「Snow Man」のラウールが主演する、究極の“守られ系”学園アクションエンターテインメント映画『赤羽骨子のボディガード』。この度、アクション練習風景を含めた劇場用幕間映像、クランクインコメント映像が公開された。クランクインしたばかりの本作の撮影風景を収めた劇場用幕間映像では、大好きな彼女のために、ボディガードをする高校生・威吹荒邦を演じるラウールさんが、時間をかけて取り組んだというアクションシーンの練習風景が公開。長身を生かしたダイナミックなアクションは、迫力溢れる本編に早くも期待が寄せられる。真っ白な制服を見事に着こなしたラウールさんは、衣装について「200色ある白の中でも、これが一番白いと思う!」と見どころを語る場面も。映像は、松竹系の劇場を中心に、4月12日より編成予定だ。また、クランクインコメント映像では「学校という空間が大好きなので、すごく嬉しい。ちゃんとした高校生活じゃなかったかもしれないという後悔があるので、ここで青春を感じられたらなと思います」と、自身の学生生活を思い起こしながら撮影を満喫している様子。さらに、共演者たちと初撮影シーンのエピソードも明かしている。本作では、原作者も太鼓判を押す映画オリジナルの展開が用意されている。ダンス部に所属する赤羽骨子が、大会で優勝を目指すシーンが描かれるのだが、そこには彼女の命を狙う殺し屋たちが勢揃いしている…という、映画ならではの迫力あるシーンとなっている。『赤羽骨子のボディガード』は8月2日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:赤羽骨子のボディガード 2024年8月2日より全国にて公開(C)2024「赤羽骨子のボディガード」製作委員会
2024年04月04日アクション業界に携わるクリエイターとプレイヤーのために発足された「JAPAN ACTION GUILD」(以下略称、JAG)が、日本のアクション業界の未来を支える人材発掘と育成を目的とした「JAGアクションクリエーター養成所」を2024年4月に開講いたします。この「JAGアクションクリエーター養成所」では、映画やドラマだけでなく、SNS動画やゲームなど現代における様々な媒体においてアクションシーンを作り出せる次世代の人材の育成と輩出を目的に新設いたしました。JAGはこの次世代の人材を「アクションクリエーター」と定義し、日本のアクション業界の第一線で活躍するアクション監督や殺陣師などが指導し、プロの世界で通用する実力を持った人材の輩出を目的としたプロジェクトです。JAGアクションクリエーター養成所 サイト: JAG公式WEBサイト : JAGトップ画■「JAPAN ACTION GUILD(ジャパン・アクション・ギルド)」とはアクション業界に携わるクリエイターとプレイヤーのため、2021年初頭に発足した団体。INNOVATION(革新)とDEFENCE(守り)、そしてアクションファンとアクションの世界をつなぐHUB(中核)の役割、この3本を主軸にさまざまな活動を行なっている。「るろうに剣心」シリーズアクション監督・谷垣健治、「クローズZERO」シリーズアクションコーディネーター・辻井啓伺、「キングダム」アクション監督・下村勇二、「牙狼-GARO-」シリーズアクション監督・横山誠、数少ない女性殺陣師であり高瀬道場師範・多加野詩子という、日本アクション映画の中枢を担うメンバーがチームや経歴の枠を越え、「JAPAN ACTION GUILD」の理事に就任。代表理事は、JAC(現JAE)出身の株式会社ワーサル代表取締役・矢部大が務める。JAPAN ACTION GUILD ロゴ設立メンバー■JAGアクションクリエーター養成所国内のアクション業界は人材不足です。ここ数年で、80年代のようなアクションブーム再来の兆しが見えている状況の中、国内外のアクションコンテンツを支えている人材の高齢化や映像技術の革新等、様々な要因から次世代の人材の確保が必要な状況です。この状況を踏まえ【アクション実技】【演出】【撮影】【映像編集】【安全確保(保全)】の全ての技術を兼ね備えた人材を育成し輩出します。「プロの現場での実践」をコンセプトに、【前半5ヶ月の基礎】【後半5ヶ月の応用】【卒業制作2ヶ月】の1年間で実践する養成プログラムです。受講者は、プレイヤー(演者)としてのアクション実技を体得しつつ、アクションシーンにおける演出、撮影と映像編集などの技術も習得していきます。プロの現場で必須になってくるVコンテ、もしくは自分自身でアクション作品を仕上げられる実力を身につけてもらいます。更に、スタントシーンなどで必要とされる保全の技術も学び、将来的に「映画監督」や「アクション監督」「スタントコーディネーター」としても活躍したり、あるいは舞台やライブを中心とした「アクション演出家」やアニメ、ゲームなどの様々な分野で「アクションシーンを理解しているクリエイター」として活躍できる人材育成を行なっていきます。そのため、受講生には月毎に実践課題が与えられ、実際の現場で使われた素材や非公開作品の素材を使用しての映像編集や報酬が発生するような実在の案件などをこなして、卒業課題には、アクションが含まれた短編作品を完成させるなど、プロとしての素養を身につけるカリキュラムが組まれております。卒業生には、一定の実力を有する証明として「JAG認定証書」を授与し、卒業後もアクション業界を盛り上げていく一員としてJAGがサポートいたします。講師には、JAG創設メンバーに加え、現役の映像クリエイターやプロデューサー、映画監督、元大手広告代理店プランナーなど日本トップレベルの人材が参加し指導します。■開講に向けクラウドファンディングを実施中!各アクション監督撮影グッズなどお返し商品を追加!本企画の実現にあたり、クラウドファンディングを実施いたしております。設立メンバーサイン入りグッズなどに加え、実際の映画やドラマなどの撮影現場で使用されたグッズも追加。下村勇二監督の映画「Death Trance(2005)」のKodak製16mm撮影素材フィルムや映画「RE:BORN」撮影台本、GAROの現場におけるワイヤーアクションに使用されたAAC STUNTSのカラビナなど多数。引き続き、養成所に入所を希望されている方へ向けての「入所割引券」や設立メンバーのファンの方や企業様が、JAGアクション監督にCM制作を依頼できる「スポンサーCM制作権」やJAGが運営するYouTubeチャンネルへの「リクエスト動画制作権」など返礼品とするプランをご用意しています。養成所を開講し日本のアクション業界を更に盛り上げるため、賛同者(=クラウドファンディング参加者)の皆様へ応援ご協力をお願いしております!お返し 下村勇二提供RE:BORN台本※上記画像は一例です。■「JAGアクションクリエーター養成所」クラウドファンディング詳細実施プラットフォーム「うぶごえ」: 実施期間 : 2024年1月25日(木)18:00~2024年2月28日(水)23:59までJAGがクラウドファンディングを行うのは今回が初めてです。「JAGアクションクリエーター養成所」はクラウドファンディングにて目標金額が達成しなくても開講いたしますが、日本のアクション業界の未来とその魅力を多くの人に知ってもらい、より盛り上げていきたいと考えておりますので、多くの方に賛同していただきたく考えております。クラウドファンディングで多くの方にご賛同いただきプロジェクト実現に挑みます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年02月22日映画のなかでも、人気が高いジャンルのひとつと言えばアクション。そこで今回ご紹介するのは、「ヒプナゴジア」と呼ばれる半覚醒状態に陥ったおばあちゃんを主人公にした一風変わったアクション映画です。『レオノールの脳内ヒプナゴジア』【映画、ときどき私】 vol. 632かつてフィリピン映画界の巨匠と呼ばれていたレオノール。72歳になり、映画監督を引退したいまでは、電気代も払えないほどの状況に追い込まれていた。しかも、2人息子のうち兄を事故で亡くし、弟は仕事で遠くへ行くことに。そのせいでレオノールは精神的にも落ち込んでしまっていた。そんなある日、新聞に掲載されていた脚本コンクールを目にした彼女は、現状を抜け出すために脚本の執筆を再開。しかし、脚本のアイデアについて考えながら歩いていたとき、上から降ってきたテレビに運悪くぶつかってしまう。その結果、ヒプナゴジアに陥ったレオノールは現実と物語の世界を行き来するようになる。そして、彼女は自分が脚本を書いていたアクション映画の世界に入り込んでしまうことに…。サンダンス映画祭で審査員特別賞を受賞するなど、各国で高く評価されている本作。そこで、観客を魅了する作品の裏側についてこちらの方にお話をうかがってきました。マルティカ・ラミレス・エスコバル監督8年もの歳月を費やして完成させた本作で、待望の長編監督デビューを果たしたエスコバル監督。独自の世界観で注目を集め、フィリピン映画界でも今後の活躍が期待されています。今回は、作品が誕生するまでの苦労やいまのフィリピン社会に対して感じている疑問、そして自身が大切にしている信念などについて語っていただきました。―本作は21歳から8年がかりで作り上げたそうですが、その過程で大変だったことを教えてください。監督ワークショップに参加したり、脚本を書いたりするだけでも4年くらいかかりました。その後は、やっぱり資金調達に一番苦労しましたね。―日本でも中年以降の女性を主人公にした映画はお金が集まりにくいという話を取材した監督から聞いたことがありますが、そういう難しさがあったのでしょうか。監督はい、フィリピンもまさに同じ状況だと思います。今回も最初の段階でプロデューサーから「この映画は万人受けするものではないし、大ヒットすることはない」と言われましたから。でも、だからこそこういう映画を好きな観客に向けて力を注ごうと決めました。資金調達のためにさまざまなバイトも経験した―最終的には、どうやって資金を集めることができたのですか?監督まずは、自分の車やいろんなものを売りました。それからほかの現場でカメラマンや撮影監督をしたり、コマーシャルの撮影でカメラオペレーターをしたり、ときにはクッキーの販売をしていたことも(笑)。女性だけで「ワンウーマンチーム」というグループを作ってお互いに仕事を紹介して支え合ったりもしていますが、本当にさまざまなバイトをしてきました。あとは、家族や友達に援助してもらったり、ボランティアで手伝ってもらったり、タダで撮影場所を提供してもらったりしたので、そういったサポートのおかげで何とか作ることができたと感じています。―それは大変でしたね。でも、この作品の成功を経て環境に変化も出てきたのではないでしょうか。監督まだ生活自体はそこまで変わっていないように思います。ただ、この映画を作ったことでこれからも映画監督を続けていける自信はつきました。とはいえ、生活が楽になったわけではないので、もっと仕事をして貯金をしなければいけないなと…。そういう問題はまだあるものの、「もう1本作れる」という確信が自分のなかに生まれたのは大きいと思います。アクション映画が観客の心理をうまく利用している―本作は初めての長編作品ですが、最初からジャンルはアクションと決めていたのでしょうか。監督はじめにアクション映画のワークショップを受けていたこともあり、そのときからアクションをテーマにすることは考えていました。ただ、私の場合は「どうしておばあちゃんのアクションスターはいないんだろう?」とか、「フィリピンではなぜアクションスターが大統領になるくらい現実の世界にまで影響を与えているのだろうか?」といった疑問がこの映画に繋がっています。―フィリピンでは、なぜそこまでアクション映画が人気なのですか?監督これはリサーチをするなかで読んだ本によるものですが、フィリピンにはまだまだ貧しい人が多いため、映画のなかでヒーローが貧しい人々を救う設定にみんなが共感してしまうからだと言われています。だから、アクションスターが大統領になったら、映画と同じように自分たちのことを救ってくれるのではないかとみんなが期待してしまうのです。―劇中でもつねにテレビでアクション映画が流れている様子が描かれていますが、それが一種の刷り込みのようになっているところもあるのかなと。監督確かにそれはあると思います。昔はいまよりも放送時間が長かったですが、フィリピンではテレビでアクション映画がずっと流れているような状況ですからね…。それくらい日常にアクション映画があることを作り手側も知っているので、過剰なほど供給することで観客の心理をうまく利用しているところはあると考えています。「いまが一番」という風潮には不安を覚えている―そして、映画のなかで暴力が物事の解決策になりうるということがつねに示唆されていることにも問題があると感じているとか。監督おそらくこれはフィリピンだけでなく、世界中で言えることかもしれませんが、現実の世界でも暴力で物事を解決しようとしているところがありますよね。それこそがいまだに戦争が終わらない理由でもあると思っています。―また、フィリピンと言えば2022年のジェンダーギャップ指数でアジア最高となる世界19位となりましたが、以前に比べて女性が働きやすい環境になっている実感はありますか?監督正直、私自身はそこまでよくなっているとは感じていませんし、数字がいいと言われてしまうことに対して逆に心配になっています。なぜなら、「いまアジアで1位なんだからこれでいいだろう」とみんなが考えてしまうと、それ以上よくなることがなくなり、むしろ悪くなってしまうことが予想されるからです。しかも、実際のフィリピンは政治でもさまざまな業界でも、重要なポジションにいるのはだいたい男性。女性監督は男性の2倍働かないと認めてもらえませんし、女性は男性と比べると難しい作業を任せてもらえなかったり、意見を聞いてもらえなかったりすることはよくありますから…。なので、実態が伴っていないのに、「いまが一番」という風潮は違うのではないかと思っています。ただ、この作品では本当にいいチームに恵まれたので、素晴らしい経験ができました。―では、現場での様子についてもうかがいますが、ハプニングなどはありましたか?監督だいたいクレイジーなことを言い出すのは私ですからね(笑)。たとえば、劇中で登場人物が突然踊り出すシーンでは俳優に私が無茶ぶりして急遽お願いしました。ほかにも、俳優が見つからなくてノリで私自身が出てしまったり、キャスティングディレクターに妊娠している男性役を演じてもらったり、私の母にも登場してもらったりしています。あとは、エキストラが全然足りなくて、友達をたくさん呼んだので、よく見るとフィリピンの映画監督もたくさん映っていますよ。なので、フィリピン映画好きの方ならいろいろ気が付くかもしれないですね。クレイジーなことばかり考えていて脳内はぐちゃぐちゃ―そういう楽しみ方もできますね。作品を拝見していると、監督の脳内は一体どうなっているのかと気になってしまいました。監督私の頭のなかは、つねにぐちゃぐちゃですよ(笑)。クレイジーなことばかり考えていますから。劇中に出てくるカラフルな脳とかフォトコピーする幽霊などの変わった設定は、普段パッと思いついたことを映画に入れています。子どもの頃からそんなことばかりを考えているかもしれませんね。―なるほど。今回で来日は3回目ということですが、日本に対してはどのような印象を持っているのかを教えてください。監督日本は何でもきっちりとしているし、きれいだし、効率がいいことが多いし、とにかく便利だなと思います。それに比べてフィリピンはまったく整理されていないので、私の頭のなかよりもごちゃごちゃしているのではないかなと(笑)。あとは、どこに行っても食事がおいしいですね。私は日本食が大好きなので、マニラにある「TOKYO TOKYO」という日本食のファストフード店にいつも行くのですが、本物は全然違うことを知りました。日本に来るまでは、そのお店で食べているものが日本食だとずっと思っていましたから(笑)。―それでは最後に、ananweb読者にメッセージをお願いします。監督まず伝えたいのは、「自分の気持ちに従ってください」ということです。とにかくそれが一番重要だと考えています。あとは、何かをしたいと思う衝動。「映画を撮りたい」とか「詩を書きたい」とか「絵を描きたい」とか、新しいことをしたい衝動を感じたらとりあえず始めることが大事です。これは私自身に言い聞かせていることでもありますが、「自分の心を聞いて従う」ということをみなさんもぜひ意識してみてください。唯一無二の世界観に引き込まれる!「奇想天外なストーリー」と「脳内アクションスターのおばあちゃん」という組み合わせが予測不可能な展開を繰り広げ、観客を虜にしてしまう本作。観たこともないようなアクション映画と出会いたい人には、オススメの1本です。取材、文・志村昌美目が離せない予告編はこちら!作品情報『レオノールの脳内ヒプナゴジア』1月13日(土)より、 シアター・イメージフォーラムほか全国順次ロードショー配給:Foggy、アークエンタテインメント
2024年01月12日大ヒット作『梨泰院クラス』の原作を生み出したことで知られる韓国のKakaoから、新たに誕生した話題のWebコミック「ナックルガール」がついに実写映画化。Amazonスタジオ製作による初の日韓共同作品としても注目を集めている本作には、豪華日本人キャストと気鋭の韓国人クリエイターが集結しています。そこで、誰よりも裏側を知るこちらの方々にお話をうかがってきました。三吉彩花さん & チャン監督【映画、ときどき私】 vol. 616主演に抜擢されたのは、モデルや俳優として幅広く活躍し、中国圏でも高い人気を誇る三吉さん。劇中では、謎の犯罪組織にさらわれた妹を救うために命懸けで戦うボクサーの蘭を演じています。本作でタッグを組んだのは、心温まる感動作からアクションまで幅広く手掛け、韓国でも注目のチャン監督です。今回は、日本とは異なる現場の様子や過酷なトレーニング内容、夢を実現するための秘訣などについて語っていただきました。―チャン監督といえば、これまでにジャッキー・チェンさんがプロデュースしたアクション映画の監督を務めたこともありますが、そんな監督から見た三吉さんのアクションが持つ魅力について教えてください。チャン監督まず、三吉さんはアクションに向いている体格を持っていらっしゃる方だと思いました。こういったフィジカル的な条件を満たしている女優さんというのは、アジアのなかでも非常にまれなこと。今後の日本映画界にとって、三吉さんは素晴らしい資産になるだろうと感じたほどです。それと、演技力が安定しているというのも大きいですね。というのも、演技力がない俳優というのは、そもそもアクションには向いていませんから。今回の映画では、そういった三吉さんの魅力を存分に感じることができる内容になっていると思います。基礎トレーニングを毎日継続する難しさを知った―劇中で披露されている三吉さんの肉体美を見るだけで、過酷なトレーニングをされていたことが伝わってきましたが、クランクインの半年ほど前からかなりハードなメニューをこなされていたとか。三吉さん普段、体型維持という意味での運動は定期的にしていますが、合宿のようにあそこまでハードに練習したのは初めてのこと。特に、アクションの立ち回りやボクシングのための基礎的なトレーニングをする時間がすごく長かったんですが、それを毎日継続するのがいかに難しいのかを知りました。でも、現場で新しい動きが出てきても、焦ることなく落ち着いて取り組めたのは、きちんと基礎ができていたからこそ。続けることは本当に大変ではありましたが、それがなければ今回のアクションは成立していなかったので、とても勉強になりました。―そのなかでも、きつかったトレーニングはどんなメニューでしたか?三吉さんそれは、毎日していたでんぐり返しですね。前や後ろだけでなく横とかいろんな方向からしていましたし、逆立ちしてから転がってもいたので、とにかくつらかったです…。だって、学校を卒業してから、でんぐり返しをすることなんてありませんでしたから!トレーニングが終わったあとは、足元が小鹿みたいになっていたほどです(笑)。日本の俳優さんたちのスタンスには感動を覚えた―すごいですね。また、本作には三吉さんのほかにもさまざまなキャストが出演していますが、日本の俳優陣に対してはどのような印象を持たれましたか?チャン監督日本の俳優さんは事前の準備が非常に徹底していますし、自分の役に対して真摯に向き合っているので、のめり込むようなスタンスがあるように感じました。もちろん、ほかの国の俳優さんたちにもそういう面はありますが、日本の俳優さんには独特なアプローチ方法があるように見えて感動を覚えたほどです。うまく言葉で説明できないのですが、僕の目にはそれが新鮮でポジティブに映りましたし、自分にとっても大きな原動力となりました。―三吉さんは韓国人クリエイターの方々とお仕事をされてみて、いかがでしたか?三吉さん私はもともと韓国の音楽や文化にすごく興味があって、旅行や仕事でよく韓国に行っているので、このコラボレーションが実現したことは私にとっても意味のあることでした。日本と韓国のクリエイティブチームが意見を交わしたからこそ、より良いものを作り上けることができたと感じています。