花粉やPM2.5、季節の変わり目ならではの寒暖差と、不調を感じやすい今のシーズン。年度末に向け忙しくなる時期でもありますが、日常のなかで無理なくケアしていきたいですよね。そこで、中医学士で漢方薬剤師の大久保愛先生が、この時期ならではのアレルギー対策につながる食薬習慣と、NG習慣を教えてくれます!2月は寒暖差による体調不良に要注意【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 253くしゃみや蕁麻疹などアレルギー症状は出ていませんか?変化の多い気候の中、風邪なのか、花粉なのか何なのかわからない不調に悩む方が増えてきているように感じます。先日は、まだ2月というのに、東京でも気温が20度越えの地域もありましたよね。コートも着ずに過ごす人も多かったと思います。ですが、このまま温かくなり、春になるということはありません。再び気温が低くなり寒くなる日がやってきます。寒暖差を頻繁に繰り返すことで、春になります。そこで、気を付けたいのが寒暖差アレルギーや自律神経の乱れです。2月は不調が1年の中でも増える時期ともいわれていますが、今年の寒暖差は異常だと思います。今後も天気予報を確認し、事前に服装や寝具などを柔軟に変化させ、体への負担を減らしていくことも必要ですね。ということで、今週は寒暖差により体への負担が増える今、食薬としてできることを紹介していきます。今週は、寒暖差による蕁麻疹などアレルギーの対策となる食薬習慣今の時期、乾燥した空気で風邪を引き、花粉やPM2.5でくしゃみと鼻水が出ているというかたがどんどん増えています。それに加え、寒暖差やそれに伴う気圧の変化により、自律神経を乱してストレスと寒暖差アレルギーに苦しむかたも…。症状としては、鼻水や咳、頭痛などに加え、肩凝りなどの不調も感じることがあります。さらに、自律神経を乱すことは、胃腸の不調、めまい、感情のコントロールができなくなる、過食、PMSの悪化、睡眠の質の低下、生理不順など様々な不調を引き起こしてしまいます。毎年、何が原因かわからない、「謎に起こる複数の小さな不調」と戦う方も多いのではないでしょうか。漢方医学では、寒暖差アレルギーを感じやすい人は、『肝』の働きが低下し、環境の変化に適応するために時間がかかりやすいタイプであったり、『気』が不足し、体を気温や気圧などの環境変化から守る力が低下しているタイプであったり、『肺・脾・腎』に余分な水分がたまりやすいタイプであると考えることがあります。そこで今週は、『肝』の働きをサポートし、『気』を補う食薬を紹介していきます。今週食べるとよい食薬は、【レンチン!ロール白菜のトマト煮】です。NG習慣は、バレンタインから食べ続けてしまうことのある【ミルクチョコレートやホワイトチョコレート】の食べ過ぎです。食薬ごはん【レンチン!ロール白菜のトマト煮】肝臓の働きを助けたり、炎症抑えたり、バリア機能をサポートしたりするイソチオシアネートを含む白菜と抗酸化物質リコピン含むトマトで『肝』の働きを助け、バリア機能をもつ『気』を補っていきます。<材料>白菜4枚(2分半レンチンしておく)(タネポリ袋にいれて混ぜておく)ひき肉150g味噌小さじ1生姜1片(みじん切り)残った白菜の芯みじん切りオートミール大さじ1(ソース)トマトジュース200mL味噌大さじ1胡椒お好みで<作り方>白菜にタネを包み、耐熱容器に並べ、味噌を溶いたトマトジュースを加え、ラップをしてレンジ(600w)で8分くらい火が通るまで加熱したら、胡椒などスパイスをかけ完成。大きめのロール白菜ができるので、予めカットして盛り付けるのが食べやすいです。NG行動【ミルクチョコレートやホワイトチョコレート】の食べ過ぎバレンタインも終わり、おうちの中にチョコレートがたくさんあり、幸せを感じているかたも多いと思います。美味しいチョコを食べて幸せを感じることは良いと思いますが、そのまま食べ癖がついてしまい、眠い時、集中力が低下したときなどにチョコをたくさん食べる習慣を身につけてしまうことは注意しなければなりません。糖質を摂り過ぎ、腸内環境に影響を与えることはアレルギー体質にはNGです。また、チョコレートに含まれるカカオには、抗酸化作用の高いカカオポリフェノールや腸内環境を整えるカカオプロテインなどが含まれていますが、これらの恩恵を受けるためには、カカオ70%以上の高カカオのチョコレートを選ぶ必要があります。手元にあるチョコレートの内容を見直してみましょう。気候の変化が目まぐるしい時期です。環境に適応できるように衣服などの管理、湿度の管理、食事の管理などに目を向けて、体調を安定させていきたいですね。そのほかにも心と体を強くするレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…『食薬』は、『漢方×腸活×栄養学×遺伝子』という古代と近代の予防医学が融合して出来た古くて新しい理論。経験則から成り立つ漢方医学は、現代の大きく変わる環境や学術レベルの向上など現代の経験も融合し進化し続ける必要があります。近年急成長する予防医学の分野は漢方医学と非常に親和性が高く、漢方医学の発展に大きく寄与します。漢方医学の良いところは、効果的だけどエビデンスに欠ける部分の可能性も完全否定せずに受け継がれているところです。ですが、古代とは違い現代ではさまざまな研究が進み明らかになっていることが増えています。『点』としてわかってきていることを『線』とするのが漢方医学だと考えることができます。そうすることで、より具体的な健康管理のためのアドバイスができるようになります。とくに日々選択肢が生じる食事としてアウトプットすることに特化したのが『食薬』です。Information<筆者情報>大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田で薬草を採りながら育ち、漢方や薬膳に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・美容を学び、日本人初の国際中医美容師を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、未病を治す専門家として活躍。