医療現場の課題解決に取り組む三田理化メディカル株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役:千種潤也)は、インスリン自己注射が必要な方向けの製品「インスリン収納ケース」について、トライアル販売期間を経て、本格的な販売を開始した。インスリン収納ケース(白)インスリン収納ケースのコピー3.pdf : インスリン収納ケース | 製品情報 | RACOON Medical 三田理化メディカル株式会社 : ■開発背景インスリン自己注射が必要な方にとって、専用の注射器や専用針など医療廃棄物の管理なども含め、その管理は煩雑で大変となることが多い。日々の自己注射で用意する器具類は、注射器と針、血糖値計、血糖値測定チップ、使用済み針の回収容器、消毒用綿、お薬手帳など多種多様。外出時や緊急時に一度に持ち運ぶのにも過不足などに注意しなければならず、療養生活における不自由感を伴う。そこで、インスリン関連器具一式をひとまとめにする、専用のハードケースを開発した。開発・製造を担当した株式会社ケーツー(本社:愛知県大府市、代表取締役:下田清美)は、開発者自身がインスリン自己注射による療養者であり、日頃の不自由感から発想を得て開発が始まった。三田理化メディカル株式会社は販売を担当している。インスリン収納ケース(ピンク)■商品の特徴*持ち出し保管に便利投与キット1週間分を収納できる、在宅医療の支援ツール。注射器、針、血糖値計、血糖値測定チップと回収容器、消毒用綿、血糖手帳、服薬手帳、インスリン製剤のすべてをひとまとめにすることで、探す手間を省き、保管管理しやすい。*管理・使用・記録・廃棄まで一括収納&カスタマイズ機能ケース全体がアルコール消毒可能で、ハードタイプならではの清潔・安全による安心感がある。旅行、出張時にも、必要分の持ち運びと旅先での過不足を防止できる。災害時にもこれさえ持ち出せば良いという安心感や、病院からの支給品としてスムーズなコミュニケーションが可能。インスリン収納ケース(黄、緑、紺、黒も販売構想中)■商品概要[記載いただける項目のみ]商品名: インスリン収納ケース発売日: 2019年10月種類: 白(MISC-W1)ピンク(MISC-P1)(ただし黄色、緑色、紺色、黒色は販売構想中)価格: 6,600円(税込)送料別内容: 各1個単位販売サイズ: W258mm×H189mm×D62mmカラー: 白、ピンク素材: ケース上下本体、ABSハンドル、ロック、仕切板、内蓋、トレイ:ポリプロピレンインナーポケット:綿、ポリエステルヒンジピン:SUS販売場所: ラックーンメディカルオンラインショップ、医療機器販売業者、薬局URL: ■会社概要会社名:三田理化メディカル株式会社代表者:代表取締役千種潤也所在地:東京都文京区本郷2丁目17-13-102設立:2014年9月1日事業内容:医療機器の開発・製造販売・マーケティングおよび海外展開・輸出。特に、医薬・看護・医療安全・整形外科・ペインクリニック・検査等分野における新商品開発に強みをもつ。URL: 【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】三田理化メディカル株式会社TEL:03-3812-5394e-mail: jchigusa@racoon-medical.co.jp 【本プレスリリースに関するお問い合わせ先】三田理化メディカル株式会社代表取締役千種潤也TEL:090-4626-6495e-mail: jchigusa@racoon-medical.co.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年03月17日泰星コイン株式会社(本社:東京都中央区/代表取締役社長:岡 政博)は、『インスリン発見100周年記念コイン』の予約販売を、2021年11月12日(金)に開始いたしました。