前評判も高かったパティ・ジェンキンス監督の『ワンダーウーマン』が、北米で2日(現地時間)に公開を迎え、4,165館の劇場でファンを熱狂させた。「Box Office Mojo」によると、初週末における興収は1億50万ドル(約111億円)を記録し、女性監督が手掛けた作品としては歴代で1位という結果に。『ワンダーウーマン』以前のトップは、2015年2月に公開されたサム・テイラー=ジョンソン監督の『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』で8,517万ドル(約94億円)だった。『ワンダーウーマン』は、女性が主役のコミックを原作とした実写映画という点でも、ずば抜けてトップだという。この映画の登場までは、今年3月に公開されたスカーレット・ヨハンソン主演の『ゴースト・イン・ザ・シェル』が首位に立っており、初週末興収は1868万ドル(約21億円)だった。『ワンダーウーマン』の売り上げと比較するとその差は歴然である。そのほか、『ワンダーウーマン』はコミックが原作の実写映画のオープニング興収歴代16位、6月公開の映画のオープニング興収歴代6位など栄えある記録を手にした。「CinemaScore」の調べによると、観客層は52パーセントが女性、48パーセントが男性で、18歳未満が14パーセント、35歳以上が47パーセントだったとのことだ。また、女性初のスーパーヒーロー映画のこの快挙にアカデミー賞受賞女優をはじめ、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』ジョス・ウェドン監督、『ワイルド・スピード SKY MISSION』のジェームズ・ワン監督などの映画監督らも自身のSNSに絶賛の声を上げている。『それでも夜は明ける』のルピタ・ニョンゴは「ワンダーウーマンはまさに神様からの贈り物!いままで観たことのないようなスーパーヒーロー映画。楽しいし、心をぐっと掴まれた。スタイル的にも魅力的。ウイットに富んでいて、賢い。尺も完璧。強い。センシュアル。ただすばらしい。ガル・ガドットが登場すると観客のみんなはスクリーンにくぎ付けになるし、同時に真っ先に近くのコスチュームショップに走ってワンダーウーマンになりたくなる!」とコメント。それを受け、ジェシカ・チャスティンは、ワンダーウーマンのポーズをしながら、ワンダーウーマンのTシャツを手にしたスチールを投稿しつつ、「女子のみなさん、このポーズで決めましょ。この作品にはいま、私が求めているものが全部凝縮されている。ルピタのインスタを読んで是非観に行って!!!!」と投稿し、「ジェシカの言うとおり!今週末ガル・ガドット、パティ・ジェンキンス、ワンダーウーマンのために映画を観に行こう。そしてハリウッドのみんなが自信もって,女性中心の映画作ってもいいんだって思ってもらいたいわ!」とアン・ハサウェイがコメントした。女性層の獲得、高い作品評価と、今後もまだまだ数字が伸びそうな勢いとなっている。『ワンダーウーマン』は8月25日(金)より全国にて公開される。(Hiromi Kaku)■関連作品:ワンダーウーマン 2017年8月25日より全国にて公開(C) 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNEENTERTAINMENT LLC
2017年06月05日台湾画界では異例となる興行収入5億3千万台湾ドルを記録し、台湾歴代興行成績で『タイタニック』に続く2位に輝く大ヒット作『海角七号君想う、国境の南』で映画初主演を果たし一躍時の人となった女優・田中千絵が、現在放送中の「嵐」相葉雅紀主演ドラマ「貴族探偵」の6月12日(月)放送の第9話に出演することが決定。田中さんが日本のドラマに出演するのは、2005年放送の『剣客商売スペシャル「決闘・高田馬場」』以来12年ぶり、ゴールデン帯放送の連続ドラマへは今回が初となる。メーキャップアーティストのトニー・タナカを父に持ち、高校生のときにスカウトされ芸能界デビューした田中さん。以降、「美少女H」の第4話で主演を務めドラマデビューした後、「スカイハイ」や『ピンポン』など話題作に出演する中転機が。それは、香港映画『頭文字D』への出演。日本人以外にアジアの様々な俳優・女優が出演した本作だが、監督を務めた劉偉強から「中国語を勉強して、アジア映画界にもっとチャレンジしては?」という激励を受け、2006年一念発起し本格的に中国語を学ぶべく、女優活動を休止して単身台湾へ留学。その後、日本への帰国準備をしていたときに、魏徳聖監督から『海角七号君想う、国境の南』のオファー。田中さんは、主人公の売れないミュージシャンと恋に落ちる、中国語が話せる日本人ファッションモデルという役どころを演じ、「海角七号見た?」が挨拶代わりになるほどの社会現象を巻き起こし大ヒット。作品は公開同年、台湾版アカデミー賞と称される「金馬奨」で「年間映画作品賞」など6部門を受賞、田中さんも中国語と日本語が混ざり合う難しい役どころを切なくさわやかに演じきり、日本人としては初めて最優秀新人賞にノミネート。これにより、それまで台湾では無名であった田中さんが、同年台湾Yahoo!による、どれだけ検索されたかを示す世論調査「2008年台湾マン・オブ・ザ・イヤー」において第3位にランクイン、アジア映画界から大注目の存在に。そして台湾を活動の拠点とし、台湾映画で主演を2作、中国映画で主演を2作、さらに数々の台湾・中国のTVドラマにも出演している人気女優だ。今回「貴族探偵」で田中さんが演じるのは、サラリーマンの夫(山中崇)を持つ、水橋佐和子という名の女性ジャズシンガー。大人気作家(小市慢太郎)と結婚した元女優(高岡早紀)を姉に持ち、性格は自由奔放で、異性に対しても開放的。ある日、佐和子の家族と姉の家族、また両家族と親交のある男性ミュージシャン(中村俊介)の5人で、その姿を見た者は運命の人と結ばれると言われている“あかね古式蝶”という珍しい蝶が出ると噂のキャンプ場で、バーベキューをすることに。蝶はなかなか見つからないものの、バーベキューを楽しむ一同。しかし、その笑顔を悲鳴に変える殺人事件が発生。被害者は佐和子。絞殺された遺体は、世にも美しい姿で発見され、全員にアリバイがあるという状況で…というストーリーだ。今回のオファーは自身にとって意義深いものと話す田中さんは、「デビュー作『美少女H』で大変お世話になった中江監督と羽鳥プロデューサーと20年ぶりに、またこうしてお仕事をご一緒させていただけたこと、どんなに時間がたっても当時と変わらない温かさで私をまたフジテレビのドラマに呼んでくださったことに心から感謝しています」と感慨深げ。撮影では、久しぶりの日本語での芝居に最初は慣れない感じだったと明かすものの、その現場の雰囲気に毎回行くのが楽しかったとふり返り、主演の相葉さんについては、「ブラウン管を通してもその人柄の良さが伝わってくる程で、今回共演させていただけることを、とても楽しみにしていました。台湾や中国でも相葉さんは大人気で、私の台湾の友人にも相葉さんのファンはたくさんいます。今回のゲスト出演が決まったことに、私よりも周りの台湾の友人たちが興奮していたくらいで(笑)」とコメント。また、見どころについては「トリックが“まさか”というところに仕掛けられているところと、私が演じさせていただいた被害者である佐和子の死体が、いままでには見たことのない姿で発見されるので、ぜひそのあたりに注目して見ていただければと思います!」とアピールした。さらに、第9話では事件をきっかけに第7話より激動の展開を見せている「貴族探偵の謎の正体」へ、武井咲演じる新米探偵・高徳愛香がついに迫ることに。最終回を前に謎が破局的に崩れ出す、必見の回となりそうだ。「貴族探偵」は毎週月曜日21時~フジテレビ系にて放送。(cinemacafe.net)
2017年06月05日サイモン・ペッグ、ニック・フロストと組んだ『ショーン・オブ・ザ・デッド』『ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン!』『ワールズ・エンド酔っ払いが世界を救う』などからマーベルの『アントマン』(製作総指揮・脚本)まで手がけ、世界中の映画ファンから愛されているイギリス出身の鬼才エドガー・ライト。彼が脚本・監督を務め、ハリウッド長編映画デビューを果たす最新作が、『ベイビー・ドライバー』として8月19日(土)より全国公開されることが決定。併せて、ユニークで疾走感のある予告映像が解禁となった。天才的なドライビング・センスを買われ、犯罪組織の“逃がし屋”として活躍する若きドライバー、通称「ベイビー」(アンセル・エルゴート)。彼の最高のテクニックを発揮するための小道具、それは完璧なプレイリストが揃っているiPod。実は彼、子どものころの事故の後遺症で耳鳴りが絶えない。だが、音楽にノって外界から完璧に遮断されると、耳鳴りは消え、イカれたドライバーへと変貌!ある日、運命の女の子デボラ(リリー・ジェームズ)と出会ってしまった彼は、犯罪現場から足を洗うことを決意。しかし、彼の才能を惜しむ組織のボス(ケヴィン・スペイシー)にデボラの存在を知られ、彼の人生は脅かされ始める――。エッジの効いたコメディセンスとヴィジュアル・テクニック、そして映画愛にあふれた数々の引用で、世界中にファンを有する“天才オタク監督”エドガー・ライトの最新作となる本作。主人公ベイビーには、その甘い顔立ちで女性たちを虜にした『きっと、星のせいじゃない。』『ダイバージェント』のアンセル・エルゴート。ヒロインには、『シンデレラ』「ダウントン・アビー」のリリー・ジェームズ。また、ベイビーとチームを組むメンバーに、アカデミー賞俳優のジェイミー・フォックス、大人気TVシリーズ「MAD MEN マッドメン」のジョン・ハム、そしてその恋人役で妖艶な魅力を発揮するエイザ・ゴンザレス。さらにチームをまとめるボスには、同じくアカデミー賞を2度受賞した「ハウス・オブ・カード 野望の階段」のケヴィン・スペイシーと、超豪華キャストの共演が実現。本作は3月に開催されたSXSW(サウス・バイ・サウス・ウェスト)映画祭でお披露目されると、大絶賛を受け観客賞を受賞!全編に流れる楽曲に合わせた台詞やドライビングシーンが満載の構成で、カーチェイス版『ラ・ラ・ランド』とも評されている。「Rolling Stone」誌でも「It. Is. Beyond. F××king. Awesome」と最高の評を与えられ、全米映画批評サイトとして知られる「ロッテン・トマト」でも“100%フレッシュ”という驚異の高評価を獲得している。解禁された予告映像では、真っ赤なスバル・インプレッサに乗った主人公ベイビーが、軽快なロックミュージックとともに天才的なドライビング・テクニックを披露するシーンからスタート。強面の犯罪仲間たちをもビビらせる彼の技術の秘密は、iPodに入っているプレイリストであることも明かされていく。クライム・ムービーに不可欠なド迫力のカーチェイスと銃撃戦に加えて、テンポの良い音楽とカーアクションのシンクロが刺激的。ライト監督自ら、「ロックンロール・カーチェイス・ムービー」と評する本作らしさが凝縮された映像となっている。全米公開を6月28日に控え、ここ日本をはじめ世界各国で期待は高まるばかりだ。『ベイビー・ドライバー』は8月19日(土)新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年06月05日(写真:アフロ) 歌手のアリアナ・グランデ(23)は現地時間6月4日の午後、マンチェスターのスタジアムにて、自身のライブで起きた爆破事件、また前日に起こったロンドン橋での殺人テロ事件の被害者のためのチャリティーライブを開催した。 5月22日、マンチェスターで開かれたアリアナのライブで起こったテロ事件の犠牲者は22人。彼女は、その犠牲者の遺族と、負傷者116人を支援するため、6月2日からマンチェスター入りしていた。アリアナは現地に着いた夜、22日のライブでケガを負い、市内の子供向け病院に入院している10歳の少女をお見舞いしていたことが少女のフェイスブックによってあきらかになっている。 6月4日に開かれた慈善ライブ「One Love Manchester」は、およそ5万人の観客が会場に足を運び、アリアナ自身の公式YouTubeチャンネルでは世界に生中継配信がされるなど、大きな話題を呼んだ。また、ライブ中に呼びかけられたチャリティー基金は、公演中の3時間で260万ドル(およそ2億8700万円)を集めたと海外の複数メディアが報じている。 ライブにはグラミー歌手のファレル・ウィリアムス、ケイティ・ペリー、ジャスティン・ビーバー、マイリー・サイラスや、伝説のロックバンド「オアシス」の元メンバーであるリアム・ギャラガーなどが駆けつけ、熱狂のステージとなった。 途中、涙もしながら自身の曲を歌い上げたアリアナ。最後には、映画『オズの魔法使い』の劇中歌で、1939年アカデミー賞受賞曲として知られる『虹のかなたに(原題:Over the Rainbow)』を歌い上げ、中継では心を打たれ聴き入る観客らが多く映された。
2017年06月05日俳優としてはもちろん、プロデューサーとしても腕が立つブラッド・ピット。2002年にプランBエンターテインメントを設立。『トロイ』を筆頭に『ディパーテッド』や『キック・アス』シリーズ、そしてアカデミー賞作品賞に輝く『それでも夜は明ける』『ムーンライト』など、さまざまなジャンルの映画を製作している。共通するのは、ブラッドと現在の共同社長であるプロデューサーのジェレミー・クライナーとデデ・ガードナー、3人が“本当に作りたい”と思えるものを作っていることだ。しかも彼らの新たな挑戦となった『ウォー・マシーン:戦争は話術だ!』はオンラインストリーミングNetflixのオリジナル映画。なぜ通常の劇場映画としてではなく映像配信だったのか──。「Netflixのような配信によって映画はより作りやすくなった」と語るのはブラッド。「7年くらい前までは、シリーズものは毎週(1話ずつ)観るのが主流だったけれど、いまはすべて配信されるのを待って一気に観ることもできる。それはまるで1冊の小説を読むような、1本の映画を観ているような感覚でもあると思うんだ。最近は、映画をDVDや配信で観ることが多くなってきている。そもそも僕自身も(往年の名作である)『ゴッドファーザー』や『地獄の黙示録』『ディア・ハンター』といった映画は、大好きだけれど映画館で観ることはできなかった。でも、映画館で観たいと思う映画だ。大勢の観客と一緒に同じ作品を観る体験は魔法のような特別なもの。オプションとしてずっと残っていく、消えることはない。だから、映画館で観る、配信で観る、その両方が共存できたらいい」。たしかに『ウォー・マシーン:戦争は話術だ!』は映画館でも観てみたいと思える映画。彼の柔軟な考えによって、またひとつ素晴らしい映画が生まれたというわけだ。そして、観客側の選択肢と見方が広がったように、作り手、フィルムメイカーが自分のストーリーを語る場も広がった。そのチャンスを手にした1人がデヴィッド・ミショッド監督だ。「インターネットの普及ですべてが変わったけれど、僕自身が、映画が大好きであることは変わらない」とクリエイターとしての意見を語る。「映画は総合芸術と言われているように、脚本・演技・音楽・デザイン…それらが2時間のなかに収まっている。でも、そこにたどり着くまでにはとても長い時間が必要で。そうやって時間と労力をかけて作ったものを観てもらえるのであれば、どんな形で見るかはそれほど気にしてはいないんです」。