映画『逃げた女』の公開を記念して、本作の監督ホン・サンスの過去の作品を上映する「HONG SANGSOO RETROSPECTIVE 12色のホン・サンス」がヒューマントラストシネマ有楽町とアップリンク吉祥寺にて開催されることが決定した。2021年ベルリン国際映画祭では、最新作『INTRODUCTION』が銀熊(脚本)賞を受賞し、2年連続して銀熊賞受賞に輝く快挙を果たしたホン・サンス監督。『豚が井戸に落ちた日』でデビューして以来、時流に惑わされることなく悠々と我が道を歩くことで国際的な評価を確立してきた。「HONG SANGSOO RETROSPECTIVE 12色のホン・サンス」と題した今回の特集上映では、日本最終上映となる『よく知りもしないくせに』『ハハハ』『教授とわたし、そして映画』『次の朝は他人』の4作品をはじめ、イザベル・ユペールとの初コラボ『3人のアンヌ』や、ジェーン・バーキンがカメオ出演している『へウォンの恋愛日記』。韓国では大ヒットした四角関係を描く『ソニはご機嫌ななめ』。加瀬亮主演の『自由が丘で』。キム・ミニとの初タッグ作で、前半と後半、2通りの展開で描く異色のラブストーリー『正しい日 間違えた日』。キム・ミニが韓国人俳優として初めてベルリン国際映画祭銀熊(主演女優)賞を受賞した『夜の浜辺でひとり』。第70回カンヌ国際映画祭に2作品招かれたことでも話題となった『クレアのカメラ』と『それから』と、12作品がラインアップされている。なお、6月12日(土)からユーロスペースで開催される特集上映「作家主義 ホン・サンス」では、『カンウォンドのチカラ』と『オー!スジョン』という、初期2本が連続上映される。ホン・サンス監督24作目となる『逃げた女』は、公私にわたるパートナーであり、『お嬢さん』で強烈な印象を残したキム・ミニとの7度目のタッグとなる話題作。夫と5年間、1日たりとも離れたことのない主人公の女性が、3人の女友達と再会するところから物語が展開していく、愛、結婚、これからについて、揺れ動く女性心理をスリリングにあぶり出すヒューマンドラマだ。「HONG SANGSOO RETROSPECTIVE 12色のホン・サンス」は5月14日(金)~27日(木)ヒューマントラストシネマ有楽町、5月28日(金)~6月10日(木)アップリンク吉祥寺にて開催。『逃げた女』は6月11日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)■関連作品:逃げた女 2021年6月11日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国にて公開© 2019 Jeonwonsa Film Co. All Rights Reserved
2021年04月22日映画『ベル・エポックでもう一度』が、2021年6月12日(土)にシネスイッチ銀座ほかにて公開される。“大切な過去”を映画セットに再現する<タイムトラベルサービス>映画『ベル・エポックでもう一度』の主人公は、職を失い妻にも見放された、元売れっ子イラストレーターのヴィクトル。ある日、“大切な過去”を映画撮影セットに再現する体験型エンターテイメントサービス<タイムトラベルサービス>をプレゼントされる。彼は、「1974年5月16日のリヨン」の再現をリクエストし、今はなきカフェで生涯忘れられない<運命の女性>との再会を果たす。そんな“オーダーメイドの時間旅行”に夢中になり、延長のため、妻・マリアンヌに内緒で全財産を注ぎ込むことに。そんな彼を思いがけない出来事が待ち受ける…。ダニエル・オートゥイユ&ファニー・アルダンが共演主人公・ヴィクトルを演じるのは、長きにわたってフランス映画界で活躍するダニエル・オートゥイユ。妻・マリアンヌには、フランスの国民的女優ファニー・アルダンを起用した。70年代リヨンの美しい街並みで予告映像の中では、1974年のフランス・リヨンの街並みを再現したセットの中で、大切な過去を再体験していくヴィクトルの姿が映し出されている。70年代のファッションやアンティークカフェ、クラシックカーと、ノスタルジックなムードが漂う映像は、思わずうっとりしてしまうほどの美しさだ。また再現された過去と変化していく現代で様々な思いが交錯し、順調だったサービスが思いもよらない方向へ進行――?!果たしヴィクターを迎えるのは、ハッピーエンドなのか?美しきタイムトラベルが紡ぐラストに期待が募る。監督に『タイピスト』俳優二コラ・ブドスなお監督・脚本・音楽は、映画『タイピスト!』などに俳優として出演したニコラ・ブドスが務める。監督を務めるのは、本作が2作目となる。作品詳細『ベル・エポックでもう一度』公開時期:2021年6月12日(土)シネスイッチ銀座ほかにて公開監督・脚本・音楽:ニコラ・ブドス出演:ダニエル・オートゥイユ、ギョーム・カネ、ドリア・ティリエ、ファニー・アルダン、ピエール・アルディティ、ドゥニ・ポダリデス2019年|フランス|カラー|シネスコ|DCP|5.1ch|115分|字幕翻訳:横井和子|原題:LA BELLE ÉPOQUE|R15|配給:キノフィルムズ提供:木下グループ映画『ベル・エポックでもう一度』<ストーリー>職を失い妻にも見放された、元売れっ子イラストレーターのヴィクトル。ある日、映画撮影セットに過去を再現する、体験型エンターテイメントサービス〈タイムトラベルサービス〉をプレゼントされた彼は、「1974年5月16日のリヨン」の再現をリクエストする。完璧に蘇った"あの日のあの場所“で〈運命の女性〉と再会した彼は、輝かしき日々の再体験に夢中になり、延長のために妻に内緒で全財産を注ぎ込んでしまう。しかし、そんな彼を思いがけない出来事が待ち受けていた―
2021年04月19日生涯忘れられない“あの日”を、再体験できたら…。そんな体験を叶える“タイムトラベルサービス”を描く、ダニエル・オートゥイユ主演のフランス映画『ベル・エポックでもう一度』の日本公開が決定した。世の中の変化についていけない元売れっ子イラストレーターのヴィクトル。仕事を失い、妻のマリアンヌにも見放されてしまった父を元気づけようと考えた息子は、友人アントワーヌが始めた“タイムトラベルサービス”をプレゼントする。これは、映画製作の技術を応用して、客の戻りたい過去を広大なセットに再現する、体験型のエンターテイメントサービスだ。ヴィクトルは「1974年5月16日のリヨン」をリクエスト。部屋に用意された70年代ファッションに着替え、アントワーヌの恋人で女優のマルゴが演じる運命の女性と出会う。輝かしき日々の再体験にすっかり夢中になり、見違えるほどイキイキしたヴィクトルは、延長のため、別荘まで売り払ってしまう――。2019年のカンヌ国際映画祭で上映され、その後のフランス公開時には、当時全世界でスーパーヒットを記録していた『ジョーカー』から興行ランキングの首位を奪って初登場第1位を記録。セザール賞では3部門で受賞するなど、大きな話題となった。主演のダニエルが主人公ヴィクトルを演じたほか、妻マリアンヌを、『日曜日が待ち遠しい!』『ペダル・ドゥース』などに出演する国民的大女優のファニー・アルダン、タイムトラベルサービスの生みの親で総監督を務めるアントワーヌをギヨーム・カネ、彼の恋人でヴィクトルの運命の女性を演じるマルゴをドリア・ティリエ。監督・脚本・音楽は、本作が監督2作目となるニコラ・ブドスが務めた。『ベル・エポックでもう一度』は6月、シネスイッチ銀座ほかにて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:ベル・エポックでもう一度 2021年6月よりシネスイッチ銀座ほか全国にて公開©2019-LES FILMS DU KIOSQUE-PATHÉ FILMS-ORANGE STUDIO-FRANCE 2 CINÉMA-HUGAR PROD-FILS-UMEDIA
2021年03月19日不審者の侵入や宅配便の盗難など、あらゆる犯罪の様子を記録することができる防犯カメラ。近年では家庭用の製品も普及し、設置する人が増えています。愛犬が家を抜け出した!ある男性は自宅にカメラ付きドアベル『Ring』を取り付けています。この日、男性が外出していた時、『Ring』から何かを感知したというアラートが届いたのだそう。映像を確認すると、彼はうっかり家の門を閉めるのを忘れて出かけてしまい、愛犬のセイディが抜け出してしまったのです。外に出られたことが嬉しいのか、家の前で吠えているセイディ。「セイディがどこかへ行ってしまったら大変だ!」と思った男性がとった行動は…。セイディ!家に入りなさい!『Ring』を通じて話しかけた男性。するとセイディはカメラから聞こえてきた飼い主さんの声に反応し、ちゃんということを聞いたのです!この動画は27万回再生され、たくさんのコメントが寄せられています。・なんていい子なんだ!・本当にいうことを聞くなんて、とても賢い犬ね。・うちの犬だったらきっとすぐに逃走するだろうな。男性自身もセイディがカメラから聞こえる指示に従ったことに驚いたのだそう。彼は素直に家に入っていくセイディに向かって「いい子だね」といって褒めてあげています。きっと普段から男性とセイディの間にはしっかりと信頼関係が築けているのでしょう。飼い主さんの姿が見えなくても、声だけできちんということを聞いたセイディは本当に賢い犬ですね![文・構成/grape編集部]
2021年03月19日イザベル マラン(ISABEL MARANT)は、2021-22年秋冬コレクションを発表した。“過去のビジョン、もしくは未来への投影”今シーズンのキーワードは、“過去のビジョン、もしくは未来への投影”。この曖昧な景色をシルエットやカラー、プリントで表現したコレクションに仕上げている。イメージソースとなったのは、ギタリスト ジミ・ヘンドリックス(Jimmy Hendrix)やロック・シンガー ジャニス・ジョプリン(Janis Joplin) などが牽引した60年代のフォークスタイルと自由至上主義の精神、テンポの早いガバ(Gabber)シーンのテクノミュージック、90年代に一世を風靡したサブカルチャー。あらゆる時代のカルチャーをミックスさせて多彩なワードローブを生み出した。ヴィヴィッドカラーのフラワーモチーフエネルギッシュなヴィヴィッドカラーが印象的な今シーズン。ピンクやパープルで構成したフラワーモチーフや、生い茂るようなグリーンを添えた花柄プリントが、マキシ丈のワンピースやシースルー素材のブラウスなどに登場する。メリハリのあるシルエットゆったりとした肩周りに対してウエストをキュッと絞るなど、メリハリのあるシルエットも印象的だ。歩くたびに裾がひらひらと波打つ花柄のワンピースは、同素材のベルトでウエストマーク。肩周りが膨らんだホワイトツイードのブラウスは、ペプラムシルエットに仕立てた。ホログラフィックビニールのセットアップニットやベロアなど秋冬らしい素材に加えて、光沢感のあるビニール生地を用いたアイテムも散見された。エレクトリックブルーのホログラフィックビニール生地を取り入れたトップスは、同素材のパンツと合わせエッジーなムードを演出し、同じくビニール素材で仕立てたフラップポケット付きのシャツは花柄のトップスを忍ばせてコントラストを効かせた。ワイトベルトとウエスタンブーツワイドベルトにウエスタンブーツを組み合わせたスタイリングも今季の特徴だ。カラーストーンをセットしたデコラティブなベルトは、ワントーンのトップスはもちろん、花柄のワンピースと合わせても大きな存在感を放つ。一方、ブラックやブラウンなど落ち着いたカラーリングのウエスタンブーツは、あらゆるスタイリングに溶け込むように馴染む。
