※このコラムは『Re:リベンジ欲望の果てに』2話までのネタバレを含んでいます。■この世の覇者みたいな全裸の会長どこ行った?まず1つ苦情を申し立てたい。前回予告にあった、会長(笹野高史)が高層階のガラス貼りの風呂から全裸で下界を見下ろす、「The 絵に描いたようなこの世の覇者」な映像がサブリミナルのように一瞬仕込まれていたのですが、2話にそのシーンなくなかったですか?会長の全裸を見るために2話を見たと言っても過言ではないくらい、おもろ描写に期待していたのに……!こんなおもろ状況でありながら、何事もないかのように横で風呂を掃除する女性がめちゃくちゃシュールでよかったのに!どうかあの予告を回収してください!よろしくお願いします!■気づけば5ヶ月経っていた、浦島太郎状態の海斗最愛の彼女へのプロポーズを目前に控え、幸せに暮らしていた海斗(赤楚衛二)。病院の理事長だった父・智信(光石研)の死から生活は一変。突如父の周囲で巻き起こっていた権力争いに巻き込まれてしまいます。父の葬式で拉致られ、海斗が目を覚ましたのは葬式会場のあった東京ではなく、山梨の奥地の縁もゆかりもない謎の診療所。ヒゲは伸び、気づけば5ヶ月もの間意識を失っていたのでした。何が起きたのか状況がつかめぬままに、恋人の陽月(芳根京子)に連絡を取るものの、「もう連絡しないで」と電話を切られてしまいます。職場に戻れば、勝手に「旅に出る」とのメールが、海斗のふりをした何者かによって送られ、退職したことに。「突然仕事をやめて迷惑をかけたくせに、今更何をしにきたんだ」と疎まれ、あしらわれてしまいます。スマホも同時に失っており、何者かがそれを悪用して海斗を計画的に陥れた様子。気づけば時が経っていて、自分の状況が分からず現実からおいていかれている海斗の様子は、まるで現代の浦島太郎状態。■全てを失った中に降りてきた一筋の蜘蛛の糸、紗耶意気消沈のまま自宅に帰れば埃だらけ。そして固定電話に残されていたのは、陽月からの複数の留守番電話でした。連絡が取れず戸惑い、苦しみ、別れを受け入れていくまでの気持ちの変化が痛いほど見えてくるメッセージの数々。にしても海斗、この若さで一人暮らしにも関わらず固定電話を設置しているとは。なかなか稀有な若者です。とにかく何が起きたのか分からないまま、海斗は気づけば全てを失っていました。支えとなっていた仕事も恋人もいなくなり、拉致され眠っていたという事実も誰も信じてくれず、四面楚歌の中、唯一味方になってくれたのが元同僚、紗耶(見上愛)でした。■どんどんと事件性が高まっていく恐ろしい事実海斗も紗耶も記者という仕事柄、調査や取材はお手のもの。何者かに仕組まれたこの謎を解くために調査を始めます。そこで分かったのは、海斗が目を覚ました病院はとうの昔に閉業していたということ。入院していたはずの病室を尋ねると、そこには人も設備も全て無く、もぬけの殻になっていました。そして、そこで一般診療所では用いないレベルの強い麻薬を点滴され、海斗は5ヶ月もの間、意図的に眠らされていたという恐ろしい事実が分かります。目覚めた5ヶ月後は、天堂記念病院の新体制の理事会が発足した直後。父であり理事長であった智信によって、海斗が病院に戻ってくれば理事の座を約束されていたが、新体制発足後は理事長も変わっているためそれがかなわなくなっていたのでした。つまり、海斗を病院から排除したい何者かが、海斗を拉致し、眠らせ、海斗が病院に手出しができなくなる新理事会が発足するまで、海斗の動きを封じていた、という疑念が浮かび上がったのです。おまけに父は何者かによって意図的に殺された可能性まで浮上。権力争いの椅子取りゲームのために、智信を殺し、海斗を拉致り、5ヶ月も昏睡させていたのだとしたら刑事罰レベルの大事件です。■浮かび上がる怪しい3人の人物地位>>>人命のサイコパス野郎は誰だ?という点で一番に洗い出されるのは、理事長の椅子を狙い、海斗や智信を疎ましく思っていた市子(余貴美子)。そして、外部から引き抜かれてきた謎のイケメン医師、大友(錦戸亮)です。彼もまた、今回の人事で異例の速さで理事に就任するなど、怪しい動きが多い人物の一人。そしてもう一人、会長も行動の意図や真意もはっきりと読めないため、黒幕の可能性が捨てきれません。海斗はまず大友が何者なのかを調べ始めます。市子のポンコツ息子を捕まえて話を聞くと、さすがはポンコツ。全ての情報を惜しげもなく披露してくれました。ポンコツによると、元々、父・智信が心臓血管外科立ち上げのため引き抜いてきた医師が大友で、新プロジェクトは海斗と大友に任せる計画だったとのこと。つまり、本来は父側の味方であるはずだった大友。しかし、智信の肝入りの事業だった心臓血管外科立ち上げのために呼ばれたにも関わらず、大友は不可解な行動をとります。「心臓血管外科では採算が取れないから、予防医療センターにしてはどうか?」と提案するのです。自分が呼ばれた理由を根底から覆し、病院の利益のみを追求した大胆な提案に周囲は驚きを隠せません。しかもすでに会長の承認済みですから、大友と会長の深い仲がさらに怪しさを増します。■大友の父親が智信、会長説?また海斗が調査を進めると、大友は実母が病気で亡くなっていることや、その執刀医が海斗の父、智信であったことを知ります。大友は児童養護施設で育ち、医学部に進む学費など、経済的な援助は智信から受けていたことも明らかに。加えて、実は幼い頃に海斗と大友は出会っていたことも写真に残されていました。しかし、ここで気になることが一点。一切出てこない大友の父は誰なのでしょう?治療がうまくいかず、患者が亡くなってしまったと言っても、一執刀医が子の大学までの経済的な援助ってするものでしょうか?それを思うと、実は大友は智信の隠し子という可能性もあるかもしれません。聖人な智信なので、そうはあってほしくない願望はありつつ……。または、会長と大友の関係の密度の濃さを思うと、会長の隠し子、という線もあるかもしれません。ここも気になる点です。しかし、海斗の恋人だったはずの陽月はいつの間にか大友と交際しているし、海斗が見ているのを分かってキスを見せつけ挑発してくるなどと、大友の真意が一切読めません。見せつけてくる時点で、陽月が海斗の元恋人であることは分かっていそうですが。恋人を失った上に、一番起こってほしくない最悪な現実をもう一つ知り、海斗はただただ絶望するしかありませんでした。■大友の真の目的は?2つの仮説智信が意図的に誰かに殺された後、後日カルテが改ざんされており、智信は一見病死のように偽装されたわけですが、それに気づいた看護婦への口止めをしたのも大友です。一見、大友の目的は、「母の命を奪った天堂記念病院を恨んでのリベンジ」のように見えます。しかし、もし経済的援助を受けた智信へ何らかの関係や恩義を感じていたとしたら、「亡くなった智信の意思を受け継ぎ、病院を内側から変える。智信のためのリベンジ」を行なっている可能性も捨てきれないように思います。陽月も何者かと電話をしていた怪しい一面がありましたし、病院のために事実を調査しようと交際した、といったこともあるかもしれません。「心臓血管外科の立ち上げを予防医療センターにする」というのも、心臓血管外科をなくすわけではなく、血管外科ありきで、採算を取るために予防センターも組み込み、利益も取るために間口を広げたという可能性もあり、それであれば智信の意志も継ぎ、病院の利益も上がり、win-winです。まだあの一言だけでは全てを判断しきれません。とはいえ、あまりに不審な点が多い大友。引き続き一挙手一投足が気になります。謎や疑惑が一気に溢れ出た2話。海斗は全ての謎を暴くため、会長に直訴し、天堂記念病院の一般社員として働くこととなります。病院に潜入し、内側が見えてくる次回。どんな真相や謎が湧き出てくるのでしょうか?また次回。(やまとなでし子)
2024年04月25日KADOKAWAは9月27日、インスタグラムで30万人以上のフォロワーを持つ人気料理家、山本菜月さん初の著書『とびきり美味しい疲れ果てごはん もはや動けないって時はこれつくろ!』を発売しました。■お湯を沸かさない、包丁を使わないレシピも収録同書では、全91品のレシピを公開。PART3ではお湯を沸かさず、手間かけず、ちゃんと美味しいレンジだけで完成する麺レシピも紹介しています。その中のひとつ「すき焼き風うどん」は、耐熱容器に調味料、牛薄切り肉、うどん、玉ねぎの順に入れたら、ふんわりラップし、600Wのレンジで4分加熱するだけ!洗い物をしたくないぐらい疲れていたら、耐熱容器のまま食べてもOKです。他にも、著者インスタで人気のやる気ゼロなのに手抜きに見えない「クリームライス」などのレシピや、あれこれつくる気力がない日にぴったりの1品完結めし、ワンパンほったらかし&包丁いらずレシピ、夜遅い日に食べても罪悪感ゼロのヘルシーレシピなども掲載しています。仕事後へとへとな日の晩御飯づくりに悩んでいる人、献立を考えたくない人のキッチンにいつも置いておきたい1冊です。■書誌概要書名:『とびきり美味しい疲れ果てごはん もはや動けないって時はこれつくろ!』著者:山本菜月定価:1,650円発行:KADOKAWAURL:(フォルサ)
