今回は、物語をクイズ形式で紹介します!クイズの解答を考えてみてくださいね。母の葬儀後に起きた出来事主人公は最愛の母を亡くしてしまいます。母の葬儀が終わった1ヶ月後、伯母から連絡がきました。そのとき、伯母から「あること」を確認された主人公。伯母に対する確認出典:Youtube「Lineドラマ」主人公は「あぁ。そのことですが…」と伯母に尋ね返しました。ここでクイズ主人公が確認したかったこととは?ヒント!伯母からの確認事項と通ずるものです。香典袋にお金が入っていなかった出典:Youtube「Lineドラマ」正解は…正解は「香典袋にお金が入っていなかったこと」でした。伯母からきたのは「香典返し…届いてないんだけど?」という連絡でした。実は葬儀後、叔父と一緒に香典の確認作業をしていた主人公。なんと伯母の香典袋には何も入っていなかったのです。そのため「香典返しができなかった」と明かすと…。「えぇ?おかしいわね」ととぼける伯母なのでした。※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。※こちらのお話は体験談をもとに作成しています。(Grapps編集部)
2024年04月18日皆さんは、親戚から連絡がきた経験はありますか?今回は「香典返しを要求する伯母」にまつわる物語とその感想を紹介します。伯母から連絡がきて…母が亡くなり、葬儀を行った主人公。それから1ヶ月後、葬儀に出席してくれた伯母から連絡がきます。伯母は「あなた非常識よ。香典返しが届いてないわ」と文句を言ってきました。しかしそのことでちょうど伯母に連絡をしようと思っていた主人公は「そのことでしたら…」と返答。中身が空だった出典:Youtube「Lineドラマ」「お香典の袋の中に、お金が入っていなくて…」と伝えた主人公。すると伯母は「確かに入れたと思ったんだけど?」と答えます。しかし主人公は叔父と一緒に空の袋を確認していたため「間違いないです」と言い…。それが理由で、香典返しを行っていないと伝えたのでした。読者の感想香典返しはマナーかもしれませんが、催促してくる伯母は図々しいと感じました。中にお金も入っておらず、手間になるようなことはやめてほしいですね。(20代/女性)催促してきた伯母の香典に、お金が入っていないとは驚きました。伯母は入れたと言っていますが、果たしてどうなんでしょうか…。(30代/女性)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。※実際に募集した感想をもとに記事化しています。※こちらのお話は体験談をもとに作成しています。(Grapps編集部)
2024年02月29日今回は、物語をクイズ形式で紹介します!クイズの解答を考えてみてくださいね。香典返しが届いていないと…母を亡くしてしまった主人公。母の葬儀も無事に終わり一息ついた頃、伯母からLINEが届きます。開口一番「香典返しが届いてないんだけど」と言い放つ伯母。香典返しが…出典:Youtube「Lineドラマ」その後も伯母は、主人公に香典返しについて詰め寄ります。主人公は「あ!そのことなんですが…」と香典返しを送らなかった理由を説明することに。ここでクイズ主人公が伯母へ香典返しを送らなかった理由とは?ヒント!その理由は伯母からの香典に隠されていました。お金が…出典:Youtube「Lineドラマ」正解は…正解は「香典袋にお金が入っていなかったから」でした。伯母からの香典袋にはお金が入っていなかったのです。そのことを問い詰めると「絶対にお金を入れた」と言い張る伯母。しかし、叔父も一緒に香典袋を確認していたため、逃げようがありません。その事実にうろたえる伯母でしたが、厚かましい主張はさらにエスカレートするのでした。※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。※こちらのお話は体験談をもとに作成しています。(Grapps編集部)
2024年02月23日今回は、物語をもとにしたクイズを紹介します!クイズの解答を考えてみてくださいね。香典にまつわる伯母の衝撃行動ある日突然、母を亡くしてしまった主人公。悲しみに暮れながらも無事に葬儀を終え、ひと段落ついていたころ…。突然、伯母からLINEが届きます。その内容は「香典返しが届いてないんだけど」というものでした。香典返し出典:Youtube「Lineドラマ」実は意図的に伯母へ香典返しを渡さなかった主人公。伯母に「そのことなんですけど…」と理由を説明します。それを聞いた伯母は衝撃を受けることに。ここでクイズ主人公が香典返しをしなかった理由とは?ヒント!主人公は伯母から「あるもの」を貰っていませんでした。お金が…出典:Youtube「Lineドラマ」正解は…正解は「香典袋にお金が入っていなかったから」でした。実は伯母から受け取った香典袋にはお金が入っていなかったのです。そのことを説明するも、伯母は香典返しをしなかったことに激怒するのでした。※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。※こちらのお話は体験談をもとに作成しています。(Grapps編集部)
2024年02月10日今回は、物語をもとにしたクイズを紹介します!クイズの解答を考えてみてくださいね。香典返しを…母を亡くしてしまった主人公。悲しみに暮れるなか葬儀を終えたのですが…。葬儀後、伯母から主人公に直接連絡がありました。伯母は「香典返しが届いてないんだけど」と、香典返しをもらっていないと言います。そんな伯母に「そのことでしたら…」と言い、伯母の香典袋にお金が入っていなかったことを伝えた主人公。しかし伯母は…。香典袋には…出典:Youtube「Lineドラマ」確かにお金を入れたと言い張るのです。しかし主人公には、お金が入ってなかったと言い切る理由があったのでした。ここでクイズお金が入っていなかったと主張できる理由とは?ヒント!香典袋の中身を確認していたのは主人公だけではなく…。一緒に…出典:Youtube「Lineドラマ」正解は…正解は「証人がいるから」でした。実は香典袋の確認作業のとき、近くに叔父がいて、一緒に確認をしてもらっていたのです。それを伝えると「え?」とうろたえた伯母。叔父と確認した主人公は、伯母の主張をさらに否定しました。しかし、伯母の香典返しが欲しいという要求は、さらにエスカレートするのでした。※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。※こちらのお話は体験談をもとに作成しています。(Grapps編集部)
