声は個性の一つですが、相手の声に「好感をもつ」ことはよくあります。では、ぐっとひかれる声、そう、モテ声になるポイントはあるのでしょうか。耳鼻咽喉科専門医でとおやま耳鼻咽喉科院長の遠山祐司先生に、好感を持たれる声や発声法についてお話を伺いました。■声肺活量、声帯、口腔の形……。複数の要素で声の個性が決まる――個人の声を決める要素には何があるのでしょうか。遠山先生声は肺から押し出された呼気(こき)が、声帯を通って口腔(こうくう)内で響いて出てきます。声を決める要素は複雑で、肺活量や声帯、口腔(こうくう)の形、下顎(したあご)の形、鼻からの空気の抜け方などによって変わります。体質が千差万別なのと同様に、声の個性も、多くの要素が発声の環境をつくって生み出しています。子どもの声帯は柔らかで声が高く、年齢を重ねるにつれて声帯の弾力性が低下し、いわゆるシワがれた声に変化していきます。男性は変声期、つまり「声変わり」を経て声が低くなり、女性は高くなります。それに、病気や扁桃腺(へんとうせん)の手術でも声は変質します。■男性は腹式呼吸を低い声を出すと好印象に――男性はやや低めの声が好感を持たれると言いますが、どうしたら低めの声を出せますか。遠山先生腹式呼吸でおなかをふくらませるように息を吸い、その息を吐きながら胸で響かせるように発声すれば、低音でよく響く声が出ます。また、口を大きく動かすことによって、口腔内が大きく広がるので、響きのよい声が出ます。アナウンサーの発声練習をイメージしながら、腹式呼吸で息を吸って発声するとよいでしょう。男性の低音が魅力的なのは、「変声期後の大人の男性」という印象になるからかもしれません。反対に女性の場合は「少し高めの声に好感を持たれる』と言われますが、それは子どもの声に近いことになります。■耳に入りやすい声は好かれる――なぜ、よく響く声は「モテ声」なのでしょうか。遠山先生響きが良い声というのは、人の耳にとって心地が良いので、好感を持たれます。音が外耳道(がいじどう)を通って鼓膜(こまく)に到達するとき、2,500~4,000Hz(ヘルツ)の間の周波数を持つ音には共鳴による音圧増強作用が働きます。この周波数の音は、声の音量が小さくてもよく通り、よく聞こえます。外耳道は音響学的には、共鳴管としての意味があるわけです。居酒屋など、たくさんの人が話をしている場所で、大きな声で話しているわけではないのに声が通る人がいますが、この声は2,500~4,000Hz(ヘルツ)の間の周波数を出しているのです。前述で「腹式呼吸で発声するといい」と言ったのは、腹式呼吸をすると、この周波数を出すよく響いて共鳴した声になるので「モテ声」になるということなのです。――アナウンサーのように滑舌がいい声は、好感度が高いのはどうしてですか。遠山先生声の周波数は単一ではないので、大きく口を開けてハキハキと話すと、たくさんの周波数の声を出すことになります。「抑揚がある変化に富んだ声」は、先ほどの「人が聞き取りやすい2,500~4,000Hz(ヘルツ)の間の周波数」のうちの、たくさんの周波数の声という意味です。――女性のモテ声、少し高めの声というのは、どうすれば出るのでしょうか。遠山先生口角を少し上げて話してみてください。少し声が高くなって、ハキハキと明るい印象になるでしょう。口角は表情にも影響するので、上げることを意識するだけで、印象がいい声になるはずです。――これまで無意識だった声のことが少し分かったように思います。ありがとうございました。「モテ声」のポイントは、「相手に伝わりやすく、相手にとって心地よい声」であるようです。発声を意識してみると、初対面の人への挨拶やプレゼンでも声が通りやすくなったような気がします。ぜひ、挑戦してみてください。監修:遠山祐司氏。耳鼻咽喉科・気管食道科専門医。医学博士。とおやま耳鼻咽喉科院長。とおやま耳鼻咽喉科TEL: 06-6923-4187大阪市都島区御幸町1-9-1地下鉄谷町線都島駅から徒歩7分藤井空、庄司真紀/ユンブル)