2023年09月29日庭劇団ペニノを主宰する劇作家・演出家のタニノクロウが作・演出を手がける『虹む街の果て』が、5月13日(土) にKAAT神奈川芸術劇場 <中スタジオ>で初日を迎えた。本作は2021年6月に上演された『虹む街』のリクリエーション。『虹む街』は横浜の野毛をモデルにした飲食店街の一角が舞台で、実力派俳優たちと神奈川県民を中心とした多様な国籍のキャストが出演し、ほとんど台詞を発しない寡黙劇として行われた。今回の再演では、土着的な民族音楽から歌モノポップスまで、ジャンルを問わず幅広い活動を続けているパーカッショニストの渡辺庸介と、近年は舞台作品を中心に活動する赤星満が参加。初演の寡黙劇とは対照的に、音や音楽であふれる世界を創造し『虹む街』の未来を描く。渡辺、赤星以外の出演者は、初演に出演したシニア劇団劇団員や中華街の飲食店オーナーといった神奈川県民の方々を中心に、新たな県民参加者が公募により選出された。(後列左から)赤星満、ポポ・ジャンゴ、小澤りか、川口麻美、木村志穂(前列左から)馬双喜、ファティマ悠、アウラ・イデタ、ソウラブ・シング、阿字一郎、渡辺庸介(左から)児安俊重、小澤りか、赤星満『虹む街の果て』は、週末のみ、5月21日(日) まで同所で上演。併せてタニノクロウからコメントが到着した。■タニノクロウ(作・演出)コメントこれは神奈川県立の劇場で行われる、市民参加の演劇で、さまざまな国の方が出演されている作品で、土日のみの 6 回だけの公演で、2 年前の作品のリメイクです。しかし、この公演には、劇場に入るところから、出るまで隙間なく「挑戦」と「挑発」で満たされています。得体の知れない不安と勇気を持って取り組んだチームの皆様、劇場の皆様との時間は忘れられません。私は、これほど本番を待ち遠しく思ったのは初めてです。既に寂しさも混じり合っているほどです。撮影:田中亜紀<公演情報>KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『虹む街の果て』5月13日(土)~21日(日) KAAT神奈川芸術劇場<中スタジオ>作・演出:タニノクロウ【出演】渡辺庸介(パーカッショニスト) 赤星満+神奈川県民を中心とした街の人たちチケット情報はこちら:公式サイト:
2023年05月15日KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『虹む街の果て』(作・演出:タニノクロウ)が5/13(土)から同劇場で上演される。2000年に庭劇団ペニノを旗揚げ以降全作品の脚本と演出を手掛け、海外招聘公演も多く世界的な評価も高いタニノクロウが、2021年に書き下ろした『虹む街』。初演では公演会場に横浜の野毛がモデルの飲食店街の一角をリアルに再現。実力派俳優、そして神奈川県民を中心とした多様な国籍の方々とともにさまざまな人生の思いが交差する多国籍な街の風景を作り上げた。コロナ禍を逆手に取りほとんど台詞を発しない寡黙劇に仕立てあげたことでも話題を呼んだ。今回は『虹む街』の“続編”で、10年、20年...さらに100年...という壮大な月日が経った街や人々を描く。タニノは「前回のリメイクではありますが、はっきり言って全くの新作になっています。とにかくいろいろな“果て”をイメージして作りました。初演をご覧になっていてもなっていなくても、子どもも大人も楽しんでもらえると思います」。タニノの作品といえば緻密な舞台美術が見どころ。「多分僕はいろいろなものに体温を感じて付き合いたいんだと思います。それは俳優さんだけではなく、照明や音響や小道具に対しても。そして、その中に舞台美術があると思うんです」とタニノ。「舞台美術を生き物のように捉えているんです。特にうちのカンパニーで作品を作ると、最長5年ぐらい国内外いろいろな場所を巡るのでずっとセットと付き合う。ものすごく重要なパートナーだと思っています。また、人間が年をとっていくように舞台美術も年をとっていくんですけど、色が飛んだり木がきしんだり、年をとったなりのいい味が出てきて、演技をするようになる。そういうところも含めて異常なぐらい“舞台美術愛”があるんです」。今回は「壮大な月日の経過を経た街」という設定から世界遺産の熊野古道をイメージしたと言い、前回の『虹む街』のリアルなセットを「緑化/苔化した」。そのペインティングをイベント化したところ未就学児も含め約200人が参加。皆で壁や床、小道具などを塗装したそうで、タニノも「妙な統一感のある素晴らしい仕上がりになって、びっくりしました」と話す。また、本番前の開場時間に舞台美術を自由に歩き回れる試みを毎公演実施する予定だ。なかなかできない体験なので、思い切り世界観を楽しんでみよう。公演は5/21(日)まで。取材・文:五月女菜穂
2023年05月12日ハザマ(ha | za | ma) 2023 プライマリー コレクションが、2023年4月4日(火)に恵比寿ガーデンホールにて発表された。見知らぬ旅路の果てへと導く宇宙への旅“UNKOWN UNKOWN(未知の未知)”というテーマを掲げ、会場をギャラクシーエクスプレスに見立てた今季。到着時刻も行先も未定な、見知らぬ旅路の果てへと導くコレクションを提案する。デザイナーの松井諒祐は、「何が分かってないのかさえ分からない」という意味での“未知”を落とし込み、不可思議で複雑なルックを展開した。複数のシャツをドッキング目を惹くのは、複数のシャツを様々な方向や角度でドッキングしたワンピースやスカート。ブランドのアイコニックなセーラースタイルのトップスと合わせたデニムスカートは、逆さまのデニムシャツを組み合わせものだ。あるいは、ベージュのシャツをあらゆる方向に向けて組み合わせドレープを創出するなど、遊び心に溢れたデザインが散見された。袖口や首元の円は多方向に膨らみ、アクセントをプラスする。また、シャツのパーツを使ったドッキングデザインは多様なバリエーションでコレクション内に登場する。トップスのフロントにあしらわれたワイシャツの襟とネクタイの装飾はその好例。ブラックの生地にイエローの襟&ネクタイが揺れ動き、観客の目線を集めていた。シースルー×刺繍の装飾シースルー素材にブルーの刺繍を施したルックも印象的だ。たとえば、全体的にシースルー素材を用いたワンピースは、袖を振袖のように設計。袖だけでなく裾にもたっぷり生地を用いており、軽やかに膨らみ揺れ動く。首元とベルトはブラックでまとめ、ルックを引き締めた。ブルーやグリーンのグラデーションブルーやグリーンのグラデーションの色合いは、銀河を彷彿とさせる。胸元や裾にフリルをあしらったジャケットやワンピース、スカートなどが登場し、その表面は光沢感がありモデルが動くたびに艶めく。フロントに4つのポケットを配したジャケットは、厚みのあるキルティング素材の赤いパンツと組み合わせ、一見補色同士で相反しているように見えつつも、不思議な一体感を生み出していた。
2023年04月07日KAAT 神奈川芸術劇場が、4月12日(水) よりプロデュース作品『虹む街の果て』の舞台セットを直接見学でき、壁にペイントができる一般参加型のペインティングイベントを開催することを発表した。5月13日(土) に開幕する『虹む街の果て』は、2021年に上演した『虹む街』のリメイク作品。初演『虹む街』では、横浜の野毛をモデルにした飲食店街の一角をリアルな舞台セットで構築した。本公演の舞台は、初演の街の10年、20年、100年後の世界。月日の流れの中で残る無数の人の痕跡を演出するため、ペインティングイベントが開催されることとなった。イベントでは、舞台セットの見学のみも可能で、舞台に上がりセットの中まで足を踏み入れることが出来る。また、作・演出のタニノクロウも一緒にペインティングに参加する可能性もあるとのこと。<イベント情報>『街の舞台セットを作る! ペインティング参加イベント』4月12日(水)~4月14日(金) 11:00~15:004月15日(土)・4月16日(日) 19:00~21:00※タニノクロウが不在のタイミングもあります。会場:KAAT 神奈川芸術劇場<中スタジオ>料金:無料【特記事項】・ご参加の際はマスクの着用を推奨いたします。・画材一式は劇場にご用意しております。・ペイントに参加する方は汚れても良い靴・服装でお越しください。問合せ:制作課『虹む街の果て』担当045-633-6500(10:00~18:00)<公演情報>KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『虹む街の果て』5月13日(土)~21日(日) KAAT神奈川芸術劇場<中スタジオ>作・演出:タニノクロウ【出演】渡辺庸介(パーカッショニスト) 赤星満+神奈川県民を中心とした街の人たち阿字一郎 アリソン・オパオン 小澤りか ジョセフィン・森 馬双喜 ほかチケットはこちら:公式サイト:
2023年04月04日庭劇団ペニノを主宰する劇作家・演出家のタニノクロウが作・演出を手がける『虹む街の果て』が、5月13日(土) から21日(日) にKAAT神奈川芸術劇場 <中スタジオ>で上演される。本作は2021年6月に上演された『虹む街』のリクリエーション。『虹む街』は横浜の野毛をモデルにした飲食店街の一角が舞台で、実力派俳優たちと神奈川県民を中心とした多様な国籍のキャストが出演し、ほとんど台詞を発しない寡黙劇として行われた。今回の再演では『虹む街』の未来を描く予定で、土着的な民族音楽から歌モノポップスまで、ジャンルを問わず幅広い活動を続けているパーカッショニストの渡辺庸介と、近年は舞台作品を中心に活動する赤星満が参加。初演の寡黙劇とは対照的に、音や音楽であふれる世界を創造する。渡辺、赤星以外の出演者は、初演に出演したシニア劇団劇団員や中華街の飲食店オーナーといった神奈川県民の方々を中心に、新たな県民参加者が公募により選出される。また「この街の中に様々な人が出入りした形跡を残したい」というタニノの想いから、稽古場の公開が決定。『虹む街』では稽古場の窓から中の様子を覗ける「稽古場見学」が実施されたが、今回は窓から覗くのではなく、稽古場の中に入って実際の舞台セットを間近で見ることができる。「稽古場見学」の詳細は決まり次第公演ホームページで発表となる。■作・演出:タニノクロウ コメント2021年に上演した『虹む街』のリメイク作品を『虹む街の果て』というタイトルで発表します。前回から10年、20年、100年と時間が経ったら街にどんな風景や時間が流れているのかを想像して作り直します。コインランドリーや、スナック、パブ、飯屋、タバコ屋などの100年後、それらの果て、生活の果て、人間の果てを描き、破壊的なリメイクを目論んでいます。今回も神奈川県民を中心とした方々と作品を作りたいと思っています。前回は、様々な国の方たちが参加してくださり、日本じゃないような賑やかな稽古場でした。また同じように楽しく一緒に創作して、なんだかよくわからない場所に辿り着けたら最高にいいなと思ってます。<公演情報>KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『虹む街の果て』5月13日(土)~21日(日) KAAT神奈川芸術劇場<中スタジオ>作・演出:タニノクロウ【出演】渡辺庸介(パーカッショニスト) 赤星満+神奈川県民を中心とした街の人たち阿字一郎 アリソン・オパオン 小澤りか ジョセフィン・森 馬双喜 ほかチケット一般発売日:3月18日(土)公式サイト:
