■前回のあらすじ夫の階級が上のママにご機嫌とりをしなかったためでしょうか。壮絶な仲間外れが始まったのです…。すると、ママ友グループの1人のきみかさんが…翌日、真相を知るべく私はきみかさんを呼び止めました。悔しくてやりきれず、玄関でゆめかと抱き合って泣いてしまいました…けれどそのママ友たちの夫は、夫と同じ職場…夫に迷惑をかけてはいけないと思うと夫には相談できませんでした。その3人グループのママとすれ違うときは挨拶も無視され、こちらを見て何かを話しているような気がします。グループと関係ないママ友たちは、態度が変わらないのが救いでしたが、ゆめかと2人、できるだけそのママ友グループと顔を合わせないように別の公園で時間をつぶす日々がはじまりました…次回に続く原案・ウーマンエキサイト編集部/イラスト・ ニタヨメ
2020年10月19日これは私が官舎で暮らしていた時のお話です。子どもも多く住んでいる官舎で、娘のゆめかにも友達ができるかなと楽しみにしていました。子どもが近い年齢のママ3人と仲良くなり、一緒にお茶をしたり公園で遊んだり…ゆめかも友達ができて嬉しそうでした。中でもななちゃんママは、旦那さんの階級が一番上ということでグループ内でもリーダー的存在でした。が、仲良くなるにつれて夫の階級が高いママのご機嫌を取るのが当たり前ということがわかってきました。そんななか、ななちゃんママに話しかけられて…ある日、何気なくラインをチェックしたところ、なんと私以外のママ友が全員グループから退出していたのです。次回に続く原案・ウーマンエキサイト編集部/イラスト・ ニタヨメ
2020年10月18日エッセイ漫画を描いている、都会(@okameid)さんは、中学生の頃、友人がいない状態のいわゆる『ぼっち』になってしまったそうです。当時『ぼっち』として経験した学校生活を漫画化し、Twitterに投稿すると、読者から「すごくリアル」「ゾッとした」という声が寄せられています。ボッチだった6か月間ささいなきっかけで友人たちから無視されるようになってしまった都会さん。直接的に言葉や暴力で加害されたわけではありませんでしたが、毎日クラス全員から無視されるのは、精神的にかなりきつかったはずです。都会さんは、昼休みに人目を避けるため図書室へ通うように。そこである小説と出会い、その影響から心のよりどころとして、たばこの空箱を持ち歩くようになりました。しかし、ある日、先生に呼び出され…。先生に呼び出され?状況はさらに悪化…たばこの空き箱を持っていたことがバレてしまった都会さん。そこで思い切ってクラスメイトたちから無視されていることを親の前で先生に打ち明けたのです。しかし、先生たちは何かしてくれるわけでもなく状況は変わらなかったといいます。そのまま時は過ぎ、都会さんはついに『ぼっち』のまま卒業式を迎えます。卒業式後…?ゾッとするラストボッチだった6ヶ月間(終)このお話で締めるのはどうなんだろう…と思ったのですが、私の中ではかなり衝撃なことだったので描かせて頂きました♀️描きながら「私の記憶も都合のいいように補正されてるのかも」と思うとゾワっとしました。真実は一体…読んで頂き、本当にありがとうございました! pic.twitter.com/p51vlbX7eD — 都会 (@okameid) September 25, 2020 都会さんが『ぼっち』となるきっかけを作った友人の1人が、卒業式に謝ろうとしました。友人の中にも、小さな罪悪感が残っていたのでしょう。しかし、「ごめんね」といわれたら「いいよ」といってしまいそうだった都会さんは、友人の言葉をさえぎってその場を離れたのでした。半年もの間、運動会や修学旅行など、本来はクラスメイトと楽しめる行事を1人きりで過ごし、つらい思いをしてきた都会さん。到底、「ごめんね」のひと言で済まされる出来事ではありません。読者からはさまざまな声が寄せられました。・私はいじめられていた相手に、卒業式に謝られました。最後の最後に「スッキリしたいから」と過去を清算しようとする人間ってずるい。・成人後、学生時代に僕のことを無視していた人たちから、Facebookの友達申請がきました。・ラスト、社会人になって再会した友人の言葉にゾッとしました。いじめた側って本当に覚えていませんよね。いじめられた側は一生忘れられないのに。投稿には「いじめの加害者側が当時のことを忘れていた」という被害者の声が多数上がりました。加害者側は被害者のつらさが分からないため、いじめていたことをすぐに忘れてしまうのかもしれません。しかし、被害を受けた人にとっては一生心に残る傷です。どうすればいじめが起きないか、また、起きてしまった場合、周囲の大人たちはどう対処すべきか考えたいものですね。[文・構成/grape編集部]
2020年09月28日2020年9月17日に放送されたトーク番組『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に、『ゆきぽよ』の愛称で知られる、タレントの木村有希さんが出演。妹とのエピソードに、反響が上がっています。ゆきぽよ「いじめは絶対に許さない」同番組で、7歳下の妹のことを「本当に反面教師で頭がいい」と、自慢気に語った、木村さん。しかし、妹は小学生の頃、いじめに遭っていたといいます。木村さんは当時を振り返りながら、その時のエピソードを次のように明かしました。(妹は)小学校の時から携帯持ってて。したら、泣きながら携帯いじってるから「どうしたの?」っていって見に行ったら、そのメールが本当にひどくて。「二度と学校にくるな」って友達から妹に送られてるメールとか、「あんたの顔なんかみたくない」とか「会いたくない」とか「消えろ」とか。そういうすっごいひどいメールが届いてて、それで妹泣いちゃったりしてたから、ムカついて。「かわいい妹がいじめられてる」って思ってすごいムカついて。自分の学校早退して妹の小学校に行って、職員室ピンポンして、「あたしの妹がいじめられてるんだけど」っていいにいって。先生が「え、なんのことですか?」っていうから、そのメールを全部コピーして、自分で。「こういうのがこの子たちから届いてますよ」っていう風にちゃんと見せて、その後しっかりその子たちを呼び集めて、話し合いさせて、丸く収めました。徹子の部屋ーより引用きっと、いても立ってもいられなかったのでしょう。木村さんは、自分の学校を早退して妹の小学校に向かい、いじめの証拠であるメールのコピーを教師に見せたのです。教師の了承を得た上で、学校が終わるのを待ち、加害者である児童を呼び集めてもらって、自宅で妹と話し合いをさせたといいます。その後、加害者児童の親も駆けつけて謝罪。いじめ問題を無事解決できたそうです。一連のエピソードに対し、MCの黒柳徹子さんは、「よかったわねいいお姉さんがいて」と、木村さんの行動を褒め称えていました。同番組の放送後、視聴者からも称賛の声が上がっています。・ゆきぽよさんの勇敢な行動力にグッときて、涙が出そうになりました。尊敬します。・しっかりと教師に許可をとった上で、話し合いをさせていじめを解決したゆきぽよさん、素敵。尊敬しかないです。・本当に素晴らしい行動だと思う。いじめに苦しんでいたであろう妹も、嬉しかったんじゃないかな。木村さんは話の終盤にも「いじめは絶対に許さない」といい、大人になった今も強い意思を持ち続けているようです。学校で発生するいじめは、被害者となる子供の心を深く傷付ける重大な問題です。2013年、文部科学省が『いじめ防止対策推進法(平成25年法律第71号)』を施行した後も、いじめに関する痛ましいニュースは後を絶ちません。一刻も早くいじめ問題が収束し、悩みや苦しみを抱える子供が減ることを願います。[文・構成/grape編集部]
2020年09月18日2020年8月現在も流行が止まらない新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)。学校や職場では、コロナウイルスに感染した人へのいじめが横行しているところが多くあるといいます。Twitterユーザーの四角い顔(@ribbon_kitten)さんは、小学1年生になる娘さんがこのニュースを見てつぶやいた言葉を投稿。「その心を忘れないで」と反響が相次いだ言葉がこちらです。「コロナだったらいじめじゃなくて心配するよね、なんでいじめになるんだろうね」コロナいじめのニュースを見た小1長女が「コロナだったらいじめじゃなくて心配するよね、なんでいじめになるんだろうね」と。本当にそうだね。どうかその心忘れないでね。— 四角い顔 (@ribbon_kitten) August 26, 2020 「いじめるのではなく心配するもの」という娘さん。その気持ちを誰もが持っていれば、いじめなど起こることはないでしょう。投稿はまたたく間に拡散され共感の声が上がっています。・いい子だ…その気持ちを忘れないでね。・本当にその通り。小1でも分かることなのに。・いじめている人はこの子を見習ってください。どれだけ感染対策をしていても、知らないうちに感染してしまっている場合があります。もしかしたら自分が感染する可能性もあるでしょう。いじめるのではなく、「大丈夫?」と心配する心を持ってほしいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年08月27日華やかなハリウッド業界。スクリーンの中で華麗に活躍する彼らを観て、我々は元気をもらっているわけですが、そんな彼らも今の活躍からは想像できない過去を背負っていることがあります。