スマホやパソコンなど、現代はデジタルなものに囲まれる生活が中心となっていますが、こんなときだからこそ本の良さを再認識している人も多いのでは?そこで、本好きにはたまらない話題のドキュメンタリーをご紹介します。『ブックセラーズ』【映画、ときどき私】 vol. 375世界最大の規模を誇るNYブックフェア。そこには、業界で有名なブックディーラーや書店主、コレクターなど、幅広い人たちが集まっていた。そして、本を愛する彼らが本に対する思いや魅力を語り始める。さらに、ビル・ゲイツによって2800万ドル(約28億4千万円)という史上最高額で競り落とされたダ・ヴィンチのレスター手稿やボルヘスの手稿、『不思議の国のアリス』のオリジナル原稿など、さまざまな希少本も多数登場。誰よりも本を愛するブックセラーたちの実態とは?本の世界を支え続けている“素晴らしき裏方”であるブックセラーたちのリアルな声をもとに、業界の裏側や希少本の真髄に迫っている本作。今回は、こちらの方にお話をうかがってきました。D・W・ヤング監督これまでにサウス・バイ・サウスウエストやバンクーバー国際映画祭など、世界各地の映画祭で作品を発表しているヤング監督。ブックディーラーの叔父と叔母を持つ監督だからこその視点で、本作を手掛けています。そこで、本の魅力や業界に女性が必要な理由などについて、語っていただきました。―今回は、本作のプロデューサーであるダン・ウェクスラーさんからの提案がきっかけだったそうですが、監督も親戚にブックディーラーがいらっしゃるので、以前から本を題材にしたいという思いもあったのではないでしょうか?監督確かに、叔父と叔母がブックディーラーということもあって、もともとそういう部分はあったかもしれませんね。ただ、ダン本人が映画プロデューサーでありブックセラーでもあるので、彼の実体験を聞いて非常に面白い題材だと感じたというのが大きかったと思います。あとは、僕の妻でもう1人のプロデューサーでもあるジュディス・ミズラキーが大学で英文科専攻だったこともあって、以前から本に興味があったことも後押しになりました。そういった理由から我々夫婦のなかでも、自然にこのテーマで撮りたいという気持ちが自然と芽生えていったように思います。―これまで外から見ていた本の世界に、実際に踏み込んでみてどのようなことを感じましたか?監督叔父と叔母を通して覗き見をしているようなところがあったので、まったく知識がなかったわけではありませんでしたが、ダンのオフィスに行くようになってから知ることは多かったです。そのなかでも特に希少本に関して初めて気がついたのは、ただの本ではなく、幅広い可能性を持っているんだということ。それから希少本の場合、本の周りにあるものにまで価値が生まれることには驚きました。たとえば、映画でも紹介していますが、『アニーよ銃をとれ』のモデルとしても知られている有名なカウガールのアニー・オークレイは、本と合わせて手袋も高く評価されているんです。そんなふうに、本の周りにあるものにまで豊かさが生まれ、歴史的なものとして大事に扱われていることは発見でした。日本の本や映画からも影響を受けている―では、監督にとって本はどのような存在ですか?監督僕はコレクターではないので、あくまでも純粋に読者として本を楽しんでいます。ただ、本が好きでつい買ってしまうので、どんどん積みあがっている状態です(笑)。―ananwebでは以前『ニューヨーク公共図書館』でフレデリック・ワイズマン監督にも取材をしたことがあり、5000冊はあるとおっしゃっていた本棚の一部を見せていただきましたが、監督もそうなるかもしれませんね。監督そうですね。ワイズマン監督はいま90歳くらいなので、きっと僕もこのままいけばその歳で4000冊くらいはいけるんじゃないかなと。でも、彼はアメリカ人のなかでもちょっと特殊なほうだと思いますけどね(笑)。―(笑)。では、監督の人生を変えた本にはどのような作品がありますか?監督年代によっても影響を受けている本は変わっているので1冊を選ぶのは難しいですが、子どもの頃に好きだったのは『指輪物語』。大人になってからは、サミュエル・ベケットの戯曲にも非常に感銘を受けました。あとは、作家のスーザン・ソンタグからも大きな影響を受けているので、彼女の言葉は映画の冒頭にも使わせてもらっています。―ちなみに、監督のコレクションのなかに日本の作品もあれば、どのような作家がお好きか教えてください。監督村上春樹は外せないですが、三島由紀夫をはじめ、ほかにも何名か日本の作家の作品は読んでいます。そういった作品を通して、日本に対する印象を得ることもありますが、本よりもどちらかというと日本の映画のほうから影響を受けているところはあるかもしれません。小津安二郎、溝口健二、黒澤明はもちろんですが、好きな作品としては、日本の裏社会を描いているヤクザが主人公の篠田正浩監督作『乾いた花』が挙げられます。いまは本に対する危機感よりも希望のほうが大きい―劇中で「将来は映画『ブレードランナー』のようなテクノロジーが進化した世界になり、本がなくなってしまうかもしれない」という不安を抱いている方のお話もありましたが、監督にもそういう危機感はありますか?監督僕にも100年先のことはわかりませんが、たとえみんなが宇宙に行けるようになる時代になっても、本は残るんじゃないかなと思っています。可能性として言えるとすれば、いまは日常生活のなかにある本がもしかしたら将来は本自体が“物珍しい対象”になってしまうようなことはあるかもしれないですね。ただ、僕はこの映画を作る前よりも作った後のほうが、そういった危機感よりも本には希望を感じるようになりました。―それはなぜでしょうか?監督この作品は、すでにアメリカやさまざまな国で公開されましたが、思っていたよりも多くの方が観てくださいました。その様子を見て、みなさんのなかに本に対する興味があることを感じられたからです。―とはいえ、いまは本離れが進んでいますよね。監督から本の良さを伝えるとすれば、どんなことですか?監督実際に本を持つことによって、自分の人生に“マーキング”できるのが魅力だと思います。たとえば、本棚の前を通りかかったときにふと置いてある本が目に入ると、過去にその本を読んだときのことを思い出しますよね?電子ブックだと、読み終わった瞬間に終わってしまうかもしれませんが、実物があるとそういう楽しみ方もできますし、人間というのは体を使って何かをすることで脳に働きかけ、そして学ぶことができるものですから。それは書店を訪れるときも同じで、書店に行くと探すつもりがなかった本や知るはずもなかった本と出会うことができますが、実際に本のビジュアルを目にするのと電子ブックでは、頭が認識するスピードが違うはずです。そんなふうに、実物の本は電子ブックに比べて、読んでいる人と複雑な関係性を結ぶことができるので、人生とより深い関わりを持てると思います。これからの業界には女性がもっと必要になってくる―なるほど。確かに本ならではのメリットですね。監督ただ、僕は必ずしもアンチテクノロジーというわけではありません。電子ブックやオンラインでもいろいろな幅広い知識を得られますし、大事なツールであることには間違いないですからね。なので、大切なのは両方をうまく使っていくことだと思っています。―バランスが大事かもしれませんね。また、本作では女性ブックセラーや本の業界における女性の立場などについても触れています。女性たちが本の世界に与えた影響についてはどうお考えですか?監督彼女たちは、非常に大きなエネルギーを業界に与えてくれたと思っています。なぜなら、女性が入ってきたことによって、「どうすれば女性のブックセラーを増やせるか」とか「どうやってビジネスに変化をもたらし、女性に貢献できるのか」といった話を彼女たちから学ぶことができたからです。本の世界には、変化することを認めたがらない人たちがいたのも事実。でも、そんななかで男性にはないような視点を持つ女性たちがいろいろな提案をしてくれたおかげで、新たな可能性を開拓し、これまでとは違う層に訴えることができた感じています。それは、女性ブックセラーだからこそできたことではないかなと。そういった意味でも、この業界には映画に出てくるような女性たちが今後もどんどん増えていく必要があると思っています。本でしか味わえない経験があることを知る普段見ることができないブックフェアの裏側から貴重な本の数々まで、知られざる世界を垣間見ることができる珠玉のドキュメンタリー。本を手にしたときにしか味わえない有意義な時間を得るために、まずは本作で本の魅力を再確認し、書店の楽しみ方についても学んでみては?取材、文・志村昌美本が読みたくなる予告編はこちら!作品情報『ブックセラーズ』4月23日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開配給・宣伝:ムヴィオラ、ミモザフィルムズ© Copyright 2019 Blackletter Films LLC All Rights Reserved
2021年04月22日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「大きな政府 小さな政府」です。日本はさらなる小さな政府になろうとしている。「大きな政府」とは、税金を多く集め、その分、社会保障を手厚くするという国のあり方。イメージでいうと北欧の国々です。国に対する国民の信頼は厚く、必然的に民主主義指数が高くなります。自分たちのお金が適切に使われているかを国民が監視しますし、投票率も高く、民意は強く反映されます。一方、「小さな政府」は、税率を抑える分、自分たちの力で自分たちの暮らしを維持するのが基本。外交や防衛は国が担いますが、国民の老後の面倒は自分たちで見るというスタンス。国がサポートするのは必要最低限です。小さな政府の代表はアメリカですね。日本には国民皆保険制度があるので、大きな政府のイメージがあるかもしれませんが、数字で見ると、先進諸国のなかでも小さな政府なんです。国の支出を公的社会保障に充てる割合は、2010年の対GDPで見ると、フランスが32%、アメリカが20%なのに対して、日本は22%とアメリカとあまり変わりません。公務員の数は、人口1000人に対してフランスは90人、イギリスは69人、アメリカは64人。これに対し、日本はわずか37人ととても少ないんです。足りない分は、非正規や契約の公務員がまかないます。先日もハローワークで働く職員の皆さんが雇い止めにあい、非正規の公務員が切られていることが問題になりました。私たちは普段から、自助を求められる国であるという認識を持つべきです。日本の場合、超高齢化や少子化により、十分な税収確保ができないという事情もあります。国の財政が厳しいので、民間事業者に公的分野の問題解決を担ってもらおうとしていますが、COCOA(新型コロナウイルス接触確認アプリ)が活用できていなかったり、原発廃炉作業問題、国立病院の不足による医療現場の疲弊など、弊害が出てきています。日本は1人当たりのGDPが下がって、稼ぐ力が弱くなってきています。政府はさらなる小さな政府を目指そうとしていますが、民間の競争を促すにしても、一部に有利な競争の仕組みを作るのは問題です。予算の支出先はどこなのか?私たちはきちんと見ておく必要がありますし、信頼関係をもって初めて税金を支払えます。堀 潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。新しい朝の報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~8:00)が放送中。※『anan』2021年4月28日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年04月21日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「米中外交」です。体制の違いにより対立が顕著に。注視が必要です。アメリカの外交政策を、国際協調から「アメリカ第一主義」に大きく方向転換したトランプ前大統領。バイデン大統領は2月の演説で、「アメリカは戻ってきた」と世界に向けてメッセージを発し、再び協調体制に戻すこと、失われた同盟関係を修復することを宣言しました。問題は対中国です。就任前には「弱腰になるのでは?」と推測する声がありましたが、それを覆すかのようにバイデン政権は中国に強い姿勢を示しています。人種や宗教によって差別することは許さないと、新疆ウイグル自治区や香港、東南アジアに対する中国の挑発的な支配姿勢を批判。「中国の経済的虐待に立ち向かう」「人権や知的財産、グローバルガバナンスに対する中国の攻撃を押し返す」などと表現しました。中国への強硬姿勢は、トランプ時代と変わりませんが、バイデン大統領は「アメリカの国益となる場合は、中国政府と協力する用意がある」と付け加えることも忘れませんでした。しかし、米中関係は日に日に緊張感を増しています。3月に行われた米中外交トップ会談では、人権に反する中国の行為を非難したアメリカに対し、「内政に干渉する行為には断固として反対」と、中国側は強く反発しました。中国は自らを民主国家と謳いますが、民主主義の定義が私たち自由主義国とは異なり、最終決定権はすべて中国共産党にあります。バイデン大統領は、中国が民主国家に変わることを期待していたのですが、体制の違いは露わになるばかり。3月末の記者会見でバイデン大統領は「21世紀における民主主義と専制主義のどちらが機能するかの闘い」と発言し、対立を極めました。