「口唇口蓋裂ちゃん、育ててます」174話は、歯科矯正治療についてのお話です。くぴこちゃんが5歳になり、乳歯がだいぶ生えそろいました。しかし、口蓋裂の影響で縦に生えている前歯が気になっていたじぇにこさん。口腔外科の先生に相談をしてみると……?地道な虫歯対策が実を結んで……?5歳になり、乳歯もだいたい生えそろったころ、口蓋裂部分に縦に生えている前歯のことが気がかりで、口腔外科の先生に相談しました。 そろそろ矯正器具をつける時期だと言われ、矯正歯科の先生を紹介してもらうことになりました。 矯正歯科の先生は簡単に今後の治療について説明してくれました。 矯正の先生によると、歯科矯正を受けるかどうかは口唇口蓋裂の状態や治療経過によっては、だいぶ差があるそうです。 虫歯があると器具を取り付けることができなかったり、器具の種類によっては治療そのものができないのだそう。 娘の場合、生まれたときから「将来、矯正器具をつけることになるので、虫歯にはくれぐれも気を付けてほしい」と言われ続けていました。 なので、初めての乳歯が生えたころから、必死に虫歯対策を取り組んできたのですが、「型を取り次第、矯正器具をすぐにでも取り付けられる」と聞いたときは、安心すると同時に、これまでの頑張りが報われたようで、とてもうれしかったです。 治療が20歳を超えると聞くと、まだ5歳の娘には遠い未来のことのように感じますが、改めて、口唇口蓋裂の治療はまだまだ先が長いなと痛感しました。 でも、地道に続けていく治療の先にメリットもたくさんあると聞き、口唇口蓋裂における新しい治療に入ったんだなと感じました。 2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!
2022年03月08日「口唇口蓋裂ちゃん、育ててます」173話は、以前くぴこちゃんが自身の口唇口蓋裂について自覚をしている発言がありました。くぴこちゃんももう4歳です。じぇにこさんは口唇口蓋裂のことを伝える時期、伝えるときの言い回しなどをどうするすればいいのか悩んでいました。そこで、夫婦で話し合うことになり……?口唇口蓋裂について伝えるタイミングを考えることに…とっさのタイミングで娘が口唇口蓋裂の話題に触れたことをきっかけに、娘に病気のことを伝える時期について、夫婦で話し合いました。 幼稚園の生活も始まったことで、同年代の子と知り合う機会が増え、自分と周りの違いについて気づくことも増えた影響などもあったと思うのですが……。 本人の成長に伴い、くぴこ自身が口唇口蓋裂について自覚し始めていることは間違いはありません。 しかし、今回みた様子ではまだはっきりと疑問に思っている様子までは伺えませんでした。 (※1)レチナ:鼻の形を維持する目的で使用するシリコン製の装具。(※2)閉鎖床:口の中の保護をするほか、言語訓練をする際に発音や発声の補助としても、大事な役割を担う装具。 改めてこちらからキチンと説明するべきなのか、本人から問われたときに説明するべきなのか、説明するにもいつごろがいいのか悩んでいました。 すると、私に夫はこう言います。 本人が口元についてハッキリと意識していないことには、4歳になったばかりの娘には深く説明しても理解までは難しく、逆に不安にさせるかもしれない。キチンと本人から口元について知りたい意思がわかるまでは、今回のように口唇口蓋裂に触れる話題が出た場合、隠したりせず、ありのままを話すようにしていくのが大事なのではないかと言ってくれました。 言葉の伝え方やコミュニケーションなど何が必要か、どのようにしたら良いのかを私たち夫婦も積極的に学んでいくことは、口唇口蓋裂ということとは関係なく、次女のまぴこに対しても同じことが言えるので、親子として向き合っていくためにも必要なことだと気付きました。 2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!
2022年03月01日「口唇口蓋裂ちゃん、育ててます」172話は、じぇにこさんの体のある部分に水ぶくれができてしまったときのお話です。水ぶくれに触れられるたび、激痛が走るじぇにこさん。思わず叫び声が出てしまいます。それを見たくぴこちゃんは「ママ、大丈夫?」と心配するのですが……?検査後、発音や今後の課題が明らかになってまぴこが生まれて3カ月。初めての母乳育児は、浅吸いにより乳頭に水ぶくれができてしまい、授乳のたびに痛みが伴うことに寝不足も手伝って、落ち込むことがありました。 そんな私をくぴこが心配して様子を見に来てくれたときの話です。 突然の娘から口元に関しての話題に触れられたので、正直気持ちがとても動揺しました。 どう返事を返せば良いか迷いましたが、とりあえず否定はせず、できるだけ感情を表に出さないようにして会話を続けます。 その後もかわらずニコニコとした娘からは深く言及されることもなく、私からもそれ以上を聞くことができませんでした。 今まで本人には口唇口蓋裂の話題を具体的に話したことはありません。 しかし、もう4歳。この時点では「どうして? 」というほど深くは追及されることはなかったものの、いずれ本人に病気について伝えるときが来たら、どのように伝えるべきなのかというのをとても強く意識することになった出来事でした。 2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!
2022年02月22日「口唇口蓋裂ちゃん、育ててます」171話は、軟口蓋裂手術以降毎日つけていた閉鎖床とレチナについてのお話です。閉鎖床については特に問題はなかったものの、レチナに関しては半透明で2cmと小さいため、なくしやすく困っていたのですが……?半透明でなくしやすいレチナ。試行錯誤の上、とった策は…軟口蓋裂手術以降毎日つけていた閉鎖床(※1)とレチナ(※2)は、今まで家の中で管理していた装置ですが、幼稚園が始まってからその扱いに変化がありました。 まず閉鎖症について……。 (※1)閉鎖床:口の中の保護をするほか、言語訓練をする際に発音や発声の補助としても、大事な役割を担う装具 (※2)レチナ:鼻の形を維持する目的で使用するシリコン製の装具 くぴこも4歳になり、閉鎖床に関しては少し扱いに慣れたようで、幼稚園に入るまでに口から外れた場合は先生に伝えることを言い聞かせていました。 入園の面談の時点で、娘の口唇口蓋裂のことについては、幼稚園側にも理解をいただき、閉鎖床やレチナの取扱いについて書類にまとめて周知していることもあり、特に大きな問題はありませんでした。しかし、レチナに関しては…… それからつけては度々失くしたり、つけずに帰ってくるなど、なかなかうまくいかない日が続きました。 鼻の形がまた変形してしまうことに繋がるので、まったくつけないわけにはいかず。 まぴこもまだ小さく、夫も仕事があるので、失くすたびに病院に向かうのも難しい……。夫婦で話し合い、いろいろと悩んだ結果……。 鼻の形の維持のためにも、親としてはしっかりレチナをつけてほしかったですが、こればかりは仕方ありませんでした。 でも、家の中だけつければいいという気楽さは娘にとってはうれしかったらしく、幼稚園から帰ってから自らつけてくれるようになってくれました。 2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!
