待望の男の子・りんたろうくんを出産したミキさん。生後3日目に「耳の聞こえ」を検査する新生児聴覚スクリーニングテストを受けた結果、異状は見つかりませんでした。毎日お世話をしているうちに、ミキさんはりんたろうくんのある異変に気づきます。それは、音に対して反応が薄いということ。違和感を覚えたミキさんが、りんたろうくんを病院へ連れて行くと……。2人目について、ミキさんは夫と話し合いました。ミキさんはりんたろうくんに妹や弟を作ってあげたいという思いがある一方で、「下の子も難聴児だったらどうしよう……」という不安な気持ちもありました。 そんなミキさんとは反対に夫は「家族が多いほうがいいかな。俺たちが亡くなったあとも、きょうだい手を取り合って生きていてほしい!」という意見でした。 夫の意見に心を動かされたミキさんは、2人目について前向きな気持ちに! それから数年後に長女を出産、そして次男を出産しました。新生児聴覚スクリーニングテストを受けた結果……。 「下の子の耳はどうでしょうか…」検査結果は? 次男を出産してから数日後に、新生児聴覚スクリーニングテストを受けると結果は再検査が必要という意味の「リファー」でした。 すぐに大きな病院へ行って再検査をすると、りんたろうくんと同じ重度の難聴ということが判明。しかし、ママもパパもひどく落ち込むことはありませんでした。それは成長したりんたろうくんが毎日明るく楽しく過ごしているから。 りんたろうくんは手話を習得し、楽しくろう学校に通っています。友だちと楽しそうにしているりんたろうくんを見ていると、前向きな気持ちになれました。不便なこともあるかもしれないけど、家族で助け合いながら過ごしていこうと思ったミキさんでした。 難聴でも、そうでなくても、子どもが楽しそうに過ごしてくれることが親にとっての幸せではないでしょうか。家族みんなで困難を乗り越え、絆を深めていってほしいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ※リファーとは検査はパス(pass)とリファー(refer)で結果がでます。パスとは言語に影響する聴覚の異常はない、リファーとは再検査が必要という意味です。 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年10月02日まゆさんは、ゴンちゃんが生後5カ月のころ、歯と歯の間に大きなすき間があることに気が付き、違和感を覚えました。6カ月健診や予防接種の際、医師に相談をしてみましたが問題はないと言われます。ある日のこと、まゆさんがゴンちゃんの歯を磨こうと口の中を見ると、生えていたはずの下の前歯が1本、なくなっていました。歯医者さんの最初の診察ではぶつけたのかもしれないと様子見になりましたが、2度目の診察のときは、骨をつくるために必要な酵素の数値が平均より低いことから「低ホスファターゼ症」かもしれないと言われます。知り合いの大学病院を紹介してもらい、遺伝子検査をすることに。その2カ月後。「検査の結果、低ホスファターゼ症の方にある遺伝子の特徴が見られました」と医師から告げられました。そして次の受診の日、先生からある提案が……。 私と夫も…? ※HPP=低ホスファターゼ症のこと ※アルカリフォスターゼ(ALP)とは、骨の石灰化に必要な酵素のこと。※2015年に酵素薬が開発され、現在はこの薬を用いたアルカリホスファターゼ酵素補充療法が基本治療となっています。ALPの数値によっては治療がおこなわれます。 ゴンちゃんの病気の診断が下りた次の診察日、山田先生からある提案がありました。 それは、ゴンちゃんだけでなくお父さんとお母さんも遺伝子検査をしてみないかというもの。 山田先生曰く、受け持っている大学の研究チームに情報を提供したいということもあるのだそう。 夫と相談し、まゆさんたちは遺伝子検査を受けることに。 その結果、まゆさんの遺伝子とゴンちゃんの遺伝子の形が似ていることが判明。まゆさんも低ホスファターゼ症成人型の確定診断を受けました。 低ホスファターゼ症はまだ症例が少なく、ゴンちゃんが今後どのように成長するのかはわかりません。現在は、背も伸びてしっかり歩けていますが、場合によっては、治療が必要になる可能性も。 まゆさんは、歯磨きを丁寧におこなう、骨や関節、他の歯をよく観察するなど、ゴンちゃんのために今できることを前向きに頑張っていこうと思ったのでした。 ◇◇◇ 診断で病名がついて対処法が見えたことも、まゆさんが前向きになれた一因かもしれませんね。ですが、やはり不安になるときもきっとあると思います。気になることがあれば、かかりつけ医や保育士さんなどにその都度相談をして、みんなで見守っていけると心が軽くなるのかもしれませんね。ベビーカレンダーはこれからもゴンちゃんの成長を応援しています。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ※低ホスファターゼ症とは生まれつき骨の石灰化が不十分であることが特徴の遺伝性の病気で、15万人に1人程度発症すると推定されています。骨の石灰化に必要な酵素であるアルカリホスファターゼの欠損や活性低下が原因です。症状は、けいれん、筋力低下、体重増加不良、4歳未満での早期の乳歯脱落などがありますが、重症度や発症年齢には幅があります。重症の場合、胎児期に超音波検査でわかることもありますし、軽症の場合はほとんど症状はないまま成人後に疲労骨折などをきっかけとして見つかることもあります。2015年に酵素薬が開発され、現在はこの薬を用いたアルカリホスファターゼ酵素補充療法が基本治療となっています。この治療方法により症状を改善することができるようになってきました。何らかの症状のある場合は早めに医療機関を受診し、相談するようにしましょう。 <参考>公益財団法人難病医学研究財団/難病情報センター「低ホスファターゼ症」(指定難病172)一般社団法人日本小児内分泌学会「低ホスファターゼ症」 監修者:医師 川田 悟司 先生 著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年10月01日待望の男の子・りんたろうくんを出産したミキさん。生後3日目に「耳の聞こえ」を検査する新生児聴覚スクリーニングテストを受けた結果、異状は見つかりませんでした。毎日お世話をしているうちに、ミキさんはりんたろうくんのある異変に気づきます。それは、音に対して反応が薄いということ。違和感を覚えたミキさんが、りんたろうくんを病院へ連れて行くと……。りんたろうくんの難聴が判明してから、同じような症状の子どもを育てる方のブログやSNSを見るようになったミキさん。 その中で、聴力に障害がある子どもをサポートしながら教育を施す「ろう学校」の存在を知ります。自宅から通えそうな場所にろう学校があったので、電話で問い合わせてみることに。 その後、未就園児を担当する先生と面接し、りんたろうくん未就園児クラスに入園しました。穏やかに過ごしていたミキさんは、2人目について考えるようになり……。 遺伝だったらどうしよう 2人目について、ミキさんは夫と話し合いました。ミキさんはりんたろうくんに妹や弟を作ってあげたいという思いがある一方で、「遺伝したらどうしよう……。下の子も難聴児かもしれない……」という不安な気持ちもありました。 そんなミキさんとは反対に夫は「家族は多いほうがいいかな。俺たちが亡くなったあとも、きょうだい手を取り合って生きていてほしい!」という意見でした。 夫の意見に心を動かされたミキさんは、2人目について前向きな気持ちに! それから数年後に長女と次男を出産しました。 りんたろうくんに妹と弟ができて、ミキさん一家は一気ににぎやかになりました。夫の言葉の通り、手を取り合って仲良い兄弟に育ってほしいですね。 ※難聴と遺伝について先天性難聴は遺伝子の変異によって発症すると言われています。たまたま原因となる遺伝子が赤ちゃんに伝わることで発症するため、親が健聴でも子どもが難聴となることがあります。先天性難聴の原因には、遺伝子の異常、先天感染(サイトメガロウイルス、風疹)、水頭症、染色体異常や奇形症候群、内耳の奇形などさまざまな原因があります。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 <参考>公益財団法人母子衛生研究会「難聴ってどういうこと?」 >>次の話監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年10月01日待望の男の子・りんたろうくんを出産したミキさん。生後3日目に「耳の聞こえ」を検査する新生児聴覚スクリーニングテストを受けた結果、異状は見つかりませんでした。毎日お世話をしているうちに、ミキさんはりんたろうくんのある異変に気づきます。それは、音に対して反応が薄いということ。違和感を覚えたミキさんが、りんたろうくんを病院へ連れて行くと……。大学病院で検査した結果、りんたろうくんは重度の難聴ということが判明しました。