無視や暴行など、卑劣ないじめの被害にあってもなお挫けず、ショービズ界を駆け上がっていった不屈のスターたちを紹介します。無視、嫌がらせ、暴力…いじめに屈しなかったスターの過去いじめられっ子だったセレブ①:クリスチャン・ベールまず紹介するのは、徹底した役作りと肉体改造で知られる実力派俳優、クリスチャン・ベールです。鬼気迫る演技で何度もアカデミー賞にノミネートされる一方で、2003年公開の映画『リベリオン』や、2005年公開の映画『バットマン ビギンズ』から続く3部作など、娯楽作品にも分け隔てなく出演して人気を博してきました。そんなクリスチャン、今や知らない人も多いですが、元々は子役出身。3人いる姉の一番上がミュージシャンであることから、その影響で音楽の道を目指していましたが、のちに俳優を志すようになりました。10歳から演劇学校に通い始め、13歳の時に名匠スティーブン・スピルバーグ監督の1987年公開の映画『太陽の帝国』で、見事主役の座を獲得しています。この役の成功でスターの仲間入りを果たしたクリスチャンでしたが、同級生たちはそんな活躍を妬んでか、彼に殴る蹴るのいじめを行なっていたそうです。インタビューでクリスチャンは「彼らのせいで地獄を見た」と当時を振り返っています。いじめられっ子だったセレブ②:ミーガン・フォックス次は、印象的な眼差しと抜群のスタイルを活かしたセクシーな役柄で人気の女優、ミーガン・フォックスです。5歳から演技やダンスの練習を始め、1999年に13歳でモデルとしてデビューしました。彼女を一躍有名にしたのは、2007年公開のSF超大作『トランスフォーマー』でしょう。ホットパンツ姿で金属生命体たちと爆炎の中を駆ける姿に、世界中が魅了されました。そんなミーガンは、傭兵チームVS殺人ライオンという豪快な設定のアクションスリラー映画『ローグ(原題)』でアクションに挑戦しています。これまでのようなセクシーな役柄からの脱却の想いも込めているそうですが、そう考える彼女には、モテるゆえの苦悩があったようです。 View this post on Instagram Training for #RogueMovie A post shared by Megan Fox (@meganfox) on Nov 11, 2019 at 11:31am PST雑誌のインタビューで過去を振り返った彼女は、10代の頃、派手な格好や自信に満ちた振る舞い、さらに学校で人気者の男子とたびたび恋愛関係になっていたことを明かしています。しかし、それが原因で一部の女子から無視やケチャップを投げつけられるなどの嫌がらせに遭い、トイレでランチを食べる状態にまで追い詰められてしまったそうです。いじめられっ子だったセレブ③:ジェシカ・アルバ次は、エキゾチックかつキュートな顔立ちで一斉を風靡した女優、ジェシカ・アルバを紹介します。11歳の時に友人の後押しもあり、ビバリーヒルズで開催された演技コンテストに出場し、思わぬ優勝を勝ち取ったことで演技の楽しさに目覚めたというジェシカ。その後、1994年公開の映画『僕達のサマーキャンプ 親の居ぬ間に…』でデビューを飾りました。2000年には、連続ドラマ『ダーク・エンジェル』の主役で大ブレイク。2005年公開の『シン・シティ』や『ファンタスティック・フォー/超能力ユニット』などでセクシーかつキュートな役を熱演し、ハリウッドのセックスシンボルの1人となりました。そんなジェシカですが、高校時代には彼女が混血であることや、貧しい生まれでかわいい服や流行りのアイテムが買えなかったことなどをからかわれ、ひどいいじめに遭っていたそう。保健室で1人ランチをとることも多く、いじめが深刻化した時は、父親が学校の校内まで送り届けてくれていたそうです。いじめられっ子だったセレブ④:ウィノナ・ライダー次は、数々のトラブルや苦難を乗り越え、カムバックを果たした実力派女優のウィノナ・ライダーです。 View this post on Instagram That bag A post shared by Winona Ryder (@winonaryderofficial) on Mar 16, 2020 at 10:16am PDT12歳の時に業界入りを果たした子役出身のウィノナ。1986年、ウィノナが16歳の時に青春映画『ルーカスの初恋メモリー』で映画デビューしました。1988年に、映画『ビートルジュース』に出演し、1990年には映画『シザーハンズ』でのクールでキュートな美少女ヒロイン役で大ブレイクを果たしました。しかし、2000年代前半には万引きや大麻の所持で逮捕されるなど、苦難の時を迎えます。その後、2016年から始まった大ヒットドラマ『ストレンジャー・シングス』で、息子のために大活躍する母親役を演じ、再び人気を取り戻しました。そんなウィノナ、中学時代はボーイッシュな格好をしていたせいで、トイレで髪を掴まれ壁に叩きつけられて大ケガを負うなど、壮絶ないじめの被害に遭っていました。彼女はスターになった後年、地元でサインをせがんできた相手がかつてのいじめっ子だったことに気付くや「あんたなんかくたばっちまえ!」と啖呵を切った、という胸のすくようなエピソードも残っています。いじめられっ子だったセレブ⑤:ハリソン・フォード最後は、70歳を超えた現在も現役バリバリ、ハリウッドのレジェンド俳優、ハリソン・フォードです。 View this post on Instagram A post shared by Harrison Ford (@harrisonford_official_page) on May 2, 2019 at 1:35am PDT大学時代にドラマコースを選んだことで演技に目覚め、その後、俳優を目指して奮闘。1966年には、端役で映画デビューを果たします。しかしなかなか芽が出ず、大工として食いぶちをつなぎながら実に11年も下積みを重ね、1977年公開の映画『スター・ウォーズ』のハン・ソロ役で大ブレイク。1981年には『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』で、もう1つのハマり役、考古学者インディアナ・ジョーンズを演じて世界的大スターにのし上がりました。80歳となる2022年には、なんとシリーズ5作目の公開が予定されています。そんなハリソンですが、小学校時代にはグラウンドの丘の上から突き飛ばされるなどいじめを受けており、高校に入ってからもさまざまな嫌がらせを受けてきました。しかし、シャイで優しい性格ゆえか、決してやり返すことはせず、耐え抜いていたそうです。目立つゆえにイジメの対象にされてきたスターたち。しかし、その隠し切れないオーラこそが才能ともいえます。不屈の魂でいじめっ子の遥か上にのし上がったことは、ある意味、一番の復讐。そんな彼らをこれからも応援していきたい限りです![文・構成/grape編集部]
2020年08月17日悪意のある大人から性的な危害を加えられないよう、多くの親が子供に自衛手段を教えています。しかし、子供同士の性被害は、親だけでなくほかの大人たちも見落としがちかもしれません。ブロガーのゆっぺさんは、保育園の娘さんから悩みを打ち明けられたことをキッカケに、自身が幼稚園児だった頃の性被害を公開。子供同士だからと軽視しないでほしいことを訴えています。『なんで言わないの?子供同士の性被害』父親の転勤の関係で、引っ越したゆっぺさん。引越し先で入園した幼稚園で、ある男子児童からいじめを受けるようになってしまいました。物を壊されるだけでなく、下着に手を入れられる被害にも遭い、ゆっぺさんは恐怖を募らせていきます。幼稚園に行きたくないゆっぺさんは、恥ずかしさや「負担になりたくない」などの想いから、母親に被害を打ち明けられませんでした。そうするうちに事態は悪化。限界を感じたゆっぺさんは、保育士に被害を打ち明けて母親に迎えに来てもらおうとしました。子供の精いっぱいのSOSに、保育士は?ゆっぺさんは勇気を出して保育士に被害を打ち明けましたが、『子供同士のこと』としてきちんと受け止めてもらえませんでした。「いじわるは好意の裏返し」という人もいますが、それは事態を悪化させるだけ。傷付いた被害児童を守る言動ではないでしょう。加害児童は、自分や他者を大切にする性教育を受ける機会があれば、他者と健全なコミュニケーションを取れるようになるかもしれません。被害者・加害者双方のためにも、性的な問題に大人がしっかりと向き合い、正しい指導をすることが望まれています。なお、ゆっぺさんのエピソードは30年以上前の出来事であり、「どの園も似たような対応」というわけではありません。時代とともに教育は変化していくもの。被害に遭う子供が減るよう、教育現場や親だけでなく、周囲の大人たち全員が意識を更新していきたいですね。ゆっぺさんは、性被害が収束するまでをInstagramやブログで公開しています。続きを読みたい人は、こちらからご覧ください。Instagram:ゆっぺ(yuppe2)ブログ:ゆっぺのゆる漫画ブログ[文・構成/grape編集部]
