「故人の好きだったお菓子や飲み物の香りを再現して、お供えしたい」そんな思いで生まれたのが、一風変わったコラボ線香。誰もが一度は口にしたことがある、ロングセラーブランドとコラボしたお線香です。コラボ線香は、なんと累計販売個数100万個を突破するほど大ヒット!当初の想定とは異なり、供養だけではなく自分のリラックスタイムに使っている人が増えてきたといいます。その流行を受け、通常よりも小さなサイズのコラボ線香シリーズを発売。全国のドラッグストアや、ホームセンター、量販店などで購入ができます。近くの店にない場合は、カメヤマ株式会社のオンラインショップでも購入できますよ。新登場のミニサイズのコラボ線香は、小さな香炉でも灰がこぼえれにくい約70mmの長さです。香りは人気の『いちごみるく』『ミルキー』『ボンタンあめ』『サクマドロップス』『ワンカップ大関』『ミニコーラ』の6種類。見た目も本物そっくりです!ルームインセンスとしても使える、お香タイプのお線香だといいます。気分転換や、リラックスタイムに使うのはもちろん、プレゼントにしても喜ばれるでしょう。より日常使いしやすくなった、コラボ線香。香りを楽しみながら、本物を飲んだり食べたりしても面白いかもしれません。商品名:コラボ線香いちごみるくの香り/ミルキーの香り/ボンタンアメの香り/サクマドロップスの香り/ワンカップ大関の香り/ミニコーラの香り価格:各500円(税抜)燃焼時間:約15分[文・構成/grape編集部]
2023年02月28日「お仏壇のよねはら」を運営する株式会社 一ヨ米原仏具店(所在地:北海道札幌市、代表取締役:米原 実)は、国産を中心とした上質なお香を豊富に取り揃えた北海道初のセレクトショップ「kuyu(くゆ)」を2023年3月6日(月)、札幌市中央区にオープンいたします(取り扱い商品数:12ブランド約500点)。「kuyu」詳細URL: 創業126周年の老舗が厳選したお香アイテム■店舗の特徴*創業126周年の老舗が厳選したお香アイテムを豊富にラインナップ先人から受け継がれる日本の美しい香文化を、日々のくらしの中で気軽に楽しんでほしい。〈kuyu〉は、そんな想いから誕生したお香のセレクトショップです。創業126年の歴史を紡ぐ仏具専門店「お仏壇のよねはら」が大切な方を想う心に寄り添う香りをお届けしてきた経験を活かし、厳選した多彩なお香アイテムをラインナップしました。国内の主要ブランドはもちろん、話題の商品をいち早くご紹介いたします。*試し焚きが出来るくつろぎのスペースをご用意お香の香りは火をつける前と後で違いがあります。実際に焚いた香りを確認いただけるスペースをご用意しました。街の喧騒を忘れさせる落ち着いた雰囲気の中、試し焚きをしながらじっくりとお気に入りの香りを見つけていただけます。*各種ワークショップの開催店内にはフリースペースを開設。各種ワークショップの開催や、地域の方のコミュニティスペースとしてもご利用いただく事を予定していますイメージ画像外観■おすすめアイテム<hibi レギュラーボックス8本入り> 770円(税込)日常に10分、自然のアロマを。~ Natural “aroma” for 10 minutes every day. ~マッチを擦るように火をつけて、立ちのぼる自然の香りに身をゆだねて。hibiは、着火具がなくても手軽に使えるお香スティック。淡路島のお香と、播磨のマッチ。兵庫県のふたつのものづくりの伝統が出会って生まれました。レギュラーボックス(専用マット付)は初めてhibiを購入される方におすすめです。お香スティック8本と専用のお香マットがセットになっています。hibi レギュラーボックス8本入り<Daily INCENSE 5種アソート> 1,760円(税込)毎日使いたい、スタンダード。長い年月の間、産地で毎日作られているスタンダードなものを使いやすい大きさ、使いやすい量、近くに置いておきたいパッケージにリデザイン。毎日使いたいアイテムをとり揃えました。 長く愛されるものにはどれも理由があり、暮らしの道具や文化的なものなど、“使う”ということを考えて作られたものばかり。デザインをして新しいものを作るのではなく、今あるものをよりよくする。シンプルで飽きのこないDailyをお楽しみください。2つのテーマ/各6本×5種類の香り少しの量でいろんな香りを楽しめるアソートボックス。スタンダードな香りやハーブの香りを織り交ぜ、カテゴリーごとにセットしたアソートメント。これからお香を始める方や、ギフトとしてもおすすめです。Daily INCENSE 5種アソート■店舗概要店舗名 : kuyu(くゆ)開店日 : 2023年3月6日(月)所在地 : 〒064-0804 北海道札幌市中央区南4条西2丁目2(一ヨ米原仏具店内)アクセス: 地下鉄東豊線「豊水すすきの」駅3番出口徒歩1分地下鉄南北線「すすきの」駅3番出口徒歩2分営業時間: 9:30~18:00定休日 : 木曜日(6~8月は無休)電話番号: 011-511-5000URL : ロゴ■会社概要商号 : 株式会社一ヨ米原仏具店代表者 : 代表取締役 米原 実所在地 : 〒064-0804 北海道札幌市中央区南4条西2丁目2設立 : 1956年10月(創業明治30年)事業内容: 寺院仏具・納骨堂設計・施工仏壇・仏具・神具小売・卸墓石設計・施工結婚式場設計・施工資本金 : 2,000万円URL : 【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】お香セレクトショップ kuyuTEL : 011-511-5000お問い合せフォーム: info@kuyukou.com 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年02月28日「あの店の「激辛ラー油」を買いに…日帰りで子連れ箱根旅へ!」前編 の続きです。お目当てのラー油が購入できるお店「湯本ハイカラ中華 日清亭」は手打ちの麺が楽しめる人気店。夜間営業の始まる17時にあわせて入店するも、すぐにお客さんでいっぱいに。訪れるたびに「次は違うものも食べてみたいね」などと話しているくせに、毎度頼むメニューは固定化してしまっています。だって美味しいんだもの……揚げワンタン・肉団子・唐揚げ・焼き餃子・もやしそばあたりをベースに余力があれば他のものを食べてみよう……と言いつつ、やっぱり揚げワンタンやもやしそばを追加する。揚げワンタンはその薄さ、口の中でほろほろと儚く砕ける繊細な歯応えが素晴らしく、まめは初めて食べた瞬間「なにこの綺麗な味」という感想をぶち上げ、我が家の伝説になっているほど。もやしそばは安定と信頼の「一生食べられる味」。旨味たっぷりの優しいスープが胃を温め、もっちりした麺ともやしのシャキシャキのマリアージュが脳を楽しませてくれます。少し刺激が欲しい時には、各テーブルに置いてある自家製のラー油をほんの少し垂らします。このラー油こそが今回の旅の目的である>「激辛ラー油」です。その名の通り辛い! そして黒い!映えなんて意識していないストイックなラー油、そして絶品。これがひとつ350円(※税別)で、店内でのみ購入できるため、私は箱根に行くたびに必ず購入しています。中華系のお料理に合うのはもちろんですが、お店の若いスタッフさんが教えてくれた「卵かけご飯に少しかけると最高です」というアドバイスにハマり、我が家のTKGのお供として殿堂入り!お腹いっぱいでお店を出ると夕方の6時。「湯本ハイカラ中華 日清亭」は箱根湯本の駅のほど近くにあるので、そのまま駅でお土産を買ってサクッと帰宅できてしまいます。翌日学校があっても負担にならないボリュームの日帰り旅。子どもたちもこれは定番化しても良いんじゃない!? とのお墨付きをくれたので、ちょっと日常を離れたい時の定番プランとなりました。
2023年02月24日温泉大好きなまめとゆめこのリクエストで箱根へ行く機会が多く、とはいえ子連れ旅行となると家族全員が楽しめる場所は限られてくるので、訪れる場所はなんとなく毎回同じになってくる。そうなると俄然効率良く動けるようになってきて「これは日帰りでもいけるんじゃないか」という自信が湧いた。手荷物最小限でロマンスカーに乗って、サクッと箱根日帰りなんて素敵……出不精&心配性な私の外出スキルがグッと上がった感じがする。子どもたちも大喜びで賛成してくれたので、思いたったが吉日とばかりにそのまま出かけることにしました。そして旅にはやっぱり目的が必要(モチベーション的な意味で)ということで、今回はラー油を買うことを目標に設定。実は私、旅先でラー油を買うことを楽しみとしているライトなコレクターでして、箱根でしか買うことができないお気に入りがあるのです。表参道の駅からロマンスカーに乗り、景色を楽しみながら約1時間半。お昼時の箱根はどこの飲食店も人で溢れています。お目当てのラー油のあるお店も例外ではなく、とりあえず夕方の営業開始時間を狙って、ひとっ風呂楽しみながら「箱根湯寮」でのんびり待機することになりました。我が家はいつも温泉つきの個室を2時間。軽い食事を取ったり、マッサージを楽しんだりしながら家族4人でひと休みするのにちょうど良いプランなのです。 「あの店の「激辛ラー油」を買いに…日帰りで子連れ箱根旅へ!」 後編 へ続く
2023年02月24日2月23日(木・祝) に東京・EX THEATER ROPPONGIで開催された『岸谷香 感謝祭2023』のオフィシャルレポートが到着した。岸谷香が「元気に楽しく音楽をやれている事に感謝し、お客様に喜んで頂ける様に、毎回ゲストを迎え特別なセッションをする」、毎年2月に開催している年1回恒例のコラボイベント『岸谷香 感謝祭』。2月23日(木・祝) ソールドアウトの東京・EX THEATER ROPPONGIにて、自身のガールズバンド“Unlock the girls”とともに、荻野目洋子と藤巻亮太を迎え、全21曲を披露し、満員の観客を魅了した。プリンセス プリンセス時代の曲から現在のソロ曲など新旧織り交ぜ、今の岸谷香を真っ直ぐ表現するセットリスト。挨拶代わりに3曲披露し、「雨上がり」のギターの前奏に乗せて藤巻亮太を呼び込む。岸谷は、「ふたりの初めての出会い」や、「藤巻君の曲は大好きな曲が多い」というエピソードも披露。お互いの曲を組み合わせた「南風~ミラーボール」のメドレー、岸谷のピアノと藤巻のエレキギターというふたりだけで、しっとりと聞かせた名曲「3月9日」、新曲の「この道どんな道」、そして最後は今の季節にぴったりの「粉雪」と、誰もが納得の圧巻なステージを披露した。岸谷香×藤巻亮太藤巻を送り出した後、「また恋ができる」をしっとり聴かせ、「Diamonds<ダイアモンド>」で客席は一気に盛り上がる。続いて迎えたゲストは荻野目洋子。ご存知「六本木純情派」のイントロで呼び込まれた荻野目は、圧倒的なステージを披露し、観客も釘付け。岸谷が荻野目に提供した「ラストダンスは私に」、荻野目のウクレレ伴奏とヴォーカルをメンバー全員でコーラスで支えアコースティックに聞かせた「虫のつぶやき」、そしてお待ちかねの「ダンシングヒーロー」では、荻野目の切れのあるダンスに合わせて、ギターを降ろし自身も全力で踊る岸谷香。笑顔のふたりに満員の観客が大いに沸いた。ラストは「OH YEAH!」。荻野目はヴォーカルとともにエレキギターで、全員でセッション。息の合った、特別なコラボレーションとなった。岸谷香×荻野目洋子そこからは「Unlocked」「バタフライ」「Dump it!」と、自身のバンド「Unlock the girls」とともに、今の岸谷香の楽曲たちを披露。ラストの「Signs」では、圧巻のギターソロを魅せ、本編を終えた。Unlock the girlsアンコールはゲストも併せて、全員でステージに。岸谷のピアノの前奏が始まると、どよめきと大きな拍手が起こった「M」。荻野目、藤巻、岸谷の3人で歌い分け、ギターソロは藤巻と岸谷のツインを披露。ゲストを送り出し、岸谷のソロ曲「ハッピーマン」で終演。贅沢な一夜限りのステージとなった。予期せぬダブルアンコールを受け、ひとりでステージに出てきた岸谷から、「今年6月に自身の企画でアコースティックのツーマンライヴを東京、名古屋、大阪で開催します!対バン相手は全部違います!」と発表。満員の観客からどよめきと惜しみない拍手が送られ、イベントは幕を閉じた。<公演情報>岸谷香 感謝祭20232月23日(木・祝) 東京・EX THEATER ROPPONGIセットリスト1. 49th バイブル2. MELODY MELODY3. STAY BLUE<w/藤巻亮太>4. 雨上がり5. 南風~ミラーボール6. 3月9日7. この道どんな道8. 粉雪9. また恋ができる10. Diamonds<ダイアモンド><w/荻野目洋子>11. 六本木純情派12. ラストダンスは私に13. 虫のつぶやき14. ダンシングヒーロー15. OH YEAH!16. Unlocked17. バタフライ18. Dump it!19. Signs<アンコール>1. M2. ハッピーマン<ライヴ情報>岸谷香 プレミアムアコースティック 2マンライヴ6月9日(金) 愛知・名古屋ダイアモンドホール6月11日(日) 大阪・BIGCAT6月18日(日) 東京・日本橋三井ホール※各地対バン相手は後日発表一般発売日:4月15日(土) 予定関連リンク岸谷香 HP:荻野目洋子 HP:藤巻亮太 HP:
2023年02月24日「練馬区立 四季の香(かおり)ローズガーデン」では、イースターシーズンの期間限定イベント「2023 ハッピーイースター」を、2023年3月18日(土)から4月16日(日)までの期間で開催される。「練馬区立 四季の香 ローズガーデン」1万本のチューリップで春色にそれぞれテーマの異なる2つのローズガーデンを中心に、園内で多種多様なバラを展示している「練馬区立 四季の香(かおり)ローズガーデン」。今回のイースターイベントでは、春を代表するチューリップにフィーチャー。品種100種類以上、約10,000本のチューリップが園内を春色に染める。チューリップの摘みとり体験、日替わりマルシェ期間中は、自宅に持ち帰れるチューリップの摘みとり体験、手作りの雑貨やお菓子、アロマ関連のショップが日替わりで出店する「春のローズガーデンマルシェ」、オリジナルのイースターエッグづくりが楽しめる「お絵かきイースターエッグ」、第一園芸のフローリストが子ども向けにバラの花かんむりを作るイベントなど、様々な企画が楽しめる。週末&祝日限定のカフェもさらに、土・日・祝日には「四季の香カフェ」がオープン。イースターをモチーフにした限定スイーツ「春のイースターパフェ」のほか、定番人気の「ガーデンパフェ」や各種ドリンクを散策の合間に楽しめる。開催概要「2023 ハッピーイースター」開催期間:2023年3月18日(土)〜4月16日(日)※毎週火曜日は園が休園日のため休みとなる。3/21(火)の祝日は開園、3/22(水)が臨時休園となる。時間:9:00〜17:00場所:練馬区立 四季の香ローズガーデン「香りのローズガーデン」入園料:無料【施設情報】四季の香ローズガーデン住所:東京都練馬区光が丘 5-2-6営業時間:9:00〜17:00休園日:毎週火曜日(火曜日が祝休日にあたる場合、その直後の祝休日でない日)および年末年始(12月29日〜1月3日)入園料:無料
2023年02月24日「練馬区立 四季の香(かおり)ローズガーデン」では、イースターシーズンの期間限定イベント「2023 ハッピーイースター」を、2023年3月18日(土)から4月16日(日)までの期間で開催される。「練馬区立 四季の香 ローズガーデン」1万本のチューリップで春色にそれぞれテーマの異なる2つのローズガーデンを中心に、園内で多種多様なバラを展示している「練馬区立 四季の香(かおり)ローズガーデン」。今回のイースターイベントでは、春を代表するチューリップにフィーチャー。品種100種類以上、約10,000本のチューリップが園内を春色に染める。チューリップの摘みとり体験、日替わりマルシェ期間中は、自宅に持ち帰れるチューリップの摘みとり体験、手作りの雑貨やお菓子、アロマ関連のショップが日替わりで出店する「春のローズガーデンマルシェ」、オリジナルのイースターエッグづくりが楽しめる「お絵かきイースターエッグ」、第一園芸のフローリストが子ども向けにバラの花かんむりを作るイベントなど、様々な企画が楽しめる。週末&祝日限定のカフェもさらに、土・日・祝日には「四季の香カフェ」がオープン。イースターをモチーフにした限定スイーツ「春のイースターパフェ」のほか、定番人気の「ガーデンパフェ」や各種ドリンクを散策の合間に楽しめる。開催概要「2023 ハッピーイースター」開催期間:2023年3月18日(土)〜4月16日(日)※毎週火曜日は園が休園日のため休みとなる。3/21(火)の祝日は開園、3/22(水)が臨時休園となる。時間:9:00〜17:00場所:練馬区立 四季の香ローズガーデン「香りのローズガーデン」入園料:無料【施設情報】四季の香ローズガーデン住所:東京都練馬区光が丘 5-2-6営業時間:9:00〜17:00休園日:毎週火曜日(火曜日が祝休日にあたる場合、その直後の祝休日でない日)および年末年始(12月29日〜1月3日)入園料:無料
2023年02月22日お香をたく時間を豊かに演出し、そのまま置いておくだけでインテリアの一部になる、個性派のインセンスホルダーをセレクト。美しいデザインを揺らめく煙とともに眺め、視覚でもお香を楽しんで。真鍮の輝きと、優美なラインが魅力的。ロンドンのデザインスタジオによる手作りのインセンスホルダーは、小ぶりながらも存在感のある真鍮製。経年変化して、使うほどにアンティークのような趣に。写真のようにいくつか並べて飾るのもおすすめ。各¥7,700(Subtle Bodies/JAU)シンプルで力強い形が、空間のアクセントに。ミニマルな形が目を引くインセンスバーナー。マットに仕上げたアルミニウム素材も、モダンなムードを演出するポイント。オーストラリア・メルボルンを拠点とするデザインスタジオから。¥5,500(Lightly/JAU)情緒深い月夜の景色をミニマルに表現。京都で安土桃山時代から続くお香の老舗による、香皿と香立てのセット。月が水面に映る様子から着想を得た、静寂を感じさせるデザインが美しい。香立ての位置は自由に配置できるので、自分好みに楽しみたい。¥4,620(薫玉堂 TEL:075・371・0162)独創的な世界観で魅了するドイツ発の陶芸ブランドから。デザイナー、ベルンハルト・クーンが生み出す作品は、ポエティックでどこかファニー。水鳥の形をしたインセンスホルダーは、愛らしい表情に注目を。他にゾウやライオンも。¥5,390(クーン ケラミック/エイチ・ピー・デコ TEL:03・3460・0313)ぴたりと合わせれば、キューブ形のお香立てに。淡路島在住の現代美術作家・南野佳英が作るインセンスホルダーは、台風で倒れた椨(たぶ)の木で作られたもの。お香の主原料としても使われる椨は、深みのある色合いが特徴。CUBE5955点セット¥13,750(√595)※『anan』2023年2月8日号より。写真・多田 寛スタイリスト・池田沙織文・間宮寧子(by anan編集部)