2021年03月13日アンジェの防災特集で人気NO.1の「イザメシ3日分の保存食セット」に、新しい仲間「ライフイザメシ」が増えました!長期保存食イザメシシリーズの中から選りすぐりの商品を詰め込んだ欲張りセット。ひとり暮らし、ご夫婦、ご家族など、暮らし方に合わせて3種類からお選びいただけます。非常食でよくある、・日持ちはするけど味気ない・メニューや栄養が偏りがち・火が使えないのに調理が必要こんな不満や失敗も、このセットさえ用意しておけばすべて解決できますよ。食べたくなる長期保存食「イザメシライフ」とは?「いつでもおいしい!どこでもおいしい!」をコンセプトに、味にもパッケージにもこだわった新しい備蓄食「IZAMESHI(イザメシ)」。そのイザメシシリーズから、開封してすぐに食べられるごはんやうどん、缶詰、スイーツなどをバランス良く詰め込んだのが、今回登場した「ライフイザメシ」です。〇ライフラインが復旧するまでの3日分の食事がまかなえます〇カフェメニューに使えるほどのおいしさ〇面倒な調理不要。おかずやパンは温めなくてもOK〇製造から最大3年の長期保存OK食べない備蓄食から、おいしく食べる長期保存食へ「IZA(イザ)」という言葉には、非常時だけでなく風邪を引いて出かけられない時など、日常のいざという時という意味も込められています。忙しい日や元気がない日には、レトルト感覚でパっと食卓へ。普段から食べ慣れていれば、いざという時に食べやすくて安心できるというメリットも。ケースは引き出しになっていて、食べた分だけ補充するローリングストックに便利です。気になる3つのラインナップをご紹介!【1】ひとまず安心、軽めの「レギュラー」牛そぼろごはん、サバの味噌煮、オレンジマフィンなど、イザメシシリーズの中でも特に人気のある商品の詰め合わせ。最低限の保存食として備えておけば、ひとまず安心できるセットです。■セット内容(1人3日分)ごはん×6、おかず×3、うどん×2、パン×1、スイーツ×21食が軽めなので小食の女性やお子さまに◎。もしくは、これに普段食べているレトルトなどを足して、自分好みのボリュームに調整してもいいですね。 【ご紹介したアイテム】おいしく長期保存できる3日分の非常食・軽めの1人前セット。一人暮らしの方はもちろん、子ども用としても、今ある防災用品の追加にも。災害時の自宅避難対策に◎。⇒ 【1人3日分(軽め)の保存食セット】 ライフイザメシ レギュラー/LIFE IZAMESHI 【2】しっかり食べたい方に。水もセットになった「グランド」主食、おかず、スイーツのほか、モンドセレクション2015で金賞を受賞した天然水もセットになった充実の内容。しっかり満足できるボリュームです。■セット内容(1人3日分)ごはん×8、おかず×5、うどん×2、パン×3、スイーツ×2+2L水3本和食洋食のバランスが良いから、3日間飽きずに楽しめます。また一般的な市販の水の賞味期限が製造から1〜2年に対し、こちらの水は最長7年。天然の弱アルカリイオン水が、不安な心まで潤してくれそうです。 【ご紹介したアイテム】おいしく長期保存できる1人前3日分の非常食セット。水も入っており、これ一箱で自宅避難の備えになります。一人暮らし・ファミリー問わず、災害時の防災対策に◎。⇒ 【1人3日分(しっかりめ)の保存食セット】 ライフイザメシ グランド/LIFE IZAMESHI【送料無料】 【3】夫婦3日分の食事がまかなえる「プレミアム」ライフイザメシの「レギュラー」と「グランド」をひとまとめにし、さらに7年保存水が1ケース。ご夫婦用にぴったりな、2人×3日分のセットです。■セット内容(2人3日分)ごはん×14、おかず×8、うどん×3、パン×4、スイーツ×4+2L水6本合計33点という充実の内容。お互いの味を食べ比べたり、シェアしたり。非常時でも普段と同じホッとする時間を持つことで、リラックス効果も狙えます。 【ご紹介したアイテム】おいしく長期保存できる2人前3日分の非常食セット。水もついており、一セットで災害時の自宅避難の備えになります。1人前と合わせるのも◎。ファミリー向け防災対策に。⇒ 【2人3日分の保存食セット】 ライフイザメシ プレミアム/LIFE IZAMESHI【送料無料】 非常時だからこそ、満足できる食事でカラダにも心にも栄養を。アンジェでイザメシシリーズの取り扱いを始めたのが2018年3月。その当時に購入されたお客様は、そろそろ賞味期限が迫っている頃です。今ある備蓄食の見直しに、また新たな安心材料として、3日分の長期保存食セット「ライフイザメシ」を取り入れてみませんか? ■食のはなし ■暮らしのはなし 池田奈未好きなものは、まち歩き、カメラ、淹れたてコーヒー。収納の少ない家で3人暮らし。すっきり心地よい暮らしを目指しています。
2021年03月10日新国立劇場の演劇部門の2021/2022シーズンのラインアップ発表会が3月8日に開催され、2018年9月より芸術監督を務めている小川絵梨子が出席。新シリーズ「正論≒極論≒批判≠議論」などについて説明した。シーズン幕開けを飾る、小川芸術監督就任後初の海外招聘作品となる『ガラスの動物園』、倉持裕が2011年に同劇場に書き下ろした『イロアセル』のフルオーディション公演など、新シーズンも枠にとらわれない多彩なラインアップが組まれている。中でも注目を集めそうなのが「正論≒極論≒批判≠議論」と名付けられた新シリーズで、小川自らが演出を務める『アンチポデス(仮題)』を皮切りに『ロビー・ヒーロー』、『来訪(仮題)』の3本が上演される。「正論≒極論≒批判≠議論」というテーマには小川自身がコロナ禍において考えていた人々のコミュニケーションに対する思いが込められているとのこと。「SNSなども含め、個人が発言しやすくなっている中で、それは意見なのか? 感想なのか? 批判なのか? 文句なのか? 誹謗中傷なのか? それとも議論がしたいのか? 何かを変えたくて言っているのか? 『これは何の発言なんだろうか?』ということを考えていきたい」とテーマの意図を説明する。『アンチポデス』は小川と同世代のアメリカの女性作家アニー・ベーカーの作品で、会議室に男女が集まって議論をするという物語。「コミュニケーションが歪んでいくさまが、非常に現代的でリアルに描かれている」という。『ロビー・ヒーロー』は米アカデミー賞脚本賞に輝いた映画『マンチェスター・バイ・ザ・シー』の脚本・監督を務めたケネス・ロナーガンの作品で「声高に正義を叫ぶことの大事さ、そして難しさが描かれている」としてこのシリーズに加えられた。3本目の『来訪』は、小川がこのシリーズに最初の選んだ作品であり、ある金持ちの老婦人が町への寄付の条件としてある人物をつるし上げることを人々に要求するという寓話的な物語。「大きな力、同調圧力によって、つるし上げが正義になっていく」さまが描かれる。小川はコロナ禍における自粛期間中を振り返りつつ「なかなか人と会えず、でも情報はほしいので、ネットやいろんなところから情報を得ようと(ニュースや情報に)接続すると、そこでの発言の内容にいい意味で心打たれるもの、考えさせられるものもあったけど、心がえぐられる気持ちになるものもあって『なぜそんな言い方になるんだろうか?』と感情を揺さぶられることが多かった。“答え”があるわけではなく、みんなで考えていけたら」と語った。自身、18年秋に芸術監督に就任し、昨年はコロナ禍という難しい局面に向き合うことになったが、改めて芸術監督の仕事を「時間をかけて積み重ねていくということ」だと一過性ではなく、新たな世代に演劇の楽しさを伝え、残していくことだと語る。同世代の長塚圭史がKAAT神奈川芸術劇場の新芸術監督に就任し、同じくダンサーで振付家の近藤良平が「彩の国さいたま芸術劇場」の芸術監督に就任することも発表されたが「ざっくばらんにオープンに長塚さん、近藤さんと話していける関係でありたいし、大きなつながりを次の世代にも残していきたい」と語る。新シーズンでは、小川が立ち上げた、長期間で作品を育てていく「こつこつプロジェクト」が第二期を迎え、英国のロイヤルコート劇場とのコラボレーションによる劇作家ワークショップも新たなフェーズを迎えるが、改めて「創作への投資」の重要性を強く訴えていた。2021/2022ラインアップは以下の通り2021年9月■ガラスの動物園作:テネシー・ウィリアムズ演出:イヴォ・ヴァン・ホーヴェ制作:国立オデオン劇場出演:イザベル・ユペール、ジャスティーン・バチェレ、シリル・グエイ、アントワン・レナーツ2021年11月■イロアセル作・演出:倉持裕※フルオーディション作品2021年12月■あーぶくたった、にいたった作:別役実演出:西沢栄治2022年4月「正論≒極論≒批判≠議論」 vol.1■アンチポデス(仮題)作:アニー・ベイカー翻訳:小田島創志演出:小川絵梨子2022年5月「正論≒極論≒批判≠議論」 vol.2■ロビー・ヒーロー作:ケネス・ロナーガン翻訳:浦辺千鶴演出:桑原裕子2022年6月「正論≒極論≒批判≠議論」 vol.3■来訪(仮題)作:フリードリヒ・テュレンマット翻訳:小山ゆうな演出:五戸真理枝■こつこつプロジェクト-ディベロップメント-第二期<参加演出家>福山桜子船岩祐太柳沼昭徳取材・文・撮影:黒豆直樹
2021年03月09日WOWOWオンデマンドでは、ミニシアター文化への感謝と応援の気持ちをこめて、「W座からの招待状」、「映画工房」の出演者たちや、全国のミニシアター支配人がオススメする“ミニシアター映画10作品”を期間限定で無料配信することを決定した。気になる10作品は、魅力的な作品ばかり。「映画工房」出演者の斎藤さんが薦めるのは、イザベル・ユペール出演のフランス映画『アスファルト』。郊外のおんぼろ団地を舞台に、かつての輝きを取り戻そうと奮闘する女優をはじめ、不器用だけれど愛すべき6人の男女の平凡で孤独な日常に突然舞い降りた思いがけない奇跡の出逢いを描いた、少しビターなストーリー。「これぞミニシアター映画という代表格なんじゃないかな」と話す斎藤さんは、「優雅で詩的で非日常的なんですよね。とても上質な、とても好きな世界観の作品です」と本作について語っている。同じく出演者の板谷さんは、『裏切りのサーカス』を推した。本作は、“スパイ小説の金字塔”と謳われた、ジョン・ル・カレの傑作小説を、ゲイリー・オールドマン主演で映画化した作品。ほかにも、コリン・ファース、マーク・ストロング、トム・ハーディ、ベネディクト・カンバーバッチらが集結している。本作について板谷さんは「静かで淡々とした男達の心の中を探りながら観ていると、結構色々なところに色々なことが隠されていて、それを探すのが面白い映画」とコメントを寄せている。この2作品のほかにも、ストリートアーティスト・バンクシーの初監督作品『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』。ケイト・ブランシェットとルーニー・マーラという美しき女優の共演が話題となった『キャロル』。アジア各国で深刻な社会問題となっている受験戦争を背景に、中国で実際に起きた集団不正入試事件をモチーフにした第一級のクライム・エンターテインメント『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』。さらに、『さすらいの女神(ディーバ)たち』、『めぐり逢わせのお弁当』、『ブルージャスミン』、『タクシー運転手~約束は海を越えて~』、『キャタピラー』がラインアップされている。「ミニシアター応援宣言!」オススメ映画10作品を無料配信は1月13日(水)午後0時WOWOWオンデマンドにてスタート。※WEB会員登録(無料)により誰でも視聴可能(cinemacafe.net)■関連作品:イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ 2011年7月16日より東京都写真美術館、渋谷シネマライズほか全国にて順次公開© 2010 Paranoid Pictures Film Company All Rights Reserved.裏切りのサーカス 2012年4月21日よりTOHOシネマズシャンテ、新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開Jack English © 2010 StudioCanal SAブルージャスミン 2014年5月10日より新宿ピカデリー、Bunkamuraル・シネマ、シネスイッチ銀座、シネ・リーブル池袋 ほか全国にて公開© 2013 Gravier Productions, Inc.めぐり逢わせのお弁当 2014年8月9日よりシネスイッチ銀座ほか全国にて公開© AKFPL, ARTE France Cinéma, ASAP Films, Dar Motion Pictures, NFDC, Rohfilm―2013タクシー運転手 〜約束は海を越えて〜 2018年4月21日よりシネマート新宿ほか全国にて公開© 2017 SHOWBOX AND THE LAMP. ALL RIGHTS RESERVED.バッド・ジーニアス 危険な天才たち 2018年9月22日より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開Ⓒ GDH 559 CO., LTD. All rights reserved.