2012年02月06日実際のところ、一番美しいのは…??川島なお美が『美ST』12月号で見せた、まさにアンチエイジングな体形をキープしたヌードも話題だが、有名人のスタイルに対し、綺麗という声と細すぎという声、近年ではどちらも上がるといったケースもよくみられるようだ。アイドルがブログでダイエットの成果を伝えたけれど、細すぎない?大丈夫?といったコメントがファンから寄せられるといったこともしばしば。実際のところ一番美しい体形とはどのくらいなのだろう?と思う人も多いのではないだろうか。そこでNEWSポストセブンでは、ミス日本コンテストの企画・運営を行う和田研究所の所長に“黄金体形”についてインタビューを行っているので、注目してみたい。これぞ「黄金体形」!ミス日本コンテストを取り仕切る美のプロ・和田薫所長によると、やはり芸能人やモデルの場合は、写真やテレビで見られることを意識し、それらでは実際よりやや太って見えるため、一般よりも痩せていなければとなりがちなのだという。リアルな女性の“黄金体形”はというと「たとえば身長160cmの人だと、体重で47.5~51.2kg、バスト80~96cm、ウエスト54.4~60cm、ヒップ84.5~96cm、太もも48.2~51cm」が理想的なバランスのサイズなのだそうだ。この数字は身長に応じて1cm刻みで細かくあるのだそうだが、最も重要なのは、やはりバランスがいいかどうかだという。完璧なバランスというのは難しいものだが、これを目安に自分磨きをしてみるのもいいかもしれない。元の記事を読む
2011年10月26日スウェーデントップモデル、アンチエイジングの広告でグローバルコスメブランドのエスティローダーと、その広告モデルの間で今年7月から訴訟が起きていることが分かった。その内容は、アンチエイジング化粧品の広告で、不当に「老けているように見せられた」ことによるものだという。訴えているのは、スウェーデンのトップモデルで、元スポーツ・イラストレイテッド専属のキャロライン・ルイーズ・フォースリング(35)。彼女によれば、本人の了承なく、アンチエイジングの広告にされたといい、200万ドル(約1億5000万円)の賠償をエスティローダーに対し、請求している。老けすぎアピールでキャリアにも傷英デイリー・メールの報道によると、広告は45~60歳くらいの女性を対象にしたもので、まだ35歳のキャロラインは、このように老けて見せられたことにより、そのモデルキャリアに取り返しがつかないほどの大きな傷がついたとしているそうだ。彼女側の話によると、カメラテストといって、ほぼノーメイクのまま撮られた写真が、了承なく知らぬ間にエスティローダーのブランド、オリジンズのアンチエイジングクリームの広告ポスターに使用されていたという。そのカメラテストとされた写真も、別の広告撮影の時のものであり、このような用途に使用されるとは、全く知らなかったことなのだそうだ。さらに広告では、“4週間商品を使うだけで、エイジングケアができる”ということをアピールし、顔を半分にわけてBefore&Afterとし、しわやたるみ、ほうれい線などが若々しく改善していることを示す内容となっているのだが、キャロライン本人は、この商品アイテム自体使用したことすらないと憤慨しているそうだ。画像処理など、手軽にかつ巧妙に行えるようになった今、モデル写真の扱い方をめぐっては、コスメ界でも問題視されるケースも出てきている。そのなかでも、商品効果を印象づけるために「老けすぎ」に、本人らへの打診・了承もなく使用されたのであれば、モデル価値をおとしめられたと訴えるのも一理ある。わかりやすい広告が求められる時代だが、そこにはデリケートな問題が多数含まれていることも忘れてはならないだろう。訴訟問題の泥沼に陥っては、それこそ“美しくない”。元の記事を読む
2011年10月21日最旬注目の美容健康成分“レスベラトロール”配合!ノエビアは、各所で長寿やアンチエイジングとの関係で効果が期待されることが取り上げられ、今最も注目の話題の美容健康成分である“レスベラトロール”を配合した栄養補助食品「ノエビアレスベラトロール」を9月1日発売した。美容界、健康食品界で最も熱いワードといってもいい“レスベラトロール”。この成分はブドウに多く含まれているポリフェノールの一種で、いつまでも若々しく、美しく年を重ねたいという人には欠かせない成分だといわれている。レスベラトロールを含む健康食品はのき並み人気商品となっているだけに、本製品も待望の商品として、ヒットが期待される。サプリメントとして気軽に摂取!