それからしばらくして、りんたろうくんは人工内耳手術を受けることに。右耳に人工内耳、 左耳に補聴器をつける手術を受け1週間ほどで退院しました。 ミキさんはりんたろうくんの今後について考えるようになり……。 「正解がわからない…」難聴の息子の進路 ※0~2歳の乳幼児部を設置しているろう学校もあります。 りんたろうくんの難聴が判明してから、同じような症状の子どもを育てる方のブログやSNSを見るようになったミキさん。SNSやブログでは、保護者目線の生の声や情報を得ることができます。 その中で、聴力に障害がある子どもをサポートしながら教育を施す「ろう学校」の存在を知ります。早速調べてみると自宅から通えそうな場所にろう学校があったので、電話で問い合わせました。 その後、未就園児を担当する先生と面接し、りんたろうくん未就園児クラスに入園。それからは穏やかに過ごしていたミキさんは、2人目について考えるようになりました。 りんたろうに合いそうな幼稚園を見つけることができてよかったですね。りんたろうくんの聴覚の一件から、2人目をどうするか悩んでしまうのも無理はありません。家族でよく話し合い、みんなが笑顔になれる選択をできるといいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ※新生児聴覚スクリーニング検査で異常が見つからなかったとしても、新生児期以降に遅れて難聴が生じることもあります。進行性の病気、感染症などが原因で聴覚に異常があらわれることもあります。 >>次の話監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年09月30日まゆさんは、ゴンちゃんが生後5カ月のころ、歯と歯の間に大きなすき間があることに気が付き、違和感を覚えました。6カ月健診や予防接種の際、医師に相談をしてみましたが問題はないと言われます。ある日のこと、まゆさんがゴンちゃんの口の中を見ると、生えていたはずの下の前歯が1本、なくなっていました。予約した歯医者さんの1度目の診察では、どこかにぶつけただけかもしれないと様子見に。しかし、3カ月後の2度目の診察では「低ホスファターゼ症」かもしれないと言われます。まだ断定はできないため、知り合いの大学病院を紹介してもらい、血液検査、尿検査、遺伝子検査を実施。いよいよ2カ月後、検査結果が……。 検査の結果は…いかに ※HPP=低ホスファターゼ症のこと ついにゴンちゃんの遺伝子検査の結果が出ました。 山田先生から、「検査の結果、低ホスファターゼ症の方にある遺伝子の特徴が見られました」と伝えられたのです。 まゆさんは夫へ連絡し、保育園にゴンちゃんを迎えにいきました。 保育士さんに低ホスファターゼ症だと診断が下されたことを伝えると、何かできることがあれば言ってほしいと笑顔で話してくれました。 翌日、園長先生からもみんなでゴンちゃんを見守っていくと話があり、まゆさんは胸がいっぱいになりました。 ◇◇◇ まゆさんは、無事にゴンちゃんの診断が下りて、ほっとした気持ちとこれからの不安が入り混じっていたのではないでしょうか。保育士さんや園長先生が心強い言葉をかけてくれてよかったですね。これから家族だけでは行き詰ってしまう場面が出てくるかもしれません。そのようなときは、周りの人たちの力も借りながら一緒にゴンちゃんの成長を見守っていってほしいですね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ※低ホスファターゼ症とは生まれつき骨の石灰化が不十分であることが特徴の遺伝性の病気で、15万人に1人程度発症すると推定されています。骨の石灰化に必要な酵素であるアルカリホスファターゼの欠損や活性低下が原因です。症状は、けいれん、筋力低下、体重増加不良、4歳未満での早期の乳歯脱落などがありますが、重症度や発症年齢には幅があります。重症の場合、胎児期に超音波検査でわかることもありますし、軽症の場合はほとんど症状はないまま成人後に疲労骨折などをきっかけとして見つかることもあります。2015年に酵素薬が開発され、現在はこの薬を用いたアルカリホスファターゼ酵素補充療法が基本治療となっています。この治療方法により症状を改善することができるようになってきました。何らかの症状のある場合は早めに医療機関を受診し、相談するようにしましょう。 <参考>公益財団法人難病医学研究財団/難病情報センター「低ホスファターゼ症」(指定難病172)一般社団法人日本小児内分泌学会「低ホスファターゼ症」>>次の話 監修者:医師 川田 悟司 先生 著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年09月30日待望の男の子・りんたろうくんを出産したミキさん。生後3日目に「耳の聞こえ」を検査する新生児聴覚スクリーニングテストを受けた結果、異状は見つかりませんでした。毎日お世話をしているうちに、ミキさんはりんたろうくんのある異変に気づきます。それは、音に対して反応が薄いということ。違和感を覚えたミキさんが、りんたろうくんを病院へ連れて行くと……。大学病院で検査した結果、りんたろうくんは重度の難聴ということが判明しました。病気を疑い、覚悟していたミキさんですが、現実を突きつけられるとショックを隠せません。 医師から症状が重いということで、人工内耳手術をすすめられました。「今まで問題ないって言われたのになんで……」と涙が止まりません。泣きながら夫に電話で報告したミキさんでした。 帰宅し、夫とりんたろうくんの手術について話すことになり……。 息子の耳はどうなるの? 病院が終わってから、実家によって帰宅したミキさん。自宅に着くと、ちょうど夫とタイミングが一緒でした。 りんたろうくんを抱っこするなり、夫は「気づけなかった……本当にごめん……」と涙を流します。ミキさんも「すっとそばにいたのに気づいてあげられなかった……」と自分を責めてしまうのでした。 それからしばらくして、りんたろうくんは人工内耳手術を受けることに。右耳に人工内耳、 左耳に補聴器をつける手術を受け、1週間ほどで退院しました。 耳元の人工内耳や補聴器に違和感を覚えて、機嫌が悪くなってしまうことも。嫌がって外してしまうため、きちんと装用できるまで約1年ほどかかりました。 病名がわかり、ついに治療を受けることになったりんたろうくん。幼いながらも手術、そして術後もよく頑張りました。健診では異常がないと言われましたが、それでもママが感じた異変から病院を受診し、病気を見つけることができました。ミキさんのように、日頃から子どもをよく見て、異変に気づいてあげられるようにしたいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ※難聴の早期発見について難聴は早期発見し、適切な治療を受けることが望ましいです。早期治療をおこなうことで、聞く・話すの練習も早めに始めることできるからです。治療が遅れると、言語獲得が困難になり、その後の生活にも大きく影響する可能性があります。また、早期発見ができると、補聴器をうまく使えたり、人工内耳により言葉の改善が得られたり、通常学級に通える可能性も高まります。早期から障害を理解・受容することで、十分な親子の絆が育まれることを期待できます。音声言語または手話言語によりコミュニケーションを学ぶことで、社会参加を促すことができるでしょう。 ※補聴器と人工内耳手術について症状の度合いによって、補聴器と人工内耳手術のどちらを採用するのかが決められます。補聴器を使用しても、十分に聞こえが確保できない場合は、人工内耳手術を採用することが多いです。人工内耳手術では耳の後ろの皮膚を切開し、人工内耳を体内に埋め込みます。 <参考>日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「見逃さないで!子どもの難聴」<参考>日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「人工内耳について」 >>次の話監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年09月29日まゆさんは、ゴンちゃんが生後5カ月のころ、歯と歯の間に大きなすき間があることに気が付き、違和感を覚えました。不安になったまゆさんは6カ月健診や予防接種の際、医師に相談をしてみましたが問題はないと言われます。ある日のこと、まゆさんがゴンちゃんの歯を磨こうと口の中を見ると、生えていたはずの下の前歯が1本、なくなっていました。乳歯が0歳で抜けるのはさすがにおかしいと感じたまゆさんはネットで症状を検索。すると「低ホスファターゼ症」という病名が出てきました。すぐに歯医者を予約し、2週間後にようやく受診ができました。予約した歯医者さんの1度目の診察では、どこかにぶつけただけかもしれないと様子見に。しかし、3カ月後の2度目の診察では「低ホスファターゼ症」かもしれないと言われます。知り合いの大学病院を紹介してもらい、診察が始まったのですが……。 