俳優・戸塚純貴と作家・くどうれいんによる書籍「登場人物未満」が発売決定した。本作は、雑誌「ダ・ヴィンチ」で2023年から約1年ほど連載された企画の書籍化。各所で撮影された戸塚の写真を基に、「桃を煮るひと」「コーヒーにミルクを入れるような愛」のくどう氏がショートストーリーを執筆。2人が紡ぎ出す“この街のどこかにいるかもしれない人たち”の物語が描かれる。今回、誌面に掲載された15編に加え、写真家・小見山峻によるアーティスティックな世界観の中で撮影された戸塚の撮り下ろし写真、くどう氏による書き下ろしエッセイ「戸塚さんを捕まえる」(仮)を収録。様々な角度から、真の戸塚純貴に迫る内容となっている。またAmazon.co.jp限定で、戸塚撮りおろしビジュアル&くどう氏メッセージ入りポストカードの特典も付いてくる。戸塚純貴まさか、書籍化するとは、夢にも思っていませんでした。同郷という繋がりから生まれたこの連載企画が小さな日常が紡がれて大きな人生になりました。役のようで役ではない、存在しているようで存在していない世界にくどうれいんさんが命を吹き込んでくれています。出来れば手に取って見て欲しい、欲を言えば買って欲しい、そして、飾って欲しい、さらに僕を好きになって欲しい。何卒。くどうれいん同郷出身の戸塚純貴さんとご一緒でき大変うれしいです。毎月さまざまな表情やポーズをしてくださる戸塚さんに、どきどきしたり顔がほころんだりと贅沢な時間でした。今回はどんな登場人物にしようかと、時に戸塚さんからの「難題」に頭を抱えながらたのしく書かせていただきました。「登場人物未満」は2025年1月29日(水)発売。(シネマカフェ編集部)
2024年09月27日“日記=毎日書くもの”だと思っていませんか。自由に、空白の日さえも楽しみながら10年以上日記を書き続ける作家のくどうれいんさんに「日記を書くと生活がおもしろくなる」、その理由を聞きました。日記を“書く”【6月10日】わたしは本当に、「選べたかもしれないもの」を差し出されるのが嫌いだ。【7月25日】独身最後の日じゃん、と言われて「たしかに!」と思ったときには既に22時で、だからってどうしようもない。(中略)あした賞味期限の納豆が2パックもあるんだよなあと思いながら、32%の充電のiPhoneを握って眠る。【11月7日】コンビニの中ですれ違った若いサラリーマンが「まじでうちの会社の自販機ってセンスねえよなあ、そう思わねえ?」と言っていた。【1月12日】わたしってうるさいな。と思い、落ち込む。小説やエッセイ、短歌、絵本など幅広い創作で活躍し、それらの原点は「日記」にあると言う作家のくどうれいんさん。先日、Webでの連載をまとめた日記本『日記の練習』を上梓しました。ブログ全盛期の頃、自身も流行りに乗り、書き始めて10年以上。書くと生活はおもしろくなることを覚え、今では日記からヒントを得て作品に昇華することもあるそう。「日記はブログブームに乗っかって気軽な気持ちで書き始めたのがきっかけです。友達同士しか辿り着けないような、非常に個人的なブログやテキストサイトを読むのも大好きで。バズることなんてまったく気にしていない、日常を脚色することなく誠実に書かれた日記たちに一番影響を受けたかもしれません。この本を出すときに、担当さんから『日記の新しい指南書になれば』と言われたのですが、正直そういうつもりはなくて。日記を書くのは楽しい、ってことは知ってもらいたいけれど、あくまでも私は私のために書いている。それは、私が大好きだったブログ文化の人たちもそうだったからかもしれません」自分のために書くからこそ、くどうさんは日記を書くうえで、毎日の事実を書き連ねるのではなく「読み返したくなるような日記」であることを大切にしている。「都合がいいけれど、自分が見返したい思い出だけを記録したいんです。日記で反省したり鬱憤をはらしたり、書いて消化するということも大事な営みだけれど、そういう日記は気づけば見返しもせず捨ててしまいました。せっかく書いて形に残すなら人に聞いてほしいこと、忘れたくないことだけを書き残したい。たとえば6月10日の『わたしは本当に、「選べたかもしれないもの」を差し出されるのが嫌いだ。』