薩、虚空蔵菩薩などはかなり悟りに近い位置にいて、修行中ながらも人々を救うためにそれぞれの立場で働いています。「菩薩」は、現世の欲を捨てきれず豪華な装飾品やヘアアレンジもまだ完全には悟りを開いていないので、属していた古代インドの貴族のファッションでいることが多く、髪は長く垂らしたり結いあげたり、リボンがあったり。冠や首飾りなどの装飾品もたくさん身に着けているのが特徴です。教えに従わない者を懲らしめるために遣わされる如来の分身「明王」優しい顔をしていては言うことを聞かない困った人間たち。懲らしめて救うために如来が怖い姿の分身を作ったのが明王です。如来の分身なのでファッションは地味で装身具は着けていませんが、懲らしめるための武器を持っています。怒り顔の「明王」の手には煩悩を断ち切るための宝剣や弓矢などの武器が明王の最大の特徴は怒りを表すためにとても怖い表情をしていたり、赤く着色されていたりすることです。目が3つある明王もいます。手には人間の煩悩を断ち切って救うためのさまざまな武器を持っていて、火をイメージさせる装飾がされていることもあります。四番目に位置するさまざまな神様「天」仏教が生まれる前のインドの神様方が混在しているのが「天」。ファッションも役割もさまざまですが、代表的なのは、お堂の四隅にいて如来や菩薩を守るガードマン的な役割の四天王。戦うために怒り顔で相手を威圧し、敵を踏みつけている姿が一般的。ちなみに四天王の一人の多聞天は、一体だけの時は毘沙門天と呼ばれ、妻は吉祥天だそう。男性の「天」が戦士であることが多いのに対し、女性の「天」は美と繁栄の象徴であることが多いようです。「天」は仏や仏を信じる心を守り、現世利益をもたらしてくれる「天」に属する方々は、美と繁栄、知恵や力などの現世利益を与えてくださるとされます。よく知られている恵比寿や大黒天などの七福神の神様たちや、人気の高い阿修羅も「天」に属しています。ちなみに阿修羅は作られた当時は真っ赤に彩色されていました。取材・文/伊集院尚子取材協力:イスム表参道店仏像と過ごす贅沢な時間を手軽に手に入れられるのが、イスム表参道店。現代の仏師や作家が制作する価値ある仏像がずらり。価格も手に入れやすいものからあるので、まずはお気に入りの仏像との出会いを求めて、出かけてみたい空間です。店舗情報店名:イスム表参道店TEL・予約:03-6419-7822住所:東京都渋谷区神宮前5-48-3 サンエムビルB1F、1Fアクセス:東京メトロ表参道駅B2出口から徒歩3分営業時間:11:00〜20:00定休日:年末年始
2017年01月08日『私の頭の中の消しゴム』『グッド・バッド・ウィアード』などのチョン・ウソン、『ベテラン』も記憶に新しいファン・ジョンミン、『コンフェッション 友の告白』のチュ・ジフンらスター俳優が集った、韓国のノワールエンタテインメント『アシュラ』が2017年3月4日(土)より日本公開されることが決定した。刑事のハン・ドギョン(チョン・ウソン)は、利権と成功のために各所で犯罪に手を染める悪徳市長のパク・ソンべ(ファン・ジョンミン)の“後始末”を対価に、金を受け取っている。末期がんの妻の治療費を言い訳に、金になることはなんでもするようになり、次々に悪事に手を染めるようになるドギョン。ドギョンの弱点を握る検事キム・チャイン(クァク・ドウォン)と検察捜査官ド・チャンハク(チョン・マンシク)は、ドギョンを脅迫して利用、パク市長の不正と犯罪容疑を明らかにしようとする。それぞれの利益と目的のために、ドギョンを追い詰める検察と悪徳市長。台風の目のようになってしまったドギョンは、自分を実の兄のように慕っている後輩の刑事ムン・ソンモ(チュ・ジフン)までも巻き込み、市長の手下にしてしまう。生き残るために血眼になった悪人たちの地獄の闘いは、修羅場と化し…。韓国を代表する実力派俳優が共演を果たし、韓国で公開初週成績歴代NO.1を記録した本作(※青少年観覧不可作品において)。