ディー・エヌ・エーは、2014年10月より佐賀県武雄市の公立小学校1年生に対して、プログラミング教育に関するタブレットPC用の教材アプリケーションの提供および授業の実施を実証実験として行ってきたが、6月9日、2015年度においても、小学2年生向けの新カリキュラムの開発と授業を実施することを決定したと発表した。同社は、2014年10月~2015年2月の期間中、武雄市立山内西小学校の1年生に対し、実証研究授業として全8回のプログラミング教育授業を、放課後の時間を活用し実施。同社が独自に開発した教材アプリケーションの利用方法を学びつつ、児童自身が描いたイラストを使用したオリジナルのゲームやアニメーションを創作し、最終授業でその作品を発表し、保護者やほかの児童に共有するというカリキュラムを提供した。この最終授業後のアンケートの結果を受けて、昨年度受講した山内西小学校の新2年生に、新たに開発したカリキュラムにて授業を実施するという。また、昨年度の授業実施を通じて得られたデータをもとに改修した小学1年生向けカリキュラムを、山内西小学校および武雄市立若木小学校の2校の新1年生に対しても2学期以降に提供する予定だ。
2015年06月09日総務省は6月5日、平成26年度に実施した「プログラミング人材育成の在り方に関する調査研究」の結果を取りまとめた報告書を公表した。同調査によると、プログラミング教室・講座の開催地は関東に集中しており、また、都市の規模でみると、ほとんどが大都市での開催で、中都市・小都市では事例も少なくプログラミング教育の認知度が低いと考えられる。また、教育関係団体の講師のスキルについては、高度なプログラミングスキルを持つ講師が多いが、半数以上の団体で講師数は2人以下。定期的に受講する教室・講座の受講者数については1~10人という回答が過半数となり、多くの団体では継続的な受講者数は比較的少数に留まっていることがわかる。教材に関しては、過半数の教室・講座でオリジナルのテキスト教材を利用しており、市販のテキスト教材を利用しているケースは2割未満に留まる。ただし、Scratchについては、市販の教材書籍が存在し、活用されているようだ。現在、国内で実施されているプログラミング教室・講座は、プログラミング体験自体を目的としていたり、プログラミングを楽しみ、創造力を養うことを目的としていることが多いが、一方、諸外国におけるプログラミング/コーディング教育においては、「論理的思考力の育成」「コーディング・プログラミングスキルの育成」「問題解決能力の育成」など、主に「21世紀型能力」の育成を目的としている国が多いことが明らかとなった。プログラミングに関する教育がもたらす効果に関しては、学説や有識者の意見と教育事業者の見解が概ね整合していることが確認できた。また、民間企業が求めるプログラミング人材像としては、「論理的思考力が高い」「自主性・行動力が高い」「独創性が高く、イノベーティブ」などがあげられた。プログラミングに関する教育の普及啓発に関する課題としては、普及のボトルネックと考えられる認知フェーズ・選定フェーズを重点的に解決する必要があると考えられるという。
2015年06月08日オープントーンは5月28日、2015年6月に第1回 プログラミングコンテストを開催すると発表した。同社は、技術で勝負をしたい「職人」エンジニアとの出会いを求めて同コンテストを開催するという。参加資格は特になく、学歴・年齢・国籍は不問だが、「実装を含む開発技術に自信のある方、評価してもらいたい方」「ITエンジニアリングで世界を変えたい方」「オープントーンで働いてみたい方」「プログラミング技術で自称世界1位の方」が応募条件として挙げられている。同社Webサイト経由もしくはメールでの申込者に「お題」が送付され、2015年の7月(予定)までに提出されたプログラムの中から、ノミネート対象作品が選定される。このノミネート対象作品に選ばれた時点で、ノミネート賞として2万円が支給される。その後、ノミネート対象者に面接をしたうえで大賞が決定。入賞者には現職以上での待遇が保証され、同社からの採用通知が送られる。賞金は、最優秀賞50万円(1名選出)、優秀賞30万円(2名選出)、佳作10万円(5名選出)。なお、同イベントはオープントーンの求人イベントであるため、大賞を含む入賞授与者は、内定者に限られる。
2015年05月29日サイバーエージェントの連結子会社で、小学生向けプログラミング教育事業を行うCA Tech Kidsは5月26日、国立情報学研究所に協力し、6月12日~13日に開催される「国立情報学研究所オープンハウス 2015」にて、小学生向けプログラミングワークショップを実施すると発表した。「国立情報学研究所オープンハウス 2015」は、国立情報学研究所が取り組んでいる研究や事業の内容を、小中学生や高校生を含む一般から研究者まで幅広い層の人に向けて紹介するイベント。CA Tech Kidsは、小学生向けプログラミングワークショップである「情報学ワークショップ」を国立情報学研究所と連携し、提供する。このワークショップ「くまを動かそう:楽しいプログラミング講座」は、小学5~6年生が対象で、定員は60名。6月13日11:15~12:15に学術総合センター2Fの小会議室で開催される。初学者が楽しくプログラミングを学習できる手法の研究を行っている国立情報学研究所アーキテクチャ科学研究系の坂本一憲助教が講師を務め、坂本氏が開発したプログラミング教育用アンドロイドアプリを利用して、画面の中のキャラクターとぬいぐるみを同期させて操作する体験を行う。CA Tech Kidsは、教材の開発と講師の派遣、ワークショップの運営で協力する。