2023年03月01日元宝塚歌劇団の瀬戸かずや、綾凰華が出演する朗読舞踊劇 Tales of Love「阿国-かぶく恋、夢の果て-」が東京・サンシャイン劇場にて上演される。日本古典の名作を「朗読×日本舞踊」 のコラボレーションで、朗読劇の枠を超えた、五感と想像力を刺激する新たな感動体験を届ける「朗読舞踊劇 Tales of Love」の最新作。シリーズ第2弾となる本作は、歌舞伎の始祖ともいわれる伝説の女性・出雲阿国と希代の傾奇者として名高い名古屋山三、そして阿国を支えた女形・三十郎の、三者三様の姿を濃密に描く恋物語だ。演出はシリーズ第一弾に引き続き、劇団「柿喰う客」の中屋敷法仁。主演の阿国役、その彼女を支える三十郎役をWキャスト&スイッチキャストで演じるのは元宝塚歌劇団瀬戸かずや、綾凰華。また稀代の傾奇者とされる名古屋山三役には、人気実力派声優として活躍する竹内栄治、土屋神葉、石谷春貴、高木渉が日替わりで出演。さらに卓越した表現力で、若手舞踊家のトップとして日本舞踊界を牽引する花柳幸舞音 、藤間涼太朗が舞踊を担う。公演は9月28日(水)から10月2日(日)まで東京・サンシャイン劇場にて。チケットは8月30日(火)よりチケットぴあにて抽選受付がスタート。一般発売は9月10日(土)10:00より。公演回事に配役、また出演キャストが異なる本公演、キャスト組み合わせ等は公式ホームページ等にて確認を。<ストーリー>一人の女芸人が、その踊りの才により頭角を表した。彼女の名は阿国。希代の傾奇者として名高い名古屋山三は、 駆け出しの阿国を見染め、共に風雅の芸を極める夢を見る。異なる二人の才能がぶつかり合い、新たな芸が芽吹き始めたその前夜、山三は家のため他家に仕官することになり、さらには武士としての義理を立てるため命を落としてしまう。人気も凋落し、傷心する阿国の元に残ったのは浮浪児から拾い上げ弟子として育てた少年、三十郎ただ一人。阿国は、三十郎を己と瓜二つの女役に仕立て上げ、己は男役として山三に成り代わり、濃密な男女の恋愛を描いたかぶき踊りを上演する。いつしかこのかぶき踊りは大評判となり、阿国は三十郎と共に各地を巡業する旅に出る。男として阿国を深く愛しながらも、師弟という関係を壊さぬよう、ひたすらに女形に徹する三十郎。一方、阿国は名声を得てもなお山三を忘れられず、その幻影に徐々に心を蝕まれていく――
2022年08月31日大人気マンガシリーズ、今回はのじ(@noji09noji)さんの投稿をご紹介!「きれいになりたい」第10話です。話しかけてきたみくさんに変な笑い方の理由を説明すると女の子はみんな笑顔が素敵な生き物だからもうちょっと自分の笑顔に自信を持ってみたら?と言われました。そうだよね出典:instagramよし!出典:instagramしょうがないよね出典:instagramジーッ出典:instagramみくさんに言われ少し笑顔でいることに決めました。そしてナエ子さんを誰かが見ています…!次回の配信もお楽しみに!(lamire編集部)(イラスト/@noji09noji)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。"
2022年05月11日食の視点から考えるSDGs「タベルモ」の販売・普及促進・技術開発を行う「株式会社タベルモ」と「カノン珈琲」は、スーパーフードとして注目されている「スピルリナ」を使用したスムージー等を提供に合わせ、2021年11月上旬から翌年2月末ままで「食べるSDGs」キャンペーンを実施します。キャンペーンでは「食べるSDGs」ポイントカードでポイントを貯めると対象メニュー1杯をプレゼント、他にも対象メニューに指定ハッシュタグをつけて投稿すると抽選でamazonギフト券が当たります。珈琲・紅茶・ハーフティーが味わえるカフェカノン珈琲は、愛知県みよし市にある珈琲・紅茶専科です。天然酵母を使用した無添加食パン、新鮮な食材にこだわったモーニング、こだわりのランチが人気のカフェです。カノンでは、1杯ずつ丁寧に入れられた珈琲、高級ブランドの紅茶、ノンカフェインのハーブティーなどがあり、落ち着いた雰囲気で贅沢な時間を過ごすことのできるお店です。(画像はプレスリリースより)【参考】※株式会社タベルモ、カノン珈琲のプレスリリース※カノン珈琲の公式サイト
2021年11月12日株式会社タベルモ(本社:東京都千代田区/以下、タベルモ)とカノン珈琲(愛知県みよし市)は、「スーパーフードの王様」と呼ばれ、未来のたんぱく資源として注目されている「スピルリナ」を使用したスムージー等を提供するのに合わせ、2021年11月上旬より「食べるSDGs」キャンペーンを実施します。「タベルモ」バナナスムージー、生スピルリナを製品化した「タベルモ」 ※メニュー画像はイメージです。「スピルリナ」とは藻類の一種で、約35億年前に誕生した地球最古の植物とされます。「タベルモ」は生の状態で製品化した、国内で唯一の生スピルリナです。海外を中心に「スーパーフードの王様」と呼ばれ、ビタミン・ミネラル・たんぱく質などの5大栄養素をはじめ、60種類以上の栄養素を含む栄養価に優れた食品です。また、人口増加に伴い、早ければ2030年に世界中でたんぱく質不足が起きることが懸念されています。スピルリナは単位面積あたりのたんぱく質生産性が大豆の20倍以上と高く、未来のたんぱく質不足への対応(食料危機対策)が期待できる「持続可能性の高い食料」として、世界的にも期待されています。本企画はカフェ業態でスピルリナのフードメニューを提供する取り組みとして、お客様にご自身の健康と、食料の未来やSDGsについて考えていただくことを目的に実施します。「タベルモ」は生であるため、無味無臭で食材の味を損ねず、高い栄養素をまるごと摂取できるのが特徴で、栽培・生産自体がサステナブルでSDGsに貢献できる食材です。タベルモとカノン珈琲は「タベルモ」を使ったおいしいスムージー等を「食べるSDGs」として提供することで、社会意識の高いお客様の健康づくりをサポートします。また「スピルリナ」の認知を広げ、食料危機問題や健康増進による社会負荷の軽減など、社会課題解決を目指します。キャンペーンポスター ※メニュー画像はイメージです。【タベルモとカノン珈琲との取り組み 概要】■実施期間2021年11月8日(月)~2022年2月28日(月)■実施場所カノン珈琲愛知県みよし市福谷町壱丁田6-4TEL:0561-36-9539■キャンペーン対象メニュー*「タベルモ」バナナスムージー*モーニング「タベルモ」ヨーグルト「タベルモ」が17g入っています。1食分の野菜の栄養素が摂取できます。■キャンペーン内容(1)「食べるSDGs」ポイントカードの配布ポイントを貯めると対象メニュー1杯をプレゼント(2)インスタグラム投稿対象メニューに指定ハッシュタグをつけて投稿いただくと抽選でamazonギフト券をプレゼント■株式会社タベルモについてバイオベンチャー企業群“ちとせグループ”の一員で、ちとせグループのバイオテクノロジーの研究機関であるちとせ研究所から生まれたスピルリナを効率的に大量栽培する技術により、無味無臭の生スピルリナの製品化に成功。無味無臭で栄養価の高いスピルリナの特徴を最大限に活かした生スピルリナ(販売名「タベルモ」)の販売を行う。 ■カノン珈琲について丁寧に入れた珈琲や紅茶、旬のフルーツをふんだんに使ったデザート、市場から直接仕入れた新鮮な野菜・果物を使用したランチメニューをのどかな空と緑に囲まれた空間でお楽しみいただけます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年11月08日東京芸術劇場芸術監督・野田秀樹の戯曲に、国内外の演出家が挑むシリーズ企画。その第5弾は、2000年にNODA・MAPで初演された『カノン』を野上絹代の演出で上演。新型コロナウイルスの影響で昨年は公演中止、そして今年も初日延期となったが、いよいよ8月25日(水)にシアターイーストにて開幕する。野上絹代は、社会性とポップなユーモアを併せ持つ作品をアップデートする劇団「快快(ファイファイ)」のメンバーで、2015年に「演劇系大学共同制作Vol.3」で『カノン』を演出。これを目にした野田が「冴え渡った演出に吃驚し、再演をすれば、更に磨きがかかるのではないか」と、その才能を見込み再演を希望。そこから企画が動き出し、今回、野上演出での『カノン』再演が実現することに。物語は、牢番の太郎が囚われの身の沙金に心奪われ、牢から逃してしまうことから始まる。その罪の放免の為に、太郎は権力者・天麩羅判官に沙金率いる盗賊団のアジトで“ある事”を探る密偵を命じられる。