ミショッド監督にとってこの映画は『アニマル・キングダム』『奪還者』に続く3本目の長編映画となる。彼の作品を観ていたブラッドは「何年も前から注目していたんだ。素晴らしいストーリーテラーだよ!」と絶賛。今回は、実在の陸軍将軍スタンリー・マクリスタルに密着したルポタージュ「The Operators: The Wild and Terrifying Inside Story of America’s War in Afghanistan」を大胆に脚色。なぜ戦争は終わらないのかを風刺コメディに仕立て、ブラッドを唸らせた。ミショッド監督は言う。「アメリカや僕の母国オーストラリアは、16年間も中東アフガニスタンで戦争に参加しています。なぜ終わらないのか──悪い奴らが悪い決断をして戦争が続いているのではなく、勝利を錯覚しているメカニズムがある。そういう人たちがいるから戦争は続いている。それが問題だと思うんです」。ブラッドも続ける。「原作本に登場する人たちをそのまま映画にするのではなく、テーマが大事だった。表面上で見えているその裏側に入り込むような──ウォー・マシーンというタイトルが示すように、それ自体を表したいと思ったんだ。戦争では若い兵士たちがどんどん死んでいく、そういうメカニズムが戦争にはあって、そこに深く入り込んで(裏側にあるものを)伝えたかった」。必要だったのは「観客が、キャラクターに同情したりキャラクターを気に入ってくれること」であり、ブラッドは自身の演じる将軍グレン・マクマホンのキャラクター作りにとことんこだわった。冒頭でマクマホンがスクリーンに映し出されたとき、多くの人が思うだろう。「えっ、これがブラッド・ピット?」と。歩き方、話し方、目や口の動き…特にランニングをするときの走り方が独特で笑いを誘う。その意図は何なのか?「脚本のなかにマクマホンの情報がいろいろ散りばめられていて、それがキャラクター作りに役立った。ランニングのシーンに関してもいろいろと試した結果、思わず笑ってしまうようなあの走り方がいいねとミショッド監督と相談して決めていったんだ。笑えるけれど、決してわざとではなくて…。というのも、コメディは人間の真実を現しているものであって、ウィル・ファレルとかクリストファー・リーのコメディも人間の欠点を描いているから笑える。マクマホンも同じだ。どうして可笑しいのか言葉で説明できなくても、自然と笑えるということはそこに真実が含まれている。そういうことだと思うんだ」。ランニングシーンの走り方はミショッド監督のマネをしたそうだが、あの格好は「ハーフパンツにTシャツをインするのは僕のアイデアだからね(笑)」と何とも楽しそう。しかし、本人以上に見たことのないブラッドを待ち望んでいたのはミショッド監督でもある。「原作はコメディとして書かれていませんが、映画はワイルドで滑稽なものにしようということになって、僕はものすごく興奮したんです。理由は、ブラッド・ピットの映画はどれも大好きだけれど、特に好きなのは彼のコメディ映画。でも、それらの作品では脇役が多くて…。だから今回は主役として、俳優ブラッド・ピットの笑いのツボや技を引き出してみたかったんです」。もちろん大成功だ。『ウォー・マシーン:戦争は話術だ!』では主演とプロデューサーを兼ねたブラッド。今後どんなペース配分で活動してくのかも気になる。「そうだね…俳優としては年1本ペースで映画に出て、あとはプロデュースに力を入れたい。ただ、プランBにはジェレミー・クライナーとデデ・ガードナーという非常に素晴らしいパートナーがいるから、僕は、よりクリエイティブな部分、ストーリーに関わる形でプロデューサー業を続けたいと考えているんだ。この映画で、ミショッド監督と仕事ができたように、自分が尊敬する人たちと映画を作ることはとても嬉しいことだからね」。(text:Rie Shintani)
2017年06月04日突然の年金打ち切りにより絶望にくれた平均年齢80歳以上のジーサンたちが、どん底から這い上がるため、生まれて初めて銀行強盗という命がけの大勝負に出る痛快コメディ『ジーサンズ はじめての強盗』。本作に登場するのは、モーガン・フリーマン、マイケル・ケイン、アラン・アーキンという全員アカデミー賞俳優のレジェンドたち。そんな中、彼らが銀行強盗の“予行演習”に挑む本編シーンがシネマカフェに到着した。年金が突然打ち切られ、40年以上も真面目にコツコツと働いた会社から見放された挙句、銀行からも冷たくされたジーサンたち、ウィリー、ジョー、アル。 彼らが思いついたのは、なんと銀行強盗だった!?平均年齢80オーバーのジーサンズが銀行強盗をするなんて、どう考えてもひと筋縄ではいかなそう。何事も基礎が大切、とばかりに、彼らは“強盗のリハーサル”を行うことに。今回到着したのは、そんなジーサンたちが銀行強盗の予行練習として行った万引きがバレ、命からがら逃亡するシーンの本編映像。銀行を襲う前に、予行演習としてスーパーで万引きを目論むジーサンズ。真面目に働き、つつましい生活を送ってきた彼らの“初万引き”は、商品は落とすわ、監視カメラにもハッキリと映るわで、モロバレ状態。コミカルな行動が満載のこのシーンについて、ウィリー役のフリーマンは「いちばん大変だったのは、ズボンの中にローストポークを隠そうとしたときだな。あと、シャツの中に卵を1ダース隠して駐車場を走り回るというのもあったな」と、楽しそうにふり返って語る。しかし、逃走のため、車で待たせていたはずのアル(アラン・アーキン)がいつの間にかいなくなり、警備員に追い詰められたジョーはとっさに老婆から電動車いすを奪い、車道へ!“盗んだバイク(!?)で走り出した”ジョー役のケインは、このシーンについて「あれは古典的でちょっとスローなカーチェイスさ」と笑う。電動車いすの前カゴにすっぽりとはまり、“ET”さながらのフリーマンはすっかりその場所がお気に入りになってしまったよう。「モーガンはほぼ1日中、あのカゴの中で過ごしていました」 と明かすのはザック・ブラフ監督だ。「撮影の合い間、トレーラーに引っ込む人は誰もいませんでしたよ。マイケルは車のスタントもかなりの部分を自分でこなしました。交通量のある通りでカートを操縦し、目の前に割り込んできたバスをかわしたり。あのシーンの4分の3ぐらいはスタントが必要だったんですが、彼らはその大部分を自分でやりました。3人ともやる気満々だったな」と、撮影時の3人をふり返っている。まずは手始めに万引きに挑戦してみたジーサンズ。80歳の“ミッション:インポッシブル”は“ワイスピ”ばりのチェイスシーンへ!?その華麗なる(?)逃亡劇を、映像でチェックしてみて。『ジーサンズ はじめての強盗』は6月24日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年06月03日『ブレードランナー 2049』でも監督を務めるドゥニ・ヴィルヌーヴが贈る、観る者の胸を打つ感動ドラマ『メッセージ』。このほど、セリフすべてがラストへ繋がる冒頭シーンがシネマカフェに到着した。突如出現した巨大な球体型飛行体――。“彼ら”は人類に何を伝えようとしているのか?本年度アカデミー賞作品賞、監督賞など8部門ノミネートをはじめ、映画賞レースを席巻してきた本作。ついに公開となった日本では、注目監督ヴィルヌーヴが描いた、娘を亡くした言語学者ルイーズの“母としての決断”に、号泣しながら劇場を出ていく人が続出。観客からは、「映画史に残るラストに泣けた」「自分の人生の意味について考え込んでしまった」「この映画が人生ベストワン」など、人生そのものを揺るがせる映画だという声も上がり、早くも日本中が感動の涙で包まれている。そんな本作から、“感動のラスト”へと繋がる伏線が詰まった冒頭シーンが到着。主人公ルイーズ(エイミー・アダムス)と娘との楽しそうな記憶から、いきなりの涙を誘いつつ、映像の最後には「時に“流れ”がなかったら?」と、衝撃の展開を予感させるセリフも登場。ルイーズによって語られる言葉のすべてが、実はストーリーの鍵を握っている“一瞬たりとも見逃せない”映像となっている。映像からも分かる通り、「あなたの物語はこの日、始まったと思ってた」というルイーズの意味深な言葉から幕を開ける。本作では、“ルイーズが娘に語りかける”ようにも展開していく。メガホンを取ったヴィルヌーヴ監督は、「ルイーズという人物については、ストーリー全体を通して、彼女の娘とのシーンを経て、だんだんと判明していく。それは僕が一番気に入っている部分だよ」と語り、ルイーズと娘との描写は重要なポイントだと説明する。映像では、次第に成長を見せていく娘と、そんな彼女に惜しみない愛を注ぐ母ルイーズの記憶が映し出される。母の優しさに応えるように娘が「大好き」とささやいたかと思えば、少し成長した娘が「大嫌い!」と反抗するなど、誰もが思わず共感してしまう幼き思い出の1コマが連なって描かれる。そして映像終盤では、「これが最後」というセリフと共に、ルイーズが涙を見せている。病気を患った娘の死を悟り、何度も「戻ってきて」と声をかけ続けるルイーズの“母の姿”には、すべての人の胸を打つ絶望と悲嘆が見てとれる。ヴィルヌーヴ監督は、「エイミー・アダムスが、ルイーズの深みと美しい脆さとあふれるほどの人間性を表現してくれた。そして何より僕が求めていた絶望感を彼女に与えてくれたんだ。ルイーズは娘を亡くし悲しみに暮れ、“もう失うものは何もない母”だからこそ、この冒険に乗り出す覚悟がある」と明かしている。“娘を亡くした母”ルイーズと、ラストでようやくすべての意味が分かるセリフの数々…。この映像を、「私の人生観を変えたのは彼らの出現だ」と締めくくるルイーズのように、本作の“誰も観たことがない感動のラスト”を目撃したとき、あなたの人生観も変わっているかもしれない。『メッセージ』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:メッセージ 2017年5月19日よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開
2017年06月02日オンライン動画配信サービス「Hulu」では、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)の啓蒙活動や関連イベントが開催される「プライド月間」に合わせ、6月5日(月)から「LGBT映画祭」の配信を実施することになった。「LGBT映画祭」では、LGBTに焦点を当てた珠玉の映画の数々を集め、映画祭と題して大特集。日本テレビ「映画天国」の「LGBT映画祭」にて放送される4作品『あしたのパスタはアルデンテ』『ぼくのバラ色の人生』『アルバート氏の人生』、さらに2014年カンヌ国際映画祭で絶賛され、クィア・パルム賞を受賞した『パレードへようこそ』も、放送後にHuluにて配信。同作はSVOD(定額制動画配信)サービスでは初の配信となる。■日本テレビ「映画天国」の放送後Huluで配信される4タイトル『あしたのパスタはアルデンテ』6月6日(5日深夜)マドンナやジョン・トラボルタが絶賛し、本国イタリアで140万人を動員する大ヒットに。イタリアの名匠フェルザン・オズペテクが、家族の絆をユーモアとぬくもりたっぷりに描く。笑えて泣ける、新時代のゲイ映画の傑作!『ぼくのバラ色の人生』6月13日(12日深夜)第55回ゴールデン・グローブ賞外国語映画賞受賞など多くの映画祭で喝采を浴び、世界中の観客たちに感動を与えた名作。女の子になりたいと思う少年と、戸惑いを隠せない周囲の大人。性別違和感を持つ子どもへの偏見と理解を描く。『アルバート氏の人生』6月20日(19日深夜)19世紀のアイルランド、女性としては生きづらい時代に、男性として生きることを選んだアルバートの数奇な人生を描く。1980年代、オフ・ブロードウェイでこの役を演じた大女優グレン・クローズが、30年の年月を費やし、主演・製作・脚本・主題歌の作詞の4役をも務め、映画化した情熱の作品。『パレードへようこそ』6月27日(26日深夜)1984年英国サッチャー政権下、ストライキ中の炭鉱労働者支援に立ち上がったロンドンのLGSM(ゲイとレズビアンの活動家たち)の若者たちと、ウェールズの炭鉱労働者の交流を綴る実話を基にした感動作。■Hulu「LGBT映画祭」のそのほかのラインナップ第86回アカデミー賞でマシュー・マコノヒーが主演男優賞、ジャレッド・レトが助演男優賞を受賞するなど、数々の映画賞を受賞した『ダラス・バイヤーズクラブ』、第二次世界大戦下、解読不可能といわれた暗号エニグマに挑んだ天才数学者アラン・チューリングの悲劇の運命を描いた『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』、故レスリー・チャンとトニー・レオンが共演し、繊細なラブストーリーで大ヒットしたウォン・カーウァイ監督作『ブエノスアイレス』、口コミからスマッシュヒットとなり、主演のアラン・カミングの魂の歌声と心に突き刺さるメッセージが観る者に衝撃を与えた『チョコレートドーナツ』など名作、話題作が勢ぞろいする。■“ゲイ版SATC”と呼ばれたドラマ「Looking/ルッキング」にも注目!さらに、Huluでは現在、ゲイ版“セックス・アンド・ザ・シティ”と呼ばれる海外ドラマ「Looking/ルッキング」のシーズン1、2が独占配信中だ。アメリカの大手有料チャンネル「HBO」で放送開始されるや、各方面で大きな話題を呼んだTVシリーズ。サンフランシスコからベイエリアまでロケを重ね、現代を生きる“なんら特別ではないゲイ男子”をリアルに描く。製作総指揮・監督を務めるのは、2016年、シャーロット・ランプリングがアカデミー賞主演女優賞にノミネートされた『さざなみ』で注目を浴びたアンドリュー・ヘイ。恋愛関係ではないが仲良しの3人の男たちを中心に、友情、出会い、別れなど、多様化するゲイライフをありのままに活写する。ヘイ監督をはじめ、このTVシリーズに携わった脚本家やスタッフの半数以上が、いまを生きるリアルなLGBTたち。主人公パトリックを演じるのは、人気ドラマ「glee/グリー」のジェシー役で知られ、自身もゲイをカミングアウトしているジョナサン・グロフ。“LGBTテーマのドラマが次のステップを踏んだ”と評されているのも、ひとたび観れば納得できるはず。「LGBT映画祭」は6月5日(月)からHuluにて特集配信。「Looking/ルッキング」シーズン1、2はHuluにて配信中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ダラス・バイヤーズクラブ 2014年2月22日より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開(C) 2013 Dallas Buyers Club, LLC. All Rights Reserved.チョコレートドーナツ 2014年4月19日よりシネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開(C) 2012 FAMLEEFILM, LLCイミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 2015年3月13日より全国にて公開(C) 2014 BBP IMITATION, LLCパレードへようこそ 2015年4月4日よりシネスイッチ銀座ほか全国にて公開(C) PATHE PRODUCTIONS LIMITED. BRITISH BROADCASTING CORPORATION AND THE BRITISH FILM INSTITUTE 2014. ALL RIGHTS RESERVED.
