健康診断でもこれといった悪い所もなく、要検査にもなったことのない私が40数年生きてきて初めて血液検査で引っかかったときのお話をします。今のパートの仕事を始めてから汗をかいたり動いたりする機会が増えたのに飲み物やサプリメントに気をつかわずにいた結果、会社の健康診断で思わぬ診断を受けてしまいました。★関連記事:貧血の女性はシワが多い!? 鉄分が足りない人はコラーゲンも不足していた!【美容専門医監修】起きたときのめまい、立ちくらみあれは20歳のころ、初めて献血したときでした。おびえてしまい200mlでと願う私に対し、献血前の検査で比重がよかったとか何とかで献血担当の方に「ぜひ400mlを!」とお願いされ、友人に爆笑されました。その後に行った献血センターでは、血液の成分もよく比重も良いのでさらにバージョンアップ( ? )した成分献血をお勧めされる始末。成分献血とは、血小板や血漿(けっしょう)を取るために必要な献血のことです。か弱い女性は貧血でクラッとするイメージでしたが、私はそれとは真逆。体が丈夫と言われたようで、うれしいさがありつつも少し恥ずかしい感じもしましがが、体が丈夫な証拠と受け取りしばらく通いました。出産しても血液で引っかかることもなく過ごし、気が付けば40代に。転職して初めての健康診断を受けることになりました。しかし、気になるのはコレステロールと血圧、脂肪などで血液なんて気にもしていませんでした。しかし、健康診断は貧血という驚きの結果! ただ、朝起きたときのめまい、立ちくらみが気になっていた私には納得の結果ともいえました。私はめまいも立ちくらみも更年期から来るのぼせや高血圧のために、頭に血が上った感じがしてクラッとしているものと勝手に解釈していたのです。貧血の原因と対策を調べてみた!まずは原因を考えました。検査の結果を見ると鉄分が少ないようでした。とはいえ経過観察程度で今すぐに再検査が必要なわけではありません。専門家ではないのではっきりはわからないのですが、私が調べた範囲での原因を考えてみました。まず、職場で喉が渇いたときにがぶ飲みしていたアイスコーヒーですが、貧血の場合コーヒーに含まれているタンニンが鉄の吸収を妨げてしまうとのこと。1リットルの水筒に薄いコーヒーを冷たくしてたっぷり用意して飲んでいたのですが貧血気味になっていた私には良くなかったようです。あとは女性ばかりの職場での人間関係のストレス、毎日汗だくの日々でも鉄分をとることを心がけなかったことです。会社の産業医の方にも確認したところ、今すぐ病院にかかることはしなくても良いとのことでしたので、自分なりの対策を始めました。食生活を改善すると…まずは水筒のアイスコーヒーを、鉄分不足の女性におすすめとネットで話題のルイボスティーに変更! ルイボスティーは鉄分の吸収を妨げるカフェインやタンニンが少ないそうです。朝、ルイボスティーをやかんで沸かし、氷を入れた水筒に入れて職場で喉が渇いたらとにかく飲むことを心がけました。あと鉄分がとれる食べ物といえばレバーを思い付きましたが、私はレバーが苦手。そのため、鉄分の吸収が良いといわれているヘム鉄のサプリをとるようにしたり、ヘム鉄を多く含む煮干しをおやつに食べたりしました。煮干しはダイエット中の間食としてもとても優秀で、かむと満足感が得られて思わぬ収穫でした。ただ、やはり食事からも鉄分をとりたいと思い、お肉屋さんでおいしい新鮮なレバーを買ってみました。新鮮なレバーでレバニラを作れば食べられることに気付いたので、なんとかレバーを克服して食べています。サプリメントと食べ物で改善して1カ月ほどで、朝のめまいが減ってきた気がします。あとは、仕事のときに急に立ち上がったときの立ちくらみが明らかに減ってきました。最初は効果が感じられませんでしたが、やっぱり何事も続けることが大事と思わされた1カ月でした。まとめ今はただ自分なりの対策なので、ゆくゆくはもう一度検査をしなければと思っています。でも、今までまったく無頓着だった鉄分不足に気付けて、立ちくらみの原因もわかって逆にラッキーでした。50歳に近づくと、ホルモンバランスが変わり閉経が近づき、女性の体は変化していくということを本当に痛感させられました。貧血の診断はもっと体をいたわってあげないといけないというサインだったのかなと思いました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。イラスト/サトウユカ著者/まさみ(45歳)中学生と小学生の男の子を持ちフルタイムで働いている。昨年化粧品メーカーを辞め、別の業種に。慣れない仕事と化粧品業界のときと変わらない「女同士の上辺の関係」を生暖かく苦しみながら見つめる日々。帰れば子どもの送り迎えと家事に追われ、趣味だったスキンケアもできずカサカサな肌となる。
2022年10月20日40代になるのをとても楽しみにしていた私。30代で3人目を産み終わり、手がかかった末っ子も幼稚園に入ろうとしていました。やっと自分の時間ができる!と張り切って仕事を探し、無事に再就職。絵に描いたように順調な社会復帰だと思っていました。めまいに襲われたあの日までは……。★関連記事:「原因の判明まで5年もかかった…」42歳、突然始まっためまいの原因はまさかの…【体験談】突然のめまいで布団から起き上がれない40歳を迎え、家事と育児、仕事の両立で忙しく過ごしていたある日。朝から肩凝りがひどく、寝ちがえたのかと思うくらい首が痛かったのを覚えています。なんとか仕事をこなし、帰宅してからの嵐のような家事と育児に疲れ果て、子どもたちと早々と寝落ちしてしまいました。気が付いたときは朝の7時!焦って起きようとすると、突然目の前が真っ暗になり、部屋中がグルグルと地震のように揺れているような感覚。立っていることができず、その場にしゃがみこんでしまいました。心配する子どもたちの顔も、おぼろげにしか見えません。突然のことに何がなんだかわからず、ただ布団に倒れ込むしかありませんでした。子どもたちの送迎や見送りを夫に任せ、仕方なく仕事を休ませてもらうことに。その日は情けなくて涙が出てきました。ショック…めまいの原因はまさかのここからが苦難の始まりでした。毎日のようにめまい、肩凝り、頭痛などの症状が表れるようになったのです。イライラもしやすくなり、家族に当たってしまうことも……。急に将来やお金のことが不安でたまらなくなり、まるで何かにとりつかれているような感覚でした。毎日がとても苦しく、元気だったころの自分とのギャップに落ち込みました。そのうち、症状がない元気な日は月に数日しかないとわかってきました。不調の日が多いと、旅行や家族とのイベントも楽しむことができません。悩む日々の中、念のため受診した婦人科で告げられたのは、「年齢的にも不調になりやすい時期で更年期への準備期間だろう」というショッキングな言葉でした。めまいは視力の問題もあるという指摘を受け、眼科に行ったところ初期の老眼とのこと……。衝撃的な診断の連続に、「私の人生なんだったんだろう」と絶望感でいっぱいになりました。カウンセリングで心が穏やかにそんな私を救ってくれたのはカウンセリングでした。婦人科の医師がクリニック併設のカウンセリングルームを紹介してくれたのです。「このつらさを抜け出すためなら何でもしたい!」とわらにもすがる思いで予約しました。緊張の初回。臨床心理士の資格を持つベテランの公認心理師さんによる1時間のカウンセリングを受けました。症状のつらさ、仕事や家事を十分にこなせない焦り、家族にも迷惑をかけてしまっている罪悪感など、心理師さんの前では不思議と次から次に感情が湧き上がってきました。それと同時に、自分の心がふわっとラクになるのがわかりました。心理師さんがかけてくれたこんなアドバイスが心に残っています。「あなたは十分頑張っていますよ」自分の年齢を呪い、自分を責めるばかりだった私はこの言葉に救われました。毎日の体調を記録する「体調カレンダー」というものも教わりました。体調カレンダーというのは、好きなカレンダーを使って自分の体調や心の状態を記録しておくメモのようなものです。体調や気持ちの変化がわかりやすくなって、医師や家族への説明に役立っています。私の場合は、月経前後や排卵日周辺に体調が悪化することに気付くきっかけになりました。カウンセリングが終わるころには気持ちが前向きになっていくのを感じました。まとめ30代のころ、40代がこんなにもつらい時期だとは思ってもいませんでした。40代の不調を経験したことで考えが180度変わったと思います。体力も視力も精神力もいずれ落ちていくもの。それに対抗するのではなく、受け入れていくことが大事なのだと学びました。現在はかかりつけの内科の医師に処方してもらった漢方を飲み、症状は以前より落ち着いてきています。カウンセリングはあれから行っていませんが、心理師さんが教えてくれた「体調カレンダー」は心のよりどころです。どんな症状がいつごろ出るのかを予測でき、「そろそろひどい肩凝りが来るぞ!」と心構えができます。更年期本番に向けて少しでも前向きに過ごしていきたいです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著者/星野ようこ看護師や養護教諭として勤務。趣味は読書や音楽鑑賞。
2022年07月12日現在46歳の主婦兼ライターです。私は42歳から原因不明のひどい回転性のめまいに悩まされ、仕事が続けられなくなり、22年間務めた会社を退職しました。後に、更年期が原因の1つだったことが判明するのですが、そこにたどり着くまでの不安でつらかった道程をお話しします。★関連記事:「立ち上がれない…」突然襲う、めまいの原因は?更年期だから?【医師監修】めまいの始まりは突然に短大卒業後、22年間パソコン作業が主体の事務職をしていました。42歳の夏、外食をして買い物をしていたら急に気分が悪くなりました。急いで帰宅しましたが、そのころにはもう目の前がぐるぐるして何かにつかまらないと歩けないほどの回転性のめまいが起こっていました。横になってもぐるぐる。とにかく頭を動かせず、嘔吐もあり、ほぼ寝たきりで数日過ごしました。3カ月後、同じめまいが起こりました。そのまた3カ月後にも同じめまいが起こり、さすがにおかしいと脳神経外科を受診しました。が、レントゲンもMRIも異常なし。他にも耳鼻科、甲状腺科を受診しましたが、結局異常は見つかりませんでした。そこで、少し早いけど更年期ではないかと婦人科で検査をしましたが、異常はなし。結局めまいの原因はわからずじまいでした。その間にも、めまいは3カ月から1カ月に一度と頻度が高くなっていました。原因不明、そして、退職へめまいがいつ起こるのかという不安から眠れなくなり、腹痛の症状も出始めたため、消化器内科を受診しましたが異常なし。そこでメンタルクリニックを勧められ、安定剤を服用し始めました。3カ月経過したころ、生理が来なくなりましたが、薬の副作用と言われました。体調が落ち着いていたこと、生理がないほうがラクということで、そのまま薬の服用を継続しました。薬を服用し、生理が来なくなってから2年たったころに婦人科を受診しました。血液検査でホルモンの数値が低く、生理が止まった原因はおそらく薬の副作用ではなく閉経に向かっていたのだろうと言われました。生理が来なくなったときに、再度婦人科で検査をしていれば、もっと早くめまいの原因が判明したかもしれません。結局仕事の継続は困難と判断し、43歳の秋に退職しました。定年まで働く気満々だったたので、大変ショックでした。新たな症状とたどり着いた原因退職して、めまいは起こらなくなっていました。そこで体調が落ち着いたのでパートを始めたのですが、半年たった45歳の年末、布団に入ると背中が熱くなり眠れない状態が1週間ほど続きました。これはいよいよ更年期だろうと思い、婦人科を受診すると更年期障害と診断されました。そこで今までの不調を話すと、めまいも更年期障害の1つであること、ストレスで更年期障害がひどくなることなどを説明されました。他にも要因はあったかもしれませんが、更年期障害がめまいの原因の1つだったことが判明したのです。ここまで来るのに5年かかりました。短いと思われるかもしれませんが、私にとってはとてもつらく長い5年でした。ですが今は不安が解消され、とても晴れやかな気分になりました。早く閉経すると骨粗しょう症のリスクが高くなると言われたため、現在はホルモン補充療法をしています。メンタルクリニックで処方されていた薬はやめました。婦人科を受診したとき、まだ若いからホルモン補充療法をすると出血が再開するかもしれないと言われていました。結局、閉経はしていなかったようで生理が復活。いつ生理になるかわからない面倒くささや久しぶりの生理痛に悩まされていますが、体調や気持ちの面ではこの10年間の中で一番元気です。まとめ更年期は閉経前後5年といわれています。実際に閉経しないと、それ以前のさまざまなつらい症状が更年期が原因なのかわからないことが、一番悩ましい問題だと思います。一般的に更年期は45歳~55歳といわれていますが、私は42歳だったため、めまいの原因が更年期だとわかるまで多くの年数がかかってしまいました。テレビでもよく特集されるようになった更年期障害。もっとたくさんの方に知られ、理解が深まるといいなと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。イラスト/sawawa著者/やまと すみれ(46短大卒業後、金融系の公的機関にて勤務。しかし、体調不良に悩まされることが増えたので退職。趣味はドラマと映画を見ること。
2022年07月06日ある朝起きたら、突然激しいめまいに襲われた……そんな経験はありませんか?じつはそんなめまいの多くは、脳ではなく耳に原因が。自宅でできる、めまいを解消する方法を医師に教えてもらいましたーー。「ある日、布団から起き上がると尻もちをつくくらいの強いめまいに襲われました。“もしかしたら、脳の病気かも”と、急いで脳神経外科を受診したのですが、原因は耳でした」(50代女性)40代以降増加する、めまいの悩み。とくに景色がぐるぐると回り、立っていられなくなったり、吐き気を伴うような強いめまいには恐怖を感じる人が多いという。「ひどい症状から脳と関連する疾患ではないかと心配される方が多いのですが、このような回転性のめまいは、耳を原因とするめまいであることが多いんです」そう語るのは“めまい外来”で5万人以上の患者を診てきた、聖マリアンナ医科大学耳鼻咽喉科特任教授で、『めまいは寝転がり体操で治る』(マキノ出版)の著書もある、肥塚泉さん。めまいの割は耳に原因があるという。「なかでも多いのは、『良性発作性頭位めまい症』といって、三半規管に耳石という小さな石が入って起こるめまい。50代~60代以降で発症することが多く、女性は男性の4~5倍なる人が多いといわれています」良性発作性頭位めまい症とはどのようなものなのか新潟大学医歯学総合病院耳鼻咽喉・頭頸部外科の堀井新さんが解説してくれた。「めまいにはフワフワする“浮動性めまい”とぐるぐると周囲の景色が回るような“回転性めまい”があります。良性発作性頭位めまい症は、はっきりと回転性めまいを起こすのが特徴。持続時間は数秒から、長くても1~2分ほど。吐き気をもよおしたり、ひどい場合は嘔おう吐とすることもあります」頭を動かしたときに起こることが多く、ベッドから起き上がったとき、寝返りを打ったとき、靴ひもを結ぶとき、洗濯物を干すとき、目薬をさすときなど、さまざまな状況で症状が現れる。耳に原因するといわれると、めまいを起こすことで知られるメニエール病が有名だが……。「メニエール病は症状が数十分続いたり、難聴や耳鳴りを伴うことが特徴。このような症状があれば耳鼻咽喉科を受診してください。“危険なめまい”は、脳に原因があるケース。めまいのほか、意識の混濁、ろれつが回らなくなる、手足が麻ま痺ひする、立ち上がれないなどの症状があると脳卒中の可能性があるので、早急に医療機関へ」そもそもなぜ耳が原因で、めまいが起こるのか?それには耳が果たす役割が関係していると前出の肥塚さん。「耳には、体のバランスを取る役割があり、そのセンサーとなるのが三半規管と耳石器です。三半規管というのは、その名のとおり、3つの半円形の管からできています。管の中はリンパ液で満たされており、頭が動くときのリンパ液の流れ方で、前後・左右・上下、どんな回転運動をしているのかを感受するのです。一方、耳石器という袋状の器官には、目には見えない“ミクロン単位”の細かい粒々である耳石が入っています。三半規管と同じように、頭を動かすと耳石器の中の耳石も動き、頭部に加わる加速度や傾きを感受するのです」■閉経後は発症しやすくなるところが、しばしば耳石が耳石器からはがれて、三半規管の中に入り込んでしまうことがあり、これが良性発作性頭位めまい症の原因だと肥塚さんは続ける。