NHKの連続テレビ小説『わろてんか』が6週目に突入。ついにてん(葵わかな)と藤吉(松坂桃李)が、笑いを商売にしようと一心発起し、寄席を開こうと大奮闘していきます。いわば朝ドラは、ヒロインが人生の障がい物競走をしていくというのが大前提。藤吉と駆け落ちしてからのてんは、姑の嫁いびりや藤吉の大失態などで、前途多難。でも、そんな逆境を、てんは持ち前のガッツと賢さで切り抜けていきます。いまやその顔は、苦労知らずのお嬢様から、しっかり者の妻の顔になってきた感があります。■ダメ夫・松坂桃李の失態をカバーする妻てんの親の反対を押し切り、彼女を連れて大阪の実家である北村屋へ戻った藤吉。慣れない米問屋の仕事で、古米や外米などを法外な値段で仕入れてしまったり、挙句の果てには、悪徳業者にパーマ機の粗悪品を売りつけられ、店をつぶしてしまうという大失態をおかしてしまいます。藤吉って人はいいけど、ぼんぼんで何ごともツメが甘すぎ。しかも、北村屋の仕事を手伝ってきたわけでもないから、やることなすこと空回りしてばかり。少なくともずっと実家の老舗薬種問屋で、父や母の仕事ぶりを見てきたてんの方が、気づかないうちに商才が育まれていたのかもしれません。本来なら大赤字となるはずだった古米や外米を、工夫した売り方で見事にさばいたてん。この仕事ぶりはさすがのごりょんさん(鈴木京香)も評価しておりました。夫のピンチをチャンスに変えたてんの心意気がすばらしい。また、北村屋を廃業にまで追い込んでしまった藤吉を責めることもなく、「笑いを商売にしましょう」と、笑顔で提案できる度量の大きさはもはや脱帽ものです。■質素倹約の鈴木京香vs.豪華けんらん鈴木保奈美対決てんの両親である儀兵衛(遠藤憲一)と妻・しず(鈴木保奈美)は、絵に描いたような“夫唱婦随”の夫婦です。しずは常に大黒柱の夫を立て、夫の言うことに従う良妻賢母です。儀兵衛がてんを勘当したときも逆らいませんでしたが、てんが姑の啄子(鈴木京香)からいけずをされていると知ったしずは、北村屋へ乗り込んでいきます。「質素倹約のごりょんさん 対 豪華けんらんの奥さま」の“鈴木対決”の回は、鈴木保奈美と鈴木京香がどっちも引かない名勝負を繰り広げ、話題に。結果的には、しずが一枚上手だった感じで女を上げました。そのとき、しずはてんに「貞女は二夫に見えず」として、白い喪服を授けます。これは、一度嫁いだ妻は、何があっても夫と墓場まで添い遂げるという意味合いのこと。だから喪服=白の死に装束なんですね。古風な考え方ですが、凛としたたたずまいのしずが言うと、じつに説得力がありました。しずのDNAを受け継いでいるてんも、今後その教えをまっとうしていくのでしょうね。いまだと時代錯誤と言われてしまうかもしれませんが、カッコ良いしずを見ていると、その生き方には憧れを感じます。■助っ人王子・高橋一生に拍手!北村屋が大ピンチとなり、てんが相談をしに行ったのは、てんの許嫁となるはずだった伊能栞(高橋一生)のところ。この助っ人王子の参上に、心が躍った視聴者は多かったはず。ところが、藤吉が悪徳業者から仕入れてしまった粗悪品の契約書を伊能が確認したところ、業者には否がなかったらしい。というか、そもそも藤吉が中身を確認しなかったことが悪いと指摘されました。伊能はてんのことを心から心配し、自分がてんのことを考えて身を引いたことを告白し、さらに「ぼくはいつでも待ってるよ」という、これまた懐の深さを見せ、女子のハートをわしづかみ。でも、てんはこの甘い台詞にも一切気持ちは揺らぎません。そう、てんの藤吉への愛は強くて深い。そして「貞女は二夫に見えず」と、さらに腹をくくったてんはもはや無敵です。今週のてんと藤吉は、寄席の開業を目指して小屋探しを始めました。行く手にはこれまたいくつものハードルが! 芯の強い妻となったてんにエールを贈っていきましょう。
2017年11月08日「クランクイン当初は“自分がしっかりやらなきゃ!”と休憩中も台本片手に考え込んでいる姿を多く見かけました。それが役柄の『藤岡てん』そのままに、どんなときも笑うことを心がけるようになってからは一気に現場に溶け込んで、今では立派な座長ですよ」(NHK関係者) 10月2日からスタートしたNHK朝の連続テレビ小説『わろてんか』。2,378人から選ばれたヒロインの葵わかな(19)は、現役の慶應大学1年生だ。 てんのモデルは、吉本興業の創業者・吉本せい。演出家は葵に、クランクイン前にある宿題を出したという。 「役作りとして、毎日“変顔”の写真を送ることを課せられたんです。演出家は幅広い表情とさまざまな笑顔の練習のためにやらせたそうですが、写真と一緒にその変顔のテーマも毎日書かされるので、葵さんは相当苦労したそうです。それでも3カ月間、毎日きちんと送り続けていましたね」(ドラマ関係者) 大阪に単身赴任して撮影を続けている葵が一番留意しているのは体調管理。ひとりで奮闘する葵を“母親代わり”に気づかっているのが、ドラマでも母親を演じている鈴木保奈美(51)だ。 「鈴木さんは同世代の娘さんを持つママですから、大阪でひとり暮らしをする彼女のことが気になってしょうがないのでしょう。食事のことなどいろいろアドバイスをして、我が子のように接しています」(前出・ドラマ関係者) 視聴率はどこまで伸びるか。
2017年10月28日好調なスタートを切ったNHK連続テレビ小説『わろてんか』で、まるで少女漫画の王子様のようないでたちが、初登場から視聴者のハートをクギ付けにしている“栞さま”こと伊能栞。その“ステッキさばき”と“キザなセリフ”が、すでに見どころのひとつになっている。高橋一生(36)が演じるこの紳士の素顔は、伊能製薬の次男で東京の帝国大学を卒業後、貿易会社を起こした「顔よし、家よし、頭よし」を絵に描いたような人。 高橋はこの人物像を演じるにあたって次のように語っている。 「じつはもろさもある男です。インテリジェンスの塊のように見えて、誰かに心を許すと無意識にダメなところを見せてしまう。その複雑な階層が見え隠れするように演じたいと思います」(高橋) 栞さまはヒロイン・てん(葵わかな)の結婚相手になるはずが、彼女の藤吉(松坂桃李)への思いを知ると、サッと身を引き、後押しする。 「伊能栞という男が今後どう描かれていくのか、おてんさんへの感情はどう動いていくのか、僕自身も気になるところがたくさんあります。彼にはある境遇ゆえのコンプレックスがあるのですが、そこにくすぶらず、“笑い”を求めていくバイタリティのある人間です。それを日本にどう根づかせていくのか楽しみにしていただきたいです」(高橋) そんな、インテリ紳士“栞さま”のカッコよすぎる決めゼリフを紹介! 【仕事が忙しくてね。縁談を考える余裕がなくて】 てんの窮地を救った後、駆けつけた風太(濱田岳)とともに、自らの事務所へ招く。てんがお見合い話の相手であること、てんには思いを寄せる人物(藤吉)がいることをこのときに知る。 【実は僕は西洋の自由な恋愛というものに憧れていまして】 事業への投資を申し出た伊能の様子から、てんの父・儀兵衛(遠藤憲一)は縁談を進めようとするが、「あくまでもビジネスパートナーとして」とクギを刺す。その理由を話し「あとは互いの心の声に任せたい」と。 【キミとなら僕も、そんな家族をつくれるかもしれない】 縁談を断った伊能が藤岡屋を後にすると、てんが追いかけてきた。家族思いのてんからの手紙に感銘を受けたという伊能は、「キミに興味がないわけではない。むしろ興味がわいた」と話す。そして、そんな思わせぶりなせりふを。 笑って泣ける、今後の展開が楽しみな『わろてんか』。栞さまからも目が離せません!
2017年10月27日NHKの連続テレビ小説『わろてんか』の3週目で、ついにてん(葵わかな)と藤吉(松坂桃李)が駆け落ちしてしまいました。紆余曲折をへて、互いに惹かれ合っていった2人。ようやく藤吉の口から「俺の嫁はんになってくれ」のひと言が出ました!鳴かず飛ばずの旅芸人だったはずの藤吉ですが、じつは米問屋の跡取り息子でした。どっちにしても分が悪い。老舗薬種問屋「藤岡屋」を継ぐべき長女・てんとは絶対に結ばれない運命です。この時代、商家の跡を継ぐぼんぼんやお嬢様はほぼ見合い結婚が当たり前。本作を見ていると、あらためて「結婚=幸せ」という価値観について考えさせられることが多いです。■ロミジュリ効果? 障害があるほど恋は燃えるけがをした藤吉をかくまったことが父・儀兵衛(遠藤憲一)にばれて、蔵に閉じ込められたてん。毎夜てんのもとに通う藤吉は、ロミオとジュリエットばりにロマンティックで、朝から視聴者の胸は高鳴りました。その後、てんに求婚した藤吉は、予想どおり父・儀兵衛(遠藤憲一)の逆鱗(げきりん)にふれますが、これはまあ、予想どおりの展開です。『あさが来た』のあさと新次郎のように、許嫁(いいなずけ)と互いに惹かれ合うのが理想的だけど、『わろてんか』の場合、そうはいかず。実際、ロミジュリのように、恋は障害があるほど燃え上がるものですから。しかしロミジュリだとその先にあるのは悲劇。もちろん本作ではそうはならないと思いますが、“障害の恋”がどのように“生涯の愛”へと変化していくのかが楽しみです。■結婚するのなら濱田岳や高橋一生がおすすめ?藤吉の恋の好敵手というべき存在が、縁談の相手・伊能栞(高橋一生)と、てんの幼なじみ武井風太(濱田岳)。最初は外見や身分をどう見積もっても勝ち目がなさそうな風太でしたが、ふたを開けてみれば、意外と男らしく、てんへの愛は誰よりも深そうで高感度大です。3週目までは、風太の一途な思いがかなり視聴者の心を揺さぶったのではないかと。ただし、てんのハートはまったく揺さぶられてなかったのは残念なところ。藤吉の胸ぐらをつかんで激怒したり、伊能のもとへ走り、てんとの縁談をまとめようとしたり、風太の行動力も心を打つものでした。第三者から見れば、風太のような人と結婚すればきっと幸せになれるのに…と思えてしまうのに、そうは事が収まらないところに、「結婚=幸せ」価値観の不思議さがあります。また、ただの噛ませ犬に終わらないであろう伊能が、今後てんと藤吉のカップルにどこまで食い込んでくるのかも興味津々です。■まずは結婚してみる。てんの母・しずの結婚観鈴木保奈美演じるてんの母・しずは、強面の儀兵衛に寄り添いつつも、けっしてでしゃばらない良妻賢母。しずと儀兵衛は、絵面的に見れば“美女と野獣”ですが、じつにバランスの取れた夫婦です。しずがてんの縁談について儀兵衛と話し合っていたとき、自分も結婚する前は儀兵衛の堅物ぶりが心配だったことを本人の前で語っていました。その発言に少しショックを受けた様子の儀兵衛が何とも可愛らしかったです(笑)。しずの「不安はあったけど、一緒に暮らしているうちに、愛情っていうのはこうやって育まれるんやとしみじみ思ってなあ」と言ったときの満ち足りた表情からは、夫婦として刻んできた年輪を感じました。いろんな夫婦像がじつに味わい深いです。4週目では、てんにさらなる障害が! 駆け落ち後、ふたりは藤吉大阪にある藤吉の実家に身を寄せますが、藤吉の母・啄子(鈴木京香)は二人の結婚を認めずに猛反対。てんはいわゆる姑いびりを受け、お嬢さまなのに女中扱いされてしまいます。これまた、いばらの道となりそうですが、愛する2人で乗り越えていってほしい。そしてこれからも毎日わろてんか!