年間2000人以上の漢方相談に応えてきた実績をもとにAIを活用したオンライン漢方・食薬相談システム『クラウドサロン®』の開発運営や『食薬アドバイザー』資格養成、食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち®」シリーズの展開などを行う。著書『心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売1か月で7万部突破のベストセラーに。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『食薬事典(KADOKAWA)』、「食薬ごはん便利帖(世界文化社)」、「組み合わせ食薬(WAVE出版)」、「食薬スープ(PHP)」など著書多数。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©Dzianis Vasilyeu/Adobe Stock文・大久保愛
2024年02月16日美容のために毎日たくさんの野菜をとる努力をしている私。コロナ禍でのおうち時間の増加をきっかけに、ぬか漬けにも挑戦しました。いろいろな食材をぬか漬けにすでに完成したぬか床を使用して、季節の野菜はもちろんのこと、厚揚げやアボカド、ゆで卵などの変わり種も漬けて食べていました。突然じんましんが現れて…発酵食品は体によくておいしいので、「今度はどんな食材を漬けようか」なんてネットでアイデアを探していた矢先、突然じんましんが現れて唇が腫れてしまいました。皮膚科の先生の診断によれば、この症状の原因はぬか床である可能性が高いとのことでした。まとめ40代にして米ぬかアレルギーだということがわかりビックリしました。白米を食べたり、素手でお米をといだりしても今まで何も異常がなかったのに、同じ作物でもアレルギー反応の有無があることに驚きました。同時に、まだ判明していないアレルギー物質があるかもしれないので、病院での検査も検討したほうがよいのではないかと思った出来事でした。(40代女性)※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。イラスト/まげよ著者/ウーマンカレンダー編集室40歳を過ぎて心と体の変化に戸惑い、悩むオトナ女子を応援するメディア「ウーマンカレンダー」の編集室です。オトナ女子がおこなっているコスパ良し!時短!ズボラでもできる!リアルなアンチエイジング情報をお届け。医師解説の記事も満載!
2023年10月26日風呂上がりや運動後などに、脚やおなか、首などにかゆみと発疹が出ることが多いじんましん。それまで出たことがなかったのに、40代以降に急に出ることがあるようです。じんましんと更年期に関係はあるのでしょうか。産婦人科医の駒形依子先生に聞きました。教えてくれたのは…監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。★関連記事:「じんましんがよく出るように…」なぜ出るの? 医師のひと言で気付いたことは【体験談】汗をかくと現れるじんましんの可能性じんましんとひと口にいっても、さまざまな種類があるようです。風呂上がりや運動後に出ることが多いじんましんはどのようなものなのでしょうか。「一つには“ コリン性じんましん ”が考えられます。メカニズムは解明されていないのですが、発汗をつかさどる神経物質が刺激となって、じんましんが出るという報告があります。運動不足や入浴時に湯船につからないなど、汗をあまりかかない生活習慣がきっかけになります。普段は汗をかかないのに突然湯舟につかったり、運動をしたりしたときに出るケースが多いようです」(駒形先生)。なぜ更年期にじんましんが増える?発汗と関係があるというコリン性じんましん。更年期になると、発汗の状況が変わることでじんましんが出やすくなるのでしょうか。「更年期の女性は痩せにくく太りやすくなるため、むくみや水太りを恐れて水分をあまりとらない傾向があります。水分が不足していると汗はかけないので、汗をかかない生活が普通になってしまいます。そんなときに、急に湯舟につかったり運動をしたりと普段はしないことによる発汗が刺激になり、じんましんが起こると考えられます」(駒形先生)。じんましんを防ぐ方法は?かゆくてつらいじんましん。予防法はあるのでしょうか。「普段から適度に汗をかく生活を心がけることですね。軽くてもいいので運動をすれば、水分をとるようにもなります。毎日続けられる運動を見つけてほしいですね。また、汗をかく力は排便や排尿と同様、“ 排泄力 ”と言えます。汗がしっかり出る体質にするには、便がスムーズに出る環境づくりも大切です。胃腸を整えて排泄力を高めれば汗が出やすい体質になり、急に汗をかいても過剰に皮膚が反応しにくくなります」(駒形先生)。まとめじんましんにはいろいろな種類があり、原因もさまざまだそうです。今回取り上げたじんましんは、汗をかかない生活が引き金になっている例ですが、症状が繰り返し現れる、発症時の不快感で日常生活に支障があるといったときは、皮膚科を受診しましょう。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/mido(49歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/駒形 依子 先生2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