2015年05月27日サイバーエージェントの連結子会社のシーエー・アドバンスと、レキサスは、沖縄県の小学生を対象としたプログラミング学習奨学金制度「CA-Frogs キッズプログラマー奨学金」を設立し、5月20日より奨学生の募集を開始したと発表した。現在沖縄では、情報サービス、ソフトウェア開発などの情報通信産業を、観光に次ぐ注力産業として振興している。同制度は、沖縄の未来を担うIT人材を育成・輩出するためのプログラミング学習奨学金制度だ。沖縄で小学生向けプログラミングスクール「Tech Kids School」を運営するシーエー・アドバンスと、アプリ・Webサービスの企画・開発を行うレキサスが、奨学金の原資提供と企画運営を行う。また、県内の中学生~大学生をシリコンバレーへ派遣して、次世代リーダーの育成を目指している「Ryukyufrogs」が企画運営を支援し、小学生を対象としたプログラミング学習を無償提供する。同プログラムでは今後2名の奨学生を採択し、「Tech Kids School」の協力のもと、半年間で計約100時間のプログラミング学習を行う。Xcodeを使ったiPhoneアプリ開発や、HTML・JavaScriptを用いたWebアプリ開発を学んだ後、2015年12月に、奨学生自身が企画・開発したオリジナルの作品をプレゼンテーションする発表会を行う。学習に係る諸費用はシーエー・アドバンスとレキサスが負担するので、奨学生は無償で学習できる。将来的には、同プログラムで学習した奨学生を、Ryukyufrogsを通じてシリコンバレーに派遣し、より高度なリーダー育成につなげられるよう、発展させていく予定だという。募集期間は5月20日~6月14日18時で、沖縄県内の小学1~6年生、または同様の学齢に該当する人を対象とする。プログラミング経験は不問。
2015年05月22日サイバーエージェントの連結子会社で小学生向けプログラミング教育事業を行うCA Tech Kidsは、5月9日に世界各地で同時開催される子供向けプログラミング学習ソフト「Scratch」のイベント「Scratch Day」に合わせ、Scratchを用いたゲーム開発講座のテキストをWeb上に無償で公開すると発表した。今年のScratch Dayは、全世界287カ所でイベントが行われる予定。日本では、Scratch Day 2015 in Tokyo実行委員会により、東京大学本郷キャンパスにて開催される。これに合わせCA Tech Kidsは、Scratchを利用したプログラミング学習体験用教材を提供。同社Webサイトより、無料で閲覧・利用することができる。ただし、2015年5月31日までの限定公開となっている。
2015年05月08日GTC 2015において、MPIを使うマルチGPUプログラミングというチュートリアルセッションが行われた。これからマルチGPUのシステムのプログラムを作ろうという人には役立ちそうな内容であるので紹介する。次の図のように、CPUにメモリが付き、さらにPCIe経由でGPUとネットワークカードが付いているというのが計算ノードで、複数の計算ノードがネットワークでつながっているというのが、一般的なマルチGPU環境である。これらのノード間の通信には、MPI(Message Passing Interface)というライブラリが使われることが多い。MPIはSPMD(Single Program Multiple Data)実行モデルであり、すべてのノード(後述のように、正確にはランク)で同じプログラムが走る。MPIを動かすと、ネットワークに繋がっているすべてのノードを見つけ出し、それぞれのノードに実行すべきプロセスのコピーを作って一連のランク番号を付ける。ここでは各ノードに1ランクとして説明をしているが、MPIの起動時の指定で1つのノードに複数のランクを作ることもできる。1個のCPUに複数台のGPUを接続する場合は、複数のランクが1個のCPUで走り、それぞれのランクが1つのGPUに対応するという造りにするのが一般的である。MPIによる通信は、メッセージの送信と受信のペアの動作で行われ、次の図のように、rank 0がMPI_Sendを行ってs_buf_dに入っているデータをRank n-1に送り。rank n-1がMPI_Recvを行ってRank 0からのデータを受け取るという手順で行われる。最小のMPIプログラムは次のようなものである。最初にMPIのヘッダファイルをincludeしておく。そして、mainプログラムの中では、まず、MPI_Initを呼ぶ。この関数はMPI環境を初期化して、指定された数のランクの実行プロセスを立ち上げる。そして、これ以降はすべてのランクが並列に実行されることになる。