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「私にとって晨伍(しんご)は、泣いて笑って大切に育てた、かけがえのない宝物でした」そう苦渋をにじませるのは高島淳子さん(60)。淳子さんの次男・晨伍さんは、’20年春から研修医として甲南医療センター(神戸市・以下センター)に勤務。’22年4月からは、より専門を深める“専攻医”として消化器内科で勤務していたが、同年5月17日、下宿先で自死しているところを母・淳子さんが発見した。西宮労働基準監督署は、「極度の長時間労働による過労自殺」として’23年6月5日労災認定した。晨伍さんは、自死までの3カ月間、100日連続勤務し、直前1カ月の時間外労働は、過労死ラインの2倍超の207時間にも及んでいた。《おかあさん、おとうさんの事を考えてこうならないようにしていたけれど限界です……》晨伍さんの遺書には、そんな悲痛な心境が記されている。しかし、労災認定の報道を受けて、8月17日記者会見を開いたセンターの具英成(ぐえいせい)院長の発言は、遺族の心情を再び深く傷つけた。「本人が申請していた時間外労働は月30.5時間。医師の仕事は自由度が高く、(スキルを高めるための)“自己研鑽”の時間と業務の時間を切り分けることはむずかしい。過重労働させたという認識はない」そのうえ、第三者委員会の調査結果すら開示されていないという。このままでは息子の死はムダになるーー。そう考えた淳子さんらは、病院側を刑事告訴。病院の記者会見の翌8月18日、大阪で記者会見を開き、自死までの経緯公開に踏み切った。自死に至るまでの3カ月間、晨伍さんに何があったのかーー。「晨伍は昨年2月頃から、〈休みがない。毎日5時半に起きて23時に帰る。バスもないからタクシーなんやで〉〈やることが多すぎて早く行かないと通常業務が回らない〉と、私にこぼしていました。でも、具院長は、〈コロナ禍での減収や、病院の改修費用のことも考慮して法外な残業申請をしないように〉と言及したと申していました」不運にも、消化器内科には晨伍さんの同期がいなかった。「だから気軽に相談できる相手もおらず、他の専攻医や先輩医師らは晨伍に目配りできる余裕もないほど忙殺されていたんでしょう」5月に入ってから、晨伍さんの精神状態は、ますます悪化。「下宿に様子を見に行くと、冷蔵庫にはゼリー飲料しかなく、郵便ポストもぱんぱん。初期研修医の頃は、好きな音楽を聴いたり野球観戦したりしていましたが、それもなくなり、表情は能面のようでした。そうかと思うと、〈日曜日が2回ないと通常業務が回らない。誰か助けてくれ〉〈明日になればすべて終わってほしい〉などと言って、涙を流すこともありました」親には決して泣き言を言わず、仕事に対して誠実に向き合っていた息子の豹変ぶりに驚いた淳子さんは、何度も、休職して実家へ戻るよう説得したが〈休職などしたら二度と戻れない〉と考える余裕すらない様子だったという。とどめをさしたのが学会発表のスライド作りだった。「晨伍は、〈2月、3月に続けて5月も担当にさせられた。気がかりで眠れない〉〈提出期限の前にも当直が入っているから絶対無理や。重たすぎる、重たすぎる〉と呪文のように唱えて。先輩医師にスライドを見せても批判ばかりで、〈(できないなら)白紙で出せ〉と言われたと聞いています」晨伍さんが自死する4日前には、こんな出来事もあった。「『明日、気分転換に近所の海鮮料理屋に行ってみよう』と、晨伍にメールを送ったら、〈(忙しいから)100%ムリ!〉とすぐに返信があったあと、病院のトイレから泣きながら〈吐き気が止まらない。絶対に行くのはムリ!〉と常軌を逸した様子で電話がかかってきて……」晨伍さんが自ら命を絶つ5月17日(火)の13時ごろ、淳子さんの元に晨伍さんからこんなメールが。〈先に謝っておくけど、朝に変な気を起こしかけたけど、大丈夫。起こさんようにするから安心して〉意味深な内容に胸騒ぎを覚えた淳子さんだが、何度電話してもつながらなかった。慌てて夜の高速を飛ばして下宿先に駆けつけると、玄関に靴があるのに電気は消えたまま。ウオークインクローゼットをのぞくと、変わり果てた晨伍さんの姿があったという。「なんで!しんご、なんで!と絶叫しながら心臓マッサージをしつつ通報したんですが……」死亡推定時刻は18時。晨伍さんは、この日、出勤前にも自殺未遂を図っており、首に赤い痕が付いていたのを、同科の医師が目撃していたという。「晨伍が亡くなったあと、具院長がすぐに電話をかけてきて、〈高島君は別格に優秀だったので、みんな嘱望して彼を鍛えていたんです〉とおっしゃった。私、“鍛えていた”という言葉にとても違和感を覚えて不穏な気持ちになったんです」■’24年開始の厚労省の改革にも依然問題点が全国医師ユニオンの代表で医師の植山直人さんは、「病院側は、労務管理のまずさとパワハラを隠すため、問題をすり替えようとしている」と、こう批判する。「月200時間を超える時間外労働をしなければ通常業務ができないほど“雑務”を押し付けられていた。“自己研鑽”などする余裕はほとんどなかったんです」厚労省は来年度から始まる“医師の働き方改革”に向けて取り組みを進めているが……。「厚労省は、依然として医師だけ例外的に年間1860時間まで時間外労働を認めています(一般的には年間360時間まで)。日本は世界平均と比べて医師数が少ないため、長時間労働をしないと救急を担う地域医療を守れないからです。一方、当会の調査では〈長時間労働が医療過誤の原因となっている〉と答えた医師の割合は約8割にも上っています」(植山さん)淳子さんの悲痛は計り知れない。「晨伍は生前、医師になってよかったと話していました。医師の労働環境の改善を心から願います」■「日本いのちの電話」ナビダイヤル:0570-783-556(午前10時~午後10時)フリーダイヤル:0120-783-556(毎日・午後4時~午後9時/毎月10日・午前8時~翌日午前8時)
2023年09月04日自分に女性としての価値がどれだけあるんだろうか……。好きな男性がなかなか振り向いてくれなくて、自分の価値がわからなくなってしまったことはありませんか?「わたし、大丈夫かな……」と焦ってしまうとき、何をどうチェックすればいいんでしょう。今回は、そんな女性として自信をなくしてしまいそうなときに確認すべき4つのことについて紹介していきます。「思い込み」をしていない?たとえば、ある企業が「コレは最高の商品だ!」と自慢の品を売り出していたとしましょう。しかし、それを「最高だ!」と認める買い手がいなければ、企業の思惑は空振りと言えるかもしれません。同様に、「エステにも行ったし、美容院にも行って、男ウケする服を着たから、私はモテるに違いない」と思うのはキケン。自己満足や女友達からの褒め言葉は、彼が下す評価に等しいとは限らないかもしれません。色気を過剰アピールしていない?色っぽいのはいいけれど、アピールの仕方には注意した方がいいかもしれません。過剰な露出など、パッと見てわかるものではなく、女性らしいほんのりと匂い立つような色気をかもし出すことが大事ですよね。美しさや女性らしさを高めることは、確かに男性の目を引くものです。でも、ただの自己満足で終わっている女性も少なくないかもしれません。彼のニーズに応えられてる?「抱きたいと思わせる魅力があるか」「彼女としての関係を期待させる魅力があるか」「妻としてふさわしいと思わせる魅力があるか」彼が求めているものに自分はちゃんと合致しているか、確認してみてもいいでしょう。たとえば、彼が結婚を視野に入れている場合。外見を磨くことに加えて、「彼の胃袋を掴むためにも料理の腕を上げる」ことも必要かもしれません。彼にとって、なにが高い価値と見なされているのかを正しく見極め、身につけるようにしましょう。彼はなにを求めているのかが重要もし意中の男性を射止めたいなら。彼が「彼女・奥さんに何を望むのか?」を、正しく把握してアピールすることが重要かもしれません。それさえキチンとできていれば、すぐに振り向いてくれるはずですよ。「私、大丈夫? 賞味期限切れしてない?」なんて不安を感じているならば、ぜひ参考にしてみてくださいね。(沙木貴咲/ライター)(愛カツ編集部)
2023年06月10日『「わたしはわたし」で生きていく。』書影株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 瀬津要)は、2023 年5月20日に『「わたしはわたし」で生きていく。』(バービー著/税込 1,540円)を発売します。これを記念して、紀伊國屋書店新宿本店でバービーさん本人が登場するサイン本お渡し会を開催いたします。■「私は私」をモットーに、読者の悩みに答える生き方エッセイ“ボディポジティブ”とか“セルフラブ”とか、そういう新時代の波がやって来る前、私はただの変わり者で、マイノリティで、考え方や価値観に共感されることもあまりなかったし、ときには笑われることもあったほどで、周囲からは宇宙人みたく思われていました。それなのに今、私の話を聞いてくれる人がこんなにもいる。私は私のままで、中身は同じ人間なのに、世間の評価が変わったのです。(プロローグより)価値観の移り変わりで、自分の評価が変化することに、最初は戸惑うこともあったというバービーさん。高評価に感謝しながらも世間は当てにならないことを再認識し、「私は私で生きていれば結果オーライ」と思いを新たにします。本書はこのメッセージをベースに『外見って大事なの?』『「いい女」ってどんな人?』『愛とお金、選ぶならどっち?』など、読者の疑問にバービーさんが“持論”で答えます。■書店イベント開催本書の刊行を記念して、バービーさん本人が来場し、紀伊國屋書店新宿本店でイベントを行ないます。当日、会場で『「わたしはわたし」で生きていく。』をご購入の方に、バービーさんが直接サイン本を手渡しいたします。【日時】5月20日(土)18時~【会場】紀伊國屋書店新宿本店【参加方法】チケットサイトPeatixにて。ご当選の方は紀伊國屋書店新宿本店にて新規で対象書籍のご購入が必要です。詳細は当選メールを参照ください。【イベント参加に関する詳細】紀伊國屋書店HPをご確認ください。 【お問合せ】紀伊國屋書店新宿本店2階売場直通03-3354-5702【取材のお申込み】当日は同会場での囲み取材を予定しています。詳細決まり次第ご案内を差し上げますので、取材ご希望の方は、下記までお問い合わせください。〇株式会社PHP研究所 広報宣伝課野畑、瀬間TEL 03-3520-9638/MAIL prinfo@php.co.jp ■著者プロフィール著者近影バービーお笑い芸人、コメンテーター。1984年北海道生まれ。2007年、お笑いコンビ「フォーリンラブ」を結成。男女の恋愛模様をネタにした「イエス、フォーリンラブ!」の決め台詞で人気を得る。2020年7月から2022年3月までTBSラジオ『週末ノオト』パーソナリティを務める。また、話題を呼んだピーチ・ジョンとのコラボ下着は、好評につき第6弾まで続いている。現在は、芸人としての活動だけでなく、地元北海道の町おこしや、FRaU webにてエッセイの執筆や、TBS『ひるおび!』のコメンテーターとしても活躍中。2019年末開設したYouTube「バービーちゃんねる」では355万視聴回数を超える動画もある。著書に『本音の置き場所』(講談社)がある。【書誌情報】タイトル:「わたしはわたし」で生きていく。著:バービー判型・製本:B6判変型並製ページ数:192ページ定価:1,540円(税込)発売日:2023年5月20日ISBN:978-4-569-85365-9発売元:株式会社PHP研究所Amazon.co.jp: 「わたしはわたし」で生きていく。 : バービー: 本 : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年04月25日株式会社サンクゼールは2022年12月1日(木)より、サンクゼール公式オンラインショップにて、「わたしの毎日スープ蟹のビスク」(以下、蟹のビスク)、「わたしの毎日スープブイヤベース」(以下、ブイヤベース)を発売いたしました。また、全国のサンクゼール店舗でも順次販売を開始しております。蟹の濃厚な旨味と牛乳のまろやかさが絶妙「わたしの毎日スープ蟹のビスク」ビスクとは甲殻類を使ったスープのこと。 牛乳で3倍に割って電子レンジで温めるだけで、蟹の濃厚な旨味と牛乳のまろやかさが絶妙にマッチした滋味深いスープをお楽しみいただけます。蟹の身だけではなく蟹みそも使って味に深みを出していますので、お口の中いっぱいに蟹の旨味と蟹みそのコク深さが広がります。ご飯と牛乳、チーズを加えたリゾットのアレンジもおすすめです。