アイドルグループ・V6の岡田准一が、映画『燃えよ剣』(2020年公開)に主演することが11日、明らかになった。同作は、司馬遼太郎により1964年に発表され、500万部を超える大ベストセラーを実写映画化。幕末を舞台に、武州多摩の百姓の悪ガキだった少年・土方歳三(岡田)が、近藤勇、沖田総司ら同士と共に京都で新選組を結成し、“鬼の副長”と呼ばれ討幕派勢力制圧に活躍する。幕末の動乱期で、剣に生き剣に死んだひとりのカリスマの姿と一途な愛、そして歴戦の数々を描いていく。土方の没後150年である2019年に製作されることが決定した同作は、原田眞人監督がメガホンを取り、岡田が主演した『関ヶ原』のスタッフが集結。“副長”として組織を作り厳格な戒律で新撰組を統率した土方を、岡田が演じる。そんな土方と恋に落ち、生涯愛し合うことになるお雪を演じるのは、NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』以来の時代劇出演となる、柴咲コウ。岡田と柴咲は今回が初共演となる。土方の盟友である新選組局長・近藤勇を演じるのは、NHK大河ドラマ『西郷どん』で大河初出演にして初主演を成し遂げた、鈴木亮平。『軍師官兵衛』(14年)主演の岡田、『おんな城主 直虎』(17年)主演の柴咲、『西郷どん』(18年)主演の鈴木と、大河主演俳優が勢ぞろいした。さらに、病に倒れるも天才的な剣の使い手として知られ、新選組の中でも土方と並んで人気の高い若く美しき剣士・沖田総司を山田涼介(Hey! Say! JUMP)、土方や近藤に狙われることになる新選組初代筆頭局長・芹沢鴨を伊藤英明が演じる。撮影は2月~4月、京都・滋賀・岡山などを中心に行われる予定。「新選組」史上名高い「池田屋事件」が起こった、旅館・池田屋をオープンセットで当時のままに完全再現する。○岡田准一 コメント原田眞人監督から司馬遼太郎さんの名作、『燃えよ剣』の土方歳三という、身に余る大役をいただきました。 以前に原田監督作品に出演させていただいた『関ヶ原』に続き日本の変革の1つです。変革の時代を演じることは、やりがいのあるタフな作業になりますが、共演者の皆さん、スタッフの皆さんとこの作品を乗り越えて行きたいと思います。土方歳三の人生を覚悟と畏敬を持って楽しんで演じたいです。原田監督が作り上げる生っぽい激動の幕末をご期待下さい。○柴咲コウ コメント初めて演出していただく原田監督。初共演の岡田准一さん、鈴木亮平さん、山田涼介さん。世の中で語り継がれる新選組。司馬遼太郎さんの長編歴史小説のオリジナルキャラクターであるお雪を、時代に翻弄されながらも凛として生きる女性として、素直に表現できればと存じます。○鈴木亮平 コメント何者でもない。侍ですらなかった若者たちが、いかにしてあれだけの力を持ち、畏怖される集団になっていったのか。仲間さえも殺してまで作り上げたかったもの、守りたかったものとは何か。映画という別の世界で、近藤勇という一人の男として再びあの時代に入り込み、欲も恐れも友情も、全て肌で受け止めながら生きてみようと思います。原田監督と敬愛する岡田さんのもと、一丸となり、皆様に新しい新選組の肖像をお見せします。ご期待ください。○山田涼介 コメント錚々たる共演者の皆様の中でお芝居をさせていただくことに緊張する一方、武者震いしています。僕にしか出来ない表現で沖田を描きたいと思っていますし、原田監督、そして先輩の岡田君と共演するのは初めてで、先輩方の背中を見て、この作品の中で多くのことを吸収して、沖田を生き抜きたいと思います。○伊藤英明 コメント芹沢鴨という強靭な男を演じさせていただくことになりました。岡田君が演じる土方に対して、全力で対峙したいと思います。一緒にお芝居ができるのが本当に楽しみです。原田監督とは初めてですが、誘っていただき大変光栄です。改めて、俳優という仕事に全力で臨みたいと思っています。○原田眞人(監督・脚本) コメントチャンバラごっこではいつも新選組が仇役だった。私は桂小五郎に代表される「勤王の志士」。覆面をかぶりたくなれば鞍馬天狗にもなった。しかし、映画では桂小五郎が主役になることは殆どなく、鞍馬天狗映画は安易な娯楽作だった。新選組が主人公になる映画の方が圧倒的に多く、上質に思えた。幕末の知識は幼少時に祖父から伝え聞き、それがやがて時代小説を読むきっかけともなった。司馬遼太郎ワールドの入口も短編集「幕末」だった。「逃げの小五郎」を読みたくて足を踏み入れたのだ。高校生になって『燃えよ剣』と出会った。以来、新選組と土方歳三に魅せられ、「新選組血風録」のファンになり、子母沢寛の新選組トリロジーに心が震えた。そうやって情報量が増えるにつれ新選組を描く映像作品への不満が募るようになった。例えば、ダンダラ。子母沢寛が壬生の新選組のホストファミリーだった八木家ご子息から得た証言では、近藤や土方ら幹部クラスは一度もダンダラの制服を着なかったという。理由は、安っぽかったから。新選組は黒の集団であった。ダンダラは、平隊士の一部が着用し、一年も経たずに淘汰された。おそらく芹沢鴨の発想で赤穂義士を模したダンダラ制服を作ったのではないか。当然、土方は着ない。映画では、大島渚監督の「御法度」だけが、ダンダラ俗説を避けて黒の隊服にしている。新選組は維新動乱期の象徴的、宿命的な存在だ。既成の秩序やモラルがくずれ、新しい体制が模索されている混乱の時代に現れた若者たちの右往左往と魂の叫びがそこにはある。人は変革期に如何に生きるべきか。現代の世相とダブる混沌を、土方は筋を通して生きた。『燃えよ剣』は激流を生きる人間の営みをスケール感とともに描いている。武州多摩郡のバラガキ(茨垣:不良、ならず者)であった近藤勇、土方歳三、沖田総司、井上源三郎の四人の生き様死に様は、ハワード・ホークスの『リオ・ブラボー』の四人組にそっくりで、男気の連帯が心豊かに描かれている。中でも土方にはTHE LAST SAMURAIの風味が漂う。絶妙のキャストも組めた。岡田准一さんは超一流の武芸者が俳優のふりをしているような人。今回は主役の土方歳三のみならず土方が絡むすべての剣技の構築・指導も委せている。映画史上最高の土方歳三、時代劇史上最高の立ち役が生まれると、私は信じている。ヒロインのお雪は土方の思い人であると同時に司馬先生の思い人であるようにも思う。原作にある絵の素養を映像的にも広げたインディペンデント・ウーマンとして柴咲コウさんに演じてもらう。彼女にはホークス作品のヒロインに通ずる凛とした美しさと男世界で生き抜く逞しさがある。近藤勇はデビュー以来、「私のイサミ君」と思い続けて来た鈴木亮平さんを迎えることができた。西郷どんで付けた27キロ分を削ぎ落として、見事な男振りである。山田涼介さんは作品を見る度に、彼の演ずる沖田総司を見たいという思いが強くなった。俊敏な剣技も、儚げな微笑みも、土方との軽やかな会話もすべてが「スクリーン上の沖田総司であるべき人」のベクトルを指している。土方、近藤、沖田がハマリ役の理想を突き進む以上、芹沢鴨の配役は「意外性」を前面に押し出したかった。本来なら公開まで名前を伏せたかったくらいだ。伊藤英明さんが引き受けてくれたのは幸運だった。私の考える鴨は、しらふなら土方、沖田がふたりがかりでも倒せない武門の人。近藤に欠けた教養もある。そして何よりも原作で沖田の口を借りて言わせている「私の知る限りいちばんの善人かもしれない」という要素を大切にしたかった。伊藤さんにはそれらがある。原田組初参加の四人と岡田さん。このケミストリーは最強だ。脇を固める顔ぶれも、原田映画史上最高のヴァラエティに富んでいる。書きたくて書きたくてたまらないが、今は我慢しよう。司馬人類学講座を半世紀に渡って学んだ生徒として、私は、BARAGAKI土方歳三がBROKEN SAMURAIになりUNBROKEN SAMURAIに至る物語を、紡ぎたいと思う。芝居はナチュラル、剣技はリアルをモットーに、世界勝負の本格的時代劇を目指したい。とはいえ「リオ・ブラボー」と「グッド・フェラーズ」を心に抱いて現場に挑むことになる。(2019年1月17日記)
2019年02月11日エミー賞歴代最多受賞の海外ドラマ史上最高傑作「ゲーム・オブ・スローンズ」。その最終章となるシーズン8の日本放送日が4月15日(月)に決定。さらに、最新映像が公開された。映画並の壮大なスケールで、鉄の王座を巡る壮絶な覇権争いとそこに渦巻く愛憎の人間ドラマを描いた本作。その最新シーズンにして最終章となるシーズン8の放送日が、1月14日(月)に米国HBOより発表され、日本ではBS10スターチャンネルにて4月15日(月)より“世界同時放送”されることになった。併せて、最終章の最新トレーラーが初公開。“狼”の紋章を持つ北部スターク家のサンサ(ソフィー・ターナー)、アリア(メイジー・ウィリアムズ)、そしてジョン・スノウ(キット・ハリントン)が登場する最新映像には、早くも全世界のファンが大興奮。本作は、昨年11月に最終章の放送開始が4月と発表されるやいなや、世界中でSNSを中心に凄まじい勢いで情報が拡散され、ここ日本でも海外ドラマ作品としては異例となるTwitterのトレンド入りを果たすなど、大きな話題を呼んだばかり。今回は超大作TVシリーズの最終章ということもあり、「ゲーム・オブ・スローンズ」ファンのみならず、海外ドラマファン、そして映画ファンからも大きな注目を集めており、最終章を前に“ゲーム・オブ・スローンズ”=“玉座の行方”が気になっているファンが爆発的に増えていることが伺える。「ゲーム・オブ・スローンズ」最新シーズン 最終章は4月15日(月)よりBS10スターチャンネルにて世界同時放送。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ゲーム・オブ・スローンズ[海外TVドラマ]© 2012 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and all related programs are the property of Home Box Office, Inc.
