第92回アカデミー賞に10部門でノミネートされ、撮影賞など3部門を授賞したサム・メンデス監督作『1917 命をかけた伝令』。このほど、照明で物語を語る、アカデミー賞受賞の撮影監督ロジャー・ディーキンスが生み出す圧巻の撮影風景を収めた特別映像が到着した。全て屋外での“ワンカット”撮影に挑んだ本作では、入念なリハーサルを繰り返し、移動する歩数やセリフを言い終わる秒数、カメラの動きや天候まで、様々な要素を計算し尽くした上で初めてカメラを持って撮影に入ることができる。このプロダクションに関わる全ての人間の、本作への献身的な姿勢が最重要だったとメンデス監督が語るほど、撮影準備に最も時間をかけてきた。その中でも苦労を強いられたのは、“照明を使えない”ということだったという。撮影監督のディーキンスも「今回のように舞台が屋外の作品では、天候と自然光の状態が鍵となる。この映画では塹壕の中を走り抜け、360度方向転換することもあるから、照明を使用することができない。また、物語の進行順に撮影するから、シーンとシーンを自然につなぎ合わせるためには曇り空の中での撮影が必須だった。朝の時点で晴天だと撮影ができないから、その場合はリハーサルを行ったよ」と、撮影時の苦労をふり返っている。今回到着した特別映像は、本作の中でも特に見事な光と闇のコントラストを映し出している撮影シーンを収めたもの。照明が使えないため、あたりを照らすのは照明弾の明かりのみ。緊迫感に溢れたシーン全体を撮るには何秒の照明弾が必要かを計算し、事前に模型を使って影の動きを確認、全ての人間が計算通りに動くことはもちろん、影の動きまでをも把握した上で初めて描き出すことの出来る究極の映像だ。敵地を走り抜ける若き伝令兵の目に見えない脅威、曲がり角の先に潜む恐怖を照明弾のみで表現してみせたディーキンスに対し、「照明で物語を雄弁に語れるのが撮影監督のロジャー・ディーキンスだ」と惜しみない賞賛の言葉を贈るメンデス監督。「照明弾の作る影の動きは不気味な印象を残す」と語る彼の言葉通り、美しさを感じさせながら、どこか不安を掻き立てるような神秘的な映像が完成した。『1917 命をかけた伝令』は2月14日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:1917 命をかけた伝令 2020年2月14日より全国にて公開©2019 Universal Pictures and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.
2020年02月13日映画芸術科学アカデミーが、第92回アカデミー賞の長編アニメ映画部門にエントリーされた32本を発表した。「Variety」誌によればアカデミー賞史上、同部門では最多のエントリー数だという。昨年は25本、2017年は26本、2016年は27本だった。日本からは新海誠監督の『天気の子』、渡辺歩監督の『海獣の子供』、高坂希太郎監督の『若おかみは小学生!』、今石洋之監督の『プロメア』がエントリー。ディズニー作品は、11月22日に公開となる『アナと雪の女王2』、『トイ・ストーリー4』がエントリーされたが、今年大ヒットを記録した実写版『ライオン・キング』のタイトルは見当たらない。同作は、公開当時から“アニメ”として扱われるのかどうかという議論が交わされており、「ディズニーが『ライオン・キング』を同部門にエントリーすることはないだろう」と予想されていた。ここ数年賞レースで話題となっているNetflixは、オリジナルアニメ『Klaus』(原題)、カンヌ国際映画祭の批評家週間でグランプリを受賞した『失くした体』を引っ提げ、同部門に初参戦。ほかの作品は、アニメ映画版『アダムス・ファミリー』、『ペット2』、『ディリリとパリの時間旅行』、『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』など。来年1月13日にノミネーション作品が発表される。(Hiromi Kaku)■関連作品:若おかみは小学生! 2018年9月21日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©令丈ヒロ子・亜沙美・講談社/若おかみは小学生!製作委員会プロメア 2019年5月24日より全国にて公開©TRIGGER・中島かずき/XFLAG天気の子 2019年7月19日より全国東宝系にて公開(C)2019「天気の子」製作委員会海獣の子供 2019年6月7日より全国にて公開©2019 五十嵐大介・小学館/「海獣の子供」製作委員会
2019年10月17日来年は、例年よりかなり早い2月9日に開催されることが決定しているアカデミー賞授賞式。主催する映画芸術科学アカデミーと放送局のABCが、2021年と2022年は“いつも通り”の時期に開催することを発表した。2021年の第93回授賞式は2月28日、2022年の第94回授賞式は2月27日。アカデミーによれば、2022年のオリンピック、スーパーボウル、国民の休日の時期を考慮し、2021年と2022年(のオスカー)は従来通りの2月の最終日曜日に開催するとのこと。それ以降の開催日に関しては、今後判断するという。一方、2001年からアメリカのアカデミー賞より常に先行する形で2月に開催している英国アカデミー賞(BAFTA)は、2021年は2月14日、2022年は2月13日と、米アカデミー賞の2週間前の開催となる模様。来年のみ、米アカデミー賞のわずか1週間前という2月2日の開催が決定している。アカデミー賞授賞式の日取りが与える影響は大きく、ベルリン国際映画祭はこれまで2月中にアカデミー賞の前に行われてきたが、2020年は2月20日から3月1日と後に行われる。なお、2021年、2022年の開催日はまだ発表されていない。(Hiromi Kaku)
2019年06月13日映画芸術科学アカデミーの会長ジョン・ベイリーが、来年の第92回アカデミー賞授賞式から実施予定のルール変更について発表した。結論として、Netflixに不利になる変更はなかった。これまで、スティーヴン・スピルバーグ監督が「Netflixなどのストリーミング配信サービス向けに作られた作品は、オスカーではなくエミー賞の受賞対象にすべき」と強く主張し、ヘレン・ミレンは「映画は映画館で観るべきもの。Netflixは好きよ。でもクソくらえ!」と罵り言葉を用いて批判するなど、長らく“Netflix論争”が展開されてきた。今年はついにNetflix作品でアルフォンソ・キュアロン監督作の『ROMA/ローマ』が監督賞、外国語映画賞、撮影賞の3つの賞を受賞。危機感を持ったスピルバーグ監督は、アカデミー理事会にNetflixの締め出しを提案するらしいと報じられていたが、ルール改正にスピルバーグの主張は反映されなかった。選考対象となるのに必要なルールの1つ、「ロサンゼルス郡内で7日以上、1日当たり3回以上の有料上映すること」も変わらずそのままだ。大きな変更点は、外国語映画賞の名称が「グローバルな映画製作コミュニティにおいて、“外国”という言葉は時代遅れである」という理由から国際長編映画賞という名称になったこと、メイクアップ&ヘアスタイリング賞のノミネート作品枠が3枠から5枠に増えたことなど。(Hiromi Kaku)■関連作品:【Netflixオリジナル】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflixオリジナル】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング
2019年04月25日『戦場のピアニスト』でアカデミー監督賞の受賞経験があるロマン・ポランスキー監督が、2018年5月にビル・コスビーとともに映画芸術科学アカデミーから追放されたことを受け、同アカデミーに会員権の回復を求めて提訴した。ポランスキー監督は、13歳の女子に性的行為を行ったとして有罪判決を受け、1978年にアメリカからフランスに逃亡したという過去がある。ポランスキー監督の長年の弁護士ハーランド・ブラウンは、「アカデミーの(追放の)過程に公正さが欠けるため、提訴しました。ポランスキー監督に対する警告や、話す機会さえも与えずに彼を放り出したのです。(事件から)40年も経っていまさらなぜという理由も知らせずに。コスビー氏と同じ日にです。うんざりですよ」と「PA」に語っている。なお、ビル・コスビーも性的暴行で2018年4月に有罪となり、アカデミーから除名された。しかし、アカデミー側は「ポランスキー氏の除名の手続きは、公正に、合理的に行われました。アカデミーの理事会は人権の尊重、人間の尊厳を守ることをメンバーに求めており、そういった倫理基準を大切にしてきました。そして、どんな形の暴行、ハラスメントに対し、断固として反対する姿勢です」と声明文を発表している。(Hiromi Kaku)
2019年04月22日Netflixオリジナルドラマ「アンブレラ・アカデミー」のシーズン2の制作が決定した。同作のSNSアカウントから正式に発表された。「アンブレラ・アカデミー」は、2013年に解散したバンド「マイ・ケミカル・ロマンス」のフロントマン、ジェラルド・ウェイ作のコミックをベースとしたドラマ。ある日、妊娠していない女性たちが、同時刻に突然出産するという怪現象が世界中で発生。生まれた子どものうちの7人を養子に迎えた大富豪のハーグリーヴス卿は、特殊能力を持つ彼らをスーパーヒーローとして訓練するため、「アンブレラ・アカデミー」を創設した。しかし、成長するにつれて家族はバラバラに。十数年後、養父の死をきっかけに再集結した子どもたちは、これまで明かされなかった家族の秘密や世界滅亡の危機に直面し…という物語。1号~7号と呼ばれるメインキャラクター7人を演じているのは、エレン・ペイジ(7号)、「ゲーム・オブ・スローンズ」のトム・ホッパー(1号)ら。「Variety」誌などによれば、シーズン2は7人全員が出演し、前シーズンと同様全10話。今年の夏にトロントで制作がスタートするという。(Hiromi Kaku)■関連作品:【Netflixオリジナル】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflixオリジナル】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング
2019年04月03日米国アカデミー賞が世界最高峰の映画の祭典ならば、日本最高峰の祭典となるのが「日本アカデミー賞」。先日、第42回の各優秀賞および新人俳優賞などの発表記者会見が行われたが、日本のアカデミー賞は米国や他国とどう違うのか、改めて紹介していこう。1.米国アカデミー賞との関係は?米国の映画芸術科学アカデミー(AMPAS:Academy of Motion Picture Arts and Science)の正式許諾を得て日本アカデミー賞協会が1978年に発足、米国と同様に映画人が選ぶ映画賞として日本アカデミー賞が誕生した。米国アカデミーから正式許諾を得ているのは、世界で日本と英国のみ。記念すべき第1回授賞式は1978年4月6日、帝国劇場にて開催。授賞式の模様は日本テレビで放送され、現在も毎年、同局で放送されている。第2回目から日本アカデミー賞協会会員による現在の投票方式となり、第4回から1次選考のノミネート5作品および5人全てを“優秀賞”とし、授賞式ではその中から“最優秀賞”を競うことになった。2.対象となる作品は?第42回日本アカデミー賞は、2017年12月16日~2018年12月15日に東京地区の商業映画劇場にて有料で初公開された、40分以上の新作劇場用劇映画及びアニメーション作品であり、同一劇場で1日3回以上、かつ2週間以上継続し上映された作品が対象。そのため、映画祭のみの上映作品や2週間限定公開作品、イベント上映作品、モーニング、レイトショーのみの上映は除かれる。3.どうやって決める?国内の映画関係者によって構成される日本アカデミー賞協会会員(下記参照)の投票によって行われる。作品賞・アニメーション作品賞・監督賞・脚本賞・主演男優賞・主演女優賞・助演男優賞・助演女優賞・外国作品賞などの正賞15部門と新人俳優賞を含む全16部門を投票で行い、郵送された投票用紙は公正なる第三者機関によって集計され、正賞15部門の優秀賞受賞者・受賞作品(各5名または5作品)と男女各3~5名の新人俳優賞が決まる。さらに、この15部門優秀賞受賞者及び受賞作品を対象に最終投票を行い、郵送された投票用紙は公正なる第三者機関によって集計され、最優秀賞が決定する。なお、日本アカデミー賞で唯一、一般の映画ファンが参加できるのが話題賞。ニッポン放送「オールナイトニッポン」の番組を通じ、一般リスナーがその年の映画界で最も話題を集めたと思われる作品と個人に投票し、決定される。たとえば、いまなお実写邦画歴代第1位の興収記録を持つ『踊る大捜査線THE MOVIE2レインボーブリッジを封鎖せよ!』は第27回(2003年度)優秀作品賞・優秀監督賞などに選ばれていたが、結果的に話題賞・作品部門を獲得。また、第40回(2016年度)は最優秀アニメーション作品賞を『この世界の片隅に』、話題賞・作品部門を『君の名は。』が受賞したことも記憶に新しい。4.日本アカデミー会員の構成は?米国アカデミーの場合、本年度は史上最多で928人が会員に招待され、会員総数は約8,200名にのぼる。俳優部門の会員が最も多く、短編及び長編アニメ部門、プロデューサー部門、監督部門と続く。日本アカデミー賞協会は、2018年度で会員数3,960名。会員の資格は、日本の映画事業に現在も含め3年以上従事していることが前提で、運営・実行委員会または賛助法人より推薦され認められた者となる。内訳は東宝、松竹、東映、KADOKAWAの大手映画製作配給会社(映連)4社で985名となり、俳優/マネージャーが132名、監督が117名。さらに映画関連企業やプロダクション関係、テレビ局、出版社などの賛助法人の社員が多数。その中には声優事務所の青二プロダクションや映像配信サービスNetflixなども名を連ねている。5.女性の司会は前年の最優秀主演女優賞受賞者第42回授賞式で総合司会を務めるのは、日本アカデミー賞協会・組織委員会副会長でもあるベテラン俳優の西田敏行。6年連続9度目となり、それ以前は関根勉が4年連続、その前は関口宏が12年連続で務めていた。注目なのは、女性の司会は前年度の最優秀主演女優賞受賞者が務めること。今回の第42回は、昨年『彼女がその名を知らない鳥たち』で同賞を受賞した蒼井優が人生初の司会に挑戦する。「去年の私にとって、そうであったように、どなたかにとって忘れられない1日になるはずなので、皆さんの喜びを感じつつ、楽しんで司会ができれば」と蒼井さん。同業者の司会となれば、共演経験者や親交の厚い人が壇上に上がることも多く、思いがけない振りがあったり、ツッコミがあったり、思い出話に花が咲くことも。第32回(2008年度)授賞式では、『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』で前年、最優秀主演女優賞に輝いた故・樹木希林さんが司会に。その年は、米アカデミー賞外国語映画賞を受賞した“婿”・本木雅弘主演『おくりびと』が主要賞をほぼ総なめにするという巡り合わせが実現。樹木さんのマイペースな司会ぶりには会場が何度も沸いた。今回は『日日是好日』『万引き家族』の2作品で優秀助演女優賞に選ばれている樹木さん。優秀助演女優賞の歴代最多受賞者だ。追悼セレモニーの中で、そんな在りし日の姿が取り上げられるかもしれない。