グッチがサバト・デ・サルノによる2024年秋冬ウイメンズコレクションをミラノのFonderia Carlo Macchiにて発表しました。Courtesy of Gucci小さく破壊的なジェスチャーを求める。ルールに従わず、最も適切と思われるものとは異なる視点から物事を見る。これが、私の夢の描き方です。急ぐことなく、レンガで家を建てるように目に見える形で積み上げ、階層化します。ファッションにおいても、そのプロセスは同じです。私は埋められたいと願っている空洞、襞の隙間を探します。より自由になるために、広い視野を求めて離れる前に、近づいてディテールを見つめます。そして平凡だと思われている場所で非凡なるものを見つけ出すのです。私の夢、私のファッションは、常に現実と対話しています。なぜなら、私は別の世界で生きるのではなく、何よりもこの世界で生きる方法を模索しているからです。 ― SabatoCourtesy of Gucci主役となるコートは、マスキュリンなファブリックとシルエットを用いながら、カバーされたプラケットと背中の隠しボタンによって、ボディを抱擁するような雰囲気を醸し出します。ボンバージャケット、ピーコート、レザージャケットにも同様のスタイルが用いられています。Courtesy of Gucciコートの仕立てはクラフツマンシップとその卓越したテクニックを象徴するものです。構造から始まり、ライニングや内側の仕上げ、ファブリックの落ち感、着用したときの動き、ウールと新しい繊維を混紡した場合の色調の変化など、さまざまな要素が入念に考えられ、細心の注意を払いながら進む創造の旅を経て仕上げられます。2024年秋冬コレクションは、その旅を幾度も繰り返すことで、レディトゥウェアのルールに対する小さな破壊的行為を描き出します。Courtesy of Gucciハンドバッグは「GG ミラノ」と名付けられた新しいトップハンドル バッグが登場。このバッグは、シルクのようになめらかなナッパレザーを重ねて軽くふんわりとした印象に仕上げ、フラットなパンチング加工で表現されたロゴから下の層が見えるようにデザインされています。グッチのアーカイブにある乗馬のモチーフをコンテンポラリーに再解釈したハーフムーンシェイプの新作バッグにも、同様のロゴがあしらわれています。さらにアイコニックなディテールであるバンブーを模したゴールドトーンのメタルバーで装飾されたクラッチバッグや、ゆったりとして包みこむようなシルエットとバンブー ハンドルを組み合わせたバケットバッグも登場します。Courtesy of Gucciシューズは、グッチと乗馬の世界のつながりを象徴する代表的なアイテムである乗馬ブーツは、クラシックなシルエットを細身のホースビット ハードウェアが飾っています。ホースビットローファーは、卓越したクラフツマンシップにより洗練されたプラットフォームサンダルへと進化しています。Courtesy of GucciCourtesy of GucciCourtesy of GucciCourtesy of GucciCourtesy of GucciCourtesy of GucciCourtesy of Gucciお問い合せ:グッチ クライアントサービス0120-99-2177www.gucci.com
2024年02月24日エトロは、9月23日に新クリエイティブ・ディレクター、マルコ・デ・ ヴィンチェンツォのデビューコレクションとなる、2023春夏ウイメンズコレクションをミラノファッションウィー クにて発表しました。
2022年10月05日あの問題作が再演されている。来年1月中旬まで上演が続く、『アルトゥロ・ウイの興隆』である。ヒトラーが独裁者として上り詰めていく過程を、シカゴのギャングの世界に置き換えて描いたベルトルト・ブレヒトのこの作品。その内容だけでも震撼させるのに十分だが、演出の白井晃はそこに、ジェームス・ブラウンの楽曲を中心としたファンクミュージックの生演奏を散りばめた。その斬新な演出で、劇場は否応なしに興奮が高まる空間となる。その熱狂が初演で大いに話題となって再演が熱望され、今また、さらなる熱を帯びて、帰ってきたのである。シカゴのギャング団のボス、アルトゥロ・ウイを演じるのは草彅剛。松尾諭、渡部豪太らがギャング団に扮し、彼らに騙されたり操られたりしながらどんどん言いなりになっていく人々を、神保悟志、小林勝也、榎木孝明、七瀬なつみら実力派が演じて、この世界の異様さを見せていく。始まりは、地元で長く活躍してきた政治家の不正の情報をウイがつかんだという小さなことだったのだ。だが、それをきっかけに、あらゆる手段を使って勢力を拡大し、人々が恐れる存在へとのし上がっていくウイ。その過程と平行して、ヒトラーの実際の行動を字幕で示すという趣向も施され、その瞬間、これが単なるギャングの話ではないということをいちいち思い知らされる。しかし、それでもやはり冷静に観てはいられない。何しろ、幕開きから観客は煽られっぱなしなのだ。舞台上に設置されているのは、さながら音楽ショーのセット。そこでオーサカ=モノレールの面々が生演奏を始め、出演者たちも登場して踊り出す中、ヴォーカルの中田亮扮するMCが、今からショーが始まるのだと説明する。そう、これは本当にショーなのである。そして、「さあ、ご紹介しよう!われらがアルトゥロ・ウイ!」という声とともに、マントを被った草彅がさっそうと現れる。草彅は、ジェームス・ブラウンの曲を歌い、踊り、MCと掛け合って、ダンサーと絡み、まさしくファンクに暴れまくる。劇場はみるみるうちにライブハウスの様相を呈していき、立ち上がるまではしなくとも、音楽に合わせて動く身体を押さえきれなくなるのである。しかも、客席に向かって歌い踊り声を上げる草彅は、激しさのみならず、ときにどことなく色っぽさも漂わせるのだ。芝居の中でもトップに立つ孤独まで匂わせる草彅。硬軟自在に客席を翻弄し、独裁者の真の怖さを感じさせる。恐怖に支配されたシカゴの人々が、抵抗虚しくウイにひれ伏したとき、このショーは終盤を迎える。舞台上では、一層激しい音楽が繰り広げられ、ライブとしての楽しさを存分に浴びることになる。だが、その熱狂の渦の中、舞台上の人々全員が手を上げながら客席に迫ってくるとき、果たして、自分はそこに巻き込まれずにいられるだろうか。その恐ろしさは、生の劇空間でしか味わえない。取材・文:大内弓子撮影:田中亜紀『アルトゥロ・ウイの興隆』チケット情報
