栄光を極め、“黄金の鳥”と呼ばれた古代インドを舞台に描く気高き王の物語「ポロス~古代インド英雄伝~」。早くも12月2日(月)より、最新シーズン2がHuluプレミアにて独占配信されることになった。紀元前350年の古代インドを舞台に、内外の敵からインドを守った気高き王・ポロスの知られざる英雄伝を総製作費約81億円というスケールで描く本作。1話約20分に凝縮された物語には、絢爛豪華なセットや衣装、シーンを盛り上げる音楽、濃厚な人間ドラマなど、インド作品ならではの魅力が満載。特に、青を基調とした色鮮やかな宮殿シーンは、シーズン1配信当初から大きな話題となっている。今回のシーズン2では、邪悪な陰謀によって引き裂かれた主人公・ポロスとその父・バムニが、命がけの戦いへと導かれていくことに。さらに、ついにポロスは自身の出生の秘密を知ることにもなり…。様々な思惑が絡み合い、ポロスの運命が大きく動き出す激動の最新シーズンから、まさに気高き青色を放つ場面写真も到着している。「ポロス~古代インド英雄~ 」シーズン2は12月2日(月)よりHuluにて独占配信スタート、以降毎週月曜~金曜に1話ずつ追加予定(全64話)。(text:cinemacafe.net)
2019年10月30日公開前から140の国と地域での配給が決定していた『天気の子』が、この度、世界一の映画大国・インドにて日本映画初のインドプレミア上映を実施、新海誠監督が現地入りした。ムンバイ、デリーをはじめとするインド全国30都市で、10月11日から公開されることが決定(配給会社:Vkaao/興行会社:PVR Cinemas)している本作。日本映画がインドの劇場で一般公開されること自体が異例で、過去インドで一般公開された作品は『万引き家族』『ドラゴンボール超 ブロリー』の2作品のみ。『天気の子』は日本のオリジナルアニメ映画として、初の一般公開となる。超異例!インド初の日本映画プレミアは署名活動で実現インドでは『君の名は。』が人気を博し、今年の2月にインターネット上で『天気の子』のインド公開を求める署名活動が起こり、5万人を超えるファンの署名が集まったことが新海監督本人や東宝の海外配給担当者、現地配給会社買い付け担当者の耳に届き、署名活動に応える形で公開が決定した。初のインド訪問となる新海監督は、現地時間9月27日(金)に実施するインドプレミアに合わせて現地入り。上映を前に「インド上映は現地の若者たちによる署名活動のおかげで実現しました。インドの若者たちが日本の映画から何を得てくれるか、彼らの反応を楽しみにしています」と期待を膨らませていた。プレミア上映会場となったのは、インドの首都・ニューデリーにあり、いま1番人気のショッピングモールにある劇場「サケットセレクトシティウォークPVRcinema」。インド7都市で開催される「インド日本映画祭」の開幕も兼ねており、当日は全席招待、劇場内の複数スクリーンでインドファン合計約1,000人が本作を鑑賞した。予約チケット200席に半日で約2,000人以上の応募が殺到し、さらに当日チケットにも長蛇の列ができるなど期待値の高さが伺えた。ボリウッドの熱量に新海監督「できれば3年後くらいにまたインドに」10~20代を中心に、映画ファン、アニメファン、新海誠ファンが埋め尽くした劇場には「shinkai!shinkai!」というコールが響き、熱気が場内を包み込む中、上映前の舞台挨拶に登場した新海監督は、待ちわびたファンたちの大喝采と歓迎の拍手で迎えられた。興奮と歓声がやまない中、新海監督は「皆さんの署名活動のおかげでインドに来ることが出来て、心から幸せです。本当にありがとう」とまず感謝の挨拶。「インドという日本からとても離れた国で、文化も異なり、様々な価値観を持つ皆さんに、『天気の子』をどんなふうに楽しんでいただけるのか、心から楽しみにして来ました。皆さんの心の中に、少しでもこの映画が何かを残すことが出来たら、とても幸せに思います。どうか映画を楽しんでください」と語った。舞台挨拶には、インド配給VkaaoのCEO・vaibhav(バベル)氏、インド大使の平松賢司氏も登壇した。本編上映中は随所で、手を叩きながら大声で笑い、隣の席の友人と肩を組み泣き、腰を浮かし腕を高く上げ大きな声援を送るインドの観客たち。ボリウッドを楽しむようにフルパワーで『天気の子』を楽しんでいた。上映後は拍手と大歓声が飛び交い、新海監督が再登壇した際も、割れんばかりの大喝采となった。観客からは、「心に残り続けるような映画」「いつも真の日本の魅力を描いていて素晴らしい」「インドでのアニメの既成概念を打破する力があり、アニメそのものを新しいレベルに引き上げてくれました」「つい最近日本語を勉強し始めたところで、『心からありがとうございます』と言いたい」といった声が聞かれた。前のめりのQ&Aに新海監督、“迷い”を吐露Q&Aでは、前のめりに挙手をしてアピールをする観客で溢れることに。インドの熱を直に感じた新海監督は、「できれば3年後くらいにまたインドに帰って来て、皆さんに新しい映画を見せたいです。また再会しましょう!」とインドのファンへ語った。日本のアニメ―ション映画の作り方と、ハリウッドのアニメ―ション映画の作り方への違いについての質問に、新海監督は「日本のアニメーション映画は“作家主義”。つまり、監督の作家性が映画の軸にあるのが日本のアニメーション映画だと思います。ハリウッドの方は、はるかに分業が進んでいるような気がしますね」と回答。「日本がいま作家主義になっているのは、宮崎駿さんのような強力な監督・アニメーターの影響だと思います。この先ハリウッドから学び、優れたスタッフと分業していく必要性を感じると同時に、ハリウッドと同じ作り方をしても適うわけではなく、宮崎監督や僕のように従来の作り方を続けていくことにも意味があるような気もしていて、迷いますね」と明かした。また、日本のアニメーション映画には子どもが多く描かれている点については、「アニメーション映画を一番必要としているのが彼らの年代だからだと思います。エンターテインメントには10代の子供たちの人生を変えてしまう力があるかもしれない」と新海監督。「ただ、高齢化が進み大人が増えている日本の社会で、これから僕の映画をどういう人たちへ届けていけばよいのか、大人を描くのか、それとも今までどおり10代を主人公にすべきなのか、今ちょうど迷っているところでもあります」と、正直な気持ちを吐露した。インド公開の立役者と対面も!「日本の映画産業の形が少し変わるかも」翌日は、インド上映のきっかけとなった、本作のインド公開を求める署名活動を始めた、現地の男子高校生Divishth Pancholi(パンチョーリ)君と新海監督が対面。歓迎の花束を渡す感無量のパンチョーリ君に、新海監督は「署名活動をしてくれて本当にありがとう!」と感謝を伝え、『天気の子』の感想や、将来の夢など監督がパンチョーリ君を質問責めに。最後は、いつか東京で再会し、監督自ら映画の舞台を案内することを約束した2人。対面を終えた新海監督は、「パンチョーリ君の熱意と行動力によって、この先日本とインドのアニメーション映画の形が少し変わるかもしれないし、日本の映画産業の形が少し変わるかもしれない。心から凄いことだと思います」と語っていた。人口13億人を超えるインドは、年間映画製作本数(約2,000本)と年間映画観客動員数(約20億人)が世界1位、さらに映画市場は年間24億ドルを超える、正真正銘の映画大国。多くのインド人が娯楽として映画を愛し、インド映画=通称ボリウッドは世界の映画産業を牽引している。しかし、国内で他国映画の劇場公開が難しいのが特徴のひとつでもあり、そのことからも一般公開に合わせてインドプレミアを実施したことは異例となった。『天気の子』は全国にて公開中。インドでは10月11日より、韓国では10月30日、ロシアでは10月31日、タイでは11月7日より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:天気の子 2019年7月19日より全国東宝系にて公開(C)2019「天気の子」製作委員会
2019年09月30日インド発のアクション・ヒーロー・エンターテインメント『Mard Ko Dard Nahin Hota』(原題)が『燃えよスーリヤ!!』の邦題にて公開されることが決定。併せて、ビジュアルと予告が解禁となった。主人公スーリヤは何の変哲もない青年。ただし、彼はどんな痛みも感じないという特別な体質の持ち主。幼い頃に祖父から渡されたカンフー映画に衝撃を受けて以降、街の悪党を倒すことを目標として独自にカンフーの特訓を積んできた。ある日、スーリヤは離ればなれになっていた幼なじみのスプリが街を牛耳る悪の組織に狙われていることを知り、カンフーと痛み知らずの身体を武器に悪の組織との全面戦争を決意する――。第43回トロント国際映画祭ミッドナイト・マッドネス部門にて観客賞を受賞した本作。監督は『めぐり逢わせのお弁当』の製作に携わり、本作で長編監督2本目となるヴァーサン・バーラー。主人公スーリヤを演じるのは本作で銀幕デビューとなるアビマニュ・ダサーニー。今回解禁された予告編では、子ども時代のスーリヤがいじめに遭うも痛みを感じず、無理やり「イテッ」と言う様子が映し出される。じいちゃんに渡されたVHSを再生すると、胴着の男が片足で「百人組手」に挑むアクションが映し出され「かっけえええ!!」と絶叫。アクション映画に影響を受け、カンフーヒーローになる道を歩み始める。成長し、大人になったスーリヤは相も変わらず痛み知らずだったが、ヒロインである幼なじみのスプリとの再会で胸に痛みが走る。それが恋だと気づいた彼は愛する彼女を守るため、憧れの格闘家マニ、その弟子でもあるスプリと共に街を牛耳る悪の組織との壮絶な戦いに挑む。ナレーションを担当するのはカンフー界のヒーロー、ジャッキー・チェンの吹き替えを長年務める石丸博也。スローを多用したVFX満載のアクションシーンでは、どんな攻撃を受けても動じないスーリヤの心の声を代弁するように石丸さんが「痛くなーーーーーい」と絶叫。新たなスーパーヒーロー誕生を期待させる映像に仕上がっている。予告編と同時に解禁となったポスターでは、ブルース・リーをオマージュしたカンフースタイルのポーズを決めるスーリヤをはじめ、スプリ、マニ、悪の組織のボスであるジミー、スーリヤにアクション映画で英才教育をたたき込む強烈な祖父ら個性溢れるキャラクターたちが、漫画を意識したコマ割りの中で思い思いのポーズをとっている。「痛みを知らずに悪を討つ!」のコピーとともに悪の組織に立ち向かう意気込みが溢れだす構図となっている。『燃えよスーリヤ!!』は12月27日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年09月25日モノクロ写真にインド伝統の手彩色。今に蘇る「ラーマーヤナ」の世界。フォトグラファー、ヴァサンタ・ヨガナンタンによる個展「A Myth of Two Souls 二つの魂の神話」が開催されます。ヒンズー教の聖典のひとつであり、インド二大叙事詩のひとつでもある「ラーマーヤナ」。王子ラーマと妃シータの愛のドラマとして、現地では今なお親しまれているとか。その神話に新しい息吹を吹き込んだのが注目のフォトグラファー、ヴァサンタ・ヨガナンタン。「ラーマーヤナ」の舞台を訪れ、風景や登場人物に扮した地元の人々を撮影。モノクロ写真にはインド人画家が伝統的な手法で彩色を施した。フィクションともドキュメンタリーともいえない世界観に思わず引き込まれそう。Rama Combing His Hair, Ayodhya, India, 2015Secret Door, Avani, India, 2016Luva And Kusha Munger, India, 2014ヴァサンタ・ヨガナンタン「マグナム・フォト・アワード」(2015)、「ICPインフィニティ・アワード新人賞」(2017)受賞。「A Myth of Two Souls」プロジェクトは現在進行中。2020年までに「ラーマーヤナ」全7巻にちなんだ7冊の写真集を刊行予定。「A Myth of Two Souls 二つの魂の神話」シャネル・ネクサス・ホール東京都中央区銀座3‐5‐3シャネル銀座ビルディング4F9月3日(火)~29日(日)12時~19時30分(3日は~17時)会期中無休無料シャネル・ネクサス・ホール事務局 TEL:03・3779・4001ALL PHOTOS Vasantha Yogananthan※『anan』2019年9月4日号より。文・松本あかね(by anan編集部)
