株式会社スリーエス(所在地:東京都中央区、代表取締役:島崎 宗久、以下:当社)は、井戸水や雨水などの従来のろ過装置では飲料水にできない水を飲料水にできるろ過装置「アルカス(R)レインバスター」を開発し4月1日(土)より発売します。すでに鳥取県内のスマート工場では2月17日(金)より先行導入され、電気代40%削減と井戸水を水道水へ転換するプロジェクトが始まっております。蓄電システム(左)と「アルカス(R)レインバスター」「アルカス(R)レインバスター」公式ページ: ■「アルカス(R)レインバスター」開発背景当社がこれまで独自開発してきたLED照明技術は、国内で300ヶ所以上ものゴルフ場やスポーツ施設などのナイター施設に導入され、ご支持をいただいてまいりました。LED照明は、省エネルギーの代表とも言える製品です。環境保全とSDGsに積極的に取り組む当社は、昨今急務となっている「水資源」のリサイクルにも取り組むこととなりました。「水資源」のリサイクルが今求められているのには、主に以下の4つの社会的背景があります。1. SDGs目標6「安全な水とトイレを世界中に」、13「気象変動に具体的な対策を」近年、大雨が頻発し、大きな水害・土砂災害が発生しています。これは、都市化によって地表の多くがコンクリートで覆われ、地面が雨水を吸収できず、大量の雨水が下水道や河川へ流れ込んでしまうことが原因の一つとされています。雨水を下水道に流さない、つまり雨水を生活用水や飲料水へ再利用することは、大洪水対策、ひいては大切な人の命を守ることにつながります。菌や重金属の混入した汚水や雨水を飲料水に変える技術は難しいとされていましたが、アルカスレインバスターはそれを可能にしました。「アルカス(R)レインバスター」は、独自の鉱石由来ミネラルが持つ特性を使って雨水などを除菌・除臭させます。ろ過後の浄化水には人体に必要なミネラル成分が残り、安心して飲める水となります。当社の既存事業である太陽光パネルや蓄電池と組み合わせることで、「完全自立型」の防災・BCP対策ソリューションとして開発できました。2. BCPの義務化・推奨感染症やテロ、自然災害が発生した場合であっても、安定的・継続的に事業活動を継続できるよう、政府は企業に対しBCP(事業継続計画)を策定するよう求めています。2024年4月からは介護事業所等のBCP策定が義務化されます。BCPには、水や電気が止まった場合の対策が必須です。「アルカス(R)レインバスター」は、2023年4月に福島県川俣町の介護施設など4カ所への導入を予定しています。また、九州地区においても導入希望施設よりご連絡をいただいています。3. 電気代高騰昨今、電気代の値上げが続いており、今後も値上げが見込まれます。一般的な「逆浸透膜浄水器」は、通常1時間でもわずかな量しかできません。4人家族の家が1日に必要な水は800Lと言われており、全てまかなうには時間と電気代がかかります。そこで水と電気の「オフグリッド」が有効です。オフグリッドとは、電力会社に頼らず太陽光発電などで電力を自給自足している状態です。「アルカス(R)レインバスター」の電力は太陽光発電と蓄電システムでオフグリッド、かつ1時間1t近い量の水を確保できます。電気代とCO2削減に寄与します。4. アウトドア人気昨今のアウトドア人気に伴い、宿泊施設としてのトレーラーハウスにも注目が集まっています。しかし、トレーラーハウスは電気・水道がありません。普通にインフラを引くと高額になってしまいます。オフグリッドで飲料水と電気を生成する装置「アルカス(R)レインバスター」とのコラボメリットは大いにあります。「アルカス(R)レインバスター」設置イメージグランピング場などでもご利用できます■「アルカス(R)レインバスター」開発に込めた想い(株式会社スリーエス 代表取締役 島崎宗久のコメント)当社既存事業のLED照明販売で全国各地へ伺った折、特に九州は毎年どこかの県内で災害が発生している状況のなか、「最低限必要な『水』の問題解決をしたい」との思いで、新たな開発を進めてまいりました。