2021年11月23日2020年1月に演出家・白井晃が芸術監督就任中のプログラムとして創作され、再演を熱望されたドイツ演劇の巨匠ベルトルト・ブレヒトの大作『アルトゥロ・ウイの興隆』が、11月14日、KAAT神奈川芸術劇場にて開幕した。ヒトラーが独裁者として上り詰めていく過程を、シカゴのギャングの世界に置き換えて描き、ジェームス・ブラウンの楽曲を中心にファンク・ミュージックを散りばめた白井の意欲作。初演に続き、主演のアルトゥロ・ウイには草なぎ剛。共演には、神保悟志、渡部豪太、松尾諭、小林勝也などが続投し、新たに榎木孝明と七瀬なつみが座組に加わった。開幕前日には公開ゲネプロが開催され、「自分の積み上げてきた全てを出せる集大成となる舞台だと思っています」と語る草なぎは真っ赤なスーツに身を包み、ジェームス・ブラウンの『Get Up(I Feel Like Being A)Sex Machine』などを熱唱。オーサカ=モノレールの生演奏によるライブ会場さながらの舞台を駆け巡りながら、華麗なダンスも披露した。初演時には、齋藤茂男が手掛けた照明が読売演劇大賞最優秀スタッフ賞を受賞。ウイの欲望埋めく世界観を存分に引き立てるライティングも見どころの一つだ。本作では、シカゴギャング団のボスであるウイが自らの野心のために周囲の人々を次々と裏切り続ける。そんなウイに扇動されていく人々の姿は恐怖でもあり、不思議な高揚感すら覚えてしまうことも。『アルトゥロ・ウイの興隆』は2022年1月まで、横浜・京都・東京にて開催される。『アルトゥロ・ウイの興隆』横浜公演:2021年11月14日(日) 〜 12月3日(金) KAAT神奈川芸術劇場<ホール>京都公演:2021年12月18日(土) 〜 12月26日(日)ロームシアター京都 メインホール東京公演:2022年1月9日(日) 〜 1月16日(日)豊洲PIT
2021年11月18日俳優の草なぎ剛が13日、KAAT神奈川芸術劇場で行われた主演舞台『アルトゥロ・ウイの興隆』の公開ゲネプロに参加した。2020年1月の上演以来の再演となる本作は、ヒトラーが独裁者として上り詰めていく過程をシカゴのギャングの世界に置き換えた問題作にファンクミュージックを散りばめた、演出家・白井晃氏の意欲作。ギャング団のボスである主人公アルトゥロ・ウイを引き続き草なぎが演じる。共演には、神保悟志、渡部豪太、松尾諭、小林勝也などが続投。さらに榎木孝明、七瀬なつみが、新たに座組に加わった。シカゴギャング団のボス、アルトゥロ・ウイは、政治家ドッグズバローと野菜トラストの不正取り引きに関する情報をつかむ。それにつけ込み強請るウイは、その事件をきっかけに勢力を拡大し、やがて人々が恐れる存在へとのし上がっていく。見る見るうちに勢いを増していくウイの野望を、果たして抑えることができるのか……。公開ゲネプロで草なぎは、ウイを熱演。迫力のある歌とキレのあるダンスを交えてウイがのし上がっていく姿を表現した。シャウトする場面もあり、狂気を感じさせる迫真の演技で魅了した。草なぎは「シカゴギャング団のボス、アルトゥロ・ウイはとにかく野心にあふれた人物。ウイの気持ちを受け止めて演じること、そして歌に踊りに、心身ともに大変な舞台ですが、自分の積み上げてきた全てを出せる集大成となる舞台だと思っています。今回は横浜・京都・東京と3都市で上演できることも楽しみにしています。コロナ感染対策も十分行って、ご覧になられた方たちに、舞台からエネルギーを伝えられるよう、2022年まで、カンパニー全員で突っ走ります!!」とコメントを寄せた。舞台『アルトゥロ・ウイの興隆』は、11月14日~12月3日にKAAT神奈川芸術劇場、12月18日~12月26日にロームシアター京都、2022年1月9日~1月16日に豊洲PITで上演。
2021年11月13日『アルトゥロ・ウイの興隆』は、ナチスに追われて亡命の旅に出たブレヒトが、ヒトラー率いるナチスがあらゆる手段を使って独裁者としてのぼりつめていく過程を、アメリカのギャングの世界に置き換えて描いた作品。2020年1月、KAAT神奈川芸術劇場で、白井晃演出、草彅剛主演にて上演されるや、ギャングのボスを演じた草彅のこれまでにない姿と、舞台に渦巻くエネルギーに、興奮する声があふれた。公演場所も公演回数も増えた今回の再演で、その興奮をさらに広げるべく、稽古に入った草彅。暴れる準備はできているようだ。自分のすべてがかかっている――今、どんな気持ちで2度目の『アルトゥロ・ウイの興隆』に臨んでおられますか。大げさではなく、自分のすべてがかかっている舞台だと思っています。いや、いつもそう思っているんですけど(笑)、とくにこの作品は、歌って踊って芝居してと、これまでやってきた活動がすべて入っているので。自分の原点でもあり、自分の集大成になるなと改めて思っていて。自分の人生をかけて演じなきゃいけないなと思っています。――その思いが強くなっているんですね。初演よりブラッシュアップしなきゃいけないですからね。実際、稽古をしていると、より鋭く、エッジのあるものになっている実感もあって。