窃盗に対して弱腰の太郎だったが、思想犯で捕らえられた弟・次郎を助けるために人を殺め、罪を重ね、更に沙金への想いを募らせていき……。太郎を演じるのは、舞台出演は今回が2度目となる中島広稀。「1年以上前に一度稽古を終えた『カノン』ですが、お披露目をせずに今回もう一度稽古から始まる事に少し戸惑いがあるのは事実です。しかし、キャストの皆様のお顔、稽古風景を思い浮かべると戸惑いよりも期待感を強く抱いています」と明かしていたが、新たな稽古を経てどんな太郎を体現してくれるのかに注目。そして沙金役のさとうほなみは「“前へ行くよ、前へ”。わたしが演じさせて頂く沙金の作中での台詞です。このひとことにわたしはすごく心を動かされました。ただ前向きなだけの言葉でもなく、後ろ向きな言葉でもない。すごく強い意志を感じました。また前に進める機会を頂けたこと、心より感謝しております」とコメント。「ゲスの極み乙女。」のドラマ―としての活躍ほか、演技でも注目される彼女の新たな魅力にも期待だ。また、天麩羅判官役は野田作品にも多く出演してきた渡辺いっけいが務める。役者たちが縦横無尽に舞台上を走りまわり、その疾走感がスペクタクルに昇華する名作『カノン』。野上絹代の演出と新たなキャスト陣でどのように再構築されるのか注目を。文:伊藤由紀子『カノン』作:野田秀樹演出:野上絹代出演:中島広稀 / さとうほなみ名児耶ゆり / 永島敬三 / 大村わたる / 山本栄司 / 長南洸生 / 緒形敦 / 川原田樹手代木花野 / 佐々木美奈 / 前原麻希 / 本多遼 / 湯川拓哉 / 小田龍哉 / 村田天翔 / 竹内蓮 / 田坂歩木津誠之 / 家納ジュンコ / 佐藤正宏渡辺いっけい2021年8月25日(水)~2021年9月5日(日)会場:東京芸術劇場 シアターイースト※公演関係者の新型コロナウイルス感染により、8月25日(水)~8月28日(土)公演が中止となりました。最新の公演情報は公演公式サイトよりご確認ください。
2021年08月25日ゴツプロ! 第六回公演『向こうの果て』のハイライトシーンが、7月19日から9月30日までauスマートパスプレミアムにて、360度VR動画として配信される。小泉今日子らが出演した同作は4月23日に東京・本多劇場で開幕し、当初は5月5日までの全16公演を予定していたが、4都道府県への緊急事態宣言発出を受けて4月25日以降の有観客公演を中止。無観客に切り替え、auスマートパスプレミアムのマルチアングル動画による4月30日の無観客生配信をもって幕を閉じた。物語は昭和60年の東京を舞台に、アパートの一室で起きた殺人事件を巡り、容疑者の池松律子と彼女にまつわる6人の男性たちとの因縁が明らかに。その姿は一人ひとり異なり、“いくつもの顔”を持つ多面的なヒロイン像が浮かび上がる。今回の360度VR動画では、ハイライトシーンを6つに分けて配信。「被疑者、池松律子」「娼婦のような女」「嘘つきな女」「残酷な女」「悲しい女」「太陽のような女」のハイライトシーンを好みの角度から視聴することにより、会場にいるかのような臨場感を味わえる。また、auスマートパスプレミアムでは、本公演のマルチアングル動画を9月30日までアーカイブ配信している。
2021年07月19日作・野田秀樹、演出・野上絹代の舞台『カノン』が、8月19日(木)〜9月5日(日)に東京芸術劇場シアターイーストにて上演される。2009年、野田の芸術監督就任以来、次世代の演劇界を牽引する若い才能を紹介する「芸劇eyes」シリーズを上演している東京芸術劇場。今回の『カノン』は、野田の戯曲に国内外の演出家が挑むシリーズ企画。きっかけとなったのは2015年、演劇系大学共同制作Vol.3で上演された本作『カノン』に遡る。野上演出の舞台を目にした野田が「再演をすれば、さらに磨きがかかるのではないか」と言葉を残し、さらなる進化を遂げた『カノン』の熱気をシアターイーストに蘇らせる本企画へと至った。しかし、新型コロナウィルスの影響で本番直前に中止が決定。この度、1年半を経て、野上演出版2021年『カノン』がシアターイーストの舞台に戻ってくる。『カノン』の物語は、牢番の太郎(中島広稀)が、囚われの身の沙金(さとうほなみ)に心奪われ牢から逃すことから始まる。その罪から放免されるため、太郎は沙金率いる盗賊団のアジトに潜り込んで探ることを、都の権力者・天麩羅判官(渡辺いっけい)に命じられる。太郎役の中島広稀は、「時を経てご覧になっていただけること、才能溢れるキャストとまた時間をともにできることを嬉しく思っています。1年以上前に一度稽古を終えた『カノン』ですが、お披露目をせずに、もう一度稽古から始まることに少し戸惑いがあるのは事実です。しかし、キャストの顔、稽古風景を思い浮かべると戸惑いよりも期待感を強く抱いています」とコメント。また、沙金役のさとうほなみは、「“前へ行くよ、前へ”。私が演じさせて頂く"沙金"の作中での台詞です。このひとことに私はすごく心を動かされました。ただ前向きなだけの言葉でもなく、後ろ向きな言葉でもない。すごく強い意志を感じました。また前に進める機会をいただけたこと、心より感謝しております」と語った。チケットは7⽉17⽇(⼟)10:00から発売。『カノン』2021年8月19日(木)~9月5日(日)東京芸術劇場シアターイースト作・野田秀樹、演出・野上絹代出演:中島広稀、さとうほなみ、名児耶ゆり、永島敬三、大村わたる、山本栄司、長南洸生、緒形敦、川原田樹、手代木花野、佐々木美奈、前原麻希、本多遼、湯川拓哉、小田龍哉、村田天翔、木津誠之、家納ジュンコ、佐藤正宏、渡辺いっけい
2021年07月13日●阿部「優斗くんはカッコいいお兄ちゃん」ディズニー&ピクサー最新作『あの夏のルカ』(ディズニープラスにて独占配信中)の日本版声優を務めた阿部カノンと池田優斗を直撃。小学校に上がる前からこの仕事を始めた2人は、順調に子役としてキャリアを積み、声優経験も豊富で、そんな彼らだからこそ、吹替版のクオリティーを高みに上げた気がする。そんな2人の素顔は向上心にあふれていて、すでにしっかりと未来を見据えていた。『あの夏のルカ』の舞台は、北イタリアの美しい港町ポルトロッソ。余談だが、その名前を聞いただけで、『紅の豚』(92)を彷彿させ、エンリコ・カサローザ監督が宮崎駿ファンだとわかる。本作で阿部は海に住むシー・モンスターの少年ルカ役を、池田はその親友アルベルト役を演じた。2人はひょんなことから憧れの人間の世界に住み、人間の少女ジュリアと交流していくというひと夏の物語が描かれる。6月9日に12歳の誕生日を迎えた阿部は、2015年に映画『ギャラクシー街道』でデビューし、近年はミュージカル『Kinky Boots』(18)でヤングローラ役を演じて注目された。アフレコについて阿部は「映像や台本をたくさん見て、ルカの心の動きを表現できるようにやりました。声だけで表現するので、すごく難しかったです」とはにかみながら感想を語ってくれた。アルベルト役の池田優斗は6月25日で16歳になる。爽やかなイケメンで、近年は映画『糸』『滑走路』などに出演。今年1月期ドラマ『ここは今から倫理です。』『青のSP-学校内警察・嶋田隆平-』に2作品同時レギュラー出演するなど幅広く活躍する。「アルベルトは実年齢と近い役だったので、すごく演じやすかったです。最初は気合い入れて作り込んでいったのですが、初日に吹替演出の方から『池田君の素のままな感じでやってほしい』と言われたので、あまり考えすぎず、ありのままでやっていきました」劇中で息の合った掛け合いを見せている2人だが、一緒に収録できたのは初日だけだった。池田は「初めてカノンくんの声を聞いたときは『ルカだ!』と思いました」と言うと、阿部もうれしそうに「僕も優斗くんの声を聞いて『アルベルトだ!』って思いました」と池田と顔を合わせた。お互いの印象については、阿部が「優斗くんはすごくカッコ良かったから、めっちゃ緊張しちゃいました。でも優しく話しかけてくれたので、カッコいいお兄ちゃんという印象でした」と当時を振り返ると、池田は「めちゃくちゃうれしい」と喜ぶ。池田は「僕はカノンくんに会った時、すごく声が高くてきれいで、ルカにぴったりだなと思い、ルカの声を思い出しながらお芝居ができました。またカノンくんは、普段話している時と本番ではすごくギャップがあって、いざ収録となると、パチッと切り替えてプロの顔になるんです。まだ若いのにすごいなと思いました」と称えると、阿部は「ふふふ」と照れ笑いをした。●俳優業への思いや見据える未来2人ともディズニー&ピクサー映画の大ファンだというが、その魅力について阿部は「夢は諦めなければ叶うという点が、ピクサー作品の魅力だなと。また、友情や絆があふれているところも、ピクサー作品ならではだなと思います」と言う。阿部自身も幼い頃から今の仕事につき、現在、夢に向けて邁進中なので、「もうすでに夢は叶えていますね」と聞くと、阿部は「一応、夢が叶っているといえばそうなんですが、今よりもっともっといろんな人に僕の歌や演技を見てほしいし、みなさんを笑顔にできるようなアーティスト、俳優、声優になっていきたいです」と目を輝かせた。なんとも頼もしい12歳!と感心しつつ、アーティスト、俳優、声優のなかで一番やりたいジャンルについて尋ねると「うーん……。すごく難しい。声優のお仕事は本当に大好きだけど、歌も大好きなので、歌の仕事もやりたいなと思ってしまって……」と悩ませてしまったので、「無理に選ばなくて大丈夫です!」とすぐに質問を取り消した。池田もディズニー&ピクサー映画について「アニメーション作品なのに、海や人の表情などがすごくリアルで、キャラクター一人ひとりにちゃんと個性があるし、大人から子どもまで幅広い年齢層に観てもらえるところも最高です。