架空の都市“アンナム市”を舞台に、悪徳市長と彼に利用される刑事、そして彼らの悪事を暴こうとする検事たちの駆け引きを描く、韓国映画の神髄のようなノワールエンタテインメントだ。主演を務めるのは、『私の頭の中の消しゴム』で韓国のみならず、日本中を切ない涙で包み、その年の韓国映画動員1位を記録することになったチョン・ウソン。本作では、病気の妻の治療費のため、市長の悪事を処理しながら悪人の道に入り込んでいく不正刑事ハン・ドギョンを熱演する。そんなハン・ドギョンを利用し、利権と成功のために犯罪に手を染める強欲な悪徳市長パク・ソンベ役には、去年、韓国で動員数1,300万人を越える記録的大ヒットとなり、日本でも好評を博した『ベテラン』などで知られる演技派ファン・ジョンミン。さらに、ドギョンへの義理から悪徳市長の手下となり、悪に侵されていく若き刑事ムン・ソンモ役には、ドラマ「宮 -Love in Palace-」以来、近作では『背徳の王宮』などで世の女性を虜にしてきたチュ・ジフンが演じる。メガホンを取るのは、キム・ソンス。『MUSA -武士-』など今回で実に4度目のタッグとなるチョン・ウソンを中心に、ファン・ジョンミンが怪演を見せた『新しき世界』を彷彿とさせる男たちの哀愁と、悪人たちの地獄絵図を映し出し、韓国ノワールの真骨頂を見せつける。いうならば、まるで韓国版『アウトレイジ』!登場人物全員が悪人!解禁となったメイン写真でも、ファン・ジョンミン演じるパク市長がチョン・ウソン演じるドギョンの首を締めつけている場面で、主従関係を表している。ファン・ジョンミンの横顔からは、悪徳市長の極悪っぷりが伝わってくるかのよう。“阿修羅”というタイトルの通り、善と悪が存在しない世界で繰り広げられる、強烈な俳優たちの熱演合戦に今後も注目していて。『アシュラ』は2017年3月4日(土)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年11月11日現在、開催中の第6回北京映画祭で、2011年にこの世を去った森田芳光監督の特集が行われる。劇場デビュー作『の・ようなもの』や遺作『僕達急行 A列車で行こう』など7作品が上映され、プロデューサーとして森田作品に携わってきた三沢和子氏が現地でトークを行う。その他の情報森田監督は、1978年に現在のPFFの前進にあたる“第2回自主製作映画展”に『ライブイン茅ヶ崎』が入選して注目を集め、1981年に劇場デビュー。その後は文芸大作やコメディ、ミステリーなど幅広いジャンルの作品を発表した。今回、北京で行われる特集では『の・ようなもの』『家族ゲーム』『それから』『(ハル)』『失楽園』『阿修羅のごとく』『僕達急行 A列車で行こう』の7作品と、森田監督がこの世を去った後に監督に縁のあるスタッフ・キャストが集結して製作された『の・ようなもの のようなもの』が上映される。
2016年04月20日少し前までは除湿モードだった空気清浄機が加湿モードに切り替わり、乾燥の季節到来です。なにはさておき必須家電は加湿器の古山エリーです、こんばんは。今宵もたわごとお付き合いくださいませ。この季節になると、女性は毎日ストッキングを履くこともあって、足のかかとのカサカサ感で季節を感じる人も多いかと思います。私がかかとを意識しだしたのは2003年のこと。まだギリギリ20代だった頃に観た、向田邦子さん原作、森田芳光監督の『阿修羅のごとく』という映画がありました。大竹しのぶ、黒木瞳、深津絵里、深田恭子が四姉妹を演じていて、物語はその四姉妹の父親に愛人がいたことが発覚して女のさまざまな本音が飛び交う(ある意味ゾッとする)ホームドラマです。当時、この映画を観てものすごく印象に残ったセリフが「女はね、かかとを見れば殿方にご無沙汰かどうか分かるんだから」でした。30歳、40歳と年齢を重ねていくと、かかとが大変なことになるのかぁ…と、そのときはまだまだ自分には遠い未来だと思っていましたが、あっという間に月日は流れ、いまはもう、かかとのお手入れは日課です。