恐怖が増していて、底知れぬ雰囲気があるというか。それでいてブラックジョークが効いたユーモラスなところもあって。初演があったからこそまた次の高みにのぼれるんじゃないかという気がしています。――その恐怖の大元が、草彅さんが演じられるシカゴのギャング団のボス、アルトゥロ・ウイです。ゆすりなどの手を使ってどんどん勢力を拡大し、人々が恐れる存在になる人物ですが、再び向き合ってみていかがですか。どんどんどんどん人を裏切って、のし上がっていく。ここまで残虐な役はやったことはないんですけど、悪いヤツであるがゆえに演じるのは楽しいんですよね。普段言えないこととか、発することができないエネルギーとか、そういうものを暴れるように出せるので。そして、汗をかくから新陳代謝が良くなる(笑)。――心にはどんな影響がありますか。心のほうも爽やかですよ(笑)。もちろん作品全体を見ると、大変なことになっていくな、残酷な世界だなとは思うんですけど、悪いヤツを演じているから気持ちが重くなるとか、そういうことは全然なくて。大きな声を出して、動いて、スポーツをしているような感覚なんですよね。タガを外して芝居しないといけないところがあるので、気持ち的にも解放されますし、ストレス発散になりますね。筋肉は裏切らない。ウイは裏切るけど(笑)――ご自身で、心のストッパーを外すのは上手なほうだと思われますか。これまでも、外さなければできなかったり、外して全部を出すから観る人に響いたり、といったお芝居を見せてこられたように思いますが。どうなんだろう。でもそれも、難しく考えないで、「やってみよう!」みたいな感じなんだと思います。躊躇して、これできるかなと思うときもあるんですけど、とりあえず、「踊ってみよう!」「歌っちゃえ!」みたいな。そういう心がけは大事かなと思っています。だから今回も、とにかく大きな声を出して、どんどん人を裏切っていきたいと思います(笑)。――演出の白井晃さんからは、どんなことを言われていますか。やっぱり「大きな声出して」と言われます(笑)。あとは、「もっとおどろおどろしく」とか、「苦々しく」とか、そんな感じです。だから、言われた通りに一生懸命やる。本当にスポーツみたいなんですよね。――今年は、大河ドラマ『青天を衝け』で徳川慶喜を演じられました。ウイとはまったく違う人物ですが、トップに立つ人間を演じてみて、ウイの捉え方に変化があったりしますか。ないです。すみません(笑)。でも、馬に乗る練習をして体幹が鍛えられたことで体力がついたり、長いセリフを言ったり、慶喜をやったことでウイを演じるのに必要なものが高まったと思うので。いや本当に、このお芝居は体力が必要で、2年前であんなに疲れたのに、前より動く量が増えているし、2年分歳を取ったし、果たして大丈夫なのかって思っていたんです。でも、筋肉は裏切らない。ウイは裏切るけど筋肉は裏切らないので(笑)。体力的なところが大丈夫だと思える分、ウイに深みが増すといいなとは思っていますね。のし上がっていく男の哀愁みたいなものなのかわからないですけど、これからの稽古で何かがディープになっていけばいいなと思います。――稽古場はどんな雰囲気ですか。こんなおどろおどろしい話なのに、みんな楽しそうなんですよ。それぞれ自分の役を楽しんでいる。たぶん、オーサカ=モノレールさんの生の音楽が高揚感があるんでしょうね。ブレヒトの戯曲に、JB(ジェームス・ブラウン)の歌が重なって、いつの時代なのか訳のわからない世界になって、僕も急に「ゲロッパ!」ってシャウトして、何やってるんだろう、支離滅裂だなと思うんですけど。でも、「これはショーとして演じているんですよ」という世界だからハチャメチャができるというか。そこに白井さんの言う“異化効果”というものがあるらしいので、ステージで暴れまくって、不気味な熱狂が生まれたらいいなと思います。扉がどんどん開いていく感覚――ウイの右腕とも言えるローマを演じる松尾諭さんとは、同じ白井さん演出の『バリーターク』(2018年)からご一緒されています。実はその前にドラマでも共演したことがあったんですけど僕は覚えていなくて(笑)。僕のなかでは、『バリーターク』が新しい出発をして初めての仕事だったので、そこに一緒にいてくれた人っていう印象が強いんです。だから今も、すごく心強いというか。それこそラグビーをやっていて体幹がしっかりしてる人だから何でも受け止めてくれるし。ちょっと疲れたなと思ったら、松尾くんを見て元気を出しています。――そもそも今作の初演のときは、『バリーターク』で白井さんとご一緒されてこれまでにない感覚を覚えて、また白井さんとやりたいと思って引き受けられたそうですね。『バリーターク』も台本を読んだときは訳がわからなかったんですけど(笑)、稽古で白井さんが導いてくれて、「ここはこういうことだったんだ」「こういう解釈もあるんだ」ってわかっていけて。海外の戯曲も知ってはいたけど、本当にいろんなお芝居があるんだなと実感できたんですよね。また、白井さんが本当にお芝居が好きで、お芝居のことしか考えてないからピュアでいいんですよ。要求してくるものも、だから高くて、それに向けて頑張ることで自分もいろいろ発見がある。今回の稽古でも、「もう1回返してみよう」って、100本ノックくらってるような感じで、心のなかでは「またやるのか」って思うんですけど(笑)、やるたびに発見があって。自分で自分の限界を決めてしまいがちですけど、白井さんがニコニコしながら「もう1回やってみよう」って言うと、自分のなかの扉がどんどん開いていく感覚になるんですよね。――では、確実に初演とは違うものになりそうですね。過去の自分のウイの残像を押しつぶして、脱皮して、のし上がっていっている感じです。