人気恋愛バラエティ番組『あいのり』(フジテレビ系)に出演していたブロガーの桃が18日に自身のアメブロを更新。同じく『あいのり』の元メンバーでブロガーのクロらと誕生日会を開催した日のエピソードをつづった。この日、桃は「今日はよっこの誕生日!」と明かし「あいのりガールズでランチをしましたー!」と報告。「私は産前最後の友達とのご飯」とつづった。続けて、友人について「出会った時は29歳で熟女と呼ばれていたのに、もう44歳」と明かし「時が経つのは早いね」「あいのりの旅、チェコで初めて出会ってからもうそんなに時間が経ったんだね」と当時の写真とともに回想。「こうして今でも誕生日当日にお祝いできるなんて幸せだよ…!」としみじみコメントした。また「今日のお店は、れみが見つけてくれた、表参道にあるTOKYO Whisky Libraryってお店」と明かし「その名の通り、ウィスキーが図書館のようにズラーーーーーっと並んでいました」と店内の写真とともに説明。「個室を予約した」といい「天井高くてめちゃくちゃいい感じの個室でした」と大満足の様子でつづった。さらに「みんな子持ちだから夜は集まれないので、せっかくならディナーコースをランチに食べたいってことで、フルコース」と堪能した料理の写真を公開し「めちゃくちゃ美味しくて最高だった」と絶賛。「私はノンアルコールビールを頼んだけど、ウィスキーを使ったカクテルとかもいろいろ種類あって、すごい可愛かった」とつづり、ブログを締めくくった。
2022年04月19日「株式会社あい・グループ」は17の開発目標中、3項目について「SDGs事業認定」を受けました。大阪・京都で24院を展開するあい鍼灸院・接骨院を運営する株式会社あい・グループ(本社:大阪府大阪市、代表取締役:伊藤 勇二、 は「SDGs事業認定」を受けました。株式会社あい・グループでは、SDGsの取り組みとして、17の開発目標中、3項目について取り組んでいます。株式会社あい・グループの3つの取り組み3.すべての人に健康と福祉を出産直後の母子の健康的な生活を確保するため、産後ケアの一環として母親の心身を早期に回復させる「産後骨盤ケアメニュー」を独自で開発しました。こちらのメニューにより、スムーズな育児生活へのスタートを支援します。---------------------------------------------「あい鍼灸院・接骨院 」 ---------------------------------------------5.ジェンダー平等を実現しよう(ジェンダー平等の達成・女性や女児の能力強化)8.働きがいも経済成長もジェンダー平等(男女同権)を目指し、女性の能力強化の促進、及びKGI(経営目標達成指標)達成により働きがいのある仕事を実現します。◎女性のキャリアアップのシステムを構築します。◎KGI達成に向かう能力及び技術力アップ研修などの能力強化を促進します。◎「こころをほぐす、愛がある」というスローガンのもと、ハイクオリティな施術とこころがほぐれる接遇で、心身共に世界中に『健康』をもたらす企業を目指します。株式会社あい・グループでは、SDGsに対しての取り組みを通じて、持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現を目指して参ります。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年04月19日プロデューサー組合賞(PGA)が発表された。劇場用映画賞を受賞したのは、『コーダ あいのうた』。オスカーの作品賞と同じ投票方式を採用し、投票者のかぶりも多いPGAは、オスカー予測で非常に重視される。ひと足先に『コーダ〜』は俳優組合賞(SAG)も受賞しており、フロントランナーである『パワー・オブ・ザ・ドッグ』を深刻に脅かすことになった。ドキュメンタリー映画賞は、『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった日)』。劇場用アニメーション賞は『ミラベルと魔法だらけの家』。テレビドラマ賞は『メディア王〜華麗なる一族〜』、コメディシリーズ賞は『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』、ミニシリーズ賞は『メア・オブ・イーストタウン/ある殺人じ事件の真実』だった。文=猿渡由紀
2022年03月22日気になる人との会話では、ささいな一言がきっかけで発展することもあれば嫌われることも……。モテる女性の「さしすせそ」だけでなく、言ってはいけない「あいうえお」をご存知ですか?今回は、非モテ女性の「あいうえお」をご紹介します。会話で使わないように、気を付けてくださいね!■ あ「あいつってさ~」言葉遣いが荒い女性を素敵だと思う男性は少ないはず。「あいつ」だけでなく、「お前」や「~だろ」などにも気を付けましょう。ふとしたときの言葉遣いをチェックされていることも。日ごろからきれいな言葉遣いを心がけられるといいですね。■ い「イライラする」マイナスの感情を言葉にしても、なんの解決にもなりません。それどころか周囲の人に「自分の感情を抑えられない人」と思われることも。「イライラする」や「疲れた」などマイナスな言葉は口の出さないようにしましょう。前向きな言葉を使い、居心地のいい雰囲気を作れるようになれるといいかもしれませんね。■ う「うるさい」短気な人は、嫌われやすい傾向があります。人がなにかをしたことに対して「うるさい」や「うざい」などと思ったり言ったりしていては、近寄り難い雰囲気を感じさせることでしょう。自分になにかをしてくれたときには、素直に受け取り、「ありがとう」を言えるといいですね。かわいげを大切にすると、困ったときに助けてもらえやすくなることもあるようです。■ え「え~?」「会話では否定から入らないほうがいい」とはよく言われていますが、それは「でも」や「だって」にかぎった話ではありません。相手が言ったことに対して「え~?」と反応するのも、受け取り方によっては否定的に思われることも。なにを話しても否定的な反応をされると、男性は面白くないと感じるはず。「そうなんだ」「そうだね」など、肯定しながら聞き入れることを意識しましょう。■ お「大きなお世話」相手がなにかをしてくれたとき、「大きなお世話」や「おせっかい」などと思ってはいませんか?親切心が感じられるのなら、「ありがとう」と受け入れることが大切です。どんなささいなことにでも感謝の気持ちを忘れずにいることは、誰にでもできることではありません。つねに意識できるようになりましょう。■ 気を抜いたときこそ要注意!意識していないとつい口に出しそうな言葉ばかりです。ふとしたタイミングの発言にドン引きされることも……。気を許した相手との会話でも、きれいな言葉遣いを意識できるといいですね。(柚木深つばさ/ライター)(恋愛メディア・愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2022年01月01日大阪・京都で25院を展開するあい鍼灸院・接骨院を運営する株式会社あい・グループ(本社:大阪府大阪市、代表取締役:伊藤 勇二、 と、「奈良ドリーマーズ」は2021年11月1日にトレーナー契約を締結しました。「こころをほぐす、愛がある。」をコンセプトに、手を使った施術にこだわり、地域の皆様の健康をサポートする、あい鍼灸院・接骨院が、傷害予防、パフォーマンスの向上などの面から、「奈良ドリーマーズ」の選手のコンディショニングをサポートしていきます。あい鍼灸院・接骨院あい鍼灸院・接骨院は、「ただ施術を受けて終わり」ではなく、「また行きたくなる」、あたたかい心があふれる場所です。それは、先生と患者さまがこころで繋がっているという、他にはない「あい」らしさだからです。今の症状を正しく理解して、健康なからだづくりをしていきましょう。今期からは、スポーツの現場で活きる知識と技術を学び、選手をサポートする「あいトレーナー」の活動を開始。スポーツ選手をサポートしていきます。---------------------------------------------「あい鍼灸院・接骨院 」 ---------------------------------------------奈良ドリーマーズ奈良ドリーマーズ(ならドリーマーズ)は、奈良県を本拠地とする、男子バレーボールのクラブチームです。2021-22シーズンはV.LEAGUE DIVISION2(V2リーグ)に所属。チーム名は、結成当初からの夢であり目標であったVリーグ機構入りや、世界で活躍する人財を輩出し、バレーボールを通じて、我が国のスポーツ文化に寄与したいという、夢を追いかける仲間、同志(COMERADE)達の集まりを意味しています。チーム一丸となり、奈良から世界を目指します。---------------------------------------------「奈良ドリーマーズ 」 --------------------------------------------- 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年12月10日「『あいのり』MCのオファーをいただいたのは24歳くらいで、当時は映画やドラマなど、演劇の世界での活動が中心でした」1993年の『ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』で審査員特別賞を受賞してから、ドラマやバラエティーに次々と出演。現在は地元・名古屋と東京を行き来し、芸能活動を続けている加藤晴彦。1999年10月11日から2006年3月までの約6年半、MCを務めた恋愛バラエティー番組『あいのり』(フジテレビ系)で、加藤の存在は全国に知られることになった。「バラエティー番組のMCを引き受けたのは、新しいことにチャレンジしたかったからです。同時に不安もありました。でも久本雅美さんや今田耕司さんといった先輩の方と仕事ができるというのが魅力で、始まってみると、とても安心感がありました」『あいのり』は男性4人と女性3人がラブワゴンという自動車に乗って、さまざまな国を旅する中で繰り広げられる恋愛模様を視聴者に見せてきた。旅の途中で参加者は日本行きのチケットを渡すという形で意中の異性に告白する。成功するとカップルで帰国し、振られると1人で帰国というシビアな現実が待っている。加藤にとって、『あいのり』とはどんな番組だったかを聞いてみると、「特に10代後半の視聴者が注目してくれて、放映の翌日に登校すると、前夜の『あいのり』から1日の話題が始まるという社会現象が生まれたことに、驚きとともに、身が引き締まるような思いになりましたね。あの番組の魅力は相手に告白するまでの過程を通じて、人間の怒りや悲しみ、悔しさや喜びなど、喜怒哀楽がぎゅっと凝縮していくさまが見えることなんです。SNSのようなバーチャルな世界にはない、人間関係のアナログな部分を詰め込んだような濃い内容でした」iPhoneが発売されたのが2007年。当時はネットの世界で人と人が今のように、簡単につながれる時代ではなかった。恋愛というテーマを通じて、人と人との間に湧き上がってくるさまざまな感情を、カメラがとらえていく。フィクションをも凌駕(りょうが)した世界に、加藤さんは襟を正して臨んだという。「スタジオでの収録は3週間分のロケの映像を見ながら語り合います。僕は事前にVTRを見ることはなく、いつも本番で見ながら、ガチで所見を語ることにしていました。視聴者と同じように、そのときに初めて男女の喜怒哀楽を感じたかったからです。視聴者と同じ位置にいることによって、一緒にこの番組の世界観を共有したかったからですね」加藤自身もロケに同行したこともあった。さまざまなカップルを見ていく中で、告白した女性がなぜ振られてしまったのかを考えたこともある。「性格のいい女の子が振られてしまって、がっかりした表情など忘れられないシーンがありました。女の子が悪いのではなく、タイミングや相性の問題でしょうね」恋愛は理屈では割り切れないもの。だからこそ人間の情感が高まっていく。それがリアルに伝わる番組だったと彼は振り返る。「収録が終わるとどっと疲れました。僕だけでなく、久本さんや今田さんも同じように“すごかったよね”“こんなことがあるんだね”と、男女の恋の行方に口をそろえて。他人の恋愛とわかっていても、のめり込んでしまっていました。あのときのような喜怒哀楽がフル回転した感覚が、今のテレビにはないのかな、と感じることもあります。そういう意味ではとても寂しいです。またこういう感覚を共有できる番組が出てきてほしいですね」(取材・文/夏目かをる)初出:週刊女性2021年11月23日号/Web版は「fumufumu news」に掲載
