ジャスティン・ティンバーレイク、アマンダ・セイフライド出演のアクション・サスペンス『TIME/タイム』が17日(金)から日本公開になる前に、本作の脚本と監督を務めたアンドリュー・ニコル氏がインタビューに応じた。その他の写真遺伝子操作によって生まれながらに格差のある社会を舞台にした『ガタカ』や、人間の人生をまるごとテレビ中継する世界を描いた『トゥルーマン・ショー』など、SF的な設定を用いて現代社会の歪みを描いてきたニコル監督。本作は“時間”をモチーフにしたオリジナル・ストーリーだが、創作の発端は『ガタカ』にあったという。「本作は『ガタカ』に大きな影響を受けています。私は、遺伝子工学が“見果てぬ夢”すなわち、老化する遺伝子を克服したとき、大きな問題が生じると思っていました。“誰もが永遠に生きられる世界”では、制御不可能な人口増加が起こるはずです。そこで“個人が時間を取引する”という発想が生まれました」。『TIME/タイム』の世界では、誰もが25歳まで生きた後は腕に仕込まれた“ボディクロック”に記された時間が余命となる。同時にそれは“通貨”の代わりで、例えばコーヒーを1杯買うと人生の残り時間が4分失われ、残時間が“ゼロ”になると死んでしまう。つまり、貧しき者は早死にし、富める者は永遠の生を謳歌する社会だ。「本作のコンセプトを立てた時点から、私たちがよく知っている経済システムをベースにするのが自然だと思いました。時として、富裕層と貧困層の間には腹立たしくなるほどの格差があります。本作に登場する貧困層は“自らの命”を使って支払いをしているわけですから、そのことがより強く感じられるでしょう」。しかし、物語は主人公が、膨大な“余命”を持ちながら永遠に生きることを拒んだ男から、100年もの時間を受け取る展開から始まる。「私は観客に、時間がどれだけ貴重なのか真摯に向き合ってほしかったのです。もしそこに何百万年もの時間があれば、私たちは物事に対する緊急性を失い、生きることや創造することをやめてしまうでしょう。時間が限られていることで、私たちは自分の気持ちを大事にし、1秒1秒を大切に生きることができるのだと思います」。余命を果てしなく伸ばせるとしたらどうする? 余命がわずかだと知ったときに人間はなにをする? ニコル監督が「この作品は色々な点で現実世界で生きることのメタファー(比喩)になっています」と語る通り、『TIME/タイム』は息もつかせぬアクション映画でありながら、観賞後に“時間”についてじっくりと考えさせられる作品でもあるようだ。『TIME/タイム』2月17日(金)よりTOHOシネマズ 日劇他にて全国ロードショー
2012年02月15日ジャスティン・ティンバーレイク、アマンダ・セイフライド出演のアクション・サスペンス『TIME/タイム』が17日(金)から日本公開になる前に、ティンバーレイクのコメントが届いた。その他の写真『TIME/タイム』は、科学技術の進化によって人間の成長が25歳で止まる近未来が舞台。映画は“時間”が通貨として流通し、貧しき者は早死にし、富める者は永遠の生を謳歌する社会で、主人公ウィル(ティンバーレイク)が世界を揺るがす“衝撃の真実”を追う姿を描く。昨年公開された『ソーシャル・ネットワーク』に出演し、映画ファンから大きな注目を集めたティンバーレイクだが、彼のキャリアの始まりはボーカリストだ。 90年代に世界中で人気を得たポップ・グループ“イン・シンク”のメンバーとして活躍しソロに転向。ヒット・プロデューサーのティンバランドとタッグを組んだアルバム『フューチャー・セックス/ラヴ・サウンズ』は900万枚以上を売り上げた。その後、俳優としてのキャリアを積み、今後もクリント・イーストウッドとの共演作や、ジョエル&イーサン・コーエン兄弟の新作映画への出演が控えている。『TIME/タイム』を「本当の意味での初主演作」というティンバーレイクは、「肉体的に大変だったばかりか、精神的にも新たな挑戦でした」と振り返るも「とてもエキサイティングで、おそらく毎日セットで一番ワクワクしていたのは僕だと思います」とコメント。本作について「強烈な映画で、ハラハラさせ、それにメッセージ性のある作品。この映画のような“中身”のしっかりとあるオリジナル作品に出演する事は、とにかくワクワクするものです」と語っている。劇中でティンバーレイクは、アクロバティックなアクションはもちろん、セイフライドとのロマンス・シーンや、息つまる演技バトルなども披露。ルックスだけではなく“中身”のしっかりとある俳優であることを証明した本作を機に、日本でも彼のファンが急増しそうだ。『TIME/タイム』2月17日(金)よりTOHOシネマズ 日劇他にて全国ロードショー
2012年02月08日ジャスティン・ティンバーレイク、アマンダ・セイフライド出演のアクション・サスペンス『TIME/タイム』が17日(金)から日本公開になるが、“時間”が通貨として流通する世界の“スラム・ゾーン”で生きる主人公ウィルの姿が捉えた新画像がこのほど公開された。その他の写真『TIME/タイム』は、科学技術の進化によって人間の成長が25歳で止まる近未来が舞台。映画は、“時間”が通貨として流通し、貧しき者は早死にし、富める者は永遠の生を謳歌する社会で、主人公ウィル(ティンバーレイク)が世界を揺るがす“衝撃の真実”を追う姿を描く。昔から“時は金なり”といわれているが、本作はまさに時間が通貨になってしまった世界が舞台。人間は腕に各人の余命を示すボディクロックが埋め込まれ、例えばコーヒーを1杯買うと人生の残り時間が4分失われ、残時間が“ゼロ”になると死んでしまう。さらにこの世界では何故か街が“富裕ゾーン”と“スラム・ゾーン”に分かれており、いくつもの関門を突破しなければ超えることのできないふたつの世界では「これが本当に同じ世界なのか?」と思えるほど格差が存在している。ちなみに“スラム・ゾーン”で生きる人々は働かずに今日を生き延びるだけの貯え(余命)がなく、日々、過酷な労働に従事しては何とか明日を生きる時間を手にし、さらに足りない場合には何と“タイム・ローン”なる店で“借時”して暮らしている。