「ねばねば食材」を取り入れるべき理由出典:byBirthおくらやめかぶなどのネバネバした食材には、ムチンやフコイダン、アルギン酸など、体に良い効果をもたらす成分が含まれています。便秘を予防する効果や、美肌・美髪づくりに役立つ効果などがあるため、ねばねば食材の特徴を知って、美容や健康に役立てましょう。管理栄養士の筆者が、おすすめの「ねばねば食材」をご紹介しますので、ぜひ毎日の食生活に取り入れてみてくださいね。栄養士がすすめる「ねばねば食材」6つ納豆出典:byBirth納豆のねばねば成分は、ポリグルタミン酸という納豆菌がたんぱく質を分解するときにできるグルタミン酸、そしてフラクタンという糖の一種からできています。ポリグルタミン酸は、腸内で老廃物を体の外に出すのを促す働きや、胃壁を守るなどの働きがあります。また、ポリグルタミン酸の中には、さまざまな効果効能をもつナットウキナーゼも含まれているのだそう。ナットウキナーゼは、血液をサラサラにする働きがあるため、血栓ができるのを防ぎ、病気の予防に役立ちます。ナットウキナーゼは加熱に弱いため、納豆はそのまま食べるのがおすすめ。また、血栓は深夜~早朝にできやすいため、健康のためには夜に食べると良いですよ。納豆菌には整腸作用があるため、めかぶなどの食物繊維が多い食材と組み合わせると、「シンバイオティクス」といい、相乗効果で腸内環境が整えられ、腸の働きが最大限に発揮されるといわれています。おくら出典:byBirthおくらのねばねば成分は、糖とたんぱく質が結びついてできたムチンという成分です。ムチンは、たんぱく質を分解する酵素を含むため、たんぱく質の吸収を促す働きがあります。たんぱく質は肌や髪、筋肉などの原料となるため、美肌づくりや筋肉量の維持・増量に役立ちます。また、おくらにはペクチンという水溶性食物繊維が含まれています。腸内で乳酸菌を増やす働きがあり、腸内環境を整えます。さらに、便のカサを増やして便通を促すため、便秘解消にも効果的です。血液中のコレステロールを体の外に出す働きや、血糖値の上昇を抑える働きもあるため、ダイエットにも役立ちます。その他、カルシウムやカリウム、葉酸なども含まれており、普段補いにくい栄養素を補給することができますよ。めかぶ出典:byBirthめかぶのねばねば成分には、フコイダン、アルギン酸が含まれています。フコイダンは毛母細胞を活性化させて髪の新陳代謝を促すため、美髪効果が期待できます。ヨウ素も含まれていますが、ヨウ素にも細胞の新陳代謝を促す働きがあるため、髪だけでなく美肌づくりにも役立ちます。また、めかぶには食物繊維も多く含まれており、特に水溶性食物繊維が多いため、糖質の吸収を抑える働きがあります。食後、急激に血糖値が上昇した場合、過剰にインスリンが分泌され、余分な糖質は体に脂肪として蓄積されてしまいます。そのため、ダイエットには血糖値のコントロールが大切です。食事の前にめかぶ1パック(35~40g)を食べておくと、食後の血糖値上昇を抑えられることが分かっています。めかぶはスーパーの生鮮コーナーなどで入手できるので、食事に取り入れてみてください。長芋出典:byBirth長芋のねばねば成分は、オクラと同じムチンです。長芋には水溶性食物繊維が含まれており、便秘解消に役立つ他、食後の血糖値上昇を抑える働きがあります。さつまいもやじゃがいもに比べてカロリー・糖質ともに低いため、ダイエット中にも活用したい食材ですね。長芋は生でも食べられるため、加熱に弱いムチンを摂取したい場合は、サラダなどで生食しましょう。なめこ出典:byBirthなめこのぬめり成分は、ムチンや、水溶性食物繊維のペクチンだといわれています。ぬめり成分にはコンドロイチンも含まれています。コンドロイチンは保水力が高く、皮膚にみずみずしさを与えてハリや弾力のある肌づくりに役立ちます。コンドロイチンは、加齢に伴って体内でも生産量が減るため、積極的に補いましょう。れんこん出典:byBirthれんこんのねばねば成分は、オクラやなめこと同じムチンです。また、ビタミンCがデンプンに守られているため加熱しても壊れにくいのが特徴です。また、ポリフェノールの一種であるタンニンも含まれており、強い抗酸化作用があるため、ビタミンCとともに美肌づくりやアンチエイジングに役立ちます。肌をつくる材料であるたんぱく質を含む食材と一緒に食べると、より効果的です。肉やエビなどと炒めものにしたり、ぶりと一緒に照りやきにすると美味しくいただけますよ。いかがでしたでしょうか?いずれも栄養価が高く、体に良い影響を与えてくれる食材です。「ねばねば食材」を取り入れて体の調子を整え、毎日を快適に過ごしましょう。