今回も仲間の大切さや友情など、すごく熱いメッセージが込められた作品だと思います」と熱弁する。5歳の時に俳優デビューした池田はすでに“十年選手”だが、経験を重ねる中で俳優業の面白さと難しさの両方を実感してきたそうだ。「僕は平仮名が読めない頃からこの仕事をさせてもらっていて、当時はまだ小さかったので、オーディションなどがあっても緊張することはなく、ただ一生懸命やっていただけでした。でも、年齢を重ねていくうちにいろいろと考えるようになり、すごく緊張するようになりました。これまでにいろんな作品に参加させてもらいましたが、やっぱり緊張していてもベストなパフォーマンスをできる人が、本当に上手な人だと思うので、僕はここからが勝負かなと。そういう意味で、今からが2回目のスタートを切る感じです」そんな池田にとって、俳優としての分岐点となった作品が、藤原竜也主演ドラマ『青のSP-学校内警察・嶋田隆平-』だったという。「もちろん徐々に自分自身が変わっていったとは思いますが、あの時期に『青のSP』に出会えて本当に良かったと思っています。これまで自分の考えを言えずに、不甲斐ない感じで終わってしまったことが過去に何回もありました。でも今は積極的になって、ちゃんと自分の考えを監督さんに提案し、とりあえず自分が思ったようにやってみるようにしようと思っています。あとで後悔はしたくないので」と、真っ直ぐな目で語る。●ルカとアルベルトの関係性から学び本作では、人間とシー・モンスターという種の違う者同士が、いかにしてお互いを認め合い受け入れるかという今日的なメッセージが織り込まれている。阿部は「やっぱり見た目などで判断しないで、ちゃんとお互いのことを認め合い、心を通じ合えれば、争いなどは起きないんだなと思いました」とうなずく。ネタバレは避けるが、阿部はルカが最終的にくだす決断についても「ルカは自分の考えで決心したんだなと。だから僕自身もそこはすごく共感できました」と、まるで自分のことのように受け止めたとか。池田は、「ルカとアルベルトの関係性を見て、友達の大切さはもちろん、そういう友達がいるというごく当たり前の世の中がいかに大切なのかと、本当に身に染みて感じました」と、コロナ禍でより一層、そのテーマが深く心に刺さったと明かした。インタビュー中、阿部が自身の一歩先を行く池田の一挙手一投足をキラキラした目で見つめたり、池田が後輩的な存在である阿部を温かい目線で見守ったりする姿も印象的だった。2人とも、声優としてのスキルはもちろん、作品の読解力からもベテランの風格を漂わせているが、現時点ではルカたちと同じく紛れもない“少年たち”である。『あの夏のルカ』は、そんな等身大の彼らが命を吹き込んだ作品だからこそ、ただの冒険ファンタジーという枠を超えた、珠玉の青春映画に仕上がったのではないだろうか。だからこそ、ラストに流れるヨルシカのsuisによる「少年時代(あの夏のルカver.)」も、いろいろな意味で深い余韻を醸す。本作は今の少年たち、そして昔少年だった大人たちにぜひ観てもらいたい秀作だと思う。
2021年06月20日女優・松本まりからがゲスト出演したゴツプロ!第六回公演『向こうの果て』アフタートークが、7日からauスマートパスプレミアムでの配信を開始した。小泉今日子らが出演した同作は4月23日に東京・本多劇場で開幕し、当初は5月5日までの全16公演を予定していたが、4都道府県への緊急事態宣言発出を受けて4月25日以降の有観客公演を中止。無観客に切り替え、auスマートパスプレミアムのマルチアングル動画による4月30日の無観客生配信をもって幕を閉じた。4月30日のアフタートークには、ドラマ版『向こうの果て』で主演を務めた松本がゲスト出演し、舞台とドラマの垣根を超えたコラボレーションで話題に。4月25日・28日には本多劇場グループ総支配人・本多愼一郎氏が出演し、今回はこれらのアフタートークがauスマートパスプレミアムで配信される。また、有観客公演の中止を受けて企画された緊急事態公演『向こうの果て』も配信。同作は、脚本を竹田新氏、演出を山野海氏が手掛ける『向こうの果て』のスピンオフ作品で、福田雄一氏の脚本、泉知束氏の演出による『出発』、竹田氏の脚本、山野氏の演出による『Close to you』、津軽三味線ライブ、楽屋トークなどが行われた。なお本公演は、マルチアングル動画によるアーカイブ配信で観ることができる。
2021年06月07日女優の松本まりかが、30日のゴツプロ!第六回公演『向こうの果て』(無観客)のアフタートークにゲスト出演する。女優の小泉今日子らが出演する舞台『向こうの果て』は、5月5日まで東京・本多劇場で上演を予定していたが、4都府県への緊急事態宣言発令を受けて25日以降を無観客公演に切り替え、30日を千秋楽に。auスマートパスプレミアムではマルチアングル生配信を実施している。『向こうの果て』は、舞台・ドラマ・小説の連動プロジェクトとして展開され、小説版は4月8日に発売、ドラマ版は5月14日からWOWOWで放送予定。松本まりかはドラマ版の主演を務めることから今回、千秋楽(30日14:00~)のアフタートークゲストとして出演することが決まった。また、きょう29日(18:00~)のアフタートークには、ドラマ版で監督を務めた内田英治氏、ドラマ版の津田口亮介役・柿澤勇人が登場する。
2021年04月29日小劇場界で活躍する男性俳優たちが2015年に旗揚げした劇団「ゴツプロ!」の第六回公演『向こうの果て』が、4月23日(金)に東京・本多劇場にて開幕する。その通し稽古に潜入した。男性ばかりの劇団で、男性ばかりの作品を上演してきた「ゴツプロ!」が、初の女性キャストとして小泉今日子を迎えた本作。ストーリーも、ここ数年は津軽三味線や阿波踊り、民謡(ソーラン節)など日本の伝統的な文化を組み込んだ人情劇の印象が強いが、今作は座付き作家・竹田新(山野海の別名義)書き下ろしの“男と女にまつわる物語”を届ける。演出は山野海。稽古場に入ると、三味線の音。小山豊(津軽三味線小山流三代目)の生演奏が入る本作で、その音に合わせて小泉が歌を口ずさんでいた。全員70年代生まれのゴツプロメンバーと、小泉、皆川暢二、関口アナンが集う稽古場は落ち着いた雰囲気。時間になると、スッと物語が始まった。今作の舞台は昭和60年の東京。小さなアパートの一室で、雨音の中、小泉演じる律子が、塚原大助演じる公平を静かに刺すシーンから幕を開ける。物語は、検事・津田口(泉知束)の裁判への準備、つまり律子の取り調べ、そして律子と関わってきた男たちへの聞き取りによって進んでいく。最初の取り調べで、自らを「淫売女」と言い、めんどくさそうに「保険金のために殺した」と自白する小泉(律子)の姿にショックを覚えながらも、なにか、目を離すことができない感覚に陥った。どこにもヒントを見せないのに、違う理由があるはずだと思わせるなにかが小泉にある。しかし、律子と関わってきた男たち(佐藤正和、かなやす慶行、44北川)は彼女のことを「娼婦」「贅沢な女」「残酷な女」と表し、律子と公平の幼馴染である姫昌(浜谷康幸)は「嘘つきな女」と表す。物語が進むほど、逆にわからなくなるような展開が続いた。後半、津田口の執念によってこの殺人事件の背景にあるものが少しずつ明らかになっていく。その鍵を握るのは、律子、公平、姫昌、そして律子と公平の父親たち(皆川、関口)だ。彼らの抱える複雑な感情が詳細に解説されるわけでもないのだが、芝居と三味線の音によって不思議なほど繊細に伝わってきた。そうやって律子のことを少し知るたびに、冒頭の殺人シーンから続くどんよりと湿った空気に、いびつだが、光がさすような感覚があり、それは公平が律子を表す言葉にも直結していく。最後まで思わぬ展開は続いていき、観た後の余韻が長く続く舞台だと感じた。『向こうの果て』は4月23日(金)から5月5日(水・祝)まで東京・本多劇場にて。文:中川實穗
2021年04月21日ドラマ・舞台・小説という3つのコンテンツで展開されるオリジナルシナリオの連動プロジェクト「向こうの果て」。この度、松本まりか主演のドラマより、主人公・池松律子の8種類のキャラクタービジュアルと予告編が公開された。昭和60年の東京。痴情のもつれから、マンションの一室で放火殺人が発生し、池松律子(松本さん)は逮捕され、幼なじみの小説家・君塚公平(松下洸平)は死亡した。事件の担当検事・津田口(柿澤勇人)の取り調べには、どこか浮遊しているような態度でするりとかわしていく律子。津田口は、事件の真相を追って、これまでに律子と関わってきた人物達と接触し始め、次第に律子の数奇な人生と、彼女を取り巻く男たちの姿が明らかになっていく――。そんな彼女に関わってきた男たちが証言する律子の印象は、夜叉のような女、娼婦のような女、嘘つきな女、柔らかい女、太陽のような女…と、全てバラバラ。公開された8種類のキャラクタービジュアルもそれぞれ異なった印象の律子が写し出されており、彼女の持つ複雑な魅力が垣間見える。さらに、「被疑者・池松律子の口から出てくる言葉はどこか人とは違っていた」――検事・津田口の独白からスタートし、公平に狂気的な暴力を振るったかと思えば、男を誑かしたり、健気に寄り添ったり、優しい微笑みを見せたりと、律子の様々な印象が顕になっていく予告編も公開された。WOWOWオリジナルドラマ「向こうの果て」は5月14日(金)より毎週金曜日23時~WOWOWプライム/WOWOWオンデマンドにて放送・配信(全8話/第1話無料放送)。各話終了後TELASAにて配信。(cinemacafe.net)
