加藤和樹が主演する「新演出版 ミュージカル『タイタニック』」の舞台稽古(ゲネプロ)が3月13日(金)一般向けに公開されることが決まった。3月18日(水)・19日(木)・25日(水)の昼公演のS席/ゲネプロ付チケット購入者限定の特典で、チケットは本日より1月14日(水)まで販売される。新演出版 ミュージカル『タイタニック』チケット情報同作は1997年ブロードウェイで初演、豪華客船の悲劇を描いたヒットミュージカルだ。今回の日本版は2013年にロンドンで開幕した新バージョンで、ロンドン同様、トム・サザーランドが演出。加藤は設計士アンドリュースを演じる。新演出版 ミュージカル『タイタニック』は3月14日(土)から29日(日)まで東京・シアターコクーン、4月1日(水)から5日(日)に大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティで上演。
2015年01月09日2013年に新たな真田幸村と十勇士を作り上げて評判となり、2015年の年明けまもなく、再演の幕が上がる『真田十勇士』。稽古場では、幸村を演じる上川隆也をはじめとするキャストたちが、すでに本番さながらの熱を放出していた。その姿は、立ち回りはもちろんのこと、人間ドラマもさらに細やかに骨太になることを予感させるものだった。舞台『真田十勇士』チケット情報この舞台が新しい真田十勇士と言われたゆえん。それは、劇団☆新感線の座付き作家・中島かずきがユニークなアイデアのもと書き上げた壮大なストーリーを、宮田慶子が丁寧に演出し、俳優たちがそれを見事に体現したことにあった。真田幸村という男がなぜ徳川家康という強敵に立ち向かったのか。十勇士たちがその幸村になぜ付き従ったのか。大坂夏の陣で勇猛果敢に散ったと伝えられる真田十勇士一人ひとりの心のドラマが、本当にこうだったのかもしれないと思えるほど、きめ細やかに描かれていたのである。再演の稽古場で印象的だったのも、その繊細さだった。たとえば、幸村が豊臣秀頼とその母・淀の方と対面する大坂城のシーン。まだ実績のない幸村に対する彼らの態度は冷ややかなものなのだが、淀の方や家臣の目線や動きがほんの少し修正されるだけで、幸村にかかる圧迫感が増大し、それを受けて上川幸村の内側に悔しさがたぎっていくのが手に取るようにわかるのだ。迫力ある殺陣のシーンも同様に、動きを一つひとつしっかり確認していく。なぜそう動くのか、役の気持ちで動きを組み立てることもあれば、相手の動きやすさを考えて動くこともある。面白かったのは、猿飛佐助を演じる柳下大だ。抜群の身体能力が裏目に出て、動きが速すぎて客席から見えない恐れがあるため、もう少しゆっくりはっきり動くという注文を受けていた。また、上川自ら十勇士のなかに入って、スムーズな動き方をアドバイスする場面も。殿と十勇士たちのチームワークの良さがうかがえる。『真田十勇士』が大舞台で繰り広げられるエンターテインメントであることは間違いない。しかし、そのダイナミックな物語は、一人ひとりの細やかな思いと動きの積み重ねでしか、作り上げることができないものでもある。この真田十勇士が今を生きる私たちの胸に響く理由は、そこにあるのかもしれない。公演は1月8日(木)に東京・赤坂ACTシアターで開幕後、1月31日(土)・2月1日(日)愛知・中日劇場、2月5日(木)から2月8日(日)まで大阪・梅田芸術劇場 メインホール、2月13日(金)から2月15日(日)まで福岡・キャナルシティ劇場にて上演。取材・文:大内弓子