電気は太陽光で蓄電池へ貯めながら使え、飲み水は雨水などから生成できる「アルカス(R)レインバスター」は、災害時に“我慢しない”日々を過ごしていただける製品だと、我々は確信しております。■製品概要「アルカス(R)レインバスター」機構解説図製品名: アルカス(R)レインバスター発売日: 2023年4月1日(土)サイズ: 高さ1,620mm × 幅786mm × 奥行500mmURL : 製品導入に関する問合せ先:営業部 田中豊田益子※「アルカス(R)レインバスター」は特許出願中です。■「アルカス(R)レインバスター」今後の予定当社は「第7回事業再構築補助金」においてグリーン成長枠に採択されました。今後、介護施設や病院、各市町村の指定緊急避難所への「アルカス(R)レインバスター」のモデル導入を進めてまいります。これにより、BCP策定が義務化された介護施設への事例として広く紹介し、全国規模での導入を推進してまいります。現在、福島県の復興に尽力している企業と、福島県全体への導入体制を構築しつつあります。また、2023年3月には東京都葛飾区に「アルカス(R)レインバスター」を設置したモデルハウスをオープン予定です。そのほかにも、インドやフィリピン、マレーシアなど海外からも引き合いがある状況で、インドでは代理店を開設し、2023年4月から輸出を開始予定です。■会社概要会社名 : 株式会社スリーエス所在地 : 東京都中央区八丁堀3-11-12 大基ビル1階代表者 : 代表取締役 島崎 宗久設立 : 2006年3月資本金 : 10,000,000円事業内容 : LED(発光ダイオード)を利用した光源商品の企画、設計、製造、販売許認可 : 建設業:東京都知事届出(般-28)第146434号電気工事業: 東京都知事届出 第2810162号企業URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年03月06日一般社団法人 産学技術協会(所在地:東京都千代田区、常務理事:須田 哲夫)は、SDGs12番を自動的に果たせる「雨水桝の次世代型集水方式」の普及のため、CAMPFIREにてクラウドファンディングを2022年3月1日まで実施します。新型コロナとの共存を余儀なくされ、蚊媒介感染症により医療従事者に新たな負担を掛けないよう物理的予防体制を実現する、公園や敷地内などでの次世代型集水(極細分別集水)を可能にする分別集水マット『蚊絶滅マット』と、お墓の花立での蚊の繁殖を防ぐ『仏花の微笑み』を開発し、都市部の蚊の繁殖メカニズムの遮断を目指します。公園の雨水桝から蚊の繁殖を無くすCAMPFIREプロジェクトページ: ■リターンについて普段無防備な状態で生活している公園、霊園、その他公共施設敷地内で、次世代型雨水桝を普及させる当社団の取り組み。ご支援ごとのリターンで、お参り先のお墓、ご家庭、職場にて実施いただければ、蚊の繁殖場所と個体数が確実に減ります。<Tシャツ>Mosquito Hunterの意識を持って身近で遭遇した蚊の成虫の駆除をしていただき、成虫個体数を減らす行動にご参加ください。<仏花の微笑み>お参りするお墓のある方は『仏花の微笑み』を選択していただき、お参り先のお墓に早々に敷設して、蚊に繁殖場所を提供しないようにしてください。出来ましたらご住職にもお声がけいただければ幸いです。当社団はお寺業界にもアプローチしていますのであなたの一言で普及が加速する可能性があります。本プロジェクトは、雨水桝におけるSDGs12番「つくる責任 つかう責任」で、人工物の持続可能な維持管理のパターンを確保し、(適切な清掃をすれば蚊の繁殖地となり、不適切であれば排水障害を起こす)不合理を合理的に解決します。■開発背景都市部の蚊の繁殖メカニズムを物理的に断つには、ヒトスジシマカの活動が終わる落ち葉の季節から行うことが合理的で効果が高くなります。