これまでチームには所属せず、一人で足技練習をしてきた子。この春チームに入団が決定。足元の技術はまるでフリースタイルの方のように上手だけど、チームプレーは初めて。そういった子に、最初は何から教えたらいい?とのご相談をいただきました今回もジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、チームプレーが初めての子に指導する際に大事なことをお伝えします。(取材・文島沢優子)池上正さんの指導を動画で見られるCOACH UNITED ACADEMY>>(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<大会の格や規模について苦情を言ってくる親たちに、練習試合でも成長できることを伝える方法を教えて<お父さんコーチからの質問>保護者コーチとしてU-11の指導に携わっています。ボール扱いがめちゃめちゃ上手い子が、3月から加入予定です。近所の子なのですが、毎日朝練してて親もそれを動画にとってSNSに上げる熱の入れようです。相談したいのは、ボールコントロールはフリースタイラーのように抜群に上手いけど、サッカーをしたことがない子に、どうやってサッカーを教えればいいのかという事です。なまじ足元の技術があるため(※おそらくボール扱いだけなら同学年で一番うまい)プライドが高そうで、どんなアプローチでサッカーを学ばせたら良いかな、ひそかに悩んでいます。親御さんも、サッカーの才能があっていきなりエース級になれると思っているようですし......。ずっと一人(動画撮ってる親と二人、が正確ですが)でやってきたので、チームとしての動き方やポジショニング、周りとのコンビネーション、チームメイトのタイミングに合わせるところがカギかなと考えています。最初が肝心かなと思っているのですが、池上さんならどんなアプローチをされますか?<池上さんからのアドバイス>ご相談ありがとうございます。11歳以下のチームなので小学5年生。お書きになった「サッカーをしたことがない」というのがどの程度やったことがないのかは測りかねますが、サッカーのミニゲームくらいは経験はあるけれどチームに所属したことがないという程度かもしれません。だとしても、ここでは集団でプレーするのは初めてという前提で考えてみましょう。■最初は「マインドセット」からまずは、マインドセットを整えます。コーチの方からそのお子さんに、口頭でサッカーの成り立ちを教えてあげてください。「サッカーはチームプレーであること」「チーム全員で攻めて守るということをベースに、みんなが楽しめるようにそれぞれが動く」コーチの考えを伝え、このチームとしてそこを目指すというビジョンを伝えます。とはいえ、チームプレーをしたことがなく、しかもドリブルなど足元の技術があるのであれば、ひとりでガンガン行ってしまう、という現象は起きるかもしれません。そんなときはこう問いかけてください。「君が持っているその技術は、どんなときに使う?」チームプレーをするために、どう技術を使うのか。そこを要求しましょう。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■世界に賞賛されたバルサのサッカーは「チームで」サッカーをしている先日、あるところに呼ばれた講演会で、中学生の選手とその保護者に向けて話をしました。中学生になったら親と話さなくなるそうです。そんなとき親はどうサポートをすればいいの?子どもたちのモチベーションを上げるためにどうしたらいい?そんなお話でした。まず子どもたちにはバルセロナの10年以上前の映像をYouTubeで見せました。メッシ、シャビ、イニエスタがダイレクトでぽんぽんとパスを回して、相手を翻弄していました。私が「どう?楽しいサッカーだよね?」と言うと、中学生たちは全員うなずきます。「みんなとボールをつなげてサッカーをやると、楽しいね。そんなことができるためにどうしたらいいかな?」そこからこんな話をしました。「勝ち負けにこだわると、うまくない仲間を責めたりするね。自分だけでいっちゃおうとするよね。でも、バルサみたいなサッカーには、そんな部分はないよね。バルサみたいなサッカーがしたいと思うなら、チームでサッカーをすることを意識してほしいです」■チームメイトとの連動がどうして大事なのか、戦術面から理解させる次に、チームプレーを戦術面から理解してもらいます。中学生に「バルサのサッカーはどうしてつながるか、わかる?」と問いかけます。それは、サッカーのアタックの基本を全員が理解しているからです。「選手がサッカーをわかってるから、パスがつながるよね。彼らはどうしてる?」すると、「周りを見てる」「いつも動いている」といった声が上がりました。確かにその通りです。パスを出すほうも、受けるほうも、視野を確保しながら出しやすいところへ、受けやすいところへと動いてタイミングを合わせる必要があります。出すほうは、相手がボールを奪い取りに来たときがひとつのチャンスです。例えば「相手を食いつかせる」という言い方をします。相手が自分のふところ近くに飛び込んできたらチャンス。そこですれ違うことができれば、数的優位が生まれるからです。「それが数的優位を使うセオリーだよ」そこから中学生たちに、技術が高ければ相手を飛び込ませることができること、相手が飛び込んできたらそこでまたドリブルで抜いて行くのではなく、その瞬間に味方を使う。パスをして、またリターンしてもらうワンツーを使えば、さらにフリーになれる。チャンスがより広がることを知ってもらいます。上述したことを、その子に話したら、親御さんも納得するかと思います。伝わっていないようだったら親御さんにもチームの方針や指導のやり方を解説してもよいでしょう。■ひとりで練習してきた子だから、「ボールのもらい方」を丁寧に教えよう(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)最後は練習についてです。ボールのもらい方を丁寧に教えましょう。3対1や4対1の鳥かごでよく練習をしていますが、自分の最初の立ち位置にずっといる姿が目立ちます。コーチが「動きながらやって」と声をかけてポジション修正をしながらやっているチームが少ないようです。私は最近は、3対1はやらず、3対2を重点的にやります。