2.5次元俳優の鳥越裕貴、高橋健介、ゆうたろう、井阪郁巳が出演するYouTubeチャンネル『ぼくたちのあそびば』の生配信イベント第4弾が、29日(20:00~)に行われる。配信場所は、4人が期間限定で実際に暮らすシェアハウスから。普段は見ることができない、若手俳優たちが普通に暮らす私生活をゆるく見ることができる。シェアハウス生活を聞きつけて、心配性な“あそびばメンバーを想う心優しい訪問客”が配信中に遊びに来るかも……と予告されている。配信は、Streaming+ byイープラスで、視聴料金は2,770円(+システム利用料220円)。コメントは、以下の通り。■鳥越裕貴この度、YouTubeチャンネル「ぼくたちのあそびば」でシェアハウスをする事になりました。ひとえに保護者の皆様のおかげです。この性格バラバラの四人がどのような生活を送るのか…動物園を見るかのような気持ちでお見守り下さい。■高橋健介今回はお家からの配信となります。かつてないゆるさのあそびばになるかもしれません。ゆるすぎて配信として成立しない可能性もございますが、そこはご了承ください。多分『ぼくたちのゆるみば』■ゆうたろう数年前、SHOW BY ROCK!!の稽古をしていた時にいつかみんなで住みたいね、なんて笑いながら話をしていたのが現実になるなんて思ってもみませんでした。期間は限られていますが各々の『生活感』『マイルーティン』等面白い部分を沢山見せられる様出来るだけリアリティを持って伝えられればいいなと思っています。あ、あと洗面所と寝る部屋のセキュリティ面だけお願いします。■井阪郁巳僕自身4人家族なので、家族同然のあそびばメンバーと共に暮らせるのが本当に楽しみです!皆さんぜひあそびばハウスを覗きに来てください。
2022年09月08日映画『文豪ストレイドッグス BEAST』の初日舞台あいさつが7日、横浜・桜木町の横浜ブルク13で行われ、橋本祥平、鳥越裕貴、谷口賢志、田淵累生、植田圭輔、坂本浩一監督が来場した。小説、アニメ、舞台など幅広いメディアミックスを展開するアクションバトルコミック「文豪ストレイドッグス」は、現代のヨコハマを舞台に、中島敦、太宰治、芥川龍之介といった文豪たちが繰り広げる異能アクションバトル作。初の実写映画化作品となる本作は、もしも主人公の中島敦と、その宿敵である芥川龍之介の所属する組織が逆だったら……という”if”のストーリーを描いた衝撃作。この日は舞台となった横浜の映画館で初日舞台あいさつが行われることとなった。映画上映後、満員の観客の前に立った芥川龍之介役の橋本は「いよいよ皆さんにお届けする日が来たということで、今日、朝起きてからずっとそわそわしてました。朝早くから皆さんの感想、意見などを目にしまして。本当にうれしいなと思っております」とあいさつ。さらに中島敦役の鳥越は、自身が演じる中島敦の異能の力が白虎に変身することにちなみ、「今年は寅年ですね。今日は楽しみすぎて、白虎の目を借りてきました。短い時間ですがよろしくお願いします」と自身の上着につけられた目のマークをアピールしながらあいさつ。さらに太宰治役の田淵が「皆さん見終わった後ということで、情緒不安定だと思いますけど、今日この日を楽しんでいただけたら」とあいさつすると、中原中也役の植田も「映画を見終わった後ということで、とんでもない会場の空気をこの場からしっかりと感じております。それだけしっかりと没入していただいたんだなといううれしい感覚をかみしめておりますが、ここからは和気あいあいと。うるさいメンバーが揃っておりますので、最後まで楽しんでいただけたら」と呼びかけた。実写版のメガホンをとったのは、「仮面ライダー」シリーズや「ウルトラマン」シリーズなどのアクション作品で高い評価を受ける坂本監督。およそ4年にわたる舞台版でチームワークを積み重ねてきたキャスト陣の中に、本作から参加するということになった坂本監督は「はじめはちょっとナーバスになったというか。皆さん、できあがっているチームの中に新参者が入っていくという立場だったのですごく緊張していたんですけど、皆さんすごく温かく迎え入れてくれて。現場自体もすごく楽しかったですし、濃密なアクションの繰り返しだったので、距離感も近くなって。すごく楽しかったです」と充実した表情。そこで「監督に聞きたいことは?」と促されたキャスト陣。そこで早速田淵が「どうやったら監督とまた共演できますか?」と質問すると、鳥越が「この人強いんだぞ。やられるぞ」とツッコミをいれて会場は大笑い。すかさず谷口が「どうやったらウルトラマンに出られますか?」と質問すると、ほかのキャスト陣も「俺も!」「俺も!」と手を挙げて猛アピールタイム。そんな様子に坂本監督も「分かりました!」とニッコリしつつも、さらに「アニメも第四期があって。舞台も定期的に行われていて。僕の夢は実写映画が定期的に観られるようになったらいいなと。皆さんが支援してくださったら、またこのメンバーで参加できるので、応援お願いします」と呼びかけると、会場からは大きな拍手がわき起こった。そんな和気あいあいとした舞台あいさつもいよいよ終盤。最後のコメントを求められた鳥越は、「先ほどメイクをしていたところから撮影現場が見えて。聖地巡礼もできちゃう感じですから。いろんな意味でこの作品を楽しんでいただけたら」とあいさつ。橋本も「早いですね。気付けば年が明けて。映画の初日を迎えるということで、いよいよここに来たなという気持ちでいっぱいです。今日はこの横浜という土地で舞台あいさつができてうれしく思います。今後もいろいろと展開してほしいなと思いますし、皆さんのお声がそういうものにつながっていくと思いますので。よろしくお願いします」と観客に呼びかけた。
2022年01月07日映画『文豪ストレイドッグス BEAST』が公開された。原作・朝霧カフカ、作画・春河35による人気漫画シリーズ『文豪ストレイドッグス』は、太宰治、芥川龍之介、中島敦といった文豪の名を懐くキャラクターが異能力を用いて戦うアクションバトル。2017年からは舞台化もされ好評を博しており、初の実写映画となる今作では舞台出演メンバーが続投することでも話題となっている。映画は原作の朝霧によって本編の“if”の世界を描いた小説『文豪ストレイドッグス BEAST』を元にしており、脚本も朝霧本人が手がけた。さらに監督を特撮アクションの雄・坂本浩一が務める。今回は芥川龍之介役の橋本祥平、中島敦役の鳥越裕貴にインタビューし、舞台から続く作品への思いや、2.5次元の広がりについて話を聞いた。○■2人の仲は…離れる一方!?——映画化と聞いた時の感想をぜひうかがえたら。みなさん驚かれたのではないでしょうか?橋本:もちろん第一に嬉しいというのがあったし、感慨深かったです。これまで積み上げてきた作品が映画化されて、よりたくさんの人に見ていただけると思うと。鳥越:僕ら自身が1番びっくりしたもんね。本当にいいの!? と。先生がGOを出してくれたということで、しかも「BEAST」というストーリーがまた面白いですから。橋本:ぴったりじゃないですか? 内容と、映画が……。鳥越:内容と映画が……? つまり、映画にするなら、この「BEAST」という作品がぴったりってことですよね。これが僕の異能力、橋本祥平の脳内を漁る。橋本:さすがでございます(笑)——舞台は舞台、映画は映画でそれぞれ別の物語になっているということですね。映画化に対して、周りの反応はいかがでしたか?鳥越:特報が公開されたときに、周りから「鳥、これマジやん?」と言われて、「マジだよ!」と言ってやりましたよ(笑)橋本:驚く方が多かったですよね。鳥越:予告も、自分たちで何回も見たよね。橋本:どえらい見ました。鳥越:キャストたちでたぶん、1,000回は見てる(笑)。それくらい、周囲の反響もありつつ、僕らの中での盛り上がりもすごかったですね。