突然始まって、なかなか止まらないこともある、しゃっくり。しゃっくりの止め方は『息を止める』『水を飲む』など、科学的根拠はないものの昔から効くといわれている方法がいくつかあります。愛犬の前でしゃっくりをしたら?ラブラドールレトリバーのサリーくんの飼い主(sullytheblacklab)さんは、家でくつろいでいる時にしゃっくりが出始めました。ちょうどその時、彼女のすぐそばにサリーくんがいたのだそう。飼い主さんがサリーくんの前でしゃっくりをしたのはこの時が初めてで、サリーくんは彼女の異変にすぐに気付きます。驚いたような表情を見せるサリーくんに彼女は「ママはしゃっくりが出ているけれど、大丈夫よ」と声をかけました。すると次の瞬間…!サリーくんがとった行動がこちらです。@sullytheblacklab First time I’ve ever had hiccups in front of him #labradorretriever #labsoftiktok #funnyanimals #cute #fypシ゚viral ♬ original sound - Sully The Black Lab「大変だ!ママがおかしくなっちゃった!」まるでそう思っているかのように、ソファの上で飛び跳ねて、部屋の中を走り始めたサリーくん。飼い主さんはあわてて「サリー、やめなさい。自分のベッドに行って。落ち着いて」とサリーくんをなだめようとします。「私のしゃっくりがサリーをズーミーモードにした」とつづられた動画には、さまざまな反響が上がりました。ズーミーとは犬が突然走り出したり、回り出したり、飛び跳ねたりすることをいいます。・しゃっくりを聞いた時の彼の表情で吹き出した!・サリーはあなたをびっくりさせて、しゃっくりを止めようとしたんじゃないかな?・大笑いした!我が家のラブラドールレトリバーもまったく同じことをするよ。なぜか飼い主さんのしゃっくりによってズーミーを始めたサリーくんですが、そのおかげでしゃっくりは止まったそうです!サリーくんがしゃっくりを止めようとしたのかどうかは分かりませんが、結果的には彼のお手柄でしたね。[文・構成/grape編集部]
2023年08月28日時と場所に関係なく、突然起こる『しゃっくり』。横隔膜がけいれんすることによって起こるといわれていますが、しゃっくりが止まらなくて困った経験がある人は一定数いるでしょう。愛犬のしゃっくりを止めてあげたい!しゃっくりは人間だけでなく、犬にも起こります。ブラジルに住むルイーザさんが、愛犬のシャーリーンとくつろいでいた時のことです。シャーリーンがしゃっくりをし始めました。そこでルイーザさんはあるアイディアを思い付きます。彼女がとった行動とは…こちらをご覧ください。@luisamarun Charlene! #dog #viralata ♬ som original - Luisa Marun彼女が「ハアー!」と大きな声を出すと、分かりやすく驚いたシャーリーン。次の瞬間、しゃっくりがピタリと止まりました!しゃっくりの止め方として、昔から効くといわれている『びっくりさせる』という方法。ルイーザさんは、まさにこの方法でシャーリーンのしゃっくりを止めてあげたのです。この動画には19万件近くの『いいね』が集まり、次のようなコメントが寄せられました。・大笑いした!しゃっくりが止まってよかったね。・シャーリーンと一緒に私もびっくりしたわ!・この方法は間違いないよね。ルイーザさんに驚かされた後で、「あれ?しゃっくりが止まった!」と気付いたシャーリーンは、「ママ、ありがとう!」というように彼女の顔をペロペロと舐め始めました。シャーリーンはルイーザさんのおかげで、しゃっくりが止まったと分かっているようですね。犬のしゃっくりは自然に収まるケースが多いといわれます。シャーリーンの場合はたまたまうまくいきましたが、愛犬のしゃっくりが止まらない時は、症状に合わせて適切に対処してあげてくださいね。[文・構成/grape編集部]