50ペンス金貨 裏面20世紀における医学の飛躍的進歩といえば、カナダの医師フレデリック・バンティング卿、チャールズ・ベスト博士、ジョン・マクラウド博士らによる1921年のインスリンの発見と言ってもいいでしょう。この世界的な偉業によって、糖尿病の治療に大変革がもたらされ、世界中の何百万人もの患者が良好な生活を送れるようになりました。インスリンの発見から100周年を迎えるにあたり、この歴史的偉業を称える記念貨が発行されました。ご案内するラインナップは額面50ペンスの金・銀・白銅貨の計4種。インスリンの発見を記念するコインが英国王立造幣局から発行されるのは、今回が初めてのことです。◆コインデザインコイン裏面は、アイリス・デ・ラ・トーレによる洗練された美しいデザイン。インスリンの構造とその分子式を描き、フレデリック・バンティング卿、チャールズ・ベスト博士、ジョン・マクラウド博士らによる素晴らしい功績を称えています。コイン表面には、女王エリザベス2世が描かれています。◆世界糖尿病デー11月14日は、フレデリック・バンティング卿の誕生日であることから、世界保健機構(WHO)が「世界糖尿病デー」として制定しています。毎年、世界各地で、糖尿病の予防・治療・療養を喚起する啓発運動が実施されています。日本でも、日本糖尿病学会、日本糖尿病協会が中心となって、全国各地の著明な建造物をブルーにライトアップし、街頭での啓発活動を実施しています。【販売概要】■50ペンス金貨重量 :15.50g品位 :.9167直径 :27.30mm発行数:260枚(ケース入発行限度数250枚)状態 :プルーフ価格 :315,000円(税込) ■50ペンスピエフォー銀貨重量 :16.00g品位 :.925直径 :27.30mm発行数:1,510枚(ケース入発行限度数1,500枚)状態 :プルーフ価格 :24,200円(税込) ■50ペンス銀貨重量 :8.00g品位 :.925直径 :27.30mm発行数:3,710枚(ケース入発行限度数3,500枚)状態 :プルーフ価格 :13,700円(税込) ■50ペンス白銅貨重量 :8.00g直径 :27.30mm発行数:無制限状態 :未使用価格 :2,600円(税込) ※プルーフとは、観賞用に磨かれた鏡面仕上げのことです。【予約販売開始日】 2021年11月12日(金)【発行国】 英国【製造元】 英国王立造幣局【発行年】 2021年【販売元】 泰星コイン株式会社【ご購入方法】 『インスリン発見100周年記念コイン』は、泰星コインでお買い求めいただけます。●インターネットでのお申込み【泰星コインWebサイト】 ●お電話でのお問い合わせ/お申込み0120-07-8222(受付時間 平日9:00~17:30 ※祝日休)●泰星コインショップ営業時間:平日 10:00~17:30 ※祝日休所在地 :〒104-0032 東京都中央区八丁堀4-9-4 西野金陵ビル1Fアクセス:東京メトロ日比谷線/JR京葉線 八丁堀駅A1出口から徒歩1分【会社概要】社名 : 泰星コイン株式会社TAISEI COINS CORPORATION代表者 : 代表取締役社長 岡 政博 ANA(全米貨幣協会)終身会員所在地 : 〒104-0032 東京都中央区八丁堀4-9-4 西野金陵ビル1F・2F設立 : 1967年 株式会社泰星スタンプ・コインとして創業資本金 : 2億円事業内容: 外国コインの輸入販売、商品企画URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年11月12日低体重、低血糖で生まれた娘は、生後数日が経っても血糖値が上がらず、高インスリン性低血糖症との診断を受けて1カ月入院しました。その後も毎日の投薬治療と血糖値測定をおこない、定期通院を経て1歳ごろに軽快に至りました。それまでの経過をお伝えしたいと思います。 娘の病気と自責の念に駆られた産後妊娠36週6日で生まれた娘は、低出生体重児で出生時の血糖値もかなり低い状態でした。