2017年06月02日“映画並みのクオリティのドラマ”という表現が、古めかしく聞こえてくるようになって久しい昨今。いえ、古めかしく聞こえるのは、いまに始まったことではありません。HBOのミニシリーズ「エンジェルス・イン・アメリカ」にメリル・ストリープとアル・パチーノが出演し、それぞれがエミー賞とゴールデン・グローブ賞の受賞トロフィーを2本とも貫禄たっぷりに受け取ったのは2004年のこと。そう考えると、アカデミー賞受賞スター出演の新作ドラマ「ビッグ・リトル・ライズ」も、ドラマのスタンダードから外れた作品とは決して言えません。「ビッグ・リトル・ライズ」の製作総指揮を務め、出演も果たしているのはリース・ウィザースプーンとニコール・キッドマン。補足するまでもなく、リースは『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』で、ニコールは『めぐりあう時間たち』で主演女優賞に輝いたアカデミー賞受賞スターです。そんな2人がタッグを組み、共に惚れ込んだ同名ベストセラー小説(リアン・モリアーティ著)の映像化企画に着手。プロジェクトの争奪戦が繰り広げられる中、NetflixやShowtimeを退け、HBOが放送権を獲得しました。物語の舞台は、カリフォルニア州のシーサイドにある高級エリア、モントレー。登場人物いわく「年収1,500万円以下は負け組」の街で、ある死亡事件が発生します。事件にかかわるのは、同じ小学校に通う子どもを持つ母親たちのよう。誰の身に何が起きたのか?事件の鍵を握るのは誰か?誰が被害者かも明かされない“現在”を挟みつつ、物語は“事件の始まりとなる日”からスタート。この日は小学校の新入生説明会当日であり、何にでも首を突っ込みがちなマデリン(リース・ウィザースプーン)と年下のハイスペック夫を持つセレステ(ニコール・キッドマン)のママ友コンビが、引っ越してきたばかりのシングルマザー、ジェーン(シェイリーン・ウッドリー)に初めて出会った日でもあります。ミステリーの格好を取る全7話の脚本を手掛けたのは、「アリー my Love」などのヒットメイカー、デイビッド・E・ケリー。共感度たっぷりの人間ドラマとスリリングな法廷劇のミックスなどに定評のあるケリーが、女性たちの抱える問題を徐々に浮き彫りにしていきます。2人の娘の母親であり、元夫やその後妻(ゾーイ・クラビッツ)との関係に緊張を走らせるマデリンの胸の内にあるものは何か?年下夫(アレクサンダー・スカルスガルド)とラブラブなセレステの密かな事情とは?そして、ジェーンはなぜモントレーにやって来たのか?事件の真相以上に、彼女たちのドラマに興味をかき立てられます。そんな彼女たちのドラマを描き上げたのは、『ダラス・バイヤーズクラブ』のジャン=マルク・ヴァレ。リース・ウィザースプーンとは『わたしに会うまでの1600キロ』で組んでいるヴァレが全7話すべてを監督し、美しくもどこか滑稽で、ときにエモーショナル、ときに思わせぶりな映像世界へと導きます。ちなみに、『わたしに会うまでの1600キロ』でリースの母親を演じ、アカデミー賞助演女優賞にノミネートされたローラ・ダーンも小学生の娘を持つ母親役で出演。ジャン=マルク・ヴァレ組の再集結とも言えます。1人の監督が全話を手掛けた作品と言えば、スサンネ・ビアの「ナイト・マネジャー」やキャリー・ジョージ・フクナガの「TRUE DETECTIVE/二人の刑事」などが記憶に新しいところ。冒頭で触れた「エンジェルス・イン・アメリカ」も、故マイク・ニコルズが全6話の監督を務めています。監督にとって、映画は2時間で描きたいものを描く手段、ドラマは長い時間をかけて描きたいものを描く手段。彼らのように、描きたい物語を数時間、あるいはそれ以上をかけたドラマとしてたっぷりしっかり描く監督は、今後も増えてくるのではないでしょうか。(text:Hikaru Watanabe)
2017年06月01日アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア2017」(SSFF&ASIA)のオープニングセレモニーが6月1日(木)、都内にて行われ、「CINEMA FIGHTERS」6作品がプレミア上映された。舞台挨拶には、出演するAKIRA、岩田剛典らのほか、キャストや監督が勢揃いした。「SSFF&ASIA」はアメリカのアカデミー賞公認の映画祭。第19回目となった2017年度は、世界140以上の国と地域から集まった、およそ9,000本の作品からよりすぐりの約250作品を上映予定。メインコンテンツのひとつである『CINEMA FIGHTERS』は、EXILE HIROと代表の別所哲也によるコラボプロジェクト。数々のメジャーアーティストの作詞を手掛ける小竹正人の世界観を具現化する音楽と映像の新しい試みで、ショートフィルム全6作品が製作された。落合賢監督が手掛けた『SWAN SONG』に出演した岩田さんは、新潟の雪が降りしきる中、オールロケで撮影を行ったことを告白。「本当に過酷な撮影で、一歩、一歩(雪道を)かみしめて…、監督を恨んでいましたね(笑)。新雪がすごくて!でも楽しく撮影していました」と、恨み節ながらも笑顔を見せた。共演の桜庭さんも、「本当に岩田さんが進んだからこそ進めたので、ひとりだったら自分でカットをかけたと思います(笑)」と共感して、落合監督を苦笑いさせていた。河瀬直美監督の『パラレルワールド』に出演した山田孝之は、岩田さんにならい(?)、「死にそうな思いをして必死に頑張りました」と作品をアピール。しかし、共演の石井杏奈に「初日に初めてお会いして、そのまま本番で。ものすごく緊張して心臓がバクバクでした」と印象を告げられると、山田さんは「いや、そんなことを言ったら撮影当時(石井さんが)18歳で、33歳のおじさんが制服を着て…本当にどっきりなのかなと思った。今日、本当だったんだなってわかりましたけど」と、真顔でジョークを飛ばしていた。年齢の話になった途端、急に河瀬監督が「HIROさんは何歳ですか?」と尋ねた。実は6月1日(この日)に、48歳の誕生日を迎えたHIROさんをお祝いしようという粋な計らいで、HIROさんは登壇陣や会場に集まった観客から熱い「ハッピーバースデー」ソングをプレゼントされていた。立ち上がってお辞儀をしたHIROさんは、「ありがとうございます」と感激の表情を浮かべていた。舞台挨には、そのほか、Dream Ami、鈴木伸之、町田啓太、倍賞美津子、水崎綾女、小林喜日、玄理、A.T.、萩原健太郎、齋藤俊道、常盤司郎が出席した。「SSFF&ASIA」は6月1日(木)~25日(日)まで、東京は5会場、横浜は1会場にて上映。(cinamacafe.net)
2017年06月01日警察小説の旗手・堂場瞬一が手掛ける小説「検証捜査」が、仲村トオル主演、共演に栗山千明で7月5日(水)テレビ東京系にてドラマ化されることが決定した。神奈川県警で起こった冤罪事件…!?警察庁は他府県から事件とは無関係の刑事たちを集め「特命班」とし、警察の威信をかけて原因の究明に乗り出した。しかしそこに集まったのは、脛に傷を持つワケアリの刑事たちだった。 警視庁本部から伊豆大島署へ左遷中の神谷悟郎(仲村トオル)に、出頭命令が来る。特命班として招集されたのだ。メンバーは警察庁の理事官、大阪府警の監察官、福岡県警や埼玉県警の刑事など。その中には性犯罪捜査のスペシャリストで北海道警捜査 一課の刑事・保井凛(栗山千明)の姿もあった。特命の内容は、2年前に神奈川県警の戸塚署管内で起きた連続婦女暴行殺人事件の検証。逮捕された容疑者にまもなく無罪判決が出るという。なぜ冤罪は起きたのか?寄せ集めの混成チームによる検証捜 査が始まった――。原作は、「刑事・鳴沢了」「失踪課」「アナザーフェイス」シリーズなど、重厚で正統派のベストセラーを多数生み出している警察小説の旗手・堂場氏が手掛ける同名小説。「科捜研の女」や「相棒」の櫻井武晴が脚本を担当し、「アナザーフェイス」の内片輝が監督を務める。主演を務めるのは、「あぶない刑事」など人気シリーズに出演し、2003年には韓国のアカデミー賞と言われる大鐘賞映画祭で最優秀男優助演賞を外国人として初受賞するなど、国外でもその実力が認められる仲村さん。彼が今回演じるのは、警視庁捜査一課の敏腕刑事だったが、ある事件がきっかけで伊豆大島署へ左遷される神谷悟郎。2年半の間、島では大きな事件も起こることなく釣り三昧の日々を送っていたが、いきなり神奈川県警の冤罪事件の捜査を検証するため、呼び戻され…という役どころだ。台本を読んで“暗い話”と率直な感想を述べた仲村さんは、「登場人物の多くが過去に何らかの失敗をしたり、傷を負っている。僕が演じる神谷も、刑事としても人間としても自分の中では取り返しのつかない大失敗をしているんです。でもそれをずっと人に見えるような形で引きずっているわけではなく、内片監督の『(例えばこの神谷という役を)渥美清さんが演じた寅さんが演ったらどうだろう』というアドバイスも参考に、“暗い”方向とは違う方向で演じることで、キャラクターがより魅力的に見え、ドラマとしても面白くなるかな、と考えたりしました」 とコメント。また「スーパーマンでもスーパーウーマンでもない登場人物たちが、力強く新たな1歩、2歩を歩き出すというところが多くの人に共感していただけるといいなと思います」と話している。そして現在公開中の『無限の住人』に出演するほか、様々な映画やドラマに出演する栗山さんが演じるのは、性犯罪捜査のスペシャリスト・保井凛。仲間に対しても簡単に心を開かず、クールで厳しい姿勢を崩さない人物なのだが、実はその心に深い傷を抱えているという役柄。「こんなに刑事らしい刑事は初めてかも」と話す栗山さんは、「凛は名前の通り凛としていて、きつく見えるのですが、それを徹底してやることによって後半に事実が分かったときに、複雑な想いを背負っていたことや、仲間にもきつく当たっていたことも含めて視聴者に理解をしてもらえるのではないかと思っています」と語り、「その分、序盤は特にその厳しい女性というのをなるべく意識して演じました。そんな凛が神谷さんたちに心を開いていく過程も見ていただけたらと思います」と見どころをアピールした。ドラマ特別企画 堂場瞬一サスペンス「検証捜査」は7月5日(水)21時~テレビ東京系にて放送。(cinemacafe.net)
2017年05月29日リーアム・ニーソン扮する怪物と少年の“魂の契約”をめぐる物語を映画化した『怪物はささやく』。本作で、主人公の少年コナーの父親役を演じるのが、演技派として注目を集めている英国俳優トビー・ケベルだ。実は今年、本作や『キングコング:髑髏島の巨神』など話題作への出演が相次いでおり、ブレイク必至とささやかれている。12歳の少年コナーは、難病を抱えた母親と2人暮らし。ある夜、コナーのもとに怪物がやって来て告げる。「いまから、私はお前に3つの“真実の物語”を話す。4つ目の物語は、お前が話せ」。しかも、怪物はコナー自身が隠している“真実”を語れと迫り…。原作は、英国史上初のカーネギー賞とケイト・グリーナウェイ賞のW受賞という快挙を果たした同名小説。この小説に魅了された『パンズ・ラビリンス』のプロデューサーが『永遠の子どもたち』『インポッシブル』のJ. A. バヨナを監督に起用し映画化。2016年スペインのアカデミー賞「ゴヤ賞」を最多9部門受賞しスペイン年間映画興収No.1という大ヒットを記録した。本作で、病床の母(フェリシティ・ジョーンズ)と2人で暮らすコナー(ルイス・マクドゥーガル)の、離れて暮らす父親役を演じているのがトビー・ケベル。その名を聞いてピンとこなくても、この顔に見覚えある方は多いかもしれない。英国出身のトビーは、現在34歳。イギリスのロックバンド「ジョイ・ディヴィジョン」のボーカル、イアン・カーティスの短い生涯を描いた『コントロール』(‘07)での演技が高く評価され、英国インディペンデント映画賞助演賞を受賞。その後、ガイ・リッチー監督の『ロックンローラ』(‘08)ではドラッグ中毒者の役を演じて注目を集めた。『猿たちの惑星:新世紀』では人類を恨むコバ役、人気ゲームを映画化した『ウォークラフト』ではオークのデュロタン役を演じるなど、高い演技力が求められるモーションキャプチャーにも挑戦しており、その実力を知らしめている。記憶に新しいところでは『キング・コング:髑髏島の巨神』への出演。サミュエル・L・ジャクソン演じるプレストンの軍隊の重要な一員を演じるかたわら、髑髏島の守護神コングのモーションキャプチャーにも挑んでいた。また、オスカー俳優マシュー・マコノヒーが、体重を20kgも増加させる肉体改造とハゲ頭の大変身ぶりを見せる『ゴールド/金塊の行方』では、マシュー扮する疑惑の投資家を追い詰めるFBI捜査官役で出演している。本作の監督を務めたJ.A.バヨナは、本作でのトビーの役について「父親はすべての登場人物が持つ矛盾を反映している。気高くも弱い人物像をトビーがうまく体現した」と語り、彼の繊細な演技に言及。プロデューサーのベレン・アティエンサからも、「彼が創り上げた父親は憎めないけれど、弱いのが玉にきず。少ないシーンで表現できたのは彼の才能ね」と絶賛されている。すでに日本でもジワジワと人気が高まりつつある演技派トビーの活躍に、今後も注目していて。『怪物はささやく』は6月9日(金)よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:怪物はささやく 2017年6月9日よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開(C) 2016 APACHES ENTERTAINMENT, SL; TELECINCO CINEMA, SAU; A MONSTER CALLS, AIE; PELICULAS LA TRINI, SLU.All rights reserved.