なお、最優秀賞のプレゼンターは前年度の受賞者が行うことになっており、蒼井さんはじめ、菅田将暉、広瀬すず、役所広司、是枝裕和監督、湯浅政明監督らが務める予定。オスカー像の代わりとなるのが、第1回授賞式より受賞者に贈られている「最優秀賞・優秀賞ブロンズ」だ。その制作者で日本アカデミー賞協会の創設メンバー・流政之氏も2018年に亡くなられた。6.一般客も観覧できるディナー形式レッドカーペットが敷かれた授賞式会場に、華やかなドレスやタキシードなどに身を包んだ最旬の俳優・女優たちが集う様はやはり壮観。また、「ぴあ」会員限定だが、ディナー付授賞式観覧チケットも販売され、一般客も観覧できる。その雰囲気はハリウッドスターがパーティ形式で一堂に会するゴールデン・グローブ賞に似ている、ともいえるかも?7.アニメーション作品賞が独立へ第30回(2006年度)からアニメーション作品賞が独立した部門に。初めての受賞作品は、本年度の米アカデミー賞長編アニメ部門に『未来のミライ』がノミネートされている細田守監督の『時をかける少女』だった。なお、同賞設立以前に、宮崎駿監督の『もののけ姫』(第21回)、『千と千尋の神隠し』(第25回)の2作品が実写作品を抑えて最優秀作品賞に選ばれている。8.新人俳優賞から羽ばたくスター俳優たち新人俳優賞は、劇場映画で主演・助演クラスの役を演じ、印象を与えた俳優が対象。原則として映画初出演ではなくともこれまで日本アカデミー賞の受賞歴がない者、となっている。かつて同じ年(第13回)に新人俳優賞に選ばれた本木さんや深津絵里は、後に主演賞クラスの俳優となり、海外でも評価を受けるまでになった。第37回(2013年度)『共喰い』で選ばれた菅田さんは昨年度、第41回にて『あゝ、荒野』で見事、最優秀主演男優賞を受賞、さらに全くタイプの違う『帝一の國』で話題賞・俳優部門にも選ばれた。同年の新人俳優賞には綾野剛や黒木華らがおり、黒木さんは続く『小さいおうち』(第38回)、『母と暮せば』(第39回)で2年連続の最優秀助演女優賞を受賞。また、広瀬さんは『海街diary』で新人俳優賞を受賞して以来、翌年は『ちはやふる上の句』『怒り』で優秀主演女優賞と優秀助演女優賞、さらに昨年は『三度目の殺人』で最優秀助演女優賞を獲得。『湯を沸かすほどの熱い愛』の杉咲花などのように、最優秀賞(助演女優)と新人俳優賞を同年にW受賞した快挙も。本年度は上白石萌歌、趣里、平手友梨奈、芳根京子、伊藤健太郎、中川大志、成田凌、吉沢亮と、すでに映画・テレビでお馴染みの顔ぶれがずらり。彼らの晴れ舞台にも注目だ。第42回日本アカデミー賞授賞式は3月1日(金)、グランドプリンスホテル新高輪・国際館パミールにて開催される。(text:Reiko Uehara)
2019年02月26日24日(現地時間)開催の第91回アカデミー賞授賞式に向けて、主催する映画芸術科学アカデミーがその内容を徐々に明らかにしている。昨日は歌曲賞にノミネートされている『メリー・ポピンズ リターンズ』の「The Place Where Lost Things Go」を、ベット・ミドラーが歌うことを発表。本日は「クイーン」とアダム・ランバートがオスカーに出演することを「ボヘミアン・ラプソディ」の歌詞を引用しながらツイートした。「クイーン」のボーカルで、いまは亡きフレディ・マーキュリーをテーマに描いた伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』は、今年オスカーで作品賞、主演男優賞など5部門にノミネート。現在、「クイーン」はオリジナルメンバーのブライアン・メイ、ロジャー・テイラーと2011年の共演を機にアダム・ランバートをボーカルに迎え、「クイーン+アダム・ランバート」として活動している。アダムも「オスカーでぶちかますぜ。2月24日。午後5時PST」とツイートしてファンに報告。午後5時PST(太平洋標準時)とちょうど授賞式が始まる時間を強調していることから、ファンの間で「オープニングでパフォーマンスするのかもしれない」という期待が高まっているようだ。(Hiromi Kaku)■関連作品:ボヘミアン・ラプソディ 2018年11月9日より全国にて公開© 2018 Twentieth Century Fox
2019年02月19日映画芸術科学アカデミーが、来年のアカデミー賞の対象となる9部門のショートリスト(ノミネート前の候補リスト)を発表した。発表されたショートリストの中で、日本からは是枝裕和監督の『万引き家族』が外国語映画賞にリスト入りを果たした。ノミネーション獲得を競うほかの作品は、コロンビアの『Birds of Passage』、デンマークの『THE GUILTY/ギルティ』、ドイツの『Never Look Away』(原題)、カザフスタンの『Ayka』(原題)、レバノンの『Capernaum』、メキシコの『ROMA/「ローマ』、ポーランドの『Cold War』(原題)、韓国の『バーニング 劇場版』。これら9作品は、全87作品の中から選ばれたという。今後は1月7日から14日まで行われるアカデミー会員による投票で、9作品の中から5作品がノミネート作品に選ばれ、2月24日開催の第91回アカデミー賞授賞式で受賞作品が決定する。『万引き家族』は、放送映画批評家協会賞やゴールデングローブ賞の外国語映画賞にノミネートされている。(Hiromi Kaku)■関連作品:万引き家族 2018年6月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2018フジテレビジョンギャガAOI Pro.THE GUILTY/ギルティ 2019年2月22日より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開© 2018 NORDISK FILM PRODUCTION A/Sバーニング 劇場版 2019年2月1日よりTOHO シネマズ シャンテほか全国にて公開©2018 PinehouseFilm Co., Ltd. All Rights Reserved
2018年12月18日映画芸術科学アカデミーが、「人気映画部門」(ポピュラー・フィルム部門)の新設を延期することになった。先月、アカデミーは来年2月24日に開催の第91回アカデミー賞授賞式からこの新部門を取り入れると発表していた。「The Hollywood Reporter」などによると、アカデミーのCEO、ドーン・ハドソンは、「新部門の賞の件で、多くの方から幅広いご意見をいただきました。そこで、私たちはアカデミー内でさらなる議論が必要だということに気が付きました」と延期の理由を語ったという。具体的に延期がいつまでなのかは明らかにしていない。また、「今年も含め、長年に渡ってオスカーは変化を遂げてきました。90年間の歴史で受け継いできたものを大切にしながら、さらなる進化を続けます」と決意を新たにした。年々低下している授賞式の視聴率を上げるため、様々な策を練っているというアカデミー。「人気映画部門」の新設もその1つであったが、この動きに対して映画批評家やセレブたちからは批判が相次いだ。俳優のロブ・ロウは先月、「今日、映画業界は終わった。オスカーが“人気”映画の件を発表したことでね」とSNSで不満をあらわにしていた。オスカー史上、最高視聴率を記録したのは1998年の授賞式で『タイタニック』が作品賞を獲得したときで、昨年は一昨年より20パーセントも視聴者が減少した。(Hiromi Kaku)
