原作の発行部数が全世界で5,000万部を超え、いまなお世界中で絶大な人気を誇る北条司の「シティーハンター」を映画化する『劇場版シティーハンター(仮題)』の公開日が、このほど2019年2月8日(金)に決定。併せて、変わらぬ世界観が覗ける特報映像と新ビジュアルが解禁された。新宿を舞台に、法で裁けぬ悪と闘う冴羽りょうとそのパートナー・槇村香を描いた北条司の大ヒット漫画「シティーハンター」を原作とした本作は、現在の新宿でりょうと香が活躍する、完全新作ストーリーとなる。■追加キャストが続々決定!すでに、冴羽りょう役は神谷明、槇村香役は伊倉一恵というオリジナルキャストの続投が発表され、多くのファンを喜ばせたが、今回新たに野上冴子(声:一龍斎春水)、海坊主(声:玄田哲章)、美樹(声:小山茉美)という人気キャラクターと彼らのオリジナル声優キャストの再結集も決定した。またスタッフ陣は、こだま兼嗣総監督のもと、新たにキャラクターデザインにTVアニメ版で原画・作画監督を手掛けた高橋久美子、チーフ演出に佐藤照雄(「アイカツスターズ!」)、京極尚彦(「ラブライブ!」)らの参加が決定した。■待望の新映像&ビジュアル同時公開!さらに今回、約20年ぶりの新規アニメーション映像となる特報と新ビジュアルが同時公開。こだま総監督がこの特報のために絵コンテを描き下ろし、神谷さんが冴羽りょうに声を吹き込んだ本映像。名曲「Get Wild」に乗せて、冴羽りょうが銃を放つシーンや、お馴染みのキャラクターが登場する、疾走感溢れる映像となっている。新ビジュアルは、闇の中、赤い炎に照らされたかのような冴羽りょうがハードボイルドに描かれており、変わらぬ世界観に心躍る仕上がりとなっている。ついに動き出した本作について、神谷さんは「正直言うと冴羽りょうを演じられることの嬉しさと、あの頃のように演じることが出来るのだろうかという不安が半分半分です。でも、本当に動き出したというワクワク感はあります」と現在の心境を明かす。また、「シナリオを読ませていただいて、今回の映画の中にも、格好良いりょう、優しいりょう、おバカなりょうそしてちょっぴりエッチなりょうが出てきます」と明かし、「その千変万化する冴羽りょうを楽しむために、声はもちろん準備を怠らないようにしたいと思っています。とにかく、スタッフ一同来年2月8日の公開に向けて、緊張のうちにも充実したスタートを切れたと言ってよいと思います」とコメントしている。なお、8月3日(金)より本作の第1弾特典付きムビチケカードが上映劇場にて数量限定発売予定(一部劇場を除く)。特典は「伝言板キーホルダー」。駅前の伝言板に「XYZ」という暗号と連絡先を書き記すことで、シティーハンターに仕事の依頼をするという設定をそのままに再現されている。『劇場版シティーハンター(仮題)』は2019年2月8日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:リズと青い鳥 2018年4月21日より全国にて公開© 武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会
2018年08月02日Yさん夫妻が、妻の実家が所有していた敷地にヘアサロン兼住宅を建てたのは2015年の6月でした。妻は美容師歴20年近くで、夢はもちろん自分の店を持つことでした。「子育てしながら、ブランクなく仕事を続けさせてあげたかった」という夫の力強い応援もあって、夢を実現させました。近くに親が住み、子育ての協力を得られるのも安心だったそうです。■ クルマを運転しながらでも一目で分かる外観に敷地は155坪あって大きな家ができそうですが、夫妻が建てたのは小ぶりな平屋一戸建てでした。設計を担当した岡山森さんは、風の抜ける通路を挟む形で、住宅と店の入り口が向かい合う建物を計画。1階、2階の上下ではなく横並列の配置なので、行き来も快適そうです。外観はワインレッドのガルバリウムで、一見倉庫風です。「地元は皆さん車で移動。運転しながらチラ見で“あれやー!”と、すぐ分かる存在にしたかったんです」と妻。色は夫妻と建築家の岡山さんとで慎重に検討して決めたそうです。田園風景の中にあって、ワインレッドのガルバリウム鋼板で包み込まれた建物はなかなか目立つ存在です。あえてヘアサロンの看板を出さず、シンプルにまとめられているところが、潔くてカッコいいですよね。デッキが設置されている方が自宅です。間口をフルに生かしたデッキでは長女と岡山さんの長男が猛ダッシュ!■ サロンの大きな窓からは、光とのどかな借景も入るサロンの大開口の窓からはのどかな風景が広がり、ゲストも和めそうです。店舗は10畳ほどのコンパクトなスペースにしました。「完全予約制でマンツーマン対応。まずは自分ができる範囲で接客をこなしていきたい」と妻。店と自宅の玄関ドアは通路を挟んで斜めにずらし、あえて距離感をつくりました。サロンと自宅を区切る建物通路の床は黒っぽいレンガ敷きで、土間というより道路を思わせます。この地域特有の強い風は通路から抜けるようになっています。■ 店内はスモーキーカラーで個性をプラス妻はややスモーキーな色合いが好みなようで、店内の壁は渋めのピンク、トイレは壁を暗めのコバルトブルーで塗装しました。