◼︎1967年 ”デトロイト暴動”の戦慄の一夜を映画化!今回DRESS読者のみなさまにご紹介したいのは、1967年に米国で起きた”デトロイト暴動”中に、とあるモーテルで起きた戦慄の一夜を映画化した『デトロイト』です。白人警官による不当逮捕や虐待に対する黒人住民たちの不満が「暴動」という形で爆発した”デトロイト暴動”は、43人の命が失われ、負傷者は1000人を超える大惨事となりました。死者の大半は、警官に射殺された黒人住民でした。昨今は、スマートフォンの普及により、米国白人警官による、無抵抗な黒人市民への暴行が知られることとなりましたが、本作の舞台は今から約50年前。50年もの歳月、歴史の闇に埋もれていた「アルジェ・モーテル殺人事件」の真相に迫ります。◼︎『デトロイト』ストーリー1967年、7月23日の深夜。アメリカ中西部の大都市デトロイトのとある無許可営業の酒場に、警察が押し入った。デトロイト市警の横暴な取り締まりに不満を抱えていた地元住民たちは、その不当な捜査に反発。住民と警察との間に小競り合いが生じ、一部の市民が暴徒化する。この騒乱をきっかけに、デトロイトの街の各地で、大規模な略奪・放火・銃撃が勃発した。こうした非常事態に、ミシガン州は州警察と軍隊を投入。街には無数の兵士と戦車が行き交うようになる。――そして、暴動発生から3日目の夜。とある食料品店に民間警備員として雇われていたディスミュークス(ジョン・ボイエが)はバージニア・パークのそばにあるアルジェ・モーテルから”狙撃者による発砲”があったという騒動を聞きつけ、警察とともにモーテルにやってきた。真っ先にモーテルに突入したのは、デトロイト市警の白人警官クラウス(ウィル・ポールター)。クラウスは、街で略奪を行っていた一般市民の黒人男性に発砲するなど、警察の規則に背く行為を行う、人種差別主義の危険人物だった。実は、モーテルでの発砲は、黒人青年カールが窓際でオモチャの銃をならしただけ。つまり、たわいない悪ふざけだったのだが、警察の突入に慌てて階段を駆け下りたカールを、クラウスはためらうことなく背後から射殺する。そして、クラウスはカールが倒れた現場にこっそりとナイフを起き、正当防衛を偽装するのだった。さらにクラウスの暴走は止まらず、モーテルに居合わせた若者たちを次々と拘束する。音楽業界での成功を夢見る、デトロイト出身の黒人ボーカルグループ「ザ・ドラマティックス」のリード・シンガーのラリー。メンバーの弟のフレッド。モーテルに滞在していたふたり組の白人の女の子、ジュリーとカレン。ベトナム帰りの復員兵グリーン。ふざけてオモチャの銃を撃ったカールの仲間のリー、オーブリー、マイケル。彼ら全8人を、クラウスは1階の廊下に整列させる。モーテルのどの部屋からも銃が見つからないことに苛立つクラウスは、8人に執拗な暴力を加え始める。クラウスによる過激な尋問はいっそうエスカレートし、モーテルに新たな惨劇を引き起こし……。◼︎監督は女性初のアカデミー監督賞受賞者キャスリン・ビグローこの衝撃作のメガホンをとったのは、女性初のアカデミー監督賞受賞者でもあるキャスリン・ビグロー監督です。1951年、カリフォルニア州サンカルロスに生まれたビグロー監督は、フィルムスクールで修士号を取得すると、83年に長編デビューします。91年の『ハートブルー』や、02年の『K-19』など多数の作品を発表し続けると、08年に約1500万ドルの低予算で製作した『ハート・ロッカー』が世界的に絶賛されました。イラク戦争の爆発物処理班に所属する米軍兵士を描いた同作品は、アカデミーで作品賞・監督賞を含む6部門を受賞します。さらに、女性CIA分析官によるオサマ・ビンラディン捜索の舞台裏を描いた『ゼロ・ダーク・サーティ』を12年に発表すると、同作もアカデミー賞の5部門でノミネートされるなど、センセーショナルな題材選びと、骨太な作風に大きな定評を得てきました。本作でも実際に起きたデトロイト暴動の「アルジェ・モーテル殺人事件」を圧倒的なリアリティで映像化し、その手腕を高く評価されています。◼︎映画史上に残る戦慄の”死のゲーム”。衝撃の40分に目が離せない警察や軍が、オモチャの銃による発砲を”狙撃者による発砲”と誤認したことに端を発した「アルジェ・モーテル殺人事件」の被害者は、若い男女9名(黒人男性7名、白人女性2名)。そのうちひとりの黒人男性が、デトロイト市警の白人警官に射殺され、残る8人が発砲の容疑者として、強制的な尋問を受けるはめになりました。人権問題に抵触しかねない現場への関与を恐れたミシガン州警察は、見て見ぬふりをして現場から立ち去り、モーテルは逃げ場のない密室状態となります。本作では、その拷問シーンがなんと40分も続きます。8人を廊下に並ばせ、ひとりを別室に連れ出し、その鼻先で拳銃を発砲した白人警官・クラウスは、泣き叫ぶ残りの7名に「あっけなく死んだぞ。嘘をつくとああなるんだ」と脅し文句を告げます。それは、8人を順番に殺すとほのめかし、彼らを完全に服従させようとする”死のゲーム”だったのですが……。現場に居合わせた黒人民間警備員のディスミュークスは、捜査に協力しながら、穏便にことを済ませようとしますが、興奮状態にあるクラウスを抑えることができません。果たして、8人の若者は無事にモーテルから抜け出せるのか……。約50年前に、アルジェ・モーテルで起きた事件のその衝撃の真相とは――?『デトロイト』は1/26(金)より全国公開です。◼︎『デトロイト』公開情報『デトロイト』2018年1月26日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国公開監督:キャスリン・ビグロー『ハート・ロッカー』『ゼロ・ダーク・サーティ』出演:ジョン・ボイエガ、ウィル・ポールター、アルジー・スミス、アンソニー・マッキー配給:ロングライド上映時間:142分公式サイト:© 2017 SHEPARD DOG, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
2018年01月19日Amazonビデオにて、日本未公開の映画をいち早く先行独占公開する新たなサービス「Amazonビデオ ミニシアター」が本日10月4日(水)よりスタート。第1弾作品は、英国の新星ジョー・アルウィンが主演を務め、ヴィン・ディーゼルやクリステン・スチュワートら豪華キャストが出演するアン・リー監督作『ビリー・リンの永遠の一日』となった。「Amazonビデオ ミニシアター」では、Amazonの利用者が日本初公開の映画をオンデマンドでレンタルして、いち早く楽しむことができる。これにより、上映劇場が限られてきたミニシアター系の良質な映画を、期間限定ながら日本中どこででもAmazonビデオで楽しめることになる。なお、先行独占配信期間は各作品につき約1か月間の予定という。Amazonビデオ事業部門本部長のウェイド・ワカシゲ氏は、「海外で多数受賞した映画でも、日本ではなかなか劇場公開されなかったり、海外劇場公開後からDVD発売やオンデマンド配信開始まで、最長1年以上かかることもあります。特に映画ファンのみなさまには『Amazonビデオ ミニシアター』を通して、できるだけ早いタイミングで日本初公開の映画をご覧いただき、また、視聴できる映画作品数も増やしていくことで、Amazonビデオのサービスをより楽しんでいただけると思います」とコメント。また、ソニー・ピクチャーズエンタテインメントホームエンタテインメント営業統括本部バイスプレジデントの曽我謙介氏も、「このたび、Amazonと一緒にソニー・ピクチャーズエンタテインメント(SPEJ)の日本初上陸作品を提供させていただけることを大変喜ばしく思います」と語り、「コンテンツの趣味嗜好や消費方法が多様化していく中、好きな時に好きな場所で日本初上陸の作品をお楽しみいただける本サービスは非常に魅力的なものであると考えています。今回はお客様からの問い合わせが非常に多かった作品群をご用意させていただきました」とアピールした。■初回公開作品はソニー・ピクチャーズ提供の『ビリー・リンの永遠の一日』『ブロークバック・マウンテン』『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』で2度のアカデミー賞監督賞に輝く名匠アン・リー監督作で、19歳で“イラク戦争の英雄”になった青年ビリーの戦争体験と、心の葛藤を描くヒューマンドラマ。戦場での姿がメディアに取り上げられ、一夜にして“英雄”になったビリーがアメリカに一時帰国、凱旋ツアーに駆り出されていく。その中で感じる違和感や、フラッシュバックする戦場での出来事を通して、9・11以降のアメリカ社会のあり方、戦争とは何かを問う。主演を務めるジョー・アルウィンは、テイラー・スウィフトの“イマ彼”といわれ、ビッグネームが名を連ねる新作が数々控える期待の新星。そのほか、主人公ビリーが尊敬する部隊の上司役にヴィン・ディーゼル、弟想いの姉役にはクリステン・スチュワートほか、ギャレット・ヘドランド、クリス・タッカーなど盤石の共演陣が脇を固める。今後も続々とバラエティ豊富なラインナップを追加していく予定という。『ビリー・リンの永遠の一日』は10月4日より10月31日までAmazonビデオ ミニシアターにて先行独占配信。<今後のラインナップは以下のとおり>『ホーンテッド・メモリーズ戦慄ノ館』(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)11月1日~11月28日独占配信予定『バンド・エイド』(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)11月29日~12月26日独占配信予定『Man From Reno』(原題)(マイシアターD.D.)12月27日~2018年1月23日独占配信予定※本リリース掲載作品のレンタル鑑賞価格は1400円。今後の配信作品の価格は変動する可能性あり。(text:cinemacafe.net)
2017年10月04日(撮影:田中克佳/取材協力:NY1PAGE) 「この仕事を続けるのは、もちろん、娘と2人、生きていくためです。でも、それだけじゃないな。自分でも最近わかってきたことですが、私はDV被害者や困窮家庭の子どもを助けたいんです」 全米最大の規模を誇る警察組織、ニューヨーク市警察(以下・NYPD)。約3万6,000人の制服警官が籍を置く。ガイ京美さん(46)はその中の、ただ1人の日本女性だ。京美さんがNYPDに入ったのは約10年前のこと。半年間の警察学校と、1年間のクイーンズ区での勤務を経て、8年前から現在の23分署に所属。同署が管轄するのは、マンハッタンの北部、とくに治安の悪さで知られる地区、スパニッシュ・ハーレムだ。相棒警察官と2人、パトカーに乗ってその地区を巡回するのが京美さんの日課だ。 京美さんは’70年10月13日、愛知県に生まれた。建設関係の父親の仕事の都合で、子どものころは引っ越しばかり。 「父は、たまに酔っぱらってフラッと帰っては、大声で怒鳴り、母を殴りました。だから子どものころ、私はぐっすり眠れたことがありません。いつ父が帰ってくるかと、つねに怯えていました」(京美さん) 立ち上げた建設会社の経営に失敗、父親が大きな借金を作ると、家には連日のように借金取りから電話がかかってきた。家まで直接、押しかけてくることもあった。高校2年生のとき、依然として借金の完済が遠い父親に、知り合いがこう吹き込んでいたことを聞いた。 「娘さん、もう大人なんだから、体で稼がせたらどうだ?」 その瞬間、家出を決意した。京美さんは高校を中退。神奈川県川崎市で暮らす母方の叔父を頼った。 「当時の私はダンスが好きで。そして、歌手のマドンナや、アメリカという国にもすごく憧れていたんです。叔父の暮らす神奈川にはたくさん米軍の基地や施設がありました。基地や米軍住宅、米兵が集うクラブに出入りしているうち、軍の施設に就職できたんです」 10代後半から20代を、米軍基地内の食料品店などで働いて過ごした。給料を少しずつためながら、いつかアメリカに留学する日を夢見た。そして28歳の春、京美さんは在日米軍・キャンプ座間所属の米陸軍通信兵、ジョエル・ガイさんと知り合う。 「7つ年下でしたが、いい人に思えたんです。私はアメリカに行きたかったし、普通の家庭を持ちたかった。彼と結婚すれば、自分の夢がすべてかなうと思ったんですね」(京美さん) 2人はすぐに結婚。その年の秋にジョエルさんはアメリカ・テキサス州の基地に転勤になり、29歳になったばかりの京美さんもすぐ後を追った。地元教会の英語クラスに通いつめ、翌年には長女・イヴォンヌさんが誕生。子育てをしながら高校卒業資格を取得し、短大にも通い始めた。しかし、イヴォンヌさん誕生からほどなく、夫婦間のいさかいが絶えなくなった。夫に罵られるたび、京美さんの胸にある思いが去来した。 「小さいとき、母はいつも『おまえのために離婚しないんだ』と言っていました。そんなの罪悪感が募るだけで、うれしいわけがない。理不尽な暴力を黙って受け止める母のことは理解できなかったし、そんな母を当時は憎んですらいました」(京美さん) このままではイヴォンヌが、自分と同じように母を憎むかもしれない。娘にかつての自分と同じ思いをさせることだけは、絶対にしない。彼女はひそかに離婚を決意する。同時に、京美さんは驚きの行動に出る。娘と2人アメリカで生き抜くため、なんと陸軍に入隊を志願したのだ。 「ニューヨークのような都会と違い、片田舎のテキサスでは、私のような外国人、かつ英語に難ありの移民は、まず仕事がなかった。学歴やコネがあるならまだしも、資格もお金もない私がアメリカでまっとうに生きていくには、ほかに道がなかったんです。軍人になれば家も借りられるし、保険にも入れます。アメリカ人として身分が保証される」(京美さん) 娘を夫の両親に預け、陸軍に入隊したとき、京美さんは32歳。