2017年10月24日NHK「わろてんか」の“朝の顔”から映画『彼女がその名を知らない鳥たち』の“ゲス男”まで演じ分ける松坂桃李が、初めてのダークヒーローに挑む『不能犯』。このたび、松坂さん演じる不能犯・宇相吹に弄ばれる沢尻エリカや新田真剣佑、間宮祥太朗らが登場する本予告&本ポスターが完成。主題歌は、男女2人組ロックユニット「GLIM SPANKY(グリム・スパンキー)」の書き下ろし楽曲「愚か者たち」に決定した。「ウロボロス-警察ヲ裁クハ我ニアリ-」などでも知られる神崎裕也が作画、原作を宮月新が担当し、「グランドジャンプ」にて連載中の同名人気漫画を豪華キャストで映画化。誰もが持つ妬みや嫉妬、その闇の心理に警鐘を鳴らす“立証不可能犯罪”スリラー・エンターテインメントとなっている。このたび完成した本ポスターでは、松坂さん演じる、絶望をあやつる殺人者・宇相吹正がこちらを不穏な瞳でまっすぐ見つめ、その手には沢尻さん演じる刑事の多田、新田さん演じる多田の部下・百々瀬、間宮さん演じる更生した元不良少年・川端のカードが…。まるで宇相吹に弄ばれているような構図で、宇相吹の決めセリフ「愚かだね、人間は―」という全ての人間を見下すようなコピーが踊っている。完成した予告編では、宇相吹の瞳が妖しい赤に光り、彼によるものと思われる変死事件の映像の数々と、それを捜査する沢尻さん演じる凛々しい女刑事・多田の姿が映し出される。さらに、初解禁となる新田さん演じる百々瀬と、間宮さん演じる川端が登場すると、否応なく期待が高まっていく。どうやら宇相吹は“思い込み”で人を死に追いやっているらしいと気づいた多田と百々瀬は、彼の行動を食い止めるべく必死に追うが、多田の絶叫「チクショー!」が空しく響くのみ――。そしてラストは、宇相吹の決め台詞「愚かだね、人間は」で締めくくられており、宇相吹VS多田の結末に心拍数が上がりっぱなしの映像となっている。また、予告編では、「GLIM SPAMKY」が書き下ろした主題歌「愚か者たち」がお披露目。白石晃士監督とも何度も打ち合わせを重ねながら創作したという楽曲は、「愚かだね、人間は」という宇相吹の決めセリフともリンクし、観る者に“生き方の決断”を迫るテーマが息づいている。すでに映画を観たという「GLIM SPANKY」の2人は「怖かったです…!」と言葉を失いながらも、「自分たちの楽曲がいい感じにハマるんじゃないかと思いました」とコメント。「『常に私たちの周りに存在する迷いや焦燥感、それを抱えながら生きていくという私たち』を第三者的な目線から見て歌詞にしています。常に自ら選んで生きているということ、もう一度その選択を考えてみてというメッセージで作りました」と、楽曲に込めた思いを明かしている。『不能犯』は2018年2月1日(木)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年10月24日NHK連続テレビ小説『わろてんか』でヒロイン(藤岡てん)のモデルとなった吉本せいは、“お笑い帝国”吉本興業を一代で築き上げ「日本一の女興行師」「女太閤」と呼ばれた人物だ。 「そんな呼ばれ方は、本人がいちばん驚いているはず。せい自身は、もともと芸人やら寄席やらにはなんの興味もなかったのですから。ただ夫の商売に尽くす、典型的な“明治の女”の生き方なんです」 こう語るのは、せいの弟で後に同社社長を務めた林正之助の伝記『笑売人林正之助伝』(大阪新聞社)の著者・竹本浩三さん。せいの親族の取材をしてきた竹本さんに、その波瀾万丈な人生を振り返ってもらった。 せいは1889年12月5日、大阪市北区の米穀商を営む父・林豊次郎と母・ちよの三女として生まれた。勉強はよくできたが、きょうだいが12人もいたため、尋常小学校を卒業すると船場の大きな商家に奉公に出された。 「そこで3歳年上の男性との縁談が持ち上がりました。吉兆やなだ万といった一流料亭に箸を卸す老舗の荒物問屋「箸吉」の5代目、吉本泰三です。結婚届はせいが20歳のときに出されていますが、その数年前から結婚生活が始まったようです」(竹本さん) ところが泰三は、商売そっちのけで落語や芝居見物に夢中になり、自らも剣舞演者として全国巡業に出てしまうようになる。巡業に出れば、1年以上家を空けることもあった、そんな素人集団の旅芸人は、地方の興行師にだまされるなどして大失敗。一方、主人が不在の『箸吉』の経営は当然傾いていき、あえなく廃業。せいは20歳のときに長女を、続けて次女(生後10日で逝去)を出産。働かない夫が家にいて途方にくれる毎日だったが、1912年、運命を変える出来事に遭遇する。 「大阪北区の小さな寄席小屋『第二文芸館』が、500円(現在の500万円以上)で売りに出されるという情報が、泰三の耳に入ってきたんです」(竹本さん) 趣味を生かした商売を始めたいという泰三に対し、せいは「経験もない寄席をやるなんて、ちゃんと生活できると思っているんですか!」など激しいやりとりがあったが、最終的には、せいは父親に頭を下げて300円を借りる。残りの200円は高利貸しから借りて工面した。せいは、後に吉本を継いだ三女の恵津子にこうこぼしたという。 「ひょっとしたら、好きな芸事の世界ならこの人は立ち直ってくれるかもしれへんと思ったから……」 当初は苦難の連続だった。第二文芸館の立地は繁華街ではあったが、客席数がわずか150~200人ほどの最低ランク。名人と呼ばれるような落語家が出演するのは道頓堀や法善寺あたりに集中する格上の劇場だけだったため、第二文芸館は、3流4流の落語家4人と“色物”といわれるものまねや剣舞、怪力、手品師ら17人での船出だった。だが、商家生まれのせいは、女中奉公で培ったしたたかさと、女性ならではのこまやかなサービスを打ち出していったと、竹本さんは話す。 「客が桟敷に上がったあと、脱いだ下駄や草履の泥を拭って寄席が終わるまでにきれいにしておく。お客さんは一流の寄席以上のそんなサービスに“お値段以上”の価値を感じたのではないでしょうか」(竹本さん) 当時、夫婦2人は通天閣の展望台に上って、大阪の街を見渡した。そのときせいが泰三に向かって、「大将(泰三)、大阪にはぎょうさん寄席がありますけど、いつかみんな吉本の寄席にしていきましょな」と、夢を語ったという。それから寄席経営は着実に大きくなっていった。 2年目には芸人プロダクションである『吉本興行部』を立ち上げ、3年目には寄席小屋を5軒に増やした。落語が衰退し、色物が好まれるようになった時代の潮流に乗ることができたのも、成長の要因となった。創業4年目には、大きなチャンスが訪れた。 「硬派で一流の落語家が出演する『金澤亭』が売りに出されたんです。それまで購入した“端席”とは売値も格も格段に上。泰三は吉本が一流になるために、是が非でも手に入れたかったのです」(竹本さん) 売価は1万5,000円(現在の1億5,000万円以上)。泰三から大ばくちとなる買収交渉のすべてを任されたせいは、こう述懐したという。 「大将が『こういうことは男よりも女のほうが、相手は言うことを聞きよるんや。男はスケベやからな』というから、しゃあなしに私が行った」 泰三の期待どおりせいは2,000円も値切り、買収劇をまとめる。金澤亭は「南地花月」と改名して再オープンした。以降、吉本の寄席はすべて花月の文字がつくようになった。「いつか花は咲き誇り、月も満月になる」。不遇の時代を乗り越えた先にはきっと吉が訪れる――。「花月」には、そんな夫婦の思いが込められているのだ。 関東大震災から2カ月後、せいは8人目の子どもを出産する。それまで1男6女に恵まれたが、長男を含め4人の子を亡くしていた。 「待望の跡継ぎの穎右が誕生したことで夫婦は大変喜びました。ところがその3カ月半後、泰三が37歳という若さで急死してしまう。もちろん悲しいことなんですが、泰三は愛人の家で脳出血を起こして亡くなったので、心中は複雑やったと思います」(竹中さん) 34歳で夫を失ったせいの肩には寄席の買収による32万円(現在の約20億円)の借金がのしかかった。それでも女の細腕ながら、大所帯の吉本を采配。月々に約3000円(現在の約2,000万円)の積立貯金をはじめた。当時の吉本では無謀とも言える額だったが、天性の商才で乗り越えた。 京阪神、名古屋、東京にあった28軒の寄席を一つも減らさず、泰三の死から8年後には47軒に増やし、借金も完済した。1934年の雇用芸人は1,300人、『漫才落語界の全権を掌握する興行界の大きな存在』として大阪府からも表彰された。まさに絶頂期を迎えた’38年、せいは老朽化し赤字経営に陥っていた初代・通天閣を31万円(現在の約17億円)もの資産を投じて購入する。 気性が荒く“ライオン”の異名があったせいの弟・正之助は、ボロボロと涙を流しながら、竹本さんにこんな思い出を語った。 「通天閣を購入して、姉さんがはじめて展望台に上ったときのことです。大阪の街を一望した後、帯から大将の写真を出して『覚えてはりまっか。あのとき、大阪中の寄席をみんな吉本にしましょう言うてたこと……。見ておくんなはれ、ほんまに、みんな吉本になりましたで』と語りかけていました」 享年60。愛する夫に召されるように息を引き取った、せい。その後、実弟・正之助らの尽力で、吉本興業は“お笑い帝国”へと成長する――。
