12月23日(水・祝)に大阪・梅田芸術劇場メインホール、26(土)・27日(日)に東京・東急シアターオーブで行われる「フランク・ワイルドホーン&フレンズジャパンツアー」。同公演にブロードウェイのトップスター、アダム・パスカルの出演が決定した。【チケット情報はこちら】アダム・パスカルは『RENT』オリジナルプロダクションの主人公・ロジャー役での衝撃のデビュー以降、『アイーダ』『キャバレー』など人気ミュージカル作品にメインキャストで出演。2009年に行われた『RENT』オリジナル・キャスト版公演で来日を果たし、同公演は連日満席で大好評を博した。今回の公演では、『RENT』より『Once Song Glory(ワン・ソング・グローリー)』を歌う予定だ。「フランク・ワイルドホーン&フレンズジャパンツアー」は、ブロードウェイを代表する作曲家フランク・ワイルドホーンの楽曲を中心に、有名ミュージカル作品の楽曲を、世界のミュージカルスター、ミュージシャンの歌唱で披露する公演。出演は、作曲家フランク・ワイルドホーンのほか、ヨーロッパのミュージカル界で活躍するトーマス・ボルヒャート、サブリナ・ヴェッカリン。ブロードウェイ版『ウィキッド』のエルファバ役の最長出演記録をもつジャッキー・バーンズ。ワイルドホーンの夫人で元宝塚宙組のトップスター、和央ようかなど。チケットは発売中。■フランク・ワイルドホーン&フレンズジャパンツアー12月23日(水・祝)梅田芸術劇場メインホール(大阪府)12月26日(土)東急シアターオーブ(東京都)12月27日(日)東急シアターオーブ(東京都)
2015年10月13日2010年5月、キャナルシティ劇場(旧福岡シティ劇場)の専用利用を終了し、その後は年間4ヶ月から半年程度の期間で福岡での上演を行なってきた劇団四季。この間に行なってきた作品はいずれも好評。特に昨年上演されたミュージカル『キャッツ』は総入場者数14万8000人、入場率98.7%という高記録。観客からの「もっと四季の舞台を福岡で」の声も多く聞かれた。それに応える形で、9月15日に福岡市内のホテルで会見が開かれ、2016年3月から夏頃までディズニーミュージカル『美女と野獣』の上演、そして2017年6月から3年間の劇場専用利用が発表。劇団の理念である「文化の東京一極集中の是正」に基づき、改めて福岡での長期的な展開にチャレンジしていく。【チケット情報はこちら】まず来年上演されるのは、四季の代表作であり、大きな飛躍の元ともなった『美女と野獣』。福岡では10年ぶりとなる本作は、ディズニーが演劇ビジネスに初進出した作品であり、劇団四季とディズニーの提携初作品でもある。この作品を機に、『ライオンキング』『アイーダ』『リトルマーメイド』、そして今年5月に東京で開幕した最新作『アラジン』と人気作が次々と上演。これまでのディズニー作品の入場者数は1800万人。なんと日本人の7人に1人が観ている計算となる。会見には出演予定の俳優も登場。今年の広島公演からビースト(野獣)デビューした北澤裕輔は「男女の愛、親子の愛、友情など、いろいろな愛にあふれた作品。野獣の役も、今の自分にとてもフィットしているようで毎回新しい発見があり、心を揺さぶられる。ベルに出会って本当の愛を知った野獣の変化を観て欲しい」とアピール。今年2月に入団し、ベルに抜擢された平田愛咲は福岡出身。故郷での大舞台に「幼い頃にアニメで観て、いつかはベルになりたいと思っていた夢が叶った。10年前に福岡でも観ており、その時の感動もしっかりと記憶が。今度は、この感動をお客様に感じて頂けるように頑張りたい」と緊張の面持ちながら熱い意気込みを。2003年以来、ミセス・ポットを演じている早水小夜子は「私の役はずっと手をあげてないといけない役。この役用に筋トレのビデオがあるくらい!(笑)最初は本当にきつくて必死。今では腕に“ポット筋”がついたり、苦労中(笑)」と苦労話もベテランらしい余裕の笑顔で、それぞれ意気込みを語った。会見の最後には、劇中ナンバー「わが家」(平田)、「愛せぬならば」(北澤)、「美女と野獣」(早水)も披露。 2017年以降の3年間に上演する演目のラインナップは現在検討中との事だが、大型のロングラン作品を中心に、これまで福岡で上演されていない作品の登場も期待される。「美女と野獣」から始まる劇団四季の福岡での動きに、これからも注目だ。『美女と野獣』のチケットは12月発売予定。
2015年09月16日宝塚歌劇宙組の新トップスター、朝夏(あさか)まなとの大劇場お披露目公演『王家に捧ぐ歌』が6月5日、兵庫・宝塚大劇場で開幕した。2003年に星組で初演された本作は、イタリアの大作曲家ヴェルディのオペラで有名な『アイーダ』を、宝塚歌劇版として新たな脚本、音楽でアレンジした舞台。当時、第58回芸術祭優秀賞を受賞し、話題となった作品でもあり、今回の12年ぶりの再演も注目を集めている。宝塚歌劇宙組公演『王家に捧ぐ歌』-オペラ「アイーダ」より-のチケット情報古代エジプトを舞台に、壮大なスケールで描かれる本作。エジプトの若き将軍ラダメスと、奴隷となったエチオピア女王アイーダの悲恋が美しい音楽で紡がれながら、華やかにドラマチックに展開していく。古代をイメージさせる壁画などの舞台美術や、金色の煌びやかな衣装など、見た目にも豪華。また、原作がオペラだけに音楽の力が圧倒的で、コーラスに定評のある宙組の、厚みのある歌のパワーはもちろん、朝夏と実咲凜音(みさき・りおん)のトップコンビをはじめとする個々の歌唱でも、観客の心を揺さぶり、惹き込んでいく。ラダメスを演じる朝夏は、自信に満ちた存在感。新たな将軍として揺るぎない信念を持ち、エジプト軍を率いる姿は、新トップとしての姿にも重なる。そして、囚われの身となった敵国の王女アイーダを深く愛し、優しく大きな愛で包み込む。そのアイーダを演じる実咲は、囚人となりながらも王女としての誇り高さを見せつつ、家族や祖国への想いと、ラダメスへの愛に揺れる女性を、情感たっぷりに演じている。地下牢の暗闇の中、ラダメスとアイーダがひとつになるラストシーン、互いへの愛を貫いたふたりの歌が観る者の胸に深く響く。また、ラダメスに想いを寄せるエジプト王女アムネリスの存在により、ドラマチック性が高まる本作。演じる伶美(れいみ)うららは、アイーダとは異なる空気感で、美しさや気高さ、誇り高さを表現。王女として、凛とした佇まいで兵士たちを律するような強い姿と、ラダメスへの切ない想いとを織り交ぜながら魅せている。さらに、星組より組替えとなった真風涼帆(まかぜ・すずほ)は、アイーダの兄ウバルド役。エジプトとの戦いに敗れた者として、敵国への憎しみを募らせる様を好演している。フィナーレのショーは、大階段での黒燕尾、煌びやかなゴールドの衣装で踊るクールなナンバー、しっとりとしたトップコンビのデュエットなどを展開。新トップお披露目公演にふさわしい、壮大で華やかなステージが堪能できる。兵庫・宝塚大劇場公演は7月13日(月)まで。また、7月31日(金) ~ 8月30日(日)まで、東京宝塚劇場にて上演される。東京公演のチケットは6月28日(日)より一般発売開始。取材・文:黒石悦子