2014年12月27日12月17日、ミュージカル『SAMURAI 7』の公開稽古が行われた。今作の元となるのは2004年、黒澤明監督による名作『七人の侍』公開50周年を機に、GONZOがリメイクしたフルデジタル・アニメーション『SAMURAI 7』。『ミュージカル・テニスの王子様』シリーズで知られる演出・上島雪夫と音楽・佐橋俊彦のタッグがこのミュージカルを手掛ける。ミュージカル『SAMURAI 7』チケット情報ある村を守り人々を救うため、様々な苦しみを背負った7人の男が立ち上がる物語。披露されたのは前半のクライマックス、今回の作品のためにつくられたオリジナル曲「侍」を歌うシーン。キャストがめいめいに動きを確認しながら待機していると、キクチヨ役の大澄賢也が取材陣に対し「(竹刀が)当たったらすみません」と冗談を言い、場を和ませる。「生きることとは死んでゆくこと生きのびることとは死に抗うこと」という歌詞を朗々と歌い上げるカンベエ役・別所哲也の歌声が稽古場に響くなか、侍たちはゆっくりと歩き、太刀さばきを披露。その歩き方、竹刀の長さと振り方がそれぞれに異なり、7人のキャラクターの違いを感じさせる。公開稽古の後、取材に応じる上島とキャスト。上島は「原作の良さを残しながら、アニメーションが持っている素敵なキャラクターと面白いエピソード、アニメならではのダイナミックさとファンタジックさを失わず、今まで見たことのないような時代劇ミュージカルを完成させたい」と意気込みを語る。「ミュージカルとしてどんなカンベエ像が作れるのかを模索しています。死と常に向き合う侍という存在の生き様を、この男くさい仲間たちと作り上げられたら」と話すのは別所。彼は「この日本発のミュージカルが、アジアやブロードウェイの人たちに興味深いものだと思ってもらえたら」と大きな野望も口にした。カツシロウを演じる矢崎広は「どこにたどり着くのか、もがいている真っ最中」と話し、二刀流のキュウゾウ役・古川雄大は「台本に『神速のスピードで』と書かれているので、どれだけ神に近づけるかチャレンジします」と笑わせる。七人七様に今作にかける思いを話すさまは、そのまま七人の侍たちのキャラクターにつながっていくようだ。新年早々、新しい魅力を持ったミュージカルを観られることを期待したい。公演は1月17日(土)から25日(日)まで東京・天王洲 銀河劇場にて。取材・文/釣木文恵
2014年12月25日少しでも女子力をアップさせたいと思っているなら、女性らしさを感じさせるお稽古を始めてみてはいかがでしょうか? 趣味ができれば毎日を充実させることができますし、何より男性にも好印象を与えたりすることもできますよ。今回は、女子力を高めたい人に最適なお稽古をピックアップしてみました! ■1.料理教室将来性を感じさせるという意味でも有効な料理教室。毎日美味しい料理を作ってくれるというだけで、男性は嬉しく思いますよ。料理の腕が上がれば、よりいろいろなメニューに挑戦したり、オリジナルレシピを開発したりという楽しみもあるはずです。■2.茶道上品さや、日本の女性の奥ゆかしさをイメージさせる茶道。お作法について知っていれば、いざというときにも役立ち、女性らしさを印象付けることができます。和の似合う女性はとても魅力的なので、自分の良さを最大限に発揮できるようになるかもしれません。■3.書道字が美しいだけで、その人の印象を大きく左右することができるので、書道は大人になっても習いたいお稽古のひとつ。美しい姿勢をキープすることもできるので、品の良さも演出することができますよ。■4.ヨガボディラインを整え、体の内側からも外側からも綺麗になれるヨガ。ホルモンのバランスを整えられるということもあり、大人の女性に人気のお稽古です。ヨガとダンスを融合したもの、フェイスラインを美しくするフェイシャルヨガなどもあるので、ぴったりなヨガを見つける楽しさもあります。■5.フラワーアレンジメントオシャレな雰囲気のあるフラワーアレンジメント。お花の知識があるだけで、女子力の高さを醸し出すことができます。男性に「趣味は何?」と聞かれたときにも、とても女性らしい印象を与えることができるので、モテお稽古とも言えるでしょう。■6.英会話ビジネス力も女子力もアップしたいなら、英会話が欠かせません。さり気なく英会話ができる女性は、意外性を感じさせることになり、男性の視線を集めることができるかも? 仕事に役立てるために習っている男性と知り合うこともでき、そこから恋に発展する可能性もあるかもしれませんね。■7.ピアノピアノが弾ける女性は、同性から見ても魅力的なもの。クラシックだけでなくポップスなども弾けるようになれば、また違った楽しみが出てくるはず。女性らしいお稽古なので、男性ウケもとても良いですよ。いかがでしたか? ひとつでも始めてみたいお稽古はあったでしょうか? 自分磨きになり、女子力を高められるので、きっと恋愛にも反映されていきますよ。