▲わたしの毎日スープ蟹のビスク:754円(税込)※イメージ商品情報はこちら : 魚介の味わい豊かなスープ「わたしの毎日スープブイヤベース」あさり、えび、白身魚の旨味をたっぷり凝縮した魚介の味わい豊かなスープです。香辛料の効いた本格的な味わいで、湯気とともに立ちのぼる香りが食欲をそそります。えびやあさり、玉ねぎといった具材感も豊富で満足感ある食べ応えです。飲み方はお湯で3倍に割って混ぜるだけ。スープだけでなく、お好みの具材を入れて洋風おでんへのアレンジもおすすめです。▲わたしの毎日スープブイヤベース:754円(税込)※イメージ商品情報はこちら : 体の芯から温まる「わたしの毎日スープ」はこれから寒くなる季節にピッタリですね。かわいらしいデザインのラベルは、大切な方へのプレゼントにもおすすめです。ぜひお試しください!商品情報商品名:わたしの毎日スープ蟹のビスク販売価格:754円(税込)商品ページ: 商品名:わたしの毎日スープブイヤベース販売価格:754円(税込)商品ページ: 販売店舗:全国のサンクゼール店舗(一部店舗を除く)、オンラインショップオフィシャルオンラインショップ: 楽天市場店: 会社概要会社名:株式会社サンクゼール本社:長野県上水内郡飯綱町芋川1260代表者:代表取締役社長久世 良太創業:1979年設立:1982年事業内容:ジャム・ワイン、その他食品の製造販売、ワイナリー、レストラン、売店などの直営、及びフランチャイズ展開オンラインマーケットプレイス「旅する久世福e商店」の運営ホームページ URL : オフィシャルオンラインショップ: 楽天市場店: オンラインモール「たびふく」: 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年12月01日船越英一郎、山村紅葉、西村まさ彦、高島礼子、名取裕子、内藤剛志ら豪華キャストが集結するドラマ「警視庁考察一課」に、柳沢慎吾、藤井流星(ジャニーズ WEST)、徳永えり、北野日奈子が出演することが分かった。本作は、事件の考察を専門とした部署「警視庁考察一課」を舞台に繰り広げられる、ベテラン刑事たちの考察劇。考察一課の船越慶一郎(船越さん)と同期で、何やら因縁の仲らしいが、難事件が起こるたびに考察一課を頼りにする捜査一課長・柳沢慎三役の柳沢さんは「『船越慶一郎』と、僕が演じる『柳沢慎三』は同期で、1人の女性を取り合った過去があり、ライバル視している関係性も注目ポイントですね!毎回どのように展開していくのか、凄くワクワクしているのでそこに注目して頂けたらと思います!コミカルであり、パロディ要素も満載なので、子供から大人まで老若男女問わず楽しめるドラマです」とアピール。捜査一課志望だが、なぜか考察一課に配属された新米考察官・藤井龍役の藤井さんは、「僕は新人の役なので、ピュアなところやリアクションを見てほしいです。そして、ベテラン考察官達とのギャップが生まれる会話なども楽しんでいただければと思います。ベテラン俳優さんのファンの方たちは僕のことを知らない方も多いと思うので、これを機に、僕のことを覚えていただきたいです」とコメントしている。また、個性豊かなベテラン刑事たちを取りまとめる考察一課の管理官・徳永りえ役の徳永さんは、「恐れながらも私の役職が考察一課の中で1番位が高いので、学校の先生になった気持ちで皆さんをまとめたり、それぞれの特徴を掴んで接し方を変えたりしながら、粒揃いの考察一課を繋ぐ役割になれたらと思っています」と意気込む。そして、大東京警察署の庶務係・北野美奈子役の北野さんは「スーパースターの皆様とご一緒させて頂けることに感謝をしながら、たくさんのことを吸収できるように一生懸命頑張りたいと思います」と話している。「警視庁考察一課」は10月17日より毎週月曜日23時6分~テレビ東京ほかにて放送。地上波放送終了後Paravi&ひかりTVにて配信。(cinemacafe.net)
2022年10月03日ドラマ好きなイラストレーター、ゆう。(@yamapyou)さんによるドラマコラム。2022年4月スタートのテレビドラマ『正直不動産』(NHK)の見どころや考察を連載していきます。仕事において相手が信用できるかどうかは最も大切なことだろう。『正直不動産』第8話では、信じることについて描かれた。誰かに仕事を任せるとき、多少金額は上がっても、多少時間はかかったとしても、信用できる人に任せたいと思うのは当然だろう。またその額が大きくなればなるほど、取引は慎重になり、本当に信じることができる人に頼みたいと思う。今回、永瀬財地(山下智久)と月下咲良(福原遥)は、300坪・5億円の土地売買を扱うことになった。大型案件なだけに、まずはこの話を持ってきた人物の信用度が問われる。しかし、今回は永瀬の知り合いが紹介してくれたということでその点はクリアした。登坂不動産の社長(草刈正雄)は「永瀬を信じる」との一言で、後の判断はすべて永瀬に託されることに。永瀬と月下が交渉を進める中、ミネルヴァ不動産の横槍が入るも、なんとか契約を勝ち取ることができた。しかし、なんだか様子がおかしい。永瀬は一人、悶々としていた。なぜなら、取引相手の交渉術が、かつて嘘をついていた自分と重なったからだ。もしかしたら、『地面師』ではないのか。永瀬の脳内に不安が過ぎる。地面師とは土地の所有者になりすまして売却をもちかけ、多額の代金をだまし取る詐欺師のこと。そこで永瀬は信頼できる元同僚・桐山(市原隼人)に相談をすることに。桐山は、相変わらずの素っ気なさだったが、自分は過去にその相手と交渉をしたが、すぐに手を引いたと言っていた。理由は「似合わないスーツを着た人と仕事をしたくない」から。「スーツに着られている」なんてことを時々言うが、今回の取引相手は、思い返せばサイズの合っていないスーツを着用していた。普段からスーツを着ている人なら、自分に合うサイズや身の丈にあったブランドに精通していくだろう。この状況において、桐山の判断は正しいのだと悟った。ブカブカのスーツはおそらく取り急ぎで用意したのではないか。もしそうでなかったとしても、桐山の言葉を聞いたビジネスマンは、身だしなみで取引が判断されるという事実を痛感させられたであろう。あなたも良い取引をしたければ、身だしなみは整えよう。上級な相手ほど、そういったところまで見られているということである。相手は怪しいが決定的な証拠がないため、永瀬と月下は再び取引相手の事務所を訪れた。しかし、ここで永瀬の祟りが発動!「あなたたち、本当は地面師なんでしょ」と言い放つ。もはや冗談では片付かない状況に困り果てる月下。相手を激怒させてしまったため、一度帰社し、再びお詫びの品を持っていくと事務所はもぬけの殻に。永瀬の不安は的中した。やはり相手は『地面師』だったのである。危機一髪のところで地面師の被害から免れることができた登坂不動産。これまで不動産屋で成果を出してきた永瀬の勘や経験は確かだった。登坂は、会社員時代、地面師に騙された過去があった。永瀬の「『あなたたち、本当は地面師なんでしょ』という言葉をあの時、自分も言えていたならば…」そう言って悔んでいた。信頼していたからこそ、永瀬にすべてを任せた社長の判断は間違っていなかった。もし、永瀬が地面師に引っかかっていたとしても、それは永瀬を信じた自分の責任である、そう語る登坂は結果がどうあれ永瀬を守ってくれていたに違いない。今回の件で、永瀬と登坂社長の信頼関係はさらに強固なものになっただろう。やはり経験はものを言うし、不安な時は信頼できる誰かに相談することが大切だ。また身だしなみも見られているし、取引で相手を信用して任せたのならそれは自分の責任だ。今回の正直不動産も教訓がたくさん詰まっていた。生きる上、仕事をする上で大切なことを物語にして分かりやすく教えてくれる。こんな奥深いドラマはめったにない。また山下智久が永瀬を演じることで、仕事のできる営業マンな一面、正直に言葉を放ってしまう危なっかしい一面、元同僚や後輩に対しても情に厚い一面、といったメリハリの効いた様々な永瀬を楽しむことができる。そして純粋で新人目線でものを言う月下は視聴者代表と言ってもいいだろう。無知な彼女が我々の疑問を代弁してくれるし、我々の思いをツッコミとして入れてくれる。この塩梅もちょうどいい。正直不動産の心地よさは物語の構成とキャストの演技、そして存在感のある小田和正によるエンディングテーマソング『so far so good』による相乗効果が起こっているように思える。いよいよ残り2話となったが、このドラマは最終回まで安心して見ることができるとあえて言い切ろう。なぜなら、ここまでの8話分において圧倒的な『信頼』があるからだ。[文・構成/grape編集部]
2022年05月30日ドラマ好きなイラストレーター、ゆう。(@yamapyou)さんによるドラマコラム。2022年4月スタートのテレビドラマ『正直不動産』(NHK)の見どころや考察を連載していきます。桐山(市原隼人)のスパイ疑惑が浮上。そんな矢先、社長の命令で永瀬と桐山はペアを組み、大型案件を任されることに。一緒に仕事をする中で、永瀬は桐山の壮絶な過去と仕事に対する想いを知ることになる。桐山の不審な行動桐山の不審な行動は、以前から見られた。ライバル会社であるミネルヴァ不動産の社長との密会や、深夜に会社のパソコンにアクセスしていた痕跡などがある。また月下(福原遥)が挨拶をしていた近所の優しいおばあちゃん・衛藤明子さん(松金よね子)の家についてもそうだ。月下の調べた限りでは1億円の価値があるところを桐山は7500万円で売ろうとしていたのである。どうして2500万円も下げているのか不審に思った月下は桐山に問いかけるも、答えてはもらえなかった。ますます怪しさのます桐山。しかし、これがきっかけで我々も『本当の桐山』を知ることになる。永瀬が物にした正直営業スタイル永瀬と桐山がペアを組み、今回担当したのは『建築条件付き土地』。あまり聞き慣れない言葉だが、土地を買って、そこに家を建てる場合、特定の建設業者と契約を結ぶことが条件となる土地である。しかし、問題なのはその建築を担当する竹鶴工務店だった。竹鶴工務店は下請けに安い金額で建築を丸投げし、無茶な工期を要求する。さっそく永瀬と桐山が二人で挨拶に行くも、社員の士気は低く、雰囲気は最悪だった。金額に見合った材料と無茶な工期で建てた場合、欠陥住宅となるのは明らか。この状況を変えるべく、プランの見直しを求めて下請けの秋川工務店へと足を運んだ。しかし、なかなか取り入ってもらえず、永瀬は信頼してもらうため作業を手伝うことに。桐山は呆れたように永瀬のお得意の嘘で信じてもらえばいいじゃないですかと皮肉を言うも、永瀬ははっきりと「もう嘘はつかない。営業スタイルを変えた。顧客一人ひとりに正直に営業する」と反論。これまで嘘がつけない正直との戦いに苦戦していた永瀬だが、ここに来て顧客にも感謝され、会社にも貢献できたという経験がさらに強い彼の信念を生み出していた。それから永瀬は顔や服を汚しながら、毎日作業場へ通い、熱心に作業していた。その姿は心を打たれるものがある。営業は信頼を得るために足繁く顧客のところへ通ったり、お手伝いに行ったりするということを耳にするが、スマホやパソコンなどの電子機器が主流になった現在、対面で一生懸命に何かをしてくれるのはさらに重みがあるように思える。めげずに真摯に向かい合う、この姿勢は我々も見習わなければならない。永瀬の努力の甲斐あり、ようやく秋川工務店の棟梁がプランの見直しを検討することに。またも永瀬は『正直』で信頼を勝ち得るこができた。桐山の壮絶な過去と想い月下は近所の明子との会話を重ねる中で、桐山の過去を知ることになる。それは14年前、川崎のマンションが新築なのに壁にヒビが入って傾いたことで問題になっていた『サンフラワー建材問題』。最後には下請けの現場責任者が自殺したのである。その自殺した人が桐山の父だったのだ。秋川工務店が欠陥住宅を建てようとすることにすごい剣幕をしていた桐山。欠陥住宅を作らされた桐谷の父親は元請けや会社から全ての責任を押し付けられ、トカゲの尻尾切りのような状態にあっていたのだった。桐山が欠陥住宅を建てようとする工務店に敏感なのも腑に落ちる。やはり桐山は不正をするような人間ではなかった。明子の家についても、すぐに売りたいという明子自身の希望から、価格を下げてより買い手が早く見つかるよう、しっかりと練られたプランだったのである。仕事をする理由って何?これまで桐山が営業成績にこだわっていたのは、ここで実績を作って会社を興し、父親のような真面目な社員が報われる職場をつくりたいという想いからだった。桐山の過去と仕事に対する姿勢を目の当たりにした永瀬は「張り合ってた俺がバカみたいじゃん」と、冗談混じりに話す。仕事をする理由は人それぞれ。桐山のように明確な目的がある人もいれば、そうでない人もいるだろう。金のために仕事をしていた永瀬だが、今は何のために働いているのか。桐山に聞かれた永瀬は答えに詰まる。彼がその答えを見つけるのはもう少し先になりそうだ。今回はかなり胸が熱くなるシーンも多く、せっかく良い相棒になれそうだった二人だが、ラストで桐山が退職願を提出するという衝撃展開。『正直不動産』は、まだまだ目が離せない![文・構成/grape編集部]