主演のティンバーレイクは本作の設定について「社会はふたつに分割されていて、ミドル・クラスは存在しない。これは時代の風潮でもあるし、現実世界で自分たちが向かっているものとそれほど違わないと思う」と語り、セイフライドは本作の脚本を一読し「現代社会の投影のように思えた」と振り返る。映画は、1秒を争うように生きなければ死が待つ“スラム・ゾーン”住民の主人公と、何もしなくとも永遠に生きられる“富裕ゾーン”の女性シルビアが偶然に出会い、行動を共にする。なぜ、この世界にはここまでの格差が存在するのか? そして“時間”に囚われて生きざるをえないふたりは、この世界の中でどう生きるのか? 本作は、アクション、サスペンス、ロマンスをふんだんに盛り込みながら、現代社会の問題も考察する“深い”一作に仕上がっているようだ。『TIME/タイム』2月17日(金)よりTOHOシネマズ 日劇他にて全国ロードショー
2012年02月03日2012年上半期最注目のノンストップ・アクション・サスペンス大作『TIME/タイム』で、ドレスやハイヒールを着用したまま(!)、主人公との逃避行やアクションをこなすヒロインを演じるアマンダ・セイフライドの、劇中の豪華衣装に注目!ALEXANDER WANG DRESS AND VERSACE BOOTSアマンダ・セイフライド コメント「劇中ではプラダやイヴ・サン・ローランなどのハイヒールを履いていました。どれも少なくとも5インチ(約12.5cm)はあったでしょう。とてもつらかったです。撮影2日目には、ジャスティンと全速力で走るシーンの撮影がありました。命がけで走るシーンです。もし彼と手をつないでいなかったら、絶対にころんで顔を打っていたと思いますし、実際足をすりむいちゃいました。」CUSTOM DESIGN BY COSTUME DESIGNER COLLEEN ATWOOD, YSL SHOES, SERMONETA GLOVES大富豪の娘シルビアを演じるアマンダ・セイフライドが着る衣装は、『シカゴ』『アリス・イン・ワンダーランド』などでアカデミー衣装デザイン賞を受賞しているコスチューム・デザイナーのコリーン・アトウッドが手がけるオリジナルの衣装の他、フェンディ、アレキサンダー・ワンなどのゴージャスなドレス、そして、クリスチャン・ルブタン、YSL、ヴェルサーチの靴など、実在するハイブランドのアイテムばかり。DEREK LAM DRESSOPENING CEREMONY画期的なシチュエーションとクールなヴィジュアルはもちろん、女性にはこの『TIME/タイム』を、劇中のファッションにも注目して楽しんで観てほしい。作品情報『 TIME/タイム 』監督:アンドリュー・ニコル出演:ジャスティン・ティンバーレイク、アマンダ・セイフライド、キリアン・マーフィほか配給:20世紀フォックス映画2012年2月17日(金)TOHOシネマズ 日劇ほか全国ロードショー!(C)2011 TWENTIETH CENTURY FOX
2012年01月31日2月に日本公開されるジャスティン・ティンバーレイク、アマンダ・セイフライド出演のアクション・サスペンス『TIME/タイム』の日本語版でヒロイン・シルビアの声をAKB48の篠田麻里子が担当することがこのほど発表された。その他の画像本作は昨年末より、ヒロインを演じるのは誰かを当てる“日本で最も輝く《25歳》を当てろ!キャンペーン”を実施。篠田の顔写真にモザイクを施したポスターを掲出し、ヒロイン役の正体を募集してきたが、ついにヒロインを演じるのが篠田であることが明かされた。配給会社は映画の“25歳で全ての人間の成長が止まる”という設定にちなみ、芸能界で、そして今日本で最も輝く25歳である篠田をシルビア役に選出。すでにアフレコ収録を終えた篠田は「ハリウッド映画の吹替えは初めてだったので、ほとんどすべてのシーンが難しかったです!喋りだすタイミングや(役者の)息づかいまでピッタリ合わせないと出来ない大変な作業だなと思いましたが、精一杯がんばりました!」とコメント。キャペーンには1000通を超える応募があり、今回の発表によりさらに“ハリウッド大作のヒロイン”を演じた篠田に注目が集まりそうだ。『TIME/タイム』は、科学技術の進化によって人間の成長が25歳で止まる近未来が舞台。映画は、“時間”が通貨として流通し、貧しき者は早死にし、富める者は永遠の生を謳歌する社会で、主人公ウィル(ティンバーレイク)が世界を揺るがす“衝撃の真実”を追う姿を描く。『TIME/タイム』2月17日(金)よりTOHOシネマズ 日劇他にて全国ロードショー
2012年01月11日来年2月に日本公開されるジャスティン・ティンバーレイク、アマンダ・セイフライド出演のアクション・サスペンス『TIME/タイム』の日本語版キャストをあてるキャンペーンが本日から開始された。その他の写真『TIME/タイム』は、科学技術の進化によって人間の成長が25歳で止まり、人間の余命を通貨として流通している近未来を舞台に、スラム地域で暮らす主人公ウィル(ティンバーレイク)と、大富豪の娘シルビア(セイフライド)が、世界を揺るがす“衝撃の真実”を追う姿を描く。今回、キャンペーン対象になるのは、本作のヒロイン・シルビアの声を演じる人気女性タレントの名前。すでに配布されている資料では“最も輝く25歳”、“国民的な人気を誇る女性”、“強く握ったコブシで念願のNo.1を獲得”というヒントが記載されており、さらに公開されたキャンペーンポスター画像では、女性の顔をうっすらと確認することができる。応募は公式サイト内の特設ページで行い、正解者の中から100人が来年2月に開催される本作のプレミアイベントに招待される。なお、応募の際にはTwitterのアカウントが必要となる。『TIME/タイム』2012年2月17日(金)よりTOHOシネマズ 日劇他にて全国ロードショー
