ルンドベック・ジャパンは26日、「職場でのうつ病の影響調査」の結果を発表した。調査期間は2014年2月、対象は日本を含む世界16カ国、約1万6,000人。○「うつ病」による休職日数は79日1,000人に対し、「医師または医療従事者により、うつ病と診断されたことはあるか」と質問したところ、「ある」という回答が最も多かった国は「イギリス」(27%)、次いで「オーストラリア」「南アフリカ」「トルコ」となった。最も少ない国は「中国」(6%)、「日本」は10%であった。うつ病と診断された成人100人に対し、「うつ病で仕事を休んだことがあるか」と尋ねたところ、73%が「ある」と回答。「仕事を休んだ日数」の平均は79日であった。○うつ病になるとどのような行動が起きるかうつ病と診断され、仕事を継続した成人56人に対し、「前回うつ病になっていたとき、仕事中に通常よりも頻繁に起こした行動」を質問。「単純な仕事を完了するのにいつもより時間がかかる」(43%)、「いつもよりミスが多くなる」(37%)、「同僚を避ける」(36%)などが寄せられた。「前回うつ病になっていたときに経験した症状」では、「気分の落ち込み、悲しい気持ち(もの悲しさ)」(88%)、「睡眠障害、不眠症」(75%)、「日々の活動に対する関心の喪失」(73%)、「集中力低下」(52%)が上位になった。「従業員がうつ病になっていると知ったときの対応」について、「自分が何か役に立てることはないかと尋ねた」という回答が最も多かったのは「メキシコ」(67%)。次いで「オーストラリア」(57%)、「南アフリカ」(56%)となった。一方「日本」で同様の回答をした人は16%にとどまった。うつ病の同僚への対応について、「日本」では「何もしない」が40%と16カ国中最多。2位の「アメリカ」「カナダ」(共に20%)の2倍であった。
2015年03月01日年間約2.6万人の自殺者を出す国・日本。年々減少にあるとはいえ※、他国と比べても自殺の原因のひとつにうつ病が挙げられますが、メンタルや生命をも脅かすリスクは常に身近に潜んでいます。そうした医療の課題をテーマにあらゆる立場の人間が集まり、従来の医療の枠に捉われないサービスで解決策を創り出すイベント「ヘルスケアハッカソン」が2月7、8日の2日間にわたり、都内某所にて行われました。本イベントを主催する古川由己氏は医学部生。スタッフも医師や薬剤師、システムエンジニア等で構成されており、既存のハッカソンと比べ珍しい部類に入ります。参加者も経営者から高校1年生までと多岐にわたりました。○職場のストレスがうつになるまで—うつ発症予防の課題1日目は課題の共有とチーム作りのほか、産業医・精神科医の鈴木瞬氏が登壇。「これからの職域メンタルヘルス~ソーシャル・モデルの可能性~」と題し、「職場のストレスがうつになるまで—うつ発症予防の課題」と「回復から復職に向けて—リハビリテーションの課題」の大きく2点に分けて触れました。(独)労働政策研究・研修機構「職場におけるメンタルヘルス対策に関する調査(2011年)」によると、メンタルヘルス不調者が現れる原因(複数回答可)のベスト3は、1位:本人の性格の問題 67.7%、2位:職場の人間関係 58.4%、3位:仕事量・負荷の増加:38.2%と、不調をきたした個人の問題と捉えているケースが圧倒的に多いのが現状です。(調査対象:農・漁業を除く全国の従業員 10 人以上の民間事業所 14,000 ヶ所)企業は不調をきたした人の仕事量を減らすなどして様子を見たりしますが、それだけで必ずしもストレスが軽減されるわけではないといいます。例えば「うつ」になるにも、「職場」「職場以外」「個人のストレス対応能力や感受性などの個体要因」「周囲の関係性や仕事における達成感などの調和要因」「ストレス反応」と、要因はさまざま。その割合も人それぞれで、かけ算になるところもあれば、割り算になるところもあるそう。つまり、包括的に見ないと本当の要因は分からないことになりますが、職場が個人の深いところまで見るには限界があります。できることはないのでしょうか?上の図は鈴木氏の所属するグループが研究者・技術者・事務職別に筑波研究学園都市のストレスフルを調査したものです。仕事の難易度や仕事量は事務職より研究者の負担が多く、ストレス過多なイメージがありますが、一番体調を崩していたのは事務職という結果になりました。研究者はストレス過多である反面、裁量権や達成感も多いのも事実。一方、事務職は決められた業務内容が多く、裁量権は研究者に比べたら低いと言わざるを得ません。「自分で仕事をコントロールしているという想いが3倍健康に影響を与える」という相関関係も明らかになっており、単に仕事を減らしたり、休んだり睡眠を多めにとったりするよう促すだけでなく、マネジメントの面からのアプローチも大切だと説きました。○回復から復職に向けて—リハビリテーションの課題では、職場にうつでお休みをとっている人がいたとして、当事者と企業はどう対応したらいいのでしょうか。職場復帰をするには「コミュニケーション力」「身体機能」「ストレス対処力」「認知機能」の4つの要素を満たす必要があります。うつの患者が一様に発するのが「おっくう」。何をやっても楽しくないし、本を読んでいても頭に入らない。休んでから2~3ヶ月後に当事者と会うと元気そうに見えますが、この「おっくう」は半年から1年ほど続くため、リハビリテーションを行う必要があります。試合中に骨折したサッカー選手に例えるなら、この段階は骨が繋がった状態に過ぎません。ここからリハビリ・筋トレをし、練習やミニゲームを通じて実戦の感覚をつかみつつ、最終的にフル出場できるようになって初めて完全復帰といえます。職場も同様で、少し休んだだけで職場復帰してしまうと、会社が求める仕事量と職務遂行能力の隔たりを感じることになり、症状をさらに悪化させる危険を伴います。職場もそれを理解したうえで長い目でケアする必要があります。○取材してみてうつ病などの精神疾患は私たちとは縁遠いと考えがちな人もいるかもしれませんが、誰でも些細なことで発症しうる身近な病気です。しかし、うつ病について理解することで症状の軽減や予防にもつながると考えられます。自身の働き方や人間関係、ストレスとの付き合い方など深く考えさせられる内容でした。※出典:2015年内閣府自殺対策推進室「警察庁の自殺統計に基づく自殺者数の推移等」■ 記事提供:gooスマホ部3万件ものスマホやアプリ、タブレット等Q&Aをストック。あなたのお困りごとにスマホ部員が回答します!!