2017年05月29日アメリカンドリーム――それは、出自とは関係なく、志と情熱を抱いた誰もが思い描くことができるが、ごくひと握りの人間だけが、自らの手で成功を掴み取ること。実在の人物、実際の出来事をベースにした映画は数多くあれど、まさに“これぞ!アメリカンドリーム”といえる2本が、これから連続公開される。一攫千金を目指し、金鉱採掘に命を懸け、ジェットコースターのような人生を生きた男と、52歳という遅咲きながら飽くなき野心を持ち続け、ついには誰もが知る世界規模のファーストフードチェーンの創始者となった男。観れば、あなたも何かを成し遂げたくなる(?)、そんな刺激的な2作品をご紹介!■マシュー・マコノヒー主演『ゴールド/金塊の行方』なぜ170億ドルの金塊が、一晩で消えたのか――。アメリカ経済に大混乱をもたらした衝撃の一大詐欺事件をもとに『ダラス・バイヤーズクラブ』のオスカー俳優マシュー・マコノヒーが驚異の肉体改造を経て主演&製作を務める。破産寸前から一転、インドネシアの奥地で金塊を掘り当てた男としてアメリカ、そして世界へその名をとどろかせ、ついに幸運を掴んだ男ケニー。だが、欲にまみれた人間の本質が金<ゴールド>によってあぶり出され、ケニーは巧妙に仕組まれた大事件へと巻き込まれていく。マコノヒーがここまで本作に執着した理由の1つとして、父親がダイヤモンド鉱山の採掘をしていたことを述懐しており、男たちが夢を追い、冒険を夢見る姿にアメリカという国の風景を重ねていることは想像に難くない。オスカー受賞後であっても、自由自在に肉体を操るマコノヒーは、主人公のタフさ、痛み、情熱を体現。確固たる地位を築いた彼があえて選んだ本作で、どんな姿を見せてくれるのだろうか。■マイケル・キートン主演『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』『ウォルト・ディズニーの約束』『しあわせの隠れ場所』のジョン・リー・ハンコック監督、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたマイケル・キートンを主演に迎えた最新作。52歳にしてマック&ディック兄弟のハンバーガー店“マクドナルド”と出会い、その革新的なシステムに勝機を見い出し、壮大なフランチャイズビジネスで“マクドナルド“の創業者となったレイ・クロック。最後まで決して満足することなく、さらなる成功へと飽くなき野望を持つレイは「きれいごとだけでは、夢は絶対に叶わない」とその姿勢を貫き通す。1950年代~60年代のファッション、音楽などアメリカンカルチャーと時代の空気感が目にも楽しめるだけでなく、誰もが知っている世界最強のハンバーガー店“マクドナルド”の誰も知らない誕生のウラが暴かれる。スリリングな駆け引きでレイがのし上がっていく様に、何かを成し遂げたいという向上心とともに、胃袋も刺激されるかも。そんなアメリカンドリームに命を懸けた男たちに、注目だ。『ゴールド/金塊の行方』は6月1日(木)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』は7月29日(土)より角川シネマ有楽町、角川シネマ新宿、渋谷シネパレスほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ゴールド/金塊の行方 2017年6月1日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ 2017年7月29日より角川シネマ有楽町、角川シネマ新宿、渋谷シネパレスほか全国にて公開(C) 2016 Speedee Distribution, LLC. ALL RIGHTS RESERVED
2017年05月29日第65回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(監督賞)を受賞し、本国ポーランドのアカデミー賞「イーグル賞」では作品賞ほか主要4部門を獲得した『君はひとりじゃない』(原題:『BODY』)。母を亡くした娘とその父が一風変わったやり方で再生に向かう本作から、天才セラピストによる衝撃のセラピーがスタートする予告編が公開された。母を病で亡くした娘オルガとその父。娘は心をふさぎ、摂食障害に陥り日々やせていく。かたや、父親は検察官という立場もあり、事故現場で見慣れた人の死に何も感じなくなっていた。お互いに傷つけ合い、2人の間の溝は深くなっていくばかり。娘の体調を見かねた父親は娘をセラピストの元へ通わせるが…。誰もがいつかは経験するだろう最愛の人との別れ。それにどう向き合えばいいのか、最愛の人の死によって引き裂かれた、遺された人たちの絆は元に戻るのかを、女性監督マウゴシュカ・シュモフスカが独創的に描き出す物語。シュモフスカ監督は昨年亡くなった巨匠アンジェイ・ワイダや『イレブン・ミニッツ』のイエジ―・スコリモフスキなどを輩出したポーランド映画界で最も注目を集める俊英。ベルリン国際映画祭をはじめ、2015年の東京国際映画祭、そして2016年のポーランド映画祭で上映が行われ、その評価の高さから本公開が待望まれていた作品となる。今回公開された予告編では、母を亡くし、心の距離が離れてしまった父と娘の姿が映される。心を失い、悲惨な事件現場で何も感じず、味気のないチキンをガツガツと食らう検視官の父。それを無言で見つめる娘。そんな娘は心を閉ざし、食べることを拒絶し、父と痩せ細ってしまった自分の身体を嫌う。そこに現れたセラピストのアンナは、2人の溝を埋めようとする。発声練習や感情を押し出すリハビリを行っていく中で、彼女は普通とは違う治療法をもちかける。「亡くなった奥さんが話したがっています」そんな話を、父と娘は信じられず戸惑うのだが…。セラピストもまた心に傷を抱えているかのように1人涙するシーンもあり、孤独を抱えた3人がどんなラストを迎えることができるのか、気になるばかり。心を病んでしまった娘・オルガを演じたユスティナ・スワラは、Facebookから見出された新人女優。母を失った悲しみと孤独を体、目、すべてを使って表現する。ラストには、爽やかで美しい笑顔を見せているが、どんな意味があるのだろうか。「ジェリー&ザ・ペースメイカーズ」の伝説の名曲「You’ll Never Walk Alone(君はひとりじゃない)」が盛り立てる予告編。そして、映像の最後では「大切な人と向き合えていますか?」と観客へ問いかけている。合わせて解禁となったポスタービジュアルは、問題をかかえ孤独を感じさせる娘オルガの視線と険しい表情が印象的。遠くを見つめる父との間にセラピスト、アンナが優しい表情で2人を繋ぐ構成になっている。『君はひとりじゃない』は7月22日(土)よりシネマート新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年05月28日本国フランスで「ときめきのコンビ」と称された大人の2人が織りなす、一風変わったラブストーリー『おとなの恋の測り方』。このほど、彼女の携帯電話をきっかけにした運命的な恋のはじまりを予感させる、約3分もの本編冒頭映像が解禁となった。美しく聡明な女性弁護士ディアーヌは、偶然の巡りあわせから建築家のアレクサンドルと出会う。彼女が3年前に離婚したと知ったアレクサンドルは、積極的にディアーヌにアプローチ。一方、ディアーヌも快活でポジティブ、自分の弱点…ディアーヌよりとても背が低いことすらジョークにしてしまう彼に魅せられていくが、そんな2人の関係に対する周囲の風当たりは強く…。本作は、南フランスから届いた、粋でハートウォーミングな極上のロマンティック・コメディ。アレクサンドルを演じるのは、『アーティスト』でフランス人俳優として初めてアカデミー賞主演男優賞を受賞した演技派のジャン・デュジャルダン。ディアーヌ役には、『VICTORIA』(原題)でセザール賞主演女優賞にノミネートされ、フランスのロマコメ女王として人気急上昇中のヴィルジニー・エフィラ。彼らが、ちょっぴり辛口のユーモアも含め、絶妙のコメディセンスをスクリーンに開花させる。そんな本作から届いたのは、ディアーヌとアレクサンドルの運命の出会いのプロローグ。敏腕弁護士のディアーヌは3年前に離婚したものの、元夫ブリュノは仕事上のパートナーで、オフィスで顔を合わせては喧嘩ばかり。今日もむしゃくしゃする気持ちで帰宅した彼女のもとに、1本の電話が入る。相手の名はアレクサンドル。ディアーヌがレストランに忘れた携帯を拾ったので、渡したいという。「なぜ私を追いかけて渡さなかったの?」と尋ねるディアーヌに、「そうすれば簡単だけど、携帯を受け取って“ありがとう”で終わり。改めて渡せばもっと君の気を引ける」と、粋な口説くアレクサンドル。彼の知的でユーモラスな口調に気分も一変、ほのかなときめきを覚えたディアーヌは、嫌なことも忘れてしまい…。まさに“映画のような”奇跡的な出会いを果たした2人。ディアーヌの“恋する”ドキドキが伝わってくるかのような冒頭シーンを、まずはここから確かめてみて。『おとなの恋の測り方』は6月17日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:おとなの恋の測り方 2017年6月17日より新宿ピカデリーほか全国にて公開(C) 2016 VVZ PRODUCTION-GAUMONT-M6 FILMS
2017年05月27日マイケル・ファスベンダーとアリシア・ヴィキャンデルが、撮影を通じて演技を越えた“本物の愛”が生まれた『光をくれた人』。このほど、本作のワールドプレミアとなった2016年ベネチア国際映画祭にて収録された、貴重な2ショットインタビュー映像が解禁された。結婚したカップルの幸福な記憶と愛の破綻を描いた『ブルーバレンタイン』で大絶賛されたデレク・シアンフランスが監督を務める本作。海に流れ着いた赤ん坊を育てる灯台守の夫婦トムとイザベルには、『それでも夜は明ける』『スティーブ・ジョブズ』でアカデミー賞に2度ノミネートされたファスベンダーと、『リリーのすべて』で見事アカデミー賞助演女優賞を受賞したアリシア。また、子どもの実の母親ハナには、『ナイロビの蜂』でオスカーを手にした名女優レイチェル・ワイズが扮し、彼らそれぞれの幸福と痛みが、我がことのように胸を締めける愛の物語となった。世界各国ですでに高い評価を受けている本作。この作品に惹かれた理由について聞かれたアリシアは、「脚本を読んだとき、ものすごく心を揺さぶられたの。どの登場人物にも共感でき胸が張り裂けそうだった。ある選択をしたトムとイザベルはジレンマに陥ってしまうの。その選択が思わぬ結果を招いて、2人はつらい決断を強いられる。さらに自分たちについても考えさせられたわ」と明かす。「同時に(この作品は)赦しや現実的な問題も描いている。たとえ善人でも最善策を講じるとは限らないと、観客は自らの経験と照らし合わせて必ず何かしら共感できるはずよ」と、本作について語っている。続けてファスベンダーも、「古き良き物語だと感じた。こんな脚本とは滅多に出会えない」と、その印象を語る。「それぞれの登場人物が抱えてる問題はとてもリアルだし 共感できた。2人は流産を経験するが、それは多くの人が知ってる悲しみのはずだ。それについて話すことはタブー視されがちだが、いかに一般的な問題か一度、語り始めると見えてくる」。加えて、「(ハナの夫の)フランツは出身地を理由に迫害され、周囲の無知ゆえに攻撃され結果的に命を失ってしまう。それはいまの難民問題にも共通している。彼が海上で死ぬというのも象徴的だ。さらに“赦し”という癒しの力もこの作品のテーマの1つだと思う」というファスベンダー。「でもシンプルなヒューマンドラマに何よりも惹かれたんだ」と語り、運命的な出会いをすることになった本作に出演を決めた秘話を明かしている。『光をくれた人』は5月26日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:光をくれた人 2017年5月26日より全国にて公開(C) 2016 STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC
2017年05月26日クリストファー・ノーラン監督が、自身初めての実話の映画化に挑む最新作『ダンケルク』。本日5月26日は、いまから77年前のこの日に“史上最大の救出作戦”が開始されたメモリアルデー。シネマカフェでは、本作から発信されている“史上最大の救出作戦”の理由を示す“7つのシグナル”の1つを入手、そのメッセージから77年前の真実に迫った。舞台は、海辺の町ダンケルク。ドイツ軍によって、この町に追い詰められた英仏連合軍の若き兵士たち、その数40万人。圧倒的な数のドイツ軍は彼らを完全包囲し、タイムリミットが迫る。時間なし、逃げ場なし、望みなし。絶対絶命の状況下、イギリスからは彼らを救おうと、民間船までもが決死の覚悟で動き出す。共に生きると誓った若者たちは、果たして、生きて故郷に帰ることができるのか――!?革新的作品で観客を熱狂させ続けてきたノーランが、壮絶な戦場と化したダンケルクを陸海空から圧倒的臨場感で描く本作。“チーム・ノーラン”の顔ともいえる英国の怪優トム・ハーディ、キリアン・マーフィーを筆頭に、『ブリッジ・オブ・スパイ』でアカデミー賞に輝いたマーク・ライランス、『オリエント急行殺人事件』などを手がける監督としても名高いケネス・ブラナーらが顔を揃え、物語の中心となる若き4人の兵士には、場面写真に写るフィオン・ホワイトヘッドやソロ活動も順調のハリー・スタイルズら、今後の活躍が期待される俳優たちが抜擢されている。そしてこのたび、1940年5月26日から9日間にわたって行われた、若き兵士たちの“史上最大の救出作戦”について、「4つのフットボールスタジアムを満たす英国兵士たちが脱出するための唯一の出口は、たった1つの地下鉄の出口」という事実が明らかになった。ドイツ軍によって、海辺の町ダンケルクに追いつめられた兵士の数は約40万人。熱烈なサッカー王国イギリスらしく考えるならば、10万人規模のフットボールスタジアムが満員で4会場分となる計算だ。こうしたスタジアムには上下層を合わせ数多くの出口が用意されているものだが、ダンケルクに追いつめられた兵士たちの脱出口は、解禁されたメッセージが示す通り、地下鉄駅の出口わずか1つ分と同じくらいの埠頭だけだった…。ダンケルクの浜辺からは、ドーバー海峡を挟んでイギリスが見える。目と鼻の先にある母国への帰還を願いながらも、兵士たちは身動きがとれない状況に追い込まれていく。陸からは最強戦車軍、海中にはUボート、空からは凄まじい破壊力をもつ爆弾を搭載した戦闘機。予断を全く許さない極限下で、刻一刻と終焉へのカウントダウンが進む。砂浜に追いつめられ、たった1つの埠頭に群がる若き兵士たち。上空からは敵機の轟音が迫ってくる。そんな中、1940年5月26日に発動されたのが、史上最大の救出作戦=ダイナモ作戦。若き兵士たちを国に帰すために、英国海軍の軍艦だけではなく、民間の漁船やヨットまでもが動員され、フランス・ダンケルクへと向かったのだ。また、合わせて到着したマップには「我々は包囲した」との文字が。連合軍兵士たちに投降を促すよう、ドイツ軍が空からばらまいたものだという。まさに不可能とも思える、この作戦の行く末とは!?映画史を塗り替えるに違いない新たな傑作に、ますます期待が高まる。『ダンケルク』は9月9日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ダンケルク 2017年9月9日より全国にて公開(C) 2017 Warner Bros. All Rights Reserved.
2017年05月26日第74回ゴールデン・グローブ賞では歴代最多7部門を受賞する快挙を達成、第89回アカデミー賞では主演女優賞など最多6部門を受賞するなど、世界の映画賞を席巻した『ラ・ラ・ランド』のBlu-ray&DVDが8月2日(水)よりリリースされることが決定した。夢追い人が集うロサンゼルス、別名“ラ・ラ・ランド”を舞台に、女優を目指すミアと、自分の店を持ちたいジャズピアニストのセブの出会いと恋、そして夢を描いたミュージカル・エンターテインメント。歌、音楽、ダンス、物語、すべてがオリジナルでありながら、『雨に唄えば』『ロシュフォールの恋人たち』数々の名作にオマージュを捧げた映画愛にあふれた傑作。監督は、『セッション』で大きな注目を集め、史上最年少タイで本年度アカデミー賞監督賞を受賞した若き天才デイミアン・チャゼル。若手実力派エマ・ストーンがミア役を演じ、圧巻の歌唱と演技力を魅せ、アカデミー賞では主演女優賞を受賞した。セブ役には『ブレードランナー 2049』も控えるライアン・ゴズリング。初挑戦だったピアノを3か月猛特訓し、プロも舌を巻く演奏力を習得。劇中シーンは自ら演奏しており、同主演男優賞にノミネートされた。そのほか、トップミュージシャンのジョン・レジェンドや、『セッション』で鬼教師を演じたJ.K.シモンズ、注目の日系女優ソノヤ・ミズノらが出演している。セル版は、全5形態の商品が発売される。スタンダード・エディションBlu-rayとDVDには、チャゼル監督と作曲のジャスティン・ハーウィッツによるオーディオ・コメンタリーを始め、貴重な特典映像を収録。特典Blu-rayを追加したコレクターズ・エディションと4K UHD BDセットには、さらに圧巻のオープニングとなった高速道路でのミュージカルシーン「アナザー・デイ・オブ・サン」撮影秘話や、ライアンとチャゼル監督来日時のインタビューなどもたっぷり収録。また、61の国と地域でiTunes アルバム・チャート1位を獲得し、日本でも20万枚のセールスを記録したオリジナルサウンドトラックも、スコア未収録曲5曲、別バージョン5曲を追加・再編した「ラ・ラ・ランド-完全ミュージカル体験盤」としてユニバーサルミュージックより同日発売される。『ラ・ラ・ランド』Blu-ray&DVDは8月2日(水)よりリリース。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ラ・ラ・ランド 2017年2月24日よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開(C) 2016 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
2017年05月26日シャーリー・マクレーンとジェシカ・ラングという2大オスカー女優が豪華共演を果たす『素敵な遺産相続』が、6月3日(土)より日本公開される。このほど、ともに人生の終盤を迎えた大人の女性2人がエキサイティングな女子旅に出かける、本編映像の一部がシネマカフェに到着した。最愛の夫に先立たれた元教師のエヴァ。気落ちするエヴァを40年来の親友マディは明るく励ましていた。そんな中、亡き夫が遺した生命保険“5万ドル”が保険会社の手違いにより“500万ドル”も口座に振り込まれる。直ぐに間違いに気付いたエヴァは返金しようとするが、マディはそのお金で「美しい島でバカンスを楽しもう」と提案。2人は早速、ヨーロッパの人気リゾート地カナリア諸島へ向かうが…。先々が不安…と考えていた矢先に多額の遺産が手に入り、長年の親友と人生リスタートのバカンスへ!『愛と追憶の日々』(’84)でアカデミー賞主演女優賞を受賞した名女優シャーリー・マクレーンと、同じく『ブルースカイ』(’95)でアカデミー賞に輝いたジェシカ・ラングが豪華共演。夫に先立たれた元教師のエヴァと、彼女に保険金での豪華なバカンスを提案する恋多き女性マディを、それぞれチャーミングに演じている。いくつになっても変わらない、女友達を演じる2人。今回解禁された本編映像では、エヴァが夫の死後、多額の保険金500万ドルを手違いで受け取るも、親友マディと大西洋のハワイと呼ばれるリゾート地スペイン領グラン・カナリア島に向かう場面から始まる。空港からタクシーでホテルに向かう道中、島の中心部のリゾート地らしい華やかな様子を見て嬉しそうな2人。そして、到着した島一番のホテルのゴージャスな部屋から見える絶景に、テンションは急上昇。その海辺の景色を見ながらの美味しい食事の後は現地で購入したイエローとブルーのオシャレなドレスに着替え、ホテルのプールサイドに繰り出す。海外でオシャレと美食を楽しみ、豪遊するという、一度はやってみたい憧れの女子旅の様子を垣間見ることができる。日本人にはそれほど知られていないカナリア諸島だが、年平均気温21度、“大西洋の楽園”“常春の島々”と呼ばれるなど、ヨーロッパでは大人気のリゾート地。4つの国立公園、3つの世界遺産があり、小鳥のカナリアは、島原産の鳥が改良されたもので島の名前にちなんで名付けられている。果たして、この島で2人に訪れる新たな出会いや事件とは…?まずは2人のゴージャスな女子旅を、ここから確かめてみて。『素敵な遺産相続』は6月3日(土)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2017年05月25日ケイシー・アフレックが過去の悲劇と向き合い、1歩ずつながら再生の道を探っていく主人公を演じ、アカデミー賞主演男優賞を獲得した『マンチェスター・バイ・ザ・シー』。ケイシーといえば、先週末に公開された『夜に生きる』で主演・監督を務めるベン・アフレックとは実の兄弟としてお馴染み。本日5月24日(水)は、米国では「兄弟の日」として、兄弟で映画を観に行ったり、飲みに行ったりして絆を深める日なのだそう。そこで、近い存在だからこそ、不器用な愛情表現になってしまう男同士の絆に涙する…そんな兄弟映画の傑作に注目してみた。■主人公リーと甥パトリックの関係から見えてくる“兄弟愛”故郷“マンチェスター・バイ・ザ・シー”で共に暮らしてきたリー(ケイシー・アフレック)とジョー(カイル・チャンドラー)。兄に子どもが生まれたあとも、よく3人で過ごしていた。船の上でジョークを言い合いながらふざけていたときも、リーが故郷を去ることになったときにも、そして故郷を去った後も、常にリーのことを気にかけていた兄のジョー。自身の命が長くはないことを知り、悲しむリーに対して気丈に振舞いながら、独りぼっちになってしまう弟と息子パトリックのこれからを誰よりも想い、心配したに違いない。そのさりげない優しさに、リーはジョーが亡くなったあとも救われることになる。本作鑑賞後のツイッターでも、「兄ジョーのことを思うともっと泣けちゃう。心臓病を抱え、まだ歳若い息子のこと、苦しみの中にいる弟のことを思い、何をしてやれるのか、どうしたらいいかずっと考えてたんだろう…」「兄の愛の深さがジワジワくる」など、リーとジョーの関係性に涙する人も。そんな、不器用にも互いを思い続ける関係を描いた兄弟の映画はいずれも名作ぞろいだ。■不器用な愛に何度観ても涙!いつまでも色あせない感動の兄弟映画の名作『ギルバート・グレイブ』ジョニー・デップとレオナルド・ディカプリオが兄弟自分が生まれ育った町から一度も外に出たことがないギルバートには、知的障がいを持つ弟アーニーと過食症の母、そして2人の姉妹がおり、食料品店で働きながら家族の面倒を見ていた。そんなとき、町にトレーラー・ハウスで祖母と旅をしているベッキーという少女が現れる。ベッキーの存在はギルバートの心に変化をもたらし、兄弟、そして家族の絆をギルバートを改めて気づかせていく。当時19歳でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされたディカプリオの名演が光る、いつまでも色あせない珠玉の名作。そして原作・脚本のピーター・ヘッジスは、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』でパトリックを好演したルーカス・ヘッジズの実父というつながりも。『レインマン』ダスティン・ホフマンとトム・クルーズが兄弟絶縁状態にあった父の突然の死。