2023年02月02日鈴木亮平が冴羽獠を演じるNetflix映画『シティーハンター』。この度、ヒロイン・槇村香を森田望智が演じることが発表された。1985年から1991年まで「週刊少年ジャンプ」にて連載され、単行本の累計発行部数が5000万部を突破した伝説の漫画「シティーハンター」。1987年にはTVアニメの放送もスタートし大ヒットシリーズとなった。日本のみならず、漫画は台湾や韓国、タイ、フランス、イタリアなどで出版され、世界中で人気を博している。物語の舞台は、現代の新宿。新宿区・新宿区観光協会・歌舞伎町商店街などの全面協力の元、実際の新宿・歌舞伎町で過去最大級規模の撮影を行っている。今回新たに発表されたヒロイン・香は、獠の元相棒・槇村秀幸の妹であり、獠の新たな相棒。演じる森田さんは、「パパ活」「全裸監督」「妻、小学生になる。」などに出演した俳優。公開された写真では、駅の伝言板の前で香が笑顔で立っている姿が写し出されている。森田さんは「心臓が跳ね上がるような緊張と、浮き立つような喜びを同時に日々噛み締めています」と話し、「彼女の心を覗けば覗くほど、その魅力の虜になっている自分がいます。皆さんの記憶の中にある彼女の断片に、少しでも触れることができるよう、愛を持って全力で突き進んでいきたいと思います」とコメント。鈴木さんは「香と獠として共に過ごして数ヶ月。柔らかくて、素直すぎるほど素直で、いつも一生懸命な森田さん。セット裏で一人必死な顔で小道具を振り回す練習をする森田さんの姿は、まさに子供の頃から大好きだった、あのひたむきで天真爛漫な槇村香そのものでした。きっと、皆さんの中にある香さんのイメージを裏切らない、そして何より森田さんにしかできない、チャーミングで愛すべき香ちゃんに出会っていただけると確信しています」と語った。Netflix映画『シティーハンター』は2024年全世界独占配信予定。(cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2023年01月31日女優の森田望智が、2024年に配信されるNetflix映画『シティーハンター』でヒロイン・槇村香役を演じることが31日、発表された。既に発表となった主人公・冴羽リョウ役の鈴木亮平に加え、ヒロイン・槇村香役に森田望智が決定。香は、リョウの元・相棒の槇村秀幸の妹であり、リョウの新たな相棒となる。公開された写真では、駅の伝言板の前で、香が持ち前の明るい笑顔を浮かべて立っている姿が見られる。森田は本作で、女優キャリアを通じて初のショートヘアにイメチェンした。1985年から1991年まで『週刊少年ジャンプ』にて連載され、単行本の累計発行部数が5000万部突破、一大ブームを巻き起こした伝説のコミック『シティーハンター』。1987年にはテレビアニメの放送もスタートし、1999年放送のテレビスペシャルまで至る大ヒットシリーズとなった。コミックは台湾・香港・中国・韓国・タイ・インドネシア・フランス・イタリア・スペイン・メキシコ・ポーランドで出版され、世界中で人気を博している。シティーハンターとして日本初の実写化となる本作では、原作をリスペクトし新宿駅東口の伝言板が復活。駅のコンコースの一角に、忘れ去られたようにひっそりと生き残る伝言板に書き込まれたXYZ。このXYZをきっかけにどんなストーリーが繰り広げられるのか、期待が高まる。物語の舞台は現代の新宿。新宿区、新宿区観光協会、歌舞伎町商店街などの全面協力のもと、実際の新宿・歌舞伎町で過去最大級の規模で撮影を行っている。ヒロインの森田をはじめ、主演の鈴木、佐藤祐監督、エグゼクティブ・プロデューサーの高橋信一氏がコメントを寄せた。○■ヒロイン:森田望智昭和の時代から、令和の今日この日まで、計り知れないほど沢山の方々の愛情が、深奥まで溶け込まれ続けているシティーハンター。そんな伝説の愛溢れる世界に槇村香さんとして立てること、心臓が跳ね上がるような緊張と、浮き立つような喜びを同時に日々噛み締めています。一生懸命でパワフルで愛情深くてチャーミングな香さん。彼女の心を覗けば覗くほど、その魅力の虜になっている自分がいます。皆さんの記憶の中にある彼女の断片に、少しでも触れることができるよう、愛を持って全力で突き進んでいきたいと思います。○■主演:鈴木亮平香とリョウとして共に過ごして数カ月。柔らかくて、素直すぎるほど素直で、いつも一生懸命な森田さん。セット裏で一人必死な顔で小道具を振り回す練習をする森田さんの姿は、まさに子供の頃から大好きだった、あのひたむきで天真爛漫な槇村香そのものでした。きっと、皆さんの中にある香さんのイメージを裏切らない、そして何より森田さんにしかできない、チャーミングで愛すべき香ちゃんに出会っていただけると確信しています。○■監督:佐藤祐市今回、ご出演して頂けると聞いてとても嬉しかったのを覚えています。色々な作品での彼女の演技を観ていると、多分、集中力の高い女優さんじゃないかなぁ~、と思っていました。実際にお会いすると、どこか柔らかさもあり、不思議な雰囲気のある女優さんでした。でも目には見えない「芯の強さ」も感じました。そんな彼女だから様々な注目を集め、たくさんのオファーを受けてるんだなと思いました。一瞬の集中力は、流石という以外無い森田さんが演じる「香」。どうぞお楽しみに。○■エグゼクティブ・プロデューサー:高橋信一(Netflix コンテンツ部門 マネージャー)どんな役を演じても「憑依」したようにその役になりきる森田さんが、「香」となってシティーハンターの世界を駆け巡る姿を楽しみにしていました。(勝手ながら)トレードマークともいえる美しい長い髪の毛を本作のために切って頂きました。俳優キャリアを通じて初めてショートヘアの役柄として「香」を演じられ、まさに「香」となって笑い、怒り、悲しみながら鈴木亮平さん演じるリョウとともに新宿を駆け巡る姿を拝見していると、本当にリョウと香が新宿にいるかのような錯覚すら覚えます。世界中の多くのファンはもちろん、初めて「シティーハンター」に触れる方にも愛される作品になることを撮影を通して確信しています。
2023年01月31日毎年恒例になっている岸谷香主催イベントの4回目となる『岸谷香感謝祭2023』のゲストは荻野目洋子と藤巻亮太のふたり。合計4回にわたってお届けしている記事、今回は岸谷×荻野目対談の後編だ。 前編() では、ふたりがいかに母親であることとミュージシャンであることを両立しているか、踏み込んだ話となった。今回は楽器、曲作り、バンド、さらにイベントに向けての思いなど、音楽に関するさまざまな話題について、話が広がった。――活動休止期間を経たことで、練習に対する意識が変わってきたとのことですが、ライブに対する意識で変わってきたところはありますか?岸谷ありますね。“ライブの出来”はもちろん重視しますが、自分が満足するだけじゃなくて、みんなに楽しんでもらいたいという思いが、より強くなってきました。大事にしているものも、少し変わってきた気がします。荻野目どう変わってきたんですか?岸谷子供がいなかった頃は、“音楽が私のすべて”という意識でやっていたのね。ところが練習はそんなにしませんでした。「練習通りに本番ができるわけないじゃない?」みたいな。当時の自分を叩きたくなりますけど(笑)。今はできるかぎり練習しないと、気が済まなくなりました。子供が熱を出して、「リハに行けないけど、本番は行きます」みたいな状況になったとしても、“これまでしっかり練習してきたから大丈夫”って、練習した事実が自分を支えてくれると、ステージに立てるんですよ。以前は怠け者でしたが、勤勉になりました(笑)。岸谷香荻野目そうなんですね。私は昔から練習は好きだったんですよ。ただ、若い頃はドラマの仕事など掛け持ちがあるので、思うようにいかないことが多々ありました。20歳のころに1度だけ武道館をやらせてもらったんですが、振り付けとか、覚えることがいっぱいあるのに、練習時間が限られていて。時間が全然足りなくて、“もっともっと練習をしなきゃ”ってところで本番を迎えたんです。不安とプレッシャーとの戦いがすごすぎて、自分が辛すぎる、みたいな。今の自分からすると、「そんなに力を入れなくていいよ」って声をかけてあげたいくらいでした。岸谷以前の自分を叩きたい私とは大違いですね。荻野目今も練習は好きなので、やりたいと思ったらとことん、ご飯も作らずにやりたくなります。さすがにそれは無理だから、今日は何時までって決めて、練習部屋で練習して、時間が来たら、家に帰り、母としてやるべきことをやっています。そういう意味では、切り替えがうまくなったのかもしれません。今日はここまでしか出来なかったけど、納得はしているということですね。荻野目洋子岸谷私が練習をよくするようになったのは、時間が限られていることも大きいと思いますね。今は子供たちが大きくなって、解放されましたが、ある時期は、限られた時間だからこそ、余計に大事というか、“練習をやりたい”という気持ちが強くなってました。荻野目確かに時間が限られていると、尊いものに感じますよね。練習している時間すらもキラキラしているなって(笑)。岸谷そうそう。以前は「練習、えーっ!」って言ってたのに、今は「みんな、練習しようよ」って率先してやっているという(笑)。――しばらく音楽から離れていたから、余計にそう感じるのではないですか?岸谷あとは、やっぱり家に帰ったら、やらなきゃいけない家事があるからじゃない?シンデレラの屋根裏部屋が待ってるからこそ、それまではキラキラしていたいということですね(笑)。――音楽の練習はどのようにやっているのですか?荻野目私はその時によって、今日は歌だけ、今日はウクレレだけって決めて、練習しています。サザンオールスターズの関口和之さんに声を掛けていただいて、一緒にウクレレバンドをやらせてもらっているので、ウクレレバンドの活動の前は、ウクレレの練習をしています。岸谷ウクレレ、難しくないですか?荻野目ギターよりも簡単だと思います。ギターよりもすぐに音が出るので。岸谷そっか。私、実はハワイで調子に乗って、割といいウクレレを買ったんですよ。でもギターを先に始めちゃってると、「なんでこれでDが出るんだろう?」って、違和感満載で馴染めませんでした。結局、ウクレレを始めたばかりのスタッフに、「貸してあげるね」って言って、結果あげたみたいな(笑)。荻野目えー、あげたんですか。ギターを弾くのが上手すぎるから、そうなるんでしょうね。岸谷弦の数も違うし、並びも違うでしょ。ミラレソシミ以外には弦が並んじゃいけないと思っているから。荻野目私はそういう覚え方をしてなくて、手でなんとなく弾いてます。岸谷そのほうがいいのかも。音で考えちゃうと、馴染めない。荻野目ウクレレバンドのライブが近づいてきたら、そっちに集中して、新鮮な気持ちで、高木ブーさんやよっちゃん(野村義男)たちと一緒に演奏させてもらっています。バンド活動って、楽しいですね。岸谷楽しいよねえ。――久々に音楽活動を再開して、時代の空気の違いを感じた部分はありましたか?岸谷今って、なんでもありだな、こうじゃなきゃいけないという枠がなくなってきたんだなと感じています。80年代の頃は“バンドはこう”、“アイドルはこう”というように型にはめる風潮があったじゃない?荻野目そうですね。岸谷今はみんなが自由に発信していますよね。ただし、この世代は知ってるけど、この世代は知らないみたいに、音楽を聴く層が細分化している難しさもあると思いますけど、自由なところはいいですよね。デビューした頃、「楽器なんか持ってないで、踊りなさい」と言われましたから。荻野目つい最近まで、アイドルと呼ばれる人たちは、「こうしたほうが売れるよ」って、型にはめられる傾向がありましたよね。でも最近は、わかりやすいところでは、BTSさんもある時から自分たちで楽曲を作り始めていますし、それぞれが自分たちのやりたいことをやれるようになってきたんだなと感じています。娘がその世代なので、全部教えてもらっています。「苦しいときは苦しさを歌詞に込めているんだよ」って娘が熱く語ってくれて(笑)。楽曲にその時の心情が反映されているから、お客さんも応援したくなるんだろうな、私も自分から発信しないといけないなあと思いました。香さんのように自分で曲を作ってやってこられている方とは違って、私は“作られる側”というところが最初にあって、その中でもがいてきたので、これからはもっと自分から発信しないといけないなって痛感しています。上手い下手じゃなく、発信したいことを形にしていくことが大事だなって。――荻野目さんの作ったNHKみんなの歌の「虫のつぶやき」、いい曲ですよね。岸谷虫の歌、作ったんですか?荻野目作ったんですよ。子供のころから虫が好きで。珍しいと言われるんですけど、虫の気持ちになると、言いたいことが出てくるんです。たとえば、蛾の気持ちになったら、“なんで蝶に似ているのに、蝶と違って嫌われるんだろう”みたいなことが出てくるので、そういうことを歌にしました。岸谷確かに蝶だと、急にかわいいイメージになるもんね。荻野目そういうことを人間界に置き換えてみると、共通項があるなって。あの曲を自分で作ったときに、言いたいことを言えた気がして、充実感がありました。多分、香さんはそういう充実感をいっぱい経験されていると思いますけど。岸谷歌詞はすごく時間がかかるし、言葉は果てしなくあるので、私にとっては、作詞を書くほうが大変ですね。作曲はドレミファソラシドの中で作るから、ひらめきとアイデアでの勝負みたいなところはあるんだけど、歌詞はどうにでも変えられるし、何でもいいから、逆にとても難しいです。だから、歌詞ができた時の充実感はよくわかります。“やっと生まれた~!”みたいな。あの感覚があるからこそ、次に向かえるんですよ。私の場合は、だいたい曲が先なんだけど、白紙の歌詞カードを見ると、先が遠すぎて、やる気が起きません(笑)。なんとか書かずにすませられないかって毎回考えるんですが、書かなければ終わらないので、頑張って書いています。荻野目同時に作ることはないんですか?岸谷ほとんどないかな。私はメロディや和声のジャンルのミュージシャンなので、本当は歌詞を書きたくないのね。PRINCESS PRINCESSの時は、作詞にこだわりのあるメンバーがいたので、「そっちは任す。私はこっち」という感じで分担作業をしてました。「たまには香が書きなよ」と言われて、「えーっ」って言いながら書くこともありましたけど。きちんとした内容の歌詞は、他のメンバーが書いてくれるから、私は「彼氏がほしい」とか、どうでもいい歌詞を書いたほうが、それぞれの違いが出て、おもしろいかなって、気楽に書いていました。でもひとりになったら、きちんとした歌詞も書かなきゃいけなくなったんですね。「ラララでいい」と言われたら、「ラララ」で出したいくらい。だから苦痛ですけれど、できた時の喜びが大きいので、頑張れるという。白紙の歌詞カードを見ると、気が遠くなるけれど、早くあの喜びにたどり着きたいと思って頑張っています(笑)。荻野目同時はないんですね。私は「虫のつぶやき」を書いた時は詞と曲が同時だったんですよ。できあがった時は、本当に言いたいことを言えたので、うれしかった。岸谷それは先に言いたいことを書いて、そこにメロディを付けるということではなくて?荻野目じゃなくて、ウクレレを弾きながら同時に作りました。――岸谷さんが荻野目さんを『感謝祭』に誘った経緯を教えていただけますか?岸谷『感謝祭』、コラボが楽しいからで始めたところがあります。バンドも楽しいんだけど、バンドだけだと、一緒にやる人が限られてしまうので、いろいろな人とコラボをしたくなるんですね。他の人のイベントに呼ばれるうちに、私もやってみたいと思うようになりました。自分が知らない世界を見たいという思いもあるので、自分の友達、好きな人、憧れた人などて、頭の中で思い浮かべて、この人と一緒にやったら、何か楽しいことができるんじゃないかなって感じた人をお誘いしています。2022年は根本要さんと和田唱くんという男性ミュージシャンをゲストとしてお招きしたから、2023年は女子がいいなあ、パフォーマンスとしても華やかなものにしたいなあと考えていたので、洋子ちゃんがぴったりだな、適任者だなって(笑)。荻野目ありがとうございます!岸谷洋子ちゃんとは前から接点はありましたけれど、最近になって赤い糸がより太くなってつながってきたので、いい機会だなと思い、お誘いしました。洋子ちゃんの曲は、ダンスビートのものもあるので、ダンスビートをやるのも楽しいですしね。それでスタッフを通じてお願いしたら、洋子ちゃんからすぐに、「声をかけていただいてありがとうございます」というメールをいただいて、「いえ、こちらこそ。楽しいことをやりましょう」って。荻野目以前からちょこちょこつながりそうで、でも仕事ではそこまでしっかりとつながれていなかったので、とてもうれしかったです。香さんとどういう曲をやったらいいかなって、ずっと考えていたんですよ。岸谷今朝もメールをいただいて、「今日は何を着ますか?」という流れから、「リンダ・ロンシュタットのカバーをしたら楽しいかなあと考えています」といったことも書かれていて。私からも、「ダンシング・ヒーロー」という曲から、バナナラマの「ヴィーナス」に通じるものを感じていたので、「『ダンシング・ヒーロー』と『ヴィーナス』をアレンジしてくっつけたら楽しいんじゃないかなって思うんですけど、どうですか?」って電話をしたんですね。そうしたら、「『ヴィーナス』、昔アルバムでカバーしてました」って。会話をしている段階からすでに楽しいですね。――第1回目の『感謝祭』では、岸谷さんが森高千里さんと一緒に「十七才」を歌って踊ったのは素晴らしいサプライズでした。会場内もとても盛り上がりました。荻野目それは楽しそうですね。