2015年02月20日東京大学は1月13日、マンガを使ったeラーニングによる認知行動療法によって働く人のうつ病を5分の1に減らすことに成功したと発表した。同成果は同大学大学院医学系研究科の川上憲人 教授と今村幸太郎 特任研究員らの研究グループによるもので、1月7日の英専門誌「Psychological Medicine」のオンライン版に掲載された。認知行動療法とは、人の認知に働きかけることで気分や症状を改善する心理療法で、1対1の対面や集団に対して実施することで、うつ病のリスクが30%程度減少することが報告されている。一方、コストの面で多数の従業員に広く提供することが困難となっている。同研究グループは今回、認知行動療法をより安価に多数の従業員に提供するために、インターネット認知行動療法(iCBT)eラーニングプログラムを独自に開発し、同プログラムのうつ病の予防効果を検証した。このiCBTプログラムは認知行動療法に基づくストレス対処の方法をマンガで提供するもの。全6回で、毎週1回の講義と宿題で構成され、学習の所要時間は宿題も含めて1回30分程度だという。研究では、IT系企業の従業員のうちランダムに選出した381人にこのプログラムを提供し、受講を促したところ、調査期間後に遅れて受講した同数の従業員に比べて、1年間のうつ病の発症率が5分の1に減少することを発見した。同研究グループによれば、これはeラーニングによる認知行動療法がうつ病を予防することを明らかにした世界初の成果とのこと。今後、うつ病予防のためのeラーニングが広く企業に導入されることで、働く人の健康が大きく向上することが期待される。
2015年01月14日うつ病患者の家族を対象としたうつ病対策アプリ「PINT(ピント)」を運営するLeaps Japan(リープス・ジャパン)はこのほど、同社メディア「pint story(ピント・ストーリー)」にうつ病に関する専門用語の解説コンテンツを公開した。東京都の調査(「こころの病気に関する世論調査/2013年東京都文化局広報広聴部調べ」)によると、「自分の身近な人がうつ病を含めたこころの病気にかかる可能性があると思っている」人は53.4%を占めるという。また、「日頃からこころの病気に関する情報を得ようとしている」人も53.3%という高い結果が出ている。同コンテンツでは、分かりにくい専門用語を一般の人にも理解してもらうため、医師監修のもと、うつ病経験者(元患者)が用語解説をする。第1回は、「うつ病の初期症状」をテーマに「症状について」「非定型うつ病について」「周囲の対応方法、接し方」をまとめて公開した。今後は毎月中旬に、新しい解説コンテンツを追加していく予定。
2014年12月16日大阪大学は11月20日、運動がうつ病予防・改善に役立つメカニズムを解明したと発表した。同成果は、同大学大学院医学系研究科解剖学講座(神経細胞生物学)の近藤誠 助教、同 島田昌一 教授らによるもので、11月18日(現地時間)付けの国際科学誌「Molecular Psychiatry」オンライン版に掲載された。うつ病にはセロトニンという神経伝達物質が関わっていると考えられている。セロトニンは運動によって脳で増加することが知られているが、脳内でどのように働いているかはわかっていなかった。今回の研究では、セロトニンの受容体に着目し、マウスを用いて運動が脳にもたらす変化の仕組みを調べた。セロトニン受容体を欠損したマウスを用いて、運動後に海馬の神経細胞とマウスの抑うつ行動を解析した結果、セロトニン3受容体が、運動のもたらす抗うつ効果や海馬の神経細胞の新生に重要な役割を果たしていることが判明した。同研究グループはこの結果について「うつ病などの精神疾患の予防やメンタルヘルスの維持・健康増進に貢献することが期待される」とコメントしている。
2014年11月20日ブライトライト専門店は10月21日、冬季うつ病(季節性情動障害)の対策に向けた高照度ライト「ブライトライトME+」を発売した。直販価格は税込39,800円。ブライトライトME+は、自然光に近い6,700Kの色温度、距離70cmで2,500ルクス、距離30cmで10,000ルクスの輝度を提供する高照度ライト。医療器具ではないが、高照度光療法向けの器具として、大学病院などの医療機関でも使用されているという。冬季うつ病は日照時間が短くなる秋から冬にかけて気分が沈む病気。その治療法として、高照度の光を目(視界)に一定時間にわたって取り込む高照度光療法が有効とされている。ブライトライトME+のサイズと重量は、W330×D135×H535mm/4.3kg。専用の15Wランプを6本使用する。ランプ寿命は約1,000時間。指定した時刻にオン/オフが可能なタイマー機能を備えている。