2022年01月28日オクラ、納豆、モロヘイヤなどねばねばする食材を使った料理は、栄養豊富で食べ応えがあり、食後の満足度も高い傾向にあります。そこで今回は、ねばねば野菜の代表格、旬の「オクラ」を使った絶品レシピを5つピックアップ。ねばねばパワーを味方にして、暑い夏も元気に過ごしましょう。■ねばねばオクラと卵黄をトッピング! この夏に味わいたい「マグロたたき丼」マグロたたき丼は、トッピングやタレによって簡単に風味を変えることができる夏にピッタリな丼です。こちらの丼では、刻んだオクラと卵黄をトッピング。ねばねば食感を楽しみつつ、お腹を満たすことができます。ワサビの効いたつけダレとご飯の相性もバツグン! 絶妙なさっぱり具合を堪能できます。ボリューム満点で、育ち盛りの子どもも大満足しそうです。さらにねばねばさせたいのなら、刻んだモロヘイヤや納豆をトッピングするのもオススメ。また、ワサビが苦手な場合は、つけダレの材料から練りワサビを省いても問題ありません。■10分で作れる、お箸がスルスル進む「さっぱりオクラ納豆のぶっかけ素麺」10分でねばねば料理を作りたいのなら、こちらのレシピをお試しあれ! さっぱりオクラ納豆のぶっかけ素麺です。お好みで、かつお節、ネギ、刻みのりを散らしてからお召し上がりください。さっぱりとした味わいで、お箸がスルスルと進みますよ。卵黄の代わりに温泉卵をのせたり、ワカメなど海藻類をプラスしても美味しいです。納豆付属のタレも味つけの一部として使うので、無駄が出ないのもポイント。簡単に作れるのに、オクラと納豆で栄養満点なのもうれしいですね。時間がないときや、食欲があまりないときにも最適。■まるでドライカレーのよう…トロッとした「オクラカレーライス」オクラの粘り気はカレー全体をトロッとした食感に導きます。オクラそのものもトロトロになるので、オクラが苦手な子どもでもこのカレーなら、食べられるかもしれませんね。作り方は、フライパンにサラダ油を熱して豚ひき肉を炒め、色が変わったらニンニクを加え、香りがたつまで炒めます。続いて、フライパンにサラダ油を熱して豚ひき肉を炒め、色が変わったらニンニクを加え、香りがたつまで炒めましょう。カレールウを加え、混ぜながら5分程煮て、ご飯を盛った器にかければ出来上がり。まるでドライカレーのような食べやすい一皿です。■食感の異なるねばねば食材3品を一気に味わえる、ヘルシーな「ねばねば丼」オクラ、モロヘイヤ、長芋という食感の異なるねばねば食材を盛り合わせたのが、こちらのレシピ。ヘルシーなねばねば丼です。シラス干しと梅肉ダレものせるので、豊かな味わいで飽きにくいのも魅力。お好みで、刻みのりを散らしてくださいね。オクラ、長芋は夏バテを防ぐ効果があり、シラス干しにはカルシウムの吸収を助けるビタミンD、モロヘイヤはカルシウムが骨に沈着するのを助けるビタミンKを含むので、今の季節にピッタリな一品です。ボリュームアップしたい場合は、納豆や温泉卵、メカブを追加でトッピングするのもいいでしょう。■旬の味覚をちょっと贅沢に楽しめる! ハモタコ明太の「冷製パスタ」夏の風物詩「ハモ」と夏野菜の「オクラ」を一緒に味わえるのが、こちらの冷製パスタです。ハモはタンパク質、ビタミンA、カルシウムなどが豊富で夏バテ予防になります。仕上げに、明太ソースに冷やしたパスタを加えて混ぜ合わせ、器に盛り分け白ゴマを振り、かつお節、刻み細ネギ、刻みのりを山高に盛って、飾り用の細ネギを添えましょう。ハモのホワッとした食感、タコのプリプリ食感、オクラのねばねば感が美味しいハーモニーを奏でます。彩り鮮やかで、食卓に華を添えてくれますよ。おもてなし料理としても大活躍してくれそうですね。夏バテ防止や免疫力アップ効果も期待できる「オクラ」。いつものオクラ料理に飽きたり、新しいオクラ料理にチャレンジしたくなったら、ぜひ今回ご紹介したレシピを作ってみてくださいね。いずれのレシピもオクラの魅力を再発見できる可能性大。