息子の病気はまさか私が要因…? 小児科医の山田先生を歯医者さんから紹介してもらい、ゴンちゃんとまゆさんは大学病院へ。 まずは、血液検査と尿検査をすることに。 山田先生曰く、アルカリフォスファターゼは骨を作るために必要な酵素なのだそう。その数値がゴンちゃんは平均より低いとのこと。個人差はあるものの、この数値が低いことで骨が成長しにくかったり弱くなったりすることもあるのだとか。 しかしまだこの段階では「低ホスファターゼ症」なのか、確定診断はできないそうで、2週間後、2度目の受診。このとき「低ホスファターゼ症」の症状の1つが尿検査の結果に出たことを知らされました。そこで、次の診察で確定診断につながるであろう遺伝子検査をすることに。 後日、無事に遺伝子検査を終えたのですが、結果が出るのは2カ月後。 その帰り道、まゆさんはあることを考えていました。 「私……子どものころ……前歯、上下なかったような……」 まゆさんは実家のリビングに飾ってある自分の幼少期の写真、どれも前歯がなかったことを思い出したのでした。 ◇◇◇ 検査結果が出るまでに時間があると、いろいろなことを想像したり考えてしまったりして不安になりますよね。まゆさんは幼少期に前歯がなかったことを思い出し、ゴンちゃんの乳歯が抜けたのは自分のせいなのかもしれないと焦ってしまった様子。検査結果が出るまで心配だと思いますが、あまり自分を追い込みすぎないでほしいですね。そして次回の受診のとき、先生に質問や相談したいことをメモなどにまとめておくと少しは落ち着いて受診ができるかもしれませんね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ※低ホスファターゼ症とは生まれつき骨の石灰化が不十分であることが特徴の遺伝性の病気で、15万人に1人程度発症すると推定されています。骨の石灰化に必要な酵素であるアルカリホスファターゼの欠損や活性低下が原因です。症状は、けいれん、筋力低下、体重増加不良、4歳未満での早期の乳歯脱落などがありますが、重症度や発症年齢には幅があります。重症の場合、胎児期に超音波検査でわかることもありますし、軽症の場合はほとんど症状はないまま成人後に疲労骨折などをきっかけとして見つかることもあります。2015年に酵素薬が開発され、現在はこの薬を用いたアルカリホスファターゼ酵素補充療法が基本治療となっています。この治療方法により症状を改善することができるようになってきました。何らかの症状のある場合は早めに医療機関を受診し、相談するようにしましょう。 <参考>公益財団法人難病医学研究財団/難病情報センター「低ホスファターゼ症」(指定難病172)一般社団法人日本小児内分泌学会「低ホスファターゼ症」>>次の話 監修者:医師 川田 悟司 先生 著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年09月29日待望の男の子・りんたろうくんを出産したミキさん。生後3日目に「耳の聞こえ」を検査する新生児聴覚スクリーニングテストを受けた結果、異状は見つかりませんでした。毎日お世話をしているうちに、ミキさんはりんたろうくんのある異変に気づきます。それは、音に対して反応が薄いということ。違和感を覚えたミキさんが、りんたろうくんを病院へ連れて行くと……。りんたろうくんが1歳になったころ、幼児教材に入っていた保護者向けの冊子に「1歳になれば赤ちゃんを後ろから名前を呼ぶと、ママの所まで来る」という記事を目にしました。 しかし、りんたろうくんは1度も反応したことがありません。りんたろうくんの耳がとても心配になり、病院で検査を受けることに。 医師から告げられたのは、まさかの病気で……。 医師から告げられたショックな言葉… ※リファ→正しくはリファー検査はパス(pass)とリファー(refer)で結果がでます。パスとは言語に影響する聴覚の異常はない、リファーとは再検査が必要という意味です。 大学病院で検査した結果、りんたろうくんは重度の難聴ということが判明しました。病気を疑い、覚悟していたミキさんですが、現実を突きつけられるとショックを隠せません。 医師から症状が重いということで、人工内耳手術をすすめられました。「今まで問題ないって言われたのになんで……」と涙が止まりません。泣きながら夫に電話で報告したミキさんでした。 突然の病気の判明にショックを受けてしまうのも無理がありません。育児をしている中でちょっとした異変を感じたら、小児科や住んでいる自治体の窓口に相談することもできます。不安な気持ちをひとりで抱えないようにしましょう。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。※新生児聴覚スクリーニング検査で異常が見つからなかったとしても、新生児期以降に遅れて難聴が生じることもあります。進行性の病気、感染症などが原因で聴覚に異常があらわれることもあります。 ※人工内耳手術耳の後ろの皮膚を切開し、人工内耳を体内に埋め込む手術です。人工内耳を埋め込んでもすぐに音が聞こえるわけではなく、術後約1カ月後から、人工内耳を介して音が聞こえるかテストします。その後、正しく使用するためにはリハビリテーションが必要となります。 <参考>慶應義塾大学病院医療・健康情報サイト「人工内耳」<参考>兵庫医科大学病院「高度・重度難聴(人工内耳埋め込み術)」 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年09月28日まゆさんは春に待望の長男・ゴンちゃんを出産。夫と一緒に初めての育児に奮闘していました。生後4カ月のある日、まゆさんはゴンちゃんの口の中に小さな歯が生え始めたことに気が付きます。 しかしその1カ月後、ゴンちゃんの歯と歯の間に隙間があることに違和感を覚えます。不安になったまゆさんは6カ月健診や予防接種の際、医師に相談をしてみましたが問題はないと言われました。ある日のこと、まゆさんがゴンちゃんの歯を磨こうと口の中を見ると、生えていたはずの下の前歯が1本、なくなっていました。さすがにおかしいと感じたまゆさんはネットで症状を検索。すると「低ホスファターゼ症」という病名が出てきました。焦ってしまったまゆさんはすぐに歯医者を予約。2週間後にようやく診てもらえることになったのですが……。 医師の口から告げられたのは… ※通常はレントゲン検査をおこないます。しかし、赤ちゃんの場合、口の中のフィルムを嫌がる、動いてしまう(レントゲン撮影時は静止する必要があります)などの理由から難しく、症状によってはおこなわれない場合があります。 ゴンちゃんの乳歯が抜けた2週間後、ようやく歯医者で診察をしてもらえることに。 デジカメで歯を撮影するなどして診てもらったのですが、「どこかにぶつけたのかしら」と歯医者さん。そして、炎症はしていないから様子を見ましょうと告げられました。 自分が検索をして調べていた「低ホスファターゼ症」という病気ではないかと心の中でモヤモヤとしていたまゆさん。 調べれば調べるほど、深刻な症状ばかりが目に入ってしまい、まゆさんの不安は大きくなっていきました。 そして3カ月後、2回目の歯科受診をしました。 すると先生は……。 「もう1つの下の歯もぐらついていますね。低ホスファターゼ症かもしれません」と初めて病名を口にしました。 そして歯医者さんから小児科の医師に相談してくださることに。相談後、まゆさんに連絡をくれるとのこと。 まゆさんは、これで診断ができるかもしれないと少し安堵する気持ちになったのでした。 ◇◇◇ これまでずっとゴンちゃんの歯に隙間があったり乳歯が抜けたりする原因がわからず、モヤモヤが募っていたまゆさん。無事に診断へ結びつきそうでほっとした部分もあるのではないでしょうか。とはいってもこれからどうなっていくのか不安は尽きませんよね。ひとりで抱え込まず、悩みや心配事を家族に共有して一緒に乗り越えていってほしいですね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ※低ホスファターゼ症とは生まれつき骨の石灰化が不十分であることが特徴の遺伝性の病気で、15万人に1人程度発症すると推定されています。骨の石灰化に必要な酵素であるアルカリホスファターゼの欠損や活性低下が原因です。症状は、けいれん、筋力低下、体重増加不良、4歳未満での早期の乳歯脱落などがありますが、重症度や発症年齢には幅があります。重症の場合、胎児期に超音波検査でわかることもありますし、軽症の場合はほとんど症状はないまま成人後に疲労骨折などをきっかけとして見つかることもあります。2015年に酵素薬が開発され、現在はこの薬を用いたアルカリホスファターゼ酵素補充療法が基本治療となっています。この治療方法により症状を改善することができるようになってきました。何らかの症状のある場合は早めに医療機関を受診し、相談するようにしましょう。 <参考>公益財団法人難病医学研究財団/難病情報センター「低ホスファターゼ症」(指定難病172)一般社団法人日本小児内分泌学会「低ホスファターゼ症」 監修者:医師 川田 悟司 先生 著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年09月28日待望の男の子・りんたろうくんを出産したミキさん。生後3日目に「耳の聞こえ」を検査する新生児聴覚スクリーニングテストを受けた結果、異状は見つかりませんでした。毎日お世話をしているうちに、ミキさんはりんたろうくんのある異変に気づきます。それは、音に対して反応が薄いということ。違和感を覚えたミキさんが、りんたろうくんを病院へ連れて行くと……。りんたろうくんが1歳になったころ、幼児教材に入っていた保護者向けの冊子に「1歳になれば赤ちゃんを後ろから名前を呼ぶと、ママの所まで来る」という記事を目にしました。 しかし、りんたろうくんは1度も反応したことがありません。この記事を読んで「うちの子は耳が聞こえていないかもしれない……」と思うように。 りんたろうくんの耳がとても心配になり、すぐに聴力検査できる病院を探し……。 ついに判明!息子の病名は? 耳鼻科の先生に新生児聴覚スクリーニング検査で異常が見つからなかったことや、今までのりんたろうくんの様子を伝えました。そこで医師は「スクリーニングテストで問題がなければ大丈夫だと思うけど、お母さんの勘というのは医者の見解を上回るときがありますからね」と話します。耳鼻科は検査設備が整っていなかったため、大学病院を紹介してもらうことになりました。 数日後、 大学病院へ行き検査を受けることに。ドキドキした気持ちで検査結果を待つミキさん。不安な面持ちのミキさんに、医師は「りんたろうくんは重度の難聴です」と告げたのでした。 ついにりんたろうくんの病気が判明しました。今までの健診で問題ないと言われても、再度病院に行って本当によかったですね。子どもから発せられるサインや、小さな異変に気づくことが大切なのかもしれません。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年09月27日まゆさんは春に待望の長男・ゴンちゃんを出産。夫と一緒に初めての育児に奮闘していました。生後4カ月のある日、まゆさんはゴンちゃんの口の中に小さな歯が生え始めたことに気が付きます。 ゴンちゃんの成長に感動していたまゆさんでしたが、1カ月後、歯と歯の間に気になる隙間があることに違和感を覚えます。心配になったまゆさんは、6カ月健診のときに相談をしてみましたが、おしゃぶりなどの影響かもしれないと言われました。しかし、おしゃぶりをやめても日に日に歯の隙間は大きくなっていったため、もう一度小児科で相談しますがやはり問題はないとのこと。まゆさんは不安な気持ちが消えないまま過ごしていたのですが、さらに不安が大きくなってしまう衝撃的な出来事が起こって――!? 歯磨きをしようと息子の口の中を見ると… ※誤)歯科健診 → 正)歯科検診 ゴンちゃんが生後11カ月を迎えたころ、歯磨きのためゴンちゃんの口の中を見たまゆさん。 すると生えていたはずの下の前歯が1本、なくなっていることに気が付きます。 まゆさんは、ゴンちゃんが歯を飲み込んでしまったのではないかと口の中を確認しますが見当たりません。 すると床に、小さくて細い、ゴンちゃんの乳歯が落ちていました。 さすがにおかしいと思ったまゆさんはネットで症状を打ち込み検索。すると「HPP……低ホスファターゼ症」という病名が出てきました。 この病気について詳しい先生がいる歯医者へ連絡をし、なんとか2週間後に予約が取れました。 ◇◇◇ 歯科医師曰く、歯が生え始める時期には個人差がありますが、だいたい生後6カ月~9カ月のころが多く、2~3歳ですべての乳歯が生え揃うそうです。また、乳歯から永久歯への生え変わりは、5歳前後から始まり14歳ごろに完了するとのこと。乳歯が本来生えてくるはずの時期に抜けてしまったのですから、まゆさんは不安になってしまいますよね。予約が取れた歯医者さんできちんと診てもらい、不安が少しでも軽減されると良いですね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修者:医師 川田 悟司 先生 著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年09月27日待望の男の子・りんたろうくんを出産したミキさん。生後3日目に「耳の聞こえ」を検査する新生児聴覚スクリーニングテストを受けた結果、異状は見つかりませんでした。毎日お世話をしているうちに、ミキさんはりんたろうくんのある異変に気づきます。それは、音に対して反応が薄いということ。違和感を覚えたミキさんが、りんたろうくんを病院へ連れて行くと……。りんたろうくんが音に対しての反応が薄いことを気にするミキさん。生後1カ月健診で医師に相談したものの、「新生児聴覚スクリーニングテストでパスしているなら問題ありません」と言われてしまいました。 その後、インターホンやおもちゃの音に反応しないように思えたので、生後3カ月健診、6カ月健診でも医師に相談することに。医師が指を鳴らしてみると、そっちの方向を見るりんたろうくん。そのときも「大丈夫だと思いますよ」と言われ健診は終了しました。 帰宅後、夫に相談すると「医者が大丈夫って言ってるなら平気じゃない?」と言われてしまい、ミキさんは「そうだよね……」と納得しようとするのでした。 それからりんたろうくんは1歳になり……。 「やっぱりおかしい」1歳になって確信 りんたろうくんが1歳になったころ、幼児教材に入っていた保護者向けの冊子に「1歳になれば後ろから名前を呼ぶと、ママの所まで来る」という記事を目にしました。 しかし、りんたろうくんは1度も反応したことがありません。まだ小さいから……わかってるけど反応しないんだ……と思い込んでいましたが、この記事を読んで「うちの子は耳が聞こえていないかもしれない……」と思うように。 「他の子はもっと前からできることだったんだよね……ごめんね……」と自分を責めてしまうミキさん。りんたろうくんの耳がとても心配になり、すぐに聴力検査できる病院を探しました。 成長には個人差があるとはいえ、同世代ができることをできないと心配になってしまいますよね。ずっと一緒にいる保護者だからこそ気づく、小さな異変や変化などがあるでしょう。心配ごとがあるときは、そのような気づきを、専門家である医師に相談してみると、いいかもしれませんね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。※1歳の子どもに後ろから名前を呼んでも反応しないことについて単に耳垢がたまって聞こえにくくなっていたり、遊びに集中していたりして、呼んでも振り向かないことがあります。また、軽度の難聴の場合、健診などで見逃されていることもあるので、違和感があるときは耳鼻科や小児科の受診をおすすめします。監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年09月26日まゆさんは春に待望の長男・ゴンちゃんを出産。夫と一緒に初めての育児に奮闘していました。生後4カ月のある日、まゆさんはゴンちゃんの口の中に小さな歯が生え始めたことに気が付きます。 ゴンちゃんの成長に感動していたまゆさんでしたが、1カ月後にあることに違和感を覚えて――。突然襲いかかってきた不安 ※実際には、乳児期のおしゃぶりや歯固めが歯の隙間をつくる直接的な原因になる可能性は低いと言われています。 生後4カ月。ゴンちゃんの口の中を見ると下の前歯が2本うっすらと生えてきていました。 まゆさんはゴンちゃんの成長に感動していたのですが……。 それから約1カ月後、ゴンちゃんの口の中を見たまゆさんはある違和感を覚えます。 その違和感とは、ゴンちゃんの歯と歯の間に隙間があったこと。 6カ月健診で念のため歯の隙間のことを担当の先生に相談してみましたが、おしゃぶりや歯固めのせいかもしれないと言われました。 それからはなるべくおしゃぶりを使用しないようにしたものの、ゴンちゃんの歯の隙間は日に日に広がっていったのです。 予防接種のときに再度、小児科医に相談しますが、心配ないとのこと。 ですが、まゆさんは不安が消えないままでした。 ◇◇◇ 乳歯の生え始めはわが子の成長を感じ、とても感動しますよね。お医者さんに歯の隙間は心配する必要はないと言われましたが、まゆさんは不安が消えない様子。歯は健康な体を支えるために大切なもの。わが子の歯が心配になるのもうなずけます。不安なときは、念のため歯医者さんにも診てもらうと良いのかもしれませんね。少しでもまゆさんが安心できるといいですね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修者:医師 川田 悟司 先生 著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年09月26日待望の男の子・りんたろうくんを出産したミキさん。生後3日目に「耳の聞こえ」を検査する新生児聴覚スクリーニングテストを受けた結果、異状は見つかりませんでした。