韓国スタッフの方々に救われた部分もたくさんありましたし、いままで経験したことのない作り方やコミュニケーションの取り方も学べたので、得るものがたくさんありました。勉強していた韓国語を現場で生かすことができた―三吉さんは韓国語がかなりおわかりになるようですが、この現場で習得したのでしょうか。三吉さん韓国語に関しては、実はずっと前から勉強していました。現場で細かいニュアンスについて話し合うときは通訳さんに入っていただくこともありましたが、みんなでご飯を食べるときなど、日常会話は直接話すことができたので生かせてよかったです。―ちなみに、韓国にはいつ頃から興味を持っていたのですか?三吉さん13歳くらいのときに韓国の音楽を好きになったのが最初で、そこから文化やファッションにも興味を持つようになったのがきっかけです。普段、家で韓国のドラマやバラエティーを観ているのですが、いつか自分も仕事として関わってみたいなという気持ちは強くなっています。みんなで一緒に食事ができる機会が多くて楽しかった―撮影中やオフのときなどで、思い出に残っていることはありますか?チャン監督三吉さんが「スンデ」という豚のホルモンを詰めて蒸した韓国料理が大好きでよく食べていたのを覚えています(笑)。今回は、みんなで一緒に食事をする機会がたくさんあって、本当に楽しかったです!三吉さんそうですね。私が韓国ですごくいい文化だなと思っているのは、休憩時間を一斉に取って温かいご飯をみんなで一緒に食べること。撮影が終わってからも、みんなで食事に行ったほどです。韓国の方は乾杯の回数がすごく多いですが、そのおかげでチームワークもどんどん良くなった気がします(笑)。自分がしたいと思っていることは、なるべく周りに話す―素敵な習慣ですね。以前、三吉さんに取材をさせていただいた際、「最終的にはハリウッドを目指しているが、まずはアジアで活躍できるようになりたい」とおっしゃっていましたが、まさに有言実行ですごいなと。夢を実現するうえで必要なことやご自身が実践していることがあれば、教えてください。三吉さん私は言霊を信じるタイプなので、自分がしたいと思ったことをなるべく周りの人に話すようにしています。というのも、「本当は何を考えているのか」とか「どういうことをしたいと思っているのか」といったことはなかなか見えにくい部分でもありますから。興味を持っていることを話しているうちに、少しずつそれに近づける機会をいただけるようになっていくんだなと実感しているところです。あと、私自身は「知らないところに飛び込んで冒険をしたい」という好奇心が強いので、機会があればまずは1回挑戦するようにしています。そのうえで意識しているのは、“なりたい自分”がブレないようにすることです。大事なのは、ふたたび這い上がって一歩を踏み出すこと―それでは最後に、ananweb読者にメッセージをお願いします。チャン監督僕たちが作った『ナックルガール』は、若者たちの無鉄砲さを描いた作品でもあるので、一種の青春モノとして観ていただければと思っています。人は年を取るとすべてのことに対して慎重になってしまい、何事にも果敢に挑むことができなくなってしまうものですが、そういうときこそ計算せずに前に突破してもらえたらなと。日本でも韓国でも、いまの若い人たちにはそういったチャレンジ精神が足りなくなっているように感じています。でも、若い時期というのは2度と来ないので、みなさんにも青春を存分に楽しんでもらいたいです。三吉さんいろんな悩みを抱えるなかで、前に進む気力も元気もなくなってしまうときってありますよね。そういうときは立ち止まっても、ひたすら落ち込んでもいいと思います。でも、そのあとに大事なのはふたたび這い上がって一歩を踏み出すこと。人によってスピード感も経験してきたものも違いますが、20代や30代はまだまだ可能性も無限大ですから。自分の芯みたいなものを忘れなければ、絶対に大丈夫です。表に感情を出すのが苦手な方でも、闘争心や悔しさを内に秘めていて爆発させたいという気持ちはあると思います。ただ、それがうまく出せないのであれば、この作品がみなさんを駆り立てて、背中を押してくれるはずです。正直に言うと、撮影中は戦ってばかりいたので、そんなことを考える余裕はありませんでした(笑)。でも、完成した作品を観たときにそういうことをすごく感じたので、ぜひみなさんにもそのメッセージは受け取ってほしいです。インタビューを終えてみて…。圧倒的な美しさを見せる三吉さんとお茶目で明るいチャン監督。終始和気あいあいとした雰囲気のおふたりからは、言葉や文化の違いを超えていい関係性が出来上がっているのが伝わってきました。ぜひ、おふたりが作品に込めた思いも感じてください。戦闘モード全開で、新たな自分が覚醒する!次々と繰り広げられる衝撃的なアクションと、スピード感のあるストーリー展開から目が離せなくなる本作。アドレナリン全開で突き進む主人公の生き様は、観る者の気持ちを高ぶらせ、閉じ込めていた思いも解放させてくれるはずです。写真・園山友基(三吉彩花、チャン監督)取材、文・志村昌美ストーリーボクサーとして高みを目指していた橘蘭のもとに、ある日突然、大切な妹が失踪して自殺したという知らせが警察から届く。しかし、警察の検視結果を信じることができない蘭は、独自の調査を開始。そして、巨大な犯罪組織と「ガレージ」と呼ばれるルール無用のコロッセオが事件に関係していることを突き止める。人を死に至らしめるほどの暴力が横行する犯罪組織に、「何が何でも絶対闘う」と決意した蘭。大切なグローブの代わりにナックルをはめた蘭は、元恋人と頭脳明晰な天才ハッカーの協力を得ながら、妹を救うべく命をかけた闘いに挑んでゆくことに…。興奮に包まれる予告編はこちら!作品情報『ナックルガール』Prime Videoにて世界独占配信中(C)2023 Amazon Content Services LLC or its Affiliates写真・園山友基(三吉彩花、チャン監督)
2023年11月10日任天堂のビデオゲーム『ゼルダの伝説』がハリウッドでライブアクションとして映画化されることになった。製作はソニー・ピクチャーズ。ソニーと任天堂が共同出資する。監督は『メイズ・ランナー』シリーズのウェス・ボール。脚本は、現在、『ジュラシック・ワールド』のデレク・コノリーが執筆している。ハリウッドでは7月半ばに始まった俳優のストライキが続いているため(ただし、終わりは近づいていると思われる)、キャスティングはまだ行われていない。公開予定時期も未定。この春公開された任天堂のゲームを映画化した『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』は、全世界で13億ドルを売り上げる大ヒットとなった。文=猿渡由紀
2023年11月08日さまざまなヒット作を輩出している韓国ドラマ界から新たに誕生した話題作といえば、現在ディズニープラス スターで独占配信中の『最悪の悪』。見どころ満載のクライムアクション・ドラマとして、大きな反響を呼んでいます。そこで、こちらの方々にお話をうかがってきました。チ・チャンウクさん、ウィ・ハジュンさん、イム・セミさん【映画、ときどき私】 vol. 6091990年代の韓国を舞台に、江南と中国、そして日本の麻薬密売に関わる捜査の裏側をスリリングに描いた本作。ある犯罪組織に潜入捜査をすることになった田舎の刑事パク・ジュンモを演じているのは、『ヒーラー~最高の恋人~』などで知られ、"ロマンスの名手"として人気のチ・チャンウクさん(写真・中央)。対する犯罪組織のリーダーで元DJのチョン・ギチョルには『イカゲーム』で一躍ブレイクを果たしたウィ・ハジュンさん(左)、さらにジュンモの妻で麻薬保安官のユ・ウィジョンには韓国の実力派俳優イム・セミさん(右)が出演しています。今回は、現場の様子や共演者が知る意外な一面、そして日本の好きなところなどについて、語っていただきました。―前半で山場のひとつといえば、ジュンモとギチョルが初めて対峙するシーンですが、特にチ・チャンウクさんとウィ・ハジュンさんの表情や目の動きが素晴らしかったです。おふたりのなかでも、駆け引きなどがあったのでしょうか。チ・チャンウクさんあのシーンに関しては、監督やアクション監督をはじめスタッフの方々が事前にいろんなことを計画的に決めてくれていました。なので、僕たちは現場であれこれ悩む必要はなく、感じたことを少しずつ入れながら修正を加えていくだけだったと思います。本当に面白い構図で組み立ててくださっていたので、2人が対面する様子を最大限に表現することができました。そういったこともあって、個人的にはあのシーンの撮影がとても楽しかったです。ウィ・ハジュンさん実は、ジュンモとギチョルが初対面するシーンは、僕たちにとっても初めての撮影だったんですよ。視線がぶつかり合い、強烈な映像を撮ることができた―そういう状況も相まって、あの緊迫感が生み出されていたんですね。ウィ・ハジュンさん僕もチ・チャンウクさんと同じように特別な計算や準備をすることなく、ギチョルに入り込むことだけを考えて現場にいました。そのなかでも意識したのは、チャンウクさんの目をひたすらじっと見つめること。そうすることで、自然とギチョルになることができました。あのシーンでは、お互いの視線がぶつかり合っていたこともあり、強烈な映像が撮れたと思っています。たくさんのことを学び、エネルギーをもらうことができたので、いまは撮影現場が恋しいです。―そんなお二人の間にいたイム・セミさんは、現場で意識されていたことはありましたか?イム・セミさん男性のほうが多い現場でしたが、性別に関係なく、「同じ演技をする仲間」という感覚のほうが強かったので、むしろすごく楽だったなと思っています。今回、私は男性陣のようにアクションシーンに関わることはありませんでしたが、みんなにより近づきたいと思っていたので、自分が出ていないシーンでも現場には行くようにしました。そうすることで自分も組織の一員であるかのような気持ちになれたので、それもよかったのかなと。俳優同士がお互いに心配りをし合えたからこそ、できたことは多かったと思います。3人でいると、ケミストリーが生まれるの感じる―なるほど。劇中では、イム・セミさん演じるウィジョンを巡って、3人が複雑な関係となりますが、普段のみなさんはいかがですか?チ・チャンウクさん僕が感じているのは、どうしてこの3人はこんなにも性格が違って、すべてがバラバラなんだろうということです(笑)。ウィ・ハジュンさんあはは!チ・チャンウクさんでも、それなのにこんなに仲がいいから不思議ですよね。イム・セミさん確かにそうですね。チ・チャンウクさん3人のなかで特に役割的なものはなく、一緒にいるだけでとても楽しいので、それによってシナジー効果やケミストリーが生まれているように感じています。―素敵な関係性ですね。ちなみに、このなかで意外な素顔をお持ちの方がいれば、教えてください。チ・チャンウクさんみなさんは僕たちの意外な一面というのが意外と気になるみたいですね(笑)。ウィ・ハジュンさんこれは結構よく聞かれることですよね。チ・チャンウクさんみなさんがどう見ているのかわかりませんが、おそらくこの3人のなかだったらイム・セミさんが一番意外な面が多いんじゃないかな。というのも、どちらかというと物静かなタイプに見えるかもしれないですが、実はすごくアクティブ。マラソンをしたり、自然環境のための運動をしたり、さまざまな啓蒙活動にも取り組んでいるんですよ。人々にいろんなメッセージを伝えたいという情熱をすごく持っている方だと思います。日本の伝統的な部分にも、興味を向けていきたい―幅広い活動をされていてすごいですね。では、日本に対しての印象や好きなカルチャーなどについてもお聞かせください。チ・チャンウクさん日本といえば、僕はいつもアニメーションを楽しんでいます。あと、最近観た作品で面白かったのは、ドラマ『サンクチュアリ -聖域-』。ほかにも『ドライブ・マイ・カー』など日本にはいい作品が多いですし、一緒に仕事をしたい監督はたくさんいます。イム・セミさん私も日本のアニメーションが大好きで、宮崎駿監督の『となりのトトロ』を観たときには、「こんな世界があるんだ。なんて愛らしいんだろう」と夢見たのを覚えています。ウィ・ハジュンさん僕は世界的な監督である是枝裕和監督の『そして父になる』などが好きで、人間の描写が素晴らしいと感じています。いつか、そういった“人間の匂い”がするような作品でご一緒できる機会があればうれしいなと思っています。チ・チャンウクさんあとは、やっぱりおいしいお店がたくさんあるところや気持ちのいいスパがあるのも魅力ですよね。僕は日本には旅行でもよく来ているので、いまやなじみのある国ですが、本当にいい印象を持っています。ウィ・ハジュンさん確かに、僕もおいしいお店がいっぱいあるところは好きですね。ほかにも、日本のストリートファッションがすごく素敵だなと思って見ています。イム・セミさんそれから日本には豊かな自然があるので、そういうところでキャンプをしたり、お散歩したり、日本的な旅館に泊まったりできたらいいなと。以前は、東京や大阪のような華やかでキラキラしている大都会を訪れることが多かったですが、最近は自然のほうに関心を持つようになりました。これからは日本の伝統的な部分にも興味を向けたいなと思っています。ベストを尽くした作品を楽しんでほしい―それでは最後に、ananweb読者に向けてメッセージをお願いします。チ・チャンウクさん今回、僕たちは『最悪の悪』という作品のために日本を訪れました。みんなでベストを尽くして撮った作品なので、みなさんにも楽しんでいただけたら、僕たちもうれしいです。ウィ・ハジュンさん日本のファンのみなさんと会うことができて、とてもいい思い出になりました。ぜひ、この作品を愛していただけたらと思っています。イム・セミさん信号ですれ違った人とでもいいので、「『最悪の悪』ってドラマ面白かったよね!」と言い合っていただきたいです(笑)。インタビューを終えてみて…。劇中では緊張感が張り詰める関係性にいる3人ですが、実際はとても仲が良く、和気あいあいとした雰囲気が漂っていました。お互いをリスペクトし合っているからこそ本気でぶつかり合うことができ、数々の名シーンが生まれたのも納得です。みなさんがいつか日本の作品とコラボする日が来るのを楽しみにしたいと思います。過激でスタイリッシュな映像に魅了される!圧巻のアクションシーンだけでなく、怒涛の展開と洗練されたストーリーで観客を一気に引き込む本シリーズ。交錯する人間模様のなかで、”最悪の悪“とは一体誰のことなのか。最後の最後までスリル満点で、目が離せなくなること間違いなし!写真・園山友基(チ・チャンウク、ウィ・ハジュン、イム・セミ)取材、文・志村昌美ストーリー1995 年、韓国から日本へ流れる麻薬密売の情報が入り、犯罪組織を解体するために韓国と日本が合同捜査に乗り出す。そんななか、田舎町の刑事ジュンモは、昇進のために江南連合へ潜入捜査することを決意する。しかし、まさか自分と妻のウィジョン、そして犯罪組織のボスであるギチョルとの複雑な関係に踏み込むことになろうとは考えてもいなかった。逃れられない運命の輪に巻き込まれ、組織に深く入り込んでしまったジュンモは、次第に不安を募らせる。任務を完了したとき、彼らは元の生活に戻れるのか…。衝撃が走る予告編はこちら!作品情報『最悪の悪』ディズニープラス スターにて独占配信中(全12話/初回一挙3話、4話以降は毎週水曜2話ずつ配信、最終週は3話一挙配信)(C) 2023 Disney and its related entities写真・園山友基(チ・チャンウク、ウィ・ハジュン、イム・セミ)
2023年10月27日アクション映画『The Beekeeper(原題)』の予告編が解禁された。主演は『ワイルド・スピード』『エクスペンダブルズ』『MEG』と数々のアクションシリーズで活躍してきたジェイソン・ステイサム。本作では養蜂家(Beekeeper)に扮している。予告編の前半では、養蜂家のクレイ(ジェイソン)と隣人のパーカーさんとの穏やかでピースフルな交流が描かれている。クレイは、自分を気にかけてくれるパーカーさんのことを家族のように思っていた。しかしある日、パーカーさんはフィッシング詐欺に遭って貯金をだまし取られ、自ら命を絶ってしまう。復讐のため詐欺組織に一人で乗り込んだクレイは、呆気なく警備員を倒して建物の中に入ると、「この場所を焼き尽くす」と宣言してその通り実行。実は、クレイは単なる養蜂家ではなく、法を超越する秘密組織「Beekeepers」の一員だったのだ。詐欺組織がフィッシング詐欺以上の犯罪に手を染めているとにらんだクレイは、容赦なく彼らを追い込んでいく…。監督は『スーサイド・スクワッド』のデヴィッド・エアー、脚本は『ソルト』のカート・ウィマー。ジェイソンのほか、ジェレミー・アイアンズ、ジョシュ・ハッチャーソンらが出演。『The Beekeeper(原題)』は2024年1月12日全米公開予定。(賀来比呂美)
2023年10月05日アーノルド・シュワルツェネッガーが『Breakout』に主演することになった。アクション映画で、監督は『エクスペンダブルズ4』のスコット・ウォー。義理の息子が何者かにはめられ、外国で25年の懲役を言い渡された時、主人公(シュワルツェネッガー)は刑務所に潜り込み、彼を救い出そうとする。撮影は年内に東欧で始まる予定。シュワルツェネッガーの最近作は2019年の『ターミネーター:ニュー・フェイト』。次回公開作はアクションコメディ『Kung Fury 2』。共演はマイケル・ファスベンダー。文=猿渡由紀
2023年04月25日名だたる刀剣が戦士へと姿を変えた“刀剣男士”の活躍を描き、原案のゲームや舞台など幅広いジャンルで絶大な人気を誇っている『刀剣乱舞』シリーズ。大ヒットを記録した初の実写映画『映画刀剣乱舞-継承-』から4年、『映画刀剣乱舞-黎明-』として再びスクリーンに帰ってきます。そこで、主演を務めたこちらの方々にお話をうかがってきました。鈴木拡樹さん & 荒牧慶彦さん【映画、ときどき私】 vol. 566長年にわたって、2.5次元界をけん引している鈴木さん(写真・左)と荒牧さん(右)。前作に引き続き、三日月宗近役を鈴木さん、山姥切国広役を荒牧さんが演じています。今回はおふたりに、撮影秘話やお互いの好きなところ、そして自身の運命が変わった瞬間などについて語っていただきました。―まずは、最初に脚本を読んだときに受けた印象から教えてください。荒牧さん僕は、「現代に出陣することもあるんだ!」という驚きが一番でした。いままでは戦国時代のように僕たちからするといわゆる“歴史上の場所”にしか出陣していませんでしたからね。なので、こんな僕たちにとって身近なところにも行くんだなと思いました。鈴木さん確かに、そうだよね。これまでは“時代劇”というコンテンツだと思っていたので、僕も「現代に出陣したらどう見えるのかな?」と不思議な気分でした。でも、妄想したことある世界観ではあったので、それが実現できたことはうれしかったです。映画では最初から作れる楽しさもあった―そのなかで、前作の経験が生かされたこともありましたか?荒牧さん前回とスタッフさんが同じだったこともあり、キャラクターの言葉づかいや刀さばきを理解している僕らからの提案を取り入れてくださったのは大きかったと思います。鈴木さん第1弾でチームワークが作れていたからこそ、第2弾につながったところもあったのではないかなと。実際、お互いの認識は前回に比べると断然早かったので、すごく円滑に進みました。設定的に、キャストもスタッフも迷うことはあったかもしれませんが、このチームでやれてよかったです。―舞台と映画で、意識を変えている部分はあるのでしょうか。荒牧さんそれぞれの性格などは一緒ですが、映画ではどうやってフラットにできるかを考えました。この作品では、山姥切国広がどういう成長を遂げるのか、ということを自分なりに考えて落とし込んでいます。鈴木さん僕たちからすると、いままで演じてきたなかで関係性が出来上がっていますが、映画ではそれを一度ゼロにしました。でも、同じことをまた最初から作れる楽しさは、映画ならではかなと思っています。憧れの人と一緒に歩けていることが幸せ―これまで長年にわたって共演されていますが、お互いにどんな存在ですか?荒牧さん僕は拡樹くんのことが大好きですし、すごく尊敬している先輩。『刀剣乱舞』シリーズだけでなく別の作品でもお仕事をさせていただいていますが、憧れの人の隣に立つことができてそれだけでもうれしいです。並んでいると言うのはおこがましいですけど、一緒に歩けていることが僕にとっては本当に幸せなことですね。鈴木さんずっと一緒にやってきた仲ですし、そのなかで積み上げてきた関係性もあるので、僕もその気持ちに近いところはあります。まっきーがいろんな分野で成長していく姿も見ているので、刺激し合えるというか、“良き共演者”ってこういうことなんでしょうね。友達の視点とはまた違いますが、そういうところも含めていい関係だと感じています。―そんななかでも、自分だけが知っている相手の意外な素顔や好きなところを教えてください。荒牧さん拡樹くんはいつもニコニコしているのが素敵だし、そこが好きなところです。撮影中は、時間がタイトになってきたりするとどうしても現場がピリピリする瞬間もありますが、そんなときでも拡樹くんはニコニコしていますから。