チーズや肉料理など、脂肪分が多い食生活を送っているにもかかわらず、健康的で美しい生き方を実現しているフランス人の秘訣は、赤ワインにあるということを聞いたことはないだろうか。それもまた、赤ワインの原料となるブドウの皮や茎・種子に含まれるレスベラトロールの働きによるとも言われている。「ノエビアレスベラトロール」には、ブドウの茎から抽出した“活性型レスベラトロール”を配合。レスベラトロール単体でなく、レスベラトロール複合体が含まれているため、より高い効果と働きが期待できるそうだ。栄養補助食品として、摂取しやすい粒状になっているので、日ごろのサプリメントとして、1日2粒を目安に水またはお湯と一緒に摂取するとよいという。全国の販売員、店舗、直営店、通信販売などで購入可能。300mg×60粒入りで6090円(税込)。元の記事を読む
2011年09月02日秋の味覚を取り入れたスペシャルな健康美容食京王プラザホテルの2階コリアンダイニング<五穀亭>が10月1日から31日まで、「秋から晩秋へのアンチエイジング」と題し、秋の味覚を存分に取り入れた、美を追求する女性のための特別メニューを提供すると発表した。このメニューはランチタイムに提供されるもので・煮凝りコラーゲンと季節野菜のお洒落な前菜・ほんのりと温まる秋の具沢山スープ・迎える季節に備え・冬を満喫するビビンバ・五穀亭特製ヘルシーデザート・果実茶からなるメニュー。料金はサービス料・税金込みで3200円とのことだ。食べて美しく!たまには自分へのご褒美にいかが?秋の具だくさんスープは、ほくほくの山芋、ビタミンCや食物繊維が豊富な蓮根など秋の根菜がたっぷり。アサリやスケソウダラの滋味深いスープで、体を内側から温めてくれる。香り高い秋のキノコ、ビタミンやミネラルが豊富な栗、蒸しうににいくらと華やかで豪華な逸品が数々揃うメニューはまさに豪華ランチだ。デザートも豆腐を使ったヘルシーなムースと、栄養バランスが整いアンチエイジングに効果的といわれるきな粉をふんだんに用いた自家製のわらびもち、豆乳とヒアルロン酸がたっぷり入ったアイスクリームまで楽しめるそうだ。健康や美容に関心の高い韓国では、“食べてキレイに”の知恵が生きた食文化が多数ある。今回のメニューは、その韓国料理のベースに日本ならではの秋の味覚をふんだんに盛り込んだ特別メニューとなっているようだ。自分へのご褒美に、お友達との集まりに、ぜひ食べてキレイを体感してみては?元の記事を読む
2011年08月31日新リキュール登場ウイスキーはゆっくりとグラスを回しながら、アルコール濃度が高いゆえの繊細な味わいを楽しむことが多い。夏には氷で割って楽しむこともできるが、氷を入れてしまうとウイスキーの香りが逃げてしまうという欠点もあり、もどかしさを感じることがある。やはり夏には夏らしいサッパリしたウイスキーを楽しみたい。そんなわがままに応えてくれる新リキュールが新発売となる。そのリキュールの名前は「レモン&ウイスキー」といい、疲労感を吹き飛ばしてくれそうな甘ずっぱいテイストだという。ウイスキーの概念を覆すサッパリとした飲み口というから、発売が待ち遠しくて仕方ない。レモンにはビタミンCが豊富に含まれているため、疲労回復やアンチエイジングも期待でき、女性にも大人気の商品になりそうだ。ソーダ割でより一層夏らしい楽しみ方ができるので、発売までの1週間を乗り切って、女子会は美容と健康に良い「レモん&ウイスキー」で盛り上げたいものだ。商品の概要2011年7月11日に発売される新リキュール「レモン&ウイスキー」の商品概要は下記のとおりだ。1.容量720mℓ詰2.価格1,260 円(税込み)3.アルコール度数20%今年は東日本大震災の影響で省エネムードが高まっているにもかかわらず、猛暑が予想されている。そんな暑い夏を元気に越すために、美容と健康に良いビタミンC豊富なレモンが入った甘ずっぱいウイスキーベースの新リキュールでスッキリしたい。元の記事を読む