2021年01月13日株式会社ホテルショコラ(東京都品川区:CEO兼共同創業者/クリスホロビン)は、ご家庭で手軽にバリスタグレードのショコラドリンクが楽しめる『ベルべタイザー』を、2020年12月16日(水)より直営店舗、オンラインショップと蔦屋家電(二子玉川店、広島店)にて販売を開始いたします。ベルべタイザー各¥10,000(税込)ベルベタイザーは、英国の家電ブランド「Dualit(デュアリット)」との共同開発で2018年に誕生しました。美しくシンプルなデザインとともに、二層構造により高い耐熱性を実現し、英国では発売以来15万台の販売台数を誇るヒット商品になっています。ベルべタイザーの特徴は、ミルクと専用チョコレートフレークを入れてボタンを押すだけで、たった2分半でドリンクが完成する手軽さです。ホットドリンクだけでなく、アイスドリンクもお作りいただけるほか、ショコラソースやショコラムースなどのアレンジレシピも作ることが出来ます。日本国内でも11月23日~12月13日までの先行予約でご好評を頂いております。ご自宅で過ごす時間を豊かにするアイテムとして、更なる販売拡大が見込まれております。【商品概要】・商品名:ベルべタイザー(Velvetiser)・価格:¥10,000(税込)(※専用チョコレートフレーク1個¥250(税込))・カラー:コッパー・チャコールグレー・ホワイト・販売開始日:2020年12月16日(水)・販売店舗:ホテルショコラ直営店およびオンラインストア、蔦屋家電(二子玉川店・広島店)※商品に関する詳細は、下記URLをご参照下さい。商品の詳細はこちら選べる12種類のフレーバーで、充実のおうちカフェ時間を専用チョコレートフレークは、以下の12種類の中からお選び頂き、1個から購入可能です。チョコレートフレーク(内容量:35g):¥250(税込)・ミルキー50%・クラシック70%・ダーク85%・ヘーゼルナッツプラリネ・ソルトキャラメル・45%ナッツミルク(※ビーガン対応商品)・ミント・オレンジ・ジンジャー・アステカ(チリ)・バニラホワイト・カフェラテさらに、チョコレートフレーク10個購入で、もう1個プレゼントいたします。期間限定の、お得なセットを発売‼(※12月27日(日)までの限定販売)販売開始を記念して、チョコレートフレーク付きの特別限定セットを販売致します。(※数量限定。なくなり次第終了となります。)販売記念セット¥10,000(税込)(※¥11,250相当)1.ベルべタイザー本体2.チョコレートフレーク5種(ミルキー50%、クラシック70%、ダーク85%、ヘーゼルナッツプラリネ、ソルトキャラメル)●ホテルショコラについてホテルショコラは、現在イギリス全土に125以上の店舗を展開しているカカオライフスタイルブランドです。1993年にイギリスでチョコレートのオンラインショップとしてビジネスをスタートしました。チョコレートに留まらず、カカオ料理を提供するレストランやカフェ、ホテル、ビューティプロダクツやアルコールまで、カカオに関連する多角的な商品展開を特徴とし、世界中でビジネスを拡大しています。私たちは以下の3つの柱に基づいてカカオの魅力を余すところなく伝え、その価値を向上させるために様々な取り組みを展開し続けています。1.オリジナリティチョコレートに留まらない、オリジナリティ溢れるカカオ商品を開発カフェやレストランではカカオニブを使用したフードや、カカオビールなどのアルコール、カカオ由来のビューティアイテムなどを提供。常に新しさとオリジナリティを追求し、さまざまなカタチでカカオの未知なる驚きと喜びを提案しています。2.本物志向カカオの栽培からお届けまで、こだわりの本物志向のチョコレートを提供『MoreCacao,LessSweet』を理念に、カカオが本来持つ風味や個性を活かすことで、砂糖の含有量を抑えた”家族で安心して食べられる”ヘルシーで上質なチョコレートを実現しています。また、近年では、受賞歴も多数。独創的かつ本物志向のチョコレートを提供しています。3.エシカルフェアトレードを超える“エシカル”なカカオと“サステナブル”な取り組みホテルショコラは、カリブ海にある素晴らしい自然に囲まれたセントルシア島に、1745年から続く広大なカカオ農園「RABOTESTATE(ラボエステート)」を自社農園として所有しています。カカオ生産者と独自のエシックス・プログラムを実践し、フェアなパートナーシップを軸としたサステナブルなビジネス運営を目指しています。日本国内では、2018年11月に1号店をオープン。2019年11月1日には東京・表参道に初の路面店をオープンしました。現在※、日本国内で15店舗とオンラインストアを展開しています。また、カフェ業態の「RabotEstateCoffeebyHotelChocolat(ラボエステートコーヒーバイホテルショコラ)」も世界に先駆けて展開をスタート。カカオ料理を提供する革新的なカフェとして、話題を集めています。2020年内にもさらに1店舗のオープンを予定しており、国内でのビジネス展開を加速しています。※リリース時(2020年12月15日)企業プレスリリース詳細へ TIMESトップへ
2020年12月25日さまざまなイベントが中止や延期を余儀なくされた今年。そんななかでも、各主催者の尽力によってなんとか開催へとこぎつけているものもありますが、そのひとつが「フランス映画祭2020 横浜」。毎年6月が恒例ではあるものの、ようやく12月に開幕することとなり、映画ファンにとってはひと足早いクリスマスプレゼントとなりそうです。そこで、こちらの方々にお話をうかがってきました。女優イザベル・ユペールさん&ジャン=ポール・サロメ監督【映画、ときどき私】 vol. 347今回、貴重なお時間を割いてくださったのは、映画祭において本年度のフランス代表を務め、日本にも多くのファンを持つ大女優イザベル・ユペールさんと主演最新作『ゴッドマザー』でタッグを組んだジャン=ポール・サロメ監督。フランス映画界を代表するおふたりに、映画にしかできないことや日本への思いについて語っていただきました。―まずは、映画祭に関わるうえで楽しみにしていることはありますか?ユペールさん私が期待しているのは、日本にいる多くの観客がフランス映画と出会うこと。それに貢献し、映画や映画に対する愛を讃えているこの映画祭は、とても重要な存在だと思っています。私自身もフランス映画祭で何度か日本を訪れたことがありますが、毎回日本のみなさんの映画に対する熱狂的な思いを感じることができました。これは私にとって本当に大きなことなんですよ。―では、ご自身の作品が映画祭のオープニング作品として、遠く離れた日本で上映されるいまのお気持ちを監督からお聞かせください。監督フランス映画祭は、フランスの映画界にとっても大切な映画祭なので、そのオープニングで自分の作品が上映されることは、非常に誇らしいことです。ただ、今回横浜に行けないのは、とても残念なことですね。新作が日本でどのように受け入れられるのかを直接見たいと思っていましたから。ただ、作品が海外に出て、国外でも存在していることは重要だと感じています。―それはなぜでしょうか?監督たとえば、『ゴッドマザー』はコメディではありますが、いまのような難しい時期のなかでも、問題解決につながる何かをどこの国の観客にももたらすことができると思っているからです。そんなふうに、この映画の持っている感動が国境を越える瞬間を見たかった気持ちはありました。でも、心配はしていません。なぜなら、フランス以外の国でもヒットを記録しており、この映画の持っている普遍性はすでに証明されているからです。私にとって、自分の作った映画が海外で封切られることは夢のひとつでもありますが、この作品によってそれをまた実現することができました。女性が徐々に変わっていく様子に注目してほしい―ananwebでは今年の8月に公開された主演作『ポルトガル、夏の終わり』でも、ユペールさんにお話を聞かせていただきました。その際、役作りは内面よりも形から入るタイプとおっしゃっていましたが、この作品ではどのようなことを意識されていたのでしょうか?ユペールさん今回演じた役は、人目を引くようなところがあるとても魅力的なキャラクター。特に、ある重要な場面においては、お金持ちのアラブ人女性に変装もしているんです。そんなふうに、その過程ごとに彼女自身も徐々に変化していく様子を表さなければならなかったので、今回もすべての衣装に意味がありました。冒頭で着ていたセーターからだんだん変わっていく服のテイスト、そして内面的にも別の女性へと変わっていく様子は注目してほしいですね。―監督は、ユペールさんと一緒の現場を通して感じたことはありましたか?監督イザベルが素晴らしいのは、具体的なところを重視する点ですね。というのも、脚本を書いて、人物像がいったん決まってしまうと心理的な側面を気にしなくなってしまいがちなんですが、彼女はいつも一緒に何かを探してくれようとしていました。それによって、ときには脚本に書かれていることを超えた映像を作り出すことができたので、作品をよりよいものにするための建設的な会話をつねにできていたように感じています。彼女は映画作家にとって、とても刺激的な存在なんですよ。―おふたりにとって、非常に充実した現場だったんですね。監督そうですね。お互いに本質的なところに直行する性質を持ち合わせているので、映画の素材自体を大切にし、無駄なことに頭を悩ませることもありませんでしたから。私はそういったときに発揮される彼女のエネルギーが好きでしたが、彼女もまた同じような考えを持つ私のことを必要としてくれていると感じることができました。そういう意味でも、私とイザベルはとても気が合っていたと思います。もちろん撮影は仕事ですから、いつもずっとふざけ合っていたわけではありませんよ(笑)。でも、それくらい現場の雰囲気はとてもよかったです。重要なのは感動を人と分かち合うこと―現在、世界的にエンターテインメントが危機に見舞われています。こういう時期だからこそ改めて映画について考えたこともありましたか?ユペールさんロックダウンのときに気がついたのは、「私たちは映画やあらゆる形の芸術表現を必要としているんだ」ということでした。もちろんこれだけ難しい環境のなかにあって、人間の儚さを感じる状況でもありますが、私たちにとって空想力がいかに大切なことかということを再び感じることができたと思っています。映画を観たいとか、本を読みたいとか、音楽を聞きたいとか、そういったことは空気と同じくらい人間が生きていくために必要なものだと言えるでしょう。今回は特に映画についてお話しますが、映画は私たちにとって本質的で、重要で、生命にも関わるものだということを確認できたと考えています。―まさにおっしゃる通り、今回のことで多くの人がエンターテインメントの大切さに改めて気づかされたと思います。監督イザベルが言ったことに付け加えさせてもらうとすれば、感動をほかの人と分かち合うのがいかに重要かということも理解した時期になったのではないでしょうか。いまは家のテレビやインターネットで映画や演劇を観ることはできますが、それは映画館や劇場に行って観るのとは決して同じではありません。なぜなら、他の観客と感動を共有したり、交流したりすることが欠けているからです。そういったことができなくて寂しいという感情をすべての人が抱いたのではないかと思っています。いま人々は映画館の再開を待っているところなので、ロックダウンが明けたら多くの人が劇場に詰めかけることになるでしょうね。そして、それはきっと映画やさまざまな芸術の未来にとって安心できる要素になるものと感じています。芸術を危うくしているのは無関心な人たち―こういうときだからこそ映画に救われている人も多いと思いますが、いまの危機的状況のなかで支えになっているものは何ですか?ユペールさんここ数か月間、私はずいぶんと仕事をしてきましたので、恵まれた立場にいると思います。いまは自分がどれほど幸運だったのかということを痛感しているところで、そういう思いが支えと言えるかもしれません。ただ、フランスの演劇や映画、音楽、ダンスといったすべて芸術に対して心配しているところはあります。アメリカやほかの国に比べると、フランスの芸術は国家からの援助を受けることができているかもしれませんが、援助金は実際に必要とされているよりは少なく、対応が遅いところもありますから。ただ、それよりも芸術という存在を危うくしているのは、無関心な人がいることのほうが大きいかもしれません。―なるほど。そのなかで、監督も新たな気づきなどはありましたか?監督そうですね。世界中が同じ問題に直面しているので、いまは病気の人や脆弱な立場に置かれている人たちのことを考えずにはいられません。こういった状況は、経験したことがありませんから気づかされたことはいろいろありましたが、私もイザベル同様に映画という仕事に関われていることについて、とても恵まれていると感じています。ちなみに、『ゴッドマザー』は一度公開が延期になったあと、1回目のロックダウンと2回目のロックダウンの間に公開することができ、ヒットを記録しました。多くの観客が映画館に足を運んでくださったことによって、この映画が存在している証にもなったと思います。同時に、「映画を観たい!」という気持ちが人々のなかにあることもわかったので、これらのことから見ても、映画は人が生きるために必要であると証明してくれたのではないかと感じています。―それによって、ご自身の意識も変わりましたか?監督このことは映画という仕事を続けていくうえで、私にとってはとても刺激的で重要なエネルギーとなりました。未来は不確かではありますが、映画を必要であることを人々が意識してくれたので、これからも映画に関わり続けていきたいと思っています。ただ、社会的に大きな問題が起きて危機に陥っている事実を無視することはできないので、映画という“バブル”のなかに閉じこもることなく、時々は現実に立ち返ることもしていくべきだと感じているところです。日本には来るたびに驚嘆させられている―ユペールさんは以前から日本が大好きだとおっしゃってくださっていますが、ご自身にとって日本とはどのような存在かを教えてください。