オリンピックやワールドカップ、世界選手権などでよく見る国旗。知っているつもりでも、いきなり聞かれたら???となりますよね。脳トレ感覚で楽しんでみてください。ヒントミャンマーにおける非暴力民主化運動の元指導者のアウンサンスーチー。国家顧問も務めていましたが、現在はミャンマー国軍のクーデターによって発足した現政府に犯罪者として扱われています。2021年ミャンマークーデターを受けて、現在もなお自宅で軟禁中。正解は…ミャンマー連邦共和国ミャンマー(旧ビルマ)は、インド、バングラデシュ、中国、ラオス、タイと国境を接する東南アジアの国で、100 以上の民族が存在しています。よく耳にする「ヤンゴン」は旧都市であり国内最大の都市になります。首都ネピドー国旗の意味黄色は国民の団結、緑は平和と豊かな自然、赤は勇気と決断力を表しています。また、ミャンマーが地理的、民族的に一体化する意義を込め、中心に(三色の帯にまたがるように)白い星を配置しています。 オマケ俳優、歌手として活躍中の森崎ウィンさんは、ミャンマー・ヤンゴン出身。ミャンマー観光大使としても活動されています。大好きなおばあちゃんが付けてくれたという「ウィン」は、ミャンマー語で「明るい」という意味なのだそう。出典元:世界の国旗 出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』あわせて読みたい🌈【オリバー・カーンに聞き覚えは?マヌエル・ノイアーと言えば!】この国はどこでしょうか?
2022年09月14日ハリウッドを代表するアクションスター、ジェイソン・ステイサムが、スキルと頭脳と肉体を駆使した完璧な殺し屋を演じ、日本でも2011年にスマッシュヒットとなった『メカニック』。このほど、待望の続編となる『メカニック:ワールドミッション』から、クールなティザービジュアルが解禁となった。殺し屋稼業から足を洗ったビショップ(ジェイソン・ステイサム)のもとに、暗殺の依頼が入る。それは、幼少期に暗殺者として一緒に育てられたが、ビショップを裏切って逃げた兄弟子のクレインからだった。ビショップは断るが、何の罪もない女を人質にとられ、やむなく稼業に復帰。ターゲットは、武器商人として世界を裏で操る3人の巨大フィクサー。やがてビショップは成功/失敗にかかわらず死が待つことを知る。しかも、クレインはこの世でただ1人、ビショップの弱点を知る男だ。果たして、超難関ミッションの行方は? そして、クレインの真の目的とは──?精密機器のように一切の証拠を残さないことから、“メカニック”と呼ばれた孤高の殺し屋役が、ジェイソンのクールなルックスにハマり、日本でもスマッシュヒットとなった前作。二転三転するストーリーの意外性も評価され、いまでもファンの間では必見の1本と熱く支持されている。その待望の続編となる本作では、舞台をワールドワイドに広げてスケールアップ。リオ・デ・ジャネイロ(ブラジル)、バンコク/プーケット(タイ)、シドニー(オーストラリア)、ヴァルナ/ソフィア(ブルガリア)と、まさに世界を飛び回るワールドミッションが展開。さらにキャストもパワーアップ。ジェイソンと、『メン・イン・ブラック』シリーズでもお馴染みの演技派俳優トミー・リー・ジョーンズ、『シン・シティ』シリーズなどのハリウッドのトップ女優ジェシカ・アルバ、『007』のボンドガールで絶賛された『The Lady アウンサンスーチーひき裂かれた愛』のミシェル・ヨーとの豪華競演が実現した。完成したティザービジュアルは、ジェイソンがマシンガンを構えた、まさに“メカニック”のようなインパクトのあるもの。さらに、これまでの役柄イメージやサントリー「BOSS」 CMとは全く違い、ヒゲを蓄え、貫禄の悪役の雰囲気を感じさせるトミー、敵か味方か不明だが、鋭くこちらをにらむ謎の美女のジェシカ、妖しく微笑むミシェルといったキャストたちが集結。再び、完璧な殺し屋=メカニックが始動することになる本作。ジェイソンを待ち受ける最大の危機に、いまからも目が離せない。『メカニック:ワールドミッション』は9月24日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月02日現在公開中の、アウンサンスーチー女史の半生を描いた映画『The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛』の脚本が書籍化され、竹書房より31日(火)に映画と同タイトルの書籍が発売されることとなった。