その財産相続の相手は、自分がいままで存在を知らされていなかった兄レイモンドだった。自閉症の兄に取り入り、財産をもらおうと考える弟チャーリーだったが、徐々に心の交流を通して兄弟の絆が生まれていく。自閉症の兄を演じたダスティン・ホフマンの演技は世界中で絶賛され、見事、アカデミー賞主演男優賞を受賞。トム・クルーズも青春スターから脱皮する好演を見せた。誰の心にも残る名作。『ブラザーフッド』“韓流四天王”チャン・ドンゴン×ウォンビン当時“韓流四天王”といわれ、絶大な人気を誇ったチャン・ドンゴンとウォンビンが兄弟役を演じた韓国の大ヒット映画。1950年に勃発した朝鮮戦争。強制的に徴兵された弟ジンソクを守るため兄ジンテもまた兵役を志願する。凄まじい戦闘の中、危険な任務に身を投じていく兄と、その姿に戸惑うジンソク。2人の溝が決定的になったとき、さらなる悲劇が彼らを待ちかまえる…。戦争によって引き裂かれる兄弟の絆に世界中が涙した、兄弟映画の傑作。『リバー・ランズ・スルー・イット』ブラッド・ピットの美青年ぶりも話題にモンタナ州で牧師の家庭で厳格に育てられた兄弟。だが、エリート大学の大学院を卒業した生真面目な兄ノーマンと、自由奔放で天真爛漫な弟ポールとは正反対の性格。成人してからも違う道を歩む2人だが、父親に習ったフライフィッシングだけは2人の共通の趣味であった。“川は変わらぬ姿で流れ続ける”というタイトルのもとに、兄弟の不器用さを描きながらも、どんなに離れていても、生活が変わっても絆は消えないことを感じさせる感動作。監督はロバート・レッドフォード。■実兄ベンも絶賛の名演!「僕はケイシーのことを死ぬほど愛している」そして『マンチェスター・バイ・ザ・シー』は、実のアフレック兄弟の愛をなくしては語れない。本作のプロデューサー、マット・デイモンとは兄弟で旧友同士。ベンは初監督作『ゴーン・ベイビー・ゴーン』で主演にケイシーを抜擢。同じ2007年の『ジェシー・ジェームズの暗殺』でも好演を見せたケイシーはアカデミー賞助演男優賞にノミネートされている。自身にも不遇な時代はあったものの主演・監督作『アルゴ』でオスカーを獲得し、ダークヒーロー“バットマン”を務めるベンに対し、その後はイマイチ伸びきれないキャリアのケイシー。それを支えていたのは、やはりお兄ちゃんのベンだ。一方、ベンがアルコール中毒に悩まされていたときには、ケイシーがベンを支えるなど、お互いを気遣い、リスペクトし合ってきたアフレック兄弟。本作でケイシーが見事オスカーを受賞した際には、ベンはケイシーに大きくハグ!「まだまだベイビーだと思っていたのに『マンチェスター・バイ・ザ・シー』の演技には圧倒されたよ。僕はケイシーのことを死ぬほど愛している。彼の成功が続くことを心から願っているよ」と語っていた。なんと2人は、新作映画『Triple Frontier』(原題)で、『200本のたばこ』以来、実に20年ぶりとなる兄弟共演が実現しそう。偶然にも、いま日本では『マンチェスター・バイ・ザ・シー』と『夜に生きる』が1週違いで公開中。アフレック兄弟の活躍を同時に観ることができるまたとない機会。今後、監督業含め、ますます活躍していくであろう彼らから目が離せない。『マンチェスター・バイ・ザ・シー』はシネスイッチ銀座、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:マンチェスター・バイ・ザ・シー 2017年5月13日よりシネスイッチ銀座、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開(C) 2016 K Films Manchester LLC. All Rights Reserved.
2017年05月24日フランケンシュタイン、透明人間、ドラキュラなど数々のモンスターを生み出してきたユニバーサル・ピクチャーズが、トム・クルーズ主演『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』を皮切りに、往年のモンスター映画を次世代向けにリメイク!その名も「ダーク・ユニバース」としてシリーズ化することを発表し、特別映像と豪華スターが集結したスペシャルショットが公開された。『魔人ドラキュラ』『ミイラ再生』『透明人間』『フランケンシュタインの花嫁』『狼男』『オペラ座の怪人』などのクラシック・モンスター映画のダイジェストと共に、「ダーク・ユニバース」の誕生を知らせる特別映像。ユニバーサルのクラシック・モンスターシリーズがこれまで築いてきた歴史を、改めて確認することができる。“DARK UNIVERSE”という黒に染め上げられたモーションロゴにかかるテーマ曲は、『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』をはじめティム・バートン作品の音楽を長年担当してきたダニー・エルフマンによるもの。その記念すべき新シリーズの立ち上げとなるのは、1932年、ユニバーサル・スタジオが世に送り出した『ミイラ再生』(原題:The Mummy)を現代に生まれ変わらせた『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』(7月28日公開)。新たなロゴも、同作から初めて劇場でお披露目される。この「ダーク・ユニバース」のクリエイティブの中核を担うのは、『ザ・マミー』の監督兼プロデューサーを務めるアレックス・カーツマンと、史上最高額の全世界オープニングを記録した『ワイルド・スピード ICE BREAK』をはじめ6作の「ワイルド・スピード」シリーズを手がけてきクリス・モーガンだ。さらに、アカデミー賞を受賞したクリストファー・マッカリー(「ミッション:インポッシブル」シリーズ、『ユージュアル・サスペクツ』)や、デヴィッド・コープ(『宇宙戦争』『ジュラシック・パーク』)といったプロフェッショナルが、本プロジェクトに参加する。カーツマンとモーガンは、「ユニバーサルから往年のモンスター・キャラクターを現代に甦らせるという話を受けたとき、継承した遺産に敬意を払いながら、同時に近代的なアドベンチャー映画にしなくてはいけないという責任を感じた。ぼくらがダーク・ユニバースの構想を練りだしてから、スタジオと仲間達が難題を突き付けつつも支えてくれた。この先もファンを夢中にし続け、新しいシリーズの想像力をかきたててくれればいいなと思っている」とのコメントを発表している。また、『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』に次ぐダーク・ユニバースの次回作には、『フランケンシュタインの花嫁』(仮題)を予定。映画史上最大のミュージカル映画となった『美女と野獣』を手がけたアカデミー受賞監督ビル・コンドンがメガホンをとり、2019年2月14日(木)に全米公開予定。その“花嫁”となる主演女優は近日発表される予定というが、ダーク・ユニバース作品は、世界的スーパースターと期待の新星が象徴的なキャラクターに起用されることが一番の特徴となるらしい。新たに“透明人間”と“フランケンシュタイン”をそれぞれ演じるのは、共に7月公開の『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』に出演している大スターのジョニー・デップと、アカデミー俳優ハビエル・バルデム。このたび解禁となったスペシャルショットでは、この2人が、『ザ・マミー』で主人公ニックを演じるトム、ヘンリー・ジキル博士を演じるオスカー俳優ラッセル・クロウ、タイトルロールである“呪われた王女ミイラ”、アマネットを演じるソフィア・ブテラと共に集結。そして、一連のダーク・ユニバース作品を繋ぎ合わせるのは、多国籍の人物たちから成る“プロディジウム”という秘密組織だ。謎に包まれた天才、ヘンリー・ジキル博士(ラッセル・クロウ)を筆頭に、モンスターという形でこの世に存在する悪を追い、研究し、必要であれば破壊することがプロディジウムの目的であり、どんな政府機関にも属さず、何千年もの間、明かされることのない手法で文明社会と隣り合わせにある悪の存在から人々を守る役目を担っている。もちろん、ダーク・ユニバースの第1弾作品となる『ザ・マミー』にも登場するこの“プロディジウム”。今後、どのような形でシリーズ作品に関わってくるのか、期待大。スーパーヒーローのシリーズとはまたひと味違う、往年のモンスターたちが現代に蘇る新シリーズに引き続き注目していて。『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』は7月28日(金)より公開。(text:cinemacafe.net)
2017年05月24日短編映画の祭典「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」の代表を務める別所哲也が5月23日(火)、小池百合子東京都知事の元を表敬訪問。今年の映画祭で上映される、東京を舞台にしたショートフィルムの完成を報告した。同映画祭は1999年に別所さんらが発起人として「アメリカン・ショートショートフィルムフェスティバル」の名で始まり、2001年より「ショートショート フィルムフェスティバル」、2004年より現在の名称で開催されており、米アカデミー賞公認の映画祭としても知られ、昨年の同映画祭グランプリ受賞の『Sing/合唱』(ハンガリー)は見事、今年の第89回アカデミー賞短編実写部門を獲得した。今年、多彩な東京の魅力を発信するショートフィルムを対象に「Cinematic Tokyo部門」が創設され、244本の応募作の中から9本がノミネート。さらに特別上映作品として、東京都と映画祭がタッグを組んだ「Tokyo Cine-magic」というプロジェクトで、『HOME AWAY FROM TOKYO』が製作され、国内外の俳優、スタッフが参加した。今回の表敬訪問はこの『HOME AWAY FROM TOKYO』の完成の報告と全世界に発信する同作の予告編を小池都知事に見てもらうためのもの。小池都知事と別所さんは、報道陣が見守る中、ガッチリと固い握手を交わした。別所さんは、同映画祭を「世界中の映画人が東京に集う、国際会議のようなもの」と説明し、『HOME AWAY FROM TOKYO』について「海外から日本に来た人々が、東京でHOME――自分の心の家、人として大切なことを見つける話です」と語る。小池都知事は「東京はこれだけ様々な国の食事を楽しんでもらえる街であり、包容力がすごいですから、多くの方に“HOME”と感じていただけるんじゃないかと思います」と応じた。同映画では渋谷のスクランブル交差点が登場するが、小池都知事は東京都が新たに採用したロゴデザインに渋谷のスクランブル交差点をイメージした落款があることを指摘し「ニューヨークでいうタイムズスクエア、ロンドンのピカデリーのような省庁のような場所ですし、海外の人にとってインパクトがある」と嬉しそうにうなずいていた。別所さんは6月に開催となる同映画祭に小池都知事自ら出席することを要請。小池都知事は「スケジュールを確認したうえで」と断ったうえで「ぜひ伺わせていただきたいと思います」と語った。表敬訪問後、会見に応じた別所さんは、改めて本作について「摩訶不思議な映像の中にある、東京の“奥深さ”を体感していただける」とそのその魅力を強調。小池都知事にショートフィルムをおススメするなら?との問いには「9千本を超える作品が集まって、(おススメは)全部です」と語り「都議選前でお忙しいでしょうが、ショートフィルムでちょっとホッとしていただいたり、ベッドタイムストーリーとして寝る前に見ていただければ」とショートフィルムの楽しみ方を語った。ショートショート フィルムフェスティバル&アジア2017は6月1日(木)より開催。(text:cinemacafe.net)