最初の関門、3カ月の新兵訓練(ブートキャンプ)では、17~18歳の男子に交じりしごきに耐えた。なんとかキャンプを修了し、愛娘のもとに戻れたのもつかの間。京美さんを待っていたのはさらに過酷な場所だった。イラクだ。ときは’05年。激化の一途をたどるイラク戦争のただなかに、11月から1年間、京美さんは兵士として、イラクで任務に就いたのだ。 イラクからテキサスに戻った京美さん。イラク戦争従軍前に離婚は成立していたが、改めて弁護士を立て、夫の実家に預けていたイヴォンヌさんと暮らす権利を勝ち取った。イラク戦争従軍までは、娘との生活の安定のため、軍で働き続けるつもりだった。しかし実際の戦地を体験し、自分には無理だとわかった。 「ネットで仕事を検索していたら、NYPDの求人を見つけて。結婚後、アメリカの市民権を得ていた私には受験資格がありましたし、ニューヨークで暮らすのは夢だった。マドンナが下積み時代にいた街ですし(笑)」(京美さん) ほかの州の現役警察官ですら尻込みするといわれるニューヨーク勤務。だが、イラクを経験した京美さんに、もはや怖いものはなかった。こうして、母娘のニューヨーク生活が始まった。その一方で、京美さんは短大の勉強も続けた。京美さんが頑張り続けられたのは、“負のスパイラル(連鎖)”を断ちたかったからだ。 「私の家族は皆、まともに学校を出ていないし、私も日本では高校中退。娘と私、2人で“負のスパイラル”から抜けるためには――こっちでは『パターンを変える』と言うんだけど――やらないわけにはいかなかったの」(京美さん) 軍隊での経験も買われたのだろう。高い倍率をくぐり抜け、京美さんはNYPDからの採用通知を受け取った。異国の地で、体ひとつで、公務員の安定した地位と収入、娘のための落ち着いた住居を得たのだ。“負のパターン”を変えたのだ。 京美さんの同僚で7年以上もパトロールのパートナーを務めたリオ・ムニョスさん(43)はこう語る。 「この街にはDVや性暴力があふれている。京美もその被害者だったけど、彼女はそれを乗り越えた。移民でシングルマザーという、タフな環境に負けずにね。強い京美の生きざまから勇気をもらっている人はたくさんいるはずだよ」(ムニョスさん) タフに生きてこられた理由を、京美さんに尋ねた。 「それは全部、娘のおかげ。イヴォンヌがいなかったら私、軍隊にも入ってなかったし、NYで警察官なんて絶対やってない(笑)。本当は私、うまく育てられるか怖かったんです。だけど、生まれてすぐ、イヴォンヌは私に向かって、にっこり笑ったんですね。その瞬間『絶対、絶対、守らなきゃ』って気持ちが、おなかの底からこみ上げてきて。その気持ちはずっと、今も変わらないですね」
2017年09月23日『ボーン』シリーズや『オール・ユー・ニード・イズ・キル』『バリー・ シール/アメリカをはめた男』のダグ・リーマン監督の最新作『ザ・ウォール』が9月1日(金)より公開される。主演を務めるのは、トム・フォードの監督作『ノクターナル・アニマルズ』でゴールデン・グローブ賞助演男優賞を獲得するなど、いま、ノリに乗っている次世代イケメン俳優の1人、アーロン・テイラー=ジョンソン。シネマカフェでは、本作で孤軍奮闘する彼の熱演に注目した。本作は、イラク戦争時に実在した、“死神”と呼ばれるイラク最恐のスナイパーに狙われた主人公の米兵アイザックが、極限の頭脳戦に挑む様を描いたバトルフィールド・スリラー。ジューバは当時、米軍兵士を次々と狙撃する動画をインターネットに投稿し、その過激性で欧米諸国を震撼させていた。謎多き最恐のスナイパー“ジューバ”の狂気と、彼と対峙するアイザックとの緊迫感あふれる攻防が、観る者をスクリーンに引きずり込む超体感型ムービーだ。アーロンといえば、『キック・アス』シリーズの主演で注目を集めた若手注目株。『アンナ・カレーニナ』では“人妻”キーラ・ナイトレイが恋に落ちる美しき青年将校を演じたほか、ハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』や『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』など話題作への出演が続く。この秋、公開される『ノクターナル・アニマルズ』では、エイミー・アダムス演じる主人公の心をかき乱す小説の中の登場人物を怪演し、名だたる俳優たちを抑えてゴールデン・グローブ賞助演男優賞を受賞した。ちなみに実生活では、若き日のジョン・レノンを演じた『ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ』でメガホンをとっていた、『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』でも知られるサム・テイラー=ジョンソン監督(当時はサム・テイラー=ウッド)と2012年に結婚。23歳年上という“年の差婚”で、アーロンは若くしてサムの連れ子を含む4児の父という一面も持つ。そんなアーロンは、本作では最恐のスナイパーに狙われ翻弄される主人公を演じ、高評価を得ている。これまで、トム・クルーズやマッド・デイモンなどハリウッドの一流俳優が主役の作品を多く手掛けてきたリーマン監督は、アーロンについて「約2時間、スクリーンを1人で引っ張っていける力が必要でした。ほかに逃げられる要素がないんですから。私のいままでの映画では、仮にあるシーンが成立しなくなっても別のシーンやカットに逃げることができる。いろんな出来事が同時に起こっていますから。しかし、アーロンと私は孤立無援。上手くいくか失敗するか。どこにも逃げ隠れできないんです」と激白、「キャラクターたちも物語の中で孤立無援。だから俳優として(上官マシューズ役)ジョン・シナも、アーロンも、そして監督としての私も自分たちに逃げ道を与えず、追い込んでいったのです」と、全幅の信頼を寄せていたことを明かす。アーロン自身も、本作の脚本を読み「素晴らしい作品になると確信した」と言う。すぐさまリーマン監督に会うべく「ストーカーのように監督を探した」そうで、監督がニューヨークにいることを知るやいなや、飛行機でLAからニューヨークに飛んだとか。本作に懸けた、凄まじいまでの熱意を感じさせるエピソードだ。そうした監督への積極的なアプローチが実り、主演を射止めたアーロン。「なぜなら、私にはこんな特別な作品はいままでになかったからです。だから、なんとしても関わりたいと思いました。私は常に自分の居心地のいい場所から飛び出して挑戦したいんです」と、ひたむきに作品と向き合う姿もうかがえる。一流俳優の仲間入り確実な彼が惚れ込んだ本作に、ぜひ注目してみて。『ザ・ウォール』が9月1日(金)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年08月28日『ライ王のテラス』以来、1年半ぶりの舞台に出演する鈴木亮平。フランス演劇の巨匠、ジロドゥの傑作『トロイ戦争は起こらない』(10月・新国立劇場)で戦争を止めようと奔走するトロイの英雄、エクトールを演じる。【チケット情報はこちら】「トロイの遺跡は世界遺産ですし、好きなジャンル!と思ったのですが、戯曲を読んだら、全く違っていました」と、歴史好きで世界遺産に詳しい鈴木亮平は笑顔で言う。1935年に初演された『トロイ戦争は起こらない』は、ふたつの世界大戦の間に書かれている。作者のジロドゥはフランス外交官でもあり、情報局長にもなった人物だ。「ジロドゥは当時の世界情勢や、もっと普遍的な戦争について、そして人間について書いているんだと思います。古代のスペクタクルな物語として捉えるのではなく、とても現代的なところが新鮮です。戦争とは何か、なぜ人間は戦争を起こしてしまうのか、人間の愚かさや哀しさを描いているのが面白いですね」トロイの王子・エクトールは人望が熱く、歴戦の戦士だが、戦争の無残さを痛感しているからこそ、平和を願っている。「かっこいいというイメージはなくて、とにかく戦争を止めるために必死になっているひとりの男と感じました。古代の英雄をやるんだ!と思ってはいけないなと(笑)。衣裳は現代になるみたいで、ヴィジュアルで伝わることも多いと思います。」物語のクライマックスとなるのが、ギリシャの知将オデュッセウス(谷田歩)との会談シーンだ。「オデュッセウスも戦争はしたくないと思っているのでは。敵同士なのに、とても穏やかに話し合うんです。一対一なら分かり合えるのに、政治が絡むと戦争になってしまうというのは怖いなと思います。ジロドゥは外交官として、こうした交渉の場を経験してきたはずで、そういう人が書いたと思うと、いろいろな読み方ができて、ワクワクします」“交渉”と言えば、来年のNHK大河ドラマ『西郷どん』で鈴木が演じる西郷隆盛は、勝海舟と会談し江戸城無血開城が決まる役どころだ。歴史の大きな流れを作る役が続く。「僕は会談キャラ?(笑)。自分とは全然違いますけど、エクトールが器の大きな人物に見えたら光栄です。でも、まだ全てはこれから。演出の栗山民也さんに身を捧げるつもりで稽古に臨みます。疑問がまだまだあるので、栗山さんにどんどん聞いていきたいです。分からないまま、演じることは出来ないので」。戯曲の奥深くへ分け入ろうとする姿勢が、豊かな人物像へとつながっていく。公演は10月5日(木)から22日(日)まで東京・新国立劇場中劇場、10月26日(木)・27日(金)に兵庫・兵庫県立芸術文化センター阪急中ホールにて上演。チケットは発売中。取材・文:沢 美也子
2017年08月15日女優・綾瀬はるかが、戦争の苦しみと平和への思いを伝えるべく広島県・大久野島を取材した、「NEWS23」のシリーズ戦争企画「綾瀬はるか『戦争』を聞く~地図から消された秘密の島~」が“終戦の日”である8月15日(火)に「NEWS23」を30分拡大して放送することが分かった。2010年から放送し、広島、長崎、沖縄などで戦争体験者を取材してきた綾瀬さん。今年、綾瀬さんが取材したのは、“うさぎ島”として国内外から観光客が大勢訪れる広島県の大久野島。実は、かつてこの島では、日本軍により“毒ガス”が製造されていた…。番組では、広島に残る「もうひとつの戦争の爪痕」を取材し、島で毒ガスを作った人々の苦しみと平和への思いを伝えていく。広島県・竹原市沖に浮かぶ大久野島には、放し飼いにされている700羽のうさぎを目当てに、国内だけでなく海外からも観光客が殺到する平和な島…しかし、かつて毒ガスが作られていたことはあまり知られていない。戦時中、大久野島は「秘密の島」だったという。島での作業は口外厳禁。地図からもその存在は消されていた。そんな劣悪な環境のもと、作業に従事した人々は時に毒ガスを吸い込みながら毒ガスの製造に励んだ。そして、悲劇が起きるのは戦争が終わってしばらくしてからのこと。毒ガスを吸い込んだ作業員たちは次々と病気に。いまもその苦しみは終わっていない。一方で大久野島で製造された毒ガスが日中戦争で実際に使われていたことを知り、自分たちは「加害者」でもあったことに気がつく。毒ガス島の“被害者”であり、“加害者”――。戦後70年以上を経ても癒えないその傷、そして平和への想いに、今回綾瀬さんが迫る。取材を行った綾瀬さんは、「今回は毒ガスを作っていた藤本安馬さんのお話を聞きました。藤本さんは、毒ガスの被害者ですが、一方で日本が中国で加害者だったことも全て受け止めて、91歳になるいまも戦争を絶対に繰り返さないようにしようという強い思いを持って、自分の体験を伝え続けています。そんな藤本さんのお話を聞いて、戦争がどんなに怖いものなのか、そして平和のありがたさを改めて感じるいい機会になりました。多くの人に藤本さんのお話を聞いて欲しいと思いました」とコメントしている。「NEWS23」特別企画「綾瀬はるか『戦争』を聞く~地図から消された秘密の島~」は8月15日(火)23時~TBS系にて放送。(cinemacafe.net)
2017年08月04日映画『ザ・ウォール』が、2017年9月1日(金)より全国の劇場で公開される。イラク戦争時に実在し、37人ものアメリカ兵を殺害したイラク最恐のスナイパー・ジューバに狙われた主人公が、極限の頭脳戦に挑む様を描く本作。謎多き最恐のスナイパー・ジューバの狂気と緊迫感溢れる展開で、観る者をスクリーンに引きずり込むサバイバル・スリラーだ。最恐のスナイパー・ジューバとは?ジューバは当時アメリカ軍兵士を次々と狙撃する動画をインターネットに投稿し、その過激性で注目を集め欧米諸国を震撼させた人物。イラクでは若者たちからヒーローとして崇められるほどの伝説的存在であったが、その後の行方は今も判明しておらず、ISISに殺害されたとの噂もあるが遺体は見つかっていない。名匠ダグ・リーマンが監督メガホンを取るのは『ボーン』シリーズの仕掛人として名を馳せているほか、『Mr.&Mrs.スミス』や『オール・ユー・ニード・イズ・キル』でのアクション・ディレクティングでも高い評価を得ている名匠ダグ・リーマン。2017年にはトム・クルーズと再びタッグを組んだ『American made(原題)』がアメリカ公開を控えるなど、その勢いは留まるところを知らない。主演に『キック・アス』のアーロン・テイラー=ジョンソンそして主人公アイザックを演じるのは、映画『キック・アス』の主演で注目を集め、その後『GOZZILA/ゴジラ』や『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』など話題作への出演が続く、若手注目株のアーロン・テイラー=ジョンソン。2017年秋に公開となるトム・フォード監督映画『Nocturnal Animals(原題)』で見事ゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞した彼は、本作で最恐のスナイパーに狙われ翻弄される主人公を演じる。なお本作の脚本は、まだ映画化されていない良質な脚本をハリウッドの重役たちか毎年選出する、“ハリウッド ザ・ブラックリスト”に選出された1本。近年では『スラムドッグ$ミリオネア』や『アルゴ』、『セッション』、『スポットライト 世紀のスクープ』など、ブラックリスト選出脚本の映画化作品でアカデミー賞を受賞している作品が数多くあることから、本作にもその期待が高まっている。あらすじ2007年、アメリカ兵のスナイパーであるアイザック(アーロン・テイラー=ジョンソン)とマシューズ(ジョン・シナ)は、イラクの荒廃した村で瓦礫の中に残った大きな壁に潜む敵を狙っていた。しかし5時間経っても動きがない。マシューズが様子を見に壁に近づくと、想定外の場所から銃撃に遭い倒れる。援護に向かったアイザックも撃たれ、壁の背後に命からがら逃げ込む。身動きの取れなくなったアイザックの無線に、謎の男からの声がかかる。「仲間だ。すぐに助けに行くから、名前とIDを言え。」男のかすかな訛りを聞き分けたアイザックは、男の正体を確かめようとするのだが...。作品情報映画『ザ・ウォール』公開日:2017年9月1日(金)原題:THE WALL監督:ダグ・リーマン脚本:ドウェイン・ウォーレル(『デンジャー・コール』)キャスト:アーロン・テイラー=ジョンソン(『キック・アス』『GOZZILA/ゴジラ』『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』)、ジョン・シナ(WWE 所属プロレスラー)製作:Amazon Studios(c)2017 AMAZON CONTENT SERVICES LLC