2021年11月15日麗澤幼稚園(千葉県柏市/園長:岡田喜)は、現在子育て広場「あい❤あい」を行っている、廣池学園内の施設「さくら」をリニューアルオープンし、そのお披露目会を実施します。現在行っている子育て広場「あい❤あい」は0~2歳児の未就園児を対象として、遊び場の提供を目的として行っています。毎回20組ほどの子育て世代の方々にご来園いただき、子ども達の遊び場として、また地域の子育て拠点として活用していただいておりましたが、来場者の方々が年々増加しており、たくさんの方々がご来場いただいた際には現状の施設では少し狭さを感じるようになり、リニューアルを実施することを決めました。より多くの方々に利用がいただけるよう、空間を広げるだけでなく、新たな遊具を導入し、雨の日でも身体を思いっきり動かして遊んでいただける室内空間として、リニューアルオープンします。当日はリニューアルした「さくら」と共に、新規に導入する遊具のお披露目を兼ねて、来場者の方々皆さんに実際に遊んでいただく機会を設けます。たくさんの方々に遊んでいただけるよう、また、コロナウイルス感染症拡大防止のために、2部制とし、完全入れ替え制で実施します。新規で導入した遊具は、全国の遊び場で室内遊具を提供している株式会社ボーネルンドの遊具を導入し、子ども達が発達に合わせた遊びが展開できるよう、常駐する保育者が遊具の使い方に合わせて幼児の年齢に即した遊びを提案する等の工夫をしていきます。本園の園長である岡田喜は「今後も地域の子育て支援拠点として、遊び場の提供や子育ての相談などを通じて、子育て世代の方々が子育てをより楽しく感じていただけるよう、幼稚園としてできることを検討し、新しいことにもチャレンジしていきたいと思っています。」とコメントしています。【子育て広場あい♥あい実施概要】◆実施日:10月8日(金)①9:30~10:30②10:45~11:45※時間制による完全入れ替え制での実施.※お申し込み不要。ただし、コロナウイルス感染防止のため、人数制限を設けている関係上、参加を制限させていただく可能性がございます。◆対象:未就園児のお子様を持つご家庭◆定員:各回30組活動の様子▲導入遊具(※画像提供:株式会社ボーネルンド)▲導入遊具(※提供:画像株式会社ボーネルンド)▲導入遊具(※提供:画像株式会社ボーネルンド)あいあいリニューアル.pdf : 【麗澤幼稚園について】麗澤幼稚園は昭和55年に開園しました。開園以来、創立者である廣池千九郎(法学博士)が提唱した教育方針を継承し、保育に取り組んでいます。教育目標として「やさしく思いやりのある子」「ありがとうが言える子」「自分のことは自分でする子」を掲げています。2021年度より英語教育を導入し、日常の幼稚園生活に英語をプラスし、教職員一同心をひとつに幼児教育からのグローバル教育活動を展開しています。麗澤幼稚園ウェブサイトはこちら : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年10月06日東京もようやく梅雨になり湿度の高い日がしばらく続きそう。このような時期に加えて、運動や睡眠不足、偏食などさまざまなことが重なり、体が重だるく、むくみを感じている人が多いようです。そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生が、むくみ取りや予防になる簡単な方法を教えてくれます!体が重だるく、むくみを感じていませんか。【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 113先日やっと東京は、梅雨入りしましたね。ですが、21日には太陽が真南の最も高い位置に上り、日差しの強さを感じさせる夏至が訪れます。梅雨の間、停滞する前線の影響で太陽との間に隔たった大きな雲は雨を降らせ、気圧を下げ、迷惑な存在でもありますが、緩やかに猛暑へと移行してくれる存在でもあります。そして、水分をとる頻度は徐々に増えていきますが、水分の内容や量、冷房、気圧、運動不足、ホルモンバランス、加工食品(塩分・糖質)の摂りすぎ、睡眠不足などさまざまな要因が重なり、手足などの末端がズーンと重だるさを感じてむくみを生じることがあるかもしれません。活発でポジティブな夏のイメージと真逆になってしまっては、9月まで続く長い夏に疲れてしまいますよね。そこで、今週は重だるさの原因となるむくみを解消する食薬習慣を紹介します。今週は、むくみを解消する食薬習慣最近喉が渇くことが多いと思いますが、どんな水分を摂ることが多いですか?どのくらいの頻度で飲みますか?これから、喉が渇いて限界に近づいたときに一気にがぶ飲みする人が増えるかもしれませんね。ただ、一気飲みすると体の中ですべての水分が吸収され有効利用されるわけではありません。そのため、2時間おきくらいにコップ1杯を目安に摂るようにしましょう。内容も糖分が多いものやアルコールやカフェインを含むものや冷たいものはむくみの原因となることがあるので、できれば温かいルイボスティーや麦茶、ミネラルウォーターなどにしましょう。また、便がいつもよりコロコロしたり硬くなっている人は水分摂取に問題がある可能性があります。自分が想像しているよりも汗をかいて水分を消耗しているのかもしれませんね。基本スッキリと出る便は150gくらいと言われています。便の8割が水分なのですが、飲んだ水分のうち便に移行するものは1割程度と言われています。ですから、計算すると150gの便に対し、1.2Lの水分摂取が必要となります。体格や体質によって前後しますが、便の状態を目安に水分の過不足を把握してみるのは便利だと思います。また、水分摂取が少なすぎても、体は水分を体にため込むように働くため、むくみを感じることがあります。よく東洋医学で水毒などと表現し水分摂取を制限することがありますが、自分は水を飲むだけで太ってしまうほどむくみやすいからと勘違いしている人も中にはいるようです。安易に判断せずに、便や汗など自分の排泄物の状態を把握しながら適切な量をみつけるようにしたいですね。漢方でむくんでいる状態を「痰湿」がたまっていると表現します。そこで今週は、「痰湿」を排泄する食薬習慣を紹介します。食べるとよい食材・メニューは【レタスともやしの酢の物】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:レタスともやしの酢の物】レタスともやしにお好みでキュウリやワカメなどをプラスし酢の物にするのがおすすめです。お酢には、クエン酸が含まれるのでダルさの解消にも。また、不摂生で乱れた体は酸性に傾きますが、お酢はアルカリ性に傾けるので日々のリカバリー食としても活用できます。もやしもやしの特徴は、カリウムと食雄繊維を多く含むことです。カリウムは、体にたまる余分な水分を排泄し、食物繊維は便通の改善に働きます。体にたまる「痰湿」の排泄に役立つ食材です。しかも安価であり、カロリーも低いのに、かさまし食材となり満足感を与えてくれます。他にも代謝に欠かせないビタミンB1やB2、カルシウム、女性に欠かせない鉄や葉酸、モリブデンなども含みます。レタスもやし同様にカリウムと食物繊維を多く含むため、体の中の老廃物を尿や便として排泄を促します。また、腸を動かす食物繊維の比率は、不溶性の食物が2に対して水溶性の食物繊維が1になるのが理想です。レタスは、食物繊維の比率も整っているので体が重だるい人にはおすすめです。むくみを感じやすい高温多湿の季節。むくみは気候によるものもありますが、食べ物、運動、ストレス、睡眠、エアコンなどさまざまな要素により悪化させるので、むくみに悩む人は自分を客観視し原因をさぐりましょうね。そして、暑い時には薄着になっても恥ずかしくない程度の引き締まった体は維持したいですね。ほかにも美容のためのレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©dragana991/Gettyimages©Eva-Katalin/Gettyimages©Westend61/Gettyimages文・大久保愛
2021年06月17日おうち時間が増えて、運動量が減ったけれど食事量はそのままだったり、逆に多くなったりして以前より体がたるんでいませんか。そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生が、代謝を上げてダイエットをサポートする方法を教えてくれました!この1年で太ってしまった体をどうにかしませんか。【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 112夏のように暑い日も増え、寝苦しさを感じる日も増えてきましたね。そして、半袖にスカートなど涼しげな服を選びたくなる日も増えますよね。二の腕や腰回り、足元などが見える服だったり、重ね着でざっくりした服ではなく少しタイトな服を着ることになると気になりだすのが、体型だと思います。ここ1年以上、大きく生活スタイルを変化せざるを得ない状況となり、動かず自由に食べ続け、体型も大きく変化した人も多いようです。そして、自粛期間が長期化し太り始めた人は、その体型を披露する初めての夏となることでしょう。短期的に結果を出そうと食事制限で痩せてもすぐにリバウンドしてしまうこともあるようです。そこで、今週は代謝を上げ、ダイエットをサポートする食薬習慣を紹介します。今週は、下がってしまった代謝をUPしてダイエットを助ける食薬習慣ここまでステイホームの期間が長期化するとは思っていなかった人が多いと思います。ちょっとダラダラと過ごし太ってしまったとしても、元の生活に戻ったら体も動かすしすぐに痩せるだろうと考えていた人は、ずっと元に戻れないでいるのではないでしょうか。もしくは、少し太っては食事のコントロールで痩せて、再び不摂生でリバウンドを繰り返しているかもしれません。そして体の構成比率として結果的に脂肪が増え筋肉量が減り、痩せづらい体へとどんどん変化し、基礎代謝が低下し、冷えやすい体へと退化してしまっていたら大変です。この危機的状況を漢方では『気虚(ききょ)』といいます。良いことが何一つないですよね。そこで、これから薄着になり、たるんだ体をどうにかしたいと考えている人のためのサポートとなれるように『気』を補う食薬を紹介します。今週食べるとよい食材・メニューは、【大根たっぷり豚汁】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:大根たっぷり豚汁】いつものお味噌汁に、豚肉、大根、生姜、ネギ、ブラックペッパーをたっぷりいれてみましょう。豚汁の具材に厳密な決まりはありません。豚肉が入っていれば豚汁です。代謝を促す食材をたっぷりいれて体の中からダイエットをサポートしていきましょう。【豚肉】豚肉は、タンパク質、ビタミンB群、亜鉛や鉄などのミネラルをバランスよく含み、代謝向上に働く『気』を補う代表的な食材です。以前より冷えやすく疲労感を感じるようになった人は、基礎代謝が低下しているかもしれません。まずは、カロリー制限ではなく、代謝を促す原料を補充し、ダイエットをサポ―トしましょう。また、うまみ成分であるグルタミン酸、イノシン酸、グアニル酸などを多く含むためスープにして食べるのがおすすめな食材です。【大根】ジアスターゼという消化を助ける成分を含んでいるので、エアコンや冷たい飲食物で胃腸の働きが低下していたり、お肉が消化の負担になってしまう人には特におすすめです。また、皮に近い部分に栄養が多いので、皮ごと食べましょう。大根の苦み成分にはストレスを軽減し『気』の巡りを改善する成分も含まれるため、ストレス食いしてしまう人にも良いですね。美容は、健康の上に成り立ちます。体が冷えやすい、疲れやすい人は、代謝が低く痩せにくいです。ダイエットの結果、体調を崩してしまうような方法はNGです。ダイエットをして、代謝が上がり体は温まり、朝から元気に動けるようになるのが正しいダイエットです。夏に向けて体の中から健康できれいになるように行動しましょう。ほかにも美容のためのレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©PhotoStock-Israel/Gettyimages©John Sommer/Gettyimages©Yuri_Arcurs/Gettyimages文・大久保愛
2021年06月09日スッキリしない日が続いていますね。おうち時間を上手に過ごせるようになったものの、こう天気が悪いと気分は上がらず、ちょっとしたことでイライラやソワソワしてしまう人も多いでしょう。そこで漢方薬剤師の大久保愛先生が、どんより気分を晴れやかにしてくれる簡単な方法を教えてくれます!気分も晴れない日が続いていませんか。【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 109今年は、例年よりもダントツに早く、各地続々と梅雨入りしていきますね。地域によっては、梅雨入りの宣言はまだなのに、雨が増えた地域も多いと思います。今年の梅雨はとても長く続きそうですね。自然の一部として存在する私たちは、気候の変化に体調が連動してしまうものです。ここ最近の空模様と同じように気分が晴れず、うつうつとしている人はいないでしょうか。ただ、よく考えてみてください。最近はステイホームで家の中で楽しく過ごすスキルを身につけた人が多いので、ジメジメした外にいる時間は例年よりも短くなると思います。ですが、梅雨入りのニュースを目にすると今年もまたこの季節が始まるのかと少し身構えてしまいますよね。そこで、今週は外はどんよりした雨ですが、気分は晴れ晴れと切り替わる食薬習慣を紹介します。今週は、気分が晴れる食薬習慣私たちは、日々怒ったり悩んだり落ち込んだりドキドキしたり、さまざまな感情がわいてきますよね。喜怒哀楽があり感情が豊かなことは人として素敵なことです。ですが、必要以上にイライラしたり悩んだり落ち込んだりしてしまうと、時間がもったいないです。時間には限りがあります。ある程度感情をコントロールし上手に付き合っていく必要があります。しかし、どうしようもないときもあると思います。特に高温多湿の環境は、自律神経を乱しやすく、コントロールが難しくなります。これを漢方では感情的に熱がこもりやすくなり、お腹の張りや肩、背中の張りなどを感じやすくなる状態で「肝胆湿熱(かんたんしつねつ)」とよびます。そこで、今週は体と心にこもった熱をクールダウンし「肝胆湿熱」を取り除く食薬習慣を紹介します。食べるとよい食材は、【フレッシュミント&オレンジジュース】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食材:フレッシュミント&オレンジジュース】オレンジジュースは、オレンジの房ごとミキサーにかけてジュースにするのがおすすめです。そこに、ホットミントティ―(ティーパックでもフレッシュでもOK)を作り、1対1でブレンドしたら完成です。できれば、温かくして飲むのが理想ですが、冷えても美味しいです。サッパリ、スッキリしたい時の水分補給にお試しください。【ミント】ミントは、クールダウンをしてくれる代表的な食材です。デザートに添えられていることが多いですが、食べない人が多いですよね。ミントは、お茶にして飲むのが一番簡単な取り入れ方だと思います。ミントの香りの成分であるメントールには気分をリフレッシュする働きや筋肉の緊張を和らげる働きなどもあるため、肩や背中の張りにも効果的です。また、整腸作用や腸内の炎症を抑える働きもあるので「肝胆湿熱」で悩みが増えるこの時期には適している食材です。【オレンジ】オレンジの香りである、リモネンにも気分をリフレッシュする働きがあります。さらに、唾液の分泌を増やし、消化の働きを助けてくれます。オレンジの房には、ヘスペリジンといって毛細血管を強くして血流を促す成分も含まれるため、冷房をつけたくなるこれからの季節にぴったりですね。高温多湿の環境を得意とする人は、ほとんどいないと思います。でも、自然と調和して生活していくために毎日口に入れるものを変えていくと、環境に適応できる状態に近づけることができると思います。梅雨が苦手な人は、食習慣の見直しを始めていきましょうね。ほかにもリラックスのためのレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©Letizia McCall/Gettyimages©bymuratdeniz/Gettyimages©Westend61/Gettyimages文・大久保愛