2018年09月07日アカデミー賞に今後、「人気映画賞」が加わる。この新部門は、主催者の映画芸術科学アカデミーの理事会で承認された三大改革のうちの1つで、批評家ではなく観客からの人気を得た作品を表彰するものになるという。さらに理事会は、2020年の授賞式の日取りを例年より早め、「世界中の視聴者」に向けて式の放送時間を3時間に短縮するプランを発表している。今回の新部門の設立は、長年妥当性の欠如に拍車がかかってきたと批判される同賞への歯止めを狙ったもののようだ。映画ファンの中には、アカデミー賞は、最も観客を集めた作品を無視していると訴える者もいて、例えば、マーベルのチャドウィック・ボーズマン主演作『ブラックパンサー』は、13億ドル(約1400億円)もの大ヒットを記録したものの、賞を総なめにすることもなく、同作品のような映画を「人気映画賞」に押し込む目的なのではとも言われている。しかし、製作の現場は確実に変わりつつあり、ライアン・クーグラー監督『ブラックパンサー』に出演したルピタ・ニョンゴは以前、マーベルがこのような脚本を書いたことに驚きを隠せなかったと告白していた。「マーベルに呼ばれて、ライアンが『ブラックパンサー』で私を起用することに興味を持っていると言われた。それに関して彼と話したけど、何もかも秘密だった。でも、彼の最初のアイデアを聞いて、私は『ちょっと待って。これってマーベル映画なの?』って思ったわ」(C)BANG Media International
2018年08月13日アカデミー賞を主催している映画芸術科学アカデミーが、新部門「人気映画部門」(ポピュラー・フィルム部門)を設立する。会長のジョン・ベイリーとCEOのドーン・ハドソンが会員たちに手紙で報告した。来年の第91回アカデミー賞授賞式から反映される。昨年、アカデミー賞授賞式の生中継の視聴率が、史上最低を記録。アメリカ国内の視聴者は2,650万人で、前年から20%も減少していた。視聴者が3,000万人を切ったのは2008年から10年で初めて。そのため、「人気映画部門」の設立は視聴率を上げることが目的とみられる。この部門の詳細については、後に発表するとのことだ。アカデミーは、「人気映画部門」新設以外の変更点も明らかにしている。1点は、昨年は4時間弱放送した生中継の時間を3時間に短縮すること。世界中で見やすくするための配慮だという。もう1点は放送日の変更だ。第91回授賞式は予定通り2019年2月24日(現地時間)に放送されるが、第92回授賞式は2020年2月9日と大幅に日にちが早まる。2004年から例年、授賞式は2月の最終日曜か3月の第1日曜日に行われてきた。(Hiromi Kaku)
2018年08月09日今年で米アカデミー賞は90周年を迎えた。映画界のレッドカーペットを飾ってきたシャンパーニュ・メゾン「パイパー・エドシック」から、アカデミー賞90周年を記念した「ブリュット シネマ 2018 エディション」が、日本リカー株式会社より数量限定で全国の百貨店・ワインショップで、5月15日(火)より発売される。アカデミー賞公式シャンパーニュ「パイパー・エドシック」「パイパー・エドシック」は、フランスのラクジュアリーブランド企業で、高級靴で有名なJ. M. Westonや、子ども服のBonpointなどを有するEPiグループの傘下のPH-CH社が所有するシャンパーニュブランドのひとつ。ブランドカラーの華やかなレッドとゴージャスなムードの「パイパー・エドシック」は、映画界との繋がりが深く、カンヌ映画祭をはじめ、数多くの国際映画祭をサポートしていることで知られる。90年前の黄金時代を彷彿とさせるアールデコ調の限定デザイン今回発売する 「ブリュット シネマ 2018 エディション」は、授賞セレモニーでふるまわれた記念ボトルのデザインに「CINEMA EDITION」のロゴを入れた特別デザイン。ゴールドのアールデコ調のアーチが、90年前の華やかな黄金時代を象徴している。クリアBOX1本入り、750ml。希望小売価格は6,500円(税抜)。(text:cinemacafe.net)
2018年05月07日アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターにて開催される世界最高峰の映画の祭典「第90回アカデミー賞授賞式」。WOWOWでは、今年も「生中継!第90回アカデミー賞授賞式」として3月5日(月)に生中継を放送。この度、番組案内役として、今年もジョン・カビラ&高島彩がコンビを組むことが分かった。カビラさんは、「心痛むニュースが多く聞かれるアメリカのエンターテインメント界ですが、オスカーのステージでどのようにその暗雲を払うのか、はたまた直視しするのか、これまでの授賞式とは一線を画す内容になることは必至。映画の無限の創造性を讃えながら、正義の尊さもユーモアというスパイスを効かせて表現するであろう今回の授賞式。究極の『一期一会』にご期待ください!」と熱いコメント。一方、高島さんは「今年はどんな作品があの舞台を彩るのだろうと、胸が高鳴ってきますね」と心境を明かし、自身の私生活では、家事も育児も『ラ・ラ・ランド』のサントラと共にあったと言う高島さん。それゆえ「歌曲賞がどの作品になるのかも楽しみです。そして、前回は人種や性別を含め、あらゆる多様性を大切にしようというメッセージが『ムーンライト』の受賞に見えたように思いましたが、90回を迎える今回もハリウッドは明るいニュースばかりではありません。女性の人権を守るメッセージを作品や受賞者が発信してくれることも期待しています」と語った。ドナルド・トランプ大統領誕生直後の開催となった前回は、作品賞で封筒の渡し間違えという、アカデミー賞史上初のトラブルが発生し、前例のない大変な混乱の中終了した授賞式。高島さんは、「今年は幻の受賞作なんてことにならないように、受賞作が書かれた封筒がどんな風にプレゼンターに渡されるのかも個人的には小さな楽しみです」とも話している。「生中継!第90回アカデミー賞授賞式」は2018年3月5日(月)8時30分~WOWOプライムにて放送(2か国語/同時通訳)。※字幕版は同日21時~放送(cinemacafe.net)
2017年12月12日30年間にわたる多数の女性へのセクハラ疑惑が告発されたプロデューサーのハーヴェイ・ワインスタイン(65)が、映画芸術科学アカデミー(AMPAS)から追放された。アカデミー賞を主催する同団体が、ワインスタインを除名することを声明で発表した。「理事会は早急にワインスタインをアカデミーから除名することに決定しました。単に彼のような、同僚からの尊敬に値しない人物を追放しただけでなく、我々の業界での性的暴力や職場でのハラスメントに対し、見て見ぬふりをしたり、恥ずべき加担行為を働いたりする時代は終わったというメッセージでもあります」「ここで問題となっているのは、我々の社会において許されることのない深い問題です。理事会は今後も、全てのアカデミー会員が例示することが期待される、倫理的な行動規範を確立するため努力を続けていきます」スティーブン・スピルバーグやトム・ハンクス、ウーピー・ゴールドバーグらを含む理事会の幹部らが今回の追放を決定したと報じられている。同団体においては、理事会は3分の2の投票によって会員を正当な理由として除名できる決まりとなっており、今回の件に関しては「3分の2を優に超える」投票を得たという。アカデミー追放に先立っては、ワインスタインの弟ボブが、ワインスタイン・カンパニーの株主持ち分をワインスタインが失う可能性があると明かしていた。また、ワインスタインはフランスの名誉であるレジオンドヌール勲章をはく奪されることが発表された。エマニュエル・マクロン仏大統領は、2012年にニコラ・サルコジ元大統領によってワインスタインに授与されていたその栄誉をはく奪することに向けて動き出したことを、広報担当を通じて発表していた。(C)BANG Media International
