寒い日に、布団にくるまって眠るのはとても気持ちがいいですね。それは人間だけでなく動物も同じこと。ポメラニアンのポチと暮らすぴよりん(@harepiyopiyo)さんがTwitterに投稿した写真が、話題になっています。ふとんを買ってしまいました pic.twitter.com/kpEtmOI6rE — ぴよりん (@harepiyopiyo) December 11, 2020 スヤァ…。猫用の布団を買ったところ、すっかりお気に入りになった様子のポチ。すやすやと気持ちよさそうに寝入る様子に、見ているこちらまで癒されますね。投稿を見た人たちからもたくさんのコメントが寄せられました。・かわいい~!今年のお正月は、寝正月になりそうですね。・まさに天使!朝からほんわかしました。・うちの猫も同じ布団を持っています。ワンちゃんが寝てる姿もかわいすぎます!飼い主さんは「ポチは自分では布団の中に入れないので、お腹を出して寝ている時は布団に入れてあげています」とつづっています。心地よい布団の中から、出てこられなくなってしまいそうですね。キュートな寝姿は、多くの人を和ませたことでしょう。[文・構成/grape編集部]
2020年12月14日羽毛ふとんの正しい選び方について、今まで2回にわたってご紹介してきました。暖かくなってくると、羽毛ふとんがそろそろ不要となってきます。今回は、羽毛ふとんのリフォーム、打ち直しと仕立て直しについてのお話です。お手持ちの羽毛ふとんがリフォームによって見違えるようになり、親子3代に渡って使うこともできます。羽毛は実は、寝具向け素材(天然、人工問わず)の中でも、特にその耐久性と再生能力において最も優れている素材です。適切なメンテナンスにより、親子3代(通算80年以上)の間使える素材です。ぜひ、お手持ちの羽毛ふとんを、せめて一生の間、快適に使用できるように、メンテナンスについての知識と理解を持っていただけたらと思います。■ 羽毛ふとんの洗浄方法は大きく分けて3つ羽毛ふとんはまず側生地から汚れていきます。また、側生地を通して、体から出る水分や油脂分などが羽毛にまで浸透していきます。すでに5年以上使用されている場合は、洗浄をお薦めします。羽毛ふとんの洗浄方法には大きく分けて3つの方法があります。1.丸洗い羽毛ふとんをそのまま丸ごと洗う“丸洗い”。丸洗いの場合、側生地のシミ抜きなどをした後、布ふくろ(カバー)に入れてロールアップして縛り、他の羽毛ふとんといっしょに大きな洗濯機で洗い上げ、布ふくろから出して、平台乾燥のあと、まとめて大きな乾燥機で乾燥させます。ロールアップして縛る理由は、羽毛ふとんの側生地はダウンの飛び出しを防ぐダウンプルーフ加工のため、生地目がつぶされていますから、水や洗剤の浸透に非常に時間がかかるのと、中の羽毛が含む大量の空気で、羽毛ふとん自体が水の中で風船のように膨れて、中まで洗剤水が入らないためです。きつく丸めることで、より早く洗剤や水が中に入ります。古い側生地をそのまま生かしますから、洗浄の前に、目に付く大きなシミなどはシミ抜きします。写真は丸洗い工程の一部です。側生地のシミ抜き処理側生地を守るため専用ふくろに入れます洗剤水が浸透するようにきつく丸めて縛ります丸洗い用の洗濯機です平台乾燥の後、大きな乾燥機の熱風で一気に乾燥、殺菌します2.ふくろ洗い羽毛ふとんを解体して、中身の羽毛だけを取り出し、袋に入れて、他の羽毛の袋といっしょに洗うのが〝ふくろ洗い〟です。側生地は廃棄処分となります。中身の羽毛を取り出して洗いますので、丸洗いの場合よりも洗浄力は増します。ただ、他の羽毛ふとんの羽毛といっしょに行われるのと、一度にまとめて大量の羽毛を洗浄、乾燥させることになります。3.プレミアムウォッシュまたはロイヤルウォッシュ羽毛ふとんを個別に一点一点解体して中の羽毛を取り出し、袋などに入れず、そのまま直接洗う方法です。小さな個別用の洗濯機を使い、羽毛の芯、つまりダウンボールひとつひとつまでを洗い上げます。これがいわゆるプレミアムウォッシュまたはロイヤルウォッシュと呼ばれる方法です。