2024年02月04日今回は、物語をもとにしたクイズを紹介します!クイズの解答を考えてみてくださいね。※この物語はフィクションです。”お香典のお返し”を不当に求める伯母母を無くしてしまった主人公。無事葬儀も追えて1ヶ月が経とうとしていました。そんなある日、葬儀に参加した伯母からLINEが届きます。香典返しが届かないのはなぜ?出典:Grappsその内容は香典返しが届いていないというもの。普通は香典を貰ったら返すのが常識だと言う伯母ですが…ここでクイズ主人公は意図的に香典返しをしていなかったのです。それはどうしてでしょうか?ヒント!香典返しは”香典を渡した人”に返すものです。中を確認すると…出典:Grapps正解は…正解は「袋の中身が空だったから」でした。伯母の指摘に対して「あぁ、そのことなんですけど…」と中身が空だったから香典返しをするべきか迷ったことを伝える主人公。その事情を直接本人に伝えることができてよかったと喜びますが…。「お金が入っていなくてもお礼の品くらい渡すべき」と論点のずれた主張を受けてしまうのでした。[sc name="create_link" url="" title="LineドラマさんのYouTube" ](イラスト/Lineドラマ)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。(Grapps編集部)
2024年01月20日不慣れな葬儀が終わっても、喪主としてまだまだやるべきことはたくさんあります。そのひとつが、いただいた香典へのお返し、つまり「香典返し」です。ここでは、どんなものを選ぶのがいいのか、また金額はいくらが相場なのかなど、香典返しに関する不安や疑問について答えていきます。■お茶?お菓子?香典返しとしてふさわしいもの【香典返しとは】「香典返し」とは、告別式や葬儀などでいただいた香典に対するお返しの品物、またはその行為そのものを指します。香典は、葬儀に伴う遺族の経済的な負担を減らすという意味合いがあります。昔は親戚の人や近所の人が供物を持ち寄って、遺族とともに故人の供養をしていました。現在では、香典として現金を包むのが一般的となっています。この香典は、経済的な援助という意味合いがありますので、本来はお返しをする必要はありません。しかし、葬儀でお世話になった人に「無事に葬儀を済ませることができました」といった感謝の気持ちを表すために香典返しを贈るのがしきたりとなっています。【香典返しに適したもの】葬儀のマナーから言うと、後に残らない消耗品を贈るのが習慣です。なぜなら、贈る相手に「不幸がいつまでも続かないように」という思いを込めているからです。また、いつまでも故人と別れられないのはよくないことですので、「故人との別れに一区切りを付ける」という意味も含んでいます。具体的には、洗剤や石けん、お茶、お菓子などの食べ物が多いようです。また、タオルや漆器、陶器などの日用品を選ぶケースも多く見られます。近年では、相手が必要なものを選べるよう、カタログギフトを贈る方も増えています。喪主の負担も減りますし、贈られた側も必要なものや欲しいものを選べるというメリットがあります。香典返しの代表的な品物のひとつにお茶がありますが、なぜお茶が選ばれるのかはご存じでしょうか。かつてお茶には「境界を区切る」という意味合いがあったとされています。また、「お茶を飲みながら故人のことを思い出してほしい」という願いが込められているともされています。ゆえに、香典返しとしてお茶が多く選ばれているのです。併せて、陶器や漆器が香典返しとして選ばれるのにも理由があります。亡くなった人は土にかえることから、同じように土にかえるものとして陶器が選ばれているのです。また、漆器は漆を塗り重ねて作るので、「不幸を塗りつぶす」という願いを込めて利用されています。【香典返しに適さないもの】反対に、香典返しの品としてふさわしくない品物もあります。「消えてなくなる」ということから食べ物がよいと前述しましたが、肉や魚などの生物は宗教的な影響などもあり、古くから避けられきました。また、お茶や飲み物を選ぶ方も多いですが、お酒は神事や慶事によく使われることから弔事では用いられません。その他、金額が記載されている商品券などは金額が分かってしまい、受け取った側が快く思わないとされています。■香典返しの金額に決まりはあるの?相場は?香典返しは「半返し」と言われ、いただいた香典の3分の1から半額程度の品物で返すのが通例です。例えば、香典として10,000円をいただいた方には5,000円相当の品物を贈りましょう。ただし、いただいた方にそれぞれ半額程度の品物を用意するのは大変です。そこで2〜3種類の品を用意し、香典の金額に合わせて贈るようにするとスムーズにいくでしょう。近年では香典をいただいた際に、その場でお礼を返す「当日返し」あるいは「即日返し」が増えてきました。その時点ではまだ香典の金額が分かりませんので、2,000〜3,000円程度のものを用意し、葬儀に出席してくれた方にお渡しします。この場合の香典返しは、当日返しとして用意した品物の差額を考慮して選びます。10,000円をいただいた方であれば5,000円相当が香典返しの相場になりますが、当日返しで2,000円程度の品物を渡していれば香典返しは3,000円程度の品物を贈ることになります。