2017年10月22日「おばあちゃんは当時としても小柄なほうで身長154センチぐらいじゃなかったかなあ。自宅にはしょっちゅうお客さんが来てはりましたので、家でも髪の毛はビシッて結って、黒い留め袖の和服姿。芸人さんが来ると、必ず帰りしなに『よう来てくれた。これからもがんばりや』と帯に忍ばせた祝儀袋を手渡すんです」 こう述懐するのは、NHK連続テレビ小説『わろてんか』で、ヒロイン(藤岡てん)のモデルとなった、吉本せいの孫娘・吉本圭比子さん。せいは“お笑い帝国”吉本興業を一代で築き上げ「日本一の女興行師」「女太閤」と呼ばれた人物。せいの存命中を知る圭比子さんが、その素顔を語ってくれた。 せいは1889年12月5日、大阪市北区の米穀商を営む父・林豊次郎と母・ちよの三女として生まれた。勉強はよくできたが、きょうだいが12人もいたため、尋常小学校を卒業すると船場の大きな商家に奉公に出される。そこで3歳年上の男性との縁談が持ち上がる。吉兆やなだ万といった一流料亭に箸を卸す老舗の荒物問屋「箸吉」の5代目、吉本泰三だ。 ところが泰三は、商売そっちのけで落語や芝居見物に夢中になり、自らも剣舞演者として全国巡業に出てしまうようになる。巡業に出れば、1年以上家を空けることもあった、そんな素人集団の旅芸人は、地方の興行師にだまされるなどして大失敗。一方、主人が不在の『箸吉』の経営は当然傾いていき、あえなく廃業する。 せいは20歳のときに長女を、続けて次女(生後10日で逝去)を出産。働かない夫が家にいて途方にくれる毎日だったが、1912年、運命を変える出来事に遭遇する。大阪北区の小さな寄席小屋『第二文芸館』が、500円(現在の500万円以上)で売りに出されるという情報が、泰三の耳に入ってきたのだ。 趣味を生かした商売を始めたいという泰三に対し、せいは「経験もない寄席をやるなんて、ちゃんと生活できると思っているんですか!」など激しいやりとりがあったが、最終的には、せいは父親に頭を下げて300円を借りる。残りの200円は高利貸しから借りて工面した。 当初は苦難の連続だった。第二文芸館の立地は繁華街ではあったが、客席数がわずか150~200人ほどの最低ランク。名人と呼ばれるような落語家が出演するのは道頓堀や法善寺あたりに集中する格上の劇場だけだったため、第二文芸館は、3流4流の落語家4人と“色物”といわれるものまねや剣舞、怪力、手品師ら17人での船出だった。 だが、商家生まれのせいは、女中奉公で培ったしたたかさと、女性ならではのこまやかなサービスを打ち出していった。また、暑い時期には入口に大きな氷のかたまりを置き、その上で冷やし飴の入った瓶をコロコロと転がして路上販売。買い求めるお客さんに「ついでに寄席でも見ていっておくれやす」と声をかけた。 「もって生まれたやさしい気質もあったんでしょうね。楽屋では芸人さんの世話までしていました。冷たい手ぬぐいで体を拭いてあげたり――。無名の芸人にまで尽くすわけですから『ごりょうさんがここまでやってくれるんやから、ボクらも頑張らなあかん』と、みな励む。おかげで一体感が生まれた。それが吉本を大きくしていく原動力になったのだと思います」(圭比子さん) 当時、夫婦2人は通天閣の展望台に上って、大阪の街を見渡した。そのときせいが泰三に向かって、「大将(泰三)、大阪にはぎょうさん寄席がありますけど、いつかみんな吉本の寄席にしていきましょな」と、夢を語ったという。それから寄席経営は着実に大きくなっていった。 2年目には芸人プロダクションである『吉本興行部』を立ち上げ、3年目には寄席小屋を5軒に増やした。落語が衰退し、色物が好まれるようになった時代の潮流に乗ることができたのも、成長の要因となった。寄席を次々に増やしていたころ、夫婦の住まい兼事務所の大きな土間には、「吉本」と書かれた提灯がずらりと並べられていた。 「火の見櫓の鐘が鳴ると、使用人やら事務員が社名の書かれた法被を着て、それらを一斉に持ち出すんです。おばあちゃんはいの一番に火事現場に飛んで行きはって、ぎょうさん作ったおにぎりを『吉本でっせ』と困っている人たちに配るんです」(圭比子さん) 関東大震災の際は、慰問団を結成し、船に救援物資を積んで東京に向かった。吉本の寄席に来てくれないような名人クラスの落語家に毛布を届けると、いたく感動され、その後吉本の寄席にも出演してくれるようになった。人と人とのつながりが、仕事に発展したのだった。 「テレビもCMもない時代、商売に役立つ宣伝もしないとあかんと思っていましたが、根底には人情味があるんですね」(圭比子さん) 人々の「笑顔」のために尽くし続けたせいの人情物語が、いま朝ドラでよみがえる!
2017年10月22日俳優・松坂桃李が、本日10月17日(火)に現在出演中の連続テレビ小説「わろてんか」の撮影現場で29歳の誕生日を迎え、出演者・スタッフから祝福を受けた。今作は、明治の後半から第二次大戦直後の大阪を舞台に、ヒロイン・藤岡てんが愛と笑いをもって家族や仲間たちと懸命に生き、日本で初めて“笑いをビジネスにした女性”と言われるまでを描いた一代記。葵わかなが藤岡てん役を務めるほか、濱田岳、高橋一生、鈴木保奈美、鈴木京香、竹下景子、遠藤憲一ら豪華俳優陣が出演。そんな中、松坂さんはてんの夫・北村藤吉役として出演している。この日、撮影現場には有志スタッフが用意したケーキが登場!ケーキには、てんを笑顔にするため“チョコ衛門”の見栄を切る藤吉の後ろ姿が描かれている。松坂さんは、「30歳目前の20代最後の誕生日を、こうやって沢山の方に祝っていただけて、そして『わろてんか』という作品に出会えて嬉しく思います」と喜びを述べ、「もっともっとこの作品を盛り上げて行けるよう、最後まで頑張っていきますので、よろしくお願いします」と改めてこれからの撮影への意気込みをコメントした。連続テレビ小説 「わろてんか」は毎週月曜日~土曜日8時~NHK・総合にて放送。(cinemacafe.net)
2017年10月17日現在放送中の連続テレビ小説「わろてんか」でヒロインを務め、注目を集める女優・葵わかなの来年のオフィシャルカレンダーが、12月7日(木)に発売されることが決定。あわせて表紙を始め収録カットが公開された。BS朝日「女優堕ち」でのドラマ初主演以来、「舞え!KAGURA姫」や『ホラーの天使』で主演を務め、矢口史靖監督の話題作『サバイバルファミリー』には主要キャストとして出演した葵さん。また、ケイ・オプティコム「mineo」、「アート引越センター」のCMにも出演中と、いまやテレビで見ない日は無いと言っても過言ではない。そんな彼女がヒロイン・藤岡てんとして現在出演中の連続テレビ小説「わろてんか」では、弾けるような笑顔でドラマ視聴者たちを虜に。視聴率は初日から連日20%越えするなど、早くもヒットの兆しを感じさせている。そんないま注目の彼女の5作目となるオフィシャルカレンダーは、10代最後となる等身大のいまの姿がナチュラルに写し出されている。溢れんばかりの愛されキュートな魅力をキャッチした珠玉の撮り下ろしカット全14枚で構成。B6判・卓上ケース入り仕様となっており、癒し系キュートな笑顔からちょっぴり大人なアンニュイスマイルまで、月ごとに違う表情を楽しめる内容となっている。なお本カレンダーは、STARDUST SHOPPERS、ローソン店頭Loppi・ローチケHMVでは購入特典としてボーナスページが追加。絵柄はそれぞれ異なるので、詳しくは特設Webサイトを確認してみて。■葵わかなコメント10代最後のカレンダーができました。シンプルに、いましか撮れない、いまの私をそのまま写し出したものになっているかなと思います。お花が好きなので一緒に撮影できて嬉しかったです。「葵わかな オフィシャルカレンダー2018」は12月7日(木)発売。(cinemacafe.net)
2017年10月16日現在放送中のNHK連続テレビ小説『わろてんか』でヒロインを務める女優・葵わかな(19)が、12月7日に自身5作目となるオフィシャルカレンダーを発売する。2,378人の中からヒロインに抜てきされ、注目を集めている葵。今回のカレンダーは10代最後となる「等身大の今の姿」をナチュラルに写し出した全14枚の撮り下ろし写真で構成されている。周囲を和ませる笑顔から大人っぽい雰囲気まで、『わろてんか』で演じる藤岡てん役とは違った一面をうかがわせる。葵は「10代最後のカレンダーができました」と報告し、「シンプルに、今しか撮れない、今の私をそのまま写し出したものになっているかなと思います。お花が好きなので一緒に撮影できて嬉しかったです」と撮影を振り返る。「葵わかな オフィシャルカレンダー2018」は12月7日発売(2,000円税別・B6判卓上ケース入り・発行SDP)。特典としてSTARDUST SHOPPERSとローソン店頭Loppi・ローチケHMVでそれぞれオリジナルのボーナスページが用意されている。
2017年10月16日「今まで自分自身の笑いの沸点って、高くてシビアなほうだと思っていたんですけど、撮影現場では息つく暇もないほど笑っています」 そう語るのは、10月2日より放送が始まったNHKの連続テレビ小説『わろてんか』でヒロインの藤岡てんを演じる葵わかな(19)。舞台は明治後期から昭和初期。タイトルが大阪弁で“笑ってください”の意味である今回の朝ドラは、てんとその夫・藤吉が日本中を笑いに包むべく二人三脚で奮闘していく物語。 朝ドラのオーディション3回目でつかんだヒロインの座だが、ヒロイン発表時は「合格する自信がなかったので、実感がまったくない」と話していた葵。それについて言及されると「ネガティブですよね……」と苦笑い。しかし、クランクインから3カ月が過ぎ、変化も出てきたと話す。 「以前は、てんちゃんと自分は別の人という捉え方をしていました。てんはいろいろな感情をポジティブに変換できるコなので。でも、いつもてんの気持ちを考えながら過ごしているうちに、最近はてんと自分を切り離すことのほうが難しいくらいになっています」 それにはドラマ同様、現場の明るい雰囲気が大きく関係しているそう。 「一日ひと笑いは絶対しています。アドリブに笑わされたり、松坂(桃李)さんが撮影の合間に『情熱大陸』風のナレーションをしているのもおもしろいです。たとえば、照明さんの作業中、『彼は、光を追い続ける……』みたいに(笑)。共演者、スタッフの方々が、毎日笑えるような雰囲気を作ってくださっています。そのなかで私に何ができるかを考えると、てんと同じで、明るく笑っていること。悩んでいるときでも笑顔でいることで、まわりにもいい影響が与えられる。そう考えられるようになったのは、自分自身の成長かなと思います」 夫・藤吉役の松坂桃李から「てんと藤吉の話でもあるから、なんでも相談してね」と言われたことも心の支えになっているという。タイトな撮影スケジュールも、そんなチームワークと笑いで乗り切る日々だ。 「残りの撮影期間もすぐ終わっちゃうのかなと考えると寂しくなってきます。撮影期間限定の“家族”と、悔いがないように力を合わせて最後まで駆け抜けられたらと思います」 てんを演じることで、話す言葉もなんだかポジティブになっている!? 「笑いに人生を懸けた2人の情熱が、多くの人に伝わり広まっていくお話です。朝の心地いい笑顔を届けられるよう、頑張ります!」