お値段は多少高くなる可能性はありますが、5年〜10年に一度の洗浄で、しかも、結果布団のかさ高が3割前後増しますから、十分に投資の価値はあると言えます。乾燥除塵のプロセスも一つ一つ行われますので、他の羽毛と混ざることはありません。最初から最後まで、プライベートで安心なサービスを受けられます。羽毛ふとん一枚を専用解体機にかけます羽毛ふとんの側生地を裂いて、中の羽毛をとりだします羽毛を余すところなく取り出します専用のカルテが作られ、最終工程まで間違いのないように管理されます■ プレミアム(ロイヤル)ウォッシュを薦める理由1の丸洗いを除いて、2のふくろ洗いと3のプレミアム(ロイヤル)ウォッシュの場合は、解体して中身の羽毛ふとんを取り出しますので、古い側生地は廃棄処分となり、新しい側生地に充填されます。このプロセスを行なっている工場にもよりますが、新しい側生地を選べる場合もあります。綿100%の生地または化繊(通常TCまたはTTCと呼ばれる生地)の選択になりますが、綿は値段は高めとなり、少しおふとん全体が重たくなりますが、綿ならではの通気性など、優れた点も多くあります。プレミアム(ロイヤル)ウォッシュッシュをかける前に、側生地の質と色柄を確認することをお薦めします。白い生地を希望される方は、ベージュやクリームなど、薄くても色が付いていないか、かならず確認してください。(クリームやベージュでも、ふとんカバーを通して地色が透けて見えてしまう場合があります)集めた羽毛を洗濯機にバキュームダクトを使って移動させます個別洗濯機。他の人の羽毛と混ざることはありません芯まで洗いあがった羽毛洗い上がった羽毛をバキュームダクトで乾燥機へ送りますこれ以降の、詳しいプロセスについては、ぜひこちらのサイトをご覧ください。■ 羽毛ふとんの「リフォーム」とは次に、打ち直しと仕立て直しについてご説明します。日本では多くの会社がこれを“羽毛ふとんのリフォーム”と呼んでいます。打ち直しは、オリジナルのサイズを変更しないで、洗い上げた羽毛を新しい側生地に充填する場合を言います。仕立て直しは、オリジナルのサイズを変更して、ダブルサイズをシングルサイズにしたり、厚手の冬用羽毛ふとんを、薄手のダウンブランケットなどに変更する場合のリフォームを言います。この場合は、必ず羽毛ふとんに詳しいお店の人と相談されることをオススメします。私自身は、シングルの古い羽毛ふとん2枚をプレミアムウォッシュしたあと、仕立て直しで、ダブル1枚にしてもらいました。取り扱い店にもよりますが、早いところで工場到着から1週間から10日で受け取ることができます。指示書に従い、充填していきます。打ち直しの場合、オプションとして足し羽毛もされます打ち直しも仕立て直しも、プレミアム(ロイヤル)ウォッシュを行うことで、中身のダウンボールは完全に蘇り、さらに性能がアップ、かさ高も増して、側生地は新しくなり、見違えるようになります。いつ買ったのかも記憶にないような古い羽毛ふとんでも、絶対に捨てないで、打ち直しや仕立て直しを検討してみてください。10年、20年前の羽毛ふとんは、当時、かなり高いお金を支出して買われている場合が多いと思いますが、むしろ今のものよりも優れたダウンが使われている可能性があります。また、多くの場合、おふとんに縫い付けられている品質表示(ラベル)が薄れて読めなくなっているはずです。お店に持ち込んだ際、羽毛ふとんに詳しい店員さんとよく相談されることをお薦めします。また、マス目(キルト)の種類(立体加工の設計)や、充填量を増やす場合の足し羽毛、アレルギー源をシャットアウトする加工の有無など、いくつかの選択肢やオプションがありますから、正しい知識を持つお店を選ばれることをオススメします。■ 羽毛ふとんであることが大前提注意すべき点は、かならず羽毛ふとんであること。羽毛ふとんと思い込んでいても違う素材が使われたりする場合があります。また、羽毛の充填量(ダウン率)が半分以下で、ほとんどがスモールフェザーである場合には適応されません。事前に羽毛布団のプロと相談できるのが理想的です。