2022年05月15日ドラマ好きなイラストレーター、ゆう。(@yamapyou)さんによるドラマコラム。2022年4月スタートのテレビドラマ『正直不動産』(NHK)の見どころや考察を連載していきます。2022年5月3日、山下智久が主演を務めるNHKドラマ『正直不動産』の第5話が放送された。ライバル会社であるミネルヴァ不動産との全面対決に、スパイの正体発覚と、これまでと違って少し不穏な空気の漂う『正直不動産』。しかし、見ている間も不思議と安心感があるのはなぜだろう。怪しい、危ない、そんな状況下でも絶対的な安心をくれる理由は、紛れもなく主人公・永瀬にあった。5話で見えてきた山下智久演じる永瀬の魅力を紐解く。安心をくれる永瀬の魅力ピンチの時、すぐに自分より前に出てきてくれる上司がいたら、きっと心強い。場合によっては、自分だけでは対処できない時もあるだろう。永瀬はきっと、そんな時にすぐさま最前線へと出てきてくれるタイプだ。開始早々、受付嬢から店の前に不審な人物がいるとの報告を受けた永瀬。すぐさま「私が対応しましょう」と店前で怪しい行動を取る男性に声をかける。ナチュラルなトーンで「物件をお探しですか?」と切り出し、客ではないことを察すると、単刀直入に社員が怖がっていることを伝える。堂々とし、冷静に対処する様子はまさにスマートそのもの。もし何かあってもこの人なら守ってくれそう、彼のたたずまいはそんな安心感をくれた。後方から見ていた受付嬢もきっとホッとしたに違いない。不審な男は、月下を訪ねてきたということで店内へ通し、部下である月下咲良(福原遥)と対面。ここでも永瀬はしっかりと部下を守る。「咲良」と言いながら近寄ろうとする男との間にすぐさま入り「近づかないでください」と一喝。そして続けて「後輩が嫌がっています。警察呼びます」と徹底防衛。これまたイケメンすぎる対応。月下の動揺に気付く察しの良さと、即座に部下を守る姿勢は尊敬に値する。不安がる社員を守る真摯な対応に、心を掴まれた視聴者も多いのではないだろうか。これは経験を積んでいるからこそ見せる冷静さ、それに加え、山下智久が持つ、クールで淡白な印象が掛け合わされ生まれているものだと思う。頼れる男性の象徴だと言える永瀬。この何があっても動じない態度と守ってくれる姿勢が、ドラマ全体に絶対的な安心感を与えてくれていたのである。月下が父親についた「優しい嘘」第4話では、月下がメインのストーリーとなっており、彼女の優しさ溢れる数々の場面も今作の見どころとなった。悪徳不動産に無謀なローンを組まされ、両親が離婚した過去を持つ月下。不審な男の正体は当時、家族を置いて蒸発した父親だった。最初は動揺するも、月下は父親を問い詰めることもなく、「自分もずっと会いたかった」と胸の内を伝える。その後、数年来のわだかまりも解け、月下は父親のため、物件を探すことに。父親の「3LDKで広いキッチンがいい」という要望を聞いて、彼女はどこか嬉しそうな表情を見せていた。いつにも増して懸命になっていたのは、また家族3人で過ごせるのではという淡い期待があったからなのかもしれない。月下の紹介を待っている間、ミネルヴァ不動産から強引な営業を掛けられた父親はまんまと契約させられそうになる。しかし、そこは築5年でリノベーションされているという疑わしいタワーマンションだった。永瀬と月下の介入のおかげで、第三者によるホームインスペクション(建物状況調査)を受けることになったが、永瀬の読み通り、欠陥住宅だということが発覚する。改めて月下が家を探そうとするも、何か言いたそうな素振りを見せる父親。それは自身の再婚についてだった。新しい家族と住む家を娘に探させることに申し訳なさを感じていたのである。なかなか言い出せない彼に代わって永瀬がそのことを伝えると、淡い期待を抱いていただけに月下は動揺を隠せない様子。しかし、父親に私たちのことは気にせず幸せになってほしいという想いから目を潤ませながらも「(再婚のこと)知ってたよ」と告げた。これが月下がついた『優しい嘘』である。「正直」と向き合うはずのドラマが、時には相手を傷つけないための優しい嘘も必要なのだと教えてくれた瞬間だった。月下の優しい嘘に気付いた永瀬は声を掛けるも、強がる彼女を優しい目で見つめている。部下と上司の関係にすぎないが、確実に二人の間に強固な信頼関係が築かれていることを噛み締めるラストとなった。信頼でき、頼れる上司がいれば、部下もきっとたくましく成長するだろう。スパイの正体も明らかになり、ドラマに不穏な空気が立ち込める。しかし、私たちには永瀬がついている。まだ見ぬ次回も、どんな展開になろうと永瀬がいればきっと大丈夫。そんな約束をしてくれたような第5話に思えた。[文・構成/grape編集部]
2022年05月09日小芝風花主演の「妖怪シェアハウス-帰ってきたん怪-」第4話が4月30日放送。妖怪たちの“闇落ち”に対し「現代社会のストレスは妖怪にもストレスってこと?」など考察する声多数。澪を助ける妖怪たちの優しさに触れる声も数多く投稿されている。男性に騙されすべてを失いボロボロのどん底に陥っていた主人公が、シェアハウスで暮らす妖怪たちに助けられ、妖怪たちと暮らしながらトラブルや悪い奴らを成敗、成長していく姿を描く異色のホラーコメディとして人気を博した前作から2年、再び帰ってきた本作。キャストは再びシェアハウスの妖怪たちの世話になる目黒澪役の小芝さんをはじめ、人間界では弁護士兼経営コンサルをしているぬらりひょん=沼田飛世に大倉孝二。こちらも人間界ではナースをしているお岩さん=四谷伊和に松本まりか。人間界ではオークション会社勤務の酒呑童子=酒井涼に毎熊克哉。シェアハウスの寮母でもある座敷童子=和良部詩子に池谷のぶえ。またシェアハウスの引っ越し先である閻魔寺の住職・生臭和尚=佐藤周に池田成志。その息子で澪を何かと気にかけ心配する交番の巡査・佐藤満に豊田裕大といったキャストが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。澪は外資系IT企業で働く小暮梢(武田梨奈)を助けたことがきっかけで彼女の会社に雇われるが、配属先である出版部門の編集長・上竜樹(安井順平)は、以前澪が小説を売り込んだ際にろくに読まずに酷評、原稿を目の前でゴミ箱に捨てた男だった。その出来事がショックで澪はそれ以来角が生えず、原稿を書こうとしても紫の“何か”が手を覆って書けなくなっていた。編集者の小豆沢流(岩崎う大)が優しい印象だったことに安堵する澪。翌日、上が小豆沢にAIをテーマにした記事のライターへの発注を澪に手伝わせたらと提案。それを聞いた澪が自ら書くことを志願、妖怪たちの力を借りて記事を書き上げるが、その記事が作家の機嫌を損ねたと上が激昂、小豆沢と澪にクビを宣告する…というのが4話のストーリー。すると小豆沢が“豹変”、妖怪の姿へと変化。自分が貯めて数えていた小銭を投げつける。その小銭は書類棚に突き刺さるほどの勢いで…「小豆洗いが小銭洗いに闇落ちか…?」「闇落ちして小豆じゃなくて小銭数えるよーになってしまったのかな」などの声が上がるとともに、「今期は皆基本的には無害な妖怪なんね。でもそれが現代社会に揉まれて闇堕ちして人間を呪い出すという 現代社会のストレスは妖怪にもストレスってこと?」「"闇落ち"は、意図的に何かを仕掛けられるのではなく…「他者の悪意」や「ストレス」で変貌するってこと!?」など“闇落ち”について考察する投稿も。また安井順平演じる上に「じゃあ、あんたが書けよパワハラ上司めー」など怒りの声も多数。一方で呪いで原稿が書けなくなった澪の代わりに口述筆記で手伝ったり、目を引くタイトルを考えるなど、澪を手助けする妖怪たちには「それにしても妖怪のみんなほんとに優しい。澪の背中を押すのんべさん!!!」「妖怪さんたち皆んな優しすぎて澪が羨ましいなぁ」などの感想も寄せられている。(笠緒)
2022年05月01日アカデミー賞国際長編映画賞・脚本賞ノミネート、カンヌ国際映画祭女優賞の話題作『わたしは最悪。』より、本予告映像とポスタービジュアルが解禁された。本作は、海外の映画祭で高く評価される『母の残像』『テルマ』などのヨアキム・トリアー監督が斬新な映像表現で、主人公の女性、ユリヤの衝動的な日々を描いたノルウェー発の異色作。これが映画初主演となるレナーテ・レインスヴェが、子どものような無邪気さと愚かさ、大人のずるさと賢明さが混在する感情の揺れ動きを、グラデーション豊かに表現、繊細かつ大胆な演技でユリヤを演じきった。今回解禁となった予告映像では、主人公のユリヤが新たな出会いに胸高鳴る様子から始まる。いまの彼の元で幸せと思いながら、小さな違和感に気づかないふりをして過ごしてきたユリヤ。けれどもある時自分に「これは望んでいた自分?」と問いかけ、オスロの街を新しい恋に向かって走り出す。60~70年代に活躍したハリー・ニルソンのキャッチーな楽曲「I Said Goodbye to Me」にのせて、遊び心溢れる独創的な映像が映し出される。ユリヤのセリフは行動とはうらはらなところもあるが、常に本音だから突き刺さる。世界中から共感や絶賛の声が続々と寄せられる本作ならではの新鮮な映像や構成が垣間見える予告編となっている。さらにポスターは、添えられたキャッチコピー<人生は選択―時々、運命>を体現するかのように、ユリヤが吹っ切れたような表情とともにオスロの街中を駆け抜ける様子を切り取ったもの。加えて、本作の原題でもある「The Worst Person In The World」のテキストの中に、彼女のいくつもの人生のワンシーンが切り取られコラージュされたユニークなビジュアルとなっている。『わたしは最悪。』は7月1日(金)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2022年04月29日全国のクリニックから検索美容医療ポータルサイト「わたしの名医」がリニューアルされた。「わたしの名医」では美容医療が受けられるクリニックを探すことができ、美容医療に関する情報なども知ることができる。「わたしの名医」を運営する株式会社ヘッドスプリングがこのサイトを公式リリースしたのは2020年7月のこと。その後も美容医療への需要が高まっており、美容医療に興味のある人や、医療関係者にもおすすめのコンテンツを掲載し続けている。効果・施術後の経過・ホームケアのレポートも健康や病気に関することでは、それぞれが「かかりつけ医」を持つことが推奨されている。「かかりつけ医」には健康に関するあらゆる相談ができるが、美容医療に関する限り、そのような医師や医療機関を探すことは難しい。「美容医療のかかりつけ」をコンセプトとする「わたしの名医」は、全国のクリニックと患者をつなぐポータルサイトである。美容医療の医療機関の検索はもちろん、施術やダウンタイム、ホームケアなどについての知識も得られる。また、「医人VOICE」のコンテンツではドクターの人柄やクリニックの魅力を含め、診療のこだわりなどを掲載。「名医こだわりのブランド」では、おすすめのドクターズコスメを紹介し、それらを購入できるクリニックやオンラインショップも紹介されている。(画像はプレスリリースより)【参考】※美容医療のかかりつけ医 わたしの名医