2020年08月06日「お前が何でJ下部行けたんだ」「お前いらなくない?」。小学生時代にJクラブの育成組織に所属していたけど上に上がれず、セレクションを受けて入ったチームでチームメイトから誹謗中傷を受けている。中学生だから親がでしゃばるのもどうかと思うけど、相談させてほしい。とご連絡をいただきました。チームメイトからのいじめは、小学生年代でも心配な親御さんも多いことでしょう。今回もスポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、取材で得た知見をもとに、子どもを守るための3つのアドバイスを授けますので参考にしてください。(文:島沢優子)(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<試合が多いため毎週の遠征費が家計を圧迫。移籍させたい問題<サッカーママからのご相談>はじめまして。どうしようもなく悩みご相談いたします。息子は中学一年生でサッカークラブチームに所属しています。小学校の頃は某Jクラブの育成組織に所属していましたが、進級できず。セレクションを受け今のチームに所属しているのですが、体格もなく足の速さも遅い方で現チームでいじめ(誹謗中傷)に合っているようなのです。「お前が何でJ下部行けたんだ」とか「足遅いんだよ(笑)」「お前いらなくない?」など。はじめは頑張って自習練したりしていましたが、最近は暴言が酷くなってきたようで、「サッカーをやめたい、つまらない」と夜な夜な枕を濡らしこらえています。それでも最後には「やる」とは言いますが、明るかった笑顔は消え暗い表情の息子を見てるのもつらいです。厳しいスポーツの世界だからコーチに相談するのも気が引けます。中学生なので親がでしゃばるのもどうかという気もあって。こんなとき見守ることしかできないのでしょうか。<島沢さんのアドバイス>ご相談のメールをいただき、ありがとうございます。中学生男子が泣いてしまうのですから、おそらくチームメイトからの暴言はひどいのだろうと察します。そばで見ているお母さんも辛いですね。とはいえメールだけで詳しいことはわからないので、あくまで推測の上でのお話であることを前提にお聞きください。■「いじめに負けるな、強くなれ」と命じるのではなく、「あなたは何も悪くない」と伝えてメール文によると、息子さんはJクラブの育成組織出身者。それゆえに、そうではない中学生たちから少しばかり疎まれている。つまり、彼らにとってジェラシーの対象になっていることがよくわかります。息子さんが落ち込むのを見て、彼ら「非J育成組織組」は溜飲を下げるわけです。とてもばかばかしいし、スポーツマンシップに欠ける行為です。いいですか?悪いのは、完全にそのチームメイトたちです。それなのに、親御さんの中には間違った行動をとる方もいらっしゃいます。「厳しい世界なんだから耐えなきゃだめだ」「おまえのほうが強くならなきゃ」「言われるほうも問題がある」「逃げたら負けだ」いかがでしょうか?こういったアドバイスは、「いじめられている側の問題」にしてしまっています。息子さんは何も悪くない。悪いのは誹謗中傷するチームメイト。ここを絶対にはき違えないこと。これが私からのひとつめのアドバイスです。これがとても重要です。それを誤って、「まだ中学生だから、そういうやつもいるよね」とか「試練だと思って乗り越えろ」などと軽い気持ちで言わないこと。思ってもいけません。もし、少しでもそう考えていたのなら、考え方を変えてください。今の子どもたちは、自分を否定してくる言葉をストレートに受け止めがちです。「ああ言ってるけど、軽い気持ちで言ってる」「暴言だけど、ただの嫉妬だ」そんなふうに逃がすのが苦手です。苦手なことを「うまくやれ」と命じるのではなく、「あなたは何も悪くない」ときちんと伝えください。例えば、お父さんや、ほかの兄弟姉妹。祖父母など、ほかの家族でそのような対応をされる方がいたら、息子さんの目の前でお母さんがそれをバッサリ否定してあげましょう。そうせずに、息子さんに「お父さんはこう言ってるけど......」などと、陰で言うような状況はダメです。夫に遠慮してはいけません。■子どもをポートする上で大事なのは「言う」より「聴く」そして、二つめ。親御さんがサポートするうえで大事なことは、息子さんの話に耳を傾け続けることです。お母さん自身もお仕事があったり、他にも兄弟姉妹がいてお忙しいかもしれませんが、彼が落ち着くまでは毎日でも話を聴いてあげてください。子どもがいじめられたり、その身の上に何か困ったことが生じたとき、親御さんがそこにかかわって解決しようとする傾向があります。いわゆる「転ばぬ先の杖」ですね。以前も、この連載で「杖を用意してしまうと、自分の足で難題を乗り越える脚力がつきませんよ」と伝えているように、親が出しゃばってしまうと課題解決する力を育む機会をつぶすことになります。したがって、まずは本人の話を聴いて、その辛さに一緒に向き合ってください。「それはひどいね!ママなら、我慢できないかも」とか「許せないね」と息子さんのぶんまで怒ってあげてもいい。とにかく、本人の話を聴き続けましょう。小学生に同様の問題が起きたり、いじめ以外でも子どもが悩みを抱えたときも、いつも同じアドバイスをしています。「言わなきゃ!より、聴かなきゃ!と考えていください」と。お母さんも「コーチに相談するのも気が引けます」「中学生なので親がでしゃばるのもどうかという気もあって」と躊躇されていますね。ただ、毎日「今日はどうだった?」というわざとらしい聴き方はいけません。「サッカー、楽しかった?」「いつでも話聞くからね」「お母さんたちは君の味方だよ。楽しくサッカーしてほしいと思ってるよ」そういったことを伝えながら、聴く耳を持っているということをアピールしましょう。■逃げることは恥ではない。子ども自身が見出す「次の一手」を尊重しようそして、三つめ。どこかのタイミングで「じゃあ、どうする?」と解決方法を尋ねてみてください。もう中学生なので「いろいろ言うのはやめてほしいと勇気を出して言う」とか、「コーチに相談してみる」「他の自分を悪く言わない仲間に相談する」もしくは、「とにかく無視する」など、さまざま出てくるかと思います。そうならず「わかんないよ」と沈んでいるようなら、「少しお休みしてみる?」とクラブと距離を置くことを提案してもいいかと思います。逃げることは恥ではありません。逆に「悪い仲間や環境からは逃げていいのだ」ということを伝えてください。自分から「もうこのクラブを辞めたい」と言うかもしれません。もしくは、「もう少しやってみる」かもしれません。そうやって、どんな答えが出たとしても、それを否定しないでください。すべての答えを「そうか、じゃあ、そうしてみるといいよ。自分で考えたようにやってみるといいよ」と受容してあげてください。もし、それがお母さんの望む答えでなかったとしても、尊重してあげましょう。息子さんがこの、毎晩枕を濡らすような苦しみの中で見出した「次の一手」なのです。そこをまず認めてあげてください。■あまりに追いつめられると......(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)いじめられているときは、子どもも、大人も、著しく自己肯定感が落ちています。「自分はここでサッカーをしていいのか」「自分はこのクラブにいていいのか」あまりに思い詰めると「自分は生きていていいのか」になります。スポーツは何のためにするのか。ぜひそんなことを家族で話し、価値観を共有しながら道を探っていってください。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)。
2020年07月10日西山ともこ(nishiyama_tomoko07)さんは、フォロワーから届いた実体験をもとに、心温まる漫画を描いています。今回は、大学を卒業し、社会に出た女性のお話です。その女性は卒業後、初めて務めた会社でいじめにあってしまいました。1本の缶コーヒー優等生といわれてきた女性が味わった、初めての挫折。運転手は、早朝に暗い顔で乗車した女性のことが心配になったのでしょう。何も知らない他人である彼女にも、優しく寄り添う運転手に心が温まります。【ネットの声】・涙が出ました…。この想いがタクシーの運転手さんに伝わるといいなぁ。・人から受けた痛みは人でしか癒せないのですね。女性が素敵な運転手さんに出会えてよかった。・傷付いている時の何気ない優しさって、すごく心を癒してくれますよね。この運転手さんのことは一生忘れないだろうなぁ。この漫画が女性に優しくしてくれたタクシー運転手の元まで届くといいですね。西山さんは、ほかにも思わず涙腺が緩むような心温まるエピソードを漫画にしています。気になった人は、ぜひ西山さんのInstagramアカウントをチェックしてみてください。[文・構成/grape編集部]
2020年06月30日Instagramで大人気のゆっぺさんの記事をご紹介します。■前回のあらすじついに、いじめていた張本人・ジャー子ちゃんのママに、いじめについて伝えることにしました。「うちの子は悪くないっ!」「子どもの揉めごとには関わりたくない」「優しいお母さんのイメージが大事」ママたちの反応はいろいろでした。
2020年06月16日Instagramで大人気のゆっぺさんの記事をご紹介します。■前回のあらすじ自分のクラスでいじめが起きているのに、自己保身に走る先生。先生が守ってくれないのなら、自分が守るしかない! と決意をあらたにし、タビノちゃんママに電話をかけてみると……タビノちゃんママには、しつこく言ってもお節介になると思い、苛立つ気持ちをおさえ、切りました。そしてジャー子ちゃんママに対しては「喧嘩するつもりはないですよ、敵ではないですよ」という姿勢で伝えました。次へ続きます。6/16(火)16:00公開予定!\人気作家の動画もぜひご覧くださ い!/ 母ちゃ んTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪
2020年06月15日Instagramで大人気のゆっぺさんの記事をご紹介します。■前回のあらすじクラスで起きているいじめについて「多少のじゃれあい」「クラスは仲良し」と話す先生。噂通り、「自己保身」が大事な先生であることが分かりました。義務教育中は良い先生ばかりでしたが、このときの担任とは相性が悪かったです。先生も人間ですから、親身になって聞いてくれる先生もいれば、自己保身に走る先生もいると思います。先生が守ってくれないのなら、自分が守るしかない!そしてタビノちゃんママの返事は……次へ続きます。6/15(月)16時公開予定!\人気作家の動画もぜひご覧くださ い!/ 母ちゃ んTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪
2020年06月14日Instagramで大人気のゆっぺさんの記事をご紹介します。■前回のあらすじいじめのことを公にしてもいいと答えてくれた長女。早速学校に連絡し、担任の先生にいじめの件を相談してみたら……噂通りの対応…。本当にいろんな先生がいる…と驚きましたが、納得がいかなかった私は先生に抗議することに…!次へ続きます。6/14(日)16時公開予定!\人気作家の動画もぜひご覧くださ い!/ 母ちゃ んTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪
2020年06月13日Instagramで大人気のゆっぺさんの記事をご紹介します。■前回のあらすじ担任の先生は自己保身ばかりで問題があると「見て見ないふり」をするというママ友。でもあくまでそれは噂。どこの情報なのか分からず……いじめのことを大人に話すのは「仕返し」の不安があります。私自身が幼いころ、そうでした。報復が怖いのはもちろんのこと、いじめられていることを知られるのが恥ずかしい、心配かけたくないなど、他人に話すことを我慢してしまうんですよね。次へ続きます。6/13(土)16時公開予定!\人気作家の動画もぜひご覧くださ い!/ 母ちゃ んTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪
2020年06月12日Instagramで大人気のゆっぺさんの記事をご紹介します。■前回のあらすじわが子に「いじめを我慢させる」と話すタビノちゃんママ。クラス替えの際にはいじめる子と一緒にならないよう先生にお願いするつもりのようですが……ママ友のこと、先生のこと。誰情報なのか分からない情報、本当のところはどうなのか……次へ続きます。6/12(金)16時公開予定!\人気作家の動画もぜひご覧くださ い!/ 母ちゃ んTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪
2020年06月11日Instagramで大人気のゆっぺさんの記事をご紹介します。■前回のあらすじ娘がいじめられていることを知っていても、ママ友ともめたくないと我慢させることを選んだタビノちゃんママ。クラス替えを待つという話ですが……子どもが同い年なだけで、無理に仲良くする必要もないと思います。それでもママ同士の集まりでは、波風立てずに陰口いわれず過ごしたい気持ちもわかります。ただ私は派閥にも属さないし 波風立ててでも子どもは守るべきだと思っています。次へ続きます。6/11(木)16時公開予定!\人気作家の動画もぜひご覧くださ い!/ 母ちゃ んTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪
2020年06月10日Instagramで大人気のゆっぺさんの記事をご紹介します。■前回のあらすじ娘がいじめられていることを知っていたというタビノちゃんママ。でも、いじめの張本人ジャー子ちゃんのママとは「もめたくない」といいます……こういうとき、親はどうするか? タビノちゃんママは、我慢させることを選びました。次へ続きます。6/10(水)16時公開予定!\人気作家の動画もぜひご覧くださ い!/ 母ちゃ んTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪
2020年06月09日Instagramで大人気のゆっぺさんの記事をご紹介します。■前回のあらすじ「タビノちゃんママはいじめを知っているよ」という娘の言い分を聞きつつ、本当のところを知るためにタビノちゃんママに直接聞いてみることにしました。「もめたくない」というタビノちゃんママ。ジャー子ちゃんママに怖い噂があったのは事実でした。次へ続きます。6/9(火)16時公開予定!\人気作家の動画もぜひご覧くださ い!/ 母ちゃ んTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪
2020年06月08日Instagramで大人気のゆっぺさんの記事をご紹介します。■前回のあらすじ最初は、うちの子だけが意地悪されているのかと思っていましたが、どうやらタビノちゃんという別の子がいじめの標的になっていたようです。当時8歳の子どもがいうことですから、全部鵜呑みにしないように、タビノママにも聞いてみようと思いました。次へ続きます。6/8(月)16時公開予定!\人気作家の動画もぜひご覧くださ い!/ 母ちゃ んTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪
2020年06月07日Instagramで大人気のゆっぺさんの記事をご紹介します。■前回のあらすじ学校から帰ってくる娘を公園で待っていたところ、お友だちに囲まれている娘を発見。何やら様子がおかしい……。何が起こっているのか、事情を聞いてみることにしました。最初は、うちの子だけが意地悪されているのかと思っていましたが、どうやら標的が決まっているわけではないようで…次へ続きます。6/7(日)16時公開予定!\人気作家の動画もぜひご覧くださ い!/ 母ちゃ んTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪
2020年06月06日Instagramで大人気のゆっぺさんの記事をご紹介します。娘が小学生だったころのお話です。子どものいじめに遭遇し、親として解決に向け、いろいろ試行錯誤した日々を漫画にしました。このお話から何を感じ取るか、受け取り方は三者三様だと思います。広い心でお読みいただけるとうれしいです。異変に気付いたのは、上の子の帰りを公園で待っていたときのことでした。とぼとぼと私の元へ、涙をこらえながらやってきた長女。一体、何があったのでしょうか。次へ続きます。6/6(土)16時公開予定!\人気作家の動画もぜひご覧くださ い!/ 母ちゃ んTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪
2020年06月05日こんにちは! あん子です。今回は、長女が幼稚園年長の時に体験したお友達トラブルについて、2回にわたってご紹介したいと思います。■順調だと思っていた長女の幼稚園生活、しかし…集団生活を送っていく上で、避けては通れないといってもいいお友達トラブル。大人になっても人付き合いに関して多かれ少なかれ、トラブル発生はつきものですよね。長女の性格はおっとりしていて、言いたいことがあっても我慢してしまい、自分から発言することがどちらかと言えば苦手なタイプです。そんな娘を幼稚園に行かせるまで少し心配でもありましたが、「行きたくない」なんて一言も言わなかったので、幼稚園生活はてっきり順調だと思っていました。しかし、年長の秋ぐらいだったと思います。幼稚園から帰ってきた娘が、「今日、幼稚園でね、男の子にって、いきなり言われた」と話してきました。「ええっ? いきなり? それはいつ、言われたの?」と聞くと、1人で階段を2段跳びで上っていたとき、同じクラスの男の子2人組からその言葉を言われたようです。「ええっ!? 全然、ダサいことじゃないとお母さんは思うな。気にしなくていいよ」お母さん、大人になった今でもたまに階段、2段跳びで上り下りするよ…、と言うことは今は黙っておこう。「その時、どう思った?」と、長女に聞いてみました。「そっか。その男の子には、嫌な気持ちになったって話した?」「うんうん、話してない」「お友達は、悪気があって言った言葉ではないかもしれないよ。だからね、お母さんは、嫌な気持ちになったことをお友達に伝えていいと思うよ。自分の気持ちを話すことは大切なことだよ」と言うと、「次また言われたら言ってみる!」と元気を取り戻したようでした。この時点では長女だけの意見しか聞いてませんし、まだまだ未熟な子ども同士。お互い様は当たり前で、うちの子が誰かを傷つけてしまう可能性もあるわけだよな…と、いったん様子を見ることにしました。■幼稚園では解決できていたけれど…しかし、その後も工作の時間にハサミで紙を切っていた時、とまた同じ男の子2人組が言ってきたそうです。長女は、左利きなのでそのお友達とハサミの持ち方が違ったのだと思います。でもそのことを聞いたのは、長女が小学生になってからでした。長女は、男の子たちに言われたらその都度、先生に「先生!◯◯君からこう言われました!」と話していたそうです。先生は「また?!」と困惑しながらも、その男の子2人組に「そんなことは、言わないように」と注意してくれたそうです。そのことについて幼稚園の先生から連絡はありませんでした。幼稚園側としてもさほど気にするようなことではないことだったのかもしれません。長女からも聞いたことがなかったので、後から聞いて本当にびっくりしました。そして、幼稚園では先生に話すことで解決できていたことが、小学生の高学年となると、より巧妙に、そして事態は深刻になっていくのです。次回に続きます。