私自身がお薦めできるお店は、現場で羽毛ふとんのリフォームを取材して、直接確認できている「まちの、いえ」組合に加盟しているお店と、そこが直接つながっている資格のある工場です。もちろん、ここ以外でも同じサービスを受けることは可能です。ただ、値段の安さにつられて、どんな洗い方をするのかを確認しないで、あるいは確認できないシステムに、大切な羽毛ふとんを預けてしまうことはお薦めできません。プロに任せる以上は、プロとしてかならず信頼できる場所を選んでください。■ 自宅でのクリーニングにも挑戦してみましたが…また一方で、羽毛ふとんは自分で(家庭で)も洗えるともいわれています。そこで、実際に洗って試してみました。洗えないことはないのですが、アメリカで使われているような相当大きなサイズのドラム式乾燥機が必要です。あるいは、コインランドリーの大型洗濯機や乾燥機を使う方法もあります。清十郎 / PIXTA(ピクスタ)その場合、乾燥にどれだけの時間がかかるかわかりませんが、私が自宅の大型ドラム式乾燥機で芯まで乾燥させた場合1日3〜4時間使い、トータル3日かかりました。(これは、ふとんのサイズや乾燥機の仕様で異なりますから、厳密ではありません)また、洗濯は大変です。洗濯機はいくら大型でも家庭用では無理ですから、バスタブにお湯を張って、洗いました。これはさすがに重労働です。羽毛ふとんは、先述したように、ダウンプルーフ加工がされていますから、生地が水をはじいて、しかも風船のように膨らんで、なかなか水が入り込みません。また、逆に水を含むと、信じられないほど重たくなり、バスタブから運び出すのもたいへんでした。また、側生地ごと洗濯するわけですから、とてもダウンボールの芯まで洗えたとは思えません。そうなるとこれだけの手間暇をかけて自宅で洗うということの意味がわからなくなります。生乾きのダウンは臭いの原因を作るようなものですから、結果、あまりお薦めすることはできません。■ 日本は羽毛ふとんの情報が圧倒的に少ないぜひ、羽毛ふとんを5年以上お使いの方は、プレミアム(ロイヤル)ウォッシュとリフォームを考えてみてください。ご利用される会社によっては、リフォーム終了後も、未使用期間最長6か月まで無料で保管してくれるサービスもあります。軽いとはいえ、かさばるふとんを不要なときに預かってもらえるのはたいへん助かります。また、ダブルサイズの羽毛ふとんを、子ども達用にシングル2枚に仕立て直したり、春秋用に薄がけに作り直すなど、目的や用途を考え直すのも、羽毛ふとんでこそ可能な合理的なプランです。3回にわたり、羽毛ふとんについて詳しく説明してきました。私自身は北カリフォルニアに在住しています。25年以上、羽毛と羽毛ふとんの企画や寝装寝具ブランディングの仕事をしてきました。その中で、日本で生活する友人たちと話をしていて、あまりにも羽毛ふとんのことが一般的に知られていない、理解されていないことに愕然として、この投稿を行いました。特定の会社やブランドを推す意図はありませんが、自分の体験やリサーチを通して、この目で確認してきてお薦めする問い合わせ先をご紹介しています。もちろん、他にも優秀で信頼性の高い会社やブランドはたくさんあります。みなさん、ご自身でいろいろと納得のいくまで調べられることをお薦めします。■ 貴重な天然資源である羽毛を長く大切に羽毛ふとんを使うのは私たち消費者です。工場でも会社でもありません。羽毛ふとんに限らず、消費者が公平な正しい知識を得ていくことこそが、良い商品やサービスを育て、さらに悪い点を改善していく最大のパワーとなります。そのことが商品やサービスの発展と、品質と価格の正しい関係を作り上げていくことにつながり、日本の消費カルチャーを育てていくのだと思います。日本製の商品は世界でも高い位置にランクされています。そんな中で、羽毛ふとんはかならずしもその価値の高さに対して、正当な評価を得ていない残念な部分があります。必要以上の安価や、本来、もっともリフォーム、リユース、リサイクルに適した素材なのに、無駄に廃棄処分されている現状、これらは正しい知識がこれまで、私たち消費者に上手く伝わらなかったことの弊害ともいえます。売って終わり、買って終わり、とされてきた消費優先の時代はもう終わりました。