2017年10月16日アカデミー賞を主催している映画芸術科学アカデミーが、公式サイトにて今年のアカデミー新規会員候補を発表した。57か国、774名の候補の中には日本人の名前も。俳優部門に真田広之、菊地凛子、監督部門に三池崇史、ドキュメンタリー部門・フィルム編集部門の2部門に『ミリキタニの猫』の出口景子らが発表されている。アカデミーは去年と同じく会員の“多様性”を課題としており、今年の新規会員の39パーセントは女性、30パーセントが有色人種、7部門が女性のメンバーが男性より多く、19歳(エル・ファニング)から95歳(ベティ・ホワイト)と幅広い年齢層から選んだ。家族のつながりも大切にしているようで、アナ・ファリス&クリス・プラット、カリーナ・ラウ&トニー・レオン、『ムーンライト』のプロデューサーのアデル・ロマンスキー&撮影監督のジェームズ・ラクストンは、夫婦でリスト入りを果たしている。会員候補者たちは、アカデミーの招待を受け入れれば、秋には正式な会員となる。通常、ほとんどの候補者たちが会員になるが、過去にはヴィゴ・モーテンセンが2007年に『イースタン・プロミス』で主演男優賞にノミネートされた後、会員候補となったが辞退。2016年に『はじまりへの旅』で再び主演男優賞にノミネートされた際、「もしまた会員候補にしてくれるなら今度はぜひ会員になりたい」と「The Wrap」に語っていた。その言葉を受けてか、ヴィゴは今年、再び会員候補入りしている。(Hiromi Kaku)
2017年06月29日人気司会者のジミー・キンメルが、2018年度アカデミー賞で司会を再び務めることが決定した。今年度の授賞式でも司会を務めていたジミーだが、アカデミー会長のシェリル・ブーン・アイザックがその司会ぶりをとても気に入ったことから、来年に開催される第90回アカデミー賞授賞式に再び起用することを決めたようだ。マイケル・デ・ルカとジェニファー・トッドも今年に引き続き式典のプロデュースを務めることが決定しており、アイザック会長はマイケルとジェニファー、ジミーの3人のことを「アカデミー賞のドリームチーム」と、16日に発表した声明文の中で称賛している。その一方でジミーも、今年の式典中に起きた最優秀作品賞の発表にミスがあった出来事に触れながら、冗談交じりに自身が再び司会を務める事を発表している。「アカデミー賞の司会を務めさせて頂いたことは僕のキャリアの中でも最高の出来事でした。ですからシェリルやアカデミーが再び、僕の大好きなマイケル・デ・ルカとジェニファー・トッドと一緒にする仕事を依頼してくれたことに感謝しています。もし僕らが今年の式典は最後にめちゃくちゃにしたと感じているあなた、第90回の式典のために僕らが何を計画しているのかお見逃しなく!」また、プロデューサーのマイケルとジェニファーもアカデミー賞の仕事に関わることができる経験は「人生に一度きり」の経験だと考えていそうで、再び携われることへの喜びを共同声明文の中で語っている。(C)BANG Media International
2017年05月18日ジミー・キンメルが2018年3月4日に開催される第90回アカデミー賞授賞式の司会に決定。アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーの会長シェリル・ブーン・アイザックスが発表した。ジミーは今年もアカデミー賞の司会を務め、好評を博した。プロデューサーのマイケル・デ・ルカとジェニファー・トッドも引き続き同役を担当する。シェリルは「ジミー、マイク、ジェニファーはオスカーのドリームチームです。マイクとジェニファーは(今年)本当に視覚的に美しいショーを作り上げてくれました。ジミーは私たちが想像もできなかったようなオープニングトークからラストまでを見事にまとめ、オスカー史上最高の司会であることを証明しました」と3人の再起用の理由をこう語っている。ジミーは「E!News」でプロデューサーの2人と再びオスカーに起用されたことへの感謝をシェリルとアカデミーに述べ、「もし、みんなが今年のオスカーの最後で僕らがやらかしたと思っているなら、90回目を迎える記念すべき来年のショーで僕らが何を企んでいるか楽しみにしていてね!」と今年の作品賞の“封筒取り違え事件”に触れつつ、来年の授賞式のさらなる盛り上がりを期待させた。(Hiromi Kaku)
2017年05月17日俳優のブラッド・ピットが先日アカデミー賞式典に出席しなかったのは彫刻制作のためだったという。作品賞に輝いた『ムーンライト』のプロデューサーであるブラッドが同式典に姿を見せていなかったことが一部で話題になっていたが、最近になってそれがアートプロジェクトから離れられなかったからだという説が浮上している。ある関係者はザ・ハリウッド・レポーターに対し、ブラッドがロサンゼルス内にあるスタジオでイギリス人アーティストのトーマス・ハウシーゴとおよそ10日間に渡って彫刻制作に取り掛かっていると明かしたが、その作品がどんなものかについては分かっていない。ブラッドと離婚調停中の妻アンジェリーナ・ジョリーはアートコレクターとしても名高く2500万ドル(約28億円)相当と言われるコレクションの中にはバンクシーやエド・ルシェなどの作品も含まれているという。そしてブラッドは、建築とデザインに対する情熱でも知られており、2012年にはフランク・ポラーロとコラボして高級家具を発表していた。(C)BANG Media International
2017年03月07日今年度のアカデミー賞作品賞の結果発表取り間違え事件の原因となった監査役の2人が、来年度からアカデミー賞に関わることを禁止された。アカデミー会長シェリル・ブーン・アイザックス氏は、アカデミー賞の投票を管理し、プレゼンターたちに結果が記されたカードが入った封筒渡す役割を担っている監査法人プライスウォーターハウスクーパーズ(PwC)の今年度の担当者であったブライアン・カリナン氏、マーサ・ルイス氏が来年度の第90回アカデミー賞に関わることはないと発表した。しかし、これまで80年以上に渡ってアカデミー賞に携わってきたPwCと今後一緒に仕事をしていくかどうかについては明言を避けており、現在検討中であるとだけ話している。授賞式当日、作品賞発表の際に誤ってプレゼンターのウォーレン・ベイティとフェイ・ダナウェイに本当の受賞作品『ムーンライト』と記された封筒ではなく、『ラ・ラ・ランド』で主演女優賞を獲得したエマ・ストーンの結果が記された封筒を渡してしまうという事件が起きており、バックステージで他の事に気を取られていたカリナン氏が間違った封筒を渡したとみられている。授賞式後、PwCは声明文を発表し、その中でハプニングの詳細を説明、謝罪。その一方で『ムーンライト』のバリー・ジェンキンス監督はこの出来事について「大変なことにはなってしまったけど、ある意味素敵なことだった」と話している。(C)BANG Media International