2020年06月03日学校で起こるいじめは、被害者生徒の心身を深く傷付ける重大な問題。しかし、例え学校が問題解決に積極的であっても、さまざまな要因が重なって簡単には解決しないこともあります。3児の母親である、きむおかん(kimukimuokan)さんは、長男がいじめに遭ったエピソードをInstagramに公開。重度の牛乳アレルギーである長男は、中学2年生の時に学校でクラスメイトからゾッとする言葉を浴びせられて…。『ぼくが学校を捨てようと思った理由』※『画像を見る』をクリック後、右の矢印を押して続きのページをご覧ください。長男に対して失言を謝罪したものの、まったく反省をしていなかったクラスメイト。長男に粘着し、明確にいじめのターゲットにしてしまいました。もしかしたらアレルギーの認識が甘く、「冗談が大事になった」という逆恨みもあったのかもしれません。それから不登校になった長男は、『適応指導教室』に通いながら復学を目指すことに。なぜなら、教室にはいじめの加害者だけでなく、長男のことを想ってくれる友達もいたからなのでした。この後、転校か復学か心が揺れ動く出来事もありましたが、多くの人に支えられた長男は復学を希望。中学3年生となり、塾の宿題と学校の宿題に手こずりながらも日々を過ごしています。ドラマのように何事もすんなりとは解決せず、終わりの見えない苦しみに心折れるような思いをしている人もいるかもしれません。ですが、一歩ずつ前進していけば、いつかきっと出口が見えてくるでしょう。[文・構成/grape編集部]
2020年05月23日昨年4月に年少として入園した早生まれの息子。不安と期待を胸いっぱいに、幼稚園という小さな社会生活をスタートしました。何とか楽しそうに通ってくれていると安心したのも束の間、ある日息子が、「幼稚園で大嫌いって言われた」とポツリ…。あれから、ちょうど1年。これまでを振り返り、私の母としての反省を紹介したいと思います。幼稚園という初めての小さな社会の洗礼同じクラスには、満3歳クラスから進級してきたお友達や兄姉がいるお友達も多く、よい意味で揉まれてきている子たちとの新生活は、とても刺激的なようで息子は毎日楽しそうに通っていました。少し慣れたかなと思い始めたある日、夜寝る前にポツリと「幼稚園で大嫌いって言われた」と息子が言ってきました。「なにっ!?なんで?何かしたの?誰がそんなこと言ったの!?」と食いつきたいのを必死に抑え、その日は「そっかー、そんな日もあるよね」と返すので精いっぱいだった私。すぐに眠りに落ちた息子を見つめながら、「大嫌いって、大嫌いって…。何かしたのかな?いじめられてるのかな」と頭の中はパニック状態でした。まるで自分が、誰かに面と向かって「大嫌い」と言われたかのような、胸が張り裂けそうな瞬間でした。子ども同士のこととは思っていても、自分の子には言ってほしくないその後も、「もう遊ばないって言われた」「今日も大嫌いって言われた」と、私に報告してくる息子。「言われた時にどんな気持ちだった?」「それは悲しいね」と気持ちを共有し、「その子はなんでそんなこと言ったのかな?」「ママはあなたがそういう事をお友達に言ったら悲しいな」と伝えました。息子は、わかったようなわかっていないようなぼんやりとした反応ばかり。私は、とにかく自分の息子には、ほかの子ども達に同じようなことを言ってほしくないという一心でした。気持ちは寄り添いながらも冷静にこれは先生に相談すべきなのか…と、悶々とする親の私をさておき、マイナスなことを口にする割に、幼稚園は楽しそうに通っている息子。先生からも、「〇〇くんは、お友達と遊ぶのが上手ですね」と言われたり、お迎えに行くとお友達とキャッキャとはしゃいでいたり。どうも本人から聞く言葉がすべてではないような気がしてきました。また、最初の発言から2~3週間、様子を見ているうちに、どうやら話の一部分だけを切り取って私に話しているのだな、ということもわかってきました。例えば、息子の方がしつこくして、「もうやめて!一緒に遊ばない!」と言われた時も、息子が私に伝えるときは「〇〇くんが一緒に遊ばないって言った」という部分だけを伝えてきていたこともあったようです。起承転結でしっかり話すことは大人でも難しいのに、つい息子の発する一言だけに反応しすぎてしまっていたなと反省しました。ママたちと話して分かった新事実5月のある行事の後、同じクラスのママたちと話していたら、子ども達がそれぞれの家で同じようなことを言っている様子が見えてきました。どうやら、クラス内で「一緒に遊ばないよ」「大嫌い」と言うことが流行っているようでした。特に第1子で年少4月からの入園のママたちは、そんなわが子の発言を聞きながら、同じように家でモヤモヤしていたそう。この日、「うちだけではなかった!」となんだかとても安心したのを覚えています。あれから1年たって振り返ってみると、親子ともども幼稚園に慣れていなかった部分と、親として幼いわが子の伝える力を過信していたなと思います。これから先、お友達とのトラブルはどんどん増えてくると思います。今度は、本当に「大嫌い」と言われる日が来るかもしれません。そんな時は息子と一緒に動揺して心を乱すのではなく、母として冷静に見守り、寄り添う姿勢を忘れないようにしたいなと思っています。<文・写真:ライターさつき>
2020年05月15日2020年3月12日、アメリカの映画俳優、トム・ハンクスが自身のInstagramで新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の陽性反応が出たことを公表しました。その後、同月17日に無事退院しています。オーストラリアのニュースメディア『7NEWS』は、トム・ハンクスがコロナウイルスに感染したことをきっかけに、ある男の子と手紙のやり取りをしていたことを報じました。トム・ハンクス、8歳の男の子に神対応トム・ハンクスを心配して手紙を送ったのは、8歳のオーストラリアのゴールドコーストに住むコロナ・デブリースくん。同年4月6日に、トム・ハンクスへこのような手紙を書いたといいます。ニュースであなたとあなたの妻がコロナウイルスに感染したと聞きました。大丈夫ですか?自分の名前は好きだけど、学校では「コロナウイルス」と呼ばれます。そう呼ばれるととても悲しくて腹が立つ。7newsーより引用(和訳)コロナくんは、太陽の大気層を指す『コロナ』にちなんで名付けられました。しかし、学校では「コロナウイルス」と呼ばれていじめられているというのです。トム・ハンクスはコロナくんに対して、このような返信をしました。あなたの手紙は、私と妻をとても素晴らしい気分にさせてくれました。友達は、落ち込んでいる時には、元気にさせてくれるものです。私はもうアメリカに帰っていたので、テレビであなたのことを見ました。もう病気ではありませんでしたが、あなたの手紙をもらって、私はさらに気分がよくなりました。私が知る中で、あなたは太陽の周りの光冠のような『コロナ』という名前を持つ唯一の人です。このタイプライターは、あなたにお似合いだと思います。私はゴールドコーストに持って行っていたのですが、今はあなたのところへ戻ってきています。使い方は大人に聞いてみてください。それを使って私に返事を書いてください。7newsーより引用(和訳)返信とともに、トム・ハンクスは入院中に使用していたタイプライターを寄贈したといいます。 この投稿をInstagramで見る Tom Hanks(@tomhanks)がシェアした投稿 - 2020年 3月月17日午後2時19分PDTトム・ハンクスの神対応に、称賛の声が相次ぎました。・本当に素晴らしい人だな…。器が大きくて素敵すぎる。・さすがトム・ハンクス。男の子が救われるといいな…。・かっこいい!いじめは無くなってほしい。追伸には、自身が声優を務めたディズニー映画『トイ・ストーリー』の劇中歌、『You’ve got a friend in me!(君は友だち)』が直筆で書かれていました。いじめによって傷付いたコロナくんの心が、少しでもトム・ハンクスの優しさによって癒えるといいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年04月25日子どもの行動や交友関係を親が認識しやすい幼稚園時代。それに比べ、小学校に入学すると、クラスの友達や保護者と直接面識がないなど、今までとは違うことが増えます。あんふぁんWebのアンケートで「小学1年生の子ども同士のトラブル」について聞いたところ、友達関係や遊び方など、「幼稚園時代とは違うと感じた」という声が寄せられました。今回は5つの事例とそれぞれの対応を紹介します。ランドセルの色が違うから一緒に帰れない!?・どんなトラブル?娘が家の方向が同じ友達に、「一緒に帰ろう」と声をかけると、「〇〇ちゃんはランドセルの色が違うからダメ」と断られたそう。友達3人はたまたま同じキャメルのランドセルで、娘は赤いランドセルでした。一人で泣きながら帰ってきたので、事情を聞いたら、話してくれました。・どう対応しましたか?