ちなみに最近はSABONのフットクリームがお気に入り。やっぱりシアバターの威力はすごい!…で、シアバターもいいんですが、女性は自分の好きなイケメンについてとか男の身体のどの部分が好きだとか、そんな話しをしていると徐々に顔がポッと赤らむことに気づいちゃったんですね(これホント!)。かすかな微熱状態です。興奮とか女性ホルモン分泌とか理由はいろいろあるんでしょうけれど、話しをするだけ、それだけで桃色になれるならラッキーです。というわけで、今週、選んだ映画は確実に桃色になれる『マジック・マイクXXL』。そうです!2年前に「何ですか!?このドキドキする映画はー!」と世の女性たちを虜にした、あの伝説のストリッパー、マイク(チャニング・テイタム)たちのステージを再びスクリーンで観ることができるんです!待ってましたー!何度でも映画館に観に行っちゃうー!スクリーンに向かってダイブしたいー!ぐらいの勢いでクラクラする映画です。今回はマイクをはじめメンバーそれぞれが人生に迷いながらも、最後に大きな大会に出場し、想い出を作ろうというロードムービー仕立て。1作目はマイクにスポットがあたっていましたが、2作目はマイクはもちろんメンバー全員のドラマと色気とパフォーマンスを目にすることができます。女子同士、パーティー感覚で観に行って、思う存分、悶えちゃってください!語っちゃってください!そして、映画を観た次の日は「今日、顔色いいね」って言われちゃうかもー!ということで、また次回。(text:Elie Furuyama)(Elie Furuyama)■関連作品:マジック・マイクXXL 2015年10月17日より新宿ピカデリー・丸の内ピカデリーほか全国にて公開(C) 2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT,LLC
2015年10月21日今年3月から4か月間大阪で、8月から東京・上野の森美術館で開催中の「ツタンカーメン展~黄金の秘宝と少年王の真実~」が11月6日、総入場者数160万人を突破し、記念セレモニーが行われた。当日はスペシャルサポーターを務めるAKB48の篠田麻里子から160万人目の来場者に日本-エジプトの往復ペアチケットが贈呈された。国内歴代展覧会の総入場者としては、1974年に開催されたモナリザ展(東京)の約150万人を抜いて単独4位。今後の開催で、3位の2009年「国宝 阿修羅展」(東京・福岡)の約165万人、2位の1964年「ミロのヴィーナス展」(東京・京都)の約172万人を抜くのは確実視されており、そうなると歴代1位、1965年に東京・京都・福岡で開催された前回の「ツタンカーメン展」(約295万人動員)とともに、1位2位を独占する快挙が実現する。記念すべき160万人目の来場者は秋田に住む須藤由美子さんと、その娘で埼玉からやって来た実佳さんの親子。エジプトへは「親子ふたりで行きたい」と嬉しそうに語っていた。篠田は、AKB48のメンバーとだったら誰とエジプトに行きたいかと質問されると、「秋元才加」と即答。「才加がツタンカーメンの真似をしていたので、かぶりものをして行きたい」と笑顔で話した。セレモニー後半にはツルベカーメンのパネルが登場、会場からは笑いが起こった。FNS27時間テレビで笑福亭鶴瓶が全身金ピカのツルベカーメンに扮して話題になったが、その等身大パネルが160万人突破を記念して番組から贈呈され、年内限定で会場入り口付近に展示されることも決定した。篠田は最後に「まだまだ見ていない人はたくさんいらっしゃると思うので、ぜひ来ていただければと思います」と大きな声で呼びかけていた。秘宝の展示はこれが最後とも言われている今回の「ツタンカーメン展」。会期は来年1月20日(日)まで。■エジプト考古学博物館所蔵ツタンカーメン展~黄金の秘宝と少年王の真実~開催期間:開催中~2013年1月20日(日)開館時間:平日9:30~18:00/土日祝9:00~18:00(最終入場は17:00まで)