2014年10月21日憂き世を少しの間だけ忘れさせてくれるアルコール。うまく付き合っていけば人生を豊かにしてくれる一方で、酒によって身を滅ぼす人がいるのも事実だ。最近、「うつ病」という言葉が社会に浸透してくるにつれ、うつとアルコール依存の関係が注目されるようになってきている。アルコールとうつの関連、そしてアルコール依存の治療の現状について、桐和会グループの精神科医・波多野良二先生に解説してもらった。○うつ病とは「意欲低下」や「憂うつな気分」といったいわゆる「うつ状態」がしばらく続くと、「うつ病」を疑いたくなるかもしれない。しかし、波多野先生は「2週間程度で終わる一時的な不調であれば特に問題はないでしょう」と話す。だが、「目が覚めても何も手につかない」「眠れない」「生きていたくない」といった深刻な「うつ状態」が長期間にわたって続く場合は、うつ病の可能性があるため、精神科や心療内科といった医療機関を受診すべきだという。○うつ病とアルコールは「卵とニワトリ」の関係うつ病の患者さんの中にはアルコールを多く飲む人が多く、またアルコールを多量に飲む人にはうつ病の患者さんが多い。では、うつ病とアルコールにはどういった関連性があるのだろうか。波多野先生は解説する。「うつ病の人は、『早く眠りたい』『不安感をなくしたい』などの理由から、治療薬を求めるようにお酒を飲んでしまうことがあります。しかしたくさんお酒を飲むと、眠りに入れたとしても眠りが浅くなりますし、一時的な気晴らしにはなってもうつ病は悪化します」。アルコールはうつ病を誘発するだけではない。長期にわたって飲み続けることによって、比較的若い年齢で脳が萎縮するリスクが高くなるとの報告もあるという。「アルコールとうつ病は、診療の現場では『ニワトリが先か卵が先か』と同じで、はっきりとしたことは分かりづらいことも多いです。しかし密接に関係があり、アルコールを多量に摂取すると抗うつ薬があまり効かなくなるという問題もあります」と、波多野先生は警鐘を鳴らす。○アルコール依存治療の現状万一アルコール依存になってしまったら、早期の社会復帰を目指すために専門の医療機関などで治療を受ける必要がある。実際の現場では、どのような更生プログラムが行われているのだろうか。「まず、『生活様式を変えてアルコールを避けるようにする』『友人に誘われたときにうまく断る』といった『認知行動療法』が行われます。また、自助グループや断酒会への参加、ご家族への指導なども行われます」。認知行動療法とは、自らの「思考の癖」を改善して、物事を多角的かつ柔軟に考えられるよう、認識を変えて行動に移していく治療法で、うつの対症療法としても活用されている。服用薬についてはどうだろうか。「飲み薬にはシアナミドやアカンプロサートなどがあります。アルコールは体内の酵素により『アセトアルデヒド』、酢酸を経て『糖質』『中性脂肪』などに変化します。シアナミドを服用すると、アセトアルデヒドの段階で代謝を止めることにより、『二日酔いで飲酒はこりごり』という状態になります。アカンプロサートは、興奮作用をもつ神経伝達物質である『グルタミン酸』を抑えることによって、アルコールを欲しないようになります」。○食前酒1杯の飲酒は健康に良い?「百薬の長」とも「百毒の長」とも称されるアルコールに、私たちはどのように向き合ったらよいのだろうか。「医療現場では、日本酒に換算して一日3合以上飲む人を『常習飲酒家』、5合以上飲む人を『大酒家』といいます。一日に3合までなら肝障害をきたさないという研究結果があり、『食前酒1杯程度の日々の飲酒は健康に良い』という研究者もいます。いずれにせよ、飲酒時は社会のモラルに反することのないよう、『適度な量』で楽しく飲むようにしましょう」。写真と本文は関係ありません○記事監修: 波多野良二(はたの りょうじ)1965年、京都市生まれ。千葉大学医学部・同大学院卒業、医学博士。精神保健指定医、日本精神神経学会専門医、日本内科学会総合内科専門医。東京の城東地区に基盤を置く桐和会グループで、日夜多くの患者さんの診療にあたっている。
2014年09月26日今回のテーマは、食事とうつ病、地中海料理で発症を予防!?ヨーロッパ全体の中でも年齢調整自殺率が低いといわれる地中海沿岸地域。うつ病の予防には、食生活も関係があると言われるけれど…今回は食事とうつ病の関係について、精神科医の徳増先生から教えてもらいました。こんにちは。精神科の徳増です。今回は、食事とうつ病についてお話しさせていただこうかと思います。うつ病は病院に通い正しい治療を受ければ、治る可能性が高い病気であることが広く知られています。しかし、その予防法についてはあまり論じられていません。地中海沿岸諸国では、ヨーロッパ全体と比べて年齢調整自殺率が低いことをご存じでしょうか?地中海料理は、豊富なオリーブオイル、魚介類、ナッツ類、野菜、果物を使うことが特徴的ですが、ヨーロッパ15の国の自殺率を比較すると、ギリシャやスペインなど、オリーブオイルを多く摂取する国ほど自殺率が低いことがわかっているのです。気候条件、民族性、失業率など、自殺率にはさまざまな要因が関与していますが、食事とうつ病のリスクの関連を調べる大きな研究スペインで行われました。するとその結果は、「典型的な地中海料理を食べている人ほどうつ病になりにくい」というものでした。