ヴェネチア映画祭のラインナップが発表になった。昨年の金獅子賞は『ジョーカー』だったが、コロナでアメリカからの渡航が難しいことも受け、今年はハリウッドの存在感が薄い。一方で、これまで批判が多かった、女性監督の作品が少ない問題は、今年、かなり改善されている。コンペに入ったのは、フランセス・マクドーマンド主演、クロエ・ジャオ監督の『Nomadland』、黒沢清監督の『スパイの妻』、ヴァネッサ・カービー、シャイア・ラブーフ出演の『Pieces of A Woman』、ヴァネッサ・カービー、ケイシー・アフレック出演の『The World to Come』など。また、ホライゾンズ部門で上映されるソフィア・コッポラの姪ジア・コッポラの『Mainstream』には、アンドリュー・ガーフィールドが出演する。アウト・オブ・コンペ部門では、ヘレン・ミレン、ジム・ブロードベント出演の『The Duke』が注目される。ヴェネチアは、コロナ勃発後に開催される初めての映画祭。これに先立つサウス・バイ・サウスウエスト、トライベッカ、カンヌ映画祭はすべてキャンセルとなり、ヴェネチアよりやや遅れて始まるはずだったテリュライドも、最近になってキャンセルを発表している。ヴェネチア映画祭は9月2日から12日まで。文=猿渡由紀
2020年07月29日蒼井優主演映画『スパイの妻』が、第77回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門に正式出品されることが決定。蒼井さんと共演の高橋一生、そして黒沢清監督からコメントが到着した。9月2日(現地時間)よりイタリアで開催される、世界三大映画祭のひとつ「ヴェネチア国際映画祭」。今回、本作が出品される映画祭のメインであるコンペティション部門には、毎年各国の実績ある監督たちが名を連ねている。近年では、『ジョーカー』『ROMA/ローマ』『女王陛下のお気に入り』『シェイプ・オブ・ウォーター』などが主要賞を獲得している。また、これまでも数々の国際映画祭で受賞を重ねてきた黒沢監督は、役所広司ら出演『叫』や、蒼井さんも出演した「贖罪」に続き、3度目の出品。コンペティション部門に選ばれるのは、本作が初。黒沢監督は「嬉しい、と同時にたいへん緊張しています。1940年代の日本を生きた夫婦の姿が海外の人の目にどう映るのか、今は予想もつきません」と現在の心境を語っている。主演の蒼井さんは、塚本晋也監督作『斬、』以来、2年ぶりのコンペ出品。「今回は残念ながら現地に伺うことが叶いませんが、会場の皆様にお会いできなくても、想いは通じると信じています。誰かの明日へつながる1本になればと心から祈っております」とコメント。そして出演作が世界三大映画祭に出品されるのは今回が初となる、蒼井さんと夫婦役を演じた高橋さんは、「この時代にこの作品で、このキャストスタッフの下、黒沢組に参加出来た事が夢のようですが、その上にまた、ヴェネチア国際映画祭に参加するという嬉しい知らせを頂きました。より多くの方々に観ていただければと思います」と語った。なお、コンペティション部門の映画祭公式の対象賞は、最高賞の金獅子賞、監督賞にあたる銀獅子賞、審査員大賞、男優賞、女優賞、マルチェロ・マストロヤンニ賞、脚本賞など。現地時間9月2日から12日まで行われ、受賞結果は映画祭最終日に発表予定となっている。『スパイの妻』は10月16日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:スパイの妻 2020年10月16日より新宿ピカデリーほか全国にて公開©2020 NHK, NEP, Incline, C&I
2020年07月28日蒼井優主演、黒沢清監督とタッグを組んだNHKドラマを、新たに劇場版として構築した映画『スパイの妻』より、劇中場面写真が到着した。蒼井さんが、高橋一生と『ロマンスドール』に続いて夫婦役を演じた本作。6月にNHK BS8Kにて放送されたドラマを、スクリーンサイズや色調を新たに劇場版として構築した。今回到着した場面写真には、蒼井さん演じる聡子が、夫・優作(高橋さん)に背を向け、内に秘めた思いを発しようとするシーンや、床に崩れ落ちながらもお互い見つめ合う場面など、夫婦の印象的なシーンが切り取られている。また、太平洋戦争開戦間近の日本を舞台にした本作。軍服に身を包んだ神戸憲兵分隊長・津森泰治(東出昌大)の姿も。さらに、聡子が疲れ切った優作の甥・竹下文雄(坂東龍汰)からあるノートを受け取り、困惑の表情をみせる場面、複数の拳銃を向けられる場面など、ミステリアスな雰囲気の場面写真も到着した。『スパイの妻』は10月16日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2020年07月22日蒼井優主演、映画『スパイの妻』が、2020年10月16日(金)より新宿ピカデリー他にて全国公開。第77回ヴェネチア国際映画祭においては、銀獅子賞(監督賞)を受賞した。太平洋戦争間近の日本が舞台、“時代”に翻弄される夫婦を描くNHK BS8Kで放送された同名ドラマが、スクリーンサイズや⾊調を新たにした劇場版の公開が決定。『旅のおわり世界のはじまり』『散歩する侵略者』などを手掛けた黒沢清がメガホンを握り、太平洋戦争開戦間近の日本で時代に翻弄されていく夫婦の姿を描いた、手に汗握るミステリーエンタテインメントだ。映画『スパイの妻』あらすじ1940年、神戸で貿易商を営む優作は、赴いた満州で偶然恐ろしい国家機密を知り、正義のため、事の顛末を世に知らしめようとする。聡子は反逆者と疑われる夫を信じ、スパイの妻と罵られようとも、その身が破滅することも厭わず、ただ愛する夫とともに生きることを心に誓う。太平洋戦争開戦間近の日本で、夫婦の運命は時代の荒波に飲まれていく……。主演・蒼井優、高橋一生が再び夫役に福原聡子役:蒼井優主演の蒼井優が演じるのは、スパイ容疑を掛けられた夫の妻である聡子役。自らが“スパイの妻”と罵られようとも、愛する夫と共に生きることを誓う、芯の強い女性を演じる。福原優作役:高橋一生またそんな聡⼦の夫役・勇作を務めるのは、『ロマンスドール』に続き蒼井と“夫婦役”を演じる高橋一生。1940年、満州で恐ろしい国家秘密を偶然知ってしまったことで、正義感から事の顛末を世に知らしめようとするも、反逆者の疑いを掛けられてしまった男を演じる。その他、物語のカギを握るキャスト陣は下記の通り。駒子役:恒松祐里金村役:みのすけ竹下文雄役:坂東龍汰玄理役:草壁弘子野崎医師役:笹野高史津森泰治役:東出昌大映画音楽を⻑岡亮介が担当音楽を手掛けるのは、「ペトロールズ」のリードボーカル&ギターであり、「東京事変」のギタリストとしても活動している⻑岡亮介。映画音楽初デビューとなる彼が、その優れた音楽センスによって、物語の世界観をより一層広げていく。第77回ヴェネチア国際映画祭で快挙カンヌ・ベルリンと並ぶ世界三大映画祭のひとつであるヴェネチア国際映画祭において、銀獅子賞(監督賞)に輝いた本作。日本映画としては、2003年の北野武監督『座頭市』以来17年ぶりの快挙となる。黒沢清監督は、「スタッフと俳優の力が最高のかたちで組み合わさった結果だと思っています。映画の可能性は無限なのだと、この歳になって実感しました。」とコメント。また映画に出演した蒼井優・高橋一生からも喜びの声が寄せられている。作品詳細映画『スパイの妻』公開日:2020年10月16日(金)より、新宿ピカデリーほか全国ロードショー監督:黒沢清脚本:濱口竜介、野原位、黒沢清音楽:長岡亮介出演:蒼井優、高橋一生、東出昌大、坂東龍汰、恒松祐里、笹野高史配給:ビターズ・エンド配給協力:『スパイの妻』プロモーションパートナーズ
2020年06月22日蒼井優が日本を代表する映画監督・黒沢清のもと、高橋一生と『ロマンスドール』に続いて夫婦役を演じた「スパイの妻」が、映画として10月16日(金)より劇場公開されることが決定。併せて、ティザービジュアルと予告編もお披露目された。本作は、世界中にファンを持つ黒沢清監督の最新作。6月6日(土)にNHK BS8Kにて放送されたドラマ(6月末までリピート放送中)を、今回スクリーンサイズや色調を新たに「劇場版」として構築。脚本を手掛けたのは、黒沢監督自身と『寝ても覚めても』の濱口竜介、『ハッピーアワー』の野原位の3人。また、「ペトロールズ」のリードボーカル&ギターであり、浮雲名義で「東京事変」のギタリストとしても活動している長岡亮介が、映画音楽を初めて手掛け、映画世界の奥行きをさらに広げている。主演は数々の受賞歴を誇る実力派女優・蒼井優。儚げでいて芯の強さを持ち、夫を愛し抜く“スパイの妻”聡子を圧倒的な存在感で演じ、正義の遂行のために手段を選ばぬ純粋な優作を高橋さんが魅力的に体現した。今回解禁されたのは、1940年太平洋戦争前夜、神戸で貿易会社を営む優作(高橋一生)とその妻・聡子(蒼井優)が洋装に身を包み、真っ直ぐこちらを見つめている、そのどこか緊張感のある面持ちが印象的なティザービジュアル。煌々と燃え盛る炎が夫婦へと迫り寄り、「時代の嵐が、二人の運命を変えていくーー。」というキャッチコピーと相まって、これから彼らが巻き込まれていく波乱の日々を予感させる。また、予告編では、1940年の物々しくも活気ある神戸が映し出される。「悪魔のような所業を僕は見た」と声を振り絞る優作と、スパイだと疑われる夫・優作へ「つかまることも、死ぬことも怖くはありません。私が怖いのはあなたと離れることです!」と思いの丈をぶつける聡子。優作が知ってしまった国家機密とは…?心を揺さぶる傑作を予感させる予告編が完成した。『スパイの妻』は10月16日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2020年06月19日俳優の生田斗真(35)と女優の清野菜名(25)が5日、ジャニーズ事務所を通じて、結婚したことを発表した。生田斗真と清野菜名2人は連名で「私共、生田斗真と清野菜名はこのたび結婚致しました事をご報告させて頂きます」と報告。「世界中が大変な状況になり、このような時に結婚をすべきか迷いもございましたが、お互いを支え合いながら共にこの危機を乗り越え、より一層俳優業に邁進して参りたいと決意致しました」と結婚を決意した思いを明かした。続けて、「未だ未熟な二人ではございますが、今後ともご指導、ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます」と呼びかけ、「新型コロナウイルスの感染拡大が1日でも早く終息する事を、心よりお祈り申し上げます」と結んだ。2人は、2015年に放送されたTBS系ドラマ『ウロボロス~この愛こそ、正義。』で共演した。