2015年06月12日2003年に星組で初演され、好評を博したミュージカル『王家に捧ぐ歌』が、宙組新トップスター・朝夏まなとの宝塚大劇場お披露目公演として12年ぶりに再演される。本作は、大作曲家ヴェルディのオペラとして有名な『アイーダ』を原作に、宝塚歌劇バージョンとして新たな脚本、音楽で展開。公演への意気込みや、トップ就任についての話を朝夏に聞いた。宝塚歌劇宙組『王家に捧ぐ歌』チケット情報『王家~』の初演は、まだ朝夏が下級生の頃。「台詞の代わりに歌で綴られていく作品で、とにかくスケールが壮大。それまでに観ていたどの作品とも全然違う印象でした。12年後に自分が演じさせて頂くことになり、再演のお話を伺った時は驚きました」と語るが、宙組の力を活かせる作品だと、目を輝かせる。「宙組はコーラスで評価をしていただくことが多く、稽古場で聴いていても圧倒されます。さらに稽古を重なると、作品の世界観をしっかり表現できるようになると期待しています」。エジプトを舞台に若き将軍ラダメスと実咲凜音演じるエチオピア王女アイーダとの悲恋を、華やかかつドラマチックに描いた物語。朝夏は権力を手にしながらも、敵国の王女への愛を貫くラダメスを演じる。「包容力のある役なので、男役としてすごく挑戦しがいがあります。一人ひとりに向き合うところや、自分の信念を強く持っているところが魅力的な人。また今回は、“愛”を重視したテーマになっていますので、“平和の先に愛がある”というイメージでラダメスを演じています。衣裳も装飾がとても美しいので、その辺りも楽しんでいただければ」。そして、星組から組替えとなった真風涼帆にも期待を寄せる。「“真風”だけに、新しい風を宙組に吹き込んでくれるだろうと思っています(笑)。今まで星組で培ってきたものを個性として活かしつつ、宙組の良さも吸収していけたら面白い相乗効果が生まれるのではないかと。今回は役的に絡みがあまりないですが、客観的に見れるのが嬉しいです」。新生宙組の大劇場お披露目公演として、朝夏はもとより、組全体の意識が高まっている。「宙組全員が一丸となり、エンジン全開で作品に向かっているので、とても良い状態だなと思います。その中心に立つ人間として、いよいよだなという気持ちと、私が引っ張っていきたいという想いがすごくあります。それは国の中心であるラダメスにも重なる部分で、舞台上での変化が自分でも楽しみですし、期待していただきたいと思います」。公演は宝塚大劇場にて6月5日(金)から7月13日(月)まで上演。東京宝塚劇場公演は7月31日(金)から8月30日(日)まで。東京公演は6月28日(日)より一般発売を開始。取材・文:黒石悦子
2015年05月27日最終回を迎えたTVアニメ『ガンダム Gのレコンギスタ』の完結記念イベント「ガンダム Gのレコンギスタ完結記念ナイト!~富野総監督と一緒に最終回を観よう~」が27日、東京・新宿ピカデリーで開催された。同イベントは、MBSほか「アニメイズム」枠にて放送された『ガンダム Gのレコンギスタ』の最終回、第26話「大地に立つ」が放送される当日に開催され、劇場に集まったファンと総監督、スタッフ、キャストが一緒に最終話を見て、前後にはクリエイターズトークとキャストトークが行われるという贅沢な内容。劇場の大スクリーンで24話~26話の上映が終わると、会場は総立ちのスタンディングオベーションとなり、後方の座席からステージに戻る富野由悠季総監督には多くの観客が笑顔で握手を求めていた。富野総監督は上映前には「今日は皆さんから石を投げられるのを覚悟してきました。面白くなかったら監督の責任です、時間ばかりかけてすみませんでした」、上映後は「ドタバタドタバタしてわかりにくくてすいません」と"富野節"であいさつ。しかし「完成できたのは、ここに来れなかったアニメーター、背景、彩色の人がつい3日前まで作業してくれたおかげです。まだ未完成で手を入れたいところはあるのですが、300人ぐらいの人がこれに関わってくれたことを言っておきたいと思います」と現場スタッフへの感謝を伝えていた。キャストトークにはベルリ・ゼナム役の石井マーク、ルイン・リー/マスク役の佐藤拓也、クリム・ニック役の逢坂良太、ミック・ジャック役の鶏冠井美智子、そして富野総監督が登場。石井は26話を振り返り、「僕にとってすべてが初めての経験でした。実はみんなでご飯を食べに行った時に監督とお話をさせていただいて、その時急に涙がこみ上げて泣いてしまったんです。いろいろなことがあって自分でもがんばったと思うし、いろんな人に助けられました」と感謝を伝えつつ、「作品が終わってすごく寂しかったです。終わりたくなくて何度もリテイクを出してしまったりしました。初めての作品で皆さんを不安にさせたりしましたが、自分なりにはがんばりました! 何年後かに監督に成長したねと言われるようにがんばっていきたいです」と感慨深げに語った。そんな石井について富野総監督は「声優として役者としては一番めんどくさいですね。天然だから、まだ演技してる意識がないんです。あと2、3年先を見ないとわからないのでがんばってください」と言葉は厳しくも、優しい口調でエールを送った。ベルリのライバル的な存在であるルインを演じた佐藤は「(差別される)クンタラからスタートしたルインですが、最後は(ベルリに)一矢は報いたのかなとは思います」と語り、ルインについて「マニーという一番大事な人が戦場に出てきてしまって、差別と戦うことよりも、大切な人が側にいて添い遂げたい、死んではいけない、シンプルに生きていくということに終着したのかなと思います。これから彼が選択して、マニーと一緒に生きていく可能性が残ったことが良かったと思います」と述懐。若者たちの多くが生き残ったことについて富野総監督は「この歳になると流石に皆殺しの富野はやめたいなと」と苦笑いしていた。クリム役の逢坂は「クリムは、最初は自分だけ良ければ良かったのが、ミックと死線を潜り抜けることで変わったのかなと思います。クリムがあんなに大活躍するとは思わなかったので幸せでした」と語り、ミック役の鶏冠井美智子も「最後でやっとクリムが振り向いてくれました」と満足気な表情。トークでは、富野総監督の声優チャレンジについても語られたが、富野総監督が演じたキャラクターとその妻の顔が富野夫妻そっくりになっていたのは、作画チーフの吉田健一氏のいたずらであったことが明かされ、富野総監督は「直したかったが、そこで直せと言ったら(スケジュール的に)今上映できていない!」と語り、会場を爆笑させていた。○上映前にはクリエイタートークもクリエイタートークにはキャラクターデザインで作画チーフの吉田健一氏、メカニカルデザインの安田朗氏、メカニカルデザインの形部一平氏、デザインワークスのコヤマシゲト氏らが登壇、MCはサンライズの小形尚弘プロデューサーが担当した。冒頭のあいさつで吉田氏は「今週の火曜日まで描いていたのでまだなんとも言えない気分です」と語り、ギリギリまでクオリティにこだわっていたことが伺えた。終盤は、キャラクターの衣装デザインが大変だったというコヤマ氏からは、「(衣装は)シンプルな線じゃないといけないし、おっぱいを出すと監督に怒られるんです。でも肌は出したい」との裏話も。形部氏がメカデザインで一番印象的に残っているのは「G-アルケイン」で、「ガンダムをデザインできるのは特別です。フルドレスも頼まれてもいないのにやりました」と振り返った。『ガンダム Gのレコンギスタ』は8年前に制作がスタートしたとのことで、コヤマ氏は「ずっと正解が見えなくて、本当に作れるのかと思っていた。一度はやめると言いましたからね」と今だからこそ言えるエピソードを笑って振り返る。形部氏によれば、安田氏が加わってから制作がぐっと進んだといい、安田氏は「形部さんがすでにデザインしていたモビルスーツから、富野監督の趣味はこうだろうと考えながらリストラをして、(MSが所属する)勢力分けをしました。そこからかなり監督によるシャッフルが入りました」と語っていた。第一話で吉田氏はキャラもメカも両方担当していたそうで、キャラクターではバララがお気に入り。コヤマ氏は「バララは最初はプリキュアみたいなデザインで、監督に持って行ったら当然駄目(ボツ)だったので、なんとか耳のデザインだけは残しました」とデザインの裏話を披露。メインキャラについては、吉田氏はアイーダはだんだん描きやすくなったが、ベルリはなかなか特徴を出すのが難しかったらしい。劇中における「G-アルケイン」の扱いが微妙に不遇? という話題では、安田氏が「『G-セルフ』が強すぎるので、バランスを取るとそうなるんだと思います。『マジンガーZ』と『アフロダイA』の関係だと思います」と明快に語り会場を笑わせていた。クリエイタートークの最後に吉田氏は最終話について「監督の演出と構成のスピード感を楽しんでほしいです」と見どころを語っていた。イベントのラストには、『ガンダム Gのレコンギスタ』のエンディングテーマ「Gの閃光」を担当するアーティストのハセガワダイスケがサプライズ登場して、「Gの閃光」をライブ披露。ハセガワは「ベルリ助けて!」と石井にボーカルを任せたり、壇上の出演者たちに肩を組むように促し、制作スタッフとキャスト陣、そして富野総監督が一緒に肩を組んで足を上げ、エンディングテーマの映像を再現する大団円を演出していた。最後のあいさつとして富野総監督は、「このような場所を手に入れて、皆さんに会えたのは、本当に皆さんと、ここにはいないスタッフたちがいてくれたおかげです。自分はとても幸せだと思います。ただ、思ったとおりには作れなかったかもしれない無念な部分も少しはありますが、こうして皆さんに会えたことは生涯の喜びです。そして、まだやってもいいという神からの声があれば(なんらかの新作を)やりたいと思います。でも年寄りを変に褒めると図に乗るので、そこは気をつけたいと思います。もし機会がありましたらご支援いただければと思います。今日は本当にありがとうございました」と語り、現役続行とさらなる新作に意欲を見せていた。(c)創通・サンライズ・MBS