習近平国家主席は、オバマ政権のころには「G2」として、中国とアメリカで世界の秩序を作ることを呼びかけていました。ところがトランプ政権になり対立関係に。本音ではビジネス上で繋がっておきたい両国ですが、不当逮捕や弾圧が日常的に行われる国相手では安心して投資はできません。今後、たとえば台湾をめぐり、米中関係がさらに悪化した場合には、日本の米軍基地から中国にプレッシャーをかける可能性も。他人事ではいられないのです。堀潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。新しい朝の報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~8:00)が放送中。※『anan』2021年4月21日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年04月16日出口の見えない長いトンネルからなかなか抜け出せない生活を送っているなか、気分を一新したいと思うことはありませんか?そんなときにオススメしたいのは、カリフォルニアにある砂漠のリゾート地を舞台にした一風変わったラブコメディ『パーム・スプリングス』。そこで、主演を務めたこちらの方にお話をうかがってきました。アンディ・サムバーグさん【映画、ときどき私】 vol. 373コメディアンとしてアメリカで絶大な人気を誇り、俳優としても活躍しているアンディさん。劇中では、のん気な皮肉屋で一見お調子者のように見える主人公のナイルズを演じています。ある出来事をきっかけに、一度眠ると同じ日を毎日繰り返してしまう“タイムループ”に閉じ込められたナイルズとそれに巻き込まれてしまう女性サラの2人を描いた本作。今回は、この作品でゴールデングローブ賞の主演男優賞にノミネートされたアンディさんに撮影秘話や自身の経験などについて、お話いただきました。―本作は、無名の監督と脚本家のコンビによる作品ですが、サンダンス映画祭では史上最高額(当時)で配給権が売買されるほど熱狂的な盛り上がりを見せる作品となりました。アンディさんからの助言で脚本を修正した部分もあったそうですが、どのようなアドバイスをされたのでしょうか?アンディさんまずは「もっとスケール感を大きくしていいよ」という話をしました。というのも、彼らにとってはもともと友達と砂漠でお金をかけずにこっそりと撮影しようとしていた企画でしたからね。なので、もう少し予算をかけても大丈夫であることを伝えたんです。―それによって、作品はどのように変わりましたか?アンディさん爆発のシーンや効果を使った演出などを加えることで、シークエンスが大きくなりました。あとは、ストーリーテリングや恋愛の部分においてもレベルを引き上げることができたんじゃないかなと。結果的に、さまざまなジャンルがブレンドされているチャレンジングな作品になったと思います。―本作のどういったところに魅力を感じていますか?アンディさん僕はとても幸せな結婚生活を送っているので、人生においていい人間関係を望むのであれば、相手を信じて飛び込まなければいけないと思っています。この作品ではそういう必要性についても、美しいメタファーとして描かれているんですよね。僕は好みがはっきりしているほうですが、今回のように最初からこんなにハマる物語はレアだと思います。この作品ではすべての要素が魅力的に感じた―今回は、主演だけでなく、製作にも入っていますが、その理由についても教えてください。アンディさんそれはもともと「主演と製作をしてもらえませんか?」という形でオファーをいただいた経緯があったからですが、あとは純粋にタイムループものが好きだったからというのも理由ですね。ただ、『恋はデジャ・ブ』や『オール・ユー・ニード・イズ・キル』といったタイムループを描いた素晴らしい作品がすでに存在していたので、このジャンルに挑戦することにはナーバスになっていたところはありました。でも、この作品は同じタイムループものでも、そういった名作が終わったところからを描いているように感じたんです。たとえば、『恋はデジャ・ブ』ならビル・マーレイがその後1000年間ループに閉じ込められていたらどうなるか、みたいなことですね。キャラクターも含めて、すべての要素が魅力的に感じましたし、そういったことに対して深いレベルまで到達しているところが気に入りました。ほかにも、大きな笑いがありつつ、そういったコメディ作品にはないようなエモーショナルな部分も描かれているのがすごくいいなと思ったところです。―これまで演じてこられたコメディチックなキャラクターと、本作のようなドラマの部分を含んだキャラクターとどちらのほうが演じやすいですか?アンディさん企画にもよりますが、若いころはどちらかというとコメディチックな役で知られていたので、当時はそういう役を演じるのが大好きでした。もちろん、いまでも好きではありますが、最近はもっと地に足のついた役を演じてほしいと言われることも増えていますね。僕としては、脚本を読んでから決めるようにしていますが、判断の基準は自分が参加することによってその作品がダメになるか、それともよくなるか、ですね。今回の場合は、これまで僕が演じてきた役のイメージよりもドラマのシーンが多い役でしたが、自分にはそれを演じられるスキルがあると自負していたし、ユーモアを描いたシーンもあることがわかっていたので、役に入りやすいんじゃないかなという思いもありました。日本のみなさんに劇場で観てもらえるのがうれしい―ナイルズはお調子者のようで、実は心優しい人物ですが、ご自身のパーソナリティに近いところがあるのでは?アンディさんそんなふうに言ってもらえるのは、うれしいことですね。僕がそういった役柄に惹かれるのは、人の優しい気持ちを信じているのと自分自身の性格がうまくハマる部分があるからだと思います。だから、みなさんにもリアルに感じてもらえるのかなと。実際、僕は普段の生活で怒ったりすることがあまりないので、怒っている演技を求められるときは少し身構えてしまうほど。どのくらい怒っていいのかわからなくて、怒りすぎた演技をしてしまうことがあるんですよね(笑)。そういったこともあって、ナイスなキャラクターは役者としての僕にも合っているのかもしれません。もちろん内側には葛藤もありますが、優しい人たちの姿を観客に見せたいという気持ちがあるんだと思います。この作品も日本の劇場で公開できることは、すごくクールでうれしいことです。―絶妙な会話のやりとりも見どころでしたが、アドリブをされることもありましたか?アンディさん今回、現場でのアドリブというのはほとんどありませんでした。というのも、撮影に入る前に脚本家とかなりいろいろと話し合ってセリフを決めていきましたから。あとは、事前にリハーサルを何度も重ねていくなかでサラ役のクリスティン・ミリオティたちとも相談しながらセリフを足したので、そこで変えることはあっても、撮影中に変えることはあまりしませんでした。ほかにも、今回は予算がそこまで大きくなかったことやスケジュールがタイトだったこともあって、自由にカメラを回したり、何度もテイクを重ねられなかったので、そのぶんテイクとテイクの間に十分に話し合ってから撮影をするようにしました。今回はそれがうまくいったと思っています。クリスティンだったらパーフェクトだと思った―クリスティンも非常に素晴らしかったですが、彼女を抜擢した理由は?アンディさんこれまでにクリスティンが出演しているドラマなどを見て、プロデューサーとも最初からクリスティンだったらパーフェクトなんじゃないかと話していました。彼女の演技は作品によって全部違うので、役者としてすごくワクワクする存在なんです。あとは彼女と共演すれば、きっと僕もよりよい役者に見えるんじゃないかなという思いもありましたけど(笑)。―(笑)。ただ、クリスティンは製作陣とミーティングしたあと、数か月経っても連絡がなかったので、出演できないと諦めてアフリカ旅行に出発してしまったとか。連絡がつかずに、危うく役を逃しかけたと聞きましたが、そのときのことを教えていただけますか?アンディさんミーティングではすごくいい感じだったので、オファーをした瞬間に「やりましょう!」という返事が来ると期待していたんです。でも、3日間くらい経っても何の連絡がなかったので、もしかして本当はやりたくないんじゃないかなと……。そしたら、「いまクリスティンはアフリカのど真ん中にいて、連絡が取れません」と言われたんですよ(笑)。そういう事情があったんですけど、最初はナーバスになりましたね。でも、実は彼女も僕と同じようにフラストレーションを感じていたと聞いて、うれしかったです。自分は負のループにはまらないように気をつけている―無事にクリスティンに決まって本当によかったです!また、こういったタイムループものだと、何度も同じテイクを重ねて大変だったと思いますが、特に苦労したのはどのあたりですか?アンディさん今回の撮影方法としては、ロケーションごとにわけて、そこで起きていることを脚本に沿って撮りました。キャラクターが経験する感情面を順番に追いながら撮影できたのは、演じるうえで助けになったと思います。ただ、毎回目を覚ますシーンは一番大変でしたね。というのも、セリフがないぶん、その前に何が起きていたのかを踏まえて、表情だけでニュアンスを表現しなければいけなかったので。そういう意味では、ユーモアがあるような派手なシーンのあとのほうがワッと言って起きればいいので楽でした。今回は同じ衣装で同じ場所で演じていることが多かったので、いろんなバージョンでたくさん撮れたのはよかったと思います。―劇中では、ナイルズもサラも孤独や絶望のループから抜け出せなくなっている姿が描かれていますが、ご自身にもそういう経験はありますか?アンディさん最近の話で言うと、ここ1年は僕が住んでいるエリアはずっとロックダウンなので、そういう意味では負のループから抜け出せていない感じはありますよね。ただ、この作品で描いているのは、僕たち人間が陥りやすいパターンや何度も繰り返してしまう選択について。僕自身は、なるべくそういうループにはまらないようには気をつけています。だからこそ、僕はこの映画が好きなのかもしれないですね。自分のミスから学んで、新たに進むことが大事―ちなみに、どのようにしてそのループにはまらないように意識しているのでしょうか?アンディさん人にとって大事なのは、自分がミスを犯したら一歩下がってそれが何なのかに気づくこと、そして同じミスに再び向かってしまいそうならその自分を止めることだと思います。それはとても難しいことではあるけれど、自らの間違いから学び、自分を許したうえで新しい方法に取り組むべきではないかなと。そんなふうに対応できれば、人生をうまく生きていると言えるんじゃないかなと思います。僕自身はそこまで大きな壁にぶつかったこともフラストレーションを感じたこともないので、すごく恵まれているのかもしれないですけどね。ただ、人間関係においては、同じ間違いを繰り返さないようにしているので、友人たちともきちんと連絡を取り合うように心がけています。とにかく、いまのロックダウンから抜け出せないのは、誰にとってもつらいことだよね。―もしタイムループにはまってしまったとしたら、ご自身の人生のなかで、何度でも味わいたい最高の日ともう二度と味わいたくない最低な日をそれぞれ教えてください。アンディさん最悪な1日で思い出すのは、高校時代かな。詳しくは言えないけど、屈辱的な日もたくさんあったからね(笑)。人生で最高な日は、妻と結婚した日や娘が生まれた日だけど、あまりにも強烈な出来事だから、それを毎日経験したいかというとどうかな。何度も繰り返したら、「はいはい、娘が生まれるんだよね?わかったわかった」ってなっちゃうかもしれないですから(笑)。そういう意味では、子どものころに家族とビーチに行った日は、天気も風の具合もランチもすべてがちょうどよかったので、繰り返すとしたらそんな“ちょうどいい日”がいいですね。インタビューを終えてみて……。オンラインでの取材ではありましたが、画面越しでも伝わってくるアンディさんの人柄の良さと優しい笑顔にすっかり魅了されました。本作でもアンディさんのさまざまな魅力が全開となっているので、物語とともに存分に堪能してください。憂鬱な気分も一気に吹き飛ばしてくれる!タイムループものとしてはもちろんのこと、ラブストーリーとしても、コメディとしても、ドラマとしても見どころ満載の本作。同じことを繰り返しているような感覚に陥っているいまだからこそ、1日1日の大切さを教えてくれる秀逸な1本として必見です。取材、文・志村昌美ストーリー砂漠の保養地であるパーム・スプリングスで、恋人と結婚式に参加していたナイルズは、幸せムードになじめずにいるサラと出会う。一見お調子者だが全てを見通したようなナイルズにサラは興味を抱き、2人はいい雰囲気になる。ところが、そこに謎の老人が現れ、ナイルズを襲撃。負傷したナイルズは洞窟へと逃げ込み、サラはあとを追いかける。その後、一度眠りに落ちると結婚式の日の朝にリセットされる“タイムループ”に閉じ込められたことに気がつくサラ。ナイルズは、先にループにハマっており、すでに同じ日を数えきれないほど繰り返しているという。果たして2人は、永遠に続く時間の迷宮から抜け出すことができるのか……。何度も見たくなる予告編はこちら!作品情報『パーム・スプリングス』4月9日(金)より、新宿ピカデリーほか全国ロードショー配給:プレシディオ・Filmarks©2020 PS FILM PRODUCTION,LLC ALL RIGHTS RESERVED.