2022年02月15日「口唇口蓋裂ちゃん、育ててます」170話は、前回の発達検査を終えたあとのお話です。今後の発音や言葉の訓練など、先生にいろいろと指導してもらったときのエピソードになります。検査後、発音や今後の課題が明らかになって発達検査を終え、今後の発音、言葉の訓練において、くぴこの言葉の状態について先生から見立てを受けました。 通常3歳までの発音の誤りは「おかあさん」を「おたあさん」、「さかな」を「さあな」など口唇口蓋裂に関わらずどの子にもあるものだそうです。 そのため、3歳までは発音の異常を断定することはないとのことでした。 そして4歳以降からは聞き取る力が増して、発音のほとんどが大人と変わらないものになっていきます。 しかし、口唇口蓋裂による口の形や口の働きにより、発音がはっきりとしない、聞き取りづらいということ事があり、言葉や話し方の修正のため、訓練を必要とする場合があります。 さらに口唇口蓋裂を持つ子のなかには、発音の発達に通常とは異なる場合があるそうで……!? くぴこ場合は、以前から言われていた喉を使って発音している節が4歳になっても変わらず、のど仏の中の仮声帯を使ったところで発音する「声門破裂音」があると診断を受けました。 この発音は喉を強く閉じて息が詰まったような発音になるので「キ」が喉を詰めたような「クァ」とか「ケァ」というような音に聞こえるので、この発声の改善の訓練が必要だと説明を受けました。 それと合わせて、唇や口の中のそれぞれの場所や機能を使って、正しい音を出せるように言葉の訓練をおこなっていくそうです。 正しく発音をするために、少しずつ訓練を積み重ねていくので、大変地道な作業ですが、最終的には小学校に上がる前にすべての言葉の形が整うことが目標だと、詳しい治療目標の説明を受けました。 赤ちゃんのころから3歳までは発達の促しのため楽しい雰囲気で、訓練というよりは遊んでもらっているような雰囲気でした。 しかし、4歳からが本格的な訓練や指導が始まりだということを先生から改めて言われ、本当の言葉の治療が始まるというのを改めて強く実感しました。 2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!
2022年02月08日「口唇口蓋裂ちゃん、育ててます」169話は、じぇにこさんの産後の容態も落ち着いたころ、くぴこちゃんと一緒に言語外来に行ったときのお話です。くぴこちゃん、発達検査を受けることに!産後の容態も落ち着き、久しぶりの言語外来にやって来ました。 4歳になったタイミングで、くぴこの言葉の理解や発達が進んでいるかを確認するため、発達検査を受けることに。 今までも簡単な発達テストを受けたことはありましたが、今回の結果はこれからの言葉の訓練をするうえでもかかせない理由がありました。 娘は4歳の年齢よりは1つ上程度の理解ができるとのことで、発達は問題ありませんでした。 これまでも言語訓練に通いながら、先生の細やかな観察により娘の発達や、言葉の具合など教えもらい、新しい発見に驚くことが多くありましたが……。 今回おこなった検査は、一人ひとりに合った訓練や発達の側面を理解するために必要なものと聞き、今までとは違う言語訓練へと進んだことを強く感じました。 2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!
2022年02月01日「口唇口蓋裂ちゃん、育ててます」168話は、パパとくぴこちゃんのお話です。次女、まぴこちゃんを出産したじぇにこさん。4人での新しい生活がスタートしたのですが、しばらくすると、パパとくぴこちゃんの関係性が悪化していました。果たして、その理由とは……?パパと娘が険悪な雰囲気に……!?まぴこの出産も終え、母子ともに退院となり、自宅での生活が始まりました。 出産前から夫婦で相談して、しばらくは私はまぴこのお世話を中心に、くぴこのことは基本的に夫に任せるという形で始まった新しい生活。 しかし、帰ってしばらくすると、夫とくぴこの様子になにやら不穏な空気が……! 詳しく聞くと、パパのそばにあるおもちゃをくぴこが取ってほしかったというだけのことでしたが、夫には娘の言葉で聞き取りづらいところがあるようで、なかなか娘の言いたいことを理解できずに疲弊。 娘自身も言いたいことが伝わらないことで、イライラして怒ってしまったとのことでした。 また、ひどいとそのまま拗ねて、なかなか機嫌を直してくれないなどといったことが、実は私が切迫早産で入院しているときからあったのだそうです。 私には、娘の言葉のことで違和感を感じたことがなかったので、正直そのとき夫が娘の言葉の何が理解できないのかわかりませんでした……。しかし後日……。 たまたま娘の入園式からの動画編集をおこなっていたときに、画面越しの娘の話し方が、どこか少し抜けていることに初めて気づきました。そして、自分には通じていると思っていた娘の言葉も、仕事をしている夫と比べて、私のほうが一緒にいる時間が長い分娘の行動の把握がしやすく、そこから何を指しているかを類推していただけだったのです。実際、娘の言葉の違和感がこんなにハッキリあった事実を知り、少しショックを受けました。 話が通じないことが重なることで、娘自身がお話しすることへの自信を失わせてはいけない! 最悪、お話しすること自体が嫌になってしまうかもしれない……。 なんとか対策を考えた結果……!? くぴこに話すことへの自信を失わせないために、わからないのは娘の言葉ではなく、娘の指している事柄だということ、小さなこと1つでも娘の身の回りのことなどを2人で共有し、できるかぎりスムーズに会話できるよう意識して行動するようにしました。 これはささいなことではありますが、今ではすっかり習慣となり、くぴこはもちろん、そしてまぴこのことも夫婦で共有することで、娘たちのことを細かく気付く良いキッカケになっています。 2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!
2022年01月25日「口唇口蓋裂ちゃん、育ててます」167話です。今回はくぴこちゃんを出産したときにお世話になった助産師さんと再会したときのお話です。助産師さんからやさしく温かい言葉をかけられたじぇにこさん。すると、思わず目から涙がこぼれて……?出産時にお世話になった助産師さんと再会産後5日目。深夜の授乳中に、くぴこを出産したときにもお世話になった助産師さんと新生児室で再会しました。 新生児のとの姿がまだ記憶に新しかったようで、看護師さんは今の娘の姿に驚いてました。 お見舞いで見かけるくぴこの姿が赤ちゃんのときとはあまりに違いすぎるので、院内の先生や看護師さんの間でも、口唇口蓋裂の治療の進化が大変話題になっていると言われました。 過去2回手術を乗り越え、最初の口唇裂の状態からすれば、確かに大きな変化が娘にはありました。 それまでの娘の壮絶な光景や地道な治療の思い出を振り返ると、看護師さんの言葉が1つひとつ染み入るようにうれしく響きます。 それまで、くぴこが乗り越えてきたたくさんのことを知っているのは、私たち家族だけだと思っていました。 しかし、このように温かい理解があり、娘が頑張って乗り越えたことをやさしい言葉で肯定してもらえたのは初めてだったので、娘のことを少しでもわかってもらえたと思うと本当にうれしくて、私自身も背中を押されたような気持ちから涙が出ました。 2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO 著者:イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!
