ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)の人気バッグシリーズ「アルマ」に新作バックパックが仲間入り。「アルマ・バックパック」が2024年春夏ウィメンズ・コレクションより登場する。人気バッグ「アルマ」に小ぶりなバックパックが仲間入り構築的なフォルムのタイムレスなアイコンバッグ「アルマ」。その新作として展開されるのは、デイリーユースにぴったりの上品なバックパックだ。ロール仕上げのトロンハンドル、ゴールドカラーのパドロック、キーベルといった「アルマ」ならではのディテールはそのままに、モノグラム・キャンバスやエピ・レザーによって使い勝手のいいバックパックへと仕上げた。取り外し可能なストラップを使えば、ハンドバッグのスタイルでも楽しめる。【詳細】「アルマ・バックパック」発売時期:2024年3月~取扱い店舗:ルイ・ヴィトン ストアおよび公式オンラインストア価格:モノグラム・キャンバス 369,600円エピ・レザー 386,100円サイズ:W15 x H20 x D10cm
2024年03月18日ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)のアイコンバッグ「アルマ」から、新作が登場。“マルタージュ・パターン”あしらった「アルマ」バッグ新作ルイ・ヴィトンの「アルマ」は、構築的なシルエットと高い耐久性が魅力のアイコンバッグ。そんな「アルマ」に、メゾンの伝統的なトランクから着想を得た、交差する格子柄“マルタージュ・パターン”を採用した新作バッグが仲間入りする。“マルタージュ・パターン”による立体的なひし形の表情は、上質なラムレザーのボディーに独自の存在感を演出。ゴールドカラーのパドロック、レザーのキーベル、滑らかなロール仕上げのレザーハンドルなどのディテールがシックなアクセントを加えている。サイズは普段使いにぴったりのスモールサイズから、旅行などでも活躍するラージサイズまで、3サイズを展開。スモールサイズの「アルマ BB」とミディアムサイズの「アルマ PM」には、スタイルに合わせてクロスボディバッグとしても使用できる取外し可能なストラップが付属する。詳細ルイ・ヴィトン「アルマ」新作販売店舗:ルイ・ヴィトン ストア、公式オンラインストアアイテム:・アルマ BB 583,000円サイズ:W23.5xH17.5xD11.5cm・アルマ PM 753,500円サイズ:W32xH25xD16cm・アルマ GM 918,500円サイズ:W39xH30xD19cm【問い合わせ先】ルイ・ヴィトン クライアントサービスTEL:0120-00-1854
2023年09月14日工学院大学(学長:伊藤 慎一郎、所在地:東京都新宿区/八王子市)の小麦 真也准教授(教育推進機構)を中心とする研究チームは、3C273と呼ばれる銀河をアルマ望遠鏡で観測し、特殊なデータ解析の結果、同銀河に何万光年にもわたって淡く広がる電波放射が存在することを世界で初めて発見しました。図1高エネルギージェットを持つ巨大銀河の想像図。Credit:ALMA(ESO/NAOJ/NRAO)■研究の詳細本研究で観測された3C273は地球から24億光年の距離にある銀河の中心核で、クェーサーと呼ばれる種族の天体です。その正体は巨大なブラックホールで、周囲の物質を飲み込むことで、強烈な光のエネルギーを生み出しています。世界で初めて発見されたクェーサーでもある3C273は、クェーサーでは最強の電波を放っています。そのような経緯から、何十年も研究されてきた「よく知られた」天体で、アルマ望遠鏡でも空の位置の基準としてしばしば観測されています。電波観測にとって、3C273は灯台のような天体と言えます。車のヘッドライトを直視すると目が眩んで周りの様子が見えにくくなりますが、実は同じことが望遠鏡でも起きます。明るい天体と暗い天体を同時に検出する能力はダイナミックレンジと呼ばれ、アルマ望遠鏡では明るさの差が数100倍程度のダイナミックレンジならば精密に電波を測定することができます。一般的なデジカメのダイナミックレンジは数1,000倍とされているため、電波望遠鏡は明暗の差が激しい天体を観測するのは苦手であると言えます。3C273はまさに、明るすぎて望遠鏡の目が眩んでしまうような天体です。全天随一のクェーサーとして長い間知られてきたにもかかわらず、中心の3C273自身が明るすぎるために、それより遥かに暗い銀河(母銀河)の姿についてはあまりわかっていませんでした。研究チームは観測データの解析にあたり、3C273自身の明るさを電波の強さの基準とする自己較正と呼ばれる方法を適用し、さらに電波の周波数や時間による変動を細かく補正することによって天体の電波が周囲に漏れ込んでノイズとなることを極力抑え込みました。その結果、85,000倍にも達するダイナミックレンジを達成し、暗い部分まで画像化することに成功しました。アルマ望遠鏡による銀河系外の観測で得られたダイナミックレンジとしてはこれまでの最高記録です。図2ハッブル宇宙望遠鏡で観測されたクェーサー3C273(左図)[1][2]。極めて明るいため、望遠鏡内で散乱した光が放射状に漏れています。右下部分には、中心核から放出されている高エネルギーのジェットが見えています。アルマ望遠鏡で観測された3C273の電波画像(右図)。ただし中心の明るい部分は差し引かれています。