2019年01月15日2015年中国最大のヒット作「琅ヤ榜(ろうやぼう)~麒麟の才子、風雲起こす~」の続編、「琅ヤ榜(ろうやぼう)<弐>~風雲来る長林軍~」のDVD-BOXが現在発売中だ。この度、ホァン・シャオミンと共に主演を務める“期待の新星”リウ・ハオランのインタビューが到着した。2015年の初主演映画『僕はチャイナタウンの名探偵』が大ヒットを記録し、人気急上昇したリウ・ハオラン。その続編『僕はチャイナタウンの名探偵2』では、妻夫木聡と共演も。また、染谷将太主演×チェン・カイコー監督による日中共同製作映画『空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎』や、中国版「深夜食堂」など話題作に出演する若手注目株だ。今作で彼が演じたのは、先日インタビューにも答えてくれたホァン・シャオミンが演じる蕭平章の弟・蕭平旌(しょう・へいせい)。琅ヤ閣で武芸を学び、確かな武術の腕を持つ彼は、父と兄を尊敬しているが、時にやんちゃな行動で困らせてしまう部分も。また正義感が強く、行動力のある平旌。兄が負傷した事件の裏を探り始めるのだが、朝廷に深く入り込んでいた敵が動き始め、再び梁に風雲が巻き起こってしまう…。一方で、クールな女医・林奚(りん・けい/チャン・ホイウェン)に惹かれるが、その気持ちに素直になれないという、恋に関してはピュアな一面も。彼の恋模様には初恋のときめきがいっぱいだ。――本作のオファーを受けたときの第一印象は?「琅ヤ榜(ろうやぼう)<弐>」は厳密に言うと初めての時代ドラマへの出演だったので、撮影のリズムや手法の違いもあるなと思っていました。撮影チームや共演する先輩たちが本当にプロフェッショナルだということもあって、とても期待していました。一方で、パート1は名作で、当時僕も1話1話を追いかけて見ていました。一番大きな印象は非常に緻密であること、だからとてもプレッシャーがありましたが、僕の解釈した蕭平旌を喜んでもらえたらと思っています。――立ち回りのシーンが多いが、これまで武術の経験は?武術なんて練習したことはありませんでしたが、ずっと演じてみたいとは思っていました。僕のアクションシーンでは、防具もワイヤーもいらないので自分で直接演じたいと要求しました。はは、やっぱり男なんで。アクションが終わってどんなに疲れていても、撮り終えてからすぐにカメラのところへ行ってシーンをチェックしました。だってカッコいいでしょ。――劇中ではとても仲の良い兄弟を演じているが、ホァン・シャオミンとこれまで交流は?シャオミンさんの作品はたくさん見たことがあってずっと大好きでした。僕にとっては芝居中でも芝居の外でも、尊敬すべき先輩です。1度空港でばったり会ったんですが、シャオミンさんは病気を押して出演作のイベントに出席していました。その仕事に対する姿勢は学ぶに値します。撮影の時も演技について僕にたくさんアドバイスをくれて、役柄を理解するうえでとても自信になりました。――一番印象に残っているキャラクターは?この作品の登場人物はどの人もすごいですよ。最も印象深かったのはシャオミンさん演じる蕭平章かな。あの役柄の性格は柔と剛を合わせ持っていて、僕を救うために命を懸けてくれるんです。――平旌以外でやってみたいキャラクターは?蕭元啓の役をやってみたい。前半で彼はとても素直で善良な人物でしたが、徐々に母親の敵討ちのために悪に染まっていくんです。あれほどギャップのある役は演じたことがないので、チャレンジしてみたいです。――撮影中のエピソードについてこの撮影チームで過ごした時間は僕をすごく成長させてくれました。ヤーヤーさん(トン・リーヤーのこと)やシャオミンさん、そして先輩俳優の皆さんに助けてもらってとても感謝しています。撮影中は先輩たちが役柄に入り込めるように、専門知識も教えてくれたり、撮影が終わってからもいろんな役者さんと一緒にお酒を飲んだりして自分や他の人たちの役について語り合いました。――おすすめのシーンは?本作ではお薦めシーンはとても多いですが、僕の一番のお気に入りは蕭平旌が戦場に向かう場面で“この戦いのあと、どんな罪に問われようと、この蕭平旌が1人ですべて受け止める”と言い放ったシーンです。追随する兵士たちが雄叫びを上げるシーンはとても壮観で、名場面だと思います。――もし今後来日したら、行ってみたい・やってみたいことは?前に同級生と日本で半月ほど滞在して、鈴木忠志先生の劇団で学びました。先生からは多くのことを学び、演技の面でもワンランク成長できました。機会があればまた先生のもとを訪ねて勉強したいです。僕はアニメが好きなので、また日本に行くことがあればアニメコンベンションにも行きたいし聖地も巡礼してみたいです。――最後に、ファンの方に一言お願いします。「琅ヤ榜<弐>」を楽しんでくれて、そして応援してくれてありがとう。僕も皆さんの期待に応えられるようもっと頑張ります。※「琅ヤ榜」の「ヤ」は王に邪(cinemacafe.net)
2018年12月26日中国ドラマ「琅ヤ榜(ろうやぼう)<弐>~風雲来る長林軍~」のDVD-BOXが本日12月19日(水)にリリースとなる。こちらのリリースを記念して、本作の主演のひとりホァン・シャオミンに続き、今回はトン・リーヤーがインタビューに答えてくれた。中国版エミー賞10冠獲得の大ヒットドラマ「琅ヤ榜~麒麟の才子、風雲起こす~」の続編となっている本作。前作は、圧巻のスケールと緻密なストーリーで観る者を釘付けにし、放送終了後は「琅ヤ榜ロス」に陥る人が続出したほど。今回インタビューに答えてくれたトン・リーヤーは、2006年のデビュー後、日本でも放送された「クィーンズ 長安、後宮の乱」や「宮 パレス ~時をかける宮女~」といったドラマで活躍。また、近年では『ワイルド・シティ』に出演していたことも記憶に新しい。そんなトン・リーヤーが全てのクオリティがアップした今作で演じているのは、蕭平章(ホァン・シャオミン)の妻・蒙浅雪(もう・せんせつ)。かつての禁軍大統領・蒙摯を叔祖父に持ち、叔祖父譲りの武術の腕を持つ彼女。長林王府の世子妃として平章とは仲睦まじい夫婦だが、長年子どもが出来ないことに心を痛めている部分も。また、病床にある夫を支え、そして夫を守るため敵と戦う気丈な女性でもある。アクションや頭脳戦に加え、本作では夫婦の愛の物語も見どころの一つとなっており、2人の愛の強さに胸キュンしてしまうこと間違いなし!――本作のオファーを受けたときの印象は?うれしかったです。正午陽光(影視)はとても厳しくてしっかりとした制作チームで私もずっと前から仕事をしてみたいと思っていました。監督に会うたび、「いつ一緒に仕事ができるの?」と聞いていて、監督からも「次は必ず仕事をしよう」と言われていたんです。それでこの蒙浅雪という役が私にぴったりだということでオファーを受けて、私も絶対に演じたいと思いました。――前作で大人気だった蒙大統領の家系、武術に長けている役ということだが、役作りはどんなことを?以前、ダンスを学んでいたので基礎はできていました。だからアクションでも比較的簡単でした。もちろん大変さもあって、特に2人で戦うシーンなどは相手にケガをさせないかと躊躇しました。このことは演じる側にとってはすごくプレッシャーです。――一番印象に残っているキャラクターは?当然、蒙浅雪です。脚本で彼女が夫と一緒に国のために戦場にいくシーンを読んだ時は、本当に感動がこみ上げてきました。そして夫が大変な時にそばにいて、彼と一緒に身を捧げて国を救うんです。その勇敢な行動は彼女の心の広さを表していますし、もっと感動を与えると思います。――蒙浅雪以外で自分がやるなら?グオ・ジンフェイの演じた濮陽纓に挑戦してみたいです。――おすすめのシーンは?私のお薦めは浅雪が夫と最後に別れるシーンです。蒙浅雪が跪いて泣きながら平章に「お願い、私を残して逝かないで」と訴えるシーン。あのシーンはとても印象に残っていて、確かあの時は自分でも声を張り上げて泣いてしまったのですが、突然そばから私よりも大きな泣き声が聞こえてきたんです。私の演技でスタッフが感動したんですね。――最後にファンへ一言お願いします。皆さんの応援、ありがとうございます。もっといい作品を皆さんに見せられるよう努力します。愛してます!※「琅ヤ榜」の「ヤ」は王に邪(cinemacafe.net)
2018年12月19日『ガールズ&パンツァー 最終章 第2話』が、2019年6月15(日)より全国の劇場で上映される。第1話に続くストーリー始動2017年12月に公開された『ガールズ&パンツァー 最終章 第1話』の続編で、第1話から続くBC自由学園との戦いがついに決着を迎える本作。物語の始まりは、平和だった大洗女子学園に突如降って沸いた河嶋桃の留年騒動。AO入試で大学に入学できるよう、桃を隊長に据えて冬の大会「無限軌道杯」に挑む大洗女子チームだったが、初戦の相手・ BC 自由学園に思わぬ大苦戦!みほ達の、桃の未来は早くも閉ざされてしまうのか?果たして、勝利の行方は……!?大洗女子学園のみでなく、黒森峰女学園やプラウダ高校など、気になる他校の戦いの様子も見どころとなるようだ。製作陣にはもちろん、監督の水島 努、脚本の吉田玲子、キャラクター原案の島田フミカネ、キャラクターデザイン・総作画監督の杉本 功らこれまでのシリーズのスタッフが集結する。週替わりの来場者特典もなお『ガールズ&パンツァー 最終章 第2話』の上映劇場では、6週に渡って週替わりで来場者特典をプレゼント。1週目は「島田フミカネ描き下ろしミニ色紙」、2週目は「消しゴム風 戦車」、3週目は「杉本功描き下ろしポストカード」…とファンにはたまらないバリエーション豊富なラインナップを揃えている。【作品情報】『ガールズ&パンツァー 最終章 第2話』劇場上映日:2019年6月15(日)<スタッフ>監督:水島 努脚本:吉田玲子キャラクター原案:島田フミカネキャラクターデザイン・総作画監督:杉本 功考証・スーパーバイザー:鈴木貴昭アニメーション制作:アクタス<キャスト>西住みほ:渕上 舞武部沙織:茅野愛衣五十鈴 華:尾崎真実秋山優花里:中上育実冷泉麻子:井口裕香マリー:原 由実安藤:津田美波押田:安済知佳ほか■週替わり来場者特典・1週目:島田フミカネ描き下ろしミニ色紙(全4種/ランダム)・2週目:消しゴム風 戦車(全 9 種/ランダム)・3週目:杉本功描き下ろしポストカード(全5種/ランダム)・4週目:アプリゲーム「戦車道大作戦!」特典付きポストカード・5週目:生コマフィルム(ランダム)・6週目:描き下ろし暑中見舞いポストカード(全1種)※数量限定。無くなり次第終了。※特典は予告なく変更になる場合有り。【イベントに関する問い合わせ先】インフォメーションダイヤルTEL:03-5793-8878(平日 13:00〜18:00)
2018年11月22日エミー賞歴代最多受賞の海外ドラマ史上最高傑作「ゲーム・オブ・スローンズ」。その最新シーズンにして最終章となるシーズン8が、2019年4月、世界同時放送されることが決定。日本ではこれまでのシーズンに引き続き、スターチャンネルが放送する。本作は米国のSF/ファンタジー作家ジョージ・R・R・マーティンによるベストセラー小説「氷と炎の歌」を壮大なスケールで映像化、世界を夢中にさせた大ヒットシリーズ。キャストのエミリア・クラークが『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』、ソフィー・ターナーが『X-MEN:ダーク・フェニックス』に抜擢されるなど、次世代スターを続々と送り出している。現時点で最新となる第七章は、2017年7月の第1話放送を全米1,600万人がリアルタイム視聴し、「HBO」の最高記録を更新したほか、世界186以上の国と地域で放送。日本でも同時放送された。最大の脅威が迫り、壮大かつ繊細な人間ドラマに満ちた物語がいよいよフィナーレを迎える最終章は、全6話、毎週の放送がクライマックスとなることは間違いなく、世界中の「ゲーム・オブ・スローンズ」(Game of Thrones:GOT)ファンが一斉に、固唾をのんで見守ることになる。SNSも熱く盛り上がること必至だ。なお、スターチャンネルでは第一章~第七章をふり返る動画やビジュアル素材を、「ゲーム・オブ・スローンズ 最終章」の特設サイトやスターチャンネルの公式SNSアカウントにて日本版として15日(木)までに順次公開していくという。果たして、玉座(スローン)に座るのは誰なのか。最終章を、全世界のGOTファンと共に目撃して。「ゲーム・オブ・スローンズ」最新シーズン・最終章は2019年4月、BS10 スターチャンネルにて世界同時放送。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ゲーム・オブ・スローンズ[海外TVドラマ]© 2012 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and all related programs are the property of Home Box Office, Inc.