2021年05月20日最近は夏日となる地域も出始めました。久しぶりに汗をかくと、体臭が気になりませんか。漢方薬剤師の大久保愛先生によると、汗をかきなれていない人はニオイが強い傾向なのだそう。そこで、愛先生が体臭予防にいい簡単な方法を教えてくれました!気温が高くなり、体臭が気になりませんか【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 108最近体動かしていますか?これからの季節気になることと言えば体型とニオイではないでしょうか。体型に関しては、運動が必要だと直結して考えることができますが、ニオイに関してはどうでしょうか?生乾きの洋服を着てニオイを発することもあるかもしれませんが、実は運動不足が体臭を悪化させる原因にもなっていることがあります。ただ、体を動かすことの多くは何人かで集まり、楽しく行うケースが多く、いまはどうしても自粛してしまいますよね。そこで、今週は体の中にたまった毒素や老廃物の排泄を促し、ニオイの元凶をクリーンアップする食薬習慣を紹介します。今週は、体臭予防のための食薬習慣じんわり汗ばむ気候になってきましたね。脇、背、足元からいつもよりも強めの体臭を感じ始めた人もいるのではないでしょうか。実は久しぶりにかく汗はニオイやすいのです。運動習慣や入浴習慣などなく汗をかく習慣がない人は、汗をかいた直後に雑菌が繁殖しやすくニオイが強くなることがあります。さらに、クッキーやチョコレート、クロワッサン、唐揚げなど油や糖質が多いものを食べ過ぎてしまい便秘傾向の人もニオイが強くなりがちです。食事により腸内で悪玉菌が増えることでアンモニアなどの有害物質が発生し、それを肝臓が無毒化しますが、その処理が追い付かないと血流にのって全身を巡り体臭の原因となります。これを漢方では、『痰湿・湿熱』がたまっている状態と考えます。そこで、今週は臭い有害物質を消臭する食薬習慣を紹介します。食べるとよい食材・メニューは、痰湿と湿熱をとりのぞく【リンゴとグレープフルーツのフルーツサラダ】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:リンゴとグレープフルーツのフルーツサラダ】リンゴとグレープフルーツ、セロリやパプリカ、トマトなどでカラフルなサラダを作ってはいかがでしょうか。味の濃い食材ばかりなのでドレッシングは、オリーブオイルと塩胡椒でシンプルにしても美味しいです。リンゴリンゴに含まれるペクチン、ポリフェノールには腸内環境を整え、体臭や口臭を抑える働きが期待できます。また、リンゴの皮にペクチンが多く含まれているので、皮ごと食べるのがおすすめです。他にも、悪玉コレステロール値を下げたり、血糖値の急上昇を抑えたりする働きもあります。痰湿・湿熱をとりのぞく優秀な食材です。グレープフルーツグレープフルーツには、解毒の臓器である肝臓の働きを支えるイノシトールが含まれています。また、グレープフルーツの香り成分であるヌートカトンには内臓脂肪の蓄積を抑える作用があり、ナリンギンには食欲を抑える働きがあり、リモネンにはリラックス作用があります。食べ癖がついてしまっている時のリセット食材としてもおすすめです。自分のニオイが気になり始めた人は、フルーツサラダで美味しく、腸も肝臓も食欲も正常に整えデトックス食薬習慣を始めましょうね。ほかにもデトックスのためのレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©Westend61/Gettyimages©RyanKing999/Gettyimages©mediaphotos/Gettyimages文・大久保愛
2021年05月14日在宅ワークが増えて運動量が減り、肩こりや首の痛みなどの不調に悩む人が多いよう。そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生が、肩や首のコリを緩和する簡単な方法をお伝えします!肩こりが酷くなっていませんか。【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 1072021年のGW連休はいかがでしたか?ここ1年連休といえば、レジャーではなくステイホームが定番となってきましたよね。インドア生活を楽しむことにも慣れ、動画を見たり、ゲームなどをしてのんびりと過ごす人も多いと思います。ただ、意識しなければ体を動かす機会はめっきり減ってしまいますね。座りっぱなしで同じ姿勢でいる時間が増え、1日の歩数も最小限にとどまってしまう人は、そろそろ肩こりや首こりを感じ始めているかもしれません。それが悪化すると頭痛になったり、呼吸が浅くなったりしてしまいます。そこで、今週はGWの運動不足で凝り固まった首や肩のコリをほぐす食薬習慣を紹介します。今週は、肩こり、首こりのための食薬習慣いまは新緑が爽やかな季節で1年で最も過ごしやすいと言われています。ですが、緊急事態宣言が続くエリアもあり過ごしやすいとは言い難い毎日ですね。外に出て深呼吸したくともマスクを手放すことができず、呼吸は浅くなり姿勢は悪くなります。外出も規制され運動量は減ります。そうすると当然血流は悪くなり肩こりや首こりは悪化していくことになります。また、ストレスから体に力が入りやすくなり、コリをよりひどく感じることもあるかもしれません。これを漢方では、「気血」の巡りが悪い状態であると考えます。そこで、今週は「気血」の巡りを改善する食薬習慣を紹介します。食べるとよい食材・メニューは【アボカドとレモンのサラダ】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:アボカドとレモンのサラダ】刻んだアボカドとトマトにたっぷりのレモン汁と鰹節と醤油をかけて作るサラダがおすすめです。ケール、ルッコラ、ブロッコリーなどアブラナ科の野菜と組み合わせると「肝」の働きを支えるため、より春の不調の改善に効果的です。アボカドアボカドには「血」の巡りを改善するビタミンEが多く含まれるため肩こりや首コリの緩和にも役立ちます。また、ビタミンB群も多く含むため筋肉疲労の改善にも役立ちます。また腸の働きを改善する食物繊維と解毒の臓器を助けるグルタチオンが含まれるため体に溜まる老廃物の排泄も促します。レモンレモンに含まれる香り成分であるリモネンには、「気」の巡りを改善し体をリラックスさせる働きがあります。そのため、緊張やイライラによって体に力が入りコリを感じている時の改善にも役立ちます。アボカドは、栄養価が高いことでギネスに載っているほどです。ですが、カロリーも少し高いので、1日に半分くらいを目安に食べましょう。ほかにも巡りを整えるレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一か月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©Jelena Stanojkovic/Gettyimages©apomares/Gettyimages©Inside Creative House/Gettyimages文・大久保愛
2021年05月05日最近よく見かける、「あいがけカレー」。一皿注文すれば様々な味のカレーを楽しめるとあって注目を集めています。1.〈YELLOW〉の「カレーの3乗」/四谷「カレーの3乗」(1,210円〜 選ぶカレーによって価格は変わります)にパパド(60円)をトッピング。〈YELLOW〉があるのは、四谷駅から外堀通りを市ヶ谷方向に歩いてすぐのビル、〈コモレ四谷〉の1階です。店内はインテリアもほんのりインド風。〈YELLOW〉は食の制約や嗜好を持つ人たち同士がテーブルを囲む姿にインスパイアされてできたカレー専門店です。〈YELLOW〉のカレーは全部で6種類。ベジタリアンカレーとノンベジタリアンカレーがそれぞれ3種類ずつ用意されています。カレーは一度に3種類まで"あいがけ"も楽しめるスタイルです。1種類だけを選ぶと「カレーの1乗」。2種類をあいがけにする「カレーの2乗」、さらにもう1種類足して3種類のあいがけにすると「カレーの3乗」と名付けられています。今回私は「カレーの3乗」をチョイス。ベジタリアンカレーから「蓮根とアーモンドのパラクマサラ」、「筍と大豆ミートのスパイシーキーマカレー」、ノンベジタリアンカレーから「とうもろこしとモッツアレラの辛くないキーマカレー」を選びました。トッピングメニューも1つ60円からといううれしい値段設定で用意されています。今回は豆が材料のスナック「パパド」をトッピング。〈YELLOW〉東京都新宿区四谷1-6-1 コモレ四谷 1F03-5475-83748:00~22:00(21:30LO)、土日祝~21:00(20:30LO)無休公式サイト(photo&text:Saori Nozaki)2.〈カレー&スパイス ハナコ〉の「3種盛りカレー」/祐天寺「3種盛りカレー」1,400円、「スパイシー半熟ゆで卵」150円、「揚げバナナ」100円祐天寺の駅を降りてすぐ。黄色の暖簾と、漂う香ばしいスパイスの香りが目印の〈ハナコのカレー〉。絵画のように、一皿に咲き乱れるカレー。どうしようもなく鼻腔をするぐるスパイスの香り。バランスよく注がれたカレー。愛らしいデコレーションのような「小松菜のココナッツ和え」、「ビーツ色に染めたキャベツ」、「ターメリックで漬け込んだ玉ねぎ」。カラフルな副菜たちが色彩を放つ。〈カレー&スパイス ハナコ〉(photo:Kayo Sekiguchi)3.〈カレー独歩ちゃん〉の「カレー3種合がけ」/中野「カレー3種合がけ」1,500円魅惑的な骨董屋さんに迷い込んだようなどきどきが漂う店内。城主である独歩ちゃんの好きのエッセンスが集まった、宝箱のようなお店だ。カレーは日替わり。その日の食材の顔ぶれや状態、そして今日訪れるお客さんの顔を思い浮かべて、楽しみながら作っていくと独歩ちゃんは語る。その日のお客さんの表情をみてから、当日に少しアレンジを加えることも。そんな3種の個性豊かなカレーを、愉快な副菜たちに混ぜて、味わう。あ、また違う表情になった。お皿の上で絵の具を混ぜて自分だけの色を作る、そんな余興ににんまりしちゃう。〈カレー独歩ちゃん〉東京都中野区中野3-48-1411:00~L.O.14:30不定休※営業日は、インスタグラムやTwitterで随時お知らせします。(photo:Kayo Sekiguchi)4.〈SPICE SPACE UGAYA〉の「あいがけカレー」/浅草「牛すじカレーとドライ鯖キーマのあいがけカレー」さて、今日のお店は〈SPICE SPACE UGAYA〉。あたたかなウッディー調の店内。オーナーの宇賀村さんと奥さん。ご夫婦で営む居心地のよい一間。和食の経験を生かし、出汁を核としたカレーが特徴の〈SPICE SPACE UGAYA〉。驚くことに、全てのベースの配合が違うためどのメニューも風合いが全く異なるのだとか…。二種あいがけがあると色々と楽しめるのは有難い。「牛すじカレーとドライ鯖キーマのあいがけカレー」デザイナーとしての息遣いを感じる色彩豊かな盛り合わせ。最後にバーナで焼きを入れているサバの切り身は、香ばしさを纏い、出汁をふくんだ旨味が上品に広がる。主張しすぎず奥ゆかしい味わいは、まるで割烹料理のようだ。〈SPICE SPACE UGAYA〉東京都台東区浅草5-23-7070-7524-044411:30〜14:00、18:00〜22:30(22:00L.O.)日・月定休(photo:Kayo Sekiguchi)
2021年05月01日気圧の変化や新生活の疲れ、ストレスなどで一時的に立ちくらみやめまいなどのふらつきを感じる人が多いよう。そこで、漢方薬剤師の大久保威先生がそれらを緩和する簡単な方法を教えてくれます!気圧の変化や疲れで、立ちくらみやめまいなどがありませんか。【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 106今年2021年のGWは昨年より規制の多い連休となりそうですね。予定をしていたこともできなくなってしまったり、離れて過ごす家族との再会を断念せざるをえなくなってしまったり、いろいろ考えてしまう我慢の時間となりそうです。ただ、自分で時間を管理しやすいメリットがあります。自粛の今こそ体の調子を整えたり、お肌の状態を整えたり、体重をコントロールしたりと今までおろそかにしていた自分自身のメンテナンスをしてみませんか?自粛明けには、元気にきれいな姿で親しい人たちと楽しい時間を過ごしたいですよね。疲れやすくなって立ちくらみが増えたり、少し太ったり、ニキビができやすくなったり、生活習慣が乱れ、クマが増えたりした状態で久しぶりの友達と会ったりしたら驚かれてしまうかもしれません。だからこそ、この連休を利用して元気になりたいですね。そして、この時期といえば漢方で考えると立ちくらみやめまいなどのふらつきが増えるといわれています。そこで、今週はたちくらみやめまいなどを緩和する食薬習慣を紹介します。今週は、たちくらみやめまいに悩む人のための食薬習慣この時期、気温や気圧の変化が大きいからか、新年度が始まり疲労がたまっているせいか、GW間近に不調を感じる人が増えているように感じます。ふらつき、疲労感、寝つきが悪い、早朝覚醒、不安感、苛立ちなど、コロナ禍で病院に行くまでもないと感じるものの辛い不調の数々。ただ、自律神経の乱れによる一時的な症状である場合も多いと思います。漢方では、この時期「肝」が弱りやすく、めまいや立ちくらみ、お腹や背中、わき腹などの移動する痛みなどクルクルと吹き荒れる春の風のような不調が体の中にも起こりやすくなると言われています。さらに、女性の場合にはそこに「血」の不足が加わりクラクラする症状が強く現れることもあります。そこで今週は「肝」を強くし「血」を補う食薬習慣を紹介します。食べるとよい食材・メニューは【玉ねぎたっぷりの豚汁】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:玉ねぎたっぷりの豚汁】豚汁は、腸をいたわる発酵調味料を使ったスープの中でトップレベルに栄養価の高い料理です。さらに、体がバテている時に玉ねぎと豚肉は非常に相性が良く、効率よく体を助けてくれます。さらに豚汁には、ニンニク、ショウガ、ひじき、高野豆腐、トマトなどその時に必要だと思われる栄養を含む食材を入れても味の邪魔をするどころか美味しくなります。体に自信のない時には豚汁のアレンジがとってもおすすめです。玉ねぎ玉ねぎに含まれる硫化アリルというツーンとする香りの成分は、「気血」の巡りを促す働きがあります。巡りが悪い時は、気圧の変化に影響されめまい、頭痛、耳鳴りなどを感じやすくなります。また、ビタミンB1の吸収を促し、その効果を持続させる働きがあります。そのため、ビタミンB1を多く含む豚肉などと一緒に摂取すると代謝を促進し疲労回復にも役立ちます。豚肉クラクラの解消には「肝血」を補う必要があります。豚肉には、「肝血」を補い元気のもととなる鉄やタンパク質がバランスよく含まれています。また、玉ねぎと相性の良いビタミンB群が多く含まれています。体調管理の基本は、食事、睡眠、運動です。この中で最もコントロールしやすいのが食事です。何か不調を感じたときには、まずは取り組みやすい食事から整えていくことをおすすめします。ほかにも自律神経を整えるレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一か月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©FluxFactory/Gettyimages©courtneyk/Gettyimages©momentimages/Gettyimages文・大久保愛