と書いた日は、実は納得できないことがあって2000字ほど書き殴ったんです。ちょっと、怒っているくらいの勢いで。でも、この文章は見返したくないなと思って最後の1行だけ残しました。たった1行だけなので、記憶の断片は残るけれど、詳細に残していないおかげで思い出も曖昧になります。言ってしまえば、思い出したくないことは日記に書かないことで“なかったこと”にもできると思うんですよね。馬が合わない上司と過ごした一日の終わりに美味しい鰻を食べたのなら、『鰻を食べて美味しかった』とだけ記したら、その記憶と嬉しそうな私だけが残る。そうやって、読み返したときに楽しい1行だけの方が気持ちがいいんです」1年間の日記をまとめた『日記の練習』には、書かなかった日が空白で記されている。また、たった1行だけの日もあれば長文の日も。日記とは、毎日欠かさず同じ量を書くものというイメージがあったが、くどうさんの日記を読むと短くても長くても、書く日も書かない日もあっていいのだと思えて、日記に対するハードルが低くなるようだ。「日記といえどもアナログに記録したことは一度もなく、今はパソコンで書く日もあればスマホにメモする日もあります。書きたくないと思った日は一日もないけれど、毎日欠かさず書こうとも思っていないので、私の日記は余白もある。そうやって、文章量も書くフォーマットも時間もあまりこだわらないことで、気軽に続けてこられたのだと思います。この日記で大切にしたことは、自分の気持ちに素直に、そのとき思った通りに書くこと。頭の中が整理されるので基本は翌朝に前日の日記を書くのですが、まとめて3日分振り返ることもありますし、頭の中がおしゃべりな日は1日で2万字書くことも。そうかと思えば毎日が充実して、日記に向かわないこともあります。あと、何回も同じ言葉が登場することも。『わたしってうるさいな。と思い、落ち込む。』という言い回しは初めて書いたときに気に入ってしまって、それからは同じことを思うと繰り返し使いました。まったく同じ日があることで全然成長しない自分を自覚する、それが嫌いじゃないんです」一方で、書き方に関しては、日記だからこそ許している決め事があったそうだ。「まず、うねうねの伸ばし棒(~)です。通常の作品では絶対に使わないのですが、日記やブログの文体ならありだろうと自分に認めて解禁しました。書いてみると頻出して、自分の気持ちを適切に表してくれる表現なんだなあと気がついて。あと、オノマトペもエッセイではやりすぎないように調整するのですが、日記は思うままに書こうとルールを1段階緩くしたり。これは私が作品を書くうえでのポリシーでもありますが、本当の手触りを書くのも大事。真実を曖昧にしても、そのときの手触りだけは嘘をつかず書きたいです」たくさんの創作活動に携わるくどうさんだが、書く媒体によってすこし自分も変わるような感覚があるのだという。なりたい自分に変身するように、“日記用のわたし”を見つけられると書きやすくなると話してくれた。「日記って、必ずしもプライベートをさらけ出す場所ではなくて、あまり自分自身であることは大事じゃないと思います。誰しも“日記用のわたし”があるはずで、普段よりも真面目だったりユーモラスだったり、自分が好きな自分で書いていい。私の場合はちょっと茶目っ気が出る気がしていて、そういう私を私は気に入っているし、そういう私でいられる日記を書く時間が好きです。それに、エッセイだとある程度背景を理解してもらうために文章量が必要だけれど、日記は書きっぱなしでも許される。だから脈絡もない短文が書けて、『わたしはエンターがデカくないとだめなんだ』みたいなとある日の1行には、私っぽさが出てるなと思います。でも、短くてカッコいい文章を書くには、その裏にある何十行もの言葉のうち何を消すのかという作業がとても大事。キャッチコピーではないので、“いいことを言ってやろう”みたいな欲が出ると何も響かない文章になりやすいんです。無欲な短文の方が好きですし、そういう書き方は日記にも通じるかもしれません。短い言葉ほどパワーがあって、記憶を思い出すためのドアノブになってくれる気がします」誠実な言葉のラインをチューニングしながら、好きなときに好きなように書く。