2022年01月18日「口唇口蓋裂ちゃん、育ててます」166話です。今回は、第二子のまぴこちゃんに初めて母乳を飲ませたときのお話です。じぇにこさんが”ずっと憧れていた”という母乳体験。この日念願の夢が叶って……!?「おっぱいをお願いします」の言葉に、一瞬戸惑って……まぴこを出産した翌日、久しぶりの新生児のお世話ということで、看護師さんがまぴこを病室に連れて来てくれました。 なじみがない言葉に一瞬戸惑いましたが、赤ちゃんが胸元に添えられたことでハッと気付きました。 赤ちゃんに母乳を直飲みしてもらう経験は、初めてのことだったので、目を大きくするほどビックリ!! くぴこのときは口唇口蓋裂用の哺乳瓶、そしてホッツ(当時はプラスチックの仮蓋)を使って、育児用ミルクを飲むというのが当たり前だったので、その感覚のまま赤ちゃんのお世話をするものだと自然に思っていました。 でも、まぴこがおっぱいを直接飲んでくれる姿はとても新鮮で、密かにくぴこのときから憧れていた直接母乳の夢を叶えられたので、とてもうれしかったです。 おっぱいを安定して飲ませるまでに3カ月ほどかかり、「慣れているミルク育児のほうがよかった! 」と泣きをみるほど、後々母乳育児の大変さを思い知ることになりました。 2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO 著者:イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!
2022年01月11日「口唇口蓋裂ちゃん、育ててます」165話です。今回は、ついに待望の第二子が誕生したときのお話です。赤ちゃんが生まれるのを心待ちにしていたくぴこちゃん。赤ちゃんと対面すると、その喜びは抑えきれなくて……!?切迫早産で入院中、娘は幼稚園へ通うことに!切迫早産のため入院することになってしまいましたが、新年度を迎えくぴこも幼稚園へ入園し、めでたく年少さんに。 最初の1週間は泣きながら、バスに乗る様子を電話で聞き心配でしたが、すぐに慣れたようで、幼稚園からそのまま私のところにお見舞いに来るときもあり、次第に幼稚園で教わった歌や出来事を楽しそうに話してくれるようになりました。その姿に私の心配もだいぶ軽くなり、容態が安定したことも相まって、妊娠生活残り1カ月半でようやく穏やかな気持ちで出産に望めるようになりました。そして、ついに……!! ありがたいことに、口唇口蓋裂やほかの先天性の病気など心配していたこともなく、大声で泣きながら元気な姿で生まれてくれた次女のまぴこ。久しぶりに抱っこした新生児の赤ちゃんは2600gと小さいはずなのに、とても大きく感じて、その力強い大きな泣き声を聞くと、それまでの思いが全部吹き飛ぶくらいにうれしく、くぴこのときとはまた違った感動を夫と一緒に受けたのを覚えています。特に、娘にとっては初めての赤ちゃんということもあり、そのうれしさは抑えきれないようで……!? まだ話せない生まれたてのまぴこに早く「お姉ちゃん」と言ってほしくて、新生児のベッドに張り付きながら言葉を一生懸命教えるくぴこ。 誰よりもうれしそうに、まぴこの誕生を喜んでくれました。妊娠が判明して以来、ずっと続いた体調不良や健康に産んであげられる自信のなさから、不安いっぱいだった妊娠生活。 突然の入院や新生活の対応など娘も夫も決してラクではないなか、一丸となって次女まぴこを迎えるために私を支えてくれたことは、今でも感謝しています。 そして今回、まぴこが無事に生まれてきてくれたということが、それまでの家族のいろいろな思いを大きな喜びに昇華してくれました。 くぴこを中心につながっていた家族の絆は、まぴこの誕生によってより太く強くなり、まぴこがの誕生したこの日は、私にとって家族の感謝と繋がりを強く感じる大きな節目になりました。 2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO 著者:イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!
2022年01月04日「口唇口蓋裂ちゃん、育ててます」164話です。第二子を妊娠してから、長引くつわりに悩まされていたじぇにこさん。しかし、それに加えて扁桃腺炎や、風邪をこじらせるなど、不調な日々は続きます。さらに、医師からは切迫早産と診断されて……!?つわりに加えて、扁桃腺炎や風邪をこじらせる日々が続き…ひどく長引いたつわり。 貧血がひどく妊婦健診のたびに点滴を打ったり、扁桃腺炎や風邪をこじらせ咳喘息をわずらうなど、あまり穏やかな妊娠生活とは言えない状況が続きました。 そして妊娠6カ月なかばごろ、咳喘息によるおなかへの圧がかかりすぎたこともあるのか子宮頚管が短くなってしまい、切迫早産と診断され急きょ入院することになってしまいました。 突然の入院だったので、急いで市に問い合わせして相談したうえで、娘のことを一時預かりをしてもらえる保育園を紹介してもらい、夫は時短勤務という形でなんとか対応することに。まさかの入院というこの状況に、これまでの不安や心配が一気に加速します……。 寝たきりが徹底された安静の状況がますます健康に産んであげられるのかという、不安を助長していき、くぴこのときと合わせても私の妊娠生活のなかでは、心身共に一番つらいい時期でした……。そんななかで私が救いになったこと、それは……。 毎日お見舞いに駆けつけてくれる夫とくぴこの存在でした。 私が入院したことで突然パパと2人、見知らぬ保育園で始まった生活に戸惑っていないか心配だったのですが……。 預けている園に様子を問い合わせたかぎりでは、朝は泣くことが多くても、それでも娘なりに楽しく遊んでいるとのこと。 環境が目まぐるしく変わるときにそばにいてあげられないことに申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、「ママ赤ちゃん生まれた?」「今日は赤ちゃん生まれた?」と目をキラキラして病室に入ってくる娘は、いつも赤ちゃんの誕生を心待ちにしていて、とても救われました。 夫も仕事と慣れないワンオペ育児でさすがにげっそりして、とても苦労しているのが見てわかり、それに対して申し訳ない気持ちがありましたが……。 それでも毎日娘をつれてお見舞いに通ってくれました。 思いがけぬ入院におなかの赤ちゃんを健康に産んであげられる自信がまったくなくなってしまい、さらに入院によって娘や夫に迷惑をかけた申し訳なさで大きく膨らんでいった不安もありました。しかし、私とおなかの赤ちゃんを気づかってくれる2人のやさしさと頼もしさに救われ、ようやくここへにきて弱りきった自分の気持ちを強く奮い立たせ、改めて第2子出産に向けて気持ちを整えることができました。 2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO 著者:イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!