全体として店のイメージや個性につながっていますね。また、妻がこだわったのは、クールなトグルスイッチの採用です。オンとオフが手応えよく切り替わり、仕事に対する気持ちにもスイッチが入りそうです。■ 自宅はカラーも趣きも変えて気持ちにメリハリを自宅に入ると、玄関ホールから回り込んだ位置にLDKがあります。ドアを開けても生活の様子が直接見えない工夫が取られていました。また寝室などプライベートな空間は店側からいちばん遠い場所に置きました。店とは違い白をベースとした内装は、ほたて漆喰の壁や無垢材が生かされナチュラルな志向が伝わってきます。「店と自宅は同じ建物。気持ちを切り替えるために雰囲気を変えたかった」と妻。仕事が終わり、扉を開ければホッとできる住まいが待っています。LDKの主役は、妻の要望と趣味を存分に生かしたキッチンです。妻と建築家の岡山輝子さんとで綿密に打ち合わせし、壁面は人気のサブウェイタイルを貼り、さらに目地の色にもこだわって仕上げた空間です。木と鉄を組み合わせて見せる収納を意識した棚を造作で取り付けたことで、カフェ風に仕上がりました。長いカウンターはその半分をテーブル仕様にしてダイニングスペースに。あとの半分はソファと接し、リビングと一体化させています。キッチンからデッキにも目が届き、コミュニケーションの取りやすさは格別です。キッチンは2列配置で、カウンター下に家電などを収納しています。「できるだけ時間にゆとりを持ちたいと、前々から憧れていた大容量の食洗機も導入できて満足。わざわざ大阪のショールームに輝子さんと足を運んでチェックしたんですよ」と妻。■ 夫の書斎は外から出入りするつくりにしたことで「おこもり感」が建物の西側に突き出た部屋は、夫の小さな書斎です。内部でつなげず外から出入りする点がユニーク。「わざわざ行くことで、おこもり感が増して落ち着きます」と夫。洗面室には実験用シンクを採用。小物をたくさん置ける棚も造作しました。南東側にあるのは子ども室。一面に貼られた壁紙は輸入品をセレクトしました。プリントされたフレームに写真を貼ってディスプレイできる楽しみもあります。いかがでしたか?自宅兼ヘアサロンが同じ建物でありながら絶妙に分離し、仕事もプライベートも順調なYさん一家の素敵な暮らしでした。もっと詳しく見たい方は、ぜひ『住まいの設計2017年3・4月号』も参考にしてみてくださいね。設計/a.un建築設計事務所撮影日紫喜政彦
2018年04月13日「シティーハンター」の新作アニメーション映画『劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>』の制作が決定。2019年2月8日(金)に全国の劇場で公開される。TVアニメ30周年記念、新作アニメーションとして復活原作は、1985年に「週刊少年ジャンプ」で連載がスタートした漫画『シティーハンター』。超一流の射撃の腕を持つ裏社会No.1の始末屋(スイーパー)だが無類の女好きの冴羽獠と、依頼人の女性に手を出そうとする獠には100tハンマーで制裁しながらも、仕事のパートナーとして獠を支える相棒の槇村香。2人のシティーハンターが新宿を舞台に様々な依頼を受け、法で裁けぬ悪と闘う様を描くハードボイルドアクションコメディだ。連載スタートから2年後の1987年にはサンライズ制作、読売テレビ・日本テレビ系列でTVアニメが放送開始されると、シリーズ140話、スペシャル3作に加え、劇場版3作を数える大ヒットアニメーションに。今回はこのTVアニメの30周年を記念して、完全新作ストーリーの長編アニメーション映画として復活する。冴羽獠や槇村香、海坊主、美樹といったおなじみの「シティーハンターファミリー」が再結集する他、時代の寵児・御国真司、武器商人のヴィンス・ イングラードなど、新キャラクターも登場する。オリジナルキャスト再び冴羽獠役の神谷明と槇村香役の伊倉一恵に加えて、野上冴子役の一龍斎春水(麻上洋子)、海坊主役の玄田哲章、美樹役の小山茉美ら、TVアニメからのオリジナルキャストが集結。また、アニメーション制作を引き続きサンライズ、総監督をTVアニメと過去の劇場版「シティーハンター」で監督を務めたこだま兼嗣が担当する。脚本には、「妖怪ウォッチ」でシリーズ構成・脚本を務めた加藤陽一が本作でシリーズに初参加する。『キャッツ♥アイ』の美人三姉妹が登場さらに、『シティーハンター』の原作者・北条司の連載デビュー作である『キャッツ♥アイ』から、キャッツアイ三姉妹が登場。『キャッツ♥アイ』は、瞳、泪(るい)、愛の美人三姉妹が「怪盗キャッツアイ」として暗躍するラブアクションで、1981年の発表以降、漫画・TVアニメ共に世界中でヒットした作品だ。『劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>』では、北条司自らのアイデアにより"海坊主と美樹が働く『喫茶キャッツアイ』のオーナーだった"という驚きの事実も明らかになる。声優は瞳役に戸田恵子、愛役に坂本千夏とオリジナルキャストが続投。戸田恵子は泪役も演じ、一人二役となる。