2017年03月03日アメリカ映画の最高権威とも呼ばれる、アカデミー賞。このアカデミー賞ですが、2年間連続で「ヨーロッパ系(白人)ばかり」が受賞していたことで批判が相次ぎました。果たして今年はどうだったのでしょうか?(Photo by Simon Lutz)2016年度のアメリカ映画の優秀作品や俳優、監督らに賞を送る第89回アカデミー賞の授賞式が、米カリフォルニア州ハリウッドで日本時間の2月27日に行われました。今回の授賞式では、司会を務めたジミー・キメル(アメリカのテレビショーの司会者として有名)がトランプ大統領を批判するジョークを多く飛ばすなど、トランプ政権批判の目立つセレモニーでしたが、何よりも注目が集まったのは受賞者の人種的バックグラウンドが過去2年間と比べて多様になったことです。(参照元:Konbini)前回、前々回のアカデミー賞では、なんと受賞した人だけでなくノミネートした人もすべて「ヨーロッパ系(白人)」だったのです。これに対し、「#OscarsSoWhite(オスカーは白すぎる)」というハッシュタグを使った抗議活動が巻き起こり、アフリカ系の映画監督スパイク・リーにいたっては2016年のアカデミー賞授賞式をボイコットしました。(参照元:CNN.com)(引用元:Viola Davis)<「Fences(原題)」でアカデミー賞助演女優賞、エミー賞とトニー賞も得てアフリカ系俳優史上初のトリプル受賞したヴィオラ・デイビス>それと比べて今回のアカデミー賞は、過去10年間で初めて複数人のアフリカ系(黒人)の俳優が受賞。そして#OscarsSoWhiteをもじった「#OscarsSoDiverse(オスカーはとても多様)」がSNSで使われました。また、授賞式で作品名が呼び違えられるハプニングがあったものの、作品賞を受賞した「ムーンライト」は“白人的”なストーリーではなく、アフリカ系(黒人)の少年がアイデンティティを模索するものでした。その他には、トランプ大統領が入国禁止を命じたイスラム諸国の1つだったイランのアスガル・ファルハーディー監督が映画「セールスマン」で外国語映画賞を受賞。しかしながら、トランプ氏の大統領令に対して抗議の姿勢を表すため授賞式を欠席しました。(引用元:Mahershala Ali)<「ムーンライト」でアカデミー賞助演男優賞、オスカー史上初ムスリム俳優のマハーシャラ・アリ> (引用元:MOONLIGHT)<アカデミー賞作品賞を受賞した「ムーンライト」の監督のバリー・ジェンキンス(右)と劇作家のタレル・アルバン・マクレイニー(左)> ※動画が見られない方はこちら<アカデミー賞作品賞を受賞した「ムーンライト」> さて、アカデミー賞での人種の偏りが改善されたように見えますが、ここで問題は終わりではありません。2年間連続でマイノリティがノミネートや受賞をできなかったからこそ、今回は受賞できたという見方もできます。それから、今回賞を得たアフリカ系や中東出身者、ムスリムだけがマイノリティではありません。ノミネートや受賞したことが少ないラティーノやアジア系、ネイティブ・アメリカンなどの人々はどうなるでしょうか。今後の動向にも注目していきましょう。次回のハッシュタグ・アクティビズムをお楽しみに!※「黒人」にはアフリカ系以外に中南米やカリブ海諸国をルーツとする人々も含まれるため、本記事で扱ったアフリカ系の人々をアフリカ系(黒人)と表記しました。Text by Shiori KirigayaーBe inspired! この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!黒人監督スパイク・リーが批判。 「百合のように白い」アカデミー賞。#OscarsSoWhite 「主役が黒人」だから批判された『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』以前この記事でも述べたが、主役が黒人なだけで、白人によるボイコットが起きるなど、アメリカの映画産業...
2017年03月02日女優のメリル・ストリープ(67)が、アカデミー賞を台無しにしたとしてシャネルのデザイナー、カール・ラガーフェルドを批判した。26日に開催されたアカデミー賞授賞式で記念すべき20回目のノミネートを果たしていたメリルは、その大事な日に着るドレスのデザインを最初はカールに依頼していたものの、他からギャラ付で衣装を着てもらうようオファーされたためにカールへのデザイン依頼を途中でキャンセルしたとカールから非難されていた。カールは先日「すでにスケッチは作ったし、ドレスも作り始めていたんだ。(でも、その数日後、彼女の関係者から電話がかかってきて)『ドレスの制作をこれ以上続けないで。私たちにお金を支払ってくれる人を見つけたから』って言われたんだ。10万ユーロ(約1,200万円)もするドレスを我々はメリルにプレゼントしたのに、さらに(彼女に着てもらうために)お金を支払わないといけないってことがわかったんだ。彼らにドレスをプレゼントし、ドレスを作るけど、僕らがお金を払うことはないよ」と話していた。メリルはこの件に対しUsウィークリー誌に声明を出し、その中で「有名デザイナーのカール・ラガーフェルドが重要な業界出版物で私自身、私のスタイリスト、私が着ることに決めたドレスの有名デザイナーの名誉を傷つけました。その結果、この話が世界中で話題になり、さらに広がって、私の記録破りの20ノミネートの場であったアカデミー賞への私の登場を台無しにし、メディアや私の仕事仲間、観客の目からこの名誉を覆い隠したのです」と非難した。このメリルの声明が出される前には、カールはウィメンズ・ウェア・デイリー誌に「誤解があった」と謝罪しており、「シャネルはストリープ氏のリクエストにより、彼女の着るアカデミー賞用ドレスをデザインすることについてストリープ氏のスタイリストと話をしました」「非公式の会話の中で、私はストリープ氏が報酬のために他のデザイナーを選んだと誤解してしまいましたが、ストリープ氏のチームはそれが事実ではないとしています。この論争を遺憾に思い、ストリープ氏の20回目のアカデミー賞ノミネートにお祝い申し上げます」と話していたが、メリルにはこの謝罪の意も届かなかったようだ。メリルは声明の中で「ラガーフェルド氏の一般的な論争における遺憾の意と声明は謝罪ではありませんでした」と続けている。(C)BANG Media International
2017年02月28日アカデミー賞で披露されたパフォーマンスをご紹介!まずはジャスティン・ティンバーレイクが『Trolls』(原題)の「Can’t Stop the Feeling」を歌いながら会場入り。実はその直前に弟を同伴したエマ・ストーンがレッドカーペットでインタビューを受けているところに“フォトボム”を仕掛ける余裕っぷりを見せていたジャスティン。歌って踊るノリノリなジャスティンに合わせ、会場の招待客も総立ちではしゃぎ、盛大な幕開けとなった。リン=マヌエル・ミランダは、『モアナと伝説の海』の「How Far I’ll Go 」の前奏でアカデミー賞仕様のラップを披露。その後、モアナを演じたアウリイ・クラヴァーリョが16歳とは思えない堂々とした歌声で会場を沸かせた。途中、波に見立てた大きな布が彼女の頭にぶつかってしまうというハプニングもあったが、アウリイは気にせず笑顔で歌い切った。スティングは、ISISに殺害されたジャーナリストのジェームズ・フォーリーを描いたドキュメンタリー『Jim: The James Foley Story』(原題)から「The Empty Chair」を1人で歌った。本来はピアノ伴奏のバラードだが、今回はアコースティックギターでしっとりと歌い上げ、ジェームズを偲んだ。『ラ・ラ・ランド』から「City of Stars」と「Audition」の2曲がノミネートされ、同映画のエマ・ストーンとライアン・ゴズリングから紹介を受けて登場したジョン・レジェンドは、2曲をピアノで弾き語り。映画の世界がそのまま表現されたセットでジョンの歌声は会場に心地よく響き、コンサート並みのクオリティで圧倒。見事、「City of Stars」が歌曲賞を受賞した。まさにどの曲が歌曲賞を受賞してもおかしくない、大物アーティストたちが圧巻のパフォーマンスを見せた。(Hiromi Kaku)■関連作品:ラ・ラ・ランド 2017年2月24日よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開(C) 2016 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.モアナと伝説の海 2017年3月10日より全国にて公開(C) 2016 Disney. All Rights Reserved.