岸谷いろいろな楽しみ方があると思うんですけど、観に来ている人たちも80年代を知っている人たちが多かったんです。ある程度、年を重ねてきている人たちが、少年少女の顔になって、うれしそうな表情を浮かべているのを見ると、やっぱり音楽って素晴らしいなあって思うんですよ(笑)。洋子ちゃんもヒット曲を持ってますし、やりたいこともたくさんありますね。『感謝祭』に来る方々が知ってる曲がいいだろうな、みんなが楽しめるのがいいだろうなということは考えています。うちのバンドは30代の女の子3人なので、女の園という感じになると思いますよ。――荻野目さんは女性バンドの中で歌った経験は?荻野目SHOW-YAさんと共演させていただいたことがあります。岸谷SHOW-YAは友達だから言うけど、今やっているUnlock the girlsは、SHOW-YAと真逆という感じですね。SHOW-YAはみんな、私よりもお姉さんだし、タイプがちょっと違いますよね。ああいう大人の感じはなくて、かわいい感じなんだけど、女の子のグルーヴがすごいんですよ。荻野目バンドはどういう風に結成したんですか?岸谷50歳になったときに、「よし!」って気合いを入れて新たにスタートを切れる最後のタイミングかもしれないなと思ったんですね。これはネガティブな意味ではないんですけど、長い年月をかけて熟成させていくものに挑戦するのは、気力的にも体力的にも50歳が最後かもしれないと考えたときに、やりたいなと思ったのが女の子バンドだったんですよ。荻野目そうなんですね!岸谷PRINCESS PRINCESSを解散した時には、“一生、女の子バンドはやらない”って思ったんですが、またやりたくなりました。まわりから反対されるかと思ったら、「いいじゃないですか」ってことになり、信用できる音響や楽器のスタッフから「香さんに紹介したいと思っていた子たちがいるんです」と言われて会ってみたら、この子たちとだったら楽しいことがやれそうだなと感じて、今に至っています。荻野目私は今、バンド編成でステージに立つ時は、ドラムはGRACE(ex.麝香猫)にお願いしています。ベースが御供(信弘)さんなんですよ。香さんの話をしたら、「えー!」って驚いてました。岸谷御供さんとは『Mt.FUJIMAKI』でもご一緒しましたね。GRACEは元気ですか?荻野目元気ですよ。実は20代でツアーを回った時に組んだバンドのドラムがGRACEだったんです。岸谷あっ、そうなんだ。やっぱり縁のある人って、どこかでつながりがあるんですね。大先輩のSHOW-YAもそうですが、GRACEがいた麝香猫、ノーマ・ジーン、Reg-Winkなど、女の子バンドのメンバーと、当時、家で飲んだりしていました。いろいろつながりがあって、おもしろいですね。荻野目私もバンドが大好きなので、『感謝祭』、とても楽しみにしています。岸谷ギターも弾くとのことですから、せっかくだからギターも持ってきてください。女の子全員でやるのも楽しそうなので。荻野目ギターは技術的には全然なのですが、簡単なものだったら弾かせていただきます。岸谷せっかくだから、「ここじゃなきゃ、こんなことはしないよ」みたいなことがあると、おもしろいですよね。ここじゃなきゃできないことをやれたらと思っています。荻野目踊りますか?岸谷死ぬほど恥ずかしかったけれど、「17才」も全力で踊ったんですよ。今回も何か、洋子ちゃんと一緒にやれたらいいな。荻野目じゃあ、ぜひ(笑)。岸谷「ダンシング・ヒーロー」のYouTubeを見たんですが、これは難しいなあ、「17才」のフリとはちょっと違うなあって、ひるんでますけど(笑)。でも、女の子たちだから、ステップだけでも一緒に踏んだら、楽しいと思うし、女の子らしい衣装を着たいですね。そういうことが好きなんでしょうね。荻野目香さんは、きっと私よりもそういうことが好きなんじゃないですか。岸谷そうだと思う。だからバンドの子たちにも、「足をこうやって、ステップを踏むんだよ」って言ったら、「弾きながら、やるのは無理です」「ダメダメ、練習してやるの」って(笑)。だんだん馴染んできてます。彼女たちも自分たちがやったことのないことを楽しんでくれているし、ダンスビートをやるとなったら、最高に盛り上がると思います。荻野目藤巻さんも参加されるんですよね。藤巻さんはどんな感じで?岸谷藤巻くんは対極の感じになると思います。こっちは“華やか”で、藤巻くんと一緒にやるのは“ストイック”な感じ。私がピアノを弾いて、藤巻くんがアコギを弾いて、ふたりだけでやるのも楽しいかなって考えてます。女の子だけでやるところでは、女の子の持っている魅力を最大限に発揮して、華やかにパフォーマンスをやるのが好きなんですよ。千里ちゃんのときも「絶対にミニスカートをはこう!」って言ってたのね。だって男の子にはできないんだよ(笑)。荻野目確かに。岸谷「千里ちゃんの衣装、借りていいですか?」ってお願いして借りて、ふたりでおそろいの衣装を着て、踊ったんですよ(笑)。一生のなかで恥ずかしい瞬間のランキングの上位何個かの中に確実に入るんですが、恥ずかしがっているよりも、楽しもうと思ったし、実際にとても楽しかったんですよ。女性としてパフォーマンスをやるのは、なんて楽しいんだろうと思いました。荻野目私も華やかな衣装も好きなんですけど、同じミニスカートでもティナ・ターナーみたいな感じ、ちょっとロックな感じが好きなんですよ。岸谷わかるわかる。洋子ちゃん、タイトなミニで、スパンコールのスカートとか、はいていましたよね。荻野目今、話をしていて、『感謝祭』で何を着ようかなって、いろいろイメージが広がりました(笑)。色でカラフルさを出そうかなとか(笑)。岸谷ゲストの方がステージに上がるだけで、色がパッと変わるんです。これは、自分がゲストをお招きする立場になって、初めて気づいたことなんですが、そこも楽しいところですね。みんな、存分にやって、という感じです。アレンジに関しては、Unlock the girls風に変えさせてもらいたいなと考えています。もし、いやだと思うところがあったら、はっきり言ってね。荻野目まったく大丈夫です。私もバンドでアレンジしてやるのは好きだし、そういうことも含めて、楽しみにしています。せっかくだから香さんと一緒に、普段はやれないコラボレーションをするのが楽しみです。――観にくる人に向けて、メッセージをいただけますか?岸谷こうやって話をすると、私と洋子ちゃんって、共通することもあるし、つながっているところもたくさんあることがわかるんですよ。でもふたりの名前をパッと言われた時には、“どこにつながりがあるの?”って思われる方もたくさんいらっしゃると思います。だからこそ、何をするんだろうというワクワク感が高いだろうし、おもしろいコラボをできる気がします。荻野目香さんが毎年やられているイベントに出させていただけることは光栄ですし、藤巻さんも同じ日に出られるということで、そちらも観たくなりますし、とても楽しみにしています。せっかくだから、意外性があったほうが楽しいだろうし、来て下さったお客さまに「おもしろかった」って思ってもらえるような選曲をしたいですね。ファンの方からのコメントで、「香さんが書いた『ラストダンスは私に』はやるんですか?」と書いてくれている人もいるんです。やるかやらないかはわかりませんが、香さんと一緒にやるからこそ、みたいなところも出せたらとも思います。岸谷5人のバンドだったら、どうやるか、みたいなことでアレンジを変えてやるのもおもしろいかもしれないですね。で、洋子ちゃんにもギターを弾いてもらって。荻野目いいですね!その時はコードと譜面をよろしくお願いします。早めにいただけたら、練習します!岸谷洋子ちゃんのファンの方々にも、「おもしろかった。かわいかった。楽しかった」って感じていただけるように全力でやります。Text:長谷川誠Photo:吉田圭子<公演情報>『岸谷香 感謝祭2023』2023年2月23日(木・祝) OPEN 16:45 / START 17:30会場:EX THEATER ROPPONGI出演:岸谷香 / Unlock the girlsゲスト:荻野目洋子 / 藤巻亮太チケット料金:全席指定9,000円(ドリンク代別、税込)発売中:関連リンク岸谷香 公式サイト:荻野目洋子 Twitter:
2023年01月26日神戸マッチ株式会社(所在地:兵庫県揖保郡太子町/代表取締役:嵯峨山 真史)が手がける着火具のいらないオリジナルお香hibiシリーズに、2023年2月1日より新たに幸せの花園をイメージした〈hibi garden.〉3種が仲間入りします。やさしく可憐な「ミモザ」、和のしとやかさ漂う「藤」、華やかでロマンティックな「ピオニー」と、花の持つイメージと香りから、三種三様の女性像を想起させるのが特長。2015年4月のデビュー以来、〈定番の香り〉全7種、〈和の香り〉全3種、〈hibi deep.〉3種とラインナップを拡充してきたhibiの中でも、もっともフェミニンな香調をお楽しみいただけます。幸せの花園をイメージした〈hibi garden.〉左から藤、ミモザ、ピオニー、下は専用マット〈hibi garden.〉レギュラーボックス(8本入り)/専用マットなし 各825円(税込)〈hibi garden.〉レギュラーボックス(8本入り)/専用マット付 各880円(税込)2023年2月1日新発売 ■〈hibi deep.〉に続くスペシャルエディション、香りの「通」に贈るギフトに。〈hibi garden.〉は2019年に発売された〈hibi deep.〉に続く、香りの「通」を意識したスペシャルエディション。14種の花からこだわり抜いて選んだ3種の香りは、これまでhibiを使い慣れてきた方にも新鮮な驚きを提供します。3種の香りがセットになったギフトボックスは、冬から春のギフトシーズンにおすすめです。〈hibi garden.〉3種ギフトボックス〈hibi garden.〉3種ギフトボックス 3,245円(税込)(8本入り×3/専用マット/ギフト用ペーパーバッグ付)2023年2月1日新発売 ■hibiブランド概要【兵庫県のふたつの伝統産業が出会って生まれた、新しい香りの楽しみ方】兵庫県播磨地方を拠点に、マッチ製造の長い歴史を持つ「神戸マッチ株式会社」と、線香の一大産地・淡路島で革新的なものづくりを続ける老舗「株式会社大発」が出会い、約3年間の開発期間を経て、2015年4月にデビュー。「マッチのように擦って火をつけるお香」というユニークさは、擦っても折れにくい強度と燃焼性を両立させるという、難易度の高い技術によって支えられています。【「hibi」ブランドに込めた思い】ブランド名の「hibi」とは日本語の「日々」。毎日そばに置いて、その時々の気分やシーンに合わせて自由に香りを楽しんでほしいとの願いを込めて名付けました。ロゴは「日」という漢字をふたつ合わせ、華美さを抑えたクール&シンプルな世界観を表現。国内外で「hibi」がお香の代名詞となって親しまれることをめざしています。<受賞歴>・GOOD DESIGN AWARD2019グッドフォーカス賞 [技術・伝承デザイン]・Ambiente Trends 2019,2020■会社概要商号 : 神戸マッチ株式会社 (KOBE MATCH CO.,LTD.)代表者 : 代表取締役 嵯峨山 真史所在地 : 〒671-1561 兵庫県揖保郡太子町鵤414設立 : 1948年5月(創業:1929年5月)資本金 : 4,000万円事業内容: 着火機能付きお香、マッチ、ポケットティシュの製造 他URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年01月26日毎年恒例になっている岸谷香主催イベントの4回目となる『岸谷香感謝祭2023』のゲストは荻野目洋子と藤巻亮太のふたり。イベント開催に先駆けて、岸谷×藤巻、岸谷×荻野目という2組の対談を前編後編に分けて、合計4回にわたってお届けしている。今回は岸谷×荻野目対談の前編。岸谷香と荻野目洋子には、80年代にデビューしたこと、2000年代に結婚、育児によって活動を中断した時期があることなど、さまざまな共通点がある。共演することで、華やかなキラキラしたステージのイメージも浮かんでくる。今回はふたりの出会いから、いかにしてブランクを経て音楽活動を再開したのか、母親であることとミュージシャンであることをどう両立しているかなどにも話題が及んだ。――荻野目さんのデビューは1984年で、岸谷さんのPRINCESS PRINCESSでのデビューは1986年です。しかし、岸谷さんは赤坂小町としては1984年デビューとなるため、同期という言い方もできます。岸谷同期と言っても、私たちはアイドルの端くれというか、イベントに出演する場合でも、人数合わせみたいな感じがあったので、洋子ちゃんとは全然状況が違いました。洋子ちゃんはすごかったもの。岸谷香荻野目いえいえ、全然、そんなことはないですよ。――そもそも初めての出会いは?岸谷同じテレビ番組に出演していたことはあったので、挨拶くらいはしたかもしれませんが、あれは出会いとは言わないと思うんですよ。となると、当時の洋子ちゃんのプロデューサーから、「荻野目さんの曲を書いて下さい」と依頼があって、楽曲提供させていただいたのが最初の接点ということになりますね。――その曲が「ラストダンスは私に」です。1992年11月21日リリースの荻野目さんの15枚目のアルバム『NUDIST』収録曲で、躍動感あふれるポップなナンバーです。荻野目あの時は直接、お会いしてないのですが、素敵な曲を提供してもらい、ありがとうございました。その時点で話したことはなかったけど、先にLINDBERGの渡瀬マキちゃんとは同い年ということもあって、仲良くさせてもらってて……。岸谷マキちゃんと一緒ということは、学年で私の2個下ですね。荻野目はい、マキちゃんから香さんの話はよく聞いていたので、お会いする前から、知ってます、みたいな感じでした(笑)。岸谷だからなのかもしれないですね。初めて会ったときも初めてという気がしませんでした。荻野目同じです!香さんとは最初から自然に話せる感じがしていました。荻野目洋子――おふたりが最初に話をされたのはいつ頃ですか?荻野目多分初めて話をしたのは、PRINCESS PRINCESSが震災の復興支援で再結成されて、音楽番組に出演された時なので、2012年くらいだったと思います。岸谷そのちょっと前、私が準備体操のライブをやっている時にも赤坂BLITZに観に来てくれたんですよね。その時は会えませんでしたけど。荻野目そうですね。その後、テレビの歌番組でお会いしたときも本当に自然な感じで、「あ、こんにちは」みたいな。岸谷確かに「ああ、どうも」という感じでした。荻野目プライベートではテニスの接点もありましたしね。岸谷そうなんですよ。洋子ちゃんから、「お子さん、○○テニススクールに行ってないですか?」って。「なんで知っているの?」と聞いたら、洋子ちゃんのご主人が関係しているスクールだったんですよ。そのご縁で、テニスの試合を観させていただいたり、スーパーでばったり会ったり(笑)。荻野目気がついたら、結構会ってますね(笑)。――おふたりは、もともとご縁があるんですね。荻野目香さんのアメブロも読んでました!私もアメブロをやっていた時期があって。子育てをするようになってからは、活動を休止していたので、せめて応援してくださっている方々とブログでつながれたらいいかなって。岸谷私もまわりのスタッフから、「せめてアメブロをやって、世間とつながっていたほうがいいよ。唯一、応援してくれる人とのダイレクトにつながるものなんだから」と勧められたことがきっかけで、アメブロを始めました。荻野目先輩の主婦の方のブログを読み始めて、とても参考になるなーと思っていて。香さんのブログを読んだら、読者数がすごくて、香さんの人柄が文章に表れていて、おもしろいし、楽しいし、お弁当のことやお子さんの話など、参考になりました。お子さんもほぼ同世代だけど、香さんのお子さんのほうがちょっとだけ年上で。だから先に受験の話をされてて、とても勉強になるなあと思って、ずっと読ませていただいてました。岸谷そうですか。あのブログはめんどうくさくなって、書かなくなったわけじゃないんですよ。上の子が男の子なんだけど、思春期になって、「ブログに書くな」って言い出したの(笑)。荻野目あーなるほど(笑)。岸谷ママ友たちが見るでしょ、そして自分の子供に言うでしょ。そうすると、子供同士で「お前のこと、書いてあったぞ」って言われるみたいで、だんだん嫌になってきたんだと思います。以前、母の日に息子からカードをもらったんですが、最後に「これをブログに載せるな」って書いてあったんですよ。この文章を載せたいんだけどなって(笑)。でもプライバシーの問題もあるので、中学にあがるころから、子供たちのことは書かなくなって。そうしたら、とたんにネタがなくなっちゃって。子育てブログとしては終わってしまったんです。荻野目男の子はそうなのかもしれないですね。うちは娘が3人なので、子供からのクレームはあまりなかったんですけど、ツールが増えてきて、Twitterとインスタもあるし、レコード会社から「インスタをやってもらったほうがありがたいです」という話もあって、私が不器用で同時にできないということもあり、文字数の多いブログをやめてしまいました(現在も閲覧は可能)。岸谷なるほど。同じような状況ですね。今やっているUnlock the girlsというバンドのメンバーは30代前半なんですが、その子たちに「香さん、今の時代はインスタですよ」って言われました。バンドでアカウントを作ってくれたので、だんだんインスタが多くなってきました(笑)。――それぞれインスタ配信やYouTube配信もやられていますね。荻野目私はコロナ禍になってから、インスタ配信を毎月1回やっています。岸谷私はコロナ禍の影響がとくに大きかった時期は、週1でYouTubeで配信していました。今はほぼやっていませんが、その時は1年くらい毎週やっていました。荻野目毎週って!すごい!1カ月に1回でも、「あ、もう来ちゃった」って思うのに……。岸谷やり疲れたところはありました。いい音でいい演奏でお届けしたいと思えば思うほど、やるべきことも増えてきて。自分のスタジオがあって、リハーサルができるようになっているんですが、PA卓を通して、ピアノにもマイクを立てて取ると、音がきれいすぎるというか。ライブとほとんど一緒だから、上手くいかなかったところが気になってしまうんですよ。「もう1回、やっていい?」みたいな感覚になってしまって、これは違うんじゃないかなって。