2017年05月23日アンドリュー・ガーフィールドの主演男優賞をはじめ、アカデミー賞6部門ノミネート&2部門を受賞した『ハクソー・リッジ』。このほど、アンドリュー演じる、戦争の常識を変えた“武器を持たない兵士”が2人の上官と対峙する本編映像が到着した。先の大戦の激戦地、沖縄、難攻不落の“ハクソー・リッジ”。その150mの断崖を駆けまわり、たった1人で75人もの命を救った男、デズモンド・ドス。銃も手榴弾もナイフも、何ひとつ武器を持たない彼が手にしていたのは、モルヒネと包帯だけだった…。今回解禁されたのは、自らの信念で武器を持たず、命を奪う戦場で命を救うことを決意した主人公デズモンドが、2人の上官と向き合うシーンの本編映像。デズモンドは自らの信念に従い、武器を持たない“良心的兵役拒否者”として陸軍に入隊、グローヴァー大尉(サム・ワーシントン)が率いる部隊に配属される。ハウエル軍曹(ヴィンス・ヴォーン)による激しい軍事訓練が続いていたが、狙撃の訓練が始まると事態は一変、人を殺す銃には触れないという彼の態度が問題視されることに。ハウエル軍曹に伴われ、上官グローヴァー大尉の部屋に呼び出されたデズモンドが、「なぜ、武器を持たないのか」を告白する。自ら志願して入隊した“良心的兵役協力者”だという彼にとって、ライフル隊は想定外だった。だが、「人を殺すことが戦争だ」と言い切る上官は、「米陸軍は間違いを犯さない。冗談か?」とデズモンドの言葉に耳を貸さない。デズモンドは「軍服や軍務には何の問題もありません。銃を持って人を殺すことができないだけです」と、自らの信念を伝えるのだが…。本作でアカデミー賞の初ノミネートをはじめ、全世界の映画賞で高く評価されたアンドリューは、壮絶な経験をしながら戦争の常識を変えた男デズモンド・ドスを体現。また、グローヴァー大尉には、『アバター』や『タイタンの戦い』などで活躍するサム・ワーシントン。直属の上官ハウエル軍曹には、『ドッチボール』『インターンシップ』などで見せた抜群のコメディセンスを封印し、シリアスな演技を披露するヴィンス・ヴォーン。信念を貫くために葛藤するデズモンドを演じたアンドリューの演技は、この2人の上官を演じた実力派俳優との対峙により、いっそう深みを増していくのは見逃せない。想像を絶する至近戦が繰り広げられた戦場で、デズモンドの行動がいかに勇気のあるものだったのか。臨場感あふれる“ハクソー・リッジ”の戦闘シーンが、この1人の兵士の強い信念と葛藤を浮き彫りにしていく。『ハクソー・リッジ』は6月24日(土)よりTOHOシネマズ スカラ座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ハクソー・リッジ 2017年6月24日よりTOHOシネマズ スカラ座ほか全国にて公開(C) Cosmos Filmed Entertainment Pty Ltd 2016
2017年05月23日デンゼル・ワシントンにクリス・プラット、イーサン・ホーク、イ・ビョンホンら、7人の偉大なる男たちの熱き生き様を描いたアクション超大作『マグニフィセント・セブン』。いよいよ5月24日(水)にブルーレイ&DVDが発売となることに合わせ、アントワーン・フークア監督と、デンゼルら7人のキャストが一堂に会した画ヂカラがすごすぎる特典映像<7人の俳優と監督によるトークセッション>の一部が公開された。南北戦争の数年後、アメリカの小さな田舎町を舞台に、冷酷非道な悪漢・ボーグ(ピーター・サースガード)への復讐依頼を受けた賞金稼ぎのサム(デンゼル・ワシントン)、ギャンブラーのファラデー(クリス・プラット)など、荒れ果てた大地にやってきた“ワケありのアウトロー7人”が、拳銃、斧、ナイフ、弓矢などそれぞれの武器を手に命がけの戦いに挑んでいく――。このたび本作から公開された映像は、ブルーレイの特典映像として40分に及び収録される<7人の俳優と監督によるトークセッション>の一部。フークア監督とともに、デンゼル、クリス、イーサン、ビョンホン、ヴィンセント・ドノフリオ、マーティン・センスマイヤー、マヌエル・ガルシア=ルルフォという“ワケありのアウトロー7人”を演じた全員がそろった超豪華なトークセッションとなっている。『トレーニング デイ』でアカデミー賞を獲得したデンゼルと、『イコライザー』に続いて3度目のタッグが実現したフークア監督は、「僕にとって忘れられない瞬間は、デンゼルが出演を承諾してくれたときだ」と口火を切り、「そして、イーサン、クリス、ヴィンセント、マヌエル、マーティン、BH(ビョンホン)からの承諾だ。彼らに支持された瞬間が忘れられない」と感慨深げに明かす。監督もキャストも、皆が共演を喜び、憧れ、尊敬するデンゼルが、「映画作りは簡単じゃない。この作品は特にそうだった。汗だくになるし、厳しい環境だ。でも毎日の終わりにはいい気分だった」と言うと、キャスト一同が大きくうなずく。ビョンホンが暑さや湿気など「最悪のコンディションがみんなを1つにした」と語ると、彼と劇中でコンビを組んだイーサンも「BHと教会の上でひと月も撮影した」と語り、「ランチに僕らだけ取り残された」と激白、一同に笑いが起こるひと幕も。また、演じたファラデー同様にお調子者のクリスは、「撮影中は神が見守ってくれていた。皆と最高の時間が持てたし、ずっと神の存在を感じていたよ」と超真面目に話しているかと思えば、「僕にとっての素晴らしい時間は皆との親密な時間だ。それとバス釣りだね」と“らしさ”を出し、「ほぼ毎日(釣りに)行って、大物を釣った。毎日バス釣りだよ!」と語り、場を盛り上げている。今回の映像は、40分に及ぶトークセッションのほんの一部。ほかにも、シーンごとの撮影に関する苦労やその時々の思いをそれぞれが語るなど、彼らの仲の良さが伝わる和気あいあいとした映像となっている。『マグニフィセント・セブン』ブルーレイ&DVD&4KUHDは5月24日(水)発売&レンタル開始。(text:cinemacafe.net)■関連作品:マグニフィセント・セブン 2017年1月27日より全国にて公開(C) 2016 Sony Pictures Entertainment(Japan)Inc.
2017年05月23日ケイシー・アフレックが本年度アカデミー賞主演男優賞に輝いた『マンチェスター・バイ・ザ・シー』。本作で、ケイシー演じる主人公の甥パトリックを好演し、新人ながら助演男優賞にノミネートされたルーカス・ヘッジズ。マスコミ関係者向けの試写では「あの子は誰?」と話題を呼び、公開後も「ケイシーもすごいけど、パトリック役の子の演技も素晴らしい!」「パトリック役の子が気になって仕方ない」など、日本でも人気急上昇の兆しが見える彼から、20歳とは思えないしっかりとした語り口と、若者らしい茶目っ気を併せ持つ魅力たっぷりのインタビューが到着した。本作は、ボストン郊外で便利屋として暮らしていた主人公リーが、兄の死をきっかけに故郷“マンチェスター・バイ・ザ・シー”へと戻り、16歳の甥パトリックの後見人となることに戸惑いながらも、過去の悲劇と向き合っていくヒューマンドラマ。ルーカスが本作の脚本を初めて読んだのは、高校3年生、17歳のときだったという。「いつもは“誰かの息子”役しか回ってこなかった」と言う彼は、本作に関しては「いままで読んだ中で、最高のティーンエイジャーの役だった。何よりも、すべてのシーンが素晴らしく練られていたよ。いくつか悲惨なほどに気まずい瞬間があるんだ。多くの映画監督はそういった気まずい真実を描くことに尻り込みをしてしまうけれど、ケニー(ケネス・ロナーガン監督)はそういった瞬間を大切にして物語を綴るんだ」と語る。「真実味のある会話を聞き取れる鋭い耳を持った作家は滅多にいない。ケニーはそういった会話に命を与えられる稀有な存在だと思った」と、しっかりとした言葉でその印象を打ち明けた。「5回目のオーディションの後、ケネスと一緒の帰り道、電車の中で直接『参加してもらう』と伝えられた。そのとき、どう感じたかは正確には表現できない。きっと、NBAの選手だったらドラフトに選ばれた! って感じかな。その瞬間から、憧れの役者さんたちとこれから2か月間ずっと一緒に現場にいる自分を想像し始めた。毎日朝起きて、その現場に行けるんだ! ってね。それからあとはもう、喜びのあまり叫んでた」と、その当時を嬉しそうに思い返す姿はまさに現代の若者そのものだ。彼が演じるパトリックは、突然父親を失うものの、友達とともにアイスホッケーやバンドに打ち込む、ごく普通の高校生だ。そんなパトリックと暮らすことで、主人公リーの固く閉ざされた心が少しずつ解かされていく。父は作家・脚本家・監督のピーター・ヘッジス、母も詩人・女優という芸術一家で育ったルーカスは、どのように役との共通点を見出したのだろうか。「僕とパトリックの共通点は、全人類に共通すること――愛だと思う。そして、パトリックと彼の父親の関係は、僕の父親との関係に似ている。僕が思うに、パトリックと彼の父親は親友で、それは僕と僕の父親も同じ。僕は父親と船に乗って釣りには行かなかったけれど、一緒に映画を観たり、キャッチボールをしたりした」と語る。さらに、「この映画から学んだのは、ぼくは“悲しみ”について全く何も知らないということだ」とルーカスは言う。「それぞれのシチュエーションにはそのとき独自の状況があって、そのシーンを演じる唯一の方法は、知識などに縛られずオープンマインドで現場へ行くこと。パトリック自身、悲劇にどう対応したらいいかなんて知らないわけだから、それでいいんだって。かつては、事前に頭の中ですべてを綿密に計算していた。でも実際には、計算は役者として自分がその瞬間に潜む真実を発見することや、何かが起きる可能性を阻んでしまう」と明かす。本作で得た役者としての収穫を語る姿は、すでに頼もしいといえるほど。その一方で、「ケイシーとの共演は初めとてもこわかった」とふり返るルーカス。「映画を観ればわかると思うけど、なかなか近寄り難い役柄だからね。ケイシーは現場ではリーになっていたんだ。リーとパトリックの関係性はケイシーと僕の関係性に反映されていると思う。何せ役者になりたい僕にとって、ケイシーはヒーローで、ケイシーからの愛と承認がほしかったけど、いつももらえるわけではなかった。これはまさにパトリックに起きていることだったんだ」と、自ら鋭く分析。「撮影が終わってはじめて、ケイシーに『お前はすばらしかったよ。ただ撮影中にはそれを伝えられなかったんだ』って言ってもらえたんだ」と語るルーカスは、「彼は僕に、どう自分自身を役に捧げるか教えてくれて、今回とても意義深い経験になった」とも語り、“ヒーロー”との共演からは多くを学んだようだ。そんなケイシーにいい影響を受けながら好演を見せたルーカスは、アカデミー賞助演男優賞に、ジェフ・ブリッジズ、マイケル・シャノン、マハーシャラ・アリ、デヴ・パテールといった大物・実力派と並んでノミネートされるという快挙を果たす。授賞式時20歳。本年度オスカー候補者の中で最年少だった彼は、18歳で初ノミネートされた故リバー・フェニックス(『旅立ちの時』)や、19歳で初ノミネートされたレオナルド・ディカプリオ(父ピーターが原作・脚本の『ギルバート・グレイプ』)に続く新星として注目を浴びた。本作の高評価やアカデミー賞ノミネートを受けて「なんだか自分が2つの世界に生きているみたい」と語るルーカスだが、最も感激だった出来事を聞かれると、「アカデミー賞名誉賞授賞式で、憧れのアンドリュー・ガーフィールドに会えたこと!本当に嬉しかったよ。そしてその直後にエマ・ストーンにも会ったんだ。しかも彼女は『マンチェスター・バイ・ザ・シー』を観てくれていて、ほめてくれた。立て続けに顔に素晴らしいパンチを2発食らったよ。って実際に殴られたわけじゃないけど(笑)」と、憧れのスターとの出会いを喜びいっぱいに語る姿は実に初々しい。これからは、彼自身も大きな注目を集めるはずだが…?「(注目を浴びることは)僕にとって初めての経験だし、有頂天になってしまったり、将来が不安になってしまったり、迷子になるのは簡単だと思う。でも、僕の仕事は、人間であること。自分自身を大切にして、しっかり地に足をつけて、舞台や映画も挑戦し続けたい。とにかく演じることが大好きなんだ」と、しっかり者らしい答えを返すルーカス。これから挑戦してみたい仕事は、「いままでやったことがないからラブストーリーかな。本当のラブストーリー。でも、その前に自分の人生で本当の愛を見つけないとね(笑)。あとは、ずっとスポーツ映画をやってみたいと思っている。野球好きとして育ったから、本当に特別な若手俳優たちと一緒にスポーツ映画に出られたら最高!」と語るルーカス。映画の中では二股中のプレイボーイだが、実生活では恋人募集中なのかも?今後もさらなる活躍が期待される新星ルーカス・ヘッジズ。まずは、鮮烈で胸打つ演技を本作で確かめてみて。『マンチェスター・バイ・ザ・シー』はシネスイッチ銀座、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:マンチェスター・バイ・ザ・シー 2017年5月13日よりシネスイッチ銀座、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開(C) 2016 K Films Manchester LLC. All Rights Reserved.