2011年12月28日来年2月に日本公開されるジャスティン・ティンバーレイク、アマンダ・セイフライド出演のアクション・サスペンス『TIME/タイム』の前売り鑑賞券が現在発売中だが、特典として劇中に登場するボディクロックをモチーフにしたオリジナルLEDパスケースがプレゼントされている。その他の写真『TIME/タイム』は、科学技術の進化によって人間の成長が25歳で止まる近未来が舞台。そこでは人間の余命が“通貨”として流通し、それぞれの左腕には各人の余命を示すボディクロックが埋め込まれ、例えばコーヒーを1杯買うと人生の残り時間が4分失われる。つまり、貧しき者は早死にし、富める者は永遠の生を謳歌する社会だ。映画は、スラム地域で暮らす主人公ウィル(ティンバーレイク)と、大富豪の娘シルビア(セイフライド)が、世界を揺るがす“衝撃の真実”を追う姿を描く。そんな本作の前売り特典として用意されたのが劇中に登場するボディクロックを模したLEDパスケース。電車や自販機、コンビニで使用するICカードをケースに入れて使用すると、タッチする度にケースに仕込まれた緑色のLEDが発光する。もちろん、このケースで買い物しても利用者の“余命”に変化はないが、タッチする度に鮮やかな光を放つケースだけに思わず読み取り機にタッチしたくなるアイテムになっている。『TIME/タイム』2012年2月17日(金)よりTOHOシネマズ 日劇他にて全国ロードショー※オリジナルLEDパスケース付き特別鑑賞券は、全国公開予定劇場にて販売中(一部劇場を除く)。全国先着10000名様限定
2011年12月27日来年2月に日本公開されるジャスティン・ティンバーレイク、アマンダ・セイフライド出演のアクション・サスペンス『TIME/タイム』の場面写真がこのほど公開された。画像にはセイフライドが演じるシルビアら若くて美しい3人の美女が写っているが、なんとこの3人は祖母、母、娘らしい。その他の写真『TIME/タイム』は、科学技術の進化によって人間の成長が25歳で止まる近未来が舞台。映画は、“時間”が通貨として流通し、貧しき者は早死にし、富める者は永遠の生を謳歌する社会で、主人公ウィル(ティンバーレイク)が世界を揺るがす“衝撃の真実”を追う姿を描く。“すべての人間の成長が25歳で止まってしまう”という設定だけに、このほど公開された画像はシルビアと彼女の母、祖母の3世代を写していながら、見た目には“同級生”にしか見えない不思議なビジュアル。本作を手がけたアンドリュー・ニコル監督は本作の設定について「永遠に若さを維持したい我々の願望についてのひとつの提言なんだ。劇中のように老化遺伝子を阻止することは、今のところ現実にはできないけど、人々は若さを保つために実に多くの過剰なまでの手段をとっている」と解説する。思えばニコル監督は以前に『ガタカ』でも遺伝子問題をモチーフに、先天性や運命に立ち向かう人間の姿を描き、高い評価を得たが、本作では“時間”をキーワードに、観客が共感し、考えることのできる物語が展開されるようだ。その一方で本作はアクションやサスペンスの要素も満載だそうで、ニコル監督は「観客はスタント、アクション、カー・チェイスを目当てに劇場にやって来てくれるだろうし、きっと満足してくれると思う」とコメント。ちなみに本作はシリーズ続編でも、原作の映画化でもないニコル監督のオリジナル脚本で、まだ誰も知らないストーリー展開とその結末にも注目が集まりそうだ。『TIME/タイム』2012年2月17日(金)よりTOHOシネマズ 日劇他にて全国ロードショー
2011年12月06日ジャスティン・ティンバーレイク、アマンダ・セイフライド出演のアクション・サスペンス『TIME/タイム』が来年2月17日(金)に日本公開されることが発表され、日本版予告編が公開された。『TIME/タイム』日本版予告編『TIME/タイム』は、科学技術の進化によって人間の成長が25歳で止まる近未来が舞台。“時間”が通貨として流通し、貧しき者は早死にし、富める者は永遠の生を謳歌する社会で、主人公ウィル(ティンバーレイク)が世界を揺るがす“衝撃の真実”を追う姿を描く。本作を手がけるのは、『ガタカ』などで知られるアンドリュー・ニコル監督。斬新な設定と鮮烈なビジュアルを用いながら、現代を生きる我々が抱えている問題や社会システムの欠陥や死角を描き、公開後も多くの映画ファンが語り継ぐ作品を発表してきた監督だ。そんなニコル監督のもとに、『ソーシャル・ネットワーク』のティンバーレイク、『マンマ・ミーア!』のセイフライド、『インセプション』のキリアン・マーフィらが集結。アクロバティックなアクションを交えながら、人間と時間の関係、生命の限界、そして限られた寿命の中で人が生きる意味を問いかける作品に仕上がっているようだ。このほど公開された予告編でも、人々の余命を知らせる腕に埋め込まれた体内時計“ボディ・クロック”など、現代の日常と地続きながらSFテイストのある設定や映像が次々と登場し、さらに主人公ウィルと、セイフライド演じる大富豪の娘シルビアとの出会い、ふたりを追う時間監視局員との攻防など手に汗握る場面が編集されている。『TIME/タイム』2012年2月17日(金)よりTOHOシネマズ 日劇他にて全国ロードショー(C) 2011 TWENTIETH CENTURY FOX