2020年06月05日2020年4月4日に、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の陽性反応が出たことを明かした、お笑いトリオ『森三中』の黒沢かずこさん。同年5月18日に放送されたバラエティ番組『ヒルナンデス』(日本テレビ系)にリモート出演し、仕事復帰しました。番組の冒頭で、MCを務める南原清隆さんが「今日からあの人が帰ってきます!」と振ると、中継先には、距離を取って横に並ぶ『森三中』のメンバーである大島美幸さんと村上知子さんの姿が映し出されます。その後、2人の前に距離を取った状態で黒沢さんが現れ、3人は三角形を作るような位置取りに。軽快な音楽に合わせて踊りながら現れた黒沢さんは、スタジオにいる南原さんに「なんばらさーん!」と元気よく声をかけ、こう切り出しました。お久しぶりです。南原さん、私ですね、コロナウイルス陰性が2回出ましてから4週間の自宅ようりょうを…ようようを…。ヒルナンデス!ーより引用緊張のためか、『自宅療養』という言葉が出てこず、たびたびかんでしまう黒沢さんに、『森三中』のメンバーは後ろから「よーよーじゃないよ!」「療養よ」と優しくツッコミを入れます。そんなやり取りに対し、南原さんは「黒沢らしいなぁ。自宅療養をすましてきたってことだよね」とフォロー。続けて、1か月半に及ぶ自宅療養について、黒沢さんは「あっという間。どうなるんだろうこの先…と思っていた。味覚がなくてもとにかく野菜などを食べていた」と振り返りました。黒沢さんは療養の間、『森三中』の2人を始め、仲のいい仕事仲間とリモートで連絡を取り合っていたそうです。まだ久しぶりのテレビ放送に慣れない様子の黒沢さんに、南原さんは「ゆっくりやろうね」と気遣う言葉をかけました。黒沢さんの復帰に対し、ネット上では喜びの声が上がっています。・黒沢さん、おかえりなさい!なんか泣けてきた…。・元気な姿が見られて嬉しい。治療中の人にとっては励みになると思う。・ソーシャルディスタンスを保っていても、『森三中』の仲よしぶりが伝わる姿にグッときた。・復帰した人を喜んで迎える体制が素晴らしい。南原さんのフォローもバッチリだった。コロナウイルスの影響で暗い話題が続く中、久しぶりの明るいニュースは、多くの人を元気付けたようです。体調回復し、無事に元気な姿を披露した黒沢さん。またテレビを通して私たちにたくさんの笑いを届けてくれることでしょう![文・構成/grape編集部]
2020年05月19日2020年4月4日、お笑いトリオ『森三中』の黒沢かずこさんが、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)に感染されたことが確認されました。黒沢さんは、自宅での療養を続けているといいます。また、黒沢さんと一緒に仕事をしていた、大島美幸さんと村上知子さんは保健所の指示に従い、自宅待機。黒沢さんは、同月5日に森三中のYouTubeチャンネルで音声のみで現状を報告しました。最初は発熱となっているのですが、「熱っぽいなー」と感じて、最初午前中測ったら36.2℃でそのあとお昼に41.2℃と出て、すぐにそのあと測りなおしてもずっと36℃台で、一応怖いので症状を話して病院に行かせていただきました。病院に着いた時は36.4℃だったのですが、診察していただきインフルエンザの検査をして「コロナウイルスの感染ではない。見られないので」と診断してもらったんですけども、熱の症状が出てたので「一応2日休んでください」といっていただきまして休みました。その日からもう全然熱とかも咳とかもなかったので、普通に過ごしてたんですけど、で、仕事に行きまして…。そして次の日は風邪の症状などがあったので、鼻の奥になんか鼻水がある感じが続いてて。で、なんか病院でその炎症の抑える薬を処方していただきました。その日の夜に「味覚、嗅覚を感じにくい症状があった」というニュースを見ていろんなところに電話したのですが、私の場合「それだけではコロナウイルスの症状ではないので」と判断をいただいてました。でも、もしかしたら自分が感染源になったら怖いと思い自宅にいました。森三中ubeーより引用黒沢さんは熱が一時、40℃を超えるものの、その後は36℃台が続いたといいいます。病院に行くも「コロナウイルスの感染ではない」と診断されたとのこと。しかし、コロナウイルスに感染した人は味覚、嗅覚が感じにくくなる症状が出るというニュースを見た黒沢さんは、「もしかしたらコロナウイルスに感染していて、自分が感染源になったら怖い」と感じ自宅にいたことを明かしました。その後も、味覚と嗅覚の異常が続いた黒沢さんは再び検査をすることになります。それでもずっと咳、熱、倦怠感はなくて味覚、嗅覚の感じにくさだけ残っていました。でもその時も鼻水が鼻の奥に残っているような感じが続いてました。そこから検査できるまではいろいろ続くのですが、肺炎がCTで見つかりまして、そこから新型コロナウイルスに感染していることが見つかり、これからは…。そうですね、なんか闘っていきたいなと思っております。みなさんにご迷惑をおかけしてしまったんですがすみません。またいつかお話させてください。森三中ubeーより引用都内の保健所に連絡し、複数の医療機関を受診してようやくコロナウイルスの陽性が確認。今後は、「コロナウイルスと闘っていきたい」と前向きにコメントを残しました。動画を見た人たちからは、黒沢さんの行動に称賛の声が寄せられていました。・黒沢さんの声が聞けて少し安心しました。お大事にしてください。・「コロナではない」と診断されても自宅にいた黒沢さんを尊敬する。・リアルな声をありがとうございます。黒沢さんの判断は素晴らしいと思います。咳の症状がなかったり、すぐに熱が治まったりしてもコロナウイルスに感染している場合があるということを説いた黒沢さんの発信。感染を拡大させない「自分が感染源にならないように」という行動を一人ひとりが意識することが必要でしょう。[文・構成/grape編集部]
2020年04月06日アップリンクが運営するオンラインの映画館「アップリンク・クラウド」にて、配給作品60本を、2,980円で楽しむことができる「アップリンク・クラウド配信キャンペーン」を実施中。本キャンペーンは、2,980円で、購入日から3ヶ月の間、60本の配給作品を楽しむことができる映画のサブスクリプション。シネマやレンタルショップへ外出せずとも、映画鑑賞ができる試みだ。主な配信作品は、『アカルイミライ』監督:黒沢清、 『わたしはロランス』 監督:グザヴィエ・ドラン、『ホドロフスキーのDUNE 』 監督:フランク・パヴィッチ、『氷上の王、ジョン・カリー』 監督:ジェイムス・エルスキン、『顔たち、ところどころ』 監督:アニエス・ヴァルダ、JR、『サーミの血』 監督:アマンダ・シェーネル、『ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』 監督:スティーヴン・カンター、『エヴォリューション』 監督:ルシール・アザリロヴィック、『ラッキー』 監督:ジョン・キャロル・リンチ、『デヴィッド・リンチ:アートライフ』 監督:ジョン・グエン、リック・バーンズ、オリヴィア・ネールガード=ホルムなど。また、アップリンク・オンライン・マーケット()では、寄付込みの見放題プランもスタート。現在は、5,000円コース、10,000円コースの2つの寄付込みのプランがあり、どちらのコースにも3ヶ月見放題クーポンが2つ発行される。この他にも、映画ファン必見のオリジナルグッズや、安心して映画館へ足を運び映画を観ることができるようになった時に使える「ドリンクサービス付き回数券」「トートバック付き回数券」などの販売を企画中。不要不急の場合を除き、外出自粛が望まれる今は、おうちで映画タイムを楽しもう。《アップリンク・クラウド配信キャンペーンの詳細、申し込みは下記のリンクよりチェック! 》 URL:
2020年04月06日「本人が気に病んでいないか心配」2020年4月4日、お笑いトリオ『森三中』の黒沢かずこさんが、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)に感染していた件を受け、黒沢さんの心境を気遣う声が上がっています。バービー「半ば悪口みたいになりましたが」同日、バラエティ番組『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)をはじめ、黒沢さんとたびたび共演している、お笑いタレントのバービーさんがTwitterを更新。黒沢さんが日頃から衛生管理を徹底していたことに触れ、コロナウイルスが拡大する日本の現状を危惧するコメントをつづっています。黒沢さんは、プライベートで人が集まる所には絶対に行かないし、普段から衛生には人一倍厳しく除菌などうるさいぐらい徹底している方です。なんだか半ば悪口みたいになりましたが、それぐらいの方が感染したということは、無症状の保菌者や、保健所で検査してもらえない方がたくさんいるということ。— バービー (@Barbie_Babiro) April 4, 2020 発症していることに気付かず普段通りに行動していては、どんなに周囲が衛生面に気を使っていても、感染リスクはゼロになりません。だからこそ、バービーさんはこうも呼びかけます。私達は今こそ団結して、外に出ない・接触しないを徹底しなきゃいけませんね。黒沢さん、今は体調落ち着いているそうです。早く一緒にお茶できる世界が来ますように— バービー (@Barbie_Babiro) April 4, 2020 感染しないための対策はもちろん、今は感染させないための行動も求められる段階まで来ています。感染していないという確証はどこにもなく、不要不急の外出を控えるほか、人との接触を最低限にとどめるなど、一人ひとりが感染させない意識を持たなければなりません。バービーさんの呼びかけは大きな反響を呼び、改めて危機意識を持つ人や、黒沢さんを気遣う声など、さまざまなコメントが寄せられています。・黒沢さんの体調、落ち着いているんですね。早くよくなって、元気な姿を見せてほしいです。・黒沢さんは繊細な人だから、コロナウイルス陽性だったことで、周囲の人に迷惑をかけていないかと気に病んでいそう。・黒沢さんは、自分がほかの人にうつしていないだろうかと自分を責めていそうですね。同年3月31日には、脚本家の宮藤官九郎さんのコロナウイルス陽性報道がされたばかり。1日も早く収束させるためにも、誰もが同じ意識をもって予防対策を徹底していきたいものです。[文・構成/grape編集部]