各ランクでは、まず、MPI_Comm_rankとMPI_Comm_size関数を呼ぶ。MPI_Comm_rankは自分のランク番号を返し、MPI_Comm_sizeは全部でいくつのランクがあるかを返す。各ランクはsizeで自分がどれだけの処理を分担するか、自分のランク番号からどのデータ処理を行うのかなどを知ることができる。そして、相手のランク番号を指定してメッセージの送受信を行い、各種の計算処理などを実行して行く。処理が終わるとMPI_Finalizeを呼び、後始末をしてMPI処理を終了する。#include <mpi.h>int main(int argc, char *argv[]) {int rank,size;/* Initialize the MPI library */MPI_Init(&argc,&argv);/* Determine the calling process rank and total number of ranks */MPI_Comm_rank(MPI_COMM_WORLD,&rank);MPI_Comm_size(MPI_COMM_WORLD,&size);/* Call MPI routines like MPI_Send, MPI_Recv, ... */.../* Shutdown MPI library */MPI_Finalize();return 0;}MPIプログラムを作るには、MPIをサポートしたmpiccなどのコンパイラを使ってソースプログラムをコンパイルして実行形式を作る。そしてmpirunコマンドで実行を開始する。ここで-np 4の指定で4つのランクを起動することを指定している。ここではノードが4個あるので、各ノードに1ランクが割り当てられる。ヤコビ法は隣接する4点の値から中心の点の次の値を計算するというもので、分散処理の説明に良く使われる。n×kランクで処理を分担すると右下の図のようになる。1個のGPUで処理する場合は、単純に周囲の4点の平均で次の値を計算して行けば良い。しかし、1つ前の図のように複数のランクで処理を分割すると、端の部分では一部の隣接点は他のランクが分担しており、自分のところにはデータがないということが起こる。このため、端の部分(Haloと呼ぶ、日本語では袖領域ともいう)のデータは隣接するランクと情報交換する必要がある。上下の隣接したランクとの情報交換は次の図のようになる。この図の上半分はOpenAcc、下半分はCUDAでの記述である。なお、ここでは送信と受信を同時に行うMPI_Sendrecv関数が使われており、u_new+offset_first_rowからランクt_nbにデータを送り、ランクb_nbからのデータをu_new+offset_bottom_bondaryに受け取る。これが右の図で1と書かれた通信である。そして青字で書かれたMPI_Sendrecvで2の通信を行う。こうすると、上下の隣接行の内容が白○の部分でも上下の隣接データが存在することになる。図の下半分のCUDAのコードでもほぼ同じ記述で上下の隣接領域のデータのコピーを行うことができる。なお、これはCUDA対応のMPIを使った場合で、一般のMPIを使う場合は、送信データをcudaMemcpyで明示的にホストCPUのメモリにコピーしてから送信し、受信はホストCPUのメモリに確保したバッファに入れる。そして、また、cudaMemcpyで受信データをGPUのメモリにコピーするという手順が必要となる。横の隣接データはアドレスが連続していないので、いったんto_leftという配列にコピーしてから送り、from_left配列に受け取ったデータを縦方向に並び替えているが、Halo部分を埋めるという考え方は縦の隣接と同じである。このようなヤコビ法のプログラムを、プロセスあたり4K×4Kを分担させて1000ステップ実行した場合の実行時間の例を次の図に示す。黄色がK20X GPUでの実行で青はXeon E5-2690 v2の3GHzクロックでの実行結果である。E5-2690 v2は10コアの各コアで1スレッドを実行させ、K20Xは1GPU/ランクでの実行であり、K20Xの方が3~4倍速いという結果になっている。また、各ランクが分担する仕事量は一定であるが、ランク数が多くなると若干処理時間が長くなっている。
2015年04月16日システム開発およびエンジニア派遣事業を行うリベラルエンジニアズは4月15日、「エンジニアの芸能事務所」キャンペーンと題し、各プログラミング言語の担当アイドルを募集すると発表した。同キャンペーンは、所属エンジニアのタレント化を目的に行われるもので、オーディションによって入社の可否が決定される。入社後は、エンジニアとして仕事をしながら、SNSなどで自分を発信し、サイドビジネスや社内ジョイント・ベンチャーなどの活動を行う。イベントの登壇や、各種メディアなどへの出演も予定しているという。同社は、JavaやPHP、Rubyなど全部で12のプログラミング言語に対して「アイドル」を募集しており、すでにCOBOLの担当者が決定している。