2021年12月28日「口唇口蓋裂ちゃん、育ててます」163話です。第二子を妊娠したじぇにこさん。しかし、喜んだのも束の間でした。うれしい気持ちももちろんあったのですが、不安な気持ちも同じくらいに募っていきます。さて、その理由とは一体……??第二子妊娠に対して、複雑な気持ちも芽生えてきて……!?第二子の妊娠の喜びも束の間。 小さなゼリーと栄養クッキーしか食べられないくらいつわりがひどくなり、こんな状態で健康に産んであげられるのか……?? ますます不安が募りました。 2人目のエコー写真を眺めながら喜ぶ夫に対し、私は妊娠したことを手放しで喜べないことを正直に告白しました。 これに加え、まだ続くくぴこの治療と下の子のお世話ができるのか……という不安。産みたい気持ちはあるけれど自分にはそれができるのか、自信がまったく持てない。そう弱音を吐く私。 一方、夫はというと……。 驚くほどの前向きな発言に眉をひそめることもありましたが、夫はうれしそうな表情でいっぱい。 少し楽観的過ぎるようにも思いましたが、夫は次の子もくぴこに対する思いと同じように全部受け入れて迎える姿勢が整っている。すれ違いや意見の食い違いもあったけど、これまでに夫がくぴこや私と向き合い、協力してくれたことが何よりも強い証拠だと思うと、何があってもひとりで抱えるわけではないとわかり、少し気持ちが軽くなりました。 2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO 著者:イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!
2021年12月21日「口唇口蓋裂ちゃん、育ててます」162話です。今回は、連日不調が続いていたときのお話です。くぴこちゃんの幼稚園も決まり、ホッとしていた矢先、じぇにこさんは体の不調を感じるように。「もしかして……」と思ったじぇにこさんは、病院へ向かうのですが……?あれ、この感じ! もしかして……!?くぴこが来年通う幼稚園も決まり、ホッとしたのも束の間。 なんだかずっと胃の調子が悪い……。 最初は忙しかったので、少し気が抜けて体調を崩したのかなとも思ったんですが、この身に覚えのある胃の不快感にもしや! と思い、産婦人科に向かうと……!? くぴこのときのつわりの感覚をまだ覚えていたこともあったので、予想通り! めでたく第二子を授かることになりました! また赤ちゃんを抱っこできる! という気持ちと、昨年の口蓋裂手術のときにきょうだいについて話を聞いて以来、くぴこに弟か妹がいたらな……という憧れはひそかに思っていたので、おなかの新しい命に喜びが湧き上がります。 しかし、それと同時に……。 深い原因はわからないとされる口唇口蓋裂ですが、口唇口蓋裂として生んでしまったためにこれまでの2回の手術や、今でも続く治療をすることになったくぴこのことを思うと、自分のせいで……という気持ちをぬぐうことはできません。 また、口唇口蓋裂じゃなくても、何かほかの病気をもってしまったら……そう思うと次第に強い不安にもかられて、だんだんうれしさよりも産みたいけど、自分は赤ちゃんを健康に産んであげられるのかという、気持ちのほうが大きくなっていき、複雑な気持ちのまま妊娠を迎えることになりました。 2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO 著者:イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!
2021年12月14日「口唇口蓋裂ちゃん、育ててます」161話です。今回は、くぴこちゃんの幼稚園選びに悩んでいたころお話です。娘の幼稚園選びがなかなか決まらず……。周辺の幼稚園や子ども園では、娘のことを話すと、「細かい対応はできないので難しい」と断られたり、”口唇口蓋裂について名前は聞いたことがあるけど、よくわからない”といった感じのところが多く、口唇口蓋裂という症例に対して、子どもが多く関わる幼稚園でも思った以上に認識が少ないことにびっくりして戸惑いました。 (次でダメなら、やはりもう一度幼稚園に通わせるのは考えるべきか……) そう思いながら、最後の園の面談に向かいました。 挨拶をかわし、早速娘の口唇口蓋裂のことを伝えます。 すると……?? なんと去年の年長さんに口唇口蓋裂の子がいたとのこと。 口唇口蓋裂について、多少教員で知識を共有している部分があるので、通院などの事情は把握しているとお話を聞いて、大変ビックリしました。また、そのことを聞いたおかげで、だいぶ安心できたこともあり、用意をしていた娘のこれまでの治療のこと、今後の通院について、レチナや閉鎖床についてのことを15分の間の面談でも必要なことはおおよそ伝えることができました。 先生もまとめた資料があることで「把握しやすく、教員で共有しやすい」と言ってくださり、こちらからのお願いに対しても、「食事が遅い点はおかずを細かくして提供できる」など提案をしてくださり、とてもスムーズに面談を終えることができました。 この幼稚園は、園児一人ひとりがお互いの違いを認め合い助け合うことを大切にしているという印象を受けました。 年長さんから年少さんまで交流することが多く、面談中にほかの教室で年少さんに混じって遊んでいた娘も、「とても楽しかった! 」と今までの園の見学の中で、一番満足そうにしていたのもあり、ようやく通う幼稚園を決めることができました。 2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO 著者:イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!
2021年12月07日「口唇口蓋裂ちゃん、育ててます」160話は前回のお話の続きです。くぴこちゃんの鼻下の傷痕を女児たちに指摘されたことがショックで、ずっと気になっていたじぇにこさん。これからのくぴこちゃんのことについて、パパと相談し2人で話し合うことに……。児童館であった出来事を夫に話すと……? 夫婦ともに、娘にはのびのび過ごせて、いろいろな経験を知ることができる別の居場所が、家や病院以外にもあることも知ってほしいと思っていました。 口唇手術の前や手術が落ち着いたあとも、体調不良を起こしやすかった娘も3歳を過ぎました。 しかし、そういったことも次第に落ち着いてきたこともあり、近隣の幼稚園の情報を集めて、来年には幼稚園へ……そう考えていたのですが……。 娘の口唇口蓋裂について、話し方や口元を指摘されたときに、その場でフォローできないとなると、娘が傷ついてしまうかもしれない……。そう思うと、来年の幼稚園はもう少し考えて、そばにいるべきなのでは? と思っていることを正直に伝えました。 しかし、夫は遅かれ早かれそれは避けて通れない問題だと言い、それを承知のうえで、自分の考えを言いました。 嘘をつく必要もなければ、周囲にあえて口外する必要性もない。不安な姿勢や心配しすぎる態度はかえって娘も不安にさせてしまい、もっと早くに自信をなくしてしまうかもしれない。 そのためにも、万が一の場合は、自分たちが自然体でいることが大事。話し方や傷に特徴はあっても、心配ばかりではなく娘は幼稚園でやっていけると信じることも大切だと諭されました。 おおむねその意見に納得した私も気持ちを切り替えて、娘を信じようと決意。 正直、心配な気持ちは完全には晴れることはありませんでしたが、面談のときに娘の治療のことや、口唇口蓋裂についての資料をできる限りまとめて伝えられるようにし、娘の幼稚園を探すことにしました。 2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO ★♡★♡ベビカレ秋のマンガ祭り★♡★♡マンガ200連載突破を記念して『べビカレ秋のマンガ祭り』開催中!話題のマンガを毎日増量配信♪ぜひチェックしてくださいね!著者:イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!