そうやって日々を記録することで、日常に新しい発見が生まれたり自分の記憶に励まされたりすることを、くどうさんの日記から感じられる。一冊にまとまった日記を読み返して、改めて日記のおもしろさをどのように感じたのだろうか。「私はSNSに投稿するよりも日記を書こうと決めていて、それは日記だと文章がキリッとして、言葉と向き合う姿勢も変わる気がするから。なので、タイトルの通り、私自身改めて文章の手癖や起伏のパターンなどを練習しながら見つけることができて、学びになりました。あとは、いっぱい書いたことで、逆に書かなくていいことがわかるようになって、より日記が書きやすくなりました。“読む”ことでいえば、ブログサイト以外では、エッセイストの古賀及子(ちかこ)さんの本が大好きで、やっぱり日記を書くことは多感なことなんだと彼女の本から感じます。自分や子どもへの眼差しに、常に好奇心があるけれど、大きく見せようというスタンスがまったく感じられず、心から興味があることしか書かない。彼女の日記も無欲だなと感じます。そんな誠実さがとても好きで、私もそういうことを大切に日記を書き続けたい。しばらくは、こっそりと自分のために日記を書く日々が続きそうです」『日記の練習』日々を記録した「日記の練習」と、その1か月間を振り返ってエッセイにまとめた「日記の本番」による、くどうさんの1年間の日記。「作家としての暮らしに慣れるまでのこの1年間しか書けない日記でした」。NHK出版1870円くどうれいんさん1994年、岩手県生まれ。作家。小説「氷柱の声」で第165回芥川賞候補に。著書にエッセイ集『わたしを空腹にしないほうがいい』『桃を煮るひと』『コーヒーにミルクを入れるような愛』、第一歌集『水中で口笛』などがある。※『anan』2024年10月2日号より。写真・小笠原真紀(くどうさん)中島慶子(本)取材、文・羽佐田瑶子(by anan編集部)
2024年09月26日株式会社オレンジページ(東京都港区)が月2回発行する生活情報誌『オレンジページ』は、創刊39周年を迎えます。2024年6月17日(月)発売、記念号の巻頭特集は「オレぺ的 推しレシピ」。毎号、数多くの料理を掲載している本誌で、読者に大好評だった企画や、SNSでバズった手法などを、さらにブラッシュアップしでお届けします。また、付録つき増刊も同時発売!紀ノ国屋とコラボした今回だけのオリジナルデザインの2WAY保冷ポーチつき・数量限定で、予約受付中です。『オレンジページ』2024年7月2日号 通常版増刊付録「紀ノ国屋×オレンジページ2WAY保冷ポーチ」『オレンジページ』編集長長谷川美保より創刊から39周年(サンキュー)を迎えることができ、ご愛読くださっている読者のみなさまには感謝の気持ちでいっぱいです。『オレンジページ』は「ほどよい手間でよりよい毎日を」がコンセプト。今後も、ちょっとしたコツや工夫で味わえるおいしさ、そのプロセス自体が楽しめるアイディアを散りばめ、繰り返し作りたくなるレシピを厳選してお届けしていきます!料理のみならず、家事、お金、美容などの生活テーマや、本や映画などわくわくするエンタメ情報……etc.新連載も続々始まる予定です。さまざまなアプローチで、読者のみなさまに「おいしい」と「楽しい」をシェアしていきますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。『オレンジページ』編集長長谷川美保■長谷川美保(はせがわみほ)上智大学卒業後、1997年株式会社オレンジページ入社。生活情報誌『オレンジページ』の料理テーマを中心に編集制作に携わり、「3行レシピ」「夢のでかプリン」「安うまゴージャスおかず」などの人気企画や、連載当時は画期的だった読者と共創する名物企画「感性いきいき・生活実験室」を担当。『絶対おいしいキャンプごはん』(ワタナベマキ)、『romi-unieのうちで作るからおいしいおやつ』(いがらしろみ)などムック本も多数手掛ける。『こどもオレンジページ』の立ち上げに関わり、2020年同副編集長、2021年『オレンジページ』副編集長、同デスクを経て、2024年より現職。