2011年11月09日『赤ずきん』や『クロエ』など公開作の続くアマンダ・セイフライド(サイフリッド)と、『G.I.ジョー』のチャニング・テイタムが主演する恋愛映画『親愛なるきみへ』が9月23日(金・祝)から日本公開される前に本作を手がけたラッセ・ハルストレム監督が来日し、インタビューに応じた。その他の写真『親愛なるきみへ』は、休暇で帰郷した軍人青年ジョン(テイタム)と、女子大生のサヴァナの“はなればなれ”の恋の行方を描いたラブ・ストーリー。これまでも、ジョン・アーヴィングや、E・アニー・プルーなど人気作家たちの原作を映画化してきたハルストレム監督が、今回、手がけたのは『きみに読む物語』の作者ニコラス・スパークスの小説だ。「スパークスは世界中の読者に出会いや、別離、再会など“普遍的な感情”を提示できる才能がある作家だ。この原作には、壮大なスケールのドラマの中に普遍的なラブ・ストーリーが描かれている。そこに惹かれたんだ」。繊細な人物描写に定評のあるハルストレム監督らしく、キャラクターの描き方と俳優の演技には確固としたこだわりがある。「いつも可能な限りリアルな人間を描きたいと願っているし、ドキュメンタリーのように撮れたらいいなと考えているんだ。だから、大げさに演技したり、やり過ぎた芝居をする俳優と組むのは避けるようにしてる。いまだに強くインスパイアされるのは、ミロシュ・フォアマンの初期の作品だ。彼はリアルな人々の暮らしをしっかりと観察した上で表現をしていた。いまだに僕のアイドルだね」。本作は、甘く切ないラブ・ストーリーを原作に持つ映画だが、ハルストレム監督は本作を「感傷的な作品にしたくなかった」という。「この映画をもっと商業的に、もっとセンチメンタルにつくることはできただろう。しかし、その要素はすでに原作にあるわけだから、僕はそれに対抗する気持ちで映画を作りたかった。僕が求めていたのはセンチメンタル(感傷的)ではなくセンチメント(心の動き)だ。それを誠実に描くことができて、アメリカでは商業的に成功を収めることができたのは嬉しかったよ」。故郷スウェーデンでキャリアをスタートさせ、ハリウッドに渡った後も一貫して“良作”にこだわり続けてきたハルストレム監督。その活動に信頼を寄せる日本の映画ファンも多いが、ハルストレム監督もどうやら日本のファンに期待を寄せているようだ。「マーケットに対するプレッシャーがない、と言ったらウソになる。でも、私はいつも自分のやり方で映画を作ろうと頑固に言い聞かせてきた。この映画はアメリカでも成功したけど、細やかな感情の動きに敏感な日本の観客の方が、より作品を楽しんでくれるんじゃないかと思ってるんだ。そういう意味では日本の観客に期待しているし、早く観てもらいたいね」。『親愛なるきみへ』9月23日(金・祝)より新宿ピカデリーほか全国ロードショー
2011年09月22日『赤ずきん』や『クロエ』など公開作の続くアマンダ・セイフライド(サイフリッド)と、『G.I.ジョー』のチャニング・テイタムが主演する恋愛映画『親愛なるきみへ』が9月23日(金・祝)から日本公開される前に、本作の原作小説が緊急再出版されることが決定した。その他の写真『親愛なるきみへ』は、休暇で帰郷した軍人青年ジョン(テイタム)と、女子大生のサヴァナの“はなればなれ”の恋の行方を、『ショコラ』『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』の名匠ラッセ・ハルストレム監督が描くラブ・ストーリー。本作の原作は、『メッセージ・イン・ア・ボトル』『きみに読む物語』も映画化されたニコラス・スパークスの小説で、以前に『きみを想う夜空に』のタイトルで出版されていたが、出版権が任期満了になったために入手が困難になっていた。しかし配給会社は「本作と原作の関係性は切っても切り離せないほど親密なもの。原作では主人公ふたりの別々の視点から語られる構成となっているが、映画では“手紙”を軸にふたりの物語が綴られているので、その違いを楽しんでもらうこともでき、原作が観客・読者の両方から強い支持を得られるという自信があった」という想いから、原作の再出版を目指して交渉を開始。「公開までの日数を考えると諦めざるをえないかと考えた時もあったが、スパークス作品をいくつか手掛けるソフトバンク クリエイティブさんにアプローチし、映画が素晴らしいこと、そして何よりもこのタイミングで世に出すことで多くの方に原作を読んでもらえると説明した結果、映画公開前に再出版する方向でまとめていただいた」という。通常は原作のある映画が公開される場合、書店の展開も視野に入れたプロモーション計画が立てられるが、今回は“出版権の満了”という予想外の事態が発生したために、「前代未聞のスケジュール感」(配給担当)での再出版計画が進められたようだ。ちなみに原作は、パークス氏の著作の中で最もヒットした作品で、2006年に“世界で最も読まれたラブ・ストーリー”に選ばれた(publishersweekly調べ)小説だけに、今回の再出版で多くの読者が改めて本書を手にすることになりそうだ。タイトルを『親愛なるきみへ』に改めた本書は、9月下旬にソフトバンク クリエイティブ社から発売される。『親愛なるきみへ』9月23日(金・祝)より新宿ピカデリーほか全国ロードショー
2011年08月19日チャニング・テイタムとアマンダ・セイフライドの若手実力俳優の主演で贈るラブストーリー『親愛なるきみへ』。本作の原題『DEAR JOHN』にはチャニング扮する主人公・ジョンの名前があてられているが、そこには物語に通ずるあるエピソードが隠されていることをご存知だろうか?原作は『きみに読む物語』(’04)の著者、ニコラス・スパークスによる2006年の“最も読まれた恋愛小説”。2週間の休暇で帰郷した若き軍人ジョン、その地に訪れていた大学生のサヴァナと出会い、2人は恋に落ちる。やがてジョンは任地に戻り、サヴァナは大学に戻るため離れ離れに。2人は手紙のやり取りを通じて絆を深めていくがのだが、9.11をきっかけに関係がすれ違い始め…。“手紙”を軸に、切ない恋愛が感動を呼ぶ本作だが、この物語を作るヒントとなったのが「Dear John Letter」の存在だ。「Dear John Letter」とは、アメリカで一般的に女性から男性へ別れを告げる手紙を指す。新しい恋人ができた場合に使われることが多いが、面と向かって会うことが難しいときや、または会うことを望まない場合に使われるようだ。通説では、第二次世界大戦中のアメリカで生まれたとされ、大勢のアメリカ人兵士が海外に何か月、何年と滞在し、時が経つにつれて妻や恋人は待つことに耐え切れず、手紙を送ったことが起源となっているこの「Dear John Letter」。