さまざまな考察が可能ですが、一つには、うつ病とメタボリックシンドロームは関係があることが知られていますので、地中海料理はヘルシーで良いということが言えるかもしれません。食材別でみると、オリーブオイルは一価不飽和脂肪酸(オレイン酸)を豊富に含んでおり、抗酸化作用を有します。魚はω-3系脂肪酸(多価不飽和脂肪酸)に富んでおり、これが中枢神経系の神経細胞膜の流動性を高め、セロトニンの輸送を促進するとされています。木の実や穀類に含まれる葉酸・ビタミンBは、s-アデノシルメチオニンという物質を作り、神経伝達物質の代謝に必要とされています。これら、不飽和脂肪酸、抗酸化物質、葉酸、ビタミンBなどの作用が組み合わさることでうつ病のリスクを減らすと考えられるでしょう。最近、日本でうつ病が多いのは、食生活が欧米式に変わったことが影響しているのではないかと考える学者もいます。食生活は、体だけではなく心の病気にも影響するということでしょうか。地中海料理、近いうちに日本でもブームがくるかもしれませんね。【PROFILE】お名前(ふりがな):徳増卓宏(とくますたかひろ)先生専門科:精神科年齢:27歳勤務先:都内某病院好きな女性のタイプ:母性的な人初デートに連れていく場所は?:お台場とか…海の見える街なぜドクターを志したのですか?:大学受験の時に、ふと医者を目指そうかなと思いました女性たちからイケメンドクターといわれることにどう思いますか?:純粋にうれしいですね<2013年7月17日現在>
2013年11月29日日本人のおよそ15人に1人(※)が経験しているといわれている「うつ病」。あなたも一人で抱え込んでいませんか?うつ病は治療を開始して3~6ヶ月で3分の1の患者が回復し、1年以内に70%弱の人がよくなるといわれています。しかし、再び調子が悪くなる人もいて、気長に治療することが大事な病気の1つです。うつ病は入院せずに通院で治療することの多い病気ですから、入院をしないと給付対象になりづらい民間の医療保険や生命保険でカバーするのは難しい場合も多いでしょう。だからこそ、公的な制度をフル活用して経済的な不安は取り除いておきたいものです。今回はうつ病にかかったときに知っておくと便利な3つの制度について紹介します。※厚生労働省の特別研究事業「心の健康問題と対策基盤の実態に関する研究」(平成14年)【1】健康保険の傷病手当金病気やケガのために勤務先を連続して3日間休み、4日目以降休んだ日から支給される仕組みになっています。支給される金額は日割給与(標準報酬日額)の3分の2。病気やケガで給料がもらえない状態であれば、最長1年半受け取れます。傷病手当金は、会社員や公務員が利用できる制度です(個人事業主などの国民健康保険の被保険者は受けることができません)。うつ病の場合、それを理由に会社をやめる人がいますが、私は避けるべきだと考えています。休職した場合でも傷病手当金をもらいながら治療を続け、勤務先と相談しながらまずは復職のタイミングを探ることを考えましょう。それから決断しても遅くはありません。私の友人もうつ病にかかり休職したことがありましたが、治療中は傷病手当金をもらいながら生活していました。その後違う職種の会社に転職し、今や女性管理職として活躍しています。「あのときは絶望の中にいた。今の生活が送れるようになるとは想像もしていなかったけど、傷病手当金があったおかげでどん底まで落ちずに済んだ。お金って大事」と話していました。家族と同居しているなどで生活に困っていない場合でも、遠慮する必要はありません。無収入で貯蓄を取り崩しながら治療を続けるのと、収入が少なくなってもコンスタントにお金が入るのとでは安心感が違います。うつ病はこころの風邪と言われているくらい、誰でもかかる可能性のある病気です。堂々と傷病手当金を申請して、その手続きをしてくれた勤務先とお願いしますと言えた自分に「ありがとう」と言って、治療に専念してください。【2】自立支援医療(精神通院医療費の公費負担)うつ病治療の大半は保険診療です。ひと月に数回通院して1万円~2万円の医療費がかかるとすると、健康保険証を提示すればその3割の3,000円~6,000円が患者負担になります(70歳未満の場合)。びっくりするほど大きな出費ではありませんが、うつ病治療は定期的に病院に通って根気強く治すことが基本です。ひと月6,000円の通院を1年間続けた場合、7万2,000円の出費になります。そう考えると、なかなかの出費ですよね。でも、ご安心ください。うつ病を含む精神疾患の通院治療費の負担を軽減できる制度があります。それは、自立支援医療(精神通院医療費の公費負担)です。この制度は所得制限が設けられ、住民税を23万5,000円以上払っている人は原則利用できない仕組みになっています。しかし、うつ病の場合「重度かつ継続的に治療が必要な精神疾患(図表)」に該当し、平成27年3月末までは経過措置として所得にかかわらず利用できることになっています。