2011年07月03日世界初の快挙2011年6月20日、香川大学工学部と株式会社イーエスティージャパンとの共同研究で商品化されたILG配合の化粧品の発売が開始された。これまではILGは水に不溶性であること、生薬に含まれる量が少ないことが理由で化粧品として商品化できなかった。しかし、ILGの大量生産が可能になったこと、特許出願中の方法を用いてILGを可溶化することに成功したことにより、世界初の快挙を成し遂げた。ILGの毒性は極めて低く、変異原性や催奇形性もまったくない。さらに、昨今人気のコラーゲンに比べて分子が小さく、皮膚組織に浸透しやすいという特質もある。そのため、様々な効果が期待されている。商品の詳細この世界初の化粧品の詳細は下記のとおりである。エステサロン等の店頭で購入できるようなので、この化粧品を購入したついでにエステでますます美しくなる女性が増えるに違いない。1.アンミューローションILG配合 150ml10500円2.アンミューエッセンスILG配合 50ml18900円この他に、10月頃に発売予定となっているアンミュークリームILG配合 30gがあるようなので楽しみが尽きない。どんどん新しいシリーズが出てきて欲しいものだ。元の記事を読む
2011年07月03日一台でさまざまなタイトニング治療が可能美容整形・ノエル銀座クリニック(東京都中央区銀座)は、6月よりスペインで開発された5種類のハンドピースを持つアンチエイジング機「ウルティマ(Ultima)」を導入した。「ウルティマ」は、モノポーラ・バイポーラ・マルチポーラと、3種類のRF(Radio Frequency:高周波)ハンドピースと、IPL(Intense Pulsed Light:インテンスパルスライト)+RFハンドピース、キャビテーションハンドピース(2種類)により、1台でさまざまな治療が行える複合機。痛みを軽減し幅広いアンチエイジングに効果「ウルティマ」の「トリプルRFシステム」では、到達深度が異なる3種類のハンドピースの組み合わせで顔のたるみや小じわの改善といった、タイニングが可能で、独自の冷却システムにより施術時の痛みを軽減されるという。また、IPL+RFは、10種類のフィルターで波長を調整、シミ、くすみ、など多岐にわたる治療効果が得られるという。ノエル銀座クリニックの、同機による施術メニューは、フェイスは「タイトニング」と「美肌」、ハンドは「美肌」がある。元の記事を読む
2011年07月02日お正月に増えた体重がなかなか減らない。年末年始のお休みで不摂生をしたせいで、肌の調子がいまだに悪い…という方はいませんか?「そのうち、そのうち」と対策を怠っているうちに、それが定着してしまうかも。そこで今回は、すぐに結果を出すために、ハリウッドセレブたちの美容事情をご紹介しましょう。ハリウッドのセレブリティといえば、役作りやここ一番の仕事のために身体を改造することでも知られ、その変わり身の速さは驚くほど。そして女優たちはといえば、40歳、50歳、60歳になっても、驚くほど若々しくて、実に羨ましい限り。でもそのためには、陰で並々ならぬ努力をしているというのが実情です。むしろ、それをやらなければ、役を降ろされたり、仕事が減ったりと、女優生命に関わってくるのだから、私たちより必死なのも当たり前。そんな彼女たちの素顔、そして影の努力をよく知っているのが、ハーバード大学医学部内科教授の根来秀行先生です。根来先生は、世界最先端のアンチエイジング研究に精通。「身体革命世界最先端のアンチエイジングの法則」の著者でもあります。そこで、気になるハリウッドのアンチエイジング事情についていろいろ伺ってきました。「僕のところには、多くのセレブたちが診療・相談に訪れます。アンチエイジングのためというだけではなく、健康のためという人も多いんです。ハリウッドの俳優たちは、無理のある生活を送っていたりするもの。不規則な生活、役作りで体重を増減するという“無理”、そして大きなストレスにより、不具合が出やすいんですね。彼らは、一般の人たちよりも、はるかに疲れています。無理や不規則な生活、睡眠不足、ストレスなどは、老化の促進につながってしまいますから、アンチエイジングのためにもセレブたちには健康には人一倍気を使っている人が多いんですよ」。ヨガやマクロビオティック、ローフードダイエットなど、多くの健康ブームがセレブリティ発だったのもそのせいだったのですね。「しかも、銀幕のスターは、オンとオフとの差に悩むこともしばしば。最近の映画はデジタルで処理されていて、映画の中で役を演じているときと本当の自分とに格差を感じ、その部分で悩みやストレスを抱えていたりするので、近年はよけい健康や美容に神経を使っているようです。