少し複雑ですが、香典として5,000円いただいたのであれば香典返しはしなくていいことになりますので、葬儀後の手間を簡素化することにつながります。■香典返しの具体例たくさんの方に来ていただき、みなさんから香典をいただくのが葬儀です。会社の方であったり、病院にお見舞いに来てくださった方であったりと、さまざまな状況が考えられます。それぞれどのように対処したらいいのか、具体例を見てみましょう。【生前にお見舞いをいただいているケース】この場合、お見舞いのお返しである「御見舞御礼」と香典返しを別々に渡す方法と、香典返しのグレードを上げる方法の2つがあります。どちらを選ぶかは、喪主やいただいた相手の状況などを考えましょう。「御見舞御礼」の相場としては、いただいた額の3分の1から半額程度とされています。【香典に加え生花をいただいたケース】この場合も、グレードの高い香典返しをするのが正解です。一方で、香典がなく生花のみの場合は、生花の値段の半額程度でお返ししましょう。その他、弔電だけいただいた方には香典返しは必要ありません。案内状を送り、生前のお付き合いを含めて感謝の気持ちを伝えるのがいいでしょう。【連名でいただいたケース】会社の同僚や部下などから、連名や「◯◯部一同」として香典をいただいた場合は、大勢で食べられるものを贈るとよいでしょう。お菓子やお茶、コーヒーなど、嫌いな人がいないようなものを選ぶのがおすすめです。【高額の香典をいただいたケース】高額の香典をいただいた場合は判断に困るものですが、香典に合わせて高額の香典返しを送るのも仰々しく失礼にあたります。こうした場合は、柔軟に考えて構いません。お気持ちをありがたく受け取ることも重要ですので、半返しにこだわるのではなく、ある程度グレードの高い品物を贈るなどして対応しましょう。■香典返しはいつ贈る?どうやって贈る?香典返しは四十九日法要(七七忌)が終わり次第送るとされていますが、これはあくまで仏式に限ったことです。日本国内における葬儀としては仏式、神式、キリスト教式などがあり、それぞれで違います。詳しく見てみましょう。【仏式の場合】仏式は前述しましたが四十九日法要が終わったらすぐに香典返しを贈ります。これは四十九日の法要で忌が明けると考えられているからです。喪に服している間はお礼を慎むのが本来の礼儀で、香典返しは忌が明け「無事忌明けを迎えられた」という感謝の気持ちを込めて贈るものなのです。ただし仏教では、四十九日法要までに三月に渡ってしまうと「始終苦(四十九)が身につく(三月)」や「三月掛け(みつきかけ)=身内欠け」として忌み嫌う風習があります。これを「三月越し(みつきごし)」と言っています。三月にまたがると仏様が「友を呼ぶ」とも言われており、この場合は四十九日法要を待たずに忌明けを済ませ、香典返しを行うこともあります。【神式の場合】神式で葬儀を行った場合は、仏式の忌明けにあたるのが霊前祭です。これは五十日祭とも言われ、亡くなってから五十日目に行われます。香典返しは元々仏式のしきたりですが、神式でも仏式に準じた形式で香典返しをします。【キリスト教式の場合】キリスト教の葬儀にも、本来香典返しという習慣はありません。ただ、日本では古来の風習に則り、香典返しが行われています。この場合、忌明けにあたるのが、カトリックでは30日目の追悼ミサ、プロテスタントでは1カ月後の召天記念会です。その後に記念の品として香典返しを贈ります。【香典返しのマナー】香典返しは、忌が明けてから2週間以内には手元に届くようにしたいものです。品物の選定や挨拶状の準備、発送の手配といった手続きが必要となりますので、計画的に進める必要があります。香典の金額をもとに、誰に何を送るのかなどを記した一覧表を作っておくとよいでしょう。本来は一軒一軒伺って手渡すのがしきたりですが、最近ではそうした風習は薄れ、配送業者に配達してもらうのが一般的になりました。そのため必要となるのが挨拶状です。香典返しの品物を選ぶ際には挨拶状の手配もしておきましょう。もちろん、商品選びに時間がかかってしまったり、悲しみから抜けきれずに手配が送れてしまったりすることもあるはずです。この場合は、香典返しに添える挨拶状に、挨拶が遅れた旨のお詫びの文言をひと言付け加えるとよいでしょう。また、亡くなったことを後から知った方から香典をいただくこともあります。この場合は、忌明けが済んでいればすぐに香典返しの準備をします。挨拶状には「仏前に供えさせていただきました」などの文言があるとよいでしょう。■香典返しに添える挨拶状はどう書く?マナーはあるの?【体裁のマナー】香典返しにはのしを掛け、さらに挨拶状を添えるのが習わしです。挨拶状は、巻紙に薄墨の毛筆で書くのが本来の形式ですが、最近ではハガキに印刷するのが一般的となっています。もし便せんに書く場合は二枚に渡らないようにするのがマナーです。不幸が重なることを連想させるためです。封筒は郵便番号枠のないものを選びましょう。また二重になっている封筒を使ってはいけません。これも「不幸が重ならないように」という意味があります。挨拶状は、頭語に「謹啓」、結語には「敬具」を使います。文面はまず「会葬やお供えに対する感謝」を述べ、「葬儀が無事に行われた報告」をし、「挨拶に伺わず、書面や配送で済ませたことへのお詫び」をするといった構成になります。時候の挨拶は入れないのが一般的です。また「重ね重ね」「たびたび」などの重ね言葉を避けるのはもちろん、「、」「。」などの句読点を使わないようにしましょう。句読点を使わないのは、葬儀や法事などが滞りなく進みますようにという願いを込める、といった説があります。これは弔事だけではなく冠婚葬祭でのマナーとしても覚えておきましょう。【名前の書き方】故人の名前の書き方は「故(故人の名前)儀」が一般的ですが、喪主との関係性や、葬儀の規模によっていくつかのパターンが考えられます。例えば「亡母(故人の名前)儀」や「弊社社長(故人の名前)儀」といった書き方でも問題ありません。文末には日付と差出人の住所と名前を必ず入れますが、喪主名ではなく「親族一同」という場合もあります。