3対1は動かなくてもできますが、3対2はそれぞれが動かなければチャンスが生まれません。ひとりで練習している子は、そこが理解できないかもしれません。冒頭で説明しましたが、サッカーはチームスポーツなので、ひとりずば抜けた選手がいても、チームで噛み合わなければチームの力にはなりません。オシムさんは、メッシがもっと若かった時代の試合を見て「メッシもまだまだだなあ」とおっしゃっていました。メッシのような天才も、点を取れなかった時期がありました。ひとりでドリブルをするだけでは相手を崩せないのです。その後、周囲を使えるようになって、再びゴールを量産するようになりました。それとともに、バルサも常勝軍団の地位を確固たるものにしたと記憶しています。ご相談者様のチームのみならず、日本の少年サッカーでは周りより少し上手い子がひとりでいってしまうケースがよくあります。その子たちにはぜひメッシの話をしてください。チームプレーを理解させましょう。フリーで抜くのは誰でもできます。上手い子たちには、2人もしくは3人から囲まれたとき、そこを抜け出したり、相手を出し抜く技術(味方を使うこと)12を要求しましょう。池上正さんの指導を動画で見られるCOACH UNITED ACADEMY>>池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2024年02月19日2023年5月25日、サッカー・Jリーグの『ヴィッセル神戸』に所属しているアンドレス・イニエスタ選手が、同クラブを退団すると発表しました。イニエスタ選手は、2002年にスペインの強豪クラブ『FCバルセロナ』でプロデビュー。また、スペイン代表として、サッカーの世界選手権大会である『FIFAワールドカップ』の2010年大会で、優勝を果たしました。2018年7月に『ヴィッセル神戸』へと移籍すると、J1リーグ通算113試合に出場し、卓越したテクニックやパスなどで観客を魅了しました。退団の知らせに、ネット上では「世界最高峰のプレーをありがとうございました」「サッカーを好きになるきっかけとなりました」「サインは宝物にします!第二の人生に幸あれ!」などのコメントが寄せられています。なお、2023年7月1日に行われる『北海道コンサドーレ札幌』との試合が、『ヴィッセル神戸』の選手として最後の試合となります。5年間過ごした『ヴィッセル神戸』を離れ、この先どのようなキャリアを歩んでいくのか、気になりますね…![文・構成/grape編集部]
2023年05月25日個人技、ドリブルを伸ばすチーム方針。闇雲にドリブル突破させるのではなく、パスのタイミングなども学ばせているけど、保護者から「パスや戦術理解を高める練習をしてほしい」と要望が。ドリブルを磨くのはそんなにダメなこと?ドリブルスキルを高めながらパスや仲間との連携を高めるトレーニングがあったら教えて。とのご相談をいただきました。今回も、ジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、イニエスタ選手を例に「ドリブルの意義」を理解し効果的に使うためのアドバイスを送ります。(取材・文島沢優子)池上正さんの指導を動画で見る>>(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<「伸ばしたいなら離れなさい」わかっているけど現場指導が難しい。いい距離で離れる「さじ加減」を教えて<お父さんコーチからの質問>こんにちは。子どもが所属しているチームで教えています。指導対象はU-12です。私自身もサッカー経験者ですが、技術だけでなく接し方など、自分の頃とは色々変わっていることを学びながら指導にかかわっています。今回お伺いしたいのは、個人技、要はドリブルについてです。うちのチームでは、個人技を伸ばすことを大事にしています。ドリブルも、ただ闇雲に突破を仕掛けるのではなく、ボールを運ぶときに大事なスキルだと教えており、緩急をつけたり、どんな時にパスを選択すればいいのかも学ばせています。ですが、最近はTVやネットで情報を得る保護者も多く、ドリブル=悪(※連携せずに独りよがりで突っ込む)のように思っている方も多く、チームの代表あてに「パスや戦術理解を高める指導をしてほしい」という要求が来ることもあるようです。パスや戦術もないがしろにしているわけでないのですが、個人技、ドリブルスキルを高める指導はそんなにダメでしょうか。パスのタイミングを理解したり、仲間と連携するためのおすすめのトレーニングがあれば教えてください。よろしくお願いいたします。<池上さんからのアドバイス>ご相談ありがとうございます。パスや戦術理解を高める指導をしてほしいことは、私も以前から訴えていることです。仲間と「連携せずに独りよがりで突っ込む」小学生が多いのも事実です。保護者の方がそのような要望を口にされるのは悪いことではないと思います。■単なる技術ではなく、ドリブルの意義への理解を高めようそれはさておき、コーチングはどんなツールで勉強されているのでしょうか。トレーニングメニューにこだわっている人は、YouTubeが多いようです。が、映像でドリブルを見せるものは、やはり足元のテクニックのほうに偏りがちです。ビジュアルとして見せやすいからかもしれません。しかし、そのような足技と呼ばれる技術を高めるのではなく「ドリブルの意義への理解」を高めるトレーニングをしてほしいと思います。なぜなら、サッカーは「対戦相手をみんなでどう攻略するか?」を追求するチームスポーツです。目の前にいる相手をひとりでドリブルで攻略するのは、チームスポーツではありません。味方の誰を使って、ゴールに進むのか。そのアイデアや動きをまずは教えてください。その後に「今ここにドリブルしたらどうなったかな?」「数的優位にするには、どの方向にボールを運ぶ?」といった問いかけを入れて理解してもらいます。そこを経て、子どもが「ここでこんなフェイントができたらもっと攻められたのに」「ここでドリブルで切り返せたらよかったのに」といったことを理解したうえでスキルを磨く。そんな順番で育ててほしいのです。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■アドバイス①イニエスタ選手を参考にしてみようでは、具体的にどうするか。