2022年05月08日普段は雑貨店で店長として働いているアラフォー女子のオムニウッチーさん。アラフォーならではのあるあるや、日常のクスッと笑えるできごとなどをマンガにされています。今回は、オムニウッチーさんが家でテレビを見ながら飲んでいたときのエピソード。笑いながら飲んでいたせいで、あることが止まらなくなり……。★前回:「お前のことが好きなんだ!」40歳独身女子のトキメキ補充法とは #アラフォー店長のつぶやき 26こんにちは、オムニウッチーです。家でテレビを見ながらビールを飲んでいたのですが、笑いながらだったせいか、久しぶりにしゃっくりが出ました。しかも全然止まらず、酔っているせいで変なツボに入ってしまい、つらいのに楽しい……! でもつらいっ……!!どうにかこうにかしゃっくりを止めましたが、死ぬかと思いました(笑)。そして、ふとわれに返ると、なんだか視線を感じる。そこには「え? ちょっ……飼い主、大丈夫かよ?」という顔でフリーズしてるペットのデグーさんの姿が……。デグーさん、ごめん。でも、そんな顔で見なくても……。今度からは気を付けようと思います。★関連記事:「恋のチャンスを逃すな!」BTSを猛勉強中、ふと自分の顔を見て驚愕! #脱力系ゆる更年期日記 28★関連記事:「やめてっ…!」めかし込んだアラフォー、キラキラ女子に打ちのめされる #アラフォー絵日記 4★ウーマンカレンダー連載をもっと読む著者/オムニウッチー(40歳)アラフォー。北海道在住。普段は、キッチン雑貨店で店長をしている。Instagramでは、店で遭遇するお客さんとのエピソードや自分の体験などを漫画にしている。Instagram:@omni_uttii821
2021年11月27日出産したばかりのママにとって育児は、はじめて遭遇することばかり。赤ちゃんの成長とともに、経験したことがないことが毎日のように発生します。気にかけた方が良いのか、それとも気にする必要がないことなのかを見極めることもできず、「どうしよう…」と途方にくれることに。赤ちゃんのしゃっくりも、「大丈夫かな?」と心配ごとのひとつかもしれません。「ヒクッ、ヒクッ」っと小さな体を震わせて、毎日しゃっくりをくりかえす姿に驚きます。しゃっくりはどうして起こるのでしょうか? また、止めてあげたほうが良いのでしょうか? そもそも、止める方法はあるのでしょうか? ここでは新生児赤ちゃんのしゃっくりの対処法を紹介します。【監修】赤坂ファミリークリニック院長 伊藤明子 先生小児科医師、公衆衛生専門医、同時通訳者。東京外国語大学イタリア語学科卒業。帝京大学医学部卒業、東京大学医学部附属病院小児科入局。東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻修了。同大学院医学系研究科公衆衛生学/健康医療政策学教室客員研究員。2017年より赤坂ファミリークリニック院長、NPO法人Healthy Children, Healthy Lives代表理事。著書・共著に『小児科医がすすめる最高の子育て食』など。テレビ番組「林修の今でしょ!講座」などに出演中。二児の母。■新生児はしゃっくりすることが多いの? ▼そもそも「しゃっくり」とはしゃっくりとは、横隔膜のけいれんにより無意識に起こる反応で、医学的にはきつ逆反射といわれています。せきやくしゃみなどと同じで、呼吸器系で無意識で生じる反射運動です。「ヒクッ、ヒクッ」という独特の音は、横隔膜が急に収縮したことで、空気をふいに吸い込んだ時に出る音。実はこのしゃっくり、新生児赤ちゃんがママのおなかの中で羊水にいた時から、すでに始まっているのです。ママの中には、妊娠中に大きく突き出たおなかが「ヒクッ、ヒクッ」と動くのを感じていた人もいることでしょう。