2015年03月28日韓国ミュージカル界を代表する俳優、イ・ゴンミョンが、4月11日(土)に東京・ヤマハホールにて、デビュー20周年を集大成したライブ「イ・ゴンミョン 1st Anniversary Concert ~ミュージカル俳優20年の軌跡~」(昼夜2回)を開催することになった。1996年の『ガイズ&ドールズ』での俳優デビューから、これまでに『ジャック・ザ・リッパー』や『三銃士』、『フランケンシュタイン』などの大作に出演し、日本にも多くのファンを持つイ・ゴンミョン。今年で俳優生活20年を迎えるにあたり、彼の俳優としての歩みを辿る単独コンサートを行う。公演は、昼夜で内容を変えて行われる。イ・ゴンミョンが出演した歴代タイトルから、思い入れの強い楽曲を自身が選曲。『ジャック・ザ・リッパー』『三銃士』はもちろん、『ミス・サイゴン』『アイーダ』『RENT』『ある日々』から最新作『ロビンフッド』までのナンバーを歌唱する予定。さらに、サプライズ間違いなしの日本のポップスも用意しているという。俳優イ・ゴンミョンが歩んできた20年という年月をともに追憶し、“今”を共有できるひとときとなりそうだ。また、ライブ・パートはもちろんだが、フランクで大人な雰囲気が滲み出る軽快なトークや、本人所蔵のグッズプレゼントなどファンと触れ合うコーナーもあるそうで、こちらも楽しみだ。チケットは、3月7日(土)午前10時より発売開始。なお、一般発売に先駆け、チケットぴあでは、先行抽選「プレリザーブ」()を2月20日(金)より受け付ける。3月1(日)午後11時59分まで。▼「イ・ゴンミョン 1st Anniversary Concert ~ミュージカル俳優20年の軌跡~」2015年4月11日(土)東京・ヤマハホール2回公演
2015年02月19日大阪・梅田にある梅田芸術劇場の10周年を記念する『Golden Songs』が2月13日(金)、東京国際フォーラム ホールCで開幕する。劇場に縁のあるミュージカルのナンバーを、縁のある出演者が歌い継ぐコンサート。12日に行われた最終舞台稽古では、安蘭けい、石井一孝、伊礼彼方、湖月わたる、姿月あさと、樹里咲穂、中川晃教、春野寿美礼、平方元基、マテ・カマラス、山崎育三郎ら主役級の豪華キャストが揃い、素晴らしい歌声とパフォーマンスを披露した。『Golden Songs』チケット情報ミュージカルからストレートプレイ、宝塚歌劇の公演など幅広いジャンルのステージを上演している梅田芸術劇場だが、ミュージカルファンにとっては関西圏で大型ミュージカルが上演できる数少ない劇場のひとつとして認知度が高い(今年もこの後『レ・ミゼラブル』などの大作の上演が控える)。また単なる“箱”としての劇場というだけでなく多くのオリジナル作品を送り出し、“梅田芸術劇場ブランド”は日本ミュージカル界で大きな存在となっている。このコンサートでは、劇場の10年を彩った数々の作品から選りすぐった人気ナンバーを数珠繋ぎで披露。『エリザベート』『モーツァルト!』『ファントム』『アイーダ』『MITSUKO』etc、etc。どの曲をとっても名曲ばかり。しかも、ところどころサプライズはありつつも、大半は実際に作品でそのナンバーを歌った俳優が歌うので、1曲1曲に説得力がある。出演者たちの思いのこもった熱唱に、観ながらに一気に物語に誘われ、その曲の背景にある世界までもが見えてくる。同時に、やっぱり感じるのは、いつ聴いても何度聴いても感動が湧き上がる、楽曲の素晴らしさ。歌唱力抜群のキャストで、素晴らしい音楽を堪能できる幸福感にひたる、夢のようなショーだ。ほかに日替わりの出演者も。公演は2月23日(月)まで東京国際フォーラム ホールC、2月26日(木)から3月1日(日)まで梅田芸術劇場 メインホールにて。チケットは発売中。
2015年02月13日“ミュージカル界のプリンス”と称され、その歌声に定評のある俳優・井上芳雄が『アナと雪の女王』の「Let It Go」など、ディズニーの名曲をカバーしたアルバム『井上芳雄・ミーツ・ディズニー ~プラウド・オブ・ユア・ボーイ~』を発売した。それを記念し、2月18日(水)に一夜限りのコンサート「YOSHIO INOUE sings Disney ~One Night Dream!」を開催する。本公演にかける思いを井上が語った。「YOSHIO INOUE sings Disney ~One Night Dream!」の公演情報本アルバムは、井上が自身の好きな曲を中心に選曲。普通のカバー曲集ではなく「ひとつの物語が感じられるような内容にしようと思い、作った」という。2部構成となるコンサートの第1部では、それをいかしストーリー仕立てで贈る。「最初はCDだけの話でしたが、その物語を舞台上で、生のお客さまの前でやれるのは、さらに面白いと思いました。CDにはブックレットが付いていて、曲と曲の間にちょっとした台詞が挟み込まれています。その台詞を自分で声に出して読んで、お客さまに届けたい」。第2部では、スペシャルゲストとして坂本真綾を招く。「デュエットはもちろんありますが、真綾さんの声でこの曲を聞きたいと僕からリクエストしているものもあるんです」。さらに「ディズニーは、舞台のミュージカルもたくさん作っているので、その魅力もお届けできればと思っています。『美女と野獣』にしても『アラジン』にしても、アニメには入っていないけれど舞台版にはあるナンバーも結構多い。あとは『アイーダ』のようにアニメにはないミュージカルも存在するので、いわゆる映画のディズニーファンの方も知らないかもしれない曲も聞いていただけるんじゃないかな」と意欲を燃やす。もともと新譜が出るたびに「日本版が出る前に、輸入盤を買っちゃいます。どんな音楽で、どんな作曲家で、どんな人が歌ってるんだろうとすごい気になります」というディズニーミュージカルのファン。その魅力を「独特の高揚感、幸福感みたいなものがありますよね」と分析する。「夢と魔法の世界を作って、それを守っていくには本当に努力が必要なんだと思います。ここまで徹底して作るからお客さまが入り込んで、こんなにも熱狂するんだということがすごくよくわかって勉強になりました」「ディズニーの力を借りて、タイトルどおり、一夜限りの夢ではありますが、できるだけ極上の夢を見られるような時間にしたいなと思っています」と井上。壮大なファンタジーの世界を、歌を中心に舞台でどう表現していくのか、期待が膨らむ。公演は2月18日(水)に東京国際フォーラム ホールAで上演。