2014年11月20日賀来賢人、中村倫也、ソニンらが出演するミュージカル『RENT』の公開稽古が10月13日、都内にて行われた。稽古場には2000名超の応募の中から選ばれたファン40名も来場。賀来は「稽古を見られるということは普段なかなかないことなので、逆に緊張感ある稽古が出来て僕たちとしてもラッキー。本番までにはもっと最高の作品にしたい」と現在の心境を語った。『RENT』は1996年にNYで初演、その後ブロードウェイでは12年4ヵ月のロングランを果たし、映画化もされるなど、世界的に大ヒットしているミュージカル。20世紀末のNYを舞台に貧困やエイズ、ドラッグ、同性愛など当時の世相を映し出しながらも、それでも夢を追いかける若者たちの姿をリアルに描いた作品だ。日本でもたびたび上演されているが、今回はオリジナル版を演出したマイケル・グライフが2011年に新たに創った“新演出版”を、日本で初めて上演する。この日はオープニングシーンの「RENT」や、作品きっての名ナンバーであり、現在缶コーヒーのCM曲としても使われている「Seasons of Love」のシーンなど全5場面を披露。本番とは異なりピアノ一本の伴奏でのパフォーマンスだったが、それでも立体的に組まれたセットを上下左右と激しく動き回るキャスト陣のパワーに圧倒される。ひとりひとりが全身全霊を役にぶつけているかのような熱演で、個々の個性が際立つとともに、ハーモニーを聴かせる場面では美しく音を響かせてチームワークの良さもアピール。これが自分たちの『RENT』だ、と言外に主張しているかのような稽古披露だった。その後行われたミニトークでは「一番好きなナンバーは」といった質問から、「カンパニーを家族にたとえるとしたら家族構成は?」といった話も飛び出し、大盛り上がり。お気に入りのシーンを問われると、ロジャー役のJulian(中村とダブルキャスト)が「賢人の『CONTACT』のシーンのセクシーダンス!」、モーリーン役の上木彩矢(ソニンとダブルキャスト)が「(モーリーン役は)ケツを出すシーンがあるので…ソニンちゃんのプリケツを見るのが楽しみ」と答え、会場を笑わせた。またコリンズ役で出演するSkoop On SomebodyのTAKEは「絆は深いですが、みんなそれぞれの役と戦って苦しんでいる段階なので、いい意味でまだカンパニーはまとまっていません。本番になってみんながひとつになった瞬間が楽しみ」と今後の発展を力強く語っていた。公演は10月30日(火)から12月2日(日)に東京・シアタークリエ、12月6日(木)から9日(日)に兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて。チケットはともに発売中。
2012年10月15日東山紀之主演舞台『英国王のスピーチ』の稽古が佳境に入った。東山が演じるのは、イギリスの現女王エリザベス2世の父、ジョージ6世。1930年代当時の空気が感じられる稽古場で、演出の鈴木裕美に話を訊いた。吃音症のコンプレックスで演説もまともにできなかった王子バーティ(東山)が、どのようにして国民に愛される王へと成長したのか。物語は、彼のたどった軌跡を、心の支えとなった妻エリザベス(安田成美)、吃音症の治療にあたった言語聴覚士ライオネル(近藤芳正)らとの関係を通して描いていく。「ライオネルは俳優の“なり損ない”。つまり、王の“なり損ない”であるバーティと、その部分では共通しているんです」と語る鈴木は、この作品を「それらしくなれない人が、やはりそれらしくなれない人の力を借りて、本物になるまで」のドラマだと読み解く。稽古していたのはまさに、そんな彼らの心が触れ合うきっかけのシーンだった。父であるジョージ5世が他界し、自らの責務がより重大になると悟ったバーティは、ライオネルの診療室に2度目の訪問を果たす。