これは、羊水の中に浮かぶ異物が赤ちゃんの鼻や口に詰まらないように、横隔膜がけいれんを起こし、しゃっくりをして異物を吐き出しているようです。鼻や口にゴミが詰まってしまったら、いざ生まれた時に呼吸ができなくなってしまいます。それを防ぐための反応という人もいます。つまり、赤ちゃんが自分の命を守るための運動ともいえそうです。▼赤ちゃんはしゃっくりが多い!?生まれたばかりの赤ちゃんの体は未熟で、筋肉が十分に発達していません。そのため、呼吸は横隔膜を使った腹式呼吸をしています。しかも、1分間に40~50回の呼吸、120回の脈拍と、大人の2倍も行っています。ですから、体の働きが忙しい分、しゃっくりも大人より多く発生しているのです。■新生児や赤ちゃんのしゃっくりの原因赤ちゃんのしゃっくりの原因として、主に2つが挙げられます。▼原因1:母乳やミルクを飲んだあとにしゃっくりが多い!赤ちゃんがしゃっくりをしている姿がいちばん多く見られるのは、授乳後かもしれません。新生児はミルクを飲むこともまだ上手ではないので、「ゴクッ! ゴクッ!」とミルクや飲み込む時に、空気も一緒に飲み込んでしまうことが多く、これがしゃっくりの原因となるのです。また、おなかがいっぱいになったことで、胃が横隔膜を刺激し、しゃっくりが出る場合もあります。▼原因2:おむつがぬれて体が冷えるとしゃっくりが出る体の冷えもしゃっくりの原因のひとつです。おしっこでぬれたおむつに気がつかずにいることで、赤ちゃんの体が冷えてしまい、横隔膜が刺激を受けてしゃっくりが出ることがあります。生後3カ月くらいまでの赤ちゃんは、体温調整が苦手で、まだひとりでうまくできません。まわりの温度の変化を体に受けやすいので、室内の温度をこまめに確認し、衣類の調節を心がけましょう。■新生児赤ちゃんのしゃっくり対処法▼対処法1:げっぷをさせるミルクと一緒に飲み込んだ空気を体から出すことで、しゃっくりが止まることがあります。授乳後には、毎回げっぷをさせてあげると良いでしょう。げっぷを出してあげることは、ミルクのはき戻しを防ぐことにもなります。とはいえ、しゃっくりが止まらないからといって、げっぷが出るまで背中をトントンし続けたり、強くたたいたりすることはありません。▼対処法2:母乳、白湯などを飲ませる母乳や白湯を飲ませ、赤ちゃんの体を温めることでしゃっくりが止まる場合もあります。適温の飲み物を体に入れ、内側から横隔膜を刺激します。飲ませるのは、お水を一度沸騰させ、冷ました白湯です。飲ませすぎにも注意しましょう。▼対処法3:背中をトントンと刺激するもうひとつの方法は、赤ちゃんの背中を刺激する方法です。赤ちゃんを縦抱きしたら、顔をママの肩に乗せます。そして、背中を軽くトントンと指の腹でたたきます。体の血行が良くなることで、しゃっくりが止まる場合もあります。赤ちゃんも気持ちがよくなり、そのままスヤスヤ眠りにつく…こともあります。▼対処法4:おむつを替えるおむつがぬれていることが原因の場合もあります。おしっこやうんちをしていないか確認し、おむつを替えてあげましょう。体の冷えが解消されて、気持ち良くなることでしゃっくりが止まることがあります。ただし、冬など部屋の温度が低い時期は、おむつを交換することで、おしりが冷えてしまうことがあるので、寒さを感じないように注意しましょう。▼対処法5:お風呂に入る沐浴(もくよく)させる方法もあります。赤ちゃんはリラックスするとうんちやおしっこをすることがありますので、お風呂に入れる前に、あらかじめ着替えやおむつを用意しておくと、ママもあわてずにすむでしょう。気持ち良さそうにうっとりとお湯につかる赤ちゃんの表情を見ているとあまりのかわいらしさに、ママもいやされることでしょう。▼何もしなくてもOK!しゃっくりの原因の多くは、問題がないことが多いので心配しすぎないようにしましょう。ママが神経質になってしまい、その動揺が赤ちゃんに伝わって泣き止まないということもあります。