2015年01月05日現在MBSほか「アニメイズム」枠にて放送中で、富野由悠季監督の最新作となるTVアニメ『ガンダム Gのレコンギスタ』の第15話を先行上映するイベントが28日、東京・新宿ピカデリーにて開催された。トークショーには富野由悠季総監督をはじめ、ベルリ・ゼナム役の石井マーク、アイーダ・スルガン役の嶋村侑、マスク役の佐藤拓也、クリム・ニック役の逢坂良太が登壇。サンライズの小形尚弘プロデューサーが司会を務め、1クールを終えた感想や今後の展開などが語られた。トーク後は、物語のキーになるエピソードのセレクト上映と、年明け最初の放送となる第15話「飛べ!トワサンガへ」の特別先行上映が行われた。富野総監督は冒頭のあいさつから「僕のような年齢になりますと、押し付けがましくなっていますが全部スルーして結構ですので、『Gレコ』を30年、50年ご愛顧よろしくお願いします」と早速の富野節がさく裂。しかし、現在はラスト前のコンテを書いている最中らしく「正直言って仕事が終わってねぇんだよ! こんなところに来ている暇ねぇんだから勘弁してくれよ、という心境ですが」と吐露しつつ、「4人の声を直に聞かせてもらうことで物語の展開が変わってくるので、ここに立たせてもらって良かったなと思っています」との発言が飛び出す。キャストの発言次第では死亡フラグが立つのですか? と聞かれた富野総監督は、「声の印象やものの言い方によっては最終回で……つぶしちゃえと思って」とさらり。騒然となるキャスト陣&観客に「うるせぇな! それができるのが私の立場なの!」と言い返した。各キャラに関しても意味深な発言の連続。まずはマスクについて「25話でマスクがらみのシーンを作りまして、とても気に入っております」と含み笑いを浮かべる。今のうちにアピールしたかった佐藤だが、「もうマスクに関しては終わったから。あとはクリムをどうしようかなと」と取り付く島もなし。クリムをどうするかはまだ決まっておらず、最終話のコンテは年明けになりそうな状況なので「今日の発言如何によっては(変わるかもしれない)。だって気分次第なんだもん」とぶっちゃけていた。アイーダがどうなるかも全く予定が立っていないようで「いい思いをさせてくれたらケロッと変わるかもしれない」と笑う。完全に富野総監督のペースで進み「基本、『Gレコ』は楽しい番組で終わらせたいと思っています。みんなハッピーになるように」と言われても、実際に最終話を見るまではわからないという空気に。結局、アイーダについても「25話がすごいよ。2秒ぐらい」との言葉だけを残していた。主役のベルリおよびG-セルフに関しては、「メカデザインを担当した安田くんという天才がいてね、我々のスケジュールを全く無視したアイデアを出してくるわけ。そのアイデアを全部取り入れるとG-セルフは絶対的に誰も倒せないんだよね」と富野総監督。メインアニメーターと相談してようやく解決したとのことで「最終回を楽しみにしてください」と語った。しかし、シナリオやコンテは全部書き直すことになったらしく、「だからこんなところで話しをしている暇はないんだって。いい加減わかれ!」と声を荒らげながら笑っていた。そんな富野節に若いキャスト陣はタジタジ。「誰も褒めてくれない」と寂しがる監督を嶋村がおそるおそる褒めてみるも、「(メインアニメーターの)吉田くんと話をして本線はもう決めましたので、G-セルフは負けるかもしれない」とあっさり。さらに「その後に愛とロマンと感動が待っている。勝ったままヒーローだとしたらバカでしょ?」と思わせぶりな発言が飛び出した。完全に飲まれていたキャスト陣ではあったが、やはりガンダム作品のメインキャストに選ばれたことは自身や家族にとってうれしい出来事だったという。石井の父親は役が決まった時の反応は薄かったが、ある日実家に帰ったらG-セルフのガンプラが飾ってあったというエピソードも。しかもその後に本格的な塗装も始めたようで「そういう行動で自分の仕事を認めてもらえたと感じた」と石井は話す。嶋村は兄がガンダム好きとのことで、「がんばれ。でもお前のセリフにグッとこなければうれしくない」と言われたという。自身がもともとガンダム好きな佐藤や逢坂は、「ガンダムが好きで声優を志した身としては、非常に幸福で刺激的な年になりましたし、忘れられない一年だったなと思います」(佐藤)、「同じ業界を目指している知り合いから『アニメを見ていくたびにむかついてきた』と嫉妬を言われて、『さっさと追いかけてこいよ!』と一言残して帰ってきました」(逢坂)と話していた。最後も富野総監督らしい言葉でトークショーは締めくくられた。富野総監督:おそらく人生でこんなに展開の早い1クールを作ったことはありません。そういう意味ではお子さんたちを振り落とすような気分になるかもしれませんが、アニメや映画はこんなこともできるんだぞ! というサンプルを見せているつもりで驚異的な展開をさせてもらいます。実は最近わかってきたことなのですが、小学生が一番理解しているようです。大人の皆さん方、がんばってついてきてください。来年もよろしくお願いします。■ガンダム GのレコンギスタBlu-ray&DVD:12月25日より第1巻好評発売中TV放送:MBS・TBS・CBC・BS-TBS アニメイズム枠にて放送中※1月4日(日)夜7:30よりBS-11でも放送開始配信:dアニメストア、ガンダムチャンネル、バンダイチャンネルにて配信中(C)創通・サンライズ・MBS
2014年12月31日現在MBSほか「アニメイズム」枠にて放送中で、富野由悠季監督の最新作となるTVアニメ『ガンダム Gのレコンギスタ』の第15話を先行上映する「スペシャル上映イベント」が、12月28日に東京・新宿ピカデリーにて開催される。「スペシャル上映イベント」では、前半クールのおさらいとして、これまでに放送された中から物語のキーとなるエピソードのセレクト上映(第1話、第6話、第10話、第14話)と、年明け最初の放送となる第15話「飛べ!トワサンガへ」を先行上映。トークショーでは、富野由悠季総監督をはじめ、ベルリ・ゼナム役の石井マーク、アイーダ・レイハントン役の嶋村侑、マスク役の佐藤拓也、クリム・ニック役の逢坂良太の主要キャストが登壇し、後半シリーズの見どころなどを語っていくという。本イベントは、新宿ピカデリーのシアター3で19:20から(上映後にトークショー)、シアター1で20:20から(上映前にトークショー)の2回開催。入場者には、劇中でも登場する「マスクのマスク」と「カット袋付き複製原画(2枚セット)」がプレゼントされる。チケットは、新宿ピカデリーの公式サイトで12月17日24:00からオンライン販売がスタート。また、劇場窓口でも12月18日の窓口オープン時より販売を開始する(残席ありの場合のみ)。価格は2,300円。『ガンダム Gのレコンギスタ』は、これまで富野監督が描いてきた宇宙世紀(ユニバーサル・センチュリー)の後の時代である「リギルド・センチュリー」が舞台。軌道エレベータ「キャピタル・タワー」を守る「キャピタル・ガード」候補生のベルリ・ゼナムと、アイーダ・レイハントンという宇宙海賊の少女が搭乗する謎のモビルスーツ「G-セルフ」の出会いから、壮大な物語が描かれていく。(C)創通・サンライズ・MBS
2014年12月14日来年、劇団四季が上演することを発表している新作ミュージカル『アラジン』。この出演者を決めるオーディション本選が11月17日・18日と2日間かけて実施され、本選1日目の11月17日の様子が報道陣に公開された。『アラジン』は1992年公開の劇場版長編アニメーションをもとに創作されたミュージカル。砂漠の王国に住む青年アラジンと、その王国の姫ジャスミンの恋模様を軸に、ランプの精ジーニーや数々の魅力的なキャラクターが絡む、冒険とロマンスの物語だ。ディズニーにとっては今年3月にブロードウェイで開幕したばかりの最新ヒット作であり、劇団四季にとっては『美女と野獣』『ライオンキング』『アイーダ』『リトルマーメイド』に続く、ディズニーとの提携作品第5弾になる。今回のオーディションはメイン、アンサンブル全キャストを、劇団員に限らないオープンオーディションとして公募。約1500通の書類応募があり、書類審査の結果約500名が合格、さらに予備審査を通過したキャスト候補者がこの日の本選に挑んだ。アラジン役・ジーニー役に参加したのは、それぞれ7名。四季の代表作・話題作で重要な役柄を務めている主役級の俳優たちがずらりと顔を揃える中、異彩を放っていたのが、外部受験者としてジーニー役候補に残ったタレントの芋洗坂係長、同じくタレントで元力士の大至。オーディションを終えたふたりはそれぞれ「知人にそそのかされて受けました。ですが、四季に乗り込むにはまだ早かった、特に歌唱ですね。出来は70点くらい。でもディズニーの審査員の方々に笑ってもらえてよかったです」(芋洗坂係長)、「大きくてコミカルで、ジーニーは魅力的なキャラクター。知人のすすめもあって受けました。大変緊張しましたが、土俵に向かう気持ちで臨みました」(大至)と心境を話した。すべての合否結果は後日発表とのこと、続報を待ちたい。『アラジン』は2015年5月24日(日)に東京・電通四季劇場[海]にて開幕予定。