2021年11月16日「口唇口蓋裂ちゃん、育ててます」159話です。今回は、口唇手術から2年が過ぎたというころに起きたエピソード。ある日、児童館で遊んでいたときのことです。くぴこちゃんより少し年上のお姉さんが、くぴこちゃんの口元をじっと見つめてある言葉を発します。手術から2年が経過したある日、予想外の出来事が…!!初めて受けた口唇手術から2年が過ぎ、娘の鼻の下の傷痕もだいぶ薄くなりました。 親から見た感じではほかの子と変わらず、口唇口蓋裂があるとは思えません。来年には4才になるので、家と病院以外の環境をもっと知ってもらいたいと思い、今後は幼稚園に入れて自分の世界を広げてほしい……そう思っていました。 しかし、ある日児童館で遊んでいたときのこと。 幼稚園の年長さん~1年生くらいの子が娘の顔を見て、口元の傷を不思議そうに見ています。 小さい子からのまっすぐで正直な疑問から、私から見る親の目線と、周りから見える目線とは大きく違うことをハッキリと認識した瞬間でした。 それと同時に、動揺が隠せません……。 純粋な疑問だったので、簡単にあったことだけを話すと、その子たちも「手術した? うちのママもこないだ手術したよ! 」と話題が変わり、それ以上は何も言われることはありませんでした。 もともと、面倒見がよいお姉ちゃんたちのようで、その後、娘と一緒に遊んでくれたので、(あぁ心配してくれたんだな……)と思うと、少し安心しました。しかし、今後幼稚園に行くことを考えると、自分のいないところで今回のように指摘されたときに、場合によって娘が傷ついてしまうことがあるかもしれない……と思い、とても不安になりました。 2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO ★♡★♡ベビカレ秋のマンガ祭り★♡★♡マンガ200連載突破を記念して『べビカレ秋のマンガ祭り』開催中!話題のマンガを毎日増量配信♪ぜひチェックしてくださいね!著者:イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!
2021年11月09日「口唇口蓋裂ちゃん、育ててます」158話です。今回は、じぇにこさんが大切にしているという言語聴覚士から言われたあるアドバイスについてのお話です。言語聴覚士の先生から言われたひと言とは…?言葉が爆発的に増え、たくさん話すようになりました。 しかし、言語聴覚士の先生に、娘は口唇口蓋裂の影響で独特な発声をするくせがあると聞かされたので、家庭で少しでも改善になることはないかを相談したところ、最も大事で心がけてほしいことを教えてもらいました。 先生は次のように説明をしてくれました。 それは……。 正しいつもりで話している本人にとっては、言い直しをされることで自信の喪失に繋がり、その経験からいざ言語指導をおこなった場合、不安のまま受けることが苦痛となってしまいます。 本格的な言葉の訓練をおこなうためには、まず本人のお話ししたい気持ちを受け入れること。 言語訓練の一番大切なことは本人と先生や家族、周囲のコミュニケーションがきちんと取れていることが大前提なのです。 これは言語の訓練のためだけではなく、子育てをおこなううえで大切なことだなと感じたので、娘が安心して話すことができる親子関係をしっかり作っていくことを大切にしました。 2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO 著者:イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!
2021年10月26日「口唇口蓋裂ちゃん、育ててます」157話です。今回は、口蓋裂手術から1年が経過し、くぴこちゃんの成長が少しずつ感じられるようになってきたというエピソードです。3歳になったくぴこちゃん。言葉や会話に変化が…! シャボン玉をつくったり、コップの水を勢いをあまりつけずにストローでブクブクできるようになったくぴこ。言葉も増え、会話も2語文以上の長い会話も話せるようになってきました。 はたから見て、言葉も3歳の年齢相応だと思っていたので、特に違和感を覚えません。一見遊んでいるだけのようなので、正直訓練という感じがしないまま1年が過ぎました。 この地道な練習はいつまでおこなうのか、素朴な疑問を先生に聞いてみました。 コップの水をストローで吹くときに、言語の先生は娘の鼻に分度器のような模様がほどこされた銀板のようなもので、鼻から漏れている空気の有無をチェックします。 娘はまだまだ口から空気を吹くときに、鼻へ多くの空気が抜けていることが銀板からハッキリわかり、先生から聞いてもブがムに、グがヌに聞こえたりしているとのことでした。(ブーブーがくぐもったム゛ーム゛ーと聞こえる) ほかにも、娘独自の方法で発しているようで、先生からは「少し早い判断ですが、今後本格的な発声、発音の練習が必要でしょう」と言われました。本格的な言葉の矯正のための言語指導をおこなううのは4歳ごろ。 この吹く、吸うという行為は、娘の言葉の発声のためと欠かせないとは聞いていたものの、軟口蓋裂の動きを改善するトレーニングも兼ねていたのは知らなかったので、大変驚きました。 一つひとつのことが訓練に繋がり、体の機能の改善へとつながるということにとても感心し、言葉の治療の土台つくりの大事さを知ることができたので、より一層地道でも、コツコツトレーニングを続けていこうと思いました。 2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO 著者:イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!
2021年10月19日「口唇口蓋裂ちゃん、育ててます」156話です。今回はシャボン玉に挑戦するくぴこちゃんのお話になります。興味津々でチャレンジするものの、思ったように吹けません。そして、とうとう泣き出してしまいました。そんなくぴこちゃんにパパがやさしく話しかけるのですが……!?シャボン玉に興味津々! 「やってみる」とは言ったものの…まずは楽しんでほしい、興味を持ってほしいという思いから始めた吹くという練習。私たちがシャボン玉を吹いていると、強く興味を持ち始めるようになり、初めてチャレンジさせてみることに。 吹いても吸っても鳴るラッパとは違うシャボン玉。きちんと吹くことを意識しないと、シャボン玉がじょうずにできません。しかし、くぴこは勢いよくブーっ! と吹いて、うまく吹くことができず……。 「ブー」っていっぱい吹くんじゃなくて「ふー」ってしてごらんとアドバイスをしても勢いよく「ふーっ!! 」と吹いてしまい、うまくコツがつかめません……。 そして、とうとうできないことに泣きべそをかいてしまいます。 もうやらない……と落ち込んで拗ねてしまいました!初めてのことなので、すぐできなくて大丈夫だよ! と励ましても、すっかり落ち込んで、涙がぽろぽろ。 シャボン玉そのものが嫌いになってしまったら、吹くという練習そのものができなくなる! このままでは言語に支障が! 訓練が! どうしよう! どう励ましてあげればいいんだろう!と焦る私……。すると夫が間に入ってきて……!? とやさしくフォローしてくれました。 練習という意識は持たないと言いつつも、いざ本人に向き合い教えるとなると、娘の言語に影響が! しっかり教えてあげないと! という意識が強く働いてしまい、ついついくぴこの気持ちを見逃してしまいそうになります……。 そこを夫は娘の気持ちを汲んで、娘のシャボン玉が好きという気持ちを大事にしながら本人がまたやってみたいという気持ちを待つというスタンスで見守るという対応をしてくれました。 娘も一旦は落ち込んでしまいましたが、待つ姿勢で様子を見ていたら、次第にまたシャボン玉を吹きたいという意識に気が向くようになり、少しずつ何回かチャレンジを繰り返していき……!? 時間をかけて、ようやくシャボン玉を吹けるようになりました!!そのときできなくても、焦らず、少しずつ練習を重ねることで、できることに一歩一歩近づく……。 口唇口蓋裂あるなしに関係なく、いろいろな場面で大切なことですが、それを諦めず、自らやり遂げた娘の姿に、こういった積み重ねは今後の治療に向けても大事なことだと思いました。 シャボン玉を吹けるようになったときのくぴこのうれしそうな顔を見たときは、私もうれしかったと同時に、ものすごく安心しました。 2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO 著者:イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!