生後数日経っても血糖値が安定せず、「高インスリン性低血糖症」と診断されたのです。低血糖の状態が続くと脳に影響が出る恐れがあるとのことで、すぐに治療開始へ。 小さく産んだだけでなく、脳への影響もあり得る病気だなんて私のせいだ……この子にかわいそうなことをした、とひたすら自分を責めました。NICUにいる娘を想い病室でもずっとひとりで泣いていました。 乳児に毎日針を刺し採血するつらさ1カ月ほどで娘は退院し、自宅での治療を開始。身の回りのお世話に加え、1日3回の投薬と血糖値の測定を毎日欠かさずにおこなう必要がありました。血糖値の測定は足の裏に細い針を刺し、そこから出た少量の血液を測定器に当てて測定します。 針を刺す場所を間違えてしまうと娘が痛がって泣いたり、血液が出てこず何度も刺し直さなければいけなくなったりと大変で、まだ小さな娘の足に針を刺すたびに心が痛むつらい作業でした。 治療の結果、血糖値が安定するように生後3カ月ごろまでは血糖値が安定せず、2週に1回通院していました。そのころは治療がいつまで続くのかがわからず不安になり、治療も子育てもうまくいかないと、自分が不甲斐なくて泣くことも多々ありました。やがて娘が離乳食を開始し、私の身体的負担を軽くするために混合授乳から育児用ミルクに切り替えた生後6カ月ごろ、血糖値が安定するようになったのです。発達も順調であることがわかり、治療や子育てに対する私の不安も次第に和らいでいきました。 1歳を過ぎてからの娘の様子それから薬の量も減っていき、1歳の誕生日を迎えるころには薬がなくても血糖値が安定してきました。毎日の血糖値測定も不要となり、血糖値測定キットが必要なくなったときは「ああやっと終わったね、よく頑張ったね」と娘と喜びを分かち合いました。その後も半年に1回ほど定期通院をしていますが、発達も問題なく経過も順調とのこと。通院も3歳で終了予定だったので、ようやく一安心です。 娘の病気に対し不安も多々ありましたが、何よりも小さな娘自身が痛い血糖値測定や、苦い服薬も頑張ってくれたので乗り越えることができました。今は元気な娘の姿にとても幸せを感じます。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:金岡莉緒1女の母。独身時代から住宅関連企業に勤務し、産休育休を経て時短勤務中。妊娠・出産・子育てに関する自らの経験を中心に執筆している。
2019年12月01日サノフィは9月7日、2015年7月3日に厚生労働書うより製造販売承認を取得した持効型溶解インスリンアナログ製剤「ランタスXR注ソロスター(一般名:インスリングラルギン(遺伝子組換え)、注射剤、有効成分濃度:300U/mL)」の販売を開始したと発表した。同製剤は、同社がこれまで販売を行ってきた、持効型溶解インスリンアナログ製剤「ランタス(一般名:インスリングラルギン(遺伝子組換え)、注射剤、有効成分濃度:100U/mL)」を進化させたもの。有効成分は同じだが、濃度を3倍にした一方、注射液量を1/3とすることで、より緩徐な溶液プロセスとし、ランタスと比較して、より平坦かつ持続的な血中濃度および血糖降下作用をもたらすことを可能とした。なお、同社では、糖尿病患者ならびにその家族に向けたサポートプログラムの展開を予定しており、ランタスXRの作用機序や使い方、安全性、注意点などの情報を提供するWebサイトを9月末に開設する予定としているほか、専門スタッフによるコールアップやメルマガ配信、患者の自己管理用ツールの配信など、今までにない、患者1人1人に対したアプローチを図っていきたいとしている。