香典返しののしは表書きに「志」と書き、下には名前を書き入れます。この際に名前が名字のみの場合は、フルネームを入れるケースも見られます。地域や親族でのしきたりや習わしに従いましょう。神式やキリスト教で行われる場合は「志」「偲草」などが使われるようです。経験者に聞いてみましょう。【のしの選び方】のしに使用する水引について、一般的には「黒白結びきり」が使われます。弔事の水引は「忌み」につながる黒白が使われますが、京都などでは黄白を用いる場合もあります。黄白の際の表書きは「満中陰志」とします。また「結びきり」は結び直せない形になっており、「何度もくり返されないように」という願いが込められています。のしのかけ方には2パターンあり、品物に対して直にのしをかけてから包む方法は「内のし」、品物を包んでから外側にのしをかける方法は「外のし」と呼ばれます。どちらを選ぶかは、地域の習わしに沿って判断しましょう。「内のし」の方が控えめという印象を与えるため、香典返しでは好まれています。■香典返しを辞退したい…こんなときはどうする?【香典返しを辞退する際のマナー】香典返しは香典をいただいたお礼ですので、受け取るのがマナーに即しています。しかし、例外もあります。例えば、公的組織に勤務している方や、香典返しを受け取ることが禁止されている場合などです。また「遺族に不要な気遣いをしてほしくない」と思っている場合には香典返しを辞退することができます。香典返しを辞退する場合は、相手に不快な思いをさせないように適切にその旨を伝えましょう。最も適しているのは、香典に住所と氏名を書き、その横に「香典返しを遠慮したい」という意思を添える方法です。「誠に勝手ながらお返しなどのご配慮は遠慮させていただきたく、お願い申し上げます」「香典返しは辞退させていただくようお願い申し上げます」などの文面がふさわしいでしょう。【辞退された方への対応】香典返しを辞退された方に対して、喪主はどのように対応するのがいいのでしょうか。この場合は、気持ちをありがたく受け取りつつも、香典返しをするのが基本的なマナーです。ただし、相手が不快に思うケースも考えられますので、いただいた金額に関わらず金額の張らない品物を選ぶとよいでしょう。地域や親族の習わしを考慮し、案内状だけで構わない場合はそれに従います。また、職業の関係で香典返しを受け取ることを禁止されている方であれば、無理に香典返しを贈ると相手に迷惑がかかってしまいます。気持ちをありがたく受け取り、案内状だけお送りしましょう。会食の機会を設けてお招きし、一緒に故人を偲ぶのもよいかも知れません。■まとめ香典返しを贈るという経験は、一生に一度あるかないかです。多くても2、3度しかありません。とはいえ、人生は何があるか分かりません。いざというときに不安にならないためにも、事前にしっかりと学んでおきましょう。
2017年03月08日故人の宗教によって、注意すべき香典のマナーは異なります。また、「香典とお供え物の意味の違い」や「香典の金額の相場」を理解しておくと、法事でもきちんとした立ち回りができるでしょう。こちらでは、香典返しのマナーや金額の相場についてご紹介します。■香典袋の選び方香典袋は、不祝儀袋とも呼ばれ、「御霊前(ごれいぜん)」「御仏前(ごぶつぜん)」「御香典(ごこうでん)」「御香料(ごこうりょう)」など、さまざまな名目があります。このなかでも「御霊前」は、宗教に関係なく誰にでも使えます。【名目の違い】御仏前は、仏教のなかでも浄土真宗の方へ贈る際の名目です。なぜなら、浄土真宗においては「人が亡くなったらすぐに仏になる」とされているからです。仏教の他の宗派では「四十九日目に仏になる」という教えであるため、お通夜や告別式では御仏前の香典袋を選びません。浄土真宗以外に御仏前を贈るのは、四十九日の法要のときです。お通夜や告別式では、「御霊前」「御香典」「御香料」の香典袋を贈りましょう。ちなみに、新道では「御霊前」「御玉串料(おたまぐしりょう)」「御榊料(おさかきりょう)」という名目でお金を包みます。キリスト教式では、「お花料(おはなりょう)」という名目で包みます。【「香典袋の柄」と「水引」】香典袋は白無地が基本です。宗教に関係なく香典袋を贈るのであれば、白無地のまま贈りましょう。仏教における法事では、蓮の絵柄のものを選びます。キリスト教の場合は、十字架や白百合の絵柄が最適です。水引は、白黒のものか銀一色のものを選びます。結び方は「結び切り」や「あわび結び」にし、蝶結びや花結びにしないでください。「結び切り」や「あわび結び」には、「不幸が二度と起こらないように」という意味が込められています。ちなみに、白と黄色の水引も香典袋に使えます。北陸地方に利用されることが多く、最近では関西地方でも広く用いられるようになりました。【香典袋を購入するポイント】香典袋を選ぶ際には、宗教が深く関わってきます。相手の宗教を判別するには、遺族から訃報の連絡が来たときに確認しましょう。もし聞き忘れてしまった場合でも、確認し直す必要はありません。遺族は葬儀の準備で忙しいので、聞き忘れたら「御霊前」の香典袋を選びましょう。香典袋は文房具が売っているお店で購入できます。文房具屋だけではなく、デパートや書店の文具売り場でも入手できるでしょう。コンビニや100円ショップにも香典袋があるため、そちらでも探してみてはいかがでしょうか。■お供え物が必要なタイミングお供え物を贈るタイミングとしては、「お通夜」「告別式」「四十九日」「一回忌法要」などが挙げられます。一方で、お通夜や告別式で香典を贈る場合、無理してお供え物まで用意する必要はありません。なぜなら、香典にはお供え物と同じ意味があるからです。地域によっては、お供え物を持ち寄り分け合う風習がありますので、念のため注意しておきましょう。この場合は、葬儀に出席する際にお供え物が必要になります。近年では、ものを渡すのではなく「御供物料(おくもつりょう)」として現金10,000円程度を包むことが多いです。