2023年05月08日ある日今まで見たこともなかった、虫刺されよりも大きい腫れ物が腕に出現。その後、足やおなか、おしりにまで続々と……。診断の結果、じんましんの症状だと判明しました。原因は不明ですが、ストレスや疲労のせいである可能性が高いとのこと。忙しくしている人なら誰でもなる可能性があるというじんましん。なかなか治らなかったじんましんとの闘いをお話しします。★関連記事:「あせもだと思っていたらまさかの病気に…」謎の湿疹と激しい頭痛が起こり…【体験談】虫刺され? 腕に大きめの腫れ物がこれは私の子どもが1歳のとき私に起こった出来事です。当時、私は専業主婦をしていました。平日、夫は仕事で遅いこともあり、家事、育児はほぼ私の担当。仕事はしていなかったものの、ちょうど引っ越しや子どもの体調不良が重なったこともあり、毎日せわしない時間を過ごしていました。幸い私自身が体調を崩すことはありませんでしたが、子どもの夜泣き対応による寝不足や疲労の蓄積もあり、なかなか体がすっきりしない日々でした。そんなある日、右腕にブクッと虫刺されのような腫れ物ができたのです。普通の虫刺されよりもサイズは大きめでしたが、なんとなく虫刺されのようなかゆみもあり「どこかで刺されたのかな?」とあまり気に留めず。そして、翌日には腫れとかゆみも引き、皮膚もきれいになっていたため、病院にも行くこともありませんでした。 しかし、また数日後、以前とは違う場所ではあるものの、腕に2箇所も同じような腫れ物ができたのです。季節的に夏だったこともあり、「また刺された?」と疑問には思ったものの、数日前と同じように2箇所ともの腫れ・かゆみは翌日には引いていました。他に症状はなかったため、当時の私は病院に行く必要性を感じていませんでした。しかし、数日後にはおなかや足、おしりなど、至る所に腫れ物が出てきては消える……を繰り返し始めたのです。全身に症状が出始めたため、さすがに異常を感じ皮膚科に駆け込みました。腫れ物の正体はじんましん!体の至る所に出現する腫れ物に恐怖を感じてきていました。「もしかして悪性の腫瘍なのか?」「入院が必要だったらどうしよう……」などと診察前もドキドキしており、不安でした。いざ病院で診察してもらうと、先生から出た診断結果はじんましん! じんましんといえば、全身に細かい点状の発疹ができるイメージだったので、まさか腫れ物がじんましんだとは思いもしませんでした。先生によると、点状のじんましん以外にも、私のように腫れ物のような症状の出現もあるようです。また、私の場合はかゆみを伴いましたが、人によってはかゆみが出ない場合もあるのだとか。じんましんは人によって症状が異なるため、素人がじんましんだと判断するのが難しいものだと感じました。 先生には「最近初めて食べたもの、家などの環境の変化、使用しているクリームや化粧品など、変わった物事はないか」と、最近の生活状況についていろいろ聞かれました。しかし、特に大きな変化はない私。1歳の子どもを育てていることを伝えると、ストレスや疲労によりじんましんが出たのだろうということでしたじんましんは原因不明なことも多いようですが、その場合は疲労やストレスが影響しているそうです。私自身も明確な原因は不明なため、「なるべく休んでストレスをためないように」と言われ、薬を数日分処方されました。薬を止めるとまたじんましんが…先生からは数日薬を飲めば大体落ち着くだろうと言われ、安心していました。しかし、処方された薬がなくなり飲まなくなると、またじんましんが出現してきたのです。その結果、先生からはしばらく薬を服用する必要があると診断され、1カ月以上飲み続けることになりました。薬を服用している間はじんましんが出現することはありません。そして薬を服用していた期間に、私自身の疲労やストレスの原因となっていた引っ越しや子どもの体調不良による通院、寝不足なども解消していきました。その結果、1カ月以上たつとじんましんも落ち着いてきたのです。長い間じんましんに苦しみましたが、生活が落ち着いてからは薬を飲まなくても出現することはなくなりました。先生からは、一度じんましんが落ち着くとその後一生じんましんが出ない人もいるし、定期的に繰り返す人もいるので様子を見ていく必要がある、とのことでした。まとめ実は今でも時々、じんましんが出現することがあります。じんましんが初めて出現した当時の生活を振り返ってみると、疲労がたまっていたり心配事が多かったり、ストレスのたまる出来事が多かったということに気が付きました。最近はじんましんが出ると、体からのSOSだと思うことにしたのです。もし体にじんましんが出たら、休息を取ったりストレス発散をしたりするなど、なるべくリラックスして過ごすよう意識! すると、自然とじんましんも落ち着き、その後他の場所に続けて現れることもありません。じんましんが完治することはなかなかないかもしれませんが、今後も体のバロメーターとしてうまく付き合っていきたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。イラスト/きびのあやとら著者/かしいまゆこ(35歳)冷え性や肩こり、便秘などの身体の不調に悩む日々。食生活を見直しながら体質改善を励んでいます。ご自身や家族の健康に興味を持ってもらえるような体験談を執筆していきます。
2023年04月13日ここ数年、じんましんが出ることが増えました。何がいけないのかと悩んでいた私に、お世話になっている医師が言ったことであることに気付きました。その言葉をきっかけに、心がけたことをお伝えします。★関連記事:「かゆい…」風呂上がりや運動後にじんましん!更年期が原因?予防法は?【医師監修】じんましんが出る原因はさまざま更年期と呼ばれる世代になって、いろいろと体調の変化を感じるようになりました。アレルギー体質の私は、小学生くらいまではアレルギー性のじんましんに悩まされることもありました。でも、大人になると花粉症や鼻炎症状がひどくなり、肌の症状はほとんどなくなりました。それがここ数年、再びじんましんが出るようになってきたのです。例えば、寒さを感じると出る寒冷じんましん。でも、不思議なことに毎日出るわけではありません。食事をすると手首周辺にじんましんが出ることがあっても、毎回そうなるわけではなく……。