「頭を打ったり、同じ横向きの姿勢で長時間寝ていると、耳石が三半規管に入り込むことがあるんです。三半規管の中に耳石が入り込んだ状態で頭を動かすと、同時に耳石も動き、三半規管のリンパ液の流れに変化が生じます。頭を動かすのをやめても、耳石が動きつづけていると、三半規管内のリンパ液は流れ続け、脳には頭が動いているという信号が送られ、バランス感覚がくるってしまい、めまいが生じるのです」特に女性は閉経後、カルシウムが体内から溶け出すことを抑制するエストロゲンが減少し、骨粗しょう症のリスクが増加。耳石もカルシウムでできているため、閉経後はもろくなってはがれやすくなり、発症する人が増えるという。「症状がひどい場合は、抗めまい薬などが処方されるケースもありますが、基本的に三半規管に入り込んだ耳石を物理的に取り除かなければ治りません」病院では、特殊な眼鏡をかけて頭をさまざまな方向に動かし、あえてめまいを起こさせる。「まずは左右で6つある半規管のどれに耳石が入り込んでいるのかを調べます。場所が特定できれば、医師が頭の角度を変えるように動かして、耳石を三半規管から排出。初回の診察で7割ほど、複数回の受診でほとんどのケースが治ります」しかし、医療機関に行かずとも、耳石さえ排出されれば、めまいは治る。今回は、肥塚さんに自宅で実践できる、耳石の排出を促す体操を教えてもらった。「改善・予防のために有効なのが布団の上でゴロゴロと寝返りを打つ体操。目を閉じていても、開けていてもどちらでも構いませんので、起床時・就寝時に10回ずつやってみましょう。三半規管の中に入った耳石を減らすあるいは排出させることができます。『首振りウオーキング』でも、予防効果が期待できますよ」【めまいを治す!「ゴロゴロ体操」】〈1〉布団やベッドの上にあおむけに寝て10秒数える。〈2〉寝返りを打つように体ごと左に傾けて、10秒数える。〈3〉再びあおむけに寝て10秒数える。〈4〉寝返りを打つように体ごと右に傾けて、10秒数える。〈1〉~〈4〉を10回、起床時と就寝時に行う。【予防に効果的!「首振りウオーキング」】〈首傾げウオーキング〉:首を左右に10~20度くらい交互に傾けながら、近くのものを見続けて10歩、遠くのものを見続けて10歩、まっすぐ歩く。〈うなずきウオーキング〉:首を上下に10~20度くらい交互に傾けながら、近くのものを見続けて10歩、遠くのものを見続けて10歩、まっすぐ歩く。どの運動も外出のたびに意識的に行う。4歩進むごとに首を1往復させるくらいの速さを目安に。歩く速度はふだんどおりでOK。周囲の安全に注意しながら実施しよう。※まずは医療機関へ。体操により一時的にめまいの症状が悪化することがあるが、効果がでている証拠。無理のない範囲で続けよう。体操の出典:『めまいは寝転がり体操で治る』(マキノ出版)「就寝中に寝返りを打つことも重要です。同じ姿勢を継続していると、耳石の塊ができてめまいを起こしやすくなります。寝返りを打ちにくいやわらかすぎるマットレスや、重い掛け布団は避けたほうがいいでしょう。高めの枕にすれば、耳石が三半規管に入りづらくなるという論文結果もあります」“耳石を三半規管にためない”ように、意識して生活することが大切なのだ。【図解】耳石が三半規管に入り込むとめまいが発生【図解】めまいを防ぐゴロゴロ体操※まずは医療機関へ。体操により一時的にめまいの症状が悪化することがあるが、効果がでている証拠。無理のない範囲で続けよう。体操の出典:『めまいは寝転がり体操で治る』(マキノ出版)
2022年05月26日インスタグラムやブログで家族の話をつづっているおーちゃんによる50代の日常を描いたマンガをご紹介します。更年期に突然頭痛、めまい、吐き気が表れたおーちゃんの友人。起こる頻度がだんだん増えていって……。こんにちは、孫ラブのおばちゃんのおーちゃんです。同級生でありママ友でもある友だちが、更年期症状が表れ始めたときのお話です。友だちいわく、突然始まった頭痛、めまい、吐き気の際はどうすることもできなかったようで……。ひたすら痛みが鎮まるのを待ち、しのいでいたそうです。個人差はあると思いますが、何度も同じ症状を繰り返すうちに、少しでも和らげるために、横になって氷枕などで頭を冷やす、室内の照明は暗くするなどの対策をしていたとのこと。友だちは当時、女手一つで2人の子どもと暮らしていて、仕事を休むわけにはいかない! という責任感から、しばらくは我慢していたようです。しかし、自分の母親がかつて脳の病歴があったこともあり、ようやく病院に行くことに。MRI検査の結果は……異常なしでした!!!ひと安心したものの、友だちの症状はすぐには良くはならなかったそうです。ー------------------------めまいや頭痛が続き、ようやく検査を受けることにしたおーちゃんの友だち。つい自分のことは後回しになってしまいますが、体調に異変を感じたら、できるだけ早く受診することが大切ですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。★関連記事:「運勢が変わったら…」ほくろ除去を決めるも不安に。処置後に衝撃の事実も判明! #ほくろ除去編 #熟女系 42★関連記事:「腹減ってんだぁっ」点滴を取るための条件クリアは余裕だと思っていたら… #大腸がんらしい 23★ウーマンカレンダー連載マンガをもっと読む著者/おーちゃん(52歳)孫ラブおばさん。10歳年上の夫と2人暮らし。長女(29歳)、次女(27歳)、長男(24歳)の3人の母親で、6歳の孫を溺愛中。Instagramとブログで家族の話を更新中。ブログ「娘ときどき孫日和~子離れ奮闘記~」。Instagram:@ohchan_65
2022年04月16日インスタグラムやブログで家族の話をつづっているおーちゃんによる50代の日常を描いたマンガをご紹介します。今回はおーちゃんの友人の体験談。更年期になると、さまざまな体の変化が起きるようで……。★前回:「目からうろこ」間違うとお葬式感が否めない五十路ファッションが華やぐポイントは? #五十路日和 42こんにちは、孫ラブのおばちゃんのおーちゃんです。同級生でありママ友でもある友だちは何でも話せる相手です。更年期も後半を迎え、それぞれ体の変化についてよく話し合ったりしています。私の友だちは、5年前に難聴になり、私に比べるとはるかにつらい症状。今回はそのお話に触れさせていただこうと思います。彼女は最初に頭痛、めまいから更年期の症状が表れました……。次回に続きます。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。【天神先生からのアドバイス】更年期症状には、人によっていろいろな症状が出ます。めまいはよくある症状の一つで、そのうち治ってきます。難聴は、耳鼻科的に何か原因となるものがあった可能性も考えられます。★関連記事:「え!? ほ、ほくろ?」長年イボだと思い込んでいた熟女に医師は… #ほくろ除去編 #熟女系 41★関連記事:「これが血便か!」手術翌日のトイレ、何も考えずに拭いて衝撃を受ける #大腸がんらしい 19★関連記事:「成長…したね…」アラフィフ母、息子の何げない言葉に感動 #アラフィフ雑記帳 13著者/おーちゃん(52歳)孫ラブおばさん。10歳年上の夫と2人暮らし。長女(29歳)、次女(27歳)、長男(24歳)の3人の母親で、6歳の孫を溺愛中。Instagramとブログで家族の話を更新中。ブログ「娘ときどき孫日和~子離れ奮闘記~」。Instagram:@ohchan_65
2022年04月09日朝起きたときや、それ以外のシーンでも突然に頭がふらふらしたり、ぐるぐる回ったり。日常生活にも支障を来す「めまい」はどうして起こるのでしょうか。「若いころはこんなことはなかったのに…」と、更年期症状と思っている人も多いのではないでしょうか。めまいと更年期の関係について産婦人科医の駒形依子先生に聞きました。めまいの症状があるときはまず受診を駒形先生によれば、めまいがたびたび起きたり、強いめまいが起きるときは受診したほうが良いそうです。「更年期だから、老化だからで片づけてしまうと、重大な病気を見逃してしまう可能性があります。気になるめまいの症状がある場合は早めに受診しましょう」(駒形先生)。「めまい」の定義には諸説ありますが、原因によって、脳の障害による“ 中枢性めまい ”と、内耳や神経の障害による“ 末梢性めまい ”に分けられると言います。「中枢性めまいはふらつき、失神感、不快感、歩行障害などの症状があり、めまいの症状は軽くても脳卒中、脳腫瘍など、致命的な脳疾患から来ている場合もあります。末梢性めまいは激しい頭痛がする、ろれつが回らない、物が二重に見えるといった症状があり、多くは内耳の異常によるものです。代表的な病気としては、メニエール病、良性発作性頭位めまい症、前庭神経炎、突発性難聴によるめまい、中耳炎や中耳真珠腫によるめまい、外傷による内耳の障害などがあります。ですから、まずは脳外科か耳鼻科を受診すると良いでしょう」(駒形先生)。めまいは自律神経の乱れも一因に脳外科や耳鼻科を受診しても、特定の病名がつかなかった場合、そのとき初めて自律神経の乱れによるめまいである可能性があるそうです。「めまいやふらつきは、女性が多く発症するといわれています。女性特有のPMS(月経前症候群)や月経困難症、更年期障害の症状としても表れるなど、多くの女性が経験するものです。特に更年期の女性は、閉経期前後の約10年間に卵胞ホルモンであるエストロゲンの分泌が急激に減少し、自律神経のバランスが乱れます。それに加えて感覚器官の加齢変化やストレスなどによってめまいや耳鳴りなどの症状が出やすくなります」(駒形先生)。自律神経を整えるには?過労ならしっかり睡眠を、ストレスがたまっているなら発散をそれでは、自律神経を整えるにはどうすれば良いのでしょうか。「ただでさえ更年期の女性はホルモンバランスの乱れから、自律神経が乱れやすくなっています。それに加えて過労やストレスがあると、さらに悪化してしまいます。ですから、まずは過労ならしっかり睡眠を取って休んで、ストレスがたまっているなら発散しましょう。ですが、寝ても疲れが取れない、どのように発散して良いかわからないという方もたまにいらっしゃいます。そんな場合は自分が元気なときに、自分はどうすればリラックスできるのか、見つめ直してみると良いと思います。おすすめは趣味を持つことです。日常を離れて、夢中になれるものを見つけてみてはいかがでしょうか」(駒形先生)。まとめ40代、50代は仕事でも家庭面でも過労やストレスがたまりやすいもの。めまいは、体からの「もっと休んだほうがいいよ」というサインの一つなのかもしれません。何はともあれ、めまいが気になる方は受診をして安心することが改善の第一歩と言えます。取材・文/mido(49歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重あごが悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/駒形 依子 先生東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
2022年02月21日ある冬の朝のこと。当時40歳だった私は次男を幼稚園まで歩いて送り、帰宅してホッとしたのもつかの間、目を開けていられないほどの激しいめまいに襲われました。世界がグルグルと大きく回り、強い頭痛や耳が塞がるような感覚も併発。私はうずくまったまま、まったく動けなくなりました。20分ほどでめまいは治まったものの、怖くなりすぐに耳鼻咽喉科を受診。下された診断は……。水の中にいるような耳の閉塞感が続く幼稚園から帰宅したばかりの私を襲った激しいめまい。20分ほどでなんとか治まりましたが、頭痛や耳が塞がったような感覚が残り、音が聞こえづらい状態でした。詳しい知識はありませんでしたが、めまいとともに突然耳の聞こえが悪くなる突発性難聴や、激しいめまいを起こすとされるメニエール病を疑いました。耳の病気はとにかく早く受診することが肝心と聞いたことがあったため、その日の午前中に耳鼻咽喉科を受診しました。めまいの余韻が残り、耳はまるで水の中にいるよう。特定の音が聞こえないという感覚はありませんでしたが、聴力検査の結果は低音がほとんど聞こえていないとのこと。そのほかにバランス感覚や目の振動を調べる検査を受け、「低音障害型感音難聴」と診断されました。この病気は耳の閉塞感が主な症状で、メニエール病のようにめまいを伴うことは少ないようですが、私には目の前がグルグルと回るような回転性の強いめまいがありました。初めてのめまい発作では、病名を確定することが難しいそうですが、私の場合は診断されました。ただ、低音障害型感音難聴とメニエール病の治療方法は共通のようで、処方された薬はメニエール病治療に使われるものでした。初めて聞く病名に不安や疑問が渦巻いたものの、とにかくその日から私は治療に専念することになったのです。処方された薬がまずくて飲むのがつらい!内耳にたまったリンパ液の排出を促す少しとろみのある液体の薬。これが信じられないほど、まずい! 一瞬甘いのかと思いきや、すぐに苦みが襲ってきて、30mlを1日2回飲むのが苦痛で苦痛で…… 。飲みづらいだけでなく、最初はまったく効果が表れなかったため不安が募りました。それでも「あんなにつらいめまいは、もう二度と嫌だ」という強い気持ちで飲み続けること5日。ようやく頭の重みや耳の閉塞感に回復の兆しが表れてきたのです。そのほかに処方されたのは、血流を改善する薬や神経を修復する薬。やはりメニエール病の治療薬です。そして酔い止め薬は、めまい発作のときに飲む頓服とのこと。しばらくはお守りのように携帯し、耳の閉塞感が強まってめまいを起こしそうだなと感じたら飲んでいました。2週間ほどで耳の症状は軽快していき、頭痛やめまいも起こらなくなりました。低音の聴力は完全には回復しませんでしたが、日常生活で不便を感じていなかったので、あまり気にしないことに。しかし、めまいに対する恐怖心はどうしてもぬぐえず、頭を動かすのが怖い状態が続いていたので、急に振り向いたりしないよう、ゆっくり行動するよう心掛けていました。原因はストレス。そして再発の危険も?低音障害型感音難聴やメニエール病を引き起こす大きな原因の一つに、ストレスがあると言われているそうです。再発も考えられるとのこと。医師からは、なるべくストレスをためないこと、そして運動をして三半規管を鍛えることが予防につながるとアドバイスされました。私はエアロビクスやヨガなどの運動を始め、なるべくストレスをためずに心身を整えるよう心掛けました。ところが7年後の47歳のときに、また激しいめまい発作に襲われたのです。このときは耳の閉塞感に加えて吐き気も伴っていたので、家族に付き添われて再び耳鼻咽喉科を受診。同じ症状の再発ということで、メニエール病の可能性が高いと診断されました。「また、あのまずい薬を飲むのか……」と憂うつになりましたが、処方された薬は液体ではなくゼリー状のもの。「もしかしておいしくなった?」 と期待しましたが、残念ながら同じように強烈にまずい味でした。プラスチック容器に入った茶色いゼリーの見た目は、まるでカブトムシの餌のよう…… 。苦痛でたまりませんでしたが、1日3回、2週間食べ続けると耳の閉塞感は改善。そのほかの薬をあと3週間続け、なんとか再発から回復しました。まとめ初めてめまい発作を起こし、低音障害型感音難聴と診断されたのが40歳。再発してメニエール病の可能性が高いと診断されたのが7年後の47歳。53歳の現在、幸いなことに再々発の予兆はなく通院もしていません。頭がグルグルと回転しているような強烈なめまいと、まるで水の中にいるかのような耳の閉塞感。信じられないほどまずい薬。もう二度とあんなつらい目には遭いたくありません。予防のために運動は欠かさず続けていますが、ストレスをためないというのはなかなか難しいものです。でも年齢を重ねた今、無理をしたらきっとまた倒れます。疲れたら休み、何事もほどほどに。自分をいたわりながら、再々発を断固阻止しようと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)イラスト/塩り著者/みやび(53歳)大学生と高校生の男子2人の母。夫の自営業を手伝いながらマイペースにライター活動中。息子の野球に全集中した12年間が終わり、燃え尽きたあとにやってきたのは更年期と介護だった……。趣味のヨガで体を整え、すべてを乗り切る所存!