「大丈夫、しゃっくりはいつか自然と止まるもの」と、あわてずにゆったりと構えてみてください。■これはNG! 新生児や赤ちゃんのしゃっくりでやってはいけない対処法▼NG対処法1:驚かせたりくしゃみをさせる大人の場合、刺激でしゃっくりが止まることが多いため、背後から「わ!」と声をかけて驚かしたり、息を止めたりする方法をためす人もいます。しかし、これらの行為は赤ちゃんにはNGです。同じように鼻を刺激してくしゃみをさせたりすることもおすすめできません。赤ちゃんにとって強い刺激は危険ですから、やめておきましょう。▼NG対処法2:コップに入れた水をたくさん飲ませるしゃっくりが止まらないからといって、水を大量に飲ませることもNGです。赤ちゃんは身体機能が未熟なため、体への負担となり、はき戻してしまうことが考えられます。少しだけ飲ませるのは効果がありますが、与えすぎはNGです。▼NG対処法3:うつぶせに寝かせる新生児は、まだひとりで寝がえりができないため、しゃっくりを止めるためのうつぶせ寝は危険です。寝返りができるようになってからもおすすめはできません。呼吸ができずに窒息し、乳幼児突然死症候群の発症などの危険性が考えられるからです。参考サイト:厚生労働省 「乳幼児突然死症候群(SIDS)について」 ■しゃっくりをすると毎回苦しそうに泣いている! 要注意なしゃっくりとは?しゃっくりが止まらず、機嫌が悪い。いつまでも泣いているなど、いつもと様子が違う場合は、病気が原因の可能性もあります。アレルギーが原因で起こっているしゃっくりは、鼻水や涙、じんましんなどの症状が伴います。また、まれに薬の副作用でしゃっくりが止まらなくこともあります。少しでもいつもとちがうな…とママが思う時はすぐに病院で受診し、医師に相談することをおすすめします。▼授乳後なら、「ママが食べたもの」への反応の可能性あり赤ちゃんのしゃっくり、実はママが原因! ということもあります。ママが食べているものや飲んでいるものが、母乳を通じて赤ちゃんの体に入り、アレルギー反応を起こしている場合もあるのです。赤ちゃんに卵アレルギーがある場合、ママが卵を食べると赤ちゃんに湿疹(しっしん)やしゃっくりなどの症状が出ることもあります。▼「しゃっくり+大量のよだれ」は、胃酸が逆流の可能性も?しゃっくりをしながら大量のよだれが出ている場合は、赤ちゃんの胃酸が食道から逆流してきている可能性も考えられます。胃酸の逆流は、飲んだミルク・母乳と一緒に胃酸が食道に逆流することで、その期間が万が一長くなると食道が炎症を起こすことがあります。しゃっくりに大量のよだれが伴うことが頻繁にみられるようなら、専門の医師に相談してみてください。▼薬を飲んだあとも要注意薬を服用している場合、その副作用が原因でしゃっくりが出ることもあります。授乳後、薬を飲ませたあとにしゃっくりが続くことが多いなど心当たりがある場合は、処方薬や服用量、飲ませ方が適切かどうかを確認することが必要です。すぐに医師に相談しましょう。■まとめ赤ちゃんの体は未熟です。ですから、ちょっとした刺激でしゃっくりが出ることがあります。しゃっくりの原因の多くは心配する必要がないものばかりなので、赤ちゃんが大好きなだっこをして、背中をさすってみたり、体を温めてみたりたりしてしみください。自然としゃっくりは落ち着くでしょう。赤ちゃんの体の成長とともに、しゃっくりの頻度は減っていきます。「しゃっくりは自然現象だから」とママはゆったりとした気持ちで、赤ちゃんを見守りましょう。ただし、先ほど紹介したように、中には心配なしゃっくりもあります。いつもと様子が違う場合はすぐに医師に相談を。参考資料:・ 厚生労働省 ・『広辞苑』(岩波書店)・『はじめての妊娠・出産 最新版』(ベネッセコーポレーション)
