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「子どものやる気が見えなくてイライラ」「やる気ないなら辞めさせたい」など、最近、子どものやる気が見えないという不満がよく聞かれますが、子どもは本当にやる気がないのでしょうか?前編では、子どものやる気を育てるためには子どもの好奇心を育てることが大切であり、子どもを主役「センター」に捉えることの重要性についてお伝えしました。後編では、失敗を怖がらずにチャレンジするような子どもになってもらうためには、どんな声かけをしてあげれば良いのか、スポーツメンタルトレーナーの筒井香さんにうかがいました。(取材・文木村芽久美)(写真は少年サッカーのイメージです)前編記事:「やる気が見えなくてイライラ」「やる気が見えるなら応援できるのに」という保護者に知ってほしい、子どものやる気を育てるのに大事なこと■失敗を怖がらず、チャレンジするためには?心理的安全性がある声かけが子どものチャレンジを促すサッカーを始めたばかりの子どもは、いわば真っ新な状態です。そこに周りの大人が意味付けていくことで良い・悪いなども理解していくので、子どもにどのような声かけをするか、実はとても重要なことだと言えます。子どもが楽しんで成長できるような、ポジティブな声かけによって家庭内に心理的安全性が生まれ、子どもがチャレンジしやすくなると筒井さんは言います。「枠狙わないと(ダメだよ)」「それは決めないと!」など、よくコーチや保護者が叫んでいますが、このような声かけの場合、失敗したくないという意識が先にきてしまうので、最悪シュートを打たないという選択肢を取るようになったり、バックパスばかりで消極的なプレーになってしまいがちです。そうするとまた怒られて、さらに消極的になるという悪循環が起こり、成長思考が育たなくなると筒井さんは懸念を示します。■子どもが自らの能力を高める「成長思考」を育てる大人の声かけとは?(写真は少年サッカーのイメージです)自分の才能や能力は、経験や努力によって向上できる、つまり「やればできる!」というポジティブな考え方は、「成長思考(グロースマインドセット)」と呼ばれています。成長思考では、難しい問題にチャレンジしたい、そちらの方が楽しいと感じると言います。成長思考に関しては保護者や周囲の大人の声かけで変わるということが研究で明らかにされていて、能力を褒めるよりも成長について褒めた方が、難しい課題に取り組もうとする意欲が育つと言われています。能力ばかりを褒めた場合、次に難しい課題に取り組んだ時に評価が下がることを恐れてしまい、取り組まなくなってしまうと言います。こちらは「固定思考(フィックスマインドセット)」と呼ばれ、守りに入ってしまう考え方なのだそうです。サッカーで言うと、例えばテクニックについて褒めるのだとしても、「前よりも○○が良くなってるね」など、前回と比較して成長ポイントを伝えるといいのだそうです。「ただし、誰かとの比較は良くないです」と筒井さんは言います。また、うまくいかなかった時でも頑張っているところに目を向けられると良いのだそうです。勝った試合の時に褒めるのはわかりやすいですが、負けた試合の時でも「積極的にゴールを狙いにいったよね」など、良かったところを伝えてあげると、チャレンジすることを怖がらなくなり、好循環が生まれやすくなるとと筒井さんは言います。「子どもが成長思考になるためには、保護者やコーチは子どもの成長を促すような声かけをすることが大事です」■褒めて育てるのは大事、そのうえで何が良かったのか理由まで考えよう(写真は少年サッカーのイメージです)一般的に褒めて育てるのが良いと言われていますが、「自分がなぜ褒められたのか、何が良かったのかを一緒に考えるというところまでできた方が良い」と筒井さんは言います。例えば「今日こうやってコーチに褒められたよ」と言う子どもに対して、親は「すごいね」「良かったね」と言うだけじゃなくて、「なんでコーチに褒められたと思う?」など、理由についても一緒に考えてみると良いのだそうです。「この1週間頑張って練習してきたことを試そうとしたから、褒めてもらえたんだ」など、本人が理由を自分の言葉で語るところまでできれば、褒めて育てることはより一層効果的になるのだと言います。また指導者側からするとジレンマもあるそうで、せっかく褒めたのに、サッカーの帰りの車や自宅で、子どもが保護者に怒られ、成長を促すためのコーチングが台無しになってしまうことがあるのだと言います。一番影響力があるのは親であることを保護者は自覚し、基本的にコーチングは指導者に任せ、子どもが主役だと意識した声かけを心がけるようにしましょう。■必ずしもポジティブな声かけじゃなくていい。感情に寄り添った声かけを試合前、緊張している子どもが前向きになるように、親心で「緊張しなくていいよ」と励ますつもりでの声かけ......。実はこれでは緊張している子どもを否定してしまう声かけになってしまう可能性があるのだと筒井さんは指摘します。子どもにとって緊張している理由があるので、その気持ちにまずは寄り添うことが大事なのだそうです。ネガティブをポジティブに変えるというよりも、ネガティブなこともポジティブに受け入れるマインドになると良いのだと言います。例えば「イライラ」という感情についても、イライラしてしまうのがダメなのではなく、そうなる自分というのも自分らしさだし、そこには思いもあるので、イライラの感情をなくしてポジティブになろうとするのではなく、イライラしている自分を認めて、受け入れて前に進むことが大切なのです。■子どもがサッカーを楽しんでいるかが重要。子どものサッカーが受験化している背景子どもがサッカーで伸び伸びとプレーできない背景に、サッカーが受験化されていて、子どもを受験のブランド校に入れるような感覚で有名クラブや有名校に入れることがステータスになっている保護者がいることもあるようです。その場合、親の承認欲求を満たすため、いわば子どもを道具化してしまっていて、健全にスポーツ活動をする環境とはいえません。また親が、マルチアイデンティティであることがとても大切なのだと言います。お母さんが『母親』であるというアイデンティティのみに偏ってしまうと、例えば、子どもがチームでトップのカテゴリーに行ったら成功で、それを支えた自分は成功者である、というような「母親としての成功が、全て自分の価値」とする捉え方をしてしまう危険性があるのだそうです。受験のように意識してしまうと、プレーでの失敗への親の捉え方も変わってきてしまうかもしれません。「スポーツを通じた心身の成長というところを最上位の目標・目的に置いてもらえたら、失敗の捉え方も変わってくると思います」と筒井さんは言います。■家庭は安全地帯であって欲しい筒井さんが今まで、トップアスリートに親がどんな関わり方をしていたか聞いたところ「あまり勝敗に関心がない感じでいてくれたのが良かった」という声が多かったのだそうです。親が自分事のように子どものスポーツに入り込みすぎ、勝負を気にしすぎてしまうのは、子どもにとっては辛いのです。「家庭は試合に勝っても負けても子どもにとって、心が休まる、心理的に安全な場所であって欲しい」と筒井さんは言います。競技者は外では評価にさらされている環境にあるので、家ではもちろん評価されたくないですし、外で頑張るためにも、無条件に家庭が安全地帯であるということが大切なのです。また筒井さんは「自分が関わっている選手の中でも、伸びる選手は共通して好奇心が強いです」と言います。目標達成に向けてやり抜いていくには、やはりどれだけ好奇心を持てるかが重要です。子どものやる気を引き出すために、親も指導者も子どもの好奇心を育てることを大切に考えて、子どもの興味をよく観察し、興味を深掘りしていけるような環境づくりに取り組みましょう。筒井香(つつい・かおり)株式会社BorderLeSS代表取締役博士(学術)日本スポーツ心理学会認定スポーツメンタルトレーニング上級指導士大学・大学院時代に人間行動学、臨床発達心理学、スポーツ心理学などの心理学から「人間の特性」を広範に学び、また、博士論文では、「個別性を重んじたポジティブシンキングの多様性」に関する理論を構築。現在はジュニア選手からプロ選手、オリンピック、パラリンピック選手のメンタルトレーニングのほか、指導者やスポーツを頑張る保護者の学び舎「大人のメントレコミュニティ」を運営し、子どもの主体性を育む大人の在り方や、人としてのキャリアのなかにアスリートとしてのキャリアも含めた、包括的な人生設計に重要な理論と実践方法を伝え、子どもの「キャリア=人生育て」を心理学の視点からサポートしている。2023年12月書籍「シン・ポジティブ思考-しなやかなメンタルのトリセツづくり-」を刊行。株式会社BorderLeSS著書:シン・ポジティブ思考-しなやかなメンタルのトリセツづくり-
2025年03月07日「子どものやる気が見えなくてイライラする」「やる気が見えるなら応援できるのに」、最近サカイクに投稿されるお悩み相談にもこのように書かれていることが少なくありません。試合に負けてもヘラヘラしていて悔しくなさそう、うまくなりたいというのに自主練しないでゲームばかりしている......、そういう姿にいら立つ親御さんも少なくないですが、果たしてお子さんは本当にやる気がないのでしょうか。以前サカイクの取材で、「親と子のやる気の出し方が違うと、親が子どものやる気に気づかないこともある」と教えてくれたメンタルトレーナーの筒井香さんに、子どものやる気を育てるために本質的に大切なこととは何か、をうかがいました。(取材・文木村芽久美)(写真は少年サッカーのイメージです)関連記事:「やる気」にも種類がある!「子どものやる気が見えない」と嘆く前に知ってほしい子どものやる気の種類■まずは否定せずに、子どもの行動を認めてあげることが大切保護者の人生経験の中では、負けたら悔しがるのが当然だと捉えられていたり、負けているのに笑っているのが「ヘラヘラ」しているように見えるのかもしれませんが、子どもにとってはそうじゃないかもしれませんと筒井さんは言います。最近は相手チームのことを敵チームと言わなくなりましたし、ラグビーの場合、試合終了の「ノーサイド」の笛が吹けば、敵も味方もなくなります。一緒にスポーツをしている仲間だという意識があれば、試合内容によっては負けても楽しかったと思うかもしれません。親と子どもは別人格で、そこには感情があります。親が見えていない場面では悔しい表情をしていた可能性も。なぜそういう感情になったのか理由が子どもにはあるので、「ヘラヘラしている」とイライラする前に、「あの時どうして笑っていたの?」など、対話することも大事なことなのだそうです。ゲームに時間を費やすなら、その分サッカーを頑張ってほしいと親は思うかもしれませんが、子どもにとっては大切な自主活動の一つなので、まずは認めてあげることが大切なのだといいます。「否定されたら、誰でも防衛反応が働くと思います。まずは子どもの行動を認めつつ、違うアプローチもしてみる。次はそっちをやろうかなという気になるかもしれないですよ」■誰が主役?スポーツの現場でも重要視されている「アスリートセンタード・コーチング」とは?(写真は少年サッカーのイメージです)そもそも子どものやる気が見えないと素直に応援できないという保護者について、「主役が置き換わってしまっている」と筒井さんは言います。スポーツ界でも選手を主役とし、選手が主体的にどう学ぶかにフォーカスした「アスリートセンタード・コーチング」という手法が注目されています。選手のパフォーマンスを伸ばすには、選手自身が学ぼうとする意欲が重要なのだそうです。これを踏まえ、子どもが主役と考えた時、子ども自身がどうなりたいのか考えることが大切だと言います。■低年齢の時から強い競技性を持ちすぎることの弊害とは(写真は少年サッカーのイメージです)本来小さい子どもは興味・好きなことは時間を忘れて、夢中になってやるものですが、いかに早い段階で、自分の興味を深掘りしていく経験ができるかが大切なのだそうです。早い段階で勝ちにこだわり、競技化を強めたり、ルールを重要視しすぎると、子どもが主体的に興味を深めるところにいけない危険性があると言います。また競技性を持ちすぎることで早熟な子が有利となり、早生まれが不利になりがちですが、こうした環境も子どもの成長の妨げになる危険があります。「トップアスリートでも4〜9月生まれが多いと言われていますが、能力の高さの差というよりは、幼少期の経験から自信の持ち方の差が大きいのでは」と筒井さんは言います。保護者も指導者も周りの子と比較せず、個々の成長に合わせ、子どもが好奇心を持って取り組める環境を作ってあげることが大事だと言えるでしょう。■親の関わり方で変わる、子どもの興味を育てる大切さ自分の目標を達成するためには、生まれつきの才能や資質よりも、やり抜く力「GRIT(グリット)」が重要だと言われています。GRITは生まれつき持っているものではなく、後天的に身につけていくものなのだそうです。興味はそれを育む要素の一つだといわれ、この興味を伸ばしてあげられるかが重要なのだと言います。「例えば子どもが好きなプレーや、やりたいプレーがあるのであれば、そういう映像を一緒に見たり、試合をテレビで一緒に見たり、実際に会場に見に行ければ、さらにいいと思います」と筒井さんは言います。サッカーについて自分で調べてみたり、練習してみたり、子どもが興味を深掘りしていく力を身につけさせるために、まずは保護者が子どもの個性に合った環境を根気強く作ってあげられると良いようです。■親の心が健康であることも大切。まずは自分の感情を認め、自分の感情に思いやりと好奇心を持って自分の子どもの行動やプレーを見て、ついイライラしてしまう親が、決して悪い親というわけではありません。一番身近にいる、大切な子どものことなのだから、ある意味自然なことだと言えます。ただ、思いが強くなりすぎてしまうと、どうしても近視眼的に物事を見てしまい、他の良いところも見落としがちになってしまいます。そうならないよう「まずは自分の感情を認めて、理由に寄り添うことがすごく大切」だと筒井さんは言います。つい子どもにイライラしてしまうのは、自分が熱心に子育てを頑張っている証。「私、今日も本気で子育てしているな」と自己受容してあげると良いでしょう。自分の感情を認めてあげると、自分に矢印が向くようになります。感情の持っているエネルギーを自分に向け、それをプラスとしてコントロールできるようになれると良いと言います。感情を言語化するのも良いことなのだそうで、例えば保護者同士で悩みを打ち明けあって心の発散をしながら、最後には自分の感情を認めたり、分かち合うことは良いのだそうです。イライラしたり負の感情が出てきたら、放っておかず、その理由は何だろう?と自分の感情に好奇心を持つことも大事なのです。子どものサッカーを気持ちよくサポートしたいなら、親の心が健康な状態であることも大切です。親御さんも自分自身を大事にして親子でサッカーを楽しみましょう。筒井香(つつい・かおり)株式会社BorderLeSS代表取締役博士(学術)日本スポーツ心理学会認定スポーツメンタルトレーニング上級指導士大学・大学院時代に人間行動学、臨床発達心理学、スポーツ心理学などの心理学から「人間の特性」を広範に学び、また、博士論文では、「個別性を重んじたポジティブシンキングの多様性」に関する理論を構築。現在はジュニア選手からプロ選手、オリンピック、パラリンピック選手のメンタルトレーニングのほか、指導者やスポーツを頑張る保護者の学び舎「大人のメントレコミュニティ」を運営し、子どもの主体性を育む大人の在り方や、人としてのキャリアのなかにアスリートとしてのキャリアも含めた、包括的な人生設計に重要な理論と実践方法を伝え、子どもの「キャリア=人生育て」を心理学の視点からサポートしている。2023年12月書籍「シン・ポジティブ思考-しなやかなメンタルのトリセツづくり-」を刊行。株式会社BorderLeSS著書:シン・ポジティブ思考-しなやかなメンタルのトリセツづくり-