三つのポイントで考えてみましょう。ひとつめ。ドリブルの技術習得については、最低限ターンができれば問題はないと私は考えます。ひとつの例として、イニエスタ選手(ヴィッセル神戸/元スペイン代表)のプレーに注目してみましょう。彼はたくさんフェイントをして、目の前の相手をガンガン抜いているわけではありません。囲まれて抜け出すとき、とてもいいコースにボールを運びます。ボールを相手に取られないよう、くるっとターンしたり、相手をドリブルで引き付けておいて方向転換します。そしてそのあとは、間違いなく効果的なパスを出しています。■アドバイス②カギはボールを離すタイミング!ドリブルの「使い方」を教えようイニエスタ選手のように、いい選手はドリブルをうまく使っています。したがって、子どもにもドリブルの「使い方」を教えてほしい。これが二つめです。試合の際ベンチから「ボールを運べ」という声は聞こえてきます。ところが、実際に子どもたちはボールを離すタイミングが非常に遅いようです。これはプロも同じで、日本のプレーヤーは全般的にボールを離すのが遅いのです。日本の選手は相手に近寄り過ぎます。逆に言えば、相手に近寄られてからパスを出すため、もらった側がリターンパスをできなくなります。もう2、3メートルほど、相手が近寄ってこない間にパスを出せば、その次にダイレクトでリターンパスをもらいやすくなります。つまり、早く判断するので、そのぶん相手を翻弄できるためパスコースが増えます。それなのに、近寄り過ぎるため、たくさんあったパスコースは次の瞬間消えています。攻撃に効果的なワンツーパスができません。■アドバイス③思考の順番を変える抜けないからパスではなく、効果的なパスを出すためのドリブルを三つめ。子どもに思考の順番を変えてもらいましょう。まずボールを持った瞬間に考えることは、誰にパスを出すといいかを考えるのです。その次に前にスペースがあればドリブルで前進する。ドリブルをしながら次のことを考えるのですが、ここでも誰にパスを出すかを考えながら進むことです。前に相手選手が来たら、誰を使ってその相手をかわすかを考えるのです。このような順番で思考することを教えてあげてください。日本の子どもたちが相手に近づいてからパスを出すのは、まずは相手を抜こうとして、結局抜けないから出す、というパターンが多いです。それは思考の順番が違います。効果的なパスを出すために、相手をどうかわすか?そのあと、誰と誰に出す選択がある。そのように、あらかじめいくつかの選択肢をもちながらドリブルするのです。そんな順番で考えられれば、攻撃の形をつくることができるでしょう。それなのに、練習で1対1ばかりやってないでしょうか。試合でドリブルが上手い選手に「勝負!勝負!」とドリブル突破するよう声掛けをしていないでしょうか。突破するためにドリブルの技術を磨くわけではありません。チームで相手をどう攻略するか。そこを指導者がまず理解することが大切です。■パスのタイミングや仲間との連携を高めるためにおすすのトレーニング(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)パスのタイミングを理解したり、仲間と連携するためのおすすめのトレーニングは数的優位が起きやすいメニューです。2対1、3対2などです。オシムさんも「日本人はなるべく早いうちに数的優位のトレーニングをやったほうがいい」と指摘していました。20年近く前の話です。日本のサッカーが何をなすべきかという未来を見越していたのでしょう。私もメニューを解説した書籍を複数出していますが、ドイツ在住の中野吉之助さん、オランダに渡った倉本和昌さんなど、育成の本質をつけるコーチングデベロッパーたちが出てきています。彼らの著書やブログなどで学ぶこともできます。池上正さんの指導を動画で見る>>池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2022年11月25日Jリーグの30年目となるシーズン開幕を前に、『イニエスタ・ジャパン! 日本に学んだ 人生で大切なこと』を読んだ。日本でアンドレス・イニエスタが見られる幸福をあらためて噛み締めつつ、人間は忘れる生き物だと痛感させたられた。スペインの至宝がヴィッセル神戸と契約を交わしたのは2018年5月24日のこと。あの日受けた衝撃も、7月22日・湘南ベルマーレ戦でのJ1デビューのドキドキも、2019シーズンのポドルスキ、ビジャとの超豪華揃い踏みのワクワクも、2020年1月1日・国立競技場・『天皇杯』決勝・鹿島アントラーズ戦での初タイトル獲得の興奮も、2021年5月11日に2年間の契約延長を発表した際の安堵も、徐々に薄れていた。Jリーグにイニエスタがいる光景が当たり前になっていたのだ。この物語は持って生まれた強靭なフィジカルとメンタルを兼ね備えた選ばれし者が日々の超人的な鍛錬によって世界の頂点を駆け上がるサクセスストーリーでもなければ、バルセロナFC、スペイン代表であまたのタイトルを獲得してきたスーパースターによる日本での冒険譚でもない。本書では親元を離れてバルセロナの育成組織ラ・マシアへ身を投じた12歳の少年の不安と覚悟が刻まれている。プロとして大事な姿勢や家族の重要性が語られている。『UEFA チャンピオンズリーグ 2018-2019』決勝・マンチェスター・ユナイテッド戦、『アジアチャンピオンズリーグ 2020』準々決勝・水原三星戦でのケガの真相が綴られている。あらためてうつ病を患ったときの絶望も振り返られている。そして日本行きを決めたエピソードも収められている。5年前の加入発表記者会見の席で、イニエスタは移籍の決め手を「ヴィッセル神戸に提示されたプロジェクトが興味深かったから。神戸は人としてプレイヤーとして私を信頼してくれました。私は日本の文化を楽しみ、プレーを楽しみたいと思います。一番重要なことはその国の文化に馴染むことです。この国の文化の一部になりたいと思っています」と語っている。本書でも、「私は三木谷オーナーが説くプロジェクトに興奮しました。もともと〝ゼロ〞からスタートできるプロジェクトを望んでいた私は、感激しました。どんなに条件のいいオファーよりも、クラブを率いるトップの確固たる信念や行動力、気配りに高い価値があることがあります。