2017年07月03日「トルコやエジプトから送られてくる刺繍などの台紙のサイズがバラバラで、整理するときに少し困っています」 「たしかにね。でも、彼女たちが、ときには命がけの大変な状況のなかで、苦労して送ってくれているのも、よくわかりますしね」 6月最初の日曜日、東京・上野の貸しオフィスの一角。「イブラ・ワ・ハイト」の主要メンバー8人が集まり、定例会議が行われた。イブラ・ワ・ハイトとは、アラビア語で「針と糸」のこと。紛争の続くシリアの女性たちが伝統技法で手縫いした刺繍を適正価格で買い取り、日本で販売することで自活支援を続けている。 ’11年3月の内戦勃発以来、人口およそ1,850万人の半数以上が国外へ避難し、50万人近くが命を落としたとされるシリア。今年4月も、北西部のイドリブ県への空爆でサリンが使用された可能性があるとされ、口から泡を吹いて痙攣する子どもたちの映像は世界中に衝撃を与えた。最近では、「イスラム国」との関連で語られることも多い。 イブラ・ワ・ハイトの始まりは、シリアで紛争が勃発した2年後の’13年5月。考古学者の山崎やよいさん(59)が中心となり、仲間と立ち上げた。 山崎さんは広島大学文学部史学科で考古学を専攻し、さらに大学院在学中の’83年、初めてイラクでの移籍発掘に参加。 「私、どんくさくて、遺跡の測量の水準器を蹴飛ばして、『また、お前か』なんて言われてましたね(笑)。ただ、“いま、掻いている土は私が最初に見ている”と思うとロマンを感じて、どんどんのめり込んでいきました」(山崎さん・以下同) 大学の同級生と学生結婚したのが、イラク行きの直前。’87年には長女の奈々子さん(29)が誕生し、子育てにも奮闘していたときだった。奨学金を得て、中東の発掘調査へ参加できることになった。 「本当はもう一度イラクに行きたかったんです。ただ、イラン・イラク戦争の真っただ中でしたから、仕方なくシリアへ変更に。ほとんど国に関する知識はありませんでした」 こうして、はからずもシリアとの縁が生じるが、唯一の心残りは子どものことだった。 「娘は実家の両親に預けることになりましたが、自分の意志を通していいのかと、強い罪悪感を感じていました。夫婦の仲がぎくしゃくし始めたのも本当です。ただ私にしたらもう現場に戻ることはないと思っての決断でした」 シリアに旅立ったのは、くしくも、長女の2歳の誕生日だったという。その後、山崎さんは、20年間もの間、シリア第二の都市であるアレッポに暮らし、多くの遺跡を発掘するとともに、シリア人の学芸員と再婚し、’90年に連れてきた幼子の子育てもするなど、イスラムの生活を肌身で体験してきた。それだけに、現在のシリアが置かれている状況に加え、この国が日本ではテロと結び付けられて語られることが悔しくてならないと嘆く。 「シリアの人たちほど、柔軟な生き方をし、相手に対して寛容な民族はいません」 この活動が軌道にのるまで、簡単な道のりではなかった。 「シリア人女性の作った刺繍が、わざわざ他国から発送されるのには理由があります。作り手である、のべ40人すべてが、母国シリアから逃れ、他国での避難生活を余儀なくされているからです。最初に作ってくれていた首都ダマスカスの5人は’15年に突然、消息不明に。いまはトルコやエジプトの避難所や、ヨルダンの母子センターの女性たちとスカイプなどで連絡を取り合っています」 そんな過酷な状況のなかでも、山崎さんは当初から、女性たちへの一方的な支援ではなく「協働作業」にこだわった。 「糸などの材料と売り上げを日本から送り、それでシリア人女性たちが刺繍したワッペンや“くるみボタン”などの商品を送ってもらうシステムですが、いずれ国の状況が安定したときには、彼女たちのビジネスとして自立してほしい」 イブラ・ワ・ハイトの刺繍は現在、通販や国内ミュージアムなどでの販売が主だが、素朴でカラフルな味わいが口コミで広がり、入荷待ちの商品も多い。 「日本でこれほどシリア刺繍が求められていることが、いま、苦しい毎日を送る現地の女性たちの頑張りの支えになっています」
2017年06月15日2014年からイスラム過激派組織ISISの支配下にあったイラクの北部に位置する都市モースルの東側が、2017年1月に解放された。アメリカ軍の助けを受け、イラク軍がISISと何週間にも渡り多くの犠牲者を出しながら戦闘した結果だ。いまだに人口が集中している西側は奪還できていないという。(参照元:The New York Times)アルカイダとISISを専門とするThe New York Timesの特派員Rukmini Callimachi。彼女は解放された部分のモースルの街で、現地のある男性がISISからの「暴力の言葉」を「愛の言葉」に塗り替えるという心温まる光景を目にし、ツイッターでシェアしてくれた。1. All over liberated areas of Mosul, 1 of the 1st things people are doing is painting over ISIS graffiti. Some are being artistic about it: pic.twitter.com/Rkmj9rZf4Z— Rukmini Callimachi (@rcallimachi) 2017年4月15日1.モースルの解放された地域で人々が最初に行ったのは、ISISのグラフィティを消す事。ものによってはとても芸術的。2. Today I noticed this man across the street, carefully stenciling a message on this freshly painted wall. So we stopped to talk to him: pic.twitter.com/K4HLVGQzXx— Rukmini Callimachi (@rcallimachi) 2017年4月15日2.今日ある男性の存在に気がついた。ペイントされたばっかりの壁に大事そうに文字を書いていたので話を聞いてみた。3. His name is Sadoun Dhanoun, 39. He's been hired by a senior citizen group to paint over ISIS' graffiti preaching hate. He chose magenta: pic.twitter.com/e46DVlO7e1— Rukmini Callimachi (@rcallimachi) 2017年4月15日3.彼の名前はSadoun Dhanoun。39歳。地元のおじいちゃんやおばあちゃんに雇われて、ISISの憎悪のこもったグラフィティの上に何か描くように頼まれた。色は明るく鮮やかな赤紫。4. This wall here used to be painted with a verse from scripture calling for violence against the kuffar, or infidel. Sadoun painted over it pic.twitter.com/vQKyTCFcJd— Rukmini Callimachi (@rcallimachi) 2017年4月15日4.もともとこの壁には非ムスリムやISISと異なる宗派の人々への暴力を煽るような聖典の一文が綴られていた。Shadounはそこに書き直した。5. What I love is he didn't stop there. He went to an Internet cafe and Googled حكم ومقولات or "Wise sayings." Here's what he wrote down: pic.twitter.com/zJWagRKW1k— Rukmini Callimachi (@rcallimachi) 2017年4月15日5.素敵なのは、ただ塗りつぶしただけじゃないこと。彼はインターネットカフェで「حكم ومقولات (知性あることわざ)」を調べた。こんな感じで。6. The one he chose for this wall says, "In life, be like a cube of sugar, so that when you are gone you leave a sweet taste." pic.twitter.com/MJIOVLSp9B— Rukmini Callimachi (@rcallimachi) 2017年4月15日6.その中の一つは、「人生では砂糖のようにあれ。あなたがいなくなった後には甘い後味が残るように」7. He said he found that evocative "because ISIS left everyone with a bad taste in their mouth."— Rukmini Callimachi (@rcallimachi) 2017年4月15日7.彼はこのことわざを選んだ理由として「ISISがすべての人に苦い思いをさせたから」と言った。8. He's painting at least 7 walls in this northern suburb of Mosul with donations amounting to less than $200. So there's a lot more: pic.twitter.com/iVOt1o59ny— Rukmini Callimachi (@rcallimachi) 2017年4月15日8.彼は2万円ちょっとの募金だけでモースルの北の郊外の7つの壁を少なくとも塗り直した。だからもっとできるに違いない。9. He says he's almost done with this wall and he proudly posed with the quotes & his freshly painted sign. Next he plans to paint flowers pic.twitter.com/3BBHPdkNMj— Rukmini Callimachi (@rcallimachi) 2017年4月15日9.この壁はほとんど終わったと彼は言う。自信満々に、書いたことわざと綺麗に塗り直した壁の前でポーズしてる。次はお花を描くそう。10. His aim is to bring back beauty. It'll be so pretty when he's done, he said, maybe drivers will be distracted. I know it made me stop pic.twitter.com/LGnszG061c— Rukmini Callimachi (@rcallimachi) 2017年4月15日10.彼の目標はこの街に美しさを取り戻す事。彼の仕事が全部終われば、車を運転している人々の気が散るぐらい綺麗だろうと言った。すでに私は思わず止まちゃったわ。ISISがこの街と住民に与えた爪痕は深い。ISISの支配の元、住民は監視され、女性は身体をすべて隠すように命令され、何か少しでも彼らが作った法律に触れれば罰や拷問を受ける恐怖の中暮らしていた。食料や日常品へのアクセスも難しく、人間が人間らしく生きることは難しい状態が3年以上も続いたのだ。(参照元:BBC)そのような暮らしが人々の心にどのように影を落とすのか、想像を絶する。しかし、Shadounと住民はそんな傷を怒りではなく、愛で癒そうとしている。計り知れない苦しみを平和で塗り直そうとしているのだ。少しでもはやくモースル全体が、そしてISISの支配下にあるすべての人々が解放されることを祈る。Text by Noemi MinamiーBe inspired! この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!街の“差別的なアート”を根こそぎ削る。72歳のおばあちゃんが提案する「平和な社会の作り方」 「爆弾を投げるより、花束を投げ世界を平和に」。そんな反戦のメッセージが込められ、“イスラエルへのテロリストの侵入を防ぐため"にイスラエルとパレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区に建...