その他の写真アウンサンスーチーはビルマ民主化運動のリーダーで、非暴力による民主化と人権回復をめざす闘いを評価され、1991年にアジア女性として初のノーベル平和賞を受賞した政治家。長きにわたり自宅軟禁の生活を強いられながらも強く生きる姿は日本のニュースでもたびたび報道されてきたが、彼女を支え続けてきた家族の存在はあまり知られていない。本作では、彼女の激動の人生だけでなく、これまで語られてこなかった夫や息子たちとの絆も描かれている。本作は、レベッカ・フレインの脚本に感銘を受けたミシェル・ヨーがリュック・ベッソン監督に企画を持ち込んだことからはじまったそうだが、プロジェクトをはじめてから1か月で、脚本が書籍化されたという。今回のいきさつについて竹書房の担当者は、「書籍化について元々構想はしていたのですが、偶然テレビで(NHK『あさイチ』)映画のことについて紹介されていたのを見たんです。それで、タイムリーなスーチーさんのことを知ってもらうには今しかないと、書籍化に向けて全力で取り組みました。1か月という短い期間で書籍化するのは、年に1本あるかないかですね」と話している。ヨーが映画化を熱望した衝撃の内容を、書籍でもチェックしてみてはいかがだろうか。『The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛』公開中
2012年07月27日「ぴあ」調査による7月21日公開の映画・満足度ランキングは、アウンサン・スーチー女史の半生を描いた『The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛』がトップに輝いた。2位に『時をかける少女』『サマーウォーズ』の細田守監督の最新作『おおかみこどもの雨と雪』が、3位にフランスで大ヒットを記録したヒューマンドラマ『屋根裏部屋のマリアたち』が入った。その他の写真1位の『The Lady…』は、ビルマの民主化運動指導者スーチー氏の激動の半生を描いた作品。監督はリュック・ベッソン。劇場には、幅広い世代の観客が足を運び「政治的な背景を含め、親として妻として、ひとりの女性としての力強さを感じた」「伝記映画は多いが、現代に生きている人物を映画にすることでリアルさが生まれ、凄みを感じた」「ビルマの現状がよくわかり、政治的な側面だけでなく家族との関係も描いてるところが印象的だった」「歴史から目をそらさずに、自分たちの立場を理解するという意味で、多くの人に観てほしい」などのコメントが寄せられた。2位の『おおかみこどもの雨と雪』は、“おおかみおとこ”と結婚した女性とその子どもの成長を描いた物語。出口調査では「前作よりも家族という面を描いている。母親の育て方が印象的。自分の親に観てほしい」「映像が美しい。自然や風景の描写に魅せられた」「じんわりと心に染みる作品」「序盤から涙が出た。台詞や映像に優しさがあり、何でもない日常を観ているのが心地よかった」など、10代から30代を中心に好評だった。(本ランキングは、2012年7月21日(土)に公開された新作映画10本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)
2012年07月23日ノーベル平和賞を受賞したビルマ民主化運動のリーダー、アウンサン・スーチー女史の半生を描いた『The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛』が21日(土)から公開される。映画化を熱望したヨーと、その熱意に応えたベッソン監督が公開前に本作への想いを語った。その他の写真日本でも多くの報道映像が流れ、ニュースにその名があがることが多いスーチー女史だが、彼女の“素顔”は多くの人に知られているとは言いがたい。本作は、軍事政権が続くビルマ(現ミャンマー)で、政権に危険視されながらも自らの信念を貫いて民主化への道を邁進したスーチー女史の戦いと、愛する夫と子をもつ“ひとりの女性”としての彼女の姿を描いている。ヨーは彼女の記録映像や資料を何度もチェックし、外見だけでなく、スーチーの話し方やちょっとしたアクセントのクセまでも再現しようとしたという。「外見についてはリュックのチームが集めてくれた資料の力を借りました。耳の形も特殊メイクで変えましたし、衣装も地元で買い付けた素材を使っています。でも、私は彼女の“内面”を知り、彼女のかもし出す“オーラ”を体現しなければならないと思いました」。さらに本作ではスーチーだけでなく、彼女の夫の英国人マイケルの物語を描くことで、単なる伝記映画ではない“普遍的なラブ・ストーリー”に仕上がった。