2020年04月04日2020年4月4日、お笑いトリオ『森三中』の黒沢かずこさんが、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)に感染したことが分かりました。4日現在、肺炎の症状はおさまったものの、味覚や嗅覚の異常が続いているため、黒沢さんは自宅療養をしています。森三中・黒沢かずこがコロナ感染ネットで「心配」「ゆっくり休んで」の声所属事務所の発表によると、黒沢さんは同年3月21日に発熱と味覚などの異常を訴え、都内の保健所へ連絡。複数の医療機関を受診した結果、4月3日夜にコロナウイルスの感染が発覚したのだそうです。黒沢さんの行動に対し、一部のメディアでは「2週間放置していた」といった事実とは異なる報道も…。これに対し、放送作家であり、『森三中』のメンバー・大島美幸さんの夫でもある鈴木おさむさんが、Instagramで反論しました。鈴木おさむ「検査してもらえないのが一番怖い」鈴木さんは、黒沢さんについて「コロナウイルスの疑いを考慮して、26日から仕事を休んでいた」と説明。続けて、黒沢さんがコロナウイルスかどうかの検査をしてもらえず、ずっと苦しんでいたことを明かしました。ネットニュースで二週間放置なんて書いてるものもありましたが、大嘘です。黒沢は、そこから病院に診察に行っても、コロナ検査をしてもらえず。黒沢、自分で保健所に電話しても、その症状だけだと検査してもらえなくて。でも、黒沢は不安で、今週水曜日、いくつめかの病院で、頼み込んで頼み込んで頼み込んで、ようやく検査してもらえました。やっとです。発熱して、体温が高ければ検査してもらえたのかもですが、、、、 これが一番怖いです。検査してもらえない。osamuchan_suzukiーより引用続けて、鈴木さんは「病院が手いっぱいなのも分かります。だから、一人ひとりが気を付けて生活するしかないのです」と訴えました。鈴木さんいわく、3月25日に撮影のため黒沢さんと会っていた妻の大島さんは、濃厚接触者として自宅待機しているとのこと。大島さんはマスクをつけた状態で、夫である鈴木さんや息子さんと距離を取りながら生活しており、現段階で症状は出ていないといいます。鈴木さんは、自宅で仏壇代わりに飾ってある父と祖母の写真に手を合わせる大島さんの姿とともに、療養中の黒沢さんに向けて、エールを送りました。 この投稿をInstagramで見る 鈴木おさむ 放送作家(@osamuchan_suzuki)がシェアした投稿 - 2020年 4月月3日午後8時27分PDT黒沢、早く回復しますように。そして妻、僕、息子、感染しないことを願って。osamuchan_suzukiーより引用鈴木さんの投稿を読んだ人からは、さまざまな意見が寄せられています。・黒沢さんは、きっと周囲への影響を気にして、心を痛めていると思います。・病院も対応に追われて、検査できない状況なのでしょう。みなさんの無事を祈っています。・本当に怖いです…。自分も気を付けなくてはならないと、改めて気を引き締めました。・鈴木さんのように影響力のある人が発信してくれるのは本当にありがたいです。黒沢さんのように、感染の可能性を考え検査しようとしても病院によっては受け付けてもらえないこともあります。コロナウイルスのまん延は勢いを増す一方です。感染していても、無症状のまま身近な人に移してしまう可能性もあるでしょう。一人ひとりが「感染しない・感染を広めない」を心にとどめ、不急不要の外出を避けるなど、行動に移すことが大切です。[文・構成/grape編集部]
2020年04月04日2020年4月4日、お笑いトリオ『森三中』の黒沢かずこさんが、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)に感染したことを、所属事務所が明かしました。発表によると、黒沢さんは発熱後、味覚や嗅覚の異常が続いたことから、複数の医療機関を受診。肺炎の診断を受け、検査をした結果、コロナウイルスへの感染が発覚したそうです。当社所属タレントの森三中 黒沢かずこ(くろさわかずこ 41歳)が新型コロナウイルスに感染していることが判明いたしました。黒沢かずこは3月21日(土)昼に発熱症状が見られ、その後回復しましたが、味覚、嗅覚異常の症状のみが残存し、回復が見られないことから都内の保健所に連絡し、複数の医療機関を受診しておりました。4月1日(水)に受診した医療機関において、CT検査を行ったところ、肺炎の診断を受け、最終的にPCR検査を受診するに至りました。その結果、4月3日(金)夜に新型コロナウイルスに感染しているとの診断結果を受けました。吉本興業株式会社ーより引用4日現在、黒沢さんは肺炎の症状がおさまっているものの、味覚や嗅覚が感じづらい状況が続いており、自宅療養しているとのこと。報道を受け、ネット上では黒沢さんを心配する声が相次いでいます。・まじか…。心配すぎる。・本当に怖いウイルスだ。次から次に芸能界でも感染者が増えていく。・早くよくなりますように。今はゆっくり療養してください。黒沢さんの体調が無事に回復し、再び元気な姿を見せてくれる日を、多くの人が待ち望んでいます。[文・構成/grape編集部]
2020年04月04日お笑いトリオ・森三中の黒沢かずこ(41)が、新型コロナウイルスに感染したことが4日、明らかになった。所属する吉本興業が発表した。黒沢は3月21日昼に発熱症状が見られたが、当日の夕方には平熱に。医師の指導により2日間の自宅療養を経て、3月25日に撮影のため稼働した。しかし、味覚・嗅覚異常の症状が残存し、26日に味覚・嗅覚異常が新型コロナウイルス感染の一つの症状であるとの報道もあったことから、その後の仕事はすべてキャンセルしていた。そして、4月1日に受診した医療機関において、CT検査を行ったところ、肺炎の診断を受け、最終的にPCR検査を受診。その結果、4月3日夜に新型コロナウイルスに感染していると診断された。黒沢は、3月21日以降は平熱に戻っており、肺炎の症状も治まり、咳などの呼吸器症状もないとのこと。だが、味覚・嗅覚が感じづらくなっている状況が続いており、早期回復を目指し、自宅にて療養に努めているという。吉本興業は「医療専門家、行政機関の指導のもと、黒沢かずこの体調管理を徹底してまいるとともに、引き続き、お客様、所属タレント、関係各位の皆様、社員への安全確保を最優先に新型コロナウイルス感染予防、拡大防止を実施してまいります」としている。
2020年04月04日女優の矢田亜希子が1日、オフィシャルブログを更新し、先月31日に亡くなった映画監督・佐々部清さん(享年62)を追悼した。矢田は、「監督、突然すぎてまだ信じられません」と現実を受け入れられない様子で、「1999年の映画、佐野四郎さん監督の『カラオケ』で、助監督さんだった佐々部監督とご一緒して以来」と回顧。「昨年、やっと、やっと佐々部監督の作品にご縁をいただいたことが本当に嬉しくて。。」と、佐々部監督が手掛けた読売テレビ開局60年記念スペシャルドラマ『約束のステージ ~時を駆けるふたりの歌~』(19)に出演したことに触れ、ツーショット写真と共に「たくさんありがとうございました。ずっとずっと大好きな監督です」とメッセージを送っている。
2020年04月02日渋谷・吉祥寺の劇場を3月28日(土)と3月29日(日)全日休館としたアップリンクでは、運営するオンラインの映画館「アップリンク・クラウド」にて、配給作品60本を購入から3か月間2,980円(税込)で観ることができる配信キャンペーンをスタートした。現在、東京都が感染者の爆発的拡大(オーバーシュート)の重大局面を迎えているという報道、小池百合子都知事の今週末の外出自粛要請を受け「アップリンク渋谷」「アップリンク吉祥寺」を3月28日(土)、29日(日)を休館。浅井隆アップリンク代表によれば、「映画館の感染リスクという問題ではなく、人々の行動、特に無症候性キャリア(サイレントキャリア)が起こす人混みでの人から人への感染を防ぎ、オーバーシュートを起こさないことに少しでも役立てばという理由から」という。そこで、外出を控える映画ファンのため、「アップリンク・クラウド」では、『わたしはロランス』などグザヴィエ・ドラン関連作品、『ホドロフスキーの DUNE』などアレハンドロ・ホドロフスキー関連作品、『ブラインド・マッサージ』などロウ・イエ監督作品、黒沢清監督『アカルイミライ』などの邦画、ドキュメンタリー『氷上の王、ジョン・カリー』など、配給作品60本が見放題となる。「外出しなくても映画は観れる!オンライン映画館でアップリンクの映画が60本見放題!」は 3月28日(土)よりスタート。価格:2,980円(税込)購入より3か月間(text:cinemacafe.net)