それを見ると気持ちが落ち着くので、僕にとっては癒しの存在でもあります。鈴木さんみなさんにとって、まっきーの意外なところって何でしょうか…。「意外と見たことなさそう」という意味では、iPadに向かっている姿とかですかね(笑)。荒牧さん確かに、見せたことないと思います。今回、撮影中にどうしてもやらないといけないことがあって、現場では山姥切国広の格好のままiPadで作業していたことありました(笑)。鈴木さんそのときに、僕はまっきーがiPadに向かっているときの姿勢の良さがいいなと思ったんです。もし、会社員の役を演じることがあったら、ぜひ姿勢の良さに注目してみてください(笑)。現実離れしているような空気感があった―それは新しい視点ですね。また、本作ではアクションシーンも素晴らしかったですが、苦労したことや印象的だったことは?荒牧さん現代の街並みは、狭くて戦いづらかったです…。今回はそれをめちゃくちゃ感じました。特に刀は長いので、アパートの通路とかでは戦いにくくて仕方がなかったです。鈴木さん確かに、東京は戦いに向いていないよね。あと、エキストラの方々が大勢いる状況のなかで戦うことが舞台ではあり得ないことなので、それも映画の現場ならではだと思いました。実際、渋谷のスクランブル交差点のシーンでは、ワンカット撮るたびには拍手が起きてすごかったです。「僕たちは一体何をしているんだ?」と思うくらい(笑)。現実離れしているような空気感でしたね。でも、みなさんが楽しんでくれたのなら、映画化してよかったなと思える1つの要素です。荒牧さんもはやイベントですよね。―かなり盛り上がった現場だったんですね。ちなみに、キャスト同士は撮影の合間をどのように過ごされていたのでしょうか。荒牧さんコロナ禍の撮影だったこともあり、フェイスシールドを付けていましたし、お互いにどのくらい積極的に話していいのかわからない状況でしたよね…。鈴木さんそうだね。話すにしても、食事をするにもかなり距離を取っていましたから。荒牧さんなので、キャスト間で何かが流行っていたとか、共通の話題で盛り上がったとかもなかったような。撮影の前に、監督と芝居についてちょっと話をするくらいだった気がします。それくらい感染対策に気をつけながらの撮影でした。このシリーズは、本当に“モンスター”だと思う―では、前回の現場とはかなり様子も違ったんですね。鈴木さん第1弾のときはみんなでロケバスに乗って移動していたので、一緒にお菓子を食べたりしていました。荒牧さんあと、前回はみんなで火を囲んだりもしてましたよね。でも、そういうことも今回はできませんでした。鈴木さんただ、僕たちの場合は関係性のベースがある程度出来上がっているので、そこは救いだったかもしれません。これまで一緒に作ってきた信頼関係はもちろん、相手が何をしてくるのかも想像できましたから。特別な何かはなかったですが、その代わりにそういう部分を感じられた現場だったかなと改めて思います。―なるほど。『刀剣乱舞』シリーズは、多岐にわたってどんどん広がりを見せていますが、改めてこれまでを振り返ってみていかがですか?荒牧さんこれだけ長く愛される作品になったことは、感慨深いですね。僕たちもこの作品に携わって7年になりますが、いまなお勢いがとどまることを知らないコンテンツというのもすごいなと。鈴木さん僕たちは原案のゲーム開始から約1年後のときから関わっていますが、その時点ですでに“モンスターコンテンツ”と言ってもいいくらいでした。だからこそ、「どれくらい上まで行けるのか」とか「これを何年続けられるのか」といったことが当初の課題でしたが、そんな予想も遥かに超えていますからね。更新が早いゲームの世界でもこれだけ強く生き残っているのは相当なことですし、「本当にモンスターだったんだな」という言葉に尽きると思います。人生の岐路は、俳優に興味を持ったとき―また、本作ではそれぞれのキャラクターが自分の運命と向き合っている姿も描かれており、そのあたりも見どころですが、おふたりの運命が変わった瞬間といえば?荒牧さんそれは、俳優を目指したときです。そこで人生が大きく変わったので、人生の岐路だったなと思います。僕は大学生のときに俳優の世界へと飛び込みましたが、もし俳優業に興味を持たなかったら、いま頃は銀行員になっていたのかもしれません(笑)。鈴木さんそれはそれですごいことだけどね。荒牧さんとはいえ、銀行員になりたかったわけではなく、自分が通っていた大学では銀行に進む人が多かったので、なんとなく自分もそっちに行くのかなとぼんやり思っていたくらいです。いまは、あのときにこの決断をしてよかったなと思っています。鈴木さん僕の運命が変わったのは、俳優を始める前に初めて舞台を観に行ったときです。それまでは芝居とかも全然わかっていなかったんですが、毛利亘宏さん演出の舞台を観たときに「現実離れしているのになんて楽しい時間なんだろう」と衝撃を受けました。それが僕の原点でもあります。ただ、まさか自分も芝居を始めるとは思っていなかったので、何があるかわからないですね。推しの作品を通して、人生の幅を広げてほしい―それでは最後に、ananweb読者に向けてメッセージをお願いします。荒牧さん僕たちから言ってもいいのかわかりませんが、最近よく言われていることでもあるので、「推しができると楽しいよ」ということは伝えたいですね。自分が応援している人がうまくいっているだけでもうれしいものですが、映画でも舞台でも小説でも漫画でも、僕はすべて“人生の疑似体験”だと思っているので、推しの作品を通して人生の幅をもっと広げていただけたらいいかなと。それによって、人生は華やかになると僕は考えています。まだ『刀剣乱舞』シリーズに触れたことがない方もいらっしゃるかもしれませんが、ぜひ一度ご賞味ください。鈴木さんもし日常生活に充実感を得られないと感じている方がいれば、そこまで大げさではなくてもいいので、まず自分の発言を少し変えてみるというのは1つの方法だと思っています。実は、これは僕がインタビューを受けているときに感じていることです。たとえば、そこまで自信がないことでも、いつもの自分よりも少し強気な発言をすると、それが支えになることがあります。なので、普段の自分をちょっと超えてみるという作業を徐々にしてみるのはオススメです。それによって、自分だけでなく、周りからの見られ方も変わっていくので、それが人生に変化をもたらしてくれると思います。インタビューを終えてみて…。言葉や態度から、お互いのことを信頼し合っていることが伝わってくる鈴木さんと荒牧さん。撮影でポーズを取る際にも息の合った様子を見せており、そういうところにも長年積み上げてきた関係性を垣間見ることができました。本作でも、そんなおふたりのやりとりに注目してください。壮大な世界へと観る者を誘う!『アベンジャーズ/エンドゲーム』など数々の大ヒット作を手掛けてきたVFXチームを加えるなど、ハリウッド・クオリティの映像でさらなるスケールアップを見せている最新作。その世界観のなかで繰り広げられる刀剣男士たちの華麗でありながら圧倒的な迫力を誇る殺陣のパフォーマンスも、ぜひお見逃しなく!写真・幸喜ひかり(鈴木拡樹、荒牧慶彦)取材、文・志村昌美ストーリー西暦995年 京都。藤原道長と安倍晴明の密談によって、源頼光たちは大江山に住まう鬼・酒呑童子の討伐を命じられるが、歴史改変を目論む歴史修正主義者が放った時間遡行軍に道を阻まれる。そんな窮地を救ったのは、三日月宗近ら歴史を守るべく戦う刀剣男士たちであった。しかし、先に鬼の根城へと踏み込んだ山姥切国広は、酒呑童子の最期の呪いによって、光とともに姿を消してしまう。西暦2012年 東京。下校途中の高校生・琴音の耳に聞き慣れない音が届き、引き寄せられるように向かった先で禍々しい影と戦う一振りの太刀を目にする。その頃、日本各都市では市民が突如意識を失う事件が多発。この不可解な事態を解決すべく、山姥切長義が内閣官房国家安全保障局に出現する。事態との関与が疑われる山姥切国広の確保を始めとする “特命任務”の要請に応じ、各本丸より続々と刀剣男士が集結することに…。目が離せない予告編はこちら!作品情報『映画刀剣乱舞-黎明-』3月31日(金)全国ロードショー配給:東宝(C)2023 「映画刀剣乱舞」製作委員会/NITRO PLUS・EXNOA LLC写真・幸喜ひかり(鈴木拡樹、荒牧慶彦)
2023年03月30日岡田准一主演、坂口健太郎とバディを組むことで話題の映画『ヘルドッグス』より、本作のアクションシーンを詰め込んた特別映像<地獄のアクションセレクション>が公開された。過激で強烈なアクションシーンが盛りだくさんな今回の映像。岡田さん演じるヤクザ組織に潜入しのし上がる元警官・兼高や、坂口さん演じる制御不能な男・室岡らが、敵をなぎ倒すシーンが息つく暇もなく詰め込まれ、素手で相手を圧倒する基本の格闘術【ステゴロ】、使える物は何でも使う作法無用の戦闘スタイル【工具&文具】、お待ちかねの【ナイフ&ガンアクション】と様々な場面が登場。その中で、相性98%の狂犬バディ、兼高と室岡が訓練に励む仲睦まじい様子も映し出されている。技闘デザイン(アクション振り付け)指導としても本作に参加し、映画で描かれるアクションの数々を原田眞人監督にプレゼンしたという岡田さん。「原田監督はお芝居の延長線上でのアクションを強く求める監督。お芝居とアクションの境目なくキャラクターが立つような構成を考案することがテーマになります。本物の動きのなかに映像的なギミックを入れたり、キャラクターの個性やそのキャラクターの行動の狙いにあった動きを考えて提案しています」と明かしており、リアルなアクションにこだわった。原田監督は「岡田くんは、こういうアクションができます、こういうのもできますって、まるで死の商人が武器を売るように、次から次へとアクションをプレゼンテーションしてくれる」と岡田さんへの絶大な信頼を語っている。また映像で流れるのは、元劇団四季の劇団員・吉原光夫演じる熊沢が歌いあげる「行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って」(オペラ「ナブッコ」で歌われる合唱曲)。美しい名曲の調べは、強烈で研ぎ澄まされた本作のアクションシーンを引き立たせ、まるで歌にあわせてダンスでも踊っているかのような華麗さを感じさせる。ラストには、高級クラブのカラオケでその歌声を披露しているシーンまで描かれており、思わずナレーションでも鋭いツッコミが入り、コミカルさまで楽しめる。『ヘルドッグス』は9月16日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ヘルドッグス 2022年9月16日より全国にて公開©2022 「ヘルドッグス」製作委員会
2022年09月09日SNSの発展により、有名人は一挙手一投足が取り上げられてしまう時代。そんななか、オススメする話題の映画は、実在するトップスターが誘拐されてしまう事件の裏側を生々しく描き、ネットを騒然とさせてしまうのではないかと言われているサスペンスです。『人質韓国トップスター誘拐事件』【映画、ときどき私】 vol. 518韓国では主演作の累計観客動員が1億人を超え、“1億俳優”とも呼ばれている名優ファン・ジョンミン。ソウルで新作映画の記者会見に出席した夜、何者かに自宅前で突然拉致されてしまう。パイプ椅子に縛りつけられた状態で意識を取り戻すと、高額の身代金目当ての若者5人に誘拐されたことを知る。しかも、冷酷なリーダーが率いる彼らはソウルを震撼させている猟奇殺人事件を起こした凶悪集団でもあった。情け容赦ない脅迫に屈し、身代金の支払いを約束したジョンミンは、同じく監禁されている女性を励ましながら、必死に脱出策を模索する。警察を翻弄して暴走する誘拐犯に対し、ジョンミンは渾身の“熱演”で一か八かの賭けに打って出るのだが……。韓国では「大スターのファン・ジョンミンが誘拐される」という衝撃の展開で、公開時に大きな注目を集めた本作。そこで、こちらの方にお話をうかがってきました。ピル・カムソン監督短編映画でキャリアを積み、本作で長編映画監督デビューを果たしたカムソン監督。今回は、現場での様子や撮影の舞台裏、そして日本での忘れられない思い出などについて、語っていただきました。―本作のきっかけは、有名な俳優が誘拐されたドキュメンタリー番組を見たことだそうですが、主人公をファン・ジョンミンさんにしたのはなぜですか?監督僕が絶対にファン・ジョンミンさんにお願いしたかった理由は、3つありました。まず1つ目は、縛られた状態で演技が求められる作品において、上半身だけで多様な演技ができるのは、ファン・ジョンミンさんだと思ったからです。彼なら感情のスペクタクルというか、表現の幅広さを見せてくれるだろうというのがありました。2つ目は、後半の重要なアクションシーンにおいて、アクション俳優らしくないアクションの演技をうまくできるのも、やはりファン・ジョンミンさんではないかなと考えたから。そして最後は、これまでヤクザや刑事の役を多く演じてきた彼が、あまり経験のない被害者という立場でどんな顔を見せてくれるのか。監督としては、そういったところにも興味が湧きました。―実際、ファン・ジョンミンさんとお仕事をしてみて、いかがでしたか?監督彼の印象は、勇敢なアーティスト。「体のなかに火力発電所でもあるのだろうか?」と思わせるほど、誰よりも情熱的でもありました。また、驚かされたのは、どんな演技をするときでも、まったく恐れることなく取り組んでいたこと。現場にあるエネルギーを吸収し、それを表現に変えていく姿を見て、普通の人ではないなと感じました。初めての役に怖さを感じながらも、なりきってくれた―演じられてみて、ご本人は何かおっしゃっていたのでしょうか。監督今回のような役はしたことがなかったので、非常に怖かったそうです。「もし、自分が同じ状況に追い込まれたら、すぐに降参してしまうと思うけど、映画では違いますよね」という冗談をおっしゃっていたことも(笑)。そんなことを言いながらも、役になりきってくれました。―本作では誘拐犯グループに若手俳優を多く起用していますが、先輩であり、大スターでもあるファン・ジョンミンさんに激しく当たるシーンでは、彼らが躊躇してしまうようなこともあったのではないかなと。撮影時の裏話などがあれば、教えてください。監督この映画では、ファン・ジョンミンさんが本人役として出ていることもあり、そのほかの出演者たちはあえて有名ではない役者で構成しようと決めていました。そのため、今回のキャスティングでは、実力はあるけれどあまり知られていない人を選んでいます。彼らのなかには演技力はあっても経験が浅い人も多かったので、ファン・ジョンミンさんの前で緊張してしまわないようにマインドコントロールするのは大変だったのではないかなと。「自分がミスしてしまったら、映画に支障をきたしてしまうのではないか」というプレッシャーをたくさん感じながらやっていたと思います。―そんな状況のなかで、どのような演出をしていったのでしょうか。監督撮影に入る前に、練習室を貸し切ってみんなで3週間のリハーサルをしました。そこでの大きな目的は、新人俳優たちがファン・ジョンミンさんに気後れしないこと。そのために、ご本人も積極的にリハーサルに参加してくださったので、助けられました。しかも、彼は人間味があって気さくな方なので、若い俳優さんたちと仲良くなるためにボーリングに行ったり、お酒を飲んだり、一緒に映画を観たりしてくれたことも。ファン・ジョンミンさん自ら親しくなる努力をしてくれて、ありがたかったです。リハーサルの時間を取れていなければ、おそらく今回のような撮影はできなかったと思います。つらい気持ちを抑え、自分をせき立てながら撮影した―あれほど真に迫ったシーンが実現できたのも、納得です。また、劇中では“ファン・ジョンミンらしいネタ”も散りばめられていますが、注目してほしいポイントはありますか?監督誘拐犯グループの一員に、ファン・ジョンミンさんのファンであるキャラクターが登場し、韓国の人なら誰でも知っているようなファン・ジョンミンさんの有名なセリフを言うシーンがあります。本作は、全体的にすごく緊張感が漂っている作品ではありますが、その場面だけは少しだけ緊張をほぐせるようなシーンにしたいと思って作りました。ほかにも、あまり詳しくは言えませんが、ファン・ジョンミンさんが過去作で演じたキャラクターの名前を使うことで、ある危機から逃れようとするところがあります。そこも彼のファンなら気がつくはずなので、楽しんでいただけたらうれしいです。―本作は、監督にとって初の長編作品ですが、苦労したことはありましたか?監督ファン・ジョンミンさんが誘拐されたあと、すべてのシーンが思っていた以上に大変でした。なぜかというと、ファン・ジョンミンさんはロープで縛られていた状態が長かったですし、殴られるシーンもあったので、その様子を見ているこちらがつらくなってしまったからです。撮影後に体があざだらけになってしまうこともあり、本人もかなり大変だったとは思います。とはいえ、そこを適当に撮ってしまうとせっかくの苦労が水の泡になってしまうので、「集中してがんばって撮らなければ」と自分をせき立てるようにして撮影を続けました。そんななかで楽しかった場面を挙げるとすれば、カーチェイスのシーン。恐怖に震えるような室内の撮影が多かっただけに、外で車を壊したり、アクションをしたりというシーンは快感でした。いつか日本の俳優さんたちと映画を撮ってみたい―カーチェイスのシーンではCGを最小限にとどめているだけに、かなり迫力のあるシーンの連続で驚かされました。監督僕自身はすごく楽しかったですが、おそらくスタッフたちはみんな苦労していたのではないかなと(笑)。なぜかというと、これまでの作品で見たことがあるような「休日の朝に道を封鎖して撮ったんだろうな」と思われるシーンではなく、リアルな映像を僕が求めていたからです。それを実現させるために大変だったのは場所探しでしたが、ちょうど建物の撤去を予定していた理想的な区域を見つけることができ、そこで撮影を行いました。ただ、撤去の日程が近づいていたので、最速で撮らなければいけないというチャレンジをすることに。とはいえ、スタッフのみなさんもベテランの方々だったので、とても楽しく作業ができました。―本作を手掛けるうえで、参考にした作品などがあれば、教えてください。監督基本的に僕はサスペンスやスリラーが好きなので、普段から自分が好きな作品のことを思い浮かべながら脚本を書きました。そのなかでも1本だけ挙げるとするならば、今村昌平監督の『復讐するは我にあり』。この作品は、誘拐犯を演じた俳優たちとも一緒に観ました。―日本映画は、以前からよくご覧になっていますか?監督そうですね。韓国の映画監督のなかでも、僕くらいの年代で日本映画から影響を受けていない人のほうが少ないんじゃないでしょうか。尊敬しているのは今村昌平監督ですが、ほかにも黒沢清監督や中島哲也監督の作品は大好きです。―監督は日本の俳優にもお詳しいとうかがっていますが、一緒に仕事をしてみたい日本人の俳優はいますか?監督僕は日本の俳優さんがとても好きですし、いい俳優がたくさんいると思っています。そのなかでも、森山未來さんや安藤サクラさん、宮沢りえさん、妻夫木聡さんといった方々が好きなので、いつか日本の俳優さんたちと映画を撮ってみたいです。日本で過ごした大切な日をいまも思い出す―ぜひ、楽しみにしております。ちなみに、日本に対してはどのような印象をお持ちでしょうか。監督日本には何度も行ったことがありますが、毎回とてもうれしい気持ちになります。なかでも印象に残っているのは、初めて日本に行ったときのこと。当時まだ助監督だった僕は、日本映画に関わっている音楽関係の方々と作業することになり、レコーディングに参加していました。オーケストラのみなさんが非常に真摯に演奏をしてくださっているなとは思っていましたが、その様子を見ていた監督が感動の涙を流していたのです。僕はそんな姿にうらやましさを感じ、「自分も映画監督になりたい」と強く思うきっかけになりました。そんな大切な1日を日本で過ごしたことをいまも思い出します。―素敵なエピソードですね。それでは最後に、日本の観客に向けてメッセージをお願いします。監督日本でこの映画が公開されることになり、光栄に感じています。なぜなら、僕は幼い頃から日本語で書かれた自分の映画のポスターを持つことが夢でしたから。今回はその願いが叶って、とてもうれしいです。ぜひ、自らの方法で危機を脱するファン・ジョンミンさんの素晴らしい演技に注目していただきたいですし、それに対する新人俳優たちの堂々とした覇気も見ていただけたらと思っています。誘拐犯とともに、観客も騙される!リアルな臨場感と緊張感に包まれ、思わず息を飲む予測不能な展開に引き込まれていく本作。見たことのないファン・ジョンミンの表情も、最大の“武器”となるおなじみの見事な演技力も堪能できる必見の1本です。取材、文・志村昌美衝撃が走る予告編はこちら!作品情報『人質韓国トップスター誘拐事件』9月9日(金) シネマート新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショー配給:ツイン️© 2021 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & FILMMAKERS R&K & SEM COMPANY.All Rights Reserved.