ヨーは「この映画はピュアなラブ・ストーリーでもあります」と言い、ベッソン監督は「かつてビルマは英国の植民地だったがスーチーの父であるアウンサン将軍が解放した。しかし、将軍の娘であるスーチーと英国人のマイケルは恋に落ちたんだ。これはビルマ版“ロミオとジュリエット”でもあるんだ」という。しかし、本作は架空の物語ではない。スーチー女史は現在も民主化のための活動を続けており、ここで描かれているのは“現在も続いている物語”だ。「だからこそ、スーチーさんを裏切るようなことだけは絶対にしたくなかった」と力強く語るベッソン監督は「情報が完全ではない中での映画作りだったので、“彼女を助けるため”に描いたことが、結果として裏目に出てしまうかもしれないという恐怖をずっと感じていた」と振り返り、ヨーも「記憶というのはどこまで行っても曖昧なものです。だから、私たちは集めることができたパズルのピースを最善を尽くしてあわせていきました」と語る。ヨーが「私たちの根本にあったものは“愛”と“尊敬”です」と説明する通り、本作は史実を題材にしながら、そこに息づく人々の“精神”を描き出した普遍的な人間ドラマに仕上がっている。『The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛』7月21日(土)公開
2012年07月19日軍事政権が猛威を振るう中、国民の先頭に立ち、非暴力による民主化と人権回復のために闘い続け、1991年にノーベル平和賞を受賞したビルマのアウンサンスーチー女史。断続的に続いた20年以上もの自宅軟禁の間、不屈の意志を貫いた彼女の半生を、『SAYURI』、『ハムナプトラ3呪われた皇帝の秘密』などハリウッドでも活躍する国際女優、ミシェル・ヨーが演じた『The Ladyアウンサンスーチー引き裂かれた愛』。2007年に脚本と出会ったミシェルは友人であるリュック・ベッソンを監督に迎え、映画化が実現した。ジャパン・プレミアのために来日した2人に話を聞いた。スーチー本人が軟禁状態での映画撮影前日開催のプレミアをふり返るうち、「政治家は自分たちを選んでくれた国民のことを知ろうともしない。自分たちに一番近い彼らの声を聞こうとしない」と問わず語りで話し始めるベッソン監督に、ミシェルも「残念ながら、世界中で起きてることじゃないかしら」と応える。「18世紀のフランス革命がそうだった。マリー・アントワネットが『パンがないなら、お菓子を食べればいいじゃない?』と言ったのと同じだよ」とベッソンが言うと、ミシェルは目を見開き、呆れたように笑い出す。「うそ!本当にそんなこと言ったの?人々が苦しみ、死んでいくのに」。本作はまさに、政治家と国民の乖離を描くもの。同時に、政治と愛を結びつける感動作でもある。こうした題材をドキュメンタリーではなく、劇映画として作るのは、ある意味より困難な手法でもある。「最大の難問は、主人公であるアウンサンスーチーさん本人と直接会うことが叶わないまま撮影しなければならかったことだ。彼女は自宅軟禁状態だったし、彼女の友人の多くも投獄されているか、もう亡くなっているかだった。情報収集のために4年間、自分たちでリサーチした。出来るだけ情報を集めて、可能な限り真実に近づけようとした。少しでも真実があれば、物語を作り上げることができる。それが無ければ、何も作ることはできない。たとえば、軟禁されている家。色々な情報を基に完璧に再現したし、ノーベル平和賞授賞式の様子も記録映像を基に再現した」(ベッソン)。軟禁状態で出席できなかった「彼女が授賞式をラジオで聴いていたのも事実なのよ」(ミシェル)ビルマ語の敬称“ドー”をつけ、尊敬を込めて“ドー・スー”と女史を呼ぶミシェルは、女史の知人たちに可能な限り面会し、話を聞いたという。「研究者であるイギリス人の夫と2人の息子とオックスフォードで幸せに暮らしていた主婦としての彼女を知る人たちとかね。でも、彼らが言うことは大体、関連書籍に書かれているのと同じことだった。だって20数年前のことですもの。30年、40年近くも彼女と会っていない人たちもいる。彼らに向かって『知り合いなら、もっといろんなこと知ってるでしょう』と詰め寄るのはフェアじゃないと思ったの。彼女の次男のキムにしても、そう。シュエダゴン・パゴタ広場でドー・スーが初めて演説を行うシーンがあるけど、キムは実際に家族と一緒にあの場にいたの。劇中で夫のマイケル(デヴィッド・シューリス)のそばには野球帽を被った少年のキムがいる。でも、本人は『あんまり覚えてない』と言うのよ。