ゲスト声優に飯豊まりえ&チュートリアル徳井ゲスト声優として、若手女優の飯豊まりえ、お笑いコンビ・チュートリアルの徳井義実が参加。声優初挑戦となる飯豊まりえは、ゲストヒロインとして、冴羽獠にボディーガードを依頼する女子大生モデルの進藤亜衣を、徳井義実は個性的なファッションデザイナー、コニータを担当する。TM NETWORK「Get Wild」がエンディングテーマエンディングテーマは、TM NETWORKの「Get Wild」。「シティーハンター」の代名詞ともいえる楽曲が、作品をより一層盛り上げる。北条 司「“あの頃のまま”の『シティーハンター』が蘇るのではないか」原作者の北条 司は、制作発表に合わせて次のようにコメントを残している。「『シティーハンター』は僕が若い頃に描いた作品です。若気の至りなど、いろいろなものがこの作品の中にはあるので、今の僕には当時と同じ感覚で『シティーハンター』を描くことは難しいなと思っています。でも、アニメーションならそれができる。総監督はこだま(兼嗣)さんなので、ツボを押さえた面白い作品になると確信しております。しかも、神谷明さん、伊倉一恵さんも出演されるので、“あの頃のまま”の『シティーハンター』が蘇るのではないかと期待しています。ファンの方に楽しんでいただけるのが一番なので、それに応えられるように制作陣には頑張っていただければと思います。僕ももちろん協力させていただきますが、みなさんと一緒に楽しみたいと思います」“シティーハンター”の世界を体感、4D上映決定また、公開からの好評を得て、3月1日(金)より『劇場版シティーハンター 』の4D版(4DX/MX4D)の上映が決定。4D版で鑑賞すると、その迫力は倍増すること間違いない。一度鑑賞した人も、より一層シティーハンターの世界を楽しめるはずなので、気になる人は早めにチェックを。フランスで「シティーハンター」が実写化!「シティーハンター」がフランスで実写化。主人公リョウが “Nicky Larson”の名で親しまれている事から、映画タイトルも『 Nicky Larson(原題)』と名付けられた。公開直後から“ビジュアルがリアルすぎる”と話題の本作には、リョウや香はもちろん、海坊主も登場。本作お馴染みのお色気シーンもユーモアを交えて再現されているようだ。なお日本でも2019年に公開される予定だ。作品情報『劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>』公開日:2019年2月8日(金)原作:北条司総監督:こだま兼嗣(「シティーハンター」「名探偵コナン」)脚本:加藤陽一(「妖怪ウォッチ」)キャスト:神谷明、伊倉一恵、飯豊まりえ、山寺宏一、一龍斎春水、玄田哲章、小山茉美、大塚芳忠、徳井義実(チュートリアル)アニメーション制作:サンライズ
2018年03月22日北条司の大ヒット漫画「シティーハンター」が、新作アニメーションとして映画化されることが決定。冴羽りょう役は神谷明、槇村香役は伊倉一恵とTVアニメからのオリジナルキャストが継続して演じ、2019年初春に公開を予定している。■「シティーハンター」とは?1985年に「週刊少年ジャンプ」で連載開始し、発行部数5,000万部超、いまなお世界中で絶大な人気を誇る漫画「シティーハンター」。新宿を舞台に様々な依頼を受け、法で裁けぬ悪と闘う「シティーハンター」こと冴羽りょう。超一流の射撃の腕をもつ、裏社会No.1の始末屋(スイーパー)だが、無類の女好き。相棒の槇村香は依頼人の女性に手を出そうとするりょうを時に撃退しつつも、仕事のパートナーとしてりょうを支え成長していく。そんな2人の活躍を時にハードボイルドに、時にコメディチックに描いた。1987年にTVアニメが放送開始され、シリーズ140話、スペシャル3作に加え、劇場版3作を数える大ヒット。またジャッキー・チェン主演で実写映画化されるなどこれまで様々な展開もされている。■『劇場版シティーハンター』(仮題)は完全新作ストーリー!そして来年公開されることが決定した映画は、現在の新宿を舞台に、りょうと香が活躍する完全新作ストーリー。また、冴羽りょう役は神谷明、槇村香役は伊倉一恵というTVアニメからのオリジナルキャストが継続して演じることも決定したほか、アニメーション制作も引き続きサンライズが担当し、総監督としてTVアニメと過去の劇場版「シティーハンター」で監督を務めたこだま兼嗣、脚本は「妖怪ウォッチ」でシリーズ構成・脚本を務めた加藤陽一が本作に初参加する。映画化発表と同時に、原作者の北条氏が本作のために新たに描き下ろした第1弾ビジュアル、制作決定を記念したお馴染みのあの曲「TM NETWORK」の「Get Wild」が流れるスペシャルムービーも公開された。■劇場版関連情報もチェック!3月24日(土)・25日(日)に東京ビッグサイトにて開催される「AnimeJapan 2018」にて、『劇場版シティーハンター』の展示を実施。アニプレックスブース、バンダイナムコ グループ(サンライズ)ブース、ytv(読売テレビ)ブースで第1弾ビジュアルの展示に加えチラシを配布する。