2022年02月15日還暦の夫は普段から私に対してモラハラ発言が多め。その日も48歳の私に、家事についての意見だけではなく、母の介護のこと、子どもの教育のこと……なんでもかんでも文句をぶつけてきました。「これ以上聞きたくない!」そう思った瞬間、私の右耳がぼーっとして聞こえづらくなったのです。そしてめまいも……。しばらく耳鼻科に通って薬を飲んだ、その顛末をお伝えします。突然、右耳が聞こえづらくなり…夫のモラハラ暴言がきっかけに耳の聞こえづらさ、それは突然やってきました。夫がいつものように私に意見をたれている、そのさなかでした。家庭の問題はすべて私任せにしながら、評論家のように文句を言うことは一人前。私だって必死にやっているし、サンドバックじゃないんだからやめてくれる?と思った瞬間、右耳がぼぅっとして、何を言われても声や音が聞き取りづらくなりました。「あのさぁ、耳が聞こえなくなったからこれ以上しゃべんないでくれる?」と私が言うと、彼は承服しかねるように黙りましたが、その後、子どもから声をかけられても右耳から音がぼんやりとしか入ってきません。右耳が聞こえづらくなると、なぜか左耳からもあまりうまく音が入ってこなくなり、集中できなくなりました。耳といえば耳鼻科かなと、翌日クリニックを訪問しました。次の章で、耳鼻科を受診したときのことをお伝えします。耳鼻科を受診し、投薬治療を開始聴力の検査をしたところ、グラフが右耳が聞こえづらいような曲線を描いています。ただ、夫からの暴言によるストレスとの因果関係は医師にはわかりません。「耳の聞こえづらさもあると思うんですが、めまいはどうですか?」と先生。「たしかにめまいもあります。家の中を歩いていても、真っすぐ歩けていないような感覚があるんです」と答えました。そうなんです。なぜか家の中で家具を支えにしてしまったり、足取りがフラフラとしたりしています。片耳が聞こえづらくなるだけで、通常の生活が不自由になるとは思っていませんでした。しっかりとした診断名はつかず「お薬を飲んで様子を見てください」と言われ、チューブに入ったシロップ薬を出されました。これがまずいことまずいこと!「常温より冷やして飲んだほうが飲みやすいかも」とアドバイスされましたが、苦くてどうにもなりませんでした。夫以外のストレスからも症状が誘発?しばらく薬を飲み続け、夫が何か話しかけようとしてきても「耳が聞こえないからやめてくれる?」とけん制。子どもには「ごめんね、左耳の近くでゆっくり話して」と言い、聞こえないことに関しては「ごめん、よくわからない」で返答すること1週間。体感ですが、徐々に良くなってきたような気がしていました。夫からのストレスが原因だろうなと思ってはいましたが、その日小学生の子どもが朝まったく起きようとしなくて、何度も何度も揺り起こすも無反応。「いい加減にしてよ!!」とイライラが募った瞬間、またいきなりぼぅっとして右耳が聞こえなくなる症状が再発しました。どうやら夫だけではなく生活全般のストレスが私の耳の聞こえづらさを引き起こしているようでした。私の場合、主婦業という仕事は母や夫、子どもの世話をボランティアでしている状態。報酬もないため、余計に精神的なストレスだらけなのかもしれません。まとめしばらく耳鼻科に通院はしていたものの、耳の聞こえやめまいの症状改善とともに、2カ月後に通院はやめることになりました。同時に、ストレスがないと耳の聞こえは改善することがわかったので、耳の聞こえをバロメーターとして、急激にストレスフルな環境には自分を置かないように努力。夫の暴言はなるべく無視してドラマや音楽で声を打ち消すように。ただ朝、寝坊しがちな子どもの対処やいろいろなトラブル、母の認知症状による話の通らないストレスは恒常的に起こりますし、そのたびにどっと疲れる状況は相変わらず。ですが「できないことはできないと言う勇気」を意識し、自分以外の人のお困りごとを一手に引き受けるのはやめ、疲れたら寝るようにしています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)マンガ/しおみなおこ★関連記事:過度の飲酒が引き金となり難聴に!ストレスなくお酒を減らせた方法とは★関連記事:え?突然、耳に違和感が!ストレスで突発性難聴に… #ときめけ!BBA塾67★関連記事:「気付いたら1日話さないことも…」更年期障害で減ってきた夫婦の会話を2週間で取り戻した方法【体験談】著者/みやまこ(49歳)夫と小学生2人、物忘れがひどくなりつつある実母との生活。高齢で産んだ子どもはまだまだ手がかかる、母は毎日同じことを聞いてくる、夫は「かまってちゃん」でてんやわんやのワンオペ状態。最近めっきり疲れやすいし、作業効率も落ちてきているし、目はしょぼしょぼで白髪もしっかり。家族に隠れてお菓子を食べながらサスペンスドラマを見ているときだけが唯一の休息。
2022年01月11日ある朝、目覚めると天井がぐるぐると回転していました。起き上がってみると、真っすぐに歩くことすらできない症状に「これがめまいというものなのか!?」とショック。しばらく休むと症状は治まりましたが、病気の可能性に怖くなって脳神経外科や婦人科を受診したときの体験談です。初めて経験するめまいに動揺!ある日の朝、なんとなく気持ち悪さを感じていつもより早い時間に目を覚ましました。目を開けると、目の前の天井がぐるぐると回転しているような感じに驚きます。40代半ばにして初めて体験した「めまい」でした。しばらくベッドに横たわったまま休んでいましたが、なかなか回転が治まらないので起き上がってみると、頭がどちらかに傾くようにフラフラとします。さらに立ち上がって歩いてみると、いつものように真っすぐに歩けません。寝ていても天井は回っているし起きていてもふらついて気持ち悪くなります。たまたま休日だったので、疲労や寝不足が原因なのかもと思い、ゆっくりと休むことにしました。たっぷり眠ったあと再び目覚めると天井の回転は治まっていたので、「やはり寝不足だったのかな?」と思いました。起き上がると少しはふらっとした感じは残っていましたが、動けないほどではありません。通常の感覚に完全に戻るまでは数日かかりましたが、元に戻ったので寝不足ということで納得しました。ところが、それから約1カ月後に2度目の「めまい」が私を襲います。自宅に宅急便が届き、玄関先で荷物を受け取って振り返った瞬間にそのまま倒れそうになりました。そのときは何とか体勢を持ち直したので大丈夫でしたが、私はめまいの原因を詳しく知りたいと思い、脳神経外科を受診することに決めました。心配になり脳神経外科を受診毎年、定期健診は受けているもののすべての検査を網羅しているわけではありません。めまいが起きる3カ月ほど前に受けた健診では特に異常はありませんでした。年齢的にも月経サイクルの変化や経血量が減っていることからも、更年期と呼ばれる時期に突入したという自覚はあります。更年期の症状に「めまい」の項目もありますし、自分のめまいも更年期が原因かもと漠然と思っていました。しかし、不安だったのでネットで「めまい」について詳しく調べることに。「めまい」が症状の病気はいろいろと出てきましたが、なかでも深刻そうな脳に関連する病気の疑いから否定しておきたいと考え、脳神経外科を受診しました。脳神経外科は初めてで少し緊張しましたが、問診のあとに造影剤なしの脳のCT検査を受けることになりました。検査の結果を見ながら医師の説明を受けましたが、特に外科的な異常は見当たらないという診断結果に安心。CT検査での異常は見られなかったため、めまいの原因として考えられる背中の凝りをチェックすることになりました。医師に「後ろ手に手を組んで腕を真っすぐに伸ばした状態で上げられるところまで引き上げてください」と指示され、言われたとおりにやってみましたが、私の腕は自分でもびっくりくするくらい上がりませんでした。その姿を見て「肩甲骨周りの筋肉や肩や首が凝り過ぎていると腕は上がりません。肩甲骨周りの血流が悪くなっているので、それもめまいの原因になります」と医師から言われました。肩甲骨周りをほぐすようなストレッチをすることをすすめられたのみで、投薬などの治療は必要ないとのことでした。次の章で、更年期の症状を疑って婦人科を受診したときのことをお伝えします。更年期の症状を疑い婦人科を受診脳神経外科で肩甲骨周りをほぐすことをすすめられたので、YouTubeの肩甲骨周りをほぐすストレッチを取り入れたり、意識してウォーキングに励んだりするなど積極的に体を動かすようにしました。体を動かしているおかげなのか、ひどいめまいは起きなくなりました。ただ、頭痛や頭部がふわふわする感じが時々あり、特に月経前に症状が顕著に現れます。「やはり更年期か……」と思い、婦人科を受診しました。更年期をチェックするための表をもらい、当てはまる項目にチェックを入れました。チェック内容によって更年期の度合いを診断する指針になるようで、それをもとに医師の問診を受けます。私の更年期の程度は、軽度という診断でした。めまい以外の症状は、肩凝りや倦怠感、経血量の減少などで気分の落ち込みやホットフラッシュなどの症状はありません。肩や背中の凝り、そして頭痛やめまいなどの不調は、更年期のホルモンバランスの乱れも影響しているということでした。更年期としては比較的軽度なほうでしたが、医師のすすめでホルモンバランスを整えることが期待できる乳酸菌と大豆をベースに作られたエクオールのサプリメントから始めました。体調がさらに悪化したり違う症状が出てきたりするようならば改めて受診してくださいとのこと。さらに、症状がひどくなる場合はホルモン補充療法による治療法に切り替えるみたいですが、今のところエクオールのサプリメントと運動で改善ができたので、婦人科を再受診することなく過ごせています。まとめめまいはとてもつらいものですが、私の場合はほかの病気が潜んでいるわけではなかったので、体を動かすこととエクオールのサプリメントのおかげで改善できました。更年期は誰にでも訪れるものと割り切り、つらい症状を軽減する方法を見つけることも必要だと実感しました。体が不調になると気分が落ち込みがちになり、私にとってはそれもまた症状を悪化させる要因になるようです。症状にも波があったり、今後さらにつらい症状が出てきたりするのかもしれませんが、これからも自分にあった改善方法を模索しうまく付き合いながら、できるだけ健やかに過ごしていきたいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)イラスト/塩り★関連記事:「日中の自分とはまるで別人」夕方、体調が急降下してめまい、倦怠感。その日を振り返ると…【体験談】★関連記事:「知らなかった…!」突然起こるめまいと耳鳴りは更年期障害の症状だったとは…【体験談】★ウーマンカレンダー更年期のお悩み記事をもっと読む著者/みほきち(48歳)30代半ばで第一子、40歳で第二子を出産した主婦ライター。現在は自分の更年期と上の娘の思春期というダブルの厄介ゾーンに突入し、大好きな音楽と適度な運動で心をフラットに保ちながらやり過ごす日々。
2021年12月27日「揺れてる! 地震だ! みんな気を付けて!」と私。周りは「???」の顔。揺れているのは私だけ? 「たしかに揺れていたはずなのに……」。周りの反応を見て、それがめまいだと理解するにはそれほど時間がかかりませんでした。しかし、そのときの私は「どこか悪いのかな」と少し不安に思っただけで、それが更年期のせいだとは気が付いていませんでした。その後、更年期障害を診断され療養休暇を取るに至った体験をお話しします。日常生活の中で異変を感じて更年期外来へ私の感じる症状は一つや二つではありませんでした。部屋の中が暑くてしょうがないので服を脱ぐと、薄着は私だけ。口の中がひっきりなしに乾いてしょうがない。なぜかボーッとしてしまう頭の中。家事をしている最中に子どもから話しかけられても集中できず、言っていることがわからない。イライラしてくる感情も抑えられず、物にあたってしまうこともありました。「なんだか私、おかしいなぁ」と感じていたとき、やはり似たような症状の知り合いが更年期外来へ通い始めました。彼女の話を聞くと、まさに私と同じ症状。自分も困っていることを打ち明けると、「更年期外来に行ってみたら?」と受診をすすめられました。それまで内科や耳鼻科など「なんとなくこの科かな」と当たりを付けては、いろいろな科を受診していました。しかし、結局原因が見つからずにいた私は、思い切って彼女のすすめる更年期外来を受診。そして、「もしかしたら更年期なのかな?」と自分でもうすうす思うようになってきていたところに、ハッキリと医師から「更年期障害ですね」と診断されました。更年期障害とわかり療養休暇を取ることにところが、この診断が出たことで思ってもいなかった事態が起きました。原因がわからなかったときには、やらせてくれていた外回りの仕事。「更年期によるめまい」とハッキリ診断が出たことで、「外回りの業務は危険」と判断されてしまったのです。思いがけず、療養休暇に入ることになった私。はじめのうちこそ時間を持て余していましたが、そのうち「よし! 今まで忙しくてできなかった家事をしよう!」と思うようになりました。とりあえず久しぶりにカーテンを洗おうと、背伸びをしてカーテンレールへ手を伸ばしましたが、やっぱり襲ってくる“クラクラクラ”。なんだか気持ちまでダウン……。でも、そんなときは「更年期だから仕方ない」と作業を諦めてソファーで横になり休憩するようにしました。そのせいで、もし夜なかなか眠れなくなっても、とりあえずベッドで体を休めればいいやと気楽に考えるように努めました。体調を改善するために、更年期外来で指示された「リラックス・軽い運動・睡眠・規則正しい生活」を意識して心がけるようにしたのです。良くなったり悪くなったりの更年期症状働いているときは慌ただしかった暮らし。療養休暇のおかげで、ゆっくり時間を過ごせるようになりました。無理のない生活リズムになっていき、祝日には血行を良くするために日帰り温泉に出かけたりもしました。薬もきちんと飲み、4週間後に病院へ再び診察に行きました。するとそこで、私は漢方薬を飲み続けると肝機能が悪くなってしまうことが判明。「薬を一旦やめましょう」と、薬の服用に対してドクターストップがかかりました。とはいえ、しばらくの服用のおかげか、あるいはのんびりした生活のおかげか、めまいはだいぶ落ち着きました。「そろそろ復帰したいな~」と職場へ復帰時期を確認すると、「完治の診断書を提出してください」とのこと。早速、病院で診断書をお願いしましたが、なんと先生は「めまいが落ち着いていても完治とは書けません。更年期には完治がないのです」というではないですか! “完治がない”という思いがけない言葉にショックを受け、「果たして私は復帰できるのだろうか」と徐々に不安になっていきました。そして、イライラしたりめまいが再発したり……。更年期症状は一進一退を繰り返すようになっていきました。まとめそんなしんどい日々から解放されるときが来ました。「完治が無理なら、業務に差し支えない程度に回復したことを書いてもらって」と、職場の指示が変わったのです。おかげで4カ月ぶりに復帰できました。更年期がつらいときは無理せず、ゆっくりすることが大切。しかし、家で休むことばかりを重視するより、不安を取り除くことも大切だと知りました。どうやら私は「社会に置いていかれる不安」で更年期が一進一退し、余計にしんどかったようです。今は適度に働き、疲れたら休み、体調が良くないときは「仕方がない。更年期なんだから」と妥協するようにしています。今後も更年期は続くけれど、仲良く付き合っていきたいと思っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック院長)★関連記事:「日中の自分とはまるで別人」夕方、体調が急降下してめまい、倦怠感。その日を振り返ると…【体験談】★関連記事:「知らなかった…!」突然起こるめまいと耳鳴りは更年期障害の症状だったとは…【体験談】★ウーマンカレンダー更年期のお悩み記事をもっと読む著者/栞 みさこ(54歳)50歳を過ぎてから、なんとなくぽっちゃりしてきた戸惑いレディ。