2020年03月27日自主映画の祭典「ぴあフィルムフェスティバル(PFF)」が新たに設立した映画賞「大島渚賞」の記念上映会が3月20日、東京・千代田区の丸ビルホールで行われ、同賞第1回受賞者である小田香監督の最新作『セノーテ』が上映された。『ニーチェの馬』『サタンタンゴ』で名高いハンガリーの巨匠タル・ベーラが指揮した若手映画作家育成プログラムに参加した“愛弟子”である小田監督が、最新作の題材に選んだのはメキシコ・ユカタン半島の北部に点在し、セノーテと呼ばれる洞窟内の泉。現世と黄泉を結ぶと信じられていたセノーテでは、かつて雨乞いの儀式のために人々が生贄として捧げられていた。小田監督が自らダイビングを学び、セノーテをめぐる歴史と記憶が交差する神秘の水源を撮影した。上映後には小田監督、「大島渚賞」の審査員長を務める音楽家の坂本龍一、審査にあたった黒沢清監督が、荒木啓子(PFFディレクター)の進行でトークショーを実施。坂本は初長編作品『鉱 ARAGANE』で炭鉱に、本作で泉に“潜る”小田監督の作風に興味を示し、「次は空には?」と話題を振ると、小田監督は「お金次第ですが、宇宙から地球を撮りたい」と構想を語った。サウンドデザインに対しても賛辞を送る坂本は「色彩や光と影に加えて、音に対する感覚も非常に鋭いし、挑戦も見受けられる。こういう、すべてを持っている人はなかなかいない」。黒沢監督は「ジャンルとしては、ドキュメンタリーなのか?」と質問をぶつけ、小田監督は「感じたことに忠実というか、体験に沿って撮っている意味ではドキュメンタリーだと思います」と説明した。また、小田監督は今回の受賞を機に、大島監督の作品群をほぼ見直したといい「戦中戦後の大きな問題に対し、怒りを描いていると同時に『これは国民1人1人、君の問題だよ』とおっしゃっているように感じた」と背筋を伸ばしていた。「大島渚賞」は高い志で世界に挑戦した大島監督のように、新しい道を切り拓こうとしている若い映画監督を顕彰する賞で、すでに商業デビューを果たした若手監督を対象とする、まったく新しい映画賞。日本在住の映画監督(劇場公開作3本程度)、原則として前年に発表された作品がある監督を選考対象とし、毎年5監督を選出。その中から審査員が受賞者1名を決定する。この日の記念上映会では『セノーテ』に加えて、大島監督の代表作であり“松竹ヌーヴェルヴァーグ”の言葉を生んだ『青春残酷物語』(1960年)デジタル修復版が英語字幕付きで上映された。
2020年03月20日大友啓史監督最新作『影裏』に出演する松田龍平が、中国の海南島で行われた第2回海南島国際映画祭においてベストアクター(最優秀俳優賞)で初の海外映画賞を受賞したことが分かった。中国の4大国際映画祭のひとつ「海南島国際映画祭」(Hainan Island International Film Festival)は、中国最大のリゾート地・海南島にある三亜、海口、瓊海の3市をつなぐ「島全体での映画祭」を目指し、昨年初めて開催。2回目となる今年は、フランス人女優のソフィー・マルソーがアンバサダーを務め、マスタークラスには黒沢清監督が招待され特集上映も実施した。日本から唯一、今年から新たに創設されたコンペティション部門に選出された本作は、今回12月8日昼(現地時間)にワールドプレミア上映が行われ、キャストの綾野剛、松田さん、大友監督が登壇。綾野さんが中国語で「こんにちは、中国のみなさん、僕のことをガンズと呼んでください」と挨拶すると、会場からは驚きと喜びの声があがり、今回演じた今野役へのアプローチを問われると「まずは演じるというよりもその人物を生きるという感覚が強いです。映画の中でちゃんと生活するということを心掛けました。龍平君との時間が長かったので彼との時間をすごく大切にしました」と回答。一方、松田さんは「この作品は決してわかりやすいエンタテイメント映画ではないので、こうやってみなさんと触れ合える機会を作ってくれた海南島国際映画祭に感謝します」と述べ、大友監督も「映画を上映した後に皆さんの前に立つといろいろなものが伝わってくるものです。自分自身、完成した映画を再発見することにもなり、そういう意味では海南島国際映画祭で多くの人に見ていただけて、僕自身も思うところがあり、とても感謝しています」と挨拶した。そして閉会式前には、3人がオレンジカーペットイベントに参加。綾野さんは「第2回目でこれだけの規模の映画祭を僕は他に知らないです」と盛り上がりに驚きを隠せない様子。「映画は世界の共通言語、ノーボーダーだなと改めて思いましたし、ワールドワイドいろいろな国の方がいらっしゃって、わくわくするしすごく心地がいいです。参加できてよかったです」と喜んだ。続いて、閉幕式でコンペティション部門のベストアクター(最優秀男優賞)に松田さんの名がコールされると、松田さんは驚いた表情を浮かべながらステージへ。「信じられないです。胸がどきどきしています」と心境を明かしつつ、「賞をいただけると思ってなかったので言葉の準備をしていなくて何を言ったらよいか…ただ、海南島国際映画祭に本当にただただ感謝しています。賞をありがとう。それから、映画にかかわった監督をはじめスタッフのみんな、とても素晴らしい賞をいただきました」と感謝を述べていた。『影裏』は2020年2月14日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:影裏 2020年2月14日より全国にて公開©2020「影裏」製作委員会
2019年12月10日「新しい映画の才能の発見と育成」を目的に、1977年から続く自主映画の祭典「ぴあフィルムフェスティバル(PFF)」が12月4日、新たな映画賞「大島渚賞」の設立を発表し、都内で会見を実施。大島監督の妻で女優の小山明子が出席し「ふさわしい人にとって(賞が)活きれば、大島もさぞかし喜んでくれるだろう」と期待を寄せていた。生前の大島監督は1979年からPFFの審査員を務めており、小山は「大島は若い才能が大好きでした。審査する日はたいてい遅く帰ってきて(笑)。若い人たちから刺激をもらっていた」と回想。大島作品について「同じものは作らない信念があり、すごくチャレンジャー。常にワクワクしたいという好奇心、冒険心をもっていた」としみじみ語り、同様に自由に発想する若い映画人を後押しする賞の設立に、感無量の面持ちだった。会見には矢内廣(一般社団法人PFF 理事長、ぴあ株式会社 代表取締役社長)、荒木啓子(PFFディレクター)が同席した。賞設立の経緯について矢内氏は「小山さんからPFFで大島渚賞を作ってほしいと申し出をいただいた。あまりのビッグネームなので、当初はPFFがふさわしいのかと思ったが、『大島の遺志と受け止めてください』と言っていただいた」と説明。また、PFFの審査にあたる大島監督の姿を「新しい才能を発見できる期待をもって、ワクワクしながら審査してくださった」と振り返った。高い志で世界に挑戦した大島監督のように、新しい道を切り拓こうとしている若い映画監督を顕彰する同賞は、すでに商業デビューを果たした若手監督を対象とする、まったく新しい映画賞。日本在住の映画監督(劇場公開作3本程度)、原則として前年に発表された作品がある監督を選考対象とし、毎年5監督を選出。その中から審査員が受賞者1名を決定する。審査員長を世界的アーティストで大島監督の『戦場のメリークリスマス』(1983年)でヨノイ大尉を演じ、初めての映画音楽も手がけた坂本龍一氏が務めるほか、黒沢清監督と荒木氏が審査にあたる。第1回の受賞者は2020年2月発表を予定しており、荒木氏は「映画が難しい状況のなかで、自主映画からその先を目指し、格闘している監督を対象にしている。勇気をもらえるような賞にしたいし、(賞として)育てていきたい」と抱負を語った。取材・文・写真=内田 涼
2019年12月04日主演・蒼井優×黒沢清監督によるドラマ「スパイの妻」が2020年春に放送決定。1940年代の神戸を舞台に、究極のラブ・サスペンスを作り上げる。1940年、神戸。時代の不穏な空気を感じ取っていた貿易商の男は、妻を残し満洲へ赴く。男はそこで偶然目にしてしまった世にも恐ろしい出来事を世界に知らしめなければならないと心を決め、行動に移そうとする。その夫の意志を知った妻は、彼の身の安全と2人の幸せのため、これを阻もうとするが――。『CURE』『散歩する侵略者』など独自の作風から国内外で高い評価を得ている黒沢監督が、自身初となる8K・スーパーハイビジョン撮影の特集ドラマを制作。『寝ても覚めても』の濱口竜介が、野原位、黒沢監督と共に脚本を担当し、戦争という時代の大きなうねりに翻弄されながらも、自らの信念と愛を貫き通そうとする女性の姿を描き出す。主演を務めるのは、結婚報道が大きな話題となった女優・蒼井優。『岸辺の旅』などこれまでも黒沢監督作に出演したことのある蒼井さんは「黒沢監督と組ませていただくのは今回で3度目ですが、主演は初めてなので、とてもうれしいです」とコメント。また「濱口竜介さんたちの書かれた言葉が、映像ではあまり挑戦したことないタイプの口語なので、どういうリズムになるのか、また力のあるキャストの皆さんとどういう芝居になっていくのか楽しみです」と語っている。一方で「古典と言っていい戦時下のサスペンスを最新のデジタル映像で物語ってみる、そんなチャンスが私に訪れたことを大いに喜んでいます」と今回の機会を得た心境を明かした黒沢監督は、「しかも主演は蒼井優さん。彼女なら、歴史的であり同時に最先端でもある風景の中に、何の矛盾もなく存在してくれることでしょう」と期待を寄せている。「スパイの妻」は2020年春、BS8Kにて放送予定。(cinemacafe.net)