2021年10月12日「口唇口蓋裂ちゃん、育ててます」154話は、引き続き言語治療に関するお話です。今回は「吸う」練習を取り入れることになったときのお話になります。今回の口蓋裂手術後により軟口蓋裂部分が閉じられ、残った硬口蓋裂の隙間も保護床で塞ぐことで口の中が密閉されやすくなり、「吸う」という練習が始められるようになりました。 ストローで吸う練習を取り入れることに! 少しずつおこなっていくように言われたものの、この「吸う」という動作は、説明や伝え方がとても難しく……。 口唇口蓋裂用の哺乳瓶やスパウトも飲み口に切り口をつくり、舌から押し出して飲んでいたし、離乳食が始まってからも麺料理などはカットして食べさせていました。 また、飲み物もコップを使ったり直飲みタイプのものを使っていたため、「吸う」動作をおこなう機会自体がそもそもありませんでした。 実際ストローで飲み物を飲む動作や麺類を啜ってみて見せても、「吸う」構造が見えにくく、おもちゃを使って「吹く」動作を楽しみながらおこなうようなこともできないので、教えることの難しさに戸惑い悩みました。 インターネットで調べたり、市の保健師さんストロー練習の相談をしたところ、「まずはストローに慣れることから始めてみるといい」と聞き、ストローそのものに慣れさせることに……。そして……。 押すことで飲み物が出るストローマグやパックジュースを押して補助することで、飲み物を吸うタイミングを本人がつかめるようにサポートしたり、次第にマグを変えたりして試行錯誤を繰り返しました。 ストローを使わなくても、使い慣れた吸い口やコップで水分補給がもうできてしまうこともあり、「吸う」というコツを本人が掴むまでは時間がかかりました。 しかし、「吹く」という動作と同じように、時間がかかっても本人のリズムで無理せず習得できるよう気長に構えて、少しずつ練習を重ねることで、幼稚園に入る前までにできるようになりました。 2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO 著者:イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!
2021年09月28日「口唇口蓋裂ちゃん、育ててます」153話は、口蓋裂手術もずいぶん落ち着いたので、言語治療を再開することにしたときのお話です。言語治療を再開することに! 今まで同様、言葉の貯金を増やすために、動物カードやそろばん・パズルなどを使った発達の促しと合わせて、指に貼った付箋や付箋を丸めて息を吹きかけて動かしたり、水の入ったコップにストローを入れ吹きぶくぶくさせるなど、「吹く」ということを重点的に練習をおこなっていくことになりました。 今までも病院の言語訓練で使用している100玉そろばんやカードを用意したりしましたが、家庭ではなかなか興味を示してもらえず。また、今回教えてもらった「吹く」練習も目の前で実践し、声かけをおこなっても、家ではほかのお気に入りのおもちゃに夢中で、ほとんど興味を持ってもらえませんでした。 今回から取り入れていったこの吹くという動作は、唇を使う破裂音の「パ行」や「マ行」などの発声の基礎になります。 発音のベースになると聞いていたので、こればかりはできるだけ練習を重ねたい! どうにか娘が練習をしてくれる方法がないか、いろいろ試行錯誤を重ねました。 そして……! 吹いても吸っても音が鳴る赤ちゃん用のラッパを渡すと、呼吸によって音が鳴るというのが新鮮で楽しかったようで、とても喜んで遊んでくれました。 その楽しそうな姿を見たときに、あることに気付かされました。 「唇を意識する」……それは私たちにとっては当たり前のことでも、まだ慣れない娘にとって初めてのこと。いきなり訓練を取り入れるのではなく、「あれはなんだろう? 」「楽しそう! 」という興味を作ることから、始めなければ戸惑うのは当たり前。 今後の正しい発音・発声の基本となる大事なことと聞いて、思わず焦ってしまいましたが……。娘の気持ちを考えるという最も大切なことに気付くことができたので、まずは夫婦でハーモニカや吹き戻しや吹き上げパイプのおもちゃを使って見せて、「おもしろい! 」と徐々に興味をもってもらえるよう、楽しい空気を作ることから取り組むことにしました。 2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO 著者:イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!
2021年09月21日「口唇口蓋裂ちゃん、育ててます」152話は、退院後の生活のお話。出血や創部のトラブルを防ぐため、飛び跳ねたり大泣きしたりしてはいけないなどの制限はありましたが、食事に関しては気を付けることがあっても、基本的には普通の食事を食べることができました。口蓋手術後の食事で気を付けるべきこと 娘はもともと偏食気味なこともあり、手術前の食材の大きさやご飯の固さのままでは、あまり食べてくれませんでした。 なので、以前に市の保健師さんからもらったレシピをもとに、カミカミ期くらいの離乳食のような固さを目安にして食べやすいように工夫をしました。 病院の歯科衛生士さんに指導をしてもらって、歯ブラシでの歯磨きも徐々に再開しました。 創部のケア・薬の服用、運動の制限や食事など、多少気遣うことはあっても、この退院後のケア一つひとつが娘の今回の口蓋手術の結果を確実なものにするため、いろいろと気を抜くことはまだできません。 しかし、退院して半月が経ち、お家で歯磨きができるようになったことでようやく日常が戻ってきたなあと感じました。 2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO 著者:イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!
2021年09月14日「口唇口蓋裂ちゃん、育ててます」151話は、退院後の最初の外来のお話です。体重の変化や創部を確認したあと、閉鎖床の調整や口内の撮影などさまざまな診察を終えたのですが、どれも問題なかったほか、創部の異常などもなくホッとしました。そして、診察の最後に先生から退院後の様子を聞かれたのですが……。レチナについて、先生から鋭い質問が…! 鼻の形を維持するために大切なレチナ(※1)。前回の手術後、レチナをなかなか日常的につけることができなかったせいで、口蓋手術のときに鼻の形があまりにも崩れてしまっていたほか、鼻腔にも大きなできものができていたので、それを取り除く処置もおこないました。 今回の手術後からはレチナをつける習慣を取り入れるため、当初は退院後の初外来の日までレチナを鼻に縫い付けておく予定でしたが、退院直前になってレチナを縫い止めていた糸が外れてしまいました。 さらに、その日のうちに擦れて創部が赤く腫れたりするなどのトラブルが重なり、今度こそはと心を鬼にしてレチナをつけるよう、夫婦で取り組んでたのですが……。 相変わらず激しく抵抗して嫌がる娘に2人して苦戦しっぱなしで、安定してレチナをつけられていませんでした……。(※1)レチナ:鼻の形を維持する目的で使用するシリコン製の装具 以前に同じ口唇口蓋裂児の親御さんと話したとき(口唇手術後に再会したお母さん)からは2歳をすぎたあたりで自分でつけてくれるようになったと聞いていたので、それを期待したのですが……。 どれだけお願いしても、無理やりつけてもすぐ外してなげたり、つけてもずっと機嫌が悪く1日ぐずったり。さらには、風邪を引いてつけられなくなったりと、親子ともにレチナによる疲弊。 先生からは修正手術など大きく影響が出でてくるので、本人を説得してレチナをしっかりつけるようにと念を押されていることもあり、今回ばかりは多少泣かれてつらくても娘のためなんとかしてレチナをつけなければならない! そのためにはどうしたらいいか夫と相談して考えた結果……。 本人が起きているうちは特別難しいので、娘が寝たあとに夫と連携してレチナを素早くつけることで、夜の間だけはつけられるようになりました。 暗い中、小さな鼻につけるので、レチナの向きが逆でうまくつけられなかったり、起きられたりすることもありましたが、当時の娘の睡眠時間が9時間から10時間くらいだったので、起きてすぐ外される日中よりは、長くつける時間を確保できるようになりました。 正直、これで劇的につけてくれるようになった! というわけにはいかず、朝には簡単に取ってしまうので、そのときにどこにはずして放ったのかわからくなり、寝室の大捜索をして焦ることもありました……。 それでも、この寝ている時間から少しずつ鼻にレチナをつけることに慣れさせ、最終的には本人が納得して自らつけてくれるようになるまで、レチナをつけている時間を少しずつ定着していくことにしました。 2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO 著者:イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!