2022年09月07日伊坂幸太郎のベストセラー小説『マリアビートル』のハリウッド映画化が、日本で絶大な人気を誇るブラッド・ピット主演で実現。日本人にはたまらない話題作『ブレット・トレイン』がいよいよ公開となります。そこで、こちらの方にお話をうかがってきました。山本舞香さん【映画、ときどき私】 vol. 515東京から京都に向かう超高速列車のなかで、殺し屋たちが激しい攻防を繰り広げる本作。山本さんは、見た目は普通の女子学生なのに実は悪魔のような性格の持ち主であるプリンスの日本語吹替版を担当しています。今回は、声優に初挑戦した感想や出演してみたいハリウッド作品、そして女優業以外に力を注ぎたい活動などについて語っていただきました。―初めての吹替となりましたが、どのようにして挑みましたか?山本さんまずは作品を観て、プリンスのキャラクターや演じているジョーイ・キングさんの声のトーンなどを勉強させていただきました。事前に何かを準備はしたことはありませんでしたが、地声よりも2トーンくらい上げて作っています。―そのなかでも、苦労したシーンなどはありましたか?山本さん泣きのシーンは難しかったですね。どのくらい声を震わせたら伝わるのかわからなかったというのもありますが、実際に自分が泣くお芝居をするときとは表現の仕方が違いますから。私は普段から直感を大事にするほうなので、今回も自分の感覚に頼りながら、何度か繰り返すなかで答えを探していくような感じでした。―完成した作品をご自身でご覧になったときのお気持ちを教えてください。山本さん吹替を経験するまでは、当たり前のように観ていましたが、自分ではないキャラクターを声だけで表現するのは大変なことなので、改めて声優さんはすごいなと思いました。でも、私は自分の声が好きではないので、恥ずかしかったです。―作品としての魅力は、どのようなところだと感じましたか?山本さんテンポが速くてあっという間に時間が過ぎてしまいますし、ところどころにコメディ要素も入っているのもすごく面白かったです。表情の作り方やお芝居の仕方は、日本の作品とは違うところも多いので、そのあたりも興味深いなと思って観ていました。アクションで爪痕を残せる役をやってみたい―普段は、どういったジャンルの映画がお好きですか?山本さんこの作品のように、アクションは大好きです。特に、本作の監督であるデヴィッド・リーチ監督の『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』は4、5回観ているので、こういった形でも関われてうれしかったです。―山本さんといえば、空手で黒帯を持っていらっしゃるので、アクションを得意とする監督の作品にいつか出演したいという思いもあるのではないかなと。山本さんできたらいいですね。まずは英語を勉強します(笑)。でも、もしあまりしゃべらないけどアクションで爪痕を残せるような役とかあったら最高ですよね!―確かに、それはおいしい役どころですね。本作で主演のブラッド・ピットさんには、どのような印象を受けましたか?山本さんすでにみなさんもご存じだと思いますが、素晴らしい方ですよね。字幕版はもちろんですが、吹替版でも仕草や表情でおもしろさを伝えられるのは、天才にしかできないんじゃないかと感じたほどです。「いつか共演してみたいです」とコメントを出しましたが、それは夢のまた夢だと思うので、間接的に共演できただけでもいい経験だったと思います。―とはいえ、もし共演するなら、どんな役どころがいいですか?山本さんえー、どうしよう。できれば、今回のように翻弄するのではなく、仲間のほうがいいかもしれないです。―お会いしたら、聞いてみたいことはありますか?山本さんいやいや、ないです。でも、「なんでそんなにかっこいいんですか?」とは聞いてみたいですね(笑)。―おそらく、誰もが知りたいです。また、本作では日本を代表する俳優である真田広之さんも見事な存在感でした。山本さんアクションや刀のさばき方が素敵というか、さすがだなと感じました。特に、刀を振る姿としまうところは、日本人だからこそのリアリティがあったと思います。一番大事なのは、自分らしくいること―今回演じたプリンスは強運の持ち主でもありますが、ご自身も運は強いほうですか?山本さん運はあるほうだと思います。初めて受けた大手企業のオーディションで受かってから、順調にお仕事をいただいているので、運は持っているほうではないかなと。―運の引き寄せる秘訣など、意識されていることはありますか?山本さんそれはないですね。無理なときは無理だし、行けるときは行けると思っているくらいです。ただ、昔から欲はないほうかなと。とはいえ、車を買いたいとか、引っ越しをしたいとか、服を買いたいという欲求が突発的にやってきて、ほしくなったらすぐに手に入れたいタイプではあります。―また、プリンスに関しては、「見た目がすごく強い子だけど、実は寂しがり屋さん」と分析されていましたが、ご自身もそういうギャップを感じることはあるのでしょうか。山本さんこれに関しては、私もつねに悩んでいます。というのも、実際はそんなことないんですけど、強い感じに見られることが多く、「怖そう」とか「やる気なさそう」とかみんなから言われるので。生まれ持った声と顔なので仕方ないですし、それを変えようとも思わないので、いまはちゃんとわかってくれているファンの方々を大切にしながら、自分らしくいることが一番大事かなと思っています。―そういった強さは、どうやって身につけたのでしょうか。山本さんいやいや、本当は精神的に弱いほうなんです。ただ、外には見せたくないですし、弱いからこそ強く見せているというか、周りを自分から離そうとしているだけだと思います。そうしないと、この仕事は続けられないなと感じているので。仕事も恋愛も悩んでいてもしょうがない―とはいえ、それだと気持ちをコントロールするのは難しいのではないかなと思うのですが。山本さん私は自分の心と向き合うことが苦手なので、つらいことやストレスを溜め込んでしまいがちなところはあります。でも、仕事も恋愛も悩んでいてもしょうがないので、いまは毎日を無事に過ごせたらいいなと考えるようになりました。―そんななかで、ストレス発散に欠かせないものがあれば、教えてください。山本さんそれは、ラーメンを食べることですね(笑)。特に、いまは体をしぼっている時期なので食べられませんが、できることなら毎日でも食べたいくらい。あとは、ドライブやショッピングも好きですね。ただ、買ったことに満足して袋から出さないことが増えてきて無駄だなと思うようになってきたので、最近はネット上のカートにだけ入れて満足するようになりました。―なるほど。ほかにも、美容のためにしているルーティンがあれば、ぜひ教えていただきたいです。山本さん私は乾燥肌なので、保湿はしっかりとしています。最近は、ビタミンも摂るようになりました。あと、シャワーはマイクロバブルも出るものにしたので、メイクを落として洗顔をしたあとには使うようにしています。―本作は、東京発・京都行の超高速列車を舞台に描かれていますが、忘れられない旅の思い出があればお聞かせください。山本さん以前、家で映画を観ているときに友達から電話が来て、「いまからライブを見に名古屋に来てよ」といきなり言われて、急遽日帰りで名古屋に行ったんです。私は一人で新幹線に乗ったことがなかったですし、そんなふうに弾丸で遠くに行くこともなかったので自分でも驚きました。でも、その旅を経てから、うどんを食べるためだけに香川まで行くとかもありだなと考えるように。これからは、そんなふうに贅沢な休日を開拓していくのもいいなと思っています。―ちなみに、いま行きたいところといえば?山本さん沖縄に行って、のんびりしたいですね。あとは、北海道の小樽とか。とにかく、各地に行って美味しいご飯を食べたいです。みなさんにも、自分の直感は押し殺さないでほしい―最高の休日ですね。今後、力を注ぎたい活動や挑戦したいことがあれば教えてください。山本さん犬や猫など、動物の保護施設を作りたいと考えています。本来、動物たちは生まれてきただけで幸せなはずですが、それが人間の手によって傷つけられてしまうこともあるので、閉じこもってしまった動物たちの心を解放させるような場所を作りたいです。動物たちは人間よりも弱い立ち場にいるにもかかわらず、最近は虐待のようなニュースを目にすることが増えてきているので、そういう状況を改善できたらと。こういった現状をもっと伝えていきたいですが、それをするためには私自身がもっと知名度を上げて、周りを納得させられるような存在にならないといけないなと思っています。―女性として目指していることや理想の姿などは、あるのでしょうか。山本さん好きな服を着て、好きなメイクをし続けるというスタンスはこれからも変えたくないなとは思っています。衣装やメイクについては、自分の意見を必ず言いますが、そういった自分の直感は大切にしたいですね。―それでは最後に、ananweb読者に向けてメッセージをお願いします。山本さんいまの話につながっていますが、周りがこういう服を着ているから自分もそうしようとかではなく、みなさんも直感を押し殺さずに大事にしてほしいと思っています。自分が着たい服を着たほうが気分も上がりますし、そのほうが仕事もプライベートも楽しくなるはずです。まずは、殻に閉じこもるのではなく、自分らしさを大切にすることに尽きるのではないかなと。そして、言いたいことがあれば、表で言ってみてください。そうすると、正しいことだけでなく、間違いに気づけることもありますから。あとは、自分がやりたいことに挑戦したときに、もしダメだったら別のことをやってもいいんじゃないでしょうか。ひとつのことを始めたらそれだけをがんばらないといけないみたいに考える人もいますが、そういう意識も変えていけたらいいなと思います。インタビューを終えてみて……。自分らしくいる大切さを訴える山本さんらしいまっすぐな言葉の数々と、持ち前の明るさで楽しませていただいた今回の取材。山本さんの正直さとブレない強さは、ぜひ見習いたいと思いました。そして、いつかハリウッドスターたちに負けないキレキレのアクションが見れるのも期待したいです。アドレナリン全開で最後までノンストップ!架空の日本を舞台に、次々と登場するクセモノ揃いの殺し屋たちから目が離せない超大作。アクションあり、ミステリーあり、そして豪華すぎるまさかのキャスティングにも興奮が止まらない1本です。取材、文・志村昌美ストーリー世界一運の悪い殺し屋レディバグは、謎の女性から電話越しにブリーフケースを奪うよう指令を受ける。久しぶりの仕事復帰ということもあり、気合たっぷりに時速350kmで走る<東京発・京都行>の超高速列車に乗り込む。簡単な指令を果たしてすぐ降りるだけの任務のはずだったが、それは彼にとって人生最悪な120分の始まりとなる。なぜなら、次々と乗りこんでくるキャラ濃すぎの殺し屋たちが、身に覚えのないレディバグに襲い掛かってきたのだ。車内で繰り広げられる決死のバトルに加え、予期せぬ最悪が折り重なり、列車は終着点・京都に向けて暴走し始めることに……。途中下車できない予告編はこちら!作品情報『ブレット・トレイン』9月1日(木)より、全国ロードショー配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
2022年08月31日この夏もさまざまな話題作が公開されるなか、長年にわたって世界中を魅了している大ヒットシリーズの最新作『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』がついに日本にも上陸。そこで、3部作の完結編ともなる本作について、こちらの方にお話をうかがってきました。木村佳乃さん【映画、ときどき私】 vol. 5052015年の『ジュラシック・ワールド』以来、本シリーズのヒロインであるクレアの日本語吹替版を担当している木村さん。今回は、キャラクターに対する思いや自身のターニングポイント、そして失敗との向き合い方などについて語っていただきました。―クレアを演じるのは、前作『ジュラシック・ワールド/炎の王国』から4年振りとなりましたが、いかがでしたか?木村さんもう4年も経ったのかと驚きましたね。クレアといえば、『ジュラシック・ワールド』の3部作を通して、一番内面が変わったキャラクター。最初はビジネスライクの冷たい話し方の女性でしたが、今回は母性と優しさが出てきたことによってより人間らしくなったように感じました。―母親的な側面も描かれていますが、ご自身も母親として共感しながら演じていらっしゃったのでしょうか。木村さん確かに、そういうところはあったと思います。ただ、そのあたりはクレアを演じているブライス(・ダラス・ハワード)さんがすでに演技として表現してくださっているので、私がしたのはあくまでも彼女に寄せていくという作業。私の考えを入れるのではなく、ブライスさんの表情に合わせて声の強弱を決めていきました。映画を観たときの驚きは、いまでも覚えている―前回のアフレコでは、叫びすぎて声が出なくなってしまったこともあったとか。今回大変だったことはありませんでしたか?木村さん本作では叫ぶシーンがあまりなかったので、それは大丈夫でした。クレアも前より優しくなっていましたからね(笑)。―木村さんと同様に、前作から続投となった主人公オーウェンの声を担当されている玉木宏さんについては、どのような印象ですか?木村さん収録が別々だったので、実は玉木さんとも4年振りに先ほどお会いしたばかりなんです。相変わらずハンサムですし、すごくセクシーな声をされていると思います。―本作は、1993年に世界中で大きな反響を呼んだ『ジュラシック・パーク』から始まっています。その当時のことは覚えていますか?木村さん私は高校生でしたが、映画に恐竜が出てくると話題になっていましたし、監督がスティーヴン・スピルバーグだったので私も映画館に行きました。雨のシーンで恐竜の目がギョロっと動くところが印象的で、すごくびっくりしたのをいまでも覚えています。―ちなみに、高校時代はどんなことに夢中になっていましたか?木村さん私は馬術部だったので、馬や動物が大好きでした。それでも、やっぱり恐竜は怖かったですね(笑)。できないことよりも、できることに目を向ける―このシリーズがスタートして29年となりますが、ご自身の29年を振り返ってみてターニングポイントといえばいつですか?木村さん19歳から仕事を始めたので、まずはこの世界に入ったというのは大きかったですね。あとは、ここ数年で世界も変わってしまったので、改めて驚きを感じています。―それによって、さまざまな影響や変化もあったのではないかと思うのですが。木村さんこのような状況のなかでも、仕事があるというのは本当にありがたいことだと痛感しました。いまの世界では厳しい状況に置かれている方も多いので、いろいろと考えさせられますが、些細なことにも感謝をし、幸せを感じなければいけないなと思っています。―木村さんといえば、いつも明るいイメージがありますが、意識されていることがあれば教えていただきたいです。木村さんあまり深く考えないことです。私は昔から切り替えが早いタイプで、ニワトリみたいにスタジオから一歩出たらすっかり忘れちゃうんですよ(笑)。でも、考えてもしょうがないことは考えないというか、終わったものは終わったもの。できないことを追求するよりも、できることに目を向けるようにしています。今日は今日しかないから、楽しまないともったいない―失敗したことを悩むよりも、いまできることは何かを考えると。木村さんそうですね。というのも、失敗は成功のもとですから。人は悪い時期にこそ学ぶことがあると思っています。人間関係でもいいときは楽しいから何も思わないですけど、うまくいかなくなると「なんでだろう?」と考えるようになり、そこでいろんな発見があるはずです。そうすれば、「前回の失敗を生かして次はこうしよう」となり、学ぶチャンスにもなりますからね。人生というのは、いいときと悪いときが交互に来るものなので、悪いときはつらいかもしれません。でも、私は「これも自分には必要なときなんだ」と考えることで、いつも以上に周りに目を向け、耳を傾けるようにしています。それに、人は誰でも完璧なときばかりではありませんから。うまくいかなくても「今日はこういう日なんだな」でいいと思います。―なるほど。受け止め方ひとつで、だいぶ変わりますね。木村さん私は戦争を経験した明治生まれの祖母と一緒に住んでいたことがあり、おばあちゃん子だったので、その影響かなと。いつも「今日は今日しかないよ」と励まされてきました。もちろん、私にも眠くてどうしようもない日とか、びっくりするほど顔がむくんでひどい日もありますよ(笑)。そんななかでも、「1日しかない今日を楽しまなきゃもったいない」と考えるようにしています。友達の大切さに改めて気づかされた―多忙な日々をお過ごしだと思いますが、仕事と家庭とのバランスで意識されていることはありますか?木村さんどうしても大変なほうに偏ってしまいがちにはなりますが、とにかくそのときできることに集中しています。なので、特に何かを決めているわけではなく、仕事の内容に合わせながら、そのときそのときでバランスを取っている感じです。―では、いま木村さんにとって一番の気分転換といえば?木村さん好きな人に会うことです。というのも、コロナ禍になって、人と自由に会えなくなったときに、おいしいものを食べながら友達とたわいもない話をしている時間がこんなにも大切だったのかと気づかされましたから。いまでもなかなか会えないことが多いですが、元の生活に戻ったら、友達とカラオケをしたいですね。実は、前は全然行ってなかったんですけど、みんなで大きな声で歌えたら楽しいだろうなと最近になって思うようになりました。若いうちに、いろんな経験をたくさんしてほしい―ちなみに、ananwebを読んでいる女性たちに、20代や30代のうちにしたほうがいいとオススメしたいことはありますか?木村さんまずは、いろんな経験をしたほうがいいとは思いますね。若いうちは体力もあって、寝なくても大丈夫ですから(笑)。いまは仕事を終えたらすぐに家族のもとに帰りますが、昔は仕事が終わったあと、その日のうちに飛行機に乗って海外旅行に出たりすることもあったくらい元気でした。まだ難しい時期だとは思いますが、できるようになったら、いろんな場所に旅行をして、いろんな人と出会い、いろんなことに挑戦してほしいですね。―40代になってからの楽しみなどもありますか?木村さん私は年齢を気にしないほうなので、40代だからというのはあまりないかなと。そもそも、この年代だからこうしようみたいなことも考えたことはないですね。―それでは最後に、ananweb読者に向けてアドバイスやメッセージをお願いします。木村さんそんな上からなことは言えないというか、逆に私がみなさんから教えてほしいくらいです。「老いては子に従え」という言葉があるくらいですからね(笑)。それくらい、いまは若い方からいろいろ教わって刺激をもらいたいですし、みなさんから楽しい話を聞かせてほしいと思っています。インタビューを終えてみて……。満面の笑顔で、その場の空気まで一気に明るくしてしまう木村さん。どんな質問に対しても答えに迷いがなく、気持ちがいいほどさっぱりしていらっしゃる姿に、こちらまで前向きになれました。ぜひ、木村さんのような芯が強くて美しい女性を目指したいところです。最終章にふさわしい圧倒的なスケール感!アトラクション顔負けの迫力と臨場感、そして圧巻の映像体験が味わえる本作。閉塞感が漂う日常を忘れて、興奮の渦に巻き込まれる異次元の世界へとトリップしてみては?写真・角戸菜摘(木村佳乃)取材、文・志村昌美ストーリー〈ジュラシック・ワールド〉のあったイスラ・ヌブラル島の壊滅から救出された恐竜たちが、世界中に放たれてから4年。人類は、いまだ恐竜との安全な共生の道を見出せずにいる。そんななか、恐竜の保護活動を続けるオーウェンとクレアは、人里離れた山小屋でクローンの少女メイジーを守りながら暮らしていた。ある日、オーウェンは子どもを連れた恐竜のブルーと再会。ところが、何者かによって、ブルーの子どもが誘拐され、オーウェンたちは救出へ向かうことに。いっぽう、サトラー博士たちは、世界各地から恐竜を集めて研究をしているバイオテクノロジー企業の巨人バイオシンをある目的から追っていた。人類と恐竜の共存の前に立ちはだかるバイオシンの恐るべき計画とは……。手に汗握る予告編はこちら!作品情報『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』7月29日(金)より、全国ロードショー配給:東宝東和© 2021 Universal Studios and Storyteller Distribution LCC. All Rights Reserved.写真・角戸菜摘(木村佳乃)