だから、初演をご覧いただいた方も、さらに驚きと興奮に震え上がることでしょう!……ってほんとかな(笑)。でも、絶対に何かを持って帰っていただけると思うんです。楽しいとか怖いとかひと言で言い表せないような、今まで感じたことのないような、これは何なんだろうというようなものを。そういう感情になっていただける舞台にしたいと思います。取材・文:大内弓子撮影:藤田亜弓ヘアメイク:荒川英亮スタイリスト:黒澤彰乃『アルトゥロ・ウイの興隆』【神奈川公演】2021年11月14日(日)~2021年12月3日(金)会場:KAAT 神奈川芸術劇場 ホール【京都公演】2021年12月18日(土)~2021年12月26日(日)会場:ロームシアター京都 メインホール【東京公演】2021年1月9日(日)~2021年1月16日(日)会場:チームスマイル・豊洲PITチケット情報
2021年11月12日草なぎ剛主演舞台『アルトゥロ・ウイの興隆』が11月14日(日)から、KAAT神奈川芸術劇場や京都ロームシアター、豊洲 PITで上演される。この度、初演時の映像がふんだんに盛り込まれた本作のスポット映像が公開された。2020年1月の上演以来の再演となる本公演は、ヒトラーが独裁者として上り詰めていく過程をシカゴのギャングの世界に置き換えて描き、そのなかにファンクミュージックを散りばめた演出家・白井晃の意欲作。ギャング団のボスを演じる草なぎを再び主演に迎え、共演には、神保悟志、渡部豪太、松尾諭、小林勝也などが続投。さらに『サンソン-ルイ16世の首を刎ねた男-』で白井晃作品初参加となった榎木孝明、2012年『幻蝶』以来9年ぶりの白井作品出演となる七瀬なつみが新たに座組に加わる。劇中の音楽は、キング・オブ・ソウルと呼ばれるジェームス・ブラウンの楽曲を中心に構成されている。生演奏を務めるのはオーサカ=モノレール。ファンクミュージックに彩られた、刺激的で斬新な音楽劇に期待してほしい。また、10月23日10時よりチケットの一般発売が開始されている。■公演情報『アルトゥロ・ウイの興隆』作: ベルトルト・ブレヒト翻訳:酒寄進一演出:白井晃音楽・演奏:オーサカ=モノレール出演:草なぎ剛松尾諭 渡部豪太 中山祐一朗 細見大輔 粟野史浩関秀人 有川マコト / 深沢敦 七瀬なつみ 春海四方小川ゲン 古木将也 ワタナベケイスケ チョウヨンホ 林浩太郎Nami Monroe FUMI suzuyaka神保悟志 小林勝也 / 榎木孝明11月14日(日)~12月3日(金)KAAT神奈川芸術劇場<ホール>12月18日(土)~12月26日(日)ロームシアター京都 メインホール2022年1月9日(日)~1月16日(日)豊洲PIT公式サイト: ※「草なぎ剛」のなぎは、弓へんに前の旧字体その下に刀が正式表記。
2021年10月25日草彅剛主演舞台『アルトゥロ・ウイの興隆』が、2021年11月14日(日)から12月3日(金)までKAAT神奈川芸術劇場で、12月18日(土)から26日(日)までロームシアター京都で、2022年1月9日(日)から16日(日)まで豊洲PITまで上演される。ギャングの世界を描く音楽劇『アルトゥロ・ウイの興隆』『アルトゥロ・ウイの興隆』は、ヒトラーが独裁者として上り詰めていく様子を、シカゴのギャングの世界に置き換えて描いた音楽劇。劇中の音楽は、キング・オブ・ソウルと呼ばれるジェームス・ブラウンの刺激的な楽曲などで構成されている。主演・草彅剛×演出・白井晃で再演日本では、白井晃による演出のもと、物語の主人公であるギャング団のボス アルトゥロ・ウイ役に草彅剛を迎え、2020年1月にKAAT神奈川芸術劇場にて初演された。そんな『アルトゥロ・ウイの興隆』が、草彅剛を再び主演に迎え、再演されることに。共演には、神保悟志、渡部豪太、松尾諭、小林勝也などが続投するほか、『サンソン―ルイ16世の首を刎ねた男―』で白井晃の作品に初参加を果たした榎木孝明や、2012年に上演された『幻蝶』以来9年ぶりの白井作品出演となる七瀬なつみなどが出演する。さらに、作品に彩りを添えるファンクミュージックは、オーサカ=モノレールによる生演奏で届ける。『アルトゥロ・ウイの興隆』ストーリーシカゴギャング団のボス、アルトゥロ・ウイは、政治家ドッグズバローと野菜トラストとの不正取引に関する情報をつかんだ。それにつけこみ強請るウイ。それをきっかけに勢力を拡大し、次第に人々が恐れる存在へとのし上がる。見る見るうちに勢いを増していくウイを、果たして抑えることが出来るのだろうか・・・。公演概要『アルトゥロ・ウイの興隆』作:ベルトルト・ブレヒト翻訳:酒寄進一演出:白井晃音楽・演奏:オーサカ=モノレール出演:草彅剛、松尾諭、渡部豪太、中山祐一朗、細見大輔、粟野史浩、関秀人、有川マコト、深沢敦、七瀬なつみ、春海四方、小川ゲン、古木将也、ワタナベケイスケ、チョウヨンホ、林浩太郎、Nami Monroe、FUMI、suzuyaka、神保悟志、小林勝也、榎木孝明チケット一般発売日:2021年10月23日(土)10:00~チケット料金:S席 11,000円、A席 9,000円※東京(豊洲PIT)公演はS席のみ取扱い。チケット取扱い:・チケットかながわ TEL 0570-015-415(10:00~18:00)・キョードー東京 TEL 0570-550-799(平日11:00~18:00、土日祝10:00~18:00)ほか各種プレイガイド■神奈川公演日程:2021年11月4日(日)~12月3日(金)会場:KAAT神奈川芸術劇場<ホール>住所:神奈川県横浜市中区山下町281■京都公演日程:12月18日(土)~26日(日)会場:ロームシアター京都 メインホール住所:京都府京都市左京区岡崎最勝寺町13■東京公演日程:2022年1月9日(日)~16日(日)会場:豊洲PIT住所:東京都江東区豊洲6-1-23