2017年10月11日10月から初回視聴率20.8%という華々しいスタートを切った朝の連続テレビ小説『わろてんか』。朝ドラはつかみが重要ですが、数字を見ても、周りの評判を聞いても、順風満帆な1週間を経て、いよいよ2週目が始まりました。1週目は、主人公てんの子役・新井美羽の愛くるしさにお茶の間の人々がほっこり。てんを演じたのは、NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』で直虎の幼少期を演じた名子役・新井美羽。第1週目はよく笑い、よく泣きました。また、チラ出しも含めて絶妙だった松坂桃李と、はかない美青年キャラの千葉雄大のW効果で、『わろてんか』におけるイケメンのアベレージの高さを実感。2週目からはいよいよ高橋一生という最強の二番手が登場します!■スタート週をおさらい! てんが運命の人・松坂桃李と出会う京都の老舗薬種問屋「藤岡屋」の長女・てんは、朗らかで笑い上戸の女の子。ある日、家族同席で臨んだ父親の商談の場で大爆笑するという大失態を犯し、父・儀兵衛(遠藤憲一)から“笑い禁止令”を言い渡されてしまいます。その事件以降、儀兵衛はストレスのために夜な夜な酒を飲んでいるようで…。てんは父の名誉挽回のため、幼なじみで丁稚の風太(鈴木福)と共に外国商を訪ねますが、その場で追い払われてしまいます。大粒の涙を流すてんを見て儀兵衛は娘の心の内を知り、酒瓶の中身を全部捨て、てんへの笑い禁止令を解きます。晴れて笑い解禁となったてんは、風太(鈴木福)と一緒に出かけた寄席で落語や芸に触れ、大笑いする人々の姿を見て大いに触発されます。そこで旅芸人の藤吉(松坂桃李)と運命の出会いを果たし、てんの人生が大きく動き出します!■てんが笑う理由は、兄・千葉雄大のためだった!『わろてんか』の脚本を手がけているのは、連ドラ『美女か野獣』や『働きマン』、『学校のカイダン』や、大ヒット中の映画『君の膵臓がたべたい』の吉田智子。第1週目では、老舗薬種問屋「藤岡屋」の商売の現状と藤岡家の人々のキャラクターを紹介。なかでもガンコ親父・儀兵衛役の遠藤憲一が出色で、てんたちは『アウトレイジ』ばりの強面・遠藤をまねた変顔を連打。儀兵衛のくしゃみで周りの人々がズッコケるという演出は、吉本新喜劇テイストの笑いへの愛にあふれていました。また、てんが笑い上戸=ゲラになったのは、ぜん息持ちの心優しい兄・新一(千葉雄大)のためだったということが判明。これは笑いを通じて幸せになるという、ドラマの根幹にあるテーマを表す重要なエピソードです。『わろてんか』の笑いは、笑ってくれる相手の顔が直接見えるという類の笑い。いまのようにテレビやパソコン、ケータイ、タブレットで楽しむ笑いではなく、もっとダイレクトな血の通った笑いです。笑うことは本当に楽しいと、相手の笑顔を見て実感するわけです。吉田智子もインタビューで「人は幸せだから笑う」のではなく、「笑っているから幸せになれる」と言われていますが、おおいに納得させられます。■「わろてんか」は愛の殺し文句だった! いよいよ高橋一生登場「イケメン、しっかり出します」というアピールに色めき立ってしまう『わろてんか』。先週は、てんの将来の伴侶となる藤吉役の松坂桃李が、おちゃめな魅力を炸裂させました。舞台でトホホなヘマをやらかしたり、口の周りをチョコレートで汚して“カールおじさん”と化したり、「これからもその笑顔でずっとわろてんか」という殺し文句でてんの心をわしづかみにしたりと、1週目からいい感じ。また、ケホケホとせき込む病弱な美青年役がドハマリしている千葉雄大もポイント高し。この先、無理がたたりそうで、千葉くんファンの心配は募るばかりです。2週目からは、てんの許嫁となる青年実業家・伊能栞(しおり)役の高橋一生が登場。栞は「顔良し、見目よし、頭よし」のナイスガイのようで、胸が高鳴ります。ちなみに、主題歌は松たか子が伸びやかな歌声でつむぐ「明日はどこから」。「ありがとう」と言いたいあなたのために、「ごめんね」と言えないあなたのために、というサビの部分が心に響きます。早速、2週目からロマンスの幕開けとなりました。歌詞が物語るように、てんや藤吉、栞、てんを思う幼なじみの風太らの素直になれない若者たちの恋模様が展開されていきそうな予感! これは楽しみです。
2017年10月11日NHK連続テレビ小説『わろてんか』ヒロインに抜擢された葵わかなさんに、現場での様子を語っていただきました。初めての“朝ドラ”は戸惑いの連続。ずっと走り続けている感じです(笑)。明治から昭和初期の大阪を舞台に、日本で初めて“笑い”をビジネスにした女性の半生を描くNHK連続テレビ小説『わろてんか』。天真爛漫でいつも笑顔を絶やさないヒロイン・藤岡てんを演じるのは、2378人の応募者の中からオーディションで選ばれた葵わかなさん。「オーディションを受けたときは、手応えを1ミリも感じていなかったんです。発表会見のあと、両親や友達から『よかったね』という連絡が来て初めて合格した実感が湧いたくらいで(笑)。でも、てんちゃんの芯が強い部分は、自分と似たところがあるのかも。もちろん、似ていない部分もありますが、そこはお芝居で寄せていくようにしています」初めての“朝ドラ”の現場は、戸惑いの連続だったそう。「今までの現場とは何もかもが違いすぎて。1週間のスケジュールがきっちり決まっていることにも驚きましたし、1日に撮る分量も多く、ペースも速いので、とにかくずっと走り続けている感じです(笑)。最初はペース配分もわからず、振り回されていたんですけど、4か月たってようやく慣れてきました」そんな慌ただしい現場で葵さんの癒しとなっているのが、子役の存在。「私、このお仕事をしていなかったら保育園の先生になっていたくらいに、子供が大好きなので、もうかわいくてかわいくて…♪そのうち、てんちゃんの子供が生まれるシーンも描かれますが、自分が経験したことのない母親という役を演じるのはとても難しいけれど、そのぶん楽しみでもあるので、良き母を演じられればいいなと思います」来年の3月まで休むことなく続く撮影が終わったら、やってみたいことがたくさんあるそうで…?「まず、車の免許を取る。そして、韓国語の勉強を始めたいです。私、週に1回は食べてるくらい韓国料理が大好きなので。それから、宝塚が好きなこともあり、フランスの革命史に興味があるんです。だからベルサイユ宮殿に行ってみたい!もう行くことは決めているので、あとはタイミングの問題ですね(笑)」あおい・わかな1998年6月30日生まれ、神奈川県出身。女優。2018年公開の映画『ミッドナイト・バス』に出演。映画『サバイバルファミリー』のBlu-ray&DVDが好評発売中。ワンピース¥43,000(Y.M.Walts/MARVIN&SONSTEL:03・6452・3982)いつも周りに笑いを振りまく藤岡てんは、ひょんなことから夫婦で寄席経営を始めることに…。出演/葵わかな、松坂桃李、濱田岳、高橋一生、鈴木保奈美、竹下景子、遠藤憲一ほか。NHK総合、毎週月~土曜8:00~放送中。※『anan』2017年10月11日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・岡本純子ヘア&メイク・吉田美幸インタビュー、文・菅野綾子(by anan編集部)