なぜ「John」なのかというと、「John」という名前は、当時のアメリカでありふれた名前であり、匿名の人物、名前が不明の人物など所謂、仮名で表す場合にも使われることが多かったため。妻や恋人からの手紙は「ジョニーへ」や「最愛のジョン」や「ダーリン」など愛称が用いられるもの。「ジョンへ(Dear John)」から始まるものは別れの手紙を指してしまうのだ。『親愛なるきみへ』のジョンとサヴァナの関係にリンクする「Dear John Letter」の存在。サヴァナがジョンに当てた最後の手紙こそ“別れの手紙”にあたるのだが、そこには衝撃な真実が隠されていた…。果たして手紙の内容とは?手紙がもたらす2人の恋の結末は?気になる方は、その目で劇場にて確かめて欲しい。『親愛なるきみへ』は9月23日(金・祝)より全国にて公開。■関連作品:親愛なるきみへ 2011年9月23日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2010 DEAR JOHN, LLC. All rights reserved.■関連記事:全米No.1珠玉の恋物語『親愛なるきみへ』女性限定独占試写会に35組70名様ご招待手紙がつなぐ愛、そして綴られる別れの言葉…『親愛なるきみへ』予告編が到着!アマンダ・セイフライド最新作涙誘うラブストーリー『親愛なるきみへ』ポスター解禁
2011年08月17日世界中で多くのファンをもつ、『きみに読む物語』の原作者ニコラス・スパークスによる恋愛小説を、チャニング・テイタム、アマンダ・セイフライド主演で映画化した、この秋注目のラブストーリー『親愛なるきみへ』の予告編映像がシネマカフェにいち早く到着した。圧倒的な支持を集めた『きみに読む物語』では、アメリカ南部の小さな町を舞台に、休暇を過ごしに都会からやってきた若い令嬢と地元で働く青年の、身分の差を超えた永遠の愛を描き出したスパークス氏だが、今作では海辺の町に訪れていた女子大学生・サヴァナと帰郷した若き軍人・ジョンのひと夏の恋、そして切ない愛の物語が綴られる。時代背景は、前作は第二次世界大戦中の1940年代、本作は現代と異なるが、2作に共通してキーアイテムとなるのが“手紙”だ。時代を超えてもなお、遠く離れた男女の想いが互いの綴った言葉でつながるさま、そして手紙ならではの切なさが表現されている。今回届いた『親愛なるきみへ』の予告編映像でも、チャニングとアマンダ演じる、戦争という障害に阻まれた一組の男女が、手紙を通じて交わす甘く切ない愛のシーンがふんだんに盛り込まれている。そして、アマンダ扮するサヴァナが最後の手紙で綴られる、突然の別れの言葉…この言葉の裏にあるもうひとつのドラマとは――?甘くロマンティックな音楽に乗せて映し出される、2人の愛の世界をひと足早く体感してみては?『親愛なるきみへ』は9月23日(金・祝)より全国にて公開。※こちらの予告編はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:親愛なるきみへ 2011年9月23日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2010 DEAR JOHN, LLC. All rights reserved.■関連記事:アマンダ・セイフライド最新作涙誘うラブストーリー『親愛なるきみへ』ポスター解禁
2011年07月14日2005年、レイチェル・マクアダムスとライアン・ゴズリングを一躍スターダムに押し上げ、日本でも大ヒットを記録した『きみに読む物語』。それから6年、ヒットの立役者である原作のニコラス・スパークスによる人気恋愛小説を映画化した『親愛なるきみへ』が今秋、日本公開されることが決定し、このほどポスタービジュアルが解禁となった。本作の物語は、2週間の休暇で帰郷した米軍特殊部隊に所属するジョンと、女子大生のサヴァナの海辺での出会いから始まる。すぐに恋に落ちる2人だが、ジョンは戦地に赴かねばならず、離れ離れに。手紙を送りあい心を通わせていくジョンとサヴァンナは再会を果たすものの、9・11事件を機にジョンは再び戦地に向かう。そしてある日、彼のもとに一通の別れの手紙が届く。サヴァンナが別れを告げた真相とは――。2006年に「世界で最も読まれた恋愛小説」に選ばれた原作「きみを想う夜空」は、出版前から映画化権の取得競争が繰り広げられたが、その中でメガホンを託されたのが、『ショコラ』『HACHI約束の犬』など人間ドラマを得意とするラッセ・ハルストレム監督。主演に『G.I.ジョー』の肉体派俳優チャニング・テイタムと、『ジュリエットからの手紙』『クロエ』『赤ずきん』と出演作がひっきりなしに続くアマンダ・セイフライドを迎え、情感あふれる人間ドラマに仕上げた。そして全米公開時には、多数の女性の心をとらえ、一世風靡した『アバター』を1位の座から引きずり落とすメガヒットとなった本作は、『きみに読む物語』の記録を超える、1,300万人の動員を記録した。今回解禁されたポスターでは、電撃的な恋に落ちる主人公2人が、雨の中キスを交わそうとする、最もロマンティックなシーンの一つが映し出されている。そしてその横で2人を物語るのは、「恋のときめき、愛の痛み。その2週間は、永遠になった」というキャッチフレーズ。一生に一度の運命的な恋、そして2人を包み込む愛の物語が観る者の涙を誘う。ラブストーリーの旬の季節である秋の注目映画のひとつになりそうだ。『親愛なるきみへ』は9月23日(金・祝)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:親愛なるきみへ 2011年9月23日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2010 DEAR JOHN, LLC. All rights reserved.