美容外科的アプローチに頼る人もいますが、医師としてはできれば、自然の状態でベストに近づけるように気をつけてあげたい。できるだけ内側から綺麗になるようにしてあげたいんです。例えば、コアマッスルを鍛えて、内臓脂肪を減らし、代謝をアップさせて体型を維持しながら、健康を保つというように指導して。特にハリウッドセレブの場合、外見を美しく保つことも重要。そうでなければ、深刻な事態に陥りますからね。仕事にも影響しますし。ですから、一般の人に比べて、ものすごくストイックですよ。見られることがモチベーションにはつながっているようです。撮影が近づくと、アドバイスを求められることも多いですね」。そう話す根来先生が、セレブたちに実際に行っているアドバイスについて、具体的に伺ってみると。「まず、すぐに体型を変えたいからといって食事を抜く、その恐ろしさについて説明します。食事を抜けば、当然一時的に体重は落ちますが、身体機能を維持するために大切な筋肉も衰えてしまいます。筋肉は脂肪燃焼にも、より良い代謝率のためにも、必要なもの。適度に筋肉があると、痩せやすい身体になるんです。でも、運動をせずに食事だけのカロリー制限で痩せようとすると、本来体が必要としているビタミンやミネラルが大幅に不足し、次第に筋肉も萎縮。筋肉が減ると、安静にしているときの基礎代謝が大幅に減ってしまい、結局は痩せにくい体質になってしまうのです。これが、リバウンドの最も恐ろしいところ。まずは、それを理解してもらいます。そうでなくても、年齢を重ねると筋力が落ちていきます。そういった基礎的なことを理解してもらい、美容のためだけでなく、本当の意味での美しさにつながる健康維持の大切さ、良いサイクルを維持する必要性をまずは伝えていくんです」。これまで、食事を抜く、ダイエットサプリに頼る、整形をするなど、様々な選択肢の中で試行錯誤してきたセレブたちだからこそ、その分だけ健康に対する知識も関心も深い。もはや、不健康で短絡的な方向には見向きもしないということなのでしょう。「そんな彼らに支持されたのが、アメリカで1977年に発表されたマクガバン報告です。当時のアメリカでは、生活習慣病患者が増加し、看過できない状況になっていたんですが、それを防ぐのに重要なのが食生活であり、油を減らして穀類を増やし、野菜、魚なども組み合わせる日本人のような食生活を送るのが理想的だというのが伝えられたんです。それがいまも刷り込まれていますね」。よく、日本に来日したセレブリティたちが、「日本食大好き!」と言っているのは、そのせい。決してお世辞ではなかったわけです。健康に関する流行には人一倍敏感なセレブリティたち。では、いま彼らが注目しているものとは?「ここで登場するのが“カロリーリストリクション”というメソッドです。これは、ハーバード大学のアンチエイジング研究所の研究成果を応用したもの。身体に必要不可欠な栄養素はバランスよく摂り入れた上で、毎日の総摂取カロリーを一般的に標準とされている総摂取カロリーの7割程度に抑えるものです。これは、食事面から若さを保つ方法として、現在とても重要な位置を占めています」。では、なぜ総摂取カロリーを抑えることが、アンチエイジングにつながるのでしょう。「カロリーリストリクションを行うと、サーチュインという酵素が活性化することがわかっています。動物を使った実験によると、サーチュインが活性化すれば、遺伝子の保護や、細胞寿命の延命作用が起こり、大幅に寿命が延びることが判明。サーチュインをコードする遺伝子は長寿遺伝子と呼ばれているのですが、これがその理由です。さらに、最新の研究では、アンチエイジングホルモンをも増加させ、メタボリックシンドロームを抑えることもわかってきました。単に摂取カロリーを下げるだけではなく、質の良い食生活を送りながらカロリーリストリクションを行うことで、老化の原因とされるフリーラジカル(身体をさびさせるもので、肌のしみやしわの元凶でもある)を除去したり、フリーラジカルによる障害修復機能を高たりすることも分かってきていて、その結果、老化の速度が抑えられると考えられています。ホルモンバランスをはじめ、全身の状態が改善されるため、体型もスリムになり、見た目の若々しさも保つことができるのだと考えられますね」。