2021年04月08日KERA CROSS第三弾『カメレオンズ・リップ』に出演する、生駒里奈さんにお話を伺いました。ズレたまま進んでねじれていく会話、トボけたキャラクターに、リアルと非リアルの間をたゆたうような世界観。ナンセンスコメディの旗手、ケラリーノ・サンドロヴィッチさんが2004年に書き下ろした戯曲『カメレオンズ・リップ』。かつて堤真一さんや深津絵里さんにより上演された人気作が、今回、新たな演出家の手により17年ぶりに蘇る。「これまでやってきた舞台とはまったく違うテイストだし、役も、台本に書かれた通りにストレートに演じるということが通用しない。本格的にお芝居をやり始めたのが乃木坂46を卒業してからの私にとって、ほぼ初めてのような感覚の作品です」20世紀初頭のヨーロッパらしき場所の古びた邸宅を舞台に繰り広げられる、互いが互いを騙し騙され、混乱が混乱を呼んでゆくコメディ。「セリフのやり取りのなかにクスッとくる面白さがあるんですけど、なかには、普段笑っちゃいけないと言われるようなブラックな笑いも織り交ぜられていて、絶妙なバランスの作品だなと思います。演出の河原(雅彦)さんは、『普通にやってるだけじゃ面白さは伝わらないから、このキャラが何を思って行動したかをはっきり見せていこう』とおっしゃっていて、『セリフが流れないよう、きちんと言葉を立てて伝えないと』と。稽古していくなかで気づいたのは、私の場合は笑わせにいったらダメなんだってこと。役を普通にやることで、観た人が笑ってくれる。そこを目指せばいいんだな、と一昨日くらいに気づいたところです(笑)」演じるのは、松下洸平さん演じるルーファスの死んだ姉・ドナと、彼女にそっくりな使用人のエレンデイラの二役。人を煙に巻く発言ばかりで一向に真意が読めないキャラクターゆえの難しさも。「私は構築とか計算とかが苦手で、“役を作る”というより稽古場に立ってみて、その時の感情や直感で動くタイプなんです。でも今回の役は、日本に住んでるのにいきなりここはアメリカですと言われているくらい、求められているものが違う。難しいですけれど、お芝居にもいろんな種類があってやり方があるわけで、いろんなことをできるようになっていかなくちゃと思っています」生駒さんには目指すものがある。それは「いろんなワクワクが詰まったエンターテインメント」だ。「一番の理想型が堂本光一さんの『Endless SHOCK』です。カッコいい歌もダンスもあって、衣装も演出も華やかで、宙を飛んだりもして。去年初めて観て、『なんだこれは!?』ってずっと口を開けっぱなし(笑)。観て励まされたし、自分もこんなキラキラしたものになりたいと思ったんですよね。芝居はもちろんダンスも歌も磨かなきゃいけないし、立っているだけでサマになる華も身につけなきゃいけない。そのためにも、いま目の前のものを必死でやっていくだけです」『カメレオンズ・リップ』ルーファス(松下)は、死んだ姉に瓜二つの使用人・エレンデイラ(生駒)と郊外の谷間にある古い邸宅に暮らしている。その邸宅をさまざまな人が訪ねてくるが、どの人も虚実入り交じり…。はたして真実はどこにあるのか。4月2日(金)~4日(日)北千住・シアター1010全席指定1万円4月14日(水)~26日(月)日比谷・シアタークリエ全席指定1万500円作/ケラリーノ・サンドロヴィッチ演出/河原雅彦出演/松下洸平、生駒里奈、ファーストサマーウイカ、坪倉由幸(我が家)、野口かおる、森準人、シルビア・グラブ、岡本健一キューブ TEL:03・5485・2252(平日12:00~17:00)福島、大阪、愛知、新潟公演あり。いこま・りな1995年12月29日生まれ、秋田県出身。乃木坂46を2018年に卒業。8月には主演舞台『‐4D‐imetor』も控える。出演映画『光を追いかけて』は今年公開予定。ポンチョ¥40,700 カットソー¥24,200パンツ¥41,800(以上Ground Y/ヨウジヤマモト プレスルーム TEL:03・5463・1500)シューズ¥63,800(Y’s/ワイズ プレスルーム TEL:03・5463・1540)ピアス各¥13,200リング¥38,500(以上CHERRY BROWN TEL:03・3409・9227)※『anan』2021年4月7日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・津野真吾(impiger)ヘア&メイク・スズキユウジ(MAXSTAR)インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2021年04月06日さまざまな価値観が大きく変貌する時代の中で、“色気”に対する考え方にも変化が。人は何に色気を感じ、今後それはどう変わっていくのか。スターのあり方から考えます。“これがセクシー”は1つではなく、ますます多様になっています。ドウェイン・ジョンソン(写真:Shutterstock/アフロ)アメリカで人気の週刊誌『People』では、1985年以来毎年11月に「SEXIEST MAN ALIVE!(最もセクシーな男性)」という企画を実施しており、これは一人の男性を選び発表する、という人気企画。LAで30年近く映画やセレブにまつわる記事を執筆している、映画ジャーナリストの猿渡由紀さんによると、近年選ばれる男性に大きな変化があるとか。「‘96年のデンゼル・ワシントン以外、ずっといわゆる白人の男性が続いていたのですが、‘16年にドウェイン・ジョンソンが選ばれ、昨年受賞したマイケル・B・ジョーダンまで、計4人の黒人男性が受賞しています。つい最近まで、ブラッド・ピットやジョージ・クルーニーをセクシーと言っていた、しかも影響力のある雑誌にこういう変化が起こっている。もちろん雑誌ですから、時代の流れを読み、意図的にそうしている部分もあるとは思いますが、それを差し引いても、価値観が多様化していることの象徴だと思います」年齢や人種、そしてジェンダーなど、多様性を積極的に受け入れようとしている今のアメリカでは、“これこそがセクシー”とたった1つの概念を提示することは、もはや時代にそぐわない、と猿渡さんは言います。「さらに今は、“外見だけがセクシーを評価するポイントではない”という意識を持つ人も増えていて、象徴的な動きが、昨年の春のコロナ真っ只中の時期に“コロナ対策に献身的な働きを見せていた国立アレルギー感染症研究所のファウチ博士を、‘20年の『最もセクシーな男性』に選ぼう”、というムーブメントが起きたこと。彼の知的さや仕事に邁進する姿をセクシーと評価するという、これまでとは違った軸での動きでした。結局それは実現はしなかったのですが、そういうチョイスが出てくることも、とてもおもしろいな、と思いました」個性的なファッションで知られるアーティストのハリー・スタイルズに、若い世代から支持が集まるのも、多様性の象徴だとも。「先日彼が、雑誌『ヴォーグ』に女性用のドレスを着て登場したことが話題になりましたが、もはやZ世代にとってジェンダーの垣根を越えたファッションは、クールであり、もっと言えば“ごく普通”なことです。また、ジェンダーフルイド(性自認が流動的に変わる)という認識を持つ人も増えているので、この先は性別を区切るのではなく、トランスジェンダーも含めた上で“今のセクシーとは?”を考えるようになるのでは。いずれにせよ、“セクシーの概念”はこれからも変わり続けていくのではと思います」さるわたり・ゆき映画ジャーナリスト。女性誌編集者を経て渡米。LAをベースに、映画やハリウッド事情の記事を、『週刊文春』や『シュプール』、東洋経済オンラインなどに執筆。※『anan』2021年3月31日号より。取材、文・重信 綾(by anan編集部)
2021年03月27日アメリカの格安航空会社『サウスウエスト航空』は、Facebookに乗客の忘れ物を投稿。その対応が素晴らしいと、15万件以上の『いいね』などが寄せられ話題となりました。『トイ・ストーリー』のおもちゃが機内に忘れられており…?アメリカ・テキサス州にある『ダラス・ラブフィールド空港』に到着した1機。そこには、アニメ映画『トイ・ストーリー』のシリーズに登場する、バズ・ライトイヤーのおもちゃの忘れ物がありました。Southwest Airlinesさんの投稿 2021年3月10日水曜日Southwest Airlinesさんの投稿 2021年3月10日水曜日しかし、飛行機はそのまま次の空港へ出発。到着先の空港で忘れ物に気が付いた、職員のジェイソンさんは、持ち主を探しだします。ジェイソンさんは、バズ・ライトイヤーの靴底に『Hagen(ハーゲン)』と書かれているのを見つけました。乗客リストから、『ハーゲン』という名前を探し出し、飛行機に乗っていた唯一のハーゲンくんに結びつきます。しかし、ジェイソンさんはただハーゲンくんに返却するのではなかったのです。あるサプライズをして、ハーゲン君に返却しようと計画しました。男の子の元に戻ったバズ・ライトイヤーと同封されていたものとはジェイソンさんは、バズ・ライトイヤーがサウスウエスト航空で『ある任務』をしてきたという手紙と写真を送ったのです。『宇宙平和のために任務を課せられた、スペース・レンジャー』という設定があるバズ・ライトイヤー。そのキャラクターの通り、サウスウエスト航空の飛行機や機内の写真とともにさまざまな任務をしてきたようです。手紙にはこのように書かれていました。Southwest Airlinesさんの投稿 2021年3月10日水曜日Southwest Airlinesさんの投稿 2021年3月10日水曜日ハーゲン司令官へ任務を終えてあなたの元に戻ることができ、とても嬉しく思っています。留守中にアーカンソー州のリトルロックにある空港や宇宙港を探索することができましたので、その時の写真を同封します。旅は私に多くのことを教えてくれましたが、相棒の元に戻ることができてとても感謝しています。無限の彼方へさあ行くぞ!@SouthwestAirーより和訳手紙と写真、そしてバズ・ライトイヤーは、職員たちによって装飾が施された手作りの箱に入って戻って来ました。Southwest Airlinesさんの投稿 2021年3月10日水曜日Southwest Airlinesさんの投稿 2021年3月10日水曜日Southwest Airlinesさんの投稿 2021年3月10日水曜日Southwest Airlinesさんの投稿 2021年3月10日水曜日ハーゲンくんのお母さんは「いいことばかりではないこの世の中で、見知らぬ人のために時間を割いてくれる人がいるとは…」と感謝の言葉を伝えたようです。投稿には、たくさんの称賛の声が寄せられていました。・サウスウエスト航空は、私の息子が初めて飛行機に乗った時もサプライズで手紙とポスターをくれました。本当に素晴らしい会社。・1年でもっとも素晴らしい話だと思う!私がいつもサウスウエスト航空を選ぶのは、こういう素敵な対応をしてくれるからです!・なんて素晴らしいストーリー!バズの帰還を魔法のようにするために、時間を割いてくれたジェイソンさんはとても優しいね。無事に、またタッグを組むことができたバズ・ライトイヤーとハーゲンくん。乗客のために、ただ返却するのではなくユーモアを交えたサービスをしたジェイソンさんに拍手を送りたいですね。[文・構成/grape編集部]
2021年03月21日今年1月、『アベンジャーズ/エンドゲーム』でキャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャース役を卒業したクリス・エヴァンスが、再びマーベル映画でキャプテン・アメリカ役を演じる可能性があるとメディアで報じられた。クリスは“キャプテン・アメリカ”や“復帰”などの言葉は出さず、「ぼくにとっては初耳だね」というツイートと肩をすくめる絵文字で反応を見せていた。ファンはクリス復帰のわずかな可能性にかけていたが、それから2か月が経った昨日、マーベルの社長ケヴィン・ファイギによってその可能性はゼロとなった。「私は質問に『No』と答えることはめったにありません。いつだって、私を驚かせるようなことが起こるので。でも、そのうわさについては私が思うに、彼自身がすぐに打ち消していましたよね」と、クリスのツイートが「否定」を意味していたことを「Entertainment Weekly」に明らかにした。それでも、まだクリスとMCU作品の関係が終了したことを受け入れられないファンが多いもよう。「キャプテン・アメリカとしては無理でも、スティーブ・ロジャースとして出演する道はある」「信じない!」という声を上げている。一方で、「まぁ、『アベンジャーズ/エンドゲーム』が公開されたときからわかっていたこと」と納得するファンも。(Hiromi Kaku)■関連作品:キャプテン・アメリカザ・ファースト・アベンジャー 2011年10月14日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2010 MVLFFLLC. TM & © 2010 Marvel Entertainment, LLC and itssubsidiaries. All rights reserved.キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー 2014年4月19日より2D/3Dで同時公開© 2014 Marvel. All Rights Reserved.
2021年03月18日いまや私たちの日常に欠かせないインターネットやSNS。便利であるいっぽうで、危険な側面があるのを誰もが感じているのでは?そこで、ある人気キャラクターがインターネット上でたどった衝撃の出来事を目の当たりにする話題作をご紹介します。『フィールズ・グッド・マン』【映画、ときどき私】 vol. 366ハッピーなキャラクターたちが繰り広げる若者のリアルな日常を描いているマット・フューリーの漫画「ボーイズ・クラブ」。カルト的な人気を博していたが、主人公であるカエルのペペが「feels good man(気持ちいいぜ)」というセリフを放ったことがすべての始まりとなる。いつからかインターネットの掲示板やSNSには、このセリフとともに“ネットミーム”として改変されたペペのイメージ画像が溢れだしてしまう。さらに、2016年のアメリカ大統領選時には、匿名掲示板「4chan」で人種差別的なイメージとともにペペが大拡散され、ADL(名誉毀損防止同盟)からヘイトシンボルとして正式認定される始末。マットの思いとは裏腹にペペの乱用は加速し続けることに……。アメリカの映画批評サイト「ロッテントマト」で96%を叩き出し、「いますぐ必見の痛烈なポリティカル・ドキュメンタリー」と絶賛されている本作。今回は、その裏側について、こちらの方々にお話をうかがってきました。アーサー・ジョーンズ監督&ジョルジオ・アンジェリーニさん本作で監督デビューを飾り、サンダンス映画祭新人賞を受賞するなど高く評価されているアニメーターで脚本家でもあるジョーンズ監督(写真・左)。今回は、マットと同じアーティストとして感じている思いや制作過程で発見したインターネットが抱える問題などについて、本作のプロデューサーであるジョルジオ・アンジェリーニさん(写真・右)と一緒に語っていただきました。―ペペの生みの親であるマット・フューリーさんが経験した一連の騒動を監督は、友人として間近でご覧になっていたそうですが、それを映画にしようと思ったのはなぜですか?監督ペペがニュースに出たり、掲示板でミームとして扱われるようになったりしてから、この騒動ついてはずっと驚かされていたんです。以前からマットとはペペについていろいろと話し合っていたので、この数年間でペペの身に起こったことについて非常に興味深く感じていました。そんななか、2016年にペペがヘイトシンボルに登録されてしまい、それによってマット自身がネオナチやオルタナ右翼なんじゃないかと勘違いしている人も増えていたので、ドキュメンタリーを作ることで「ペペを守って真実を伝えたい」「いまのアメリカの現状を世界に発信したい」と思うようになったのがこの作品を制作しようと考えた理由です。