2011年07月09日『ジュリエットへの手紙』、『クロエ』、そして『赤ずきん』と主演作が立て続けに公開中のアマンダ・セイフライドが、7か月でライアン・フィリップとの交際に終止符を打った。「Us Weekly」誌によると、2人は昨年10月にケイト・ハドソンが開いたハロウィン・パーティで知り合って交際を始めたが、今年2月に破局、その後よりを戻していた。同誌への情報提供者は「彼らは真剣に交際していたわけではありませんでした」と語る。「いつもくっついたり離れたりを繰り返して、ほかの相手とデートもしていました」。3月にライアンの元恋人が彼の子供を妊娠中で6月に出産予定と報じられたときはそのまま交際を続けた2人だったが、今後は友人同士としてつき合うと決めたという。(text:Yuki Tominaga)© Rex Features/AFLO■関連作品:ジュリエットからの手紙 2011年5月14日よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開© 2010 Summit Entertainment, LLC. All rights reserved.クロエ 2011年5月28日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開© 2009 Studio Canal All Rights Reserved.赤ずきん 2011年6月10日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.■関連記事:アマンダ・セイフライド インタビュー初めてのセックスシーンより強烈だったのは…雅子meets『クロエ』 「2人で一緒にいる空間を大切にするのが、結婚の秘訣」5年来の恋人と破局したばかりのレオナルド・ディカプリオに早くも新たな恋人出現?ジュリアン・ムーア『クロエ』インタビュー「これは私たちの人生を描いた映画なの」T・スウィフトが込めた想いがリンクする『ジュリエットからの手紙』独占映像入手!
2011年06月02日メリル・ストリープの娘役を演じた『マンマ・ミーア!』では明るい太陽の下で躍動し吹き替えなしで「ABBA」の歌声を響かせ、ミーガン・フォックスと共演した『ジェニファーズ・ボディ』ではミーガンの役柄と対極の内気で臆病な女子高生役と、まさに変幻自在という言葉がぴったり。作品ごとに全く異なる表情を見せるアマンダ・セイフライド。『ジュリエットからの手紙』に、グリム童話の名作を基にした『赤ずきん』と次々と話題作に出演、そのたびにまばゆいばかりの輝きを増してゆくが、そんな彼女が官能的な一面をさらけ出しているのがタイトルトールを演じた『クロエ』である。“魔性の女”という言葉だけで括れない魅力を放つ娼婦・クロエを彼女はどのように捉え、自らを変貌させていったのか――?アマンダが見つけたクロエの中に潜む“弱さ”「『ワオ!』という感じ。これまで演じたきたキャラクターと全く違って、どうやったら良いかさえ分からなかった」と最初に脚本を読んだときの印象をふり返るアマンダ。クロエは、孤独や老いへの焦燥にさいなまれる産婦人科医のキャサリンの依頼を受け、彼女の夫・デヴィッドを誘惑する。だがそれだけにとどまらず、クロエはキャサリンの心の隙につけ込み、翻弄していく。クロエとは何者なのか?アマンダはこう語る。「彼女はビジネスに関してとても賢い子なの。経験豊富だけど、まだ若いし心が傷ついている。ずっと自活してきたけれど、一度も愛した経験はないし、誰かと前向きな人間関係を持ったこともない。彼女には驚くほどの“弱さ”がある。そこが美しいわ。それに彼女にだっていいところもあるし、観客も分かってくれると思う。そういう全てが混ぜ合わさって彼女をとても興味深いキャラクターにしているの。でも演じるのはとても難しかったわ」。クロエの変貌――内面そして対外的な変化とその過程についてアマンダは「彼女の変化はキャサリンと関係している」と語りこう続ける。「キャサリンがすることは、どんな些細なことでもクロエに影響を与え、彼女の感情に付け加えられていく。クロエが経験したことのないシチュエーションなの。彼女は男性を誘惑してお金をもらってきた。でも、クロエはいままで自分がすることを誰かと分かち合ったことはなかったの。クロエにとって全てが新しい経験だわ。クロエは空想に浸り始め、その度合いがどんどん大きくなって、情熱的な執着へと変わっていくの」。ジュリアン・ムーアとの対話の中で感じた衝撃そう、アマンダの“魔性”が、リーアム・ニーソン演じるデヴィッドではなく、ジュリアン・ムーア扮するキャサリンの心を“浸食”していく、というのが大きなポイントなのだ。アマンダはジュリアンと共に、一糸まとわぬ姿での官能的なシーンを演じている。ジュリアンと単なる共演という以上の濃厚な時間を過ごしての感想を聞いてみた。「この映画に入る前はとても緊張していたの。怯えていたのよ。一緒に撮影した性的なシーンはとても難しかったわ。セックスシーンは2人とも初めてだったし、2人でクスクス笑っていたわ。幸運にも想像以上にうまくいったけれどね。ジュリアンは素晴らしい人よ。1週間と経たないうちに、彼女の周りで楽に過ごせるようになったわ。彼女はとても快活な人なの。たくさんのことを学べたわ。何が必要かをちゃんと分かっているし、近づきやすくて全然怖くない人なの」。2人の間で交わされる会話は、ある意味、セックスシーン以上に官能的と言えそうだが…。「物語を話しながらも、私はキャサリンから多くのものを聞き出そうとするけれど、自分でもそれに反応しているの。クロエの頭の中が急速に回転しているのを観客は感じると思う。でもそれはとても率直な反応だわ。クロエはキャサリンの夫に自分がしていることを話すけれど『キャサリンは興奮してる?もうやめた方がいい?しゃべり過ぎた?』って考えが渦巻いている。脚本に書かれたセリフはとても素敵で、見事だったわ。