最終的には、私もiPhoneで撮るようなったんですが、「音が割れている」とか、いろいろと言われることもあり、1年くらいで力つきました(笑)。荻野目私は香さんのように、今はまだライブで全国を回れていなくて、今後はライブハウスをもっと多く回れるようになりたいと思っているんですね。そのためにも、ウクレレを弾きながらカバーや童謡など思いつくままに配信で歌っています。ウクレレって、気楽にできるのが良さなので、ユルイ感じでやっています。毎月新たにウクレレで弾ける曲も限られているので、しっかりやるには練習する必要があるんですが、それでヘロヘロになったら、本末転倒じゃないですか。岸谷そうですね。荻野目なので、最近はポッドキャスト気分で、みなさんからテーマや質問を集めて、お答えしながらゆるいスタンスでやっています岸谷私たちって、“力尽きやすい世代”だから、ペース配分を考えることが大切ですよね。――おふたりとも音楽と真摯に向き合っているからこそ、頑張りすぎて、力尽きそうになるんだろうなと感じます。それぞれ、子育て中は音楽活動を中断されていましたが、その間、音楽との距離はどのような感じだったのですか?荻野目香さんはどれくらい休んでたんですか?岸谷私は10年くらいかな。荻野目えっ、そんなに!?岸谷子供が生まれたのが2001年で、2011年の震災のあとのPRINCESS PRINCESSの再結成まで、ほとんど公の活動はしていませんでした。夫が毎年12月1日に行われる『Act Against AIDS』というチャリティイベントに関わっていたので、5年すぎたあたりから、そのイベントだけはやることにしていました。直前まで子供の世話をし、ステージに上がって、「Diamonds<ダイアモンド>」1曲だけ歌って、すぐに子供の世話に戻るみたいな。ステージに立った直後は「音楽って、やっぱりいいよね。またやろうかな」って言ってるんだけど、次の日になると、育児の日々で、それどころではなくなるという。毎年12月1日以外は、屋根裏部屋に戻ったシンデレラみたいでした(笑)。子供たちが小学校にあがった頃に、それまでは自分の体の中にあった“ドレミファソラシドみたいなもの”がなくなってきたと感じたことがあったんですよ。常にあるもの、絶対に薄れないものだと思っていたのに、薄れてきたかなって。荻野目それはショックですよね。岸谷さびしくなっちゃって、「リハビリに付き合ってくれない?」って友達のミュージシャンにお願いしました。みんなにスタジオに集まってもらって、音を出すようになって、その流れの中で「リハビリのライブをやりませんか」という話が出てきたんですよ。それで、「もし直前に、子供が熱を出したりインフルになったりしたら、私、ライブに行けないからね。みんなに土下座して謝ってくれる覚悟があるなら、スケジュール切っていいよ」ってマネージャーに言ったら、「わかりました。そうなったら私が謝りますから」って。荻野目そう言えるのも、すごい!岸谷それで最初の年に1日だけやりました。翌年は東京と大阪もやろうということになり、その次の年は5本くらいやろうということになり、その後、震災が起こって、PRINCESS PRINCESSの再結成という流れになったんですよ。で、再結成して活動したら、“音楽をもっとやりたい!”と思うようになり、今に至っています。荻野目『Act Against AIDS』のとき、1年に1回だけ歌うことになって、「Diamonds<ダイアモンド>」をすぐに歌えたんですか?私だったら、「ダンシング・ヒーロー」は歌えないですよ。岸谷えっ、どういう理由で?荻野目テンションが上がらないから(笑)。岸谷そういうことね。私はそういう意味では、得な性格なのかもしれません。イントロを聴いた瞬間に、スイッチが入っちゃって、なんだったら「ギター貸してよ」って、昨日までやっていたような顔になるタイプなの(笑)。荻野目それはすごい!向いていますね。岸谷でも次の日になると、「また来年」という感じで、日常に戻ってしまうんですけどね。でもステージに立ったら歌えていました。洋子ちゃんはどういうふうに復活したの?荻野目私は4年間くらい完全になにもやってなかったんですね。子育て中は自分の歌も一切聴かないですし。岸谷私もそうだった。荻野目音楽に関しては、ポップスも流さず、子守唄系・教育テレビ系の音楽だけの生活でした。さびしいという感覚もとくになくて、子育て生活にどっぷり漬かっていたんですね。デビュー25周年になる時に、ありがたいことに、ビクターさんから「レコーディングしませんか」というお話をいただいて、「えっ、やっていいんですか?」という感じで始めました。でも、いきなりアップテンポの曲は歌えない気分で。ボサノバタッチの歌だったら、家でも聴いていたので、その流れで作らせてもらいました。岸谷そうなんだ。荻野目でもそうはいっても荻野目洋子とボサノバって、イメージ的には結びつかなかったと思うし、セールス的にも伸びなかったんですが(笑)、自分の中ではいきなりアッパーな曲に行けませんでした。で、その後くらいから、たまにテレビのオファーをいただくようになっていったんです。アイドルと呼ばれていた方たちが、子育てをしながら仕事を両立させていく時代へと、世の中が変わってきていたから、そういうスタンスでの活動が受け入れられるようになったのかもしれません。それで、単発の歌番組で80年代の歌を歌わせていただいたりしていました。30周年を迎える少し前、28周年くらいの頃に、“当時の曲を歌うからにはもっとトレーニングをしないと、無理だな”と思って、デビュー前に通っていた腹式呼吸の先生のところに本格的に通うことにしました。岸谷ボイストレーニングってことですか?荻野目いえ、歌は一切やらないんですよ。体育会系の先生で、もうおじいちゃん先生なんですが、ひたすら走らされて、呼吸だけ教えてくれるんです。岸谷えっ?走るの?荻野目そう。体育館が教室で。晴れの日は体育館の周りを走って、雨の日は体育館の中を走って、とにかくひたすら走って、ハアハア息が上がっている時に、跳び箱の一番上の部分みたいなものをお腹に乗せて、先生が押すんですよ。「息をお腹から出すんだよ」って言われて、頭で考えても、できないじゃないですか。でもそこでお腹をグッと押されるから、ワーッって声が出ちゃう(笑)。呼吸の仕方を体で覚えさせる教え方。岸谷へえ~。荻野目その先生のところに行くと、かなりキツいトレーニングだけど本当に声が出るようになるんですよ。久しぶりに先生のところに行ったときは、「完全に主婦の体になっている」って言われましたけど。岸谷だって、主婦なんだから、しょうがないよね(笑)。荻野目そうですよね(笑)。でもそこから、2年くらいかけて毎週通って、ひたすら走って、鍛えられて、ようやく歌える身体に戻って、デビュー30周年を迎えた2014年には、2時間のワンマンライブができるようになりました。2017年頃に、「ダンシング・ヒーロー」で再ブレイクした時には歌える状態になっていたので、すんなり対応できたのだと思います。岸谷それは良かったですね。私も同じで、リハビリライブをやって、年1回でも歌うことを続けていたので、震災後の再結成の時も、自然に入っていけたんだと思います。“おかあさんモード”のままだと、“歌うモード”に急に切り替えるのは難しいですよね。洋子ちゃんの「『Diamonds<ダイアモンド>』を歌えたんですか?」という質問も、1曲だから歌えたんであって、ワンマンのステージ2時間はできなかったと思います。1曲と2時間のライブは全然違うから。荻野目全然違いますね。岸谷あと、私は“おかあさんモード”になっている時は曲が書けませんでした。集中力がないというか、“曲を書こうかな”と一瞬思っても、子供たちギャーッって言ってると、今はそれどころじゃないなって。なかなかそういうモードにはなりませんでした。人間って、モードで生きている生き物なんだなって痛感した。荻野目わかります。部屋を変えたり、家から出たりしないと、なかなか切り替えられないですよね。岸谷“家を出たら奥居香になる”みたいなことをすると、つらくなると思ったので、名前も普段通りにしているし、日常の中で歯を磨くように自然体で音楽をしたいと思っていて、特別なことをしないようにしていたのね。でもさすがに子育てが大変だった時期に、ライブが連続してあったときは、都内でもホテルに泊まっていました。ライブが終わって、家に帰って、「お帰り~!」って言われると、モードが変わってしまうから。荻野目うん、うん、わかります、その気持ち(笑)。岸谷本当に不思議なもので、子供の顔を見ただけで、一瞬でガラガラッって、“おかあさんモード”に切り替わっちゃう(笑)。荻野目私はむしろ独身時代は意識的に切り替えていたんですよ。普段の自分はおっとりしていて、でも楽曲はダンスビートを求められることが多くて、テンションを上げる必要があったので、朝起きたら、走りに行ってテンションを上げて、なんとかスイッチを入れていました。それなりに準備が必要だったんです。でも結婚してからは、またちょっと変わって。子供が生まれてからは、自分がたくましくならなきゃいけないという意識が強くなっていたんですね。でもある時、主人に、「そんなに構えなくてもいいじゃない?自然体でやった方がいいよ」って言われたんです。自分ではピリピリしているつもりはなかったんだけど、ライブ前はやっぱり構えたところがあったんだなって。岸谷ピリピリするのは、わかりますよ。荻野目「ピリピリするんだったら、やめたほうがいいよ」と言われたことがあって、それは自分にとってはショッキングでした。でも香さんがおっしゃったように、ミュージシャンとして自然体でやることが理想だなって。主人がそう仕向けてくれて。岸谷うちでも、再結成の時には、家族にお伺いを立てました。「おかあさんは昔、PRINCESS PRINCESSというバンドをやっていたことがあってね」って、子供にゼロから話したんですよ。「あなたたちが自分のことを自分でやってくれないと、いろいろ大変なんだよね。やってもいいかな?」って。その時に夫に、「自分が困らなきゃいいけど、子供のこともある、仕事もある、ライブもある。テンパらずにできるの?」って言われました。母親とミュージシャンを両立するのは簡単ではないですよね。荻野目ほんっとに、そうです。――お互いにそういう状況があっても、音楽活動のペースを確立されてきたんですよね。荻野目私はようやくこの何年間かで、自然体で音楽ができるようになってきたので、続けられるようになったんだと思います。岸谷私も同じですね。以前はライブもレコーディングも120%の力を出さないと、やり切った感がなくて、とくにライブは“すごく良くないとダメ”という気持ちでやっていたんですね。でも今は肩の力が抜けてきたところがあって、完璧なんてもともとあり得ないのだから、その日できることのベストをできたら御の字だなって思えるようになってきました。荻野目まったく一緒です。その日できるベストを尽くすしかないですよね。岸谷一番いけないのとは、焦っちゃって、できることまでできなくなってしまうこと。そういう意味では、やっと音楽を楽しめるようになってきたのかなと思います。前も楽しかったのですが、さらに楽しくなっています。Text:長谷川誠Photo:吉田圭子(後編に続く)<公演情報>『岸谷香 感謝祭2023』2023年2月23日(木・祝) OPEN 16:45 / START 17:30会場:EX THEATER ROPPONGI出演:岸谷香 / Unlock the girlsゲスト:荻野目洋子 / 藤巻亮太チケット料金:全席指定9,000円(ドリンク代別、税込)発売中:関連リンク岸谷香 公式サイト:荻野目洋子 Twitter:
2023年01月25日松下洸平が主演を務める、cube 25th presents 音楽劇『夜来香ラプソディ』(イエライシャンラプソディ)のBlu-rayが、本日1月25日(水) 正午より発売された。芸能プロダクション株式会社キューブ創立25周年の記念公演として、2022年3月から4月にかけて東京、名古屋、大阪、長岡で上演された本作。第二次世界大戦末期、“魔都”とも称された都市・上海を舞台に、「蘇州夜曲」や「別れのブルース」などを作曲した新進気鋭の作曲家・服部良一(松下洸平)を中心に、「夜来香」の作曲家・黎錦光(れいきんこう / 白洲迅)や、絶世の歌姫・李香蘭(りこうらん / 木下晴香)など様々な人々が音楽を通じて絆を結び、人種やイデオロギーの壁を乗り越えコンサートを開催しようした、葛藤と夢を描く。激動の歴史の渦の中、音楽で響きあう人々の情熱を、高い歌唱力と演技力のキャスト陣が熱演。また服部良一の楽曲を始め、当時の名曲も堪能することができる。Blu-rayはcubit club plusサイトで発売中。初回限定生産盤はデジジャケット仕様となっている。撮影:桜井隆幸<リリース情報>cube 25th presents 音楽劇『夜来香ラプソディ』発売中価格:9,900円(税込)cube 25th presents 音楽劇『夜来香ラプソディ』Blu-rayジャケット作:入江おろぱ演出:河原雅彦音楽:本間昭光【出演】松下洸平 白洲迅 木下晴香 壮一帆 上山竜治 夢咲ねね 仙名彩世前田悟 森下じんせい 川原田樹 神谷直樹 吉岡麻由子 遠藤令 松崎莉沙岩橋大 長南洸生 村上貴亮 木村風太 川崎愛香里 川原琴響山内圭哉 山西惇【仕様】初回限定生産盤:デジジャケット仕様(4面デジトールケース)※生産枚数完売次第、販売終了初回限定生産盤販売終了後より、通常盤(トールクリアケース仕様)販売【収録日】2022年3月21日(月) Bunkamuraシアターコクーン【特典映像】■座談会(1)松下洸平×白洲迅(2)木下晴香×壮一帆×夢咲ねね×仙名彩世■初日前会見オフィシャル映像ダイジェスト松下洸平×白洲迅×木下晴香■長岡公演大千穐楽カーテンコール映像ダイジェスト【特典】■副音声コメンタリー収録松下洸平×白洲迅×壮一帆×夢咲ねね詳細はこちら:
2023年01月25日お義母さんは我が家を訪れると、部屋だけでなくトイレやお風呂場まで掃除しながら、私の掃除の行き届かなさに小言を言ってきます。ここは私の家なのに、まったく気が休まりません! このことは夫の龍一にも伝えているのですが…。私だって丁寧な暮らしがしたい! そうしたらきっとお義母さんも家には来なくなるし、いいことずくめと思っているのですが、始まったばかりの育児でアップアップしていてそこまでの時間を作れずにいました。しかし…事件は予想外の方向から起こりました。次回に続く(全16話)毎日更新!※この漫画は実話を元に編集しています脚本・Yuri 花土能登子/イラスト・ 茅野 (監修: インクルーズ )
2023年01月19日2023年に4回目を迎える岸谷香が主催するイベント『岸谷香感謝祭』は、2023年は藤巻亮太と荻野目洋子をゲストに迎えることになった。イベントに先駆けて行われた岸谷と藤巻との対談。 前編() ではふたりの出会いから、藤巻が主催するイベント『Mt.FUJIMAKI』での共演についてが話題となった。後編もその『Mt.FUJIMAKI』の話からスタート。ふたりには、イベント主催者という共通点もある。『岸谷香感謝祭』に向けての思いも語ってもらった。――岸谷さんと藤巻さんは、バンドマン、シンガーソングライターという以外にも、イベント主催者という共通点があります。そのことについては、どう思っていますか?岸谷藤巻くんの『Mt.FUJIMAKI』についての話でいいなあと思ったのは、“原点に帰りたくなったときに、山梨があった”ということでした。ミュージシャンって、リセットしたくなることがあると思うんですが、帰るところがあるのは、いいですよね。LINDBERGの渡瀬マキちゃんも、三重県の鳥羽というところが田舎で、連れていってもらったこともあるんです。その場所から出てきたことで、自分の中での決意がより強くなるだろうし、うらやましいなあって思いました。藤巻くんもきっとそうなんですよね。岸谷香藤巻山梨から出てきたという感覚はありますね。岸谷さんは東京で生まれ育っていらっしゃいますよね。東京が帰る場所という感覚はないんですか?岸谷東京ってあまりにも日常になっているから、“帰ってきた”みたいな気持ちにならないんですよ。藤巻ああ、なるほど。岸谷私には戻るところがないから、リフレッシュしたくなったら、海外に行きたがる傾向があります。戻るかわりに、海外に行くということですね。でも私が『岸谷香感謝祭』を東京でやっているのは、そういうことなのかもしれません。故郷という意識はあまりないんですが、やるんだったら、東京は自然な選択というか。――もともと『岸谷香感謝祭』は、岸谷さんの誕生日の近くに開催されるイベントですから、日時的にもルーツに基づいたイベントと言えそうですよね。岸谷たまたま、第1回目の『岸谷香感謝祭』が私の50歳のお誕生日の日だったんですね。良い区切りだし、音楽を還元すること、つなげることも私の使命なのかなという気がして、イベントを始めました。20代のころは、自分のためだけに音楽を必死でやっていました。でもある程度の年齢になってくると、自分のためだけじゃないなって思うようになるんです。ミュージシャンを趣味ではなくて、天職としてやってきた人は、そういうこともするべきだし、したくなるんだと思います。藤巻くんもそうなんじゃないですか?藤巻わかります。僕の場合は、山梨のためにできることはなんだろうってことから始まりましたから。藤巻亮太岸谷私には、藤巻くんにとっての山梨みたいなものがないので、うらやましく感じました。山梨への愛が大きなモチベーションになっているんだなって。藤巻ソロは、モチベーションの持ち方が難しいところがありますよね。バンドの一員であるときには、自分のためでもあるんですが、バンドがうまくいくために頑張れる部分があるじゃないですか。でもソロになって自分ひとりになると、自分のためだけに頑張るのは難しいところがあるなあと感じました。バンドというひとつのコミュニティがあって、そのなかで役割があると、わずらわしさもあるんですが、モチベーションをエネルギーとしてもらってアウトプットできます。ところがひとりになったら、そういうものがないので、困ってしまうという。岸谷よーく、わかります(笑)。多分、わずらわしさこそがバンドなんだと思います。多分、ゼロから一緒に始めたバンドじゃないと、そのわずらわしさはないんですよね。友達のミュージシャンが「バンドは一生に1個しかない」って言ってて、そんなことはないと最初は思っていたんですが、やっぱりそうなんだなと思うようになりました。