2019年10月30日誰もが一度は経験がしたことがあるであろう「しゃっくり」。私たちの生活にとても身近な問題ではあるものの、しゃっくりが出る理由やしゃっくりの止め方って、いまいちわからないものですよね。そこで今回は、これまで公開してきた「しゃっくり」に関する記事をまとめ、あらためて紹介します!その1●【迷信】しゃっくりを100回すると死ぬって本当?これまでの人生で、さまざまな“迷信”に出会ってきたことと思いますが、「しゃっくりを100回連続ですると死ぬ」なんて言われたことはありませんか?しゃっくりが出始めると、子どもながらに「ビクビク」していたことを今でもハッキリと覚えています。でも、それって結局「嘘or本当」どっちなの?気になる方は、ぜひ読んでみてください!▼続きはこちら▼その2●意外と簡単!?しゃっくりの止め方予期せぬ時に突然始まる「しゃっくり」。イライラするし、心地よいものではないから、「早く止めたい!」思うものですよね。だけど、そう思えば思うほど、なかなか止まってくれない…。そんな経験はありませんか?数々ある「しゃっくりの止め方」。そのなかの“とある方法”を実際に試してみたら見事止まったそうです。はたして、その“とある方法”とは?▼続きはこちら▼その3●先輩ママに学ぶ!赤ちゃんのしゃっくり対処法ママやパパになってみるとわかるけれど、赤ちゃんって「しゃっくり」をすることが多い気がしませんか?「まだ成長の途中だから」と考えれば納得できるのですが、あまりにも長く続いていたり、頻繁だったりすると、なんだかかわいそう…。また、特に初めての赤ちゃんだと、「大丈夫かな?」と不安になることもありますよね。そこで、先輩ママたちはどう対処してきたのか、まとめました。▼続きはこちら▼
2018年05月26日赤ちゃんはしゃっくりをよくするものですが、あまり長く続いていたり、頻繁だったりすると、見るからにしんどそうでかわいそうに思えることも…。そこで、ネット掲示板に寄せられていた、ママ達の赤ちゃんのしゃっくりに対する意見をまとめます。どこの赤ちゃんも、しゃっくりはよくする初めての赤ちゃんを持ったママからすれば、赤ちゃんが全身で大きくしゃっくりをしているのはかなり不安なもの。でも、多くのママが「赤ちゃんはしゃっくりをよくするもの」と認識しているようで、「過度に心配する必要はない」という声がネット上では散見されます。特に体温が急に変化をしたときに、しゃっくりが多いと感じているママが多く、「おしっこをしておむつが濡れていると、しゃっくりをしていることが多い」という意見が多いようです。しゃっくりが出たときにどうしてる?多くのママは、しゃっくりを当たり前のことと思っており、特にひどくなければ「何もしない」のだとか。一方で、なかなか治らないときの対処としては、飲み物を飲ませたり、意識を別のことに向けさせるといったアイデアが提案されていました。飲み物は赤ちゃんの年齢、月齢に合わせて、哺乳瓶やマグなどで、水や薄めた麦茶、砂糖水などを与えるというものが多いようです。意識を他のことに向けさせるには、濡らした糸を額の上に乗せて、びっくりさせたり、「泣くまで待つ」というちょっと過激なママも…。しゃっくりの原因の究明や、対処法をいろいろ模索しているママもいると思いますが、結局どう対処したらいいかよくわからないとなりがち。みなさんは、赤ちゃんがしゃっくりをしていたら、どのようにしていますか?(文・姉崎マリオ)