2018年11月14日ベネッセコーポレーションの幼児教育・生活支援ブランド「こどもちゃれんじ」の開講30周年を記念した特別ステージ「しまじろうのハッピーフェスティバル」が、来年3月に東京、4月に大阪で開催されることが決定した。(主催:ベネッセコーポレーション、エニー、ぴあ、テレビ東京)【チケット情報はこちら】本公演は、年間で観客52万人を動員する大人気の「しまじろうコンサート」を発展させた30周年の特別限定ステージとして、3日間限定で開催する。 「しまじろうと一緒に楽しむ親子の時間」をコンセプトとした特別ステージは、人気の歌とダンスを中心に出演キャストと共に歌って踊る一体感を楽しめる参加型ステージとなる。会場では30周年限定の特別グッズの販売や限定企画も用意している。チケットの一般発売に先がけて、こどもちゃれんじ会員先行を11月22日(木)から受付開始する。■「しまじろうのハッピーフェスティバル」3月23日(土)両国国技館(東京都)【1】10:00【2】14:00【3】18:003月24日(日)両国国技館(東京都)【1】10:30【2】14:304月13日(土)丸善インテックアリーナ大阪(大阪府)【1】10:00【2】14:00【3】18:00
2018年11月06日アイドルグループ・関ジャニ∞の安田章大が主演を務める、音楽劇『マニアック』のキービジュアルが5日、公開された。青木豪が作・演出を務める同作で、安田は古田新太・成海璃子と共演。とある町の山の上にある八猪(やずま)病院を舞台に、ブラックな笑いに溢れたストーリーが繰り広げられる。植木屋の犬塚アキラ(安田)は、病院で溺愛される一人娘・メイ(成海)と恋に落ち、ロボットと人体の融合=新しい医療の可能性を夢見て、入院患者を利用して人体改造実験を行う病院の院長・八猪不二男(古田)からメイを救出しようと奮闘する。キービジュアルには、拘束された古田新太と成海璃子の二人、そして一人拘束されていない安田章大の姿があしらわれた。八猪病院の院長に支配される人々と、彼らを解放しようと奮闘する犬塚アキラという関係性が表されている。大阪公演は森ノ宮ピロティホールにて、2019年1月19日~1月29日。東京公演は新国立劇場 中劇場にて2019年2月5日~2月27日。他、堀内敬子、小松和重、山本カナコ、宮崎秋人、山崎静代、頼経明子、浅野和之らが出演する。
2018年11月05日アニメ化に実写映画化、さらには宝塚歌劇団での舞台化と、様々なメディアでヒットを飛ばし続けている人気コミック『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』(和月伸宏作、集英社ジャンプコミックス刊)。その宝塚版で原作ファンもうならせた元雪組トップスターの早霧せいなが、退団して女優になった現在、舞台浪漫活劇「るろうに剣心」において、再び主人公の緋村剣心を演じている。ヒロインの神谷薫役に、テレビドラマ『義母と娘のブルース』で人気急上昇の上白石萌歌、舞台版オリジナルの敵役・加納惣三郎役に松岡充と、華やかな顔ぶれでの上演。10月11日に行われたゲネプロに足を運んだ。【チケット情報はこちら】物語は江戸末期、まだ“人斬り抜刀斎”と恐れられていた剣客・緋村剣心が、新撰組と立ち回りを繰り広げるシーンから始まる。花道から現れた早霧剣心は殺気を漂わせ、小柄だが俊敏な動きで10余人の隊士を次々に斬り捨ててゆく。殺陣の後、息も切らさず端然とたたずむ早霧がなんとも魅力的だ。その後、舞台は明治時代の東京へ。ある事件から“不殺”の誓いを立てて過ごす剣心は、偶然、神谷道場を守る少女・薫と出会う。“人を活かす剣”を信じて生きる薫を、上白石は強い眼差しと明瞭なセリフ回しで好演。どこか虚しさを抱えたまま、ニセの“人斬り抜刀斎”にも飄々とした態度を崩さない剣心が、薫と過ごすうちに少しずつ素の穏やかさを見せていく。宝塚版から続投の小池修一郎の演出は、剣心が“人斬り”から“不殺”に至った葛藤を、より深く描く。コミカルなシーンは宝塚版より少ないものの、だからこそ剣心がふと見せる、和らいだ表情が印象的だ。剣心と因縁の元新撰組隊士で、今は貿易商として暗躍する加納役の松岡は、よく響く低音の歌声と安定感のある殺陣で貫録の存在感。同じく元新撰組で、現在は警視庁警部補となった斎藤一役の廣瀬友祐も、クールな表情に長身の制服姿がよく似合い、ハマり役だ。その他、アヘンを売る悪徳実業家・武田観柳を演じる上山竜治の達者ぶり、武田の用心棒を務める四乃森蒼紫役・三浦涼介の妖しさ、剣心の仲間となる相楽左之助役・植原卓也の屈託無さなど、それぞれの個性が際立つ。囲み会見では、早霧と上白石、松岡、そして小池も登壇。早霧が「やはり(男性との)立ち回りはスピート感とパワーを感じますね。自分も元男役としての誇りをかけて(笑)、戦いに挑む気持ちでやっています」と意気込みを吐露。小池も「稽古は大変だったと思いますが、より芝居が濃く深くなった早霧を見ていただければ」と話した。「小池先生が妥協を一切しないので、稽古では心の動きに殺陣を付けるということをみっちりやりました」と松岡が話せば、「(宝塚版は)女性のみの輝きを感じましたが、今回は男性もいるので、よりパワーアップした部分があるのでは」と言いかけた上白石。続けて「そんな男性陣は素敵ですが、私は早霧さんしか見えていません!」と告白し、早霧がヨシヨシとうなずいて、取材陣から笑いが漏れるひと幕も。芝居に殺陣にと、千秋楽に向かって進化し続ける舞台。その行方を、ぜひ見届けたい。取材・文:佐藤さくら
2018年10月22日『るろうに剣心』シリーズ、『バクマン。』、『亜人』――映画だけでも代表作を挙げればキリがない。佐藤健とは、最善のいまを常に更新し続ける、貪欲な俳優である。酸いも甘いも噛み分けたような表情で淡々とインタビューに答えながらも、あるときでは、やんわりと微笑みを広げ、質問を面白がったりする。かと思えば、スッと薄いガラス扉を隔てて向こうにいってしまったかのような、心地よい緊張感さえ持ち合わせる。29歳にして、対象者により代表作や好きな作品が異なってくる、佐藤さんの計り知れない魅力は10月19日より公開中の最新主演作『億男』でも如何なく発揮されている。映画プロデューサーとしても知られる川村元気が手掛けた小説「億男」の同名映画化では、雲隠れした兄の借金をひたすら返し続けていた一男(佐藤さん)が、ある日、商店街の景品で当てた宝くじで3億円を当たるところから始まる。借金を返し、別居されていた家族とやり直せる、バラ色の未来を描く一男だったが、3億円を卸したその日、親友の九十九(高橋一生)にすべて持ち逃げされる、というとんでもない目に遭う。共演・高橋一生には「めちゃめちゃ衝撃を受けた、トリプル感動!」天国から地獄、3億円がなくなり、一気にマイナスのスタート地点に立たされた一男。九十九の足取りをたどるため、藁にも縋る思いで、九十九とつながりを持つ「億男(ときに“女”)」たちに連絡を入れていく。怪しげなマネーアドバイザーの千住役・藤原竜也、若くして10億を手に入れるも現在は専業主婦の十和子役・沢尻エリカ、さらには競馬場のVIP室で億の金を転がす億万長者の百瀬役・北村一輝…とんでもなく濃いキャスト陣と佐藤さんによる、ほぼ一対一の演技合戦が繰り広げられる。強者どもが次から次へとやってきては浴びせる強烈な一手を、受けの芝居で絶妙な変化を加える、佐藤さんの演技には固唾を飲む。中でも、お金に関して人一倍の知識量を持ち、親友なのに3億を持ち逃げるという九十九を演じた高橋さんとの芝居は、佐藤さんのキャリアにとっても大きな財産となったようだ。佐藤さんは、「一生さんとは、モロッコで“初めまして”だったんです」と本作のクランクインをふり返った。「一生さんには、まずしびれました。“こういうキャラクターの成立のさせ方があるんだ…”とびっくりしました。ご一緒できて、本当によかったです」。大学の落語研究会で出会う一男と九十九。劇中では、佐藤さんと高橋さんによる落語も楽しめたりする。モロッコの砂漠にて(!)、一席打つ九十九の噺は引き込まれるばかりだし、九十九の眼前で染み入る表情の一男にも同時に魅せられる。さらに、本作の落語指導は立川志らくが務めており、元々、落語が大好きだったという佐藤さんは、この貴重な経験について、強く瞳を光らせて語り出した。「そもそも僕は、落語家さんにものすごくリスペクトがあるんです。今回、一男は落研なので練習する必要がありましたが、そこで言えば、九十九なんて落語の天才だから、一生さんはマスターしないといけないので、“一生さん、大変だな…”と思っていたんです。そうしたら、インして…本当に驚きました。砂漠で約20分間、九十九が『芝浜』を披露するシーンの撮影で感動してしまって。元々『芝浜』が好きなので感動したのと、一男としても九十九との関係性にグッときながら聴く感動もあるし、個人的にも、俳優として一生さんにものすごく衝撃を受けたのもあって、もうトリプル感動でした!」。かくいう佐藤さん本人も、劇中で、実にサラリと落語を披露している。「指導が志らく先生と聞いたときに、“おお、マジか!”と。正直、この映画の中で一男の落語を(完璧に)披露したら邪魔になるとすら思っていたので、そこまで練習する必要はなかったんですけど…志らく先生に直々に教わる機会なんて一生ないだろうから、これは佐藤健として教わっとこう…と(笑)。すごくいい機会でした!」と、ノンストップで語る佐藤さん。落語の腕前を何かの作品で披露できないものかと尋ねたところ、「落語家の役をやりたいなと、いまがっつり思っています。プロデューサーに『俺、落語家やりたいです』と言って回っているんですよ」とのことなので、ひょっとしたら…ひょっとするかもしれない。大友監督とは「どんどん、お互いに高みを目指していけたらいい」メガホンを取る大友啓史監督とは、大河ドラマ『龍馬伝』に始まり『るろうに剣心』3部作以来、実に4年ぶりのコンビとなり、現代劇としては初顔合わせ。共闘していなかった4年間についても、「大友監督作品は、やっぱり観ていますね。気になりますし、シンプルに好き、というのもあるんです」と敬愛の眼差しで語る佐藤さん。「大友さんとは、またずっとやりたいと思っていました。『億男』でやるのは意外でしたけど、やっぱり今回やれてうれしかったですし、現場に入ったら懐かしさもすごく感じて。役者にとって幸せな環境だったので、相変わらず好きな現場ですね」。この4年間、互いに携えた新たな武器や、研鑽を積み習得したこともあったかもしれない。変化について聞けば、「作品ごとに自分でも成長はしていっているつもりではあるんですけど、たぶん、それは大友さんも一緒で。以前、僕とやったときよりも、きっとステップアップして、次のステージに行っている、ということは感じましたね。熱量はそのままに、演出としては繊細さも加わっていっているというか…。大友さんも間違いなく、どんどんどんどんレベルアップされているんだろうな、という感じを受けています。切磋琢磨じゃないですけど、どんどんお互いに高みを目指していけたらいいなとは、これからも思います」と真摯に語ってくれた。ちなみに、佐藤さんが出演していない大友作品で、特に「やりたかった」人物は、いる?「『ミュージアム』で妻夫木(聡)くんがやっていたカエル男!ちょっとずるいな、と思いました(笑)」。佐藤健は今「20代ロス」!『億男』という代表作も加わった佐藤さんのキャリアだが、年明け3月21日を皮切りに30代に突入し、新たな境地へと向かう予感もひしひしと感じさせる。準備は万端、向かうところ敵なし・楽しみな30代かと話を振ると、「いや、もう、20代ロスをしばらく味わいます…」と、やや浮かない顔の佐藤さん。「もうちょっと20代でいたかったかなあ。どういうふうな歳の重ね方をしたいとかも、あまりないんです。いや、この先出てくるのかもしれないけど、いまは20代にしがみついていたかったから、まだその思考にいっていないかな。僕みたいなことを言っている人、少数派ですよね?20代が終わっちゃうのが、悲しかったから…。30代になったら、どういう役で声をかけてくれるかが、僕にはまだわからないので、ちょっと想像がつかないですね」と、あけすけに飾ることなく、いまの心の声を聞かせくれた。本人すら“まだ”描かないようにしている30代の地図は、どのように拡がっていくのだろう。きっと見たことのない顔で、私たちを楽しませてくれるはずだけど。(text:Kyoko Akayama/photo:Yosuke Koino)■関連作品:億男 2018年10月19日より全国東宝系にて公開©2018映画「億男」製作委員会