クロエは自分の力が及ぶところにキャサリンを引き留めようとしているだけなの。でもその後、2人の力関係が入れ替わる。本当に強烈だわ」。最後にクロエがたどり着くのは?彼女は何者になるのか?アマンダの考えを聞いてみた。「クロエには邪悪なところはないわ。ただ妄想癖のある、傷ついた女性なの。私は映画の最後にクロエは、どちらかと言えば、聖人になると感じたわ」。果たして彼女の示唆の意味するところは?女優アマンダ・セイフライドの実力と魅力を見せつけるのに、これ以上うってつけの役柄はないかもしれない。その無垢なる官能を堪能してほしい。特集「『クロエ』愛する人のすべてを見てみたい?」© Startraks/AFLO■関連作品:クロエ 2011年5月28日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開© 2009 Studio Canal All Rights Reserved.■関連記事:雅子meets『クロエ』 「2人で一緒にいる空間を大切にするのが、結婚の秘訣」ジュリアン・ムーア『クロエ』インタビュー「これは私たちの人生を描いた映画なの」『赤ずきん』女性監督が証言、『トワイライト』を超える新たな“恋のジレンマ”真似してみたい『クロエ』ファッション上品&誘惑的な着こなしで男性の心を虜に?あなたは愛する人のすべてを見たい?『クロエ』“美しい髪”セットを10名様プレゼント
2011年05月30日雑誌「ぴあ」調査による5月11日と14日公開の映画・満足度ランキングでもトップに輝き、多くの女性客から支持を集めている『ジュリエットからの手紙』。本作で主演を務めるアマンダ・セイフライドのインタビュー映像が届いた。その他の写真本作は、名作『ロミオとジュリエット』が生まれたイタリア・ヴェローナを舞台に、世界中から届く恋の悩みを綴った手紙に返事を書いている実在の“ジュリエット・クラブ”を題材にしたラブストーリー。本作のほかに、28日(土)から公開される『クロエ』、6月10日(土)から公開される『赤ずきん』と公開作が相次ぐことでも注目を集めているセイフライドは、インタビュー映像で、本作での役柄や共演のヴァネッサ・レッドグレイヴ、ゲイリー・ウィニック監督、ロケ地のイタリアについて語っている。『ジュリエットからの手紙』公開中(C)2010 Summit Entertainment, LLC. All rights reserved.
2011年05月20日カナダの鬼才、アトム・エゴヤン監督が、女性の愛と欲望、そして孤独を描いた禁断のサスペンス『クロエ』。主演ジュリアン・ムーアとアマンダ・セイフライドの緊張感あふれる演技が観る者を引きこむ本作だが、その中で思わず見とれてしまうのが、対照的な美を放つふたりのファッションスタイル。ここで思わず真似したくなる、彼女たちの“美”ファッションを少しだけご紹介します。まずは、タイトルロールになっている、アマンダ扮する魔性の女・クロエのファッション。若く美しい娼婦とあって、セクシーな魅力を最大限に表現する、ザックポーセンのフリル付きピンクドレスでキャサリンの前に登場する。一見、その若さと美貌を挑戦的なまでに生かしている小悪魔ファッションだが、美しい金髪を引き立てるような上品で可愛らしいピンクが、危険な香りの中にも彼女の心の繊細さを表しているようにも。ジュリアン扮するキャサリンに近づくクロエの本性、というのがサスペンスのカギでもあるのだが、ある意味その危険性をカモフラージュし、人を惹きつけているのがガーリーなコート・ファッション。何でも「外界につながる色や模様」を意識しているのだとか。例えば、温室で彼女が着ているプラダのコート(右写真)は、彼女の外側の環境を反映して葉っぱが刺繍されており、白を基調としたキャサリンのオフィスを訪れるシーンでは、波打つ大きなフリルが印象的な、白地×黒の花柄のコート(アンソロポロジー)を上品に着こなしている。そして、徐々にむき出しになっていく毒牙の香りを感じさせるのが、胸が開いた黒と白のガウン姿。シルクに似た光沢感に、思わず見とれてしまうのだが、そこには罠が…。そんなクロエの洋服に共鳴するように作られたというのが、キャサリンのお洋服。こちらは、産婦人科医というキャリアウーマンらしく、TPOに合わせた、シャープでシンプルなラインがキャサリンの知的さを感じさせる。夫とのディナー・シーンでは、白い肌を強調する黒のジャケットスーツに真珠のネックレス、そしてルージュを引くことで大人の色気を表現。お仕事では、控えめなシャツスタイルの中に透け感をプラスすることで上品に、パーティシーンでは体のラインを美しく見せる赤のタイトワンピで客をもてなすなど、“大人の女性”の着こなしはぜひ真似したいところ。時に意のままに、相手を牽制したり翻弄する小道具として、重要な意味をもつファッション。そんなところに目を向けながら、2人のヒロインの揺れ動く心を読み取るのもおもしろいはず。さて、あなたが真似してみたいのは、小悪魔クロエ・ファッション、はたまた大人&知的なキャサリン・ファッション、どっち?『クロエ』は5月28日(土)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。特集『クロエ』:愛する人のすべてを見てみたい?■関連作品:クロエ 2011年5月28日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて順次公開© 2009 Studio Canal All Rights Reserved.■関連記事:あなたは愛する人のすべてを見たい?『クロエ』“美しい髪”セットを10名様プレゼント【シネマモード】鬼才アトム・エゴヤンが描く、2人の女名越康文、夫婦の危機にアドバイス「ちょっとした一声が大事」名越康文トークショー付き『クロエ』女性限定試写会に5組10名様ご招待“誘惑”をめぐる危険な展開の予感…『クロエ』ポスター解禁!