2018年02月10日インターネット上で見かける「これ、本当? 」などと感じる健康に関する「都市伝説」の真偽に迫る本連載。今回のテーマは「しゃっくりと体調の関係」だ。横隔膜のけいれんとして知られているしゃっくり。ある日突然やってきて、「ヒック、ヒック」と私たちに言わせるだけ言わせ、いつの間にか去っていく。気になる人はほんの数分出ただけでもイライラするだろうから、自分なりの「止め方」を持っている人も多いはずだ。そうでなくても、大半は自然とおさまる。ただ、感覚的に「もうそろそろ止まるだろう」と思っている頃になっても一向にやむ気配がないと、「いつ止まるのか」と不安にかられることも少なくない。そんなとき、ネット上に流れているこんな都市伝説を目にしたら不安な気分になるだろう。「しゃっくりを100回すると死ぬ」。仮にこの伝説が本当ならば、「岡崎さ、この間急逝しちゃったじゃん? 死因はしゃっくりらしいぜ。最後の1時間はなんとか止めようと、泣きながら必死にいろいろ試していたみたい」などと言われる可能性があるってこと? なんかそれ、悲しい……。というか、100回って意外とすぐにカウントできてしまうのでは?いてもたってもいられなくなったので、高島平中央総合病院脳神経外科の福島崇夫医師に「このうわさ、本当なんですか? 」と直撃してみた。すると、「よほどのことがない限り、しゃっくりだけで死ぬというのはありえないですね」との回答があった。どうやら、この都市伝説は「嘘」らしい。ほっと一安心……。「ただですね、吃逆(きつぎゃく: しゃっくりのこと)が脳幹の機能障害である可能性はあります」と続ける福島医師。うん? 脳幹??「脳幹は脳の生命維持装置とも呼べる大切な場所です。吃逆が出ているだけで『脳の病気です』というのは乱暴ですが、嚥下(えんげ: 食べ物を飲み込む作業)障害や物が2重に見えるなどの眼球運動障害、さらにはろれつが回っていないといった症状を伴う場合は、脳梗塞や脳腫瘍が隠されている可能性があります」。マ、マジ……!? ということは、あくまで脳の病気の複合要素の一つではあるものの、しゃっくりが何かしらの脳疾患の"サイン"という可能性があるということか……。今後しゃっくりに襲われた場合は、すぐに止めようと躍起になる前に、その他に「いつもの自分」と違う点がないかをしっかりと見極めるようにしよう。※写真と本文は関係ありません○記事監修: 福島崇夫(ふくしま たかお)日本大学医学部・同大学院卒業、医学博士。日本脳神経外科学会専門医、日本癌治療学会認定医、日本脳卒中学会専門医、日本頭痛学会専門医、日本神経内視鏡学会技術認定医。大学卒業後、日本大学医学部附属板橋病院、社会保険横浜中央病院や厚生連相模原協同病院などに勤務。2014年より高島平中央総合病院の脳神経外科部長を務める。
2016年03月01日「ヒッ、ク!」突然、発作のように始まるしゃっくり。止まってほしいのに、なかなか止まらず、困った経験や辛い思いをしたことはありませんか?とくに人前で話さなきゃいけないときに、出始めたら大変です!そんなしゃっくりにまつわる苦い体験について、30代の男女100人に聞いてみました。すると、41%が、しゃっくりが止まらず、辛い経験をしていたことが判明しました。しかも止まらないしゃっくりに困った回数は、なんと平均12回以上。また、「数えられない」と回答した人は5人もいました。20人に1人は、まさに“しゃっくり地獄”を体験しているというのです!結構な確率で人知れずしゃっくりに悩まされているんですね。さらに詳細を聞いてみると、思わず同情してしまうようなエピソードが数多く寄せられました。早速、どんなときにしゃっくりが止まらなくなったのか、具体的に見ていきましょう。■実は笑いごとじゃない!しゃっくりで病院に行った人もまずは、学生時代の恥ずかしいエピソードから。「静かな授業中に止まらなくなって、恥ずかしかった」「学生のとき、合唱コンクールでずっと止まらなくて、恥ずかしい思いをした」ただ単に恥ずかしいだけならいいのですが、それを通り越して次のような体験談も。「面接の前になったときは焦った」「1時間くらい会話ができず、必要なことが伝えられなかった」「人前で話さなければいけなかったので、往生した」面接など、大事なコミュニケーションの場面で出てしまうと困りますよね。また、「水を飲んだり驚かせてもらったりしたのに4日間しゃっくりが止まらず苦しかった」という、命がけの告白もありました。