2017年05月21日ビームス(BEAMS)が、マイク・ミルズ監督の最新作「20センチュリー・ウーマン」の公開を記念して、5月27日(土)にコラボレーションアイテム等を発売する他、6月2日(金)からは、監督が2017年春の来日時に撮り下ろした初公開の写真展を実施する。前作「人生はビギナーズ」から早6年、マイク・ミルズ監督の最新作「20センチュリー・ウーマン」が6月3日(土)より全国で公開される。この作品は監督自身の母親をテーマに描いた、母と息子のラブストーリーで、第89回アカデミー賞脚本賞にもノミネートされた話題作。映画の公開に先駆けて、5月27日(土)より本作と<BEAMS BOY>のコラボレーションTシャツとトートバッグを、全国のBEAMS各店およびBEAMS公式オンラインショップにて発売。グレダ・ガーウィグが演じるパンクな写真家アビーが、劇中で撮影した写真をフィーチャーしたTシャツ3型とトートバッグ2型がラインナップ。写真下には、“I’m going to need a story.(私たちには物語が必要なの)”という印象的なアビーのセリフがレイアウトされている。また、同日より「ビームス ウィメン 渋谷」では、コラボレーションアイテムに加えて、映画のサウンドトラックCDとBEAMS限定のポスターも展示販売する。サウンドトラックCDは、原宿「ビームス レコーズ」およびBEAMS公式オンラインショップでも購入可能。映画公開前日の6月2日(金)からは、原宿の「トーキョー カルチャート by ビームス」にて、マイク・ミルズ監督が今春の来日時に撮り下ろした東京の風景写真をエキジビション形式で紹介。そして、岡本仁氏が編集し<TOKYO CULTUART by BEAMS>が発行するフリーペーパー『ART FOR ALL』には今回、マイク・ミルズ監督のインタビューが掲載される。コラボレーションアイテム発売日:2017年5月27日(土)取り扱い店舗:全国のビームス各店(一部店舗を除く) / BEAMS公式オンラインショップ■Tシャツ(ウィメンズ) 各¥5,800(税抜)■トートバッグ各¥4,500+税関連イベント1:POP UP SHOP『20センチュリー・ウーマン』ポップアップショップ開催期間:2017年5月27日(土)〜6月11日(日)開催場所:ビームス ウィメン 渋谷東京都渋谷区神南1-14-7 2F TEL 03-3780-550 11:00〜20:00 会期中無休コラボレーションアイテムのTシャツとトートバッグに加え、限定ポスター(全8種類各¥8,000+税)とサウンドトラックCD(¥2,400+税)も販売。2:EXHIBITION写真展「I WANT TO SEE THIS MODERN WORLD. TOKYO PHOTOS BY MIKE MILLS」開催期間:2017年6月2日(金)〜6月7日(水)開催場所:トーキョー カルチャート by ビームス東京都渋谷区神宮前3-24-7 3FTEL 03-3470-325111:00〜20:00会期中無休プロモーションのために6年ぶりに来日したマイク・ミルズ監督。彼が写した東京の風景を展示し、フリーペーパー『ART FOR ALL』を配布します。また、サウンドトラックCD(¥2,400+税)を販売。写真は展示のみで販売はございません。サウンドトラックCD発売日:2017年5月24日(水)価格:¥2,400(税抜】取り扱い店舗:・ビームス レコーズ東京都渋谷区神宮前3-25-15 1FTEL 03-3746-078911:00〜20:00不定休・BEAMS公式オンラインショップ関連イベント開催中は、「ビームス ウィメン 渋谷」および「トーキョー カルチャート by ビームス」でも販売。映画「20センチュリー・ウーマン」1979年のサンタバーバラを舞台に、15歳のジェイミーが母親でシングルマザーのドロシアと、「息子の教育を手伝って欲しいの」とドロシアから頼まれた写真家のアビー、幼なじみのジェリーという3人の女性と過ごしながら成長していくひと夏を描く。第89回アカデミー賞脚本賞ノミネート作品。6月3日(土) 丸の内ピカデリー/新宿ピカデリーほか全国公開。監督・脚本:マイク・ミルズ出演:アネット・ベニング、エル・ファニング、グレタ・ガーウィグ、ビリー・クラダップ2016年/アメリカ/英語/119分/アメリカンビスタ/カラー/5.1ch/原題:20TH CENTURY WOMEN/ 日本語字幕:髙内朝子/PG-12/ 配給:ロングライド
2017年05月21日第89回アカデミー賞にて作品賞、監督賞を含む8部門にノミネートされ、音響編集賞を受賞した映画『メッセージ』が、本日5月19日(金)よりついに公開された。本作で監督のドゥニ・ヴィルヌーヴと、『プリズナーズ』『ボーダーライン』に続き、次回作『ブレードランナー 2049』でもタッグを組む、ヨハン・ヨハンソンの音楽に注目した。突如、地上に降り立った巨大な球体型宇宙船。言語学者のルイーズ(エイミー・アダムス)は、地球にやってきた謎の知的生命体と接触し、彼らの“言語”を理解してほしいと米軍から依頼を受ける。物理学者のイアン(ジェレミー・レナー)とチームを組み、彼らの“言語”の解読に全力を注ぐルイーズ。人間のものとは全く異なる、そして、まるで動く絵画のような異質な言語の謎が解けたとき、彼らが地球にやってきた驚くべき真相と、美しくも切ないメッセージが明らかになっていく――。SF作品ながら、感動のエンタテインメントでもあり、世界中から絶賛を受けている本作。球体型飛行体で地球にやってきた彼らは、人間のものとはまるで違う次元の“言語”を用いていた。映画の音楽を手掛けたのは、数々の受賞歴に輝くアイスランドのコンポーザー、ヨハン・ヨハンソン。電子音とクラシックのオーケストラ・サウンドを融合させたヨハンソンの音楽は多種多様であり、映画音楽も数多く手がけている。エディ・レッドメインがオスカーを獲得したジェームズ・マーシュ監督『博士と彼女のセオリー』(’14)ではゴールデン・グローブ賞作曲賞を獲得した。今回のサントラに収録されている、謎の生命体“ヘプタポッド”のテーマとして流れる「異星言語ヘプタポッドB」でも、電子音とオーケストラを融合させた彼の持ち味が遺憾なく発揮されている。また、『シン・ゴジラ』の樋口真嗣監督が責任編集し、『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』の押井守監督、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の前田真宏監督という日本が誇る3大奇才監督が語る特別映像も公開されており、ヨハンソンやマックス・リヒターによる楽曲が印象的な形でフィーチャーされているので注目だ。『メッセージ』は全国にて公開中。『メッセージ』オリジナル・サウンドトラックは発売中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:メッセージ 2017年5月19日よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開
2017年05月19日長編アニメーション映画『ブレンダンとケルズの秘密』が公開される。7月下旬にYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次ロードショー。映画『ブレンダンとケルズの秘密』は、『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』のトム・ムーア監督の長編デビュー作。第82回アカデミー賞にノミネートされるという快挙によって、世界中を驚かせた。舞台は9世紀アイルランド。ケルズ修道院にバイキングの襲来を逃れた修道士が一冊の「聖なる書」を携え訪ねてくる。その本には隠された知恵と力が秘められていた。本を完成させるため少年・ブレンダンは魔法の森へ出かけるが、迫り来る闇を本の力で打ち砕き、世界に光を取り戻すことができるのか?予告編には、修道院がバイキングに襲われる場面や、ブレンダンが禁じられた修道院の外の森へ行き、様々な危機に遭遇する様子が。サスペンス溢れる冒険ファンタジーを予感させる内容に仕上がっている。見どころは、ダブリン大学図書館で350年間保管される国宝「ケルズの書」の、鮮やかで美しいケルト文様が万華鏡のように動きだす圧巻の映像だ。アイルランドの緑に包まれた美しいアニメーションの日本公開に期待が高まる。【詳細】映画『ブレンダンとケルズの秘密』(原題『The Secret of Kells』)公開時期:7月下旬にYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次ロードショー監督:トム・ムーア2009年/75分/カラー/ドルビー・デジタル/ヴィスタサイズ/フランス・ベルギー・アイルランド合作©Les Amateurs, Vivi Film, Cartoon Saloon
2017年05月19日SF映画として余計なものは極力削ぎ落とし、洗練されたアプローチをした『メッセージ』(5月19日公開)。メガホンをとったのは『ブレードランナー 2049』(10月27日公開)も待機中のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督だ。来日した監督にインタビューし、「すべてを見せない」という演出の美学に迫った。『メッセージ』は第89回アカデミー賞で8部門にノミネートされた話題作。ある日、巨大な球体型宇宙船が突然地球上に降り立ち、言語学者のルイーズ(エイミー・アダムス)が、知的生命体とコンタクトを取っていく。本作で特筆すべき点は、広大な宇宙のロマンと、小宇宙のようなヒロインの半生をリンクさせた点だ。観終わった後、実は非常に繊細でパーソナルな映画だったことに驚嘆する。ミニマリズムを追求した宇宙船のデザインも粋だが、ヴィルヌーヴ監督の「"ばかうけ"からインスパイアされた」というジョークを飛ばせる懐の深さも素晴らしい!――以前からSFというジャンルは好きだったのですか?SFについて語ろうと思うと、自分の子ども時代にさかのぼることになる。僕はカナダの小さな街で生まれ育った。冬が長かったので、よく家でSF作品などに触れていたんだ。小説を読むと現実逃避できたし、自分の周りの世界を理解する手立てにもなったよ。――SF映画の中でも特にどういう作風のものが好きですか?僕が惹かれるSF映画は戦争ものやハイテクものではなく、もっと実存主義的な未知な世界を模索するようなタイプの映画だ。スタンリー・キューブリック監督作『2001年宇宙の旅』(68)を観た時、強い恐怖心を感じことをよく覚えている。その時の恐怖心は、自分が触れたり、理解したりできない1つのアート作品であったところから感じたものだろう。僕は美しいまでの恐怖心にすっかりハマってしまい、SF映画好きになったんだ。――SF映画を撮る上で、どんなことを心がけていますか?なるべくミステリーを保持するよう、すべてを描かないように努めている。『メッセージ』の美術についても、デザイン、画コンテ、撮影という段階を踏んでいく中で「船内をもっと見せてください」というリクエストがたくさん入ったが、僕は頑なにそれを拒否したんだ。――見せないことでイマジネーションが広がるということでしょうか?そうだね。「操縦するのが操縦桿なのかボタンなのか、どちらかを見せたい」とスタッフから言われたけど、その辺はミステリーに留めておいた方がいいと思った。たとえばスピルバーグ監督の『未知との遭遇』は大好きな映画だけど、あのラストシーンで、宇宙船に入り、船内を見せてしまうのは間違いだと思った。あの映画から学んだことは、時には見せない方がよりパワフルな印象を与えるということだ。実は『2001年宇宙の旅』でも、キューブリック監督はエイリアンのデザインまでしていたらしいけど、監督はそれを登場させなかった。それは本当に英断だったと思う。――ヴィルヌーヴ監督は宇宙人の存在について信じていますか?もちろん信じている。この広い宇宙で人類だけが存在しているのは、人類のナルシシズムとしても良くない考えだ。実存主義的な観点から言って、人類しか存在してないということはありえない。何らかの地球外生命体はいてほしいし、いるかもしれないという可能性こそが美しいと思う。――待機中の『ブレードランナー 2049』も楽しみです。現在、ポストプロダクションを一生懸命やっている。ちょうど音楽やVFXをつけている段階だ。アーティスティックな視点から見てもすごくチャレンジングな作品になった。何といっても大好きな『ブレードランナー』(82)の続編だから、その世界観を自分なりに咀嚼し、自分ならではのものにしなければいけないから。ワクワクするし、怖い体験でもあったよ。■プロフィールドゥニ・ヴィルヌーヴ1967年10月3日生まれ、カナダ出身の映画監督で脚本家。『渦』(00)、『静かなる叫び』(09)で注目される。『灼熱の魂』(10)は第83回アカデミー賞の外国語映画賞にノミネート。続いて『プリズナーズ』(13)、『複製された男』(13)、『ボーダーライン』(15)を監督。『ブレードランナー 2049』が10月27日に全国公開予定
2017年05月19日いままでに、多くの美人モデルと浮名を流してきたレオナルド・ディカプリオが、またしても破局を迎えてしまった。2016年5月、モデルのニーナ・アグダルと初めて一緒にいるところをクラブで目撃されたディカプリオ。25歳のニーナと42歳のディカプリオは17歳も離れた年の差カップルではあったが、以前より結婚願望を明かしていた彼に、ついに未来の妻が出現かと期待されていた。破局までの1年間,、2人はさまざまなことを共有してきた。「People」誌によれば、昨年7月、ディカプリオはニーナを連れて親友トビー・マグワイアらとイビサ島でパーティーを楽しんだ。8月には2人で軽い自動車事故に遭遇。11月には、ディカプリオの母親を含むグループでフランス領ポリネシアで休暇を過ごした。12月にはルーカス・ハースらとカンクンへ。その後も公の場でキスをしたりと臆することなくニーナへの愛情をオープンにしていたディカプリオ。今年2月のアカデミー賞授賞式には、1人で参加したディカプリオだったが、授賞式後のマドンナ主催のパーティーでニーナと合流。関係者はこのパーティーで「2人は最高潮に盛り上がっていた」と破局に驚く。「円満な破局」で、「いまも友だち」だという2人が別れるに至った原因は明かされていない。(Hiromi Kaku)
2017年05月19日