2017年05月12日『秘密 THE TOP SECRET』「精霊の守り人II 悲しき破壊神」の織田梨沙を主演に迎え、ベトナム戦争に反発してアメリカを去ったロジャー・パルバース監督が、“反戦”への思いを込めて描く『STAR SAND-星砂物語-』。このほど、満島真之介、三浦貴大、オーストラリア人俳優ブランドン・マクレランドらが登場する予告編が解禁。現代パートで重要な役どころを演じる吉岡里帆と、彼女を抜擢したパルバース監督からコメントが到着した。本作は、2003年のイラク戦争を見てベトナム戦争を思い出し、「“真の反戦映画”とは両国を平等に描くこと」と考え、「1945年の戦時中、戦うことを拒否した“卑怯者”の脱走兵である日本兵と米兵、そして彼らを見つめる少女の物語」として執筆した日豪合作映画。今回、キャスト陣の熱演を目にすることができる待望の予告編が完成した。「殺さないことは、臆病だった。戦わないことは、卑怯だった。平和を願うことは、危険だった」という言葉から始まる、衝撃の予告編。戦禍から遠く離れた小さな島で独り暮らし始めた16歳の少女・洋海(織田梨沙)は、洞窟で隆康(満島真之介)とボブ(ブランドン・マクレランド)という2人の脱走兵に出会う。戦うことが嫌になって軍を離れた“卑怯者”同士の日本兵と米兵が、洞窟の中で暮らすうちに心を通わせ合い、彼らを気に掛ける洋海も足しげく洞窟を訪れ、3人の間に不思議な関係が築かれていくが、そのことが生み出す悲劇の始まりを垣間見ることができる。太平洋戦争末期の1945年部分は、激戦地の1つ、伊江島の洞窟・ニィヤティヤ洞を中心に沖縄で撮影され、2016年の現代部分は、東京で撮影された。現代部分の主人公・志保を演じるのは、NHK朝ドラ「あさが来た」で注目を集め、TBSドラマ「カルテット」で大ブレイク、いま飛ぶ鳥を落とす勢いの吉岡さん。石橋蓮司と緑魔子夫妻というベテランの役者2人を相手に、最初は太平洋戦争に興味を持たない、現代の若者の代表のような役を演じ、物語を牽引する。本作で初めて外国人監督の作品に出演した吉岡さんは、「価値観や歴史観、国境を越えて考えさせられる部分が多々ありました」と告白。「ロジャー・パルバース監督が長年、平和を願い温めてきたこの物語は戦時中、声にならない叫びを押し殺してきた方々の伝えるべき断片なのだと撮影しながら感じました」と、撮影をふり返って語る。「私は現代パートを担っていましたので、戦時中のシーンには参加しておりませんが、完成作品を観て、どうして平和を願うことが許されなかったのか、どうして罪の無い人たちがこんなに苦しまなければならなかったのか…改めて戦争に対しての疑問と反感を抱きました。他国と共存し平和を願う日本で、この映画が公開されることにはとても意味があると思っています。どうか皆様に監督の想いが届きますように」と、自身も本作への強い思いを口にした。また、40年以上前から40以上の舞台で岸田今日子、橋爪功、柄本明などを演出し、本作で満を持して72歳にして映画監督デビューを果たしたパルバース監督は、吉岡さんが演じた「現代っ子の志保役は、決して易しくない。70年程前の1945年ごろの戦争物語を語る日記を読み、ドンドンその真相を追求していく。それがいつの間にか、自分の物語となってくる」と、その役どころの難しさに触れる。そして、そんな志保を演じた吉岡さんには、「見事にその2つの物語を身体と心の中に吸収し、わたしの想像を越えたような人物像も作り上げた」と手放しで絶賛。「彼女のボディランゲージを見、ニュアンスに満ちたせりふの語り方を聞き、いきなり若き日のオードリー・ヘプバーンのことを思い出した。わたしは、里帆さんがこれからきっと、日本と外国の銀幕の世界を一世風靡する、と確信している」と語り、世界を舞台にしてのブレイクも予見している。『STAR SAND ─星砂物語─』は6月21日(水)より沖縄・桜坂劇場にて先行公開、8月4日(金)より東京・ユーロライブほか順次公開。(text:cinemacafe.net)
2017年05月09日ブラッド・ピットが主演・プロデュースを務める、Netflixオリジナル映画『ウォー・マシーン:戦争は話術だ!』が、5月26日(金)より「Netflix」にて配信されることが決定。今回この配信に先駆け、場面写真と予告編が到着した。Netflixとブラッドが代表を務める制作会社「プランB」の共同制作によるアクション大作『ウォー・マシーン:戦争は話術だ!』。本作は、ジャーナリストの故マイケル・ヘイスティングスによる実在の人物を描いたベストセラーの原作から発想を得たオリジナル映画で、ひとりの将軍の栄光と衰退を描きながら、戦争の裏側に迫る衝撃作だ。一部は実話であり、また痛烈なパロディでもあり、「果たして現実と創作の境界線はどこなのか?」という不穏な疑問を浮き彫りにしていく。戦争の不条理に翻弄される主人公を演じるのは、『オーシャンズ』シリーズや『Mr.&Mrs. スミス』、また現在公開中の『マリアンヌ』など様々な作品に出演しているブラッド。そのほか、オスカー女優のティルダ・スウィントンやオスカー俳優のベン・キングスレーなど、重厚で豪華な共演者たちが集結している。このほど公開された予告編では、“戦争”を「たかが」と言う、軍服に身を包んで闊歩する自信に溢れたブラッドの姿が確認できる。輝かしい功績の持ち主としてアフガニスタン駐留軍司令官に任命されるも、後にジャーナリストの容赦ない暴露記事によって失墜する男の波乱のドラマは、戦争を改めて考えさせられるテーマも含まれているようだ。またブラッドは、「Netflixとこのようなエキサイティングな企画に関わることが出来、また最先端のコンテンツ制作とそれを世界中の視聴者にお届けする機会に参加できることを非常にうれしく思います」と本作への自信を覗かせている。『ウォー・マシーン:戦争は話術だ!』は5月26日(金)よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング開始。(cinemacafe.net)
2017年03月02日2017年公開の映画から、注目の洋画作品を一挙紹介。日本で話題のものから、すでに公開されている国で話題になっているもの、アカデミー賞受賞作など盛りだくさんなので、年明けのお出かけプランの参考にしてほしい。話題作映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』は、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ待望の5作目。海賊船ブラック・パール号の船長にして、決して北を指さないコンパスを持つ伝説の海賊ジャック・スパロウはもちろんジョニー・デップ、そしていつもペットの猿を肩に連れた海賊ヘクター・バルボッサは、引き続きとジェフリー・ラッシュが演じる。公開日:2017年7月1日(土)詳細はこちら>>映画『メッセージ』映画『メッセージ』は、映像化不可能と言われていたアメリカ人作家テッド・チャンによる短編小説「あなたの人生の物語」を映像化したもの。突如地上に降り立った、巨大な球体型宇宙船。その内部にいる謎の知的生命体と意志の疎通をはかるため軍に雇われた言語学者・ルイーズを主人公に、“彼ら”が人類に何を伝えようとしているのかを探っていくSFドラマとなっている。公開時期:2017年詳細はこちら>>映画『ダンケルク』『ダークナイト』3部作や『インセプション』、『インターステラー』などで知られるクリストファー・ノーラン監督の最新作、映画『ダンケルク』。1940年、ドイツ軍に侵攻されたフランス北部の都市ダンケルクから、軍の船や民間船まであらゆる手段を動員して、イギリス軍とフランス軍の兵士約30万人を救出した「ダンケルクの戦い」を映像化したスペクタクル・サスペンスだ。公開日:2017年詳細はこちら>>映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol. 2』人気作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の第2作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol. 2』。ピーターの出生の秘密や新キャラクターの登場など、気になる要素が満載で、かつての敵対者は新たな同盟者に、コミックスのファンにはなじみのあるキャラクターがガーディアンズのために集合する。※日本の公開時期は未定。詳細はこちら>>映画『ブレードランナー 2049』リドリー・スコット監督映画『ブレードランナー』の続編の映画化が、34年の歳月を経て遂に実現した『ブレードランナー 2049』。続編の舞台は、1982年公開のオリジナル作品から数十年後の世界で、リドリー・スコットは製作総指揮、ハリソン・フォードが前作の主人公リック・デッカード役を再び演じている。日本公開:2017年11月詳細はこちら>>映画『攻殻機動隊』ハリウッド版実写映画『攻殻機動隊』は、スカーレット・ヨハンソンが草薙素子、北野武が荒巻大輔を演じている。発表された登場人物の中にクゼ ヒデオの名前がある事から、TVアニメシリーズ「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG」が題材となる可能性が高まっている。公開時期:2017年3月31日(金)詳細はこちら>>映画『ワイルド・スピード ICE BREAK』世界中で大ヒットを記録している「ワイルド・スピード」シリーズの最新作『ワイルド・スピード ICE BREAK』。ヴィン・ディーゼル、ドウェイン・ジョンソン、ジェイソン・ステイサムといったシリーズお馴染みキャストの再集結に加え、アカデミー賞主演女優賞を獲得しているシャーリーズ・セロンなどの出演も決定している。メガホンを取るのは、『交渉人』『ミニミニ大作戦』『ストレイト・アウタ・コンプトン』などで知られるF・ゲイリー・グレイだ。公開日:2017年4月28日(金)詳細はこちら>>映画『スパイダーマン:ホームカミング』スパイダーマンシリーズの最新作、映画『スパイダーマン:ホームカミング』は、アイアンマンと夢の競演を果たすことで注目が集まる作品。15歳の少年ピーターが本作のスパイダーマンなのだが、彼の真のヒーローへの道がどう切り開かれていくのかが注目される。日本公開:2017年8月11日(金・祝)詳細はこちら>>映画『美女と野獣』ディズニー・アニメーション『美女と野獣』の実写映画。アニメーション公開から25周年目という節目の年にエマ・ワトソンが主人公のベルを演じる。野獣役はダン・スティーヴンス、父親のモーリスをケヴィン・クライン、野獣の城のウェイターでろうそくのルミエール役にはユアン・マクレガーなど豪華なキャストも見所。これまでに幾度となく実写化されてきた「美女と野獣」だが、アニメーション映画史上初のアカデミー作品賞ノミネート、作曲賞と歌曲賞を受賞したものの実写化とあり、注目が集まる。公開日:2017年4月21日(金)詳細はこちら>>映画『エイリアン:コベナント』映画『プロメテウス』の続編であり、『エイリアン』の前日譚に当たる『エイリアン:コベナント』。原題に“Alien”の文字があることで、作品にエイリアンが登場する可能性も示唆されている。舞台は、『プロメテウス』から10年後の世界。コベナント号が未知の楽園と思われる惑星を発見するも、そこには暗く危険な世界が広がっていた。唯一見つかったのはプロメテウス号の調査チームの生存者、デイヴィットだけだった…というところからストーリーが展開されるそうだ。※日本の公開時期は未定。詳細はこちら>>ドラマ・ラブストーリー映画『たかが世界の終わり』若き天才、グザヴィエ・ドラン監督の最新映画『たかが世界の終わり』。12年間家を離れていた主人公ルイ(ギャスパー・ウリエル)が、自らの死を告げに家に帰った1日を舞台にした作品だ。家族の誰もがルイに対し大きな愛情を抱き、再会の日を楽しいものにしようとしているのだが、すれ違い、ぶつかってしまうそれぞれの思い。レア・セドゥやヴァンサン・カッセル、マリオン・コティヤール、ナタリー・バイと言った実力派が演じきる1日から一時も目が離せないだろう。公開日:2017年2月11日(土)詳細はこちら>>映画『はじまりへの旅』映画『はじまりへの旅』は、コメディのようなタッチでありながら、「普通とはなにか」、「自分らしさとはなにか」といった誰もが抱えている普遍的な問いを観るものに問いかける作品。