2025年02月27日「やる気の出し方」には種類がある、って知ってました?「うちの子やる気が見えなくて」「どうしたらやる気スイッチを押せるの」「やる気がないならサッカーやめな」など、保護者の皆さん一度は思ったり、実際にわが子に言ったことがある方もいるのではないでしょうか。兄弟なのに上と下でやる気が全然違う、というご家庭もあるのでは。実はやる気には種類があって、自分自身とやる気の種類・出し方が違うと相手に「やる気」がないように感じてしまうのだそう。お子さんのやる気の出し方が親御さん自身の出し方と違うだけで、実は意欲があることも。今回は「やる気」の種類についてご紹介します。(文:筒井香)※加筆して再配信します(2025.2.13)1.「やる気」の種類「やる気が出ない」「やる気を維持したい」という言葉をよく耳にします。ここで言う「やる気」とはいったい何のことを意味しているのでしょうか?実はやる気は一種類ではなく、たくさんの種類があると心理学では考えられています。「A」というやる気がないだけで、「B」というやる気はあるかもしれません。また、「A」だけを維持しようとするから難しいのであって、他のやる気を生み出すことで、結果的にはやる気を維持できると考えられます。今年は新型コロナウイルスの影響で大会が中止になり、「やる気が出ない」と訴える選手にも出会いましたが、「"試合前に持つ種類のやる気"は捨てる勇気が必要」というお話をさせていただいたこともあります。例えば、やる気の種類には、以下のようなものがあります。・新しいことを知りたい・能力を発揮したい・勝ちたい・認められたい・褒められたい・仲間を作りたい・金メダルを獲得したい・賞金を獲得したい2.「やる気」の出し方「やる気がある」「やる気がない」とわが子に対して感じることはないでしょうか?しかし、本当にやる気がないかは判断が難しいものです。なぜなら、やる気に種類があるように、やる気の出し方にも種類があるからです。例えば、やる気がある時に「大きな声を出す」というタイプの人は、「大きな声を出す」人を見て、「やる気がある」と感じますし、「声が小さい」人を見て、「やる気がない」と感じやすいと思います。でも、黙々と取り組んでいても、やる気がある人もいますね。自分と同じタイプの人のことはわかりやすいかもしれませんが、異なるタイプの人のことは間違った解釈をしてしまう可能性があるということです。でも、「やる気」は目に見えないのでそれも当然ですね。「間違った解釈をしてしまう可能性がある」ということをわかっていることが大切だと思います。3.イライラを鎮めるための3つのポイント「うちの子はやる気がない」と感じた時に、イライラしてしまう、といったことはないでしょうか?そのような時には、以下の3つのポイントを意識することがオススメです。①子どもに期待しているやる気の種類(例:勝ちたい)と、子どものやる気の種類(例:仲間と楽しむ)が異なっていることから生じている可能性を考える。②ご自身のやる気がある時の様子や行動(例:声が大きく、テキパキしている)と、子どものやる気がある時の様子や行動(例:何も言わず、のんびりしている)が異なっていることから生じている可能性を考える。③子どもに「やる気を出して頑張って欲しい」「良いパフォーマンスを出して欲しい」と願う気持ちがイライラに繋がる。イライラしたら、「今日も親として頑張る私がいる」と受け止めてみる。このようにご自身のイライラの理由と向き合い、わが子のやる気の種類や、やる気の出し方に目を向けることが大切になると思います。「やる気がある」とは、「今日、自分が行動を起こす理由がわかっている」という状態のことです。学校や練習に行く前に子どもと「今日のやる気」についてお話をして、一日を始めてみてはいかがでしょうか。今日のやる気を生み出し続けることが、結果的に「やる気の維持」に繋がります。筒井香(つつい・かおり)株式会社BorderLeSS代表取締役博士(学術)日本スポーツ心理学会認定スポーツメンタルトレーニング指導士大学・大学院時代に人間行動学、臨床発達心理学、スポーツ心理学などの心理学から「人間の特性」を広範に学び、また、博士論文では、「個別性を重んじたポジティブシンキングの多様性」に関する理論を構築。現在はオリンピック、パラリンピック選手のメンタルトレーニングのほか、スポーツを頑張る親の学び舎「スポスタ」の講師として、スポーツを(アスリートとして)頑張っている子どもの保護者に向けて、人としてのキャリアのなかにアスリートとしてのキャリアも含めた、包括的な人生設計に重要な理論と実践方法を伝え、子どもの「キャリア=人生育て」を心理学の視点からサポートしている。株式会社BorderLeSSスポスタ
2025年02月13日身体能力も高くサッカーの才能もあるのにやる気が見えない息子。そんな息子に夫は毎日イライラ。息子も試合当日の朝練で上手くいかないと夫に当たり、空気が悪いまま試合に行くという......。試合に勝ってもひどい言葉を浴びせるし、言うのを辞めてほしいと伝えれば「もう知らない」と見捨てる発言。最近ではサッカー辞めさせようとしてる。どうしたらいいの?というご相談。スポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、これまでの取材で得た知見をもとに、お母さんにアドバイスを送ります。(構成・文:島沢優子)(写真は少年サッカーのイメージご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<最後の試合も上手な下級生優先でわが子ひとりだけほぼ出場なし。これまでしてきたチームへの手伝いは間違っていたのか問題サッカー少年少女の考える力やチャレンジ精神を育てる方法をLINEで配信中>><サッカーママからのご相談>こんにちは。やる気の無い息子(11歳・小5)と温度差のある父(夫)について相談させてください。息子は年長からサッカーを始めております。本人がしたいと言った訳ではなく、引っ越しした事もあり、まずは友だち作りの為にはじめました。1年生になる頃には夫との自主練で泣いたりする様になり、お互いイライラしながらの自主練になっていました。息子は正直、身体能力も高く才能はあると思います。なのに、イマイチやる気が見られないんですよね。そんな姿に夫はイライラする毎日......。試合の朝など、自主練をしても出来ないとイライラしだし、夫に当たる事が毎回。それに対して夫もイライラして帰宅し、空気が悪い中、試合に行くと言う日々です。夫のほうも、試合に勝っても「弱い相手に勝って喜んで何が嬉しいんだ」「こんなやる気ないなら今すぐ辞めてほしい」「ダメ人間」など、聞いていて私でも嫌になる言葉を浴びせます。「そんな事言われたらそりゃ、やる気出ないでしょ」と私が言っても、そうだなと思う事も無く「じゃあもう知らない」と見捨てる様な発言。最近はもう、年内の公式戦を最後に休会か辞めると夫が決めています。私もどうして良いかわかりません。サッカーを続けてくれたらと思う気持ちもありますが、そんな事(夫からのひどい言葉)を何年も言われ続けたら何もかもできない人間になるのではと心配です。夫や息子が前向きになれる様にするにはどうすれば良いのでしょうか。サッカーを通じた子育て、ではなく家族間の問題を相談するような形ですみませんが、何か助言をいただけると幸いです。<島沢さんからの回答>ご相談いただき、ありがとうございます。わずか6歳か7歳の小学校1年生に自主練を(恐らく)やらせて泣かせる。「今すぐ(サッカーを)やめろ」「ダメ人間」などと言ってしまう。そのうえ、年内の公式戦を最後に休会、もしくはサッカーをやめさせることを夫が決めていると書かれています。このような子どもの人権を無視した拒絶的な態度や暴言は、子どもに心理的外傷を与えます。エスカレートすれば子どもへの心理的虐待になります。私は息子さんがかわいそうでなりません。■あなたのとらえ方がズレている「将来」じゃなく「今」のつらさに目を向けてそれなのに、お母さんはとらえ方がかなりズレているように私には見えます。例えば「そんな事(夫からのひどい言葉)を何年も言われ続けたら何もかもできない人間になるのではと心配です」と、今現在の彼のつらい気持ちよりも、何もできない人間になったらどうしようと将来を案じています。さらには「夫や息子が前向きになれる様にするにはどうすれば良いのでしょうか」と私に質問しておられます。大人の夫と、わずか11歳の息子を同等に置いてはいけません。夫は前向きになる前に、猛省しなくてはなりません。お母さんには失礼な言い方ですが、あまりに能天気すぎるのではないでしょうか。■わが子が期待通りでないと、自分の子に嫌悪感を抱く父親がいるまず、一般論を言います。父親が心理的虐待をしてしまうケースは、少年サッカーでは少なくありません。期待が大きければ大きいほど、目の前のわが子の姿が自分の期待通りでなければ、父親はわが子に対し強い「嫌悪感」を抱く傾向があります。嫌悪は憎悪に姿を変え、心理的虐待に及ぶまで時間はかかりません。そうなったとき、子どもを救うのが母親の役割です。■息子の味方であってほしい母親のあなたも「やる気のない息子」を悪いと結論付けている次にこの相談について。父親から虐待まがいの扱いを受けている息子さんが唯一の味方であってほしいはずのお母さんは、彼の気持ちに寄り添っているように見えません。なぜそうなるのか。それは、お母さんもお父さん同様に「やる気のない息子」を嫌悪しているからです。相談文の冒頭に「やる気の無い息子と温度差のある父」と表現されています。他にも「イマイチやる気が見られないんですよね」と書かれています。お母さんはお父さんの態度は良くないと断じつつ、こころのどこかで「でも、やる気のない息子も悪いんだよね」と結論づけていませんか?■息子さんのやる気を奪っているのは両親ともになのでは?やる気がなくて何が悪いのよ?と私は思います。私なんてしょっちゅう仕事にやる気をなくします。しかも息子さんはまだ11歳の子どもです。もっと言えば、そもそも息子さんの意欲を奪っているのはご両親ではありませんか?私は親向けのセミナーも行っていますが、保護者から「やる気スイッチはいつ押せばいいか」と相談されるたびに、「そんなものはありませんよ」と言って、脳科学のエビデンス伝えています。拙書『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』を執筆する際、諏訪東京理科大学共通教育センター教授で脳科学者である篠原菊紀先生に取材しました。それまでも何度もお話を聞いてきた、教育をベースに脳科学を研究されてきた方です。先生によると、ある行動をとろうとするときに、その行動の先に快感(良い気分)が予測されることを「やる気」というそうです。この行動と快感を結びつける働きをするのが、左右の大脳半球の下側にある「線条体」という神経核になります。スポーツであれば、こうやって練習したら上手くなるに違いないと思うと意欲的になれますね。■暴言や過度な指示命令は「恐怖学習」抑圧するほど子どものやる気は出ないところがこの線条体は、誰かに否定されたり、怒られると動きが鈍くなります。つまり、大人が暴言や過度な指示命令で抑圧すればするほど、子どものやる気は出ません。脳が意欲的にならないからです。それなのに、大人たちは発奮させようと「渇を入れる」などとガツンと怒ったりします。この方法は「一発学習」別名「恐怖学習」とも言われ、子どもの記憶に強く残るため、一時的にパフォーマンスが上がります。つまり、即効性が高いのです。よって、学校現場やスポーツ指導、それこそ子育ての場面でも、手っ取り早い一発学習が長く採用されてきました。ところが、恐怖学習が繰り返されると、子どもはそれがトラウマになりバーンアウトしやすいという副作用が生じます。怒鳴られたり、たたかれるような強い刺激を受けてしまうと、それなしでは物事に取り組めなくなります。小学1年生から自主練で泣かされて、こんな心理的虐待まがいの扱いをされれば、意欲を失います。ミスしたらお父さんに怒られる。試合に勝っても「弱い相手に勝って何が嬉しいんだ」と叱られる。何も認められず、励まされもしない。線条体は鈍いままです。■希望を感じる二つのこと1つ目は「親に抗う力が残っている」こと、もう1つは......(写真は少年サッカーのイメージご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)それでも、二つほど希望を感じます。息子さん、試合の朝に自主練をして、何かが出来ないとイライラしてお父さんに当たったのですね。親に抗う力が残っているのが救いです。そして、もうひとつの救いは、お母さんが私に相談してくださったことです。「最近はもう、年内の公式戦を最後に休会か辞めると夫が決めています。私もどうして良いかわかりません」と書かれているところをみると、お母さんは夫であるお父さんにある意味支配されていないでしょうか?夫婦は対等でしょうか?家庭内のすべてのことはお父さんが決めてしまうことになっていませんか?パワハラ夫のことで私に相談してくる女性たちの多くが、夫と渡り合う言葉を持ちません。彼女たちは「言い負かされて何も言えない」と頭を垂れます。そこで、私は「説明なんてしなくていいんだよ」と言います。どちらが正義か。論点はそれだけでもいいと思います。お母さんも夫に対し長々と説明する必要はありません。「この子には人権がある。自分で決めなさい。自分の好きなことをしなさい」と息子さんに言ってあげましょう。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)ジャーナリスト。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』『東洋経済オンライン』などでスポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』(小学館)『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)『部活があぶない』(講談社現代新書)『スポーツ毒親 暴力・性虐待になぜわが子を差し出すのか』(文藝春秋)『オシムの遺産彼らに授けたもうひとつの言葉』(竹書房)など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著・小学館)『教えないスキルビジャレアルに学ぶ7つの人材育成術』(佐伯夕利子著・小学館新書)など企画構成者としてもヒット作が多く、指導者や保護者向けの講演も精力的に行っている。日本バスケットボール協会インテグリティ委員、沖縄県部活動改革推進委員、朝日新聞デジタルコメンテーター。1男1女の母。