ヒトスジシマカは都市化が進む中で狭間の墓地から血液を求め飛来します。人口密度の高いところでは、雨水を瞬時に排水させるために雨水桝が高密度で普及しましたが、安全にボウフラが育つ栄養価の高い腐敗落ち葉交じりの雨水が常にあり、産卵に必要な血液が吸血し易く、吸血後天敵に会う前に産卵できる雨水桝を見付け出し、脈々と繁殖範囲を広げられ、都心部の根付かせてしまったという背景があります。<その原因は>雨水桝の構造が、雨水と落ち葉を同時流入させて、底に作った泥だまりスペースに溜め、上澄みを横引き配管から流す仕組みが、不合理な維持管理で担当者を悩ませ適切な維持管理の統一基準が無くなったことが原因です。■次世代型雨水桝の特徴*雨水及びシルト程度の極細分別集水が可能な為、堆積物を作る仕組みが無く、排水勾配が保たれ、排水断面が計算通りに維持できます。また蚊の出入りが不可能なため、蚊の繁殖に不適切な場所になります。*今まで堆積物により失われていた設計時の排水能力が極細分別集水化で回復できます。*ゴミの流入が無い為に雨水利用の際の安定集水が可能になり、貯水槽のゴミや虫の死骸が入らない為維持管理が楽になります。*IGR剤が不要となるため薬害不安が無くなります*重いグレーチングを外して汚泥処理をする必要が無くなります■プロジェクト概要プロジェクト名: SDGs12番を果たせる次世代型雨水桝で蚊媒介感染を予防し医療従事者負担を減らす期間 : 2022年1月1日(土)0:01~3月1日(火)23:59URL : <リターン例>3,500円 :Tシャツを選択いただきMosquito Hunterの意識を持って身近で遭遇した蚊の成虫の駆除5,000円 :お参りするお墓のある方はリターンで『仏花の微笑み』を選択していただき、お参り先のお墓に早々に敷設して、蚊に繁殖防止50,000円 :不動産をお持ちの方で敷地内の雨水桝又は雨水の集排水路が有る方は『蚊絶滅マット』お試しセット仏花の微笑み、蚊絶滅マット【製品概要】商品名 :分別集水マット『蚊絶滅マット』種類 :雨水桝用、U字溝用、軒樋用内容 :既存寸法合わせ可能サイズ :1000mm×2000mm 割り込み範囲対応 最低寸法60mm素材 :ポリエステル、ポリ塩化ビニリデン販売場所:SKマテリアル株式会社、株式会社山陽工業、販売者募集商品名 :仏花の微笑み 大、又は、小種類 :蚊繁殖防止栓(ゴム栓) 大≒64mm×2個 小≒55mm×2個共通 :生花安定マット(CG10)120mm×120mm販売場所:株式会社ユニゾン、武蔵野技研株式会社【会社概要】商号 : 一般社団法人 産学技術協会代表者 : 常務理事 須田 哲夫所在地 : 〒102-0074 東京都千代田区九段南一丁目5番6号りそな九段ビル 5F KSフロア設立 : 2014年9月URL : 【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】一般社団法人 産学技術協会 お客様相談窓口TEL:03-6869-3502お問い合せフォーム: aiuto_s@sangaku.org 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年01月19日雨どいとは、雨水から家を守る役割を担うパーツ。屋根の傾斜に沿って下へ向かって流れる雨水を軒下で受け止める軒樋と、軒樋を通ってきた雨水を排水溝まで誘導する通路が竪樋、軒樋と竪樋の接続部にあたり樋集水器の主に3つのパーツで構成されています。家の外観を見ると、雨どいの存在は案外目立ちますが、これまでの新築のお宅の取材で、こだわって雨どいを選んだという施主さんに出会ったことがありません。目立つ割にはさほど注目されないパーツとも言えそうです。そんな雨どいですが、我が家を建てる時、つけるか・つけないか、実は最も時間をかけて考えたのが、雨どいだったんです。■ 片流れの屋根に雨どいは必要か?我が家の屋根は片流れ。屋根材は、ガルバリウム銅版の波板を選びました。