橋本:応援してくださっているファンの方の声もよく聞きますから。いざ1月7日に公開されたらすごいことになりますよ!鳥越:1月7日、伝説のスタート。——息ぴったりですが、お二人の仲はどんどん深まっている感じですか?鳥越:いや、離れる一方です(笑)。携わることによってどんどん離れてって、そのまま離れてまたくっつくのかな? というぐらいですか。橋本:今、非常に距離が遠いですよね(笑)。島で例えると、お互い離れていって離れていって、今見えてるぐらいです。島の反対側で。鳥越:また見え始めたな。俺、そこから1回また戻るわ(笑)。でも、「腐れ縁」ってこういうこと言うんやな。もう、腐れ切った縁です。橋本:でも、嬉しいですよ、僕は。鳥越裕貴さんとこのような形でご一緒できて。鳥越:いい、いい! もうそんなとってつけたようなコメントなんか誰が聞きたいんですか、今更!(笑)——ずっと舞台を牽引されてきたお二人ですが、映画の撮影ということで、作品について新たに発見したこととかはありましたか?鳥越:作品に関わることによって、朝霧先生の言葉の読み解きが深くなっていきました。作品を重ねることに、より深く入れていく感覚はあります。橋本:再認識したのは、この『文豪ストレイドックス』に携わる人がみんな作品が大好きで、めちゃめちゃ愛に溢れている現場だなあということで。それは舞台でも映画でも、どの現場でも逆に変わらなかったです。鳥越:愛やな。橋本:愛や。鳥越:LOVE○■ようやくスタートラインに立てたような感覚——2021年末から2022年のはじめにかけて、2.5次元作品の映画が続くのではないかと思っていまして、全体的な盛り上がりを感じました。実際にその中にいて、何か思うことはありましたか?橋本:前までにはない、新しい流れだと思います。それだけこの2.5次元というジャンルが広がったことへの嬉しさは、もちろんあります。鳥越:2.5次元というジャンルも、最初の頃はなかなか認めてもらえなくて、それが今ではいろいろ広がって、世間に認知され始めて、ようやくスタートラインに立てたような感覚があります。橋本:本当にありがたいです。——2.5次元というジャンルに憧れて目指すようになる俳優さんもいるかもしれません。鳥越:そうやって憧れてもらえたら嬉しいです。2.5次元というジャンルに携わるには、ちゃんと演劇を知らないと、ということは自分たちも日々実感しています。まず原作が面白いし、アクションなどもあってすごく楽しいエンターテインメントが詰まっているけど、どれだけ技術を上げるかということも問われていると思っていて。みんな殺陣も歌もダンスもできるし、いろいろ経験している。だからもし、甘い考えで入ってしまったら……痛い目見るかもしれないですよ!?(笑)橋本:もし何も知らない子が『文豪ストレイドッグス』に触れたら、深い世界観にびっくりするかもしれない。でも本当に、こうしてジャンルが盛り上がっていることが非常に嬉しいです。鳥越:どんどん作品や舞台の沼に入って楽しんでもらって、それがさらに広がっていったらいいよね。——今作での映画と舞台での違いというのは、どのように感じていましたか?橋本:お芝居に関しては基本的に監督からも任せていただいている部分があったので、これまでみんなでキャラクターを積み重ねてき作り上げてきたものを発揮する、集大成のような感覚はありました。アクション部分に関しては、やっぱりまったくの別物で、難しかったです。どういう画角で撮られているのか、やっているときはまったく想像もつかなかったので。いざ見たら、本当にかっこ良かったですね。鳥越:アクションシーンが本当にかっこよくて。そういうかっこいいシーンの連続で、ストーリーが進んでいくのが面白かったですね。監督が朝霧先生と綿密に打ち合わせて作ってくださったのだと思いました。あと、これだけ長いこと舞台をやっていたのに、植ちゃん(植田圭輔)と同じシーンで芝居をするのが初めてで。2人で「あれ、もしかして初めてじゃない?」と驚きました。そこはすごい緊張感で演じる事が出来ました。橋本:確かに、そうでしたよね。鳥越:織田さん(織田作之助/演:谷口賢志)とも会ってなかったし、意外とそういう面白さもありました。——4年続けられてきて、そういう意外なこともあるんですね。でも改めて舞台のメンバーで実写映画に至るというのはすごいことだなと思います。そこについての思いも聞かせていただけたら。鳥越:素直に嬉しかったです。いつも舞台を観てくれて、映画の企画にGOを出してくれて、脚本まで手がけて下さった朝霧先生の愛も感じますし、絶対に応えないといけないという強い思いがありました。本当に先生の愛って、役者としていい意味でプレッシャーになるというか、先生の信頼に対して僕らがきちんと愛と行動で返せるか、ということは今回に限らず毎回思っています。だから、早く先生に完成を観てもらいたい。橋本:それは本当に、僕も思いますね。鳥越:もしかしたら、誰よりも楽しみにされているかもしれない。本当に楽しんでくださるから、それをちゃんと愛で返せたらいいなと。たぶん、携わっているみんながそう考えてると思います。■橋本祥平1993年12月31日生まれ、神奈川県出身。2013年に舞台デビューし、ミュージカル「薄桜鬼」シリーズ(15年〜16年)、ハイパープロジェクション演劇 舞台「ハイキュー!!」シリーズ(15〜17年)、舞台「刀剣乱舞 」シリーズ(17年〜)、KING OF PRISMシリーズ(17年〜)、『文豪ストレイドッグス』シリーズ(17年〜)、「舞台 幽☆遊☆白書」シリーズ(19年〜)など人気シリーズに多数出演。2021年は舞台「デュラララ!!」に主演、「バクマン。」THE STAGE、ドラマ・舞台『あいつが上手(かみて)で下手(しもて)が僕で』、『映画演劇 サクセス荘』などに出演。■鳥越裕貴1991年3月31日生まれ、大阪府出身。2010年に舞台『イナズマイレブン』で初舞台。その後様々な作品で活躍する。主な出演作にドラマ『寝ないの?小山内三兄弟』(19年)、『ただいま!小山内三兄弟』(20年)、舞台『弱虫ペダル』シリーズ(12年〜15年)、『SHOW BY ROCK!! MUSICAL』シリーズ(16年〜18年)、ミュージカル『刀剣乱舞』シリーズ(16年〜)、舞台『文豪ストレイドッグス』シリーズ(17年〜)、『改竄・熱海殺人事件 モンテカルロ・イリュージョン』(20年)、ドラマ・舞台『あいつが上手(かみて)で下手(しもて)が僕で』(21年)など。2022年には『舞台 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』上演を控え、YouTube番組『ぼくたちのあそびば』(毎週月・金 20:00配信)も配信している。