カンヌ映画祭を始めとする数々の国際的な映画賞を受賞しており、日本に先行して公開されたアメリカでは、わずか4館での公開から口コミで評判が広がり、600館にまで拡大した話題作だ。公開日:2017年4月1日(日)詳細はこちら>>映画『ラ・ラ・ランド』アメリカ・ロサンゼルスを舞台に、女優志望のミアとジャズピアニストのセバスチャンの恋模様を描いたミュージカル作品『ラ・ラ・ランド』。セバスチャン役には、日本でも人気の高いライアン・ゴズリング、そしてミア役には、アカデミー賞を始め数多くの賞にノミネートされた経歴のあるエマ・ストーンが抜擢された。公開日:2017年2月24日(金)詳細はこちら>>映画『夜に生きる』ベン・アフレック監督・脚本・主演を担当する映画『夜に生きる』。ボストンを舞台に禁酒法時代のギャングの生き様、破滅的な愛を描いていく。エル・ファニングや、モデルとしても活躍するシエナ・ミラーが出演する。公開日:2017年5月詳細はこちら>>映画『素晴らしきかな、人生』『プラダを着た悪魔』や『マイ・インターン』のデヴィッド・フランケル監督最新作『素晴らしきかな、人生』。ウィル・スミスやケイト・ウィンスレット、キーラ・ナイトレイ、エドワード・ノートン、ヘレン・ミレンら、アカデミー賞受賞&ノミネート俳優が結集した。公開日:2017年2月25日(土)詳細はこちら>>映画『ジャッキー/ファーストレディ』映画『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』は、2017年春に全国で公開される話題作。“ジャッキー”の愛称で親しまれ、今なお高い人気を誇るファーストレディ「ジャクリーン・ケネディ」をナタリー・ポートマンが外見だけでなく、話す英語のアクセントまで徹底的に再現して情感豊かに演じ切っている。公開時期:2017年春詳細はこちら>>映画『マリアンヌ』映画『マリアンヌ』は、ブラッド・ピット主演最新作。極秘諜報員とフランス人レジスタンスの男女にはばかる過酷な運命と究極の愛が試されるロマンチックスリラーだ。相手役には、数々の話題作に出演するマリオン・コティヤール。愛する2人を阻む社会的立場や、その間柄でも言えないような“秘密”など様々な要素の絡み合いが楽しめる作品となっている。公開日:2017年年2月10日(金)詳細はこちら>>映画「ビリー・リンの永遠の一日」巨匠アン・リー監督の最新作『ビリー・リンの永遠の一日』。19歳でイラク戦争の英雄となった、青年ビリーの戦争体験と心の葛藤を、美しい映像に乗せて描いた作品だ。ビリーが、英雄として取り上げられていく中で感じる葛藤や違和感。戦争が作り出した“ヒーロー”として彼の姿を通して、9・11以降のアメリカ社会のあり方、戦争とは何かを社会に問う感動の人間ドラマを描いている。公開日:2017年2月11日(土・祝)詳細はこちら>>映画『僕と世界の方程式』映画『僕と世界の方程式』は、2017年1月28日(土)に公開されるヒューマンドラマ。自閉症と診断された天才少年ネイサンが母親の深い愛情に支えられながら、数学の才能で自ら道を拓いていく姿を描く物語だ。主演は英国次世代スター、エイサ・バターフィールド。サリー・ホーキンス、エディ・マーサン、レイフ・スポールなどイギリス屈指の名優たちが脇を固めるキャスティングにも注目したい。公開日:2017年1月28日(土)詳細はこちら>>映画『天使にショパンの歌声を』小さなカナダの寄宿学校を舞台に物語が展開される『天使にショパンの歌声を』。劇中には、ショパンの「別れの曲」、リストの「愛の夢」など涙を誘うピアノの有名曲から、モーツァルト、ベートーヴェンのピアノソナタ曲、そして心洗われるヴィヴァルディの合唱曲「グローリア」まで数々の名曲が登場し物語を彩る。公開日:2017年1月14日(土)詳細はこちら>>SF・アクション映画『ジャスティス・リーグ』2017年冬に公開される映画『ジャスティス・リーグ』。スーパーマン亡き世界に台頭しつつある強大な敵に対抗するため、バットマンとワンダーウーマンが仲間たちを集めていくところからスタートする物語だ。ベン・アフレック(バットマン)、ガル・ガドット(ワンダーウーマン)、ジェイソン・モモア(アクアマン)と言ったお馴染みのキャストも楽しみの一つ。日本公開時期:2017年冬詳細はこちら>>映画『トランスフォーマー/最後の騎士王』2017年夏、全国で公開される映画『トランスフォーマー/最後の騎士王』。世界中で大ヒットしている「トランスフォーマー」シリーズの新3部作第1弾が本作だ。新キャストとして『羊たちの沈黙』でハンニバル・レクター博士を演じた大御所のアンソニー・ホプキンス、新ヒロインに『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のローラ・ハドックが参加。そのほか、御馴染みのジョシュ・デュアメル、タイリース・ギブソン、ジョン・タトゥーロ、スタンリー・トゥッチなどが再び出演する。公開:2017年夏詳細はこちら>>映画『グレートウォール』映画『グレートウォール』は、チャン・イーモウ監督の最新作。今や世界遺産となっている中国・万里の長城を舞台に、マット・デイモン演じる主人公ウィリアム・ガリンが中国の王朝と力を合わせ、“未知の怪物”との戦いを繰り広げる。公開日:2017年4月14日(金)詳細はこちら>>映画『Valerian(原題)』リュック・ベッソン(Luc Besson)監督の最新作『Valerian and the City of a Thousand Planets(原題)』は、フランスのSFコミック『Valerian and Laureline』を実写化した作品。舞台は28世紀で、700年後の宇宙空間やそこに棲む不思議な生き物たちが織り成す幻想的な世界は、リアルに再現されていながらも、現実を超えるほどの美しい光や色で、観るもの引き込む。※日本の公開時期は未定。詳細はこちら>>映画『ドクター・ストレンジ』マーベルが贈る異色の魔術師ヒーロー『ドクター・ストレンジ』。主人公のストレンジは、天才的な脳外科医でありながら、不慮の事故で両手の機能を失ってしまった男で、その傷を治す最後の手段として魔術師を頼る。すると手の感覚が戻るばかりかあらゆる“魔術”が使えるようになるのだが、医者という職業柄、人を傷つけることができず、大きな葛藤に悩まされる。公開日:2017年1月27日(金)詳細はこちら>>映画『ナイスガイズ!』映画『ナイスガイズ!』は、酒浸りの私立探偵マーチと腕っ節の強い示談屋ヒーリーの凸凹コンビに、マーチの娘・ホリーが加わった3人が事件解決に奔走するアクション・エンターテイメント。主演を務めるのは、オスカー俳優ラッセル・クロウとライアン・ゴズリングで、彼ら以外にも、アンゴーリー・ライスやマット・ボマーら豪華キャストが集結する。公開日:2017年2月18日(土)詳細はこちら>>映画『アサシン クリード』全世界でシリーズ累計3,700万本以上を売り上げている同名の人気アクションゲームをベースにしたミステリーアクション映画『アサシン クリード』。ゲームの世界観はそのままに、新しいキャラクターとストーリーが描かれる実写作品となっている。主人公は、記憶をなくした死刑囚のカラム・リンチ。遺伝子操作によってDNAに眠る記憶を強制的に呼び覚まされた彼は、ルネサンス期のスペインでテンプル騎士団に立ち向かう伝説のアサシンであった祖先の記憶を追体験させられることになる。公開時期:2017年詳細はこちら>>サスペンス・ファンタジー映画『ザ・コンサルタント』ベン・アフレックが主演を務める『ザ・コンサルタント』。彼が演じるのは本作のアンチ・ヒーロー“クリスチャン・ウルフ”だ。会計士の仮面をかぶり、夜は裏社会の殺し屋として巨悪に対峙するウルフ。年収10億円、天才的頭脳を持ち、最強のファイターでもあり、命中率100%のスナイパー。本籍・本名・私生活、そのすべてが謎に包まれた会計士が、アメリカ政府、マフィア、一流企業に追われてまで危険な仕事に手を出す本当の理由とは?公開日:2017年1月21日(金)詳細はこちら>>映画『ネオン・デーモン』エル・ファニング主演、モデル業界の煌めきと闇を描いた映画『ネオン・デーモン』。鬼才として知られるニコラス・ウィンディング・レフン監督が手がける最新作は、ロサンゼルスを舞台にモデル志望の女子が業界へ深く入れば入るほど、危険な存在になっていくというサスペンスホラーだ。公開日:2017年1月13日(金)詳細はこちら>>映画『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』ティム・バートン監督最新作、映画『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』が2017年2月3日(金)に全国の劇場で公開される話題作。原作は、ランサム・リグズによる小説『ハヤブサが守る家』(邦題)。ニューヨークタイムズ・ベストセラーにも選ばれた、ウェールズの小島を舞台に主人公の少年ジェイクの摩訶不思議な冒険を描いた作品で、映画内では、奇妙な能力を持つ子供達の世界を描いている。公開時期:2017年2月3日(金)詳細はこちら>>映画『Nocturnal Animals(原題)』トム フォード(Tom Ford)のデザイナーであるトム・フォードが監督を務める映画『Nocturnal Animals(原題)』。1993年に出版されたオースティン・ライトの小説「ミステリ原稿(Tony and Susan)」の実写化作品だ。アートギャラリーのオーナーであるスーザンのもとに、20年前に別れた元夫のトニーから小説原稿が届く。それを読み進めていくうちにあまりの衝撃的内容から不安に駆られ、彼の真意に迫る様子を描いたサスペンスとなっている。米国公開日:2016年11月18日(金)詳細はこちら>>ドキュメンタリー映画『人類遺産』かつて人間の手によって作られ利用され、やがて人間の都合で放置され朽ちてゆく世界中の「廃墟」を映し出した映画『人類遺産』。人々の健康を支えた病院や、高度成長期を支えたマンモス団地、壮大な建造物は朽ちて風が吹きすさび、子供たちの楽園だったテーマパークは、海の波に飲まれている。誰もいない風景に、まるでその場にいるかのような臨場感と不思議な生命力を感じさせられる。公開時期:2017年2月詳細はこちら>>映画『海は燃えている~イタリア最南端の小さな島~』映画『海は燃えている~イタリア最南端の小さな島~』は、イタリア最南端のランペドゥーサ島という穏やかな島の難民・移民の玄関口という別の顔に着目した作品。この島に住む12歳の少年・サムエレの何気ない日々と“もう一つの日々”を取り上げたドキュメンタリー映画だ。公開時期:2017年2月11日(土)詳細はこちら>>映画『アメリカンズ ロバート・フランクの写した時代』映画『アメリカンズ ロバート・フランクの写した時代』は、写真界の巨匠ロバート・フランクの人生と彼が生きた時代を、貴重映像や各時代の空気を伝える豪華な音楽を収録したドキュメンタリー。彼のチャーミングな人柄と作品群に魅了されたアーティストたちの協力を得て完成した作品で、「老齢を迎えた彼の遺産を残したい」という思いのこもったレガシー・プロジェクトとも言えるものに仕上がってる。公開時期:2017年4月下旬詳細はこちら>>