2022年04月29日ドラマ好きなイラストレーター、ゆう。(@yamapyou)さんによるドラマコラム。2022年4月スタートのテレビドラマ『正直不動産』(NHK)の見どころや考察を連載していきます。今、春ドラマの中でも特に注目を集めているといっても過言ではない『正直不動産』。スカッとする展開と、テンポの良い会話劇はCMなしの45分間もあっという間に感じさせるパワーを持つ。第3話は新人・月下(福原遥)の過去が明らかになり、主人公・永瀬財地(山下智久)との信頼関係がより深まった重要な回となった。また、山下智久という素晴らしい俳優が持ち合わせるクールでドライな顔と優しくソフトな顔の二面性が、このドラマにさらなる深みを与えていることを確信した回でもあった。山下智久といえば、『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』(フジテレビ系)などが有名だが、クールで感情表現が少ない役の印象が強い。当ドラマの主人公・永瀬財地も同様に、クールでスマートな不動産営業マンである。喜びや怒りが全面に出ないシンプルな役柄だからこそ、一つひとつの仕草やちょっとした表情に心情の変化が宿る。これはとても難しい役柄に違いないが、山下智久はそんな役をも器用にこなして見せる。『正直不動産』では特に皮肉めいた毒舌が視聴者の笑いを誘うのだが、そんな毒舌キャラに時折見せる厳しくも頼れる上司の顔、お客様を想う優しい表情が掛け合わさることで素晴らしい相乗効果を発揮する。これが山下智久が演じてこそ生まれた『正直不動産』の強みだと思う。毒舌なのに愛おしい、永瀬の本音が与える魅力とある謎の祠(ほこら)を破壊してしまったことで嘘がつけなくなる祟(たた)りに遭ってしまった永瀬は、商談中だろうと契約が吹っ飛んでしまうようなデメリットや本心が口から溢れ出てしまう。しかも丁寧な接客とは一変、心の声はいつも毒舌である。第3話では夫の退職金で商店街に駄菓子店を開こうとする夫婦が登場。しかし、希望あふれる二人に永瀬の水を差す一言が…。「甘い。甘すぎます。駄菓子屋で買った水あめに練乳かけたくらい甘すぎます。そんな年寄りのノスタルジーだけでお店の経営ができると思ってるんですか?」正直不動産ーより引用どストレートすぎる…!確かに駄菓子店は客単価も低い。今の時代、「都会で経営は厳しいのでは…」と誰しもが思うだろうが、客となればはっきりと言えないことの方が多い。それを何のオブラートにも包まず、放ってしまうのが当ドラマの見どころでもある。客だろうと上司だろうと、この祟りは止まらない。永瀬の恋愛事情に切り込むシーンでは、彼女は作らないという永瀬に月下が「そうなんですか?えっ、でも永瀬先輩、めっちゃモテそうなのに」と上手にヨイショする。いつもなら謙虚にかわすはずの永瀬だが、ここでも祟りの力が発揮されてしまう。「いや、そんな全然もうモテ…て、モテてしょうがねえわ。誰に向かって言ってんだ、おい」正直不動産ーより引用おっしゃる通りだ。誰もが認める国宝級イケメンにこんなことまで言わせてしまうのだから、このドラマは素晴らしい。毒舌なのに何だかとても愛おしく、嫌味に聞こえないトーンもまた山下智久の魅力である。このような随所にあふれるコミカルなシーンに、気付けば誰しもが魅了されているのだった。信頼できる部下の存在、永瀬の心の変化嘘がつけていた頃は金を稼ぐことにしか興味がなかった永瀬だが、カスタマーファーストにこだわる新人の月下と接することで、少しずつ心境に変化が起こっていた。先述した商店街に駄菓子店を開きたい夫婦だが、月下は商店街を活性化させるためにも良い案だと前向きに捉えていた。彼女は駄菓子店を子供が気軽に通えて、仕事で家にいない親たちが安心できる場所にしたいと語る。そんな月下とは対照に市原隼人演じる桐山は、荻窪の喫茶店を契約後、上司に、もし店が潰れてもすぐに次の借主を見つけ、これを続ければ仲介手数料を延々と稼げると話していた。両者の話を聞いていた永瀬はなんだか腑に落ちない表情を浮かべる。そこに言葉はなかったが「不動産を売る」という意義を自らに問いかけているようにも見えた。契約時の利益だけを目的に、後先を考えていない営業は果たして善と言えるのか。これまで部下の指導でも、どこか億劫な一面が見られた永瀬だが、最後に月下に投げかけた言葉は視聴者の心をグッと掴んだ。「今度は一人で行ってきな」正直不動産ーより引用これはカスタマーファーストで見事に気難しいオーナーの心を掴んだ月下へ送る、永瀬なりの愛情表現である。トゲのある言葉から一変、柔らかく優しい演技で第3話のラストを包み込んでくれた山下智久の演技に私たちがどっぷりとハマっているのはこれで明らかとなった。信頼できるパートナー・月下と共に奮闘する姿をこれからも見守っていきたい。ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年04月25日シンガーソングライターで女優の藤原さくらが、きょう23日に新曲「わたしのLife」を配信リリースした。先日最終回を迎えたTBSドラマ『ファイトソング』に出演し、強くも切ない役柄で共感を集めた藤原。2022年初のリリースとなる同曲は、「みんな、毎日本当に頑張っているよね」と“自分で自分を褒めたい”といったメッセージが込められており、春先にそっと背中を押してくれるような、そしていつもの日常に寄り添ってくれるような楽曲となっている。リリースを記念してSpotifyとLINE MUSICではキャンペーンを実施中。また、藤原がDJを務めるInterFM897のレギュラーラジオ『HERE COMES THE MOON』(毎週日曜24:00~)が、27日の放送で100回を迎えることを記念し、生放送を実施することが決定。新曲「わたしのLife」についても語り尽くす。
2022年03月23日ドラマ好きなイラストレーター、ゆう。(@yamapyou)さんによるドラマコラム。2022年1月スタートのテレビドラマ『DCU』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。第8話では、ついに今作最大の謎であった鍵のありかと瀬能(横浜流星)の父親について明らかに。そこには海上保安官となった瀬能の原点がありました。どんな時も頼もしい真子さん極秘捜査のため、新婚旅行を装い、総合レジャー施設へとやってきた新名(阿部寛)。事情を知らない妻・真子(市川実日子)は夫の粋な計らいに疑いながらも大喜びしていました。しかし、事態は一変。新名が施設の支配人・戸塚明男(田辺誠一)に接触した直後、これ以上詮索されたくなかった戸塚は新名を殺害しようと温泉に硫黄を使用します。狙われたのは新名のはずでしたが、捜査で一人現地入りしていた西野がその被害に遭ってしまったのです。なんとか一命を取り留めましたが、ここで出てきたのは真子。「ちゃんと説明して」明らかに何かを隠している夫、何故かここにいる副隊長・西野(高橋光臣)、そして殺人未遂事件まで。真子が怒るのも当然です。だってこれは新婚旅行のはずなのに…。新名は渋々事情を説明。そして警察は呼ばず、真子にこの事件の立証を頼みます。「夫の命が狙われたってのに黙ってろって…」真子が怒っていたのは、捜査を隠していたことよりも新名の命が狙われたことでした。彼女は恋人であった成合(吉川晃司)を失ったことが一つのトラウマになっていたのです。もう大切な人を失いたくない、そんな想いから溢れた怒りだったのでしょう。しかし、さすが真子さん。切り替えは早かったです。「とりあえずお湯採取してくる」そう言って早速、捜査を開始します。これまで新婚旅行気分で楽しんでいたのに、目つきは一気にお仕事モード。危険な事件にも関わらず、夫のために即行動してくれます。これまで、新名夫婦の日常を見ることはありましたが、今回は特に二人の絆と、妻であり、仕事のパートナーである真子さんの頼もしさを見ることができました。自分の過去と向き合う瀬能新名から鍵を受け取った瀬能は、鍵のありかを探すため、父の思い出を探しに行きます。これまでドラマ内で瀬能のプライベートはさほど扱われてきませんでしたが、今回は実家が登場。これまで瀬能情報は少なかっただけに、なんだか実家というのも新鮮で、幼い頃の家族写真など、瀬能というキャラクターが歩んできた人生を垣間見ることができました。そして、数々の父との思い出に触れる中、彼はある日の事を思い出します。それは父親が頑張ったご褒美にプール帽子をくれた日でした。幼い瀬能はそのプール帽子を宝物入れにしまっていたのです。そして瀬能の父は生前、こんな言葉を残していました。「とても大切なものをお前の宝物入れにしまっておく。だからその時が来たら、お前が一番信頼できる人に渡すんだぞ。」これまでずっと謎に包まれていた鍵の場所が、ついに明らかになりました。瀬能の宝物入れ、そこには瀬能の父親が残した大切なフロッピーディスクがありました。今まで誰を信じればいいのか分からなくなっていた瀬能は一体誰にこのデータを渡すのか?この瞬間は今回一番の盛り上がりで視聴者を沸かせました。そして瀬能が最終的に選んだ相手は、やはり新名だったのです。父との思い出を巡る中、自分に泳ぎを教えてくれ、海上保安官という夢を与えてくれた新名との記憶も蘇った瀬能。彼は自分の原点を見出してくれた新名を信じることにしたのです。「海上保安官になるという夢を与えてくれたのは隊長です。今まで疑って、さんざんなこと言ってホントすみませんでした」瀬能の言葉で、ようやくわだかまりが解けた二人。これまで彼らの衝突や事件での助け合いを見守っていた視聴者には、とても目頭が熱くなるシーン。ここは本当によかった…!次回ついに最終回!瀬能の父親はテロリストではなかったことが判明しましたが、残る謎は、やはりテロリストと通じる内通者と成合についてです。内通者は一体誰なのか。なぜ成合は『ブラック・バタフライ』の一員になってしまったのか。ラストならではのダイナミックな演出にも期待。ハラハラドキドキな最終回は3月20日(日)夜9時から。是非、リアルタイムで結末を見届けましょう!DCU/TBS系で毎週日曜・夜10時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年03月19日ドラマ好きなイラストレーター、ゆう。(@yamapyou)さんによるドラマコラム。2022年1月スタートのテレビドラマ『DCU』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。ついに成合(吉川晃司)が瀬能(横浜流星)に接触。肝となる今作最大のミステリーが本格的に動き始め、どんどん目が離せない展開になってきました!第6話の見どころと、動き出した成合の行動について考察していきたいと思います。今回の舞台は水族館DCUは水に関わる事件・事故を解決する組織ということでしたが、水=海、川、湖とは限らないのです。今回はなんと水族館!溺死した身元不明の女性の遺体が横浜の港で発見され、調べていくうちに殺害現場は、ある水族館であることが判明しました。そこで働く、魚サプライヤーの木見一郎(加藤雅也)と水族館プロデューサー・根岸那由(明日海りお)はいかにも不審な動きを見せますが、事件の証拠はどこにもなく頭を抱えるDCU。しかし、水族館のアクリル板に入っていた傷が、被害者の身に付けていた婚約指輪によってできた傷だと判明し、被害者の婚約者であった木見が犯人が逮捕となりました。指輪のダイヤが外れ、水槽の中のエイが食べてしまっていたというのは水族館ならではのトリックでしたね。水族館プロデューサー・根岸那由は何者?宝塚歌劇団の元花組トップスター・明日海りお演じる、水族館プロデューサーの根岸。凛としていながらも裏があり、ミステリアスな雰囲気を醸し出す彼女の演技は、劇中においても並々ならぬ存在感を発揮していました。根岸は新名(阿部寛)が去った後、とある人物と電話をします。その相手はなんと成合だったのです。第6話のみのゲストかと思いきや、まさかの展開!その後もバーですれ違いに成合と情報交換をしていたり、どうやら密に連絡を取り合っているようでした。瀬能の自宅に手紙が届いていたのも、成合本人がやったとは考えにくいので、彼の指示で根岸が動いていた可能性も考えられます。水族館プロデューサーとは表の顔にすぎず、姿を現せない成合に代わって活動しているのかもしれません。次回も彼女がキーパーソンとなり、ストーリーが展開されそうです。成合は悪じゃない?瀬能の信じる道とは新名(阿部寛)への不信感が拭えないまま、副隊長の西野(高橋光臣)が新名に協力し始めたこともあり、瀬能は一人モヤモヤを抱えていました。そんな彼に、ついに成合が接近します。瀬能は動揺しながらも、成合にさまざまな疑問を問いかけますが、詳細は何も答えてくれません。成合は自分を死んだことにし、15年間生きていました。そこにはきっと何か理由があります。ドラマ上、こういった場合に考えられるのは「何者かに命を狙われていた」ということです。成合は何者かに命を狙われていたため、自分を死んだことにし、身を隠していた。そう考えると成合もまた事件の黒幕を追っているのではないでしょうか。「私を信じられないのはもっともだ。だが、多くの人の命の関わることだ。今はそれしか言えない」成合が瀬能に伝えたこの言葉。多くの人の命を救うため、彼もまたテロリストと戦っている…?15年経った今、彼が動き出したのは何かまた大きな事件が起こる予兆なのかもしれません。新名が身に付けている鍵のありかに、多くの人の命に関わる重要な何かが隠されているのは確かです。瀬能は成合の言葉を信じるのか?彼の今後の行動にも要注目です!笑いが止まらない!まるでコントのようなワンシーン緊迫したシーンの多い『DCU』ですが、今回はコントのようなワンシーンが見られました。それは水中でのアクリル板での実験シーンです。