2022年01月07日映画『文豪ストレイドッグス BEAST』(2022年1月7日公開)の完成披露上映会舞台挨拶が20日に都内で行われ、橋本祥平、鳥越裕貴、谷口賢志、田淵累生が登場した。MCはサンキュータツオが務めた。同作は原作・朝霧カフカ、作画・春河35による同名人気漫画の映画化作。太宰治、芥川龍之介、中島敦といった文豪の名を懐くキャラクターが異能力を用いて戦うアクションバトルで、初の実写映画となる今作では舞台メンバーが続投しifの世界を描いた物語に挑む。撮影中のエピソードを聞かれると、橋本は「監督が休憩中に、距離感0で苦しめる感じの気功みたいな……」と話し始め、鳥越が「本当こうやってバーンとしたら、マンガみたいにバーンと飛ぶんですよ」と補足説明する。しかし客席の空気に、鳥越は「全然伝わってないような」と苦笑し、橋本はさらに「こうやってふっとやるだけで、ああっ!! となるんですよ。それを伝授してもらうために、ずっと(鳥越と)2人で一緒にずっと(練習を)やってました。あの、本当に……すごかったです」と話すが、谷口は「疲れてるの?」とツッコミ。橋本は「思った以上に伝わってなくて……現場ではキャッキャキャッキャ盛り上がってたという話です」と心が折れそうになっていた。谷口と初対面だったという田淵は「鳥さんとか他の先輩方に『賢志さんは本当に怖い人だよ』と言われ続けて、最初に会った時はガチガチで緊張して。挨拶も返答が弱くて、本当に怖い人なのかなと感じながら撮影させていただいていたけど、実際はめちゃめちゃ優しい方でした」と振り返る。谷口は「どうせifなので、彼と新しい関係を築きたいなと思って、しゃべらないで挨拶もしないで撮影だけをやろうと心に決めて臨んでまして。そしたら裕貴とか祥平僕のことすごい悪魔みたいにおっかないよと教えていた」と明かす。舞台出演時は別キャストだった、今回田淵が太宰という役を演じたことについて、谷口は「あんまり元カノの話するのはかっこいいと思わないので、もちろん昔の彼女を愛してましたけど、今の彼女を一番愛してるみたいな状態で、今回の田淵累生という太宰と一緒にやってけいけたらいいなと思っていたから、最高の時間を過ごすことができました」と語った。この日は、入場者特典として原作の朝霧による書き下ろし小説「文豪ストレイドッグス 太宰を拾った日 Side-A」(1月7日〜13日)、「文豪ストレイドッグス 太宰を拾った日 Side-B」(1月14日〜20日)が配布されることも明らかになったが、感想を聞かれた太宰役の田淵は「……そういうことですね」と一言で、鳥越が「なんかもっとないんかい! こねくり回せ!」と公開ダメ出し。さらに鳥越の「マイクがちょっと遠い!」というツッコミに、会場中が拍手を送っていた。
2021年12月20日加賀まりこ主演、塚地武雅と親子役で初共演を果たした映画『梅切らぬバカ』。公開初日から好調なスタートを切った本作は、公開当初は20都道府県、44館と限られた地域でのスタートだったが、あたたかな感動と共感の声が口コミで広がり、ついに全国47都道府県での上映が決定。これを記念して、加賀さん演じる主人公の人気占い師・珠子の占いシーンの本編映像が解禁された。47都道府県での上映は、加賀さんと息子役の塚地さんがかねてから切望していたことで、12月5日に行われた大ヒット御礼舞台挨拶での発言が後押しとなり実現した。その時点ではまだ秋田県と高知県の上映が決まっていなかったため、加賀さんは「ここまできたら、もう47都道府県全部で上映してもらいたいよね」と語り、塚地さんは高知県の観光特使を担当していることから「なぜ高知で…私の親族も住んでいますしぜひ上映してほしい!」と訴えかけていた。イベントでのこの発言がきっかけとなり、今週末12月10日(金)からTOHOシネマズ秋田、TOHOシネマズ高知での上映が決定。公開館数は123館となった。この知らせを受け、加賀さんは「バンザイ!」とうれしさを表現、塚地さんは「小さく丁寧な映画が反響を呼び、どんどん大きくなっていくのを肌で感じ、映画とは素晴らしいカルチャーだな、そして作品を大きくしてくれるのは観客の皆さんなんだなと改めて感じています」と作品に込めた思いが届いたことへの喜びをコメントした。そんな本作から解禁となったのが、加賀さん演じる珠子の占いシーン。珠子は忠男(塚地さん)と暮らす古民家で占い業を営んでおり、「率直なだけが取り柄」とお客にズバズバとモノを言うが、それが核心をついているからなのか、行列が絶えない。遠方からもはるばるお客がやってくる人気占い師、という設定。珠子が占い師であることについて、和島香太郎監督は「加賀さんの元には悩める女性が集まるイメージもありました。昔、僕が観ていた『恋のから騒ぎ』というテレビ番組で、若い女性たちにズバズバと指南していて、その姿が占い師のように見えていたんです」と語る。珠子が自身で言う「率直なだけが取り柄」というのも、実際に監督が加賀さんから言われた言葉だそう。職場が家と同じであることで、息子の面倒を近くで見ることができる職業でもあるため、加賀さん本人も「この設定はよく思いついた!」と感心したという。本編映像では、真魚演じるさなえが道ならぬ恋に悩み、珠子のもとを訪れている。「その人のどこが好きなの?」と尋ねると、さなえは父親への複雑な思いを告白。話を聞きながら、「そうは言っても好きだしやめられないし、ままならないねえ」と優しい言葉をかけて、涙をふくためのティッシュを差し出す。まるで人生相談のようである。その後、「(占いの)値段は言えないの、あなたが決めて」と託しながらも「これがあなたの気持ち?」と占い料金を吊り上げていくやり取りに思わず笑みがこぼれつつ、説得力のあるシーンとなっている。『梅切らぬバカ』はシネスイッチ銀座ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:梅切らぬバカ 2021年11月12日よりシネスイッチ銀座ほか全国にて公開©2021「梅切らぬバカ」フィルムプロジェクト
2021年12月11日人生の先輩的女性をお招きし、お話を伺う「乙女談義」。今月のゲストは女優の加賀まりこさん。加賀さんの自由に生きる姿に憧れる女子も多いはず。第4回ではそんな人生観を育むきっかけとなった、パリでのお話。20歳のときパリで学んだ、一つの価値観。10代で芸能界へ。たまたまたくさん声がかかり、20歳で思いもかけない金額が貯まっているのを見て、このままだとダメになる、自分を普通に戻すには全部使っちゃうしかないと思い、仕事を休んで半年パリへ行きました。当時の日本は、いわゆる高度経済成長期の真っ只中。みんなが“上へ上へ”という感じで、私はその空気感も好きじゃなかったから、そこから逃げたい気持ちもあったのかもね。向こうで知り合った男友達といろんな話をする中で印象的だったのは、「君は常に将来のビジョンの話をするけれど、それは下品。今日何を着て、誰と食事をし、誰と寝るか、それこそが人生で一番大事なことだ」と言われたこと。そういう考え方は知ってはいたけれど、そこまで実践して生きている人たちと会えたことは、当時の自分にとってとてもいい勉強になったと思う。見た目や地位、お金なんて私が男の人を選ぶ基準じゃない。人間は上昇志向より心意気。それ以外ないでしょ。人生は自分のもの、年齢制限はつまらない!今のパートナーを「この人だ!」と思ったのは、私が55歳のとき。でも30代からずっと知っていたんです。彼は20代でテレビ局の演出部にいて、「今日麻雀できるヤツいない?」と声がけしたらやってきて、しかもやけに強くて、「なにこいつ!」って思ったのが最初(笑)。その後も関係性はあったんだけど、実際に一緒になったとき、私は59歳。猛烈にアプローチをし続けた私に、「しょうがない、僕が君を引き受けるよ」と言ってくれて。あのときはグッときた、本当に。なかなか引き受けてくれる人、いなかったから(笑)。人間である以上、いくつになっても恋はあるわよ。年をとったら終わり?みっともない?そんなの関係ない。人生は誰のものでもない、自分のものだから。「もう年だから」って、ホントつまんないセリフよね。もちろん私も年齢を意識はするけれど、そんなの気にしてたら何もできない。年齢制限のある世の中なんて、それこそまっぴらごめんよね。かが・まりこ1943年12月11日生まれ、東京都出身。10代で女優デビューし、映画『月曜日のユカ』『泥の河』、ドラマ『花より男子』などに出演。自閉症の息子の母を演じた主演映画『梅切らぬバカ』が公開中。共演は塚地武雅など。※『anan』2021年12月1日号より。写真・中島慶子スタイリスト・飯田聡子ヘア&メイク・野村博史(by anan編集部)