訪ねては来たもののなかなか胸襟を開けずにいる王子に対して、聴覚士はいきなり、『スワニー河』などのメロディに乗せてしゃべるようにと提案。歌うことで吃音の症状が和らいだと見るや、バーティに次々と辛らつな質問をぶつけていく。「折り目正しい東山さんが、得体の知れない近藤さんに翻弄される。そのコントラストを出したかった」という意図通り、身分も個性も異なるふたりのやりとりは意外な方向へとバウンドし、絶妙な間合いに笑いが起きる。会話のテンションやリズムがそうさせるのではない。俳優が意識を向けているのは、その瞬間の心理状態。時々刻々と変化する両者の心の距離がシーンに起伏を生み、観る者を飽きさせない。2010年の映画が記憶に新しいが、もともと舞台として発表された作品だ。今回は知的な作劇に定評のある倉持裕が上演台本を手がけ、日本人にもわかりやすく、劇的構造の明解な舞台にブラッシュアップさせた。「感情の動きは映画以上にダイナミック」だと鈴木は言う。「オープンハートで演じれば、演技プランどおりに進めるのとはまた違って、“自然にこうなってしまった”という生々しい表現になる。そこを目指すのは、東山さんにとっても新しい挑戦になるだろうと期待しています」。8月24日(金)から9月9日(日)まで東京・世田谷パブリックシアター、9月14日(金)から17日(月)まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演される。
2012年08月14日日本人ですもの…一生ものの和のお稽古をこの春からはじめてみない?「床代」「免状」「床お礼代」など、実際私たちにはよくわからない(!)料金体系を心配することなく、気軽にレッスンを受けられると話題の音楽教室、EYS MUSIC SCHOOLでは、この春受講者が急増している和楽器コースの無料体験レッスンを開催する。琉球畳を使用した、和室レッスンルーム今回無料体験できるのは、津軽三味線、尺八、箏、和太鼓、鼓、沖縄三線を含む32種類の楽器や、ヴォーカルコースといった、どれも普段からEYS MUSIC SCHOOLで人気のコースばかり。●EYS MUSIC SCHOOLのココがスゴイ!・無料楽器プレゼントEYSなら楽器を買うお金、手間が必要なし!ビギナーにとって悩ましいのが、「どんな楽器を買えばいいのか」という問題。「質を下げて安く購入して後から後悔するのも嫌だし、かといって最初から高い楽器を購入して途中で挫折するのももったいないし…」EYSでは、楽器のプロがオススメする楽器をプレゼント。安心して、気軽にレッスンを始められるよ。・人前で披露したくなる10数秒程度のメロディーを体得するEKG(宴会芸)メソッド時間の無い中で通う「大人のお稽古ごと」だからこそ、できるだけ楽しく効率的に「音」を「楽」しみたい!EYSでは基礎練習を繰り返すのではなく、誰もが聞いたことのある曲をまず習い、披露⇒嬉しい⇒練習、という好循環を生み出してくれる。例えば「ルパン三世のテーマ」や「火曜サスペンスのテーマ」など、聞き覚えのあるメロディーから習う宴会芸スタイルで、楽しみながら上達を目指そう!既存の音楽教室の常識を破壊した革新的な授業内容で、ケイコとマナブをはじめ様々なメディアで取り上げられている。宴会芸は新入社員のあなたも、即戦力として重宝されるポイントになるのでは?●EYS MUSIC SCHOOLの人気コースは?1位.サックス(受講者数700人)2位.ヴァイオリン(受講者数400人)3位.津軽三味線(受講者数250人)並み居る競合をおさえて、津軽三味線が3位にランクイン。和楽器の人気が実証されるという結果に。和楽器は和室でのお稽古ができたり、ゴスペルコースは本物のチャペルで受講できたりと、シチュエーションも斬新!今までにない画期的な音楽教室で、あなたもこの春新しいことを始めてみよう。お申し込み: HPより