―制作の過程では、それまで知らなかった事実に直面することもありましたか?監督僕は普段あまりSNSを使わないですし、「4chan」を見たのも初めてだったので、新しい発見はたくさんありましたね。作品自体がリサーチプロジェクトでもあるので、SNSがいかに世界やコミュニケーションの方法を変えたのかという経緯や社会の変化をこの映画を通して伝えたかったというのもひとつです。そのために、SNSのコミュニティを理解するように努力したり、現代の哲学やメディア論に関する資料を読んだり、学者の方にお話を聞いたりと、多方面から調べていきました。インターネットには忍耐力を持って接することが大事―ペペが置かれている立場については、どう思われましたか?監督もうひとつ僕が驚いたのは、ペペがいかにファンたちと感情的なつながりがあるかということ。たとえば、「4ちゃんねらー」と呼ばれる4chanの投稿者であるミルズと話しているなかでも、彼らのような人たちにとって、ペペとの絆がどれほど強いのかを感じることもありました。それは、作品を作っていくなかでも、おもしろいと思った点です。―そういった一連の出来事を目撃して、インターネットやSNSとの向き合い方は変わりましたか?ジョルジオさん監督はあまりSNSをしないタイプの人なので、これに関してはこの映画の公式SNSなどを担当している僕が答えたいと思いますが、まずは忍耐力を持つことが大事だと気がつきました。今回のペペのようにインターネット上では、ネガティブな方向に用いられることもありますが、そんなときでも忍耐力を持って接していれば道は必ず開けていくということを学んだからです。―では、利用している人に向けてアドバイスがあればお願いします。監督まず頭に入れておくべきなのは、それぞれのプラットフォームはユーザーを操るためのツールであって、できるだけそこで時間を費やすように作られていたり、不安や恐怖をあおったりするようになっているということ。いま、SNSは空気のような存在とされていますが、もう少し批判的な目を向けていく必要があるのかなとは思っています。特に、この作品を通してみなさんにも考えてほしいのは、メディアリテラシーの大切さやSNSとどう接していくかということです。いかに協力して平和な社会を作れるかを考えてほしい―そのいっぽうで、いい面もあるとは思いますが、どうお感じですか?ジョルジオさんインターネットやSNSというのは、あくまでもみんなが繋がることのできる“偽りのユートピア”のような場所なんじゃないかなと思っているので、正直言って、今回の過程ではあまりポジティブな面を見つけることはできませんでした。というのも、ネットカルチャーにおいては、愛情や共感よりも悪意やヘイトの感情のほうが広がりやすいんだと感じたからです。なので、みなさんにもそういったことを忘れずに、インターネットに参加してほしいなと思っています。そして、SNSにコントロールされるのではなく、する側に立ち、いかに協力して平和な社会を作れるのかも考えてもらえたらいいなと。あとは、自分を偽ることなく、インターネット上でも自分らしさを見せることを恐れないでほしいので、そういったメッセージも受け取ってもらいたいです。―こういう作品なのでインターネット上に投稿される作品に対する感想も気になったのではないでしょうか?監督確かにネガティブなコメントを恐れていましたが、人々は驚くほどいい反応を見せてくれました。そのときに感じたのは、インターネットやSNSが与える影響について対話をする心の準備がみなさんできているんだなということ。そして、ネガティブなイメージがついてしまったものの、いかに人々がペペのことを愛しているのかを実感しました。それによって僕たちは勇気をもらえましたし、ペペが歩んできた長い旅路の一部になれたこともうれしく思えた瞬間だったと思います。ペペはアメリカ社会の鏡になっている―もしも、ペペというキャラクターが存在せず、インターネット・ミームとしてここまで利用されることがなければ、アメリカの歴史も変わっていたと思いますか?ジョルジオさんペペは社会に影響を与えるキャラクターというよりは、社会の鏡だと考えています。なので、愉快でハッピーなペペから悲しいペペになり、怒りを抱えているペペを経て、最後は暴力的になるという変化がありましたが、あれはまさにアメリカの文化を象徴していると言えるでしょう。アニメーションのなかで、ペペが見ている鏡が割れるシーンがありますが、そこでもアメリカの文化を比喩的に表現しているんですよ。ペペがいなければこの作品は生まれませんでしたが、ペペ自身が社会を変えたということはないと思います。監督だからペペがいなくても、トランプは当選していたでしょうね(笑)。―誰もがマットさんの立場になりうる可能性がありますが、同じアーティストとして活動するうえで監督も創作活動や表現の自由の難しさを感じることはありましたか?監督マットは僕よりも才能がある人なので、同じ立場になれるとは思っていませんよ(笑)。ただ、いまの世の中で漫画は消費文化だと思われているところがありますが、社会のなかで重要なアートだと僕は考えています。それまでは受け身なところもありましたが、自分自身が動くことで世の中を変えることができることを知れたので、不安や恐怖を感じるよりもワクワクした気持ちのほうが強かったですね。―これからも、ミームは影響力を増していくのでしょうか?ジョルジオさん「ミーム」というのは新しい言語だと思っているので、今後なくなることはないでしょうね。ただ、ちょっと影響力が大きすぎるという意味では問題だと思っているので、ミームに対して社会がどのように反応していくか、というのが課題なのかなと考えています。2020年の大統領選挙のときに民主党候補者を目指していたマイケル・ブルームバーグ氏もお金を払って自分のミームを作成し、影響力を得ようとしていたほど。彼のような人でもミームを意識しているんだと知り、改めてミームの力の大きさを知りました。普通に見ているだけならミームはいろんなユーモアのセンスが融合されていて面白いので、いい意味で発展してもらいたいなとは感じています。世の中にとって何がベストかを考えていくべき―今後、ミームとはどのように付き合っていけばいいと思いますか?監督これはアメリカだけではなく、世界中で起きていることですが、ミームを使って力の弱い人たちを操ろうと悪用しているケースも見られるので、それに対しては、何かしらの形で戦っていかなければいけないと感じています。―なかなか難しいことではありますが、みなが「フィールズ・グッド」と言えるようになるになる社会に必要なものは何だとお考えですか?監督まずは、オンラインに費やす時間を減らすこと。そして、プラットフォーム自体が社会的責任を負うということが大事だと感じています。そのために、プログラマーや経営者たちと多様な思考を持った人たちが集まって一緒に作り上げていくことが必要なのではないかなと。ユーザーも声を上げるべきですし、会社もグローバルな責任を持って運営をしていかなければいけないですが、とにかく世の中にとって何がベストなのかを議論しながら、プラットフォームを作り上げることが求められると思います。あとは、コミュニティのなかでお互いに力を与え合って、幸せを感じることですね。そんなふうに社会のなかで役に立てているという感情が人々をフィールズ・グッドにさせるのではないかと考えています。―最後に、おふたりが日常生活で「フィールズ・グッド」と感じる瞬間を教えてください。ジョルジオさん一番幸せを感じるのは、家族や友人、ペットと時間を過ごしているとき、それからアーサーのようなクリエイティブな人たちとの仕事をしているときですね。監督僕もジョルジオと同じで、大好きな仲間と一緒にコラボレーションして制作しているときがフィールズ・グッドな瞬間です。あとは、シャワーを浴びてさっぱりして、強いコーヒーを飲んで、好きな音楽を聴きながら犬を散歩させる時間に幸せを感じています。世界中で起きている問題にみんなで向き合う!現代社会が抱える問題や闇の実態について、人気キャラクターを通して見ることができる本作。インターネットという世界では、誰もがいつ被害者や加害者になるかもしれない危険性があるだけに、これからの付き合い方を考える意味でもいま観るべき1本です。取材、文・志村昌美痛烈な予告編はこちら!作品情報『フィールズ・グッド・マン』3月12日(金)ユーロスペース、新宿シネマカリテほかにて全国順次公開!配給:東風+ノーム©2020 Feels Good Man Film LLC
2021年03月11日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「バイデン政権」です。格差で分断されたアメリカをどう手当てしていくのか。アメリカ合衆国の第46代大統領にジョー・バイデン氏が就任しました。共和党政権から民主党政権に変わり、政策も大きく方向転換します。トランプ政権の特徴は、企業活動を積極的に支援し、企業が潤うことが国民の生活水準向上につながるというスタンスでした。貿易でも強い交渉力を示し、企業家や投資家にとっては喜ばしい政策でした。これに対してバイデン政権は、社会保障、医療、最低賃金の引き上げ、生活保護など、市民の生活基盤から底上げしようという姿勢です。バイデン大統領は、「アメリカ救済計画」と謳い、200兆円規模のコロナ対策を打ち出しました。日本のコロナ対策の約2倍です。具体的にはワクチン接種の推進、検査の拡大、国民1人当たり1400ドルの給付、失業保険を週あたり400ドル上乗せ、失業手当の9月末まで延長など。公衆衛生関連の人材育成も進めると表明。経済政策としては、財務長官(日本の財務大臣)に初となる女性、ジャネット・イエレン氏を起用。イエレン氏は経済学者でもあり、「失業者と中小企業を支えることが、今のアメリカにとって大規模な景気刺激策になる」と話しています。しかし、共和党の議員からは、「市民にお金をつぎ込むより、企業を支えないと財政を痛めるのではないか」と反発の声が上がっています。バイデン政策のもう一つの大きな柱は環境です。トランプ政権が脱退を表明したパリ協定に復帰。SDGsに該当する産業の育成に焦点を当てています。Black Lives Matterで注目された人種格差問題も優先課題として挙げています。人種差別撤廃を謳い、トランプ前大統領の移民政策も見直しに。トランプ政権下では受け入れを拒否された移民たちですが、南米から職を求めアメリカを目指す人々が再び、多数押し寄せています。どの政策も結果が出るまでには時間がかかります。大統領選は僅差での勝利だったため、政権運営は難しい舵取りを迫られるでしょう。真っ二つに分断された国内をどう手当てするのかが大きなテーマです。不満を持つ人に恩恵の行き渡る経済政策が成功するのかどうか、今後も注視していきましょう。堀 潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。『モーニングCROSS』(TOKYO MX 平日7:00~8:00)にメインキャスターとして出演中。※『anan』2021年3月3日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年02月25日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「カマラ・ハリス米副大統領」です。初の有色人種、女性副大統領の誕生。今後の活躍に期待。1月20日より、アメリカでは新大統領、ジョー・バイデン政権がスタート。副大統領に就任したのはカマラ・ハリスさんです。昨年11月の大統領選で、バイデンさんの勝利宣言にて「私が最初の女性の副大統領になるかもしれませんが、最後ではありません」とスピーチし、多くの女性たちを勇気づけました。副大統領の最大の職務は、任期中に大統領が死亡や辞任、免職した場合に昇格し、すべての大統領権限を担うこと。つまり、次期大統領になる可能性もあり、アメリカでは副大統領候補同士の討論会がテレビ放送されるほど、大事なポストなんです。ハリスさんは黒人女性としては史上2人目の、南アジア系のアメリカ人としては初の上院議員。アフリカ系、南アジア系のアメリカ人としても、女性としても初めての副大統領になりました。父はジャマイカ人で経済学の研究者、母はインド人でガンの研究者です。二人は大学在学中に公民権運動に関する卒業研究を通じて知り合ったそうです。ハリスさんは小さいころから、妹とともに人種差別の抗議デモに参加しており、筋金入りのダイバーシティ論者なんですね。7歳のときに両親は離婚しますが、母は黒人女性であることに誇りを持つよう徹底的に伝えました。カリフォルニア大学卒業後は検事として活躍。サンフランシスコの地方検事を2期務めました。任期中、有罪判決率が52%から67%に上がるという功績を残しています。主に性犯罪を中心に取り組んだそうです。前回の大統領選で、ヒラリー・クリントンさんは“ガラスの天井”を破ることができませんでした。ヒラリーさんは白人で裕福なので、批判も受けやすかった。でも、ハリスさんは移民二世です。勝利宣言のスピーチでも19歳でインドからアメリカに渡った母のこと、また、これまであらゆる人種の公平と自由と正義のために戦い、犠牲を捧げてきた女性たちについて語りました。アメリカの分断を修復できるかどうかは、多様性の象徴のようなハリスさんが活躍できるかどうかにかかっています。自由主義を支えるのは多様性なのだということが証明できれば、アメリカの再生も見込めることでしょう。堀潤ジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。監督2作目となる映画『わたしは分断を許さない』が昨年公開された。※『anan』2020年1月27日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年01月21日ゴールデングローブ賞を主催するハリウッド外国人映画記者協会(HFPA)が、映画『Minari』を作品賞ではなく外国語映画賞の選考対象とすることを発表。ルル・ワン監督、フィル・ロード監督、ダニエル・デイ・キム、シム・リウなど多くの映画人から批判が上がっている。ゴールデングローブ賞の作品賞の選考対象となるには、全編を通して少なくともセリフの半分以上が英語でなければならないというルールがある。これに則り、HFPAは『Minari』を“外国語映画枠”に当てはめたのだろう。しかし、『Minari』は韓国語を話すキャラクターたちが主役ではあるものの、韓国からアメリカ・アーカンソー州に移民してきた一家を中心に描き、監督はアメリカ人のリー・アイザック・チョンだ。HFPAを批判した1人のワン監督は、「私は今年、『Minari』ほどアメリカらしい映画を観ていません。これは、“アメリカ”を舞台に、移民一家がアメリカン・ドリームを追い求める物語。英語話者であるというだけでアメリカ人だとみなす時代遅れなルールは、本当に変える必要があります」と『Minari』を作品賞の選考対象にするべきだとツイッターで主張している。『シャン・チー』(原題)でMCU初のアジア人ヒーローに抜擢されたシム・リウは、「念のために言っておきますが、『Minari』はアメリカ人のフィルムメーカーが脚本を書き、監督し、アメリカの製作会社がプロデュースしたアメリカ映画で、主役はアメリカ人、舞台はアメリカです」と『Minari』がいかにアメリカらしいアメリカ映画であるかを説いた。(Hiromi Kaku)