今回発見された3C273付近の淡く広がった電波放射は、右下に伸びているジェットに比べてもとても弱いです。Credit:Komugi et al., NASA/ESA Hubble Space Telescope高いダイナミックレンジを達成した結果、3C273の周囲にはこれまで知られていなかった、母銀河全体に何万光年にもわたって淡く広がる電波放射が存在することを発見しました(図)。通常はクェーサーの周辺に電波放射が見つかる場合は、クェーサーから放出される超高速のジェットや母銀河での大規模な星形成活動に起因する「シンクロトロン放射」が原因です。3C273にも、中心からある方向に強烈なジェットが放出されています。シンクロトロン放射は観測される周波数によって強度が変化するのが特徴ですが、本研究で発見された淡く広がった電波放射は周波数によって変化しませんでした。様々な可能性を検討した結果、この電波放射は3C273からの強烈な光が母銀河の星間物質を照らすことで発生する「熱制動放射」と呼ばれるものであることがわかりました。銀河中心核に照らされたガスからの熱制動放射が数万光年という広い範囲にわたって見つかるのは、世界で初めてのことです。「灯台もと暗し」ではなく「灯台もと明かるし」のため何十年も見過ごされていたことになります。■本件の意義について今回の発見はなぜ重要なのでしょうか。これまで、クェーサーのような活動的な銀河中心核の影響のために母銀河で星の形成が阻害されるか否かは、銀河天文学では大きな問題となっていました。星の形成には水素ガスが必要です。もしクェーサーの強い光のせいでガスが壊れてしまう(電離する)と、星の形成が妨げられてしまいます。このようなことが実際にクェーサーで起きているかどうかを調べるため、従来は可視光での観測を行い、電離したガスを直接観測するという手法が一般的でした。しかし電離したガスが可視光を放出する機構は複雑で、さらに星間空間に存在する塵によって光が吸収されてしまうため電離したガスの量を見積もるには困難を伴っていました。本研究で観測された熱制動放射は電波の放出機構がシンプルで、かつ塵によって減光されません。そのため、母銀河に存在する電離ガスの量を見積もることが容易になりました。本研究では、クェーサー3C273からの光の7%あるいはそれ以上が母銀河の水素ガスに吸収されていることがわかりました。それによって発生した電離ガスは太陽の100-1,000億倍の質量もあることがわかりましたが、その一方で、星形成直前の状態にある水素分子ガスも大量にあり、銀河全体として星の形成が阻害されているようには見えないということもわかりました。「本研究はこれまで可視光観測によって行われてきた研究テーマに対し、電波観測による新手法を提供するものです。今後同様の手法を他のクェーサーにも適用することで、銀河とその中心核がどう互いに影響しあって進化してゆくのか、理解が進むことが期待されます。」と小麦 真也准教授(工学院大学教育推進機構)は述べています。■論文詳細論文名Detection of extended millimeter emission in the host galaxy of 3C273 and its implications for QSO feedback via high dynamic range ALMA imaging掲載誌米国天文学誌『アストロフィジカルジャーナル』The Astrophysical Journal, 930巻 3号(2022年5月発行) 研究者小麦 真也(工学院大学)、鳥羽 儀樹(国立天文台、京都大学)、松岡 良樹(愛媛大学)、斉藤 俊貴(国立天文台、日本大学)、山下 拓時(国立天文台)この研究は、日本学術振興会科学研究費JP20K04015, JP21K13968, JP19K14759の助成を受けて行われました。アルマ望遠鏡(アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計、Atacama Large Millimeter/submillimeter Array:ALMA)は、欧州南天天文台(ESO)、米国国立科学財団(NSF)、日本の自然科学研究機構(NINS)がチリ共和国と協力して運用する国際的な天文観測施設です。アルマ望遠鏡の建設・運用費は、ESOと、NSFおよびその協力機関であるカナダ国家研究会議(NRC)および台湾行政院科技部(MoST)、NINSおよびその協力機関である台湾中央研究院(AS)と韓国天文宙科学研究院(KASI)によって分担されます。アルマ望遠鏡の建設と運用は、ESOがその構成国を代表して、米国北東部大学連合(AUI)が管理する米国国立電波天文台が北米を代表して、日本の国立天文台が東アジアを代表して実施します。合同アルマ観測所(JAO)は、アルマ望遠鏡の建設、試験観測、運用の統一的な執行および管理を行なうことを目的とします。注釈[1] Based on observations made with the NASA/ESA Hubble Space Telescope, and obtained from the Hubble Legacy Archive, which is a collaboration between the Space Telescope Science Institute (STScI/NASA), the Space Telescope European Coordinating Facility (ST-ECF/ESA) and the Canadian Astronomy Data Centre (CADC/NRC/CSA).