全てがあまりにも過去の話で、全てを立証できる唯一の人であるドー・スーは軟禁されている。私たちが彼女の映画を作っている事実さえ、なかなか公表できなかった。彼女を危険にさらすことになるからよ。映画のために私たちと接触した疑いをもたれたら、5年間軟禁が延長されるかもしれない」。「以前、アメリカ人が川を泳いで渡って彼女の家まで行ったことがあるんだ。ジャーナリストでもない、彼女と面識もない男だったのに、それがアメリカ人だというだけで、彼女の自宅軟禁は3年間延長されたんだ」とベッソンは付け加える。「彼女は、ビルマという国の母親になったのよ」それにしても、なぜアウンサンスーチー女史はここまで強くいられるのだろう。元々彼女は病に倒れた母の看病ために帰国し、そこから全てが始まった。確かに彼女の父は“ビルマ建国の父”として国民から敬愛されながら、非業の死を遂げたアウンサン将軍だ。だとしても、最愛の家族と引き離され、死の床にある夫との再会も果たせない、そんな苛酷な状況に耐えられるものだろうか?「彼女の強さはどこから生まれるのか、私も知りたかった。彼女は『これは犠牲じゃなく、自分で選んだこと』と語っているの。これに大きな意味がある。父親の死後、母親から大きな義務というものを学んでいたんです。大学で政治学、経済学を学んでいるけど、政治家には必須のもの。論文のテーマも母国で起こりうる改革についてだった。彼女はいつの日か帰国して、母国の変化に何らかの形で手を貸したいと思っていたんじゃないかしら。まさか大統領になるかもしれない日が来るとまでは思っていなかったかもしれないけど。でも、夫と子供たちの愛があったからこそ、一歩踏み出せたと思う。彼女は子供たちを見捨てたんじゃない。現在の彼女と子供たちの関係を見れば、それは明白よ。ミャンマー政府は家族が離ればなれの状況を利用して、彼女の心を折ろうとしたけど、彼女は決して屈しなかった。2人の子供の母親だった彼女は、ビルマという国の母親になったのよ」。ミシェルは現在内戦状態のシリアで虐殺が起きていることを挙げ、「自分たちの国民を殺すなんて、家族を殺しているのと同じことよ!歴史上、何度も繰り返されてきたのに人間は何も学ばない。未だに同じことをしている」と嘆く。「でも、正しいことをする勇気は誰の心にもあるはず。誰だって、そういう状況に置かれたら、家族のためにも立ち上がるんじゃないかしら」。「ラングーンから知識人たちが彼女を訪ねて『あなたが必要です』と説得したからこそ、彼女は一歩踏み出したんだ」と言うベッソンは「政府と国民と距離が広がりすぎると、ちょっとした火花がきっかけで大きな炎が燃え上がる」と語る。「非暴力で民主化を目指したネルソン・マンデラ、ガンジー、そしてアウンサンスーチーも、その火花なんだ」。(text:Yuki Tominaga)■関連作品:The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛 2012年7月21日より角川シネマ有楽町ほか全国にて公開© 2011 EuropaCorp - Left Bank Pictures - France 2 Cinema
2012年07月18日『The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛』で新境地を開拓したリュック・ベッソン監督の次回作は、マフィア物。ロバート・デ・ニーロのほか、彼の妻役でミシェル・ファイファーも出演する。アクション映画で知られるフランスのヒットメーカー、リュック・ベッソン監督の次回作『Malavita』は、『Badfella』という小説が原作。重要なことを目撃したデ・ニーロ演じるマフィアのボスは、身の危険にさらされる可能性があることから、家族とともにフランスのノルマンディー地方に身を潜めるが、マフィアとしての立ち居振る舞いはそう簡単に変えられるものでもなく…。平和で静かな街に、大きな波を立てることになっていく。デ・ニーロは、現在北米公開中のスリラー『Red Lights』に出演。今年は、ほかにデヴィッド・O・ラッセル監督の『Silver Linings Playbook』やアクションコメディ『Freelancers』、アマンダ・セイフライド共演のコメディ『The Big Wedding』などの公開が控えている。娘役のダイアナ・アグロンは人気TVシリーズ『Glee/グリー』のほか、映画『アイ・アム・ナンバー4』に出演。ファイファーは最近、『ダーク・シャドウ』に出演している。文:猿渡由紀