2020年12月24日2020年11月3日に実施されたアメリカ大統領選挙で、次期大統領に選出された民主党のジョー・バイデン前副大統領。今、アメリカではそのバイデン氏の2匹の愛犬に注目が集まっています。バイデン氏は『チャンプ』と『メイジャー』というジャーマンシェパードを飼っていて、2021年1月に大統領に就任すれば愛犬たちもホワイトハウスに引っ越すことになります。トランプ大統領はペットを飼っていませんので、ホワイトハウスに4年ぶりにペットが戻ってくることになるのです。 この投稿をInstagramで見る Dr. Jill Biden(@drbiden)がシェアした投稿 早くも『次期ファーストドッグ』たちが大人気にチャンプとメイジャーはこれまでも妻のジルさんのInstagramなどに時々登場していましたが、今では2匹の公式Twitterアカウントもできました。まだ投稿は多くありませんが、フォロワーも着実に増えているようです。チャンプは2008年、バイデン氏が副大統領に就任後まもなく、家族に迎えられました。一方、メイジャーがバイデン氏の家族の一員になったのは割と最近で、2018年にデラウェア州の動物保護施設から引き取った犬なのです。 , pictures from the day Major Biden was adopted from Delaware Humane Association. pic.twitter.com/3o1UEwSRl2 — FIRST DOGS CHAMP & MAJOR BIDEN (@firstdogsusa) November 13, 2020 バイデン氏が次期大統領に選ばれたことで、チャンプとメイジャーの人気も急上昇。ジルさんのInstagramには新しい『ファーストドッグ』たちの誕生を祝う声が続々と寄せられています。・なんてハンサムなファーストドッグたち!・こんなにかわいいファーストドッグがホワイトハウス入りする日が待ちきれない!・初めての元保護犬のファーストドッグだなんてワクワクするよ。 この投稿をInstagramで見る Dr. Jill Biden(@drbiden)がシェアした投稿 2匹の公式Twitterによると、メイジャーは動物保護施設から引き取られた最初の『ファーストドッグ』になるのだそう。バイデン氏はそんな愛犬たちとの楽しい生活を見てもらうことで、人々に「保護動物たちの里親になってほしい」というメッセージも発信しています。CHAMP and MAJOR will be the 1st shelter dog to live at 1600 Pennsylvania Ave. We hope that his journey will inspire others to rescue pups in their own lives! #AdoptDontShop pic.twitter.com/yh2Xda5wCU — FIRST DOGS CHAMP & MAJOR BIDEN (@firstdogsusa) November 15, 2020 家族がいなかった保護犬のメジャーが、3年後にはアメリカ大統領の愛犬としてホワイトハウスで暮らすことになるなんて、まさに犬版シンデレラストーリーのようですね。もうすぐ『ファーストドッグ』となるチャンプとメイジャー。彼らはきっとアメリカの新リーダーとなるバイデン氏にとって大きな癒しを与えてくれる存在となることでしょう![文・構成/grape編集部]
2020年11月30日アメリカ・ニューヨークで、ロックフェラーセンターのクリスマスツリーから『ある動物』が見つかり話題になっています。ロックフェラーセンターのツリーといえば、世界最大級の大きさを誇り、毎年クリスマスシーズンの観光スポットにもなるほど人気です。その有名なツリーの中に、隠れていたのは…。A tiny owl is recovering after it was found tucked away in the branches of Rockefeller Center's Christmas tree in New York City. pic.twitter.com/fL5blgyOTI — ABC News (@ABC) November 19, 2020 両手に収まるほどの、小さなフクロウ…!アメリカのメディア『ABC News』はこのフクロウが見つかった経緯について、次のように報じています。ニューヨーク州ソーガティーズにあるレイヴンズビアード野生生物センターは、月曜日の朝、ロックフェラーセンターのツリーの輸送と設置をする会社で働く女性の妻から、「夫がフクロウを見つけた」という電話を受けた。先週ニューヨーク州オニオンタで伐採された75フィート(およそ23m)のツリーは、巨大なトレーラーに積み込まれた後、『羽毛のある密航者』とともにマンハッタンまでの170マイル(およそ2743)の旅をしてきた。ABC Newsーより引用(和訳)木に止まって休んでいたはずが、まさか大都会に連れていかれることになるとは、フクロウもさぞかしびっくりしたことでしょう。野生生物センターの話によると、トレーラーの中で3日ほど何も口にしないまま旅をしていたようです。ネット上では、このニュースに多くのコメントが寄せられています。・びっくりしてる表情がかわいい。・怖くて固まってたんだろな…。無事に保護されてよかったです。・見つけた人も驚いただろうな。それにしてもかわいい。フクロウは『ロックフェラー』と名付けられ、食べ物や飲み物を与えられたとのこと。健康状態も良好だといいます。クリスマスまでには、森に帰れるといいですね![文・構成/grape編集部]
2020年11月20日アメリカの学校では毎年、全生徒と教師の顔写真と1年間の学校行事の思い出などを載せた『イヤーブック』というアルバムが作られます。2020年9月、インディアナ州に暮らすレーガンちゃんは、学校でイヤーブック用の顔写真を撮影しました。それを見た母親のサラさんが思わずFacebookに投稿したところ反響が上がり、なんと7万件近くシェアされたのです。その話題の写真がこちらです!Reagan brought home her school pictures today. Should I ground her or high-five her? #2020Posted by Sarah Hurley on Friday, September 11, 2020Reagan brought home her school pictures today. Should I ground her or high-five her? #2020Posted by Sarah Hurley on Friday, September 11, 2020今日レーガンが学校用の写真を持って帰ってきた。罰として外出禁止にするべき?それともハイタッチをするべき?Sarah Hurleyーより引用(和訳)この写真を見た人たちは大爆笑!「ハイタッチに決まってる!」「額に入れて飾るべき」「彼女のお小遣いをアップしてあげて」など、レーガンちゃんを絶賛する声が続々と寄せられました。またそれ以降、レーガンちゃんにインスパイアされて『変顔』でイヤーブック用の写真を撮る子供たちが増えたのだそう。翌月、多くの人からユニークな子供たちの顔写真が送られてきたというサラさんは「とりわけ注目に値する1人」を紹介。その写真がこちらです。写真の左下にご注目!Most of you know Reagan’s school photo went viral. It’s been shared nearly 70,000 times. If I would have known that was...Posted by Sarah Hurley on Thursday, October 22, 2020Most of you know Reagan’s school photo went viral. It’s been shared nearly 70,000 times. If I would have known that was...Posted by Sarah Hurley on Thursday, October 22, 2020子供じゃなくて先生だった!!見事な変顔で写っているのは数学担当のニコール・ハーシー先生。レーガンちゃんの写真を見たというハーシー先生は、この写真をサラさんに送り「どうぞご自由にシェアしてください」といったそうです。サラさんは「ハーシー先生、あなたは私の新しいヒーローです!」と大感激。ほかの人たちからも『最高の先生』と絶賛されています。日本の卒業アルバムと違い、アメリカのイヤーブックは学校にもよりますがプロフィール写真は割と自由なのだとか。表情だけでなくポーズをとったり、先生に至っては画像フィルターで加工した顔写真もOKな学校もあるそうです。さすが個性を大切にするアメリカですね。とはいえ、多くの子供は満面の笑顔で写っているようなので、レーガンちゃんはかなり目立つ存在だったはず。すでに強烈な個性を発揮している彼女が将来どんな女性になるのか楽しみですね![文・構成/grape編集部]
2020年11月09日印象を決める木製窓やアンティークのドア代々木公園に隣接するハンバーガーショップ『ARMS』のオーナー、岩田卓之さん、朋代さんご夫妻。「公園近くのペット可の賃貸マンションに住んでいたのですが、そろそろ家が欲しくなり物件を探し始めました。鎌倉なども探したのですがなかなか思い描くような家は見つからず、『エンジョイワークス』に相談することにしました」そして見つかったのが、三浦半島は南葉山の約1400㎡もの広大な敷地に建つ平屋の家。「築18年の普通の家が建っていたのですが、この家を生かしてリノベーションすることにしました」印象的な木製扉はアンダーセン社のもの。「『エンジョイワークス』の設計の方とリノベーションの相談をしながら必要な個数を出していただいて、価格を抑えるために個人で安く買いました」玄関扉や室内のブルーのアンティークのドアも岩田さんが見立てて施主支給したもの。フローリングはエイジング加工されたオーク材を選んだ。他にも、タイル、照明、把手、蝶番や鋲に至るまで素材にこだわって空間を作り上げた。「現場の職人さんも含めて、チームプレーでとてもよい家を作ることができました」そして外装は杉板の鎧張りに。これからシルバーに経年変化していくのが楽しみだ。リビングを含む全ての部屋と庭をつなぐ大きなウッドデッキを設置。母屋の横にはキャンピングカーも。奥行きのある広々とした小高い斜面が岩田さんの敷地になっている。この庭が格好の犬たちの遊び場だ。かつては日本風の庭園だったが、樹木を整理し、芝生を張った。広い庭の管理用に新たに軽トラックを購入したのだそう。「今後は好みの植物を入れて、自分らしい庭を作りたいと思ってます」天井を抜いて古い梁を見せた。切妻屋根を生かした三角の天井は白に。「ソファは実家にあった母の嫁入り道具を引き継いで大事に使っています」木製の窓はすべてアンダーセン社の二重サッシ。「壁に煉瓦を貼った場所には、薪ストーブを置く予定です」2頭の愛犬も都内から一緒に越してきた。卓之さんを遊びに誘う8歳のビッケちゃん。14歳のヒニーちゃんは、この場所から外を眺めるのが大好きなのだとか。新しい可能性を秘めた三浦半島の暮らし鎌倉や葉山だけではないポテンシャルが、三浦半島にはまだまだあることを岩田邸は教えてくれる。クルマで片道約1時間半で、都内へとアクセスが可能だ。「以前は店のすぐそばに住んでいたので大変といえば大変ですが、その分、ここには都内では得られない豊かな暮らしがあります。完全にスイッチを切り替えるため、たとえば家にTVは置いていません」広い庭では犬たちが駆け回る。「実はひとつ気づいたことがあります。犬は自分ひとりで庭で遊ぶより、飼い主と一緒に散歩に行くのが大好きなんです(笑)」跳ね上げ式の木製窓もアンダーセン社のもの。窓が部屋の印象を大きく変える。下駄箱にしている棚は内側の黄色のペイントがキュート。小物はアメリカで買ったものが多いそう。玄関扉は『GALLUP』でオーダーしたハンドメイドのヴィンテージ。下駄箱にしたヴィンテージの棚も『GALUP』で。「窓の高さとピッタリのサイズだったので、購入を即決しました」玄関の横のスチールのラックのサイドが鍵の指定席。ラックの塗装の剥げ感がとてもよい味わい。ポッテリとしたアメリカ製の食器を愛用している。約150年前のアンティークのホーローのダブルシンクは、家を建てる前に福生の『DECO DEMODE』で見つけて確保。このシンクに合わせてキッチンを作っていった。窓辺のキッチン。庭を見ながら気持ちよく料理ができる。冷蔵庫(写真右下)は業務用を選択。友人が泊まれるガレージを作る母屋の横のキャンピングカーはクレーンで吊り上げて設置。「友人が遊びに来た時にここに泊まってもらっていたのですが、雨漏りし始めたので修理が必要な状態です」クルマが大好きな岩田さん。敷地内に数台のクルマを停めている。「ゆくゆくはガレージを作りたいと思っています。ガレージの上には友人が泊まれる部屋を作りたいです。家の中も、これから薪ストーブを入れたいですし、ウッドの腰壁も作りたいし、天井に木を貼りたいとも思っています。庭にも手を入れたい。やりたいことが山ほどあるので、これからの変化が楽しみです」奥がベッドルーム。いつのまにかヒニーちゃんがベッドで爆睡。寝室のクローゼットは、通気性の高い木製扉。2面採光の明るいベッドルーム。ベッドルームからも、木製の観音開きのドアから外のデッキに出ることができる。洗面所はアンティークの黒白のタイルを貼り、NYスタイルに。洗面台はアメリカンスタンダード社のもの。鏡はヴィンテージ。トイレはテラコッタタイルのカントリースタイル。グローエ社のシャワーヘッドに、クラシックなデザインの蛇口を組み合わせた。
2020年11月09日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「アメリカ大統領選挙2020」です。対中国関係、経済政策が勝敗を分けるポイントに。共和党のドナルド・トランプ候補vs民主党のジョー・バイデン候補で繰り広げられているアメリカ大統領選挙。選挙活動中にトランプ氏が新型コロナウイルに感染するなど、混乱もありましたが最後まで接戦が続いています。選挙戦のポイントの一つは対中国。トランプ氏は中国に対して強い姿勢を示し、内政を固めようとしました。WeChatの禁止やファーウェイへの制裁、香港や新疆ウイグル自治区問題への抗議などです。一方、民主党は中国に対して親和的な立場。バイデン氏の次男がビジネスで中国と太いパイプを築いており、「国を中国に売るのか」とトランプ氏は激しく突いてきました。この4年の間に経済が悪化していれば、現職の大統領は支持されないでしょうが、新型コロナにより少し落ち込んだとはいえ、アメリカの経済は堅調。「アメリカファースト」と、国内に工場を呼び戻し雇用を作り、国内で消費する政策が功を奏したため、経済界はトランプ氏の再選を願っています。これに対してバイデン氏が主に掲げているのは気候変動への対応や、人種差別への対抗などの大きなテーマ。大切な問題なのですが、明日の暮らしに直結するものではないため、有権者がそれを重要視するのかどうか。日本にとっては、民主党政権下では貿易交渉が厳しくなると言われており、日本の財界は代々共和党政府を歓迎してきました。自民党政権ではアメリカと二人三脚で日米同盟を深化させ、米軍の負担を日本がサポートし、中国や朝鮮半島をともに牽制するという流れが続いていました。トランプ氏は、フェイクニュースを流したり、人種・性差別など問題発言が多いですが、実はトランプ政権下ではアメリカはほとんど戦争に加担していません。アフガンから撤退し、北朝鮮の金正恩委員長と会談、中東でイスラエルとUAEの国交を実現させたり。「安定した社会でなければ、商売も安心して行えない」と、極めてビジネスマンらしい発想で動いています。結果はいずれにしても、共和党か民主党かではなく、人権や環境、SDGsに関わる価値観が“豊かさ”と考える大統領であってほしいなと思います。堀潤ジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。監督2作目となる映画『わたしは分断を許さない』が公開中。