この制度を利用すると、対象となる精神疾患を治療するために発生する通院治療費、投薬費、デイ・ケア費、訪問看護費の患者負担分が原則1割となります。また医療費の月額には上限金額が設定されていて、それを超えて請求されることはありません。たとえば、健康保険の対象となる医療費は通常3割負担(70歳未満)ですよね。月2万円の治療を受けた場合、患者は6,000円を負担することになります。でも、病院で「自立支援医療受給者証」を提示すれば、患者の負担は原則1割になり、6,000円ではなく2,000円を負担すればよいことになります。また、1ヶ月あたりの利用限度額が決まっています。住民税非課税世帯なら2,500円または5,000円、住民税を払っている世帯でさらに「重度かつ継続的」に該当する場合であれば5,000円、1万円、2万円と所得に応じて設定されています。対象となるのはなんらかの精神疾患により、通院治療を受けている人が精神疾患の治療で払った費用のみです。風邪をひいたり、ケガをしたりしたときには使えません。また、病院や診療所以外でのカウンセリングや保険診療でない治療・投薬費用についても対象になりません。入院についても対象外です。詳しくは市区町村役場の障害福祉課(保健福祉課)に確認してください。【3】精神障害者保健福祉手帳精神疾患にかかっている人で、精神障害のために長期にわたって日常生活や社会生活に制約のある方に対して発行される手帳です。この手帳を持っていると、税金の優遇や公共料金等の割引などが受けられます。受けられる支援策は地域や等級によって異なりますが、次に挙げる割引・優遇を受けられる可能性があります。所得税、住民税等の優遇NHK受信料の減免鉄道・バス・タクシーの運賃割引(JR、航空運賃除く)携帯電話料金の割引水道料金の割引など【1】~【3】はいずれも併用可能です。もしうつ病と診断されたら、支給要件を改めて確認しつつ、しっかり制度活用することで、「お金」の不安を少しでも解消していきましょう。コラム監修者プロフィール 柳澤 美由紀(やなぎさわ みゆき)CFP(R)/1級ファイナンシャルプランニング技能士関西大学社会学部卒。大学時代に心理学を学び、リクルートグループに入社。求人広告制作業務に携わった後、1997年ファイナンシャルプランナー(FP)に転身する。相談件数は800件以上。家計の見直し、保険相談、資産づくり(お金を増やす仕組みづくり)が得意で、ライフプランシミュレーションや実行支援も行っている。家計アイデア工房 代表※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
2012年12月20日医療・健康系モバイルサービスを手掛けるプラスアールはこのほど、うつ病に悩む人のための情報サイト「うつ病チェック.jp」の正式提供を開始した。同サイトは、うつ病の症状や原因、診断、治療、薬など幅広い話題をまとめた情報サイト。うつ病にかかっていても医療機関を受診しないことで、病気を悪化させてしまうことから、患者本人がうつ病というものを知り、自分または周囲の人が症状に気付き、専門医の適切な受診につなげることが重要だという。サイト内では、うつ病についてチェックができるコーナーのほか、うつ病について学ぶことができる情報コンテンツ、悩みや不安を相談できるコーナーを設置。うつ病患者や患者家族などのブログコーナーも用意されている。詳細は「うつ病チェック.jp」へ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月26日うつ病の症状改善を目的としたWebサービス「U2plus」は12日、有料ユーザーを対象としたアンケート調査において、93.4%がうつ病の改善に効果があると感じていると発表した。調査は8月時点での有料登録ユーザー150人に対して行われ、有効回答率は49.7%だった。「U2plusはうつ病の症状改善に効果があると感じるか?」という設問に対して、28.9%が「効果があると感じる」、64.5%が「どちらかといえば効果があると感じる」と回答。合計93.4%のユーザーが、U2plusはうつ病の症状改善に効果を感じていることがわかった。このWebサービスは、認知行動療法の専門家である千葉大学小堀修先生の監修のもと、うつ病患者が自宅等で1人で利用することを想定。ユーザーの負荷を抑えたプログラム設計、およびうつ病特有の孤独感を緩和するコミュニケーション設計がなされているという。詳細は「U2plus」へ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月15日最近では、「新型うつ病」なるものまで登場して、いまや「うつ病」は、誰がいつなっても珍しくない病気に。その原因もさまざまのようですが……。厚生労働省の調査によると、うつ病などの気分障害の患者数の推計が、平成8年の43.3万人から、平成20年には104.1万人と、12年間で2.4倍に増加。うつ病を引き起こす理由のとして、「ダイエット」があるとのこと!?ビューティ&ダイエット編集部が、詳しく調べてみました。