2021年12月19日毎日ではないのですが、夕方18時くらいになるとめまいがしたり、胃がムカムカしたり横になっていないとつらいということがありました。どうやらある時期に決まって具合が悪くなるようでした。体調不良時の過ごし方や、更年期を迎える準備を始めた体験談です。ある時期の夕方に現れる体調不良この数カ月、日中はなんの異変もなく元気なのに、夕方18時くらいになると体調が悪くなることがありました。それも毎日ではないんです。数日、体調不良に耐えて乗り越えれば、再びいつもの体調が戻ってきます。出てくる症状は、貧血になったようなめまいがしたり、なんとなく胃がムカムカしたり、倦怠感とでもいうのでしょうか。やる気が起きないという症状です。症状が出ているときは、本当につらくて日中の自分とは別人のようでした。発熱症状があるわけでもなく、どこか痛いところがあるわけでもないので薬も飲めません。病院に行ってみようかなと思っても、コロナ禍ということもありますし、日中は元気なのでちゅうちょしています。原因がわからないというのは、とても不安で、「このままずっと体調が悪いままなのかな? 治るのかな? 何か悪い病気なのかな?」と横になりながら、自分の症状を検索していました。現在44歳。更年期を迎えるには少し早い気がしたので、日中の疲れが一気に夕方に出るようになったのかななんて考えたり「年を取っちゃって嫌だな」「もっとやりたいことあるのに」とため息をついたりするばかり。体調だけでなく、気持ちも一緒に落ち込んでいました。諦めも肝心。体調不良日の過ごし方夕方までは元気なので、とにかく昼間にできることをどんどん片付けることを心がけています。例えば、 夕食は温めるだけというところまで準備をしてしまいます。また、洗い物の手間を省くために丼ものやワンプレートなど、割り切って簡単なものにしています。洗濯物も早めに取り込み、夕方のバタバタを軽減。これだけでも、ゆっくり横になる時間は確保できます。そして、もう一つ大切にしているのが、私が具合が悪そうに横になっていたら子どもたちが心配すると思うので、「お母さん、少し疲れたから休むね」ときちんと伝えることです。このように体調不良の時期は割り切って夕方はゆっくりすることにしました。横になってぼんやりと「更年期障害ってこんな感じなのかな」と考えることもありました。更年期障害の症状は人ぞれぞれだといいますが、この体調不良が継続したら、気が滅入ってしまいそうです。ひたすら体調が落ち着くのを待つのもつらいものです。このときは、外出先で具合が悪くなったら困るなと思い、お出かけするのも不安でした。気分の浮き沈みもあって、自分の気持ちを立て直すパワーもないくらい「ただ横になっていたい」そんな気持ちで、無理せず体調が回復するのを待ちました。次の章で、体調不良の日にある共通点があることに気付いたときのことをお伝えします。更年期を受け入れる準備をスタート夕方になると体調不良が襲ってくる日が数日間続き、そんな状態が数カ月続いたある日、この体調不良に共通点があることに気が付きました。月経の少し前に具合が悪くなるんです。私が今までに経験した月経前のPMS(月経前症候群)の症状とは違うと思ったので、体調が悪くなるタイミングをチェックしてみました。すると排卵期に体調が悪くなりがちだということがわかりました。ホルモンの乱れやすい時期といわれているので、体調が悪くなったり気分が落ち込み気味になったりするのも納得でした。若いときにはなかった症状なので、少しずつ体の変化が起きているんだと実感しています。更年期の症状もこんな感じなのかなと心の準備をするきっかけにもなりました。普段の過ごし方が大切だと思うので、生活を改めることにしました。まずは体を冷やさないこと。朝起きてすぐに、白湯を飲んで体の中から温めます。胃腸が目覚めていく感じもあってスッキリとした朝時間を過ごせます。運動不足も感じていたのですが、まとまった時間が取れません。なので、家事をおこなう中で運動になることを積極的に取り入れています。例えば、買い物に行くときは歩いていく。姿勢よく歩くためにエコバックはリュックにする。また、雑巾がけも良い運動になりました。ポケットにスマホを入れて、1日の歩数もチェックしています。まとめホルモンの乱れによる体調不良は、年を取ったら仕方がないのかもしれません。しかし、年齢を重ねても、いつまでも元気に楽しく過ごしたいものです。更年期障害といわれる症状も明日突然出るかもしれないし、ずっと出ないかもしれない……。予想ができないことに対して、不安になり過ぎたり、憂うつになったりするのではなく、なるべく楽しいことを考えていきたいです。また、更年期の症状が出たときに、落ち込んだり慌てたりしないよう心の準備だけしておこうと思っています。子どもが小さいうちは、体調が悪くても無理してお世話をしていました。今後は無理せず体をいたわり、異変を感じたらすぐに病院に行こうと思います。明るく前向きに乗り越えていきたいです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)イラスト/サトウユカ著者/ayuko(44歳)小学生の子ども2人と夫の4人暮し。在宅ワーカーでひとりコツコツ仕事をしている。在宅仕事&運動不足で太り気味なのが最近の悩み。年齢特有の体調の変化も気になるところ。スポーツ観戦、ライブが大好き!いつまでアクティブでいたいお母さん。
2021年12月19日40代後半に突然感じ始めためまいと耳鳴り。時には立っていられなくなるほどひどく、物につかまったりしゃがみこんだりすることが多くなりました。頻繁に起きるようになると車の運転も不安になって、病院を受診したときの体験をご紹介します。前触れなく起こるめまいと耳鳴りの恐怖最初に体の変化に気付いたのは40代後半のことです。毎月同じ日に始まるくらい正確だった生理が不順気味に。始まったと思っても経血量にバラツキがあって、これまでは悩まされたことがなかった生理痛も重く感じることもありました。そんなある日、職場で立ち仕事をしていると、この場で倒れてしまうのではないかと思うほどの「めまい」が襲ってきました。思わずしゃがみこんだのは良いものの、立ち上がることができずに同僚に助けてもらってやっとのことで椅子に腰をかけるはめに。その後、片方の耳だけが「キーン」となる不快な耳鳴りも加わって仕事や家事に支障が出始めたのです。めまいと耳鳴りがひどくなり病院へ突然起こるめまいと耳鳴りに悩んで、最初に受診したのは耳鼻科です。聴力検査をはじめ、いくつかの検査結果も異常なしとのことでした。ビタミン剤と代謝を改善する薬で様子を見ることになりましたが、2週間後にもう一度耳鼻科を受診するまでの間も、「キーン」という耳鳴りや目の前が急にゆらゆらと揺れ出すようなめまいに襲われ続けました。特に前触れなくやってくるめまいはソファでくつろいでいても起こり始め、常に緊張する生活を送らざるを得ない状態になってしまったのです。次の章で、婦人科を受診し漢方薬を飲んだ結果についてお伝えします。更年期障害向けの漢方薬で改善そんなとき、排卵時に出血したのをきっかけに久しぶりに婦人科を受診することになりました。内診に抵抗があった私は、周囲からはすすめられながらも、健康診断でも婦人科系のオプションはいつも外していたのです。緊張しながら診察と検査を受けて、後日結果を聞きに行きました。検査結果に異常はなくてそのまま診察室を出ようとしたときに、医師から問診票に記入した「めまいと耳鳴り」について質問をしていただいたのです。私のなかでの更年期障害のイメージは、体がほてりやすくなる、血行が悪くなる、イライラしやすくなるなどでした。しかし、先生の話では「めまいと耳鳴り」も更年期に訴える女性が多いとのこと。私が気になっていた「生理不順が起きている」ことも聞き取った上で更年期障害向けの「桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)」という漢方薬を処方してくださったのです。また、先生のアドバイスをもとに、めまいと耳鳴りが起こりやすい時期を記録したところ、生理周期と関係しているのがわかりました。排卵日や生理前になると起こりやすいとわかると、不安感が和らいでうまく付き合えるようになりました。漢方薬の服用は食前のほうがより効果が高いと教えていただき、毎食前の服用を継続。すると、冷えや肩凝りも改善して、めまいと耳鳴りの頻度も落ち着きました。まとめ「閉経が間近に迫る年齢になったら、更年期障害がやってくる」と頭ではわかっていても、私はめまいと耳鳴りを更年期の症状に結びつけるまでに時間がかかりました。また、婦人科健診を受けてこなかったために、大切な更年期の相談窓口に気付けなかったのです。今では毎年の健診に婦人科オプションを加えるようになりました。婦人科を受診して自分にあった漢方薬に出合えたことで、安心して更年期真っただ中の生活を楽しく過ごせるようになりました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)★関連記事:「理由もなくイライラ、落ち込み、不眠…」更年期に突入した私の乗り越え方【体験談】★関連記事:40代、急にめまい、不安感が襲ってきた!そんな私に安らぎをくれたもの★ウーマンカレンダー更年期のお悩み記事をもっと読む著者/吉本まな(51歳)大学院生の息子と大学生の娘がいる晩酌が大好きな母。インテリアコーディネーターとライターを兼業中。40代後半からめまいや耳鳴り、体温調節ができないなど不調を感じ始めた。体重増加に不安を覚えて散歩の距離をのばしている。
2021年12月12日「眩暈」という難読漢字、あなたはわかりますか?意味は同じなのですが、「めまい」以外の読み方があるのです。ヒントもお伝えするので、「眩暈」の読み方を模索してみましょう。(1)ヒントは4文字です!「めまい」だったらわかったのに……という人が多そうですよね。「眩暈」のもう一つの読み方は4文字で「げ〇〇〇」。後で出てくる漢字なのですが、大ヒントをお伝えしますね。同じ読み方をする漢字で「玄雲」がありますよ。「玄雲」の読み方や意味はのちほど解説しますが、このヒントでわかったのではないですか?(『広辞苑』より)(2)「眩暈」の読み方ではさっそく「眩暈」の読み方について見ていきましょう!「眩暈」はめまい以外に「げんうん」という読み方ができます。きっとあなたが使ったことのある言葉は「めまい」のほうですよね。「めまい」とセットで「げんうん」も覚えておいてくださいね。知っていると周りに自慢できるし、物知りだと思ってもらえます。(『広辞苑』より)(3)「眩暈」の意味「知ってるよ!」という人も多いと思いますが、「眩暈」の意味をお伝えしておきます。「眩暈」には「目がくらんで頭のふらふらする感じ」という意味があるのです。広辞苑には「静止している物体が運動するように見え、たおれようとする症状」とも記載があります。読み方が違うだけで、「めまい」と読んだときと意味は変わらないのですね。(『広辞苑』より)(4)同じ読み方をする「玄雲」って?ヒントでもお伝えしたように、同じ読み方をする漢字で「玄雲」があります。どういった読み方と意味になるのかわかりますか?「眩暈」と同じなので、読み方は「げんうん」となります。そして、「黒色の雲・くろくも」という意味になるのです。(『広辞苑』より)「眩暈」と「玄雲」についての知識が深まりましたね。まさか「眩暈」に「めまい」以外に読み方があったなんて驚きです。「げんうん」という読み方をしっかりマスターしておきましょう。(恋愛jp編集部)
2021年09月11日夏の強い日差しや気圧、ホルモンの変化、動画の見過ぎなどで、頭痛やめまいを感じる人が多いよう。そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生が、これらの悩みを解消できる簡単な方法を教えてくれます!頭痛やめまい、最近感じていませんか?【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 121最近、頭痛やめまいを感じることはありませんか?私たちは直射日光に当たりすぎたり、気圧が変化したり、ホルモンの変化だったり、動画の見すぎだったり、ストレス過多だったり、寝不足だったり、お酒を飲みすぎだったりと、さまざまな影響により頭痛やめまいを感じることがあります。今週は夏休み中の方が多いかもしれませんが、お休みでのんびりしたい日、ちょっとお出かけをしたい日、誰かと会う日などに頭が痛くなったり、めまいを感じてしまったら一気に楽しさが半減してしまいますよね。今後、台風やゲリラ豪雨の頻度も増えていく季節になると思うので、こういった不調もそれに伴い増えていく可能性があります。そこで、楽しい夏の思い出を少しでも増やせるように、頭痛やめまい予防の食薬習慣を紹介します。今週は、頭痛やめまい予防の食薬習慣頭痛もちの人って意外と多いですよね。とくに生理周期や気候に左右される人が多いように感じます。漢方では女性の場合には、マグネシウムや鉄、ビタミンB群が不足する『血虚』による頭痛が多いとされています。また、雨の日など気候に左右されるような頭痛やめまいは、胃腸の働きをはじめとした水分代謝が悪い『痰湿』がたまりやすい人に多いとされています。あとは、肩こりや眼精疲労、姿勢のゆがみなどによる血液やリンパの巡りが悪いことが原因の『瘀血』の人にも多いです。このように頭痛やめまいの原因は複数あり、複合的なケースがあります。そこで、『血』を補い『痰湿』を取り除き『血』の巡りを改善する多機能な食薬を紹介します。今週食べるとよい食材・メニューは、【カツオと大根おろしのサラダ】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:カツオと大根おろしのサラダ】さっそく作り方を紹介します。ビニール袋にカツオのたたき又はカツオの刺身、多めのすりおろした生姜、みりんと醤油を1:1の比率になるようにして入れ、もみ込み、15分くらいおいておきます。そして、お皿にカツオを並べ、たっぷり大根おろしをのせて、醤油とたっぷりのレモン汁を絞り、刻んだブロッコリースプラウトまたはネギを乗せたら完成です。【カツオ】夏の味覚であるカツオには、タンパク質、ビタミンB群、ミネラルと『血』を補う栄養が豊富です。また、免疫をサポートするビタミンD、脳細胞を活性化するDHAも多く含まれています。そして、ヒスチジンやアンセリンを含むことで『瘀血』の改善にも役立ちます。【大根おろし】消化酵素が含まれるため胃腸の働きを助け『痰湿』の除去に役立ちます。さらに、イソチオシアネートを含むため血流を促し『瘀血』の改善にも役立ちます。イソチオシアネートには、抗酸化作用、抗炎症作用、抗糖化作用などもあるので紫外線によるダメージの軽減にも役立ちます。今回ブロッコリースプラウトを仕上げに乗せますが、これにもイソチオシアネートが含まれています。この成分は香り成分なので香りが引き立つよう、生の状態で細かく刻んで食べるとより効果的です。大根はすりおろし、ブロッコリースプラウトはできるだけ細かく刻むか、よく噛んで食べるのがおすすめです。ほかにも体バテ改善レシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©courtneyk/Gettyimages©Tetra Images/Gettyimages©Westend61/Gettyimages文・大久保愛
2021年08月11日梅雨入りのだいぶ前からジメジメと湿気の多い時期が続き、「今年はなんだか梅雨が長い?」と感じている人も多いはず。それに伴い、気圧の変化によって頭痛やめまい、倦怠感などの体調不良が起きる“気象病”に悩まされる人も増加中。そこで、症状を軽くする簡単なマッサージを紹介!「天気が悪い日は『頭がズキズキと痛い』『全身が気だるい』『肩こりがひどくて頭が重い』などといった症状を訴える人が数多く来院します。共通しているのは、季節の変わり目や雨の降り始め、天気が変わる前につらい症状が出ること。これらの体調不良は『気象病』の可能性があります。特に近年は、極端に天候が変わる日が多いので、体がついていかないのでしょう」そう語るのは、気象病・天気病外来がある「せたがや内科・神経内科クリニック」(東京・世田谷)の久手堅司院長。’16年9月にクリニック内に気象病・天気病外来を設けてから、延べ4,000人以上を診察しているという。「『気象病』は、正式な病名ではなく、天気や天候の変化が原因で起こる体調不良の総称です。季節の変わり目や梅雨の時期、台風が来る前などに頭痛やめまい、肩・首こり、全身倦怠感といった症状がおこりやすくなるのです。目に見える症状ではないので、軽く捉えられがちですが、中には寝込んでしまったり、メンタルの不調も伴ったり、患者さん一人ひとり、症状の出方は違ってきます。日常生活に大きな支障をきたす前に、体調不良は気象病によるものと理解して、対策を講じることが大事です」(久手堅院長・以下同)クリニックでは、体内の水分の滞りを改善する漢方薬「五苓散」や、肩こりや頭痛など特につらい症状を和らげる薬を処方するそうだが、久手堅院長が患者さんに勧めているのが、不調を感じたらいつでもどこでもできる「耳回し」マッサージだ。■“気象病”を和らげる!1回2分「耳回し」マッサージ【1】こめかみを押す【2】ほお骨の下のくぼみを押す【3】耳の下のくぼみを指で持ち上げる【4】耳たぶを横に引っ張り、上下に回す【5】耳の縁の真ん中あたりをつまむ「それぞれ20〜30秒ほど行っても計2分程度。耳の周りがポカポカしてきます。気持ちいいと感じる程度にとどめて、強く押しすぎないようにするのがコツです」これから梅雨の末期、本格的な台風シーズンが到来するが、あらかじめ対策を知っておき、つらい季節を乗り越えよう!