※『anan』2020年11月11日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年11月04日2020年10月31日、バラエティ番組『アナザースカイⅡ』(日本テレビ系)では『世界の学校スペシャル』を放送。これまで放送した、留学経験のある数人の著名人のエピソードをまとめ、VTRとともに振り返りました。その中で、ミュージカル俳優や歌手として活躍している山崎育三郎さんのエピソードを紹介。山崎さんのVTRが始まると、同番組のMCを務めるお笑いタレントの今田耕司さんは「あーこれ!本当に映画みたいな話!」と印象に残っていることを明かしました。映画のような展開!山崎育三郎の留学エピソードとは?山崎さんは2017年2月に、同番組の企画で、16歳の頃に語学留学していたアメリカのミズーリ州にあるノース・カウンティ・ハイスクールを訪問。山崎さんはこの学校に約1年間通っていたそうです。「当時、ほとんど英語が話せなかった」と振り返る山崎さん。山崎さんの留学先であるボン・テア市の人口は2017年時点で、人口が約7千人。その内、アジア人はたったの約0.2%しかおらず、日本人どころかアジア人自体がほとんどいないという街でした。そのため山崎さんは、留学先の高校でとても珍しがられたといいます。みんながジロジロ見るんすよ。「うわ!留学生だ!」っていう感じで。アジア人が、2千人の生徒がいる中で僕1人だったんで。それで、初めの頃は友達もいないし。だいたいトイレに隠れてました。アナザースカイⅡーより引用その後、トイレに逃げ込む生活が3か月ほど続いたといいます。ダンスパーティで大胆な行動に!人生が変わった瞬間とは?山崎さんが人目を避けながら学校生活を送っていたある日、学校主催のダンスパーティが食堂で行われました。それを柱の陰から見ていたという山崎さん。山崎さんは小学生の頃からミュージカルの主演を務めるなど、ダンスや歌には自信がありました。そこで、みんなが楽しそうに躍る姿を見ながら、ある思いが頭をよぎったといいます。それ(みんなが躍っている姿を)見ながら、「もし今俺が、あそこの真ん中で1人で踊ったら、明日から何か変わるんじゃないか」と思って。「よし!子役でミュージカルやってた」と。「ここで行ってやろう!」と思って。「うわー!」っていいながらみんなをかき分けて、センターにドンッて立ったんです。そしたらみんな、あ然として。「あいつ、何やってるんだ?」みたいな。一瞬、間があって。その瞬間、僕がこうやって踊ったら「うわぁーっ!」って盛り上がったんです!みんながテンションが上がって!やったこともないブレイクダンスもして、地面でぐるぐるーって回って…。こっからですね。この次の日から。学校に来て、廊下歩いてたらみんなが「オー!イク!昨日なんだよあれ!最高だぜ!」みたいな。「僕とランチしようよ!」とか「今度アフタースクール一緒にごはん行こうよ!」とか、みんなに声かけてもらって。アナザースカイⅡーより引用この話に、MCを務める俳優の広瀬アリスさんは「すごい、一瞬で人生って変わるんですね!」と感動の声を上げました。今田さんは広瀬さんの言葉に「本当に映画みたいな話よね!」と興奮気味に答えています。視聴者からは、さまざまな声が上がりました。・山崎さんの話、感動して泣いてしまった。勇気を出して人生を変えた瞬間。本当に映画みたいな話!・山崎さんの留学先でのエピソードをミュージカル化してほしい!・すごい。鳥肌立った。「僕も一歩踏み出さないと!」って勇気をもらいました!山崎さんは、この留学を経験して「自分でしか変われないんだって思いましたね。怖いところにしか、成長はない」とコメントしています。山崎さんのエピソードと言葉は、多くの人を勇気づけたことでしょう![文・構成/grape編集部]
2020年10月31日2020年10月2日、アメリカのドナルド・トランプ大統領が、自身とメラニア夫人が新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)に感染したとの報告をTwitterに投稿しました。Tonight, @FLOTUS and I tested positive for COVID-19. We will begin our quarantine and recovery process immediately. We will get through this TOGETHER!— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) October 2, 2020 この投稿に先立ち、トランプ大統領は自身の側近であるホープ・ヒックス大統領顧問がコロナウイルスに感染し、夫婦で検査を受けたことを発表していました。トランプ大統領は、ただちにホワイトハウスで自主隔離に入るそうです。南部フロリダ州では、同月3日に中西部ウィスコンシン州で大統領選の選挙集会を予定。同月15日には2回目の候補者討論会も控えています。トランプ大統領の感染は世界中で話題となり、日本からも心配の声が上がっています。[文・構成/grape編集部]
2020年10月02日アメリカのコロラド州で、24時間のうちに、気候が真夏から真冬へと激変する異常気象が発生しています。記録的猛暑で山火事…その後、雪により鎮火の可能性アメリカのニュースメディア『CNN』によると、コロラド州では、2020年9月5日から7日にかけ、記録的な猛暑に見舞われその影響で山火事が発生していました。コロラド州では7日にかけての連休の間、気温が上昇を続け、乾燥した強風にあおられて山火事が発生していた。CNNーより引用しかしその後、同月7日夜から8日にかけて天候が激変し、猛暑日から一転、雪が降り積もったのです![9:30 PM] - 4.6" of snow measured at NWS Boulder office. Snow is beginning to shift east across the plains, with light snow continuing across the Denver metro. Snow will continue to wind down through the night. #cowx pic.twitter.com/oA5vEulUtQ — NWS Boulder (@NWSBoulder) September 9, 2020 アメリカの気象局によると、4.6インチ、つまり、約11.63もの雪が積もっているのだとか。コロラド州では同月7日に最高気温33℃を記録していましたが、同月8日の朝には、2℃にまで落ち込みました。その気温差、なんと31℃。アメリカ気象局によると、コロラド州で24時間以内に起きた、最大級の気温変化だそうです。Twitterでは『#ColoradoSnow』というハッシュタグとともに、真夏から真冬への様変わりしてしまった様子が数多く投稿されています。The snow is falling and these sunflowers are quietly resisting together. #ColoradoSnow #SnowInSeptember pic.twitter.com/mf1v4pcWmi — Janet Damon, Ed.S (@mixxmomma) September 9, 2020 雪が降っているけど、ヒマワリは頑張って咲いてます。@mixxmommaーより引用(和訳)Yesterday’s ash and today’s snow #ColoradoFires #ColoradoSnow pic.twitter.com/rOEGDPge1L — J. Motoki (@J_Motoki) September 9, 2020 昨日は山火事の灰、そして今日は雪。@J_Motokiーより引用(和訳) Don’t mind me. Just sitting here drinking my coffee and tears as I watch my garden die. 70° drop in 24hrs. Thanks, #ColoradoSnow pic.twitter.com/8b4W87woUz — Rochele Smit (@RocheleSmit) September 8, 2020 私ドンマイ。コーヒーと涙を飲みながら、私の庭が死んでいくのを見守ることしかできない。24時間で21℃も気温が下がるなんて…。@RocheleSmitーより引用(和訳)Yesterday shorts and a t-shirt. Today a parka. #ColoradoSnow #Coloradoweather pic.twitter.com/9Yr25dFcTO — (@janeariebaldwin) September 9, 2020 昨日は半ズボンとTシャツだったのに。今日はパーカー。@janeariebaldwinーより引用(和訳)CNNは「今後、積雪は20~303に達する見通しで、降雪によって山火事が収まる可能性もある」と報じています。猛暑から真冬への天候の激変には、不気味な寒気さえ感じてしまいますね。[文・構成/grape編集部]
2020年09月09日『TENET テネット』が、アメリカで初週末2,000万ドルを売り上げた。クリストファー・ノーランのキャリアにおいては低い数字だが、現在、アメリカでは、6割ほどしか映画館が再オープンしていない。L.A.、ニューヨークなどの主要都市でも再開が許されておらず、普段と比べることは不可能だ。さらに、開いている映画館も、感染予防対策のため、定員を大きく絞っているという事実もある。この後に予定されていた多くの作品が公開を延期していることもあり、通常よりも長い間、劇場でかけられることになりそうである。シネマスコア社による観客の評価は、B。9月4日に公開された中国でも好調で、ノーランの作品としては過去最大の売り上げを達成した。日本公開は9月18日(金)。文=猿渡由紀『TENET テネット』9月18日(金)公開
2020年09月07日あらゆる相手に立ち向かえるように厳しい訓練を受けている警察官たち。しかしそんな警察官も、時には命の危険にさらされることがあります。アメリカ・ワシントン州のキング郡で保安官をしているエリオットさんは、勤務を終えて深夜1時頃に自宅に帰る途中、交通事故の現場に遭遇しました。事故は複数の車が巻き込まれていたため、エリオットさんは車内にいた人たちの無事を確認したところ、被害者の1人が「あの男性が原因で事故が起きたんです」と1台の車を指したのだそう。すると事故の原因となった車を運転していた男がその場を立ち去ろうとしていたのです。男は酒に酔っていたといいます。女性警官が容疑者に首を絞められていると…!エリオットさんは「止まりなさい」と声をかけますが、男が逃げようとしたため、彼女は走って追いかけます。そして男の身体をつかみ「ここから離れてはいけません。身柄を拘束します」といいました。すると男は突然腕を振り上げ、エリオットさんに襲いかかろうとします。2人はもみ合いになりましたが、彼女はなんとか男を地面に押さえつけ、無線で助けを呼びました。しかし次の瞬間、男はエリオットさんの首に腕を回してヘッドロックをして、彼女の首を絞め始めたのです。エリオットさんがその体勢から逃れることができず苦しんでいたところ、どこからか大きな声が!「彼女から手を離せ!」その直後、5人の青年が男に飛びかかり、そのまま地面に押さえつけて、エリオットさんは加害者に手錠をかけることができました!エリオットさんはすり傷やアザなど軽傷を負っただけで済んだということです。彼女を助けた青年たちは全員10代で、たまたま通りかかっただけでした。男を逮捕した直後に撮られた写真には、抱き合って喜ぶエリオットさんと青年たちの姿がうつっています。We acknowledge no one in this photo is wearing mask, but please read on and you'll see why. It's an incredible story....Posted by King County Sheriff's Office on Tuesday, July 21, 2020キング郡保安官事務所はFacebookで、青年たちへの感謝をつづっています。我々はエリオット保安官を助けてくれた5人の若者たちに感謝してもしきれません。青年たちは彼女の命を救ってくれたのです。彼らのご両親は息子さんを誇りに思ってください!King County Sheriff’s Officeーより引用(和訳)またその2週間後、キング郡保安官事務所は5人の勇気ある行動を称えて、並外れたことを成し遂げた市民に贈られる『Medal of Heroism(英雄勲章)』を授与しました。Posted by King County Sheriff's Office on Tuesday, August 4, 2020エリオットさんの首を絞めた男が武器を持っている可能性もありました。しかし青年たちはちゅうちょすることなくエリオットさんを助けに行ったのです。その勇気ある行動はなかなかできることではないでしょう。5人の『ヒーロー』たちにはこの素晴らしい勲章を一生誇りに思って生きていってほしいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年08月12日生きていれば、誰もが抱えている人生の痛み。ときには、対処法がわからずに悩み続けることもありますが、長年にわたってその苦しみと戦い続けてきたハリウッドスターが自らの半生を赤裸々に描いた話題作がまもなく日本での公開を迎えます。それは……。世界各国の映画祭で称賛の『ハニーボーイ』【映画、ときどき私】 vol. 316若くしてハリウッドのトップスターに上りつめたオーティス。ところが、撮影に忙殺されるストレスからアルコールに溺れるようになり、飲酒事故を起こしてしまう。更生施設に送られたオーティスに告げられたのは、PTSDの兆候があるという驚きの診断だった。原因を突き詰めるために、過去の記憶を辿るオーティスが真っ先に思い出したのは父のこと。人気子役として活躍していた12歳のオーティスは、前科者で無職の“ステージパパ”ジェームズの感情に振り回される日々を送っていたのだ。しかし、オーティスがカウンセラーに打ち明けたのは意外な言葉だった……。サンダンス映画祭で審査員特別賞に輝いたのをはじめ、辛口映画批評サイトでも絶賛されている本作。実力派として評価されているいっぽうで、“ハリウッドの問題児”としても知られている俳優シャイア・ラブーフが、リハビリ施設で治療の一環として書き上げた自伝的脚本が基になっていることでも注目を集めています。そこで、こちらの方にお話をうかがってきました。アルマ・ハレル監督ポン・ジュノ監督から「2020年代に注目すべき気鋭監督20人」の1人に選ばれるなど、新たな才能として期待されているイスラエル系アメリカ人のハレル監督。本作は、以前から交流のあったシャイアとの見事なコラボレーションによって誕生した傑作です。今回は、その背景や作品を通して得た気付きなどについて語っていただきました。―最初にシャイアさんから、父親との話を聞いたときの印象はいかがでしたか?監督もともとは、私の1作目のドキュメンタリーを見たシャイアが連絡をくれたことがきっかけで知り合い、その後は一緒にMVを作ったり、私の作品を彼がプロデュースしてくれたりという関係でした。そんななか、彼から脚本が送られてきて、お父さんとの話を聞かされたんですが、心をギュッとつかまれるような思いがしたのを覚えています。まるで彼らと同じ部屋にいるような感覚に陥ると同時に、「この映画を作らなきゃ!」と思わせる何かがそこにはありました。―オーティスとはシャイアさん自身を投影した役ということもあり、大人になったパートは自らが演じようと考えていたそうですね。