2012年11月06日東京・上野の森美術館で開催中の「ツタンカーメン展 黄金の秘宝と少年王の真実」の総入場者数が、3月から7月まで開催された大阪と合わせて160万人を突破し、記念セレモニーが11月6日(火)に開催。160万人目の来場者にはスペシャルサポーターである篠田麻里子(AKB48)より日本とエジプトの往復ペア航空券が贈られた。古代エジプトの最も有名な王のひとりであり、その遺跡の発掘に関わった人間が次々と亡くなったことで“ツタンカーメンの呪い”がまことしやかにささやかれるなど多くの人の心を惹きつけてやまない少年王・ツタンカーメン。黄金のカノポス(内臓を入れる器)を始めとする122点もの貴重な展示品が日本に上陸した。160万人目の来場者となったのは、秋田県から来た須藤由美子さん。どうしてもツタンカーメン展を見たいと埼玉県在住の娘の実佳さんと一緒に来場し、今回の幸運を射止めた。航空券を手渡した篠田さんは「豪華ですね」と羨ましそう。もしも誰かとエジプトに行くなら?と問われると「私も母と一緒に見に来たので、母と行って(展示に)ないものを見たい」と笑顔を見せた。メンバーの中では?とさらに尋ねられると「メンバーの誰かと行くなら…秋元才加がツタンカーメンのマネをしていたので、被り物を被って行きたいですね。(秋元さんは)さいたまスーパーアリーナでのライヴでファンからもらった被り物で踊ってたのである意味で影のサポーターです」と明かした。この日は27時間テレビで話題を呼んだ、笑福亭鶴瓶が全身を金色にしてツタンカーメンになりきった「ツルベカーメン」の等身大パネルも登場。篠田さんは「爪のきわまで金を塗っていて、こだわりが強いんだなと思いました。大御所のすごいところを見せていただいたと思います」と語り、パネルと腕を組んで写真に収まった。この日、160万人を突破した「ツタンカーメン展」は日本国内の歴代総入場者数(展示別)でも1974年の「モナ・リザ展」を抜いて現在第4位。3位の「国宝 阿修羅展」まであと5万人、2位の「ミロのヴィーナス展」まで15万人に迫っており、残り76日の会期中に歴代2位になることは確実。なお歴代1位は47年前に開催された前回の「ツタンカーメン展」で295万人。このときはツタンカーメンの象徴とも言える黄金のマスクも展示され日本中が熱狂したが現在、この黄金のマスクは過去の海外での展示で傷がつくなどしたこともありエジプト国外での展示は禁止されている。「ツタンカーメン展 黄金の秘宝と少年王の真実」は上野の森美術館にて2013年1月20日(日)まで開催。「ツタンカーメン展 黄金の秘宝と少年王の真実」公式サイトkingtut.jp/■関連作品:シュガー・ラッシュ 2013年3月、全国にて2D/3D公開
2012年11月06日向田邦子の名作ドラマを原作にした舞台『阿修羅のごとく』の製作発表が11月5日、都内で行われ、主人公の四姉妹を演じる浅野温子、荻野目慶子、高岡早紀、奥菜恵をはじめ、 母親役の加賀まりこ、父親役の林隆三らが揃って会見に出席した。「阿修羅のごとく」公演情報年老いた父親に愛人と子どもがいることを知った四人の娘たち。それを機に一見平穏に見えた彼女たちの日常は揺らぎ始める。様々な秘密が露呈していく中、家族間に密かに渦巻く嫉妬や猜疑心を繊細に描いていく。原作は、和田勉演出により1979年からNHKで放映されたドラマで、2003年には森田芳光監督により映画化もされている向田作品の中でも人気の一作だ。夫に先立たれ華道の師匠として生活、出入りの料亭主人と不倫中の長女・綱子役に浅野温子。浅野は「名作に出させていただけるだけでもう十分。あとは、舞台があたるよう体当たりでやらせていいただくしかないと思っております」と決意表明。銀行員の夫の浮気を疑いノイローゼ気味の次女・巻子役には荻野目慶子。