貴重な天然資源である羽毛を無駄なく快適に末長く使い続けるためにも、ぜひ、正しい知識を得て、メンテナンスやリフォームにトライしてみてください。命を賭して貴重な羽毛を提供してくれるダックやグースのためにも、このシリーズの記事が少しでもお役に立てれば幸いです。文章と文責/写真Yoko Lewis Glogowsky※ 「まちの、いえ」協同組合本部電話/078・381・5160メール/ oka@machino-ie.jp上記へお問い合わせいただくと、お住まいから最寄りのお店のインフォメーションを得ることができます。また、羽毛ふとんについての質問にも答えていただけます。
2019年04月09日羽毛ふとんの必要な季節になりました。フリーランサーとして、羽毛ふとんの企画の仕事をして25年になります。羽毛は、その断熱性能、保温性、軽さにおいて、他に類をみないほど優れた天然素材です。水鳥が与えてくれるこの恩恵をむだなく有効に使うことが、私たちの使命と思いながら、羽毛ふとんに関わってきました。そこで学んだことを基に、ぜひ、みなさんに知っていただきたい「自分に合った一生ものの羽毛ふとんの選び方」について書きたいと思います。羽毛ふとんとは、ダックまたはグースの羽毛とスモールフェザーを混ぜ合わせたものを、マス目に縫製された生地に充填したおふとんのことです。生地は通常、中身の飛び出しを防ぐためにダウンプルーフ加工という加工が施されています。マス目の縫製がなく、後からミシンがけしてキルト状にしたものがありますが、これはタタキと言って、かなり充填量の少ない、ダウンブランケットなどに使用される方法。ですので、通常の寒さ対策の羽毛ふとんを買う場合は、かならず、ひとマスごとにマチという壁で仕切られたキルト縫製が施されている羽毛ふとんを選びます。■ 大切なのは、快適な睡眠を得る条件を満たしているかどうか快適な睡眠を得られる条件として、寝床内温度と寝床内湿度という数値のめやすがあります。寝床内温度が33℃プラスマイナス1℃、寝床内湿度が50%プラスマイナス5%とされています。裸の状態で寒くも暑くもない温度は約29℃といわれています。睡眠中は代謝機能が低下、体温も下がりますので、おふとんの中での快適温度はそれより3℃から5℃高めが理想的とされています。そこで、この快適寝床内温度と湿度が保てるように、羽毛ふとんがきちん設計されていることが重要といえます。■ 羽毛の持つ「断熱性能」を設計することが大切快適なおふとん内の寝床温度と湿度を保つには、睡眠中に受ける寝室の室温の影響を考慮しないといけません。言い換えれば、暖かいお部屋で眠るのと、冷え込んでいるお部屋で眠るのとでは、快適な寝床温度と湿度を保つための、羽毛自身の性能のバランスを調整する必要があります。つまり、おふとんの外からの影響を受けにくくするために、羽毛の持つ「断熱性能」を設計することになります。異なる室温の寝室環境に対して、羽毛ふとんの設計を行うノウハウはコンフォートインデックスと呼ばれています。これは原料羽毛の段階から、膨大な実験と測定を行って集積したデータを分析して、羽毛の性能を数値化することに成功した公的専門機関(C.I.L.快適睡眠環境研究所)による検査データに基づいています。これによって、充填する羽毛の種類、羽毛とスモールフェザーの配合率(ダウン率)、充填量、ダウンパワー(嵩高)、キルトのマチ高などを設計して、一枚の羽毛ふとんを作るノウハウといえます。このノウハウで作られた羽毛ふとんを使うことをオススメします。写真はC.I.L.で行われている羽毛の断熱性能のテストの一部です。■ 産出地より、羽毛自体の性能が肝心言い換えれば、羽毛の色、ホワイトまたはグレー(シルバー)はまったく羽毛ふとんの性能の良し悪しには影響を受けません。また、羽毛の産出国として、ポーランドやハンガリー、フランスや中国などがありますが、産出国も関係ありません。羽毛はどこで産出されたのかが問題ではなく、その羽毛自体がどのような性能を持っているのかの検査結果が問題なのです。