ユペールさん私だけではなく、フランス人の多くが日本に魅了されていると思いますよ。それくらい日本は魅力的な国ですし、私たちにとってはいろいろなことを発見してみたい国ですから。私は何度も来日していますし、過去には数週間の撮影で東京や京都、富士山などいたるところに行ったこともありますが、そのたびに日本の素晴らしさに驚嘆しています。とはいえ、暮らしたことがあるわけではないので、もしかしたら美しい側面しか見ていないのかもしれません。それでも日本には詩的なところがありますし、日本の映画や文学、ファッションなどがとても好きなのです。そんなふうに日本人は芸術的ビジョンを重視しているところがあるので、フランス人は惹かれるんでしょうね。あと私は日本の映画監督も大好きですが、まだ一度も日本人の監督の作品に出演したことがありません。これは私からのメッセージだと受け取ってもらっていいですよ(笑)。ちなみに、本当は今年の9月に日本公演を行うはずだった『ガラスの動物園』という演劇作品の上演を来年の9月に東京で行う予定なので、それを楽しみにしたいと思います。監督私も日本の魅力については、イザベルが言っていることすべてに同意しています。ただ、ひとつだけ追加するとしたら、日本料理も素晴らしいということですね。ユペールさんもちろん、私も大好きですよ!インタビューを終えてみて……。現在、フランスも厳しい状況にあるにもかかわらず、オンライン取材を受けてくださったユペールさんとサロメ監督。画面越しでもさすがのオーラと映画に対する熱い思いはひしひしと伝わってきました。ユペールさんは前回の取材終わりにも「これからお寿司を食べに行くの」とおっしゃっていましたが、今回も日本のことについて本当に楽しそうに話してくださっていたので、その姿にはこちらまでうれしくなってしまうほど。一日でも早く、おふたりが安心して来日できる世界になってほしいと願うばかりです。日本にいながらフランスを近くに感じられる!痛快な社会派コメディ『ゴッドマザー』をはじめ、話題のフランス映画が一気に10本も堪能できる「フランス映画祭2020 横浜」。フランス気分が味わえるだけでなく、今回はドライブインシアターを同時開催するなど、幅広い楽しみ方ができること間違いなしです。ぜひ、足を運んでみては?取材、文・志村昌美ストーリーアラビア語の通訳として警察で働いているパシャンス。ある事件を捜査している最中に、警察が追うドラッグディーラーのひとりが、自分の母親を世話してくれている看護師の息子だと気がついてしまう。彼を助けることを決意したパシャンスだったが、それをきっかけに、彼女は驚くべき行動へと出るのだった……。いますぐ行きたくなる予告編はこちら!作品情報「フランス映画祭2020 横浜」会期:12月10日(木)~12月13日(日)場所:横浜みなとみらい21地区、イオンシネマみなとみらいほか©Unifrance©Philippe Quaisse/UniFrance©Guy Ferrandis
2020年12月09日12月開催予定の「フランス映画祭2020 横浜」のオープニング作品がイザベル・ユペール主演の『ゴッドマザー』に決定した。今年で28回目を迎えるフランス映画祭。通年の6月開催が延期され、改めて12月10日(木)~13日(日)に開催することが決定している。また、感染拡大防止の観点から、作品の通常上映はイオンシネマみなとみらいに限定し、作品本数も10本に絞っての実施。オープニング作品に決定した『ゴッドマザー』は、イザベル・ユペール主演×ジャン=ポール・サロメ監督による社会派コメディ作品。ほかにも、第42回アヌシー国際アニメーション映画祭でグランプリを受賞した、激動のカンボジアを生き抜いたある家族の物語を描く『FUNAN フナン』。カトリーヌ・ドヌーヴが出演するフランス流家族ドラマ『ハッピー・バースデー 家族のいる時間』。香水業界での再起をかけたドラマを描く『パリの調香師 しあわせの香りを探して』などを上映する。鑑賞チケットは、11月20日(金)0時15分よりイオンシネマe席リザーブにて、同日8時より劇場窓口にて購入が可能。また、通常の50%の座席数での販売となる。「フランス映画祭2020 横浜」は12月10日(木)~13日(日)イオンシネマみなとみらいにて開催。(cinemacafe.net)
2020年11月14日1990年代から2010年代まで、パリを舞台に13歳でビデオカメラを手にした主人公マックスが、25年にわたり撮り続けたホームビデオの映像をつないでふり返っていく『PLAY 25年分のラストシーン』。この度、日本人も当時大興奮した2000年を迎える“ミレニアムカウントダウン”と、その後の素直になれない告白シーンをとらえた本編映像がシネマカフェに到着した。今回到着した本編映像は、2000年を迎えるミレニアムパーティの場面。エマやマチアスたちと繰り出し、いつものようにカメラをまわす主人公マックス。みんなでカウントダウンを祝い、「デーモンVSハートブレイカー」の大ヒット曲「You Are My High」が大音量で流れ、誰もが大騒ぎする中、彼のカメラはエマばかり追っている。それに気づいたエマが突然カメラを向き「2000年の元旦よ。何か言うなら今じゃない?」と詰め寄る。彼女にカメラを向けたままのマックスは「何を言えと?」としか答えられない。ついには「だっていつも私を見てる。なぜ私ばかり撮るの?好きかって聞いているのに…」とエマ。しかし、マックスはどうしても素直になれず、その答えをあり得ない言葉ではぐらかしてしまう…。2人のもどかしいやり取りに胸の奥がツンと痛むような、青春の甘酸っぱさ溢れる本シーン。日本でも当時皆が大騒ぎしたミレニアムカウントダウンの熱狂も再現され、懐かしさも感じる印象的なシーンだ。本作でアントニー・マルシアーノ監督がかなりこだわったのが、25年の経過を自然に見せるためのキャスティング。主人公含む4人組の仲間が成長する3つの時期の役者をそれぞれ見つけるために、9か月間を要したそう。その中でヒロインのエマを演じたアリス・イザーズは、『エル ELLE』でイザベル・ユペール演じるミシェルの息子の恋人を演じるなど新進気鋭の若手女優。監督も絶賛する演技力の高さと実年齢より若く見える容姿から、16歳から30代まで、唯一1人で2つの世代のエマを見事に演じ分けた。素直になれず、大切なものを手放してしまったマックスが新たに準備した“映画”のラストシーンとは?「観客がマックスと同じように25年間を追体験し、当時の自分に戻れるような体験をしてほしかった」と語る監督の思いが、そこには込められている。『PLAY 25年分のラストシーン』は11月6日(金)より新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMA、kino cinema立川高島屋S.C.館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:PLAY 25年分のラストシーン 2020年11月6日 新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMA、kino cinéma立川髙島屋S.C.館ほか全国公開©2018 CHAPTER 2 - MOONSHAKER II - MARS FILMS - FRANCE 2 CINÉMA - CHEZ WAM - LES PRODUCTIONS DU CHAMP POIRIER
2020年10月26日パリ在住のカメラマン、松永学さんによるパリのイケメンスナップ。今回は、カフェや街頭にて。ソーシャルディスタンスを守り、好きな人に会ったり、美味しいコーヒーを飲んだり、料理を楽しんだりしている男たち。みんな目がキラキラしていました。写真、文・松永学テオ 19歳 自転車修理工-自転車修理に来るお客さんに対応するテオはなんでも修繕してしまいます。日曜日の今日は自転車持ち込みの人がたくさん来てとても忙しいです。今、パリでは次から次と自転車レーンができて自転車人口が急増しています。ここに来る人はほとんど古い自転車だけどみんな愛着を持っていますね。このお店はいろいろな部品のストックがあるので、時間があればなんでも直せます。実は僕のお父さんは日本人で画家なんです。日本語は少しだけ話せます。父は日本から来てモンマルトルに住んでいた時にフランス人の僕のお母さんと知り合って僕が生まれました。日本にも5回ぐらい行きました。一番好きな日本の食べ物はざる蕎麦です。お蕎麦は毎日食べても飽きません。パリでも何か所か蕎麦を食べられるところがあるので父と一緒に行ったりします。スポーツは小さい頃は水泳、今はスケートボード、もちろん自転車も大好きです。恋人は日本人がいいな~。でも容姿は女優のマーゴット・ロビーみたい人。アヤ・ナカムラという歌手知っていますか? 日本人のような名前ですが、日本人とは血縁は無いアフリカのマリ出身です。彼女の歌声にはいつも癒されています。シモン 21歳 建築学生-週末に友達に会いに来たシモンは北フランスのリール出身です。これからTGVでリールに戻るところです。友達と別れる前にまた再会できるようにと乾杯しました。こんな時期なので好きな人には会っておきたいと思い、週末は他の街に散らばってしまった友達に会い、近況を報告しあっています。今回はマレ地区にあるギャラリー巡りであっという間のパリ滞在は過ぎてしまいました。今建築家になるべくたくさんの課題勉強をしています。ル・コルビュジエ、ビャルケ・インゲルスが僕にとっての建築の世界でのスターです。日本の建築家ではTerunobu Fujimori(藤森 照信)の作品にとても興味があります。日本の建築や職人技術も素晴らしいと思います。日本庭園はこの目で見たいです。フランス人のYouTuberが日本の料理のシリーズを公開していてよく観ています。美味しそうなものがいっぱいありますね。好きな人のタイプは女優のマーゴット・ロビー! え? 他の人も答えたのですね。でも僕ら世代には絶大な人気があるんですよ。ラファエル 27 歳 有機野菜ショップ勤務-長身のラファエルはヴェジタリアン、商品の飾り方もセンスがあります。僕は3歳からサッカーをやっていました。走ることには自信があります。エコに興味があるので、移動はもっぱら自転車でどこへでも行きます。あとヴェジタリアンなので、ここ『FAIDHERBE bio』で働けて幸せです。お店の外に季節の果物を色合いを考えて配置したり、お店を清潔に保つのも僕の仕事です。パリでは11区と20区が好きでヴェジタリアン仲間でレストランによく行きます。日本といえばMIYAZAKI! 彼のアニメ映画が大好きです。特に『Le Château ambulant 』(ハウルの動く城) は何度見ても面白い要素が発見できます。今、陶芸家の彼女がいます。お店で余りそうなものをいつも持ち帰って、カラフルな有機野菜をふんだんに使い、彼女が創作したお皿で二人で料理をして盛り付けるのが楽しいひとときです。ピエール・ジャック 35歳 バリスタ・カフェオーナー-舞台俳優からバリスタに転向したピエール・ジャックは美味しいコーヒーに情熱をかけています。以前は俳優業をしながらカフェでも働いていましたが、コーヒーの魅力に取り憑かれバリスタ研修を経て、1年半前から『KABANE』というお店をパリ11区に持ちました。とてもゆったりとした空間なのでぜひいらしてください。美味しいクッキーも用意してお待ちしています。日本茶も少し置いています。昨年マレ地区にできた『OGATA』という日本の今を代表するお店によく通っています。お茶の種類も豊富で試飲しては気に入ったものを購入し、僕の店でも提供しています。残念ながらまだ日本には行ったことはないのですが、機会があったら日本料理、お茶の世界など体験したいと思っています。日本のセラミックも興味があるので、たくさんいろいろなものを持ち帰ってきたいです。女性は自由奔放で表現豊かな方に魅力を感じます。亡くなってしまいましたが歌手のフランス・ギャル、そして今でも活躍中のフランスを代表する女優イザベル・ユペール、この二人はかけがえのない女性です。ジャルマン 21 歳 経済専攻学生-パリに出てきて2年のジャルマンは学校を卒業したらパリ以外で働きたいと。僕は評判になった戦争映画『ダンケルク』のロケ地で生まれ育ちました。ベルギー国境からたった10キロですよ。ル・アーヴルとマルセイユに次ぐフランス第3の港湾都市として機能していて、フランス経済にとっては重要な場所です。スポーツは10歳の頃からハンドボールをやっていました。地元のダンケルクチームも強くて、以前日本チームとの試合で日本に遠征したと聞いています。学校を出たら銀行などフィナンス関係のコンサルタントになりたいと思っています。そしてパリ以外の比較的大きな地方都市で職を見つけたいと考えています。パリの好きな場所はヴァンドーム広場。宝石街ですが特に時計に興味を持っているのです。いろいろほしい腕時計がいっぱいあって、働きだしたらコレクションしようと思っています。理想の女性は素直で真っ直ぐな性格の人がいいです。そして僕と性格が違う相手なら、一緒にいてお互いの魅力を感じあえるのではないでしょうか? ジェニファー・アニストンは素敵だし彼女のビジネスモデルとしての才能にも興味があります。レミー 21歳 美術史専攻学生-雨の日、自転車で信号待ちのレミーの夢は、大きなミュージアムでキュレーターになること。僕はナント出身で2年前からパリに出てきて美術史を勉強中です。いつも自転車で移動しています。最近パリは自転車専用レーンが増えて移動が楽になりました。雨の日や寒い日などはあまり好きではないのですが、こいでいると体は冷えないですよ。でも手袋、帽子はいつも持参しています。特に夜のセーヌ川を走っていると、きれいなイルミネーションと風景が交わって最高の自転車クルーズです。将来はルーヴル美術館で働きたい夢を持っています。女性の魅力についてはノーコメントでお願いします。あ、フランス女優のアデル・エネルのことは触れさせてください。彼女は俳優の才能しかり、話題性があるセクシャルハラスメント発言にも注目です。勇気を持って立ち向かう強い女性です。