2021年04月28日4月、やるべきことはいっぱいあるのに、いまいち身が入らない、心が落ち着かない。漢方薬剤師の大久保愛先生によると、春は情緒が不安定になりやすいのだそう。そこで、愛先生が集中力を高める方法をお伝えします!やるべきことはたくさんあるのに!情緒が不安定になっていませんか。【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 105温かい日が続き、気持ちの良い気候になりましたね。心穏やかに過ごしていたいですが、今の世の中の話題といえば緊急事態宣言ではないでしょうか。まだまだ、油断はできず地域によっては再び緊急事態宣言が発令されることとなります。ニュースを見るたびに良い気分にはならないですよね。春はただでさえ、漢方で考えると「肝」が弱り自律神経が乱れやすくなると考えられているので、不安になったり、不眠ぎみになったり、焦ったり、イライラしたりと情緒が不安定になることもあるかもしれません。ただ、4月は何かと、仕事などやるべきことが増えていく時期です。気持ちを落ち着かせて集中力を高めていたいですよね。そこで今週は、集中力を高める食薬習慣を紹介します。今週は、集中力を高めるための食薬習慣そろそろ、やることが山積みになっていませんか?4月は何だかんだ慌ただしさを感じる機会が増えますよね。ちょっと後回しにしていたことが、次々と積み重なり、気がつくとやることがいっぱいでパンク寸前なんてことあると思います。もっとスケジュールの管理をして集中しなければ!と思っていても気合いがなかなか入らないのも春の特徴です。漢方では、春には集中力が低下する「肝血虚」やさまざまなことに気が散ってストレスがたまる「肝気鬱結」などの「肝」にまつわる症状を感じやすくなるとされています。そして、そこに緊急事態宣言など新型コロナウイルスのニュースなどが加わり、さまざまな予定が急遽変わったり、不安を強く感じてしまったりと精神的にダメージをうけることもあるかもしれません。そこで、今週は集中力を高めるために「肝血」を補い、「肝気」の巡りをよくする食薬習慣を紹介します。食べるとよい食材・メニューは【うずらの卵とセロリのピクルス】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:うずらの卵とセロリのピクルス】ピクルスを作るときにはお酢に漬けますが、お酢のように酸味のある食材には「気」の巡りを改善し、ストレスを和らげる働きがあります。ピクルス液は好きな作り方で大丈夫です。お酢と水の比率は、お酢が多くなればそれだけ酸っぱくなりますが、日持ちします。レシピによって加熱したりしなかったりすることもあると思いますが、ここもお好みで問題ありません。酸味が苦手なら少しオリゴ糖など甘味をプラスするとマイルドになります。あとは、カレーパウダーや鷹の爪、ローリエ、赤ワインなどを入れて彩りよくしてみるのも良いと思います。うずらの卵タンパク質、ビタミンB群、ミネラルと「気血」を補う栄養素を含む特徴があるのが卵です。その卵の中でも、うずらの卵にはビタミンAが特に豊富です。何かに集中するときに必ず酷使する部分といえば目ですが、目の疲れやドライアイの改善に役立つのがビタミンAです。なので、注意力が散漫になって日々のタスクがうまく処理できないときにはうずらの卵がおすすめです。セロリセロリには、アピインやセネリンという独特の香りの成分がふくまれています。この成分には「気」の巡りを改善し自律神経を整える働きがあります。そのため、時間に追われ焦ってしまい集中力がかけてしまうときなどにもおすすめです。うずらの卵とセロリのピクルスには、ミニトマトやパプリカなどを一緒に漬けてカラフルにすると食卓も華やぎますよね。ぜひ、仕事がたまってため息が増えている人は作ってみてくださいね。ほかにも自律神経を整えるレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一か月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©stock_colors/Gettyimages©Westend61/Gettyimages©Morsa Images/Gettyimages文・大久保愛
2021年04月21日低気圧が近づくと頭痛や体の不調を感じやすい…。そんな悩みを抱えているみなさんに、漢方薬剤師の大久保愛先生が、頭痛を和らげる簡単な方法をお伝えします。さっそく試してみてくださいね。気圧の変化による頭痛に悩まされていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 104強い風に気圧の変化、暑かったり寒かったりで体調が安定しづらくなっていることをよく耳にします。気圧の変化から頭痛や胃腸の調子が悪くなったり、むくんだり、寒暖差から膀胱炎になったりと、春の気候は陽気なイメージとは裏腹に意外にもダメージを与えるものです。あなたの体はバテていませんか?あれこれとタスクを詰め込みいっぱいいっぱいになっていたとしたら、一度休憩しましょうね。春は、自律神経が乱れやすく睡眠の質が低下しやすいため、疲労も毎日リセットできず、疲れが蓄積していくこともあります。心身ともにリラックスする時間を意図的に作り、気候に負けない体を作りたいですね。今週は、気圧の変化で頭痛を感じてしまう人のための食薬習慣を紹介します。今週は、気圧の変化で頭痛を感じてしまう人のための食薬習慣頭が痛い、目が疲れる、首や肩が痛いなど、肩よりも上部の不調を感じることはないでしょうか。漢方ではこの時期「肝」が弱り、体の上部に痛みなどの不調を感じやすくなるといわれています。頭痛の原因のひとつに体のエネルギーを作り出している器官であるミトコンドリアの働きが不十分であることがあげられます。ミトコンドリアはエネルギーを作りますが、不良なミトコンドリアが多く存在すると、活性酸素を副産物として大量に発生し頭痛や疲労感、思考の低下などにつながります。さらに、耳や首周辺の血流が滞っていると、気圧の変化を耳の中にあるセンサーが敏感に感知してさらに頭痛を感じやすくさせてしまうこともあります。これらの原因を回避するためには、漢方では血行を促す「活血」と自律神経を整え気の巡りを促す「理気」が必要と考えられています。そこで今週は、「気血」の巡りを改善し頭痛をやわらげる食薬習慣を紹介します。食べるとよい食材・メニューは【ルッコラとアーモンドのサラダ】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:ルッコラとアーモンドのサラダ】ルッコラに細かく刻んだアーモンドとレモンオリーブオイルと塩をかけて作るサラダがおすすめです。アーモンドは、包丁で刻んでもビニール袋に入れてすりこぎなどで叩いて潰しても大丈夫です。ルッコラ「気」の巡りを改善する野菜です。香りの成分であるアリルイソチオシアネートが「気」の巡りを改善しつつも活性酸素を除去してくれます。そして、他にも抗酸化作用のあるビタミンC、βカロテン、ビタミンEも含んでいます。ストレスが多い時には選んでほしい野菜です。アーモンド頭痛の原因にもなるミトコンドリアの働きを支えてくれます。ミトコンドリアに必要なビタミンB2やマグネシウムを豊富に含みます。さらに「血」の巡りを改善するビタミンEを多く含む代表的なナッツです。頭痛に悩む日のおやつにはアーモンドがおすすめです。ただ、脂質が多いので胃もたれ、カロリーオーバーに注意です。春は苦手だなと思っている人は多いと思います。ただ、そう思った時には窓の外を眺めてみてください。こんなにきれいで色鮮やかな植物が咲き乱れるのは春のおかげです。緊張の糸がピーンと張ってきている時には、深呼吸しながら外を眺めてみてくださいね。ほかにも自律神経を整えるレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©Westend61/Gettyimages©Jamie Grill/Gettyimages©guvendemir/Gettyimages文・大久保愛
2021年04月15日寒暖差や紫外線の増加で、肌の調子がイマイチ…と感じる人が多いよう。そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生が、季節の変わり目のターンオーバーを整える簡単な方法をお伝えします!季節の変わり目、肌荒れしていませんか。【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 103今年も温かい日と雨の日を繰り返す、春らしい気候が続きますね。また、温かくなるのが例年より早いせいか、ツツジの開花も早まり桜にツツジと華やかな景色を至るところで目にすることができます。ただ、春につきものである寒暖差や紫外線の増加は、私たちのお肌にダメージを与えます。お肌のターンオーバーが乱れ、角質が厚くなりガサガサ、ゴワゴワのお肌になることも…。特に花粉症で悩む人は、鼻のかみすぎで赤みや乾燥などの肌トラブルも加わっているのではないでしょうか。そこで、今週は季節の変わり目のお肌のターンオーバーを整える食薬習慣を紹介します。今週は、お肌のターンオーバーを整える食薬習慣漢方では、春はのびのびと開放的に過ごすことが望ましいとされています。服装も黒系からパステルや白系など明るい色に、メイクもピンクなど春らしい発色のものを使いたくなりますよね。ただ、今年の春も昨年に引き続き、のびのびと過ごすことができず、ひっそりと季節の移ろいを眺めて過ごすことになりました。春の楽しみもお友達と共有する機会が少なくちょっと切ないですよね。そして、春の季節の変わり目といえば、寒暖差により皮脂分泌のバランスが乱れたり、外気が乾燥している季節でもあるため、保湿を怠ると乾燥肌になったり、紫外線の増加が肌へのダメージを与えたり、花粉による皮膚炎が起こったりとターンオーバーが乱れやすくなり肌トラブルを感じやすい季節です。さらに今年はマスクをする習慣もあるため、マスクの擦れや蒸れ雑菌の繁殖などにより肌トラブルの改善に時間がかかり、長引くと色素沈着を起こしてしまうこともあります。ターンオーバーが乱れている状態を漢方では「気虚」、炎症を起こしやすい状態を「湿熱」といいます。外からの刺激が多いときこそ体の中から整えることを忘れないようにしなければなりません。そこで今週は、「気」を補い「湿熱」を取り除く食薬習慣です。食べるとよい食材・メニューは【鮭と香味野菜の炊き込みごはん】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食材:鮭と香味野菜の炊き込みごはん】ご飯を炊くときに鮭、干し椎茸、玉ねぎなど好きな食材とお出汁を入れ、炊き上がったら刻んだミョウガや大葉などをたっぷり混ぜたら完成です。仕上げにすり胡麻をかけるとさらに栄養価がアップします。【鮭】「気血」を補いつつも「湿熱」を取り除く食材です。ターンオーバーに欠かせないタンパク質、鉄、亜鉛、ビタミンB群などを含み、炎症を抑えるEPAやDHA,抗酸化作用をもつアスタキサンチンを含んでいます。さまざまな悩みを解消する万能な食材です。【香味野菜】ミョウガ、紫蘇、玉ねぎは香りの高い食材ですよね。香りの高い食材には、炎症を抑える働きや抗酸化作用をもつファイトケミカルが豊富に含まれています。赤みの強い肌トラブルを感じる時には、香り高い野菜を選ぶようにしましょう。いつもマスクをしているからとはいえ、ちょっとお茶をするときなどには、短期的にマスクをはずさなければなりません。マスクで隠していても、肌トラブルが明らかになってしまいます。この時期の肌トラブルは、早急に治したいですよね。外からのケアと並行して体の内側から食薬をとりいれていくこともおすすめします。ほかにも炎症を軽減するレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©Francesco Carta fotografo/Gettyimages©PeopleImages/Gettyimages©Vincent Besnault/Gettyimages文・大久保愛
2021年04月08日4月、新生活に期待する半面、不安や緊張、ストレスを感じている人も多いでしょう。そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生が、環境の変化に強くなる簡単な方法を教えてくれました。新年度、心穏やかなスタートを!春は始まりの季節。不安や緊張を感じていませんか。【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 102前年度の締めくくりの3月31日は、一粒万倍日と呼ばれる今年最も縁起の良い日となりました。そして4月が始まりましたが、新年度もまた前向きな1年にしたいですね。4月からさまざまな手続きが増える人、新しいことをたくさん覚えなければならない人、責任が増える人など環境の変化を感じる人が多いと思います。このとき、経験のないことに対して人は不安を感じることが増えます。人間関係がうまく構築できていない段階で人に相談することが難しかったり、失敗したり恥をかくことを過剰に恐れてしまったり、先のことを不安に思ったりと情緒不安定になってしまうタイミングが増えることが多いと思います。ただ、環境は変えることが難しいので、私たちのカラダの中を変えてさまざまな新しい出来事に耐久性をつけてみてはいかがでしょうか。そこで、今週は新生活の環境の変化に強くなる食薬習慣を紹介します。今週は、環境の変化に強くなる食薬習慣春の気候の特徴である三寒四温の影響で、気圧の変化が頻繁に起こり強い風が吹きます。温かくなることを心待ちにしていた桜の蕾たちは、今年の春の温かい気候で一気に空をピンク色に染めました。しかし、強い風や雨の影響で満開の時期はわずかな期間となります。風が吹くたびにフワフワと舞う桜の花びらは、春特有のはかなさを感じさせますよね。私たちの心も桜と似ている気がしませんか?とっても明るくいられる日があれば、乱れることもあり、寂しくなったりと慌ただしいのが今の時期です。ただ、もう少しすると落ち着きを取り戻し、新緑の堂々とした風貌を手に入れますよね。年に一度、新年度を迎えるときに華やか過ごすこともあれば、次の時期へと切り替わるためにさまざまな変化を遂げるようにもなります。春に情緒不安定になることは、春の風物詩として自分を客観的に見ることで「こんな風に思う自分もいるんだな」と分析してみるのも面白いかもしれません。ただ、感情的なことは生活に支障がでることも多いので、整えていきましょう。漢方では、「肝血虚」という体質が環境の変化に弱いとされています。そこで、今週は手っ取り早く「肝血」を補う食薬習慣を紹介します。食べるとよい食材・メニューは、【ブロッコリー&鶏そぼろ丼】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:ブロッコリー&鶏そぼろ丼】ブロッコリーを細かく刻んで、玉ねぎとひき肉とまぜ、そぼろをつくってみてはいかかがでしょうか。「補血」を助け、メンタルを支える栄養素がたっぷり含まれていますよ。美味しく心を整えましょう。ブロッコリー「血」の材料である鉄の吸収を高めるビタミンCがレモンよりも多く含まれています。ブロッコリーのビタミンCは、100gあたり55mgで、レモンは100gあたり50mgなので、ビタミンCが多いことで有名なレモンよりも多い数値です。さらに、スルフォラファンというファイトケミカルには、抗酸化作用、抗糖化作用、肝臓の働きのサポートなどの働きがあり、美容や生活習慣病の改善にも役立ちます。春には、ブロッコリーをタンパク質と一緒にとると、「血虚」の対策を効率よくすることができます。鶏ひき肉鉄を筆頭にミネラル、ビタミンB群、タンパク質など「血」の材料となるものがすべて含まれています。ひき肉は安価で料理のバリエーションも広がり、ごはんにかけるそぼろを作ることで、メイン料理にプラスしてたんぱく源を確保することができます。新年度、よいスタートを切れるかどうかは、気合次第!ではなく、栄養状態次第ではないでしょうか。何か大事なことがある人は、その物事への努力と並行して、そのパフォーマンスをサポートする食事も大切にしましょうね。ほかにもストレスを軽減するレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©Science Photo Library/Gettyimages©Matthias Clamer/Gettyimages©Aja Koska/Gettyimages文・大久保愛