2021年07月19日気圧の変化や新生活の疲れ、ストレスなどで一時的に立ちくらみやめまいなどのふらつきを感じる人が多いよう。そこで、漢方薬剤師の大久保威先生がそれらを緩和する簡単な方法を教えてくれます!気圧の変化や疲れで、立ちくらみやめまいなどがありませんか。【カラダとメンタル整えます愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 106今年2021年のGWは昨年より規制の多い連休となりそうですね。予定をしていたこともできなくなってしまったり、離れて過ごす家族との再会を断念せざるをえなくなってしまったり、いろいろ考えてしまう我慢の時間となりそうです。ただ、自分で時間を管理しやすいメリットがあります。自粛の今こそ体の調子を整えたり、お肌の状態を整えたり、体重をコントロールしたりと今までおろそかにしていた自分自身のメンテナンスをしてみませんか?自粛明けには、元気にきれいな姿で親しい人たちと楽しい時間を過ごしたいですよね。疲れやすくなって立ちくらみが増えたり、少し太ったり、ニキビができやすくなったり、生活習慣が乱れ、クマが増えたりした状態で久しぶりの友達と会ったりしたら驚かれてしまうかもしれません。だからこそ、この連休を利用して元気になりたいですね。そして、この時期といえば漢方で考えると立ちくらみやめまいなどのふらつきが増えるといわれています。そこで、今週はたちくらみやめまいなどを緩和する食薬習慣を紹介します。今週は、たちくらみやめまいに悩む人のための食薬習慣この時期、気温や気圧の変化が大きいからか、新年度が始まり疲労がたまっているせいか、GW間近に不調を感じる人が増えているように感じます。ふらつき、疲労感、寝つきが悪い、早朝覚醒、不安感、苛立ちなど、コロナ禍で病院に行くまでもないと感じるものの辛い不調の数々。ただ、自律神経の乱れによる一時的な症状である場合も多いと思います。漢方では、この時期「肝」が弱りやすく、めまいや立ちくらみ、お腹や背中、わき腹などの移動する痛みなどクルクルと吹き荒れる春の風のような不調が体の中にも起こりやすくなると言われています。さらに、女性の場合にはそこに「血」の不足が加わりクラクラする症状が強く現れることもあります。そこで今週は「肝」を強くし「血」を補う食薬習慣を紹介します。食べるとよい食材・メニューは【玉ねぎたっぷりの豚汁】です。食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:玉ねぎたっぷりの豚汁】豚汁は、腸をいたわる発酵調味料を使ったスープの中でトップレベルに栄養価の高い料理です。さらに、体がバテている時に玉ねぎと豚肉は非常に相性が良く、効率よく体を助けてくれます。さらに豚汁には、ニンニク、ショウガ、ひじき、高野豆腐、トマトなどその時に必要だと思われる栄養を含む食材を入れても味の邪魔をするどころか美味しくなります。体に自信のない時には豚汁のアレンジがとってもおすすめです。玉ねぎ玉ねぎに含まれる硫化アリルというツーンとする香りの成分は、「気血」の巡りを促す働きがあります。巡りが悪い時は、気圧の変化に影響されめまい、頭痛、耳鳴りなどを感じやすくなります。また、ビタミンB1の吸収を促し、その効果を持続させる働きがあります。そのため、ビタミンB1を多く含む豚肉などと一緒に摂取すると代謝を促進し疲労回復にも役立ちます。豚肉クラクラの解消には「肝血」を補う必要があります。豚肉には、「肝血」を補い元気のもととなる鉄やタンパク質がバランスよく含まれています。また、玉ねぎと相性の良いビタミンB群が多く含まれています。体調管理の基本は、食事、睡眠、運動です。この中で最もコントロールしやすいのが食事です。何か不調を感じたときには、まずは取り組みやすい食事から整えていくことをおすすめします。ほかにも自律神経を整えるレシピは、『不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方はぜひご覧ください。※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。Information大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一か月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika『1週間に一つずつ心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。©FluxFactory/Gettyimages©courtneyk/Gettyimages©momentimages/Gettyimages文・大久保愛
2021年04月28日大ヒット映画『スマホを落としただけなのに』の韓国リメイク版にも起用されたチョン・ウヒの主演映画『めまい 窓越しの想い』。この度、息苦しい日々に揺れ動く30代のOLと窓拭きの清掃員の出会いや、ドラマティックな展開を予想させる場面写真が解禁となった。今回到着した場面写真には、チョン・ウヒ演じるソヨンとユ・テオ演じるソヨンの上司ジンスが親しげに顔を寄せ合う様子や、チョン・ジェグァン演じる窓ガラス清掃員グァヌと見つめ合う様子が収められている。チョン・ゲス監督は30代に入った2000年頃に日本で勤務しており、実際に高層ビルの42階でどこか閉じ込められたような思いをしながら働いていた際の孤独や悩み、そして恐怖をシナリオに込めたと振り返っている。また、本作のタイトルは巨匠アルフレッド・ヒッチコック監督がジェームズ・スチュアートとキム・ノヴァク主演で描いた1958年のサスペンス『めまい』(原題:Vertigo)から名付けられたそう。また、韓国語で「耐える」という意味もあるため、英語と韓国語が同じ意味合いを含んでいる点に惹かれたと振り返っている。息苦しい日々を高層オフィスビルの中で耐えるOLと、窓の外をロープで縦横無尽に移動する清掃員。予期せぬ出会いを果たした2人が紡ぐ物語が期待できるものになっている。『めまい 窓越しの想い』は5月7日(金)はシネマート新宿ほか順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:めまい窓越しの想い 2021年5月7日よりシネマート新宿ほか全国にて公開© 2019 FILM DOROTHY All Rights Reserved.
2021年04月20日「壇蜜さんはこの春先、めまいの症状が強く出たそうで、週3日ペースで通っていた大好きな銭湯やサウナにも一時まったく行けなかったそうです」(壇蜜の知人)レギュラー番組『サウナを愛でたい』(BS朝日)に出演中の壇蜜(40)。強いめまいは、同じく1年前の春にも起きていた。《雨が降りそうな気配を感じるとめまいや頭痛の症状が出てくることがあります。(略)私の場合は「降りそうだ」という雲行きの時にズキズキ、クラクラ…困ったものです》(’20年4月13日ブログより)実母も祖母も同じ体質で、壇蜜も大人になってから、強く症状を感じるようになったという。壇蜜といえば、’17年3月の番組共演で意気投合した漫画家の清野とおる氏(41)と’19年11月に結婚。“別居婚”と話題になった。「東京都北区に長らく住む清野さんは自宅へのこだわりが強く、週の約半分、壇蜜さんの住むマンションを訪れる生活だそうです。昨年12月、彼女の40歳誕生日当日も、彼女は都内の銭湯に行き、そのまま自転車で帰宅する姿が目撃されています」(スポーツ紙記者)このライフスタイルを貫くことに彼女なりの気苦労もあるようだ。「壇さんと清野さんは、お互い“表現者”として、別々に暮らしているほうが良好な関係でいられると別居婚を選択しました。しかし、結婚直後から周囲に『そんな“別居”生活では別れてしまうよ』と言われ続けたといいます。『家族はひとつ屋根の下』という価値観で常に判断され続けることが、ストレスを感じる一因になっているようですね」(前出・知人)■「一人でいる時間がないと爆発しそう…」結婚から1年5カ月たっても、夫妻のスタイルが世間に理解されないことが、彼女の心身に負担を与えているのだろうか。「壇蜜さんは昨年収録された料理トーク番組の本番中に貧血で倒れ、収録を中断させたこともありました」(テレビ局関係者)それでも、壇蜜には別居婚を貫かざるをえない理由が――。雑誌のインタビューでこう語っている。《他人には解決できない自分の闇の深さみたいなものは、ちゃんと伝えられたほうがいいなと。一人でいる時間がないと爆発しそうになるとか、そんなことで、大好きな人を嫌いになったりするのは絶対に嫌だから、この生活を選んだということ》(『VERY』’21年1月号)唯一無二の存在感で、文筆業でも高い評価を得てきた壇蜜。「もの言わぬペットたち……猫、ヘビ、トカゲ、鳥、熱帯魚との暮らしは彼女には不可欠だそうです。清野さんも彼女をよくわかっているから別居婚が最善と考えているのでしょう」(前出・知人)周囲の理解が彼女の体調回復につながることを願うばかりだ――。「女性自身」2021年4月27日号 掲載
2021年04月14日『哭声/コクソン』『明日へ』「恋愛体質~30歳になれば大丈夫~」などのチョン・ウヒ主演で贈る韓国映画『めまい 窓越しの想い』が、5月7日(金)に公開決定。併せて日本版アートワークと予告映像が解禁となった。高層ビルにあるオフィスで働くソヨン。契約社員としての生活、誰にも打ち明けられない上司ジンスとの社内恋愛、毎晩かかってくる母親からの電話。ソヨンを取り巻く環境は、どれも不安定なものばかり。これ以上絶えることができないと、彼女の中で緊張の糸がぷつんと切れてしまったそんなとき、オフィスの窓の外からロープにぶら下がったままソヨンを見つめる清掃員のグァヌと出会う。31歳まで恋愛経験のない小説家の前に理想の相手が現われることから起こる騒動を描いた、ハ・ジョンウとコン・ヒョジン共演のラブコメ映画『ラブ・フィクション』をはじめ、多くの映画ファンが期待を寄せるチョン・ゲス監督が、現代社会の生きづらさと希望を独自の視点で描いた本作。『サニー 永遠の仲間たち』から『哭声/コクソン』『悪の偶像』などまで、強烈な存在感を示し、映画とドラマの両方で活躍を遂げるチョン・ウヒが本作では主演を務め、仕事・恋・家族関係のストレスから耳鳴りとめまいに苦しむOL・ソヨン役を繊細な感情表現で熱演。共演に、第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品された2018年のロシア・フランス合作による、ロシアの伝説的ロックバンドを描いた映画『LETO -レト-』で主役に抜擢されたドイツ出身の国際派俳優ユ・テオ。ソヨンと秘密の社内恋愛を繰り広げる上司役を演じ、第41回青龍映画賞で新人男優賞を獲得した。そして、窓越しにソヨンと心の交流を深めていく清掃員の青年に、「サイコだけど大丈夫」にも出演した、繊細な眼差しが魅力的な新星俳優チョン・ジェグァンが扮している。息苦しい日々を高層オフィスビルの中で耐える女性と、窓の外をロープで縦横無尽に移動する清掃員。予期せぬ出会いを果たした2人が紡ぐ、癒やしと優しさに包まれたロマンスに注目。『めまい 窓越しの想い』は5月7日(金)よりシネマート新宿ほか順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:めまい窓越しの想い 2021年5月7日よりシネマート新宿ほか全国にて公開© 2019 FILM DOROTHY All Rights Reserved.