2019年09月03日総製作費約81億円、5シーズン全299話の壮大なスケールで描かれる、気高きインドの王の英雄伝を描いたドラマ「ポロス~古代インド英雄伝~」シーズン1がHuluにて独占配信決定。その予告映像と場面写真がシネマカフェに到着した。異例のロングラン・ヒットを記録したインド映画『バーフバリ 王の凱旋』の熱も冷めやらぬ中、新たに日本初上陸する王の物語は、紀元前350年、栄光を極め“黄金の鳥”と呼ばれた古代インドが舞台。国王の息子として生まれながらも、赤ん坊の時に祖国を追われ、盗賊の一員として育った主人公・ポロスが、偶然の出来事がきっかけで再び祖国に戻り、やがて王として世界最強の征服者・アレクサンドロスとの歴史的な一戦に導かれていく様を圧倒的スケールと映像美で描く。総製作費81億円というインドドラマ史上に残る莫大な製作費がかけられた本作。撮影には11ものセットが使われ、撮影準備に1年半、撮影セットを作るだけでも7か月もの時間が費やされたという。物語はインド、マケドニア、ペルシャを跨いで繰り広げられる。この度解禁された予告編では、古代インドに迫る征服者・アレクサンドロスの迫力ある戦闘シーンから、“黄金の鳥”と呼ばれた古代インドの豪華絢爛な宮廷の様子や祭のシーンなどが続き、まさしく本作のスケールの大きさが伝わってくる映像。さらに、同じく解禁になった場面写真からも、“黄金の鳥”と呼ばれた古代インドのセットや衣装の豪華絢爛さが目を引く。登場人物はポロス、アレクサンドロスなど実在の人物をモデルにして作られており、英雄となったポロスの知られざる物語を、生前に遡り丁寧に描いていく。エピソードは全299話。1話約30分で平日毎日エピソードが追加されるので、毎日王の物語を楽しむことができる。「ポロス~古代インド英雄伝~」シーズン1は9月2日(月)よりHuluにて独占配信スタート、毎週月曜~金曜12時に新エピソード追加(全299話)。(text:cinemacafe.net)
2019年08月20日レストランジャーナリスト・犬養裕美子さんの「今日、どこで何、食べる?」。今回ご紹介するのは、『三燈舎(さんとうしゃ)』のケララ料理です。八重洲『ダバ インディア』はインドカレー好きたちの聖地。’03年、この店の登場は衝撃的だった。バナナリーフの上に、4~5種類のおかず、スープに米や揚げパンがのった“ミールス”(定食)は、まさにインドで食べられている皿そのもの。ここで南インドカレーに魅せられた人は多かったに違いない。今年5月、小川町にオープンした『三燈舎』のオーナー堀文子さんもその一人。インド料理が好きでこの業界に入り、『ダバ インディア』と系列店の『カイバル』で合計6年サービスを務めた。「いずれは独立をと思っていたので、厨房でもひと通り勉強させてもらいました」。堀さんが目指したのは『ダバ インディア』で知ったミールスから一歩踏み込んだ料理。それは多彩な粉ものと、まだ日本では珍しいケララ州の家庭料理を紹介することだった。例えばプットゥは、米とココナッツを8:2の割合で混ぜ、バナナの葉で包んで蒸したもの。ホロホロとした食感とほんのりした甘さは、海老カレーにぴったり。アッパムは米とココナッツミルクを混ぜて発酵させて焼いたクレープ状の生地。これに合わせるなら白いチキンシチューを。黄色くて辛いカレーばかりがインド料理ではないのだ。暑気払いに南インド料理はいかが?左上・プットゥ¥700、左下・海老カレーバナナの葉包み¥1,280、右上・アッパム¥320、右下・チキンシチュー¥1,100。ちなみにトーマスシェフはケララ州出身。『ダバ インディア』で9年、腕を振るったベテラン。三燈舎東京都千代田区神田小川町3‐2古室ビル2FTEL:050・3697・2547ランチ11:00~15:30(15:00LO)、ディナー17:30~22:00(21:00LO)月曜休いぬかい・ゆみこレストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。※『anan』2019年8月14日‐21日合併号より。写真・清水奈緒取材、文・犬養裕美子(by anan編集部)
2019年08月12日ceroが本日8月11日、新木場 STUDIO COASTで「Traffic」を開催する。髙城晶平、荒内佑、橋本翼によるceroは2004年にデビュー以降、都会的でいて実験的要素もある楽曲を数多く生み出してきた。さらにこの夏は「SUMMER SONIC 2019」「朝霧JAM’19」など大型フェスへの出演も控えている。本日のイベントは2016年から毎年開催されており、今回が4度目。荒内は企画の趣旨について「何か大きなコンセプトがあるわけでもなく、ただ好きなミュージシャンを呼び、世話になっている店に出店してもらう、というごくシンプルなもの」と語っている。出演アーティストはChara、INO hidefumi、田我流、千紗子と純太など、豪華な顔ぶれが並ぶ。今年は新しい試みとして橋本がプロデュースする野外ステージ「SOM TAM CLUB」も企画され、見どころが多いイベントになりそうだ。その橋本は「一日長丁場なので、音楽を聴くもよし・聴かないでフードを食べたりドリンクを飲みながら友達とダベるもよし、自由に楽しんでもらえればと思います」とコメントを出している。暑い夏の思い出に音楽を楽しむのはいかがだろう。■公演情報「cero presents Traffic」日時:8月11日(日・祝)開場・開演14:00場所:新木場STUDIO COAST<出演者>LIVE:cero / Chara / INO hidefumi / 田我流 / 千紗子と純太DJ:SLOWMOTION / Cocktail Boyz / okadada / KIRAYAMATENT STAGE「SOM TAM CLUB(Produced by 橋本翼)」LIVE:小原綾斗(Tempalay) / 島津田四郎 / 古川麦トリオ / Wool & the Pants / RHYDADJ:橋本翼 / MOOLA(ヤンガオ) / HAPPFAT / サモハンキンポー(思い出野郎Aチーム)FOOD:Roji / えるえふる / YANGGAO / インド富士子
2019年08月11日経済発展が著しい、大都市ムンバイを舞台に、格差のある男女の恋愛を描いたインド映画が、本作『あなたの名前を呼べたなら』だ。主人公はファッションデザイナーの夢を持つ、農村出身のラトナ。夫を亡くした彼女は、建設会社の御曹司アシュヴィンの高級マンションで住み込みメイドとして働くことになる。そんなある日、彼女がアシュヴィンにある“お願い”をしたことから、ふたりの距離が縮まっていく……。経済発展や近代化を遂げ、文化的にも洗練化し続けているインド社会だが、グローバルな視点から見ると、貧富の格差や差別が根強く残っていることも確かだ。『モンスーン・ウェディング』のティロタマ・ショーム、『裁き』のヴィヴェーク・ゴーンバルがここで演じている、メイドと富豪の恋愛関係というのは、インド社会の昔ながらの常識では“あり得ない”ものなのだという。さらに、近年はインドでも所得格差がさらに広がり、貧困層がいっそう貧しくなっている状況をも本作は示唆している。本作で長編デビューを果たしたのは、ムンバイ出身の女性監督ロヘナ・ゲラ。アメリカで大学教育を受けた彼女は、インドとアメリカ、ふたつの文化にまたがり、双方の価値観でものを見ることができる監督である。そんな彼女は、果たしてこの格差恋愛の行方に、どんな結末を与えるのだろうか。それは、インドの未来を暗示するものになるかもしれない。『あなたの名前を呼べたなら』公開中
2019年08月08日“インドのコーエン兄弟”などと絶賛される、予測不能なインドのブラックコメディ映画『盲目のメロディ~インド式殺人狂騒曲~』から、クレイジーな予告編と場面写真が到着した。今回到着した映像では、主人公アーカーシュが芸術のために“盲目を装い”、彼女の父親のお店でピアノを弾く毎日。そんな中演奏依頼を受け、大スターの豪邸に行くも、まさかの殺人事件を目撃してしまう!さらに、映像では銃を持ったガタイのいい男が登場したり、「本当に目が見えない!」と叫んだり、災難や困難が加速。軽快なピアノのメロディがよりスリリングさを増し、コミカルでトリッキーな映像となっている。また、映像解禁と合わせて、華やかなピアノ演奏シーンや、事件の香り漂うシーンを切り取った場面写真も到着。予測できない、そして捻りの利いた展開が待っている本作に、ますます期待が高まる。『盲目のメロディ~インド式殺人狂騒曲~』は11月15日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2019年08月06日ようやく梅雨明けを迎え、恋の季節といわれる夏本番になると、自然とラブストーリーへの関心も高まるところ。とはいえ、「ありきたりな展開じゃ物足りない!」という人も多いのでは?そこで、そんな女子にオススメの恋愛映画をご紹介します。それは……。禁じられた恋を描いた『あなたの名前を呼べたなら』!【映画、ときどき私】 vol. 248インドの大都会ムンバイで、住み込みのメイドとして働く農村出身のラトナ。雇い主は、建築会社の御曹司アシュヴィンの新婚家庭のはずだった。しかし、婚約が破談となってしまい、ラトナは広い高級マンションにひとりで暮らすアシュヴィンを気遣いながら身の回りの世話をすることに。若くして未亡人となったラトナと傷心のアシュヴィン。結婚に失敗した共通点を持つ2人は、徐々に心を通わせるようになる。ところが、インドにおける階級と因習が大きな壁となって立ちはだかるのだった……。一見、身分違いの2人によるただのラブストーリーのようですが、背景にあるのは日本人の私たちにはなかなか知ることのできないインドのさまざまな問題。そこで、こちらの方に沸き上がるいくつもの疑問についてお答えいただきました。監督・脚本を務めたロヘナ・ゲラ監督!ゲラ監督にとっては長編デビュー作にもかかわらず、カンヌ国際映画祭などで高い評価を受けている本作。今回は、劇中で描かれているインドの階級問題や女性が置かれている厳しい現状について語っていただきました。―インドでは主人とメイドの恋愛は絶対に起こり得ないことであり、タブーとされているそうですが、恋愛にはそれを変えるほどの力があると思ってこういった作品を作られたのでしょうか?監督その通りよ。もともと私にとってインドにおける階級の問題というのは、子どもの頃からずっと気になっていたことでもあったけれど、そのなかでラブストーリーを描けば変化を起こすことができるんじゃないかと思っていたの。なぜかというと、人は恋をすると、自分の視点だけでなく、自然と相手の世界から見た視点というものを持つようになるものだから。今回は、それが変化につながると考えていたところはあったわね。―とはいえ、インドでは賛否両論の反響もあったのではないでしょうか?監督内容が問題なのではなく、あくまでもインディーズの作品であることが原因ではあるけれど、実はインドではまだ公開が決まっていなくて、いま話をまとめているところなのよ。でも、インド人のなかでもすでに観ていただいた方はいるので、そういう人たちの反応を見ていると、年齢が大きく関係していると感じているわ。―どのように感想が別れているのでしょうか?監督インドに階級の問題が存在していることは、もちろん誰もが知っているけれど、そのことについてもっと話すべきだと思っているのは若い世代。作品のことを肯定的に見てくれているし、すごく応援してくれているの。たとえば、オランダのインド大使は「観客の反応を恐れずに見せるべきだ!」と立ち上がって意見を言ってくださったほど。でもそのいっぽうで、シニア世代のインド人男性からは「君はすべてのタブーを壊してしまえと言っているのか!」と批判的な意見も上がったわ。だから、反応は本当に人それぞれ違うけれど、このことはもっと話題にされるべきだと思うし、そんなふうに居心地が悪くなることも変化の兆しとも言えるので、いいことだと感じているところよ。変化はあっても解決には向かっていない―監督の子ども時代に比べると、よくなりつつあるのでしょうか?監督若い人たちはネットなどのおかげで外の世界を知ることもできるだけに、マインドは変わってきているとは感じるけれど、問題自体はずっと変わっていないと思うわ。つまり、変化は始まっているけれど、この問題の解決についてはあまり進んでいないということね。それは階級だけではなく、問題が複雑化してしまっているというのも理由のひとつ。というのも、いまは農業の衰退によって、田舎から都会へと働き口を求めて出てくる人が増えているのだけれど、低賃金であるからスラムのようなところが都会に増えていて、格差が大きくなってしまっているのよ。そういった問題すべてに対して、いっぺんに立ち向かうことができないというのもあるのじゃないかしら。―確かに、インドにはいくつもの問題があることを感じさせられました。なかでも、ラトナがある洋服屋さんから追い出されるシーンには驚かされましたが、その裏にあるものを教えてください。監督あれは、極端な階級差別主義というのを端的に表しているシーン。日本の方にはわからないかもしれないけれど、インド人から見ると、ラトナの髪の結い方やサリーの素材、歩き方などでお店にはそぐわない客であることがすぐにわかるのよ。