自分も子どものころ、友達同士で共通点を見つけるとうれしくなり、仲間意識が芽生えたことがよくありました。その友達も、娘を仲間外れにしたかったのではなく、同じ色のランドセルという共通点がうれしくて、そんな発言をしたのだと思います。その旨を分かりやすく、娘に伝えたうえで、「あなたは何も悪くない」「悲しかったけれど、しかえしをしてやろうなどと思わないこと」を話して聞かせました。担任の先生にも「こんなことがありました~」程度に伝えたところ、「どんなことが仲間外れになるのか」「一人で下校するのは危ないこと」という話をクラス全体にしてくださいました。その後は、みんなで仲良く下校してくるようになりました。・親として感じたことはわが子が悲しい思いをしていたら、親としては解決してあげたいし、泣かせた友達を叱りたい気持ちにもなります。でも子どもがいくつになってもそうやって親がトラブルを解決してあげるわけにはいきません。その悲しみがどんなに理不尽なことが原因だったとしても、成長していくうえで必要な経験です。また子どもには子どもの世界があるため、よほどのことでない限り、親がなんでもかんでも介入するのはご法度だと思います。大事なのは、子どもの話を聞いてあげること。そして共感してあげることだと思いました。(あささん/28歳)最初の友達づくりがうまくいかず…・どんなトラブル?いろいろな幼稚園や保育園から集まってくる小学校。最初の友達づくりがうまくいかず、なかなか友達の輪に入れなかったようです。特に幼稚園が同じで仲が良かった子から、仲間外れにされたことが本人は一番ショックだったらしく、少しの間「小学校に行きたくない」と言うようになりました。・どう対応しましたか?子どもの気持ちを尊重しながら、ゆっくりと話を聞いて、まずは一緒にどうすればよいかを考えました。ムリにがんばらなくても自分から話したいと思う子とゆっくり仲良くなればいいと決めて、あまり深く悩まずに過ごすようにしました。するとしばらくして、子どもから学校であったことや友達ができたことなどを楽しく話してくれるようになり、不安が解消されました。・親として感じたことは感受性が豊かな子どもは、些細な事でも深く考えてしまったり、落ち込んでしまったりします。その都度親が気にかけて、ゆっくり話を聞いてあげることが大切だと感じました。(みるきさん/28歳)集中攻撃などのいじわるが遊びに・どんなトラブル?小学校に上がると、仲良しの子とクラスが分かれたら遊ばなくなったり、3人など奇数で遊ぶと仲間外れにされたり、ドッヂボールなどの遊びで1人だけに集中攻撃したり…。いじわるが遊びになっている感じです。その子たちの親は「自分の子どもは悪くない」と言うし、解決策がなかなか見つかりません。・どう対応しましたか?担任の先生に任せました。親が介入するより、子ども同士で話し合って、いじめについて学ぶ時間を作ってもらうのがいいと思ったので。担任の先生に見守ってもらいながら、その場で「今のはいじめになるんだ」ということを教えてもらうのが一番いいと思います。・親として感じたことは?幼稚園時代より子ども同士のトラブルが増えてきます。今は昔と違い、ゲームやタブレット、スマホがないと仲間外れにされたり、ネット上でのいじめが増えたりとひどくなっているのが心配。人の気持ちをもっと考えたり感じたりする体験が必要だと思います。(MEIちゃんさん/39歳)子どもの個性で合う合わないが出てくる・どんなトラブル?息子の不在時をねらって、わが家に訪ねてきた同級生の男の子3人。「最近〇〇くん(息子)の態度が気に入らないので、叱ってほしい」とのこと。息子にきいたところ、気が合わない友達のようで、いつも言い合いになってしまうとのこと。この子たちにいじめられているのではないかと心配になりました。・どう対応しましたか?そっくりそのまま先生へ報告。それぞれの言い分を第三者の先生に聞いてもらい、お互いによくなかった点を謝って、手打ちになりました。・親として感じたことは?幼稚園のときはあまり気にならなかったのですが、年齢が上がってくるにつれて、子どもの個性がかなり出てきます。得意なこと、不得意なこと、おとなしい子、活発な子、家庭環境などいろいろな要因で「気が合わない子」「苦手な子」が出てきて、誰とでも仲良しではいられなくなるよう。どう解決していくか…課題です。(めいさん/42歳)どこまで一人で行動させるかが家庭次第・どんなトラブル?小学生になり、子どもだけで遊びに出かけることが増えました。子どもだけの行動範囲をどこまでOKとするかが各家庭によってさまざま。1年生だと、子ども同士の約束もあいまいだったりするので、「え?そんな遠くまで行くの?」「そんなに家が遠いのにこ、ここから1人で帰れるの?」など、毎日子どもの約束に振り回されました。・どう対応しましたか?私は娘を迎えに行ったけど、相手の親は来ていない。でも、そのお友達を1人で帰るのはなんだか心配…となり、結局自宅付近まで送る(ついていく)ことに。夕方、眠くてぐずる下の子を連れての移動はなかなかのストレスでした。・親として感じたことは1年生の子どもをどこまで1人で行動させるか、とても悩みました。まわりの保護者の判断も気になるところですか、「うちはうち」という気持ちをしっかり持って、子どもに伝えていかないといけないと思いました。(かんなママさん/41歳)<あんふぁんWeb編集部>※2019年12月25日~2020年1月15日、あんふぁんWebでアンケートを実施。回答数:150件
2020年03月30日人気イラストレーターのしばたまさんが、フォロワーのみなさんから募集した実話のエピソードを漫画化!今回は…「スカッとするお話」です!みんなエライ!!!byしばたま▼前回の記事を見る【ほっこりする話】夫に教えてあげたい! 混雑の優先エレベーターで出会ったのは…【スカッとする話】「無痛分娩?あり得ない!」無痛で産む私におばさんが激怒。すると…【感動する話】新幹線で騒ぐ我が子…冷たい視線に耐え切れず席を立った、その時!\おすすめ動画もぜひご覧ください!/ 母ちゃんTVはコチラ チャンネル登録お願いします♪
2020年03月11日あんふぁんWebのアンケートに寄せられた「友達とのトラブルエピソード」。あなたは、わが子が「仲間外れになっている」と話したとき、「いじめられている?」と感じたときに、親としてどう対応しますか?今回は、未就学児の保護者から寄せられた6ケースのトラブルの内容、その時の対応や感じたことを紹介します。みなさん、まずはわが子の話をよく聞き、気持ちに寄り添うことや共感することを大切にしています。息子だけ遊びに呼ばれなくなって・どんなトラブル?息子は、いつも4人グループで仲良くしていました。よく遊んでいたのに、誘われなくなり、仲間外れに。その中の1人の家で遊ぶことになったときも「〇〇くん(息子)は呼ばない」と直接言われて傷ついていました。本人が話してくれて知りました。・どう対応しましたか?「ほかの子とも遊んでみたら?」と息子に提案しましたが、やはりその友達グループと遊びたいようでした。気まずい思いをすることも多々ありましたが、卒園するまでは、おつき合いを続けました。・親として感じたことは自分の子どもの言うことだけを信じるわけではありませんが、子どもの世界に親がどこまで出て行っていいのか分からず、モヤモヤしたものがありました。親同士は無理してまでつき合うものではないとも思いました。(チーター/子ども4歳)仲良しの友達2人から仲間外れに・どんなトラブル?娘が仲良くしていた友達2人から仲間外れにされるようになりました。声をかけても返事をしてくれなかったりしたようです。「もう幼稚園に行きたくない」と言うようになったときに、気がつきました。じっくり話を聞いたら、泣きながら話をしてくれました。・どう対応しましたか?できるだけ娘と過ごす時間を増やし、ゆっくり話を聞いたり、遊んだりするようにしました。今では仲直りできて、以前のように楽しく園に通っています。・親として感じたことはもう少し娘のことを知る努力が必要だと思いました。(ふーみん/子ども5歳)何度も「ばか、キライ」とたたかれる・どんなトラブル?同じクラスの女の子に、「ばか、キライ」と言われてたたかれていたようです。一度だけでなく何度も。夜に寝かしつけていると、急に涙ぐんで「明日、幼稚園行くの?」と聞いてきて。「幼稚園で嫌なことがあったの?」と尋ねたら、話してくれました。・どう対応しましたか?担任の先生にお話ししました。先生が2人に話を聞いて、間をとりもってくれて、相手の子が謝ってくれたので、一応仲直りの形になりました。・親として感じたことは?暴力的だったり、暴言を吐く子には、家庭の事情も関係していると感じました。トラブルになった子も淋しさがあるのかなと思いました。(はりせんぼん/子ども3歳)バスで隣に座らせてくれない・どんなトラブル?朝の登園のバスで、隣に座ろうとすると、手でバツを作り、「ここは座れない」と言われ、ションボリしながら、ほかの子と座っていました。毎朝見送るときにされているのを見て気づきました。・どう対応しましたか?先生に相談しました。・親として感じたことは毎朝、バスに乗りたくないというので、バスの席は先生が決めてくれたらいいなぁと思います。バス内のトラブルは、担任の先生が乗車しているわけではないので、いろいろあって。見てないときにたたかれたりしていることも多いんですよね。(ともたん/子ども5歳)腕をかまれて歯形がクッキリ…・どんなトラブル?園にお迎えにいったところ、子どもの腕に歯形がクッキリ。