羽毛そのもののダウンボールの大きさは確かに影響がありますが、わずか1グラムの羽毛に2000粒を超えるダウンボールが存在しているわけですから、多少のダウンボールの大小の差は、設計段階で調整することが可能です。また、マザーグースの羽毛とよくいわれますが、マザーグース自体はそれほどたくさんの数が存在しているわけではありませんから、これだけを選りすぐるという考え方は、ある意味、自然界に対して、少し傲慢すぎるという見方もできます。■ 鳥種ではなく、設計の内容が重要野生のカナディアングースたち。ダウンはあくまで食用のための副産物ですので、基本的に野生の鳥たちを殺すことはありませんでは、ダックとグースとではどうでしょうか?グースはダックより身体自体が大きいですから、当然、ダウンボール自体も大きくなります。グースがダックより価格が高くなるのは、主にそのせいですが、設計により、ダックの羽毛でも十分な性能を引き出すことができます。鳥種が重要なのではなく、設計の内容が重要ということです。グースやダックは、羽毛の採取のために飼育されるのではありません。食肉のために育てられます。ニワトリと同じです。主に輸出用食肉のためにグースやダックを飼育している国もあります。ダウンボールの写真です。この神秘的とも言える自然の造形が、たくさんの恩恵を私たちに与えてくれます時代も変わり、気候や自然環境も人々のライフスタイルも大きく変化しつつあるなかで、羽毛自体の生産体系と需要供給体系も大きく変化してきています。つまり30年、50年前の羽毛ふとんの価値を測る物差し自体も、大きく変化してきているといえます。羽毛ふとんをことさら高級品として見る必要もなく、同時に、価格競争の対象として扱えるような、安易な商品でもないといえます。快適な睡眠環境を維持する調整能力があるのは、唯一羽毛だけです。どんなに進歩したテクノロジーも、この羽毛の能力にはかなわないのです。■ 断熱指数TOGの数値の見方鳥の種類や産地だけで羽毛ふとんの良し悪しを判断することでは、「一生ものの羽毛ふとん」は手に入らないことは理解していただけたと思います。ポーランド産の羽毛だから暖かい、ということではなく、寝床内温度と湿度が快適数値になるように、そのおふとんがきちんと設計されているかどうかが問題なのです。室温の違いによって断熱性能を設計することは、欧米の羽毛ふとんや、アウトドア用のダウンジャケットなどにはすでに適応されています。この断熱性能の設計は断熱指数TOGの数値で表されています。室温や体質で羽毛ふとんを選ぶための早見表です例えば断熱指数13というと、およそ、室温13~15℃のお部屋向きとなり、断熱指数15は室温10℃から11℃というようになります。したがって、寝室の室温がだいたい就寝時どのくらいなのかがわかれば、断熱指数の数値を目安に羽毛ふとんを購入すると、暑すぎたり、寒すぎたりの失敗がありません。ただ、暖房をつけて眠る方、屋外の空気の影響を受けやすい家の造り、寒がりの方、あるいは年齢のちがいなどによって、めやすとすべき断熱指数TOGの数字は前後します。羽毛ふとんの設計は、その前後幅を多少考慮していますが、同時に羽毛はあくまで自然素材ですから、その性能をめいっぱい引き出して使う必要があります。羽毛は信じられないほど丈夫で回復、蘇生能力の強い素材です。また、奇跡的ともいえるほど長持ちする素材なのです。羽毛は機械のように壊れることはありませんが、適切なメンテナンスが必要です。「一生使える羽毛ふとん」と最初に書いたのは、メンテナンスを適切な時期に行うことで、80年90年と使えるからです。■ 丸洗いや打ち直し(解体リフォーム)をすれば長く使い続けられる羽毛はほんとうに信じられないほど、ありがたい自然界からの贈り物なのです。羽毛ふとんを使っていると、正直、あっという間に5年10年が経過します。気がつくといつ買ったのかも記憶にないくらいです。数年から10年を経過している場合、プロによる丸洗いや打ち直し(解体リフォーム)をすることをお勧めします。丸洗いはふとんそのままを側生地ごと洗います。洗って乾燥させてフカフカにしてくれます。