2017年02月27日スパイダーマン新シリーズ『スパイダーマン:ホームカミング』にて、新スパイダーマンを演じる俳優トム・ホランドが、アカデミー賞の前哨戦とも言われる英国アカデミー賞(British Academy Film Awards)において、“新人賞”に当たる「ライジングスター賞」を受賞したことがこのほど発表された。ニューヨーク。15歳のピーター・パーカーはスパイダーマン。部活のノリで街を救う、ヒーロー気取りの高校生だ。そんなピーターの能力を見出し、真のヒーローとしての道に導こうとする(?)のが、アイアンマンことトニー・スターク。スタークに新しいスーツまで作ってもらい興奮するピーターは、自分の力を認めてもらおうと街に飛び出す日々。そんなある日、巨大な翼で飛行する怪物が街に突如現れる。ピーターはここぞとばかり、ニューヨークの平和のために怪物退治に乗り出そうとするが、スタークに「アベンジャーズに任せておけ」と止められてしまう。「ガキ扱いは、ゴメンだ!」とピーターはその忠告を聞かずに戦いに挑むが――。若干20歳の新進気鋭の若手俳優トム。今後の活躍が期待される若手俳優・女優に贈られるこの「ライジングスター賞」は、英国アカデミー賞で唯一、一般の観客による投票によって選ばれるもので、全世界で支持されるスパイダーマン同様、トムも多くのファンに支持されたかたちとなった。トムは「嬉しすぎてぶっ飛んじゃうよ!本当に夢みたいだ!クレイジーでアメイジングだよ!一番イケてる色だと思うんだ。BAFTA(英国アカデミー賞の)2色のうちで(笑)こんな賞がもらえるなんてとても光栄だし感謝しきれないよ。本当に僕の夢がかなったんだ!」と大興奮で喜びを語り、「たくさんの子どもたちみたいに、僕も小さいころスパイダーマンになりたかったんだ。スパイダーマンを演じる上で嬉しかったのは、みんなから愛されるキャラクターを新しく違うアプローチで作り上げて、スクリーンに戻してくれたことだね。撮影期間はとても充実したものだったし、とても楽しかった」とコメントを寄せている。またレッドカーペットでは、トムの受賞を祝福するようにたくさんのファンが集結。サインを求められるとトムも笑顔でファンサービスに応える場面も。トムといえば、スタジオジブリ作品『借りぐらしのアリエッティ』で神木隆之介が演じた青年・翔の英国版の吹き替えを演じたほか、『インポッシブル』では20年ぶりの続編公開も話題となっている『T2 トレインスポッティング』のユアン・マクレガーとの共演、さらに、『白鯨との闘い』での確かな演技力で注目を集め、スパイダーマンの生みの親スタン・リーに「トム・ホランドはスパイダーマンの役をやるために生まれてきた」と言わしめるほどの逸材だ。日本でも大ブレイク間違いなしのトム。ますます本作の公開が楽しみだ。『スパイダーマン:ホームカミング』は8月11日(金・祝)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年02月13日ジミー・キンメルが、アカデミー賞式典の司会として1万5,000ドル(約180万円)のギャラをもらうそうだ。来年2月26日にロサンゼルスのドルビー・シアターで開かれるアカデミー賞式典の司会に抜擢されたジミーは、その思いのほか少額のギャラについて「たぶん無償っていうのは法に触れるんだろうね」と冗談を飛ばした。その後ジミーは、ラジオ番組『ケヴィン&ビーン』の出演の場でギャラを暴露してよかったのか焦る様子も見えたものの、「こんなこと明かしていいのか分からないけどね。でもダメとは言われていないから、向こうのせいってことにしよう」と主催者側に責任を押し付けた。そして、自身がホストに選ばれたのは、アカデミー側が希望していたほかの人たちの都合がつかなかったからだとジョーク交じりに話している。「彼らは14人くらいに聞いて、みんな断ったから、僕に回ってきたわけさ。僕はとにかく驚いたね」その大役が発表されてからというもの、ジミーは控えめな姿勢を見せており、自身のトーク番組『ジミー・キンメル・ライブ!』でそのニュースを明かした際には、その収録スタジオが式典会場となるドルビー・シアターに近いからだと笑いを誘った。「プロデューサー陣とアカデミーはたくさんの名前が並んだリストに目を通したんだけど、最終的には式典会場のすぐそばにこの番組のためにもう僕はいるっていうことで、僕が司会をするのに一番近い人材だったってわけさ」今年度のアカデミー賞はクリス・ロックが司会を務めており、話題の渦中にあった同式典での多様性の欠如についてオープニングで触れ、ブラック・ライヴス・マターの運動について触れて式典の幕を閉じていた。(C)BANG Media International
2016年12月16日人気司会者のジミー・キンメルが、2017年アカデミー賞授賞式の司会を務めることになった。ジミーは5日、妻モリー・マクナーニーとの間に第2子が誕生予定であるという2つのニュースを同時に『ジミー・キンメル・ライブ!』の中で発表した。ジミーは番組内で「うちの妻は今体の中に赤ん坊を宿しているんだ」「それにほかにもたくさんエキサイティングなことが起こっているんだよ。僕、おめでとう。僕はアカデミー賞のホストもするんだ」と明かした。9月に開催されたエミー賞でもホストを務めていたジミーだが、来年2月26日に開催されるアカデミー賞の司会を務めるのは今回が初めてとなる。ジミーには、妻モリーとの第1子ジェーンちゃん(2)のほか、初婚相手のジーナとの間にケビンとケイティーという成人した2人の子供がいる。誕生予定の赤ん坊の性別は事前に知るつもりではないそうで、どちらにも使えそうな名前を考えているところだと明かしている。「僕たちはサプライズにしたいんだけど、男の子でも女の子でもいいような名前を考えようとしているところだよ」(C)BANG Media International
2016年12月07日俳優のジャッキー・チェンが、アカデミー賞特別名誉賞を受賞することになった。『ラッシュアワー』などでおなじみのジャッキーと、映画編集者のアン・V・コーツ、キャスティングディレクターのリン・スタルマスター、ドキュメンタリー映画監督のフレデリック・ワイズマンが、11月に行われるガバナーズ・アワードでこの特別賞を受け取ることになると映画芸術科学アカデミーが1日に発表した。同団体のシェリル・ブーン・アイザックス会長は、声明文の中で「アカデミー賞特別名誉賞はジャッキー・チェン、アン・V・コーツ、リン・スタルマスター、フレデリック・ワイズマンのような、その分野における真の先駆者であり、伝説的な存在である人物のために作られた賞です」「彼らの素晴らしい功績を称えられることを誇りに思います」とコメントしている。ジャッキーは自国香港の映画作品への出演、脚本、監督、プロデュースだけでなく、世界中においても興行成績の成功をおさめた「他に類を見ない国際的なキャリア」を称えられ、今回の受賞に至った。