2021年09月30日大阪・野田駅前の商業施設「野田阪神ウイステ」が、開業以来初となる大規模リニューアルを実施。2020年10月下旬にオープン予定だ。なお、2020年3月20日(金)からは第2弾セールがスタートする。「野田阪神ウイステ」は、核店舗である「イオン野田阪神店」とファッション、グルメをはじめとする約40店の専門店で構成される、1992年に開業した大規模商業施設。最寄り駅である阪神本線野田駅は、大阪梅田駅まで2駅であることに加え、阪神本線のほかにも、大阪メトロ千日前線、JR東西線の各最寄り駅があるなど交通利便性の高い場所に位置する。今回のリニューアルは、おおよそ2期に分けて実施。2020年5月下旬より1階と2階の一部専門店街の工事に着手したのち、2020年8月よりさらに4階をを含む全店が休業となる。なお、現在閉店を前にセールを実施中。第1弾セールが、2020年2月7日(金)よりスタートしており、3月19日(木)まで実施される。【詳細】野田阪神ウイステリニューアル時期:2020年10月下旬住所:大阪市福島区海老江1-1-23■専門店街閉店セールスケジュール第1弾:2020年2月7日(金)~3月19日(木)第2弾:2020年3月20日(金)~
2020年03月19日草なぎ剛が主演を務める舞台『アルトゥロ・ウイの興隆』が1月11日からKAAT神奈川劇場大ホールにて開幕した。本作は、ドイツ演劇の巨匠ベルトルト・ブレヒトの作品で、ヒトラーが独裁者として上り詰めていく過程をシカゴのギャングの世界に置き換えて描いている。初日を前に取材に応じた草なぎは、直前まで調整が続いていることを明かし、「最後までたどり着けるかどうか…膨大なセリフの量で正直まだ覚えきれていない…」などと不安な心境を覗かせながらも、「見どころは本当にすべてだと思います。ちゃんと出来たら、すごくエンターテイメント性の高い、いい作品になるのではないか。みんなで毎日毎日頑張ってきたので、僕らにしか出来ない『アルトゥロ・ウイの興隆』が届けられると思います」と決意を語った。演出を務めるのは、草なぎと2018年に『バリーターク』でタッグを組んだ、白井晃。草なぎについて、白井は「私が色々とお願いすることに対して、正面からぶつかっていただいていて、どんどん『アルトゥロ・ウイ』というギャング団のボスになりきっていただいている。剛さんは、人の気持ちを引き寄せるチャーミングな面をお持ちなので、役どころにもあっている。チャーミングだけれど、最後には怖くて恐ろしい剛さんを見られると思います」と全幅の信頼を寄せていた。劇中の音楽は、キング・オブ・ソウルと呼ばれるジェームス・ブラウンの楽曲を中心に構成され、ファンクバンドのオーサカ=モノレールが生演奏する。白井は「ヒトラーが人々の気持ちを盛り上げるために、ワーグナーの曲を利用したように、今回はジェームス・ブラウンの楽曲を盛り込んだ。それと一緒に(草なぎが)歌い、踊り狂う姿がまた見どころ」と話している。上演時間は約3時間5分(途中休憩あり)。作品ではヒトラーの政権掌握からオーストリア併合までの史実を扱い、合間で字幕による説明も入るが、あくまで設定はシカゴのギャング団の話。華やかなショーでありつつ、それでいて重厚な芝居も見せつけられる。1幕から最後に幕が閉じるその瞬間まで続く、熱狂、狂気、不思議な高揚感、そしてそれを止められない恐怖の感覚。主演の草なぎの白熱した演技はもちろん、共演する古谷一行、神保悟志、渡部豪太、松尾諭、小林勝也など、個性豊かな俳優たちの芝居もいい。草なぎは「白井さんとまた私、草なぎ剛がタッグを組んで、今までにないにないような草なぎ剛が見られると思います。白井さんの演出もまた新しく斬新でとても痺れる感じになっていますので、ぜひとも皆さんよろしくお願いします」とコメントしている。公演は2月2日まで。取材・文・撮影:五月女菜穂
2020年01月14日俳優の草なぎ剛が10日、神奈川・KAAT神奈川芸術劇場で主演舞台『アルトゥロ・ウイの興隆』の公開舞台稽古に参加し、ギャング団のボス役を熱演した。本作は、ドイツ演劇の巨匠ベルトルト・ブレヒトの大作で、ヒトラーが独裁者として上り詰めていく過程をシカゴのギャングの世界に置き換えて描く音楽劇。生演奏のファンクミュージックに彩られ、シカゴのギャング団のボスである主人公アルトゥロ・ウイに扮した草なぎがエンターテイナーとしての魅力を最大限に発揮する。公開舞台稽古で草なぎは、ドラムロールが鳴り響くと、派手なマントを羽織って登場。そのマントを脱いで踊り、中央奥のステージに上がってジェームス・ブラウンの「Get Up Sex Machine」をシャウトしながら歌った。そして、ステージ上で踊り狂う場面もあり、力強い歌とダンスで魅了。また、相手を脅して激しい口論を繰り広げるシーンでは、ゾクッとするようなギャング団のボスらしさ全開の迫真の演技を見せた。『バリーターク』(2018年)以来、2度目のタッグとなる演出の白井晃氏とともに囲み取材にも応じた草なぎは、「先ほど全部つながったので、最後まで舞台がたどり着けるかどうか、途中止まるかなと。ちゃんとできたら褒めてください」と冗談交じりに話し、「すごくやることが多くて、稽古場で2回通したんですけど、実際に舞台上でいろいろな転換とか、そういうものを今日初めて。40分くらい前に『あ、こういう舞台なんだな』って初めてわかりまして」と笑いながら打ち明けた。そして、「明日から幕を開けます。膨大なセリフの量で正直まだセリフを覚えていないんですけど、明日まで時間があるのでなんとかなるんじゃないかなと」と不安も吐露しつつ、「白井さんとタッグを組んで今までにないような草なぎ剛が見えると思いますし、白井さんの演出も斬新でしびれる感じになっています」とアピールした。