打ち直しは、主に汚れのある古い側生地を解体し、中身の羽毛を取り出して、洗浄乾燥させ、新しい側生地に充填し直すというメンテナンスです。生地は100年は持ちませんから、羽毛だけを生かすのです。この打ち直しを10年に一度くらいしておくと、一枚の羽毛ふとんを、子供たち、孫たちに受け継ぐこともできるわけです。また仕立て直しと言って、一枚の羽毛ふとんから2枚のサイズの小さい羽毛ふとんに作り替えたり、足し羽毛などをして、新しいアイテムに作り直すことも可能です。写真は古い羽毛ふとんの解体。側生地を裂いて中の羽毛をすべて取り出します一生ものの羽毛ふとん、これがおよそ数万円から10万円前後で買えるというのは、ある意味、理にかなった投資といえます。産地や羽毛の色、鳥の種類や側生地の色柄を判断材料として買うのではなく、また、特に安いからという理由でもなく、ほんとうにその羽毛の性能の価値を理解した上で、ぜひ、一生ものの一枚を手に入れてください。羽毛ふとんの購入先は数限りなくありますが、公的検査機関(C.I.L.快適睡眠環境研究所)の検査をパスし、断熱指数で設計された羽毛ふとんについて相談、購入できるお店の情報としてご紹介できるのは下記になります。「まちの、いえ」という老舗の寝具店の協同組合があります。国からの協同組合認可を受けている団体です。そこで扱っている羽毛ふとんが、先にご説明したコンフォートインデックス (快適睡眠のための寝床内温度と湿度を保てるように断熱指数TOGを設計するノウハウ)で作られた羽毛ふとんです。ここで購入可能な最寄店を問いあわせることも可能です。また、羽毛ふとんについての質問も受け付けています。次回は、羽毛ふとんのもう一つの優れている点、軽さについてご説明します。軽くて暖かい、これにまさる寒い時期のおふとんはありません。文章と文責/写真(ダウンボールの写真を除く)/イラスト容子・ルイス※ C.I.L.快適睡眠環境研究所※ 「まちの、いえ」協同組合本部電話/078・381・5160メール/ oka@machino-ie.jp
2018年12月10日シャープ独自のネイチャーテクノロジーによる、新開発の「きのこアタッチメント」。乾燥マットを使わずにダブルサイズのふとんまで手軽に「消臭乾燥」できる、プラズマクラスターふとん乾燥機が10月19日(木)に登場しますよ♪洗えないふとんや枕などを自宅で手軽にケアしたい!近年、花粉やPM2.5、黄砂などの飛散や梅雨の長雨に加え、共働きや高齢者世帯の増加など、ふとんを外に干せない環境要因が増えていることから、ふとん乾燥機の市場は拡大しているそうです。また、布用の除菌消臭剤やふとん掃除機を使用して、洗えないふとんや枕などを自宅で手軽にケアしたいというニーズも高まっているとのこと。そこで、この商品の登場です。この商品は、ふとんの中に効率的に温風を広げる仕組みとして、「きのこ」の形状を応用した「ネイチャーテクノロジー」を取り入れています「きのこ」は落ち葉の下から傘を出し、自身の胞子を遠くへ飛ばすことに適応した形状をしていますよね。その形状を応用した「きのこアタッチメント」がふとんの中に温風の通る隙間を作ります。さらにその傘のカーブ形状で風の流れを整え遠くまで強い風を届けることによって、乾燥マットなしでもダブルサイズのふとんまでしっかり「乾燥」「あたため」してくれるんですね。プラズマクラスターの効果も!この商品は、「プラズマクラスター」と温風で、ふとんや枕に付着した気になる汗臭や加齢臭、カビ臭を消臭しながら乾燥することができるのもポイント。加えて、今回、新たに「おねしょ臭」の消臭効果も実証したとのことです。さらに、温風によるダニ退治に加え、「プラズマクラスター」がふとんに残ったダニのふんや死がいの付着アレル物質の作用も抑制してくれるというスグレモノ。落ち着いたピンク色のビジュアル部屋に置いたままでも周囲のインテリアにも調和するよう、「きのこアタッチメント」は落ち着いたピンク色になっています。本体は白を基調としたやわらかさを感じるラウンドフォルムです。リミア的にも、嬉しい仕様ですね♡