ダイエット=すぐにうつ病になる、というわけではありません。でも、間違った食事制限により、栄養のバランスが悪くなると、うつ病になる可能性はあるようです。まず、うつ病とは、人間が本来持っている興味や意欲がなくなり、それに伴い日常生活そのものに支障をきたすような状態になる病気のことです。うつ病になる原因にはいろいろありますが、その一つとしては、脳内の伝達物質である「セロトニン」が関係しているといわれています。セロトニンは、感情を安定させるなどの働きをもつ神経物質で、脳内で意欲や活力、幸福感や喜びなどを伝達する役割を果たしています。br>このため、セロトニンが少なくなったり、うまく機能しなくなると、うつ病の症状に陥りやすくなるといわれているのです。セロトニンは、肉・魚の赤身、乳製品、大豆製品などに含まれるアミノ酸の一つ「トリプトファン」から作られます。このトリプトファンは必須アミノ酸で、体内では合成できないために、必ず食べ物で補給しなければなりません。ダイエットによって極端な食事制限をしていたり、栄養バランスの悪い偏った食事を続けることで、タンパク質の摂取量が減少すると、トリプトファンが不足し、セロトニンを作ることができなくなってしまいます。それによって、うつ症状を引き起こす可能性が無くはないのです。健康で美しい体を手に入れるためには、栄養バランスの良い食生活を送ることが必要不可欠です。過激なダイエットはカラダだけでなく、ココロの健康を害することもあると忘れずに。(ビューティ&ダイエット編集部)
2012年07月06日「この憂うつな気分……、これってうつ病?」と思うことはありませんか。憂うつとうつ病はどう違うのでしょうか。ボーダーラインはあるのでしょうか。心身医学専門医で心療内科医・野崎クリニック院長の野崎京子先生にお話を伺いました。■憂うつが10日以上続くかどうか――憂うつとうつ病の違いを教えてください。野崎先生憂うつな気分というのは、誰しも経験があるものです。何か心配なことがあるとき、会社で人間関係がうまくいかないとき、自分のミスで誰かに迷惑をかけたときなど、当然、気分は落ち込みます。このごろ、うつ病の情報がはんらんしていることもあり、憂うつになるとすぐに「私はうつ病かも?」と心配される人もいますが、そうとは言えません。憂うつになる原因を自覚し、何とか自分で対処しようとする、事態を好転させるように努める、また、友人と飲みながら無駄話をする、趣味に興じる、睡眠をとるなどで時間とともに憂うつな気持ちは晴れて行き、普段通りの自分に戻れるのであればうつ病ではありません。ただし、憂うつ気分が2週間以上ずっと続き、また次のような症状があれば、うつ病を疑う必要があります。・憂うつな上にさびしい、悲しい、焦燥感が強い・不安やイライラが続く・関心があった趣味もする気が起こらない・友人や家族と話したくない・どんなことにも集中できない・自信がなくて不安感が強い・罪悪感が強い・食欲がない、または過食・眠れない、寝つきが悪い、すぐに目が覚める、または過眠・自殺願望があるこれらが思い当たる場合は、早めに精神科か心療内科を受診してください。かかりつけの内科でも相談に乗ってくれるでしょう。ただし、個人によって症状はいろいろですから、うつ病だと自己診断するのは早計です。医師に相談しましょう。――例えば、仕事で上司に注意を受けたとき、憂うつとうつ病では感じ方は違いますか。野崎先生うつ病の場合は落ち込んだ気分の継続期間が長く、業務についての善処が容易ではなく、気分転換をする気にはならないでしょう。憂うつな気分が長く続くと辛いので、自分を責めずに病気だと認識して病院に行くことが大事です。■憂うつ気分におぼれずに、行動に移す――憂うつな気分から早く脱却する方法はありますか。野崎先生自分にとって何かマイナスの出来事があったとき、「落ち込む」、「憂うつになる」、「自分に言い訳をする」ことにおぼれたり埋没してしまうのではなく、その出来事に具体的に対処する方法を考えるようにしましょう。業務上のことであれば、誰かに電話をする、メールで報告をする、謝罪に行くなどするべきことがあるはずです。それを書き出して整理し、素早く実行に移したほうが、憂うつ気分が晴れるのは早いでしょう。何もすることが見つからないときは、とにかく寝る、掃除をする、洋服の整理をする、あるいは憂うつの原因をノートに書くなど、生活上のするべきことをするのも一つの方法でしょう。何より憂うつをひきずらないためには、日ごろから自分なりのテンションを上げる方法を持って実践しておくことが大事です。趣味がある、なじみの立ち飲み屋やカフェがある、お互いに話を聞きあう友人がいる、など、複数の方法を持っておきましょう。――ありがとうございました。目の前のするべきことをする、日ごろからストレス解消法を見つけておく、相談する相手がいる。落ち込み気分に浸っているよりも、具体的な行動を起こした方が憂うつからは早く脱却できる、というアドバイスをいただきました。実践あるのみです。監修:野崎京子氏。心身医学・ペインクリニック・麻酔科専門医。京都大学医学部卒。国立京都病院、大阪赤十字病院などをへて、現在、心療内科・ペインクリニックの野崎クリニック院長。著書に『心療内科女医が教える人に言えない不安やストレスと向き合う方法』(マガジンハウス1365円)がある。野崎クリニック:大阪府豊中市新千里南町2-6-12北大阪急行桃山台駅から徒歩7分TEL: 06-6872-1841海野愛子/ユンブル)