まだまだ歴史の浅いクラブでも、オーナーをはじめ全員が本気でクラブを変えようとしていることが伝わってきました。」と記されている。では、なぜイニエスタは“日本”“ヴィッセル神戸”を意識するようになったのか。本書では意外なエピソードが明かされている。「ある日、突然ひとりの仲間が近づいてきて私に尋ねました。“中国の件は決まったかい?”それは、カタルーニャの州都バルセロナから南へ延びる美しいディアゴナール通りを数キロ走った、サン・ジュアン・ダスピにあるバルサのクラブハウスでトレーニングをしていたとき。話しかけてきたのは、チームメイトのジェラール・ピケでした。」バルセロナ、スペイン代表の盟友の言葉によって、「私の頭のなかには明確に存在していなかった答えが、あのピケの一言によって逆に芽生えました。消されていた部屋の灯りがいきなりつけられたように。私が考えを巡らせていた果てしない日々のなかで突然パッと、明々と。想像すらしていなかった“日本”という選択肢が私の中に湧いて出たのです。」日本のサッカーファンはピケに感謝しなければならない。なぜなら、彼の勘違いがキッカケとなり、今季もJリーグでイニエスタの色褪せぬ美技の数々を目撃することができるのだから。『2022明治安田生命J1リーグ』は2月18日に開幕する。イニエスタを擁する神戸は翌19日(土)・名古屋グランパス戦から熱戦の火ぶたを切って落とす。文:碧山緒里摩(ぴあ)Photo:AFLO『イニエスタ・ジャパン! 日本に学んだ 人生で大切なこと』著者:アンドレス イニエスタ発行:ぴあ株式会社定価:1,650 円(税込)版型:四六判/無線綴じ/216Pヴィッセル神戸オフィシャルグッズショップ、全国の書店、ネット書店にて発売
2022年02月18日ヴィッセル神戸所属、アンドレス イニエスタの来日後初著となる書籍『イニエスタ・ジャパン! 日本に学んだ 人生で大切なこと』が、本日2月14日より発売された。本書では、イニエスタが、衝撃のバルセロナ退団から、来日を決めた真の理由、そして日本での生活における学びや気づきを自身の言葉で初めて告白。彼の言葉や考えを通して、今を生きるすべての人に勇気や人生のヒントを与える一冊となっている。また、イニエスタを尊敬してやまない7名のサッカー選手たちからのコメントをコラム「拝啓イニエスタ様」と題して掲載。サンジェルマンFC所属・メッシ選手はイニエスタ選手を「彼は極めて特別な選手です」とコメント。元サッカー日本代表・中村憲剛は「彼のプレーが日本で観られるということは、本当に日本の選手たちや子供たちにとって、とても大きな財産」と語っている。ほかにも、そばで見てきた選手たちだからこそ知る彼の真摯なサッカーへの想いや、チームメイトにだけ見せていた意外な一面なども。なお、ヴィッセル神戸オフィシャルショップでは、ヴィッセル神戸限定バージョンのカバーも販売している。喜久屋書店全店と、全国18の書店での購入者には、カバーをデザインしたクリアファイルがプレゼントされる。楽天ブックスと、ヴィッセル神戸オフィシャルグッズショップ・オフィシャルサイトでご購入の方にはそれぞれ異なるオリジナル・ポストカードが付属される。また、ヴィッセル神戸オフィシャルグッズショップ 「THE VISSEL」と、全国12の書店には、イニエスタ選手の等身大パネルが設置されている。特典は無くなり次第終了。【コンテンツ】第一章 私が日本を選んだ理由第ニ章 人生2度目の旅立ち第三章 勝者のメンタリティ第四章 責任と感謝の気持ち第五章 学び直しの連続第六章 家族の大切さ第七章 最善の選択コラム「拝啓イニエスタ様」・サンジェルマン FC リオネル・メッシ選手・サンジェルマン FC ネイマール選手・FC バルセロナ ダニエウ・アウヴェス選手・FC バルセロナ ジェラール・ピケ選手・元サッカーアルゼンチン代表 ハビエル・マスチェラーノ氏・元サッカー日本代表 中村憲剛氏・セルティック FC 古橋亨梧選手■購入特典(クリアファイル) 対象書店東京 ブックファースト新宿店東京 ジュンク堂書店池袋本店神奈川 丸善ラゾーナ川崎店神奈川 紀伊國屋書店横浜店愛知 ジュンク堂書店名古屋栄店大阪 ブックファースト梅田2階店大阪 紀伊國屋書店梅田本店兵庫 ジュンク堂書店西宮店兵庫 ジュンク堂書店三宮店兵庫 ジュンク堂書店三宮駅前店兵庫 ジュンク堂書店神戸住吉店兵庫 ブックファースト阪急西宮ガーデンズ店兵庫 ブックファースト西宮店兵庫 紀伊國屋書店加古川店兵庫 紀伊國屋書店神戸阪急店兵庫 大垣書店神戸ハーバーランドumie店兵庫 大垣書店プリコ神戸店広島 ジュンク堂書店広島駅前店全国 喜久屋書店全店※特典は数量限定のため、なくなり次第終了となります。■購入特典(ポストカード)対象店(1)楽天ブックス(2)ヴィッセル神戸オフィシャルグッズショップ・Jリーグオンラインストア店(2/14 より販売受付開始)・THE VISSEL・ハーバーランド店・スタジアムグッズショップ(ヴィッセル神戸ホームゲーム開催時のみ)※通常版・限定版それぞれのカバーをデザインしたオリジナル・ポストカードになります。特典は数量限定のため、なくなり次第終了となります。■等身大パネル設置書店東京 ジュンク堂書店池袋本店東京 ブックファースト新宿店神奈川 紀伊國屋書店横浜店愛知 ジュンク堂書店名古屋栄店大阪 紀伊國屋書店梅田本店兵庫 ジュンク堂書店三宮店兵庫 ジュンク堂書店三宮駅前店兵庫 大垣書店神戸ハーバーランドumie店兵庫 紀伊國屋書店神戸阪急店兵庫 喜久屋書店神戸南店兵庫 喜久屋書店西神中央店兵庫 喜久屋書店須磨パティオ店兵庫 ヴィッセル神戸オフィシャルグッズショップ 「THE VISSEL」『イニエスタ・ジャパン! 日本に学んだ 人生で大切なこと』著者:アンドレス イニエスタ発行:ぴあ株式会社発売:2月14日定価:1,650 円(税込)版型:四六判/無線綴じ/216Pヴィッセル神戸オフィシャルグッズショップ、全国の書店、ネット書店にて発売