そして、本作の制作決定を記念し、冴羽りょうの誕生日である3月26日(月)に北条氏の新規描き下ろしイラストが表紙となっている「シティーハンター冴羽りょう×ぴあ」の緊急発刊が決定。伝説のスイーパーがたどった軌跡を原作、アニメから徹底的に解析。プロファイルをはじめ、全神業ショット、全もっこり、全ハンマーシーンをコレクションなど内容満載だ。■キャスト・スタッフコメント到着(一部抜粋)神谷明(冴羽りょう役)僕の中にはずっと冴羽りょうが生き続けていました。1999年のテレビスペシャルから20年が経ち、このような形でりょうと香、2人の「シティーハンター」にもう一度逢えるなんて感激です!伊倉一恵(槇村香役)えっ、また100トンハンマーを振り回せるんですか!?20年経って再び香の声が出来るなんて、なんて幸せ!!しかも北条先生の絵を見る限り、静かに収まってない気配。大暴れ出来る体力はあるのか少々心配ですが、気持ちはすでに香です。はぁ、もう待ちきれない!北条司(原作)「シティーハンター」は僕が若い頃に描いた作品です。若気の至りなど、いろいろなものがこの作品の中にはあるので、いまの僕には当時と同じ感覚で「シティーハンター」を描くことは難しいなと思っています。でも、アニメーションならそれができる。総監督はこだま(兼嗣)さんなので、ツボを押さえた面白い作品になると確信しております。しかも、神谷明さん、伊倉一恵さんも出演されるので、“あの頃のまま”の「シティーハンター」が蘇るのではないかと期待しています。こだま兼嗣(総監督)まさか30年経って再び関わるようになるとは考えてもいませんでした。しかし、頭の中では時間が止まっていて、すべてが昨日のことのように、冴羽りょうや槇村香が勝手に動き出しました。自分でもビックリです。なによりこの作品は楽しいのです。ハードボイルドあり、アクションあり、ギャグあり、演出として、これほどやりがいのある作品にはそうそう巡り会えません。お話があったとき、二つ返事で引き受けました。あの頃と変わらぬ冴羽りょうが皆さんの前に帰ってきます。楽しみにしていてください。『劇場版シティーハンター(仮題)』は2019年初春、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2018年03月19日樋口真嗣(『シン・ゴジラ』)が総監督を務める最新作「ひそねとまそたん」の発表会見が12月3日(日)、「東京コミックコンベンション2017」が開催中の千葉県・幕張メッセで行われた。オリジナルのテレビアニメーションとして2018年に放送される予定だ。『ローレライ』『日本沈没』、そして『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』といった話題作を手がけ、昨年、社会現象を巻き起こした『シン・ゴジラ』では、庵野秀明総監督とともに第40回日本アカデミー賞の最優秀監督賞に輝いた樋口監督。その最新作発表の場に選ばれたのが、アメリカから上陸したポップカルチャーの祭典“東京コミコン2017”だ。ドラゴンがコスプレをしたら?奇想天外なオリジナルストーリー主人公は航空自衛隊の岐阜基地に勤務を始めた新人、甘粕ひそね。彼女の仕事は、基地に秘匿された戦闘機に擬態するドラゴン「OTF(変態飛翔生体)」に乗り込み、ドラゴンを大空高く舞い上げる飛行要員…という設定だ。国家的な命運を左右するとも言われるドラゴンには、 はたしてどんな秘密が隠されているのか?そんな本作の奇想天外な発想について、樋口監督は「昔から日本にいる不老不死のドラゴンが、戦闘機のコスプレをして、空を飛んだらどうなるか考えていた」と誕生秘話を明かした。ちなみに、タイトルにある“まそたん”はドラゴンの名前だという。脚本は「あの花」の岡田麿里!さらに豪華スタッフが結集!“あま絵”の青木俊直がキャラクター原案シリーズ構成(脚本)を手がけるのは、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の岡田麿里。「以前、岡田さんと別の企画を開発していて、それは流れてしまったが、お互い『このまま、さようならは嫌ですね』って思いがあって。岡田さんにも温めていた話があって、(会話の)キャッチボールをするなかで、岡田さんとならできるかなと。岡田さんにアニメというフィールドに引きずり込まれたのが最大の理由」(樋口監督)。この日の会見には樋口監督をはじめ、キャラクター原案の青木俊直氏、モンスターコンセプトデザインを手がけるコヤマシゲト氏、アニメーション制作を担当する「ボンズ」の代表取締役である南雅彦氏が出席した。樋口監督は、青木氏がウェブで公開した「連続テレビ小説 あまちゃん」モチーフの“あま絵”に「惚れた」そうで、「この絵が動き、物語性が付いたら、すごいだろうなと。それなら、手描きのアニメーションがいいなと思った」と映像面での構想について語った。『シン・ゴジラ』の次、なぜテレビアニメ?樋口総監督は、会見の締めくくりとして、新たな挑戦としてテレビアニメを選んだ理由を以下のように語った。「昨年の『シン・ゴジラ』で、劇映画については突き詰めてしまった感があり、同じことをしても縮小再生産にしかならないと思った。今の自分が何をしたいか、何ができるか…。その可能性として、いちばんやりたいのがアニメーションという形態だった」今後、声優陣の発表も待たれるが「無理を言って、声を先に録るプレスコを採用し、すでに3~4話分、収録している。もちろん、絵も作っています」とファンの期待をあおっていた。「ひそねとまそたん」は2018年放送決定。(text:cinemacafe.net)