2017年09月29日現在はさまざまなスマホアプリが出ていますよね。アプリでうれしいのは、無料でも使い勝手のよいものがたくさんリリースされているところです。今回紹介するのは「ふとんの西川」で知られる健康産業の会社、西川産業が出している無料の睡眠アプリです。日本人の睡眠を支えてきた企業のアプリには、どのような特徴があるのでしょうか?睡眠不足による経済損失睡眠の質は仕事の質に影響するものです。みなさんも前の日にあまりよく眠れずに、朝目が覚めてボーっとして会社に行ったら、いつもは簡単にできる仕事でケアレスミスを連発したという経験があるのではないでしょうか。実際に、日本睡眠学会による予想では「睡眠不足による経済損失は年間約5兆円」とされています。生産性の低下、産業事故や交通事故などの、睡眠障害に関連する医療費のトータルで算出すると、この数字になるそうです。すごい金額ですよね! こうやって見てみると、「よく眠れない」という問題は個人の問題にとどまらず、国家の問題と捉えるべきかもしれません。睡眠不足による経済損失は、逆に考えれば、睡眠不足を解決すれば損失は減るということでもあります。何かよい方法はないのでしょうか。「ふとんの西川」の睡眠アプリ今回、睡眠不足を解決する手段として紹介するのは、「ふとんの西川」でおなじみの西川産業が出している睡眠アプリです。どのような特徴があるのか見ていきましょう。睡眠診断ができる!このアプリは、5つの項目でユーザの睡眠を診断してくれます。①睡眠時間、②就寝時間、③寝付きのよさ、④タイムアタック、⑤パッチリチェック。自分の睡眠時間を記録したり、目覚ましをいかに早く止められるかに挑戦したりすることで、あなたの睡眠が丸裸になります。星の数で評価する診断結果だけでなく、具体的な睡眠の改善ポイントも文章で教えてくれるので、「どうしたらぐっすり眠れるのかわからない」と悩んでいる人には強い味方になってくれます。パッチリ目覚まし&おやすみサウンドパッチリ目覚ましは加速度センサーが睡眠中の動作をチェックして、目覚めのよいタイミングでアラームを鳴らしてくれるという機能。アラーム時刻の15分前または30分前に設定ができるのもうれしいポイントです。熟睡しているときにアラームが鳴って聞こえなかったという経験は誰にでもあるものですよね。おやすみサウンドは西川オリジナルのリラックス音。波音とリラックスnaviの2種類があり、安らぎのある眠りへとあなたを導いてくれます。アバターもつくれる睡眠アプリちなみにこのアプリ、三浦知良選手(カズ)、女の子、イケメン、おじさんの4種類からアバターを設定することができます。それぞれ特性が異なり、カズを選べばプロサッカー選手の視点で睡眠をサポートしてくれ、女の子を選べば肌や表情の変化であなたの睡眠を可視化してくれます。睡眠アプリは1日使って終わりではなく、毎日使い続けるものなので「飽きずに楽しく使える」ことも大切なポイント。全種類のアバター制覇を目指すのも楽しいのではないでしょうか。自分にベストマッチのものを探してみてくださいね。室町時代から続く西川産業西川産業の歴史は古く、創業はなんと450年前の1566(永禄9)年。平成以前の昭和、大正、明治、江戸、安土桃山を通り越して、室町時代にまでさかのぼります。創業者の西川仁右衛門氏は生活用品を売る近江の商人で、行商スタイルでスタートして、20年後に近江八幡町に初の店舗をかまえたそうです。最初は「蚊帳」を中心に販売していたようですが、明治時代に入ってから今の西川の代名詞である「ふとん」を扱いはじめ、これがターニングポイントになって今まで脈々と経営が続いているというわけです。西川がこんなに古くから睡眠にまつわるグッズを販売していた企業だったこと、ご存知でしたか?蚊帳からはじめて、IT全盛の現在は睡眠アプリをリリースするなんて、創業者の西川仁右衛門氏は想像すらしなかったでしょうね。photo by pixabay