2014年11月18日北はオーストリア、西はイタリアと国境を接するスロヴェニア。その第2の都市で、オーストリア国境から程近いマリボールからマリボール国立歌劇場が来日した。演目はヴェルディの傑作オペラ『アイーダ』。その舞台稽古が10月16日に行われ、第1幕が公開された。スロヴェニア・マリボール国立歌劇場「アイーダ」のチケット情報ヴェルディの『アイーダ』は古代エジプトが舞台という壮大な物語設定でありながら、男女の愛と人間関係を繊細に描写するオペラで、特に第2幕の凱旋行進曲はオペラを知らない人も耳にしたことのある有名曲である。今回の日本公演の注目のタイトルロールは、フィオレンツァ・チェドリンスとマリア・グレギーナというビッグネームのダブルキャストで、公開リハーサルにはチェドリンスが登場した。チェドリンスは、ミラノ、フィレンツェ、ヴェローナをはじめとする世界の名歌劇場で活躍するディーヴァ(歌姫)。10年ほど前にはサントリーホールのホール・オペラや新国立劇場の公演にも出演しており、日本のオペラ・ファンにも人気の歌手である。そんな彼女にとってアイーダは得意な役のひとつ。となれば、いやがうえにも期待が高まる。敵国エジプトに捕らわれたエチオピアの王女アイーダは、身分を隠して奴隷となりエジプトの王女アムネリスに仕えているが、密かにエジプトの若き武将ラダメスと愛を育んでいる。アイーダは悲哀に満ちた高貴で可憐なキャラクターとして表現されることが多々ある中、チェドリンスは、祖国エチオピアと現在の自分の立場への悔しさと苛立ちがにじみ出る激しいアイーダ像を描く。ラダメス、アムネリスとの三角関係もより劇的で、その火花が客席にも飛んできそうだ。アイーダの最初の聴きどころ「勝ちて帰れ」では、祖国を思う気持ちとラダメスへの恋心の間で揺れる苦悩を、チェドリンスは激烈なまでにドラマティックに歌い、それでいて、後半の神へ祈る歌では深い情感を聴かせる。1曲で圧倒的なドラマを描き出したチェドリンスの調子は上々のようで、本公演では聴衆の心をわしづかみにすることだろう。フランチェスコ・ローザが指揮するマリボール国立歌劇場管弦楽団は歌心に満ちた演奏で、テンポのメリハリを効果的に作ってオペラ全体を牽引する。また、合唱団は特に男声の低音の豊かな響きが魅力的。そのほかの歌手も粒ぞろいで、イタリア・オペラの魅力を余すところなく伝えてくれるだろう。◆スロヴェニア・マリボール国立歌劇場「アイーダ」・マリア・グレギーナ出演10/19(日) 15:00開演10/22(水) 18:30開演・フィオレンツァ・チェドリンス出演10/23(木) 18:30開演会場:オーチャードホール★特別先着割引を受付中!【対象公演】10/22(水)・23(木)公演【席種・料金】S席・特別割引-16,000円(通常価格24,000円)A席・特別割引-12,000円(通常価格19,000円)【販売期間】10/17(金)10:00~各公演日2日前の23:59
2014年10月17日9月29日、劇団四季がミュージカル『アラジン』の上演を発表し、製作発表会見を行った。『美女と野獣』『ライオンキング』『アイーダ』『リトルマーメイド』に続く、劇団四季とディズニーの提携作品第5弾。今年3月にブロードウェイで開幕したばかりの作品が、早くも日本で上演されることになる。『アラジン』は1992年公開の劇場版長編アニメーションをもとに創作されたミュージカル。砂漠の王国に住む青年アラジンと、その王国の姫ジャスミンの恋模様を軸に、ランプの精ジーニーや数々の魅力的なキャラクターが絡む、冒険とロマンスの物語。今年3月に開幕したブロードウェイ公演は連日スタンディングオベーションが起こる人気だが、この注目作が初の海外プロダクション公演として上演されるのが、この日本だ。劇団四季代表取締役社長・吉田智誉樹氏は本作について「非常にゴージャスでビジュアルも豊か。ディズニーの良さがたくさんあり、かつコメディに挑戦して成功している。一刻も早く日本のお客さまに観ていただきたいと思った」と語り、「できるだく長く、できれば年単位の形で」とロングラン上演に期待を寄せた。また日本版製作チーム代表の加藤敬二氏は「『アラジン』には夢、希望、友情というメッセージがたくさん詰まっています。さらにどのシーンも豪華絢爛でこれでもかというくらい明るく楽しいエンターテインメント。日本版『アラジン』ではその明るさ、楽しさをしっかり維持しながら、日本のお客さまの心情に寄り添った深い人間ドラマにしたい」と日本版ならではの見どころにも言及した。また今回は出演者は劇団内のみならず外部にも開いた公開オーディションで決定すると発表。ジーニーは“異界の人物”を体現できる人物が、ジャスミンとアラジンは20代のフレッシュな人で強い地声を持つ人物を探したいとのこと。「我こそはという方はふるってご参加いただければ」と吉田社長。また、日本語訳詞には、現在大ヒット中の映画『アナと雪の女王』の日本語訳を手掛けた高橋知伽江氏が担当することも発表された。磐石の布陣で挑む日本版『アラジン』の開幕を今から楽しみに待ちたい。公演は2015年5月24日(日)に東京・電通四季劇場[海]にて開幕予定。
2014年09月29日華やかな海外大作ミュージカルの印象が強い劇団四季だが、オリジナルミュージカルやストレートプレイの質の高さにも定評がある。そんな四季が大切に上演し続けている“昭和の歴史三部作”が、劇団創立60周年を迎えている今年、続けて登場する。『李香蘭』『異国の丘』に先駆け5月、最初に登場するのが『ミュージカル南十字星』。主人公・保科勲を演じる阿久津陽一郎に話を訊いた。劇団四季「ミュージカル南十字星」チケット情報はこちら一貫して戦争の悲劇と向き合い、昭和の歴史の真実を描いている三部作だが、最後に誕生した『南十字星』は“南方戦線”と“BC級戦犯”がテーマ。理想に燃え、南方へ出征した京大生・保科勲がなぜ戦犯として裁かれることになったのかを描く物語だ。2004年の初演から保科を演じ続ける阿久津は、「『異国の丘』ではシベリア抑留を取り上げましたが、それと同じ状況が南方でも起こっていたというのがあまり伝わっていない。でも、取り組むにあたり勉強をすると、ものすごくいっぱい資料はあるんです。さらに、有名なモデルがいる他の2作品と違って保科は市井の人。だから、南方であった様々な事実、いろんな方々の悲劇を総合的に盛り込みたいと思いながら、保科としてのポジションを考えています」と思いを語る。数百人の劇団員を抱える劇団四季で、ひとつの役を、ひとりの俳優が演じる続けていることも珍しい。『ライオンキング』のシンバ、『ウェストサイド物語』のトニーなど数々の主役を務めている劇団の看板俳優の阿久津にとってもあまりないことのようで、「こんなに長くひとつの役をやっているのは、『アイーダ』のラダメスと、保科くらい。でも年とともに自分も変化しますので、役との向き合い方は毎回違う。それに、再演は“前回の再現”ではなく、“再生”でなくてはいけないので、実はすごく難しいんです」とのこと。さらに今回は公演をまとめるリーダー的役割も担っているという。「でも、役者としてこの作品に賭けられるかは、その人次第。投げかけるものはどんどん投げかけて、みんなを刺激していきたい」。自分のできることはそのくらいですから、と控えめなコメントながらも、作品への並々ならぬ愛情をにじませる。「あの当時起こった戦争というものを、私たちひとりひとりがどう考えますか、という投げかけを劇団四季はこれからもずっとしていこうと思っています。だからこそ、この三部作を劇団創立60周年という節目の年に上演するんだと思うんです。戦後の平和な時代に生まれ育った僕たちだけれど、この“戦争”という事実は忘れてはいけないし、それを語り継いでいかなければならないという責任も感じています」。丁寧に重ねる言葉の数々から、静かな闘志とともに伝わってくるのは、使命感か。「この作品は、戦争で命を落とした方へのレクイエム。保科は、今の若い人たちに日本を託して死んでいく。自分もそのメッセージをきちんと受け止めたい」。穏やかに微笑む横顔は、確かに清冽に生きた保科と重なっている。公演は5月19日(日)から6月1日(土)まで、東京・四季劇場[秋]にて。チケットは発売中。