北から南へ下がるように傾斜があり、ウッドデッキを覆うように軒が長いのが特徴です。建築家と工務店と私たち家族で、さまざまなパーツや設備について確認をしていたときのこと。最後の方におまけ程度の話題で出てきた雨どいについての確認。雨どいはナシで、という建築家の意見に、珍しく夫が「雨どいは必要だ」と強く主張したのです。雨どいをつけるかつけないかは「必要か不必要か」というより「デザインをとるか機能を取るか」という議論に近かったと思います。大雨の日。土砂降りの日。雨どいがないと大量の水が流れ落ちてきて大変なんじゃないか、というのが夫の懸念事項でした。東北の山親父 / PIXTA(ピクスタ)その日から夫は、通勤時、さまざまなルートを通って仕事に通い、雨どいのない家を探すようになりました。そして毎日帰ってくるなり「雨どいのない家なんて一軒もないよ。やっぱり必要だよ」と言います。一方、デザイン重視の私は、雨どいがなくても平気なんじゃないかと考えていました。雨が落ちてくるのは一方向で家の前、玄関前のみ。大雨の日に好んで出かけたりはしませんから、外出は最低限です。出入りするときは多少の雨水を浴びることになりますが、それも一瞬。金子忠利 / PIXTA(ピクスタ)ウッドデッキに上がれば、そこは屋根の下。広いウッドデッキの上なら、傘をたたんだり、レインウェアを脱いだりするのは容易です。雨どいをつけるかつけないか、2週間ほど家庭内で話し合いましたが、平行線。そのまま再び建築家と工務店との次の打合せに臨みました。■ 雨どいのデメリットとは?Graphs / PIXTA(ピクスタ)私が確認したのは、雨どいをつけることによって生じるデメリット。雪が落ちる時に雨どいが壊れる可能性がある、と教えてもらいました。私たちが暮らす静岡県御殿場市は富士山麓に位置し、冬の間、回数は少ないながらも雪が降り、積もることもよくあります。だからもちろん、屋根には落雪を防ぐ雪止めがしっかりついていますから、雨どいが壊れる心配はなさそうですが……。工務店の社長には「雪止めをちゃんとつけるし、そもそも落雪で壊れるような取り付けはしないけどね」と笑顔で言われましたが、雨どいをつけなけれは最初から壊れる心配なし、デザインも美しいままです。夫はそう聞いて、しぶしぶ納得した様子でした。■ 2年暮らしてみて…「我が家は雨どいがなくても大丈夫!」雨どいのない家に暮らしてもうすぐ2年が経ちます。雨の日には、雨の量に見合った水が屋根から流れ落ちる風情のある景色を、家の中から楽しんでいます。雨どいをつけなかったことで悩んだのは、外構を作る前だけでした。雨の跳ね返りが大きく、雨が降るたびに雨粒と一緒に跳ね上がる砂がウッドデッキの下段に積もってしまったからです。雨の後の晴れ間には必ずホウキで掃除をせねばならず、梅雨時にはいたちごっこだったからです。このことを庭園設計をお願いした専門家に伝えたらウッドデッキ前を犬走りのようにしてくださり、解決しました。木を植えた土の上に大振りな石が載っているのは、台風直撃の大雨の日、屋根から落ちる激流が植栽部分を直撃し、土が流れ、根がむき出しになってしまったから。すぐに庭園設計の専門家がいらして、大きな石を土の上に敷いて手直ししてくださいました。翌年は台風が来ても問題なし。植物たちはすくすくと育っています。意外だったのは、冬の朝。おそらく、夜間に凍った屋根上の結露が、朝の日差しで溶け出します。すると、晴れているのに我が家の前だけ雨が降っているみたいな、摩訶不思議な景色に出会えます。花や緑が少ない分、朝日を浴びてキラキラ光る水滴が目を楽しませてくれます。住宅にはついていて当たり前と思っていた雨どいですが、家の構造によってはなくても大丈夫ことを知りました。これも、建築家との家づくりを選んだからできた経験です。そして、あれだけ「雨どいは絶対に必要だ!」と強く(それもかなりしつこく)主張していた夫が、冬の朝の景色を家族の中で一番楽しみにしていて、家づくりって本当に面白いと感じています。
2019年04月04日