2024年12月18日ジメジメと蒸し暑く、不快な梅雨の時期。朝起きただけで、なぜかすでに疲れていて、なんのやる気も起きない時がありませんか。それでも、仕事や勉強、家事、育児など、やらなくてはいけないタスクが毎日詰まっているため、どうにか身体を動かさなくてはいけませんよね。やる気の出し方2024年6月26日、も~(@mori2ta)さんは、自身が実践しているという、『やる気の出し方』を漫画に描き、Xに投稿。その内容が反響を呼んでいます。も~さんのやる気を出す方法は、ずばり『島民』になりきること!ハワイアンな音楽をかけ、派手なワンピースを着て、食べ物に『南の島にありそうなネーミング』を付けて食べると…自然と気分が上向きになり、モチベーションが上がるといいます。確かに、心地よい環境で、気持ちに余裕が生まれると、身体もスムースに動くことってありますよね。投稿には多くの『いいね』が付き、「意外と効果があるかも。幸せな気持ちになるライフハック!」「最高。明日職場で実践する」「笑った!ド派手なワンピースを調達します」などの声が寄せられていました。ちなみに、食べ物のネーミングは、適当に『ルレ』『モギ』など2文字で付けるとそれっぽくなるとか…。あなたも、南の島で気ままに暮らすイメージをしながら、充実した1日を過ごしてみてはいかがでしょうか!なお、も~さんはブログでも日常漫画を公開しています。気になる人はチェックしてみてくださいね。も~さんの隙あらば自分語り[文・構成/grape編集部]
2024年07月03日最近なんだかサッカーに対してのやる気が感じられない。という状況も保護者の皆さんを悩ませる原因の一つですよね。自主練もしない、練習も行きたがらない時がある。子ども自身、何か悩んでる?と感じてもどうしたらいいか意外と分からないもの。先輩ママであるサカイクアンバサダーの皆さんはそんな時どうしているのか聞いてみました。写真はサッカー少年のイメージ<<関連記事:サッカー少年のママたちの大敵「人工芝」先輩ママがやってる対策を紹介サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!>>■サッカーに対してやる気がないとイライラする?心配する?子どものサッカーを楽しんでることが一番だけど、何となくやっているだけに見えたり、自主練をしないなど、やる気が感じられない状況にイライラやきもきしてしまうこと、ありませんか?サカイクInstagramのアンケート結果「周りの子みたいにやる気を出してほしい」「自分から『やる』って始めたのに」といった嘆きを聞くこともあります。一方で、もしかしたらチームで嫌なことがあったのかな?サッカー行きたくないのかな?と心配になることもありますね。お子さんによって対応は変わりますが、先輩ママのエピソードを参考にしてみてください。■褒めたり、本人の良いプレー集を見せて気分を良くするサカイクアンバサダーの皆さんからは以下のような回答をいただきました。・他の好きなことで満たしてあげた・とにかく良い時のプレーを褒めたり、良いプレーやゴールシーンだけを編集して見せた。良いシーン集はうちの子にはテンション回復にかなり効果があります。・いい時のプレーを見せたり、プロの試合を一緒に見たり、一緒に自主練しようと誘って、とりあえずどんな些細なことでも褒める。低学年なこともあるけど、基本はサッカーが大好きだから、気分を上げるのは今のところは簡単です(笑)・行きたくないと言った時、「じゃあ休んだら」と言ったことはあります。小学生ですし、まだサッカーだけが全てじゃないので。それで休んだことも、やっぱり行くー!ってなったこともあります・行きたくない日は休ませました。本人も「今日は休もうかな」って感じで。現在中学生ですが、サッカー続けてますなど、サッカー以外の好きなことをさせたり、撮り溜めていた良いプレー編集して見せるなど親の愛情が感じられる回答でした。■本人の気づきを促す上記以外にも・将来どうなりたいのか、そのために何が必要なのか、それで夢は叶うのかと言葉をかけるといった回答や・活躍された方が小学生年代に悩んだ気持ちが書かれた本を読んであげたり、インスタに上がっている元選手の名言集(本田圭佑さんやイチローさんなど)を見せる。うちの子には親が『頑張って』と言うより効くようですと、本人に気づかせる対応をしている方も。■子どものサッカーで何より大事にしているものAチームからBチームになった、試合でミスしたことをからかわれた、サッカーやってない友達と遊びたい、などサッカーに行きたくない理由もその子によって違います。ですので、親の対応はそれぞれですが、多くの方から寄せられたのは「言い方には気を付けている」ということです。みなさん「サッカーを楽しんでほしい」「サッカーを好きでいて欲しい」との思いを一番大事にされているので、追い詰めるような言い方はしないよう心掛けているようです。「親は監督、コーチじゃないし応援するだけ」「親は子どもの一番のファンだから」といった声も寄せられました。■子どもは親が思うより考えている写真はサッカー少年のイメージ中学生以降のお子さんを持つお母さんからは、子どもが小学生だったころを振り返ってこんなアドバイスも。「子どもって意外と考えて、頑張ってやってるから。やる気がないって思ってるのは親だけ。親が『うちの子やる気ないな』と感じていることを子どもも感じ取るから、ますます子どものテンションが低くなるのかな、と。今日は疲れているのかな?ぐらいの感じで子どもとコミュニケーションを取ったら良いと思います」■小学生年代で上手い下手、出れる出れないは最重要じゃなかったそして、先輩ママからサッカー少年少女の保護者に伝えたいこととして、今目の前の結果に一喜一憂しないことが大事だと教えてくれました。「小学校の時は、上手い下手とか、出れる出れない すごい一気一憂してたけど、高校生になると、今までサッカーが好きで続けてることにすごい価値を感じるようになりました。仲間やいろんな人とふれあえて。そう思うと、小学生の時は『もっとうまくなって欲しい』と思っていたけど、大事なのはそこじゃなかった。それを小学生の保護者さんに伝えたいですね」いかがでしょうか。好きで始めたサッカーのやる気が感じられなくなると、親は色々心配してしまうものですが、先輩ママたちが教えてくれた「こんな風に乗り切ってます」というエピソードを参考にして、思い詰め過ぎないようにしてくださいね。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!>>
2024年05月29日今回のお仕事ハックは「やる気が何か分からない」とのお悩みについて、コラムニストのヨダエリさんがアドバイス。やる気が何か分からない上司からよく「お前はやる気が感じられない。やる気を見せろ!」と言われます。でも私は自分なりにやることはやって普通に働いているつもりです。一体、やる気ってなんなのでしょうか?そんなにやる気って大事ですか?(制作職/20代)「やる気がない」「やる気を出せ」「やる気を見せろ」。日常的に使われるフレーズですよね。でも、これらの表現、よく考えたらとても曖昧。「やる気」という、そもそも目に見えないものを「出せ」「見せろ」と要求され、「見えない」と文句を言われた日には……出してるわーーーーい!と、反論したくなることだってあるでしょう。なぜなら、目に見えないものについて、「ある」「ない」「出してる」「出してない」と論議しているわけなので。……何が言いたいのかというと、今回のお悩みを読んで、そもそも「やる気」という言葉のチョイスに問題がある!と気づかされたのです。職場は経済活動を行う場所。つまり売り上げに結びつく何らかの貢献をすることが求められます。営業職のように売り上げがハッキリ分かる職種でなくても、部署やチームの中で何らかの貢献をしていたら、つまり仕事ぶりが評価されていたら、「やる気が感じられない」とは言われないはず。もちろん中には「仕事はできるが態度が悪い」「仕事はできるが遅刻が多い」といった人もいたりしますが、その場合もっと具体的な言い方で注意されると思います。では、「やる気」は、何を注意したい時に使われる言葉なのでしょう?「やる気を見せろ」と叱ってくる人は、あなたに何を求めているのでしょう?「自発性」だと思います。「自分なりにやることはやって普通に働いているつもり」とあなたは言っており、おそらく上司もそこは分かっているはず。でも、上司は満足していません。なぜならあなたの仕事に自発性を感じられないから。ものすごくシンプルに例えると。「この窓を拭いておいて」と指示された時、隣の窓も汚れていたらそこも拭いてきれいにする人は、“やる気のある人=自発性のある人”。そこまでは指示されてないし、と放置する人は、“やる気が感じられない人=自発性のない人”。つまり、「やる気がない」とは、最低限のことしかしない、言われたことしかやらない、「こうすればもっと良くなると思ったのでこうしてみた」などの+αを加えない……ということ。どうでしょう、思い当たる部分ありませんか?「思い当たるけど、それをダメだと言われるのはちょっと……」と感じるのであれば、今の職場や職種はあなたに向いていないのかも。人それぞれ望む働き方は異なるものですし、職場によっても人材に求める意識や姿勢は異なります。指示されたことを正確にやれば基本的にはOK、という職場や職種もあるので、異動や転職を考えるのも一案です。一方、「やる気ってそういう意味か……今後は自発性を持つよう意識してみよう」と思えるのであれば、今の環境で心機一転、頑張ってみましょう!自分なりに真面目にやっている時に言われる「やる気」とは「自発性」のこと。注意された!なんで?と腑に落ちない時は思い出してみてください。Point.・「やる気」は目に見えず定義も曖昧なので、自分と他者との間で齟齬が生じやすい・真面目に仕事をしている時に言われる「やる気を見せろ」=「自発性を見せろ」・言われたことしかしない、+αを加えない、などが自分に思い当たらないか考えてみよう・求められる働き方と自分の望む働き方が一致していないなら、異動や転職を考えるのも一案(文:ヨダエリ、イラスト:黒猫まな子)
2024年05月28日人って、意識が変われば急激に成長しますよね。うちの小学5年生の娘が、今年に入ってから変わってきました!! 以前の記事 でご紹介した通り、娘は小学1年生の時から週1(3時間)でバドミントンの練習に参加しています。 一度もやめたいと言ったことはないものの、「バドミントンが好きだから参加する」というよりは、「練習があるからとりあえず参加する」というようなスタンスで続けてきました。そんな娘の意識が、今年に入ってから少しずつ変わってきました。■突然「やる気スイッチ」ONになった娘バドミントンが楽しいからもっと練習に行きたいと言いうようになりました。そんなことを言われれば、親も頑張らないわけにはいきませんよねぇ…親も基本的には一緒に参加するのがルールなので(練習補助のお手伝いがある)、私も娘に付き添って週3でバドミントンに参加するようになりました。先日のゴールデンウィークも家族でバドミントン三昧でした…正直しんどいですぅ(泣)けれども娘は全然大変そうじゃなくて、きつい練習も余裕でこなしています。子どもの体力恐るべし!です。やる気スイッチがONになってからは、家でも自主練をするようになったし、試合の後はどこが悪かったのか反省ノートも書くようになりました。練習の準備(ネットを張ったり)や後片付けも、率先してやるようになりました。小学五年生になって、もうすぐ最上級生になるという自覚が芽生えてきたからなのか、娘の意識が大きく変わってきたことに、ただただ驚くばかりです!今までの三倍以上練習するようにはなったけれども、昔から頑張ってきた子に追いつくのは、やはりとても大変です。試合ではまだまだボロ負け。反省ノートを書きながら、「一年生に戻りたいなぁ」とつぶやいていました。一年生の時から頑張れば良かったと後悔しているようでした。■過去の自分に戻りたいという娘に…私は、娘にこの「後悔する気持ち」が芽生えたことがとてもうれしかったのです。今までは、試合で負けてもなんとも思っていない感じだったのが、1年生に戻って練習したいとまで思うようになるなんて!!!生きていれば後悔の連続ですよね。その後悔を糧にして、未来をよくするために今どうすればいいのかを自分で考えて行動できるようになってほしいなぁと思います。さて、バドミントンのやる気スイッチはONになったものの…こちらのほうも早いとこONになってほしいと願う母なのでした〜(泣)