そのほか、意外と多かったのが、夜、寝られなくて辛かったというもの。「寝る前に出だして、そのまま布団から出たり入ったり。アゴにコップをつけて水を飲んだり呼吸を整えたり。翌日の朝が早かったので、寝なければという意識で苦しみました」水を飲む、息を止める、ご飯をのみ込む、誰かに驚かせてもらうなど、よく知られているしゃっくりを止める方法、ありますよね。これを試しても止まらなかった結果、「喉が痛くて困った」「何時間も止まらず、横っ腹やあばら骨が痛くなる」「2日間止まらず、病院に行くはめになった」などという、笑えないエピソードもありました。ここまでくると、たかがしゃっくりと侮れませんね……。■水だけじゃない!実は柿のへたもしゃっくりに効果的それでは、こんなにも辛いしゃっくりを止めるにはどうしたらいいのでしょうか?巷で「即効性がある」と言われている民間療法を3つご紹介します。(1)コップ1杯の水を飲むコツは、水をコップの手前ではなく、向う側の縁から飲むことです。コップに覆いかぶさるように体を前に傾けて、吸い込むように飲むと効果があると言われています。(2)柿のへたを煎じて飲む柿のへた10g程度を細かく刻み、水300ccを加えて半量になるまで煎じ、煎じ汁を飲みます。生姜の搾り汁を加えると飲みやすいようですよ。柿のへたを含む漢方薬・柿蔕湯(シテイトウ)は、しゃっくりの適応薬として、薬局で市販されています。(3)ガーゼで舌を引っ張る乾いたガーゼのようなもので舌をつかみ、30秒ほど強く引っ張ってもらうと、喉の奥に刺激が与えられ、止まるようです。そもそも、しゃっくりって何でしょうか。気になりませんか?じつは、肺の下にある、横隔膜が何らかの原因でけいれんを起こした結果なんです。横隔膜がけいれんすると、声帯の筋肉が収縮し、独特の「ヒッ、ク」という音が出るんですね。早食い、大食い、アルコールの大量摂取、たばこの吸い過ぎ、それらに伴う急性胃拡張や胃炎などからしゃっくりが起きるようですが、精神的なストレスなども引き金になるようです。とくに長時間続く、頻繁に出るようなしゃっくりには、要注意です。睡眠障害や食欲低下といった事態を招きかねません。不摂生な生活に心当たりのある方は、「生活スタイルを見直して~!」という体からのサインかも……。生活習慣を改善するいいチャンスです。さらに長引くしゃっくりには、ガンなどの病気が隠れていることもあるので、一度、内科を受診してみては?また、しゃっくりは原因不明で起きることも多いため、副作用の少ない漢方が有効なようです。しゃっくりのほか、気になる不調があれば、一緒に相談するとよいでしょう。(文/山本裕美)【調査概要】調査方法:インターネットリサーチ『簡単アンケート』調査期間:2014年12月25日(木)調査対象:全国30代の男女100名
2015年03月28日人前では避けたいのに、急に出ることがある「しゃっくり」や「ゲップ」。やたら止まらないとか、マナー違反が気になることもあります。なぜ起こるのか、何の兆候なのか、また、瞬時に止める方法はあるのかなどについて、内科医で大阪府内科医会副会長・泉岡医院院長の泉岡利於(いずおか・としお)先生に、伺いました。■頻繁にしゃっくりが出る場合は要注意――子どもの頃はよくしゃっくりが出ましたが、大人になって減ったように思います。関係はあるのでしょうか。泉岡先生しゃっくりは、肺の神経が刺激されて横隔膜がけいれんすることで起こります。一過性のものがほとんどで、明らかな原因がなくても起こりえます。子どもがよくしゃっくりを起こすのは、横隔膜が未発達のためですが、大人になって頻繁にしゃっくりが出る、また長期間続く場合、何らかの病気が隠れているケースがあります。例えば、肺にできた腫瘍(しゅよう)が肺の神経を刺激し、けいれんを起こしたためにしゃっくりが頻繁に出ていた、その腫瘍を調べてみると肺がんだった、ということもあります。