2021年04月01日毎年3月下旬から5月の連休明けにかけての季節の変わり目は、なんとなく身体がだるかったり、心が不調になりやすいという方が多いのではないでしょうか。『ホンマでっか!?TV』に出演した、アイカ製薬株式会社代表取締役であり漢方薬剤師の大久保 愛先生が提案する、心身ともに「疲れている時」に食べるといいものを集めてみました!季節の変わり目で身体が疲れている時は…牛肉×発酵食品大久保愛先生月に一度月経のある女性にとって『肝血』は不足しやすいものです。ただ、牛肉や豚肉などのタンパク質や鉄などを多く含む食材は、ときによって胃腸に負担をかけてしまうことがあります。そのため、胃腸への負担や吸収率も考えながら体と相談しつつ、とっていく必要があります。牛肉牛肉は、『肝血』を補う食材です。脂身の多いお肉は消化に負担がかかるので、赤身のお肉を選ぶようにしましょう。必須アミノ酸もバランスよく含まれ、女性に不足しがちな鉄や亜鉛もしっかり補うことができます。発酵食品発酵食品は、『肝血』の吸収をサポートしてくれます。塩麹、キムチ、味噌、三五八漬けなど好きな発酵調味料にお肉をなじませて1時間程度置いておくだけで、柔らかくうまみがアップしたお肉が完成します。©stock_colors/Gettyimages※2020年3月4日作成文・大久保愛心がザワザワ疲れている時は…ひき肉&パプリカまず、『肝血』を補うのに役立つ栄養素が鉄分、そして鉄の吸収を促すビタミンCです。そして、『気』の巡りを促し『肝気鬱結』を解消するのが柑橘系やアブラナ科の野菜など香りの高い食材です。デザートにミカンやグレープフルーツを食べるのもおすすめです。ひき肉どんな料理にでも合わせやすい、ひき肉をおすすめします。スープ、炒め物、肉詰め、餃子、カレーなど応用がききますよね。鶏、牛、豚どのひき肉でも大丈夫です。いつもの料理に意識してプラスしてみると、スープや炒め物などは味に深みが出て美味しく調理できるだけでなく、タンパク質とヘム鉄もしっかりとることができます。さらに、ビタミンCと一緒に取り入れることで鉄分の吸収率が上がるため、パプリカやピーマンとの相性も抜群です。パプリカパプリカやピーマンには、抗酸化作用を持つビタミンである、ビタミンC、A、Eが含まれています。さらに過熱処理しても栄養価が下がらないため、安心して調理しやすい食材です。とくに、赤色のパプリカやピーマンにはビタミンCが多く含まれています。また、パプリカもピーマンと同様の栄養素が含まれるため、お好きなほうを選んで大丈夫です。©Westend61/Gettyimages※2020年4月1日作成文・大久保愛体力低下で疲れている時は…ネギ類×豚肉豚肉とネギ類の組み合わせは、体力の低下を防ぐために役立ちますが、料理が苦手な人でも基本的に美味しく仕上がる食材です。コンビニ食、レトルト、冷凍食品、お菓子などに食事を頼り、普段料理をしない人でも失敗しにくい組み合わせなのでぜひチャレンジしてみてくださいね。ネギ類ネギ類には、ネギ、ニラ、玉ねぎ、にんにくなどがあります。これらには、「硫化アリル」が含まれています。硫化アリルは、ビタミンB1の吸収を助け疲労回復に役立ちます。また、強い抗酸化作用をもち抗ウイルス作用、抗菌作用もあります。ネギ類は、ビタミンB1を含む食材と一緒に取ることで疲労回復の働きをアップでき「補気」作用が期待できます。豚肉豚肉は、ビタミンB1を多く含む食材です。ネギ類と合わせて「補気」作用をアップするだけではなく、エネルギーをつくるために必要なアミノ酸や鉄などのミネラルも豊富に含まれています。ただ、豚肉は部位によって脂質が多い部分もあるので、ひれ肉、もも肉、ロースなどを選ぶようにするのがおすすめです。©PeopleImages/Gettyimages※2020年4月22日作成文・大久保愛今回紹介したのは、どれも身近な食材ばかり。意識して食べて、心身ともに疲れやすい新生活を乗り越えましょう!Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開まとめ構成・小田原みみ
2021年03月31日今年2021年の春は、気温の上下や生活の変化に加えて、長期化するコロナ禍もあり、例年にも増してストレスを感じている人が多いよう。そのはけ口として、食に走っていませんか。そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生が、ストレス食いを軽減する簡単な方法をお伝えします。半袖になる季節はもうすぐそこ!必見です。ストレスで食べすぎていませんか。【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 101暖かい日が続き、桜が満開を迎える地域が続々と増えていきますよね。ただ、これから低気圧と高気圧が交互に通過し、週末には全国的に春の嵐がやってくる予報となっています。せっかく満開になった桜が早くも散ってしまわないか心配ですが、儚いことも桜の魅力のひとつでもあるので、外出する際には、1本でも多くの桜を見つけて春を感じたいですね。そして、緊急事態宣言は全国的に解除されましたが、未だ油断できずコロナ関連のニュースは絶えません。長期化するコロナ禍ではストレスを感じ過食に走る人が増えているそうです。春は1年の中でもイライラしやすくストレスを抱えやすい時期とされているため、普通でもストレス食いが増えてしまうので食欲が止められないことがあっても仕方のないことかもしれません。ただ、そのままでは太ったり、生活習慣病になったりしてしまいますよね。そこで、今週はストレス食いを軽減する食薬習慣を紹介します。今週は、ストレス食いを軽減する食薬習慣暖かく桜が舞う心地よい気候とは裏腹に、心の底にはメラメラ、悶々とさまざまな感情が渦巻いている人も多いのではないでしょうか。漢方で考えると春は、ストレスを感じやすい臓器「肝」にダメージを受けやすくイライラしたり落ち込んだりと感情的になりやすいときと言われています。春は「木の芽時」ともいわれ、昔から季節柄感情を抑えられなくなっていることがわかりますよね。さらに、今年は長期化する自粛生活によりさらにストレスが加わり、余計に顕著に感じてしまう人も多いかもしれません。とくに女性の場合は、毎月生理があるため、定期的にホルモンの変動があったり、貧血ぎみになったりすることがあるため「血虚」という体質になり余計に感情的になりやすいのです。そこで、今週はストレスに強くなるために「肝」の働きを助け「血」を補う食薬習慣を紹介します。食べると良い食材・メニューは、【鶏肉の香草焼き】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:鶏肉の香草焼き】鶏肉にローズマリー、ブラックペッパー、オレガノなど好きなハーブ、塩、オリーブオイルをまぶして1時間くらい漬け込み、たっぷりのニンニクと鷹の爪を軽くオリーブオイルで炒めて、漬け込んだお肉を焼いたら完成です。仕上げにレモン汁をたっぷりかけるとさらに「肝」の「気」の巡りを改善しストレス緩和に役立つのでおすすめです。鶏肉感情的になりやすいときを漢方では「血虚」と判断します。そして、「血虚」がひどいと過食になりやすいとされています。このときに「血」を補う優秀な食材が鶏肉です。お肉の中でも高タンパク低脂質で胃腸への負担も少ないです。さらに、抗酸化作用の高いビタミンAも多く含むため、美容にもおすすめなお肉です。部位はなるべく脂身の少ない物がよいです。オリーブオイルに漬けて下処理するとささ身を使ってもしっとりしますよ。ちなみにオリーブオイルは胃もたれのしづらい油と言われています。香草香り高いことが特徴なのが香草ですよね。香草の香り成分は、ファイトケミカルといって抗酸化作用が高い特徴があります。そして、漢方では「肝」の働きを助け「気」の巡りを改善しストレスを軽減するといわれています。ローズマリー、オレガノ、バジル、タイム、ローリエなどお好みの香草を常備し、ストレスが多いときに使ってみましょう。始まりはストレス食いであったとしても、食べ癖はなかなか抜けません。いずれストレスがなくても食べるようになってしまいます。これから徐々に温かくなりいずれ、薄着の季節がやってくるので二の腕や腰回りにいつまでもお肉をまとっていてはだらしない印象になってしまいます。人は短期間で習慣を変えることができません。体の中からストレスを軽減するように栄養を補い、常に体と心のコントロールができるようにしておきましょう。ほかにもストレスを軽減するレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©Westend61/Gettyimages©JGI/Jamie Grill/Gettyimages©AaronAmat/Gettyimages文・大久保愛
2021年03月25日気温が上がり、桜も開花して、春をよりいっそう感じられる時期となりました。ですが、花粉に加えて今年は黄砂も酷いよう。鼻詰まりや鼻水などの耳鼻科系症状に悩んでいる人も多いでしょう。そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生が、これらの症状を軽減する簡単な方法をお伝えします!花粉や黄砂で耳鼻科系の症状を感じていませんか。【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 100先週は前線が通過し、お天気が崩れる日が多かったですね。ですが、その後高気圧に覆われた地域は、晴れた日は気温が高くなりポカポカした陽気が続きました。それに伴い桜の蕾が全国的に急成長し、史上最速の桜開花予測の記録を出した地域が多いようです。そして、昼と夜の長さがだいたい同じ時間ずつに等分される春分の日(20日)が訪れます。さらに、1月8日から続いた緊急事態宣言ももうすぐ解除となる予定です。次々と暖かく明るい雰囲気が町中にあふれていきます。今年は、ソーシャルディスタンスをとりながらしっぽりと桜を眺めほっこりと楽しむのがスタンダードとなりそうですね。ただ、この暖かい空気に乗ってやってくる黄砂や花粉も、私たちに影響を与えます。中国北京の上空には過去10年で最も多いといわれる黄砂が舞い、日本へも飛来しました。鼻づまりや鼻水など耳鼻科系の症状を感じてしまう人も多いのではないでしょうか。そこで、今週は鼻づまりを軽減する食薬習慣を紹介します。今週は、鼻づまりを軽減する食薬習慣最近、昼間は初夏のような気候の日が続き、早々と春色の薄手の上着を着る頻度も増えていますよね。温かく明るい日差しが照らすなかでお花を見ながらお散歩をしたり、みんなでワイワイ楽しんだりして過ごしていた頃を懐かしく感じます。残念ながら、今年もまた自粛しながらひっそりと楽しむ春になりそうです。ですが、花粉や黄砂などは短時間外出しただけでも私たちの喉や鼻の粘膜を刺激し、鼻水やくしゃみを誘発させます。耳鼻科系の弱い人は苦労する時期ではないでしょうか。漢方では、アレルギー体質を「肺腎陰虚」と表現します。そこで、今週はバリア機能を担う「肺」と鼻水や痰の生成に関わる「腎」の働きを整える食薬習慣を紹介します。食べると良い食材・メニューは、【タコと新玉ねぎのカルパッチョ】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食材:タコと新玉ねぎのカルパッチョ】今回必須なのはカルパッチョに使う、「肺」を助ける玉ねぎと、「腎」を助けるアマニ油です。両方に炎症を抑える働きがあるので、鼻水やくしゃみなどのアレルギー症状で困っている人におすすめです。タコなど好きなお刺身とみじん切りにした玉ねぎをお皿に並べ、アマニ油、レモン汁を回しかけ、全体に塩をふったら完成です。ディルやピンクペッパー、刻んだイチゴやグレープフルーツ、ミニトマトなどを添えてもよいですね。玉ねぎ玉ねぎには、硫化アリルという辛み成分が含まれています。この成分は、鼻づまりやくしゃみなどで起こした鼻の炎症を抑える働きがあり、鼻の粘膜の血管を収縮させ鼻の通りをよくしてくれます。ただ、香り成分なので、玉ねぎを水でさらしてしまっては辛みがなくなってしまうのでNG。新玉ねぎはみずみずしく甘味も強いので、玉ねぎ特有の辛みも楽しみながら食べるとより鼻づまりに効果的です。アマニ油アマニ油に含まれる必須脂肪酸であるオメガ3脂肪酸には、炎症やアレルギー症状を抑える働きがあります。そのため、花粉だけではなく、喘息やアトピー性皮膚炎などアレルギー症状に悩む人は、日頃から摂取しておくとよい油です。ただ、酸化しやすい油なので、非加熱用の油としてストックしておきましょう。今の季節は心地よいと思う一方、花粉や黄砂の影響を受けたりと良い面と悪い面と兼ねそろえています。それはどの時期でも同じですね。どんな時でも良い面をメインに接することができるように体を季節に合わせて整えていきたいですね。ほかにも免疫を整えるレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©PeopleImages/Gettyimages©Qi Yang/Gettyimages©Ada Summer/Gettyimages文・大久保愛