2012年07月17日6月28日(木)、『The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛』のPRのため来日中のミシェル・ヨーとリュック・ベッソン監督が、ミシェルがアンバサダーを務めるスイスの時計ブランド「リシャールミル」主催のパーティに出席。さらにゲストとしてモデルの冨永愛が出席し、会場を華やかに彩った。1991年にアジア人女性としては初のノーベル平和賞を受賞しながら、その活動が軍幹部に危険視され、国民がその名を呼ぶことができず“The Lady”と呼ばれたアウンサン・スーチー女史。15年にわたって自宅軟禁を強いられた彼女の闘い、深い愛で結ばれた家族との絆、悲しい別れを描き出す。この日、しっかりと左腕に「リシャールミル」の腕時計をはめて登場したミシェルは「こんばんは。私はミシェル・ヨーです」と日本語で挨拶した後、「日本はリュック・ベッソン監督と私にとっても第2の故郷と言える国ですので、この作品をやっとみなさまにお見せできることが大変嬉しいです」と笑顔で喜びを語った。ベッソン監督は本作について、「3年間、心の全てを捧げて作った作品です。ミシェルは女優人生を賭けてこの役に挑んでくれました。外見からビルマ語、(スーチー女史の出身大学の)オックスフォード時代の訛りのある英語まで全て、完璧に準備してくれました。だから、監督としてすることなんて、ほとんどなかった」とミシェルの女優魂を称えた。そして、スーチー女史同様に“まっすぐな信念をもった、強く、美しい女性”の日本代表として登場した冨永さん。MCから本作の感想を聞かれると、「孤独と闘い、最愛の夫の死に目にも会えず、ビルマに魂を捧げた女性。それがアウンサンスーチー女史ですよね。この映画を観て同じ女として、いてもたってもいられない気持ちになり、彼女の強い愛に感動しました」と、激しく心動かされた様子。さらに、今度は冨永さんからミシェルへ「壮絶な人生を送るスーチー女史を演じることは過酷だったと思うのですが、ミシェルさんは何をもって演じたんでしょうか?」との質問も。「それは簡単です(笑)。私を突き動かしたものは“愛”です」(ミシェル)との堂々の回答に、会場は大きな拍手に包まれていた。『The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛』は、7月21日(土)より角川シネマ有楽町ほか全国にて公開。■関連作品:The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛 2012年7月21日より角川シネマ有楽町ほか全国にて公開© 2011 EuropaCorp - Left Bank Pictures - France 2 Cinema
2012年06月29日リュック・ベッソン監督がビルマ(現ミャンマー)民主化のリーダー、アウン・サン・スー・チー女史の半生を映画化した『The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛』のジャパン・プレミアが6月26日(火)に開催され、ベッソン監督と主演のミシェル・ヨーが舞台挨拶に登壇した。軍幹部に危険視されていることから国民が気軽にその名を呼ぶことができず“The Lady”と呼ばれたスーチー女史。15年にわたって自宅軟禁を強いられた彼女の戦い、家族との絆や悲しい別れ、深い愛を描き出す。ミシェルの来日は『ハムナプトラ3/呪われた皇帝の秘宝』以来4年ぶり。「これは“愛”だけで作った映画です」と語り、「苦労はありましたが、ビルマのみなさんが味わった苦境とは比べものになりません。この映画に参加し、周囲の人々に優しく接すること、良い人間であろうとすることを学ぶことができました。10キロ体重を落とすことは大変でしたが、監督との仕事は喜びであり、最高の自分を引き出していただけたと思います」と笑顔を浮かべた。ミシェルが話し終えると、監督は覚えたての日本語で「ソウデスカー?」と応答し、会場は笑いに包まれた。本作のメガホンを握ることになった経緯について、監督が「ミシェルが脚本を持って僕に“プロポーズ”してくれたんだ」と語ると、すかさずミシェルは監督に求婚のポーズをとって会場を沸かす。当初、ベッソン監督はプロデューサーを務める予定だったそうだが「脚本にあまりに心を揺さぶられて『監督がしたい』と言ったら、心優しいミシェルが『いいですよ』と言ってくれたんだ」とユーモアたっぷりに明かした。バンコクで撮影が行われている最中にスーチー女史の解放が報じられ、ミシェルはスーチー女史の元を訪れた。