2017年10月04日映画、ドラマ、CMと、2017年はまさに飛ぶ鳥を落とす勢いの活躍ぶりを見せている高橋一生。演技力はもとより、内面からかもし出される成熟した色気、ダンディな低音ボイスで、女性ファンはメロメロです。そんな高橋さんが10月2日(月)より放映される朝の連続テレビ小説『わろてんか』に出演。葵わかな演じる主人公てんをバックアップする度量の広い役どころだそうで、今からワクワクします。■『わろてんか』では懐の深い青年実業家『わろてんか』の主人公は、京都の老舗薬種問屋「藤岡屋」の長女・藤岡てん(葵わかな)。「人生には笑いが必要」と、常に周囲に笑いを振りまくてんが、旅芸人一座にいた北村藤吉(松坂桃李)と出会い、駆け落ち同然で藤吉と結婚します。その後、てんは夫婦二人三脚で笑いをビジネスにしようと大奮闘していきます。朝ドラには欠かせない三角関係という要素ですが、なんと今回のてんは3人の男性から愛されます。演じる男は、松坂桃李、濱田岳、高橋一生の3人。筆頭は、てんの夫となる北村藤吉役の松坂桃李。ヒロインの相手役としては『梅ちゃん先生』のノブ以来の一番手となります。人が良すぎてだまされやすい性格の藤吉は、詰めが甘い愛すべきキャラクターとなりそう。続いて、てんの幼なじみで「藤岡屋」の使用人・武井風太役に濱田岳。幼い頃からずっと彼女のことが好きでしたが、てんの結婚後も終生彼女のために働いていくというなんともいじらしい男。けなげな片思い男子を演じさせたらピカイチの濱田くんにはピッタリな役どころです。そして第三の男が、青年実業家・伊能栞(しおり)役の高橋一生。栞は親同士が決めたてんの結婚相手でしたが、てんと藤吉が愛し合っていることを知り、彼女の後押しをするという懐の深い男です。その後、実業家としててんをサポートしていくので、さながら『あさが来た』でディーン・フジオカの五代様的ポジションでしょうか? これはまた、高橋一生旋風が巻き起こること必至です。■下克上まで巻き起こす、高橋一生の魅力とは?誤解を恐れずに言えば、高橋一生は二番手の役柄でこそ絶妙な輝きを発する気がします。記憶に新しいところだと、NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』。自分の心を押し殺し、生涯を直虎に捧げた小野但馬守政次の死は壮絶な切なさで“政次ロス”が起こりました。さらには、菅野よう子による「緊急特盤 鶴のうた」という追悼CDまでリリース。ドラマ『カルテット』では、主演の松たか子、満島ひかり、松田龍平と4人で見事なアンサンブルを見せていた高橋さん。彼が演じた理屈っぽい男・家森諭高は、ふたを空けてみたら「大人の男の魅力の手本」というラベルを張りたくなるほど、セクシーでチャーミングでした。家森はすずめ(満島ひかり)に思いを寄せているのに、最後まで告白せずに終わってしまう。回を追うごとにその切なさは倍々ゲーム化していき、ここでも“家森ロス”がささやかれました。本当に罪作りな俳優です(苦笑)。そういえば、脇役としての下克上も。遠藤憲一と菅田将暉主演のドラマ『民王』で高橋が演じたのは、総理大臣の公設第一秘書・貝原茂平役。クールで毒舌のやり手秘書・貝原役が人気を博し、スペシャルドラマ『民王スピンオフ~恋する総裁選~』を経て、ネット配信の番外編ドラマ『民王番外編 秘書貝原と6人の怪しい客』では主役にまで登りつめ、『民王 スピンオフBOOK【貝原編】』まで発売されました。■高橋一生の華麗すぎる多趣味。あのスターとの交流も!高橋一生の人気をここまで押し上げたのは作品だけではなく、Instagramやバラエティ番組などで見せる素顔にもあると思います。音楽、登山、ボルタリング、バイク、料理などけっこう多趣味で、しかも突き詰めるタイプのようです。もともとミュージシャンになりたかったという高橋さんですが、CMではブルースハープを見事に演奏していました。弟はロックバンド「never young beach」のヴォーカル安部勇磨だし、血は争えない感じですね。ちなみにCMでミスチルの歌を口ずさむ高橋さんも話題に。低音ボイスも彼の最強の武器です!また、登山も本格的にやってます。堀越学園高校の同級生で大の仲良しである岡田准一とも一緒に登山に行っているようで。まさに麗すぎる山男の2ショットです。要するに、高橋一生は、俳優としてもひとりの男性としても深みがあるってことでしょうか。10月からは『わろてんか』と篠原涼子主演ドラマ『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~』がスタートしますので、当分、高橋一生ファンのウハウハ状態は続くようです。
2017年09月28日松坂桃李が10月2日(月)よりスタートする朝の連続テレビ小説『わろてんか』に出演。桃李くんが演じるのは、葵わかな演じるヒロイン・てんの夫、藤吉役で、妻と二人三脚でお笑いのビジネスに奮闘していくという役どころです。てんは、京都の老舗薬種問屋「藤岡屋」の長女でしたが、旅芸人一座にいた北村藤吉と出会って駆け落ち同然の状態で結婚。そこから大阪を舞台にした人情喜劇が展開されていきます。藤吉はすごく人間味にあふれた人のいいキャラクターのようですが、近年の桃李くんは、そういういい人キャラから、闇をたたえたダークキャラ、美貌とエロスを武器にしたセクシーキャラまで、役柄の振り幅の大きさに驚かされっぱなしです。■松坂桃李が正統派イケメン俳優に収まりきれないワケ桃李くんといえば、長身で甘いマスクに加え、礼儀正しい謙虚な人柄についてもよく知られるところです。ただ、彼がパーフェクトな正統派イケメン俳優というカテゴリーに収まっていないのは、漫画が大好きで休日は家にこもるインドア派。さらには、一人焼き肉などもよく目撃される“ぼっちキャラ”をいとわないタイプのせいでしょうか?普通の紳士や平凡な男役も彼が演じると味が出ます。実写版『パディントン』では、紳士なクマ・パディントンの吹替えを務めていましたが、予想外にハマっていましたし、『ゆとりですがなにか』のやまじーこと山路一豊役では、“童貞あるある”を絶妙なラインで演じていました。桃李くんにとって朝ドラ出演は、『梅ちゃん先生』で堀北真希が演じた梅子の夫・ノブ役以来ですが、今回演じる藤吉もノブ同様、人にだまされやすそうなスキのある普通の男のようで。意外とこういうフラットな役柄こそ、俳優としての真価が問われる気がします。■目で闇を物語れる松坂桃李の挑戦モデルを経て『侍戦隊シンケンジャー』のシンケンレッド役で華麗な俳優デビューを遂げた松坂桃李。彼のようなイケメン新進俳優の場合、青春学園ものやラブコメディなどの胸キュンキャラを何本かこなしてから、チャレンジングな役柄にトライしていくのが正攻法な気がしますが、桃李くんの場合は少し勝手が違ったようで。イケてるヒーローを演じた戦隊モノの映画が公開された同年、桃季くんは『アントキノイノチ』と『麒麟の翼 ~劇場版・新参者~』という2本の映画で、いきなりダークな役どころに挑戦しました。瞳の奥に焦燥感や孤独感をたたえた闇バージョンの桃李くんがこれまた良くて。決め手は目力ですね。個人的には、アナキン・スカイウォーカーがダークサイドに落ちてダース・ベイダーになったくらいの振り幅を感じました。その後も、舞台『娼年』で体を張ったコールボーイ役や、『ピース オブ ケイク』でのオカマ役、『エイプリルフールズ』のセックス依存症の外科医役など、「攻めすぎでは?」と思えるような大胆な役にトライし続け、いまに至る感じです。■『わろてんか』とは対局にある異色作を連打2017年度も下半期となりましたが、今年も桃季くんは攻め続けていました。端正なマスクなので、超人的なキャラクターとのマッチング度も高いです。『視覚探偵 日暮旅人』では、視覚以外の感覚を無くした代わりに、それらすべての感覚を目に宿す、という探偵を演じ、「何それ??」という謎の設定に説得力を与えました。映画『キセキ -あの日のソビト-』では、エッジのきいた役どころで美声を披露。その姿がセクシーすぎる!と話題沸騰でした。また、この秋も、質の高い重厚な作品が続きます。くしくも同じ沼田まほかる原作のサスペンスを映画化した『ユリゴコロ』(9月23日公開)と『彼女がその名を知らない鳥たち』(10月28日公開)が連続公開。息詰まる展開を見せる2作は、サスペンスでありながら、愛とは何か? を問う、究極のラブストーリーでもあります。さらに2018年は、新感覚サスペンス『不能犯』(2018年2月1日公開)や、極道系バイオレンス『孤狼の血』(2018年5月12日公開)も待機中。笑いがちりばめられた「わろてんか」とは対局にある作品がめじろ押しで、そのコントラストが、俳優・松坂桃李の演技力を際立たせていきます。ずっと攻め続ける桃李くんを今後もウォッチングしていきましょう。
2017年09月20日現在放送中のNHK朝の連続テレビ小説「ひよっこ」のヒロイン・有村架純と、10月2日(月)より放送がスタートする「わろてんか」のヒロイン・葵わかなによる“ヒロインバトンタッチセレモニー”がNHK大阪放送局で行われ、有村さんが新ヒロインの葵さんに長期にわたる撮影を乗り切る秘訣を語った。セレモニーの会場になったのは、現在撮影が進んでいる「わろてんか」の劇中に登場する寄席“風鳥亭”のセット。新旧のヒロインが舞台に登壇し、まずは葵さんから有村さんへ花束を贈呈。葵さんは「有村さんがみね子さんとして10か月、守ってきたもの、頑張ってきたこと、想い続けてきたことを受け継いで『わろてんか』の世界で、共演者やスタッフの皆さんと笑いながら最後まで走っていけたらなと思います」と語り、有村さんへの労いと新ヒロインとしての決意を言葉にした。続いて「ひよっこ」でヒロインを勤め上げた有村さんが葵さんへ花束を渡し「十分いろんな気持ちを背負っていると思うんで“頑張って”とあまり言いたくないんですけど、体と心を大事にして過ごしてほしいなと思います。自分のペースを崩さずに毎日撮影に励んでください」と話し、ヒロインを演じた先輩として、現在撮影に奮闘中の葵さんへアドバイスした。この日のセレモニーではプレゼントの交換も行われ、有村さんから葵さんへは劇中に登場した「すずふり亭のポークカツサンド」と、向島電機時代に制作した「トランジスタラジオ」が手渡された。葵さんからは「わろてんか」オリジナルグッズの「風鳥亭紋入り扇子」と有村さんの名前が入った特製の手拭いがプレゼントされた。会場に集まった記者から「ひよっこ」ロスを感じないか質問された有村さんは「撮影が終わってNHKに通わない日々が続いていますが少しずつ“終わったんだなぁ”と実感してきています。まだ放送は続いているので、それが終わったらどうなるんだろう?という気持ちですね」と撮影終了後の心境を語った。さらに先輩ヒロインとして長期間の撮影を乗り切る秘訣を問われると「私はタフな方なんですけど、2回ほど“体調がおかしいかも”と思うときがあって。体調が崩れるのを事前に防ぐために、体と心の声を聞くのが大事だなと思います」と明かし、新ヒロインの葵さんにエールを贈った。連続テレビ小説第97作目となる「わろてんか」は2017年10月2日(月)~2018年3月31日(土)全151回放送。(text:cinemacafe.net)