毎日お世話をしているうちに、ミキさんはりんたろうくんのある異変に気づきます。それは、音に対して反応が薄いということ。違和感を覚えたミキさんが、りんたろうくんを病院へ連れて行くと……。待望の第1子となるりんたろうくんを出産したミキさん。新生児聴覚スクリーニング検査を受けたりんたろうくんですが、問題は見つかりませんでした。 慣れない育児に悪戦苦闘するミキさん。夜中になると隣の赤ちゃんの泣き声が聞こえてきますが、りんたろうくんはあまり泣きません。「大物になるかもね!」と笑っていました。 その後、退院し実家での子育てがスタート。ミキさんが大きな物音を立てても、りんたろうくんは相変わらずぐっすり眠っています。数日後、救急車がサイレンが家の近くで鳴っても、りんたろうくんは無反応です。反応の薄さに心配になったミキさんは医師へ相談すると……。 「音への反応が薄いのですが」医師に相談してみると 音に対しての反応があまりないような気がすると、生後1カ月健診で医師に相談したミキさん。しかし「新生児聴覚スクリーニングテストでパスしているなら問題ありません」と言われてしまいました。 その後もりんたろうくんはおもちゃやインターホンの音に反応しません。気になったミキさんは生後3カ月健診、6カ月健診でも医師に相談しました。医師が指を鳴らしてみると、そっちの方向を見るりんたろうくん。そのときも「大丈夫だと思いますよ」と言われ健診は終了しました。 何度聞いても問題はないと言われ、「私の思い過ごしなのかな? おとなしい性格なのかな?」と思い込もうとするミキさん。帰宅後、夫に相談すると「医者が大丈夫って言ってるなら平気じゃない?」と言われてしまい、ミキさんは「そうだよね……」と納得しようとするのでした。 りんたろうくんと過ごす時間が長くなるほど、りんたろうくんが心配になるミキさんでした。医師や夫に大丈夫だろうと言われても、ミキさんのモヤモヤした気持ちは晴れません。りんたろうくんがなぜ音への反応が薄いのか、判明する日が早く来るといいですね。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年09月25日待望の男の子・りんたろうくんを出産したミキさん。生後3日目に「耳の聞こえ」を検査する新生児聴覚スクリーニングテストを受けた結果、異状は見つかりませんでした。毎日お世話をしているうちに、ミキさんはりんたろうくんのある異変に気づきます。それは、音に対して反応が薄いということ。違和感を覚えたミキさんが、りんたろうくんを病院へ連れて行くと……。 「わが子は大物?」ママが感じたこと 待望の第1子となるりんたろうくんを出産したミキさん。新生児聴覚スクリーニング検査を受けたりんたろうくんですが、問題は見つかりませんでした。 ひと安心したミキさんは慣れない育児に悪戦苦闘しながらも、毎日愛しいわが子と過ごしていました。夜中になると隣の赤ちゃんの泣き声が聞こえてきますが、りんたろうくんはあまり泣きません。「大物になるかもね!」とこのときは笑っていました。 その後、退院し実家での子育てがスタート。ミキさんが大きな物音を立てても、りんたろうくんは相変わらずぐっすり眠っています。数日後、救急車がサイレンが家の近くで鳴っても、りんたろうくんは無反応。さすがにミキさんは不安になってしまいました。 あまり泣かずに眠ってくれるのは、保護者にとってはありがたいことですが、あまりにも静かだと心配になってしまいますよね。少しでも異変や違和感を覚えたら医師などに相談してみましょう。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ※新生児聴覚スクリーニング検査とは…生まれた赤ちゃんが音を聞こえているか確認する聴力検査です。ささやき声ぐらいの大きさの音を赤ちゃんに聞かせ、左右の耳の反応を見て聴力が正常かを診断する方法が一般的とされています。早期に難聴を診断することで、難聴の原因や治療、リハビリテーション(補聴器等)をスムーズに導入することができるようになります。新生児聴覚スクリーニング検査をパスしたのに、その後難聴が判明することは稀にあります。進行性の難聴やサイトメガロウイルスの胎内感染などで発症する可能性があります。少しでも異変を感じたときは、耳鼻科を受診し聴覚検査しましょう。 <参考>新生児聴覚スクリーニングとは?検査内容や費用、再検査について【医師監修】監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年09月24日消防隊員の夫、1歳の息子かおるくんと暮らしている水無月さん。出産当日、赤ちゃんと息子が心配であまり眠れなかった水無月さん。翌朝、助産師さんから「産院では出生証明書を出してあげられない」と、衝撃の事実を告げられます。産院に到着する前に胎盤まで出てしまうと、分娩後に来たと見なされ、その産院で産んだことにはならないそう。助産師さんによると、その産院で胎盤が出てから来た妊婦さんは水無月さんが初で、市役所への確認が必要とのこと。助産師さんは「ひとりでよく頑張ったね」とほめた直後に、「次は……わかってるわよね……」と続け、水無月さんは反省するのでした。市役所に電話し、胎盤が出てから産院に行ったことを話した水無月さん。折り返しの電話で告げられたのは、出生届とともに提出しなければならない書類があるということでした。メモを取りながら聞いていたものの、あまりの必要書類の多さにびっくりしてしまった水無月さん。同時に、「もっと早く産婦人科に行っていたら……」「陣痛タクシーを呼んでいたら……」と後悔するのでした。その次の日、ついに水無月さんは赤ちゃんと面会できることになり……!? 生まれてきてくれて本当にありがとう… ※検診→正しくは「健診」 市役所職員から、出生届の期限内、つまり14日以内に必要書類をできるだけ用意して提出してくださいと告げられた水無月さん。必要書類の多さにため息をつきつつ、夫に連絡するのでした。 次の日、赤ちゃんの検査が終わり、午後から面会できることに。小ささとかわいらしさに感動しながらも、水無月さんは「こんなお母さんでごめんね……」と思わずにはいられません。そしてその1週間後、水無月さんと赤ちゃんは無事退院するのでした。 水無月さんの退院後、夫は何度も市役所へ。聞き取り調査など、すべてが終わって出生届が受理されるまでかかった期間は、なんと約2カ月。退院した水無月さんは産院の医師や助産師、救急車を呼んでくれた陣痛タクシーの運転手にお礼を伝えるのでした。 月日は流れ、自宅出産で生まれた娘、ゆうかちゃんも無事1歳を迎えました。何が起こるかわからない出産。家族が笑って過ごせるのも、たくさんの人が自身の出産に関わり、助けてくれたおかげだと水無月さんは振り返ります。 水無月さんにも、娘のゆうかちゃんも無事で本当によかったですね。水無月さんの言う通り、出産は何が起こるかわかりません。自分の判断で「大丈夫だ」と決めつけず、違和感を抱いたら、早めにかかりつけの産院へ相談すると安心ですね。 監修/助産師 松田玲子著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年07月11日はるえさんは夫と息子・ともくんの3人家族。ともくんが1歳半になったころ、近所の公園へ遊びに行くことが日課に。そこでは一緒に遊んでくれる友だちやママ友がいましたが、その中に厄介なママ友がひとり……。公園で会うママ友たちは全員『みなみようちえん』に通う予定ですが、はるえさんだけ別の幼稚園に決めたことが許せないA子ママは、はるえさんに嫌がらせをするように。友人が多いことをステータスだと考えているA子ママは、知人が自分から離れる分かると怒ったり怒鳴ったりしていました。 あるとき、『みなみようちえん』に通う予定だったB子ママが、夫の転勤で引っ越すことになりました。この話を聞いたA子ママはB子ママを責め始め、「パパには単身赴任してもらって、幼稚園卒業して引っ越したらいいよ」と、家庭事情に干渉までしてきたのです。 好き勝手に言われたママさんは大激怒!「自分は自分、他人は他人だよ。それぞれ事情があるんだから強要しないでほしい!」と強い口調で伝えると、A子ママはブチギレて帰って行きました。 それから4月になり、はるえさんは希望していた幼稚園に入園することに。ママ友は自然とできるもの はるえさんは、幼稚園で友だちができるのか不安に思っていました。公園で息子が楽しそうに遊んでいる姿を見て、お友達の多い『みなみようちえん』に通わせた方がいいのかもしれないと頭をよぎったのだそう。 ですが、園に通い始めると挨拶を交わすうちに、友だちやママ友が自然とできたのです。初めての場所だと「友だちを作るぞ!」と意気込んでしまいますが、気負わず自然体でいることが大事なのだと、はるえさんは感じたそう。 はるえさんが体験したママ友トラブル体験談をご紹介しました。ママ友でも人それぞれ価値観は違うもの。ストレスを感じるような相手がいたら距離を置くなどして、うまく付き合っていきたいですね。