「飛行機で45分ほどの距離だったので、みんなで行こうということになったんですが、ビザが下りたのが私だけだったんです。自分が4か月間にわたって(映画の中で)生きてきた人物に会えるということで興奮し、ナーバスになっていました。彼女の家は監督が作ったセットと全く同じで、彼女を支えるNLD(国民民主連盟)の人々も映画と同じで、勝手知ったる家に入るようでシュールな気持ちでした。『ハロー』と声を掛けられ、ふり向くと彼女がいたんです。どうしていいか分からない私を彼女は手を広げてギュッと抱きしめてくださいました」と謁見の様子を明かした。その数週間後に監督もスーチー女史と顔を合わせたが、「家も映画と同じで“The Lady”も映画と同じ(笑)。現実と夢を同時に体験してるような気分でした。人生のことや子供たちのこと、あの国の未来について話しましたが、肝心の映画のことで聞きたかったことを聞き忘れてしまいました」と本物のスーチー女史を目の前にした興奮をふり返った。会場には多くの報道陣が訪れており、そのうちのひとりで、ビルマから政治亡命し現在は都内の大学院で学んでいるというジャーナリストが、スーチー女史とビルマの人々へのメッセージを求めると、監督は「私のメッセージは2時間あり、いまから始まります」とこの映画自体がビルマの人々へのメッセージであることを強調。ミシェルも「私たちが伝えたい思いは全て、この映画に込められています」とうなずき、「みなさんのことを決して忘れず、常に関心を持ち続けていきたいと思います。多大な努力が必要ですが、外側からみなさんにスポットライトを当て続けていきたい」と心の内の思いを語り、会場は温かい拍手に包まれた。『The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛』は7月21日(土)より角川シネマ有楽町ほか全国にて公開。■関連作品:The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛 2012年7月21日より角川シネマ有楽町ほか全国にて公開© 2011 EuropaCorp - Left Bank Pictures - France 2 Cinema
2012年06月26日リュック・ベッソン監督が自ら執筆した児童文学を原作に3DCGアニメーションと実写を融合させた革新的な映像で作り上げてきたファンタジー『アーサー』シリーズが遂に完結!『アーサーとミニモイの不思議な国』、『アーサーと魔王マルタザールの逆襲』に続く3部作の最終章となる『アーサーとふたつの世界の決戦』のDVDが先日、リリースとなった。原作の第1巻が刊行されたのが2002年。他作品の監督やプロデューサーをも務めつつも製作を進めてきたこの壮大な3部作を送り出した心境は――?ちょうど1年前に本作を携えて「フランス映画祭2011」の団長として来日を果たした際のベッソン監督のインタビューをお届け!好奇心旺盛な少年・アーサーが体長2ミリのミニモイ族の世界で大冒険を繰り広げる本シリーズ。タイトルにもあるように、本作ではミクロ世界のみならず、人間界にも冒険が波及!復活を遂げた魔王・マルタザールやその軍団が人間界をも支配しようとするのを阻止すべく、アーサーと仲間たちが奮闘する。3部作を作り終えての心境を尋ねると監督は「まずは終わったことに満足してるし、ホッとしたよ」と素直な胸の内を明かしてくれた。監督にとって、この3部作は子供のような存在だという。「3人の子供たちが自分の中でどんどん大きくなっていったような気分だよ。子供たちの方も『パパ、僕らのことはもういいよ』って気持ちじゃないかな(笑)?本を書くことと映画を作るってことは全く表現の仕方が違うでしょ?だから最初に小説を書き始めたときに今回の映画のようなイメージを思い浮かべていたわけじゃないんだ。まずは本を書くことに集中し、それから今度は映画の世界に没頭することにした。結局、両方合わせて10年近くを費やすことになったから、そろそろ違うことをやりたいなって気持ちだよ」。実写部分に関しては第1作目から3作目までほぼ同時期にまとめて撮影されており、主演のフレディ・ハイモアは当時まだあどけなさの残る10代半ばの少年だったが、今年20歳を迎えた。フレディと初めて会ったときの“衝撃”を懐かしそうにこうふり返る。「彼が部屋に入ってきて、話し始めて3分で『あぁ、彼しかいない』って思ったよ。どうしてって?そんなの説明できないよ。女性に会って『彼女が運命の人だ』って感じるあの感覚さ。分かるでしょ?僕の頭の中にボンヤリとあったアーサー像にピタッと重なって明確になったんだ」。