例えるなら、パリにある高級メゾンの本店にボロボロのジーンズで入るのと同じことね。―そういった階級はどのようにして決められてしまうのでしょうか?監督ここで描いている階級というのは、昔からあるカーストのことではなく、低賃金の仕事にしか就くことができずに見下されてしまうことによって生じる階級のこと。あくまでもその人が置かれている状況による問題について取り上げているのよ。特に、いまインドで増えているのは、ラトナのように田舎から都会へ働きに行く“国内移民”と呼ばれる人たち。ところが、実際は賃金の低い働き口しかないので、彼らは低いクラスに入れられてしまうのよね。2人の関係をより興味深いものにしたかった―では、ラトナを未亡人の設定にしたのはなぜですか?監督理由はいくつかあるけれど、まずはラトナというキャラクターが田舎から都会に働きに行くうえで、一番あり得る理由であり、それがリアルだったからよ。父権主義が強いインドでは結婚するまで父親の家に住み、結婚すれば夫の家庭に入るのが普通なんだけれど、夫がいなくなってしまったら、妻は居場所もなくなってしまう。となると、都市に行くことが実用的な選択となるだろうと考えたのよ。それと、彼女を未亡人にしたことによって、ラトナとアシュヴィンの関係がより興味深いものになると思ったから。お互いに何らかの形で相手を失くしている2人なので、そこで通じ合う部分も生まれてくるわよね。あとは、19歳で未亡人になったラトナが、「どうしてこんな若い年齢で自分の人生を諦めないといけないのか」ということを考えるきっかけにしたかったから。なぜなら、インドの社会では未亡人になると、「人に良く思われないんじゃないか」とか「家族が恥ずかしい思いをするんじゃないだろうか」といったいろいろなことが付随してしまうところがあるのよ。―インドでは未亡人の恋愛も再婚もご法度と言われているそうですが、それだけでなく、未亡人であるというだけでいくつもの理不尽な思いを強いられている姿は衝撃的でした。とはいえ、未亡人の女性に非があるわけでもないのに、なぜそのような扱いを受けなければいけないのでしょうか?監督それは、地域やコミュニティによっても異なるし、家庭の状況によっても変わってくるもの。たとえば、未亡人になったら親族の結婚式に参加できないところもあれば、できるところもあるし、白い服しか着ない人もいれば、私の祖母のように色物を着る人もいたり。本当にいろいろなのよ。ただ、インドでは未亡人というのは、女性側が悪運を持っているから夫が死んでしまったんだと思われるところがあるのも事実。つまり、そういった迷信のようなものが根強くあることが大きく関係しているのかもしれないわね。それは私も不公平なことだとは思うけれど、そういうことをしてしまう理由は恐怖心からきているものではないかというのがいまの私の解釈よ。インドにおける女性の再婚問題とは?―たとえばですが、女性はお金持ちだとしても、未亡人になったら再婚できないのでしょうか?監督これは階級の問題ではなく、社会の問題。富裕層の人でも、保守的なら周囲の目を気にして再婚しない人も多いものよ。あとは、その人がキャリアを持っているのかとか、女性として自立しているのかとか、そういうことも影響するとは思うわ。私の知り合いのなかに、上流階級にいる60代の女性で、わりと進歩的な家庭にもかかわらず、30年以上前にご主人を亡くして以来、いまだに男性と2人で食事に出かけたこともないくらいの人がいるわ。その理由は社会の目が怖いから。つまり、「仕事と母親を両立するのはいいけれど、両方できるの?そんな人が恋愛をする欲求を持っていいの?」と言われてしまうことを気にしてしまうのよね。再婚している人もいるけれど、私の周りには少ないし、社会全体がそういう考えだから、女性も同じように感じてしまうのかもしれないわ。ただ、男性の場合は、一瞬で再婚しますけどね!―そういった現実があることに驚かされます。監督いま話していて気がついたのは、もしかしたら未亡人が再婚することが問題なのではなくて、女性が自由にいろいろな人とデートすること自体がインドでは猜疑心を持って見られているのかもしれないわね。なぜなら、有名な婚活サイトに再婚者向けサイトも最近できたのだけれど、デートやお付き合いすることを飛ばして、最初から結婚すると決めているのであれば、あまり白い目では見られないところもあるから。もちろん少しずつ変わっているところもあるけれど、やっぱり女性が多くの人とデートをすることが、インドでは女性のすべきことではないと思われていると考えられるわ。決して男性が押しつけているわけではないけれど、あくまでもみんながそういう考え方を持っているということよ。まだまだ話し合うべき問題はたくさんある―ちなみに、バツイチの女性が再婚することに対しては肯定的ですか?監督というよりも、どちらも同じく夫がいない立場ではあるけれど、未亡人とバツイチはちょっと違うわね。なぜなら、10年前のインドにおける離婚率は世界で一番低くて1%以下。つまり、女性は離婚するものではないと考えられていたということがわかるわよね。いまは経済的に自立している女性も増えているけれど、それでも自分から離婚する女性はいまだに勇気があると見られているわ。ただし、離婚に対する見方や離婚率はすごい勢いで変わっているところよ。とはいっても、村に住んでいたり、低所得者は離婚しない人のほうがいまでも多いわね。アル中で手に負えない夫を家から追い出すことはあっても、書類上では離婚しないというパターンもよくあることだから。いっぽうで未亡人の場合は、そういう状況に一旦置かれてしまうと前に進めなくなってしまうということが問題なのよ。―それこそが本作を作った理由であり、疑問に思わないこと自体が問題だと監督はお考えなんですね。監督私はそう思っているけれど、世界中の女性たちのなかには、「それが普通ならしょうがないよね」といろいろなことを受け止めてしまっている人も実際は多いんじゃないかしら。でも、この問題のように話し合わなければいけないことは、まだまだたくさんあると思っているわ。小さな一歩が勇気をくれる恋愛においてだけでなく、どんな逆境のなかでも自分の道を切り開こうと歩き始めるラトナの姿は、生きづらさを感じたり、何かを諦めたりしたことのある人にとっては、希望の光を感じさせてくれるはず。タブーを超えて繰り広げられる2人のラブストーリーは、静かに、そして激しく心を揺さぶる珠玉の物語です。胸がときめく予告編はこちら!作品情報『あなたの名前を呼べたなら』8月2日(金)よりBunkamuraル・シネマ他全国順次公開配給:アルバトロス・フィルム©2017 Inkpot Films Private Limited, India© Inkpot Films
2019年07月31日“インドの国宝”アーミル・カーンが製作・出演、『ダンガル きっと、つよくなる』『バーフバリ 王の凱旋』に続いてインド映画で世界歴代興収第3位を記録(2019年4月現在)した注目作『シークレット・スーパースター』がついに日本上陸。近年、日本で大ブームのインド映画にはエンターテインメント性と社会性を見事に両立させた良作が目立つが、特に8月に公開される本作と『あなたの名前を呼べたなら』は、既存の価値観に捉われない新たな女性像を提案しているという共通点がある。そんな“現代女性の生き方”にフィーチャーした2作品の魅力を徹底解剖する。PCは買えない!ギターは壊される!ならば、素顔を隠してYouTuber!『シークレット・スーパースター』『ダンガル きっと、つよくなる』の若き天才女優ザイラー・ワシームが、夢をあきらめない等身大のティーンエイジャーの少女インシアをみずみずしく演じ、本作では助演に徹したアーミルは彼女のために一肌脱ぐことになる落ち目の音楽プロデューサーを怪演。『ダンガル』では父娘役で共演したふたりが、本作では文字通り“タッグ”を結び人生逆転をかける。今年日本でロングランヒットとなった『バジュランギおじさんと、小さな迷子』が記録していたインド映画としての世界興収記録を塗り替え、歴代第3位に躍り出た大ヒット作だ。歌手を夢見る15歳の少女インシアが夢に向かって突き進む姿をメインに描きながら、裏テーマとして据えられているのは“女性の自立”。ずばり“女の子”という意味である名前を持つインシアと、その名前を付けた当人であり、娘には夢を持ち自分らしく生きてほしいと願い、それを全力で応援しようとするインシアの母親、人生の全てを諦めてしまったインシアの大叔母という3世代女性の姿を通して、現代を生きる女性への強いエールを感じ取ることができる。プロデューサーでもあるアーミルが、『ダンガル』と本作を比較して「『シークレット・スーパースター』は、父性について描いた『ダンガル』とは表裏一体なんだ」と語るように、エンドクレジット冒頭で記されるのは「母と母性に捧げる」という言葉。そこに至るまでに描かれる娘と母の生き様を珠玉の音楽の数々が彩り、涙なしには観られない感動を呼んでいる。なんと、そのインシア役を演じるザイラーは、今年6月に突然俳優業からの引退を発表。初主演作がインドで高く評価され、今後の活躍が期待されていた18歳の天才女優が自ら決めた新たな人生に想いを馳せることで、本作への見え方も違ったものになるはずだ。近くて遠い2人の世界が交差する…『あなたの名前を呼べたなら』結婚わずか4か月で未亡人となった女性ラトナが、都会でメイドとして働きながら巡り合う新たな愛を通じて、インドの厳しい身分制度や因習が描かれる本作。逆境を跳ね飛ばそうとファッションデザイナーという夢をかなえるために奮闘する姿や、たとえ死別であっても死ぬまで婚家に縛られる因習などの不条理からラトナがどんな一歩を踏み出すのかを、詩的なタッチで見せていく大人のラブストーリー。監督をつとめたのは、本作が長編デビュー作であるムンバイ出身の女性監督ロヘナ・ゲラ。カンヌ国際映画祭批評家週間で「GAN基金賞」の受賞を果たした本作で、インドに存在する“階級格差”をラブストーリーに取り入れたことについて、「恋愛物語にすることで平等と抑制からくる力を通して、階級間の隔たりを越えることができるのか? というテーマを探ったのです」と説明、まずは沢山の人に観てもらい、考えてほしいと話している。この2作に共通するのは、夢を持つ主人公の前に“家父長主義”や“因習”が立ちはだかること。しかし、同時に彼女たちの新たな道を切り開く手助けをするのもまた、男性であることにも注目してほしい。『シークレット・スーパースター』は8月9日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。『あなたの名前を呼べたなら』は8月2日(金)よりBunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:あなたの名前を呼べたなら 2019年8月2日よりBunkamura ル・シネマほか全国にて順次公開© 2017 Inkpot Films Private Limited,Indiaシークレット・スーパースター 2019年8月9日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開© AAMIR KHAN PRODUCTIONS PRIVATE LIMITED 2017