著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年07月11日消防隊員の夫、1歳の息子かおるくんと暮らしている水無月さん。自宅出産後、産院の分娩室で処置を受けながら、医師は「よくひとりで頑張ったね」と水無月さんの気持ちに寄り添ってくれました。赤ちゃんは低体温になってはいたものの、症状は軽いとのこと。しかし、黄疸が出やすくなる可能性や感染症の詳しい検査があると告げられます。水無月さんは「私が早く病院に行かなかったから……」と自責の念にかられます。出産当日、赤ちゃんと息子が心配であまり眠れなかった水無月さん。翌朝、助産師さんから「産院では出生証明書を書いてあげられない」と、衝撃の事実を告げられます。産院に到着する前に胎盤まで出てしまうと、分娩後に来たと見なされ、その産院で産んだことにはならないそう。助産師さんによると、その産院で胎盤が出てから来た妊婦さんは水無月さんが初で、市役所への確認が必要とのこと。助産師さんに言われた通り、市役所に電話する水無月さん。折り返しの電話で告げられた内容とは……!? 私がもっと早く産婦人科に行っていたら… ※出産届→正しくは「出生証明書」。出生届(用紙の左側部分)は子どもの父母が記入。出生証明書(用紙の右側部分)は出産に立ち会った医師または助産師が記入します。 市役所に電話し、胎盤が出てから産院に行ったことを話した水無月さん。折り返しの電話で告げられたのは、出生届とともに提出しなければならない書類があるということでした。 わかる範囲で記入した出生届・出生証明書、搬送証明書、へその緒を切った救急隊員の記述書、水無月さんが妊娠しているとわかる写真、生まれた赤ちゃんが水無月さんの子どもだと証明できる写真、出産当日の様子を詳しく書いた経緯書、産院で産後の処置をした医師の証明書、母子健康手帳……このすべてが必要書類。メモを取りながら聞いていたものの、あまりの必要書類の多さにびっくりしてしまった水無月さん。同時に、「もっと早く産婦人科に行っていたら……」「陣痛タクシーを呼んでいたら……」と後悔するのでした。 水無月さんのように産院から出生証明書を書いてもらえなかった場合、出生届とともに必要書類を提出することが一般的です。ただし、必要書類は出産の状況や市区町村によって異なるため、電話や役所の公式ホームページにて確認しましょう。 監修/助産師 松田玲子著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年07月10日はるえさんは夫と息子・ともくんの3人家族。ともくんが1歳半になったころ、近所の公園へ遊びに行くことが日課に。そこでは一緒に遊んでくれる友だちやママ友がいましたが、その中に厄介なママ友がひとり……。公園で会うママ友たちは全員『みなみようちえん』に通う予定ですが、はるえさんだけ別の幼稚園に決めたことが許せないA子ママは、はるえさんに嫌がらせをするように。 どうやらA子ママは「友人が多い自分はスゴイ」と考えているようで、知人が自分から離れる分かると怒ったり怒鳴ったりしていました。 あるとき、『みなみようちえん』に通う予定だったB子ママが、夫の転勤で引っ越すことになりました。この話を聞いたA子ママは「幼稚園一緒に通おうね!って約束したじゃん!」などとママさんを責め、さらに「パパは先に引っ越してもらって単身赴任してもらえばいいのよ!」「幼稚園卒業したら引っ越したらいいよ!」と、家庭のことまで干渉しはじめました。 好き勝手に言われたB子ママは我慢が限界に達し、反撃を開始!A子ママがまさかの逆ギレ! 仲良くなった友だちを自分都合で巻き込んでくるA子ママの言動に限界を感じたB子ママは、今まで溜め込んでいたものを吐き出しました。 「わが子が可愛い気持ちはわかるよ、でも周りを巻き込むのはやめてほしい」「自分は自分、他人は他人だよ。それぞれ事情があるんだから強要しないでほしい!」 B子ママのど正論に、A子ママはなんと逆上!自分の子どもに引っ越す理由をちゃんと説明するように指示し、激怒してそのまま帰って行ったのです。周りにいたママ友たちは、A子ママの自分本位な言動に嫌気がさし、呆れていました。 都合が悪くなれば逆ギレする自分本位なA子ママ。そんな態度ばかり取っていたら、せっかくできたママ友もみんな離れてしまいます。自分の身勝手な言動でどれだけ周りの人たちに迷惑をかけているのか、気づけるといいですね。著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年07月10日消防隊員の夫、1歳の息子かおるくんと暮らしている水無月さん。倒れてしまった水無月さんが気が付くと隣に救急隊員がいて、名前や電話番号、そして出産時の様子を細かく質問されました。少し落ち着いた水無月さんは、救急隊員が10人以上いることに驚きます。胎盤まで出てしまう現場は珍しく、救急車が3台出動したことを消防職員の夫から聞かされるのでした。胎盤をおなかの上に乗せたまま、銀色の保温シートにまかれて救急車に乗せられた水無月さん。産院に到着した水無月さんは、不安気に赤ちゃんの様子を尋ねます。赤ちゃんは大丈夫とのことで、水無月さん自身の体調チェックが始まるのでした。産院の分娩室で、血圧と心拍のモニターをつけることになった水無月さん。会陰裂傷を縫うために、医師がやってきます。「よくひとりで頑張ったね……」と水無月さんの気持ちに寄り添ってくれました。そんな医師の言葉に、水無月さんの涙は止まらなくなってしまうのでした。赤ちゃんは低体温になってはいたものの、症状は軽いとのこと。しかし、臍の緒に繋がれていた時間が長かったため、黄疸が出やすくなる可能性もあるということでした。加えて、医師からは感染症の詳しい検査もすると告げられます。水無月さんは「私が早く病院に行かなかったから…」と自責の念にかられます。その翌朝、助産師さんから衝撃の言葉が……!? 出生証明書がもらえない!? ※出産届→正しくは「出生証明書」。出生届(用紙の左側部分)は子どもの父母が記入。出生証明書(用紙の右側部分)は出産に立ち会った医師または助産師が記入します。 出産当日、赤ちゃんと息子が心配であまり眠れなかった水無月さん。翌朝、助産師さんから「産院では出生証明書を書いてあげられない」と、衝撃の事実を告げられます。水無月さんのケースでは、産院に到着する前に胎盤まで出てしまうと、分娩後に来たと見なされ、その産院で産んだことにはならないそう。 助産師さんによると、その産院で胎盤が出てから来た妊婦さんは水無月さんが初で、市役所への確認が必要とのこと。助産師さんは「本当によく頑張ったね」とほめた直後に、「次は……わかってるわよね…」と続け、水無月さんは反省するのでした。 生まれた子どもの戸籍を取得するには、役所への出生届が必要です。その届出の際には、医師や助産師が作成した出生証明書も必要になります。救急隊員の前で赤ちゃんや胎盤が出てきた場合は、救急隊員に書いてもらえることもあるようですが、水無月さんはいずれにも当てはまりません。水無月さんと同じような状況になってしまった場合は、提出先の役所へ早めに確認することをおすすめします。 監修/助産師 松田玲子著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年07月09日はるえさんは夫と息子・ともくんの3人家族。ともくんが1歳半になったころ、近所の公園へ遊びに行くことが日課に。そこでは一緒に遊んでくれる友だちやママ友がいましたが、その中に厄介なママ友がひとり……。よく通っている公園で会うママ友たちは全員『みなみようちえん』に通う予定ですが、はるえさんだけ別の幼稚園に決めたことが許せないA子ママは、わざと聞こえるように嫌味を言ったり、ともくんを非難したりと嫌がらせをするようになったのです。 ある日、公園ではるえさん親子がサッカーをしていると、A子ママが突然ボールを取り上げ、砂場でひとりで遊んでいる自分の息子と遊ぶように指示してきました。 はるえさんが「今はサッカーしてるから、あとで…」と断ると、「私の息子がひとりで砂場で遊んでいるの、可哀想だと思わないの?!」「じゃあ砂場でサッカーしなさいよ!」と、ともくんを強引に砂場に連れて行ったのです。この言動に違和感を持ったはるえさん。 それからママ友たちの幼稚園が決まり始めたころ、トラブルが……!耳を疑う発言にママたちも目が点に!? ママ友のひとりが、夫の転勤で関西に引っ越すことに。この報告を受けたA子ママは激しく動揺し、ママさんを責め始めてしまいます。 「幼稚園一緒に通おうね!って約束したじゃん! この時期に転勤なんてありえない!」怒りをあらわにし、さらに信じられない言葉を投げてきました。 「そうだわ! パパは先に引っ越してもらって単身赴任してもらえばいいのよ!」「幼稚園卒業したら引っ越したらいいよ!」そう言って、家庭のことにまで口を出してきたのです。 同じ幼稚園に通う約束をしていたとしても、転勤になってしまったのは仕方ながいこと。