供物を用意する必要があるかどうかは、葬儀出席前にしっかりと確認しておきましょう。【お供え物の表書きと水引】お供え物を持参する際は、のし紙で包装しましょう。そして、表書き上段には「御供物料(おくもつりょう)」と書きます。宗派によっては、ここでも表記が異なります。浄土真宗では、どのような場合であっても名目は「御仏前」です。神式の表書きでは「御供(ごくう)」「偲び草(しのびぐさ)」、キリスト教式では「御供物」「御供」となります。表書きの下段には、贈り主の名前を記します。そして、水引は5本の結び切りのものを使用します。四十九日前までは黒白の水引を、四十九日後は双銀の水引を選びましょう。最近では、東日本の場合は黒白5本の結びきり、西日本の場合は黄白5本の結びきりのものを選ぶ傾向にあります。お供え物を購入した際にお店側で準備してくれる場合もあるので、こちらも覚えておきましょう。【お供え物の選び方】お供え物は、花や果物、もしくは故人の好物を選択しましょう。お供え物の相場は5,000円~10,000円です。あまり高価なものを贈ると相手に気を使わせてしまうため、注意してください。なお、マナーとしてお供え物は「かさばらなくて、持ち運びやすいもの」を選ぶようにしましょう。プリンやようかんなど、箱から出してそのままお供えできるものが最適です。クッキーや煎餅の場合は、小分けされているものがよいでしょう。さらに、宗教によってもお供え物の選び方が異なってきます。・仏教:線香、ろうそく、果物、菓子、缶詰、故人の好物・神道:果物、菓子、魚などの海産物、酒、故人の好物・キリスト教:なし仏教では「いかなる生き物も故意に殺傷しない」という教えがあるため、肉や魚などを供えることを禁じられています。一方、神道では「線香やろうそくの使用は仏教の供養方法である」とされているため、果物や菓子を贈る傾向があります。キリスト教では「祭壇にお供え物を飾る」という習慣がないため、「供花(きょうか)」として生け花を贈ります。お供え物の注意点に関して、もう少し詳しく見ていきます。・食べものかまぼこやさつまあげ、佃煮、海苔など、賞味期限が長いものが喜ばれます。缶詰や餅、昆布などの常温でも置けるものも好まれます。一方で、にんにくやねぎなど、臭いや辛味が強い食べものは、お供え物としては不向きです。・花胡蝶蘭(こちょうらん)や白いゆりなどが挙げられます。故人が愛した花があれば、そちらを持参しましょう。ただし、バラなどのトゲを持つ花は贈らないように気を付けてください。購入する際に「法事に使う」と伝えれば、お供え用にアレンジしてくれるでしょう。・お菓子プリンやようかん、クッキー、煎餅の他に、カステラやパウンドケーキ、マドレーヌなどの焼き菓子がおすすめです。「落雁(らくがん)」と呼ばれる、お盆に供える定番砂糖菓子も弔事のお供え物に適しています。こちらも購入の際に「法事に使う」と言えば、お供え用に包装してくれるでしょう。・果物お供えには丸いものが好まれますので、リンゴやモモ、メロンなどを選ぶとよいでしょう。また、篭に入れて周りを造花で飾る「盛篭(もりかご)」で果物を贈ると、見た目もきれいで喜ばれます。地域によっては、お供えする品が決まっているケースもあります。念のため確認しておくとよいでしょう。【お供え物の渡し方】親しい間柄であっても、勝手に仏壇へお供え物を置いてはいけません。お供え物を渡す際は、まず施主(資金を出してその法事を運営する人、遺族の代表)へ手渡しします。マナーとして、渡す際には「御仏前にお供えしてください」と一言声をかけるようにしましょう。■表書きの書き方とお金の包み方通夜もしくは告別式では、香典袋を持参します。このとき、正しい名目の香典袋を用意しても、書き方やお金の包み方を間違えてしまうと大変です。香典袋の書き方とお金の包み方に関しても、しっかりと気を配りましょう。【贈り主の名前の書き方】名目の下には、贈り主の名前を記入します。夫婦連名の場合は、夫はフルネーム、妻は名前だけで構いません。家族一同で香典袋を贈る場合は、代表として夫の名前だけ書きましょう。友人などと共に複数人で香典袋を贈る場合、贈り主欄では五十音順で記入します。贈り主同士で年齢差がある場合は、五十音順ではなく年齢順で書きます。肩書きを載せたい場合は、氏名の右上に書きましょう。【表書きに記載する人数】複数人で贈る場合は、3名までにしてください。4名以上で香典袋を贈るときは、代表者1名の名前を書き、左隣に「外一同」と記載します。そして、別の紙に全員の名を記載し、中包みに同封しましょう。【金額の書き方】中包みとは、香典袋のなかに入れる「お金を包むもの」です。中包みの表面に金額を書き込みます。例えば30,000円の場合には、「金参萬円」「金参萬圓」などと書きます。金額のうしろに「也(なり)」と記載する方がいますが、こちらは書いても書かなくてもどちらでも構いません。また、中包みに金額を記入する際には、「一万円、二万円」ではなく、以下のように記載しましょう。・壱萬円もしくは壱萬圓・弐萬円もしくは弐萬圓・参萬円もしくは参萬圓・五萬円、伍萬円もしくは五萬圓、伍萬圓・七萬円もしくは七萬圓・八萬円もしくは八萬圓・拾萬円もしくは拾萬圓なお、「四、六、九」は縁起の悪い数字であるため、ご祝儀の金額にはしないように気を付けてください。ちなみに、新札は「既に用意していたように見える」と勘違いされるため、香典には向きません。もし新札を入れる場合には、一度折って折り目をつけてください。ただし、汚れたお札やしわしわのお札にすると失礼にもなりますので、その点も注意しましょう。また、お札を入れる際には、お札の向きをそろえるだけで十分です。香典袋や中包みにはのり付けも不要です。【中包みの包み方】中包みには、椿を原料とした紙である「奉書紙(ほうしょがみ)」を用います。奉書紙の裏面を上にしてひし形に置き、中央にお札を置きましょう。このとき、お札の肖像の面が見えないように置くことがポイントです。お札の下の線に合わせて、奉書紙を下から上に折ります。