ギャング団のボスという役どころは自身とはかなりかけ離れているようで、「僕は怒ったりあんまりしない。正直お芝居って疲れますよね。怒りたくないのに怒ったり、泣きたくないのに泣いたり。そういう仕事なんでね。自分の気持ちを起こして起こして毎日努力しています」と告白。「言い聞かせている?」と聞かれると、「そうですね」と返し、「俺は今だけでも怖い人になる!」と自身を奮い立たせた。白井氏は「草なぎさんがギャング団のボスをやっていただけるというのがまず一つの大きな見どころ。ヒトラーがワーグナーの曲を人々の気持ちを盛り上げるために利用したように、今回はジェームス・ブラウンの楽曲を盛り込んでいるので、草なぎさんも一緒に歌い狂い踊る、その姿もまた見どころではないかなと思っています」と本作の魅力を説明。また、ヒトラーを模したギャング団のボスを草なぎが演じることに「独裁者は人を巻き込んでいく力が必要ですが、(草なぎは)人の気持ちを引き寄せるすごくチャーミングな面をお持ちなのでこの役どころにも合っていると思う」と太鼓判。「この剛さんが最後には恐ろしいギャング団のボスになっていくというのが僕としては一番見たかった部分。そこを体現していただいているのでうれしい。チャーミングなところから怖い剛さんを見ていただけるのが楽しみ」と話した。さらに、「世の中がちょっと危ない空気がある中で、この作品がとても時代を映す鏡として意味のある作品になっていると思います」と述べ、「それを草なぎさんという稀有な才能の方にやっていただけるということが非常にうれしいですし、たくさんの方に見ていただけるのがうれしい」と喜びを語った。
2020年01月11日俳優の草なぎ剛が10日、神奈川・KAAT神奈川芸術劇場で主演舞台『アルトゥロ・ウイの興隆』の公開舞台稽古を行い、演出の白井晃氏とともに囲み取材に出席。地上波バラエティ出演の話題になり、テレビへの意欲を聞かれると「仕事ください!」とアピールした。草なぎは、稲垣吾郎と香取慎吾とともに日本テレビ系『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』の年末特番などに出演し、大きな話題に。「今年はテレビにバンバン出ていきたい?」と聞かれると、「そうですね。声を掛けてもらえれば、もちろんそういう気持ちはありますので」と意欲を見せ、「仕事ください!」と笑いながら呼びかけた。本作は、ドイツ演劇の巨匠ベルトルト・ブレヒトの大作で、ヒトラーが独裁者として上り詰めていく過程をシカゴのギャングの世界に置き換えて描く音楽劇。生バンドによるファンクミュージックに彩られ、シカゴのギャング団のボスに扮した草なぎがエンターテイナーとしての魅力を最大限に発揮する。草なぎは「先ほど全部つながったので、最後まで舞台がたどり着けるかどうか、途中止まるかなと。ちゃんとできたら褒めてください」と冗談交じりに話し、「でも大丈夫です。白井さんが演出してくださっているので。見どころはすべてだと思います」とアピール。「すごくやることが多くて、稽古場で2回通したんですけど、実際に舞台上でいろいろな転換とか、そういうものを今日初めて。40分くらい前に『あ、こういう舞台なんだな』って初めてわかりまして」と打ち明け、「ちゃんとできたらすごくエンターテイメント性の高い、ものすごく良い作品になるんではないかと。あとは僕がちゃんとやればいいんだなと思っています」と語った。さらに、「明日から幕を開けます。膨大なセリフの量で正直まだセリフを覚えていないんですけど、明日まで時間があるのでなんとかなるんじゃないかなと」と不安も吐露しつつ、「白井さんとタッグを組んで今までにないような草なぎ剛が見えると思いますし、白井さんの演出も斬新でしびれる感じになっていますので、ぜひともよろしくお願いします」と呼びかけた。舞台『アルトゥロ・ウイの興隆』は、1月11日~2月2日に神奈川・KAAT神奈川芸術劇場にて上演。
2020年01月10日叫び、泣き、笑い、憎悪し、倒し、あの手この手で人を騙して……。激しい感情表現が要求される難役に草なぎ剛(45)が挑む。新作舞台『アルトゥロ・ウイの興隆』(1月11日〜2月2日、KAAT神奈川芸術劇場にて上演)は、ヒトラーが独裁者として上り詰める過程をシカゴのギャングの世界に置き換えて描く。ファンクミュージックをちりばめた斬新な演出の意欲作だ。草なぎが演じるのはギャングのボス“ウイ”。「(演出の)白井晃さんとディスカッションしながら、汗を垂らしながら、楽しみながら稽古しています」という草なぎを、’19年12月中旬の某日、稽古場を訪ねた。この日の稽古は、草なぎ演じるボスが子分たちを説得していくという場面。互いの思惑と、それぞれの感情の動きを丁寧に表現する細やかな演出。指示を受けた草なぎは動きをつけながらセリフを復唱し、自分のものにしていく。低温の穏やかなトーンから、感情が高ぶり爆発するシーンを繰り返しながら、ウイという役を徐々につかみつつあるようだった。稽古が休憩に入ると、いつもの柔らかい表情に。差し入れの柿や焼き鳥でエネルギー補給しながら、本誌記者やカメラマンにも「みんなも食べてってね」と気さくに声をかけてくれる。「最近、悪役が多いけど、僕はいい人だからね(笑)」本作では、3時間出ずっぱりで、セリフ量も膨大。稽古を始めたばかりの草なぎは、「よくぞここまでしゃべるなって。でも何言ってるのか、意味わかんないんだよね」「ずっとステージ上にいるから、いつ水分補給するんだろって心配で」と記者を笑わせながらも、「今回は音楽劇なので、音楽によって眠っているウイの魂が呼び覚まされるような……。それができたらお客さんに新しい感動を届けられるんじゃないかな。