2013年05月17日「Jリーグ20周年記念 Jリーグ&東京フィル ハートフル・コンサート2013」の記者会見が、4月19日にJFAハウス ヴァーチャルスタジアムで行われた。会見には、コンサートの司会を務める黒柳徹子、ゲスト出演の川淵三郎キャプテンらが登壇した。「Jリーグ20周年記念 Jリーグ&東京フィル ハートフル・コンサート2013」の公演情報「スポーツを通じたより豊かな社会・文化づくり」をテーマに掲げてきたJリーグが、東京フィルとタイアップし、20周年を記念した初の試みとして行うコンサート。プログラムは、ヴェルディ作曲のオペラ『アイーダ』の「凱旋行進曲」をはじめ、サポーターのチャント(応援歌)のもとになったクラシックの名曲が中心となる。本コンサートで司会を務める黒柳徹子(東京フィルハーモニー交響楽団・副理事長)は、「サッカーで歌われるサポーターの歌がクラシックCDとして発売されているくらい、実はサッカーとクラシック音楽は深くつながっているんです。また、サッカーではありませんが、春の高校野球では、大正13年の第1回から昭和13年まで、入場行進曲を東京フィルハーモニー交響楽団が演奏していました。スポーツ全体とオーケストラとのつながりも昔からあるんですよ」と語った。また、コンサートにゲスト出演予定の川淵三郎キャプテン(日本サッカー協会最高顧問)も「音楽ファンはもちろんですが、サッカーのファン、サポーターで『初めてオーケストラを聴く』という人にもぜひ来てもらいたいです。これをきっかけに『クラシックっていいな、音楽っていいな、オーケストラっていいな』という思いをもって欲しいですね」と期待を込めた。「Jリーグ20周年記念 Jリーグ&東京フィル ハートフル・コンサート2013」は、8月15日(木)に東京芸術劇場 コンサートホール(東京・池袋)で開催。チケットの一般発売は、5月25日(土)10時より開始となる。
2013年04月23日4月7日(日)に開幕する劇団四季の新作ミュージカル『リトルマーメイド』。『美女と野獣』『ライオンキング』『アイーダ』とヒット作品を次々と生み出している四季とディズニーのタッグによる第4弾作品として注目を集めるこの作品の稽古が3月14日、横浜の四季芸術センターで報道陣に公開された。劇団四季『リトルマーメイド』チケット情報ディズニーの同名アニメーションを元に、2008年にブロードウェイで初演された本作。人魚のアリエルが、地上に住む人間の王子エリックに恋をしたことから始まる愛と冒険の物語だが、この日披露されたのは、そのアリエルが地上への憧れを歌うナンバー『パート・オブ・ユア・ワールド』と、海中の生き物たちが海の中の生活の素晴らしさを歌い上げる『アンダー・ザ・シー』の2場面。『パート・オブ~』ではアリエルの心情を丁寧に確認をしながら稽古をしているさまが垣間見れ、また『アンダー・ザ・シー』では、カラフルなパペットを使っての華やかで心躍るシーンを、俳優たち自身が楽しみながら演じている様子が感じ取れる公開稽古だった。その後行われた合同インタビューでは、アリエル役候補の谷原志音が「もともと『パート・オブ~』の曲が大好きで、大学のミュージカルの授業で試験があるときには絶対にこの曲を選んでいました。これを今回、舞台上で歌えるようになるなんて、すごく嬉しい」、同じくアリエル役候補の秋夢子は「(海中の泳ぎを表現する)フライングがすごく大変。海中のシーンでは常に泳いでいる動きをしています。20分の稽古だけでも(腹筋が)パンパンになります。でも綺麗な曲に囲まれて、毎日楽しい」とそれぞれ話した。またヨーロッパ版のスタッフであり演出補のクリスチャン・ダーハム氏が「もともとエキサイティングなショーですが、今回日本版の上演にあたり、いろんな場面を拡大、調整をして新たなものになっています。パペットの数も、セットも増えていますし、振付が新しくなっている部分もあります」と今回の見どころをアピール。また振付のジョン・マッキネス氏は「四季の俳優さんは皆さん誇り高く、稽古のあとに何時間も自主稽古を重ねて、その日の修正点は翌日にはすべて直っているので、翌日にはワンステップ上のレベルに持っていける。稽古期間もたっぷりあるので、作品自体を(ヨーロッパ版より)もっと良くできる。素晴らしい経験をしています」とカンパニーに賞賛を贈っていた。公演は東京・大井町の四季劇場[夏]にて行われる。第1期公演(4月7日(日)~8月31日(土))分のチケットは発売中、第2期公演(9月1日(日)~12月31日(火))分は3月20日(水・祝)に一般発売を開始。
2013年03月15日劇団四季の待望の新作ミュージカル『リトルマーメイド』。『美女と野獣』『ライオンキング』『アイーダ』とヒット作品を次々と生み出している四季とディズニーの提携作第4弾にして、劇団創立60周年の記念作品でもあり、熱い視線が注がれているこの注目作の稽古場を取材した。劇団四季『リトルマーメイド』チケット情報物語は、海底に住む人魚のアリエルが主人公。地上に住む人間の王子エリックに恋をしたアリエルが、海の魔女アースラと契約し自分の声と引換えに人間の足を手に入れる……。アンデルセン童話を元にし、ディズニーの長編アニメーション作品としても根強い人気を誇る作品だ。舞台版ではアニメでも印象的だった楽曲などを織り込みつつ新曲10曲が追加され、さらに海底の世界を表現するフライング、ユニークなパペットで登場する魚たちなど、舞台技術を駆使した演出が見どころになっている。稽古は複数の稽古場を使い、同時進行で行われている。本日はアリエルとエリックの稽古の模様をレポートしよう。この新作の上演に向け、海外スタッフも来日。そのため、俳優たちはアルファベット表記で自分の名前をゼッケンのように付けている。ナンバーを中心とした稽古場では、演出補のクリスチャン・ダーハム、音楽監督のマイケル・コサリンが見ている。まずは気を失った状態でアリエルに助けられたエリックが浜辺で発見される、冒頭早々のシーン。マイケルがエリックの心情の細部に至るまで、丁寧に説明していく。ひと言も聞き漏らすまいという表情でその言葉を聞く、エリック役候補の上川一哉、竹内一樹。その後、耳にこびりつくアリエルの歌声を思って歌うナンバー『あの声』では、声量豊かに安定感ある歌声を響かせたふたりだが、ここでは「冒険好きというエリックのキャラクターを考えて、自由さを探求して」というようなリクエストも飛び出した。ふたりの台本とノートはあっという間にメモで真っ黒になっていく。一方、アリエル役候補の谷原志音。こちらもソロナンバーを中心に、キーの確認からひと言ひと言に込められた感情、ナンバーごとに成長していくアリエルの心、などが徹底的に見返されていく。製作発表会見で彼女が披露した『パート・オブ・ユア・ワールド』では、「ほら見て、すごい宝物でしょ、と言っているが彼女にはそんなものはどうでもいいんだ。だって彼女はそれを全部捨てても足が欲しい」「笑顔は海の上のことを話す時までとっておいて」という説明で、会見時とはまったく違うアリエルが生まれた。「今まで考えていたことと真逆だった部分もある。まだ整理できていないけれど、歌いながら、この先の稽古でどうやっていけばいいのかがだんだんわかってきた」と谷原。開幕まで約2か月。まだ随分先のようだが、稽古場は一瞬も惜しむかのような密度で動いている。公演は4月7日(日)に東京・大井町の積水ハウスミュージカルシアター 四季劇場[夏]にて開幕する。第1期公演(4月7日(日)~8月31日(土))分のチケットは、いよいよ今週末・2月10日(日)に一般発売開始。
2013年02月09日劇団四季がディズニーミュージカル『リトルマーメイド』を2013年4月7日(日)より東京・四季劇場[夏]で上演することを発表した。このミュージカルは、1989年に製作された長編アニメーションを、2008年にブロードウェイでディズニーが自ら舞台化したもの。劇団四季はこれまでに『美女と野獣』『ライオンキング』『アイーダ』と、ディズニーミュージカルを3本上演しており、本作がディズニー×四季のタッグ第4作目となる。世界中で愛されている、陸上の王子さまに恋をした人魚姫の物語は、アニメ版でも絶大な人気を誇っているが、ミュージカル版のみどころは、なんといっても海中の人魚たちの姿を表現する最新のフライング技術。さらに水面の揺らぎや深海に届く太陽の光などが美しく表現され、ファンタジックな世界を作り出す。音楽は、アカデミー作曲賞も受賞した、アラン・メンケン(作曲)&故ハワード・アッシュマン(作詞)によるアニメーションでのオリジナル楽曲に加え、メンケン本人とグレン・スレーター(作詞)による10曲が追加。さらに奥行きを増した『リトルマーメイド』の世界が舞台上に広がっている。チケットは、2月10日(日)に、4月7日(日)から8月31日(土)の公演分を一般発売開始予定。