2021年11月30日人生の先輩的女性をお招きし、お話を伺う「乙女談義」。今月のゲストは、数多くの映画やドラマに出演してきた加賀まりこさん。第3回は“母親役”に関するお話を伺います。最新作の映画の役はご自身にとても近いとか。最新作で演じるのは、自閉症の息子の母です。公開中の映画『梅切らぬバカ』では、自閉症の息子を持つ母を演じています。息子が50歳の誕生日を迎え、年老いた珠子はこの先二人はどうなるのかを悩み…というのがこの映画のお話。脚本と監督を担当しているのは、まだ38歳の和島香太郎さんです。その世代の人がこんな地味な作品を撮りたいと思うことに、びっくりしました。実は私、今のパートナーに自閉症の息子がいるので、私生活でも同じ経験をしています。この役のお話をいただいたときに、息子のそばに存在するという役ならできるかもしれない、と思ったのが、引き受けた大きな理由。珠子さんは、自分にとって遠い人じゃなかった。だから役作りは楽でした。まったく等身大、お化粧もしないで出演しましたからね。障害のある人を前にしたとき、手を差し伸べるまでいかなくてもいいから、微笑んでほしいと思う。そんなことを、この映画を観て、感じてもらえたら嬉しいです。“道明寺の母”の衣装の秘密とは…?いろんな母親役をやりましたが、ananの読者的に印象深いのは、やっぱり『花より男子』で演じた道明寺司の母親・道明寺楓でしょう。あの役、実は最初は断ったんです。役柄を聞いたら「鉄の女」だと言われて、そんなハートのない女の人を演るのはまっぴらごめんだわって。でもクランクイン直前にプロデューサーとディレクターが家までいらして、「いま加賀さんが抜けたら本当に困る」って土下座せんばかりの勢いでおっしゃるの。ズルいわよねぇ(笑)。受けるにあたって私は、「道明寺のお母さんは中途半端な人ではないから、身につけるものは全部本物にして」という条件を出した。だからあのとき身につけていた衣装や宝石は、すべて本物だったの。常に全身、億を超す衣装!だから私の周りには常にガードマンがいたのよ。60代であの役に出合えたことで、生き延びたな、と思います。今でも、DVD販売のギャラがたまに入るの、ありがたいわよね(笑)。かが・まりこ1943年12月11日生まれ、東京都出身。10代で女優デビューし、映画『月曜日のユカ』『泥の河』、ドラマ『花より男子』などに出演。自閉症の息子の母を演じた主演映画『梅切らぬバカ』が公開中。共演は塚地武雅など。※『anan』2021年11月24日号より。写真・中島慶子スタイリスト・飯田聡子ヘア&メイク・野村博史(by anan編集部)
2021年11月23日人生の先輩的女性をお招きし、お話を伺う「乙女談義」。今月のゲストは、加賀まりこさん。父親の友人の写真家に言われた顔に関するひとことが、未来を決めることに…?第2回は「『おもしろい顔してるね』に、ムカッ!!」。高校生のときだったかな、父親と一緒に銀ぶら(編集部注:銀座をぶらぶらと散歩すること)していたときに、父の知り合いの写真家・秋山庄太郎さんに偶然遭遇。私の顔を見た秋山さんが言ったのが、「おもしろい顔をした娘だねぇ」。私すごく傷ついたのよ。だって褒め言葉とは思えないじゃない。なのに秋山さんは「君、よかったら僕のスタジオに遊びに来ない?」なんて言うから、ムカついて「ちゃんとお金いただけるんですか?」なんて生意気を言ったんです。当時の私は、飯倉の『キャンティ』というイタリアンレストランに通っていて、足代やコーヒー代が必要。で、ふと秋山さんのことを思い出し、スタジオに行って被写体になったんです。でも私、カメラの前で全然笑えず、「君、ずっと怒った顔してるんだけど」って苦笑いされて。で、3000円もらって帰りました。そのときに撮った写真は、相当後に、私の著書の表紙に。人生何がどうなるかわからないものですよ。困っていると言われたら、助けたい。私が女優になった直接のきっかけは、劇作家の寺山修司さんと映画監督の篠田正浩さんにスカウトされたこと。うちの近所に、作家さんたちが缶詰めになるような旅館があって、彼らがそこから私の通学姿を見ていたらしく、それで声をかけてくださった。当時彼らはいろんな女優さんから出演を断られ、もう素人から選ぶしかないという状況だったらしく、「本当に困ってるんだ」と。そう言われて、「まぁ、私で役に立つなら…」という気持ちで被写体になったのが、一番最初です。その、「私で役に立つなら…」という気持ちは、女優を60年やってきた今でも変わりません。みなさんが褒めてくださる映画『泥の河』に出たときも、ドラマ『花より男子』に出たときも、もうすぐ公開される映画『梅切らぬバカ』への出演も、根っこはそれ。我が我が、という気持ちではなく、お助け精神なのよね。結果的にそれが功を奏して、60年続けてこられたんだと思います。かが・まりこ1943年12月11日生まれ、東京都出身。10代で女優デビューし、映画『月曜日のユカ』『泥の河』、ドラマ『花より男子』などに出演。自閉症の息子の母を演じた主演映画『梅切らぬバカ』が11月12日より公開。※『anan』2021年11月17日号より。写真・中島慶子スタイリスト・飯田聡子ヘア&メイク・野村博史(by anan編集部)
2021年11月13日加賀まりこ主演、塚地武雅と親子役で初共演を果たした映画『梅切らぬバカ』の公開日が11月12日(金)に決定。ポスタービジュアルと場面写真も解禁された。母親と自閉症スペクトラムの息子が社会の中で生きていく様を温かく誠実に描く本作。愛情と包容力にあふれる母親・珠子を演じるのは、54年ぶりに主演を務める加賀まりこ。軽口を叩きながら、小柄な身体で大きな息子の世話をする姿はとてもチャーミング。だからこそ、やがて訪れる“息子が1人で生きる未来”を案ずる横顔が、より一層切なく観る者の胸に迫る。息子・忠男役には『間宮兄弟』で日本アカデミー賞新人賞を受賞し、NHK連続テレビ小説「おちょやん」など俳優としても活躍中の「ドランクドラゴン」の塚地武雅。実際に自閉症スペクトラムの方々や家族と面会し、そこで得た学びを役に注ぎ込み、周囲に支えられながら生きる“ちゅうさん”を真摯に演じた。さらに、珠子たちの家の隣に引っ越してきた里村夫婦を、渡辺いっけいと森口瑤子が演じ、珠子と交流を深めていく里村家の息子・草太をドラマ「浦安鉄筋家族」の小鉄役が記憶に新しい斎藤汰鷹。地域コミュニティとの不和や偏見といった問題を取り入れながらも、揺るぎない親子の絆と、他者との触れ合いを描いていく。今回解禁となるポスタービジュアルでは、大きな梅の木がある庭で加賀さん演じる珠子が息子の髪を切る何気ない日常が切り取られている。珠子の優しい笑顔と、息子へのあたたかくストレートなメッセージでもある「あなたがいてくれて、母さんは幸せだよ」というキャッチコピーが梅の木の下にいる2人を優しく包み込む。都会の隅で暮らす親子の、慎ましくもかけがえのない日々を想起させる仕上がりとなった。また、珠子が息子の爪を切っている場面写真では、珠子は眼鏡をかけ丁寧に爪を切ろうとしているが、切られる忠男は上を向いてどこ吹く風。隣に越してきた里村家とともに囲む食卓のシーンでは、ビールをすすめられた忠男が愛用のマグカップを差し出し、珠子も優しく微笑みかけており賑やかな様子。一方、珠子が梅の木を見上げ思いにふけるひと幕も。自閉症スペクトラムを抱える息子が、1人で生きていく自分なき未来を案じている心情が伺える。そんな珠子が忠男の胸に頭を寄せ、親子の絆を感じさせる場面も切り取られている。梅の木の下でそっと寄り添い一緒に過ごす親子の何気ない日々を丁寧に紡いだ心あたたまる物語を感じさせる。タイトルの由来であることわざ「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」とは、樹木の剪定には、それぞれの木の特性に従って対処する必要があることを指す。