ただ、それに対して監督が父親役を演じるようにシャイアさんに言ったそうですが、その意図を教えてください。監督それを決めたのは、シャイアが脚本の第一稿を送ってくれたときで、彼がまだリハビリ施設にいたころなので、かなり初期の段階でした。私がそうした理由は、脚本を読んだだけで実はシャイアが父親役を演じたいと考えて書いていることが伝わってきたからです。ただ、彼にはそれを後押ししてくれる最後の一押しが必要だったんですよ。過去にも彼はドキュメンタリーのなかで、自分の若い頃を演じることで心理的な浄化、つまりカタルシスのようなものを得ようしていたことがありますが、今回はその続きのような意味合いがあったように感じました。依存症や虐待との戦いは一生かかるもの―とはいえ、自身が抱えるトラウマを作品にし、自らそれを演じることはシャイアさんにとっては挑戦でもあったと思います。間近でご覧になっていて、変化を感じることはありましたか?監督もちろんありましたが、なかでも一番大きな変化を感じたのは、いろいろな国でプレスからのインタビューを受けているときでした。というのも、撮影中は本当に集中していましたし、彼はまるで自分のなかにいる“悪魔”に命を吹き込んでいるような状態でしたから。私も現場では、シャイアを通して彼のお父さんに会っているかのような感じがしたくらいです。それがインタビューを受け始めると、どこか柔らかくなったと感じる部分がありました。もしかしたら、彼自身が背負ってきたものの重さや父親の期待に応えるためにどれだけがんばってきたのか、ということに自分で気づけたんじゃないかなと思います。―それは父親役を自ら演じることで、シャイアさんがようやく得られた感情なのかもしれませんね。監督あとは、その頃はちょうど彼が断酒して1年経っていたときだったので、自分が取っていた行動が父親と重なるところがあり、いろいろな思いから解き放たれたように感じていたのかもしれないですね。依存症や虐待との戦いは、魔法のように急に治るものではなく、一生かかるもの。だからこそ、そういったことに光を当てることは重要なことだと思っています。シャイア自身もその戦いとしっかり向き合っている人ですから。シャイア以上の役者はいないと感じている―確かに、その葛藤は作品からも伝わってきました。では、アーティストとして、そして人としてシャイアさんからインスピレーションを受けた瞬間があれば、教えてください。監督まずは、彼には何にでも挑戦できる能力があるところ。そして、演技をするうえでは真実をつねに模索しているところがすばらしいと思っています。役者としては、彼と同じレベルの人はいるかもしれないけれど、彼以上の人はおそらくいないと思うほど、私にとってはベストな役者です。それほど瞬間的にその場所に存在し、真実に触れることができる力を持っている人だと感じています。あとは、彼は言語とのつながりが深いので、彼が選んで話している言葉を聞いていると、「あぁ、やっぱり物書きなんだな」ということがよくわかりますね。―そういった部分は、劇中のシャイア像を作り上げていくうえでも、参考になったのではないでしょうか?監督そうですね。それと彼の興味深いところは、いままで演じてきたすべてのキャラクターに影響を受けていること。私は20代のシャイアを演じたルーカス・ヘッジズと2人で、シャイアが出演したいままでの作品を観ながら、それらがどんなふうに彼に影響を与えたか分析しました。少年時代といまのシャイアが違うのは当然ですが、言葉使いなどを見てみると、これまでのキャラクターの堆積がいまのシャイアを作り上げている部分があることがわかったのです。3人の役者から若い男性の変遷を見ることができた―非常に興味深いポイントですね。そんななか、10代のシャイアを見事に演じ切ったのは、天才子役と言われるノア・ジュプくん。圧倒的な存在感でしたが、現場での彼に驚かされたことはありますか?監督ノアもシャイアと同じように、その瞬間に存在することができる役者のひとりなんですが、一番驚いたのは、「なんて健康的な子なんだろう」ということでした。というのも、子役と仕事をするときにいつも心配なのは、みんな大人っぽいので、つねに演技しているんじゃないだろうかということなんですよ。きちんと子ども時代を経験できずに大人になってしまう人が多いのは、子役によくある話ですし、今回は特にそういった内容に話でしたからね。余計に気になっていたんです。でも、ノアはちゃんと自分自身も周りも愛せる子で、家族もきちんとサポートしてくれているので、家族ともお互いの気持ちをしっかりと分かち合える環境にいます。その様子を見た私とシャイアは、「私たちは絶対にあんなふうにはなれないわね」と言っていたくらい(笑)。新しい世代だからというのもあるかもしれないですが、それほどノアは自分自身とも居心地のいい関係を保っていると感じています。ノアとルーカスとシャイアは、それぞれ約10歳ずつ年齢が離れていますが、彼らを見ていると、若い男性が社会に対して持っている意識の変遷のようなものが見えるようにも思いました。この作品で自分自身も成長を感じられた―なるほど。また、今回描かれているのは、人生における痛みについて。誰もが何かしらの痛みを抱えて生きており、その痛みは人を苦しめるいっぽうで、ときに人を強くする部分もあると思います。監督自身はそういった人生の痛みとどう向き合っていますか?監督すごくいい質問だと思いますが、撮影が終わってからも、作品ができてからも、その問題は私自身のなかで、チョロチョロと水が流れていくような影響を与え続けているような気がしています。特に、こういった題材だと物語のなかにあるダークな部分に自分も入っていかないといけないですからね。私の場合は、こうしてインタビューを受けているときに、いままで言えなかったことが話せるようになったり、父親との関係がより深くなったりするのを感じることがありました。そういう意味では少し気持ちが軽くなったところもあると思います。おそらくそれは、私の父もアルコール依存症で、一か所に定住しないような人だったというのもあるかもしれません。私が父と一緒に時間を過ごせるのは映画館だったので、私たち2人にとってのお家は映画館でした。そういったことも全部つながっているような作品なので、これまでの過程を通して、私もいまの自分にたどり着けましたし、自分自身が成長できたと思わせてくれる作品になったと思います。痛みの先にある“光”を見つける!役者の演技や映像美が観る者の心を掴んで離さない珠玉の1本。たとえ、内に抱える痛みやトラウマをすべて消し去ることはできなくとも、それらを胸に秘めたまま新たな希望を見つけることはできるもの。“ハリウッドスター” シャイア・ラブーフを通して感じる人生の光と影は、あなたの痛みにもそっと寄り添ってくれるものとなるはずです。琴線に触れる予告編はこちら!作品情報『ハニーボーイ』8月7日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開配給:ギャガ© 2019 HONEY BOY, LLC. All Rights Reserved.
2020年08月06日いまや世界の関心はコロナの脅威に集中しているものの、その裏ではさまざまな問題が同時に発生しているのも事実。とはいえ、ニュースではその一部しか知ることができないと感じている人も多いのでは?そこで今回は、現代の抱える闇に迫る話題作をご紹介します。それは……。予測不可能な感動作『パブリック 図書館の奇跡』【映画、ときどき私】 vol. 313記録的な大寒波に見舞われた米オハイオ州シンシナティ。ダウンタウンにある公共図書館には、寒さをしのぐために大勢のホームレスが開館前から列をなしている。そんな彼らに対して実直な図書館員のスチュアートは、寛容な態度で接していた。ところがある日、行き場を失い、命の危険を感じたホームレスたちがやむにやまれぬ事情に駆られて図書館のワンフロアを占拠してしまう。突如として勃発した大騒動に巻き込まれたスチュアートも、事の重大性を察して館長に直談判するのだった。そして、彼らは信じがたい行動に出ることに……。いくつもの“サプライズ”とともに、貧富の格差や政治的分断が深刻化するアメリカの現実をあぶり出している本作。絶賛の声が寄せられるなか、作品に並々ならぬ思いを抱いているこちらの方にお話をうかがいました。俳優で監督のエミリオ・エステベスさん!俳優マーティン・シーンと女優兼プロデューサーのジャネット・シーンを両親に持ち、弟であるチャーリー・シーンをはじめ、家族全員が俳優という芸能一家で育ったエステベスさん。80年代にはハリウッドの青春映画スターとして一躍人気を集めましたが、現在は作り手としても才能を発揮しており、今回は製作・監督・脚本・主演の4役を務めています。そこで、本作の舞台となる図書館での思い出や長年温め続けてきた念願のプロジェクトを通して伝えたい思いについて、語っていただきました。―この作品は、完成までに11年かかったそうですが、時代とともに変化していく状況などを反映しながら作っていったのでしょうか?エステベスさん確かに、その間に起きた社会情勢や出来事は反映されています。何と言っても、時間があるぶんだけ、いろいろと考えながら作れるというのはいいことでしたからね。このユーモアが実際に人に響くかどうか、笑ってもらえるか、といったことをいろいろな人に読んでもらいながら試すことができました。―脚本を書くうえで、苦労したところはありましたか?エステベスさん自ら脚本を手がけて、出演もする作品の場合、「脚本を書く時間が足りなかった」と言う人がよくいるんだけど、僕はスティーヴン・キングの教えを参考にしています。その教えとは、本をいったん書き終わったと思ったら、まず置いて、数週間経ってから再びそれを読み、そこで終わったかどうか決めるべき、というもの。僕も実際にそういうやり方をしています。時間をかけたおかげで、いまの時代に通じる作品になった―なるほど。では、11年もの歳月をかけたからこそ、描けた部分があれば教えてください。エステベスさん映画業界では「こんなに時間がかかるってことは、何か問題があるんじゃないの?」ということを言われたりするんだけど、時間が経つにつれて、より多くの人に伝わるような作品になっていると感じています。つまり、2008年に作っていたよりも、いまの時代に通じるものになったんじゃないかということです。それが、時間をかけたことのいいところだと思います。2007年に経済危機が起こって2008年はダークな時代となり、2016年にはトランプの当選でさらにダークな時期に入っていきましたが、そんなときに製作することになったのがこの作品でした。でも、いまがこんな時代になってしまうなんて思いもしませんでしたが……。―確かに、11年前といまとではあらゆる点において、大きく変わってしまいましたよね。そのなかで、ホームレスなどの生活困窮者の置かれている状況は改善されていると感じていますか?エステベスさん悲しいことに、状況が変わったとは言えないと思います。特にコロナ後は、世界的な不況に見舞われるので、予算カットの最初の槍玉にあげられるのが図書館なんじゃないかなと。僕は、シンシナティの図書館でパスポートを更新できましたが、それだけのサービスを公共図書館は与えているのに、また危険にさらされるのではないかと心配しています。子ども時代は図書館が僕のベビーシッターだった―本作は、公共図書館の元副理事が寄稿したエッセイにインスピレーションを受けたことがきっかけだったということですが、リサーチの過程で驚いたことがあれば、教えてください。エステベスさん今回のリサーチのなかで学んだのは、図書館に来る人と図書館員との会話には守秘義務のようなものがあるということ。法律で決まっているというわけではないですが、医者と患者、弁護士と依頼人の間にあるようなものに近いそうです。だから、たとえば僕がデスクで図書館員と話しているときに、誰かが何かを聞きに来たとしたら、僕はその場を離れないといけないのだとか。それくらい、彼らの間の会話というのは聖なるもので、聞いてはいけないし、他人には明かしてはいけないものなんですよ。―それは初めて聞きました。ちなみに、エステベスさんご自身にとって、図書館での忘れられない思い出はありますか?エステベスさん子どものころは、親がよく図書館に連れて行ってくれて、「遊んでいなさい」と言われていたので、僕にとっては図書館がベビーシッターみたいなところがありました。当時のことで覚えているのは、図書カードみたいにそれぞれカード式になっていた本があったり、カタログを調べたりしたこと。これは日本も一緒だと思うけど、図書館のソートのシステムに数字がいっぱいあって、そういうシステムをまず学ばないと図書館のどこにどの本があるのかわからないんですよね。確か、小学校でそういう授業があった気がするんだけど……。僕はちょっとオタクっぽい子どもだったから、「今月はこのSFの本を1冊読む」みたいなクラブに入ってたんです。なので、新しいSFが入るたびにすぐに読んでいたし、マイケル・クライトンの『アンドロメダ病原体』も5、6回読んだほど。だから、自分の学校に通い始めたころの思い出と、図書館で過ごした思い出というのは、ほぼ同じだったと言えますね。これからもみんなに声を上げていってほしい―図書館は大事な存在だったのですね。現在のアメリカについてもおうかがいしますが、人種差別などについて多くの人が声を上げている状況にあると思います。今後、どのようになっていってほしいか、思いを聞かせてください。エステベスさんまさにいま、「自分たちの声をどんなふうに使って、相手に届けたらいいのか」ということをみんなが理解しはじめているところではないでしょうか。それもあって、かつてよりも多くの人が声を上げているんだと思っています。アラブの春や香港のデモにおいても、若い人たちが声を上げていますが、沈黙することに疲弊して、本物の変化というものを求めるために自分たちが声を上げなければいけない、と考えていることの表れですよね。もちろん、その裏では経済格差がより厳しくなるところもありますが、若い人たちは「自分たちの未来は、自分たちが声を上げなければ荒れ果てて寂しいものになるんじゃないか」と感じているんだと思います。それが環境に関してでも、政治に関してででも、あるいは市民の権利を奪うような反民主的政府に対してであってもいいので、みんなに声を上げていってほしいですね。現場で印象に残っているエピソードとは?―そういう思いが、どんどんと広がっていくといいですね。また、今回の現場の様子についてもおうかがいしたいのですが、本作には、アレック・ボールドウィンやクリスチャン・スレイターといった豪華なキャストが集結しています。現場での裏話があれば、教えてください。エステベスさんアレック・ボールドウィンが何よりもすごかったのは、他の人のセリフも全部に入れて現場に来たこと。そういう人は、2度仕事をしたアンソニー・ホプキンス以来ですよ。でも、監督としてはすごく緊張するんですけどね。クリスチャン・スレイターは、今回道路に寝て、自分の“男らしさ”みたいなものを証明するシーンがあったんですけど、マイナス11度くらいのなかで準備をしてもらったんです。ただ、クリスチャンに声をかけて寝っ転がってもらったあと、しばらくして「本番にいくよ!」と合図をしたら「え?いま撮ってなかったの!?」と言われました。これまで3回一緒に仕事をしたんだけれど、これは唯一彼が怒った瞬間でしたよ(笑)。他人に対して勝手なイメージを押しつけてはいけない―そのあたりも、これから観る方には注目してほしいですね。それでは最後に、日本の観客にも本作を通じて伝えたい思いをメッセージとしてお願いします。エステベスさん僕たちは社会的に弱い立場にいる人だったり、ホームレスだったり、肌の色が違う人だったり、声なきものに対して、こういうストーリーがあるんじゃないか、と勝手に思い込んでしまうところがあります。たとえば僕の場合も、「エミリオ・エステベスはこういう育ち方をしたんじゃないか」というイメージを押しつけられたりしますからね。