2019年07月28日映画『ヒンディー・ミディアム』が、2019年9月6日(金)より全国で公開される。インドの受験事情がテーマ超学歴社会と言われるインド。そんな国の“お受験"が『ヒンディー・ミディアム』のテーマ。主人公は下町で洋品店を営むラージと妻のミータ。ラージは、家族想いだがどこか抜けたところがあるキャラ、ミータは学歴コンプレックスゆえ思い込みが激しい。学歴は無いが、可愛い娘ピアの将来のために進学校に入れることを決心。そんな夫婦の姿を笑いあり感動ありで描く。英語が何より重要学歴社会のインドでは英語が超重要。映画のタイトルともなるヒンディー・ミディアムとは、ヒンディー語で授業を行う公立学校のこと。そして、英語で授業を行う私立の名門校のことをイングリッシュ・ミディアム(English Medium)という。ラージとミータは娘をイングリッシュ・ミディアムに入学させようと奮闘する。受験には住居も重要面接では居住地ももちろん評価される。その情報を得たラージとミータは高級住宅街にお引越しを決意する。受験には親の教育水準も重要引っ越したものの、英語で話せないと全く相手にされないという厳しい現実に直面。ラージとピアのふたりは“お受験"のためお受験クラスにも入学。面接のノウハウや試験のコツを学ぶ。神頼みまで駆使しながら娘のために全力を尽くすものの、結果は全滅…。受験には低所得者層のための優先枠も?進学校にも低所得者層のための優先枠があるという。そんな“禁断の手口"があることを教わり、夫婦は藁をもつかむ思いでスラム街にお引っ越し。ラージは慣れない工場仕事に失敗ばかりで、ミータはスラムの暮らしに大混乱。だが、ふたりは次第に周囲の人たちと打ち解け始めていく。そんな二人が“お受験"の行方と、夫婦がドタバタのすえに出す答えとは…?イルファーン・カーン主演主演はイルファーン・カーン。アーミル・カーン、シャー・ルク・カーン、サルマン・カーンについで第4のカーンと言われる。国際的にも知名度が高く『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』では主人公のパイの成人役、『ジュラシック・ワールド』ではパークの所有者を演じてヘリを操縦した。なお、『ヒンディー・ミディアム』の続編となる「Angrezi Medium」(=授業を行う学校"の意味)が2020年春インド公開に向けて進行しているという。イルファーンが引き続き主演を務めるが、どうやら別の家庭のお話しとなる模様。『ヒンディー・ミディアム』あらすじ&作品詳細受験のために高級住宅地に引っ越し&面接の猛勉強…なのに全滅?そんなとき、低所得者層のための優先枠があると…デリーの下町で洋品店を営んでいるラージ・バトラは、妻のミータと娘のピアの3人暮らしている。可愛い娘の将来のため、ラージとミータは進学校に入れることを決意。面接では親の教育水準や居住地までも評価されることを知る。学歴は高くないラージとミータ。2人は娘のために高級住宅地にお引っ越し。本格的に面接に臨むものの、結果は全滅してしまう。落胆する2人だが、進学校が低所得者層のために入学に優先枠を設けているという情報を得る。追いつめられたラージたちはスラム街に引っ越して優先枠での入学を狙う作戦にでるが…映画『ヒンディー・ミディアム』原題:Hindi Medium監督:サケート・チョードリー脚本:ジーナト・ラカーニー、サケート・チョードリー出演:イルファーン・カーン、サバー・カマル上映時間:132分配給:フィルムランド、カラーバード
2019年07月26日インドのスーパースター・ラジニカーントとアカデミー賞スタッフが贈る超大作『2.0』(原題)が、邦題を『ロボット2.0』として公開することが決定。併せて、ティザービジュアルが解禁となった。■ストーリーある日突然、インドの街から全てのスマートフォンが消えた。そして携帯業者や通信大臣がスマホに殺されるという殺人事件が次々に発生。バシー博士は、助手のニラーとスマホの行方を追ううちに、無数のスマホが合体し巨大な怪鳥に変身していることが判明。やがてその巨大怪鳥は人類を襲いだし、軍隊でも抑えきることのできないモンスターと化す。バシー博士は、かつて封印されたあの伝説のロボット「チッテイ」を復活させ、人類を守ることを思い立つ。しかしそれはインド中を巻き込んだ、壮大なバトルの幕開けとなった。■伝説の映画『ロボット』の続編にアカデミー賞スタッフが集結、2大スターの競演も!2009年、南インドのタミル映画として公開されインド史上最高の興行収入を叩き出し、日本でも大ヒットした伝説の映画『ロボット』の続編となる本作。『バーフバリ』が記録していたインド史上最高額の製作費を抜いたことが話題になり、約6,000スクリーンで公開され大ヒットとなった。監督は、『ロボット』を生み出したインド映画界のヒットメーカー・シャンカルが続投。音楽は『スラムドッグ$ミリオネア』などアカデミー賞で2度の栄冠に輝くA.R.ラフマーン、衣装デザインは『バットマン リターンズ』『メン・イン・ブラック』などを手掛けたメアリー・E・ヴォクト、特殊メイクとアニマトロニクスは『アベンジャーズ』『ジュラシック・ワールド』のVFXを務めたレガシー・エフェクツが担当し、ハリウッドで活躍するアカデミー賞スタッフが集結した。主演を務めるのは前作に引き続き、インドのスーパースターにして人間国宝のラジニカーント。本作では、天才博士バシーと最強ロボのチッテイの1人2役をこなす。インド映画ブームを巻き起こした『ムトゥ 踊るマハラジャ』で世界を魅了した彼のインドダンスが、本作でまた見られるのかにも注目したい。本作で初登場となるのは、『パッドマン 5億人の女性を救った男』主演のアクシャイ・クマール。バシー博士の宿敵となるスマホロボットに扮し、ラジニカーントと2大スター競演を果たした。また、ミス・ティーンワールド2009年グランプリのイギリス人女優、エイミー・ジャクソンが絶世の美人ロボット・ニラーを演じる。今回解禁されたティザービジュアルでは、世界最強のおじさんロボットのパワーアップバージョン、赤髪リーゼントの2.0が初お披露目。いまにも乱射しだしそうな無数の2.0軍団からは、とんでもないバトルが予感される。果たして彼らは人類を守ることができるのか、期待が高まるビジュアルとなっている。『ロボット2.0』は10月25日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年07月25日この週末、インド・アーグラにある寺院の中で、若い男性の遺体が発見された。遺体のそばには家族に宛てた遺書が置かれており、そこには自殺に至った衝撃の経緯が記されていた。THE TIMES OF INDIAによると、命を断ったのは22歳のShyam Sikarwarさん。彼は交際していた恋人が自分ではない別の男性と婚約したことに激しくショックを受け、ストレスで職を失ってしまっていたという。Sikarwarさんは死亡する直前、Facebookにその胸中を語る動画を投稿し、自殺する様子を生中継すると語っていたとか。現時点で、彼のFacebookページは遺族の申請により既に削除されているため、動画の視聴回数などについては不明だ。便せん4枚に渡る遺書には、家族への謝罪と臓器提供の意志が綴られていたという。
2019年07月23日ラップと出会い、スラムから飛び出したインドで活躍するアーティストNaezyの驚きの実話を基にした『ガリーボーイ』。この度、ウィル・スミスも絶賛を贈る予告編が解禁となった。主演は、Facebookだけで1,000万人のフォロワーを誇り“次世代のキング・オブ・ボリウッド”の呼び声高い、『パドマーワト 女神の誕生』のランヴィール・シン。さらに北インドの実力派女性監督ゾーヤー・アクタルがメガホンをとり、プロデューサーにはUSヒップホップ史に燦然と輝く名曲の数々で知られるラッパー・NAS(ナズ)が名を連ねる。今回解禁されたポスターは、劇中で印象的に使われる歌詞「My time will come(俺の時代が来る)」「Change your fate(運命を変えろ)」が配され、主人公ムラドの見つめる先に光が差し込み、希望を感じさせられるものとなっている。予告編では、インドの厳しい格差社会の中で、貧しい生活に怒りと諦めを抱えながら生きるムラド(ランヴィール・シン)が「大きな夢をみたら迷わず追うべきか」と葛藤し悩む姿が。そこから一転、胸に秘めた思いをラップにのせ、ムラドは“ガリーボーイ”として突っ走ることを決意する。劇中に登場するラップ曲は、全てランヴィール自身が歌っている点も要注目。映像はムンバイ最大のスラム“ダラヴィ”を縦横無尽に駆け巡り、高揚感に満ちたものとなっている。また、本作の字幕監修を作家、クリエーターのいとうせいこう氏が担当することが決定。大ヒットインド映画『きっと、うまくいく』の字幕監修もつとめた、いとう氏は「ラップが決め手のストーリーですから、どう訳すと頭に入りやすいか、体がノリやすいか、今から楽しく悩んでいます。乞うご期待」とコメント。物語の背景には、インドが抱える階級社会と格差、宗教的差別、そして抑圧された社会から解放されたいと願ういまを生きる若者の姿が描かれる。本音をラップにのせ、スラムを飛び出し世界に発信していく“ガリーボーイ”。観る者の心を揺さぶる魂のラップで世界中に感動を巻き起こした傑作が、日本に上陸する。ストーリーインド・ムンバイにあるスラム出身のムラド(ランヴィール・シン)は、雇われ運転手の父を持つ貧しい家の青年。両親はムラードがまっとうな仕事に就くことができるよう、彼を大学に通わせるために一生懸命働いていた。しかし、ムラドは親の思いを知る由もなく、地元の悪友と車上荒らしに手を染め、密かに身分の違う医者の父を持つ恵まれた家庭出身の彼女もいた。俺の人生はこの先、何も変わらない…そう思っていたムラドだが、ある日、大学構内でフリースタイルラップのパフォーマンスをしていた学生MC・Sher(シッダーント・チャトゥルヴェーディー)と出会い、ラップの世界にのめり込んでいく。親からの反対、友情、恋、様々な経験をしながら、フリースタイルラップの大会で優勝を目指し――。『ガリーボーイ』は10月18日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年07月18日インド映画『ガリーボーイ』が、2019年10月18日(金)より公開される。スラム街出身の実在ラッパーを描く映画『ガリーボーイ』は、インドで活躍するラッパーNaezyの実話をもとにしたストーリー。インドのスラムで生まれ育った青年が、フリースタイルラップの大会で優勝を目指す。物語の背景には、インドが抱える格差、宗教的差別、抑圧された社会から解放されたいと願う若者の姿が描かれており、どうしようもない現実に真っ向から立ち向かう姿に胸を打たれる。世界で封切りされるやいなや、2019年公開のインド映画世界興行収入第2位を記録し、映画批評家による世界最大級の映画レビューサイト「ロッテン・トマト」でも100%フレッシュという高評価を得るなど、ヒットを飛ばしている。また、見どころの1つである圧巻のラップシーンが収められた本国版の予告編+MVのネット動画再生回数は1.1億回を超え、『アラジン』でのジーニー役が記憶に新しいウィル・スミスも自身のインスタグラムで絶賛しているという。ランヴィール・シン主演、NASプロデュース主演は『パドマーワト 女神の誕生』にも出演するランヴィール・シン。監督は『慕情のアンソロジー』などを手掛けた北インド界の実力派女性監督ゾーヤー・アクタル、プロデューサーはラッパーのNASが務める。ストーリーインドのムンバイにあるスラム出身のムラド(ランヴィール・シン)は、雇われ運転手の父を持つ貧しい家の青年。両親はムラドが今の暮らしから抜け出し成功できるよう、彼を大学に通わせる為に一生懸命に働いていた。しかしムラドは、親の想いを知る由も無く、地元の悪友とつるみ、親に内緒で身分の違う裕福な家庭の恋人と交際していた。俺の人生はこの先も変わらない…そう思っていたムラドだが、ある日大学構内でフリースタイルラップのパフォーマンスをしていた学生 MC Sher(シッダーント・チャトゥルヴェーディー)と出会い、ラップの世界にのめり込んでいく―親からの反対、友情、恋、様々な経験をし、フリースタイルラップの大会で優勝を目指す。【詳細】映画『ガリーボーイ』公開日:2019年10月18日(金)原題:Gully Boy主演:ランヴィール・シン出演:アーリア-・バット、シッダーント・チャトゥルヴェーディー、カルキ・ケクラン監督:ゾーヤー・アクタル2018/インド/154分/日本語字幕:藤井 美佳/字幕監修:いとうせいこう/5.1ch/シネスコ