証拠再現のため、交代でアクリル板に傷を入れていくのですが、水しぶきが飛んで、盛大に横浜流星の顔にかかったり、終いには指輪からダイヤモンドが無くなり、焦ってみんなで探すというもの。高額なダイヤだっただけにヒヤヒヤしていた阿部寛の表情も見ものでしたね。いつもの真面目な雰囲気とのギャップも相まって、出演者らの楽しそうな様子が伝わる、お茶目なワンシーンにほっこり。そんな意外な一面も見せてくれた『DCU』。しかし、来週はさらに大きな事件が待ち受けていそうです。今後の展開から目が離せません!DCU/TBS系で毎週日曜・夜10時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年03月04日ドラマ好きなイラストレーター、ゆう。(@yamapyou)さんによるドラマコラム。2022年1月スタートのテレビドラマ『DCU』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。隆子(中村アン)の殉職という悲劇の展開となった前回でしたが、第4話では、仲間思いなチームが犯人逮捕に総力を尽くしました。しかし、今回またも衝撃のラストを迎え、ますます続きが気になる展開となった『DCU』。解決したかのように思えた隆子の事件は、今作最大のミステリーの序章に過ぎなかったのです。今回のコラムは第4話で浮かび上がった謎をまとめました。犯人、まさか領海まで泳いで来た?隆子を殺害した犯人、それは司法解剖を行っていた医師・真鍋(角田晃広)でした。しかし、彼はあくまで実行犯に過ぎません。彼は多額の報酬のためにテロリストからの命令に従っただけだと言うのです。そして捕まった真鍋の口から、犯行の手口が明らかになりました。ドラマの視聴者の間で話題になったのが「そもそもどうやって船まで辿り着いたのか?」です。ここに関して、ドラマ内では言及がありませんでした。隆子が殺されたのは領海を超えた陸からかなり遠い場所です。まさか解剖医の真鍋が泳いで行ったということは、ないでしょう(もしそうだったら超人ですが)。この状況で考えられるのは、手を貸した人物がいるのではないかということです。犯行を指示した人物は真鍋とコインロッカーでやりとりする距離ですから、もしかすると黒幕は意外と近くにいるのかもしれません。もしそれが、海保内部の人物だったらどうでしょう?そう仮定すると、真鍋は別の船に乗ることも可能です。ロペスを殺した犯人は?まだ解決していないのは、ロペスを殺害した人物です。真鍋が船に乗り込んだとき、すでにロペスは死亡していたと言っていました。やはりロペスを殺したのは『ブラックバタフライ』というテロリストの可能性が高いと思います。彼は何らかのミスを犯し、海保にも追われていたので、トカゲの尻尾切りに遭ったと言えるでしょう。では真鍋同様、ロペスを殺した人物はどうやって逃げたのか?犯人はずっと船に隠れていて、隆子が乗ってきた船で逃げたということは考えられないでしょうか。あえて隆子の船は映っていなかったようにも思えます。また考えられるのは、ロペスはもっと早い段階で殺害され、船に死体として乗せられていたということです。隆子が追っている最中、異様に船のスピードが遅かったのもこれだと納得がいきます。怪しい西野(高橋光臣)、その目的は?幸せなムードに包まれていた新名の結婚パーティーの合間、陰でコソコソと連絡を取っている西野がいました。その電話の相手は早川次長(春風亭昇太)です。西野は早川次長から何らかの指示を受けており、その報告の電話のようでした。そして、新名に恐ろしい眼差しを向けながら「実はもう次の手を考えてあります。」と次長に告げます。この『次の手』とは、一体なんなのか…。チームでは新名とよく衝突する西野。彼は少なからずDCUから新名を外したいと考えているのでしょう。隊長に相応しいのは自分と考えているのですから。前回、新名は隊長から外されたものの、上からの指示で今回再び捜査に関わることができました。この『次の手』というのは新名を退けるための一手かもしれません。しかし、隆子の件で仲間思いな一面も見せてくれた西野。彼が新名の敵であることは、できればあってほしくないというのが本音です。成合(吉川晃司)は生きていた?第4話、最も衝撃を受けたのはラストです。隆子の遺品であるスマホにはなんと、死んだはずの成合の写真が入っていました。『DCU』の初回で一部が明らかになった15年前の水難事件。これは、このドラマ最大のミステリーとなっています。成合は当時、殉職したはずでした。しかも新名の目の前で。亡くなったはずの人物が生きていた…。隆子は最期にこの事実を伝えたかったのでしょう。今まで隠れて生きていた理由、死んだことにされた理由、ここが最も気になるところです。隆子の写真はロペスのスマホを撮影したものでした。もし成合を撮ったのがロペスだとすれば、成合とロペスは繋がっていたことになります。やはり黒幕は内部に…?成合は黒幕の指示で、死んだことにされ、隠れて生きていたのかもしれません。あの水難事故は海保が関わった事件ですから、死亡を隠蔽できるのはやはり内部の人間ではないかと思います。隆子が残してくれたヒントを鍵に物語が一気に動き出しそうな予感。今回はドラマであえて描かれていない部分について考察してみました。ますます謎が深まる縦軸のストーリーに、これから要注目です!DCU/TBS系で毎週日曜・夜10時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年02月18日ドラマ好きなイラストレーター、ゆう。(@yamapyou)さんによるドラマコラム。2022年1月スタートのテレビドラマ『DCU』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。「この人、悪い人じゃないな」と、一緒にいてそう思わされる相手っていませんか?言動に気遣いがある人、どことなく雰囲気が良い人、周囲からの信頼が厚い人。無意識に入ってくる情報で人への印象が決まることがあります。新名(阿部寛)を見ていると、そのような人に出会った時と同じような感覚に陥りました。15年前の事故の真相を巡り、激突した前回でしたが、第2話では、新名の様々な一面を目の当たりにした瀬能陽生(横浜流星)の表情に注目します。瀬能の心を動かす新名の人間性瀬能は事故の記憶が蘇り、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症し、水に入ると当時の記憶がフラッシュバックし、恐怖で身動きが取れなくなります。早くもそれに気付いた新名は、焦る瀬能に自分も同じ過去があったことを告白。瀬能のダイバー生命が絶たれることがないよう、彼を潜水業務から外します。新名が水を恐れたのは15年前の事件の後でした。これは彼にとってあの日が『トラウマ』であることを示しています。やはり事件の黒幕ではないのか?そう思わされる一言に瀬能もかなり驚いた表情でした。また、成合隆子(中村アン)との会話で、瀬能はまたしも新名への厚い信頼を目の当たりにします。隆子は亡くなった兄が作りたかった組織『DCU』を実現してくれた新名に恩返しがしたいと語りました。自身の複雑な心境とは対照的な隆子。スパイ(悪者)かもしれないと思っている相手に、ここまで尽くそうとしている人もいる。瀬能のその表情には葛藤が感じられました。第2話では、海で発見された変死体の犯行現場や遺留品を探すことになります。捜査の中で、私たちは『DCU』のスペックの高さに驚かされました。潜水の技術だけでも長けているのに、刑事としての勘や捜査能力、海流・海洋生物の豊富な知識まで持ち合わせているのです。今回の漁師殺害事件の共犯者は警察関係者でした。逮捕後、瀬能は新名に、いつから刑事の怪しさに気付いていたのか問います。それは死亡推定日を7~10日だと伝えた冒頭部分の時でした。サンチェスの供述で7日前まで被害者は生きていたとわかっているはず。なのに刑事はあえて日数を濁したのです。初見でそれに気付いた新名の洞察力を、瀬能も認めたことでしょう。日曜劇場では、よく巨大な組織との対立があります。そして裏切り者は内部にいたりもします。現時点でまだ動きはないものの、15年前の真相に近づくに連れ、海上保安庁や警察内部にきっと黒幕が浮かび上がってくるでしょう。身内であろうと疑う。今回の事件で、新名の「先入観にとらわれず、真実を見つけ出す力」を知ることができました。瀬能は、これらを通して前回の衝突から少しだけ新名を見る目が変わったように思えます。絶妙に変化する心情を、横浜流星は1時間強のドラマの中で見事に演じて魅せました。『初めて恋をした日に読む話』(TBS系)、『あなたの番です』(日本テレビ系)、『私たちはどうかしている』(日本テレビ系)、『着飾る恋には理由があって』(TBS系)等、これまで数々のヒット作に出演している彼ですが、『DCU』でもその存在感は抜群です。新名・瀬能バディの衝突は私たちの不安を煽りましたが、お守りを渡し、自信がなかった森田七雄(岡崎体育)に活躍の場を与えるなど、今回、視聴者も感じたであろう新名に対する「この人、悪い人じゃないな」という感覚はおそらく間違いではないでしょう。瀬能のモヤモヤがなくなる日も近いのではないかと思います。伏線を見逃さない!サスペンスドラマの見方事件は解決したかのように思えたラストで衝撃の展開が待っていました。それは釈放されたサンチェスが事件の証拠品であるスマートフォンを持って逃亡したのです。彼はなぜ逃げたのか?殺害された漁師・島田への想いや外国人としての偏見に苦しむサンチェスに終盤は視聴者も同情してしまう程でしたが、見事に裏切られました。おそらく関わっているのは、サンチェスの病室にいた外国人女性でしょう。捜査の段階で島田のスマートフォンには、密漁業者の写真が入っていると言っていました。外国人女性は何らかの形で密漁に関わっており、その証拠が警察に渡るのをサンチェスは恐れたのではないかと思います。第2話もさまざまな伏線が散りばめられていました。サスペンスドラマを楽しむ要素は、伏線を見つけることも一つです。登場人物の何気ない行動や言葉に何かヒントが隠れています。このシーン必要ある?そんな場面が後に回収されたりするのです。また、瀬能と隆子の他愛もない会話からも、どこか恋愛に発展しそうな雰囲気は視聴者に淡い期待を持たせます。巧妙な物語の作りを見ながら、3話以降もぜひ『DCU』を楽しんでみてください。DCU/TBS系で毎週日曜・夜10時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年01月29日ザ・コインロッカーズが、12月22日Zepp Hanedaにて解散ライブ『3周年!夢は弾いてかなえる!』を開催した。3年前の12月23日、ザ・コインロッカーズは産声を上げた。そこからの3年間は、速度を緩めることなく急勾配の続く坂道を走り続けてきた。39人の仲間たちと、いろんな形を成しながら奏で始めた音楽は、今も歴史の道の上にしっかりと刻まれている。でも、歩みを重ねるごとに新たな思いが生まれ、異なる道へ踏みだす人たちも多かった。12月22日(木)、Zepp Hanedaの舞台には10人のメンバーが立っていた。有働優菜、Emily、絹本夏海、後藤理花、下島輝星、田村愛美鈴、HANNA、船井美玖、松本璃奈、森ふた葉。3年間、ザ・コインロッカーズという名前にプライドを持ち続けてきた彼女たちは、すべてを出し尽くそうと、誇りを胸に舞台に立っていた。ザ・コインロッカーズ『3周年!夢は弾いてかなえる!』、この日がザ・コインロッカーズとして名乗る最後の日。3年間の歩みを集大成し、華々しく旅立ち、ザ・コインロッカーズの名前を永久に封印する日……。ザ・コインロッカーズの解散ライブは、「ねぇねぇねぇ」と推しにアピールする「君推し!」から幕を開けた。メンバー全員で演奏する姿も気迫もハンパない。この日も、彼女たちは応援してくれる人たちの「推しメン」として輝きを放っていた。その姿を、推しメンたちの瞼へ焼きつけるよう強気に挑発してゆく。続く「アイスちょうだい」でも、最後という悲しさを忘れさせるように、10人は強気な姿勢と演奏でフロアに熱を注いでいった。エモいロックンロールナンバー「マジでピンと」を通し、彼女たちは観客たちに熱いモーションをかけてゆく。フロア中の人たちの心が騒ぎ、身体が躍りだす。「コインロッカーの中身」では、彼女たちは3年という歩みの中で貫いた尖った気持ちを突きつけるように声を張り上げ、音を奏でていた。次のブロックは、曲ごとにメンバーが入れ変わる形で進行。アコギの演奏に乗せゆったりと歌う声が、胸をキュッと鳴らした。