2016年06月07日西川産業(東京西川)は11月1日、フィギュアスケートの羽生結弦選手を起用した羽毛ふとんのテレビCMを全国で放映開始する。今回放映するCMでは、「極める」をキーワードに、技を磨き人々を魅了し続ける羽生選手と、羽毛を磨き高品質な羽毛ふとんを提供し続ける同社の姿勢をオーバーラップさせ、羽毛ふとんの品質をアピールする。CMの中では、「本物の感動を届けたくて」「人知れず」「技と努力を」「積み重ねていく」というナレーションにあわせて、羽生選手がスケートする映像が流れる。CMは同社ホームページでも公開している。
2015年10月30日やっぱり寝るときは、ふかふかのふとんで眠りたいもの。そうは言っても、ちょうどよくお休みの日に晴れるとは限らず、頻繁にふとんを干すのも難しいですよね。いつもふかふかのふとんで心地よく眠りたいと思っている人は多いのでは?そんな人にオススメなのが、日立のふとん乾燥機「アッとドライ」。これは、ベビー用からダブルまで幅広いふとんサイズの乾燥に対応し、従来の「乾燥マット」を使わずに、「ふとん乾燥アタッチメント」を採用することで、さらに使いやすさを向上したふとん乾燥機。「アッとドライ」は、本体に収納可能な「ふとん乾燥アタッチメント」をホースに取り付け、ふとんの間にセットするだけで、手軽に「乾燥」「暖め」「ダニ対策」ができるというもの。寒い夜に、冷たいふとんに潜り込むのはつらいので、暖めてくれるのはうれしいですね。これまでの乾燥機のように「乾燥マット」を広げて使用するのではなく、アタッチメントの吹き出し口から50℃以上の温風が上下左右、前後に広がる「3D ブロー方式」でふとんを素早く均一に乾燥するので、ふっくらとやさしい仕上がりを実現。また、羊毛ふとんの場合は約38分のスピード乾燥が可能。(シングルの羊毛ふとん、冬コースの場合)短時間で乾燥させることで、ふとん乾燥1回あたりの電気代は、約11.6円。(シングルの羊毛ふとん、冬コースの場合)さらに、消費電力量を約20%低減する節電コースなら、電気代を約9.2円(シングルの羊毛ふとん、節電コースの場合)にまで下げることができるので、光熱費についても安心ですね。(冬コースより約60分長くなります)各種アタッチメントなどがしっかり収まる収納スペースで、カンタン収納を実現し、出し入れにも手間がかかりません。また持ち運びに便利なハンドル付き。色も、白を基調としたラベンダー(HFK-VH500)とフローラルピンク(HFK-V300)の2色なので、女性の部屋にもぴったり。操作はコース選択ボタンで時間をセットしてスタートするだけ。コースの設定時間や残りの運転時間が一目でわかるデジタル表示の「時間表示ディスプレイ」が搭載されているからとても見やすいうえに、運転終了時にはブザーで知らせてくれるので、ふとんの乾燥は「アッとドライ」に任せてしまいましょう。そしてふとんだけでなく、くつ乾燥アタッチメントを使って雨で濡れた靴を乾燥させたりすることも可能。HFK-VH500には、1年中使える衣類乾燥カバーが付属しているので、ハンガーにかぶせてホースを差し込めば、洗濯物の乾燥にも使えてとっても便利。そのうえ吸気フィルターには、ダニの死がいや花粉などのアレル物質を吸着してタンパク質を分解する「アレルキャッチャーフィルター」と「HEPAフィルター(HFK-VH500のみ)」をダブル採用。忙しい毎日はもちろん、花粉の季節など、ふとんが干せなくて困っている人は多いはず。「アッとドライ」を使って、毎日ふかふかの暖かいふとんで眠れば、すぐに深い眠りが訪れそうですね。・アッとドライ 公式サイト
2014年12月11日全日本寝具寝装品協会(JBA)では、2010年より10月10日を「ふとんの日」として、ふとんの知識や良いふとん選びの方法を普及している。今年は、「ふとんの日」を記念し、“「ふとんの日」キャンペーン”を10月10日(月・祝)~11月22日(火) の期間で開催。クイズとアンケートに答えてハガキ、WEBで応募すると、クイズに正解した方から抽選で20名様に羽毛ふとん(シングルサイズ)が当たる。 健康は快眠からの贈りもの。毎日の健康を支える快適な眠りを得るために、「ふとんの日」はふとんの果たす役割について、改めて考える機会にしたい。「ふとんの日」キャンペーン詳細はこちらから>> 取材/おうちスタイル編集部
2011年10月10日