2019年06月30日2017年にインドで公開され、年間興収トップ10入りの大ヒットを記録した“インドのお受験”をテーマに描く珠玉の教育エンターテインメント『ヒンディー・ミディアム』(原題:Hindi Medium)が、9月6日(金)より日本でも公開決定。日本版ビジュアルも到着した。デリーの下町で結婚衣装の店を営んでいるラージ・バトラは、妻のミータと娘のピアの3人暮らし。娘の将来のため、ラージとミータは娘を進学校に入れることを考えていた。そうした学校は面接で親の教育水準や居住地まで調べていることを知るが、2人の学歴は高くなく、娘のために高級住宅地に引っ越して本格的に面接に臨むが、結果は全滅。落胆する2人に、ある進学校が低所得者層のために入学に優先枠を設けているという思わぬ話が舞い込む。追いつめられたラージたちは貧民街に引っ越して優先枠での入学を狙うのだったが――。タイトルの「Hindi Medium」は、ヒンディー語で授業を行う公立学校のこと。英語で授業を行う私立の名門校は「English Medium」と言い、デリーの下町で洋品店を営むラージとミータ夫婦は、ピアをこのEnglish Mediumに入学させようと奮闘する。本作では、階級を飛び越え、富裕街に貧民街にと住まいまで変えて悪戦苦闘する中で、人生において本当に大切なことに気づくまでを描いていく。父・ラージを演じるのは、『アメイジング・スパイダーマン』『インフェルノ』など多くのハリウッド映画に出演するイルファーン・カーン。家族想いでありながら、どこか抜けた部分もある父親をコミカルに演じ、インド国内の映画賞である国際インド映画アカデミー賞、スター・スクリーン・アワード、フィルムフェア賞で主演男優賞3冠を果たした。また、美しき妻で教育ママのミータを演じるのは、パキスタンで最も活躍するトップ女優のひとりサバー・カマル。本作がインド映画初出演となった。監督は、『アショカ大王』『結婚の裏側』のサケート・チョードリー。本作では国際インド映画アカデミー賞で監督賞、フィルムフェア賞で最優秀作品賞を獲得した。現代インドでよい仕事を得るための必須スキルとされ、教育の質を測る上で重要視されている英語。本作は、インドで実際にあった「父親が学位しか持っていなかったため娘の入学を拒否された」という驚愕の出来事を基に、ラージとミータと同じように高等教育を受けることができなかった親たちへの丁寧なヒアリングを経て製作。到着したビジュアルでは、そんなインドの現実も踏まえた“英語が話せないなんて!”というコピーも添えられたコミカルな一枚となっている。『ヒンディー・ミディアム』は9月6日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2019年06月14日最近のインド映画といえば『バーフバリ』。熱狂的ファンを続々生み、普段インド映画はあまり観ない…という人まで巻き込んだバーフバリ旋風は記憶に新しい。そんなインド映画の熱はまだまだ続き――現代と古代、2本のインド映画をピックアップ!そんな旅ってある?インド人青年の恋と冒険の物語『クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅』人が旅に出るときは、自分の意志で行きたい場所に向かって旅立つことが多いのではないでしょうか。『クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅』の主人公アジャ(ダヌーシュ)は、母親の死をきっかけに、一度も会ったことのない父親に会いに、生まれ育ったインドのムンバイからフランスのパリへ旅に出ます。パリに到着!これからお父さんを探すぞ!でもその前に憧れの家具店に行ってみよう!そしてアジャはその家具店で運命的な出会いをします。マリー(エリン・モリアーティ)という女性に一目惚れして、翌日にデートの約束も!そこまでは順調でしたが、彼の所持金は偽札の100ユーロのみ。そこで家具店のクローゼットのなかで一夜を過ごすことに。ところが、そのクローゼットが真夜中にロンドンに向けて発送されてしまったことでアジャの旅は一変。インド→フランス→イングランド→スペイン→イタリア→リビア、自分の意志とは関係なく旅をすることになるのです。トラブルで始まった旅が平穏な旅になるわけがなく…不法移民に間違われたり、空港から出られない日々が続いたり、ローマで大女優のネリー(ベレニス・ベジョ)と出会ったり、奇想天外な旅を経験します。またクローゼットに始まり、飛行機、船、トランク、気球、旅の交通手段がユニークであることもこの映画の特徴のひとつ。インドを舞台にした映画とは少し様相が異なりますが、街から街へ、アジャのような旅をしたくなります(トラブルはなしで、笑)。ムンバイ中の洗濯物が集まるという屋外洗濯場ドービーガート、マリーとデートの待ち合わせに選んだパリのシンボル・エッフェル塔、旅の途中で出会った大女優ネリーと街歩きをしたローマのトレヴィの泉は、この映画におけるマスト観光スポットです。33億円!インド映画史上最大級の製作費で描く圧倒的な映像美『パドマーワト 女神の誕生』『パドマーワト 女神の誕生』は、16世紀に生み出されたインド古来の伝記をもとにした愛と誇りの物語です。舞台は13世紀末。シンガール王国(スリランカ)の王女パドマーワティは、西インドの小国メーワール王国の王ラタン・シンと恋に落ち結婚、王妃になります。同じ頃、北インドではアラーウッディーンが叔父を暗殺してイスラム教国の皇帝の座を手に入れていました。このアラーウッディーンはとにかく獰猛で野心家な人物で、どんどん権力を広げていきます。そして、パドマーワティが絶世の美女であることを知り、メーワール国に兵を差し向けますが、堅牢な城壁と誇り高いラタン・シンの抵抗によって、パドマーワティの姿を見ることは叶わず…。そして、火が付いてしまうわけです、何としてもパドマーワティを見たい、どれほどの美しさなのかと――。そんな一国の運命を変える美貌のパドマーワティを演じるのは、ディーピカー・パードゥコーン。『トリプルX:再起動』でハリウッド進出も果たしているインド映画界のトップ女優です。たしかに美しい!そしてその美貌に比例するかのように王宮も美しい!そこで繰り広げられる踊りも美しい!身に纏う衣装も装飾も美しい!広大な風景も美しい!とにかく、映画全体が“美”で埋め尽くされているような映画なのです。パドマーワティは実在した王妃ですが、歴史的資料は乏しく実像はほとんど不明です。伝記のなかでは、絶世の美女として、女性の尊厳を守るために悲劇的な最期を遂げたことから、インド歴史上の女傑のひとりとして、ラージャスターン地方では女神のように信仰されているそうです。となると、訪れたいのはメーワール王国の都のあったラジャスタン州南部のウダイプル。別名ホワイト・シティとも呼ばれ、『007 オクトパシー』のロケ地としても有名です。王の宮殿シティ・パレスや宮殿ホテルの代名詞レイクパレスホテルなどがあるオアシス都市です。(text:Rie Shintani)(text:Rie Shintani)■関連作品:パドマーワト女神の誕生 2019年6月7日より新宿ピカデリーほか全国にて公開©Viacom 18 Motion Pictures ©Bhansali Productionsクローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅 2019年6月7日より新宿ピカデリーほか全国にて公開©2018 Copyright BRIO FILMS-SCOPE PICTURES-LITTLR RED CAR-TF1 AUDIOVISUELS-SONY PICTURES ENTERTAINMENT FRANCE All rights reserved. Brio Films @Sébastien Bossi
2019年06月06日30か国以上の出版社に翻訳権が販売された人気小説を原作とし、フランスとインド、ベルギーの共同製作によって映画化された『クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅』の予告編が解禁となった。インドの大道芸人アジャは、母の死をきっかけに憧れだったパリへ向かい、ずっと行きたかったインテリアショップで運命の女性マリーにひとめぼれ。お金のないアジャは、閉店後の店内に隠れ、一晩を明かそうとクローゼットの中に…。ところが、何点もある家具の中から偶然にもアジャの入っているクローゼットが出荷されてしまう!本作は、当時国境警備隊の警部補であったロマン・プエルトラスが通勤中にスマホで執筆し、30か国以上の出版社に翻訳権が販売された人気小説が原作。監督は、『人生、ブラボー!』で様々な映画祭で評価を得たケン・スコットが務め、世界各国を飛び回り撮影が行われた。主人公アジャ役にはインド映画界のスターで、ラジニカーントの娘婿としても知られるダヌーシュが抜擢。マリー役のエリン・モリアーティをはじめ、アジャが旅で出会う人々にベレニス・ベジョ、バーカッド・アブディ、ジェラール・ジュニョなどの実力派俳優らが世界15か国から集結した。今回、解禁となった予告編では、“クローゼットに閉じこめられた主人公”アジャの奇想天外な旅の様子が明らかに。予期せぬハプニングをきっかけに世界へ飛び出してしまったアジャは、スペインで難民になったり、イギリスで警官に追われたり、はたまたイタリアで女優ネリー(ベレニス・ベジョ)に銃を向けられる場面も。様々な国での出来事が続々と映し出され、観ているだけで思わずワクワクしてしまう!果たして、そんな奇想天外なアジャの旅はどこへ行きつくのか。旅先での出会いや、母からのメッセージなども収められ、心温まる結末を予想させる映像となっている。はちゃめちゃな旅を描いた笑いあり、涙ありのハートフル・ムービー。観る人を世界旅行へといざなうとびきりハッピーな物語を是非劇場でチェックしてみて。(text:cinemacafe.net)
2019年04月16日1月も後半に入り、すっかり元の生活に戻ったものの長い休みのあとは、なかなかやる気が出ないもの。そこで、そんなときにぴったりの心を元気にしてくれる笑いあり涙ありのオススメ映画をご紹介します。それは……。インド発『バジュランギおじさんと、小さな迷子』!【映画、ときどき私】 vol. 211パキスタンの小さな村で生まれた少女シャヒーダーは、幼い頃から声が出すことができなかった。そんな娘を心配した母親に連れられ、ある日インドのイスラム寺院へと願掛けに行くことに。ところが、帰り道で母親とバラバラになり、ひとりでインドに取り残されてしまうのだった。そんなシャヒーダーが街中で出会ったのは、ヒンドゥー教の熱烈な信者でお人好しのインド人青年パワン。母親とはぐれた少女を預かることにするが、シャヒーダーがパキスタン人のイスラム教徒だとわかり、事態は一変する。しかし、パワンはシャヒーダーを家まで送り届けることを決意するのだった。はたしてパスポートもビザもない2人は、無事に母親の元にたどり着けるのか……。近年、『バーフバリ』シリーズが日本でも大ヒットし、大きな話題となりましたが、その影響でインド映画に親近感が湧いている人も多いはず。そんななか、お気に入りのインド映画リストにぜひ付け加えてもらいたいのが、全世界で150億円に迫る興行収入を記録している本作です。『ダンガル きっと、つよくなる』『バーフバリ 王の凱旋』に次いで、インド映画として世界興行成績歴代3位をキープしているほどの人気ぶりですが、今回はオススメポイントをご紹介していきたいと思います。その1:キャストがとにかく魅力的!バジュランギとはパワンが信仰している猿の神ハヌマーンの別名であり、パワンの愛称。そんなバジュランギおじさんを演じているのは、ボリウッド映画界でもっとも人気と影響力があると言われているスター俳優サルマン・カーンです。鍛え上げられた厚い胸板と精悍な顔立ちが印象的ですが、バカが付くほどの正直者で憎めないパワンを好演しています。華麗なダンスも披露しており、圧巻のシーンは必見!思わず一緒に踊り出したくなるはずです。そして、もうひとりはシャヒーダーを演じた6歳のハルシャーリー・マルホートラちゃん。オーディションで5000人のなかから選ばれたというだけあって、声を出さずに表情だけで演じるという難しい役どころも見事にこなしていますが、天使のような笑顔には誰もが虜に。悶絶級のかわいさは、まさに“天性の子役”と言うにふさわしいほどです。そのほかにも、笑いを誘う個性豊かなキャラクターが次々と登場するので、そちらもお見逃しなく。その2:異文化にも触れることができる!インドとパキスタンといえば、約70年前に分離独立して以降、長年にわたってお互いに確執を抱えている国同士。ヒンドゥー教とイスラム教という異なる宗教も対立の原因とされており、劇中でも宗教に関するさまざまな描写もありますが、日本にいるとなかなか知ることができないことだけに、映画を通じて異文化の実態に触れることができるのも見どころのひとつです。インドとパキスタンの関係性や宗教間での食文化の違いなど、少しでも知識があると、それぞれのシーンに込められた裏側をより理解することもできます。たとえば、一見シャヒーダーがただチキンを食べているように見えるシーンでも、それによってベジタリアンのパワンにとっては自分と階級が違うことを示していたりするので、そんなふうにいままでとは違う視点にもぜひ注目してみてください。とはいえ、詳しい歴史的背景を知らなくてもこの作品は純粋に楽しむことができるようにもなっているので、ご心配なく!その3:まっすぐな思いに涙と感動が止まらない!本作ではシャヒーダーを助けたいというその一心に突き動かされるパワンの姿が描かれていますが、彼が持つ無償の愛と他人に対する深い思いやりは、文化や宗教の違いに関わらず誰にでも伝わるもの。そして、憎しみに支配されている人々の心を溶かすことができるのは、神さまよりも人を思う温かい気持ちなのです。人と人との関係が希薄になりつつある現代だからこそ、いまの私たちに必要なのは、すべての垣根を超えてしまう“バジュランギおじさん精神”。損得や歴史にとらわれないパワンとシャヒーダーの強い絆に、人間が本来持っている優しさや愛情の重みを感じるはず。劇場を出たあとは、いつもより他人に優しくなれる自分に生まれ変わってるかも。心も踊る予告編はこちら!作品情報『バジュランギおじさんと、小さな迷子』新宿ピカデリー他全国順次公開中配給:SPACEBOX©Eros international all rights reserved. ©SKF all rights reserved.