でも、そういうことは、誰もがやっていることだと思っています。たとえば、外を歩いているときに、自分より恵まれない方を見ると、「この人はこういうことをしたから、こうなっているんだなぁ」と思ったりすることもありますよね。でも、往々にしてそういう物語は実は間違っていることが多いので、そんなふうに他人のストーリーを勝手に作らずに、違う見方をしてほしいと思います。あとは、スマホやコンピューターを持っている方は、公共図書館の果たしている役割についても、改めて考えてほしいですね。つまり、それくらい必要不可欠な機関なんだ、ということです。そういった理由もこの映画のなかではたくさん描いているので、みなさんにもそれが伝わるといいなと思っています。勇気ある行動と希望に心を動かされる!ホームレスなどの社会的弱者の現状を描きつつ、スリルとユーモアを見事に織り交ぜて描いている本作。そこで繰り広げられる人間ドラマ、そして思いがけない衝撃のラストは、観る者の心を掴んで離さないはず。こんな時代だからこそ、声を上げることの大切さを実感してみては?エモーショナルな予告編はこちら!作品情報『パブリック図書館の奇跡』7月17日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開配給:ロングライド© EL CAMINO LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2020年07月17日「本物の勇気とは、何をすることが正しいかを知っていて、自分が傷つくかもしれないと分かっている時でも行動できることだ」ハリウッドの人気ヒーロー映画シリーズ『アベンジャーズ』に出演していた俳優たちが、アメリカに住む6歳の少年に賛美のコメントを贈り、反響を呼んでいます。犬から妹を守った少年に称賛の声6歳のブリッジャーくんは、攻撃的な犬が妹を襲っているところを目撃。自ら間に入って妹を守り、犬の隙を突いて一緒に逃げ出したそうです。この勇敢な行動により、妹は無傷で済みましたが、ブリッジャーくんは顔や頭に大きな傷を負ってしまいます。しかし、ブリッジャーくんはこの出来事の後、自らの行動の理由について家族にこう話したそうです。「もし誰かが死ぬのなら、それは妹でなく僕であるべきだと思った」ブリッジャーくんの叔母のニッキーさんは、妹のために大ケガをした甥っ子を励ましたいと考え、彼の物語をInstagramに投稿。そして、スーパーヒーローを演じた俳優たちに、「ブリッジャーくんのことをぜひ知ってほしい」とメッセージを送りました。アベンジャーズ俳優から届いたメッセージすると、ニッキーさんの呼び掛けに次々とアベンジャーズ俳優たちが応答。ブリッジャーくんに励ましや称賛の言葉を贈りました。最初にメッセージを返したのアベンジャーズシリーズで、『超人ハルク』ことブルース・バナー博士を演じたマーク・ラファロ。ニッキーさんの投稿のコメント欄に、次のようにつづっています。敬愛なるブリッジャー。君になにがあったのかを知り、これをいいたくて連絡をしました。ほかの人の幸せを、自分のそれよりも優先できる人々は、私が知っているなかでもっともヒーローらしく、思慮深い人たちです。私は君の勇気と心に、本当に尊敬し感心をしています。本物の勇気は、人を支配したり、人と戦ったり、タフな男のフリをして歩いている人たちのことではありません。本物の勇気というのは、何が正しいかを知っていて、それをすることで自分が傷付くかもしれないと分かっている時でも行動できることです。君は、私が今まで見てきた人たちの中で誰よりも素晴らしい。賛美を込めて、マーク・ラファロnicolenoelwalkerーより引用(和訳) この投稿をInstagramで見る Nikki Walker(@nicolenoelwalker)がシェアした投稿 - 2020年 7月月12日午前8時53分PDTまた、『キャプテン・アメリカ』役を演じたクリス・エヴァンスは、なんとビデオメッセージでブリッジャーくんに称賛の言葉を伝えています。 この投稿をInstagramで見る Nikki Walker(@nicolenoelwalker)がシェアした投稿 - 2020年 7月月15日午後4時36分PDTやあ、ブリッジャー。キャプテン・アメリカだ。友よ、僕はきみのストーリーを見て、このメッセージを送っている。きみはヒーローだ。君がしたことはとても勇敢で無私だった。妹はきみのようなお兄ちゃんがいて本当に幸せだよ。きみの両親も君を誇りに思うに違いない。後で本物のキャプテン・アメリカの盾を贈るよ。だって、きみはそれにふさわしいからね。nicolenoelwalkerーより引用(和訳)このほかにも、スパイダーマン役のトム・ホランドや、アベンジャーズ以外でも『THE FLASH / フラッシュ』で主役フラッシュを演じたグラント・ガスティンなどヒーロー役を演じた俳優たちから続々と温かいメッセージが届いているとのこと。【ネットの声】・この話に涙が出た。彼こそアベンジャーズにふさわしい。・本当のヒーローは『考えるより先に体が動いた』というらしい。それだね。・生きていてよかった。早くケガがよくなりますように。・もし、誰かが傷についてバカにしても、恥じたり悔いたりしないでほしい。その傷は妹の命を救った大切な勲章なのだから。ハリウッド俳優たちの思いやりあるメッセージは、きっとブリッジャーくんにとって宝物になったことでしょう。小さな少年の命がけの行動に、多くの人が心を打たれました。[文・構成/grape編集部]
2020年07月17日カニエ・ウェストがアメリカ独立記念日の4日、今年の大統領選挙に出馬するとツイッターで宣言した。妻のキム・カーダシアンは、カニエのツイートをリツイートし、アメリカの国旗の絵文字を加えて応援の姿勢を見せた。億万長者のイーロン・マスクは「全面的にサポートする!」と表明。コメント欄には「テイラー・スウィフトも速やかに立候補するって宣言しなくちゃ!」とカニエと長年険悪な関係にあるテイラーに出馬を呼びかける声や、「彼の周りにいる人は、どうか助けてあげて」と本気でカニエのメンタルヘルスを心配する声、「カニエに投票する」と投票を誓う声などさまざまなコメントが寄せられている。カニエはこれまで何度も「大統領選に出馬する」という意向をメディアに示してきたが、昨年11月にあるイベントで「2024年に出馬する」と話していた。観客から笑いが起こってしまい、「なに、笑っているの?」とムッとした顔も見せるほど「本気」の様子で、大統領になったら「たくさんの雇用機会を生み出したい」と語っていた。「今年大統領選に出馬する」と宣言するまで、カニエは常にトランプ大統領を支持していることを公にしてきたのだが…。大統領選は11月で残り4か月しかなく、カニエは詳細については明らかにしていない。真相やいかに?(Hiromi Kaku)
2020年07月05日キャンドルベリーはバーボンで有名な米ケンタッキー州で1995年創業。25年間愛され続けているアロマキャンドルメーカーです。現在は年間100万個も売れている大人気のキャンドルです。得意のフレグランスはお腹がすく様なおいしいスイーツの香りと、すっきりとしたバーボンウイスキーの香りです。世界売上No1バーボンブランド『ジムビーム』が認めたキャンドルで、キャンドルベリーから公式キャンドルを販売しています。コロナウイルスの影響でおうちで過ごす時間が多くなった方少し気分転換をしたいなという方手軽にお部屋をオシャレにしたい方そんな方に向けて、充実したおうち時間を過ごせるキャンドルをお届けするためにこの度日本に初上陸します。■キャンドルベリー3つのポイント1.いい香りこだわりの香料を使用し、業界トップクラスのパフューマーが調香しています。まるでスイーツショップにいる様な気持ちになります。ススが出づらく綺麗に燃える様に成分配合されていて、職人の手作業で注がれています。しっかりとした香りですが、重すぎず様々な場面で使用できます。2.香りが広がる火を灯せばその香りが部屋だけでなく家全体を包み込む様に広がり、火を消した翌朝までいい香りが続きます。洗練された香りで、家族で過ごすディナーテーブルや、大切な人とのお家デートで会話の盛り上げ役になります。3.カラフルでおしゃれ香りに合わせた様々なキャンドルカラーを楽しめます。インテリアとして飾っておくだけでおしゃれです。カラフルにお部屋を彩ってくれるので気分まで明るく元気になります。■人気のキャンドルTop3No.1バニラケーキトロッととろける温かいキャラメルをかけたバニラ味のクラムケーキのフレグランス。No.2ホットメープルメープルシロップをアクセントにした甘い特性ホットドリンクの香り。キャンドルベリーで一番歴史があるフレグランス。No.3ジムビーム甘く軽やかなバニラ・キャラメル・コーンの香りの香ばしさに、ほのかな樽のニュアンス。ジムビーム・バーボンの香りを再現している、ジムビーム公式キャンドル。その他多数の香りのキャンドルがあり、サイズはMサイズ/Lサイズの2種類です。Mサイズ10oz.約280g燃焼時間約50~60時間税込¥3,980Lサイズ26oz.約740g燃焼時間約140~160時間税込¥5,600運営会社:myJapan(マイジャパン)問合せ先:tokyo@myjapan.work電話番号:050-5327-1622公式サイト販売ページ企業プレスリリース詳細へ TIMESトップへ
2020年06月29日2020年6月現在、アメリカ・ミネソタ州で黒人男性ジョージ・フロイドさんが白人警官に暴行を受けて亡くなった事件をきっかけに、人種差別に対する抗議活動が激化。デモ参加者のほとんどは平和的に声をあげているものの、一部の暴徒化した人たちによって、破壊行為や略奪が起こっています。iPhoneなどの販売を行う、アップルストアも略奪の被害が相次ぎました。そのため被害を防ごうと多くの店で、木の板を張るなどの対策がとられています。窓ガラスが平和の掲示板に地元のニュースメディア『CBS Chicago』によると、アメリカ・イリノイ州のネイパービルにあるアップルストアでも、被害防止として店の前にあった木の板を張っていました。ある日、その木の板に若い女性たちは平和を願う紙を残していったといいます。すると、一度は剥ぎ取られてしまったものの、後日店の前にある板は、たくさんの平和を願うメッセージが続々と貼られて埋め尽くされたのです。その様子がこちら。さらに、アメリカ各地のアップルストアの窓が平和を願う掲示板になっているのだとか。Boarded up windows of Apple Stores across the US are turning into canvases for peaceful protestors supporting #BlackLivesMatter . Murals & memorials for George Floyd have popped up in Portland, Naperville & Palo Alto. A positive change over violent looting: pic.twitter.com/KTms1gzE1e — Michael Steeber (@MichaelSteeber) June 3, 2020 Twitter上には、ほかにも平和への願いが書かれたハートの紙を木の板に貼っている写真が投稿されていました。暴力などでデモを行うのではなく、このように平和的に想いを伝えることが大切でしょう。[文・構成/grape編集部]
2020年06月05日2020年5月25日、アメリカのミネソタ州ミネアポリスで黒人男性のジョージ・フロイドさんが、白人警察官に首をヒザで数分間押さえ付けられ、「息ができない」と訴えた後に亡くなりました。この事件を発端に黒人への人種差別を抗議するデモが全米で広がっています。同年6月4日、ジョージ・フロイドさんの追悼式が行われ、遺族らおよそ500人が出席。人種差別や警察による暴力の根絶を訴えました。アメリカの大手メディア『ワシントン・ポスト』によると、黒人運動の指導者アル・シャープトン氏は弔辞で「私たちが望みや夢を叶えることができなかったのは、首をヒザで押さえ続けられていたからです」と語り、次のように付け加えています。彼に起こったことは、この国で生活のあらゆる分野で毎日起こっています。ジョージの名のもとに立ち上がり、「ヒザを首からはずして」という時が来ました。The Washington Postーより引用(和訳)その後、シャープトン氏は出席者に、ジョージさんを抑えつけた警察官が、彼の首にヒザをつけていた時間、黙とうをするよう求めました。8分46秒にもおよぶ沈黙の間、会場では人々の泣く声が響き渡ったといいます。この追悼式を皮切りに、全米各地で追悼のイベントが開かれ、ニューヨークではジョージさんの弟のテレンスさんがイベントに参加。テレンスさんは「抗議活動は誇りに思うけれど、破壊活動は誇りではない」と、暴力に頼らない平和的な抗議活動を行うよう訴えました。【ネットの声】・こんなに長い時間。なぜ「息ができない」という彼の声を聞き入れなかったんだ。・人種差別は絶対に許してはいけない。アメリカだけの問題じゃない。・スピーチに感動した。今こそ変化の時。もう二度と、こんな悲劇を起こしてはだめだ。この事件で浮き彫りになった人種差別は、アメリカだけに限らず、世界中で起こっている身近な問題です。理不尽な形で命が奪われることのない社会を目指して、一人ひとりが自分ごととして差別問題を考えていく必要があるでしょう。[文・構成/grape編集部]
2020年06月05日2020年5月25日、アメリカ・ミネソタ州ミネアポリスで黒人のジョージ・フロイドさんが白人警察官に拘束され、8分以上にわたって首をヒザで押さえつけられた後、亡くなりました。その後、白人警官による度重なる黒人への人種差別に人々の怒りが爆発し、全米各地で抗議デモが行われています。全米に広がるにつれてデモ隊の一部が暴徒化。商店の破壊や強奪行為の様子が連日メディアで報道されました。しかし、デモに参加する大半の人は、平和的に活動をしており、その様子がメディアで取り上げられることは少ないという不満の声も上がっています。報道されないデモの様子そんな中で、ニュージャージー州に住むFrosty(@FrostyTheSkid)さんは、地元のデモの様子を撮影し、Twitterに投稿。世界中から反響が寄せられています。「これをニュースに載せて」というひと言を添えて公開された動画がこちら。Put this on the news. pic.twitter.com/YfXB2x6bcz — Frosty (@FrostyTheSkid) May 30, 2020 マスクをしたデモ隊が、その場でダンス。「ジョージ・フロイドに正義を」と力強く訴えていました。また、テネシー州の市長マイヤー・スコット(@MayorConger)さんは、市庁舎の前で平和的にデモが開かれたことをTwitterで報告。投稿された動画には、警察官がデモ隊に水の差し入れをする姿が映し出されています。I’m so thankful for our @JacksonTNPolice and the peaceful protest in front of city hall yesterday.Good will always win! pic.twitter.com/A4vpXNKnDg — Mayor Scott Conger (@MayorConger) May 31, 2020 ほかにもSNS上には、こうしたデモの様子が多数投稿され、「彼らのどこが脅威なのか」「いかなる暴力も容認しない」「賢い方法で抗議を続けよう」などの声が上がっています。暴力で対抗すれば、本来訴えたかった人種差別の問題が、治安の問題へと焦点がずれてしまいます。デモの目的を見失わないためにも、平和的な方法で声を上げ続けることが大切なのでしょう。[文・構成/grape編集部]
2020年06月04日