ほかにも、朝タイツをはいたら両足にじんましんが出たこともありました。これは機械的じんましんというそうで、下着類の締め付けなど外部からの物理的な刺激によって起こるそうです。でも、これも1度きりの出来事でした。じんましんは体のSOSかも?じんましんが出たときのために処方してもらった薬が終わってしまったので、受診したときに先生に聞いてみました。「どうしたらじんましんは出なくなりますか?」。すると先生は「じんましんとは、うまく付き合っていくしかない。出やすい体質であったり、もしかすると体からのSOSだったりするかもしれないよ」とおっしゃったのです。私は、すべてのじんましんに共通する何かを突き止めて、それを解決することばかりに気持ちが向いていました。しかし「体が発するSOSかも」と言われて、私はあることに気が付いたのです。じんましんの原因はストレスかもしれない私は「ストレスがたまるとじんましんが出やすいのでは?」という仮説にたどり着きました。仕事が忙しくストレスがたまっていたり、子どものことで朝から夜まで時間に追われていたり、夫と意見が合わずイライラしていたり……と思い当たることが多々あったからです。社会生活を営む以上、完全なストレスフリーは実現しないと思います。でも、それらを発散する工夫は必要だと痛感しました。実際にしてみて一番スッキリしたのは、見たい映画をひとりで見に行き、映画館で遠慮なく泣くということでした。そのほかよくするのは、夫に言えない文句を車の中でぶちまけるというもの。怒るとついつい理詰めで相手をやり込めてしまう私は、夫への言葉をセーブするようにしています。でも、そのことがストレスになることもあり……。助手席の愛犬は不思議そうな顔で私を見ていますが、こうすることで直接言った気になれるので、気分も爽快です。もちろん、気のおけない友人とのおしゃべり時間も大事。たまの休日にお茶をしながらの2時間なんて、あっという間です。まとめストレス発散を試みてももちろん、じんましんが出てしまうことはあります。そんなときは、するべきことの優先順位を見直して、急がなくていいことはペースダウンするように心がけています。また、睡眠をたっぷり取るようになりました。アラフィフは、もう無理のきかない年齢だと感じています。だからこそ、心と体の声に耳を傾けて、自分と家族の未来を大切に考えるようになりました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。著者/とろママ(47歳)2女の母。45歳のときに会社勤めを辞め、現在はフリーランスで活動。家族は夫と年ごろの娘2人と愛犬。子どもたちの送迎も大切な業務。加齢という現実に直面し、認めたくない気持ちと認めなければいけない気持ちの間で揺れるお年ごろ。犬にはモテる。
2022年12月20日かわいい夫と2人暮らしのるるさんの日常を描いたマンガを紹介します。職場のストレスにより体にじんましんが出てしまったるるさんの夫Mさん。かゆがる夫のためを思い、るるさんは水ぶくれをつぶしてしまい……。★関連記事:「そこまで俺もたないよ」夫の体にじんましんが! その理由は… #夫とともに四半世紀 1こんにちは! 老眼がつらくなってきたアラフィフ主婦のるるです。数年前、Mは職場の人員不足や業務の多さ、上司からのパワハラなど仕事で大きなストレスを抱えていました。それが原因なのか、ある日おなかから腰のあたりにじんましんができてしまいました。5〜6cm幅のものが4つもできており、水ぶくれもたくさんできていました。赤くただれた患部は、見ているだけの私ですら痛かゆそう……。家にあった市販薬を塗ったものの改善の兆しは見えず……水ぶくれは膨らむ一方でした。水ぶくれの中の汁がかゆみの原因だと思ったので、水ぶくれをつぶすことにしました。ライターで炙って消毒した針で患部を刺し、水ぶくれの中の汁を抜きました。過去に私に水ぶくれができたときと同じ処置をしたのですが、私はそれで症状が良くなったのでMもかゆさがマシになるだろうと思い自己処理をおこないました。しかしその数日後、自己処理をした患部はよりひどい状態に……。ネットで水ぶくれの処置について調べるも、私がおこなった処置が正しいのか間違っているのかさまざまな意見が多くあり、わからなくなってしまいました。安易に処置してしまったことをMに詫び、今の状態を聞いてみると相変わらず「痛がゆい」とのことでした。ー--------------早く良くなってほしいという一心で自己処理をしてしまったるるさん。場合によっては症状が悪化する可能性もあるので、自己処理をする前に病院を受診するようにしてください。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。★関連記事:「電話がつながらない!」定期購入とは思わず、通販を利用した父は… #老親の通販トラブル 1★関連記事:「痺れてる?」全摘手術をした右胸の傷周辺を触るとピリピリが! #乳がん絵日記 25★関連記事:「もしかして新型コロナ?」体調不良とおなかの違和感がずっと続いて… #大腸がんらしい 1著者/るる東北在住のアラフィフ主婦。福島弁を使った「うさ福」などLINEスタンプを作っています。現在は空き家になってしまった実家の管理に奮闘中。Instagram:@lulu_illustdiary