2024年05月15日内気でプレーでもチャレンジするように見えない息子に愚痴を言ってしまう。あまり言わない方が良いのは分かっているし、試合も見なければいいのに成長過程が見たくて毎週行ってしまう。親としてどうしたらいいのか。と悩むお父さんからのご相談をいただきました。今回もスポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、これまでの取材で得た知見をもとに、3つのアドバイスを送ります。(文:島沢優子)(写真は少年サッカーのイメージご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<借金して息子のサッカー支える妻に夫から離婚話が......サッカークラブお金かかる問題<サッカーママからの相談>息子は中1で「ジュニア」ではないのですが、相談させてください。現在クラブチームに所属しています。父親の私自身は野球をしてきました。少年野球→中学野球部→高校部活→大学野球→社会人野球とすべて野球で進路を決めてきました。息子は内気で、プレーを見ているとチャレンジしようとしないことや頭を使わずプレーしているようにしか見えなくて、少し愚痴を言ってしまいます。息子のサッカー人生なので極力言わないようにと心掛けてはいるのですが......。あまり言わないほうがいいのはわかりますが言ってしまうことがあります。見なければ楽なのですが、息子の成長過程をみたい親心で毎週見に行きます。こんな私に何かアドバイス頂ければ幸いです。<島沢さんからの回答>ご相談いただき、ありがとうございます。父子の状況が、お父さんからからいただいた短いメール文でしか想像できないので、そのあたりはご理解くださいね。さて、「少し愚痴を言ってしまう」と書かれていますが、その程度であれば私にメールするまでは悩まないのではないかなと思いました。この表現を超えた文句や厳しい言葉を時折言ってしまうのかなと想像します。■自分のダメな部分を嘆きつつ、目の前の我が子と向き合うことが現代の子育てわかっているのにできないことってありますよね。お父さんも「あまり言わないほうがいいのはわかりますが言ってしまう」と書かれています。そうやって行きつ、戻りつする。この状態は、私も同じ悩みを抱えながら子育てを修正してきたので想像できます。とはいえ、そうやって己のダメさ加減を嘆きつつ、目の前の子どもと向き合う。それこそが現代の子育てだと思います。なぜ「現代の」と加えたかと言うと、今の親世代の多くは、親や教師、スポーツ現場のコーチからひっぱたいたり怒鳴りつけられたりして育っています。よって自分もそうしてしまう。自分では気づかないうちに、育てられたように育ててしまうのです。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■アドバイス①子育ての新しい情報を取り入れることひとつめ。新しい子育て観、子育てで本当は何が大事かといった価値観を、自分の中に取り込みましょう。そのためには新しい情報を入れることが必要です。いまこうやって私の記事を読んでいる。これも新たな情報ですね。そのうえで、子育てに役立つ本を手にとってみましょう。一番お勧めしたいのは『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』です。これはサカイクでも連載をお持ちの池上正さんの最初の書籍です。私がブックコーディネーターとして、企画構成を担当しました。例えば、1章のタイトルは「肯定する」「だからダメなんだよ!」抽象的な言葉で叱ってばかりいませんか?と、副題がついています。2章は「上達する」「悔しくないのか!」負け始めると怒っていませんか?例えば、8章の「余裕を持たせる」「勝ちたいという気持ちが足らなかった」敗戦を精神論で片付けていませんか?いかがでしょうか?お父さんと「少し」似ていませんか?他の章も「楽しませる」「気づかせる」「考えさせる」「自立させる」「問いかける」と、お父さんの子育てに足りない要素がたくさん出てきます。ぜひ手にとって読んでください。この本は、指導や子育て本としては類を見ないヒット書籍で目下8万部超。2008年刊行なのに今でも市場で動いている優等生です。ある通販サイトにあった本の感想には、こう書かれていました。「小学生の母です。試合を見ては我が子のプレイに、イライラしたり胃が痛くなったりする事が多く、親がしんどい気持ちで過ごしていました。極端な話し、やめさせた方が楽かも...とまで思っていました。この本を読んで違った方向からみれそうな気がします。まだ、怒ってしまいそうですが、何度も何度も読み返して改めたいと思っております」このお母さんが書いておられるように「何度も何度も読み返す」のが重要です。ほかにも「子どもとの接し方が変わる内容でした」というのもありました。また、お父さんは野球をやっていらしたということですが、スポーツジャーナリストである私の目から見ると野球は小中高の育成年代での指導のまずさもあって、競技人口を減らしていると感じています。お父さんにわかりやすいよう、上述した『サッカーで子どもを......』と似たような内容で野球を舞台にしたものをと思いましたが、保護者向けの良書はありませんでした。もちろんまだ出会えていないだけかもしれませんが。したがって、まずは池上さんのこの本を何度も読んでみてください。これは宣伝したいわけではありません。本当にお父さんを救うと思うからです。この本を出してすぐに少年野球のお父さんコーチの方から連絡をもらいました。電話で話したいというので差し上げると、泣きながら感謝の意を述べられたのです。お父さんは「この本が無かったら、確実に息子は野球をやめていました。僕は毎日のように息子に文句を言ってたので。この本で勉強し直します」とおっしゃいました。■アドバイス②指摘するほど子どもは意欲をなくすふたつめ。「いわないほうがいいのはなぜか」という理由をお父さんが腹落ちしなくては、ずっと言い続けてしまいます。息子さんが内気で「プレーを見ているとチャレンジしようとしない」「頭を使わずプレーしているようにしか見えない」と書かれています。しかし、それをお父さんが指摘すればするほど、息子さんは意欲をなくします。意欲がなければ絶対上手くなりません。人の意欲にかかわってくるのは、左右の大脳半球の下側にある「線条体」という神経核です。ところがこの線条体、誰かに否定されたり、怒られると動きが鈍くなります。つまり、お父さんが圧迫すればするほど、息子さんはやる気が出ません。脳が意欲的にならないからです。それとは逆に、褒めたり、認めたり、ミスを励ましたりすることで線条体は活発に動き出すことがわかっています。それなのに、多くの大人たちは子どもを発奮させようと「渇を入れる」と言ってガツンと怒ったりしますね。お父さんもやられたでしょう。ご自分はなにくそと思って頑張ったのでしょうが、そんな指導が合わずに伸びなかった子どもはたくさんいた。でも、「ダメな子だ」「根性がない」「内気だから」と否定され、伸びなかった子どものせいにされたのではないでしょうか。そこを理解してください。■アドバイス③あなた自身が変わる方法(写真は少年サッカーのイメージご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)三つめ。変わるための積極策は、すごく簡単です。息子さんのお母さん、つまりパートナーがいらっしゃるのであれば、彼女に自分はこれからこうありたいから、違うと持ったら注意してくれと頼みましょう。彼女が同じ教育観で、お父さんと同じようにきつくあたるようならば、そこは一緒に学びを入れてください。加えて、パートナー以上にお父さんのやり方を知っているのは、当の息子さんです。息子さんに、これまでの子育てをまずは謝りましょう。そこからが新たなスタートです。池上さんの本にも「親は安全基地になって」とあります。理不尽でただ怖いお父さんよりも、心的安全性を与えられるあなたが息子さんに必要です。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)ジャーナリスト。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』『東洋経済オンライン』などでスポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』(小学館)『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)『部活があぶない』(講談社現代新書)『スポーツ毒親 暴力・性虐待になぜわが子を差し出すのか』(文藝春秋)『オシムの遺産彼らに授けたもうひとつの言葉』(竹書房)など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著・小学館)『教えないスキルビジャレアルに学ぶ7つの人材育成術』(佐伯夕利子著・小学館新書)など企画構成者としてもヒット作が多く、指導者や保護者向けの講演も精力的に行っている。日本バスケットボール協会インテグリティ委員、沖縄県部活動改革推進委員、朝日新聞デジタルコメンテーター。1男1女の母。
2023年12月20日夏休みの宿題として、定番の自由研究。子供の自由な発想力を伸ばし、興味関心の幅を広げる目的があります。動物の観察をしたり、普段はやらないことに挑戦してみたりと、子供たちは長期休暇を生かして、さまざまな取り組みに挑戦しているでしょう。小学生の自由研究『歴史メシ』に絶賛の声!2023年の夏、らてまる(rate.maru9)さんの家では、自由研究について、小学6年生の息子さんが頭を悩ませていました。息子さんの通う小学校は、希望者のみが自由研究を提出する決まり。そのため、これまで息子さんは自由研究に取り組んだことがなかったのだとか。今回は、息子さんにとって小学校生活で最後の夏休み。親子で話し合った結果、自由研究に挑戦することにしました。息子さんがテーマにしたのは、『歴史メシ』。歴史上の料理について調べ、実際に自らの手で作る…というものです。歴史と食べることが大好きで、これまで「本に載っている歴史上の料理を食べてみたい!」といっていた、息子さん。最初は自由研究に対して乗り気ではなかったものの、『歴史メシ』というテーマが決まると、目を輝かせ始めたといいます。息子さんはこれまで日本で親しまれてきた料理について調べ、何軒も店を巡ってたくさんの食材を用意し、調理に挑戦。縄文時代から現代までの一般的な家庭料理を作り、それぞれの時代を意識した服装を着用した上で、完成写真を撮っていきました。最後のまとめで苦戦し、時には親子げんかをしながらも、自由研究は夏休みの最終日になんとか完成。2023年の夏の思い出が詰まった、息子さんの汗と涙の結晶といえる作品を、ご覧ください!※動画はInstagram上で再生できます。 この投稿をInstagramで見る らてまる【ずぼらママ、ミニマリスト】(@rate.maru9)がシェアした投稿 なかなかうまくいかず、何度も泣いたりくじけそうになったりしていた、息子さん。それでも決して諦めず、最後まで自由研究をやり遂げた姿を見て、らてまるさんは我が子の成長に心打たれたといいます。らてまるさんが「最後まで諦めず、本当によく頑張りました!」と花丸を贈った、息子さんによる自由研究。投稿を見た人からも「こだわりと熱意がすごすぎる!」「泣きそうになった。花丸をあげたい!」といった称賛の声が上がっています。『歴史メシ』を実際に作ることで時代背景を知り、息子さんは歴史がより好きになったのだとか。自由研究の本来の目的に沿った、素晴らしい研究といえるでしょう![文・構成/grape編集部]
2023年09月02日学生の本業は勉強。しかし、誰しも「遊びたい」という強い気持ちを持ってしまうものです。中でも長期休暇である夏休みは、自由時間が多いため、さまざまな娯楽の誘惑が多数襲いかかってきます。学校や塾から課された宿題の山と向き合うには、それらの誘惑を振り切る、強い心が必要といえるでしょう。宿題のやる気を出す『ライフハック』Dr.リノ(@awaguni_deko8)さんがSNSに投稿したのは、宿題のやる気を出すライフハック。投稿者さんの娘さんは、どうしても夏休みの宿題がはかどらない時、ある方法を使って自身のやる気を出すようにしているのだそうです。タスクがあってもやる気が湧かない際、『自分へのご褒美』を用意したり、誰かに応援してもらったりしたりする人が多いのではないでしょうか。しかし、娘さんが考えた方法は、現代ならではのユニークなものでした。それは…宿題を解く様子でタイムラプス動画を撮影すること!【宿題のライフハック】ライフハックというほどのものでもないですけど、ど〜〜しても子どもが夏休みの宿題やる気が出ないとき、最後の手段で宿題する手元をタイムプラスで撮影してやると捗ります。後から見返すと課題プリントとかドリルが高速で答え埋まっていくのが面白いらしい pic.twitter.com/RAwrWyIfLL — Dr.リノ (@awaguni_deko8) August 14, 2023 一定の間隔で写真を撮影し、それらを高速でコマ送りの動画にする、タイムラプス動画。宿題を終えた後に、完成したタイムラプス動画を再生すると、宿題のプリントやドリルの問題が凄まじいスピードで埋まっていく動画が完成するのです!最初は真っ白だった解答欄が次々と埋まっていく様子は、スッキリとするもの。視覚的に気持ちのいい動画を見るために、「宿題を頑張らなきゃ!」という気持ちになれるのでしょう。また、自分がどれだけ頑張って宿題に取り組んだかを確認することができるため、今後のモチベーションアップにもつながりそうです!現代の子供ならではといえる、娘さんが考案した『やる気の出し方』。子供が宿題になかなか手を付けず困っている親や、自身が宿題に追われている人から、絶賛する声が上がっています。・天才か?これなら小さい子供も喜びそう。・これはいいことを聞いた!早速、子供の宿題を撮影してみようっと。・動画を見返す時に復習効果もありそう。そして、娘さんの字がキレイでビックリ!今の時代、スマホとスマホスタンドがあれば、誰でも簡単にタイムラプス動画を撮影することが可能。どうしても娯楽の誘惑に勝てない時や、ベッドから抜け出せない時は、この方法に頼ってみてはいかがでしょうか![文・構成/grape編集部]
2023年08月18日皆さんは突然トラブルに巻き込まれたことはありますか?今回は「やる気のない警察官に呆れた瞬間」とその感想を紹介します。イラスト:エトラちゃんは見た!好き放題する近所の人空き巣に大切なパソコンを盗まれてしまった主人公。「相談をした警察官はやる気がなく、真面目に捜査をしてくれません。自力で盗んだ犯人をあぶり出すために、新しいパソコンを購入し盗まれたパソコンのバックアップを探す主人公。調査の結果、犯人は近所の人だったのです。真実を知り、再び警察に相談したものの…。想像通りの対応出典:エトラちゃんは見た!想像通り、やる気のない対応をする警察官。その後反撃を決意した主人公は、パソコンを取り返すための作戦を実行するのでした。読者の感想主人公の近所の人もおかしいですし、警察もおかしいです。こんな地域に住んでいたら、人間不信になってしまいそうだと思いました。(27歳/パート)近所の人のモラルのなさに驚きました。ご近所トラブルだからとやる気のない警察も信じられないと思いました。(31歳/会社員)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。※実際に募集した感想をもとに記事化しています。
2023年08月09日皆さんは、新人教育で悩んだことはありますか?今回は「教えるほど”やる気をなくす”新人」を紹介します。教えるほど”やる気をなくす”新人営業部で働く主人公は、入社3年目にして初めて新人教育を任されることになります。ところが本当は広報部を希望していた新人は、希望と違う部署に配属されてやる気が皆無…。主人公が教えたこともメモを取らず、覚えようともしません。そんなある日、新人が大きなミスをしてしまい、主人公は少し厳しめに注意します。すると、その音声を録音していた新人は会社の総務に訴え、主人公は新人の指導を外されてしまうのでした。新しい教育係はベテランの上司が担当することになったのですが…。間違いだらけの資料出典:モナ・リザの戯言言い訳する新人提出した資料が間違いだらけで、ベテラン上司に問い詰められる新人。主人公が教えてくれなかったと言い訳をするものの、ベテラン上司には通用せず…。「同じことを何度も教えるほど私は甘くない」と叱られてしまうのでした。希望した部署でなくても教えてくれる上司に感謝し、仕事にも責任を持って対応するのが社会人としてのマナーですよね。初めての新人教育で、やる気のない新人に当たってしまった主人公に思わず同情してしまうエピソードでした。※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。