2017年09月15日連続テレビ小説第97作「わろてんか」(作・脚本:吉田智子)の第1週放送分の完成試写会が9月6日(水)、東京・渋谷のNHKみんなの広場ふれあいホールで行われ、主演の葵わかな(藤岡てん役)、松坂桃李(夫・北村藤吉役)と新井美羽(幼少期のてん役)が出席した。吉本興業の創業者である吉本せいの半生をモデルに、明治の後半から第二次大戦直後の大阪で、ヒロイン・藤岡てんが愛と笑いをもって家族や仲間たちと懸命に生き、日本で初めて“笑いをビジネスにした女性”と言われるまでの一代記を、笑いと涙のオリジナルエピソード満載で描くドラマ。朝ドラヒロインオーディション3度目の挑戦で、応募者2,378名の中から選ばれた葵さん。今年3月のキャスト発表会見では、「自分の中で受け止めきれず、まだ夢のようです」と語っていたが、撮影開始から約3か月が経ったいまでは、「しっかりしなきゃと日々感じています。足りない部分を感じてばかりですが、周りにすてきな方々がいるので、どこまで追いつけるかと思いながら、演じています」とすっかり“主役”の表情。現場は「松坂さん、意外と意地悪で、ちょいちょいイタズラを仕掛けてくるんです。私が絶対笑わないって我慢してると、松坂さんが自滅したり…」(葵さん)、「そう、すごく負けず嫌いで、絶対に笑わないんですよ。なんでイタズラを?和気あいあいの空気が出せればと思って」(松坂さん)と“笑い”が題材のドラマならではのにぎやかな雰囲気のようだ。また、松坂さんからは、共演する濱田岳(てんの幼なじみ・武井風太役)に対するダメ出しも!?「しばらく時間が空いて、その間に別の仕事があったみたいで…。久々に会ったら、真っ黒!日焼けがすごくて、全然(前後が)つながらない。芸歴が長い割には、意識がゆるいなって」と愛する苦言で、会見場を笑わせていた。平成29年(2017年)度後期 連続テレビ小説 「わろてんか」は10月2日(月)~2018年3月31日(土)全151回放送。(text:cinemacafe.net)
2017年09月06日10月2日(月)より放送がスタートするNHK連続テレビ小説「わろてんか」の主題歌が、NHKドラマへの楽曲提供が今回初めてとなる女優・松たか子さんが歌う「明日はどこから」に決定したことがこのほど分かった。「わろてんか」は明治の後半から第二次大戦直後の大阪を舞台に、ヒロイン・藤岡てんが愛と笑いをもって家族や仲間たちと懸命に生き、日本で初めて“笑いをビジネスにした女性”と言われるまでを描いた一代記。葵わかなが藤岡てん役を務めるほか、松坂桃李、濱田岳、高橋一生、鈴木保奈美、鈴木京香、竹下景子、遠藤憲一ら豪華俳優陣が出演する。そして、本作の主題歌が決定。女優はもちろん、歌手としても活躍し、『アナと雪の女王』の劇中歌も話題となった松さんが、歌唱のほか、作詞・作曲も松さんが手掛けてた「明日はどこから」。本楽曲は『わろてんか』のために作られたオリジナルソングだという。松さんは、「長丁場の撮影にのぞむ皆さんに寄り添う気持ちで、曲を書きました。ドラマをご覧になる視聴者の方々にも気に入っていただければ幸いです。今日が明日につながっていく、ささやかな私なりの応援歌です。どうぞよろしくお願い致します」とコメント。本作でヒロインを演じる葵さんは、「“笑い”や愛がテーマのこのドラマを優しく温かく包んでくれる、そんな曲です」と印象を明かし、「お話がどんなに楽しくても、悲しくても、皆さんの目覚めが良くても、悪くても(笑)必ず始まりにこの曲が流れて、松さんの優しい声が聞こえて『ああ、「わろてんか」が始まる』『今日が始まる』と思って頂ける朝を想像すると、とても素敵で、いまから楽しみです」と放送を心待ちにしている様子だ。連続テレビ小説 「わろてんか」は10月2日(月)より毎週月曜日~土曜日8時~NHK・総合にて放送。(cinemacafe.net)
2017年08月17日10月より放送スタートするNHK連続テレビ小説第97作「わろてんか」でヒロインを務める女優・葵わかな。本日6月30日(金)は、葵さんの19歳の誕生日ということで、現在撮影中のスタジオでキャストやスタッフが祝福した。有志でスタッフが用意したバースデーケーキには、葵さん好みの和柄や猫のデコレーションがされ、葵さんは「私の好きな和柄やお花、そしてなんと愛してやまないわが家の愛猫“ちゃろさん”までいたりして、スタッフさんの愛を感じました!ありがとうございました」と感激の様子。また、クランクインしてから1か月が経ったという本作。葵さんは「気持ちのいいチームワークの中でのびのび楽しく撮影させてもらってます」と撮影は順調だと話し、「そんな撮影現場でお誕生日をお祝いしてもらえたのがとても嬉しかったし、19歳、10代最後の年は『わろてんか』に染まる1年になるだろうと思っているので、よし、頑張ろう!と改めて思えました」とコメントしている。「わろてんか」は、明治の後半から第二次大戦直後の大阪を舞台に、ヒロイン・藤岡てんが愛と笑いをもって家族や仲間たちと懸命に生き、日本で初めて“笑いをビジネスにした女性”と言われるまでを描いた一代記。吉本興業の創業者である吉本せいがモデルになっており、今回朝ドラヒロインオーディション3回目で夢をつかんだ葵さんが、藤岡てん役を務める。平成29年(2017年)度後期 連続テレビ小説 「わろてんか」は10月2日(月)~2018年3月31日(土)全151回放送。(cinemacafe.net)
2017年06月30日今秋スタートの次期NHK連続テレビ小説「わろてんか」の新キャスト発表会見が16日に大阪市の同局で行われ、女優の鈴木京香(49)、俳優の松坂桃李(28)らが出席した。 会見では、芸能界を引退した堀北真希さん(28)、優香(36)、白石美帆(38)、榮倉奈々(29)、木村文乃(29)らの女優陣、そして雑誌で対談したエッセイストの阿川佐和子さん(63)ら松坂との“共演者”が次々と結婚したことが話題に。 松坂本人は自身の結婚について「今のところ、僕には何のメリットもないですね」と笑わせた。そして俳優の長谷川博己(40)との交際が報じられている鈴木の番に。発言が注目された鈴木だが「私!?私は全然です」と笑顔で返した。 「鈴木と長谷川は10年放送のNHKドラマ『セカンドバージン』での共演をきっかけに交際をスタート。元旦には一部スポーツ紙が『年内結婚』と報じたこともあった。一度破局情報もあったが結局別れず、交際は7年あまりに及びます」(芸能デスク) 交際開始当時は鈴木の方が明らかに“格上”だった。しかし、ここに来て長谷川は昨年の主演映画「シン・ゴジラ」が大ヒット。18日に最終回を迎える主演ドラマ「小さな巨人」(TBS系)も低迷するドラマが多い中、全話視聴率2ケタ超えと好調。すでに2人の“格”は並んだだけに、結婚には何の障壁もなさそうだが……。 「長谷川はかなり多忙ですが、鈴木は母親の介護があって仕事をセーブ中。結婚したとしても2人でゆっくり過ごす時間がないので、あえて籍を入れることを焦っていないようです」(映画業界関係者) 長谷川との関係が安定しているからこそ、鈴木は余裕の笑みを浮かべることができたようだ。
2017年06月18日2017年10月2日(月)より放送が始まるNHK朝の連続テレビ小説「わろてんか」の出演者第2弾の発表会見が行われ、広瀬アリス、大野拓朗、鈴木京香、藤井隆ほかが大阪編からドラマに参加することが発表された。ドラマは5月19日に京都市・東寺でクランクイン。約1か月に渡って京都府内を中心にロケ撮影が行われ、5月末から大阪のスタジオでの撮影がスタートしている。今回の会見には、広瀬さん、大野さん、鈴木さん、藤井さんの4人とヒロイン・藤岡てん役の葵わかな、彼女と二人三脚で寄席の経営へと歩み出す夫・北村藤吉役の松坂桃李が出席。ドラマへの意気込みを語った。連続テレビ小説初出演となる広瀬さんは幼い頃から旅回りの芸人一座に所属し、娘義太夫で人気を博す秦野リリコ役を演じる。藤吉とは幼馴染で、てんの恋のライバルとなる広瀬さんは「てんちゃんを演じる葵さんに実際にお会いして、こんな可愛らしい人をいじめるのかと(笑)」とコメント。ドラマの中では藤吉を巡っててんと火花を散らすが、少しずつ2人の間に友情が芽生えていく役柄とのことで「自分でも“リリコはいい子だな”と思えるようになればいいなと思っています」と語った。いまの漫才に通じる“しゃべくり漫才”を生み出すことになる芸人キースを演じる大野さんは「ずっと“面白い人間になりたい”と思いながらも真面目に生きてきた自分が、キースという頭の回転が良くて行動力のある役柄に抜擢していただけるとは」と驚きの気持ちを明かした。舞台上でまったくウケない芸人で、のちに“夫婦漫才”のパイオニア的存在になる万丈目吉蔵役を演じることになった藤井さんは「“まったくウケない芸人役”と聞きまして、私は何の練習もいらないなと(笑)。このままでいけばいいんだと安心しております!」と語り、共演者の笑いを誘った。藤吉の母として、ヒロインとは嫁姑の関係になる北村啄子を演じる鈴木さんは、平成3年度のNHK連続テレビ小説「君の名は」でヒロインを演じた経験もあり「『君の名は』撮影中に、スタッフの方から“ヒロインの母親役でドラマに帰ってきてな”とよく言っていただきましたが、素敵な息子の母親、素敵なヒロインのイケズなお姑役で、また連続テレビ小説に出させていただきます」と自身のエピソードとともにドラマへの意気込みを語った。