2021年03月18日漢方薬剤師の大久保愛先生によれば、5度以上の気温の差を頻繁に感じると人は体の状態を一定に保つために自律神経が激しく働き、その負担から機能が乱れてさまざまな不調が出やすくなるとのこと。いまの時期に疲労や頭痛、不眠、めまいなどを感じていませんか。愛先生が寒暖差疲労に負けない簡単な方法をお伝えします!朝晩と日中の気温差により、不調が急増!?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 99今までは日によって気温の変動が大きいと感じられていましたが、最近は1日のうちでも朝とお昼の寒暖差がきつくなってきましたね。疲れやすくなったり、寝つきが悪くなったり、めまいや頭痛を感じたり、イライラしたり、食欲のコントロールができていなかったりとなんとなく感じる不調が増えてきている気がしている人はいないでしょうか。4月に向けて気温差や天気の変化が徐々に激しくなっていきます。人は、5度以上の気温の差を頻繁に感じると、一生懸命働く自律神経に負担がかかり、機能を乱れさせます。これを寒暖差疲労といいますが、なんとなく不調が続くとその理由がわからないので解決策も立てることができず不安感や煩わしさを感じますよね。そこで、今週はまだまだ続く寒暖差からの疲労に負けない食薬習慣を紹介していきます。今週は、寒暖差疲労のための食薬習慣朝は寒くて、お昼になるとポカポカ陽気になり、1日のうちに10度以上の寒暖差がある日が増えました。日が照っている時には春らしく気持ちがよいですが、朝や夜はまだ冬であるような気にさせられます。外気の変化が大きいと、恒温動物である私たちは恒常性を保つために、いつも体の状態を一定に保とうと自律神経を一生懸命働かせます。とはいえ、地域によりますが、2月中旬から寒暖差の多い気候は約1か月も続いています。そろそろ自律神経も疲れてさまざまな不調を感じ始めてもおかしくない時期です。頭痛、めまい、不眠、動悸、食欲不振、倦怠感、ほてりなどよくわからない不調が地味にダメージを与えてきてはいませんか。この状態を漢方では、「肝血虚」といいます。「肝血」は自律神経のコントロール機能があるとされているからです。そこで、今週は「肝血」を補う食薬習慣です。食べるとよい食材・メニューは【シーフードミックスのレモン炒め】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:シーフードミックスのレモン炒め】貝やエビ、イカなど全部ミックスされている冷凍食品シーフードミックスは、栄養満点で手軽に使えるので冷凍庫に常備しておきたい食材のひとつです。今週おすすめのシーフードミックスのレモン炒めは、シーフードミックスとブロッコリーやキャベツなどのアブラナ科の野菜とミニトマトを炒めて、最後にレモンと塩で味をつけたら完成です。シーフードミックスは春におすすめの食材で、1袋にたくさん入っているので、今週を機に常備してみるのも良いですね。シーフードミックス貝、イカ、エビなどがミックスされていますが、共通して低脂質、高タンパク、低糖質、低カロリーです。そして、「血」を補う鉄などミネラルやビタミンも多く、「肝」の働きを助けるタウリンも含まれています。レモンレモンの香りの素、ファイトケミカルであるリモネンにはリラックス作用があり、神経過敏になりがちな春の精神状態を落ち着かせてくれます。また、疲労を回復するクエン酸や抗酸化作用のあるビタミンCも多く含まれています。東京はもうじき桜の開花予定ですね。嬉しい反面、桜の時期は全国的に寒暖差が続く時期に一致します。薬に頼る前に毎日の食事をちょっと意味のあるものに変化させ、「なんとなく不調」を解決してみてはいかがでしょうか。ほかにも自律神経を整えるレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©blackCAT/Gettyimages©Letizia McCall/Gettyimages©Westend61/Gettyimages文・大久保愛
2021年03月18日春に向けて、“三寒四温”の季節になりました。漢方薬剤師の大久保愛先生いわく、この時期は気温差に体がついていけず、自律神経のバランスが乱れて、1年を通して最も不調を感じやすいのだそう。そこで、愛先生が心身の不調を改善する簡単な方法をお伝えします!3月は体が最も不調を起こしやすい【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 98ここ最近、気温が上がり、雨が降り、また寒くなりと不安定な天気が続きますよね。今後も低気圧と高気圧が周期的に通過するようです。3日周期でくずついた天気がやってくるようで、三寒四温で体は忙しい1か月になりそうです。人の体には、ホメオスタシス(恒常性)といって体を一定に保つ機能があります。それなのに、春に向けて暖かくなったり、寒くなったり、雨が降ったり、気圧の変化があったりと、3日と同じ気候を保つことができなくなってきています。体を一定に保つためには、神経系、免疫系、ホルモン系の3つがお互いに連携しあうことが必要です。ただ、日頃から自律神経が乱れやすかったり、抵抗力が弱かったり、生理不順があったりするとさまざまな不調を感じやすくなります。実は、3月は、1年でも最も体調不良を起こしやすい月といわれているほどです。そこで、3月がはじまった今、体を整え季節の変わり目に体調不良を起こさないための食薬習慣を紹介したいと思います。今週は、抵抗力が低下しないための食薬習慣晴れの日が続いたかと思うと寒い日が訪れて…を繰り返していく3月に突入しました。今年も気候の変化が少し安定する暖かい桜の時期を待ち遠しく感じます。桜の時期は、何か楽しく明るい出来事が起こるんじゃないかなと少しワクワクしますよね。でもワクワクだけじゃなくイライラ、ソワソワとネガティブな思考も入り混じってしまう人も多いのではないでしょうか。これは気候の変化によって生じる自律神経の乱れから来る感情の変化かもしれません。少し迷惑な春の風物詩でもありますが、体を支える要因は神経系、免疫系、ホルモン系の連携です。なので、自律神経の乱れは免疫の低下やホルモンバランスの乱れにもつながり、さまざまな不調を感じさせてしまいます。これを漢方で、「肝血虚」とよびます。そこで今週は「肝血」を補い免疫の低下やホルモンバランスの乱れから不調を感じないようにするための食薬習慣です。食べるとよい食材・メニューは、【牛肉と春キャベツの味噌炒め】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:牛肉と春キャベツの味噌炒め】春キャベツは、秋に蒔いたもので、早いところで2月中旬から採れ始めるようです。ちょうど美味しいキャベツも増えてきているころだと思います。そこで、春野菜と共に栄養たっぷりの牛肉を発酵調味料のお味噌で味つけ、炒め物にしてみてはいかがでしょうか。牛肉部位的には、脂質の少ないヒレやももがおすすめです。栄養素としては、抵抗力を強化し自律神経を整える「血」を補う、タンパク質、鉄、ビタミンB群も豊富です。代謝を上げるカルニチンやメンタルを整えるセロトニンも含まれているので心身ともに強化してくれます。味噌春に向けてダメージを受ける機会が増えると言われる「肝」の働きを助けるコリンという成分が含まれています。また、大豆からできているのでイソフラボンやビタミン、ミネラル、アミノ酸など栄養が豊富です。なにより、発酵調味料にはタンパク質を柔らかくする働きがあるので、美味しく調理できることも良いところです。たとえば、味噌以外にも塩麴や醤油麹、お酢などにお肉を漬け込んで下味をつけるのもよいですね。お肉をお好みの発酵調味料に漬け込みひと晩おいて、クッキングシートに包んで蒸し焼きやレンチンするのもおすすめですよ。大葉やバジル、ミョウガ、ブロッコリースプラウト、パクチーなど香りの強い野菜を添えて食べるとアクセントになりますし、香り高い野菜には抗酸化作用がありさらにGOOD。ほかにも、免疫力をアップするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©Igor Ustynskyy/Gettyimages©fizkes/Gettyimages©katiafonti/Gettyimages文・大久保愛
2021年03月04日2021年は昨年よりも花粉飛散量が多いよう。花粉症の方はコロナのこともあり、例年以上に症状を抑えたいですよね。そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生が、花粉症状の緩和に役立つ簡単な方法をお伝えします!2021年、花粉シーズンの到来です!【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 97じわじわと花粉症のシーズンが到来していますね。花粉症の人、今年から花粉症デビューしてしまった人は、しばらく肩身が狭い思いをすることもあるかもしれませんね。今の時期、くしゃみをして具合が悪そうな様子が周囲に伝わってしまうと嫌がられる対象になってしまい、加えて顔を頻繁に触ってしまうことも感染症リスクが上がってしまうことも問題ですよね。花粉症のときにはあまり咳き込むことは少ないので、鼻水やくしゃみ以外に咳の症状を感じるときには花粉症以外の病気を検討しましょう。今週は、花粉症対策に役立つ食薬習慣を紹介したいと思います。今週は、花粉症対策に役立つ食薬習慣今年は1月の半ばから暖かい日が増え、例年より暖かい冬となりました。関東では2月の頭に春一番を観測し、2月の頭から花粉の飛散が開始したといわれています。これから3月になるにつれてピークを迎える地域が北上していきます。今後、花粉症の悪化につらい思いをする人が増えていくことだと思います。そして、花粉症の人が例年と違って特に注意しなければならないのが、新型コロナウイルス対策ですよね。通常、顔をよく触る人は風邪を引きやすいとされています。感染症には、飛沫感染と接触感染とがありますが、鼻をかんだり、目を掻いたり顔を触る機会が増えるとそれだけ接触感染のリスクは増していきます。そのため、花粉症の人は衛生管理をいつも以上に気を付けなければなりません。漢方では、花粉症の体質の人のことは、バリア機能である「気」が不足した「気虚」と考えます。そこで、今週は「気」を補いバリア機能を強化する食薬習慣です。食べるとよい食材・メニューは、【鯖とレンコンのスペイン風オムレツ】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:鯖とレンコンのスペイン風オムレツ】このスペイン風オムレツは、バリア機能を高める「気」を補う「鯖&レンコン」を使って作ります。鯖は水煮缶を使います。鯖缶は味がしっかりしているので特に味付けに調味料を使わなくても具材を混ぜて焼くだけで完成する簡単メニューになります。作り方は、鯖缶をほぐして卵と混ぜておきます。そして、小さく刻んだジャガイモ、玉ねぎ、レンコン、パプリカを軽く炒めます。これらを全て混ぜたらフライパンにクッキングシートを敷いて材料をすべて流し込んで蓋をして卵がしっかり固まるまで弱火で蒸し焼きにしたら完成です。鯖鯖やイワシなどの青魚にはオメガ3脂肪酸が含まれ、オメガ3脂肪酸にはロイコトリエンなどのアレルギーの原因物質を抑える働きがあります。オメガ3脂肪酸は必須脂肪酸で、青魚、アマニ油、クルミなどに多く含まれます。必須脂肪酸には、ほかにオメガ6脂肪酸がありますが、オメガ3脂肪酸との摂取比率が大事だとされています。スナック菓子、アイス、てんぷら、唐揚げ、ラーメンなどにオメガ6脂肪酸が多く含まれているため、普通に生活しているとオメガ6脂肪酸を圧倒的に多くとりがちです。オメガ6脂肪酸の採りすぎもアレルギー症状の悪化につながってしまいます。アレルギー症状の緩和のためには、なるべくオメガ3脂肪酸を意識して採るようにしましょう。レンコンレンコンは抗酸化作用があるポリフェノールを多く含み、炎症を抑えるように働くため、アレルギー症状の緩和に役立つとされています。花粉症はIgE抗体が一定量に達することで発症するのですが、レンコンはIgE抗体生産を抑え症状の緩和につながるともいわれています。また、食物繊維も多く腸内環境を整えるため、腸から免疫の向上に働きかけることも期待できます。スペイン風オムレツは、取り入れたい食材を何でも一緒に混ぜて焼くだけで、メイン料理にすることができるのでとても便利です。花粉症がつらい人はぜひ作ってみてくださいね。ほかにも、免疫力をアップするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©Roos Koole/Gettyimages©Bernd Friedel / EyeEm/Gettyimages©Oliver Rossi/Gettyimages文・大久保愛