2015年09月10日基礎生物学研究所(NIBB)は6月11日、主に血糖値を下げる働きをすることで知られる「インスリン」と結合し、血液中から細胞内への糖の取り込みを増加させエネルギー源としての利用を促す「インスリン受容体」の働きを抑制する酵素を発見したと発表した。同成果は、同研究所 統合神経生物学研究部門の新谷隆史准教授、野田昌晴教授らによるもの。詳細は生化学専門誌「Journal of Biochemistry」に掲載された。具体的には、受容体様タンパク質チロシン脱リン酸化酵素(RPTP)のR3サブファミリーに属する分子群(Ptprb、 Ptprh、Ptprj、Ptpro)がインスリン受容体を脱リン酸化することで、その働きを抑制していることを見出したとする。これまで糖尿病の治療薬としては、インスリンそのものや膵臓からのインスリンの分泌を促進するもの、腸管からの糖の吸収を邪魔するものなどが用いられてきたが、今回の成果を踏まえ研究グループでは、R3 RPTPサブファミリーを阻害する薬剤が新たな糖尿病の治療薬となる可能性が示されたとしており、今後の治療薬開発に進むことが期待されるとコメントしている。
2015年06月15日京都大学は1月30日、すい臓の「ランゲルハンス島(すい島)」において、血糖値を下げる効果のある唯一のホルモンである「インスリン」分泌における重要因子である細胞内ATP(アデノシン三リン酸)濃度と、カルシウムイオン濃度の動態を同時に可視化することに成功し、インスリンを分泌する細胞は血糖値(血中ブドウ糖濃度)の変化に伴った細胞内ATP濃度の変化を鋭敏に感知することにより、インスリン分泌を制御していることSを明らかにしたと発表した。成果は、京大 白眉センターの今村博臣特定准教授、同・大学院 生命科学研究科の垣塚彰 教授、同・大学院 医学研究科の稲垣暢也 教授らの共同研究チームによるもの。研究の詳細な内容は、1月24日付けで米生化学・分子生物学会の学術誌「The Journal of Biological Chemistry」に掲載された。食事後に血糖値が上がると、ランゲルハンス島の大部分を占めるβ細胞がそれを感知してインスリンを分泌し、肝臓や筋肉などに作用し、これらの組織において血中のグルコースの取り込みを促進し、結果として血糖値を下げる。β細胞からのインスリン分泌がうまく行かなくなると糖尿病となるため、インスリン分泌の仕組みを理解することは糖尿病の予防や治療を考える上でとても重要だ。これまでの研究によって、ブドウ糖が細胞内で分解された時に作られるATPがインスリン分泌の直接の引き金である細胞内カルシウムイオン濃度を制御する重要因子であると予想されていた。しかし、実際にATP濃度がβ細胞内でどのように変化するのか、そしてカルシウムイオン濃度の複雑なパターンの形成に関与しているかは不明だったのである。今村特定准教授らは、以前に開発していたATP濃度に応答して蛍光色が変化するバイオセンサをマウスより単離したすい島の細胞内に導入して蛍光顕微鏡でイメージングすることにより、生きたすい島細胞内のATP濃度の変化をリアルタイムに追跡する方法を確立した。また、同じ細胞に蛍光のカルシウム指示薬を導入することによって、インスリン分泌の直接の引き金である、すい島細胞内カルシウムイオン濃度も同時に測定。この測定系を用いて、さまざまな条件ですい島細胞内のATP濃度とカルシウムイオン濃度が変化する様子が調べられた。その結果、ブドウ糖濃度が上昇することによって急速に細胞内ATP濃度の上昇が引き起こされることが実際に確かめられ、このATP濃度の上昇が初期のカルシウムイオンの濃度上昇に必要かつ十分であることも実験的に示されたのである。一方で、ブドウ糖刺激後しばらくしてから生じるカルシウムイオン濃度の振動期においては、ATP濃度の明瞭な振動は起こらず、ATPが高い濃度で保たれていることがカルシウム振動の維持に必要であることを示す新たな知見が得られたという。糖尿病になることで、すい島細胞内におけるATPとカルシウムイオンの動態がどのように変化するかを詳細に調べることによって、糖尿病が発症する仕組みの解明や新たな治療戦略につながると期待されるとした。
2014年02月06日