2023年05月05日当社は、このたび、全国の20~40歳代会社員の男女500名を対象に、「年末年始のやる気・モチベーションに関する調査」を実施しましたので、その結果をご報告します。本調査では、年末年始の連休前後のやる気や、会社を休みたいと思った経験、普段モチベーションにしていることなどについて調査。約74%が年始に仕事に行きたくないと思った経験があることが判明。「給料・ボーナス」をモチベーションにしている人が多い中、男女でモチベーションにしているものが異なる傾向も明らかになりました。また、「疲れ」についても調査し、7割以上が最近疲れを感じていることや、疲れると仕事の失敗も増えると感じる人が約80%いることが分かりました。疲れによって起きてしまった仕事上の大小様々な失敗談も寄せられました。年末年始における会社員の心の内が垣間見える調査結果となっています。■調査トピックス(1)75.0%がやる気が上がらず会社を休みたいと思った経験あり年末年始、やる気が出ないもの1位は「大掃除」(2)モチベーションに繋がるものは「給料・ボーナス」が最多。男性は「達成感」、女性は「推し活」で男女差もモチベーションを高めるために行っていること「美味しいものを食べる」自分へのご褒美は「1万円未満」が主流(3)7割以上が「最近疲れを感じやすくなった」。失敗談も「一桁間違えて発注」「名前を呼び間違えた」モチベーションが下がるのは「連休明け」「疲れている」時疲れると仕事の失敗も増えると感じる人約80%■調査概要・調査テーマ:年末年始のやる気・モチベーションに関する調査・調査方法:WEBアンケート調査・調査期間:2022年11月16日(水)~11月18日(金)・調査対象者:全国の20~40歳代会社員の男女500人(性年代均等割付、公務員含む)・調査主体:アリナミン製薬株式会社・調査機関:株式会社ネオマーケティング以上<調査結果詳細>1.75.0%がやる気が上がらず会社を休みたいと思った経験ありまず、年末年始の連休前のやる気について調査しました。年始に仕事に行きたくないと思ったことがあるかを聞くと、7割以上の人が「ある(74.2%)」と回答しました。また、やる気が上がらず、会社を休みたいと思ったことがあるか聞いてみたところ、「よくある(38.0%)」と回答した人は約4割でした。「たまにある(37.0%)」と合わせると75.0%もの人が、普段から会社を休みたいと思った経験があるようです。連休が楽しみな年末年始ですが、何かと忙しい時期でもあります。年末年始にやる気が出ないものを調査すると、1位は「大掃除(44.2%)」でした。会社員にとって、年末最後の大仕事は大掃除なのかもしれません。2位は「年賀状(26.2%)」で、「親族の集まり(19.8%)」や「忘年会・新年会(18.6%)」を抑えて、3位は「年末調整(20.2%)」でした。毎年訪れる大掃除や年賀状。やらなくては、と思えば思うほど腰が重くなり、つい後回しにしてしまいがちです。「サクッと取り掛かりたいけど、最初の一歩が動けない」という方も多いのではないでしょうか。<年末年始にやる気がでないものランキング>1位:大掃除(44.2%)・寒い中掃除をするのが面倒だから(宮城県・34歳男性)・年末で仕事が無い時くらいはゆっくりしたいから(岐阜県・22歳男性)・やることが山積みすぎて、体力的にきつくなる(福島県・40歳女性)・こまめに掃除をする習慣がないから、一気にやるのが大変(東京都・28歳女性)・とりあえず道具揃えたりするところから面倒(大阪府・33歳女性)2位:年賀状(26.2%)・書く内容が特に無いのでストレス(埼玉県・35歳男性)・デザインや写真を考えることや、誰に送るかを悩むのが億劫なため(東京都・38歳男性)・書かないといけないという義務感から(静岡県・25歳女性)・面倒くさいし、送る人もほとんどいないので(北海道・37歳女性)3位:年末調整(20.2%)・手続きが面倒だから(三重県・29歳男性)・計算が面倒くさいし頭を使うから(宮城県・29歳女性)・書かなければいけない書類が多すぎて処理に時間がかかるから(千葉県・31歳女性)2.モチベーションに繋がるものは「給料・ボーナス」が最多。男性は「達成感」、女性は「推し活」で男女差も年始の仕事は多くの人のモチベーションを維持できていないことが分かりましたが、普段はどのようなことをモチベーションにして過ごしているのでしょうか。まず、自分のとった行動で自分自身が満足した時と、他人が喜んでくれた時で、どちらの方がモチベーションに繋がりやすいかを聞きました。その結果、約7割が「自分が満足した時(68.4%)」と回答。具体的に日々のモチベーションに繋がっているものを調査すると、男女ともに「給料・ボーナス」が最多でした。「休日」や「趣味」の割合も高く、自分のプライベート時間を確保する意見が多く見られました。次に多かったのは、男性は「達成感(20.0%)」、女性は「推し活(16.0%)」でした。続いて、日々のモチベーションを高めるために行っていることを調べると、男女の差が目立ったのは「美味しいものを食べる」「自分へのご褒美を買う」という回答で、8.8%の差で女性の方が自分へのご褒美をモチベーションにしている人が多いことが分かりました。また、「推し活」や「親しい人に愚痴をはく」という回答も女性の方が多い結果でした。一方、男性は女性と比べて「ジムに通う・運動する」という意見が多く、男女の違いが見て取れました。運動が、やる気成分であるドパミンの放出に繋がっていることは科学的に分かっています※。モチベーション維持のために運動している人は、知らず知らずのうちにやる気成分も出しているのです。男女で方法は違えど、科学的にやる気成分を引き出す方法を実践しているようです。※やる気成分と運動の関係は「フルスルチアミン 疲れLab.」にて紹介中自分へのご褒美は1万円未満が主流先述の調査結果で上位に入っていた「自分へのご褒美」。自分へのご褒美にいくらまで出せるかを聞くと、半数以上が「5,000円未満(35.8%)」「5,000円~10,000円未満(20.2%)」と答え、比較的堅実的な人が多いことが分かりました。一方で、「100,000円以上(3.6%)」の人もわずかながらいました。ささやかな楽しみから大きな楽しみまで、様々な「ご褒美」が自分のモチベーションを保つ秘訣なのかもしれません。3.7割以上が「最近疲れを感じやすくなった」。失敗談も「一桁間違えて発注」「名前を呼び間違えた」モチベーション維持の秘訣や高める方法が明らかになりましたが、モチベーションが下がる原因はどのようなものなのでしょうか。どのような時にモチベーションが下がるかを調べると、「連休明け(48.0%)」が最多でした。楽しい休日から一転、仕事モードに切り替えなくてはいけない連休明けは、どうしてもモチベーションが下がりやすいようです。次に多かったのは「疲れている(42.4%)」、「失敗した(39.8%)」という回答でした。最近、疲れを感じやすくなったかを尋ねると、7割以上が「そう思う(32.2%)」「どちらかというとそう思う(40.2%)」と答えました。例年、年末に仕事が忙しくなる人は約4割を占めており、特に年末年始は疲れが現れやすい時期だと言えます。疲れると起こりやすいのが「仕事の失敗」。疲れによって仕事の失敗が増えると感じる人は、「そう思う(30.8%)」「どちらかというとそう思う(49.0%)」を合わせて約8割に上りました。疲れをうまく解消することで、仕事の失敗を防ぎ、結果的に自分のモチベーションを低下させないようにしたいですね。最後に、疲れが原因で失敗したエピソードを募ったところ、誤字脱字のミスや、桁を間違えた発注ミス、納期の勘違いなど、仕事上の大小様々な失敗談が寄せられました。<疲れが原因で失敗したエピソード>・一日頑張って作ったデータを飛ばしてしまった(千葉県・42歳男性)・誤字脱字だらけの文章を上司に提出してしまった(神奈川県・23歳男性)・効率の良い作業ができず、時間が掛かってしまった(埼玉県・38歳男性)・間違えた書類を大量に送ってしまった(東京都・26歳男性)・個数を一桁間違えて発注してしまった(愛知県・48歳男性)・提出書類の日付を全部間違えた(滋賀県・27歳女性)・メールの見落としが増える(埼玉県・33歳女性)・患者さんの名前を呼び間違えた(茨城県・44歳女性)・後でメモを取ろうとしていたことを忘れました(千葉県・34歳女性)・締め切りを勘違いしていた(東京都・28歳女性)仕事を失敗してしまうことは誰しもあることですが、疲れが溜まればモチベーションも下がってしまうもの。疲れをうまく解消する時間的・金銭的余裕はなかなかなく、何をするにしても大量の選択肢の中から即断・即決しなければならない現代人は、常に集中しっぱなしで心休まる時間が取れないというのが本音ではないでしょうか。そこから更に失敗を重ねてしまえば、疲れも溜まりモチベーションも上がらずますます悪循環に…。やる気をテーマに調査した中で見えてきたのは、大多数が年末年始は仕事に行きたくないというもの。あの手この手でリフレッシュや愉しみを作ったり、時に休んでみたり。普遍的な悩みを乗り切るためのほんのちょっと背中を押してくれる、やる気スイッチを押してくれる、そんなものが現代人には必要です。「フルスルチアミン 疲れLab.」ではそんなお役立ち情報を発信中です。■アリナミン製薬の「フルスルチアミン 疲れLab.」について「フルスルチアミン 疲れLab.」では、現代人を「疲れ」から守ることをポリシーに、目の疲れ・肩や腰の痛みなどの、現代人の疲れの症状に効くフルスルチアミンの効果をご紹介しています。フルスルチアミンはビタミンB1を改良したビタミン誘導体です。ビタミン自体はサプリメントや食品で広く知られていますが、具体的にその働きや意義を伝えるのがこのサイトのミッションです。アリナミン製薬はフルスルチアミンの創生メーカーとして、本サイトを通して、「フルスルチアミン」と「疲れ」を中心に、意外と知られていないメカニズムや、最近の情報、本調査のやる気・モチベーションとフルスルチアミンの関係まで、詳しく紹介中。モチベーションが上がらない、でもいつもお金を遣ったり有給休暇を使うわけにもいかない、という方は是非サイトをチェックしてみてください。「フルスルチアミン 疲れLab.」URL: フルスルチアミンとは?私たち人間は、細胞の中で三大栄養素(糖質、脂質、タンパク質)からエネルギーを生み出し、生命を維持しています。糖質からエネルギーを生み出すために不可欠な栄養素がビタミンB1です。ビタミンB1はアルコールの代謝時やストレスを受けたときにも大量に消費されます。ビタミンB1が不足すると、糖質から十分にエネルギーを生み出すことができなくなり、食欲不振や疲れ、だるさなどの症状が現れるため、身体にとってなくてはならない栄養素です。ただ、ビタミンB1は水溶性で、水に溶けやすく熱にも弱いため、食材からとる場合、調理時の水洗いや加熱などによって失われやすく、また一度にたくさん摂っても腸から吸収できる量に限りがあることが分かっています。そんなビタミンB1の弱点を補い開発されたのが、ビタミンB1の構造を変えて腸から吸収しやすい形(これを誘導体といいます)にした「フルスルチアミン」です。フルスルチアミンは医薬品成分であり、医薬品(医薬部外品含む)にのみ配合が認められています。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年12月20日年齢を重ねるにつれ、日常生活のさまざまなシーンで記憶力の低下を実感する人も多いだろう。「やる気や記憶力は加齢とともに低下する傾向がありますが、その衰えを緩やかにする方法もあります。脳はいくつになっても新しく学習できることも明らかになっています。脳のメカニズムを正しく理解していれば、脳を若々しく保つことにつながるのです」こう話すのは、脳科学者の西剛志先生だ。“脳の老化”は、衰えが顕著な機能ごとに「やる気喪失型」「もの忘れ型」「注意力低下型」「共感力低下型」「聴力低下型」の5つのタイプに分けられるという。いずれも放置しておくと認知症リスクを高めてしまうことになるというから気をつけたいところ。ここでは、各タイプの特徴と、それに応じた脳のトレーニング方法を西さんに解説してもらった。まずチェックリストを使って、自分がどのタイプにあてはまるかを確認してみよう。「『やる気喪失型』は、更年期の女性に多く見られます。これはホルモンバランスの乱れがきっかけとなり発生することが多いようです。この年代は家事や仕事に忙しく、行動範囲は職場と家の往復だけ、新しく人に会う機会が得られないということも。これが脳の老化に影響していることがあるようです」(西先生・以下同)このタイプは、意識的に“気持ちを上げること”に取り組もう。「新しいファッションを楽しんだり、アイドルの動向を頻繁にチェックする“推し活”もおすすめ。ドーパミンが分泌され、やる気が湧くようになるでしょう」短期記憶の低下が著しい「もの忘れ型」は、脳がストレスにさらされていることも影響し、記憶の定着が弱くなることが。「思い当たる人は、とにかく脳をリラックスさせて、心を安定させる物質である『セロトニン』の分泌を促しましょう。手っ取り早い方法は、よくかむことです」かむ行為を続けていると、脳がリラックスして集中力が増し、記憶力を高めることができるそうだ。「女性の場合、アロマオイルを活用するのもおすすめです。ペパーミントは集中力を高め、ラベンダーはワーキングメモリ、ローズマリーは将来展望の記憶力増強に働くことがわかっています」「注意力低下型」は、片付けができない、2つ以上のことが同時に行えない、感情の抑制がきかなくなる、といった状態になりやすい。「頭の前のほうにあり、感情の制御、行動の抑制などをつかさどる前頭前野が正しく機能しなくなることが原因です。このタイプの人に最適なのは、旅行の計画を立てること。旅行を計画する際は、移動手段を考えたり、時間の計算をしたりと、脳の複数の機能を同時に働かせることが求められます」ほかに部屋の掃除もよいそうだ。「“ゴミ屋敷”に住んでいる人の部屋をきれいに片付けたところ、1カ月ほどで前頭前野の働きが回復した、という研究があります。物が整って置かれていると、前頭前野が活性化してくることがわかっています」「共感力低下型」は文字どおり、相手の感情に共感できにくくなることを指す。感情表現が乏しくなり、無表情になりがち。「誰の話にもうんうんとうなずきながら聞くのが対策になります。ラブロマンスやヒューマンドラマに相づちをうつのもいいでしょう。また、ふだんから脈拍や心拍数を測って“自分のリズム”を把握しておきましょう。共感や感情などの認知機能に関係する前帯状皮質の機能改善につながります」最後に「聴力低下型」。脳は視覚野や体性感覚野を使って聴覚を補おうとするため、聴力と脳の認知機能は関係が深いのだという。「聴力が低下している人は、何より耳をいたわること。イヤホンを使わない、また脳をリラックスさせ、聴覚を改善させることに努めましょう。ストレスを軽減し、視覚野や体性感覚野など、脳の別の分野を刺激することが大切です」自分の脳の弱点を意識的に鍛えて、認知症リスクを遠ざけよう!