2021年09月07日「口唇口蓋裂ちゃん、育ててます」150話です。前回の口唇手術同様、鼻頭周辺の創部に軟膏を塗ったり、傷口のケロイドを防ぐために薬を服用したりするほか、今回からは軟口蓋裂の創部を保護する閉鎖床のケアが加わったというお話です。保護床が「ホッツ床」から「シーネ」に! 生まれてすぐに作ったホッツ床(※1)から2年、口蓋裂部分を保護する閉鎖床もずいぶんと素材も大きさも形も変わりました。 今回から使うこの保護床、口蓋裂手術後の出血や創部を保護するだけではありません。 (※1)ホッツ床(しょう):口の中の型を取って作るプラスチック製のプレート。上あごの口蓋裂部分を覆うことで、哺乳を助けたり、舌の機能を正常化することができる。 これから始まる本格的な言語訓練をする際に発音や発声の補助としても、大事な役割を担います。 手のひらに収まるこの小さな装具が、娘のこれからの治療にそんなに大きく影響すると聞いてとてもビックリしました。 しかしこの閉鎖床、つけるにあたって最も重要な問題があります。それは……。 特に硬口蓋部分の塞がっていない穴の部分など食べかすが残りやすく、口内環境が悪くなってしまい虫歯ができやすくなるとのこと。 医師からは、食事をしたあとは必ず保護床を取り外して洗浄し、今後は今まで以上に口腔内の清潔を保つように言われました。 この大事な役割を多くもつ保護床、初めて作ったホッツはあんなに口に入れつづけるのを嫌がっていたので娘がちゃんとつけてくれるかが心配でしたが……。 娘も2歳になり、保護床をつけることで口の中の調子がよいと感じているのか、赤ちゃんのころとは違い積極的につけてくれました。最初のホッツ床に比べると、だいぶ小さく薄くなった新しい保護床は、頻繁に取ったり外したりするので、そのたびに創部に触れそうになりつけるのが怖かったです。 また、娘の言語や矯正にもいろいろと影響すると聞いたので、保護床の管理とケアは今まで以上に気を付けなければと感じました。 2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO 著者:イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!
2021年08月24日「口唇口蓋裂ちゃん、育ててます」149話は、退院日のときのお話です。ようやくお家に帰れることをくぴこちゃんに伝えると、ニコニコ笑顔に! じぇにこさんはこれまでの出来事を振り返ります。手術を受ける際の必要体重に足りていなかったり、術前検査の直前で風邪を引いてしまうなど、不安だらけのなか始まった入院生活も終わり、とうとう退院の日を迎えました。 いろいろあった入院生活も今日で終わりに! 口唇手術よりも厳しい手術と聞いていただけあって、たくさん汗をかき、涙を流して痛みと怖さに立ち向かった娘。 血を吐いて熱を出し、痛みに泣いている娘の姿は前回の手術のときよりも痛々しく、苦しそうで、そばで付き添っていた私から見ても胸が苦しくなるほどでした。 赤ちゃんのときよりも物事が理解できるようになった娘にとって、今回の手術はよりいっそう怖くショックなことの連続だったと思います。 つらい診察やおいしくない薬を飲んで幼いながらも1日でも早く元気になるために治療に向き合う力強い姿勢は、不安と心配が絶えなかった私たち夫婦が逆に励まされたくらいでした。口唇口蓋裂になりたくてなったわけではないのに、本人の意思とは関係なく、受けざるを得なかったとてもつらくて怖い手術に、小さな体で今回も本当によく立ち向かい、乗り越えてくれたと今でも感謝と尊敬の念が絶えません。 退院後は術後のケアを怠ることないよう心がけるとともに、まだまだ続く言語の治療、治療の状態に合わせた修正手術……。 そして娘自身も家だけでなく、幼稚園など外部との関わりが増えていき、成長や環境の変化に沿って治療を進めていかなくてはいけません。 以前からぼんやりと意識していましたが、大きくなった娘本人が口唇口蓋裂のことを自覚するようになったとき、親としてどう向き合うべきかという問題に直面するのも時間の問題だなと思いました。 そのときに、私たちは本人が望むようなことをすべてできないかもしれません。 何をどのようにするのが娘のためなのかはわかりません。 それでもまず娘の気持ちをできる限り受け止めて、一緒に一歩ずつ今よりも少しは良くなるようにとこれからも治療をおこなっていこうという覚悟が改めて強くなりました。 2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO 著者:イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!
2021年08月17日「口唇口蓋裂ちゃん、育ててます」148話です。抜糸手術を無事に終えたくぴこちゃん。先生からは、「口の中の型を取って、装具ができたら退院です」と告げられます。抜糸手術が終わった翌日、保護カバーを外した部分に新しい装具を付けるために、口の中の型取り処置をしました。その際、先生にレチナについて、このように言及されました。 抜糸手術も終わり、いよいよ退院と思ったら……? 今回はレチナによる固定を徹底し、鼻の形を維持するためにレチナを縫い付けている糸は、退院後もしばらくはそのままにすると言われました。 前回の手術で退院後はレチナに苦戦し、結局うまくつけられず鼻腔が倒れてしまったので、娘のためと思い私もそれに同意したのですが……。 なんと、口の中の型取りの最中に縫い付けていた糸が取れてしまいました! 泣いて鼻水で取れやすくなり、泣き止んで落ち着いたと思ったらレチナの違和感でムズムズするらしく、無意識に鼻から押し出したりしてしまい、まったく安定してつけること事ができません。 「これをつけると、痛い痛いしなくていいよ! 」など言い聞かせても、小さな娘には通じるわけがなく……。 そして、縫い付けていた糸が取れて半日、レチナを出したり入れたりを繰り返しているうちに鼻の中の傷がこすれて腫れてしまい、何もしなくても押し出されるようになってしまいました! 抗生剤入りの軟膏を使って対処したのですが、鼻に入れた痛みや刺激で鼻水が出て余計に滑りやすく、テープを何枚も貼っても固定がままならないほどに……。 この様子には思わず先生も苦笑いの様子で……。 幸先が不安なレチナの状況に不安いっぱいな私に、翌日の退院の許可と励ましの言葉をかけてくれました。 2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO 著者:イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!