うわさによると、マドンナやジョディ・フォスターらが年齢を重ねても若々しいのは、どうやらこのあたりに秘密があるようです。さらには、ワイン好きが喜びそうなこんなお話も。「そもそも、アンチエイジングのためには、お酒の飲みすぎはよくないのですが、最近のハーバードの研究で、赤ワインに含まれている“レスベラトロール”という物質が、長寿遺伝子を活性化することを立証しました。カロリーリストリクションを行っても、同じ長寿遺伝子が活性化され、寿命が延びるとされていますが、レスベラトロールを取り入れること(=少量の赤ワインを飲むこと)は、擬似的なカロリーリストリクション状態を作り出しているということなのです」。この“レスベラトロール”は、すでにサプリメントとしても販売されていて、ハリウッドセレブの間でも注目されているのだとか。先生ご自身も、無理をしたなと感じたときにカロリーリストリクションを実践し、レスベラトロールを摂り入れているそうで、その効果を実感していらっしゃるとか。だからこそ、患者たちにも勧められるんですね。1週間単位で行うだけでも、十分に効果は実感できるそう。季節の変わり目、ここ一番の時期などにうまく取り入れて、一度コツをつかめば、難しくないと根来先生。ただ、忘れてはいけないのは、質の良い食、十分な睡眠、適度な運動のすべてが、互いに関係しあって成り立っていることを理解し、バランスの良い生活を送ることなのだそうです。「ハリウッドセレブやスポーツ選手など、不規則な生活や時差を伴う移動が多い生活をしています。そこで、食生活、睡眠、運動についての指導も行い、若さを保つ秘訣であるアンチエイジングホルモンの分泌をたっぷり促す生活を指導しています。朝はすっきり目覚めて、日中は軽い体で活動し、夜は快適に眠りに落ちる。そんな当たり前の体調へと整えるよう心がけています」。運動の面ではいま、セレブの間で話題となっている最新メソッドがあるのだとか。「いま、『カロリーリストリクション』の発想がキーとなっている、“バレトン・メソッド”がニューヨークではやり始めています。バレエ、ピラティス、ヨガと組み合わせ、コアマッスルを鍛えるというメソッド。これから、日本にも入ってきて、流行するのではないでしょうか」。ほかにも、アンチエイジングに関係する様々なお話を伺いました。ここでご紹介できないのが、とにかく残念!もっと深く知りたい方は、先生の著書「身体革命世界最先端のアンチエイジングの法則」をぜひ手にとってみてください。アンチエイジング医学の最先端の話だけれど、分かりやすくて、実践しやすい。世界最先端の研究に基づいた若さを保つ健康術や、若さを保つ5つの法則、若さを保つ食生活の実践法、カロリーリストリクションについて、睡眠、運動、デトックス法、リラックスの大切さ、サプリメントの活用法などが具体的に書かれているので、すぐに活用できるので必読です。また、根来先生は今年も数冊、最先端の健康アンチエイジング本を出版予定です。今後もその活動から目が離せません!ハリウッドセレブの美しさは、努力の賜物。それならば、私たちにだって努力次第でセレブ級の美が手に入るかも。ぜひ、真似してみて!(text:June Makiguchi)上写真は『噂のモーガン夫妻』の一場面。こちらでもご紹介!verita「BEAUTY最先端!本物のエイジングケア」プロフィール:根来秀行1967年生まれ。東京都出身。医師、医学博士。専門は、内科学、腎臓病学、循環器病学、代謝内分泌学、抗加齢医学、遺伝子治療、美容内科ほか、多岐にわたる。東京大学大学院医学系研究科内科学専攻博士課程修了。東京大学医学部内科、同大学大学院の講師を経て、ハーバード大学医学部内科教授に。ブリュッセル自由大学、東京医科歯科大学での教授も兼任。日本抗加齢医学会評議員、米国抗加齢医学会顧問。世界最先端の研究に携わっている。■関連作品:噂のモーガン夫妻 2010年3月12日よりTOHOシネマズ有楽座ほか全国にて公開■関連記事:セレブカップルをあの2人が名演!『噂のモーガン夫妻』鑑賞券を5組10名様プレゼントサラ・ジェシカ・パーカー&ヒュー・グラントが最新作プレミア出席ヒューの元カノもラブコメ界、英米の横綱が初共演!ヒュー・グラント&サラ・ジェシカ最新作の画像解禁
2010年02月19日