2021年02月25日暖かくなったと思えば、翌日は急に冷え込んだりと、春に向けて気温差の激しい日々が続きます。漢方薬剤師の大久保愛先生によると、いまの時期はその変動に自律神経が対応できず、バランスが乱れることで体調を崩す人が多いのだとか。そこで大久保先生が、簡単な不調予防策をお伝えします。ぜひ試してみてくださいね。冬から春へ。今の時期、不調ではありませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 96少し暖かい日が続いたかと思うと、日本の上空には寒気が流れ込み冬型の気圧配置になります。まだまだ寒い日は続きますね。今後も、暖かいなと思ったら冷え込んで、を何度も繰り返すことで春になりますが、この変化に体がついていけず、寒さを真冬以上に強く感じてしまうこともあるかもしれません。こういった季節の変わり目には、必ず体調を崩してしまう人っていますよね。気温の変化が大きいと自律神経が乱れやすくなるため、さまざまな体調不良を引き起こしてしまいます。そこで、今週は季節の変わり目に体調を崩さないための食薬習慣を紹介したいと思います。今週は、季節の変わり目の体調不良を救う食薬習慣気圧の変化や寒暖差が大きくなると、カラダを一定の状態に保つために自律神経がいつも以上に働きます。それが体の負担となり自律神経が乱れ始めると、さまざまな症状がでてきます。くしゃみ、鼻水、鼻詰まりなどの寒暖差アレルギーだったり、便秘だったり、睡眠の質が落ちてしまったり、気分の浮き沈みが大きくなったりと不快症状を感じることがあるかもしれません。とくに、花粉症でも風邪でもないのに耳鼻科系の症状がでると、新型コロナウイルスに感染したんじゃないかと少し心配になりますよね。この寒暖差で耳鼻科系の症状がでるカラダの状態を、漢方では、「気」が不足することで寒暖差に弱くなり、寒暖差ストレスを感じることで「肝気鬱結」という自律神経が乱れる状態に陥っていると考えます。そこで、今週は自律神経を整え、防御機能を高める「気」を補う食薬習慣です。食べると良い食材は、【生姜×シナモン】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食材:生姜×シナモン】どちらの食材も漢方でメジャーでありながらも、スーパーに基本的に置いてあり、家庭に常備している人も多いと思います。そして、漢方で使われるということは、それだけ有効成分を多く含む素材ということがわかりますよね。それぞれ、料理のメインとなることはありませんが、ちょっとしたアレンジとして、さまざまな料理やお茶に活用できるものです。体調管理に自信のない人は、さっそく活用してみましょう。シナモンシナモンは、「桂皮」とよばれ多くの漢方薬にも使われていますが、スパイスとして誰もが知っているものだと思います。シナモンには、体を温めたり、血流を促したり、消化を促進したりと自律神経が乱れ交感神経が優位になってしまったときに、おもに出てくる症状の改善に役立つ効能を持っています。また、抗菌作用もあるため、風邪対策としても役立ちます。生姜生姜も、咳止めや解熱、健胃、冷えの改善などさまざまな漢方薬に配合されています。カラダを温めたり、細菌などからカラダを守る働きがあります。加熱すると血行を促進し、体を温める働きが高まり、生のままだと強力な殺菌作用や抗炎症作用などが、より期待できます。お味噌汁や炒め物、煮物、お鍋など片っ端から料理に使っていくのもよいと思います。いつも飲んでいる紅茶やコーヒー、ルイボスティなどに生姜とシナモンをプラスして、おうちで気軽に薬膳を活用し、季節の変わり目の不調対策をしてみてはいかがでしょうか。ほかにもお茶のアレンジや免疫力をアップするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売1か月で7万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©JGI/Jamie Grill/Gettyimages©Cecilie_Arcurs/Gettyimages©Ezra Bailey/Gettyimages文・大久保愛
2021年02月18日コロナ禍になりはや一年。いい加減飽きたし、疲れを感じている人が多いでしょう。そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生が、コロナ疲れの人に、幸せを取り戻せる簡単な方法を教えてくれました。最近、心から笑えていないなら、ぜひチェックしてみてください。もっと生きやすくなるはずです!【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 95コロナ疲れのあなた、幸せを取り返しましょう!そろそろコロナ疲れを感じている人は増えてきていると思います。予想がつかない未来が続くことや、思ったように行動できないことが続くと私たちはすごくストレスを感じます。自粛はいつまで続くのかと口に出し始めて、もう1年も経ちますよね。突然ですが、最近幸せだなと思った時はありますか?最後に心から楽しいな、面白いなと思いっきり笑ったのはいつですか?よく考えると幸せを感じる回数が減ってはいないでしょうか。新型コロナウイルスが流行するなかでも、私たちの限られた人生の時間は刻一刻と進んでいきます。あっという間に無駄な時間が流れてしまい、疲れやネガティブなものに意識をフォーカスさせる癖がついていたら注意です!そこで、今週はあなたの幸せ取り返しましょう。コロナ疲れでどんよりしてしまっている人のための食薬習慣を紹介します。今週は、コロナ疲れから救われる食薬習慣今週末にはバレンタインがありますが、皆さん予定はありますか?バレンタインに関係ない人もイメージ的に2月14日はプレゼントをあげたり、もらったり、とっておきのチョコレートを買ったり、お菓子を手作りしてみたりと楽しいイメージのある日ですよね。ただ、なんだかここ一年暗いニュースばかりで気分が落ち込んだり、イライラしやすくなったり、不安になりやすかったり、いつもの自分より楽しくない、幸せを感じる能力が低下していると感じたりしていませんか。とはいえ、気候的にも季節の変わり目は気持ちが不安定になりやすいものです。テレワークなど今までよりも自由なライフスタイルにストレスが加わり、好きなだけ甘いものを食べ、食事が減ってしまうということもよく耳にします。このような状態を漢方では、『血虚』とよびます。幸せホルモンと呼ばれる“セロトニン”が不足し、心のコントロールがうまくできなくなっているかもしれません。そこで、今週はバレンタインにちなんで、カカオを使った食薬習慣を紹介します。今週食べるとよいのは、【ピュアココア×オイル】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食材:ピュアココア×オイル】チョコレートもココアも同じカカオから作られています。そして、カカオには体によい栄養がいっぱい含まれています。ココアは、カカオマスから油分であるカカオバターを減らしたものなので、水分に溶けやすくなりドリンクとしていただくことができます。また、体に良いのはチョコレートもココアもノンシュガーになりますが、ノンシュガーのチョコレートを購入したり、おいしくアレンジしたりするよりも、ピュアココアを購入して日常に取り入れたほうが簡単だと思います。そこで、今週はピュアココアを健康的にアレンジする方法を紹介します。ピュアココア一番の特徴は、テオブロミンが含まれることです。テオブロミンは、幸せホルモンであるセロトニンに作用しリラックスしやすくしたり、集中力や記憶力を高める働きがあると言われています。あとは、腸内環境を整えることも幸せホルモンであるセロトニンの分泌に関係しますが、腸内環境を整える不溶性食物繊維であるリグニンも豊富に含まれています。そのほか、抗酸化作用の高いカカオポリフェノールやカルシウム、マグネシウムなどのミネラルも豊富に含まれています。ただ、ミルクココアなどは糖分を含むため、ピュアココアを選び、オリゴ糖や蜂蜜や甘酒などで甘味を付けたり豆乳でクリーミーにするのが健康的な飲み方です。オリーブオイル・MCTオイルココアアレンジにおすすめ1.オリーブオイルオリーブオイルには保温性があるため、お腹が冷えて胃腸の働きが低下しやすい冬にはおすすめです。手作りホットココアに一回しエクストラバージンオリーブオイルをかけてみましょう。ココアアレンジにおすすめ2.MCTオイルMCTオイルは中鎖脂肪酸のことで、バターコーヒーなども流行りましたが、ココアとも相性が良いです。中鎖脂肪酸を多く含むオイルには他にココナッツオイルもあります。ココナッツの風味が好きな人は、ココナッツオイルをオンするのもおすすめです。MCTオイルは、すぐにエネルギーとなりやすく、またエネルギー代謝を活性化させるため、食事誘発性熱産生を高めると言われています。そして腹持ちが良いのも良いところです。溶かしたココナッツオイルかMCTオイルと同量のココアパウダーと、オリゴ糖か蜂蜜などの甘味をお好みで加え、好きな型に流して冷蔵庫で冷やすと口どけの良い手作りチョコレートができますよ。せっかくのワクワクするイベントのひとつであるバレンタインは、手作りドリンクやチョコレートを健康的に作って、コロナ疲れを吹き飛ばし幸せな気分になってみてはいかがでしょうか。ほかにも心を整えるレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©Ivan Pantic/Gettyimages©Westend61/Gettyimages©PeopleImages/Gettyimages文・大久保愛
2021年02月12日昼の時間が少しずつ長くなり、待ち望んでいた春がやってきます。ですが、この移り変わりの期間は気温や気圧の変化により、自律神経が乱れがちな人にとって不調を感じやすくなる時期でもあるそう。そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生が、この時期特有の体調不良を改善できる簡単な方法をご紹介します!【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 94冬から春へ。季節の変わり目は、不調を感じやすいかも。今週は、少し暦の話をしたいと思います。124年ぶりに、今年の節分は例年より1日早い2月2日となりました。立春の前日が節分になるのですが、立春や春分などは太陽と地球の位置関係から決められています。そして、昨年末の冬至が1年で最も日が短いときで、そこから徐々に日照時間が長くなり立春を境に一気に春へと加速していきます。今後、三寒四温を乗り越え春らしい気候のスタートとなる3月末の春分の頃までは、気圧と気温の変化が大きくなることが予測されます。自律神経が乱れやすかったり、低気圧の日に頭痛を感じやすい人は、これから不快に感じる日が増えてしまうかもしれません。そこで今週は自律神経を整える食薬習慣を紹介していきます。今週は、自律神経を整える食薬習慣緊急事態宣言は、首都圏や関西圏で延長され、いつまでこの生活が続くのかと不安に感じる人も多いと思います。国民全員へワクチンが供給される時期もはっきりとはせず、さまざまなことが気になりますよね。このような不安や緊張などネガティブな感情は連鎖しやすく、日常生活の些細なことに敏感になり心を乱される機会が増えやすいものです。これは自律神経が乱れている状態ですが、これによりイライラしやすくなったり、落ち込みやすくなったり、突然不安になったり、動悸がしたり、睡眠の質が低下したり、考えすぎてしまったりと感情のコントロールが上手にできなくなっていることはないでしょうか。その状態を漢方では、『肝気鬱結』・『血虚』と呼びます。とくに『血虚』が前提としてある人は、自律神経の乱れが加わることで生理不順やPMSなど女性特有の症状を強く感じることがあるかもしれません。そこで、今週は『肝気』の巡りを改善し、『血』を補う食薬習慣を紹介します。食べると良い食材・メニューは、【イカキムチ炒め】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:イカキムチ炒め】イカを炒めて、キムチを和えるイカキムチ炒めが今週おすすめです。えのきやエリンギなどのキノコ類や小松菜やホウレンソウなどを和えて最後にごま油をたらして食べるのも良いと思います。おつまみにも最適なイカキムチ炒め、ぜひお試しください。キムチ発酵食品であり、野菜をたっぷり食べることのできるキムチは、腸内環境を整えることで間接的に自律神経を整え『気』の巡りを促進するために役立ちます。ただ、トウガラシやニンニクがお腹に対して刺激となる人はお味噌や塩麴など他の発酵食品を使っていただけると良いと思います。イカ高タンパク、低脂質、低カロリーであるイカは、『血』を補うために役立ちます。ビタミンB群、ミネラル、ビタミンEなど栄養が豊富です。しかも、お刺身、あたりめ、冷凍などさまざまな状態で売られていて手軽ですよね。おかずやおつまみとしてイカを取り入れてみましょう。あたりめやキムチはコンビニでも売られています。コンビニに立ち寄ったときには、チョイスしてみてはいかがでしょうか。また、あたりめのような硬いものを噛む動作は、ストレス発散や満福中枢を刺激するためにも役立ちます。ストレスフルな日には、あたりめをおやつにするのもおすすめですよ。ほかにも自律神経を整えるレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©JGI/Jamie Grill/Gettyimages©Zelma Brezinska / EyeEm/Gettyimages©alexandr_1958/Gettyimages文・大久保愛昼の時間が少しずつ長くなり、待ち望んでいた春がやってきます。ですが、この移り変わりの期間は気温や気圧の変化により、自律神経が乱れがちな人にとって不調を感じやすくなる時期でもあるそう。そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生が、この時期特有の体調不良を改善できる簡単な方法をご紹介します!【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 94冬から春へ。季節の変わり目は、不調を感じやすいかも。今週は、少し暦の話をしたいと思います。124年ぶりに、今年の節分は例年より1日早い2月2日となりました。立春の前日が節分になるのですが、立春や春分などは太陽と地球の位置関係から決められています。そして、昨年末の冬至が1年で最も日が短いときで、そこから徐々に日照時間が長くなり立春を境に一気に春へと加速していきます。今後、三寒四温を乗り越え春らしい気候のスタートとなる3月末の春分の頃までは、気圧と気温の変化が大きくなることが予測されます。自律神経が乱れやすかったり、低気圧の日に頭痛を感じやすい人は、これから不快に感じる日が増えてしまうかもしれません。そこで今週は自律神経を整える食薬習慣を紹介していきます。今週は、自律神経を整える食薬習慣緊急事態宣言は、首都圏や関西圏で延長され、いつまでこの生活が続くのかと不安に感じる人も多いと思います。国民全員へワクチンが供給される時期もはっきりとはせず、さまざまなことが気になりますよね。このような不安や緊張などネガティブな感情は連鎖しやすく、日常生活の些細なことに敏感になり心を乱される機会が増えやすいものです。これは自律神経が乱れている状態ですが、これによりイライラしやすくなったり、落ち込みやすくなったり、突然不安になったり、動悸がしたり、睡眠の質が低下したり、考えすぎてしまったりと感情のコントロールが上手にできなくなっていることはないでしょうか。その状態を漢方では、『肝気鬱結』・『血虚』と呼びます。とくに『血虚』が前提としてある人は、自律神経の乱れが加わることで生理不順やPMSなど女性特有の症状を強く感じることがあるかもしれません。そこで、今週は『肝気』の巡りを改善し、『血』を補う食薬習慣を紹介します。食べると良い食材・メニューは、【イカキムチ炒め】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:イカキムチ炒め】イカを炒めて、キムチを和えるイカキムチ炒めが今週おすすめです。えのきやエリンギなどのキノコ類や小松菜やホウレンソウなどを和えて最後にごま油をたらして食べるのも良いと思います。おつまみにも最適なイカキムチ炒め、ぜひお試しください。キムチ発酵食品であり、野菜をたっぷり食べることのできるキムチは、腸内環境を整えることで間接的に自律神経を整え『気』の巡りを促進するために役立ちます。ただ、トウガラシやニンニクがお腹に対して刺激となる人はお味噌や塩麴など他の発酵食品を使っていただけると良いと思います。イカ高タンパク、低脂質、低カロリーであるイカは、『血』を補うために役立ちます。ビタミンB群、ミネラル、ビタミンEなど栄養が豊富です。しかも、お刺身、あたりめ、冷凍などさまざまな状態で売られていて手軽ですよね。おかずやおつまみとしてイカを取り入れてみましょう。あたりめやキムチはコンビニでも売られています。コンビニに立ち寄ったときには、チョイスしてみてはいかがでしょうか。また、あたりめのような硬いものを噛む動作は、ストレス発散や満福中枢を刺激するためにも役立ちます。ストレスフルな日には、あたりめをおやつにするのもおすすめですよ。ほかにも自律神経を整えるレシピは、『不調がどんどん消えてゆく 食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく 食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©JGI/Jamie Grill/Gettyimages©Zelma Brezinska / EyeEm/Gettyimages©alexandr_1958/Gettyimages