また知らない扉を開けてくれるような気がしてる。舞台って、わからなければわからないほど未知の自分に出会えるから」と役者の顔を見せる。「最後まで分からずじまいかもしれないけど(笑)」。新しい地図として2年。これまでと違った役の舞台や映画、初のファンミーティング、8年続けてきたギターによるライブなど挑戦を続けている。「新しいことを毎年更新できてる。共演者の方々、舞台『道 La Strada』の演出家デヴィッド・ルヴォーさんとか、最近だと映画『ミッドナイトスワン』(公開日未定)の内田英治監督とか、『ギターはっぴょう会』では斉藤和義さん、奥田民生さん、和田唱さん、田島貴男さん……。いろんな出会いがあって。そのひとつひとつがつながっての道のり。どこに向かっているかはわからないけど、行く先々に皆さんが待っていてくれて、そこに笑顔が絶えなくて。そういう楽しかったものが、この先またいい形で開花できたらなと思います」’20年は元日から『7.2新しい別の窓(ななにー)』(AbemaTV)で幕開け。昨年末には、ユースケ・サンタマリアとタッグを組む『なぎスケ!』(Amazon Prime Video)の配信もスタートしている。加えてファンを喜ばせたのが、年末年始の人気番組『絶対に笑ってはいけない青春ハイスクール24時!』『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』への出演。テレビに草なぎ剛が帰ってきた!「久々の地上波、あがりましたよ。リアルガチで、ヤバイよヤバイよ〜(笑)。出川さんは『「ぷっ」すま』とかでもお世話になってたからリラックスできましたけどね。呼んでいただけるのはうれしいです。ネットの世界に新たに進出しているけど、テレビも好きだし、声をかけていただけるなら今年はお茶の間にもお邪魔できたらなと思います」勢いに乗って迎えた今年。実は最近本誌の占い企画で、“剛”という名前の付く人が’20年に注目を集めるという結果が出たことをつたえると、「そうなの!?よかった!やった!頑張るよ!!」と、さらにテンションアップ。ただし、“いい意味でも悪い意味でも注目される”と告げると、「それはちょっと気をつけないとだね。引き締めないと。ハハハハ〜」と笑う。屈託のない人柄のよさに、調子にのってもう一歩、“電撃発表とかあったりします?”とプライベートなことに踏み込むと……。「それはちょっとわからないよね、この年だから。そのときそのとき、自分に素直に生きていきたいですね」「女性自身」2020年1月21日号 掲載
2020年01月10日草なぎ剛とKAAT 神奈川芸術劇場芸術監督の白井晃が、2018年に好評を博した『バリーターク』以来、早くも2度目のタッグを組む。作品は、『三文オペラ』などで近代演劇に多大な影響を与えたベルトレト・ブレヒトの戯曲『アルトゥロ・ウイの興隆』。ナチスに追われて1933年から15年に及ぶ亡命の旅に出たブレヒトが書いた作品だ。ヒトラーが独裁者としてのしあがっていく姿をシカゴのギャングに置き換えて描いた物語で、今回はファンクミュージックをちりばめて再構築する白井版。その初日がいよいよ1月11日(土)に幕を開ける。シカゴギャングたちが英雄として描かれる映画が人気だった時代。ギャング団のボス・アルトゥロ・ウイは、政治家のドッグズバローの不正取引について情報をつかむ。さっそくドッグズバローをゆすり、それを足がかりに勢力を拡大してゆくウイ。人々が彼を“英雄”のひとりとして見ているうちに、独裁者への階段を駆け上っていたウイを、はたして誰が抑えられるのか……。ブレヒトは亡命先のアメリカでギャングの存在に興味をもち、禁酒法時代の伝説のギャング、アル・カポネにヒトラーとの共通点を見つけ本作を執筆。1941年に執筆を開始するも、その初演はブレヒトがこの世を去った2年後、1958年のドイツ・ヴュルテンブルグ州立劇場だったという。第2次世界大戦後13年でようやく上演されたという事実は、ヒトラーの残した傷跡がいかに根深いものだったかを証明しているだろう。それからさらに62年。今の世界状況はブレヒトが冷ややかに見つめていた当時と、少しずつ輪郭を同じくしていると言われる。ヒトラーの絶妙な演説が大衆を心地よく酔わせ、“浮動票”といわれる層を掌握することによって独裁者となったことは有名だ。そのブレヒトの視点は保ちつつ、白井は今回、劇中の音楽をキング・オブ・ソウルと呼ばれるジェームス・ブラウンの楽曲を中心に構成。「68〜72年のFUNKサウンドを現代に蘇らせる」をコンセプトに30年近く活動しているオーサカ=モノレールの生演奏で贈る。宣伝ビジュアルでは、ナチスの軍服を思わせる赤と黒の衣裳を着込んだ草なぎの不敵な姿が印象的だ。社会状況と地続きの芸術といわれる演劇。その生の舞台で、役者・草なぎ剛のまた新たな表情が見られるに違いない。KAAT 神奈川芸術劇場 ホールにて2月2日(日)まで上演。文:佐藤さくら