2022年07月27日連日、炎天下の日が続いていますが、そんな暑さにも負けないほどの激しいバトルとアクションが体感できると話題の映画『炎のデス・ポリス』。ついに日本でも戦いの火蓋が切られようとしていますが、今回は公開に先駆けてこちらの方にお話をうかがってきました。アレクシス・ラウダーさん【映画、ときどき私】 vol. 501プロの殺し屋とワケありの詐欺師、そしてイカれたサイコパスが小さな警察署に集結し、一夜にして戦場と化してしまうさまを描いた本作。劇中でラウダーさんは、唯一の女性キャラクターとして活躍する正義感溢れる新米警官のヴァレリーを演じています。映画『ブラック・パンサー』やテレビシリーズ『ウォッチメン』といった話題作への出演が続き、ハリウッドでも注目度の高い存在となっているラウダーさん。そこで、個性豊かなキャストとの現場の様子や自身が持っている信念、さらに日本の女性たちに伝えたいことなどについて語っていただきました。―本作のジョー・カーナハン監督は、ラウダーさんと最初に会われたときにヴァレリーを演じるのに適していると思われたそうですが、ご自身でも共感する部分はあったのでしょうか。ラウダーさん彼女の強さや自分に自信のあるところなど、ヴァレリーが持っている性質の大半が私のなかにもあると感じました。とはいえ、彼女は決して知ったかぶりをすることなく、わからないことは謙虚に質問し、弱さを見せられるタイプ。そういったところにも、共感しました。そのほかに、演じるうえで意識したのは競争心の強さ。それは私が過去に陸上をしていたときに培ったものですが、それらも彼女のなかに取り込んでいきました。面白くてオープンな現場で、本当にありがたかった―今回は、ジェラルド・バトラー、フランク・グリロ、トビー・ハスといった個性豊かな先輩俳優たちのなかで紅一点でしたが、現場はどのような雰囲気でしたか?ラウダーさん私のことをみなさんが両手を広げて迎えてくれるような、本当にオープンな環境だったと思います。そのおかげで、私はほかの人たちに比べて自分のキャリアが短いことを気にする必要もまったくありませんでした。私にとっては初めて主演級の役を演じた現場でしたが、監督も共演者も私の意見や私がどう思っているのかをとても尊重してくれたので、そういう意味でも本当にありがたかったです。あとは、とにかく楽しい現場でもありましたね。特に面白かったのは、トビー・ハス。監督も「どんどんやってくれ!」と言っていましたが、彼の演技はアドリブ満載なので、私も大笑いしてしまいました。あまりにも共演者の方々の演技が面白かったので、私がいないときにみんながどんなことをしているのか、現場で何が起こっているのかを知りたくて、出番がない日でもわざわざ撮影を見に行ったほどです。―激しいアクションシーンでは、鍛え上げられたしなやかなスタイルが非常にカッコよかったです。体づくりで実践されていることや日課として続けていることはありますか?ラウダーさんまず、映画のためには銃の扱い方やさまざまなファイトシーンなどをスタントチームとともに、一生懸命トレーニングしました。個人的に大好きでしているのは、ムエタイ。有酸素運動にもなりますし、コアを鍛えるのにはとても役に立っていると感じています。すべてのことに全力を尽くすのが信念―劇中に登場する殺し屋のボブ・ヴィディックは、「何が何でも任務を完遂する」というルールを持っている男。ヴァレリーも正義を貫くキャラクターでしたが、ラウダーさんご自身が貫いている信念といえば?ラウダーさん私が大切にしていることのひとつであり、最高の方針としても掲げているのは正直さ。そして、「やるならすべてのことに全力を尽くす」ということも大事にしています。そういった思いもあり、心がけているのは、たとえ誰も見ないような小さな作品だったとしても、大きな作品と変わらず自分のベストを尽くすことです。なぜなら、私が成長していろんな作品に出るにつれて、人々は過去の作品も観ることになりますからね。そのときに、いかに自分が一貫した人間であるかを見せられるかが重要だと考えているので、それらはすべて次につながっていくと思っています。―仕事のオンオフを切り替えるうえで意識されていることがあれば、教えてください。ラウダーさん最近は、ドラマシリーズや何本も映画を撮っていたので、本当に仕事ばっかりですね(笑)。でも、仕事が少なかった時期には、これくらい仕事をしたいと思ってがんばってきたので、忙しい状態が続いていますが、すごくハッピーでもあります。なので、「これが終わってほしくないなぁ」と思っているほどで、次はどんなお仕事ができるか楽しみにしているところです。そういったこともあって、オフタイムのときは何をしていいかわからなくなってしまうことも(笑)。そんなときはムエタイに行ったり、忙しくて観れなかったドラマや映画をまとめて観たりして過ごしています。―多忙な日々のなかで、ご自身なりのご褒美みたいなものはありますか?ラウダーさん毎日ではありませんが、大変な仕事を終えて家に帰ったときには、鏡に映る自分に向かって「あなたのことを誇りに思っているわよ」と自分自身に話しかけるようにしています。そんなふうに、自分に優しくすることが一番大切じゃないかなと考えるようになりました。あとは、乳製品を使っていないお気に入りのアイスクリームがあるのですが、それを食べているときです(笑)。―身も心も癒されるいい方法ですね。では、今後挑戦してみたいことがあれば、お聞かせください。ラウダーさんこれまでいろんなジャンルの作品に携わってきましたが、まだ経験したことがないのがラブコメ。ぜひ、そういった作品に出演してみたいです。気になることがあれば、まずは一歩踏み出してほしい―これまでとは違うラウダーさんを楽しみにしています。いよいよ日本で公開を迎えますが、日本に対してはどんな印象をお持ちですか?ラウダーさん残念ながら、日本にはまだ行ったことがありませんが、すごく楽しそうな国だと思っています。あと、日本が舞台の映画で見たことがある田舎の景色もいいですよね。田んぼがいっぱい広がっているようなところにぜひ行ってみたいです。それから、テクノロジーが進化していたり、芸術的な建物があったりするので、いつか自分の目で見ることができたらいいなと。街が清潔なところにもすごく感心しているので、すぐにでも行きたいくらいです!―お待ちしております。それでは最後に、ananwebを読む日本の女性たちに向けてメッセージをお願いします。ラウダーさんみなさんに推奨したいことは、「何か自分のなかにひっかかるものがあったら、それに向かって一歩を踏み出してみる」ということです。それがどこにつながっていくかはわかりませんが、そこがきっかけとなり、自分がやるべきことが見つかる場合もありますから。ちょっとでも気になることや惹かれるものがあれば、全力を尽くしてやってみてください。そういう行動を取ること自体、自分にとって非常にパワフルなものになると思います。それから、本当に嫌なことがあれば、「No」というのも大事なこと。これは私が子どもの頃の話ですが、ある日、学校に行く前に母から「今日はすべてのことにNoと言いなさい」と言われたことがありました。たとえば、「鉛筆貸して」と言われても、「外に遊びに行かない?」と言われても、すべてにおいて答えは「No」。実はこれは、「No」を言う練習だったのです。というのも、みなさんも知っているように「No」と言うのは誰にとってもパワーが必要ですよね?大変なことだからこそ、ある程度練習をしておくと、本当に嫌なことがあったときに「No」と言えるようになるので、そんな方法もあるということは伝えておきたいです。いずれにしても、自分が嫌だと感じることがあれば、きちんと「No」と伝えることは大切なことだと思います。インタビューを終えてみて……。劇中ではタフで強靭な女性でしたが、実際はチャーミングな笑顔が印象的なラウダーさん。日本語の挨拶を覚えてきてくれており、がんばって話そうとくださる姿がとてもかわいらしくて一瞬で魅了されました。今後、さらなる活躍に大注目です!衝撃展開の連続に心も体も熱くなる!留置場という閉ざされた空間のなかで繰り広げられるのは、予測不能はバトル・ロイヤル。クセモノたちによるスリリングな騙し合いはもちろん、生き残りをかけた壮絶な戦いに誰もが釘付けになってしまうはずです。取材、文・志村昌美ストーリーある夜、砂漠地帯にたたずむ警察署に連行されてきたのは、暴力沙汰を起こした詐欺師テディ。マフィアのボスに命を狙われているテディは、避難するためにわざと逮捕されたのだが、留置場の向かいには、マフィアに雇われた殺し屋ボブが泥酔男に成りすましてやってきた。新人警官ヴァレリーの活躍によって、ボブのテディ抹殺計画は阻止されたように見えたが、マフィアが放った新たな刺客として現れたサイコパスのアンソニーによって、小さな警察署は大惨事となってしまう。果たして、この一夜限りの壮絶な殺し合いを生き抜き、朝を迎えられるのは一体誰なのか……目が離せない予告編はこちら!作品情報『炎のデス・ポリス』7月15 日(金)より TOHO シネマズ 日比谷他にて全国公開配給:キノフィルムズ©2021 CS Movie II LLC. All Rights Reserve
2022年07月14日このたびVPN Streaming合同会社は、厚生労働省が推進する「がん対策推進企業アクション」の推進パートナーとして賛同いたしました。がん対策推進企業アクションとは、厚生労働省の委託を受け企業・団体の従業員や家族の方の検診受診率50%をめざす国家プロジェクトです。がん対策推進企業アクション 登録証▼がん対策推進企業アクション(厚生労働省) HP ▼VPN Streaming合同会社 HP 当社では、「がん対策推進企業アクション」の推進パートナーとして以下のことに取り組みます。【1】がん検診の受診を啓発する【2】がんについて、会社全体で正しく知る【3】がんになっても、働き続けられる環境をつくるがんの早期発見・早期治療による人財損失の回避と経営基盤の安全確保だけでなく、企業としての社会的責任を果たします。現に日本は先進国の中でも唯一がんが増え続けており、がんによる死亡割合が世界的にも高い水準に達しております。がんは、早期発見、早期治療こそが最良 解決方法です。当社では、「がん対策推進企業アクション」の推進パートナーとして賛同することで次のことを目指します。【1】従業員によるがん検診受診率の向上【2】従業員が安心して働ける環境の構築【3】推進パートナーとしての社会貢献上記の内容を安定的・継続的に取り組むことで従業員のがん検診受診を支援し、従業員ひとりひとりが安心して働けるような環境を整えて参ります。▼がん対策推進企業アクション (厚生労働省) HP 【会社概要】商号 : VPN Streaming合同会社英語表記 : VPN Streaming Inc.法人番号 : 6430003013842創業 : 2017年12月28日設立 : 2022年4月18日所在地 : 〒060-0061北海道札幌市中央区南一条西十六丁目1番地323 春野ビル3F担当者 : 村上 龍mail : info@her-rose.com 事業内容 : インターネットを利用した各種情報提供サービスWebサイトの企画、制作、販売、運営及び管理通信販売業務広告代理業及び各種の宣伝に関する業務運営メディア: Her VPN 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年07月12日これからジメジメとした季節に入りますが、そんな気持ちも笑いで吹き飛ばしてくれるオススメの映画といえば、大ヒットドラマから誕生した『極主夫道 ザ・シネマ』。そこで、本作の見どころについてこちらの方にお話をうかがってきました。玉木宏さん【映画、ときどき私】 vol. 491超コワモテの元極道でありながら、いまや“最強の専業主夫”となった主人公・龍を演じる玉木さん。2020年にドラマ化された際には、これまでのイメージを覆すコミカルな演技も大きな話題となり、幅広い層から人気を博しています。今回は、映画版の撮影秘話だけでなく、自身が好きな家事や育児で大事にしていることなどについて、語っていただきました。―ドラマが終わってから映画の撮影に入るまでの間は、まったく違うタイプの役を演じられていましたが、すぐに戻ることはできましたか?玉木さん間隔が1年ちょっと空いていたこともあって、肉体面などの準備が大変なところはありました。でも、実際に撮影に入ってみたら、監督をはじめスタッフがドラマのときと同じだったので、頭で思っていたよりも体が勝手に動いていくような感覚。安心した環境下で撮影できてよかったです。―この役を演じるうえでは、顔の動かし方からセリフの言い回し、アクションなど、求められる要素が多いですが、玉木さんにとって一番の苦労といえば?玉木さん肉体づくりやハイテンションな演技が注目されていることもあって、最近忘れられがちで、まったく触れられなくなっていますが、関西弁で話していることが意外と大変です。現場では方言指導の先生がそばについてくださっていますが、ちょっとしたニュアンスが出せないストレスがあったりするので、本来自分の言葉ではない関西弁へのチャレンジに難しさを感じました。ゲストのみなさんから学ぶことは多かった―本作では個性豊かな共演者の方々とご一緒でしたが、なかでも印象に残っている方について教えてください。玉木さん今回、ゲストとして出ていただいた吉田鋼太郎さん、松本まりかさん、安達祐実さんのお三方は、本当に三者三様ですごかったです。特に、鋼太郎さんはエネルギッシュな方なので、この作品にパワーを与えてくださいましたし、現場の士気も鋼太郎さんのおかげで高まっていくのを感じました。今回のような特殊な役でも説得力を持って演じられる人は、ほかにいないと思います。松本さんとは、以前にも共演したことがありますが、コミカルな現場は初めて。彼女は役や仕事に対して高い熱量を持ちつつ、繊細な部分も持ち合わせているので、人を惹きつける力がすごくある女優さんだと思っています。安達さんは同世代ではありますが、僕が幼い頃から活躍されているので、すべてにおいて達観している方だなという印象を受けました。技術面や見せ方など、勉強になることが本当に多かったです。―アドリブが多いシーンなどもあったのでしょうか。玉木さん僕と滝藤(賢一)さんと松本さんは、それぞれ方言でしゃべる役ということで、あまり自由が効かないというのはありました。でも、隙間を埋めるのも僕らの仕事。台本をベースにしながら、テストの段階でいろいろと相談して作り上げていきました。苦労したのは、アクションシーンが多かったこと―なるほど。ちなみに、武器屋を演じているくっきー!(野性爆弾)さんとのシーンはみなさん素で笑っているようにも見えましたが……。玉木さんあのシーンでは、だいたい7~8分ほど長回しをしていたと思いますが、そのなかでまったく使えない部分もありました(笑)。それをうまく編集して本編に使われていますが、あれだけの長い時間を武器だけで大喜利し続けるくっきー!さんはさすがですね。くっきー!さんに関していうと、セリフで決められているのはひと言だけで、あとは全部アドリブ。最初にカメラ位置と照明だけ決めたらいきなり本番なので、それであれだけ続けられるのは、本当にすごいことだと思います。―やはり芸人さんと俳優さんでは、違いを感じる部分も多かったですか?玉木さん全然違うと思います。特に、瞬発力だけでなく、そこにプラスして人を笑わせるというのはすごいことなんです。しかも、センスも秀逸。そういったことを瞬時に出せる人は、俳優にはほとんどいないと感じたほどでした。―では、玉木さん的に一番苦労したシーンといえば?玉木さんドラマのときに比べるとアクションシーンが多かったので、撮影期間中の1か月間は、これでもかというくらいアクションをしていた気がしています。派手に見せたいですが、けがをしてしまったら元も子もないので、とにかく安全第一で進めることを心がけていました。家族のために料理をすることが楽しい―本作では、実際の家事に役立つような内容もたくさん含まれていますが、この役を演じるようになってから私生活に取り入れていることはありますか?玉木さんたとえば、ドラマのときにしていたTシャツのたたみ方とか、映画で出てくる観葉植物の掃除の仕方とか、役に立つことが多いなと感じています。僕自身も共働きということもあり、家事を自分ですることがあるので、興味深い時期にこういう作品に巡り合えてよかったなという思いです。あと、これはつい最近ですが、ずっと探していたものが洗濯機の裏に落ちていたので、それを取ろうとしたときのこと。殺陣の練習用として昔から持っていた木刀に薄手の布を巻いて取り出したんですが、そのときにこのシチュエーションは龍っぽいなと自分でも思いました(笑)。―確かに、まさに龍ですね。では、玉木さんが一番得意な家事といえば何ですか?玉木さんもともと好きなのは、料理です。ただ、いまは自分のためだけでなく、家族の分も含めて作るようになりました。子どもは味付けを少し薄くしないといけないので、同じメニューでも子ども用と大人用を同時に作っていて、それがすごく楽しいです。―本作には、小さいお子さんが登場しますが、ご自身も2年前にお子さんが誕生されているので、父親役を演じるうえで意識に変化などもあったのではないかなと。玉木さんそうですね。以前から子ども好きでしたが、いまは撮影の待ち時間に子役のケアもできるようになりました。特に、今回はまだ仕事をしていることを理解できない年齢の子どもだったので、たとえ記憶に残っていなくても楽しいと思いながら撮影してほしいなと。共演者も子ども好きな人たちばかりだったこともあって、セットのなかにあった人形やおもちゃを使って一緒に遊んでいました。本当にいい子でした。何でもできて、何にでもなれる人になりたい―玉木さんといえば、サーフィンやキャンプ、船舶の免許など、幅広い趣味をたくさんお持ちですが、主夫道を極めた龍のように、今後極めたいことは?玉木さん僕らの仕事というのは、基本的には“何でも屋さん”。だからこそ、極めるという意味では何でもできて、何にでもなれる人になりたいです。最近で重きを置いているのは、ブラジリアン柔術。もともとやっていたボクシングとは違うアクションに使えると思って始めましたが、いまは楽しくてハマっています。いろんなことをしてきたおかげで今回のアクションも吹替なしでできましたが、それはすごく意味のあることだと感じているので、これからもカラダが続く限りは自分でトライしていきたいなと。趣味でやっていることがそれを支えてくれると思うので、これからも趣味は一生懸命やっていきたいと思っています。―ほかにも、いま興味を持っているものはありますか?玉木さん前から考えているなかのひとつは、大きな木にツリーハウスを作ることです。それはDIYを極める感じに近いかなと思っています。仕事や趣味に没頭すれば、人生は華やかになる―以前、お子さんにはご自分の持っている知識を全部教えたいとおっしゃっていましたが、そのなかでもこれだけは受け継いでほしいと思うものは?玉木さんまずは、純粋に楽しんで生活をしてもらいたいなと思っています。なので、とりあえずは僕が楽しいと思ったことには触れさせたいです。―将来、お子さんと一緒にしたいことはありますか?玉木さんこれは漠然とした夢ですが、海外で一緒に生活できたら楽しいだろうなと考えることはあります。―素敵ですね。それでは最後に、ananweb読者に向けてメッセージをお願いします。玉木さん最近はどの現場に行っても女性がたくさん働いていますが、僕は女性のほうが頼もしいなと感じることが多いので、これからもみなさんには、自分の気が赴くままに仕事や趣味に没頭していただきたいなと。そうやっていろんなことを体得していくことができれば、個性もより強くなり、人生がさらに華やかになっていくと思っています。また、ここ数年間は閉塞感や窮屈な時間を味わってきた方も多いと思いますが、だからこそ、本作で大いに笑っていただきたいです。それは僕たちがこの映画を作った意味でもあるので、ぜひ劇場にお越しください。インタビューを終えてみて……。劇中の龍と同じく、ご自身も家事や育児を楽しんでいる様子が伝わってくる玉木さん。普段とのギャップに魅了されるのはもちろん、映画版ではさらにパワーアップしたキレキレの演技と肉体美も必見です。爽快感と疾走感が止まらない!最初から最後まで、お祭り騒ぎで抱腹絶倒間違いなしの最強コメディ。一癖も二癖もあるキャラクターの変顔あり、アクションあり、そしてまさかの感動もありの本作は、日々の疲れもストレスも忘れさせてくれる誰もが楽しめる1本です。写真・安田光優(玉木宏)取材、文・志村昌美ヘアメイク・渡部幸也(riLLa)スタイリスト・上野健太郎ストーリーかつて“不死身の龍”と恐れられた伝説の極道・龍は、美久との結婚を機に足を洗い、最強の専業主夫として血のつながらない娘と3人で穏やかに暮らしていた。そんなある日、街に現れたのは、極悪な地上げ屋。執拗な嫌がらせをされていた保育園を守るため、龍は元舎弟の雅と用心棒を買って出ることに。やがて元武闘派ヤクザで現在はクレープ屋の虎二郎と、その妹で元レディース総長の虎春も龍の仲間に加わるが、龍の家の前に男の子が捨てられていたことで“隠し子騒動”が持ち上がる。さらに、龍の男気に虎春が惚れたことで美久との間に龍を巡る恋愛バトルが勃発し、次々と問題が起きてしまうのだった……。ハイテンションな予告編はこちら!作品情報『極主夫道 ザ・シネマ』全国公開中配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント️©2022「極主夫道 ザ・シネマ」製作委員会写真・安田光優(玉木宏)
2022年06月13日1995年に公開された、ジャン・レノ主演の映画『LEON(レオン)』。家族をざん殺された少女と、殺しを請け負う男性の純愛を描いた物語です。なみそ(@omochi_nam01)さんの息子さんは、『LEON』の世界観に憧れています。作品に武器として出てくるのが、銃。そのため、息子さんは銃を模したおもちゃを肌身離さず持っているといいます。気持ちは、ジャン・レノ演じる、殺し屋のレオンなのでしょう。しかし、なみそさんは息子さんのある姿を目にし、「隙だらけ」と思いました。その姿がこちらです。レオンに憧れている息子が、隙だらけで可愛い pic.twitter.com/NjRiggHfAa — なみそ/カワチ画材・個展5/12迄 (@omochi_nam01) May 8, 2022 息子さんは、銃こそ持っていれど、無防備に寝ています!これでは、敵が現れた時に攻撃を防ぐことができません…。なみそさんが、Twitterに息子さんの姿を投稿したところ、多くの人が笑顔になったようです。・指はちゃんと引き金に掛かっているから、大丈夫なのかも…?・猫が守っているような姿にクスッとした。・武器を持って寝る姿に、センスを感じる!例え寝ていても、銃だけは離さない息子さん。夢の中で敵と戦っている…のかもしれませんね![文・構成/grape編集部]
2022年05月09日ライアン・レイノルズ主演のコメディアクション『ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード』より、キャストと監督がアクションシーンについて語るインタビュー映像が解禁された。本作の見どころは、ライアン・レイノルズとサミュエル・L・ジャクソンの凸凹コンビが織りなす見事な掛け合いはもちろん、散々な目に遭う主人公の過酷&爆笑のアクション。前作同様、ライアンが体を張って様々なスタントをこなしている。この度解禁されたインタビュー映像では、主演のライアンはじめ、サルマ・ハエック、アントニオ・バンデラス、モーガン・フリーマンが本作のアクションシーンを語る様子や、パトリック・ヒューズ監督のインタビューが収められている。前作よりパワーアップしたアクションシーンをみせる本作で、数々のド派手なシーンをこなしたサルマは「アクションは本当に楽しい。でも『とんでもないことになっちゃった』って思う日もある」と撮影をふり返るコメントをすると、続いてライアンは「映画の半分はびしょ濡れになってた。海や川、水という水全部に飛び込んだ」と語り、「たくさんスタントをやって、たくさんアザを作ったけど、全部戦利品だね。それが仕事だし楽しいよ」と自身のスタントについて笑顔を見せた。さらにギリシャの大富豪・アリストテレスを演じたアントニオは「みんなプロで素晴らしいパフォーマンスだ」とキャストを大絶賛し、モーガンも「スタントコーディネーターやバトル監督が細かく指示してくれる。だから実際に殴り合って試す必要はないんだ」とアクションチームを高く評価した。パトリック監督は「前作同様にライアンにクソ辛い試練を経験させたかった。いろんなスタントシーンを集めたのは最高だったね。一番セクシーな男の顔をどうやって崩すか」とライアンへの過激な演出の数々についてコメントし、「車に撥ねられ、ボートに轢かれ、顔を殴られ、撃たれ、刺される。あとは焼かれたり溺れたり…とにかく彼をいたぶりたかったんだよ」と衝撃発言も飛び出した。そんな監督についてライアンは「今朝もメールしたよ。楽しいヤツさ」と語り、監督との信頼関係が伺えるインタビューとなっている。また映像ではアクションシーンのメイキングも映し出されており、和気あいあいとした撮影風景が垣間見える。さらに、監督から日本公開を記念し特別コメントが到着。「コロナ禍で厳しい世の中ですが、劇場に戻ってきてくれて本当にありがとうございます!みなさんこの数年間色々大変だったと思いますが、ぜひ『ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード』で劇場で笑うという体験をしてもらえたらと思います」と日本公開への想いを語った。『ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード』は4月8日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード 2022年4月8日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2020 Hitman Two Productions, Inc. All Rights Reserved.