2020年10月15日ロジェ ヴィヴィエ(Roger Vivier)は、2021年春夏コレクションを“ゲーム仕立て”のインタラクティブなムービーを使って発表。テーマは「ホテル ヴィヴィエ シネマテーク」。舞台、オペラ、パフォーマンスアート、キャバレーなど、さまざまな芸術表現と融合させてこれまでコレクションを発表してきた、クリエイティブ・ディレクターのゲラルド・フェローニ。そんなゲラルドが今季目を向けたのは「シネマ」だ。視聴者参加型の“ゲーム仕立て”のムービーを通して最新コレクションを発表する。フランスの大女優イザベル・ユペールを迎えて…ムービーのホストとなるのは、フランスの大女優イザベル・ユペール。マウロ・ボロニーニ監督の『椿姫』、ミヒャエル・ハネケ監督の『ピアニスト』など、数々の名作に出演してきた俳優が、ロジェ ヴィヴィエの最新コレクションをアテンドする。ムービーは、「ホテル ヴィヴィエ シネマテーク」のロビーからスタート。イザベル・ユペールに導かれ、右と左どちらの階段へ進むか選択したり、くちばしに鍵をくわえた二羽の鳥のうち一羽を選んだり…と、なぞなぞに答えながら先に進んでいく。次の部屋に入るには、正解して鍵を手に入れなけれず、不正解であれば戻ってやり直せなければならない。5つの質問にクリアすると、その先には…。“夢のスプリングガーデン”のような新作シューズ&バッグ美しい花々や、おいしそうなフルーツと一緒に並んだ、ロジェ ヴィヴィエ2021年春夏コレクションがお出迎え。新作シューズ&バッグは、見ているだけでハッピーになれるカラフルな仕上がりだ。アイコニックなシグネチャー“クリスタルバックル”をあしらったシューズは、デリケートなペールグリーンやライラックに彩られ、ロマンティックなムード。アッパーをハート型にカッティングしたパンプスや、上質なサテン地のピンヒール、ワントーンでまとめたキトゥンヒールのパンプスなどがラインナップする。今季のスペシャルピースは、マルチカラーの花々が手刺繍であしらわれた「ヴィヴィエ フラワースライド」。サテンのプラットフォームサンダルで、ストラップだけでなくヒール部分にも繊細な花々が描かれた、華やかな仕上がりだ。“まるでアート作品”のような新作バッグ「ミスヴィヴィエ フラワーバッグ」もチェック。ボックス型のボディには、ハンドペイントで鮮やかな色彩のフラワーがあしらわれて、ストラップには大胆にブランドロゴを配した。今季は“夢のスプリングガーデン”と称されるほど、ドラマティックなカラフルなムード。纏うだけで元気をもらえるようなエネルギッシュなコレクションとなっている。
2020年10月04日カンゴール(KANGOL)とブラックアイパッチ(BlackEyePatch)のコラボレーションによるベルハットとハンチングが登場。2020年9月17日(木)より、渋谷・カンゴール ヘッドウェアにて発売される。カンゴールとブラックアイパッチがタッグを組むのは今回が初めて。カンゴールの定番アイテムであるベルハット「カジュアル(CASUAL)」とハンチング「504」をベースにした2モデルを展開する。各モデルには、ヨーロッパのグラフィティーライター・ZEDZによる、ユニークなフォントで“BLACK EYE PATCH”の文字を描いたグラフィックをデザイン。また、グラフィックと併せてカンゴールのロゴを配した。なお、「カジュアル」はブラック、ネイビー、ホワイトの3色、「504」はグレー、ブラック、ネイビー、レッド、バーガンディーの5色で展開する。【詳細】カンゴール×ブラックアイパッチ「カジュアル」「504」発売日:2020年9月17日(木)販売店舗:カンゴール ヘッドウェア、カンゴールおよびブラックアイパッチ公式オンラインストア住所:東京都渋谷区神宮前6-23-4価格:カジュアル 8,000円+税、504 7,000円+税カラー:カジュアル ブラック/ネイビー/ホワイト、504 グレー/ブラック/ネイビー/レッド/バーガンディー【問い合わせ先】カンゴール ヘッドウェアTEL:03-6805-1272
2020年09月17日パリ在住のカメラマン、松永学さんによるイケメンスナップ、再開です。新型コロナとともに生活するパリのイケメンたちにインタビューしました。写真・文 松永学夏祭りで見つけたイケメン6人!バカンスに出かける人が多いパリですが、残留組は楽しむことを求めて集まる行事もちらほら。パリ夏祭りにて、野外パーティで楽しむイケメンたちです。エドウィン 37歳 モード学校広報-パティ・スミスがいちばんのお気に入りのエドウィンは、動物が大好き。今日は友達に誘われてと一緒にやってきました。夕暮れから野外で一杯できるのは最高ですね。この時期パリでは大きな公園で過ごすことも多いです。例えばベルヴィル公園。本当に気持ちがいいところなんですよ。今この状況ではあまり遠いところに行く気はしません。でも自然が好きなので、この夏は南フランスのドロームに行こうかと思っています。パリのアパートは広くないのですが動物好きなので犬か猫を飼おうかと迷ってるところです。女性? クリエイティヴな女性歌手のパティ・スミスが一番ですね。クリストファー 26歳 美容師-映画『レオン』のTシャツが似合っていたクリストファーはヘアサロンで働いています。20歳の時オーベルニュからパリにやってきました。以前から、美容師でやっていくのはやっぱりパリなのかなと思っていました。田舎ではいつも自転車に乗ってたので、パリでもエクササイズ的にどこに行くのも自転車です。パリで出没するのは11区界隈、良い感じのバーやレストランが多いところですよ。今日の会場になっているところは9区と18区の境目ですが、この辺りも気に入っています。女優のナタリー・ポートマンが大好きで、買ったばかりのTシャツを着てきました。もちろんこの映画も大好きです。ヴァンサン 29歳 エネルギー会社広報-小さい頃からバレエをやっていたヴァンサン、今日はパリオペラ座のダンサーが踊るので楽しみと。3歳の時から19歳まで本格的にダンスをやっていました。仕事にはしませんでしたが、今でもよく観に行きます。特にパリオペラ座ガルニエで見るバレエはいつも素晴らしいものばかりです。建築も内装もここに来ると、今でも小さい頃の夢が思い出せるのです。日本についての質問? 村上春樹! 小説『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』に衝撃を受けました。女性ダンサーの Skylar Brandtはアメリカン・バレエ・シアターにいて今、目が離せない存在です。アルチュール 31 歳 紅茶サロン勤務-日本が大好きなアルチュールはすでに3回も日本に行ったことがあるとのこと。今日は大好きなパリオペラ座ダンサーのフランソワ・アリュが特別に踊るということでやってきました。夜7時に会場に一番で入場しましたが、踊るのが10時過ぎになるそうで、屋台でスナックやワインを買って友達と寛いでいました。僕はナントで生まれて、学校はアンジェの美術学校を出て、パリにやってきました。今は大好きな紅茶サロンで働いています。お茶好きとしては日本は外せませんね。すでに3回訪れたことがあるのです。今年も10月に計画しているんですが、この時勢にどうなるのか様子を見ているところです。梅干しが大好物です。梅が入ったお茶は精神的にも良い作用になりますよね。あと温泉も大好き! 日本には春にしか行ったことがないので、紅葉の季節にも行ってみたいです。女優のイザベル・ユペールは美人だし、難しい役もこなせる魅力的な女性です。フランソワ 35歳 劇作家-劇作家のフランソワは今日の野外舞台を研究中。この夏はパリ残留組ですが、野外の小さい舞台があちらこちらでやっているので友達を誘ってよく繰り出しています。遊びと言うより観客の反応や、会場を参考にしたりと学ぶことが多いです。9月に入ったらバルセロナに仕事と休暇を兼ねていく計画です。パリの好きな場所はサン=ルイ島です。とても詩的で時代感覚が麻痺しているように感じられる場所です。特にこの夏は観光客が少ないのでタイムトリップできますよ!パリで知り合った女優の美波は友達で、日本のことをたくさん彼女から聞いています。女性は面白くてセクシーな人に弱いんです。シモン 30歳 イベント企画会社勤務-女性に囲まれて人気者のシモンは友達がたくさんいます。メインのイベント企画はブルターニュが中心で、夏は例年いつもは忙しいのですが、今年は新型コロナの影響で中止になるところが多くて残念です。今日ここのイベントにはたくさんの人が集まってよかったです。お客さんもソーシャルディスタンスを守って飲食の時以外は舞台を観るときもマスクを着用しています。それでも人に会うこと、生の舞台を見られることがどんなに幸せかと感じます。その後みんなのさまざまな感想も直接聞こえてきて、ソーシャルメディアで読み聞きしているものとの違いを感じています。女優サラ・フォレスティエが出ている映画は素晴らしいものばかりです。僕は彼女の大ファンです!
2020年08月14日今年の夏は、海外はもちろん国内でもなかなか「Go To Travel!」というわけにはいかないだけに、せめて映画を通じて、美しい景色を堪能したいところ。そこでオススメの作品は、ポルトガルの世界遺産シントラの町を舞台に描いた話題作『ポルトガル、夏の終わり』です。今回は、主演を務めたこちらの方にお話をうかがいました。女優のイザベル・ユペールさん!【映画、ときどき私】 vol. 317フランスの至宝と呼ばれ、67歳のいまなお、変わらぬ美しさと唯一無二の存在感で世界中の観客を魅了するユペールさん。本作では、大切な人たちと“最後のバケーション”を過ごそうとする自らの死期を悟った女優のフランキーを演じています。そこで、作品の見どころやお気に入りのスポットなどについて語っていただきました。―本作は、アイラ・サックス監督の前作を気に入ったユペールさんからラブコールを送ったことがきっかけということですが、監督との最初の出会いについて教えていただけますか?ユペールさん私から監督にメールをしたとみんなから言われているんだけど、実は私、あまり覚えていなくて……(笑)。でも、ニューヨークで初めて会ったあとに、スペインのサン・セバスティアン国際映画祭で再会したときのことはちゃんと覚えていて、そこで「いつか一緒に仕事したいわね」という話をしたんです。そのあと少し時間が経ってから、「あなたを当て書きしたシナリオを書きます」と言ってもらって、今回の脚本ができあがりました。―ユペールさんのために書かれたこともあり、主人公はヨーロッパを代表する大女優。実際のご自身と重なる設定となっていますが、演じるうえで自分なりのアイディアを入れた部分はありましたか?ユペールさんそういうことはまったくなかったですね。私を当て書きするということ以外知らされてなくて、事前に何の情報もなかったので、この設定は私にとっては完全なサプライズだったんですよ。ヨーロッパの女優ということになってはいるけれど、あくまでも彼女はフランキーという人物であって、私ではないので特に私自身を重ねることはありませんでした。監督は自然体でいられる状況を作ってくれた―とはいえ、冒頭で「私はフォトジェニックなの」と言い放つシーンでは、ユペールさんだからこその説得力がありました。ユペールさんあれも決して私が言いたかったわけではなくて、監督がフランキーには厚かましいところがあるからこういうことを言うだろうと想像して入れたセリフですから。私には責任はありません、と言っておきますね。だから、もし「私もいまは年を取ってしまってダサくなったわ」というセリフがあったら、文句なく言いますよ(笑)。―(笑)。では、実際にアイラ監督とご一緒されてみて、感じたことはありましたか?ユペールさんやっぱり彼は才能のある監督だなと思いました。それは、役柄と演じる役者の人となりから人物を作り上げてシナリオにし、それを映像におさめることができる才能。特に彼の場合、物語にしても、撮影の方法にしても、演出の仕方にしても、私たちがとても自然体でいられるような状況にしてくれていました。なかでも、彼が私たちによく言っていたのは、「絶対に演技をしないでほしい」ということ。つまりそれは、演じるのではなく、シンプルにこの状況を体現してほしいという意味でした。もしストーリー的にクスクスと笑えるところがあったとしても、それがおかしいと気がつくのは観客自身。だからこそ、おもしろい部分やドラマティックな部分があったとしても、強調したり、プラスアルファしたりしないでと。なぜなら、人生というのは自然に起こるものであって、それを映し出すのに役者としてのプラスは必要ないから、と言われました。―そういった演出に、戸惑うこともあったのでしょうか?ユペールさんいえいえ、私は多くの監督がそうあるべきだと思っているくらいですよ。ひとりひとりの俳優がシンプルにシーンを演じられるようにするためにはね。本当は「演じる」という言葉も使ってはいけないのかもしれないんだけど……。ただ、俳優というのは、そこに何かつけ加えたくなるものであって、シンプルにするにはちょっとしたコントロールも必要になるので、「俳優にとって何が快適か?」と聞かれたら、難しいところではあるんですけどね。だからこそ、セリフ通りに演じることで、そこに生まれる真実を感じることが大事なんですよ。衣装は最重要項目といえるほど大事なもの―ちなみに、今回はセリフだけでなく、衣装からも女優ならではの佇まいが漂っていました。とても素敵な衣装でしたが、身に着けてみていかがでしたか?ユペールさん私にとって、衣装は最重要事項と言ってもいいくらい重きを置いているものです。衣装さえ決まってしまえば、あとは技術的なことをするだけですから。もちろん自然体で言葉を発するためには、撮影の前にセリフを完璧に覚えなければいけないし、それも重要なことではあるけれど、衣装というのは観客にとってその人物を理解する最初の目印になるものなので、私はとても大切にしています。時々いくつかの作品で、キャラクターの職業や性格を考慮していないような衣装を身につけているのを目にすることがあって、怠惰だなと感じることもありますが、私にとって衣装は本当に大事なものなんですよ。