2022年02月14日ヴィッセル神戸所属、アンドレス・イニエスタによる来日後の初著となる『イニエスタ・ジャパン! 日本に学んだ 人生で大切なこと』2022年2月14日(月)に発売されることが決定した。育成アカデミー時代からバルセロナひと筋だったイニエスタは、2018年にFCバルセロナを退団。同年5月、ヴィッセル神戸入団後も輝かしい活躍を見せ、クラブ史上初の天皇杯優勝にも大きく貢献した。さらに、若手選手を育成するサッカーアカデミー「イニエスタ メソドロジー」の取り組みや、インタビューなどに垣間見られる誠実で思慮深い人柄など、あらゆるアスリートの手本といえる存在となっている。本書で、衝撃のバルセロナ退団から、来日を決めた真の理由、そして日本での生活における学びや気付きを自身の言葉で初めて語るイニエスタ。彼の言葉や考えが、今を生きるすべての人に勇気や人生のヒントになるに違いない。また本書の発売を記念して、ヴィッセル神戸公式オンラインストア(Jリーグオンラインストア)にて、特典付き書籍予約販売を本日12月22日より開始。ヴィッセル神戸限定カバー書籍、イニエスタ選手のサイン入り書籍(額装)を予約するとオリジナルポストカードが付属する。なお書店やネット書店でも本日より予約がスタート。楽天ブックスでは、ヴィッセル神戸特典とは異なるデザインのオリジナルポストカードが付くという。詳細は各販売サイトにて確認してほしい。■書籍情報『イニエスタ・ジャパン! 日本に学んだ 人生で大切なこと』2022年2月14日(月)発売定価:1,650円(本体1,500円)【購入特典】URL: 予約販売:2022年12月22日(水) 〜2022年1月6日(木)●販売商品>1.書籍(ヴィッセル神戸限定カバー)+サイン入り書籍(書籍合計2冊)+オリジナルポストカード ※数量限定、額装2.書籍(ヴィッセル神戸限定カバー)+オリジナルポストカード<予約(ポストカード特典あり)>楽天ブックスURL: <予約(特典なし)>Amazon: セブンネットショッピング: ほか書店、ネット書店にて<コンテンツ(予定)>第1章 私が日本を選んだ理由第2章 人生における2度の旅立ち第3章 勝者のメンタリティ第4章 責任と感謝の気持ち第5章 学び直しの連続第6章 家族の大切さ第7章 未来を切り開く最善の選択※特別コラムとしてメッシ、ネイマール、ダニエウ・アウヴェス、ジェラール・ピケなどスーパータレント達のコメントも掲載予定。
2021年12月22日サッカーにはさまざまなテクニックがありますが、その中でもダブルタッチは初心者でも取り組みやすいテクニックです。この記事では、ダブルタッチの概要から具体的なやり方や練習方法、コツなどについて解説します。試合で使えるテクニックを身につけたい、1対1で負けたくないといった方はぜひチェックしてみてください。ダブルタッチとはダブルタッチとは、サッカーにおけるテクニックの1つです。左右の足のインサイドを使って右→左もしくは左→右と一瞬でボールを移動させ、相手をかわすことができます。相手を交わしたあとは一気にスピードをあげることで、置き去りにすることも可能です。ダブルタッチの上手な選手サッカーにおけるテクニックには、そのテクニックを得意とする代表的な選手が存在します。例えば、マルセイユルーレットならジダン、ヒールリフトならネイマール、エラシコならロナウジーニョといったイメージです。そして、このダブルタッチに関しては、イニエスタやメッシが有名です。ダブルタッチを身につけたい方は、一度チェックしてみるといいでしょう。ダブルタッチは初心者でも取り組みやすいテクニックサッカーのダブルタッチは、サッカー経験の浅い人でも比較的行いやすいテクニックだといえます。フェイントなどのテクニックは体の動かし方やボールの扱い方などが複雑なものも少なくないため、なかなかうまくできない人も少なくないでしょう。しかし、ダブルタッチは、インサイドを使ってボールを動かすというシンプルなものであるため、初心者であっても繰り返し練習を行うことで扱えるようになります。ちなみに、初心者でも扱いやすいからといって実践で活用できないわけではありません。先述の通り、イニエスタやメッシなどトップ選手が試合で活用するテクニックであるため、磨くことによって自分の武器にもなるでしょう。ダブルタッチのやり方ここで改めてダブルタッチのやり方を解説します。ダブルタッチはインサイドを使ってボールを横方向に移動させ、反対のインサイドでボールを前に出します。右方向への移動→前へ、左方向への移動→前へと左右両方向に対応可能です。ダブルタッチを行う際のコツダブルタッチにはいくつかのコツがあります。例えば、ダブルタッチは行うタイミングが非常に重要です。具体的には、相手がボールを奪おうと足を出してきたタイミングで、素早くボールを動かします。また、前へボールを出したあとは、相手に追いつかれないようにするために一気に加速することも大切です。なお、ボールを横に動かす際は、ボールが動く範囲が小さいと相手の足が届いてしまうため、相手の足が届かない範囲を意識して大きく動かすようにしましょう。ダブルタッチは左右の足のインサイドが正確に使えなければ扱えないため、インサイドによるボールタッチの質を向上させることも重要です。特にボールに触れる際の力加減を間違えてしまうとうまくできないため、利き足だけでなく非利き足もうまく使えるように練習しましょう。ダブルタッチの練習方法ダブルタッチの練習は、1人でも行うことができます。練習の際は、もし持っていればマーカーやコーンを設置し相手選手と想定してください。なければ石や水筒などを代わりに利用しても構いません。あとは、相手選手の前で右→左、左→右とインサイドでボールを動かし、逆の足で前に押し出すという動きを繰り返し行います。慣れてきたら実際に人を相手にして取り組んでみてください。まとめ今回は、ダブルタッチの概要から行う際のコツ、練習方法などについて解説しました。ダブルタッチは初心者でも取り組みやすいテクニックです。シンプルな動作でありながら、一瞬で相手を置き去りにできるテクニックであるため、今回の内容を参考にぜひ練習に取り組んでみてください。