荻野目は、中学生の時にドラマ版パート2に巻子の娘役で出演していたことを明かし、「その時、憧れの女優たちを見て、興奮したのを覚えている。八千草薫さんの役をやらせていただくのだと思うと感慨無量です。修羅場をくぐって女優を続けてきてよかった」と笑顔で喜びを語った。恋愛下手で潔癖症、独り身の三女・滝子を演じる高岡早紀は、「これまで先輩の女優さんとやらせていただく機会が少なかった。今回はすばらしい女優さんからお勉強させていただく」と意気込みを語り、喫茶店でバイトしながらボクサーの卵と同棲中の四女・咲子を演じる奥菜恵は「このような豪華な顔ぶれの中、家族の一員として参加できて光栄です」と期待に胸を高鳴らせた。公演は、来年1月11日(金)より東京・ル テアトル銀座 by PARCOで幕開け。その後、1月31日(木)から大阪・森ノ宮ピロティホール、2月9日(土)より愛知・名鉄ホールでも上演。チケットの一般発売はいずれも11月17日(土)より。なお、チケットぴあでは東京公演のインターネット先行先着「プリセール」も実施中。11月9日(金)18時まで受付。
2012年11月06日ホテル日航奈良は、 8月1日より「春日大社」「興福寺」をイメージしたコンセプトルームを各1室限定で販売を開始する。また、発売を記念して、期間限定宿泊プランも同時に発売する。宿泊のゲストに、部屋の中でも“奈良”を存分に感じてもらうために誕生した、同ホテルのコンセプトルーム。今回は、今年6月に発売した「東大寺」をイメージした部屋「華(はな)」続く第2弾の発表となる。春日大社をイメージした部屋は、春日大社の「朱塗り」の赤イメージから「朱(あか)」。興福寺をイメージした部屋は、興福寺・阿修羅像の衣に描かれる「宝相華文」の一文字をとり「相(そう)」としたという。どちらの部屋もホテルの9階東側に位置し、窓から春日山や興福寺五重塔も見ることができる。また、壁には、写真家・桑原英文氏撮影の「春日大社と砂ずりの藤」、森本康則氏撮影の「古都雲上」をそれぞれ飾り、各部屋にちなんだ柄の「華倭里行燈(かわりあんどん)」や、「各部屋限定オリジナルベッドライナー」「関連書籍」なども配置している。■コンセプトルーム「朱(あか)」・「相(そう)」内容詳細 ・ホテル9階 東側ツインルーム 各1室のみ(35平方メートル・トリプル・フォース対応可能) ・客室料金:1室 35,000円(税・サービス料込)(トリプル39,500円・フォース44,000円) ・アメニティ:ミキモトコスメティックバスアメニティ ■「1日各1室・期間限定 宿泊プラン」 ・名称: 「コンセプトルーム『朱(あか)』誕生記念プラン」 「コンセプトルーム『相(そう)』誕生記念プラン」 ・期間:2012年8月1日(水)~2012年12月30日(日) ・料金:ひとり17,500円(1泊朝食付き・1室2名利用) ※3名利用、4名利用の場合は追加料金が必要。・特典:「朱(あか)」-春日大社ゆかりの和菓子「萬々堂通則 ぶと饅頭」(5個入り)、「相(そう)」-興福寺国宝館 拝観券(宿泊の人数分) 【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月20日森田芳光監督がスクリーンに映し出すキャラクターたちは、とても人間味がある。そして監督はいつもちょっとだけ時代の先を歩き、観客に道しるべを作ってくれている気がしてならない。1981年に『の・ようなもの』で映画監督としてデビューを飾り、『家族ゲーム』、『それから』、『(ハル)』、『失楽園』、『模倣犯』、『阿修羅のごとく』、『間宮兄弟』、『椿三十郎』、『武士の家計簿』など、数多くの名作を送り出し、映画と人を愛した。そんな監督が「この1作目がヒットしたら、シリーズものにしたいんだよね」と、ぽつりとつぶやいていた最新作が『僕達急行 A列車で行こう』だった。森田監督が最後に遺してくれた道しるべは、趣味というごく普通に日常にあるものが、実は宝物であると気づかせてくれる、そんなハートフル・コメディ。