2018年10月22日この秋の注目作、浪漫活劇(アクション・ロマネスク)『るろうに剣心』が、10月11日(木)、東京・新橋演舞場で開幕する。原作は、週刊少年ジャンプに連載された和月伸宏の人気漫画。2016年に宝塚歌劇団雪組によって初演され、漫画から抜け出て来たような再現率の高いビジュアルと、宝塚の舞台では珍しいスピード感のある激しい立ち回りで、女性中心の宝塚ファンだけでなく、原作ファンの男性をも惹きつけ、大ヒットを記録した。今回は、その宝塚版で主役の緋村剣心を演じて絶賛された、元雪組トップスターの早霧せいなが、男女の枠を超えて、再び同役に挑むのも話題だ。脚本・演出は、宝塚版と同様、小池修一郎が手がけ、ヒットの大きな要素となった音楽も、宝塚の太田健(音楽監督も)と青木朝子が引き続き担当している。明治11年、東京。かつて、倒幕派の剣客として修羅のごとく殺人剣を振るい、“人斬り抜刀斎”と恐れられた男が、決して人を斬ることができない“逆刃刀(さかばとう)”を手に、流浪人(るろうに)の緋村剣心(早霧)として、あてのない旅を続けていた。その剣心が、偽抜刀斎騒ぎに巻き込まれた神谷活心流師範代、神谷薫(上白石萌歌)を助けた縁で、薫が父の遺志を継いで守ろうとしている神谷道場に居候することになる。“不殺(ころさず)の誓い”を立てた剣心は、薫や、相楽左之助(植原卓也)、明神弥彦らと穏やかな日々を過ごそうとしていたが、やがて、吸った者は廃人同様になる、中毒性の高い新型阿片を使った恐ろしい陰謀が企まれていることを知る。その裏で糸を引くのが、剣心も刃を交えたことのある元新撰組隊士で、今はフランス相手に貿易商を営んで莫大な富を得た加納惣三郎(松岡充)だった……。主なキャストのうち、オリジナルの加納惣三郎以外は、原作漫画のキャラクターで、どの役も再現率は非常に高い。それは衣裳だけにとどまらず、例えば元新選組で、維新後は警部補になっている斎藤一(廣瀬友祐)の“牙突(がとつ)”のポーズや、左之助の斬馬刀(ざんばとう)、元御庭番衆の頭、四乃森蒼紫(三浦涼介)の二刀流など、それぞれ特徴的なポーズや決め言葉、口癖や武器まで、しっかり再現されているので見逃せない。原作ファンでなくても、ストーリーの面白さや個性的なキャラクターの芝居を楽しむことができる良質のエンターテインメントだ。文: 原田順子
2018年10月11日キャラクターの内面を丁寧にすくい取った繊細な表現で、宝塚時代から演技派として知られていた早霧せいなさん。その高い人気を誇った雪組トップスター時代の代表作のひとつに、和月伸宏さん原作の大人気漫画を舞台化した『るろうに剣心』がある。宝塚退団から約1年。女優となった早霧さんが、男役時代に大評判をとった主人公・緋村剣心に、再び挑もうとしている。「まさか辞めた後に男役をやることになるとは思わず、最初は驚きましたし、正直、悩みました。ただ、もしほかの方が剣心を演じたとしたら、それを観てきっと寂しい気持ちになるんだろうなと思ったんです」出演を決意して、あらためて原作漫画を読み直して気づいたことも。「宝塚時代に読んだ時は、完全に読者だったのが、今回は自然と剣心としての視点で読んでいたんです。言葉の裏にある感情や、隠されている心の動きが見える、というか。こんな思いが込められていたんだって気づく場面も多く、これを舞台で表現できたらいいなって思っています」とはいえ、今回が宝塚時代と大きく違うのは、剣心以外の男役はすべて男性が演じるということ。「宝塚時代は、つねに自分は男役だという意識でいましたから、当時、男性を演じているという意識もなかったんです。でも今回は、男役じゃない自分が女性として異性を演じることになるわけで、そこは性別云々とは違う、別の次元のものを求められている気がするんですよね。宝塚で17年ちかく男役をやってきて、男性らしく見せる技術は備わっているし、普通の男性には出せないものを持っているという自信はある。もうひとつ上のステージで戦うことになるのではと思っています」手探りしながらも、その口調は曇りなく、楽しんでいるようにも。「以前の自分だったら、全身全霊を傾けて演じようとしていただろうけれど、いまは、頑張るけど力みすぎず、の心境。そこじゃないところで演じてみたくて」宝塚を退団して約1年。本人のキャラクターゆえか男前なイメージはそのままだけど、いまや女性のたおやかな雰囲気も醸し出す。「男役時代に、自分が見ないようにしていた女子の部分を、発見していってる感覚です。高校を卒業して宝塚に入りましたから、いまようやく女子大生くらい(笑)。ただ、在団中ずっと男役を追求してきましたから、男役に戻るスイッチは持っているつもり。宝塚時代は、重箱の隅をつつくように繊細に役を作っていましたが、いまはもう少しナチュラルに役にアプローチするやり方をしています。それがどう剣心に生かされるか、私自身も楽しみなんです」現在、長寿クイズ番組『世界ふしぎ発見!』に解答者で出演するなど、舞台以外でも活躍中。「もっといろんな人たちに、テレビやネット以外のエンターテインメントも知ってほしいんですよね。観て人生観が変わる人もきっといる。そうなったらすごく嬉しいですよね」さぎり・せいな元宝塚歌劇団雪組トップスターで、その主演作のほとんどが稼働率100%を超える人気を博した。舞台のほか、現在は『世界ふしぎ発見!』などテレビにも出演する。ブラウス¥25,000チェックトップス¥25,000チェックパンツ¥39,000(以上ライフ ウィズ フラワーズ/クレヨンTEL:03・3709・1811)シューズ¥46,000(ルチェンティ/ゲストリストTEL:03・6869・6670)維新後の東京で、神谷活心流の人斬り抜刀斎を名乗る辻斬りが世間を騒がせていた。神谷活心流を守る神谷薫(上白石萌歌)は、抜刀斎こと緋村剣心(早霧)を追うが…。10月11日(木)~11月7日(水)新橋演舞場原作/和月伸宏「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」(集英社ジャンプ コミックス刊)脚本・演出/小池修一郎(宝塚歌劇団)出演/早霧せいな、上白石萌歌、廣瀬友祐、三浦涼介、上山竜治、植原卓也、愛原実花、松岡広大、松岡充ほか1等席1万3000円3階B席3500円(共に税込み)ほかチケットホン松竹TEL:0570・000・489大阪公演あり。※『anan』2018年10月10日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・中山 薫インタビュー、文・望月リサ
2018年10月06日「the 3rd Burger」秋限定メニュー続々登場都内に6店舗を構えるハンバーガーブランド「the 3rd Burger」では、秋の期間限定メニューを発売。新感覚のローカーボバーガーをはじめ、アンチエイジング効果の高いアーモンドスムージーや、”緑黄色野菜の王様”ケールスムージーなど、女性に嬉しいメニューが続々登場している。からだが喜ぶハンバーガーブランド「the 3rd Burger」のコンセプトは”からだが喜ぶハンバーガー”。毎朝店舗で焼き上げるバンズは、保存剤・防腐剤不使用。焼きたてならではの香り高いバンズに仕上がっている。その場でミンチにして形成・焼き上げまで行うビーフ100%パティや、こだわりの新鮮野菜も同ショップの売りだ。新感覚バーガー&美容スムージー期間限定で登場するのは、リンゴとクリームチーズを使ったソースにスモークダックを合わせた新感覚バーガー。バンズ無しのローカーボバーガーも用意されているので、糖質コントールも可能だ。また人気ドリンクメニューのスムージーには、アーモンドスムージーとケールスムージーが登場。ビタミン、食物繊維、カリウムなど、美容や健康に欠かせない栄養が濃縮されている。”からだが喜ぶ”新メニューをお見逃し無く。(画像はプレスリリースより)【参考】※「the 3rd Burger」
2018年09月24日「the 3rd Burger」の新ドリンク”体が喜ぶハンバーガー”がコンセプトに、焼きたてバンズと手作りパティで作るハンバーガーを販売する「the 3rd Burger」では、秋の新ドリンク「アーモンドスムージー」(税抜490円)が登場。都内を中心に展開する6店全店にて、販売を開始しました。アンチエイジング効果も期待大!「アーモンドスムージー」は、ミルクベースに香ばしいクラッシュアーモンドをたっぷり加えた一品。シナモン、リンゴ、バナナをブレンドすることで、ほろ苦いアーモンドにスッキリした甘みをプラスしています。アーモンドは言わずと知れた美容・健康食品。アンチエイジングのカギとなるビタミンEを豊富に含み、ホルモンバランスを正す効果があるとも言われています。美味しく飲めてキレイになれる新ドリンクは、同店自慢のハンバーガーとの相性も抜群です。期間限定の「アーモンドスムージー」をお見逃し無く。(画像はプレスリリースより)【参考】※ユナイテッド&コレクティブ株式会社のプレスリリース※「the 3rd Burger」
2018年09月24日累計発行部数66万部を突破している話題作「億男」を『るろうに剣心』でタッグを組んだ佐藤健と、大友啓史監督によって実写化。この度、本作の主題歌を「BUMP OF CHICKEN」が担当することが決定、併せて主題歌も聴ける最新予告が公開された。■主題歌にあわせた予告編が新たに公開!本作の主題歌を担当するのは、これまでにも数々の映画やアニメに楽曲を提供し、それ以上にライブなどの活動にも精力的な「BUMP OF CHICKEN」。メディアを問わない様々なファンを獲得し続ける中、本作のために藤原基央(Vo,G)が新曲「話がしたいよ」を書き下ろした。最新予告編では、3億円を手にしてもなお妻とやり直すことが出来ない、一男の険しい姿をはじめ、消えた3億と親友・九十九を巡って繰り広げられる人間ドラマや冒険がめまぐるしく描かれる。中でも藤原達也が『I’M FLASH!』以来の教祖役のインパクトもすさまじい。新たに公開された予告編で主題歌を聴くことが出来、ピアノに重ねた、柔らかさと凛々しさを同時に感じさせる独唱がスクリーンで流れる壮大なイメージを抱かせる。アコースティックギターやエレキギター、コーラスが積まれていく、バンドならではの広がりある展開も。そして壮大なアレンジのバンドサウンドを経て、最後にはまた音数の少ない弾き語りのようなアレンジへと移ろい、清涼感とぬくもりを聴き手の胸に残す楽曲が誕生した。■バンプをはじめ、主要キャストからのコメントも到着主題歌を書き下ろした「BUMP OF CHICKEN」からは、「原作もとても面白く読ませて頂きましたが、佐藤健さん・高橋一生さんをはじめとした豪華出演者の皆様の快演により、よりリアリティを持って楽しめました。改めて劇場で観ることが待ち遠しいです」と映画の期待もあらわにした。一男役の佐藤さんも「まず初心に返りまして、相変わらず良い声だなと思いました(笑)」とファン目線のコメント。「ノスタルジックな空気感が、映画『億男』の世界観にとてもマッチしていて、何年も前の友達とのことを思い出すような感覚になれる曲だと思います。エンドロールまで含めて1本の映画になっているので、ぜひ最後まで楽しんでもらいたいです」と楽曲の力をかみ締めていた。九十九役の高橋一生は「ずっとBUMP OF CHICKENさんの歌を聴いてきたので、今回の主題歌を聴いたとき、今までのBUMP OF CHICKENの定義がいい意味で解け始め、彼らの新しい側面をみたような気がしました」と間隙の様子。「エンドロールでかかった時、一男と九十九という2人の歌だと思える、そしてこの曲をもって映画が完結する、そんな曲に感じました」と語った。『億男』は10月19日(金)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:億男 2018年10月19日より全国東宝系にて公開©2018映画「億男」製作委員会
2018年08月30日『ピッチ・パーフェクト』シリーズ最終章、映画『ピッチ・パーフェクト ラストステージ』が、2018年10月19日(金)より、全国の劇場で公開される。『ピッチ・パーフェクト』シリーズの集大成『ピッチ・パーフェクト』シリーズは、2006年から2007年にかけての大学アカペラ選手権シーズンを追った、編集者ミッキー・ラプキンによるノンフィクション小説を原作とする音楽コメディ映画。全世界で4億ドルを超えるヒットを記録したこの人気ミュージカル・コメディシリーズが、いよいよラストステージを迎える。『ピッチ・パーフェクト2』に次ぐ最終章『ピッチ・パーフェクト ラストステージ』では、世界大会優勝という有終の美を飾ってバーデン大学を卒業したアカペラ・グループ「バーデン・ベラーズ」が、“社会人アカペラ部”として再結成。美しいハーモニーと、グルービーなダンスはそのままに、音域を大幅にパワーアップさせ、ロック、カントリー、ヒップホップなど圧巻のパフォーマンスを披露する。ステージ上のファッション&ヘアメイクも見どころの1つ。ファンにはお馴染みのユニフォーム姿をはじめ、ミリタリー、マリンスタイルといったキャッチーなコスプレの数々が、ラストステージに華を添える。ベラーズが再集結キャストは『イントゥ・ザ・ウッズ』のアナ・ケンドリック、『スウィート 17 モンスター』のヘイリー・スタインフェルドを中心に、歌って踊れる実力派たちが再集結。“ファット・エイミー”ことレベル・ウィルソンのキレのあるアクションにも注目だ。ストーリー“歌うこと”を通じて最高の仲間たちと出会い、世界大会優勝という有終の美を飾ってバーデン大学を卒業したアカペラ・グループ「バーデン・ベラーズ」の面々。それぞれの道へと歩み始めた彼女たちだったが、キラキラ輝いていた学生時代とは異なり、恋もキャリアもイマイチ、理想と現実のギャップを痛感する日々だった。そんなときに再結成のチャンスが訪れ、張り切るベラーズだったが……。【作品情報】映画『ピッチ・パーフェクト ラストステージ』公開日:2018年10月19日(金)TOHOシネマズ日比谷ほかにて全国ロードショー監督:トリッシュ・シー脚本:ケイ・キャノン、マイク・ホワイトキャスト:アナ・ケンドリック、レベル・ウィルソン、ヘイリー・スタインフェルド、ジョン・リスゴー、エリザベス・バンクス他原題:Pitch Perfect3/2017年/アメリカ/93分/ビスタ/ドルビーデジタル配給:パルコ/シンカ ユニバーサル映画