桜は幹や枝を切ると腐敗しやすく、梅は余計な枝を切らないとよい花実がつかなくなるためだが、路上にはみ出す梅の枝があってもいい。不寛容な世の中で、手探りで、それぞれが自分のペースで歩みを進めていく母と息子の物語を描く。『梅切らぬバカ』は11月12日(金)よりシネスイッチ銀座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2021年08月12日2.5次元俳優の鳥越裕貴、高橋健介、ゆうたろう、井阪郁巳が出演するオンラインイベント『ぼくたちのあそびば 2.5周年記念 灼熱の夏祭り』が、8月3日20時から生配信されることが決まった。4人がゆるくトークするYouTubeチャンネル『ぼくたちのあそびば』は、登録者数7万人を超え、2.5次元俳優ファンを中心に人気の高いチャンネル。昨年12月のオンラインイベント『ぼくたちのあそびば 2.5次元Xmasパーティー』も大いに盛り上がった。今回はゲストに人気2.5次元俳優・丘山晴己+αを呼び、仲良したちが夏祭りを開催。当日は夏ならではの衣装を用意するという。ほかにも、視聴者と楽しめるライブ企画を実施予定だ。このイベントに合わせて、『ぼくたちのあそびば』オリジナルグッズを7月下旬から発売予定となっている。配信は、Streaming+ byイープラスで実施。チケットは23日から販売。視聴料金は、2,770円(+システム利用料220円)。
2021年06月23日中島敦、芥川龍之介、太宰治、といった文豪の名を懐くキャラクターが異能力を用いて戦う、朝霧カフカ(原作)・春河35(漫画)による人気漫画『文豪ストレイドッグス』。アニメ、ゲーム、小説など幅広く展開し、舞台『文豪ストレイドッグス』も"文ステ"の愛称で親しまれている。2017 年12月に、TV アニメ第1シーズンをもとに上演して以来、『文豪ストレイドッグス黒の時代』(2018年9〜10月)、『文豪ストレイドッグス三社鼎立』(2019年6〜7月)、『文豪ストレイドッグス 序 探偵社設立秘話・太宰治の入社試験』(2020年9月)と、それぞれ様々なキャラクターと時代にスポットを当てた公演が行われ、この度は5作品目の舞台『文豪ストレイドッグス DEAD APPLE』(4月16日〜18日:大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WW ホール、4月23日〜5月5日:東京・日本青年館ホール)が上演される。今回は、舞台化シリーズ開始から主人公・中島敦を演じてきた鳥越裕貴にインタビュー。2018年3 月に映画としてヒットした作品を舞台化するにあたり、原作者の朝霧カフカが脚本を務めたことでも注目となっている同作について、話を聞いた。○■キャラの掘り下げにも関わってくる舞台に——今回、朝霧カフカ先生が脚本を手がけられるということで、ずっと関わっている鳥越さんはどういう風に感じていますか?こんなことは2度とないんじゃないかなというくらい貴重な機会です。原作の先生が舞台のために脚本を書いてくれるなんて、なかなか聞いたことがないですし、これはぜひ原作の『文スト』ファンの方にも見ていただきたいなと思います。カフカ先生の脚本で、個々のキャラクターの奥行きが増したという点は感じました。あとは、カフカ先生の言葉は身に染みるというか、希望に満ちあふれてると感じるんです。どれだけダークなセリフであっても、どこか希望に満ちているので、今のような、気持ちが落ちている時代にこそ観てほしいです。——漫画やアニメのファンの方に向けてアピールするところはありますか?映画の『DEAD APPLE』では見えなかった面を見ることが出来ますし、それがなんとカフカ先生の言葉で表現されている。キャラの掘り下げにも関わってくると思うので、配信などでもぜひ見ていただけたら嬉しいです。——カフカ先生と直接お会いする機会もあるんでしょうか?けっこうあります。最近は皆で食事に行くこと自体が難しいですが、今までだったら懇親会にも来てくださっていたし、先日なんかKADOKAWAの本社で僕が取材を受けてるのを見に来てましたからね(笑)。そんな緊張することはないから、こっちは「やめてください」と言いながら、カフカ先生自身も歩み寄ってくれてるのが、嬉しくて。コロナ禍の前は食事に行く機会もあり、カフカ先生の前でプロデューサーも交え、「ヒロインは鏡花や」「いや、モンゴメリだ」みたいな熱い話をしていた自分を恥ずかしく思いました(笑)。——今回は新しいキャストも入って来て、雰囲気は変わりましたか?少人数ですし、大概が顔見知りなので、いちいちわちゃわちゃする必要はないかなと思い、まったりしています。でもそれを見た振付のスズキ拓朗さんが「あれ、鳥ちゃん元気ない」と言っていたらしく、「そんな感じで見えてるんや」という発見でした(笑)。前回はキャストが30人もいたから、自分がわちゃわちゃせなと思ったし、コロナもなかったのでいろいろできたんですけど、今は落ち着いてます。——そこは自分が率先して…という意識はあるんですか?先陣を切って楽しまない限り、やっぱり伝わらないと思っていて。役者が楽しんでいないと、作品も楽しくならない。無理なくですけど、率先して「演劇を楽しんでます」ということを見せるようにしていました。——特に新しいメンバーについて、印象的だったことなどはありますか?稽古では、フョードル・D役の岸本勇太が、(村田)充さんとかと稽古場でやり合ってるのを見て、「よくすんなりと立ち向かえるな」と感心しています。肝が座ってますよね。(田淵)累生は別作品があって稽古に来れていないんですけど(取材は3月下旬)、連絡は取っているので「もう通し稽古だぞ」と教えたら、彼自身も「セリフは入れました!」と言っていて、いいプレッシャーはありつつ彼なりにのびのびやるんじゃないかと。○■ファンの考えが深い——鳥越さんはYouTubeの番組『ぼくたちのあそびば』で「2.5次元あるある」の企画をされていたりもされますが、2.5次元作品の面白さって、改めてどのようなところにあると思いますか?最初は「2.5次元」という言葉にもひっかかりはあったんです。僕らは通常の舞台をやっているのに枠にとらわれるようで、「何の舞台だって変わらない」と、まあまあ尖っていました(笑)。でも、それまで舞台を観たことがなかったというアニメや漫画のファンの方が劇場に来てくれた時に、「演劇の面白さを広められる機会でもあるんだ」と思うようになりました。逆に僕自身も(舞台を観て)原作のファンになったりもしているので、架け橋にもなるんだな、と。役者としても、原作をリスペクトして「この絵が欲しいからこの動きをしたい」とか、「でもここは舞台だからこう表現をしよう」とか、演劇を表現することに対しての楽しみが増えましたし、それも面白さなのかなと思います。——ファンの方も「ここは原作でこう描かれてるから、舞台でこう表現されてるんじゃないか」といろいろ考察をされたりもしていますよね。2.5次元作品のファンの方も、原作ファンの方も、考えが深いですよね。だからより演劇を好きになったり面白がれたり、豊かになる気がしていて。どんな舞台でも「これはこうやったな」という観劇終わりの感想戦が1番楽しかったりもするので、そういう楽しみを知っていただけたら嬉しいです。——ちなみに、鳥越さんの思う“『文ステ』あるある”はありますか?絶対に、5日以内に通す。大体、台本持たずに通す。今回も4日目くらいで覚えたりしたんですけど、こんな現場なかなかないです。初演の時には「早いなあ」と思うくらいだったんですが、その次の『黒の時代』で谷口賢志さんが「おい鳥、あの現場どうなってるんだ! 台本もらって2日で通すとは!」と言っていたので、「やっぱおかしいよな、この現場」と(笑)。でも、それでも皆覚えて来るから、プロ根性に溢れていてすごく好きです。