本作は2009年の『わたし出すわ』に続く、森田監督自身によるオリジナル脚本。「これからは趣味の時代になる」と、十数年前から温めてきた企画だ。「鉄道ファンとして、僕はまだ末端の立場だけれど、鉄道好きの中に参加できたことが何だか嬉しくて。今このタイミングでこの映画を作ったのは、テレビ放送の多チャンネル化の影響もありますね。というのは、僕はいつも有線放送を聴いたり、CSの番組を見たりしていて、あるとき鉄道の番組ってものすごく多いことに気づいた。これを映画にしたらファン層も広がっていくんじゃないかなって。鉄道という趣味をテーマに、ひとつの時代性として、趣味に生きる2人の物語をやってみよう、そう思ったんです」。趣味と鉄道を切り口に森田監督のイマジネーションは大きく膨らみ、松山ケンイチと瑛太という日本映画界を引っぱる若手実力派の2人が主人公に選ばれた。松山さんは『椿三十郎』、『サウスバウンド』に続く3度目の森田作品の参加となるが、どんな現場かを知っていても「毎回、びっくりさせられる」と撮影の日々をふり返る。「この役ってこうなっていくんだ!こういうふうな動きをするんだ!と、いつも驚かされるんです。ああいう演出方法は森田監督だけ、森田監督に似ている監督なんていないですね。僕は監督の作品に出るのはこれが3作目で、その間にもほかの作品をやらせてもらって(経験を積んで)いますが、森田監督の現場ではそれがまったく通用しないんです(笑)。瑛太さんと2人で本読みをしているときも──『違うんだよ、セリフは言い方も重要でね。ちょっと言ってみるからね…』って、監督自らセリフを言ってくれる。それが僕らの何十倍も何百倍も面白いんですよ。だから、森田監督の演じてくれたものに追いつこうと必死でした」。悔しそうに、でも嬉しそうに語る松山さんの話を、隣ではにかみながら聞いている森田監督は、続けて俳優・松山ケンイチだからこそ任せた主人公の小町像をこう説明する。「僕が目指している笑いのツボって、瞬間芸的なものではなく、映画のストーリーに沿った人間的な笑いなんです。人間の正直さって、真面目にやればやるほど可笑しいわけで、それを松山くんならやってくれるだろうと思った。一流会社に勤めているけれど素朴で、かつ趣味を大切にしていて、名誉とかのために働いているふうでもなく、そういう現代のエリートですね、小町は」。「俳優といっても自分の人格にないものは演じきれない」という森田監督の言葉は、キャスティングも重要であると伝えている。ちなみに、松山ケンイチ&瑛太の組合せは、脚本の段階から思い浮かべていたそう。「どっちがサラリーマンでどっちが労働者かっていうのは難しいところではあったんですど、悩んだのはそれぐらいかな。コンビものとしては、これまでに『間宮兄弟』を作っていますけど、今回はああいうテイストの面白さではなく、2人がピュアゆえの面白さ、少し違った面白さを目指したんです。面白いコンビではなく、心が温まるコンビっていうか、そのコンビがふと笑いを誘うというかね。コメディと言いながらも違った作戦なんです」。人間臭さを深く探り、観察し、繊細に映し出していく。森田監督のコメディセンスが唯一無二と言われるのは、そこにある。コメディを描くうえで、森田監督が一番にこだわっているのはニュアンスだ。「愛しているとか好きだとか、おはよう、おやすみといった日常会話にしても、人によってニュアンスって違いますよね。僕は昔からニュアンスのことばかり考えているんですよ。大切なのは、言葉そのものが持つ意味ではなく、ニュアンスだと思うから。事実、台本上に書かれているしゃべり(セリフ)自体はそんなに面白いものではないんです。役者さんがニュアンスをもってしゃべっている、そうすると同じセリフでも意味が違ってくる、それが面白さにつながるんです」。話を聞けば聞くほど、森田監督の緻密さが浮き上がってくる。松山さんの「監督に追いつこうと必死だった」という言葉も納得だ。また、十数年温めてきた企画を主演・松山ケンイチに託したことにも、もちろん理由がある。