2012年05月28日ユーツープラスは、うつ病患者自身が自分たちの体験談を投稿して作成する、うつ病患者のためのwiki形式辞典サイトうつペディアをリリースした。同サイトでは、うつ病患者が知りたい事柄について、うつ病患者自身や経験者の体験談をベースに情報を集めて公開するという。診療にかかる費用、病院探しのコツ、転院の仕方、療養中の生活費、薬の副作用、家族や恋人との関係などの情報・体験談を、内容はもちろん、項目まで閲覧者が自由に編集できる。うつに関するさまざまな情報が掲載されているので、いくつものサイトをたどって情報を集める手間が省けるという。編集者はうつ病患者・うつ病経験者を中心としているが、薬品に関する事柄など、専門知識が必要な内容については医療関係者の協力がなされるとのこと。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月24日うつ病で離職した人の転職・再就職サポートを行うキャリアグロウは、適職発見に特化したキャリアカウンセリング、電話やSkypeによるサポートを加えた新サービスプランを発表した。同社によると、うつ病で「離職」した人は社会復帰が難しく、本人の病状が回復しても再就職・社会復帰ができず、病状が悪化してしまう傾向があるという。また、うつ病の一番多い原因は「仕事のストレス」のため、今後どのような仕事を選んだら良いのかわからずに悩む人も多い。そのようなうつ病で離職した人を対象に、同社では有料でキャリアカウンセリング、適職発見、ストレス分析から転職活動のサポートまで実施。専門のキャリアコンサルタントがマンツーマンで行うという。今まで、転職の不安や悩みにお答えする「シンプルプラン」、転職をトータルにサポートする「コンプリートプラン」でサポートを行ってきたが、このほど新たに、適職発見に特化した「キャリアカウンセリングプラン」、電話やSkypeを利用した「ダイレクトプラン」を追加。さらにきめ細かく転職・再就職をサポートしていくことが可能となった。料金はプランによって異なり、5,000円~6万9,000円。キャリアグロウのサイトでは、プランの詳細を紹介している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月23日新しい研究によって、うつ病の薬でなんと「体重」が増えてしまうという危険が明らかになった。もちろん症状を改善することが第一だが、薬の副作用も合わせて知っておく必要がある。うつ病に使われるリチウムについて新たな発見1月19日に発表された医学研究(HealthDay News)によると、うつ病の治療薬に多用されている「リチウム」が体重の増加につながり、甲状腺副と甲状腺異常の原因になることがわかった。一方翌日20日に発表された研究(The Lancet)によると、肌あれや抜け毛などの症状や、懸念されていた子どもの先天性異常との関連はみられなかったという。70年代や80年代ほど人気はなくなってきているものの、リチウムはうつ症状を改善する薬として、最も効果的な薬だといわれており、今後もその状況はしばらく続くようだ。たくさんの副作用に注意をする必要があるしかしながら、上記であげた体重の増加や甲状腺と副甲状腺の異常の他にもリチウムはたくさんの副作用の危険をかかえる。吐き気、軽い胃けいれん、口の渇き、手足のしびれなどから始まり、腎臓の機能を少しずつ悪くすることもそのひとつだ。薬の服用には、自分でも知識をもったうえで、医師の判断をしっかりとあおぐことが大切である。編集部鈴木真美元の記事を読む
2012年01月29日キルスティン・ダンスト、トークショーで幼いころから子役としても活躍し、人気女優として絶頂にあった20代半ば、アルコール依存症とうつ病を併発し、一線を退いていたキルスティン・ダンスト。2012年公開のラース・フォン・トリアー監督最新作『メランコリア』で、本年のカンヌ国際映画祭主演女優賞を受賞、まさに華麗な復活を遂げたが、そんな彼女が先日、人気トーク番組で辛かった時期のことについて語ったそうだ。19日、ハリウッドチャンネルが伝えている。2008年2月には精神科クリニックに入院していたそうで、当時のことを話すのは、やはり今も慣れないことだとか。でも今は克服したので、ある程度客観的に見れるようにもなっているようだ。「あの時私はうつ病で、それは女優としてのプレッシャーがとても大きかったからだと思う。常に本当の自分と演じる自分のせめぎあいだったし。小さい頃からずっとそういう状態だったから、一度休憩する時間が必要だったの。」