2018年08月16日世界中で大ヒットとなった『ピッチ・パーフェクト』の最終章『Pitch Perfect3』(原題)が、『ピッチ・パーフェクト ラストステージ』の邦題にて、10月19日(金)より全国にて公開されることが決定した。併せて、キュートな衣装の場面写真も到着した。■あらすじ世界大会優勝という結果を残し、バーデン大学を卒業したアカペラグループ「バーデン・ベラーズ」のメンバー。それぞれの道を歩んだ彼女たちだったが、パッとしない毎日を送り、現実と理想のギャップに悩む日々を送っていた。そんなとき「ベラーズ」再結成のチャンスが舞い込み、久しぶりにアカペラを再開することに。はたして、彼女たちは再び輝きを取り戻すことができるのか…!?■伝説のアカペラグループが再結成!アカペラグループ「バーデン・ベラーズ」の成長が描かれたシリーズ1作目、2作目。今回公開となる3作目では、大学を卒業した彼女たちのその後が明らかとなる。主演のアナ・ケンドリックを始め、ヘイリー・スタインフェルドやレベル・ウィルソンを中心としたメンバーが再結成し、ラストステージにふさわしい盛り上がりを見せる。■衣装も音楽もパワーアップ!今回解禁となった場面写真には、ベッカを抱き寄せるエイミーや、ステージで再び輝きを取り戻していく「ベラーズ」の姿が。お馴染みのユニフォームのほか、ミリタリーファッションやマリンスタイルなど、バージョンアップした彼女たちの衣装やヘアメイクなどにも注目だ。レベル・ウィルソン演じる“ファット・エイミー”の大迫力アクションも披露されるという『ピッチ・パーフェクト ラストステージ』。音楽のジャンルの幅もさらに広がり、パワーアップした「ベラーズ」に期待が高まる。『ピッチ・パーフェクト ラストステージ』は10月19日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年08月13日世界中で空前の社会現象を巻き起こした『フィフティ・シェイズ』シリーズの最終章『フィフティ・シェイズ・フリード』。今秋日本公開が決定している本作から、この度、待望の特報映像が到着した。原作は全世界累計発行部数が1億冊以上、巨大企業の若き起業家にしてCEOの超絶イケメンのクリスチャン・グレイと、彼に会うまで恋さえも知らなかった純粋なアナの特異な恋愛模様を過激な描写で描き、世界中の女性を虜にしたELジェイムズのデビュー小説の映画化。アナ役をダコタ・ジョンソン、クリスチャン役をジェイミー・ドーナンが演じ、彼らを一躍スターダムに押し上げた作品でもある。最終章となる本作は、様々な困難をくぐり抜けたクリスチャンとアナがついに夫婦として結ばれ、贅沢な新婚生活を満喫するおとぎ話のような日々から始まるが、そんな2人の幸せを危険にさらす新たな脅威が姿を現す――。すでに、本作は北米を含む世界54地域で初登場1位を記録し、全世界シリーズ累計興収は13億1900万ドル(約1500億円)という大記録を達成。この度、満を持して日本に上陸する。2人のほかにも、前作に続いてクリスチャンの母親Dr.グレース・トレヴェリアン・グレイをアカデミー賞女優のマーシャ・ゲイ・ハーデンが、クリスチャンの妹ミアをリタ・オラが演じる。今回到着した映像では、ウェディングドレスを着て幸せそうな笑顔を見せるアナと、彼女に「終生君を愛する」と宣言するクリスチャンの姿が。幾多の愛憎劇を乗り越えて掴んだ2人の夢のような新婚生活で幕を開ける。また、シリーズには欠かせない官能世界の過激さはもちろん、幸せな2人にまたもや危険な影が映り込み、最終章に相応しい展開が待ち構えていることを予感させる特報映像となっている。また、「この映画を作ったのはファンのため」と語る原作者ELジェイムズは、「ファンのおかげで小説を出版できたし、期待を裏切られたときのファンの気持ちもよく分かる。だから、私にとってはファンをハッピーにすることが全てだったの」とコメントしている。『フィフティ・シェイズ・フリード』は10月5日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:フィフティ・シェイズ・フリード 2018年10月5日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開©2017 UNIVERSAL STUDIOS
2018年08月02日シリーズ累計発行部数は6000万部を超え、アニメ化や実写映画化も大ヒットを記録している人気コミック『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』(和月伸宏作、集英社ジャンプコミックス刊)。2016年には宝塚歌劇団で初めての舞台化が実現、原作の世界観を豊かに立ちあがらせて、宝塚ファンや原作ファンだけでなく幅広い層からも注目を浴びた。そのプラチナチケットとなった公演で、主人公の緋村剣心を演じたのが、当時の雪組トップスター早霧せいなだ。【チケット情報はこちら】2017年に宝塚を退団し女優となった彼女を再び剣心役に据え、今回ついに『るろうに剣心』の新橋演舞場・大阪松竹座公演が決定!キャスト陣と、こちらも続投となる演出家・小池修一郎らを迎え、6月27日に都内で制作発表が行われた。物語の中心となるのは、明治11年の東京。幕末の動乱期に“人斬り抜刀斎”と恐れられた剣客・緋村剣心(早霧)は、明治維新後は“不殺”の誓いを立て、流浪人として過ごしていた。そんな中、剣心は“人を活かす剣”を信じて父の遺した道場を守る少女・神谷薫(上白石萌歌)と出会う。因縁のライバルや元新撰組隊士ら様々な人間と関わり合いながら、人を守りたいと願った自分が、なぜ“人斬り”となったのか、そしてなぜ“不殺”に至ったのか。剣心は罪の答えを探す人生の旅を続けてゆく。会場を埋め尽くすマスコミの熱気のなか、まずは扮装姿のキャストたちがイメージパフォーマンスを披露。早霧剣心は2年前と変わらぬ切れ味の殺陣も見せ、ますます本番への期待が高まる。続いて本作を共催する松竹株式会社取締役社長の安孫子正氏と、株式会社梅田芸術劇場代表取締役社長の木村有裕氏が挨拶。両社がタッグを組んでの興行は非常に珍しく、「色々な世代のお客様に観ていただきたいと思っていたところ、今回のお話をいただいた」(安孫子氏)、「早霧なら男役としてだけでなく、いち役者として今回も取り組んでくれると考えた」(木村氏)という言葉から、本作への並々ならぬ意気込みが感じられる。次に演出の小池が登壇。歌舞伎や宝塚などジェンダーレスの演劇文化を踏まえつつ、コミックの舞台化や2.5次元ミュージカルなど、進化し続ける演劇の延長戦上に本作が位置づけられることを語った。2年ぶりに剣心を演じる早霧は「今回のお話(男役)をいただいた時には悩んだが、結局は人が人を演じるということに変わりはないのではという境地にいきついた」と大ヒット作に再び挑む決意を表明。相手役となる上白石も「プレッシャーはありますが、参加できてとても光栄。凛としつつも揺れ動く気持ちを繊細に演じたい」と、強い意気込みを語った。公演は、10月11日(木)から11月7日(水)まで、東京・新橋演舞場、11月15日(木)から24日(土)まで、大阪・大阪松竹座にて。取材・文/佐藤さくら
2018年07月03日浪漫活劇『るろうに剣心』の製作発表会見が27日に都内で行われ、早霧せいな(緋村剣心役)、上白石萌歌(神谷薫役)、廣瀬友祐(斎藤一役)、三浦涼介(四乃森蒼紫役)、植原卓也(相楽左之助役)、愛原実花(高荷恵役)、松岡広大(剣心の影・緋村抜刀斎役)、松岡充(加納惣三郎役)、小池修一郎(脚本・演出)、木村有祐(梅田芸術劇場 代表取締役社長)、安孫子正(松竹 取締役副社長・演劇本部長)が登場した。司会は中井美穂が務めた。原作は、漫画家・和月伸宏による、累計部数6,000万部を超える人気コミック。アニメ化、実写映画化もヒットした同作を、2016年に小池修一郎の脚本・演出により宝塚歌劇団が初めて舞台化、今回は小池の新演出による上演となる。宝塚版で主人公・緋村剣心を演じた早霧が、男女の枠を超えて再び同役を演じることとなる。製作発表では、劇中衣装を身につけた出演者陣による殺陣のパフォーマンスも行われ、会場内はヒートアップ。小池は、東アジアで盛んな性別を超えた演劇、日本が世界に送り出す最大の文化である漫画をベースにした”2.5次元”など、これまであった文化が融合し「新しい文化のエンターテインメントが生まれたらいいんじゃないか」と、同作への期待を熱弁した。早霧は「男性キャストの皆さんのいる中で、男性を演じるのはどうなのかと悩んだこともありましたが、人を演じるという意味では変わりはないんじゃないかという境地に行き着いて、ここに立っています」と葛藤を吹っ切った様子。一方で、久しぶりの男役に「堂々と足を広げて座っていられる。やっぱり楽なんだなって。染みついた感覚はなかなか抜けないと思い、男役を17年間勤めてきた自分としては喜びでもありました」と心境を明かした。松岡は「芝居を始めてからはまだ浅く、15年になるんですけど、僕がお芝居を始めた当初に小池先生に一度お声がけいただいたことがありました」と振り返る。「今回お声をかけていただいて、すごく光栄でしたが、初めてお会いした時に『松岡くん、結構年いってんだね!』と言われて」と訴えると、小池は頭を下げて謝罪していた。実際に"早霧剣心"に会った上白石は「好きになってしまいそうです」と笑顔を見せ、「日本のみならず、世界中の人に愛されてる漫画原作。お客さんと密に同じ空間に入れることや、その場の空気で感じる臨場感があると思うので、原作ファンの方にも感じていただきたいです」と意気込んだ。また、「彼の中での正義があって、信念がある。そういったものも、自分なりに舞台の中でできたらなと思います」と語る廣瀬や、映画版にも出演していた三浦、宝塚時代に色気が足りずに小池に怒られたという愛原など、個性豊かな出演者陣がそろう。"体を大きくする"という使命のある植原は「ご飯もいっぱい食べて、人生における中で体重が一番重い状態まで来ていて、ここから稽古を通して本番どうなるかな」と期待。松岡は「伝説の人斬り役、刀を使う殺陣は初めてで、役者としてすごく成長できると思うので、芝居を汲み取った殺陣を見ていただけたらと思います」と見どころを明かした。東京公演は新橋演舞場にて10月11日〜11月7日、大阪公演は松竹座にて11月15日〜24日。
2018年06月27日「the 3rd Burger」に話題のバターコーヒー登場ユナイテッド&コレクティブ株式会社が手掛けるハンバーガーショップ「the 3rd Burger」では、今話題の「グラスフェッドバターコーヒー」(税抜490円)の提供を開始しました。南青山、六本木、吉祥寺、新宿、広尾の都内5店舗にて、期間限定での販売です。良質なオイルを含むまろやかコーヒー「グラスフェッドバターコーヒー」とは、広大な自然の中牧草で飼育された乳牛のミルクから作ったグラスフェッドバターと、MCTオイルをコーヒーにブレンドしたもの。まろやかな口当たりで飲みやすく、また良質なMCTオイルは体内環境の改善に役立つと言われています。美容や健康に敏感な女性達の間で注目されているドリンクです。身体が喜ぶ「グラスフェッドバターコーヒー」を、ハンバーガーのお供にいかがでしょうか。(画像はプレスリリースより)【参考】※ユナイテッド&コレクティブ株式会社のプレスリリース