2022年11月06日かわいい夫と2人暮らしのるるさんの日常を描いたマンガを紹介します。ある日、体にじんましんが出てしまったというるるさんの夫Mさん。その理由にるるさんの口から思わず「ひどい……」という言葉が出てしまい……。★関連記事:「なんか臭い!」夫の背中から異臭が!? その正体は… #アラフィフ主婦ちゃんねる 1初めまして! 老眼がつらくなってきたアラフィフ主婦のるるです。私の夫Mは営業マンです。数年前、家に帰っても夜中まで仕事をしていることがありました。忙しいだけではなく、パワハラ気質の上司にも悩まされており……夫はパンク寸前の状態でした。上司からの暴言は日常茶飯事。Mが仕事中にメールをしたとき、ゴルフプレー中だった上司はミスショットをしたそう。それについて「お前からのメールの通知のせいでミスした!」とMは理不尽に怒鳴られる有様でした。本社から総務の方が面談に訪れたのですが、人員不足や休暇について改善される様子はまったくなし!「無理だよ……」と何も状況が変わらないことにMは深く落胆していました。エスカレートするパワハラなど、仕事でのストレスは大きくなり続けるばかり……。ついにMの体にじんましんができてしまいました!おなかから腰のあたりにじんましんができていたのですが、水ぶくれと赤みもありとても痛かゆそうな感じでした。とりあえず家にあった市販の湿疹用のステロイド薬を塗って様子を見ることにしました。ー--------------Mさんは、職場でのストレスが体に影響してしまったそう。身も心も健康に働けないことはつらいですよね。著者/るる東北在住のアラフィフ主婦。福島弁を使った「うさ福」などLINEスタンプを作っています。現在は空き家になってしまった実家の管理に奮闘中。Instagram:@lulu_illustdiary
2022年11月02日風呂上がりや運動後に、足やおなか、首などにかゆみと発疹が出るじんましん。それまで出たことがなかったのに、40代以降に急に出ることがあるようです。じんましんと更年期に関係はあるのでしょうか。産婦人科医の駒形依子先生に聞きました。汗をかくと現れるじんましんの可能性じんましんとひと口にいっても、さまざまな種類があるようです。風呂上がりや運動後に出ることが多いじんましんはどのようなものなのでしょうか。「ひとつには“ コリン性じんましん ”が考えられます。メカニズムは解明されていないのですが、発汗をつかさどる神経物質が刺激となって、じんましんが出るという報告があります。運動不足や入浴時に湯船につからないなど、汗をあまりかかない生活習慣がきっかけになります。普段は汗をかかないのに突然湯舟につかったり、運動をしたりしたときに出るケースが多いようです」(駒形先生)。なぜ更年期にじんましんが増える?発汗と関係があるというコリン性じんましん。更年期になると、発汗の状況が変わることでじんましんが出やすくなるのでしょうか。「更年期の女性は痩せにくく太りやすくなるため、むくみや水太りを恐れて水分をあまりとらない傾向があります。水分が不足していると汗はかけないので、汗をかかない生活が普通になってしまいます。そんなときに、急に湯舟につかったり運動をしたりと普段はしないことによる発汗が刺激になり、じんましんが起こると考えられます」(駒形先生)。じんましんを防ぐ方法は?かゆくてつらいじんましん。予防法はあるのでしょうか。「普段から適度に汗をかく生活を心がけることですね。軽くてもいいので運動をすれば、水分をとるようにもなります。毎日続けられる運動を見つけてほしいですね。また、汗をかく力は排便や排尿と同様、“ 排泄力 ”と言えます。汗がしっかり出る体質にするには、便がスムーズに出る環境づくりも大切です。胃腸を整えて排泄力を高めれば汗が出やすい体質になり、急に汗をかいても過剰に皮膚が反応しにくくなります」(駒形先生)。まとめじんましんにはいろいろな種類があり、原因もさまざまだそうです。今回取り上げたじんましんは、汗をかかない生活が引き金になっている例ですが、症状が繰り返し現れる、発症時の不快感で日常生活に支障があるといったときは、皮膚科を受診しましょう。取材・文/mido(49歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。★関連記事:40代女性の動悸・息切れは更年期のせい?高血圧との関係は?【医師監修】★関連記事:更年期ダイエットにおすすめの栄養素を解説!しっかりとって健康的に痩せよう★関連記事:ウーマンカレンダー更年期のお悩み記事をもっと読む著者/監修/駒形 依子 先生東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
2021年10月17日息子が1歳になったばかりのある日、卵を食べたあとにじんましんが出てしまったことがあります。しかもその日はお盆で帰省中。かかりつけの小児科は遠すぎるし、近所の小児科もお盆休み。そこでどのようにピンチを乗り越えたのか、またその後息子はどうなったのか、わが家の体験談を紹介します。 ※コロナ禍前の体験談です 帰省先でまさかのじんましんその日はお盆の時期で、私は子どもたちを連れて実家に帰省していました。朝食を終え遊んでいるときに、1歳の息子の首が赤くなっていることに気が付きました。暑いからかな? 汗でかゆいのかな?とはじめは気にしませんでしたが、赤い部分がどんどん広がり、腫れてきたのです。 これはじんましん? アレルギーかもしれない! 原因を考えたところ、朝食に卵を食べたからではないかということに。卵は何度か食べたことがあったのですが、もしかしたら量が多かったのかも、と心配になりました。 慌てて救急病院へかかりつけの小児科は遠すぎるし、近所の小児科もお盆休み。一番近い救急病院を調べて電話をかけると、すぐに連れてくるように言われました。診察の順番を待っている間、熱を測ると38度を越えていて、息子はずっと泣き続け、私はこれ以上ひどくならないよう祈るばかりでした。 診断の結果、アレルギーではありませんでしたが、先生に聞いてみると「卵にしっかり火が通っていなかったか、量が多かったのかもね」 とのこと。たしかに、今まで卵を食べてはいたものの一口か二口程度。それでもう大丈夫だと思ってしまった私は、ゆで卵1個のうち半分を与えてしまったのです。 その後、息子は…病院で塗り薬と解熱剤をもらい、帰宅して数時間後、息子の症状は良くなっていきました。実家から自宅に戻り、かかりつけの小児科で相談したところ、また少しずつから食べ始めて、何か症状が出たらすぐに来てくださいと言われました。 そして、じんましんが出た日から2カ月後。