2019年01月25日インド発紅茶ブランドのプリミアスティー(PREMIER’S Tea)は、日本初のフラッグシップショップ「プリミアスティー ブティック 銀座(PREMIER’S Tea Boutique Ginza)」を2018年11月30日(金)にオープンする。1988年にインドのコルカタで誕生したプリミアスティーは、優れたインドのティーテイスターが選んだ高品質なティーを取り扱い、鮮度の高いまま提供する紅茶ブランド。茶葉は、日本の最新技術を駆使した機械を使って丁寧にクリーニングした、原産国100%で混じりけのないブレンドを展開している。インドに留まらず、香港、シンガポール、中国、韓国、ロシアをはじめとする世界30か国の高級ホテルやレストランでも親しまれている。日本初出店となる「プリミアスティー ブティック 銀座」のコンセプトは、“インドから、 ガーデンフレッシュの美しい紅茶を”。心を癒し、満ち足りた時間を演出してくれるような、香り高く味わい深いガーデンフレッシュの茶葉を用意する。店舗では、鮮度の高いピュアなダージリン、アッサム、ニルギリなどを提供する他、銀座店限定の茶葉の量り売り、オリジナル紅茶ギフトやプリミアスティーの紅茶を使用したオリジナルスイーツを取り扱う。【詳細】プリミアスティー ブティック 銀座オープン日:2018年11月30日(金)住所:東京都中央区銀座5-15-1南海東京ビル1FTEL:03-6264-7257営業時間:11:00~20:00
2018年11月25日インドといえば、スパイスの効いたカレーをイメージしますよね!味付けに使うのはもちろん、整腸作用や消化促進作用など、組み合わせによって健康への様々な有用性も期待されているスパイス。そんなスパイスをふんだんに使ったインドカレー。ほら、食べたくなってきたでしょう?今回ご紹介するのは、神戸の有名な老舗インド料理専門店『ゲイロード』さんが監修した『ゲイロード ビーフカレー』。製造は神戸ではお馴染みの食品メーカー・MCC食品さんということで、なんだか神戸企業の地元愛を感じるカレーでもあります。「インドなのにビーフカレーっていいのか?」という突っ込み(注1)はさておき、このカレーをさらに美味しく食べるために、もう少し調べてみることにしました。(注1:インドで多数派を占める民族宗教・ヒンドゥー教では、牛を神聖な動物として崇めているので、牛肉食は避けられる傾向にあります) ■35種類のスパイスを独自ブレンドだと…?ゲイロードの公式サイトを覗いてみると、“当店のカレーは、35種類のスパイスを独自ブレンドしたゲイロードスパイスだけで作るため、新陳代謝を高め食欲を増進させ、胃腸の働きを高め、疲労回復するなどの効能をもっている医食同源・カラダが美人になるカレーです。”とのこと。一つのカレーに35種類もスパイスを使っているんですね……!これは期待できます。また医食同源という考え方が、「さすが“アーユルヴェーダ”を生み出した国」といった印象です。 ■インドの伝統医学「アーユルヴェーダ」って?アーユルヴェーダとは、サンスクリット語で「生命の科学」という意味だそうです。世界三大伝統医学のひとつで、病気になりにくい心身をつくることを重んじており、病気を予防し健康を維持する“予防医学”の考え方に立っています。今回紹介するカレーは、スパイスをふんだんに使ったレトルトカレー。アーユルヴェーダの考えが生きているインドカレーといっても過言ではないでしょう。通常のご当地レトルトカレーには無印のパウチが多いのですが、ゲイロードのロゴマークや注意事項がプリントされています。見えないところもこだわっている点には好感が持てますね! ■スパイスが効いているのにほんのり甘い不思議な味わい!実際に食べてみたところ、流石スパイスカレーを謳っているだけあって、かなり汗がだらだらでます。しかしなんというか、スパイスが効いて辛いのに、ほんのり甘いんです。これはおそらく、みじん切りのたまねぎとトマトがたっぷり入っているからでしょう。スパイスの辛さと野菜の甘さのコラボレーションとでもいうべきでしょうか。絶妙にマッチしていて、大変美味しかったです。ごちそうさまでした! ■カレーの評価カレーの味★★★★★辛さ★★★★☆本格度★★★★★カレーションの活動を始めてから、レトルトカレーをよく食べるようになった気がします。美味しいレトルトカレーを求めてアンテナを張るようになりました。(笑)お手軽だけど美味しい、そんな神戸・ゲイロードのレトルトカレー、ぜひ一度ご賞味あれ。 【参考・引用】※ ゲイロード公式サイト【筆者略歴】つっくん
2018年09月03日藍色やブルーを基調とした涼しげなカラーが揃う、『イケア』の<インネホルスリクコレクション>は夏の部屋にぴったり。爽やかな見た目はもちろん、天然素材で作られたファブリックはサラサラと肌触りのよさも抜群です。蒸し暑い外から帰ってきたときに涼感を感じるオリエンタルなムードのある部屋へチェンジして、リラックスタイムを楽しみましょう。 ナチュラルに彩る、趣きのある藍色クッションクッションカバー 下から¥1,999 ・¥1,499/イケアインド北部のウッタル・プラデージュ州の熟練した女性職人が作ったクッションカバーは、藍色の染め具合が味わい深く、さりげなく施したデザインがモダンな印象へアップデート。カラーは涼しげでありがながら、どこか作った人の温かみを感じるアイテムです。サイズの異なるクッションをいくつかおけば統一感もさることながら、まったりと寛げますね。<インネホルスリクコレクション>は地域コミュニティの生活向上に向けて女性の自立を支援するプロジェクトの一環として、世界でとくに雇用不足が深刻な地域で、才能ある女性たちに仕事を創出。今回でインドの女性職人たちとの限定コレクションも7つ目に。伝統的な織物からインスピレーションを受けたアイテムや手仕事のファブリックを、イケアならではの気軽さで取り入れられます。 肌すべりも滑らかな、手織りのファブリック下から バスタオル ¥1,999・キッチンクロス¥599/イケアキッチンクロス、バスタオルはインド北西部ビーカーネール地域の女性職人が一枚一枚手織り作業で。薄手の素材が扱いやすく、毎日洗濯したい夏には最適です。タッセルが可愛らしく、見せるインテリアとしてもおしゃれですね。この夏はインドの風を感じながら、ブルーな部屋で涼しく過ごしてみてはいかがでしょうか。イケア(イケア・ジャパン カスタマーサポートセンター) photograph:Hiroshi Nakamurastyling:Saori Ikedatext : Momoko Yokomizo
2018年07月14日公開から6か月、異例のロングランヒットを続ける『バーフバリ 王の凱旋』はこれまでにもラージャマウリ監督とプロデューサーのヤーララガッダ氏の来日、そして日本での上映は難しいと思われていた『バーフバリ 王の凱旋<完全版>』(オリジナル・テルグ語版)の公開決定など、さまざまな夢を叶えてきました。そして今回、ファンにとっては願ってもない奇跡が起きました。クマラ・ヴァルマを演じたスッバラージュ氏が、日本での人気を受けて緊急来日!舞台挨拶に登壇する前日、急きょインタビューに答えていただきました!クマラ・ヴァルマ、ジャイホー!写真・角戸菜摘 文・尹秀姫監督から日本でのクマラ人気を聞いた時は、「オーマイガッ!」と叫びました--クマラが日本で人気だと聞いた時、どう思いましたか?スッバラージュ氏 まずは信じられないという思いでいっぱいでした。インドでならいざ知らず、なぜ日本で? WHY? という思いがありました。実は当時、私は日本で『バーフバリ』が上映されたということも知らなかったんですね。ところが、自分のツイッターに日本人のフォロワーが増えていき、『バーフバリ』が日本で公開されたことを知りました。それで日本人のフォロワーが増えたのかと納得はしたんですけど、1日に200人、300人、400人とどんどんフォロワーが増えていく状態が続いていたので、とにかく驚きました。ちょうどその頃、日本に行っていた監督とプロデューサーが帰国したんですが、日本でクマラが一番人気があるようだぞという話を聞いて、思わず「オーマイガッ!」と叫びました(笑)。インドでも単独で取材を受けたことはないんですよ。それが今、私ひとりで日本で取材を受けているということがとても不思議です。--ラージャマウリ監督とプロデューサーのヤーララガッダ氏が舞台挨拶に登壇された時、壇上から『バーフバリ』の登場人物の中で誰が一番好きかを問いかけたのですが、客席からは「クマラ!」という声が一番大きく聞こえました。その映像はご覧になりましたか?スッバラージュ氏 はい、監督に見せていただきました。客席から「クマラ!」「クマラ!」という声がたくさん挙がっていたのはわかったんですが、実は発音が少し違って聞こえたもので、最初は本当にこれは私が演じたクマラのことなのかと半信半疑だったんですよ。その後、監督が確認の意味で「クマラ・ヴァルマ?」と問いかけた時に大歓声が挙がったのを見て、やっと確信を持てました(笑)。--当日、監督は日本でのクマラ人気を受けて『バーフバリ』のスピンオフとしてクマラが主役の作品を作ると宣言したのですが、もし本当にこの話が実現するならば、どんなストーリーがいいですか?スッバラージュ氏 『バーフバリ』でクマラが行き来するのはクンタラ王国とマヒシュマティ王国でしたが、もしクマラ主演のスピンオフが実現するならば、クンタラ王国から日本にやってくる話がいいですね。もちろん、白鳥のボートに乗ってね! その時は、空飛ぶ白鳥の船ではなく、9時間かけて僕自身がボートを漕いで来ます(笑)。白鳥のボートを漕ぎながら、「これが富士山だよ」と、インドの人に日本を案内してあげたいですね。--白鳥のボートといえば、スッバラージュさんが日本にやってくる直前、「白鳥のボートに乗って日本に行くよ」とツイートされていたのがとてもキュートでした。普段のスッバラージュさんはどんな人ですか?スッバラージュ氏 バーフバリとクマラのどちらに似ているかで言えば、断然クマラですね。私は肉体派でもないですし、あえて危険に踏み込むタイプでもないので。この肖像画(下画像/スッバラージュさんが持っているスマホの画像参照)みたいに、人を持ち上げたりもしません(笑)。まあ、この肖像画は嘘ですけど。とはいえ、クマラと実際の私も、実はあまり似ていないんですよ。私自身は、大学を卒業するまで女の子と話をするだけで緊張するタイプでした。性格的にすごく臆病なところがありますね。--逆に言うと、クマラは女性慣れしているということですか?スッバラージュ氏 クマラの女性関係で言えば、彼は最初、ひそかにデーヴァセーナに想いを寄せていたんですよ。クマラとデーヴァセーナは、実は血縁ではないんです。クマラは王妃の弟で、デーヴァセーナは王の娘ではなく、妹なので。だから法的にも問題なく結婚できるし、恋の相手にもなりえるんです。クマラはデーヴァセーナに好意を持っているから、彼女にいいところを見せたい。でも実際には強くはないことをデーヴァセーナは知っていて、部屋で丸太を斬ってみせてとせがむのも、クマラをからかっているだけなんですよね(笑)。その後、使用人からデーヴァセーナがバーフバリを好きかもしれないと告げられたクマラは激しく嫉妬するんですが、それもデーヴァセーナが好きだからです。--その場面はおそらく完全版でしか観られないと思うのですが、私も実はクマラはデーヴァセーナが好きなのではないかと思ってました!スッバラージュ氏 クマラはデーヴァセーナが好きだったし、デーヴァセーナはバーフバリと恋に落ちて、バラーラデーヴァもデーヴァセーナを愛していたので、デーヴァセーナという女性は実に3人もの男の心を射止めたということになりますね。--クマラが登場するシーンの中で、一番のお気に入りシーンとセリフは何ですか?スッバラージュ氏 俳優としての醍醐味で言うなら、クマラが殺されるシーンですね。あそこは自分でも一番、気に入っています。『バーフバリ』という作品のなかで、クマラは素朴だけど臆病なところのある男だったのが、最期は勇敢に戦って散っていきます。『バーフバリ』に登場するほかの人物は話の中で変化することがないんですが、クマラだけは成長する過程が描かれているんです。そこがクマラという役の奥深さかなと思いますね。そういう変化のある役を演じられるというのは、俳優にとって得難い経験でした。--クマラの最期はスッバラージュさんにとってどういう意味を持つシーンでしたか?スッバラージュ氏 映画は時系列に撮影しないことも多く、『バーフバリ 王の凱旋』全体の撮影としては、バーフバリとデーヴァセーナがマヒシュマティ王国を追放されるシーンからスタートしました。私が一番最初に撮影することになったのは、その殺されるシーンからだったんですよ(笑)。2013年のことですね。今まで数多くの映画に出演してきましたが、あのシーンは自分の俳優人生を大きく変えることになるだろう思いながら撮影したことを覚えています。そしてその時に感じたことは間違っていませんでした。白鳥のボートに乗って、こうしてニホンにやってくることになりましたから(笑)。インタビューを終えてスッバラージュさんは、DELLの会社員から映画監督のスカウトで俳優への道に進むことになったという異色の経歴の持ち主。もともと芸術表現に興味があったそうで、「第1作目の撮影をしている最中に、すでに自分の決断は間違っていなかったと確信した」と語ってくれました。それほど映画を愛してやまないスッバラージュさんですが、こうして日本にやってきて、『バーフバリ 王の凱旋』完全版の絶叫上映と舞台挨拶でのファンの熱狂ぶりを肌で感じ、感極まって涙ぐんでいるのが印象的でした。日本滞在中は浅草や箱根など観光にも出かけ、日本を堪能していたご様子。食べることが大好きだというスッバラージュさん、実は甘い物に目がないらしく、日本でも甘味に興味津々だったそう。そこで今回は特別企画として、スッバラージュさんに和風アイスを召し上がっていただきました! いよいよ暑くなってきたこの季節、アイスを食すスッバラージュさんの写真が癒やしになれば幸いです!そしてまだまだ上映が続く『バーフバリ 王の凱旋』(オリジナル・テルグ語版)の応援もさらに熱く、燃え上がって参りましょう!Information『バーフバリ 王の凱旋』(オリジナル・テルグ語版)新宿ピカデリーほか、全国映画館で絶賛上映中!バーフバリLINEスタンプ第2弾も好評発売中!