——何か理由はあるんでしょうか?中屋敷さんの中ではあると思いますけど、推測すると、枠組みを見たいということなのかな。役者としても1回通した方が流れもつかみやすいので、助かる面もあるんですけど、まあ「早すぎか!」とは思ってます(笑)。でも、間に合わせる根性が出るのも『文ステ』の魅力で、やっぱり役者ってMな方が多いから、どんどん責められると、燃える部分がある。そういうポイントが多い舞台だと思います。■鳥越裕貴1991年3月31日生まれ、大阪府出身。2010年に舞台『イナズマイレブン』で初舞台。その後様々な作品で活躍する。主な出演作にドラマ『寝ないの?小山内三兄弟』(19年)、『ただいま!小山内三兄弟』(20年)、舞台『弱虫ペダル』シリーズ(12年〜15年)、『SHOW BY ROCK!! MUSICAL』シリーズ(16年〜18年)、ミュージカル『刀剣乱舞』シリーズ(16年〜)、舞台『文豪ストレイドッグス』シリーズ(17年〜)、『改竄・熱海殺人事件 モンテカルロ・イリュージョン』(20年)など。高橋健介・ゆうたろう・井阪郁巳とともにYouTube番組『ぼくたちのあそびば』(毎週月・金 20:00配信)を配信している。ヘアメイク:古橋香奈子
2021年04月15日「家のことが大変で今お勤めは無理……」と諦めている女性は多い。だが、ネット環境の成熟により自宅で好きな時間にできる“在宅ワーク”が急増中だ。なかには、“好きなことを仕事にできたら”と頑張ってきた在宅ワーカーも。そんな、在宅ワークの世界で活躍する読者の体験レポート。題して、私たちはこうして“やりがいのある仕事”を見つけました! ■「縁起物アイシングクッキーの販売」鳥越まりこさん(25) 「大学時代、お菓子のコンテストで優勝できなくて。もっと見た目に訴えかけるものを作ろうと、アイシングクッキーの世界に入りました」 鳥越まりこさんの作る焼き菓子は見た目に麗しく、かつ美味と評判だ。2年前に「菓子屋KICHO」を個人間で作品を売買するハンドメイドマーケットサイト「ミンネ」に出店、お祝い用の「めで鯛」(5個入り2,280円・送料別)は製造が追いつかない人気ぶりだ。食品の販売はハードルが高いと言われる。 「東京都で販売資格を取得しました。“厨房の基準”は厳しいものなんですが、自宅を新築する際に、親にお願いして作ってもらいました(笑)」(鳥越さん) もとは知り合いだけに届けていたが、注文が多くなってきたころ、自分でウェブショップを作ろうとしたが挫折。 「そんなときミンネを知りました。手数料も安くて、とても居心地のいいサイトです。全国から注文をいただくのですが、自分の商品が北海道とか九州に届くと思うと感慨深いですね。いま学生生活と2足のわらじなので、イベントのとき以外は週1日しか作れません。純利益は2万円くらい。それでもミンネさんで販売するとメッセージやレビューがいただけるので、とてもやりがいを感じています」(鳥越さん) ■「グルメサイトでレポート執筆」中村真以子さん(31) 「ママがお仕事のときはね、ワタシ、静かにしているの」 ここは、グルメ記事の執筆に励む中村真以子さんの自宅リビング。長女の柚月ちゃん(4)がママのパソコン画面をそっとのぞきこむ。生後6か月の次女はお昼寝中。こんな午後の静かなひとときや、娘たちの就寝後の数時間が、中村さんのお仕事タイムとなる。 「夢中になって書いていて、気がつくと深夜1時ごろになっていたことが……。でも楽しいのでやめられない。続けて2~3本書く日もあります」(中村さん・以下同) 中村さんは妊娠を機に退職。出産後は再び働きたいと思っていたが、東京では驚くほど保育園は狭き門だった。 「はい。保育園、落とされました。それでも娘が1歳になったときに、やっぱり私、働きたいと思いはじめて……。そんなとき、主人がネットで探してくれて『こんな働き方もあるよ』って」 それは、在宅ワークの求人募集サイトだった。 「大手2社にも登録しましたが、やりたい仕事といちばんマッチングできたのが『シュフティ』(仕事にブランクのある主婦向けに開設された、在宅ワークのマッチングサイト)でした」 中村さんの前職は、アパレル会社のカタログ製作担当。文章を書くのは得意だった。 「もともと食べ歩きや、お料理も好きだったので『グルメサイトのリライト』の案件に応募しました。最初は食材の説明文と3本ほどのレシピを書く仕事だったかな」 書き方や写真のチョイスなどは担当者とチャットでやりとり。このときの報酬は1,000文字ほど書いて300円――。 「当時、その単価が適正なのかはわからなかったけれど、トライアルだと思って頑張りました。ふと自分の記事が載っているのを見たりすると、充実感が湧いてくるんですよね。子どもとも一緒に過ごせる仕事スタイルにも、とても満足しています」 その後、幾つかのグルメサイトの記事を手がけるうち、中村さんの文章の単価は倍以上になった。いまでは月に3万円ほどの収入。多い月は8万円以上を稼ぐことも。 「慣れてきたころに、大好きだったグルメサイト『マカロニ』に応募したら直接契約の申し出が。続けていてよかった」
2018年02月02日舞台『文豪ストレイドッグス』の公開ゲネプロが22日、KAAT 神奈川芸術劇場で行われ、鳥越裕貴、多和田秀弥、輝馬、橋本祥平、植田圭輔が取材に応じた。同作は原作・朝霧カフカ、作画・春河35による同名人気漫画を舞台化。劇団「柿喰う客」の中屋敷法仁が演出を務める。太宰治、芥川龍之介、中島敦といった文豪がキャラクター化され、異能力を用いて戦う。プロジェクションマッピングや布を大胆に使い、演者の身体能力を生かした演出で物語を盛り上げた。座長を務めた鳥越は、メンバーについて「ボケが多いんですよ。ツッコミの人間としては、稽古中ずっとつっこんでる」と苦笑。植田も「(主役で)一番しんどいのにな。女性陣も変わった方ばっかりで……」と同意すると、全員が「ありがとうございます」と頭を下げ、鳥越は「ほんまに思ってるのか?」と疑っていた。またそれぞれの役について、多和田は「登場人物それぞれからいろんな思いを受けているので、そのモテモテ具合を見てください」と自信を見せる。植田は「新しいジャンル、"チビかっこいい"というのを世間に広めようかなと。ぜひ広めていきたいです、"チビかっこいい"」と意気込み、「2回言うということは、使って欲しいということです」と念を押して周囲を笑わせた。作品にちなんで"欲しい能力"を聞かれると、鳥越は「"滑り知らず"が欲しいですね」と答え、橋本も「俺、"100笑い"が欲しい!」と笑いを欲しがっている様子。輝馬は「台本を1回見ただけで覚えられる能力が欲しい。けっこう、苦労する部分だからね」と役者らしく答え、多和田は「ふだん、眠くなりやすい人なので、眠気が吹っ飛ぶみたいな技が欲しい」と希望の能力を答えた。最後に植田が「僕はみんなが好きなので、みんなが幸せになれる能力がいい」と好感度を上げる発言をすると、4人は「うわ〜!!」と非難。鳥越は「こういうやつ! "チビかっこいい"はNGでお願いします!」と頼むなど、和気藹々とした雰囲気を見せていた。横浜公演はKAAT 神奈川芸術劇場にて22日〜24日、大阪公演は森ノ宮ピロティホールにて2018年1月12日〜13日、東京公演はAiiA 2.5 TheaterTOkyoにて1月31日〜2月4日。千秋楽は全国の映画館でライブビューイングを予定している。