そして、奉書紙の左側をお札に沿って折ります。右側も同様にしてお札に沿って折りましょう。お札の上の線に沿って、奉書紙をさらに下から上に折ります。余った上の先端部分を下に折り、裏返せば中包みの完成です。中包みではなく「中袋」という封筒式のタイプもありますので、苦手な方や忙しい方はそちらを使いましょう。【上包みの包み方】上包みとは、香典袋にあたる部分です。こちらも市販のものであれば封筒式のタイプがありますが、手作りで上包みを作ることもできます。まず奉書紙を2枚重ね、裏面を上にしつつ縦長の長方形になるように置きます。そして、中央に中包みを置いてから折り始めます。中包みを置くときも、肖像面が見えないようにするのがポイントです。そして中包みの幅を目安にして、縦3等分に折りましょう。右から先に折り、次に左を折ります。そして、下を裏に折ります。上側も裏に折りますが、このとき下側で折った部分にかぶさるように折りましょう。これで完成です。下側と上側を折る順番を間違えてしまうと「慶事」になってしまうため、十分注意してください。裏から見たときに重なりが下を向くのが「弔事」、上を向くのが「慶事」です。上包みが深く敬礼しているように見えるのが、弔事のときのマナーです。■どれくらいの金額を包むべき?故人との関係性によって、香典に包む金額は異なります。身内である場合は、最低でも10,000円、平均で30,000円とされています。付き合いの深さや血縁関係で50,000円、100,000円と包む方もいます。一方で、会社関係の方や恩師、友人の場合は、少なくとも3,000~5,000円、平均で10,000円が目安です。こちらも付き合いの深さや面識の有無によって金額が変わります。また、故人との間柄だけではなく、香典袋の種類によっても金額は変わります。市販されている香典袋のなかには、印刷された水引がついているタイプ、水引が白黒のタイプ、高価な和紙で作られたタイプなど、さまざまなグレードがあります。豪華絢爛な香典袋を選んだうえで、なかにに入れる金額が少ないと、釣り合いが乱れてしまいます。香典に包む金額が5,000円以下の場合は水引が印刷されたもの、30,000円以下の場合は白黒の水引、もしくは双銀の水引のものを選ぶようにしましょう。30,000円を超える金額の場合は、豪華な水引が付いたものや高級和紙で作られたものを用意します。併せて、水引は白黒のものよりも10本以上束になっている双銀のものを選んだほうがよいでしょう。香典袋のパッケージには目安の金額が書かれていることが多いので、そちらも参考にしてみてください。■守るべきマナー香典を贈る際に、覚えておきたいマナーがあります。改めて確認してみましょう。【香典袋はふくさに包んで持っていく】ふくさとは、絹などでできた四角い布のことであり、風呂敷タイプのものと二つ折りのタイプがあります。香典袋のまま持ち歩くとしわになったり汚れたりするケースもあるので、必ずふくさに包んで持参しましょう。ちなみに、弔事には緑色や灰色のふくさが好まれます。赤色のふくさは慶事のときに使用するものであるため、間違えないようにしましょう。また、ふくさには慶弔両用のタイプもあります。慶弔両用のふくさの色は、一般的に紫色です。紫色ならば、お悔やみごと、お祝いごとの両方に使用でき、男女とも関係なく使えます。慶弔両用のふくさを購入する場合は、派手な模様が入っていないものを選びましょう。さらに慶弔両用のふくさは、左右両側から開けられるのが特徴です。お悔やみごとでは左開き、お祝いごとでは右開きと決まっているため、購入時に確認しましょう。【ふくさを持っていない場合】ふくさを持っていない、もしくは購入する時間がないときは、ハンカチで代用できます。ハンカチの色は、黒や灰色、紺などの暗い色を選びましょう。ちなみに、ふくさは100円ショップでも置いてあります。ハンカチで代用することも可能ですが、安いふくさも用意しておくと何かと便利です。【香典返しをいただいたとき】香典を贈った場合、後日「香典返し」として遺族から品物をいただくことがあるでしょう。このとき、香典返しに対してさらにお礼をする必要はありません。香典返しとは、四十九日の忌明け法要が無事終了したあと、遺族が報告とお礼を兼ねて行うものです。遺族の喪に服す期間が終わったのに、ここでお返しをしてしまうのは失礼にあたるので注意しましょう。また、最近ではお通夜や告別式の当日に、遺族から「香典の半額程度の品物」を渡されることも多いです。これは「半返し」と呼ばれるものであり、お返しは不要です。さらに、参列者に渡されるハンカチは「会葬御礼品」と呼ばれ、「葬儀当日に来てくだりありがとうございます」という意味が込められた品です。こちらは香典返しではありませんが、会葬御礼品にもお礼として何か渡す必要はありません。さらに、参列者に渡されるハンカチは「会葬御礼品」と呼ばれ、「葬儀当日に来てくだりありがとうございます」という意味が込められた品です。こちらは香典返しではありませんが、会葬御礼品にもお礼として何か渡す必要はありません。【神式・キリスト式にも似た風習がある】神式において、忌明けに相当するものとして「五十日祭」があります。香典返しを行うのは仏式ですが、神式でも仏式に準じた形で遺族から品物が贈られるでしょう。このときも、お返しをする必要はありません。キリスト教においては、「香典返し」という名の習慣はありませんが、三十日祭の昇天(召天)記念日のあとに、遺族から品物が贈られることが多いです。どの宗教でも、遺族からいただいたものにお返しをする習慣はあまりないといえます。■まとめ香典の金額は、故人との関係性の深さによって決まります。香典袋の書き方や包み方までしっかりと覚えた上で、香典を贈りましょう。また、香典はお供え物と同じ意味を持ちます。どちらか一方を贈るだけでも、故人へ感謝の思いが伝わります。遺族の香典返しの意味も正しく理解して、不快にさせない法事マナーを身に付けましょう。