[2] これらの画像は、Lupton et al. (2004), "Preparing Red-Green-Blue Images from CCD Data", in the Publication of the Astronomical Society of the Pacific (DOI: 10.1086/382245)に記述されている方法を使用して作成した三色合成図です。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年05月31日国立天文台は2月26日、アルマ望遠鏡を用いた観測の結果、地球から4700万年光年の場所にある渦巻銀河M77の中心部に存在するブラックホールの周りに、有機分子が集中して存在することを明らかにしたと発表した。同成果は国立天文台の高野秀治氏と名古屋大学の中島拓氏を中心とする研究グループによるもので、天文学専門誌「日本天文学欧文研究報告」に掲載された。銀河における爆発的星形成領域(スターバースト)や銀河中心に存在する活動的なブラックホール(活動銀河核)は銀河の進化を考える上で重要な調査対象とされる。M77の中心には活動的なブラックホール(活動銀河核)があり、その周囲を爆発的星形成領域(スターバースト)が半径3500光年のリング状(スターバースト・リング)に取り囲んでいることが知られている。同研究チームはこれまで、国立天文台野辺山宇宙電波観測所の45m電波望遠鏡を用いて、既にこの銀河で各種分子が放つ電波の観測を行っており、今回の研究は、アルマ望遠鏡を用いることでさらにそれを発展させたかたちだ。アルマ望遠鏡による観測では、活動銀河核とスターバースト・リングにおいて一酸化炭素やシアノアセチレン、アセトニトリルなど9種類の分子の分布が捉えられた。分子によって分布はさまざまで、特に原子の数が多いシアノアセチレンやアセトニトリルが活動銀河核の周囲に豊富に存在していたことは中島氏らを驚かせた。こうした分子はブラックホール周囲では強烈なエックス線や紫外線放射によって壊されると考えられていたからである。同研究グループは活動銀河核のまわりではガスが非常に濃くなっているため、中心部からエックス線や紫外線が遮られることで有機分子が壊されずに残ったのではと推測しており、「さらに広い周波数範囲での観測や、より高い解像度での観測によるデータが来る予定ですので、詳しく全貌を明らかにすることができ、驚きの結果もさらに出てくると期待しています」とコメントした。
2015年02月27日アルマ望遠鏡は11月6日、惑星誕生の現場を史上最高の解像度で撮影したと発表した。同望遠鏡のように、複数のパラボラアンテナを結合させて一つの望遠鏡とする「電波干渉計」では、アンテナの間隔を離せば離すほど解像度(視力)が向上する。2014年10月24日、アルマ望遠鏡は過去最大のアンテナ展開範囲15kmで試験観測を行い、観測対象には地球から約450光年の距離にある星で、比較的若い「おうし座HL」が選ばれた。この時の解像度は、史上最高の0.035秒角(角度の1度の約10万分の1)で、人間の視力に換算すると2000になるという。今回の観測で撮影された「おうし座HL」の画像には、星のまわりに同心円状の塵の円盤が幾重にも並んでいるようすがくっきりと写し出されていた。生まれたばかりの星のまわりには画像のような円盤があり、1千万年以上の時間をかけて円盤内の物質が衝突合体を繰り返して惑星が作られると考えられている。画像では、「おうし座HL」を取り囲む円盤に少なくとも3本のはっきりした隙間があることがわかる。こうした隙間は、円盤の物質を掃き集めながら大きな惑星が成長しつつある証拠だと推測されるが、100万歳に満たないほど若い星の周囲で大きな惑星が形成されつつあるというのは、これまでまったく想定されていなかった。惑星形成の研究者でもある林正彦 国立天文台長は「惑星系ができていくようすが手に取るように見てとれる画像が、こんなにも早くアルマ望遠鏡で観測できるとは思っていなかった。次はいよいよ宇宙における生命の兆候の発見に向かう」とコメントしている。
2014年11月07日アルマ望遠鏡は9月24日、アンテナを7kmの範囲に展開した干渉計試験に成功したと発表した。アルマ望遠鏡とは、国立天文台や米国国立電波天文台などによる国際共同プロジェクトとして、チリのアタカマ砂漠の高地に設置された、パラボラアンテナ66台を組み合わせた干渉計方式の巨大電波望遠鏡。すばる望遠鏡やハッブル宇宙望遠鏡の約10倍の分解能をもつ。電波干渉計では、アンテナの間隔を離せば離すほど解像度が向上する。アルマ望遠鏡は2011年から観測を行っているが、その中で使われているアンテナの展開範囲は最大1.5kmにとどまっていた。今回の試験観測はより広い範囲に展開したアンテナがひとつの望遠鏡として機能するかどうかを確認するために行われた。同試験で天体画像は取得されていないが、同プロジェクトの一員であるキャサリン・ヴラハキス氏は「天体画像取得のための試験観測が始まれば、これまで以上に高い解像度を実現し、すばらしい観測成果を届けてくれるでしょう」とコメント。将来的には最大11km程度のアンテナ間隔での観測を目指すという。
2014年09月26日