2018年07月04日いつも気になっていたスパイスの香りに誘われてJR大阪駅目の前はビルが立ち並んでおり、地下街と直結したそれぞれのビルの地下には数多くの飲食店が軒を連ね、ビジネスマンの胃袋を支えてきました。その中で最も長く親しまれてきたのが「Indian Restaurant MEERA(インディアン レストラン ミラ)」です。B2Fにあるこの店は「ディアモール大阪」から入ってすぐの分かりやすい場所。緑の看板が出迎えてくれます。62席の店内は意外と広く、壁にインドの神様が描かれた絵などが飾ってあり、スパイスの香りと相まって気分も上がります。インド人シェフたちが家庭の味を守って20年「ミラ」は飲食の激戦地、梅田で開業して20年を数えました。本場インドの一流レストランで腕を磨いたインド人コックたちが腕をふるうのは、彼らが生まれ育った北インドの家庭の味。インド料理と一口に言っても、北部と南部では料理の特徴に大きな違いがあります。暑く雨の多い南インドでは米を主体とし、ココナツや唐辛子を使ったサラリとしたカレー。それに対し、寒さの厳しい北インドでは小麦や乳製品を多用します。濃厚でクリーミーな北インドのカレーをこの店では食べることができるのです。素材とスパイスの絶妙なハーモニーを楽しむ自慢の料理は6種のお肉がセットになった「タンドリーMixグリル」。タンドリーとは、インドで使われるタコつぼ型の土窯、タンドールで焼いた料理のこと。オリジナルのスパイスやヨーグルトに漬けこんだお肉を、じっくり香ばしく焼き上げます。チキンティッカ、シシカバブ、フィッシュティッカ、タンドリーチキン、タンドリージンガ、ムルグマライ。素材や風味のそれぞれ異なる6種のお肉に、ナンとサラダがセットになった、ボリューミーな一皿です。選べない! 北インドのおいしさ全部の欲張りセットインド料理を食べるならカレーは外せない。でも炭焼き料理も美味しそう。という優柔不断な人におすすめなのがディナー限定の「スペシャルセット」です。カレーはベジカレー・チキンカレー・日替わりカレーの3種すべてが楽しめます。それに炭焼きのチキンカバブが付き、ナン・ライス・サラダ・ドリンクがセットになったお得メニュー。あれもこれもの欲張りさんにぴったりです。嬉しいサービス実施中!お得なキャンペーンも。ディナーでは、なんとビール1杯が100円! 仕事帰りにスパイスの効いたタンドリーチキンとビールなんて、最高ですね。しかも、何杯でもOKとは何とも太っ腹です。また、飲み放題コース(2,950円)もおすすめ。会社の飲み会でも使えるお店です。「ミラ」は大阪駅前第一ビル地下2階、「ディアモール大阪」から入ってすぐの場所にあります。JR東西線「北新地駅」からは徒歩2分、OsakaMetro四つ橋線「西梅田駅」より徒歩2分。ショッピングやビジネスの途中に立ち寄りたいお店です。スポット情報スポット名:Indian Restaurant MEERA住所:大阪府大阪市北区梅田1-3-1 大阪駅前第1ビル B2F電話番号:06-6450-8842
2018年05月28日いくつあっても欲しくなる魅惑のアイテムは沢山ありますが、なかでもポーチは買い足すことが多いモノの上位。なにかと携帯品が多い女性にとって、バッグの中で整理して収納するために欠かせません。コスメ、サニタリーのほかに必要な薬や、職場では身につけにくいディナー用のアクセサリーも持っておきたい。ポーチのサイズや素材にしても、収納するものによって変えたいから細々となりますが、それも楽しみのひとつ。好きなデザインだと持ち出すたびに気分が上がります。メイド イン インディア、『PUEBCO』のきらめくユニークポーチクラフトマンポーチ (Brush・Scissors・Chisel・C-Clamp・Tape Measure) 各¥3,700/PUEBCO作りたいものをつくる、欲しいものを見つける、という想いから2007年にスタートした『PUEBCO(プエブコ)』。ブランドがオリジナルのポーチ作りのパートナーに選んだのはインドの縫製工場で、お互いを尊重したモノづくりからなんとも楽しいアイテムが生まれることに。依頼したのはビーズやスパンコール、刺しゅうなどインド特有のきらびやかな素材を使った縫製を得意とする工場で、PUEBCO側からはベースデザインだけを伝え、配色や素材の組み合わせは現地のアイデア。クランプやハサミ、メジャーなど男勝りなインダストリアルなモチーフが華やかに変身、みっちりと刺しゅうされた丁寧な技は圧巻です。カードやアクセサリーのケースに。裏側にはハンドステッチがあしらわれていて、味のあるタッチにキュンとします。コンパクトなサイズですが、デザインによってはICカードも収まるそう。男性のポーチデビューにもぜひ。PUEBCO−3452−6766 photograph:Masatomo Murakamistyling:TAMAtext : Momoko Yokomizo
2018年05月23日2017年12月29日の公開から異例のロングランヒットとなったインド映画『バーフバリ 王の凱旋』。その勢いはとどまるところを知らず、声出し・鳴り物持ち込み可能な絶叫上映が全国各地で開催されては、チケットが瞬時に完売するという人気ぶりを見せています。写真・角戸菜摘(S.S.ラージャマウリ監督) 文・尹秀姫日本での熱狂ぶりはSNSを通して本国インドにも伝わり、登場人物のコスプレをした写真やファンアートの投稿に監督やプロデューサーから「いいね」がつくなど、海を超えた交流も盛んに。こうして日本でのバーフバリ熱は衰えるどころかますます勢いを増し、ついには今まで上映されていたものより26分長い『バーフバリ 王の凱旋』(オリジナル・テルグ語版)が6月1日より全国公開されるに至ったのです。そして4月26日、創造神が日本に降臨! 新宿ピカデリーの絶叫上映にS.S.ラージャマウリ監督とプロデューサーのショーブ・ヤーララガッタ氏が登壇。この一連の奇跡としか言いようのない出来事の翌日、幸運にも単独インタビューをさせていただくことに。『バーフバリ』のアイディアの源から監督の次回作の構想まで、様々な話をうかがいました!奇抜なアイディアも個性的なキャラクターも、まずはストーリーありきS.S.ラージャマウリ監督。--まずは『バーフバリ』という素晴らしい作品を作ってくださってありがとうございます!監督 こちらこそありがとうございます(笑)。--昨日は初めて日本の絶叫上映をご覧になったと思うのですが、日本の観客の盛り上がり直に見てみて、いかがでしたか?監督 映画の作り手、ストーリーの語り部として、私にも欲があります。ひとりでも多くの人に自分の話を楽しんでいただきたい、届いてほしいという想いがあったのですが、昨日はまさにそれを目の当たりにしました。私が作ったものに対する見返りというには十分すぎるほどのものをいただいたと感じています。昨日は私の家族、そしてプロデューサーであるショーブ・ヤーララガッタと彼の家族も同席していたのですが、みんな感動で涙目になっていました。ありがとうという言葉だけでは伝えきれない思いでいっぱいです。私が作ったものに比べて、みなさんが寄せてくれた愛情の大きさは比較にならないほど大きいと感じました。--『バーフバリ』はどのシーンにおいても素晴らしいアイディアが発揮され、しかもその物量が半端ないところが稀有な作品だと思います。こういった奇想天外なアイディアはどこから生まれるのでしょう?監督 私のアイディアの源は幼い頃から読んできた『マハーバーラタ』です。なかでも、子どもの頃はアマル・チットラ・カター社から出版されている子ども向けのインド神話のコミックに夢中になっていました。『バーフバリ』のストーリーに関しては、こういったインドの神話や歴史が土台になっています。--椰子の木を使って城壁を飛び越えるシーンは神話には出てこないと思うのですが、そういったアイディアはどうやって思いつくのですか?監督 そうですね(笑)。それは各々のキャラクターの立場の視点で考えて、自然に生まれてきたものだと思います。椰子の木のシーンで言うと、父アマレンドラは幼い頃から王になるための教育を受けて育ちますが、シヴドゥは普通の村人として育ちますよね。父アマレンドラは非常に思慮深くて頭脳明晰な人なのですが、息子のシヴドゥはあまり後先を考えないタイプ(笑)。でも、素晴らしい行動力と身体能力を持っています。そしてあの場面でカッタッパはシヴドゥにこう告げます。「ただ感情に任せて動くのではなく、父のように頭を使いなさい」と。あの場面はまさに父親の頭脳的戦略と、シヴドゥの身体能力が融合されるシーンであり、シヴドゥが父アマレンドラのようになっていくということを示すのに必要なシーンだったのです。--『バーフバリ』に登場する女性はみんな強くてカッコよく、観ていて爽快でした! 守られるだけでなく自ら戦う女性というのはまさに今の時代に求められているヒロイン像だと思うのですが、監督が描く女性はなぜみんな強いのでしょう?監督 この作品の主人公は2人のバーフバリですが、バーフバリが立派な人になれたのは周りの人の影響や育ち方のおかげだと思うのです。たとえばアマレンドラにはシヴァガミという非常に優れた母親がいて、だからこそああいう人物になったと思うのですが、そう考えた時、そんな彼が選ぶ人生の伴侶も当然彼に見合った女性でなくてはいけないでしょう。物語の中で当初、バーフバリはデーヴァセーナを捕虜として連れていかなくてはいけないことになりますが、そこでデーヴァセーナは彼にこう告げます。「私はあなたを愛しているから、あなたのために死ぬことはできる。でも、あなたのために生きることはしない」と。この台詞は彼女が強い主体性を持った人間だということを物語っています。そんな彼女だからこそバーフバリはひれ伏すわけです。バーフバリにとってデーヴァセーナは敬意を持って接すべき相手であり、自分より人間として上だとも見ているわけですね。バーフバリは自分と同等、もしくは自分より上のレベルの女性でないと伴侶に選ばないだろうという、非常に理にかなった流れでデーヴァセーナのこういったキャラクターが決まりました。なので、最初から強い女性を描こうと考えて強いヒロインが誕生したわけではなく、ドラマとして成立するかどうかが重要でした。--デーヴァセーナに出会ったアマレンドラが「私はあなたのもの」と言う台詞が非常に印象的でした。彼女を自分のものにするのではなく、自分が彼女のものになるという考え方は目からウロコでした。監督 本当の愛というものは男女問わず相手のために自分を犠牲にできること、自分よりも相手を優先できることだと思います。デーヴァセーナの場合はアマレンドラのために王宮での暮らしを捨てて村人のように生きることも厭わないわけですよね。ただ、彼女は自分の信念を曲げることはしません。そのことを強く打ち出しているのがこの台詞です。--次回作についてもおうかがいしたいのですが、監督の代表作といえば『バーフバリ』以前に『マッキー』がありますが、こちらの続編の予定はありますか?監督 実は『マッキー』に関しては以前から続編の構想を考えているんですよ。後のストーリーが膨らませられる話なので、続編を作りたいという気持ちはずっとあります。うまくいけばシリーズ化したいという思いもあって、ここ半年くらいずっと考えていたんですけど、『バーフバリ』の成功のおかげでちょっと怠けてしまいまして(笑)。というのは冗談で、なかなかアイディアを練る時間を割くことができなくて、宙に浮いているというのが現状ですね。--アーミル・カーンの『Mahabharata マハーバーラタ』を監督するという噂もありますが、これは本当ですか?監督 たしかにアーミル・カーンからそのような話を依頼されたのは事実です。ただ、私にはもうすでに撮ることが決まっている作品があるので、まずはそちらを優先しなくてはいけないという状態なんです。ですが、アーミルの話も僕は断ったつもりはないので、可能性があるかないかで言ったら、今の段階ではあるとお答えしたいと思います。--『バーフバリ』以降、日本でもインド映画に出たいと熱望している俳優がいます。今後、日本の俳優を起用してみたいという考えはありますか?監督 僕はストーリーありきですべてを考えるタイプなので、僕が作る作品に日本の俳優が出演する必然性があるかどうかが肝要ですね。個人的には『ラストサムライ』といった作品も好きなので、サムライ映画には興味があります(笑)。--今後の作品で言うと、『バーフバリ』のスピンオフについても期待したいところです。昨日の舞台挨拶では日本でのカッタッパ、クマラ人気を実感し、この2人で続編を作ろうという話もありましたが、実際に実現する可能性はありますか? 個人的には『バーフバリ』の前日譚とも言うべきシヴァガミの少女期を描いた小説の映像化を期待しています。監督 実は『バーフバリ』に登場するすべてのキャラクターについては、彼らの人生を映画に出てこないところまで詳細に考えてあるんですよ。映画にはおさまりきらないので、もちろん全部は反映していないのですが、時には省略してしまった部分のほうがおもしろいと思うキャラクターもいます。たとえば今おっしゃったシヴァガミの少女期を描いた『THE RISE OF SIVAGAMI』という小説もそのひとつです。『バーフバリ』には彼女の人生の3分の1程度しか描かれていませんが、この小説を、僕がプロデューサーという立場で映像化することが、実はすでに決まっています。日本のバーフバリ・ファンの方にもご覧いただけるような形で発表になるのではないかと思いますので、どうぞ期待していてください。『バーフバリ』の世界はまだまだ終わらない! そんな強い希望が持てたところで、最後に監督からとんでもない話が飛び出しました。監督 ひとつ、秘密を教えましょう。16歳の少女シヴァガミの野望は、マヒシュマティ王国を滅ぼすことだったのです。それはいったいどういう意味ですか、監督!? と問いただそうとしたところで、インタビュー時間は終了。最後に映画会社ツインの方も、前日から取材に帯同している通訳さんすらも驚くような話をうかがうことができました。監督の意味深発言は気になりますが、今後もまだまだ『バーフバリ』の世界が続くというのは、マヒシュマティの民にとっては朗報ですよね。でもその前に、まずは6月1日より全国公開の『バーフバリ 王の凱旋』(オリジナル・テルグ語版)を盛り上げようではありませんか。ジャイ、マヒシュマティ! バーフバリ、ジャイホー!Information願いは叶う。待望の完全版、ついに公開! 2017年末の公開以来、異例のロングラン・ヒットを記録中の『バーフバリ 王の凱旋』141分のインターナショナル版から、さらに26分の初公開シーンを加えたオリジナル・テルグ語完全版(上映時間167分)が、ついに日本に上陸! ヒロイン・デーヴァセーナが歌い踊る「かわいいクリシュナ神よ」など、ファンなら見逃せないシーンが満載。完全版もお見逃しなく!『バーフバリ 王の凱旋』(オリジナル・テルグ語版)6月1日より新宿ピカデリーほか、全国順次“熱狂”ロードショー