2022年04月08日何かとストレスが溜まりやすい現代で、ときにはうっぷんを晴らしたいと思うこともあるのでは?そこで、憂うつな気分も吹き飛ばしてくれるオススメの話題作をご紹介します。『ガンパウダー・ミルクシェイク』【映画、ときどき私】 vol. 466ネオンきらめくクライム・シティで、暗殺組織に属する腕利きの殺し屋サム。トップ・アサシンとして暗躍していたが、彼女はあるミッションでターゲットとされていた人物の娘エミリーをかくまったことで、組織から逆に命を狙われてしまう。次々とやってくる刺客たちを蹴散らし、夜の街を駆け抜けるサムとエミリーは、かつて殺し屋だった 3 人の女性が仕切る図書館に飛び込むことに。知恵と力を結集させた女たちは、図書館秘蔵の銃火器の数々を手に、悪の組織への反撃を開始する!CG抜きの迫力あるアクションを堪能できるだけでなく、バイオレンスとユーモアを融合させた“新世代のシスター・ハードボイルド・アクション”として注目を集めている本作。作品の裏側について、こちらの方にお話をうかがってきました。ナヴォット・パプシャド監督世界各国の映画祭で数々の賞を受賞した経験に加えて、クエンティン・タランティーノ監督からも才能を認められているイスラエルの鬼才パプシャド監督。今回は、映画マニアならではのこだわりや日本に対する特別な思いなどについて、語っていただきました。―まずは、本作に登場する主要の殺し屋を全員女性にしようと思った理由から教えてください。監督僕にとっては、「そうしない理由はないんじゃない?」と思っていたくらい自然なことでした。『エイリアン』とか『キル・ビル』のように、女性が物語を引っ張っていくような作品は以前からもわりとあるようなイメージがあったので。ただ、数としてはまだまだ足りていないのかなという印象はありました。それからもうひとつの理由としては、「もし男性が主人公だったらこんなスマートな判断はしないかもしれない」と思うところが本作にはいくつかあったので、女性のほうがいいのではないかなと。決して男性を見下しているわけではありませんが、人質になった少女と母娘のような関係になるほうが自然だし、そのほうがおもしろいと感じたのです。そういったところからこの映画では女性であることが大きなテーマになり、シスターフッドの作品となりました。女優たちとのコラボはキャリアにおいても最高の経験―なるほど。そのあたりについては、出演されている女優陣とも話し合ったのでしょうか。監督そうですね。物語の主軸となる感情面や葛藤というのは女性ありきの部分だったので、彼女たちと一緒に相談しながらキャラクター造形を完成させることができたのは大きかったです。彼女たちが素晴らしいコラボレーターとなってくれたおかげで、作品のレベルも上がりましたし、僕自身のキャリアにおいても最高の経験となりました。―劇中では気になるアイテムが数多くありましたが、タイトルにも使われているミルクシェイクを母娘の絆を感じさせる大事なシーンのアイテムとして選んだ理由とは?監督2人をつなぐものとして何かを入れたいと考えていたときに思いついたのが、ミルクシェイクだったからです。僕自身、食べ物とともに両親との思い出を振り返ることが多かったというのもありますが、そのなかでもミルクシェイクに含まれているのは、童心に帰れる要素とロマンチックさ。それをスローモーションで撮ることによって、母親と子どもの絆をノスタルジックな瞬間として表現できたと思っています。僕にとって母親の作ってくれたチョコレートケーキは、たとえ味で負けていたとしてもミシュランの3つ星店が作るチョコレートケーキよりも特別なもの。そんなふうに記憶や感情とつながり、絆を感じさせるものがこの作品には必要だったのです。日本文化とは昔からつながりを感じている―そのほかに日本製のシリアルをサムが食べていたり、サムとエミリーが日本語の書かれたシャツを着ていたりしているのも気になりました。小道具に日本の要素を取り入れたのには何か意図がありますか?監督まだ1度しか訪れたことがないものの、僕は日本が大好きで、大きな敬意の念を抱いています。言葉ではうまく説明できませんが、昔から日本文化とはつながりを感じていましたし、日本語の響きは僕にとっては音楽のようでもあります。僕は日本から影響を受けていることを隠すつもりはなく、むしろそれをドンドン出していきたいと思っているので、劇中で日本語の書かれたアイテムを登場させました。それくらい僕は日本の文化や映画に対して思い入れがあるので、それをみなさんにも知ってほしいです。―さらに、この作品では黒澤明監督にインスパイアされて作ったところもあるのだとか。映画マニアでもある監督が、本作に黒澤監督の要素を取り込もうと思ったのはなぜでしょうか。監督それは、もはや愛のようなものですね(笑)。人を好きになるのに理由がないのと同じではないかなと。今回は、黒澤明監督だけでなく、セルジオ・レオーネ監督とアルフレッド・ヒッチコック監督という3名からインスピレーションを受けているので、それらが交錯するような映画になっています。僕の祖父が映写技師だったこともあり、僕は「映画とは何か」というのを知る前から映画に触れて育ちました。そういったなかでも、観ているだけでまるで催眠にかかったかのように引き込まれてしまうのがいま挙げた3人の監督。黒澤監督に関していうと、幼いころに父と観た『七人の侍』に魅了されたことをよく覚えています。落ち着いたら日本には一番初めに行きたいと思っている―そのなかでも、注目してほしいところはありますか?監督本作では暗殺モノを誘拐モノにつないでいく、というアイデアを実現させることができました。たとえるならレオーネ監督の『続・夕陽のガンマン』を観ていたと思ったら、黒澤監督の『天国と地獄』になっていたというような感覚に近いかなと。そうやってジャンルをミックスすることも今回は意識したところです。―それでは最後に、監督が日本に対して伝えたい思いがあれば、お聞かせください。監督僕は学生時代から黒澤明監督や黒沢清監督、三池崇史監督といった方々から影響を受けてきました。映画を通して日本という国を知ったというのもありますが、僕にとって日本は“映画的な国”です。そのほかにも、アニメや音楽といった日本の文化も大好きなので、このパンデミックが落ち着いたら一番初めに行きたいと思っています。ポップでカラフルなのにバイオレントも全開!強さと美しさを兼ね備えた女性たちが繰り広げる手加減なしのド派手なバトルに、爽快感炸裂の本作。甘さは控えめだけど超刺激的な1本に、誰もが心をシェイクされること間違いなし!取材、文・志村昌美興奮が止まらない予告編はこちら!作品情報『ガンパウダー・ミルクシェイク』3月18日(金)、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー配給:キノフィルムズ©2021 Studiocanal SAS All Rights Reserved.
2022年03月17日自然の循環を感じるきっかけに株式会社POWDER COMPANYと合同会社LIFE DESIGN VILLAGEが、地球のためのアクションを起こしていくFor The Earth Project(フォー・ジ・アース・プロジェクト)を始動しました。同活動は、湘南鎌倉にあるPOWDER COMPANY SHONANを拠点に、「海と雪山、循環の実装」をコンセプトとし、自然の循環を感じ環境問題に対する多面的なアプローチを試みるものです。同社は活動の第一弾として、湘南鎌倉の古民家施設を、サテライトオフィスや宿泊施設として活用するための法人向けメニューをリリースしました。古民家から環境問題を考える海まで徒歩10秒のPOWDER COMPANY SHONANでは、「まなぶ・あそぶ・とまる」の3つのサービス提供。まなぶ「ACTION for the earth」では、週末のイベントプランを活用したビーチクリーンや、トークセッションを企画することで、「自然の循環」を学ぶきっかけ作りを提案します。湘南エリアの「海」をフィールドにした、あそぶ「ENJOY for the earth」では、プロのガイドによるSUP&SURFINGレッスンや貸切BBQ、釣りなどを通じたアクティビティの企画が可能です。とまる「PLACE for the earth」では、築100年の古民家をリノベーションした施設を、サテライトオフィスや宿泊型ワーケーションの場として活用できるよう開放します。(画像はプレスリリースより)【参考】※For The Earth Project公式URL
2022年01月31日ファン・ジョンミンとイ・ジョンジェが『新しき世界』以来7年ぶりに共演したことでも話題の、韓国ノワール・アクション『ただ悪より救いたまえ』より、怒涛のアクションシーンを切り取った本編映像が解禁された。本編の80%以上を日本やタイなどの海外で撮影し、韓国ノワールとしてかつてないほどの規模で製作された本作。主人公の暗殺者・インナム役を韓国が誇る名優ファン・ジョンミンが演じ、インナムの命を執拗に狙う粗暴な殺し屋・レイ役を、Netflixの世界的大ヒットドラマ「イカゲーム」で話題沸騰中のイ・ジョンジェが演じている。「イカゲーム」とは真逆の、凶悪な役どころにも注目だ。この度解禁されたのは、バンコクで撮影された迫力満点のアクションシーン。誘拐された娘をバンコクまで探しにきたインナム(ファン・ジョンミン)を阻む、兄を殺された復讐心に突き動かされ、インナムを執拗に追うレイ(イ・ジョンジェ)。タイの三輪タクシー“トゥクトゥク”から降り立ったレイは、首から手榴弾をいくつもぶら下げた物騒な姿で銃を構えると、車に乗っているインナムに向けて容赦なく発砲、フロントガラスを破壊する。スローモーションで撮影されたことによりガラスの割れる様や砂埃の舞う様子がはっきりと見えて、臨場感が溢れている。間一髪で危機を逃れたインナムだが、今度はタイの現地警察が行く手を阻む。前方の警察、後方のレイと双方から銃撃されるインナムは「どうにでもなれ」とばかりに、そのまま警察の車両に突っ込んでいき包囲をすり抜けていく。標的をレイに移す警察だが、レイが迷いなく放った手榴弾に車両ごと吹き飛ばされ、手も足も出ない。再びレイはインナムを追いかけていき…。2人の対決の行方から目が離せない本編映像となっている。『ただ悪より救いたまえ』は12月24日(金)よりシネマート新宿、グランドシネマサンシャイン池袋ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ただ悪より救いたまえ 2021年12月24日よりシネマート新宿ほか全国にて公開ⓒ 2020 CJ ENM CORPORATION, HIVE MEDIA CORP. ALL RIGHTS RESERVED
2021年12月20日“SFアクションの金字塔”と呼ばれ、世界中を熱狂の渦に巻きこんだ『マトリックス』シリーズ。謎に包まれている18年ぶりの最新作『マトリックス レザレクションズ』が、いよいよ公開を迎えます。そこで、本シリーズを知り尽くしているこちらの方にお話をうかがってきました。声優の小山力也さん【映画、ときどき私】 vol. 437シリーズ1作目からキアヌ・リーブス演じる主人公ネオの日本語吹き替えを担当している小山さん。『24 -TWENTY FOUR-』のジャック・バウアーや『名探偵コナン』の毛利小五郎など、幅広いキャラクターを演じていることでも知られている小山さんに、第一線で活躍し続ける秘訣や『マトリックス』の魅力などについて、語っていただきました。―ネオを演じるのは久しぶりとなりましたが、また演じてみていかがでしたか?小山さんリハーサルをしているうちに昔のことを思い出し、感慨深いものがありました。『マトリックス』といえば、僕にとっては劇場映画の吹き替えで最初の大役。いままでいろんな役をやらせていただいていますが、そういったこともあってネオについては鮮明に覚えているので、感覚を取り戻すのに時間はかかりませんでした。―小山さんにとって、ネオは演じやすいキャラクターですか?それとも苦労されることのほうが多いのでしょうか。小山さん1作目のときは、吹き替えの経験が浅かった時代で、僕自身がまだ新しい世界に戸惑っているところがありました。でも、そのなかでもいろいろなことを吸収したいという気持ちが『マトリックス』の世界に戸惑いながら成長するネオと重なる部分があったので、そういう意味では演じやすかったのかもしれませんね。ただ、キアヌさんといえば、ピュアでかっこよくて、エネルギーがあり、それでいてお芝居も洗練されている方なので、一番意識しているのは、そういう彼の良さを決して汚さないこと。そのために、息つぎのタイミングや表情の出し方というのは、確認するようにしています。キアヌさんは、吹き替えていて楽しい存在―最新作では、経験を重ねたからこそできたこともあったと思いますが。小山さんそうですね。僕とキアヌさんは同世代で、お互いに歳を取りましたが、今回の彼は歳を重ねたからこその良さがでていて、とても素敵だなと思いました。僕としては昔よりもいろいろな方法論や技術が増えたので、それを応用することができたのはよかったかなと。特に、日本語と英語では語順が違うので、英語のセンテンスの並びに合わせながら日本語の感情を出すように工夫しています。―小山さんから見たキアヌさんの魅力とは、どんなところですか?小山さんストイックに減量してヒーローを演じたと思ったら、オフでは無精ひげでちょっとぽっちゃりしてしまうところとか、二枚目なのに気取っていないところがいいですよね。純粋で子ども心を持っている方なんだろうなと思っています。そういう部分も、ネオとリンクしているのかもしれないですね。工夫しなければいけないことは多いですが、僕にとってキアヌさんは吹き替えていても楽しい存在。自分と役の気持ちをうまく膨らませて演じていらっしゃるので、僕はキアヌさんの遊び心を自分なりに想像しながら演じるようにしています。20年以上経っても、あのときの気持ちは忘れたくない―新作のなかで吹き替えていて楽しかったシーンと難しかったシーンについて教えてください。小山さん楽しかったのは、やっぱりトリニティーと久しぶりに会話できたこと。演じているキャリー=アン・モスさんも大人の魅力が増していてとても素敵だったので、思わずこちらまでドキドキしてしまいました(笑)。自分が相手をしていただいているつもりで演じられたのは、うれしかったです。難しかったのは、非常に凝っている特撮やグラフィックのディテールをつかまなければならなかったこと。そういう部分を想像しながら演じるのは、苦労したところです。―ちなみに、過去の作品のなかで忘れられないシーンもありますか?小山さん人の頭の後ろに装置が付けられていて、そこに長い鉄の棒がグサッと刺さるシーンを最初に見たときはやっぱり驚きましたね。あの場面はいまでも怖いですし、1作目はいま観ても新しいと感じます。―確かに、色褪せない魅力がありますよね。ご自身のキャリアにおいて、『マトリックス』シリーズとの出会いはどのようなものになりましたか?小山さん僕はドラマ『ER緊急救命室』で初めて吹き替えをやらせていただいたばかりだったので、そのときはまだド素人。にもかかわらず、なぜか『マトリックス』ほどの大作に主役で声をかけていただいたので、「本当に自分でいいのかな?」という戸惑いと喜びの両方がありました。あの気持ちは20年以上経っても忘れられないですし、これからもそのときの初心は持ち続けていきたいです。あとは、映画の反響が大きかったこともあり、日本語の吹き替えに受け継がれてきた伝統や先人たちの足跡、世界でどういった評価をされているのかも知ることができたので、そこで得たものは、今後も大切にしたいと思っています。ルーティンをなくすことで、プレッシャーが減った―そこから長年にわたって、第一線を走り続けていらっしゃいますが、ご自身で秘訣を挙げるとすればどんなことがありますか?小山さん先ほどの話とつながりますが、作品を汚さないことです。スタッフやキャストをはじめ、あらゆる才能が集まり、お互いの技術を切磋琢磨し合うことで素晴らしい作品が完成しているので、僕がそれをおとしめてはいけない、という意識はつねに持っています。―では、現場で欠かさずされていることは何かありますか?小山さん昔はいろんなルーティンがありましたが、フィギュアスケート羽生結弦選手が「一切のルーティンをなくしました」と話しているのを聞いて、実は僕もすべてなくすことにしたんです(笑)。不安も多少ありますが、いろいろなことの時間を節約できるようになり、楽になりました。あとは、よく見て、よく聞くことですね。―以前は、どのようなルーティンをされていたのでしょうか。小山さん直前に見直したり、準備運動したり、決まったペンを使うとか、そういったことですね。もちろん、見直す必要があるときもありますが、決めてしまうことで「これをしなかったから今日はうまくいかないんじゃないか」というプレッシャーになるのはよくないといまは思っています。ただ、イチローさんが現役時代にたくさんのルーティンを持っていたというのを聞いて、それもまた超一流の証明なんだなと。もちろんそこはイチローさんの素晴らしいところでもありますが、それを捨ててかかる羽生さんもすごいなと感じたので、僕も一旦なくすことにしました。忖度なしで励ましてくれる周りに支えられている―どちらも深いですね。今回、タイトルの「レザレクションズ」は「復活」という意味ですが、いま小山さんが復活させたいことはありますか?小山さんここ最近は、コロナや地震などで大変な思いをされた方が多いと思うので、できればいろいろな命を復活させたいです。科学の進歩とともに、助かる命が増えてほしいと願っています。―本当にその通りですね。劇中ではネオもさまざまなピンチを迎えますが、小山さんにとって声優人生で一番ピンチだったことといえば?小山さんコンディションを崩してしまって声が出なくなったり、求められているものができなかったりしたことは何度かあり、そのときはつらかったです。―苦しい時期や悩みは、どのようにして乗り越えていらっしゃるのでしょうか。小山さん自分が信頼している人や心を許せる人から励ましてもらうと、それが一番の力にはなりますね。たとえば、身内が「私がついているから大丈夫だよ」と声をかけてくれたり、先輩が「気にすることないよ。今日がダメでもまた今度ね」みたいに言ってくださったりとか、さりげない言葉でもこの人に言ってもらえたから助かった、ということはたくさんありました。そんなふうに、何の忖度もなく励ましてくれる周りの方には本当に感謝しているので、その気持ちは忘れたくないですし、きれいごとではなく、僕自身も誰かを励ませられる存在になりたいと思っています。日本語の吹き替えで作品をおもしろくしたい―これまでかなり幅広いキャラクターの声を演じていらっしゃいますが、今後挑戦してみたい役はありますか?小山さんどんな役かというよりも、歴史に残るような素晴らしい俳優さんや心から感銘を受ける作品に関わっていけたらいいなと思っています。あとは、どんな作品でも、「日本語の吹き替えでおもしろくするぞ!」という意気込みはあるので、1本でも多くの作品に携わりたいです。―ちなみに、ネオ以外にも実は『マトリックス』シリーズで演じてみたいキャラクターがあれば、教えてください。小山さん今回で言うなら、役名は伏せますが、一番の悪役でしょうか。ベラベラとしゃべっているところが少しコメディチックでもあったので、トライしてみたいなと思いました。―それでは最後に、公開を待っている観客へ向けて、見どころや注目のシーンを教えてください。小山さんいまではVRやAIが当たり前のように現実に入ってきているので、以前よりも人間が人工知能に負けてしまうのではないかといった恐怖や『マトリックス』の世界もリアルに感じられるかもしれません。そんななかで、この作品では人と人のつながりが復活する様子や前に進むために必要なことなどが大事に描かれているので、人間ドラマとしても考えさせられるはずです。SFとして楽しめるのはもちろんですが、そういった部分を自分に置き換えながら観ていただけたらうれしいなと思っています。インタビューを終えてみて……。『マトリックス』シリーズへの思い入れの強さはもちろんですが、どの作品に対しても深い敬意を払っていらっしゃるのが伝わってくる小山さん。忘れずに持ち続けている初心や仕事への向き合い方など、非常に興味深いお話を聞かせていただきました。ぜひ、本作に込められた小山さんの思いを感じながら、ネオに注目してみてください。興奮と覚醒が止まらない!さらなる進化とともに復活を遂げ、まさに新章の幕開けにふさわしい『マトリックス レザレクションズ』。アドレナリン全開の刺激的な映像と予想を上回る展開で、見たことのない世界へと一気に引き込まれること間違いなし。圧倒的な没入感は、ぜひスクリーンで体感してみて!写真・安田光優(小山力也)取材、文・志村昌美ストーリーもし世界がまだ仮想世界=マトリックスに支配されていたとしたら?ネオは、最近自分の生きている世界の違和感に気づき始めていた。 やがて覚醒したネオは、マトリックスに囚われているトリニティーを救うため、何十億もの人類を救うため、マトリックスとの新たな戦いに身を投じていく。衝撃が止まらない予告編はこちら!作品情報『マトリックス レザレクションズ』12月17日(金)より全国ロードショー配給:ワーナー・ブラザース映画©2021 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED.写真・安田光優(小山力也)