2017年12月03日三浦しをんの小説を原作に、井浦新主演で描く大森立嗣監督最新作『光』が、イタリア・ローマで開催される「第12回ローマ国際映画祭」のオフィシャル・セレクションに公式招待されることが決定。今回の決定を受け、井浦さんと大森監督から喜びのコメントも到着した。本作は、映画化・アニメ化もされた「舟を編む」の原作者・三浦氏の作品群で、徹底的に人間の闇を描き、ファンの中で特別な評価を得ている同名小説が原作。これを今回『さよなら渓谷』『まほろ駅前』シリーズの大森監督がメガホンをとり、かねてからの競演を望んでいた井浦さんと瑛太、さらに長谷川京子、橋本マナミらを迎え映画化。25年前、消滅したはずの「罪」を携えて、やってきた男の目的とは…。心に潜む闇を徹底的に描いた、苛烈なる人間ドラマが誕生した。そんな本作が、この度10月25日~11月5日(現地時間)に開催される「第12回ローマ国際映画祭」への公式招待作品に決定。世界3大映画祭のひとつであるベネチア映画祭に対抗して、2006年より開催されたローマ国際映画祭は、世界的な映画スターが参加し、国際色豊かでありながら、一般市民が審査を行う市民参加型の映画祭であることでも有名。近年では、2014年に三池崇史監督作『神様の言うとおり』(福士蒼汰主演)がコンペティション部門に出品され、三池監督には日本人として初めて特別賞“マーベリック賞”が授与。また昨年は、西川美和監督の『永い言い訳』(本木雅弘主演)がオフィシャル・セレクションに招待されている。大森監督は「この度ローマ国際映画祭に映画『光』が選ばれたこと大変嬉しく思います。僕にとってこの『光』という映画は特別な想いがあります。理性の外側の生命の輝きを撮りたいと思っているのに、自分が自分に収まったり、映画の枠に収まっているわけにはいかなかったからです。ですから本当に国際映画祭に選んでいただいて嬉しいのです」と今回の決定に喜びのコメントを寄せる。また井浦さんも「この『光』という作品は、日本人にしか感じ取れない世界観ではなく、世界中の人間の本質だったり、生き物であれば必ず感じ得られるものが、封じ込められていると思います」と世界でも通用する作品だと語り、「ローマの皆さんがどんなことを感じるのか、とても興味があるし、楽しみにしています。この映画を観た人たちの中にあるそれぞれの光というものを感じて、探してもらえるきっかけになれば嬉しいです」と話している。『光』は11月25日(土)より新宿武蔵野館、有楽町スバル座ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年09月27日今月末で芸能界を引退するアイドルグループ、カントリー・ガールズの嗣永桃子がこのほど、卒業前夜の29日(19:30~20:30)に放送される文化放送のラジオ特番『嗣永桃子のぷりぷりプリンセス~ももちフォーエバー~』の収録を、東京・浜松町の同局で行った。今回の特番は、2009年から2014年まで同局で放送されていた『Berryz工房 嗣永桃子のぷりぷりプリンセス』を3年ぶりに復活するもの。これまでの芸能生活を振り返りながら、卒業を目前に控えた現在の心境を語る。収録冒頭では「ラジオでの初めてのレギュラーが文化放送さん。2004年4月で、まだ12歳、中学1年生になったばかりでした。よく出演させようと思いましたよね。公共の電波を通じて『給食で何を食べた』とか『宿題が大変だった』とかしゃべっていたわけですから(笑)」と、デビュー当時の思い出を述懐。また、「最近、好きなアーティストさんのライブが大阪であって、その公演を見るために初めて"遠征"したんですよ。初めて新幹線の切符を一人で買うという体験をしたり、想像以上に大変だったんですけど、想像以上に楽しかったんです。『私のライブでもファンのみなさんはこういう思いをしながら会いに来てくれたんだな』と。そういうことが最後のライブの前に分かって良かったですし、『遠くからはるばる来てよかったな』と思ってもらえるようなライブにしたいです」と、30日のラストライブに向けた思いを語っている。ほかにも、「ももちはア・イ・ド・ル」「ももち!ハッピーワード工房」など、レギュラー放送時の名物コーナーも展開。番組の終盤には、芸能界"卒業"にあたってのメッセージをファンに向けて語る。