一方、1962年作『アラビアのロレンス』で知られるアンは、『エレファント・マン』『アウト・オブ・サイト』『オリエント急行殺人事件』『エリン・ブロコビッチ』など、60年間にわたるキャリアの中で多くの有名作品を手掛けてきた。『卒業』『屋根の上のバイオリン弾き』『トッツィー』を含む200作品以上の映画に携わってきたリンは、ジョン・トラボルタやジョン・ヴォイト、故クリストファー・リーヴらをはじめとする俳優の才能の発掘してきた人物だ。フレデリックは、自身にとって初のドキュメンタリー作品である精神異常を抱える犯罪者たちを収容した病院の舞台裏に迫った1967年作『チチカット・フォーリーズ』をリリース後、ほぼ毎年ドキュメンタリー作品を世に送り出してきた。この4人は、11月12日にハリウッド&ハイランドセンターのレイ・ドルビー・ボールルームで開催される第8回ガバナーズ・アワードでアカデミー賞特別名誉賞を受賞する。2015年度には、デビー・レイノルズ、スパイク・リー、ジーナ・ローランズらが同賞を受賞していた。(C)BANG Media International
2016年09月05日2年連続で俳優部門に白人しかノミネートされなかったことが大きな問題となったアカデミー賞。主催している映画芸術科学アカデミーが、89年に及ぶ歴史の中で最も人数が多く、多様な683名の新会員候補を招待したと発表した。昨年招待されたのは322名なのでその数2倍以上。エマ・ワトソン、イドリス・エルバ、ウォシャウスキー姉妹、エヴァ・メンデス、ジョン・ボイエガ、トム・ヒドルストンなどの新会員候補683名のうち、46%は女性、41%が有色人種で283名は59か国からの外国人、年齢幅は24歳から91歳、と同アカデミーは会員候補の“多様性”を強調している。とは言え、招待された人全員が会員になったと仮定すれば、約7,000名の会員数の中、女性は27%(昨年は25%)で有色人種は11%(昨年は8%)になる。日本からは北野武、河瀬直美、仲代達矢、是枝裕和ら総勢13名の名前が挙がっており、招待を受け入れればアカデミー賞を選ぶ投票権が得られる。会員にも“監督”、“脚本家”、“俳優”などの部門が設けられており、北野さんは“脚本家”部門、河瀬さんは“監督”と“脚本家”の2部門で招待されており、会員になる際に自分でどちらかを選ぶ必要がある。(Hiromi Kaku)
2016年06月30日映画芸術科学アカデミー(Academy of Motion Picture Arts and Sciences)が毎年開催するエンターテインメントの祭典、アカデミー賞授与式が今年も2月28日(現地時間)に開かれる。米国のみならず世界的にも注目されるこのイベントを前に、Webの世界でも盛り上がりを見せている。Microsoftが展開する検索ポータル「Bing」もこの祭典の盛り立てに一役買っている。Bingにアクセスして"Academy awards"と検索、右上にある「Switch to Bings in English」を押し英語版に変えると上段にACADEMY AWARDS特設コンテンツが大きく表示される。第88回目となる今回の作品賞のノミネートがワイドに表示される。「NOMINEES ASD PREDICTIONS」の下にある[Explore]をクリックすると現在の予想得票もパーセンテージで表示。Bingが行う各賞の予測や過去の受賞ハイライト、レッドカーペットでの華やかなシーンなど、特集やITを駆使したコンテンツが設置してある。この特設サイトには、どんな技術が用いられているのだろうか。オフィシャルブログには、その舞台裏が紹介されている。「前年度の検索動向などからユーザーが、ノミネートや予想だけでなく授賞の瞬間やベストスピーチ、ファッションやそれらにまつわるクイズのようなものに人気が集まる傾向を知っています。これらを誰でも簡単に"one view"で提供できる仕組みを目指した」とsenior product marketing manager for BingのBonnie McCracken氏は、ACADEMY AWARDS特設コンテンツについて述べる。最新のIT技術も垣間見える。コンテンツにはBingが予測する各賞の受賞者リストも公開されているが、これにはBAFTA(British Academy of Film and Television Arts)、Golden Globesなど他の祭典におけるWebやSNSの動向などを解析に加えることで予測を行っている。ドラフトのようなスポーツイベントや大統領選挙など、"投票(Voting)"というプロセスには類似点があり、解析で学習するたびに予測アルゴリズムは向上していくとしている。Bing Image teamが携わる「CelebsLike.me.」も最新のIT技術が隠れている面白いコンテンツ。過去のオスカーノミネートの俳優たちを含む有名人たちの顔の構造との一致率を表示することができる。アップロードボタンが設置してあり、自分の写真で試してみることも可能だ。これには、Microsoftが提供するビッグデータ解析のための一種の知覚知能「Cortana Analytics」が活躍している。Cortanaは、日々Webイメージの解析を積み重ねることで、高い精度を誇る。Microsoftの研究員Yandong Guo氏は、Bing独自のデータ資産とユーザーたちの動向、そして最新のニューラル・ネットワーク・テクノロジーをもちいた機械学習で行うコンビネーションの成果を強調している。
2016年02月26日アカデミー賞獲得を目指すレオナルド・ディカプリオを主人公にしたビデオゲームが登場した。現実世界では今まで一度もアカデミー賞を手にしたことのないディカプリオだが、今回登場した『レオズ・レッド・カーペット・ランページ』は、プレイヤーがレオナルドのアカデミー賞獲得のために手助けを行うというものだ。アカデミー賞獲得に向かうその道のりの中で、パパラッチをかわしたり、レオナルドが出演した『タイタニック』のシーンで印象深かった氷河を乗り越えたりとさまざまな困難をプレイヤーたちは乗り越えていかなければならないようだ。あるレベルでは、レディー・ガガがレッドカーペットに登場しレオナルドのオスカー像獲得を邪魔するシーンもあるようで、ゴールデン・グローブ賞やMTVムービー・アワード、映画俳優組合賞などを受賞するとポイントを稼ぐことができるという。そんなゲームの主人公となったレオナルドは今月28日に行われるアカデミー賞において『ザ・レヴェナント蘇えりし者』で主演男優賞にノミネートされており、受賞を有力視されているところだ。ちなみに同賞にはブライアン・クランストン、マット・デイモン、マイケル・ファスベンダー、エディ・レッドメインが名を連ねている。(C)BANG Media International
2016年02月19日