とまっすぐに答えたそうだ。(Photo by Jason LaVeris – (C) 2011 Jason LaVeris – Image courtesy gettyimages.com)より深みをもって演じる彼女の今後が楽しみ躁うつ病など精神的な病に悩む俳優やセレブは少なくない。彼女も華々しい世界の中で苦しんでいた一人なのだろう。現在はハリウッドのセレブらが集う賑やかなパーティーは避け、出演作のレッドカーペットやプロモーションにのみ出席するというかたちで、静かな生活を送っているそうだ。そうすることで少しでもバランスがとれるのであれば、静かに見守りたい。そして、番組中「あの時のことはとても貴重な経験だったし、女優として今後活かせると思っているわ」とも語ったそうで、きっと今後、彼女はすべてを受け止めてさらに輝きを増す、深みをもった演技で魅せる女優として活躍していくであろう。そんな期待を抱かせてくれる告白だった。元の記事を読む
2011年11月21日マイケル・ダグラスが、双極性障害(躁うつ病)で入院治療を受けたと公表した妻のキャサリン・ゼタ=ジョーンズの行動を「誇りに思う」とコメントした。マイケル自身も昨夏、咽喉がんを患っていることを公表し、今年1月にがん克服を宣言したが、夫の闘病を支えたキャサリンは精神的ストレスが蓄積していったようだ。4月上旬にコネティカット州の精神保健施設に5日間入所し、同時に双極性障害を患っていることを公表、同じ病に苦しむ人々に「誰にも言わず、ひとりで苦しむ必要はないです」と周囲に助けを求める大切さを訴えた。マイケルは「助けを求めるのは勇気が要ること。キャサリンが自分の状態を好転させようと行動したことを誇りに思います。私たちも前向きで、明るくなれます」とコメントした。キャサリンは20日からルイジアナ州に赴き、ジェラルド・バトラー、ユマ・サーマン、ジェシカ・ビールと共演のコメディ『Playing The Field』(原題)の撮影に参加している。(text:Yuki Tominaga)写真は妻キャサリンをエスコートするマイケル・ダグラス。© Rex Features/AFLO■関連作品:理想の彼氏 2009年11月27日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© Rebound Distribution, LLCウォール・ストリート 2011年2月4日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2010 TWENTIETH CENTURY FOX■関連記事:キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、躁うつ病治療を受けていた【シネマモード】2010年のオスカー、その後…オリヴァー・ストーン監督インタビュー「お金?危険な麻薬だね(笑)」夏川純「子どもは2人」と“願望”語る、ホリエモンは“強欲”が原動力と力説キャリー・マリガンら実力派俳優陣が紡ぐ哀しい運命『わたしを離さないで』予告編到着
2011年04月22日キャサリン・ゼタ・ジョーンズが双極性障害(躁うつ病)の治療のため、入院していたことを彼女の代理人が13日に明らかにした。昨年は夫のマイケル・ダグラスが咽喉がんの闘病生活を送っていたが、そこで彼女自身の心労もたまっていったようだ。代理人は「昨年ストレスと向き合ったキャサリンは精神保健施設への短期入所を自ら決意しました。双極II型障害の治療のためです」と声明を発表、「彼女は元気で、今週から新作映画2本の仕事にとりかかるのを楽しみにしています」と現在は回復していることも伝えた。「People」誌で彼女の友人が明かした話によると、キャサリンは施設で5日程度を過ごしたという。治療が行われた場所や時期については不明。ダグラスは今年1月にがん克服を宣言したが、「昨年は彼女にとって大変な1年でした。マイケルと一緒に病気と闘わなければならなかったのですから」と友人は語る。さらに「彼女は仕事を再開する前に、自分が最高の状態にあるかどうかを確かめようと数日間入所したんです。そして実際、大丈夫だったというわけです」と続けた。(text:Yuki Tominaga)© Rex Features/AFLO■関連作品:理想の彼氏 2009年11月27日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© Rebound Distribution, LLC■関連記事:愛されるN.Y.映画ランキング…1位は不動の『セックス・アンド・ザ・シティ』!キャサリン・ゼタ=ジョーンズ動画インタビュー!真実の愛の見つけ方を伝授?ハリウッド青田買い?間もなく公開『理想の彼氏』で、ダコタ姉妹に続く名子役を発見あなたのお気に入りのN.Y.映画は?最新N.Y.映画&ドラマグッズセットを5名様プレゼントニューヨークの魅力満載!女性限定『理想の彼氏』試写会に30組60名様をご招待
2011年04月15日