―フランキーは死が近づいてきたことを知り、愛する人たちのためにさまざまな行動を取りますが、観客としては「もし自分がフランキーと同じ立場だったらどうするか」ということを想像せずにはいられませんでした。ご自身もフランキーを演じるうえでそういったことを考えましたか?ユペールさん実は、私はどの役に対してもそういうアプローチはまったくしないタイプの女優なんですよ。人物の奥深くに入って役作りをしていくタイプの人もいますが、私はそうではなくて、「この人だったらどういう表情するかな?」とか、「どういう仕草や佇まいをするかな?」という“形”から入るタイプ。そんなふうに、アプローチの方法を中身と外見にわけるとすると、私は後者なので「自分が彼女の立場だったらどうするだろう……」みたいな心理的な照らし合わせにはまったく興味がないし、する必要がないと感じているんです。ただ、言えるとするならば、私がフランキーの立場だったとしたら、彼女のような言動は多分しないだろうなということだけですね。シントラでお気に入りの場所とは?―なるほど。あくまでも役として、すべてを感じていらっしゃるんですね。ユペールさんそうですね。ちなみに、私がこの作品で見るべきところとして挙げるとすれば、死を控えたフランキーが自分の身近な人たちを集めたことによって、彼らのなかに隠されていたものが浮かび上がっていくところ。そういう意味では、フランキーは“触媒”のような存在と言えるかもしれないですね。―非常に興味深いところですね。また、今回もうひとつの主人公といえば、舞台となっているポルトガルのシントラ。どの景色も素晴らしかったですが、撮影中にインスピレーションを受けた部分もありましたか?ユペールさん確かに、シントラという場所は、この作品にとってとても大事な部分でした。監督もシントラが持っているミステリアスでドラマティックなパワーをよく理解していたんでしょうね。だからこそ、こういった物語を語るには最適な場所として選んだんだと思います。―ちなみに、そのなかでもお気に入りの場所といえばどこですか?ユペールさん実は、2002年に制作されたヴェルナー・シュレーター監督の『Deux』という作品でもシントラで撮影したことがあり、そのときは3か月ほど滞在していたんです。なので、私にとってシントラでの撮影は2回目なんですよ。シントラには宮殿がたくさんありますが、なかでも私が好きなのは、ルートヴィヒ2世のいとこが作ったバロックの宮殿。少し奇妙なんですが、私はその奇妙さがとても気に入っているんです。あとは、「イニシエーションの井戸」と呼ばれる井戸も好きですね。シントラはポルトガルの観光地のなかでも特に美しいところですが、森にも魔力があるような感じがするので、散歩をしているだけでも童話に迷い込んだ気分になるんですよ。見えない何かを喚起させてくれるような、神秘的な場所だと思います。演じることは呼吸するのと同じこと―そういった場所もユペールさんの美しさをさらに引き立てていたと思いますが、日本の女性たちのなかにもユペールさんに憧れている人はたくさんいます。輝き続けるために意識されていることはありますか?ユペールさん秘訣というのはないけれど、私にとっては体が資本だから健康には注意はしています。といっても、特別なことは何もしていないんですけど……。実は、私はあまり睡眠もとらないほうなので。でも、寝るのはすごく好きですよ。だって、夢を見られるから。―夢を見るための睡眠とは、ステキですね。では、長年にわたって第一線を走り続けているモチベーションとなっているものを最後に教えてください。ユペールさん私にとって、演じることはまったく疲れることじゃないので、続けるための努力もいらないんです。撮影中も演じているときはまるで呼吸をしているみたいで、毎回とてもいい気持ちですから。だから、「やめる理由がない」それだけかもしれないですね。インタビューを終えてみて……。長年憧れていた女優でもあるユペールさんということで、かなり緊張しましたが、飾らない人柄にますます魅了されてしまいました。取材中のウィットに富んだお答えはもちろんのこと、劇中の圧倒的な存在感もさすがの一言。そんなユペールさんのあふれんばかりの魅力をぜひ本作でも存分に味わってください。儚く美しい感動を味わう人生賛歌!神秘的な町を舞台に繰り広げられるのは、死期が迫った女優フランキーが仕組んだ家族劇。さまざまな問題を抱えた人たちが、それぞれのターニングポイントを迎えたときに映し出される秀逸なラストシーンには、誰もが心を揺さぶられるはずです。吸い込まれるような魅力を放つシントラの景色とともに、その感動に浸ってみては?ストーリーヨーロッパを代表する女優フランキーは、夏の終わりのバケーションと称して、ポルトガルにある世界遺産の町シントラに家族と親友を呼び寄せていた。なぜなら、自らの死期を悟った彼女は、自分がこの世を去ったあとも愛する者たちが問題なく暮らしていけるように、すべての段取りを整えようとしていたからだった。しかし、それぞれに問題を抱えた家族たちの選択は、次第にフランキーの思い描いていた筋書きから大きく外れていくことに……。神秘的な予告編はこちら!作品情報『ポルトガル、夏の終わり』8月14日(金) よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館他全国順次公開配給:ギャガ© 2018 SBS PRODUCTIONS / O SOM E A FÚRIA© 2018 Photo Guy Ferrandis / SBS Productions
2020年08月13日フランスの至宝イザベル・ユペールがアイラ・サックス監督の『人生は小説よりも奇なり』(2014)に惚れ込んでラブコールを送り、監督が彼女のために書き下ろした『ポルトガル、夏の終わり』。この度、ユペール演じる“ヨーロッパを代表する女優”・フランキーと、マリサ・トメイ演じる親友が久しぶりに再会するシーンの本編映像が到着した。ユペール演じるフランキーは、自らの余命があまり長くないと知り、バケーションと称してポルトガルの世界遺産の町シントラに家族や親友を呼び寄せ、最愛の者たちの人生をいまのうちに少しだけ“演出”しようと目論んでいる。フランキーが強い信頼を寄せ、仕事関係で唯一の友人でもあるヘアメイクアップアーティストのアイリーン(マリサ・トメイ)もフランキーの誘いでこの町を訪れていた。この場面は、シントラの深い森で彷徨うフランキーとアイリーンが劇的に再会を果たした直後のシーン。拠点も遠く離れ、5年以上フランキーと会っていなかったアイリーンはフランキーの病状のことは何も知らなかったが、アイリーンの目の前で倒れてしまったフランキーは、自分からは滅多に口にしない自分の身体のことを語り始める。言葉を失うアイリーンに対して、「泣くのを見るのはつらいから、泣かないで」と笑顔を見せようとするフランキーだが、その目には涙が浮かぶ。しかし、フランキーを気遣うアイリーンの「ここ、どの辺り?」という言葉をきっかけに、すぐに“旅を楽しむ”ふたりに戻っていくのだ。悲しみを堪えて「共にいい時間を過ごしたい」というフランキーの願いをアイリーンも感じ取ったことがうかがえる印象的な場面となっている。ユペールはフランキーについて「心の奥底でフランキーがなにより耐えられないと思っているのは、周りの人たちが泣くこと。それが彼女が苦痛から距離を置こうとするもうひとつの理由でもある。そして彼女は、逃げ道を見つけようとするどんなにささいな試みをも拒んでいる。逃げ道などないことを知っているから。言い換えると、治療の可能性を考えることの拒否が、彼女の症状の重さを明らかにしているといえるでしょうね」と、その心境を分析している。そんなフランキーの“この旅における密かな目論見”には、信頼を寄せる親友アイリーンに関することも含まれているのだが、そのアイリーンもまた人生の岐路に立たされている。フランキーが親友にかける言葉にも注目だ。『ポルトガル、夏の終わり』は8月14日(金) よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ポルトガル、夏の終わり 2020年8月14日よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2018 SBS PRODUCTIONS / O SOM E A FÚRIA© 2018 Photo Guy Ferrandis / SBS Productions
2020年08月12日いよいよ夏本番!しかし、海外に出かけられる見通しも立たない現在、せめて海外旅行気分だけでも味わいたい…そんなときにピッタリの“映画館で海外旅行気分”に浸れる、この夏の注目作をご紹介。それぞれの作品から見えてくる“旅”が持つ魅力を、大きなスクリーンで堪能してみては?『ポルトガル、夏の終わり』イザベル・ユペールと世界遺産へイギリスの詩人バイロン卿に“この世のエデン”と称されたポルトガルの世界遺産の町シントラ。深い森と美しい海に囲まれ、歴史ある城跡が点在し町全体が世界遺産として認定されている神秘的な町だ。自らの余命があまり長くないと悟ったヨーロッパを代表する女優フランキー(イザベル・ユペール)は、バケーションと称してシントラに家族や親友を呼び寄せる。それは自分の亡き後、愛する者たちのこれからの人生を少しだけ演出しようと目論んでのこと。しかし、家族たちはそれぞれに問題を抱えており、フランキーの思い描いていた筋書き通りにはいかない。早朝から日が沈む夕景が映し出されるまでという、ごく短い時間で繰り広げられる物語を通じて、フランキーとその家族や大切な人の、決して止まることのない彼らの人生の姿がありありと浮かび上がってくる。ユペールのラブコールを受け、この物語を書きおろしたアイラ・サックス監督は、旅先での思いがけないトラブルや出会いなども交えながら、フランキーと彼女の身近な人たちが繰り広げる人間模様とこの町が持つ構造を見事に融合させていく。ユペールは、「アイラ・サックス監督にとって、シントラでの撮影が重要であることは明らかだった。一方で、シントラを絵葉書のようには描かず、むしろ重要な登場人物のひとりに見立てて撮影した」と振り返る。美しく、感動に満ち、劇的でもあるシントラは、霧やその特異な気候も手伝い、観る者に、神秘と驚異と暴力の要素をたっぷりと感じさせてくれる。登場人物全員が初めて一堂に会し、ユーラシア大陸の西の果ての広大な海を全員で眺めるクライマックスシーンは、圧巻でありながら観る者に忘れがたい感動を与えてくれるシーン。8月14日(金)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。『ぶあいそうな手紙』ブラジルの“陽気な港町”へブラジル南部、ポルトアレグレの街を舞台に繰り広げられる心温まる物語。独居老人のエルネストのもとに1通の手紙が届く。差出人はかつて住んでいたウルグアイ時代の友人の妻だったが、老境を迎えほとんど目が見えなくなっていたエルネストは、偶然知り合った女性ビアに手紙を読んでもらい、返事を代筆してくれるように頼む。こうしてビアがエルネストの部屋に出入りするようになるが、それは、エルネストの人生を変える始まりだった――。ポルトアレグレはブラジルを代表する港町で、“陽気な港”という意味を持つ。そこに慎ましく暮らす人々の営みや街の日常の風景を丁寧に描き出し、観光地を訪ねる“パッケージツアー”とは一味違った街歩きの旅気分を味わえるはず。映画史に残るキューバ映画の傑作『苺とチョコレート』の原作小説で知られる作家セネル・パスが脚本に協力し、ブラジル音楽のレジェンド、カエターノ・ヴェローゾの名曲「ドレス一枚と愛ひとつ」が物語を彩っていることにも注目。シネスイッチ銀座にて公開中、7月31日(金)よりシネ・リーブル梅田ほか全国にて順次公開。『グランド・ジャーニー』ノルウェー~フランス、大空を飛ぶ冒険ヨーロッパの大空が舞台となる本作は、ノルウェーからフランスへと国境を越えて大空を野鳥たちと翔け、“人間がともに空を飛び、渡り鳥に“渡り”を教える”という実話に基づき描かれた父子の冒険を、ほかに類をみない映像美で映し出す感動巨編。気象学者クリスチャンは、超軽量飛行機を使って渡り鳥に安全なルートを教える、という誰もが無茶だと呆れるプロジェクトに夢中。思春期の息子トマは、変わり者の父親と大自然の中で過ごすバカンスなど悪夢だと感じていたが、ある出来事をきっかけにそのプロジェクトに協力することに。父子と渡り鳥たちの驚くべき冒険が始まる――。まるで空を飛んでいるかのような浮遊感を観客にもたらす鳥たちと大空を飛翔するシーンは、劇中にも登場する超軽量飛行機(ULM)を用い撮影。人生で一度はこんな経験をしてみたいと誰もが夢見るであろうその唯一無二の空の旅は、環境問題に熱心なフランスの国民にも熱を持って受け入れられ、2019年のフランス映画興行収入TOP10入りを記録した。新宿バルト9ほか全国にて公開中。日本各地を巡るなら…『もったいないキッチン』加えて、日本各地を巡るユニークなテーマの作品もご紹介。『もったいないキッチン』は日本が大切にしてきた“もったいない”に魅せられてオーストリアからやって来たフードアクティビストである監督が、キッチンカーで4週間かけて福島から鹿児島まで1,600kmを旅する様子を捉えたドキュメンタリー。もったいない精神を大切にして来たはずの日本だが、食品ロス(廃棄率)は実は世界トップクラスという現実がある。監督は旅のパートナーとともにコンビニや一般家庭に突撃し、道中で出会った日本人シェフや生産者とともに、捨てられてしまう食材を次々救う“もったいないキッチン”を各地でオープンさせていく。彼らが日本を旅して発見した、持続可能な未来のヒントは目からウロコとなるはず。8月8日(土)よりシネスイッチ銀座、アップリンク吉祥寺ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:もったいないキッチン 2020年8月8日よりシネスイッチ銀座、アップリンク吉祥寺ほか全国にて順次公開©UNITED PEOPLE©Macky Kawanaグランド・ジャーニー 2020年7月23日より全国にて公開©2019 SND, tous droits réservés.ポルトガル、夏の終わり 2020年8月14日よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2018 SBS PRODUCTIONS / O SOM E A FÚRIA© 2018 Photo Guy Ferrandis / SBS Productionsぶあいそうな手紙 2020年7月18日よりシネスイッチ銀座ほか全国にて公開