2016年12月13日アカデミー賞受賞俳優のマシュー・マコノヒーが、アメリカ史が封印してきた南北戦争下の実在のヒーローを演じる『ニュートン・ナイト/自由の旗をかかげた男』が、2017年2月4日(土)より日本公開される。このほど、その本予告が解禁なった。時は1863年、南北戦争で2つに引き裂かれたアメリカで、ニュートン・ナイトは甥の遺体を家族に届けようと南部軍を脱走する。故郷で仲間の農民たちから農作物を奪う軍と衝突したニュートンは、追われる身となって湿原に身を隠す。そこで出会った逃亡奴隷たちと友情を築いたニュートンは、黒人と白人が一つになった前代未聞の反乱軍を結成し、自由のために立ち上がるが――。アカデミー賞作品賞にノミネートされた『シービスケット』や、『ハンガー・ゲーム』、女性版『オーシャンズ』を手がけるゲイリー・ロス監督が、歴史の中に封印されたニュートン・ナイトの伝説を伝えることを映画人としての使命と決意し、10年の歳月をかけてリサーチを行い製作した渾身作。150年前、激化する南北戦争のさなか、南部において貧しい白人と逃亡した黒人奴隷で軍を率いた実在の“ヒーロー”を描き出す。このたび解禁された本予告では、「金持ちが始めた戦争を、貧乏人が戦っている」と、不平等な南北戦争に疑問を持ったニュートンが、500人の奴隷と農民たちを率いて、100万人の南部軍に反旗を翻す姿が描かれる。それにより混乱を見せていく家族や軍の様子なども伺えるが、『ダラス・バイヤーズクラブ』でその年のアカデミー賞ほか各賞を総なめにしたマコノヒーが体現するニュートンの、カリスマ性を持ったリーダー像も浮き彫りとなっている。また、『ウェイトレス~おいしい人生のつくりかた』『奇跡のシンフォニー』のケリー・ラッセル、ウィル・スミス主演『コンカッション』や『ベル~ある伯爵令嬢の恋~』(劇場未公開)のググ・ンバータ=ロー、さらにTVシリーズ「ハウス・オブ・カード野望の階段」「Marvel ルーク・ケイジ」で人気を獲得、『Moonlight』(原題)により本年度映画賞レースで早くも高い評価を得ているマハーシャラ・アリといった共演陣にも注目。“真の自由”を求め、出身地であるミシシッピ州ジョーンズ郡に、肌の色に関係なく誰もが平等な“自由州”を設立したニュートン・ナイト。アメリカだけでなく世界各国で、いまこの瞬間もさまざまな形で起こっている人種問題にまつわる争いを照らす、比類なき英雄の実話を、まずはこちらから目撃してみて。『ニュートン・ナイト/自由の旗をかかげた男』は2017年2月4日(土)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年12月06日昨年1月放送された草なぎ剛が主演する復讐物語「銭の戦争」。この度、ちょうど2年経つ来年1月期の新ドラマとして、復讐劇第2弾となる「嘘の戦争」が放送されることが決定した。母と弟を殺し、自ら無理心中した父。けれどそれは、仕組まれた殺人事件だった――。その犯人の顔を見てしまった9歳の主人公・浩一は、警察に「犯人は父ではない、自分は真犯人の顔を見た」と繰り返し証言するが、信じてもらえない。それどころか、「嘘つき」と呼ばれ親戚からも奇異な目で見られることに。やがて彼は呼び名の通り、巧みな嘘つきに成長。海外に渡り、名前を変えて、偽の経歴を手に入れて、詐欺師になった彼は、記憶の中の真犯人と再会。彼は復讐することを誓い、日本に戻ってくる。事件当夜に起こった真実に迫る中で浮上する関係者たち。30年のときを経て、その事実を知った浩一は、詐欺師ならではの手法で、その事件関係者たちに罠を仕掛ける。さらに、スキャンダルを暴き犯罪者としての顔も暴き社会的に抹殺しようとする浩一。しかしそれを阻もうとする大企業の社長との間で熾烈な攻防戦が繰り広げられていく…。こうして浩一の壮絶な復讐劇が始まっていくが、最終的に浩一は復讐を果たすことが出来るのか――。また相棒的な女性詐欺師、さらに大企業会長の愛娘の女医が登場。浩一を巡る三角関係、複雑な愛憎劇も巻き起こる!鮮やかな“ダマし”で積年の恨みを晴らす爽快な復讐劇、運命を惑わす禁断の三角関係などを、ときにはシリアスに、ときにはユーモラスに描き、先が気になるスリリングな展開で視聴者を魅了していく。昨年放送された「銭の戦争」は、金も職も婚約者も全て失い、ホームレスになった主人公が、自らを苦しめたヤミ金業者になり、非情な社会に復讐しようとするも、いつしかお金に呑み込まれていってしまう男の人生を描いた復讐物語。平均視聴率13.4%、最終回15.4%(関東地区)をたたき出し、多くの視聴者を魅了。そんな放送から2年のときを経て、今回脚本・後藤法子(「銭の戦争」「チーム・バチスタ」シリーズ)、監督・三宅喜重(「銭の戦争」「僕のヤバイ妻」)を始めとするスタッフが再集結する。壮絶な復讐劇第2弾となる「嘘の戦争」は、スケールアップした完全オリジナルストーリー。幼い頃に家族を殺された主人公が天才的な詐欺師となって復讐をはたそうとする痛快エンターテインメントとなっているという。連続ドラマ初主演を果たした「いいひと。」(1997年)から20年と節目となる今回。草なぎさんは「この枠(火曜10時)は草なぎ剛ドラマヒストリーには欠かせない枠ですね。大げさなことをいうと、リスタートを切れたりという、僕の人生の節目といつもリンクしている。“初心忘れるべからず”ではないですけど、いつも何かに気付かせてくれたり、心を改めさせられたり、と自分ではそういう機会を作ってくださっているように感じて、感謝の気持ちでいっぱいです」と感慨深げ。また、本作については「1話ですでにストーリーも発展していく感じも見え隠れしているので、出演者のみんなとエンターテインメント性の強いドラマを作りたい」と話し、「復讐劇でスカッとしたりする部分や、火花散らし戦っているエネルギーを感じ取って、見ている方にもストレス発散になるような、そしてエネルギーが湧いてくるようなドラマにしたい」と意気込んだ。なお、撮影は来月11月中旬より海外ロケよりスタートされるとのこと。一体どんなキャストたちが集結するのか、続報にも期待したい。「嘘の戦争」は2017年1月、毎週火曜日21時~関西テレビにて放送予定。(cinemacafe.net)
2016年10月21日MTVが『宇宙戦争』のテレビドラマ版を企画している。原作はH・G・ウェルズが書いた古典SF小説で、2005年には、スティーブン・スピルバーグ監督とトム・クルーズが映画化し、成功させた。この物語は、過去に何度もラジオ、テレビ、映画を通じて語られてきている。その他の情報新しいバージョンのクリエイターは、MTVで現在放映中の『ティー・ウルフ』を生み出したジェフ・デイビスとアンドリュー・コーコラン。1953年版の映画『宇宙戦争』に主演したジーン・バリーの孫ジョシュ・バリーも製作に携わる。近年ハリウッドでは、ヒット映画のテレビシリーズ化が続いている。この秋には『リーサル・ウェポン』が放映開始になり、現在は『スクリーム』のTV版製作準備が進められている。アマゾンも、『ディパーテッド』のテレビ版プロジェクトを発表したところだ。最近では、ほかに『リミットレス』がテレビ化され、映画版に主演したブラッドリー・クーパーがエクゼクティブ・プロデューサーを務めた。文:猿渡由紀
2016年10月15日映画『ビリー・リンの永遠の一日』が全国で公開される。※2017年2月11日(土・祝)に公開を予定していたが、延期が決定。映画『ブロークバック・マウンテン』と『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』で、2度のアカデミー監督賞を受賞している巨匠アン・リー監督の最新作『ビリー・リンの永遠の一日』。19歳でイラク戦争の英雄となった、青年ビリーの戦争体験と心の葛藤を、美しい映像に乗せて描いた作品だ。ビリーが、英雄として取り上げられていく中で感じる葛藤や違和感。戦争が作り出した“ヒーロー”として彼の姿を通して、9・11以降のアメリカ社会のあり方、戦争とは何かを社会に問う感動の人間ドラマだ。イラク戦争から一時帰国した際の、凱旋ツアー最大の目玉となる感謝祭のアメリカン・フットボールのハーフタイムイベントのシーンが、特に象徴的。ハーフタイムショーの中で、戦争の記憶が蘇る“ラスト12分”は、世界初の映像技術(120フレーム/秒)を駆使したアン・リー監督渾身の一場面だ。アン・リーは映画について次のように語る。「ある若き兵士がアメフトの試合のハーフタイムショーにセンセーションを巻き起こす。とてもドラマティックなんです。大人になっていく青年というキャラクター、そして社会というものを掘り下げるのに、素晴らしい題材です。観客の皆さんがこの作品をドラマティックに感じ、そしてひとりの兵士が経験してきたことを人間的なレベルで深く理解してくれると良いですね」【映画情報】映画『ビリー・リンの永遠の一日』原題:BILLY LYNN’S LONG HALFTIME WALK※公開日2017年2月11日(土・祝)より延期。原作:ベン・ファウンテン 小説「Billy Lynn’s Long Halftime Walk」監督:アン・リーキャスト:ジョー・アルウィン、クリステン・スチュワート、クリス・タッカー、ギャレット・ヘドランド、ヴィン・ディーゼル、スティーヴ・マーティン
2016年10月02日『ブロークバック・マウンテン』『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』で2度のアカデミー賞監督賞に輝く巨匠アン・リーが、イラク戦争で英雄となった19歳の青年の葛藤を描く『BILLY LYNN’S LONG HALFTIME WALK』の邦題が、『ビリー・リンの永遠の一日』に決定、2017年2月11日(土・祝)より日本公開されることになった。2005年。イラク戦争での勇姿がメディアに取り上げられ、一躍“英雄”になった19歳の青年ビリー・リン。故郷アメリカに一時帰国し、凱旋ツアーに駆り出される中で、ビリーは自分が“ヒーロー”として扱われることへの違和感を感じ始める。そして、いよいよ戦地へ戻る前日、ツアー最大の目玉となる感謝祭のアメリカン・フットボールの試合“サンクスギビングデー・ゲーム”のハーフタイムイベントに、大々的に迎えられたビリー。大歓声の中でビリーは、現実と戦争の記憶が交差する一瞬のような永遠のような“時”を経験する――。本作は、イラク戦争で九死に一生を得て、英雄となった19歳の青年ビリーの戦争体験と葛藤を、最も美しくエモーショナルな映像に乗せて描き、9・11以降のアメリカ社会のあり方、戦争とは何かを社会に問う人間ドラマ。ハーフタイムショーの中で狂気=戦争の記憶が蘇る“ラスト12分”は、世界初の最新映像技術(120フレーム/秒)を駆使したアン・リー監督渾身のシーンで、早くもアカデミー賞の呼び声も高い。主人公の青年ビリー・リンには、新星のジョー・アルウィンが大抜擢。クリステン・スチュワートがビリーの姉キャサリンを演じるほか、クリス・タッカー、ギャレット・ヘドランド、ヴィン・ディーゼル、スティーヴ・マーティンといった超豪華キャストが集結。また、本作は第54回ニューヨーク映画祭(9月30日~10月16日)への出品が決定しており、ワールドプレミアも開催予定。過去のアン・リー監督作品で、同映画祭に出品された『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』『グリーン・デスティニー』はそれぞれアカデミー賞監督賞、外国語映画賞を獲得しており、賞レースに向けて大きな注目を集めている。『ビリー・リンの永遠の一日』は2017年2月11日(土・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月29日ユアン・マクレガーが先週、ユニセフ親善大使としてイラク北部を訪問した。ユアンはデバガ・キャンプで、イラク北部のモスル近郊での残虐な暴力から逃れてきた家族と面会し、周辺地域に避難してきたイラク人家族やシリア難民とも一緒に過ごした。シリアとの紛争に巻き込まれた何万人もの子どもたちが殺され、負傷するなど過酷な状況に置かれている現実について、ユアンは「紛争によって、子どもたちは家族から引き離され、ひとりぼっちで危機にさらされています。こんな事態が起きてはなりません。イランで私が出会った子どもたちの多くは故郷から逃げ出すことを余儀なくされ、危険な旅を続けながら、想像を絶する恐怖にさらされています」と声明を発表した。ユアンは「私が会ったミルナという名の少女は、家族と一緒に未完成のショッピングモール敷地内で1年以上寝泊まりしていると話してくれました。地域の人々が服や食糧などを寄付し、援助してくれているそうです。こうした人道的行為はあらゆる場所で行われるべきです。友人や隣人たち、そして政府に難民を温かく迎え入れるようと働きかけるかは、私たち次第なのです」と語った。(text:Yuki Tominaga)