取材前の雑談で「彼とはもう3回目になりますからね、彼のことはすべて知ってますよ、すべてね(笑)」と冗談っぽく話していた言葉が、実は核心だったりする。何度もタッグを組んだ相手だからこそ、託したものとは──。「電車が遅れて、近くの駅を知っているからって女の子をナンパする、それって考えてみたらものすごく変な話じゃないですか。すごく軽くてバカみたいな男でしょう(笑)。おまけに、『ココまで来たら世界のどこへだって行けるよ』っていうセリフをしれっと言えちゃう、それが小町なんです。松山くんをよく知っているからこそ、この小町という役を頼めたんですよね」。照れくさそうに頭をかきながら、松山さんも言葉を足す。「そう、大きいこと言っているけれど、けっこうスケール小さいんですよ、小町って(笑)。そういう面白さが小町にはたくさんあって演じていても楽しかったですね。あと、僕が好きなのは、写真を撮っているそばでスプーン曲げをしている人がいたり、会議をしている最中にブナの話をしたりするナンセンスなシーンが好きなんです。映画のテーマとは全然関係ないんだけど(笑)」。そんな松山さんのコメントに「嬉しいなぁ」と喜びを噛みしめる森田監督。「そう、映画と全然関係ないんだけどね、僕もナンセンスは大好きですね。部屋探しのマンションで不動産屋さんに『跳んでみてください』って言うシーンとか、あれはけっこう自信あるんですよね(笑)。松山くん、やっぱりいいとこ見てるなぁ」。たとえば、恋人選びの項目に「笑いのセンスが一緒の人」を挙げる人が多いように、笑い、ニュアンス、空気…言葉にすると曖昧なものこそが、価値観と言えるのかもしれない。ということは、森田監督と松山ケンイチは、もちろん相思相愛!最後にもうひとつ、森田監督は『僕達急行 A列車で行こう』の観客のために、ある招待状を添えた。それは誰もが映画の主人公になれるという、監督らしいアイディア。「この映画のテーマは、ひとつの趣味を持つことで、その趣味をきっかけに会話につながって、友達もできるという基本的なことなんです。今回は電車だったけれど、飛行機でもガーデニングでも同じように映画が作れると思う。それから、多くの映画の場合は、主人公になりたくてもなれない、できないことの方が多いじゃないですか。けれど、この映画の主人公たちには誰もがなれるんです。電車に乗って、景色を眺めながら『RIP SLYME』の曲を聴けば、誰でも松山ケンイチ=小町になれるんですよ(笑)」。2011年7月某日(photo:Toru Hiraiwa/text:Rie Shintani)特集:私も発見、仕事と恋と、好きなコト。■関連作品:僕達急行 A列車で行こう 2012年3月24日より全国にて公開© 2012『僕達急行』製作委員会■関連記事:いよいよ発進!『僕達急行 A列車で行こう』モバイルポーチを5名様にプレゼント松ケン&瑛太がキュートなイラストに!『僕達急行』映画史上初の試みの前売り鑑賞券松ケン&瑛太も大喜び “僕達急行ラッピング電車”が京急線で運行中!恋と仕事と好きなコト『僕達急行A列車で行こう』女性限定試写会に25組50名様ご招待松ケン&瑛太が再共演の誓い 森田監督の遺作『僕達急行』が発進
2012年03月22日近年、日本美術界で起こっている空前の「仏像ブーム」。2009年3月より東京国立博物館にて開催された『国宝 阿修羅展』では、2か月間で入場者数90万人以上を記録し、入口に長い行列ができたことがニュースで報じられた。しかも、このブームは、20代から40代と幅広い世代がけん引している。「年をとるほどに仏像の良さが分かる」と言われたのは昔の話、今や“仏像女子”なる女性たちが、お寺巡りにいそしむほどの人気ぶりなのだ。他の出展作品の写真そんな中、仏像好きを熱狂させる『空海と密教美術』展が、同館で開催され話題となっている。先日、『ぴあ』メモリアル号(7月21日発売)の「おいしいご招待ファイナル!」