2017年03月08日通夜や葬儀の参列者は、香典を喪主や親族に渡すケースが一般的です。しかし、「香典を渡すタイミングが難しい」「適切な金額がわからない」などの悩みを抱えている方は少なくありません。香典の渡し方や金額を間違えると、マナー違反と認識されてしまう恐れがあるので、事前に正しい知識を身につけておく必要があるでしょう。そこで今回は、香典に関する基礎知識やマナーについてご紹介していきます。■香典は通夜か葬式どちらで渡せばいい?香典を渡す上でまず気になるのが、「渡すタイミング」ではないでしょうか?特に通夜と葬儀の両方に参列をする場合に、どちらで渡すべきか悩んでしまうケースは多く見られます。結論から言うと、香典を渡すタイミングは通夜や葬儀の目的によって異なります。例えば親族や親しい知人など、故人に近しい人物のために通夜が開かれている場合は、一般参列者は無理に香典を渡すべきではありません。このようなケースでは、葬儀に香典を渡すようにしましょう。それに対して、葬儀に参列することが難しい一般参列者のために通夜が開かれている場合は、通夜の際に香典を渡しても問題はありません。特に近年の都心部などでは通夜の目的が少しずつ変わってきているので、そのような通夜であれば香典を渡す行為はマナー違反とはならないでしょう。しかし、ケースによっては通夜に香典を渡すと、「事前に準備をしていたのでは?」と思われてしまう恐れがあります。通夜や葬儀の準備を前もって進めることはマナー違反とみなされるので、基本的には香典は葬儀の際に渡すことを考えましょう。通夜では喪主や遺族への軽い挨拶にとどめて、通夜が終わってから葬儀に向けて香典の準備を進める、といった流れが望ましいと言えます。もちろん、葬儀に参列することが難しい場合は、通夜の際に香典を渡しても問題はありません。■香典袋の選び方と書き方典を渡す際には、お金を香典袋に入れてから渡す必要があります。しかし、香典袋にもさまざまな種類が存在しているので、「どの香典袋を選ぶべきかわからない」と不安に思っている方もいることでしょう。香典袋は種類によって、主に以下の3つのポイントが異なります。■表書き…表に記載されている文字■水引…香典袋を結ぶ紐■包み…香典袋のデザイン表書きなどについては、相手の宗教や宗派ごとに適したものを選ばなくてはなりません。そこで以下では、主な宗教や宗派に適した香典袋についてご紹介していきましょう。【仏式】表書きについては、「御香典」もしくは「御香料」と記載されたものを用意します。水引は黒白の紐が基本となりますが、なければ双銀の結び切り(堅結びをしたもの)を選ぶようにしましょう。包みに関しては、控えめに蓮の花がデザインされているものや白無地などが望ましいです。【神式】神式の香典では、表書きに「御玉串料」や「御榊料」と記載されたものが一般的です。水引については仏式と同様に、黒白か双銀の結び切りを用意するようにしましょう。包みのデザインは白無地のもので問題ありません。【キリスト教式】プロテスタントでは表書きが「お花料」のもの、カトリックでは「お花料」か「御ミサ料」と記載されたものを用意します。水引に関しては黒白、もしくは双銀の結び切りで問題ありません。包みは白無地が基本となりますが、百合や十字架などが描かれた香典袋もよく使用されています。【相手の宗教や宗派がわからない場合】水引については、黒白か双銀の結び切りを用意すれば問題ありません。包みに関しても白無地のものを用意しておけば、主な宗教や宗派には対応できるでしょう。ただし、表書きは必ず「御霊前」と記載されたものを用意しましょう。適した表書きは宗教ごとに大きく異なりますが、御霊前は一般的にどの宗教でも使用できる表書きとされています。このように、宗教や宗派ごとに適した香典袋は異なりますが、香典袋は包む金額に合わせることも重要とされています。包んだ金額が少ないのにも関わらず、デザインが立派な香典袋を使用するとマナー違反とみなされてしまう恐れがあるためです。包む金額を決めたら、以下を目安にして適したデザインの香典袋を選ぶようにしましょう。■5,000円…封筒にデザインが印刷されたもの。一般的に水引は必要がないとされている。■10,000円…黒白、もしくは双銀の水引が備わっているもの。■30,000円以上…双銀の水引が備わっており、和紙で作られているもの。上記を参考に適した香典袋を用意したら、次は香典袋に氏名や住所などを記載していきます。ただし、香典袋の書き方にもマナーがいくつか存在しているので、次は香典袋の書き方の手順と注意点についてご紹介していきます。【1.名前を書く】まずは、表書きの下側に名前を書きます。水引が備わっている場合は、水引の下側から書き始めるようにしましょう。基本的には縦に名前を書けば問題ありませんが、中には複数名で香典を用意したり、代理で葬儀に参列をしたりする方も見られます。これらのケースでは、以下のように名前を記載するようにしましょう。■夫婦連名の場合…世帯主の氏名を中央下部に、配偶者の名のみをその左側に書く。■3人の連名の場合…目上の人の氏名を中央下部に、それ以外の人の氏名をその左側に書く。■4人以上の連名の場合…目上の人の氏名を中央下部に書き、その左側に「~一同」と記載する。■夫の代理として妻が参列する場合…中央下部に夫の氏名を書き、その左側に小さく「内」と記載する。【2.中袋の表側に金額を書く】香典に包む金額は、中袋の表側中央に記載します。例えば「金壱萬円」のように、縦に金額を記載すれば問題ありませんが、可能であれば改ざんができないよう漢数字の旧字体を使用するようにしましょう。■5,000円を包む場合…金伍仟円■10,000円を包む場合…金壱萬円■30,000円を包む場合…金参萬円【3.中袋の裏側に住所を書く】次は中袋の裏側に住所と氏名を記載します。中央より左側から住所を縦に書き始め、左下に氏名を記載すれば問題ありません。■金額の相場と包み方香典に関して、特に気になるのが「包む金額」ではないでしょうか?周りに比べて少なすぎるとマナー違反となりますし、多すぎても相手に気を遣わせてしまいます。