小児科が開いている時間に、すぐに行けるよう万全に準備をしてから、おそるおそる卵を一口食べさせると、今度は問題なし。2回目もその後も、症状が出ることはありませんでした。 息子にじんましんが出たのは1回きりで、3歳になった今も問題なく卵を食べることができています。あのときは本当に焦りましたし、私が油断してたくさん食べさせたばっかりに、息子につらい思いをさせてしまい申し訳なかったです。実家にいて気が緩んでいたこともあるかもしれません。まさに油断禁物だなと反省した出来事でした。 ※じんましんは、一度の発症では原因の特定が難しいことがあります。原因は食物だけでなく、感染症やそのほかの原因により、じんましんが出たり発熱したりすることがあります。食物が原因と考えられる場合には、医師と相談のうえ、食べる量を決めるようにしましょう。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:斉藤 ひかり6歳女児、3歳男児の母。転勤族。結婚前に音楽業界で働いていた経験を生かし、主に音楽・エンタメ・子育て関連の記事を執筆中。 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長 松井 潔 先生愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等を経て現在、同総合診療科部長。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医。
2021年08月11日ここ数年、じんましんが現れることが増えました。何がいけないのかと悩んでいた私に、お世話になっている医師が言ったこととは? その言葉をきっかけに、どんなことをしたのかの体験談です。じんましんが出る原因はさまざま更年期と呼ばれる世代になって、いろいろと体調の変化を感じるようになりました。アレルギー体質の私は、小学生くらいまではアレルギー性のじんましんに悩まされることもありました。でも、大人になると花粉症や鼻炎症状がひどくなり、肌の症状はほとんどなくなりました。それがここ数年、再びじんましんが出るようになってきたのです。例えば、寒さを感じると出る寒冷じんましん。でも、不思議なことに毎日出るわけではありません。食事をすると手首周辺にじんましんが出ることがあっても、毎回そうなるわけではなく……。ほかにも、朝タイツをはいたら両足にじんましんが出たこともありました。これは機械的じんましんと言うそうで、下着類の締め付けなど外部からの物理的な刺激によって起こるそうです。でも、これも1度きりのできごとした。じんましんは体のSOSかも?じんましんが出たときのために処方してもらった薬が終わってしまったので、受診したときに先生に聞いてみました。「どうしたらじんましんは出なくなりますか?」。すると先生は「じんましんとは、うまく付き合っていくしかない。出やすい体質であったり、もしかすると体からのSOSだったりするかもしれないよ」とおっしゃったのです。私は、すべてのじんましんに共通する何かを突き止めて、それを解決することばかりに気持ちが向いていました。しかし「体が発するSOSかも」と言われて、私はあることに気が付いたのです。じんましんの原因はストレスかもしれない私は「ストレスがたまるとじんましんが出やすいのでは?」という仮説にたどり着きました。仕事が忙しくストレスがたまっていたり、子どものことで朝から夜まで時間に追われていたり、夫と意見が合わずイライラしていたり……と思い当たることが多々あったからです。社会生活を営む以上、完全なストレスフリーは実現しないと思います。でも、それらを発散する工夫は必要だと痛感しました。実際にしてみて一番スッキリしたのは、見たい映画をひとりで見に行き、映画館で遠慮なく泣くということでした。ちなみに映画は『湯を沸かすほどの熱い愛』。母の心情に自分の気持ちを重ね、それはもう大泣きでした。今もよくするのは、夫に言えない文句を車の中でぶちまけるというもの。怒るとついつい理詰めで相手をやり込めてしまう私は、夫への言葉をセーブするようにしています。でも、そのことがストレスになることもあり……。助手席の愛犬は不思議そうな顔で私を見ていますが、こうすることで直接言った気になれるので、気分も爽快です。もちろん、気のおけない友人とのおしゃべり時間も大事。たまの休日にお茶をしながらの2時間なんて、あっという間です。まとめストレス発散を試みてももちろん、じんましんが出てしまうことはあります。そんなときは、するべきことの優先順位を見直して、急がなくていいことはペースダウンするように心がけています。また、睡眠をたっぷり取るようになりました。アラフィフは、もう無理のきかない年齢だと感じています。だからこそ、心と体の声に耳を傾けて、自分と家族の未来を大切に考えるようになりました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
2020年12月30日こんにちは! イラストレーターのにわゆりです。本格的に寒くなってきた今日このごろ…風邪などのウイルスも気になりますが、お肌も気になる季節です。子どもは肌が弱いので、湿疹(しっしん)なども気にかけてあげないといけませんよね。ということで、今回は子どものお肌について書きたいと思います。我が家のモンキーズは肌がとっても弱く、冬になると乾燥で赤くなってしまうので保湿は欠かせません。そして、北風が吹いたりなどの一気に寒さが増すときはさらに注意が必要です。ある日突然、「かゆい! かゆい!」と騒ぎ出したモン太。体をみると、足を中心にじんましんが!■じんましんの原因は乾燥だけではなく…突然のじんましんにびっくり! 引き起こす原因はさまざまで、すぐにはわからないらしいのですが、かかりつけの皮膚科に行ってみると恐らく「寒冷じんましん」とのこと。そういえば、あたたかい場所から外に出て、急に冷たい風にあたる自転車に長時間乗っていたな~。