船井美玖がプロデュースした衣装に着替えたメンバーたちは、ミッドメロウな「月はどこに行った?」を奏で、見ている人たちの胸の奥に歌声を染み渡らせる。丸い月のように輝くミラーボールの照らす青い光に乗せ、淡い歌声をフロア中へ降り注いでゆく。切ない恋の物語は、春の景色へ。彼女たちは「桜なんか嫌いだ」を歌いながら、切ない胸の内を春風に乗せ、会場中にまき散らす。悲しみを抱いた歌声へ寄り添うように、桜色のペンライトの光がアチコチで揺れていた。リズム隊のセッションを合図に、ザ・コインロッカーズはデビュー曲「憂鬱な空が好きなんだ」を届けてきた。彼女たちの始まりの景色が甦る、無邪気な、でも無敵な気持ちで晴れた声を上げながら歌っていたあの頃の自分たちを甦らせるように、彼女たちはフロア中から付き上がる拳の景色を見ながら、この空間に熱い歌の風を巻き起こしていった。3年間の中で培った熱情をそこに重ね、思いきり心を解き放つように歌い奏でていた。3年間の歩みを振り返る映像を受け、ふたたび着替えを終えたメンバーらが舞台へ。ザ・コインロッカーズの新たな音楽性の扉を開け、彼女たちの支持を大きく膨らませた「仮病」が飛びだした。この歌を通してザ・コインロッカーズを好きになった人たちも多いだろう。彼女たちも、この歌を通して自分たちの運命を変えてきた。熱した気持ちのまま、ザ・コインロッカーズは「泣かせてくれないか」を歌っていた。最後まで夢追いかける輝きに満ちた姿を仲間たちへ示しながら、涙なんか吹き飛ばしてしまえと言わんばかりの凛々しい姿で歌い奏でていた。「歌いたくて歌いたくて 大声を出したくなる この胸に溜まっている言葉を吐き出そう」と、10人は心を一つに歌いだした。最後にメンバーたちは、「歌いたくて歌いたくて」を沸き立つ気持ちのままに歌っていた。3年間彼女たちの心の軸にあったのは、この想い。いろんな夢を描いてきた。たくさんの傷を心に負ってきた。でも、彼女たちは歌いたくて、この舞台を選び続けてきた。最後の音色が消える瞬間まで、10人はあふれそうな涙さえ力に変え、歌い演奏していた。フロア中から付き上がる数多くのカラフルな光と拳が、その想いをしっかりと受け止めていた。アンコールで、彼女たちは「僕はしあわせなのか?」を歌唱。その答えを示すように、10人は晴れ渡る演奏を通し、弾む歌声と明るい音符の花束をフロア中に降り注いでいった。もちろん悲しみはある。でも、出会った期間に差はあれ、彼女たちと過ごした瞬間瞬間を繋げた景色には、間違いなく笑顔浮かぶ幸せがあった。だからこそ彼女たちも、フロアにいた人たちも、しっかり前を向いた表情で、出会えた喜びを分かち合っていた。絹本夏海、有働優菜らメンバーのコメントここで、メンバーらが一人一人、言葉を述べてくれた。ここでは、代表して3人の言葉を記したい。「わたしはオーディションのときに「人生を変えたいです」と言ったんですけど。あれは心の底からの本心です。本当にこの3年間で人生を変えることができました。みなさんの顔は絶対に忘れないです。応援してくれたことはすごく嬉しかったです。この3年間はわたしの宝物です。」(絹本夏海)「3年間、どの場面を切り取ってもファンのみなさんに支えられてきたなとすごく思いました。ザ・コインロッカーズは解散してしまうんですけど、私たちが今まで作ってきた作品はこれからも残り続けるので、これからもザ・コインロッカーズがみなさんの側に寄り添い続けてくれたらなと思います。みなさんと出会えて幸せでした」(有働優菜)「わたしは本当に全部悔しいなと想いながらやってきた3年間だったなと思います。もし、39人や13人でライブをしていたらどんな形だったのかなと思います。わたしはみんながいなくなるたびにしんどくて。13人になってからも、10人になってからも、すごくプレッシャーがあったんですけど。支えてくださったのはファンのみなさんでした。本当に感謝しています。もう少し続けようと思ったのは、みなさんがいたからです。ザ・コインロッカーズはすごく不安定で、応援してて満たされてるのかなって不安になっていたんですけど。みなさんの顔を見たら、やってきて良かったなってすごく思いました。本当に3年間応援してくださってありがとうございました」(船井美玖)ザ・コインロッカーズという3年間の物語へピリオドを打ち、それぞれ新たな物語を描き始めるために。各々が新しいステージへ羽ばたく約束を交わすように、最後の最後に彼女たちは「ステージ」を届けてきた。この歌には、ザ・コインロッカーズの3年間の歩みが刻まれている。この歌には、彼女たちの3年間の心の光と影が映しだされている。この歌には、夢見たステージへ立つための約束の言葉が綴られている。10人はこの歌を胸に、それぞれの新しいステージへ、ここ羽田からフライトする。それぞれの乗った飛行機(人生)の行き先は、今はまだわからない。でも、それぞれに描いた新しいステージでこの歌を思い返しながら、自分が思い描く輝く未来を手繰りよせてゆくに違いない。ありがとう。そしてまた、出来るならステージの上とフロアで再会しよう。この「ステージ」を、約束の扉を開ける鍵にしながら……。TEXT:長澤智典<公演情報>ザ・コインロッカーズワンマンライブ『3周年!夢は弾いてかなえる!』2021年12月22日(水) Zepp Haneda(TOKYO)【セットリスト】M01. 君推し!M02. アイスちょうだいM03. マジでピンとM04. 夢がない僕が夢をみたんだM05. コインロッカーの中身M06. 月はどこに行った?M07. 桜なんか嫌いだM08. 最後の蝉M09. 孤独でいることに慣れてしまったM10. 小田急線M11. その日M12. 永遠の記憶M13. 憂鬱な空が好きなんだM14. 仮病M15. 泣かせてくれないか?M16. 歌いたくて歌いたくて【EN】M17. 僕はしあわせなのか?M18. ステージ<リリース情報>ザ・コインロッカーズ1st Mini Album『ステージ』発売中●初回限定盤【CD+DVD+PhotoBook】4,400円(税込)※初回封入特典:オリジナルトレーディングカード1枚(全9種よりランダムで1種)●通常盤【CD Only】2,200円円(税込)※初回封入特典:オリジナルトレーディングカード1枚(全9種よりランダムで1種)【初回プレス分のみ】【CD収録】01. ステージ02. アイスちょうだい03. 君推し!04. secret base 〜君がくれたもの〜05. ステージ (Instrumental)06. アイスちょうだい(Instrumental)07. 君推し!(Instrumental)08. secret base 〜君がくれたもの〜(Instrumental)■Bonus Track 『群青ミラージュ』09. 夢がない僕が夢をみたんだ - TikTok Ver.10. ソーダ水の恋11. ボボーイミーツガール12. スキスキスキ13. サマサマサマー14. 夏の大三角15. ピンクのライオン16. NoNoNo17. 話したい18. Lookin’Up19. ピース20. Higurashi21. 夕焼けアルペジオ22. 8月の約束23. 憧れバイバイ【DVD収録】※初回限定盤のみ・「アイスちょうだい」Music Video・「アイスちょうだい」Dance Ver Music Video・「secret base 〜君がくれたもの〜」Music Video・Mini Album『ステージ』Making Movie・青春LOCKER2021~青春とバンドは、楽しくてメンドクサイ~ @新宿BLAZE関連リンクザ・コインロッカーズオフィシャルサイトザ・コインロッカーズオフィシャルTwitterザ・コインロッカーズオフィシャル Instagramザ・コインロッカーズオフィシャルTikTok
2021年12月24日2021年10月から毎週金曜に放送されているテレビドラマ『最愛』(TBS系)。スリリングで衝撃的な展開の連続に、ネット上では考察が盛り上がっています。grapeでも、Twitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さんがコラムを連載中。独自の視点からの考察に反響が上がっています。過去の『最愛』ドラマコラムはコチラから同月29日に第3話を迎える『最愛』。このドラマは、殺人事件の重要参考人となった女性実業家・真田梨央(吉高由里子さん)と、彼女を追う刑事・宮崎大輝(松下洸平さん)、彼女を支える弁護士・加瀬賢一郎(井浦新さん)の3人を中心に、15年前のとある失踪事件から現在の連続殺人事件へと繋がる謎に迫る、完全オリジナルのサスペンスラブストーリーです。放送終了後は、毎回Twitterのトレンドワードに入るほど人気を見せる『最愛』ですが、スペシャル座談会の配信が決定!同日21時30分~、お笑いコンビ『フルーツポンチ』の村上健志さんと、同じくお笑いコンビ『3時のヒロイン』のかなでさんが、TBSの公式YouTubeチャンネルで『最愛』について語るスペシャル座談会が配信されます。2人がこれまでの『最愛』を分かりやすく紹介し、さらに考察も展開するのだとか。また、第3話の放送終了後の同日22時54分から、ドラマ好きには嬉しい企画を実施します。Twitterで『#最愛ドラマ』のハッシュタグを付けてドラマに関する疑問を投稿すると、本作のプロデューサーである新井順子さんが返信してくれるかもしれません!返信は同日23時30分まで行われるといいます。『最愛』第3話の放送、そして2人の考察を含むスペシャル座談会が楽しみですね!【『最愛』第3話あらすじ】大輝(松下洸平さん)から「友達として話をしたい」と言われた梨央(吉高由里子さん)は、近所の馴染みの鉄板焼き店へ。ぎこちないながらも昔のような空気が2人の間に流れ、梨央は事件当夜に昭(酒向芳さん)に会ったことや、遺留品のお守りに見覚えがあることを打ち明ける。署に戻った大輝は、梨央の足取りを付近の防犯カメラで確認。彼女の話に矛盾はなく、相棒の桑田(佐久間由衣さん)も梨央は犯人ではないと感じるが、同時にどこか煮え切らない大輝の態度がひっかかる。そんな折、『真田ウェルネス』に一通の脅迫メールが届く。後藤(及川光博さん)は事業説明会の中止を進言するが、新薬開発をなんとしても成功させたい梨央は「中止はしない」と断言。説明会がアナリストやメディアに評価されて新薬が承認されれば、自分の前から突然姿を消した弟の優が戻ってきてくれるかもしれないという思いもあった。物々しい警備体制のなか、事業説明会が始まる…。[文・構成/grape編集部]
2021年10月29日昨年、視聴者を巻き込み“考察合戦”を白熱させた「あなたの番です」の制作スタッフが再び仕掛けるノンストップ考察ミステリーや、ドラマ「リバース」のスタッフが再結集したサスペンスラブストーリー、テレビ朝日×ABEMA共同制作による地上波初の禁断のホラーなど、この秋、完全オリジナルのサスペンスやホラードラマが目白押し。恐怖の根源は何なのか、真実は一体どこにあるのか、眠れない夜にオススメの作品をピックアップした。西島秀俊のかつてない姿が見られる!?「真犯人フラグ」企画・原案は秋元康、「あなたの番です」スタッフが新たに贈る、“2クール”半年間のノンストップ考察ミステリー。西島秀俊を主演、宮沢りえ、芳根京子、佐野勇斗、田中哲司、桜井ユキ、生駒里奈、柄本時生ら各世代のクセ者キャストたちが集結。ある日突然、妻(宮沢さん)と2人の子どもが失踪した主人公・相良凌介(西島さん)は、当初の“悲劇の夫”から一転、SNSをきっかけに「家庭崩壊」「DV夫」「サイコパス説」などあらぬ噂が立ち、“疑惑の夫”へ。社会的に追い詰められながらも真実に迫っていく。部下の二宮瑞穂(芳根さん)、週刊誌編集長の河村俊夫(田中さん)、YouTuber・ぷろびん/徳竹肇(柄本さん)ら劇中の登場人物たちと一緒に考察合戦に参加してみてほしい。■日曜ドラマ「真犯人フラグ」は毎週日曜22時30分~日本テレビ系にて放送中。吉高由里子×松下洸平×井浦新のラブサスペンス「最愛」吉高由里子が演じる殺人事件の重要参考人となった女性実業家・真田梨央と、初恋の人でありながら彼女を追う刑事(松下洸平)、彼女を支える法務部の弁護士(井浦新)の3人を中心に、15年前の失踪事件から現在の連続殺人事件へと繋がる謎に迫る、完全オリジナルドラマ。大ヒット作「アンナチュラル」「MIU404」などのプロデューサー・新井順子と演出・塚原あゆ子、そして2人と2017年の「リバース」でタッグを組んだ奥寺佐渡子と清水友佳子が脚本、主題歌は宇多田ヒカルと“ハズレなし”の要素ばかり。物語と宇多田さんによる主題歌「君に夢中」がシンクロし、心に響く瞬間は見逃せない。■金曜ドラマ「最愛」は毎週金曜22時~TBS系にて放送中。言葉が現実に!女性限定アパートで起こる恐怖…西野七瀬主演「言霊荘」テレビ朝日×ABEMA共同制作で贈る本作は、とある女性限定アパートで放った言葉が現実となり、“言霊”という“人ならざる者”に住人たちが次々と苛まれていく、かつてないホラードラマ。西野七瀬が演じる主人公・コトハの周りでは“言霊”によって奇怪な出来事が次々に起こり、コトハと自称・霊能者の中目零至(永山絢斗)、作詞家の阿木紗香(三吉彩花)、議員私設秘書・丸山栞(中村ゆりか)、フリーアナウンサー・小宮山綾子(堀田真由)、医師・菊川麻美(森田望智)、小学校教師・林原早紀(石井杏奈)、編集者・渡邊瞳(内田理央)が恐怖に巻き込まれていく。なお、ABEMAではドラマ本編とは別視点で、住人女性たちに毎回フォーカスを当てたオリジナルドラマ「ある視点~もう一つの言霊荘~」が独占配信されている。西野さんが「地上波ドラマのエピソードとエピソードの間をつなぐストーリーで、ドラマと2層になってより楽しめる」と語っていたが、確実に本編よりも恐ろしい。■土曜ナイトドラマ「言霊荘」は毎週土曜23時~テレビ朝日系24局にて放送、毎週日曜21時~ABEMA SPECIALチャンネルにて配信中。■「ある視点もう一つの言霊荘」は地上波放送終了後からABEMAにて配信中。(text:cinemacafe.net)