2019年10月23日今年で6回目を迎えたミニシアター「新宿シネマカリテ」が贈る映画祭「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2019」のクロージング上映『ゴーストマスター』トークイベントが8月9日に行われ、ヤング ポール監督と脚本を務めた楠野一郎、さらに飛び入りゲストとして、俳優の川瀬陽太が出席した。■海外映画祭に続々出品!映画『ゴーストマスター』は、黒沢清監督に師事し、アメリカ人の父と日本人の母を持つヤング・ポール監督の長編デビュー作。名前だけ巨匠監督と同じである黒沢明(三浦貴大)が、いつか自分の映画を撮ろうという思いのもと、魂を込めて書き連ねていた「ゴーストマスター」というタイトルの脚本に悪霊が宿ってしまう……。長編デビュー作でありながら、ブリュッセル・ファンタスティック映画祭や、シッチェス・カタロニア国際映画祭など、海外映画祭への出品が続々と決定している状況だが、ポール監督は企画を提出したときは「暇だし(映像の現場に対して)うっぷんがたまっていた」と語ると「撮影現場ってものすごく過酷で、労働環境はいまだに悪い。だからと言って好きだからやめられない……。そういう思いが根本にあったので、劇中に出てくる描写は結構リアルです」と作品のあらましを説明する。企画の段階では、低予算のホラー映画を作っている人たちの話で、現場でオカルト現象が起こるも、ホラーを作っているから「大丈夫でしょ」と言っているうちに、大惨事になるという話だったが、脚本家の楠野さんのアイディアで「壁ドン映画」が舞台になったという。それだけに楠野さんは「『壁ドン』のシーンで笑ってもらえるかどうかが不安だった」と話していたが、客席の反応は上々だったようだ。■ホラー、コメディ、SF、ラブストーリー……。一筋縄ではいかない作品ホラー、コメディ、SF、ラブストーリーなどなど、さまざまな要素が詰まった作品だが、ポール監督は「テーマはつぎはぎ。いろいろ組み合わさっているけれど、根本は青春映画だと思う。映画に憧れていた青年の光と影。抑圧され、日々不満を抱えている人の思いがスパークされる映画にしたかった」と述べると、楠野さんも「トーンでいうと、サム・ライミの世界観が面白いと思えるか」と作品のポイントを挙げていた。イベント中盤には、黒沢の上司である監督役の川瀬さんがトークショーに飛び入り参加。トークショーを見ていたという川瀬さんは「調子よくしゃべっていましたが、撮影初日に緊張で倒れたんですよ」と裏話を暴露。さらに「(部下が三浦演じる助監督の黒沢なので)ずっと『黒沢!』って絶叫するのは、黒澤明さんもいるし、黒沢清さんもいるし、後ろめたさでいっぱいだったんですよ」と発言し、客席を笑わせていた。ポール監督は「まじで倒れて、これで仕事なくなる、別の仕事やることになるなと思いました」と話していたが、川瀬さんは「この映画は、僕はポールくんの物語だと思っていました。彼の船出として大事な映画。是非よろしくお願いします」と愛のあるメッセージを送っていた。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ゴーストマスター 2019年12月6日より新宿シネマカリテほか全国にて順次公開©2019『ゴーストマスター』製作委員会
2019年08月09日今年で41回目を迎える『ぴあフィルムフェスティバル(PFF)』のラインナップ発表会見が8月1日、都内で行われ、数々の話題作で日本映画界に旋風を巻き起こす山下敦弘監督が『PFF アワード 2019』最終審査員を務めることが発表された。「以前PFFに応募しようと思ったら、ちょうど『どんてん生活』が特別上映されることになって(笑)、応募ができなかった。だから、感慨深いです。若手の人生がかかっていますし、良いところを探しながら、しっかり審査したい」と意気込みを語った。応募総数495本の中から、入選を果たした18本がグランプリ他各賞を競う『PFFアワード2019』。残る4名の最終審査員は、後日発表される予定だ。PFFディレクターを務める荒木啓子氏は「例年と同じく、撮らなくちゃという切実さがある作品が残っているので、傾向といったものはない」とコメント。一方、「18本中8本が、関東圏外からの応募というのは、今までにない多さ。また、長編が減っており、短編、中編が増えている。PFFは時間の制約がないが、海外を見据えるのであれば、時間に対し、より意識的になるべき」と指摘した。また、『PFF アワード 2019』に加えて、「より多彩な企画を展開する」といい、招待作品部門として『劇場版ガンダム Gのレコンギスタ I 行け!コア・ファイター』の特別先行上映を発表。総監督を務める富野由悠季氏を招いたトークイベントも行われる予定で、「若い作家たちに、“映画人”富野由悠季さんの言葉を聞いてほしい」と語った。さらに2本の日本初上映作品を含む7作品が顔をそろえる「凄すぎる人たち~カッコいい女編・諦めない男編」、文化を通してアフリカ系アメリカ人の歴史を紹介する「ブラック&ブラック~映画と音楽~」。“長編デビュー作”にスポットをあてる「巨匠たちのファーストステップ」が15年ぶりに復活し、バリー・ジェンキンス監督のデビュー作『メランコリーの妙薬』の日本初上映や、『息もできない』のヤン・イクチュン監督によるトークイベントが行われる。2015年から始まった『PFFスペシャル講座 映画のコツ』、今年のカンヌ映画祭批評家週間短編コンペティション部門で上映された9本を日本初上映する『カンヌ映画祭批評家週間って何?』の実施も決定した。そして今年6月に急逝した在仏の映画プロデューサー、吉武美知子さんを偲ぶ「追悼・吉武美知子プロデューサー~フランスと日本を繋ぎ続けた人~」も決定。吉武さんが製作に尽力した『TOKYO!』(監督:ミシェル・ゴンドリー、レオス・カラックス、ポン・ジュノ)、『ダゲレオタイプの女』(監督:黒沢清)、『ライオンは今夜死ぬ』(監督:諏訪敦彦)が上映される。会見には、吉武さんと長くタッグを組んでいた諏訪監督が駆けつけ、「現場が好きで、人と一緒に何かをするのが好きで、自然とプロデューサーになった人。日本とフランスの橋渡しをしたいと思っていて、まだ始まったばかりだった」と故人をしのんだ。取材・文・写真:内田 涼『第41回ぴあフィルムフェスティバル』●開催概要第41回PFF会期:9月7日(土)から21日(土)まで ※月曜休館会場:国立映画アーカイブ(旧東京国立近代美術館フィルムセンター)●PFFアワード各賞(*2018年実績)グランプリ(副賞100万円)準グランプリ(副賞20万円)審査員特別賞(副賞10万円/3作品)映画ファン賞(ぴあニスト賞)、エンタテインメント賞(ホリプロ賞)、ジェムストーン賞(日活賞)、観客賞特別設置:ひかりTV賞●チケット情報前売券は、チケットぴあにて8月10日(土)より発売(C)創通・サンライズ
2019年08月01日●前田敦子は他のメンバーと「全然違う」原作に頼らず、果敢にオリジナリティを追求する「オリジナル映画の担い手たち」。インタビュー連載の第9回は、前田敦子が主演を務める映画『旅のおわり世界のはじまり』(6月14日公開)でメガホンを取った黒沢清監督の真髄に迫る。前田演じるテレビリポーター・葉子は、“幻の怪魚”を探すウズベキスタンロケに臨みながらも夢と現実の狭間で葛藤し、彼女を取り巻くスタッフたちも、予定通りに進まない異国ロケにいらだちを募らせ始める。数々のオリジナル作を手掛けてきた黒沢監督は、どのような思いでこのスタッフ心理を描いていったのか。そこには、「本当の仕事」の矜持と、「オリジナル映画の恐怖」が深く関係していた。○■「テーマ」が先にあることはない――日本とウズベキスタン合作映画のオファーで、プロデューサーからは「物語は自由」と言われたそうですね。具体的な条件は、「ウズベキスタンで撮る」「どこかでナヴォイ劇場を入れてほしい」の2つぐらいでした。とは言っても、ウズベキスタンの文化に深く根ざした物語を考えるのは、とてもじゃないけど時間が足りない。日本で詳しい資料が手に入らなかったので、現地で取材すると何カ月……何年もかかるかもしれない。最初は、「どうしようか……」と悩んだのですが、主人公の設定によってはウズベキスタンの現状とリンクしなくても成立するかもしれないと。そこで思いついたのが、バラエティの旅番組でした。――確かに旅番組は、「現地を知らない人」に伝えることも目的ですよね。これまで、映画祭に招待されて海外のいろいろな国に行ったのですが、その国を深く知らなくても、困ったり、面白い出来事があったりするんですよね。そういう経験もあったので、まずはざっと物語を考えて進めてみよう、となったんです。――特にテーマは考えなかったのでしょうか?これまでの映画もすべてそうなんですが、「テーマ」が先にあることはないです。「テーマ」は徐々に見えてくるもの。原作があってもなくても、それは同じです。具体的な場所があって、そこに人物がいて、物語の流れがある。そこにどのような「テーマ」があるのかは、撮影が終わって分かることもあるんですよ。――今回は、どのあたりで見えてきたんですか?脚本が完成した頃には前田敦子さんで撮れそうだと分かっていて、テーマを言葉ではっきり認識していたわけではないのですが……海外にポツンと立った人、仕事場で自分の義務を果たす以外は関係を持とうとしない人、自分の周りに高い塀を築いた人。そんな人間が、いかに壁を乗り越えていくのか。そこは大きなテーマになるだろうと考えました。徐々に見えてきたことなので、それがいつなのか判断するのは難しいですね。○■脚本で「当て書き」をしないワケ――取材に備えて『Seventh Code』(14年)を改めて観たのですが、監督がおっしゃっている通り、前田さんには特有の孤独感が漂っていました。『Seventh Code』で、「やっぱりこういう役が合っている」と確信しました。僕は、AKB48についてはあまり知らなかったのですが、AKB48関係のいろいろな映像やニュース、歌っているところも含めて見た時、あれだけ多くのメンバーが並んでいる中でも他と全然違う。「面白い存在」というのが彼女の第一印象で、女優を目指していると聞いて、チャンスがあれば一度撮ってみたいと。孤高な存在として撮るのが一番彼女に合っていると何となく思って。本人にこれを伝えると、「私、全然そうじゃないですよ」と言われるんですが、そこにこそ個性があると確信していました。――そのような役者さんが背負っているもの、背景は起用する上で重視されていますか?そうですね。でも、前田さんは一緒に仕事をする前からイメージを持っていたので特殊な例だと思います。多くの場合は、やってみないと分からない。撮影前に出演作を見て、「なんとなくこういうイメージかな」と先入観を抱いて仕事をしてみると、「全然違った」ということは結構多い。またそれも面白いんですけどね。オリジナルであれ、原作であれ、向き合い方は同じ。基本的に俳優との出会いは縁、偶然です。