――しゃっくりを止める方法はありますか。泉岡先生医学的に、すぐに止める明確な方法はありません。しゃっくりを止めるためによく耳にする、「驚かせてもらう」、「冷たい水を一気飲みする」などの方法にも、医学的な根拠はありません。横隔膜のけいれんが落ち着くと止まると考えられます。――では、驚かされてからしゃっくりが止まるまでに少し時間がかかるのは、けいれんが落ち着く過程だということでしょうか。泉岡先生そういうことです。「驚いた」、「冷たい水を飲んだ」ということに意識が向き、時間が経過している間にけいれんが治まっていったと考えられるでしょう。■ゲップの原因は生活習慣を見直すサイン続いて、「ゲップ」についてお尋ねしました。――ゲップが出る場合、何か病気の可能性はありますか。泉岡先生人間の体は、口からお尻まで管でつながっているとイメージしてください。体の中にたまった空気は、口から出る場合はゲップとして、お尻から出る場合はオナラとして排出されます。ゲップにはいくつかの原因があります。1.空気を飲み込む食道や胃に入った空気をゲップとして吐き出そうとします。早食いやドカ食いをすると、空気が食べ物と一緒に飲み込まれ、ゲップのもとになります。2.ストレスで空気を飲み込んでいるストレスや緊張などの精神的な原因から無意識に空気を飲み込んでいることがあり、ゲップの原因になります。3.胃の機能の低下胃の機能が弱まると、食べ物や空気が腸へと移動しにくくなります。すると、胃にたまった空気を吐きだそうとしてゲップになります。この場合、慢性胃炎や胃潰瘍(かいよう)、胃がんなどの病気の可能性も考えられます。4.腸管の動きが悪い便秘をすると腸内に便がたまり、発酵してガスが発生します。体内にたまったガスや空気は、ゲップやオナラとして排出されます。ゲップが臭い、おならのような臭いがするという場合は、腸管に病気の可能性もあるので医師に相談してください。5.食道の炎症本来は食べ物や胃酸が逆流しないように閉まっているはずの、胃と食道の間にある噴門部(ふんもんぶ)の機能が弱まっていることが挙げられます。これは胃食道逆流症(GERD)と呼ばれ、食道に胃酸が逆流して胸焼け、ゲップなどの症状を起こします。不規則な生活習慣やストレスが原因で若い人にも見られる病気です。胃の内容物が、口の中やのどに戻ってくるような、酸っぱいゲップと言われるものです。また食道に胃酸が逆流すると、食道が炎症を起こします。この状態が慢性化すると食道ガンの原因となることもあります。6.そのほかの病気である胃下垂(いかすい)により胃酸過多となる、体内に生息する細菌の一つ・嫌気性菌(けんきせいきん)から大量の臭気ガスが出ることが原因で、ゲップになることがあります。しゃっくりもゲップも、「一日に○回出たら体に異常がある」という基準はありませんが、頻繁に出たり、一度出たら止まりにくい場合は、自分の生活習慣を振り返り、心当たりのある原因を追及、改善することが大切です。ただし、『このしゃっくりは不自然だな、いつもと調子が違うな』、と感じる場合は早めに医師に相談してください。――ありがとうございました。しゃっくりやゲップは、そのときどきの体調を表すサインなのですね。「体の機能の一つですから、瞬時にストップさせることは無理であり、かつ、体にとってよくない」(泉岡先生)ということです。いつもと違和感がないかどうかのほうが大切だと知っておきたいものです。監修:泉岡利於氏。医学博士。内科医、大阪府内科医会副会長。医療法人宏久会泉岡医院院長。泉岡医院:大阪市都島区東野田町5-5-8JR/京阪電鉄京橋駅中央出口から徒歩7分TEL:06-6922-0890岩田なつき/ユンブル)【関連リンク】【コラム】心療内科医に聞く。おならを抑える方法とは?【コラム】心療内科医に聞く。大食いと過食症の違いとは?【コラム】内科医に聞く。足がつる、こむら返りの対策は?
2012年01月08日