2022年11月19日雨が降ると少し憂鬱な気分になるものですよね。散歩を楽しみにしている犬たちにとっても、できれば晴れてほしいものでしょう。犬の兄弟、雨が降ると…?ワイマラナーという犬種のルピくんとロアくんと暮らす飼い主(@lupiloa_weim)さんによると、愛犬2匹は、日々、天気によってテンションが変わるそうです。まずは、こちらの動画をご覧ください。弟もニンゲンらしくなってきたので、毎朝の天気チェックを欠かさない pic.twitter.com/AR0U0ywLQn — ルピロアワイマラナー (@lupiloa_weim) October 13, 2022 ソファの上で、人間のように座っている兄のルピくん。そのかたわらで、弟のロアくんは「今日の天気は…」と窓の外をチェックしています!窓の外をチェックしたロアくんは、天気のよさにうきうきしているようで、かわいらしいですね。一方、雨の日の2匹はというと…。曇り予報が雨に変わったことを知った2人 pic.twitter.com/OsRe7Vk0nC — ルピロアワイマラナー (@lupiloa_weim) October 14, 2022 ソファにぐったりともたれかかり、すべてのやる気を失っているルピくん。弟のロアくんは、「やだやだ~!散歩に行きたいー!」と駄々をこねているように見えます!散歩に行ける日といけない日のテンションの差は、一目瞭然です。まるで、人間のような兄弟犬に、さまざまな声が寄せられました。・お兄ちゃん…!やる気のなさがすごい!・落ち着いているお兄ちゃんと、やんちゃな弟の姿がかわいすぎる。・へこみ具合が人間みたい…。中に人間が入っていますよね?・声出して笑ってしまった!雨が降っていると気分が落ち込むの、分かるなあ。人間のように、犬も天気によってテンションが変わることがよく分かりますね。[文・構成/grape編集部]
2022年10月16日買い物中にトラブルに巻き込まれ、モヤモヤしたことはありませんか?今回は実際に募集した買い物中のトラブル体験談をご紹介します!やる気のない店員深夜にコンビニに入ったときの話です。店内に入ると、店員が1人、奥の椅子に座っていました。私は急いでいたので、商品を手に取りすぐにレジに行きました。すると店員は、絶対に私がレジに来ていることに気付いているにもかかわらず、眠そうな感じで椅子に座っていました。店員を呼ぶと、大きなため息をついてゆっくり歩いてきました。「いらっしゃいませ」も「お待たせしました」も何もありません…。めんどくせーと言わんばかりの顔で商品をスキャンする店員。私は驚きつつも支払いを済ませました。すると後から入ってきた別のお客さんが、「お前やる気がないなら仕事辞めちまえ!」と、一喝!店員は驚いた顔をしていたので、少しスカッとしました。(女性/アルバイト)大声で携帯で話しているおばさん薬局で買い物をしてたときのことです。携帯で電話をし大声で話しながら商品を見ているおばさんがいました。そのおばさんは買い物カゴを持っていたのですが、そのカゴがおもいっきり私にぶつかりました。電話しているので注意力が散漫になっていたのでしょう…謝罪の言葉も一切なし。注意したのですが、携帯でぺちゃくちゃ喋り続け、気付かないフリをしている様子。出典:lamireイライラしていると、一部始終を見ていた店員さんがしっかりとおばさんを覗き込み、「他のお客様の迷惑になる行為はおやめください」と注意してくれました。おばさんは慌てた様子で電話を切っていて、スカッとしたと同時に、店員さんに感謝の気持ちでいっぱいになりました。(女性/フリーランス)あなたの周りでもこんなこと、ありませんか?何かとストレスを抱えがちな現代ですが、周りに迷惑をかけるような人とは距離を取りつつ、トラブルのない日常を送りたいものですね。以上、買い物中のトラブル体験談でした。次回の「買い物中のトラブルエピソード」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。"
2022年10月10日自分の思いのままに「確かめたい」と動き出すのは大事なステップ好奇心旺盛な1歳は歩けるようになり、行動範囲が一気に広がる時期。目に入るものを手当たり次第につかんでみたり、口に入れてみたりが始まります。お母さんはずっと抱っこで過ごした0歳を過ぎて、自分の足で歩けるようになったことがうれしい半面、今度は危なっかしい行動にハラハラドキドキ目が離せません。この時期は「これってなんだろう」という疑問を体を使って確かめている時期なので、子どもの行動を止めず、やらせてあげると将来のやる気につながります。子どもにとっては身の回りの全てが新鮮そのもの。未知の世界にわくわく子どもとお風呂に入っていたお母さん。髪の毛を洗って流そうとすると、さっきまで温かかったシャワーが急に冷たくなってびっくり仰天!犯人は1歳の男の子。給湯器のスイッチを押すとライトが点いたり、操作音が鳴ったりするので夢中になって押しています。お母さんはたまったものではありません。スイッチを押せないようにブロックしても「押したい!」と言わんばかりに声を荒らげる男の子。お母さんはつい声を荒らげて「ダメ!」と叱ってしまいました。好奇心旺盛な行動は「これってなんだろう」の疑問を確かめている1歳は「確かめたい!」という気持ちがめばえる“実験期”と言われています。身の回りの物が何のために存在し、どのような機能を果たすのか自ら実験をして確かめています。「あれもダメ!これもダメ!」と言われると、子どものやる気をなくしてしまいかねません。イタズラではなく“実験”と捉えて、危険なこと以外は自由にやらせましょう。お母さんが触ってほしくないものはあらかじめ片づける、代わりのものを用意するなど作戦を立てましょう。子どもの行動には「できたね」と、その行動を実況中継してみよう大人がつい「ダメ」と止めたくなるイタズラでも、子どもにとっては大事な実験です。触れてみることで実験しているのだと割り切りましょう。「なんの実験をしているのかな」「どんなことができるようになったかな」と視点を変えるのがコツです。さらに「できたね」と声をかけると子どもは達成感を感じ、やる気がアップします。この時期に十分実験をできた子は、自ら考えて行動し、目標達成できる人へと成長するでしょう。今日の1日1成長1歳のイタズラは実験だった!「ダメ」と叱るよりレッツトライ!子どもの挑戦する力も1成長、お母さんが子どもの承認力も1成長。伊藤美穂(文)わたなべゆみ(編集)日本キッズコーチング協会(監修)あわせて読みたい🌈子どもを叱りすぎた!そんなときは部屋の模様替えをしよう
2022年03月19日多くの人にとって、年末年始は仕事が休みになります。数日間休み、年が明けてやって来る仕事始めの日は、なんだかやる気が上がらないのではないでしょうか。メディア『オモコロ』で、漫画『サボり先輩』を連載している地球のお魚ぽんちゃん(@bakanoakachan)さんが描いた、仕事始めをテーマにした創作漫画を紹介します。サボり先輩の仕事始め pic.twitter.com/3CHSrXhnJ7 — 地球のお魚ぽんちゃん (@bakanoakachan) January 4, 2022 仕事始めの日、やる気が上がらない後輩に、「1年の仕事運は、初日の午前中の動き次第だ」と気合を見せた先輩。外に出て仕事先に向かっている…かと思いきや、先輩が帰宅しようとしていることを、後輩は察知したのです!「正月早々の仕事はなんだかやる気スイッチが入らない」と先輩は考え、後輩を連れて帰路につこうとしたのかもしれませんね。【ネットの声】・新しい働き方改革だ。こういう先輩がいる職場で働きたい。・直行直帰のフリして、やったことあるなぁ。・先輩の家で後輩をサボらせてくれるのだろうか。最高すぎる。年末年始、数日間あった休みを終え、仕事が始まった人なら誰でも思うでしょう。正月休みに戻りたい…![文・構成/grape編集部]
2022年01月05日たろにぃ氏断言「俺がお前を絶対ヤセさせる!」YouTubeで人気のダイエットアドバイザーであるたろにぃ氏による新刊『1%のやる気があれば今すぐ始められる! 見た目リセットダイエット』が発売された。同氏のYouTubeチャンネル「たろにぃ - 見た目リセットダイエット」は25万人以上が登録。自身も失敗を繰り返しながら1年で12kgのダイエットに成功した経験を持つ。同書はパーソナルトレーナーの脇田行(わきたいく)氏が監修しており、A5判の単行本で128ページ、定価1,430円である。「簡単すぎて失敗しようがないこと」を毎日続けるダイエットで失敗を繰り返すうちにたろにぃ氏は「失敗するときはいつもやめてしまったときだ」と気付く。当たり前のことのようだが、この経験が「簡単すぎて失敗しようがないこと」を毎日続けることが重要であるという現在のダイエットアドバイザーとしてのモットーへとつながる。新刊では誰でも続けられる「見た目が変わる14日間プログラム」を掲載。20秒間のエクササイズを行い、10秒間休み、次のエクササイズへと進むため、達成感を得やすく飽きにくいプログラムである。なお、同書には著者とともにトレーニングできる動画を視聴できる二次元コードを記載。また、現在、Amazonでの購入者を対象に「あなたのダイエットを応援するスマホ壁紙全3種 データ配信」の特典が用意されており、期間は2022年1月7日までとなっている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※「1%のやる気があれば今すぐ始められる! 見た目リセットダイエット」 たろにぃ【生活・実用書】 - KADOKAWA
2021年12月01日サッカーが嫌いで辞めたいと言っている小1の息子に対して、サッカーを続けて成長してほしいと願い、やる気を引き出すためにサポートしているつもりだけど、どこまでやると過干渉?というご相談をいただきました。外に出たがらず運動機会が少ないのが親の悩みで、ちょうど誘ってもらった近所のチームに入ったら周りが上手くて愕然。移籍も考えるけど、チームメイトとの楽しい年間行事がなくなると考えると迷う......。というお母さんの悩み。今回もスポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、悩めるお母さんに、脳科学などの観点も交えてアドバイスします。(文:島沢優子)(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<「シートベルトを着けさせない、仲間をからかう子を注意しない」コーチにモヤモヤしちゃう問題<サッカーママからのご相談>こんにちは。サッカーが嫌いで辞めたいと言っている息子(6歳)に対して、サッカーを続けて成長してほしいと願っています。やる気を高めたり、練習するきっかけを作ったりというサポートをしているつもりですが、どこまでやると過干渉になってしまうのか心配です。是非アドバイスをお願いします。息子は少年団に入って一年目です。親子とも元々サッカーに興味があったわけではないのですが、自分から外に出たがらず、運動の機会がとても少ないことが私の悩みだったので、近所の方に誘っていただいたのがきっかけで入団しました。最初は笑顔で楽しく参加していましたが、月日が経つにつれ、サッカーが嫌いと言うようになりました。入る前には気づかなかったのですが、かなりレベルの高いチームで、親がしっかり子どもにサッカーを教え込むご家庭が多く、大して運動をしてこなかった息子とのレベル差が大きいのが要因でした。同じメニューをやっても、上手くできない事に自信を無くしており、行きたくないと言い始めました。息子は得意な事は張り切ってやるタイプなのですが、サッカーには苦手意識がついてしまったようで、練習でもコツが掴めていない事が多く、できなくて泣きべそをかくことも何度かありました。試合に出ても、スタミナ、スピード、どこに蹴ればいいかという判断力がまだなく、なかなかボールに触れません。イヤイヤやっているのがわかるときには、見ていて苦しいです。元々運動させる事が目的で入ったので、サッカーを辞めるという事やもう少しレベルの低いチームへの移籍も考えました。しかし、チームの活動で親子サッカーや自然体験など楽しい思い出も沢山でき、息子もとても楽しんでいたので、チームを辞めたらこういう楽しい時間も過ごせなくなるんだよと話すと、本人も惜しいと思うようです。しかし、サッカー自体に楽しさはまだ見出せていないそうです。「自分はできない」「絶対無理」を連発しており、せっかくサッカーをやっているのに自己肯定感が下がっている状況はとても悲しいです。練習すれば出来ることが増えて楽しくなるはずと思い、家で一緒に運動をする時間を作ったり、動画を流して練習に誘ったりしております。はじめは嫌がりますが、最後は一緒にやるようになりました。今は評価することはぐっとこらえ、自分に出来ることを精一杯やっているつもりです。過干渉になるのも良くないとは思いつつ、やる気を出せるようなサポートはどの程度までなら良いのか悩んでいます。<島沢さんのアドバイス>ご相談いただき、ありがとうございます。丁寧に息子さんに向き合っているご様子、とても好感が持てます。ただ、お母さんが少し頑張り過ぎかな?という印象を抱きました。お便りからの情報だけなので私の理解が及ばない部分もありますが、その部分はご理解いただければと思います。■「頑張ったね」「楽しめて良かったね」など取り組みを認めてあげるお母さんのなさっていることが過干渉かどうかを、私が判断するのは少し難しいかもしれません。まずは、お母さんのおっしゃる「やる気を出せるようなサポート」について、脳科学に基づいてお話しさせてください。人の意欲や「やる気」にかかわる場所は、大脳基底核の一部である線条体になります。行動と情感を結びつけたり、筋肉の緊張を調整することに関与する神経細胞の集合体です。この線条体は、子どもに対し丁寧に対話して気持ちを汲み取ったり、取り組んだプロセスを「よく頑張ったね」とか「今日はサッカーを楽しめて良かったね」などと認めてあげると、線条体は活性化します。「次もやれば、ほめられる」「楽しくやれただけで認めてもらえる」というのは、「試合で必ず得点しなさい」とか「先発で出られるようになりなさい」といった結果や成果に紐づいたものではないので、やる気の条件付けがある意味簡単です。そのうえ「サッカーは楽しいなあ!」とやりがいを感じて取り組むと、脳内でドーパミンが分泌されます。ドーパミンは、技術の習熟度をアップさせ、人を成長させる脳内物質で「脳のガソリン」などと呼ばれます。したがって、楽しめているほうがサッカーもうまくなります。少しずつですが確実に子どもを成長させるこの方法を「強化学習」と言います。■誰かに世話を焼かれないと動けない、主体性のない子に育つ危険性があるその逆で、サッカー嫌々やっていたり、お母さんやコーチから「ここがダメ。あれを直せ」「もっと努力しないと試合に出られないよ」などと圧迫、抑圧される環境に身を置いていると、線条体は停止したまま動きません。ただし、ガツンと言われる、大人がよく言う「喝」を入れられると、そのことで一瞬発奮したり、発破をかけられたことは強く記憶に残るので一時的にパフォーマンスが上がることがあります。このようにして、誰かに世話を焼かれて少し上手くなったりする状態が「一発学習」です。叱られたり、怒られて取り組むことが多いため別名「恐怖学習」と呼ばれます。刺激を与えたその瞬間の教育効果は先に説明した強化学習の3~4倍と言われますが、この方法はマイナスの副作用を伴います。また、これを繰り返すとバーンアウトしやすいうえ、他者から世話を焼かれたり、強い刺激を受けないと動けない人になってしまいます。つまり、主体性のない大人に育ってしまう危険性があります。「好きこそものの上手なれ」昔の人が言い伝えてきたことは、このように科学的な根拠があるのです。このことを踏まえて、お母さんに三つアドバイスさせてください。■今のままでは自己肯定感が下がってしまう①息子さんの意見を尊重する息子さんはすでに「行きたくない」と訴えています。息子さんが自分の意思を示せているうちに、どうか息子さんの気持ちを尊重してあげてください。このように自分の気持ちを率直に表現しても、親や周りの大人が自分の声に耳を傾けてくれないことが続いてしまうと「どうせ僕のことなんかわかろうとしてくれない」と受け取り、感情を表さなくなります。中学、高校でもそのようなことが続くと、どんどん自己肯定感が下がります。自己肯定感は、何かができないとか、良い結果や良い評価を受けられないだけで下がるわけではありません。一番身近で自分のことをわかってほしいお母さんやお父さんが自分を尊重してくれないことのほうが、大きくダウンします。逆にそこがしっかりしていれば、勉強やスポーツでちょっとくらい挫折しても、難なく立ち直れるし、それを糧にする人間に成長できるのです。■現時点の息子さんに求めるハードルが高すぎ他の子と比較してませんか?②ハードルが高すぎるまだ6歳。小学1年生くらいですね。「試合に出ても、スタミナ、スピード、どこに蹴ればいいかという判断力がまだなく、なかなかボールに触れません」と書かれていますが、もともとサッカーに興味もなく、運動もせずに育ったのですから当然です。もしかしたら、他のお子さんと比べていないでしょうか?親御さんの中には「比べ癖」がなかなか抜けない方は、少なくありません。親御さんが比べている間は、お子さんは苦しいはずです。ストレスがあるのだから線条体も動きません。どうか、息子さんが意欲的になれる空気を作ってあげてください。ご相談文を拝見する限りでは、息子さんにアジャストしていない環境のようです。本人も望んでいるのですから、彼に合うチームを探してあげましょう。■「辞めたら○○ができなくなるよ」という言い方は子どもを追い詰める(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)③コントロールしようとしないことさまざま理由はあるようですが「チームを辞めたらこういう楽しい時間も過ごせなくなるんだよ」という言い方は、息子さんを追い詰めることになります。「○○したら、●●できなくなるよ」とか「○○をしないと、××(良くない状況)になるよ」といった、大人の価値観で子どもを縛るのはやめましょう。息子さんは、お母さんが思う以上にストレスを抱えているはずです。ご自分の意見や展望ではなく、彼の気持ちをたっぷり時間をとって聞いてあげてください。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)。
2021年10月06日ウーマンエキサイト読者の皆さま、こんにちは。 前回 、お留守番以前に、心配性な性格のせいで鍵っ子にもなれないムスメ。▼前回のお話 お留守番は何歳からできるの? ~ムスメ、初めてのお留守番練習:前編~【ムスメちゃんとオコメちゃん 第122話】 まずは緊張感を持ちつつも、留守番に対する恐怖を取り除かないと…と思っておりました。そんな話を夫婦でしていたある休日のこと。パパの策によってムスメがやる気になった!ずっと顔を見て通話していれば、こちらとしても安心ですね。最初は10分! 十分だ!これでちょっと、自信がついてくれるでしょうか…?ドキドキしながら、1分で着くコンビニへ向かいました。次回、その様子をお伝えします…!(ちなみに4歳オコメも残ると言い張るので姉妹のチャレンジとなりました)
2021年07月17日「人間は自分の顔を見ると、無意識のうちに脳が刺激され、やる気や意欲を引き起こすドーパミンが放出されることがわかりました。仕事や勉強を始める前に自分の顔を見ることで、モチベーションが上がる可能性もあります」こう語るのは、大阪大学大学院生命機能研究科の中野珠実准教授。先月、イギリスの科学専門誌で発表した、中野准教授らによる研究結果が話題を呼んでいる。他人の顔よりも自分の顔を見たときのほうが、やる気を強化する“報酬系”と呼ばれる神経回路が働き、ドーパミンが放出されることが明らかになったというものだ。はたして、どんな研究なのか。「まず、人間の脳が潜在意識レベルで、自分の顔と他人の顔をどの程度見分けているかを調べました。20代の女性22人に協力してもらい、意識レベルでは顔が提示されていることに気づかないサブリミナル(0.025秒)の速さで、自分と他人の写真を次々に見せる。そこで脳がどのように反応するか、その違いを調べてみたのです」その結果、無意識の状態でも、脳は自分の顔が提示された瞬間に腹側被蓋野というドーパミンを放出する部位が強く反応することがわかったのだ。一方、他人の写真が提示された瞬間は、腹側被蓋野ではなく、偏桃体という不安や恐怖に反応する部位が活動することが判明した。「つまり、人間の脳は、潜在意識レベルで、自分と他人の顔を見分けていたのです」では、無意識状態ではなく、意識的に自分の顔や他人の顔を見た場合では、脳はどう反応するのか。中野准教授によると、魅力度が上がった自分の顔を意識的に見た場合は“報酬系”が働く。だが、盛りすぎた顔、疲れた顔やさえない顔、変顔などを意識的に見た場合は、“報酬系”が抑制され、むしろ逆効果になるという。これは他人の顔を見たときも同様で、いくらきれいに盛っていても、ドーパミンは出ないそうだ。「サブリミナル提示だと、自分の顔であればどんな状態でも“報酬系”が働きますが、意識的に自分の顔を見るときは、自身が魅力的だと思える程度に盛った顔にすることで“報酬系”が働くのです」そこで本誌がおすすめしたいのが、自分のお気に入りの顔写真を撮り、スマホの待ち受け画面にする、やる気向上作戦だ!たとえば、これから仕事に行くというときや、家事や介護を始める前に、自分のお気に入りの顔をスマホで見て、モチベーションを上げよう。「お気に入りの顔写真を見たときは、気分が高揚します。そうすると、そこから快楽へとつながっていく。さらに、その写真が笑顔であれば、ポジティブなエモーションにもなるかもしれません」ならば、お気に入りの昔の写真でも効果があるのだろうか。「昔の自分の顔を見ると、脳内の海馬という記憶をつかさどる部分が働きます。“あのころはよかったな”など、雑念が生まれる可能性もあるので、できれば、今の自分のお気に入りの顔を待ち受けにしたほうがいいですね」最近は簡単操作で、自動できれいに盛ってくれる無料の自撮りアプリがたくさんある。ダウンロードして、遊び感覚で1枚作ってみてもおもしろい。ところで、潜在意識レベルでは、一瞬で“報酬系”が働いてドーパミンが出ることはわかったが、意識的に顔を見るとなると、どれくらい時間をかけるべきなのだろう。「2秒ぐらいの“チラ見”でいいと思います。逆にガン見はしないほうがいいですね。ず〜っと見ていると、もっと目を大きく見せたいとか、気になる部分が目につき始めて、やはり雑念が生まれてしまいますので」コロナ禍による自粛生活に加え、これからはイヤ〜な梅雨を迎える。しかし、こんな時期こそ、やる気や元気を自製するのである。なお、写真だけでなく、きれいに化粧をした生の自分の顔を見て、気持ちを上げることもできる。「外に出ないと化粧もしなくなりますよね。こうなると負のループ。たまには鏡の前に座って、魅力的な顔に変えてみる。『あっ、変わった!』と、鏡の中の自分を見て思えたら、気持ちも上がっていると思います」自分の顔こそ、最大のやる気スイッチなのである!