2020年01月10日草彅剛が、白井晃の演出で、ドイツ演劇の巨匠ベルトルト・ブレヒトの大作『アルトゥロ・ウイの興隆』に挑む。ヒトラーが独裁者として上り詰めていく過程をシカゴのギャングの世界に置き換えて描いた問題作に、ファンクミュージックを散りばめた斬新な演出で挑む意欲作だ。【チケット情報はこちら】草彅と白井が初めてタッグを組んだのは、2018年の舞台『バリーターク』。その時の経験が草彅の中には強烈に残っているようで、「すごく新しい感覚でした。読んでみて全く分からない内容だったんですけど、実際にやってみたらすごく楽しくて。だから今回、白井さんが声をかけてくれるということで、別に台本を読まずとも、やりたいと言いました」と出演を決めた理由を話す。本作は、1956年にブレヒトがこの世を去った2年後の58年にドイツ・ヴュルテンブルグ州立劇場にて初演された。日本では1969年に田中邦衛主演、劇団俳優座による『ギャング・アルトゥロ・ウイ~おさえればとまるアルトゥロ・ウイの栄達』のほか、2005年に新国立劇場が招聘したマルティン・ヴトケ主演、ベルリナー・アンサンブルによる公演が上演されている。すでに稽古に取り組んでいる草彅は、難解な戯曲と向き合いながら「膨大なセリフの量だし、何を言っているのか、意味がよく分からないんです」と苦笑い。一方で、「すごく刺激的です。知らない扉を白井さんが開いてくれる感じがするし、自分が分からなければ、分からないほど未知の自分に出会える。舞台にはそういうところがある。今回もそれを期待しています」とも語っていた。劇中の音楽は、キング・オブ・ソウルと呼ばれるジェームス・ブラウンの楽曲を中心に構成され、オーサカ=モノレールによる生演奏というのも大きな見どころの一つ。『道(La Strada)』(2018年)で音楽劇に挑戦した草彅だが、改めて音楽劇の魅力を聞くと、「より僕の役の中の眠っている魂が、音楽によって呼び覚まされる。そんなことを白井さんは狙っているらしい。それができたら、観客の皆さんに新しい感動を届けられるのではないかなと思います」と話してくれた。公演は2020年1月11日(土)から2月2日(日)まで、KAAT神奈川芸術劇場大ホールにて。共演者には、古谷一行、神保悟志らベテラン陣のほか、渡部豪太といった若手キャストに加え、『バリーターク』でも草彅と共演した松尾諭、小林勝也など、個性豊かな俳優がそろっている。取材・文:五月女菜穂
2019年12月25日草なぎ剛主演舞台「アルトゥロ・ウイの興隆」が、来年1月11日(土)より上演されることが決定。全キャストも発表された。シカゴギャング団のボス、アルトゥロ・ウイは、政治家ドッグズバローと野菜トラストとの不正取引に関する情報をつかんだ。それにつけこみ強請るウイ。それをきっかけに勢力を拡大し、次第に人々が恐れる存在へとのし上がる。見る見るうちに勢いを増していくウイを抑えることができるのだろうか…。ドイツ演劇の巨匠ベルトルト・ブレヒトの大作「アルトゥロ・ウイの興隆」。本作は、ヒトラーが独裁者として上り詰めていく過程を“シカゴのギャングの世界”に置き換えて描いたこの問題作に、ファンクミュージックを散りばめた斬新な演出で挑む白井晃の意欲作だ。舞台「バリーターク」でも白井さんとタッグを組んだ主演の草なぎさんが演じるのは、シカゴのギャング。エンターテイナーとしての魅力を最大限に発揮する!そして共演には、「バリーターク」で共演した松尾諭や小林勝也をはじめ、「プロポーズ大作戦」や大河ドラマ「西郷どん」の渡部豪太、「深夜食堂」シリーズの中山祐一朗、俳優だけでなくナレーターとしても活動する細見大輔。そのほか、粟野史浩、関秀人、有川マコト、深沢敦、那須佐代子、春海四方、小川ゲン、古木将也、小椋毅、チョウヨンホ、林浩太郎、神保悟志、そして古谷一行が参加する。また劇中の音楽は、キング・オブ・ソウルと呼ばれるジェームス・ブラウンの楽曲を中心に構成。海外でも活躍する「オーサカ=モノレール」による生演奏というのも大きな見どころのひとつとなっている。KAAT 神奈川芸術劇場プロデュース「アルトゥロ・ウイの興隆」は2020年1月11日(土)~2月2日(日)KAAT 神奈川芸術劇場<ホール>にて上演。(cinemacafe.net)
2019年10月01日元SMAPの草なぎ剛が、2020年1月11日から2月2日に神奈川・KAAT神奈川芸術劇場で上演される舞台『アルトゥロ・ウイの興隆』で主演を務めることが1日、明らかになった。舞台『アルトゥロ・ウイの興隆』で主演を務める草なぎ剛KAAT神奈川芸術劇場の芸術監督を務める白井晃氏演出の新作舞台公演として、ドイツ演劇の巨匠ベルトルト・ブレヒトの大作『アルトゥロ・ウイの興隆』を上演。ヒトラーが独裁者として上り詰めていく過程をシカゴのギャングの世界に置き換えて描いた問題作に、ファンクミュージックを散りばめた斬新な演出で挑む白井の意欲作だ。主演を務めるのは、白井と初めてタッグを組んだ舞台『バリーターク』(2018年)以来、KAATで2度目の主演となる草なぎ剛。今回、シカゴのギャングに扮し、エンターテイナーとしての魅力を最大限に発揮する。共演には、古谷一行、神保悟志らベテラン陣のほか、渡部豪太といった若手キャストに加え、『バリーターク』でも草なぎと共演した松尾諭、小林勝也など、個性豊かなキャストがそろった。劇中の音楽は、キング・オブ・ソウルと呼ばれるジェームス・ブラウンの楽曲を中心に構成され、オーサカ=モノレールによる生演奏というのも大きな見どころのひとつ。ファンクミュージックに彩られた、刺激的で斬新な音楽劇が誕生する。
2019年10月01日米国のメタルコアバンド「ウイ・ケイム・アズ・ロマンス」のボーカル、カイル・パヴォノフが28歳で死去した。バンドがInstagramのオフィシャルアカウントで訃報を伝えている。「カイルは本人にとっても、そしてバンドメイトにとっても、あまりにも早く人生の幕を下ろしてしまいました。僕らは皆、悲嘆に暮れています。彼の笑顔、誠実さ、他者への気配り、音楽の才能を恋しく思います」(ウイ・ケイム・アズ・ロマンスのInstagramより)パヴォノフは2008年にウイ・ケイム・アズ・ロマンスへ加入。5枚のアルバムに参加し、2013年にリリースした『Tracing Back Roots』は、全米ビルボードアルバムチャートで8位にランクインした。TMZによると、パヴォノフは今月19日にミシガン州内の病院へ搬送され、間もなく死亡が確認されたという。死因は明らかになっていない。
2018年08月27日