2021年03月16日昨年の晩秋のこと。スッキリしない天気で、一日中頭が重いときに、私、記者Mを“激しいめまい”が襲った。夕食後、編集部で作業をしていると突然、目の前の風景がグルグル回転した。「食後だから血糖値が上がったのかな?」と思い、早めに帰宅しようと家路を急ぐ途中、今度は体がふわふわして、まっすぐ歩けない。思わず電信柱に頭をぶつけそうにもなった。その足で夜間診療をしているクリニックに行くと、「耳鼻咽喉科に行って詳しく検査してもらうように」と言われ、翌朝、近所の耳鼻咽喉科を受診すると、「良性発作性頭位めまい症」と診断された。最近、年のせいか「“激しいめまい”に見舞われた」という声をよく聞くようになったが、先日、担当編集Yも私にこう打ち明けた。「朝起きて眼鏡をとろうと、寝た姿勢のまま後ろを振り返った瞬間、天井が高速でまわりだして。驚いて耳鼻科に行くと、良性発作性頭位めまい症と診断されたんです」そこで、私も同じ病気で悩んでいることを話すと、「ぜひこの病気の特集をしよう」ということに。さっそく、めまいの権威として知られる、横浜市立みなと赤十字病院めまい・平衡神経科部長の新井基洋先生のもとへ向かった。「ある日突然、天地がひっくり返ったような激しいめまいに襲われて、『何か大変な病気では?』と不安になる方もいらっしゃるでしょう。めまいやふらつきに悩む人は、日本全国で約300万人にのぼるといわれ、そのうちの9割が耳に原因があります。耳の奥にある内耳には、体の回転感、傾きや重力などを感受して体のバランスをつかさどる三半規管、耳石器という部位があり、ここに問題があるとめまいが起こります。耳の病気によるめまいといえば、メニエール病でしたが、今はかかる人は10%ほどで、Mさんや編集のYさんがかかった『良性発作性頭位めまい症』が最も多いのです。どんなときにめまいが起きて、同時に頭痛やほかの症状があるかどうか。めまいとともに、耳鳴りや難聴を伴うとメニエール病や突発性難聴が疑われます。症状をメモに残しておき、医師に伝えると、正しい診断につながります」良性発作性頭位めまい症とは、内耳の耳石器の耳石がはがれて、三半規管に入り込んで生じるめまいのこと。「一度だけでなく何度もめまいが起きる」「洗顔やお辞儀で顔を下に向けたとき」や「上を向いて目薬をさすとき」など、頭を動かしたときにめまいを感じるのが特徴という。気になる症状を次のチェックシートでチェックしてみよう。【こんな症状があったら要注意!もしかして「良性発作性頭位めまい症」かも?】□ 一度だけでなく、何度もめまいを繰り返す□ 人に呼ばれて振り返るとめまいがする□ 頭がふらついて車庫入れができない□ 「顔を洗う」「掃除機をかける」など、下を向いたときに目がまわる□ 「目薬をさす」「洗濯物を干す」など、見上げたときに目がまわる□ めまいとともに「キーン」とする耳鳴りはしない□ 「声や音が聞こえない」ということはない□ 低気圧が来ると、吐き気を伴うめまいがおこる「更年期以降の女性は女性ホルモンの減少とともに、カルシウムが不足し、耳石がはがれやすくなります。耳石は直径0.01ミリで1万粒あり、それが多数はがれて耳石塊になり三半規管に入ると、頭を動かすたびに、耳石塊が動いてめまいを感じるのです」(新井先生)「女性自身」2020年12月29日号 掲載
2021年01月07日ある日突然、激しいめまいに襲われて耳鼻科に行き、「良性発作性頭位めまい症」と診断された本企画担当編集Y。その悩みを病気企画を担当することの多い記者Mに相談すると、なんとMも同じ病気の持ち主だという。そこで、2人を悩ませるこの病気について取材。前のめりで知り得た情報を、同じ悩みを持つあなたにお伝えしますーー!「ある日突然、天地がひっくり返ったような激しいめまいに襲われて、『何か大変な病気では?』と不安になる方もいらっしゃるでしょう。めまいやふらつきに悩む人は、日本全国で約300万人にのぼるといわれ、そのうちの9割が耳に原因があります。耳の奥にある内耳には、体の回転感、傾きや重力などを感受して体のバランスをつかさどる三半規管、耳石器という部位があり、ここに問題があるとめまいが起こります」そう話すのは、めまいの権威として知られる、横浜市立みなと赤十字病院めまい・平衡神経科部長の新井基洋先生。「耳の病気によるめまいといえば、メニエール病でしたが、今はかかる人は10%ほどで、Mさんや編集のYさんがかかった『良性発作性頭位めまい症』が最も多いのです。どんなときにめまいが起きて、同時に頭痛やほかの症状があるかどうか。めまいとともに、耳鳴りや難聴を伴うとメニエール病や突発性難聴が疑われます。症状をメモに残しておき、医師に伝えると、正しい診断につながります」(新井先生・以下同)良性発作性頭位めまい症とは、内耳の耳石器の耳石がはがれて、三半規管に入り込んで生じるめまいのこと。「一度だけでなく何度もめまいが起きる」「洗顔やお辞儀で顔を下に向けたとき」や「上を向いて目薬をさすとき」など、頭を動かしたときにめまいを感じるのが特徴という。「更年期以降の女性は女性ホルモンの減少とともに、カルシウムが不足し、耳石がはがれやすくなります。耳石は直径0.01ミリで1万粒あり、それが多数はがれて耳石塊になり三半規管に入ると、頭を動かすたびに、耳石塊が動いてめまいを感じるのです」めまいを何回も起こしている人は、体を動かすのが怖くなり、つい安静に過ごしたくなるが、新井先生は「寝ていてばかりいても、めまいは治りません!」とキッパリ!「怖くて体を動かせないとためらう人も多いでしょうが、寝てばかりいては、いつまでもめまいから解放されません。それどころか弱っている平衡機能はますます鈍り、どんどん悪化していきます」めまいをそのままにしておくと、年齢とともにふらつきが強くなるという。転倒リスクが高くなるとともに、骨粗しょう症の人が転ぶと骨折するリスクも高くなる。生活の質を下げないためにも、長引かせないでしっかりと治そう。めまいを治すポイントは「小脳を鍛える」こと。小脳を鍛えることで内耳のどこかで障害が起きても、うまくバランスがとれるようにする「中枢代償」という作用が働くという。そこで、新井先生がめまいを解消するために考案したのが「新井式めまい体操」。今回は3つの体操を教えてもらい、記者もさっそくトライしてみた。「これらの体操は目と耳と足の裏を有効に刺激して平衡感覚を鍛えます。慣れないうちは1から10まで数えながらやってみて、できるようになったら20まで増やして、3つの体操を1セットにして朝と夜に20分ほど行いましょう。これを毎日、1カ月ぐらい続けると改善がみられるでしょう」■体操1「振り返る」「人に呼ばれて振り返る」「頭がふらついて車庫入れができない」などの症状を訴える人に効くのが「振り返る」体操。(1)体の正面で親指を立てる。(2)親指を見ながら頭を左右に30度ずつ回す。「右利きの人は右手を前にしっかり伸ばし、親指を立てます。目は右手親指の爪を見ながら、頭を左右30度ずつ回します。頭(首)を動かすことで小脳が鍛えられます。初めはゆっくりカウントして、慣れたら早くしてみましょう。親指を見続けるのは難しいと思うでしょうが、クラッとしてもやめないで続けましょう」■体操2「50歩足踏み」「外出したい、車の運転もしたい。でも、今日はめまいが起こるかどうか心配……」という人におすすめなのが「50歩足踏み」。(1)両手を肩の高さまで上げ、まずは50歩足踏みを行う。慣れたら目を閉じて行う。(2)終わったら目を閉じてみて、左右45度以内の傾きであれば、外出してもOK。両手を肩の高さまで上げ、目を閉じて50歩足踏みをしてから、今度は目を閉じながら50歩足踏みをする。「目を開けてみて、自分の立っている位置を確認します。左右各45度以内に立っていたら外出してもOKです。45〜90度以内であればスーパーの買い物など近場の外出にとどめておきましょう。それ以外の位置に立っていたら、外出すると危険なので控えたほうがいい、という目安になります」自分の体調をチェックしながら、ふらつきを解消できる体操だが、角度についてはあくまで目安。体操後の傾きやブレの大きさを見て、自分で判断しよう。■体操3「上下」「顔を洗う」「掃除機をかける」など下を向いたときや、「目薬をさす」など見上げたとき、頭を後ろに向けるときにクラッとする人は「上下」の体操をやろう。(1)腕を伸ばして、右手の親指で左側を指す。(2)親指を見ながら頭を30度ずつ20回、上下する。「腕を伸ばして、右手の親指で左側を指します。親指を見ながら頭を30度ずつ20回、数を数えながら上下してみましょう。首が悪い方や高齢者はゆっくり数を数えて、10回くらいからスタートしましょう」記者の場合、体操を続けるうちに激しいめまいやふらつきはなくなったが、相変わらず、美容院のシャンプー台など、頭を後ろに倒すときにグルグル目がまわっていた。根気よく続けていくとこれらの症状も解消されるという。また、めまいを悪化させないために生活で気をつけるポイントが次のとおり。【1】まくらを高くして寝るはがれた耳石が三半規管に入らないように、まくらを高くして寝るようにするといい。上半身を斜めにして寝るのも可。【2】同じ姿勢で寝続けない同じ向きに頭を横にして寝ていると、下側の三半規管に耳石がたまりやすくなる。横向きで寝そべってテレビを見るのもダメ。【3】アルコールは飲まないアルコールは小脳の機能を鈍らせる傾向があるので、ふらつきが強まる恐れが。めまいが治るまで飲まないほうがいい。【4】骨密度を上げる生活習慣を身につけるカルシウムが含まれる食品を多く取る、ビタミンDを取り日光浴をするなど、骨密度が上がる生活習慣を続けるといい。【5】ストレスをためない「めまい」を気にしすぎて、ふさぎ込んでしまうのはよくない。適度に体を動かすなどのリラックスを心がけるように。「はがれた耳石は寝ているときに三半規管に入ることが多いので、まくらを高くして寝ること。右下や左下など同じ姿勢で寝続けないようにしましょう。また、アルコールは小脳の中枢代償の機能を鈍らせてしまうので、ふらつきが強まる恐れがあります。更年期以降の女性は特にカルシウム不足になりますので、魚や牛乳などの食品を取るように。ストレスはめまいの大敵なので、病気を気にしすぎて神経質になりすぎないで、リラックスを心がけましょう」めまいは治らないとあきらめないで、毎日体操を続けてつらい症状とオサラバしよう!「女性自身」2020年12月29日号 掲載
2021年01月07日憂鬱な時期を、体質別養生で快適に。中医学や養生法に詳しい櫻井大典さんによる「Daily(デイリー)養生」。今回のテーマは「めまい」です。ふとした拍子にめまいや立ちくらみが生じる。すぐに治まるけれど、頻繁に起きて気になる――。こうした相談を、20代、30代の女性から受けることが時々あります。原因にはさまざまなことが考えられますが、その多くは「必要なものが足りない」か、反対に「余計なものが溜まっている」状態のどちらかに大別することができます。まず、足りていないケース。これはエネルギーである気や、栄養を運ぶ血(けつ)が不足している状態で、全体に活力が落ちるためにふらつきやすくなります。いつも疲れていて元気がない人は、このタイプの可能性大。西洋医学的には貧血と診断されることもよくあります。もうひとつは、体内に「痰湿」が過剰に溜まってめまいや立ちくらみが引き起こされているパターン。痰湿は、このコラムでも何度か解説しましたが、食べすぎによって生じるヘドロのような病理物質のこと。これが大量に増えると体全体が重くなり、頭もぼんやりと霞がかかったように重く感じ、めまいを生じます。特に雨の日にそうした状態になりやすい場合は、この「痰湿」が溜まっているサインといえます。気血不足?痰湿タイプ?舌の状態で原因を判断。このように、一見同じ症状でも人によって原因が異なると考えるのが中医学。対策もそれぞれに違うため、不足か過剰、どちらのタイプかを見分けることが大切です。その目安となるのが、舌の状態。通常、舌は赤みのあるピンク色で全体に引き締まり、ごく薄く白っぽい苔状のものが付いているのが正常な姿です。これが、色が薄かったりむくんで締まりがないようなら、血虚・気虚のしるし。エネルギーや栄養不足を解消するために睡眠を取って体を休ませ、血のもととなるレバーやまぐろ、なつめなど、赤や黒い食べ物を摂りましょう。気を補うには芋類のようにほくほくした食べ物もおすすめです。痰湿過剰タイプの舌は、もとの色が見えないほど、厚い苔が全面に付いているのが特徴です。舌がこうした状態で、めまいや立ちくらみが起こる人は、体にこれ以上余分なものを取り込まないことが先決。お酒や甘くて冷たい飲み物、脂肪分が多いものや味が濃いもの、生ものは控えましょう。そして痰湿を排出するきのこや豆類、海藻などを意識して食べるようにしてください。日々の行動を少しずつ変える。これが、不調の解消には一番効果的ですよ。さくらい・だいすけ漢方専門家、国際中医専門員。中医学の心得や養生法をゆるくつぶやくツイッターが人気。『体をおいしくととのえる! 食べる漢方』(小社刊)ほか、監修書・著書多数。※『anan』2020年3月25日号より。イラスト・原田桃子文・新田草子(by anan編集部)
2020年03月20日「朝、目が覚めて起き上がろうとしたら、目がグルグル回る」など“めまい”に悩む女性たちが増えている。’16年の国民生活基礎調査によると、女性の約3割がめまいを訴えていて、特に40代以降で急増するのだという。「めまいの約7割は、耳の中の平衡感覚をつかさどる三半規管や耳石器が関係しています。女性は閉経後、女性ホルモンが減少することでめまいを起こしやすくなるのです。症状や原因はさまざまなので、原因を早く突き止めて、適切な治療をすることが大切です」そう話すのは、聖マリアンナ医科大学耳鼻咽喉科の肥塚泉教授。ひと口にめまいと言っても、3つのタイプに分けられるという。「自分自身や周囲の風景がグルグル回るように感じるのは『回転性めまい』です。症状が激しいので、立つ、歩くといった動作に支障をきたすことが多く、不安を抱く人も多いのですが、このタイプは命に関わる心配はありません」(肥塚教授・以下同)また、体がフワフワと宙に浮くような症状が出るのは「浮動性めまい」。これは耳の病気のほか、過労や睡眠不足、ストレス、脳の病気によって起こる。急に立ち上がったときに目の前が真っ暗になったり、気が遠くなったりする「立ちくらみ」は、血圧の調整をつかさどる自律神経が乱れて、脳への血流が不足することで起こる。「めまいが起こらないようにするため、また症状を改善するには、日常生活を見直すことが大切です。適度に体を動かして、睡眠の質を高める。食生活の改善、そして、あまり神経質にならないでストレスをためないことです」次の10項目が、肥塚先生に挙げてもらっためまいを防ぐカギだ。□日中は活動的に過ごす□底の薄い靴を選ぶ□栄養バランスのよい食事を取る□アルコールは適量□安眠できるよう心がける□ぬるま湯で半身浴をする□ストレスを遠ざける□つえや手すりを活用する(ふらつきがある場合)□自分を大切にする□めまいは笑って治すなるべく安静にしようと部屋にこもってしまいがちだが、それだとかえって症状が治りにくくなるという。「体を動かさずにいると、内耳の働きを補う機能が働かないため、めまいは改善されません。散歩やウオーキングなどをして、日中は活動的に過ごしましょう。その際、靴は靴底の薄いものを選ぶこと。足裏は地面からの圧力や重力を感じ取り、脳に伝え、体の各所にバランスを取るための指令を出します。ふらつきや転倒が心配な人はつえや手すりを活用してもOK。手のひらから脳に情報が伝わりバランスを取ることで、ふらつきや転倒を防ぐことができます」そして、栄養バランスのよい食事を取るように食生活を改めよう。「平衡感覚を乱すアルコールはめまいを悪化させ、たばこに含まれるニコチンは血管を収縮させる作用があるので、たばこやアルコールは控えましょう。また、寝不足や過労はストレスのもとになり、めまいの症状が改善されにくくなります。安眠がとれるようなライフサイクルを心がけましょう」睡眠の質を上げるためにぬるま湯での半身浴もおすすめ。37〜40度ぐらいのお湯に、みぞおちから下をつけると、体の芯から温めてリラックス効果をもたらすことができるそうだ。また、ストレスをためないように心がけるほかに、深呼吸をするなど、心身をリラックスさせよう。「人間関係からのストレスを抱えないためにも、人に合わせようとしすぎたり、気を使いすぎないで、自分を大切にすることもとても大切です。体調がよくないと、どうしてもふさぎこみがちになりますが、落語を聴いたり、面白い小説などを読んだりして気分転換をはかることも効果的です。私は患者さんにダジャレを言って笑わせることもありますよ。前向きな気持ちで症状を改善していきましょう」