2011年05月13日学園一の美貌を誇るジェニファーの美しさが、とどまるところを知らず急激に増していく。しかも、彼女の美しさに磨きがかかるのは、決まって街で連続して起きている殺人事件と同じタイミング。それにただひとり気づいた、彼女の幼なじみのニーディは…。当代一のセクシー女優、ミーガン・フォックスと『マンマ・ミーア!』で注目を浴びたアマンダ・セイフライドの共演で送る『ジェニファーズ・ボディ』がいよいよ公開となった。自信にあふれる美女・ジェニファーを演じたミーガンと内気で地味なニーディを演じたアマンダ。正反対の役柄を演じた2人のインタビューをお届け!いわゆる“学園モノ”という分類も可能な本作だが、劇中で展開する高校生活について、ジェニファーは「とてもリアル」と自らの経験に照らし合わせながら断言する。「私は高校が嫌いだったの。女の子ってすごく意地悪になることがあるでしょ?個人的には(物語は)自分の高校生活と重なっているわ。私は仲間はずれだったの。かなりおしゃべりで、ずけずけモノを言う方だったから、あまりうまくいかなかったわ。次に公立学校に転校したら、上級生の女の子たちにいじめられ出したの。私のまつげはニセモノだって!そんなことないのに。それで、彼女たちは恐ろしい噂を流して、変な名前で私を呼び始めた。だから、私はまつげが本物だってことを証明するために、13歳の女の子に私のまつげを引っ張ってもらったのよ。女の子たちが気にすることってバカみたいなことが多いの。それにとても嫉妬深いわ」。一方のアマンダは、自身が演じたニーディに対する共感をこう説明する。「いろんな意味で私は彼女に似てたわ。学校では人気のある女の子たちと付き合っていたけれど、彼女たちの仲間とは言い難かった。スポットライトを浴びるのがとても怖かったし、彼女たちの後ろに隠れている方が心地よかったの。ニーディは頭がいい子だし、自分自身でいることを恐れてはいない。そこがステキだわ。彼女はジェニファーを満足させようとするけれど、彼女になろうとはしていないの。私はニーディみたいな本の虫ではなかったわ。でも、女の子たちの“ゴシップサークル”からは離れていようとしていたの。注目を浴びるのが好きじゃなかった。ずっと女優になりたいと思っていたのは事実よ。でも、社交的な付き合いになると、私は外向的ではないし、高校時代は特にそれがひどかったの。だからこのキャラクターは私とそんなに違わないわ」。さらに、本作でも触れられる、10代の女の子たちの価値観について、ミーガンはこう語る。「女の子って恐ろしい存在になりうるし、彼女たちが望めば、魂まで吸い取ることができるということね。一方で、私のキャラクターはとてもセクシーで、自分の性的な魅力を利用しているけれど、映画はそれを認めても美化してもいない。彼女は悲しいキャラクターなの。この映画には10代の少女たちを導くような素晴らしいメッセージがあると思うわ。多くの少女たちは、どんな男の子が彼女たちを好きか、どのくらい長く付き合っているか、そんなふうに男の子を通して自分の価値が決まると考えているの。この映画はそういう考え方に抵抗しているわ。ニーディは自分の性的魅力も利用しないし、肉体的に魅力的と思われている女の子でもない。彼女は知的な少女なの」。アマンダは、10代の友情の“リアル”、そして不思議さについて実体験を交えて話してくれた。「あの年齢で仲間や友人と同等のものを見つけるのは難しいと思う。いつだって誰かが自分の上にいる。いまでも覚えているけれど、私やグループのみんなに横柄な態度をとる友達がいたの。でも、その子はそれに気づいてさえいなかったと思う。とても奇妙な感じだったわ。実は、その子とはいまでも仲が良いの。高校からいままで付き合っている数少ない友達のひとりだわ。そういう力って不思議よね。私は彼女との友情を必死になって維持しようとしていたの。私はいつも自分がダメな人間だと感じていたのよ。私だけがそう思っていただけかも知れない。それに彼女には彼女自身の葛藤があったに違いないわ。でもいまは、私たちの友情に感謝しているの。それが私を成長させてくれたから」。ミーガンは、ジェニファーの美しさを価値観や個性について考えさせる材料と捉えているようだが、もちろん、この役を演じる上で美しさは必須条件。ミーガン自身、美しさというものをどのように考えているのか?「個性も、人生に対する自分の方向性もないような、いわゆる“美しい”と呼ばれる人たちに何度も会ったわ。彼女たちは無関心に見える。自分の個性を見つけ出せと言われたこともないのよ。だって肉体的にとても魅力があるから。だから、美しさって仮面だと思うの。私は自分の容姿に全然満足していないわ。それどころか、とても不安なの。でも人間としての自分には自信があるし、知性や感情面でも自信を持っている。でも、肉体的には内面と合っていない気がするの。スクリーン上で自分を見ても、自分だと思えないくらい。そういう自分やイメージをかけ離れて感じるのよ」。そして、多くの若い女の子が彼女をロールモデルとして見ていることについて尋ねると、堂々とこんな答えが!「そうね、私は結構ちゃんとしたロールモデルだと思うわ。だってクラブ通いもしないし、ドラッグもやらないし、お酒も飲まない。それに長い間付き合っている安定した恋人がいる。そういうこと全部がとてもポジティブだと思うわ」。“自覚”を持って並外れた美貌を持つジェニファーを演じたミーガンと、自らを重ねてニーディを演じたアマンダ。さらにこの先、2人がどんな役柄で新たな境地を切り拓いていくかも興味深いところだ。■関連作品:ジェニファーズ・ボディ 2010年7月30日よりTOHOシネマズみゆき座ほか全国にて公開© 2009Twentieth Century Fox■関連記事:超危険な女子高生登場!『ジェニファーズ・ボディ』オリジナルグッズを5名様プレゼントサンドラ・ブロックの離婚成立。ミーガン・フォックスはハワイでゴールイン美しさに隠された衝撃の真実『ジェニファーズ・ボディ』試写会に10組20名様ご招待ミーガン・フォックスがハマリ過ぎ!超危険な女子高生を演じた最新作ポスター解禁
2010年07月30日