2018年06月24日●『アウトレイジ ビヨンド』セリフ量が倍に昨年10月から11月にかけて、「暴走の黒幕」と題して映画『アウトレイジ 最終章』スタッフ5名のインタビューを掲載した(第1回:監督・北野武第2回:プロデューサー・森昌行第3回:音楽・鈴木慶一第4回:美術・磯田典宏第5回:チーフ助監督・稲葉博文)。反響が大きかったため、同作のDVD・Blu-rayが4月24日に発売されるタイミングに合わせて、新たに3名への追加取材を実施することに。ビートたけしがオフィス北野を去ったのは、取材を終えた矢先の出来事だった。北野映画は今後どうなるのか。行く末は不透明なままだが、同作で重責を担ってきたスタッフ2名、役者1名の言葉を、「”北野映画最新作”の証言者」としてここに記録したい。1人目は、同作で第41回日本アカデミー賞・優秀録音賞を受賞した久連石由文氏。名立たる役者陣の掛け合いは、この男なくして光ることはない。久連石氏が「正解はない」と語る、北野映画の「音の世界」を巡った。○アカデミー賞後に「いいね!」急増――アカデミー賞優秀録音賞の受賞、おめでとうございます。ありがとうございます。北野組での僕の前任は同じ会社の先輩である堀内(戦治)なんですが、そこから受け継いでやらせてもらっています。『座頭市』から堀内の助手として入り、『アウトレイジ ビヨンド』からは現場を任されて、堀内が仕上げる流れです。『アウトレイジ 最終章』で初めて現場と仕上げの作業の両方をやらせてもらったので、こういった賞をいただけるのはすごくうれしかったです。――周囲の反応からも実感が湧いてきそうですね。素人には想像もつきませんが(笑)。確かにありますね(笑)。自宅に飾った楯とブロンズを写真に撮って、Facebookで「いただきました。ありがとうございます」と報告したら、今までそんなに「いいね!」とかもらえなかったのに、いきなり150を超えるぐらいの反応があって(笑)。すごい量のおめでとうコメントが来たので、ビックリしましたね。――人気シリーズの完結編。相当なプレッシャーがあったんじゃないですか?監督の立ち居振る舞いを見ていたので流れは把握していたんですが、やっぱり仕上げの段階では今まで感じたことのない緊張が……(笑)。仕上げについては、ほとんど何もおっしゃらずに僕らに任せてくださるので、音楽や(音響)効果とのバランスを探りながらの作業でした。――北野監督は多くを語らないそうですね。これまで取材させていただいた北野組の方々も同じようなことをおっしゃっていました。音楽と効果のスタッフさんとは打ち合わせをしますが、監督は出したい音のイメージを撮影の現場でおっしゃるので、それを台本に書き込んでおいたり。シーンの準備をしている時に「こういう音が欲しい」と伝えてくださるんです。――「欲しい音」というのは、例えばどのような音なんですか?フレームには映り込んでない要素の音ですね。それは想像しないとたどりつけない。例えば環境音や、メイン以外の人のアクションノイズとか。ある人が殴られてフレームの外に出てしまった時に、「棚にぶつかったような音が欲しい」みたいに。○関東と関西とバカヤロー戦争――観客はその作られた音を聞いて無意識に映像化しているわけですね。そうなんです。撮影中に実際にぶつかってもらうわけにはいかないですからね。撮影が終わって、そのまま現場で音を録ったり、効果さんに頼んだりもします。――録音は「声」を連想してしまいますが、それ以外のあらゆる「音」を拾うことも大事なんですね。そうですね。この作品ではないですが、そのシーンの舞台とは違う場所での撮影だった場合、現地まで行ってその街の音を録ったりもします。日本国内でも、北と南で全然違うんですよ。――音の世界は奥深いですね。「アウトレイジ」シリーズで作業工程に変化はあったんですか?『アウトレイジ』は痛々しい描写がメインになっていましたが、『ビヨンド』からはセリフ劇で関東と関西のヤクザのバカヤロー戦争に。台本を開くとセリフがいつもの倍以上あったので、「もしかして、自分が初めてメインになるので試されてるんじゃないか!?」と(笑)。――勘ぐってしまったと(笑)。撮影現場での作業は変わらないのですが、観客に聞かせたい音が増えて細かい作業になるのでそこは大変です。――お互いのセリフが被ってしまうことも?そういう時はテストが終わった段階で役者さんに説明させていただいて、芝居に差し支えがないようにずらしてもらうことはあります。●大杉漣さんは「すごく優しい」――苦労の末の"バカヤロー戦争"。ご自身として出来栄えはいかがですか。ちゃんと録れていたので、僕としては納得しています。作品も面白く仕上がって、たくさんの動員もありました。台本を開いた時は「えっ……」と言葉を失ってしまうくらいのセリフの量だったのですが、うまくいってよかった(笑)。『最終章』は『ビヨンド』に比べるとそこまでセリフは多くなかったですね。大友の哀愁を表現していると思うので、『ビヨンド』よりは全体的に静かなトーンでした。――とはいえ、ブチ切れるシーンもたくさんありました。そうですね、そこは変わらずでした(笑)。――役者の声を最も近くで聞いていらっしゃるわけですが、好みの声はあったりするんですか? 録音部の心をつかむ声が気になります。「アウトレイジ」シリーズの中では白竜さんですね。すごくカッコよくて、声が通る方。こういう作品には欠かせない存在だと思います。○北野武監督との「うれしかった」思い出――現場では俳優さんとどのようなやりとりがあるんですか?滑舌悪かったら、「すみません。今のちょっと聞き取りづらくて……」と遠慮なく言わないとけない立場です。ロケの場合は、飛行機やトラックなど周囲の雑音が入った時はもう一度やってもらうのが僕らの鉄則。保険で録っておかないと何があるか分からないので。そういう時は監督にお伺いを立てます。だいたいの監督は「いいですよ」となるんですが、北野監督の場合は編集でどの部分を使うのかを分かっていらっしゃるので、「使わないから大丈夫」と言われることもあります。僕らが保険としてほしくても必要なかったらハッキリとおっしゃってくださいます。――『最終章』の公開後、大変悲しいニュースがありました。久連石さんにとって、大杉漣さんはどのような役者さんでしたか?すごく優しくて、僕らにも気さくに話しかけてくださる方でした。ずっと早口で、感情的にも爆発して大変な役なんですよね。聞き取りづらい場面があって、それを正直にお伝えしたら、「えっ!? 本当? ちゃんと言ってると思うんだけどなぁ」と、とぼけながら明るく雰囲気をほぐしてくださいました。大杉さんからは、力強いセリフをいくつもいただきました。――お人柄が伝わるエピソードですね。ありがとうございました。北野監督と初めて会った時のことは覚えていらっしゃいますか?初めてお会いしたのは、『みんな~やってるか!』(95)です。演歌のシーン用の歌録りをして、それが初めてだったと思います。当時は緊張していて、ほとんど覚えていません(笑)。その後の会話で覚えているのは……『座頭市』(03)の頃に、タップの音の広がり方のイメージを、先輩の堀内よりも先に僕にヘッドホンをかけて「こんな感じにしてくれ」と伝えてくださいました。それがすごくうれしくて。本来であれば、最初はメイン担当者に話すはず。「はい、わかりました」しか言えませんでしたけど(笑)。――監督は言葉で褒めることは少ないらしいのですが、それでも監督のツボを押さえられた手応えを感じたことはありますか?監督のどこかのインタビュー記事で、「音はうまくいってるんじゃないかな」という一言があって。音声と効果と音楽、それぞれのスタッフが楽しそうにやりやすいようにやっていると。その点においてはツボは押さえられたかもと思いました。○"引き算"思考は録音部にも――三者の関係性が重要なわけですね。現場で仕上げている時に話し合うだけなんですけどね。お互い作ってきた音を出して監督に聞いてもらいます。――音楽の鈴木慶一さんは、北野監督について引き算的な思考の持ち主とおっしゃっていました。音響効果に関しては、いらないものは排除していく。冒頭で軽トラが浜辺に降りていくシーンには、エンジン音が入っていないんです。ダビング作業を3日かけて行うんですが、1日が終わった段階ではエンジン音が入ってたんです。近づいてくる軽トラの音があって、通過して徐々に遠のいて止まってエンジン音も消える。2日目に朝、「あの音取ってくれる?」と言われて。あの音の静けさと雰囲気、これこそが北野映画だと感じました。――再びアカデミー賞の話題に戻るのですが、任された大役で表彰されるのはすばらしいことですね。客観的に何が評価されたと思いますか。銃声に実弾の音を使ったり、そういう効果音がしっかりと立っています。だからこそ重要なセリフはハッキリ聞かせたいので、現場の状況が悪いからといって遠慮しないこと。そういう信念があります。●北野組、他の現場との決定的な違いとは――録音技師にとって鉄の掟ですね。それでも、録り直しができないことはないんですか?そういう場合はテストの音に変えたりして対応しますが、たとえば海辺のロケで波の音がうるさい時に、雰囲気だけで伝えようとするのではなくて、やっぱり、セリフはきちんと観客の耳に届けないといけません。そこを忘れないように心掛けています。――録音技師の醍醐味は何ですか?うるさい環境できちんとセリフが録れた時に達成感があります。ただ、僕の努力だけではなくて、助手さんのピンマイクやガンマイクのおかげでもあるので、それらがシンクロした時の気持ち良さは格別です。――北野組は他の現場と比べてどのような違いがあるのでしょうか?やっぱり「緊張感」じゃないですかね。監督はご自身の中で計算をした上で1つ方向性が定まっている方なので、そこへどうやって向かっていくのかが重要になります。必要ないものに関しては、「いらない」とハッキリ言われるので。撮影部もそうだと思うんですけど、自分が納得していなくても監督が納得することもあって、そこにたどり着くまでの緊張感が北野組にはあります。――北野監督は決断に迷いがない方なんですか?音楽の出しどころなどいろいろと迷っていらっしゃる姿もお見掛けしました。僕らが作業して仕上げた時、きっと何かで迷われてるんだなと。問題ない時は何事もなく進みますが、無言の時間が本当に緊張します(笑)。――北野監督を取材した時、基本的にはスタッフにゆだねているともおっしゃっていました。それが音の打ち合わせで多くを語られないところだと思います。とりあえず、やりたいようにやってみてと。細かい指示は打ち合わせでは一切ありません。――北野組には長年携わっているスタッフも多いので、役者にとっても独特の緊張感がある現場だそうです。役者さんも1カット1カット真剣で、すごく緊張感を持って臨んでいらっしゃるのがすごく伝わる現場です。きっと、僕らと同じような緊張感があるんじゃないでしょうか。スタッフと役者の北野組ならではの緊張感があるからこそ、良いカットがたくさん撮れているんだと思います。○100点は一生ない――次の作品も楽しみですね。そうですね。デジタル技術の進化と共に、撮影現場の緊張感は薄れていると思うんですよ。僕らの世界でも、一度消してしまった音でも復旧することができる。失敗しても、戻ることができるんです。そういう緊張感が薄れている時代の流れの中で、変わらない緊張感をもたらしてくださるのが北野監督だと思います。――試写を見て、その緊張感から解放されるんですか?試写を見てホッとすることは今まで一度もないです。これは、どの作品をやっても同じ。完成して一週間後ぐらいに試写があるんですが、「もっとこうしておけばよかったな」とか、たくさんの課題が見つかります。音の世界に正解はないので。きっと、100点満点は一生ないと思います。■プロフィール久連石由文(くれいし・よしふみ)主な担当作品は、『色即ぜねれいしょん』(09)、『月光ノ仮面』(12)、『アウトレイジ ビヨンド』『アウトレイジ 最終章』(12・18)、『ルパン三世』(14)、『龍三と七人の子分たち』(15)、『ピースオブケイク』(15)など。(C)2017『アウトレイジ 最終章』製作委員会