2021年12月16日『キック・アス』『キングスマン』『ベイビー・ドライバー』など、“過激超絶アクション×洗練された音楽”が生む強烈なグルーヴ感が熱狂的支持を集める痛快アクション映画の数々。鬱陶しい季節にもピッタリのこのラインアップに、まさかの”何者でもないただの男(NOBODY)”が主演する最新映画『Mr.ノーバディ』が加わった!どこにでもいる地味で冴えない“何者でもないただの男(NOBODY)”だった主人公ハッチ(ボブ・オデンカーク)が、トラブルや事件に巻き込まれるなかで煮えたぎる怒りと内に秘めた戦闘本能が目覚めていく本作。バスのシーンに注目ハッチが次第に覚醒していく緊張感と葛藤、目につくもの全てをフル活用する激しいノンストップアクション、そこに70年・80年代以降のクールな楽曲たちがスパイスを与える絶妙な演出に、気づけば心をわしづかみにされること間違いなし。近年“アクション×音楽”のハイレベルな融合で映画ファンを唸らせる作品が続々と生み出されている。▼華麗に舞う“ヒット・ガール”の殺戮アクションと音楽がリンク!『キック・アス』/『キック・アス ジャスティス・フォーエバー』同名のアメコミ作品を原作に、監督マシュー・ヴォーンが私財を投入してまで製作し世界を夢中にさせたアクションシリーズ。スーパーヒーローに憧れるオタク少年が適当なマスクを被り、“キック・アス”として勝手にヒーローになってみたことから起こるユーモラスな騒動を、ハードなバイオレンスタッチで描いた。特にクロエ・グレース・モレッツ演じる“ヒット・ガール”による容赦のない殺戮アクションと、キャラの心情にリンクし、目を覆いたくなるほどのバイオレンスシーンを爽快な印象にしてくれるイケてる音楽がインパクト抜群!このシリーズのカラフルなビジュアルと『Mr.ノーバディ』はかけ離れているようにも思えるが、鑑賞すればきっと脳内クロスオーバーが起こるに違いない!?▼ド派手アクションと軽快な音楽がクセになるスパイ映画!『キングスマン』/『キングスマンゴールデン・サークル』『キック・アス』のマシュー・ヴォーンが放った次なる人気シリーズ。シリアスで重厚なストーリーのスパイ映画が映画シーンを席巻しつつあったなか、得意のスタイリッシュでユーモアあふれる作風で大ヒットを記録、主演のタロン・エジャトンを一躍スターダムへとのし上げた。英国紳士ならではのスーツ姿で、軽快な音楽にのせ、銃声が爆音で鳴り響き、アドレナリン全開な怒涛のアクション、全てがマッチし決して観客を飽きさせない仕上がりに興奮必至。スマートな振る舞いや美しさも大きな魅力となっているこのシリーズと、冴えない『Mr.ノーバディ』が結びつく瞬間は、ほかでは味わえないエモが生まれる!?▼カーアクション・銃撃戦・ドラマシーンまでも、全てが音楽とシンクロ!『ベイビー・ドライバー』事故の後遺症で耳鳴りがやまない青年が、音楽を聴くことによって天才ドライバーとしての才能を覚醒させていく、まさにノリのいい音楽とスタイリッシュなアクションのハイブリッド作品。『ショーン・オブ・ザ・デッド』『ホット・ファズ俺たちスーパーポリスメン!』などで知られるエドガー・ライトのハリウッド初監督作。犯罪組織の“逃がし屋”として活躍する若きドライバーを主人公にカーチェイスと純愛を散りばめたクライムアクションと思いきや、実は全編を30曲もの多彩な楽曲で音楽のビートや歌詞とシンクロするように全てのセリフやモーションが振付け・編集された、映画愛と音楽愛に溢れた作品。表向きの日常生活を送っている少し暗い街のにおい、一般人としての振る舞い、そこから本能を解き放つ瞬間とのギャップなどは、『Mr.ノーバディ』との共通項が多くとらえられるはず。『Mr.ノーバディ』は6月11日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:キック・アス 2010年12月18日よりシネセゾン渋谷ほか全国順次公開© KA Films LP. All Rights Reserved.キック・アス/ジャスティス・フォーエバー 2014年2月22日より全国にて公開© 2013 UNIVERSAL STUDIOS All Rights Reserved.キングスマン 2015年9月11日より全国にて公開© 2015 Twentieth Century Fox Film Corporationベイビー・ドライバー 2017年8月19日より新宿バルト9ほか全国にて公開キングスマン:ゴールデン・サークル 2018年1月5日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2017 Twentieth Century Fox Film CorporationMr.ノーバディ 2021年6月11日より全国にて公開© 2021 Universal Pictures
2021年06月06日和月伸宏氏の人気コミックを実写化した映画『るろうに剣心』シリーズが、ついに最終章を迎える。2012年の『るろうに剣心』に続き、『るろうに剣心 京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』(14年)と3作合わせて累計興行収入125億円以上、観客動員数は980万人を突破した大ヒット作で、幕末に人斬り抜刀斎として恐れられた緋村剣心(佐藤健)が、不殺(ころさず)を貫きながら仲間と平和のために戦う姿を描いている。コロナ禍での延期を経て公開を迎えた『るろうに剣心 最終章 The Final』(公開中)、公開を控えている『るろうに剣心 最終章 The Beginning』(2021年6月4日公開)は、原作では最後のエピソードとなる「人誅編」をベースに縁(新田真剣佑)との究極のクライマックスが描かれる「The Final」と、原作では剣心が過去を語るかたちで物語が進む「追憶編」をベースに、"十字傷の謎"に迫る「The Beginning」の2部作となる。シリーズを通して、アクション監督を務めているのが、香港に渡りドニー・イェンの元で多くの作品に関わってきた谷垣健治氏だ。谷垣アクション監督の指揮のもとで生まれた『るろうに剣心』のアクションは日本のアクションの水準を塗り変えたとも言われているが、そんな谷垣アクション監督から見て、佐藤健をはじめとした『るろ剣』役者のアクションのすごさとはどこにあるのだろうか。○■「息をするようにアクションする」俳優達——アクションにおけるスタイルの違いなどもあると思いますが、谷垣アクション監督から見て今回の佐藤健さん、新田真剣佑さんはどのような違いがありますか?佐藤健くんの剣心はこれまでに3作やってるから、ある程度完成しているところがあるし、それを彼が1番わかっています。彼がすごいのは、佇まいですね。立ち回りや動きはある程度教えられるけど、佇まいは教えられない。佐藤健自身の凄さとしか言いようがないです。新田真剣佑くんの縁は今回初めてだったから、色々トライアンドエラーをして、撮りながら作っていたところがありました。剣心を破壊したいアグレッシブな縁と、彼を思いとどまらせたいがために受け止める剣心という構図があったので、縁のパワーや猪突猛進なところがちゃんと出せればと思っていました。だから、たまに縁のことを剣心からのPOV(視点ショット)で撮っています。観ている方もパワーを感じやすいと思うし、また剣心が受け止めたりギリギリ避けたりするのがすごくうまいから、よく伝わっていると思います。——『るろうに剣心』に出演する方に共通してすごいところなどはありますか?『るろ剣』の役者全体に言えることですが、よくある「アクションに挑戦しました」ということがない。『るろ剣』はもう、動けて当たり前なんです。アクションを「挑戦するもの」として分離させるような感覚ではなく、「息をするようにアクションする」「息をするように芝居する」という域に持っていってるのがすごいところです。それにはやっぱり役者さんにちゃんとアクション練習をやってもらって、練習の時点からキャラクターになっていることが大事です。アクションを「挑戦するもの」として捉えないぐらい、役に馴染ませているところがすごいんですよね。——それだけできる方が集まってるというのも、この作品の凄いところですね。本当に、どうやってここまで揃えられらんだろうと思います(笑)。■谷垣健治1970年生まれ、奈良県出身。倉田アクションクラブで学び、1993年に単身香港へ渡る。ドニー・イェンの元で多くの作品に関わる。ジャッキー・チェンが会長を務める香港動作特技演員公會の唯一の日本人会員で、日本では日俳連アクション部会委員長を務める。主な作品は、『捜査官X』(11年)、『るろうに剣心』シリーズ(12年/14年)、『新宿スワンII』(17年)など。
2021年05月31日あの子は何であんなに色っぽいんだろう……つい視線を奪われてしまうような女性っていますよね。明かに周囲の女性と比べて、オーラが違うと感じるはず。でも、意外と本人はそれに気づいていない場合も多いんです。もしかしたら、あなたも気づかないだけで「色っぽい」と周囲から思われているかも!そこで今回は、血液型×星座から「色っぽい女性」をランキング形式でご紹介します。■ 5位…てんびん座×AB型女性誰に対しても公平で愛嬌を持って接する努力を忘れないあなたは、人間関係の調和を保つ才能を持っています。そんな中立的な姿が、人を惹きつけるもの。礼節を欠かさずセンスある振る舞いは、傍から見て色っぽいと感じることでしょう。また、バランス感覚が優れているあなたの人間関係はいつも華やかで穏やかなはず。■ 4位…かに座×O型女性あなたは自分の直感を信じてフィーリングを大切にするタイプ。感受性もかなり強く、だからこそ譲れないポイントもあるのでは。基本的には人に優しく尽くすロマンチストですが、時として周囲から理解されにくいアクションを起こすこともありそう。とてもピュアなので、人生の喜びや悲しみを深く感じられるのがあなたの色気なのかも。■ 3位…さそり座×O型女性あなたは感性と野性という二つの異なる色気を持ち合わせています。それらは渾然一体となり天真爛漫な魅力へと変貌し、周囲の人たちを虜にすることでしょう。知的で上品な振る舞いをしていたかと思うと、次の瞬間にはフェロモンを放って動物的な魅惑を漂わせる。そんな掴みどころがなくてキケンな香りがするのが、あなた特有の魅力なのです。■ 2位…おとめ座×A型女性あなたは真面目で頑張り屋な性格のため、常に理想を実現したいと願っているはず。ある意味、完璧主義で妥協を許さない強さを持ち合わせている純粋な魂の持ち主なのです。そういう純な想いに人は虜にされるのでしょう。健康的な色気と雰囲気には、そういった想いは見えないかもしれません。しかし、その一挙手一投足に散りばめられているのです。■ 1位…おうし座×B型女性あなたは豊かな感性を持っているため、さまざまなことに心を動かす高い共感力を持っているでしょう。そういう人の気持ちを汲み取るセンスと懐の深さが、相手を虜にするのです。あなたの前なら、弱さを見せても大丈夫だという安心感が、色気の最大の根源なのかもしれません。深い愛情を注いでいける包容力があなたを輝かせているのです。■ 内面の魅力を大切に色気がある人って、同性から見ても素敵だし異性からもモテるし、うらやましい存在ですよね。そんな色気を自分も身にまとうことができたらいいのに……。そう感じる人も多いはず。もしも、あなたが色気を身につけたいと思うなら、行動や考え方に(自信に裏打ちされた)余裕を持つこと。自分のすべてを全部明かさずミステリアスな部分を持つようにしてみましょう。そこからにじんでくる内面の魅力こそが、色気に繋がっていくはずですよ。(脇田尚揮/占い・心理テストクリエーター)(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2021年04月07日累計発行部数150万部を超える人気コミックを実写化し、絶賛公開中の『ブレイブ -群青戦記-』。現在、大きな反響を呼んでいるところですが、今回は本作を語るうえで欠かせないこちらのおふたりにお話をうかがってきました。新田真剣佑さん&鈴木伸之さん【映画、ときどき私】 vol. 368ある日突然、学校ごと戦国時代にタイムスリップしてしまった高校生たちが、部活で鍛えたスキルを駆使しながら、織田信長や徳川家康と戦っていく姿を描いている本作。劇中では主人公で弓道部の西野蒼を新田真剣佑さん、蒼の幼なじみで剣道部の松本考太を鈴木伸之さんが演じています。そこで、撮影現場での忘れられない思い出からお互いに対する思いまでを語っていただきました。―共演されるのは今回が初めてですが、以前からおふたりは親交があったとうかがっています。どのくらい前からお互いのことをご存じですか?鈴木さんあんまり覚えてないけど、2~3年くらいだっけ?新田さんどうだったかな……。5年にしときますか(笑)。鈴木さん嘘の記事になるけど(笑)。じゃあ、5年にしますか。―では、5年前からということで(笑)。どういった出会いだったんですか?鈴木さんあのときは、卓球やったんだよね?新田さんうん、楽しい会だったよね。鈴木さん僕は卓球に相当自信があったんですけど、まっけんも卓球が強くて、五分五分のやりあいを1時間くらい続けてたんです。でも、そこからまさか映画で共演させてもらえる日が来るとは思わなかったので、やっぱり縁はありがたいなと感じています。離れていても、つねに一緒にいる感覚があった―実際ご一緒にお仕事されてみて、役者としてのお互いの印象はいかがですか?新田さん僕の役にとって、考太というキャラクターはものすごく大きな存在だったので、離れていても通じ合えているというか、つねに一緒にいるような感覚がありました。鈴木さん確かに、そういう感じはあったよね。新田さん考太がいたからこそ、最後の蒼が生まれたので、役としても僕自身としても支えてもらいました。鈴木さん僕はまっけんの作品をずっと観ていたので、まずは一緒にお芝居できるのが楽しみでした。現場に入ってから驚いたのは、この作品がまっけんにとっては初の単独主演作だと聞いたとき。そんなことをまったく感じさせないくらいみんなに気を配ってくれていましたし、蒼というキャラクターに人生をかけているのが伝わってきたんです。それを見て、男としても、蒼としてもまぶしくてステキだなと思いました。―そのなかでも、座長としての新田さんにすごさを感じた瞬間といえば?鈴木さんいっぱいありましたよ。率先して現場をチームにまとめてくれましたし、キャストのみんなが自信を持ってお芝居に向かっていける環境にまっけんがしてくれていました。そんなふうにドンと構えてくれていたので、周りもスイッチが入るんですよね。現場の雰囲気というのは、主演の人の立ち振る舞いによってどちらにも転ぶと思うんですけど、この作品に関しては、温かい空気で包んでくれたまっけんのおかげでものすごく楽しくて、青春時代みたいな1か月になりました。強く見えるか不安だったけど、大変なことはなかった―新田さんは、オリジナルのパーカーをキャストとスタッフにプレゼントされたりもしたそうですね。そのほかにも、主演として現場の士気を高めるために、意識していたこともありましたか?新田さん僕は何もしてないですけど、誰ひとり仲間外れになることなく、みんなが楽しい現場になるようにコミュニケーションを取ろうと思っていただけです。とにかく、いい人ばっかりだったので、現場はつねに明るかったのが印象的でした。僕としては、役をこれほど細かく掘り下げられる場があってすごくうれしかったです。ここまでできたのは初めてだったので、役と向き合えることがこんなにも幸せなことなんだなと知りました。―役作りでアクションやそれぞれの競技の練習などもあったそうですが、今回の作品で一番の大変だったことは何ですか?新田さんひとつだけ、やりにくいと思ったことがありました。それは、親友でもある草野大成との共演です(笑)。普段、友達としてつねに一緒にいるので、大成と一緒にお芝居するのはやりにくいなと思いました。―恥ずかしさがあったということですか?新田さん全然恥ずかしくはないんですけど、現実世界に引き戻されそうな感じがしたんですよね。なので、大成が目に入ってきたときは、スッと目をそらしたこともありました。って、冗談です(笑)。でも、それ以外やりにくかったことは思い浮かばないですね。鈴木さんそうなんだよね。僕もないかも。考太はスポーツ強豪校の剣道部という役なので、すごくうまくて強い人に見えるようにしないといけないという不安はありましたが、それぐらいだったと思います。みんな必死に汗を流しながら役と向き合っていた―初挑戦となった剣道の練習も、つらいよりは楽しめた感じですか?鈴木さんそうですね。今回はいろいろな部活の人が出ているんですけど、事前に大きな倉庫みたいなところでみんなでアクションや競技の練習をしていました。それぞれが必死に自分の役と向き合いながら汗を流している姿は、本当の部活動みたいでしたね。いま思うと、あのときからすでにこの作品は始まっていたような気がしています。―そのなかで、ご自身の高校時代や青春時代を思い出す瞬間は?新田さん部活の朝練をしていたことを思い出しましたね。鈴木さん確かに、それはあるね。新田さんみんなでモチベーションを上げていた感じがすごく部活みたいで、しかも全員がやる気だったので、それもよかったなと思いました。鈴木さん朝一に校庭でのシーンがあると、呼ばれてもいないのにみんな少し早く集まって、ランニングしたりキャッチボールしたりしてたよね。新田さんそうそう、みんなでピョンピョン飛び跳ねたりして。鈴木さんそれぞれが自主的にアップしてたんですけど、そういうのも作品のなかに生きていたように感じています。―画面に写ってないところでも、そういった空気感がすでにできあがっていたんですね。本当に仲が良かったようですが、そのなかでもみんなで爆笑したエピソードといえば?鈴木さん笑ったことは、いっぱいありましたね。つねにゲラゲラ笑ってたんじゃない?新田さんうん、毎日そんな感じだったよね。この作品に出たからこそ、できるようになったことがある―ムードメーカーとなっていたのは誰ですか?鈴木さん福山翔大をはじめ、いっぱいいましたよ。新田さんタイプの違うムードメーカーが何人もいたので、うるさかったなぁ(笑)。鈴木さんそうそう。うるさかったけど、楽しかったよね。新田さんまあ、ケガもなく終われたのは本当によかったなと。それにしても、ああいう現場はなかなかないんだろうなと改めて思っています。鈴木さん本当に、またあんな現場に行きたいですね。―年下から先輩まで個性豊かなキャストが多いので、刺激的な現場だったと思いますが、そこで学んだことを振り返るとすれば?新田さん今後、この作品に出たからこそできるようになったことが、たくさん出てくると思います。でも、それはこれからの現場で実感することだと思うので、いまはまだわからないことかもしれないです。鈴木さんそうですね、僕も学んだことはいっぱいありました。それは改めて全編通して作品を観たときに感じたことでもありますが、相手を思いやる気持ちとか家族のありがたみとか、どのシーンを通してもいろいろなことが勉強になったと思います。この作品には、そういうステキな瞬間がたくさん詰まっていると感じました。―完成した作品をご覧になって、印象に残っているシーンについて教えてください。