2017年06月21日第71回毎日映画コンクール表彰式が15日に神奈川県内で行われ、日本映画大賞に輝いた『シン・ゴジラ』の樋口真嗣監督、『この世界の片隅に』(日本映画優秀賞)の片渕須直監督、女優ののん、『君の名は。』(アニメーション映画賞)の新海誠監督が出席した。夢の中で入れ替わった男子高生・瀧と女子高生・三葉の恋と奇跡の物語を描いた『君の名は。』の新海監督は、興行収入242億円を超え、世界中で爆発的ヒットを続けていることに、「誰もここまでとは想像していなかった」と驚きつつも、「たまたま多くの人が観たいと思った映画を、たまたま僕たちが出すことができた」と冷静に分析。アニメ制作は1本につき早くても3年はかかるそうで、「いま44歳だから、あと20年として何本作れるんだろうと思うと、次に1,800万人が観てくれるかはわからないけど、1本1本が全力で命がけですね」と語ると、次回作は2019年を目標に構想を練っていることを紹介。また、本作で声優を務めた神木隆之介について、「主役続投はいまのところイメージしていない」と言いながらも、三葉役の上白石萌音、音楽を担当した「RADWIMPS」とも「もう一度お仕事でご一緒したい」と期待を寄せた。クラウドファンディングで制作費3,622万4,000円を集め、第二次世界大戦中の広島・呉を舞台に、激化していく世の中で日々を大切に生きる女性・すずの暮らしを描いた『この世界の片隅に』は大藤信郎賞、音楽賞も受賞。片渕監督は「この題材から、本来は及びつかない結果」というヒットぶりや、本賞をはじめとした各映画祭での受賞歴に目を丸くし、「ご覧になって認めていただいたことは有り難い」と嬉しさをにじませた。主人公の声を務めたのんは「素晴らしい作品というのは前から確信していた」と胸を張ると、「監督、スタッフ、キャスト、観てくださった方みんなでこの映画を広めて、みんなで賞をいただいたようで、すごく嬉しく興奮しています」と喜び、「人は笑えることがあれば明日が見えるという力強いメッセージに感動しました」と感想も伝えた。フルCGによる特撮ゴジラ映画として庵野秀明が総監督、樋口が監督を務め、長谷川博己、竹野内豊、石原さとみなど総キャスト329名が出演し、興行収入82億円を突破した『シン・ゴジラ』は、美術賞、女優助演賞(市川実日子)も受賞。樋口監督は、「この重たいトロフィーを持っていると、60年前に我々の先輩がゴジラの映画を作り続けてくれたおかげなんだなと思います。そして、それ受け継いで我々が日本を舞台に本気で作った結果だと思います」と誇りを胸に抱き、「感謝しています」と謝辞を述べた。(text:cinemacafe.net)■関連作品:この世界の片隅に 2016年11月12日より全国にて公開(C) こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会
2017年02月15日アイドルグループ、カントリー・ガールズの嗣永桃子が27日、都内で行われた新型アーケードゲーム『マジシャンズデッド』のセレモニーイベントに、超魔術師のMr.マリックとともに出席した。超能力者と魔法使いの戦いをテーマとした同ゲームにちなみ、超能力者代表としてとしてイベントに出席したMr.マリックが、魔法使い代表の嗣永にパワーを送ってスプーンを曲げさせたり、嗣永を宙に浮かせる超魔術を生披露。宙に浮いた嗣永は「普段、存在自体が浮いているって言われるんですけど、実際に浮けてビックリしました」と目を丸くした。イベント終了後、改めて浮いた感想を聞かれた嗣永は「糸もなく浮いていたんですけど、ただただ腹筋が鍛えられるというか。自分の力で状態を起こしているのかなと思ったんですけど、特に何も意識しないまま、勝手に浮いていました」と語り、仕込みだったのではないかと報道陣から疑いの目を向けられると「それは大人の悪いところだと思いますよ(笑)。本当に浮けたので、皆さんに体験していただきたいくらいです」と必死に話した。また、現在ライブツアー中の嗣永は、去年10月に声帯ポリープ治療のため一時活動休止していたが、「もう完全に回復しまして、私の美声がライブ会場に響き渡る状態です」と嗣永節で完全復活を宣言し、「たくさんのご心配をおかけしまったんですけれども、これからもこの元気な歌声で世界中をハッピーにしていきたいと思います」と意気込んだ。なお、24歳のお年頃な嗣永は、いい男性はいないか聞かれると「やっぱりももちはみんなのアイドルですから、マリックさんが目をハートマークにしてニヤニヤしながら、サングラス越しに見ている気がするんですけど、ももちはみんなのアイドルなので、特定の男性というのはないですね」と話し、いつかは結婚したいか聞かれると「永遠のアイドルだからなあ。世界樹が悲しんじゃいますからねえ」とキャラを貫いていた。
2016年05月27日米Intelは21日(現地時間)、同社の元CEO兼会長のアンディ・グローブ氏が死去したと発表した。79歳だった。死因は明かされていない。アンディ・グローブ氏は、ハンガリー出身のユダヤ系米国人で、ナチス・ドイツ占領下を生き抜き、旧ソ連による弾圧から逃れ、1956年から1957年に米国へ移民。カリフォルニア大学バークレー校で化学工学の博士号を取得し、フェアチャイルドセミコンダクターに入社した。1968年にロバート・ノイス氏とゴードン・ムーア氏が立ち上げたIntelに3番目の社員として入社。1979年に同社社長に就任。その後、1987年~1998年までCEO、1997年~2005年まで会長を務めた。Intelを世界最大の半導体メーカーにまで成長させるとともに、PC普及の立役者とされる。Intel CEOのブライアン・クルザニッチ氏は、「アンディは何度となく不可能を可能とし、数世代にわたる技術者や起業家、ビジネスリーダーに影響を与えた」とコメント。このほか、ビル・ゲイツ氏やティム・クック氏も追悼のツイートを投稿している。