2015年04月15日主婦向けクラウドソーシングサービス「シュフティ」を運営するうるると、オンラインマンツーマン・プログラミング学習サービス「CodeCamp(コードキャンプ)」を運営するトライブユニブは4月7日、在宅ワーカーのスキルアップを支援する共同プロジェクト「在宅ワーカーの主婦・主夫がプログラミング習得チャレンジ!」を開始すると発表した。同プロジェクトは、全国のシュフティ登録ワーカーのなかから応募があった約500名より選ばれた3名の子育て中の主婦・主夫が、CodeCamp提供のプログラミング習得コースを使い、2015年6月末日まで無料でプログラミングを在宅学習するというもの。さらにこの3名は、未経験者のプログラミング習得について関心のある人向けに、毎週各々の学習過程を、うるるが運営するオウンドメディア「在宅ワークマガジン」に掲載。プログラミングを初めて学ぶ主婦・主夫の奮闘や悩みなどをブログで発信することで、在宅ワーカーへのプログラミング学習への障壁を下げ、ワーカーのスキルアップ機会の増加を図っていくという。参加者の一人であるcarp0p0さん(30代主夫)は、「今月中には仕事を退職して専業主夫となるため、在宅でもしっかり稼いでいけるようにプログラミングスキルを習得したい」とコメントしている。
2015年04月08日「U-22プログラミング・コンテスト」を主催するU-22プログラミング・コンテスト実行委員会は4月1日、22歳以下を対象とした2015年度プログラミング・コンテストの応募要領を公開するとともに、2015年版公式Webサイトをオープンした。同コンテストは、優れた才能を持ったイノベイティブなIT人材の発掘と育成などを目的として、1980年より経済産業省の主催で開催されてきたが、2014年からは同コンテストの主旨に賛同・協賛する企業から構成された「U-22プログラミング・コンテスト実行委員会」が主催している。今回の応募資格は、日本国内に居住する西暦1993年4月2日以降に生まれた方。未発表または2014年9月1日以降に発表したオリジナル作品が審査の対象となる。ジャンルやプログラミング言語は特に問われない。応募作品は、「プロダクト」、「テクノロジー」、「アイデア」の3つの評価カテゴリをもとに審査され、総合的に優れた作品、各評価カテゴリで優れたものに各賞が与えられる。応募受付期間は7月1日~8月17日。受賞者には副賞のほかに、コンピュータソフトウェア協会のスタートアップ支援事業への推薦や、スポンサー企業への会社見学ツアー、インターンシップへの参加権利の授与などの特典が付加されるという。
2015年04月01日2013年に発表された、アベノミクスの成長戦略の素案の中で、義務教育段階からのプログラミング教育など、IT教育の推進が取り入れられたことから、子どもを対象にしたプログラミング教室がここ1~2年でジワジワと人気を集め始めています。わざわざ教室に通うほどではないけれど、ちょっと習わせてみたいという人は、インターネット上にある、無料で学べるプログラミング学習サイトを利用してみては?プログラミングというと、高度なプログラミング特有の言語を使うことから、頭ごなしに「難しい」とイメージする人が多いかもしれませんが、今回ご紹介する3つの日本語対応のフリーサイトは、動物や物などの子どもが興味のありそうな視覚的な物体の操作で行うビジュアルプログラミング使用なので、大人も子どもも楽しく、ゲーム感覚でプログラミングを学べます。■子どもにおすすめ、日本語対応のプログラミング学習サイト3選(1) プログラミン プログラミンは、日本の文部省が開発した、コンピュータプログラム学習用のウェブサイトです。このサイトをどのように利用するかなどを詳しく説明したムービーもあり、カーソルを移動するだけでも子どもの好きそうな音が鳴るので、まさに、気軽に楽しく遊べるサイトです。(2) SCRATCH マサチューセッツ工科大学(MIT)のメディアラボで開発された、子ども向けのプログラミング学習開発環境です。このサイトの面白いところは、自分で作ったアニメーションやゲームを同じくSCRATCHを利用しているオンラインコミュニティにシェアできるところです。毎日たくさんの作品がシェアされています。(3) Hour of Cord 全米の子供たちにコード教育を広めているCode.orgが主催するサイト。アナと雪の女王やアングリーバードなど、子どもに人気のキャラクターを利用して勉強できるのが、このサイトの大きな特徴となっています。これらのサイト以外にも、海外では、プログラミングを覚えるボードゲーム「 Robot Turtles 」や、積木のような物を利用して小さな子どもでも抵抗なくプログラミングを学べる「 primo 」など、インターネットを利用せずとも、五感やコミュニケーションを通してプログラミングを勉強できるおもちゃも発売されています。小さな子どもには極力コンピューターを触らせたくないけれど、プログラミングは将来のために学んでほしいと思っているご両親にとっては、こうしたおもちゃの日本での販売も待ち遠しいかもしれませんね。