2018年05月18日「Khadi インドの明日をつむぐ - Homage to Martand Singh -」展が、東京ミッドタウンの21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3にて2018年5月20日(日)まで開催。また、5月25日(金)から6月24日(日)までは「Khadi インドのものづくり - Homage to Martand Singh - 」が、京都のISSEY MIYAKE KYOTO KURA (蔵)ギャラリーにて行われる。インドの手仕事を象徴する綿布「カディ」手仕事による技法や歴史、文化が根強く継承されているインド。その簡素で美しい生活様式を象徴するテキスタイルとして、今日でも手紡ぎ、手織りによって生み出されているカディ(Khadi)が挙げられる。1本1本の糸の表情や多様な織り目など、作り手が丁寧に紡ぎ出す美しいテクスチャーが特徴だ。インド・テキスタイルを世界に広げたマルタン・シンマルタン・シンは、インドの独立、雇用、死生、創造の観点からカディを「自由の布」と称し、この綿布で仕立てられる服カディ・クルタ(Kurta)を日常的に身に着け、インド・テキスタイルをはじめとする幅広い文化復興活動を行ってきた。カディには、インド国旗に糸車が配された背景にもなっている、輸入品の不買運動や独立運動といったインドの近代史と哲学までもが織り込まれているという考えがあるからだ。イッセイ ミヤケと80年代よりものづくりの対話を継承シンの活動を通じて、インド・テキスタイルは世界に伝播。日本でもイッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)と80年代よりものづくりを続けており、今日でもHaaT(ハート)で継続してインド文化との対話ともいえる服づくりを行っている。映像を通して「カディ」を紹介「Khadi インドの明日をつむぐ - Homage to Martand Singh -」展では、このカディと、その魅力を世界に伝えたマルタン・シン(Martand Singh)の思想を、現地で取材した映像とともに紹介する。京都会場では、カディとその思想をマルタン・シンのインタビュー映像とともに特別展示。さらに、母屋ではカディをはじめ、アーカイブシリーズの伝統的な衣服のかたちやプリントを施したアイテムも展開する。オリジナルグッズも販売21_21 DESIGN SIGHT SHOPではHaaTのバッグをはじめとするインドの手仕事を感じられるアイテムを販売するほか、HaaT/AOYAMAではマルタン・シンにまつわる展示と共にカディ(KHADI)シリーズなどを展開。京都会場でも、職人が一枚一枚プリントしたバッグとサコッシュ、カディ コットンで仕上げたワンピースなどを発売する。【詳細】■21_21 DESIGN SIGHT 展覧会「Khadi インドの明日をつむぐ - Homage to Martand Singh -」展会期:2018年4月18日(水)~5月20日(日)休館日:火曜日 ※5月1日(火)は開館。開館時間:10:00~19:00入館料:無料会場:21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3住所:東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデンTEL:03-3475-2121■ISSEY MIYAKE KYOTO 展覧会「Khadi インドのものづくり - Homage to Martand Singh - 」 展会期:5月25日(金)~6月24日(日)会場:ISSEY MIYAKE KYOTO KURA (蔵)ギャラリー住所:京都府京都市中京区柳馬場通三条下ル槌屋町89TEL:075-254-7540営業時間:11:00~20:00
2018年04月22日ウッディなテイストが落ち着く店内で料理を楽しむ東京・神田にある「スパイスボックス」は、南インド料理とカレーを味わえるお店。白いタイル張りのビルの1Fで営まれているお店ですが、店の周りは茶色いタイルで縁取られています。黒を基調とした看板と、黒い文字で描かれた店名が目印です。店内はウッディなテイストのおしゃれな内装。テーブル席だけでなくカウンター席もあるため、1人でも入りやすい雰囲気です。「落ち着いて料理を楽しめる雰囲気作りを心がけています」と、店主は語っています。シェフはインドの5つ星で修業を積んだ凄腕の持ち主2016年1月にオープンしたこちらのお店。本場インドのケララ州にある5つ星ホテルで修業を積んだ日本人シェフが腕をふるう、人気店です。その味を求めて、お店には幅広い年齢層の方が訪れます。「スパイスボックス」という店名は、各種のスパイスを入れる容器の名称に由来。「さまざまなお客さんに楽しんでもらいたい」という想いも込められています。ランチライムは「お得な2種盛りカレー」が大人気!「お得な2種盛りカレー」は、ランチタイム限定の人気メニューです。5種類ものカレーの中から、自分好みの2種類の味をチョイスしましょう。チキンカレー(甘口)、チキンカレー(辛口)、野菜とダルのカレーに、フィッシュカレー。そして本日のカレーと、どれにしようか悩んでしまいます。1番人気なのはチキンカレー(辛口)と、野菜とダルカレーの組み合わせです。チキンカレー(辛口)は、本場のスパイスを感じられる逸品。ココナッツのコクで味に深みがでています。野菜とダルカレーは、なんと1日に必要な野菜摂取目標量の2/3がとれるのがうれしいものです。「ビーフカツレツ」や「チキンビリヤニ」もイチオシ「ビーフカツレツ」もお店の人気メニューのひとつ。こちらはケララ地方の郷土料理で、日本で食べることができるお店は少ない、貴重な逸品。粗挽きの牛肉をスパイスと共に炒め、じゃがいもと混ぜ合わせたものを揚げ作ります。トマトのグレイビーソースを付けていただきましょう。「チキンビリヤニ」も、お店自慢の人気メニュー。ご飯とチキン、グレイビーを層にしてオーブンで焼き上げて作る、スパイスカレーとチキンの炊き込みご飯です。ナッツやパクチーなどのさまざまな食感や風味が楽しい、本場スタイルの逸品で、スパイシーな中に爽やかさが感じられます。化学調味料や添加物を使わない体にやさしい料理が自慢「スパイスボックス」では、野菜とココナッツオイルをベースに作る体にやさしいカレーをいただけます。本場の味を楽しめるこちらの料理は、どれも化学調味料や添加物を使用せずに作っており、やさしい味わいが自慢です。ランチタイムはご飯が無くなった時点で、料理の提供が終了になります。お店のオープン直後は比較的並ぶことなく入店できるので、おすすめです。大変人気のあるお店のため、ディナータイムは予約をしてから訪れるのがいいでしょう。お店はJR各線や東京メトロ銀座線「神田駅」から、徒歩5分ほどの場所にあります。西口から商店街を抜け、交差点を右折。「外堀通り」つきあたりの交差点を渡らず左折し、直進するとお店が見えてきます。あなたも「スパイスボックス」でスパイスが香る本場の味を堪能してみませんか。スポット情報スポット名:スパイスボックス住所:東京都千代田区内神田1-15-12 第二斉木ビル1F電話番号:03-5577-3909
2018年04月18日スパイスをつかった本格インドカレー作ってみたいと思っても難しそう、なんて思われている方、必見ですよ。今回は来年で創業70周年を迎える日本最古のインド料理専門店〔ナイルレストラン〕三代目ナイル善己さんに、家庭でもできる本格インドカレーのレシピを教えていただきました。伝統と継承の〔ナイルレストラン〕の歴史と、看板メニューである〔ムルギーランチ〕もご紹介します。材料も近所のスーパーで買うことができて、とっても簡単に、そしてスピーディーに作ることができるので、ぜひ試してみてください!〔ナイルレストラン〕その歴史〔ナイルレストラン〕は、1949年、東銀座で創業。日本で最古のインド料理専門店と呼ばれています。その歴史は深く、創業者である初代A.M.ナイル氏は、インドの独立運動家として活動をした後、兄が留学したことのある日本へ渡ります。京都帝都大学に在学し、そこでのラシュ・ビハリ―・ボース氏との出会いが、〔ナイルレストラン〕開くにあたり大きな影響を与えます。そんな〔ナイルレストラン〕は来年70周年を迎え、日本のインドカレーのパイオニアとして今もなお活躍中なんです。東銀座という場所柄、歌舞伎座も近いのでお客さんには歌舞伎役者さんも多く、子供の頃からカレーはナイルで育ったという役者さんも多いそうですよ。芸能人もよく来店されているそうです。現在は二代目G.Mナイル氏がオーナーを務め、およそ70年間、同じ場所、直系で営業しているスタイルは珍しいですよね。〔ナイルレストラン〕を代表する《ムルギーランチ》伝統と継承の〔ナイルレストラン〕の歴史を聞くと、食べたくなりますよね。さっそく注文してみました。《ムルギーランチ》1,500円(税込)〔ナイルレストラン〕の歴史の中でもダントツの人気を誇るのが、こちらの《ムルギーランチ》です。鶏ももを柔らかくなるまで煮込み、ライスと温野菜が一緒になっているプレートです。インド料理は北インド料理と南インド料理の2種類あるのですが、〔ナイルレストラン〕は南インド料理になります。南インド料理はご飯食が多いのですが、手でカレーを食べる文化なので、全て混ぜて食べるのです。つまり、こちらの《ムルギーランチ》もプレートにのっている具材を躊躇なく豪快に混ぜてしまいましょう。チキンの骨は店員さんが丁寧に外してくれます。カレーのグレービーが残らないように混ぜ続けるのがポイントです。「早く食べたい!」という気持ちも我慢して混ぜましょう。混ぜることによって、ジャガイモが全体に広がって食べやすくなります。なるほど、野菜のうまさに輪郭がしっかりとでてきますね……!辛味もしっかりとしていてスパイシーで本格的なカレーを味わえます。これは人気があるのも納得です。夜はこちらの《ムルギーランチ》も食べられる《ナイルレストランお任せコース》がなんと税込みで2,800円で楽しむことができます。土地柄、銀座なのにリーズナブルですよね。これが〔ナイルレストラン〕三代目ナイル善己さん直伝の家庭でも簡単にできる本格インドカレーレシピ!〔ナイルレストラン〕三代目ナイル善己さんに家庭でも簡単にできるインドカレーのレシピを特別に教えてもらいました!今回はせっかくですので〔ナイルレストラン〕でも実際に使われている《インデラ・カレー》を購入してみました。思ったより簡単にできるので皆さんもぜひチャレンジしてみてください!私も自宅で挑戦してみました!《インデラ・カレー》400g1,150円(税込)今回教えていただいたカレーは、人気のチキンカレーです。まずは材料から。●チキンカレー4人前・鶏モモ肉……2枚程度(約300g)(肉の下味用)ヨーグルト……少々(肉の下味用)インデラ・カレー(カレー粉)……少々・玉ねぎ……中玉1つ・ニンニク……小さじ1・しょうが……小さじ1・ホールトマト缶……1缶・インデラ・カレー(カレー粉)……小さじ1・ガラムマサラ……小さじ1・カルダモン(粒)……10粒程度・コリアンダー(粉)……小さじ2・バター……少々・サラダ油……少々・塩……適量・生クリーム……お好みで①皮をむいた鶏肉を一口大にカットし、《インデラ・カレー》とヨーグルトでマリネします。できれば半日以上、難しい場合は最低でも1時間はマリネしましょう。②次にベースをつくります。バター7、サラダ油3の割合でカルダモンの粒10個を炒めます。カルダモンの粒がふくらんできたら、みじん切りの玉ねぎを入れます。玉ねぎが透き通ってきたら、みじん切りのニンニク、生姜、を入れてキツネ色になるまで炒めましょう。③パウダースパイスを加えます。ガラムマサラ小さじ1、コリアンダー小さじ1〜2、《インデラ・カレー》小さじ1を入れてさっと炒め合わせます。ここにホールトマト缶を1缶、水を少々加え全体を伸ばしましょう。④マリネした鶏肉をヨーグルトごとすべて入れましょう。沸騰したら10〜15分くらい煮込んでください。⑤いよいよ仕上げです。塩で味を調えましょう。インド料理は醤油や味噌のような発酵調味料がないので、塩はひとつまみではなく、味を確かめながらしっかりと味付けをしたら完成です。お好みで生クリームを入れてもマイルドになっておいしく食べられるそうですよ。完成です♡トマトの酸味が効いて、ヨーグルトでマリネした鶏肉に味わいがありとってもおいしくできました。鶏肉をマリネをしておけば30分程度で作ることができます。レシピを聞いて気づいたのですが、チキンカレーの場合は、何時間も煮込む必要はないそうです。牛肉なら2時間煮込むことはありますが、鶏肉はすぐに火が通るので30分あればつくることができるのだとか。こんなにお手軽に本格インドカレーができるなんて、驚きです!東銀座で継承される伝統の味今回お話を聞かせていただいたナイル善己さんは「70周年を迎えますが伝統を守りレシピを創業から変わらず営業を続けていきます。変わらないね、おいしかったよ、といってもらえるようなお店を目指していきます」とおっしゃっていました。創業当時から同じ場所、同じ味で守り続ける伝統の味、いつまでもこの場所で続けてほしいですね。ご自宅でもぜひ、直伝のカレーレシピを試してみてくださいね!【店舗情報】〔ナイルレストラン〕●住所:東京都中央区銀座4-10-7●電話:03-3541-8246●営業:平日/11:30~21:30、日曜・祝日/11:30~20:30、定休日/火曜日、日曜営業●アクセス:日比谷線・都営浅草線東銀座駅A2出口から徒歩1分、昭和通りと晴海通りの三原橋交差点近く〔ナイルレストラン〕公式ホームページ
2018年04月13日