新たに出演者を迎えることとなったヒロインの葵さんは「いま撮影中で“これからどんなドラマになるんだろう”と自分でも楽しみなんですけど、大阪編のキャストの方々が発表されて、さらに楽しく賑やかなドラマになりそうなので、いまから撮影がとても楽しみです」とコメント。藤吉役の松坂さんは「みなさんと一緒にお芝居することで、これまでと違った面白さとテンポ感が生まれるのかなと思うとすごく楽しみです」とこれからの撮影についての期待を語った。さらにこの会見には、てんの従兄弟・武井風太を演じる濱田岳が記者として参加。会見の途中で司会者から促された濱田さんは「広瀬さんは濱田岳さんとは『釣りバカ日誌』以来の共演だと思いますが、率直に彼のことが好きかどうか教えてください。あと松坂さん、お住いのご住所を教えてください」と共演者ならではの直球な質問を共演者に浴びせて会見を盛り上げた。またこの日は会見に出席したキャスト以外にも、大阪編の出演者が発表され、大野さん演じるキースの相方となる芸人アサリ役に前野朋哉、吉蔵の妻・万丈目歌子役に枝元萌、興行師・寺ギン役として、漫才コンビ「矢野・兵動」の兵動大樹の出演がアナウンスされた。連続テレビ小説「わろてんか」は明治後期から昭和初期の大阪を舞台に、日本で初めて“笑い”をビジネスにした吉本興業創業者・吉本せいの半生をモチーフに、近代化や戦争など日本が歴史の渦に巻き込まれた過酷な時代を“笑い”で駆け抜けた人々の暮らしを描き出していく。連続テレビ小説第97作目となる「わろてんか」は10月2日(月)~2018年3月31日(土)全151回放送。(text:cinemacafe.net)
2017年06月16日10月2日(月)より放送スタートする、平成29年度後期連続テレビ小説「わろてんか」。この度、本作の取材会が5月25日松竹撮影所にて行われ、ヒロインを演じる葵わかなとその夫を演じる松坂桃李が出席し、現在の心境を語った。本作は、第97作目となるNHK連続テレビ小説。明治後期から第二次大戦直後の大阪を舞台に、ヒロイン・藤岡てんが愛と笑いをもって家族や仲間たちと懸命に生き、日本で初めて“笑いをビジネスにした女性”と言われるまでを描いた一代記。吉本興業の創業者である吉本せいがモデルとなっている。今回の取材会は、明治末期、幼少の頃から藤吉と京都を出て大阪へ向かうまで暮らすてんの実家、京都の老舗薬種問屋「藤岡屋」で行われた。このセットでは、てんのほか、父・儀兵衛をはじめ家族のシーンなどが撮影されている。クランクインから1週間が経ったという本作。連続テレビ小説初出演でヒロインを務める葵さんは、「普段私はショートカットなので、カツラをつけてこんな風に髪が長くなって、衣装もこんな豪華な京都のお嬢様というような衣装で、やっぱりとっても気分が上がっています」と心境を明かし、「この髪型も衣装もとっても気に入っているので、いまは撮影が楽しいなって思っています」とコメント。また、大阪船場の老舗米問屋「北村屋」の長男だが、家業を継ぐのがイヤで旅芸人一座にまぎれ込んでいたとき、てんと出会い恋に落ちる北村藤吉役を演じる松坂さんは、「梅ちゃん先生」に続き2回目の朝ドラ出演。最初はもしかしたら帰ってきた感じがするのかなというイメージが強かったと言う松坂さんだが、「全然違いましたね。やっぱり前回の『梅ちゃん先生』は東京で撮っていたので、今回大阪での“朝ドラ”は初めてで本当に新鮮な気持ちというか、“帰ってきた感”ではなく、また新たな気持ちで“朝ドラ”に入るような心持ちになりました」と話し、「ただ、大河ドラマや“朝ドラ”でご一緒したスタッフさんたちがいらっしゃったので、そういう意味では『再会』というのが強かったですね。いまは本当に新しい気持ちで“朝ドラ”が始まったな、という気持ちです」と語っていた。連続テレビ小説「わろてんか」は10月2日(月)より毎週月~土曜日8時~NHK総合にて放送(全151回)。(cinemacafe.net)
2017年05月26日2017年10月2日(月)より放送がスタートするNHKの連続テレビ小説「わろてんか」の出演者が発表された。先日発表されたヒロイン・藤岡てん役の葵わかなをはじめ、今回の会見には、出演者として松坂桃李、濱田岳、高橋一生、遠藤憲一、鈴木保奈美、竹下景子、千葉雄大、堀田真由、徳永えりが出席。ドラマへの意気込みを語った。てんの父・藤岡儀兵衛役の遠藤さんは、俳優としての駆け出しの頃、連続テレビ小説のオーディションを何回も受けていたことを告白。「当時はスタッフの人から“朝の顔じゃない”と落とされました」と語り笑いを誘うと、てんの母・しずを演じる鈴木さんは、「日本中のみなさんに藤岡家の一員になりたいなと思ってもらえるような素敵な家族にしていきたい」と笑顔で語った。てんの兄・新一を演じる千葉さんはこの作品の要素である“笑い”について「生きていく上でとても重要だけど見失いがちなもの。てんちゃんの兄として彼女を見守っていきたい」と抱負を語ると、てんの妹・りん役で朝ドラ初出演となる堀田さんは「2年前は普通の高校生だった自分がこんな華やかな場所に立っていることがとても不思議です」と初々しくいまの心境を明かした。藤岡家の女中として、てんを支えるトキを演じる徳永さんは、朝ドラへの出演は3度目。そんな彼女は「街中で以前出演したドラマの役名で呼んでくださる方がいまでもいるんです」とコメント。改めてNHK連続テレビ小説の影響力の大きさに感心していた。てんの祖母・ハツを演じる竹下さんは平成22年度の「ゲゲゲの女房」以来の朝ドラ出演。「大変なことも笑って乗り越えられるような力のあるドラマが実現すると思っています」と話すと続けて「ドラマを通じて古典も含めた上方芸能にスポットが当たるのも楽しみ」と期待を語った。NHK連続テレビ小説初出演となる濱田さんは、今作でヒロインの従兄の武井風太を演じる。濱田さんは「朝ドラに出演することに緊張しつつ、責任も感じています。素敵な朝を届けられるように、すごく真剣に、たくさんふざけて、監督に一回怒鳴られるまではやってみようと思います」と話し笑いを誘った。ヒロインを後押しする青年実業家・伊能栞を演じる高橋さんは「今日の会見の直前に、濱田岳さんから“会見のときにプライベートをバラすぞ!”と脅されたので、自分が何を言うのか忘れてしまったんですけど」と笑いながら裏話を明かしつつも「意欲的なキャストの皆さんとお芝居させていただくのとがとても楽しみです」と真剣な表情で語った。「梅ちゃん先生」以来5年ぶりの朝ドラ出演となった松坂さんはてんの夫・北村藤吉を演じる。「今回の作品で、これまで培った経験や学んだことを存分に活かして、ヒロインの葵さんを支えたい。彼女に笑い皺がいっぱい増えるくらい、笑わせることができれば」と話し、ヒロインを支える決意を明かした。出演者の発表を受けて、ヒロイン・てんを演じる葵わかなは「こんなに素敵な皆さんと共演できるのが嬉しくもあり、“ついていけるかなぁ”という不安もあるんですけど、一つのチームとして、最後まで笑って走っていきたい」とヒロインとしての意気込みを語った。5月から撮影がスタートするドラマ「わろてんか」は、第97作目となるNHK連続テレビ小説。明治後期から昭和初期の大阪を舞台に、日本で初めて“笑い”をビジネスにした吉本興業の創業者・吉本せいの半生をモデルに、過酷な時代を“笑い”の力で駆け抜けた人々の生き様を活写する。平成29年(2017年)度後期 連続テレビ小説 「わろてんか」は2017年10月2日(月)~2018年3月31日(土)全151回放送。(text:cinemacafe.net)
2017年04月20日20日、女優の葵わかな(18)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「わろてんか」のおもな出演者が発表された。SNSでは検索ワード1位に「葵わかな」が、また「わろてんか」がベスト10入りするなど今から注目の高さが伺われた。 NHKの発表によると、ヒロインてんの夫を松坂桃李(28)、てんの従兄に濱田岳(28)、てんの両親を遠藤憲一(55)、鈴木保奈美(50)が、また、てんの結婚相手になるはずだったという青年実業家役を高橋一生(36)が演じる。追加キャスト第2弾も近日、発表される予定だという。 10月2日よりスタートする「わろてんか」は現在放送中の「ひよっこ」に続き、97作目の作品となる。明治の後半から第二次世界大戦直後の大阪を舞台にしており、吉本興業の創設者である吉本せいがモデル。いつも周りに笑いをふりまくヒロイン・藤岡てんがひょんなことから小さな寄席経営を始め、ついには日本で初めて“笑い”をビジネスにした女性と言われるまでに成長していくさまを描いていく。 SNSでは、《桃李くん朝ドラ久しぶり!最高!》《葵わかなちゃんの旦那さん役が桃李くんとは!》《葵わかなちゃんだから見てみようかな~》などの反応を見せている。