2015年03月09日中高生向けのプログラミングキャンプやスクール事業を手がけるライフイズテックは2月23日、全国の中学校と高校の教師を対象に、授業支援プログラム「TECH for TEACHERS」を3月14日より開始すると発表した。「プログラミングを学べる最先端のIT教材」を簡単に授業に取り入れられるようになる。参加者は、同プログラムに登録すると、iPhoneアプリ開発コース30本とWEBデザインコース30本のすべての動画教材を無料で利用できる。また、同プログラムの映像教材は、リクルートマーケティングパートナーズと協業し、同社が運営するオンライン予備校「受験サプリのコンテンツとして、情報科を受け持つ教師だけでなくIT教材に興味のあるユーザーに無料で提供される。プログラムは、5分ほどの映像を中心に構成され、映像教材とオリジナル教科書による実習を交互に組み合わせ、映像で指示されたことを実際に手元で体験することで、個人のスピードに合わせて授業を進行できる仕組み。オンラインで無料の映像教材を提供するので、簡単に「最先端のIT」授業をサポートする。プログラミング経験のない先生が、内容を理解して生徒を導くための補助資料や、IT教育の経験豊富なスタッフによる相談も無料で提供する予定だ。事前登録の受け付けは、2月23日より、特設サイトを通じて行う。
2015年02月24日エデュケーショナルネットワーク(栄光ホールディングスグループ)とアフレルは2月4日、プログラミング学習を通じて子どもたちの生きる力の育成する小中学生向けアフタースクール「ロボットアカデミー」を新サービスとして4月より提供を開始することで業務提携を締結したと発表した。「ロボットアカデミー」では、社会のIT化や理数系学習重視の流れにいち早く学習対応することはもちろん、これからのグローバル人材、イノベーション人材に不可欠な創造力や論理的思考力、問題解決力を養成する。また、プログラミング学習には、レゴのロボット「教育版レゴ マインドストームEV3」を活用し、子どもたちが"体験"しながらモチベーションを高く、アクティブに学べるカリキュラムを提供する。具体的には、PDCAサイクルを採用し授業が展開される。PDCAサイクルとは、ビジネスの現場でも多用されるフレームワークで、それぞれPLAN(計画)、DO(検証)、CHECK(改善)、ACT(発表)の頭文字を取ったものであり、PDCAの順にサイクルを何度も回していくことで、学習が継続的に改善されていく手順のことである。授業では、最初に各回のテーマが提示され、その課題にそって、ロボットの組み立てとプログラミングを行う。そして、ロボットを動かして動作検証を行い、そこで見つかった問題を、子どもたち自身で考え、改善していく。さらに、授業の内外で開催される発表会や競技会を通じて、学んだ成果をプレゼンしたり、プログラミングを競い合ったりすることで、子供たちは自身の成長を実感していくとしている。なお、両社では、3年後の2018年に全国500教室の展開を目指すとコメントしている。
2015年02月05日TIOBE Softwareは毎年1月に前年にもっともシェアが増えたプログラミング言語を発表している。2014年はJavaScriptが賞を受賞。2位にはPL/SQL、3位にはPerlがつける展開となった。当初はSwiftかRがアワードに入ると予想されていたが、12月にObjective-Cのシェアが急落。これを受けてほかのプログラミング言語のシェア割合が増えることになり、結果としてJavaScriptがもっともシェアを増やしたプログラミング言語となった。同社は2015年の動向予測として、Objective-Cのさらなるシェア減少と、JavaおよびSwiftのシェア上昇を予想している。モバイルアプリを開発するプログラミング言語としてJavaとSwiftの重要性が高まるとしており、JavaはCを抜いて再び1位になるだろうと予測している。また、ビッグデータ処理やモデリング処理などの要望の高まりを受けて、MATLABやRが10位入りする可能性もあると指摘している。あわせて、2015年1月のTIOBE Programming Community Index (PCI)も公開された。TIOBE PCIは、複数の検索エンジンの検索結果から対象となるプログラミング言語がどれだけ話題になっているかをインデックス化したもの。2015年1月におけるインデックスは次のとおり。
2015年01月08日アップルは11日、12月8日から14日までのコンピュータサイエンス教育週間に合わせ、コンピュータプログラミングの基礎を学べるジュニア向けワークショップ「Hour of Code(コーディングの時間)」をApple Store各店で実施した。本稿ではApple Store, Ginzaで開催されたワークショップの様子をお届けする。Hour of Codeは、コンピュータサイエンス教育普及を推進するNPO団体であるCode.orgが提唱している運動だ。180カ国以上の生徒数千万人が参加しており、誰でもどこでもHour of Codeのイベントを主催することができる。アップルは以前よりHour of Codeの運動を支援してきたが、この度、世界規模でスペシャルイベントを開催する運びとなった。