新田さんあとになって監督から聞いてびっくりしたのは、みんなの死に際がそれぞれのアドリブだったことです。ひとりひとりがかっこよく死を遂げていたので、「みんなどうしているのかな?」と考えていたんですけど、全部台本にないアドリブだったと聞いて、鳥肌が立ちました。鈴木さんグッとくるシーンはたくさんありましたけど、高校生たちが人のことを思いながら行動している姿がとにかくまぶしかったですね。特に中盤に大きな展開がひとつあって、蒼が心変わりするところがありますが、それ以降は本当にあっという間に感じました。まっけんの瞬発力と本番の強さに驚かされた―ちなみに、それぞれが演じられたキャラクターと高校時代の自分と重なる部分はありましたか?新田さんどうだろう、戦国時代にタイムスリップしたことないからなぁ……。鈴木さんそうだね(笑)。新田さんただ、僕も蒼みたいに高校時代は部活に明け暮れた日々を過ごしてはいました。―蒼みたいに自分に自信が持てなくて悩んだことは?新田さんそれはなかったですね。というのも、僕は自信満々でしたから(笑)。鈴木さん(笑)。でも、まっけんは本当にすごいので、いまの言葉に嘘はないと思いますよ。「この人ほどすごい人はいないんじゃないかな」と思う瞬間は何度もありましたから。―たとえば、どのようなことがあったのでしょうか?鈴木さんこの前、ある番組で「1分間に最も多く箸でキャッチしたマシュマロの数」でギネスの世界記録を持っている僕に寄せた企画をしてもらったことがあったんです。あ、ギネスの世界記録を持っているとこだけ、太字で書いてもらってもいいですか?―(笑)。ギネスの世界記録は、本当にすごいですね。鈴木さんそれで、「お箸でお手玉を取る」というゲームをしたんですけど、実はめちゃくちゃ難しいんです。なのに、まっけんが練習を始めたのは本番の5分前。にもかかわらず、本番では1発で成功させたんですよ。その瞬発力と本番の強さに、この人すごいなと思いました。実際、ほかの人がまっけんのあとに挑戦したら、全部落としてましたからね(笑)。新田さんあはは!役と向き合うということに関しては、つねに一生懸命―鈴木さんがこれなら新田さんに勝てると思うものは?鈴木さんうーん、ないっすね。確か、卓球もまっけんのほうがちょっと強かったですから……。でも、卓球だけは僕にしておこうかな!―では、卓球は鈴木さんということで(笑)。ちなみに、おふたりがもし戦国時代にタイムスリップしたら、ご自分はどんな武器を使って戦いますか?新田さんこの前、番組の企画で弓の的当てをしたんですけど、けっこうそれができたので、弓ですね。もしくは銃を使って、スナイパーになるというのもいいかな。鈴木さん僕は、逃げ足の早さですね。戦わずに逃げ続けて、戦いが終わるまでうまく逃げ切りたいと思います(笑)。―それぞれの個性が出ておもしろいです。また、本作では一生懸命になれることの素晴らしさも改めて感じましたが、いま一番ご自身が一生懸命になれる瞬間を教えてください。新田さん役と向き合うということに関しては、つねに一生懸命だと思います。そんなふうに僕は仕事だけに一生懸命なので、プライベートは何でもいいと思っているくらいです。鈴木さん僕も仕事に関しては、自分の役について一生懸命考えていて、それをなるべく体現できるように意識しています。あとは、どこでも同じようなこと言っていて申し訳ないんですけど、僕はゲームかサウナですね。これだけです。新田さんあ、僕もゲームには一生懸命かも!それは同じですね。インタビューを終えてみて……。とにかく仲が良くて、お互いのことが大好きなのが伝わってくる新田さんと鈴木さん。この作品について本当に楽しそうに振り返るおふたりの姿からも、いかに今回の現場が充実していたのかが想像できました。いろいろな裏話を踏まえたうえで、ぜひ本編もお楽しみください。前代未聞の戦いに熱くなる!アクションあり、青春あり、友情あり、恋愛あり、歴史ありと見どころ満載の本作。命をかけて一生懸命に戦う高校生たちの姿と、スピーディーな展開にどんどんと引き込まれてしまうはず。戦国時代へと一緒にタイムスリップしてみては?写真・大内香織(新田真剣佑、鈴木伸之)取材、文・志村昌美ストーリー自分に自信を持つことができず、部活動にも力が入らないままでいた弓道部の西野蒼。そんな様子を見て、幼なじみの瀬野遥と松本考太は蒼のことを気にかけていた。その日も退屈な授業と常勝を義務付けられた部活といういつもと変わらない日になるはずだったが、一本の雷が校庭に落ちて、彼らの日常が一変してしまう。その直後、学校の外の見慣れた風景は、見渡す限りの野原となり、校内には刀を持った野武士が襲来。パニック状態で次々と生徒が倒されていくなか、歴史オタクの蒼は、学校がまるごと戦国時代にタイムスリップしてしまったことに気がつく。はたして、彼らは戦国時代を生き抜き、現代へと無事に戻ることはできるのか……。時空を超えた予告編はこちら!作品情報『ブレイブ -群青戦記-』全国東宝系にてロードショー中配給:東宝©2021「ブレイブ -群青戦記-」製作委員会 ©笠原真樹/集英社写真・大内香織(新田真剣佑、鈴木伸之)
2021年03月26日磯村勇斗、柄本佑、白石隼也、津田健次郎、森山未來と日本のエンタメ界を担う5人の人気俳優が短編映画を監督する、開局30周年を迎えるWOWOWの一大プロジェクト「アクターズ・ショート・フィルム」。この度、それぞれが作品に掛けた思いを語るインタビュー映像が到着した。製作費・製作日数など、同条件で25分以内のショートフィルムを製作。世界から約5,000本のショートフィルムが集まる米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」のグランプリを目指す本プロジェクト。磯村監督は学生時代に自主映画を製作していたことがあるほどの映画好きだが、仕事として監督業に携わるのは今回が初めて。主演は朝ドラ「ひよっこ」でも共演している泉澤祐希。「監督として名乗れるのはここから。『アクターズ・ショート・フィルム』がスタートな感じがします」と明かし、監督作『機械仕掛けの君』でなぜSFというジャンルを選んだのか問われると、人工知能やテクノロジーというものに元々興味があったようで「より身近に感じられ、危機感も持てる題材にしたいと思い選びました」と作品の着想点を語る。柄本監督は、地元・下北沢が舞台の異色のヒーローもの『夜明け』を監督。森山直太朗を主演に迎えた理由として「ぱっとイメージで浮かんだというのが一番。この役は直太朗さんだなって思ったのが一番です」と、過去に共演したときから直感的に惹かれるものがあったようだ。また、16歳の時に書いた脚本がベースとなっている本作を18年越しに映像化した想いも明かしている。白石監督は、作品作りの感想を問われると「それぞれがいいものを持ってくるから監督個人で思い描いているものよりも、もっといいものが出来る。すごく難しい分、上手くいったときの感動が映画の魅力なんだなと思う」と、監督としていつもの俳優とは異なる目線で現場に向き合った感想を告白。吉村界人と神野三鈴主演の作品『そそがれ』の自己採点を聞かれると、「一番ベストな選択ができたと思っているので、満足度は100%に近いくらいあります」と妥協なく作品に向き合ったからこその自信を覗かせる。一方、竜星涼と大東駿介を主演に迎えて津田監督が描くのは、自殺を図る男が向き合う世界観がユニークなバイオレンスアクション。「死のうと思っている男がロシアンルーレットをやって逆に死にたくなくなる。生きたくなっていく、っていう。物語って矛盾を孕んでいるというか、人間って意外とそういうものなのかな、というのが着想点として随分前にありました」と、本作『GET SET GO』に関する構想は以前からあったよう。作品のディティールにも目を向けて存分に作品を楽しんで貰いたい、と期待も語る。森山監督は、永山瑛太を主演に迎えた自身の作品『in-side-out』について「いわゆるミュージカルというものをやりたかった」と言う。「でも、ただ歌い上げるみたいなものではなくモノローグとかダイアログというところから身体性とか音楽性が立ち上がっていく。そういうところを上手く掘れたら面白いなと思った」と作品づくりの経緯を明かし、一つの世界がどんどん重なり作品が立体的になって分厚くなっていくというのが監督の醍醐味だと語る。観る側の想像力も掻き立てられるような、一線を画したミュージカル作品の仕上がりに期待が高まる。「アクターズ・ショート・フィルム」はWOWOWオンデマンドにて配信中。1月23日(土)19時~WOWOWプライムにて放送。(text:cinemacafe.net)
2021年01月21日「モテる」ための必勝法とは一体何でしょう?……先に結論を書いてしまうと、確実なものはありません。相性の問題、タイミングの問題、好みの問題など、さまざまな要素が複雑に絡み合っているからです。しかし、恋愛における「武器」は、誰しもがそれぞれの個性として持っています。そこで今回は、あなたの血液型から「異性があなたに惚れるポイント」をご紹介します。■ A型のあなたは…【観察眼に優れ機転が利くところ】A型のあなたは、人柄の良さや人間的魅力が前面に出てくるタイプのよう。反面、性的なことには少し恥じらいがあるかもしれません。調整役としての本能に秀でていますので、機転が利くところは人間関係だけでなく、恋のシーンにおいても活かせるでしょう。人の内面を見抜ける鋭い観察眼が、あなたの魅力。恋愛において恥じらいを持つシーンもあるかと思います。でも、あなたには溢れる魅力もあるのです。……今より少し自分に自信を持って振る舞ってみて。■ B型のあなたは…【感受性豊かでフィーリングを大切にするところ】B型女性のあなたは、自分の直感を信じてフィーリングを大切にする傾向があります。相手に譲れないポイントもあるのではないでしょうか?基本的には恋人や好きな相手に優しく尽くせるようですが、ときとして常識を逸脱して理解されにくいアクションをすることもあるようですね。元々とても純粋で、恋の喜びや悲しみを深く感じられるあなた。しかし、そんな反面で普通の人が理解しにくい行動をとるという二面性が、「小悪魔」だと思われるゆえんなのかも。でも、そこが相手の心をくすぐるポイント。あなたの素敵な魅力の1つでしょう。■ O型のあなたは…【世話好きなお姉さん系の性格】O型のあなたは、周囲をよく見て落ち着いて行動できるのが魅力。周囲に気を配れるあなたの性格は、多くの人から尊敬されているようです。また、人懐っこい年下男性とも相性バツグン。恋愛においては甘えん坊タイプから好意を持たれることも多いのではないでしょうか?ただ、尽くすことに喜びを感じやすいので、ダメンズをつかんでしまいやすいところも……気をつけて!■ AB型のあなたは…【相手の意見に配慮できる柔軟性】AB型女性のあなたは、自分のフェロモンをいかに隠そうとしてもどんどんにじみ出てきて相手を虜にする、魔性の要素を持っています。自分を持ちつつ相手の意見を受け入れられる柔軟性が持ち味なのかも。言いたいことをハッキリ言いながらも、相手の気持ちにも配慮できるため、男性の心をわしづかみにするのでしょう。そんな魅力に溢れるあなたですが、同性からは苦手意識を持たれがち。女性が同席するシーンでは、もう少し柔らかい言葉を使ってみて。■ モテる女性は「特別感」を出すのが上手?実際にモテる女性は、「良い人」ではなく「特別な人」になるよう印象づけるのがうまい傾向にあります。そのためにとくに必要なのは、トーク力。モテるスキルとは意外にも見た目や生まれ持った能力ではなく、どんな人でも磨ける技術なのです。今回ご紹介した内容をもとに、あなた自身が持つステキな魅力をさらに磨いてくださいね。(脇田尚揮/占い・心理テストクリエーター)(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2021年01月03日人の性格は複雑なもの。さまざまな要素が絡み合ってその人個人を形づくっています。でも、あえてそれを漢字2文字で表現するとすれば、どのようになるのでしょうか。あなたにはどんな熟語が似合うのでしょう?今回は、女性の血液型別から「漢字二文字で説明!あなたの恋愛スタイル」をご紹介いたします。■ A型女子のあなたは…「清楚」A型女子のあなたは知的で優しいタイプ。おしとやかなイメージを周囲に与えられるでしょう。ただ、周囲からの評価は高いのに、恋愛に関してはかなり奥手。頭の中であれこれと考えてシミュレーションしているうちに、チャンスを逃してしまうことも。実際に気になる男性を目の前にすると、緊張して何も言えなかったりすることもあるでしょう。それとなく相手を観察して「いけそう!」と思えるなら、ぐっと勇気を出して飛び込んでみて。■ B型女子のあなたは…「純粋」B型女子のあなたは、天真爛漫で自分の感性を信じるタイプ。そのため、「好き!」と感じると、素直かつ大胆にアプローチしていくでしょう。その行動力が周囲の人達を驚かせることもあるはず。でも、物事の本質を見抜く目も持っているので、相手の嫌がることは決してしないのが魅力。下手な打算やプライドを重視した恋をすると、痛い目にあうことが多いかも。自分の純粋さをフル活用して、相手の心をつかむのがベストですよ。■ O型女子のあなたは…「直進」O型女子のあなたは、恋愛において小細工なしのストレート勝負を好むタイプ。恋の駆け引きやムードを楽しむというよりも、自分が「この人!」と決めた相手にまっすぐ向かっていくでしょう。でも、そこが恋の成功率が高いゆえんなのかも。ただ、時として相手の状況に配慮せずにプッシュするから、引かれることも。もう少し冷静に様子を見ることも大切ですよ。■ AB型女子のあなたは…「理想」AB型女子のあなたは、恋愛において自分の直感を信じてフィーリングを大切にするタイプ。だからこそ、相手に譲れないポイントもあるでしょう。基本的には恋人に優しく尽くすロマンチストだけど、時として常識を逸脱して理解されにくいアクションを起こすことがあるかも。何よりも心のつながりを重視するので、好きな人とは距離が離れていても愛し合っていると確認できれば、満足できるところがあるでしょう。あなたはとても繊細で、恋の喜びや悲しみを深く感じられる感性の持ち主です。■ 名前は人柄を表すところがあるその人を特定するものの代表格として「名前」が挙げられますよね。よく名は体を表すと言いますが、まさにこれは本当のこと。小さい頃からその名で呼ばれ続けることによって、本当に名前に似合った性格になっていくものなのです。そう考えると漢字二文字で性格を表すのは、案外的を射ている……のかもしれませんね。(脇田尚揮/占い・心理テストクリエーター)(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2020年09月05日今回、ご紹介するのは、映画『山猫は眠らない8 暗殺者の終幕』。凄腕スナイパーの活躍を描く長寿シリーズ最新作で、鮮烈なハリウッドデビューを果たした、秋元才加さんにお話をうかがいました。写真・黒川ひろみ 文・田嶋真理 スタイリスト・加藤万紀子 ヘアメイク・中畑 薫【イケメンで観るドラマ&映画】vol. 65「根強い人気のある作品に参加できて光栄です」1993年の第1作目公開以来、根強い人気を誇るミリタリー・アクション映画『山猫は眠らない』シリーズ。待望の第8弾となる『山猫は眠らない8 暗殺者の終幕』が、ついに日本公開を迎えます。主人公となる凄腕スナイパー、ブランドン・ベケット役は、チャド・マイケル・コリンズ。ブランドンの父親で、伝説の狙撃手トーマス・ベケット役は、シリーズに欠かせない渋メン俳優、トム・ベレンジャー。ベケット親子を狙う美貌の暗殺者、レディ・デス役に抜擢されたのは、女優の秋元才加さん。ハリウッド映画初出演とは思えないほどの、バツグンの存在感を示しています。物語の幕開けは、米国が重要な貿易協定を交わす前⽇。外交官が何者かに暗殺され、現場に残された毛髪のDNAと渡航記録から米狙撃兵のブランドン・ベケットが容疑者に浮上します。ブランドンは無実を証明しようと、国土安全保障省から派遣されたゼロと名乗る男や⽗親トーマスと協力し、レディ・デスの銃弾をかわしながら、事件解決を目指します。ーー『山猫は眠らない』シリーズに参加が決まったときの率直なお気持ちを教えてください。秋元さん 根強い人気のある作品に参加できることを、光栄に感じました。男性のスタッフさんに出演が決まったことを伝えると、「おおっ、『プラトーン』のトム・ベレンジャーが出ている映画でしょう?」と興奮気味の反応が返ってきて。男性に人気のある作品なんだなと改めて実感しました。ーーシリーズもので8作続いているのは、すごいことですよね。あと1作で『スター・ウォーズ』シリーズの9作に追いつきますから(笑)。秋元さん ソニー・ピクチャーズの作品の中では、『スパイダーマン』シリーズよりも長く続いている作品だと聞きました。まだまだ山猫を眠らせるわけにはいきませんね(笑)。ーー『山猫は眠らない』シリーズだけに! 名言をいただきました(笑)。ブランドン役のチャド・マイケル・コリンズの印象は?秋元さん チャドさんは、とても親切な方でした。海外の作品に初めて出演する私が撮影現場で緊張せず演技ができるように、セリフの掛け合いの練習に付き合ってくれ、「大丈夫、才加ならうまくできるよ」と励ましてくれたこともありました。一度だけ、アクションシーンでチャドさんを蹴ってしまったんですが、彼は何も言わずに演技を続けてくれました(笑)。ーー撮影現場で、トーマス役のトム・べレンジャーとお話をする機会はありましたか?秋元さん トムさんは、いつもコーヒー片手に本を読んでいて、穏やかな雰囲気を醸し出している方でした。私が日本人だと知ると、「僕は、東京へ行ったことがあるんだ。素敵なところだったよ。タカは元気かい?」と話し掛けてくださって。トムさんは、映画『メジャーリーグ2』(1994年)で、石橋貴明さんと共演なさっているんですよね。ーートムさんの中では、日本人を共通点として、秋元さんと石橋貴明さんがつながったんですね(笑)。劇中、かなりハードなアクションをこなしていらっしゃいますが、アクションシーンで心掛けたところを教えてください。秋元さん 私の役名は、ユキ・ミフネことレディ・デス。役名からも、海外の方がイメージする日本人像が求められていると感じました。アクションシーンではブランドンの動に対し、武道のような、静の強さを意識しました。チャドさんはボクシング、私は合気道を学んでいて。格闘技を学んでいる人は、無意識に相手の中心線を狙ってしまうクセがあるんです。しかも、闘うときの動きが全く違うので、最初は戸惑ったのですが、何度もアクションを合わせていくうちになじんできました。ーー次回作につながるラストシーンは、台本通りだったのでしょうか?秋元さん 最初にいただいた台本とは、違った内容でした。撮影に入って3日目ぐらいに、監督からラストシーンを変えたいと言われまして。まさか最後のカットが自分の顔で終わるなんて思ってもみなかったので、初めて試写で本編を観たときは、感激しました!ーーラストシーンを観ると、第9弾は秋元さんが主役になるのではないかという期待感がふくらみます! 最後に、本作の見どころをお願い致します。秋元さん 『山猫は眠らない』シリーズは、新しいことを取り入れながら進化し続けています。今回はハードなアクションと緊張感のあるスナイパーシーンに加えて、ベケット親子の絆のドラマも楽しめ、私が演じたレディ・デスのような強い女性キャラクターも登場します。爽快な気分を味わえる映画ですので、ぜひ劇場でご覧ください。インタビューのこぼれ話本作のメガホンを取った、カーレ・アンドリュース監督は秋元才加さんのプロ意識を大絶賛! 「今回、彼女は役柄になりきるために武器の扱いや戦闘術を学んだ。プロとして真摯に演技に取り組む姿が印象的だった」(カーレ・アンドリュース監督)。ハリウッドでも確固たる存在感を示した秋元さん。彼女の快進撃から目が離せません!Information映画『山猫は眠らない8 暗殺者の終幕』8月14日(金)より、劇場公開出演:チャド・マイケル・コリンズ、秋元才加、トム・ベレンジャーほか配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント© 2020 Sony Pictures Worldwide Acquisitions Inc. All Rights Reserved.
2020年08月13日