先生は、相手の名前は伏せて報告してくれましたが、子どもはハッキリと名前を伝えてきました。同じ子に何度も噛まれているようなので、気になりますが、それだけ近くで同じ遊びを楽しんでいるようでもあり…。まだ幼いので、気をつけるようにと言うのもなんだか違うしなと悩みました。・どう対応しましたか?少なくともわが子が、「やられたからやり返す」ということのないように、「友達を噛まないように」と伝えました。またよく話を聞くと、その子が遊んでいるおもちゃをとったりと、こちらにも非があるようなので、「きちんとお口で言おうね」などと話をしました。・親として感じたことはお互い様の気持ちで、構えることにしました。(むこむこ/子ども3歳未満)友達に「あなたは100番目」と言われてショック・どんなトラブル?夏休み前に、園の席グループが一緒の友達に「〇〇(娘の名前)は100番目」と言われたことが、ずっと胸の内にあったようです。思い返してみれば夏休みが始まってすぐのイベントなどで友達に会ったときの子どもの様子がいつもと違いました。夏休みが終わるころ、夜寝る前に不意に話し始めました。ショックで、なかなか話せずにいたようでした。・どう対応しましたか?その友達は娘によくお手紙を書いてくれたりしていたし、今までと様子も変わらなかったので、悪気があって言ったわけではないのではないかと思いました。そこで、娘のショックな気持ちを受け止め、共感したあと、その友達のよい面やキライで言ったのではないと思うことなどを話しました。娘も理解し、夏休み後も元気に園へ行きました。・親として感じたことは?子ども同士の言葉足らずが原因で、伝わり方が違ったときには、親が助言できたらよいなと思います。ただ、基本的にぶつかるところはぶつかって学ぶと思うので、子どもがヘルプを出してきたときに、でしゃばり過ぎずに解決していきたいです。そのためにまずはわが子との信頼関係をつくり、コミュニケーションを円滑にして、子どもが困ったときにに話しやすい家庭を築いていきたいです。(あられ/子ども4歳)<あんふぁんWeb編集部>※2019年12月25日~2020年1月15日、あんふぁんWebでアンケートを実施。回答数:150件
2020年02月29日日々流れるニュースのなかでも頻繁に目にするのは、子どもたちに対するいじめや虐待、貧困に関する悲惨な出来事。もはや見過ごすことができない現代のなかで誕生したのが、子どもたちを取り巻く闇を描いた映画『子どもたちをよろしく』。そこで、本作に出演を果たしたこちらの方にお話をうかがってきました。写真・大嶋千尋(鎌滝えり)主演を務めた鎌滝えりさん!【映画、ときどき私】 vol. 296劇中で義理の父親から性的虐待を受けたことをきっかけに、風俗産業で働く優樹菜を演じた鎌滝さん。園子温監督のNetflixオリジナル映画『愛なき森で叫べ』では、約3000人のオーディションから抜擢され、大胆な演技を披露して話題となった大注目の若手女優のひとりです。今回は、劇場公開映画初主演となった現場で感じたことや悩みを抱える人たちに届けたい思いについて語ってもらいました。―最初に脚本を読んだときから、この作品に参加したいと強く思われていたそうですが、どのあたりに惹かれたのでしょうか。鎌滝さん私が演じた優樹菜は最後にある決断をするのですが、ああいう環境で生きてきた女性なら、こういう選択をするだろうなとリアルに感じられたので、そのシーンを読んだときに「絶対に自分が演じたい」という思いが強くなりました。観た方のなかには、「えっ!?」と驚く人と「よくやった!」という2つにわかれているそうですが、私は後者のほう。彼女がそれによって幸せになるかはわからないですが、あの家庭にいたら、そういう道を選ぶんじゃないかなと思いました。―デリヘルで働いている女性の役でもありましたが、その設定はすんなりと受け入れられましたか?鎌滝さん彼女のそういう状況こそが映画の核になっている部分でもありましたし、デリヘルで働いているのにも理由があったので、私自身はまったく抵抗ありませんでした。戦う姿と精神性に強い共感を覚えた―厳しい状況のなかでも、優樹菜の持つ強さを感じました。ご自身が共感したところはありましたか?鎌滝さん今回、そういう部分はすごく多かったですね。特に、優樹菜は自分がいる家庭環境を何とかして変えようとがんばっていたので、現状に向かって戦う姿や精神性には強い共感を覚えました。―役作りにおいて意識したことがあれば、教えてください。鎌滝さん現場では、義理の父親役の村上淳さんと実の母親役の有森也実さんが家族としての空間を作り、ひっぱってくださいました。なので、事前に打ち合わせたりすることもなく、いきなり撮影に入り、そこでそれぞれが考えてきたことをぶつけ合っていくような感じだったと思います。―確かに、村上さんと有森さんの醸し出す空気感は、非常に生々しいものがありました。鎌滝さん本当に、すばらしかったです。この作品は私にとって初めての映画の現場だったので、そわそわしているときもありました。でも、初日に村上さんが「どんな球を投げてきてもいいよ、僕が全部拾うから。ただ、僕と目を合わせて話してくれたら大丈夫だよ」と声を掛けてくださったんです。そんなふうに全部を受け止めてくださったおかげで、村上さんとのシーンも雰囲気を出すことができたと思っています。恵まれた環境のなかで演じることができた―すべてを委ねることができる環境だったんですね。有森さんからもアドバイスを受けたそうですが、同じ女優として学んだことも多かったのでは?鎌滝さんたくさんありましたが、役に関してだと、私たち母娘はこれまでにこういう人生を一緒に生きてきたよね、といったお話を聞かせてくださったりしました。話をしていないときでもつねにこちらの存在を認識してくださる空気が伝わってきたので、それもすごく居心地よくて。本当のお母さんと一緒にいるような感覚がありました。そのほかにも、私が感情を爆発させなければいけないシーンではずっと肩を抱いてくださったり、衣装が乱れたらそっと直してくださったりして、「なんて美しい女性なんだろう」といま思い出しても胸がいっぱいになることばかりです。今回、村上さんや有森さんのような方々とご一緒できて、本当に恵まれていると思いました。―とはいえ、劇場公開初めての映画で主演ということに、かなりプレッシャーを感じていたのではないかと思います。振り返ってみていかがですか?鎌滝さん正直言ってプレッシャーはあったと思いますが、こういった題材の作品は以前からやりたいという気持ちが強かったので、まずは参加できるだけでうれしかったです。ただ、どうしたらその思いをちゃんと伝えられるかということは、撮影前からずっと考えていました。そういったこともあって、すごく緊張して現場に入りましたが、周りのみなさんがフォローしてくださったので、素晴らしい環境のなかでこの作品に取り組むことができたと思います。だからこそ、完成した作品を観たときには、「伝えるべきことはスクリーンのなかに全部映っている」と感じました。―本作では、子どもたちのいじめや貧困、虐待について考えさせられる部分が多かったですが、作品に入る前に調べたこともありましたか?鎌滝さんもちろんリサーチもしましたが、撮影中にもテレビをつければそういうニュースがいくつも流れていましたし、生活しているだけでも目に入ってくるので、胸が苦しくなることはありました。でも、こういう時代だからこそ、こういったテーマに関わることには意味があると思っています。役者の自分にしかできない責任を感じた―この作品を経て、ニュースの見方や思いに変化もあったのでは?鎌滝さんもともと関心があって、自分なりに考えていたことなので、そこで変わったというのはありませんでした。いじめや虐待といったものをなくすのは簡単な話ではありませんが、そういった状況から脱出して強く生きていこうとしている人はたくさんいますから。でも、そういう役を演じる立場にいるのであれば、役者の自分にしかできないことに責任を持ちたいという意識は、この作品に関わったことで、より強くなったと思います。―それによって、役者になった理由もより明確になったということでしょうか。鎌滝さんそうですね、すごく明確になりました。自分の役者人生において、早い段階でこういった役を演じることができたのは、すごく意味のあることだと改めて感じています。実際にこういうことはたくさん起きていることだと思うので、若い人や同じような思いをしている方が観てくださったらうれしいですし、この作品が持っているメッセージを多くの方に伝えたいです。自分が好きなことを追求していきたい―ご自身は小学校と中学校で不登校を経験されたとのことですが、何かきっかけがありましたか?鎌滝さんいじめがあったとかではなく、些細な出来事が理由だったり、幼くて自分の感情がうまくコントロールできなかったり、ということがきっかけだったと思います。そのときに私は無理に学校に行かなくても、自分が好きなことを追求できればいいと考えていたんですよね。今回のテーマに直接つながっているわけではないですが、そういった経験があったからこそ、この作品で私にできることがあるんじゃないかと感じていました。―その後、高校に行くことで克服されたそうですが、そこで心境の変化があったのですか?鎌滝さん勉強をしていない時期があったので、学びたいという気持ちが強くなったからだと思います。しかも、役者というのはつねに学んでいかないといけない職業なので、もっといろいろなことを吸収したいとか、世の中で何が起きているのか知りたいという欲求がこの仕事に出会ったことで爆発したのかもしれません。