気をつけないと…!とはいえ、こういったシチュエーションは日常にはよくあるので、ひざかけや長いくつしたなど、じんましんの出やすい部分は保護したり、お風呂上がりの保湿剤をしっかり塗ったり、日頃のケアをとても大事にしてきました。じんましんは出なくても、乾燥による湿疹でかゆがることはしょっちゅうなので、我が家はいつも皮膚科でワンシーズン使える量の保湿剤を処方してもらっています。このように、寒さや乾燥などで出てしまう湿疹。しかし、乾燥以外にも原因がある場合も…。■実家で原因不明の湿疹がでるモン太が赤ちゃんのころ、乳児湿疹がとてもひどく、病院に通いステロイドと保湿剤を併用して使っていたのですが肌が良い状態でも、なぜか実家に帰ると悪化していました。「実家は乾燥がひどいのかな? そういえば、せきもよく出てるなぁ~」と不思議に思いながらも、湿疹が出ないように奮闘するかーちゃん。かゆがるモン太がかわいそうで、心配ばかりしていました。そんなモン太も成長するにつれて肌の状態もよくなり、ステロイドを使わなくても大丈夫になったある日…。花粉症を調べるためのアレルギーの検査をしたときに、衝撃の事実が!なんと! 犬アレルギー!実家には室内犬がいたので、犬の毛や接触が原因で湿疹やせきが出ていたのです。当時、犬によるアレルギーがあるとは知らず、ほかの家族にも該当する人がいなかったのでびっくり! 悪化の原因がわからずアレコレ悩んで不安でたまらなかったので、あのころの私に伝えにいきたいです。(アレルギー検査をしたころにはすでに実家の犬は他界していたので、せきや湿疹が出ることがなくなっていました…)■子どもの肌は思っているよりデリケート現在モン太は8歳、犬アレルギーは残っていますが、肌はとても強くなり、寒冷じんましんも出ることはなくなりました。次男のキーちゃんは5歳、まだお肌が弱く、この時期はかゆくなってしまうのでお風呂上がりにたっぷりの保湿で肌を保護!ちなみにキーちゃんもまた犬アレルギーのようで、道ばたで誤って犬になめられてしまったときに、ボコッと腫れたことがありました…。モン太がアレルギーあるのだから、私がもっとキーちゃんにも気を付けるべきでした。子どものお肌は想像以上にいろいろな刺激に敏感ですね。我が家のモンキーズはとくに…かもしれませんが、何が原因か、湿疹の出方や他に症状がないかなど、よく観察することが大切だと痛感しました。こういうアレルギーがあるんだということを頭に入れておくだけでも全然違いますよね。しっかりとしたケアで、デリケートなお肌を守っていきたいと思います!※この体験記に記載されたアレルギーの症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。
2019年12月28日お風呂に入って出てきたら急に全身が赤くなったり、蚊に刺されたようなぶつぶつがたくさん出てきてびっくりして、救急受診する人は多いです。受診する頃には、ちょっと赤みがひいていたり、あるいはもっとひどくなって全身がかゆくなったりと、時間とともにどんどん状態が変化するものの多くは「じんましん」です。子どもにじんましんが出たら、どうすればよいでしょうか?■じんましん「症状、特徴、原因」まずじんましんは、膨疹が出現して、それが24時間以内消失することが特徴です。膨疹とは、その名の通り膨らんだ発疹で、蚊にさされたようにぷっくりしたり、いくつかがつながって線状になるいわゆるミミズ腫れの状態になったり、まぶたがぷっくりと腫れたりします。ほかの発疹とは異なり、比較的短時間、数十分や数時間のうちにみるみる発疹の状態が変化することが特徴です。あせもなどの湿疹や、突発性発疹などの感染による発疹であれば、一度出現すれば数時間のうちに急激に状態がかわることはありません。しかし、じんましんであれば、30分前に顔に出ていたものが、次に見た時には消えていたり、また数分後には足に発疹が出ていたり…といったことが起こります。じんましんの代表的な原因としては、食物アレルギーが挙げられ、食べてから数分~数時間のうちに発疹が出現します。皮膚の症状だけのこともありますが、時にはせきや鼻水、腹痛や下痢といった症状を伴ってくる場合があります。はじめての食材を試した時や、普段大丈夫でもいつもより多量に摂取した時に、このような症状が出たら食物アレルギーが疑われますので受診が必要です。また、頻度は多くありませんが、お薬によって症状が出る場合もありますので、じんましんが出た時にはどんなお薬を使っているかも医師に伝えてください。このように、じんましんの原因が明らかな場合もありますが、ほとんどの場合は「原因不明」です。■原因不明のじんましん「治療や予防」はじめてのものを食べたり、動物や植物と接触した後に症状がでたなど、状況的に原因が明らかな場合を除いて、アレルギーの血液検査をしても原因ははっきりしないことが多いのです。明らかな原因があれば、それを避けることで予防をしますが、実は「原因不明」であっても治療や予防の対策はとることができます。じんましんの発疹やかゆみは何らかの原因で体内に生じた「ヒスタミン」という物質によって起こります。治療はまず、このヒスタミンの作用を抑えるために、抗ヒスタミン薬という種類のお薬を内服したり塗り薬を塗ったりします。ときにステロイドが入ったお薬も、これらに有効なため使用する場合があります。一般的に体があたたまって血流がよくなると、かゆみを感じやすく、じんましんも広がりやすくなります。お風呂あがりやお昼寝後には体が温まっているので、発疹が出やすくなるのはこのためです。夜の救急外来にも、お風呂のあと突然発疹が出てきて、あわてて受診する人は多いです。受診した時には症状がある程度ましになっている場合が多いのですが、これは温度が下がったり、時間が経過したためと考えられます。濡れタオルやアイスノンなどで冷やしてあげるとかゆみや発疹もましになりますので、症状が出た時には一度試してみてください。じんましんは数時間~数日間出たり引いたりしますが、多くは1カ月以内には出なくなります(ときに1カ月以上続く慢性じんましんに移行します)。