このインタビューが行われたのは、ナタリー・ポートマンが『ブラック・スワン』で悲願のアカデミー賞を獲得した数か月後。ナタリー(『レオン』)を始め、ミラ・ジョヴォヴィッチ(『フィフス・エレメント』)などベッソン監督の作品をきっかけに世界的なスターとなっていった俳優は多いが、自作に出演した俳優たちについては、監督も何かと気にかけているよう。「もちろん気になるよ。責任まで感じちゃうね。でもフレディに関しては別だよ!だって彼は『アーサー』以前から『ネバーランド』や『チャーリーとチョコレート工場』でジョニー・デップと共演したりして活躍してただろう?フレディのことまで責任を持つことになったら大変だからね(笑)。というか、彼は演技が出来るだけでなく、本当に頭がいいしフランス語まで話せるし、そもそも僕が心配しなくても大丈夫だよ」。「この映画は子供たちに観てほしい。12歳以上の大人は子供の許可を取ってから観るように」とは監督一流のユーモア。自身も撮影の現場で、そして家庭で常に子供たちから刺激を受けていると頷く。「偉大な哲学者がこう言ってるよ。『子供は人類の父である』ってね(※ロックバンド『ブラッド・スウェット・アンド・ティアーズ』のアルバム名)。僕はいつも、物事はそんなに複雑ではなくシンプルだってことを子供たちから教わってるよ。長く大人でいるとドライになり過ぎちゃうものだけど、正直でまっすぐで敏感な子供たちの感性が『あぁ、そうだよな』って思い起こさせてくれるんだ」。ちなみに本作では、悪役マルタザールの不肖の息子・ダルコスの存在が物語の大きなカギを握る。監督はマルタザールとダルコスについて「あの親子の関係はシェークスピア的だね」と評する。「愛と憎しみ。父の横に息子が存在し、育っていくときの問題をたっぷりと見せているよ。父は息子を常に裏切るものだけど、逆に息子はどのように父を裏切るのか?ってね」。ダルコス(声を担当したのはイギー・ポップ!)がデヴィッド・ボウイ(※第1作でマルタザールの声を担当)の名曲「Rebel Rebel」(邦題『美しき反抗』)を歌うシーンまであり、完全に監督が楽しんでるような…。「確かに、このシーンも含めて2人の関係を描くのは楽しかったよ。歌いながらダルコスの反抗心が出てるでしょ?『悪の帝王になんてなりたくない。歌手になりたい』って歌いながら反抗してるんだ。でもデヴィッドの歌を歌うところに愛があるよね(笑)」。以前は「10作ほど作ったら監督業は引退する」と公言し、日本のみならず世界中のファンを心配させていたが、いまではその心配は不要だろう。監督として映画を作る上での心の支えとなっているものを尋ねると、こんな熱っぽい答えが返ってきた。「どんなものでも映画のテーマになりうるし、出会いで触発されることもある。何かに心が揺り動かされ、虜になると、興奮するような気持ちがどんどんわき上がってくるんだ。カメレオンみたいなものだね。虫が目の前を通った瞬間に舌が反応して即座に獲物をキャッチしてるんだ」。このとき「次回作はミャンマーのアウンサン・スーチーのドラマだよ。また全く違うドラマだろう?」と語っていたが、その言葉通り『アーサー』シリーズに続いて『The Lady ひき裂かれた愛』を完成させた(日本では7月21日より公開)。この先もあっと言わせる手法で日本のファンを楽しませてくれそうだ。(text:Naoki Kurozu)「アーサーとふたつの世界の決戦」DVD価格:2,940円(税込)「アーサーとふたつの世界の決戦」ブルーレイ価格:4,935円(税込)発売元・販売元:角川書店発売中© 2010 EUROPACORP – TF1 FILMS PRODUCTION – APIPOULAÏ PROD- AVALANCHE PRODUCTIONSPhoto : Guy Ferrandis © 2007 EuropaCorp■関連作品:アーサーと魔王マルタザールの逆襲 2010年4月29日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2009 EUROPACORP–TF1 FILMS PRODUCTION–APIPOULAÏ PROD- AVALANCHE PRODUCTIONSImages et Effets 3D–BUF photos:Daniel Smith © 2009 EUROPACORP – TF1 FILMS PRODUCTION – APIPOULAÏ PROD- AVALANCHE PRODUCTIONS The Ladyひき裂かれた愛 