3人の子育て中。家族でフェスに行きテント泊をしたり、スキーに出かけるなどのアウトドア好き。創刊39周年記念号『オレンジページ』2024年7月2日号2024年6月17日(月)発売通常版定価590円(税込)保冷ポーチ付き増刊特別定価1250円(税込)※数量限定オレンジページ』2024年7月2日号増刊■『オレンジページ』2024年7月2日号 増刊付録「紀ノ国屋×オレンジページ2WAY保冷ポーチ」について詳しくはこちら 【巻頭特集】オレぺ的 推しレシピ・コウケンテツさんちのThe定番!野菜たっぷり韓国ごはん・チキンカツ、ナポリタン、ハンバーグ!菱田屋流 満腹☆町洋食・火にかけたら、もうさわりませんいきなり煮でごちそう肉おかず・人気メニューがこの手軽さで!?しらいさんの「ポリ袋レンチン」がスゴすぎる!コウケンテツさんコウケンテツさんちのThe定番!野菜たっぷり韓国ごはん【新連載】「くどうれいんのいつだってまかない」作家・くどうれいんさん(※)の暮らしにはいつも〈おいしい〉ものがたくさん。そんなおいしいにまつわる、あれこれについて綴るエッセイ。初回タイトルは「それはまかない」。『オレンジページ』との出会いにも触れています。※1994生まれ。岩手県在住。著書にエッセイ集『わたしを空腹にしないほうがいい』(BOOKNERD)、『桃を煮るひと』(ミシマ社)、『コーヒーにミルクを入れるような愛』(講談社)など。★インタビュー「気になるあの人」:宮田俊哉さん(Kis-My-Ft2)※フルカラー 2ページ<このリリースに関するお問い合わせ先>〒108-0073東京都港区三田1-4-28三田国際ビル16F株式会社オレンジページ総務部 広報担当:遠藤 press@orangepage.co.jp 20240612『オレンジページ』39周年記念号.pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年06月12日JA全農は、産地直送通販サイト「JAタウン」に出店する「紀の里“旬”たより」で、キウイフルーツ「熟姫(うれひめ)」の販売を開始しました。「熟姫(うれひめ)」は、毎年収穫前の10月15日に全園地を巡回し畑の管理状態、園地調査を行い、収穫時に糖度が13.5度以上に達する園地の果実のみが「熟姫(うれひめ)」として販売される厳選されたキウイフルーツです。ジューシーな甘さの中に程よい酸味のアクセントがクセになり、キウイ本来の味をお楽しみいただけます。ご注文後追熟処理をしてお届けするため、お手元に届いて数日でお召し上がりいただけますので、この機会にぜひ、ご購入ください。キウイフルーツ「熟姫(うれひめ)」熟姫キウイフルーツ(約1.8kg:12玉入) : 発送時期:2月中旬頃から発送また、ツイッターアカウント「JAタウン【公式】」では、“熟姫キウイフルーツ約1.8kg、12玉入が1名様に当たるプレゼントキャンペーンを実施しています。【JAタウン】JAタウンは、全国農業協同組合連合会(JA全農)が運営する、ショッピングモールです。「おいしい日本と暮らそう。」をテーマに、「JAタウン」に出店する全国の農協(JA)などが、各産地で育まれた旬の農産物や特産品を、インターネットを通じてお客さまに直接お届けし、食を通じて豊かな暮らしの実現を目指しています。産地直送通販お取り寄せトップ|JAタウン : 【ツイッターアカウント「JAタウン【公式】」】「JAタウン【公式】」では、全国の産地の旬の農畜産物やお得なキャンペーンの情報を都度発信しています。 : 【ツイッタープレゼントキャンペーン概要】応募期間:令和4年1月21日(金)~1月28日(金)応募方法:「JAタウン【公式】」のツイートをフォロー&リツイート内容:熟姫キウイフルーツ約1.8kg、12玉入を1名様にプレゼント産地直送通販お取り寄せ|Twitterフォロー&リツイート キャンペーン(2022年1月21日3:00PM〜2022年1月28日2:59PM)JAタウン : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年01月21日