2021年04月20日松本まりかが連続ドラマ初主演を務める『WOWOWオリジナルドラマ 向こうの果て』のオールキャストとポスターが公開された。本作は、ドラマ・舞台・小説の3つのコンテンツで展開されるオリジナルシナリオの連動プロジェクト。舞台版は、今年4月23日より下北沢・本多劇場にて上演。舞台版を手掛ける劇団・ゴツプロ!は、2016年の旗揚げ以来、右肩上がりで動員数を伸ばしており、東京・大阪のみならず台湾でも公演を成功させるなど、今もっとも注目される劇団だ。旗揚げ以来、男性キャストのみで公演を行ってきたが、舞台版「向こうの果て」では初の女性キャストとして小泉今日子がゲスト出演することが決定しており、ドラマ版で松本が演じる池松律子役を演じる。小説は、4月に幻冬舎より発売予定。ドラマ版・舞台版の脚本と小説を書き下ろすのは、ゴツプロ!の座付き作家でもある脚本家・竹田新。心揺さぶられる濃厚な人情劇に定評があり、高い支持を得てきた。物語の舞台は、昭和60年の東京。痴情のもつれから、マンションの一室で放火殺人が発生する。逮捕された池松律子(松本まりか)と、死亡した小説家・君塚公平は幼なじみだった。事件を担当する検事・津田口の取り調べにも、どこか浮遊しているような態度でするりと躱していく律子。津田口は事件の真相を追って、これまでに律子と関わってきた人物達と接触し始める。次第に明らかになってくる律子の数奇な人生と、彼女を取り巻く男たちの姿。しかし、彼らが口々に証言する律子の印象は、すべてがバラバラであった。津田口は事件を深追いするほどに、徐々に律子という人物そのものに傾倒していく。やがて津田口は、律子と公平が幼少期を過ごした昭和30年代の青森・津軽に、この殺人事件の真相を解くカギがあると睨み始める。律子と公平の父親たちが津軽民謡の同じ一座で活動していたこと、そして、そこで起こったある事件。律子はなぜ公平を殺したのか。二人の過去に一体何があったのか。すべての真相が明らかになるとき、閉ざされていた因縁が解き放たれる。本作の監督を務めるのは、第44回日本アカデミー賞9部門受賞で注目を集めている映画『ミッドナイトスワン』をはじめ、Netflixオリジナルシリーズ「全裸監督」、映画『下衆の愛』など話題作を手掛けてきた日本映画界が注目する俊英、内田英治監督。そしてこの度、律子を取り巻く6人の男たちをはじめとする、オールキャストが公開された。事件の被害者で律子の幼馴染である小説家・君塚公平役に、NHK連続テレビ小説『スカーレット』にて一躍脚光を浴び、人気ドラマからNTV「ぐるナイ」へのレギュラー出演など、目覚ましい活躍を遂げる松下洸平。さらに、事件の真相を追ううちに次第に律子へと傾倒していく担当検事・津田口亮介役に、松下と共演のミュージカル「スリル・ミー」をはじめ、演劇での主演作が目白押しの柿澤勇人。青森の刑事で律子と公平の幼馴染・村上姫昌役に、映像から演劇まで縦横無尽に活躍する名バイプレイヤー、加治将樹。律子の二番目の夫でヤクザ組員・山之内一平役に、内田英治監督の映画『下衆の愛』では主演を務め、日本映画界を支える個性派俳優、渋川清彦。律子の最初の夫で有名製菓会社の社長・京波久雄役に、確かなネタと演技力で高い支持を受けるお笑いトリオ「東京03」の豊本明長。かつて幼い律子を引き取った叔父・行島道夫役に、映画『罪の声』での演技が高く評価され第44回日本アカデミー賞優秀助演男優賞はじめ、各映画賞の受賞で話題となった宇野祥平。彼らが語る律子の印象はすべてがバラバラで、掴みどころが無い。彼らにとっての“池松律子”とは、どんな女なのか。そして、本当の“池松律子”とは、どんな女なのか。舞台版を手掛ける劇団・ゴツプロ!からは、律子の父・池松喜平役に塚原大助、公平の父・君塚隼吾役に浜谷康幸、姫昌の父・村上松夫役に泉知束の出演が決定。脚本を務める、山野海(筆名:竹田新)も、津田口と行動を共にする検察事務官・南川澄子役で出演する。さらに、津田口の上司で東京地検中央支部・支部長の木田武役には、辰巳琢郎が決定。以上の実力派キャストで織り成す濃厚な人間ドラマにぜひ期待してほしい。併せて公開されたポスターは、鏡越しにこちらを見つめる律子のビジュアルと、「その素顔、近づくほどに見えなくなる。」というコピーが印象的な構成。鏡に映る“虚像”の律子につい目を奪われてしまうに違いない。なお、本作のキーアイテムとして劇中に出てくる津軽三味線の監修に、小山流三代目の小山豊が参加。彼が手がける楽曲「時雨」が本作の主題曲としても採用されることも分かった。『WOWOWオリジナルドラマ 向こうの果て』5月14日(金)よりスタート毎週金曜23:00〜WOWOWプライム / WOWOWオンデマンドにて放送・配信(全8話)第1話無料放送TELASAでは、各話終了後配信スタート
2021年03月14日松本まりかが連続ドラマ初主演を務めるWOWOWオリジナルドラマ「向こうの果て」の放送が決定した。舞台は、昭和60年の東京。痴情のもつれからアパートの一室で放火殺人が発生。逮捕された池松律子と、死亡した小説家・君塚公平は幼なじみだった。担当検事・津田口の取り調べに、どこか浮遊しているような態度でするりと躱していく律子。津田口は、事件の真相を追って、これまでに律子と関わってきた人物たちと接触していく。次第に明らかになってくる律子の数奇な人生と、彼女を取り巻く男たちの姿。しかし、彼らが口々に証言する律子の印象は、全てがバラバラであった。やがて津田口は、律子と公平が幼少期を過ごした昭和30年代の青森・津軽に事件の真相を解くカギがあると睨み始める――。本作は、ドラマ・舞台・小説と、3つのコンテンツで展開されるオリジナルシナリオの連動プロジェクトのひとつ。舞台版は、いま最も注目される劇団「ゴツプロ!」が手掛け、4月より上演。旗揚げ以来、男性キャストのみで公演を行ってきたが、今作では初の女性キャストとして小泉今日子が出演することが決定している。そして小説は、4月に幻冬舎より発売予定。3つともにアレンジが加えられるため、それぞれ一味違った物語を味わうことができる。そして今回、ドラマ版の主演が明らかに。夜叉のような女、娼婦のような女、嘘つきな女、柔らかな女、太陽のような女…“いくつもの素顔”をもつ女性・池松律子を演じる松本さんは、台本を読み、「体が疼き、自分の細胞が目を覚ましていくような感覚でした」と感想を語り、「こういう作品をやってみたかったですし、ずっと求めていたような作品です」と気合十分。また役に関しては「彼女のことを理解するのは前途多難」と言い、「接する相手によって見せる顔が全然違うんですが、多重人格ではないし、意識的に演じ分けているわけでもない。彼女の奥にある核心に触れないと、チープな表現になってしまうなと思っています。台本を読めば読むほど深みにはまっていく感覚です。それでも、彼女を演じたいという気持ちがメラメラと沸いてくるんです」と語る。劇中では、津軽三味線を披露する松本さん。稽古については「難しくてまだまだですが、三味線の稽古はすごく楽しいです」と話し、「令和の時代に、こんなにも人間の本質をえぐりだす作品はなかなか観られないと思います。今では希薄になってしまった人と人との結びつきや、人間ドラマは、本当の意味で琴線に触れる作品になると思います。私自身、まだ演じる律子がどんな女かわかり得ない部分ばかりで挑戦でもありますが、彼女は接する相手それぞれからは全然違う顔を持つ女に見えています。どんな女に見えるのか、本当の律子はどんな女なのか。ラストも衝撃的なので、ぜひ最後までご覧ください」と視聴者へメッセージを寄せている。監督は、「全裸監督」『下衆の愛』『ミッドナイトスワン』などを手掛けてきた内田英治。「彼女がまだ10代の頃、私の作品『ガチャポン』に出演していただいた。くしくも、彼女にとって初めての映画出演、僕は初めての監督作品だった」とふり返り、「そして今作。松本まりか、初めての連続ドラマ主演作品だ。この巡り合わせを、単なる偶然とは思えない。きっと素晴らしい作品になるだろう」とコメントしている。WOWOWオリジナルドラマ「向こうの果て」は5月14日より毎週金曜日23時~WOWOWプライム&WOWOWオンデマンドにて放送・配信(全8話/第1話無料放送)。TELASAでは各話終了後配信。ゴツプロ!第六回公演「向こうの果て」は4月23日(金)~5月5日(水・祝)本多劇場にて上演。(cinemacafe.net)
2021年02月14日女優の小泉今日子が出演する舞台、ゴツプロ! 第6回公演『向こうの果て』のチケット発売詳細と、auスマートパスプレミアムによるマルチアングル生配信が26日、発表された。昭和60年、小さなアパートの一室で殺人事件が起きる。逮捕されたのはこの部屋に住む女、被害者は同居していた男。裁判が進むにつれ、二人の過去が明らかになっていく……という物語。4月23日から5月5日まで東京・下北沢の本多劇場にて上演される。キャストには、同劇団では初めての女性キャストとなる小泉のほか、ゴツプロ! メンバー(塚原大助、浜谷康幸、佐藤正和、泉知束、かなやす慶行、渡邊聡、44北川)、皆川暢二、関口アナンが出演する。チケットは、2月10日よりゴツプロ! 会員サイト先行、その他プレイガイド先行を実施予定で、一般販売は3月13日より各プレイガイドにて開始。また、auスマートパスプレミアム会員特典コンテンツとして、全公演をマルチアングル生配信することが決定した。複数画面の別アングルからの映像を同時視聴で楽しむことができる。