こちらがいくら思っていても、別の人に代わることだってある。イメージしていたキャスティングと異なっても、「これはこれでいいね」と切り替えて撮影していくのが監督の仕事です。――撮影に備えて出演作をご覧になるということは、意識的に先入観を作っていらっしゃるのでしょうか?通常、脚本を書く時に「誰が演じるのか」と意識することはありません。ただ、先程も言った通り今回は特殊で、前田さんをイメージしていました。フラットな状態で脚本を書き上げると、プロデューサーとキャスティングを話し合う中で候補者が絞られていく。出演者が決まると代表作を見返してから、ドキドキしながらその方とお会いします。――オリジナルの場合は、脚本を書いている段階で無意識に俳優や知り合いの人物を思い浮かべてしまいそうな気がしますが……?若い頃は、そんなこともありました。近年は、誰でも、どうとでもなるように書いています。極端なことを言うと、20代でも50代でもいいし、性別が違っても構わないくらい。実際に、「女性の方がいいかもしれない」と男役から変更したこともあります。●監督の狙いを大きく曲げる“ある力”――なぜフラットな状態で書くようにしているんですか?書くことは大したことではないんです。書かないと物事が進まない。映画監督としての本当の仕事は、スタッフとキャストが決まって、撮影する行為。その時に持てる力を全部出したい。脚本はそのスタートラインに過ぎないので、「これがどのような人物になるのか」という“お楽しみ”でもあるんです。脚本で出来上がってしまうと、撮影が面白くないんですよ(笑)。自分が撮る映画の脚本ですから、それでいいんだと思います。脚本だけの仕事の場合はそこに思いや狙いを込めるのでしょうが、僕の思いや狙いはずっと後です。――そういえば、染谷将太さんが、「これが一体どんな映画になるのか、自分をどこに連れていってくれるのか、最初はまるでイメージできませんでした。自分の想像力の限界すら感じてしまったほど……要するにそれは、僕にとってとても面白い台本でした」とおっしゃっていましたが、監督も同じ感覚ですか?染谷くんにそう言っていただけるのは、大変うれしいですね。僕自身、脚本を書いた時点でどんな映画になるのか分からない。どんな映画にするのか、それは僕の監督としての仕事、楽しみでもあります。脚本の時点で、それが分かるわけがないというのが本音ですが、あまりワケが分からないものを書いても仕方がない。人に読ませるものですから、ある程度はどのような物語か分かるように書きますが、どのような映画になるのかは僕自身分かってないんですよね(笑)。――(笑)。その「監督の仕事」が始まる現場が、今回はウズベキスタンでした。予め押さえていた場所が、突然撮影NGになったりしたそうですが、いよいよ勝負という時に相当なストレス、負担になるだろうなと今お話を聞いて感じます。まぁ、経験ですね。慣れちゃいました(笑)。前日にNGになったこともあって、「さて、どうしようか」と大変緊張する瞬間でもあるんですが、実は映画作りにおいての良い面でもあって。映画作りは、僕一人でやっているわけじゃない。みんなでやっているものです。「困っていること」はみんな同じなので、「こっちはどうですか?」とかみんなもいろいろ考えてくれるわけです。だから、代わりの場所も自然と見つかる。それが、最初に予定していたところよりも良かったりするんです。――まさに劇中の番組クルーとも重なりますね。そうですね。映画作りも同じで、それが面白いところでもあるんです。――ディレクター役を演じた染谷さんは、監督をイメージして演じたそうですね。自分をそこまで反映させたつもりはないんですが、自分以外のディレクターが何をやっているのか、あまり知らないので(笑)。○■オリジナル脚本で直面する恐怖――監督は、不測の事態に直面しても動じない方だとも聞きました。経験を積んで、次第にそうなっていったんですか?もちろん、経験によるところは大きいと思います。でも、動じていますよ(笑)。結果的にうまく解決されている……といいますか。そうやって何となく、うまくいくもんなんですよね。急遽変更があっても、あとで見返した時に「これはえらくいいじゃないか!」と盛り上がることもあるので(笑)。それを経験すると、どんなことがあってもわりと気楽でいられます。――前田敦子さんは、監督からの指示が「こうしてください」ではなく、「ここは必要ないです」だったことがすごくありがたかったそうです。脚本と同様に、演出もあまり決め込まずに進めていらっしゃるんですか?他の監督は、そんなに細かく言ってるのかなぁ(笑)。でも、全然言わない人もいると聞きますし、自分では平均的だろうと思っています。前田さんのように、どのシーンでも全力を出してくれる俳優さんであれば、「マイナス」していくことで十分成立します。もちろん、すぐに最高の力を出せない方であれば、「プラス」でお伝えすることもあります。――そこは役者さん次第なんですね。さてそろそろお時間です。監督の仕事において、オリジナル映画はどのような位置付けでしょうか?原作映画であろうが、オリジナル映画であろうが、誰かが書いた脚本の映画であろうが、究極的には同じであると考えています。ただ、映画はいろいろな人の力が加わってできているもの。監督の立場では、いろいろな人の才能をうまく使って進めていくのが理想です。現場のスタッフや俳優は最大の力になりますが、時として撮影現場に関係のない“ある力”が働くことがあって、それが監督の狙いを大きく曲げてしまうことがあるんです。これは時にですが、原作者の強い意思が現場で働く場合がある。原作をうまく消化して、ほとんどオリジナルのような気持ちで撮影現場に臨めればいいのですが、その強い意思がマズイ方向に作用する場合があるんですよね。余計な力が働かないという点では、オリジナルの方が整理しやすいと思います。ただ、脚本を完成させる作業でいうと、オリジナルは理想ですが結構リスキーなんですよ。――リスキーといいますと?ちょっとした障害、例えば一言のセリフが思い浮かばないとか、そういう事態に直面した場合は、すべてがゼロになってしまう可能性がある。原作だと、一度は原作に戻って考える拠り所がありますから。オリジナル脚本の場合は、「間違っていたのかもしれない……」とゼロになってしまう恐怖があります。先程も言いましたが、脚本が完成した後が僕の本当の仕事。セリフの1つぐらい、大したことではないんですよ。現場で変えてしまってもいいんですけど、脚本で詰まって進まなくなるということはよくあるんですよね。オリジナルで書いていると、なかなか人任せ、おおらかになれません(笑)。■プロフィール黒沢清1955年生まれ、兵庫県出身。1983年、『神田川淫乱戦争』で商業映画デビュー。『CURE』(97)で世界的な注目を集め、『回路』(00)では、第54回カンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞を受賞。以降も、第56回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された『アカルイミライ』(02)、第64回ヴェネチア国際映画祭に正式出品された『叫』(06)など国内外から高い評価を受ける。また、『トウキョウソナタ』(08)では、第61回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞と第3回アジア・フィルム・アワード作品賞を受賞。近年の作品に、第8回ローマ映画祭最優秀監督賞を受賞した『Seventh Code』(14)、第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門監督賞を受賞した『岸辺の旅』(15)、『クリーピー 偽りの隣人』(16)、フランス・ベルギー・日本の合作映画の『ダゲレオタイプの女』(16)、『散歩する侵略者』(17)、ドラマ『予兆 散歩する侵略者』(17/WOWOW)などがある。
2019年06月27日日清食品は24日、バーチャルYouTuber・輝夜月(かぐやるな)を乗せた「日清焼そばU.F.O.」を宇宙へと打ち上げ、世界最高高度からの生配信でギネス世界記録に挑戦する「日清焼そばU.F.O. SPACE CHALLENGE」を実施。これまでの記録だった高度18.42kmを上回り、見事ギネス世界記録を達成した。1976年に発売した「日清焼そばU.F.O.」について、ブランド名から連想される“宇宙”にまつわる様々なキャンペーンやプロモーションを展開してきた日清食品。今回、世界で初めてUFOが発見されたという6月24日“UFOの日”に、“宇宙”を目指すプロジェクトに挑戦した。同プロジェクトは、2016年にHUAWEI社が樹立した「スマートフォンによる中継を行った最高到達高度」のギネス世界記録(高度18.42km)の更新を目指し、高高度気球を用いて宇宙を目指すというもの。安全に配慮して世界一人口密度が低い国であるモンゴルの中でも、より人口密度が低いトゥブ県で行った。都内で行われた中継イベントでは、ニッポン放送アナウンサーの吉田尚記、作家・JAXA宇宙教育センター指導員の吉田巧氏、そして、宇宙へと旅立った機体「U.F.O.1号」に使用された割り箸を提供したロックバンド・マキシマム ザ ホルモンが駆けつけ、その模様を見守った。そして、ギネス世界記録認定の条件、「18.42km以上の高さでスマートフォンを使って撮影」、「最低でも30秒間ビデオのライブストリーミング(中継)を行うこと」をクリアした瞬間、「打ち上げ成功!!」と発表。立ち会っていたギネス公式認定員の審査もクリアし、見事ギネス新記録に認定された。「頑張るよー!」と意気込んでいた輝夜月は、「やったー!」「ありがとうございます!」と大喜び。見守っていたマキシマム ザ ホルモンや吉田アナも「すげー!」「すごい」「感動する」と大興奮だった。また、輝夜月は「地球は青いです」と話し、吉田アナから「パクリ」とツッコまれると爆笑していた。