2021年10月22日森山未來によるリーディングパフォーマンス『「見えない/見える」ことについての考察』が10月14日(水)〜11月6日(金)の期間に開催されることが決定した。本作は、2017年に東京芸術大学にて初演され、新しい表現のかたちを示したことで全4公演ながら話題を呼んだ作品。今回の公演は森山のソロパフォーマンスで初の全国ツアーとなり、全国7カ所38公演が実施される。俳優やダンサーとして第一線で活躍する森山が、<日常を失った世界に問う「本当に見えることとは」>という問いかけとともに、声と身体、光で感じる新感覚の朗読パフォーマンスを届ける。チケットは、本日9月12日(土)正午よりイープラスで最速先行の受付を開始する。ぜひ、森山の真骨頂を目の当たりにしてほしい。【公演紹介】私たちが本当に見ているものは何なのか。この問いの答えを見つけるとき、選び取ることの大切さに気づくことができるでしょう。パフォーマンス《見えない / 見える ことについての考察》は声と残像、そして森山未來の身体を通して私たちに語りかけてきます。《見えない / 見える ことについての考察》はノーベル文学賞作家ジョセフ・サラマーゴの『白の闇』という小説から着想を得たテキストのリーディングを中心としたパフォーマンスです。ある日人々が突然視力を失う、それはいわゆる「黒い闇」ではなく、ミルクのように圧倒的な白い闇なのです。人々はパニックに陥り、弱者と強者の立場が入れ替わるなどの混乱がおきます。最後は視力を取り戻すものの、この体験を通して彼らは、見えることと見えないことの境界をリセットし、不確かな現代の中で本当に見なければならないものについて再考するのです。この『白の闇』に、モーリス・ブランショ作の『白日の狂気』がメタテキストとして絡まってきます。これは強い光で視覚を失いそうになること、すべてが見えすぎることによってかえって見えなくなることを比喩的に語っています。明滅する光の残像の中に浮かび上がる森山未來の身体と、透徹した声で読まれる2つのテキストの響き合いは、未知のヴィジョンへと観客を誘っていきます。(初演時概要より引用/キュレーター・長谷川祐子)◆公演概要「見えない/見える」ことについての考察チケット購入URL: チケット販売期間:9月12 日(土)12:00〜イープラスにて最速先行受付開始公式HP: お問い合わせ:サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(平日12:00-15:00)【公演日時・チケット料金】<横浜赤レンガ倉庫1号館3Fホール>10月14日(水)~10月18日(日)平日:6500円土日:7000円<サントミューゼ上田大スタジオ>10月21日(水)〜22日(木)平日:5500円<愛知県芸術劇場 小ホール>10月23日(金)〜10月25日(日)平日:6000円土日:6500円<あましんアルカイックホール・オクト>10月27日(火)〜10月29日(木)平日:5500円<フェニーチェ堺大スタジオ>10月30日(金)〜11月1日(日)平日:6000円土日:6500円<スカラエスパシオ>11月3日(祝・火)祝日:5500円<長崎市チトセピアホール>11月5日(木)〜6日(金)平日:5500円
2020年09月12日子どもからの手紙。たとえ読めないようなたどたどしい字だったとしても、初めてもらったときの喜びは、筆舌に尽くしがたいですよね。どんなものよりもうれしくて、宝物にしているパパやママもいることでしょう。今回は、子どもたちからの手紙について、その内容や返事の仕方など、考えてみたいと思います。■子どもから手紙をもらったことある?アンケートでは、子どもから手紙をもらったことがあるかどうか聞きました。その結果、「ある」と答えた人が95.3%となりました。多くのパパやママたちは、園や学校のイベントでもらう、家でもらうなど、さまざまなタイミングで子どもから手紙をもらっているようです。Q.子どもから手紙もらったことある?園や学校のイベントとしてもらったことがある 27.1%家でもらったことがある 21.6%学校、家のどちらからももらったことがある 46.6%もらったことがない 3.8%その他 0.9%■子どもからの泣ける手紙子どもからの手紙には、並んだストレートな言葉に、読んだ瞬間不意打ちをくらい涙を止まらなくする力があります。「『いつもお休みが少なくても頑張ってるママ。くたくたで疲れてるママも怒っちゃうママも大好きだよ。 私もママのお仕事を大人になったらやりたいな。 そのときはおしえてね! 大好きだよ』 これを6歳のときにもらいました。涙がとまりませんでした」(静岡県 30代女性)「子どもが保育園に通っている頃、『お父さんいつもお仕事お疲れさまです。土曜日までお仕事してくれてお休みの時は一緒に遊んでくれてありがとう、お父さん大好きだよ』と書いた手紙を渡されて読んだ時には涙が止まりませんでした」(千葉県 60代男性)「反抗期の娘に中学卒業する頃、手紙をもらいました。『いつも八つ当たりをしてごめんね。どうしてかわからないけど、イライラして怒ってばかりでごめんね。本当はママの事が大好きなのに素直じゃくてごめんね。ママが私のママでよかった』…と。三年経った今でも私の一番の宝物です」(青森県 40代女性)「小学校の卒業の際にもらった手紙が1番感動しました。娘が2歳の頃に離婚し、縁があって小学5年に再婚。半年くらいたって妊娠し弟を出産。手紙の内容は、私に家族をくれて弟を産んでくれてありがとうと書いていました」(岩手県 30代女性)■子どもからの「大好き!」と書かれた手紙日常生活の中で、子どもたちが「大好き」とか「いつもありがとう」という手紙をもらう人も多いのではないでしょうか。なによりうれしいのは、子どもたちが自ら「気持ちを伝えたい」と思って筆をとってくれることですよね。「息子が4歳のときに、すごく長いラブレターを書いてくれました。要約すると『おかあさんだいすきだよ。いつもごはんおいしくてうれしい。怒って怖いときもあるけどだいすき』。うれしい、だいすきオンパレードでA4の紙に小さな文字でビッチリと書いてくれて…。もうお母さんはメロメロです。いつかクソババアと言われた時に読み返そうと大切にしまってあります」(神奈川県 30代女性)「上の子は字を覚えたころ、何度も何度も『パパ、ママだいすき』と書いてくれました。高校生になった今も飾ってあります!」(神奈川県 40代女性)「昨日、私の誕生日に息子から手紙をもらいました。『ママがいてしあわせです』と書いてありました。私も幸せです、ありがとう」(神奈川県 40代女性)「長男から、覚えたての字で「うんでくれてありがとう」と 書いたカードをもらいました。感動でした」(宮崎県 40代女性)子どもが小さいときにくれる「まま だいすき」の手紙。子どもが大きくなってくると、そんな手紙はなかなかもらえなくなります。だからこそずっと取っておいて、何度も見返したくなりますよね。■子どもからの笑える手紙「これは、ギャグなのか?と思うような間違いがいろいろ。『お母さんへ いつもありがとう だいすけ?(だいすき) ぼくのだいすきなカレイをつかんでくれて(カレーをつくってくれて)ありがとう ぼくのすきなばけもん(ポケモン)のおべんとうをつくってくれてありがとう』。文字を覚えたての時ですが、他にもいろいろな間違いがありました。国語力は大切だとしみじみ思いました」(兵庫県 40代女性)「覚えたてのひらがなで一生懸命書いてくれた手紙の語尾がなぜかすべて『だす』で、喜び以上のものをもらいました」(静岡県 40代女性)「長男の高校卒業の時、手紙をもらい、感動的な言葉が書かれているのかと、泣く準備をしていました。でもふたを開けてみれば、『まだまだ家を離れる気はありません。お金、ヨロシク!』でした」(福島県 40代女性)「息子が幼稚園の頃、『おかあさん、ドラえもんにならないでね』と、書かれた手紙をもらったことがあります。体型のことか…?」(茨城県 40代女性)どのエピソードからも、親子のやりとりが想像できて、ほっこりと温かい気持ちになりました。子どもならではのかわいらしい間違いから、ちゃっかりとしたところなど、いろいろな子どもの姿を垣間見られるのも、手紙ならではの楽しみ方と言えそうです。■イベントでもらう子どもからの手紙「娘はよくお手紙をくれます。つい先日も、『早めの母の日』と言って、折り紙の花束とお手紙をくれました。普段は鬼婆のごとくしかっているママでも、好きと言ってくれてうれしいです」(神奈川県 30代女性)「小学校の卒業式の日に普段は言ってくれないことを手紙に書いてくれて、泣いちゃいました。特に、『産んでくれてありがとう、育ててくれてありがとう』という文字に感動しました」(茨城県 40代女性)「今年のクリスマスに、『お母さんにはサンタさんが来ないからかわいそうだ』とお手紙をもらいました。『いつもおいしいごはんありがとう、家事をたくさんありがとう』ってサプライズをしてくれて、本当にうれしかったです」(北海道 50代女性)「年長最後のお弁当の日に、手紙をもらいました。覚えたてのひらがなで『3ねんかんおべんとうつくってくれてありがとう』と。涙が止まらなかったです」(神奈川県 40代女性)そのほか、パパからは「父の日に、手紙と自分の小遣いで缶コーヒー1本買ってくれる」というコメントも寄せられていました。母の日や父の日、そして誕生日などの記念日は、子どもたちが手紙をくれる一つのタイミングになっているようです。こういったイベントのときは、保育園や幼稚園が主体となって、パパやママへの手紙を企画してくれることも多いように思います。筆者も、長男が幼稚園に通っているとき、私や夫への手紙をたくさん持ち帰ってきてくれました。幼稚園から帰宅後、手提げカバンから出てくる手紙をみて、不意に喜ばせてもらったことが多くあります。■手紙が親子の大切なコミュニケーションに親子での手紙のやりとり方法や保管方法についてもコメントが寄せられました。▼親子での手紙のやりとり「イベント時は、お互いに家族全員で寄せ書きみたいなカードを書きます」(神奈川県 50代女性)「小4の息子から『ママに手紙を書くね』と始まったのが交換日記です。ノートにたいしたことは書いていませんが…。いつまで続くかわかりませんがしばらく続けようと思います」(北海道 40代女性)手紙だけではなく、日記だと日々の思いを都度言葉にして伝えられてよいですね。▼手紙の保管方法や返信についての工夫も「学校のイベントで書いてくれました。紙にぎっしり書いていて、うれしくて額縁にいれて飾っています」(山口県 30代女性)「私の誕生日に兄弟で書いてくれました。『ママの子どもでよかった』って書いてあって、泣きながら読みました。手紙はカバンに入れて持ち歩いています」(宮城県 40代女性)「命の授業で親宛てに書いてもらいました。それ以外でも日常で書いてくれていますが、毎回うれしいし、涙ものです。その分、返事を書いて渡します」(青森県 30代女性)「手紙を飾る」ことによって、いつでも手紙をもらったときの感動を思い出すことができそうですよね。また、子ども自身にとっても、自分が書いた手紙を喜んでもらえたと実感することができるかもしれません。そして、「返事を書いて渡す」ということは当たり前のようで、親から子へ手紙を書いたことがある人は意外に少ないのではないかと感じました。