2020年07月26日『ロケットマン』も記憶に新しいジェイミー・ベルが、増悪の闇から抜け出そうした実在の“元レイシスト”役に挑む主演作『SKIN/スキン』。この度、予告編映像と新ビジュアルが解禁された。イスラエル出身のユダヤ人監督ガイ・ナティーヴが、過去の自分と決別するために計25回・16か月に及ぶ過酷なタトゥー除去手術に挑んだブライオン・ワイドナーを追うTVドキュメンタリー「ERASING HATE」(’11)に感銘を受けたことから誕生した本作。この度公開された予告編では、増悪と暴力の世界に生きていたジェイミー演じるブライオンが、ジュリーや彼女の子どもたちと出会い、差別主義者たちの組織から脱会しようと、もがき苦しむ壮絶な姿が映し出されている。また、予告編と併せて公開された新ビジュアルでは、過酷な道を歩むブライオンに、光が差し込むように寄り添うジュリーの姿がとらえられている。ジュリーを演じたダニエル・マクドナルドは、本作に先駆けて制作され、見事2019年・第91回アカデミー賞短編実写賞を受賞した『SKIN 短編』にも出演。『パティ・ケイク$』でラッパーを演じた彼女のパフォーマンスに圧倒された監督は、長編『SKIN/スキン』にもぜひ出演してほしいと直々に依頼をしたという。ブライオンに愛を教え、優しく、力強い母の姿を演じたダニエルの熱演も見逃せない。『SKIN/スキン』は5月9日(土)より新宿シネマカリテ、ホワイト シネクイント、アップリンク吉祥寺ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2020年04月06日フランス映画といえば、ひとクセあるユーモアや会話劇など、ハリウッド映画とはまた違った魅力があるもの。2010年代以降では『最強のふたり』や『アデル、ブルーは熱い色』や、アニメーションの『ディリリとパリの時間旅行』『失くした体』など、映画ファンの中で大きな話題になる作品もしばしば。そんなフランス映画の中でも、2020年に特に注目すべき意欲作4本をピックアップした。アカデミー賞国際長編映画賞ノミネート!ミュージカルじゃない『レ・ミゼラブル』名匠スパイク・リーをはじめ各界著名人がこぞって絶賛し、第72回カンヌ国際映画祭審査員賞受賞、第92回アカデミー賞国際長編映画賞ノミネートなど、世界中で高い評価を受ける『レ・ミゼラブル』(公開中)。長編映画初監督のフランス映画界の新鋭ラジ・リの才能に、世界が熱狂している。フランスでは『アナと雪の女王2』に続く大ヒットスタートを記録し、大きな波紋を呼んだ。舞台となるのは、ヴィクトル・ユゴーの同名小説の舞台として知られ、日本人の思い描くフランスのイメージとはまるでかけ離れた、危険地帯と化したパリ郊外の街・モンフェルメイユ。警察の犯罪防止班に加わったステファンが、些細な事件をきっかけに、取り返しのつかない大きな渦へと巻き込まれていく様を、まさに“ミゼラブル“(=悲惨)でリアルな差別や抑圧の問題として、緊張感あふれる描写で克明に描き出した。グリム童話の名作をモチーフに過激リメイク!?『白雪姫~あなたが知らないグリム童話~』グリム童話の名作として知られ、ディズニー・アニメーションやハリウッド映画など、様々なアプローチで映画化されてきた「白雪姫」。その名作をモチーフとしつつ、エロティックスリラーとして過激に映画化した『白雪姫~あなたが知らないグリム童話~』(4月24日公開)が物議を醸している。主演を務めるのは、『夜明けの祈り』に主演したフランス映画界の新たなミューズ、ルー・ドゥ・ラージュ。その透明感と妖しさの入り混じった不思議な魅力で、隠れながら生活しつつも次々に男を翻弄していく娘・クレアを演じる。義理の娘であるクレアに恋人を奪われ、嫉妬に狂う義母・モードを演じるのは、フランス映画界の至宝イザベル・ユペール。モードはクレアに復讐を誓う一方、クレアは周りの男たちとの奇妙な共同生活をするうち、自身の中にもある感情が芽生えていくことに気づく…。果たして、名作をどのように新解釈するのか、注目が集まる。撮りためたホームビデオをふり返る斬新アイディアが話題『PLAY 25年分のラストシーン』1993年のパリから始まり、25年にわたって撮りためたホームビデオを繋ぐという、斬新な手法で話題の『PLAY 25年分のラストシーン』(6月5日公開)。リチャード・リンクレイターがメガホンを取り、世界中で高い評価を受けた『6才のボクが、大人になるまで。』を彷彿とさせながらも、同作の倍以上となる年数の経過を表現し、10代・20代・30代をそれぞれ演じるキャストを分けながら当時を再現するなど、新たな表現のアイディアに称賛と注目の声が集まっている。1990年代当時の出来事や、時代の移り変わりを知る世代、同年代にとっては共感を抱かせ、それぞれの過去に想いを馳せてしまうこと間違いなし!主人公たちの成長から、自分を改めて見つめ直してみては?仏ラブコメ映画ランキングで『アバウト・タイム』越えのNo.1!『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから』フランスで大ヒットした『あしたは最高のはじまり』のユーゴ・ジェラン監督と、『エール!』の製作陣が再タッグを組んだ最新作。海外では昨年公開された本作は大ヒットを記録し、フランスの権威ある映画サイト「ALLOCINE」での2010年代のラブコメ映画ランキングで『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』や『シング・ストリート 未来へのうた』といった名作を押さえ、堂々の1位を獲得した。主演は、第72回カンヌ国際映画祭で前途有望な若手俳優に贈られる「ショパール・トロフィー」を受賞したフランソワ・シビル。今年1月には、大女優ジュリエット・ビノシュとの共演作『私の知らないわたしの素顔』も公開された、いま大注目のイケメン実力派俳優だ。ヒロインのオリヴィア役は、キュートなルックスと名門大学を卒業した経歴を持つ才女ジョセフィーヌ・ジャピ。フランス中を魅了したその屈託のない弾ける笑顔は、日本でも注目を集めそう。本作で描かれるのは、恋しか知らなかった主人公ラファエルが、ひと目惚れから結婚した妻・オリヴィアと大喧嘩した翌朝、彼女と立場が逆転してしまった“もう一つの世界”で目覚めるというストーリー。オリヴィアとの運命的な出会いも全てなかったことになっている世界で、ラファエルは彼女の大切さに気づき、自分の行いをふり返る。ラファエルが最後に下す、人生最大の決断とは…?世知辛いご時世だからこそ沁みる、“愛“を知りたい全ての人に贈る今年一番のファンタジック・ラブストーリーだ。『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから』は5月1日(金)より新宿ピカデリー、角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:レ・ミゼラブル(2020) 2020年2月28日より新宿武蔵野館、Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開© SRAB FILMS LYLY FILMS RECTANGLE PRODUCTIONSラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから 2020年5月1日より新宿ピカデリー、角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次公開© 2018 / ZAZI FILMS – MARS CINEMA – MARS FILMS – CHAPKA FILMS - FRANCE 3 CINEMA – C8 FILMS白雪姫~あなたが知らないグリム童話 2020年4⽉24⽇よりヒューマントラストシネマ渋⾕にて公開© 2019 Mandarin Production – Gaumont
2020年03月29日現代のフランス映画界を牽引するひとりアンヌ・フォンテーヌ監督が、“白雪姫”をモチーフに描く過激な問題作『白雪姫~あなたが知らないグリム童話~』。この度、本作の妖艶なポスタービジュアルと“大人向け”垣間見える予告編が到着した。フランス映画界の女神、ルー・ドゥ・ラージュが隠れて生活しながら次々と男を翻弄する娘・クレアを、フランスを代表する国際派女優、イザベル・ユペールが嫉妬に狂う義母・モードを演じる本作。今回到着した映像では「なんと美しい」「一目惚れだ」などと、娘に魅了されていく男たちの姿が映し出される。また本作は、R15+指定作品。“過激な問題作”と謳われるように、大人向け要素もみられる映像となっている。『白雪姫~あなたが知らないグリム童話~』は4月24日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:白雪姫~あなたが知らないグリム童話 2020年4⽉24⽇よりヒューマントラストシネマ渋⾕にて公開© 2019 Mandarin Production – Gaumont
2020年03月19日イザベル マラン(ISABEL MARANT)2020年秋冬コレクションが、フランス・パリで発表された。80年代ライクのパワーショルダー再び2019年秋冬コレクションに続き、イザベルマランは今季も80年代のタイムレスなファッションスタイルを追求しているようだ。ランウェイに登場したウィメンズのピースは、ブラウス、ニット、ジャケット問わず一貫してパワーショルダーが基本。丈はウエスト位置で短くカットし、モダンなムードを添えているのが特徴だ。アイテムごとに異なるそのシルエットへのアプローチも興味深い。柔らかなニットはボディ×アームを立体的につなぎ合わせることで、軽やかなブラウスは構築的なベストとのレイヤードスタイルによって、その独特なフォルムを再現。またツンと上を向く、3Dのエッジィなショルダーラインを組み合わせたワンショルダードレスも観客の目を誘った。逆三角形を強調散見されたのは、太めのベルトでウエストマークした“逆三角形”のスタイリング。またコレクション全体に共通することだが、足元はややマニッシュなショートブーツで統一されている。堂々と闊歩するモデル達の姿から映し出されるのは、力強く自信に満ちた女性像。同時に展開されたメンズコレクションの、比較的なだらかなシルエットと対比することで、よりそのパワフルな表情がランウェイに映し出される。パレットカラーは、アイボリーをはじめ、ブラックやグレーを多用したややマニュッシュな印象。時折現れたシックな花柄によって、静かなフェミニティを感じさせる。また衣服やアクセサリーの装飾には、シルバーのシルバーのスタッズやビーズを取り入れることで、マットな世界に繊細な煌めきを投じていた。
2020年03月14日「白雪姫」をモチーフに繰り広げられる極上エロティックスリラー『白雪姫~あなたが知らないグリム童話~』(原題:Pure as Snow)がこの春、日本でも公開決定。場面写真も到着した。美しく若い女性クレアは、現在、義母のモードによって運営されている、死んだ父親が経営していたホテルで働いている。クレアはモードに対して制御しがたい嫉妬心を抱えているが、一方でモードの若い恋人はクレアに恋をする。これを知ったモードは、クレアを永遠に葬ろうとするが、間一髪、見知らぬ男に助けられ、彼の双子の兄弟とチェリストが住む牧場で一緒に暮らすことに。生活を共にしていくうちに、一人、また一人と彼女の魅力にやられ恋に落ちていく男たち。そして、次第にクレアも彼女の中で何かが解放されていくことを感じ始め…。本作は、『恍惚』『夜明けの祈り』など、女性の生き方や愛の目覚めを描き、現代のフランス映画界を牽引するアンヌ・フォンテーヌ監督が手掛ける、これまでにない過激なのに妖艶で美しい大人の白雪姫。キャストには、命の危機を感じて逃げ、隠れて生活していく中で次々と男を翻弄してゆく娘クレアを、『夜明けの祈り』、『呼吸 友情と破壊』ではセザール賞ノミネートも果たしたフランス映画界の女神、ルー・ドゥ・ラージュ。恋人を義理の娘に奪われかけ嫉妬に狂う義母モードを、『ピアニスト』『エル ELLE』などに出演するフランスを代表する国際派女優イザベル・ユペールが演じている。『白雪姫~あなたが知らないグリム童話~』は4月24日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷にて公開。(cinemacafe.net)