2021年08月19日元バルセロナで現在はヴィッセル神戸でプレーするアンドレス・イニエスタ選手。世界最高峰のプレーを日本で見られるのは本当に幸せなことですよね。そんなイニエスタ選手が、自身の理念を伝えるサッカーアカデミー「Iniesta’s Methodology(イニエスタ メソドロジー)」では、自身の経験やビジョンを次世代の子どもたちに伝える指導を行っています。そんなイニエスタ選手が日本の子ども達と共有したいこととは。昨年開催された「Iniesta’s Methodologyスペシャルエディションin神戸」で語った内容をご覧ください。(取材・文・写真:貞永晃二)Iniesta’s Methodologyスペシャルエディションin神戸参加者の子どもたちと記念撮影(C)貞永晃二■イニエスタが日本人の子どものと共有したいことイニエスタ選手のアカデミーでダイレクターを務めるフアン氏が夢について講義を行いました(C)貞永晃二特別講義「夢を叶えるために大事なこと」の講師を務めたフアン・カルロス氏はアカデミーのテクニカルダイレクターを務める人物で、イニエスタ選手が9歳の頃、故郷スペイン・アルバセテのクラブ「アルバセテ・バロンピエ」でプレーしていた当時に出会いました。その後20年以上の間イニエスタ選手の成長と活躍ぶりを見守り、サッカーを通じて親交を深めてきたことでイニエスタ選手が厚く信頼する方です。講義では、イニエスタ選手の華麗な選手人生を振り返りながら、夢を叶えるために大事なことを伝えました。フアン:「彼は自分がどのようにサッカーというものをどのように感じているのか、どのように捉えているのか、楽しんでいるかを日本人の子どもたちに伝えて、そして感じてほしいのです。このメソドロジーはイニエスタ選手が練習してきた内容をそのまま練習しようというプロジェクトで、世界でもトップ選手であるイニエスタ選手がしているようにトレーニングをして、サッカーが与えてくれる情熱を日々感じていく練習をしています。彼は日本の子どもたちの持つ特徴や、日本の文化にとても興味を持っているので、自身のサッカーへの情熱を伝えて、日本の子どもたちが持っているサッカーへの情熱を共有したいのです。このイニエスタ メソドロジーで、子どもたちと共有したいのは『どういうふうに教えて、どういう経験をして、プロ選手になっていくか』ということです。人としてどんな価値観を持ち、経験を積んできたか説明して子どもたちの能力に合った練習を挿入して組んでいきます。そこで注意していることは、相手、味方、ボール、スペースの確保、ピッチ上でボールを受けるときのポジション、相手を突破するのか、相手の裏をかく動きをどうやるのかなど、できるだけ質の高い練習を考えています。そして個人としても、チームとしても成長することを目指します」■認知・判断・実行の向上ができるトレーニング子どもたちとミニゲームを楽しんだイニエスタ選手(C)貞永晃二フアン氏は、イニエスタ選手が大切だと考えている考えは、自己犠牲、努力、向上心、情熱、チームワークの5つだと教えてくれました。そこからトレーニングの内容を作っていくのだそうです。フアン:「Iniesta’s Methodologyでは常に試合をイメージして、ボール、味方、対戦相手を重視して練習します。そして、イニエスタ選手自身の反省から来ていることは技術、戦術、体力、そしてメンタルを同時に向上できるような練習を取り入れていることです。子どもの年代では心も体も成長しますから、認知能力、判断能力、実行能力という3つの能力の向上を目指します。子どもたちのモチベーションを高めることで、練習意欲や参加する姿勢を養います。そして何よりもサッカーを楽しみながら学んでもらうことです。これが一生続けるべき学び方だと考えているのです。子どもたちにはどういうところを好きになったのか、どこに注意を払ったのか、何に興味があったのかを聞き出します。そうすることでイニエスタ選手とともに練習内容を考えるときに、子どもたちの欲求に応えられるような練習にしたいからです」と指導哲学を教えてくれました。子どもたちは「楽しい」からサッカーを続けたくなる、それをしっかり大人が理解して接することが大事なのです。これは指導者だけでなく、親も参考になる意見です。■プロ選手になりたければ学校の勉強も大事質疑応答で子どもたちが「プロ選手になるにはどのようなことを続ければいいですか?」と尋ねるとフアン氏は「たくさん練習をして、たくさん努力して、学校でよく勉強すること。そして親とコーチの言うことをよく聞くこと。そして練習ではいっぱい楽しむこと」と答えました。サッカーの技術的な回答を予想していた保護者達にとっては予想外の答えだったようで、会場では大きな笑いが起こりましが、イニエスタ選手がこのメソドロジーで伝えたいのは、サッカーに関することだけではなく、『アスリートとして大切な日常の立ち振る舞いやケガを防止するための身体のケアなど、人間的な成長を目的とした機会を創出』することなのです。サッカーのプレーだけでなく、勉強や人間性などオフザピッチの生活も重要な要素なのだと理解することができる言葉でした。■イニエスタが子どもたちに伝えたいことその後行われた実技指導では、子どもたちはお揃いの背番号8のユニフォームでピッチを駆け回りました。小2、3年生組と小4~6年生組に分かれ、ラダーを使ったウォームアップから、フェイントを入れたドリブル練習やミニゲームの中にじゃんけんや遊びの要素を挟んだもので自然に笑顔になれる楽しめるトレーニングが紹介されていました。途中で登場したイニエスタ選手は記念写真撮影のあと、実際のトレーニングメニューやミニゲームに参加して子どもたちと触れ合いましたが、メソドロジーで最も重視するのはやはり「サッカーを楽しむ」ことなのだということが伝わってくる内容でした。最後にイニエスタ選手とメディアの一問一答をご紹介します。【イニエスタ選手の一問一答】――子どもたちに囲まれてどういう感想を持ったか?アンドレス・イニエスタ(以下、イニエスタ)子どもたちと一緒の時間を楽しんでいます。私が日本に来た目的、理由の1つが自分のサッカーの理解の仕方を、サッカーの未来を担う子どもたちに教えたいという気持ちです。そういった意味でこれは大事なプロジェクトですし、やっていて楽しめるプロジェクトでもあるので、子どもたちにはこのイベントで楽しい時間をすごしていただきたいなというふうに思っています。――10歳前後の子どもたちが身につけるべきスキルはどういうものか?イニエスタ:彼らは育成年代でこれからどんどん育っていく年代なので、いろいろな要素を練習していく必要がありますが、本当に基礎的なこと、頭を上げて周りを見る、味方が周りのどこにいるかを判断する能力や、例えば両足でキックできるように技術を磨くというところが重要になります。ただ、そういった技術が高いだけでなく戦術もフィジカルも重要です。