2016年03月22日Citrixは1月20日(米国時間)、キリル・タタリノフ(Kirill Tatarinov)氏を同社の社長兼CEOに任命したと発表した。同氏は1月25日付けで社長兼CEOに就任する。同氏は直近では、マイクロソフト ビジネス ソリューション事業部(MBS)のエグゼクティブ プレジデントとして、Microsoft Dynamics の研究開発、セールス、マーケティングならびに運用の職務を担っていた。2002年にマイクロソフトに入社する前は、BMC Softwareでシニア・バイスプレジデントと最高技術責任者(CTO)を務め、 BMC入社前は、Patrol Softwareを共同創業者として起こし、チーフ アーキテクト、研究開発部長も担っていた。同氏は「このような素晴らしい時期に、Citrixの一員となれることを大変光栄に思います。Citrixはワールドクラスのブランド、革新的な製品、およびGlobal 500の99%を含む膨大な導入基盤を有する象徴的な企業です。Citrixはデジタルビジネスの成功の鍵です。すべての業界、地域にわたり、安全なアプリケーションおよびデータの配信は、あらゆる規模の企業にとって戦略的に不可欠です。Citrix のリーダーや、従業員、世界中のパートナーの皆さまと共に、イノベーションの限界を押し上げ、より大きな価値を創造していけるものと期待しています」とコメントしている。
2016年01月21日幻冬舎は6月30日と7月1日に、サッカーの川島永嗣選手を講師に迎えたセミナーを、東京都渋谷区で開催する。川島永嗣選手は、大宮アルディージャ、名古屋グランパス、川崎フロンターレを経てベルギーリーグへ移籍し、現在は名門スタンダール・リエージュに在籍している。サッカーワールドカップは、南アフリカ、ブラジルの2大会に出場した。6月30日の「GINGER STYLE セミナー」は女性限定のセミナーで、「世界共通のコミュニケーション」をテーマに行う。7カ国語を操る川島選手が、「語学とは」「学習方法」「生活や文化への適応」「視野の広げ方」「気持ちの継続のしかた」「夢」をキーワードに、自身が実践してきたことを語る。7月1日には、GOETHE Biz salon(ゲーテ ビズ・サロン)のイベント「世界で闘う」を開催。川島選手はサッカー選手として活躍する傍ら、金融、不動産、経営についても学んでいる。ここまで貧欲に学び続けているのは、世界で闘う中で得た「気付き」があったからであるという。セミナーでは、川島選手が身につけたコミュニケーションのための「語学」、最高のパフォーマンスを発揮するための「準備」、自分のゆくべき道を選ぶ「決断」、尽きることのない「情熱」などのスキルをどのように身につけていったのかを語る。両セミナーとも、会場はクラシカ表参道。GOETHE Biz salonへの参加費は4,000円~で、申し込みには会員登録が必要となる。GINGER STYLEセミナーへの参加費は3,500円(一般価格)となっている。共に税込み。
2015年06月11日米AMDは8日(現地時間)、同社の社長兼CEO(chief executive officer:最高経営責任者)にLisa Su(リサ・スー)氏を任命したと発表した。マサチューセッツ工科大学で博士号を取得したLisa Su氏は、IBMやFreescale Semiconductorといった企業で要職を歴任。その後、2012年にAMDに入社し、これまでグローバル事業部のシニアバイスプレジデント兼ジェネラル・マネージャーや、COO(chief operating officer:最高執行責任者)を担当してきた。また、これまで社長兼CEOを務めてきたRory Read(ロリー・リード)氏は退任後も顧問として2014年末までAMDにとどまり、AMDをサポートするという。
2014年10月09日東海道新幹線「こだま」は各駅に停まるから時間がかかる。しかし、「ぷらっとこだま」を使うと、かなりお得な料金で乗れるからありがたい。そこで、東京発「こだま」の時刻を眺めてみたら、同じ駅間でも所要時間が短い列車と長い列車があった。車両の性能に大きな違いはないはず。これはどういうことだろう? 今回も列車ダイヤで謎を解こう。早速、東海道新幹線の時刻表を表示させてみよう。注目したい列車は、「こだま631号」「こだま633号」だ。新横浜駅と小田原駅の発車時刻を比較してみる。赤い丸の部分を比較すると、「こだま631号」は新横浜駅6時52分発、小田原駅7時8分発で、その差は16分だ。ところが、「こだま633号」は新横浜駅7時15分発、小田原駅7時36分発で、その差は21分である。ここだけを見ると、「こだま633号」は「こだま631号」より5分遅いと思ってしまう。