2016年08月04日『ライフ・イズ・ビューティフル』や『リトル・ダンサー』に続く、戦時下の父と息子の絆の物語として全米に大きな感動をもたらした映画『リトル・ボーイ小さなボクと戦争』が、8月27日(土)より全国公開されることが決定。その予告編映像が到着した。第二次世界大戦下、アメリカ西海岸の小さな町。8歳の少年ペッパーは背が低く“リトル・ボーイ”とからかわれていた。数少ない楽しみは、唯一の“相棒”である父親との空想ごっこと、父親の大好きなマジックを一緒に見ること。兄のロンドンが徴兵されることを除いて、平穏な日々は続くと思っていた。だが、ロンドンは徴兵検査に引っかかり、代わりに父親が戦場に駆り出されることに。心の支えである父親の不在に絶望するペッパーだったが、何とかして戦場から父親を呼び戻そうと司祭に助けを求めた彼は、“すべて達成すれば願いが叶う”というリストを授けられる。だが、いちばんの難題は、街のはずれ者の日本人と心を通わせることだった。小さなペッパー少年の、戦争からの“父親奪還大作戦”が始まった――。戦場に向かった父を呼び戻すため、8歳の少年が日本人との交流を通じて成長していく姿を描いた本作。広島に投下された原子爆弾が、“LITTLEBOY”と呼ばれていたことを知ったメキシコ出身のアレハンドロ・モンテヴェルデ監督と脚本家のぺぺ・ポーティーロは、父子の愛を軸に、少年の視点で戦争と平和、そして戦時下の差別を描き出す。古き良きアメリカの記憶を描いた、人気画家ノーマン・ロックウェルの絵の世界に影響を受けたというモンテヴェルデ監督は、そのエッセンスをふんだんに盛り込み、愛らしいユーモアたっぷりに物語を紡ぎ出すことに成功。メキシコを代表する映画業界賞である「ルミナス賞」では、2015年度作品の最高賞、最優秀監督賞、期待される俳優賞の3賞を受賞した。予告編では、そんな懐かしさや温かみがあふれる世界観と少年ペッパーが奮闘する姿がなんとも微笑ましく、ほっこりさせられながらも、人生において大切なことを考えさせられる“壮大なおとぎ話”を垣間見ることができる。父を戦地から呼び戻すため、ひたむきに頑張るペッパー少年役は、オーディションを受けにきた兄弟の付き添いで来ていたジェイコブ・サルヴァーティが監督の目にとまり、選ばれた。演技経験がほとんどないとは思えない、彼がなりきったペッパー少年の姿には、観る者の心を動かす不思議な魅力がある。また、ペッパーの母親役にはアカデミー賞に2度ノミネートされた『博士と彼女のセオリー』などのエミリー・ワトソンが務め、戦時中、国に残された女性を優しさと気品をもって演じている。少年が父奪還のために助けを求める司祭役には、『フル・モンティ』で英国アカデミー賞を受賞、『エターナル・サンシャイン』『グランド・ブダペスト・ホテル』のトム・ウィルキンソン、少年に自分を信じるきっかけを与えるマジシャン役に『シンデレラ』のベン・チャップリン、町のはずれ者同士である少年との絆を育む日本人役には、『HACHI 約束の犬』で主演リチャード・ギアの親友を演じ、『レーガン/Reagan』(原題)では中曽根康弘元首相を演じることが報じられたケイリー=ヒロユキ・タガワなど、多彩な顔ぶれが脇を固めるのにも注目だ。『リトル・ボーイ小さなボクと戦争』は8月27日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年06月12日質問:海外旅行中、戦争・内乱・テロに巻き込まれた場合、海外旅行保険では、保険金の支払対象になりますか?戦争や内乱等の事変では、保険金の支払対象になりません。海外旅行保険において、戦争や内乱に巻き込まれた場合、保険金の支払い対象となりません。なお、テロの場合、保険金の支払対象となる商品が増えていますので、保険会社にご確認ください。
2016年05月26日今年の8月30日、国会周辺などで約12万人の大規模な安保法案反対のデモが行われ、「戦争反対」「集団的自衛権はいらない」などの声が多数上がりました。一方では小規模な500人程度の安保法案賛成のデモもあり、「法案の中身をよく知らないで反対している人が多い」「いまのままでは日本を守れない」などの声も聞かれました。そこで今回は、ジャーナリストの池上彰さん著書『日本は本当に戦争する国になるのか?』(SBクリエイティブ)の一部を紹介しながら、安保法案の報道を振り返ってみたいと思います。■一番の問題は賛成派と反対派の意見対立そもそも今回の安保法案(安全保障関連法案)のいちばんの問題は、議論がかみ合わなかったことのようです。賛成派の意見は、中国や北朝鮮などの国が日本にとって脅威になっているため、いまのままではいけない。自衛隊の活動範囲を広げる必要もあるし、安保関連法でアメリカとの関係を緊密化させれば日本も守ってもらえる。他国からの攻撃の抑止力にもなってくれるはずだ、という考え方。一方、反対派の意見は「安保法案は憲法違反だ」というところからはじまっているといいます。その後の、違反だから憲法を改正するのか、いまの憲法を守って集団的自衛権の行使は認めないのかの議論は曖昧になっているということ。もし「集団的自衛権を認めない」のならば、現在の日本を取り巻く情勢はどのように対処するのか、著者はそこまで踏み込む議論が必要だったのではないかといっています。■「安保法案」の報道では新聞論調が二分今回の安保法案の報道では、新聞論調も分かれました。本書によれば、朝日新聞、毎日新聞、東京新聞が反対、読売新聞、産経新聞、日経新聞が賛成だったとのこと。主張や社説が異なるのはいいのですが、社の論調に合わせて取材する出来事も選別されてしまったようでした。安保関連法案に反対の主張をしている新聞社は反対運動ばかり取り上げ、賛成の意見はほとんど取り上げない。一方で賛成の新聞社は反対運動を全然取りあげない。特に読売新聞や産経新聞には国会前の激しいデモのことはほとんど出てこなかったそうです。社説は違っても、実際に起こっている出来事はそのまま伝えていかないと、複数の新聞を読まないと本当は世のなかでなにが起きているのかよくわからなくなってしまいます。それでは国民がますます混乱してしまうでしょう。■安保法案は民主主義だから可決された?そもそも民主主義ってなんなのでしょうか。日本では「国会で審議しじっくり議論する」、「問題点があった時には修正をする」などの内容は大切にされています。しかし、安保法案は衆議院でも参議院でも可決されましたが、これは結局多数決。多数決で決めることが民主主義なのでしょう。国会では最初から多数の議席を持っていれば、思いのままに決められるのも事実。著者は「安倍さんがこの前の選挙で勝って3分の2の議席を確保した時点で、国民が任期付きの独裁を認めたということだ」といっていますが、たしかにその通りかもしれません。安部政権に多くの国民が信任を与えているからこそ、安保法案は成立しました。その意味では著者のいうとおり、「民主主義は期限付きの独裁政治を容認すること」といえるのかもしれません。*本書では安保関連法の他、日本とアメリカの関係などについても詳しく語られています。マスメディアの報道だけではわからなかった突っ込んだ部分もしっかり説明されているので、読みごたえは十分。国民にこれからの日本の未来を考えるキッカケをつくってくれる本なので、ぜひみなさんに手に取ってほしいと思います。(文/齊藤カオリ)【参考】※池上彰(2015)『日本は本当に戦争する国になるのか?』SBクリエイティブ
2015年12月27日安保法制の枠組みで、日本の若者が戦争に巻き込まれるリスクが現実化した。20代の男子の人生は、まだ50・60年はあるだろう。その間に、日本が周辺国で勃発した戦争の影響を直接的に受ける事態はいくらでも想定できる。現に、南沙諸島を巡る米中関係が急速に悪化してきた。南シナ海での領有権を主張し、人口島を作り、明らかに軍事目的と思われる3000メートル級の滑走路まで建設してしまう。中国は、周辺の海を「領海」と見なすが、米国は「公海」だとして駆逐艦を派遣する。なんとも危険な「瀬戸際外交」だ。偶発的戦闘状態が、まず危惧される。ただ、今ここで事を荒立てて一番困るのは当事国の米国と中国だ。米国はリーマンショックという大病の後遺症からようやく立ち直り、いよいよ金利をゼロにしてまで経済を守るという異常な政策から卒業しつつある。極めて重要な段階ゆえ、そこで中東に加え新たな戦争状態に入れば、経済的負担にとても耐えきれない。退院宣言された患者がぶり返し再入院みたいなことになる。中国は、これまでの高経済成長のツケが一挙に噴出して、公害・医療・年金など社会福祉の遅れが一般消費者を直撃している。上海株も暴落して、多くの個人投資家が虎の子を失った。そんなときに、戦争状態に入れば、自分で首を絞めるようなものだ。ただ、オバマ大統領は中東で「弱腰外交」との不名誉なレッテルを貼られている。残り少ない任期終了までに何とか「起死回生の一手を打ちたい」との思いが強い。一方、習近平中国国家主席も、自ら領海と主張する海域に、米国軍艦をみすみす通過させるようでは、面子丸つぶれとなる。国民にも示しがつかない。睨み合いが長期にわたり続きそうな情勢だ。すなわち、南沙戦争という最悪の事態も長期的に見れば絵空事と片づけることは出来ないということだ。○ランド研究所のレポートに記された”戦争”現に、軍事関係では最も権威ある米国のランド研究所が、南沙戦争についての分析を250ページにものぼるレポートに詳細にまとめている。まず、南沙諸島を巡る米中軍事能力を比較すると、2010年には米国優位であったが、2017年には、ほぼ拮抗すると結論づけている。そのシナリオは極めて具体的だ。例えば、南沙攻撃の際に使用される基地のひとつが沖縄嘉手納米軍基地。そこに、中国のDF-21Cというミサイルを6発から9発を打ち込めば、同基地の滑走路に、直径10メートルのクレーターができて、基地が8時間閉鎖される。クレーターが5メートルならば閉鎖は4時間と予測している。このDF-21Cミサイルから飛散する小爆弾群は、ロケットの力を借りずとも、超高速度でコンクリートを貫通する能力を持つ。滑走路攻撃用弾頭なのだ。南沙諸島から1300キロ圏には、中国軍が9基地を持つという。対して、米軍側の南沙諸島の滑走路攻撃と、中国軍戦闘機の駐機場攻撃の実戦的シナリオが詳細に検証されている。私は金の専門家なので、戦争が勃発すると「有事の金が買われる」ゆえ、南沙諸島の問題を詳しく調べる立場にある。しかし、読者の皆さんにしてみれば、長い人生の中でアジアの中の日本がいつ戦争に巻き込まれるか分からない状況のなかで、いかに生活を守るために、個人的な自衛措置を講じるか、考えざるを得ない時代になった。まずは、なんといっても自らの命と家族を守る手段を考えておく必要があろう。次に、生活のためには財産を守ることも必須だ。欧州の人たちは、自然な形で、金(ゴールド)を保有することで、資産保全する術を体得した。日本人にはそういう発想はないだろう。しかし、南沙諸島を巡る緊迫が尖閣諸島に及べば、いよいよ他人事ではなくなる。だから、金を買えなどと煽る気は一切ない。ただ、有事の備えについて考えてみる時代になったことだけは間違いない。戦争反対を叫び続けるだけでは、自分の生活は守れないのだ。○読者アンケートにご協力ください「25歳のあなたへ。これからの貯"金"講座」では、より充実した記事作りのために、内容に関するご意見・ご要望をお聞きする読者アンケートを実施しています!→アンケートに答える←○著者プロフィール●豊島逸夫豊島逸夫事務所(2011年10月3日設立)代表。2011年9月末までワールド ゴールド カウンシル(WGC)日本代表を務めた。1948年東京生まれ。一橋大学経済学部卒(国際経済専攻)。三菱銀行(現・三菱東京UFJ銀行)入行後、スイス銀行にて国際金融業務に配属され外国為替貴金属ディーラーとなる。豊富な相場体験をもとに金の第一人者として素人にも分かりやすく独立系の立場からポジショントーク無しで金市場に限らず国際金融、マクロ経済動向についても説く。またツイッターでも情報発信している。○【連載】25歳のあなたへ。これからの貯”金”講座25歳。仕事や私生活それぞれに悩み不安を抱える年齢ではないだろうか。そんな25歳のあなたへ、日本を代表するアナリスト・豊島逸夫とウーマノミクスの旗手・治部れんげがタッグを組んだ。経済と金融の最新動向をはじめ、キャリア・育児といった幅広い情報をお届けする特別連載。こちらから。
2015年11月06日ヘンリー・カビル、ニコラス・ホルト、ルーク・エヴァンスがイラク戦争映画『Sand Castle』で共演することになった。脚本家クリス・ローズナーの体験に基づくドラマで、舞台は2003年のバグダット。カビル、ホルト、エヴァンスはアメリカ兵を演じる。監督は、フェルナンド・コインビア。撮影は11月2日にスタートする。その他の情報ホルトは今年『マッドマックス怒りのデス・ロード』で高い評価を集めた。次回作は来年公開の『X-MEN:アポカリプス(原題)』。カビルの最新作は『コードネーム U.N.C.L.E.』。エヴァンスの最新作は、先月のトロント映画祭で上映された『High Rise』。最近は『Beauty and the Beast』を撮り終えた。文:猿渡由紀