受講に際してプログラミングの経験は必要なく、4歳から104歳までを対象としているとのことだが、Apple Storeでのワークショップは小中学生向けに実施された。このワークショップは、コードの謎を解き明かし、誰もがプログラミングの基本を1時間で習得できるような内容になっている。用意されたチュートリアルを進めることで、プログラミング言語のイロハを学べるというわけだ。実際にチュートリアルを動かす前に、Apple Storeのスタッフから、プログラミングとは何ぞやという講話が。その存在を知ることで、コンピュータやモバイル端末以外の電子機器でもプログラミング言語が背景で動いていることが分かるようになる、など、小学校低学年の参加者にはちょっと難しい話もあったが、皆、退屈せずに注意して聞いている様子だった。チュートリアルはiPadを使って進められた。ゲームアプリ『Angry Birds』に登場するキャラクターを実際に動かしてみるというもので、スタッフからの「『Angry Birds』知ってる?」という問いかけに「知ってるー、この鳥は『Red』って言うんだよー」と、子供たちのリアクションも上々。Redを動かしてブタを捕まえるという動作を実行させるのだが、プログラムの構築は命令が書かれたブロックをつなぎ合わせて行っていく。「前方に移動します。」「左に曲がる」「右に回転」といった基本的な動きが書かれたブロックをくっつけて組み立てていく中、上手くいく子もいれば、苦労する子もいる。そこで、スタッフから、実際にブロックを組み立てる前に、絵を良く見て、どういう動作がどういう順番で必要なのか先に考えてみると良い、というヒントが出された。このヒントを上手く飲み込んで、子供たちはブロックをつなげていく。なるほど、プログラミング言語を学ぶ以前に思考方法を鍛錬できるというわけだ。作成したプログラムを実行し、課題がクリアできると、「おめでとうございますあなたはパズルを完了しました」というダイアログがあらわれ、その中で書いたコード(JavaScript)を表示できるのだが、そのコードは不可視化されており、実際はこういうものが動いているのだけどね、といった記述にとどめてある。ここで重要なのはプログラミング言語そのものを習得する以前に、プロセスの重要性を説き、発想を柔軟にしていこうというスタンスを示していることだろう。チュートリアルを進めていく中で、インターミッション的にスタッフの四方山話が挿入されるのだが、それらも学習者には興味深いエピソードだったはず。例えば、Appleの共同設立者の一人でもあるスティーブ・ウォズニアックは、とてもエレガントなプログラムを書いた、とか、映画『アポロ13』でも描かれた、当時の技術ではごく限られた量しか送ることができないプログラムを、搭乗を認められなかった船員がギリギリまでシェイプアップして送信したことでアポロは地球に戻ってくることができたといった話は、大人でも惹きつけられてしまう。テーマパークにある巨大迷路は、常に右に行く、あるいは常に左に行く、とタスクを実行し続ければ出ることができる、プログラミングもそのアナロジーを使って書き上げることができるという例え話は実に秀逸だった。予告どおり、約1時間でワークショップは終了。参加した子供たちからは「とても楽しかった」「マウスで動かすのより、指で触るだけで命令が出せるのが楽しかった」「綺麗なコードを書く大切さがわかった」といった感想が飛び出した。今回の参加者は、Apple Storeが用意したiPadを使用していたので、成果をそのまま持って帰るというわけにはいかなかったが、Code.orgでは、本ワークショップと同じ体験ができる。Webサイトでは、映画『アナと雪の女王』に登場する、アナとエルザがナビゲートするチュートリアルも用意されている。このチュートリアルでは雪の結晶をプログラミング言語を使っていくというものだが、進めるにつれて、さまざまな絵を描けるようになっているという。是非、こちらも試していただきたい。
2014年12月12日日常のあらゆる場面でコンピューターが使われるようになったこの社会で、今後、プログラミングスキルはどのような意義を持つのだろうか。世界中のプログラマに愛されるプログラミング言語「Ruby」の開発者であり、安倍内閣IT戦略本部の有識者本部員にも選ばれている、まつもとゆきひろ氏にお話しを伺った。○プログラミングという"自由さ"まつもと氏がプログラミングについて語るとき、その根底にいつも流れているのは"楽しさ"である。「私たちは普通、なにかのソフトウェアを経由してコンピューターを使っています。でもその機能は、そのソフトが提供する範囲、そのソフトを作った人が許している範囲内に限られているんです」たとえば文章作成ソフトを使うとき、メニューに載っている機能を選ぶ他に選択肢は無い。「仕事で求められることができればそれで良し、という考えは当然あると思いますが、自分のできることを他人に決められるのは、私はなんだか許せないんです。プログラミングができれば、制約はゼロではないにせよ、ぐっと下がります。プログラミングの楽しさというのは、自分がやりたいことを、自由にコンピューターに命令できることだと思います。