人間ってぜいたくな生き物だから、あるとわずらわしいと思うくせに、なくなると、そのわずらわしさがほしくなるところがあると思うんですよ。藤巻岸谷さんはそう思われて、どうされたんですか?岸谷もがいた時期もあったけれど、もう手に入らないとわかったので、じゃあ、その代わりに自分を満たしてくれるものを探そうと思いました。やっぱり私はバンドが好きだなと思ったので、YuumiとHALNAとYukoに、「すみません。年も違うけど、一緒にバンドをやって」ってお願いしました。少しずつバンドになってきて、ほんのちょっとですが、時々わずらわしいことが出てくるようになってきたんですよ。「えー、このコードでいいじゃん。なんで?」って思いつつ、“あっ、うれしい、このわずらわしい感じ”って(笑)。――バンドとソロって、他にもいろいろな違いがありそうですね。岸谷心の強さが違うと思います。私たちだって、心が弱いわけじゃないけれど、バンドって、“数で戦おう”みたいなところがあるじゃない?ソロの人って、最初からひとりだから、自分ひとりで戦うしかないので、自信の持ち方が違うところがありますね。藤巻確かに、そういうところは感じます。岸谷バンド出身者って、自信なんてないんだけど、イチかバチかだ、みたいなところがあるんじゃないかな。藤巻わかります。バンドの場合は、困難な瞬間をメンバー同士が共有して、一緒にジャンプしてきた経験が大きい気がします。裏を返すと、バンドをやっていた人間って、最後の最後には飛べる自分がいることを疑っていないというか。『Mt.FUJIMAKI』をやると決めたときも、「えいっ!」とジャンプする感覚がありました。岸谷昔、自分がバンドをやっていたときのイメージは覚えているから、ひとりでも最終的にはできるって信じているということですよね。でも自分でジャンプしないと、なかなかそこまで行けないところはあります。藤巻くんが『Mt.FUJIMAKI』をやっているのも、私が『感謝祭』をやっているのも、自分で頑張れる状況を作っていることなのかなという気もします。――ミュージシャンがイベントを主催するには、音楽への愛や郷土への愛などのモチベーションとジャンプ力が必要なのですね。岸谷バンドマンの特徴でいうと、トラブルが大好きっていうところもありますね。『Mt.FUJIMAKI 2021』の時、配信での開催で本番を倉庫のようなスタジオでやったんですね。「Diamond」の演奏の時、藤巻くんも参加していて、一緒にハモることになっていました。でも、本番中に藤巻くんのギターのストラップが切れて、ギターが落ちてしまったんですよ。そんなことがあるのかっていうトラブル発生。藤巻いや、僕も初めての経験でした。あんなところからストラップが切れるのかって驚きました。岸谷一瞬、私のギターを貸してあげようかなとも思ったんですが、そうしたら、私はギターが弾けないなって、いろいろ考えていたんですね。スタッフが駆け寄ってきたので、ギターを持ち換えるのかなと思ったら、藤巻くんがハンドマイクに持ち替えていました。結局、ふたりで見つめ合いながら、ハンドマイクでハモって、絵に描いたようなストーリーになったんですよ。藤巻くんがハンドマイクを持って、女性シンガーと見つめ合ってデュエットをするって、なかなかない構図でした。あれも「えいっ!」でしょ?藤巻「えいっ!」で乗り切るしかなかったですね。ハンドマイクでの歌唱も普段あまりやっていないので、慣れていませんでしたが、開き直りました(笑)。岸谷でも、藤巻くんが潔くギターをスタッフに渡して、ハンドマイクで歌うところが、かっこいいなあと思いました。その不器用な感じに、きっとファンのみんなは倒れそうだったんじゃないでしょうか。バンドのみんなも喜んでいましたし(笑)。藤巻そこがバンドのいいところですよね。ハプニングがあったことで、みんなが燃えて支えてくれました。岸谷あの時、藤巻くんはMCがあったので、ひとりだけステージに残っていたんですよね。演奏が終わって、私もバンドのメンバーと一緒にバンドの控室に行って、「びっくりしたよねえ~。藤巻くんのあんな姿、なかなか見ないよね」って、普通に盛り上がってしまいました。ふと我に返って、「私、ゲストなのに、こっちに来てしまって失礼しました!」って、あわてて自分の控室に戻りました(笑)。藤巻僕がMCをしてから控室に戻ったら、バンドの控室でメンバーと和気あいあいと話をしていて、空気がひとつになっていました。その時も、「来年は現地でできたらいいですね」ってお話をしてくださったことがうれしくて。“2022年こそ山梨にお招きしたい”という気持ちが強くなったオンラインライブでした。岸谷だから、2022年のリハのときは「あっ、久しぶり!」って、最初からバンドのメンバーとも打ち解けていましたね(笑)。藤巻いろいろと経て、ありがたいことに『Mt.FUJIMAKI 2022』では晴天に恵まれて、富士山をバックにした岸谷さんのステージが本当にパワフルでした。ちょうど夕陽になったタイミングで。山中湖は寒暖の差が激しくて、なめちゃいけないなと思って、僕は衣装を変えて上着を着たんですよ。岸谷さんは革ジャンで登場されたんですが、途中で革ジャンを脱がれて。タンクトップ姿でガンガン動かれているのを見て、“これだからオレはだめなんだ”と反省しました。お客さんの前で、着込んだ藤巻と、革ジャンを脱いだ岸谷さん。自分の中で“それはお客さんは熱狂するよね”“そうじゃなきゃダメだよね”と納得しました(笑)。岸谷自分のステージが終わったら、バンドのメンバーが「香さん、今日イチ……」って言うから、「良かったよ」って言ってくれるのかと思ったら、「今日イチ、薄着でしたね」って(笑)。藤巻それは間違いないです。すごい盛り上がりでした(笑)。念願が叶って、『Mt.FUJIMAKI』に参加していただけて、今後も縁が続いたらいいなと思っていたら、『感謝祭』に声をかけていただいて、うれしかったです。岸谷2022年の『Mt.FUJIMAKI』に参加させていただいた時点で、藤巻くんを『感謝祭』に誘おうと決めていました。音楽って、根底に人間があるものだから、“人として好きだな”って思えるミュージシャンじゃないと、本当の意味でのコラボレーションはできないと思っています。藤巻くんには、ずっと参加してほしいと思っていたので、こちらとしても念願が叶いました。――岸谷さんは藤巻さんをどんな言葉で誘ったのですか?岸谷普通にストレートに、「私のイベントにも出ていただけますか?」って聞いたら、「もちろんです」って。藤巻すぐに返事をさせていただきました。岸谷さんは、ツアー中の忙しい時期に、『Mt.FUJIMAKI』に来てくださったんです。しかも連休中で道が渋滞するタイミングだったので、岸谷さんのステージが終わって、すぐに次のツアー先に移動されたんですが、その時もお手紙を楽屋に残してくださっていて。あの手紙もとてもうれしかったです。岸谷『Mt.FUJIMAKI』で生藤巻くんのステージを観たかったんですが、翌日、上尾でコンサートがあったので、後ろ髪を引かれながら帰りました。時間的にご挨拶もできなかったで、楽屋に置き手紙を残したんですよ。藤巻僕としては『Mt.FUJIMAKI』に出てくださって、歌ってくださっただけで、うれしかったんですが、そのうえ、さらにお気遣いいただいて、手紙まで書いてくださって。自分もこういうことを大事にしなきゃなって思いました。――『岸谷香感謝祭』について、藤巻さんはどんな印象を持っていますか?藤巻東京出身の岸谷さんが東京で、これまで3回開催されて、今度、4回目の開催を迎えられるということで。継続して開催していらっしゃるのは、素晴らしいことだと感じています。岸谷東京以外でやる理由がなかったので、東京で始めたんですが、藤巻くんみたいな郷土愛がない分、将来的に広げることもできるかもしれないですね。先のことはわかりませんが、コラボレーションは積極的にやっていけたらと考えています。ソロはひとりだから、積極的に自分を刺激しないと、刺激がないですから。藤巻本当にそう思います。岸谷このミュージシャンが好きだ、この音楽が好きだって感じられる人たちと一緒にやることこそが最高の刺激だし、コラボレーションはたまらないものがありますね。――現時点で、“藤巻さんとこんなことがやりたい”というイメージはありましたか?岸谷「粉雪」はUnlock the girlsのメンバーもやる気満々なので、バンドでやりたいと思っています。藤巻くんとは弾き語りのイベントで出会ったこともあるので、ふたりだけの弾き語りでも何かやりたいなと考えています。藤巻ありがとうございます。一緒に歌わせていただいて感じたのは、岸谷さんの歌声は前に抜けていくというか。めちゃくちゃパワーのある歌声をお持ちだと思っています。岸谷私は藤巻くんの音楽から、スルメ的な魅力を感じています。“知っちゃったら、もう離れられない”みたいな(笑)。対極にあるのかもしれないですね。藤巻そうかもしれないですね。同じようにバンド出身ではありますが、3ピースと5人のバンドでは、意識がちょっと違うのかなと感じました。僕はギター・ボーカル担当なので、フロントマンと言えばフロントマンなんですが、その感覚があまりなくて。3人だと三角形になるので、どのパートもフロントになりうるという感覚があります。岸谷3ピースって、ドラムが真ん中に位置していて、後ろが尖っていますもんね。藤巻岸谷さんは、バンドの中でフロントマンとして旗を振っていた人なんだろうなと感じています。岸谷5人だったこともあって、私は五角形の真ん中の尖ったところにいたので、フロントという意識はあったかもしれないですね。――イベントで共演することによって、それぞれの違いや個性が見えてくるところもおもしろいですね。藤巻『Mt.FUJIMAKI』でもそこは感じますね。参加してくださるミュージシャンのみなさんは個性をそれぞれお持ちで、その中で「じゃあ自分の歌は?」というところに返ってくるんですよ。そういうことも含めて、開催する意義を感じます。『Mt.FUJIMAKI』の時の藤巻よりも成長している姿を見せられたらと思っています。岸谷歌ってほしい曲もあるし、藤巻くんに体験してほしいこともあります。去年、(根本)要さんと(和田)唱くんがゲストに来てくれたんですが、全員女子のバンドの中に男子が入ってくるのがなかなかおもしろかったんですよ。こっちもちょっとイタズラして、本番まで内緒にして、要さんを驚かせたことがあったんですね。バンドで要さんを囲んで振り付けして、「ご一緒に」ってお願いしました。テレてる要さんがめっちゃかわいくて、ああいう光景はなかなかないので、藤巻くんも楽しんでください(笑)。藤巻大丈夫かな(笑)。もうひとりのゲストは荻野目洋子さんですよね。岸谷男性と女性とで作ろうとする世界観がそれぞれまったく違うので、ゲストが男性と女性というのも、いいかなと思っています。それぞれが作る音楽を楽しみたいですね。藤巻自分にとっても新しい経験になりそうですし、とても楽しみです。「粉雪」は季節的にも合いますし、岸谷さんにほめていただいたので、やりたいなと思っています。岸谷ぜひお願いします。今悩んでいることがあって。「粉雪」は大好きな曲だから、私も歌いたい!ってことなんです。「同じイベントの中で、同じ曲を2度やるのって、変かなぁ?」ってみんなに聞いたのね。「それは変じゃないですか」って言われて、どうしようかって悩んでいます。藤巻どんな形でもやらせていただきますよ。岸谷さんのイベントでしか聴けないステージ、演出になったらいいなと思っています。岸谷Unlock the girlsのような女性バンドになると、グルーヴがまた違うんですよ。こんな感じなのかということを楽しんでもらえたらうれしいです。藤巻緊張はすると思うんです。でも逆に、男藤巻な感じでいこうかなと思っています。その姿勢でみなさんの中に入っていって、逆に染まっていくみたいな(笑)。岸谷私もPRINCESS PRINCESSからスタートしたから、男性のバンドの中に、女性ひとりで入るのはあまり経験したことがなかったんですが、紅一点になると、やっぱり自然に女性シンガーになるんですよ。黒一点になると、どう振るまっても、男藤巻になると思いますよ。藤巻本当に楽しみです。こんなに“緊張”という言葉をこんなにたくさん使ったのはひさしぶりですね。でもいくつになっても、緊張できるのは、幸せだなと思います。自分の中にないものと出会っているからこそ、緊張するわけだし、そこで「えいっ!」と思い切る必要があるわけですから。――おふたりのお話をうかがっていると、楽しみが広がります。2月23日の『岸谷香感謝祭』に向けて、それぞれ抱負を教えていただけますか?藤巻荻野目さんとはまだお会いしたことがないのですが、岸谷さんの『感謝祭』でご一緒させていただくのはとても光栄です。荻野目さんの音楽の世界観と、僕の音楽の世界観とはまた違うと思うので、ステージのグラデーションを楽しんでもらいたいです。どんな曲をやるのかは、まだわかりませんが、こんな曲、あんな曲って、岸谷さんとラリーをさせていただいて、イメージを固めて、ここでしかできないステージにできたらと思っています。岸谷私も何も固まっていませんが、楽しいに決まっているんですよ。今はメニューがたくさんあるレストランに来て、何を注文しようかと迷っている状態で、ただただ楽しくてたまらない時期です。リハに入ったら、気を引き締めてしっかり練習して、本番では、藤巻ファンのみなさんにも、「あの女性バンドも意外と良かったね」と言われるように頑張ります。藤巻僕もしっかり準備して、ステージに立ったら、ジャンプする気持ちで「えいっ!」と飛び込んでいきます(笑)。Text:長谷川誠Photo:吉田圭子<公演情報>『岸谷香 感謝祭2023』2023年2月23日(木・祝) OPEN 16:45 / START 17:30会場:EX THEATER ROPPONGI出演:岸谷香 / Unlock the girlsゲスト:荻野目洋子 / 藤巻亮太チケット料金:全席指定9,000円(ドリンク代別、税込)発売中:<藤巻亮太リリース情報>アルバム『Sunshine』1月25日(水) リリース藤巻亮太『Sunshine』ジャケット●初回限定盤(2CD):4,400円(税込)●通常盤(CDのみ):3,000円(税込)【CD収録内容】■DISC1(通常盤・初回限定盤共通)01. この道どんな道02. Sunshine03. 裸のOh Summer04. 僕らの街05. まほろば06. ゆけ07. オウエン歌08. 千変万化09. Heroes (Album ver)10. サヨナラ花束11. 花びらのメロディー12. 大地の歌■DISC2 ~ソロ10周年記念ベスト~(初回限定盤のみ)01. オオカミ青年02. ハロー流星群03. 月食04. 光をあつめて05. 名もなき道06. 指先07. 花になれたら08. 8分前の僕ら09. 日日是好日10. Blue Jet11. マスターキー12. 北極星13. 3月9日(配信Sg/セルフカバー)14. 粉雪(「RYOTA FUJIMAKI Acoustic Recordings 2000-2010」/セルフカバー)15. ウイスキーが、お好きでしょ16. Summer Swing藤巻亮太『Sunshine』全曲トレーラー映像<藤巻亮太ツアー情報>藤巻亮太 Live Tour 2023『Sunshine』2月25日(土) 東京・I’M A SHOW2月26日(日) 東京・I’M A SHOW3月3日(金) 宮城・仙台Rensa3月5日(日) 福岡・DRUM LOGOS3月10日(金) 愛知・新栄シャングリラ3月11日(土) 広島・広島CLUB QUATTRO3月19日(日) 大阪・umeda TRAD3月21日(火・祝) 山梨・甲府CONVICTION3月22日(水) 山梨・甲府CONVICTION詳細はこちら:関連リンク岸谷香 公式サイト:藤巻亮太 公式サイト:
2023年01月19日毎年恒例になっている岸谷香主催イベントの4回目となる『岸谷香感謝祭2023』のゲストは藤巻亮太と荻野目洋子のふたり。イベント開催に先駆けて、岸谷×藤巻、岸谷×荻野目という2組の対談を前編後編に分けて、合計4回にわたってお届けする。今回は岸谷×藤巻の前編。バンドでデビューして、その後、ソロ活動を展開していること、作詞・作曲を手がけていることなど、ふたりにはさまざまな共通点がある。前編ではふたりの出会いや岸谷が藤巻の主催するイベントに参加した経緯などに話題が及んだ。――おふたりの最初の出会いはいつどこで、でしたか?藤巻大阪で開催されたイベント『TOYONAKA LIVE SQUARE 2019』ですかね。(※2019年2月9日に大阪・豊中市立文化芸術センターで開催されたイベント。主催は馬場俊英。その他の出演者は広沢タダシ)岸谷と思うでしょ(笑)。ちゃんとおしゃべりしたのは、あの大阪が最初なんだけど、その前に『日比谷野音空想旅団~そこに素晴らしき音楽があった~』というイベントに一緒に出てます。(※2013年4月28日に東京・日比谷野外音楽堂で開催されたイベント。プロデュースは小林武史と亀田誠治。他の出演者は石井竜也/Salyu/スガシカオ/Chara/一青窈/藤井フミヤ/宮田和弥(JUN SKY WALKER(S))/森山直太朗(50音順))。岸谷香藤巻そうでした!小林(武史)さんと亀田(誠治)さんがプロデュースされたイベントですね。岸谷野音の90周年イベントで、日本の音楽の歴史を振り返る趣旨があって、お互いに呼ばれて参加しましたよね。にぎやかな人たちが集まっていたので、藤巻くんが静かにみんなの聞き役になっていたのが印象的でした。――そうそうたるメンバーが出演されている中ですもんね。藤巻あの時は呼んでいただいた側で、しかも大先輩のミュージシャンがたくさんいらっしゃったので、借りてきた猫みたいになっていました(笑)。――藤巻さんは、その時の岸谷さんの印象はいかがでしたか?藤巻最初の頃から現在まで、岸谷さんの印象はずっと変わっていないのですが、明るい太陽みたいな方だなと思いました。そして、優しい方だなって。ただ、その時は、僕もかなり緊張していたので、そこまでしっかりお話をさせていただいたわけではなくて、挨拶ぐらいでした。藤巻亮太――岸谷さんは、藤巻さんの印象は?岸谷ストイックな印象を持っていました。まわりがみんな騒がしかったから、余計にそう感じたのかもしれません。藤巻くんはひとり静かにイヤホンで、ずっと予習していましたよね。あの時は、他の人のカバーをしなければならない状況があったから、余計に大変だったんじゃないですか?藤巻そうなんですよ。四人囃子(注・70年代初頭の日本のプログレッシブロックバンドの草分け的な存在)の曲をカバーすることになっていて、すごく難しくて、まったく余裕がありませんでした。――その次におふたりが会ったのが、2019年2月9日の大阪・豊中市立文化芸術センターでのイベント『TOYONAKA LIVE SQUARE 2019』です。岸谷ある意味、本当の出会いはこのイベントですね。ちゃんとお話したのは、この時が初めてでした。馬場俊英さんのしきりのイベントで、全員弾き語りで参加していて。藤巻くんのリハを見ていたら、足で踏むヤツで音を出していました。“なんだろう、あれ?”って気になって、打ち上げで「あれは何?」って藤巻くんに尋ねたことがきっかけで、話をするようになりました。――藤巻さんはその時、どう感じたのですか?藤巻岸谷さんが気さくに声をかけてくださって、うれしかったです。ちなみにその時、僕がステージで使っていたのは、ストンプボックスというリズムを足で刻む楽器です。リズムも出しやすいし、お客さんも乗りやすいので、使うようになりました。挑戦し始めてまだ数年で、そんなに慣れていなかったので、岸谷さんに質問されて、恐縮してしまいました。岸谷とても自然にやっていましたよ。その時も、そんなに時間はなかったんですが、いろいろな会話をしました。私は「粉雪」が大好きなので、「3人だけでやっていたのに、よくあんなに分数コードやテンションコードの多い曲を作りましたね」って、マニアックな話をしたり(笑)。藤巻楽器や作曲の話をしてもらったことが、とてもうれしかったことを覚えています。僕自身、分数コードを使うようになったのは、「粉雪」くらいからだったので、岸谷さんに言われて、改めて自分の曲について考えるきっかけになりました。岸谷その時の藤巻くんの言葉、よく覚えてます。「3人しかいないからちょっと変なコードを探したりしているんですよ」と言っていて、なるほどと思いました。藤巻『TOYONAKA LIVE SQUARE 2019』での岸谷さんのステージも素晴らしかったです。当日のステージを舞台袖で観せていただくまでは、ハンドマイクで歌って、みんなを惹きつけるエンターテインメントのステージをされるというイメージを持っていたのですが、その日のピアノの弾き語りとギターの弾き語り、どちらの世界観も素晴らしくて。岸谷あの時はいろいろ話したいことがたくさんあったんですが、子供の用事があったので、「お先に失礼します」って、先に帰りました。藤巻くんが「世界でいちばん熱い夏」を知っていてくれて、「真夏の歌と真冬の歌で、いつか一緒にできたら楽しいですね」って言ってくれたんですよ。確かに、「粉雪」は真冬だし、「世界でいちばん熱い夏」は真夏だなって。その時の「いつか一緒にできたら」という藤巻くんの言葉がずっと頭の中に残っていました。――その後の交流は?藤巻岸谷さんのバンド、Unlock the girlsのメンバーであるドラムのYuumiさんと、ソロになって僕がよく一緒にやっているベーシストが友達だったこともあって、大阪でのイベントからしばらくして、Yuumiさん経由で岸谷さんからお手紙をいただきました。岸谷Yuumiちゃんが、「藤巻さんのバンドのメンバーと飲みにいくんだけど、藤巻さんも来てくれるみたいです」って言うので、“ご縁がつながっているんだな”と思い、Yuumiに手紙を託しました。その時、ちょうどリハをやっていたので、リハで使っていた五線紙を破って、「藤巻くん、覚えていますか?お元気ですか?いつか一緒に何かやりたいですよね」という手紙を書きました。藤巻手紙をいただいて、とてもうれしかったことを覚えています。「何かやりたいですね」って言ってくださったことから、僕が『Mt.FUJIMAKI』をやっていたこともあり、「ぜひ出てください」とお願いする流れになりました。思い返してみると、岸谷さんとは自分の節目節目でお会いしているんですよ。最初にお会いした2013年の頃は、ソロになって、いっぱいいっぱいでやっていた頃でした。次にお会いした2019年も事務所を独立した時期で。いっぱいいっぱいではあったんですが、同時に何か新しいことに挑戦したいなと思っている時期でした。そのタイミングで、同じようにバンドからソロになって、そしてまた、もう1回、バンド(Unlock the girls)を結成されて活動を始めている岸谷さんとお話しすることができて、たくさん刺激をいただきました。岸谷いえいえ、こちらこそ。藤巻岸谷さんと一緒に音を奏でてみたいと思いましたし、岸谷さんが観ていらっしゃる景色の空気感を、僕も感じてみたくなりました。岸谷そんなそんな(笑)。『Mt.FUJIMAKI』にも呼んでいただいて、先日もとても楽しくステージに立たせていただいて、こちらこそ、ありがとうございます。――『Mt.FUJIMAKI』は藤巻さんが地元である山梨で主催されているイベントです。2018年10月に第1回目の『Mt.FUJIMAKI 2018』が開催されました。その後、第2回目が2019年9月に開催されて、藤巻さんが最初に岸谷さんに声をかけたのは、3回目として予定されていた『Mt.FUJIMAKI 2020』でした。しかし、コロナ禍のため、中止。その後、2021年10月開催の『Mt.FUJIMAKI 2021』でも岸谷さんが参加されていますが、この時もコロナ禍によって、都内からのオンライン配信という形になりました。そして、2022年10月に『Mt.FUJIMAKI 2022』が山中湖交流プラザきららで開催されて、岸谷さんも現地での参加を果たしています。藤巻『Mt.FUJIMAKI 2020』の時は中止の決定が早かったので、一緒にリハにも入れないままでした。岸谷さんにリハから参加していただいたのは、『Mt.FUJIMAKI 2021』の時ですね。――『Mt.FUJIMAKI 2020』が中止になった時はどんな心境でしたか?藤巻あの時の中止は、コロナ禍という世の中全体の大きな流れだったので、やむを得ない判断という感じでした。岸谷2020年の夏以降は、イベントだけではなくて、コンサートやツアーも軒並み中止になっていたから、受け入れるしかない状況でしたよね。藤巻自分自身の正直な思いとしても、『Mt.FUJIMAKI』を開催する目的は地元を盛り上げたいということで、地元に迷惑をかけてしまったら意味がないので、諦めました。でも、岸谷さんを始め、出てくださると言ってくださったミュージシャンの方々の思いは、2021年につながったんじゃないかと思います。2021年も山梨では開催できませんでしたが、音楽を届けることは諦めたくないという思いを持ち続けることができて、2022年の開催につながりました。――ハードルをいくつか越えて、山梨での共演が実現したわけですね。最初に藤巻さんが岸谷さんに声をかけた時はどんな感じだったのですか?藤巻豊中のイベントでご縁ができて、ぜひとも岸谷さんの歌声と音楽を山梨に来て届けてほしいなと思い、オファーさせていただきました。そうしたら、岸谷さんが山梨にご縁を感じているとのこともあり、ご快諾いただきました。――岸谷さんの山梨とのご縁というと?岸谷うちの一族は山梨出身ではないんですが、私の母が山梨を気に入っちゃったんですよ。有名な桜のスポットがあるんですが、出身でもなんでもないのに、ある日、そこにお墓を買ったので、今、母の墓が山梨にあります。しかも母方がみんな、その墓に引っ越してきたので、私の母方の一族は山梨に眠っているんですよ。だから、それまで縁もゆかりもなかったのに、急に山梨が私の田舎的な場所になりました。そんなご縁もあり、藤巻くんに呼んでいただいて、山梨で歌えることをうれしく思いました。藤巻くん、郷土愛を持っていますしね。藤巻僕が山梨で『Mt.FUJIMAKI』を開催しているのは、半分は恩返しの気持ちもあります。レミオロメンからソロになったときに、ソロの大変さ、難しさを感じまして。迷った時は、原点に戻った方がいいと考えました。僕にとっての原点は山梨です。山梨で暮らしていたのは高校までなんですが、レミオロメンの歌でも山梨の風景を歌った歌がありますし、中学高校のころの経験が自分の人としての尺度になっている部分もあります。30代の半ばから40代近くなって、山梨からいろいろもらってたんだなって気づけた瞬間があって。それがあったからこそ、音楽活動をできているのだとすると、どんなことでもいいから、音楽で少しでも山梨を盛り上げられたらと思ったことが、『Mt.FUJIMAKI』開催のきっかけになりました。岸谷藤巻くんの山梨への郷土愛、ちょっとうらやましいですね。藤巻第1回目の『Mt.FUJIMAKI』の時は、山梨の大先輩である元・THE BOOMの宮沢和史さんを始め、お世話になってる先輩や同じ年くらいのミュージシャンに声をかけさせていただきました。岸谷さんが山梨にご縁があることは知らなかったのですが、参加していただきたいと思い、お声をかけたら、山梨にも縁を感じていたとのことで、さらにうれしく思いました。岸谷私のほうこそ、ありがたいなって思いました。――2021年の『Mt.FUJIMAKI 2021』は、オンライン配信となりましたが、それぞれ共演されて、どのようなことを感じましたか?藤巻『Mt.FUJIMAKI 2021』の最初のリハーサルの時に、岸谷さんが「STAY BLUE」をやられたんですが、いきなりガイドなしで歌っていらして。そして、そのままリハーサルが始まっていって、驚きました。岸谷さん、耳が本当にいいんですよね。岸谷いや、あれはヤケクソですよ(笑)。だいたいこのあたりだろうなって、勢いでバンって出ていくので、少し高かったりとか、低かったりすることがあります(笑)。その後、自己転調したり(笑)。藤巻本当ですか?岸谷さんの歌って、人を引っ張る力があると思います。岸谷さんが歌い始めると、みんな、岸谷さんに付いていきたくなるんですよ。旗を振る力があるなあと感じました。岸谷それは違うんです。言い訳していい?サウンドチェックをやっているつもりだったんですね。それで、ギターを弾きながら歌っていたら、ギターの真壁(陽平)くんがいきなりグィーンと入ってきたんですよ。それで、“あっ、この人、やる気なんだな”と思って続けたら、みんなが入ってきただけなんです。藤巻いや、あの感じがかっこいいなと思いました。と同時に、やっぱり岸谷さんはすごいなと感じました。最初のリハーサルで、いきなりバンドの空気ができあがるというか、まとまるというか。岸谷さん、いつもそういうふうにされてきたんだろうなって。岸谷いえいえ、そんなことはないんですけど、たまたまあの時は、“えっ、やるの?じゃあやろうよ”という感じになって。バンドがとてもいいバンドで、いきなりノリノリになって楽しくなって、そのまま最後までやってしまったということですね。「こんにちは」って挨拶した瞬間に、もう始まっている、みたいな(笑)。藤巻こっちとしては、初めて岸谷さんと一緒にやらせていただくということで、緊張感を持っていたので、いきなりの先制パンチのような感じがしました(笑)。そりゃ、そうだよ、リハーサルだって、これぐらいの気持ちでやらなきゃダメなんだよなって、しょっぱなから教わった感じがありました。岸谷あれは真壁くんのギターのせいですね。藤巻でもそれだけ、瞬間瞬間の感覚を大事にされているってことなんじゃないですか?練習のための練習じゃないというか。岸谷いえ、私、中間ができないんですよ。やるか、やらないかのどっちか。始めてしまえば、楽しくなってしまうということですね。バンドも素晴らしかったので、いきなり楽しく歌わせていただきました。『Mt.FUJIMAKI』、楽しい思い出ばかりですね。藤巻こちらこそ、出演していただいたこと、貴重な経験になりました。( 後編() に続く)Text:長谷川誠Photo:吉田圭子<公演情報>『岸谷香 感謝祭2023』2023年2月23日(木・祝) OPEN 16:45 / START 17:30会場:EX THEATER ROPPONGI出演:岸谷香 / Unlock the girlsゲスト:荻野目洋子 / 藤巻亮太チケット料金:全席指定9,000円(ドリンク代別、税込)発売中:<藤巻亮太リリース情報>アルバム『Sunshine』1月25日(水) リリース藤巻亮太『Sunshine』ジャケット●初回限定盤(2CD):4,400円(税込)●通常盤(CDのみ):3,000円(税込)【CD収録内容】■DISC1(通常盤・初回限定盤共通)01. この道どんな道02. Sunshine03. 裸のOh Summer04. 僕らの街05. まほろば06. ゆけ07. オウエン歌08. 千変万化09. Heroes (Album ver)10. サヨナラ花束11. 花びらのメロディー12. 大地の歌■DISC2 ~ソロ10周年記念ベスト~(初回限定盤のみ)01. オオカミ青年02. ハロー流星群03. 月食04. 光をあつめて05. 名もなき道06. 指先07. 花になれたら08. 8分前の僕ら09. 日日是好日10. Blue Jet11. マスターキー12. 北極星13. 3月9日(配信Sg/セルフカバー)14. 粉雪(「RYOTA FUJIMAKI Acoustic Recordings 2000-2010」/セルフカバー)15. ウイスキーが、お好きでしょ16. Summer Swing藤巻亮太『Sunshine』全曲トレーラー映像<藤巻亮太ツアー情報>藤巻亮太 Live Tour 2023『Sunshine』2月25日(土) 東京・I’M A SHOW2月26日(日) 東京・I’M A SHOW3月3日(金) 宮城・仙台Rensa3月5日(日) 福岡・DRUM LOGOS3月10日(金) 愛知・新栄シャングリラ3月11日(土) 広島・広島CLUB QUATTRO3月19日(日) 大阪・umeda TRAD3月21日(火・祝) 山梨・甲府CONVICTION3月22日(水) 山梨・甲府CONVICTION詳細はこちら:関連リンク岸谷香 公式サイト:藤巻亮太 公式サイト:
2023年01月18日タレント・野々村真の娘でモデルの香音が14日、静岡県静岡市のツインメッセ静岡 北館で開催された「SDGs推進 TGC しずおか 2023 by TOKYO GIRLS COLLECTION」に出演した。「REDYAZEL」のステージに出演した香音は、ラメが施されたショートパンツに花柄のトップスをあわせたコーディネートですらりとした美脚を披露。キュートな笑顔と美しいスタイルで観客を魅了した。2019年より2年連続で開催し、SDGsの推進に取り組んできた「SDGs推進 TGC しずおか」が3年ぶりに開催。今回は「輪-WA-」をテーマにファッションショーやアーティストライブを展開。手を取り合い、SDGs達成に向けて行動し連携していく“輪”を広げたいという思いが込められている。撮影:加藤千雅
2023年01月15日タレント・野々村真の娘でモデルの香音が14日、静岡県静岡市のツインメッセ静岡 北館で開催された「SDGs推進 TGC しずおか 2023 by TOKYO GIRLS COLLECTION」に出演した。香音は、オープニングのファッションショー「TGC SHIZUOKA SPECIAL COLLECTION」に出演。地球に優しくサステナブルでエシカルなアイテムが多数採用された同ステージで、香音はリサイクルアイテムのチェックのスカートを取り入れたコーディネートで美脚を披露し、ニット帽でキュートさもプラスしていた。2019年より2年連続で開催し、SDGsの推進に取り組んできた「SDGs推進 TGC しずおか」が3年ぶりに開催。今回は「輪-WA-」をテーマにファッションショーやアーティストライブを展開。手を取り合い、SDGs達成に向けて行動し連携していく“輪”を広げたいという思いが込められている。撮影:加藤千雅