筆者自身は、子どもから手紙をもらったとき、それに対して口頭では感謝を伝えても、返事を書くことは、これまであまりできていないことに気付きました。■手紙が親子の思い出を彩る「子どもたちが書いた手紙をたくさんとってあります。仕事から帰宅した私に、たびたびミニレターをくれました。私の似顔絵に『まま、すき』と書いたものや、『けさはママのことキライっていってごめん』などと汚い字で一生懸命書いた反省文があり、読み返すたびにおかしくなります。子どもたちは覚えていないかもしれませんが、大切な宝物です」(神奈川県 40代女性)「小さい頃は、感謝の言葉など、たくさんお手紙をもらいました。それから数年たった今は、私に対しての意見、例えば『いつまでも子どもではないので、子ども扱いしないでください』などと言われて、成長を感じます。手紙の最後には『大大大好きです』と書いてくれているので、意見を真摯(しんし)に受け止めてもっと子どもの気持ちになって発言しようと思いました」(兵庫県 40代女性)「息子の20歳の誕生日に時計を贈りました。すると、息子から主人と私宛てに『20年育ててもらってありがとうございます』と、感謝の気持ちがびっしりと書かれていました。ぶっきらぼうで、普段あまりしゃべらないので、涙目で文字が読めないくらい感動しました」(大阪府 50代女性)これらのコメントからは、手紙が思い出を彩っていたり、子どもの成長を実感させる証となっていたりと、家族によっては非常に大切なものになっていることがわかります。手紙の内容が、たとえうれしい内容ばかりではなくとも、そこに書かれた本音、本心が、親子の関係をよりよくする上で重要な役割を担っているようにも感じられました。9割以上のパパやママがもらったことがある子どもからの手紙。その手紙はパパやママにとっては特別な思い出の一つとなっていることでしょう。また日々のコミュニケーションだと、親もつい口調がキツくなってしまったり、言いすぎてしまったりすることがあります。そんなときは親からも子どもに手紙を送り、普段は言えない本音を伝えるのもいいかもしれません。親が手紙をもらってうれしく感じるように、子どもにとっても親からの手紙はうれしいはずですから。いまはSNSで親子間の会話も成り立つ時代です。気軽な会話や連絡、「ごめんなさい」の言葉も、すぐに思い立ったら送れる便利さは、親子の会話のひとつのツールといえます。そんななかでも手紙は、親子それぞれに記憶や思い出として、大きく残るもの。手紙を書く行為には、もしかしたら互いに思いやる気持ちも込められているのかもしれませんね。筆者も早速おしゃべりが苦手な長男と、最近ひらがなを読めるようになった次男にお手紙を書いてみたいと思います!Q.子どもから手紙もらったことある?アンケート回答数: 6814件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2020年06月23日心に不安を抱える若者たちが、親元から離れて共同生活を送る「もみの家」。16歳の彩花は周囲に馴染めず、ふざけた寮生から農作業中に突き飛ばされて泥だらけに。その場を無言で後にした彩花だったが、たまたますれ違った高齢女性・ハナエから「つらかったね。偉かったねぇ」と慰められ、堰を切ったように泣き崩れる――。映画『もみの家』(公開中)で彩花を演じた南沙良(17)にとって、ハナエ役の大女優・佐々木すみ江さんとの共演は「大切な宝物」となった。大河ドラマ『篤姫』やNHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』など数多くの作品で名を残してきた佐々木さんは、2019年2月に90歳でこの世を去ったが、その前年に出演したのが『もみの家』だった。2017年公開の映画『幼な子われらに生まれ』で女優デビューを飾った南沙良。三島有紀子監督の言葉を胸に演技と向き合い続け、『もみの家』では佐々木さんと数々の感動シーンを繰り広げる。南にとって、佐々木さんとの共演はどのような意味を持つのか。「大切な宝物」を振り返ってもらった。○■役柄との共通点は「コンプレックス」――作品公式サイトのコメントによると、「彩花に対して少し近親憎悪に似た感情」が生まれたそうですね。彩花と重なる部分がすごくあって。例えば、人との距離感をうまくつかめないところとか、そういう自分の嫌いな部分が重なって見えたんです。自分の嫌いな部分が似ていて、そこがすごくお芝居をするたびに思い出してしまって……(笑)。――そういった経験はこれまでなかったんですか?自分と重なる役もありましたが、コンプレックスに感じている部分がここまで重なるのは初めてです。それは小さい頃から感じていたことで、例えば、彩花と同じように周りの反応を気にしすぎてしまうところとか。もともと物事を客観的に見てしまうことが多くて、「今こうなったのは私のせいなのかな……」とか考えこんでしまうこともあるんです。そういうところは彩花とすごく似ていると感じます。――そのコンプレックスとどのように向き合ってきたんですか?それが、今でも解決できていないんです(笑)。監督が、「彩花だったらどうしたい?」「彩花だったらどうすると思う?」と頻繁に問い掛けてくださっていたので、役と自分の共通する部分と向き合うことができたんだと思います。――撮影が一年を通して行われるのも、この作品ならではですね。今回の撮影で初めて富山に行かせていただいて、普段自然と触れ合う機会があまりなかったのでいろいろなことが新鮮でした。空気がおいしくて、景色がきれいで。温泉に行った時、露天風呂から見上げた星空にとっても感動しました。撮影は15歳の終わり頃から16歳にかけて。それだけ長期間、同じ役を演じることは初めてのことでしたが、あまり作り込まずに臨みました。その瞬間に感じたことや気づいたことは忘れないように、次に来た時に思い出せるようにメモしておきました。――特別なメモ帳があるんですか?小さい頃から、手帳に日記をつけるようにしています。普段はあまり読み返すことはないですが、今回でいえば時間が経ってから再び現場に入る時に読み直して、以前の気持ちを思い出しながら撮影に臨んでいました。○■小さい頃から「違う何かになりたい」――いろいろな感情の涙が印象的でした。泣きの演技をどのように捉えていますか?ありがとうございます。得意か不得意か……自分では分かりませんが、実際に現場に入ってその時の空気を感じ取っています。――小さい頃から女優の夢があって、叔父さんがオーディションに応募したことがデビューのきっかけになったそうですね。「女優になりたい」というか、小さい頃から「違う何かになりたい」と思っていて。クラスの中心にいるような女の子に憧れたときは、「あの子みたいな人になりたいな」とか。自分とは違った視点で何かを見てみたくて、そういうことをお仕事にしている女優さんはすごくかっこいいなと子どもながらに思っていました。――それが「仕事」となると、理想と現実のギャップは感じませんでしたか?最初の映画が、『幼な子われらに生まれ』という三島有紀子監督の作品でした。お芝居をどうしたらいいのかもよく分からなくて現場に入っていた私に、三島監督が「お芝居をしようとしなくていいんだよ。相手からもらったものに対して、沙良が役を通して思ったことや感じたことを相手に投げればいいだけだから」とアドバイスしてくださったんです。それが今でも心に残っています。○■佐々木すみ江さんの情熱に感銘――本作では、佐々木すみ江さんとも共演シーンが数多くありました。残念ながら昨年2月に亡くなられましたが、思い出に残っていることはありますか?そうですね……佐々木さんはお芝居に対する姿勢がすごく印象に残っています。ご一緒させていただいたシーンでは監督と佐々木さんと話し合いながら進めていく流れで、そういう中でお芝居に対する情熱がすごくすてきだなと思って。――エンドロールには、佐々木すみ江さんへの追悼文も記載されていました。南さんから、佐々木すみ江さんに伝えたいことはありますか?佐々木さんとお芝居させて頂いた時間は、私にとってすごく大切な宝物になっています。あの凛とした美しい佇まい。大変おこがましいのですが、私もそんな女性になれたらいいなと思います。――佐々木さんは晩年まで現役を貫いた方でした。南さんが今、思い描いている将来像はありますか?そうですね。私もこの仕事をずっと続けられたらいいなと思っています。今はすごくお芝居をさせていただいて幸せなので……(マネージャーの方を向いて)これからもお願いします(笑)!――心に不安を抱えた若者を受け入れる「もみの家」。主宰者・泰利が、入居希望の保護者に「家族も、われわれも、時間をかけて、その固い殻を破る手助けをするんです」と説明するシーンがありました。南さんはこれまで、「殻を破る」ような経験はありますか?一番最初のオーディション、ニコラのオーディションに行った時に、叔父が薦めてくれたんですね。小さい頃から、「女優さんになりたい」と言い続けていたら、叔父が『ニコラ』のオーディションがあることを教えてくれて。それで受けることになったんですけど、すごく緊張して。もともと人見知りで、人前で自分の考えを話すのもすごく苦手なんです。面接があったので、「これはもう、どうしようもないな……」と諦めつつ、すごく勇気をふりしぼって会場に行ったのを覚えています。気合いで乗り切りましたが、自分が何を言っているのか途中で分からなくなって(笑)。オーディションに受かったと聞いたときもビックリしました。――その叔父さんは、今のご活躍について何かおっしゃっていますか?何も言ってこないです(笑)。でも、私が出た作品はたぶん観てくれていると思います。私にとっての恩人です。■プロフィール南沙良(みなみ・さら)2002年6月11日生まれ。第18回ニコラモデルオーディションのグランプリを受賞。女優としては、映画『幼な子われらに生まれ』(17/三島有紀子監督)に出演し、デビュー作ながらも、報知映画賞、ブルーリボン賞・新人賞にノミネート。2018年公開の映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』(18/湯浅弘章監督)では映画初主演で、第43回報知映画賞・新人賞、第61回ブルーリボン賞・新人賞、第33回高崎映画祭・最優秀新人女優賞、第28回日本映画批評家大賞・新人女優賞を受賞。以降も、『21世紀の女の子』(19/松本花奈監督)、『居眠り磐音』(19/本木克英監督)、『無限ファンデーション』(19/大崎章監督)などの映画に出演している。江崎グリコ「ポッキー」、「キリン 午後の紅茶」イメージキャラクター、ソフトバンク「SoftBank学割」CMキャラクターを務めている。
2020年04月04日きょうはどのどうぶつさんとお散歩しようかな?キリン、ぞう、うさぎの三匹のどうぶつが隠れている、かわいらしいプルトイ。プルトイはひっぱって歩くことによって体のバランス感覚を養うおもちゃです。「my zoo」には、その日の気分でどうぶつを選ぶことができる楽しさをプラス。自ら考え、選び、決めるということで自立性を高めることにも繋がるといわれています。3匹のどうぶつシルエット子供が大好きな、「キリン」「ぞう」「うさぎ」の3匹のどうぶつたち。それぞれ優しいカラーが魅力です。安心素材キリンとぞうはビーチウッド、ウサギはツルっとしたアクリル素材です。角がなく滑らかな手触りでちいさなお子さんも安心して遊べます。※dou?の商品はすべてCE(ヨーロッパEU諸国共通の玩具安全基準)、食品検査をクリア。お子さまが口にしても安全な塗料を使用しています。小さな手でも引っ張りやすい引っ張る紐の先には、子供の小さな手に収まりやすい丸いウッドパーツが付いていて、ひっぱりやすい工夫が◎。「dou?」のロゴの焼印もデザインのポイントです。「dou?」のぬくもりあるおもちゃたち遊びを通してこどもたちの想像力を高め、家族のコミュニケーションツールになる木のおもちゃ。温もりを感じられる木材で一つ一つ手作りされています。ママとして、育児を体験したメンバーで結成され、高いデザイン性、”学び”をうまくおもちゃに落とし込んだ遊びの設計が魅力です。大切な人への贈り物にシンプルながらお洒落なパッケージ入りなのでギフトにぴったり。かわいいプルトイを引っ張ている姿を想像したくなりますね。最後までご覧いただきましてありがとうございます。引っ張るだけじゃない、自分で好きな動物を選ぶことが出来るプルトイ。丸みのあるフォルムや素材感、カラーなどそこにあるだけでほっこりする木のおもちゃです。ママと一緒に「今日はどのどうぶつにする?」と楽しい時間がすごせそうですね。月齢に合わせて遊び方が選べる「dou?」のおもちゃたち。ご自宅用にも贈り物にもおすすめですよ。
2020年02月20日