発想によって、いくらでも工夫できるわけです」○Programmer’s Best Friendまつもと氏が開発したプログラミング言語"Ruby"のキャッチフレーズは"Programmer’s Best Friend(プログラマの親友)"だ。「プログラミングで何でもできると言っても、自分の頭の中でやりたいって思っていることと、実際にコンピューターに伝えることのギャップは、かなり大きいんですよ。レゴ マインドストームを例にすると、円を描くように走って欲しいとき、『モーターのステップが何度で~』といちいち記述するのではなく、『円を描くように走れ』と書けば動いて欲しいわけです。だからRubyは、目配せで通じ合う親友のように、プログラマの意図をくみ取ってくれるような言語であって欲しいと思い、開発しました。私が満足できるバランスであればそれで良しと思っていましたが、それが世界中の多くのプログラマにとっても、心地良いものだったようです」○自分のアイデアを実現可能な社会にこれからの社会において、プログラミングスキルはどんな意義を持つようになっていくだろうか。ソフトウェア開発自体のかたちが変わってきていると、まつもと氏は話す。「20年前の開発であれば、納期と予算をきちんと守って、リスクを取らずに決められたことをきちんと開発できるのがプロの技でした。でも、そのやり方で開発できるソフトウェアは、もうだいたい出来上がってしまったんです。今やらなければならないことの多くは、『未来のことはわからないけど頑張る』『行き先は分からないけど歩いて行く』というプロ的でないやり方、いわば"素人"の開発です。そういうソフトウェアの割合がどんどん増えています」その背景には、ソフトウェア開発に関する敷居が下がった事が大きい。Rubyのような言語が生まれたことはもちろん、クラウドを利用する事で、パソコン一台あれば始めることができるようになったのだ。「専門的に学んだわけではなくとも、発想と実行力のある人、自分のアイデアで世の中を変えたいと思う人が、ソフトウェアを開発できるようになったんです。未来は、誰でも自分のアイデアが実現可能になるかもしれません。ただし、その社会は、具現化できる人と、そうでない人の差が広がる社会でもあります」○Rubyによる"まちづくり"まつもと氏が住む島根県松江市では、行政、大学、IT業界が連携して、Rubyによる産業振興に取り組んでいる。そんな松江市の"Ruby熱"はどうなっているのだろうか。「イベントがいろいろな場所で開催され、メディアに取り上げられるので、道を歩くおじさんやおばさんが、『Rubyというものがあるらしい』と認知してもらっていますね。ある企業がWebページを作るのにあたって、ITの専門家でないのに『Rubyでできるのか?』と尋ねたりするなど、発注側が言語を選ぶという面白い現象も起きています」松江市はプログラミング教育にも熱心であり、各地でRuby教室が開催されている。来年度からは、中学校の授業でRuby教育がはじまるそうだ。こうしたプログラミング教育の一部には、レゴ マインドストームも活用されている。「ものが実際に動くことに興味を持つ人は、私が思っていたよりも、はるかに多いようです。そういう意味ではレゴ マインドストームの新モデル「EV3」は素晴らしいですね。メモリが増えたことで、なんの制約もなくRubyを載せることができます。もし、私がEV3とRubyで何かを作るなら…ペットの監視をさせようかな。玄関で犬を飼っているのですが、時々暴れ出すんです。犬が悪さをしたら警報を発する、ペットの躾用マインドストームなんてどうでしょう(笑)」
2014年12月08日Appleは、12月8日から14日までのコンピュータサイエンス教育週間に合わせ、コンピュータプログラミングの基礎を学べるジュニア向けワークショップ「Hour of Code(コーディングの時間)」をApple Store各店で11日に開催する。参加は無料、要予約。同ワークショップは、コードの謎を解き明かし、誰もがプログラミングの基本を1時間で学べるような内容になっているという。Apple Store各店で、11日の15時から、16時15分から、17時30分からの3回行われる。Appleウェブサイトより、申込みをすることで、同ワークショップに参加することができる。
2014年12月05日国内・国外の人材業界に特化したキュレーションメディア「HRog」を運営するゴーリストはこのほど、プログラミング言語別に集計した求人給与額のランキングを発表した。調査対象の媒体は、@type、DODA、FindJob!、Green、イーキャリア、エン転職、マイナビ転職、リクナビNEXTで、対象の求人件数は3万1743件。首位を獲得したのは、「Python」で、求人年俸額平均が382万2018円、求人件数が281件だった。求人件数はそれほど多くないが、海外での利用の広まりから、国内でも急速にニーズが高まっていくことが予想されるという。第1位になった要因としては、 プログラマーの数も他の言語と比べて少ないことが挙げられている。第2位は「Ruby」で、求人年俸額平均が361万9448円、求人件数が664件となった。