2021年01月26日2021年4月23日(金)より下北沢・本多劇場にて、ゴツプロ!第六回公演『向こうの果て』が上演されることが決定した。ゴツプロ!は、小劇場で10~20年活躍してきた40代以上の男性俳優のみで構成された劇団。2016年1月の旗揚げ公演から着実に人気を集め、2018年の第3回公演『三の糸』で初めて本多劇場の舞台に立った。第5回公演までは男性キャストのみで上演してきたが、今回の第6回公演で初めて女性キャストとして小泉今日子が出演。さらに、上田慎一郎監督の映画『ポプラン』で主演を務めた皆川暢二と、ゴツプロ!作品には2度目の参加となる関口アナンが出演する。物語の舞台となるのは、小さなアパートの一室。ある日そこで殺人事件が発生し、部屋に住む一人の女が逮捕された。被害者は同居していた男性。裁判では女を知る男たちの証言から、女と被害者の過去や、女が持つ様々な顔が明らかとなっていく。さらに、本舞台はWOWOWでドラマ化、幻冬舎での小説化も決定。ドラマの方は舞台とは異なるキャストにより展開され、2021年に放送が予定されている。なお、チケットは2021年2月13日(土)一般発売開始。各種先行販売についてはゴツプロ!公式サイトなどで発表される。ゴツプロ!第六回公演『向こうの果て』会場:本多劇場日程:2021年4月23日(金)~5月5日(水・祝)脚本:竹田新演出:山野海出演:塚原大助、浜谷康幸、佐藤正和、泉知束、かなやす慶行、渡邊聡、44北川、関口アナン、皆川暢二、小泉今日子演奏:小山豊(津軽三味線小山流三代目)ほか宣伝衣装協力:YOHJI YAMAMOTO Inc.企画・製作・主催:ゴツプロ合同会社
2020年11月13日前作『あげくの果てのカノン』では、不倫×SFという大胆な設定で、先輩をストーカー的に慕う女性を描いた米代恭さん。最新作『往生際の意味を知れ!』は主人公の性別が変わったものの粘着体質は変わらず、7年前に別れた元カノを女神のごとく崇拝している。「市松と日和は1か月しか付き合っていなかったのですが、一番盛り上がっているときに一方的に振られると、好きの蛇口が壊れたままになってしまうじゃないですか。『どうして?』とばかり考えて、逃れられなくなってしまうのでしょうね」そんな市松のもとに、音信不通になっていた日和が突然現れ、仰天のお願いをする。かつてふたりは、監督と女優として自主映画を制作していたのだが、日和の出産記録を市松に撮ってほしいというのだ。しかも精子も提供してほしいと……!「通常モードの市松だったら『いやいや、そんなの非常識でしょ』と思うのでしょうが、せっかく再会できた日和にはもうどこにも行ってほしくない。頭では断るのが常識的だとわかっていても、本心や欲求が勝ってしまうようなアンビバレントなキャラクターにしたかったんです」そうなってくると気になるのが、日和の魂胆。なぜ彼女はひとりで子どもを産みたがっているのか。そしてあっさり振った市松に、なぜ今さら協力を仰ぐのか。最新刊の2巻では、それまでミステリアスだった日和の胸の内が徐々に見えてくる。「市松が日和に執着するのと同じくらい、日和にも執着している存在があるんです。何かに執着するキャラクターは、プラスでもマイナスでも感情のピークを更新する瞬間が描いていて面白いですね。フィクションなので、現実ではなかなかできないことをさせたいという思いもあります。現実は一度きりの人生なので、その時どきでベターな選択をしたほうが幸せ指数が高いでしょうけど、一方で無駄と思えることに没入している不器用な人の、破滅的なきらめきに惹かれてしまうんです」男性を主人公にするにあたって、元カノに対する思いや性欲に関することなど、さまざまな人にインタビューをしたそうで、そのリアリティもキャラクターに生かされている。「自分としてはある程度極端に描いているつもりなのですが、市松のことを『これは自分だ!』みたいに感じる男の人も結構いるようで、それはそれで勉強になります(笑)」一見突飛に思える設定から溢れてくる、生々しい感情の渦。市松と日和、それぞれの立場から何度も読み返したくなる中毒性がたまらない。『往生際の意味を知れ!』2「元カノと結婚したい」と合コンでのたまう、ハイスペックだけど残念な市松海路のもとに、元カノ・日下部日和が現れて。ガチで出産記録を撮り始める第2巻!小学館591円©米代恭/小学館よねしろ・きょうマンガ家。『おとこのことおんなのこ』『僕は犬』『あげくの果てのカノン』など。本作は『週刊ビッグコミックスピリッツ』で連載。※『anan』2020年10月7日号より。写真・中島慶子インタビュー、文・兵藤育子(by anan編集部)
2020年10月05日ギャスパー・ウリエルを主演に迎え、フランス人監督ギョーム・ニクルーが第二次世界大戦末期、仏領インドシナの凄惨な戦場を描いた『この世の果て、数多(あまた)の終焉』。この度、予告編と新たな場面写真4点が解禁された。本作の舞台は、第二次世界大戦末期、1945年3月のインドシナ。ベトナム人民はフランス軍と日本軍に二重支配されていた。それまでフランスと協力関係を結んでいた日本軍は明号作戦と名付けたクーデターを起こし、フランス軍を一斉攻撃。たった一人、一命を取り留め、惨たらしい死体の山から這いずり出た若き兵士ロベール・タッセン(ギャスパー・ウリエル)は、森をさまよって意識を失ったところを地元の農民に救われる。回復したロベールの目的はただひとつ、兄を虐殺したヴォー・ビン中尉への復讐を果たすこと。ヴォー・ビンはベトナム解放を求めるホー・チ・ミンの補佐官で、日本軍の蛮行も見て見ぬふりをしていた。そんな中、ジャングルでの果てしないゲリラとの戦いで、心身共に疲弊しきったロベールはベトナム人娼婦マイと激しく体を重ね合うが…。まさしくこの世の地獄というべき戦場の生々しい実態が容赦なく活写される。至る所に数々の死体が散乱する熱帯雨林。ついに精神が壊れてしまったロベールの“行き着く果て”とは…?本作は、多くの日本人にとって知られざる、衝撃的な歴史の闇をえぐり出す。『この世の果て、数多の終焉』は8月15日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2020年06月25日第二次世界大戦末期、フランス領インドシナの凄惨な戦場の実態と、傷ついたひとりの兵士の魂に迫った戦争ドラマ『この世の果て、数多の終焉』が公開されることが決定。併せて、ポスタービジュアルと場面写真が解禁となった。■ストーリー1945年3月、フランス領インドシナ。現地に進駐していた日本軍がクーデターを起こし、それまで協力関係にあったフランス軍に一斉攻撃を仕掛けた。駐屯地での殺戮をただひとり生き延びた青年兵士ロベールは、兄を殺害したベトナム解放軍の将校ヴォー・ビン・イェンへの復讐を誓い、部隊に復帰する。しかし険しい密林でのゲリラとの戦いは苛烈を極め、憎きヴォー・ビンの居場所は一向につかめなかった。その悪夢のような日々のなか、マイというベトナム人の娼婦に心惹かれるロベールだったが、復讐の怨念に駆られる彼はもはや後戻りできない。やがて軍規に背く危うい行動を繰り返し、理性を失ったロベールは、さらなるジャングルの奥地に身を投じていくのだった…。■ギョーム・ニクルー監督が描く、第二次世界大戦末期におけるインドシナの凄惨な真実本作は、宗主国フランスの視点で第二次世界大戦末期におけるインドシナの凄惨な真実に迫った一作。当時のフランス領インドシナではベトナム人民がフランス軍と日本軍に二重支配されており、多くの日本人にとって知られざる衝撃的な歴史の闇をえぐり出した戦争ドラマである。フランス映画祭2016で上映された『愛と死の谷』で絶賛を博した鬼才、ギョーム・ニクルーが監督を務め、ベトナムでの現地ロケを敢行。殺戮という無慈悲な行為が日常化し、兵士がいともやすやすとただの肉塊に変わり果てていく戦争のあまりにも不条理なリアルを、いわゆる痛快な見せ場や扇情的なバイオレンスを一切排除した禁欲的な演出スタイルで映し出す。説明描写をあえて最小限にとどめ、想像と解釈の余地を広げた独特のストーリーテリングの手法も実に刺激的だ。主人公ロベールを演じるのは、『ロング・エンゲージメント』『ハンニバル・ライジング』『サンローラン』で世界中を魅了したギャスパー・ウリエル。グザヴィエ・ドラン監督と組んだ『たかが世界の終わり』ではセザール賞に輝く繊細な名演技を披露したフランスのトップスターが、ベトナム人娼婦との激しいセックス・シーンも熱演。理性と狂気、愛と死の狭間でもがく兵士の痛切な運命を渾身の演技で体現した。共演には、『終電車』『シラノ・ド・ベルジュラック』などに出演し、セザール賞やゴールデングローブ賞で主演男優賞の受賞歴もある名優ジェラール・ドパルデュー。本作ではロベールの魂を救済しようとする作家役で出演し、映画に確かな重みを与えている。今回解禁されたポスタービジュアルには、ウリエル演じるロベールがひとりベンチに佇み、虚ろな表情で正面を見据える姿が。「ここが最も『死』に近い場所。」というコピーが添えられ、大量虐殺のなかを生き延び心身共に傷ついたフランス人兵士の“行き着く果て”はどこなのか、最後まで見届けたくなる1枚に仕上がっている。『この世の果て、数多の終焉』は8月15日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2020年06月11日見た目にも服装にもこだわらず、我が道を行く旅人系男子。〈旅人系男子の特徴〉・趣味は旅。自転車旅行やヒッチハイク、野宿もなんのその・憧れの地は、屋久島、インド、マダガスカル・すそがすり切れたボロボロのジーンズを愛用・服装はフォークロアや民族衣装系、全体的にこだわりはない・「ワーキングホリデー」「ピースポート」「青年海外協力隊」のワードに反応するそんな彼らはワイルドでパワフルに見えるもの。でも実はタダのダメ男かもしれません。そんな旅人系男子の実情をまとめました。■「自由人」に見えて「現実逃避してるだけ」とにかくカタにはまることが大嫌いな旅人系男子。就職活動をせずインドに行ったり、富士山に登ったり・・・あげくの果てに、進路が決まらず結局留年・・・。さすらっているように見えて、実は逃げているだけなのかも。