2019年11月04日40代からの女性に多く見られるめまいの症状。起床時に目が回ったり、急に立ち上がるとたちくらみがしたり……。繰り返す症状の原因を、疲れや栄養不足のせいなどと片付けてしまわずに、早めに適切な対処をするよう心がけようーー。「朝、目が覚めて起き上がろうとしたら、目がグルグル回る」など“めまい”に悩む女性たちが増えている。’16年の国民生活基礎調査によると、女性の約3割がめまいを訴えていて、特に40代以降で急増するのだという。「めまいの約7割は、耳の中の平衡感覚をつかさどる三半規管や耳石器が関係しています。女性は閉経後、女性ホルモンが減少することでめまいを起こしやすくなるのです。症状や原因はさまざまなので、原因を早く突き止めて、適切な治療をすることが大切です」そう話すのは、聖マリアンナ医科大学耳鼻咽喉科の肥塚泉教授。めまいを起こす代表的な病気を肥塚教授が解説してくれた。■内耳の血流障害・ウイルス感染で起こる「めまいを伴う突発性難聴」〈症状〉突然、片側の耳が聞こえなくなる。その際にめまいを伴うケースがある。めまいが治まった後も、耳が詰まった感じがしたり、強い耳鳴りが続く。「回転性のめまいが20分から半日ほど続くメニエール病と間違われやすい病気なのですが、めまいが治った後で、難聴や強い耳鳴りが続く場合は、突発性難聴の可能性があります。これはあらゆる年齢でかかることのある症状で男女差もありません。原因はまだ明らかになっていませんが、内耳の血流障害説やウイルス感染説などが有力とされています。ほかに過労やストレスも関係していると考えられています。聴力を完全に回復させるためにはできるだけ早く治療を開始するのが原則で、発症から遅くても1〜2週間以内に耳鼻咽喉科を受診してください」1〜2週間の安静を保つとともに、ステロイド(副腎皮質ホルモン)剤や血管拡張剤、代謝改善薬、ビタミン剤などの薬物療法を行うのが一般的。■ウイルス感染による炎症で起こる「前庭神経炎」〈症状〉非常に強い回転性めまいが数日間にわたって断続的に続く。めまいが治まった後も、歩行時のふらつきが数カ月間続くことがある。聴覚のトラブルは伴わない。脳につながる内耳の前庭神経に病変が生じることで、めまいの症状が出るケース。「前庭神経炎も原因は今のところ明確に突き止められていないのですが、上気道炎の後に発症しやすいことから、ウイルス感染により前庭神経に炎症が起こるのではないかと考えられています。前庭神経が障害を受けると、情報がきちんと脳に伝わらずめまいが起こるのです。非常に強い回転性めまいで、『大地震が起こったよう』という患者さんも。30〜50代を中心に発症し、これに関しては男女差はありません。この治療には、抗めまい薬、神経への血流を促す内耳循環改善薬、または炎症を抑えるステロイド(副腎皮質ホルモン)などが用いられることがあります」異変を感じたら早めに耳鼻咽喉科を受診しよう。
2019年11月03日40代からの女性に多く見られるめまいの症状。起床時に目が回ったり、急に立ち上がるとたちくらみがしたり……。繰り返す症状の原因を、疲れや栄養不足のせいなどと片付けてしまわずに、早めに適切な対処をするよう心がけようーー。「朝、目が覚めて起き上がろうとしたら、目がグルグル回る」など“めまい”に悩む女性たちが増えている。’16年の国民生活基礎調査によると、女性の約3割がめまいを訴えていて、特に40代以降で急増するのだという。「めまいの約7割は、耳の中の平衡感覚をつかさどる三半規管や耳石器が関係しています。女性は閉経後、女性ホルモンが減少することでめまいを起こしやすくなるのです。症状や原因はさまざまなので、原因を早く突き止めて、適切な治療をすることが大切です」そう話すのは、聖マリアンナ医科大学耳鼻咽喉科の肥塚泉教授。めまいを起こす代表的な病気を肥塚教授が解説してくれた。■耳石が三半規管に入って起こる「良性発作性頭位めまい症」〈症状〉寝返りや靴ひもを結ぶためにかがんだときなど、頭を特定の位置に動かすと回転性のめまいが起こる。症状は30秒ほどで治まるが、繰り返すのが特徴。めまいの症状の半数以上がこの病気が原因。「良性」という名のとおり、自然に治る割合が多いが、再発することも。患者は男性よりも女性のほうが4〜5倍多い。「耳石の主成分は、骨と同じ炭酸カルシウムです。骨粗しょう症で骨がもろくなると、同時に耳石ももろくなってはがれやすくなり、三半規管に入ってしまうことがあるのです。三半規管はリンパ液で満たされていますが、頭の動きが止まった状態で耳石が転がり続けると、頭を動かしていなくても脳へ『頭を動かした』と誤った情報が送られてしまいます。このズレから回転性のめまいが起こるのです」(肥塚教授・以下同)■内耳に水ぶくれができて起こる「メニエール病」〈症状〉回転性のめまいが20分から半日ほど続く。吐き気や嘔吐を伴うケースもある。頻度は週に数回から年に数回と個人差がある。三半規管や聴覚をつかさどる「蝸牛」にリンパ液がたまり水ぶくれのような状態になるため、めまいに加えて耳鳴りなどの聴覚症状が起こるという。「水ぶくれの原因は諸説ありますが、ストレスとの関係が深いといわれています。ストレスを感じたときに、体内に水分をため込む抗利尿ホルモンが分泌されて、内耳で水ぶくれを起こすのです」治療には、内耳の水ぶくれを改善するために利尿薬を用いる。すると1〜2カ月で改善がみられるという。異変を感じたら早めに耳鼻咽喉科を受診しよう!
2019年11月03日「朝、目が覚めて起き上がろうとしたら、目がグルグル回る」など“めまい”に悩む女性たちが増えている。’16年の国民生活基礎調査によると、女性の約3割がめまいを訴えていて、特に40代以降で急増するのだという。「めまいの約7割は、耳の中の平衡感覚をつかさどる三半規管や耳石器が関係しています。女性は閉経後、女性ホルモンが減少することでめまいを起こしやすくなるのです。症状や原因はさまざまなので、原因を早く突き止めて、適切な治療をすることが大切です」そう話すのは、聖マリアンナ医科大学耳鼻咽喉科の肥塚泉教授。ひと口にめまいと言っても、3つのタイプに分けられるという。「自分自身や周囲の風景がグルグル回るように感じるのは『回転性めまい』です。症状が激しいので、立つ、歩くといった動作に支障をきたすことが多く、不安を抱く人も多いのですが、このタイプは命に関わる心配はありません」(肥塚教授・以下同)また、体がフワフワと宙に浮くような症状が出るのは「浮動性めまい」。これは耳の病気のほか、過労や睡眠不足、ストレス、脳の病気によって起こる。急に立ち上がったときに目の前が真っ暗になったり、気が遠くなったりする「立ちくらみ」は、血圧の調整をつかさどる自律神経が乱れて、脳への血流が不足することで起こる。「注意が必要なのは、めまいがあるうえに、ろれつが回らない、手足のマヒやしびれがある。物が二重に見える、などの症状がある場合です。これは脳梗塞や脳出血などの疾患が疑われるので、1つでも当てはまれば、ただちに脳神経内科、または脳神経外科にかかりましょう」めまいのほかに、聞こえにくい、耳鳴り、耳が詰まった感じがするといった症状があるときは、「突発性難聴」の恐れがある。繰り返し耳の症状が現れたら「メニエール病」が疑われる。耳の症状がなく、頭を動かすとめまいが悪化するのは「良性発作性めまい症」、頭を動かしても症状の強さはあまり変わらないときは、「前庭神経炎」の可能性があるという。異変を感じたら早めに耳鼻咽喉科を受診しよう。
2019年11月02日質問:くも膜下出血を発症する前に身体のサインを知ることはできないのでしょうか父親がくも膜下出血を患ったことがあります。幸い数日の入院ののち、今は後遺症も見られず元気に過ごしていますが、この病気で命を落とす方が多いとよく聞くのでとても怖いです。発症する前に身体のサインを知ることはできないのでしょうか。また、私自身、たまに後頭部にズキッとした小さな痛みを感じることがありますが、何か関連性はありますでしょうか?岩手県:みいもんさん(35)回答:「くも膜下出血」についてお答えします。――「くも膜下出血」とはお父さまが過去にくも膜下出血を患われたことがあり、現在は無事に回復されているということですね。くも膜下出血は、50%という高い確率で命を失うこともある重篤な病気ですから、後遺症もなく回復されたのは本当に不幸中の幸いであったと思います。最初に、くも膜下出血という病気について、簡単にご説明したいと思います。くも膜下出血は、脳を包んでいるくも膜という膜の内側の血管から出血が起こるものを言います。よくあるのは、血管に小さなコブのようなふくらみ(動脈瘤)ができ、そこに何らかの圧力が加わって、そのコブが破裂してしまうことにより起こるものです。このコブがどうしてできるのかは、まだはっきりわかっていませんが、このコブは血管が二股に分かれる部分など、弱くなりがちな部分にできる傾向があることがわかっています<「くも膜下出血」の前兆>ご質問にあった発症前の身体のサインに関してですが、実はくも膜下出血には、発症する前の前兆として知られている症状がいくつかあります。一つは、くも膜下出血に至る前の状態で、動脈瘤が周囲の神経を圧迫したり、微量の出血をしたりして急な頭痛が見られることがあります。これを「警告頭痛」と呼びます。また、血圧が乱れることも知られています。2~3日前から、血圧がでたらめに上がったり下がったりをくりかえした後、くも膜下出血を発症することがあります。もちろん、ほかの原因で上下することもありますが、いずれにせよ普通の状態ではないので医師の診察を受けましょう。加えて、「めまい」や「吐き気」、「痛みや複視(ふくし:ものが二重に見えること)などといった眼の違和感」を経験する方もいます。こういった症状は、一時的なもので比較的すぐ消失してしまいます。通常の風邪などによる頭痛や吐き気と区別するのは難しいので、おかしいなと思ったら受診するようにすると安心ですね。また万一、くも膜下出血が発症してしまったら、一刻も早く治療を開始することが何よりも大切です。今まで経験したことがないような強い頭痛が起こった場合は、すぐに救急車を呼びましょう。どうぞお大事にしてください。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日質問:めまいや激しい頭痛、脳梗塞やくも膜下出血などの脳疾患の初期症状が出ているのでしょうか?喫煙や飲酒の習慣はありませんが、肥満気味で高血圧、そして1年ほど前に閉経をしました。たまにめまいを感じたり、激しい頭痛に襲われたり、一時的に記憶喪失のようになり、何をしていたのか忘れてしまうことがあります。もしかして脳梗塞やくも膜下出血などの脳疾患の初期症状が出ているのでしょうか?すぐに病院でCTやMRI検査を受けた方がいいか教えてください。東京都:Ne-net。さん(53)回答:めまいや激しい頭痛などの症状についてお答えします。――めまいや激しい頭痛の原因軽度の肥満と高血圧があり、一年前に閉経されたということですね。また、たまにめまいや、激しい頭痛、何をしていたか忘れてしまう症状があるということですね。これらのめまいやもの忘れ、頭痛といった症状は閉経前後からのものでしょうか。また、動悸やのぼせ、ほてりといった他の自律神経失調症のような症状はないでしょうか。もし、あるようであれば閉経に伴うエストロゲン(卵胞ホルモン)量の減少による、いわゆる更年期障害の症状である可能性があります。この場合は、婦人科へ行って漢方薬や抗うつ薬などの処方を受けたり、ホルモン療法を行ったりすることによって、症状が軽くなることがありますので、一度受診されてみるとよいと思います。更年期障害の症状にお心当たりがなく、強い頭痛やめまいが頻発している場合は、念のため脳神経外科の専門医を受診して、原因となるような病気がないか調べておくのが安心かと思います。特に、女性の場合は閉経後、エストロゲン量の減少によってコレステロールが高くなり、血管障害の可能性が高まる傾向があります。CTやMRIなどの画像検査は、確かに得られる情報量も多いですが、被ばくや騒音、費用の問題などリスクもありますので、実際に診察を受けた上で撮影する必要があるかどうかを、脳神経外科の先生に判断していただくのがよいでしょう。<病院を受診して問題ない場合は>病院を受診して、特に現時点で問題がないという診断になれば、今後の生活で脳血管障害にならないように注意して生活していくということになります。高血圧と軽い肥満があるとのことなので、やはり減塩、減量が大切です。一日の食塩量はできれば6g以下に抑え、BMIは22前後の至適体重を目指しましょう。また、肉食を中心とした高脂肪の欧米化した食事は動脈硬化をすすめ、脳梗塞や心筋梗塞などのリスクを高めますので、できるだけ野菜や果物などを多く取り入れ、バランスの取れた食事を心がけることをおすすめします。そして、ストレス解消のためにもダイエットのためにも、生活に運動を取り入れることは大変よいことです。どうぞお大事にしてくださいね。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日パニック障害とは出典 : パニック障害は突然の動悸やめまい、発汗とともに恐怖を感じる精神障害です。また、発作を繰り返すにつれて、「また発作が起こるのではないか」という不安と、「発作が起こる状況に対する恐怖」とを感じるようになります。パニックを回避するために、今までは出来ていたことが出来なくなったり、行けていた場所に行けなくなるといった症状も生じることがありますが、周囲からは単に怠けていると誤解されてしまいやすい疾患であると言えます。パニック障害が進行すると、うつ病を発症する可能性が高苦なるとも考えられています。この記事では、パニック障害についての基礎知識、支援や治療方法などを紹介します。パニック障害の症状の分類出典 : パニック障害は不安障害のひとつです。不安障害とは、生活に支障が出るほどの過剰な不安を感じる疾患全般をさします。不安や恐怖を、その対象に釣り合わないほど過剰に大きく感じ、状況や具体的なものに対して、過剰に不安、恐怖心を感じ、それにより様々な影響が身体と精神にあらわれ、社会生活を送ることに支障が出てしまう疾患です。パニック障害は不安障害の中で理由もなく不意に起こるパニック発作を発端とする疾患をさします。パニック発作そのものは、恐怖や緊張などなんらかの引き金があって起こりえますが、パニック障害の発作はきっかけがないのに起こるのが特徴です。