それなのに「友人が多い自分はスゴイ」と考えているA子ママは、裏切られたと思い怒鳴りだし、どうにか同じ幼稚園に通わせようと家庭事情にまで干渉しています。本当に大迷惑です。こんなママ友とは、距離を置いてたほうが良いかもしれませんね。著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年07月09日消防隊員の夫、1歳の息子かおるくんと暮らしている水無月さん。自宅で出産後、突然の痛みに「もう1人生まれる?」とパニックになりますが、激しい痛みとともに出てきたのは胎盤でした。ようやく到着した救急車に、水無月さんは安堵します。救急隊員たちは、未だに泣いているかおるくんの対応や、へその緒の処置、赤ちゃんの保温など、テキパキと処置を進めるのでした。そこに夫も帰宅し、水無月さんは安心からかその場に倒れ込んでしまいます。水無月さんが気が付くと隣に救急隊員がいて、名前や電話番号、そして出産時の様子を細かく質問されました。少し落ち着いた水無月さんは、救急隊員が10人以上いることに驚きます。胎盤まで出てしまう現場は珍しく、救急車が3台出動したことを消防職員の夫から聞かされるのでした。胎盤をおなかの上に乗せたまま、銀色の保温シートにまかれて救急車に乗せられた水無月さん。産院に到着した水無月さんは、不安気に赤ちゃんの様子を尋ねます。赤ちゃんは大丈夫とのことで、水無月さん自身の体調チェックが始まるのですが……!? 本当によく頑張ったね 産院の分娩室で、血圧と心拍のモニターをつけることになった水無月さん。会陰裂傷を縫うために、医師がやってきます。医師は「なんでもっと早く来なかったの!」と言いながらも、「よくひとりで頑張ったね……怖かったでしょ……」と水無月さんの気持ちに寄り添ってくれました。そんな医師の言葉に、水無月さんの涙は止まらなくなってしまうのでした。 そこへ、赤ちゃんの様子を伝えに助産師さんがやってきました。低体温になってはいたものの、症状は軽いとのこと。しかし、臍の緒に繋がれていた時間が長かったため、黄疸が出やすくなる可能性もあるということでした。加えて、医師からは感染症の詳しい検査もすると告げられます。 水無月さんは「私が早く病院に行かなかったから……」と自責の念にかられてしまいます。赤ちゃんがNICU(新生児集中治療室)に入ることを告げた助産師さんは、水無月さんのスマホを借りて、ある写真を撮ってきてくれました。そこには夫とかおるくん、そして生まれたての赤ちゃんの姿がありました。 生まれてすぐにNICUに入ることになった水無月さんの赤ちゃん。助産師さんが赤ちゃんの写真を撮ってきてくれたことで、水無月さんの不安もいくらか和らいだのではないでしょうか。十分な準備のないままに自宅出産をすると、母体にも赤ちゃんにも危険が及ぶ可能性も。自宅などで予期せぬ出産となってしまった場合は、必ず救急車を呼ぶようにしましょう。 監修/助産師 松田玲子著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年07月08日はるえさんは夫と息子・ともくんの3人家族。ともくんが1歳半になったころ、近所の公園へ遊びに行くことが日課に。そこでは一緒に遊んでくれる友だちやママ友がいましたが、その中に厄介なママ友がひとり……。よく通っている公園で会うママ友たちは全員みなみようちえんに通うことを決めていましたが、はるえさんだけ別の幼稚園に決めたことが許せないA子ママ。必死にみなみようちえんのプレ説明会に行くよう勧めますが、はるえさんは誘いを断ります。 するとA子ママの態度が豹変!「あ〜あ、ガッカリ」「お友だちと離れてかわいそ〜」など皮肉な態度を取り、はるえさんに聞こえるように嫌味を言ったり、ともくんを非難したりと嫌がらせをするようになったのです。 はるえさんはA子ママと関わらないように距離をとっていましたが、ある日息子と公園で遊んでいると強引に入ってきて……?! 威圧的な態度に違和感が…… はるえさん親子がサッカーをしていると突然A子ママがボールを取り上げ、砂場で遊んでいる自分の息子のところへ行くように指示してきました。はるえさんが断ると、 「息子が一人で砂場で遊んでいるの、可哀想だと思わないの?!」「砂場でサッカーしなさいよ!」と、無理矢理でも息子のもとへ連れていこうとしてきました。常識外れなA子ママの言動に、はるえさんはドン引き。 自分と息子のことしか考えていないA子ママ。自分が通う幼稚園にみんなを誘い、断る人には嫌がらせを……自分本位なA子ママの言動に、はるえさんはモヤモヤが募っていました。 自分は価値のある存在だと見られたい、こんなに友達が多いとアピールしたい承認欲求の強いA子さん。しかし今回のケースは度が過ぎますよね。せっかくできたママ友にこんな態度で接していたら、みんな離れていってしまうでしょう。もっと人の気持ちに寄り添った言動ができるといいですね。著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年07月08日消防隊員の夫、1歳の息子かおるくんと暮らしている水無月さん。電話に出た産院の斎藤先生は、産院の玄関で水無月さんが出産したと勘違い。産院の医師ですらびっくりする状況に苦笑しつつ、赤ちゃんが泣かないことを伝える水無月さん。詳しく赤ちゃんの様子を尋ねた斎藤先生は、「とりあえずは大丈夫」と伝えてくれました。救急車が来るまであと10分ほど。産院のほうでも受け入れの準備を進めてくれるようです。しかし、電話を切ってひと息ついた水無月さんに、再び痛みが襲いかかるのでした。突然の痛みに、「もう1人生まれる?」とパニックになる水無月さん。しかし、激しい痛みとともに出てきたのは胎盤でした。ようやく到着した救急車に、水無月さんは安堵します。救急隊員たちは、未だに泣いているかおるくんの対応や、へその緒の処置、赤ちゃんの保温など、テキパキと処置を進めるのでした。そこに夫も帰宅し、安心からかその場に倒れ込んでしまった水無月さん。次に目を開けると、隣に救急隊員がいて……!? あの…赤ちゃんは大丈夫ですか…? 夫が来てくれた安心感から、倒れてしまった水無月さん。気が付くと隣に救急隊員がいて、名前や電話番号、そして出産時の様子を細かく質問されました。少し落ち着いた水無月さんは、救急隊員が10人以上いることに驚きます。胎盤まで出てしまう現場は珍しく、救急車が3台出動したことを消防職員の夫から聞かされるのでした。 胎盤をおなかの上に乗せたまま、銀色の保温シートにまかれて救急車に乗せられた水無月さん。産院に到着した水無月さんは、不安気に赤ちゃんの様子を尋ねます。赤ちゃんはどうやら大丈夫とのことで、水無月さん自身の体調チェックが始まるのでした。 救急車3台、救急隊員10人以上のてんやわんやな状況ですが、たくさんの人のおかげで緊迫状況を乗り越えられて本当によかったですね。何よりも、「赤ちゃんは無事」という言葉が聞けてホッとしたのではないでしょうか。今は出産を終えたばかりの体をゆっくりと休ませてあげたいですね。 監修/助産師 松田玲子著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年07月07日はるえさんは、夫と息子・ともくんの3人家族。ともくんが1歳半になったころ近所の公園へ行き始め、一緒に遊んでくれる友だちやママ友ができましたが、その中に厄介なママ友がひとり……。幼稚園選びをめぐってさまざまなトラブルに巻き込まれてしまいます。久々に公園に遊びに行った、はるえさん親子。到着するや否や、A子ママが駆け寄ってきて、みなみようちえんのプレ説明会になぜ来なかったのかと問い詰めてきました。 はるえさんは行く予定がないと伝えると、「お子さん可哀想だよ…」「 説明会、予約しよ?」と、なぜかはるえさんも同じ幼稚園に行かせようと必死になって説得してきました。 その夜、はるえさんは夫と話し合いをして、やはり別の園のプレ説明会に行くことに決めます。後日、A子ママにそのことを伝えると態度が豹変して……!? 陰湿な嫌味にイラッ! 公園でママ友に挨拶をしていると、A子ママにプレ説明会のことを聞かれました。はるえさんは素直に「行きたい幼稚園と方針が違うから(説明会に)行っていないんだ」と伝えると、A子ママの態度が豹変! 「ガッカリ」「かわいそ〜」「あ〜あ」など、あからさまな嫌味な発言を連発してきたのです! この日を境に、A子ママから嫌味を言われるようになったはるえさん。息子・ともくんのこともわざわざ大声で非難してくるA子ママに、はるえさんは苛立ちを隠せません。 子どもがいる前で嫌味を言うA子ママの行為は、親として人として最低です。「同じ幼稚園に行かないから」という理由で攻撃するなんて、理解できませんね。これ以上はるえさんがトラブルに巻き込まれないために、なるべく関わらないほうが良さそうですね。著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年07月07日はるえさんは、夫と息子・ともくんの3人家族。