きっかけがあれば人はいくらでも変われる―もし同じような思いを抱えて学校に行けない子たちに、鎌滝さんが声をかけるとすれば、どんなことを伝えたい?鎌滝さん社会的に「学生はこうしなければいけない」とか「家庭はこうあるべきだ」ということがあったとしても、私は自由に生きていいと思っています。もちろん勉強はしたほうがいいとは思うので、学校に行かなくていいとは言いませんが、自分がどうしてもやりたいことを見つけたのであれば、学校に行かないことに罪悪感を抱くよりも、自分で責任を背負ったうえで好きなように生きるべき。「自由でいいんだよ」ということは、同じ思いを抱えている人には伝えたいですね。私が勇気づけるとまでは言いませんが、役者としてがんばっている姿を見せることで、「こういう人もいるんだ」と思ってもらえたらうれしいなと思います。―ご自身が変われた転機をあげるとすれば?鎌滝さんたとえば、いまこうして役者のお仕事をしていることは、不登校のときからは考えられないこと。昔は、「私が人前に立つなんて絶対に無理!」と思っていましたが、きっかけがあれば人はいくらでも変われるんだと思いました。それは、いろいろな方からもらった言葉とか、この仕事と出会ったことによるものですが、本当に小さなことの積み重ね。ありえないと思っていたことも、ありえるようになるんですよね。そんなふうに、変わることができるんだというのを私が証明できるようにがんばりたいです。感性を磨きながら冒険もしたい―役者さんは自分の人生が反映されるところもあると思うので、ご自身が目指す女性像や今後挑戦したいことを教えてください。鎌滝さん私は強さと柔らかさの両方を持っている人に憧れているので、キャリアウーマンになりたいですね(笑)。あとは、以前よりもいろんなことにチャレンジしたいと思うようになったので、英語の勉強を始めました。というのも、Netflixの作品に出演したとき、海外の方からコメントをいただくことが多かったんですが、言葉がわからないという理由で世界が狭まってしまうのはよくないなと感じたからです。しかも、最近は海外の言語が話せないと参加できないオーディションもたくさんあるので、将来的に海外の作品を見据えていくためにも、英語を話せるようになりたいと思っています。あとは、自分がいままで見たことのない世界をもっと見たいですし、いろいろなことに興味があるので、プライベートでは感性を磨きつつ、冒険もしたいです。インタビューを終えてみて……。透明感があって穏やかで、繊細な雰囲気を漂わせつつ、芯の強さを感じさせるまっすぐな瞳が印象的な鎌滝さん。すでに振り幅の大きさを発揮している女優さんなので、今後ますますのご活躍を楽しみにしたいと思います。現実の裏側にある真実があぶりだされる!思わず目を背けたくなるような現代社会が抱える闇に深く切り込んだ本作。声にならない子どもたちの叫び、苦しみ、そしてそれぞれの決断を目の当たりにしたとき、いまの私たちが向き合うべき問題が見えてくるはずです。ストーリー家族に秘密でデリヘル嬢として働く優樹菜は、実の母親・妙子と義父の辰郎、そして辰郎の連れ子である稔と4人で暮らし。しかし、辰郎は酒に酔うと、妙子に暴力を振るい、優樹菜には性暴力を繰り返していた。稔は父と母に不満を感じるいっぽうで、優樹菜には淡い思いを抱いていたが、ある日姉の職業を疑うようになる。学校では稔の同級生である洋一がいじめの標的とされていたが、稔も自分がいじめられる側になるのではないかと、怯えるようになるのだった。居場所をなくした彼らが下した決断とは……。胸をえぐる予告編はこちら!作品情報『子どもたちをよろしく』2月29日(土)よりユーロスペースほか全国順次公開配給:太秦©子どもたちをよろしく製作運動体スタイリスト:阪上秀平ヘアメイク:綾波麗
2020年02月28日こんにちは、心理カウンセラーの佐藤栄子です。これまで、子育てや夫婦関係、ママ友トラブルや自分のココロの在り方についてなど、さまざまなテーマを心理カウンセラーの立場で取り上げてまいりました。そういった記事に寄せられた「もっと深掘りした内容が知りたい」「個々のケースで対応は変わるの?」といった皆様のお悩みにお答えする連載「ココロで読み解く『ママのお悩み相談室』」。今回は、 「『夏休み明け不登校』子どもが発するSOS、原因、対処法」 という記事に寄せられたお悩みです。記事では、長期休暇期間と登校期間の生活時間配分などに気をつけながら様子を見ていきましょうとお話ししましたが、今回寄せられたのが、「先生が原因で子供が不登校ぎみになっている場合」に対するご相談です。■質問:先生と合わない我が子「我慢しなさい」と言うしかないのか…小学5年の子どもをもつ母です。4年生までは、なんの問題もなく通っていた学校に、5年生に上がってから登校をグズるようになりました。進級と同時に担任が変わり、子どもにかけるような言葉ではない発言をされる先生で悩んでます。学校にも何度か相談しましたが改善しません。これからどうしていけばいいでしょうか? 子どもに「我慢しなさい」と言いきかせるほかはないのでしょうか? ■回答:まずは子どもの気持ちを受け止め「あなたの味方だよ」と伝える子どもの登校しぶりの原因が、担任の先生にありそうなことはわかっているのですね。では、もし子どもが学校を休みたいと言うならば、一旦気持ちを立て直す意味でも、お休みさせてよいと私は思います。親としては当然心配ですし、不安になる気持ちもあると思います。しかし、まずは「先生が何と言おうと、親は絶対にあなたの味方」ということを子どもに話し、安心させてあげることが先決です。おそらく、子どもは先生の心ない言葉で自信をなくしたり、傷ついているのでしょう。その気持ちを受けとめ癒してあげるほうが、無理して登校させるより大切だと感じます。そして、お母さん自身も一緒にゆっくり休んで元気を取り戻しましょう。■「先生だからといって絶対正しいわけではない」ことを話すでは、これからどうしていけばいいのでしょうか。子どもに「我慢しなさい」と言い聞かせることは、私はあまりおすすめしません。「先生の言葉に納得できないかもしれないけれど、あなた自身が学校で面倒な存在になってしまうから、無理にでも納得すべき」と子どもに我慢を強いてしまうと、「親は自分の味方にはなってくれない」と子どもに不信感を抱かせてしまうからです。子どもには「先生の言うことが、いつも絶対正しいわけではない。だからと言って、間違っているわけでもない。正誤ではなく、それがこの先生の考え方というだけ」と伝えるのはいかがでしょうか。例えば、先生が「男子のくせに、こんなこんなこともできないのか?」と発言したとします。しかし、それは真実でも正しいことでもなく、その先生が「男子=できて当然」と思っているだけ。世界中の人みんなが同じ考えではないのですから、「自分はダメだ」などと落ち込む必要はないのです。この先生が実際はどのような言葉をかけているのかはわかりませんが、おかしいと感じた時「どういうことですか?」「では、どうすればいいか教えてください」と子どもから聞き返すように促してもいいかもしれません。ただし、これは子どもの性格によってできる・できないがあるでしょう。先生の言葉があまりにも感情的な内容であれば、「真に受けなくていいよ」と聞き流すようにアドバイスするのもいいでしょう。本来、「先生」とは人格が優れ、周りのお手本となる存在であってほしいものですが、必ずしもそういう人ばかりが教職を選ぶわけではないのがとても残念ですよね。同じように感じている保護者がほかにもいるかもしれません。目に余る発言が続くようなら、ほかの保護者にも働きかけるなどして、学校へのアプローチは続けたほうがいいと思います。■不登校を防ぐ「反面教師からの学び」と「学校内の逃げ場」かつては、親や先生、上司の言うことを何も考えずに「はい、はい」と聞いていれば一生安泰で、穏やかな老後が待っていると大多数の人が考えていましたし、実際その通りの場合も多かったでしょう。しかし、現在は全く違う世界になりつつありますよね。変化の早い今の時代を生きていくためにも、子どもの頃から自分の頭で考え、行動する力が求められています。そういった力を養う意味で、この先生の言動を教材としてみてもいいのではないかと思います。子どもには「先生にどんなことを言われ、どんな風に嫌だったかをママに話してね」と伝えておき、子どもの言葉にきちんと耳を傾けましょう。子どもが先生の言葉をどうとらえ、それに対しどのような判断を持ったか、自分ならどのように相手に伝えようと思うかなどを聞きます。その子どもの考えを親が認めてあげたり、違う視点を提供したりすることで、子ども自身に自分で考え対応する力がついてくると思います。また、担任以外で、子どもの気持ちに寄り添ってくれる先生を学校内で見つけておくというのもいいでしょう。担任に何を言われても、気持ちをわかってくれる先生がほかにいるという「逃げ場」が学校にあると思えば、子どもも少し気が楽になるのではないでしょうか。今はつらいかもしれませんが、親が笑顔で子どもに「絶対に味方でいるから、あなたは何があっても大丈夫」と伝えてあげれば、子どもも少しずつ自信を取り戻すでしょう。先生より誰より、ママに信頼されていることが子どもにとっては一番励みになりますからね。これからも皆さんのお悩みに答えていきたいと思います。お気軽に、下の読者アンケートにお寄せください。お待ちしております。 エキサイトお悩み相談室で佐藤先生に相談する
2020年02月20日