2019年06月24日日清食品は24日、バーチャルYouTuber・輝夜月(かぐやるな)が搭乗する「日清焼そばU.F.O.」を宇宙へと打ち上げ、世界最高高度からの生配信でギネス世界記録に挑戦するプロジェクト「日清焼そばU.F.O. SPACE CHALLENGE」を実施する。1976年に発売した「日清焼そばU.F.O.」について、ブランド名から連想される“宇宙”にまつわる様々なキャンペーンやプロモーションを展開してきた日清食品。そして今回、世界で初めてUFOが発見されたという6月24日“UFO の日”に、「日清焼そばU.F.O.」が長年想い焦がれていた“宇宙”を目指すプロジェクトに挑戦する。ギネス世界記録挑戦の模様は、24日11時30分より「日清焼そば U.F.O.」公式ツイッターアカウントのTwitterLIVEと、輝夜月公式YouTubeチャンネルで生配信。あわせて、打ち上げ場所であるモンゴルと中継を結び、打ち上げ前の輝夜月の様子や、「日清焼そばU.F.O.」発射の瞬間も伝える。
2019年06月24日高良健吾主演の問題作『アンダー・ユア・ベッド』から、スペシャルメイキング映像と場面写真が解禁。さらに、ひと足早く本作を鑑賞した、高良さんや安里麻里監督とゆかりの深い廣木隆一監督、黒沢清監督から応援コメントも到着した。黒沢監督、塩田明彦監督の助監督を経て、『バイロケーション』『劇場版零~ゼロ~』 『氷菓』 などを手がけてきた期待の安里監督が放つ本作。今回解禁となったメイキング映像は、高良さんがどのようにして三井直人という孤独な男と向き合いながら演じたか、現場での徹底した役作りと集中力が明かされる。メイキングのカメラが、それ以上は近寄れなかったことが読み取れる、本作の独特な空気感と距離感に注目だ。マネキンに向かって香水…執着が垣間見られるシーンも「よーい!」とカメラが回り始めた瞬間、無表情だった高良さんの顔は一変。満足感と幸福感に溢れた表情で、坂道をスイスイと登る笑顔が印象的なこちらのシーンは、大学生時代、三井が人生で初めて名前を呼 んでくれた千尋(西川可奈子)とのある約束を果たすため、グッピーと水槽を持って彼女の自宅に向かうワンシーン。本作に度々登場するグッピーは11年前に2人を結び付けたきっかけであり、再び2人を再会させ、物語を展開させる重要な役割を担っている。三井が小学2年生のとき、初めて母親に買ってもらい繁殖を繰り返したグッピーは、いまでは34 代目。ひとり物静かにグッピーを見つめる飼育シーンは、ここまでに至る孤独な年月の長さと重さと深みを幾重にも感じさせるものだ。続いて自室にて、11年前に千尋をコーヒーに誘ったときと同じ柄の可憐なワンピースを着せ、サラサラな長い髪のウィッグを被せた無機質なマネキンに向かう三井。当時の千尋と同じ香水を“シュッ!シュッ!”と吹きかける音だけが響く。その背中は人生でたった一度だけ味わった幸せな瞬間にすがり、いまでも鮮明に脳裏に焼き付いている千尋の姿を具現化し、近くで感じていたいという異常行動に図り知れない執着が垣間見られるシーン。そして、メイキング映像の最後には、孤独と絶望をいっぱいにため込んだ三井が、一筋の光にすがろうとするも、理想と現実の間に生まれた“大きなズレ” を受け入れられず、自分自身との葛藤に押しつぶされそうな心情に、高良さんが眉をひそめ、唾を飲む一幕が…。生まれてからずっと家族や学校 、誰からも存在を忘れ去られ孤独に生きてきた男の行末の姿を象徴する、辛く重たいシーンとなっている。本作は、三井を演じる高良さんのナレーションと共に進んでいくモノローグ映画。高良さんは撮影前にナレーションを撮った段階から、すでに「三井だ!」と思わせる声の雰囲気があり、周囲を圧倒させたという。さらに、撮影日でない日も撮影現場に現れた。三井が自分の部屋から千尋の部屋を覗いているシーンで、三井の撮った写真や三井の視線の撮影のため、本人の出番はなかったが、自らの意思で現場に参加するという作品作りへのこだわりを見せた。撮影全体が終了した後の、アフレコの際に高良さんは「三井をあの後もひきずっていて、友達から声小さっ!って言われました」と笑顔で明かしている。心身共に辛く、負担が重くのしかかる題材なだけに、緊迫した撮影現場で役者たちがいかに集中し、撮影に没頭していたかが随所に伝わるメイキングとなっている。高良健吾&安里麻里監督の“師”がコメント!廣木隆一監督他人の人生を覗く時、それは相手の人生に深く関わること。ベッドの下の健吾の眼差しは一つの答えを見つけ出す。時には戸惑い、悲しさに満ちている。黒沢清監督とにかく、高良健吾の変質者ぶりと西川可奈子の薄幸ぶりが凄まじい。こんな二人が出会って、いいことなどあるはずがないと暗澹たる思いでいたら、いつの間にか何としても幸せになってくれと祈っていた。実に巧妙にできた極限のラブストーリーであった。『アンダー・ユア・ベッド』は7月19日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:アンダー・ユア・ベッド 2019年7月19日より、テアトル新宿ほか全国にて公開予定Ⓒ2019 映画「アンダー・ユア・ベッド」製作委員会
2019年06月18日シルクロードを舞台に黒沢清監督が描く、日本×ウズベキスタン初の合作映画『旅のおわり世界のはじまり』。現在公開中の本作では、主演・前田敦子の衣装にぜひ注目してほしい。本作で前田さんが演じているのは、舞台で歌うという夢への情熱を胸に秘めながらも、TVリポーターの仕事を続ける主人公・葉子。劇中では、理想と現実のズレに違和感を感じる葉子が、番組クルーと共に取材でウズベキスタンを訪れる。ウズベキスタンに約1か月滞在しロケを敢行した本作では、日本では見られない雄大なシルクロードの風景からバザールの雑踏など現地の空気を感じられ、まるでウズベキスタンを旅しているような体験ができる。そんな旅好きも必見の本作。今回はTVリポーターという職業柄、海外を飛び回る葉子の服装に注目!旅する国に合わせて服をチョイス! 「エスニックな服とストール」劇中では、タシケントにあるウズベキスタン最大のバザールなど、現地の人が実際に生活している場所へ足を運んで取材をするシーンも登場しており、葉子も街の雰囲気に馴染むようなエスニック調の花柄チュニックやワンピースを着ている。また、旅する国の雰囲気に合わせるのもいいが、その土地の気候も要チェック。ウズベキスタンは昼夜の気温差が激しく日差しも強いため、葉子は大判のストールを日除けに使ったり、羽織ったり。万能さを発揮してくれるストールは、旅のお供の必須アイテムかも。おしゃれしたいけど荷物は軽くしたい…着まわしのきく「デニムジャケット」荷物がかさばるのは嫌だけど、せっかくの旅先だからシーンに合わせたおしゃれも楽しみたい…と悩む人も多いはず。劇中で葉子は、どんな服とでも合わせやすく着まわしのきくデニムジャケットを持参。ワンピースの上に羽織ったり、夕食を求めて街を散策する際には、ラフなTシャツとショートパンツに合わせてみたり。変わりやすいウズベキスタンの気温対策もバッチリだ。動きやすさが一番! 「スニーカー」そしてたくさん歩く旅の足元は、歩きやすいスニーカーがマスト!ワンピースやショートパンツを履いている葉子は、靴下もおしゃれ。赤色のワンピースに黄色の花柄に合わせた黄色い靴下がワンポイントで映えている。おしゃれだけど動きやすい、まさに旅にはピッタリのファッション!魅力が満載の葉子の旅ルックにも注目しながら、彼女と一緒に「心の冒険」に出てみてはいかが。『旅のおわり世界のはじまり』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:旅のおわり世界のはじまり 2019年6月14日よりテアトル新宿、渋谷ユーロスペースほか全国にて公開Ⓒ2019「旅のおわり、世界のはじまり」製作委員会/UZBEKKINO
2019年06月16日『岸辺の旅』『散歩する侵略者』の黒沢清監督の最新作『旅のおわり世界のはじまり』が本日から公開されている。本作は海外ロケにやってきたレポーター・葉子が主人公の物語を描いているが、黒沢監督は「脚本を書いている初期の段階から、主人公には歌ってもらおうと思っていました」と振り返る。なぜ、本作で主人公は異国の地で歌うのだろうか?彼女が歌う時、そこにはどんな状況が出現するのだろうか?バラエティ番組のロケ撮影のためにウズベキスタンにやってきたレポーターの葉子(前田敦子)は、異国の地を散策して迷子になったり、将来の夢について考えたり、遠く離れた恋人と連絡を取り合ったりしながら、淡々と日々の仕事をこなしている。やがて彼女はいくつかの出来事を経験し、自身の新しい扉を開くことになる。全編をウズベキスタンでロケ撮影することになった黒沢監督は、主人公の葉子が異国の地で徹底的に“孤独”になっていくように物語を紡いでいる。撮影隊との関係は“仕事限り”のもので、ひとりの時間になっても周囲と言葉は通じず、行く先は知らない場所ばかりだ。「そうなるのは僕の中では必然でした。撮影隊が主人公の物語にはいろんなパターンがあると思うんですけど、自分も撮影する側にいるので分かるのですが、スタッフ同士で衝突が起こったり、ドラマが起こるようなことは普通はないんです(笑)。もちろんドラマがあってもいいんですけど、あくまでも仕事ですから、やるべきことをやって、終わったら自分だけの世界に帰っていく。それが僕にとってのリアルです。だから主人公が撮影隊の中にいることでますます孤立した状況になることは分かっていましたし、葉子が他の人とあまり交わらず、たったひとりですべてを解決していくことは最初から決めていました」振り返れば、葉子だけでなく、過去の黒沢作品でも多くの主人公が孤独な状況に置かれてきた。「意識的に孤独をテーマにしているわけではないんですけど、魅力的な主人公や、ある人間がある状況に陥ってそれを何とか乗り越えていくような物語を考えた時に、自然と主人公は“たったひとり”になってしまう……なぜなんでしょうね。僕自身はいろんな人の力を借りていて、とてもひとりではやっていけないんですけど(笑)、映画の中の登場人物、それも魅力的な主人公は“ひとり”であらゆる状況を乗り越えていくことに魅力を感じます。