■じんましんが出やすい子ども「刺激に強い体作り」ストレスや疲れがたまっていたり、体調不良で体温があがった時にも症状は出やすくなります。風邪をひいて熱が出た時は、体もあたたまっていて体調も悪いので、なおさら発疹は出やすい状態といえるでしょう。そのほか頻度は多くありませんが、ひっかいたり、圧迫したり、日光などの刺激が加わることで症状が出ることもあります。じんましんがよく出る子は、まずは日頃の体調や皮膚の状態を整えていくことが対策になります。せきや鼻水、腹痛など、明らかにほかの臓器症状を伴う場合は緊急受診が必要ですが、軽い皮膚症状だけであれば時間経過とともに改善したり、冷やすだけでもましになるので、じんましんの特徴に合致するものであれば自宅で対策することもできます。もちろん判断が難しい場合や、たとえ皮膚症状だけでも発疹がどんどん広がったり、かゆみが我慢できないような状況であれば受診しましょう。夜の救急外来には、発疹にびっくりしてあわてて受診したり、かゆみがひどくなってパニック状態になっている子どももみかけます。状態によっては上に書いたような対策で改善することもありますので、まずは落ち着いて冷やしたり、時間とともに改善するかどうかをみてください。
2019年06月07日隆起した赤いぶつぶつが体のあちこちにでき、かゆくてどうしようもなくなる、それはじんましんである。何かのアレルギーが原因かと思いきや、実はストレスや疲労もその原因となりうるのだ。じんましんが出るメカニズムについて、桐和会グループの精神科医・波多野良二先生に伺った。○じんましんの誘因を特定するのは困難まずは、じんましんの原因から探っていこう。皮膚の下に存在する「肥満細胞」から何らかの刺激で「ヒスタミン」という物質が出ると、毛細血管から血液成分の一部がもれ出て地図状に盛り上がり、かゆみを引きおこす。これは食品や薬品(抗生物質、解熱鎮痛剤など)によるアレルギー、摩擦、急な温度変化などの物理的刺激が原因となることが多い。「食品では、人間に近い豚肉や牛肉などを食べてもじんましんはあまり起きません。鶏や魚類、甲殻類と、だんだん豚・牛肉から離れるにしたがってじんましんは起きやすくなります。人体が異物と認識してアレルギー反応が起きやすいからでしょう」。ただ、実際に原因を特定するのは非常に難しく、血液検査などのアレルギー検査をしても多くは「わからない」と言われるという。「スギ花粉やハウスダストによるアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎は『I型アレルギー』が原因です。じんましんの場合はI型でないことが多いため、血液検査ではあまり陽性になりません。しかし陽性にならなくても、鶏卵を食べると決まってじんましんが出る人は鶏卵が原因ですから、当分の間は鶏卵を避けた方がよいでしょう。原因と思われるものをすべて断(た)っても、じんましんの症状がおさまらない場合は、ストレスや疲労が原因である可能性もあります」。○リラックス時にもじんましんは出る実際にあった症例を紹介する。事例大学の研究室に勤務するDさん(30代・男性)は、朝7時頃に出勤し、深夜1時頃に帰宅するという長時間勤務が続いていた。ある日、仕事が終わって駐車場へと向かう途中で、全身にかゆみを感じた。その後も同じタイミングにしばしばかゆくなるので、『毎日飲んでいる乳酸菌飲料が原因かもしれない』と、しばらく飲むのを控えた。だが、その後もかゆみは続いたため皮膚科を受診した。アレルギーの血液検査をしてみたものの、原因は分からなかった。皮膚科医からは『精神的なストレスや疲労による症状ではないか』と指摘された。そこで、抗ヒスタミン薬の服用と並行して、できるだけ休息をとるようにしたところ、徐々に症状が消えていった。「このDさんのケースは、アレルギーや機械的(物理的)刺激でなく、長時間勤務による慢性的な疲労と緊張が原因ですね。じんましんは緊張から解放され、ほっとリラックスした瞬間に出る場合があります。仕事の真っ最中でなく、仕事後に自律神経のバランスが変わって症状が出たのでしょう。また、入浴後や布団に入ると、リラックスするだけでなく、皮膚が温まって血管が拡張するためじんましんが出やすくなります」。私たちの体は心臓や血管、筋肉などの働きを自分の意志とは関係なくコントロールする自律神経の影響を受けている。自律神経は、緊張時に働く「交感神経」とリラックス時に働く「副交感神経」に分かれ、シーソーのように交互に働いている。リラックスモードになって副交感神経が優位になると皮膚の血流が増え、ヒスタミンも増えるためじんましんが出やすいという。症状を抑えるためには、抗ヒスタミン薬をのむ薬物治療が一般的だ。「慢性的なじんましんの場合は、抗アレルギー薬を続けてのんでいただいてヒスタミンが出にくくなるようにします。いつ出るか分からない場合や抗アレルギー薬だけでは症状を抑えきれない場合は、即効性のある抗ヒスタミン剤による治療を行います。広範囲に症状が出ることが多いこともあって、ぬり薬はあまり効果はありません」。じんましんの薬は眠くなりやすいものが多いので、医師と相談して適切な薬を処方してもらおう。ストレスにより体調を悪くする人、うつ状態になる人がいる。どちらが先かは人によって異なるが、無理をしすぎると心と体のどちらも痛めてしまう。じんましんは強いストレスがかかっているというサインの一つで、「これ以上は無理をしないように」と助けをもとめている合図かもしれない。しっかりとした休息とストレス発散も心がけたいものである。写真と本文は関係ありません○記事監修: 波多野良二(はたの りょうじ)1965年、京都市生まれ。千葉大学医学部・同大学院卒業、医学博士。精神保健指定医、日本精神神経学会専門医、日本消化器病学会専門医、日本内科学会総合内科専門医。東京の城東地区に基盤を置く桐和会グループで、日夜多くの患者さんの診療にあたっている。
2014年12月09日