■「常識にとらわれない」ように見えて「常識に欠けるだけ」服装、生活スタイル、考え方・・・旅人系男子はどれをとってもユニークです。常識にとらわれないカレは、ものすごくかっこよく見えるもの。でも、ごはんの食べ方が汚かったり、挨拶がきちんとできなかったり。それって単に常識がないだけ・・・!?■「こだわりがない」ように見えて「甲斐性がないだけ」なんに大してもこだわりがなさそうな旅人系男子。「恋愛の掟」にもなんのその。平気で車道側を歩かせたり、下座に座らせたり、重い荷物を持たせたり、ホテル代を払わせたり・・・。そんな「自分流」を貫くカレは、実はただの甲斐性なしなのかもしれません。■「野望がある」ように見えて「大きいことを言いたいだけ」「世界一周する」「沖縄でカフェを開く」と夢を語りたがる旅人系男子。夢を語ることは素晴らしいことですが、いつまで立っても実際に行動する気配ナシ。大きいことを言いたいだけでは・・・。■「一匹狼」に見えて「協調性がないだけ」いつも一人で飄々と生きている旅人系男子。一匹狼でさすらっている様は一見クールです。でも、実は寂しがりや。よくよく聞いてみると、友達がいないだけ。一匹狼ではなく、協調性がないだけ・・・!?■「哲学者」に見えて「自分に酔ってるだけ」「行くあてはない。ただ、進む」「風。地平線。自然。俺はここにいる」などなど、旅人系男子がブログやTwitterに書く言葉はどこかポエム的。冷静になってみると、ただにナルシストかもしれません。■おわりにいかがでしたか?旅人系男子はかっこよく見えるもの。でも、本当にこの人でいいのか、つき合う前によ〜く考えて。
2020年05月01日春のつかこうへい復活祭VOL.2『銀幕の果てに』が4月24日に東京・紀伊國屋ホールにて開幕、それに先がけ囲み取材と公開ゲネプロが行われ、主演の矢島舞美、味方良介、木崎ゆりあ、石田明、佐久本宝、松本利夫が出席した。【チケット情報はこちら】『銀幕の果てに』は、1994年に発表されたつかこうへいの長編小説で、秩父山中にあるという設定の大東映画撮影所を舞台に、映画界の裏側を描きながら繰り広げられる告発サスペンス。今回、岡村俊一の演出で初めて舞台化される。囲み取材ではそれぞれの役どころを紹介。矢島は「私は大女優の野火止玲子という役をやらせていただきます。圧倒的な強さと、みんなを包み込むようなやさしさを持っている人。17歳から60歳までを演じますが、気持ちはずっと若い人なのであまり気にしないようにしています」、味方は「僕は村雨官房長官という、物語とは一線を置いたところにいる役です」、木崎は「凉子という大部屋女優の役です。玲子にいじめられる役ですが、リアルでは仲良しです」、石田は「復讐に燃えて大東映画撮影所に戻ってきた謎の脚本家という役を演じます。とても執念深い役です(笑)」、佐久本は「僕は照明家で、間違ったことは『間違ってる!』とビシッと言う役です」、松本は「牛沢という映画監督の役です。ぶっちゃけこのストーリーの中だと自分が何なのかわからなくなってくるのですが、そういう部分も楽しんでいただければ」とそれぞれ話した。この日は、つかこうへいの誕生日。矢島は「たくさんの方がつかさんに影響されてきたと思います。その責任や覚悟を持っていかないとという気持ちは強いです」と話す。また、「春のつかこうへい復活祭VOL.1」として同じ紀伊國屋ホールで4月21日まで上演されていた『熱海殺人事件』から続けて本作に出演する味方と石田は「覚醒状態」(石田)、「どこまでも行ける気がしています(笑)」(味方)とコメント。共演者たちを笑わせた。伝説の女優・玲子のまわりで起きた奇っ怪なエピソードや、撮影所に隣接する原子力発電所の意味、燃料棒の中に浮かび上がるハサミの謎、荒唐無稽な設定と、どこからどこまでが撮影している映画なのか現実なのかが錯綜する本作を、キャスト達が全身全霊で演じ切る。そこにあるものはなんなのか、ぜひ劇場で確かめてみてほしい。東京公演は4月29日(月・祝)まで東京・紀伊國屋ホールにて、その後大阪公演が5月8日(水)9日(木)にCOOL JAPAN PARK OSAKA TTホールで上演される。取材・文・撮影:中川實穗
2019年04月25日ヤラセ問題が浮上した、日本テレビ系人気バラエティ番組『世界の果てまでイッテQ!』。宮川大輔が世界の祭りに参加する企画で、「現地の祭り」と紹介したものについて、「実は番組が作ったものではないか」という疑惑が持たれました。2018年11月15日付で、番組側は「ヤラセ」そのものの意図は否定した上で、祭り開催の経緯などの説明が不十分だったり、誤りがあったりしたと発表しています。過去にも、あるテレビ番組の「出演者に対し意図的なコメントを言わせる」「偶然発生したように見せかけて実は台本通りだった」などのヤラセが発覚したことがあります。「演出」という声もありますが、テレビの影響力の大きさを考えると、軽々しく片付けることはできないでしょう。このような行為は法律違反にならないのでしょうか?虎ノ門法律経済事務所池袋支店の齋藤健博弁護士に見解をお伺いしました。Q.テレビ番組のヤラセ問題…法律違反になる?A.刑事罰にはなりません齋藤弁護士:「放送事業者は、NHK・民間双方で構成されているBPO(放送倫理・番組向上機構)という第三者機関による事実上の監督を受けています。この機関は、放送倫理検証委員会、放送と人権等権利に関する委員会、放送と青少年に関する委員会などの機能を持ち、設置の目的は、放送が公共的なもの、社会的影響力の重大さを有している放送の性質に応じて、適切な放送内容であることを担保する機関です。実は、ヤラセなど明確に虚偽である放送であっても、表現の自由の保護の対象とはなり得るものですが、社会的な影響力を考えると、一律に排除することはできないのが実情です。ご紹介したBPOは、あくまでも第三者機関であって、刑事罰を行使するような権限は有していません。ただし、ご指摘の番組ですと、放送倫理検証委員会より、日本テレビに対して報告書の提出を要請し、その放送内容について調査する意向を明確にしています。罰則とは言わないまでも、問題視していることは事実なのでしょう。」放送機関として問題があることは確かですが、「刑事罰」にはなり得ないようです。もちろん、刑事罰にならないからといって、必ずしもヤラセが許容されるわけではありません。 *取材協力弁護士: 虎ノ門法律経済事務所池袋支店齋藤健博弁護士(弁護士登録以降、某大手弁護士検索サイトで1位を獲得。LINEでも連絡がとれる、超迅速弁護士としてさまざまな相談に対応。特に離婚・男女問題には解決に定評。今日も多くの依頼者の相談に乗っている。弁護士業務とは別の顔として、慶應義塾大学において助教も勤める。) *取材・文:櫻井哲夫(本サイトでは弁護士様の回答をわかりやすく伝えるために日々奮闘し、丁寧な記事執筆を心がけております。仕事依頼も随時受け付けています)【弁護士が解説】『世界の果てまでイッテQ!』のヤラセ問題は法律違反になり得る?はシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。【弁護士が解説】『世界の果てまでイッテQ!』のヤラセ問題は法律違反になり得る?はシェアしたくなる法律相談所で公開された投稿です。
2018年12月05日作家の中村文則さんや映画監督の山戸結希さんが絶賛し、いま注目されているSFコミック(通称・果てカノ)。愛される理由を探るべく、ファンを公言しているモデル・玉城ティナさんを直撃。愛読者である玉城ティナが心惹かれる理由を語ります。『あげくの果てのカノン』を知ったのは、ツイッターだったと言う玉城ティナさん。「タイトルや絵のタッチが好きで読んでみたらSF要素があり驚きました。謎のエイリアン“ゼリー”がいる世界の話ですが、その描写はさりげなく、“こういう未来もあるだろうな”と思えるもの。むしろ、そこで生きる人たちが能動的に恋愛をする姿が、際立った作品だと感じます。作者の方が、わざとそう描いているのかと思いました。ちなみに、ゼリーは、現代人が抱える不安の塊を象徴したものかな、と考えていますが、どうでしょう?」主人公のかのんと、かのんが憧れる境先輩、そして、先輩の妻の3人の関係にも興味津々。「かのんのように、好きな相手を神格化してしまうというのは、中高生の頃に誰もが経験していることだと思うんですね。でも、それを23歳になった今でも一途に思い続けるというのは、先輩が本当は神ではないことに、わざと気付かないようにしているのかなって。境先輩も、すごく自分勝手で、“変わらないかのんが好き”と言うけれど、怪しい。きっと、“ゼリー”の攻撃を受けたときに体を再生する“修繕”という作業を経て、自分が変わってしまうことへの不安を和らげる存在として、好きなんだと思います。そんな“修繕”により変容する先輩を、“先輩は変わらない”と愛するかのんと、淋しさを感じる先輩の妻。そう、彼らの恋愛は、“ゼリー”という存在によって、過熱しているんです。SF要素があるからこそ、恋のストーリーが色鮮やかに、複雑になっていく。この絶妙なバランスが魅力なんだと思います」『あげくの果てのカノン』ゼリーと呼ばれるエイリアンの襲来により、都市機能を失った東京が舞台。主人公・高月かのんは、高校時代から境先輩に片想いをし、その気持ちは崇拝の域に達している。『月刊!スピリッツ』にて連載中。1~3巻各¥552小学館(C)米代恭/小学館月刊!スピリッツにて連載中たましろ・てぃなモデル、女優。雑誌やCM 、映画に出演するなど、幅広く活躍中。『シャキーン!』(NHKEテレ)にレギュラー出演中。公式Twitterは@tina_tamashiro※『anan』2017年8月9日号より。イラスト・神保賢志取材、文・重信 綾(by anan編集部)
2017年08月07日