こういった場では子どもたちにいろいろな要素を教えていくことで彼らが成長していく中でどんどん総合的にサッカー選手としての力を身につけていけるようにやっています。特に重要だと思うタスクの1つがチームプレーです。サッカーというのは1人でプレーするものではなくて、チームとしてプレーしてはじめて成り立つものなので、やはり子どもの頃からゲームの中でのポジショニングや味方を見つけることや味方とのコンビネーションなどを学んでいくことが大事だと思いますし、このイニエスタ メソドロジーではそういうところを重点的にやっています。――子どもたちの教訓となるような座右の銘にしているような言葉があれば教えて下さい。イニエスタ:いつも言うことでもあるのですが、子どもの頃から、そしてキャリアを通してやり続けてきたことは、『学び続ける、成長し続ける姿勢』です。監督の話を聞いて、監督をリスペクトして、また毎日新たなことを学ぶ姿勢を持つこと、チームメイトと協力し合ってチームメイトを成長させたり、逆にチームメイトから学ぶことだったり、先ほども言いましたように、サッカーというのはチームスポーツなので大事なフレーズというか、コンセプトとしてはやはりサッカーにおいては周りが自分を成長させてくれますし、自分も周りに与えるものもある。そういう協力関係があってはじめて成立するスポーツなので、そこを理解していくことが大事かなと思います。――親元を離れバルサのカンテラに入られたわけですがご両親はどのように支えてくれましたか?イニエスタ:確かにあれは難しい時期ではありました。離れて生活するようになったこともあって、親はいつも私のことを助けてくれました。アルバセテにいた頃から、練習に連れて行ってくれたりして犠牲を払ってくれましたし、実際に離れて生活するという意味でも彼らが払った犠牲は大きなものだったと思いますし、人生はいい時ばかりではないので、両親はいい時も悪い時も私を支えてくれましたし、家族の意味はそういうところにあるのかなと思っています。【オンラインイベント決定】イニエスタ選手のトークセッションを8月31日開催!日本サッカー、日本の子どもたちのサッカーの「良いところ」「スペインとの違い」イニエスタ選手が12歳の頃の1日のスケジュールについてなどを語ります。テレビ放送、Webのアーカイブ配信ナシ。リアルタイムでしか見られない貴重なイベントです。ぜひご参加ください。詳細・申し込みはこちら>>■イニエスタ選手に質問するコーナーもあのイニエスタ選手に直接聞けるチャンス※事前抽選があります■サイン入りユニフォームを抽選で8名にプレゼント!!※お申込時に振られるお申込番号が抽選番号となります
2020年08月25日ヴィッセル神戸のアンドレス・イニエスタ選手独自のサッカーアカデミー、「Iniesta’s Methodology(イニエスタ メソドロジー)」では2020年1月8日より「六甲アイランド校」を開校。開校に伴い、体験会と開校キャンペーンを実施します。■U5からU12までの体験会参加者を募集!●日程:11月27日(水)、28日(木)、12月4日(水)、5日(木)の4日間●時間:U5,6,7⇒6:30~17:40 (70min)U8,9⇒17:50~19:00 (70min)U10,11,12⇒19:20~20:50 (90min)U5=年中、U6=年長、U7=小学1年生、U8=小学2年生、U9=小学3年生、U10=小学4年生、U11=小学5年生、U12=小学6年生※1月以降の本コースについても水曜日・木曜日に上記同様の時間帯でスクールを実施いたします。●会場:セレゾン6-aiフットサルクラブ●参加費:3000円(税込)詳細はAcademyページよりご確認ください。●体験 お申込み方法:イニエスタ メソドロジーHPの体験申し込みフォームよりお申込み下さい。※入会、体験へのご参加は先着順でのお申込みとなり、定員に達し次第受付を終了させていただきます。※先着順の為、お電話でのお申し込みは受け付けておりませんのでご注意くださいませ。■六甲アイランド校開校キャンペーンを実施中!●対象:12月15日(日)までにご入会申込の方で、1月に六甲アイランド校にて初回スクールを迎えられる方●特典:2020年1月分の月会費が無料※ご兄弟でご入会の場合の家族割引は2カ月目より適用いたします。※ 新規会員様はイニエスタ メソドロジーに初めてご入会される方が対象です。過去に入会実績のある方は対象となりません。※ ご入会申込フォームからの申込みをもって本キャンペーンのお申込みといたします。※ 新規ご入会された方が自己都合で入会後3ヶ月以内に退会された場合は、退会月に特典相当分を請求させていただきます。※月2回コースは対象に含まれません。●本コース お申込み方法イニエスタ メソドロジーHPの入会申し込みフォームよりお申込み下さい。こちらも先着順の為、お電話でのお申し込みは受け付けておりませんのでご注意くださいませ。■イニエスタ メソドロジーとは?イニエスタ メソドロジーは、世界中のサッカープレーヤーに教科書とも評されてきたアンドレス イニエスタの長年の経験に基づいて設計された、統合的なトレーニング手法です。サッカースキルを向上させるだけでなく、アンドレス イニエスタが、プレーヤーである前に、ひとりの人間として体現してきた価値観を身に付け、プレーヤーとチームの観点から「選手」と「指導者」を最適な方法で育成することを目的としています。年齢に合わせたトレーニングで、チームワーク、空間や時間をコントロールする術、ゲームの流れの読む力を身に付け、そして、ボールを自分自身の最高の味方にするための技術を学びます。イニエスタ メソドロジーではイニエスタ本人のビジョンと哲学を共有し、幅広い知見を併せ持つコーチ陣がトレーニングを指導します。イニエスタ メソドロジー六甲アイランド校のスクール概要はこちら>>