2017年12月22日ジャーナリストの鳥越俊太郎氏が2日、フジテレビ系情報番組『バイキング』(毎週月~金11:55~13:45)に生出演。昨年まで審査委員を務めていた「ユーキャン新語・流行語大賞」の選考方法を明かし、大賞は表彰式出席が条件であると認めた。番組では、1日に発表された今年の同賞について紹介。鳥越氏は「どういう風なプロセスで選ばれているのか申し上げていいですか?」と切り出し、「最初は事務局が50語くらい候補を出して、審査員にFAXで送られ、確か5点満点で点数をつけていく。それを事務局で集計して30くらいをノミネートとし、最終的にみんなで集まってこれでいいですねと。そしてトップ10を選び、その中から大賞を選ぶ」と説明した。また、MCの坂上忍が「授賞式に行けないともらえないって本当ですか?」と聞くと、鳥越氏は「トップ10は来なくてもいいんですが、大賞については…だれも来なかったら式が盛り上がらないですよね」と条件であることを認め、坂本は「それってどうなの?」と疑問視。お笑いタレントの土田晃之は、「これは本の宣伝のためのイベントですからね。『現代用語の基礎知識』の」と冷静に受け止めていた。さらに鳥越氏は、「去年は、五郎丸さんが五郎丸ポーズということで衆目の一致するところで、大賞だよねと」と、ラグビーの五郎丸歩選手が大賞だったことを暴露。「ただ、事務局が調べたら吾郎丸さんが来られないということで、急きょ大賞から外れ、その代わりにということで、みんなが四苦八苦して"トリプルスリー”と”爆買い”に」と明かした。
2016年12月02日河野裕の傑作青春ミステリー小説を原作に、野村周平と黒島結菜が共演する映画『サクラダリセット』。この度、本作の新たなキャストとして、加賀まりこと及川光博の出演が明らかになった。住んでいる人の半数が特別な”能力”を持つ閉ざされた街・咲良田。浅井ケイは、過去に体験したすべての「記憶を保持する能力」を持つ高校生。ケイといつも行動を共にする春埼美空は、「リセット」という「世界を最大3日分巻き戻す能力」を持っている。「リセット」後の世界では、春埼自身の記憶も「リセット」されるのですべてを忘れてしまうが、ケイの記憶は決して「リセット」されないため、2人が一緒にいることで、世界を最大3日分やり直すことができる。しかし、ケイと春埼には、取り戻せない過去があった。それは、2年前に「リセット」の影響を受けて死んでしまった同級生・相麻菫のこと。ケイは、咲良田に集う様々な能力者と巡り合うなかで、彼らの能力を組み合わせれば死んだ相麻を再生できるのでは、と考え始める…。すでに、主人公の浅井ケイ役に野村さん、春埼美空役に黒島さん。さらには平祐奈、健太郎、玉城ティナ、恒松祐里ら若手俳優陣が集結している本作。そして今回、また新たに個性派&演技派俳優陣が発表!咲良田の能力を管理している“管理局”の頂点に近い人物で、前篇の物語の鍵を握る役どころ、「未来を知る能力」を持つ通称「魔女」を加賀さん、管理局の対策室室長で、後篇の展開を担っていく浦地正宗役を及川さんに決定。今回「未来を知ることができる能力」を持つという役どころの加賀さんは、自身未来を先に知ってしまうのは、つまらないのでは?と思っていると話しており、「この役柄が不思議で、なかなか想像できなくて、演じるのが難しかった」とコメント。でも「つながった映像を観て『こういうことなのね』って、きっと納得するんでしょうね(笑)。いまから作品の完成が、とっても楽しみです」と期待を語った。一方、能力者の街・咲良田の未来をかけて、主人公浅井ケイと対立し、頭脳バトルを繰り広げるという及川さんは「多面的で計算高くクレイジーという、なんともつかみどころのない難役でしたが、監督の奇抜なアイデアで楽しく演じることができました」と演じた感想を語り、「登場人物それぞれの”能力”による戦いと、ラストに向けてのスリリングな展開をぜひ楽しんでいただきたい」とメッセージを寄せてる。そのほか、ケイや春埼が通う芦原橋高校の教師であり奉仕クラブの顧問で管理局員の津島信太郎に吉沢悠、「ロックをかける能力」を持つ管理局の職員・加賀谷に丸山智己、「嘘を見抜く能力」を持つ管理局職員・索引さんに中島亜梨沙、「写真の世界に入ることができる能力」を持つ佐々野に大石吾朗、ケイの母親役に八木亜希子、「物体を変化させる能力」を持つ管理局職員・宇川紗々音に岡本玲、「能力をコピーする能力」を持つ坂上央介に岩井拳士朗、「リセット」のおかげで事故を避けることができたケイと春埼の同級生・皆実未来に矢野優花、加賀さん扮する魔女の若かりし日を奥仲麻琴が演じる。なお、大石さんと加賀さんは前篇のみ、八木さんと及川さんは後篇のみに出演する。『サクラダリセット前篇/後編』は2017年春、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2016年11月08日東京都知事選への出馬で注目を集める鳥越俊太郎さん(76)が、過去に女子大生へ淫行した疑惑があるということを、2016年7月21日発売の『週刊文春』が報じました。鳥越さんは自身の所有する別荘に当時大学生だった女性を連れ込み、 強引にキスするなどしたとのこと。これに対し鳥越さんの選挙事務所は、弁護団によって週刊文春に抗議文を送ったことを明らかにしました。抗議文では刑事告訴する準備を進めていると述べられており、事実無根であると強固な姿勢を貫く様子ですが、今後どのような展開が繰り広げられるのか注目が集まります。●都知事選を戦い抜くのはもうムリ?選挙活動を行う真っただ中で報じられた衝撃的なニュースに対しネット上では、『こんな人が都知事選に出るとか最悪だな』『まじかよ…。気持ち悪っ!!!』『あのシワシワの唇で…鳥肌立ったわ!』『徹底的にやって白黒つけてほしい。まぁ、相手が文春なら間違った情報じゃないんだろうけど』『ヒドい演説とかテレビドタキャンとかあって呆れてたけど、これはさすがに致命的でしょ!当選がなくなって、ある意味ホッとした』『都知事は呪われてんのか?舛添のときから問題起こりすぎ』『2016年は文春の1年になりましたね。良い仕事しすぎです』『当選する前で良かったよ本当に。これ当選後に発覚してたら東京の混乱すごかっただろうね…』『女癖悪そうな顔してるよ。女性の敵!』『「認知症だから覚えてない」で押し通すつもりだろ?それはそれで都知事の資格なしだけど』など、気持ち悪いという声とともに、都知事選での当選が困難な状況に安堵する声も聞かれました。これまでも都知事としての資質が疑われる言動が見られた鳥越さんですが、今回の報道は選挙に向けて致命的と言えるはず。都知事選の結果とともに、事実関係についても目が離せない状況となってきました。【画像出典元リンク】・鳥越 俊太郎(@shuntorigoe)(Twitter)/(文/パピマミ編集部)
2016年07月21日ジャーナリストの鳥越俊太郎が2月10日(火)、都内で開催されたクリント・イーストウッド監督最新作『アメリカン・スナイパー』の試写会に出席し、上映前にトークショーを行なった。イラク戦争で活躍し、米軍史上最高のスナイパーと言われた男の半生を映画化。戦争の狂気に否応なしにとり憑かれつつも祖国で待つ家族をこよなく愛するひとりの男の光と影を生々しく描き出す。鳥越さんは、1959年から60年代にかけて放送されたTV西部劇「ローハイド」の頃からイーストウッドの大ファンであると告白。『ダーティハリー』シリーズなど俳優としてのイーストウッドはもちろん、監督としても敬愛しており『ヒア アフター』の公開に際しては実際に本人に会ってインタビューしたという。インタビューの際、イーストウッドは、鳥越さんががん手術を受けたことを知っており、鳥越さんの体を気遣ってくれたそう。さらにその時、鳥越さんがスーツに着けていた「無敵」と書かれたバッジに興味を持ったため、鳥越さんがプレゼントしたところ、それを着けてその後も取材を受けたそうで、その後、雑誌などのインタビューに掲載されたイーストウッドの写真はどれもそのバッジを着けているものだったと誇らしげに語る。本作はイラク戦争を題材に、激戦地ファルージャでの戦いが描かれるが、鳥越さん自身もイラクに足を運んでおり「11年前のちょうど今頃はバグダッドにいました。