2021年06月13日家事に介護に、毎日やるべきことは山積みなのに、出口の見えないコロナ禍、しかも梅雨で意欲はそがれるばかり……。そんな折に発表された「自分の顔を見るとやる気が出る」という研究結果。それってホント?どういうこと!?「人間は自分の顔を見ると、無意識のうちに脳が刺激され、やる気や意欲を引き起こすドーパミンが放出されることがわかりました。仕事や勉強を始める前に自分の顔を見ることで、モチベーションが上がる可能性もあります」こう語るのは、大阪大学大学院生命機能研究科の中野珠実准教授。先月、イギリスの科学専門誌で発表した、中野准教授らによる研究結果が話題を呼んでいる。他人の顔よりも自分の顔を見たときのほうが、やる気を強化する“報酬系”と呼ばれる神経回路が働き、ドーパミンが放出されることが明らかになったというものだ。はたして、どんな研究なのか。「まず、人間の脳が潜在意識レベルで、自分の顔と他人の顔をどの程度見分けているかを調べました。20代の女性22人に協力してもらい、意識レベルでは顔が提示されていることに気づかないサブリミナル(0.025秒)の速さで、自分と他人の写真を次々に見せる。そこで脳がどのように反応するか、その違いを調べてみたのです」実験で使用した機材はMRI(強い磁石と電波を利用し、人体のさまざまな断面を撮像する装置)。22人に装置の中に1人ずつ入ってもらい、瞬時に写真を提示して、脳内の血流量を測定。その数値データから、脳のどの部分が活動したのかを調べたという。その結果、無意識の状態でも、脳は自分の顔が提示された瞬間に腹側被蓋野というドーパミンを放出する部位が強く反応することがわかったのだ。一方、他人の写真が提示された瞬間は、腹側被蓋野ではなく、偏桃体という不安や恐怖に反応する部位が活動することが判明した。「つまり、人間の脳は、潜在意識レベルで、自分と他人の顔を見分けていたのです」では、無意識状態ではなく、意識的に自分の顔や他人の顔を見た場合では、脳はどう反応するのか。「自分と他人の顔で、少しきれいに盛った写真と、極端に盛った写真で比較して実験をしました。まず、少しきれいに盛った自分の顔を見たときは、“報酬系”が働いてドーパミンが放出されたのに対し、極端に盛った自分の写真では放出されませんでした」中野准教授によると、魅力度が上がった自分の顔を意識的に見た場合は“報酬系”が働く。だが、盛りすぎた顔、疲れた顔やさえない顔、変顔などを意識的に見た場合は、“報酬系”が抑制され、むしろ逆効果になるという。これは他人の顔を見たときも同様で、いくらきれいに盛っていても、ドーパミンは出ないそうだ。
2021年06月12日漫画家のコハラモトシ(@kohara_motoshi)さんがTwitterに投稿した作品に、共感の声が続出しています。業務に励みながら、終業後にやることを決めていた、コハラさん。絵を描くことや漫画を読むことなど、「あれもこれも全部やりたい!」と意気込んでいました。しかし…。『あのやる気はどこに?』あのやる気はどこに? pic.twitter.com/IHBd3eODns — コハラモトシ@アニワル無料販売中! (@kohara_motoshi) February 19, 2021 帰宅後、「何もやりたくねえ」と、疲れ切った身体をベッドに沈めて1日が終了したのです!後日気を取り直し、休日に向けて仕事を進めるも、いざ休みになるとやる気が起きないといいます。コハラさんと同じく、帰宅後や休日に脱力する人は多いようです。・ものすごく共感。休みの日ほど、何もせず過ごしています。・めちゃくちゃ分かる。脳が限界を迎えているのでしょうね。・あるある!前日に気合を入れていたのに、起きたら予定の時間を過ぎていて、やる気がなくなります。どうしてもやる気が起きない時は、心身ともに疲弊しきっているのかもしれません。そんな時は無理にあれこれやろうとせず、気の向くままに行動するのが得策といえますね![文・構成/grape編集部]
2021年03月06日努力しろ、朝練しろ、やる気が見えないと言い、休日は朝から息子を公園に連れていき、いろんなメディアで集めたトレーニングを実践するスパルタで過干渉な妻を変えたい。というお父さんからのご相談をいただきました。うまくはないけど楽しくサッカーをしていたのに、母親のダメだしと強制練習でサッカーが嫌いになってしまうことが心配だと言っても「子どものためなの!あなたは甘い」と言われ話し合いができなくて......とお悩みをいただきました。今回のご相談に、スポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんは、ご自身も同じような体験があると言います。かつての体験と取材で得た知見をもとにアドバイスを授けますので参考にしてください。(文:島沢優子)(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<サッカーチームでいじめ?親はどう振舞えばいいのか問題<サッカーパパからのご相談>このコーナーは母親からの相談が多いようなのですが、妻の過干渉などについて相談させてください。9歳の息子がサッカーをしています。監督からチームの方針などは事あるごとに言われているので、試合や、練習中は指示や大声を出すことはないのですが、帰ってからはダメだしばかりです。努力しろ、朝練しろ、やる気が見えないと言い、休日は朝から息子を公園に連れていき、サカイクをはじめとしたいろんなメディアで集めたトレーニングを実践しています。私の方は、プロになってほしいわけでもないですし、まだ3年生なのでコーチの言う事に耳を傾けたりチームメイトと仲良く協力できればいいのでは、と思っています。何より妻のスパルタで子どもがサッカーだけでなくスポーツを嫌いになってしまう方が嫌です。なので「子どものスポーツに熱くなりすぎだよ」と言うのですが、「息子のためを思ってやっているの。何が悪い。あなたの考えが甘い」と話を聞いてくれません。息子はレギュラーではなくチームの中では平均的か少し下手なぐらいです。それでも試合は楽しそうにしていたのですが、最近は妻のダメ出しと強制自主練でやる気が無くなってきているように思います。私自身は楽しんでいてくれればいいよ、と伝えているのですが、子どもにとって母の影響は大きいもので、このままサッカーが嫌いにならないか心配です。親の過干渉が子どもにとって良いことはないと思います。家庭で解決する問題なのかもしれませんが、先輩ママとして島沢さんのアドバイスをいただけませんでしょうか。<島沢さんのアドバイス>わわわ!デジャブかと思いました。奥様、十数年前の私とよく似ています。この度はご相談をいただきありがとうございます。私も息子が小学3年生くらいまで、試合中はぎゃんぎゃん叫んでいました。ただ、私はビデオでダメ出しをしたり、自主練させたりはしませんでした。それは、仕事で忙しく、息子のサッカーに分配するエネルギーが残っていなかったためで、余裕があればやってしまったかもしれません。ただし、そんなふうに「ダメなヤツ」だったので、奥様含めた多くのママやパパがついつい熱血になってしまう感覚や理由が理解できます。■息子がより幸せな人生を送れる基盤を作ろう、と夫婦で同志感覚を持つ立派な指導者の方々は、なぜあんなに熱くなるのかわかりませんねえと「僕らは君らとは違う感」を醸し出すのですが、私は心の片隅でホントかいなと疑っています。何の後悔も失敗もせず、最初からとても良くできた親など、ほとんどいません。特に、圧迫して子どもを奮起させる教育観が強い日本では、親たちもそうやって育てられています。よく言われることですが「育てられたように育ててしまう」のはある意味当然なのです。私は自分のライターという仕事のなかで、さまざまな子育ての専門家に出逢い、その方々の知見とエキスを呑んで、自分の子育てをある程度変えることができました。しかしながら、それと同様、あなたに奥様の子育てを変えるエキスになれとは言いません。ここで大事なのは「一緒に子育てを勉強して、少しでもいい親になろうね」という"同志感覚"です。われらの息子をよりよく、より幸せな人生が送れる基盤を作ろうぜ――そんなふうに奥様に寄り添う姿勢と心構えをまずはをつくってください。■考えが甘いのは過干渉しているほう。子どもの成長を阻害している以下、具体的なアドバイスを五つ贈ります。①子育てに関する本を読んで勉強するネットで「サッカー子育て本」と検索してみてください。書籍名でトップにあがるのは『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』と『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』です。これらは、今や「少年サッカーの神様」と言われる池上正コーチの書籍で、私が一緒に作った本です。少年サッカー親の子育てバイブルと言われているものなので、ぜひ参考にしてください。ほかに、脳科学者の林成之先生が著した『<勝負脳>の鍛え方』(講談社)という新書もお勧めです。子どもの発達が理解できます。②自分の自信を作るあなたが「妻のスパルタで子どもがサッカーだけでなくスポーツを嫌いになってしまう方が嫌」で、「子どものスポーツに熱くなりすぎだよ」とアドバイスすることはまったくもって正しい。正しいけれど、今のところ「息子のためを思ってやっている。あなたの考えが甘い」と一蹴されています(サッカーだけに。いや失礼!)。ところが、考えが甘いのは、実は妻のほうです。なぜなら、言うことを聞かせ、無理やりでも自主練をやらせていることは、こうしなさい、ああしなさいと働きかけているので、子どもは自分で「上手くなるにはどうしたらいいんだろう?」と考えることもしなくていいし、楽です。お母さんの言うとおりにして、それでも上手くならなかったら、思春期になって「お母さんのメニューが悪かった!ちっともうまくならないじゃないか!」と怒ってちゃぶ台をひっくり返したり、家庭内暴力に出ます。楽をした(させられた)分、こころ(脳)が成長していないので、自分で段取りして前進しなくてはいけない年齢になると、一気に成長が止まってしまうのです。一方で、わが子に主体性を持たせるような子育てをしている家庭の子どものほうが、中学、高校でスポーツも勉強も大きく伸びます。「もっと上手くなりたいなら自分で考えてごらんよ。ただ、ママもパパも楽しくサッカーしてくれればそれでいいけどね」子どもと距離を置き、その子に対し主体性を求める。それこそが、本当の厳しさです。そんなことに比類する事柄とその根拠が、ご紹介した本にたくさん書かれています。それを読んで、あなたのほうが自信をもってお母さんと向き合える態勢を整えてください。■過干渉な親は賢い人が多い。だからこそできる解決法③自分と向き合う本にこうこう書いてあるんだよと伝えるのが目的ではありません。まずは、ご自分に自信を持ってほしいと思います。なぜなら、ご相談の文章を読むと、あなたは息子さんのために何をすべきかをすでに理解しているし、行動も起こしています。全面的に正しい(拍手です)。しかしながら現時点では「妻のダメ出しと強制自主練でやる気が無くなってきている」状態で、このままサッカーが嫌いにならないかと心配しつつも、話が通じない妻に対しお手上げ状態。いつ順番が回ってくるかわからないこの相談コーナーにメールを書かれるのですから、メール文以上に深刻な状況と察しています。問題を解決するためには、まず、妻ではなく、あなたが自分と向き合い、変わることです。お父さんは、きっととてもやさしい方だと思います。そのやさしい性格のまま、一日も早く自信をつけてお母さんと話し合って下さい。④どんな子育てがいいかを話し合ういきなり過干渉はやめろと切り出すのではなく「最近、やる気失ってるみたいだよね。ちょっと話し合わない?」と二人でテーブルにつきましょう。ケーキとかお茶を用意して、世間話のように。最初に、妻の奮闘をねぎらってあげてください。子育てよく頑張ってるよね、と。子に過干渉な親は総じてエネルギーがあり、賢い方が多いようです。できる人だから、サッカーの練習方法など情報を集められるわけです。でも、ママ、どうもちょっと違うようだ。僕と一緒に、サッカー少年の子育てを勉強しようよ。少し違う頑張り方をしないか?と提案してみましょう。■相手を許しながら、少しずつ変えること(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)⑤干渉することをひとつずつ減らす・自主練は、息子さんから誘ってこなければやらない。・試合後のダメ出しはやめる。ひとつずつ、なくしましょう。「いや、ママ、上手くなってほしいという気持ちはわかるけれど、そこは譲れない。わが家では、こういう子育てにしようって話し合ったよね」奥様を許しながら、変えていく。そんなイメージです。お父さん、落ち込むことは何もありません。妻の過熱癖に早く気付いてよかったのです。たかが子どものサッカー。そこを忘れてほしくないので、文中に寒いシャレなど挟んでみました。ピンチのときは、大人も子どもも成長する時間です。ここを切り抜ければ、とても素敵な家族になれると思います。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)。