2012年04月23日石丸幹二が主演するブロードウェイミュージカル『ジキル&ハイド』。3月の開幕まで1か月を切ったこの公演の稽古場を、2月某日、取材した。ミュージカル『ジキル&ハイド』チケット情報はこちら作品はR・L・スティーブンソンによる有名小説『ジキル博士とハイド氏』を原作にしたミュージカル。精神のコントロールを失った父を救うため、“人間の善と悪を分離する薬”の開発をする医師ヘンリー・ジキル。この薬の人体実験をすることを理事会で却下された彼は、自分自身で試すことにする。実験は成功するも、彼は次第に分裂する人格・ハイド氏を制御できなくなり……。スリリングな展開に、原作にはない男女の愛情を深く絡ませる内容だ。これに、フランク・ワイルドホーンによるドラマチックな楽曲が溶け合っていく。日本ではこれまで鹿賀丈史主演で上演されてきたが、今回はジキル&ハイドに石丸幹二、ハイドに惹かれる娼婦ルーシーに濱田めぐみ、ジキルの婚約者エマに笹本玲奈とキャストを一新して贈る。1幕冒頭からスタートしたこの日の稽古。まずは精神の安定を失った父親を前にしたジキルの、短いながらもインパクトのあるシーンだ。石丸はその父の姿を目前にする悔しさ、そしてどこか切なさをも滲ませる。続けて、早くも日本版初登場のナンバーだ。なぜ人は善悪にゆれ悪に引き寄せられるのかを知りたいと歌うジキル。石丸の圧巻の歌唱は激しく、知りたいという欲望の強さに、すでにジキルの中のハイドが見えるようで面白い。そのシーンまでを通すと一度ストップ。演出家の山田和也をはじめ、振付、歌唱指導、指揮者といったスタッフ陣が代わる代わる細かくチェックを入れていく。中でも指揮、歌唱指導の音楽チームはリズムの確認や、どの音からクレッシェンドしていくのかなど、微に入り細に入りのこだわり。取材陣が思わず聞き惚れるほどのナンバーだったが、カンパニーはさらに高みを目指していくようだ。その後、アンサンブルたちが歌うビッグナンバー『嘘の仮面』のシーン、理事会のシーンと、物語に沿って稽古は続いていく。これらのシーンでも、ナンバーの強弱やブレスによって激しさから一転して冷めた感情を表現するなど、音楽の上での感情の肉付けを細かく繰り返していくカンパニー。見ごたえ、聴きごたえのある新しい『ジキル&ハイド』が誕生しそうで楽しみだ。公演は3月6日(火)から28日(水)に東京・日生劇場、4月6日(金)から8日(日)に大阪・梅田芸術劇場 メインホール、4月14日(土)・15日(日)に愛知県芸術劇場 大ホールにて上演される。チケットは発売中。
2012年02月20日瀬奈じゅん、橋本さとしらが出演する『ニューヨークに行きたい!!』。10月29日(土)に日本初演の幕を開けるこのミュージカルの稽古場を10月上旬、取材した。ミュージカル『ニューヨークに行きたい!!』のチケット情報この作品は2007年にドイツで初演、約3年のロングランを果たし現在もシュツットガルト、ウィーンで上演中、“現在ヨーロッパでもっともチケットの取れないミュージカル”と呼ばれているもの。人気キャスターのリサ(瀬奈)のもとに、老人ホームで暮らす母マリアが駆け落ちをした、という知らせが入ることから始まるコメディで、豪華客船を舞台に、恋や親子愛がドタバタの中描かれていく。この日主に稽古が行われていたのは、物語の冒頭、リサが母親の駆け落ち相手の息子・アクセル(橋本)とともに母たちが乗った豪華客船を追いかけようとするシーン。バリバリのキャリアウーマンであるリサと、そんなリサの態度が鼻につくようでいちいちつっかかるアクセルの言い合いが、テンポ良く繰り広げられる。大澄賢也による振付もキュート。単なるダンスではなく、歌詞の意味を含んでいてユニークだ。ダンサーたちも汗びっしょりになりながらも笑い転げているのが印象的。また瀬奈には「ミュージカル!って感じで」という要求も大澄から飛ぶ。元宝塚トップスターの瀬奈、それに応えて大げさなくらいにバッチリ格好よく決めると、「最高です!」という賞賛が。ノリノリで踊り、笑う出演者たちの姿が、この“ハッピーなコメディ・ミュージカル”の成功を早くも予感させた。公演は10月29日(土)から11月20日(日)まで東京・帝国劇場、11月25日(金)から29日(火)まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて。チケットはともに発売中。
2011年10月12日