2023年01月14日ギャラリーカフェ ジョルジュ(東京都世田谷区、代表:森 真弓)では、「森鴎外の言葉をモチーフにして等~吉見松香書展」を2023年1月19日から開催します。吉見松香氏は2004年ベルリンの「森鴎外記念館」の外壁に「鴎外」と書く世界的コンテストで、最優秀賞を受賞した書家です。この度は2020年ドイツで展示された作品についてギャラリートークやワークショップも予定しています。※「森鴎外」「小堀鴎一郎」の表記は、一部の日本語環境で表示できないため、「鴎」を新字で表記しています。吉見松香氏【2022年、鴎外関連イベントが盛ん】2022年は森鴎外没後100年で、文京区では記念事業が実施されました。鴎外の顔をデザインしたフラッグを商店街に掲げ、ゆかりの場所を巡るバスも運行させ、力を入れていました。区内の「森鴎外記念館」でも2023年1月29日まで「鴎外遺産」という特別展が実施されています。鴎外の作品を俳優が朗読し解説するTVの特集番組も組まれ、官吏、医者でもあった森鴎外にメディアでもスポットが当てられました。出生地の島根県津和野町では2022年10月・11月、「森鴎外の言葉たち~吉見松香書展」が開かれ、地域の人たちのみならず、遠方も含め200人以上の参観者がありました。この書展は吉見松香氏がベルリンの「森鴎外記念館」副館長のベアーテ・ヴォンデ氏よりオファーを受け制作し2020年に当地で公開されたものがメインとなっています。ベルリンの「森鴎外記念館」【78歳の書家、鴎外の言葉を書く】吉見松香氏は2023年元日に78歳の誕生日を迎えられました。日本とドイツの架け橋になればと期待していたフランクフルトでの書展が中止となり、知人の紹介で世田谷のギャラリーカフェ ジョルジュで展示することになりました。そもそも、まだ小学校教員をしていた2004年の夏に、ベルリンの森鴎外記念館の外壁プロジェクト「鴎外」墨書コンクールを偶然知り、定年退職の記念になればと応募したことが始まりです。最優秀賞を得て「鴎外」の文字は外壁を飾ることになりました。今ではベルリンのシンボルとして認識されています。また、それで終わりではありませんでした。15年後にそのご縁で鴎外の言葉を書くことになったのです。言葉選びに始まり作品完成までの1年あまり、ドイツの記念館との認識の違いなどもあり、何度もくじけそうになりましたが、鴎外の孫・小堀鴎一郎氏に出会ったことは作品制作に向けてのエネルギー源になったそうです。その他にもたくさんの協力者のおかげで作品を完成させることができたとのことです。鴎外の言葉をモチーフにした作品9点が展示されている(吉見松香氏)森鴎外が残してくれた言葉の一つ一つを作品にしていく中で私は「自分に与えられている生命を生きる」ということを学びました。作品のほとんどが、漢字・かな交り文です。作品が一辺倒にならないようにこれまで学んだすべての書体を使って調和体の作品作りに挑戦してみました。テーマに添うよう一作一作、紙・墨なども吟味し表具も合わせて工夫しました。【現代にも通じる言葉のちから】展示される作品には「政治なんぞは先づ現状の儘では一時の物で藝術は永遠の物だ政治は一國の物で藝術は人類の物だ」(短編小説「あそび」より)などベルリンで展示した9点ほか、吉見松香氏の他の作品も数点並びます。吉見松香氏は「言葉の持つ力を感じてほしい」と最終日には「あなたの心に響く言葉を書こう」というワークショップも開催されます。《「鴎外の言葉をモチーフにして~吉見松香書展」概要》日時 :1月19日(木)~1月28日(土)11時半~16時(初日は13時~)※23、24、25休み場所 :ギャラリーカフェ ジョルジュ東京都世田谷区祖師谷3-36-29 佐藤ビル2F(小田急線祖師谷大蔵駅下車徒歩3分)TEL:03-6411-4333イベント:「森鴎外の言葉をモチーフにして等~吉見松香書展」会期中実施(ギャラリートーク)1月19日13時半~、1月22日13時半~*22日は森鴎外小説の朗読もあり(声優:東優夏)(ワークショップ)手ぶらでご参加できます。1月21日13時~15時半 美しい文字を書くコツ(参加費500円)1月28日13時~15時半 あなたの心に響く言葉を書こう(参加費1,500円※掛け軸実費含む)【ギャラリーカフェ ジョルジュ概要】店名 : ギャラリーカフェ ジョルジュ所在地 : 〒157-0072 東京都世田谷区祖師谷3-36-29 佐藤ビル2F(小田急線祖師谷大蔵駅3分)事業内容: ギャラリー展示、イベント、カフェURL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年01月12日東京バレエ団のトップダンサー上野水香の、芸術選奨受賞記念公演であり、バレエ団規定により団員の立場を離れるシーズン最後の舞台ともなる「上野水香オン・ステージ」。ひとつの節目となる公演で、上野はベジャール振付の『ボレロ』、古典バレエの代名詞『白鳥の湖』、自身初挑戦となるヌレエフ版『シンデレラ』(Aプロのみ)、そしてプティ振付の『シャブリエ・ダンス』『チーク・トゥ・チーク』(Bプロのみ)を踊る。この5演目を選んだ理由を尋ねるうちに飛び出した、天性のバレリーナの謙虚すぎる発言の数々。「踊るために生まれてきたと思うことがある」一方で「自信なんてどこにもない」と語る彼女が、この公演で届けたいもの、そして思い描く今後の展望とは――?「私が力を出せるのは、本当にお客様のおかげなんです」『ボレロ』(2021年)よりPhoto:Shoko Matsuhashi――今回踊られる5演目は、ご自身のセレクトですか?はい。プティ作品は前のバレエ団にいた頃に初めて踊った私の“原点”で、『ボレロ』は東京バレエ団での私のキャリアのなかで最も大事な演目。『白鳥』は両方のバレエ団とほかの場所とで、一番多く踊ってきた古典作品です。そうした外せない演目とともに、こういう公演をやるからには新しい演目も絶対入れたいと思ったなかで、頭に浮かんだのがビデオを何度も観たヌレエフ版『シンデレラ』。私はシルヴィ・ギエムさんの大ファンなのですが、なかでも『シンデレラ』を踊るギエムさんは容姿や技術から感性、エレガンスに至るまですべてが完璧で、22歳にしてバレリーナとして極まっているんです。彼女のシンデレラを超える人はいないと思いますし、もちろん私も超えられないのですが、やりたいものはやりたいんだ!という感じです(笑)。――ではまず、“原点”とおっしゃるプティ作品について。その特徴や魅力を、バレエに馴染みのない方に伝えるとしたら?振付から漂うお洒落さが、私はなんとも言えず好きですね。素晴らしい作品はたくさんありますが、フランスらしいお洒落なニュアンスはやはり、プティ作品にしかないものだと思います。プティ作品に出てくる女性の多くは“大人”なので、若い頃はなかなか出せなかったそういう魅力も、年齢と経験を重ねた今なら少しは出せるのかなと。顔が丸いせいか(笑)、45歳になった今も少女っぽさが残っているのが私の個性なので、大人っぽいダンサーとは言えないんですけどね。――近年の水香さんは、少女らしさと色気を兼ね備えている印象があります。昨年『ボレロ』を拝見したときも、失礼な言い方ですが「いつの間にこんな色気を?」と。色気ありますか?そんなふうに言われたら図に乗っちゃいます(笑)。『ボレロ』は東京バレエ団に入ってから一番多く踊っている作品だと思いますが、自信が持てるようになったのはここ数年のこと。今回の公演が決まって、(芸術監督の斎藤)友佳理さんから何が踊りたいか聞かれたとき、最初に出したのが『ボレロ』だったのですが、数年前の私だったら出していなかったと思うんです。友佳理さんからも、「あら水香ちゃん、あんまりやりたくないんじゃなかったの?」って(笑)。踊る度に違うものになって、踊れば踊るほどその人だけのものが出てくるのが『ボレロ』。本当に、どれだけすごい作品なの!?と思わされますね。そしてもちろん、私がここまで来られたのは友佳理さんが私に色々な役を与えてくださり、導いてくださったからだと思っています。――実は『白鳥の湖』も、昨年全幕で観たときに「いつの間にこんな演技派に?」と思った作品だったりします。重ね重ね失礼な言い方ですみません……。『白鳥の湖』第2幕(2021年公演)よりPhoto:Hidemi Seto『白鳥の湖』第2幕(2022年公演)よりPhoto:Kiyonori Hasegawaいえいえ、嬉しいです(笑)。確かに全幕物のグランドバレエを踊る際、最近は以前より、皆さんと一緒にストーリーを紡ぐことが楽しくなっていますね。よく言われるように、そうやって表現が深まるにつれて技術が下がっていくのがダンサーの常ですが、今のところ身体もついてきている。もしかしたら、今が一番いい時期なのかもしれません。普通だったら下がってきていてもおかしくない年齢ですが、私の場合、技術が身につくのが遅かったから落ちるのも遅いのかなって(笑)。22歳にしてバレリーナとして極まっていたギエムさんとは、本当に雲泥の差!――身につくのが遅くもなければ、落ちないのもそれだけ資質に恵まれて努力もなさっているからだと思うのですが、いつもそうして謙遜・自虐をされますね(笑)。謙遜でも自虐でもなく、私には事実、大した力がないんです(笑)。踊っているときが一番自然な自分でいられますし、嫌なことがあってもバレエをしていると忘れられるので、そういう意味で、私は踊るために生まれてきたんじゃないかと思うことはあります。でも自信なんてどこにもなくて、メンタル面でもフィジカル面でももっとグッ!とした強さが欲しいといつも思ってる。私が自分の持っている以上の力を出せるとしたら、それはお客様のおかげなんです。客席にいらっしゃる皆さんの熱量が、どれだけ私のパワーになっていることか!いつも本当に感謝しています。「“水香の部屋”みたいな番組をやってみたいです(笑)」――ヌレエフ版『シンデレラ』の、作品としての魅力についてはどう感じていますか?ヌレエフの振付って古典とはまた違う動きなんですが、それをきちっとしたクラシックの技術で踊るととても美しいんです。私が何度も観たギエムさんのビデオはパリ・オペラ座の公演で、彼らが踊ると「こんなに複雑なパ(ステップ)がなんでこんなに美しいの?」と思わされる。そこに美学と醍醐味を感じますし、自分も体現できたらいいなと思います。それと私、この作品は森英恵さんデザインの衣裳も大好きで。森先生とは私、実は深いご縁があるんです。元々ずっと私を応援してくださっていたのですが、『シンデレラ』の来日公演を観に行ったら、たまたまお隣が先生だったんですね。私はその時、本気でバレエを辞めようとしていたのですが、それをお話ししたら「絶対ダメ!お願いだからやめないで」と、本気で止めてくださったのが森先生でした。――バレエを辞めようとされたことがあったのですね。私は常に前に進んでいたいというか、自分が良い方向に向かっていると思えないと安心できない性格。当時は、これ以上続けていても自分の納得いく飛躍や発展はないんじゃないか、別の人生を考えるなら30代前半の今じゃないかって、思ってしまったんですよね。辞めずに済んだのは、励ましてくださった森先生のおかげ。その森先生も亡くなり、プティさんもベジャールさんも、私に『ボレロ』をくださった佐々木(忠次/東京バレエ団創設者)さんも今はもういらっしゃいません。今回の舞台が、亡くなられた皆さんの魂が集まるようなものになったらいいですね。定年後もバレエ団の舞台には立ち続けるつもりですが、これがひとつの節目にはなりますので、お世話になったすべての皆さんとお客様への感謝の気持ちを込めて踊りたいと思っています。――この公演のあと、バレエ以外のことにももっと挑戦したい、という思いはお持ちですか?バレエ団を大切にしつつ、外にも目を向けて、自分を発展させられるような活動ができたらとは思っています。でも今は、とにかくこの公演に向けて全力で取り組んでいるところなので、具体的なことは何も考えていないですね。私、何したらいいですか?(笑)――飾らないトークが面白いので、個人的にはバレエ番組のナビゲーターとかやっていただきたいです(笑)。バレエ番組いいですね!実は私、色々な世界の方のお話を聞くのも好きなので、“水香の部屋”みたいなのもやってみたいです(笑)。私がバレエのひとつの“アイコン”としてメディアに出ていって、皆さんの目に触れることでバレエのお客様が増えるなら、それはすごく素敵だなと思います。――あとはもちろん、バレエ以外の舞台や映画などでも観てみたいです。あ、演技は私もやりたいですね。『ドン・ジュアン』(2021)でミュージカルには挑戦したんですが、踊る専門の役だったから、台詞はしゃべってみたいなって。『ドン・ジュアン』のときにも感じたんですが、バレエ以外の世界の方々の価値観に触れることって、自分を広げることにつながるんですよね。私の根底にいつもあるのは、バレエにとって役立つ存在でありたいという気持ち。でもバレエ界って世界を見渡しても狭くて、そこしか知らないで「役に立ちたーい」なんて言っていても限界があるんです(笑)。外に出て、外からバレエを見ることで浮かんでくることがきっとあるはず。そういう意味でも、どんどん色んなことに挑戦していきたいですね。取材・文:町田麻子Photo:NBS(舞台写真以外)<公演情報>東京バレエ団特別公演「上野水香 オン・ステージ」【Aプロ】2023年2月10日(金)・12日(日)【Bプロ】2023年2月11日(土・祝)会場:東京文化会館※2月24日(金) 福岡公演あり
2023年01月10日自然豊かな八ヶ岳エリアのリゾートホテル「星野リゾートリゾナーレ八ヶ岳」では、「Mie Ikeno 月香(つきか)Chardonnay 2021」(12月3日リリースドメーヌ ミエ・イケノ)を宿泊者限定で販売します。発売日は2022年12月3日です。「Mie Ikeno 月香Chardonnay 2021」は、引き締まった酸と、全体を包むまろやかでクリーミーな舌触りで、深く染み入るような複雑さが感じられるワインです。当ホテルは「ドメーヌ ミエ・イケノ」と提携しているので、リリース当日からメインダイニング「OTTO SETTE(オットセッテ)」や「八ヶ岳ワインハウス」で販売することが可能。メインダイニング「OTTO SETTE」で料理とのマリアージュを楽しんだり、「八ヶ岳ワインハウス」で購入して客室でくつろぎながら味わえます。提携ワイナリー「ドメーヌ ミエ・イケノ」提携ワイナリー「ドメーヌ ミエ・イケノ」は、八ヶ岳山麓の小高い丘陵地にあるワイナリーです。醸造家・池野美映氏の「自社畑100%のブドウで高品質なワインを造りたい」というこだわりを体現し、ブドウの栽培からワインの醸造までを一貫して手掛けています。「この土地を訪れたからこその体験を提供したい」という共通の思いから、2006年からリゾナーレ八ヶ岳と提携しています。■詳細:公式サイト([ ]{ })「Mie Ikeno 月香Chardonnay 2021」について(*1)淡い黄金色にパールがかった色調の「Mie Ikeno 月香Chardonnay 2021」。力強く立ち上がる温州みかんやピーチ、プラムのトップノート(*2)に続いて、青リンゴや白い花、アカシアのハチミツや日向夏の皮、ほのかなキャラメルの香りが漂います。口に含むと、アタックに引き締まった酸が現れ、次第にまろやかでクリーミーな舌触りが全体を包み、深く染み入るような複雑さが感じられるワインです。収穫日:2021年9月12日深夜 アルコール分:12%発酵:フレンチオーク樽の小樽発酵 適温:10℃~12℃樽熟成:12ヶ月 飲み頃 :すぐ〜10年タイプ:辛口 販売価格:7,920円(税込)*1公式サイト([ ]{ })より*2グラスに注いだときに、最初に立ち上ってくる香り深夜に葡萄を収穫する「ナイトハーべスト」「Mie Ikeno 月香Chardonnay 2021」は、深夜に葡萄畑で摘まれたシャルドネのみで醸造したワインです。日中に比べ気温が下がった時間に、冷えている状態の果実を摘み、そのまま仕込みまで行います。太陽の恵みをたっぷり受けた葡萄を真夜中に収穫することで、豊かなアロマときれいな酸味を保ったままワインになります。メインダイニング「OTTO SETTE」で味わう「Mie Ikeno月香Chardonnay 2021」OTTO SETTEは、シェフ自らが産地に赴き、吟味した素材をふんだんに使い、土地の恵みを表現したイタリア料理を提供するレストランです。ワインはボトルオーダーなので、ソムリエに聞きながら料理とのマリアージュを楽しみ、時間とともに変わる味わいも堪能できます。OTTO SETTEでは、「Mie Ikeno」のバックヴィンテージも提供しています。時間:17:30〜20:15(ラストオーダー)料金:大人12,100円、子ども(7~11歳)8,470円、子ども(4~6歳)6,050円(いずれも税・サービス料込)予約 :公式サイト([ ]{ })または電話にて当日までに要予約備考:ワイン代は別料金「Mie Ikeno 月香Chardonnay 2021」 16,500円(税・サービス料込)対象:宿泊者ワインショップ「八ヶ岳ワインハウス」でボトルを購入施設内のワインショップ「八ヶ岳ワインハウス」では、宿泊者限定で「Mie Ikeno 月香Chardonnay 2021」のボトルを購入できるので、客室でもその味わいを楽しむことができます。八ヶ岳ワインハウスは、専用カードを使い、セルフ形式で気軽にワインの有料テイスティングが楽しめる空間です。テイスティングは、宿泊者だけでなく、日帰りの方も利用が可能です。他にも山梨県と長野県のワイナリーのワイン24種類を厳選し、常時販売。少量からテイスティングができ、気に入ったワインはボトルで購入したり、「VINO BAG」でテイクアウトもできます。また、おすすめのワインとおつまみがセットとなった「VINO BOX」やBYO(*3)をするのもおすすめです。*3Bring Your Own(wine)の略語で、無料でレストランやカフェに持ち込めるサービスのこと土地のワインを味わい、文化を体験する「ワインリゾート」リゾナーレ八ヶ岳は、ワインを飲むバリエーションはもちろん、ワインにまつわる知的体験を提供する「ワインリゾート」です。日本屈指のワイングローウィングエリアにある施設の立地を活かし、館内施設やアクティビティ、宿泊プランなどワインの魅力に触れる体験を提案しています。星野リゾートリゾナーレ八ヶ岳八ヶ岳の雄大な自然が広がる場所に位置するリゾートホテルです。イタリアの山岳都市を感じる施設内には、暮らすように寛げる客室を備え、雄大な自然を舞台にしたアクティビティや土地のワインを味わう食事などを提供しています。〒408-0044 山梨県北杜市小淵沢町129-1/客室数 172室[ ]{ } 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年12月15日■毎日夕飯を食べにくる義妹に困惑!毎日のように家にやってきては、食費も払わず夕飯を食べて帰る義妹・香。しかも、香の夫の分まで料理を持ち帰る始末。さすがに耐えられなくなった美弥は、夫の勝人に、「香さんを料理教室に通わせてみては?」と提案します。妹に甘い勝人は「香がかわいそうであまり言えない」と渋っていましたが、「美弥に頼りすぎなのも事実だし…」と重い腰を上げ、香に直接会って話してみることに。ところが、思わぬ展開が待っていたのです…。■義妹の不妊治療費を負担する羽目に!?美弥にお願いされた勝人は、妹の香に料理教室に通うことを提案しました。不妊治療代を援助してほしいと訴える香に、勝人も戸惑いを隠せません。そして「子どもができれば誠也も変わるはず」と話す香に、美弥は「誠也さんと話し合った方がいいのでは?」と伝えます。すると、「美弥さんにはわからない!」とピシャリ。香が家に来なくなってしばらく経った頃、美弥はスーパーで偶然、香の夫・誠也に遭遇します。香が遊びに出かけたり、お酒を飲んだりしていると聞いて驚く美弥。それに、誠也は香が話すようなモラハラ夫にはとても見えず、香の話とはだいぶ食い違っている様子。果たして香の真の姿とは? 不妊治療の行方は!? 美弥は義妹との問題をどう解決していくのでしょうか…。こちらは投稿者のエピソードを元に、10月19日よりウーマンエキサイトで公開された漫画です。漫画に対する読者からのコメントを紹介します。■つけ上がる一方の義妹に、読者の反応は?まずは、義姉に迷惑をかけていることなど気にもとめず、自分勝手に振る舞う香に対する厳しいコメントが集中しました。・悲劇のヒロインを語りながら、実家で夕飯を食べ、テイクアウトまでするという、なかなかの図々しさ。味方がいない美弥さんの方がよっぽど悲劇に思える。・これって善意の搾取では? 香の夫はモラハラではなく、他力本願で実家に甘えて寄生している、香のことが嫌なのでは?・香という小姑には違和感しかない。実家とはいえ、赤の他人の兄嫁に毎晩ご飯をたかり、妊活といいつつ、浴びるようにアルコールを飲む。本当に不妊治療してるの?・子どもができても変わらないものは変わらないし、妊活費を兄夫婦に出させようとする神経が分かりません。また、妹に甘すぎる美弥の夫・勝人を批判するコメントが寄せられました。・香のお兄ちゃんが甘いのが原因かも。お酒に関してお父さんが冷静に諭したのに、お兄ちゃん未だに同情しているし。このお兄ちゃんにあの妹はずっと付きまとう。将来、お義父さんが亡くなった後も絶対離れないよ。 ・嫁に面倒ごと全部押しつけておいて、妹をかばう兄も腹立たしい。あきらかに第三者に迷惑かけてる場合に「夫婦の問題だから立ち入るな」は通用しない。迷惑かけられている方には多少の権利もあると思う。・義妹の旦那が本当にモラハラなのか怪しい。義妹は自分の旦那がモラハラだといっておけば、お兄ちゃんは同情してくれて、なんでもいうことを聞いてくれると思っていそう。読者の中には「私なら直接、義妹に話して、夕食を作るのは断る」というコメントを寄せる人もいましたが、初めから毅然とした態度で断れば、義妹もあまり無理がいえないかもしれませんね。また、「義妹の意見だけでは事実がわからないから、第三者も入れて夫婦で話し合う場を作るべき」といった声も聞かれました。確かに、片方の意見を聞くだけでは不十分。もし香のような義妹に困らされることがあったら、できるだけ問題が大きくなる前に、夫婦同士が話し合える場を作って、早めに解決したいものですね。▼漫画「義妹が毎日我が家にやってくる/義父母がシンドイんです!」