2021年07月17日納豆、オクラ、めかぶなど、ねばねば食材にも様々ありますが、その粘性物質にもいくつか種類がありそれぞれ固有の効果があるのだとか。今回は、そんなねばねば食材に関するあれこれをご紹介。ねばねばが苦手な人にオススメの食べ方も教えていただきました!ねばねば食材にはどんなものがある?納豆、山芋、長芋、里芋、めかぶ、もずく、なめこ、オクラ、モロヘイヤ、明日葉、ツルムラサキなど、ねばねば食材にはたくさんの種類があります。“ねばねば”の正体とは?ねばねば物質の種類は色々ねばねばのもととなる粘性物質は、食材によって異なります。また、1つの食材に1つの粘性物質とは限りません。代表的な粘性物質を3つご紹介しましょう。ポリグルタミン酸納豆のねばねばの主成分で、アミノ酸の中のグルタミン酸が多数結合したものです。ムチンオクラ、山芋、モロヘイヤなどに多く含まれ、糖類とタンパク質がくっついた糖タンパク質です。水溶性食物繊維に分類されます。関連記事【オクラの効果】ネバネバの正体は食物繊維!肌荒れやお腹に効果的フコダインめかぶ、もずくなどに多く含まれ、硫酸化フコースという糖を含む高分子多糖類です。ムチンと同様、水溶性食物繊維に分類されます。ねばねば食材の健康効果とは?ポリグルタミン酸の効果カルシウムの体内への吸収を促進します。また、ポリグルタミン酸に含まれる血栓溶解酵素ナットウキナーゼは、血液をサラサラにする効果があると言われています。ムチンの効果胃潰瘍や胃炎の予防、免疫力の向上、肝臓や腎臓の強化、お通じを良くするといった効果があると言われています。フコダインの効果お通じを良くする、免疫力を向上する働きがあると言われています。最近では、がんの抑制効果の研究もされています。健康効果を高めるオススメの食べ方納豆にカルシウムが豊富な食材をプラス納豆を食べるときは、しらすや切り干し大根、小松菜などカルシウムが豊富な食材のちょい足しがオススメです。納豆自体にもカルシウムがたくさん含まれていますが、そこにカルシウム豊富な食材を加えると、ポリグルタミン酸の働きによってさらにカルシウムを効率良く吸収できるようになります。お酒のおつまみにねばねば食材をチョイスねばねば物質であるムチンは、肝臓や腎臓の働きを強化する作用が期待されるため、特にお酒を飲む際のおつまみにオススメです。おつまみはどうしても糖質が多くなりがちです。飲みはじめのおつまみに、水溶性食物繊維であるムチンやフコダインを含むねばねば食材を使ったお料理を選ぶことで、血糖値の急上昇を抑えることができます。“ねばねば”が苦手な人にオススメの食べ方納豆は加熱する納豆のねばねば物質であるポリグルタミン酸は、タンパク質のため熱に弱いという性質があります。そのため、加熱することでねばねばが気にならなくなります。加熱すると、ポリグルタミン酸に含まれる酵素ナットウキナーゼの働きも失活してしまいますが、納豆にはねばねば物質以外にもたくさんの栄養素があります。例えば、抗酸化作用のある大豆サポニン、女性ホルモンと似た働きをする大豆イソフラボン、血行を良くする大豆レシチン、食物繊維など。身体に嬉しい成分が豊富に含まれているため、ぜひ積極的に摂っていただきたい食品です。オクラは細かく刻まないオクラは切り口からねばねば成分が出るため、細かく刻まずに大きく切る、あるいは切らないことによって気になりにくくなります。山芋は酢水につける山芋のヌルヌルした表面は、酢水につけることによって軽減されます。めかぶは茎部分をチョイスめかぶは茎とミミ部分では、茎の方がねばねば感が少ないため、茎部分を選んで食べると良いでしょう。ねばねば食材を積極的に取り入れましょうねばねば食材には、身体に良い栄養素がたくさん含まれています。食材によってねばねばの主成分が異なるため、複数のめばねば食材を組み合わせて食べるのも良いですね。ねばねば食感は調理方法を工夫することで和らげることができますが、健康効果を期待するのであれば、できるだけねばねばを落とさずに食べるのがオススメ。食材それぞれの持ち味を活かして、たのしくおいしく健康な体づくりをめざしましょう。望月沙紀ヨガインストラクター、管理栄養士、ファスティングカウンセラー
2019年10月02日プロの料理レシピサイト「E・レシピ」がご紹介する『今日の献立』は、旬の食材を使ったバランスのよい献立メニュー。今夜の夕食にオススメの献立を毎日ご紹介!今日の献立は「鉄火丼」を含めた全4品。 モロヘイヤとオクラ等ねばねば食材は胃腸の弱い人にオススメの食材。ゴーヤチャンプルーはベーコンで旨味をUP。 鉄火丼 酢飯の上にオクラと合わせたモロヘイヤ、マグロをのせて。卵黄をからめながら召し上がれ! ゴーヤチャンプルー ベーコンで旨味をプラスした沖縄の炒め物。しっかり味でご飯にも良く合う! たたきキュウリのピリ辛漬け すりこ木でたたいたキュウリを豆板醤入りのタレに漬けて。翌日でもおいしい! ワカメのみそ汁 ワカメと油揚げの定番のみそ汁はホッとする味。 ⇒今週の献立一覧はこちら レシピ制作: E・レシピ
2012年08月26日