2012年11月01日日中国交正常化40周年を記念した新国立劇場(東京)と国家大劇院(北京)の共同制作オペラ「アイーダ」(コンサート形式)。その制作発表と公開稽古が、7月25日に新国立劇場で行われた。日中国交正常化40周年記念 2012「日中国民交流友好年」認定行事 オペラ『アイーダ』(コンサート形式)の公演情報両劇場と合唱団の交流を主眼に、オペラの共同制作に取り組む今回。上演作品は、ヴェルディ作曲『アイーダ』で、全曲からの抜粋によるコンサート形式(上演予定約2時間30分)となる。ソリストおよび合唱団は、日中それぞれ半数ずつで構成。中国からは、アイーダ役を歌う人気ソプラノ、和慧(ヘー・ホイ)のほか、袁晨野(ユアン・チェンイェ)、田浩江(ティエン・ハオジャン)と欧米の一流歌劇場で活躍する歌手陣が出演。日本からは、ラダメス役に新国立劇場開場記念公演『アイーダ』で同役を務めた水口聡のほか、清水華澄、妻屋秀和が出演する。制作発表には、新国立劇場・福地茂雄理事長、国家大劇院・王争鳴(ワン・ジャンミン)副院長ほか、日本公演の指揮者・広上淳一、中国公演の指揮者・張国勇(チャン・グオヨン)、日本公演の合唱指揮・三澤洋史、国家大劇院合唱団長・黄小曼(ホワン・シャオマン)、そして日中両国のソリスト6名が登壇。「今回の公演を通じ、両劇場がアジアのオペラハウスの拠点として、さらなる協力関係を築いていけることを願っています」(新国立劇場・福地茂雄理事長)、「今年は両国の国民友好交流年。芸術家同士が友好的な関係を築き、国民がお互いに理解し、交流しあう良い機会になると思います。北京公演には観客も非常に期待していて、チケットもかなりの人気です」(国家大劇院・王争鳴副院長)、「特別な舞台に立てて非常に光栄です。音楽には国境はありません。日本の方々と一緒に上演できるのはとても嬉しく思います」(アイーダ役・和慧)、「これまでに色々なプリマドンナと共演してきましたが、和慧さんと出会って『ここにもウィーンのプリマドンナのような人が!』とビックリしました。歌の世界は嘘はつけない。今はもうアジアとかイタリア人とか、そういう時代じゃない。作品をどれだけ表現できるか、そんなレベルにきていると思います」(ラダメス役・水口聡)と、それぞれ公演への抱負を語った。制作発表の後は、ソリストに加え、日中総勢100名の合唱団による稽古を報道陣に公開。特にタイトルロールとして注目を集める和慧は、アリア「勝ちて帰れ!」ほかで迫力の歌唱を披露。今年6月にヴェローナ野外音楽祭「アイーダ」で、同役通算100回を迎えたばかりの彼女。“世界最高のアイーダ”と各地で絶賛を博す実力を見せつけた。日中国交正常化40周年記念 2012「日中国民交流友好年」認定行事 オペラ『アイーダ』(コンサート形式)は、7月27日(金)、29日(日)に新国立劇場 オペラパレスで開催。チケットは発売中。また中国公演は、8月3日(金)、5日(日)に国家大劇院で開催となる。
2012年07月27日イギリスの人気ポップバンド「テイク・ザット」の元メンバーで、ソロとしてはディズニー/ピクサーの大人気アニメーション『ファインディング・ニモ』の主題歌「ビヨンド・ザ・シー」を歌ったことでも知られる歌手のロビー・ウィリアムスが、妻の長女出産を理由にオリンピック閉会式出演を急遽降板した。妻のアイーダ・フィールドが8月に出産予定のロビーは、ソロ、もしくはテイク・ザットとの共演で同セレモニーでパフォーマンスを披露する予定だったが、その約束を破って主催者側のイベントスケジュールをメチャメチャにしてしまったようだ。ある関係者は英「Daily Mirror」紙に「ロビーは2、3週間前に降板したんです。ソロの楽曲で出演者のリストに入っていたし、テイク・ザットと歌うかもしれないという期待もあったんです。でも、リハーサルが始まったばかりのときになって、ロビーは『残念なことに日程がバッティングしてしまう』と言ってきたんですよ」と語った。さらに続けて、「ロビーは非常に有名なアーティストなので、閉会式イベントでもそれに見合う重要な役目を与えられていたため、主催者側はスケジュール全体を調整しなければならなくなったのです。主催者の多くはいま、強い不満を感じているようです。今回の閉会式イベントはイギリス音楽界にとって、とてつもない影響力を持つ瞬間になるため、主催者たちは完璧な顔ぶれを用意したと思っていたのです。もちろんロビーは自分の家族のことを最優先にすべきでしょう。ただ、それに気がつくのが遅かったという点が残念なんです」と今回の騒動について言及している。一方、この急遽降板について、ロビーのスポークスマンは「ロビーは閉会式へ出演依頼を受けていましたが、子供の出産が差し迫っているため参加できなくなりました」とコメントを残している。8月12日(現地時間)、ロンドンのオリンピックパークで2時間半に渡って開催される閉会式には、ジョージ・マイケル、「ザ・フー」、エミリー・サンデー、テイク・ザットらが登場する予定だ。
2012年07月04日日中国交正常化40周年を記念して、今夏、日中両国の国立劇場である新国立劇場(東京)と国家大劇院(北京)の共同制作でオペラ『アイーダ』(コンサート形式)が開催される。日中国交正常化40周年記念 2012「日中国民交流友好年」認定行事 オペラ『アイーダ』(コンサート形式)の公演情報かねてよりアジアの舞台芸術の発展のため、交流活動を行ってきた両劇場。今回「日中友好の象徴としてオペラの共同制作を実現したい」という国家大劇院からの申し出がきっかけで実現に至った本企画は、両劇場と合唱団の交流を主眼として、ヴェルディ作曲のオペラ『アイーダ』をコンサート形式(全曲からの抜粋・上演予定時間約150分)で上演する。ソリストおよび合唱団は、日中それぞれ半数ずつで構成。中国からは、アイーダ役を歌う人気ソプラノ、和慧(ヘー・ホイ)のほか、袁晨野(ユアン・チェンイェ)、田浩江(ティエン・ハオジャン)と欧米の一流歌劇場で活躍する歌手陣が出演。日本からは、ラダメス役に新国立劇場開場記念公演『アイーダ』で同役を務めた水口聡のほか、清水華澄、妻屋秀和が出演する。なお本公演は、新国立劇場にとって初の中国でのオペラ公演であり、国家大劇院にとっても初の日本公演となる。日中国交正常化40周年記念 2012「日中国民交流友好年」認定行事 オペラ『アイーダ』(コンサート形式)は、7月27日(金)、29日(日)新国立劇場 オペラパレスで、8月3日(金)、5日(日)に国家大劇院で開催。東京公演のチケット一般発売は、6月9日(土)10時より。また一般発売に先駆けて、チケットぴあではインターネット先行先着を6月7日(木)23時59分まで受付。
2012年05月31日劇団四季のミュージカル『アイーダ』が、4月14日に東京・四季劇場[秋]で開幕した。日本では2003年12月に大阪で初演、その後各地で巡演し東京では2010年9月まで公演が行われていたが、大阪での凱旋公演を経て、1年半ぶりの東京公演となる。劇団四季『アイーダ』チケット情報はこちら作品は『美女と野獣』『ライオンキング』を生み出したディズニーが製作、ブロードウェイで初演されたミュージカル。作詞はティム・ライス、作曲はエルトン・ジョンというゴールデンコンビが手掛けている。物語は古代エジプトを舞台に、エジプトの将軍ラダメスと、エジプトの捕虜となった敵国ヌビアの王女アイーダの許されざる愛を描くもの。ヴェルディのオペラでも有名なストーリーだが、ミュージカル版ではアイーダの王女としての立場とラダメスへの愛との間で揺れる葛藤がよりリアルに描かれ、観る者の胸に突き刺さる内容になっている。また激しいロックや美しいバラードなど、エルトン・ジョンによる現代的な音楽も相まって、物語を遠い過去のものとせず、現代にも通ずる普遍的な愛の物語となっているのもポイントのひとつだ。初日の舞台に立ったのは、アイーダ役が秋夢子、ラダメス役が阿久津陽一郎。ともにこの役への経験も長いだけあり、気高いアイーダ姫と統率力を感じさせるラダメス将軍で、見ごたえのある舞台を作った。秋は「恋人への愛、親子の愛、国を思う愛、仲間を思う愛、友を思う愛など、『アイーダ』の作品の中には、様々な愛が描かれています。人を愛する中で葛藤し、様々な決断をしていくアイーダの心の道行きを、丁寧に演じていきたいと思います」、阿久津は「東京再演の舞台に立つことができ、大変光栄な思いです。ラダメス役は、初演より演じておりますが、上演地が変わるたびに、また一から役と向き合ってきました。これまでよりもさらに深まったラダメスを目指し、皆様には進化した『アイーダ』をご覧いただきたいと思っています」とそれぞれコメント。劇場も前回の東京公演の舞台だった電通四季劇場[海]より若干小さくなり、より舞台が近く感じられる。公演を重ね、円熟味を増すカンパニーが贈る迫力の舞台を堪能したい。チケットは、7月8日(日)公演分まで発売中。
