叔父が亡くなった時の筆者の夢の体験です。私は赤ん坊の頃のように「たかいたかい」と、黒くて大きな人の手でボールのように投げては受け止める行為を繰り返されていました。でも私は当時の年齢の中学生の体のままです。やがて放り投げられる高さが10メートルくらいになり、あまりの怖さに泣きながら黒っぽい人の顔を見ると、なんと近所に住む叔父でした。叔父の気味の悪い高笑いにびっくりして目覚めた時は「もうやめてほしい」と放心状態でした。その日の午後、母から叔父の訃報を知らされました。あれは人間関係に不器用な叔父の最後の愛情表現だったのではないかと思います。では家族にまつわるシンボルを夢の実例に交えて紹介しましょう。■祖父母が現われる夢祖父母が現われる夢の多くはあなたが守られている境遇や環境を象徴します。祖父母は周囲の応援や手助けの象徴になります。ただし、故人であれば霊的なメッセージを伝えていることがあるので注意してください。ある男性の事例ですが、彼はある時期、数日連続で亡くなった祖父母が無言で現われる夢を見たそうです。そして夢の最後には決まって祖父におんぶされ、彼は歯が痛いと祖父の背中で泣き続けていたそうです。一か月後、彼は仕事中に大事故に遭い、一命は取り留めたものの、後遺症として片目を失明したという話です。■父母が現われる夢女性が見る夢の場合、父の登場は保護や援助を、母の登場は自立の象徴になります。男性が見る夢の場合と意味が異なってくるので注意をしてください。つまり、女性の夢では父は異性、母は同性になるので、母は自分自身を象徴し、父は周囲の身近な異性を象徴します。多くは自身の女性としての生き方の確立・自立を意味しますが、両親が存命の場合、まれにテレパシー夢として彼らの身辺変化を暗示することがあります。筆者の事例ですが、ある日、母が素っ裸で玄関にかけこんでくる夢を見ました。あまりの夢のインパクトに驚き、その後実家に電話をすると母が体調を急に崩して入院したという話を父から聞きました。大事に至ることはありませんでしたが、風邪と体力低下が原因の肺炎だったそうです。■兄弟姉妹が現われる夢女性の夢の場合、同性である姉妹の登場は自分自身の象徴になります。同時に身近な同性の友人や知人、同僚との確執や感情的な対立をあらわすことがあります。兄弟なら身近な異性の象徴になります。その場合も姉妹と同様に、彼らとの確執をあらわすことがあります。夢の中での関係はそのまま身近な人間関係の成行きをあらわします。テレパシー夢のケースもまれにありますが、兄弟姉妹の夢のほとんどは身近な人間関係のことと捉えてください。■親戚が現われる夢親戚が現われる夢は、家族、または身近な人間関係にまつわる吉凶の知らせになることがあります。年下の異性の親戚なら良い知らせ、同性なら悪い知らせを暗示します。年上の異性の親戚なら悪い知らせ、同性なら良い知らせを暗示します。これは、男性と女性では親戚の性別による思い入れが大きいことと関係します。ただし、親戚の訃報を告げる霊夢の場合、冒頭の「叔父の夢」のように特殊な場面をともなうので注意をしてください。■家族の夢はテレパシー夢になりやすい?家族の夢は他の登場人物と違い、実際の家族の身辺の変化や心のメッセージを伝えるテレパシー夢になることが多くあります。実際に筆者が目撃した不思議な現象ですが、筆者の家族が亡くなった日の朝、父が持とうとした飯茶碗が突然縦にぱっくりと割れたそうです。さらに仕事に出ようとした父が玄関の格子のガラスの大きなびび割れに気づいたそうです(実際、茶碗は包丁を入れたようにスッパリと半分に割れ、玄関のガラスには何かが衝突したような大きなびび割れが出来ていました)。ちょうどその時、警察から死亡事故の連絡が届きました。このようなシンクロニシティが実際に起こるのですから、当然夢という手段でもそれは起こっています。数日前に私が見たのは、幼児の頃の妹が大泣きしながら家の玄関に駆けこんでくるという夢でした。(梶原まさゆめ/ハウコレ)
2014年05月04日