2019年11月21日FCバルセロナより楽天ヴィッセル神戸への移籍加入が決まり、いよいよ日本での試合出場が近づくアンドレス・イニエスタ選手。イニエスタ選手が所有する、スペインワインブランド、「ボデガ・イニエスタ」は、イニエスタ選手の温かな人柄と情熱が感じられるワインです。■伝統と革新から生まれるコストパフォーマンスの高さで人気のワイナリーボデガ・イニエスタは、サッカースペイン代表である、アンドレス・イニエスタがマンチュエラD.O.に所有するワイナリーです。イニエスタ選手の祖父は自ら古いボバル品種の畑を所有しており、また近隣の畑も一緒に管理していました。そのため、どこの区画にどのブドウが適しているか熟知していました。近年になりワイナリー設立のプロジェクトが始まると、畑を買い足しながら、適した畑にそれぞれのブドウ品種を植え替えたり、有機栽培を実践するなど、より高品質なワインを造るための努力を重ねています。ワイン造りは極めてモダンで、赤ワイン・白ワインそれぞれに高名な醸造コンサルタントと契約しています。ボデガでは、畑や醸造所で、さらなる高品質を目指して日々努力を続けています。■コラソン・ロコシリーズ「コラソン・ロコ」とは、「熱狂的な心」という意味でワイン造りに対する情熱を表しています。ボデガ・イニエスタの最も代表的で、世界的に人気のシリーズです。イニエスタ コラソン・ロコ セレクションフレンチオークの新樽100%で12カ月間熟成させてから出荷されるプレミアムクラスのワインです。熟した赤い果実、ヴァニラやトフィー、バルサミコなどの複雑な香りが心地よく、しっかりとしたタンニンが感じられます。バランスの良いリッチな味わいが特長です。色:赤味わい:フルボディブドウ品種:テンプラニーリョ 40%、シラー 30%、プティ・ヴェルド 20%、カベルネ・ソーヴィニヨン 10%原産地:D.O.マンチュエラ(スペイン内陸部)容量:750ml希望小売価格:2500円(税別)受賞歴:2013年ヴィンテージ サクラアワード2018金賞料理との相性:ティーボーンや子羊などのグリル、しっかりとしたソースやスパイスを使った料理、ジビエ、煮込み料理などと。ブルーやウォッシュなどの熟成したチーズにも良い相性です。イニエスタ コラソン・ロコ ティントテンプラニーリョ種からラズベリーやブラックベリー、チェリーのアロマ。シラー種からココアやスパイスのアロマ。口に含むと、アロマ同様さまざまな果実を感じられます。穏やかな酸となめらかなタンニンを持つ、親しみやすい味わいです。色:赤味わい:ミディアムボディブドウ品種:テンプラニーリョ 50%、シラー 50%原産地:D.O.マンチュエラ(スペイン内陸部)容量:750ml希望小売価格:1400円(税別)料理との相性:赤身の肉、半熟タイプのチーズ、様々なタイプのソーセージと良く合います。イニエスタ コラソン・ロコ ブランコ淡い黄色。グレープフルーツ、青リンゴ、マンゴーやパッションフルーツを思わせる香りに溢れ、口に含むとトロピカルフルーツのような優しい口当たりです。余韻の中に爽快な酸を持つ、若々しくてチャーミングなワインです。色:白味わい:辛口ブドウ品種:ソーヴィニヨン・ブラン 50%、ベルデホ 50%原産地:D.O.マンチュエラ(スペイン内陸部)容量:750ml希望小売価格1,400円(税別)受賞歴:2016年ヴィンテージ サクラアワード2018金賞料理との相性:良く冷やしてアペリティフとして楽しめます。その他にサラダやフレッシュチーズ、シーフード料理、お米を使った料理と良く合います。イニエスタ コラソン・ロコ ロサードマンチュエラを代表するブドウ品種、ボバル100%から作られています。みずみずしい赤い果実を思わせる香り、ほんのりとラズベリーやサワーチェリーのような香りです。すっきりとした辛口タイプのロゼワインです。色:ロゼ味わい:辛口ブドウ品種:ボバル 100%原産地:D.O.マンチュエラ(スペイン内陸部)容量:750ml希望小売価格:1400円(税別)料理との相性:よく冷やしてアペリティフとして、また、辛口白ワインと同じく、様々なシーフード料理とよく合います。■ミヌートス116シリーズこのワインは2010年ワールドカップ南アフリカ大会の決勝戦の「116分」にイニエスタが決勝点となるゴールを蹴り込んだことを記念して造られました。イニエスタ ミヌートス116 ティントフレッシュなイチゴやラズベリーの入ったフルーツバスケットのような芳しい果実の香り。甘草などのスパイスの香りもほんのり感じられます。優しい口当たりの軽やかなミディアムボディで、柔らかく飲みやすいタイプに仕上がってます。お手軽に楽しめるスクリューキャップ仕様です。色:赤味わい:ミディアムボディブドウ品種:テンプラニーリョ 100%原産地:D.O.マンチュエラ(スペイン内陸部)容量:750ml希望小売価格:1300円(税別)料理との相性:シンプルなお肉料理、ソーセージやサラミ、生ハムなどの加工肉類、パスタやチーズなどと幅広く合せることが出来ます。イニエスタ ミヌートス116 ブランコ軽く緑がかった輝きのある麦わら色、フレッシュなリンゴや洋梨などの白いフルーツの香りが豊かです。適度な酸があり、クリーンでさわやかな印象の味わいが長くアフターに感じられます。お手軽に楽しめるスクリューキャップ仕様です。色:白味わい:辛口ブドウ品種:ソーヴィニヨン・ブラン 34%、ベルデホ 33%、モスカテル(ミュスカ) 33%原産地:D.O.マンチュエラ(スペイン内陸部)容量:750ml希望小売価格:1300円(税別)料理との相性:魚介料理全般、シーフード・パスタ、鶏肉サラダ等と良く合います。
2018年07月22日快適で安全な宿を提供するAirbnbは11日まで、スペインのサッカー選手、アンドレス・イニエスタが家族で経営するワイナリーの無料宿泊が当たるキャンペーンを実施している。○応募は「泊まりたい理由」を英文100ワード以内で送付同選手は、リーガ・エスパニョーラのFCバルセロナに所属するスター選手。同キャンペーンでは、当選するとワイナリー(ボデガ・イニエスタ)で22日、1泊無料で泊まることができる。希望者は、同社WEBサイトで、同選手のリスティングサイトにアクセス。「イニエスタ選手のワイナリーに泊まりたい理由」を英文100ワード以内にまとめて送る。当選者数は非公開。抽選で複数に旅行パック付き無料宿泊券を進呈する。当選者は、ワイナリー訪問の前にバルセロナ1日観光を楽しむこともできるという。ワイナリーの所在地は、ラ・マンチャ州アルバセテ近郊にあるフエンテアルビージャ村。スペイン有数のワインの産地カスティーリャとなる。宿泊中はワイナリーの中を案内し、ワイン造りも見学できる。宿泊先のカントリーハウスは今回が世界初公開だという。
2014年12月06日