2021年02月04日外出自粛により普段の活動量が減り、便秘がちで気づいたらお腹がポッコリ!なんてことになっていませんか。いまそうした悩みや不調が増えているよう。そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生が、腸内環境を整え、お腹も気分もスッキリする簡単な方法をお伝えします!文・大久保愛【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 93外出が減り、便秘や体重増加、筋力低下に悩む人が続出中最近、運動不足になっていませんか? 通勤、旅行、外食、買い物など外を出歩く機会が大幅に減り、体を動かさずに座って過ごす時間が増えましたよね。意識して運動していた人を除くとここ1年間、運動量が減り足腰が弱くなったり、太りやすくなったり、便秘気味になったり、冷えやすくなったりと筋肉の低下に伴う症状を感じ始めている人も多いのではないでしょうか。とくにお腹の周りで内臓を支えている腹直筋が弱ってしまうとお腹がポッコリしはじめ便秘になってしまいます。便秘は見た目や苦しさだけではなく、腸内環境が荒れてしまうことで免疫力の低下やメンタルが不安定になってしまったり、肌荒れしてしまったりとさまざまな不調の入り口を開いてしまうことになります。そこで今週は、ポッコリお腹が気になり始めた人のための食薬習慣を紹介していきます。今週は、腸活をサポートする食薬習慣ここ1週間の気候は、節分目前ということもあり、春へと向かって前線や低気圧がいくつも通過し、お天気が不安定になりすいようです。気圧の変化や気温の変化が多いときに私たちは自律神経を乱しやすくなります。人によっては頭痛を感じたり、消化器系の働きが弱ってしまったり、むくみやすくなったり、睡眠の質が低下したりと自律神経系の症状にはさまざまなものがありますよね。それに加えて自粛が続き全国的に運動不足になりやすい環境が続いているので、腹筋が弱り便秘ぎみになりポッコリお腹に対して悩みを抱える人もいるのではないでしょうか。お腹が張りやすかったり、便秘気味だったりする人は、腸内で悪玉菌が増えているのだと思います。漢方では筋力の低下による便秘を『脾気虚』、便秘でデトックスが必要な状態を『痰湿』がたまっていると表します。そこで今週は、腸の働きを整え『痰湿』を除去し、ポッコリお腹や腸内環境を整える食薬習慣を紹介します。食べると良い食材は、【カレーパウダー×きのこ】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食材:カレーパウダー×きのこ】どんな料理でも美味しくリメイクできるカレーパウダーと、日照時間の短い冬に不足しがちな栄養素ビタミンDを多く含むきのこ類が、今週おすすめです。きのこをソテーにしてカレーパウダーをあえて、醤油、塩コショウなどで味を整えるだけで完成する簡単メニューです。きのこ類は、しいたけ、エリンギ、えのき、しめじ、マッシュルームなど好きなものを使ってみてくださいね。カレーパウダー漢方薬にも使われるターメリック、フェンネル、シナモン、クローブなどのスパイスがたくさん含まれているのがカレーパウダーです。お腹にたまったガスを取り除いてくれたり、消化器系統の働きを促してくれたりします。また、このように『痰湿』の除去だけではなく抗菌作用、抗炎症作用、抗酸化作用なども期待でき風邪シーズンにもおすすめの調味料です。きのこきのこは、食物繊維が豊富なことで有名ですよね。便のカサを増やし、腸の働きを促し『痰湿』を除去する働きがあります。また、他にも代謝に必要なビタミンB群や、免疫の働きや骨をサポートするビタミンDも豊富に含まれています。長期化する自粛の中、なんとなく不調を感じる機会が増えたとよく耳にします。便秘は一般的な不調ではありますが、複数の不調への入り口にもなっています。便秘薬に頼らなくてもお腹がスッキリする生活習慣を身につけていきましょうね。ほかにも腸活レシピは、『不調がどんどん消えてゆく 食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく 食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©PhotoAlto/Frederic Cirou/Gettyimages©Charday Penn/Gettyimages©Hello World/Gettyimages
2021年01月28日寒い日が続いています。冷えや寒さによる不調に悩まされている女性は多いでしょう。そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生が、血流を良くし冷えを改善する簡単な温活をご紹介します。さっそく試してくださいね。文・大久保愛【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 92寒さで冷えや不調に悩んでいませんか。今年は、暦通りに冷え込みの厳しい「大寒」となりました。雪が多く積もった地域は、今後雪解けによる落雪などの注意も必要になることだと思います。本格的な冬の厳しさを感じますよね。もともと冷え症で悩む人は、眠りにつくときの冷え込みや寝起きの悪さなどに悩むこともあるのではないでしょうか。外出時にはお腹や腰にカイロを貼っておくことが習慣になっている人も多いと思います。寒さに耐えられない人、寒さで頭痛や肩こり、生理痛などの痛みが増している人、しもやけで悩む人、寒さで胃腸の働きが低下している人など、寒さによるなんとなくの不調を感じている人は、食薬習慣でも体を温める温活習慣を取り入れていくのがおすすめです。今週は、温活に役立つ食薬習慣を紹介していきます。今週は、温活をサポートする食薬習慣最近、商業施設や飲食店など、どこかに入場する際は検温する機会が増えましたよね。ピッと一瞬で自分の体温を教えてもらえますが、思ったより低いことはありませんか? 感染症対策として体温が高いことを問題視されますが、免疫について考えると低いことのほうが問題です。また、低体温と冷え症は違いますが、寒さを感じやすい冷え症も不調を感じやすいので問題ですよね。外出から戻ると手先足先が温まるまで時間がかかったり、デスクワークをしていると温かい部屋の中なのに下半身が冷えてむくんだり、厚着をしていても芯から冷えてお腹の張りを感じたり…冷え症の感じ方は人それぞれだと思います。つらい冷え症を感じる方は、一刻も早く効率よくエネルギーを作り出し、血流よくポカポカの体質に変わりたいですよね。温まりにくい体質は、代謝も免疫も低い状態かもしれません。漢方では、低体温や冷え症の状態を代謝の低い『陽虚』、巡りの悪い『瘀血』と判断します。そこで、今週は『陽』を補い、『血』の巡りを改善する食薬習慣を紹介します。食べると良い食材・メニューは、【にんにくたっぷりイワシのアヒージョ】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食材:にんにくたっぷりイワシのアヒージョ】アヒージョは、ニンニクとオリーブオイルで食材を煮込むスペインの料理です。家庭で食べるというより外食のイメージをもつ方も多いかもしれません。しかし、とても簡単に作ることができ、体を温める食材をたっぷり使って作るアヒージョは寒い時期におすすめなんです。今の時期は、にんにくと鷹の爪を多めに使って作りましょう。【にんにく】『陽』を補うために役立つ食材です。ニンニクに含まれるアリシンは代謝を上げ体を温めるために役立つビタミンBの吸収を高めてくれます。そのため、ニンニクはスタミナ食材としても有名ですよね。さらに強力な殺菌作用もあるため感染症をはじめとした体調不良から体を守りたい時にも役立ちます。ただ、食べ過ぎで胃腸にダメージを与えない程度に食べましょうね。【イワシ】イワシは、お刺身やオイルサーディンを使うと臭みが気にならず簡単調理できます。EPAやDHAなどのオメガ3脂肪酸を多く含み『血』の巡りの改善に役立ちます。また、タンパク質、鉄、ビタミンB群、カルシウムなど栄養も豊富で『気』を補うためにも役立ちます。多めのオリーブオイルでニンニクを炒め、オイルサーディンの缶詰、マッシュルーム、しいたけ、ミニトマトなどお好みの食材と塩コショウを加え火を通し、鷹の爪を加えたら温活アヒージョの完成です。ステイホームで献立のレパートリーに悩んだときにはぜひ作ってみてくださいね。ほかにも温活レシピは、『不調がどんどん消えてゆく 食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく 食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©Nikola Ilic / EyeEm/Gettyimages©martin-dm/Gettyimages©GlobalStock/Gettyimages
2021年01月21日漢方薬剤師の大久保愛先生によると、例年、2月~4月にかけて不眠の悩みが増えるそう。加えて、昨今はこうしたご時世もあり、不安感がさらに睡眠障害を加速させてしまうかもしれません。そこで、大久保先生が睡眠の質を高められる、簡単な不眠対策をご紹介します。今日からすぐ実行できますよ!文・大久保愛【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 91最近、ちゃんと眠れていますか。緊急事態宣言は全国に次々と広がり、総人口の6割近い人々が対象地域に暮らしていることになります。帰宅の平均時間が大幅に前倒しになっている人が多いのではないでしょうか。ただ、これは私たちの健康にとっては、良いこととも言えますよね。しかし、年末年始から夜型生活にシフトしがちだった人にとっては睡眠に対して問題を感じ始めた人もいるのではないでしょうか。急に夕飯が早くなり、寝る時間が早まり、朝型生活になることも難しいですよね。そこで、今週は緊急事態宣言中に健康状態を高めるための食薬(※)習慣を紹介します。例年、2月から4月にかけて体調を崩す人が多い印象があります。その原因は、風邪、感染症にかぎらず、アレルギー症状や自律神経、ホルモンの乱れなど多岐にわたります。みなさんは、毎年春にかけて体調を崩したり、なんとなく不調を感じた経験はないでしょうか。自粛を余儀なくされる今、少しだけ体調管理の習慣を身につけて、春に向けて丈夫な体を作る準備をしていきましょう。今週は、睡眠をサポートする食薬習慣寒い日が続きますが、1年でもっとも寒いのは2月とも言われています。まだまだ、冬は続きますね。そして、三寒四温を繰り返しながら春へと季節は移り変わります。気温差に気圧の変化、花粉と、次々と体調に影響する要因が現れると思います。その中で自律神経を乱しイライラしやすくなったり、眠りが浅くなったり、寝つきが悪くなるタイミングも増えてしまいがちです。漢方では、自律神経が乱れ睡眠の質が悪くなることを『肝気鬱結(かんきうっけつ)』と表します。そこで今週は、『気』の巡りを改善する食薬習慣を紹介します。食べると良い食材は、【大葉と小魚】です。健康管理に大切なものといえば、食事、睡眠、運動の3つが基本ですよね。自粛をしていると運動量はどうしても減りがちになりますが、食事と睡眠を整えるためには絶好の条件だと思います。自粛の日々が1年以上続くので上手に付き合っていくことが必要になります。不安を感じ何も行動できなくなってしまう日もあるかもしれませんが、今できることをひとつずつこなしていくことが大切です。食を整え睡眠の質を上げる手助けをしていきましょう。食薬ごはん【今週食べるとよい食材:大葉と小魚】大葉は夏のイメージをもつ方も多いと思いますが、その効能は今の時期の体を支えるためにも役立つものです。漢方薬では『蘇葉』と呼ばれ、風邪や神経症の症状などさまざまな処方に配合され一年中体調管理に使われています。大葉と小魚は意外とどんな料理とも相性がよいものです。混ぜご飯にしたり、豆腐に乗せたり、大根おろしに乗せたりたりしてもおいしいですよね。大葉『気』の巡りを改善する食材です。大葉特有の爽やかな香りはぺリルアルデヒドと言いますが、こういった香り高い成分が気の巡りの改善に役立ち、自律神経を整えるために役立ちます。また、抗菌作用や抗炎症作用、咳止め、発汗解熱、整腸作用もあり様々な体調不良の改善する働きもあります。小魚小魚は、お魚をまるまる内臓から骨まで食べることができるので栄養バランスが非常によい食材です。冬に不足しがちなビタミンDや心の栄養となる亜鉛、鉄、カルシウム、アミノ酸、ビタミンB群なども一度にとることができます。いろいろなおかずにたっぷりかけて食べてみましょう。緊急事態宣言が続くなか、ネガティブな話題になりがちです。しかし、こんな時間こそ食事・睡眠・運動の習慣に目を向け、体と心を整えるチャンスと考えていけると良いですね。季節の変わり目に体調を崩さないように今から整えていきましょう。ほかにも自律神経を整えるレシピは、『不調がどんどん消えてゆく 食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく 食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©turk_stock_photographer/Gettyimages©AleksandarNakic/Gettyimages©Westend61/Gettyimages
2021年01月14日