繰り返し発作が起こり、検査をしても体の異常は見つからないことも多く、また昼夜問わず24時間いつでも起こる可能性があります。パニック障害は、パニック発作を発端として、また同じような発作が起きるのではないかという予期不安や、「同じシチュエーションで発作が起きるのではないか?」という場所と状況に対する不安すなわち広場恐怖の症状が現れ、悪化していく可能性があります。「パニック発作」「予期不安」「広場恐怖」というそれぞれの症状が一体どのようなものなのか以下で見ていきましょう。パニック発作とは繰り返される予期しない発作で、自覚されるきっかけが何もなく突然起こります。パニック障害の症状の中でも最も代表的なもので、これはパニック障害と診断される条件となっています。多くは強い不安や恐怖を感じます。特定の状況で生じることが多いですが、再発にはムラがあることもあります。パニック発作の主な症状として次のようなものがあります。動悸、心拍数の増加、発汗、身震いまたは震え、息切れ感または息苦しさ、窒息感、胸痛または胸部の不快感、嘔吐または腹部の不快感、めまい、ふらつき、気が遠くなる感じ、寒気または熱感、異常感覚(感覚麻痺またはうずき感)、現実感喪失、離人感(自分が自分でなくなるような感じ)、抑止力を失うなどがあげられます。予期不安とはかつて発症した症状がもう一度起きたらどうしよう、などと次の発作への恐怖を抱くことをいいます。これは一度パニック障害を発症すると、その恐怖心や不安を忘れられないという性質と関係があります。予期不安は一般的に長期間続くことが多く、約1ヶ月続くことがほとんどです。病気の急性期には、パニック発作が起こったときの状況がフラッシュバックとなって甦ることがありますが、治療が進み発作が起こらなくなると、自然に消えていきます。予期不安では、主に次のような感情があらわれます。・病気になってしまうかも?・気絶してしまうしまうかも?・死んでしまうかも?・運転中に起きたら、交通事故を起こしてしまうかも?・誰も助けてくれないかも?・発作が起きた場所から、すぐに逃げられないのかも?・取り乱したり錯乱して、恥をかいてしまうかも?・人前で吐いたり倒れたりして、恥ずかしい姿を見せてしまうかも?・他人に迷惑をかけてしまうかも?広場恐怖とは、一般名詞の「広場」の意味に限った恐怖ではなく、ここでは「パニック障害における場所に関係する恐怖」を意味する医学用語です。以前発作を起こした場所、もしくは似ているところに行くと「また発作が起きるのではないか」という恐れを抱くことです。次の特徴を持つ場所が広場恐怖になりえると考えられています。・発作が起きても、誰も助けに来れないところ・逃げたくてもすぐ逃げられないところ・発作が起きたら恥をかく、もしくは恥をかくと思われるところなど広場恐怖が進行すると、行けない場所が多くなり行動範囲が狭くなることが多くあるので注意が必要です。パニック障害の要因とは出典 : パニック障害の要因には、気質要因、環境要因、遺伝子要因・生理学的要因があります。否定的な感情や不安に対して敏感であることは、パニック障害を発症する要因の一つであると考えられています。それをもとに、パニック障害になりやすい性格がいくつかあります。・完璧主義な性格・几帳面な性格の人自分が満足いく状況でないとき、とてもストレスを感じます。また周りの人に頼らずに全てを完ぺきにこなそうとした結果、心も体もパンクしてしまいパニック障害を発症することがあります。・素直で従順な性格の人物事に対してひたむきに取り組んだものの失敗してしまい、そのまま立ち直れなくなってしまうことがあります。・マイナス思考、不安や恐怖観念が強い性格の人自分を責めたり落ち込んだりすると、ストレスや不安が溜まりパニック障害を発症しやすくなります。・利他的な性格、自分の気持ちをがまんしてしまう性格の人自分の気持ちを押し込めたり、他人のために尽くし過ぎたりすることもストレスがたまり、発症のもととなります。2013年に出版されたアメリカ精神医学会の『DSM-5』(『精神疾患の診断・統計マニュアル』第5版)によると、小児期に性的および身体的的虐待の経験があると、パニック障害の要因となり発症の可能性が高まると示唆しています。また、喫煙はパニック発作とパニック症の危険要因です。パニック障害がある人のほとんどが最初のパニック発作の前数ヶ月の間に特定できるストレス因があったと報告しています。現在複数の遺伝子が、パニック障害になりやすい特性に関係があると考えられていますが、遺伝子に関連する機能に関してはまだ詳しく特定されていません。また、喘息をはじめとする呼吸器系の障害もパニック障害と関連があるといわれています。パニック障害の診断ガイドライン出典 : パニック障害は米国精神医学会の診断基準である『DSM-5』などを用いて「パニック症/パニック障害」という名称で診断されることが多いです。『DSM-5』におけるパニック症/パニック障害の診断基準は以下の通りです。A繰り返される予期しない/パニック発作、パニック発作とは、突然、激しい恐怖または強烈な不快感の高まりが数分以内でピークに達し、その時間内に、以下の症状のうち4つ(またはそれ以上)が起こる。注:突然の高まりは、平穏状態、または不安状態から起こりうる(1)動悸、心悸亢進、または心拍数の増加(2)発汗(3)身震いまたは震え(4)息切れ感または息苦しさ(5)窒息感(6)胸痛または胸部の不快感(7)嘔気または腹部の不快感(8)めまい感、ふらつく感じ、頭が軽くなる感じ、または気が遠くなる感じ(9)寒気または熱感(10)異常感覚(感覚麻痺またはうずき感)(11)現実感喪失(現実ではない感じ)または離人感(自分自身から離脱している)(12)抑制力を失うまたは”どうかなってしまう”ことに対する恐怖(13)死ぬことに対する恐怖B発作のうち少なくとも1つは以下に述べる1つまたは両者が1カ月(またはそれ以上)続いている(1)さらなるパニック発作またはその結果について持続的な懸念または心配(例:制御力を失う、心臓発作が起こる、〝どうにかなってしまう")(2)発作に関連した行動の意味のある不適応的変化(例:運動や不慣れな状況を回避するといった、パニック発作を避けるような行動)Cその障害は、物質の生理学的(例:乱用薬物、医薬品),または他の医学的疾患(例:甲状腺機能亢進症、心肺疾患)によるものではないDその障害は、他の精神疾患によってうまく説明されない(例:パニック発作が生じる状況は、社交不安症の場合のように、恐怖する社交的状況に反応して生じたものではない:局所性恐怖症のように、限定された恐怖対象または状況に反応して生じたものではない:強迫症の様に強迫観念に反応して生じたものではない:心的外傷後ストレス障害のように、外傷性出来事を想起させるものに反応して生じたものではない:または、分離不安症のように、愛着対象からの分離に反応して生じたものではない)(日本精神神経学会:編『DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル』医学書院:刊P207より引用)パニック障害の治療を受けるまでの流れ出典 : パニック障害かもしれないと思ったら、精神科、神経科心療内科へ受診することをおすすめします。発作の症状は、体の病気やほかの精神疾患によっても起こるので、専門の医師による見極めが必要です。治療を受けるまでの流れは以下の通りです。・体の病気がないか調べる内科的な検査をして異常がないか、脳波や脳の画像検査を行う場合もあります。・問診・パニック発作の確定発作ではどんな症状があらわれたか、どんな状況でおこったか、発作の前後の状況などを詳しく聞いて「パニック発作の診断基準」と照らし合わせ、確定診断を行います。・パニック障害の診断パニック発作の確定診断があれば、次は「パニック障害の診断基準」と照らし合わせます。「症状が1カ月以上ある」「予期不安がある」などを調べ、場合によっては他の不安障害などによらないか調べることも必要になります。・広場恐怖の有無「広場恐怖の診断基準」に照らして、広場恐怖があるかどうか調べ、あれば治療法を検討します。・問診など不安の度合い、日常生活や仕事など、またどのように育ってきたか(成育歴)を質問し、情報はカウンセリングなどの治療に生かします(守秘義務に基づく)。パニック障害の治療方法出典 : パニック障害の治療には、主に薬物治療と精神療法の2つがあります。症状や状態によって飲む量や薬の組み合わせを調整していきます。薬物療法とは薬を使って治療する、最も一般的な治療方法です。パニック障害にはパニック発作を抑える抗うつ剤と精神を安定させる抗不安剤があります。・カウンセリング病気にとってはマイナスとなる考え方やものの見方を、自分自身で変えていけるよう医師からアドバイスを受けることです。まず、ベースとなるカウンセリングが繰り返し行われ、医師あるいは臨床心理士が患者さんの本心を聞きます。病気につながる問題点を明らかにし、専門家としてアドバイスしていきます。・認知行動療法物に対する考え方・受け止め方を改善することです。少し心臓がドキドキしても「死ぬのではないか」と思ってしまうような、薬では治せない「考え方のくせ」があることを自分自身が自覚(認知)し、行動を改善していきます。不安や恐怖が発生しやすい場所や状況に身をさらし(曝露し)徐々に慣れていくことで不安が解消されるようにする行動療法(曝露療法/エクスポージャーとも呼ばれる)もあり、パニック障害にうつ病を併発した場合でもよく取り入れられる療法です。・自律訓練法自分でリラックスできる方法を身につけ、予期不安や広場恐怖などの症状をやわらげる精神療法です。刺激に対して過敏に反応しないようになり、不安や恐怖を自分でコントロールできるようになります。パニック障害とストレス障害(PTSD)の関わり出典 : パニック障害と同じ不安障害の病気にPTSD(心的外傷後ストレス障害)があります。パニック発作やフラッシュバックなど共通の症状があらわれたり、パニック障害の二次障害としてPTSDが合併する場合があったり、関係性の深い病気です。PTSDとはトラウマになるような体験によって、強いストレスにさらされたあとに、特徴的な症状があらわれる疾患です。以下2つの疾患の相関関係を見ていきましょう。・パニック発作があるパニック発作自体はパニック障害でもPTSDでも起こりますが、PTSDの発作はトラウマ体験と重なる場合のみ起こります。・フラッシュバック症状がある両方の疾患で起こり得ますが、PTSDでは事故や災害など死に直面するような激烈な記憶ですが、パニック障害ではパニックが起こったときの状況がよみがえるのが特徴です。・脳にみられる特徴が共通している両方の疾患でノルアドレナリン(不安や恐怖に関わる神経伝達物質)や海馬(情動や記憶にかかわる部位)の働きに異常や不安定さを抱えています。よって効果をあらわす薬物も似ています(SSRIなど)。PTSDのある人はパニック発作があっても、パニック障害を併発することはほとんどありません。しかし、パニック障害のある人はパニック発作の経験がトラウマとなり、PTSDに進むケースがままあります。パニック障害の体験談出典 : こちらでは、パニック障害の体験談を紹介します。実際にどのようなパニック障害の症状があるのか見ていきましょう。最初はめまいみたいな感じで、フラフラとなりました、え?何?頭の病気?と思ったとたんものすごい不安感に襲われました。そうなると過呼吸になり手足がしびれ、そして指が動かなくなる・・・そうなると、ますます不安が押し寄せてきて、逃げたい、どこに?でも怖い、誰か助けて、でも変な奴と思われる、どうしよう、どうしよう・・みたいな感じの発作です。発作がくると、あ・・・きたかもという実感はあります、でも大丈夫、数分後、やっぱりなんか変、いや落ち着け、落ち着け、あ、大丈夫、でも・・・みたいに繰り返しているうちに、あれ?おさまった、ん、もう大丈夫、よかった、ほっ・・みたいな。でもいつくるかもわからなくて、拘束されたり(美容院、電車、会社など逃げ場がないときは特に)すると余計引き起こすような気がします。私もパニック障害です。パニック障害って、とても説明が難しい病気で・・・、人によってこれは大丈夫、これはダメっていうのがあるんですよね。自分でもその線引きが分からないときがあります。電車に乗れない人もいれば、電車は大丈夫っていう人もいます。症状の重さ・種類にもよるので何とも言えませんが・・・、(中略)・・・難しいですね。パニック障害の症状があると、いろいろと融通が利かなくなって、「できない」ことが多くなってしまうんですよ。やりたくてもやれない・・・という感じで。そんな自分にもイライラしちゃって。買い物に出られないのはなんとなく分かります。おそらく、人の居る場所に1人で行くことがダメなんじゃないかと(広場恐怖)。.・・・(中略)何よりもまずは、元気になることをみつけてそれをやるのが一番かなと思います。お友達と喋ったり、実家に甘えたり。以上のことからパニック障害が、突然自分の意思と反して生じることが分かります。また症状の種類や程度は人それぞれで、臨機応変に治療を行い周囲の人は支援を行うことが大切になります。そのためにも、どのような症状が起こるのか自分で把握することが、治療する上でも重要な姿勢となっていきます。パニック障害と付き合う上で気をつけること・再発防止のために出典 : パニック障害の症状は理由がなく不意に起こることから、本人はすぐさま救急車を呼ばなければならないという気持ちになり、連絡を急ぐケースも少なくありません。パニック発作が起こったと認められたら、次のように行動しましょう。・呼吸が浅く、過呼吸になっていたら、ゆっくりと腹式で呼吸するように指導する。・窮屈な衣類を緩める(呼吸をしやすくするのと、からだの熱を逃がすためです)。・室内や車内のときは、窓をあけて外の空気を入れる。・太陽の下のときは、日陰に移動する(暑くて湿度の高いモワッとした空気はパニック発作を引き起こしやすいのです)。(パニック障害患者さんのご家族の方へ受診を勧めるときには | こころの陽だまりパニック障害情報サイト)周囲の人は突然の発作に驚くかもしれませんが、慌てずに上記の対応をして本人を安心させてあげ、症状が落ち着くのを待つことが大切です。パニック障害と付き合う上では、生活上のストレスをなるべく減らし、規則正しい生活を送ることが大切です。人間関係だけではなく、過労や睡眠不足もストレスの原因となります。回復をあせらないようにしましょう。発作が治まってもすぐに治療が終了するわけではありません。急に服薬などを止めると、再発する可能性もあります。治療をどのように、どの程度継続していくかは、必ずかかりつけの医師に相談し、独断で治療を中止しないようにしましょう。また、治療には家族をはじめとする周囲の人たちの理解と協力が不可欠です。病気や困りごとについて説明し、落ち着いて治療に臨めるようなサポート体制を築きましょう。まとめ出典 : パニック障害とは、突然の動悸やめまい、発汗とともに恐怖を感じる精神障害です。いきなりの発作に周囲の人は驚きますが、本人はいつ次の発作が起きるかと不安に駆られながら生活しています。周囲の人たちは、完治を焦らせずに、長い目で見守りながらサポートしていきましょう。パニック障害・不安障害 | 厚生労働省パニック障害 | CBTセンターリラクゼーション療法とは? | パニック障害克服・治療・治し方マニュアルパニック障害ってどんな病気? | こころの陽だまりパニック障害情報サイト
2016年11月25日