PHPと比較検討されることが多が、PHPと比べると高度なプログラミングを駆使するケースが多く、需要に比べてプログラマーの数がまだ多くない分、より求人ニーズは高いという。第3位は「Perl」で、求人年俸額平均が352万6370円、求人件数が542件だった。比較的古くからWebアプリケーションで利用されてきた言語だが、近年の新規開発案件での利用はPHPやRubyに代わられた傾向にあると指摘されている。ただし、「はてな」などの老舗の大規模Webサービスを中心に今でも主要言語として 利用されており、求人案件でも、より高度な技術を求められる傾向にあるとしている。第4位以降は、「Objective-C」「JavaScript」「Java」「PHP」「C++」「C言語」「C#」となっている。ちなみに、同社のエンジニアからは「Perlが第3位というのが意外」という声が聞かれたという。
2014年11月04日ゴーリストは30日、「プログラミング言語別の求人給与額」に関する調査結果を発表した。それによると、求人年俸額が一番高いプログラミング言語は「Python」となった。同調査は、2014年10月20日に、ゴーリストが運営する国内・国外の人材業界に特化したキュレーションメディア「HRog」において、プログラミング言語別に求人給与額を集計したもの。調査対象求人件数は3万1,743件。求人年俸額1位となったのは「Python」で、求人年俸額平均は382万2,018円、求人件数は281件。Pythonは比較的新しい言語だが、利用範囲が広く、様々な環境で動作し、かつ読みやすく書きやすいなど、生産性や保守性が高いことが特徴。今回は、プログラマの人口も他の言語と比べてまだ少ないことから、1位になったと分析している。先日ソフトバンクから発表された人型ロボット「Pepper(ペッパー)」の制御にも、Pythonが使用されており、今後は海外での利用の広まりから、日本国内でも急速にニーズが高まっていくことが予想されているという。2位は「Ruby」で、求人年俸額平均は361万9,448円、求人件数は664件。3位は「Perl」で、求人年俸額平均は352万6,370円、求人件数は542件。4位は「Objective-C」で、求人年俸額平均は348万9,549円、求人件数は1,110件。5位は「JavaScript」で、求人年俸額平均は348万6,366円、求人件数は1,214件となった。
2014年10月30日「U-22プログラミング・コンテスト」を主催するU-22プログラミング・コンテスト実行委員会は10月6日、10月5日に秋葉原UDXで行われた同コンテストの最終審査会において、入選作品20作品に関する各賞受賞を決定したと発表した。同コンテストは、「日本のプログラミング学習熱を高めよう」をコンセプトに、自らプログラミングを学び、日本の未来を創る若者を応援するために開催される、歴史あるプログラミング・コンテスト。同コンテストは、これまで34年間にわたり「U-20プログラミング・コンテスト」として経済産業省主催で開催されていたが、今年度から応募対象者をU-20(20歳以下)からU-22(22歳以下)に拡大し、「U-22プログラミング・コンテスト実行委員会」が主催として開催されることになった。各賞の受賞者は以下のとおり。経済産業大臣賞経済産業省商務情報政策局長賞スポンサー企業賞/サイボウズ賞スポンサー企業賞/オービックビジネスコンサルタント賞スポンサー企業賞/首都圏コンピュータ技術者賞スポンサー企業賞/usefule賞(日本事務器)スポンサー企業賞/日本マイクロソフト賞スポンサー企業賞/ハンズラボ賞スポンサー企業賞/豆蔵ホールディングス賞CSAJ会長賞モバイル賞
2014年10月07日ジャストシステムは10月1日、企業内の情報共有基盤として活用できるよう大幅強化した、ノンプログラミングWebデータベースソフトの最新版「UnitBase 4.5」を、10月20日より発売すると発表した。UnitBaseは、案件管理や問い合わせ管理、顧客管理、不具合管理など、企業におけるさまざまな業務のシステム化に活用されているWebデータベース。専門知識がなくても、ドラッグ&ドロップなどの簡単操作で柔軟に構築や変更が行える。最新版では、カレンダーからレコードを表示・編集できる「カレンダービュー」が追加された。同機能により、イベントの色分け、カレンダー書式の複数登録が可能になり、視覚的にもわかりやすい管理が実現される。また、Excelやメールなど、既存ツールとの連携が強化されたのも最新版の特徴。具体的には、Excel形式の帳票を「UnitBase」に取り込める機能「帳票取込」も追加され、「UnitBase」から必要なレコードを絞り込んで事前に設定したフォーマットのレポート(Excel)として一括出力できるようになった。その他の新機能としては、申請金額や決裁内容によって決裁者を設定できる「決裁ルートの選択」機能、グループ内の全ユーザーに通知し、そのうちの一人が承認すれば次のフローに進める「グループ決裁」機能、社員ごとに必要な決裁ルートを自動設定できる機能などがある。価格は、同時ログイン5ユーザーで98万円、年間保守料が19万6,000円となっている(いずれも税別)。
2014年10月01日