2018年04月23日「男は30歳から」とは、よく聞く。現在29歳の俳優・佐藤健の出演作品を振り返れば、『るろうに剣心』シリーズ、『天皇の料理番』、『8年越しの花嫁 奇跡の実話』など、偏りもなく、申し分のない主演作が並び、さらに大きなフィールドに立ち向かえる30代が期待できる。強い目力を持ちながら、愁いを帯びた表情が印象に残る、稀代の俳優・佐藤さんについて、記したい。■スカウトされて翌年には若手の登竜門「仮面ライダー」に出演高校2年生のときに原宿でスカウトされた佐藤さん。翌2007年、早くも初主演作として「仮面ライダー電王」の主人公・野上良太郎(仮面ライダー電王)役に抜擢。若手の登竜門「仮面ライダー」シリーズで、多くの俳優がスターダムに駆け上っていく図式に倣うように、ほどなく人気に火がついた。放送終了後、何度か映画化されたことからも明白だが、とりわけ佐藤さんの出演した「仮面ライダー電王」は、根強く熱いファンに支えられた。その後、いくつかのドラマに登場した佐藤さんが、広く世に知られたのが2008年に出演した話題のドラマ「ROOKIES」ではないだろうか。森田まさのりによる人気野球漫画を実写化した本作では、主演の佐藤隆太を筆頭に、市原隼人、小出恵介、城田優、中尾明慶、桐谷健太と、後に大ブレイクを果たす面々が揃った伝説のドラマともなった。当時、まだ若手俳優“群”としてギラギラしていた彼らは、頭ひとつ抜け出すべく、劇中の人物同様、切磋琢磨したことだろう。粒ぞろいの演者の中で、佐藤さんはドレッドヘアーになり、与えられた岡田優也役を好演、大きなインパクトを残した。勢いに乗り、この頃から、さらに出演作や主演作が増え始める。「ブラッディ・マンデイ」、「メイちゃんの執事」、「Q10」など、キリッとした眼光の鋭さや、華やかなルックスが際立つ作品が続く。■息を飲むように美しい…佐藤健の演技に心酔してしまうのはなぜ?そして、転機となったのは和月伸宏原作、累計発行部数が5,000万部を超える超人気コミックの映画化『るろうに剣心』の主演・緋村剣心役だ。いまだにテレビで放映されれば高視聴率をマークする評判の作品だが、映画化の第一報が公表されたときには、赤い長髪で頬に大きく十字の傷が入り「人斬り抜刀斎」の異名で恐れられていた幕末最強の剣士・剣心を、「線の細そうなイケメンの佐藤健」に託すのには荷が重いのでは、と不安のよぎる声も挙がったことを覚えている。されど、蓋を開ければ、コミックから抜け出してきたような外見の細かい構築はもちろん、見事な殺陣、軽やかな身のこなしを披露し、観客にも覚醒を促した。独特の「ござる」口調まで心地よく思えてくるほど、佐藤さんがストイックに作り上げた完璧な剣心に、誰もが心酔したのだ。結果、本作の興行収入は30億円を超え、世界からも注目されて大ヒット。全部で3作も続いた人気シリーズとなった。こうして、20代前半にして、佐藤さんは確固たる代表作を得て、若手俳優“群”では収まらない、抜きん出た存在となっていく。ほかの役者にない佐藤さんの得難い魅力について言えば、息を飲むように美しく、端正なルックスでありながら、そのオーラを全消しできることだ。格好よさなんて微塵も感じさせない普通の男、何なら地味な男ができることは、もしかしたら佐藤さん本人も、演じる面白さを見出しているのかもしれない。中でも、代表作となった『天皇の料理番』では頭をまるめ、コツコツと料理に励む男を演じ、調理シーンでは料理人さえ舌を巻く器用さを見せたし、エモーショナルな世界観が話題を呼んだ『世界から猫が消えたなら』では、別れた恋人をじっと思い続ける男を、透明感のある演技で包んだ。近年、「普通の男」を演じた最たるものが、第41回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞した『8年越しの花嫁 奇跡の実話』の中原尚志役だ。■アカデミー賞優秀男優賞初の受賞…共演の土屋太鳳から「師匠」『64-ロクヨン-』などで知られる人間ドラマの名手・瀬々敬久監督による同作は、抗NMDA受容体脳炎という難病にかかり、6年にわたる長い昏睡状態の末、意識を取り戻した恋人・麻衣(土屋太鳳)を、献身的に尽くし、支え、結婚するまでの軌跡を綴った物語。とにかく、麻衣をずっと想い続ける一途な尚志という人間は、決して派手な見せ場があるような役どころではない。アカデミー賞授賞式において、撮影中の苦楽を共にした共演の土屋さんは、「本当に私にとっては最高の役者さんであり、師匠。こんなに才能があるのに努力し続けるなんて、本当に素晴らしい方」と評し、佐藤さんが照れる場面も。演じた感想を求められると、佐藤さんはこう伝えた。「病の婚約者を8年間待ち続けるという魅力的な役。周りの皆さんに引き立てていただきました。確かに、外から見ていると婚約者を待っている状態かもしれない。けど、意識不明かもしれないけど、一緒にいたんです。好きな人と一緒にいる、昏睡状態の彼女の隣でじっと座っているシーンが、最大のラブシーンになるといいなと思っていました」。『8年越しの花嫁 奇跡の実話』でも、『世界から猫が消えたなら』でも、『るろうに剣心』シリーズでも、思えば、佐藤さんの表情は、愁いを帯びている。登場人物ごとに少しずつ変化する気持ちや喜怒哀楽が、物言わぬ大きな瞳に映し出される。何を大袈裟にするでもない、瞳の動かし方ひとつで訴えかける気持ちに、ひかれる。だから、佐藤さんの演じる役の虜になってしまう。■朝ドラほか話題作が続々今年に入っても、出演作は引きも切らない。現在放送中の連続テレビ小説「半分、青い。」では、永野芽郁がヒロインを務める鈴愛の幼なじみ・律を演じる。現時点で(2週目がスタートしたばかり)登場はまだだが、「容姿端麗、成績優秀、クールな理論派」という人物紹介からでも、久々に正統派二枚目の佐藤さんを拝めそうだ。さらには、「恋愛の神様」北川悦吏子が脚本を手掛ける朝ドラということもあり、佐藤さんの口からキュンキュンの名台詞が発せられる予感さえある。映画の出演も目白押しで、『GANTZ』シリーズの原作・奥浩哉と佐藤信介監督の再タッグによる、GW公開の大型映画『いぬやしき』では獅子神皓役を演じるし、秋には『るろうに剣心』シリーズの大友啓史監督が手掛ける、高橋一生との共演も話題の『億男』で三億円の宝くじを当てる一男役も控え、先々の楽しみも待ち受けている。役への真摯な向き合いがあるからこそ掴んだ、代表作の数々。30代の佐藤さんの出演作は、また新たな挑戦の連続となることだろうし、手綱を緩めない歩みが頼もしい。(text:Kyoko Akayama)
2018年04月12日日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」では2週連続で映画『るろうに剣心』シリーズを放送中。2週目となる4月6日(金)今夜はシリーズ完結編となる『るろうに剣心伝説の最期編』をオンエアする。累計発行部数は5,000万部超、90年代を代表する超大人気コミックを壮大なスケールで実写化した本作。第1作が2012年に公開され大ヒットすると、その後続編の『京都大火編』と今夜オンエアされる『伝説の最期編』が前後編2部作として2014年に公開された。本作が描くのは原作でも高い人気を誇る「京都編」となり、緋村剣心の後を継ぎ“人斬り”の仕事をしてきた志々雄との決着が描かれる。主人公の緋村剣心に佐藤健、ヒロイン・神谷薫には武井咲、さらに最狂の宿敵・志々雄真実に藤原竜也、四乃森蒼紫に伊勢谷友介、瀬田宗次郎に神木隆之介。さらに謎の男として福山雅治も出演。1作目から続けての出演となる蒼井優、青木崇高、土屋太鳳、田中泯、小澤征悦、滝藤賢一、江口洋介といった豪華キャストが勢ぞろい。志々雄(藤原さん)との戦いの最中、海に落とされた薫(武井さん)を助けるために海に飛び込んだ剣心(佐藤さん)は、流れ着いた漁村で謎の男(福山さん)に助けられるが、事件から既に3日が経過しており薫が生きている保証はないと男に言われ剣心は衝撃を受ける。その頃、新政府に向かって“国盗り”を宣言した志々雄が巨大戦艦「煉獄」で浦賀に砲撃を開始。大混乱の中、伊藤博文(小澤さん)ら日本政府を呼び出した志々雄は、ある取り引きを持ちかける。日本を守るという大義の元、志々雄の要求に応じた伊藤は、“抜刀斎”こと剣心を指名手配。最大の危機に陥った剣心は絶望的な状況の中、果たして志々雄を倒すことができるのか…というストーリーが展開する。日本映画界の名だたるスターが集結した豪華3部作の壮絶な結末をその目でしっかり確かめて。金曜ロードSHOW!『るろうに剣心伝説の最期編』は4月6日(金)21時~日本テレビ系でオンエア。(笠緒)■関連作品:るろうに剣心 伝説の最期編 2014年9月13日より全国にて公開© 和月伸宏/集英社© 2014「るろうに剣心 京都大火/伝説の最期」製作委員会
2018年04月06日佐藤健主演で大ヒットした人気シリーズ『るろうに剣心』を日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」が2週連続でオンエア。3月30日(金)今夜は第2作『るろうに剣心京都大火編』を放送、また次週4月6日(金)は完結編『るろうに剣心伝説の最期編』が放送される。原作は和月伸宏により1994年から連載が開始され、全28巻に及ぶ単行本の累計発行部数が5,000万部を超える超大人コミック。過去にはTVアニメ化され主題歌が軒並み大ヒットした伝説的作品を、佐藤さんをはじめとした豪華キャストが集結して実写化したのが本作である。『亜人』『8年越しの花嫁』など出演作が話題となり、この春からは連続テレビ小説「半分、青い。」にも出演する佐藤さんが主人公・緋村剣心を、「黒革の手帖」「今からあなたを脅迫します」などの武井咲がヒロインの薫を演じ、『ジョジョの奇妙な冒険』「監獄のお姫さま」の伊勢谷友介、『日本で一番悪い奴ら』「地味にスゴイ!」の青木崇高、『東京喰種』「先に生まれただけの僕」の蒼井優、『君の名は。』「刑事ゆがみ」の神木隆之介、『トリガール!』「IQ246」の土屋太鳳、『天空の蜂』「BG~身辺警護人~」の江口洋介、『22年目の告白』「リバース」の藤原竜也らのほか、田中泯、宮沢和史、小澤征悦、滝藤賢一、三浦涼介、丸山智己、高橋メアリージュンといった錚々たる面々が顔を揃えた。“人斬り抜刀斎”の異名で恐れられていた幕末最強の剣士・剣心(佐藤さん)は、戦いのない世の到来とともに“不殺(ころさず)の誓い”を立て、薫(武井さん)の道場で左之助(青木さん)や恵(蒼井さん)たちと平和に暮らしていた。ある日、内務卿の大久保利通(宮沢さん)に呼び出された剣心は新政府に恨みを抱く人斬り・志々雄真実(藤原さん)が暗躍していることを知る。「志々雄を倒せるのは剣心しかいない」と、志々雄討伐を懇願する大久保。剣心は悩むが、大久保が志々雄の部下・瀬田宗次郎(神木さん)に暗殺されたことを知り、京都へ向かうことを決意。剣心は道中で出会った操(土屋さん)と共に志々雄が支配する村に立ち寄ると、そこには志々雄が剣心のために用意した“罠”が。剣心と対面した志々雄は、剣心が人斬りではなくなったことに気付きその場を去っていく。残された宗次郎と対決する剣心だったが戦いの末、逆刃刀が折れてしまう。京都に戻った志々雄はクーデターを実行に移すために行動を開始。絶望的なピンチに陥った剣心は、果たして“不殺(ころさず)の誓い”を破らずに、大切な人たちを守ることができるのか…!?金曜ロードSHOW!『るろうに剣心京都大火編』は3月30日(金)今夜21時~日本テレビ系でオンエア。次週4月6日(金)は『るろうに剣心伝説の最期編』をお届け。(笠緒)■関連作品:るろうに剣心 京都大火編 2014年8月1日より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開© 和月伸宏 / 集英社 (C) 2014「るろうに剣心 京都大火/伝説の最期」
2018年03月30日吉岡里帆が連続ドラマ初主演作となるTBS系火曜ドラマ「きみが心に棲みついた」が3月20日の放送で最終回を迎えた。桐谷健太、向井理演じる2人の男性の間で揺れ動くラブストーリーの結末に、SNS上では様々な反応が寄せられている。幼いころから母親に愛情を注がれずに育ったため、自己評価が極めて低く他人の前で挙動不審になってしまう主人公・小川今日子(通称:キョドコ)を吉岡さんが、今日子が大学時代に出会い“依存”してしまうようになった“DV男性”の星名漣を向井さんが、今日子が付き合うことになる漫画編集者・吉崎幸次郎を桐谷さんがそれぞれ演じた本作。3人のほか、石橋杏奈、中村アン、ムロツヨシ、鈴木紗理奈、瀬戸朝香らも出演した。※以下、ネタバレを含む表現があります。ご注意ください注目の最終回、パワハラ、セクハラを告発された星名は謹慎処分となるが、星名への依存を理由に今日子は吉崎に振られてしまう。謹慎後の星名からは連絡もなく、今日子は仕事に奮闘する。そんななか、星名の母が倒れたという連絡が入った。病院で星名の母と面会した今日子は、自分が末期ガンだということを星名には隠してくれと懇願される。一方、吉崎は星名のマンションを訪ね、星名こそ今日子に依存していると指摘、今日子を解放して欲しいと告げる…という展開に。母が亡くなったことを知った星名は大学の部室で練炭自殺を計ろうとし、星名を探してやってきた今日子も巻き込まれるが、すんでのところで吉崎に助けられる。意識を取り戻した今日子が星名の病室に行くとすでに姿を消した後で、1年後今日子と吉崎は結婚。ラストは結婚式に星名からの電報が届く…というものだった。話題のドラマのクライマックスとあって、放送中からSNS上でも本作にまつわる投稿が多数タイムラインをにぎわせているが、特に目立つのは星名を演じた向井さんへの反応。「向井理めちゃくちゃかっこいいんやけど」「本気で向井理がかっこよくてちょっとしんどい」などそのカッコよさに“ヤラれた”視聴者はもちろんだが、「向井理のハイスペックさに今更きづいた」など本作で改めてその魅力を知ったという人も。また「なんとも言えへん孤独さと危うさと綺麗さがたまらん」「かっこいいけどめっちゃ怖くて全く見れなかった」「あの笑顔が怖い」など今回初の“悪役”を演じた向井さんの演技に惹かれたという声も多数寄せられていた。また放送中から「キョドコがマジでイライラするんだけど、なんか見ちゃう」「観ててマジで胃が痛くなる」「感情移入しすぎて自分も失恋したみたいになる辛い」「私を見ているようで凄く感情移入してしまうわ」といった今日子や星名ら登場人物に強く感情移入している視聴者たちも多数。「これずいぶん可哀想な話じゃないか」といった冷静に作品を振り返った評価も寄せられるなど、様々な反応でSNS上はいまだに盛り上がり続けている。(笠緒)