2020年02月21日昨年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品されたイザベル・ユペール主演作『FRANKIE』(原題)が、邦題『ポルトガル、夏の終わり』として4月24日(金)より公開決定。ポルトガルの世界遺産の町を映し出した印象的な日本版予告編が解禁となった。アカデミー賞主演女優賞にノミネートされた『エル ELLE』、クロエ・グレース・モレッツと共演した『グレタ GRETA』など、観る者を常に魅了してきたフランスの至宝イザベル・ユペール。老年のゲイカップルを描いたアイラ・サックス監督の『人生は小説よりも奇なり』(’14)に惚れ込んだユペールは、自ら監督にラブコールを送り、それを受けた監督がユペールのために本作を書き下ろした。ヨーロッパを代表する女優フランキーは、夏の終わりのバケーションと称し、ポルトガルの世界遺産の町シントラに一族と親友を呼び寄せる。自らの死期を悟った彼女は、亡きあとも愛する者たちが問題なく暮らしていけるよう、全ての段取りを整えようとしたのだ。しかし、それぞれに問題を抱えた家族たちの選択は、次第にフランキーの思い描いていた筋書きから大きく外れていき――。ユペールのほか、ブレンダン・グリーソン、マリサ・トメイ、ジェレミー・レニエ、グレッグ・キニアら豪華な実力派俳優陣が出演した本作。彼らが演じる、フランキーのワケありな親族や友人が繰り広げるドラマも見どころの1つだ。そして、本作のもう1つの主役と言えるのが、イギリスの詩人バイロン卿に“この世のエデン”と称された世界遺産の町シントラ。類稀なる美しさを誇り、このうえなく幻想的で美しい世界が、フランキーたちの人生模様を演出するかのようにスクリーンに映し出される。予告編は、「私は写真映えするもの」とトップレスでプールを優雅に泳ぐ女優・フランキーの姿で幕を開ける。これまで自分の思うままに生き、家族や大切な親友たちのこれからをプロデュースしようと考えていたフランキーだったが、その思惑とは裏腹に彼らが抱える問題や悩みが次第に明らかになり、彼女の思うようにはいかない。そんな登場人物の複雑な悲喜こもごもを世界遺産の町の息をのむほどに美しい風景の数々が包み込み、壮大な人生劇場を予感させる映像となっている。また、ポスタービジュアルでは、深い森の中をフランキーがあてどなく彷徨う姿を捉え、本作が持つポジティブなメッセージがキャッチコピーで表現されている。『ポルトガル、夏の終わり』は4月24日(金)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2020年02月17日新国立劇場の2020/2021シーズンラインアップ発表会見が1月8日に行われ、演劇部門の芸術監督の小川絵梨子、新たにバレエ・ダンス部門の芸術監督に就任する吉田都らが出席した。英国のロイヤルバレエ団で長年にわたりプリンシパルとして活躍してきた吉田監督は「(新国立劇場の)20年以上の積み重ねを大切にしつつ、新たなチャレンジをしていきたい」と意気込みを語る。就任1年目は『白鳥の湖』(新制作)で幕を開け、『くるみ割り人形』など古典作品が続くが「古典をすることで基礎の大切さ、テクニックの向上、スタミナ・筋力の強化ができる」とベース部分の底上げを図る。一方で「世界的にコンテンポラリーの比重が大きくなっていて、(古典とコンテンポラリー)両方、踊れることが求められる」とも。また「振付家の育成・発掘」も大きな課題とし「なぜロイヤルバレエ団が世界3大バレエ団と呼ばれるようになったか? 優秀な振付家を育てて素晴らしい作品を作ったから。新国立劇場から世界に発信できる作品を作りたい」と“世界”を見据えての育成を掲げる。「吉田都セレクション」と銘打った公演では、世界的に活躍する振付家デヴィッド・ドウソンがバッハのピアノコンチェルトに振り付けた『A Million Kisses to my Skin』、ピアソラのタンゴとバレエを融合させた『ファイヴ・タンゴ』などを上演する。演劇は、パリのオデオン劇場からの招聘作品で、世界的演出家イヴォ・ヴァン・ホーヴェ、主演に仏の国民的女優イザベル・ユペールを迎えての『ガラスの動物園』で幕を開ける。また、2009年より続いてきたシェイクスピアの歴史劇シリーズは『リチャード二世』で遂に完結を迎える。「人を思うちから」と銘打って日本で愛されてきた名作3作を届けるシリーズでは、第1弾で三好十郎作の『斬られの仙太』を上村聡史の演出によりフルオーディションで、第2弾では世界的人気を誇る故・今敏監督によるアニメーション映画を新国立劇場初登場の藤田俊太郎の演出で舞台化する『東京ゴッドファーザーズ』を、そして第3弾では小川監督自身の演出で井上ひさしの名作『キネマの天地』が上演される。小川監督は同企画について「損得とか正しいとか政治的に合っているとかじゃなく、根本に“人を思うちから”をみんなが持っているはず。それを改めて感じてもらえたら。人の“情”のお話であり、3作とも欧米では絶対に書かれない作品だと思います」と言葉に力を込めた。取材・文/黒豆直樹
2020年01月09日ディズニープリンセスの“ベル”と“アリエル”をモチーフにしたシューズ&バッグが、ロンドンシューズブランド「イレギュラー・チョイス(Irregular Choice)」より登場。2019年12月より、ディズニーストア 東京ディズニーリゾート店及び公式ディズニーストア オンライン店にて発売予定。2人のディズニープリンセスが主役これまで白雪姫やムーラン、オーロラ姫といったディズニープリンセスを主役にしてきた人気シリーズに、『美女と野獣』のベルと、『リトル・マーメイド』のアリエルが仲間入り。それぞれの作品の世界観をユニークに表現したアイテムが揃う。『美女と野獣』のベル『美女と野獣』シリーズの注目は、ベルが野獣とのダンスを楽しむ名シーンを再現したショートブーツ。ブーツのアッパーは、ベルのアイコンドレスカラーであるイエローと、野獣のタキシードカラーのブルーをミックス。履き口には、舞台幕風の華やかなデコレーションをあしらって、ゴージャスなムードをプラスしている。フラットタイプのパンプスには、ベルと野獣のモチーフをそれぞれ片方ずつにオン。奥深いブルーのアッパーに輝く金色の刺繍に連動して、履き口のヘムやインソールも煌びやかなゴールドで統一しているのが特徴だ。2人を見守るユニークなキャラクターたちもバッグやシューズに。中でもオススメは、“ティーポットとカップの親子”ポット夫人とチップや、置時計のコグスワース、ろうそくの燭台であるルミエールが集合したポーチ型バッグ。パステル調のレインボーカラーを背景にした、ファンタジックな仕上がりとなっている。『リトル・マーメイド』のアリエル続く『リトル・マーメイド』シリーズは、物語の舞台となる海の“ブルー”がキーカラー。構築的なフォルムのブルーのブーツは、髪をなびかせるアリエルを主役に、パールやグリッターを飾った美しい海の世界が印象的。スケルトンのカプセル型に仕上げたヒール部には、アリエルと魔女のアースラが顔を覗かせる、遊び心溢れる仕掛けも。ブルーのシューレースがアクセントになるスニーカーは、全面にグリッターをあしらった煌びやかな一足。アッパーには、アリエルををはじめ、魚のフランダー、蟹のセバスチャンといったキャラクターを大胆にデコレーションしている。邪悪な海の魔女・アースラをモチーフにしたクラッチバッグには、彼女の持つダークな雰囲気をたっぷりと閉じこめて。フラップポケットから飛び出すアースラのフェイスは、何かを企んでいるかのような意地悪な表情。ブラックのスパンコールが怪し気に輝くバッグ本体には、アースラの子分である双子のウツボを左右対称に配している。詳細イレギュラー・チョイス「ディズニープリンセス」コレクション発売時期:2019年12月予定取扱店舗:・ディズニーストア 東京ディズニーリゾート店住所:千葉県浦安市舞浜1-4 イクスピアリ274TEL:047-304-3932・公式ディズニーストア オンライン店アイテム例:■美女と野獣・A Tale of Enchantment(ショートブーツ) 27,000円+税・As Old As Time(パンプス) 21,000円+税・Be Our Guest! Bag(バッグ) 11,000円+税■リトル・マーメイド・Just Me & The Sea 48,000円+税・Total Catch(スニーカー) 24,000円+税・Elegant Evil Bag 17,000円+税【問い合わせ先】ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルームTEL:03-3401-5001
2019年12月14日『アナと雪の女王』シリーズでエルサを演じているイディナ・メンゼルとアナを演じているクリスティン・ベルが、ハリウッドの殿堂入りを果たした。パンテージ劇場の前に、それぞれ2681番目と2682番目の星型プレートが刻まれた。2人はそろって火曜日(現地時間)に開催されたセレモニーに出席。イディナは真っ赤なドレス、クリスティンは対照的に真っ白なドレス姿で登場した。ユーモラスな性格で知られるクリスティンは、記念スピーチでもクリスティン節を炸裂させ、笑いを誘った。まずは、「“プリティ・ウーマン”がお金のために体を売った神聖なストリートで、セレモニーに参加できてとてもうれしいです」とハリウッドの殿堂が『プリティ・ウーマン』のロケ地であることにかけてジョーク。さらに、「この星型プレートの本当の価値を知ることができるのは、ここで誰かがひったくりと格闘して、犯人がカバンを『Let It Go』(放せ)って叫ぶときだと思います。被害者が犯人を見上げて『それ、彼女の歌じゃないから。バカじゃないの!』って言うんです。そのときやっと、私は本当に成功したと思うことができるでしょう」とスピーチ。『アナと雪の女王』で大ヒットした「レット・イット・ゴー」エルサ役のイディナの歌であり、自分は歌っていないということを自虐的に周囲に再認識させ、笑わせた。(Hiromi Kaku)■関連作品:アナと雪の女王2 2019年11月22日より日米同時公開Ⓒ2019 Disney. All Rights Reserved
2019年11月21日ジュリアン・ムーア、渡辺謙、加瀬亮の共演でAmazonベスト・ブック・オブ・ザ・イヤーに輝くベストセラー小説を映画化した『ベル・カント とらわれのアリア』。この度、本作のテーマや作品のテーマをジュリアンらが語り、渡辺さんの撮影秘話も交えたインタビュー映像が解禁となった。1996年にペルーで起きた日本大使公邸占拠事件からヒントを得て、テロリストと人質たちの予期せぬ交流を描いた本作から、今回解禁となったのは、ポール・ワイツ監督や脚本家/プロデューサーのアンソニー・ワイントラーブ、主演のジュリアンらが語る特別映像。アン・パチェットの小説「ベル・カント」に深く共感し、映画化を進めたプロデューサーのワイントラーブは「絶望的な状況下で、何かを成し遂げた人々がいる。ある人質事件の物語だ。極限状態で人はどうなるか。犯人をナイフで刺したり銃で撃ったり逃げ道を探したりする選択肢もある。しかし彼らと向き合い真の姿を見極め、理解し、友人になる道もある」と、本作に込めたテーマをふり返る。そして、「この物語で音楽の果たす役割は大きく、皆を一つにする求心力のあるキャラクター」と彼が語るように、オペラ歌手ロクサーヌ・コスを演じたジュリアンも「極限状態だけれど、人々の行動はいたって普通で普段と変わらない」と言う。その言葉通り、劇中のコスはテロリストの若い女性に対しても感謝を忘れない一面を見せる。さらに、ワイツ監督が渡辺さんとの撮影について、「渡辺謙演じる日本人実業家はオペラ愛好家で、オペラ歌手ロクサーヌ・コスの大ファンでもある。謙が提案してくれたセリフはすばらしかった」とふり返り、「“あなたの歌がオペラだ”。彼がなぜそこにいて、なぜ彼女のファンなのか簡潔に言いあらわしている」と絶賛を贈る。「“人間とは何か”をオペラが問いかけている。必ず終わる人生に何の意味があるのか。死に直面した時、愛はどんな役割を果たすか」と語る監督。分断の時代のいまだからこそ心に響く、そんな1本となりそうだ。『ベル・カント とらわれのアリア』は11月15日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ベル・カント とらわれのアリア 2019年11月15日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2017 BC Pictures LLC All rights reserved.
2019年11月14日イザベル・ユペール、クロエ・グレース・モレッツという当代を代表する女優2人が初共演にしてW主演を果たす『グレタ GRETA』。この度、母娘のように年の離れた女性ふたりによる友情が終わりを告げる、運命の瞬間をとらえた本編映像が解禁された。クロエが演じるニューヨークで働くフランシスは、地下鉄で置き忘れられたバッグを見つけ、持ち主の自宅に届けることに。母を亡くしたばかりのフランシスは、ユペール演じるバッグの持ち主、孤独な未亡人のグレタに共鳴し、お互いの寂しさを埋めあうように年の離れた友情を育むように。今回解禁となった映像は、フランシスが招かれたグレタの自宅で、ふたりの友情が終わりを告げる“運命の扉”を開いてしまう場面を捉えたもの。テーブルにロウソクを置こうとフランシスは、グレタにその場所を尋ねる。ひとつの戸棚を開くと、そこには自分が地下鉄で見つけたグレタのバッグと全く同じものがいくつも収められ、それぞれに届け主の名前と連絡先が添えられていた。その中に、自分の名前のカバンを見つけてしまうフランシス。グレタはご機嫌そうな声で「あった?」とフランシスに声をかけるが…。戸棚に収められたグレタのバッグは、ニール・ジョーダン監督によると「17個かそこいら」というあり得ない数。バッグを持ち主に届けたフランシスの善意は見事に裏切られたどころか、自分をひっかけるための“釣り餌”だったことを知った彼女のショックは計り知れない。だが、クロエにとってこの場面は特に思い入れの強いシーンだという。その理由として、「裏切られていたことを悟るだけじゃなく、グレタが実は恐ろしい人間だったと知り、傷つくだけでなく恐怖すら覚える瞬間なの。そこにあるのは利用されていた悲しみや、何かを奪われたという感覚よ」と語る。音楽やカメラワークなど“やりすぎ”なほどの絶妙な演出により、フランシスの内面の変化を観る者も体感できる、強い印象を残す本シーン。フランシスが真実を知ったことをきっかけに、この後、グレタの本性がついに明らかになる!『グレタ GRETA』はTOHOシネマズ シャンテ、TOHOシネマズ 新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:グレタ GRETA 2019年11月8日よりTOHOシネマズシャンテ、TOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開© Widow Movie, LLC and Showbox 2018. All Rights Reserved.
2019年11月07日