JTB時刻表によると、「こだま631号」の車両はN700系、「こだま633号」の車両は700系だ。性能はちょっと違うけれど、同じ駅間で走行時間が5分も違うとは考えにくい。この時刻表の表示にはトリックがある。小田原駅の時刻は「発車時刻」だけで、「到着時刻」は表示されていない。「こだま631号」も「こだま633号」もスピードはほぼ同じ。だから所要時間も同じはず。じつは、「こだま633号」は小田原駅で5分間停車している。だから発車時刻だけを比較すると、所要時間に5分も差があるように見えるのだ。この謎は、列車ダイヤを描画させると理解できる。「こだま631号」は小田原駅に停車するとすぐに発車する。「こだま633号」は、実際には7時31分に到着し、「のぞみ203号」と「ひかり461号」に追い越された後、7時36分に発車する。これで、「速いこだま」「遅いこだま」の謎が解けた。ところで、ここでもうひとつの謎が生まれる。時刻表には小田原駅の発車時刻しか掲載されていない。だから、当連載で使用している列車ダイヤ描画ツール「OuDia(おおゆうだいや)」に対しても、発車時刻しか入力しなかった。しかし、ダイヤを表示させると、列車を表す線は発車時刻ではなく到着時刻を示している。これが、「OuDiaが作るダイヤ」と「折れ線グラフ」の違いだ。エクセルで折れ線グラフを作ると、表に入力した数値に合わせて線が描かれる。だからエクセルでも列車ダイヤを描ける。しかし、「OuDia」には列車の所要時間を計算し、到着時刻を推測する機能がある。他の列車と比べて発車時刻が遅い列車がある場合、「停車時間が長い」と判断し、到着時刻を推定してダイヤを描いてくれるのだ。すごい。人工知能か? と思うかもしれないけれど、しくみは簡単だ。「OuDia」は、複数の列車の時刻が入力されたときに、駅間の列車の時刻を比較して、最も短い所要時間を基準とする。たとえばA駅とB駅について、発車時刻の差が2分・3分・4分の列車があったとすると、基準となる最短の所要時間は2分となる。このとき、A駅の発車時刻を「10:00」、B駅の発車時刻を「10:04」と入力すると、「OuDia」は所要時間の2分を基準として、B駅の到着時刻を「10:02」と判断する。ダイヤ上でこの列車は「2分間停車」するように描かれるというわけだ。到着時刻がわかれば、列車の追い越しや単線の駅で列車がすれ違う様子もダイヤに現れる。当連載第7回で紹介した相模鉄道のダイヤも、この機能のおかげで追い越し駅が明らかになった。ちなみに、「基準となる所要時間」は、駅を表す線の間隔にも反映される。駅の間隔は距離ではなく、最短所要時間によって自動的に決まる。だから「OuDia」では、駅間距離の数値を入力する必要はない。この考え方は、方眼紙で列車ダイヤを描画するときにも応用できる。最短所要時間のみで走り、追い越しもなく、単線の待ち合わせもない列車は、ダイヤ上でまっすぐな線になる。ただし、この考え方は、「すべての列車の性能が同じ」という前提になっている。路線によっては、電車だけでなくディーゼルカーや貨物列車も走る。実際にスピードが遅い列車もあるだろう。その場合は個別に各駅の到着時刻を指定する。これで列車ダイヤの線の傾きが変わり、スピードの違いがわかりやすくなる。「最短所要時間を基準とする」機能によって、「OuDia」は列車ダイヤ描画ツールの定番となった。この「OuDia」は、Windows対応のフリーウェアだ。作者「take-okm」氏のサイトから無料でダウンロードできる。そして「OuDia」は16ビットPC時代のフリーウェア「WINDIA」がヒントになっている。「WINDIA」の作者「ふゆき」氏にも、この場を借りてお礼申し上げる次第である。
2014年07月20日昨年『こだまでしょうか』がACジャパンのCMで取り上げられ、流行語大賞にもノミネートされるなど、大きな注目を集めた詩人・金子みすゞ。その作品とクラシックの名曲を組み合わせるコンサート「金子みすゞ 詩の世界」が、5月に東京で開催される。「金子みすゞ詩の世界」の公演情報明治36年生まれ・山口県出身の金子みすゞは、大正末期から昭和初期にかけて活躍した童謡詩人。26歳で亡くなるまでに書かれた詩は500編以上。自然とともに生き、小さないのちを慈しむような作風が特徴だ。そんな人の心に素直に呼びかる金子みすゞの詩に、ベートーヴェンやシューマン、ブラームスの音楽を組み合わせるコンサートが「金子みすゞ 詩の世界」。声に出して語ることで音楽として響く金子みすゞの詩と、クラシックの名曲が呼応するひととき。詩の朗読は中井美穂、演奏は長谷川陽子(チェロ)、仲道祐子(ピアノ)が担当する。「金子みすゞ 詩の世界」は、5月15日(火)に東京オペラシティで開催。チケットの一般発売は、1月21日(土)10時より。また一般発売に先駆け、チケットぴあではインターネット先行先着プリセールを1月20日(金)23時まで受付。●金子みすゞ詩の世界【日時】5月15日(火) 13:30開演【会場】東京オペラシティコンサートホール:タケミツメモリアル(東京都)【出演】チェロ:長谷川陽子ピアノ:仲道祐子朗読:中井美穂
2012年01月16日