それに主人公が何かしらの大変な目に遭うとなった場合に、ハリウッドのように予算があれば宇宙人が攻めてきたりするんだと思いますが、そんな突飛なことが起こせない環境で主人公がツラい目に遭うにはどうするのか考えると……まずは“孤独な状況”になるのが一番わかりやすくてリアルなドラマづくりなのかもしれません。この映画はホラーではありませんが、主人公は何かにおびえ、警戒し、ある種のサスペンスの中に置かれている……そういう映画しか思いつかないんです(笑)。でも僕にとって映画とはそういうものです。スピルバーグだってどんな題材であっても主人公が大変な状況に陥るところから始まりますよね。映画をつくる人間はみな、そういう考えになってしまうのかもしれません」日本から遠く離れた場所で、葉子は孤独な状況に置かれ、さらに黒沢監督の言葉を借りると“大変な目”に遭うことになる。それでも彼女は前へ進むことをやめない。これまでの黒沢作品がそうであったように、どれほど状況が厳しくても、仮に世界が終わってしまったとしても、主人公は孤独なまま前へと進んでいく。そしてその結末には何らかの“希望のようなもの”が待っている。「今回の作品でも当然のようにそうなりました。いま改めて思ったことですが、脚本を書いている初期の段階から、主人公には歌ってもらおうと思っていました。ミュージカルという言い方だとちょっと違うんですけど、ただ歌っている人を撮っているのとも少し違う。どこからか音楽が流れてきて、それに合わせて主人公が歌いだす。僕はこういうシーンが大好きで、なぜ音楽に合わせて登場人物が歌いだすことが、こんなにも気分の高揚を生むのか考えていたのですが、ひとつ言えるのは、流れてくる音楽というのは本来は観客にしか聞こえていない映画音楽で、主人公のいる場所では流れていないものです。ですが、それに合わせて登場人物が歌うということは、登場人物にもその音楽が聞こえていることになります。つまり、その瞬間、前田敦子がいる“あちらの世界”と劇場で観ている観客とが共通の音楽を聞いていることになる。ふたつの世界が結ばれるわけです。それが何ともいえない感銘を生むと思うんです。たぶん、音楽が聞こえてきて主人公が歌う瞬間、主人公も観客も“私は孤独ではない”と思うのかもしれません」孤独な状況に置かれた主人公が数々の出来事を経験し、危機的な状況をひとりでくぐり抜けて最後に歌いだす時、主人公の葉子と、それを観ている観客は孤独な状況からそっと抜け出し、そこに希望のようなものが出現するのではないだろうか。ちなみに本作では希望のようなものを“世界のはじまり”と呼んでいる。『旅のおわり世界のはじまり』公開中
2019年06月14日子役からキャリアをスタートさせ、『寄生獣』『空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎』など多くの作品で主演を務める染谷将太。話題の「聖☆おにいさん」では、コミカルな役どころもこなす染谷さんが出演する映画『旅のおわり世界のはじまり』がいよいよ来週6月14日(金)より公開を迎える。本作は、主演・前田敦子演じる“舞台で歌う”という夢を胸に秘めたテレビリポーター・葉子が、番組のクルーと取材でウズベキスタンを訪れ、異国での様々な出会いによって成長していく姿が描かれた黒沢清監督最新作。染谷さんが黒沢作品に出演するのは、『リアル~完全なる首長竜の日~』「予兆 散歩する侵略者」(『散歩する侵略者』のスピンオフドラマ)に続いて、今作で3作目。演じるのは、番組の撮れ高を第一に考えるディレクターの吉岡。マイペースなウズベキスタンの人々に対し、思い通りにいかない出来事には金で解決しようとしたり、葉子に無理を平気で強いるドライなキャラクターだ。そんな葉子を追い詰めていくような役でもあるが、染谷さんは「後半では、彼のあり方が少し変化する」と明かし、「葉子に対して優しさを見せたり、ちゃんと人として向き合って話す瞬間も出てきます。脚本を読んだときからそこが好きでした」と、お気に入りのポイントを語る。そして吉岡を演じるにあたり、黒沢監督をイメージしていたそうで、「もちろん黒沢監督は吉岡みたいにひどい男じゃないですし、パワハラっぽい言動も一切ありません」と前置きしつつ、「もっと根っこにある佇まいの部分。たとえば、仕事をテキパキと仕事を進めながら、どこか手持ちぶさたに見えるところとか。台本片手に現場をウロウロしてる感じとか。あとは立ち姿、カバンの掛け方など、ディティールも」と参考にした部分を明かしている。なお、過去に出演した黒沢作品『リアル』「予兆」は、原作のある作品であり、黒沢監督オリジナル脚本に触れるのは、本作が初めて。まず脚本に目を通した染谷さんは「これが一体どんな映画になるのか。自分をどこに連れて行ってくれるのか、最初はイメージできませんでした。自分の想像力の限界すら感じてしまったほど…」とその衝撃をふり返り、「要するにそれは、僕にとってとても面白い台本でした」と脚本の段階からすでにワクワクしていたようだ。黒沢監督をイメージしたという吉岡はどんなキャラクターに仕上がっているのか?本作は映画ファンはもちろん、染谷将太ファンも必見の映画になりそうだ。『旅のおわり世界のはじまり』は6月14日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:旅のおわり世界のはじまり 2019年6月14日よりテアトル新宿、渋谷ユーロスペースほか全国にて公開Ⓒ2019「旅のおわり、世界のはじまり」製作委員会/UZBEKKINO
2019年06月07日女優の前田敦子が3日、都内で行われた主演映画かっこかっこ旅のおわり世界のはじまり」(6月14日公開)の完成披露舞台あいさつに、共演の加瀬亮、柄本時生、メガホンをとった黒沢清監督とともに登壇した。ウズベキスタンで全編ロケ撮影された本作は、観客も一緒に異郷を旅しているようなシルクロードの美しい風景の中で描かれる旅の物語で、"舞台で歌う"という夢への情熱を胸に秘めたテレビリポーターの主人公(前田)が、番組クルー(加瀬、染谷将太、柄本)と取材のためにウズベキスタンを訪れ、異国での様々な出会いによって成長していく姿を描く。約1カ月間に及ぶウズベキスタンでの撮影や、歌唱シーンの撮影など、いろいろな挑戦をした前田。オファーがきた際に「歌を歌ってください」という話もあったそうで「1度ミュージックビデオを監督に撮っていただいたことがあったので、そういう感じかなと思っていたら『愛の讃歌を歌ってください』って。しかも『アカペラで歌って』って言われて…」と戸惑ったようだが、「でも"監督が言ってくださっているんだったらやるしかない"と思ったので、『すぐにボイトレを始めさせてください』とお願いして、3ヶ月くらい特訓をしていただいたんですけど、それもすべてひっくるめて、すごく贅沢な時間でした」と充実した表情を浮かべた。また、標高2,443メートルの山頂で「愛の讃歌」をアカペラで歌唱したという前田は"うわぁ…"と思うことがあったことを明かし「(撮影のない) 加瀬さんが撮影を見に来てくれたんですけど、それがプレッシャーでしかなくて(笑)。『なんでこの人来るの』って言えないじゃないですか(笑)。もう、無視していたんですけど、なんで見てるんだろうって…(笑)」と加瀬に苦情を言って会場を沸かせ、なぜ見に行ったのか追及された加瀬は「単純に歌を聞いてみたいなと思って(笑)。本当にすみません」とタジタジになっていた。さらに前田は、ウズベキスタンで行われたクランクイン前の食事会で求婚されたそうで「トイレに行こうと思って1人で外に出たら、おじさまに何か言われて、私は何もわからないので『助けてください』って言って(通訳に)来てもらったら『結婚してほしい』って言ってるよって」と当時の様子を説明し、「でも一緒に行っていた日本人のスタッフさんもみんな求婚されていましたよ。向こうの男性は"かわいい=結婚してくれ"って言ってくれるのですごいですよね」と吐露。その際に男性陣は誰も助けてくれなかったそうで「厳しい世界だなって思って、明日から頑張ろうって感じでしたよね(笑)」と決意したことを明かした。なお、自宅で膝の靭帯を負傷し、先月7日に出席予定だった映画のイベントを欠席した前田。この日は普通に歩いてステージに登場したが、MCから膝の状態を尋ねられると「はい。もういい感じなんですけど、ご迷惑をおかけいたしました」と回復をアピールした。
2019年06月04日女優の前田敦子が23日、都内で行われた「ウズベキスタン共和国 観光大使就任イベント」に出席した。黒沢清監督がメガホンをとり、シルクロードを舞台に描かれる『旅のおわり世界のはじまり』(6月14日公開)で主演を務める前田。同作は、日本とウズベキスタンの共同製作により、ウズベキスタンでの全編ロケ撮影が実施された。前田は、“舞台で歌う”という夢への情熱を胸に秘めたテレビリポーターを演じる。夫で俳優の勝地涼との第1子を3月4日に出産したばかりの前田。産後初の公の場にブルーのワンピース姿でスレンダーなスタイルを見せ、就任状を受け取ると「すごくうれしいです」と喜びを伝えた。ウズベキスタン副首相からビデオメッセージで「無事にお子さんをご出産されたことを心よりお祝い申し上げます」と祝福されると笑顔を見せ、「ウズベキスタンでお会いしたんですけど、すごく明るくてステキな方で。その時にウズベキスタンのノートをいただいて、帰ってからそれに日記を書いています」とうれしそうに話す。また、「その後に妊娠して出産したので、そういうことを書いています」と出産や育児の日記をつけていることを告白。副首相の祝福に「ありがとうございます」とあらためて感謝し、昨年7月に結婚、そして今年3月に出産したことに触れ、「びっくりですよね」と笑顔を見せた。ウズベキスタンでの撮影では、片道7~8時間バスで移動することもあったが、「どんどん景色が変わっていくので、ずっとみんなでワクワクしっぱなし。ずっと楽しかったです」と苦にならなかった様子。現地の人々とも交流し、「いろいろ質問もしてくれるし、興味を持ってくれているのがすごくうれしかったです」「こんなステキな場所があったんだと、行ってすごく思いました。日本の方はすごく好きだと思います」と魅力をアピールしていた。
2019年04月23日