2017年04月20日平成29年(2017年)度後期の連続テレビ小説「わろてんか」で、ヒロインに決定している葵わかなが、高杉真宙が主演する映画『逆光の頃』に出演していることが分かった。葵さんは、高杉さん演じる主人公が恋心を抱く幼なじみ・みこと役として登場する。日本の歴史を感じさせる古都・京都。京都生まれ京都育ちの赤田孝豊。どこにでもいるような平凡な高校2年生の孝豊は、同級生たちとの友情やケンカ、幼なじみの女の子への恋などを経験していく…。思春期ならではの人生に対する漠然とした不安を抱えながら、一歩前に進み出そうとする――。本作は、フィギュア「コップのフチ子」の原案者で漫画家のタナカカツキの同名コミックが原作。1988~1989年に「コミックモーニング」と「モーニングOPEN」にて連載されていた原作は、全12編から構成されており、日常と非日常、夢と現実、双方の世界を行き来する少年のゆらめきときらめきが、京都の街を背景に鮮やかに紡ぎ出され、その叙情性が高く評価された名作だ。中でも、今回は「僕は歪んだ瓦の上で」「銀河系星電気」「金の糸」の3編とオリジナル部分を映画化する。監督・脚本は、『ももいろそらを』が第24回東京国際映画祭の日本映画・ある視点部門で作品賞、『ぼんとリンちゃん』は日本映画監督協会新人賞を受賞した小林啓一。また今年だけでも本作含め、『ReLIFE リライフ』『トリガール!』など6本の出演映画が待機する高杉さんが、主人公・赤田孝豊役を演じる。「表参道高校合唱部!」や現在公開中の『サバイバルファミリー』などに出演する葵さん。今回のオファーを聞いたときは、“ヒロイン”という役に驚いたそう。「台本と原作を読むと世界観がしっかりしている作品だったので、撮影前はその作品の雰囲気をうまく出せるか、役に馴染めるか、とばかり考えていました」と明かす。また実際に現場に入ってからは、「監督や孝豊役の高杉さん、方言指導の方とリハーサルやディスカッションを重ねて撮影に挑んだので、一緒に作品を作らせてもらえてるように日々感じられて、とても楽しかったです」とふり返った。一方、高杉さんは「葵わかなさんとは、共演するのは初めてですが、一緒に演技をしていて落ち着く方でした」と話し、幼なじみという設定通り、葵さんが隣にいることが違和感なくセリフの掛け合いを楽しみながらできたそう。またお気に入りのシーンについては、「特に好きなのは、夜の学校のシーン。あとは、僕は出演していないシーンなのですが、みことが『家に帰るよ』とお父さんを連れて帰るところです。あんなにナチュラルに演技ができるんだなぁ…とたくさんの刺激をいただきました」とコメントしている。小林監督は、「主演の高杉真宙くんやヒロインの葵わかなさんは、原作から飛び出してきたような存在感でした」と話し、ずっと映画にしたかった作品だったと言う監督は、「当時高校生だった僕からいまのいままで、2人をずっと待っていたように思えます」と2人を絶賛している。『逆光の頃』は初夏、新宿シネマカリテほか全国にて順次公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:逆光の頃 2017年初夏、新宿シネマカリテほか全国にて順次公開(C) タナカカツキ/講談社・2017 東映ビデオ/マイケルギオン
2017年03月30日女優の葵わかな(18)が9日、自身のブログを更新し、10月2日からスタートするNHK後期連続テレビ小説『わろてんか』のヒロインの藤岡てん役を務めることをあらためてファンに報告。ファンから祝福コメントが殺到している。NHKで行われた会見後に、「ヒロイン」と題して更新。「皆さんにお知らせです平成29年度後期連続テレビ小説『わろてんか』のヒロイン、藤岡てん役をやらせていただくことになりました!」とあらためて自身の言葉でファンへ報告した。そして、「まだまだ未熟な私が、このヒロインという役をいただけて…本当に、まだ信じられないというか、受け止められないというか笑だから、何書いたらいいかわからないのが正直なところです笑」と心境を吐露。「でも、不安は全く感じてません!今の私はここから成長していくしかないんです」と続け、「今までの私の経験フル活用して、挑まないとって役で、でもそれじゃ足りないのかなとすら思う役なんです。だから足りない部分は、てんちゃんを演じながら、てんちゃんと一緒に成長していきたい!わくわくわくわく~!!わくわくです!」と自らを奮い立たせた。さらに、「毎朝このドラマを観た方がその日1日を素敵に送れるような、笑って泣けて明るくなれる、そんなドラマになるよう精一杯てんちゃんを演じていきたいです」と意気込みをつづった葵。最後には「スタッフのみなさん、約1年よろしくお願いします!そして、応援してくださる皆さん、10月から3月まで、ぜひ私とてんちゃんの成長を温かく見守ってください^_^よろしくお願いします!!」と、ドラマスタッフやファンへメッセージを送った。ヒロイン決定を知ったファンからは「朝ドラのヒロイン…本当におめでとう~」「涙が出る程うれしい」「毎日の楽しみが1つ増えました!」「毎朝わかなちゃんに会える!」「マジか!!!!スゲー!!!!」「ついにわかなちゃんが国民的女優に…ウルウル(涙)」「自分のことのように嬉しい」「がんばれ~」「すごいじゃん」「わかなちゃんらしい、てんちゃん、がんばってね!!」「わー。本当に嬉しい。」と祝福コメントが多数寄せられている。
2017年03月10日女優の葵わかながNHK連続テレビ小説第97作「わろてんか」のヒロインに決定し、本日9日(木)に行われた記者発表会見に出席した。本作は、明治の後半から第二次大戦直後の大阪を舞台に、ヒロイン・藤岡てんが愛と笑いをもって家族や仲間たちと懸命に生き、日本で初めて“笑いをビジネスにした女性”と言われるまでを描いた一代記。吉本興業の創業者である吉本せいがモデルになっている。同席した後藤高久チーフプロデューサーは、2,378名の応募者の中から葵さんを選んだ理由を、最終テストでの違和感のない京都弁(てんの出身地が京都)と台本を読み込んで表現する演技力、何よりも現在18歳ながら、17~50歳のてんを演じることも容易にできるんじゃないか?と感じられる伸びしろの大きさが決め手になったと説明した。朝ドラヒロインオーディション3回目で夢をつかんだ葵さん。昨日大阪で吉報を受けた葵さんは、「ヒロインという大役に決めていただけたことを受け止めきれず、まだ夢のような気がしています」と戸惑いの表情を浮かべながらも、「いたらないところもあると思うし、絶対乗り切ってみせる!ということはまだ言えないですけど、てんちゃんと一緒に少しずつ成長しながら、見てくれる人に笑顔を届けられるように精いっぱい務めていきたいと思いますので、温かく見守ってください」と初々しいコメント。役については、「てんちゃんの役はモデルになった方がいるので、その方の歴史はちゃんと勉強したいと思うし、(物語は)戦前からはじまるので、最初はお着物を着る機会があると思うので、そういう所作もきちんと見られるようにしたいと思います」と気合十分。一方で、神奈川出身のため方言に苦戦し、テストのときも京都弁特有の抑揚が多いところで「ハラハラした」と述懐するが、後藤チーフプロデューサーから「たぶん耳が良いんでしょう。なめらかな京都弁になっていました」と褒められると照れ笑いを浮かべた。今後は大阪で撮影を行うことになるが、葵さんは「ずっと一人暮らしをしたいと思っていたので、まさかこういう形で叶うなんて」と喜ぶと、「美味しいものが多いと聞くので、撮影期間中はたくさん食べたいと思います」と目を輝かせた。平成29年(2017年)度後期 連続テレビ小説 「わろてんか」は2017年10月2日(月)~2018年3月31日(土)全151回放送。(text:cinemacafe.net)
2017年03月09日11月10日(木)NHK大阪放送局にて、平成29年後期の連続テレビ小説制作発表会が行われた。第97作目のタイトルは「わろてんか」。明治後期から第二次世界大戦の大阪を舞台に、“笑い”をふりまくヒロインの人生を描く。モデルとなった人物は、吉本興業の創業者である吉本せい。明治後期、商都・大阪が大いに栄えていた時代―――。ヒロインの藤岡てんは、京都で古くから続く薬種問屋の長女に生まれる。てんは厳しい父から「人前で笑ってはいけない」と教わり育つが、大阪船場の米穀商の跡取り息子・北村藤吉との出会いがてんの人生を一変させる。藤吉は根っからの芸事好きで、「人生には笑いが必要」という考えの持ち主。藤吉と衝撃的な恋に落ちたてんは、親の反対を振り切って駆け落ち同然に藤吉と結婚。そして、笑って生きる喜びに心躍ったのもつかの間、芸事好きが高じて家業をおろそかにする藤吉がとうとう店を傾かせてしまう。そのとき、てんは決意する。「あんさんが好きなその笑い、商売にしてみませんか?」――。大阪=“笑いの都”となる礎を築きあげた明治後期~昭和初期。たくさんの“笑い”の才能たちがひしめきあう時代に、当時活躍した芸人・文化人などさまざまなお笑いのパイオニアたちの人生をヒントとし、人々が過酷な時代をたくましく生き抜く姿を、笑いと涙のオリジナルエピソード満載で描いていく。10日の制作発表には脚本を務める吉田智子と制作統括の後藤高久が出席。吉田さんの手がけた主なテレビ作品は「美女か野獣」「働きマン」など。映画作品は『ホットロード』『アオハライド』、12月には『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』が公開予定だ。吉田さんは「あの未曽有の震災のとき、お笑い芸人さんたちが慰問先でしょうもないことを言って被災者の方々を爆笑させている姿は鮮烈でした。実は戦時中も『わらわし隊』という芸人慰問団が戦地で熱狂的歓迎を受けていたことをご存知でしょうか。命のろうそくを手にした兵隊さんたちが笑い転げる写真に、私は正直驚き、胸を打たれました。人は笑うことで癒され、前を向くことができる生き物なのでしょう。私の目標は、このドラマをご覧になって下さる皆さんを、毎朝1回、いえ最低3回笑わせ、自分も笑い転げることです。そして気持ちのいい涙で一日の始まりをトンとひと押し…。皆さんと一緒に、“朝活”ならぬ『笑活(わらカツ)』を広めていけたらいいなと思います」と意気込みをコメントしている。来年1月には、本作のヒロインオーディションがひかえている。平成29年(2017年)度後期 連続テレビ小説 「わろてんか」は2017年10月2日(月)~2018年3月31日(土)全151回放送。(text:cinemacafe.net)
2016年11月10日