ファルージャの横も通ったし、一般の市民が被害を受けているのを見て『戦争は怖いな』と思いました」と述懐。時期的にも鳥越さんが赴いた時期はかなりの危険があったそうだが「サダム・フセインが隠れていた穴を見たくて、周りからは『行くな』と言われたんですが、行ってサダムが隠れていた穴に入りました。行く日の朝は、(先日のイスラム過激派組織ISILによる誘拐事件で亡くなったジャーナリストの)後藤さんと同じように、カメラを(自分に)向けて妻と娘に『ありがとう。さようなら』とメッセージを撮って、テープを部屋に置いて出た。戦場に行くというのはそういうこと」と語った。本作はイラクで上映が中止になり、本国アメリカでも賛否を呼んでいるが、鳥越さんは劇中の「イスラム原理主義の過激派」を指す言葉の日本語字幕が「蛮人」となっていることを指摘し「おそらく英語の“barbarian”をそのまま訳したんでしょうが、それを見たら人間以下の扱いをされているとイラクの人は怒るでしょう」と現地の人々の反応に理解を示す。また、現在の中東情勢がアメリカでの本作の評価に大きく影響を与えているとも言われるが、アメリカ世論の変化にも言及。「9.11以降、愛国でワーッとなった時期はありましたが、アフガンとイラクでの戦争を経て、アメリカ国内も冷静になった。必ずしも国を挙げて(戦争に)賛成ではない。戦費もかかっているので」と語り、本作を「単にスナイパーをヒーローとして持ち上げているだけの映画ではない。イーストウッドは共和党支持ですが、戦争には反対している。戦争の非人間性に重点を置いている」と語り、イーストウッド自身のインタビューの言葉を引く形で、本作が“反戦映画”であるとの見解を紹介した。『アメリカン・スナイパー』は2月21日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アメリカン・スナイパー 2015年2月21日より全国にて公開(C) 2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2015年02月10日ハリウッドの巨匠スティーヴン・スピルバーグ監督の最新作『戦火の馬』の公開を直前に控え、2月28日(火)に都内でジャパン・プレミアが開催され、ジャーナリストの鳥越俊太郎と女優の矢沢心が舞台挨拶に登壇した。第一次世界大戦中のイギリスとフランスを舞台に、悲劇に見舞われながらも希望を信じて生き抜く人間たちの姿を、一頭の美しい馬・ジョーイと少年・アルバートの絆を通して描く感動作。鳥越さん、そして妊娠発表後初めての公の場となる矢沢さんが登場すると客席からは温かい拍手が沸き起こった。本作を既に鑑賞している鳥越さんは「馬を主人公にした映画は珍しいが、それをちゃんと馬の目線を通した人間ドラマに仕上げたスピルバーグは素晴らしい。また、緑の原野や馬のジョーイが疾走するシーンなどの映像美が圧倒的で素晴らしかった」と深い感銘を受けた様子。さらに「3.11の震災や経済など、いまの日本には閉塞感が漂ってる。矢沢さんにとってはお子さんが希望だよね?この映画にはそういう『希望』がテーマにある。『希望を持って、前を向く』、この大切さが身にしみる映画です」と映画に込められたメッセージを代弁した。一方、矢沢さんは夫で元キックボクシング選手の魔裟斗さんとの間に授かった新たな命と共に本作を楽しんだといい、「映画の冒頭で子馬が産まれて、母馬に育てられるシーンで感情移入してしまいました。私が感動したシーンでは、お腹の子供がパンチやキックをしてました(笑)。親子で共感していたと思います」と親子の“絆”について語った。そんな矢沢さんのお子さんの存在が気になる鳥越さんは、ジャーナリストの血が騒いだのか「女の子?男の子?」と矢沢さんに直撃!矢沢さんが女の子だと明かすと「やっぱり女の子がいいよ!私がガンの手術後に目が覚めたとき、私の手を握っていてくれたのは長女と次女だったもんね。やっぱり女の子がいいよ!」と一気に父親の顔に戻り、会場を和ませた。『戦火の馬』は3月2日(金)より全国にて公開。■関連作品:戦火の馬 2012年3月2日より全国にて公開© Dream Works II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.■関連記事:スピルバーグ監督も圧倒された雄大な自然に酔いしれる『戦火の馬』本編映像が到着!スピルバーグ待望の新作!『戦火の馬』ジャパン・プレミア試写会に5組10名様ご招待人間以上にバトル過熱化?巨匠&名優が擁立する、アカデミー賞級の“犬”たち【ハリウッドより愛をこめて】“笑い”でオスカー助演俳優部門を席巻する、注目の2人スピルバーグに発掘された新星『戦火の馬』ジェレミー・アーヴァインが語る馬との“絆”
2012年02月29日加賀まりこ、大地真央ら8女優が競演する舞台『8人の女たち』の製作発表が、10月13日、都内で行われ、加賀、大地のほか、浅野温子、荻野目慶子、戸田恵子、マイコ、牧瀬里穂、南沢奈央、上演台本・演出を担当するG2が登壇した。本作は1961年にフランスのロベール・トマにより書かれた戯曲で、近年では2002年のフランソワ・オゾン監督による映画版でも知られる。今回、演出するG2は1961年のトマの戯曲をもとに現代にも合うよう上演台本も手がける。物語は郊外の屋敷が舞台。屋敷の主人・マルセルが背中にナイフを刺され、殺されると、屋敷の中にいる8人の女性は、誰が犯人かお互い探り出して……。G2は「ビッグな女優さんを起用したい」とオーダーしたというが、その願い通りの顔ぶれとなった。主人マルセルの妹・ピエレット役の浅野は出演動機を「加賀さんが出演されると聞いて、何も考えずにやらせてください!と言った」と語り、快活な笑い声で場を和ませた。その浅野と相対する大地はマルセルの妻・ギャビー役。映画版ではカトリーヌ・ドヌーブが演じた役だが先日パリでドヌーブに遭遇し、彼女に同じ役を演じる思いを伝えると「彼女に『グッドラック!』と言われた。よーし!と、気合い入っています」と意気込んだ。ギャビーの妹・オーギュスティーヌ役の戸田は「意気込みは意気込まないこと」と語り、笑いを誘ったのち「(大地)真央さんの妹で、加賀さんがお母さん。こんな役2度とない」とコメント。ふたりの母親・マミー役の加賀は「まさか、こんな大きな娘がふたりいる母親をやるとはねえ。この芝居は8人全員が主役。1/8になるつもりで、皆と面白い芝居を作っていきたい」と貫禄充分だった。一方、若手3女優と荻野目は緊張と驚きを口にした。新入りメイド・ルイーズ役の牧瀬は顔合わせで臆し、「(舞台を)やらない後悔より、やって体当たりでぶつかって粉々に散る方がいいや!」と妙に実感のこもった感想で会場を笑わせた。またギャビーの次女・カトリーヌ役の南沢も緊張感が極度に達し「今朝、鼻血が出た」とコメント。ギャビーの長女・シュゾン役のマイコは初舞台。「あまりにすごいキャリアの先輩方で、私、出ちゃいけない人だな、と思っていました」と恐縮していた。そして荻野目は古参のメイド、マダム・シャネル役。映画版ではふくよかな黒人女性が演じている役で、プロデューサーに起用理由を訊くと「(存在が)怪しいから」と返されたと語り、当惑しながらも役を楽しんでいるようだった。加賀と戸田が「ここは(まるで)少年とオジサンの集まり」と語るざっくばらんな男前女優たちの舞台『8人の女たち』は、12月9日(金)から25日(日)までル テアトル銀座by PARCO、1月7日(土)から9日(月・祝)まで大阪・森ノ宮ピロティホール、1月13日(金)・14日(土)まで愛知県産業労働センター大ホールにて上演。愛知公演のチケットは10月29日(土)一般発売。その他の公演は一部を除き発売中。
2011年10月14日