香典に包む金額の相場は、あなたの年齢や故人との間柄などによって異なります。そこで以下では、香典を包む側の年齢に分けて各シーンの適切な金額についてご紹介していきましょう。【20代の方】■祖父母が亡くなった場合…10,000円■両親や義理の両親が亡くなった場合…30,000円~100,000円■兄弟姉妹や義兄弟が亡くなった場合…30,000円~50,000円■叔父や叔母が亡くなった場合…10,000円■上記以外の親戚が亡くなった場合…3,000円~10,000円■勤め先の上司や同僚が亡くなった場合…5,000円(上司や同僚の家族が亡くなった場合は3,000円~5,000円)■友人や知人が亡くなった場合…3,000円~5,000円【30代の方】■祖父母が亡くなった場合…10,000円~30,000円■両親や義理の両親が亡くなった場合…50,000円~100,000円■兄弟姉妹や義兄弟が亡くなった場合…50,000円■叔父や叔母が亡くなった場合…10,000円~20,000円■上記以外の親戚が亡くなった場合…3,000円~20,000円■勤め先の上司や同僚が亡くなった場合…5,000円~10,000円(上司や同僚の家族が亡くなった場合は3,000円~10,000円)■友人や知人が亡くなった場合…5,000円~10,000円【40代以上の方】■祖父母が亡くなった場合…30,000円~50,000円■両親や義理の両親が亡くなった場合…100,000円以上■兄弟姉妹や義兄弟が亡くなった場合…50,000円■叔父や叔母が亡くなった場合…10,000円~30,000円■上記以外の親戚が亡くなった場合…3,000円~30,000円■勤め先の上司や同僚が亡くなった場合…10,000円以上(上司の家族が亡くなった場合は5,000円~10,000円、同僚の家族が亡くなった場合は3,000円~10,000円)■友人や知人が亡くなった場合…5,000円~10,000円上記を参考に包む金額を決めれば、特にマナー違反とはみなされないはずです。ただし、香典では金額だけでなく、お金の包み方にもマナーが存在しているので、以下で正しい包み方もしっかりと確認しておきましょう。【1.包むお金を用意する】香典のお金を用意する際には、新札を避けることがマナーとされています。通夜や葬儀に向けて万全に準備をしていると、「故人の不幸を見越していた」といった印象を与えてしまうためです。ただし、破れていたり汚れていたりするお札も避けるようにしましょう。適度に新札の雰囲気がなくなっているお札を使用するか、新札を一度半分に折り曲げたものを用意することが望ましいとされています。【2.中袋にお金を入れる】お札を用意したら、まずはそのお札の向きを全てそろえます。そして中袋にお札を入れますが、「お札の顔が見えているとマナー違反」とみなされる場合もあるので、裏向きにそろえた状態で中袋にお札を入れるようにしましょう。【3.中袋を外包みで包む】次は外包みで中袋を包んでいきます。外包みを開いた状態で中央に中袋を置き、「左・右・下・上」の順に外包みを閉じていきましょう。外包みを閉じたら、あとは水引を中心に据えて完成です。■香典の渡し方意外と見落としがちなのが、香典の渡し方に関するマナーです。金額や香典袋の種類も大切ですが、香典は渡し方ひとつで相手に与える印象が変わるので、正しい手順を以下でしっかりと確認しておきましょう。【1.ふくさに香典を入れる】まずは、「ふくさ」と呼ばれる袋に香典を入れます。香典袋のままで持っていくことはマナー違反とされているので、会場に到着する前にきちんと準備をしておきましょう。【2.受付で一礼をして挨拶をする】会場に到着したら、受付で一礼をしてから挨拶の言葉を述べます。挨拶に関しては、「この度はご愁傷様です」のように簡単なもので構いません。【3.ふくさの上に香典を置く】挨拶が済んだらふくさから香典を取り出し、ふくさを簡単にたたみます。そのたたんだふくさの上に香典袋を置きましょう。【4.香典を相手が読みやすい向きに回して渡す】最後に香典袋を相手が読みやすいように回転させて、そのまま渡せば完了です。香典を渡す際には、受付の方に「ご霊前にお供えください」と一言添えるようにしましょう。芳名帳に住所や氏名を記載する形式では、受付に到着した時点で香典を渡します。しかし、個別カードに住所などを記載して受付に渡す形式では、個別カードと一緒に香典も渡す方法が一般的とされています。■参列できない場合はどうやって香典を渡す?では、仮に通夜にも葬儀にも参列できない場合は、香典をどのように渡すことが望ましいのでしょうか?このようなケースでは、以下のいずれかの方法で香典を渡すことが一般的なマナーとされています。【後日香典を渡す】香典は通夜や葬儀の日だけでなく、これらの日以降に渡しても特に問題ではありません。ただし、「四十九日法要」が過ぎているかどうかによって、以下のように適した表書きが異なるので注意が必要です。■四十九日法要が過ぎていない場合…御霊前■四十九日法要が過ぎている場合…御仏前故人の自宅へ足を運ぶことが難しくない方は、上記の表書きに注意をして香典を後日渡すようにしましょう。【代理人に頼んでおく】代理人に香典を預けて、自分の代わりに渡してもらう方法も選択肢のひとつです。ただし、勤め先の上司など目上の方に対しては、代理を依頼しないようにしましょう。【郵送で渡す】「遠方でどうしても参列が難しい」などの場合は、現金書留で香典を郵送します。ただし、郵送で香典を送る際には、参列できなかったことを詫びる手紙を同封することがマナーとされているので注意しておきましょう。■まとめ通夜や葬儀に参列する場合、香典はほとんどのケースで必要になるものです。また、仮に参列が難しかったとしても、代理人に頼んだり郵送したりなどの方法で渡すことがマナーとされています。今回ご紹介したマナーを参考にしながら、相手にきちんと気持ちが伝わるように準備を進めるようにしましょう。
2017年03月08日