2020年10月14日息子が小学校に入学して、ようやく慣れてきた梅雨の頃のことです。学校から帰ってくると、とりあえず机の上に宿題を広げるものの、なかなか進みません。特にえんぴつが止まるのがカタカナの練習で…。文字を書くことがあまり好きではない息子。算数のプリントは似たような問題が続いてもすぐに終わらせることができるのですが、ひらがなやカタカナのプリントはどうしてもやる気が起きないのです。確かに、ひらがなもカタカナも日常生活で目にしているので知っている。でも、読める文字もいざ書いてみると鏡文字になっていたり、上手に書けなかったり…。だから何度も書いて練習することは大切なのですが、「なんでわかるのに練習するの?」と言う息子に、私はどう伝えればいいのか日々悩んでいました。「やる気」はどこからやってくる?息子に「なんでわかるのに練習するの?」と聞かれても、「宿題だからやりなさい」としか言うことができなかった私。そんな私に、先生のメッセージは、そっとやる気を引き出すことの大切さを教えてくれました。息子の「やる気」は、自分の気持ちに寄り添ってくれた先生の気持ちに応えたいと思ったときに、自然に出てきたようでした。息子と先生の「プチ文通」は、カタカナのプリントが終わった後の漢字練習ノートでも続きました。それは、毎日の学校生活の中で感じたことを書いて伝える楽しさを体感することにつながったようです。私もそんな息子と先生のやり取りをきっかけに、「やりなさい」ではなくそっとやる気を引き出すことを心がけています。<まんが・文:しみず宇海>
2020年07月17日■味の満足感はありつつ、食後の重たさは無い。仕事中の休憩にぴったり◎真っ白なレアチーズムースの上にはホイップクリームのトッピング。下にはザクザク食感のビスケット生地が。3層を一度に食べると、本格的なレアチーズケーキの味。まるでデパ地下で買うチーズスイーツのクオリティです。ただしケーキではなく、あくまでムースなので、なめらかで軽い食べ心地。一気にぺろりと食べられてしまいます。本格チーズケーキを食べたような満足感と幸福感がありつつ、食べた後の重さはない。スイーツタイムに食べれば、仕事や勉強のやる気がUP!午後のスタートダッシュにぴったりです。・価格:213円(税込)・カロリー:236kcal
2020年05月08日宿題をやったことがなかった小学校時代と将来のために本気で勉強した高専受験出典 : 私は昔から、興味がないことにはまったくやる気が出てこないという特性がありました。おそらく深くて狭い領域に興味を持つASDの特性と、自分にとって刺激的なものでないと集中できないADHDの特性がかみ合った結果なのかなと思っています。例えば小学校のころはよく宿題が出ていたのですが、そのほとんどは提出はおろか手すらつけていませんでした...。先生には毎回怒られ、宿題を集めるときに肩身が狭い思いもしていたので、たまに気が向いたときには誰にも読めなくてもいいからとにかく早く書いて宿題を片付けたりして、なるべく時間をかけずにこなしていた記憶があります。そんな私でも、高専の受験は本気で取り組みました。小学生のころは不登校にもなりましたが、中学生になった私はようやく「将来プログラマになりたい!」と思うようになり、その第一歩が地元の高専に進学することだったからです。それまでは宿題すらろくに取り組まなかった私でしたが、高専受験のときは家で参考書を見ながらほぼ毎日勉強をしていました。自分にとっての目的がはっきりしていれば家でしっかり勉強できることがわかり、自分でも驚きました。得意不得意がはっきり分かれた高専の成績出典 : 高専進学後は、小学校高学年のころからずっと勉強しようと思っていた、プログラミングの勉強ばかりしていました。夏休みのバイトで得たバイト代のほとんどを専門書につぎ込んでいたり、晩ごはんを食べて寝る準備をしたら寝るまでずっとパソコンや専門書とにらめっこしているような状態でした。そのおかげか、プログラミング関連の教科はいつもかなりいい点数を取ることができていました。強い興味がある教科だと、自然と集中して取り組むことができて、少ない時間でしっかり覚えることもできました。さらに意外なことに、プログラミングに関係がありそうだなと思っていた物理などの教科についてもそれなりにいい点数をとることができていました。まったく興味がなかった電気系の教科は、いつも赤点ギリギリのひどい状態でしたが...とはいえ得意なプログラミングを好きなだけできていたので、とても楽しい学生生活を送ることができていました。興味がないことでも成果を出さなければいけない...社会人生活で感じた困難出典 : 学校を卒業してシステムエンジニアとして就職、大好きなプログラミングを仕事にすることができたのですが、仕事の中ではまったく興味がない分野のタスクもこなすことが求められます。例えば説明用の資料作成だったり、他の人と協力してひとつのものを作り上げたり。仕事なので期日もあり、やらないわけにはいかないのですが、どうしても集中して取り組めず、「他の人の倍以上の時間をかけてようやく人の半分くらいのものができあがる」ということがよくありました。社会人になってすぐのころは、この「興味を持てないけれどもやらなければならないこと」へどう取り組むかがずっと自分の中での課題になっていて、数年間悩んでいました。それから色々と試してみて・・・出典 : 「興味を持てないけれどもやらなければならないこと」へどう取り組むかーーそのなかにはうまくいったものもあれば、まったくうまくいかなかったり、逆効果になってしまったりというものもありました。その一部をご紹介いたします。結論から言うと、私にとってこれは全然うまくいかないどころか完全に逆効果でした。思い込みで好きになろうとするのは、興味がないまま自分なりにやってみる以上に疲れるものでした。ただ、数年間試行錯誤してみて『そのタスクが好きな人にどこが好きなのか聞いてみること』は自分にとって少し効果があるように感じました。自分が興味を持てないことでも、得意だったり好きだなと思っている人は誰かしらいます。そういう人に話を聞いて好きなポイントを知ることで、自分の中でそのタスクへの見方が変わり、興味を持てるようになることがありました。興味を持てないタスクをこなしていると、集中できず周りのいろんなことが気になり、ますます作業が進まない...という悪循環に陥ります。そういうときには会議室を借りるなどして、”そのタスクしかできない状況”に自分を追い込んで何とかこなしていました。興味がないことに取り組むとかなりのストレスがかかるので、終わった後には好きなものを食べるなど、ストレス発散するイベントをセットで用意しておくのもポイントかなと思っています。ストレスが溜まる方法でしたが、とりあえず目先のタスクを何とかするためには多少効果がありました。高専のときにプログラミングと関連する教科を好きになったように、興味を持てないタスクについても自分が好きだったり興味があったりする分野と関連する部分を探してみるアプローチです。うれしいことに、これは自分にはある程度効果がありました。例えば興味がない分野の資料作成をするときには、「こういう風に表現するとプログラムの設計書を書くときにも使えそう」とか「もともとの資料のこの書き方、すごくいいな。次に技術系の資料書くときにマネしてみよう」というように、自分が興味を持っている分野に活かせそうなポイントを探しながらタスクをこなすよう意識してみました。この方法は興味があれば集中できる私にはピッタリでした。どうしても集中できなかった仕事もちょっとだけ楽しくなって、それまでよりも集中して取り組めるようになりました。いろいろと試行錯誤してみた結果、いまの私が心がけていること出典 : 十数年をかけて試行錯誤し、私の場合興味がないことに対してはかなりの工夫をしないと集中して取り組めないのだということがわかりました。色々と試してみましたが、興味がないことをやらなければならないときには、もともと興味を持っている分野に関連させて取り組むのが私には合っているようでした。もちろんどうしても難しいときもありますので、そういうときには他のことができない状況にして、無理やりなんとかする方法をとっています。もし私と同じような特性のある当事者の方は、興味がないことに取り組む際にはもともと興味を持っているものと関連する部分を探してみるのはいかがでしょうか。そしてどうしても関連するところが見つからないときには、周りの方を頼ってみると自分ひとりだけでは気づけなかった視点での発見があるかもしれません。サポートする側の方は、その方の興味に関連する部分を探す手助けをしていただけたらなと思います。今回のお話が、発達障害当事者の方とその周りの方のご参考になれば幸いです。
2020年01月31日こんにちは、保育士の中田馨です。1~2歳になると、日々の生活の中で子どものしていることに思わずイライラしてしまう場面があります。特にママがしてほしくないことをしたとき。どうしてこんなことをするのかと思ってしまうほど、毎日いろいろなことが起きます。でも、視点を変えてみるとしてほしくないことも、子どもにとっては興味があることということが多々あります。 今回は、ママの声かけひとつで、子どものやる気を育てることができる方法を実際の事例と共にお話しします。 ケース1:1歳4カ月 離乳食をグチャグチャ食べる子1歳4カ月のAちゃん。食事の時間になると離乳食を両手でグチャグチャし始めます。グチャグチャしながら口にも入れているのですが、特にひどくなるのは食事の後半。口にも入れなくなり、家では「もう、おしまい!」と言って、半ば強制的に食事を終了させているそうです。1歳4カ月なので、そろそろスプーンを使ってきれいに食べてほしいというのがママの思いです。 このような場合、グチャグチャしている子どもの表情を見てみましょう。とても真剣に食べ物を触っていませんか。これだけ集中できるというのは、ある意味すごいこと。これは、Aちゃんが食べ物の感触を味わっているのです。とはいえ、それをずっと見守ってくださいというわけではありません。「トマトが赤くておいしそう。食べてみよう」など促し、「少し酸っぱい? おいしい?」などと、子どもの気持ちに共感しながら声かけをします。食事のときはどんどん食べてほしい気持ちから、声かけも次々と言ってしまいがちなのですが、いつもよりもワンテンポ遅くするのがやる気を引き出すコツ。大人も次々食べなさいと言われるとそれだけで食べる気が失われますよね。子どもも一緒です。グチャグチャが完全に遊びになったら、「もうおなかいっぱいみたいね」と言って、切り上げてOKです。 ケース2: 2歳8カ月 トイレトレーニングがうまくいかない子2歳8カ月のBちゃん。トイレトレーニングがなかなかうまくいきません。周りのお友だちを見ると布パンツをはいている子もいてママは焦っています。特にうんちがうまくいきません。ちょうどクリスマス前だったので、ママの口癖は「トイレができなかったらサンタさん来ないよ」でした。「トイレができなかったらサンタさん来ないよ」、これは子どもにとってはプレッシャーになります。おしっこやうんちは毎日生活の中で何度もする行為ですから、毎回そのペナルティーを言われると、プレッシャーで余計にトイレでできなくなってしまいます。 トイレでできずパンツに出てしまった場合でも、「おしっこ出たのね。パンツ変えようね」と事実だけを言い、「次は、出る前に教えてくれたら、ママ助かるわ」と伝えるだけでOK。周りの子と比べず、自分の子の成長のスピードに合わせ、ママが助かってうれしいことを簡単に伝えることが、子どものやる気を引き出すコツです。 ケース3: 3歳2カ月 お友だちのおもちゃばかりを取り上げてしまう子3歳2カ月のCちゃん。お友だちのおもちゃを取ってばかりいます。ママも「やめなさい!!」と大きな声でしかったりすることもあるのですが、なかなかやめずに困っていました。このような場面では、むやみにしかるのではなく、「かして」という言葉で気持ちを伝えることを何度も教えましょう。そして、おもちゃを取られたお友だちが悲しい気持ちになっていることも同時に伝えます。「かして」と言って、少し待てば貸してもらえる経験を積み上げていきます。Cちゃんの様子を見ていると、特に遊びの世界に没頭している子のおもちゃを取りに行くことが多いのが分かりました。そこから、Cちゃんの欲しいものはおもちゃではなく、「とても楽しそうに遊んでいる子の楽しそうな姿」ということが分かりました。それが分かったら、Cちゃんが楽しめる遊びを準備すればいいのです。 普段何に興味を持っているか、Cちゃんの行動を見直してみると、おもちゃをこまのようにくるくる回すことが好きだと気付きました。こまを用意すると、その日からお友だちのおもちゃを取りに行くことはなくなり、こまで集中して遊び始めました。子どもが本当に興味を持てる遊びの環境を大人が整えることも、やる気を育てる方法です。 イライラしたときは深呼吸してから日々、想像もつかないことが起きる子育て。イライラせずに子育てはできません。でも、できる限り感情に任せた言葉が出ないようにする努力をすることは大切です。イライラしたときは、大きく深呼吸。水などの水分を飲むのもいいですね。 緊急時は別ですが、一旦心をリラックスさせて子どもへ対応してみましょう。ママの心が落ち着くと、おのずと声かけの言葉も変わります。声かけの言葉が変わると、子どもの行動も変わります。まずやってみて、失敗してもまた次やってみる。この繰り返しをしているうちに「あ、うちの子、こう声かけしたら動いてくれるんだ」というママだけの魔法の言葉が見つかることもあります。 多くの場合、ママがイライラしたときは、その子が成長するための何かヒントが隠れていることがあります。ママの声かけや行動で、その子のやる気スイッチが発動し、心と体が育まれていきますよ。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2019年12月29日