で読者50組100名が招かれ、夜間特別内覧会が開催された。本展の見どころは、まず出展作品の98.9%が国宝・重要文化財であること。平安時代初期、日本に真言密教をもたらした高僧、空海(弘法大師)の教えを伝える名宝が、仁和寺、醍醐寺、金剛峯寺、教王護国寺(東寺)、善通寺、神護寺などから集結している。縦横4メートルにも及ぶ巨大な画面が圧巻の「両界曼荼羅図(血曼荼羅)」(金剛峯寺蔵)や、「弘法筆を選ばず」ということわざがあるほど書の達人でもあった空海直筆の書など、どれも貴重な名宝ばかりだ。そして、会場に訪れた参加者を最も驚かせたのは、京都・東寺講堂の仏像群で構成される「仏像曼荼羅」である。薄暗い空間に、8体の仏像たちがライティングされて浮かび上がるように展示され、なんとも神秘的な光景が広がっていた。しかも、仏像は360度から鑑賞でき、普段は見られない後ろ姿も拝することができる。お堂に安置された仏像とは全く違ったイメージで、新たな仏像の魅力に出会える貴重な機会となった。『空海と密教美術』展は、9月25日(日)まで。チケット発売中。※写真は全て『空海と密教美術』展展示会場にて撮影
2011年08月26日COBS ONLINEが会員1,010名に対して、2009年8月18日から8月24日にかけて「美術館に関するアンケート」を実施した。■20代が美術館・博物館代として使うのは月に1,500円弱「あなたは普段美術館や博物館に行きますか?」と聞いたところ、「よく行く」と答えた人が4.8%、「たまに行く」と答えた人が27.0%だった(図1)。今回は、これら合計した31.8%、321人の回答をまとめる。「美術館・博物館代として月にいくら使いますか?」と聞くと、「1,000~1,500円未満」という答えがもっとも多く34.3%、次いで「1,000円未満」19.6%、「1,500~2,000円未満」19.3%となった(図2)。さらに、「展覧会のパンフレットはいくらまでなら気軽に買えますか?」と聞くと、「2,000~3,000円未満」が26.3%、「1,000~1,500円未満」22.5%となった(図3)。企画展であれば、パンフレットは2,000円前後のものが多いので、「2,000~3,000円未満」でパンフレットを買う人の場合は、比較的多くの展覧会が予算内であるが、「1,000~1,500円未満」でしか買わないという考えの人には、やや高く感じられるであろうことが分かる。「どんなジャンルの展示が好きですか?」と尋ねると、「ヨーロッパ絵画」が43.9%ともっとも多くなった(図4)。それ以外は「モダンアート」15.0%、「古代歴史系」12.5%、「科学系」10.6%となった。■阿修羅展が全国で人気「あなたが最近行った美術館・博物館とその展覧会名を教えてください」(複数回答)と聞くと、以下のコメントが集まった。同じ博物館でも、違う展示を挙げるといった人などそれぞれであった。京都市立美術館:ルーブル美術館展(女性/23才/年収:300~400万円未満)東京国立博物館:阿修羅展(女性/25才/年収:200~300万円未満)九州国立博物館:阿修羅展(男性/24才/年収:400~500万円未満)パシフィコ横浜:海のエジプト展(男性/25才/年収:300~400万円未満)Bunkanura ザ・ミュージアム:奇想の王国 だまし絵展(女性/25才/年収:200~300万円未満)国立科学博物館:菌類のふしぎ~きのことカビと仲間たち~(女性/27才/年収:300~400万円未満)東京都現代美術館:メアリー・ブレア展(女性/25才/年収:200万円未満)東京都美術館:トリノ・エジプト展 -イタリアが愛した美の遺産-(女性/29才以上/年収:500万円以上)COBS ONLINE会員アンケート「美術館に関するアンケート」より抜粋(期間:2009年8月18日~8月24日、集計人数:1,010名、美術館に行く習慣のある人321名)完全版(画像などあり)を見る
2009年09月09日