2012年04月16日開館15周年を迎える新国立劇場の2012/2013シーズン オペラ部門のラインアップが発表。1月23日に同劇場にて記者会見が行われた。「新国立劇場オペラ」の公演情報「3月に発生した未曾有の大震災、そして原発事故の影響により、昨年は大変な困難に見舞われました。文化の役割とは何か、劇場のなすべきことは何かを真剣に考えましたし、多くのお客様から励ましのお言葉もいただきました。また、その中で抜擢した日本人歌手たちの活躍は、嬉しい結果となりました」と昨年を振り返るオペラ芸術監督・尾高忠明。そして任期3シーズン目となる2012/2013シーズンの演目については「2013年が生誕200年のワーグナーとヴェルディ、同じく生誕100周年を迎えるブリテンの傑作と、スタンダートな名作や人気演目を揃えました」と語った。シーズン開幕には、英国人作曲家ブリテンの傑作『ピーター・グライムズ』を上演。またワーグナー作品には、現シーズンの『さまよえるオランダ人』(3月)と『ローエングリン』(6月)に続いて『タンホイザー』を、ヴェルディ作品には、これまで同劇場の節目でも上演されてきた『アイーダ』(フランコ・ゼッフィレッリ演出)と『ナブッコ』(新制作)が、ラインアップに選ばれている。その他には『トスカ』『セビリアの理髪師』『愛の妙薬』といったイタリア・オペラの名作、モーツァルトのオペラ2作『魔笛』『コジ・ファン・トゥッテ』、そして新国立劇場3年ぶりとなる新作オペラとして、泉鏡花原作の創作委嘱作品『夜叉ヶ池』(世界初演)を上演する。◆新国立劇場オペラ 2012/2013シーズンラインアップ2012年10月ブリテン作曲:ピーター・グライムズ [新制作]11月プッチーニ作曲:トスカ11月・12月ロッシーニ作曲:セビリアの理髪師2013年1月・2月ワーグナー作曲:タンホイザーとヴァルトブルクの歌合戦1月・2月ドニゼッティ作曲:愛の妙薬3月ヴェルディ作曲:アイーダ [開場15周年記念公演]4月モーツァルト作曲:魔笛 [新制作]5月・6月ヴェルディ作曲:ナブッコ [新制作]6月モーツァルト作曲:コジ・ファン・トゥッテ6月香月修作曲:夜叉ヶ池 [新制作/創作委嘱作品・世界初演]
2012年01月24日2月に東京・大阪で上演される、湖月わたる主演の音楽劇『カラミティ・ジェーン』。開幕が待たれる本作だがひと足早く12月22日、都内にてクリスマス・トークイベントを開催、湖月ら出演者が作品の魅力をアピールした。『カラミティ・ジェーン』チケット情報はこちら『カラミティ・ジェーン』は19世紀アメリカに実在した伝説の女性ガンファイターを主人公にした音楽劇。“嵐を呼ぶ女”と謳われたジェーンの波乱万丈の人生を、個性溢れる登場人物との交流、また西部劇アクションや歌、踊りを織り交ぜ綴っていくもの。2008年に湖月主演で上演され好評を博した作品が、待望の再登場を果たす。この日のイベントはウエスタン風のレストランが会場。制作発表会見やポスター撮影風景などのVTRが流れ、集まったファンたちが『カラミティ・ジェーン』の雰囲気に浸る中、湖月が登場。黒の皮パンにタキシード風のジャケットというマニッシュな出で立ちは「ウエスタンを思わせつつ王子風に!」と解説。「(カッコいい服装は)皆さまへのクリスマス・プレゼントです」と笑う湖月は、時おり客席にも話を振りつつ、フレンドリーにトークを進めていく。身長174センチと宝塚の男役出身者の中でも長身の湖月だが、恋人ビル・ヒコック役の金児憲史が188センチあり「私が可愛く見えた(笑)」という話や、「チラシのウエスタンブーツとジーンズは自前なんです。たまたま撮影に履いていっていたのが、“そっちの方がいいね”ってことになって」というような裏話が、楽しい雰囲気の中ポンポン飛び出していた。写真撮影会なども行われ盛り上がったのち、共演者である友石竜也、安達星来が登場。ジェーンの娘を演じる安達が現役の大学生であることに触れ、宝塚卒業後に大学に入り女優業と二足のわらじを履いている湖月が「私たち女子大生仲間だね!……母娘なのに(笑)」と喜んだり、友石とは宝塚(『王家に捧ぐ歌』)と四季(『アイーダ』)と作品は違えど同じラダメスという役を演じた共通点などを、この日の司会も務めた秋山エリサも交えて話していく。また、時節柄クリスマスの過ごし方なども話題にのぼり、友石が「寒波が来ているということで……部屋に籠もります!」と言えば、湖月が「役者は風邪をひいちゃいけないからね~(笑)。私もイブ、クリスマスともに部屋で『カラミティ~』の台本読んでます! 私にとっては皆さまに会えた今日がクリスマス。今日に賭けてたんです」と発言し喝采を浴びていた。最後には「私からのクリスマス・プレゼント」と湖月が『ホワイト・クリスマス』を、そして出演者一同で『きよしこの夜』を歌い、イベントは終了。笑い溢れるイベントで、集まったファンたちも満足げな表情だった。『カラミティ・ジェーン』公演は2月4日(土)から11日(土・祝)に東京・ル テアトル銀座 by PARCO、2月17日(金)から19日(日)に大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて上演。チケットは発売中。
2011年12月26日ミュージカル『ボニー&クライド』の製作発表が8月22日、都内にて行われた。劇団四季で数々のヒロインを演じた濱田めぐみが、退団後初出演することで注目の作品だ。ミュージカル「ボニー&クライド」 のチケット情報映画『俺たちに明日はない』で知られる実在したギャング・カップル、ボニーとクライドの人生をモデルに、日本でも『ジキル&ハイド』などで知られる作曲家フランク・ワイルドホーンの手によってミュージカル化された本作。2009年にカリフォルニアでトライアウトとして初演、今年12月にブロードウェイで開幕が決定している作品が、早くも1月に日本版として幕を開ける。ボニーを演じるのは、劇団四季の看板女優として数多くのミュージカル作品に出演してきた濱田めぐみ。『美女と野獣』『ライオンキング』『アイーダ』とディズニーミュージカル3作品すべてのヒロインを演じたことのある唯一の女優でもある。退団後第1作目に対する意気込みを、「自分にとってもこれはチャレンジ。今年、地球上で災害など色々なことが起こっていますが、今は全世界が一丸となって前に進むべきタイミングだと思っています。私も新しい創造に向かっての第一歩を踏み出そうと思いました」と語った。クライド役には、ミュージカル界の新星・田代万里生が扮する。今まで育ちの良い役が多かった田代は「伝説のギャングということで、自分の中に今までなかった面を一から創り上げていきたい」と意気込みを。また「念願のワイルドホーンさんの作品に出演できて嬉しい。ワイルドホーンさんの作品はたくさんありますが、きっとこの『ボニー&クライド』がベスト・ミュージカルになる」と早くも自信を見せていた。ともにミュージカル界でも抜群の歌唱力を持つふたり。この日の会見では『死ぬのもそれほど悪くない』『世界は二人を忘れない』の2曲の劇中歌をひと足早く披露したが、作曲家のフランク・ワイルドホーンも「登場人物の魂をすでに把握していらっしゃると実感しています」と絶賛、注目の公演は2012年1月8日(日)から22日(日)に東京・青山劇場にて。チケットは9月17日(土)に一般発売開始。その後大阪・新歌舞伎座での公演も決定している。
2011年08月24日