2022年12月12日毎日でも通いたくなる店って、こういうこと。中目黒というエリアには、高架下や山手通り沿いの雑踏に由来する、若々しくて騒がしいイメージもありますが、【中華美食 トミーズキッチン】が位置するのは、閑静な住宅街にも程近い目黒川周辺。高感度な店が並ぶ通りを進み、中華鍋とお玉を手にするトミーさんのイラストが入った看板を頼りに階段を登ると、2階にガラス張りのお店が現れます。見れば思わず癒される、この看板が目印。おいしい料理を作ってくれそうじゃありませんか?店内は“ナカメ”らしいスタイリッシュな空間。コック帽をかぶってキビキビと立ち働く店主・トミーさんの姿がカウンターの向こうに見えなければ、カフェかビストロのようです。オレンジ色のクッションが店内シックな雰囲気に華を添えていますと言っても、BGMはジャズやボサノバではございません。カウンター越しのキッチンから漏れてくる、ジャッジャッジャッという男前な調理音であります。このスタイリッシュにして気取り過ぎない感じが、妙に心地いい。いまどきの町中華、という感じです。カウンター席もあり、ひとりでも気軽に利用できます実際、メニューも町中華らしい内容です。チンジャオロース、ホイコーロー、エビチリ、エビマヨ、酢豚、麻婆豆腐、坦々麺、五目チャーハンなどなど、親しみのある一品料理が並び、胃袋をストレートに刺激します。特徴的なのは、ほとんどの料理においてだしを上手く活用していること。例えば、キクラゲと、卵、豚肉を炒めたひと品『木須肉(ムースーロー)』は、だしを使ったタレを豚バラ肉に揉み込んでから調理しているとのこと。これによって、肉はやわらかくなりますし、下味がしっかり付いているので、炒める際に使用する油の量を抑えることができます。つまり、食べやすくて、体に負担がかかりにくい。筆者はこの店に来て、シンプルにしてふくよかな『木須肉』のおいしさに開眼しました。キクラゲ、卵、豚肉のほかに、たけのこと絹さやが入った『木須肉』1,500円開眼したといえば、『麻婆豆腐』もそうです。豆鼓は手作り!挽肉はあらかじめ炒めて炸醤(ザージャン)にし、余計な油を切っておく。炒めるときに用いるスープには、野菜の下処理に使った旨みたっぷりの茹で汁を活用する。手間を惜しまない丁寧な姿勢が料理にさらなるコクをもたらし、ひと口、またひと口と食を進めます。『麻婆豆腐』1,500円。自然派のオレンジワインと合わせるのがおすすめです基本をおろそかにせず、手間ひまをかける。トミーさんの調理に対する真摯な姿勢は、お人柄にもよると思われますが、ご本人曰く「コロナ禍を経験したことが大きい」。実はトミーさんが【香妃園】を退職して【トミーズキッチン】を開業したのは2020年、コロナ禍の真っ只中のこと。当初はデリバリーのみで開業し、お客さまの顔が見えないという環境下にあったことから、ひと皿ひと皿に心を込め、食べていただく方が笑顔になる料理を目指したいという気持ちを今まで以上に強めたそうです。中華料理一筋33年のオーナーシェフ「トミーさん」こと富谷宗久さんその優しさは、〆の『特製白湯鶏煮込みそば』にもよく表れていました。丸鶏とモミジをじっくりと煮込んでとったスープは穏やかにして骨太な味わい。つるりとした喉ごしの麺との相性も上々で、筆者は思わず「う0ん」と唸ってしまいました。白ご飯を追加注文し、浸してすべて平らげたことを告白します。人気No.1メニュー『特製白湯鶏煮込みそば』1,300円思えば食べ過ぎました。あれやこれや気になるアラカルトをひと通り注文した後、『鶏煮込みそば』を一人前いただいたのですから(笑)。でも、驚いたことに、翌朝の目覚めは快調そのもの。体に負担がかからないとはこのことです。営業は昼と夜。ランチのメニューは、おかずを1品選べるランチ定食(1,000円)と、2品選べる中華弁当(1,500円)の2種類。ディナーの一品料理はハーフサイズも用意されています。そして、デリバリーも継続中。なんと使い勝手がいいのでしょうか。我が家の近所にあったら、ヘビーローテーションすること間違いなし!そう断言できるお店にひさしぶりに出会ったような気がしています。中華美食トミーズキッチン【エリア】中目黒【ジャンル】中華料理【ランチ平均予算】1500円【ディナー平均予算】5000円【アクセス】中目黒駅 徒歩6分
2022年12月08日化粧品販売を行う株式会社花の香(所在地:愛知県名古屋市、代表取締役:奥村 竜也)は、天然植物成分100%、合成成分を全く含まない「花の香バーム」の先行予約販売を「Makuake(マクアケ)」にて2022年11月7日(月)に開始しました。公開から24時間以内に目標金額を達成し、早くも注目を集めています。「Makuake(マクアケ)」販売ページ 花の香バームは、Makuakeで先行販売しています■開発背景髪と肌、どちらにも良く、そして環境にもやさしい化粧品(ヘアバーム、スキンケアバーム)を開発するため、約400年の歴史をもつ鬢付け油に注目しました。天然成分を活用し、界面活性剤、アルコール、防腐剤等の合成成分を使用せず、香りづけも天然精油のみを使用して製品化しています。敏感肌、強い香りが苦手な方、動物由来成分を含まない製品を必要とされている方へも対応した製品開発をしました。天然精油のみのやさしい香り■特徴*植物由来成分ではなく、「天然植物成分100%」花の香バームは、15種類の天然植物成分のみを原料にして、髪、肌、体にやさしいバームを目指しました。高保湿成分のハゼロウ(モクロウ)、漆ロウ(ウルシ果皮ロウ)が長時間うるおいをキープし、さらっとした使い心地でありながら、髪をつやつやに整え、お肌をしっとりとなめらかに整えます。*髪と肌、どちらにも使えて、人と環境にやさしいヴィーガンコスメ3種類のテクスチャーから選べる花の香バームは、髪のスタイリングをはじめ、お肌の保湿、ハンドケア、リップケアなど、「うるおい」をプラスすることで、髪がつやめき、肌がうるおうマルチバームです。動物由来成分を一切含まないNPO法人ベジプロジェクトジャパンのヴィーガン認証を取得しています人と環境にやさしいヴィーガンコスメ*オレンジとヒノキのやさしい香り天然精油のみの香りで、日本と関わりの深い「香り」を選びました。フレッシュなオレンジの香りは香るたびに明るく爽やかなひとときをもたらし、時間の経過とともに、ヒノキ、ヒバの香りがやさしく包みこみ、癒しの香りをもたらします。*利用シーン・花の香バーム01/ナチュラルタイプパサつきをおさえ、ほどよいセット力で、髪に自然なつやとうるおいを与えます。洗い流さないトリートメントとして、髪を自然にまとめたいときにもおすすめです。お肌へは、ハンドケアや、乾燥が気になる部分にご使用することをおすすめします。・花の香バーム02/ベーシックタイプハードなセット力で、髪に自然なつやと動きを与えます。ひろがる髪のボリュームをおさえたり、まとめ髪、リッジを出したいパーマスタイルにもおすすめです。お肌へは、しっかりと保湿したい場合のハンドケアや、特に乾燥が気になる部分にご使用することをおすすめします。・花の香バーム03/ハードタイプ強力なセット力で、髪につやを与え、動きのあるスタイルを演出します。しっかり髪のボリュームをおさえたいとき、しっかり髪をまとめたいときにもおすすめです。お肌へは、リップケアや集中的に保湿したい部分に、ご使用することをおすすめします。*花の香のSDGsへの取り組みハゼロウ、漆ロウの活用(目標9/産業と技術革新の基盤を作ろう)、再利用可能なガラス容器の利用(目標11/住み続けられるまちづくりを)、小ロット単位での生産管理(目標12/つくる責任、つかう責任)、パーム油・ヤシ油 不使用(目標15/陸の豊かさも守ろう)■リターンについて (価格は税込み)3,190円:【超早割】花の香バーム×1個(3種類のテクスチャーから選択可能)6,170円:【超早割】花の香バーム×2個選べる2個セット(3種類のテクスチャーから選択可能)9,030円:【超早割/数量限定】花の香バーム×3個 全種類コンプリート16,900円:【超早割/数量限定】花の香バーム×6個たっぷり使える全種類×2セット※一般販売予定価格:各3,630円(税込み)■プロジェクト概要プロジェクト名: オレンジ×ヒノキの香り/「うるおい」を身につけるヴィーガンコスメ、花の香バーム期間 : 2022年11月7日(月)午前10時~12月11日(日)18時URL : <製品概要>商品名 :花の香バーム種類 :花の香バーム01(ゼロ・イチ)、花の香バーム02(ゼロ・ニ)、花の香バーム03(ゼロ・サン)[共通項目]分類 :化粧品種類別名称:ヘアバーム・スキンケアバーム・鬢付け油・化粧下地箱 :紙容器 :ガラスフタ :スチール内容量 :40g/個総重量 :132g/個配合成分 :ウルシ果皮ロウ, モクロウ, ゴマ種子油, コメヌカ油,ヒマワリ種子油, ダイズ油, アブラナ種子油, ブドウ種子油,ツバキ種子油, ザクロ種子油, オレンジ油, ヒノキ油, ヒバ油,チョウジ葉油, パチョリ油 (全成分表示/配合量の多い順に記載)MADE IN JAPANサイズ :約 縦48mm×横48mm(外箱のサイズ)販売場所 :2023年1月より株式会社花の香で販売(販売店募集中)■会社概要商号 : 株式会社花の香 (ハナノカ)代表者 : 代表取締役 奥村 竜也 (オクムラ タツヤ)所在地 : 〒460-0011 愛知県名古屋市中区大須2-12-4設立 : 2022年7月事業内容: 化粧品、化粧品に不随する化粧品雑貨の企画、開発、卸及び販売資本金 : 30万円URL : ■本件に関するお客様からのお問い合わせ先株式会社花の香 (ハナノカ) お客様相談窓口TEL : 052-990-3020お問い合せフォーム: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年11月14日来年2月23日に開催される『岸谷香 感謝祭2023』のゲストとして、荻野目洋子と藤巻亮太が出演することが発表された。『岸谷香感謝祭』は、岸谷が「元気に楽しく音楽をやれている事に感謝し、お客様に喜んで頂ける様に、毎回ゲストを迎え特別なセッションをする」コラボイベントで、2019年から毎年2月に開催されている。本日11月12日にティアラこうとう(江東公会堂)にて行われたソロ公演『KAORI PARADISE2022』のステージ上でゲストのアナウンスした岸谷。今回の公演は、楽曲提供をした過去もありお互いオリジナルの存在として輝き続ける荻野目洋子と、以前からフェスなどでも共演経験もあり精力的な活動を続ける藤巻亮太、さらに岸谷自身のガールズバンドUnlock the girlsも加わり、何が飛び出すか分からない特別なステージとなる。荻野目洋子藤巻亮太チケットは、11月20日(日) まで「ぴあ」アプリ最速独占先行を受付中。<公演情報>『岸谷香 感謝祭2023』2023年2月23日(木・祝) EX THEATER ROPPONGIOPEN 16:45 / START 17:30出演:岸谷香 / Unlock the girlsゲスト:荻野目洋子 / 藤巻亮太【チケット料金】全席指定:9,000円(ドリンク代別、税込)■最速独占先行2022年11月20日(日) 23:59まで最速独占先行はこちら:■一般発売2022年12月17日(土)問合せ:DISK GARAGE050-5533-0888(平日12:00~15:00)岸谷香 公式サイト:
2022年11月12日このお話は作者原黒ゆうこさんに寄せられたエピソードを漫画化しています。登場する人物はフィクションです。■前回のあらすじ懇談会で自分の娘がモテ香のランドセルを傷つけたと告白し、謝罪したワキコの母親。するとモテ香の母親も、ランドセルが傷つけられた時の気持ちを語り始めました。傷つけられた側の気持ち勇気を出したワキコちゃんのお母さんと謝罪を受け入れたモテ香ちゃんのお母さん。自分だったら…皆の前で謝罪することも、逆に許すことも出来ないかもしれません…。懇談会に来てよかった!あとの2人は?子どものやったことを受け止めて心から謝罪するワキコちゃんのお母さんと、よしえさんたちは対照的です。しかし、みんなもよしえさんたちの本性に気づき始めているようです。次回に続く 「ママ友がモンペだった話」(全36話)は17時更新!
2022年11月12日このお話は作者原黒ゆうこさんに寄せられたエピソードを漫画化しています。登場する人物はフィクションです。■前回のあらすじワキコの母が学校に連絡したのか、あおいとりんがオニザワ先生に呼び出されました。そして久しぶりの懇談会で発言するため挙手したのはワキコの母でした。うちの娘がやりました子どもは間違いを犯す子どもは間違いをおこす。その時自分はしっかり向き合えるだろうか。逃げてしまわないで、子どもの間違いを正すことができるだろうか…考えました。みんなの前で謝罪したワキコちゃんのお母さん。それを受けてモテ香ちゃんのお母さんは何を語るのでしょうか。次回に続く 「ママ友がモンペだった話」(全36話)は17時更新!
2022年11月11日「バラの香り」をテーマとしたフラワーガーデン「練馬区立 四季の香(かおり)ローズガーデン」のクリスマスイルミネーションが、2022年12月1日(木)から12月25日(日)までの期間で開催される。「練馬区立 四季の香ローズガーデン」のクリスマスイルミネーションそれぞれテーマの異なる2つのローズガーデンを中心に、園内で多種多様なバラを展示している「練馬区立 四季の香(かおり)ローズガーデン」。毎年恒例となっているクリスマスイルミネーションでは、園内を照らす光と花々の幻想的なコラボレーションが楽しめる。あたたかいオレンジ色の光と花々のコラボレーション期間中は、キャンドルを思わせる温かいオレンジ色のイルミネーションが点灯。つるバラの代わりに光の天井で装飾したパーゴラ、煌びやかに飾られたクリスマスツリー、ウサギやリス、シカなどの動物をモチーフにしたオブジェと合わせて、クリスマスならではの一景を見せてくれる。花鉢の販売会やフラワーアレンジメント教室もこのほか、クリスマスギフトにも最適なポインセチアやシクラメンの花鉢販売会や、第一園芸のフローリストによるクリスマスキャンドルを使ったフラワーアレンジメント教室、武蔵野音楽大学の弦楽四重奏によるコンサートなど、クリスマス気分を盛り上げてくれる企画も用意されている。期間中の土日は19時まで開園時間を延長なお、期間中の土・日曜日は特別に開園時間を19時まで延長。普段は入ることの出来ない夜の園内で、クリスマスシーズンならではのひとときを過ごしてみてはいかがだろう。開催概要「練馬区立 四季の香(かおり)ローズガーデン」クリスマスイルミネーション開催期間:2022年12月1日(木)〜12月25日(日)時間:平日 16:00〜17:00、土日 16:00~19:00場所:練馬区立 四季の香ローズガーデン「香りのローズガーデン」入園料:無料<関連イベント例>■クリスマスキャンドルアレンジメント教室(事前申込制)開催日時:12月3日(土) ①10:00~11:30 ②14:00~15:30場所:講習室参加費:5,000円定員:各回21名(抽選)申込期間:11月1日(火)〜11月18日(金)※公式WEBサイトにて受付。※持ち帰りの袋あり。■冬の花鉢 販売会開催日時:①12月11日(日) 10:00~14:00②12月18日(日) 10:00~14:00※18日のみ、雨天の場合は13:00~16:00開催。場所:講習棟※商品が無くなり次第、終了となる。■クリスマスコンサート開催日:12月18日(日)時間:①12:10~12:50(開場11:40)、②17:00~17:40(開場16:30)場所:講習棟1階参加費:無料【施設情報】練馬区立 四季の香ローズガーデン「香りのローズガーデン」場所:東京都練馬区光が丘 5-2-6営業時間:9:00〜17:00休園日:毎週火曜日(火曜日が祝休日にあたる場合、その直後の祝休日でない日)および年末年始(12月29日~1月3日)入園料:無料
2022年11月11日このお話は作者原黒ゆうこさんに寄せられたエピソードを漫画化しています。登場する人物はフィクションです。■前回のあらすじほのかとゆうかは新体操クラブに通い始め、学校以外の居場所を見つけつつありました。いっぽう、ワキコは自分の母親にランドセルを傷つけるのを手伝った一部始終を話したのでした。まさかうちの娘が…この期に及んで反省しないあおいちゃんです。オニザワ先生のもと、雰囲気が変わってきたクラスオニザワ先生のおかげで、少しずつクラスの雰囲気が変わってきました。真実を告白したワキコちゃんも、あおいちゃんに仕返しされずに済んでいるようです。久しぶりの懇談会の日、よしえたちは欠席していました。そして発言のため挙手したのはワキコちゃんのお母さん。いったい何を語るのでしょう…。次回に続く 「ママ友がモンペだった話」(全36話)は17時更新!
2022年11月10日