2015年10月13日ベストセラー小説を映画化したシリーズ第2弾『図書館戦争 THE LAST MISSION』の初日舞台あいさつが10月10日に、東京・TOHOシネマズ スカラ座で行われ、主演の岡田准一、榮倉奈々、田中圭、福士蒼汰、土屋太鳳、松坂桃李、栗山千明、石坂浩二、佐藤信介監督が登壇した。舞台あいさつ/その他の写真同日、全国323スクリーンで封切り。東宝によると13時の時点で、2013年に公開された前作『図書館戦争』(興収17.2億円)対比160%を記録し、興行収入30億円を目指せる大ヒットスタートを切ったという。メディアを取り締まる法律“メディア良化法”が施行された世界を舞台に、図書館の自衛組織・図書隊が読書や表現の自由を守ろうと戦う姿を描く本シリーズ。本作では、1冊しか現存しない『図書館法規要覧』が一般展示される“芸術の祭典”会場の警備にあたる堂上篤(岡田)ら特殊部隊(タスクフォース)が、過去最大のピンチに立たされる。岡田は「初日あいさつの舞台に立てる幸せを感じます。皆さんのお顔を見ると、作品に満足していただいているのかなと」と感無量の面持ち。共演の榮倉も「私はスタッフ、キャストの皆さんが大好きです。かっこいいし、尊敬しています」と感激しきり。二人が繰り広げる恋愛模様も見どころで「原作ではグイグイいくキャラクターなんですが、それがちょっとね…」(岡田)、「不器用なふたりで、かわいいです」(榮倉)と照れながら語った。また、8月に右足を複雑骨折し、本作の完成披露試写会を欠席していた栗山が、骨折後初めて公の場に登場。共演する福士にエスコートされ、「この場に立てるか不安でしたが、福士君にリードしていただき、皆さんにお会いできてとてもうれしいです」とホッとした表情。福士は「映画を観終わって、大号泣し、すぐに皆さんにメールした」と試写の感想を明かした。初日舞台あいさつには約600人が来場。事前の応募総数は37000通にのぼったといい、当選倍率60倍超えを勝ち抜いた幸運なファンは終始、大盛り上がりだった。『図書館戦争 THE LAST MISSION』公開中取材・文・写真:内田 涼
2015年10月10日ジェニファー・アニストンが、イラク戦争を扱う『The Yellow Birds』に出演することになった。原作は、2012年に出版された同名小説。物語は、ふたりの若い軍人と、彼らの面倒を見る年上の軍人を描くもの。その他の情報年上の軍人の役はベネディクト・カンバーバッチが演じるはずだったが、彼は降板し、代わりにジャック・ヒューストンがキャストされた。アニストンの役は、若い軍人の母親。監督はアレキサンダー・ムーアズ。アニストンは現在、コメディ『Mother’s Day』を撮影中。共演はジュリア・ロバーツ、ケイト・ハドソン、ヒラリー・ダフ。ヒューストンは、来年2月北米公開予定の『ベン・ハー』で主役を演じる。文:猿渡由紀
2015年10月07日V6の岡田准一が9月16日に、東京・水道橋のTOKYO DOME CITY HALLで行われた主演作『図書館戦争 THE LAST MISSION』の完成報告会見に出席。「社会派アクションとして説得力を持たせるのが課題だった。2作目はハードルが高いが、あらゆる面で前作を超えていて、映画としてレベルが上がった」と強い自信を示した。その他の写真メディアを取り締まる法律“メディア良化法”が施行された世界を舞台に、図書館の自衛組織・図書隊が読書や表現の自由を守ろうと戦う姿を描く有川浩氏の人気シリーズ。2013年に公開された『図書館戦争』(興収17億2000万円)から約2年半ぶりとなる続編では、1冊しか現存しない『図書館法規要覧』が一般展示される“芸術の祭典”会場の警備にあたる堂上篤(岡田)ら特殊部隊(タスクフォース)が、過去最大のピンチに立たされる。会見には岡田をはじめ、榮倉奈々、田中圭、福士蒼汰、西田尚美、橋本じゅん、松坂桃李、石坂浩二、佐藤信介監督が出席。「続編が作れるのは、第1作を応援してくださった皆さんの声のおかげ。その分、プレッシャーもあった」(榮倉)、「映画のラストで、号泣しちゃいました。大好きな役なので、また演じたいですね」(福士)とシリーズへの熱い思いを語った。一方、シリーズ“初参戦”となった松坂は「皆さんのチームワークがうらやましい。一緒にご飯に行ったとか、そういうお話も全部初耳。それくらい孤独でした」と嫉妬心。クランクアップ当日、岡田に対し“壁ドン”したというが、「すっかり忘れていた…」(岡田)、「ニュースを見て、僕が壁ドンしていないことになっていて(笑)。福士くんの壁ドンのほうが印象に残っているんだなと思った」(松坂)。また、田中は岡田メソッドと称する特訓を「しんどいですよ」と振り返った。『図書館戦争 THE LAST MISSION』10月10日(土)全国公開取材・文・写真:内田 涼
2015年09月16日無人戦闘機ドローンを使った現代の戦争を描く『ドローン・オブ・ウォー』。このほど、対テロ戦争の知られざる真実と“兵士”の異常な日常をリアルに映し出した本作から、主人公のドローン操縦士を演じたイーサン・ホーク、副操縦士を演じたゾーイ・クラヴィッツら、豪華キャスト陣のインタビュー映像がシネマカフェに到着した。アメリカ空軍のトミー・イーガン少佐(イーサン・ホーク)は、ラスベガスの基地に設置されたコンテナ内で無人機ドローンを遠隔操作し、1万キロ余りも離れた異国でのミッションを遂行している。1日の任務を終えると、車でラスベガスの歓楽街を通り抜け、整然と区画された住宅街のマイホームへ帰り、美しい妻・モリーとふたりの幼い子どもとの生活に舞い戻るトミー。こうした毎日が、彼の日常であり、異常な現代の戦争の姿だった…。アメリカ本土から遠隔操作によるドローンを使った現代の戦争は、操縦士自身に危険が及ばない、ターゲットに気付かれずに攻撃可能、だが、罪のない民間人を巻き添えにする可能性が高いという利点と問題を抱えていた。本作では、その恐ろしい実態をあぶり出し、アメリカ国内の“戦地”と“家庭”を行き来するドローン操縦士がPTSDに悩まされる様子を描く。イーサンが演じるトミー・イーガン少佐は、かつて有人戦闘機F-16のパイロットとして、200回以上の出撃を経験してきたベテランパイロット。しかし、現在では、家族の待つ自宅とエアコンの効いた空軍基地内のコンテナを行きする生活を送りながら、クリックひとつで殺害するドローン操縦士の任務に違和感を感じている。上官であるジョンズ中佐(ブルース・グリーンウッド)に実機パイロットへの復帰を懇願するも、トミーのドローン操縦の腕前は高く評価され、受け入れてもらえない。そんな中、過酷なミッションの連続に次第に精神が蝕まれ、アルコールに依存するようになる役どころだ。本作でトミーを支える副操縦士役・スアレス役を演じ、『マッド・マックス 怒りのデスロード』での好演も記憶も新しいゾーイ・クラヴィッツは、そんなトミーのキャラクターを「“箱”に閉じ込められた実戦のパイロット」と評し、「多くの人のように彼も新しい方向性に順応しようとするも抵抗がある」と、職場でのトミーの心情について語っている。一方で、トミーの妻役を演じ、今年のエミー賞ノミネート作品「マッドメン」に出演するジャニュアリー・ジョーンズは、安定した生活の中で愛し合っていた夫が何もできないほど壊れていく様子をもの悲しく語る。イーサン自身も、今回の役どころについて「彼が抱える問題は共感できると思うよ、兵士のプライドの問題だ」と語り、続けて「国や信条のために命を捧げる覚悟でいるが、前線から距離をおいてみると、国のために人を殺していいのか疑念がわく」と、PTSDにとらわれながら葛藤する兵士の心情に言及する。トミーが、自身の人生を取り戻すために選んだ選択とは…?この問題作が問いかける真実を、彼らが語る映像からも確かめてみて。『ドローン・オブ・ウォー』は10月1日(木)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年09月10日1941年12月8日の開戦から4年にわたって続いた太平洋戦争。戦後70年となる今年、NHKにて「戦争の時代」を記録した映像を国内外から収集し、最新のデジタル技術を駆使して映像のカラー化に挑んだ「カラーでみる太平洋戦争~3年8か月・日本人の記録~」が終戦記念日である8月15日(土)に放送される。太平洋戦争が続いた4年もの期間、各地の戦場での記録映像を始め、国内の動きを伝えるニュース、庶民が撮影した銃後の暮らしなど、膨大な映像が残されているが、その大半はモノクロである。徹底した色彩考証を行った上で、最新のデジタル技術を駆使して、フルカラーで蘇った映像には、雪のアリューシャン列島での行軍から、熱帯の島々での激戦、戦時下の日常や庶民の表情、そして終戦の日の鮮やかな青空、次の時代に向かってたくましく動き出された人々の姿など、この4年間の日本人の歩みが刻まれている。番組は当時の人々の日記や手記に残された言葉を織り込みながら、カラー映像で太平洋戦争の4年をふり返っており、昨秋放送して大きな反響を呼んだNHKスペシャル「カラーでよみがえる東京」に続く試みとなる。カラー化により、どこか遠いものに感じていた白黒の歴史が、身近で生々しい「今につながる記憶」へと姿を変える。終戦記念日となる15日、カラーで目の当たりにする戦争の風景は現代を生きる私たちの心に何を訴えるのだろうか。「カラーでみる太平洋戦争~3年8か月・日本人の記録~」は8月15日(土)20時~総合テレビにてスタート。(text:cinemacafe.net)
2015年08月14日女優の二階堂ふみが8月6日(木)、都内で行われた主演作『この国の空』公開記念トークイベントに出席。戦時下を生きる19歳の主人公を演じ、「再び戦争を起こさないために、映画を通して、平和な日本と向き合い、考えてもらえれば」と思いを語った。芥川賞作家・高井有一による「谷崎潤一郎賞」受賞の同名小説を脚本家の荒井晴彦が映画化。二階堂さん演じる主人公・里子が「私は愛も知らずに、空襲で死ぬのでしょうか…」と空襲におびえながら、それでも懸命に生き抜き、ある男性との出会いを機に、少女から女へと開花する姿を描いた。イベントには里子の母親を演じる女優の工藤夕貴、そして70年前、原爆が広島に投下された8月6日に東京大空襲でご家族6名を亡くし、孤児となった戦争体験者の海老名香葉子さんが出席した。工藤さんは、いまの二階堂さんと同じ歳のとき、東京大空襲を描いた『戦争と青春』(今井正監督)に出演しており、「時がめぐって、20歳くらいの子どもを抱える母親を演じるのは感慨深い」としみじみ。「戦争経験はないが、撮影当時に今井先生から教わったことが、今回の土台になった」と語った。一方、海老名さんは「戦争映画ではあるが、文芸作品のような印象を持った。戦時下の人の情や気持ち、生き方を描いている」と本作を評し、二階堂さんの“東京弁”を「きれいな言葉づかいで良かったですよ」と絶賛。「私が味わった悲しみや苦しみを、いまを生きる人々に経験させたくない。二度と戦争を起こさないように」と戦争体験を語り継ぐ強い思いを示していた。『この国の空』は8月8日(土)よりテアトル新宿、丸の内TOEI、シネ・リーブル池袋ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:この国の空 2015年8月8日よりテアトル新宿、丸の内TOEI、シネ・リーブル池袋ほか全国にて公開(C) 2015「この国の空」製作委員会
2015年08月06日東京都・原宿の太田記念美術館は、浮世絵の中で今まで注目を浴びることのなかった、戦争画を紹介する展覧会「浮世絵の戦争画 -国芳・芳年・清親」を開催する。開館時間は10:30~17:30。入館料は一般700円、大高生500円、中学生以下無料。同展は、太平洋戦争が終結してから70年の節目に、これまで注目を浴びることのなかった浮世絵の戦争画について紹介するもの。泰平の世を描いた享楽的な絵という印象を持たれることも多い浮世絵だが、江戸から明治にかけて、「戦争」を題材とした浮世絵が連綿と描かれ続けていたという。源平時代や戦国時代といった歴史上の合戦を題材としたものから、幕末の戊辰戦争、明治時代の西南、日清、日露戦争など、同時代に勃発した戦争を題材としたものまであり、同展ではこれらの戦争がどのような目的で描かれ、また、どのような形で表現されているかについて検証される。また、歌川国芳、月岡芳年、小林清親といった浮世絵師たちは、戦争を題材とした作品をいくつか描いているものの、これまで戦争画そのものに注目が集まることがなかったためほとんど紹介される機会が無かったが、戦争画を通して、有名浮世絵師たちの知られざる一面も紹介されるということだ。また、関連企画として、学芸員が同展の見どころを解説するスライド・トークが開催される。開催日時は7月3日、7月9日、7月18日の各回14:00から40分程度。参加費無料(要入場券)。
2015年06月26日