2012年7月、角川シネマ有楽町ほか全国にて公開© 2011 EuropaCorp - Left Bank Pictures - France 2 Cinemaアーサーとふたつの世界の決戦© 2010 EUROPACORP - TF1 FILMS PRODUCTION - APIPOULAI PROD- AVALANCHEPRODUCTIONS Images et Effets 3D - BUFアーサーとミニモイの不思議な国 2007年9月22日より丸の内プラゼールほか松竹・東急系にて公開©2006 EUROPACORP - AVALANCHE PRODUCTIONS - APIPOULAI PROD■関連記事:議会選挙で圧勝したアウンサンスーチー!壮絶なる“愛”描く映画ポスター公開!フランス映画祭団長、リュック・ベッソン監督来日!『アーサー』のGACKTの声に賞賛団長リュック・ベッソンも来日「フランス映画祭2011」鑑賞券をプレゼントベッソン監督がフランス映画祭団長で来日決定!V・パラディ&デュリス作品も上映GACKTがアニメ版「SUPERNATURAL」のボイスキャストに!“選ばれた子供”演じる
2012年05月18日4月1日夜、投開票が行われたミャンマー議会補欠選挙で、国民民主連盟(NLD)を率いて圧勝したアウンサンスーチー。ビルマ民主化運動のリーダーであり、その非暴力による民主化・人権を目指す闘いを評価され、1991年にアジア女性としては初のノーベル平和賞を受賞した彼女の激動の半生を描いたリュック・ベッソン監督最新作『The ladyひき裂かれた愛』のポスタービジュアルがこのほど完成し、シネマカフェにいち早く到着した。民主主義運動のリーダーとして軍事独裁政権と闘い、長きにわたり自宅軟禁生活を強いられながらも不屈の強い意思を持ち続けた姿は、日本でもたびたび報道され、世界的に広く知られる。だが、ひとりの妻として、母としての彼女の姿はあまり知られていない。本作では、遠くイギリスの地から陰で支え続けたイギリス人の夫や息子たちの存在、そしてその死に立ち会うことさえ叶わなかった最愛の夫との深い愛を通して、ひとりの女性として生きる彼女の辛く厳しい半生を描き出す。メガホンを握ったのは、『レオン』や『フィフス・エレメント』など数多くのヒット作を送り出してきたフランスの鬼才、リュック・ベッソン。近年では『アーサー』シリーズや『アデル/ファラオと復活の秘薬』などアドベンチャー色の濃い監督作が並ぶが、実在の女性ヒロインを映画化するのは『ジャンヌ・ダルク』(’99)以来となる。そして、アウンサンスーチーを演じるのは、『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』のボンドガールや『グリーン・デスティニー』などで知られ、米ピープル誌による「永遠の銀幕女優35人」に中華圏から唯一選出されたこともある、ミシェル・ヨー。5年前にレベッカ・フレインの脚本に感銘を受けた彼女自らベッソン監督に企画を持ち込み、約4年の歳月をかけて今回の映画化が実現した。実在の女性リーダーの映画化といえば、メリル・ストリープにオスカーをもたらした『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』も絶賛公開中だが、一国の未来のために家庭との狭間で奮闘する女性たちの生き方には、社会で闘う女性たちにとってきっと胸打たれるものがあるはず。今年2月にベルリンで開催されたアムネスティ主催「Cinema For Peace映画祭」で本作を鑑賞したアンジェリーナ・ジョリーは終映直後、興奮を抑えきれずに席から立ちあがり「素晴らしい!本編中ずっと涙が止まらなかったわ。強く胸を打たれました。こんなにも素晴らしい作品を見せてくれて、本当にありがとうございます」と会場にいたベッソン監督とミシェルに涙ながらに賛辞を送ったというエピソードも。今回出来上がったポスターには、ミシェル扮するアウンサンスーチーの慈愛に満ちた穏やかな笑顔が描かれており、その横には「心は、離れない」というメッセージも。いま激動の渦中にいる彼女の知られざる半生が、観る者に訴えるものとは――?『The ladyひき裂かれた愛』は7月21日(土)より角川シネマ有楽町ほか全国にて公開。■関連作品:The Ladyひき裂かれた愛 2012年7月、角川シネマ有楽町ほか全国にて公開© 2011 EuropaCorp - Left Bank Pictures - France 2 Cinema
2012年04月02日