2018年03月20日佐藤健と高橋一生が映画『るろうに剣心』シリーズの大友啓史監督を組み、川村元気による原作小説の映画化『億男』で初共演。藤原竜也、北村一輝、沢尻エリカ、池田エライザら豪華キャストも出演する。本作の題材は“お金”。2015年に「本屋大賞」にノミネートされ、日本のみならず、中国、韓国、台湾ほかで出版され、累計発行部数56万部を突破している「億男」が原作。お金を巡って、幸せのあり方、家族のあり方、友情のあり方などを問われる億万長者たちと主人公が向き合いながら、その答えを探しだす姿を描く新感覚マネーエンターテイメント。借金を抱え、家族もバラバラだったが、起死回生とばかりに3億円の宝くじが当選!人生をやり直そう…とする矢先に、そのお金を億万長者であったはずの親友に持ち逃げされる――。そんな不運な男、主人公・一男役を託されたのは、映画『るろうに剣心』シリーズで主演を務め、大友監督とは3作に渡って強力なタッグを組んでいる佐藤健。アクションから感涙ラブストーリーまで様々な役どころに挑み続ける彼は、大友監督とは4年ぶりのタッグとなる。一方、一男の大学時代の親友であり、億万長者。しかしながら、一男の3億円とともに忽然と姿を消す謎多き男・九十九を演じるのは、『シン・ゴジラ』から『嘘を愛する女』『blank13』などの映画に出演し、多彩な演技で必ず観客の心にインパクトを残す演技が話題となる高橋一生。大友監督作品は『3月のライオン』以来となる。佐藤さんと高橋さんは、すでに今年年始にモロッコでのロケを完了したという。また、お金を巡る旅の個性的な案内人たちを務める出演陣に藤原竜也、北村一輝、沢尻エリカ、池田エライザら豪華キャストが集結。脚本は「ドラゴンクエスト」シリーズ開発などで知られる渡部辰城。本作が初映画脚本ながら、お金と友情、家族に翻弄される登場人物たちを生き生きと描き出した。■佐藤健&高橋一生&大友監督からコメント到着佐藤健「一生さんの芝居の巧妙さに震えおののいています」主人公の一男は、どん底の借金生活から一転、宝くじで3億円が当たったことをきっかけに、様々な“お金のスペシャリストたち”と出会い、話を聞き、葛藤しながら、正しいお金の使い方を模索していきます。お金に関しての目から鱗が落ちるような台詞の数々に、僕自身も一男と共に、お金というものに対して人生で初めてこんなにも考えを巡らせました。すでに年始にモロッコでのロケを終えまして、相変わらずの大友組のスケールの大きさと一生さんの芝居の巧妙さに震えおののいておりますが、なんとか食らいついていきたいと思います。曲者揃いの“お金のスペシャリストたち”のキャスティングにもご期待ください。高橋一生演じる九十九は「迷える子羊のよう」お金があれば幸せなのか、お金がなくとも幸せなのか世界には多くの人がいて、人の数だけ正解があるように感じます。この度参加させていただきます『億男』の劇中にも、それぞれに答えを求める人間が出てきます。全てを手に入れられるのに全てを諦めているような導きの神のようで、迷える子羊のような九十九という魅力的な人間をこの大友組で作れること、幸せです。共演者の方々、携わるスタッフの方々と共に、お金と幸せを巡る旅を充実させたいと思います。大友啓史監督「お金をめぐる“地獄めぐり”のストーリー」「龍馬伝」から『るろうに剣心』三部作と、濃密な時間を一緒に走ってきた佐藤健君と4年ぶりの現場。しかも、初めての現代劇。既に終えたモロッコ撮影では、お金に振り回される等身大の青年・一男を、ニュートラルに魅力的に演じてくれています。『3月のライオン』に続いての高橋一生さん、今回の九十九役は、彼の豊潤な引出しの中から、贅沢に、そして多面的にその魅力を引っ張り出す絶好の役だと思います。お金をめぐる“地獄めぐり”のストーリーに相応しく、一筋縄ではいかない役者たちが揃いました。主人公一男の冒険、僕自身が誰よりも楽しみにしています。ご期待ください。■あらすじ兄が3,000万円の借金を残して失踪して以来、図書館司書の一男(佐藤健)は、夜もパン工場で働きながら借金を返済している。妻・万佐子は度重なる借金の返済に苦心し窮屈に生きることしか選んでいない一男に愛想を尽かし、離婚届を残して娘・まどかと一緒に家を出てしまうのだった。そんな踏んだり蹴ったりの一男だったが、突然宝くじ3億円に当選!これで借金を返せるだけでなく、家族の絆を修復することができるはず。だがネットを見ると、宝くじの高額当選者たちはみな悲惨な人生を送っているという記事ばかり…。怖くなった一男は、大学時代の親友であり、起業して億万長者となった九十九(高橋一生)にアドバイスを求めることにする。久しぶりの再会と九十九プロデュースの豪遊に浮かれて酔いつぶれた一男が翌朝目を覚ますと、3億円と共に九十九は姿を消していた――。『億男』は10月19日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2018年03月05日北野武監督作の『アウトレイジ 最終章』で音楽を担当した鈴木慶一氏が2日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪で開催された第41回日本アカデミー賞の授賞式に出席し、最優秀音楽賞を受賞した。鈴木慶一氏撮影:宮川朋久マイクの前に立った鈴木氏は、「どうもありがとうございます。本当に驚きました」とコメント。「非常にアバンギャルドな音楽で賞をいただき本当にうれしいです。そして、その方向に『向かえー!』と後押ししてくれたのは北野監督です」と感謝の言葉を伝え、「ポップとアバンギャルドの隙間産業ならぬ狭間音楽を作って、灰になるまで走って行きたいと思います」と意気込みを述べた。また、「最後に一言だけお礼を述べさせてください」と前置きし、「音楽の道のチャンスをことあるごとに作ってくれたおふくろに感謝します。今、極楽に向かう3分の1ぐらいだと思います。だから、聞こえるでしょう。ありがとう」と母への思いで締めくくった。
2018年03月02日映画『フィフティ・シェイズ』シリーズの最終章となる『フィフティ・シェイズ・フリード』が、2018年10月5日(金)よりTOHO シネマズ シャンテ他全国ロードショー。世界54地域で初登場1位を記録し、全世界シリーズ累計興収は13億1900万ドルを誇る話題作がついに日本上陸する。『フィフティ・シェイズ』シリーズ、ついに最終章世界中で社会現象を巻き起こした、2015年の大ヒット映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』。原作は、累計発行部数1億冊以上のELジェイムズの小説。巨大企業の若き起業家にしてCEO、女性ならば誰もが憧れずにはいられない超絶イケメンのグレイと、それまで恋の経験がなかった女子大生アナの特異な恋愛模様を過激な描写で描いたベストセラー小説だ。2017年6月には、その第2章となる『フィフティ・シェイズ・ダーカー』が公開。『フィフティ・シェイズ・フリード』はその最終章となっており、官能世界の過激さはもちろん、最終章に相応しい衝撃の展開が繰り広げられるようだ。幸せな日々を危険にさらす新たな脅威映画『フィフティ・シェイズ・フリード』は、クリスチャンとアナが遂に夫婦として結ばれ、贅沢な新婚生活を満喫するおとぎ話のような日々から始まる。純白のベールから心底幸せそうな笑顔を見せるアナと「終生君を愛する」と宣言するグレイ。そんなラブラブな2人の前に、幸せを危険にさらす新たな脅威が姿を現す。またもや入り込んだ危険な影から2人は逃れることができるのか、ラストは最終章に相応しい衝撃の展開が繰り広げられる予定だ。ダコタ・ジョンソン×ジェイミー・ドーナン1作目、2作目に引き続き、アナ役をダコタ・ジョンソン、グレイ役をジェイミー・ドーナンが演じる。また新キャストとして、新居の設計を任された建築家を映画『呪怨 パンデミック』やテレビドラマ『新ビバリーヒルズ青春白書』にも出演するアリエル・ケベルが務める。メガホンを握るのは、前作同様、『パーフェクト・ストレンジャー』(07)や人気海外ドラマ「ハウス・ オブ・カード 野望の階段 シーズン1〜2」での評価も高いジェームズ・フォーリーだ。2人の恋愛を揺るがす、新たなライバル的存在となりそうだ。サントラにシーアやリアム・ペイン&リタ・オラが参加また、これまでサウンド・トラックも注目されてきた本作。『フィフティ・シェイズ・ダーカー』では、テイラー・スウィフトと元ワン・ダイレクションのゼイン・マリクがコラボレーションした新曲「アイ ドント ワナ リヴ フォーエーヴァー」が劇中歌として起用され、話題となった。今回は公式シングルとして、ワン・ダイレクションのリアム・ペインとリタ・オラのコラボレーション曲「フォー・ユー」や、シーアの「ディア イン ヘッドライツ」、ヘイリー・スタインフェルドによる「キャピトル レターズ」、ジェシー・Jの「アイ ゴット ユー(アイ フィール グッド)」などが起用されており、豪華アーティスト陣が参加している。【作品詳細】『フィフティ・シェイズ・フリード』公開日:2018年10月5日(金)キャスト:ダコタ・ジョンソン/ジェイミー・ドーナン/リタ・オラ/マーシャ・ゲイ・ハーデン監督:ジェームズ・フォーリ脚本:ナイアル・レオナルド原作:EL ジェイムズ「フィフティ・シェイズ・フリード」(早川書房刊)(C)2017 UNIVERSAL STUDIOS
2018年02月24日ダコタ・ジョンソン、ジェイミー・ドーナンを一躍スターダムに押し上げ、世界中で社会現象を巻き起こした「フィフティ・シェイズ」シリーズの最終章『フィフティ・シェイズ・フリード』が2018年秋、日本に上陸することが決まった。巨大企業の若き起業家にしてCEOの超絶イケメン、クリスチャン・グレイと、それまで恋の経験がなかった純粋なアナの特異な恋愛模様を過激な描写で描き、世界中の女性を虜にしたELジェイムズのベストセラー小説を映画化した本シリーズ。全米では、現地時間2月9日に公開され興行収入3,860万ドル(約41億円)を記録、並み居る作品を抑えて全米No.1スタートを切った。また、インターナショナルのオープニング興収は9,810万ドルとなり、2018年で初めて週末興収が1億ドル近くに達した作品に。北米と合わせた世界オープニング興収は1億3,690万ドルに達し、「フィフティ・シェイズ」シリーズ3作の全世界累計興収は10億ドルを突破するという記録を樹立した。官能世界の過激さはもちろん、2人の結婚式から最終章に相応しい衝撃の展開が繰り広げられるという本作。前作に引き続き、監督はジェームズ・フォーリーが務め、アナ(アナスタシア)役をダコタ・ジョンソン、グレイ役をジェイミー・ドーナン、グレイの妹ミア役リタ・オラやジャック・ハイド役エリック・ジョンソンらが続投。新キャストとして、新居の設計を任された建築家をTVドラマ「ヴァンパイア・ダイアリーズ」「新ビバリーヒルズ青春白書」などにも出演するアリエル・ケベルが務める。また、毎作、サウンド・トラックも話題を呼んでいる本シリーズ。今作のサウンド・トラックも、すでに世界72の国と地域のiTunesにて1位を獲得する大ヒットとなっている。第60回グラミー賞にノミネートされたジュリア・マイケルズ、第57回グラミー賞受賞歴のあるシーア、アカデミー賞ノミネート歴もありながらアーティストとしても活躍するヘイリー・スタインフェルドに、リアム・ペイン、リタ・オラなどの豪華アーティストが参加。さらには、シリーズには欠かせないエリー・ゴールディングの「ラヴ・ミー・ライク・ユー・ドゥ」の“フィフティ・シェイズ・フリード・バージョン”も収録されている。空前の社会現象を巻き起こした官能ラブストーリーの最終章を見逃さないで。『フィフティ・シェイズ・フリード』は秋、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:フィフティ・シェイズ・ダーカー 2017年6月23日より全国にて公開(C) 2017 UNIVERSAL STUDIOS
2018年02月20日