2021年08月10日不安と心配のなか、いよいよ抜糸手術当日を迎えました。 体調も問題なく朝の健診を終えたあと、娘が処置室に入っていきます。 抜糸手術当日。子どもの叫び声が聞こえて……。 カーテン越しに泣き叫ぶ娘の声を聞いたときは、思わず涙が出ました。 しかし、先生から説明を受けたように手術自体はあっという間に終り、しばらくすると処置室に呼ばれました。 そこには開口器をつけ、暴れてけがをしないようにタオルでぐるぐる巻きになりながら、汗と涙でいっぱい泣いている娘の姿がありました……。 口蓋手術直後は血だらけで、その後はずっと保護プレートが縫い付けられていたため、それまで直接見ることがなかった上顎の様子を初めて間近に見ることができました。 今まで喉の奥まで避けていた軟口蓋部分に、ピンク色の筋肉が膜のように覆っていて、そこは娘が泣くたびに振動していました。 裂部分の縫い目は少し盛り上がっていましたが特に問題なく、つなぎ合わせた軟口蓋裂部分の筋肉はしっかり繋がれていると説明を受けました。今までなかった部分に新しくできた筋繊維と術直後あんなに真っ赤で血だらけだった口内もピンク色の組織が定着していて、その回復の速さにも大変驚きました。そして、見えている骨とそこににじみ出てくる血が、改めてこの手術の難しさをあらわしているようで、こんな壮絶な手術を小さな体でよく乗り越え、頑張った娘は本当にすごいと尊敬の気持ちがこみ上げました。大泣きの処置を終え、きっとこの日は1日中娘は泣いて不安がるだろうと思い、慰めるため1日抱っこする思いで覚悟していたのですが……。 娘は病室に戻るなり落ち着くと、泣きべそをかきながら許可の下りたベビーせんべいとたまごぼーろ、そして麦茶をたくさん口に入れ、怒りながら自分の身に起きたそのストレスを解消していたので、このたくましい立ち直りの速さにも驚きました。 しかし、明日は口の中の型取りがあるので、また泣いてしまうと思うと少し複雑でしたが、今日の山場を乗り越えた娘ならもう大丈夫だと思い、少しでも気持ちが晴れるようにこの日は娘のご機嫌を取ることに専念しました。 2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO 著者:イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!
2021年08月03日最初は検温をしに来た看護師さんのことを怖がり、泣いていた娘でしたが、術後1週間近くになって、体調や環境にすっかり慣れたようで……。 娘がたくましくなっていく姿に圧倒され…… 小児科診察でも自らおなかを見せたり、朝の処置でも泣かずに口を自ら開いて術後ケアをさせてくれるようになったりと、すっかりたくましくなりました。 実は抜糸手術の説明を聞いたときに驚いたのが、当時通っていた病院では口唇裂手術のときとは違い、口蓋手術の抜糸処置はあまり暴れるなどの危険な場合を除いて、基本的に麻酔なしで処置することになっていました。 不安のまま痛みと怖さにショックを受けた手術を終えて、ようやく笑顔を見せてくれるようになったのに、またも娘が怖い思いをするのかと思うと、とても憂うつでしかたありませんでした。そのため、麻酔を使用しての処置を相談しましたが、その場合はまた全身麻酔をするのでその処置後の麻酔の影響がないか様子を見る必要があり、退院がのびるとのこと。先生や看護師さんたちから娘を見たかぎりでは、口の中のカバーの糸を外すだけの処置に「わざわざ全身麻酔を使う心配はない」と言われてしまい、大丈夫か不安でしたが……。 先生たちからも「問題なし」と太鼓判を押してもらうほどの娘の元気な姿に、それまでの不安だった気持ちもなくなり、安心して明日を迎えられそうとホッとしていたのですが、その矢先……。 ちょうど抜糸処置を受けている子の大きな悲鳴が聞こえてきました! 泣き叫び「いたいよぉぉぉ! 」と響き渡る悲痛な声をカーテン越しに涙を抑えながら見ている付き添いのお母さんの様子を見て、安心した気持ちが一気に不安に逆戻り……。 その泣き叫ぶ声はあまりに痛々しく悲痛で、大人の私でもとても恐怖を感じました。 2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO 著者:イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!
2021年07月27日口蓋手術を終えて6日目。 娘の発声に変化があることに気付きました。 手術後、娘の発音に変化が……! 手術前までの「アンパンマン」の発音の状態は、どこかはっきり聞こえず、特に「パとマ」は、間の息が抜けたような声の張りが感じられないぼんやりした発音でした。 それが術後は、発音が前に響くようにはっきりと聞こえるようになりました。 先生いわく、上顎の軟口蓋部分が塞がったことで発声・発音に厚みができたとのことで、以前よりも言葉の一文字一文字がはっきりと聞こえるようになりました。 娘のひと言ひと言が聞き取りやすくなり、大変な手術を乗り越えた成果を感じられたことが親としてとてもうれしかったです。 そして、なによりも……。 「イエーイエー」とよく歌ったり、本や番組を見てても「ワンワンねんね(寝んね)?」など私に話しかけてくれたり、絵本も自分で読むようなそぶりで「まんまおーしー」と話すなど、明らかに術前よりもたくさんお話をするように! 発達の影響も手伝っていたのかもしれませんが、娘自身も声の変化を楽しんでいるように見えました。 今回の口蓋裂手術では、見た目の変化はないものの、軟口蓋裂部分が塞がったことで言葉がはっきりと響くようになり、発音に大きな違いを感じることができたので、驚くとともに感動しました。また、それ以上に本人自身も発声の違いをわかっているのか、楽しそうに声を出してお話をしていました。私はその様子を見ているのがうれしくて、改めて手術を乗り越えることができたんだなと娘の成長と体の回復に感動しました。 2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO 著者:イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!
2021年07月20日術後しばらくは痛みによる高熱や、思わぬトラブルで出血するなどがありましたが、今は術後の変化を実感するまでに落ち着きました。 そして、口の中の保護カバーの抜糸をおこなううため、抜糸手術について先生から説明を受けることに。 抜糸後の注意点を説明され、自信喪失に…! 抜糸自体は何も問題なければ30分もかからないので、主に処置後の注意についての説明でした。 術後の生活やケアが今後に大きく関わってくるというのは、前回の手術のときに経験しているので、退院しても一切気を緩めることができないと緊張が走りました。しかし、それよりもまだ小さく言い聞かせるのも難しい幼子を相手に対し、なかなか難しい約束ごとばかりなのもあって、育児2年目の未熟な私にできるのか自信が持てずとても不安でした。 2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO 著者:イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!
2021年07月20日