公園で一緒に遊んでくれる友だちやママ友ができましたが、その中に厄介なママ友が一人……。幼稚園選びをめぐってトラブルに巻き込まれてしまいます。公園ではママ友ができたものの、はるえさんは人見知りのため連絡先は交換せず、適度な距離を取っていました。 ある日、久々に公園に行ってみるとよく顔を合わせるママさんの一人、A子ママが突然「昨日なんで来なかったの?」と、はるえさんを問い詰めます。 約束などしていなかったので、何のことが理解できず困惑。話を聞いてみると、みなみようちえんのプレ説明会があったのだそう。 はるえさんはその幼稚園に通わせる予定が無いことを伝えると、「え?なんで行かないの?」と、急に冷めたい表情になったA子ママ。そしてみなみようちえんのプレ説明会に行くように強要し始めたのです。しつこく言ってくるママ友にうんざり…… A子ママは、はるえさんも同じ幼稚園に行くものだと思っていた様子。「この公園で遊んでいる子、みんな行くんだよ? 説明会、予約しよ?」「みんな仲良しなのに、お子さん可哀想だよ……」と言い、なぜかはるえさんも同じ幼稚園に行かせようと必死になって説得してきました。 しかし、はるえさんは別の幼稚園が気になっていました。A子ママから言われたことを夫に伝えましたが、夫婦で話し合った結果、みなみようちえんのプレ説明会を見送り、別の幼稚園に行くことにしたのです。 確かに初めての場所は顔見知りの友だちがいたほうが安心するかもしれませんが、幼稚園選びの基準は家庭それぞれ。強要するのは一方的すぎますよね。A子ママとは少し距離を取っておいた方が良さそうですね。著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年07月06日はるえさんは、夫と息子・ともくんの3人家族。ともくんが1歳半になったころ近所の公園へ行き始め、一緒に遊んでくれる友だちやママ友ができましたが、その中に厄介なママ友が一人……。幼稚園選びをめぐってトラブルに巻き込まれてしまいます。公園に行き始めてからママ友ができたものの、はるえさんは人見知りのため適度な距離を取っていました。 ある日、久々に公園に行ってみるとよく顔を合わせるママさんの一人、A子ママが駆け寄ってきて……。 誘いを断った瞬間、顔付きが変わって!? 久々に行った公園にはいつものママ友メンバーがいました。はるえさんがみんなに挨拶をしているとA子ママが曇った表情を浮かべて、「なんで昨日来なかったの? 昨日だったんだよ?!)」と駆け寄ってきました。 状況が理解できず困惑する、はるえさん。A子さんは、みなみようちえんのプレ説明会だったことを伝えます。 しかし、はるえさんはその幼稚園に通わせる気がないため、やんわりと行く予定がないことを伝えました。すると……「え?何で行かないの?」冷めた表情ではるえさんを見つめるA子ママ。はるえさんは、A子ママの態度に違和感を覚えたのです。 家からの距離や園の雰囲気、教育内容など幼稚園を選ぶ基準は人それぞれ。A子ママのように強引に勧誘するのは迷惑行為でしかありません。相手のことを考えた言動を意識できるといいですね。著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年07月05日消防隊員の夫、1歳の息子かおるくんと暮らしている水無月さん。自宅で無事に生まれてきた赤ちゃんをキャッチした水無月さん。赤ちゃんの体を冷やさないようにバスタオルでくるみ、トントンすると、ようやく赤ちゃんは小さな声で泣き始めました。駆け付けた陣痛タクシーの運転手さんは、水無月さんたちの様子を見て驚いたものの、すぐに救急車を手配してくれることに。水無月さんが産院に連絡すると、助産師さんもびっくり。慌てた様子で、医師に電話を繋ぐのでした。一度泣いたあと、なかなか泣いてくれない赤ちゃんに不安を覚える水無月さん。産院の斎藤医師から「とりあえずは大丈夫」と言われて、ほっとします。ところが、救急車が到着するまでもう少しというところで、謎の痛みに襲われることに……。パニックになった水無月さんは……!? き…救急車キタ―――――!! 突然の痛みに、「もう1人生まれる?」とパニックになる水無月さん。しかし、激しい痛みとともに出てきたのは胎盤でした。 ようやく到着した救急車に、水無月さんは安堵します。救急隊員たちは、未だに泣いているかおるくんの対応や、へその緒の処置、赤ちゃんの保温など、テキパキと処置を進めるのでした。そこに夫も帰宅し、水無月さんは安心からかその場に倒れ込んでしまうのでした。 通常、出産後に胎盤が剥離し、数分~30分程度で娩出するそうです。胎盤が出てこなかったり、一部が子宮内に残ってしまったりしていると、出血や感染の原因になることも。自宅で出産した後も、赤ちゃんだけでなく母体のほうも病院でしっかりと診てもらう必要があるのです。予期せぬお産に疲れ切った水無月さん。まずは管理が行き届いた病院でしっかり診てもらい、ゆっくり休んでほしいですね。 監修/助産師 松田玲子著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年06月30日消防隊員の夫、1歳の息子かおるくんと暮らしている水無月さん。第2子を妊娠中、突然の破水に驚く水無月さん。タクシーに乗る前に着替えようとしますが、その瞬間に激痛が……! 母親の様子に戸惑い、泣き叫ぶ息子のかおるくんをなだめていると、赤ちゃんの頭が出てきそうな感覚に気付きます。赤ちゃんが出てきてもいいよう、四つん這いになり、タオルを床に重ねて準備をします。「全部出る!!」と感じた瞬間、泣き叫ぶかおるくんの手を離し、片手で赤ちゃんを受け止めることに成功したのでした。生まれたばかりの赤ちゃんは、バスタオルにくるまれて小さな産声を上げました。陣痛タクシーの運転手さんが救急車を呼んでいる間に、産院に連絡した水無月さん。電話口の助産師さんは自宅出産に驚き、慌てて斎藤先生に電話を繋ぎます。しかし、赤ちゃんの泣き声が聞こえなくなり……!? え…!! また痛み…!? 電話に出た産院の斎藤先生は、産院の玄関で水無月さんが出産したと勘違い。産院の医師ですらびっくりする状況に苦笑しつつ、赤ちゃんが泣かないことを伝える水無月さん。詳しく赤ちゃんの様子を尋ねた斎藤先生は、「とりあえずは大丈夫」と伝えてくれました。 救急車が来るまであと10分ほど。産院のほうでも受け入れの準備を進めてくれるようです。しかし、電話を切ってひと息ついた水無月さんに、再び痛みが襲いかかるのでした。 生まれたての赤ちゃんは体温調節が未発達。さらに羊水で体が濡れていると、体温がすぐに奪われてしまいます。自宅で出産した場合、清潔なタオルで赤ちゃんの体を拭き、病院に到着するまでバスタオルで包んで抱いてあげましょう。予期せぬ場所で出産してしまうとパニックに陥りがちですが、まずは赤ちゃんをしっかり保温し、次に呼吸をしているかを確認します。もし呼吸をしていない場合は背中をさすって泣かせ、そして産院へ連絡して状況を伝えるようにしましょう。 監修/助産師 松田玲子著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年06月29日消防隊員の夫、1歳の息子かおるくんと暮らしている水無月さん。1人目の出産時、陣痛間隔が狭まるまで病院に受け入れてもらえなかった経験から、今回は陣痛をギリギリまで我慢してしまいました。本格的な痛みに「やばい」と感じた水無月さんは、夫の帰りを待つのをやめ、陣痛タクシーに連絡することを決意します。動けるうちに荷物を運び、陣痛タクシーを玄関で待機しようとする水無月さんですが、立ち上がろうとした瞬間に破水してしまいます。破水から間もなく、激痛に見舞われる水無月さん。泣き叫ぶかおるくんの手を握ってなだめながら、赤ちゃんが出てきてもいいよう、タオルを床に重ね、その上に四つん這いになります。「全部出る!!」と感じた瞬間にかおるくんの手を離し、片手で赤ちゃんをキャッチすることに成功。我に返り、すぐに産院へ連絡を入れますが……!? よ…よかった! 泣いてくれた… 無事に生まれてきた赤ちゃんをキャッチした水無月さん。赤ちゃんの体を冷やさないようにバスタオルでくるみ、トントンすると、ようやく赤ちゃんは小さな声で泣き始めました。 駆け付けた陣痛タクシーの運転手さんは、水無月さんたちの様子を見て驚いたものの、すぐに救急車を手配してくれることに。水無月さんが産院に連絡すると、助産師さんもびっくり。慌てた様子で、医師に電話を繋ぐのでした。 特別な講習を受けている陣痛タクシーの運転手さんや、産院の助産師さんも、自宅出産には驚いたようです。しかし、無事に赤ちゃんが出てきても、泣くまでは気が抜けませんよね。水無月さんはテレビで見たことを思い出し、適切に対処しています。事前に知識を仕入れることも大事ですが、何より予期せぬ事態にも冷静に対処できるよう、心づもりをしておくことも大切だと感じますね。 監修/助産師 松田玲子著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年06月28日